JP7374734B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、電力変換装置に関する。
交流電力を直流電力、または、直流電力を交流電力に変換する電力変換装置として、例えば3相2レベル変換器が用いられている。3相2レベル変換器は、6つの半導体スイッチング素子を用いて構成することができ、小型化および低コスト化を図ることが出来る。
一方、3相2レベル変換器の出力電圧波形は、入力直流電圧をVdcとしたとき、相ごとに、PWM(パルス幅変調)により+Vdc/2と-Vdc/2との2値を切替えた擬似的な交流波形となる。このため、3相2レベル変換器の出力電圧波形は、半導体スイッチング素子のスイッチングに起因する高調波電圧を含んでいる。
3相2レベル変換器の出力端にリアクトルやコンデンサで構成されるフィルタを挿入することにより、スイッチングに起因する高調波成分を低減する方法が提案されている。しかしながら、電力系統に流れ出す高調波成分を、他の機器に悪影響を及ぼさないレベルまで低減させるためには、大きな容量のフィルタを用いる必要があり、電力変換装置のコスト上昇と、重量増加を招いていた。
また、上記フィルタを小型化することを目的に、半導体スイッチング素子のスイッチングを高周波化することが検討されている。しかしながら、半導体スイッチング素子のスイッチング周波数を高くすると、スイッチングに伴うエネルギー損失が増大し、電力ロスが大きくなるのみならず、電力変換器の冷却性能を上げる必要が生じる。例えば屋外等で冷却ファンの設置が困難な環境で電力変換器を使用するときには、冷却部が大型化することとなる。
これに対し、モジュラー・マルチレベル変換器のように、単位変換器を多段接続し、電力系統、配電系統電圧と同等な高電圧を変換できる電力変換器の研究開発も進められている。モジュラー・マルチレベル変換器が実用化されると、多レベル化することにより出力電圧・電流波形がより正弦波に近づくため、高調波フィルタが不要になるメリットを享受することができる。さらに、各単位変換器のスイッチングタイミングをずらすことにより、同程度の高調波成分を含む出力電圧・電流を、より低周波のスイッチング周波数で実現することができ、スイッチング損失を低減することも可能になる。
特許第5176006号公報
例えば、モジュラー・マルチレベル変換器の直流端子に畜電池または太陽光パネルなど直流電圧が比較的大きく変化する機器(電源若しくは負荷)が接続されたとき、直流端子の電圧が低下しても電力変換装置が運転し続けることが必要である。
直流出力機能を持つMMCのうち、単位変換器をチョッパ回路で構成するMMC(MMCC-DSCC:MMCC-Double-Star Chopper Cells)は、もっとも少ない素子数で電力変換装置を構成できるため、高電圧直流送電(HVDC:High Voltage Direct Current)をはじめとして広く利用されている。しかしながら、直流端子電圧の半分の値が交流出力電圧振幅よりも低下した場合チョッパ回路により負の電圧を出力することができないため、MMCC-DSCCは、電力変換動作を継続することができなくなる。
負の電圧を出力できるブリッジ回路を単位変換器に採用したMMC(MMCC-DSBC:MMCC-Double-Star Bridge Cells)は、交流出力電圧を出しながら、直流出力電圧が零や負となるように制御することができる。このため、MMCC-DSBCは、直流端子の電圧が低下しても、電力変換動作を継続することが可能になる。ただし、MMCC-DSBCは、MMCC-DSCCと比較して素子数が2倍に増加するため、コストおよびエネルギー損失の増大を抑制することが困難であった。
本発明の実施形態は、上記事情を鑑みて成されたものであって、低コストで高調波の少ない小型な電力変換装置を提供することを目的とする。
実施形態による電力変換装置は、正側直流端子と交流端子との間に直列に接続した複数の単位変換器を含む正側アームと、負側直流端子と交流端子との間に直列に接続した複数の単位変換器を含む負側アームと、前記単位変換器のゲート信号を生成して出力する制御回路と、を備え、前記正側アームと前記負側アームとのそれぞれにおいて、複数の前記単位変換器は、M個の片極性の単位変換器とN個の両極性の単位変換器とを含み、前記Mと前記Nとは、複数の前記単位変換器に含まれるセルコンデンサの電圧値と、前記Mと前記Nとの和との積が前記正側アーム又は前記負側アームの電圧指令値の最大値よりも大きく、かつ、前記セルコンデンサの電圧値と前記Nと-1との積が前記正側アーム又は前記負側アームの電圧指令値の最小値よりも小さくなるように設定されている。
図1は、第1実施形態の電力変換装置の一構成例を概略的に示す図である。 図2は、図1に示す電力変換装置の単位変換器の一構成例を概略的に示す図である。 図3は、図1に示す電力変換装置の単位変換器の他の構成例を概略的に示す図である。 図4は、図1に示す電力変換装置のアームの一構成例を概略的に示す図である。 図5は、図4に示す電力変換装置のアームについて、単位変換器それぞれの出力電圧とアームの出力電圧とを示す図である。 図6は、図1に示す電力変換装置の制御回路の一構成例を概略的に示すブロック図である。 図7は、図6に示す制御回路の分配器の一構成例を概略的に示すブロック図である。 図8は、第1実施形態の電力変換装置の制御回路の動作をシミュレーションした結果の一例を示す図である。 図9は、比較例の電力変換装置における、セルコンデンサの電圧と変換器アームの出力電圧の一例を概略的に示す図である。 図10は、一実施形態の電力変換装置における、セルコンデンサの電圧と変換器アームの出力電圧の一例を概略的に示す図である。 図11は、第2実施形態の電力変換装置における制御回路の分配器の一構成例を概略的に示すブロック図である 図12は、第2実施形態の電力変換装置の制御回路の動作をシミュレーションした結果の一例を示す図である。 図13は、第3実施形態の電力変換装置における制御回路の分配器の一構成例を概略的に示すブロック図である。 図14は、第3実施形態の電力変換装置の制御回路の動作をシミュレーションした結果の一例を示す図である。 図15は、第4実施形態の電力変換装置における制御回路の分配器の一構成例を概略的に示すブロック図である。 図16は、第4実施形態の電力変換装置の制御回路の動作をシミュレーションした結果の一例を示す図である。 図17は、第4実施形態の電力変換装置の制御回路の動作をシミュレーションした結果の他の例を示す図である。
以下、実施形態の電力変換装置について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、第1実施形態の電力変換装置の一構成例を概略的に示す図である。
本実施形態の電力変換装置20は、三相の交流電源(若しくは交流負荷)10と図示しない直流電源(若しくは直流負荷)との間に接続されている。交流電源10は例えば商用電源である。直流電源は、例えば、太陽光発電システムや、UPS(Uninterruptible Power Supply:無停電電源装置)のような直流電源や、バッテリや、他の電力変換装置等である。
電力変換装置20は、交流端子UT、VT、WTと、直流正端子PTと、直流負端子MTと、制御回路CTRと、U相正側アーム30Uと、U相負側アーム30Xと、V相正側アーム30Vと、V相負側アーム30Yと、W相正側アーム30Wと、W相負側アーム30Zと、リアクトルLU~LZと、を備えている。また、個数を限定するものではないが、各アームは3つの単位変換器により構成されている。
交流端子UT、VT、WTは、3相交流電源10と電気的に接続される。直流正端子PTと直流負端子MTとは、図示しない直流電源と電気的に接続される。
U相正側アーム30Uの一端(低電位側端)は、リアクトルLUを介して交流端子UTと電気的に接続されている。U相正側アーム30Uの他端(高電位側端)は、直流正端子PTと電気的に接続されている。
U相負側アーム30Xの一端(高電位側端)は、リアクトルLXを介して交流端子UTと電気的に接続されている。U相負側アーム30Xの他端(低電位側端)は、直流負端子MTと電気的に接続されている。
V相正側アーム30Vの一端(低電位側端)は、リアクトルLVを介して交流端子VTと電気的に接続されている。V相正側アーム30Vの他端(高電位側端)は、直流正端子PTと電気的に接続されている。
V相負側アーム30Yの一端(高電位側端)は、リアクトルLYを介して交流端子VTと電気的に接続されている。V相負側アーム30Yの他端(低電位側端)は、直流負端子MTと電気的に接続されている。
W相正側アーム30Wの一端(低電位側端)は、リアクトルLWを介して交流端子WTと電気的に接続されている。W相正側アーム30Wの他端(高電位側端)は、直流正端子PTと電気的に接続されている。
W相負側アーム30Zの一端(高電位側端)は、リアクトルLZを介して交流端子WTと電気的に接続されている。W相負側アーム30Zの他端(低電位側端)は、直流負端子MTと電気的に接続されている。
制御回路CTRは、外部から供給された指令値および電力変換装置20にて検出された各種検出値に基づいて、電力変換装置20の動作を制御する。制御回路CTRは、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)であってもよく、CPU(central processing unit)やMPU(micro processing unit)などのプロセッサを少なくとも1つと、プロセッサにより実行されるプログラムが格納されたメモリと、を備えた演算装置であってもよい。
制御回路CTRには、各相アームの単位変換器に含まれるセルコンデンサの電圧、各相アームに流れる電流、系統電圧、および、後述する種々の指令値が入力され、各相アームに含まれる単位変換器へゲート信号を出力する。
図2は、図1に示す電力変換装置の単位変換器の一構成例を概略的に示す図である。
図2に示す単位変換器CL1は、スイッチング素子Q1、Q2と、セルコンデンサC1と、を備えたチョッパ回路を含む。
スイッチング素子Q1とスイッチング素子Q2とは直列に接続し、スイッチング素子Q1のソース(低電位側端)はスイッチング素子Q2のドレインと電気的に接続している。
スイッチング素子Q1、Q2は、例えばMOSFET(metal-oxide semiconductor field-effect transistor)等の自己消弧型のスイッチング素子を備えている。自己消弧型のスイッチング素子は、例えば、IEGT(injection Enhanced Gate transistor)、GTO(gate turn-off thyristor)、GCT(gate communicated turn-off thyristor)、又はIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等、素子のオン(導通状態)とオフ(非導通状態)とを電気的に制御可能なスイッチング素子を採用することが可能である。スイッチング素子Q1、Q2は、必要に応じて、スイッチング素子に逆並列接続された還流ダイオードを備えてもよい。スイッチング素子Q1、Q2は、制御回路CTRから供給されるゲート信号により動作を制御される。
なお、スイッチング素子Q1、Q2として、IGBTやIEGTを採用する場合には、スイッチング素子Q1、Q2のソースをエミッタと読み替え、スイッチング素子Q1、Q2のドレインをコレクタとして読み替える。
セルコンデンサC1の一端(高電位側端)はスイッチング素子Q1のドレインと電気的に接続し、セルコンデンサC1の他端(低電位側端)はスイッチング素子Q2のソースと電気的に接続している。
単位変換器CL1は、スイッチング素子Q1とスイッチング素子Q2との間(T1)において、直流正端子PT、いずれかの交流端子、若しくは、高電位側の単位変換器と電気的に接続され、スイッチング素子Q2のソース(T2)にて低電位側の単位変換器、いずれかの交流端子、若しくは、直流負端子MTと電気的に接続される。
上記単位変換器CL1のスイッチング素子Q1がオン、スイッチング素子Q2がオフのときには、単位変換器CL1の出力電圧はセルコンデンサC1の電圧Vcとなる。また、単位変換器CL1のスイッチング素子Q1がオフ、スイッチング素子Q2がオンのときには、単位変換器CL1の出力電圧はゼロとなる。
図3は、図1に示す電力変換装置の単位変換器の他の構成例を概略的に示す図である。
図3に示す単位変換器CL2は、スイッチング素子Q3-Q6と、セルコンデンサC2と、を備えたブリッジ回路を含む。
スイッチング素子Q3とスイッチング素子Q4とは直列に接続し、スイッチング素子Q3のソース(低電位側端)はスイッチング素子Q4のドレインと電気的に接続している。スイッチング素子Q5とスイッチング素子Q6とは直列に接続し、なお、スイッチング素子Q5のソース(低電位側端)はスイッチング素子Q6のドレインと電気的に接続している。
スイッチング素子Q3-Q6は、例えばMOSFET(metal-oxide semiconductor field-effect transistor)等の自己消弧型のスイッチング素子を備えている。自己消弧型のスイッチング素子は、例えば、IEGT(injection Enhanced Gate transistor)、GTO(gate turn-off thyristor)、GCT(gate communicated turn-off thyristor)、又はIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等、素子のオン(導通状態)とオフ(非導通状態)とを電気的に制御可能なスイッチング素子を採用することが可能である。スイッチング素子Q3-Q6は、必要に応じて、スイッチング素子に逆並列接続された還流ダイオードを備えてもよい。スイッチング素子Q3-Q6は、制御回路CTRから供給されるゲート信号により動作を制御される。
なお、スイッチング素子Q3-Q6として、IGBTやIEGTを採用する場合には、スイッチング素子Q3-Q6のソースをエミッタと読み替え、スイッチング素子Q3-Q6のドレインをコレクタとして読み替える。
セルコンデンサC2の一端(高電位側端)はスイッチング素子Q1のドレインおよびスイッチング素子Q3のドレインと電気的に接続し、セルコンデンサC2の他端(低電位側端)はスイッチング素子Q4のソースおよびスイッチング素子Q6のソースと電気的に接続している。
単位変換器CL2は、スイッチング素子Q3とスイッチング素子Q4との間(T3)において、直流正端子PT、いずれかの交流端子、若しくは、高電位側の単位変換器と電気的に接続される。また、単位変換器CL2は、スイッチング素子Q5とスイッチング素子Q6との間(T4)にて低電位側の単位変換器、いずれかの交流端子、若しくは、直流負端子MTと電気的に接続される。
上記単位変換器CL2のスイッチング素子Q3がオン、スイッチング素子Q4がオフ、スイッチング素子Q5がオフ、スイッチング素子Q6がオンのときには、単位変換器CL2の出力電圧はセルコンデンサC2の電圧Vcとなる。また、単位変換器CL2のスイッチング素子Q3がオフ、スイッチング素子Q4がオン、スイッチング素子Q5がオフ、スイッチング素子Q6がオンのとき、および、スイッチング素子Q3がオン、スイッチング素子Q4がオフ、スイッチング素子Q5がオン、スイッチング素子Q6がオフのときには、単位変換器CL1の出力電圧はゼロとなる。また、単位変換器CL2のスイッチング素子Q3がオフ、スイッチング素子Q4がオン、スイッチング素子Q5がオン、スイッチング素子Q6がオフのときには、単位変換器CL2の出力電圧は-Vcとなる。
図4は、図1に示す電力変換装置のアームの一構成例を概略的に示す図である。
ここでは、一例として、UVW相の正側アーム30U、30V、30Wの1つ若しくは負側アーム30X、30Y、30Zの一つの構成を示し、アーム(変換器アーム)30としてその構成を説明する。
アーム30は、例えば、3つの単位変換器31-33を備えている。この例では、単位変換器31と単位変換器32とは、図2に示す単位変換器CL1と同様の構成であり、単位変換器33は、図3に示す単位変換器CL2と同様の構成である。
図5は、図4に示す電力変換装置のアームについて、単位変換器それぞれの出力電圧とアームの出力電圧とを示す図である。
アーム30の出力電圧は、3つの単位変換器31-33の出力電圧の和であって、-1Vc、0、1Vc、2Vc、3Vcのいずれかとなる。
したがって、アーム30の出力電圧は交流出力電圧振幅が1.5Vcであっても、直流端子電圧を2Vcまで低下させて運転を継続させることができる。この場合、アーム30の出力電圧の最大値は2.5Vdcで最小値は-1Vcである。
図6は、図1に示す電力変換装置の制御回路の一構成例を概略的に示すブロック図である。
制御回路CTRは、セルコンデンサ電圧平均値制御部41と、セルコンデンサ電圧バランス制御部42と、片極両極バランス制御部43と、交流電流制御部44と、循環電流制御部45と、乗算器46と、分配器47、片極PWM部48と、両極PWM部49と、加算器AD1、AD2と、減算器SB1と、を備えている。
セルコンデンサ電圧平均値制御部41には、アーム毎のセルコンデンサ電圧の平均値と、セルコンデンサ電圧指令値と、が入力される。セルコンデンサ電圧平均値制御部41は、入力されたセルコンデンサ電圧の6つの平均値がセルコンデンサ電圧指令値に追従するように制御量を出力する。
セルコンデンサ電圧バランス制御部42には、アーム毎のセルコンデンサ電圧の平均値が入力される。セルコンデンサ電圧バランス制御部42は、入力されたセルコンデンサ電圧の6つの平均値を均一化(バランス)させる制御量を、3つのレグそれぞれについて出力する。
交流電流制御部44には、系統電圧と、無効電力指令値と、有効電力指令値と、セルコンデンサ電圧平均値制御部41の出力値と、が入力される。交流電流制御部44は、交流端子に流れる電流の値が、無効電流指令値と有効電流指令値とに追従するように、交流電圧成分Vacの値を演算して出力する。
循環電流制御部45には、直流電流指令値と、セルコンデンサ電圧バランス制御部42の出力値とが入力される。循環電流は、電力変換装置に流れる電流の一部であって、交流端子を流れない電流である。循環電流制御部45は、例えば、検出された正側アーム電流Ipと負側アーム電流Inとの値から循環電流成分Iz(=(Ip+In)/2)を演算することが可能であり、外部から入力される直流電流指令値およびセルコンデンサ電圧バランス制御部42からの制御量を実現するように、各相に対する循環電圧成分を出力する。
セルコンデンサ電圧平均値制御部41、セルコンデンサ電圧バランス制御部42、交流電流制御部44、および、循環電流制御部45における制御は、一般的な比例積分(PI)制御により実現できる。
加算器AD1は、循環電流制御部45から出力された各相の循環電圧成分のそれぞれに直流電圧指令値を加算した和を、各相について出力する。
乗算器46は、加算器AD1から出力された値に1/2を乗じた積(直流電圧成分)を出力する。
減算器SB1は、乗算器46から出力された直流電圧成分から、交流電流制御部44から出力された交流電圧成分Vacを引いた差(上側変換器アームの電圧指令値)を出力する。なお、直流電圧成分は交流電圧成分の振幅値よりも小さい。
加算器AD2は、交流電流制御部44から出力された交流電圧成分Vacと、乗算器46から出力された直流電圧成分とを加算した和(下側変換器アームの電圧指令値)を出力する。
片極両極バランス制御部43は、単位変換器CL1のセルコンデンサC1の電圧平均値と単位変換器CL2のセルコンデンサC2の電圧平均値とを演算し、これらの差にゲインを乗じた制御量(閾値)を出力する。
すなわち、片極両極バランス制御部43は、平均値算出部431、432と、減算器SB2と、ゲイン乗算器433と、を備えている。
平均値算出部431は、例えばM個の単位変換器CL1のセルコンデンサC1の電圧値を入力とし、入力された電圧値の平均値を算出して出力する。
平均値算出部432は、例えばN個の単位変換器CL2のセルコンデンサC2の電圧値を入力とし、入力された電圧値の平均値を算出して出力する。
減算器SB2は、平均値算出部432の出力値から平均値算出部431の出力値を減算した差を出力する。
ゲイン乗算器433は、減算器SB2から出力された値に所定のゲインを乗じた積を出力する。なお、ゲイン乗算器433の出力値が閾値となる。
分配器47には、減算器SB1から出力された上側変換器アームの電圧指令値と、加算器AD2から出力された下側変換器アームの電圧指令値と、交流電流制御部44から出力された交流電圧成分Vacと、乗算器46から出力された直流電圧成分と、片極両極バランス制御部43から出力された閾値と、が入力される。
分配器47は、片極性の単位変換器(単位変換器CL1)と両極性の単位変換器(単位変換器CL2)とのそれぞれに対して、入力された指令値を入力された閾値に従って分配する。
ここで、U相上側の変換器アーム30Uを例に、本実施形態の電力変換装置の変換器アームの電圧指令値について説明する。
交流電流制御部44は交流電圧成分Vacを出力する。循環電流制御部45は循環電圧成分を出力する。なお、電力変換装置に含まれる単位変換器のセルコンデンサ電圧が理想的なバランス状態であるときには、循環電圧成分はゼロとなる。つまり、U相上側の変換器アーム30Uの電圧指令値Varmは、下記式により表すことができる。
Varm=-Vac+Vdc/2=-√(2/3)Vs×sin(ωt)+Vdc/2
なお、上記において、第1項目(-Vac)は交流電圧成分を表し、第2項目(Vdc/2)は直流電圧成分を表す。
たとえば、電力変換装置の交流端子UT、VT、WTが220Vの交流系統10に接続され、直流端子PT、MTが400Vの直流電源に接続されたときには、上記電圧指令値Varmがとり得る値は20V<Varm<380Vとなり、変換器アーム30Uの複数の単位変換器31-33が出力する電圧はすべて正の値をとる。この場合は、電力変換装置に含まれる単位変換器31-33はすべて片極性(単位変換器CL1)でよい。
一方、電力変換装置の直流端子PT、MTに接続された直流電源の電圧が280Vまで低下したとき、上記電圧指令値Varmがとり得る値は、―40V<Varm<320Vとなり、変換器アーム30Uの複数の単位変換器31-33が出力する電圧は正と負の値をとる。変換器アーム30Uが負の電圧を出力するためには、変換器アーム30Uが少なくとも1つの両極性の単位変換器(単位変換器CL2)を備える必要がある。変換器アーム30Uを構成するすべての単位変換器31-33を両極性とすると、すべての単位変換器31-33が正と負の両方の電圧を出力することができるため、同じ変換器アーム30内のセルコンデンサ電圧は基本的にバランスする。微小なスイッチングタイミングのずれや漏れ、素子の個体差などによる電流の差により、セルコンデンサ電圧のアンバランスが生じても、スイッチングのタイミングを微調整するだけでバランスさせることができる。しかし、両極性の単位変換器CL2は、片極性の単位変換器CL1と比較して2倍の半導体スイッチが必要となり、コストや体積が増大する。さらに、両極性の単位変換器CL2では、導通経路の半導体スイッチの数も2倍になるため、導通損失も2倍となる。
そこで、本実施形態の電力変換装置では、M個の片極性の単位変換器CL1と、N個の両極性の単位変換器CL2とにより変換器アーム30Uを構成し、Vc×(M+N)>(変換器アームが出力する電圧指令値の最大値)、かつ、(変換器アームが出力する電圧指令値の最小値)>-Vc×NとなるようにMとNを設定している。例えば、電圧Vcが130Vであるとき、上記関係を満たすMとNは、M=2、N=1となる。この場合、アーム30Uに含まれるすべての単位変換器31-33を両極性の単位変換器CL2で構成した場合(M=0、N=3の場合)に比較して、半導体スイッチの数および導通損失はおよそ34%低減できる。
このように、片極性の単位変換器CL1と両極性の単位変換器CL2とを組み合わせて変換器アーム30Uを構成することで、電圧指令値が負の場合は片極性の単位変換器CL1はバイパス状態にし、両極性の単位変換器CL2のみ出力させることで、変換器アーム30Uに含まれる半導体スイッチの数を減らしつつ、正と負との両方の電圧指令値に対する出力が可能となる。
分配器47は、上記のように両極の出力が可能となるように構成された電力変換装置において、片極性の単位変換器CL1のコンデンサ電圧と両極性の単位変換器CL2のコンデンサ電圧とが均一となるように、片極性の単位変換器CL1と両極性の単位変換器CL2とに与える指令値を出力する。
図7は、図6に示す制御回路の分配器の一構成例を概略的に示すブロック図である。
ここでは、一例として各相の上側アームの片極性の単位変換器CL1と両極性の単位変換器CL2とに与える指令値を出力する分配器の構成を示している。
分配器47は、乗算器51、52、54、55、56と、減算器SB3、SB4と、比較器53と、切り替え器SW1と、を備えている。
乗算器51は、交流電圧成分(=Vac)に「1」を乗じた値を出力する。
乗算器52は、直流電圧成分(=Vdc/2)に「1」を乗じた値を出力する。
減算器SB3は、乗算器52の出力値(=Vdc/2)から乗算器51の出力値(=Vac)を減算した差(=-Vac+Vdc/2)を出力する。
比較器53は、減算器SB3の出力値(=-Vac+Vdc/2)と閾値の値Kとを比較する。比較器53は、減算器SB3の出力値が閾値よりも大きいとき、出力端が減算器SB3の出力端と接続するよう切り替え器SW1を切り替える。比較器53は、減算器SB3の出力値が閾値よりも小さいとき、出力端へゼロが入力されるように切り替え器SW1を切り替える。切り替え器SW1の出力値は乗算器54へ入力される。
乗算器54は、切り替え器SW1から入力された値に、M/(M+N)を乗じた積を出力する。
乗算器55は、乗算器54から入力された値に、1/Mを乗じた積を出力する。乗算器55の出力値は片極PWM部48に入力される。
すなわち、乗算器55の出力値は片極性の単位変換器の電圧指令値Varm_chに相当し、下記のように表すことができる。
Varm_ch=(-Vac+Vdc/2)/(M+N)…-Vac+Vdc/2>K
=0 …-Vac+Vdc/2<K
片極PWM部48は、入力された電圧指令値とPWM変調波とを比較して、片極性の単位変換器31、32のゲート信号を生成して出力する。
減算器SB4は、減算器SB1から入力された上側変換器アームの電圧指令値から、乗算器54から入力された値を減算した差を出力する。
乗算器56は、減算器SB4から入力された値に、1/Nを乗じた積を出力する。乗算器56の出力値は両極PWM部49に入力される。
すなわち、乗算器56の出力値は両極性の単位変換器の電圧指令値Varm_brに相当し、下記のように表すことができる。
Varm_br=(-Vac+Vdc/2)/(M+N)…-Vac+Vdc/2>K
=(-Vac+Vdc/2)/(N) …-Vac+Vdc/2<K
両極PWM部49は、入力された電圧指令値とPWM変調波とを比較して、両極性の単位変換器33のゲート信号を生成して出力する。
なお、図7では、上側変換器アームの単位変換器に対する電圧指令値を出力する分配器47の構成の一例を示しているが、下側変換器アームの単位変換器に対する電圧指令値を出力する分配器47の構成についても同様である。すなわち、図7において、上側変換器アームの電圧指令値に代えて下側変換器アームの電圧指令値を入力し、閾値Kを下側変換器アームの単位変換器の構成に合わせて調整することにより、下側変換器アームの単位変換器に対する電圧指令値を出力することが可能である。
なお、アームの電圧指令値がすべて正の値を取っている場合でも、例えばK=0とすれば、
Varm_ch=(-Vac+Vdc/2)/(M+N)
Varm_br=(-Vac+Vdc/2)/(M+N)
のように、両極性および片極性の単位変換器に同じ指令値を入力することで、運転が可能である。
図8は、第1実施形態の電力変換装置の制御回路の動作をシミュレーションした結果の一例を示す図である。
図8では、図4に示す変換器アーム30に対するゲート信号を生成する際の片極PWM部48と両極PWM部49との動作の一例について説明する。
片極PWM部48と両極PWM部49とにおいて、正極性の変調波は互いに位相が120度(360度÷単位変換器数)ずれた三角波である。負極性の変調波は両極PWM部49にのみ設定されている。変換器アーム30が負の出力をするときには、単位変換器33のみが動作することになるため、両極PWM49における負極性の変調波は、正極性の変調波に対して周波数が3倍(単位変換器数倍)である三角波に設定されている。
単位変換器31の信号波と単位変換器32の信号波とは、分配器47から出力される電圧指令値Varm_chである。
-Vac+Vdc/2>Kのとき、片極PWM部48は、分配器47から入力された電圧指令値Varm_chを単位変換器31、32それぞれに対応する変調波と比較して、単位変換器31のスイッチング素子Q1のゲート信号と、単位変換器32のスイッチング素子Q1のゲート信号と、を生成して出力する。
-Vac+Vdc/2<Kのとき、分配器47から出力される電圧指令値Varm_chはゼロであり、単位変換器31のスイッチング素子Q1のゲート信号と、単位変換器32のスイッチング素子Q1のゲート信号とにはパルスが含まれない期間となる。
単位変換器33の信号波は、分配器47から出力される電圧指令値Varm_brである。
-Vac+Vdc/2>Kのとき、両極PWM部49は、分配器47から入力された電圧指令値Varm_brを単位変換器33に対応する変調波と比較して、単位変換器33のスイッチング素子Q3とスイッチング素子Q5とのゲート信号を生成して出力する。なお、単位変換器33の電圧指令値Varm_brが正のときには、スイッチング素子Q5はオフされた状態であり、スイッチング素子Q5のゲート信号にはパルスが含まれない。
-Vac+Vdc/2<Kのとき、両極PWM部49は、分配器47から入力された電圧指令値Varm_brを単位変換器33に対応する変調波と比較して、単位変換器33のスイッチング素子Q3とスイッチング素子Q5とのゲート信号を生成して出力する。なお、単位変換器33の電圧指令値Varm_brが負のときには、スイッチング素子Q3はオフされた状態であり、スイッチング素子Q3のゲート信号にはパルスが含まれない。
なお、本シミュレーションにおいて、変換器アームに流れる電流は上側から下側に向かう方向di(図1に示す)を正方向としている。
図9は、比較例の電力変換装置における、セルコンデンサの電圧と変換器アームの出力電圧の一例を概略的に示す図である。
図9では、例えば電力変換装置がインバータ動作(直流電力を交流電力に変換する動作)を行うときに、片極両極バランス制御部43と分配器47とを備えない制御回路CTRによりセルコンデンサの電圧が均等となるように制御したときのセルコンデンサ電圧の一例を示している。
この例では、両極性の単位変換器CL2のセルコンデンサC2の電圧Vcが徐々に低下し、片極性の単位変換器CL1のセルコンデンサC1の電圧Vcとの差が徐々に大きくなっている。
図10は、一実施形態の電力変換装置における、セルコンデンサの電圧と変換器アームの出力電圧の一例を概略的に示す図である。
図10では、例えば電力変換装置がインバータ動作(直流電力を交流電力に変換する動作)を行うときに、図6に示す制御回路CTRによりセルコンデンサの電圧が均等となるように制御したときのセルコンデンサ電圧の一例を示している。
図9に示した比較例に比べると、本実施形態の電力変換装置によれば、片極性の単位変換器CL1のセルコンデンサC1の電圧Vcと、両極性の単位変換器CL2のセルコンデンサC2の電圧Vcとの差が小さく抑えられている。このことにより、変換器アームの出力電圧の高調波も低く抑えられている。
なお、本シミュレーションによれば、閾値Kが80Vのときに、単位変換器31-33のセルコンデンサ電圧Vcが略等しくなり、閾値Kが80Vより高くなると両極性の単位変換器CL2のセルコンデンサC2は徐々に充電され、片極性の単位変換器CL1のセルコンデンサC1は徐々に放電された。また、閾値Kが80Vより低くなると、両極性の単位変換器CL2のセルコンデンサC2は徐々に放電され、片極性の単位変換器CL1のセルコンデンサC1は徐々に充電された。上記のように、閾値Kを調整することにより、スイッチング素子やコンデンサの個体差に対応して、セルコンデンサC1の電圧をバランスさせることが可能である。なお、閾値Kは、例えば片極両極バランス制御部43にて乗じるゲインの値により調整することが可能である。
すなわち、本実施形態によれば、低コストで高調波の少ない小型な電力変換装置を提供することができる。
次に、第2実施形態の電力変換装置について図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明において、上述の第1実施形態の電力変換装置と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態の電力変換装置は、制御回路CTRの分配器47の構成が上述の第1実施形態の電力変換装置と異なっている。
図11は、第2実施形態の電力変換装置における制御回路の分配器の一構成例を概略的に示すブロック図である。
本実施形態の電力変換装置において、分配器47の乗算器51に閾値の値Kが入力され、比較器53において減算器SB3の出力値とゼロとを比較している点が上述の第1実施形態の電力変換装置と異なっている。
すなわち、乗算器51は、交流電圧成分Vacと閾値の値Kとを乗算した積(=K×Vac)を出力する。
減算器SB3は、乗算器52の出力値(=Vdc/2)から乗算器51の出力値(=K×Vac)を減算した差(=-K×Vac+Vdc/2)を出力する。
比較器53は、減算器SB3の出力値(=-K×Vac+Vdc/2)とゼロとを比較する。比較器53は、減算器SB3の出力値がゼロよりも大きいとき、出力端が減算器SB3の出力端と接続するよう切り替え器SW1を切り替える。比較器53は、減算器SB3の出力値がセロよりも小さいとき、出力端へゼロが入力されるように切り替え器SW1を切り替える。切り替え器SW1の出力値は乗算器54へ入力される。
本実施形態の電力変換装置における分配器47の構成は、上記の構成以外は上述の第1実施形態の電力変換装置と同様である。
すなわち、乗算器55の出力値は片極性の単位変換器の電圧指令値Varm_chに相当し、下記のように表すことができる。
Varm_ch=(-K×Vac+Vdc/2)/(M+N)…-K×Vac+Vdc/2>0
=0 …-K×Vac+Vdc/2<0
乗算器56の出力値は両極性の単位変換器の電圧指令値Varm_brに相当し、下記のように表すことができる。
Varm_br=(-K×Vac+Vdc/2)/(M+N)+(K-1)×Vac/N…-K×Vac+Vdc/2>0
=(-Vac+Vdc/2)/(N)…-K×Vac+Vdc/2<0
上記のように、本実施形態の電力変換装置では、片極性の単位変換器CL1と両極性の単位変換器CL2との信号波の交流電圧の割合を調整することにより、セルコンデンサC1、C2の電圧値を調整している。
図12は、第2実施形態の電力変換装置の制御回路の動作をシミュレーションした結果の一例を示す図である。
図12では、図4に示す変換器アーム30に対するゲート信号を生成する際の片極PWM部48と両極PWM部49との動作の一例について説明する。なお、片極PWM部48と両極PWM部49とにおける変調波は図8に示す例と同様である。
本実施形態では、単位変換器31、32の信号波と単位変換器33の信号波との波形が図8に示す例と異なっている。
すなわち、-K×Vac+Vdc/2>0のとき、片極PWM部48は、分配器47から入力された電圧指令値Varm_chを単位変換器31、32それぞれに対応する変調波と比較して、単位変換器31のスイッチング素子Q1のゲート信号と、単位変換器32のスイッチング素子Q1のゲート信号と、を生成して出力する。
-K×Vac+Vdc/2<0のとき、分配器47から出力される電圧指令値Varm_chはゼロであり、単位変換器31のスイッチング素子Q1のゲート信号と、単位変換器32のスイッチング素子Q1のゲート信号とにはパルスが含まれない期間となる。
また、-K×Vac+Vdc/2>0のとき、両極PWM部49は、分配器47から入力された電圧指令値Varm_brを単位変換器33に対応する変調波と比較して、単位変換器33のスイッチング素子Q3とスイッチング素子Q5とのゲート信号を生成して出力する。なお、単位変換器33の電圧指令値Varm_brが正のときには、スイッチング素子Q5はオフされた状態であり、スイッチング素子Q5のゲート信号にはパルスが含まれない。
-K×Vac+Vdc/2<0のとき、両極PWM部49は、分配器47から入力された電圧指令値Varm_brを単位変換器33に対応する変調波と比較して、単位変換器33のスイッチング素子Q3とスイッチング素子Q5とのゲート信号を生成して出力する。なお、単位変換器33の電圧指令値Varm_brが負のときには、スイッチング素子Q3はオフされた状態であり、スイッチング素子Q3のゲート信号にはパルスが含まれない。
なお、本シミュレーションにおいて、変換器アームに流れる電流は上側から下側に向かう方向di(図1に示す)を正方向としている。
上記シミュレーションにおいて、電圧指令値における交流電圧の割合を増加させるとセルコンデンサが放電されるように電圧Vcが変化する。したがって、本実施形態では、閾値Kを増加させ、電圧指令値Varm_chにおける交流電圧の割合を増加(交流電圧の振幅を大きく)すると、片極性の単位変換器CL1のセルコンデンサC1は放電され、両極性の単位変換器CL2のセルコンデンサC2は充電される。なお、本シミュレーションでは、閾値の値K=1.3あたりで、セルコンデンサC1とセルコンデンサC2とのエネルギーバランスがとれた。
上記のように、本実施形態によれば上述の第1実施形態と同様に、低コストで高調波の少ない小型な電力変換装置を提供することができる。
次に、第3実施形態の電力変換装置について図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態の電力変換装置は、制御回路CTRの分配器47の構成が上述の第1実施形態の電力変換装置と異なっている。
図13は、第3実施形態の電力変換装置における制御回路の分配器の一構成例を概略的に示すブロック図である。
本実施形態の電力変換装置において、分配器47の乗算器52に閾値の値Kが入力され、比較器53において減算器SB3の出力値とゼロとを比較している点が上述の第1実施形態の電力変換装置と異なっている。
すなわち、乗算器52は、直流電圧成分Vdcと閾値の値Kとを乗算した積(=K×Vdc)を出力する。
減算器SB3は、乗算器52の出力値(=K×Vdc/2)から乗算器51の出力値(=Vac)を減算した差(=-Vac+K×Vdc/2)を出力する。
比較器53は、減算器SB3の出力値(=-Vac+K×Vdc/2)とゼロとを比較する。比較器53は、減算器SB3の出力値がゼロよりも大きいとき、出力端が減算器SB3の出力端と接続するよう切り替え器SW1を切り替える。比較器53は、減算器SB3の出力値がセロよりも小さいとき、出力端へゼロが入力されるように切り替え器SW1を切り替える。切り替え器SW1の出力値は乗算器54へ入力される。
本実施形態の電力変換装置における分配器47の構成は、上記の構成以外は上述の第1実施形態の電力変換装置と同様である。
すなわち、乗算器55の出力値は片極性の単位変換器の電圧指令値Varm_chに相当し、下記のように表すことができる。
Varm_ch=(-Vac+K×Vdc/2)/(M+N)…-Vac+K×Vdc/2>0
=0 …-Vac+K×Vdc/2<0
乗算器56の出力値は両極性の単位変換器の電圧指令値Varm_brに相当し、下記のように表すことができる。
Varm_br=(-Vac+K×Vdc/2)/(M+N)+(K-1)×Vdc/(2N)…-Vac+K×Vdc/2>0
=(-Vac+Vdc/2)/(N)…-Vac+K×Vdc/2<0
上記のように、本実施形態の電力変換装置では、片極性の単位変換器CL1と両極性の単位変換器CL2との信号波の直流電圧の割合を調整することにより、セルコンデンサC1、C2の電圧値を調整している。
図14は、第3実施形態の電力変換装置の制御回路の動作をシミュレーションした結果の一例を示す図である。
図14では、図4に示す変換器アーム30に対するゲート信号を生成する際の片極PWM部48と両極PWM部49との動作の一例について説明する。なお、片極PWM部48と両極PWM部49とにおける変調波は図8に示す例と同様である。
本実施形態では、単位変換器31、32の信号波と単位変換器33の信号波との波形が図8に示す例と異なっている。
すなわち、-Vac+K×Vdc/2>0のとき、片極PWM部48は、分配器47から入力された電圧指令値Varm_chを単位変換器31、32それぞれに対応する変調波と比較して、単位変換器31のスイッチング素子Q1のゲート信号と、単位変換器32のスイッチング素子Q1のゲート信号と、を生成して出力する。
-Vac+K×Vdc/2<0のとき、分配器47から出力される電圧指令値Varm_chはゼロであり、単位変換器31のスイッチング素子Q1のゲート信号と、単位変換器32のスイッチング素子Q1のゲート信号とにはパルスが含まれない期間となる。
また、-Vac+K×Vdc/2>0のとき、両極PWM部49は、分配器47から入力された電圧指令値Varm_brを単位変換器33に対応する変調波と比較して、単位変換器33のスイッチング素子Q3とスイッチング素子Q5とのゲート信号を生成して出力する。なお、単位変換器33の電圧指令値Varm_brが正のときには、スイッチング素子Q5はオフされた状態であり、スイッチング素子Q5のゲート信号にはパルスが含まれない。
-Vac+K×Vdc/2<0のとき、両極PWM部49は、分配器47から入力された電圧指令値Varm_brを単位変換器33に対応する変調波と比較して、単位変換器33のスイッチング素子Q3とスイッチング素子Q5とのゲート信号を生成して出力する。なお、単位変換器33の電圧指令値Varm_brが負のときには、スイッチング素子Q3はオフされた状態であり、スイッチング素子Q3のゲート信号にはパルスが含まれない。
なお、本シミュレーションにおいて、変換器アームに流れる電流は上側から下側に向かう方向di(図1に示す)を正方向としている。
上記シミュレーションにおいて、電圧指令値における直流電圧の割合を増加させるとセルコンデンサが充電されるように電圧Vcが変化する。したがって、本実施形態では、閾値Kを増加させ、電圧指令値Varm_chにおける直流電圧の割合を増加すると、片極性の単位変換器CL1のセルコンデンサC1は充電され、両極性の単位変換器CL2のセルコンデンサC2は放電される。なお、本シミュレーションでは、閾値の値K=0.8あたりで、セルコンデンサC1とセルコンデンサC2とのエネルギーバランスがとれた。
上記のように、本実施形態によれば上述の第1実施形態と同様に、低コストで高調波の少ない小型な電力変換装置を提供することができる。
次に、第4実施形態の電力変換装置について図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態の電力変換装置は、制御回路CTRの分配器47の構成が上述の第1実施形態の電力変換装置と異なっている。
図15は、第4実施形態の電力変換装置における制御回路の分配器の一構成例を概略的に示すブロック図である。
本実施形態の電力変換装置において、分配器47の乗算器51に第1閾値(第1制御量)の値K1が入力され、乗算器52に第2閾値(第2制御量)の値K2が入力され、比較器53において減算器SB3の出力値とゼロとを比較している点が上述の第1実施形態の電力変換装置と異なっている。
なお、制御回路CTRは、例えば第1閾値K1を出力する第1片極両極バランス制御部(図示せず)と、第2閾値K2を出力する第2片極両極バランス制御部(図示せず)とを備え、第1閾値K1と第2閾値K2とのそれぞれを演算してもよく、例えば第1閾値K1が第2閾値K2を用いた所定の数式により表すことが可能であるときには、片極両極バランス制御部から出力された第2閾値K2を用いて第1閾値K1を演算してもよい。
すなわち、乗算器51は、交流電圧成分Vacと第1閾値の値K1とを乗算した積(=K1×Vac)を出力する。
乗算器52は、直流電圧成分Vdcと第2閾値の値K2とを乗算した積(=K2×Vdc)を出力する。
減算器SB3は、乗算器52の出力値(=K2×Vdc/2)から乗算器51の出力値(=K1×Vac)を減算した差(=-K1×Vac+K2×Vdc/2)を出力する。
比較器53は、減算器SB3の出力値(=-K1×Vac+K2×Vdc/2)とゼロとを比較する。比較器53は、減算器SB3の出力値がゼロよりも大きいとき、出力端が減算器SB3の出力端と接続するよう切り替え器SW1を切り替える。比較器53は、減算器SB3の出力値がセロよりも小さいとき、出力端へゼロが入力されるように切り替え器SW1を切り替える。切り替え器SW1の出力値は乗算器54へ入力される。
本実施形態の電力変換装置における分配器47の構成は、上記の構成以外は上述の第1実施形態の電力変換装置と同様である。
すなわち、乗算器55の出力値は片極性の単位変換器の電圧指令値Varm_chに相当し、下記のように表すことができる。
Varm_ch=(-K1×Vac+K2×Vdc/2)/(M+N)…-K1×Vac+K2×Vdc/2>0
=0 …-K1×Vac+K2×Vdc/2<0
乗算器56の出力値は両極性の単位変換器の電圧指令値Varm_brに相当し、下記のように表すことができる。
Varm_br=(-K1×Vac+K2×Vdc/2)/(M+N)+(K1-1)×Vac/N+(K2-1)×Vdc/(2N)…-K1×Vac+K2×Vdc/2>0
=(-Vac+Vdc/2)/(N)…-K1×Vac+K2×Vdc/2<0
上記のように、本実施形態の電力変換装置では、片極性の単位変換器CL1と両極性の単位変換器CL2との信号波における、直流電圧の割合と交流電圧の割合との両方を調整することにより、セルコンデンサC1、C2の電圧値を調整している。
図16は、第4実施形態の電力変換装置の制御回路の動作をシミュレーションした結果の一例を示す図である。
図16では、図4に示す変換器アーム30に対するゲート信号を生成する際の片極PWM部48と両極PWM部49との動作の一例について説明する。なお、片極PWM部48と両極PWM部49とにおける変調波は図8に示す例と同様である。
本実施形態では、単位変換器31、32の信号波と単位変換器33の信号波との波形が図8に示す例と異なっている。
すなわち、-K1×Vac+K2×Vdc>0のとき、片極PWM部48は、分配器47から入力された電圧指令値Varm_chを単位変換器31、32それぞれに対応する変調波と比較して、単位変換器31のスイッチング素子Q1のゲート信号と、単位変換器32のスイッチング素子Q1のゲート信号と、を生成して出力する。
-K1×Vac+K2×Vdc<0のとき、分配器47から出力される電圧指令値Varm_chはゼロであり、単位変換器31のスイッチング素子Q1のゲート信号と、単位変換器32のスイッチング素子Q1のゲート信号とにはパルスが含まれない期間となる。
また、-K1×Vac+K2×Vdc>0のとき、両極PWM部49は、分配器47から入力された電圧指令値Varm_brを単位変換器33に対応する変調波と比較して、単位変換器33のスイッチング素子Q3とスイッチング素子Q5とのゲート信号を生成して出力する。なお、単位変換器33の電圧指令値Varm_brが正のときには、スイッチング素子Q5はオフされた状態であり、スイッチング素子Q5のゲート信号にはパルスが含まれない。
-K1×Vac+K2×Vdc<0のとき、両極PWM部49は、分配器47から入力された電圧指令値Varm_brを単位変換器33に対応する変調波と比較して、単位変換器33のスイッチング素子Q3とスイッチング素子Q5とのゲート信号を生成して出力する。なお、単位変換器33の電圧指令値Varm_brが負のときには、スイッチング素子Q3はオフされた状態であり、スイッチング素子Q3のゲート信号にはパルスが含まれない。
なお、本シミュレーションにおいて、変換器アームに流れる電流は上側から下側に向かう方向di(図1に示す)を正方向としている。
上記シミュレーションにおいて、第1閾値K1と第2閾値K2とを調整して、単位変換器31-33の信号波の波形の差が小さくなるように交流電圧と直流電圧とを分配することで、高調波が発生を抑制することができる。なお、本シミュレーションでは、第1閾値K1=1.15、第2閾値K2=0.88あたりで、セルコンデンサC1とセルコンデンサC2とのエネルギーバランスがとれた。
上記のように、本実施形態によれば上述の第1実施形態と同様に、低コストで高調波の少ない小型な電力変換装置を提供することができる。
図17は、第4実施形態の電力変換装置の制御回路の動作をシミュレーションした結果の他の例を示す図である。
図17では、上述の第4実施形態の電力変換装置において、交流電圧成分に零相の3次高調波を重畳した場合のシミュレーション波形である。交流電圧成分に3次高調波を重畳することで、交流電圧の振幅値を下げることができる。これにより、変換器アーム30における単位変換器の数あるいはセルコンデンサ電圧Vcを下げることが可能であり、片極性の単位変換器CL1と両極性の単位変換器CL2とのセルコンデンサ電圧Vcのアンバランスを抑制することができる。
すなわち、この例によれば、低コストで高調波の少ない小型な電力変換装置を提供することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
なお、上述の第1乃至第4実施形態は、中性点クランプ形モジュラー・マルチレベル変換器(NPC-MMC(Neutral Point Clamped Modular Multilevel Converter))に適用することも可能である。NPC-MMCは、直流側の電圧を2つのコンデンサで分圧し、それぞれのコンデンサと並列に接続した半導体スイッチで構成されるレグを含む高圧チョッパを備え、高圧チョッパの交流端子に単位変換器を多段接続して構成される。NPC-MMCに適用した場合であっても、上述の第1乃至第4実施形態と同様に、低コストで高調波の少ない小型な電力変換装置を提供することができる。
10…交流電源(又は交流負荷)、20…電力変換装置、30…変換器アーム、30U…U相正側アーム、30U…正側アーム、30V…V相正側アーム、30W…W相正側アーム、30X…U相負側アーム、30Y…V相負側アーム、30Z…W相負側アーム、31-33…単位変換器、41…セルコンデンサ電圧平均値制御部、42…セルコンデンサ電圧バランス制御部、43…片極両極バランス制御部、44…電流制御部、45…循環電流制御部、47…分配器、48…片極PWM部、49…両極PWM部、CL1、CL2…単位変換器、C1-C2…セルコンデンサ、Q1-Q6…スイッチング素子。

Claims (11)

  1. 正側直流端子と交流端子との間に直列に接続した複数の単位変換器を含む正側アームと、
    負側直流端子と前記交流端子との間に直列に接続した複数の単位変換器を含む負側アームと、
    前記単位変換器のゲート信号を生成して出力する制御回路と、を備え、
    前記正側アームと前記負側アームとのそれぞれにおいて、複数の前記単位変換器は、M個の片極性の単位変換器とN個の両極性の単位変換器とを含み、
    前記Mと前記Nとは、複数の前記単位変換器に含まれるセルコンデンサの電圧値と、前記Mと前記Nとの和との積が前記正側アーム又は前記負側アームの電圧指令値の最大値よりも大きく、かつ、前記セルコンデンサの電圧値と前記Nと-1との積が前記正側アーム又は前記負側アームの電圧指令値の最小値よりも小さくなるように設定されている、電力変換装置。
  2. 前記Mの値は、前記Nの値以上である請求項1記載の電力変換装置。
  3. 前記正側アームの出力電圧、又は、前記負側アームの出力電圧のうち、直流電圧成分は交流電圧成分の振幅より小さい、請求項1又は請求項2記載の電力変換装置。
  4. 前記制御回路は、外部から供給された電圧指令値が負であるとき、前記片極性の単位変換器をバイパス状態とし、前記両極性の単位変換器の出力電圧により電圧指令値の値を実現させるようにゲート信号を生成する請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  5. 前記制御回路は、M個の前記極性の単位変換器の前記セルコンデンサの電圧の平均値と、N個の前記極性の単位変換器の前記セルコンデンサの電圧の平均値とが一致させる制御量を出力する片極両極バランス制御部と、前記片極両極バランス制御部から出力された前記制御量に基づいて前記正側アームおよび前記負側アームのそれぞれにおいて、アームの電圧指令値を前記片極性の単位変換器と前記両極性の単位変換器とへ分配する分配器と、を備える請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  6. 前記両極性の単位変換器の変調波は両極性であり、前記片極性の単位変換器の変調波は片極性であることを特徴とする請求項5に記載の電力変換装置。
  7. 前記分配器は、前記制御量に基づいて、アームの電圧指令値の交流電圧成分を前記片極性の単位変換器と前記両極性の単位変換器とへ分配する、請求項5記載の電力変換装置。
  8. 前記分配器は、前記制御量に基づいて、アームの電圧指令値の直流電圧成分を前記片極性の単位変換器と前記両極性の単位変換器とへ分配する、請求項5記載の電力変換装置。
  9. 前記制御量は第1制御量と第2制御量とを含み、
    前記分配器は、前記第1制御量に基づいてアームの電圧指令値の交流電圧成分を前記片極性の単位変換器と前記両極性の単位変換器とへ分配し、前記第2制御量に基づいてアームの電圧指令値の直流電圧成分を前記片極性の単位変換器と前記両極性の単位変換器とへ分配する、請求項5記載の電力変換装置。
  10. 前記制御回路は、前記分配器から出力された前記片極性の単位変換器の指令値に基づき前記片極性の単位変換器のゲート信号を生成して出力する片極性PWM部と、前記分配器から出力された前記両極性の単位変換器の指令値に基づき前記両極性の単位変換器のゲート信号を生成して出力する両極性PWM部と、を備え、
    前記両極性PWM部は、入力された前記指令値が正のときに前記指令値と正極性の変調波とを比較してゲート信号を生成し、前記指令値が負のときに前記指令値と負極性の変調波とを比較してゲート信号を生成する、請求項5乃至請求項9のいずれか1項記載の電力変換装置。
  11. 前記負極性の変調波の周波数は、前記正極性の変調波の周波数と前記Mと前記Nとの和との積である、請求項10記載の電力変換装置。
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