JP7378681B2 - 乗員状態判定装置、乗員状態判定方法、および、乗員状態判定システム - Google Patents
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Description
ところで、運転手の視線が特定の車載部品の方向を向いていることを、当該車載部品に付設した補助カメラの撮像画像から得られる視線に基づいて検出することで、主カメラの撮像画像から得られる視線に基づいて検出する方法と比べて、脇見運転とそうでない行為とを明確に区別して判定する脇見運転検出装置が知られている(例えば、特許文献1)。
一方、車両において、乗員を撮像する撮像装置は、乗員の正面付近、または、それより上方に設置されている場合が多い。そのため、乗員が通常の乗車状態における視線よりも下方に視線を向けると、乗員は、撮像装置から見て、伏し目状態になる。つまり、撮像画像上では、乗員の目の上瞼と下瞼が近づいてうつる。そうすると、実際には乗員の目が開いているにもかかわらず、撮像画像に基づく開眼度が小さく判定されてしまう。すなわち、撮像画像に基づくと、乗員の伏し目状態は閉眼状態と判定されてしまう可能性がある。
従来技術では、このように、乗員が撮像装置から見て伏し目状態となる可能性があることが考慮されておらず、実際の閉眼状態と伏し目状態とが区別できていないという課題があった。
なお、仮に、従来技術において、特許文献1に開示されている脇見運転検出装置における脇見運転とそうでない行為とを区別するために車載部品に付設した補助カメラを設ける考え方を採用し、撮像装置から見て伏し目状態となる場合の乗員の視線の先となり得る場所に補助的な撮像装置を設置しようとしても、当該撮像装置から見て伏し目状態となる場所に当該撮像装置が設置されるとは限らず、撮像画像から閉眼状態と伏し目状態とを区別するのは困難である。
実施の形態1.
実施の形態1に係る乗員状態判定装置は、車両内に存在する乗員の顔が撮像された画像(以下「撮像画像」という。)に基づいて当該乗員の状態を判定する。
具体的には、実施の形態1に係る乗員状態判定装置は、撮像画像に基づいて、乗員が開眼している開眼状態であるか、乗員が開眼状態でない場合には、乗員は閉眼している閉眼状態であるとすべきか、視線を下方に向けた伏し目状態であるとすべきかを判定する。実施の形態1において、「伏し目状態」とは、乗員が、通常の乗車状態における視線よりも下方に視線を向けた状態を想定している。実際に乗員が伏し目状態であるとき、乗員の目は閉じてはいない。しかし、乗員が伏し目状態であるとき、撮像画像上は、乗員の上瞼と下瞼が近づいて撮像され、撮像画像から乗員の開眼度の判定が行われると、当該開眼度が小さく判定される場合がある。この場合、撮像画像から判定された開眼度だけでは、閉眼状態と伏し目状態との判別は困難である。実施の形態1に係る乗員状態判定装置は、特に、このような場合に、乗員は閉眼状態であるか伏し目状態であるかを判定することを特徴とする。
さらに、実施の形態1に係る乗員状態判定装置は、乗員が脇見をしている脇見状態であるか、および、乗員が居眠りをしている居眠り状態であるかを判定できる。なお、実施の形態1において乗員状態判定装置が判定する脇見は、視線が下方に向けられたことによる下側の脇見を想定している。
以下の実施の形態1において、車両内に存在する乗員を、車両内の乗員、あるいは、単に「乗員」という。実施の形態1では、乗員状態判定装置が状態を判定する対象となる乗員は、車両の運転者を想定している。
乗員状態判定装置1は、車両30(後述の図2参照)に搭載され、撮像装置2と接続される。乗員状態判定装置1と撮像装置2とで乗員状態判定システム100を構成する。
撮像装置2は、車両30に搭載され、少なくとも乗員4(後述の図2参照)の顔が存在すべき範囲を撮像可能に設置されている。
実施の形態1において、撮像装置2は、車両30において、乗員4の頭部の正面付近、または、乗員4の頭部の正面よりも上方に設けられていることを前提とする。より詳細には、実施の形態1において、撮像装置2は、車両30内においてインストルメントパネル(以下「インパネ」という。)32(後述の図2参照)のセンターバイザー31(後述の図2参照)上部に設けられていることを前提とする。なお、これは一例に過ぎず、撮像装置2は、例えば、車両30においてヘッドレスト33a(後述の図2参照)よりも上方、または、ハンドルよりも上方に設けられることもある。車両30内においてヘッドレスト33aよりも上方、または、ハンドルよりも上方とは、例えば、オーバーヘッドコンソール、インナーミラー36(後述の図3参照)、フロントガラスW(後述の図3参照)上部、または、天井である。ハンドルよりも上方は、例えば、ピラーも含む。なお、後述の図2において、ハンドル、オーバーヘッドコンソール、および、ピラーへの符号の付与は省略している。撮像装置2は、例えば、車室内をモニタリングすることを目的に設置される、いわゆるDMS(Driver Monitoring System)と共用のものを想定している。撮像装置2は、可視光カメラ、または、赤外線カメラである。
撮像装置2は、撮像した撮像画像を、乗員状態判定装置1に出力する。実施の形態1において、画像は、静止画像でもよいし、動画像でもよい。
また、乗員状態判定装置1は、乗員4が伏し目状態であると判定したか、閉眼状態であると判定したかに基づいて、乗員4が脇見状態であるかの判定、または、乗員4が居眠り状態であるかの判定を行う。乗員状態判定装置1の詳細については、後述する。
図2は、車両30の運転席33を車両30の側面から見た場合の車室内の様子を示している。図3は、車室内から車両30の進行方向に向かってフロントガラスWおよびインパネ32を見た場合の車室内の様子を示している。
図3に示すように、インパネ32には、ディスプレイ34およびエアコン操作部35が設けられている。ディスプレイ34は、例えば、カーナビゲーション装置(図示省略)が備える表示装置であり、経路情報またはテレビの映像等を表示する。エアコン操作部35は、例えば、エアコンの風量または温度を調整するための操作パネルである。
しかし、例えば、乗員4は、カーナビゲーション装置を操作するためディスプレイ34の方向を見ることがある。例えば、乗員4は、エアコンの温度を調整するためエアコン操作部35の方向を見ることもある。この場合、乗員4の視線方向は、車両30の進行方向から、ディスプレイ34またはエアコン操作部35が設けられている方向へと移動する(図2のD2参照)。
図3において500で示す領域(以下「下方視領域」という。)については、後述する。
一方、乗員4が下方視をした場合、実際には乗員4は目を閉じていないにもかかわらず、図4Bに示す撮像画像のように、撮像画像において、乗員4の目はじゅうぶんに開いていない、言い換えれば、閉じているかのようにうつる。なお、この場合、撮像画像から判定される開眼度は、第1閾値未満となる。
実施の形態1に係る乗員状態判定装置1は、画像取得部11、開眼度判定部12、視線検知部13、顔向き検知部14、眠気検知部15、目状態判定部16、脇見判定部17、居眠り判定部18、および、出力部19を備える。
画像取得部11は、取得した撮像画像を開眼度判定部12、視線検知部13、顔向き検知部14、および、眠気検知部15に出力する。
具体的には、開眼度判定部12は、撮像画像に対して既知の画像認識技術を用いて、乗員4の上瞼と下瞼を検知する。例えば、撮像画像において、乗員4の顔が存在し得る領域(以下「顔検知領域」という。)が予め設定されており、開眼度判定部12は、撮像画像の顔検知領域に対して既知のエッジ検出を行って、乗員4の上瞼を示す特徴点、および、下瞼を示す特徴点を抽出する。次に、開眼度判定部12は、例えば、撮像画像における乗員4の上瞼と下瞼の上下の距離(以下「瞼距離」という。)を、撮像画像上、左から順に算出し、最大となる瞼距離を算出する。そして、開眼度判定部12は、算出した最大となる瞼距離と開眼度の基準値との比率に基づき、開眼度を判定する。すなわち、開眼度の単位はパーセントである。開眼度の基準値には、予め、例えば、試験を行って算出された、一般的な体格の成人の覚醒時の開眼度の平均値が設定されている。なお、これは一例に過ぎず、開眼度の基準値は、例えば、乗員4が車両30に搭乗してから予め設定された時間における乗員4の開眼度の平均値としてもよいし、開眼度判定部12が現在までに判定したすべての開眼度の平均値としてもよい。
なお、上述した開眼度の判定方法は、一例に過ぎない。開眼度判定部12は、公知の種々のアルゴリズムを用いて開眼度を判定すればよい。
開眼度判定部12は、乗員4の開眼度の判定結果に関する情報(以下「開眼度情報」という。)を、目状態判定部16に出力する。開眼度情報は、例えば、乗員4の開眼度と、画像取得部11が取得した撮像画像とが対応付けられた情報である。
視線検知部13は、撮像画像に対して既知の画像認識技術を用いて、乗員4の視線方向を検知すればよい。例えば、撮像装置2が可視光カメラである場合、視線検知部13は、撮像画像上で乗員4の目頭と虹彩を検出し、目頭と虹彩の位置関係から、乗員4の視線方向を検知できる。また、例えば、撮像装置2が赤外線カメラである場合、視線検知部13は、赤外線カメラが近赤外の点光源を照射すると角膜で反射して得られたプルキニエ像と瞳孔との位置関係から、乗員4の視線方向を検知することもできる。なお、これらは一例に過ぎず、視線検知部13は、公知の種々のアルゴリズムを用いて乗員4の視線方向を検知すればよい。
実施の形態1において、乗員4の視線方向は、所定の基準方向に対する角度であらわされる。例えば、乗員4の視線方向は、乗員4が座席にて真っすぐ前方を見たときの状態を基準として、当該状態から視線方向が水平方向および垂直方向にそれぞれ何度回転しているかを表す視線の角度であらわされる。
視線検知部13は、検知した乗員4の視線に関する情報(以下「視線情報」という。)
を、目状態判定部16に出力する。視線情報は、例えば、乗員4の視線方向を示す情報と、撮像画像とが対応付けられた情報である。
顔向き検知部14は、撮像画像に対して既知の画像認識技術を用いて、乗員4の顔向きを検知すればよい。例えば、顔向き検知部14は、撮像画像に基づいて一般的なパターン認識によって乗員4の顔向きを検知する。これは一例に過ぎず、顔向き検知部14は、公知の種々のアルゴリズムを用いて乗員4の顔向きを検知すればよい。
実施の形態1において、乗員4の顔向きは、所定の基準方向に対する角度であらわされる。例えば、乗員4の顔向きは、乗員4が座席にて真っすぐ前方を見たときの状態を基準として、当該状態から顔向きが水平方向および垂直方向にそれぞれ何度回転しているかを表す顔向きの角度であらわされる。
顔向き検知部14は、検知した乗員4の顔向きに関する情報(以下「顔向き情報」という。)を、目状態判定部16に出力する。顔向き情報は、例えば、乗員4の顔向きと撮像画像とが対応付けられた情報である。
眠気検知部15は、撮像画像に対して既知の画像認識技術を用いて、乗員4の眠気レベルを検知すればよい。例えば、眠気検知部15は、撮像画像に基づいて、予め設定されている単位時間における乗員4の瞬きの回数を判定する。眠気検知部15は、単位時間内に乗員4が何回瞬きを行ったかによって、乗員4の眠気レベルを検知する。単位時間内にどれぐらいの回数瞬きを行った場合にどの段階の眠気レベルとするかは予め決められている。例えば、眠気レベルには、眠気レベルが高いほど乗員4の眠気が強いことを示し、眠気レベルが低いほど乗員4が覚醒していることを示す値が設定される。
眠気検知部15は、公知の種々のアルゴリズムを用いて乗員4の眠気レベルを検知すればよい。なお、ここでは、眠気検知部15は、撮像画像に基づいて乗員4の眠気レベルを検知するものとしたが、これは一例に過ぎない。眠気検知部15は、例えば、車両30に設けられている生体センサから、体温等の乗員4の生体情報を取得し、生体情報から乗員4の眠気レベルを検知してもよい。
眠気検知部15は、検知した乗員4の眠気レベルに関する情報(以下「眠気レベル情報」という。)を、居眠り判定部18に出力する。眠気レベル情報は、例えば、乗員4の眠気レベルと撮像画像とが対応付けられた情報である。
具体的には、目状態判定部16は、開眼度判定部12が判定した開眼度が第1閾値未満となった場合、視線検知部13が検知していた乗員4の視線方向が下方に向かい、かつ、顔向き検知部14が検知していた乗員4の顔向きが下方に向かった後に開眼度が第1閾値未満となったのであれば、乗員4は伏し目状態であると判定する。一方、目状態判定部16は、視線検知部13が検知していた乗員4の視線方向が下方に向かい、かつ、顔向き検知部14が検知していた乗員4の顔向きが下方に向かった後に開眼度が第1閾値未満となったのでなければ、乗員4は閉眼状態であると判定する。
実施の形態1において、目状態判定部16が行う、乗員4が伏し目状態であるか、閉眼状態であるかの判定を、「伏し目判定」ともいう。目状態判定部16は、開眼度判定部12から出力された開眼度情報に基づき、乗員4の開眼度が第1閾値未満となったか否かを判定する。
なお、目状態判定部16は、開眼度判定部12が判定した乗員4の開眼度が第1閾値以上である場合は、伏し目判定を行わず、乗員4は開眼状態であると判定する。
目状態判定部16は、開眼度判定部12から出力される開眼度情報と、視線検知部13から出力される視線情報と、顔向き検知部14から出力される顔向き情報とを時系列で対応付けて記憶している。実施の形態1において、目状態判定部16が時系列で記憶している、開眼度情報と視線情報と顔向き情報とが対応付けられた情報を、「目関連情報」という。
目状態判定部16は、乗員4の開眼度が第1閾値未満となったと判定すると、目関連情報を参照して、乗員4の開眼度が第1閾値未満となる前の乗員4の視線情報を取得する。
次に、目状態判定部16は、取得した乗員4の視線情報に基づき、開眼度が第1閾値未満と判定される前に視線検知部13が検知していた乗員4の視線方向から乗員4の視線方向の軌跡を算出する。なお、開眼度が第1閾値未満となるまでのどれぐらいの時間の視線方向の軌跡を算出するかは、適宜設定可能である。また、目状態判定部16は、目関連情報を参照して、乗員4の開眼度が第1閾値未満となる前の乗員4の顔向き情報を取得する。目状態判定部16は、取得した乗員4の顔向き情報に基づき、開眼度が第1閾値未満と判定される前に顔向き検知部14が検知していた乗員4の顔向きから乗員4の顔向きの軌跡を算出する。なお、開眼度が第1閾値未満となるまでのどれぐらいの時間の顔向きの軌跡を算出するかは、適宜設定可能である。ただし、視線方向の軌跡を算出する時間の長さと、顔向きの軌跡を算出する時間の長さは同じであることが望ましい。
なお、実施の形態1において、「開眼度が第1閾値未満と判定される前」とは、開眼度が第1閾値未満と判定された時点から遡った、設定された時間のことをいう。当該設定された時間は、上述のとおり、適宜設定可能である。
下方視領域は、例えば、図3において500で示す領域であり、目状態判定部16は下方視領域に関する情報を記憶している。実施の形態1において、下方視領域とは、車両30内において撮像装置2よりも下方に設定された領域である。下方視領域には、例えば、下方視をした乗員4の視線方向がその領域内にある状態が予め決められた時間継続した場合、当該乗員4が脇見をしている可能性があると想定される領域が設定される。例えば、下方視領域には、カーナビゲーション装置のディスプレイ34等、撮像装置2よりも下方において乗員4が操作し得る装置が存在する領域を含む領域が設定される。なお、実施の形態1では、下方視領域は、例えば、製造業者等が、予め、撮像装置2の設置位置に応じて、設定しておくものとするが、これは一例に過ぎない。例えば、乗員状態判定装置1において、目状態判定部16が、撮像装置2の設置位置と乗員4の頭部位置との位置関係に応じて、都度、下方視領域を設定する機能を有していてもよい。なお、目状態判定部16は、既知の画像認識技術を用いて乗員4の頭部位置を推定すればよい。撮像装置2の設置位置は予めわかっている。
目状態判定部16は、乗員4の視線方向の軌跡および乗員4の顔向きの軌跡が下方に向かっていなかった場合は、乗員4は閉眼状態であると判定する。言い換えれば、目状態判定部16は、乗員4の視線方向および乗員4の顔向きが下方に向かう傾向にある中で乗員4の開眼度が第1閾値未満となったのでなければ、乗員4は閉眼状態であると判定する。
具体的には、目状態判定部16は、伏し目判定を行った結果、乗員4は伏し目状態であると判定した場合、乗員4は伏し目状態である旨の目状態情報を、脇見判定部17に出力する。目状態判定部16は、伏し目判定を行った結果、乗員4は閉眼状態であると判定した場合、乗員4は閉眼状態である旨の目状態情報を、居眠り判定部18に出力する。目状態判定部16は、乗員4は開眼状態であると判定した場合は、乗員4は開眼状態である旨の目状態情報を出力部19に出力する。
脇見判定用条件には、例えば、以下の条件(1)が設定されている。脇見判定部17は、例えば、以下の条件(1)を満たす場合、乗員4は脇見をしていると判定する。
<条件(1)>
乗員の伏し目状態が予め設定されている時間(以下「脇見判定用時間」という。)以上継続していること
なお、脇見判定部17は、カウントアップした伏し目判定後時間が脇見判定用時間以上となり乗員4は脇見をしていると判定した場合、伏し目判定後時間のカウントアップを開始後、乗員4が伏し目状態でなくなった場合、または、車両30のエンジンがオフされた場合、伏し目判定後時間をクリアする。
具体的には、居眠り判定部18は、乗員4の眠気レベルが予め設定された閾値(以下
「眠気判定用閾値」という。)以上である状態(以下「眠気有状態」という。)が予め設定された時間(以下「居眠り判定用時間」という。)以上継続した場合、乗員4は居眠りをしていると判定する。
なお、居眠り判定部18は、カウントアップした眠気判定後時間が居眠り判定用時間以上となり乗員4は居眠りをしていると判定した場合、眠気判定後時間のカウントアップを開始後、乗員4の眠気レベルが眠気判定用閾値以上でなくなった場合、眠気判定後時間のカウントアップを開始後、乗員4が閉眼状態でなくなった場合、または、車両30のエンジンがオフされた場合、眠気判定後時間をクリアする。
具体的には、出力部19は、脇見判定部17から乗員4は脇見状態である旨の情報が出力された場合、言い換えれば、脇見判定部17が、乗員4が脇見をしていると判定した場合、乗員4に対して前方不注意であることを警告するための情報(以下「第1警告情報」という。)を出力する。出力部19は、居眠り判定部18から乗員4は居眠り状態である旨の情報が出力された場合、言い換えれば、居眠り判定部18が、乗員4が居眠りをしていると判定した場合、乗員4に対して居眠りを警告するための情報(以下「第2警告情報」という。)を出力する。
図5は、実施の形態1に係る乗員状態判定装置1の動作について説明するためのフローチャートである。なお、乗員状態判定装置1は、車両30が走行中、図5のフローチャートに示す動作を繰り返す。
画像取得部11は、取得した撮像画像を開眼度判定部12、視線検知部13、顔向き検知部14、および、眠気検知部15に出力する。
開眼度判定部12は、開眼度情報を、目状態判定部16に出力する。
視線検知部13は、視線情報を、目状態判定部16に出力する。
顔向き検知部14は、顔向き情報を、目状態判定部16に出力する。
眠気検知部15は、眠気レベル情報を、居眠り判定部18に出力する。
一方、目状態判定部16は、開眼度判定部12が判定した乗員4の開眼度が第1閾値以上である場合(ステップST6の“NO”の場合)は、乗員4は開眼状態であると判定する。そして、目状態判定部16は、乗員4は開眼状態である旨を示す目状態情報を出力部19に出力し、乗員状態判定装置1の動作は、処理を終了する。
一方、伏し目判定を行った結果、目状態判定部16が乗員4は伏し目状態ではないと判定した場合、言い換えれば、乗員4は閉眼状態であると判定した場合(ステップST8の“NO”の場合)、居眠り判定部18は、ステップST5にて眠気検知部15が検知した乗員4の眠気レベルに基づいて乗員4が居眠りをしているか否かを判定する居眠り判定を行う(ステップST10)。
目状態判定部16は、開眼度が第1閾値未満と判定される前に視線検知部13が検知していた乗員4の視線方向は下方に向かっていたか否かを判定する(ステップST71)。具体的には、目状態判定部16は、まず、目関連情報を参照して、乗員4の開眼度が第1閾値未満となる前の乗員4の視線情報を取得する。次に、目状態判定部16は、取得した乗員4の視線情報に基づき、開眼度が第1閾値未満と判定される前に視線検知部13が検知していた乗員4の視線方向から乗員4の視線方向の軌跡を算出する。そして、目状態判定部16は、算出した乗員4の視線方向の軌跡が下方に向かっているか否かを判定する。より詳細には、目状態判定部16は、算出した乗員4の視線方向の軌跡が下方視領域の方向へ向かっているか否かを判定する。
脇見判定部17は、図5のステップST8にて目状態判定部16から乗員4は伏し目状態である旨の目状態情報が出力されると、伏し目判定後時間をカウントアップする(ステップST91)。なお、脇見判定部17は、カウントアップした伏し目判定後時間を記憶しておく。
脇見判定部17は、乗員4の伏し目状態が脇見判定用時間以上継続しているか否かを判定する(ステップST92)。具体的には、脇見判定部17は、カウントアップした伏し目判定後時間が脇見判定用時間以上となったか否かを判定する。
ステップST92にて乗員4の伏し目状態が脇見判定用時間以上継続していると判定した場合(ステップST92の“YES”の場合)、脇見判定部17は、脇見判定用条件を満たすとし、乗員4は脇見状態であると判定する(ステップST93)。そして、脇見判定部17は、乗員4は脇見状態である旨の情報を、出力部19に出力する。
ステップST92にて乗員4の伏し目状態が脇見判定用時間以上継続していないと判定した場合(ステップST92の“NO”の場合)、脇見判定部17は、脇見判定用条件を満たさないとし、言い換えれば、乗員4は脇見状態ではないと判定し、脇見判定処理を終了する。
居眠り判定部18は、図5のステップST5にて眠気検知部15が検知した乗員4の眠気レベルを特定する。そして、居眠り判定部18は、乗員4は、眠気レベルが眠気判定用閾値以上である眠気有状態か否かを判定する(ステップST101)。
ステップST101にて、乗員4は、眠気レベルが眠気判定用閾値以上である眠気有状態であると判定した場合(ステップST101の“YES”の場合)、居眠り判定部18は、眠気判定後時間をカウントアップする(ステップST102)。
居眠り判定部18は、乗員4の眠気有状態が居眠り判定用時間以上継続したか否かを判定する(ステップST103)。具体的には、居眠り判定部18は、カウントアップした眠気判定後時間が居眠り判定用時間以上となったか否かを判定する。
ステップST103にて、乗員4の眠気有状態が居眠り判定用時間以上継続したと判定した場合(ステップST103の“YES”の場合)、居眠り判定部18は、乗員4は居眠りをしていると判定する(ステップST104)。そして、居眠り判定部18は、乗員4は居眠り状態である旨の情報を、出力部19に出力する。
ステップST101にて、乗員4は、乗員4の眠気レベルが眠気判定用閾値以上である眠気有状態ではないと判定した場合(ステップST101の“NO”の場合)、および、ステップST103にて、乗員4の眠気有状態が居眠り判定用時間以上継続していないと判定した場合(ステップST103の“NO”の場合)、居眠り判定部18は、乗員4は居眠り状態ではないと判定し、居眠り判定処理を終了する。
これに対し、実施の形態1に係る乗員状態判定装置1は、車両30内の乗員4の開眼度が第1閾値未満となった場合、乗員4の視線方向および乗員4の顔向きが下方に向かった後に開眼度が第1閾値未満となったのであれば、乗員4は伏し目状態であると判定し、乗員4の視線方向および乗員4の顔向きが下方に向かった後に開眼度が第1閾値未満となったのでなければ、乗員4は閉眼状態であると判定する。
そのため、乗員状態判定装置1は、乗員4が通常の乗車状態における視線よりも下方に視線を向けた場合を考慮して、乗員4が閉眼状態であるか伏し目状態であるかを判定することができる。
また、実施の形態1に係る乗員状態判定装置1は、乗員4は伏し目状態であると判定した場合、乗員4が脇見をしているか否かを判定し、乗員4が脇見状態と判定すると第1警告情報を出力する。また、乗員状態判定装置1は、乗員4は閉眼状態であると判定した場合、乗員4が居眠りをしているか否かを判定し、乗員4が居眠り状態と判定すると第2警告情報を出力する。乗員状態判定装置1は、撮像画像から乗員4が閉眼状態であるか伏し目状態であるかを判定可能としたので、例えば、乗員4が実際には目を閉じていないにもかかわらず閉眼状態と判定してしまい、その結果、居眠りをしていると判定し、第2警告情報を出力することを防ぐ。すなわち、乗員状態判定装置1は、例えば、乗員4が実際には目を閉じていないにもかかわらず乗員4に対して、実際の乗員4の状態にそぐわない居眠りを警告してしまうことを防ぐことができる。
また、上述のとおり、乗員状態判定装置1は、乗員4が脇見状態と判定すると、「前方不注意」であることを警告するための第1警告情報を出力する。乗員4が下方視をした場合、撮像画像からは、直接的に、伏し目状態と閉眼状態とを厳密に区別することができないことがある。そこで、実施の形態1において、乗員状態判定装置1は、撮像画像に基づいて、乗員4が開眼状態でない場合、言い換えれば、乗員4の開眼度が第1閾値未満となった場合、乗員4の視線方向および乗員4の顔向きが下方に向かった後に開眼度が第1閾値未満となったのであれば、乗員4は伏し目状態とすべきと判定するようにした。そして、乗員状態判定装置1は、当該伏し目状態が脇見判定用時間以上継続していれば、乗員4が脇見状態と判定するようにした。ここで、上述のとおり、撮像画像からは直接的に伏し目状態と閉眼状態とを厳密に区別することができないため、乗員状態判定装置1が乗員4は伏し目状態と判定した場合に、実際には乗員4は閉眼している可能性もないとは言い切れない。乗員状態判定装置1は、乗員4が脇見状態と判定した場合に「前方不注意」との警告を出力させることで、例えば「脇見注意」との警告よりも意味の範囲が広い警告を出力させるようにし、乗員4に対して誤った警告をすることを防ぐことができる。
この場合、例えば、図1にて示した乗員状態判定装置1の構成例について、乗員状態判定装置1は、顔向き検知部14を備えない構成とできる。また、図6のフローチャートを用いて説明した乗員状態判定装置1における目状態判定部16の動作について、ステップST72の処理を省略できる。
ただし、乗員状態判定装置1は、乗員4の顔向きを考慮して、乗員4の開眼度が第1閾値未満となった場合、乗員4の視線方向が下方に向かい、かつ、乗員4の顔向きが下方に向かった後に開眼度が第1閾値未満となったのであれば乗員4は伏し目状態であると判定することで、乗員4の視線方向が下方に向かっているか否かの下方視判定の確度を上げることができる。
なお、下方視対象物は、例えば、ナビゲーション装置、エアコン操作部35、または、ディスプレイ34等の車載装置を想定している。例えば、インナーミラー36を下方視対象物としてもよい。
下方視対象物の設置位置は予めわかっているので、目状態判定部16は、乗員4の視線方向の軌跡がわかれば、当該視線方向が下方視対象物の方向に向かっていたか否かを判定できる。この場合、図6のフローチャートを用いて説明した乗員状態判定装置1における目状態判定部16の動作について、目状態判定部16は、ステップST71において、乗員4の視線方向の軌跡が下方視対象物に向かっていたか否かを判定する。また、目状態判定部16は、ステップST72において、乗員4の顔向きの軌跡が下方視対象物に向かっていたか否かを判定する。
また、目状態判定部16は、乗員4の顔向きは考慮せず、乗員4の開眼度が第1閾値未満と判定された場合、乗員4の開眼度が第1閾値未満と判定される前に視線検知部13が検知していた乗員4の視線方向から算出した乗員4の視線方向の軌跡が、下方視領域内に存在する下方視対象物に向かっていた場合に、乗員4の視線方向が下方に向かっていたとしてもよい。この場合、例えば、図1にて示した乗員状態判定装置1の構成例について、乗員状態判定装置1は、顔向き検知部14を備えない構成とできる。また、図6のフローチャートを用いて説明した乗員状態判定装置1における目状態判定部16の動作について、目状態判定部16は、ステップST71において、乗員4の視線方向の軌跡が下方視領域内に存在する下方視対象物に向かっていたか否かを判定する。目状態判定部16は、ステップST72の処理は省略できる。
乗員状態判定装置1が脇見判定を行う機能を有しない場合、例えば、図1にて示した乗員状態判定装置1の構成例について、乗員状態判定装置1は、脇見判定部17を備えない構成とできる。また、図5のフローチャートを用いて説明した乗員状態判定装置1の動作について、ステップST9の処理を省略できる。
この場合、目状態判定部16は、乗員4が伏し目状態と判定すると、乗員4は伏し目状態である旨の目状態情報を、出力部19に出力する。出力部19は、目状態判定部16から乗員4は伏し目状態である旨の目状態情報が出力されると、例えば、脇見を警告するための第1警告情報を出力してもよい。その際、出力部19は、例えば、乗員4の伏し目状態が脇見判定用時間以上継続した場合に、第1警告情報を出力するようにしてもよい。
例えば、乗員状態判定装置1が、目状態情報に基づいて乗員4の脇見判定を行う脇見判定装置(図示省略)と接続されている場合、出力部19は、目状態判定部16から出力された、乗員4が伏し目状態である旨の目状態情報を、脇見判定装置に出力してもよい。
乗員状態判定装置1が居眠り判定を行う機能を有しない場合、例えば、図1にて示した乗員状態判定装置1の構成例について、乗員状態判定装置1は、眠気検知部15および居眠り判定部18を備えない構成とできる。また、図5のフローチャートを用いて説明した乗員状態判定装置1の動作について、ステップST10の動作を省略できる。
この場合、目状態判定部16は、乗員4が閉眼状態と判定すると、乗員4は閉眼状態である旨の目状態情報を、出力部19に出力する。出力部19は、目状態判定部16から乗員4は閉眼状態である旨の目状態情報が出力されると、例えば、居眠りを警告するための第2警告情報を出力してもよい。その際、出力部19は、例えば、乗員4の閉眼状態が居眠り判定用時間以上継続した場合に、第2警告情報を出力するようにしてもよい。
例えば、乗員状態判定装置1が、目状態情報に基づいて乗員4の居眠り判定を行う居眠り判定装置(図示省略)と接続されている場合、出力部19は、目状態判定部16から出力された、乗員4が閉眼状態である旨の目状態情報を、居眠り判定装置に出力してもよい。
例えば、乗員4が、その視線方向または顔向きから下方視をしているかのように見える動きをしても、実際には目を閉じて閉眼状態になったということも想定される。このような場合を想定し、脇見判定部17は、脇見判定処理において、乗員4の開眼度が第2閾値未満であれば、伏し目判定後時間のカウントアップを一時停止する。これにより、乗員状態判定装置1は、乗員4が伏し目と同じような動きで閉眼した場合に、乗員4は脇見していると誤判定してしまうことを防ぐことができる。なお、例えば、脇見判定部17は、伏し目判定後時間のカウントアップを一時停止するとともに、居眠り判定部18にその旨を通知し、居眠り判定部18は眠気判定後時間をカウントアップするようにしてもよい。
乗員状態判定装置1は、運転者以外の車両30の乗員4の状態を判定することもできる。
実施の形態1において、画像取得部11と、開眼度判定部12と、視線検知部13と、顔向き検知部14と、眠気検知部15と、目状態判定部16と、脇見判定部17と、居眠り判定部18と、出力部19の機能は、処理回路1001により実現される。すなわち、乗員状態判定装置1は、乗員4の開眼度が第1閾値未満となった場合に、乗員4が伏し目状態であるか閉眼状態であるかの判定を含む乗員4の状態の判定を制御するための処理回路1001を備える。
処理回路1001は、図9Aに示すように専用のハードウェアであっても、図9Bに示すようにメモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサ1004であってもよい。
また、乗員状態判定装置1は、撮像装置2または出力装置等の装置と、有線通信または無線通信を行う入力インタフェース装置1002および出力インタフェース装置1003を備える。
これに限らず、画像取得部11と、開眼度判定部12と、視線検知部13と、顔向き検知部14と、眠気検知部15と、目状態判定部16と、脇見判定部17と、居眠り判定部18と、出力部19のうち、一部が車両30の車載装置に搭載され、その他が当該車載装置とネットワークを介して接続されるサーバに備えられて、車載装置とサーバとで乗員状態判定システム100を構成してもよい。
また、画像取得部11と、開眼度判定部12と、視線検知部13と、顔向き検知部14と、眠気検知部15と、目状態判定部16と、脇見判定部17と、居眠り判定部18と、出力部19が全部サーバに備えられてもよい。
Claims (14)
- 車両内に設けられている撮像装置によって前記車両内の乗員の顔が撮像された撮像画像を取得する画像取得部と、
前記画像取得部が取得した前記撮像画像に基づいて、前記乗員の開眼度を判定する開眼度判定部と、
前記画像取得部が取得した前記撮像画像に基づいて、前記乗員の視線を検知する視線検知部と、
前記開眼度判定部が判定した前記開眼度が第1閾値未満となった場合、前記視線検知部が検知していた前記乗員の視線方向が下方に向かった後に前記開眼度が前記第1閾値未満となったのであれば、前記乗員は伏し目状態であると判定し、前記視線検知部が検知していた前記乗員の前記視線方向が下方に向かった後に前記開眼度が前記第1閾値未満となったのでなければ、前記乗員は閉眼状態であると判定する目状態判定部と、
前記目状態判定部が前記乗員は前記伏し目状態であると判定した場合、脇見判定用条件を満たすか否かによって前記乗員が脇見をしているか否かを判定する脇見判定部とを備え、
前記脇見判定部は、前記目状態判定部が前記乗員は前記伏し目状態であると判定すると伏し目判定後時間のカウントアップを開始して、カウントアップした前記伏し目判定後時間が脇見判定用時間以上継続した場合に前記脇見判定用条件を満たし前記乗員は脇見をしていると判定し、前記伏し目判定後時間のカウントアップを開始後、前記目状態判定部が前記乗員は前記伏し目状態であると判定しても、前記開眼度判定部が判定した前記乗員の前記開眼度が前記第1閾値よりも小さい第2閾値未満である場合は、前記伏し目判定後時間のカウントアップを一時停止する
ことを特徴とする乗員状態判定装置。 - 前記目状態判定部は、前記乗員の前記視線方向が前記車両内において前記撮像装置よりも下方に設定された下方視領域の方向へ向かっていた場合、前記乗員の前記視線方向が下方に向かっていたとする
ことを特徴とする請求項1記載の乗員状態判定装置。 - 前記目状態判定部は、前記開眼度が前記第1閾値未満と判定される前に前記視線検知部が検知していた前記乗員の前記視線方向から算出した前記乗員の前記視線方向の軌跡が、前記下方視領域内に存在する下方視対象物に向かっていた場合、前記乗員の前記視線方向が下方に向かっていたとする
ことを特徴とする請求項2記載の乗員状態判定装置。 - 前記画像取得部が取得した前記撮像画像に基づいて、前記乗員の顔向きを検知する顔向き検知部を備え、
前記目状態判定部は、前記開眼度判定部が判定した前記開眼度が前記第1閾値未満となった場合、前記視線検知部が検知した前記乗員の前記視線方向が下方に向かい、かつ、前記顔向き検知部が検知した前記乗員の前記顔向きが下方に向かった後に前記開眼度判定部が判定した前記開眼度が前記第1閾値未満となったのであれば、前記乗員は前記伏し目状態であると判定し、前記視線検知部が検知した前記乗員の前記視線方向が下方に向かい、かつ、前記顔向き検知部が検知した前記乗員の前記顔向きが下方に向かった後に前記開眼度判定部が判定した前記開眼度が前記第1閾値未満となったのでなければ、前記乗員は前記閉眼状態であると判定する
ことを特徴とする請求項1記載の乗員状態判定装置。 - 前記目状態判定部は、前記乗員の前記視線方向および前記乗員の前記顔向きが、前記車両内において前記撮像装置よりも下方に設定された下方視領域の方向へ向かっていた場合、前記乗員の前記視線方向および前記乗員の前記顔向きが下方に向かっていたとする
ことを特徴とする請求項4記載の乗員状態判定装置。 - 前記目状態判定部は、前記開眼度が前記第1閾値未満と判定される前に前記視線検知部が検知していた前記乗員の前記視線方向から算出した前記乗員の前記視線方向の軌跡と、前記開眼度が前記第1閾値未満と判定される前に前記顔向き検知部が検知していた前記乗員の前記顔向きから算出した前記乗員の前記顔向きの軌跡とが、前記下方視領域内に存在する下方視対象物に向かっていた場合、前記乗員の前記視線方向および前記乗員の前記顔向きが下方に向かっていたとする
ことを特徴とする請求項5記載の乗員状態判定装置。 - 前記乗員の眠気レベルを検知する眠気検知部と、
前記目状態判定部が前記乗員は前記閉眼状態であると判定した場合、前記眠気検知部が検知した前記乗員の前記眠気レベルに基づいて前記乗員が居眠りをしているか否かを判定する居眠り判定部を備えた
ことを特徴とする請求項1記載の乗員状態判定装置。 - 前記居眠り判定部は、前記乗員の前記眠気レベルが眠気判定用閾値以上である眠気有状態が居眠り判定用時間以上継続した場合、前記乗員は居眠りをしていると判定する
ことを特徴とする請求項7記載の乗員状態判定装置。 - 前記目状態判定部が前記乗員は前記伏し目状態であると判定した場合、前方不注意であることを警告するための第1警告情報を出力し、前記目状態判定部が前記乗員は前記閉眼状態であると判定した場合、居眠りを警告するための第2警告情報を出力する出力部を備えた
ことを特徴とする請求項1記載の乗員状態判定装置。 - 画像取得部が、車両内に設けられている撮像装置によって前記車両内の乗員の顔が撮像された撮像画像を取得するステップと、
開眼度判定部が、前記画像取得部が取得した前記撮像画像に基づいて、前記乗員の開眼度を判定するステップと、
視線検知部が、前記画像取得部が取得した前記撮像画像に基づいて、前記乗員の視線を検知するステップと、
目状態判定部が、前記開眼度判定部が判定した前記開眼度が第1閾値未満となった場合、前記視線検知部が検知していた前記乗員の視線方向が下方に向かった後に前記開眼度が前記第1閾値未満となったのであれば、前記乗員は伏し目状態であると判定し、前記視線検知部が検知していた前記乗員の前記視線方向が下方に向かった後に前記開眼度が前記第1閾値未満となったのでなければ、前記乗員は閉眼状態であると判定するステップと、
脇見判定部が、前記目状態判定部が前記乗員は前記伏し目状態であると判定した場合、脇見判定用条件を満たすか否かによって前記乗員が脇見をしているか否かを判定するステップとを備え、
前記脇見判定部は、前記目状態判定部が前記乗員は前記伏し目状態であると判定すると伏し目判定後時間のカウントアップを開始して、カウントアップした前記伏し目判定後時間が脇見判定用時間以上継続した場合に前記脇見判定用条件を満たし前記乗員は脇見をしていると判定し、前記伏し目判定後時間のカウントアップを開始後、前記目状態判定部が前記乗員は前記伏し目状態であると判定しても、前記開眼度判定部が判定した前記乗員の前記開眼度が前記第1閾値よりも小さい第2閾値未満である場合は、前記伏し目判定後時間のカウントアップを一時停止する
ことを特徴とする乗員状態判定方法。 - 請求項1から請求項9のうちのいずれか1項記載の乗員状態判定装置と、
前記車両内に設けられた前記撮像装置
とを備えた乗員状態判定システム。 - 前記撮像装置は、前記車両内においてインストルメントパネルに設けられている
ことを特徴とする請求項11記載の乗員状態判定システム。 - 前記撮像装置は、前記車両内においてヘッドレストよりも上方に設けられている
ことを特徴とする請求項11記載の乗員状態判定システム。 - 前記撮像装置は、前記車両内においてハンドルよりも上方に設けられている
ことを特徴とする請求項11記載の乗員状態判定システム。
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