JP7374337B2 - 圧力容器 - Google Patents

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Description

本開示は、圧力容器に関するものであり、特に差圧計を利用した気密試験に用いられる圧力容器に関する。
冷凍サイクル装置の据付け時および補修時に、冷凍サイクル装置に冷媒を封入する場合、冷媒の漏洩を避けるため、封入前に冷凍サイクル装置の気密性を確認する必要がある。冷凍サイクル装置の気密性は、例えば窒素加圧漏洩試験等の気密試験により確認される。窒素加圧漏洩試験では、冷媒の封入前に冷凍サイクル装置に窒素ガスを封入して加圧し、一定時間の間に圧力降下があるかどうかで気密性が評価される。
従来の加圧漏洩試験では、圧力計によって冷凍サイクル装置の圧力が検出され、圧力降下の有無が判断される。圧力計を用いる場合、圧力計の計測レンジは加圧圧力に依存するため、計測レンジが大きくなり、圧力変化への応答性が悪くなってしまう。そのため、冷凍サイクル装置に窒素ガスを封入して加圧した後に、気密性を評価するまでに、例えば1日などの長い時間が必要であった。
気密性の評価方法として、差圧計を用いた差圧計法も知られている。差圧計法は冷凍サイクル装置などの被検査物と、マスターと呼ばれる基準物とを同時に加圧し、被検査物における漏れによる圧力変化をマスターの圧力との差として検知する方法である。差圧計を用いる場合、差圧計の計測レンジは加圧圧力に依存しないため、計測レンジを小さくできる。そのため、圧力計を用いる場合と比較して、応答性を改善することができる。
ただし、圧力は温度の変化により変動するため、差圧計法を用いて気密試験を行う場合、温度変化による影響を受けるという課題がある。例えば、温度変化のある場所で試験を行う場合、差圧計のメモリの振れが温度変化によるものなのか、あるいは被検査物の漏れによるものなのかの判定が困難になってしまう。この課題を解決するために、特許文献1では、差圧計法のマスターとして用いられる圧力容器を、熱伝導率が低い材料で断熱することで、温度変化による影響を抑制することが提案されている。
特開2017-75842号公報
冷凍サイクル装置の一例として、空気調和機の気密試験を行う場合、屋外に設置された室外機に対して、加圧のための窒素ガスを封入することが多い。この場合、差圧計法のマスターとして用いられる圧力容器も屋外に設置される。このとき、圧力容器は、日射による輻射熱に加え、設置対象と接触する部分においては、設置対象からの熱伝導による温度変化の影響を受ける。特許文献1の圧力容器では、日射による輻射熱と設置対象からの熱伝導との両方による影響は考慮されていない。そのため、特許文献1の圧力容器では、圧力容器の設置状況によっては断熱が不十分となり、温度変化による圧力変化への影響を抑制できず、気密性の評価精度が低下してしまう。
本開示は、上記のような課題を解決するためのものであり、設置状況による温度変化の影響を抑制することができる圧力容器を提供することを目的とする。
本開示に係る圧力容器は、差圧計を利用した気密試験に用いられる圧力容器であって、内部に流体を封入可能な容器本体と、容器本体を覆う断熱部と、を備え、断熱部は、設置対象に接触する接触部と、接触部以外の外周部と、を有し、接触部の熱抵抗は、外周部の熱抵抗よりも大きい。
本開示の圧力容器によれば、設置対象に接触する接触部の熱抵抗を外周部の熱抵抗よりも大きくすることで、設置対象からの熱伝導を小さくすることができ、設置状況による温度変化の影響を抑制することができる。
実施の形態1に係る圧力容器の断面模式図である。 実施の形態1に係る気密試験システムの概略構成図である。 実施の形態1に係る気密試験の流れを示すフローチャートである。 変形例1に係る圧力容器の断面模式図である。 変形例2に係る圧力容器の断面模式図である。 変形例3に係る圧力容器の断面模式図である。 変形例4に係る圧力容器の断面模式図である。 実施の形態2に係る圧力容器の断面模式図である。 実施の形態3に係る気密試験システムの概略構成図である。 実施の形態4に係る気密試験システムの概略構成図である。
以下、図面を参照して、本開示の実施の形態について説明する。なお、各図中、同一または相当する部分には、同一符号を付して、その説明を適宜省略または簡略化する。また、各図面では、各構成部材の相対的な寸法関係または形状等が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態1.
(圧力容器の構成)
図1は、実施の形態1に係る圧力容器100の断面模式図である。圧力容器100は、差圧計法を用いた気密試験において、マスターとして用いられる容器である。図1に示すように、圧力容器100は、容器本体1と、容器本体1を覆う断熱部2と、接続口3と、圧力計4とを備える。
容器本体1は、内部に窒素ガスなどの流体が封入される球形の容器である。容器本体1の形状を球形とすることで、体積に対して放熱面積を小さくすることができ、断熱性能が向上する。なお、容器本体1の形状は、球形に限定されるものではなく、例えば円柱形であってもよい。
容器本体1の内部は、封入される流体により加圧され、高い圧力になる。そのため、容器本体1は、例えば鉄、銅、鋼またはステンレスなどの金属により構成される。また、容器本体1の容積は、例えば1000mLから3000mLである。なお、容器本体1の容積は、これに限定されるものではなく、用途に応じて適宜選択される。
断熱部2は、容器本体1よりも熱伝導率が低い材料により構成される。断熱部2の材料と、容器本体1の材料との熱伝導率の差を大きくすることで、断熱部2の断熱性能を上げることができる。断熱部2としては、大きく分けて繊維系または発砲プラスチック系の2種類の断熱材が用いられる。繊維系の断熱材としては、グラスウールまたはロックウールがある。これらは耐火性および防音性に優れており、比較的安価で軽量である。一方で、発砲プラスチック系の断熱材としては、ポリスチレンフォームまたはポリウレタンフォームなどがある。発砲プラスチック系の断熱材は、繊維系の断熱材よりも断熱性能が高く、かつ高価である。
断熱部2は、容器本体1の全体を覆うように、容器本体1の外表面に固定される。断熱部2は、粘着テープ等により容器本体1に貼りつけられてもよいし、結束バンドまたは紐などにより、容器本体1に縛られて固定されてもよい。断熱部2の固定方法は、容器本体1の大きさまたは材質等に応じて適宜選択される。また、断熱部2は、容器本体1との密着性を考慮し、容器本体1の大きさに合わせて調整できることが望ましい。
断熱部2は、外周部21と接触部22とを有する。接触部22は、断熱部2のうち、圧力容器100が設置される設置対象と接触する接触面を含む部分である。本実施の形態の場合、圧力容器100は屋外の地面に置かれて設置される。そのため、断熱部2のうち、容器本体1の底部を覆う部分が接触部22となる。外周部21は、断熱部2のうち、接触部22以外の部分である。より詳しくは、外周部21は、断熱部2のうち、設置対象と接触しまない部分であり、容器本体1の側部と上部とを覆う部分である。外周部21と接触部22とは、同じ材料により一体に形成されてもよいし、同じ材料で個別に形成された後、一体に接合されてもよい。
図1に示すように、外周部21は、容器本体1の形状に沿った球形を有する。一方、接触部22は、直方体形状を有し、底面が平面となっている。これにより、圧力容器100を地面に安定して設置することができる。また、接触部22の厚みL2は、外周部21の厚みL1よりも大きくなっている。なお、接触部22の厚みL2は、接触部22の設置対象と接触する接触面から容器本体1の底部の端部までの厚みである。一般的に断熱材の厚みを大きくすることで、断熱性能が向上し、熱抵抗が大きくなる。そのため、接触部22の熱抵抗は、外周部21の熱抵抗よりも大きくなっている。外周部21の厚みL1および接触部22の厚みL2は、圧力容器100が設置される場所の温度などの環境条件に応じて適宜選択される。
接続口3は、一端が断熱部2の外側に突出して配置され、他端が容器本体1の内部に配置される。接続口3の一端にはネジ山が形成され、後述する差圧計300(図2)とチャージングホースを介して接続される。接続口3と差圧計300とを接続することにより、圧力容器100をマスターとした気密試験が実施される。気密試験では、接続口3から容器本体1の内部に窒素ガスなどの流体が封入され、容器本体1の内部が加圧される。また、試験の終了後は、接続口3から容器本体1内部の流体が回収される。
圧力計4は、容器本体1の内部の圧力を検出する。圧力計4は、容器本体1に例えばネジなどにより接続される。圧力計4の受圧部は、容器本体1の内部に配置され、文字盤は、測定結果が見えやすいように断熱部2の外側に突出して配置される。気密試験では、2Mpa程度の加圧を行うため、圧力計4の最大レンジは2Mpa以上とする。圧力計4により、容器本体1内部の圧力を確認できるため、試験中に容器本体1の内部に流体を封入する際に、封入が完了したかどうかの判定が容易になる。また、封入された流体の回収時においても、容器本体1の内部が減圧されていく過程を確認しながら流体の回収を行えるため、回収時間を短縮することができる。さらに、圧力容器100の接続不良などにより圧力容器100での流体の漏れが発生した場合でも、圧力計4の圧力から漏れの判定を行うことが可能となる。なお、圧力計4は、圧力容器100に必須の構成ではなく、省略してもよい。
(気密試験システムの構成)
図2は、実施の形態1に係る気密試験システムの概略構成図である。本実施の形態の気密試験システムは、被検査物である空気調和装置に対して、気密試験として窒素加圧漏洩試験を行うものである。図2に示すように、気密試験システムは、マスターである圧力容器100と、空気調和装置の室外機200と、差圧計300と、ボンベ400と、からなる。
室外機200は、屋外に配置されている。室外機200は、筐体210と、気密試験用の流体が封入される接続口220とを備える。また、室外機200の筐体210の内部には、図示しない圧縮機と、室外熱交換器と、室外ファンとが設けられる。室外機200の圧縮機および室外熱交換器、ならびに室内に設けられた室内機の室内熱交換器および減圧弁は、冷媒配管で接続され、冷媒回路を構成する。接続口220は、筐体210の内部に配置され、冷媒回路を構成する冷媒配管に接続される。
圧力容器100は、屋外の地面の上に設置される。このとき、圧力容器100は、接触部22が地面と接触するように地面の上に置かれる。
差圧計300は、圧力容器100と室外機200との差圧を検出する。差圧計300はフック310を備える。差圧計300は、室外機200の筐体210の外側に設けられた凸部または凹部にフック310がひっかけられて、室外機200につるすように取り付けられる。差圧計300の測定ポートには、圧力容器100の接続口3と、室外機200の接続口220とが接続され、充填ポートにはボンベ400が接続される。
ボンベ400は、差圧計300に接続され、圧力容器100および室外機200に流体を封入する。ボンベ400は、例えば窒素ガスを封入する窒素ガスボンベである。なお、気密試験に用いられる流体は、窒素ガスに限定されるものではなく、空気などであってもよい。また、ボンベ400以外の加圧装置を用いて、圧力容器100および室外機200を加圧してもよい。
(気密試験方法)
図3は、実施の形態1に係る気密試験の流れを示すフローチャートである。本実施の形態の気密試験は、室外機200の据付け時または補修時に、サービスマンにより実施される。まず、圧力容器100が室外機200の近傍の地面に設置される(S1)。そして、差圧計300が室外機200の筐体210に取り付けられ、差圧計300と圧力容器100とがチャージングホースで接続される(S2)。
そして、差圧計300と、室外機200とが接続される(S3)。具体的には、室外機200の筐体210の一部が開放され、筐体210の内部に配置される室外機200の接続口220と、差圧計300とがチャージングホースにより接続される。そして、差圧計300と、ボンベ400とが接続される(S4)。
続いて、ボンベ400から圧力容器100および室外機200に窒素ガスが封入される(S5)。これにより、圧力容器100および室外機200が加圧される。そして、窒素ガスの封入が終了すると、一時間待機する(S6)。
そして、差圧計300で検出される圧力容器100と室外機200との圧力差ΔPが、予め設定された閾値Pth以上であるか否かが判断される(S7)。ここで、圧力差ΔPが閾値Pth以上である場合(S7:YES)、室外機200に漏洩があると判断され(S8)、試験を終了する。
一方、圧力差ΔPが閾値Pth未満である場合(S7:NO)、窒素ガスの封入が完了してから3時間以上経過したか否かが判断される(S9)。3時間以上経過していない場合(S9:NO)は、ステップS7に戻って、圧力差ΔPと閾値Pthとの比較が行われる。3時間以上経過した場合(S9:YES)、室外機200の漏洩はないと判断され(S10)、試験を終了する。
一般に、気密試験は一日を通して実施される。この場合、日中は日射による輻射熱により圧力容器100の周辺の温度が上昇し、日が傾くと、外気温度が低下して圧力容器100の周辺の温度が低下する。従って、圧力容器100に対する周辺温度の影響を防止するためには、周辺温度の上昇と低下への対策が必要となり、断熱と遮熱両方から対策することが効果的である。
また、本実施の形態の気密試験は屋外で実施され、圧力容器100は屋外の地面の上に置かれる。この場合、圧力容器100は、輻射熱および外気温度の上昇および低下だけでなく、地面からの熱伝導による温度上昇および低下の影響を強く受ける。本実施の形態の圧力容器100は、断熱部2のうち、設置対象である地面と接触する接触部22の厚さを地面と接触しない外周部21の厚さよりも大きくし、接触部22の熱抵抗を外周部21の熱抵抗よりも大きくしている。これにより、地面からの熱伝導に対する耐熱性を向上させることができ、圧力容器100への設置状況による温度変化の影響を抑制することができる。その結果、差圧計300で検出される差圧における温度変化の影響を減少させることができ、室外機200の気密性の評価精度を向上させることができる。
(変形例1)
なお、断熱部2の接触部22の熱抵抗を外周部21の熱抵抗よりも大きくする構成は、実施の形態1のように接触部22の厚みを大きくすることに限定されるものではない。図4は、変形例1に係る圧力容器100Aの断面模式図である。図4に示すように、本変形例の断熱部2Aは、外周部21と、外周部21の材料よりも熱伝導率の低い材料で構成される接触部23を有する。一例として、外周部21をグラスウールで構成し、接触部23をポリスチレンフォームで構成することが挙げられる。
本変形例においても、断熱部2Aの接触部23の熱抵抗が外周部21の熱抵抗よりも大きくなる。これにより、圧力容器100Aが地面に設置されて気密試験が行われた場合も、地面からの熱伝導による温度変化の影響を抑制することができる。なお、本変形例の場合は、接触部23の厚みL2は、外周部21の厚みL1よりも大きくてもよいし、外周部21の厚みL1と同じであってもよい。
(変形例2)
図5は、変形例2に係る圧力容器100Bの断面模式図である。本変形例の断熱部2Bは、容器本体1の底部を含む全体を覆う外周部21Aと、外周部21Aの底部に設けられた接触部24とからなる。接触部24は、外周部21Aの材料よりも熱伝導率の低い材料で構成される。一例として、変形例1と同様に、外周部21をグラスウールで構成し、接触部23をポリスチレンフォームで構成することが挙げられる。接触部24は、外周部21Aの底部に粘着テープまたは接着剤により貼り付けられる。
本変形例においても、断熱部2Bの接触部24の熱抵抗が外周部21Aの熱抵抗よりも大きくなる。これにより、圧力容器100Bが地面に設置されて気密試験が行われた場合も、地面からの熱伝導による温度変化の影響を抑制することができる。なお、本変形例においては、接触部24と外周部21Aの材質を同じとしてもよい。この場合も、容器本体1の底部における断熱部2Bの厚みは、接触部24の厚みと外周部21Aの厚みを足したものとなり、地面からの熱伝導の影響を抑制することができる。
(変形例3)
図6は、変形例3に係る圧力容器100Cの断面模式図である。本変形例の断熱部2Cは、容器本体1の底部を含む全体を覆う外周部21Aと、外周部21Aの底部に設けられた接触部25とからなる。本変形例の接触部25は、2本以上の脚からなり、外周部21Aの材料よりも熱伝導率の低い材料で構成される。接触部25を複数の脚で構成することで、設置対象である地面との接触面積が減少し接触部25の熱抵抗を外周部21Aの熱抵抗よりも大きくすることができる。
また、外周部21Aの底部、すなわち外周部21Aの設置対象と対向する部分には、反射材26が設けられる。反射材26は、断熱部2Cよりも反射率が高い材料で構成される。一般的な断熱材は反射率が10%程度である。反射材26としては、例えば反射率が60~80%程度の黄色の反射テープ、または反射率が70~85%程度のアルミテープが用いられる。反射材26は、外周部21Aの底部に、接着剤または粘着テープにより貼り付けられる。なお、反射材26の固定方法は、これらに限定されるものではなく、外周部21Aの材質を考慮し、適宜選択される。
また、反射材26として、テープを貼り付けることに替え、外周部21Aの底部の色を反射率の高い白色などにしてもよい。これにより反射材26を貼る手間と、材料のコストとを削減することができる。外周部21Aの底部の色を白色にする方法としては、元々白色の断熱材を採用する、またはペンキで白色に着色する等が挙げられる。白色ペイントの反射率は70~85%である。
外周部21Aの設置対象と対向する部分の反射率を接触部25の反射率よりも高くすることで、圧力容器100Cが地面に設置された場合に、地面からの輻射熱の侵入を低減することができ、圧力容器100Cの底部の温度の上昇を抑制することができる。
本変形例においても、断熱部2Cの接触部25の熱抵抗が外周部21Aの熱抵抗よりも大きくなる。これにより、圧力容器100Cが地面に設置されて気密試験が行われた場合も、地面からの熱伝導による温度変化の影響を抑制することができる。また、接触部25を複数の脚として構成することで、凹凸がある地面においても圧力容器100Cを設置しやすくなる。
(変形例4)
図7は、変形例4に係る圧力容器100Dの断面模式図である。本変形例のように、断熱部2Dの外周部21Bを直方体形状としてもよい。接触部22の構成は、実施の形態1と同じである。また、接触部22の厚みL2は、外周部21Bの厚みL1よりも大きくなっている。
本変形例においても断熱部2Dの接触部22の熱抵抗が外周部21Bの熱抵抗よりも大きくなる。これにより、圧力容器100Dが地面に設置されて気密試験が行われた場合も、地面からの熱伝導による温度変化の影響を抑制することができる。
実施の形態2.
図8は、実施の形態2に係る圧力容器100Eの断面模式図である。実施の形態2の圧力容器100Eは、温度センサ5を備える点において、実施の形態1と相違する。圧力容器100Eのその他の構成は、実施の形態1と同じである。
温度センサ5は、容器本体1と断熱部2との間に配置され、容器本体1の温度を検出する。温度センサ5は、例えば熱電対である。温度センサ5は、容器本体1の外表面に粘着テープで貼り付けられるか、または結束バンドで縛って固定される。
温度センサ5には、温度センサ5による測定結果を表示する表示装置50が接続されている。温度センサ5と表示装置50とを接続する配線の長さは0.5m~2.0mとする。これにより、表示装置50を圧力容器100Eの外部に配置でき、外部から圧力容器100Eの温度の測定結果をモニタリングすることができる。
本実施の形態の圧力容器100Eは、温度センサ5を備えることにより気密試験中の容器本体1の温度変化を検出することができる。これにより、差圧計300により検出される差圧の変化が、室外機200の漏れによるものであるか、温度変化によるものであるかを判断することが可能となる。また、温度センサ5により検出された容器本体1の温度を用いて、差圧計300により検出される差圧を補正することもできる。その結果、室外機200の気密性の評価精度をさらに向上させることができる。
実施の形態3.
図9は、実施の形態3に係る気密試験システムの概略構成図である。本実施の形態の気密試験システムは、圧力容器100の設置状況が実施の形態1と相違する。圧力容器100の構成、およびその他の気密試験システムの構成は、実施の形態1と同じである。
図9に示すように、本実施の形態では、マスターである圧力容器100は、室外機200の筐体210内に配置される。すなわち、本実施の形態では、圧力容器100の設置対象は、室外機200の筐体210であり、圧力容器100の接触部22は、筐体210の内面と接触する。
本実施の形態の気密試験では、まず室外機200の筐体210の一部が開放され、圧力容器100が筐体210の内部に置かれる。以降の試験方法は、実施の形態1の図3のステップS2~S10と同じである。
圧力容器100を室外機200の内部に配置することで、日射による輻射熱の影響が抑制される。ただし、圧力容器100は、室外機200の筐体210の内面からの熱伝導の影響を受ける。ここで、圧力容器100は、断熱部2のうち、設置対象である筐体210の内面と接触する接触部22の厚さが、接触しない外周部21の厚さよりも大きく、接触部22の熱抵抗が外周部21の熱抵抗よりも大きくなっている。そのため、本実施の形態においても、室外機200の筐体210の内面からの熱伝導による温度変化の影響を抑制することができ、結果として室外機200の気密性の評価精度を向上させることができる。
なお、圧力容器100を室外機200の内部に配置することにより、圧力容器100の温度を室外機200内部の温度に馴染ませることができる。これにより、圧力容器100と室外機200の温度差を小さくすることができる。そのため、圧力容器100の断熱部2の断熱性能を、実施の形態1に比べて低くしてもよい。具体的には、断熱部2の外周部21および接触部22の厚みを実施の形態1よりも小さくするか、または断熱部2の材料を実施の形態1よりも熱伝導率の高い材料としてもよい。これにより、実施の形態1と比較して、断熱部2の材料の削減またはコストの削減を実現できる。
実施の形態4.
図10は、実施の形態4に係る気密試験システムの概略構成図である。本実施の形態の気密試験システムは、圧力容器100Fの構成および設置状況が実施の形態1と相違する。その他の気密試験システムの構成は、実施の形態1と同じである。
図10に示すように、本実施の形態では、マスターである圧力容器100Fは、室外機200の筐体210に取り付けられる。すなわち、本実施の形態では、圧力容器100Fの設置対象は、室外機200の筐体210である。圧力容器100Fの断熱部2Fは、容器本体1の一側部を覆うように設けられた接触部22Aと、容器本体1の他側部と底部とを覆うように設けられた外周部21Cとを有する。接触部22Aの厚さは外周部21Cの厚さよりも大きく、接触部22Aの熱抵抗は外周部21Cの熱抵抗よりも大きくなっている。そして、圧力容器100Fの接触部22Aは、筐体210の側面と接触する。
また、圧力容器100Fは、室外機200の筐体210に取り付けられるためのフック6を備える。本実施の形態の気密試験では、まず室外機200の筐体210の側面に設けられた凸部または凹部に、圧力容器100Fのフック6がひっかけられ、圧力容器100Fが室外機200に取り付けられる。以降の試験方法は、実施の形態1の図3のステップS2~S10と同じである。
圧力容器100Fが室外機200の筐体210の側部に配置されることにより、圧力容器100Fは、筐体210の側面からの熱伝導の影響を受ける。ここで、圧力容器100は、断熱部2Fのうち、設置対象である筐体210の側面と接触する接触部22Aの厚さが、接触しない外周部21Cの厚さよりも大きく、接触部22Aの熱抵抗が外周部21Cの熱抵抗よりも大きくなっている。そのため、本実施の形態においても、室外機200の筐体210の側面からの熱伝導による温度変化の影響を抑制することができ、室外機200の気密性の評価精度を向上させることができる。
以上が実施の形態の説明であるが、本開示は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、本開示の主旨を逸脱しない範囲で種々に変形すること、および組み合わせることが可能である。例えば、圧力容器100は、空気調和装置の室外機200の気密試験のマスターとして用いられるものに限定されるものではなく、空気調和装置以外の被検査物の気密試験のマスターとして用いてもよい。
また、実施の形態1、2および4のように、気密試験において圧力容器100が屋外に設置される場合は、日射による輻射熱の影響を受ける。そのため、外周部21の外表面の一部または全体に、反射材26を設けてもよい。または、外周部21の外表面に遮熱シートを設けてもよい。外周部21のみの場合は、約5%~10%の輻射熱を遮ることができるのに対し、遮熱シートを設けることで98%の輻射熱を遮ることができる。ただし、遮熱シートは、固体または液体に直接触れると熱伝導を受けるため、接触部22には遮熱シートを設けないようにするとよい。
また、断熱部2の接触部22の大きさおよび位置は、上記実施の形態および変形例に限定されるものではなく、設置対象に応じて適宜変形可能である。さらに、断熱部2の接触部22の熱抵抗を外周部21の熱抵抗よりも大きくする構成は、上記実施の形態および変形例に限定されるものではない。例えば、接触部22の底面に複数の凹部を設け、設置対象との接触面積を減らすことで、熱抵抗を大きくしてもよい。
1 容器本体、2、2A、2B、2C、2D、2F 断熱部、3 接続口、4 圧力計、5 温度センサ、6 フック、21、21A、21B、21C 外周部、22、22A、23、24、25 接触部、26 反射材、50 表示装置、100、100A、100B、100C、100D、100E、100F 圧力容器、200 室外機、210 筐体、220 接続口、300 差圧計、310 フック、400 ボンベ。

Claims (10)

  1. 差圧計を利用した気密試験に用いられる圧力容器であって、
    内部に流体を封入可能な容器本体と、
    前記容器本体を覆う断熱部と、を備え、
    前記断熱部は、
    設置対象に接触する接触部と、
    前記接触部以外の外周部と、を有し、
    前記接触部の熱抵抗は、前記外周部の熱抵抗よりも大きい圧力容器。
  2. 前記接触部の厚みは、前記外周部の厚みよりも大きい請求項1に記載の圧力容器。
  3. 前記接触部は、前記外周部よりも熱伝導率が低い材料で構成される請求項1または2に記載の圧力容器。
  4. 前記接触部は、複数の脚部からなる請求項1~3の何れか一項に記載の圧力容器。
  5. 前記外周部の前記設置対象と対向する部分の反射率は、前記接触部の反射率よりも高い請求項4に記載の圧力容器。
  6. 前記接触部は、前記容器本体の底部を覆っている請求項1~5の何れか一項に記載の圧力容器。
  7. 前記流体を前記容器本体内に封入し、前記流体を前記容器本体内から回収するための接続口をさらに備える請求項1~6の何れか一項に記載の圧力容器。
  8. 前記容器本体内の圧力を検出する圧力計をさらに備える請求項1~7の何れか一項に記載の圧力容器。
  9. 前記容器本体の外部に配置され、前記容器本体の温度を検出する温度センサをさらに備える請求項1~8の何れか一項に記載の圧力容器。
  10. 前記容器本体の形状は球形である請求項1~9の何れか一項に記載の圧力容器。
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