ここでの実施形態の検討の一部として、既存の技術に伴う1つ以上の課題がまず識別され議論されるであろう。
デュアルコネクティビティについて、UEは、MCG及びSCGの双方をまたいでUL送信を行う必要があり得る。MCG及びSCGは同じ場所にはないかもしれず、あるいは実装がセルグループ間のスケジューラの緊密な協調を可能としていないかもしれないために、それらアップリンク送信のためのNWによるスケジューリング決定は完全には協調したものではない可能性があり、UEは、CGをまたいで送信電力を分配する電力シェアリングの仕組みを使用する必要があり得る。最も簡単な電力シェアリングの仕組みは、UEが MCG及びSCG上で送信を、他方のCG上での送信アクティビティに関わらず、予め決定される電力の制限を使用して行ってよい、というものである。これは、予め決定される電力の制限がUEが送信可能なフルのUL電力よりも小さくなる点で準最適である。
本開示のある観点及びそれらの実施形態は、これらの又は他の課題に対する解決策を提供し得る。ここでの実施形態は、概して、他のCG上の送信アクティビティの有無に基づいて、UEがあるCG上でフル電力まで引き上げることを可能にし得る仕組みについてのニーズが存在し得ることに対処するものであると理解されてよい。そうした仕組みは、カバレッジ及びデータレートを改善することにより、システム性能を改善し得る。ここでの実施形態は、概して、NR-DCについての電力シェアリングに関連するものと理解されてよい。
また、ここでの実施形態は、概して、NR-NRデュアルコネクティビティと共に構成される場合のUEの送信電力を決定するための仕組みを提供するものと理解されてもよい。ここでは、UEが電力制限を用いて第1セルグループ上の第1アップリンク送信のための送信電力を決定し得るアプローチを説明する。UEは、第2セルグループにおける重複する第2アップリンク送信をトリガするスケジューリング許可/割当てを検出した場合、第1UL送信についてより低い電力制限を設定し得る。そうしたスケジューリング許可/割当てが検出されない場合、UEは、第1UL送信について、例えばフル電力など、より高い電力制限を設定し得る。また、UEは、第2セルグループにおいて潜在的な重複するアップリンク送信が存在するかもしれないと判定する場合に、より低い電力制限を設定してもよい。他のセルグループについて、同じ手続が行われてもよい。
例が示されている添付図面を参照しながら、これより想起される実施形態のいくつかが一層充分に説明されるであろう。本セクションでは、複数の例示的な実施形態によってここでの実施形態がより詳細に説明されるであろう。しかしながら、ここで開示される主題のスコープの範囲内に他の実施形態も含まれる。開示される主題は、ここで説示される実施形態のみに限定されるものとして解釈されるべきではなく、むしろ、それら実施形態は当業者へその主題のスコープを伝えるための例として提供される。留意すべきこととして、それら例示的な実施形態は、相互排他的ではない。ある実施形態からのコンポーネントが他の実施形態において存在するものと暗に想定されてよく、それらコンポーネントを他の例示的な実施形態においていかに用い得るかは当業者にとって明白であろう。
なお、本開示ではここでの実施形態を例示するためにLTE/5Gからの専門用語が使用されているものの、これは、それら実施形態のスコープを前述したシステムのみに限定するものとして見られるべきではない。類似の特徴を有する他のワイヤレスシステムもまた、本開示の範囲内にカバーされるアイディアの活用からの恩恵を受け得る。
図1は、ワイヤレス通信システム、セルラー無線システム又はセルラーネットワークとしても言及されることのある、ここでの実施形態が実装され得るワイヤレスネットワーク又はワイヤレス通信ネットワーク100の非限定的な例を示している。ワイヤレス通信ネットワーク100は、典型的には、5Gシステム、5Gネットワーク、又は次世代(Next Gen)システム若しくはネットワークであってよい。ワイヤレス通信ネットワーク100は、例えば、LTE(Long-Term Evolution)(例えば、LTE周波数分割複信(FDD)、LTE時分割複信(TDD)、LTE半二重周波数分割複信(HD-FDD)、未ライセンス帯域で動作するLTE、WCDMA、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)TDD、GSMネットワーク、GERANネットワーク、UMB(Ultra-Mobile Broadband)、EDGEネットワーク、例えばマルチ標準無線(MSR)基地局やマルチRAT基地局などといった無線アクセス技術(RAT)の任意の組合せを含むネットワーク、任意の第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)セルラーネットワーク、WiFiネットワーク、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、又は任意のセルラーネットワーク若しくはシステムといった他の技術をもサポートしてもよい。よって、本開示ではここでの実施形態を例示するために5G/NR及びLTEからの専門用語が使用されているかもしれないが、これは、ここでの実施形態のスコープを前述したシステムのみに限定するものとして見られるべきではない。
ワイヤレス通信ネットワーク100は複数のネットワークノードを含み、そのうち第1ネットワークノード111及び第2ネットワークノード112が図1の非限定的な例において描かれている。図1には描かれていない他の例において、第1ネットワークノード111及び第2ネットワークノード112のいずれも、クラウドにおける仮想ノードといった分散ノードであってもよく、その機能を全体として、又は無線ネットワークノードと協働して部分的に、クラウド上で実行してもよい。第1ネットワークノード111及び第2ネットワークノード112のうちの任意のものへの言及のため、"ネットワークノード111、112"との表現がここで使用され得る。
第1ネットワークノード111及び第2ネットワークノード112の各々は、無線ネットワークノードであると理解されてもよい。即ち、ワイヤレス通信ネットワーク100内の、無線基地局といった送信ポイント、例えば、gNB、eNB、又は、ワイヤレスデバイスへサービス可能な類似の特徴を有する任意の他のネットワークノードであり、ワイヤレスデバイスとは、ユーザ機器又はマシンタイプ通信デバイスなどである。
ワイヤレス通信ネットワーク100は、複数のセルエリアへ分割され得る地理的エリアをカバーし、各セルエリアは、ネットワークノードによりサービスされてよく、但し1つの無線ネットワークノードが1つ又はいくつかのセルへサービスしてもよい。ワイヤレス通信ネットワーク100は、第1セルグループ121及び第2セルグループ123のうちの少なくとも一方を含み得る。第1セルグループ121は、例えばMCGであってよい。第2セルグループ123は、例えばSCGであってよい。第1セルグループ121は、第1セル及び1つ以上の第2セルを含み得る。即ち、第1セルグループ121及び第2セルグループの各々は、1つ以上のセルを含み得る。図1に示した非限定的な例では、図を簡明にするために、第1セルのみが描かれている。第1セルはおそらくはプライマリセル(PCell)であり、1つ以上の第2セルの各々はセカンダリセル(SCell)であってよい。図1に示した非限定的な例では、第1ネットワークノード111は、第1セルへサービスする無線ネットワークノードである。第1ネットワークノード111は、いくつかの例において、ワイヤレスデバイスといった受信ノードに、サービングビームでサービスしてもよい。
第2セルグループ123は、第3セル及び1つ以上の第4セルを含み得る。図1に示した非限定的な例では、図を簡明にするために、第3セルのみが描かれている。第3セルはおそらくはプライマリセカンダリセル(PSCell)であり、1つ以上の第4セルの各々はセカンダリセル(SCell)であってよい。図1に示した非限定的な例では、第2ネットワークノード112は、第3セルへサービスする無線ネットワークノードである。第2ネットワークノード112は、ワイヤレスデバイスといった受信ノードに、サービングビームでサービスしてもよい。
いくつかの例において、第1ネットワークノード111は、MNであってよい。
いくつかの例において、第2ネットワークノード112は、SNであってよい。
いくつかの例において第1ネットワークノード111及び第2ネットワークノード112の双方が、それぞれgNBであってもよい。
LTEでは、第1ネットワークノード111及び第2ネットワークノード112のどちらも、eNBとして言及され得る。いくつかの例において、第1ネットワークノード111がMNとしてのeNBであってもよく、第2ネットワークノード112がSNとしてのgNBであってもよい。注記され得ることとして、ここでの実施形態の説明は、LTEがマスタノードであるLTE-NRの緊密なインターワーキングのケースに焦点を当てているかもしれないが、ここでの実施形態は、他のDCのケースにも適用可能であるものと理解されてよく、例えば、NRがマスタであってLTEがセカンダリノードであるLTE-NR DC(NE-DC)やマスタノード及びセカンダリノードの双方がNRノードであるNR-NR DCのケース、あるいはLTE/NRと他のRATとの間のDCのケースであってもよい。いくつかの例において、第1ネットワークノード111がMNとしてのgNBであってもよく、第2ネットワークノード112がSNとしてのeNBであってもよい。
第1ネットワークノード111及び第2ネットワークノード112のどちらも、送信電力及びそれによるセルサイズにも基づいて、例えば、マクロ基地局、ホーム基地局又はピコ基地局といった、様々なクラスのものであってよい。第1ネットワークノード111及び第2ネットワークノード112のどちらも、1つ又はいくつかの通信技術をサポートしてよく、その名称は使用される技術及び専門用語に依存し得る。5G/NRでは、第1ネットワークノード111及び第2ネットワークノード112のどちらも、gNBとして言及されてよく、図1には描かれていない1つ以上のコアネットワークへ直接的に接続され得る。
ワイヤレス通信ネットワーク100内に複数のワイヤレスデバイスが位置し、そのうちワイヤレスデバイス130が図1の非限定的な例において描かれている。ワイヤレス通信ネットワーク100に含まれるワイヤレスデバイス130は、5G UEといったワイヤレス通信デバイス、又は、いくつかのさらなる例を挙げるだけでも、例えば移動端末、ワイヤレス端末及び/若しくは移動局、モバイルフォン、セルラーフォン、若しくはワイヤレスケイパビリティを有するラップトップとしても知られ得るUEであってよい。ワイヤレス通信ネットワーク100に含まれるUEのいずれも、例えば、サーバ、ラップトップ、PDA(Personal Digital Assistant)、若しくはワイヤレスケイパビリティを有するサーフプレートとして言及されることのあるタブレットコンピュータ、といった他のエンティティとRANを介して音声及び/若しくはデータを通信することを可能とされる、ポータブルな、ポケット格納可能な、手持ち型の、コンピュータ内蔵型の、若しくは車載型のモバイルデバイス、マシンツーマシン(M2M)デバイス、ワイヤレスインタフェースを具備するプリンタ若しくはファイルストレージデバイスといったデバイス、モデム、又は、通信システムにおいて無線リンク上で通信可能な任意の他の無線ネットワークユニットであってよい。ワイヤレス通信ネットワーク100に含まれるワイヤレスデバイス130は、ワイヤレス通信ネットワーク100においてワイヤレスに通信することを可能にされる。その通信は、例えばRANと、おそらくはワイヤレス通信ネットワーク100内に含まれ得る1つ以上のコアネットワークとを介して実行され得る。
ワイヤレスデバイス130は、ワイヤレス通信ネットワーク100の範囲内で、例えば無線リンクである第1リンク141上で、第1セルにおいて、第1ネットワークノード111と通信するように構成され得る。ワイヤレスデバイス130は、ワイヤレス通信ネットワーク100の範囲内で、例えば無線リンクであるそれぞれの第2リンク上で、1つ以上の第2セルの各々において、第1ネットワークノード111と通信するように構成され得る。ワイヤレスデバイス130は、ワイヤレス通信ネットワーク100の範囲内で、例えば無線リンクである第3リンク143上で、第3セルにおいて、第2ネットワークノード112と通信するように構成され得る。ワイヤレスデバイス130は、ワイヤレス通信ネットワーク100の範囲内で、例えば無線リンクであるそれぞれの第4リンク上で、1つ以上の第4セル124の各々において、第2ネットワークノード112と通信するように構成され得る。
第1ネットワークノード111及び第2ネットワークノード112は、ワイヤレス通信ネットワーク100の範囲内で、例えば有線リンク又はX2インタフェースである第5リンク150上で通信するように構成され得る。
概して、ここで使用される全ての用語は、異なる意味が明確に与えられていない限り、及び/又は使用されている文脈から異なる意味が示唆されていない限り、関係する技術分野におけるそれらの通常の意味に従って解釈されるべきである。あるエレメント、装置、コンポーネント、手段、ステップなどへの全ての言及は、別段の明示的な記述の無い限り、それらエレメント、装置、コンポーネント、手段、ステップなどの少なくとも1つの実例への言及としてオープンに解釈されるべきである。あるステップが他のステップに後続し若しくは先行するものとして明示的に説明されておらず、及び/又は、あるステップが他のステップに後続し若しくは先行しなければならないことが暗黙の了解でない限り、ここで開示されるいかなる方法のステップも、開示された厳密な順序で実行されなくてよい。ここで開示される任意の実施形態の任意の特徴が、適切であるならば、他の任意の実施形態へ適用されてよい。同様に、任意の実施形態の任意の利点が、他のどの実施形態にも当てはまり得るものであり、逆もまたしかりである。包含される実施形態の他の目的、特徴及び利点が以下の説明から明らかとなるであろう。
概して、ここでの"第1"、"第2"及び/又は"第4"という用法は、相異なるエレメント又はエンティティを表す任意のやり方であると理解されてよく、文脈に基づいて別段の注記がされていない限り、それらが修飾する名詞に対する累積的な若しくは経時的な性質を与えないものと理解され得る。
いくつもの実施形態がここに含まれる。留意すべきこととして、ここでの例は、相互排他的ではない。ある実施形態からのコンポーネントが他の実施形態において存在するものと暗に想定されてよく、それらコンポーネントを他の例示的な実施形態においていかに用い得るかは当業者にとって明白であろう。
より具体的には、以下の実施形態は、第2ネットワークノード112又は第1ネットワークノード111といった、例えばgNBであるネットワークノードに関連する実施形態、及び、ワイヤレスデバイス130といった、例えば5G UEであるワイヤレスデバイスに関連する実施形態である。
ここでの実施形態の目的は、ワイヤレス通信ネットワーク内のワイヤレスデバイスによる送信電力の取扱い及び時間オフセットの低減を改善することである。ここでの実施形態の具体的な目的は、デュアルコネクティビティにおけるワイヤレスデバイスによる送信電力の取扱い及び時間オフセットの低減を改善することである。
ワイヤレスデバイス130の実施形態は、図2、図5、図6及び図10~図15に関連する。
ワイヤレスデバイス130といったワイヤレスデバイスにより実行される方法がここで説明される。当該方法は、送信電力を取扱うためのものであると理解され得る。ワイヤレスデバイス130は、第1セルグループ121及び第2セルグループ123を用いて送信を行うことが可能となるように、デュアルコネクティビティと共に構成され得る。ワイヤレスデバイス130、第1セルグループ121、及び第2セルグループ123は、ワイヤレス通信ネットワーク100において動作中であり得る。
上記方法は、次のアクションのうちの1つ以上を含み得る。
いくつかの実施形態では、それらアクションの全てが実行されてもよい。当てはまる場合、1つ以上の実施形態が組み合わされてもよい。説明を簡明にするために、あり得る全ての組み合わせが説明されるわけではない。ワイヤレスデバイス130により実行される方法の非限定的な例が図2に示されている。いくつかのアクションは、図2に示したものとは異なる順序で実行されてもよい。
ii.第1セルグループ121における第1アップリンク送信の送信電力の制限を決定すること203、がこれより説明されるであろう。決定すること203は、第1アップリンク送信の送信時間の冒頭に対してある時間オフセット以前の、第2セルグループにおける第2アップリンク送信であって第1アップリンク送信と時間的に重複することになる当該第2アップリンク送信をトリガするダウンリンク許可又は割当ての検出に基づいて行われ得る。そのアップリンク送信は、PUSCH、PUCCH又はSRS送信のうちの1つ以上であってよい。いくつかの実施形態において、ダウンリンク許可又は割当ては、DCIメッセージを含み得る。ワイヤレスデバイス130は、例えば、このアクションを実行するように構成されるワイヤレスデバイス130内の決定ユニット701の手段により、アクション203を実行するように構成され得る。決定ユニット701は、ワイヤレスデバイス130のプロセッサ706、又はそうしたプロセッサ上で稼働するアプリケーションであってよい。
いくつかの実施形態において、電力の決定は、次の説明に係る将来の3GPP標準の提案に従う:
いくつかの例において、デュアルコネクティビティ、例えばNR-DC及び動的電力シェアリングと共に構成されたワイヤレスデバイスが、時刻Tにおいて開始するSCG上のアップリンク送信を行うようにスケジューリングされる場合、当該UEは、時刻T-T_offsetより後に、時刻Tにおいて開始するSCGのアップリンク送信と重複するアップリンク送信であって時刻Tにおいて開始するMCGの当該アップリンク送信に帰結するMCGのスケジューリングメッセージを受信することを予期しない。
ワイヤレスデバイスは、ケイパビリティを指し示すはずであり、時間オフセットが以下に従って計算されることになる:
よって、T_offsetは、第1のケイパビリティについて、及び第2のケイパビリティについても、CSI処理時間に依存することになる。
いくつかの実施形態において、第1のケイパビリティに基づくT_offsetと、第2のケイパビリティに基づくT_offsetとは、実質的に相違しない。上記計算は、Tproc,CSI及びTmux,CSIの値が類似しており、T_offsetがMCG及びSCGの所与のコンフィグレーションに関し第1のケイパビリティ及び第2のケイパビリティについてほとんど同一の値を有することになることを示している。上記計算は、それぞれ15kHz及び30kHzというヌメロロジーと、帯域幅部分(BWP)スイッチングは有効化されないことと、PDSCH/PUSCH処理ケイパビリティ1とを前提としている。
各項の計算の詳細な例を以下に示す:
T_offsetは、ここで開示される実施形態のいくつかを用いて計算されるはずであり、CSI処理時間は計算から除外され(Tproc,CSIはT_offsetの決定に含められない)、ワイヤレスデバイスが第2のケイパビリティを示した場合、T_offsetは、15kHzについて0.85msという値を、30kHzについて0.5msという値を有することになるであろう。よって、CSI処理時間がT_offsetの決定から除外される場合には、T_offsetはより短くなる。
他の実施形態において、ワイヤレスデバイスが第2のケイパビリティを示す場合には、Tproc,CSIはT_offsetの決定から除外されず、Tproc,CSIは制約を伴って使用される。例えば、15kHzについて、0.7~2.85msという範囲内のTproc,CSIは、PUSCH対PUCCHといった様々なレポーティング基準、及び更新回数などに対応し、変数Z1、Z'1及びZ2に対応する。それら実施形態において、Z1及びZ1'に対応するTproc,CSIのみが算入されてよく、Z2は算入されない。そうした例において、ケイパビリティの第2の値についての15kHz向けのT_offsetの値は、15kHzでの22シンボルについて、~1.57msであり得る。
いくつかの実施形態において、T
proc,CSIは、第1及び第2のケイパビリティの双方について、T
max
(proc,MCG)及びT
max
(proc,SCG)の計算に算入される。但し、UEにより第1のケイパビリティが報告される場合には、T
proc,CSIを決定する際に第1のセットのパラメータ又はパラメータの値のレンジが考慮され、UEにより第2のケイパビリティが報告される場合には、T
proc,CSIを決定するために第2のセットのパラメータ又はパラメータの値のレンジが考慮される。例えば、第1のセットのパラメータは、Z1、Z'1及びZ2を含み得る。第2のセットのパラメータは、Z1及びZ'1を含み得るが、Z2を含まない。
いくつかの実施形態において、T_offsetは、ワイヤレスデバイスにより示される少なくともいくつかのケイパビリティについて、CSI処理時間には非依存である。
よって、T_offsetは、例えばワイヤレスデバイスが第2のケイパビリティを示す場合に、CSI処理時間に非依存となるであろう。第1のケイパビリティについては、T_offsetは、依然としてCSI処理時間に依存し得る。
将来の3GPP標準を、次の通り記述することができるであろう:
よって、ワイヤレスデバイスが第2のケイパビリティを示すことになる場合、T_offsetは、CSI処理時間への依存性無しで決定されることになる。これにより、時間オフセットを低減し、レイテンシを改善することができるであろう。
いくつかの例において、ワイヤレスデバイス130は、第2セルグループにおける第2アップリンク送信であって第1アップリンク送信と時間的に重複することになる当該第2アップリンク送信をトリガするダウンリンク許可又は割当ての検出に基づいて、電力制限を決定してよく、その検出は、第1アップリンク送信の送信時間の冒頭に対してある時間オフセットより前になされる。上記時間オフセットは、例えば、ワイヤレスデバイスのケイパビリティに基づいてよい。また、上記時間オフセットは、ワイヤレスデバイスがケイパビリティについて第1の値を示す場合には、チャネル情報状態(CSI)の処理に関連する処理時間の少なくともあるサブセットに依存し、ワイヤレスデバイスがケイパビリティについて第2の値を示す場合には、CSIの処理時間に非依存であってもよく、例えば、これは第1アップリンク送信の送信電力を決定すること203の一部としてである。
いくつかの実施形態において、上記時間オフセットは、例えば、ワイヤレスデバイスのケイパビリティに基づいてよい。上記時間オフセットは、ワイヤレスデバイスがケイパビリティについて第1の値を示す場合に、チャネル情報状態(CSI)の処理に関連する処理時間の少なくともあるサブセットに依存し、ワイヤレスデバイスがケイパビリティについて第2の値を示す場合に、CSIの処理時間に非依存であってよい。
いくつかの例において、ワイヤレスデバイスがケイパビリティについて第1の値を示す場合に、上記時間オフセットは、チャネル情報状態(CSI)の処理に関連する処理時間の少なくともあるサブセットを含む複数の処理時間から取得され、ワイヤレスデバイスがケイパビリティについて第2の値を示す場合に、上記時間オフセットは、CSI処理に関連する処理時間を含まない複数の処理時間から取得される。。
いくつかの例において、CSI処理に関連する処理時間の少なくともあるサブセットを含む複数の処理時間から取得される上記時間オフセットは、CSI処理に関連する処理時間を含まない複数の処理時間から取得される時間オフセットよりも短い。
いくつかの実施形態において、ワイヤレスデバイスは、少なくとも2つのセルグループCG1及びCG2と共に構成される。第1セルグループCG1及び第2セルグループCG2の各々は、1つ以上のサービングセルを含む。ワイヤレスデバイスは、CG1内のサービングセル向けのPUSCH、PUCCH、SRS、又はPRACHといった第1アップリンク送信を行うようにスケジューリングされる。ワイヤレスデバイスは、第1アップリンク送信について、電力制限を使用して送信電力を決定することができる。上記電力制限は、第1アップリンク送信の冒頭からの時間オフセット(T_offset)、CG2に対応するパラメータの第1のセット、及び、第1アップリンク送信と重複するCG2におけるアップリンク送信をトリガする、T_offsetより前に検出された(又は、受信され若しくは知得された)DL許可/割当てが存在するか、を用いて決定される。
いくつかの実施形態において、TをSCGの送信が開始する時刻として、MCGスケジューリング許可が時刻T-T_offsetより前にMCG送信をスケジューリングすることを回避することが好適である。T-T_offsetの後にMCG送信の電力セッティングを変更するMCGコマンドもまた存在し得る。
いくつかの実施形態において、デュアルコネクティビティと共に構成されたワイヤレスデバイスは、時刻T0において開始する第1アップリンク送信を行うようにスケジューリングされ又は構成される。第1アップリンク送信は、DCのために使用される第1セルグループ、例えばSCGに属する第1サービングセル向けのものであり得る。また、UEは、第1アップリンク送信と時間的に重複する第2アップリンク送信を行うようにスケジューリングされ又は構成される。第2アップリンク送信は、DCのために使用される第2セルグループ、例えばMCGに属する第2サービングセル向けのものであり得る。第2アップリンク送信の送信電力を決定するために、UEは、時刻T0-T_offset-Δより前に受信された送信電力制御(TPC)コマンドのみを使用し、ここで、
・T_offsetは、ここで開示した実施形態から定義され得る
・Δは、同期的なDCが使用される場合には第1の値(例えば、~35μs)であってよく、非同期的なDCが使用される場合には第1の値よりも大きい第2の値(例えば、~500μs)であってよい。いくつかの実施形態では、デルタをゼロとすることができる(即ち、ワイヤレスデバイスにより使用されないか、又は暗黙的にT_offsetに含まれるものと見なされる)。いくつかのケースでは、Δを、他の実施形態において説明される方法を用いるインターgNBシグナリングの例から決定することができる。
・TPCコマンドは、結合的に符号化されたTPCコマンドを収容する第1のDCIフォーマットに含められ得る。第1のDCIフォーマットは、PUSCH/PDSCH送信のスケジューリング/割当てを行わなくてよい。第1のDCIフォーマットについてのDCI CRCは、上位レイヤにより構成されるTPC-PUSCH-RNTI、TPC-PUCCH-RNTI又はTPC-SRS-RNTIによりスクランブリングされ得る。第1のDCIフォーマットは、DCIフォーマット2_2又は2_3であり得る。TPCコマンドは、アップリンクのPUSCH送信をスケジューリングする(又はアップリンクのPUCCH送信をトリガするPDSCHを割当てる)第2のDCIフォーマットに含められ得る。いくつかのケースにおいて、第2のDCIフォーマットは、TPCのインジケーションと共にPDSCH/PUSCH送信をもスケジューリングする、DCIフォーマット0_0、0_1、1_1であり得る。
・いくつかの実施形態において、ワイヤレスデバイスは、時刻T0-T_offset-Δの後にTPCコマンドを受信した場合、第2アップリンク送信の送信電力を計算する際にそれらを破棄してもよい。
・いくつかのケースにおいて、ワイヤレスデバイスは、時刻T0-T_offset-Δの後にTPCコマンドを受信した場合、時刻T0の後に開始する第2セルグループのアップリンク送信に対してのみそれらを適用してもよい。
・上の条件に加えて、ワイヤレスデバイスは、どのTPCコマンドを使用すべきかを判定するために他の条件をも使用してもよい。例えば、第2アップリンク送信が送信機会iに対応する場合、アップリンク送信機会のK(i-i0)-1シンボル前と、アップリンク送信機会のK(i)-1シンボル前との間に受信されるTPCコマンドを使用してもよく、ここで、は、アップリンク送信機会のK(i-i0)シンボル前がアップリンク送信機会のK(i)シンボル前よりも早くなる最小の整数である。それらシンボルは、アップリンク送信のヌメロロジーにおけるOFDMシンボル期間であり得る。
-アップリンク送信がConfiguredGrantConfigにより構成されるPUSCH送信である場合、関数K()は、(例えば、RRCパラメータであるPUSCH-ConfigCommonを用いて)上位レイヤによりUEについて構成されるあり得る最小のスケジューリング遅延に基づくことができる。
-アップリンク送信がPDCCH DCIによりトリガされるPUSCH/PUCCH送信である場合、関数K()は、対応するPDCCH反復の最後のシンボルとアップリンク送信の最初のシンボルとの間のシンボルの数に基づくことができる。
・いくつかのケースにおいて、NW(例えば、MgNB)は、第2アップリンク送信又は第2アップリンク送信機会に対応するTPCコマンドがT0-T_offset-Δに先立ってUEへ送信されないように、そのスケジューリングを適応させてもよい。
いくつかの実施形態において、第2アップリンク送信の電力は、上記時間オフセットよりも前に受信される送信電力制御(TPC)コマンドにより決定される。
いくつかの例において、第1アップリンク送信の送信時間の冒頭に対して上記時間オフセット及びデルタの後に受信されるTPCコマンドは、第2アップリンク送信の送信電力を計算する際に破棄され、上記デルタの値は、デュアルコネクティビティが同期的であるか又は非同期的であるかに依存する。
いくつかの実施形態において、第1アップリンク送信の送信時間の冒頭に対して上記時間オフセット及びデルタの後に受信されるTPCコマンドは、第1アップリンク送信の送信時間の冒頭の後に受信される第2アップリンク送信に適用され、上記デルタの値は、デュアルコネクティビティが同期的であるか又は非同期的であるかに依存する。
決定される上記制限に基づいて、第1アップリンク送信を行うための送信電力を設定すること204が、これより説明されるであろう。ワイヤレスデバイス130は、例えば、このアクションを実行するように構成されるワイヤレスデバイス130内の設定ユニット702の手段により、この設定アクション204を実行するように構成され得る。設定ユニット702は、ワイヤレスデバイス130のプロセッサ706、又はそうしたプロセッサ上で稼働するアプリケーションであってよい。
いくつかの実施形態において、上記方法は、さらに次のアクションを含み得る:
例えばワイヤレスデバイス130にサービスするネットワークノード111、112から、1つ以上のパラメータを取得すること202が、これより説明されるであろう。ワイヤレスデバイス130は、例えば、このアクションを実行するように構成されるワイヤレスデバイス130内の取得ユニット703の手段により、この取得アクション202を実行するように構成され得る。取得ユニット703は、ワイヤレスデバイス130のプロセッサ706、又はそうしたプロセッサ上で稼働するアプリケーションであってよい。
このアクション202における取得することは、第1リンク141又は第2リンク142を介して行われてよい。
いくつかの実施形態において、決定すること201は、さらに、第2アップリンク送信をトリガするように設定されるダウンリンク送信の、1つ以上のパラメータに基づく予測に基づいてもよい。
ワイヤレスデバイス130内に他のユニット705が含まれてもよい。
第1アップリンク送信の送信の冒頭に先行する時間ピリオドにおける第2アップリンク送信をトリガするように設定される第1ダウンリンク送信を検出すること201であって、第1ダウンリンク送信のこの検出201にさらに基づいて決定すること203が行われる、検出すること201が、これより説明されるであろう。ワイヤレスデバイス130は、例えば、このアクションを実行するように構成されるワイヤレスデバイス130内の検出ユニット704の手段により、この検出アクション201を実行するように構成され得る。検出ユニット704は、ワイヤレスデバイス130のプロセッサ706、又はそうしたプロセッサ上で稼働するアプリケーションであってよい。
決定すること203は、第1セルグループ121及び第2セルグループ123にわたる複合的な送信電力が、例えば電力の限度又は電力制限である閾値を上回らないことを保証すること、を含んでもよい。
また、ワイヤレスデバイス130は、例えば1150といった他のリンクを介して、ホストコンピュータ1110内のホストアプリケーションユニットとの間でユーザデータを通信するように構成されてもよい。
図7において、随意的なユニットは破線のボックスで示されている。
ワイヤレスデバイス130は、ワイヤレスデバイス130と他のノード又はデバイス、例えばネットワークノード111、112、ホストコンピュータ1110又は他のノードのうちの任意のものとの間の通信を促進するインタフェースユニットを含み得る。いくつかの具体的な例において、上記インタフェースは、例えば、適切な標準に従ってエアインタフェース上で無線信号を送受信するように構成される送受信機を含み得る。
ワイヤレスデバイス130は、図7又は図11に示したような構成を備えてもよい。
ワイヤレスデバイス130が第1セルグループ121における第1アップリンク送信の送信電力の制限を決定すること203及び決定した制限に基づいて送信電力を設定することにより、ワイヤレスデバイス130は、より高い電力で、例えば重複する送信をトリガするスケジューリング許可/割当て又は潜在的なスケジューリング許可/割当てが存在しないと判定される場合にはフルの電力で、送信を行うことを可能とされる。これがシステム性能を改善するものと理解されてよい。そのうえ、ワイヤレスデバイス130内のハードウェア/ソフトウェアが第2セルグループ123上の重複する送信の送信電力を厳密に計算せずに第1セルグループ121の送信電力を設定し得る点で、ワイヤレスデバイス130におけるより簡易な実装が可能となる。
第1ネットワークノード111の実施形態は、図3及び図10~図15に関連する。
第1ネットワークノード111といった第1ネットワークノードにより実行される方法がここで説明される。当該方法は、ワイヤレスデバイス130の送信電力を取扱うものとして理解され得る。ワイヤレスデバイス130は、第1ネットワークノード111により、第1セルグループ121を用いてサービスされ得る。第1ネットワークノード111及びワイヤレスデバイス130は、ワイヤレス通信ネットワーク100において動作中であり得る。
第1ネットワークノード111が、第2セルグループ123を含むデュアルコネクティビティ構成において、第1セルグループ121を用いてワイヤレスデバイス130にサービスし得る。
上記方法は、次のアクションのうちの1つ以上を含み得る。
いくつかの実施形態において、それらアクションの全てが実行されてもよい。当てはまる場合、1つ以上の実施形態が組み合わされてもよい。説明を簡明にするために、あり得る全ての組み合わせが説明されるわけではない。 第1ネットワークノード111により実行される方法の非限定的な例が図3に示されている。いくつかのアクションは、図3に示したものとは異なる順序で実行されてもよい。
ワイヤレスデバイス130による1つ以上の送信のための1つ以上のスケジューリングパラメータを構成すること301がこれより説明されるであろう。上記構成することは、ダウンリンクメッセージと対応するアップリンク送信との間の遅延を、ある値よりも大きくするようになされ得る。第1ネットワークノード111は、例えば、このアクションを実行するように構成される第1ネットワークノード111内の構成ユニット801の手段により、この構成アクション301を実行するように構成され得る。構成ユニット801は、第1ネットワークノード111のプロセッサ804、又はそうしたプロセッサ上で稼働するアプリケーションであってよい。
構成した1つ以上のスケジューリングパラメータのインジケーションを含む第1メッセージを、第2基地ネットワークノード112へ送信すること302がこれより説明されるであろう。第1ネットワークノード111は、例えば、このアクションを実行するように構成される送信ユニット802の手段により、この送信アクション302を実行するように構成され得る。送信ユニット802は、第1ネットワークノード111のプロセッサ804、又はそうしたプロセッサ上で稼働するアプリケーションであってよい。
送信は、例えば第1リンク141を介して行われ得る。
いくつかの実施形態において、構成される1つ以上のスケジューリングパラメータのインジケーションは、上記時間オフセットの値を含む。
いくつかの実施形態において、上記時間オフセットの値は、ワイヤレスデバイスのケイパビリティシグナリングに基づく。
いくつかの実施形態において、上記時間オフセットは、ワイヤレスデバイスがケイパビリティについて第1の値を示す場合に、チャネル情報状態(CSI)の処理に関連する処理時間の少なくともあるサブセットに依存し、ワイヤレスデバイスがケイパビリティについて第2の値を示す場合に、CSIの処理時間に非依存である。
いくつかの実施形態において、ワイヤレスデバイスがケイパビリティについて第1の値を示す場合に、上記時間オフセットは、チャネル情報状態(CSI)の処理に関連する処理時間の少なくともあるサブセットを含む複数の処理時間から取得され、ワイヤレスデバイスがケイパビリティについて第2の値を示す場合に、上記時間オフセットは、CSI処理に関連する処理時間を含まない複数の処理時間から取得される。
いくつかの実施形態において、上記方法は、さらに次のアクションのうちの1つ以上を含み得る:
構成した1つ以上のスケジューリングパラメータに基づいて1つ以上の送信のうちの第1の送信をスケジューリングすること304がこれより説明されるであろう。第1ネットワークノード111は、例えば、このアクションを実行するように構成される第1ネットワークノード111内のスケジューリングユニット803の手段により、このスケジューリングアクション304を実行するように構成され得る。スケジューリングユニット803は、第1ネットワークノード111のプロセッサ804、又はそうしたプロセッサ上で稼働するアプリケーションであってよい。
いくつかの実施形態において、第1ネットワークノード111が、第2セルグループ123を含むデュアルコネクティビティ構成において、第1セルグループ121を用いてワイヤレスデバイス130にサービスし得る。上記方法は、さらに以下を含み得る:
第2セルグループ123のものである1つ以上のパラメータ、例えば当該1つ以上のパラメータの第1のインジケーションをワイヤレスデバイス130へ送信すること303がこれより説明されるであろう。第1ネットワークノード111は、例えば、このアクションを実行するように構成される第1ネットワークノード111内の送信ユニット802の手段により、この送信アクション303を実行するように構成され得る。
送信は、例えば第1リンク141を介して行われ得る。
第1ネットワークノード111内に他のユニット811が含まれてもよい。
また、第1ネットワークノード111は、例えば1150といった他のリンクを介して、ホストコンピュータ1110内のホストアプリケーションユニットとの間でユーザデータを通信するように構成されてもよい。
図8において、随意的なユニットは破線のボックスで示されている。
第1ネットワークノード111は、第1ネットワークノード111と他のノード又はデバイス、例えば他の第1ネットワークノード111、ワイヤレスデバイス130、ホストコンピュータ1110又は他のノードのうちの任意のものとの間の通信を促進するインタフェースユニットを含み得る。いくつかの具体的な例において、上記インタフェースは、例えば、適切な標準に従ってエアインタフェース上で無線信号を送受信するように構成される送受信機を含み得る。
第1ネットワークノード111は、図8又は図11に示したような構成を備えてもよい。
ここでのいくつかの実施形態が、いくつかの非限定的なと共に、これよりさらに説明されるであろう。
以下の説明において、ある/前記UE、又は単に"UE"へのいかなる言及も、ワイヤレスデバイス130に等しく言及するものであると理解されてよく;ある/前記gNBへのいかなる言及も、第1ネットワークノード111及び/又は第2ネットワークノード112に等しく言及するものであると理解されてよく;ある/前記第1セルグループ又はある/前記第1セルグループCG1へのいかなる言及も、第1セルグループ121に等しく言及するものであると理解されてよく;ある/前記第2セルグループ又はある/前記第1セルグループCG2へのいかなる言及も、第2セルグループ123に等しく言及するものであると理解されてよい。
第2ネットワークノード112の実施形態は、図4及び図10~図15に関連する。
第2ネットワークノード112といった第2ネットワークノードにより実行される方法がここで説明される。当該方法は、ワイヤレスデバイス130の送信電力を取扱うものとして理解され得る。ワイヤレスデバイス130は、第2ネットワークノード112により、第2セルグループ123を用いてサービスされ得る。第2ネットワークノード112及びワイヤレスデバイス130は、ワイヤレス通信ネットワーク100において動作中であり得る。
第2ネットワークノード112が、第1セルグループ121を含むデュアルコネクティビティ構成において、第2セルグループ123を用いてワイヤレスデバイス130にサービスし得る。
上記方法は、次のアクションのうちの1つ以上を含み得る。
いくつかの実施形態において、それらアクションの全てが実行されてもよい。当てはまる場合、1つ以上の実施形態が組み合わされてもよい。説明を簡明にするために、あり得る全ての組み合わせが説明されるわけではない。第2ネットワークノード112により実行される方法の非限定的な例が図4に示されている。いくつかのアクションは、図4に示したものとは異なる順序で実行されてもよい。
第1ネットワークノード111から第1メッセージを受信すること401がこれより説明されるであろう。第1メッセージは、第1ネットワークノード111により構成される1つ以上のスケジューリングパラメータのインジケーションを含み得る。構成される1つ以上のスケジューリングパラメータは、ワイヤレスデバイス130による1つ以上の送信のためのものであり得る。構成される1つ以上のスケジューリングパラメータは、ダウンリンクメッセージと対応するアップリンク送信との間の遅延を、上記値よりも大きくするようなものであり得る。第2ネットワークノード112は、例えば、このアクションを実行するように構成される第2ネットワークノード112内の受信ユニット901の手段により、この受信アクション401を実行するように構成され得る。受信ユニット901は、第2ネットワークノード112のプロセッサ903、又はそうしたプロセッサ上で稼働するアプリケーションであってよい。
いくつかの実施形態において、第2ネットワークノード112が、第1セルグループ121を含むデュアルコネクティビティ構成において、第2セルグループ123を用いてワイヤレスデバイス130にサービスし得る。上記方法は、さらに以下を含み得る:
・1つ以上のパラメータ、例えば当該1つ以上のパラメータの第2のインジケーションを、ワイヤレスデバイス130へ送信すること402。上記1つ以上のパラメータは、第2のセルグループ123のものであり得る。第2ネットワークノード112は、例えば、このアクションを実行するように構成される送信ユニット902の手段により、この送信アクション402を実行するように構成され得る。送信ユニット902は、第2ネットワークノード112のプロセッサ903、又はそうしたプロセッサ上で稼働するアプリケーションであってよい。
送信は、例えば第2リンク142を介して行われ得る。
いくつかの実施形態において、構成される1つ以上のスケジューリングパラメータのインジケーションは、上記時間オフセットの値を含む。
いくつかの実施形態において、上記時間オフセットの値は、ワイヤレスデバイスのケイパビリティシグナリングに基づく。
いくつかの実施形態において、上記時間オフセットは、ワイヤレスデバイスがケイパビリティについて第1の値を示す場合に、チャネル情報状態(CSI)の処理に関連する処理時間の少なくともあるサブセットに依存し、ワイヤレスデバイスがケイパビリティについて第2の値を示す場合に、CSIの処理時間に非依存である。
いくつかの実施形態において、ワイヤレスデバイスがケイパビリティについて第1の値を示す場合に、上記時間オフセットは、チャネル情報状態(CSI)の処理に関連する処理時間の少なくともあるサブセットを含む複数の処理時間から取得され、ワイヤレスデバイスがケイパビリティについて第2の値を示す場合に、上記時間オフセットは、CSI処理に関連する処理時間を含まない複数の処理時間から取得される。
いくつかの実施形態において、上記方法は、さらに次のアクションのうちの1つ以上を含み得る:
・構成した1つ以上のスケジューリングパラメータに基づいて1つ以上の送信のうちの第2の送信をスケジューリングすること403。第2ネットワークノード112は、例えば、このアクションを実行するように構成される第2ネットワークノード112内のスケジューリングユニット910の手段により、このスケジューリングアクション403を実行するように構成され得る。スケジューリングユニット910は、第2ネットワークノード112のプロセッサ903、又はそうしたプロセッサ上で稼働するアプリケーションであってよい。
第2ネットワークノード112内に他のユニット911が含まれてもよい。
また、第2ネットワークノード112は、例えば1150といった他のリンクを介して、ホストコンピュータ1110内のホストアプリケーションユニットとの間でユーザデータを通信するように構成されてもよい。
図9において、随意的なユニットは破線のボックスで示されている。
第2ネットワークノード112は、第2ネットワークノード112と他のノード又はデバイス、例えば第1ネットワークノード111、ワイヤレスデバイス130、ホストコンピュータ1110又は他のノードのうちの任意のものとの間の通信を促進するインタフェースユニットを含み得る。いくつかの具体的な例において、上記インタフェースは、例えば、適切な標準に従ってエアインタフェース上で無線信号を送受信するように構成される送受信機を含み得る。
第2ネットワークノード112は、図9又は図11に示したような構成を備えてもよい。
ここでのいくつかの実施形態が、いくつかの非限定的なと共に、これよりさらに説明されるであろう。
以下の説明において、ある/前記UE、又は単に"UE"へのいかなる言及も、ワイヤレスデバイス130に等しく言及するものであると理解されてよく;ある/前記gNBへのいかなる言及も、第1ネットワークノード111及び/又は第2ネットワークノード112に等しく言及するものであると理解されてよく;ある/前記第1セルグループ又はある/前記第1セルグループCG1へのいかなる言及も、第1セルグループ121に等しく言及するものであると理解されてよく;ある/前記第2セルグループ又はある/前記第1セルグループCG2へのいかなる言及も、第2セルグループ123に等しく言及するものであると理解されてよい。
第1グループの例がこれより説明されるであろう。
第1グループの例において、UEは、少なくとも2つのセルグループと共に構成され得る。例えば、第1セルグループCG1及び第2セルグループCG2である。各セルグループは、1つ以上のサービングセルを含み得る。UEは、CG1内のサービングセルについて、例えばPUSCH、PUCCH、SRS、PRACHといった第1アップリンク送信を行うようにスケジューリングされ得る。UEは、第1アップリンク送信について、電力制限を使用して送信電力を決定し得る。上記電力制限は、第1アップリンク送信の冒頭からの時間オフセット(T_offset)、CG2に対応するパラメータの第1のセット、及び、第1アップリンク送信と重複し得るCG2におけるアップリンク送信をトリガし得る、T_offsetより前に検出された(又は、前に受信された)DL許可/割当てが存在するか、を用いて決定され得る。
図5は、典型的なアップリンク送信についての、最小限のUE処理時間、DCI受信及びPUSCH送信の様子を示している。NWは、(矢印付きの水平線で示した)対応するアップリンク送信を準備して送信するための最小限の処理時間がUEに保証されるように、DLスケジューリングメッセージを(DCIにおいて)スケジューリングするべきである。最小限の処理時間は、UEのケイパビリティ、RRC構成、厳密なスケジューリングメッセージ(例えば、CSIが要求されるか、PUCCH/PUSCHが重複するか)などに基づく様々なアップリンク送信について変動し得る。最小限の処理時間が充足されない場合、UEはDLスケジューリングメッセージに応じて有効なアップリンク送信を提供し得ないか、又は、UEはスケジューリングメッセージを破棄し、無視し、若しくは無効と見なすかもしれない。
第2グループの例がこれより説明されるであろう。
第2グループの例において、UEは、少なくとも2つのセルグループと共に構成され得る。例えば、第1セルグループCG1及び第2セルグループCG2である。各セルグループは、1つ以上のサービングセルを含み得る。UEは、CG1内のサービングセルについて、例えばPUSCH、PUCCH、SRS、PRACHといった第1アップリンク送信を行うようにスケジューリングされ得る。UEは、第1アップリンク送信について、電力制限を使用して送信電力を決定し得る。上記電力制限は、第1アップリンク送信の冒頭からの時間オフセット(T_offset)、及びCG2に対応するパラメータの第1のセットを用いて決定され得る。
図6は、SCG上の最小限のUE処理時間、Toffset、DCI受信及びPUSCH送信の様子を示している。図は、UEについてMCG構成及びSCG構成をまたいで最大の処理時間として計算されるToffsetを示している。このToffsetは、基本的には、MCGにおけるスケジューリングの制約となり、即ち、時刻T0において開始するようにスケジューリングされるSCG上のアップリンク送信に対し、MCGは、T0-Toffsetより前にMCGのスケジューリングメッセージがUEにて受信されるのでなければ、MCG上の重複するアップリンク送信をスケジューリングすることができない。よって、MCGのあり得るPUSCH送信は、T0-Toffsetより前に受信されるDCIによってのみスケジューリングされることができる。図中では、最小限の処理時間が矢印付きの水平線により示されている。
ここで開示されるある実施形態は、次の技術的利点のうちの1つ以上を提供し得るものであり、以下の通り要約され得る:ここでの実施形態は、UEが、より高い電力で、例えば重複する送信をトリガするスケジューリング許可/割当て又は潜在的なスケジューリング許可/割当てが存在しないと判定される場合にはフルの電力で、送信を行うことを可能にするものと理解され得る。これがシステム性能を改善するものと理解されてよい。ここでの実施形態は、UEのハードウェア/ソフトウェアが第2CG上の重複する送信の送信電力を厳密に計算せずに第1CGの送信電力を設定し得る点で、より簡易なUEの実装を可能にするものと理解され得る。
図7は、図2に関連して上述した方法のアクションをワイヤレスデバイス130が実行し得る構成の2つの異なる例をパネルa)及びb)においてそれぞれ示している。いくつかの実施形態において、ワイヤレスデバイス130は、図7aに示した次の構成を備え得る。
いくつもの実施形態がここに含まれる。ある実施形態からのコンポーネントが他の実施形態において存在するものと暗に想定されてよく、それらコンポーネントを他の例示的な実施形態においていかに用い得るかは当業者にとって明白であろう。以下のいくつかの詳細な説明は、ワイヤレスデバイス130について説明したアクションとの関連において、上で提供した同一の参照番号に対応し、ここでは繰り返されないであろう。
図7において、随意的なモジュールは破線のボックスで示されている。
ワイヤレスデバイス130におけるここでの実施形態は、ここでの実施形態の機能及びアクションを実行するためのコンピュータプログラムコードと共に、図7aに示したワイヤレスデバイス130内のプロセッサ706といった1つ以上のプロセッサを通じて実装され得る。ここで使用されるところでは、プロセッサは、ハードウェアコンポーネントとして理解され得る。また、上で言及したプログラムコードは、例えば、ワイヤレスデバイス130へロードされた場合にここでの実施形態を実行するためのコンピュータプログラムコードを担持するデータキャリアの形式の、コンピュータプログラムプロダクトとして提供されてもよい。あるそうした単体は、CD ROMディスクの形式であってもよい。但し、メモリスティックといった他のデータキャリアでも実現可能である。コンピュータプログラムコードは、さらに、サーバ上にあってワイヤレスデバイス130へダウンロードされる純粋なプログラムコードとして提供されてもよい。
ワイヤレスデバイス130は、さらに、1つ以上のメモリユニットを含むメモリ707を備え得る。メモリ707は、取得される情報を記憶し、並びに、ワイヤレスデバイス130において実行された場合にここでの方法を遂行するためのデータ、コンフィグレーション、スケジューリング、及びアプリケーションなどを記憶するために使用されるように構成される。
いくつかの実施形態において、ワイヤレスデバイス130は、受信ポート708を通じて、例えば第1ネットワークノード111及び/又は第2ネットワークノード112から情報を受信し得る。いくつかの実施形態において、受信ポート708は、例えば、ワイヤレスデバイス130内で1つ以上のアンテナへ接続され得る。他の実施形態において、ワイヤレスデバイス130は、受信ポート708を通じて、ワイヤレス通信ネットワーク100内の他の構造から情報を受信し得る。受信ポート708は、プロセッサ706との通信関係にあり得ることから、受信ポート708は、受信した情報をプロセッサ706へ送信し得る。また、受信ポート708は、他の情報を受信するように構成されてもよい。
ワイヤレスデバイス130内のプロセッサ706は、プロセッサ706及びメモリ707と通信関係にあり得る送信ポート709を通じて、ワイヤレス通信ネットワーク100内の例えば第1ネットワークノード111及び/若しくは第2ネットワークノード112又は他の構造へ、情報を送信し又は送出するようにさらに構成され得る。
また、当業者により認識されるであろうこととして、上述した決定ユニット701、設定ユニット702、取得ユニット703、検出ユニット704、及び他のユニット705は、アナログモジュール及びデジタルモジュール、並びに/又は、プロセッサ706といった1つ以上のプロセッサにより実行された場合に上述したように動作する、例えばメモリ内に記憶されるソフトウェア及び/若しくはファームウェアと共に構成される1つ以上のプロセッサの組合せへの言及であり得る。それらプロセッサの1つ以上と共に、他のデジタルハードウェアが、単一の特定用途向け集積回路(ASIC)に含まれてもよく、又は、いくつかのプロセッサ及び多様なデジタルハードウェアが、個々にパッケージ化されるにせよSoC(System-on-a-Chip)へと組み立てられるにせよ、いくつもの別個のコンポーネントへ分散されてもよい。
また、いくつかの実施形態において、上述した様々なモジュール701~705は、プロセッサ706といった1つ以上のプロセッサ上で稼働する1つ以上のアプリケーションとして実装されてもよい。
よって、ワイヤレスデバイス130についてここで説明した実施形態に係る方法は、少なくとも1つのプロセッサ706上で実行された場合に、当該少なくとも1つのプロセッサ706に、ワイヤレスデバイス130により行われるものとしてここで説明したアクションを遂行させる命令群、即ちソフトウェアコード部分、を含むコンピュータプログラム710のプロダクトの手段によりそれぞれ実装され得る。コンピュータプログラム710のプロダクトは、コンピュータ読取可能な記憶媒体711上に記憶され得る。コンピュータプログラム710を記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体711は、少なくとも1つのプロセッサ706上で実行された場合に、当該少なくとも1つのプロセッサ706に、ワイヤレスデバイス130により行われるものとしてここで説明したアクションを遂行させる命令群を含み得る。いくつかの実施形態において、コンピュータ読取可能な記憶媒体711は、CD ROMディスク又はメモリスティックといった、非一時的なコンピュータ読取可能な記憶媒体であってよい。他の実施形態において、コンピュータプログラム710のプロダクトは、ちょうど説明したコンピュータプログラム710を収容する担体上に記憶されてもよく、当該担体は、上述したような、電子信号、光信号、無線信号、又はコンピュータ読取可能な記憶媒体711のうちの1つである。
ワイヤレスデバイス130は、ワイヤレスデバイス130と他のノード又はデバイス、例えば第1ネットワークノード111又は第2ネットワークノード112との間の通信を促進するように構成される通信インタフェースを含み得る。上記インタフェースは、例えば、適切な標準に従ってエアインタフェース上で無線信号を送受信するように構成される送受信機を含み得る。
他の実施形態において、ワイヤレスデバイス130は、図7bに示した次の構成を備え得る。ワイヤレスデバイス130は、例えばワイヤレスデバイス130内のプロセッサ706といった1つ以上のプロセッサである処理回路706と、メモリ707とを備え得る。また、ワイヤレスデバイス130は、例えば受信ポート708及び送信ポート709を含み得る無線回路712を備え得る。処理回路706は、図7aに関連して説明したのと同様のやり方で、図2に係る方法のアクションを実行するように構成され又は動作可能であり得る。無線回路712は、第1ネットワークノード111及び/又は第2ネットワークノード112との少なくともワイヤレス接続をセットアップし及び維持するように構成され得る。回路は、ここではハードウェアコンポーネントとして理解されてよい。
よって、ここでの実施形態は、送信電力を取扱うように動作可能なワイヤレスデバイス130にも関連し、ワイヤレスデバイス130は、ワイヤレス通信ネットワーク100において動作するように動作可能である。ワイヤレスデバイス130は、処理回路706及びメモリ707を備えてよく、当該メモリ707は、当該処理回路706により実行可能な命令群を収容し、それにより、ワイヤレスデバイス130は、例えば図2におけるワイヤレスデバイス130に関連してここで説明したアクションを実行するようにさらに動作可能である。
図8は、図3に関連して上述した方法のアクションを第1ネットワークノード111が実行し得る構成の2つの異なる例をパネルa)及びb)においてそれぞれ示している。いくつかの実施形態において、第1ネットワークノード111は、図8aに示した次の構成を備え得る。
第1ネットワークノード111におけるここでの実施形態は、ここでの実施形態の機能及びアクションを実行するためのコンピュータプログラムコードと共に、図8aに示した第1ネットワークノード111内のプロセッサ804といった1つ以上のプロセッサを通じて実装され得る。ここで使用されるところでは、プロセッサは、ハードウェアコンポーネントとして理解され得る。また、上で言及したプログラムコードは、例えば、第1ネットワークノード111へロードされた場合にここでの実施形態を実行するためのコンピュータプログラムコードを担持するデータキャリアの形式の、コンピュータプログラムプロダクトとして提供されてもよい。あるそうした単体は、CD ROMディスクの形式であってもよい。但し、メモリスティックといった他のデータキャリアでも実現可能である。コンピュータプログラムコードは、さらに、サーバ上にあって第1ネットワークノード111へダウンロードされる純粋なプログラムコードとして提供されてもよい。
第1ネットワークノード111は、さらに、1つ以上のメモリユニットを含むメモリ805を備え得る。メモリ805は、取得される情報を記憶し、並びに、第1ネットワークノード111において実行された場合にここでの方法を遂行するためのデータ、コンフィグレーション、スケジューリング、及びアプリケーションなどを記憶するために使用されるように構成される。
いくつかの実施形態において、第1ネットワークノード111は、受信ポート806を通じて、例えば第2ネットワークノード112及び/又はワイヤレスデバイス130から情報を受信し得る。いくつかの実施形態において、受信ポート806は、例えば、第1ネットワークノード111内で1つ以上のアンテナへ接続され得る。他の実施形態において、第1ネットワークノード111は、受信ポート806を通じて、ワイヤレス通信ネットワーク100内の他の構造から情報を受信し得る。受信ポート806は、プロセッサ804との通信関係にあり得ることから、受信ポート806は、受信した情報をプロセッサ804へ送信し得る。また、受信ポート806は、他の情報を受信するように構成されてもよい。
第1ネットワークノード111内のプロセッサ804は、プロセッサ804及びメモリ805と通信関係にあり得る送信ポート807を通じて、ワイヤレス通信ネットワーク100内の例えば第2ネットワークノード112及び/若しくはワイヤレスデバイス130又は他の構造へ、情報を送信し又は送出するようにさらに構成され得る。
また、当業者により認識されるであろうこととして、上述した構成ユニット801、送信ユニット802、スケジューリングユニット803及び他のユニット811は、アナログモジュール及びデジタルモジュール、並びに/又は、プロセッサ804といった1つ以上のプロセッサにより実行された場合に上述したように動作する、例えばメモリ内に記憶されるソフトウェア及び/若しくはファームウェアと共に構成される1つ以上のプロセッサの組合せへの言及であり得る。それらプロセッサの1つ以上と共に、他のデジタルハードウェアが、単一の特定用途向け集積回路(ASIC)に含まれてもよく、又は、いくつかのプロセッサ及び多様なデジタルハードウェアが、個々にパッケージ化されるにせよSoC(System-on-a-Chip)へと組み立てられるにせよ、いくつもの別個のコンポーネントへ分散されてもよい。
また、いくつかの実施形態において、上述した様々なユニット801~803及び811は、プロセッサ804といった1つ以上のプロセッサ上で稼働する1つ以上のアプリケーションとして実装されてもよい。
よって、第1ネットワークノード111についてここで説明した実施形態に係る方法は、少なくとも1つのプロセッサ804上で実行された場合に、当該少なくとも1つのプロセッサ804に、第1ネットワークノード111により行われるものとしてここで説明したアクションを遂行させる命令群、即ちソフトウェアコード部分、を含むコンピュータプログラム808のプロダクトの手段によりそれぞれ実装され得る。コンピュータプログラム808のプロダクトは、コンピュータ読取可能な記憶媒体809上に記憶され得る。コンピュータプログラム808を記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体809は、少なくとも1つのプロセッサ804上で実行された場合に、当該少なくとも1つのプロセッサ804に、第1ネットワークノード111により行われるものとしてここで説明したアクションを遂行させる命令群を含み得る。いくつかの実施形態において、コンピュータ読取可能な記憶媒体809は、CD ROMディスク又はメモリスティックといった、非一時的なコンピュータ読取可能な記憶媒体であってよい。他の実施形態において、コンピュータプログラム808のプロダクトは、ちょうど説明したコンピュータプログラム808を収容する担体上に記憶されてもよく、当該担体は、上述したような、電子信号、光信号、無線信号、又はコンピュータ読取可能な記憶媒体809のうちの1つである。
第1ネットワークノード111は、第1ネットワークノード111と他のノード又はデバイス、例えば第2ネットワークノード112又はワイヤレスデバイス130との間の通信を促進するように構成される通信インタフェースを含み得る。上記インタフェースは、例えば、適切な標準に従ってエアインタフェース上で無線信号を送受信するように構成される送受信機を含み得る。
他の実施形態において、第1ネットワークノード111は、図8bに示した次の構成を備え得る。第1ネットワークノード111は、例えば第1ネットワークノード111内のプロセッサ804といった1つ以上のプロセッサである処理回路804と、メモリ805とを備え得る。また、第1ネットワークノード111は、例えば受信ポート806及び送信ポート807を含み得る無線回路810を備え得る。処理回路810は、図8aに関連して説明したのと同様のやり方で、図3に係る方法のアクションを実行するように構成され又は動作可能であり得る。無線回路810は、第2ネットワークノード112及び/又はワイヤレスデバイス130との少なくともワイヤレス接続をセットアップし及び維持するように構成され得る。回路は、ここではハードウェアコンポーネントとして理解されてよい。
よって、ここでの実施形態は、処理回路804及びメモリ805を備える第1ネットワークノード111にも関連し、当該メモリ805は、当該処理回路804により実行可能な命令群を収容し、それにより、第1ネットワークノード111は、例えば図3における第1ネットワークノード111に関連してここで説明したアクションを実行するように動作可能である。
図9は、図4に関連して上述した方法のアクションを第2ネットワークノード112が実行し得る構成の2つの異なる例をパネルa)及びb)においてそれぞれ示している。いくつかの実施形態において、第2ネットワークノード112は、図9aに示した次の構成を備え得る。
いくつもの実施形態がここに含まれる。ある実施形態からのコンポーネントが他の実施形態において存在するものと暗に想定されてよく、それらコンポーネントを他の例示的な実施形態においていかに用い得るかは当業者にとって明白であろう。以下のいくつかの詳細な説明は、第1ネットワークノード111について説明したアクションとの関連において、上で提供した同一の参照番号に対応し、よってここでは繰り返されないであろう。
図9において、随意的なモジュールは破線のボックスで示されている。
第2ネットワークノード112におけるここでの実施形態は、ここでの実施形態の機能及びアクションを実行するためのコンピュータプログラムコードと共に、図9aに示した第2ネットワークノード112内のプロセッサ903といった1つ以上のプロセッサを通じて実装され得る。ここで使用されるところでは、プロセッサは、ハードウェアコンポーネントとして理解され得る。また、上で言及したプログラムコードは、例えば、第2ネットワークノード112へロードされた場合にここでの実施形態を実行するためのコンピュータプログラムコードを担持するデータキャリアの形式の、コンピュータプログラムプロダクトとして提供されてもよい。あるそうした単体は、CD ROMディスクの形式であってもよい。但し、メモリスティックといった他のデータキャリアでも実現可能である。コンピュータプログラムコードは、さらに、サーバ上にあって第2ネットワークノード112へダウンロードされる純粋なプログラムコードとして提供されてもよい。
第2ネットワークノード112は、さらに、1つ以上のメモリユニットを含むメモリ904を備え得る。メモリ904は、取得される情報を記憶し、並びに、第2ネットワークノード112において実行された場合にここでの方法を遂行するためのデータ、コンフィグレーション、スケジューリング、及びアプリケーションなどを記憶するために使用されるように構成される。
いくつかの実施形態において、第2ネットワークノード112は、受信ポート905を通じて、例えば第1ネットワークノード111及び/又はワイヤレスデバイス130から情報を受信し得る。いくつかの実施形態において、受信ポート905は、例えば、第2ネットワークノード112内で1つ以上のアンテナへ接続され得る。他の実施形態において、第2ネットワークノード112は、受信ポート905を通じて、ワイヤレス通信ネットワーク100内の他の構造から情報を受信し得る。受信ポート905は、プロセッサ903との通信関係にあり得ることから、受信ポート905は、受信した情報をプロセッサ903へ送信し得る。また、受信ポート905は、他の情報を受信するように構成されてもよい。
第2ネットワークノード112内のプロセッサ903は、プロセッサ903及びメモリ904と通信関係にあり得る送信ポート906を通じて、ワイヤレス通信ネットワーク100内の例えば第1ネットワークノード111及び/若しくはワイヤレスデバイス130又は他の構造へ、情報を送信し又は送出するようにさらに構成され得る。
また、当業者により認識されるであろうこととして、上述した受信ユニット901、送信ユニット902、スケジューリングユニット910及び他のユニット911は、アナログモジュール及びデジタルモジュール、並びに/又は、プロセッサ903といった1つ以上のプロセッサにより実行された場合に上述したように動作する、例えばメモリ内に記憶されるソフトウェア及び/若しくはファームウェアと共に構成される1つ以上のプロセッサの組合せへの言及であり得る。それらプロセッサの1つ以上と共に、他のデジタルハードウェアが、単一の特定用途向け集積回路(ASIC)に含まれてもよく、又は、いくつかのプロセッサ及び多様なデジタルハードウェアが、個々にパッケージ化されるにせよSoC(System-on-a-Chip)へと組み立てられるにせよ、いくつもの別個のコンポーネントへ分散されてもよい。
また、いくつかの実施形態において、上述した様々なユニット901~902及び910~911は、プロセッサ903といった1つ以上のプロセッサ上で稼働する1つ以上のアプリケーションとして実装されてもよい。
よって、第2ネットワークノード112についてここで説明した実施形態に係る方法は、少なくとも1つのプロセッサ903上で実行された場合に、当該少なくとも1つのプロセッサ903に、第2ネットワークノード112により行われるものとしてここで説明したアクションを遂行させる命令群、即ちソフトウェアコード部分、を含むコンピュータプログラム907のプロダクトの手段によりそれぞれ実装され得る。コンピュータプログラム907のプロダクトは、コンピュータ読取可能な記憶媒体908上に記憶され得る。コンピュータプログラム907を記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体908は、少なくとも1つのプロセッサ903上で実行された場合に、当該少なくとも1つのプロセッサ903に、第2ネットワークノード112により行われるものとしてここで説明したアクションを遂行させる命令群を含み得る。いくつかの実施形態において、コンピュータ読取可能な記憶媒体908は、CD ROMディスク又はメモリスティックといった、非一時的なコンピュータ読取可能な記憶媒体であってよい。他の実施形態において、コンピュータプログラム907のプロダクトは、ちょうど説明したコンピュータプログラム907を収容する担体上に記憶されてもよく、当該担体は、上述したような、電子信号、光信号、無線信号、又はコンピュータ読取可能な記憶媒体908のうちの1つである。
第2ネットワークノード112は、第2ネットワークノード112と他のノード又はデバイス、例えば第2ネットワークノード112及び/又はワイヤレスデバイス130との間の通信を促進するように構成される通信インタフェースを含み得る。上記インタフェースは、例えば、適切な標準に従ってエアインタフェース上で無線信号を送受信するように構成される送受信機を含み得る。
他の実施形態において、第2ネットワークノード112は、図9bに示した次の構成を備え得る。第2ネットワークノード112は、例えば第2ネットワークノード112内のプロセッサ903といった1つ以上のプロセッサである処理回路903と、メモリ904とを備え得る。また、第2ネットワークノード112は、例えば受信ポート905及び送信ポート906を含み得る無線回路909を備え得る。処理回路903は、図9aに関連して説明したのと同様のやり方で、図4に係る方法のアクションを実行するように構成され又は動作可能であり得る。無線回路909は、第1ネットワークノード111及び/又はワイヤレスデバイス130との少なくともワイヤレス接続をセットアップし及び維持するように構成され得る。回路は、ここではハードウェアコンポーネントとして理解されてよい。
よって、ここでの実施形態は、処理回路903及びメモリ904を備える第2ネットワークノード112にも関連し、当該メモリ904は、当該処理回路903により実行可能な命令群を収容し、それにより、第2ネットワークノード112は、例えば図4における第2ネットワークノード112に関連してここで説明したアクションを実行するように動作可能である。
概して、ここで使用される全ての用語は、異なる意味が明確に与えられていない限り、及び/又は使用されている文脈から異なる意味が示唆されていない限り、関係する技術分野におけるそれらの通常の意味に従って解釈されるべきである。あるエレメント、装置、コンポーネント、手段、ステップなどへの全ての言及は、別段の明示的な記述の無い限り、それらエレメント、装置、コンポーネント、手段、ステップなどの少なくとも1つの実例への言及としてオープンに解釈されるべきである。あるステップが他のステップに後続し若しくは先行するものとして明示的に説明されておらず、及び/又は、あるステップが他のステップに後続し若しくは先行しなければならないことが暗黙の了解でない限り、ここで開示されるいかなる方法のステップも、開示された厳密な順序で実行されなくてよい。ここで開示される任意の実施形態の任意の特徴が、適切であるならば、他の任意の実施形態へ適用されてよい。同様に、任意の実施形態の任意の利点が、他のどの実施形態にも当てはまり得るものであり、逆もまたしかりである。包含される実施形態の他の目的、特徴及び利点が以下の説明から明らかとなるであろう。
ここで使用されるところでは、カンマで区切られた候補のリストが後に続く"~のうちの少なくとも1つ"という表現であって、最後の候補の前に"及び/並びに"との語があるものは、候補のリストのうちの1つのみが該当し得るか、候補のリストのうちの1つよりも多くが該当し得るか、又は候補のリストの全てが該当し得ると理解されてよい。この表現は、カンマで区切られた候補のリストが後に続く"~のうちの少なくとも1つ"という表現であって、最後の候補の前に"若しくは/又は"との語があるものと等価であると理解されてよい。
ここでの実施形態に関連する例、並びにさらなる拡張及びバリエーションがこれより説明されるであろう。
図10: いくつかの実施形態に係るホストコンピュータへ中間ネットワークを介して接続される電気通信ネットワーク
図10を参照すると、一実施形態によれば、通信システムは、例えば3GPP型のセルラーネットワークである、ワイヤレス通信ネットワーク100といった電気通信ネットワーク1010を含み、電気通信ネットワーク1010は、無線アクセスネットワークといったアクセスネットワーク1011とコアネットワーク1014とを含む。アクセスネットワーク1011は、第1ネットワークノード111及び第2ネットワークノード112のうちの任意のものといった複数のネットワークノードを含む。例えば、NB、eNB、gNG、又は他のタイプの無線アクセスポイントといった複数の基地局1012a、1012b、1012cの各々が、対応するカバレッジエリア1013a、1013b、1013c定義する。各基地局1012a、1012b、1012cは、有線又は無線接続1015上でコアネットワーク1014へ接続可能である。ワイヤレスデバイス130といった複数のワイヤレスデバイスが、ワイヤレス通信ネットワーク100に含まれる。図10において、カバレッジエリア1013cに位置する第1のUE1091は、対応する基地局1012cへワイヤレスに接続され又は対応する基地局1012cによりページングされるように構成される。カバレッジエリア1013a内の第2のUE1092は、対応する基地局1012aへワイヤレスに接続可能である。この例では、複数のUE1091、1092が図示されているものの、開示される実施形態は、カバレッジエリア内に単独のUEがある状況、又は対応する基地局1012へ単独のUEが接続している状況へ等しく適用可能である。UE1091、1092のいずれもが、ワイヤレスデバイス130の例である。
電気通信ネットワーク1010は、それ自体がホストコンピュータ1030へ接続され、ホストコンピュータ1030は、スタンドアローンのサーバのハードウェア及び/若しくはソフトウェア、クラウド実装のサーバ、分散型サーバで具現化されてもよく、又はサーバファーム内の処理リソースとして具現化されてもよい。ホストコンピュータ1030は、サービスプロバイダの所有下にあってもその制御下にあってもよく、又はサービスプロバイダにより若しくはサービスプロバイダのために運用されてもよい。電気通信ネットワーク1010とホストコンピュータ1030との間の接続1021及び1022は、コアネットワーク1014からホストコンピュータ1030へ直接的に伸びていてもよく、オプションとしての中間ネットワーク1020を介してつながっていてもよい。中間ネットワーク1020は、パブリック、プライベート又はホステッドネットワークのうちの1つまたはそれらの複数の組み合わせであってもよく、中間ネットワーク1020は、もしあればバックボーンネットワーク又はインターネットであってもよく、具体的には、中間ネットワーク1020は、2つ以上のサブネットワーク(図示せず)を含んでもよい。
図10の通信システムは、全体として、接続されるUE1091、1092とホストコンピュータ1030との間の接続性を可能にする。その接続性は、オーバーザトップ(OTT)接続1050として説明されてよい。ホストコンピュータ1030及び接続されるUE1091、1092は、アクセスネットワーク1011、コアネットワーク1014、任意の中間ネットワーク1020及びあり得るさらなる基盤(図示せず)を途中段階として用いて、OTT接続1050を介してデータ及び/又はシグナリングを通信するように構成される。OTT接続1050は、OTT接続1050の通過途上の参加している通信デバイスがアップリンク通信及びダウンリンク通信のルーティングを意識しないという意味において、透過的であり得る。例えば、基地局1012は、ホストコンピュータ1030から発して接続されるUE1091へ転送(例えば、ハンドオーバ)されるべきデータを伴うインカミングのダウンリンク通信の過去のルーティングについて通知されなくてよく又はその通知を必要としない。同様に、基地局1012は、UE1091から発してホストコンピュータ1030へ向かうアウトゴーイングのアップリンク通信の将来のルーティングを認識することを必要としない。
次に説明される図11、図12、図13、図14及び図15に関連して、UEはワイヤレスデバイス130の一例であり、UEについて提供されるどの説明もワイヤレスデバイス130に等しく当てはまることが理解され得る。また、基地局は第1ネットワークノード111及び第2ネットワークノード112のうちの任意のものの一例であり、基地局について提供されるどの説明も第1ネットワークノード111及び第2ネットワークノード112のうちの任意のものに等しく当てはまることが理解され得る。
図11: いくつかの実施形態に係る部分的にワイヤレスな接続上で基地局を介してユーザ機器と通信するホストコンピュータ
前の段落で議論したワイヤレスデバイス130(例えば、UE)、ネットワークノード110(例えば、基地局)及びホストコンピュータの一実施形態に係る例示的な実装が、これより図11を参照しながら説明される。ワイヤレス通信ネットワーク100といった通信システム1100において、ホストコンピュータ1110は、通信システム1100の異なる通信デバイスのインタフェースとの有線又は無線の接続をセットアップし及び維持するように構成される通信インタフェース1116を含むハードウェア1115を備える。ホストコンピュータ1110は、さらに、記憶及び/又は処理のケイパビリティを有し得る処理回路1118を備える。具体的には、処理回路1118は、命令を実行するように適合される、1つ以上のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ又はそれらの組み合わせ(図示せず)を含んでよい。ホストコンピュータ1110は、さらに、ホストコンピュータ1110内に記憶され又はホストコンピュータ1110によりアクセス可能なソフトウェア1111であって、処理回路1118により実行可能な当該ソフトウェア1111を備える。ソフトウェア1111は、ホストアプリケーション1112を含む。ホストアプリケーション1112は、UE1130及びホストコンピュータ1110で終端するOTT接続1150を介して接続しているUE1130といったリモートユーザへサービスを提供するように動作可能であり得る。リモートユーザへのサービスの提供中に、ホストアプリケーション1112は、OTT接続1150を用いて送信されるユーザデータを提供し得る。
通信システム1100は、電気通信システムにおいて提供される基地局1120として図11に例示されている第1ネットワークノード111及び第2ネットワークノード112のうちの任意のものをさらに含み、それらはホストコンピュータ1110及びUE1130と通信することを可能にするハードウェア1125を備える。ハードウェア1125は、通信システム1100の異なる通信デバイスのインタフェースとの有線又は無線の接続をセットアップし及び維持するための通信インタフェース1126、並びに、基地局1120によりサービスされるカバレッジエリア(図11には示していない)内に位置する、UE1130として図11に例示したワイヤレスデバイス130との少なくとも無線接続1170をセットアップし及び維持するための無線インタフェース1127を含み得る。通信インタフェース1126は、ホストコンピュータ1110への接続1160を促進するように構成され得る。接続1160は、直接的なものであってもよく、又は、電気通信システムのコアネットワーク(図11には示されていない)及び/若しくは電気通信システム外の1つ以上の中間ネットワークを通過してもよい。図示した実施形態において、基地局1120のハードウェア1125は、命令群を実行するように適合される、1つ以上のプログラム可能なプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ又はそれらの組合せ(図示せず)を含み得る処理回路1128をさらに含む。基地局1120は、内部的に記憶され又は外部接続を介してアクセス可能なソフトウェア1121をさらに有する。
通信システム1100は、既に言及したUE1130をさらに含む。そのハードウェア1135は、UE1130がその時点で位置するカバレッジエリアへサービスする基地局との無線接続1170をセットアップし及び維持するように構成される無線インタフェース1137を含み得る。UE1130のハードウェア1135は、命令群を実行するように適合される、1つ以上のプログラム可能なプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ又はそれらの組合せ(図示せず)を含み得る処理回路1138をさらに含む。UE1130は、UE1130内に記憶され若しくはUE1130によりアクセス可能であって、処理回路1138により実行可能なソフトウェア1131をさらに含む。ソフトウェア1131は、クライアントアプリケーション1132を含む。クライアントアプリケーション1132は、ホストコンピュータ1110のサポートと共に、人間の又は非人間のユーザへUE1130を介してサービスを提供するように動作可能であり得る。ホストコンピュータ1110において、実行対象のホストアプリケーション1112は、実行対象のクライアントアプリケーション1132とUE1130及びホストコンピュータ1110で終端するOTT接続1150を介して通信し得る。ユーザへのサービス提供中に、クライアントアプリケーション1132は、ホストアプリケーション1112からリクエストデータを受信し、当該リクエストデータへの応答としてユーザデータを提供し得る。OTT接続1150は、リクエストデータ及びユーザデータの双方を移送し得る。クライアントアプリケーション1132は、自身が提供するユーザデータを生成するために、ユーザとインタラクションし得る。
なお、図11に示したホストコンピュータ1110、基地局1120及びUE1130は、それぞれ図10のホストコンピュータ1030、基地局1012a、1012b、1012cのうちの1つ、及びUE1091、1092のうちの1つと類似し又は同一であってもよい。言うなれば、これらエンティティの内部的な作用は図11に示した通りであってよく、それとは独立して、周囲のネットワークトポロジーは図10のそれであってよい。
図11では、ホストコンピュータ1110とUE1130との間の基地局1120を介する通信を、いかなる中間的なデバイス及びそれらデバイスを介するメッセージの正確なルーティングへの明示的な言及も無く例示するために、OTT接続1150が抽象的に描かれている。ルーティングを決定するのはネットワーク基盤であってよく、ネットワーク基盤は、UE1130若しくはホストコンピュータ1110を動作させるサービスプロバイダ又はそれら双方からルーティングを隠蔽するように構成されてよい。OTT接続1150がアクティブである間、ネットワーク基盤は、(例えば、負荷分散の考慮又はネットワークの再構成に基づいて)ルーティングを動的に変更するための決定をさらに行ってよい。
UE1130と基地局1120との間の無線接続1170は、本開示を通じて説明される実施形態の教示に従う。多様な実施形態の1つ以上が、OTT接続1150を用いてUE1130へ提供されるOTTサービスの性能を改善し、無線接続1170はその最後のセグメントを形成する。より正確には、これら実施形態の教示は、カバレッジ及びデータレートを改善し、それにより低減されたユーザの待ち時間、より良好な応答性、及び長くなったバッテリ寿命といった利益を提供し得る。
データレート、レイテンシ及び1つ以上の実施形態により改善される他の要因を監視する目的で、測定手続が提供されてもよい。測定結果の変動に応答してホストコンピュータ1110とUE1130との間のOTT接続1150を再構成するためのオプション的なネットワークの機能性がさらに存在してもよい。上記測定手続及び/又はOTT接続1150を再構成するためのネットワーク機能性は、ホストコンピュータ1110のソフトウェア1111及びハードウェア1115、若しくはUE1130のソフトウェア1131及びハードウェア1135、又はそれらの双方において実装されてもよい。複数の実施形態において、通信デバイス内に又は通信デバイスに関連付けて、OTT接続1150が通過するセンサ(図示せず)が配備されてもよく、それらセンサは、上で例示した監視結果の数量の値を供給し又は他の物理量の値を供給することにより上記測定手続に参加してもよく、それらからソフトウェア1111、1131により監視対象の量が計算され又は推定され得る。OTT接続1150の再構成は、メッセージフォーマット、再送設定、好適なルーティングなどを含んでよく、その再構成は、基地局1120には影響しなくてもよく、基地局1120にとっては未知であるか又は感知不能であってもよい。そうした手続及び機能性は、当分野において既知であり又は実用されているかもしれない。ある実施形態において、測定は、ホストコンピュータ1110によるスループット、伝播時間及びレイテンシなどの測定を容易化する独自のUEシグナリングを包含してもよい。その測定は、ソフトウェア1111及び1131がOTT接続1150を用いて具体的には空であり又は"ダミー"のメッセージであるメッセージを送信しつつ、伝播時間や誤りなどを監視する形で実装されてもよい。
図12: いくつかの実施形態に係るホストコンピュータ、基地局及びユーザ機器を含む通信システムにおいて実装される方法
図12は、1つの実施形態に従った、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図10及び図11を参照しながら説明したものであり得る、ホストコンピュータ、基地局、及びUEを含む。本開示を簡明にするために、図12の図への参照のみが本セクションに含められるであろう。ステップ1210において、ホストコンピュータは、ユーザデータを提供する。ステップ1210のサブステップ1211(オプションであり得る)において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによりユーザデータを提供する。ステップ1220において、ホストコンピュータは、ユーザデータを搬送するUEへの送信を開始する。ステップ1230(オプションであり得る)において、基地局は、本開示を通じて説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータが開始した上記送信において搬送されたユーザデータをUEへ送信する。ステップ1240(やはりオプションであり得る)において、UEは、ホストコンピュータにより実行されるホストアプリケーションに関連付けられるクライアントアプリケーションを実行する。
図13: いくつかの実施形態に係るホストコンピュータ、基地局及びユーザ機器を含む通信システムにおいて実装される方法
図13は、1つの実施形態に従った、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図10及び図11を参照しながら説明したものであり得る、ホストコンピュータ、基地局、及びUEを含む。本開示を簡明にするために、図13の図への参照のみが本セクションに含められるであろう。本方法のステップ1310において、ホストコンピュータは、ユーザデータを提供する。随意的なサブステップ(図示せず)において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによりユーザデータを提供する。ステップ1320において、ホストコンピュータは、ユーザデータを搬送するUEへの送信を開始する。その送信は、本開示を通じて説明される実施形態の教示に従って、基地局を通過し得る。ステップ1330(オプションであり得る)において、UEは、上記送信において搬送されるユーザデータを受信する。
図14: いくつかの実施形態に係るホストコンピュータ、基地局及びユーザ機器を含む通信システムにおいて実装される方法
図14は、1つの実施形態に従った、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図10及び図11を参照しながら説明したものであり得る、ホストコンピュータ、基地局、及びUEを含む。本開示を簡明にするために、図14の図への参照のみが本セクションに含められるであろう。ステップ1410(オプションであり得る)において、UEは、ホストコンピュータにより提供される入力データを受信する。追加的に又は代替的に、ステップ1420において、UEがユーザデータを提供する。ステップ1420のサブステップ1421(オプションであり得る)において、UEは、クライアントアプリケーションを実行することによりユーザデータを提供する。ステップ1410のサブステップ1411(オプションであり得る)において、UEは、ホストコンピュータにより提供される入力データの受信へのリアクションにおいて、ユーザデータを提供するクライアントアプリケーションを実行する。ユーザデータの提供中に、実行されるクライアントアプリケーションは、ユーザから受け付けられるユーザ入力をさらに考慮してもよい。ユーザデータが提供された具体的なやり方に関わらず、UEは、サブステップ1430(オプションであり得る)において、ホストコンピュータへのユーザデータの送信を開始する。本方法のステップ1440において、ホストコンピュータは、本開示を通じて説明される実施形態の教示に従って、UEから送信されるユーザデータを受信する。
図15: いくつかの実施形態に係るホストコンピュータ、基地局及びユーザ機器を含む通信システムにおいて実装される方法
図15は、1つの実施形態に従った、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図10及び図11を参照しながら説明したものであり得る、ホストコンピュータ、基地局、及びUEを含む。本開示を簡明にするために、図15の図への参照のみが本セクションに含められるであろう。ステップ1510オプションであり得る)において、本開示を通じて説明される実施形態の教示に従って、基地局は、UEからのユーザデータを受信する。ステップ1520(オプションであり得る)において、基地局は、受信したユーザデータのホストコンピュータへの送信を開始する。ステップ1530(オプションであり得る)において、ホストコンピュータは、基地局により開始される上記送信において搬送されるユーザデータを受信する。
ここで開示されるいかなる適切なステップ、方法、特徴、機能又は恩恵が、1つ以上の仮想的な装置の1つ以上の機能ユニット又はモジュールを通じて実行されてもよい。各仮想的な装置は、複数のそれら機能ユニットを含んでもよい。それら機能ユニットは、1つ以上のマイクロプロセッサ又はマイクロコントローラを含み得る処理回路、並びに、デジタル信号プロセッサ(DSP)及び特殊目的デジタルロジックなどを含み得る他のデジタルハードウェアを介して実装されてもよい。上記処理回路は、メモリ内に記憶されるプログラムコードを実行するように構成されてもよく、当該メモリは、読取専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光学記憶デバイスなどといった、1つ又は複数のタイプのメモリを含み得る。メモリ内に記憶されるプログラムコードは、1つ以上の電気通信及び/又はデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、並びに、ここで説明される技法の1つ以上を遂行するための命令を含む。いくつかの実施形態において、上記処理回路は、本開示の1つ以上の実施形態に従って、それぞれの機能ユニットに対応する機能を実行させるために使用され得る。
ユニットとの用語は、電子機器、電気デバイス及び/又は電子デバイスの分野における旧来の意味を有してよく、例えば、ここで説明したもののような、それぞれのタスク、手続、計算、出力及び/若しくは表示機能などを遂行するための、電気回路及び/若しくは電子回路、デバイス、モジュール、プロセッサ、メモリ、ロジック固体素子及び/若しくは離散デバイス、コンピュータプログラム、又は、命令を含み得る。
<略語>
以下の略語のうちの少なくともいくつかが本開示において使用されているかもしれない。略語の間で不整合がある場合には、上でそれがどのように使用されているかが優先されるべきである。以下で複数回挙示されている場合、最初に挙示されたものが後から挙示されたどれよりも優先されるべきである。
CDMA 符号分割多重化
CQI チャネル品質情報
CRC 巡回冗長検査
DCI ダウンリンク制御情報
DFT 離散フーリエ変換
DM-RS 復調リファレンス信号
FDM 周波数分割多重化
HARQ ハイブリッド自動再送要求
OFDM 直交周波数分割多重化
PAPR ピーク対平均電力比
PUCCH 物理アップリンク制御チャネル
PUSCH 物理アップリンク共有チャネル
SRS サウンディングリファレンス信号
PRACH 物理ランダムアクセスチャネル
DC デュアルコネクティビティ
PRB 物理リソースブロック
RRC 無線リソース制御
UCI アップリンク制御情報
EIRP 実効等方輻射電力
SS-block 同期信号ブロック
CSI-RS チャネル状態情報リファレンス信号
PBCH プライマリブロードキャストチャネル
MSG マスタセルグループ
SCG セカンダリセルグループ
特許請求の範囲が以下に提供される。特許請求の範囲を参照番号/符号により示される具体的な要素に限定することなく、例示/概説の形で括弧内に参照番号/符号が提供されている。