JP7380802B1 - 循環型水耕栽培装置及び循環型水耕栽培方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】栽培可能な植物の種類と養殖可能な水生生物の種類との制限を緩和する。【解決手段】アクアポニックスシステム1は、第1の塩分濃度である栽培水W1を用いて植物91を栽培する栽培モジュール10と、第1の塩分濃度よりも高い第2の塩分濃度である養殖水W4を用いて魚92を養殖する養殖モジュール40と、栽培モジュール10が送り出した栽培水W1を受け入れて栽培水W1から養殖水W4のための濃縮水W2を得ると共に、養殖モジュール40が送り出した養殖水W4を受け入れて養殖水W4から栽培水W1を得る塩分濃度調整モジュール20と、を備える。栽培モジュール10、養殖モジュール40及び塩分濃度調整モジュール20は、栽培水W1及び養殖水W4が流れる循環経路を構成し、循環経路は、閉じている。【選択図】図1

Description

本発明は、循環型水耕栽培装置及び循環型水耕栽培方法に関する。
近年、特許文献1に記載されるようなアクアポニックスと呼ばれる新しい水耕栽培の手法に注目が集まっている。アクアポニックスは、植物の水耕栽培と水生生物の養殖とを同一の装置で行う。水生生物は、アンモニア等を排泄物として排出する。このアンモニアは、装置内を流れる水によって移動し、水の流路中に設けられたフィルタ中に存在する微生物によって亜硝酸を経て硝酸へ分解され、最終的に硝酸は植物の養分として吸収される。硝酸が吸収されることによって、水は浄化される。浄化された水は、再び水生生物を養殖するタンクに移動する。
特開2020-000069号公報
アクアポニックスのための装置では、植物を栽培する領域と、水生生物を養殖する領域と、を水が循環する。つまり、この水の素性は、栽培可能な植物の種類と、養殖可能な水生生物の種類とが制限される。例えば、循環する水が淡水である場合には、養殖可能な水生生物が淡水に生息する水生生物に限定されてしまう。一方、循環する水が海水である場合には、栽培可能な植物が高塩濃度に耐えることができる塩生植物に限定されてしまう。
本発明は、栽培可能な植物の種類と養殖可能な水生生物の種類との制限を緩和できる循環型水耕栽培装置及び循環型水耕栽培方法を提供する。
本発明の一形態である循環型水耕栽培装置は、第1の塩分濃度である栽培水を用いて植物を栽培する栽培モジュールと、第1の塩分濃度よりも高い第2の塩分濃度である養殖水を用いて水生生物を養殖する養殖モジュールと、栽培モジュールが送り出した栽培水を受け入れて栽培水から養殖水のための濃縮水を得ると共に、養殖モジュールが送り出した養殖水を受け入れて養殖水から栽培水を得る塩分濃度調整モジュールと、を備え、栽培モジュール、養殖モジュール及び塩分濃度調整モジュールは、栽培水及び養殖水が流れる循環経路を構成し、循環経路は、閉じている。
循環型水耕栽培装置は、栽培水から養殖水のための濃縮水を得ると共に養殖水から栽培水を得る塩分濃度調整モジュールを備える。この塩分濃度調整モジュールによれば、栽培水の塩分濃度と養殖水の塩分濃度とを、互いに独立に設定することができる。従って、栽培水の塩分濃度を選択した植物の栽培に適する値に設定することができると共に、養殖水の塩分濃度を選択した水生生物の養殖に適する値に設定することがきる。その結果、栽培可能な植物の種類と養殖可能な水生生物の種類との制限を緩和することができる。
一形態である循環型水耕栽培装置において、塩分濃度調整モジュールは、栽培モジュールから受け入れた栽培水を濃縮することによって、濃縮された栽培水を濃縮水として得ると共に栽培水の塩分濃度よりも低い第3の塩分濃度である希釈水を得る濃縮部と、養殖モジュールから受け入れた養殖水を希釈水を用いて希釈し、希釈された養殖水を栽培水として送り出す希釈部と、を有してもよい。この構成によれば、互いに塩分濃度の異なる濃縮水と希釈水とを得ることができる。
一形態である循環型水耕栽培装置は、塩分濃度調整モジュールから送り出された濃縮水を受け入れて濃縮水から養殖水を得る濃縮水濃度調整モジュールをさらに備え、塩分濃度調整モジュールは、濃縮水を濃縮水濃度調整モジュールに送り出す濃縮水送出ポートと、希釈水を濃縮水濃度調整モジュールに送り出すことが可能な希釈水送出ポートと、を有してもよい。この構成によれば、濃縮水の塩分濃度を調整することができる。
一形態である循環型水耕栽培装置において、濃縮部は、逆浸透膜を含み、逆浸透膜を透過しなかった水を濃縮水として送り出すと共に、逆浸透膜を透過した水を希釈水として送り出してもよい。この構成によれば、簡易な構成によって濃縮水と希釈水とを得ることができる。
一形態である循環型水耕栽培装置は、栽培モジュールを塩分濃度調整モジュールに接続すると共に、栽培モジュールから塩分濃度調整モジュールに栽培水を送り出す第1の配管をさらに備え、第1の配管は、栽培水の送出と停止とを相互に切り替え可能であってもよい。この構成によっても、簡易な構成によって濃縮水と希釈水とを得ることができる。
一形態である循環型水耕栽培装置は、第1の配管を栽培水の送出が可能な状態とし、濃縮水及び希釈水を得る濃縮動作を行ってもよい。この動作によっても、簡易な構成によって濃縮水と希釈水とを得ることができる。
一形態である循環型水耕栽培装置は、養殖モジュールを塩分濃度調整モジュールに接続すると共に、養殖モジュールから塩分濃度調整モジュールに養殖水を送り出す第2の配管をさらに備え、第2の配管は、養殖水の送出と停止とを相互に切り替え可能であってもよい。この構成によれば、簡易な構成によって栽培水を得ることができる。
一形態である循環型水耕栽培装置は、第2の配管を養殖水の送出が可能な状態とし、養殖水を希釈水で希釈することによって栽培水を得る希釈動作を行ってもよい。この動作によれば、簡易な構成によって栽培水を得ることができる。
本発明の別の形態である循環型水耕栽培方法は、第1の塩分濃度である栽培水を用いて植物を栽培する栽培モジュールが送り出した栽培水を受け入れて、栽培水から、第1の塩分濃度よりも高い第2の塩分濃度である養殖水のための濃縮水と、栽培水の塩分濃度よりも低い第3の塩分濃度である希釈水と、を得る濃縮ステップと、希釈水を貯留する希釈部に、養殖水を用いて水生生物を養殖する養殖モジュールが送り出した養殖水を受け入れて、養殖水を希釈水で希釈することによって栽培水を得る希釈ステップと、を有してもよい。
循環型水耕栽培方法は、栽培水から養殖水のための濃縮水を得る濃縮ステップと、養殖水から栽培水を得る希釈ステップを有する。これらのステップによれば、栽培水の塩分濃度と養殖水の塩分濃度とを、互いに独立に設定することができる。従って、栽培水の塩分濃度を選択した植物の栽培に適する値に設定することができると共に、養殖水の塩分濃度を選択した水生生物の養殖に適する値に設定することがきる。その結果、栽培可能な植物の種類と養殖可能な水生生物の種類との制限を緩和することができる。
別の形態である循環型水耕栽培方法は、濃縮ステップで得た濃縮水を養殖水として養殖モジュールに送り出す第1移送ステップをさらに有してもよい。このステップによれば、濃縮水を養殖水として得ることができる。
別の形態である循環型水耕栽培方法は、希釈ステップで得た栽培水を栽培モジュールに送り出す第2移送ステップをさらに有してもよい。このステップによれば、栽培水を得ることができる。
別の形態である循環型水耕栽培方法は、濃縮ステップの後に第1移送ステップを実行し、第1移送ステップの後に希釈ステップを実行し、希釈ステップの後に第2移送ステップを実行してもよい。この動作によれば、それぞれのステップを順次行うことができる。
別の形態である循環型水耕栽培方法は、濃縮ステップを実行する期間と、第1移送ステップを実行する期間と、希釈ステップを実行する期間と、第2移送ステップを実行する期間と、が互いに重複する部分を有するように、濃縮ステップ、第1移送ステップ、希釈ステップ及び第2移送ステップを実行してもよい。この動作によれば、それぞれのステップを並行して行うことができる。
別の形態である循環型水耕栽培方法において、濃縮ステップは、逆浸透膜を用いて、栽培水から濃縮水及び希釈水を取得するステップと、濃縮水の塩分濃度を測定するステップと、濃縮水の塩分濃度が目標値に満たない場合には、目標値に満たない濃縮水を再び逆浸透膜に送り込むステップと、を含んでもよい。この動作によれば、目標値を満たす塩分濃度の濃縮水を得ることができる。
別の形態である循環型水耕栽培方法において、濃縮ステップは、逆浸透膜を用いて、栽培水から濃縮水及び希釈水を取得するステップと、逆浸透膜から送り出された濃縮水を再び逆浸透膜に送り込む動作を予め定めた所定回数だけ繰り返すステップと、を含んでもよい。この動作によっても、目標値を満たす塩分濃度の濃縮水を得ることができる。
本発明によれば、栽培可能な植物の種類と養殖可能な水生生物の種類との制限を緩和できる循環型水耕栽培装置及び循環型水耕栽培方法が提供される。
図1は、循環型水耕栽培装置を概略的に示す図である。 図2は、図1に示す循環型水耕栽培装置の具体的な構成を示す図である。 図3は、図2に示す循環型水耕栽培装置の動作フローを示す図である。 図4(a)は、図2に示す循環型水耕栽培装置の動作フローの変形例を示す図である。図4(b)は、図2に示す循環型水耕栽培装置の動作フローの別の変形例を示す図である。 図5は、独立循環運転ステップであるときの循環型水耕栽培装置の動作を示す図である。 図6は、濃縮ステップであるときの循環型水耕栽培装置の動作を示す図である。 図7は、第1移送ステップであるときの循環型水耕栽培装置の動作を示す図である。 図8は、希釈ステップであるときの循環型水耕栽培装置の動作を示す図である。 図9は、第2移送ステップであるときの循環型水耕栽培装置の動作を示す図である。 図10は、変形例である循環型水耕栽培装置の具体的な構成を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明を実施するための形態を詳細に説明する。図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1に示すように、アクアポニックスシステム1(循環型水耕栽培装置)は、植物91を栽培すると共に水生生物である魚92を養殖する。栽培する植物91の種類は特に制限されない。植物91は、たとえば、野菜、果物、花卉類であってもよい。養殖する水生生物の種類は特に制限されないが、本実施形態では魚92は、海水魚として例示する。水生生物は魚類に限定されず、エビやカニなどの甲殻類であってもよい。魚92の排泄物93に含まれるアンモニアは、微生物により硝酸94に分解され、所定の経路を経て、植物91を栽培する領域に達する。植物91は、排泄物93に由来する硝酸94を養分として吸収する。硝酸94が吸収された水は、再び魚92を養殖する領域に至る。
本実施形態のアクアポニックスシステム1は、逆浸透膜装置21を採用することによって、植物91の栽培に適した水の成分と魚92の養殖に適した水の成分とが異なっていても、植物91の栽培が可能であると共に魚92を養殖することが可能である。例えば、植物91の栽培に用いる水の塩分濃度(第1の塩分濃度)は、8psu程度である。この塩分濃度は、海水の塩分濃度のおよそ1/4である。魚92の養殖に用いる水の塩分濃度(第2の塩分濃度)は、32psu程度である。この塩分濃度は、海水の塩分濃度と同程度である。以下の説明では説明の便宜上、植物91の栽培に用いる水を「栽培水W1」と称する。さらに、植物91の栽培に用いる水と同じ塩分濃度である水も「栽培水W1」と称する。また、魚92の養殖に用いる水を「養殖水W4」と称する。さらに、魚92の養殖に用いる水と同じ塩分濃度である水も「養殖水W4」と称する。
アクアポニックスシステム1は、栽培モジュール10と、塩分濃度調整モジュール20と、濃縮水濃度調整モジュール30と、養殖モジュール40と、を有する。栽培モジュール10は、植物91を栽培する。養殖モジュール40は、魚92を養殖する。塩分濃度調整モジュール20は、栽培モジュール10に存在する栽培水W1の塩分濃度を養殖モジュール40に存在する養殖水W4の塩分濃度に調整する。さらに、塩分濃度調整モジュール20は、養殖モジュール40に存在する養殖水W4の塩分濃度を栽培モジュール10に存在する栽培水W1の塩分濃度に調整する。
アクアポニックスシステム1は、塩分濃度調整モジュール20の機能によって栽培水W1を養殖水W4に変換すると共に養殖水W4を栽培水W1に変換する。この相互に変換する機能によって、水を循環利用する。つまり、アクアポニックスシステム1は、外部からの水の供給を要することなく、植物91の栽培と魚92の養殖とを継続することができる。アクアポニックスシステム1は、外部からの水の追加等を受け入れる構成を有していることを排除しないが、その稼働に際して外部からの水の供給を要しない。ここでいう外部からの水の供給とは、たとえば、厳密には、植物91が吸収した水分や、蒸発した水分を補充する程度のものを指す。すなわち、アクアポニックスシステム1における水の循環経路に注目したとき、循環経路は、閉じたループを形成している。
栽培モジュール10から流出した栽培水W1は、塩分濃度調整モジュール20に流入する。塩分濃度調整モジュール20は、栽培水W1よりも塩分濃度が高い濃縮水W2と、栽培水W1の塩分濃度よりも低い塩分濃度(第3の塩分濃度)である透過水W3(希釈水)と、を送り出す。栽培水W1よりも塩分が高い濃縮水W2の塩分濃度は、養殖水W4の塩分濃度と同じである。従って、塩分濃度調整モジュール20は、栽培水W1から養殖水W4を得る機能を有する。さらに、塩分濃度調整モジュール20は、養殖水W4から栽培水W1を得る機能も有する。
塩分濃度調整モジュール20は、栽培水W1を得る。具体的には、塩分濃度調整モジュール20は、後述する逆浸透膜装置21によって透過水W3を得る。さらに、塩分濃度調整モジュール20は、養殖モジュール40から養殖水W4を受け入れる。透過水W3の塩分濃度は、栽培水W1の塩分濃度よりも低い。例えば、透過水W3は、実質的に塩分を含まない真水である。養殖水W4の塩分濃度は、栽培水W1の塩分濃度よりも高い。従って、透過水W3と養殖水W4とを混合することによって、所定の塩分濃度である栽培水W1を得ることができる。塩分濃度調整モジュール20は、栽培水W1を栽培モジュール10に送り出す。
ここで、養殖モジュール40から塩分濃度調整モジュール20に渡される養殖水W4は、魚92の排泄物93に由来する硝酸94を含む。従って、塩分濃度調整モジュール20から栽培モジュール10に送られる栽培水W1も、魚92の排泄物93に由来する硝酸94を含む。
濃縮水濃度調整モジュール30は、塩分濃度調整モジュール20から濃縮水W2を受け入れる。濃縮水濃度調整モジュール30は、濃縮水W2を養殖水W4として養殖モジュール40に送り出す。
図2は、図1に示すアクアポニックスシステム1の具体的な構成を示す。前述したとおり、アクアポニックスシステム1は、栽培モジュール10と、養殖モジュール40と、塩分濃度調整モジュール20と、濃縮水濃度調整モジュール30と、を有する。
栽培モジュール10は、養液タンク11と、植物ベッド12と、を有する。養液タンク11は、養液タンクポンプP11の稼働によって配管T11を介して栽培水W1を植物ベッド12へ送り出す。配管T11には、バルブB11が設けられている。養液タンク11から植物ベッド12へ送られる栽培水W1は、養分となる硝酸94を含む。植物ベッド12は、栽培水W1を利用して植物91を栽培する。植物ベッド12は、配管T12を介して栽培水W1を養液タンク11に送り出す。植物ベッド12において、植物91は、栽培水W1に含まれる硝酸94を養分として吸収する。従って、植物ベッド12から養液タンク11に送られる栽培水W1に含まれる硝酸94の濃度は、養液タンク11から植物ベッド12に送られる栽培水W1に含まれる硝酸94の濃度よりも低い。
塩分濃度調整モジュール20は、逆浸透膜装置21(濃縮部)と、配管ユニット22と、混合タンク23(希釈部)と、を有する。さらに、塩分濃度調整モジュール20は、流入ポートA21と、濃縮水送出ポートA22と、栽培水送出ポートA23と、透過水送出ポートA24(希釈水送出ポート)と、を有する。これらのポートは、説明の便宜上記載するものであり、物理的な部品として存在しなくてもよい。流入ポートA21は、配管T13(第1の配管)を介して養液タンク11から栽培水W1を受け入れる。配管T13には、送水ポンプP12及びバルブB12が設けられている。濃縮水送出ポートA22は、配管T31を介して濃縮水W2を濃縮水濃度調整モジュール30に送り出す。栽培水送出ポートA23は、配管T14を介して栽培水W1を栽培モジュール10に送り出す。配管T14には、バルブB13が設けられている。透過水送出ポートA24は、配管T32を介して透過水W3を濃縮水濃度調整モジュール30に送り出す。
逆浸透膜装置21は、逆浸透膜ユニット211を有する。逆浸透膜ユニット211は、栽培水W1における水を通すが塩分は通さない。逆浸透膜ユニット211のRO膜(逆浸透膜)を透過して流出する水は、透過水W3(希釈水)である。透過水W3の塩分濃度は、実質的にはゼロであってもよい。RO膜を透過せずに流出する水は、濃縮水W2である。栽培水W1の一部の水だけがRO膜を透過する一方で、塩分はRO膜を透過できないから、栽培水W1の残りの水に占める塩分の濃度が高まる。
逆浸透膜ユニット211は、配管T211を介して栽培水W1を受け入れる。配管T211には、バルブB211と高圧ポンプP211とが設けられている。逆浸透膜ユニット211は、配管T213を介して濃縮水W2を濃縮水濃度調整モジュール30に送り出す。配管T213は、濃縮水送出ポートA22を含む。
さらに、配管T213には、分岐管D21が設けられている。分岐管D21から分岐した配管T214は、バルブB213を介して配管T211における高圧ポンプP211の上流に接続される。この高圧ポンプP211と、逆浸透膜ユニット211と、分岐管D21と、バルブB213とを含むループによれば、濃縮水W2の塩分濃度を制御することができる。例えば、濃縮水W2の塩分濃度が所望の塩分濃度より低い場合には、配管T211を介して濃縮水W2を再び逆浸透膜ユニット211に送り出す。逆浸透膜ユニット211に送られた濃縮水W2は、逆浸透膜ユニット211によって再度濃縮されるので、塩分濃度が高まる。
逆浸透膜ユニット211は、配管T212を介して透過水W3を混合タンク23に送り出す。配管T212には、バルブB212、221が設けられている。
さらに、配管T212には、分岐管D22が設けられている。分岐管D22から分岐した配管T221は、透過水送出ポートA24を含む。配管T221は、バルブB222を介して濃縮水タンク31に接続されている。例えば、濃縮水W2の塩分濃度が目標の塩分濃度より高い場合があり得る。この場合には、配管T221を介して透過水W3を濃縮水濃度調整モジュール30に送り出す。その結果、濃縮水濃度調整モジュール30に貯留する濃縮水W2の塩分濃度を目標の塩分濃度まで下げることができる。
混合タンク23は、逆浸透膜装置21から透過水W3を受け入れると共に、養殖モジュール40から養殖水W4を受け入れる。混合タンク23は、透過水W3と養殖水W4とを混合して、栽培水W1を得る。この混合は、塩分濃度の高い養殖水W4を塩分濃度の低い透過水W3によって希釈するものとも言える。混合タンク23は、配管T14を介して栽培水W1を栽培モジュール10に送り出す。配管T14には、バルブB13が設けられている。
濃縮水濃度調整モジュール30は、濃縮水タンク31を有する。濃縮水タンク31は、配管T33を介して濃縮水W2を養殖モジュール40に送り出す。濃縮水タンク31には、濃縮水タンクポンプP31が設けられている。濃縮水タンクポンプP31は、配管T33に接続されている。配管T33には、バルブB31が設けられている。
養殖モジュール40は、貯水タンク41と、フィルタ42と、ヒータチラー43と、魚タンク44と、を有する。
貯水タンク41は、濃縮水W2を養殖水W4として溜める。貯水タンク41は、配管T41を介して養殖水W4をフィルタ42に送り出す。配管T41には、貯水タンクポンプP41と、バルブB41、B42と、が設けられている。フィルタ42は、貯水タンク41から養殖水W4を受け入れる。フィルタ42は、フィルタの内部に微生物が存在しており、微生物が魚92の排泄物93に含まれるアンモニアを硝酸94へ分解する。フィルタ42は、配管T42を介して養殖水W4をヒータチラー43に送り出す。ヒータチラー43は、フィルタ42から養殖水W4を受け入れる。ヒータチラー43は、養殖水W4の温度を所定の温度に調整する。ヒータチラー43は、魚タンク44に配管T43を介して温度調整された養殖水W4を送り出す。配管T43には、バルブB43が設けられてもよい。
魚タンク44は、養殖水W4を利用して魚92を養殖する。魚タンク44は、貯水タンク41に配管T44を介して養殖水W4を送り出す。また、魚タンク44は、所定のタイミングで配管T45(第2の配管)を介して養殖水W4を混合タンク23に送り出す。配管T45には、バルブB45が設けられている。バルブB45を操作することによって、魚タンク44から混合タンク23への養殖水W4の移送が制御される。
なお、養殖モジュール40は、濃縮水タンク31から魚タンク44へ直接に養殖水W4を受けてもよい。この場合には、貯水タンク41を省略することもできる。
次に、アクアポニックスシステム1によって実行される循環型水耕栽培方法について、図3等を参照しながら説明する。
循環型水耕栽培方法は、独立循環運転ステップS1と、濃縮ステップS2と、第1移送ステップS3と、希釈ステップS4と、第2移送ステップS5と、を含む。循環型水耕栽培方法は、これら5つのステップを繰り返す。
これらのステップは、例えば、1日のうちに所定の回数(例えば1回)実行されてもよい。例えば、循環型水耕栽培方法は、濃縮ステップS2の後に第1移送ステップS3を実行し、第1移送ステップS3の後に希釈ステップS4を実行し、希釈ステップS4の後に第2移送ステップS5を実行する。つまり、各ステップを順次実行してもよい。
また、循環型水耕栽培方法は、濃縮ステップS2を実行する期間と、第1移送ステップS3を実行する期間と、希釈ステップS4を実行する期間と、第2移送ステップS5を実行する期間と、が互いに重複する部分を有するように、濃縮ステップS2、第1移送ステップS3、希釈ステップS4及び第2移送ステップS5を実行してもよい。つまり、各ステップを並行して実行してもよい。
<独立循環運転ステップ>
独立循環運転ステップS1は、栽培モジュール10及び養殖モジュール40の独立循環運転を実行する。図5は、独立循環運転ステップS1であるときのアクアポニックスシステム1を示す。図において、太線は、水が流れていることを示す。
栽培モジュール10の独立循環運転であるとき、少なくともバルブB11を開く。そして、養液タンクポンプP11を駆動する。その結果、栽培水W1は、養液タンク11と植物ベッド12との間で循環する。養殖モジュール40の独立循環運転であるとき、少なくともバルブB41、B42、B43を開く。そして、貯水タンクポンプP41を駆動する。その結果、養殖水W4は、貯水タンク41、フィルタ42、ヒータチラー43及び魚タンク44を循環する。
<濃縮ステップ>
濃縮ステップS2は、塩分濃度調整モジュール20の運転を実行する。図6は、濃縮ステップS2であるときのアクアポニックスシステム1を示す。
濃縮ステップS2であるとき、少なくともバルブB12、B211、212、221を開く。バルブB213、B222は必要に応じて開くこととしてよい。バルブB213、B222を開く動作については後述する。そして、送水ポンプP12及び高圧ポンプP211を駆動する。高圧ポンプP211からは圧力が高まった栽培水W1が逆浸透膜ユニット211に送られる。濃縮ステップS2は、塩分濃度調整モジュール20が受けた栽培水W1の量が目標値に達したことを条件として終了してよい。濃縮ステップS2を終了するとき、送水ポンプP12及び高圧ポンプP211を停止する。
例えば、濃縮ステップS2であるとき、濃縮水W2の塩分濃度が目標値よりも低い場合には、バルブB213を開くこととしてよい。バルブB213を開くと、濃縮水W2は、再び配管T211に移送される。そして、高圧ポンプP211を介して再び逆浸透膜ユニット211に送り込まれる。従って、塩分濃度が目標値よりも低い濃縮水W2は、再度濃縮される。この濃縮の繰り返しによって、濃縮水W2の塩分濃度を目標値まで高めることができる。
要するに、循環型水耕栽培方法において、濃縮ステップS2A(図4(a)参照)は、逆浸透膜ユニット211を用いて、栽培水W1から濃縮水W2及び透過水W3を取得するステップS21と、濃縮水W2の塩分濃度を測定するステップS22と、濃縮水W2の塩分濃度が目標値に満たない場合には、目標値に満たない濃縮水W2を再び逆浸透膜に送り込むステップS23と、を含む。この動作によれば、目標値を満たす塩分濃度の濃縮水W2を得ることができる。
さらに、濃縮の繰り返しは、予め定めた回数だけ実行することとしてもよい。要するに、循環型水耕栽培方法において、濃縮ステップS2B(図4(b)参照)は、逆浸透膜ユニット211を用いて、栽培水W1から濃縮水W2及び透過水W3を取得するステップS21と、逆浸透膜から送り出された濃縮水W2を再び逆浸透膜に送り込む動作を予め定めた所定回数だけ繰り返すステップS24と、を含む。この動作によっても、目標値を満たす塩分濃度の濃縮水W2を得ることができる。
上述の濃縮ステップS2は、逆浸透膜装置21によって濃縮水W2の塩分濃度が調整できることを前提としていた。しかし、逆浸透膜装置21によって濃縮水W2の塩分濃度が調整できない場合であっても濃縮ステップS2を実行することができる。この場合には、まず、濃縮水タンク31へ目標量の濃縮水W2を送り出す。この濃縮水W2の塩分濃度は、少なくとも目標値よりも高い。その後、バルブB222を開く。バルブB222を開くことによって、透過水W3が濃縮水タンク31へ送られる。濃縮水タンク31へ送り出す透過水W3を制御することによって、濃縮水タンク31に既に溜まっていた濃縮水W2の塩分濃度を目標値まで下げることができる。
<第1移送ステップ>
第1移送ステップS3は、濃縮水W2を移送する。図7は、第1移送ステップS3であるときのアクアポニックスシステム1を示す。
第1移送ステップS3であるとき、少なくともバルブB31を開く。そして、濃縮水タンクポンプP31を駆動する。第1移送ステップS3は、濃縮水タンク31に溜まった濃縮水W2を全て貯水タンク41に移送したことを条件として終了してよい。第1移送ステップS3を終了するとき、濃縮水タンクポンプP31を停止する。
<希釈ステップ>
希釈ステップS4は、魚タンク44の養殖水W4を混合タンク23へ移送する。図8は、希釈ステップS4であるときのアクアポニックスシステム1を示す。
希釈ステップS4であるとき、少なくともバルブB45を開く。希釈ステップS4は、魚タンク44から混合タンク23に移送された養殖水W4の量が目標値に達したことを条件として終了してよい。希釈ステップS4を終了するとき、バルブB45を閉じる。この希釈ステップS4を実行した結果、第1の塩分濃度である栽培水W1を得ることができる。
<第2移送ステップ>
第2移送ステップS5は、混合タンク23の栽培水W1を移送する。図9は、第2移送ステップS5であるときのアクアポニックスシステム1を示す。
第2移送ステップS5であるとき、少なくともバルブB13を開く。そして、混合タンクポンプP23を駆動する。第2移送ステップS5は、混合タンク23に溜まった栽培水W1を全て養液タンク11に移送したことを条件として終了してよい。第2移送ステップS5を終了するとき、混合タンクポンプP23を停止する。
<作用効果>
アクアポニックスシステム1は、第1の塩分濃度である栽培水W1を用いて植物91を栽培する栽培モジュール10と、第1の塩分濃度よりも高い第2の塩分濃度である養殖水W4を用いて魚92を養殖する養殖モジュール40と、栽培モジュール10が送り出した栽培水W1を受け入れて栽培水W1から養殖水W4のための濃縮水W2を得ると共に、養殖モジュール40が送り出した養殖水W4を受け入れて養殖水W4から栽培水W1を得る塩分濃度調整モジュール20と、を備える。栽培モジュール10、養殖モジュール40及び塩分濃度調整モジュール20は、栽培水W1及び養殖水W4が流れる循環経路を構成し、循環経路は、閉じている。
アクアポニックスシステム1は、栽培水W1から養殖水W4のための濃縮水W2を得ると共に養殖水W4から栽培水W1を得る塩分濃度調整モジュール20を備える。この塩分濃度調整モジュール20によれば、栽培水W1の塩分濃度と養殖水W4の塩分濃度とを、互いに独立に設定することができる。従って、栽培水W1の塩分濃度を選択した植物91の栽培に適する値に設定することができると共に、養殖水W4の塩分濃度を選択した魚92の養殖に適する値に設定することがきる。その結果、栽培可能な植物91の種類と養殖可能な魚92の種類との制限を緩和することができる。
アクアポニックスシステム1において、塩分濃度調整モジュール20は、栽培モジュール10から受け入れた栽培水W1を濃縮することによって、濃縮された栽培水W1を濃縮水W2として得ると共に栽培水W1の塩分濃度よりも低い第3の塩分濃度である透過水W3を得る逆浸透膜装置21と、養殖モジュール40から受け入れた養殖水W4を透過水W3を用いて希釈し、希釈された養殖水W4を栽培水W1として送り出す混合タンク23と、を有する。この構成によれば、互いに塩分濃度の異なる濃縮水W2と透過水W3とを得ることができる。
アクアポニックスシステム1は、塩分濃度調整モジュール20から送り出された濃縮水W2を受け入れて濃縮水W2から養殖水W4を得る濃縮水濃度調整モジュール30をさらに備える。塩分濃度調整モジュール20は、濃縮水W2を濃縮水濃度調整モジュール30に送り出す濃縮水送出ポートA22と、透過水W3を濃縮水濃度調整モジュール30に送り出すことが透過水送出ポートA24と、を有する。この構成によれば、濃縮水W2の塩分濃度を調整することができる。
アクアポニックスシステム1において、逆浸透膜装置21は、逆浸透膜ユニット211を含み、逆浸透膜ユニット211を透過しなかった水を濃縮水W2として送り出すと共に、逆浸透膜ユニット211を透過した水を透過水W3として送り出す。この構成によれば、簡易な構成によって濃縮水W2と透過水W3とを得ることができる。
アクアポニックスシステム1は、栽培モジュール10を塩分濃度調整モジュール20に接続すると共に、栽培モジュール10から塩分濃度調整モジュール20に栽培水W1を送り出す配管T13をさらに備える。配管T13は、栽培水W1の送出と停止とを相互に切り替え可能である。この構成によっても、簡易な構成によって濃縮水W2と透過水W3とを得ることができる。
アクアポニックスシステム1は、配管T13を栽培水W1の送出が可能な状態とし、濃縮水W2及び透過水W3を得る濃縮ステップS2を行う。この動作によっても、簡易な構成によって濃縮水W2と透過水W3とを得ることができる。
アクアポニックスシステム1は、養殖モジュール40を塩分濃度調整モジュール20に接続すると共に、養殖モジュール40から塩分濃度調整モジュール20に養殖水W4を送り出す配管T45をさらに備える。配管T45は、養殖水W4の送出と停止とを相互に切り替え可能である。この構成によれば、簡易な構成によって栽培水W1を得ることができる。
アクアポニックスシステム1は、配管T45を養殖水W4の送出が可能な状態とし、養殖水W4を透過水W3で希釈することによって栽培水W1を得る希釈ステップS4を行う。この動作によれば、簡易な構成によって栽培水W1を得ることができる。
循環型水耕栽培方法は、第1の塩分濃度である栽培水W1を用いて植物91を栽培する栽培モジュール10が送り出した栽培水W1を受け入れて、栽培水W1から、第1の塩分濃度よりも高い第2の塩分濃度である養殖水W4のための濃縮水W2と、栽培水W1の塩分濃度よりも低い第3の塩分濃度である透過水W3と、を得る濃縮ステップS2と、透過水W3を貯留する混合タンク23に、養殖水W4を用いて魚92を養殖する養殖モジュール40が送り出した養殖水W4を受け入れて、養殖水W4を透過水W3で希釈することによって栽培水W1を得る希釈ステップS4と、を有する。
循環型水耕栽培方法は、栽培水W1から養殖水W4のための濃縮水W2を得る濃縮ステップS2と、養殖水W4から栽培水W1を得る希釈ステップS4を有する。これらのステップによれば、栽培水W1の塩分濃度と養殖水W4の塩分濃度とを、互いに独立に設定することができる。従って、栽培水W1の塩分濃度を選択した植物91の栽培に適する値に設定することができると共に、養殖水W4の塩分濃度を選択した魚92の養殖に適する値に設定することがきる。その結果、栽培可能な植物91の種類と養殖可能な魚92の種類との制限を緩和することができる。
循環型水耕栽培方法は、濃縮ステップS2で得た濃縮水W2を養殖水W4として養殖モジュール40に送り出す第1移送ステップS3をさらに有する。このステップによれば、濃縮水W2を養殖水W4として得ることができる。
循環型水耕栽培方法は、希釈ステップS4で得た栽培水W1を栽培モジュール10に送り出す第2移送ステップS5をさらに有する。このステップによれば、栽培水W1を得ることができる。
循環型水耕栽培方法は、濃縮ステップS2の後に第1移送ステップS3を実行し、第1移送ステップS3の後に希釈ステップS4を実行し、希釈ステップS4の後に第2移送ステップS5を実行する。この動作によれば、それぞれのステップを順次行うことができる。
循環型水耕栽培方法は、濃縮ステップS2を実行する期間と、第1移送ステップS3を実行する期間と、希釈ステップS4を実行する期間と、第2移送ステップS5を実行する期間と、が互いに重複する部分を有するように、濃縮ステップS2、第1移送ステップS3、希釈ステップS4及び第2移送ステップS5を実行する。この動作によれば、それぞれのステップを並行して行うことができる。
循環型水耕栽培方法において、濃縮ステップS2は、逆浸透膜ユニット211を用いて、栽培水W1から濃縮水W2及び透過水W3を取得するステップS21と、濃縮水W2の塩分濃度を測定するステップS22と、濃縮水W2の塩分濃度が目標値に満たない場合には、目標値に満たない濃縮水W2を再び逆浸透膜に送り込むステップS23と、を含む。この動作によれば、目標値を満たす塩分濃度の濃縮水W2を得ることができる。
循環型水耕栽培方法において、濃縮ステップS2は、逆浸透膜ユニット211を用いて、栽培水W1から濃縮水W2及び透過水W3を取得するステップS21と、逆浸透膜から送り出された濃縮水W2を再び逆浸透膜に送り込む動作を予め定めた所定回数だけ繰り返すステップS24と、を含む。この動作によっても、目標値を満たす塩分濃度の濃縮水W2を得ることができる。
<変形例>
本発明である循環型水耕栽培装置及び循環型水耕栽培方法は、前述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
循環型水耕栽培方法は、アクアポニックスシステム1によって実行されることは既に述べた。上記の説明において、ポンプの駆動、停止及びバルブの開閉を行う主体は明示しなかった。ポンプの駆動、停止及びバルブの開閉は、作業者によって行われてもよい。また、ポンプの駆動、停止及びバルブの開閉は、人の手を要することなく自動的に行われてもよい。
例えば、図10に示すように、変形例のアクアポニックスシステム1Aは、コントローラ50を備える。コントローラ50は、ポンプの駆動、停止及びバルブの開閉を制御する制御信号φを出力する。栽培モジュール10、塩分濃度調整モジュール20、濃縮水濃度調整モジュール30及び養殖モジュール40は、制御信号φに応じてそれぞれのモジュールが備えるポンプ及びバルブを制御する。
実施形態では、塩分濃度調整モジュール20は、逆浸透の手法を用いた逆浸透膜装置21を備えていた。塩分濃度調整モジュール20は、別の手法を用いたものであってもよい。逆浸透膜装置21のように、膜を用いるものとして、塩分濃度調整モジュール20は、イオン交換膜を用いた電気透析法を採用する装置を用いてもよい。また、塩分濃度調整モジュール20は、陽イオン交換膜と陰イオン交換膜と用いたオスミオニシス法を採用する装置を用いてもよい。
また、塩分濃度調整モジュール20は、冷凍法を採用する装置、イオン交換膜を利用する複床式脱塩法を採用する装置又は複床式脱塩法を採用する装置を用いてもよい。
さらに、塩分濃度調整モジュール20は、蒸留法を採用する各種の装置を用いてもよい。例えば、塩分濃度調整モジュール20は、多段フラッシュ法を採用する装置、長管縦型蒸留法を採用する装置、蒸気圧蒸留法を採用する装置又は太陽蒸留法を採用する装置を用いてもよい。
〔付記〕
本開示は、以下の構成を含む。
本開示の循環型水耕栽培装置は、[1]「第1の塩分濃度である栽培水を用いて植物を栽培する栽培モジュールと、前記第1の塩分濃度よりも高い第2の塩分濃度である養殖水を用いて水生生物を養殖する養殖モジュールと、前記栽培モジュールが送り出した前記栽培水を受け入れて前記栽培水から前記養殖水のための濃縮水を得ると共に、前記養殖モジュールが送り出した前記養殖水を受け入れて前記養殖水から前記栽培水を得る塩分濃度調整モジュールと、を備え、前記栽培モジュール、前記養殖モジュール及び前記塩分濃度調整モジュールは、前記栽培水及び前記養殖水が流れる循環経路を構成し、前記循環経路は、閉じている、循環型水耕栽培装置。」である。
本開示の循環型水耕栽培装置は、[2]「前記塩分濃度調整モジュールは、前記栽培モジュールから受け入れた前記栽培水を濃縮することによって、濃縮された前記栽培水を前記濃縮水として得ると共に前記栽培水の塩分濃度よりも低い第3の塩分濃度である希釈水を得る濃縮部と、前記養殖モジュールから受け入れた前記養殖水を前記希釈水を用いて希釈し、希釈された前記養殖水を前記栽培水として送り出す希釈部と、を有する、上記[1]に記載の循環型水耕栽培装置。」である。
本開示の循環型水耕栽培装置は、[3]「前記塩分濃度調整モジュールから送り出された前記濃縮水を受け入れて前記濃縮水から前記養殖水を得る濃縮水濃度調整モジュールをさらに備え、前記塩分濃度調整モジュールは、前記濃縮水を前記濃縮水濃度調整モジュールに送り出す濃縮水送出ポートと、前記希釈水を前記濃縮水濃度調整モジュールに送り出す希釈水送出ポートと、を有する、上記[2]に記載の循環型水耕栽培装置。」である。
本開示の循環型水耕栽培装置は、[4]「前記濃縮部は、逆浸透膜を含み、前記逆浸透膜を透過しなかった水を前記濃縮水として送り出すと共に、前記逆浸透膜を透過した水を前記希釈水として送り出す、上記[2]~[3]のいずれか一項に記載の循環型水耕栽培装置。」である。
本開示の循環型水耕栽培装置は、[5]「前記栽培モジュールを前記塩分濃度調整モジュールに接続すると共に、前記栽培モジュールから前記塩分濃度調整モジュールに前記栽培水を送り出す第1の配管をさらに備え、前記第1の配管は、前記栽培水の送出と停止とを相互に切り替え可能である、上記[2]~[4]のいずれか一項に記載の循環型水耕栽培装置。」である。
本開示の循環型水耕栽培装置は、[6]「前記第1の配管を前記栽培水の送出が可能な状態とし、前記濃縮水及び前記希釈水を得る濃縮動作を行う、上記[5]に記載の循環型水耕栽培装置。」である。
本開示の循環型水耕栽培装置は、[7]「前記養殖モジュールを前記塩分濃度調整モジュールに接続すると共に、前記養殖モジュールから前記塩分濃度調整モジュールに前記養殖水を送り出す第2の配管をさらに備え、前記第2の配管は、前記養殖水の送出と停止とを相互に切り替え可能である、上記[2]~[6]のいずれか一項に記載の循環型水耕栽培装置。」である。
本開示の循環型水耕栽培装置は、[8]「前記第2の配管を前記養殖水の送出が可能な状態とし、前記養殖水を前記希釈水で希釈することによって前記栽培水を得る希釈動作を行う、上記[7]に記載の循環型水耕栽培装置。」である。
本開示の循環型水耕栽培方法は、[9]「第1の塩分濃度である栽培水を用いて植物を栽培する栽培モジュールが送り出した前記栽培水を受け入れて、前記栽培水から、前記第1の塩分濃度よりも高い第2の塩分濃度である養殖水のための濃縮水と、前記栽培水の塩分濃度よりも低い第3の塩分濃度である希釈水と、を得る濃縮ステップと、前記希釈水を貯留する希釈部に、前記養殖水を用いて水生生物を養殖する養殖モジュールが送り出した前記養殖水を受け入れて、前記養殖水を前記希釈水で希釈することによって前記栽培水を得る希釈ステップと、を有する、循環型水耕栽培方法。」である。
本開示の循環型水耕栽培方法は、[10]「前記濃縮ステップで得た前記濃縮水を前記養殖水として前記養殖モジュールに送り出す第1移送ステップをさらに有する、請求項9に記載の循環型水耕栽培方法。」である。
本開示の循環型水耕栽培方法は、[11]「前記希釈ステップで得た前記栽培水を前記栽培モジュールに送り出す第2移送ステップをさらに有する、上記[10]に記載の循環型水耕栽培方法。」である。
本開示の循環型水耕栽培方法は、[12]「前記濃縮ステップの後に前記第1移送ステップを実行し、前記第1移送ステップの後に前記希釈ステップを実行し、前記希釈ステップの後に前記第2移送ステップを実行する、上記[11]に記載の循環型水耕栽培方法。」である。
本開示の循環型水耕栽培方法は、[13]「前記濃縮ステップを実行する期間と、前記第1移送ステップを実行する期間と、前記希釈ステップを実行する期間と、前記第2移送ステップを実行する期間と、が互いに重複する部分を有するように、前記濃縮ステップ、前記第1移送ステップ、前記希釈ステップ及び前記第2移送ステップを実行する、上記[11]に記載の循環型水耕栽培方法。」である。
本開示の循環型水耕栽培方法は、[14]「前記濃縮ステップは、逆浸透膜を用いて、前記栽培水から前記濃縮水及び前記希釈水を取得するステップと、前記濃縮水の塩分濃度を測定するステップと、前記濃縮水の塩分濃度が目標値に満たない場合には、前記目標値に満たない前記濃縮水を再び前記逆浸透膜に送り込むステップと、を含む、上記[9]~[13]のいずれか一項に記載の循環型水耕栽培方法。」である。
本開示の循環型水耕栽培方法は、[15]「前記濃縮ステップは、逆浸透膜を用いて、前記栽培水から前記濃縮水及び前記希釈水を取得するステップと、前記逆浸透膜から送り出された前記濃縮水を再び前記逆浸透膜に送り込む動作を予め定めた所定回数だけ繰り返すステップと、を含む、上記[9]~[13]のいずれか一項に記載の循環型水耕栽培方法。」である。
1 アクアポニックスシステム(循環型水耕栽培装置)
10 栽培モジュール
11 養液タンク
12 植物ベッド
20 塩分濃度調整モジュール
21 逆浸透膜装置(濃縮部)
211 逆浸透膜ユニット
22 配管ユニット
23 混合タンク(希釈部)
30 濃縮水濃度調整モジュール
31 濃縮水タンク
40 養殖モジュール
41 貯水タンク
42 フィルタ
43 ヒータチラー
44 魚タンク
50 コントローラ
91 植物
92 魚(水生生物)
93 排泄物
94 硝酸
A21 流入ポート
A22 濃縮水送出ポート
A23 栽培水送出ポート
A24 透過水送出ポート(希釈水送出ポート)
P11 養液タンクポンプ
P12 送水ポンプ
P211 高圧ポンプ
P23 混合タンクポンプ
P31 濃縮水タンクポンプ
P41 貯水タンクポンプ
S1 独立循環運転ステップ
S2 濃縮ステップ
S3 第1移送ステップ
S4 希釈ステップ
S5 第2移送ステップ
T13 配管(第1の配管)
T45 配管(第2の配管)
W1 栽培水
W2 濃縮水
W3 透過水(希釈水)
W4 養殖水

Claims (14)

  1. 第1の塩分濃度である栽培水を用いて植物を栽培する栽培モジュールと、
    前記第1の塩分濃度よりも高い第2の塩分濃度である養殖水を用いて水生生物を養殖する養殖モジュールと、
    前記栽培モジュールが送り出した前記栽培水を受け入れて前記栽培水から前記養殖水のための濃縮水を得ると共に、前記養殖モジュールが送り出した前記養殖水を受け入れて前記養殖水から前記栽培水を得る塩分濃度調整モジュールと、を備え、
    前記栽培モジュール、前記養殖モジュール及び前記塩分濃度調整モジュールは、前記栽培水及び前記養殖水が流れる循環経路を構成し、
    前記循環経路は、閉じており
    前記塩分濃度調整モジュールは、
    前記栽培モジュールから受け入れた前記栽培水を濃縮することによって、濃縮された前記栽培水を前記濃縮水として得ると共に前記栽培水の塩分濃度よりも低い第3の塩分濃度である希釈水を得る濃縮部と、
    前記養殖モジュールから受け入れた前記養殖水を前記希釈水を用いて希釈し、希釈された前記養殖水を前記栽培水として送り出す希釈部と、を有する、循環型水耕栽培装置。
  2. 前記塩分濃度調整モジュールから送り出された前記濃縮水を受け入れて前記濃縮水から前記養殖水を得る濃縮水濃度調整モジュールをさらに備え、
    前記塩分濃度調整モジュールは、前記濃縮水を前記濃縮水濃度調整モジュールに送り出す濃縮水送出ポートと、前記希釈水を前記濃縮水濃度調整モジュールに送り出す希釈水送出ポートと、を有する、請求項に記載の循環型水耕栽培装置。
  3. 前記濃縮部は、逆浸透膜を含み、前記逆浸透膜を透過しなかった水を前記濃縮水として送り出すと共に、前記逆浸透膜を透過した水を前記希釈水として送り出す、請求項に記載の循環型水耕栽培装置。
  4. 前記栽培モジュールを前記塩分濃度調整モジュールに接続すると共に、前記栽培モジュールから前記塩分濃度調整モジュールに前記栽培水を送り出す第1の配管をさらに備え、
    前記第1の配管は、前記栽培水の送出と停止とを相互に切り替え可能である、請求項に記載の循環型水耕栽培装置。
  5. 前記第1の配管を前記栽培水の送出が可能な状態とし、前記濃縮水及び前記希釈水を得る濃縮動作を行う、請求項に記載の循環型水耕栽培装置。
  6. 前記養殖モジュールを前記塩分濃度調整モジュールに接続すると共に、前記養殖モジュールから前記塩分濃度調整モジュールに前記養殖水を送り出す第2の配管をさらに備え、
    前記第2の配管は、前記養殖水の送出と停止とを相互に切り替え可能である、請求項に記載の循環型水耕栽培装置。
  7. 前記第2の配管を前記養殖水の送出が可能な状態とし、前記養殖水を前記希釈水で希釈することによって前記栽培水を得る希釈動作を行う、請求項に記載の循環型水耕栽培装置。
  8. 第1の塩分濃度である栽培水を用いて植物を栽培する栽培モジュールが送り出した前記栽培水を受け入れて、前記栽培水から、前記第1の塩分濃度よりも高い第2の塩分濃度である養殖水のための濃縮水と、前記栽培水の塩分濃度よりも低い第3の塩分濃度である希釈水と、を得る濃縮ステップと、
    前記希釈水を貯留する希釈部に、前記養殖水を用いて水生生物を養殖する養殖モジュールが送り出した前記養殖水を受け入れて、前記養殖水を前記希釈水で希釈することによって前記栽培水を得る希釈ステップと、を有する、循環型水耕栽培方法。
  9. 前記濃縮ステップで得た前記濃縮水を前記養殖水として前記養殖モジュールに送り出す第1移送ステップをさらに有する、請求項に記載の循環型水耕栽培方法。
  10. 前記希釈ステップで得た前記栽培水を前記栽培モジュールに送り出す第2移送ステップをさらに有する、請求項に記載の循環型水耕栽培方法。
  11. 前記濃縮ステップの後に前記第1移送ステップを実行し、
    前記第1移送ステップの後に前記希釈ステップを実行し、
    前記希釈ステップの後に前記第2移送ステップを実行する、請求項10に記載の循環型水耕栽培方法。
  12. 前記濃縮ステップを実行する期間と、前記第1移送ステップを実行する期間と、前記希釈ステップを実行する期間と、前記第2移送ステップを実行する期間と、が互いに重複する部分を有するように、前記濃縮ステップ、前記第1移送ステップ、前記希釈ステップ及び前記第2移送ステップを実行する、請求項10に記載の循環型水耕栽培方法。
  13. 前記濃縮ステップは、
    逆浸透膜を用いて、前記栽培水から前記濃縮水及び前記希釈水を取得するステップと、
    前記濃縮水の塩分濃度を測定するステップと、
    前記濃縮水の塩分濃度が目標値に満たない場合には、前記目標値に満たない前記濃縮水を再び前記逆浸透膜に送り込むステップと、を含む、請求項に記載の循環型水耕栽培方法。
  14. 前記濃縮ステップは、
    逆浸透膜を用いて、前記栽培水から前記濃縮水及び前記希釈水を取得するステップと、
    前記逆浸透膜から送り出された前記濃縮水を再び前記逆浸透膜に送り込む動作を予め定めた所定回数だけ繰り返すステップと、を含む、請求項に記載の循環型水耕栽培方法。
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