JP7387061B2 - シーケンス自動生成装置、シーケンス自動生成方法およびプログラム - Google Patents

シーケンス自動生成装置、シーケンス自動生成方法およびプログラム Download PDF

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Description

本開示は、機器のHMI(Human Machine Interface)のシーケンス自動生成装置、シーケンス自動生成方法およびプログラムに関する。
機器が一連の動作を自動的に実行するには、動作の制御構造を定義する情報、即ちシーケンスが必要である。機器の動作のシーケンスを記述するには、動作内容と動作条件、制御方式等を組み合わせ、木構造で表現するビヘイビアツリー(Behavior Tree)、機器の処理状態(例えば、入力待ち、検索中、など)の遷移で表現する状態遷移図(ステートチャート(State Chart))等が広く活用されている。
従来、このようなシーケンスは設計者が人手で記述し、プログラミングにより作成していた。一方、AI(Artificial Intelligence)技術、IoT(Internet of Things)技術の普及により、様々な情報を統合した複雑な制御設計が求められており、シーケンスを人手で書き下すコストが増大している。このため、シーケンスの自動生成技術の必要性が高まっている。
これらの課題に対して、従来のシーケンス自動生成装置では、大規模かつ複雑な、あるいは処理内容の記述が困難な問題であっても、進化計算に基づいて自動的にシーケンスを生成する技術を開示している(例えば、特許文献1参照)。
特許第6663873号公報
家電機器、車載機器、移動機器など、ユーザが直接操作したり機器の動作が直接ユーザへフィードバックしたりする、即ちHMIを有する機器においては、HMIのシーケンスが機器のユーザビリティ(使い心地)を決定付ける。このため、HMIのシーケンスの設計に際しては、ユーザビリティの観点も考慮することが重要である。
しかしながら、上記した従来のシーケンス自動生成装置では、進化計算の個体となるシーケンスの評価において、シーケンスの構造情報である、機器の処理順序に関する評価は行っていない。このため、従来のシーケンス自動生成装置を機器のHMIのシーケンス生成に適用すると、目標の動作は行うことはできるが、使い心地の悪い動作を行うシーケンスが生成される可能性が生じる問題があった。
本開示は、上述の課題を解決するためになされたものであり、シーケンスを自動生成する際、シーケンスの構造情報である機器の処理順序と、人の感性指標とを用いてシーケンスの評価を行うことで、使い心地の良い動作を行うHMIのシーケンスを自動生成することを目的とする。
本開示に係るシーケンス自動生成装置は、
制御対象となる機器が有する機能に関する仕様情報と、当該機器が使用される状況に関する環境情報とを用いて、複数のHMIのシーケンスを生成するシーケンス生成部と、
前記機器のシーケンスの処理順序を示す構造情報と、人の感性指標とを用いて定義された1つ以上の評価基準を有するHMI評価基準データを参照し、当該評価基準を用いて前記複数のHMIのシーケンスの評価を行い、評価値を付与する評価部と、
前記評価値を付与された前記複数のHMIのシーケンスから、前記評価値を用いてHMIのシーケンスを選択する最適化部、を備えるものである。
また、本開示に係るシーケンス自動生成方法は、
制御対象となる機器が有する機能に関する仕様情報と、当該機器が使用される状況に関する環境情報とを用いて、複数のHMIのシーケンスを生成するシーケンス生成ステップと、
前記機器のシーケンスの処理順序を示す構造情報と、人の感性指標とを用いて定義された1つ以上の評価基準を有するHMI評価基準データを参照し、当該評価基準を用いて前記複数のHMIのシーケンスの評価を行い、評価値を付与する評価ステップと、
前記評価値を付与された前記複数のHMIのシーケンスから、前記評価値を用いてHMIのシーケンスを選択する最適化ステップ、を備えるものである。
本開示によれば、使い心地の良い動作を行うHMIのシーケンスを自動生成できる効果を有する。
実施の形態1におけるシーケンス自動生成装置のブロック構成図である。 実施の形態1におけるシーケンス自動生成装置のハードウェア構成図である。 実施の形態1におけるシーケンス自動生成装置の動作を表すフローチャートである。 実施の形態1におけるシーケンスの記述形式の一例であるビヘイビアツリーの例である。 実施の形態1における仕様情報、環境情報の一例である。 実施の形態1におけるHMI評価基準データの一例である。 実施の形態1におけるシーケンス評価手順のフローチャートである。 実施の形態1におけるシーケンスの操作量に基づく評価の一例である。 実施の形態1におけるシーケンスの動作タイミングに基づく評価の一例である。 実施の形態1におけるシーケンスのモーダル情報の順列に基づく評価の一例である。 実施の形態2におけるシーケンス自動生成装置のブロック構成図である。 実施の形態2におけるシーケンス自動生成装置の動作を表すフローチャートである。 実施の形態2におけるHMI評価基準データの一例である。 実施の形態3におけるシーケンス自動生成装置のブロック構成図である。
実施の形態1.
《1-1》構成
実施の形態1におけるシーケンス自動生成装置について図1~図10を用いて説明する。図1は、本実施の形態1を示すシーケンス自動生成装置のブロック構成図である。
図1において、シーケンス自動生成装置100は、入力部1と、シーケンス生成部2と、HMI評価基準3と、評価部4と、最適化部5と、出力部6とで構成される。
入力部1は、シーケンス自動生成装置100の外部より入力される仕様情報および環境情報を受け取る。ここで仕様情報は、例えば、制御対象となる機器が有する機能、取りうるパラメータ等の機器のHMIに関する仕様情報である。環境情報は、例えば、機器を使用する状況である。
シーケンス生成部2は、入力部1から受け取った仕様情報および環境情報に基づいて、HMIのシーケンスを複数生成する。
HMI評価基準3は、シーケンスの構造情報と、人の感性指標とを用いて定義された、複数のHMI評価基準データを格納する。ここで、シーケンスの構造情報は、例えば、機器の処理順序、処理の流れ、動作の並び、などで定義された情報である。また、人の感性指標は、例えば、人にとって自然(あるいは不自然)と感じる度合い、人にとって快適(あるいは不快)と感じる度合いなど、人の感覚の主観的、直感的な反応を表す指標である。HMI評価基準データにおける評価基準は、シーケンス生成部2で生成された複数のHMIのシーケンスを評価するために用いられる。この評価基準は、人の感性指標を用いて定義され、例えば、使い心地の良い(人にとって自然と感じる、使い勝手の良い、快適な)HMIとなる条件に設定される。
評価部4は、シーケンス生成部2から生成されたシーケンスを受け取り、HMI評価基準3が出力するHMI評価基準データを参照しながら各シーケンスの評価を行い、各シーケンスに評価値を付与する。ここで、評価値は、例えば、1.0以下に正規化された正数値とし、1.0に近い程高い評価、すなわち、使い心地が良いHMIのシーケンスであり、0に近い程低い評価、すなわち、使い心地が悪いHMIのシーケンスである。なお、評価値は、シーケンス評価が可能であれば数値は正規化されていなくてもよい。また、評価値は、シーケンス評価が可能な形式であれば数値に限らない。例えば、評価値は、アルファベット列でランキング(例えば、”A”が最も高い評価、”Z”が最も低い評価、など)付けしてもよい。
最適化部5は、評価部4から評価値を付与した複数のHMIのシーケンスを受け取り、評価値が高いシーケンスを選択する処理を行う。また、最適化部5は、シーケンスの選択処理後、例えば、進化計算を用いてシーケンスの内部状態(例えば、機器の仕様情報、環境情報、機器の構造情報のそれぞれに関するパラメータ条件、など)を変更または修正し、再び評価部4へ内部状態変更後のシーケンスを渡し、再度評価を行うという処理を一定の回数、あるいは所定の収束条件に至るまで繰り返すことで、シーケンス全体の評価値を高めていく処理も行う。
出力部6は、最適化部5において、評価値が高められた複数のシーケンスの中から、世代交代の結果、最終的に得られたシーケンスを選択し、外部に出力する。
《1-2》ハードウェア構成
図1に示されるシーケンス自動生成装置100の各構成は、CPU(Central Processing Unit)内蔵の情報処理装置であるコンピュータで実現可能である。CPU内蔵のコンピュータは、例えば、パーソナルコンピュータ、サーバ型コンピュータなどの据え置き型コンピュータ、スマートフォン、タブレット型コンピュータなどの可搬型コンピュータ、あるいは、自律車両運転システム、カーナビゲーションシステムなどの車両搭載システムの機器組み込み用途のマイクロコンピュータ、及びSoC(System on Chip)などである。
また、図1に示されるシーケンス自動生成装置100の各構成は、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、又はFPGA(Field-Programmable Gate Array)などの電気回路であるLSI(Large Scale Integrated circuit)により実現されてもよい。また、図1に示されるシーケンス自動生成装置100の各構成は、コンピュータとLSIの組み合わせであってもよい。
図2は、コンピュータ等の情報処理装置を用いて構成される、シーケンス自動生成装置100のハードウェア構成の例を示すブロック図である。
図2の例では、シーケンス自動生成装置100は、メモリ11、CPU(図示せず)を内蔵するプロセッサ12、記録媒体13、入力装置14、出力装置15、及びバスなどの信号路16を備えている。
メモリ11は、実施の形態1のシーケンス自動生成処理を実現するための、各種プログラムを記憶するプログラムメモリ、プロセッサ12がデータ処理を行う際に使用するワークメモリ、及び信号データを展開するメモリ等として使用するROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等の記憶手段である。
メモリ11には、より具体的に言えば、シーケンス生成部2、HMI評価基準3、評価部4、最適化部5の各プログラムならびにデータを記憶することができる。また、メモリ11には、各部の処理によって生じた中間データを記憶することができる。
プロセッサ12は、CPUと、作業用メモリとしてメモリ11中のRAMとを使用し、メモリ11中のROMから信号路16を介して読み出されたコンピュータ・プログラム(すなわち、シーケンス自動生成プログラム)に従って動作する。
プロセッサ12は、より具体的に言えば、シーケンス生成部2、HMI評価基準3、評価部4、最適化部5の各処理に対応するプログラム、ならびにデータをメモリ11から読み出し、CPUで処理を行うことで、本実施の形態1に示すシーケンス自動生成処理のプログラムを実行することができる。
記録媒体13は、プロセッサ12の各種設定データ及び信号データなどの各種データを蓄積するために使用される。記録媒体13としては、例えば、RAMなどの揮発性メモリ、あるいは、装置から脱着可能なHDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)等の不揮発性メモリを使用することが可能である。記録媒体13には、例えば、OS(Operating System)を含む起動プログラム及び、シーケンス自動生成処理のプログラム、初期状態及び各種設定データ、制御用の定数データ、HMI評価基準3のデータベース、機器の仕様情報ならびに環境情報、エラー情報のログ等の各種データを蓄積することができる。なお、この記録媒体13に、メモリ11内の各種データを蓄積しておくこともできる。
入力装置14は、入力部1に相当し、外部データである仕様情報ならびに環境情報を、シーケンス自動生成装置100内へ入力するための入力手段である。外部データをシーケンス自動生成装置100に接続されたネットワークを介して入力する場合、入力装置14は、有線または無線通信を行う通信インタフェースで構成される。あるいは、外部データを人の手によって入力する場合、入力装置14はキーボード、タッチパネル、マウスなどの入力インタフェースで構成される。なお、上記した記録媒体13を用いて外部データを入力する場合には、入力装置14は省略することも可能である。
出力装置15は、出力部6に相当し、シーケンス自動生成装置100の処理の結果である、得られたシーケンスを提示するための出力手段である。シーケンス自動生成装置100に接続されたネットワークを介して出力する場合、出力装置15は、有線または無線通信を行う通信インタフェースで構成されるが、この通信インタフェースは入力装置14と共用することもできる。あるいは、得られたシーケンスを人が可読な情報に変換、例えば、テキスト化して提示する場合、出力装置15は、ディスプレイなどの表示インタフェースで構成される。なお、上記した記録媒体13を用いて得られたシーケンスを出力する場合には、出力装置15は省略することも可能である。
また、出力装置15は、最適化部5における、最適化途中のシーケンスを順次受け取り、表示インタフェースで表示する。最適化途中のシーケンスを表示することで、最適化処理が正しく進行しているか(すなわち、収束しているか)どうかの工程を可視化することもでき、シーケンス自動生成の効率が向上する効果がある。
以上のように、図1に示される、入力部1、シーケンス生成部2、HMI評価基準3、評価部4、最適化部5、出力部6の各機能は、メモリ11、プロセッサ12、記録媒体13、入力装置14、および出力装置15で実現することができる。
なお、シーケンス自動生成装置100を実行するプログラムは、ソフトウエアプログラムを実行するコンピュータ内部の記憶手段に記憶していてもよいし、ディスクメディア、又はフラッシュメモリ等のコンピュータで読み取り可能な外部記憶媒体にて配布される形式で保持され、コンピュータ起動時に読み込んで動作させてもよい。また、LAN(Local Aera Network)等の有線又は無線ネットワークを通じ、他のコンピュータからプログラムを取得することも可能である。
また、シーケンス自動生成装置100を実行するプログラムは、外部で実行されるプログラム、例えば、移動機器を制御するプログラム(例えば、自律運転制御プログラム)とソフトウェア上で結合し、同一のコンピュータで動作させることも可能である。又は、複数のコンピュータ上で分散処理することも可能である。
《1-3》処理動作
次に、実施の形態1における本発明の詳細な動作を説明する。本実施の形態1では、制御対象の機器の一例として、車両等の移動機器を挙げて説明する。ここで、車両等は、例えば、自動車、電動車いす、PMV(Personal Mobility Vehicle)、二輪車等の乗り物である。図3は、実施の形態1の動作を表すフローチャートである。なお、以下の各ステップにおける「部」を、「ステップ」または「処理」または「工程」と読み替えてもよい。
まず、本実施の形態1の動作を説明するための準備として、本実施の形態1で用いるシーケンスのフォーマット(形式)の一例と、シーケンス自動生成のフレームワークの一例をそれぞれ説明する。
本実施の形態1では、機器、あるいはシステムの動作のシーケンスのフォーマットとして、例えば、非特許文献1に記載のビヘイビアツリー(以降の説明ではBTと略する)を用いることができる。BTは、シーケンスの構造情報を、動作内容と動作条件、制御方式を表す種々のノードを組み合わせた木構造で表現するフォーマットであり、機器の一連の処理工程(すなわち、シーケンス)を深さ優先探索で実行する。
図4にBTの記法の一例を示す。図4では、動作内容を表すActionノード、動作条件を表すConditionノード、制御方式を表すSelector(もしくはFallback)ノード、およびSequenceノードの4種類のノードを木構造で連結する。いずれのノードも実行に成功した(Success)か、失敗した(Failure)かの2種類を親ノードに返却する。また、非同期なシステムでは実行中(Running)を定義することもできる。
続いて、各ノードについて説明する。Actionノードは、画面表示する、ガイダンス音を送出する、車体の進行方向を右に傾ける等、機器あるいはシステムの動作実行そのものを表す。基本的に実行後、成功(Success)を親ノードに返す。
Conditionノードは、所定の条件を満たせば成功、満たさなければ失敗を親ノードに返す。所定の条件として、例えば、時間が12時前である、乗員数が1人である等、実行時の環境、周辺状況の情報を用いた条件を設定することができる。
Selectorノード、Sequenceノードは制御方式を定義する。Selectorノードは、子ノードを左から順に評価し、ひとつでも成功した子ノードが存在すれば親ノードに成功を返し、処理を終了する。全ての子ノードが失敗なら、親ノードに失敗を返す。Sequenceノードは、子ノードを左から順に評価し、ひとつでも失敗した子ノードが存在すれば、親ノードに失敗を返し、処理を終了する。全ての子ノードが成功なら、親ノードに成功を返す。
図4のBTの動作を具体的に説明する。まず、ルート(根:Root)であるSelectorノード(ND1)から処理を開始し、左の子ノードであるSequenceノード(ND2)を訪れる。Sequenceノード(ND2)では、左の子ノードであるConditionノード(ND3)を評価する。Conditionノード(ND3)は、もし条件1を満たせば、親ノードであるSequenceノード(ND2)に成功を返す。
Sequenceノード(ND2)は、Conditionノード(ND3)が成功のため、続けて右のActionノード(ND4)を評価し、行動1を実行する。実行後、Actionノード(ND4)は、親ノードであるSequenceノード(ND2)に成功を返す。
Sequenceノード(ND2)は、子ノードが全て成功のため、親ノードであるSelectorノード(ND1)に成功を返す。Sequenceノード(ND1)は、ひとつの子ノードで成功したため、以降の処理は行わず、1シーケンスの処理を終了する。
もし、Conditionノード(ND3)で条件1を満たさない場合、Sequenceノード(ND2)に失敗が返る。さらに、Sequenceノード(ND2)は、ひとつの子ノードが失敗のため、Selectorノード(ND1)に失敗を返す。このときSelectorノード(ND1)は、右の子ノードである、Sequenceノード(ND5)を訪れる。
Sequenceノード(ND5)では、子ノードであるActionノード(ND6)からActionノード(ND8)までを左から順に実行し、親ノードであるSelectorノード(ND1)に成功を返す。すなわち、行動2から行動4までの処理を実行する。以上、ND1からND8までの1シーケンス分の全ての処理工程を完了する。
続いて、本実施の形態1における、シーケンスを自動生成するフレームワークを説明する。本実施の形態1では、BTの木構造データを自動生成するアルゴリズムとして、非特許文献2に記載の進化計算方法の一つである、Grammatical Evolution(以降の説明ではGEと略する)を用いることができる。なお、進化計算方法については、GEに限ることは無く、遺伝的プログラミングなどの公知の進化計算方法を用いても良い。
O’Neill,Michael and Conor Ryan,"Grammatical evolution," IEEE Transactions on Evolutionary Computation 5.4, pp.349-358 (2001).
GEでは、まず、0または1の数列を染色体として有する個体を生成する。その後、各個体にバッカス・ナウア記法(Backus-Naur Form、 以降の説明ではBNFと略する)と呼ばれる文脈自由文法のアルゴリズムを適用することで、個体を数列から木構造へ変換する。適応度計算は主に木構造を用いて行われ、交叉、突然変異等の演算は他の進化計算同様、個体の染色体、あるいは遺伝子に対して行われる。
元に戻り、本実施の形態1の動作の詳細について、図3に示すフローチャートを用いて説明する。まず、ステップST1において、入力部1で、制御対象機器のHMIの仕様情報、ならびに環境情報を取得する。図5(a)に仕様情報の一例、図5(b)に環境情報の一例をそれぞれ示す。
図5(a)において、仕様情報は、例えば、機器が有する機能、その機能が取り得るパラメータ等を指す。これらは、BTにおいては主にActionノードの基となる情報である。例えば、機能には、車体の加速、減速、右左折など移動機器本体の制御、テロップ表示、ガイダンス音送出など乗員への情報伝達がある。また、例えば、パラメータは、加速、減速する速度、右左折時に変化させる角度など各機能が取り得る値である。テロップの表示・非表示、あるいはガイダンス音送出の有無など、機能自体のON/OFFをパラメータとすることもできる。
図5(b)において、例えば、環境情報は、移動機器を使用している周辺環境、あるいは移動機器を操作するユーザの情報、およびそれら情報が取り得るパラメータ等を指す。これらは、BTにおいては、主にConditionノードの基となる情報である。例えば、環境情報には、天気、時刻、気温などの観測データ、あるいは、目標の位置、障害物との距離などの周辺のセンシングデータ、あるいは、不安度などユーザのセンシングデータがある。なお、パラメータは、時刻(例えば、表中の朝/昼/夕/夜)のように離散的な値でも、気温(例えば、表中の-10℃~40℃)のように連続的な物理量でも良く、また、座標あるいは距離のようなセンシングデータであっても良い。
また、仕様情報ならびに環境情報は、上記に限定されず、例えば、環境情報にはユーザの発話、あるいは生体センシングデータ、カメラによる顔画像、視線、ユーザの表情、快・不快度、感情情報など、ユーザを情報源として取得可能なデータを含めても良い。また、仕様情報を時系列的に、または環境情報に合わせて変化させても良い。すなわち、使用可能な機能、あるいは取り得るパラメータの値が、時々刻々と変化する、あるいは人通りの多い場所、少ない場所、広い道、狭い道等の環境に合わせて変化するようにしても良い。
次にステップST2において、シーケンス生成部2で、入力された仕様情報、ならびに環境情報とを用いて複数のシーケンスを自動生成する(ステップST2)。これは進化計算における、初期集団生成処理に相当する。GEを用いたBT自動生成の場合、ステップST1で取得した仕様情報、ならびに環境情報をBNFへ埋め込むことで、生成されるBTへ仕様情報、ならびに環境情報を反映できる。式(1)にBNFの一例を示す。
Figure 0007387061000001
式(1)において、<action>タグはActionノードに変換され、<condition>タグはConditionノードに変換される。各ノードの具体的な内容は、それぞれ<act_contents>タグ、<cond_contents>タグであり、これらに上記のステップST1の仕様情報、環境情報に基づく処理内容を埋め込むことで、実際のBTを生成することができる。
ここで、仕様情報、環境情報から埋め込む処理内容は、例えば、直交表などの公知のテストケース列挙方法を用いることができる。また、パラメータ数の削減のために、連続値であるパラメータを離散化、量子化あるいは抽象化を行うこともできる。パラメータの離散化には、例えば、同値分割法、あるいは、事前に定義した閾値処理などを用いることができる。更に、処理パターンの組合せ数の著しい増大(例えば、作成するシーケンス(BT)の数が膨大となる、BTの分岐数が膨大となる、など)が想定される場合は、BNFに制約を加えてパターンの増加を抑止しても良い。
続くステップST3において、評価部4で、ステップST2で生成した各シーケンスの評価値を、HMI評価基準3に格納されているHMI評価基準データを参照しながら計算する(ステップST3)。図6にHMI評価基準データの一例を示す。図6に示す評価基準データは、シーケンスパターンの番号を表すIDと、評価対象のシーケンスから、基準を適用する部分シーケンスを取得するためのシーケンスパターンと、その部分シーケンスが、人にとって自然と感じる(使い勝手の良い、使い心地の良い、快適な)HMIとなる条件を満たしているかを判定する評価基準、とで定義される。なお、HMI評価基準データは、シーケンスパターンと、人にとって自然と感じるHMIとなる条件を満たしているかを判定する評価基準とを備えていればよく、評価対象機器に合わせて、データフォーマットを適宜変更してもよい。
図7に、ステップST3の内部処理である、シーケンスの評価のフローチャートを示す。まず、ステップST11において、未参照のHMI評価基準があるか否かを判定する(ステップST11)。未参照のHMI評価基準データが存在すれば(ステップST11のYes)、未参照の評価基準のシーケンスパターンと、評価対象のシーケンスとの照合を行う(ステップST12)。未参照のHMI評価基準データが無ければ(ステップST11のNo)、処理を終了する。
ステップST12における照合処理後、ステップST13において、評価対象のシーケンスにシーケンスパターンと一致する部分シーケンスが含まれているか否かを判定する(ステップST13)。評価対象のシーケンスに部分シーケンスが含まれていれば、これを取得する(ステップST13のYes)。部分シーケンスが含まれていなければ、ステップST11へ戻る(ステップST13のNo)。
一例として、図6に示すHMI評価基準データの、ID1のシーケンスパターンは、Sequenceノードの子ノード(ワイルドカード“*”として取得)であり、かつ、その子ノードで、移動機器制御に関するActionを取得する、というものである。なお、実際のシーケンスパターンの定義、および部分シーケンスの取得には、上述したように、ID1のシーケンスパターンの正規表現の他、グラフのパターンマッチング、あるいは同型の部分グラフ検索を用いても良い。
つぎに、ステップST14において、ステップST13の処理で得られた部分シーケンスに対し、評価基準を満たしているか否かを判定する(ステップST14)。評価基準を満たしていれば(ステップST14のYes)、シーケンスには高い評価値(例えば、0.8)が設定される(ステップST15)。評価基準を満たしていなければ(ステップST14のNo)、シーケンスには低い評価値(例えば、0.2)が設定される(ステップST16)。ステップST15、ステップST16のそれぞれの処理後、ステップST11へ戻る。
ステップST14の処理は、進化計算に当てはめると、評価基準を満たすシーケンスには高い適応度を与える一方、評価基準を満たさないシーケンスには低い適応度を与えることで、世代交代時の個体選択アルゴリズムへとフィードバックすることに相当する。なお、実際の評価基準は、例えば、デザイン原則、ユニバーサルデザイン等の公知の知識、あるいは快・不快の指標など、人間の普遍的な性質に基づいて定義されてもよい。
次に、図6のHMI評価基準データのID1~3を用いた、シーケンスの評価の一例を示す。図8は、評価基準ID1による、左前の目標へ移動する際の移動機器の操作量に基づく評価の一例である。例えば、評価基準ID1は、人は、移動機器(乗車した車両)が、滑らかに移動することを「自然に、あるいは快適に感じる」という性質に基づいて定義したものである。言い換えれば、人は、急峻に動作する移動機器に「使い心地の悪さ、あるいは不安感を感じる」という性質に基づいて定義したものである。
図8(a)に示すBTは、90度の左折の後、10km/hの減速を行うシーケンスである。これを図示すると、移動機器は図8(b)に示す動作となる。一方、図8(c)に示すBTは、まず45度の左折を行い、その後5km/hの減速、さらに45度の左折、5km/hの減速、という制御を行うシーケンスである。これを図示すると、移動機器は図8(d)に示す動作となる。
図8(a)のBTと、図8(c)のBTは、両者共に、移動機器は目標に移動しながら同じ速度に減速する。図8(a)のBTは、一度のActionによる進行方向および速度の変化量が大きく、一方、図8(c)のBTは、段階的に変化させている。即ち、図8(a)のBTは、移動機器を急峻な動作で制御し、図8(c)のBTは、滑らかな動作で制御する。評価基準ID1に従うと、急峻な動作をする図8(a)のBTには低い評価値(例えば、0.2)が設定され、滑らかに変化する図8(c)のBTには高い評価値(例えば、0.8)が設定される。
図9は、評価基準ID2による、HMIのタイミングに基づく評価の例である。例えば、評価基準ID2は、移動機器(乗車した車両)が動く際、それを通知する情報の提示のタイミングに基づいて定義したものである。具体的には、人は、乗車した車両が動き出すよりも先に情報提示されなければ、情報提示の効果が低く、不自然に感じるという性質に基づいて定義したものである。
図9(a)のBTは、左折の後にガイダンス音を送出する。これを図示すると、移動機器は図9(b)に示す動作となる。一方、図9(c)のBTは、ガイダンス音を送出後に左折を行っている。これを図示すると、移動機器は図9(d)で示す動作となる。いずれのBTも左折、ガイダンス音送出という2つの動作を行うが、図9(a)のBTは、ガイダンス音送出より先に動作を行っているため、評価基準ID2に従うと、低い評価値(例えば、0.2)が設定される。一方、図9(c)のBTは、ガイダンス音送出を行った後に動作を開始するため、高い評価値(例えば、0.8)が設定される。
図10は、評価基準ID3による、モーダル情報を提示する順序に基づく評価の例である。例えば、評価基準ID3は、視覚情報と聴覚情報のように、複数のモーダルを用いて情報提示する際の、人の認知負荷に基づいて定義したものである。具体的には、モーダル間を行き来するような提示の仕方は認知負荷が高く、人は使い心地を悪く感じるという性質に基づいて定義したものである。
図10(a)のBTは、視覚モーダル、聴覚モーダルに関係するActionが互い違いに出現しているため、評価基準ID3に従うと、低い評価値(例えば、0.2)が設定される。一方、図10(b)のBTは、聴覚モーダルに関するActionの後、視覚モーダルに関するActionを行っている。行うAction自体は図10(a)と同じであるが、モーダルが統一された処理順序であるため、高い評価値(例えば、0.8)が設定される。
ステップST4では、最適化部5で、ステップST3で評価値を付与した各シーケンスを用いて、評価値が高くなるシーケンスを選択(探索)する最適化処理を行う。これは、進化計算における、選択、交叉、突然変異の各種演算を行う処理に相当する。ここで、演算の対象、即ち個体はシーケンス、つまりBTとする。また、各種演算は、上述したステップST2においてBTの生成に用いた個体の遺伝子情報を用いて行う。なお、選択のアルゴリズムは、例えば、評価値が高い個体のBTを選ばれやすく、逆に評価値が低い個体のBTは選ばれにくいものとする。交叉の演算は、例えば二点交叉法、突然変異の演算は、例えば置換法など、進化計算における任意の公知のアルゴリズムを用いて良い。また、遺伝子情報からBT個体を生成する際は、上述したステップST2のBNFを使用するが、BNFに変更を加え、初期集団とは異なる性質となるBTを生成しても良い。上記の最適化処理を進化計算のプロセスに当てはめるならば、現世代のうち、評価値の高い優良ないくつかのBTを残し、それら優良なBTの情報を用いて次世代のBTを作り出す。一方、評価値の低いBTはその世代で消去(淘汰)することで、世代を更新する毎に理想とするBTに近づけることである。これは、シーケンス全体の評価値を高める処理に相当する。
ステップST5では、ステップST4における最適化処理が収束したか否か、すなわち、収束条件を満たすか否かを判定する(ステップST5)。収束条件を満たす場合(ステップST5のYes)、ステップST6の処理へ移行する。収束条件を満たさない場合(ステップST5のNo)、最適化処理で得られた各シーケンスを、再び評価部4に渡して、ステップST3の処理を繰り返す。
ここで、ステップST5における収束条件として、例えば、全個体の適応度(すなわち、評価値)の平均が所定の閾値を上回った場合とすることができる。その他、全個体中最大の適応度が一定期間変化しなくなった、あるいは、単に一定回数処理を繰り返した等、進化計算で一般的に用いられる方法を適用することができる。
最後にステップST6では、出力部6で、最適な個体であるシーケンス(すなわち、世代交代の結果、最終的に得られたシーケンス)をひとつ取得し、外部に出力、あるいは人に提示する。
以上のように、本実施の形態1によれば、シーケンスを自動生成する際、シーケンスの構造情報である、機器の処理順序、処理の流れ、動作の並び等に基づき、人の感性指標である、人にとって自然で、使い心地が良いか否かによって定義されたHMI評価基準データを用いるように構成した。よって、本実施の形態1によるシーケンス自動生成装置は、人にとって自然で、使い心地の良い動作を行うHMIのシーケンスを自動生成することが可能となる。
実施の形態2.
実施の形態2におけるシーケンス自動生成装置について図11を用いて説明する。図11は、本実施の形態2を示すシーケンス自動生成装置のブロック構成図である。図11中、図1と異なる構成としては評価基準選択部7である。図11中、図1と同一符号を付したものは同一または相当部分を示す。
評価基準選択部7は、機器(すなわち、HMIを備えた移動機器)が動作する状況(例えば、周辺情報)に基づいて、評価部4に対して、HMI評価基準データの中から、どの評価基準を適応するか選択する指示を行う。
図12は、実施の形態2の動作を表すフローチャートである。図4の実施の形態1のフローチャートにステップST7の処理が追加された他は、実施の形態1と同様であるので、ステップST7に関連しない動作の説明は省略する。
ステップST7において、評価基準選択部7は、入力部1から受け取った入力情報(例えば、環境情報の一種である周辺情報)に基づいて、対象とするHMIの評価に使用するHMI評価基準データを選択する。図13は、実施の形態2におけるHMI評価基準データの一例である。図13は、図6に示したHMI評価基準データと比較して、周辺情報の列が追加されており、周辺情報に応じて右の評価基準を選択する構成となっている。
図13に示した周辺情報は、移動機器が動作している環境の周辺の障害物の有無である。移動機器の周辺に障害物が無い場合、目標まで速度、進行方向が滑らかに移動するシーケンスが高い評価値となる。一方、移動機器の周辺に障害物が存在する場合、人が乗車する移動機器(すなわち、乗り物)が障害物に近づくほど、人は不安に感じるという性質を定義する。この時、シーケンスの評価で優先されるべきは、移動機器が障害物を避けるような動作をするか否かである。ステップST7では、周辺情報に基づく動作基準(例えば、障害物回避行動)に従ってHMI評価基準データを選択又は変更する。このように、周辺情報に応じてシーケンスの評価方法を切り替えることで、より実環境に適した評価を行うことができる。
本実施の形態2では、機器が動作する状況の一例として周辺情報を挙げ、また、周辺情報の一例として、移動機器が動作している環境の周辺の障害物の有無を挙げているが、これらに限ることは無い。例えば、周辺情報として、移動機器の進行方向の路面状態(例えば、路面の凹凸、路面の舗装、路面の凍結、路面の傾斜角度、など)を加えてもよい。機器が動作する状況は、移動機器の仕様情報、環境情報に応じて適宜設定することができる。
以上のように、本実施の形態2では、評価基準選択部において、周辺情報に応じてシーケンスの評価基準を切り替えるように構成した。よって、本実施の形態2によるシーケンス自動生成装置は、より実環境に適した評価を行うことができ、更に、人にとって自然で、使い心地の良い動作を行うHMIのシーケンスを自動生成することが可能となる。
実施の形態3.
実施の形態2の変形例として、評価基準選択部7は、評価部4でのシーケンス評価結果に基づいて、周辺情報と対応するHMI評価基準データを学習又は逐次更新してもよい。
実施の形態3におけるシーケンス自動生成装置について図14を用いて説明する。図14は、本実施の形態3を示すシーケンス自動生成装置のブロック構成図である。図14中、図11と異なる構成としては、評価部4が、評価基準選択部7へ出力情報を受け渡すと共に、評価基準選択部7が、HMI評価基準3をアクセス可能な構成となっている。図14中、図11と同一符号を付したものは同一または相当部分を示す。
評価部4は、シーケンスの評価値を算出後、各シーケンスの評価値を評価基準選択部7へ出力する。
評価基準選択部7は、各シーケンスの評価値を参照し、例えば、ある評価基準による評価値の分散が、所定の閾値より小さい場合、個体ごとの差異を十分に評価できていないと判断し、HMI評価基準3中のHMI評価基準データを学習(例えば、別の評価基準に切り替える、当該評価基準を修正、など)する。
以上のように、本実施の形態3では、シーケンスの評価結果を用いて、周辺情報と対応するHMI評価基準データを学習(更新)するように構成した。よって、本実施の形態3によるシーケンス自動生成装置は、人にとって自然で、使い心地の良い動作を行うHMIのシーケンスの自動生成の精度を高めることが可能となる。
なお、上記した実施の形態のそれぞれにおいて、シーケンスのフォーマットの一例としてBTを、シーケンス自動生成のフレームワークの一例として進化計算、特に、GEを用いて説明したが、これらには限定しない。すなわち、同様の機能、効果が得られる構成であれば、それを用いた形態としてもよく、ステートチャート等の他の公知のフォーマット、遺伝的アルゴリズム等の公知のフレームワークを用いても良い。また、制御対象の機器の一例として移動機器を挙げて説明したが、例えば、家電機器(テレビ、空調機など)、輸送機器(エレベーターなど)、製造機器(産業ロボット、工場生産機器)など、HMIを備えるその他の機器へも適用することができる。
上記以外にも、本開示はその開示の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
1 入力部、2 シーケンス生成部、3 HMI評価基準、4 評価部、5 最適化部、6 出力部、7 評価基準選択部、
11 メモリ、12 プロセッサ、13 記憶媒体、14 入力装置、15 出力装置、16 信号路、
100 シーケンス自動生成装置

Claims (15)

  1. 制御対象となる機器が有する機能に関する仕様情報と、当該機器が使用される状況に関する環境情報とを用いて、複数のHuman Machine Interface(HMI)のシーケンスを生成するシーケンス生成部と、
    前記機器のシーケンスの処理順序を示す構造情報と、人の感性指標とを用いて定義された1つ以上の評価基準を有するHMI評価基準データを参照し、当該評価基準を用いて前記複数のHMIのシーケンスの評価を行い、評価値を付与する評価部と、
    前記評価値を付与された前記複数のHMIのシーケンスから、前記評価値を用いてHMIのシーケンスを選択する最適化部、を備えるシーケンス自動生成装置。
  2. 前記最適化部が、前記複数のHMIのシーケンスから選択されたHMIのシーケンスの内部状態を進化計算を用いて変更し、当該選択されたHMIのシーケンスを前記評価部へ再入力し、所定の収束条件を満たすまでシーケンス全体の評価値を高めることを特徴とする、請求項1に記載のシーケンス自動生成装置。
  3. 前記評価部が、前記HMI評価基準データによる評価を満たすシーケンスには高い評価値を付与し、前記HMI評価基準データによる評価を満たさないシーケンスには低い評価値を付与することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のシーケンス自動生成装置。
  4. 前記評価部に対し、前記HMI評価基準データの中から、前記機器が動作する状況に応じた評価基準を選択する指示を行う評価基準選択部、を備える請求項1から3のいずれか1項に記載のシーケンス自動生成装置。
  5. 前記評価基準選択部は、前記評価部でのシーケンス評価結果に応じて、前記機器が動作する状況に対応するように、前記HMI評価基準データを学習することを特徴とする、請求項に記載のシーケンス自動生成装置。
  6. 制御対象となる機器が有する機能に関する仕様情報と、当該機器が使用される状況に関する環境情報とを用いて、複数のHMIのシーケンスを生成するシーケンス生成ステップと、
    前記機器のシーケンスの処理順序を示す構造情報と、人の感性指標とを用いて定義された1つ以上の評価基準を有するHMI評価基準データを参照し、当該評価基準を用いて前記複数のHMIのシーケンスの評価を行い、評価値を付与する評価ステップと、
    前記評価値を付与された前記複数のHMIのシーケンスから、前記評価値を用いてHMIのシーケンスを選択する最適化ステップ、を備えるシーケンス自動生成方法。
  7. 前記最適化ステップが、前記複数のHMIのシーケンスから選択されたHMIのシーケンスの内部状態を進化計算を用いて変更し、当該選択されたHMIのシーケンスを前記評価ステップへ再入力し、所定の収束条件を満たすまでシーケンス全体の評価値を高めることを特徴とする、請求項6に記載のシーケンス自動生成方法。
  8. 前記評価ステップが、前記HMI評価基準データによる評価を満たすシーケンスには高い評価値を付与し、前記HMI評価基準データによる評価を満たさないシーケンスには低い評価値を付与することを特徴とする、請求項6または請求項7に記載のシーケンス自動生成方法。
  9. 前記評価ステップに対し、前記HMI評価基準データの中から、前記機器が動作する状況に応じた評価基準を選択する指示を行う評価基準選択ステップ、を備える請求項6から8のいずれか1項に記載のシーケンス自動生成方法。
  10. 前記評価基準選択ステップは、前記評価ステップでのシーケンス評価結果に応じて、前記機器が動作する状況に対応するように、前記HMI評価基準データを学習することを特徴とする、請求項に記載のシーケンス自動生成方法。
  11. 制御対象となる機器が有する機能に関する仕様情報と、当該機器が使用される状況に関する環境情報とを用いて、複数のHMIのシーケンスを生成するシーケンス生成ステップと、
    前記機器のシーケンスの処理順序を示す構造情報と、人の感性指標とを用いて定義された1つ以上の評価基準を有するHMI評価基準データを参照し、当該評価基準を用いて前記複数のHMIのシーケンスの評価を行い、評価値を付与する評価ステップと、
    前記評価値を付与された前記複数のHMIのシーケンスから、前記評価値を用いてHMIのシーケンスを選択する最適化ステップ、をコンピュータにより実行させるプログラム。
  12. 前記最適化ステップが、前記複数のHMIのシーケンスから選択されたHMIのシーケンスの内部状態を進化計算を用いて変更し、当該選択されたHMIのシーケンスを前記評価ステップへ再入力し、所定の収束条件を満たすまでシーケンス全体の評価値を高めることを特徴とする、請求項11に記載のプログラム。
  13. 前記評価ステップが、前記HMI評価基準データによる評価を満たすシーケンスには高い評価値を付与し、前記HMI評価基準データによる評価を満たさないシーケンスには低い評価値を付与することを特徴とする、請求項11または請求項12に記載のプログラム。
  14. 前記評価ステップに対し、前記HMI評価基準データの中から、前記機器が動作する状況に応じた評価基準を選択する指示を行う評価基準選択ステップ、を備える請求項11から13のいずれか1項に記載のプログラム。
  15. 前記評価基準選択ステップは、前記評価ステップでのシーケンス評価結果に応じて、前記機器が動作する状況に対応するように、前記HMI評価基準データを学習することを特徴とする、請求項14に記載のプログラム。
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