JP7378681B2 - 乗員状態判定装置、乗員状態判定方法、および、乗員状態判定システム - Google Patents

乗員状態判定装置、乗員状態判定方法、および、乗員状態判定システム Download PDF

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Description

本開示は、車両の乗員の状態を判定する乗員状態判定装置、乗員状態判定方法、および、乗員状態判定システムに関する。
従来、車両内の乗員が撮像された撮像画像に基づいて当該撮像画像上で乗員がどれぐらい目を開けているかの開眼度を判定し、判定した開眼度に基づき、乗員が開眼している開眼状態か、閉眼している閉眼状態かを判定する技術が知られている。
ところで、運転手の視線が特定の車載部品の方向を向いていることを、当該車載部品に付設した補助カメラの撮像画像から得られる視線に基づいて検出することで、主カメラの撮像画像から得られる視線に基づいて検出する方法と比べて、脇見運転とそうでない行為とを明確に区別して判定する脇見運転検出装置が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2020-24532号公報
撮像画像に基づいて乗員が開眼状態か閉眼状態かを判定する従来技術において、乗員が実際に目を開けている場合に乗員が開眼状態であると判定されるためには、撮像画像上で乗員の開眼度が一定以上の大きさと判定される必要がある。
一方、車両において、乗員を撮像する撮像装置は、乗員の正面付近、または、それより上方に設置されている場合が多い。そのため、乗員が通常の乗車状態における視線よりも下方に視線を向けると、乗員は、撮像装置から見て、伏し目状態になる。つまり、撮像画像上では、乗員の目の上瞼と下瞼が近づいてうつる。そうすると、実際には乗員の目が開いているにもかかわらず、撮像画像に基づく開眼度が小さく判定されてしまう。すなわち、撮像画像に基づくと、乗員の伏し目状態は閉眼状態と判定されてしまう可能性がある。
従来技術では、このように、乗員が撮像装置から見て伏し目状態となる可能性があることが考慮されておらず、実際の閉眼状態と伏し目状態とが区別できていないという課題があった。
なお、仮に、従来技術において、特許文献1に開示されている脇見運転検出装置における脇見運転とそうでない行為とを区別するために車載部品に付設した補助カメラを設ける考え方を採用し、撮像装置から見て伏し目状態となる場合の乗員の視線の先となり得る場所に補助的な撮像装置を設置しようとしても、当該撮像装置から見て伏し目状態となる場所に当該撮像装置が設置されるとは限らず、撮像画像から閉眼状態と伏し目状態とを区別するのは困難である。
本開示は上記のような課題を解決するためになされたもので、乗員が通常の乗車状態における視線よりも下方に視線を向けた場合を考慮して、乗員が閉眼状態であるか伏し目状態であるかを判定する乗員状態判定装置を提供することを目的とする。
本開示に係る乗員状態判定装置は、車両内に設けられている撮像装置によって車両内の乗員の顔が撮像された撮像画像を取得する画像取得部と、画像取得部が取得した撮像画像に基づいて、乗員の開眼度を判定する開眼度判定部と、画像取得部が取得した撮像画像に基づいて、乗員の視線を検知する視線検知部と、開眼度判定部が判定した開眼度が第1閾値未満となった場合、視線検知部が検知していた乗員の視線方向が下方に向かった後に開眼度が第1閾値未満となったのであれば、乗員は伏し目状態であると判定し、視線検知部が検知していた乗員の視線方向が下方に向かった後に開眼度が第1閾値未満となったのでなければ、乗員は閉眼状態であると判定する目状態判定部と、目状態判定部が乗員は伏し目状態であると判定した場合、脇見判定用条件を満たすか否かによって乗員が脇見をしているか否かを判定する脇見判定部とを備え、脇見判定部は、目状態判定部が乗員は伏し目状態であると判定すると伏し目判定後時間のカウントアップを開始して、カウントアップした伏し目判定後時間が脇見判定用時間以上継続した場合に脇見判定用条件を満たし乗員は脇見をしていると判定し、伏し目判定後時間のカウントアップを開始後、目状態判定部が乗員は伏し目状態であると判定しても、開眼度判定部が判定した乗員の開眼度が第1閾値よりも小さい第2閾値未満である場合は、伏し目判定後時間のカウントアップを一時停止することを特徴とするものである。
本開示によれば、乗員が通常の乗車状態における視線よりも下方に視線を向けた場合を考慮して、乗員が閉眼状態であるか伏し目状態であるかを判定することができる。
実施の形態1に係る乗員状態判定装置の構成例を示す図である。 実施の形態1において、撮像装置の設置例、および、撮像装置が乗員を撮像する様子の一例を説明するための図である。 実施の形態1において、撮像装置の設置例、および、撮像装置が乗員を撮像する様子の一例を説明するためのその他の図である。 図4Aおよび図4Bは、実施の形態1において、撮像装置が通常の乗車状態における乗員の顔を撮像した撮像画像上の乗員の状態一例と、乗員が下方視したことで撮像装置から見て伏し目状態となった場合に撮像装置が当該乗員の顔を撮像した撮像画像上の乗員の状態の一例を示す図である。 実施の形態1に係る乗員状態判定装置の動作について説明するためのフローチャートである。 図5のステップST7における目状態判定部による伏し目判定処理の詳細を説明するフローチャートである。 図5のステップST9における脇見判定部による脇見判定処理の詳細を説明するフローチャートである。 図5のステップST10における居眠り判定部による居眠り判定処理の詳細を説明するフローチャートである。 図9A,図9Bは、実施の形態1に係る乗員状態判定装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
実施の形態1に係る乗員状態判定装置は、車両内に存在する乗員の顔が撮像された画像(以下「撮像画像」という。)に基づいて当該乗員の状態を判定する。
具体的には、実施の形態1に係る乗員状態判定装置は、撮像画像に基づいて、乗員が開眼している開眼状態であるか、乗員が開眼状態でない場合には、乗員は閉眼している閉眼状態であるとすべきか、視線を下方に向けた伏し目状態であるとすべきかを判定する。実施の形態1において、「伏し目状態」とは、乗員が、通常の乗車状態における視線よりも下方に視線を向けた状態を想定している。実際に乗員が伏し目状態であるとき、乗員の目は閉じてはいない。しかし、乗員が伏し目状態であるとき、撮像画像上は、乗員の上瞼と下瞼が近づいて撮像され、撮像画像から乗員の開眼度の判定が行われると、当該開眼度が小さく判定される場合がある。この場合、撮像画像から判定された開眼度だけでは、閉眼状態と伏し目状態との判別は困難である。実施の形態1に係る乗員状態判定装置は、特に、このような場合に、乗員は閉眼状態であるか伏し目状態であるかを判定することを特徴とする。
さらに、実施の形態1に係る乗員状態判定装置は、乗員が脇見をしている脇見状態であるか、および、乗員が居眠りをしている居眠り状態であるかを判定できる。なお、実施の形態1において乗員状態判定装置が判定する脇見は、視線が下方に向けられたことによる下側の脇見を想定している。
以下の実施の形態1において、車両内に存在する乗員を、車両内の乗員、あるいは、単に「乗員」という。実施の形態1では、乗員状態判定装置が状態を判定する対象となる乗員は、車両の運転者を想定している。
図1は、実施の形態1に係る乗員状態判定装置1の構成例を示す図である。
乗員状態判定装置1は、車両30(後述の図2参照)に搭載され、撮像装置2と接続される。乗員状態判定装置1と撮像装置2とで乗員状態判定システム100を構成する。
撮像装置2は、車両30に搭載され、少なくとも乗員4(後述の図2参照)の顔が存在すべき範囲を撮像可能に設置されている。
実施の形態1において、撮像装置2は、車両30において、乗員4の頭部の正面付近、または、乗員4の頭部の正面よりも上方に設けられていることを前提とする。より詳細には、実施の形態1において、撮像装置2は、車両30内においてインストルメントパネル(以下「インパネ」という。)32(後述の図2参照)のセンターバイザー31(後述の図2参照)上部に設けられていることを前提とする。なお、これは一例に過ぎず、撮像装置2は、例えば、車両30においてヘッドレスト33a(後述の図2参照)よりも上方、または、ハンドルよりも上方に設けられることもある。車両30内においてヘッドレスト33aよりも上方、または、ハンドルよりも上方とは、例えば、オーバーヘッドコンソール、インナーミラー36(後述の図3参照)、フロントガラスW(後述の図3参照)上部、または、天井である。ハンドルよりも上方は、例えば、ピラーも含む。なお、後述の図2において、ハンドル、オーバーヘッドコンソール、および、ピラーへの符号の付与は省略している。撮像装置2は、例えば、車室内をモニタリングすることを目的に設置される、いわゆるDMS(Driver Monitoring System)と共用のものを想定している。撮像装置2は、可視光カメラ、または、赤外線カメラである。
撮像装置2は、撮像した撮像画像を、乗員状態判定装置1に出力する。実施の形態1において、画像は、静止画像でもよいし、動画像でもよい。
乗員状態判定装置1は、撮像装置2から取得した撮像画像に基づき乗員4の開眼度を判定し、判定した乗員4の開眼度が予め設定された閾値(以下「第1閾値」という。)未満となった場合、当該乗員4の開眼度が第1閾値未満となった状態は当該乗員4の視線方向が下方に向かい、かつ、当該乗員4の顔向きが下方に向かった後に生じた状態であるか否かによって、乗員4が伏し目状態であるか、閉眼状態であるかを判定する。なお、乗員状態判定装置1は、乗員4の開眼度が第1閾値以上の場合は、乗員4が開眼状態であると判定する。第1閾値には、予め、撮像画像上で、乗員4がじゅうぶんに開眼していると判定できる値が設定されている。
また、乗員状態判定装置1は、乗員4が伏し目状態であると判定したか、閉眼状態であると判定したかに基づいて、乗員4が脇見状態であるかの判定、または、乗員4が居眠り状態であるかの判定を行う。乗員状態判定装置1の詳細については、後述する。
ここで、図2および図3は、実施の形態1において、撮像装置2の設置例、および、撮像装置2が乗員4を撮像する様子の一例を説明するための図である。
図2は、車両30の運転席33を車両30の側面から見た場合の車室内の様子を示している。図3は、車室内から車両30の進行方向に向かってフロントガラスWおよびインパネ32を見た場合の車室内の様子を示している。
図2に示すように、インパネ32のセンターバイザー31上部に設けられている撮像装置2は、乗員4の頭部位置の正面付近から、乗員4の顔を撮像する。
図3に示すように、インパネ32には、ディスプレイ34およびエアコン操作部35が設けられている。ディスプレイ34は、例えば、カーナビゲーション装置(図示省略)が備える表示装置であり、経路情報またはテレビの映像等を表示する。エアコン操作部35は、例えば、エアコンの風量または温度を調整するための操作パネルである。
例えば、通常の乗車状態において、言い換えれば、ここでは、通常の運転状態において、乗員4は正面を見る。すなわち、乗員4の視線方向は車両30の進行方向となる(図2のD参照)。
しかし、例えば、乗員4は、カーナビゲーション装置を操作するためディスプレイ34の方向を見ることがある。例えば、乗員4は、エアコンの温度を調整するためエアコン操作部35の方向を見ることもある。この場合、乗員4の視線方向は、車両30の進行方向から、ディスプレイ34またはエアコン操作部35が設けられている方向へと移動する(図2のD参照)。
撮像装置2は、乗員4の頭部位置の正面付近から乗員4の顔を撮像しているため、乗員4が通常の乗車状態よりも下方に視線を移動させると、より詳細には、乗員4が通常の乗車状態よりも下方に視線を移動させ視線方向が撮像装置2よりも下方になると、乗員4の状態は、撮像装置2から見て、伏し目状態になる。撮像装置2から見て乗員4が伏し目状態になると、撮像装置2が撮像した撮像画像上では、乗員4の上瞼と下瞼が近づく。なお、実施の形態1において、乗員4が通常の乗車状態よりも下方に視線を向けることを「下方視」ともいう。
図3において500で示す領域(以下「下方視領域」という。)については、後述する。
ここで、図4Aおよび図4Bは、実施の形態1において、撮像装置2が通常の乗車状態における乗員4の顔を撮像した撮像画像上の乗員4の状態の一例と、乗員4が下方視したことで撮像装置2から見て伏し目状態となった場合に撮像装置2が当該乗員4の顔を撮像した撮像画像上の乗員4の状態の一例を示す図である。
乗員4が通常の乗車状態である場合、すなわち、乗員4が車両30の進行方向、言い換えれば、正面を見ている場合、図4Aに示す撮像画像のように、撮像画像において、乗員4の目はじゅうぶんに開いてうつる。なお、この場合、撮像画像から判定される開眼度は、第1閾値以上となる。
一方、乗員4が下方視をした場合、実際には乗員4は目を閉じていないにもかかわらず、図4Bに示す撮像画像のように、撮像画像において、乗員4の目はじゅうぶんに開いていない、言い換えれば、閉じているかのようにうつる。なお、この場合、撮像画像から判定される開眼度は、第1閾値未満となる。
実施の形態1に係る乗員状態判定装置1は、図4Bに示す撮像画像のように、乗員4が下方視したことで、撮像画像上、目がじゅうぶんに開いていない、言い換えれば、閉じているかのようにうつったと想定される場合に、当該乗員4が伏し目状態であると判定する。
図1に戻り、実施の形態1に係る乗員状態判定装置1の構成例について説明する。
実施の形態1に係る乗員状態判定装置1は、画像取得部11、開眼度判定部12、視線検知部13、顔向き検知部14、眠気検知部15、目状態判定部16、脇見判定部17、居眠り判定部18、および、出力部19を備える。
画像取得部11は、車両30内に設けられている撮像装置2によって車両30内の乗員4の顔が撮像された撮像画像を取得する。
画像取得部11は、取得した撮像画像を開眼度判定部12、視線検知部13、顔向き検知部14、および、眠気検知部15に出力する。
開眼度判定部12は、画像取得部11が取得した撮像画像に基づいて、乗員4の開眼度を判定する。
具体的には、開眼度判定部12は、撮像画像に対して既知の画像認識技術を用いて、乗員4の上瞼と下瞼を検知する。例えば、撮像画像において、乗員4の顔が存在し得る領域(以下「顔検知領域」という。)が予め設定されており、開眼度判定部12は、撮像画像の顔検知領域に対して既知のエッジ検出を行って、乗員4の上瞼を示す特徴点、および、下瞼を示す特徴点を抽出する。次に、開眼度判定部12は、例えば、撮像画像における乗員4の上瞼と下瞼の上下の距離(以下「瞼距離」という。)を、撮像画像上、左から順に算出し、最大となる瞼距離を算出する。そして、開眼度判定部12は、算出した最大となる瞼距離と開眼度の基準値との比率に基づき、開眼度を判定する。すなわち、開眼度の単位はパーセントである。開眼度の基準値には、予め、例えば、試験を行って算出された、一般的な体格の成人の覚醒時の開眼度の平均値が設定されている。なお、これは一例に過ぎず、開眼度の基準値は、例えば、乗員4が車両30に搭乗してから予め設定された時間における乗員4の開眼度の平均値としてもよいし、開眼度判定部12が現在までに判定したすべての開眼度の平均値としてもよい。
なお、上述した開眼度の判定方法は、一例に過ぎない。開眼度判定部12は、公知の種々のアルゴリズムを用いて開眼度を判定すればよい。
開眼度判定部12は、乗員4の開眼度の判定結果に関する情報(以下「開眼度情報」という。)を、目状態判定部16に出力する。開眼度情報は、例えば、乗員4の開眼度と、画像取得部11が取得した撮像画像とが対応付けられた情報である。
視線検知部13は、画像取得部11が取得した撮像画像に基づいて、乗員4の視線を検知する。具体的には、視線検知部13は、撮像画像に基づいて、乗員4の視線方向を検知する。乗員4の視線方向とは、すなわち、乗員4の視線の向きである。
視線検知部13は、撮像画像に対して既知の画像認識技術を用いて、乗員4の視線方向を検知すればよい。例えば、撮像装置2が可視光カメラである場合、視線検知部13は、撮像画像上で乗員4の目頭と虹彩を検出し、目頭と虹彩の位置関係から、乗員4の視線方向を検知できる。また、例えば、撮像装置2が赤外線カメラである場合、視線検知部13は、赤外線カメラが近赤外の点光源を照射すると角膜で反射して得られたプルキニエ像と瞳孔との位置関係から、乗員4の視線方向を検知することもできる。なお、これらは一例に過ぎず、視線検知部13は、公知の種々のアルゴリズムを用いて乗員4の視線方向を検知すればよい。
実施の形態1において、乗員4の視線方向は、所定の基準方向に対する角度であらわされる。例えば、乗員4の視線方向は、乗員4が座席にて真っすぐ前方を見たときの状態を基準として、当該状態から視線方向が水平方向および垂直方向にそれぞれ何度回転しているかを表す視線の角度であらわされる。
視線検知部13は、検知した乗員4の視線に関する情報(以下「視線情報」という。)
を、目状態判定部16に出力する。視線情報は、例えば、乗員4の視線方向を示す情報と、撮像画像とが対応付けられた情報である。
なお、実施の形態1において、視線検知部13は、乗員4の視線を検知できなかった場合、乗員4の視線を検知できなかった旨の視線情報を、目状態判定部16に出力する。
顔向き検知部14は、画像取得部11が取得した撮像画像に基づいて、乗員4の顔向きを検知する。
顔向き検知部14は、撮像画像に対して既知の画像認識技術を用いて、乗員4の顔向きを検知すればよい。例えば、顔向き検知部14は、撮像画像に基づいて一般的なパターン認識によって乗員4の顔向きを検知する。これは一例に過ぎず、顔向き検知部14は、公知の種々のアルゴリズムを用いて乗員4の顔向きを検知すればよい。
実施の形態1において、乗員4の顔向きは、所定の基準方向に対する角度であらわされる。例えば、乗員4の顔向きは、乗員4が座席にて真っすぐ前方を見たときの状態を基準として、当該状態から顔向きが水平方向および垂直方向にそれぞれ何度回転しているかを表す顔向きの角度であらわされる。
顔向き検知部14は、検知した乗員4の顔向きに関する情報(以下「顔向き情報」という。)を、目状態判定部16に出力する。顔向き情報は、例えば、乗員4の顔向きと撮像画像とが対応付けられた情報である。
眠気検知部15は、画像取得部11が取得した撮像画像に基づいて、乗員4の眠気レベルを検知する。
眠気検知部15は、撮像画像に対して既知の画像認識技術を用いて、乗員4の眠気レベルを検知すればよい。例えば、眠気検知部15は、撮像画像に基づいて、予め設定されている単位時間における乗員4の瞬きの回数を判定する。眠気検知部15は、単位時間内に乗員4が何回瞬きを行ったかによって、乗員4の眠気レベルを検知する。単位時間内にどれぐらいの回数瞬きを行った場合にどの段階の眠気レベルとするかは予め決められている。例えば、眠気レベルには、眠気レベルが高いほど乗員4の眠気が強いことを示し、眠気レベルが低いほど乗員4が覚醒していることを示す値が設定される。
眠気検知部15は、公知の種々のアルゴリズムを用いて乗員4の眠気レベルを検知すればよい。なお、ここでは、眠気検知部15は、撮像画像に基づいて乗員4の眠気レベルを検知するものとしたが、これは一例に過ぎない。眠気検知部15は、例えば、車両30に設けられている生体センサから、体温等の乗員4の生体情報を取得し、生体情報から乗員4の眠気レベルを検知してもよい。
眠気検知部15は、検知した乗員4の眠気レベルに関する情報(以下「眠気レベル情報」という。)を、居眠り判定部18に出力する。眠気レベル情報は、例えば、乗員4の眠気レベルと撮像画像とが対応付けられた情報である。
目状態判定部16は、開眼度判定部12が判定した乗員4の開眼度が第1閾値未満となった場合、当該開眼度が第1閾値未満と判定される前に視線検知部13が検知していた乗員4の視線方向と、顔向き検知部14が検知していた乗員4の顔向きとに基づいて、乗員4が伏し目状態であるか閉眼状態であるかを判定する。
具体的には、目状態判定部16は、開眼度判定部12が判定した開眼度が第1閾値未満となった場合、視線検知部13が検知していた乗員4の視線方向が下方に向かい、かつ、顔向き検知部14が検知していた乗員4の顔向きが下方に向かった後に開眼度が第1閾値未満となったのであれば、乗員4は伏し目状態であると判定する。一方、目状態判定部16は、視線検知部13が検知していた乗員4の視線方向が下方に向かい、かつ、顔向き検知部14が検知していた乗員4の顔向きが下方に向かった後に開眼度が第1閾値未満となったのでなければ、乗員4は閉眼状態であると判定する。
実施の形態1において、目状態判定部16が行う、乗員4が伏し目状態であるか、閉眼状態であるかの判定を、「伏し目判定」ともいう。目状態判定部16は、開眼度判定部12から出力された開眼度情報に基づき、乗員4の開眼度が第1閾値未満となったか否かを判定する。
なお、目状態判定部16は、開眼度判定部12が判定した乗員4の開眼度が第1閾値以上である場合は、伏し目判定を行わず、乗員4は開眼状態であると判定する。
以下、目状態判定部16による伏し目判定処理について詳細に説明する。
目状態判定部16は、開眼度判定部12から出力される開眼度情報と、視線検知部13から出力される視線情報と、顔向き検知部14から出力される顔向き情報とを時系列で対応付けて記憶している。実施の形態1において、目状態判定部16が時系列で記憶している、開眼度情報と視線情報と顔向き情報とが対応付けられた情報を、「目関連情報」という。
目状態判定部16は、乗員4の開眼度が第1閾値未満となったと判定すると、目関連情報を参照して、乗員4の開眼度が第1閾値未満となる前の乗員4の視線情報を取得する。
次に、目状態判定部16は、取得した乗員4の視線情報に基づき、開眼度が第1閾値未満と判定される前に視線検知部13が検知していた乗員4の視線方向から乗員4の視線方向の軌跡を算出する。なお、開眼度が第1閾値未満となるまでのどれぐらいの時間の視線方向の軌跡を算出するかは、適宜設定可能である。また、目状態判定部16は、目関連情報を参照して、乗員4の開眼度が第1閾値未満となる前の乗員4の顔向き情報を取得する。目状態判定部16は、取得した乗員4の顔向き情報に基づき、開眼度が第1閾値未満と判定される前に顔向き検知部14が検知していた乗員4の顔向きから乗員4の顔向きの軌跡を算出する。なお、開眼度が第1閾値未満となるまでのどれぐらいの時間の顔向きの軌跡を算出するかは、適宜設定可能である。ただし、視線方向の軌跡を算出する時間の長さと、顔向きの軌跡を算出する時間の長さは同じであることが望ましい。
なお、実施の形態1において、「開眼度が第1閾値未満と判定される前」とは、開眼度が第1閾値未満と判定された時点から遡った、設定された時間のことをいう。当該設定された時間は、上述のとおり、適宜設定可能である。
そして、目状態判定部16は、算出した乗員4の視線方向の軌跡が下方に向かっているか否か、および、算出した乗員4の顔向きの軌跡が下方に向かっているか否かを判定する。より詳細には、目状態判定部16は、算出した乗員4の視線方向の軌跡が予め設定されている下方視領域の方向へ向かっているか否か、および、算出した乗員4の顔向きの軌跡が上記下方視領域の方向へ向かっているか否かを判定する。目状態判定部16は、乗員4の視線方向の軌跡が下方視領域の方向へ向かっている場合、乗員4の視線方向が下方に向かっていたと判定する。また、目状態判定部16は、乗員4の顔向きの軌跡が下方視領域の方向へ向かっている場合、乗員4の顔向きが下方に向かっていたと判定する。
下方視領域は、例えば、図3において500で示す領域であり、目状態判定部16は下方視領域に関する情報を記憶している。実施の形態1において、下方視領域とは、車両30内において撮像装置2よりも下方に設定された領域である。下方視領域には、例えば、下方視をした乗員4の視線方向がその領域内にある状態が予め決められた時間継続した場合、当該乗員4が脇見をしている可能性があると想定される領域が設定される。例えば、下方視領域には、カーナビゲーション装置のディスプレイ34等、撮像装置2よりも下方において乗員4が操作し得る装置が存在する領域を含む領域が設定される。なお、実施の形態1では、下方視領域は、例えば、製造業者等が、予め、撮像装置2の設置位置に応じて、設定しておくものとするが、これは一例に過ぎない。例えば、乗員状態判定装置1において、目状態判定部16が、撮像装置2の設置位置と乗員4の頭部位置との位置関係に応じて、都度、下方視領域を設定する機能を有していてもよい。なお、目状態判定部16は、既知の画像認識技術を用いて乗員4の頭部位置を推定すればよい。撮像装置2の設置位置は予めわかっている。
目状態判定部16は、乗員4の視線方向の軌跡および乗員4の顔向きの軌跡が下方に向かっていた場合、乗員4は伏し目状態であると判定する。言い換えれば、目状態判定部16は、乗員4の視線方向および乗員4の顔向きが下方に向かう傾向にある中で乗員4の開眼度が第1閾値未満となった場合、乗員4は伏し目状態であると判定する。
目状態判定部16は、乗員4の視線方向の軌跡および乗員4の顔向きの軌跡が下方に向かっていなかった場合は、乗員4は閉眼状態であると判定する。言い換えれば、目状態判定部16は、乗員4の視線方向および乗員4の顔向きが下方に向かう傾向にある中で乗員4の開眼度が第1閾値未満となったのでなければ、乗員4は閉眼状態であると判定する。
目状態判定部16は、乗員4が伏し目状態と判定したか、乗員4が閉眼状態と判定したか、乗員4は開眼状態と判定したかを示す情報(以下「目状態情報」という。)を、脇見判定部17、居眠り判定部18、または、出力部19に出力する。
具体的には、目状態判定部16は、伏し目判定を行った結果、乗員4は伏し目状態であると判定した場合、乗員4は伏し目状態である旨の目状態情報を、脇見判定部17に出力する。目状態判定部16は、伏し目判定を行った結果、乗員4は閉眼状態であると判定した場合、乗員4は閉眼状態である旨の目状態情報を、居眠り判定部18に出力する。目状態判定部16は、乗員4は開眼状態であると判定した場合は、乗員4は開眼状態である旨の目状態情報を出力部19に出力する。
脇見判定部17は、目状態判定部16から乗員4は伏し目状態である旨の目状態情報が出力された場合、言い換えれば、目状態判定部16が乗員4は伏し目状態であると判定した場合、予め設定されている条件(以下「脇見判定用条件」という。)を満たすか否かによって乗員4が脇見をしているか否かを判定する。実施の形態1において、目状態判定部16から乗員4は伏し目状態である旨の目状態情報が出力された場合に脇見判定部17が行う、乗員4が脇見をしているか否かの判定を、「脇見判定」ともいう。
脇見判定用条件には、例えば、以下の条件(1)が設定されている。脇見判定部17は、例えば、以下の条件(1)を満たす場合、乗員4は脇見をしていると判定する。

<条件(1)>
乗員の伏し目状態が予め設定されている時間(以下「脇見判定用時間」という。)以上継続していること
脇見判定部17は、目状態判定部16から乗員4は伏し目状態である旨の目状態情報が出力されると、時間(以下「伏し目判定後時間」という。)をカウントアップする。なお、脇見判定部17は、カウントアップした伏し目判定後時間を記憶しておく。そして、脇見判定部17は、カウントアップした伏し目判定後時間が脇見判定用時間以上となった場合、乗員4の伏し目状態が脇見判定用時間以上継続しているとし、脇見判定用条件を満たすと判定する。すなわち、脇見判定部17は、乗員4は脇見をしていると判定する。
なお、脇見判定部17は、カウントアップした伏し目判定後時間が脇見判定用時間以上となり乗員4は脇見をしていると判定した場合、伏し目判定後時間のカウントアップを開始後、乗員4が伏し目状態でなくなった場合、または、車両30のエンジンがオフされた場合、伏し目判定後時間をクリアする。
脇見判定部17は、乗員4の伏し目状態が脇見判定用時間以上継続していないと判定した場合は、脇見判定用条件を満たさないと判定する。すなわち、脇見判定部17は、乗員4は脇見をしていないと判定する。
脇見判定部17は、脇見判定を行った結果、乗員4が脇見をしていると判定した場合、乗員4は脇見状態である旨の情報を、出力部19に出力する。
居眠り判定部18は、目状態判定部16から乗員4は閉眼状態である旨の目状態情報が出力された場合、言い換えれば、目状態判定部16が乗員4は閉眼状態であると判定した場合、眠気検知部15が検知した乗員4の眠気レベルに基づいて乗員4が居眠りをしているか否かを判定する。実施の形態1において、目状態判定部16から乗員4は閉眼状態である旨の目状態情報が出力された場合に居眠り判定部18が行う、乗員4が居眠りをしているか否かの判定を、「居眠り判定」ともいう。居眠り判定部18は、眠気検知部15から出力された眠気レベル情報から乗員4の眠気レベルを特定すればよい。
具体的には、居眠り判定部18は、乗員4の眠気レベルが予め設定された閾値(以下
「眠気判定用閾値」という。)以上である状態(以下「眠気有状態」という。)が予め設定された時間(以下「居眠り判定用時間」という。)以上継続した場合、乗員4は居眠りをしていると判定する。
例えば、居眠り判定部18は、目状態判定部16から乗員4は閉眼状態である旨の目状態情報が出力され、眠気検知部15が検知した乗員4の眠気レベルが眠気判定用閾値以上である場合、乗員4が眠気有状態であると判定する。居眠り判定部18は、乗員4が眠気有状態であると判定すると、時間(以下「眠気判定後時間」という。)をカウントアップする。なお、居眠り判定部18は、カウントアップした眠気判定後時間を記憶しておく。そして、居眠り判定部18は、カウントアップした眠気判定後時間が居眠り判定用時間以上となった場合、乗員4の眠気有状態が居眠り判定用時間以上継続しているとし、乗員4は居眠りをしていると判定する。
なお、居眠り判定部18は、カウントアップした眠気判定後時間が居眠り判定用時間以上となり乗員4は居眠りをしていると判定した場合、眠気判定後時間のカウントアップを開始後、乗員4の眠気レベルが眠気判定用閾値以上でなくなった場合、眠気判定後時間のカウントアップを開始後、乗員4が閉眼状態でなくなった場合、または、車両30のエンジンがオフされた場合、眠気判定後時間をクリアする。
居眠り判定部18は、居眠り判定を行った結果、乗員4が居眠りをしていると判定した場合、乗員4は居眠り状態である旨の情報を、出力部19に出力する。
出力部19は、各種警報を出力する。
具体的には、出力部19は、脇見判定部17から乗員4は脇見状態である旨の情報が出力された場合、言い換えれば、脇見判定部17が、乗員4が脇見をしていると判定した場合、乗員4に対して前方不注意であることを警告するための情報(以下「第1警告情報」という。)を出力する。出力部19は、居眠り判定部18から乗員4は居眠り状態である旨の情報が出力された場合、言い換えれば、居眠り判定部18が、乗員4が居眠りをしていると判定した場合、乗員4に対して居眠りを警告するための情報(以下「第2警告情報」という。)を出力する。
出力部19は、第1警告情報、または、第2警告情報を、例えば、車両30に搭載されている出力装置(図示省略)に出力する。実施の形態1では、出力装置は乗員状態判定装置1の外部において車両30に搭載されていることを想定しているが、出力装置は乗員状態判定装置1に搭載されていてもよい。出力装置は、例えば、ディスプレイ34または音声出力装置である。例えば、出力装置がディスプレイ34である場合、ディスプレイ34は、第1警告情報または第2警告情報に応じた表示を行う。具体例を挙げると、例えば、ディスプレイ34は、出力部19から第1警告情報が出力されると、「前方注意」とのメッセージを出力する。また、例えば、ディスプレイ34は、出力部19から第2警告情報が出力されると、「居眠り注意。休憩をとってください。」とのメッセージを表示する。例えば、ディスプレイ34は、出力部19から第2警告情報が出力された場合、コーヒーカップのアイコン等、休憩を促すアイコンを表示してもよい。出力装置が音声出力装置である場合、音声出力装置は、第1警告情報または第2警告情報に応じた音声出力を行う。具体例を挙げると、例えば、音声出力装置は、出力部19から第1警告情報が出力されると、「前方注意」との音声を出力する。また、例えば、音声出力装置は、出力部19から第2警告情報が出力されると、「居眠り注意。休憩をとってください。」との音声を出力する。
出力部19は、目状態判定部16から乗員4は開眼状態である旨の目状態情報が出力された場合、何も出力しない。なお、これは一例に過ぎず、出力部19は、例えば、目状態判定部16から乗員4は開眼状態である旨の目状態情報が出力された場合、運転状態が良好である旨を知らせるための通知情報を出力装置に出力してもよい。
実施の形態1に係る乗員状態判定装置1の動作について説明する。
図5は、実施の形態1に係る乗員状態判定装置1の動作について説明するためのフローチャートである。なお、乗員状態判定装置1は、車両30が走行中、図5のフローチャートに示す動作を繰り返す。
画像取得部11は、車両30内に設けられている撮像装置2によって車両30内の乗員4の顔が撮像された撮像画像を取得する(ステップST1)。
画像取得部11は、取得した撮像画像を開眼度判定部12、視線検知部13、顔向き検知部14、および、眠気検知部15に出力する。
開眼度判定部12は、ステップST1にて画像取得部11が取得した撮像画像に基づいて、乗員4の開眼度を判定する(ステップST2)。
開眼度判定部12は、開眼度情報を、目状態判定部16に出力する。
視線検知部13は、ステップST1にて画像取得部11が取得した撮像画像に基づいて、乗員4の視線を検知する(ステップST3)。
視線検知部13は、視線情報を、目状態判定部16に出力する。
顔向き検知部14は、ステップST1にて画像取得部11が取得した撮像画像に基づいて、乗員4の顔向きを検知する(ステップST4)。
顔向き検知部14は、顔向き情報を、目状態判定部16に出力する。
眠気検知部15は、ステップST1にて画像取得部11が取得した撮像画像に基づいて、乗員4の眠気レベルを検知する(ステップST5)。
眠気検知部15は、眠気レベル情報を、居眠り判定部18に出力する。
目状態判定部16は、開眼度判定部12が判定した乗員4の開眼度が第1閾値未満となった場合(ステップST6の“YES”の場合)、伏し目判定を行う(ステップST7)。
一方、目状態判定部16は、開眼度判定部12が判定した乗員4の開眼度が第1閾値以上である場合(ステップST6の“NO”の場合)は、乗員4は開眼状態であると判定する。そして、目状態判定部16は、乗員4は開眼状態である旨を示す目状態情報を出力部19に出力し、乗員状態判定装置1の動作は、処理を終了する。
伏し目判定を行った結果、目状態判定部16が乗員4は伏し目状態であると判定した場合(ステップST8の“YES”の場合)、脇見判定部17は、脇見判定用条件を満たすか否かによって乗員4が脇見をしているか否かを判定する脇見判定を行う(ステップST9)。
一方、伏し目判定を行った結果、目状態判定部16が乗員4は伏し目状態ではないと判定した場合、言い換えれば、乗員4は閉眼状態であると判定した場合(ステップST8の“NO”の場合)、居眠り判定部18は、ステップST5にて眠気検知部15が検知した乗員4の眠気レベルに基づいて乗員4が居眠りをしているか否かを判定する居眠り判定を行う(ステップST10)。
出力部19は、ステップST9にて脇見判定部17から乗員4は脇見状態である旨の情報が出力された場合、言い換えれば、脇見判定部17が、乗員4が脇見をしていると判定した場合、第1警告情報を出力する。また、出力部19は、ステップST10にて居眠り判定部18から乗員4は居眠り状態である旨の情報が出力された場合、言い換えれば、居眠り判定部18が、乗員4が居眠りをしていると判定した場合、第2警告情報を出力する(ステップST11)。
なお、図5のフローチャートで示す乗員状態判定装置1の動作について、ステップST1~ステップST5は、この順番で処理が行われることを必須としない。例えば、ステップST1~ステップST5の処理が並行して行われてもよい。
図6は、図5のステップST7における目状態判定部16による伏し目判定処理の詳細を説明するフローチャートである。
目状態判定部16は、開眼度が第1閾値未満と判定される前に視線検知部13が検知していた乗員4の視線方向は下方に向かっていたか否かを判定する(ステップST71)。具体的には、目状態判定部16は、まず、目関連情報を参照して、乗員4の開眼度が第1閾値未満となる前の乗員4の視線情報を取得する。次に、目状態判定部16は、取得した乗員4の視線情報に基づき、開眼度が第1閾値未満と判定される前に視線検知部13が検知していた乗員4の視線方向から乗員4の視線方向の軌跡を算出する。そして、目状態判定部16は、算出した乗員4の視線方向の軌跡が下方に向かっているか否かを判定する。より詳細には、目状態判定部16は、算出した乗員4の視線方向の軌跡が下方視領域の方向へ向かっているか否かを判定する。
ステップST71にて乗員4の視線方向が下方に向かっていた場合(ステップST71の“YES”の場合)、目状態判定部16は、開眼度が第1閾値未満と判定される前に顔向き検知部14が検知していた乗員4の顔向きは下方に向かっていたか否かを判定する(ステップST72)。具体的には、目状態判定部16は、目関連情報を参照して、乗員4の開眼度が第1閾値未満となる前の乗員4の顔向き情報を取得する。次に、目状態判定部16は、取得した乗員4の顔向き情報に基づき、開眼度が第1閾値未満と判定される前に顔向き検知部14が検知していた乗員4の顔向きから乗員4の顔向きの軌跡を算出する。そして、目状態判定部16は、算出した乗員4の顔向きの軌跡が下方に向かっているか否かを判定する。より詳細には、目状態判定部16は、算出した乗員4の顔向きの軌跡が下方視領域の方向へ向かっているか否かを判定する。
ステップST72にて、開眼度が第1閾値未満と判定される前に顔向き検知部14が検知していた乗員4の顔向きは下方に向かっていたと判定した場合(ステップST72の“YES”の場合)、目状態判定部16は、乗員4は伏し目状態であると判定する(ステップST73)。言い換えれば、目状態判定部16は、乗員4の視線方向および乗員4の顔向きが下方に向かう傾向にある中で乗員4の開眼度が第1閾値未満となった場合、乗員4は伏し目状態であると判定する。そして、目状態判定部16は、乗員4は伏し目状態である旨の目状態情報を、脇見判定部17に出力する。
ステップST71にて、乗員4の視線方向が下方に向かっていなかった場合(ステップST71の“NO”の場合)、または、乗員4の顔向きが下方に向かっていなかった場合(ステップST72の“NO”の場合)、すなわち、乗員4の視線方向および乗員4の顔向きが下方に向かった後に乗員4の開眼度が第1閾値未満となった場合でなければ、目状態判定部16は、乗員4は閉眼状態であると判定する(ステップST74)。言い換えれば、目状態判定部16は、乗員4の視線方向および乗員4の顔向きが下方に向かう傾向にある中で乗員4の開眼度が第1閾値未満となったのでなければ、乗員4は閉眼状態であると判定する。そして、目状態判定部16は、乗員4は閉眼状態である旨の目状態情報を、居眠り判定部18に出力する。
図7は、図5のステップST9における脇見判定部17による脇見判定処理の詳細を説明するフローチャートである。なお、ここでは、一例として、脇見判定用条件には、上述の条件(1)が設定されているとする。
脇見判定部17は、図5のステップST8にて目状態判定部16から乗員4は伏し目状態である旨の目状態情報が出力されると、伏し目判定後時間をカウントアップする(ステップST91)。なお、脇見判定部17は、カウントアップした伏し目判定後時間を記憶しておく。
脇見判定部17は、乗員4の伏し目状態が脇見判定用時間以上継続しているか否かを判定する(ステップST92)。具体的には、脇見判定部17は、カウントアップした伏し目判定後時間が脇見判定用時間以上となったか否かを判定する。
ステップST92にて乗員4の伏し目状態が脇見判定用時間以上継続していると判定した場合(ステップST92の“YES”の場合)、脇見判定部17は、脇見判定用条件を満たすとし、乗員4は脇見状態であると判定する(ステップST93)。そして、脇見判定部17は、乗員4は脇見状態である旨の情報を、出力部19に出力する。
ステップST92にて乗員4の伏し目状態が脇見判定用時間以上継続していないと判定した場合(ステップST92の“NO”の場合)、脇見判定部17は、脇見判定用条件を満たさないとし、言い換えれば、乗員4は脇見状態ではないと判定し、脇見判定処理を終了する。
図8は、図5のステップST10における居眠り判定部18による居眠り判定処理の詳細を説明するフローチャートである。
居眠り判定部18は、図5のステップST5にて眠気検知部15が検知した乗員4の眠気レベルを特定する。そして、居眠り判定部18は、乗員4は、眠気レベルが眠気判定用閾値以上である眠気有状態か否かを判定する(ステップST101)。
ステップST101にて、乗員4は、眠気レベルが眠気判定用閾値以上である眠気有状態であると判定した場合(ステップST101の“YES”の場合)、居眠り判定部18は、眠気判定後時間をカウントアップする(ステップST102)。
居眠り判定部18は、乗員4の眠気有状態が居眠り判定用時間以上継続したか否かを判定する(ステップST103)。具体的には、居眠り判定部18は、カウントアップした眠気判定後時間が居眠り判定用時間以上となったか否かを判定する。
ステップST103にて、乗員4の眠気有状態が居眠り判定用時間以上継続したと判定した場合(ステップST103の“YES”の場合)、居眠り判定部18は、乗員4は居眠りをしていると判定する(ステップST104)。そして、居眠り判定部18は、乗員4は居眠り状態である旨の情報を、出力部19に出力する。
ステップST101にて、乗員4は、乗員4の眠気レベルが眠気判定用閾値以上である眠気有状態ではないと判定した場合(ステップST101の“NO”の場合)、および、ステップST103にて、乗員4の眠気有状態が居眠り判定用時間以上継続していないと判定した場合(ステップST103の“NO”の場合)、居眠り判定部18は、乗員4は居眠り状態ではないと判定し、居眠り判定処理を終了する。
上述したように、従来技術では、乗員4が撮像装置2から見て伏し目状態となる可能性があることが考慮されておらず、実際の閉眼状態と伏し目状態とが区別できていないという問題があった。
これに対し、実施の形態1に係る乗員状態判定装置1は、車両30内の乗員4の開眼度が第1閾値未満となった場合、乗員4の視線方向および乗員4の顔向きが下方に向かった後に開眼度が第1閾値未満となったのであれば、乗員4は伏し目状態であると判定し、乗員4の視線方向および乗員4の顔向きが下方に向かった後に開眼度が第1閾値未満となったのでなければ、乗員4は閉眼状態であると判定する。
そのため、乗員状態判定装置1は、乗員4が通常の乗車状態における視線よりも下方に視線を向けた場合を考慮して、乗員4が閉眼状態であるか伏し目状態であるかを判定することができる。
また、実施の形態1に係る乗員状態判定装置1は、乗員4は伏し目状態であると判定した場合、乗員4が脇見をしているか否かを判定し、乗員4が脇見状態と判定すると第1警告情報を出力する。また、乗員状態判定装置1は、乗員4は閉眼状態であると判定した場合、乗員4が居眠りをしているか否かを判定し、乗員4が居眠り状態と判定すると第2警告情報を出力する。乗員状態判定装置1は、撮像画像から乗員4が閉眼状態であるか伏し目状態であるかを判定可能としたので、例えば、乗員4が実際には目を閉じていないにもかかわらず閉眼状態と判定してしまい、その結果、居眠りをしていると判定し、第2警告情報を出力することを防ぐ。すなわち、乗員状態判定装置1は、例えば、乗員4が実際には目を閉じていないにもかかわらず乗員4に対して、実際の乗員4の状態にそぐわない居眠りを警告してしまうことを防ぐことができる。
また、上述のとおり、乗員状態判定装置1は、乗員4が脇見状態と判定すると、「前方不注意」であることを警告するための第1警告情報を出力する。乗員4が下方視をした場合、撮像画像からは、直接的に、伏し目状態と閉眼状態とを厳密に区別することができないことがある。そこで、実施の形態1において、乗員状態判定装置1は、撮像画像に基づいて、乗員4が開眼状態でない場合、言い換えれば、乗員4の開眼度が第1閾値未満となった場合、乗員4の視線方向および乗員4の顔向きが下方に向かった後に開眼度が第1閾値未満となったのであれば、乗員4は伏し目状態とすべきと判定するようにした。そして、乗員状態判定装置1は、当該伏し目状態が脇見判定用時間以上継続していれば、乗員4が脇見状態と判定するようにした。ここで、上述のとおり、撮像画像からは直接的に伏し目状態と閉眼状態とを厳密に区別することができないため、乗員状態判定装置1が乗員4は伏し目状態と判定した場合に、実際には乗員4は閉眼している可能性もないとは言い切れない。乗員状態判定装置1は、乗員4が脇見状態と判定した場合に「前方不注意」との警告を出力させることで、例えば「脇見注意」との警告よりも意味の範囲が広い警告を出力させるようにし、乗員4に対して誤った警告をすることを防ぐことができる。
以上の実施の形態1では、乗員状態判定装置1において、目状態判定部16は、開眼度判定部12が判定した開眼度が第1閾値未満となった場合、視線検知部13が検知した乗員4の視線方向が下方に向かい、かつ、顔向き検知部14が検知した乗員4の顔向きが下方に向かった後に開眼度判定部12が判定した開眼度が第1閾値未満となったのであれば、乗員4は伏し目状態であると判定し、視線検知部13が検知した乗員4の視線方向が下方に向かい、かつ、顔向き検知部14が検知した乗員4の顔向きが下方に向かった後に開眼度判定部12が判定した開眼度が第1閾値未満となったのでなければ、乗員4は閉眼状態であると判定していた。これは一例に過ぎず、目状態判定部16は、乗員4の顔向きは考慮せず、開眼度判定部12が判定した開眼度が第1閾値未満となった場合、視線検知部13が検知していた乗員4の視線方向が下方に向かった後に開眼度が第1閾値未満となったのであれば、乗員4は伏し目状態であると判定し、視線検知部13が検知していた乗員4の視線方向が下方に向かった後に開眼度が第1閾値未満となったのでなければ、乗員4は閉眼状態であると判定してもよい。
この場合、例えば、図1にて示した乗員状態判定装置1の構成例について、乗員状態判定装置1は、顔向き検知部14を備えない構成とできる。また、図6のフローチャートを用いて説明した乗員状態判定装置1における目状態判定部16の動作について、ステップST72の処理を省略できる。
ただし、乗員状態判定装置1は、乗員4の顔向きを考慮して、乗員4の開眼度が第1閾値未満となった場合、乗員4の視線方向が下方に向かい、かつ、乗員4の顔向きが下方に向かった後に開眼度が第1閾値未満となったのであれば乗員4は伏し目状態であると判定することで、乗員4の視線方向が下方に向かっているか否かの下方視判定の確度を上げることができる。
また、例えば、目状態判定部16は、乗員4の開眼度が第1閾値未満と判定された場合、乗員4の開眼度が第1閾値未満と判定される前に視線検知部13が検知していた乗員4の視線方向から算出した乗員4の視線方向の軌跡と、乗員4の開眼度が第1閾値未満と判定される前に顔向き検知部14が検知していた乗員4の顔向きから算出した乗員4の顔向きの軌跡とが、下方視領域内に存在する対象物(以下「下方視対象物」という。)に向かっていた場合に、乗員4の視線方向が下方に向かっていたとしてもよい。
なお、下方視対象物は、例えば、ナビゲーション装置、エアコン操作部35、または、ディスプレイ34等の車載装置を想定している。例えば、インナーミラー36を下方視対象物としてもよい。
下方視対象物の設置位置は予めわかっているので、目状態判定部16は、乗員4の視線方向の軌跡がわかれば、当該視線方向が下方視対象物の方向に向かっていたか否かを判定できる。この場合、図6のフローチャートを用いて説明した乗員状態判定装置1における目状態判定部16の動作について、目状態判定部16は、ステップST71において、乗員4の視線方向の軌跡が下方視対象物に向かっていたか否かを判定する。また、目状態判定部16は、ステップST72において、乗員4の顔向きの軌跡が下方視対象物に向かっていたか否かを判定する。
また、目状態判定部16は、乗員4の顔向きは考慮せず、乗員4の開眼度が第1閾値未満と判定された場合、乗員4の開眼度が第1閾値未満と判定される前に視線検知部13が検知していた乗員4の視線方向から算出した乗員4の視線方向の軌跡が、下方視領域内に存在する下方視対象物に向かっていた場合に、乗員4の視線方向が下方に向かっていたとしてもよい。この場合、例えば、図1にて示した乗員状態判定装置1の構成例について、乗員状態判定装置1は、顔向き検知部14を備えない構成とできる。また、図6のフローチャートを用いて説明した乗員状態判定装置1における目状態判定部16の動作について、目状態判定部16は、ステップST71において、乗員4の視線方向の軌跡が下方視領域内に存在する下方視対象物に向かっていたか否かを判定する。目状態判定部16は、ステップST72の処理は省略できる。
また、以上の実施の形態1では、乗員状態判定装置1は、乗員4が脇見をしているか否かの脇見判定を行うものとした。しかし、これは一例に過ぎず、乗員状態判定装置1は、脇見判定を行う機能を有することを必須としない。
乗員状態判定装置1が脇見判定を行う機能を有しない場合、例えば、図1にて示した乗員状態判定装置1の構成例について、乗員状態判定装置1は、脇見判定部17を備えない構成とできる。また、図5のフローチャートを用いて説明した乗員状態判定装置1の動作について、ステップST9の処理を省略できる。
この場合、目状態判定部16は、乗員4が伏し目状態と判定すると、乗員4は伏し目状態である旨の目状態情報を、出力部19に出力する。出力部19は、目状態判定部16から乗員4は伏し目状態である旨の目状態情報が出力されると、例えば、脇見を警告するための第1警告情報を出力してもよい。その際、出力部19は、例えば、乗員4の伏し目状態が脇見判定用時間以上継続した場合に、第1警告情報を出力するようにしてもよい。
例えば、乗員状態判定装置1が、目状態情報に基づいて乗員4の脇見判定を行う脇見判定装置(図示省略)と接続されている場合、出力部19は、目状態判定部16から出力された、乗員4が伏し目状態である旨の目状態情報を、脇見判定装置に出力してもよい。
また、以上の実施の形態1では、乗員状態判定装置1は、乗員4が居眠りをしているか否かの居眠り判定を行うものとした。しかし、これは一例に過ぎず、乗員状態判定装置1は、居眠り判定を行う機能を有することを必須としない。
乗員状態判定装置1が居眠り判定を行う機能を有しない場合、例えば、図1にて示した乗員状態判定装置1の構成例について、乗員状態判定装置1は、眠気検知部15および居眠り判定部18を備えない構成とできる。また、図5のフローチャートを用いて説明した乗員状態判定装置1の動作について、ステップST10の動作を省略できる。
この場合、目状態判定部16は、乗員4が閉眼状態と判定すると、乗員4は閉眼状態である旨の目状態情報を、出力部19に出力する。出力部19は、目状態判定部16から乗員4は閉眼状態である旨の目状態情報が出力されると、例えば、居眠りを警告するための第2警告情報を出力してもよい。その際、出力部19は、例えば、乗員4の閉眼状態が居眠り判定用時間以上継続した場合に、第2警告情報を出力するようにしてもよい。
例えば、乗員状態判定装置1が、目状態情報に基づいて乗員4の居眠り判定を行う居眠り判定装置(図示省略)と接続されている場合、出力部19は、目状態判定部16から出力された、乗員4が閉眼状態である旨の目状態情報を、居眠り判定装置に出力してもよい。
乗員状態判定装置1は、脇見判定部17、眠気検知部15、および、居眠り判定部18を備えず、脇見判定を行う機能と居眠り判定を行う機能の両方を有していないものとしてもよい。
また、以上の実施の形態1に係る乗員状態判定装置1において、脇見判定部17は、目状態判定部16によって乗員4は伏し目状態であると判定されて脇見判定処理を行い、伏し目判定後時間をカウントアップしている過程で、開眼度判定部12が判定した開眼度が第1閾値よりも小さい閾値(以下「第2閾値」という。)未満となった場合は、伏し目判定後時間のカウントアップを一時停止してもよい。なお、このとき、脇見判定部17は、伏し目判定後時間のクリアは行わない。第2閾値は適宜設定可能であり、第2閾値には第1閾値よりも小さい値が設定されていればよい。
例えば、乗員4が、その視線方向または顔向きから下方視をしているかのように見える動きをしても、実際には目を閉じて閉眼状態になったということも想定される。このような場合を想定し、脇見判定部17は、脇見判定処理において、乗員4の開眼度が第2閾値未満であれば、伏し目判定後時間のカウントアップを一時停止する。これにより、乗員状態判定装置1は、乗員4が伏し目と同じような動きで閉眼した場合に、乗員4は脇見していると誤判定してしまうことを防ぐことができる。なお、例えば、脇見判定部17は、伏し目判定後時間のカウントアップを一時停止するとともに、居眠り判定部18にその旨を通知し、居眠り判定部18は眠気判定後時間をカウントアップするようにしてもよい。
また、以上の実施の形態1では、乗員状態判定装置1が状態を判定する対象となる乗員4は、車両30の運転者を想定していた。しかし、これは一例に過ぎない。
乗員状態判定装置1は、運転者以外の車両30の乗員4の状態を判定することもできる。
図9A,図9Bは、実施の形態1に係る乗員状態判定装置1のハードウェア構成の一例を示す図である。
実施の形態1において、画像取得部11と、開眼度判定部12と、視線検知部13と、顔向き検知部14と、眠気検知部15と、目状態判定部16と、脇見判定部17と、居眠り判定部18と、出力部19の機能は、処理回路1001により実現される。すなわち、乗員状態判定装置1は、乗員4の開眼度が第1閾値未満となった場合に、乗員4が伏し目状態であるか閉眼状態であるかの判定を含む乗員4の状態の判定を制御するための処理回路1001を備える。
処理回路1001は、図9Aに示すように専用のハードウェアであっても、図9Bに示すようにメモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサ1004であってもよい。
処理回路1001が専用のハードウェアである場合、処理回路1001は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。
処理回路がプロセッサ1004の場合、画像取得部11と、開眼度判定部12と、視線検知部13と、顔向き検知部14と、眠気検知部15と、目状態判定部16と、脇見判定部17と、居眠り判定部18と、出力部19の機能は、ソフトウェア、ファームウェア、または、ソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアまたはファームウェアは、プログラムとして記述され、メモリ1005に記憶される。プロセッサ1004は、メモリ1005に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、画像取得部11と、開眼度判定部12と、視線検知部13と、顔向き検知部14と、眠気検知部15と、目状態判定部16と、脇見判定部17と、居眠り判定部18と、出力部19の機能を実行する。すなわち、乗員状態判定装置1は、プロセッサ1004により実行されるときに、上述の図5のステップST1~ステップST11が結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ1005を備える。また、メモリ1005に記憶されたプログラムは、画像取得部11と、開眼度判定部12と、視線検知部13と、顔向き検知部14と、眠気検知部15と、目状態判定部16と、脇見判定部17と、居眠り判定部18と、出力部19の処理の手順または方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。ここで、メモリ1005とは、例えば、RAM、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の、不揮発性もしくは揮発性の半導体メモリ、または、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD(Digital Versatile Disc)等が該当する。
なお、画像取得部11と、開眼度判定部12と、視線検知部13と、顔向き検知部14と、眠気検知部15と、目状態判定部16と、脇見判定部17と、居眠り判定部18と、出力部19の機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。例えば、画像取得部11については専用のハードウェアとしての処理回路1001でその機能を実現し、開眼度判定部12と、視線検知部13と、顔向き検知部14と、眠気検知部15と、目状態判定部16と、脇見判定部17と、居眠り判定部18と、出力部19についてはプロセッサ1004がメモリ1005に格納されたプログラムを読み出して実行することによってその機能を実現することが可能である。
また、乗員状態判定装置1は、撮像装置2または出力装置等の装置と、有線通信または無線通信を行う入力インタフェース装置1002および出力インタフェース装置1003を備える。
以上の実施の形態1では、乗員状態判定装置1は、車両30に搭載される車載装置とし、画像取得部11と、開眼度判定部12と、視線検知部13と、顔向き検知部14と、眠気検知部15と、目状態判定部16と、脇見判定部17と、居眠り判定部18と、出力部19は、乗員状態判定装置1に備えられていた。
これに限らず、画像取得部11と、開眼度判定部12と、視線検知部13と、顔向き検知部14と、眠気検知部15と、目状態判定部16と、脇見判定部17と、居眠り判定部18と、出力部19のうち、一部が車両30の車載装置に搭載され、その他が当該車載装置とネットワークを介して接続されるサーバに備えられて、車載装置とサーバとで乗員状態判定システム100を構成してもよい。
また、画像取得部11と、開眼度判定部12と、視線検知部13と、顔向き検知部14と、眠気検知部15と、目状態判定部16と、脇見判定部17と、居眠り判定部18と、出力部19が全部サーバに備えられてもよい。
以上のように、実施の形態1に係る乗員状態判定装置1は、車両30内に設けられている撮像装置2によって車両30内の乗員4の顔が撮像された撮像画像を取得する画像取得部11と、画像取得部11が取得した撮像画像に基づいて、乗員4の開眼度を判定する開眼度判定部12と、画像取得部11が取得した撮像画像に基づいて、乗員4の視線を検知する視線検知部13と、開眼度判定部12が判定した開眼度が第1閾値未満となった場合、視線検知部13が検知していた乗員4の視線方向が下方に向かった後に開眼度が第1閾値未満となったのであれば、乗員4は伏し目状態であると判定し、視線検知部13が検知していた乗員4の視線方向が下方に向かった後に開眼度が第1閾値未満となったのでなければ、乗員4は閉眼状態であると判定する目状態判定部16とを備えるように構成した。そのため、乗員状態判定装置1は、乗員4が通常の乗車状態における視線よりも下方に視線を向けた場合を考慮して、乗員4が閉眼状態であるか伏し目状態であるかを判定することができる。
なお、実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
本開示に係る乗員状態判定装置は、乗員が通常の乗車状態における視線よりも下方に視線を向けた場合を考慮して、乗員が閉眼状態であるか伏し目状態であるかを判定することができる。
1 乗員状態判定装置、11 画像取得部、12 開眼度判定部、13 視線検知部、14 顔向き検知部、15 眠気検知部、16 目状態判定部、17 脇見判定部、18 居眠り判定部、19 出力部、2 撮像装置、100 乗員状態判定システム、1001 処理回路、1002 入力インタフェース装置、1003 出力インタフェース装置、1004 プロセッサ、1005 メモリ。

Claims (14)

  1. 車両内に設けられている撮像装置によって前記車両内の乗員の顔が撮像された撮像画像を取得する画像取得部と、
    前記画像取得部が取得した前記撮像画像に基づいて、前記乗員の開眼度を判定する開眼度判定部と、
    前記画像取得部が取得した前記撮像画像に基づいて、前記乗員の視線を検知する視線検知部と、
    前記開眼度判定部が判定した前記開眼度が第1閾値未満となった場合、前記視線検知部が検知していた前記乗員の視線方向が下方に向かった後に前記開眼度が前記第1閾値未満となったのであれば、前記乗員は伏し目状態であると判定し、前記視線検知部が検知していた前記乗員の前記視線方向が下方に向かった後に前記開眼度が前記第1閾値未満となったのでなければ、前記乗員は閉眼状態であると判定する目状態判定部と、
    前記目状態判定部が前記乗員は前記伏し目状態であると判定した場合、脇見判定用条件を満たすか否かによって前記乗員が脇見をしているか否かを判定する脇見判定部とを備え、
    前記脇見判定部は、前記目状態判定部が前記乗員は前記伏し目状態であると判定すると伏し目判定後時間のカウントアップを開始して、カウントアップした前記伏し目判定後時間が脇見判定用時間以上継続した場合に前記脇見判定用条件を満たし前記乗員は脇見をしていると判定し、前記伏し目判定後時間のカウントアップを開始後、前記目状態判定部が前記乗員は前記伏し目状態であると判定しても、前記開眼度判定部が判定した前記乗員の前記開眼度が前記第1閾値よりも小さい第2閾値未満である場合は、前記伏し目判定後時間のカウントアップを一時停止する
    ことを特徴とする乗員状態判定装置。
  2. 前記目状態判定部は、前記乗員の前記視線方向が前記車両内において前記撮像装置よりも下方に設定された下方視領域の方向へ向かっていた場合、前記乗員の前記視線方向が下方に向かっていたとする
    ことを特徴とする請求項1記載の乗員状態判定装置。
  3. 前記目状態判定部は、前記開眼度が前記第1閾値未満と判定される前に前記視線検知部が検知していた前記乗員の前記視線方向から算出した前記乗員の前記視線方向の軌跡が、前記下方視領域内に存在する下方視対象物に向かっていた場合、前記乗員の前記視線方向が下方に向かっていたとする
    ことを特徴とする請求項2記載の乗員状態判定装置。
  4. 前記画像取得部が取得した前記撮像画像に基づいて、前記乗員の顔向きを検知する顔向き検知部を備え、
    前記目状態判定部は、前記開眼度判定部が判定した前記開眼度が前記第1閾値未満となった場合、前記視線検知部が検知した前記乗員の前記視線方向が下方に向かい、かつ、前記顔向き検知部が検知した前記乗員の前記顔向きが下方に向かった後に前記開眼度判定部が判定した前記開眼度が前記第1閾値未満となったのであれば、前記乗員は前記伏し目状態であると判定し、前記視線検知部が検知した前記乗員の前記視線方向が下方に向かい、かつ、前記顔向き検知部が検知した前記乗員の前記顔向きが下方に向かった後に前記開眼度判定部が判定した前記開眼度が前記第1閾値未満となったのでなければ、前記乗員は前記閉眼状態であると判定する
    ことを特徴とする請求項1記載の乗員状態判定装置。
  5. 前記目状態判定部は、前記乗員の前記視線方向および前記乗員の前記顔向きが、前記車両内において前記撮像装置よりも下方に設定された下方視領域の方向へ向かっていた場合、前記乗員の前記視線方向および前記乗員の前記顔向きが下方に向かっていたとする
    ことを特徴とする請求項4記載の乗員状態判定装置。
  6. 前記目状態判定部は、前記開眼度が前記第1閾値未満と判定される前に前記視線検知部が検知していた前記乗員の前記視線方向から算出した前記乗員の前記視線方向の軌跡と、前記開眼度が前記第1閾値未満と判定される前に前記顔向き検知部が検知していた前記乗員の前記顔向きから算出した前記乗員の前記顔向きの軌跡とが、前記下方視領域内に存在する下方視対象物に向かっていた場合、前記乗員の前記視線方向および前記乗員の前記顔向きが下方に向かっていたとする
    ことを特徴とする請求項5記載の乗員状態判定装置。
  7. 前記乗員の眠気レベルを検知する眠気検知部と、
    前記目状態判定部が前記乗員は前記閉眼状態であると判定した場合、前記眠気検知部が検知した前記乗員の前記眠気レベルに基づいて前記乗員が居眠りをしているか否かを判定する居眠り判定部を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の乗員状態判定装置。
  8. 前記居眠り判定部は、前記乗員の前記眠気レベルが眠気判定用閾値以上である眠気有状態が居眠り判定用時間以上継続した場合、前記乗員は居眠りをしていると判定する
    ことを特徴とする請求項7記載の乗員状態判定装置。
  9. 前記目状態判定部が前記乗員は前記伏し目状態であると判定した場合、前方不注意であることを警告するための第1警告情報を出力し、前記目状態判定部が前記乗員は前記閉眼状態であると判定した場合、居眠りを警告するための第2警告情報を出力する出力部を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の乗員状態判定装置。
  10. 画像取得部が、車両内に設けられている撮像装置によって前記車両内の乗員の顔が撮像された撮像画像を取得するステップと、
    開眼度判定部が、前記画像取得部が取得した前記撮像画像に基づいて、前記乗員の開眼度を判定するステップと、
    視線検知部が、前記画像取得部が取得した前記撮像画像に基づいて、前記乗員の視線を検知するステップと、
    目状態判定部が、前記開眼度判定部が判定した前記開眼度が第1閾値未満となった場合、前記視線検知部が検知していた前記乗員の視線方向が下方に向かった後に前記開眼度が前記第1閾値未満となったのであれば、前記乗員は伏し目状態であると判定し、前記視線検知部が検知していた前記乗員の前記視線方向が下方に向かった後に前記開眼度が前記第1閾値未満となったのでなければ、前記乗員は閉眼状態であると判定するステップと、
    脇見判定部が、前記目状態判定部が前記乗員は前記伏し目状態であると判定した場合、脇見判定用条件を満たすか否かによって前記乗員が脇見をしているか否かを判定するステップとを備え、
    前記脇見判定部は、前記目状態判定部が前記乗員は前記伏し目状態であると判定すると伏し目判定後時間のカウントアップを開始して、カウントアップした前記伏し目判定後時間が脇見判定用時間以上継続した場合に前記脇見判定用条件を満たし前記乗員は脇見をしていると判定し、前記伏し目判定後時間のカウントアップを開始後、前記目状態判定部が前記乗員は前記伏し目状態であると判定しても、前記開眼度判定部が判定した前記乗員の前記開眼度が前記第1閾値よりも小さい第2閾値未満である場合は、前記伏し目判定後時間のカウントアップを一時停止する
    ことを特徴とする乗員状態判定方法。
  11. 請求項1から請求項9のうちのいずれか1項記載の乗員状態判定装置と、
    前記車両内に設けられた前記撮像装置
    とを備えた乗員状態判定システム。
  12. 前記撮像装置は、前記車両内においてインストルメントパネルに設けられている
    ことを特徴とする請求項11記載の乗員状態判定システム。
  13. 前記撮像装置は、前記車両内においてヘッドレストよりも上方に設けられている
    ことを特徴とする請求項11記載の乗員状態判定システム。
  14. 前記撮像装置は、前記車両内においてハンドルよりも上方に設けられている
    ことを特徴とする請求項11記載の乗員状態判定システム。
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