JP7365668B2 - One-way clutch and rotating damper device with one-way clutch - Google Patents
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Description
本発明は、ワンウェイクラッチおよびワンウェイクラッチ付き回転ダンパ装置に関する。 The present invention relates to a one-way clutch and a rotary damper device with a one-way clutch.
従来、例えば扉等の開閉部に設けられ、開方向又は閉方向の一方に付勢された扉等をゆっくりと動作させて衝撃を緩和するために用いられる回転ダンパが知られている。このような回転ダンパにおいては、一方向の回転のみに対して減衰力を発生させるために、駆動力が入力される歯車を有したワンウェイクラッチと組み合わせてワンウェイクラッチ付き回転ダンパ装置が構成されることがある。 2. Description of the Related Art Conventionally, rotary dampers have been known that are installed in an opening/closing part such as a door and are used to slowly operate a door or the like that is biased in either the opening direction or the closing direction to reduce impact. In such a rotary damper, in order to generate a damping force only for rotation in one direction, a rotary damper device with a one-way clutch is constructed by combining it with a one-way clutch having a gear to which driving force is input. There is.
例えば、特許文献1に記載されるワンウェイクラッチ付き回転ダンパ装置1は、回転ダンパ2のロータ軸29に結合され、ロータ軸29と一体となって回転するインナ部材35と、インナ部材35を相対回転可能に収容し、外周面に外歯車64が形成されるアウタ部材36と、インナ部材35とアウタ部材36との間に介装された一対の遊星ギヤ37とを有するワンウェイクラッチ3が、回転ダンパ2と組み合わされている。
For example, a
このワンウェイクラッチ3においては、遊星ギヤは37アウタ部材36の内周面に形成される内歯車63と噛み合うとともに、インナ部材35に形成される凹部47に収容されている。インナ部材35の凹部47は、遊星ギヤ37よりもインナ部材35の回転方向一側に配置され、インナ部材35の径方向外側へ延出する第1壁45と、遊星ギヤ37よりもインナ部材35の回転方向他側に配置され、インナ部材35の径方向外側への延出長さが第1壁45の半分程度であり延出した端部に角部を有した第2壁46とを備えている。
In this one-way clutch 3, the planetary gear meshes with an
そして、アウタ部材36がインナ部材35に対して一側(正方向)に回転する際には、アウタ部材36の内歯車63によって回転させられる遊星ギヤ37が第1壁45に当接し、第1壁45上を摺接しつつ空転する。この場合、第1壁45は遊星ギヤ37の歯先が当接する位置よりも径方向外側に延出しているため、遊星ギヤ37は第1壁45の外側端部と噛み合うことがなく、第1壁45上を空転する。これにより、アウタ部材36が回転してもインナ部材35は回転しない。
Then, when the outer member 36 rotates to one side (positive direction) with respect to the inner member 35, the planetary gear 37 rotated by the
一方、アウタ部材36がインナ部材35に対して他側(負方向)に回転する際には、アウタ部材36の内歯車63によって回転させられる遊星ギヤ37が第2壁46側へ移動して第2壁46の角部と噛み合い、回転不能となる。これにより、インナ部材35が遊星ギヤ37を介してアウタ部材36に係合し、アウタ部材36と一体に回転する。
On the other hand, when the outer member 36 rotates in the other direction (negative direction) with respect to the inner member 35, the planetary gear 37 rotated by the
このように構成されるワンウェイクラッチ3においては、インナ部材35の支持軸42がアウタ部材36の貫通孔66に摺接しつつ挿通されるとともに、インナ部材35の突条52がアウタ部材36の環状溝65に嵌合することで、アウタ部材36がインナ部材35に対して周方向へ相対的に回転可能に支持されている。つまり、アウタ部材36はインナ部材35を介してロータ軸29に支持されている。
In the one-way clutch 3 configured in this manner, the support shaft 42 of the inner member 35 is inserted into the through hole 66 of the outer member 36 in sliding contact, and the
しかしながら、ワンウェイクラッチ3においては、アウタ部材36はインナ部材35を介してロータ軸29に支持されているため、アウタ部材36のロータ軸29に対する支持構造が複雑となっていた。 However, in the one-way clutch 3, since the outer member 36 is supported by the rotor shaft 29 via the inner member 35, the supporting structure of the outer member 36 with respect to the rotor shaft 29 is complicated.
そこで、本発明においては、ワンウェイクラッチの歯車を簡単な構造で軸により支持することができる、ワンウェイクラッチおよびワンウェイクラッチ付き回転ダンパ装置を提供するものである。 Therefore, the present invention provides a one-way clutch and a rotary damper device with a one-way clutch that can support the gear of the one-way clutch by a shaft with a simple structure.
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。 The problem to be solved by the present invention is as described above, and next, means for solving this problem will be explained.
即ち、請求項1においては、柱状であって、軸心部分が切欠かかれて間に空間を有して対向する第一延出部と第二延出部とからなり、前記軸心を中心として回転可能な回転軸と、前記回転軸に前記軸心方向と直交する径方向へスライド可能に、前記空間で支持されるとともに、前記軸心を中心として前記回転軸と一体的に回転可能であり、スライド方向の両端部に径方向外側へ突出する爪部を有するスライド部材と、前記回転軸に前記軸心を中心として相対的に回転可能に支持され前記スライド部材を収容する円筒状部材と、前記円筒状部材の外周面から径方向外側に突出する複数の外歯と、前記円筒状部材の内周面から径方向内側に突出する複数の内歯とを有するギア部材と、前記回転軸の先端部に取付けられて、前記回転軸から脱落しないように前記ギア部材を支持する支持部材と、を備え、前記爪部は、前記ギア部材が前記回転軸に対して一側へ回転することにより前記内歯に当接する退避面と、前記ギア部材が前記回転軸に対して他側へ回転することにより前記内歯に当接する係合面とを有し、前記ギア部材が一側へ回転する際に前記内歯と前記退避面とが当接すると、前記スライド部材が前記スライド方向にスライドして前記爪部が前記内歯から退避して前記ギア部材が前記回転軸とは独立して回転し、前記ギア部材が他側へ回転する際に前記内歯と前記係合面とが当接すると、前記内歯と前記係合面とが係合して前記ギア部材と前記回転軸とが一体的に回転するものである。
That is, in
請求項2においては、前記回転軸は突出部を備え、前記支持部材は凸部を備え、前記回転軸の突出部と前記支持部材の凸部とが係合することによって、前記支持部材が前記回転軸に取付けられた状態とされるものである。
In
請求項3においては、前記ワンウェイクラッチと、前記ワンウェイクラッチの前記回転軸が挿入されるハウジングと、前記ハウジング内に収容され、前記軸心を中心として前記回転軸と一体的に回転可能なロータ翼と、前記ハウジング内に封入され前記ロータ翼に回転抵抗を付与する粘性流体と、を備えるものである。 In claim 3, the one-way clutch, a housing into which the rotating shaft of the one-way clutch is inserted, and a rotor blade housed in the housing and rotatable integrally with the rotating shaft about the axis center. and a viscous fluid sealed in the housing and applying rotational resistance to the rotor blades.
本発明によれば、簡単な構成でギア部材を回転軸に支持するものとすることができる。 According to the present invention, the gear member can be supported on the rotating shaft with a simple configuration.
次に、本発明を実施するための形態を、図1から図10を用いて説明する。 Next, a mode for carrying out the present invention will be described using FIGS. 1 to 10.
[ワンウェイクラッチ付き回転ダンパ装置]
図1から図3に示すワンウェイクラッチ付き回転ダンパ装置1(以降、単に「回転ダンパ装置1」という)は、本発明に係るワンウェイクラッチ付き回転ダンパ装置の一実施形態である。
回転ダンパ装置1は、例えば小型プリンタ等のOA機器の本体に回動可能に連結される開閉扉の開閉部に設けられ、開閉扉が開方向または閉方向の一方に回動する際に減衰力を発生するように用いられる。回転ダンパ装置1は、これに限らず、第1部材に回動可能に連結される第2部材の回動部に設けることができる。
[Rotating damper device with one-way clutch]
A
The
回転ダンパ装置1は、ハウジング10と、ロータ翼70と、ロータ軸20と、スライド部材30と、ギア部材50と、粘性流体80とを備えている。
回転ダンパ装置1においては、ロータ軸20と、スライド部材30と、ギア部材50と、支持部材60とでワンウェイクラッチ2が構成されている。つまり、回転ダンパ装置1は、ロータ軸20に回転抵抗を付与する回転ダンパにワンウェイクラッチ2を接続することにより構成されている。ロータ軸20は、軸心を中心として回転可能な回転軸の一例である。
The
In the
図1から図4に示すように、ハウジング10は、ハウジング本体10Aと蓋体10Bとを有している。
ハウジング本体10Aは有底の円筒形状に形成されており、底面11を有している。底面11の中心部には、軸心P方向に沿ってハウジング本体10A内に突出する円柱状の支持軸12が形成されている。ハウジング本体10Aの軸心P方向における底面11側とは反対側の端部には、開口部13が形成されている。
蓋体10Bはハウジング本体10Aの開口部13を閉塞している。蓋体10Bの中心部には、軸心P方向に貫通する円形状の貫通孔14が形成されている。
As shown in FIGS. 1 to 4, the
The housing
The
ロータ翼70は略円板状に形成されており、ハウジング本体10A内に軸心Pを中心として回転可能に収容されている。ロータ翼70の中心部における底面11と対向する側の面には軸受孔71が形成されている。軸受孔71はハウジング本体10Aの支持軸12に対して嵌合可能に構成されている。軸受孔71が支持軸12に回転可能に嵌合することで、ロータ20がハウジング10に回転可能に支持される。
The
ロータ軸20は、ロータ翼70の中心部から軸心P方向の一側に向けて延出し、軸心Pを中心として回転可能に構成されている。ロータ軸20は、ロータ翼70と一体的に回転可能に構成されている。ロータ軸20は、ハウジング10の内部から蓋体10Bの貫通孔14を通じて、ハウジング10の外部に延出している。
The
ロータ軸20は、ハウジング10内に挿入されている部分と、ハウジング10の外部に突出している部分とを有している。ロータ軸20におけるハウジング10の外部に突出している部分は延出軸21である。ロータ軸20における延出軸21のハウジング10側の端部には、嵌合部22が形成されている。嵌合部22は延出軸21よりも大径に形成されている。嵌合部22は、ハウジング10の外部に露出している。
The
延出軸21は、円柱の軸心部分が切欠かれるように二股状に形成される。延出軸21は、このように二股状に構成されることによって、軸心P側に若干弾性変形可能に構成される。
前記延出軸21の二股状に形成される部分の一方を第一延出部23と称し、他方を第二延出部24と称する。
第一延出部23と第二延出部24との間の空間には、スライド部材30が挿通される挿通部25として構成される。第一延出部23と第二延出部24とはそれぞれ軸心Pを中心に対抗するように構成される。第一延出部23と第二延出部24では、それぞれ、軸心P側の面が軸心Pと直行する面で構成され、且つその両側端部(平行面と外側面との境界部分)がC面取りされたように形成される。
The extending
One of the bifurcated portions of the extending
The space between the
第一延出部23と第二延出部24とは、それぞれ突出部26を備える。突出部26は、第一延出部23と第二延出部24の先端部に設けられる。突出部26は、第一延出部23と第二延出部24の外側面から外側(軸心Pと直交する方向)に突出するように構成される。
The first extending
粘性流体80は、ハウジング10内に封入されている。粘性流体80は、ハウジング本体10A内に収容され軸心Pを中心として回転するロータ翼70、およびロータ翼70と一体的に回転するロータ軸20に回転抵抗を付与する。
粘性流体80は、例えばシリコーンオイル等の粘性を有した流体にて構成されている。ロータ翼70に付与する回転抵抗の大きさは、粘性流体80の粘度やロータ翼70の形状を適宜変更することで、調整することが可能である。
ロータ軸20と蓋体10Bとの間には、O-リングなどのシール部材15が介装されており、ロータ軸20と蓋体10Bとの間から粘性流体80が漏出することを防いでいる。
The
A
図1から図3、図7から図10に示すように、ギア部材50は、軸心Pを中心として一側および一側とは反対側の他側へ回転可能に構成されており、ギア本体51と、外歯ギア52と、内歯53とを有している。
ギア本体51は、ロータ軸20に軸心Pを中心として相対的に回転可能に支持される円筒状部材により形成されている。外歯ギア52は、ギア本体51の外周面から径方向外側に突出し、周方向に沿って配置される複数の外歯52aを有している。内歯53は、ギア本体51の内周面から径方向内側に突出しており、周方向に沿って複数設けられている。
As shown in FIGS. 1 to 3 and 7 to 10, the
The
ギア本体51は、内歯53が形成され、スライド部材30を収容する収容部51aと、収容部51aよりも小径に形成されロータ軸20に支持される支持部51bとを有している。ギア本体51の支持部51bの内径と、延出軸21の外径とは略同じ寸法に形成されており、支持部51bに延出軸21を挿入可能となっている。
The gear
ギア本体51における収容部51aの内径と、ロータ軸20の嵌合部22の外径とは略同じ寸法に形成されており、収容部51aのハウジング10側端部と、ロータ軸20の嵌合部22とは嵌合可能に構成されている。
The inner diameter of the
内歯53は、ギア部材50の一側への回転方向における下流側に配置される第1面53aと、ギア部材50の一側への回転方向において第1面53aよりも上流側に配置される第2面53bとを有している。第1面53aは、径方向外側へいくに従ってギア部材50の一側への回転方向における下流側に傾斜する傾斜面に形成されている。第2面53bは、径方向外側へいくに従ってギア部材50の他側への回転方向における上流側に傾斜する傾斜面に形成されている。
The
内歯53は、ギア部材50の周方向に沿って等間隔で配置されている。内歯53は、各内歯53の先端(第1面53aと第2面53bとの境界部)を通る円Cの中心が軸心Pとなるように形成されている(図7参照)。
The
図2から図3、図7から図10に示すように、スライド部材30は、棒状部材にて形成されており、延出軸21の挿通部25に軸心P方向と直交する径方向へスライド可能に挿通されている。スライド部材30は、挿通部25に挿通されることにより、ロータ軸20に支持されており、軸心Pを中心としてロータ軸20と一体的に回転可能に構成されている。スライド部材30は、スライド方向に沿って延出する一対の側面30aを有している。
スライド部材30は、スライド方向の両端部に径方向外側へ突出する爪部31を有している。
As shown in FIGS. 2 to 3 and 7 to 10, the
The
爪部31は、ギア部材50の一側への回転方向における上流側に配置される退避面31aと、ギア部材50の一側への回転方向において退避面31aよりも下流側に配置される係合面31bとを有している。退避面31aは、径方向外側へいくに従ってギア部材50の一側への回転方向における下流側に傾斜する傾斜面に形成されている。係合面31bは、径方向外側へいくに従ってギア部材50の他側への回転方向における上流側に傾斜する傾斜面に形成されている。
爪部31は、スライド部材30のスライド方向と直交し、かつ側面30aと直交する方向において、側面30aよりも係合面31b側へ突出している。つまり、爪部31は、側面30aよりもギア部材50の一側への回転方向における下流側へ突出している。
The
The
スライド部材30における一方の爪部31の先端と他方の爪部31の先端との間の長さは、円Cの径よりも長く形成されている。従って、スライド部材30のロータ軸20に対するスライド位置にかかわらず、少なくとも何れか一方の爪部31が円Cよりも径方向外側に位置することとなる。
The length between the tip of one
爪部31の退避面31aは、ギア部材50がロータ軸20に対して一側へ回転することによりギア部材50の内歯53に当接し、爪部31の係合面31bは、ギア部材50がロータ軸20に対して他側へ回転することによりギア部材50の内歯53に当接する。
また、ギア部材50における内歯53の第1面53aは、ギア部材50がロータ軸20に対して一側へ回転することによりスライド部材30の爪部31と当接し、ギア部材50がロータ軸20に対して他側へ回転することによりスライド部材30の爪部31と当接する。
The retracting
Further, the
図1から図3、図5から図6に示すように、支持部材60は、ロータ軸20の先端部に取付けられて、ロータ軸20から脱落しないようにギア部材50を支持する。
支持部材60は、略円盤状に構成され、ロータ軸20の延出軸21(第一延出軸23及び第二延出軸24の先端部)に取付けられ、ギア部材50の上部に配置される。支持部材60は、本体61と、一対の貫通孔62と、凸部63と、を備える。
As shown in FIGS. 1 to 3 and 5 to 6, the
The
本体61は、下部が上部よりも小径に形成されて、上部の周面と下部の周面とで段差が生じるように構成される。本体61は、支持部材60がギア部材の上部に配置された状態で、その下部がギア部材50のギア本体51の上部内側に配置される。本体61の外径は、ギア本体51の内径よりも小さく構成される。
The
貫通孔62は、軸心P方向に本体61を貫通する。一対の貫通孔62は、軸心Pを中心に対抗するように配置される。貫通孔62は、支持部材60がロータ軸20に取付けられる際に、ロータ軸20の第一延出軸23及び第二延出軸24の先端部が嵌挿されるように構成される。
The through
凸部63は、貫通孔62における軸心P側と反対側の面に設けられる。凸部63は、ロータ軸20に取付けられた状態で、ロータ軸20の突出部26と係合する。
このように、支持部材60の本体61がギア本体50の上部に配置され、支持部材60の凸部63がロータ軸20の突出部26と係合することによって、ロータ軸20から脱落しないようにギア部材50を支持する。
The
In this way, the
このように、支持部材60がロータ軸20の先端部に取付けられてロータ軸20から脱落しないようにギア部材50を支持することから、簡単な構造でギア部材50をロータ軸20に支持する構成とすることができる。またこのように構成することからワンウェイクラッチ2を構成する部品点数を削減することができる。
また、支持部材60をロータ軸20に取付ける際には、二股状に構成される第一延出部23と第二延出部24とを若干内側に弾性変形させて、第一延出部23と第二延出部24とを支持部材60の先端部を貫通孔62に挿入する。そして、ロータ軸20の突出部26と支持部材60の凸部63とが係合することによって、支持部材60がロータ軸20に取付けられた状態とされる。このことから、簡単な構造でギア部材50をロータ軸20に支持する構成とすることができる。
In this way, since the
Further, when attaching the
[ワンウェイクラッチ付き回転ダンパ装置におけるワンウェイクラッチの動作]
このように構成される回転ダンパ装置1におけるワンウェイクラッチ2は、次のように動作する。
なお、以下のワンウェイクラッチ2の動作についての説明においては、スライド部材30の両端部に形成される爪部31のうち、一方の爪部31を爪部311と表し、他方の爪部31を爪部312と表す。また、ギア部材50の各内歯53を、ギア部材50を図7(a)に示す状態から一側へ回転させた際に爪部31と当接する順に内歯531、内歯532、内歯533、内歯534、と適宜表す。
[Operation of one-way clutch in rotary damper device with one-way clutch]
The one-
In the following description of the operation of the one-
まず、ギア部材50がロータ軸20に対して一側へ回転する場合のワンウェイクラッチ2の動作について説明する。
図7には、爪部311が円Cよりも径方向外側に位置しており、爪部312は円Cから径方向外側にはみ出していない状態を示している。図7に示す状態では、内歯531は爪部311よりもギア部材50の一側への回転方向の上流側に位置している。
First, the operation of the one-
FIG. 7 shows a state in which the
そして、ギア部材50がロータ軸20に対して一側へ回転すると、ギア部材50の内歯531が爪部311に当接する。内歯531が爪部311に当接した後にギア部材50が一側へ回転すると、爪部311が内歯531に押圧されて、爪部311が内歯531から径方向内側へ退避し、スライド部材30が爪部312側へスライドする。
Then, when the
この場合、内歯531の第1面531aが爪部311の退避面311aに当接するが、退避面311aは、径方向外側へいくに従ってギア部材50の一側への回転方向における下流側に傾斜する傾斜面に形成されているため、ギア部材50の一側への回転に伴って、爪部311が内歯531から円滑に退避することが可能となっている。
また、内歯531の第1面531aは、径方向外側へいくに従ってギア部材50の一側への回転方向における下流側に傾斜する傾斜面に形成されているため、ギア部材50が一側へ回転する際に、爪部311の内歯531からの退避をさらに円滑にすることが可能となっている。
In this case, the
Further, the
スライド部材30は、爪部311が一側へ回転するギア部材50の内歯531によって押圧されることにより、爪部311が円Cから外側にはみ出していない状態となるまで爪部312側へスライドする。
爪部311が円Cから外側にはみ出していない状態となるまでスライド部材30がスライドした後は、内歯531は爪部311と噛み合うことなく、爪部311よりもギア部材50の一側への回転方向の下流側に移動する。
スライド部材30が、爪部311が円Cから外側にはみ出していない状態となるスライド位置にあるときには、爪部312が円Cから外側にはみ出した状態となっている。
The
After the
When the
図8に示すように、ギア部材50がさらに一側へ回転すると、ギア部材50の内歯532が爪部311とは反対側に位置する爪部312に当接する。内歯532が爪部312に当接した後にギア部材50が一側へ回転すると、爪部312が内歯532に押圧されて、爪部312が内歯532から径方向内側へ退避し、スライド部材30が爪部311側へスライドする。
スライド部材30は、爪部312が円Cから外側にはみ出していない状態となるまでスライドし、その後内歯532は爪部312と噛み合うことなく、爪部312よりもギア部材50の一側への回転方向の下流側に移動する。
As shown in FIG. 8, when the
The
その後、ギア部材50がさらに一側へ回転すると、ギア部材50の内歯533が爪部311に当接し、スライド部材30が、爪部311が円Cから外側にはみ出していない状態となるまで爪部312側へスライドする。ギア部材50がさらに一側へ回転すると、ギア部材50の内歯534が爪部312に当接し、スライド部材30が、爪部312が円Cから外側にはみ出していない状態となるまで爪部311側へスライドする。
Thereafter, when the
このように、ギア部材50が一側へ回転した場合は、ギア部材50の内歯53がスライド部材30の爪部311および爪部312に交互に当接し、内歯53が爪部311、312に当接した際に、爪部311、312が内歯53から退避してスライド部材30がスライド方向における爪部312側および爪部3111側へ交互にスライドするように構成している。これにより、ギア部材50の内歯53がスライド部材30の爪部311、312に係合することがなく、ギア部材50がロータ軸20とは独立して回転することとなる。
そして、ギア部材50がロータ軸20とは独立して回転し、ロータ軸62は回転しないため、ギア部材50は回転抵抗が付与されることなく回転する。
In this manner, when the
Since the
次に、ギア部材50がロータ軸20に対して他側へ回転する場合のワンウェイクラッチ2の動作について説明する。
図9には、爪部311が円Cよりも径方向外側に位置しており、爪部312は円Cから径方向外側にはみ出していない状態を示している。図9に示す状態では、内歯531は爪部311よりもギア部材50の他側への回転方向の上流側に位置している。
Next, the operation of the one-
FIG. 9 shows a state in which the
そして、ギア部材50がロータ軸20に対して他側へ回転すると、ギア部材50の内歯531が爪部311に当接して、内歯531と爪部311とが係合する。
図10に示すように、内歯531と爪部311とが係合した後にギア部材50が他側へ回転すると、スライド部材30はスライド方向にスライドすることなく、内歯531と爪部311との係合状態が維持され、ロータ軸20がギア部材50と一体的に回転する。ロータ軸20がギア部材50と一体的に回転すると、ロータ軸62が回転した際にロータ軸62に付与される粘性流体80による回転抵抗がギア部材50にも伝達される。
Then, when the
As shown in FIG. 10, when the
この場合、内歯531の第2面531bが爪部311の係合面311bに当接するが、係合面311bは、径方向外側へいくに従ってギア部材50の他側への回転方向における上流側に傾斜する傾斜面に形成されているため、ギア部材50がロータ軸20に対して他側へ回転した際に、内歯531と爪部311との係合状態を保持し易くなっている。
さらに、内歯531の第2面531bは、径方向外側へいくに従ってギア部材50の他側への回転方向における上流側に傾斜する傾斜面に形成されているため、ギア部材50がロータ軸20に対して他側へ回転した際に、内歯531と爪部311とが確実に係合可能となっている。
In this case, the
Furthermore, the
また、回転ダンパ装置1のワンウェイクラッチにおいては、スライド部材30における爪部311の先端と爪部312の先端との間の長さが、円Cの径よりも長く形成されており、少なくとも何れか一方の爪部311、312が円Cよりも外側に位置しているため、ギア部材50がロータ軸20に対して他側へ回転した場合に、スライド部材30のスライド位置にかかわらず、爪部311の係合面311bまたは爪部312の係合面312bと、内歯53の第2面53bとが確実に係合して、ギア部材50とロータ軸20とが一体的に回転することが可能になっている。
Further, in the one-way clutch of the
また、ワンウェイクラッチ2においては、ロータ軸20にスライド可能に設けられるスライド部材30の爪部31により、ギア部材50とロータ軸20とが係合する状態と、ギア部材50とロータ軸20とが係合しない状態とを切り替えるように構成されているので、例えばワンウェイクラッチを複数の遊星ギアがアウタ部材の内部に収容される構成とした場合に比べて、ワンウェイクラッチを小型化することが可能となっている。
In addition, in the one-
このように、ワンウェイクラッチ2を小型化した場合、ギア部材50の外歯ギア52における外歯52aの数を少なく構成することができる。従って、ロータ軸20に回転力を伝達するギアを外歯ギア52に噛合させた際に、ロータ軸20の回転数を高めて回転ダンパ装置1において発生するロータ軸20に対する回転抵抗を大きくすることができ、ワンウェイクラッチ2に接続された回転ダンパ装置1の使い勝手を向上させることが可能となる。
In this way, when the one-
1 ワンウェイクラッチ付き回転ダンパ装置
2 ワンウェイクラッチ
10 ハウジング
10A ハウジング本体
10B 蓋体
20 ロータ軸
21 延出軸
22 嵌合部
23 第一延出軸
24 第二延出軸
25 挿通部
26 突出部
30 スライド部材
30a 側面
31、131 爪部
31a、131a 退避面
31b、131b 係合面
50 ギア部材
51 ギア本体
52 外歯ギア
52a 外歯
53 内歯
53a 第1面
53b 第2面
60 支持部材
61 本体
62 貫通孔
63 凸部
70 ロータ翼
80 粘性流体
C (各内歯の先端を通る)円
P 軸心
1 Rotating damper device with one-
Claims (3)
前記回転軸に前記軸心方向と直交する径方向へスライド可能に、前記空間で支持されるとともに、前記軸心を中心として前記回転軸と一体的に回転可能であり、スライド方向の両端部に径方向外側へ突出する爪部を有するスライド部材と、
前記回転軸に前記軸心を中心として相対的に回転可能に支持され前記スライド部材を収容する円筒状部材と、前記円筒状部材の外周面から径方向外側に突出する複数の外歯と、前記円筒状部材の内周面から径方向内側に突出する複数の内歯とを有するギア部材と、
前記回転軸の先端部に取付けられて、前記回転軸から脱落しないように前記ギア部材を支持する支持部材と、
を備え、
前記爪部は、前記ギア部材が前記回転軸に対して一側へ回転することにより前記内歯に当接する退避面と、前記ギア部材が前記回転軸に対して他側へ回転することにより前記内歯に当接する係合面とを有し、
前記ギア部材が一側へ回転する際に前記内歯と前記退避面とが当接すると、前記スライド部材が前記スライド方向にスライドして前記爪部が前記内歯から退避して前記ギア部材が前記回転軸とは独立して回転し、前記ギア部材が他側へ回転する際に前記内歯と前記係合面とが当接すると、前記内歯と前記係合面とが係合して前記ギア部材と前記回転軸とが一体的に回転する、
ことを特徴とするワンウェイクラッチ。 a rotating shaft that is columnar and includes a first extending portion and a second extending portion that face each other with a notched shaft portion and a space therebetween, and is rotatable about the shaft center;
The rotary shaft is slidably supported in the space in a radial direction perpendicular to the axial direction, and is rotatable integrally with the rotary shaft around the axial center, and is provided at both ends in the sliding direction. a slide member having a claw portion projecting radially outward;
a cylindrical member that is relatively rotatably supported by the rotating shaft around the axis and accommodates the slide member; a plurality of external teeth protruding radially outward from an outer peripheral surface of the cylindrical member; a gear member having a plurality of internal teeth protruding radially inward from the inner peripheral surface of the cylindrical member;
a support member that is attached to the tip of the rotating shaft and supports the gear member so that it does not fall off the rotating shaft;
Equipped with
The claw portion includes a retraction surface that comes into contact with the internal tooth when the gear member rotates to one side with respect to the rotation shaft, and a retraction surface that comes into contact with the internal teeth when the gear member rotates to the other side with respect to the rotation shaft. It has an engagement surface that comes into contact with the internal teeth,
When the gear member rotates to one side, when the inner teeth and the retraction surface come into contact with each other, the slide member slides in the sliding direction, the claw part retreats from the inner teeth, and the gear member Rotates independently of the rotating shaft, and when the internal teeth and the engagement surface come into contact when the gear member rotates to the other side, the internal teeth and the engagement surface engage with each other. the gear member and the rotating shaft rotate integrally;
A one-way clutch characterized by:
前記支持部材は凸部を備え、
前記回転軸の突出部と前記支持部材の凸部とが係合することによって、前記支持部材が前記回転軸に取付けられた状態とされる、
請求項1に記載のワンウェイクラッチ。 The rotating shaft includes a protrusion,
The support member includes a convex portion,
The supporting member is attached to the rotating shaft by engaging the protruding portion of the rotating shaft with the convex portion of the supporting member.
The one-way clutch according to claim 1.
前記ワンウェイクラッチの前記回転軸が挿入されるハウジングと、
前記ハウジング内に収容され、前記軸心を中心として前記回転軸と一体的に回転可能なロータ翼と、
前記ハウジング内に封入され前記ロータ翼に回転抵抗を付与する粘性流体と、
を備える、
ことを特徴とするワンウェイクラッチ付き回転ダンパ装置。 The one-way clutch according to claim 1 or 2;
a housing into which the rotating shaft of the one-way clutch is inserted;
a rotor blade housed in the housing and rotatable integrally with the rotating shaft around the axis;
a viscous fluid sealed in the housing and imparting rotational resistance to the rotor blades;
Equipped with
A rotary damper device with a one-way clutch characterized by:
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019111322A JP7365668B2 (en) | 2019-06-14 | 2019-06-14 | One-way clutch and rotating damper device with one-way clutch |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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JP2020204347A JP2020204347A (en) | 2020-12-24 |
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ID=73837870
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JP (1) | JP7365668B2 (en) |
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---|---|---|---|---|
JP2019032017A (en) | 2017-08-08 | 2019-02-28 | 株式会社三渡工業所 | One-way rotation device |
JP2019052689A (en) | 2017-09-14 | 2019-04-04 | 下西技研工業株式会社 | One-way clutch and rotary damper device with one-way clutch |
-
2019
- 2019-06-14 JP JP2019111322A patent/JP7365668B2/en active Active
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JP2019052689A (en) | 2017-09-14 | 2019-04-04 | 下西技研工業株式会社 | One-way clutch and rotary damper device with one-way clutch |
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