JP7387212B1 - 飲料容器 - Google Patents

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Abstract

【解決手段】容器本体2と、蓋部3と、を有する飲料容器1である。蓋部3は、蓋本体4と、蓋本体4から突出し、外周面に、飲み口側ネジ山部44bを有する飲み口部44と、内周面に、カバー側ネジ山部51cを有し、飲み口部44に装着可能な飲み口カバー部51と、蓋本体4と飲み口カバー部51とを連結するように一方向に延びるとともに、厚み方向の弾性変形量が厚み寸法以下となるような剛性を有する板状の連結部材53と、を有する。連結部材53は、連結部材53を、蓋本体4に対して、回転可能に接続する接続部53aと、飲み口カバー部51の外周面を囲むように設けられ、飲み口カバー部51を、軸線を中心として回転可能に保持する保持部53bと、を有する。保持部53bの内周面と飲み口カバー部51の外周面との間には、飲み口カバー部51が、保持部53bに対して、連結部材53の一方向に移動可能な一方向の径方向隙間S1aが設けられている。【選択図】図2

Description

特許法第30条第2項適用 1 令和4年7月6日~8日、第13回テーブル&キッチンウェアEXPO夏 東京ビッグサイト 東京都江東区有明3丁目11-1 2 令和5年1月5日、オルゴ商品カタログ2023年 第2―3頁 3 令和4年7月5日、https://www.shin-shouhin.com/2022/07/05/algo-grabflask-gf-50/ 4 令和4年6月30日、https://allgo.co.jp/product/gf-50.php 5 令和4年6月14日、https://www.instagram.com/p/Cex6Xnysmdi/?utm_source=ig_web_copy_link 6 令和4年6月14日、https://www.facebook.com/bottle.allgo.official 7 令和4年6月14日、https://allgo.base.shop/items/63575414 8 令和4年6月17日、https://item.rakuten.co.jp/denmei-shop/f001/ 9 令和4年7月4日、https://store.shopping.yahoo.co.jp/denmei-shop/f001.html?sc_i=shp_pc_search_itemlist_shsrg_img 10 令和4年7月5日、株式会社オンセブンデイズ、愛知県豊川市正岡町流田507 11 令和4年7月6日、株式会社エトワール海渡、東京都中央区日本橋馬喰町1-7-16 12 令和4年7月6日、綿新産業株式会社、愛知県津島市今市場町4-14 13 令和4年7月6日、寺内株式会社、大阪市中央区南久宝寺町1丁目9番13号 14 令和4年7月8日、有限会社ウィル、長野県諏訪市元町6番21号 15 令和4年7月14日、株式会社スタジオケイズ、広島市西区楠木町3丁目9-24 16 令和4年7月19日、株式会社かねたや家具店、千葉県千葉市美浜区ひび野1-7 17 令和4年7月22日、株式会社インキューブ西鉄、福岡県福岡市中央区天神二丁目11番3号ソラリアステージビル 18 令和4年7月28日、株式会社シーアンドエル、福岡市博多区博多駅前4丁目28番13号 19 令和4年7月28日、株式会社二光社、大阪府大阪市平野区瓜破3丁目2-40
特許法第30条第2項適用 20 令和4年8月3日、株式会社奥田金物本店、宮城県仙台市若林区卸町2丁目14-3 21 令和4年8月1日、株式会社アーガスコーポレーション、兵庫県神戸市中央区脇浜町1-3-33 22 令和4年8月8日、オクムラ株式会社、京都府京都市下京区西七条比輪田町3 23 令和4年10月21日、株式会社F.PEC、静岡県静岡市清水区銀座1-11 24 令和4年7月6日、株式会社電明社、大阪府大阪市鶴見区放出東1丁目4番2号 25 令和4年9月2日、菊屋株式会社、群馬県高崎市八幡町400 26 令和4年12月15日、Hashiri Business Sales And Trading.Co.、中国上海市奉賢区小湾路511号2号館3階 27 令和5年1月12日、シャディ株式会社、東京都港区新橋6-1-11
本発明は、開口部を有する容器本体と、前記開口部を覆う蓋部とを有する飲料容器に関する。
開口部を有する容器本体と前記開口部を覆う蓋部とを有し、前記蓋部に飲み口部が設けられた飲料容器が知られている。例えば、特許文献1には、容器と、栓体とを有する飲料容器が開示されている。前記栓体は、内周面に雌ネジ部が形成された略円筒状の飲み口部を有する本体と、前記飲み口部に対して着脱自在に装着される蓋と、前記蓋を前記蓋本体に連結する連結部材とを有する。
前記連結部材は、変形性材料から構成され、前記連結部材の弾性変形によって前記蓋を前記飲み口部に近づけることができる。前記蓋は、栓を有する。前記栓は、内側に前記飲み口部の雌ネジ部と螺合する雄ネジ部を有する。前記連結部材の弾性変形によって前記飲み口部に近づけられた前記蓋は、前記飲み口部の雌ネジ部と前記栓の雄ネジ部とを螺合することにより、前記飲み口部に装着される。
特開2022-152826号公報
特許文献1に記載の飲料容器における前記飲み口部は、内周面に前記雌ネジ部を有する。前記飲料容器では、前記飲み口部を洗浄する際、前記飲み口部の径寸法によっては、前記飲み口部の内周面に設けられた前記雌ネジ部の溝を洗浄しにくい可能性がある。また、前記飲み口部の内周面の前記雌ネジ部を洗浄できたとしても、洗浄具合を視認できない可能性がある。
これに対し、飲み口部に設けられたネジ部を洗浄しやすいように、前記飲み口部の外周面に雄ネジ部を設けるとともに、前記蓋の内周面に雌ネジ部を設けることが考えられる。前記特許文献1に記載の飲料容器では、前記連結部材は、変形性材料によって構成されている。よって、前記特許文献1に記載の飲料容器では、前記蓋を前記飲み口部に装着する際に、前記連結部材が弾性変形して、前記蓋が前記飲み口部に対して所定の位置に自在に移動できる。これにより、前記飲み口部と、前記蓋の雌ネジ部とが接触することなく、前記蓋を前記飲み口部に容易に装着することができる。
しかしながら、上述のように前記連結部材が変形性材料によって構成されているため、前記蓋が前記飲み口部に装着されていない状態では、前記連結部材が容易に弾性変形して、前記蓋が大きく移動する可能性がある。よって、前記容器を傾けて前記容器内の飲料を飲む場合に、前記蓋が、飲む際に邪魔になる可能性がある。
これに対し、容易に弾性変形を生じない材料によって前記連結部材を構成することが考えられる。これにより、前記飲み口部に装着されていない蓋が、前記連結部材の弾性変形によって大きく移動するのを抑制できる。
しかしながら、前記連結部材を容易に弾性変形しない材料によって構成した場合、前記蓋を前記飲み口部に装着する際、前記蓋は、円弧状軌跡を描いて、突出する前記飲み口部に対して斜め上方から近づく。この場合には、前記飲み口部の先端と前記蓋の雌ネジ部のネジ山とが干渉して、前記蓋の雌ネジ部を前記飲み口部の雄ネジ部に螺合させることができない可能性がある。
本発明は、飲み口部の外周面にネジ山を設けつつ、連結部材が容易に変形しないような構成を有する飲料容器において、前記飲み口部に対して蓋を容易に閉めることができる構成を実現することを目的とする。
本発明の一実施形態に係る飲料容器は、開口部を有する容器本体と、前記開口部を覆う蓋部と、を有する飲料容器である。前記蓋部は、蓋本体と、内方に貫通孔を有し、前記蓋本体から突出する円筒状の飲み口部と、前記飲み口部の開口側に装着可能な円筒状の飲み口カバー部と、前記蓋本体と前記飲み口カバー部とを連結するように一方向に延びるとともに、厚み方向の弾性変形量が厚み寸法以下となるような剛性を有する板状の連結部材と、を有する。前記飲み口部は、外周面に、飲み口側ネジ山部を有する。前記飲み口カバー部は、内周面に、前記飲み口側ネジ山部と螺合可能なカバー側ネジ山部を有する。前記連結部材は、前記一方向における一方の端部に設けられ、前記連結部材を、前記蓋本体に対して、前記一方向及び前記連結部材の厚み方向に直交する幅方向に延びる回転軸を中心として回転可能に接続する接続部と、前記一方向における他方の端部に前記飲み口カバー部の外周面を囲むように設けられ、前記飲み口カバー部を、軸線を中心として回転可能に保持する環状の保持部と、を有する。前記保持部の内周面と前記飲み口カバー部の外周面との間には、前記飲み口カバー部が、前記保持部に対して、前記連結部材の長手方向である前記一方向に移動可能な一方向の径方向隙間が設けられている(第1の構成)。
これにより、連結部材を接続部の回転軸を中心として回転させて、飲み口部の開口側に飲み口カバー部を装着する際に、前記飲み口カバー部を、前記連結部材の保持部に対して前記連結部材の長手方向である一方向に移動させることができる。よって、カバー側ネジ山部を、前記飲み口部と干渉しない位置に容易に移動させることができる。したがって、飲み口部の外周面にネジ山部を設けつつ、連結部材が容易に変形しないような構成を有する飲料容器において、前記飲み口部に対して前記飲み口カバー部を容易に装着できる。
前記第1の構成において、前記保持部の内周面と前記飲み口カバー部の外周面との間には、前記一方向の径方向隙間を含む環状の径方向隙間が設けられている。前記一方向の径方向隙間は、前記環状の径方向隙間に含まれる幅方向の径方向隙間よりも大きい(第2の構成)。
このように、保持部の内周面と飲み口カバー部の外周面との間に位置する環状の径方向隙間において、一方向の径方向隙間を前記環状の径方向隙間に含まれる幅方向の径方向隙間よりも大きくすることにより、前記飲み口カバー部の軸線を、飲み口部に対して連結部材の長手方向の一方に移動させることができる。よって、カバー側ネジ山部を、前記飲み口部と干渉しない位置に移動させることができる。したがって、前記飲み口部の外周面にネジ山部を設けつつ、前記連結部材が容易に変形しないような構成を有する飲料容器において、前記飲み口部に対して前記飲み口カバー部を容易に装着できる。
前記第2の構成において、前記飲み口カバー部は、外周面に全周に亘って溝部を有する。前記保持部は、前記飲み口カバー部の前記溝部内に位置するように、内周面から内方に突出する突出部を有する。前記環状の径方向隙間は、前記突出部の先端と、前記飲み口カバー部の前記溝部の底面との間に位置している(第3の構成)。
これにより、保持部は、突出部の先端と溝部の底面との間で、飲み口カバー部を、連結部材の長手方向に移動可能に保持できる。したがって、前記連結部材を接続部の回転軸を中心として回転させて、飲み口部の開口側に飲み口カバー部を装着する際に、カバー側ネジ山部を、前記飲み口部と干渉しない位置に移動させることができる。よって、前記飲み口部の外周面にネジ山部を設けつつ、連結部材が容易に変形しないような構成を有する飲料容器において、前記飲み口部に対して前記飲み口カバー部を容易に装着できる。
前記第3の構成において、前記飲み口カバー部の軸線方向において、前記溝部の幅は、前記突出部の幅よりも大きい(第4の構成)。
これにより、突出部は、溝部内で、飲み口カバー部の軸線方向に移動することができる。よって、前記飲み口カバー部は、保持部に対して傾くことができる。すなわち、前記連結部材を接続部の回転軸を中心として回転させて、飲み口部の開口側に飲み口カバー部を装着する際に、前記飲み口カバー部の軸線を前記飲み口部の軸線に合わせるように、前記飲み口カバー部を傾けることができる。したがって、前記飲み口カバー部は、前記飲み口部の軸線に前記飲み口カバー部の軸線を合わせた状態で前記飲み口部に装着することができる。よって、前記飲み口部の外周面にネジ山部を設けつつ、連結部材が容易に変形しないような構成を有する飲料容器において、前記飲み口部に対して前記飲み口カバー部を容易に装着できる。
前記第4の構成において、前記蓋部は、前記飲み口カバー部の軸線方向において、前記溝部と前記突出部との間に、前記飲み口カバー部を前記保持部に対して傾けて前記飲み口カバー部の軸線を前記飲み口部の軸線に一致させることができるような、軸線方向隙間を有する(第5の構成)。
飲み口カバー部を保持部に対して傾けることにより、前記飲み口カバー部の軸線を飲み口部の軸線に一致させることができる。よって、前記飲み口カバー部のカバー側ネジ山部は、前記飲み口部に軸線を一致させた状態で、前記飲み口側ネジ山部に接触させることができる。そのため、前記飲み口カバー部の軸線を前記飲み口部の軸線に一致させた状態で、前記飲み口側ネジ山部と前記カバー側ネジ山部とを螺合することができる。したがって、飲み口部の外周面にネジ山部を設けつつ、連結部材が容易に変形しないような構成において、前記飲み口部に対して前記飲み口カバー部を容易に装着できる。
前記第1の構成において、前記飲み口側ネジ山部は、前記飲み口部の軸線方向から見て互いに重ならないように、前記飲み口部の外周面に周方向に半周ずつ設けられた2つの突条部を有する(第6の構成)。
これにより、飲み口カバー部を飲み口部に装着する際に、前記飲み口部の軸線に対して前記飲み口カバー部の軸線が傾いている場合であっても、前記飲み口カバー部と前記飲み口部とを容易に螺合できる。よって、前記飲み口部の外周面にネジ山部を設けつつ、連結部材が容易に変形しないような構成を有する飲料容器において、前記飲み口部に対して前記飲み口カバー部を容易に装着できる。
前記第1の構成において、前記飲み口側ネジ山部は、前記飲み口部の外周面における前記蓋本体側の端部に位置する(第7の構成)。
これにより、飲み口部の開口側に口をつけて飲料を飲む際に、飲み口側ネジ山部が口に当たることなく、前記飲み口部から飲料を飲むことができる。また、上述の構成により、連結部材を接続部の回転軸を中心として回転させて、前記飲み口部の開口側に飲み口カバー部を装着する際に、前記飲み口側ネジ山部とカバー側ネジ山部とが干渉しにくくなるため、前記飲み口部に対して前記飲み口カバー部を容易に装着できる。
本発明の一実施形態によれば、容器本体の開口部を覆う蓋部は、蓋本体と、内方に貫通孔を有し、前記蓋本体から突出する円筒状の飲み口部と、前記飲み口部の開口側に装着可能な円筒状の飲み口カバー部と、前記蓋本体と前記飲み口カバー部とを連結するように一方向に延びるとともに、厚み方向の弾性変形量が厚み寸法以下となるような剛性を有する板状の連結部材と、を有する。前記飲み口部は、外周面に、飲み口側ネジ山部を有する。前記飲み口カバー部は、内周面に、前記飲み口側ネジ山部と螺合可能なカバー側ネジ山部を有する。前記連結部材は、前記一方向における一方の端部に設けられ、前記連結部材を、前記蓋本体に対して、前記一方向及び前記連結部材の厚み方向に直交する幅方向に延びる回転軸を中心として回転可能に接続する接続部と、前記一方向における他方の端部に前記飲み口カバー部の外周面を囲むように設けられ、前記飲み口カバー部を、軸線を中心として回転可能に保持する環状の保持部と、を有する。前記保持部の内周面と前記飲み口カバー部の外周面との間には、前記飲み口カバー部が、前記保持部に対して、前記連結部材の長手方向である前記一方向に移動可能な一方向の径方向隙間が設けられている。
これにより、連結部材を接続部の回転軸を中心として回転させて、飲み口部の開口側に飲み口カバー部を装着する際に、カバー側ネジ山部を、前記飲み口部と干渉しない位置に容易に移動させることができる。したがって、飲み口部の外周面にネジ山部を設けつつ、連結部材が容易に変形しないような構成を有する飲料容器において、前記飲み口部に対して前記飲み口カバー部を容易に装着できる。
図1は、実施形態に係る飲料容器の斜視図である。 図2は、図1におけるII-II線断面図である。 図3は、実施形態に係る蓋部において、飲み口部に対して飲み口カバー部が取り外された状態を示す平面図である。 図4は、実施形態に係る飲料容器において、図2における飲み口部及び飲み口カバー部の拡大図である。 図5は、実施形態に係る連結部材及び飲み口カバー部において、図2におけるV-V線断面図である。 図6は、実施形態に係る蓋部において、飲み口カバー部が飲み口部と離間している状態を示す断面図である。 図7は、実施形態に係る蓋部において、飲み口部に飲み口カバー部を装着する手順を説明する断面図である。 図8は、実施形態に係る蓋部において、飲み口部に飲み口カバー部を装着する手順を説明する断面図である。 図9は、実施形態に係る蓋部において、飲み口部に飲み口カバー部を装着する手順を説明する断面図である。 図10は、実施形態に係る蓋部において、飲み口部に飲み口カバー部を装着する手順を説明する断面図である。
以下、図面を参照し、本発明の例示的な実施の形態を詳しく説明する。なお、図中の同一または相当部分については同一の符号を付してその説明は繰り返さない。また、各図中の構成部材の寸法は、実際の構成部材の寸法および各構成部材の寸法比率等を忠実に表しているわけではない。
以下の説明において、容器本体2に蓋部3が取り付けられた状態とは、容器本体2の容器側ネジ山部21dと、蓋部3の蓋側ネジ山部41dとが螺合した状態を意味する。
また、以下の説明において、飲み口部44に対して飲み口カバー部51が取り外された状態とは、飲み口部44の開口側が飲み口カバー部51によって覆われていない状態を意味する。すなわち、飲み口部44に対して飲み口カバー部51が取り外された状態とは、飲み口部44の開口側から貯留部21内に貯留された飲料が流入または流出可能な状態を意味する。
また、以下の説明において、飲み口部44に飲み口カバー部51が装着された状態とは、飲み口部44の飲み口側ネジ山部44bと、飲み口カバー部51のカバー側ネジ山部51cとが螺合した状態を指す。
図1から図5を用いて、本発明の実施形態に係る飲料容器1について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る飲料容器1の斜視図である。図2は、本発明の実施形態に係る飲料容器1のII-II線断面を示す断面図である。図3は、本発明の実施形態に係る飲料容器1の蓋部3において、飲み口部44に対して飲み口カバー部51が取り外された状態を示す平面図である。図4は、図2に示す飲み口部44及び飲み口カバー部51の拡大図である。図5は、図2に示す連結部材53及び飲み口カバー部51におけるV―V線断面を示す断面図である。
先ず、飲料容器1の全体構成について説明する。図1に示すように、飲料容器1は、容器本体2と、蓋部3とを有する。飲料容器1は、例えば、お茶や水などの飲料を内部に貯留可能な携帯用の魔法瓶である。
次に、容器本体2について説明する。図2に示すように、容器本体2は、内部にお茶や水などの飲料を貯留可能な有底円筒状の部品である。容器本体2は、貯留部21と、ストラップ取り付け22と、ストラップ23と、容器側滑り止め部24と、底カバー部25とを有する。
貯留部21は、有底円筒状の部材である。貯留部21は、例えば、ステンレス鋼等の金属製である。貯留部21は、内部にお茶や水などの飲料を貯留可能である。貯留部21は、円筒形の容器側壁部21bと、容器側壁部21bの一方の端部を覆う円形状の底部21aとを有する。
容器側壁部21bは、開口部21cを有する。開口部21cは、貯留部21において底部21aと反対の端部に位置している。開口部21cの外周面には、容器側ネジ山部21dが設けられている。容器側ネジ山部21dは、貯留部21の開口部21cが蓋部3に覆われた状態で、後述する蓋部3の蓋側ネジ山部41dと螺合する。
ストラップ取り付け部22は、後述するストラップ23を貯留部21に固定する。ストラップ取り付け部22は、固定部22aと、ストラップ保持部22bとを有する。
固定部22aは、容器側壁部21bの外周面上で周方向に延びる円環状の部材である。固定部22aは、容器側壁部21bの外周面に固定されている。
ストラップ保持部22bは、固定部22aの外周面から突出している。ストラップ保持部22bは、貯留部21の軸線方向に貫通するストラップ挿入孔22cを有する。ストラップ挿入孔22cには、ストラップ23が挿入されている。
ストラップ23は、輪状の部材である。ストラップ23は、例えば、シリコンゴム製である。ストラップ23は、径方向の一端部に、係止部23aを有する。ストラップ23における他端部は、ストラップ挿入孔22cに挿入された状態で、係止部23aによって係止されている。これにより、ストラップ23は、ストラップ保持部22bによって保持される。飲料容器1の持ち運びおよび使用時に、輪状のストラップ23の中に手を入れることにより、飲料容器1が手から滑り落ちることを防止できる。
容器側滑り止め部24は、輪状の部材である。容器側滑り止め部24は、飲料容器1を手で掴んだ際の滑り止めである。容器側滑り止め部24は、例えば、シリコンゴム製である。容器側滑り止め部24は、容器側壁部21bの外周面上に全周に亘って設けられている。
底カバー部25は、底部21a及び容器側壁部21bの外周面のうち底部21a側の外周面を覆う部材である。底カバー部25は、例えば、シリコンゴム製である。底カバー部25は、飲料容器1を台などに置く際の滑り止めとして機能する。
次に、蓋部3について説明する。図2に示すように、蓋部3は、容器本体2の開口部21cを覆う部品である。蓋部3は、容器本体2に対して着脱可能である。蓋部3は、蓋固定部4と、蓋可動部5とを有する。
蓋固定部4は、蓋本体41と、蓋側パッキン42と、蓋側滑り止め部43と、飲み口部44とを有する。
蓋本体41は、容器本体2の開口部21cを覆う有底円筒状である。蓋本体41は、円筒状の蓋側壁部41bと、蓋側壁部41bの一方の端部を覆う円板状の蓋側天板部41aとを有する。
蓋側壁部41bは、内面に、貯留部21の容器側ネジ山部21dと螺合する蓋側ネジ山部41dを有する。蓋部3は、蓋側ネジ山部41dと容器側ネジ山部21dとが螺合することにより、容器本体2に取り付けられる。
蓋側天板部41aは、蓋側パッキン42を係止する蓋側パッキン係止部41cを有する。
蓋側パッキン係止部41cは、蓋側天板部41aにおいて開口部21cを覆う面から蓋本体41の軸線方向に円筒状に突出している。蓋側パッキン係止部41cは、容器本体2に蓋部3が取り付けられた状態において、開口部21cよりも蓋側天板部41aの径方向内方に位置している。蓋側パッキン係止部41cと蓋側壁部41bとの間には、蓋側パッキン42が挿入されている。
蓋側パッキン42は、貯留部21と蓋本体41との間から貯留部21内に貯留された飲料が外部に漏れ出すことを防止するための円環状のシール部材である。蓋側パッキン42は、例えば、シリコンゴム製である。蓋側パッキン42は、蓋側パッキン係止部41cと蓋側壁部41bとの間に挿入されている。これにより、蓋側パッキン42は、蓋本体41に保持されている。
蓋側パッキン42は、蓋側天板部41aにおいて開口部21cを覆う面において、貯留部21の開口部21cと接触する位置に設けられている。これにより、容器本体2に蓋部3が取り付けられた状態において蓋側パッキン42と開口部21cとが接触する。よって、貯留部21内に貯留された飲料が、蓋側天板部41aにおいて開口部21cを覆う面と貯留部21の開口部21cとの間から、外部に漏れ出すことを防止できる。
蓋側滑り止め部43は、環状の部材である。蓋側滑り止め部43は、例えば、シリコンゴム製である。蓋側滑り止め部43は、蓋側壁部41bの外周面上に全周に亘って設けられている。
飲み口部44は、蓋側天板部41aにおいて開口部21cを覆う面に対して厚み方向の反対側に位置する面から突出する円筒状である。飲み口部44は、内方に蓋本体41の蓋側天板部41aを貫通する貫通孔44aを有する。すなわち、飲み口部44は、貯留部21内に貯留されている飲料を、貫通孔44aから外部に流出させることができる。飲み口部44は、飲み口側ネジ山部44bと、氷流出防止部44cとを有する。
図3及び図4に示すように、飲み口側ネジ山部44bは、飲み口部44の外周面に設けられている。飲み口側ネジ山部44bは、飲み口部44の軸線方向から見て、互いに重ならないように、飲み口部44の外周面に周方向に半周ずつ設けられた2つの突条部を有する。すなわち、飲み口側ネジ山部44bは、いわゆる二条ネジである。飲み口側ネジ山部44bは、飲み口部44の外周面において蓋本体41側の端部に位置する。
氷流出防止部44cは、氷入り飲料が貯留されている容器本体2を傾けて飲む際に、飲み口部44の貫通孔44aから氷が流出することを防止するように、貫通孔44a内に設けられている。これにより、飲み口部44から飲料をスムーズに飲むことができる。
蓋可動部5は、飲み口カバー部51と、カバー側パッキン52と、連結部材53と、ハンドル部54とを有する。
図2及び図4に示すように、飲み口カバー部51は、蓋固定部4の飲み口部44を覆うように有底円筒状に形成されている。飲み口カバー部51は、飲み口部44の開口側に装着可能な構成を有する。飲み口カバー部51は、円筒状のカバー側側壁部51bと、カバー側側壁部51bの一方の端部を覆う円板状のカバー側天板部51aとを有する。
カバー側側壁部51bは、カバー側ネジ山部51cを有する。カバー側ネジ山部51cは、カバー側側壁部51bの内周面に設けられている。カバー側ネジ山部51cは、飲み口部44の外周面に設けられた飲み口側ネジ山部44bと螺合可能である。これにより、飲み口カバー部51を、蓋固定部4の飲み口部44に装着することができる。
カバー側天板部51aは、カバー側パッキン係止部51eを有する。
カバー側側壁部51bは、外周面に、全周に延びる溝部51dを有する。溝部51dは、カバー側側壁部51bの外周面において、飲み口カバー部51の径方向内方に凹んでいる。よって、溝部51dは、軸線方向に側面を有するとともに、径方向に底面及び開口を有する。溝部51dは、円筒状のカバー側側壁部51bにおいて、カバー側天板部51a側とは軸線方向に反対側の端部に位置している。なお、溝部51d内には、後述する連結部材53の突出部53eが位置している。
飲み口カバー部51の軸線方向において、溝部51dの幅は、突出部53eの幅よりも大きい。溝部51dの幅は、突出部53eの幅の5倍以上であるのが好ましい。これにより、蓋可動部5は、保持部53bの内周面と飲み口カバー部51の外周面との間に、環状の隙間Sを有する。
図3に示すように、環状の隙間Sは、環状の径方向隙間S1と、環状の軸線方向隙間S2とを含む。図4に示すように、環状の軸線方向隙間S2は、保持部53bの突出部53eと、飲み口カバー部51の溝部51dの側面との間に位置する空間である。よって、飲み口カバー部51は、保持部53bに対して軸線方向に移動可能に設けられている。すなわち、環状の軸線方向隙間S2が、飲み口カバー部51を保持部53bに対して傾けて飲み口カバー部51の軸線を飲み口部44の軸線に一致させることができるような隙間である。
環状の径方向隙間S1と環状の軸方向隙間S2とは、溝部51d内で径方向に繋がっている。
環状の軸線方向隙間S2における軸線方向の大きさは、環状の径方向隙間S1における径方向の大きさよりも大きい。また、環状の軸線方向隙間S2における軸線方向の大きさは、環状の径方向隙間S1における径方向の大きさの2倍以上であるのが好ましい。
カバー側パッキン係止部51eは、カバー側天板部51aにおいて飲み口部44の開口側を覆う面から飲み口カバー部51の軸線方向に円筒状に突出している。カバー側パッキン係止部51eは、飲み口部44に飲み口カバー部51が装着された状態において、飲み口部44の内周面よりもカバー側天板部51aの径方向内方に位置している。
カバー側パッキン52は、飲み口部44と飲み口カバー部51との間から貯留部21内に貯留された飲料が外部に漏れ出すことを防止するための円形のシール部材である。カバー側パッキン52は、例えば、シリコンゴム製である。カバー側パッキン52は、カバー側パッキン係止部51eと、カバー側側壁部51bとの間に挿入されている。これにより、カバー側パッキン52は、飲み口カバー部51に保持される。カバー側パッキン52は、漏れ防止部52a及びつまみ部52bを有する。
漏れ防止部52aは、カバー側天板部51aにおいて飲み口部44の開口側を覆う面において、飲み口部44の開口側と接触する位置に位置している。これにより、飲み口部44に飲み口カバー部51が装着された状態において、漏れ防止部52aと飲み口部44の開口側とが接触して、カバー側天板部51aと飲み口部44との間から貯留部21内に貯留された飲料が外部に漏れ出すことを防止できる。
つまみ部52bは、カバー側パッキン52の中央部分から軸線方向に突出している板状の部分である。これにより、つまみ部52bをつまんで引っ張ることにより、飲み口カバー部51からカバー側パッキン52を容易に取り外すことができる。
連結部材53は、蓋本体41と飲み口カバー部51とを連結する部材である。連結部材53は、一方向に延びる板状の部材である。ここで、板状とは、幅寸法が厚み寸法以上である形状を意味する。すなわち、板状とは、幅寸法と厚み寸法とが同じである棒状も含む。連結部材53は、厚み方向の弾性変形量が厚み寸法以下となるような剛性を有する。ここで、連結部材53における厚み方向の弾性変形量は、連結部材53が厚み方向に弾性変形した際の連結部材53の一端部に対する他端部の変位量を意味する。連結部材53は、例えば、ゴム材料に比べて弾性変形を生じにくい樹脂製である。
連結部材53は、接続部53aと、保持部53bと、連結板部53cとを有する。以下の説明において、長手方向とは、本発明の一方向を指す。連結板部53cは、前記一方向に延びている。
接続部53aは、連結部材53を、蓋本体41に対して回転可能に接続する。接続部53aは、連結板部53cの長手方向における一方の端部に、連結板部53cと一体に設けられている。すなわち、接続部53aは、連結部材53の長手方向における一方の端部に位置している。接続部53aは、蓋固定部4の蓋側天板部41aの縁部分に、連結部材53が、蓋側天板部41aに対して、連結部材53の長手方向に直交し且つ連結部材53の厚み方向に直交する幅方向に延びる回転軸を中心として回転可能なように接続している。接続部53aは、ロック部53dを有する。
ロック部53dは、連結部材53の動きを固定する。具体的には、ロック部53dは、飲料容器1を傾けて貯留部21内の飲料を飲む際に、接続部53aの回転軸を中心として連結部材53が回転することを抑制する。ロック部53dは、接続部53aから回転軸に直交する方向に突出している。ロック部53dは、飲み口部44に対して飲み口カバー部51が取り外されている状態において、蓋本体41の蓋側天板部41aの縁部分と接触して、飲み口部44に対して飲み口カバー部51が取り外されている状態を維持する。
保持部53bは、飲み口カバー部51を飲み口カバー部51の軸線を中心として回転可能に保持する。保持部53bは、円筒状であり、連結板部53cの長手方向における他方の端部に、連結板部53cと一体に設けられている。すなわち、保持部53bは、連結部材53の長手方向における他方の端部に位置している。保持部53bは、飲み口カバー部51の外周面を囲むように設けられている。保持部53bは、飲み口カバー部51の外周面の溝部51d側の端部を保持する。保持部53bは、突出部53eを有する。
突出部53eは、保持部53bの内周面から径方向内方に突出している。突出部53eは、保持部53bの内周面に全周に亘って設けられている。突出部53eは、保持部53bによって保持されている飲み口カバー部51の溝部51d内に位置している。突出部53eのうち連結部材53の幅方向に位置する部分は、軸線方向から見て、常時、溝部51dと重なっている。すなわち、突出部53eのうち連結部材53の幅方向に位置する部分は、常時、溝部51d内に位置している。よって、飲み口カバー部51を軸線方向に移動させる際、突出部53eのうち連結部材53の幅方向に位置する部分は、溝部51dの軸線方向に位置する側面と接触して、飲み口カバー部51を係止する。すなわち、突出部53eは、保持部53bに対する飲み口カバー部51の軸線方向の移動を制限している。
図5に示すように、飲み口カバー部51の外周面に全周に亘って設けられた溝部51dの底面は、軸線方向から見て円形状である。保持部53bの内周面に全周に亘って設けられた突出部53eの先端は、軸線方向から見て連結部材53の長手方向に長径を有する楕円形状である。軸線方向から見て、溝部51dの底面の直径は、突出部53eの先端の長径および短径よりも小さい。これにより、蓋可動部5は、保持部53bの内周面と飲み口カバー部51の外周面との間に、環状の径方向隙間S1を有する。
環状の径方向隙間S1は、保持部53bの突出部53eと、飲み口カバー部51の溝部51dの底面との間に位置する空間である。よって、飲み口カバー部51は、保持部53bに対して径方向に移動可能に設けられている。環状の径方向隙間S1は、飲み口カバー部51に対して連結部材53の長手方向に位置する径方向隙間S1a(以下、長手方向の径方向隙間S1a)と、飲み口カバー部51に対して連結部材53の幅方向に位置する径方向隙間S1b(以下、幅方向の径方向隙間S1b)とを含んでいる。長手方向の径方向隙間S1aは、一方向の径方向隙間である。
長手方向の径方向隙間S1aは、軸線方向から見て、突出部53eの先端のうち楕円形状の長径方向に位置する部分と、円形状の溝部51dの底面との間に位置している。幅方向の径方向隙間S1bは、軸線方向から見て、突出部53eの先端のうち楕円形状の短径方向に位置する部分と、円形状の溝部51dの底面との間に位置している。よって、環状の径方向隙間S1における長手方向の径方向隙間S1aは、環状の径方向隙間S1における幅方向の径方向隙間S1bよりも大きい。長手方向の径方向隙間S1aの大きさは、幅方向の径方向隙間S1bの大きさの2倍以上であるのが好ましい。また、長手方向の径方向隙間S1aは、保持部53bに対して飲み口カバー部51を長手方向の一方に移動させた際に、軸線方向から見て、長手方向他方の突出部53eの先端が、溝部51dと重ならない位置まで飲み口カバー部51を移動可能な大きさであるのが好ましい。
ハンドル部54は、飲料容器1を持ち運ぶ際に、手によって把持される部分である。ハンドル部54は、蓋本体41に対して連結部材53と同様の向きに回転可能に接続部53aに取り付けられている。ハンドル部54は、蓋本体41に対して回転可能に構成されていなくてもよい。
次に、図6から図10を用いて、本発明の飲料容器1において飲み口部44に対して飲み口カバー部51を装着する際の飲み口カバー部51の動きについて説明する。図6は、飲み口カバー部51が飲み口部44と離間している状態を示す図である。図7から図10は、飲み口部44に飲み口カバー部51を装着する手順を、図1のII-II線断面で示す断面において説明する図である。
図6に示す状態から、連結部材53を接続部53aの回転軸を中心として飲み口部44側に回転させる。これにより、図7に示すように、保持部53bに保持された飲み口カバー部51が、接続部53aの回転軸を中心として円弧状の軌跡を描きつつ飲み口部44に接近する。
次に、図8に示すように、飲み口カバー部51のカバー側ネジ山部51cが飲み口部44の開口側に接触しない位置まで、飲み口カバー部51を連結部材53の長手方向に移動させる。
次に、図9に示すように、飲み口カバー部51を飲み口部44の蓋本体41側の端部に向かって移動させながら、飲み口部44の軸線に対する飲み口カバー部51の軸線の傾きが小さくなる方向に、飲み口カバー部51を傾けて、飲み口カバー部51の軸線と、飲み口部44の軸線とを一致させる。
最後に、図10に示すように、飲み口カバー部51のカバー側ネジ山部51cと、飲み口部44の飲み口側ネジ山部44bとが接触する位置まで飲み口カバー部51をその軸線方向に移動させた後、飲み口カバー部51を飲み口カバー部51の軸線を中心に回転させる。これにより、カバー側ネジ山部51cと、飲み口部44の飲み口側ネジ山部44bとが螺合し、飲み口カバー部51が飲み口部44に装着される。
上述のように構成される飲料容器1では、連結部材53を接続部53aの回転軸を中心として回転させて、飲み口部44の開口側に飲み口カバー部51を装着する際に、飲み口カバー部51を、連結部材53の保持部53bに対して連結部材53の長手方向に移動させることができる。よって、カバー側ネジ山部51cを、飲み口部44と干渉しない位置に移動させることができる。これにより、飲み口部44の外周面にネジ山部を設けつつ、連結部材53が容易に変形しないような構成において、飲み口部44に対して容易に飲み口カバー部51を装着できる。
また、上述の構成では、環状の径方向隙間S1における長手方向の径方向隙間S1aを環状の径方向隙間S1における幅方向の径方向隙間S1bよりも大きくすることで飲み口カバー部51の軸線を、飲み口部44に対して連結部材53の長手方向の一方に移動させることができる。よって、カバー側ネジ山部51cを、飲み口部44と干渉しない位置に移動させることができる。
また、上述の構成では、保持部53bは、突出部53eの先端と溝部51dの底面との間で、飲み口カバー部51を、連結部材53の長手方向に移動可能に保持できる。したがって、連結部材53を接続部53aの回転軸を中心として回転させて、飲み口部44の開口側に飲み口カバー部51を装着する際に、カバー側ネジ山部51cを、飲み口部44と干渉しない位置に移動させることができる。
また、上述の構成では、突出部53eは、溝部51dの幅方向に移動することができる。よって、飲み口カバー部51は、保持部53bに対して傾くことができる。すなわち、連結部材53を接続部53aの回転軸を中心として回転させて、飲み口部44の開口側に飲み口カバー部51を装着する際に、飲み口部44の軸線に対する飲み口カバー部51の軸線の傾きを抑制する方向に、飲み口カバー部51を傾けることができる。したがって、飲み口カバー部51は、飲み口部44の軸線に対する飲み口カバー部51の軸線の傾きが抑制された状態で飲み口部44に装着される。
また、上述の構成では、蓋部3は、飲み口カバー部51の軸線方向において、溝部51dと突出部53eとの間に、飲み口カバー部51を保持部53bに対して連結部材53の厚み方向に傾けて飲み口カバー部51の軸線を飲み口部44の軸線に一致させることができるような、軸線方向隙間S2を有する。これにより、飲み口カバー部51のカバー側ネジ山部51cを、飲み口部44に軸線を一致させた状態で、飲み口側ネジ山部44bに接触させることができる。そのため、飲み口カバー部51の軸線を飲み口部44の軸線に一致させた状態で、飲み口側ネジ山部44bとカバー側ネジ山部51cとを螺合することができる。
また、飲み口側ネジ山部44bが二条ネジであるため、飲み口カバー部51を飲み口部44に嵌合する際に、飲み口部44の軸線に対して飲み口カバー部51の軸線が傾いている場合であっても、飲み口カバー部51と飲み口部44とを容易に螺合できる。
また、飲み口側ネジ山部44bを飲み口部44の外周面における蓋本体41側の端部に設けることにより、飲み口部44の開口側に口をつけて飲料を飲む際に、飲み口側ネジ山部44bが口に当たることなく、飲み口部44から飲料を飲むことができる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
上述の実施形態では、飲料容器1は、例えば、お茶や水などの飲料を内部に貯留可能な携帯用の魔法瓶である。しかしながら、飲料容器は、お茶や水などの飲料を内部に貯留可能な容器であれば、魔法瓶以外の容器であってもよい。
上述の実施形態では、容器本体2は、貯留部21と、ストラップ取り付け部22と、ストラップ23と、容器側滑り止め部24と、底カバー部25とを有する。しかしながら、容器本体は、少なくとも貯留部を有していればよい。
上述の実施形態では、容器本体2は、円筒状である。しかしながら、容器本体は、円筒状でなくてもよい。
上述の実施形態では、蓋部3は、容器本体2に対して着脱可能である。しかしながら、蓋部は、容器本体と一体に形成されていてもよい。
上述の実施形態では、蓋部3は、蓋側ネジ山部41dと容器側ネジ山部21dとが螺合することにより、容器本体2に取り付けられる。しかしながら、蓋部は、ネジによる螺合以外の方法によって、容器本体に取り付けられてもよい。この場合、蓋部は、蓋側ネジ山部を有していなくてもよい。また、容器本体は、容器側ネジ山部を有していなくてもよい。
上述の実施形態では、蓋固定部4は、蓋本体41と、蓋側パッキン42と、蓋側滑り止め部43と、飲み口部44とを有する。しかしながら、蓋固定部は、蓋側パッキンと、蓋側滑り止め部とを有していなくてもよい。蓋固定部は、少なくとも蓋本体と、飲み口部とを有していればよい。蓋固定部がカバー側パッキンを有さない場合、蓋本体は、蓋側パッキン係止部を有していなくてもよい。
上述の実施形態では、蓋本体41は、円筒状である。しかしながら、蓋本体は、円筒状でなくてもよい。
上述の実施形態では、飲み口部44は、氷流出防止部44cを有する。しかしながら、飲み口部は、氷流出防止部を有していなくてもよい。
上述の実施形態では、飲み口側ネジ山部44bは、2つの突条部を有する。すなわち、飲み口側ネジ山部44bは、いわゆる二条ネジである。しかしながら、飲み口側ネジ山部は、2つの突条部を有していなくてもよい。すなわち、飲み口側ネジ山部は、二条ネジでなくてもよい。
上述の実施形態では、飲み口側ネジ山部44bは、飲み口部44の外周面において蓋本体41側の端部に位置する。しかしながら、飲み口側ネジ山部は、飲み口部の外周面において蓋本体側の端部以外に位置していてもよい。
上述の実施形態では、蓋可動部5は、飲み口カバー部51と、カバー側パッキン52と、連結部材53と、ハンドル部54とを有する。しかしながら、蓋可動部は、カバー側パッキンと、ハンドル部とを有していなくてもよい。蓋可動部は、少なくとも飲み口カバー部と、連結部材とを有していればよい。
上述の実施形態では、溝部51dの幅は、突出部53eの幅の5倍以上である。しかしながら、溝部の幅は、突出部の幅の5倍よりも小さくてもよい。
上述の実施形態では、連結部材53は、例えば、ゴム材料に比べて弾性変形を生じにくい樹脂製である。しかしながら、連結部材は、樹脂製でなくてもよい。連結部材は、厚み方向の弾性変形量が厚み寸法以下となるような剛性を有していればよい。
上述の実施形態では、接続部53aは、ロック部53dを有する。しかしながら、接続部は、ロック部を有していなくてもよい。
上述の実施形態では、保持部53bにおいて突出部53eの先端は、軸線方向から見て連結部材53の長手方向に長径を有する楕円形状である。しかしながら、保持部において突出部の先端は、軸線方向から見て楕円形状でなくてもよい。例えば、突出部の先端は、軸線方向から見て連結部材の長手方向に延びる長方形状でもよい。
上述の実施形態では、突出部53eは、保持部53bの内周面に全周に亘って設けられている。しかしながら、突出部は、保持部の内周面に全周に亘って設けられていなくてもよい。例えば、突出部は、保持部の内周面に等間隔に計4ヶ所設けられていてもよいし、保持部の内周面の一部に設けられていてもよい。
上述の実施形態では、溝部51dは、カバー側側壁部51bの外周面に設けられている。突出部53eは、保持部53bの内周面に設けられている。しかしながら、溝部は、保持部の内周面に設けられ、突出部は、カバー側側壁部の外周面に設けられていてもよい。
上述の実施形態では、環状の軸線方向隙間S2における軸線方向の大きさは、環状の径方向隙間S1における径方向の大きさよりも大きい。また、環状の軸線方向隙間S2における軸線方向の大きさは、環状の径方向隙間S1における径方向の大きさの2倍以上であるのが好ましい。しかしながら、環状の軸線方向隙間における軸線方向の大きさは、環状の径方向隙間における径方向の大きさより小さくてもよい。
上述の実施形態では、長手方向の径方向隙間S1aの大きさは、幅方向の径方向隙間S1bの大きさの2倍以上であるのが好ましい。しかしながら、長手方向の径方向隙間の大きさは、幅方向の径方向隙間の大きさの2倍よりも小さくてもよい。長手方向の径方向隙間は、幅方向の径方向隙間よりも大きければよい。
本発明は、開口部を有する容器本体と、前記開口部を覆う蓋部とを有する飲料容器に利用可能である。
1 飲料容器
2 容器本体
21 貯留部
21a 底部
21b 容器側壁部
21c 開口部
21d 容器側ネジ山部
22 ストラップ取り付け部
22a 固定部
22b ストラップ保持部
22c ストラップ挿入孔
23 ストラップ
23a 係止部
24 容器側滑り止め部
25 底カバー部
3 蓋部
4 蓋固定部
41 蓋本体
41a 蓋側天板部
41b 蓋側壁部
41c 蓋側パッキン係止部
41d 蓋側ネジ山部
42 蓋側パッキン
43 蓋側滑り止め部
44 飲み口部
44a 貫通孔
44b 飲み口側ネジ山部
44c 氷流出防止部
5 蓋可動部
51 飲み口カバー部
51a カバー側天板部
51b カバー側側壁部
51c カバー側ネジ山部
51d 溝部
51e カバー側パッキン係止部
52 カバー側パッキン
52a 漏れ防止部
52b つまみ部
53 連結部材
53a 接続部
53b 保持部
53c 連結板部
53d ロック部
53e 突出部
54 ハンドル部
S 隙間
S1 径方向隙間
S1a 長手方向の径方向隙間
S1b 幅方向の径方向隙間
S2 軸線方向隙間

Claims (6)

  1. 開口部を有する容器本体と、
    前記開口部を覆う蓋部と、
    を有する飲料容器であって、
    前記蓋部は、
    蓋本体と、
    内方に貫通孔を有し、前記蓋本体から突出する円筒状の飲み口部と、
    前記飲み口部の開口側に装着可能な円筒状の飲み口カバー部と、
    前記蓋本体と前記飲み口カバー部とを連結するように一方向に延びるとともに、厚み方向の弾性変形量が厚み寸法以下となるような剛性を有する板状の連結部材と、
    を有し、
    前記飲み口部は、外周面に、飲み口側ネジ山部を有し、
    前記飲み口カバー部は、内周面に、前記飲み口側ネジ山部と螺合可能なカバー側ネジ山部を有し、
    前記連結部材は、
    前記一方向における一方の端部に設けられ、前記連結部材を、前記蓋本体に対して、前記一方向及び前記連結部材の厚み方向に直交する幅方向に延びる回転軸を中心として回転可能に接続する接続部と、
    前記一方向における他方の端部に前記飲み口カバー部の外周面を囲むように設けられ、前記飲み口カバー部を、軸線を中心として回転可能に保持する環状の保持部と、
    を有し、
    前記保持部の内周面と前記飲み口カバー部の外周面との間には、前記飲み口カバー部が、前記保持部に対して、前記連結部材の長手方向である前記一方向に移動可能な一方向の径方向隙間を含む環状の径方向隙間が設けられ
    前記一方向の径方向隙間は、前記環状の径方向隙間に含まれる幅方向の径方向隙間よりも大きい
    飲料容器。
  2. 請求項に記載の飲料容器において、
    前記飲み口カバー部は、
    外周面に全周に亘って溝部を有し、
    前記保持部は、
    前記飲み口カバー部の前記溝部内に位置するように、内周面から内方に突出する突出部を有し、
    前記環状の径方向隙間は、前記突出部の先端と、前記飲み口カバー部の前記溝部の底面との間に位置している、
    飲料容器。
  3. 請求項に記載の飲料容器において、
    前記飲み口カバー部の軸線方向において、前記溝部の幅は、前記突出部の幅よりも大きい、
    飲料容器。
  4. 請求項に記載の飲料容器において、
    前記蓋部は、
    前記飲み口カバー部の軸線方向において、前記溝部と前記突出部との間に、
    前記飲み口カバー部を前記保持部に対して傾けて前記飲み口カバー部の軸線を前記飲み口部の軸線に一致させることができるような、軸線方向隙間を有する、
    飲料容器。
  5. 請求項1に記載の飲料容器において、
    前記飲み口側ネジ山部は、
    前記飲み口部の軸線方向から見て互いに重ならないように、前記飲み口部の外周面に周方向に半周ずつ設けられた2つの突条部を有する、
    飲料容器。
  6. 請求項1に記載の飲料容器において、
    前記飲み口側ネジ山部は、前記飲み口部の外周面における前記蓋本体側の端部に位置する、
    飲料容器。
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