JP7376198B1 - 蚊繁殖抑制プログラム、蚊繁殖抑制プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体、蚊繁殖抑制システム及び蚊繁殖抑制方法 - Google Patents

蚊繁殖抑制プログラム、蚊繁殖抑制プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体、蚊繁殖抑制システム及び蚊繁殖抑制方法 Download PDF

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Abstract

【課題】飛翔体から得られた画像に基づいて蚊の幼虫が生息する可能性が高い水たまり4を分析する蚊繁殖抑制プログラム2、蚊繁殖抑制プログラム2が記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体、蚊繁殖抑制システム及び蚊繁殖抑制方法を提供する。
【解決手段】本発明の蚊繁殖抑制プログラムは、蚊の幼虫が生息する可能性が高い水たまりを飛翔体から得られた画像に基づいて分析する蚊繁殖抑制プログラムであって、コンピュータに、飛翔体6から得られた画像において水たまり4の位置及び大きさを取得する取得ステップと、飛翔体から測定され、水たまりの温度を取得する温度計測ステップと、取得ステップにより取得した水たまり4の位置及び大きさと、温度計測ステップにより取得した水たまり4の温度と、に基づいて水たまり4の深さを推定する推定ステップと、を実行させる。
【選択図】図1

Description

特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年6月28日において、SORA Technology株式会社が、経済産業省・JTBによる令和4年度「技術協力活用型・新興国市場開拓事業費補助金」の応募プロセスにおいて、長谷川 克也、梅田 昌季及び金子 洋介が発明した蚊繁殖抑制プログラム、蚊繁殖抑制プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体、蚊繁殖抑制システム及び蚊繁殖抑制方法の前提情報の一部を公開した。 令和4年7月19日において、SORA Technology株式会社が、所定の証明書記載のアドレスのウェブサイト(SORA Technology株式会社のホームページ)において、「固定翼ドローンの空撮とAIによる世界初のソリューション「SORA Malaria Control」が経済産業省・JTB「J-Partnership製品・サービス開発等支援事業補助金」に採択」という記事を公開し、長谷川 克也、梅田 昌季及び金子 洋介が発明した蚊繁殖抑制プログラム、蚊繁殖抑制プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体、蚊繁殖抑制システム及び蚊繁殖抑制方法の前提情報の一部を公開した。 令和5年3月1日において、SORA Technology株式会社が、公開セミナー「ゲーム・チェンジャーズ:感染症と闘う日本のイノベーション」において、長谷川 克也、梅田 昌季及び金子 洋介が発明した蚊繁殖抑制プログラム、蚊繁殖抑制プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体、蚊繁殖抑制システム及び蚊繁殖抑制方法の前提情報の一部を公開した。 令和 5年4月21日において、SORA Technology株式会社が、所定の証明書記載のアドレスのウェブサイト(SORA Technology株式会社のホームページ)において、「「ゲーム・チェンジャーズ:感染症と闘う日本のイノベーション」に弊社CEO金子が登壇しました」という記事を公開し、長谷川 克也、梅田 昌季及び金子 洋介が発明した蚊繁殖抑制プログラム、蚊繁殖抑制プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体、蚊繁殖抑制システム及び蚊繁殖抑制方法の前提情報の一部を公開した。
特許法第30条第2項適用申請有り 令和 5年4月11日において、SORA Technology株式会社が、公開セミナー「スタートアップの海外展開に向けた官民連携カンファレンス」において、長谷川 克也、梅田 昌季及び金子 洋介が発明した蚊繁殖抑制プログラム、蚊繁殖抑制プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体、蚊繁殖抑制システム及び蚊繁殖抑制方法の前提情報の一部を公開した。 令和 5年4月21日において、SORA Technology株式会社が、所定の証明書記載のアドレスのウェブサイト(SORA Technology株式会社のホームページ)において、「「スタートアップの海外展開に向けた官民連携カンファレンス」に参加」という記事を公開し、長谷川 克也、梅田 昌季及び金子 洋介が発明した蚊繁殖抑制プログラム、蚊繁殖抑制プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体、蚊繁殖抑制システム及び蚊繁殖抑制方法の前提情報の一部を公開した。 令和 5年3月29日において、NHK WORLD-JAPANが、所定の証明書記載のアドレスのウェブサイトにおいて令和 5年3月29日から放送した「Wipe Out Malaria with Drones:Sierra Leone」という番組にて、長谷川 克也、梅田 昌季及び金子 洋介が発明した蚊繁殖抑制プログラム、蚊繁殖抑制プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体、蚊繁殖抑制システム及び蚊繁殖抑制方法の前提情報の一部を公開した。なお、同じ内容の再放送が令和5年3月29日、令和5年3月30日にも公開された。 令和 5年3月31日において、SORA Technology株式会社が、所定の証明書記載のアドレスのウェブサイト(SORA Technology株式会社のホームページ)において、「NHK WORLD-JAPANの「Sharing the Future」で、SORA Technologyが取り上げられました」という記事を公開し、長谷川 克也、梅田 昌季及び金子 洋介が発明した蚊繁殖抑制プログラム、蚊繁殖抑制プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体、蚊繁殖抑制システム及び蚊繁殖抑制方法の前提情報の一部を公開した。
特許法第30条第2項適用申請有り 令和 5年2月15日において、株式会社村田製作所が、村田製作所主催の「KUMIHIMO Tech Camp with Murata」に関する自社のHPにおいて(アドレスはhttps://solution.murata.com/ja-jp/collaboration/kumihimo-tech-camp/result-2022/)、長谷川 克也、梅田 昌季及び金子 洋介が発明した蚊繁殖抑制プログラム、蚊繁殖抑制プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体、蚊繁殖抑制システム及び蚊繁殖抑制方法の前提情報の一部を公開した。 令和 5年3月28日において、SORA Technology株式会社が、所定の証明書記載のアドレスのウェブサイト(SORA Technology株式会社のホームページ)において、「村田製作所「KUMIHIMO Tech Camp with Murata」最優秀賞にSORA Malaria Control(ドローンを活用したマラリア対策)が選出されました」という記事を公開し、長谷川 克也、梅田 昌季及び金子 洋介が発明した蚊繁殖抑制プログラム、蚊繁殖抑制プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体、蚊繁殖抑制システム及び蚊繁殖抑制方法の前提情報の一部を公開した。 令和 5年3月21日において、日本経済新聞が、所定の証明書記載のアドレスのウェブサイトにおいて令和 5年3月21日から配信した「テクノロジストの時代」中の「ドローンでマラリア対策」という記事にて、長谷川 克也、梅田 昌季及び金子 洋介が発明した蚊繁殖抑制プログラム、蚊繁殖抑制プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体、蚊繁殖抑制システム及び蚊繁殖抑制方法の前提情報の一部を公開した。
特許法第30条第2項適用申請有り 令和 5年3月24日において、SORA Technology株式会社が、所定の証明書記載のアドレスのウェブサイト(SORA Technology株式会社のホームページ)において、「日本経済新聞にSORA Technologyの記事が掲載されました」という記事を公開し、長谷川 克也、梅田 昌季及び金子 洋介が発明した蚊繁殖抑制プログラム、蚊繁殖抑制プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体、蚊繁殖抑制システム及び蚊繁殖抑制方法の前提情報の一部を公開した。 令和 5年2月20日において、独立行政法人国際協力機構(JICA)が、国際協力機構(JICA)主催の2022年度「中小企業・SDGsビジネス支援事業」採択発表に関する自社のHP(アドレスはhttps://www.jica.go.jp/press/2022/20230220_41.html)において、長谷川 克也、梅田 昌季及び金子 洋介が発明した蚊繁殖抑制プログラム、蚊繁殖抑制プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体、蚊繁殖抑制システム及び蚊繁殖抑制方法の前提情報の一部を公開した。 令和 5年3月17日において、SORA Technology株式会社が、所定の証明書記載のアドレスのウェブサイト(SORA Technology株式会社のホームページ)において、「JICA「中小企業・SDGsビジネス支援事業」にSORA Technologyが採択されました」という記事を公開し、長谷川 克也、梅田 昌季及び金子 洋介が発明した蚊繁殖抑制プログラム、蚊繁殖抑制プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体、蚊繁殖抑制システム及び蚊繁殖抑制方法の前提情報の一部を公開した。
特許法第30条第2項適用申請有り 令和 5年3月15日において、SORA Technology株式会社が、所定の証明書記載のアドレスのウェブサイト(SORA Technology株式会社のホームページ)において、「ドローン・AIでグローバルヘルス分野における社会課題の解決を目指すSORA Technology、シードラウンドで1.3億円を調達」という記事を公開し、長谷川 克也、梅田 昌季及び金子 洋介が発明した蚊繁殖抑制プログラム、蚊繁殖抑制プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体、蚊繁殖抑制システム及び蚊繁殖抑制方法の前提情報の一部を公開した。 令和 5年2月10日において、朝日新聞が、所定の証明書記載のアドレスのウェブサイトにおいて令和 5年2月10日から配信した「テクノロジストの時代」中の「ドローンでマラリア対策」という記事にて、長谷川 克也、梅田 昌季及び金子 洋介が発明した蚊繁殖抑制プログラム、蚊繁殖抑制プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体、蚊繁殖抑制システム及び蚊繁殖抑制方法の前提情報の一部を公開した。 令和 5年3月8日において、SORA Technology株式会社が、所定の証明書記載のアドレスのウェブサイト(SORA Technology株式会社のホームページ)において、「朝日新聞にSORA Technologyの記事が掲載されました」という記事を公開し、長谷川 克也、梅田 昌季及び金子 洋介が発明した蚊繁殖抑制プログラム、蚊繁殖抑制プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体、蚊繁殖抑制システム及び蚊繁殖抑制方法の前提情報の一部を公開した。 令和 5年2月23日において、SORA Technology株式会社が、所定の証明書記載のアドレスのウェブサイト(SORA Technology株式会社のホームページ)において、「SORA Technology、ダカール・パスツール研究所とのMOUに調印」という記事を公開し、長谷川 克也、梅田 昌季及び金子 洋介が発明した蚊繁殖抑制プログラム、蚊繁殖抑制プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体、蚊繁殖抑制システム及び蚊繁殖抑制方法の前提情報の一部を公開した。
特許法第30条第2項適用申請有り 令和 4年11月21日において、SORA Technology株式会社が、画像電子学会主催の「2022年画像関連学会連合会第8回合同秋季大会」において、長谷川 克也、梅田 昌季及び金子 洋介が発明した蚊繁殖抑制プログラム、蚊繁殖抑制プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体、蚊繁殖抑制システム及び蚊繁殖抑制方法の前提情報の一部を公開した。 令和 4年12月16日において、SORA Technology株式会社が、所定の証明書記載のアドレスのウェブサイト(SORA Technology株式会社のホームページ)において、「画像電子学会にて、マラリア対策の研究成果を報告」という記事を公開し、長谷川 克也、梅田 昌季及び金子 洋介が発明した蚊繁殖抑制プログラム、蚊繁殖抑制プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体、蚊繁殖抑制システム及び蚊繁殖抑制方法の前提情報の一部を公開した。 令和 4年12月05日において、SORA Technology株式会社が、第1回「グローバルヘルス・アカデミー」において、長谷川 克也、梅田 昌季及び金子 洋介が発明した蚊繁殖抑制プログラム、蚊繁殖抑制プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体、蚊繁殖抑制システム及び蚊繁殖抑制方法の前提情報の一部を公開した。また後日、この公開内容を記録した動画が第1回「グローバルヘルス・アカデミー」を主催した「グローバルヘルスを応援するビジネスリーダー有志一同」というアカウントからユーチューブに公開された。 令和 4年12月10日において、SORA Technology株式会社が、所定の証明書記載のアドレスのウェブサイト(SORA Technology株式会社のホームページ)において、「第1回「グローバルヘルス・アカデミー」にCEO金子が登壇」という記事を公開し、長谷川 克也、梅田 昌季及び金子 洋介が発明した蚊繁殖抑制プログラム、蚊繁殖抑制プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体、蚊繁殖抑制システム及び蚊繁殖抑制方法の前提情報の一部を公開した。
特許法第30条第2項適用申請有り 令和 4年11月14日において、SORA Technology株式会社が、「グローバルヘルスを応援するビジネスリーダー有志一同」の一員として、外務大臣を訪問し、その際のメッセージの中で、長谷川 克也、梅田 昌季及び金子洋介が発明した蚊繁殖抑制プログラム、蚊繁殖抑制プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体、蚊繁殖抑制システム及び蚊繁殖抑制方法の前提情報の一部を公開した。 令和 4年11月15日において、SORA Technology株式会社が、所定の証明書記載のアドレスのウェブサイト(SORA Technology株式会社のホームページ)において、「「グローバルヘルスを応援するビジネスリーダー有志一同」が、林芳正外務大臣に対し、グローバルヘルスを開発協力大綱の中で大きな柱と位置付けることを要請」という記事を公開し、長谷川 克也、梅田 昌季及び金子 洋介が発明した蚊繁殖抑制プログラム、蚊繁殖抑制プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体、蚊繁殖抑制システム及び蚊繁殖抑制方法の前提情報の一部を公開した。 令和 4年10月18日において、中日新聞が、10月18日9面に掲載した記事及び、所定の証明書に記載のアドレスのウェブサイトにおいて令和 4年10月17日から配信した「ドローンでマラリアをなくせ アフリカでソラテクノロジーが実験」という記事にて、長谷川 克也、梅田 昌季及び金子 洋介が発明した蚊繁殖抑制プログラム、蚊繁殖抑制プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体、蚊繁殖抑制システム及び蚊繁殖抑制方法の前提情報の一部を公開した。 令和 4年8月3日において、SORA Technology株式会社は、長谷川 克也、梅田 昌季及び金子 洋介が発明した蚊繁殖抑制プログラム、蚊繁殖抑制プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体、蚊繁殖抑制システム及び蚊繁殖抑制方法の前提情報の一部を用いた試験を行った。なお、試験は原則非公開で行われているが、念のため新規性喪失の例外適用を受ける趣旨である。
特許法第30条第2項適用申請有り 令和 4年10月21日において、SORA Technology株式会社が、所定の証明書記載のアドレスのウェブサイト(SORA Technology株式会社のホームページ)において、「中日新聞にSORA Technology社の取組みが掲載されました」という記事を公開し、長谷川 克也、梅田 昌季及び金子 洋介が発明した蚊繁殖抑制プログラム、蚊繁殖抑制プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体、蚊繁殖抑制システム及び蚊繁殖抑制方法の前提情報の一部を公開した。 令和 4年10月12日において、SORA Technology株式会社が、伊澤修・駐セネガル日本国大使のご帰国に際し、大使を訪問し、その際の意見交換の中で、長谷川 克也、梅田 昌季及び金子 洋介が発明した蚊繁殖抑制プログラム、蚊繁殖抑制プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体、蚊繁殖抑制システム及び蚊繁殖抑制方法の前提情報の一部を公開した。 令和 4年10月13日において、SORA Technology株式会社が、所定の証明書記載のアドレスのウェブサイト(SORA Technology株式会社のホームページ)において、「伊澤修・駐セネガル日本国大使と面談させて頂きました」という記事を公開し、長谷川 克也、梅田 昌季及び金子 洋介が発明した蚊繁殖抑制プログラム、蚊繁殖抑制プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体、蚊繁殖抑制システム及び蚊繁殖抑制方法の前提情報の一部を公開した。 令和 4年10月06日において、シエラレオネ・科学技術イノベーション局が、令和4年10月06日にウェブサイトに掲載された「SORA Technology joins the support of the Government Of Sierra Leone in quality health care delivery」という記事にて、長谷川 克也、梅田 昌季及び金子 洋介が発明した蚊繁殖抑制プログラム、蚊繁殖抑制プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体、蚊繁殖抑制システム及び蚊繁殖抑制方法の前提情報の一部を公開した。
特許法第30条第2項適用申請有り 令和 4年10月13日において、SORA Technology株式会社が、所定の証明書記載のアドレスのウェブサイト(SORA Technology株式会社のホームページ)において、「シエラレオネ・科学技術イノベーション局に、SORA Technologyの活動が紹介されました」という記事を公開し、長谷川克也、梅田 昌季及び金子 洋介が発明した蚊繁殖抑制プログラム、蚊繁殖抑制プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体、蚊繁殖抑制システム及び蚊繁殖抑制方法の前提情報の一部を公開した。 令和 4年10月06日において、産経新聞が、産経新聞・フジサンケイビジネスアイにおいて令和 4年10月06日から配信した「一石二鳥、強大市場・アフリカ進出活発 当局の支援で技術磨き 日本に「輸入」も」という記事にて、長谷川 克也、梅田 昌季及び金子 洋介が発明した蚊繁殖抑制プログラム、蚊繁殖抑制プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体、蚊繁殖抑制システム及び蚊繁殖抑制方法の前提情報の一部を公開した。 令和 4年10月07日において、SORA Technology株式会社が、所定の証明書記載のアドレスのウェブサイト(SORA Technology株式会社のホームページ)において、「産経新聞にSORA Technology社の取組みが掲載されました」という記事を公開し、長谷川 克也、梅田 昌季及び金子 洋介が発明した蚊繁殖抑制プログラム、蚊繁殖抑制プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体、蚊繁殖抑制システム及び蚊繁殖抑制方法の前提情報の一部を公開した。
特許法第30条第2項適用申請有り 令和 4年09月20日において、エーザイ株式会社代表執行役CEO 内藤 晴夫が、第8回アフリカ開発会議「TICAD8」の公式サイドイベント「創薬やアフリカ伝承薬活用による健康的かつ、より良い生活を求めて」において、長谷川 克也、梅田 昌季及び金子 洋介の所属するSORA Technology株式会社の紹介をする中で、長谷川 克也、梅田 昌季及び金子 洋介が発明した蚊繁殖抑制プログラム、蚊繁殖抑制プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体、蚊繁殖抑制システム及び蚊繁殖抑制方法の前提情報の一部を公開した。また同日、この公開内容を記録した動画が第8回アフリカ開発会議「TICAD8」の公式サイドイベント「創薬やアフリカ伝承薬活用による健康的かつ、より良い生活を求めて」を主催した「TICAD8 Official Side Event from Kumamoto Univ.」というアカウントからユーチューブに公開された(アドレスはhttps://www.youtube.com/watch?v=51jtOnPIVbc&t=2188s)。 令和 4年09月26日において、SORA Technology株式会社が、所定の証明書記載のアドレスのウェブサイト(SORA Technology株式会社のホームページ)において、「〔TICAD8〕公式サイドイベントにて、「SORA Malaria Control」をエーザイ・内藤社長に紹介頂きました」という記事を公開し、長谷川 克也、梅田 昌季及び金子 洋介が発明した蚊繁殖抑制プログラム、蚊繁殖抑制プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体、蚊繁殖抑制システム及び蚊繁殖抑制方法の前提情報の一部を公開した。
特許法第30条第2項適用申請有り 令和 4年08月31日において、SORA Technology株式会社が、日欧産業協力センター開催のTICAD8公式サイドイベント-「アフリカ・日本・EUの三国間ビジネス連携」ウェビナーにおいて、長谷川 克也、梅田 昌季及び金子 洋介が発明した蚊繁殖抑制プログラム、蚊繁殖抑制プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体、蚊繁殖抑制システム及び蚊繁殖抑制方法の前提情報の一部を公開した。また同日、この公開内容を記録した動画がTICAD8公式サイドイベント-「アフリカ・日本・EUの三国間ビジネス連携」ウェビナーを開催した日欧産業協力センターのウェブサイトにアップされ公開された(アドレスはhttps://eu-japan.eu/media-player/video/EJ3A-Helpdesk-TICAD8-Webinar-20220831-Japanese/)。 令和 4年09月01日において、SORA Technology株式会社が、所定の証明書記載のアドレスのウェブサイト(SORA Technology株式会社のホームページ)において、「〔登壇報告〕TICAD8公式サイドイベント「アフリカ・日本・EUの三国間ビジネス連携」」という記事を公開し、長谷川 克也、梅田 昌季及び金子 洋介が発明した蚊繁殖抑制プログラム、蚊繁殖抑制プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体、蚊繁殖抑制システム及び蚊繁殖抑制方法の前提情報の一部を公開した。
特許法第30条第2項適用申請有り 令和 4年08月19日において、SORA Technology株式会社が「グローバルヘルスを応援するビジネスリーダー有志一同」により開催されたアフリカ開発会議「TICAD8」に向けた公式サイドイベント「Global Health Action Japan~世界の保健医療水準を高めるための日本企業の活動~」において、長谷川 克也、梅田 昌季及び金子 洋介が発明した蚊繁殖抑制プログラム、蚊繁殖抑制プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体、蚊繁殖抑制システム及び蚊繁殖抑制方法の前提情報の一部を公開した。また令和4年08月25日、この公開内容を記録した動画が「グローバルヘルスを応援するビジネスリーダー有志一同」よりYouTube上にアップされ公開された(アーカイブ動画は、https://www.youtube.com/watch?v=P86UUOt5d5E&t=2330s)(ダイジェスト動画は、https://www.youtube.com/@businessleaderscoalitionfo9208)。また令和4年08月25日、この公開内容が「グローバルヘルスを応援するビジネスリーダー有志一同」よりプレスリリースされている(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000076537.html)。 令和 4年08月25日において、SORA Technology株式会社が、所定の証明書記載のアドレスのウェブサイト(SORA Technology株式会社のホームページ)において、「SORA Technology社、〔TICAD8〕公式サイドイベント「Global Health Action Japan」にてビル・ゲイツ氏と対談」という記事を公開し、長谷川 克也、梅田 昌季及び金子 洋介が発明した蚊繁殖抑制プログラム、蚊繁殖抑制プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体、蚊繁殖抑制システム及び蚊繁殖抑制方法の前提情報の一部を公開した。
特許法第30条第2項適用申請有り 令和 4年07月30日において、SORA Technology株式会社が、日本医療・病院管理学会第407回例会、および東海病院管理学研究会第221回研究会において、長谷川 克也、梅田 昌季及び金子 洋介が発明した蚊繁殖抑制プログラム、蚊繁殖抑制プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体、蚊繁殖抑制システム及び蚊繁殖抑制方法の前提情報の一部を公開した。 令和 4年08月09日において、SORA Technology株式会社が、所定の証明書記載のアドレスのウェブサイト(SORA Technology株式会社のホームページ)において、「〔医学会で講演〕~ドローンが変える医療の近未来~」という記事を公開し、長谷川 克也、梅田 昌季及び金子 洋介が発明した蚊繁殖抑制プログラム、蚊繁殖抑制プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体、蚊繁殖抑制システム及び蚊繁殖抑制方法の前提情報の一部を公開した。 令和 4年7月26日において、あいち・なごやスタートアップ海外連携促進コンソーシアムが、あいち・なごやスタートアップ海外連携促進コンソーシアム主催のあいち・なごや海外連携アクセラレーション事業-BEYOND(ビヨンド)-スタートアップ及びイノベーション企業の海外展開支援プログラムに関する愛知県のホームページ(アドレスはhttps://www.pref.aichi.jp/soshiki/ricchitsusho/beyond2022-2.html)、長谷川 克也、梅田 昌季及び金子 洋介が発明した蚊繁殖抑制プログラム、蚊繁殖抑制プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体、蚊繁殖抑制システム及び蚊繁殖抑制方法の前提情報の一部を公開した。
特許法第30条第2項適用申請有り 令和 4年08月02日において、SORA Technology株式会社が、所定の証明書記載のアドレスのウェブサイト(SORA Technology株式会社のホームページ)において、「あいち・なごや海外連携アクセラレーション事業-BEYOND(ビヨンド)-スタートアップ及びイノベーション企業の海外展開支援プログラムに選定」という記事を公開し、長谷川 克也、梅田 昌季及び金子 洋介が発明した蚊繁殖抑制プログラム、蚊繁殖抑制プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体、蚊繁殖抑制システム及び蚊繁殖抑制方法の前提情報の一部を公開した。 令和 4年7月19日において、SORA Technology株式会社が、所定の証明書記載のアドレスのウェブサイト(SORA Technology株式会社のホームページ)において、「マラリア対策事業」というページを公開し、長谷川 克也、梅田 昌季及び金子 洋介が発明した蚊繁殖抑制プログラム、蚊繁殖抑制プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体、蚊繁殖抑制システム及び蚊繁殖抑制方法の前提情報の一部を公開した。
本発明は、蚊繁殖抑制プログラム、蚊繁殖抑制プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体、蚊繁殖抑制システム及び蚊繁殖抑制方法に関する。
蚊を媒介とする感染症、例えばマラリアやデング熱等の流行を防ぐことは非常に重要な課題である。蚊を媒介とする感染症を減少させるために、幼虫源マネジメント(Larval Source Management(以下、「LSM」と称する))と呼ばれる手法が提唱されている。LSMは、蚊の幼虫の繁殖域となる水域に対して、殺虫剤散布等を行うことによって蚊の幼虫の個体数を減らす手法である。LSMは、感染症対策としてアフリカの国において国家プロジェクトとして取り組まれる場合もある。
特許第7193824号公報
しかしながら、LSMは、以下のような理由により、普及が進まないという問題がある。
一つ目の問題は、水たまりを地上から徒歩などの方法で作業員が探すため、労力と時間を要する問題である。広大な土地において雨が降った後には、水たまりが同時発生的に多数形成される。また、卵は乾燥した地表に存在しており、水たまりが形成されてから2~3日で卵から幼虫となり、数日から1週間以内には幼虫からオニボウフラと呼ばれる蛹の状態を経て成虫となる。雨が降って水たまりができた後に、迅速に殺虫剤散布等を行う必要がある。しかしながら、水たまりを作業員が徒歩で探すため、作業員が不足し、作業が間に合わないという問題があった。
二つ目の問題は、従来は、LSMを実行する際には、作業員が全ての水たまりにおいて殺虫剤散布等を行っている問題である。広範囲にわたって水たまりに殺虫剤を散布するためには、多数の作業員が必要となる。さらに、全ての水たまりに殺虫剤散布等を行うため、殺虫剤の使用量が多くなり、殺虫剤の購入費用が高くなると共に、殺虫剤の使用量が多くなれば環境への負荷も懸念される。また、大量の殺虫剤の散布は長期間にわたり成分が残留することになるため、ボウフラだけではなく周辺の生物に影響を及ぼし、マラリア発生地域である生活環境を考えれば人間への健康被害の発生要因となりうる。
このような課題に対し、本発明の発明者らは、広範囲にわたり水たまりを探索し且つ発見するために、ドローンにライダー計測機(Light Detection And Ranging(LiDAR))を搭載することを検討した。例えば、特許文献1に示すように、ドローンにライダー計測機を搭載する技術がある。
しかしながら、特許文献1に示すようなライダー計測の技術によれば、水たまりが電波を反射してしまうことから、地表と水たまりの信号差が少なく効果的に水たまりを検出することが難しかった。
また、仮に水たまりを検知できたとしても、上空から広範囲を見た場合に水たまりは何百個~何千個と発見される。従来と同様に全ての水たまりに殺虫剤散布等を行っていたのでは、作業員が多く必要となると共に作業員が地上から探索したよりも多数の水たまりが発見されることになり、結果的に殺虫剤の使用量が多くなるという問題がある。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、蚊の幼虫が生息する可能性が高い水たまりを飛翔体から得られた画像に基づいて分析する蚊繁殖抑制プログラム、蚊繁殖抑制プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体、蚊繁殖抑制システム及び蚊繁殖抑制方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の一実施形態によれば、蚊の幼虫が生息する可能性が高い水たまりを飛翔体から得られた画像に基づいて分析する蚊繁殖抑制プログラムであって、コンピュータに、前記飛翔体から得られた画像において前記水たまりの位置及び大きさを取得する取得ステップと、前記飛翔体から測定され、前記水たまりの温度を取得する温度計測ステップと、前記取得ステップにより取得した前記水たまりの位置及び大きさと、前記温度計測ステップにより取得した前記水たまりの温度と、に基づいて前記水たまりの深さを推定する推定ステップと、を実行させる。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、プログラムは、コンピュータにより、前記取得ステップにより取得した前記水たまりの位置及び大きさと、前記温度計測ステップにより取得した前記水たまりの温度と、に基づいて前記水たまりの深さを推定する推定ステップを実行させることができる。これにより、蚊の幼虫が生息する可能性が高い水たまりを分析する上で、生物学的に重要な要素である水たまりの深さを推定することができ、飛翔体から得られた画像に基づいて蚊の幼虫が生息しそうな水たまりを効率的に発見できる。よって、蚊の幼虫が生息する可能性が高い水たまりを効率的に発見できるので、限られた人数の作業員が発見された水たまりに殺虫剤を散布でき、作業員の人数や労力、殺虫剤の使用量を減少できる。
本発明の一実施形態によれば、好ましくは、前記蚊繁殖抑制プログラムの前記推定ステップは、前記水たまりの温度を、例えばあらかじめ作成してある大きさ及び深さが特定されている基準水たまりの温度と比較することにより、前記水たまりの深さを推定する。
本発明の一実施形態によれば、好ましくは、前記蚊繁殖抑制プログラムの前記推定ステップは、前記水たまりの温度を、異なる時間において少なくとも2回以上測定し、測定された温度変化に基づいて、前記水たまりの深さを推定する。
本発明の一実施形態によれば、好ましくは、前記蚊繁殖抑制プログラムは、さらに、前記水たまりの深さに基づいて、前記水たまりにおいて蚊の幼虫が生息するリスクを評価する評価ステップを備える。
本発明の一実施形態によれば、好ましくは、前記蚊繁殖抑制プログラムは、さらに、前記評価ステップによりリスクが高いと評価された水たまりを前記飛翔体から得られた画像において他の水たまりと区別して表示装置上に表示させる出力ステップを備える。
本発明の一実施形態によれば、好ましくは、前記蚊繁殖抑制プログラムの前記出力ステップは、前記表示装置を有する携帯情報端末の位置と、リスクが高いと評価された水たまりとの位置関係を前記飛翔体から得られた画像において表示させる。
本発明の一実施形態によれば、好ましくは、何れかの前記蚊繁殖抑制プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、上述のような蚊繁殖抑制プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体により、コンピュータに所定のステップを実行させ、蚊の幼虫が生息する可能性が高い水たまりを効率的に発見できる。
本発明の一実施形態によれば、好ましくは、蚊の幼虫が生息する可能性が高い水たまりを飛翔体から得られた画像に基づいて分析する蚊繁殖抑制システムであって、地面より上方を飛翔する飛翔体と、前記飛翔体に設けられた温度測定装置と、前記飛翔体に設けられたカメラと、前記カメラにより取得した前記水たまりの位置及び大きさと、前記温度測定装置により測定された前記水たまりの温度と、に基づいて前記水たまりの深さを推定する推定装置と、を備えている。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、飛翔体に設けられたカメラにより比較的広範囲の画像を取得し、前記カメラにより取得した水たまりの位置及び大きさと、前記温度測定装置により測定された前記水たまりの温度と、に基づいて推定装置により前記水たまりの深さを推定できる。これにより、蚊の幼虫が生息する可能性が高い水たまりを分析する上で、生物学的に重要な要素である水たまりの深さを推定することができ、飛翔体から得られた画像に基づいて蚊の幼虫が生息しそうな水たまりを効率的に発見できる。よって、蚊の幼虫が生息する可能性が高い水たまりを効率的に発見できるので、限られた人数の作業員が発見された水たまりに殺虫剤を散布でき、作業員の人数や労力、殺虫剤の使用量を減少できる。
本発明の一実施形態によれば、好ましくは、前記飛翔体は、固定翼型ドローンである。
本発明の一実施形態によれば、好ましくは、蚊の幼虫が生息する可能性が高い水たまりを飛翔体から得られた画像に基づいて分析する蚊繁殖抑制方法であって、前記飛翔体から得られた画像において前記水たまりの位置及び大きさを取得する取得ステップと、前記飛翔体から測定され、位置及び大きさの取得された前記水たまりの温度を取得する温度計測ステップと、前記取得ステップにより取得した水たまりの位置及び大きさと、前記温度計測ステップにより取得した前記水たまりの温度と、に基づいて前記水たまりの深さを推定する推定ステップと、を実行させる。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、蚊繁殖抑制方法は、前記飛翔体から得られた画像において水たまりの位置及び大きさを取得する取得ステップと、前記飛翔体から測定され、位置及び大きさの取得された前記水たまりの温度を取得する温度計測ステップと、前記取得ステップにより取得した水たまりの位置及び大きさと、前記温度計測ステップにより取得した前記水たまりの温度と、に基づいて前記水たまりの深さを推定する推定ステップと、を実行させる。これにより、蚊の幼虫が生息する可能性が高い水たまりを分析する上で、生物学的に重要な要素である水たまりの深さを推定することができ、飛翔体から得られた画像に基づいて蚊の幼虫が生息しそうな水たまりを効率的に発見できる。よって、蚊の幼虫が生息する可能性が高い水たまりを効率的に発見できるので、限られた人数の作業員が発見された水たまりに殺虫剤を散布でき、作業員の人数や労力、殺虫剤の使用量を減少できる。
本発明の蚊繁殖抑制プログラム、蚊繁殖抑制プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体、蚊繁殖抑制システム及び蚊繁殖抑制方法によれば、飛翔体から得られた画像に基づいて蚊の幼虫が生息する可能性が高い水たまりを分析することができる。
本発明の一実施形態による蚊繁殖抑制プログラムを備えた蚊繁殖抑制システムの概略構成図である。 本発明の一実施形態による蚊繁殖抑制プログラム等を用いて分析される水たまりの内部の様子を示す図である。 本発明の一実施形態による蚊繁殖抑制システムの構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態の蚊繁殖抑制システムにおける推定装置の構成を示すブロック図である。 図4の蚊繁殖抑制システムの推定装置と携帯情報端末との関係を示す図である。 本発明の一実施形態の蚊繁殖抑制システムにおける推定装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態による蚊繁殖抑制システムに関する処理のフローチャートを示す図である。 本発明の一実施形態による蚊繁殖抑制システムの飛翔体のカメラにより撮影された航空撮影画像を示す図である。 本発明の一実施形態による蚊繁殖抑制システムの飛翔体の温度測定装置により測定された画像を示す図である。 図8の航空撮影画像において水たまり4を他の地面や植生等と区別して検知した状態を示す図である。 本発明の一実施形態による蚊繁殖抑制システムにおいて航空撮影画像中の水たまりのうちリスクの比較的高いと評価された水たまりを示す図である。 本発明の一実施形態において、基準水たまりに基づいて水たまりの深さを推定するメカニズムを説明する図である。 本発明の一実施形態において、幼虫が生息するリスクを高める要因及び条件を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態による蚊繁殖抑制プログラム2(図3参照)を実行するコンピュータを備えた蚊繁殖抑制システム1について説明する。
本開示の実施形態は例示として説明され、本発明の趣旨及び範囲内で、多くの変形、変更及び置換ができることが当業者に明らかである。従って、本発明は、開示の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、その形態及び詳細について、種々の変形、変更等が可能である。また、明細書に開示された構成要素を自由に組み合わせることができる。
図1に示すように、本発明の一実施形態による蚊繁殖抑制システム1は、飛翔体6から撮影されて得られた画像に基づいて蚊の幼虫3(図2参照)が発生(存在)及び生息する可能性が高い水たまり4を分析する。蚊繁殖抑制システム1は、空撮画像中の水たまり4のうち幼虫3が発生及び生息する可能性が高い水たまり4を選んで表示できる。蚊繁殖抑制システム1は、蚊の繁殖を抑制できるので、蚊媒介感染症抑制システムでもある。同様に、蚊繁殖抑制プログラムは蚊媒介感染症抑制プログラムであり、後述する蚊繁殖抑制方法は蚊媒介感染症抑制プログラムである。
図2は、蚊の幼虫3が水中に存在している水たまり4の一例を示している。水たまり4の水面4aは破線により示されている。蚊の幼虫3は、水たまり4の中で卵3aから産まれる。幼虫3は、いわゆるボウフラである。幼虫3は、例えば卵がある状態で雨が降り、水たまり4が形成されてから約2~3日で卵から幼虫となる。ハマダラカの卵は9か月の乾燥に耐え、長期間の乾季を過ごしても降雨による水たまりの発生後に孵化して蚊の幼虫から成虫になる事が知られている。幼虫3は、水たまり4の中において約数日から約一週間程度で成長し、蚊の成虫となる。蚊は、例えば、ハマダラカ種の蚊である。蚊は、人の血を吸い、ハマダラカ種の蚊は、例えば、感染症のマラリアを媒介する。また、他の種類の蚊は、蚊の種類により、例えば、デング熱、日本脳炎、ウエストナイル熱、ジカウイルス感染症等の感染症を媒介する。
水たまり4は、例えば、雨の後に地面Gに生じる水たまりである。地面Gの凹凸や傾斜部分に水が溜まって形成される。水たまり4のサイズや大きさは限定されない。水たまり4は、雨後の水たまり、物の窪みに水が溜まった水たまり、水が染み出た等の水たまり、池、沼、ため池、水田、窪地内の水、灌漑溝中の水、湖等であってもよい。水たまり4には、例えば、30cm×30cmの大きさの水たまりや、200cm×200cmの大きさの水たまりも含まれる。水たまり4には、雨後に短期的に形成されるもののみならず、天候や気候の影響により長期的に存在しているものも含む。対象とする蚊の種類によっては、水たまり4には、常時水流のある場所や、ボウフラの捕食者となる他の水棲生物の生息する幼虫3が成長しにくい湖や比較的大規模の池(例えば100m×100mのような大きさの池)は含まないとすることができる。ハマダラカ種の蚊は、比較的小さい水たまり4を好んで繁殖するため、水たまり4を、500cm×500cmの大きさより小さいような比較的水たまりとしてもよい。このような比較的小さい水たまり4は、衛星や有人航空機からは確認が困難であるが、本実施形態のドローンによれば、空間解像度が0.02m以下であり、検知しやすくなっている。
図3に示すように、蚊繁殖抑制システム1は、地面より上方を飛翔する飛翔体6と、飛翔体6に設けられた温度測定装置8と、飛翔体6に設けられたカメラ10と、飛翔体6に設けられたマルチスペクトルカメラ11と、飛翔体6に設けられたGPS9と、飛翔体6、温度測定装置8及びカメラ10等の制御を行う制御装置7と、水たまり4の深さを推定する推定装置12(蚊繁殖抑制装置)と、を備えている。
飛翔体6は、地面Gより上方を飛翔する機器であり、本実施形態においては固定翼型ドローンである。飛翔体6は、例えば、人工衛星、有人航空機、ヘリコプタ、無人航空機、固定翼型ドローン、マルチコプター型ドローン、飛行船等であってもよい。固定翼型ドローンは、マルチコプター型ドローン等と比べて1回のフライトで長時間且つ長距離(例えば約200km)にわたって飛行できる特徴を有している。よって、固定翼型ドローンは、1回のフライトで比較的広い範囲の空撮画像(地上画像)、例えば20km×20kmの面積範囲の空撮画像(地上画像)や10km×10kmの面積範囲の空撮画像(地上画像)を取得できる。また、固定翼型ドローンは、有人航空機、ヘリコプタ等と比べるとより容易に測定が行える。固定翼型ドローンは、衛星や有人航空機よりは低い高さから地面の比較的小さい水たまり4(例えば30cm四方の水たまり)を発見しやすい利点がある。
温度測定装置8は、飛翔体6に取付けられ、上空から地上の物体の温度を測定する。温度測定装置8は、例えば、サーマルカメラであり、物体から放出される赤外線を検出して温度を測定する。温度測定装置8は、温度測定装置としての機能を果たしている。温度測定装置8は、画像中の水たまり4の温度(水温)を測定できる。
カメラ10は、飛翔体6に取付けられ、上空から地上の物体の画像を撮影する。カメラ10は可視光画像を撮影できる機能を有するカメラである。カメラ10は静止画又は動画を撮影可能である。温度測定装置8による温度の測定と、カメラ10及び後述するマルチスペクトルカメラ11による画像の撮影とは、同期された同期撮影が行われている。従って、温度測定装置8により得られた画像上の温度と、カメラ10により得られた画像、マルチスペクトルカメラ11により得られた画像上の物体とが対比可能となっている。
マルチスペクトルカメラ11は、飛翔体6に取付けられ、上空から地上の物体の画像を撮影する。マルチスペクトルカメラ11は光の波長成分(スペクトル)を分析できる画像を撮影できる機能を有する。
GPS9はグローバルポジショニングシステムであり、衛星測位システムを示している。GPS9は制御装置7と電気的に接続され、飛翔体6の緯度経度等の位置情報を制御装置7に伝達する。
制御装置7は、飛翔体6とは別に設けられ、遠隔的に飛翔体6のフライトのコースや速度等の制御を行う。制御装置7は、また、温度測定装置8、カメラ10及びマルチスペクトルカメラ11等の制御を行うことができる。飛翔体6は、制御装置7の制御により、無人で予め定められたフライトコースを飛行する。制御装置7は、飛翔体6に設けられたGPS9により飛翔体6の位置(例えば緯度経度)を認識する。制御装置7は、推定装置12とは別に設けられているが、制御装置7は、推定装置12と一体に構成され、制御装置7が推定装置12の機能を備えていてもよい。制御装置7は、制御を実行可能な記憶装置やプロセッサを備えている。
推定装置12は、カメラ10又はマルチスペクトルカメラ11により取得した水たまり4の位置及び大きさと、温度測定装置8により取得した水たまり4の温度と、に基づいて水たまり4の深さを推定する。
推定装置12は、飛翔体6のカメラ等から得られた画像に基づいて蚊の幼虫3が生息する可能性が高い水たまり4を分析する蚊繁殖抑制プログラム2を備えている。推定装置12は、蚊の幼虫3が生息する可能性が高い水たまり4を飛翔体6から得られた画像中の水たまりから選択する蚊繁殖抑制プログラム2を備えている。蚊繁殖抑制プログラム2は、カメラ10により取得した水たまり4の位置及び大きさと、温度測定装置8により取得した水たまり4の温度と、に基づいて水たまり4の深さを推定する機能を有する。推定装置12は、コンピュータとして機能する1又は複数のサーバにより構成される。推定装置12は、1つのサーバに構成されていなくてもよく、インターネット32を介して遠隔地に配置された他のサーバにより構成されてもよい。
推定装置12は、記憶装置16と、プロセッサ18とを備えている。推定装置12は、一連の制御処理の制御部としても機能する。記憶装置16は、例えば情報の高速な読み書きが可能な揮発性メモリであり、プロセッサ18が情報を処理する際の記憶領域及び作業領域として用いられる。記憶装置16は、不揮発性ストレージ又は不揮発性メモリ、例えばeMMC、UFS、SSDのようなフラッシュメモリであってもよい。記憶装置16は、本実施形態における蚊繁殖抑制プログラムを実行するためのプログラムや各種データ等を記憶している。記憶装置16は、コンピュータ読取可能な有形の記録媒体を構成し、蚊繁殖抑制プログラム2を記憶している。プロセッサ18は、推定装置12の動作を制御する。プロセッサ18は、例えば、CPUである。なお、プロセッサ18としては、MPU等の電子回路が用いられてもよい。プロセッサ18は、推定装置12に格納されているプログラムやデータを読み込んで実行することにより、様々な処理を実行する。本実施形態のプログラムが、他のコンピュータ読取可能な記録媒体内に配置されている場合には、プロセッサ18は、この記録媒体内のプログラムの指令を実行してもよい。コンピュータ読取可能な記録媒体は、USBメモリ、SDカード、DVD等のデータを記憶可能な他の記録媒体であってもよい。
推定装置12は、タブレット型コンピュータ、スマートフォン、その他の携帯情報端末装置、スマートウォッチ、ウェアラブルデバイス又はその他の電子装置とすることができる。推定装置12は、他の機器との間でデータの送受信を行う通信装置20や、出力結果をユーザに表示するディスプレイ等の表示装置22、推定装置12への入力指令を受け付ける入力装置23等、を備えていてもよい。通信装置20は、無線通信用のデバイスやモジュールでもよく、有線通信用のデバイスやモジュールでもよい。入力装置23は、例えばキーボード操作入力を受け付けるキーボードやマウス等である。これらの各構成装置はバス13によって接続されている。なお、バス13と各構成装置との間には必要に応じてインタフェースが設けられている。
図6に示すように、推定装置12は、蚊繁殖抑制プログラム2に基づき、取得ステップS2を実行させる取得ステップ機能部24と、温度計測ステップS3を実行させる温度計測ステップ機能部26と、推定ステップS4を実行させる推定ステップ機能部28と、評価ステップS5を実行させる評価ステップ機能部30と、出力ステップS6を実行させる出力ステップ機能部33とを備えている。
取得ステップ機能部24は、コンピュータとしての推定装置12に、飛翔体6から得られた画像(図8参照)において水たまり4の位置及び大きさに関する情報を取得する取得ステップS2(図7参照)を実行させる機能を有する。よって、取得ステップ機能部24は、撮影された画像中の水たまり4を検知する機能を有する。このような取得ステップ機能部24は、蚊繁殖抑制プログラム2の一部により構成されている。
温度計測ステップ機能部26は、コンピュータとしての推定装置12に、前記飛翔体6から測定され、画像(図8参照)の取得時とほぼ同時期に、水たまり4の温度に関する情報を取得する温度計測ステップS3を実行させる機能を有する。このような温度計測ステップ機能部26は、蚊繁殖抑制プログラム2の一部により構成されている。
推定ステップ機能部28は、コンピュータとしての推定装置12に、取得ステップS2により取得した水たまり4の位置及び大きさと、温度計測ステップS3により取得した水たまり4の温度と、に基づいて水たまり4の深さを推定する推定ステップS4を実行させる機能を有する。
評価ステップ機能部30は、コンピュータとしての推定装置12に、水たまり4の深さに基づいて、水たまり4において蚊の幼虫3が生息するリスクを評価する評価ステップS5を実行させる機能を有する。このような評価ステップ機能部30は、蚊繁殖抑制プログラム2の一部により構成されている。
出力ステップ機能部33は、コンピュータとしての推定装置12に、評価ステップS5によりリスクが高いと評価された水たまり4を飛翔体6から得られた画像中の他の水たまり4と区別して表示装置上に表示させる出力ステップS6を実行させる機能を有する。このような出力ステップ機能部33は、蚊繁殖抑制プログラム2の一部により構成されている。
推定ステップ機能部28は、蚊繁殖抑制プログラム2の一部により構成されている。
推定ステップ機能部28は、推定ステップS4(図7参照)を実行する機能を有する。
図5に示すように、推定装置12は、インターネット32を介して携帯情報端末34と通信でき、情報伝達が行われる。携帯情報端末34は、殺虫剤を散布する作業者が確認しやすいように設けられている。例えば、作業者がそれぞれスマートフォン等の携帯情報端末34を有している。携帯情報端末34は、スマートフォン、携帯電話、スマートウォッチ、タブレットPC、ノートPC,デスクトップPC等により構成できる。携帯情報端末34は、表示画面を構成する表示装置34aを有している。表示装置34aは、例えばモニタディスプレイ、携帯情報端末の表示画面、スマートフォンの表示画面等である。推定装置12は、出力ステップS6(図7参照)による出力結果を携帯情報端末34の表示画面に出力させることができる。よって、出力ステップS6により、散布する作業者側の携帯情報端末34の表示画面において、リスクが高いと評価された水たまり4(又はリスクが一定以上あると評価された水たまり)を他の水たまりと区別して表示される。このような携帯情報端末34は、蚊繁殖抑制システム1に含まれていてもよいし、含まれていなくてもよい。携帯情報端末34は、1つの推定装置12に対し、複数設けられることができる。よって、同時期に多数の作業者が、各自の携帯情報端末34により情報を確認しながら、殺虫剤の散布作業等を行うことができる。よって、殺虫剤の散布作業がより効率化される。
次に、図7を参照して、本実施形態の蚊繁殖抑制システムに関する一連の動作について説明する。
以下に、本実施形態における蚊繁殖抑制システムに関する一連の動作には、蚊繁殖抑制プログラム2を用いることができる。
図7に示すように、蚊繁殖抑制方法の準備ステップS1において、推定装置12は、飛翔体6に付属するカメラ10から撮影された航空撮影画像の地表画像データB(図8参照)、飛翔体6から得られた地表等の温度の温度データC(図9参照)、等を取得する。推定装置12は、地表画像データ等を取得し、以後の処理を実行するための準備が完了したと判断すると、S2に進む。なお、図8及び図9はそれぞれあくまでも画像の一例を示すため、図8と図9とは異なる対象の画像を例示している。
航空撮影画像の地表画像データ(図8参照)及び地表等の温度の温度データ(図9参照)は、図1に示すように、蚊繁殖抑制システム1の飛翔体6がデータを得たい領域の上空を飛行することにより得られる。飛翔体6が調査領域の上空を飛行する間に、カメラ10が地面G上の物体の空撮画像を撮影すると共に温度測定装置8は地上の物体の温度を測定する。カメラ10により空撮された空撮画像の範囲Aを、図1において破線により例示している。カメラ10により空撮された画像は、重ね合わせてモデリング化され、いわゆるオルソソフトによりオルソモザイク化される。オルソモザイク化された地表画像データが図8に例示されている。このようにして、推定装置12は、地表画像データを取得する。推定装置12は、オルソソフトを備えていてもよい。また、推定装置12は、地表画像データと同様の領域における地表等の温度の温度データ(図9参照)を取得する。
S2においては、図1及び図7に示すように、推定装置12の取得ステップ機能部24により、飛翔体6から得られた地表画像データB(図8参照)において水たまり4の位置及び大きさ(表面積)を取得する取得ステップS2が実行される。より具体的には、図10に示すように、推定装置12は、取得ステップ機能部24により、取得された地表画像データBを解析し、水たまり4を他の地面や植生等と区別して認識する。推定装置12は、水たまり4の存在のみならず、水たまり4の位置(緯度経度)及び大きさ(縦横の長さや面積)も測定し且つ取得する。例えば、推定装置12は、空撮画像を撮影した緯度及び経度等を認識しており、その画像中の水たまり4の位置の緯度及び経度等を決定できる。図10においては、検知された水たまり4は破線Dによって囲まれて例示されている。さらに、図11に示すように、推定装置12は、検知したそれぞれの水たまり4ごとに固有の識別指標E(例えば「インデックス1」のような指標値)を付与する。従って、検知した水たまり4を個別に認識及び登録し、以後の管理を容易にできる。図11においては、識別指標Eのインデックスの下にそれぞれの水たまり4の位置(緯度経度)が表示されている。このようにして、例えば、取得ステップS2により、空撮画像中において約何十個から約何千個の水たまりが検知される。
例えば、水たまり4は、マルチスペクトルカメラ11により取得された画像において、水たまり4の領域を検出することができる。例えば、Rが可視光赤の反射率、SWIRが短波赤外波長の反射率とした場合に、以下のような式により画像中に水たまり4があるか否かが判定可能である。例えば、NDWIが1の値に違い場合、水たまり4があると判定してもよい。
Figure 0007376198000002
なお、NDWIの代わりにNDVI等の画像指標を用いて水たまり4を判定してもよい。
さらに、変形例として、水たまり4は、例えば、空撮画像を取得するときに合わせて赤外線画像を撮影し、この赤外線画像を2値化して分析することにより、水たまり4の領域を検出してもよい。例えば赤外線画像及びサーモ画像のそれぞれを2値化して積を取り水たまり4の領域を検出してもよい。なお、このような水たまり4の検出にAIソフトウェアによる画像認識が用いられ、水たまり4を他の地面や植生等と区別して認識してもよい。
再び、本実施形態の説明に戻り、推定装置12は、水たまり4の位置及び大きさを取得した後、S3に進む。
S3においては、推定装置12の温度計測ステップ機能部26により、飛翔体6の温度測定装置8により測定され、水たまり4のカメラ10による撮影時期とほぼ同時期に温度測定装置8により取得された水たまり4の温度を取得する温度計測ステップS3が実行される。図9には、温度計測ステップ機能部26により測定された温度分布の画像が示される。推定装置12は、取得ステップ機能部24により検知された水たまり4と、温度測定装置8により取得された水たまり4に対応する領域の温度とを対応させ、水たまり4の温度を取得する。温度計測ステップ機能部26は、カメラ10により撮影された画像と、温度測定装置8により取得された画像とを、対比し、水たまり4の水面の温度を判断する機能を有する。温度計測ステップ機能部26は、2つの画像を単純に比較してもよいし、AI等の画像認識により2つの画像を比較してもよい。推定装置12は、水たまり4の温度を取得した後、S4に進む。
S4においては、推定装置12により、取得ステップS2により取得した水たまり4の位置及び大きさ(例えば表面積)と、温度計測ステップS3により取得した水たまり4の温度と、に基づいて水たまり4の深さd2を推定する推定ステップS4が実行される。
蚊繁殖抑制プログラム2の推定ステップS4(図7参照)は、図12に示すように、水たまり4の温度を、大きさ及び深さが特定されている基準水たまり30の温度と比較することにより、水たまり4の深さd2(水面4aから底面4bまでの深さ)を推定する。このような推定ステップS4は、同じ日照条件の下で水たまりの大きさ(表面積)が同じである場合、水たまりが浅いほど水温上昇が速いというメカニズムに基づいている。推定ステップS4は、水たまり4の大きさと、水の温度の上昇とをもとに水深を推定するメカニズムにより、検出した水たまり4の深さd2を推定する。
ここで、基準水たまり30は、水たまりのサイズ(縦及び横の長さ及び表面積)及び深さが特定され、他の水たまりとの比較の基準とされる水たまりである。基準水たまり30は、あらかじめ作成され、水たまりのサイズ及び深さが明確になるように人工的に形成されている。なお、基準水たまり30は、水たまりのサイズ及び深さが特定できるものであれば自然に形成されたものを利用してもよい。基準水たまり30は、水たまり4と環境を類似させるため、水たまり4と同様の土壌に形成されることが好ましい。
図12を参照して、水たまりの深さを推定するメカニズムについてより詳細に説明する。
例えば、推定対象となる水たまり4が基準水たまり30から数キロ~約20km程度の距離に位置する場合には、推定対象となる水たまり4と基準水たまり30とは、ほぼ同様の気象条件(日照条件)の下にある。例えば、推定対象となる水たまり4と基準水たまり30に対する、日の出から測定時点までの日照時間や気温等は概ね同様である。水たまりの温度上昇のためのエネルギは太陽光によりもたらされる単位面積当たりのエネルギ量によって決定され、水たまりの表面積が温度上昇のための要因となる。水たまりの表面積が同じ場合には、温度上昇は水の体積によって決定されるため水深の深い水たまりほど温度上昇が緩やかになる。よって、ある時刻において、測定された水たまり4の温度と、基準水たまり30の温度とは、水たまり4の表面積及び深さと、基準水たまり30の表面積及び深さとの違いにより温度差を生じている。
具体例を用いて説明する。日中のある時刻において撮影された画像中に、基準水たまり30及び水たまり4が含まれる。基準水たまり30の温度が25度、基準水たまり30の大きさ(表面積)が1m(縦1m×横1m)、深さがd1cm(特定されている)であると共に、水たまり4の温度が22度、水たまり4の大きさが1m(縦1m×横1m)、深さがd2cmである。このような場合には、水たまり4の水温は基準水たまり30の水温よりも低いため、水たまり4の深さd2cmは、基準水たまり30の深さd1cmよりも深いと推定される。推定装置12は、このようなメカニズムに基づき、水たまり4の温度、大きさ(表面積)、深さの関係を推定するために必要なデータを保有している。従って、推定装置12は、水たまり4の深さd2cmを推定値として具体的に算出できる。このようなメカニズムに基づき、推定装置12は、水たまり4の深さd2cmを推定することができる。なお、推定装置12は、水たまり4の温度、大きさ(表面積)、深さ等のデータを教師データとして学習したAIソフトウェアにより、水たまり4の深さd2cmを推定値として具体的に算出してもよい。従来のように水たまりの深さを一つ一つ温度を手で測定していたのでは作業員も時間も足りず、蚊は幼虫3から数日で成虫になるため測定が間に合わない。本実施形態の水たまりの深さの推定によれば、多数の水たまり4の深さを推定でき、このような従来の課題を解決できる。
なお、変形例として、推定ステップS4は、同じ水たまり4の温度を、異なる時間において少なくとも2回以上測定し、測定された温度変化に基づいて、水たまり4の深さを推定してもよい。ある時刻における第1回目の測定において、測定された水たまり4の温度と、一定時間経過後における第2回目の測定において測定された同じ水たまり4の温度と、を取得することにより、推定装置12は、より高い精度で水たまり4の深さd2cmを推定できる。
より具体的には、日中のある時刻における第1回目の測定において撮影された画像及び温度等のデータにより、水たまり4の温度が20度、水たまり4の大きさが1m(縦1m×横1m)であり、一定時間経過後における第2回目の測定において撮影された画像及び温度等のデータにより、同じ水たまり4の温度が25度、水たまり4の大きさが1m(縦1m×横1m)であった場合に、第1回目と第2回目の測定間の日照時間等を考慮して水たまり4の深さd2cmを推定することができる。
このとき、第1回目の測定において撮影された基準水たまり30の温度と、第2回目の測定において撮影された基準水たまり30の温度との変化を考慮することで、基準水たまり30が日照により温められた熱量を算出し、この熱量に基づいて水たまり4の受けた熱量及び深さ等を推定してもよい。基準水たまり30の温度変化を考慮することにより水たまり4の深さd2cmの推定の精度をさらに向上させることができる。なお、基準水たまり30がなくとも、推定装置12は、上述のような理論に基づいて一定の精度で水たまり4の深さd2cmを推定できる。
再び図7に戻りフローチャートを説明する。S5においては、推定装置12により、水たまり4の深さd2に基づいて、水たまり4において蚊の幼虫3が生息するリスクを評価する評価ステップS5が実行される。推定装置12は、評価ステップにおいて、水たまり4の温度、水たまり4の深さd2cm、水たまり4の周囲の植生の情報等に基づいて、それぞれの水たまり4に対し、水たまり4のリスクの評価を実行する。
評価ステップにおいては、図13に示すように、蚊の幼虫3が生息するリスクを、主に3つの要因に基づいて評価する。例えば、(1)水たまりの深さが50cm(好ましくは40cm)より浅い深さ(例えば深さが1cm~50cmの間の深さ)である場合、(2)水温が26℃から34℃の間の温度である場合、(3)植生が水たまりから所定の距離以内に存在する場合、これらの(1)~(3)のうち任意のもの、任意の組み合わせ、又は全ての条件を満たす場合には、水たまり4につき幼虫3が生息するリスクが高いと評価する。例えば、(1)の条件における水たまりの深さが50cmより浅い場合、水たまりが浅いほど水温上昇がしやすく、幼虫3が生息しやすくなるという生物学的な理論に基づき、幼虫3が生息するリスクが高いと評価されやすくなる。また、(2)の条件における水温を満たす場合、幼虫3が生息しやすい温度であるという生物学的な理論に基づき、幼虫3が生息するリスクが高いと評価されやすくなる。また、(3)の条件における所定の植生がある条件を満たす場合、植生により幼虫3が生息しやすい酸素の溶融量となりやすいという生物学的な理論に基づき、幼虫3が生息するリスクが高いと評価されやすくなる。
なお、(1)~(3)の条件のうち少なくとも2つの条件を満たすことにより、水たまり4が比較的高いリスクを有すると評価してもよい。また、これらの条件を基に、さらにそれぞれの条件値の乖離等の程度を考慮して、より詳細にリスクの評価を行ってもよい。また、(1)~(3)を総合考慮してリスクの程度を数値化してリスクの評価を行ってもよい。なお、要因及び条件についても、さらなる要因及び条件、例えば、水たまりの位置までの人の居住地からの距離、水の透明度、気温等の異なる要因を、追加的に又は既存の要因に代えて考慮してもよい。推定装置12は、リスクの評価を実行した後、S6に進む。評価ステップS5により幼虫3が生息するリスクが高いと判断される水たまりは、例えば、当初検出された200個の水たまり4のうち20個であった。従って、殺虫剤の散布作業は、幼虫3が生息するリスクが高いと判断された水たまり4に行えばよい。従って、作業者の人員を節約でき、殺虫剤の使用料や殺虫剤の費用を削減できる。人や費用が節約できるため、より広範囲な地域でLSMが実行できると共に、LSMを実行できる回数を増やすことができ、感染症を減少させるために顕著な効果を奏する。空撮画像中に水たまり4が何百個~何千個と発見される場合には、殺虫剤の散布作業を行う水たまり4を60%以下、より好ましくは50%以下、さらに好ましくは40%以下に削減できれば、作業者の人員等を大幅に削減できる顕著な効果を奏する。
生物学的な知見によりハマダラカは連続で飛行する距離には限界があり、垂直の面を好んでとまり休む性質がある。よって、ハマダラカは周囲に植物がある場合に飛翔中の休息地として利用できるため植物の周囲にある水たまりを好む習性を有する。とまりやすい垂直な面を持つ植物がハマダラカにより好まれる傾向がある。また、植物周囲(植生周囲)は光合成により日光のエネルギが吸収されるため気温が低くなり、日陰の効果も発生する事により水温上昇が穏やかになる。従って、植物周囲は、蚊の繁殖に好まれる傾向がある。植生が水たまり4の比較的近くに存在する場合、例えば、植生が水たまり4から所定の距離(例えば、50mの距離)以内に存在する場合には、ハマダラカが生息しやすい条件にプラスの要素となると評価できる。
S6においては、図7及び図11に示すように、推定装置12により、評価ステップS5によりリスクが高いと評価された水たまり4を飛翔体6から得られた画像において他の水たまり(例えば、リスクが低いと評価される水たまり又はリスクが高いと評価されていない水たまり4)と区別して携帯情報端末34の表示装置34a上に表示させる出力ステップS6が実行される。出力ステップS6において水たまり4のマップ表示機能が実現される。図11においては、検知されている水たまり4のうち、リスクが高い又は一定以上のリスクがあると評価された水たまり4のみが、4本の線4cで囲うよう(概ね円で囲うように)に、強調して表示されている。このように、推定装置12は、リスクの評価値又は評価が一定以上であり、リスクが高いと評価された水たまり4を所定の画像上で区別できるように強調表示させる機能を有する。所定の画像とは、例えば飛翔体6から得られた画像やこの得られた画像に基づいた画像である。推定装置12は、アプリケーションソフトウェアを動作させ、これらの各機能をアプリケーションソフトウェア上で実現させることができる。例えば、推定装置12は、携帯情報端末34上で動作するアプリケーションソフトウェアにおいて水たまり4のマップ表示機能を実現させてもよい。
推定装置12が、所定の水たまり4を画像上で強調表示することで、殺虫剤を散布する者が殺虫剤を散布すべき水たまり4を画像上で認識しやすくできる。また、水たまり4を囲うような円弧状の線4cを表示することにより、画像中の水たまり4の位置を見やすくできる。また、水たまり4が個別に識別指標(インデックス)が付与されているので、水たまり4の管理や情報登録(殺虫済の情報等)がしやすくできる。さらに、推定装置12は、リスクの評価値又は評価が一定以上の水たまり4を、画像上で、作業者(携帯情報端末34の位置)の現在地と共に表示する機能を有する。従って、殺虫剤の散布を行う作業者Fが今後どのようなルートで水たまり4に殺虫剤を散布するかを決定しやすくできる。
また、推定装置12は、出力ステップS6により、図11に示すように、上空からの視点で、比較的広範囲にわたる地図(マップ)内に所定の水たまり4を複数表示する。よって、殺虫剤の散布を行う作業者が、散布作業の全容を把握しやすくできる。よって、作業者が今後どのようなルートで水たまり4に殺虫剤を散布するかをより決定しやすくできる。また、水たまり4が実際の画像をベースにしたマップ上に表示されるので、周囲の木や石、道等を目印にでき、作業を効率的に進めることができる。また、水たまり4が実際の画像をベースにしたマップ上に表示されるので、水たまり4に到達するまでに川や林等の障害物がある場合に、作業者が事前に画像で認識できる。また、画面上に方角が表示され、作業者が水たまりを探すサポートとなる。
さらに、出力ステップS6により出力されるマップは、殺虫剤の散布作業等を行った後の報告書に添付して使用できる。水たまり4は個々に指標が設けられ、区別されるので、一つ一つの水たまりに対し、作業が完了した報告書を作ることができる。従って、作業員は、散布証拠写真と共にマップの水たまり情報を提出し、支払いを受けることができる。このように、水たまり4情報付きマップによれば、作業の証拠や記録を残すことができ、公正な報告書として活用できる。
推定装置12は、出力ステップS6を実行した後、エンドに進み、一連の制御処理を終了させる。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、蚊繁殖抑制プログラムは、コンピュータにより、取得ステップS2により取得した水たまり4の位置及び大きさと、温度計測ステップS3により取得した水たまり4の温度と、に基づいて水たまり4の深さを推定する推定ステップS4を実行させることができる。これにより、蚊の幼虫3が生息する可能性が高い水たまり4を分析する上で、生物学的に重要な要素である水たまり4の深さを推定することができ、飛翔体から得られた画像に基づいて蚊の幼虫3が生息しそうな水たまり4を効率的に発見できる。よって、蚊の幼虫3が生息する可能性が高い水たまり4を効率的に発見できるので、限られた人数の作業員が発見された水たまり4に殺虫剤を散布でき、作業員の人数や労力、殺虫剤の使用量を減少できる。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、推定ステップS4は、水たまり4の温度を、大きさ及び深さが特定されている基準水たまり30の温度と比較することにより、水たまり4の深さを推定する。これにより、水たまり4の深さを、基準水たまり30の温度に基づいてより高い精度で推定することができる。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、推定ステップS4は、水たまり4の温度を、異なる時間において少なくとも2回以上測定し、測定された温度変化に基づいて、水たまり4の深さを推定する。これにより、水たまり4の温度の温度変化に基づいて、水たまり4の深さをより高い精度で推定することができる。なお、仮に基準水たまり30の温度と比較する場合には、水たまり4の深さの推定の精度よりさらに高めることができる。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、蚊繁殖抑制プログラム2は、さらに、水たまり4の深さに基づいて、水たまり4において蚊の幼虫3が生息するリスクを評価する評価ステップS5を備える。これにより、飛翔体6から得られた画像のうちの多数の水たまり4のうち、水たまり4が浅いほど所定温度まで水温上昇がしやすく、幼虫3が生息しやすくなるという生物学的な理論に基づき、蚊の幼虫3が生息するリスクの比較的高い水たまり4を評価できる。よって、飛翔体6から得られた画像を用いて、蚊の幼虫3が生息しそうな水たまり4を効率的に発見できる。また、水たまり4のリスクの度合いに応じて、水たまり4に殺虫剤を噴霧するのかしないのかを変更でき、作業員の人数や労力、殺虫剤の使用量をより減少できる。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、蚊繁殖抑制プログラム2は、さらに、評価ステップS5によりリスクが高いと評価された水たまり4を飛翔体6から得られた画像においてリスクが低いと評価される水たまり4と区別して表示装置34a上に表示させる出力ステップS6を備える。これにより、殺虫剤を水たまり4に散布する作業者が、どの水たまり4に殺虫剤を散布すればよいかが分かりやすくなり、作業者の散布作業の速度や効率を上昇できる。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、蚊繁殖抑制プログラム2の出力ステップS6は、表示装置34aを有する携帯情報端末34の位置と、リスクが高いと評価された水たまり4との位置関係を飛翔体6から得られた画像において表示させる。これにより、殺虫剤を水たまり4に散布する作業者が、自身の手元にある携帯情報端末34の位置と、リスクが高いと評価された水たまり4との位置関係を把握しやすくできる。例えば、作業者の周囲に多数の水たまり4が存在するような場合でも、作業者がどの水たまり4に殺虫剤を散布すればよいかがマップ上で認識でき、作業者の散布作業の速度や効率をさらに上昇できる。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、上述のような蚊繁殖抑制プログラム2が記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体により、コンピュータに所定のステップを実行させ、蚊の幼虫3が生息する可能性が高い水たまり4を効率的に発見できる。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、飛翔体6に設けられたカメラ10により比較的広範囲の画像を取得し、カメラ10により取得した水たまり4の位置及び大きさと、温度測定装置8により測定された前記水たまり4の温度と、に基づいて推定装置により前記水たまり4の深さを推定できる。これにより、蚊の幼虫3が生息する可能性が高い水たまり4を分析する上で、生物学的に重要な要素である水たまり4の深さを推定することができ、飛翔体6から得られた画像に基づいて蚊の幼虫3が生息しそうな水たまり4を効率的に発見できる。よって、蚊の幼虫3が生息する可能性が高い水たまり4を効率的に発見できるので、限られた人数の作業員が発見された水たまり4に殺虫剤を散布でき、作業員の人数や労力、殺虫剤の使用量を減少できる。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、飛翔体6は、固定翼型ドローンである。これにより、固定翼型ドローンはマルチコプター型ドローンと比べて航続距離が長いため、一度のフライトでより広範囲の航空画像を撮影でき、より多くの水たまり4を検知及び評価できる。よって、広範囲にわたって、早期に、蚊の幼虫3が生息する可能性が高い水たまり4を発見できる。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、蚊繁殖抑制方法は、飛翔体6から得られた画像において水たまり4の位置及び大きさを取得する取得ステップS2と、飛翔体6から測定され、位置及び大きさの取得された前記水たまり4の温度を取得する温度計測ステップS3と、取得ステップS2により取得した水たまり4の位置及び大きさと、温度計測ステップS3により取得した水たまり4の温度と、に基づいて水たまり4の深さを推定する推定ステップS4と、を実行させる。これにより、蚊の幼虫3が生息する可能性が高い水たまり4を分析する上で、生物学的に重要な要素である水たまり4の深さを推定することができ、飛翔体6から得られた画像に基づいて蚊の幼虫3が生息しそうな水たまり4を効率的に発見できる。よって、蚊の幼虫3が生息する可能性が高い水たまり4を効率的に発見できるので、限られた人数の作業員が発見された水たまり4に殺虫剤を散布でき、作業員の人数や労力、殺虫剤の使用量を減少できる。
本発明を実施するための形態は上記に限定されるものではなく、さらなる他の変形例を適用することができる。開示された技術に基づいて当業者には様々な代替実施形態、実施例が明らかである。蚊繁殖抑制プログラム2中の構成要素は自由に組み替えて蚊繁殖抑制プログラム2を構成できる。コンピュータ読取可能な記録媒体は、構成要素を自由に組み替えた蚊繁殖抑制プログラム2を備えるように構成できる。コンピュータ読取可能な記録媒体、蚊繁殖抑制システム又は蚊繁殖抑制方法は、それぞれ、様々なバリエーションの蚊繁殖抑制プログラム2の構成要素を含む変形例として構成されてもよいことが確認的に記載される。
本実施形態の技術は、様々な蚊の幼虫が生息する可能性が高い水たまりの分析に適用できる。従って、本実施形態の技術は、以下に示すような例も含むことを確認的に記載する。蚊の種類に対応して、蚊の好む水たまりの大きさや深さ等の状態が異なることがある。
本実施形態の技術は、一例として、コガタアカイエカの幼虫が生息する可能性が高い水たまり4の分析にも適用できる。コガタアカイエカは日本脳炎を媒介する可能性がある。コガタアカイエカの幼虫3は水田、窪地、灌漑溝、池、沼等に形成される比較的大きな水たまり4を好んで生息する。コガタアカイエカの幼虫3は、ハマダラカの幼虫3が生息する水温よりも低い水温でも生息可能である。また、コガタアカイエカの幼虫3は、ハマダラカの幼虫3が生息する水たまり4よりも大きく且つ水たまり4内に流れがあるような状態でも生息可能である。コガタアカイエカの幼虫が生息する可能性が高い水たまり4の分析においては、例えば、(1)水たまりの深さが20cmより深い深さ(例えば深さが20cm~200cmの間の深さ)である場合、(2)水温が20℃から34℃の間の温度である場合、(3)植生が水たまりから所定の距離以内に存在する場合、これらの(1)~(3)のうち任意のもの、任意の組み合わせ、又は全ての条件を満たす場合に、推定装置12が、水たまり4につき幼虫3が生息するリスクが高いと評価してもよい。なお、いずれかの条件に代えて又は加えて、水たまり4を、500cm×500cmの大きさより大きいような比較的大きな水たまりとしてもよい。
本実施形態の技術は、他の一例として、ネッタイシマカ又はヒトスジシマカの幼虫が生息する可能性が高い水たまり4の分析にも適用できる。ネッタイシマカ又はヒトスジシマカはデング熱を媒介する可能性がある。ネッタイシマカ又はヒトスジシマカの幼虫3は、地面に形成される小型の水たまり4のみならず、水瓶、花瓶、空き缶、古タイヤ、切り株、ブルーシート等の生活周囲の物の窪みに形成される極めて小型の水たまり4を好んで生息する。ネッタイシマカ又はヒトスジシマカの幼虫3は、ハマダラカの幼虫3が生息する水温よりも高い水温でも生息可能である。よって、ネッタイシマカ又はヒトスジシマカの幼虫が生息する可能性が高い水たまり4の分析においては、例えば、(1)水たまりの深さが30cmより浅い深さ(例えば深さが1cm~30cmの間の深さ)である場合、(2)水温が25℃から34℃の間の温度である場合、(3)植生が水たまりから所定の距離以内に存在する場合、これらの(1)~(3)のうち任意のもの、任意の組み合わせ、又は全ての条件を満たす場合に、推定装置12が、水たまり4につき幼虫3が生息するリスクが高いと評価してもよい。なお、いずれかの条件に代えて又は加えて、水たまり4を、30cm×30cmの大きさより小さいような比較的小型の水たまりとしてもよい。このように、本実施形態の技術は、他の蚊を媒介とする感染症に対しても、その蚊の好む水たまりの深さ等を推定し、蚊の好む水たまりを分析できる。
1 :蚊繁殖抑制システム
2 :蚊繁殖抑制プログラム
3 :幼虫
6 :飛翔体
8 :温度測定装置
10 :カメラ
12 :推定装置
22 :表示装置
34 :携帯情報端末
34a :表示装置
F :作業者
G :地面

Claims (10)

  1. 蚊の幼虫が生息する可能性が高い水たまりを飛翔体から得られた画像に基づいて分析する蚊繁殖抑制プログラムであって、コンピュータに、
    前記飛翔体から得られた画像において前記水たまりの位置及び大きさを取得する取得ステップと、
    前記飛翔体から測定され、前記水たまりの温度を取得する温度計測ステップと、
    前記取得ステップにより取得した前記水たまりの位置及び大きさと、前記温度計測ステップにより取得した前記水たまりの温度と、に基づいて前記水たまりの深さを推定する推定ステップと、を実行させる、蚊繁殖抑制プログラム。
  2. 前記蚊繁殖抑制プログラムの前記推定ステップは、前記水たまりの温度を、大きさ及び深さが特定されている基準水たまりの温度と比較することにより、前記水たまりの深さを推定する、請求項1に記載の蚊繁殖抑制プログラム。
  3. 前記蚊繁殖抑制プログラムの前記推定ステップは、前記水たまりの温度を、異なる時間において少なくとも2回以上測定し、測定された温度変化に基づいて、前記水たまりの深さを推定する、請求項1に記載の蚊繁殖抑制プログラム。
  4. 前記蚊繁殖抑制プログラムは、さらに、前記水たまりの深さに基づいて、前記水たまりにおいて蚊の幼虫が生息するリスクを評価する評価ステップを備える、請求項1に記載の蚊繁殖抑制プログラム。
  5. 前記蚊繁殖抑制プログラムは、さらに、前記評価ステップによりリスクが高いと評価された水たまりを前記飛翔体から得られた画像において他の水たまりと区別して表示装置上に表示させる出力ステップを備える、請求項4に記載の蚊繁殖抑制プログラム。
  6. 前記蚊繁殖抑制プログラムの前記出力ステップは、前記表示装置を有する携帯情報端末の位置と、リスクが高いと評価された水たまりとの位置関係を前記飛翔体から得られた画像において表示させる、請求項5に記載の蚊繁殖抑制プログラム。
  7. 請求項1乃至6の何れか1項に記載の前記蚊繁殖抑制プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体。
  8. 蚊の幼虫が生息する可能性が高い水たまりを飛翔体から得られた画像に基づいて分析する蚊繁殖抑制システムであって、
    地面より上方を飛翔する飛翔体と、
    前記飛翔体に設けられた温度測定装置と、
    前記飛翔体に設けられたカメラと、
    前記カメラにより取得した前記水たまりの位置及び大きさと、前記温度測定装置により測定された前記水たまりの温度と、に基づいて前記水たまりの深さを推定する推定装置と、を備えた、蚊繁殖抑制システム。
  9. 前記飛翔体は、固定翼型ドローンである、請求項8に記載の蚊繁殖抑制システム。
  10. 蚊の幼虫が生息する可能性が高い水たまりを飛翔体から得られた画像に基づいて分析する蚊繁殖抑制方法であって、
    前記飛翔体から得られた画像において前記水たまりの位置及び大きさを取得する取得ステップと、
    前記飛翔体から測定され、位置及び大きさの取得された前記水たまりの温度を取得する温度計測ステップと、
    前記取得ステップにより取得した水たまりの位置及び大きさと、前記温度計測ステップにより取得した前記水たまりの温度と、に基づいて前記水たまりの深さを推定する推定ステップと、を実行させる、蚊繁殖抑制方法。
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