JP7375035B2 - ビームフォーミングプロファイルを調整するためのデバイス、方法およびコンピュータ読み取り可能なメディア - Google Patents

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Description

本開示の実施形態は、一般に電気通信の分野に関するものであり、特に、ビームフォーミングプロファイルを調整するための装置、方法およびコンピュータ可読媒体に関するものである。
大量多入力多出力(mMIMO)通信ネットワークにおいて、ネットワーク装置は、カバレッジを改善するため、水平および垂直の両方の寸法でブロードキャストビームを生成するように、大量のアンテナ素子を使用する。例えば、ネットワーク装置は、セル全体をカバーするために、制御チャネルのためのセクタ固有のビームまたはセル固有のビーム、およびセル固有の基準信号(CRS)を送信することができる。別の例として、ネットワーク装置は、セル全体をカバーするために、同期信号ブロック(SSB)または物理ブロードキャストチャネル(PBCH)ブロックのための1つ以上のブロードキャストビームを送信することもできる。
ブロードキャストビームの各々は、ブロードキャストビームフォーミングプロファイルによって決定することができる。ブロードキャストビームフォーミングプロファイルは、ブロードキャストビームフォーミングのためのパラメータ、例えば、ブロードキャストビームフォーミングのためのアンテナ重み付け係数を特定する。次に、ブロードキャストビームフォーミングプロファイルは、ブロードキャストビームのアンテナアレイ図(空間放射パターンとも呼ばれる)を規定する。一般に、ブロードキャストビームフォーミングプロファイルは、ブロードキャスト領域のカバレッジ、干渉およびMU-MIMOペアリング比率に大きな影響を与え、したがって、ブロードキャスト領域におけるスループットだけでなく、全体的なKPI(Key Performance Index)も決定する。したがって、ビームフォーミング性能を最適化するために、mMIMOブロードキャスト領域のブロードキャストビームフォーミングプロファイルを動的に調整する必要がある。
一般に、本開示の実施例は、ビームフォーミングプロファイルを調整するための装置、方法、およびコンピュータ可読媒体を提供する。
第1態様では、電子デバイスが提供される。電子デバイスは、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラム・コードとを含む少なくとも1つのメモリと、を備える。該少なくとも1つのメモリおよび該コンピュータプログラム・コードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記電子デバイスに、初期ビームフォーミングプロファイルが現在使用されているブロードキャスト領域のための性能測定情報を取得させ、該初期ビームフォーミングプロファイルは、候補ビームフォーミングプロファイルのセットから決定されており、前記性能測定情報、前記初期ビームフォーミングプロファイル、前記セット内の各候補ビームフォーミングプロファイルおよび学習モデル、パフォーマンスに基づいて、前記ブロードキャスト領域内でそれぞれの候補ビームフォーミングプロファイルが使用される場合のそれぞれの候補ビームフォーミング性能推定値を決定させ、ここにおいて、前記学習モデルは、前記ブロードキャスト領域に対する測定履歴情報とビームフォーミングとの関連を規定し、前記選択された候補ビームフォーミングプロファイルを使用することによって最適なビームフォーミング性能が得られるように、前記ビームフォーミング性能推定値と前記性能測定情報とに基づいて、前記ブロードキャスト領域に対する前記セットから1つの候補ビームフォーミングプロファイルを選択させるように構成される。
いくつかの実施形態では、前記電子デバイスは、前記初期ビームフォーミングプロファイルに対するビームフォーミングパワー利得ベクトルと、前記セット内の前記第1候補ビームフォーミングプロファイルに対するビームフォーミングパワー利得ベクトルとの間の差を決定するステップと、前記差に基づいて前記測定情報の変化を推定するステップと、前記測定情報と前記推定された変化に基づいて、前記第1候補ビームフォーミングプロファイルが前記ブロードキャスト領域内で使用される場合の第1ビームフォーミング性能推定値を決定するステップと、によって前記それぞれのビームフォーミング性能推定値
を決定する。
いくつかの実施形態では、前記電子デバイスが、第2候補ビームフォーミングプロファイルが前記ブロードキャスト領域で使用されている場合の第2ビームフォーミング性能推定値を、第3候補ビームフォーミングプロファイルが前記ブロードキャスト領域で使用されている場合の第3ビームフォーミング性能推定値と比較するステップと、前記第2ビームフォーミング性能推定値が前記第3ビームフォーミング性能推定値よりも大きいとの判断に応じて、前記第2候補ビームフォーミングプロファイルが選択される前記第1確率を増加させるステップと、前記第2ビームフォーミング性能推定値が前記第3ビームフォーミング性能推定値より小さいとの判断に応じて、第3候補ビームフォーミングプロファイルが選択される第2確率を増加させるステップと、前記第1増加確率を有する前記第2候補ビームフォーミングプロファイル、または、前記第2増加確率を有する第3候補ビームフォーミングプロファイルを選択するステップと、により、前記セットから1つの候補ビームフォーミングプロファイルを選択する。
いくつかの実施形態では、さらに、前記電子デバイスに、前記学習モデルを、前記測定情報を用いて更新させる。
いくつかの実施形態では、前記測定情報、前記測定履歴情報、および前記ビームフォーミング性能のそれぞれは、前記ブロードキャスト領域内の端末デバイスの空間分布情報に関連付けられる。
第2態様では、通信のための方法が提供される。本願方式は、初期ビームフォーミングプロファイルが現在使用されているブロードキャスト領域のための性能測定情報を取得するステップであって、該初期ビームフォーミングプロファイルは、候補ビームフォーミングプロファイルのセットから決定されている、ステップと、前記性能測定情報に基づいて、前記初期ビームフォーミングプロファイル、前記セット内の各候補ビームフォーミングプロファイルおよび学習モデル、前記ブロードキャスト領域内でそれぞれの候補ビームフォーミングプロファイルが使用される場合のそれぞれの候補ビームフォーミング性能推定値を決定するステップであって、前記学習モデルが、前記ブロードキャスト領域の測定履歴情報とビームフォーミング性能との間の関連を特定する、ステップと、前記選択された候補ビームフォーミングプロファイルを使用することによって最適なビームフォーミング性能が得られるように、前記ビームフォーミング性能推定値と前記性能測定情報とに基づいて、前記ブロードキャスト領域に対する前記セットから1つの候補ビームフォーミングプロファイルを選択するステップとを含む。
第3態様では、通信のための装置が提供される。この装置は、初期ビームフォーミングプロファイルが現在使用されているブロードキャスト領域に対する性能測定情報を得る手段であって、該初期ビームフォーミングプロファイルは、候補ビームフォーミングプロファイルのセットから決定されている手段と、前記性能測定情報に基づいて、前記初期ビームフォーミングプロファイルと、前記セット内の各候補ビームフォーミングプロファイルと学習モデルと、前記ブロードキャスト領域内でそれぞれの候補ビームフォーミングプロファイルが使用される場合のそれぞれの候補ビームフォーミング性能推定値を決定する手段であって、前記学習モデルが、前記ブロードキャスト領域の測定履歴情報とビームフォーミング性能との間の関連を特定する、手段と、前記選択された候補ビームフォーミングプロファイルを使用することによって最適なビームフォーミング性能が得られるように、前記ビームフォーミング性能推定値および前記性能測定情報に基づいて、前記ブロードキャスト領域に対する前記セットから、1つの候補ビームフォーミングプロファイルを選択する手段と、を備える。
第4の態様において、命令が格納されたコンピュータ可読媒体が提供される。該命令は、装置の少なくとも1つのプロセッサ上で実行されるとき、前記デバイスに、第2の態様にしたがう方法を実行させる。
発明の概要セクションは、本開示の実施形態の主要なまたは本質的な特徴を特定することを意図したものではなく、本開示の技術的範囲を限定するために使用することを意図したものではないことが理解されるべきである。本開示の他の特徴は、以下の説明を通して容易に理解できるようになるであろう。
添付の図面における本開示のいくつかの実施形態例のより詳細な説明を通して、本開示の上記および他の物、特徴および利点は、より明確になる。
図1は、mMIMO通信システムにおけるセクタビームの説明図である。 図2Aは、垂直寸法における扇形ビームのパワー利得パターンを示す図である。 図2Bは、水平寸法における扇形ビームのパワー利得パターンを示す図である。 図3は、本開示の実施例を実施可能な通信ネットワークの説明図を示す。 図4は、本開示の実施例を実施可能な別の通信ネットワークの説明図を示す。 図5は、本開示のいくつかの例示的な実施形態による垂直角度グリッドあたりのチャネル品質指標(CQI)の概略図を示す。 図6は、本開示のいくつかの実施形態例による垂直角度上のトラフィック量分布の説明図を示す。 図7は、本開示のいくつかの例示的実施形態による、ビームフォーミングパワー利得ベクトルの変化の説明図を示す。 図8は、本開示のいくつかの実施形態による通信方法のフローチャートである。 図9は、本開示の実施形態を実現するのに適した装置の簡略化されたブロック図を示す。 図10は、本開示のいくつかの実施形態による、一例のコンピュータ可読媒体のブロック図を示す。
図面全体を通して、同一または類似の参照番号は、同一または類似の要素を表す。
ここで、いくつかの実施例を参照して、本開示の原理を説明する。これらの実施形態は、説明の目的のためにのみ説明され、当業者が、本開示の範囲に関するいかなる制限も示唆することなく、本開示を理解し、実施するのに役立つことが理解されるべきである。ここに記載される開示は、以下に記載されるもの以外の様々な方法で実施することができる。
以下の説明および請求項において、別段の定義がない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、本開示が属する当業者の1人によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。
本明細書で使用する「通信ネットワーク」という用語は、長期進化(LTE)、LTE-アドバーンスト(LTE-A)および5G NRのような任意の適切な通信規格またはプロトコルにしたがい、例えば、MIMO、OFDM、時分割多重(TDM)、周波数分割多重(FDM)、符号分割多重(CDM)、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth)、ジグビー(ZigBee)、機械型通信(MTC)、eMBB、mMTCおよびuRLLC技術を含む任意の適切は通信技術を採用するネットワークを指す。説明の目的のために、いくつかの実施形態では、LTEネットワーク、LTE-Aネットワーク、5G NRネットワーク、またはそれらの任意の組み合わせが、通信ネットワークの一例として取り上げられる。
ここで使用されるように、「ネットワーク装置」という用語は、通信ネットワークのネットワーク側にある任意の適切な装置を指す。ネットワーク装置は、例えば、基地局(BS)、TRP、リレー、アクセスポイント(AP)、ノードB(NodeBまたはNB)、進化ノードB(eNodeBまたはeNB)、ギガビットノードB(gNB)、リモート無線モジュール(RRU)、無線ヘッダ(RH)、リモート無線ヘッド(RRH)、フェムト、ピコなどの低パワーノードを含む、通信ネットワークのアクセスネットワーク内の任意の適切な装置を含むことができる。
ネットワーク装置は、例えば、MSR BSのようなマルチ標準無線(MSR)無線装置、無線ネットワーク制御部(RNC)または基地局制御部(BSC)のようなネットワーク制御部、マルチセル/マルチキャスト配位エンティティ(MCE)、移動スイッチングセンタ(MSC)およびMME、オペレーションおよび管理(O&M)ノード、オペレーションサポートシステム(OSS)ノード、自己組織ネットワーク(SON)ノード、E-SMLC(Enhanced Serving Mobile Location Center)のような位置決めノード、および/または移動データ端末(MDT)を含む、コアネットワーク内の任意の適切な装置を含むこともできる。
本明細書で使用される「端末デバイス」という用語は、ネットワーク装置または通信ネットワーク内のさらなる端末デバイスとの通信のために、構成され、配置され、および/または動作可能な装置を指す。通信には、無線信号、電波、赤外線信号、および/または情報を無線で伝送するのに適した他のタイプの信号を使用して、無線信号を送受信することが含まれる。ある実施形態では、端末デバイスは、直接的な人間の対話なしに情報を送信および/または受信するように構成することができる。例えば、端末デバイスは、所定のスケジュールで、内部または外部のイベントによってトリガされたとき、またはネットワーク側からの要求に応答して、ネットワーク装置に情報を送信することができる。
端末デバイスの例としては、スマートフォン、無線対応タブレット・コンピュータ、ラップトップ・エンベデッド・イクイップメント(LEE)、ラップトップ・マウントド・イクイップメント(LME)、および/または無線カスタマー・プレミスイクイップメント(CPE)などのユーザ装置(UE)が挙げられるが、これらに限定されない。説明のために、以下では、端末デバイスの例としてUEを参照していくつかの実施例を説明し、本開示の文脈において、「端末デバイス」および「ユーザ装置」(UE)という用語を同じ意味で使用することができる。
本明細書で用いる「ブロードキャスト領域」という用語は、ネットワーク装置によって送信される無線信号によってカバーされる領域を指す。ブロードキャスト領域内の端末デバイスは、ネットワーク装置によってサービスされ、ネットワーク装置を介して通信ネットワークにアクセスすることができる。
本明細書で使用される「電子デバイス」という用語は、通信ネットワーク内のネットワーク・デバイスとの通信のために構成、配置、および/または動作可能なプログラマブルデータ処理装置を指す場合がある。電子デバイスの例には、コンピュータ、サーバが含まれるが、これらに限定されない。あるいは、電子デバイスをネットワーク装置として実現することができる。
本明細書で使用される場合、「回路」という用語は、
(a)ハードウェアのみの回路実装(アナログおよび/またはデジタル回路のみの実装など)、および
(b)ハードウェア回路とソフトウェア/ファームウェアの組み合わせ、(i) アナログおよびデジタルのハードウェア回路とソフトウェア/ファームウェアの組み合わせ、および(ii)携帯電話やサーバなどの機器にさまざまな機能を実行させるために協働する、ソフトウェア(デジタルシグナルプロセッサを含む)を備えたハードウェアプロセッサ、ソフトウェア、およびメモリの部分、および
(c)ハードウェア回路、またはマイクロプロセッサなどのプロセッサ(マイクロプロセッサ)またはマイクロプロセッサの一部)のうち、動作にソフトウェア(たとえばファームウェア)を必要とするものを指すが、ソフトウェアが動作に必要でない場合には、ソフトウェアが存在しない場合がある。
回路のこの定義は、請求項を含む、このアプリケーションにおけるこの用語のすべての使用に適用される。さらなる例として、このアプリケーションで使用されるように、回路という用語は、単なるハードウェア回路またはプロセッサ(または複数のプロセッサ)、またはハードウェア回路またはプロセッサの一部と、それに付随するソフトウェアおよび/またはファームウェアの実装も含む。回路という用語はまた、例えば、特定の請求項の要素に適用可能であれば、サーバ、セルラネットワーク装置、または他のコンピューティングまたはネットワーク装置におけるモバイル装置または同様の集積回路のためのベースバンド集積回路またはプロセッサ集積回路をカバーする。
ここで使用される単数形「a」、「an」、「the」は、文脈が明確に示されていない限り、同様に複数形を含むことを意図している。用語「含む(includes)」およびそのバリエーションは、「含む」を意味するが、これに限定されない「オープンターム(open terms)」として読まれるべきである。用語「基づく(based)」は、「少なくとも一部に基づく」として読まれるべきである。用語「1つの実施形態(one embodiment、an embodiment)」は、「少なくとも1つの実施形態」として読まれるべきである。用語「別の実施形態(another embodiment)」は、「少なくとも1つの別の実施形態」として読まれるべきである。明示的および暗黙的な他の定義は、下記の中に含まれる可能性がある。
上述したように、mMIMO通信ネットワーク内のネットワーク装置は、カバレッジを改善するように、水平方向と垂直方向の両方の寸法でブロードキャストビームを送信することができる。図1は、mMIMO通信ネットワークにおけるブロードキャストビームの説明図100を示す。図示のように、ネットワーク装置110は、ブロードキャストビーム112を送信する。ブロードキャストビーム112の例は、制御チャネル、参照信号、またはLTE内の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)のためのセクタ固有のビームまたはセル固有のビーム、および同期信号またはPBCHブロックのためのブロードキャストビームを含むことができるが、これらに限定されない。
ブロードキャストビーム112は、ブロードキャスト領域に対するビームフォーミングプロファイルによって決定することができる。ブロードキャスト領域のためのビームフォーミングプロファイルは、ブロードキャストビームフォーミングプロファイルとも呼ばれる。ブロードキャストビームフォーミングプロファイルは、LTEにおけるセル固有のビームフォーミングプロファイル、またはLTEにおけるセクタ固有のビームフォーミングプロファイルであってもよい。5G新無線(New Radio)では、セルのSSBセットに1つ以上の同期信号ブロック(SSB)を含めることができる。したがって、ブロードキャストビームフォーミングプロファイルは、ブロードキャスト領域に応じて、SSB特異的またはセル特異的なビームフォーミングプロファイルであってもよい。
ブロードキャストビームフォーミングプロファイルには、ビーム方向(垂直方向の電気的チルトとすることができる)、水平ビーム幅(HBW)、垂直ビーム幅(VBW)およびビームパワー利得のようないくつかの特性が含まれる。ブロードキャストビームフォーミングプロファイルは、ブロードキャストビームフォーミングのためのパラメータ、例えば、ブロードキャストビームフォーミングのためのアンテナ重み付け係数を規定する。次に、ブロードキャストビームフォーミングプロファイルは、ブロードキャストビームのアンテナアレイ図を規定する。ブロードキャストビームのアンテナアレイ図は、空間放射パターンまたはブロードキャストビームのパワーゲインパターンとも呼ばれる。図2Aは、垂直寸法におけるブロードキャストビームのパワー利得パターン200を示し、図2Bは、水平寸法におけるブロードキャストビームのパワー利得パターン205を示す。
mMIMO通信ネットワークにおけるネットワーク装置のためのブロードキャストビームフォーミングプロファイルの電気的チルト、HBW、およびVBWは、構成可能である。しかしながら、非mMIMO通信ネットワーク内のネットワーク装置のためのVBWおよび/またはHBWは、構成可能ではないか、またはネットワーク装置内のソフトウェアを介した限定された構成可能性を有する。
mMIMOカバレッジ、能力および性能は、無線カバレッジ、水平および垂直次元における端末デバイスの位置およびトラヒック分布、CRSパワー割当て、および近隣セル干渉に依存する。ブロードキャストビームフォーミングプロファイルは、ブロードキャスト領域のカバレッジ、干渉およびMU-MIMOペアリング比率に大きな影響を及ぼす。次に、ブロードキャストビームフォーミングプロファイルは、ブロードキャスト領域スループットだけでなく、全体的なKPIにも影響を与える。
mMIMO通信ネットワークが展開されるとき、高度な3DビームフォーミングとMU-MIMO技術が採用されるため、カバレッジ、能力および性能最適化のために多くの次元とドメインが存在する。例えば、寸法は、水平および垂直寸法を含むことができ、ドメインは、時間-周波数およびパワードメインを含むことができる。ブロードキャストビームフォーミングプロファイルは、他の無線リソース管理パラメータにも相関される。したがって、mMIMOネットワーク・デバイスは、非mMIMOネットワーク・デバイスよりも調整すべきパラメータが多い。さらに、mMIMOネットワーク・デバイスは、MU-MIMOによる非mMIMOネットワーク・デバイスよりも高い容量をサポートする。MU-MIMO性能は、端末デバイスの分布、ブロードキャスト領域におけるトラヒックおよび干渉分布に依存する。
現在、カバレッジ、能力および性能最適化のためにmMIMOブロードキャストビームフォーミングを調整する典型的な方法は、ネットワーク計画および最適化(NPO)経験およびKPI分析にしたがって、ブロードキャストビームフォーミングプロファイルを手動および静的に調整することである。レガシー・ネットワーク・デバイス(4T4R/8T8R)をmMIMOネットワーク・デバイスにアップグレードするか、新しいmMIMOネットワーク・デバイスをインストールした後、オペレータは初期電気チルトを設定し、KPI結果を収集する場合がある。KPIの結果に基づいて、オペレータ堆新しい電気チルトを試行し、後でKPIの結果を確認できる。このようなパラメータ調整には長い時間がかかり、手動操作が必要になる場合がある。サイト変更の場合、このような最適化を数回実行する必要があり、これは時間がかかり、非効率的である。
さらに、ブロードキャストビームフォーミングプロファイルの静的構成は、特に端末デバイス、トラヒックおよび干渉のそれらの要因が変化する場合に、準最適状態で全体的な性能を作ることができる。
mMIMOブロードキャストビームフォーミングを調整する別の方法は、自己組織化ネットワーク(SON)ソリューションである。SONソリューションでは、SONサーバがKPIを収集し、自己最適化方法で電気チルト傾自動的に調整する。しかしながら、既存の性能カウンタとKPIは、空間次元におけるトラヒック、スループット、チャネル品質、干渉分布を含まない。したがって、それらは、特にMU-MIMOが有効である場合、ブロードキャストビームフォーミング性能を正確に予測することができない。
さらに、SONソリューションは、mMIMO性能予測のためのmMIMO知識またはモデルの洞察なしに、ビームフォーミング性能をソリューション析するために既存のKPIに依存する。SONソリューションでは、SONサーバは新しいパラメータ値を段階的に試行し、後でKPI結果を確認する。パラメータ試行が失敗した場合、SONサーバは、SONサーバが最適なパラメータ値を見つけるまで、別の可能なパラメータ値を試行する。
上記および他の潜在的な問題を少なくとも部分的に解決するために、本開示の実施形態は、ビームフォーミングプロファイルを調整するための解決策を提供する。本開示の実施形態によれば、機械学習法を利用して、ブロードキャスト領域に対する測定履歴情報に基づいて学習モデルを事前訓練する。事前トレーニングされた学習モデルは、ブロードキャスト領域の測定履歴情報とビームフォーミング性能との間の関連を特定する。ブロードキャスト領域に対する初期ビームフォーミングプロファイルを調整する前に、ブロードキャスト領域に対する候補ビームフォーミングプロファイルの各々に関連するビームフォーミング性能を学習モデルで予測した。候補のビームフォーミングプロファイルの1つは、予測されたビームフォーミング性能に基づいて選択され、その結果、選択された候補のビームフォーミングプロファイルを使用することによって、最適なビームフォーミング性能を得ることができる。
本開示の実施形態では、パフォーマンス最適化の収束を加速し、プロファイル調整中のKPIへの悪影響を最小限に抑えることができる。
本開示の原則および実施は、図3から図9を参照して以下に詳細に説明される。図3は、本開示の実施例を実施可能な通信ネットワーク300の一例を示す。ネットワーク300は、ネットワーク装置110と、ネットワーク装置110と通信する電子デバイス120と、ネットワーク装置110によって供給される少なくとも1つの端末デバイスとを含むことができる。
ネットワーク装置110は、各ブロードキャスト領域に対するそれぞれの性能測定情報を取得し、処理するように構成することができる。例えば、性能測定情報は、ブロードキャスト領域についての性能測定情報130を含むことができ、この情報は、現在、ブロードキャスト領域においてビームフォーミングプロファイルが使用されている場合に得られる。
性能測定情報130は、対応する角度情報と共通の性能情報とを有するmMIMO固有の性能情報の両方を含み得る。
mMIMO固有の性能情報は、以下に限定されるものではないが、メディアアクセス制御(MAC)スケジューリング、トラフィック量、スループット、CQI、CQIオフセット、変調および符号化方式(MCS)、ブロック誤り率(BLER)、MU-MIMO物理リソースブロック(PRB)ペアリング比、時間期間にわたる水平および垂直次元におけるランク表示分布のブロードキャスト領域あたりの統計情報を含むことができる。共通性能情報は、限定されるものではないが、E-UTRAN無線アクセスベアラ(E-RAB)ドロップ比率、ハンドオーバ成功比率、無線リソース制御(RRC)接続セットアップ成功比率のようなmMIMOおよび非mMIMOネットワーク・デバイスの両方によってサポートされ得る他の性能統計を含むことができる。
また、ネットワーク装置110は、性能測定情報130を電子デバイス120に送信するように構成することができる。電子デバイス120は、性能測定情報130に基づいてビームフォーミング性能を解析し、ブロードキャスト領域に対するビームフォーミングプロファイルを決定するように構成される。
ネットワーク装置110がmMIMOネットワーク装置として構成される実施形態では、mMIMOネットワーク装置のためのブロードキャストビームフォーミングプロファイルは、電気的チルト、水平ビーム幅、垂直ビーム幅、ビームパワー利得、およびCRSパワーブーストまたは脱ブーストを特徴とすることができる。mMIMOネットワーク・デバイス用のブロードキャストビームフォーミングプロファイルは、ネットワーク・デバイスのアンテナ用のブロードキャストビームフォーミング重量を決定し、次いでブロードキャストビームフォーミングパターンを規定する。ネットワーク装置110が非mMIMOネットワーク装置である実施形態では、非mMIMOネットワーク装置のためのブロードキャストビームフォーミングプロファイルは、電気的チルト、ビームパワー利得、CRSパワーブーストまたはデ・ブーストによって特徴付けられ得る。
電子デバイス120は、ネットワーク装置110のブロードキャスト領域に対する最適化されたビームフォーミングプロファイルを決定し、コマンドメッセージ140内のプロファイルをネットワーク装置110に送信する。ブロードキャストビームフォーミングプロファイルを受信すると、ネットワーク装置110は電子デバイス120に応答メッセージを送信し、コマンドメッセージ140に示される特定の期間にブロードキャストビームフォーミングプロファイルを適用する。
いくつかの実施形態において、電子デバイス120は、図3に示すように、ネットワーク装置110の外側に配置することができる。このような実施形態では、電子デバイス120は、ネットワーク装置110と通信するサーバとして実装することができる。他の実施形態では、電子デバイス120は、ネットワーク装置110の内部に配置することができる。説明のために、以下では、ネットワーク装置110の例に配置された電子デバイス120を例にして、いくつかの実施形態を説明する。
初期化フェーズの間、ネットワーク装置110は、初期ビームフォーミングプロファイル、性能測定期間の粒度、および測定情報のリストを用いて構成することができる。初期化フェーズの間に、電子デバイス120は、一組の候補ビームフォーミングプロファイルで構成することができる。初期ビームフォーミングプロファイルは、候補ビームフォーミングプロファイルの設定から決定される。
性能測定期間の粒度は、ネットワーク装置110の能力および利用可能な搬送リソースに基づいて決定することができる。たとえば、パフォーマンス測定期間の粒度は1、5、10、15、60分などである。
測定情報のリストは、ブロードキャスト領域ごとの水平角度および/または垂直角度のグリッドにおけるmMIMO固有の測定情報のリストと、mMIMOおよび非mMIMOネットワーク装置のための共通の測定情報のリストとを含むことができる。
例えば、ブロードキャスト領域ごとの水平角度または/または垂直角度のグリッドにおけるmMIMO固有の測定情報のリストは、
・ CQIの平均
・ MCSの平均
・ ダウンリンクまたはアップリンクスケジューリング許可のカウント
・ 端末デバイスがHARQを確認したDLトランスポートブロックの合計(トラフィック量)
・ 割り当てられたPRBの平均
・ BLER制御フィードバックループによるCQIオフセットの平均
・ MU-MIMO PRBペアリング率の平均=(TTIあたりのMU-MIMOペアUEを持つDLスケジュール済みPRBの合計)/(TTIあたりのDLスケジュール済みPRBの合計)
のうちの少なくとも1つを含むことができる。
例えば、mMIMOおよび非mMIMOネットワーク・デバイスのための共通測定情報のリストは、
・ セルあたりの平均セルスループット
・ セルあたりの平均ユーザスループット
・ セルあたりのRRC接続UEの平均
・ セルあたりのE-RAB無線ベアラドロップ率
・ セルあたりのHO成功率のうちの少なくとも1つを含むことができる。
通信ネットワーク300がmMIMO通信ネットワークである実施形態では、ネットワーク装置110は、各ブロードキャスト領域内の端末デバイスの空間分布情報のより高い解像度を得ることができる。この場合、各ブロードキャスト領域内の端末デバイスの空間分布情報は、トラフィック量、スループット、CQI、MCS、BLER、干渉レベル、MU-MIMOスケジューリング、MU-MIMOペアリング比などの性能測定情報に関連付けることができる。言い換えると、性能測定情報は、トラフィック量、スループット、CQI、MCS、BLER、干渉レベル、MU-MIMOスケジューリングおよび空間的水平および垂直次元にわたるMU-MIMOペアリング比率を含み得る。パフォーマンス測定情報は、水平寸法と垂直寸法のグリッド上で異なる角度粒度で圧縮でき、その後、異なるハードウェア能力、リアルタイム性、およびパフォーマンス要件に適している。
ブロードキャスト領域における端末デバイスの空間分布情報に関連した性能測定情報により、より正確なビームフォーミング性能予測または推定が得られる。
いくつかの実施形態において、上記の測定情報は、水平角度または/または垂直角度のグリッド内で分類され、次に、最も近いグリッド上で平均(または合計)することができる。空間グリッドにおける性能測定情報を使用する目的は、ネットワーク装置110内の処理負荷および搬送負荷を低減することである。水平グリッドと垂直グリッドの粒度は、初期化フェーズ中に設定できる。
例えば、水平方向のグリッドの粒度が5度である場合、水平方向のグリッド#5nの平均CQIは、水平方向の角度範囲(-2.5+5n,2.5+5n)で予定されている端末デバイスに対して平均化されるべきである。
表1に、CQIの平均と水平方向のグリッド#5nのMCSの平均の例を示す。ここで、nはゼロまたは自然数である。
Figure 0007375035000001
例えば、垂直グリッドの粒度が1度である場合、垂直グリッド#mのダウンリンクスケジューリング許可のカウントは、水平角度範囲(-0.5+m,0.5+m)でそれらのスケジュールされたUEを数えるべきである。
表2は、CQIの平均値と垂直グリッド#1mのMCSの平均値の例を示している。ここで、mはゼロまたは自然数である。
Figure 0007375035000002
図4は、本開示の実施例を実施可能な通信ネットワーク400の説明図を示す。通信ネットワーク400は、図3に示すような通信ネットワーク300の実現例と考えることができる。
図4に示すように、通信ネットワーク400は、ネットワーク装置110と電子デバイス120とから構成される。電子デバイス120は、プロファイル選択モジュール122、性能推定モジュール124、および性能変化決定モジュール126を含む。
プロファイル選択モジュール122は、性能推定モジュール124に、ブロードキャスト領域のための候補ビームフォーミングプロファイル142のセットを提供するように構成される。
性能推定モジュール124は、ネットワーク装置110から、初期ビームフォーミングプロファイルが現在使用されているブロードキャスト領域の性能測定情報130を取得するように構成される。また、性能推定モジュール124は、性能測定情報130に基づいて、初期ビームフォーミングプロファイル、候補ビームフォーミングプロファイルのセット内の各候補ビームフォーミングプロファイル、および学習モデル、それぞれの候補ビームフォーミング性能推定値を、それぞれの候補ビームフォーミングプロファイルがブロードキャスト領域内で使用される場合に決定するように構成される。学習モデルは、ブロードキャスト領域の測定履歴情報とビームフォーミング性能との間の関連を特定する。ビームフォーミング性能は、トラフィック量、RRC接続された端末デバイスの平均数、平均セルスループット、平均ユーザスループット、スペクトル効率などのような、ブロードキャスト領域におけるカバレッジと能力を含むことができる。各ビームフォーミング性能推定値144の判断については後述する。
性能変化決定モジュール126は、ブロードキャストビームフォーミングプロファイルの調整によるビームフォーミング性能の変化を判断するように構成される。
プロファイル選択モジュール122はまた、選択された候補ビームフォーミングプロファイルを使用することによって最適なビームフォーミング性能が得られるように、ビームフォーミング性能推定値144および性能測定情報に基づいて候補ビームフォーミングプロファイルの設定から1つの候補ビームフォーミングプロファイルを選択するように構成される。選択すると、プロファイル選択モジュール122は、コマンドメッセージ140内の選択されたプロファイルをネットワーク装置110に送信することができる。
いくつかの実施形態では、プロファイル選択モジュール122は、補強学習アルゴリズムと人工ニューラルネットワーク(ANN)との組み合わせを採用して、ブロードキャスト領域に対する性能測定情報の動的変化にしたがって、ブロードキャスト領域に対するビームフォーミングプロファイルを選択することができる。
Q学習アルゴリズムは、強化学習アルゴリズムの一例である。いくつかの実施形態では、プロファイル選択モジュール122は、Q学習アルゴリズムを採用して、スループットおよびE-RABドロップ比率のような観測された測定情報にしたがってブロードキャストビームフォーミングプロファイルを調整することができる。ANNはディープラーニングに基づいており、後述する測定情報からビームフォーミング性能を予測するための経験と知識をモデル化するために使用される。
Q学習アルゴリズムでは、状態「s」はブロードキャストビームフォーミングプロファイルとして定義され、状態「s」はいくつかのサブステート(stilt、s_HBW、s_VBW、s_power_loss)の組み合わせで表される場合がある。stiltはmMIMOアンテナアレイでサポートされる可能性のある電気チルト傾表し、stiltは[-10度、10度]の範囲になる。s_HBWはmMIMOアンテナアレイでサポートされる可能性のあるHBWを表し、s_HBWは65、45、または90度などである。s_VBWは、mMIMOアンテナアレイによってサポートされる可能性のあるVBWを表し、s_VBWは、たとえば、10度または30度にすることができる。s_power_lossは、ブロードキャストビームフォーミングウェイトに対してパワー道失またはパワー損失なしのいずれかを有効にすることを表す。
アクション「a」は、あるブロードキャスト・ビームフォーミングプロファイルから別のブロードキャスト・ビームフォーミングプロファイルに変更することであり、例えば、1つのアクションは、「E-チルトを2度増加させ、HBWを65度から45度に変更し、VBWを変更せずに、パワー損失ブロードキャストビームフォーミング重量を保持する」とすることができる。状態-作用空間を単純にし、ブロードキャストビームフォーミングプロファイルの急激な変化を避けるために、動作は、E-チルト、HBW、VBW、ブロードキャストビームフォーミングパワーの同時変化を回避する1つの動作において、ブロードキャストビームフォーミングプロファイルの1つの特徴のみを変化させることを可能にするように、サブセット内で制限することができる。
たとえば、アクションA={変化なし、Eチルトを1度増大、Eチルトを1度低下、Eチルトを2度増大、Eチルトを2度低下、HBW65度->45度、HBW45度->65度、HBW65度->90度、HBW90度->65度、パワーパワー損失からパワー損失なしに変わる、パワー損失なしからパワー損失に変わる}のセットである。
Q関数は、特定され状態のアクションQ(状態、アクション)に関連付けられる。
アクションが選択されて実行されると、状態はsからs(t+1)に遷移し、次の式(1)のように更新される。
Figure 0007375035000003
ここで、Q(s,a)は評価アクションの機能を表し、R(t+1)は、t+1においてブロードキャストビームフォーミングプロファイルを調整した後、パフォーマンス測定情報から受け取った即時報酬を表す。α(s,a)は、学習率、0≦α(s,a)≦1を表し、γは、即時報酬に対する将来の報酬の重要性を示す割引率(discount factor)を表す。
いくつかの実施形態では、プロファイル選択モジュール122は、ブロードキャストビームフォーミングプロファイルの調整によるビームフォーミング性能の累積変化(すなわちQ(s,a))を維持するように構成することができる。例えば、プロファイル選択モジュール122は、上記の式(1)に基づいてQ(s,a)を更新することができる。
即時報酬R_(t+1)は、ブロードキャストビームフォーミングプロファイルを別のブロードキャストビームフォーミングプロファイルに変更した後のビームフォーミング性能の変化を表すことができる。言い換えると、即時報酬R_(t+1)は、ブロードキャストビームフォーミングプロファイルを調整するアクションをとった後の観察された目的値の変化を表すことができる。性能変化決定モジュール126は、以下の式に基づいて即時報酬R_(t+1)を決定することができる。
Figure 0007375035000004
目的関数は、単一の最適化目標または複数の目標に対して定義できる。例えば、単一目的最適化の場合、目的値(Objective_value)は、平均セルスループット、平均ユーザスループット、スペクトル効率などであり得る。
目的値は、KPIメトリックの機能でもある。たとえば、E-RABドロップ率の場合、対応する目的関数は、E-RABドロップ率のペナルティを次のように定義できる。
Figure 0007375035000005
ここで、xはE-RABドロップ率を表し、penaltyhigh<penaltylow<0である。
目的関数は、複数の目的の最適化のために定義されることもある。例えば、平均セルスループットとE-RABドロップ率の両方の最適化のために、目的関数は、平均セルスループットの報酬とE-RABドロップ率のペナルティの合計として定義することができる。
Figure 0007375035000006
最適化対象や要件によって、目的関数の種類が異なることができる。目的関数の3つの例を以下に論じる。
例1では、平均セルスループットは最適化されても、セルエッジスループットは損なわれない。そして、セルエッジスループットは目的関数の一部となりうる。例えば、セルエッジスループットは、図5に示すように、水平または垂直角度グリッドにおける最低5%のユーザスループットとして定義することができる。
例2:セルカバレッジの平均セルCQIが最適化され、セルエッジ利用者の平均セルエッジCQIが最適化され得る。平均セルCQIは、DLスケジューリング許可の比率によって加重されたすべてのセルユーザの平均CQIとして定義され得る。この例題では、平均セルCQIは以下のように表される。
Figure 0007375035000007
平均セルエッジCQIは、DLスケジューリング許可の比率によって加重されたセルエッジ利用者の平均CQIとして定義できる。セルエッジ利用者は、角度しきい値よりも大きい垂直角度の端末デバイスとして定義できる。この例において、平均セルエッジCQIは、下記のように表現される得る。
Figure 0007375035000008
例3:水平方向の角度または垂直角度でのトラフィック分布を最適化できる。高いビルのシナリオでは、VBWはマクロセルのVBWよりも大きな垂直角度範囲をカバーする必要がある。垂直方向のトラフィック分布幅は、セル内の95%のトラフィック量に対する垂直方向の角度スパンとして定義できる。さらに、垂直角度におけるVBWの最適化とMU-MIMOペアリングにも使用できる。同様の水平方向のトラフィック分配幅は、セル内の95%トラフィック量に対する水平方向の角度スパンとして定義できる。
性能測定フェーズの間に、いくつかの状態-動作ペアに関連するQ(s,a)は、受信された性能測定情報に基づいて初期化することができる。ある実施形態では、プロファイル選択モジュール122は、ブロードキャストビームフォーミングプロファイルを調整するアクションの実行後に、ネットワーク装置110から更新されたパフォーマンス測定情報を受信すると、Q(s,a)を更新することができる。
Q(s,a)の更新を加速するために、性能推定モジュール124は、Q(s,a)のためのビームフォーミング性能(例えば、セルスループット)を予測するために使用されることができ、それらは、探索されていないか、または1つ以上の端末デバイスおよびトラフィック分布の変更のために時代遅れになっている何らかの状態-アクション対の値であることができる。例えば、状態-作用ペアは、初期のブロードキャストビームフォーミングプロファイルと、初期のブロードキャストビームフォーミングプロファイルから候補のブロードキャストビームフォーミングプロファイルへの変化とを含み得る。プロファイル選択モジュール122は、状態-動作ペアを性能推定部124に提供することができる。性能推定モジュール124は、性能測定情報130に基づいて、初期ビームフォーミングプロファイル、候補ビームフォーミングプロファイルおよび学習モデル、候補ビームフォーミングプロファイルがブロードキャスト領域で使用される場合のビームフォーミング性能を予測することができる。
従来のQ学習では、探索と探索ポリシーのバランスを取るために、アクション選択は式(7)で表されるε-グリーディポリシーに基づいている。
Figure 0007375035000009
ε-グリーディポリシーは、εの確率が1つのアクションをランダムに選択するか、または.1-εの確立で、最良のQ(s,a)値のアクションを選択する。εは、[0,1]の範囲で変更される可能性が確率である。探索段階では、端末デバイスとトラフィック分布の変更のために、一部の状態が経験されていないか、対応するパフォーマンスデータが陳腐になっている。したがって、作用のランダムな選択(すなわち、ブロードキャストビームフォーミングプロファイルのランダムな選択)は、最適作用への収束を遅らせる可能性がある。
ある実施形態では、ε-グリーディポリシーは、性能推定部124の性能推定に基づいて、潜在的により高い目的関数値を持つアクションに優先順位を付けることによって改善される。探索フェーズでは、未経験の状態、または対応する性能・データが廃止された状態の場合、新しいアクションを実行した後の目的関数値は、アクションが選択される前に、性能推定部124によって予測することができる。行動が選択される確率は、より高い目的関数値をもつ可能性のある行動の優先順位に応じて調整される可能性がある。
例えば、プロファイル選択モジュール122は、第1候補ビームフォーミングプロファイルがブロードキャスト領域で使用される場合の第1ビームフォーミング性能推定値と、第2候補ビームフォーミングプロファイルがブロードキャスト領域で使用される場合の第2ビームフォーミング性能推定値とを比較する。第1ビームフォーミング性能推定値が第2ビームフォーミング性能推定値よりも大きいと判断される場合、プロファイル選択モジュール122は、第1候補ビームフォーミングプロファイルが選択される第1確率を増大させる。一方、第1ビームフォーミング性能推定値が第2ビームフォーミング性能推定値よりも小さいと判断される場合、プロファイル選択モジュール122は、第2候補ビームフォーミングプロファイルが選択される第2確率を増大させる。したがって、プロファイル選択モジュール122は、第1増加された確率を有する第1候補ビームフォーミングプロファイル、または第2増加された確率を有する第2候補ビームフォーミングプロファイルを選択することができる。
いくつかの実施形態において、プロファイル選択モジュール122は、式(8)によって表されるように、アクション選択の改善されたポリシー(すなわち、新しいポリシー)を採用することができる。
Figure 0007375035000010
例えば、式(9)によって定義することができる。
Figure 0007375035000011
εは、[0、1]の範囲で変更可能な確率であり得、εは、固定値でもあり得る。あるいは、εは動的に変更された値であり得る。すなわち、εは、探査フェーズにおいてより高い値に設定され、次いで、現在の状態が、端末デバイスおよびトラフィックの安定した分配のための最適なブロードキャストビームフォーミングプロファイルに収束するときに、小さな値に徐々に減少するようにすることができる。
図4に戻って説明すると、ある実施形態では、性能推定モジュール124は、入力層、隠れ層および出力層を有する人工ニューラルネットワーク(ANN)を使用することができる。例えば、逆伝搬学習アルゴリズムを使用して、最適ニューラル重量を生成し、次いで、性能予測または推定の精度を最適化することができる。
いくつかの実施形態では、性能推定モジュール124は、入力情報として水平角度または垂直角度のグリッドにおけるCQI、MCS、トラフィック量、スケジューリング許可、MU-MIMOペアリング比分布のうちの少なくとも1つを含み得るmMIMO特定空間測定情報
Figure 0007375035000012
のリストを使用することができる。出力層は、セルスループットまたはユーザスループットのような、予測または推定ビームフォーミング性能である。
上記のmMIMO特定空間測定情報
Figure 0007375035000013
のリストは、潜在的なmMIMO測定情報をリストアップすることに留意する。ただし、これは、特定のシナリオでこれらの完全な測定情報設定が必要であることを意味するわけではない。例えば、ネットワーク装置110が、ハードウェア制約またはトランスポートリソース制限のために処理能力が制限されている場合には、リストの一部を選択することができる。例えば、ネットワーク装置110は、CQIおよびトラフィック量分布のみを選択することができる。
初期化フェーズの間に、性能推定モジュール124は、事前に訓練されたパラメータまたは前のラウンド最適化で獲得されたパラメータを用いてANN重量
Figure 0007375035000014
を初期化することができる。
性能測定フェーズの間、いったん性能推定モジュール124がある量の性能測定情報を受け取ると、それは、潜在的な新しいブロードキャストビームフォーミングプロファイルのためのセルスループットのような目的値を予測し、そして、ランダム値ではなく予測値でQ(s,a)値を初期化することができる。そして、これはその後のQ学習アルゴリズムの収束を加速できる。
性能推定モジュール124は、ANN重みの最適化のためのトレーニングデータとして性能測定情報を使用し、トレーニング結果を改善するためにトレーニングを継続することができる。ANNトレーニングは、現在の状態で性能測定情報を受信できる限り、Q学習の状態変化がない場合でもオンラインで行うことができることに留意する。このようなオンライントレーニングは、目的関数値の予測精度を向上させることができる。
ANN重みの勾配降下最適化に対して、ANNの損失関数は予測目的値(例えばセルスループット)の平均二乗誤差と性能測定データにおける観測値として定義できる。
いくつかの実施形態では、電子デバイス120は、随意的に、パワー差決定モジュール128を含むことができる。パワー差決定モジュール128は、プロファイル選択モジュール122から初期ビームフォーミングプロファイルおよび候補ビームフォーミングプロファイルを得るように構成することができる。パワー差決定モジュール128は、初期ビームフォーミングプロファイル用のビームフォーミングパワー利得ベクトル
Figure 0007375035000015
と候補ビームフォーミングプロファイル用のビームフォーミングパワー利得ベクトル
Figure 0007375035000016
との間の垂直角度または水平角度のグリッド内のパワー差ベクトル
Figure 0007375035000017
を判断するようにさらに構成することができる。図7は、本開示のいくつかの例示的実施形態による、ビームフォーミングパワー利得ベクトルの変化の説明図700を示す。図7において、曲線710は、初期ビームフォーミングプロファイルの場合のビームフォーミングパワー利得ベクトル
Figure 0007375035000018
を表し、曲線720は、候補ビームフォーミングプロファイルの場合のビームフォーミングパワー利得ベクトル
Figure 0007375035000019
を表す。
パワー差ベクトル
Figure 0007375035000020
は、CQI、MCSに影響を与え、ブロードキャストビームフォーミングプロファイルが変更された後、スループットまたはスペクトル効率にさらに影響を与えることができる。したがって、性能推定部124は、部128からのパワー差ベクトル
Figure 0007375035000021
に基づいて、測定情報の変化を見積もることができる。次に、性能推定モジュール124は、測定情報および推定された変化に基づいて、候補ビームフォーミングプロファイルがブロードキャスト領域で使用される場合のビームフォーミング性能推定値を決定することができる。
本開示のいくつかの実施形態によれば、機械学習法を利用して、隣接セルとの最適なセルエッジを得、次いで、最適なカバレッジ、能力および性能最適化を達成するように、ブロードキャストビーム最適化を自動的に実行することができる。
本開示のいくつかの実施形態によれば、ブロードキャストビームフォーミングプロファイルの動的調整は、カバレッジ、トラフィック、干渉、MU-MIMO利得の変化に適応可能であり、次いで、カバレッジだけでなく能力および他のKPIも改善することができる。mMIMOが非mMIMOよりも高い容量をサポートできることを考慮すると、この種の最適化はmMIMOの長所を活用できるだけでなく、柔軟な方法でセル負荷と性能のバランスを取ることができる。
ブロードキャストビームフォーミングプロファイルの動的調整は、ブロードキャストビームフォーミングプロファイルの各調整ステップに対するmMIMO性能の予測のための統合ディープニューラルネットワークのおかげで、最適化の迅速な収束のためにmMIMOネットワーク・デバイス上で行うこともできる。したがって、本開示の実施形態は、ブロードキャスト領域間情報交換が利用可能であるか否かにかかわらず、ブロードキャストビームフォーミングプロファイルに対する、ブロードキャストごとの分散された領域最適化をサポートすることができる。
図8は、本開示のいくつかの実施形態による、ビームフォーミングプロファイルを調整する例示的な方法800のフローチャートを示す。方法800は、図3に示すように、電子デバイス120において実施することができる。説明のために、方法800について、図3に示すように電子デバイス120の観点から説明する。本方法800は、図示されていない追加のブロックを含むことができ、および/または図示されているような一部のブロックを省略してもよく、本開示の技術的範囲はこの点に関して限定されないことを理解されたい。
ブロック810で示されるように、電子デバイス120は、初期ビームフォーミングプロファイルが現在使用されているブロードキャスト領域についての性能測定情報を取得する。初期ビームフォーミングプロファイルは、候補となるビームフォーミングプロファイルのセットからあらかじめ決定されている。
ブロック820において、電子デバイス120は、性能測定情報に基づいて、初期ビームフォーミングプロファイル、セット内の各候補ビームフォーミングプロファイル、および学習モデル、ブロードキャスト領域内でそれぞれの候補ビームフォーミングプロファイルが使用される場合にそれぞれの候補ビームフォーミング性能推定値を決定し、学習モデルは、ブロードキャスト領域に対する測定履歴情報とビームフォーミング性能との間の関連付けを特定する。
ブロック830において、電子デバイス120は、選択された候補ビームフォーミングプロファイルを使用することによって最適なビームフォーミング性能が得られるように、ビームフォーミング性能推定値および性能測定情報に基づいて、ブロードキャスト領域用の設定から1つの候補ビームフォーミングプロファイルを選択する。
いくつかの実施形態では、それぞれのビームフォーミング性能推定値を決定することは、初期ビームフォーミングプロファイルに対するビームフォーミングパワー利得ベクトルと、セット内の第1候補ビームフォーミングプロファイルに対するビームフォーミングパワー利得ベクトルとの間の差を決定することと、差に基づいて測定情報の変化を推定することと、測定情報と推定された変化に基づいて、第1候補ビームフォーミングプロファイルがブロードキャスト領域内で使用される場合の第1ビームフォーミング性能推定値を決定することとを含む。
いくつかの実施形態では、1つの候補ビームフォーミングプロファイルを選択することは、ブロードキャスト領域において第2候補ビームフォーミングプロファイルが使用される場合の第2ビームフォーミング性能推定値を、ブロードキャスト領域において第3候補ビームフォーミングプロファイルが使用される場合の第3ビームフォーミング性能推定値と比較することと、第2ビームフォーミング性能推定値が第3ビームフォーミング性能推定値よりも大きいとの判断に応答して、第2候補ビームフォーミングプロファイルが選択される第1確率を増加させることと、第2候補ビームフォーミング性能推定値が第3ビームフォーミング性能推定値よりも小さいとの判断に応答して、第3候補ビームフォーミングプロファイルが選択される第2確率を増加させることと、第1増加された確率を有する第2候補ビームフォーミングプロファイルまたは第2増加された確率を有する第3候補ビームフォーミングプロファイルを選択することとを含む。
いくつかの実施形態では、方法800は、測定情報を用いて学習モデルを更新することをさらに含む。
実施形態では、測定情報、測定履歴情報およびビームフォーミング性能の各々は、ブロードキャスト領域内の端末デバイスの空間分布情報に関連付けられる。
ある実施形態では、方法800を実行するための装置(例えば、電子デバイス120)は、方法800の対応するステップを実行するためのそれぞれの手段を備えることができる。これらの手段は、任意の適切な方法で実施することができる。例えば、回路またはソフトウェアモジュールによって実現することができる。
いくつかの実施形態では、装置は、初期ビームフォーミングプロファイルが現在使用されているブロードキャスト領域の性能測定情報を取得する手段であって、初期ビームフォーミングプロファイルが、候補ビームフォーミングプロファイルのセットから決定される手段と、前記性能測定情報に基づいて、前記セット内の各候補ビームフォーミングプロファイルと学習モデルとを決定する手段であって、前記学習モデルは、前記ブロードキャスト領域内にそれぞれの候補ビームフォーミングプロファイルが使用される場合のそれぞれのビームフォーミング性能推定値と、を備え、前記学習モデルは、前記ブロードキャスト領域の測定履歴情報とビームフォーミング性能との間の関連付けを特定する手段と、前記選択された候補ビームフォーミングプロファイルを使用することによって最適なビームフォーミング性能が得られるように、前記ビームフォーミング性能推定値と前記性能測定情報とに基づいて、前記ブロードキャスト領域用のセットから1つの候補ビームフォーミングプロファイルを選択する手段と、を備える。
いくつかの実施形態では、それぞれのビームフォーミング性能推定値を決定する手段は、初期ビームフォーミングプロファイルについてのビームフォーミングパワー利得ベクトルと、セット内の第1候補ビームフォーミングプロファイルについてのビームフォーミングパワー利得ベクトルとの差を決定する手段と、差に基づいて測定情報の変化を推定する手段と、測定情報および推定変化に基づいて、第1候補ビームフォーミングプロファイルがブロードキャスト領域内で使用される場合の第1ビームフォーミング性能推定値を決定する手段と、を含む。
いくつかの実施形態において、前記1つの候補ビームフォーミングプロファイルを選択する手段は、前記ブロードキャスト領域において第2候補ビームフォーミングプロファイルが使用される場合の第2ビームフォーミング性能推定値を、前記ブロードキャスト領域において第3候補ビームフォーミングプロファイルが使用される場合の第3ビームフォーミング性能推定値と比較する手段と、前記第2ビームフォーミング性能推定値が前記第3ビームフォーミング性能推定値よりも大きいとの判断に応答して、前記第2候補ビームフォーミングプロファイルが選択される第1確率を増加させる手段と、前記第2ビームフォーミング性能推定値が前記第3ビームフォーミング性能推定値よりも小さいとの判断に応答して、前記第3候補ビームフォーミングプロファイルが選択される第2確率を増加させる手段と、前記第1増加された確率を有する前記第2候補ビームフォーミングプロファイルまたは前記第2増加された確率を有する前記第3候補ビームフォーミングプロファイルを選択する手段とを備える。
ある実施形態では、装置は、測定情報で学習モデルを更新するための手段をさらに含む。
実施形態では、測定情報、測定履歴情報およびビームフォーミング性能の各々は、ブロードキャスト領域内の端末デバイスの空間分布情報に関連付けられる。
図9は、本開示の実施形態を実現するのに適した装置900の簡略化されたブロック図である。装置900は、例えば、図3に示すように、ネットワーク装置110または電子デバイス120を実現するために提供することができる。図示のように、装置900は、1つ以上のプロセッサ910、プロセッサ910に結合された1つ以上のメモリ940、およびプロセッサ910に結合された1つ以上のトランスミッタおよび/またはレシーバ(TX/RX)940を含む。
TX/RX940は双方向通信用である。TX/RX940には、通信を容易にするために少なくとも1つのアンテナがある。通信インタフェースは、他のネットワーク素子との通信に必要な任意のインタフェースを表すことができる。
プロセッサ910は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであり得、汎用コンピュータ、特殊目的コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ、およびマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つ以上を含むことができるが、これらの例に限定されるものではない。装置900は、メインプロセッサを同期させるクロックに時間的にスレーブ化される特定用途向け集積回路チップのような複数のプロセッサを有することができる。
メモリ920は、1つ以上の不揮発性メモリと、1つ以上の揮発性メモリとを含むことができる。不揮発性メモリの例としては、読み取り専用メモリ924、電気的にプログラム可能な読み取り専用メモリ、フラッシュメモリ、ハードディスク、コンパクトディスク、デジタルビデオディスク、その他の磁気メモリおよび/または光メモリが挙げられるが、これらに限定されない。揮発性メモリの例には、ランダムアクセスメモリ922と、パワー・ダウン・デュレーションで最後にならない他の揮発性メモリが含まれるが、これらに限定されない。
コンピュータプログラム930は、関連するプロセッサ910によって実行されるコンピュータ実行可能命令を含む。また、ROM924には、プログラム930が格納されていてもよい。プロセッサ910は、プログラム930をRAM922にロードすることによって、任意の適切なアクションおよび処理を実行することができる。
本開示の実施形態は、装置900が図3から図8を参照して議論された開示の任意のプロセスを実行できるように、プログラム930によって実施することができる。本開示の実施形態はまた、ハードウェアによって、またはソフトウェアとハードウェアの組み合わせによって実現することができる。
いくつかの実施形態において、プログラム930は、装置900内(メモリ920内など)に含まれていてもよいコンピュータ可読媒体、または装置900によってアクセス可能な他のメモリ内に明確に含まれていてもよい。装置900は、プログラム930をコンピュータ可読媒体からRAM922にロードして実行することができる。コンピュータ可読媒体は、ROM、EPROM、フラッシュメモリ、ハードディスク、CD、DVD等の任意のタイプの有形不揮発性メモリを含み得る。図10は、CDまたはDVDの形態のコンピュータ可読媒体1000の一例を示す。コンピュータ可読媒体は、そこに格納されたプログラム930を有する。
一般に、本開示の様々な実施形態は、ハードウェアまたは特殊目的回路、ソフトウェア、ロジック、またはそれらの任意の組み合わせで実施可能である。ある態様は、ハードウェアで実施されてもよく、一方、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサまたは他の計算装置によって実行することができるファームウェアまたはソフトウェアで実施することができる。例えば、いくつかの実施形態において、本開示の様々な例(例えば、方法、装置またはデバイス)は、コンピュータ可読媒体上に部分的または完全に実装することができる。本開示の実施形態の様々な局面が、ブロック図、フローチャート、または何らかの他の絵表示として示され、説明されるが、本明細書に記載されるブロック、装置、システム、技術または方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、特殊目的回路または論理、汎用ハードウェアまたはコントローラ、または他の計算装置、またはそれらの何らかの組み合わせで実装することができることが理解される。
本開示の装置および/または装置に含まれるユニットは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせを含む様々な方法で実施することができる。一実施形態では、1つ以上のユニットは、ソフトウェアおよび/またはファームウェア、例えば、格納媒体上に格納されたマシン実行可能命令を使用して実装することができる。機械実行可能命令に加えて、またはその代わりに、装置および/または装置内のユニットの一部または全部を、少なくとも部分的に、1つ以上のハードウェア論理構成要素によって実装することができる。例えば、制限されるものではないが、使用可能なハードウェア論理コンポーネントの例示的なタイプは、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、アプリケーション特定集積回路(ASIC)、アプリケーション特定標準プロダクト(ASSP)、システムオンチップシステム(SOC)、複雑プログラマブル論理デバイス(CPLD)等を含む。
例として、本開示の実施形態は、プログラム・モジュールに含まれるもののような、コンピュータ実行可能命令の文脈において、対象実プロセッサまたは仮想プロセッサ上のデバイスで実行されるように記述することができる。一般に、プログラム・モジュールは、特定のタスクを実行したり、特定の抽象データ型を実装したりする、ルーチン、プログラム、ライブラリ、物、クラス、成分、データ構造などを含み。プログラム・モジュールの機能は、様々な態様において所望されるように、プログラム・モジュール間で結合または分割することができる。プログラム・モジュールのためのマシン実行可能命令は、ローカルまたは分散装置内で実行することができる。分散装置では、プログラム・モジュールは、ローカル格納媒体とリモート格納媒体の両方に配置することができる。
本開示の方法を実行するためのプログラム・コードは、1つ以上のプログラミング言語の任意の組み合わせで書くことができる。これらのプログラム・コードは、汎用コンピュータ、特殊目的コンピュータ、または他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサに提供されてもよく、その結果、プログラム・コードは、プロセッサまたはコントローラによって実行されると、フローチャートおよび/またはブロック図に特定された機能/動作を実行させる。プログラム・コードは、マシン上で、部分的にはマシン上で、スタンドアロン・ソフトウェア・パッケージとして、部分的にはマシン上で、部分的にはリモート・マシン上で、または全体的にはリモート・マシンまたはサーバ上で実行することができる。
本開示の文脈では、コンピュータ可読媒体は、命令実行システム、装置、または装置によって、またはそれに関連して使用するためのプログラムを含む、またはそれを格納することができる、任意の有形媒体であってもよい。コンピュータ可読媒体は、機械可読信号媒体または機械可読格納媒体であってもよい。コンピュータ可読媒体は、電子、磁気、光学、磁気、赤外線、または半導体システム、装置、またはデバイス、あるいは上記の任意の適切な組み合わせを含むことができるが、これらに限定されない。機械可読格納媒体のより具体的な例は、1つ以上のワイヤ、携帯用コンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ、読出し専用メモリ、消去可能プログラマブル読出し専用メモリ、光ファイバ、携帯用コンパクトディスク読出し専用メモリ、光メモリ、磁気メモリ、または前述の任意の適切な組み合わせを有する電気的接続を含む。
さらに、動作は特定の順序で描かれているが、これは、望ましい結果を達成するために、そのような動作が、示された特定の順序で、または連続した順序で実行されること、あるいは、図示されたすべての動作が実行されることを必要とするものとして理解されるべきではない。場合によっては、マルチタスクと並列処理が有利なことがある。同様に、上記の議論にはいくつかの特定の実施形態の詳細が含まれているが、これらは、本開示の範囲の制限としてではなく、特定の実施形態に特有であり得る特徴の説明として解釈されるべきである。別個の実施形態の文脈で説明される特定の特徴も、単一の実施形態で組み合わせて実施することができる。逆に、単一の実施形態の文脈で説明される様々な特徴は、複数の実施形態において別々に、または任意の適切な組み合わせで実施することもできる。
本開示は、構造的特徴および/または方法論的動作に特有の言語で説明されているが、添付の請求項で定義されている本開示は、必ずしも上述の特定の特徴または動作に限定されるものではないことが理解されるであろう。むしろ、上述の特定の特徴および行為は、請求項を実施する例の形成として開示される。

Claims (16)

  1. 少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラム・コードを含む少なくとも1つのメモリとを備える、電子デバイスであって、
    該少なくとも1つのメモリと、該コンピュータプログラム・コードとは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、
    前記電子デバイスに、初期ビームフォーミングプロファイルが現在使用されているブロードキャスト領域のための性能測定情報を取得させ、ここで、該初期ビームフォーミングプロファイルは、候補ビームフォーミングプロファイルのセットから前もって決定されているものであり、
    前記性能測定情報、前記初期ビームフォーミングプロファイル、前記セット内の各候補ビームフォーミングプロファイルおよび学習モデルに基づいて、前記ブロードキャスト領域においてそれぞれの候補ビームフォーミングプロファイルが使用される場合、それぞれの候補ビームフォーミング性能推定値を決定させ、ここで、前記学習モデルは、前記ブロードキャスト領域に対する測定履歴情報とビームフォーミング性能との関連を規定するものであり、
    選択される候補ビームフォーミングプロファイルを使用することによって、最適なビームフォーミング性能が得られるように、前記候補ビームフォーミング性能推定値および前記性能測定情報に基づいて、前記ブロードキャスト領域に対する前記セットから、1つの候補ビームフォーミングプロファイルを選択させる
    ように構成される電子デバイス。
  2. 前記電子デバイスは、
    前記初期ビームフォーミングプロファイルに対するビームフォーミングパワー利得ベクトルと前記セット内の第1候補ビームフォーミングプロファイルに対するビームフォーミングパワー利得ベクトルとの間の差を決定すること、
    前記差に基づいて前記性能測定情報の変化を推定すること、および、
    前記性能測定情報と前記推定された変化に基づいて、前記第1候補ビームフォーミングプロファイルが前記ブロードキャスト領域で使用される場合の候補ビームフォーミング性能推定値として第1ビームフォーミング性能推定値を決定すること、
    によって、前記それぞれの候補ビームフォーミング性能推定値を決定する、請求項1に記載の電子デバイス。
  3. 前記電子デバイスが、
    第2候補ビームフォーミングプロファイルが前記ブロードキャスト領域で使用されている場合における候補ビームフォーミング性能推定値として第2ビームフォーミング性能推定値を、前記ブロードキャスト領域で第3候補ビームフォーミングプロファイルが使用されている場合における候補ビームフォーミング性能推定値として第3ビームフォーミング性能推定値と比較することと、
    前記第2ビームフォーミング性能推定値が前記第3ビームフォーミング性能推定値よりも大きいという判断に応答して、前記第2候補ビームフォーミングプロファイルが選択される第1確率を増加することと、
    前記第2ビームフォーミング性能推定値が前記第3ビームフォーミング性能推定値より小さいという判断に応じて、前記第3候補ビームフォーミングプロファイルが選択される第2確率を増加することと、
    増加された前記第1確率を有する前記第2候補ビームフォーミングプロファイル、または、増加された前記第2確率を有する第3候補ビームフォーミングプロファイルを選択することと
    により、前記セットから1つの候補ビームフォーミングプロファイルを選択する、
    請求項1に記載の電子デバイス。
  4. さらに、前記電子デバイスは、前記学習モデルを、前記性能測定情報を用いて更新する、請求項1に記載の電子デバイス。
  5. 前記性能測定情報、前記測定履歴情報、および前記ビームフォーミング性能のそれぞれは、前記ブロードキャスト領域内の端末デバイスの空間分布情報に関連付けられる、請求項1に記載の電子デバイス。
  6. 電子デバイスのための通信の方法であって、
    初期ビームフォーミングプロファイルが現在使用されているブロードキャスト領域のための性能測定情報を取得するステップであって、前記初期ビームフォーミングプロファイルは、候補ビームフォーミングプロファイルのセットから前もって決定されている、ステップと、
    前記性能測定情報に基づいて、前記初期ビームフォーミングプロファイル、前記セット内の各候補ビームフォーミングプロファイルおよび学習モデル、前記ブロードキャスト領域内でそれぞれの候補ビームフォーミングプロファイルが使用されている場合の、それぞれの候補ビームフォーミング性能推定値を決定するステップであって、前記学習モデルが、前記ブロードキャスト領域に対する測定履歴情報とビームフォーミング性能との間の関連を特定する、ステップと、
    選択される候補ビームフォーミングプロファイルを使用することによって最適なビームフォーミング性能が得られるように、前記候補ビームフォーミング性能推定値および前記性能測定情報に基づいて、前記ブロードキャスト領域に対する前記セットから1つの候補ビームフォーミングプロファイルを選択するステップと、
    含む、方法
  7. 前記それぞれの候補ビームフォーミング性能推定値を決定するステップは、
    前記初期ビームフォーミングプロファイルに対するビームフォーミングパワー利得ベクトルと前記セット内の第1候補ビームフォーミングプロファイルに対するビームフォーミングパワー利得ベクトルとの間の差を決定するステップと、
    前記差に基づいて前記性能測定情報の変化を推定するステップと、
    前記性能測定情報と前記推定された変化に基づいて、前記第1候補ビームフォーミングプロファイルが前記ブロードキャスト領域で使用されている場合の候補ビームフォーミング性能推定値として第1ビームフォーミング性能推定値を決定するステップと、
    を含む、
    請求項6に記載の方法。
  8. 前記1つの候補ビームフォーミングプロファイルを選択するステップは、
    第2候補ビームフォーミングプロファイルが前記ブロードキャスト領域で使用されている場合の候補ビームフォーミング性能推定値として第2ビームフォーミング性能推定値を、前記ブロードキャスト領域で第3候補のビームフォーミングプロファイルが使用されている場合の候補ビームフォーミング性能推定値として第3ビームフォーミング性能推定値と比較するステップと、
    前記第2ビームフォーミング性能推定値が前記第3ビームフォーミング性能推定値よりも大きいという判断に応答して、前記第2候補ビームフォーミングプロファイルが選択される第1確率を増加させるステップと、
    前記第2ビームフォーミング性能推定値が前記第3ビームフォーミング性能推定値より小さいという判断に応じて、第3候補ビームフォーミングプロファイルが選択される第2確率を増加させるステップと、
    増加された前記第1確率を有する前記第2候補ビームフォーミングプロファイル、または、増加された前記第2確率を有する前記第3候補ビームフォーミングプロファイルを選択するステップと、
    を含む、
    請求項6に記載の方法。
  9. 前記性能測定情報を用いて前記学習モデルを更新するステップをさらに含む、請求項6記載の方法。
  10. 前記性能測定情報、前記測定履歴情報、および前記ビームフォーミング性能のそれぞれは、前記ブロードキャスト領域内の端末デバイスの空間分布情報に関連付けられる、請求項6に記載の方法。
  11. 通信用の装置であって、
    初期ビームフォーミングプロファイルが現在使用されているブロードキャスト領域に対する性能測定情報を得る手段であって、該初期ビームフォーミングプロファイルは、候補ビームフォーミングプロファイルのセットから前もって決定されている手段と、
    前記性能測定情報に基づいて、前記初期ビームフォーミングプロファイルと、前記セット内の各候補ビームフォーミングプロファイルと学習モデルと、それぞれの候補ビームフォーミングプロファイルが前記ブロードキャスト領域において使用される場合のそれぞれの候補ビームフォーミング性能推定値とを決定する手段であって、前記学習モデルは、前記ブロードキャスト領域の測定履歴情報とビームフォーミング性能との関連を特定するものである、手段と、
    選択される候補ビームフォーミングプロファイルを使用することによって最適なビームフォーミング性能が得られるように、前記候補ビームフォーミング性能推定値と前記性能測定情報とに基づいて、前記ブロードキャスト領域に対する前記セットから1つの候補ビームフォーミングプロファイルを選択する手段と、
    を備える、装置。
  12. 前記それぞれの候補ビームフォーミング性能推定値を決定する手段は、
    前記初期ビームフォーミングプロファイルに対するビームフォーミングパワー利得ベクトルと、前記セット内の第1候補ビームフォーミングプロファイルに対するビームフォーミングパワー利得ベクトルとの間の差を決定するための手段と、
    前記差に基づいて測定情報の変化を推定する手段と、前記測定情報および前記推定された変化に基づいて、前記第1候補ビームフォーミングプロファイルが前記ブロードキャスト領域内で使用される場合の候補ビームフォーミング性能推定値として第1ビームフォーミング性能推定値を決定する手段と、
    を備える、
    請求項11に記載の装置。
  13. 前記1つの候補ビームフォーミングプロファイルを選択する手段は、
    第2候補ビームフォーミングプロファイルが前記ブロードキャスト領域で使用されている場合の候補ビームフォーミング性能推定値として第2ビームフォーミング性能推定値を、第3候補ビームフォーミングプロファイルが前記ブロードキャスト領域で使用されている場合の候補ビームフォーミング性能推定値として第3ビームフォーミング性能推定値と比較する手段と、
    前記第2ビームフォーミング性能推定値が前記第3ビームフォーミング性能推定値より大きいという判断に応答して前記第2候補ビームフォーミングプロファイルが選択される第1確率を増加させるための手段と、
    前記第2ビームフォーミング性能推定値が前記第3ビームフォーミング性能推定値より小さいとの判断に応じて前記第3候補ビームフォーミングプロファイルが選択される第2確率を増加させる手段と、
    増加された前記第1確率を有する第2候補ビームフォーミングプロファイル、または増加された前記第2確率を有する第3候補ビームフォーミングプロファイルを選択する手段と、
    を備える、
    請求項11に記載の装置。
  14. 前記性能測定情報を用いて前記学習モデルを更新する手段をさらに備える、請求項11に記載の装置。
  15. 前記性能測定情報、前記測定履歴情報、および前記ビームフォーミング性能のそれぞれは、前記ブロードキャスト領域内の端末デバイスの空間分布情報に関連付けられる、請求項11に記載の装置。
  16. 装置の少なくとも1つのプロセッサ上で実行されるとき、該装置に、少なくとも、
    初期ビームフォーミングプロファイルが現在使用されているブロードキャスト領域のための性能測定情報を取得するステップであって、該初期ビームフォーミングプロファイルは、候補ビームフォーミングプロファイルのセットから前もって決定されている、ステップと、
    前記性能測定情報に基づいて、前記初期ビームフォーミングプロファイル、前記セット内の各候補ビームフォーミングプロファイルおよび学習モデル、前記ブロードキャスト領域内でそれぞれの候補ビームフォーミングプロファイルが使用される場合のそれぞれの候補ビームフォーミング性能推定値を決定するステップであって、前記学習モデルが、前記ブロードキャスト領域に対する測定履歴情報とビームフォーミング性能との間の関連を特定する、ステップと、
    選択される候補ビームフォーミングプロファイルを使用することによって最適なビームフォーミング性能が得られるように、前記候補ビームフォーミング性能推定値および前記性能測定情報に基づいて、前記ブロードキャスト領域に対する前記セットから1つの候補ビームフォーミングプロファイルを選択するステップと
    を実行させる、コンピュータプログラム。
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