JP7376368B2 - 電気機器 - Google Patents

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本発明は、電気機器に関し、特に電気機器内の部品の冷却を複数のファンによって行うものに関する。
従来、複数のファンによってケース内の部品を冷却するものとしては、例えば特許文献1に開示されているようなものがある。特許文献1の技術では、直方体状のケース内の上部全域に上部屋が形成され、ケースの下部のほぼ全域に下部屋が形成されている。これら2つの部屋の間の中間部屋に要冷却部品が配置されている。上部屋の1つの側壁に排気ファンが取り付けられ、上部屋内の空気を外部に排気している。排気ファンから最も離れた位置にある上部屋と中間部屋との境界壁の上部屋側の面に、上部屋内に中間部屋から空気を導入するように導入ファンが取り付けられている。中間部屋では、導入ファンの下方に冷却部品が配置されている。下部屋には、外部から空気を導入するように、排気ファンが形成されている側壁と対向する側壁に空気導入孔が形成され、また下部屋と中間部屋との境界壁には、下部屋と中間部屋とに連通する貫通孔が形成されている。排気ファンと導入ファンとを同時に動作させると、下部屋の空気導入孔から導入された空気が要冷却部品を通過して、導入ファンによって上部屋に導入され、排気ファンによって上部屋から外部に排出される。この空気の流れによって、要冷却部品が空冷される。
特許第5043037号
この技術によれば、中間部屋にある要冷却部品を良好に冷却できる。このような電気機器が、空気中に粉塵やメッキ液等が含まれる環境で用いられることがある。しかし、従来の技術によれば、防塵等の耐環境性には配慮されていない。また、比較的メンテナンスが必要な要冷却部品の場合、ファンと要冷却部品をまとめて着脱したいといったニーズがある。
本発明の一態様は、悪環境下で使用される電気機器の要冷却部品の冷却を行えるようにすることを目的とする。また、本発明の他の態様は、先の目的にくわえて要冷却部品のメンテナンス性を向上させることを目的とする。
本発明の一態様の電気機器は、主ケースを有している。主ケースは、第1の吸気孔、排気孔を有し、さらに、空気室と、主通路と、主ファンとを備えている。空気室は前記第1の吸気孔に連通している。主通路は、内部に第1の要冷却部品が配置されるとともに外部に回路部品が配置され、前記空気室と前記排気孔との間に接続されている。主ファンは、前記第1の吸気孔から前記空気室に空気を導入するとともに、前記空気室の空気を、前記主通路を介して前記排気孔から排出する。さらに、この電気機器は、前記主ケース前記回路部品を覆うように着脱自在に取付られている副ケースも有している。この副ケースは、副通路と、副ファンとを備えている。副通路は、第2の吸気孔を有し、内部に第2の要冷却部品が配置され、前記第2の吸気孔と、前記空気室とに接続される。副ファンは、前記第2の吸気孔からの空気を、前記副通路を介して前記空気室に導出する。前記主ファンの風量が前記副ファンの風量よりも大きい。
この構成によれば、副ファンを動作させることによって、副ケースの第2の吸気孔から導入された空気が副通路内の第2の要冷却部品を冷却して空気室に至り、主ファンが、副通路からの空気を空気室に吸引する。この副通路からの空気と、主ファンの動作によって主ケースの第1の吸気孔から空気室に導入された空気とが合成されて、主通路を通過して、主ケースの排気孔から排気される。このときに主通路内の第1の要冷却部品が主通路を通過する空気によって冷却される。従って、第1及び第2の要冷却部品及び回路部品は、適切に冷却される。しかも、主ファンの風量が副ファンの風量よりも大きいので、副通路からの空気中の粉塵等が主ケースと副ケースとの隙間からケース内に落下することなく、空気室に空気が吸引されるので、主ケースと副ケースとの間に隙間が生じる可能性のある部分への防塵用のシールが不要である。即ち、副ケースをシールで主ケースに固定していないので、主ケースに対して副ケースを着脱自在に取り付けでき、清掃や保守点検が容易になる。
上記の態様の電気機器において、前記第1の吸気孔と、前記第2の吸気孔と、前記排気孔とを、互いに異なる方向に形成することができる。これによって、主ファンと副ファンの吸気による空気の流れが互いに干渉することがなく、排気孔から排気された熱せられた空気が第1の吸気孔や第2の吸気孔から再度吸気されることがない。
前記主ファンの風量は、前記副ファンの風量の4倍以上とすることができる。この場合、副通路の空気が空気室に導かれるので、隙間からの粉塵等の落下を防止することができる。主通路を、中空の円柱や、複数のヒートシンクで構成された四角柱などの、筒状のヒートシンクで構成することができる。このようにすれば、第1の要冷却部品と回路部品の冷却効率が良く、容易に主通路を形成することができる。
前記第1の要冷却部品と前記第2の要冷却部品とを耐環境性部品とし、前記回路部品を半導体素子とすることもできる。この場合、回路部品が耐環境性部品でない半導体素子であっても、粉塵等による劣化を防止することができる。
以上のように、本発明によれば、悪環境下で使用される電気機器の要冷却部品の冷却を行える。また、本発明は、要冷却部品のメンテナンスを向上させることもできる。
本発明の第1の実施形態の電気機器の縦断側面図である。 図1の電気機器のA-A線に沿う断面図である。 本発明の第2の実施形態の電気機器の縦断側面図である。
本発明の第1の実施形態の電気機器は、例えば電気めっき機2で、図1に示すように主ケース2Aと副ケース2Bとから構成され、主ケース2Aに対して副ケース2Bが着脱自在に取り付けられている。
電気めっき機2は、例えば概略直方体状に形成されている。主ケース2Aは、長方形状の下壁4Aを有し、その一方の端に長方形状の正面壁6Aを有し、下壁4Aの他方の端に長方形状の主背面壁8Aを有している。これら正面壁6A及び主背面壁8Aは、いずれも下壁4Aに垂直で、主背面壁8Aの高さは、後述する副ケース2Bの副背面壁8Bの高さだけ正面壁6Aよりも低い。図2に示すように、正面壁6Aと主背面壁8Aとの間に、下壁4Aに垂直に概略直方形状の側壁12A、14Aが設けられている。側壁12A、14Aの高さは、正面壁6Aと同じ高さである。
図1に示すように、正面壁6Aには、後述する主ファン50Aに対向する位置に、複数の孔からなる第1の吸気孔32Aが形成されている。主背面壁8Aには、第1の吸気孔32Aと対向する位置に、複数の孔からなる排気孔34Aが形成されている。
主ケース2Aの正面壁6Aから少し離れた位置に、側壁12Aから側壁14Aに接続され、主背面壁8Aと同じ高さの垂直区画壁22Aが、下壁4Aから垂直に配置されている。従って、この垂直区画壁22Aは、主ケース2A内を2つに区画している。垂直区画壁22Aには、所定の位置、例えば中央に第1の吸気孔32Aに対応して1つの開口が形成されている。この開口が後述する主通路43Aの主通路入口36Aとなる。この垂直区画壁22Aの上端には垂直仕切り壁22Aまで仕切板17Aが水平に配置され、仕切り17Aには開口が形成されており、この開口が後述する副通路出口48Aとなる。
垂直区画壁22Aから主背面壁8Aにかけて、主通路入口36Aを取り囲むように、筒状または四角柱状のヒートシンク40Aが配置されている。ヒートシンク40Aは1つだけ設けることもできるし、複数のヒートシンクを垂直区画壁22A側から主背面壁8A側まで所定の間隔を空けて配置することもできる。そして、ヒートシンク40Aの内側が、主通路43Aとして用いられる。なお、ヒートシンク40Aの前端及び後端にはフランジを形成し、垂直区画壁22A、ヒートシンク40A、主背面壁8Aのそれぞれの間に隙間が生じないように固定するのが好ましい。ヒートシンク40Aのフランジを、垂直区画壁22Aとして用いることもできる。
これら正面壁6A、側壁12A、14A、垂直区画壁22A、仕切板17Aで取り囲まれた空間によって空気室26Aが構成される。また、前述のように、ヒートシンクの内側が主通路43Aとなる。ここで、下壁4A、側壁12A、14A、垂直区画壁22A、主背面壁8A、ヒートシンク40Aの外側で囲われた空間は、外気と遮断された密閉空間25Aとなっている。ヒートシンク40Aの上方空間は、側壁12A、14A、垂直区画壁22A、主背面壁8Aで囲まれ、上側が解放された状態となっている。
そして、正面壁6A、主背面壁8A、側壁12A、14A、ヒートシンク40Aで主ケース2Aが構成される。なお、前述のように、ヒートシンク40Aの一部を垂直区画壁22Aで兼用することもできるため、垂直区画壁22Aを主ケース2Aの構成から省略したが、垂直区画壁22Aを主ケース2Aの構成の一部とし、その場合にはヒートシンク40Aを主ケース2Aの構成から省略してもよく、両方を主ケース2Aの構成と考えてもよい。
主背面壁8Aの上部には、正面壁6Aの上端の高さの副背面壁8Bが配置されている。なお、主背面壁8Aと副背面壁8Bは、別部材である。副背面壁8Bの上端には、正面壁6A及び側壁12A、14Aの上端を覆う長方形状の上壁10Bが、副背面壁8Bの下端には、垂直区画壁22Aの上端までを覆う大きさの長方形状の水平隔壁16Bが、夫々副背面壁8Bと一体的に形成されている。水平隔壁16Bは、副背面壁8Bから側壁12A、14Aに接触している。上壁10Bの副背面壁8Bに近い位置には、外部と連通する第2の通気孔46Bが形成されている。これら、上壁10B、副背面壁8B、水平隔壁16Bから、副ケース2Bが構成されている。
主ケース2Aに対して副ケース2Bは着脱自在であり、取り付けた状態で、前述のように、正面壁6Aと、主背面壁8A及び副背面壁8Bが連なった背面壁8と、側壁12A、14Aと、上壁10Bと、下壁4Aとで概略直方体状に形成されている。
主ケース2Aに副ケース2Bを取り付けた状態では、水平隔壁16Bが、主ケース2Aのヒートシンク40Aの上部を覆った状態となる。このようにして、ヒートシンク40Aの上、側壁12A、14A、主背面壁8A、垂直区画壁22A(或いはヒートシンク40Aのフランジ)、副ケース2Bの水平隔壁16Bで囲まれて、中間部屋28Cが形成される。つまり、主ケース2Aに副ケース2Bを取り付けた状態で、中間部屋28Cが形成される。
主ケース2Aの空気室26Aには、垂直区画壁22Aの主通路43Aと対向する位置に、主ファン50Aが取り付けられている。従って、第1の吸気孔32Aと主ファン50A、主通路43A、排気孔34Aは夫々対向するように配置されている。ヒートシンク40Aの内側である主通路43A内部には、第1の要冷却部品、例えば耐環境性のリアクトル44aが配置されている。第1の要冷却部品として、例えば耐環境性のコンデンサやコンデンサが配置されてもよい。また、主ケース2Aのヒートシンク40Aの外面の、密閉空間25Aには、耐環境性に弱い回路部品、例えば半導体素子45aが取り付けられる。また、中間部屋28Cにも、回路部品、例えば半導体素子45cが取り付けられ、主通路43Aを通る空気によって、リアクトル44aと半導体素子45a、45cが冷却される。副ケース2Bの水平隔壁16Bは、副背面壁8Bから主ケース2Aの垂直隔壁22Aまで伸びているため、水平隔壁16Bの前端から、主ケース2Aの正面壁6Aまでの間は空いており、この空間に配置されている主ケース2Aの仕切板17Aの開口が、副通路出口48Aを構成する。
副ケース2Bの第2の吸気孔46Bから副通路出口48に至る経路が、副通路20Bであり、副通路20B内には、第2の要冷却部品、例えば、電子回路基板44bが配置されている。電子回路基板44b以外の電子部品等を第2の要冷却部品として使用することもできる。但し、第2の要冷却部品44bは、リアクトル44a、半導体素子45a、45cよりも発熱量が少なく、必要とされる冷却が、リアクトル44a、半導体素子45a、45cよりも少ないものである。なお、図2では、第2の要冷却部品44bを省略してある。
第2の吸気孔46Bの形成されている上壁10Bの内面側には、副ファン54Bが取り付けられている。副ファン54Bは、主ファン50Aよりも風量が少ないもので、例えば主ファン50Aの風量は副ファン54Bの4倍以上である。副ファン54Bは、副通路20B内ではなく、上壁10Bの外面側に取り付けることもできる。副ファン54Bの下方の水平隔壁16Bの後ろ側と副背面壁8Bの上端付近との間には、平板状の風向変更板56Bが下方に傾斜した状態で取り付けられている。第1の吸気孔32A、第2の吸気孔46B及び排気孔34Aは、それぞれ異なる位置に配置されている。
副ケース2Bは、主ケース2Aに対して着脱自在である。このように着脱自在であるので、水平隔壁16Bの前端は、垂直区画壁22Aの上端に乗り上げただけの状態である。図1のように、水平隔壁16Bが垂直区画壁22A上に乗り上げただけで固定もシールもされていないため、水平隔壁16Bの反りなどで少し隙間が空く場合や、ファンの駆動により副通路20B内と水平隔壁16Bで隔てられた中間部屋28Cとで気圧差が生じた場合、ファン54B、50Aのオンオフで空気の移動が生じる場合などにも、水平隔壁16Bと垂直区画壁22A間に隙間18ができてしまう。主ケース2Aの垂直区画壁22Aと水平隔壁16Bとの間、すなわち副通路20Bと空気室26A(副通路出口48A)との間には、隙間18が生じてしまう。このように、シールをしていない場合には、主ケース2Aと副ケース2Bとで形成された中間部屋28Cは、隙間18が生じて完全に密閉されないことになる。
この中間部屋28Cに取り付けられている半導体素子45Cは、粉塵やメッキ液などで故障する恐れがあるため、従来はこの隙間18が生じないようにシールで固定することが考えられていた。しかし、シールを使用すると、主ケース2Aに対して、副ケース2Bが固定されてしまう。仮に本実施形態のような電気めっき機2であって、シールで固定していた場合、主ケース2A内部については、正面壁6Aを外せば、主ケース2Aの主ファン50Aのメンテナンスを行え、下壁4Aや側壁12A、14Aを外せば、半導体素子45aのメンテナンスが行え、主背面壁8Bを外せばリアクトル44aのメンテナンスが行える。一方、副ケース2B内部については、上壁10Bを外せば、副ファン54B、電子回路基板44bのメンテナンスが行える。しかし、中間部屋28C内の半導体素子45Cのメンテナンスをする場合、上壁10Bを外し、次いでシールを剥がし、水平隔壁16Bを取り除く必要がある。メンテナンス後には、先の手順とは逆に、高価なシールで再度固定し、各部品を取り付けなければならず、メンテナンス性が良好ではない。
副ファン54Bの動作により、矢印58で示すように、第2の吸気孔46Bから導入された空気は、副通路20B内で、水平隔壁16Bに向かい、風向偏向板56Bによって正面壁6A側に向きが変更され、第2の要冷却部品である電子回路基板44bを冷却しながら副通路出口48A方向に移動する。ここで、主ファン50も動作しているので、副通路20Bからの空気は、主ファン50の吸引力により副通路出口48から空気室26Aに引き込まれる。同時に主ファン50Aは、第1の吸気孔32Aから空気室26A内に空気を吸引しており、副通路出口48Aから吸引された空気と、第1の吸気孔32Aから吸引された空気が、主ファン50Aの動作により、主通路入口36Aから主通路43A内に入り、第1の要冷却部品であるリアクトル44a、回路部品である半導体素子45a、45cを冷却して、排気孔34Aからケース2の外部に排出される。従って、第2の要冷却部品である電子回路基板44bは、副通路20Bを通る空気によって冷却され、第1の要冷却部品であるリアクトル44a、回路部品の半導体素子45a、45cは、副通路20Bを通ってきた空気と、第1の吸気32Aから入ってきた空気との両方によって冷却される。
例えば主ファン50Aと副ファン54Bとの風量が同一であった場合、副通路20Bの空気中に含まれる粉塵が水平隔壁16Bと垂直区画壁22Aとの間の隙間18から半導体素子45cが存在する中間部屋28C内に落下する恐れがある。しかし、副ファン54Bよりも主ファン50Aの風量を大きくしていると、副通路20Bから出る空気は、主ファン50Aの強い風量に引かれて副通路出口48Aから空気室26A内に導入され、空気中の粉塵等が隙間18から中間部屋28Cに落下することがない。従って、隙間18にシールを行わなくてもよく、主ケース2Aに副ケース2Bを着脱自在にすることができる。
また、上壁10Aと副背面壁8Bと水平隔壁16Bとは一体に形成され、かつ主ケース2Aに対して副ケース2Bが着脱自在であるので、副ケース2Bを外した状態で副通路20B内の清掃や、副ファン54Bや電子回路基板44b、中間部屋28C内の半導体素子45cの修理交換等のメンテナンスを行え、電気めっき機2全体のメンテナンスが容易になる。
第2の実施形態の電気機器を図3に示す。この実施形態の電気機器である電気めっき機のケースでは、主背面壁8Aが、正面壁6Aと同様に1枚ものに形成されている。第1の実施形態と同様に、第1の吸気孔32Aが正面壁6Aに、第2の吸気孔46Bが上壁10Bに、排気孔34Aが背面壁8Bにそれぞれ設けられている。但し、主ケース2Aの内部は、正面壁6Aに近い位置に設けた垂直区隔壁22Aによって空気室26Aと後側部屋60Aとに区画されている。垂直区画壁22Aはその下縁が下壁4Aと、両側縁が側壁12A、14Aとそれぞれ一体とされ、その上縁が上壁10Bに接している。垂直区隔壁22Aには、第1の吸気孔32Aの位置に対向した位置に開口が設けられ、この開口が主通路入口36Aとなる。垂直区隔壁22Aのこの主通路入口36Aよりも上方にも開口が設けられ、この開口が空気室26Aと後側部屋60Aとを連通する連通孔62Aとされている。そして、下壁4A、正面壁6A、垂直区画壁22A、背面壁8A、側壁12A、14Aが、主ケース2Aを構成している。また、上壁10Bは、正面壁6A、背面壁8A及び側壁12A、14Aに対して着脱自在で、正面壁6A及び背面壁8Aから幾分突出している。
後側部屋60Aには、第1の実施形態と同様に、ヒートシンク40A、リアクトル44a、半導体素子45a、45c等が設けられて、ヒートシンク40Aと下壁4Aとの間には密閉空間25Aが形成されている。また、その上方には副ケース2Bが設けられ、副ケース2Bとヒートシンク40Aとの間には第1の実施形態と同様に、中間部屋28Cが形成されている。
副ケース2Bは、垂直区画壁22Aの近傍の上壁10Bの内面から下方の主通路43A側に伸びた前側壁64Bと、背面壁8Aの近傍の上壁10Bの内面から下方の主通路43A側に伸びた後側壁66Bとを有し、前側壁64Bと後側壁66Bの下端間を底壁68Bが繋いでおり、両側面を、図示していない側壁が、前側壁64B、後側壁66B、底壁68B及び上壁10Bの夫々の間を接続するように形成されている。これら上壁10B、前側壁64B、後側壁66B、底壁68B、側壁で副ケース2Bが形成され、副ケース2B内部に副通路20Bが構成されている。
副ケース2内には、第2の要冷却部品である電子回路基板44bが取り付けられている。副ケース2の副通路出口48が、主ケース2Aの連通孔62Aに対応する前側壁64Bの位置に形成され、副ケース2Bの第2の吸気孔46の内部には副ファン54Bが取り付けられている。主ファン50Aと副ファン54Bとの風量の関係は、第1の実施形態と同じである。また、湾曲した形状の風向偏向板56Bが底壁68Bと後側壁66Bとの間に設けられている。第1の実施形態の風向偏向板56Bと同様に平板状の風向偏向板とすることもできる。
この副ケース2Bは、上壁10Bを持ち上げることによって、主ケース2Aから離脱され、着脱自在である。また、副ケース2Bを主ケース2Aに取り付けた状態では、垂直区画壁22Aの連通孔62Aと副通路20Bの前側壁64Bとの間には、第1の実施形態と同様に隙間18が生じることがある。
この実施形態の電気機器においても、第1の実施形態の電気機器と同様に主ファン50Aと副ファン54Bとによってリアクトル44a、半導体素子45a、45cの冷却が行われ、副ファン54Bによって第2の要冷却部品44bの冷却が行われる。
主ファン50Aの風量が副ファン54Bの風量が4倍以上の大きさであるので、第1の実施形態と同様に、隙間18をシールしなくても、副通路20Bからの粉塵が隙間18から中間部屋28Cに侵入することを防止できる。しかも、副ケース2Bは、着脱自在であるので、副ケース2B内の清掃や、後側部屋60A内の清掃、各部品の交換や修理を容易に行うことができる。なお、図示していないが、副ケース2B内の清掃を容易にするために、副ケース2Bを構成するいずれかの壁を着脱自在としてある。
上記の2つの実施形態では、本発明を電気めっき機に実施したが、これに限ったものではなく、他の電気機器、例えば電気溶接機の電源装置等に実施することができる。また、電気めっき機2は、全体で直方体状のものを示したが、他の形状、例えば円筒状のものを使用することもできる。
2 電気めっき機
2A 主ケース
2B 副ケース
18 隙間
20B 副通路
26A 空気室
43A 主通路
44a リアクトル(第1の要冷却部品)
44b 電子回路基板(第2の要冷却部品)
45a、45c 半導体素子(回路部品)
46B 第2の吸気孔
50A 主ファン
54B 副ファン

Claims (5)

  1. 第1の吸気孔と排気孔とを有し、前記第1の吸気孔に連通する空気室と、内部に第1の要冷却部品が配置されるとともに外部に回路部品が配置され、前記空気室と前記排気孔との間に接続されている主通路と、前記第1の吸気孔から前記空気室に空気を導入するとともに、前記空気室の空気を、前記主通路を介して前記排気孔から排出する主ファンと、が配置されている主ケースと、
    第2の吸気孔を有し、内部に第2の要冷却部品が配置され、前記第2の吸気孔前記空気室とに接続される副通路と、前記第2の吸気孔からの空気を、前記副通路を介して前記空気室に導出する副ファンと、が配置され、前記主ケース前記回路部品を覆うように着脱自在に取付られている副ケースとを有し
    前記主ファンの風量が前記副ファンの風量よりも大きい電気機器。
  2. 請求項1記載の電気機器において、前記主ケースに前記副ケースを取り付けた状態において、前記第1の吸気孔と、前記第2の吸気孔と、前記排気孔とが、互いに異なる方向に形成されている電気機器。
  3. 請求項1または2記載の電気機器において、前記主ファンの風量は、前記副ファンの風量の4倍以上である電気機器。
  4. 請求項1乃至3いずれか記載の電気機器において、前記主通路は、筒状のヒートシンクで構成されている電気機器。
  5. 請求項1乃至4いずれか記載の電気機器において、前記第1の要冷却部品と前記第2の要冷却部品とが耐環境性部品であり、前記回路部品が半導体素子である電気機器。
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