JP7367450B2 - 仮想陰極発振管及び該仮想陰極発振管を用いた電磁波発生方法 - Google Patents
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Description
例えば、仮想陰極発振管に関する技術として特許文献1~3に示される技術が開示されている。
パルス発生装置の内部導体の先端には、導波管内に入射しかつ導波管内部での集積により仮想陰極を形成するための電子ビームを発生させる球状陰極が設けられている。また、薄膜金属陽極面には導波管内部より球状陰極に向けて電子が戻ることを阻止するための反射防止板が設けられている。
そして、このような特許文献3に示されるリフレクタ型のマイクロ波発生装置では、仮想陰極の形成される領域で捕捉されなかった電子を、さらにリフレクタで加速しかつ該リフレクタのメッシュを透過させて、次の仮想陰極を形成する。そして、このようなマイクロ波発生装置では、リフレクタでの加速、及び加速後の仮想陰極形成を繰り返すことによって、電子を有効に利用して、電磁波の出力効率を上げている。
また、非特許文献1には反射三極管型の仮想陰極発振管の効率について記載されているが、未だ十分な水準に達していない。
本発明の仮想陰極発振管では、主として、真空状態が維持された導波管の周縁部にて互いに向き合うように配置されかつ該導波管内に複数の陰極と、前記導波管内の陰極の間にて該陰極と間隔をおいて対向配置された複数の陽極端子を有する陽極と、前記陽極の陽極端子と電気的に接続され、陽極端子の間に設置されたリフレクタと、を具備していることを特徴とする。
陰極2は真空状態が維持された導波管1の周縁部にて互いに向き合うように複数配置されたものであり(本例では2つの陰極を配置)、導波管1の陽極3内に電子ビームを入射する。
陽極3は導波管1内の陰極2の間にて該陰極2と間隔をおいて対向配置された複数の陽極端子3A(本例では2つの陽極端子に分岐)を有している。
リフレクタ4は陽極端子3A間にて該陽極端子3Aと平行に位置し、かつ該陽極端子3Aと電気的に接続されたものであって、導波管1内に入射された電子を加速する役割がある。
さらに、これら陽極3の陽極端子3A及びリフレクタ4の各間にて、陰極2から導波管1内に入射された電子を滞留して該電子を振動させ、この電子振動により電磁波Eを発生させる複数の仮想陰極Vを形成するようにした。
これにより、本発明の仮想陰極発振管Aでは、陽極3の陽極端子3A及びリフレクタ4の各間の複数の仮想陰極Vにて滞留及び閉じ込めた電子ビームの相乗作用により、高出力の電磁波Eを効率良く発生させることが可能となる。
次に、本発明の第1実施形態に係る仮想陰極発振管100(図2参照)について説明する。
まず、本発明に到るまでの関連技術の検討として、仮想陰極発振管10(図3参照)、反射三極管型の仮想陰極発振管20(図4参照)、リフレクタ型の仮想陰極発振管30(図5参照)について、図3~図5を参照して順次説明する。
本図では、メッシュで形成された陽極13(以下、メッシュ陽極13という)を一例として記載した。このようなメッシュ陽極13では、形成するメッシュの開口率は強度等との兼ね合いもあり、典型的に60%程度の開口値とすることが多い。その対向したメッシュ陽極13の図中右側には仮想陰極発振管10で発生した電磁波を取り出すための出力窓14が設けられる。
高電圧パルス電源(不図示)から負の高電圧パルスを陰極12に印加すると、接地されている筐体11と電気的に接続されたメッシュ陽極13に向けて、陰極12から電子ビームが照射され、メッシュ陽極13に向かって加速される。この電子ビームの一部はメッシュ陽極13を形成するメッシュに衝突することなく、メッシュ陽極13を透過する。
このメッシュ陽極13を透過した電子ビームはメッシュ陽極13に向かう静電力を受けるため、減速し、ついには反転して再度メッシュ陽極13に向かって加速される。この反転を伴う挙動の際に、電子ビームを形成する電子の速度が0となり、電子が滞留する領域が現れる。この領域に形成される電子の滞留は仮想陰極VAと呼ばれ、あたかも陰極12がそこに存在するかのように、電子ビームの供給源として動作する。
反射三極管型の仮想陰極発振管20では、接地されている筐体21の周縁部に陰極22が電気的に接続されるとともに、該筐体21の中心部にメッシュ陽極23Aを有する陽極電極23が配置される。
従って、電子ビームは陰極22と仮想陰極VBとの間にてメッシュ陽極23Aによって加速されながら振動し、出力窓24から発生した電磁波を出力する。
一方、本例の反射三極管型の仮想陰極発振管20は、以下のように高効率化される。すなわち、メッシュ陽極23Aを形成するメッシュの開口率は、典型的に60%程度とすることが多いため、最も単純化すると、電子ビームの60%程度が透過すると考えられる。逆にメッシュ陽極23Aに流れる電流は電子ビームの内の40%程度となる。
ここで、電子ビームを形成する電力と、仮想陰極発振管20で発生する電磁波の電力が単純に比例すると考えた場合、反射三極管型の仮想陰極発振管20の効率は、基本形の仮想陰極発振管10の2.5倍となる。
実際、非特許文献(J. Walterx, J. Dickens, M. Kristiansen, “An “energy efficient” vircator-based HPM system,” Proceedings of 2011 IEEE Pulsed Power Conference (2011))に記載の効率は、基本形の3倍程度の値となっており、実験的に示された仮想陰極発振管20の効率としては最高の値となっている。
一方、反射三極管型の仮想陰極発振管20では、筐体21全体が陰極22と同電位のため、筐体21の壁面が電子ビームと反発することで、電子ビームの散逸を抑制でき、このことも効率の向上に寄与している。
リフレクタ型の仮想陰極発振管30では、真空状態が維持されかつ接地された筐体31の内部空間31Aに、陰極32と、電子が透過できる金属メッシュ又は薄い金属膜で形成されたメッシュ陽極33とが対向設置される構成であり、ここまでは基本形の仮想陰極発振管10と同様である。
しかし、本例で示されるリフレクタ型の仮想陰極発振管30では、陰極32と対向するメッシュ陽極33の図中右側に、さらにリフレクタ34と呼ばれる金属メッシュが配置される。メッシュ陽極33を透過した電子は、全てメッシュ陽極33の近傍位置で仮想陰極VCを形成するのではなく、一部がさらに遠くまで飛行する。これは陰極32内の電子のエネルギー分布等に起因する陰極32から放出された際の初速等により説明される。
これを繰り返すことにより、本例の仮想陰極発振管30では、基本形では散逸していた電子を有効に利用し、出力窓35から放出する電磁波の出力効率を上げることができる。
具体的には、リフレクタ型の仮想陰極発振管30では、基本型の仮想陰極発振管10と比較して7倍程度の効率(21%)を荷電粒子シミュレーションにより示したと論文発表されている。
すなわち、本発明の実施形態に示される仮想陰極発振管100,200及び300は、上述した仮想陰極発振管10,20及び30の効率を上回ることを目的として構築されるものであって、より具体的な構成について以下に詳細に説明する。
導波管101は発振管筐体(例えば、円筒状)であって、内部が真空状態に維持されている。
陰極102は、真空状態が維持された導波管101の周縁部にて互いに向き合うように複数配置された第1の陰極102A、第2の陰極102B及び第3の陰極102Cを有し、導波管101の陽極端子106及びリフレクタ107(後述する)内に電子ビームを入射する。
なお、第2の陰極102Bは、紙面に垂直となる方向に導波管101に対する支持構造が伸び、導波管101に固定される構造となっている。第2の陰極102Bの中央の円102bはその支持構造の断面を示している。
また、これら陰極102A~102Cは、導波管101の周縁部にて径方向に沿う方向(導波管101が円筒状である場合には半径方向)で互いに向き合うように配置されている。
陽極103は、導波管101の中心部にある軸線αに沿うように位置し、かつ正の高電圧パルスの電圧が印加される陽極電極104と、該陽極電極104から分岐された電極分岐部105と、電極分岐部105に片持ちで接続された複数の陽極端子106とからなる。
陽極電極104は電極分岐部105によって上下2段の階層構造を形成し、これら上下2段の各段の電極分岐部105には、4つの陽極端子106(各段で2つ、合計4つ)がそれぞれ配置されている。
すなわち、本例では、陽極103の陽極端子106及びリフレクタ107により2段4分岐構造に形成されている。
陽極103の陽極端子106及びリフレクタ107は、共に、電子が透過できる金属メッシュにより軸線α方向に沿うように形成されており、導波管101の軸線αに沿い互いが平行となり、かつ向かい合う陰極102に対して対向する位置関係に設けられている。
また、陽極103と反対側に位置する導波管101の端部には電磁波を出力する出力窓108が設けられているが、その設置箇所は仮想陰極V1(後述する)の形成箇所に対応して適宜設定可能である。
例えば、陽極端子106及びリフレクタ107として、強度、耐熱性等において問題を生じないのであれば、基本形の仮想陰極発振管10で用いられることのある、電子が透過できるほど薄い金属膜で形成しても良い。
また、金属メッシュの開口率は高いほど高効率化するため、強度、耐熱性等において許される限り、高く設定すると良い。また、平行に並ぶ4つの陽極端子106とリフレクタ107のメッシュ開口は軸線αと直交する方向に対して揃えることが望ましく、これにより陽極端子106への電子ビームの衝突が少なくなり、電子ビームの利用効率が向上する。
これは、陽極端子106やリフレクタ107を構成する原子に加速された電子が衝突することによって生じるX線の中の特性X線について、電子が衝突した原子の原子番号が小さい程、エネルギーが低くなり、導波管101や、導波管101の他端部に位置する出力窓108を通じて導波管101外へ漏洩することを防止できるからである。
このとき、上記仮想陰極発振管100では、陽極端子106及びリフレクタ107の各間でかつ間隙の長さ方向に沿う空間に、互いに向かい合う複数の陰極102から入射された電子を導波管101内に滞留させて電子を振動させ、この電子振動により電磁波を発生させる複数の仮想陰極V1を形成することができる。
また、仮想陰極Vで発生した電磁波は、導波管1に設けられた出力窓108を通じて外部に出力される。
このとき、上記仮想陰極発振管100では、陽極103の陽極端子106及びリフレクタ107の各間の複数の仮想陰極V1にて滞留及び閉じ込めた電子ビームの相乗作用により、高出力の電磁波が発生される。
また、上記仮想陰極発振管100では、複数の陰極102が互いに向き合うように配置されるという構成により、対向する陰極102間に電子ビームを閉し込めて該電子ビームの散逸を抑制することができ、単なる反射三極管型とリフレクタ型の組み合わせ以上の高効率化の効果をもたらすことができる。
このX線の内、特性X線は、電子が衝突した陽極端子106やリフレクタ107内の原子の原子番号が小さいほどエネルギーが低くなり、真空状態が維持された導波管101の真空容器や出力窓108により、容易に減弱し、導波管101外に漏洩するX線を十分弱くすることができる。
特に陽極端子106やリフレクタ107にて、ベリリウム(原子番号4)、ボロン(原子番号5)、炭素(原子番号6)といった原子番号の小さい元素からなる導電材料を選択することで、エネルギー強度の高いKα線の波長を抑え、導波管101外への漏洩を防止することができる。また、これら材料で構成される陽極端子106やリフレクタ107は耐熱性等にも優れ、電子ビームの衝突等による加熱に対しても強いという利点がある。
次に、本発明の第2実施形態に係る仮想陰極発振管200について図6を参照して説明する。
なお、以下において第1実施形態と構成を共通にする箇所に同一符号を付して、重複した説明を省略する。
陰極102Aは導波管101内の上側から下向きに電子を放出し、陰極102Cは導波管101内の下側から上向きに電子を放出する。
また、陽極103における2つの陽極端子106間には、導波管101内に入射された電子を加速する複数のリフレクタ107(本例では3つのリフレクタ107)が電気的に接続されている。
陽極103の陽極端子106及びリフレクタ107は、共に、電子が透過できる金属メッシュにより形成されており、陰極から電子を引き出す機能を持つ部分を陽極端子106、引き出された電子の速度を制御する機能を持つ部分をリフレクタ107と称している。また陽極103の陽極端子106及びリフレクタ107は、導波管101の軸線αに沿うように互いが平行となる位置関係にあり、かつ陰極102に対して対向するように設けられている。
すなわち、本例では、陽極103の陽極端子106及びリフレクタ107により1段5分岐構造に形成されている。
そして、上記仮想陰極発振管200では、仮想陰極発振管100と同様、陽極端子106及びリフレクタ107の各間でかつ間隙の長さ方向に沿う空間に、互いに向かい合う複数の陰極102から入射された電子を導波管101内に滞留させて電子を振動させ、この電子振動によりパルス状の電磁波を発生させる複数の仮想陰極V1を形成することができる。
その結果、上記仮想陰極発振管200では、陽極103の陽極端子106及びリフレクタ107の各間の複数の仮想陰極V1にて滞留及び閉じ込めた電子ビームの相乗作用により、高出力の電磁波を発生させることが可能となる。
次に、本発明の第3実施形態に係る仮想陰極発振管300について図7を参照して説明する。
陰極102Aは導波管101内の上側から下向きに電子を放出し、陰極102Cは導波管101内の下側から上向きに電子を放出する。
また、導波管101の内部には、電子が透過できる金属メッシュで形成された2分岐の陽極端子106と、その間に配置された2つのリフレクタ107とが陰極102の電子放出面の間に軸線αに沿うように互いに平行に設置されている。
具体的には、本例の仮想陰極発振管300では、合わせて4個(=22個)の陽極端子106とリフレクタ107とが、2分岐部を経由して、略等長の導体を介して電気的に接続される。この構成により、陽極電極104に印加された正の高電圧パルスは2分岐構造を経て合計4個の陽極端子106とリフレクタ107の各々に略同位相で伝達される。
従って、上記仮想陰極発振管300では、対向する陰極102と仮想陰極V1、あるいは対向する仮想陰極V1間を往復運動する際の電子ビームの位相を略揃えることができる。
なお、2分岐構造を採用した理由は、等長配線を容易に実現しやすく、略同位相での高電圧パルスの伝達を容易に実現しやすいためである。したがって、陽極端子とリフレクタに略同位相で高電圧パルスを伝達できれば、その他の構造でもよい。また、陽極端子とリフレクタに略同位相で高電圧パルスを伝達するために、2分岐構造を採用することなく、陽極端子とリフレクタを略等長で配線してもよい。
その結果、上記仮想陰極発振管300では、電子の往復運動に伴って放出される電磁波の位相も略揃えることができるため、電磁波の出力が増加し、高効率な仮想陰極発振管を提供することができる。
また、上記仮想陰極発振管300では、絶縁のため、2分岐構造は真空中で片持ち梁の構造となるため、寄生キャパシタンスがインピーダンスに与える影響は十分小さく、インダクタンスを揃えることでインピーダンス整合を取ることもできる。
また、上記仮想陰極発振管300では、高電圧パルスを構成する周波数成分の高低により、インダクタンスの揃え方は異なる。その際、2分岐構造を構成する金属の表皮厚さが構造の太さより十分大きい場合には、2分岐前の構造の断面積と2分岐後の構造の各断面積の和を揃えるようにすれば良い。
その結果、上記仮想陰極発振管200では、陽極103の陽極端子106及びリフレクタ107の各間の複数の仮想陰極V1にて滞留及び閉じ込めた電子ビームの相乗作用により、高出力の電磁波を発生させることが可能となる。
本実施形態では、導波管101が円筒状である場合に、該導波管101の周縁部にて半径方向に沿う方向で互いに向き合うように陰極102を配置することで、陰極102の位置決めを容易とすることができる。
また、本実施形態では、陽極103と反対側に位置する導波管101の端部のいずれかに、仮想陰極V1から発生した電磁波Eを外部に出力するための出力窓108が形成されていることで、任意の方向へ電磁波Eを出力させることができる。
また、本実施形態では、陽極103の陽極端子106及びリフレクタ107を略等長に配線することで、陰極102と仮想陰極V1、あるいは互いに向き合う仮想陰極102間を往復運動する電子の位相を略揃え、電子の往復運動に伴って放出される電磁波の位相も略揃えることができる。
また、本実施形態では、陽極103の陽極端子106と、該陽極103の陽極端子106と電気的に接続されたリフレクタ107とを、分岐部を介して2のN乗(Nは整数)となる数の階層構造に設けることで、容易に陽極端子106及びリフレクタ107を略等長に配線でき、同様に電子の往復運動に伴って放出される電磁波の位相も略揃えることができる。
また、本実施形態では、陽極103及びリフレクタ107をメッシュ構造に形成することで、電子ビームの通り抜け及び加速を容易とする。
また、本実施形態では、陽極103とリフレクタ107を構成する導体を、鉄より原子番号の小さい元素の導電材料から形成するようにした。
具体的には、本実施形態では、陽極103とリフレク107タを構成する導体の構成元素の原子番号は4、5、6 又はそれら原子番号の元素を含む材料から形成した。
これにより陽極端子106やリフレクタ107内の原子に衝突することによって生じるX線の中の特性X線について、電子が衝突した原子の原子番号が小さい程、エネルギーが低くなり、真空状態が維持された導波管101や、導波管101の他端部に位置する出力窓108を通じて導波管101外へ漏洩することを防止できる
2 陰極
3 陽極
3A 陽極端子
4 リフレクタ
5 出力窓
100 仮想陰極発振管
101 導波管
102 陰極
102A 陰極
102B 陰極
102C 陰極
103 陽極
104 陽極電極
105 電極分岐部
106 陽極端子
107 リフレクタ
108 出力窓
200 仮想陰極発振管
300 仮想陰極発振管
A 仮想陰極発振管
α 軸線
E 電磁波
V 仮想陰極
V1 仮想陰極
Claims (9)
- 導波管の周縁部にて互いに向き合うように配置された複数の陰極と、
前記導波管内の陰極の間にて該陰極と間隔をおいて対向配置された複数の陽極端子を有する陽極と、
前記陽極の陽極端子と電気的に接続されたリフレクタと、を具備しており、
前記リフレクタは、前記陽極端子の間に設置されたことを特徴とする仮想陰極発振管。 - 前記陰極は、前記導波管が円筒状である場合に、該導波管の周縁部にて半径方向に沿う方向で互いに向き合うように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の仮想陰極発振管。
- 前記陽極と反対側に位置する前記導波管の端部のいずれかには、発生した電磁波を外部に出力するための出力窓が形成されていることを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の仮想陰極発振管。
- 前記陽極の陽極端子及び前記リフレクタを略等長に接続していることを特徴とする請求項1に記載の仮想陰極発振管。
- 前記陽極の陽極端子と、該陽極の陽極端子と電気的に接続されたリフレクタとは、分岐部を介して2のN乗(Nは整数)となる数の階層構造に設けられることを特徴とする請求項4に記載の仮想陰極発振管。
- 前記陽極及びリフレクタはメッシュ構造に形成されることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の仮想陰極発振管。
- 前記陽極とリフレクタを構成する導体は、鉄より原子番号の小さい元素の導電材料からなることを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の仮想陰極発振管。
- 前記陽極とリフレクタを構成する導体の構成元素の原子番号は4、5、6又はそれら原子番号の元素を含む材料からなることを特徴とする請求項7に記載の仮想陰極発振管。
- 真空状態が維持された導波管の周縁部に複数の陰極を互いに向き合うように配置した上で、該導波管内の陰極の間にて、該陰極と間隔をおいて複数の陽極端子と該陽極端子に導通されたリフレクタとを対向配置した仮想陰極発振管を用い、この状態で、前記陽極端子及びリフレクタ間に位置する間隙部に、当該間隙部の長さ方向に沿うように仮想陰極を形成することを特徴とする電磁波発生方法。
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-
2019
- 2019-10-16 JP JP2019189439A patent/JP7367450B2/ja active Active
Patent Citations (2)
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