5Gメディアストリーミング(5GMS)アーキテクチャは、外部のコンテンツおよびサービスプロバイダがコンテンツ配信のためのインジェストおよび配信構成(IDC:Ingest and Distribution configuration)を作成することを可能にし得る。IDCは、5GS上でのメディア配信用に最適化され、メディアサービスプロバイダのためのカスタムメイドの配信をオファーするために5GSの能力を活用する。いくつかの実施形態では、サービスプロバイダは、配信のための2つ以上のネットワークスライスの割当てを要求し得る。サービスプロバイダは、サービス情報に対応する所望のネットワークスライス特徴を示し得る。サービスのためのネットワークスライスの割当てに成功すると、ネットワークスライスは、サービスプロバイダによってコンテンツ配信に使用され得る。
添付の図面に関して以下に記載する詳細な説明は、様々な構成について説明するものであり、本明細書で説明する概念が実践され得る唯一の構成を表すものではない。詳細な説明は、様々な概念の完全な理解を与えるための具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの概念がこれらの具体的な詳細なしに実践され得ることは当業者には明らかであろう。いくつかの事例では、そのような概念を不明瞭にすることを回避するために、よく知られている構造および構成要素はブロック図の形態で示される。
本開示は、一般に、ワイヤレス通信ネットワークとも呼ばれるワイヤレス通信システムに関する。様々な実施形態では、技法および装置は、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交FDMA(OFDMA)ネットワーク、シングルキャリアFDMA(SC-FDMA)ネットワーク、LTEネットワーク、モバイル通信用グローバルシステム(GSM)ネットワーク、第5世代(5G)またはニューラジオ(NR)ネットワーク、ならびに他の通信ネットワークなどの、ワイヤレス通信ネットワークに使用され得る。本明細書で説明する「ネットワーク」および「システム」という用語は、互換的に使用され得る。
OFDMAネットワークは、発展型UTRA(E-UTRA)、米国電気電子技術者協会(IEEE)802.11、IEEE802.16、IEEE802.20、フラッシュOFDMなどの無線技術を実装し得る。UTRA、E-UTRA、およびGSMは、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)の一部である。特に、ロングタームエボリューション(LTE)は、E-UTRAを使用するUMTSのリリースである。UTRA、E-UTRA、GSM、UMTSおよびLTEは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)という名称の組織から提供された文書に記載されており、cdma2000は、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)という名称の組織からの文書に記載されている。これらの様々な無線技術および規格は、知られているか、または開発中である。たとえば、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)は、世界的に適用可能な第3世代(3G)モバイルフォン仕様を定義することを目的とする電気通信協会のグループ間の共同作業である。3GPPロングタームエボリューション(LTE)は、UMTSモバイルフォン規格を改善することを目的とした3GPPプロジェクトである。3GPPは、次世代のモバイルネットワーク、モバイルシステム、およびモバイルデバイスのための仕様を定義し得る。本開示は、一連の新たな異なる無線アクセス技術または無線エアインターフェースを使用するネットワーク間のワイヤレススペクトルへの共有アクセスを伴う、LTE、4G、5G、NR、およびそれ以降からのワイヤレス技術の発展に関係している。
特に、5Gネットワークは、OFDMベースの統合されたエアインターフェースを使用して実装され得る、多様な展開、多様なスペクトル、ならびに多様なサービスおよびデバイスを企図する。これらの目標を達成するために、5G NRネットワーク用のニューラジオ技術の開発に加えて、LTEおよびLTE-Aに対するさらなる拡張が考慮される。5G NRは、(1)超高密度(たとえば、約百万ノード/km2)、超低複雑度(たとえば、約数十ビット/秒)、超低エネルギー(たとえば、約10年以上のバッテリー寿命)、および困難なロケーションに到達する能力を有する深いカバレージを伴うマッシブモノのインターネット(IoT)への、(2)慎重な扱いを要する個人情報、金融情報、または機密情報を保護するための強力なセキュリティ、超高信頼性(たとえば、約99.9999%の信頼性)、超低レイテンシ(たとえば、約1ms)、および広範囲のモビリティを有するまたはそれを欠くユーザを伴うミッションクリティカル制御を含む、かつ(3)超大容量(たとえば、約10Tbps/km2)、極度のデータレート(たとえば、マルチGbpsレート、100Mbps以上のユーザ体験レート)、ならびに高度な発見および最適化に対する深い認識を含む、拡張モバイルブロードバンドを伴う、カバレージを提供するためにスケーリングすることが可能である。
5G NRは、スケーラブルなヌメロロジーおよび送信時間間隔(TTI)を伴い、動的な低レイテンシ時分割複信(TDD)/周波数分割複信(FDD)設計を用いてサービスおよび機能を効率的に多重化するための共通のフレキシブルなフレームワークを有し、マッシブ多入力多出力(MIMO)、ロバストなミリメートル波(mmWave)送信、高度なチャネルコーディング、およびデバイス中心のモビリティなどの高度なワイヤレス技術を伴う、最適化されたOFDMベースの波形を使用するように実装され得る。サブキャリア間隔のスケーリングを伴う、5G NRにおけるヌメロロジーのスケーラビリティは、多様なスペクトルおよび多様な展開にわたる多様なサービスの運用に効率的に対処し得る。たとえば、3GHz未満のFDD/TDD実装の様々な屋外のマクロカバレージ展開では、サブキャリア間隔は、たとえば、5、10、20MHzなどの帯域幅(BW)にわたって15kHzで生じ得る。3GHzを越えるTDDの他の様々な屋外のスモールセルカバレージ展開の場合、サブキャリア間隔は、80/100MHz BWにわたって30kHzで生じ得る。5GHz帯域の無認可部分にわたってTDDを使用する他の様々な屋内の広帯域実装の場合、サブキャリア間隔は、160MHz BWにわたって60kHzで生じ得る。最後に、28GHzのTDDにおいてmmWave成分を用いて送信する様々な展開の場合、サブキャリア間隔は、500MHz BWにわたって120kHzで生じ得る。
5G NRのスケーラブルなヌメロロジーは、多様なレイテンシおよびサービス品質(QoS)要件に対するスケーラブルなTTIを容易にする。たとえば、低いレイテンシおよび高い信頼性のためにより短いTTIが使用され得るが、より高いスペクトル効率のためにより長いTTIが使用され得る。長いTTIおよび短いTTIの効率的な多重化により、送信がシンボル境界上で始まることが可能になる。5G NRはまた、同じサブフレームの中にアップリンク/ダウンリンクスケジューリング情報、データ、および確認応答を有する、自己完結型の統合されたサブフレーム設計を企図する。自己完結型の統合されたサブフレームは、無認可または競合ベースの共有スペクトル、現在のトラフィックニーズを満たすためにアップリンクとダウンリンクとの間で動的に切り替えるようにセルごとに柔軟に構成され得る適応的アップリンク/ダウンリンクにおける通信をサポートする。
以前のシステムの様々な態様は、たとえば、3GPP TS 23.501, System architecture for the 5G System (5GS), 3GPP TS 23.502, Procedures for the 5G System (5GS)、3GPP TS 23.503, Policy and charging control framework for the 5G System (5GS); Stage 2、3GPP TS 24.501, Non-Access-Stratum (NAS) protocol for 5G System (5GS); Stage 3、および3GPP TS 24.526, User Equipment (UE) policies for 5G System (5GS); Stage 3で説明され得ることが諒解されよう。
本開示の様々な他の態様および特徴について、以下でさらに説明する。本明細書の教示は多種多様な形態で具現化され得ること、および、本明細書で開示する任意の特定の構造、機能、または両方は代表的なものにすぎず、限定するものではないことは明らかであろう。本明細書の教示に基づいて、当業者は、本明細書で開示する一態様が任意の他の態様とは無関係に実装され得ること、および、これらの態様のうちの2つ以上が様々な方法で組み合わされ得ることを諒解されよう。たとえば、本明細書に記載の任意の数の態様を使用して、装置が実装されてもよく、または方法が実践されてもよい。加えて、本明細書に記載する態様のうちの1つまたは複数に加えて、またはそれら以外に、他の構造、機能、または構造および機能を使用して、そのような装置が実装されてもよく、またはそのような方法が実践されてもよい。たとえば、方法は、システム、デバイス、装置の一部として、および/または、プロセッサもしくはコンピュータ上で実行するためのコンピュータ可読媒体上に記憶された命令として実装されてもよい。さらに、一態様は、請求項の少なくとも1つの要素を備え得る。
NRは、異なるトラフィック要件を有するトラフィックをサポートするための複数のネットワークスライスを構成するために、ネットワークスライシングを採用し得る。ネットワークスライスは一般に、いくつかのネットワーク能力およびネットワーク特性を提供するために必要なネットワーク機能および対応するリソースのセットを備える論理ネットワークを指す。ネットワークスライスは、アクセスネットワーク(AN)およびコアネットワーク(CN)の機能を含み得る。ネットワークスライスインスタンス(NSI)は、ネットワークスライスのインスタンス化、すなわち、ネットワークスライステンプレートに従って意図したネットワークスライスサービスを配信するネットワーク機能の展開されたセットである。
一例では、ネットワークスライスは、特定のサービスまたはサービスのセットを履行するために必要とされる制御プレーンおよびユーザプレーンの機能およびリソースを備え、1)コアネットワーク制御プレーン機能およびユーザプレーンネットワーク機能、ならびにそれらのリソース(ネットワーク機能間のトランスポートリソースを含む、計算、ストレージおよびネットワークのリソースに関する)と、2)無線アクセスネットワークと、3)ローミングサービスをサポートするネットワークスライスの場合は、ビジターパブリックランドモバイルネットワーク(VPLMN)部分およびホームPLMN(HPLMN)部分とを含み得る。
いくつかの例では、UEは、異なるトラフィック要件の複数のサービスを必要とするスマートフォンであり得る。たとえば、UEは、たいていの時間に高いスループットを有する拡張モバイルブロードバンド(eMBB)サービスを必要とし得るが、一定の時間期間の間にURLLCサービスを必要とし得る。URLLCサービスを必要とし得るアプリケーションのいくつかの例は、エクステンデッドリアリティ(XR:extended reality)アプリケーション、ヘルスケアアプリケーション、および/またはインテリジェントトランスポートシステムアプリケーションを含み得る。ネットワークスライシングを用いて、事業者は典型的には、eMBBサービスをサービスするための一定の周波数キャリア(たとえば、F1)上での高いスループットを有する1つまたは複数のネットワークスライスと、URLLCサービスをサービスするための別の周波数キャリア(たとえば、F2)上での低レイテンシを有する1つまたは複数のネットワークスライスとを展開し得る。周波数キャリアF2は、URLLCサービス用に最適化された通信構成で構成され得る。たとえば、周波数キャリアF2のための通信構成は、短いレイテンシ(たとえば、約1ミリ秒未満)を実現することができるヌメロロジー(たとえば、サブキャリア間隔、送信時間間隔、および/またはサイクリックプレフィックス長)を伴う時分割複信(TDD)アップリンク/ダウンリンク(UL/DL)構成であり得る。URLLCサービス用に最適化された周波数キャリアF2はeMBBサービスおよび/または音声サービスをサービスすることもできるが、URLLC周波数キャリアF2上でeMBBサービスおよび/または音声サービスを搬送することは高価であり得る。したがって、事業者は、ネットワークスライシングから恩恵を受けるために、異なる周波数キャリア上で異なるトラフィック要件のネットワークスライスを構成し得る。したがって、UEがeMBB周波数キャリア(たとえば、F1)に接続されている間に必要に応じてURLLC周波数キャリア(たとえば、F2)上でのURLLCサービスを要求するための機構を提供する必要がある。
本出願は、オンデマンドURLLCサービスを提供するための機構について説明する。たとえば、ネットワークは、異なるネットワークスライス上でおよび/または異なるセル周波数上で異なる要件のサービスをサービスするためにネットワークスライシングを実装し得る。ネットワークは、コアネットワークおよび無線アクセスネットワーク(RAN)を含み得る。一実施形態では、(たとえば、RAN内の)ネットワークの第1のセル周波数がeMBBスライスをサポートし得るが、URLLCスライスをサポートしないことがある。代わりに、(たとえば、RAN内の)ネットワークの第2のセル周波数がURLLCスライスをサポートし得る。UEが第1のセル周波数を介してネットワークにアクセスしている間に、UEがURLLCスライス上でプロトコルデータユニット(PDU)セッションを確立することを可能にするために、コアネットワークは、ネットワークが別のセル周波数(たとえば、第2のセル周波数)上でURLLCスライスを提供することが可能であることに基づいてURLLCスライスが許可されることを示し得る。UEが第1のセル周波数上にある間、URLLC PDUセッションは非アクティブであり、いかなる割り振られたユーザプレーンリソースも有しないことがある。UEにおけるURLLCトラフィックの到着時に、UEは、PDUセッションをアクティブ化するためのPDUセッションのサービス要求を送信し得る。ネットワークは、第2のセル周波数へのハンドオーバ、第2のセル周波数を用いたデュアル接続性、または第2のセル周波数を用いたキャリアアグリゲーションを実行するようにUEに命令し得る。UEが第2のセル周波数上にある後で、UEは、第2のセル周波数においてURLLCスライス上でURLLC PDUセッション内のURLLCトラフィックを通信し得る。
別の実施形態では、ネットワークは、第1のセル周波数および第2のセル周波数上でeMBBスライスを構成してもよく、ここで、eMBBサービスは第1のセル周波数においてeMBBスライス上でサービスされてもよく、URLLCサービスは第2のセル周波数においてeMBBスライス上でサービスされてもよい。ネットワークは、UEが第1のセル周波数を介してネットワークにアクセスしている間に、UEがURLLCのためのPDUセッションを確立することを可能にし得る。しかしながら、確立されたURLLC PDUセッションは非アクティブであり、いかなる割り振られたユーザプレーンリソースも有しないことがある。UEにおけるURLLCトラフィックの到着時に、UEは、PDUセッションをアクティブ化するためのPDUセッションのサービス要求を送信し得る。コアネットワークは、URLLC PDUセッションのためのリソースおよび/またはサービス品質(QoS)フローを構成するように、第1のセル周波数上で動作するBSに要求し得る。BSは、第2のセル周波数へのハンドオーバ、第2のセル周波数を用いたデュアル接続性、または第2のセル周波数を用いたキャリアアグリゲーションを実行するようにUEに命令し得る。BSは、コアネットワークからのリソース構成要求を拒否し、コアネットワークがハンドオーバまたはリダイレクションの後にリソースおよび/またはQoSフローセットアップを再開始し得る拒否の理由または原因をコアネットワークに提供し得る。
本開示の態様は、いくつかの利益を提供することができる。たとえば、開示する実施形態は、ネットワークがURLLCスライスまたはURLLCサービスをサポートするセル周波数を含む限り、UEがURLLCスライスまたはURLLCサービスをサポートしないセル周波数上にある間にUEがURLLC PDUセッションを確立することを可能にする。開示する実施形態について、eMBBサービスおよびURLLCサービスの文脈で説明するが、開示する実施形態は、任意の適切なタイプのサービスに適用され得る。
図1は、本開示のいくつかの実施形態によるワイヤレス通信ネットワーク100を示す。ネットワーク100は、5Gネットワークであり得る。ネットワーク100は、いくつかの基地局(BS)105(105a、105b、105c、105d、105e、および105fとして個別に標示される)と、他のネットワークエンティティとを含む。BS105は、UE115と通信する局であってもよく、発展型ノードB(eNB)、次世代eNB(gNB)、アクセスポイントなどと呼ばれることもある。各BS105は、特定の地理的エリアに通信カバレージを提供し得る。3GPPでは、「セル」という用語は、この用語が使用される文脈に応じて、BS105のこの特定の地理的カバレージエリアおよび/またはカバレージエリアにサービスするBSサブシステムを指すことができる。
BS105は、マクロセル、またはピコセルもしくはフェムトセルなどのスモールセル、および/あるいは他のタイプのセルに通信カバレージを提供し得る。マクロセルは、一般に、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーし、ネットワークプロバイダのサービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。ピコセルなどのスモールセルは、一般に、比較的小さい地理的エリアをカバーすることになり、ネットワークプロバイダのサービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。フェムトセルなどのスモールセルも、一般に、比較的小さい地理的エリア(たとえば、自宅)をカバーすることになり、無制限アクセスに加えて、フェムトセルとの関連付けを有するUE(たとえば、限定加入者グループ(CSG)内のUE、自宅内のユーザのためのUEなど)による制限付きアクセスも提供し得る。マクロセルのためのBSは、マクロBSと呼ばれることがある。スモールセルのためのBSは、スモールセルBS、ピコBS、フェムトBS、またはホームBSと呼ばれることがある。図1に示す例では、BS105dおよび105eは、通常のマクロBSであり得るが、BS105a~105cは、3次元(3D)、全次元(FD)、またはマッシブMIMOのうちの1つに対応可能なマクロBSであり得る。BS105a~105cは、仰角と方位角の両方のビームフォーミングにおいて3Dビームフォーミングを活用してカバレージおよび容量を増大させるために、それらのより高次元のMIMO能力を利用し得る。BS105fは、ホームノードまたはポータブルアクセスポイントであり得るスモールセルBSであり得る。BS105は、1つまたは複数(たとえば、2つ、3つ、4つなど)のセルをサポートし得る。
ネットワーク100は、同期動作または非同期動作をサポートし得る。同期動作の場合、BSは同様のフレームタイミングを有することがあり、異なるBSからの送信は時間的にほぼ整合されることがある。非同期動作の場合、BSは異なるフレームタイミングを有することがあり、異なるBSからの送信は時間的に整合されないことがある。
UE115はワイヤレスネットワーク100全体にわたって分散され、各UE115は固定またはモバイルであってもよい。UE115は、端末、移動局、加入者ユニット、局などと呼ばれることもある。UE115は、セルラーフォン、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、コードレスフォン、ワイヤレスローカルループ(WLL)局などであり得る。1つの態様では、UE115は、ユニバーサル集積回路カード(UICC)を含むデバイスであり得る。別の態様では、UEは、UICCを含まないデバイスであり得る。いくつかの態様では、UICCを含まないUE115は、IoTデバイスまたはあらゆるモノのインターネット(IoE:internet of everything)デバイスと呼ばれることもある。UE115a~115dは、ネットワーク100にアクセスするモバイルスマートフォンタイプのデバイスの例である。UE115はまた、マシンタイプ通信(MTC)、拡張MTC(eMTC)、狭帯域IoT(NB-IoT)などを含むコネクテッド通信用に特に構成された機械であり得る。UE115e~115kは、ネットワーク100にアクセスする通信用に構成された様々な機械の例である。UE115は、マクロBS、スモールセルなどにかかわらず、任意のタイプのBSと通信することができる場合がある。図1では、稲妻(たとえば、通信リンク)は、UE115と、ダウンリンクおよび/もしくはアップリンク上でUE115にサービスするように指定されたBSであるサービングBS105との間のワイヤレス送信、またはBS間の所望の送信、ならびにBS間のバックホール送信を指す。
動作の際、BS105a~105cは、3Dビームフォーミング、および多地点協調(CoMP)またはマルチ接続性などの協調空間技法を使用して、UE115aおよび115bにサービスし得る。マクロBS105dは、BS105a~105c、ならびにスモールセルBS105fとのバックホール通信を実行し得る。マクロBS105dはまた、UE115cおよび115dが加入しており、UE115cおよび115dによって受信される、マルチキャストサービスを送信し得る。そのようなマルチキャストサービスは、モバイルテレビジョンもしくはストリームビデオを含んでもよく、あるいは、気象緊急事態、またはアンバーアラートもしくはグレーアラートなどの警報などの、地域社会情報を提供するための他のサービスを含んでもよい。
BS105はまた、コアネットワークと通信し得る。コアネットワークは、ユーザ認証、アクセス許可、追跡、インターネットプロトコル(IP)接続性、および他のアクセス機能、ルーティング機能、またはモビリティ機能を提供し得る。(たとえば、gNBまたはアクセスノードコントローラ(ANC)の一例であり得る)BS105のうちの少なくともいくつかは、バックホールリンク(たとえば、NG-C、NG-Uなど)を通じてコアネットワークとインターフェースしてもよく、UE115との通信のための無線構成およびスケジューリングを実行してもよい。様々な例では、BS105は、ワイヤードまたはワイヤレス通信リンクであり得るバックホールリンク(たとえば、X1、X2など)を介して、直接または間接的に(たとえば、コアネットワークを通じて)のいずれかで、互いと通信してもよい。
ネットワーク100はまた、ドローンであり得るUE115eなどのミッションクリティカルデバイス用の超高信頼性冗長リンクを伴うミッションクリティカル通信をサポートし得る。UE115eとの冗長通信リンクは、マクロBS105dおよび105eからのリンク、ならびにスモールセルBS105fからのリンクを含み得る。UE115f(たとえば、温度計)、UE115g(たとえば、スマートメーター)、およびUE115h(たとえば、ウェアラブルデバイス)などの他のマシンタイプのデバイスは、スモールセルBS105fおよびマクロBS105eなどのBSと直接、または、スモールセルBS105fを通じて後でネットワークに報告される温度測定情報をスマートメーターであるUE115gに通信するUE115fなどの、その情報をネットワークに中継する別のユーザデバイスと通信することによってマルチホップ構成でのいずれかで、ネットワーク100を通じて通信してもよい。ネットワーク100はまた、車両間(V2V)などにおける動的な低レイテンシTDD/FDD通信を通じて、さらなるネットワーク効率をもたらし得る。
いくつかの実施形態では、ネットワーク100は、通信にOFDMベースの波形を利用する。OFDMベースのシステムは、システムBWを複数(K個)の直交サブキャリアに区分してもよく、直交サブキャリアは、通常、サブキャリア、トーン、ビンなどとも呼ばれる。各サブキャリアは、データで変調され得る。いくつかの事例では、隣接するサブキャリア間のサブキャリア間隔は固定されてもよく、サブキャリアの総数(K)はシステムBWに依存してもよい。システムBWはまた、サブバンドに区分されてもよい。他の事例では、サブキャリア間隔および/またはTTIの持続時間は、スケーラブルであってもよい。
一実施形態では、BS105は、ネットワーク100におけるダウンリンク(DL)送信およびアップリンク(UL)送信のために、送信リソースを(たとえば、時間周波数リソースブロック(RB)の形で)割り当てるかまたはスケジュールすることができる。DLはBS105からUE115への送信方向を指し、ULはUE115からBS105への送信方向を指す。通信は、無線フレームの形態であり得る。無線フレームは、複数のサブフレームまたはスロット、たとえば、約10個に分割されてもよい。各スロットは、ミニスロットにさらに分割されてもよい。FDDモードでは、同時のUL送信およびDL送信が、異なる周波数帯域において行われることがある。たとえば、各サブフレームは、UL周波数帯域におけるULサブフレームと、DL周波数帯域におけるDLサブフレームとを含む。TDDモードでは、UL送信およびDL送信は、同じ周波数帯域を使用して異なる時間期間に行われる。たとえば、無線フレーム内のサブフレームのサブセット(たとえば、DLサブフレーム)がDL送信に使用されてもよく、無線フレーム内のサブフレームの別のサブセット(たとえば、ULサブフレーム)がUL送信に使用されてもよい。
DLサブフレームおよびULサブフレームは、いくつかの領域にさらに分割され得る。たとえば、各DLサブフレームまたはULサブフレームは、基準信号、制御情報、およびデータの送信のためのあらかじめ定義された領域を有し得る。基準信号は、BS105とUE115との間の通信を容易にする所定の信号である。たとえば、基準信号は、特定のパイロットパターンまたは構造を有することができ、パイロットトーンは、あらかじめ定義された時間およびあらかじめ定義された周波数に各々が配置される、動作BWまたは周波数帯域にわたって広がってもよい。たとえば、BS105は、UE115がDLチャネルを推定することを可能にするために、セル固有基準信号(CRS)および/またはチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)を送信してもよい。同様に、UE115は、BS105がULチャネルを推定することを可能にするために、サウンディング基準信号(SRS)を送信してもよい。制御情報は、リソース割当ておよびプロトコル制御を含み得る。データは、プロトコルデータおよび/または動作データを含み得る。いくつかの実施形態では、BS105およびUE115は、自己完結型サブフレームを使用して通信し得る。自己完結型サブフレームは、DL通信用の部分およびUL通信用の部分を含み得る。自己完結型サブフレームは、DL中心またはUL中心とすることができる。DL中心サブフレームは、UL通信用よりも長いDL通信用の持続時間を含み得る。UL中心サブフレームは、DL通信用よりも長いUL通信用の持続時間を含み得る。
一実施形態では、ネットワーク100は、認可スペクトルを介して展開されるNRネットワークであり得る。BS105は、同期を容易にするために、ネットワーク100において同期信号(たとえば、1次同期信号(PSS)および2次同期信号(SSS)を含む)を送信することができる。BS105は、初期ネットワークアクセスを容易にするために、ネットワーク100に関連付けられたシステム情報(たとえば、マスタ情報ブロック(MIB)、残存最小システム情報(RMSI)、および他のシステム情報(OSI)を含む)をブロードキャストすることができる。いくつかの事例では、BS105は、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)を介して同期信号ブロック(SSB)の形でPSS、SSS、および/またはMIBをブロードキャストしてもよく、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を介してRMSIおよび/またはOSIをブロードキャストしてもよい。
一実施形態では、ネットワーク100にアクセスすることを試みるUE115は、BS105からPSSを検出することによって初期セル探索を実行してもよい。PSSは、周期タイミングの同期を可能にしてもよく、物理レイヤ識別情報値を示してもよい。次いで、UE115は、SSSを受信してもよい。SSSは、無線フレーム同期を可能にしてもよく、セル識別情報値を提供してもよく、セル識別情報値は、セルを識別するために物理レイヤ識別情報値と組み合わされてもよい。PSSおよびSSSは、キャリアの中央部分またはキャリア内の任意の適切な周波数に位置し得る。
PSSおよびSSSを受信した後、UE115はMIBを受信してもよい。MIBは、初期ネットワークアクセスのためのシステム情報、ならびにRMSIおよび/またはOSIのためのスケジューリング情報を含み得る。MIBを復号した後、UE115はRMSIおよび/またはOSIを受信してもよい。RMSIおよび/またはOSIは、ランダムアクセスチャネル(RACH)手順、ページング、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)監視のための制御リソースセット(CORESET)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、電力制御、およびSRSに関する、無線リソース制御(RRC)情報を含み得る。
MIB、RMSIおよび/またはOSIを取得した後、UE115は、BS105との接続を確立するためにランダムアクセス手順を実行することができる。いくつかの例では、ランダムアクセス手順は、4ステップのランダムアクセス手順であり得る。たとえば、UE115はランダムアクセスプリアンブルを送信してもよく、BS105はランダムアクセス応答で応答してもよい。ランダムアクセス応答(RAR)は、ランダムアクセスプリアンブルに対応する検出されたランダムアクセスプリアンブル識別子(ID)、タイミングアドバンス(TA)情報、ULグラント、一時的なセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)、および/またはバックオフインジケータを含み得る。ランダムアクセス応答を受信すると、UE115は接続要求をBS105に送信してもよく、BS105は接続応答で応答してもよい。接続応答は競合解決を示し得る。いくつかの例では、ランダムアクセスプリアンブル、RAR、接続要求、および接続応答は、それぞれ、メッセージ1(MSG 1)、メッセージ2(MSG 2)、メッセージ3(MSG 3)、およびメッセージ4(MSG 4)と呼ばれ得る。いくつかの例では、ランダムアクセス手順は2ステップのランダムアクセス手順であってもよく、UE115は、ランダムアクセスプリアンブルおよび接続要求を単一の送信において送信してもよく、BS105は、ランダムアクセス応答および接続応答を単一の送信において送信することによって応答してもよい。2ステップのランダムアクセス手順における組み合わされたランダムアクセスプリアンブルおよび接続要求は、メッセージA(MSG A)と呼ばれることがある。2ステップのランダムアクセス手順における組み合わされたランダムアクセス応答および接続応答は、メッセージB(MSG B)と呼ばれることがある。
接続を確立した後、UE115およびBS105は、動作データが交換され得る通常の動作段階に入ることができる。たとえば、BS105は、UL通信および/またはDL通信のためにUE115をスケジュールし得る。BS105は、PDCCHを介してULおよび/またはDLスケジューリンググラントをUE115に送信し得る。BS105は、DLスケジューリンググラントに従ってPDSCHを介してDL通信信号をUE115に送信し得る。UE115は、ULスケジューリンググラントに従ってPUSCHおよび/またはPUCCHを介してUL通信信号をBS105に送信し得る。接続は、RRC接続と呼ばれることがある。UE115がBS105とデータをアクティブに交換しているとき、UE115はRRC接続状態である。
一例では、BS105との接続を確立した後、UE115は、ネットワーク100との初期ネットワークアタッチメント手順を開始し得る。BS105は、ネットワークアタッチメント手順を完了するために、アクセスおよびモビリティ機能(AMF)、サービングゲートウェイ(SGW)、および/またはパケットデータネットワークゲートウェイ(PGW)などの、様々なネットワークエンティティまたは第5世代コア(5GC)エンティティと協調し得る。たとえば、BS105は、UEを識別し、UEを認証し、ならびに/またはUEがネットワーク100内でデータを送るおよび/もしくは受信するのを許可するために、5GC内のネットワークエンティティと協調し得る。加えて、AMFは、UEにトラッキングエリア(TA)のグループを割り当て得る。ネットワークアタッチメント手順が成功すると、AMFにおいてUE115のためのコンテキストが確立される。ネットワークへのアタッチが成功した後、UE115は現在のTAの周りで移動することができる。トラッキングエリア更新(TAU)の場合、BS105は、UE115のロケーションでネットワーク100を定期的に更新するようにUE115に要求してもよい。代替として、UE115は、新しいTAに入ったときにUE115のロケーションをネットワーク100に報告するだけでもよい。TAUは、ネットワーク100がUE115の位置を迅速に特定し、UE115のための着信データパケットまたは呼を受信するとUE115にページングすることを可能にする。登録エリアは、1つまたは複数のトラッキングエリアを有し得る。トラッキングエリアは、1つまたは複数のセルを有し得る。加えて、トラッキングエリア識別情報(TAI)は、トラッキングエリアを追跡するために使用される識別子である。TAIは、トラッキングエリアが属するPLMN識別情報およびトラッキングエリアのトラッキングエリアコード(TAC)から構築され得る。
一実施形態では、ネットワーク100は、システムBWまたはコンポーネントキャリアBWにわたって動作し得る。ネットワーク100は、システムBWを複数のBWP(たとえば、部分)に区分し得る。BS105は、ある一定のBWP(たとえば、システムBWのある一定の部分)にわたって動作するように、UE115を動的に割り当て得る。割り当てられるBWPは、アクティブBWPと呼ばれることがある。UE115は、BS105からのシグナリング情報についてアクティブBWPを監視し得る。BS105は、アクティブBWPにおけるUL通信またはDL通信のためにUE115をスケジュールし得る。いくつかの実施形態では、BS105は、UL通信およびDL通信のために、コンポーネントキャリア内のBWPのペアをUE115に割り当て得る。たとえば、BWPペアは、UL通信のための1つのBWPおよびDL通信のための1つのBWPを含み得る。
一実施形態では、ネットワーク100は5Gネットワークであり得る。ネットワーク100は、ネットワーク100における様々なアプリケーションサービスをサポートするための複数の分離された仮想ネットワークまたは独立した論理ネットワークスライスを作成するために、ネットワークスライシングを実装し得る。ネットワーク100は、サービスされるサービスの特定のニーズに従って各ネットワークスライスを構成し得る。一実施形態では、ネットワーク100は、eMBBサービスをサービスするために高いスループットを有するネットワークスライスを構成し、URLLCサービスをサービスするために低いレイテンシおよび高い信頼性を有する別のネットワークスライスを構成し得る。ネットワーク100は、異なる周波数キャリア上で異なるトラフィック要件を有するネットワークスライスを構成し得る。たとえば、ネットワーク100は、異なる通信構成を有する異なる周波数キャリアを構成し得る。ネットワーク100は、高いスループットを提供することができる通信構成を有する周波数キャリアF1を構成し、低いレイテンシを提供することができる通信構成を有する別の周波数キャリアF2を構成し得る。ネットワーク100は、eMBBサービスをサービスするために周波数キャリアF1において1つまたは複数のネットワークスライスを構成し得る。ネットワーク100は、URLLCサービスをサービスするために周波数キャリアF2において1つまたは複数のネットワークスライスを構成し得る。UE115は、eMBB周波数キャリアF1においてBS105によってサービスされてもよく、F1上のeMBBネットワークスライスのうちの1つまたは複数の上でeMBBサービスを受信してもよい。UE115がURLLCデータの到着を検出したとき、UE115はURLLCサービスを必要とすることがある。UE115がeMBB周波数キャリア上でサービスされている間にURLLCサービスをオンデマンドで要求するための機構について、本明細書でより詳細に説明する。
図2は、本開示のいくつかの実施形態によるネットワークスライシングを実装するワイヤレス通信ネットワーク200を示す。ネットワーク200は、ネットワーク100の一部分に対応し得る。ネットワーク200は、5Gネットワークであり得る。ネットワーク200は、バックホールリンク232を介してコアネットワーク230と通信している無線アクセスネットワーク(RAN)240を含む。例示および説明を簡単にするために、図2は、RAN240内の3つのBS205a、205b、および205cならびに3つのUE215を示す。しかしながら、RAN240は、任意の適切な数のBS(たとえば、約2、4、5、またはそれ以上)および/または任意の適切な数のUE(たとえば、数百万まで)を含むように拡張され得る。BS205は、BS105と同様である。UE215は、UE115と同様である。
ネットワーク200において、BS205aはエリア210a内の(F1として示す)周波数キャリア220上でUE215にサービスしてもよく、BS205bはエリア210b内の(F2として示す)別の周波数キャリア222上でUE215にサービスしてもよく、BS205cはエリア210c内の周波数キャリア222上でUE215にサービスしてもよい。周波数キャリア220および周波数キャリア222は、任意の適切な周波数にあり得る。いくつかの例では、周波数キャリア220および周波数キャリア222は、サブ6ギガヘルツ(GHz)帯域にあることができる。いくつかの例では、周波数キャリア220および周波数キャリア222は、mmWave帯域にあることができる。いくつかの例では、周波数キャリア220および222の一方がサブ6GHz帯域にあることができ、周波数キャリア220および222の他方がmmWave帯域にあることができる。
一例では、UE215は、eMBBサービスを必要とするスマートフォンであることがあり、加えてURLLCサービスを必要とすることがある。一例では、UE215aは、エクステンデッドリアリティ(XR)アプリケーションを含むことがあり、XRアプリケーションデータを通信するためにURLLCサービスを必要とすることがある。一例では、UE215aは、健康監視情報を通信するためにURLLCサービスを必要とする、センサーを有するリモート診断デバイスであることがある。一例では、UE215aは、輸送情報を通信するためにURLLCサービスを必要とするインテリジェントトランスポーテーションシステムに関連付けられ得る。いくつかの例では、UE215aは、eMBBサービスおよびURLLCサービスを同時に必要とすることがある。
一例では、コアネットワーク230は5Gコアネットワークであり、認証サーバ機能(AUSF)、AMF、セッション管理機能(SMF)、ポリシー制御機能(PCF)、ユーザプレーン機能(UPF)、アプリケーション機能(AF)、統合データリポジトリ(UDR)、非構造化データストレージネットワーク機能(UDSF)、ネットワークエクスポージャ機能(NEF)、NFリポジトリ機能(NRF)、統合データ管理機能(UDM)、および/またはネットワークスライス選択機能(NSSF)などのネットワーク機能を提供し得る。BS205は、UE215にサービスする際にコアネットワーク230と協調し得る。
一例では、ネットワーク200は、eMBBサービスおよびURLLCサービスをプロビジョニングするためにネットワークスライシングを実装し得る。たとえば、ネットワーク200は、周波数キャリアF1 220上で1つまたは複数のネットワークスライス250を構成し、周波数キャリアF2 222上で1つまたは複数のネットワークスライス252を構成し得る。ネットワークスライス250および252の各々は、論理ネットワークとして機能してもよく、上記で説明したようにAN機能およびCN機能を実装し得る。一例では、すべてのネットワークスライス250が、1つのタイプのサービス(たとえば、eMBBサービスまたはURLLCサービス)をサービスしてもよい。一例では、少なくとも1つのネットワークスライス250が、その他のネットワークスライス250とは異なるタイプのサービスをサービスしてもよい。同様に、一例では、すべてのネットワークスライス252が、1つのタイプのサービス(たとえば、eMBBサービスまたはURLLCサービス)をサービスしてもよい。一例では、少なくとも1つのネットワークスライス252が、その他のネットワークスライス252とは異なるタイプのサービスをサービスしてもよい。
一例では、周波数キャリアF1 220上のネットワークスライス250が1つまたは複数のタイプのサービスをサービスしてもよく、周波数キャリアF2 222上のネットワークスライス252が1つまたは複数のタイプのサービスをサービスしてもよいが、少なくとも1つのタイプのサービスは、ネットワークスライス250のうちの1つおよびネットワークスライス252のうちの1つによってサービスされる。たとえば、すべてのネットワークスライス250がeMBBサービスをサービスしてもよく、少なくとも1つのネットワークスライス252がURLLCサービスをサービスしてもよく、少なくとも1つのネットワークスライス252がeMBBサービスをサービスしてもよい。代替として、少なくとも1つのネットワークスライス250がeMBBサービスをサービスしてもよく、少なくとも1つのネットワークスライス250が音声サービスをサービスしてもよく、少なくとも1つのネットワークスライス252がURLLCサービスをサービスしてもよく、少なくとも1つのネットワークスライス252がeMBBサービスをサービスしてもよい。
一例では、ネットワークスライス250およびネットワークスライス252は、異なるタイプのサービスをサービスしてもよい。たとえば、周波数キャリア220上のネットワークスライス250は、eMBBサービスをサービスすることがあるが、URLLCサービスをサービスしないことがある一方で、周波数キャリア222上のネットワークスライス252は、URLLCサービスをサービスすることがあるが、eMBBサービスをサービスしないことがある。
いくつかの例では、周波数キャリア220は約2.6GHzにあることがあり、LTE TDDネットワークと共有されることがある一方で、周波数キャリア222はLTE TDDネットワークと共有されないことがある約4.9GHzにあることがある。2.6GHzキャリア上でのLTE TDDネットワークとの共有に起因して、2.6GHzキャリア上での通信は様々な制限を有し得る。たとえば、2.6GHzキャリア上の通信のためのUL-DLおよび/またはDL-UL切替え時間は、LTE TDDネットワークのUL-DLおよび/またはDL-UL切替え時間と整合することが必要とされる。したがって、いくつかの事業者は、2.6GHzキャリア上でeMBBスライスを展開するが、URLLCスライスを展開しないことがある。代わりに、事業者は、制限の少ない4.9GHzキャリア上でURLLCスライスを展開することがある。
いくつかの事例では、UE215aはネットワークスライス250におけるeMBBサービスについては周波数キャリア220上でBS205aによってサービスされるが、UE215aはURLLCサービスを必要とするアプリケーションを起動することがある。したがって、ネットワーク200は、UE215aがネットワークスライス252におけるURLLCサービスを受信し得るように、UE215aを周波数キャリア222に向けることが必要とされる。しかしながら、ネットワークスライスの選択および/または構成は、本明細書でより詳細に説明するように、典型的にはコアネットワーク230によって実行される。UE215aは、ネットワーク200内のどの周波数キャリアまたはセルがURLLCサービスをサポートすることができるネットワークスライスを提供し得るかについての知識を有しないことがある。BS205は、UE215によって使用されるアクティブなネットワークスライスに気づいていることがあるが、ネットワーク200上のどの周波数キャリアにおいて、どのネットワークスライスが利用可能であるかまたは許可されているかに気づいていないことがある。
図3は、本開示のいくつかの実施形態によるネットワークスライシングプロビジョニング方法300を示すシグナリング図である。方法300は、UE115および215と同様のUE、BS105および205と同様のBS、ならびにAMF(たとえば、コアネットワーク230などのコアネットワークの構成要素)によって実装され得る。BSおよびAMFは一般に、ネットワーク側と呼ばれることがある。方法300のステップは、BS、UE、およびAMF構成要素のコンピューティングデバイス(たとえば、プロセッサ、処理回路、および/または他の適切な構成要素)によって実行され得る。図示のように、方法300は、いくつかの列挙されるステップを含むが、方法300の実施形態は、列挙されるステップの前、後、および間に追加のステップを含んでもよい。いくつかの実施形態では、列挙されるステップのうちの1つまたは複数は省略されてもよく、または異なる順序で実行されてもよい。
ステップ310において、BSは次世代(NG)セットアップ要求メッセージをAMFに送信する。NGセットアップ要求メッセージは、BSによってサポートされる1つまたは複数のネットワークスライス(たとえば、ネットワークスライス250)を示す。一例では、NGセットアップ要求メッセージは、トラッキングエリアごとの単一ネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)リストを含み得る。
ステップ320において、NGセットアップ要求メッセージに応答して、AMFはNGセットアップ応答メッセージをBSに送信する。NGセットアップ要求メッセージに基づいて、AMFは、BSによってサポートされるネットワークスライスおよび/またはBSのトラッキングエリアの知識を有し得る。AMFは、他のBSとの同様のNGセットアップ要求および応答メッセージの交換を実行してもよく、したがって、AMFは、他のBSによってサポートされるネットワークスライスおよび/または他のトラッキングエリアの知識を有し得る。
ステップ330において、UEはRRC接続セットアップ完了メッセージをBSに送信する。たとえば、UEは、BSとの成功したランダムアクセス手順を完了している場合がある。ランダムアクセス手順は、図1に関して上記で説明したMSG 1、MSG 2、MSG 3、およびMSG 4の交換を含み得る。いくつかの事例では、RRC接続セットアップ完了メッセージはMSG 4の後で交換され、メッセージ5(MSG 5)と呼ばれることがある。
一例では、RRC接続セットアップ完了メッセージは、NAS登録要求を含み得る。NAS登録要求は、要求NSSAIを含み得る。要求NSSAIは、たとえば、UEによって使用され得るかまたはUEによって潜在的に使用され得るアプリケーションに基づいて、UEによって要求された1つまたは複数のネットワークスライス(たとえば、ネットワークスライス250)を示し得る。
ステップ340において、NAS登録メッセージを示すRRC接続セットアップ完了メッセージを受信すると、BSは初期UEメッセージをAMFに送信する。初期UEメッセージは、NAS登録要求を含み得る。
ステップ350において、初期UEメッセージに応答して、AMFは初期UEコンテキストセットアップ要求メッセージをBSに送信する。初期UEコンテキストセットアップ要求メッセージは、許可NSSAIを含み得る。許可NSSAIは、トラッキングエリアにおいて許可される要求されたネットワークスライスを示し得る。許可NSSAIは、要求NSSAI、加入NSSAI(たとえば、UEの加入に基づく)、および現在のトラッキングエリアによってサポートされるNSSAIの最小共通セットであり得る。初期UEコンテキストセットアップ要求メッセージは、許可NSSAIを含むNAS登録受入れメッセージを含み得る。一例では、UEは、ステップ330において、要求NSSAI内にスライスA(たとえば、ネットワークスライス250)およびスライスB(たとえば、ネットワークスライス252)を含み得る。AMFはスライスAを許可し得るが、スライスBを拒否し得る。そのような例では、AMFは、初期UEコンテキストセットアップ要求メッセージにおいて許可NSSAIおよび拒否NSSAIを含み得る。許可NSSAIはスライスAを示すことがあり、拒否NSSAIはスライスBを示すことがある。
ステップ360において、AMFから初期UEコンテキストセットアップ要求メッセージを受信した後、BSおよびUEは、様々なセキュリティモードメッセージを交換するためのセキュリティモード制御手順を実行する。
ステップ370において、セキュリティモード制御手順を完了した後、BSはRRC再構成メッセージをUEに送信する。RRC再構成メッセージは、許可NSSAIを示すNAS登録受入れメッセージを含み得る。この時点で、UEは、構成NSSAI(たとえば、UE上での事前構成に基づく)、要求NSSAI、許可NSSAI、および/または拒否NSSAIを含む、UEコンテキスト380を有し得る。BSは、許可NSSAIおよびUEのアクティブPDUセッションのNSSAIを含む、UEコンテキスト382を有し得る。AMFは、加入NSSAI、要求NSSAI、許可NSSAI、および拒否NSSAIを含む、UEコンテキスト384を含み得る。
現在のネットワークスライシング技術は、様々な制限を有し得る。たとえば、スライスサポートはトラッキングエリアにおいて一様である。異なるスライスサポートを有する周波数キャリアは、典型的には、異なるトラッキングエリアにおいて構成される。許可NSSAI内のすべてのスライスは、トラッキングエリアによってサポートされる。UEは、トラッキングエリア変更があるときを除いて、拒否NSSAIにおいて示されたスライスを要求することを許可されないことがある。UEは、許可NSSAI内のスライス上でのPDUセッション確立を要求することしかできない。現在のネットワークスライシング技術に対する制限ならびにBSおよび/またはUEにおいて利用可能なスライス-周波数マッピング情報の欠如は、オンデマンドURLLCサービスを提供する際に問題を引き起こし得る。
したがって、本開示は、UE(たとえば、UE115および/または215)がURLLCスライスまたはURLLCサービスをサポートしないセル周波数上にある間にUEがURLLC PDUセッションを要求することを可能にする様々な技法を提供する。
図4は、本開示の実施形態による例示的なUE400のブロック図である。UE400は、それぞれ、図1および図2の上記で説明したUE115またはUE215であり得る。図示のように、UE400は、プロセッサ402と、メモリ404と、アプリケーションモジュール407と、ネットワークスライシングモジュール408と、モデムサブシステム412および無線周波数(RF)ユニット414を含むトランシーバ410と、1つまたは複数のアンテナ416とを含み得る。これらの要素は、たとえば、1つまたは複数のバスを介して、互いと直接または間接通信していてもよい。
プロセッサ402は、中央処理ユニット(CPU)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、コントローラ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)デバイス、別のハードウェアデバイス、ファームウェアデバイス、または本明細書で説明する動作を実行するように構成されたそれらの任意の組合せを含み得る。プロセッサ402はまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPおよびマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装され得る。
メモリ404は、キャッシュメモリ(たとえば、プロセッサ402のキャッシュメモリ)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気抵抗RAM(MRAM)、読取り専用メモリ(ROM)、プログラマブル読取り専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、ソリッドステートメモリデバイス、ハードディスクドライブ、他の形態の揮発性および不揮発性メモリ、または異なるタイプのメモリの組合せを含み得る。一実施形態では、メモリ404は、非一時的コンピュータ可読媒体を含む。メモリ404は命令406を記憶してもよく、または命令406が記録されていてもよい。命令406は、プロセッサ402によって実行されると、本開示の実施形態、たとえば、図3、図7、図8、および/または図11の態様に関してUE115を参照しながら本明細書で説明する動作をプロセッサ402に実行させる命令を含み得る。命令406は、プログラムコードと呼ばれることもある。プログラムコードは、ワイヤレス通信デバイスがこれらの動作を実行することを、たとえば、ワイヤレス通信デバイスがそうするように制御または命令することを(プロセッサ402などの)1つまたは複数のプロセッサに行わせることによって、行わせるためのものであり得る。「命令」および「コード」という用語は、任意のタイプのコンピュータ可読ステートメントを含むように広く解釈されるべきである。たとえば、「命令」および「コード」という用語は、1つまたは複数のプログラム、ルーチン、サブルーチン、関数、プロシージャなどを指すことがある。「命令」および「コード」は、単一のコンピュータ可読ステートメントまたは多くのコンピュータ可読ステートメントを含み得る。
アプリケーションモジュール407およびネットワークスライシングモジュール408の各々は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組合せを介して実装され得る。たとえば、アプリケーションモジュール407およびネットワークスライシングモジュール408の各々は、プロセッサ、回路、および/またはメモリ404に記憶され、プロセッサ402によって実行される命令406として実装され得る。いくつかの例では、アプリケーションモジュール407およびネットワークスライシングモジュール408は、モデムサブシステム412内で統合され得る。たとえば、アプリケーションモジュール407およびネットワークスライシングモジュール408は、モデムサブシステム412内のソフトウェア構成要素(たとえば、DSPまたは汎用プロセッサによって実行される)とハードウェア構成要素(たとえば、論理ゲートおよび回路)の組合せによって実装され得る。いくつかの例では、UEは、アプリケーションモジュール407およびネットワークスライシングモジュール408のうちの一方または両方を含み得る。他の例では、UEは、アプリケーションモジュール407およびネットワークスライシングモジュール408のすべてを含み得る。
アプリケーションモジュール407およびネットワークスライシングモジュール408は、本開示の様々な態様、たとえば、図3、図7、図8、および/または図11の態様に使用され得る。アプリケーションモジュール407は、2つ以上のアプリケーションを実装するように構成される。アプリケーションは、異なるサービス要件(たとえば、レイテンシおよび/または帯域幅)を有し得る。アプリケーションは、少なくともeMBBアプリケーション(たとえば、ストリーミングおよび/またはファイル転送)およびURLLCアプリケーション(たとえば、XR、リモートヘルスケア関連、またはインテリジェントトランスポート関連)を含み得る。アプリケーションモジュール407は、eMBBサービスまたはURLLCサービスのためのPDUセッションをセットアップする要求をネットワークスライシングモジュール408に送信するように構成される。
ネットワークスライシングモジュール408は、ネットワーク(たとえば、ネットワーク100および/または200)の第1のセル周波数(たとえば、周波数キャリア220)上で動作するBS(たとえば、BS105および/または205)との関連付けを実行するように構成される。関連付けは、セル選択、キャンピング手順、ランダムアクセス手順、および/またはRRC接続セットアップに基づき得る。ネットワークスライシングモジュール408は、BSを介して第1のセル周波数においてネットワークのコアネットワーク(たとえば、コアネットワーク230)に、ネットワークの1つまたは複数のネットワークスライス(たとえば、ネットワークスライス250および252と同様のeMBBスライスおよび/またはURLLCスライス)を示すネットワーク登録を送信し、コアネットワークから、要求されたネットワークスライスが第1のセル周波数によって提供されない間に1つまたは複数の要求されたネットワークスライスのうちの少なくとも第1のネットワークスライス(たとえば、URLLCスライス)が許可されることを示すネットワーク登録応答を受信するように構成される。サポートされない第1のネットワークスライスが許可されるという指示は、ネットワークの第2のセル周波数が第1のネットワークスライスを提供することに基づく。ネットワークスライシングモジュール408は、UE400が第1のセル周波数上にある間に第1のネットワークスライス上でのPDUセッションを要求し、(たとえば、ニーズに基づいて)PDUセッション上でのサービスを必要とするデータ(たとえば、URLLCデータ)の到着時にPDUセッションをアクティブ化するようにネットワークに要求し、ネットワークスライスを提供する第2のセル周波数へのハンドオーバを実行するか、第2のセル周波数を用いたデュアル接続性を実行するか、または第2のセル周波数を用いたキャリアアグリゲーションを実行するための命令を受信し、受信された命令に基づいてハンドオーバ、デュアル接続性、および/もしくはキャリアアグリゲーションを実行し、かつ/または、ハンドオーバ、デュアル接続性、もしくはキャリアアグリゲーションを実行した後に第2のセル周波数上でPDUセッション上でのデータを通信するように構成される。
一実施形態では、ネットワークスライシングモジュール408は、UE400が特定のトラフィック(たとえば、URLLCトラフィック)をサポートしないセル周波数上にある間に特定のトラフィックをサービスするPDUセッションを求める要求を送信し、UE400における特定のトラフィック(たとえば、URLLCデータ)の到着時にPDUセッションをアクティブ化するようにネットワークに要求し、PDUセッションを提供する第2のセル周波数へのハンドオーバを実行するか、第2のセル周波数を用いたデュアル接続性を実行するか、または第2のセル周波数を用いたキャリアアグリゲーションを実行するための命令を受信し、受信された命令に基づいて第2のセル周波数を用いたデュアル接続性を実行するか、もしくは第2のセル周波数を用いたキャリアアグリゲーションを実行し、かつ/または、ハンドオーバ、デュアル接続性、もしくはキャリアアグリゲーションを実行した後に第2のセル周波数上でPDUセッション上での特定のトラフィックを通信するように構成される。オンデマンドサービス(たとえば、URLLCサービス)のための機構について、本明細書でより詳細に説明する。
図示のように、トランシーバ410は、モデムサブシステム412およびRFユニット414を含み得る。トランシーバ410は、BS105などの他のデバイスと双方向に通信するように構成され得る。モデムサブシステム412は、変調およびコーディング方式(MCS)、たとえば、低密度パリティ検査(LDPC)コーディング方式、ターボコーディング方式、畳み込みコーディング方式、デジタルビームフォーミング方式などに従ってメモリ404および/またはネットワークスライシングモジュール408からのデータを変調および/または符号化するように構成され得る。RFユニット414は、(アウトバウンド送信上の)モデムサブシステム412からの、またはUE115もしくはBS105などの別のソースから発信する送信の変調/符号化されたデータ(たとえば、NASメッセージ、RRCメッセージ、eMBBデータ、URLLCデータ)を処理する(たとえば、アナログデジタル変換またはデジタルアナログ変換などを実行する)ように構成され得る。RFユニット414は、デジタルビームフォーミングとともにアナログビームフォーミングを実行するようにさらに構成され得る。トランシーバ410内で一緒に統合されるものとして示されているが、モデムサブシステム412およびRFユニット414は、UE115が他のデバイスと通信することを可能にするためにUE115において一緒に結合された別個のデバイスであってもよい。
RFユニット414は、変調および/または処理されたデータ、たとえば、データパケット(または、より一般的には、1つもしくは複数のデータパケットおよび他の情報を含み得るデータメッセージ)を、1つまたは複数の他のデバイスへの送信のためにアンテナ416に提供し得る。アンテナ416はさらに、他のデバイスから送信されたデータメッセージを受信し得る。アンテナ416は、受信されたデータメッセージをトランシーバ410における処理および/または復調のために提供し得る。トランシーバ410は、復調および復号されたデータ(たとえば、NASメッセージ、RRCメッセージ、URLLCデータ、eMBBデータ)を処理のためにネットワークスライシングモジュール408に提供し得る。アンテナ416は、複数の送信リンクを維持するために、同様のまたは異なる設計の複数のアンテナを含み得る。RFユニット414は、アンテナ416を構成し得る。
一実施形態では、UE400は、異なるRAT(たとえば、NRおよびLTE)を実装する複数のトランシーバ410を含むことができる。一実施形態では、UE400は、複数のRAT(たとえば、NRおよびLTE)を実装する単一のトランシーバ410を含むことができる。一実施形態では、トランシーバ410は様々な構成要素を含むことができ、構成要素の異なる組合せは異なるRATを実装することができる。
図5は、本開示の実施形態による例示的なBS500のブロック図である。BS500は、それぞれ、図1および図3の上記で説明したようなBS105またはBS205であり得る。図示のように、BS500は、プロセッサ502と、メモリ504と、ネットワークスライシングモジュール508と、モデムサブシステム512およびRFユニット514を含むトランシーバ510と、1つまたは複数のアンテナ516とを含み得る。これらの要素は、たとえば、1つまたは複数のバスを介して、互いと直接または間接通信していてもよい。
プロセッサ502は、特定のタイプのプロセッサとして様々な特徴を有し得る。たとえば、これらは、CPU、DSP、ASIC、コントローラ、FPGAデバイス、別のハードウェアデバイス、ファームウェアデバイス、または本明細書で説明する動作を実行するように構成されたそれらの任意の組合せを含み得る。プロセッサ502はまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPおよびマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装され得る。
メモリ504は、キャッシュメモリ(たとえば、プロセッサ502のキャッシュメモリ)、RAM、MRAM、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、ソリッドステートメモリデバイス、1つもしくは複数のハードディスクドライブ、メモリスタベースアレイ、他の形態の揮発性および不揮発性メモリ、または異なるタイプのメモリの組合せを含み得る。いくつかの実施形態では、メモリ504は、非一時的コンピュータ可読媒体を含み得る。メモリ504は、命令506を記憶し得る。命令506は、プロセッサ502によって実行されると、本明細書で説明する動作、たとえば、図3および図7~図10の態様をプロセッサ502に実行させる命令を含み得る。命令506はコードと呼ばれることもあり、コードは、図4に関して上記で説明したように、任意のタイプのコンピュータ可読ステートメントを含むように広く解釈され得る。
ネットワークスライシングモジュール508は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組合せを介して実装され得る。たとえば、ネットワークスライシングモジュール508は、プロセッサ、回路、および/またはメモリ504に記憶され、プロセッサ502によって実行される命令506として実装され得る。いくつかの例では、ネットワークスライシングモジュール508は、モデムサブシステム512内で統合され得る。たとえば、ネットワークスライシングモジュール508は、モデムサブシステム512内のソフトウェア構成要素(たとえば、DSPまたは汎用プロセッサによって実行される)とハードウェア構成要素(たとえば、論理ゲートおよび回路)の組合せによって実装され得る。
ネットワークスライシングモジュール508は、本開示の様々な態様、たとえば、図3および図7~図10の態様に使用され得る。ネットワークスライシングモジュール508は、第1のセル周波数(たとえば、周波数キャリア220)上でUE(たとえば、UE115、215、および/または400)にサービスし、UEからネットワークの1つまたは複数のネットワークスライス(たとえば、ネットワークスライス250および252と同様のeMBBスライスおよび/またはURLLCスライス)を示すネットワーク登録要求を受信し、ネットワーク登録要求をBSに転送し、コアネットワークから、要求されたネットワークスライスが第1のセル周波数によって提供されない間に1つまたは複数の要求されたネットワークスライスのうちの少なくとも第1のネットワークスライス(たとえば、URLLCスライス)が許可されることを示すネットワーク登録応答を受信し、かつ/またはネットワーク登録応答をUEに転送するように構成される。サポートされない第1のネットワークスライスが許可されるという指示は、ネットワークの第2のセル周波数が第1のネットワークスライスを提供することに基づく。ネットワークスライシングモジュール508は、UEから第1のネットワークスライス上でのPDUセッションを求める要求を受信し、PDUセッション要求をコアネットワークに転送し、UEから、(たとえば、ニーズに基づいて)PDUセッション上でのサービスを必要とするデータ(たとえば、URLLCデータ)の到着時にPDUセッションをアクティブ化する要求を受信し、PDUセッションアクティブ化要求をコアネットワークに転送し、ネットワークスライスを提供する第2のセル周波数へのハンドオーバを実行するか、第2のセル周波数を用いたデュアル接続性を実行するか、または第2のセル周波数を用いたキャリアアグリゲーションを実行するようにUEに要求する命令をUEに送信するように構成される。
一実施形態では、ネットワークスライシングモジュール508は、(たとえば、UEからのPDUセッションアクティブ化要求に基づいて)コアネットワークからPDUセッションリソースセットアップ要求を受信し、PDUセッションリソースセットアップ応答をコアネットワークに送信するように構成される。ネットワークスライシングモジュール508は、PDUセッションリソースセットアップ応答において、PDUセッションリソースセットアップ要求が受け入れられるという指示を含み得る。代替として、ネットワークスライシングモジュール508は、PDUセッションリソースセットアップ応答において、PDUセッションリソースセットアップ要求が拒否されるという指示と、拒否の原因または理由(たとえば、オンデマンドURLLCがトリガされたことまたはサービスベースのモビリティがトリガされたことに起因する)とを含み得る。オンデマンドURLLCサービスをプロビジョニングするための機構について、本明細書でより詳細に説明する。
図示のように、トランシーバ510は、モデムサブシステム512およびRFユニット514を含み得る。トランシーバ510は、UE115、302、および/もしくは400ならびに/または別のコアネットワーク要素などの他のデバイスと双方向に通信するように構成され得る。モデムサブシステム512は、MCS、たとえば、LDPCコーディング方式、ターボコーディング方式、畳み込みコーディング方式、デジタルビームフォーミング方式などに従ってデータを変調および/または符号化するように構成され得る。RFユニット514は、(アウトバウンド送信上の)モデムサブシステム512からの、またはUE115、302、もしくは400などの別のソースから発信する送信の変調/符号化されたデータ(たとえば、NASメッセージ、RRCメッセージ、URLLCデータ、および/またはeMBBデータ)を処理する(たとえば、アナログデジタル変換またはデジタルアナログ変換などを実行する)ように構成され得る。RFユニット514は、デジタルビームフォーミングとともにアナログビームフォーミングを実行するようにさらに構成され得る。トランシーバ510内で一緒に統合されるものとして示されているが、モデムサブシステム512および/またはRFユニット514は、BS105が他のデバイスと通信することを可能にするためにBS105において一緒に結合された別個のデバイスであってもよい。
RFユニット514は、変調および/または処理されたデータ、たとえば、データパケット(または、より一般的には、1つもしくは複数のデータパケットおよび他の情報を含み得るデータメッセージ)を、1つまたは複数の他のデバイスへの送信のためにアンテナ516に提供し得る。これは、たとえば、本開示の実施形態による、ネットワークへのアタッチメントを完了するための情報の送信と、キャンプしたUE115、302、または400との通信とを含み得る。アンテナ516はさらに、他のデバイスから送信されたデータメッセージを受信し、受信されたデータメッセージをトランシーバ510における処理および/または復調のために提供し得る。トランシーバ510は、復調および復号されたデータ(たとえば、NASメッセージ、RRCメッセージ、URLLCデータ、および/またはeMBBデータ)を処理のためにネットワークスライシングモジュール508に提供し得る。アンテナ516は、複数の送信リンクを維持するために、同様のまたは異なる設計の複数のアンテナを含み得る。
一実施形態では、BS500は、異なるRAT(たとえば、NRおよびLTE)を実装する複数のトランシーバ510を含むことができる。一実施形態では、BS500は、複数のRAT(たとえば、NRおよびLTE)を実装する単一のトランシーバ510を含むことができる。一実施形態では、トランシーバ510は様々な構成要素を含むことができ、構成要素の異なる組合せは異なるRATを実装することができる。
図6は、本開示の実施形態による例示的なネットワークユニット600のブロック図を示す。ネットワークユニット600は、図2の上記で説明したコアネットワーク230などのコアネットワークのコアネットワーク構成要素であり得る。図示のように、ネットワークユニット600は、プロセッサ602と、メモリ604と、ネットワークスライシングモジュール608と、モデムサブシステム612およびフロントエンドユニット614を含むトランシーバ610とを含み得る。これらの要素は、たとえば、1つまたは複数のバスを介して、互いと直接または間接通信していてもよい。
プロセッサ602は、特定のタイプのプロセッサとして様々な特徴を有し得る。たとえば、これらは、CPU、DSP、ASIC、コントローラ、FPGAデバイス、別のハードウェアデバイス、ファームウェアデバイス、または本明細書で説明する動作を実行するように構成されたそれらの任意の組合せを含み得る。プロセッサ602はまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPおよびマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装され得る。
メモリ604は、キャッシュメモリ(たとえば、プロセッサ602のキャッシュメモリ)、RAM、MRAM、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、ソリッドステートメモリデバイス、1つもしくは複数のハードディスクドライブ、メモリスタベースアレイ、他の形態の揮発性および不揮発性メモリ、または異なるタイプのメモリの組合せを含み得る。いくつかの実施形態では、メモリ604は、非一時的コンピュータ可読媒体を含み得る。メモリ604は、命令606を記憶し得る。命令606は、プロセッサ602によって実行されると、本明細書で説明する動作、たとえば、図3および図7~図10の態様をプロセッサ602に実行させる命令を含み得る。命令606はコードと呼ばれることもあり、コードは、図4に関して上記で説明したように、任意のタイプのコンピュータ可読ステートメントを含むように広く解釈され得る。
ネットワークスライシングモジュール608は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組合せを介して実装され得る。たとえば、ネットワークスライシングモジュール608は、プロセッサ、回路、および/またはメモリ604に記憶され、プロセッサ602によって実行される命令606として実装され得る。ネットワークスライシングモジュール608は、本開示の様々な態様、たとえば、図3および図7~図10の態様に使用され得る。たとえば、ネットワークスライシングモジュール608は、UE(たとえば、UE115、215、および/または400)からBS(たとえば、BS105、205、および/または500)を介して第1のセル周波数(たとえば、周波数キャリア220)において、ネットワークの1つまたは複数のネットワークスライス(たとえば、ネットワークスライス250および252と同様のeMBBスライスおよび/またはURLLCスライス)を示すネットワーク登録要求を受信し、1つまたは複数の要求されたネットワークスライスのうちの第1のネットワークスライス(たとえば、URLLCスライス)がUEがある第1のセル周波数によってサポートされないと決定し、第1のネットワークスライスがネットワークの第2のセル周波数(たとえば、周波数キャリア222)によってサポートされると決定し、UEに、第2のセル周波数が第1のネットワークスライスを提供することに基づいて要求されたネットワークスライスが第1のセル周波数によって提供されない間に第1のネットワークスライスが許可されることを示すネットワーク登録応答を送信し、UEから第1のネットワークスライス上でのPDUセッションを求める要求を受信し、BSにPDUセッションリソースセットアップ要求を送信し、BSからPDUセッションリソースセットアップ応答を受信し、UEからPDUセッションをアクティブ化する要求を受信し、第2のセル周波数へのUEのハンドオーバ、第2のセル周波数を用いたUEのデュアル接続性、または第2のセル周波数を用いたUEのキャリアアグリゲーションに参加するように構成される。
一実施形態では、ネットワークスライシングモジュール608は、UEからBSを介して第1のセル周波数において、第1のセル周波数によってサポートされない第1のサービスのためのPDUセッションを確立する要求を受信し、UEにPDUセッション確立要求を受け入れるPDUセッション確立応答を送信し、UEからPDUセッションをアクティブ化する要求を受信し、BSに(PDUセッションをサービスするためのリソースおよび/またはQoSフローをセットアップする)PDUセッションリソースセットアップ要求を送信し、BSからPDUセッションリソースセットアップ応答を受信し、かつ/または、PDUセッションをサポートするネットワークの第2のセル周波数へのUEのハンドオーバ、第2のセル周波数を用いたUEのデュアル接続性、もしくは第2のセル周波数を用いたUEのキャリアアグリゲーションに参加するように構成される。PDUセッションリソースセットアップ応答は、PDUセッションリソースセットアップ要求が受け入れられるという指示を含み得る。代替として、PDUセッションリソースセットアップ応答は、PDUセッションリソースセットアップ要求が拒否されるという指示と、拒否の原因または理由(たとえば、オンデマンドURLLCがトリガされたことまたはサービスベースのモビリティがトリガされたことに起因する)とを含み得る。PDUセッションリソースセットアップ拒否を受信すると、ネットワークスライシングモジュール608は、ハンドオーバ、デュアル接続性、またはキャリアアグリゲーションの後にQoSフローセットアップおよび/またはPDUセッションリソースセットアップを再開始するように構成される。オンデマンドURLLCサービスをプロビジョニングするための機構について、本明細書でより詳細に説明する。
図示のように、トランシーバ610は、モデムサブシステム612およびフロントエンドユニット614を含み得る。トランシーバ610は、BS105、205、および600ならびに/または別のコアネットワーク要素などの他のデバイスと双方向に通信するように構成され得る。モデムサブシステム612は、MCS、たとえば、LDPCコーディング方式、ターボコーディング方式、畳み込みコーディング方式などに従ってデータを変調および/または符号化するように構成され得る。フロントエンドユニット614は、それぞれ、BS105、210、および220などのBSへの送信のために電気信号を光信号に変換するかつ/またはBSから光信号を受信し、光信号を電気信号に変換する、電気光(E/O)構成要素および/または光電気(O/E)構成要素を含み得る。フロントエンドユニット614は、(アウトバウンド送信上の)モデムサブシステム612からの、またはバックエンドもしくはコアネットワークなどの別のソースから発信する送信の変調/符号化されたデータを処理する(たとえば、アナログデジタル変換またはデジタルアナログ変換、光電気変換または電気光変換などを実行する)ように構成され得る。トランシーバ610内で一緒に統合されるものとして示されているが、モデムサブシステム612およびフロントエンドユニット614は、ネットワークユニット600が他のデバイスと通信することを可能にするためにネットワークユニット600において一緒に結合された別個のデバイスであってもよい。フロントエンドユニット614は、変調および/または処理されたデータを搬送する光信号をリンク232などの光リンク上で送信し得る。フロントエンドユニット614はさらに、データメッセージを搬送する光信号を受信し、受信されたデータメッセージをトランシーバ610における処理および/または復調のために提供し得る。
図7は、本開示のいくつかの実施形態によるオンデマンドURLLC方法700を示すシグナリング図である。方法700は、ネットワーク100および/または200と同様のネットワーク内のUE、BS A、およびコアネットワークによって実装され得る。UEは、UE115、215、および/または400と同様であり得る。BS Aは、BS105、205、および/または500と同様であり得る。コアネットワークは、コアネットワーク230と同様であり得、ネットワークユニット600に対する1つまたは複数のネットワーク構成要素を含み得る。一例では、コアネットワークは、方法700を実装するAMF構成要素(たとえば、ネットワークユニット600)を含み得る。図示のように、方法700は、いくつかの列挙されるステップを含むが、方法700の実施形態は、列挙されるステップの前、後、および間に追加のステップを含んでもよい。いくつかの実施形態では、列挙されるステップのうちの1つまたは複数は省略されてもよく、または異なる順序で実行されてもよい。
方法700では、BS Aは、eMBBスライスをサポートする周波数A(たとえば、周波数キャリア220)上で動作し得る。eMBBスライスはまた、ネットワークの周波数B(たとえば、周波数キャリア222)用に構成され得る。eMBBスライスは、ネットワークスライス250および252と実質的に同様であり得る。eMBBスライスは、周波数A上でeMBBサービスおよび/または音声サービスをサポートしてもよく、周波数BにおいてURLLCサービスをサポートしてもよい。いくつかの例では、周波数Bは加えて、IOTデバイスのためのURLLCサービスをサポートする別のスライスBで構成されてもよいが、スマートフォンデバイス(たとえば、UE)によってURLLCサービスのために使用されないことがある。方法700は、UEが周波数A上でBS Aを関連付けた後で開始し得る。たとえば、UEは、BS Aとのランダムアクセス手順を完了している。
ステップ705において、UEは、BS Aを介してNAS登録要求メッセージをコアネットワークに送信する。登録要求メッセージは、eMBBスライスを要求する要求NSSAIを含み得る。
ステップ710において、コアネットワークは、BS Aを介してNAS登録受入れまたは応答メッセージをUEに送信する。NAS登録応答メッセージは、eMBBスライスを示す許可NSSAIを含み得る。
ステップ715において、UEは、URLLCサービスを求める要求を受信する。要求は、URLLCサービスを必要とするアプリケーションによってまたはUEの上位レイヤオペレーティングシステム(OS)によって開始され得る。
ステップ720において、アプリケーションまたは上位レイヤOSからのURLLCサービス要求を受信すると、UEは、BS AおよびコアネットワークとのURLLCのためのPDUセッション確立を実行する。たとえば、UEは、URLLCのためのPDUセッションを要求するためにPDUセッション確立要求メッセージを送信し得る。PDUセッション確立要求メッセージは、周波数A上での現在のアクセスのための許可NSSAIを示すS-NSSAIを含み得る。加えて、PDUセッション確立要求メッセージは、要求されたPDUセッションのドメインネットワーク名(DNN)を含み得る。たとえば、S-NSSAIはeMBBを示すことがあり、DNNはURLLCを示すことがある。
それに応答して、コアネットワークは、PDUセッション確立応答メッセージをUEに送信し得る。PDUセッション確立応答メッセージは、PDUセッション確立の成功を示し得る。PDUセッション確立応答メッセージは、PDUセッションのPDUセッション識別子(ID)を示し得る。しかしながら、UEが周波数A上にあるとき、URLLC PDUセッションはドーマントモードまたは非アクティブモードである。URLLC PDUセッションに割り振られたユーザプレーン(Uプレーン)リソースはない。
ステップ725において、UEは、アプリケーションからのURLLCトラフィックの到着を検出する。URLLCトラフィックは、ULデータおよび/またはDLデータを含むことができる。UL URLLCデータは、URLLCサービスを必要とするUEのアプリケーションによって生成され得る。DL URLLCデータは、本明細書でより詳細に説明するように、アプリケーションサーバ(たとえば、IoTサーバ)によって生成され得る。
ステップ730において、UL URLLCデータの到着を検出すると、UEは、BS Aを介してNASサービス要求メッセージをコアネットワークに送信する。NASサービス要求メッセージは、URLLC PDUセッションのUプレーンアクティブ化を要求し得る。NASサービス要求メッセージは、URLLC PDUセッションに割り当てられたPDUセッションIDを示し得る。URLLCトラフィックの到着時にUEがネットワークとのURLLC PDUセッションをまだ確立していない場合、UEはURLLCトラフィックの到着時にURLLC PDUセッションを確立してもよいことに留意されたい。
ステップ735において、URLLC PDUセッションのためのNASサービス要求を受信すると、コアネットワークは、PDUセッションリソースセットアップ要求メッセージをBS Aに送信する。PDUセッションリソースセットアップ要求メッセージは、データ無線ベアラ(DRB)リソースおよび/またはURLLC PDUセッション上でデータを通信するために必要とされる任意の他のUプレーンリソースを構成するようにBS Aに要求し得る。追加または代替として、PDUセッションリソースセットアップ要求メッセージは、URLLC PDUセッションをサポートするためにいくつかの構成済み無線リソースを修正するようにBS Aに要求し得る。
いくつかの例では、PDUセッションリソースセットアップ要求メッセージは、URLLC PDUセッションに必要とされるある一定のサービス品質(QoS)フローおよび/またはS-NSSAIを識別する5Gサービス品質識別子(5QI)を示し得る。たとえば、URLLC PDUセッションが確立されたとき、URLLC PDUセッションは、非保証ビットレート(非GBR)QoSフローであり得るデフォルトのQoSフローで構成され得る。しかしながら、URLLCトラフィックはGBR QoSフローを必要とし得る。したがって、PDUセッションリソースセットアップ要求メッセージは、URLLC PDUセッションをサービスするためのGBR QoSフローをセットアップするようにBS Aに要求し得る。
上記で説明したように、URLLCトラフィックは、アプリケーションサーバによって生成されたDLデータを含むことができる。したがって、(たとえば、UEからの)モバイル発信(MO:mobile originating)サービス要求および/または(たとえば、アプリケーションサーバからの)モバイル着信(MT:mobile terminating)サービス要求は、URLLC QoSフローセットアップをトリガし得る。
ステップ740において、PDUセッションリソースセットアップ要求メッセージを受信すると、BS Aは、コアネットワークによって命令されたとおりに無線リソースを構成し得る。5QIおよび/またはS-NSSAIに応じて、BS AはUEをURLLC対応の周波数キャリア(たとえば、周波数B)に向けることができる。一例では、BS Aは、周波数BにハンドオーバするようにUEに命令し得る。一例では、BS Aは、周波数Bを用いたデュアル接続性を実行するようにUEに命令し得る。一例では、BS Aは、周波数Bを用いたキャリアアグリゲーションを実行するようにUEに命令し得る。ハンドオーバは、UEを周波数Bに切り替える(たとえば、周波数B上でBS Bによってサービスされる)ことを指す。デュアル接続性は、BS Bによってサービスされる周波数B上で2次セル(SCell)でUEを構成することを指す。キャリアアグリゲーションは、BS Aによってサービスされる周波数B上でSCellでUEを構成することを指す。
ステップ745において、無線リソース構成、ハンドオーバ、キャリアアグリゲーション構成、またはデュアル接続性構成を完了した後、BS Aは、PDUセッションリソースセットアップ応答メッセージをコアネットワークに送信し得る。
一例では、BS Aは、URLLC QoSフローセットアップおよび/またはPDUセッション要求を受け入れ、ハンドオーバまたはリダイレクション(たとえば、デュアル接続性またはキャリアアグリゲーション構成)を開始し得る。別の例では、BS Aは、URLLC QoSフローセットアップおよび/またはPDUセッション要求を拒否し得る。BS AがPDUセッションリソースセットアップ応答メッセージにおいて拒否応答を含むとき、ハンドオーバまたはリダイレクションの後にコアネットワーク(たとえば、コアネットワークのSMF構成要素)がQoSフローセットアップおよび/またはPDUセッションセットアップを再開始し得るように、BS Aは拒否の理由または原因を含み得る。
BS Aは、PDUセッションリソースセットアップを拒否する様々な原因を示し得る。たとえば、第1の原因値は、拒否はオンデマンドURLLCがトリガされたことに起因することを示すことがあり、第2の原因値は、サービスベースのモビリティがトリガされたことを示すことがある。オンデマンドURLLCがトリガされる原因は、URLLC PDUセッションをセットアップするためにUEのハンドオーバまたはリダイレクションが進行中であることを示すために使用され得る。サービスベースのモビリティがトリガされる原因は、特定のサービスのためのPDUセッションをセットアップするためにUEのハンドオーバまたはリダイレクションが進行中であることを示すために使用され得る。いくつかの例では、原因は、拒否がNGシステム内ハンドオーバがトリガされたこと、NGシステム間ハンドオーバがトリガされたこと、Xnハンドオーバ(たとえば、BSからBSへのハンドオーバ)がトリガされたこと、サポートされない5QI値、および/またはインターネットマルチメディアシステム(IMS)音声発展型パケットシステム(EPS)フォールバックもしくは無線アクセス技術(RAT)フォールバックがトリガされたことに起因することを示し得る。いくつかの例では、拒否原因は、参照により本明細書に組み込まれる、2019年7月の「3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; NG-RAN; NG Application Protocol (NGAP)」と題する3GPP文書TS 38.413リリース15に記載されているように、無線ネットワークレイヤ情報要素(IE)において示され得る。一般に、BS Aは、3GPP文書TS 38.413に記載された原因のうちのいずれかならびに/または上記で説明した追加のオンデマンドURLLCがトリガされる原因およびサービスベースのモビリティがトリガされる原因を示し得る。
ステップ750において、受入れ応答を有するPDUセッションリソースセットアップ応答メッセージを受信すると、コアネットワークは、BS Aを介してNASサービス受入れメッセージをUEに送信し得る。拒否および拒否の原因を有するPDUセッションリソースセットアップ応答メッセージの場合、コアネットワークはURLLCのためのQoSフローセットアップおよび/またはPDUセッションセットアップを再開始し得る。コアネットワークは、原因に基づいて再開始を決定し得る。
UEがハンドオーバ、デュアル接続性、またはキャリアアグリゲーションを介して周波数B上にある(たとえば、周波数Bを介してネットワークと通信している)後で、UEは、周波数BにおいてeMBBスライス上でのPDUセッション内のURLLCデータを通信し得る。方法700からわかるように、UEは、UEが周波数A上にある(たとえば、BS Aと通信している)間にURLLCサービスを必要とするURLLC PDUセッションを確立し、アクティブ化することができる。URLLC PDUセッションアクティブ化は、UEが周波数B上にある後で完了する。
一例では、UEは、周波数A上でeMBBスライス上でのeMBBトラフィックを通信するためのPDUセッションを確立し得る。UEは、eMBB PDUセッション中にURLLCトラフィックを(たとえば、ステップ725に示すように)受信し得る。方法700は、eMBB PDUセッションが周波数A上で進行中である間にUEがURLLCのためのPDUセッションを確立すること(たとえば、ステップ720)またはPDUセッションのUプレーンをアクティブ化すること(たとえば、ステップ730)を可能にする。したがって、方法700は、複数の周波数上で単一のeMBBスライスを使用してオンデマンドURLLCサービスを提供することができる。
一例では、方法700は、2.6GHzキャリア(たとえば、周波数A)および4.9GHzキャリア(たとえば、周波数B)を用いたネットワーク展開において適用され得、ここで、2.6GHzキャリアはeMBBサービスおよび音声サービスをサービスするeMBBスライス(たとえば、ネットワークスライス250)用に構成され、4.9GHzキャリアはURLLCサービスをサービスするeMBBスライス用に構成される。
方法700について、UEがeMBB周波数および/またはスライスと通信している間にオンデマンドでURLLCサービスを要求する、eMBBサービスおよびURLLCサービスの文脈で説明するが、方法700は、オンデマンドサービスを提供するための任意の適切なタイプのサービスに適用され得る。
図8は、本開示のいくつかの実施形態によるオンデマンドURLLC方法800を示すシグナリング図である。方法800は、ネットワーク100および/または200と同様のネットワーク内のUE、BS A、およびコアネットワークによって実装され得る。UEは、UE115、215、および/または400と同様であり得る。BS Aは、BS105、205、および/または500と同様であり得る。コアネットワークは、コアネットワーク230と同様であり得、ネットワークユニット600に対する1つまたは複数のネットワーク構成要素を含み得る。一例では、コアネットワークは、方法800を実装するAMF構成要素(たとえば、ネットワークユニット600)を含み得る。図示のように、方法800は、いくつかの列挙されるステップを含むが、方法800の実施形態は、列挙されるステップの前、後、および間に追加のステップを含んでもよい。いくつかの実施形態では、列挙されるステップのうちの1つまたは複数は省略されてもよく、または異なる順序で実行されてもよい。
方法800では、BS Aは、スライスA(たとえば、eMBBスライス)をサポートする周波数A(たとえば、周波数キャリア220)上で動作し得る。ネットワークは、スライスB(たとえば、URLLCスライス)をサポートするネットワークの周波数B(たとえば、周波数キャリア222)上でスライスBを含み得る。方法800は、UEが周波数A上でBS Aを関連付けた後で開始し得る。周波数Aは、トラッキングエリアコード(TAC)1を有するトラッキングエリア下にあり得る。周波数Bは、TAC1とは異なるTAC2を有する別のトラッキングエリア下にあり得る。言い換えれば、2.6GHzキャリアおよび4.9GHzキャリアは、異なるトラッキングエリアにサービスしていることがある。
方法800は、UEが周波数A上でBS Aを関連付けた後で開始し得る。たとえば、UEは、BS Aとのランダムアクセス手順を完了している。ステップ805において、UEは、周波数AにおいてBS Aを介してNAS登録要求メッセージをコアネットワークに送信する。登録要求メッセージは、スライスAおよびスライスBを要求する要求NSSAIを含み得る。
ステップ810において、NAS登録要求メッセージを受信すると、コアネットワークは、スライスAが現在の周波数Aにおいてサポートされると決定する。加えて、コアネットワークは、スライスBが周波数Bにおいてサポートされないが、ニーズに基づいて(たとえば、UEからのPDUセッション要求に基づいてオンデマンドで)ハンドオーバ、デュアル接続性、またはキャリアアグリゲーションを介してサポートされ得ると決定する。一例では、コアネットワークは、BS(たとえば、BS105、205、および/または500)とのNGセットアップ要求および/またはNGセットアップ応答の交換に基づいたネットワークスライス-周波数マッピングに関連付けられた情報を有し得る。NGセットアップ要求および/またはNGセットアップ応答の交換は、方法300のステップ310および320と実質的に同様であり得る。
ステップ815において、コアネットワークは、BS Aを介してNAS登録受入れまたは応答メッセージをUEに送信する。NAS登録応答メッセージは、スライスAおよびスライスBが許可されることを示す許可NSSAIを含み得る。典型的なNAS登録プロセスでは、スライスBが現在の周波数Aによって提供されないので、許可NSSAIはスライスBを含まないことがある。しかしながら、コアネットワークが取得したネットワークスライス-周波数情報に基づいて、コアネットワークは、スライスBが周波数Bによって提供されることを識別した。したがって、コアネットワークは、NAS登録要求に応答するとき、許可NSSAI内にスライスBを含む。
ステップ820において、UEは、BS AおよびコアネットワークとのスライスAのためのPDUセッション確立を実行する。たとえば、UEは、コアネットワークに、スライスA上でのサービス(たとえば、eMBBサービス)のためのPDUセッションを要求するためのPDUセッション確立要求メッセージを送信し得る。PDUセッション確立要求メッセージは、スライスAを示すS-NSSAIを含み得る。
ステップ825において、UEは、PDUセッション確立要求メッセージを、スライスB上でのPDUセッションを要求するコアネットワークに送信する。PDUセッション確立要求メッセージは、スライスBを示すS-NSSAIを含む。
ステップ830において、PDUセッション確立要求メッセージを受信すると、コアネットワークは、PDUセッションリソースセットアップ要求メッセージをBS Aに送信する。PDUセッションリソースセットアップ要求メッセージは、スライスBのためのリソースをセットアップするようにBS Aに要求し得る。
ステップ835において、PDUセッションリソースセットアップ要求メッセージに応答して、BS Aは、PDUセッションリソースセットアップ応答メッセージをコアネットワークに送信する。BS Aは周波数A上でスライスBをサポートしないので、PDUセッションリソースセットアップ応答メッセージは失敗を示し得る。PDUセッションリソースセットアップ応答メッセージは、失敗の原因または理由を示し、ハンドオーバトリガが必要とされることを示し得る。
ステップ840において、PDUセッションリソースセットアップ応答メッセージを受信すると、コアネットワークは、周波数AにおいてBS Aを介してPDUセッション確立応答メッセージをUEに送信する。コアネットワークは、PDUセッション確立要求を受け入れてもよいが、PDUセッション確立応答メッセージは、スライスBのために確立されたPDUセッションがドーマント状態または非アクティブモードであることを示すことがある。PDUセッションに割り振られたリソース(たとえば、Uプレーンリソース)はない。PDUセッション確立応答メッセージは、確立されたPDUセッションのPDUセッションIDを示し得る。
ステップ845において、UEは、たとえば、UEのアプリケーションからURLLCトラフィックを受信する。
ステップ850において、URLLCトラフィックの到着を検出すると、UEはNASサービス要求メッセージをコアネットワークに送信する。NASサービス要求メッセージは、スライスBのPDUセッションIDを示し得る。
ステップ855において、BS Aは、周波数Bへのハンドオーバを実行するようにUEに命令し得る。代替として、BS Aは、周波数Bを用いたデュアル接続性またはキャリアアグリゲーションのためにUEを構成し得る。UEは、BS Aによって命令されたとおりに、かつBS A、BS B、および/またはコアネットワークと協調して、ハンドオーバ、デュアル接続性、またはキャリアアグリゲーションを実行し得る。ハンドオーバの場合、UEは周波数B上でBS Bによってサービスされるように切り替え得る。デュアル接続性の場合、UEは、周波数A上でBS Aによってサービスされ続け、加えて周波数B上でBS Bによってサービスされ得る。キャリアアグリゲーションの場合、UEは、周波数A上でBS Aによってサービスされ続け、加えて周波数B上でBS Aによってサービスされ得る。
UEがハンドオーバ、デュアル接続性、またはキャリアアグリゲーションを介して周波数B上にある(たとえば、周波数Bを介してネットワークと通信している)後で、UEは、周波数BにおいてスライスB上でのPDUセッション内のURLLCデータを通信し得る。
方法700と同様に、コアネットワークからBSへのPDUセッションリソースセットアップメッセージの送信は、UEによって送信されたNASサービス要求、URLLC QoSフローセットアップ、および/またはURLLC PDUセッションセットアップによってトリガされ得る。
方法800からわかるように、UEは、UEが周波数A上にある(たとえば、BS Aと通信している)間に、スライスBのためのPDUセッションを確立し、アクティブ化することができる。スライスBのためのPDUセッションアクティブ化は、UEが周波数B上にある後で完了する。さらに、UEが(たとえば、URLLCデータを通信するために)スライスB上でPDUセッションを要求するとき、UEは(たとえば、eMBBデータを通信するために)スライスA上で進行中のPDUセッションを有し得る。したがって、方法800は、ネットワークの別の周波数におけるURLLCスライスの利用可能性に基づいてURLLCスライスを許可NSSAIに含めることによって、UEがURLLCスライスを提供しない周波数上にある間にUEにオンデマンドURLLCサービスを提供することができる。
一例では、方法800は、2.6GHzキャリア(たとえば、周波数A)および4.9GHzキャリア(たとえば、周波数B)を用いたネットワーク展開において適用され得、ここで、2.6GHzキャリアはeMBBサービスおよび音声サービスをサービスするeMBBスライス(たとえば、ネットワークスライス250)用に構成され、4.9GHzキャリアはURLLCサービスをサービスするURLLCスライス用に構成される。いくつかの例では、4.9GHzキャリアが同時のURLLCサービスおよびeMBBサービスを提供することができるように、4.9GHzキャリアもeMBBスライス用に構成され得る。いくつかの例では、2.6GHzキャリアはTAC1を有するトラッキングエリアにあることがあり、4.9GHzキャリアはTAC1とは異なるTAC2を有するトラッキングエリアにあることがある。言い換えれば、2.6GHzキャリアおよび4.9GHzキャリアは、異なるトラッキングエリアにサービスしていることがある。
方法800について、UEがeMBB周波数および/またはスライスと通信している間にオンデマンドでURLLCサービスを要求する、eMBBサービスおよびURLLCサービスの文脈で説明するが、方法800は、オンデマンドサービスを提供するための任意の適切なタイプのサービスに適用され得る。
図9は、本開示のいくつかの実施形態による通信方法900の流れ図である。方法900のステップは、コンピューティングデバイス(たとえば、プロセッサ、処理回路、および/または他の適切な構成要素)、またはステップを実行するための他の適切な手段によって実行され得る。たとえば、BS105、205、および/または500などのネットワークエンティティは、方法900のステップを実行するために、プロセッサ502、メモリ504、ネットワークスライシングモジュール508、トランシーバ510、モデム512、および1つまたは複数のアンテナ516などの、1つまたは複数の構成要素を利用し得る。代替として、コアネットワーク230および/またはネットワークユニット600などのネットワークエンティティは、方法900のステップを実行するために、プロセッサ602、メモリ604、ネットワークスライシングモジュール608、トランシーバ610、モデム612、およびフロントエンド614などの、1つまたは複数の構成要素を利用し得る。方法900は、それぞれ、図3、図7、および/または図8に関して上記で説明した方法300、700、および/または800の場合と同様の機構を採用してもよい。図示のように、方法900は、いくつかの列挙されるステップを含むが、方法900の実施形態は、列挙されるステップの前、後、および間に追加のステップを含んでもよい。いくつかの実施形態では、列挙されるステップのうちの1つまたは複数は省略されてもよく、または異なる順序で実行されてもよい。
ステップ910において、方法900は、ネットワークエンティティによってUEからネットワーク(たとえば、ネットワーク100および/または200)の第1のセル周波数(たとえば、周波数キャリア220)において、第1のセル周波数によって提供されないネットワークのネットワークスライス(たとえば、ネットワークスライス252)を示すネットワーク登録要求メッセージを受信するステップを含む。
ステップ920において、方法900は、ネットワークエンティティによってUEに、ネットワーク登録要求メッセージに応答して、ネットワークの第2のセル周波数(たとえば、周波数キャリア222)が要求されたネットワークスライスを提供することに基づいてネットワークスライスが許可されることを示すネットワーク登録応答メッセージを送信するステップを含む。
一実施形態では、ネットワークエンティティは、BS(たとえば、BS105、205、および/または500)に対応する。そのような実施形態では、ネットワークエンティティは、ネットワーク登録要求メッセージをコアネットワークエンティティ(たとえば、コアネットワーク230および/またはネットワークユニット600)に中継または転送し得る。ネットワークエンティティは、コアネットワークエンティティからUEにネットワーク登録応答メッセージを中継し得る。
一実施形態では、ネットワークエンティティは、コアネットワーク(たとえば、コアネットワーク230および/またはネットワークユニット600)に対応する。そのような実施形態では、ネットワークエンティティは、第1のセル周波数上で動作するBS(たとえば、BS105、205、および/または500)を介してUEからネットワーク登録要求メッセージを受信し得る。ネットワークエンティティは、BSを介してUEにネットワーク登録応答メッセージを送信し得る。
一実施形態では、ネットワーク登録要求は、NASネットワーク登録要求であり、送信するステップは、たとえば、方法800に示すように、ネットワークエンティティによってUEに、要求されたネットワークスライスを示す許可NSSAIを含むネットワーク登録応答メッセージを送信するステップを含む。
一実施形態では、ネットワークエンティティはさらに、ネットワーク登録要求メッセージに応答して、ネットワークのどのセル周波数が要求されたネットワークスライスを提供するかを決定し、決定したことに基づいて第2のセル周波数が識別される。
一実施形態では、ネットワークエンティティはさらに、UEから、ネットワークスライスを示すNAS PDUセッション確立要求メッセージを受信する。ネットワークエンティティはさらに、NAS PDUセッション確立要求メッセージに応答して、UEに第1のセル周波数において、非アクティブPDUセッションモード(たとえば、ドーマント)を示すNAS PDUセッション確立応答メッセージを送信する。一実施形態では、ネットワークエンティティはさらに、UEと、第1のセル周波数においてネットワークの別のネットワークスライス上でのPDUセッション内のデータを通信し、PDUセッション確立要求メッセージは、別のネットワークスライス上でのPDUセッション中に受信され得る。一実施形態では、ネットワークスライスはURLLCスライスであり、別のネットワークスライスはeMBBスライスである。
一実施形態では、ネットワークエンティティがBSに対応するとき、ネットワークエンティティは、PDUセッション確立要求メッセージをコアネットワークエンティティに転送し、コアネットワークエンティティからネットワークスライスを示すPDUセッションリソースセットアップ要求メッセージを受信する。ネットワークエンティティはさらに、コアネットワークエンティティに、ネットワークスライスが第1のセル周波数によって提供されないことに基づく失敗ステータスを示すPDUセッションリソースセットアップ応答メッセージを送信する。
一実施形態では、ネットワークエンティティがコアネットワークエンティティに対応するとき、ネットワークエンティティは、BSを介してPDUセッション確立要求メッセージを受信し、BSにネットワークスライスを示すPDUセッションリソースセットアップ要求メッセージを送信する。ネットワークエンティティはさらに、BSから、ネットワークスライスが第1のセル周波数によって提供されないことに基づく失敗ステータスを示すPDUセッションリソースセットアップ応答メッセージを受信する。
一実施形態では、ネットワークエンティティはさらに、UEから、ネットワークスライスを示すサービス要求メッセージ、ネットワークスライスを示すPDUセッションアクティブ化メッセージ、またはネットワークスライスを示すフローセットアップ要求メッセージのうちの少なくとも1つを受信する。ネットワークエンティティはさらに、UEに、サービス要求メッセージ、PDUセッションアクティブ化メッセージ、またはフローセットアップ要求メッセージのうちの少なくとも1つに基づいて、第2のセル周波数へのハンドオーバ、第2のセル周波数を用いたデュアル接続性、または第2のセル周波数を用いたキャリアアグリゲーションのうちの少なくとも1つを実行するための命令を送信する。
図10は、本開示のいくつかの実施形態による通信方法1000の流れ図である。方法1000のステップは、コンピューティングデバイス(たとえば、プロセッサ、処理回路、および/または他の適切な構成要素)、またはステップを実行するための他の適切な手段によって実行され得る。たとえば、BS105、205、および/または500などのネットワークエンティティは、方法1000のステップを実行するために、プロセッサ502、メモリ504、ネットワークスライシングモジュール508、トランシーバ510、モデム512、および1つまたは複数のアンテナ516などの、1つまたは複数の構成要素を利用し得る。代替として、コアネットワーク230および/またはネットワークユニット600などのネットワークエンティティは、方法1000のステップを実行するために、プロセッサ602、メモリ604、ネットワークスライシングモジュール608、トランシーバ610、モデム612、およびフロントエンド614などの、1つまたは複数の構成要素を利用し得る。方法1000は、それぞれ、図3、図7、および/または図8に関して上記で説明した方法300、700、および/または800の場合と同様の機構を採用してもよい。図示のように、方法1000は、いくつかの列挙されるステップを含むが、方法1000の実施形態は、列挙されるステップの前、後、および間に追加のステップを含んでもよい。いくつかの実施形態では、列挙されるステップのうちの1つまたは複数は省略されてもよく、または異なる順序で実行されてもよい。
ステップ1010において、方法1000は、第1のネットワークエンティティによってUE(たとえば、UE115、215、および/または400)から、第1のセル周波数(たとえば、周波数キャリア220)において、第1のセル周波数上のネットワークスライス(たとえば、ネットワークスライス250および252)によってサポートされない通信セッション(たとえば、URLLCのためのPDUセッション)を求める要求を受信するステップを含む。
ステップ1020において、方法1000は、第1のネットワークエンティティによって第2のネットワークエンティティと、要求された通信セッションに基づいてリソース構成要求(たとえば、NAS PDUセッションリソースセットアップ要求)を通信するステップを含む。
ステップ1030において、方法1000は、第1のネットワークエンティティによって第2のネットワークエンティティと、リソース構成要求を拒否する原因を示すリソース構成応答(たとえば、NAS PDUセッションリソースセットアップ応答)を通信するステップを含む。
一実施形態では、第1のネットワークエンティティはBS(たとえば、BS105、205、および/または500)に対応し、第2のネットワークエンティティはコアネットワーク(たとえば、コアネットワーク230および/またはネットワークユニット600)に対応する。そのような実施形態では、第1のネットワークエンティティは、第2のネットワークエンティティから、リソース構成要求を受信する。第1のネットワークエンティティは、第2のネットワークエンティティに、リソース構成応答を送信する。
一実施形態では、第1のネットワークエンティティはコアネットワーク(たとえば、コアネットワーク230および/またはネットワークユニット600)に対応し、第2のネットワークエンティティはBS(たとえば、BS105、205、および/または500)に対応する。そのような実施形態では、第1のネットワークエンティティは、第2のネットワークエンティティに、リソース構成要求を送信する。第1のネットワークエンティティは、第2のネットワークエンティティから、リソース構成応答を受信する。
一実施形態では、リソース構成応答を通信するステップは、第1のネットワークエンティティによって第2のネットワークエンティティと、オンデマンドURLLCに基づいてリソース構成要求が拒否されることを示すリソース構成応答を通信するステップを含む。
一実施形態では、リソース構成応答を通信するステップは、第1のネットワークエンティティによって第2のネットワークエンティティと、サービスベースのモビリティに基づいてリソース構成要求が拒否されることを示すリソース構成応答を通信するステップを含む。
一実施形態では、第1のネットワークエンティティはさらに、要求された通信セッションに基づいて、第2のセル周波数へのUEのハンドオーバ、第2のセル周波数を用いたUEのデュアル接続性、または第2のセル周波数を用いたUEのキャリアアグリゲーションのうちの少なくとも1つに参加する。
図11は、本開示のいくつかの実施形態による通信方法1100の流れ図である。方法1100のステップは、ワイヤレス通信デバイスのコンピューティングデバイス(たとえば、プロセッサ、処理回路、および/または他の適切な構成要素)、またはステップを実行するための他の適切な手段によって実行され得る。たとえば、UE115、UE215、および/またはUE400などのワイヤレス通信デバイスは、方法1100のステップを実行するために、プロセッサ402、メモリ404、ネットワークスライシングモジュール408、トランシーバ410、モデム412、および1つまたは複数のアンテナ416などの、1つまたは複数の構成要素を利用し得る。方法1100は、それぞれ、図3、図7、および/または図8に関して上記で説明した方法300、700、および/または800の場合と同様の機構を採用してもよい。図示のように、方法1100は、いくつかの列挙されるステップを含むが、方法1100の実施形態は、列挙されるステップの前、後、および間に追加のステップを含んでもよい。いくつかの実施形態では、列挙されるステップのうちの1つまたは複数は省略されてもよく、または異なる順序で実行されてもよい。
ステップ1110において、方法1100は、UEによって、ネットワーク(たとえば、ネットワーク100および/または200)の第1のセル周波数(たとえば、周波数キャリア220)において、第1のセル周波数によって提供されないネットワークのネットワークスライス(たとえば、ネットワークスライス252)を示すネットワーク登録要求メッセージを送信するステップを含む。
ステップ1120において、方法1100は、UEによって、ネットワーク登録要求メッセージに応答して、ネットワークの第2のセル周波数(たとえば、周波数キャリア222)が要求されたネットワークスライスを提供することに基づいてネットワークスライスが許可されることを示すネットワーク登録応答メッセージを受信するステップを含む。
一実施形態では、受信するステップは、たとえば、方法800に示すように、UEによって、要求されたネットワークスライスを示す許可されたネットワークスライス選択支援情報(NSSAI)を含むネットワーク登録応答メッセージを受信するステップを含む。
一実施形態では、UEはさらに、第1のセル周波数において、ネットワークスライスを示すNAS PDUセッション確立要求メッセージを送信する。UEはさらに、PDUセッション確立要求メッセージに応答して、第1のセル周波数において、非アクティブPDUセッションモード(たとえば、ドーマントモード)を示すNAS PDUセッション確立応答メッセージを受信する。
一実施形態では、UEはさらに、アプリケーションデータ(たとえば、URLLCデータ)を受信する。UEは、受信されたアプリケーションデータに応答して、第1のセル周波数において、ネットワークスライスを示すNASサービス要求メッセージ、ネットワークスライスを示すNAS PDUセッションアクティブ化メッセージ、またはネットワークスライスを示すQoSフローセットアップ要求メッセージのうちの少なくとも1つを送信する。UEはさらに、第1のセル周波数において、第2のセル周波数へのハンドオーバ、第2のセル周波数を用いたデュアル接続性、または第2のセル周波数を用いたキャリアアグリゲーションのうちの少なくとも1つを実行するための命令を受信する。
図12は、本開示のいくつかの実施形態による通信方法1200の流れ図である。方法1200のステップは、コンピューティングデバイス(たとえば、プロセッサ、処理回路、および/または他の適切な構成要素)、またはステップを実行するための他の適切な手段によって実行され得る。たとえば、コアネットワーク230および/またはネットワークユニット600などのネットワークエンティティは、方法1200のステップを実行するために、プロセッサ602、メモリ604、ネットワークスライシングモジュール608、トランシーバ610、モデム612、およびフロントエンド614などの、1つまたは複数の構成要素を利用し得る。方法1200は、それぞれ、図3、図7、および/または図8に関して上記で説明した方法300、700、および/または800の場合と同様の機構を採用してもよい。図示のように、方法1200は、いくつかの列挙されるステップを含むが、方法1200の実施形態は、列挙されるステップの前、後、および間に追加のステップを含んでもよい。いくつかの実施形態では、列挙されるステップのうちの1つまたは複数は省略されてもよく、または異なる順序で実行されてもよい。
ステップ1210において、方法1200は、コアネットワークエンティティによってUE(たとえば、UE115、215、および/または400)から、ネットワークスライス(たとえば、ネットワークスライス250および252)上でのPDUセッションを求める要求を受信するステップを含む。
ステップ1220において、方法1200は、コアネットワークエンティティによってBS(たとえば、BS105、205、および/または500)に、ネットワークスライス上でのPDUセッションのためのリソース構成要求を送信するステップを含む。
ステップ1230において、方法1200は、コアネットワークエンティティによってBSから、リソース構成要求を拒否する原因を示すリソース構成応答を受信するステップを含む。
図13は、本開示のいくつかの実施形態による通信方法1300の流れ図である。方法1300のステップは、コンピューティングデバイス(たとえば、プロセッサ、処理回路、および/または他の適切な構成要素)、またはステップを実行するための他の適切な手段によって実行され得る。たとえば、BS105、205、および/または500などのネットワークエンティティは、方法1300のステップを実行するために、プロセッサ502、メモリ504、ネットワークスライシングモジュール508、トランシーバ510、モデム512、および1つまたは複数のアンテナ516などの、1つまたは複数の構成要素を利用し得る。方法1300は、それぞれ、図3、図7、および/または図8に関して上記で説明した方法300、700、および/または800の場合と同様の機構を採用してもよい。図示のように、方法1300は、いくつかの列挙されるステップを含むが、方法1300の実施形態は、列挙されるステップの前、後、および間に追加のステップを含んでもよい。いくつかの実施形態では、列挙されるステップのうちの1つまたは複数は省略されてもよく、または異なる順序で実行されてもよい。
ステップ1310において、方法1300は、BSによってUE(たとえば、UE115、215、および/または400)から、ネットワークスライス(たとえば、ネットワークスライス250および252)上でのPDUセッションを求める要求を受信するステップを含む。
ステップ1320において、方法1300は、BSによってコアネットワークエンティティ(たとえば、コアネットワーク230および/またはネットワークユニット600)から、ネットワークスライス上でのPDUセッションのためのリソース構成要求を受信するステップを含む。
ステップ1330において、方法1300は、BSによってコアネットワークエンティティから、リソース構成要求を拒否する原因を示すリソース構成応答を受信するステップを含む。
次に、ダウンリンクストリーミングにおけるトラフィックハンドリングのためのネットワーク支援のための改善されたシステムおよび装置について説明する。5Gメディアストリーミング(5GMS)アーキテクチャは、外部のコンテンツおよびサービスプロバイダがそれらのコンテンツ配信ニーズのためのインジェストおよび配信構成を作成することを可能にする。インジェストおよび配信構成(IDC)は、5GS上でのメディア配信用に最適化される。IDCは、メディアサービスプロバイダのニーズおよびリソースに合致するカスタムメイドの配信をオファーするために5GSの能力を活用する。
インジェストおよび配信構成のセットアップが成功すると、MNOは、そのIDCのコンテンツをサービスするために使用される既存の対応するネットワークスライスを作成または使用する。次に、適切なネットワークスライスを選択するためのプロセスについて説明する。
ネットワークスライスの割当ておよび選択
IDCをセットアップすると、コンテンツ/サービスプロバイダは、ネットワークスライスをカスタムQoSプロファイルに関連付けるオプションをオファーされる。QoSプロファイルは、GBR、遅延クリティカルGBR、または非GBRのタイプであり得る。GBRフローについて、QoSプロファイルは、GFBRおよびMFBRと、ビットレートが計算されるウィンドウとを提供する。これらのQoSパラメータは、オファーされるサービスのニーズに最も良く適合させるためにサービスプロバイダによってカスタマイズされてもよい。代替として、サービスプロバイダは、非GBRフローを有する標準化されたeMBBスライスを使用してそのコンテンツを配信することを選んでもよい。
次いで、IDCは、対応するネットワークスライスを識別するネットワークスライス選択支援情報(NSSAI)に関連付けられる。IDCによって許可されたUEは、PCFによってUEに送られるユーザルート選択ポリシー(URSP)におけるネットワークスライス選択ポリシー(NSSP)の一部としてNSSAIを受信する。
PDPセッションをセットアップすると、UEは、選択ルールと整合するルート選択記述子を取り出すためにURSPルールをチェックする。ルート選択ルールは、以下の表によって示される。
サービスプロバイダの場合、関連するトラフィックをステアリングすることは単に、その配信FQDNを整合パラメータとして引用する対応するドメイン記述子を設定することによって実行され得る。代替として、サービスプロバイダは、アプリケーション記述子(OSIdおよびOSAppIdで構成される)またはIP記述子をフィルタリング基準として定義してもよい。
整合するルート選択記述子は、以下の表に示すように、情報の中でも、S-NSSAIを用いたネットワークスライス選択を含む。
UEは、ある一定の接続/アプリケーションに使用するDNNおよびS-NSSAIを決定すると、PDUセッション確立手順を始め、要求S-NSSAIを提供することができる。UEが要求NSSAIを使用することを許可されている場合、PDUセッションは、そのネットワークスライスのQoS処理を受ける。
サービスとしてのネットワークスライス
サービスとしてのネットワークスライス(NSaaS:Network Slice as a Service)の概念は、3GPP TS 28.530, Management and orchestration; Concepts, use cases and requirementsにおいて定義されている。NSaaSは、MNOによって第三者プロバイダにサービスの形でオファーされ得る。このサービスは、プロバイダがネットワークスライスインスタンスをエンドユーザとして使用すること、およびMNOによって公開された管理インターフェースを介してネットワークスライスインスタンスを管理することを可能にする。
今度は、これらのプロバイダが、MNOから取得されたネットワークスライスインスタンスの上で、それら自体のサービス、たとえばOTTサービスをオファーする。
MNOによってオファーされるNSaaSは、一定の特性(サービスレベル要件を満たす能力)、たとえば、無線アクセス技術、帯域幅、エンドツーエンドのレイテンシ、信頼性、保証される/保証されないQoS、セキュリティレベルなどによって特徴づけられ得る。
ネットワークスライスの作成および管理に使用されるインターフェースは3GPP TS 28.531, Management and orchestration; Provisioningにおいて定義されており、情報要素は3GPP TS 28.541, Management and orchestration; 5G Network Resource Model (NRM); Stage 2 and stage 3において定義されている。
きめ細かい差別化
S-NSSAI
IDCは、異なるレンダリング能力および処理能力を有する広範囲のデバイスにオファーされ得る。たとえば、UEは、サービスを消費するための複数のオプションをユーザにオファーしてもよく、たとえば、UEは、UE上で直接サービスをレンダリングすることをオファーしてもよく、または外部のより能力が高いスクリーン上でサービスをレンダリングすることをオファーしてもよい。ユーザは、同じセッション中に2つのディスプレイを切り替えてもよい。このシナリオの一例は次のとおりである:ユーザが家に帰る途中でスマートフォン上で人気があるOTTサービスを使用してビデオを視聴している。ユーザは、帰宅すると、同じビデオをリビングルームの8K TVにキャストすることを決定する。
そのようなシナリオに対処するために、単一のIDCは、同じフィルタリングルールを共有するが、フローに適用されるQoSプロファイルの点で異なる、S-NSSAIのセットに関連付けられ得る。S-NSSAIは以下のシンタックスを有する。
特定のIDCのためのS-NSSAIのグループは、同じスライス/サービスタイプ(SST:Slice/Service Type)を共有するが、スライス差別化要因(SD:Slice Differentiator)の点で異なる。
スライス差別化要因のマッピング
サービスプロバイダは、サービスプロバイダがサービスの一部としてオファーする、サービスに対するオペレーションポイントのセットを定義し得る。各オペレーションポイントは、そのオペレーションポイントにおいてサービスを受信するために必要とされるリソースと整合するQoSプロファイルにマッピングされる。
一例として、OTTサービスは、同じAdaptationSetの2つの異なるDASH表現として説明する、ビデオコンテンツのHD表現および4K表現をオファーし得る。これらの表現の各々は、QoS要件の異なるセットをもたらす。IDCを構成するとき、サービスプロバイダは、このサービスのために2つのネットワークスライスのグループを割り振るようにメディアAFに要求する。同じSST値が両方に割り当てられる。S-NSSAIのSD値は、次のように、IDCの識別子と、オペレーションポイントの識別子とにマッピングされる。
IDC識別子は通常、IDCの作成が成功した後にメディアAFおよびPCFによって割り当てられる。オペレーションポイントIdは、メディアAFとサービスプロバイダとの間で一致している。しかしながら、サービスプロバイダは、オペレーションポイントIdを好みのサービスオペレーションポイントに自由にマッピングできる。次いで、そのマッピングは、サービス説明の一部としてUEにシグナリングされる。
DASHマッピング
サービスがDASHを使用して配信される場合、サービスプロバイダは、MPDにおいてオペレーティングポイントおよびそれらの対応する識別子を伝達するためにServiceDescription要素を使用し得る。このために、専用範囲が次のように識別される。
・ @schemeIdUri: "urn:org:3gpp:5g:dash:nssai-sd:op"
・ @value:ストリングとしてのオペレーティングポイント識別子を示す。この値は0~255の数であるものとする。
ServiceDescriptionは、少なくとも1つのOperatingBandwidth要素を含むものとし、Latency要素を含んでもよい。
ダウンリンクストリーミングのためのコールフロー
サービスプロバイダは、サービスの配信のための1つまたは複数のネットワークスライスの割当てを要求する。サービスプロバイダは、DASH MPDなどの、サービス情報から導出され得る必要とされるQoSパラメータを示す。これらのQoSパラメータは、とりわけ、GFBR、MFBR、およびGBRフローのレイテンシを含む。サービスのためのネットワークスライスの割当てに成功すると、メディアAFは、許可S-NSSAIのリストでサービスプロバイダに応答する。サービスプロバイダは、サービス説明において、たとえば前に説明したようにDASH MPDにおいて、そのオファーされるオペレーションポイントおよびS-NSSAIへのそれらのマッピングをシグナリングする。
図14は、本開示のいくつかの実施形態による手順のための例示的なフローチャート図を示す。手順は、以下を含み得る。
1.1400において、外部の5GMSAアプリケーションプロバイダが、そのコンテンツを配信するための新しいインジェストおよび配信構成の作成を要求する。5GMSAアプリケーションプロバイダは、サービスに対する予想されるオペレーションポイントを示す。オペレーションポイントは、帯域幅およびレイテンシの要件、ならびにこのアプリケーションのセッションに対するポリシーに影響を及ぼし得る任意の他のパラメータ(たとえば、課金プロファイル、カバレージエリア、ルート選択情報、...)で構成される。
2.1402において、メディアAFが、新しいネットワークスライスインスタンスの作成を要求し、そのネットワークスライスインスタンスを新しい配信構成のためにプロビジョニングするために、3GPP TS 28.531, Management and orchestration; Provisioningにおいて定義されたインターフェースを使用する。
3.成功した場合、新しいS-NSSAIが構成済みNSSAIに追加され(これはUCU手順を必要とする)、許可されたUEのためにUDM内のUEプロファイルに記憶される。NSSFは、S-NSSAIおよび関連する情報(これはAMFがSMFを選択するための情報を含む)で構成される。SMFは、(たとえば、UPF選択のための)S-NSSAI関連の情報で構成される。
4.1404において、ネットワークが、メディアAFに対して新しいネットワークスライスの作成を確認し、それらの対応するパラメータを有するS-NSSAIのリストを提供する。
5.インジェストおよび配信構成が、ネットワークスライスについての情報で更新される。
6.1406において、メディアAFが、アプリケーションプロバイダに対してインジェストおよび配信構成のセットアップの成功を確認する。
7.1408において、PCFが、たとえばオファーされるアプリケーションの地理的サービスエリアに基づいて、UEのターゲットセットに対するURSPルールを更新する。
8.1410において、5GMSAプレーヤが、サービスへのエントリポイントをフェッチすることによってストリーミングセッションを始めるまたは開始する。
9.UE内のメディアセッションハンドラが、セッションのターゲットオペレーションポイントのためのルート選択を支援するための情報をメディアAFから取り出し得る。メディアセッションハンドラは、ターゲットオペレーションポイントについての情報をメディアプレーヤから取得し得る。
10.1412において、UEがルート選択手順を実行する。UEは、新しいIPフローのための第1のパケットを受信したとき、トラフィック記述子、ドメイン記述子、またはアプリケーション記述子などの整合フィルタについてURSPルールをチェックする。UEは整合するルート選択記述子を取り出すために整合フィルタを使用し、この記述子はDNNおよびS-NSSAIを提供する。
11.1414において、これらのパラメータを有するPDUセッションがまだ存在していない場合、UEがそのPDUセッションの確立を要求する。PDUセッション確立が成功すると、AMFは、PDUセッションのための割り当てられたQoSプロファイルをUEに通知する。このことは、セッション情報を使用してアプリケーションサーバとのストリーミングサービスのメディアセッションを開始する。
12.1416において、ターゲットオペレーションポイントにおけるメディアコンテンツのストリーミングが始まる。UEがメディアコンテンツの再生を行い得る。
情報および信号は、様々な異なる技術および技法のうちのいずれかを使用して表され得る。たとえば、上記の説明全体にわたって参照され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁性粒子、光場もしくは光学粒子、またはそれらの任意の組合せによって表され得る。
本明細書の本開示に関して説明する様々な例示的なブロックおよびモジュールは、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGAもしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本明細書で説明する機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ(たとえば、DSPおよびマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成)として実装され得る。
本明細書で説明する機能は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せにおいて実装され得る。プロセッサによって実行されるソフトウェアにおいて実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶されるか、またはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。他の例および実装形態は、本開示および添付の特許請求の範囲の範囲内に入る。たとえば、ソフトウェアの性質に起因して、上記で説明した機能は、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、ハードワイヤリング、またはこれらのうちのいずれかの組合せを使用して実装され得る。機能を実装する特徴はまた、異なる物理的ロケーションにおいて機能の部分が実装されるように分散されることを含めて、様々な位置に物理的に配置され得る。また、特許請求の範囲内を含めて本明細書で使用する場合、項目のリスト(たとえば、「のうちの少なくとも1つ」または「のうちの1つまたは複数」などの句で終わる項目のリスト)において使用される「または」は、たとえば、[A、B、またはCのうちの少なくとも1つ]のリストがAまたはBまたはCまたはABまたはACまたはBCまたはABC(すなわち、AおよびBおよびC)を意味するような包括的リストを示す。
当業者が今では諒解するであろうように、また当面の特定の適用例に応じて、本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、本開示のデバイスの材料、装置、構成および使用方法において、かつそれらに対して、多くの修正、置換および変形が行われ得る。このことに照らして、本明細書で図示および説明する特定の実施形態は、それらのいくつかの例によるものにすぎないので、本開示の範囲はそのような特定の実施形態の範囲に限定されるべきではなく、むしろ、以下に添付される特許請求の範囲およびそれらの機能的等価物の範囲と完全に同等であるべきである。