この要約は、詳細な説明において以下でさらに説明される概念の選択を簡略化した形で紹介するために提供される。この要約は、請求された主題の重要な特徴または必須の特徴を特定することを意図しておらず、請求された主題の範囲を限定するために使用することを意図していない。
3GPP TS23.007 V15.4.0およびTS23.527 V16.1.0によると、4Gおよび5G無線通信ネットワークにおけるUP障害時のPFCPセッション復元手順は、以下のとおりである可能性がある。制御プレーン(CP)は、UPが再起動し、復元が必要であることを検出し、CPはUPにPFCPアソシエーション設定要求を送信し、PFCPアソシエーションを再確立することができる。リアクティブベースの復元の場合、SGW-C/SMFなどのCPは、SGW-U/I-UPF(中間UPF)機能などのUPに、他の何れのPDRとも一致しないG-PDU(GTP(一般パケット無線サービス(GPRS)トンネリングプロトコル)カプセル化ユーザプレーンデータユニット(PDU)))/T-PDU(転送PDU)パケットを、SGW-C/SMF機能などのCPへ(Sx/N4-uトンネルのCP機能において一意に割り当てられたF-TEIDへ)転送するよう指示するため、ワイルドカードPDR(パケット検出ルール)を持つPFCPセッションを確立してもよい。注)PGW-U/UPF-PSA(パケットデータユニットセッションアンカー)については、現在の3GPP標準ではリアクティブ復元はサポートされていない。リアクティブ復元では、CPがUPからSX-uトンネル上のGTP-Uパケットを受信すると、対応する保存されたPFCPセッションとFPCP情報を見つける。プロアクティブおよびリアクティブ復元のいずれの方法においても、CPはPFCPセッション確立要求を送信し、PFCPセッションを再確立する。PDI(パケット検出情報)及び作成トラフィックエンドポイントのF-TEID_IE(情報要素)は、UPでF-TEID-uを割り当てる必要がないため、制御プレーンに格納されている既存のF-TEID値を含め、CHOOSE(CH)ビットを0に設定する。(注:3GPP TS29.244 V16.0.0によれば、CP機能は、UP機能がF-TEIDの割り当てをサポートし、CP機能がUP機能にローカルF-TEIDをPDRに割り当てることを要求する場合、CHOOSE(CH)ビットを1に設定する)。PDIおよび作成トラフィックエンドポイントのUE_IPアドレスIEでは、UE_IPアドレスはPDN/PDU(プロトコルデータユニット)セッションに割り当てられた保存されたIPアドレスであり、UPによるIPアドレスの割り当てが必要ないためCHビットは0に設定される。(注:3GPP TS29.244 V16.0.0によれば、CP機能はUP機能がUE_IPアドレス/プレフィックスの割り当てをサポートし、CP機能がUP機能にUE_IPアドレス/プレフィックスをPDRに割り当てることを要求する場合、CHOOSE(CH)ビットを1に設定する)。UPは、受け取ったPFCPセッション情報(F-TEID-u、PDR/FAR(転送アクションルール))を用いて、再起動したUPでこのPFCPセッションを復元する。一方、CPは新たなセッション確立要求を受信した場合、UPに割り当てられたF-TEID-uを使用するため、UPにF-TEID/CH=1を付けてPFCPセッション確立要求を送信し、UE_IPアドレス/CH=1を付けてIPアドレスを割り当てるよう要求する。
ただし、障害が発生したUP(ユーザプレーン)に対するPFCPセッション復元手順には問題がある場合がある。
問題1:F-TEID-uの割り当てに関して、PFCPセッションの復元(F-TEID-uを割り当てるCPとしての動作)とUPにおけるPFCPセッションの新規確立(F-TEID-uを割り当てるUPとしての動作)の間に矛盾がある。UPは、復元目的の要求または新規セッション確立の要求のいずれかを拒否することができる。3GPP TS23.214 V16.0.0およびTS29.244 V16.0.0によると、特定のUP機能を制御するすべてのCP機能によって、同じF-TEID割り当てオプションが使用されなければならない。しかし、UPF再起動のための復元手順の間、CP機能は、PFCPセッションを復元するために、PFCPセッション確立要求に復元するPFCPセッションの既存のGTP-U_F-TEIDおよび/またはUE_IPアドレスを含める必要がある。新規のPDN/PDUセッション確立による新規のPFCPセッションでは、UP機能がGTP-u_F-TEIDを割り当てることがあるが、復元するセッションについては、UP機能がCPの「割り当てた」GTP-u_F-TEIDを受け入れる可能性があるため、問題が発生する場合がある。この問題は、あらゆる種類のUP障害に適用され、リアクティブおよびプロアクティブな復元の両方に適用される可能性がある。
問題2:UE_IPアドレスの割り当てに関して、PFCPセッションの復元(UE_IPアドレスを割り当てるCPとしての動作)とUPにおけるPFCPセッションの新規確立(UE_IPアドレスを割り当てるUPとしての動作)の間に矛盾がある。UPは、復元目的の要求または新規セッション確立の要求のいずれかを拒否することができる。この問題は、PGW-UやUPFアンカーなど、PDN/PDUセッション確立手順でUE_IPアドレスを割り当てた一部のUPに適用される可能性がある。
問題3:PGW-UまたはUPFアンカーの障害に対するリアクティブな復元は、既存の3GPP仕様でサポートされていない。例えば、再起動したPGW-U/UPFアンカーは、UE_IPアドレスから、セッションが存在しない到来パケットに責任を持つCP機能を決定することができない。
問題4:UE_IPアドレスをUPで割り当てる方法を使用する場合、UPFが選択された後、このUPFに対応するUE_IPアドレス範囲が決定されるが、オペレータが、特定の条件(例えば、位置ベースのUE_IPアドレス選択(非CUPSでサポートされている)および/またはRAT(無線アクセス技術)タイプおよび/またはローミングベースのUE_IPアドレス選択など)に基づいて、選択されたUPFに対する複数のIPプール範囲の中から特定のIPアドレス範囲を選択したい場合、CUPSにおいては、CPはUE位置および/またはRATタイプおよび/またはローミング情報を知っているが、UPはUE位置および/またはRATタイプおよび/またはローミング情報を持っていないので問題が発生する。
上述した問題点等の少なくとも1つを克服又は軽減するために、本開示の実施形態は、セッション管理の改善された解決策を提案する。
一実施形態では、CPが復元目的でPFCPセッション確立要求などのセッション確立要求をUPに送信する場合、UPがこの復元を認識できるように、新規の復元指示をセッション確立要求に含めることができる。
一実施形態では、新規の情報要素(IE)UE_IPアドレスプールIDが、PFCPセッション確立要求などのセッション確立要求に導入され得る。例えば、IEであるUE_IPアドレスプールIDは、PFCPセッション確立要求のようなセッション確立要求に含まれ得る。
一実施形態では、PGW-UまたはUPFアンカーなどのUPが再起動した後の復元目的のために、UE_IPアドレス割り当てにDHCP/DNN-AAAサーバを使用する場合、新規のUE_IPアドレスプールIDは、Sx/N4-Uトンネル確立のPFCPセッション確立要求メッセージに追加してもよく、この新規のUE_IPアドレスプールIDはUPに対して、ソースIPアドレスまたは宛先IPアドレスがこのUE_IPアドレスプールID(すなわち対応CP)に属するペイロードIPパケットのみをこのSx/N4-uトンネル上で転送するよう要求してもよい。PGW-UまたはUPFアンカーなどのUPはまた、UE_IPアドレスプールIDに関連する詳細なIPアドレス範囲を設定する必要がある。本実施形態は、PGW-U障害及びUPFアンカー障害に対応するリアクティブ復元方式を可能にすることができる。
一実施形態では、PDN/PDUセッション確立手順の間、UPFなどのUPのための複数のUE_IPプール範囲の中から1つの特定のUE_IPアドレス範囲を選択(例えば、位置ベースのUE_IPアドレス選択(非CUPSでサポートされる)および/またはRATタイプおよび/またはローミングベースのUE_IPアドレス選択)するために、CPはまずUPFを選択し、UE位置および/またはRATタイプおよび/またはローミング情報に従って複数のIPプール範囲の中から1つのIPアドレス範囲を選択し、PFCPセッション確立要求で対応するUE_IPアドレスプールIDをUPFなどのUPに送信することができる。UPFなどのUPは、このUE_IPアドレスプールIDからPDN接続のためのIPアドレスを割り当ててもよい。
本開示の第1の態様では、制御プレーン機能における方法が提供される。方法は、ユーザプレーン機能において復元されることになるデータまたは第1のインターネットプロトコル(IP)アドレスプール識別子を決定することを含む。方法は、前記ユーザプレーン機能に第1のセッション確立要求を送信することであって、前記第1のセッション確立要求は、データ復元フラグと前記ユーザプレーン機能によって復元されることになる前記データとを含むか、または、前記第1のインターネットプロトコルアドレスプール識別子を含む、前記送信することをさらに含む。前記第1のインターネットプロトコルアドレスプール識別子は、前記第1のインターネットプロトコルアドレスプール識別子からユーザ装置にIPアドレスを割り当てるために前記ユーザプレーン機能によって使用される。
一実施形態において、方法は、新規の回復タイムスタンプを含むハートビートメッセージを前記ユーザプレーン機能から受信することをさらに含み得る。
一実施形態において、ユーザプレーン機能において復元されることになるデータを決定することは、前記新規の回復タイムスタンプを含む前記ハートビートメッセージを前記ユーザプレーン機能から受信することに応答して行われる。
一実施形態において、方法は、前記ユーザプレーン機能に第2のセッション確立要求を送信することをさらに含み得る。前記第2のセッション確立要求は、他の何れのパケット検出ルールにも一致しないパケットを前記制御プレーン機能に転送するように前記ユーザプレーン機能に指示するためのワイルドカードパケット検出ルールを含み得る。
一実施形態において、方法は、前記ユーザプレーン機能によって転送された、前記他の何れのパケット検出ルールにも一致しないパケットを受信することをさらに含み得る。ユーザプレーン機能において復元されることになるデータを決定することは、前記ユーザプレーン機能によって転送された前記パケットを受信することに応答して行われる。
一実施形態において、前記第2のセッション確立要求は、パケット転送制御プロトコル(PFCP)セッション確立要求であり得る。
一実施形態において、前記データ復元フラグは、前記制御プレーン機能が前記ユーザプレーン機能に対して前記ユーザプレーン機能における前記データの復元を要求したときに設定され得る。
一実施形態では、前記データ復元フラグは、前記第1のセッション確立要求に含まれる情報要素に含まれ得る。
一実施形態において、前記ユーザプレーン機能において復元されることになる前記データは、パケット転送制御プロトコル(PFCP)セッション情報であり得る。
一実施形態において、前記ユーザプレーン機能において復元されることになる前記データは、パケット検出情報(PDI)内の、一般パケット無線サービストンネルプロトコルユーザプレーントンネルの完全修飾トンネルエンドポイント識別子(F-TEID-u)情報要素、および、ユーザ装置インターネットプロトコルアドレス情報要素、または、作成トラフィックエンドポイント内の、F-TEID-u情報要素、および、ユーザ装置インターネットプロトコルアドレス情報要素の少なくとも一方を含み得る。
一実施形態において、前記ユーザプレーン機能は、再起動されたユーザプレーン機能であり得る。
一実施形態において、前記第1のインターネットプロトコル(IP)アドレスプール識別子を決定することは、作成セッション要求を受信することと、前記ユーザ装置の位置、前記ユーザ装置の無線アクセス技術のタイプ、または、前記ユーザ装置のローミング情報の少なくとも1つに基づいて、複数のIPプール範囲の中の1つのインターネットプロトコルアドレス範囲を選択することと、前記インターネットプロトコルアドレス範囲に対応する前記第1のインターネットプロトコルアドレスプール識別子を選択することと、を含み得る。
一実施形態において、前記第1のセッション確立要求は、パケット転送制御プロトコル(PFCP)セッション確立要求であり得る。
一実施形態において、前記第1のセッション確立要求は、前記データ復元フラグと前記ユーザプレーン機能において復元されることになる前記データとを含み、前記制御プレーン機能は、パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ制御プレーン機能(PGW-C)、サービングゲートウェイ制御プレーン機能(SGW-C)、トラフィック検出機能制御プレーン機能(TDF-C)、セッション管理機能(SMF)のうちの1つであり得、前記ユーザプレーン機能は、PDNゲートウェイユーザプレーン機能(PGW-U)、サービングゲートウェイユーザプレーン機能(SGW-U)、トラフィック検出機能ユーザプレーン機能(TDF-U)、ユーザプレーン機能(UPF)のうちの1つであり得る。
一実施形態において、前記第1のセッション確立要求は、前記第1のインターネットプロトコルアドレスプール識別子を含み、前記制御プレーン機能は、パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ制御プレーン機能(PGW-C)、セッション管理機能(SMF)のうちの1つであり得、前記ユーザプレーン機能は、PDNゲートウェイユーザプレーン機能(PGW-U)、パケットデータユニットセッションアンカーユーザプレーン機能(PSA_UPF)のうちの1つであり得る。
本開示の第2の態様では、ユーザプレーン機能における方法が提供される。方法は、制御プレーン機能から第1のセッション確立要求を受信することを含む。前記第1のセッション確立要求は、データ復元フラグと前記ユーザプレーン機能によって復元されることになるデータとを含むか、または、第1のインターネットプロトコル(IP)アドレスプール識別子を含む。前記第1のインターネットプロトコルアドレスプール識別子は、前記第1のインターネットプロトコルアドレスプール識別子からユーザ装置にIPアドレスを割り当てるために前記ユーザプレーン機能によって使用される。方法は、前記第1のセッション確立要求を処理することをさらに含む。
一実施形態において、方法は、新規の回復タイムスタンプを含むハートビートメッセージを前記制御プレーン機能に送信することをさらに含み得る。
一実施形態において、前記データ復元フラグと前記ユーザプレーン機能によって復元されることになる前記データとを含む前記第1のセッション確立要求を受信することは、前記新規の回復タイムスタンプを含む前記ハートビートメッセージを前記ユーザプレーン機能から送信することに応答して行われ得る。
一実施形態において、方法は、前記制御プレーン機能から第2のセッション確立要求を受信することをさらに含み得る。前記第2のセッション確立要求は、他の何れのパケット検出ルールにも一致しないパケットを前記制御プレーン機能に転送するように前記ユーザプレーン機能に指示するためのワイルドカードパケット検出ルールを含み得る。
一実施形態において、方法は、前記制御プレーン機能に、前記他の何れのパケット検出ルールにも一致しないパケットを送信することをさらに含み得る。前記データ復元フラグと前記ユーザプレーン機能によって復元されることになる前記データとを含む前記第1のセッション確立要求を受信することは、前記制御プレーン機能に前記パケットを送信することに応答して行われ得る。
本開示の第3の態様では、制御プレーン機能に実装される装置が提供される。装置は、プロセッサと、前記プロセッサに結合されたメモリと、を備え、前記メモリは前記プロセッサによって実行可能な命令を含み、それにより、前記装置は、ユーザプレーン機能において復元されることになるデータまたは第1のインターネットプロトコル(IP)アドレスプール識別子を決定するように動作可能である。前記装置は、前記ユーザプレーン機能に第1のセッション確立要求を送信するように動作可能であり、前記第1のセッション確立要求は、データ復元フラグと前記ユーザプレーン機能によって復元されることになる前記データとを含むか、または、前記第1のインターネットプロトコルアドレスプール識別子を含む。前記第1のインターネットプロトコルアドレスプール識別子は、前記第1のインターネットプロトコルアドレスプール識別子からユーザ装置にIPアドレスを割り当てるために前記ユーザプレーン機能によって使用される。
本開示の第4の態様では、ユーザプレーン機能に実装される装置が提供される。装置は、プロセッサと、前記プロセッサに結合されたメモリと、を備え、前記メモリは前記プロセッサによって実行可能な命令を含み、それにより、前記装置は、制御プレーン機能から第1のセッション確立要求を受信するように動作可能である。前記第1のセッション確立要求は、データ復元フラグと前記ユーザプレーン機能によって復元されることになるデータとを含むか、または、第1のインターネットプロトコルアドレスプール識別子を含む。前記第1のインターネットプロトコルアドレスプール識別子は、前記第1のインターネットプロトコルアドレスプール識別子からユーザ装置にIPアドレスを割り当てるために前記ユーザプレーン機能によって使用される。前記装置は、前記第1のセッション確立要求を処理するようにさらに動作可能である。
本開示の第5の態様では、制御プレーン機能が提供される。制御プレーン機能は、ユーザプレーン機能において復元されることになるデータまたは第1のインターネットプロトコル(IP)アドレスプール識別子を決定するように構成された決定モジュールを含む。制御プレーン機能は、前記ユーザプレーン機能に第1のセッション確立要求を送信するように構成された送信モジュールをさらに含み、前記第1のセッション確立要求は、データ復元フラグと前記ユーザプレーン機能によって復元されることになる前記データとを含むか、または、前記第1のインターネットプロトコルアドレスプール識別子を含む。前記第1のインターネットプロトコルアドレスプール識別子は、前記第1のインターネットプロトコルアドレスプール識別子からユーザ装置にIPアドレスを割り当てるために前記ユーザプレーン機能によって使用され得る。
本開示の第6の態様では、ユーザプレーン機能が提供される。ユーザプレーン機能は、制御プレーン機能から第1のセッション確立要求を受信するように構成された受信モジュールを含む。前記第1のセッション確立要求は、データ復元フラグと前記ユーザプレーン機能によって復元されることになるデータとを含むか、または、第1のインターネットプロトコルアドレスプール識別子を含み得る。前記第1のインターネットプロトコルアドレスプール識別子は、前記第1のインターネットプロトコルアドレスプール識別子からユーザ装置にIPアドレスを割り当てるために前記ユーザプレーン機能によって使用され得る。制御プレーン機能は、前記第1のセッション確立要求を処理するように構成された処理モジュールをさらに含む。
本開示の第7の態様では、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると該少なくとも1つのプロセッサに本開示の第1の態様に従った方法を実行させる命令を含む、コンピュータプログラム製品が提供される。
本開示の第8の態様では、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると該少なくとも1つのプロセッサに本開示の第2の態様に従った方法を実行させる命令を含む、コンピュータプログラム製品が提供される。
本開示の第9の態様では、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると該少なくとも1つのプロセッサに本開示の第1の態様に従った方法を実行させる命令を格納する、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。
本開示の第10の態様では、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると該少なくとも1つのプロセッサに本開示の第2の態様に従った方法を実行させる命令を格納する、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。
本明細書の実施形態は、多くの利点を有し、そのうちの例の非網羅的なリストは以下の通りである。本明細書のいくつかの実施形態は、UPFなどの故障したユーザプレーン機能に対するPFCPセッション復元プロアクティブ及び/又はリアクティブモードのためのF-TEID-u割り当てのための明確なロジックを提供し、UPFなどのユーザプレーン機能がPFCPセッション確立要求メッセージなどのセッション確立要求メッセージを拒絶することを回避し得る。本明細書のいくつかの実施形態は、UPFなどのユーザプレーン機能が故障した場合のPFCPセッション復元プロアクティブ及び/又はリアクティブモードのためのUE_IPアドレス割り当てのための明確なロジックを提供し、UPFなどのユーザプレーン機能がPFCPセッション確立要求メッセージを拒否することを回避し得る。本明細書のいくつかの実施形態は、UE_IPアドレスが外部PDNによって割り当てられる場合、上述した問題の少なくとも1つを解決し得る。本明細書のいくつかの実施形態は、PGW-U障害及びUPF-A障害に対してサポートするリアクティブ復元方法を可能にし得る。本明細書のいくつかの実施形態は、PFCPセッション復元手順の間、UPがT-PDUペイロードトラフィックを正しいCPに転送するための効率的な方法を提供し得る。UPがUE_IPアドレスを割り当てる方法について、本明細書のいくつかの実施形態は、オペレータが条件(例えば、位置ベースのUE_IPアドレス選択、RATタイプベースのUE_IPアドレス選択、ローミングベースのUE_IPアドレス選択)に基づいて特定のIPアドレス範囲を割り当てることを必要とする場合の解決法を提供し得る。本明細書の実施形態は、上述した特徴および利点に限定されるものではない。当業者であれば、以下の詳細な説明を読めば、さらなる特徴および利点を認識することができる。
本開示の実施形態は、添付の図面を参照して詳細に説明される。これらの実施形態は、本開示の範囲に対する何らかの制限を示唆するのではなく、当業者が本開示をよりよく理解し、したがって本開示を実施できるようにする目的でのみ論じられていることを理解されたい。本明細書を通じて、特徴、利点、または類似の言語を参照することは、本開示で実現され得る特徴および利点のすべてが、本開示の任意の単一の実施形態にあるべきである、またはあることを意味するものではない。むしろ、特徴及び利点に言及する言語は、実施形態に関連して説明される特定の特徴、利点、又は特性が、本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味すると理解される。さらに、本開示の記載された特徴、利点、及び特性は、1つ以上の実施形態において任意の適切な方法で組み合わされ得る。関連する技術分野の当業者は、特定の実施形態の特定の特徴又は利点の1つ又は複数がなくても本開示が実施され得ることを認識するであろう。他の例では、本開示の全ての実施形態に存在しない可能性がある追加の特徴及び利点が、特定の実施形態において認識され得る。
本明細書で使用する場合、「ネットワーク」という用語は、ニューラジオ(NR)、ロングタームエボリューション(LTE)、LTEアドバンスド、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標))、高速パケットアクセス(HSPA)、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、単一キャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)などの任意の適した無線通信標準に従ったネットワークを意味する。CDMAネットワークは、UTRA(ユニバーサル地上無線アクセス)等の無線技術を実装してもよい。UTRAは、WCDMAおよびCDMAの他の変種を含む。TDMAネットワークは、GSM(移動通信のグローバルシステム)等の無線技術を実装してもよい。OFDMAネットワークは、進化型UTRA(E-UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、IEEE802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、フラッシュOFDMA、アドホックネットワーク、無線センサネットワークなどの無線技術を実装してもよい。以下の説明において、「ネットワーク」と「システム」という用語は、互換的に使用することができる。さらに、ネットワーク内の2つのデバイス間の通信は、3GPPなどの標準機関によって定義される通信プロトコルを含むがこれらに限定されない、任意の適切な通信プロトコルに従って実行されてもよい。例えば、第1世代(1G)、2G、3G、4G、4.5G、5G通信プロトコル、及び/又は現在知られているか又は将来開発されるいずれかの他のプロトコルを含んでよいような通信プロトコルである。
本明細書で使用する「ネットワークデバイス」または「ネットワークノード」という用語は、通信ネットワークにおけるコアネットワーク装置などのネットワークエンティティを指す。例えば、3GPPタイプのセルラーネットワークなどの無線通信ネットワークにおいて、ネットワークノードは、制御プレーン機能(例えば、SMF、PGW-C、TDF-C及びSGW-C)及びユーザプレーン機能(例えば、UPF、PGW-U、TDF-U及びSGW-U)等からなる場合がある。アクセスネットワーク装置によって相互接続される顧客に対して多数のサービスを提供することができる。各アクセスネットワーク装置は、有線または無線接続でコアネットワーク装置と接続可能である。
「ネットワーク機能(NF)」という用語は、通信ネットワークのコアネットワークノードなどのネットワークノード(物理または仮想)に実装することができる任意の適切な機能を指す。例えば、5Gシステム(5GS)は、AMF(アクセス及びモビリティ機能)、SMF(セッション管理機能)、AUSF(認証サービス機能)、UDM(統一データ管理)、PCF(ポリシー制御機能)、AF(アプリケーション機能)、NEF(ネットワーク露出機能)、UPF(ユーザプレーン機能)及びNRF(NFリポジトリ機能)、RAN(無線アクセスネットワーク)、SCP(サービス通信プロキシ)など複数のNFから構成されてもよい。他の実施形態では、ネットワーク機能は、例えばネットワークの特定のタイプに応じて、異なるタイプのNFから構成されてもよい。
「端末デバイス」という用語は、通信ネットワークにアクセスし、そこからサービスを受信することができる任意のエンドデバイスを指す。限定ではなく例として、端末デバイスは、移動端末、ユーザ装置(UE)、または他の適切なデバイスを指す。UEは、例えば、加入者局(SS)、携帯加入者局、移動局(MS)、またはアクセス端末(AT)であってもよい。端末デバイスは、携帯型コンピュータ、デジタルカメラなどの画像撮影端末装置、ゲーム端末装置、音楽ストレージ再生機器、携帯電話、携帯電話機、スマートフォン、ボイスオーバーIP(VoIP)電話、無線ローカルループ電話、タブレット、ウェアラブルデバイス、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ポータブルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ウェアラブル端末装置、車載型無線端末装置、無線エンドポイント、移動局、ラップトップ組込機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、USBドングル、スマートデバイス、無線顧客構内装置(CPE)などを含むことができるが、それだけに限られない。以下の説明では、「端末デバイス」、「端末」、「ユーザ装置」、「UE」という用語は、互換的に使用される場合がある。一例として、端末装置は、3GPPのLTE規格またはNR規格など、3GPPによって公布された1つまたは複数の通信規格に従って通信するように構成されたUEを表すことができる。本明細書で使用されるように、「ユーザ装置」または「UE」は、関連する機器を所有および/または操作する人間のユーザという意味での「ユーザ」を必ずしも有していなくてもよい。いくつかの実施形態では、端末装置は、人間の直接的な相互作用なしに情報を送信及び/又は受信するように構成されてもよい。例えば、端末デバイスは、所定のスケジュールで、内部または外部のイベントによってトリガされたときに、または通信ネットワークからの要求に応答して、ネットワークに情報を送信するように設計されてもよい。代わりに、UEは、人間のユーザへの販売または人間による操作を意図しているが、当初は特定の人間のユーザと関連付けられていない可能性のあるデバイスを表すことができる。
さらに別の例として、モノのインターネット(IOT)シナリオでは、端末デバイスは、監視および/または測定を実行し、かかる監視および/または測定の結果を別の端末デバイスおよび/またはネットワーク機器に送信する機械または他のデバイスを表す場合がある。この場合、端末デバイスは、マシンツーマシン(M2M)デバイスであってもよく、3GPPコンテキストでは、マシンタイプ通信(MTC)デバイスと呼ばれることがある。1つの特定の例として、端末デバイスは、3GPP狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)規格を実装するUEであってよい。そのようなマシンまたはデバイスの特定の例は、センサ、電力計などの計測装置、産業機械、または家庭用または個人用電気製品、例えば冷蔵庫、テレビ、時計などの個人用ウェアラブルなどである。他のシナリオでは、端末デバイスは、その動作状態またはその動作に関連する他の機能を監視および/または報告することができる車両または他の装置を表すことができる。
本明細書における「ある実施形態(one embodiment)」、「一実施形態(an embodiment)」、「例示的実施形態(an example embodiment)」等への言及は、説明される実施形態が特定の特徴、構造、又は特性を含み得ることを示すが、すべての実施形態が特定の特徴、構造、又は特性を含む必要はない。さらに、そのような言い回しは、必ずしも同じ実施形態を指すものではない。さらに、特定の特徴、構造、または特性が実施形態に関連して説明される場合、明示的に説明されているかどうかにかかわらず、他の実施形態に関連してそのような特徴、構造、または特性に影響を与えることは当業者の知識の範囲内であると提出される。
本明細書では、様々な要素を説明するために「第1」及び「第2」等の用語を使用することがあるが、これらの要素はこれらの用語によって限定されるべきではないことを理解されたい。これらの用語は、ある要素を別の要素から区別するためにのみ使用される。例えば、例示的な実施形態の範囲から逸脱することなく、第1の要素を第2の要素と称することができ、同様に、第2の要素を第1の要素と称することができる。本明細書で使用される場合、用語「及び/又は」は、関連する列挙された用語の1つ又は複数の任意の及び全ての組み合わせを含む。
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明する目的のみのものであり、例示的な実施形態を限定することを意図するものではない。本明細書で使用される場合、単数形「a」、「an」及び「the」は、文脈が明らかにそうでないことを示さない限り、複数形も含むように意図されている。本明細書で使用される場合、用語「含む(comprise)」、「含む(comprising)」、「有する(has)」、「有する(having)」、「含む(includes)」及び/又は「含む(including)」は、述べられた特徴、要素、及び/又は成分等の存在を特定するが、1つ以上の他の特徴、要素、成分及び/又はそれらの組み合わせの存在又は追加を排除しないことがさらに理解されるであろう。
本書で使用するこれらの用語は、ノード、デバイス、ネットワークなどの記述や区別を容易にするためにのみ使用されていることに留意されたい。技術の発展に伴い、類似/同一の意味を持つ他の用語が使用されることがある。
以下の説明および特許請求の範囲において、他に定義されない限り、本明細書で用いられる全ての技術用語および科学用語は、この開示が属する技術分野における通常の技術者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。
本明細書に記載された主題は、任意の適切な構成要素を用いて任意の適切なタイプのシステムで実施され得るが、本明細書に開示された実施形態は、図1および図2に示された例示的システムアーキテクチャに準拠する通信システムに関連して説明される。簡略化のため、図1、図2のシステムアーキテクチャは、いくつかの例示的な要素を描いているに過ぎない。実際には、通信システムは、端末デバイス間、または無線デバイスと、固定電話、サービスプロバイダ、または任意の他のネットワークノードもしくは端末デバイスなどの他の通信デバイスとの間の通信をサポートするのに適した任意の追加要素をさらに含んでもよい。通信システムは、通信および様々な種類のサービスを1つ以上の端末デバイスに提供し、端末デバイスが通信システムによって、または通信システムを介して提供されるサービスへのアクセスおよび/または使用を容易にすることができる。
図1は、第4世代ネットワークにおけるCUPSの高レベルアーキテクチャを模式的に示す。図1のシステムアーキテクチャは、3GPP TS23.214 V16.0.0の4.2節に記載されているアーキテクチャ参照モデルと同じであってもよく、サービングゲートウェイ-C(SGW-C)、サービングゲートウェイ-U(SGW-U)、PDNゲートウェイ-C(PGW-C)、PDNゲートウェイ-U(PGW-U)、TDF-C及びTDF-Uなどのいくつかの例示的ネットワークノードから構成されてもよい。図1にさらに示されるように、例示的なシステムアーキテクチャはまた、Sxa、Sxb、Sxcなどのようないくつかのインタフェースを含む。図1に示される様々なネットワークノードは、例えば3GPP TS23.214 V16.0.0に定義される機能を担当してもよい。各PGW-Cは、システムにおいて1つのPGW-Uのみが示されているが、1つまたは複数のPGW-Uを管理/制御することができる。各SGW-Cは、複数のSGW-Uを管理/制御することができるが、システムには1つのSGW-Uしか表示されない。各TF-Cは、システムに1つのTDF-Uしか表示されないが、複数のTDF-Uを管理/制御することができる。
図2は、5Gなどの次世代ネットワークにおける高レベルアーキテクチャを模式的に示す。図2のシステムアーキテクチャは、AUSF、AMF、DN(データネットワーク)、NEF、NRF、NSSF、PCF、SMF、UDM、UPF、AF、UE、(R)AN、SCPなど、いくつかの例示的要素から構成されてもよい。
例示的な実施形態に従って、UEは、図2に例示されるように、参照点N1を介してAMFとの信号接続を確立することができる。この信号接続は、UEと(R)ANとの間の信号接続と、(R)ANとAMFとの間のこのUE用のN2接続とを含む、UEとコアネットワークとの間のNAS(非アクセスストラタム)信号交換を可能にし得る。(R)ANは、参照点N3を介してUPFと通信することができる。UEは、参照点N6を介してUPFを介してDN(データネットワーク、例えばオペレータネットワークまたはインターネット)に対するプロトコルデータユニット(PDU)セッションを確立することができる。
図2にさらに示されるように、例示的なシステムアーキテクチャはまた、NRF、NEF、AUSF、UDM、PCF、AMFおよびSMFなどのNFによって示されるNnrf、Nnef、Nausf、Nudm、Npcf、NamfおよびNsmfなどのサービスベースのインタフェースを含んでいる。さらに、図2には、NFにおけるNFサービス間の相互作用をサポートすることができるN1、N2、N3、N4、N6、N9などのいくつかの参照点も示されている。例えば、これらの参照点は、対応するNFサービスベースのインターフェースを通じて、また、特定のシステム手順を実行するために、いくつかのNFサービスの消費者と提供者、およびそれらの相互作用を指定することによって実現され得る。
図2に示す各種NFは、セッション管理、モビリティ管理、認証、セキュリティ等の機能を担っていてもよい。AUSF、AMF、DN、NEF、NRF、NSSF、PCF、SMF、UDM、UPF、AF、UE、(R)AN、SCPは、例えば3GPP TS23.501 V16.1.0の6.2節に定義されるような機能を含んでもよい。
図3は、本開示の実施形態による方法のフローチャートを示し、この方法は、制御プレーン機能内に/として実装されるか、または制御プレーン機能に通信可能に結合される装置によって実行されてもよい。このように、装置は、方法300の様々な部分を達成するための手段又はモジュールだけでなく、他の構成要素と連携して他の処理を達成するための手段又はモジュールも提供してもよい。制御プレーン機能は、制御プレーン機能を実装することができる任意の適切なエンティティ又はノードであってもよい。例えば、制御プレーン機能は、SGW-C、PGW-C、TDF-C、又はSMF等であってもよい。
ブロック302において、制御プレーン機能は、ユーザプレーン機能または第1のIPアドレスプール識別子において復元されることになるデータを決定する。ユーザプレーン機能は、制御プレーン機能のピアノードであってよい。例えば、制御プレーン機能がSGW-C、PGW-C、TDF-C、又はSMFである場合、ユーザプレーン機能はそれぞれSGW-U、PGW-U、TDF-U、又はUPFであってもよい。実施形態において、ユーザプレーン機能は、再起動されたユーザプレーン機能であってもよい。
一実施形態において、制御プレーン機能は、ユーザプレーン機能において復元されることになるデータを決定してもよい。ユーザプレーン機能において復元されることになるデータは、ユーザプレーン機能において復元されることが要求される任意の適切なデータであってよい。例えば、データは、PFCPセッション情報などのセッション情報であってもよい。制御プレーン機能は、例えば、制御プレーン機能がユーザプレーン機能の再起動を検出した場合、制御プレーン機能がユーザプレーン機能において一部のデータを復元されることになると判断した場合、制御プレーン機能がユーザプレーン機能からデータ復元指示を受けた場合など、様々な方法でユーザプレーン機能において復元されることになるデータを決定するきっかけを得ることができる。一例として、制御プレーン機能がユーザプレーン機能からハートビート要求/応答メッセージでユーザプレーン機能の回復タイムスタンプを受信すると、制御プレーン機能はユーザプレーン機能が再起動したことを知り、制御プレーン機能とユーザプレーン機能間の(Sxアソシエーション)等の関連付けを再確立し、プロアクティブ復元またはリアクティブ復元のいずれかを開始できるようにする。プロアクティブな復元の場合、制御プレーン機能は、ユーザプレーン機能に対して、格納された情報を用いたセッション確立要求(PFCPセッション確立要求等)を送信することができる。例えば、制御プレーン機能とユーザプレーン機能との間の少なくとも1つのセッションの復元は、制御プレーン機能とユーザプレーン機能との間のアソシエーション設定手順の直後に開始することができる。
一実施形態において、ユーザプレーン機能で復元されるデータは、PDIにおける一般パケット無線サービストンネルプロトコルユーザプレーントンネルの完全修飾トンネルエンドポイント識別子(F-TEID-u)情報要素及びユーザ装置インターネットプロトコルアドレス情報要素、又は作成トラフィックエンドポイントにおけるF-TEID-u及びユーザ装置インターネットプロトコルアドレス情報IEの少なくともいずれかを含んでも良い。「F-TEID-u」、「PDI」、「作成トラフィックエンドポイント」という用語は、3GPP TS29.244 V16.0.0に記載されている対応する用語と同様であってもよい。
一実施形態において、制御プレーン機能は、第1のIPアドレスプール識別子を決定してもよい。第1のIPアドレスプール識別子は、第1のインターネットプロトコルアドレスプール識別子からユーザ装置にIPアドレスを割り当てるために、ユーザプレーン機能によって使用されてもよい。例えば、制御プレーン機能がセッション作成要求を受信したとき、制御プレーン機能は、どの範囲のIPアドレスを割り当てるかを識別するために、第1のIPアドレスプール識別子を決定してもよい。制御プレーン機能は、ユーザ装置の位置情報、ユーザ装置の無線アクセス技術の種類、又はユーザ装置のローミング情報等の様々な要因に基づいて、第1のインターネットプロトコルアドレスプールを決定してもよい。
ブロック304において、制御プレーン機能は、第1のセッション確立要求をユーザプレーン機能に送信する。第1のセッション確立要求は、データ復元フラグ及びユーザプレーン機能において復元されるデータを含んでもよいし、第1のインターネットプロトコルアドレスプール識別子を含んでもよい。例えば、ブロック302で制御プレーン機能が第1のIPアドレスプール識別子を決定すると、制御プレーン機能は、第1のインターネットプロトコルアドレスプール識別子を含む第1のセッション確立要求をユーザプレーン機能に送信する。ブロック302において制御プレーン機能がユーザプレーン機能において復元されることになるデータを決定すると、制御プレーン機能は、データ復元フラグ及びユーザプレーン機能において復元されることになるデータを含む第1のセッション確立要求をユーザプレーン機能へ送信する。
一実施形態において、データ復元フラグは、制御プレーン機能がユーザプレーン機能においてデータを復元するようユーザプレーン機能に要求するときに設定されてもよい。例えば、制御プレーン機能がユーザプレーン機能内のデータを復元するようユーザプレーン機能に要求する場合、第1のセッション確立要求は、データ復元フラグ及びユーザプレーン機能内で復元されるデータを含んでもよく、そうでなければ、第1のセッション確立要求は、データ復元フラグ及びユーザプレーン機能内で復元されるデータを含めなくてもよい。
一実施形態において、データ復元フラグは、第1のセッション確立要求内の任意の適切な情報要素に含まれてもよい。第1の例として、データ復元フラグは、第1のセッション確立要求に含まれるPFCPSEReqフラグのような情報要素に含まれてもよい。情報要素PFCPSEReqフラグは、RESTUのようなデータ復元フラグを含んでもよい。CP機能は、再起動したUPにUPのPFCPセッション復元が必要な場合、UPにPFCPセッションの復元を要求する場合、このフラグ(=RESTU)を設定する。
一実施形態では、3GPP TS29.244 V16.0.0のテーブル7.5.2.1-1にPFCPSEReqフラグが追加されてもよい。
注X:UP機能が他のPFCPセッションのためにGTP-U_F-TEIDおよび/またはUE_IPアドレスを割り当てるよう要求された場合、RESTUフラグを「1」に設定してPFCPセッション確立要求メッセージ内のCP機能によって割り当てられたGTP-U_F-TEIDおよび/またはUE_IPアドレスを受け入れる。
一実施形態では、3GPP TS29.244 V16.0.0のテーブル8.1.2-1にPFCPSEReqフラグが追加されてもよい。
ここで、「aaa」は、182などの任意の適切な値であってよい。
一実施形態では、PFCPSEReqフラグIEは、PFCPセッション確立要求メッセージに適用されるフラグを示す。それは、以下のように描かれるように符号化されてもよい。
オクテット5内の以下のビットを示す:
-ビット1-RESTU(復元インジケーション):このビットが1に設定された場合、確立されるPFCPセッションがUP機能の再起動前に既存のPFCPセッションを復元するものであることをUP機能に示し、UP機能はCP機能によって提供されるGTP-U_F-TEIDおよび/またはUE_IPアドレスを受け入れる必要がある。
-ビット2~8-予備:将来使用するため、送信側で0に設定し、受信側で破棄する。
一実施形態では、PFCPセッションの新規確立と既存PFCPセッションの復元を区別するために、PFCPセッション確立要求メッセージにPFCPSEReqフラグなどの新たなインジケーションを追加してもよい。例えば、再起動後にUP機能で既存のPFCPセッションを再確立する場合、GTP-U_F-TEIDおよび/またはUE_IPアドレスのUP機能割り当てを使用するように設定されている場合、PFCPセッション確立要求メッセージに新規のインジケーションを追加してもよい。PFCPセッション確立要求メッセージの新規のインジケーションは、CP機能がこのUP機能のためにF-TEIDを割り当てることを決定するのではなく、既存のPFCPセッションの復元のためであることを示し、UP機能は、新規のPFCPセッション確立でF-TEIDの割り当て要求を受け入れるようにしてもよい。
一実施形態では、3GPP TS23.007 V15.4.0の16.1A.4節に以下の下線の内容を追加してもよい。
Sxセッションの復元は以下を含む:
-Sxアソシエーションの再確立が必要な場合、SGW-CはSxアソシエーション設定手順を直ちに開始し、その後、
-Sxセッションを再確立する際、ネットワーク構成によってSGW-UでF-TEIDの割り当てが行われる場合、SGW-CはPFCPセッション確立要求メッセージに既存のPFCPセッションの復元のためのものであることをSGW-Uに示す復元インジケーションを含め、SGW-Uは、SGW-Cが割り当てたF-TEIDを受け入れる。
-SGW-Uは、後続のPFCPセッションシグナリングでF-TEIDの割り当て要求を受け入れる。
-SGW-Cで復元がプロアクティブにサポートされている場合、SGW-Cは任意のPDRに一致するSxセッションの再確立を開始することができる。
-SGW-Cで復元がリアクティブにサポートされている場合:
-SGW-Cは、他のPDRに一致しないG-PDUパケットをCP機能に(このSx-uトンネルのためにCP機能で一意に割り当てられたF-TEIDに)転送するようUP機能に指示するため、ワイルドカードPDRとのSxセッションを確立する。
-このSx-uトンネルからG-PDUを受信すると、CP機能は受信した各G-PDUパケットに対してアクティブなセッションがあるかどうかをチェックする:
-ある場合、CP機能はSGW-Uの対応するSxセッションを再確立するためにSxセッション確立手順を実行する。
-そうでなければ、CP機能は受信したG-PDUのソースIPアドレスに設定された宛先アドレスでGTP-Uエラー表示を生成し、UP機能に送信する。UP機能はこのGTP-Uエラー表示を透過的に転送する。CP機能は、アクティブセッションのチェック後、G-PDUを削除する。
一実施形態では、3GPP TS23.007 V15.4.0の17.1A.4節に以下の下線の内容を追加してもよい。
PGW-Cは、PGW-UのSxセッションの復元を開始してもよく、また、PGW-UのSxセッションを復元してもよい。
-Sxアソシエーションの再確立が必要な場合は、PGW-CとPGW-Uの間で直ちにSxアソシエーションを再確立する。
-PGW-U障害によって影響を受けたSxセッションを再確立する。
-Sxセッションを再確立する際、ネットワーク構成によってPGW-UでF-TEIDの割り当てが行われる場合、PGW-CはPFCPセッション確立要求メッセージに、既存のPFCPセッションの復元であることを示す復元インジケーションを含め、PGW-Uは、SGW-Cによって割り当てられたF-TEIDを受け入れる。
-PGW-Uは、後続のPFCPセッションシグナリングでF-TEIDの割り当て要求を受け入れる。
一実施形態において、第1のセッション確立要求は、データ復元フラグと、ユーザプレーン機能において復元されることになるデータとを含み、制御プレーン機能は、PGW-C、SGW-C、TDF-C、及びSMFのうちの1つであってもよく、ユーザプレーン機能は、PGW-U、SGW-U、TDF-U、及びUPFのうちの1つであってもよい。
一実施形態において、第1のセッション確立要求は、第1のインターネットプロトコルアドレスプール識別子を含み、制御プレーン機能は、PGW-C及びSMFのうちの1つであってもよく、ユーザプレーン機能は、PGW-U又はPSA_UPFのうちの1つであってもよい。
一実施形態において、制御プレーン機能は、最初に、(例えば、セッション作成要求を受信したときに)第1のIPアドレスプール識別子を決定し、第1のセッション確立要求をユーザプレーン機能に送信してもよく、第1のセッション確立要求は、第1のインターネットプロトコルアドレスプール識別子を含んでいる。その後、制御プレーン機能は、ユーザプレーン機能において復元されることになるデータを決定し(例えば、ユーザプレーン機能が再起動されたと判断したとき)、ユーザプレーン機能に別の第1セッション確立要求を送信してもよく、当該別の第1セッション確立要求は、データ復元フラグとユーザプレーン機能において復元されることになるデータを含んでいる。
一実施形態において、制御プレーン機能は、最初に、ユーザプレーン機能において復元されることになるデータを決定し(例えば、ユーザプレーン機能が再起動されたことを決定するとき)、ユーザプレーン機能に第1のセッション確立要求を送信してもよく、第1のセッション確立要求は、データ復元フラグとユーザプレーン機能において復元されることになるデータとを含む。その後、制御プレーン機能は、(例えば、セッション作成要求を受信したときに)第1のIPアドレスプール識別子を決定し、ユーザプレーン機能に別の第1のセッション確立要求を送信し、別の第1のセッション確立要求は、第1のインターネットプロトコルアドレスプール識別子を含む、ようにしてもよい。
一実施形態において、制御プレーン機能は、ユーザプレーン機能において復元されるデータを決定するだけでよく(例えば、ユーザプレーン機能が再起動されたと決定するとき)、ユーザプレーン機能に別の第1のセッション確立要求を送信し、第1のセッション確立要求は、データ復元フラグとユーザプレーン機能において復元されるデータを含んでいる。
一実施形態において、制御プレーン機能は、第1のインターネットプロトコルアドレスプール識別子を決定し(例えば、セッション作成要求を受信するとき)、第1のセッション確立要求をユーザプレーン機能に送信するだけでよく、第1のセッション確立要求は、第1のインターネットプロトコルアドレスプール識別子を含む。
図4は、本開示の別の実施形態による方法のフローチャートを示し、この方法は、制御プレーン機能内に/として実装されるか、または制御プレーン機能に通信可能に結合される装置によって実行されてもよい。このように、装置は、方法400の様々な部分を達成するための手段またはモジュールだけでなく、他の構成要素と連携して他の処理を達成するための手段またはモジュールも提供してもよい。制御プレーン機能は、制御プレーン機能を実装することができる任意の適切なエンティティまたはノードであってもよい。例えば、制御プレーン機能は、SGW-C、PGW-C、TDF-C、又はSMF等であってもよい。なお、上記実施形態で説明した一部の部分については、ここでは簡略化のためその説明を省略する。
ブロック402において、制御プレーン機能は、ユーザプレーン機能から新規の回復タイムスタンプを含むハートビートメッセージを受信してもよい。このハートビートメッセージは、ユーザプレーン機能が開始されたときのタイムスタンプを含んでもよい。ハートビートメッセージは、ハートビート要求またはハートビート応答であってもよい。一実施形態では、ハートビート要求およびハートビート応答は、3GPP TS29.244 V16.0.0の7.4.2節に記載される対応するハートビート要求またはハートビート応答と同様であってよい。
ブロック404において、制御プレーン機能は、ユーザプレーン機能から新規の回復タイムスタンプを含むハートビートメッセージを受信することに応答して、ユーザプレーン機能において回復されることになるデータを決定してもよい。
ブロック406において、制御プレーン機能は、第1のセッション確立要求をユーザプレーン機能に送信してもよい。第1のセッション確立要求は、データ復元フラグと、ユーザプレーン機能において復元されるデータとを含んでもよい。
方法400は、プロアクティブ復元方法と呼ばれることがある。制御プレーン機能は、ユーザプレーン機能から新規の回復タイムスタンプを含むハートビートメッセージを受信すると、制御プレーン機能は、ユーザプレーン機能が再起動したことを知り、プロアクティブ復元方式又はリアクティブ復元方式のいずれかを開始することができる。プロアクティブ復元方式の場合、制御プレーンは、ユーザプレーン機能に対して、保存された情報を用いてセッション確立要求を送信することができる。
図5は、本開示の別の実施形態による方法のフローチャートを示し、この方法は、制御プレーン機能内に/として実装されるか、または制御プレーン機能に通信可能に結合される装置によって実行されてもよい。このように、装置は、方法500の様々な部分を達成するための手段またはモジュールだけでなく、他の構成要素と連携して他の処理を達成するための手段またはモジュールも提供してもよい。制御プレーン機能は、制御プレーン機能を実装することができる任意の適切なエンティティまたはノードであってもよい。例えば、制御プレーン機能は、SGW-C、PGW-C、TDF-C、又はSMF等であってもよい。なお、上記実施形態で説明した一部の部分については、ここでは簡略化のためその説明を省略する。
ブロック502において、制御プレーン機能は、ユーザプレーン機能から新規の回復タイムスタンプを含むハートビートメッセージを受信してもよい。ブロック502は、図4のブロック402と同様である。
ブロック504において、制御プレーン機能は、第2のセッション確立要求をユーザプレーン機能へ送信してもよい。第2のセッション確立要求は、他の何れのパケット検出ルールにも一致しないパケットを制御プレーン機能に転送するようユーザプレーン機能に指示するためのワイルドカードパケット検出ルールを含んでもよい。実施形態において、ユーザプレーン機能がPGW-UまたはPSA_UPFである場合、第2のセッション確立要求は、第2のインターネットプロトコルアドレスプール識別子をさらに含んでもよく、この識別子は、第2のインターネットプロトコルアドレスプール識別子に属するソースIPアドレスまたは宛先IPアドレスのいずれかを有するパケットのみを転送するためにユーザプレーン機能によって使用される。一実施形態において、第2のセッション確立要求は、PFCPセッション確立要求であってもよい。
一実施形態では、新規のIEであるUE_IPアドレスプールID(すなわち、第2のインターネットプロトコルアドレスプール識別子)が3GPP TS29.244 V16.0.0のテーブル7.5.2.1-1に導入されてよく、PGW-CまたはSMFなどの制御プレーン機能はこの新規のIEでPFCPセッション確立要求をPGW-UまたはPSA_UPFなどのユーザプレーン機能に送信してよく、そのような場合、この新規のIEは、このように、UEアドレスプールを識別することができる。本実施形態は、上述した問題3を解決することができる。
ブロック506において、制御プレーン機能は、ユーザプレーン機能によって転送されたパケットを受信してもよい。そのパケットは、他のいかなるパケット検出ルールにも一致しない。実施形態において、ユーザプレーン機能がPGW-UまたはPSA_UPFである場合、パケットの送信元IPアドレスまたは送信先IPアドレスは、第2のインターネットプロトコルアドレスプール識別子に属する。
ブロック508において、制御プレーン機能は、ユーザプレーン機能によって転送されたパケットを受信することに応答して、ユーザプレーン機能において復元されるデータを決定してもよい。例えば、制御プレーン機能は、F-TEID-u、UE_IPアドレス、PDR、FAR、URR(使用報告ルール)等の対応する保存されたPFCPセッション及びPFCP情報を見つけてもよい。
ブロック510において、制御プレーン機能は、第1のセッション確立要求をユーザプレーン機能に送信してもよい。第1のセッション確立要求は、データ復元フラグと、ユーザプレーン機能において復元されるデータとを含んでもよい。
方法500は、リアクティブベースの復元方法と呼ばれることがある。制御プレーン機能は、ユーザプレーン機能から新規の回復タイムスタンプを含むハートビートメッセージを受信すると、制御プレーン機能は、ユーザプレーン機能が再起動したことを知り、プロアクティブ復元方式またはリアクティブ復元方式のいずれかを開始することが可能である。リアクティブベースの復元方法の場合、制御プレーン機能は、第2のセッション確立要求をユーザプレーン機能に送信し、ユーザプレーン機能によって転送されたパケットを受信し、ユーザプレーン機能によって転送されたパケットの受信に応答してユーザプレーン機能において復元されることになるデータを決定し、第1のセッション確立要求をユーザプレーン機能に送信し、第1のセッション確立要求は、データ復元フラグ及びユーザプレーン機能において復元されることになるデータを含んでもよい。
図6は、本開示の実施形態による方法のフローチャートを示し、この方法は、制御プレーン機能内に/として実装されるか、または制御プレーン機能に通信可能に結合される装置によって実行されてもよい。このように、装置は、方法600の様々な部分を達成するための手段又はモジュールだけでなく、他の構成要素と連携して他の処理を達成するための手段又はモジュールも提供してもよい。制御プレーン機能は、制御プレーン機能を実装することができる任意の適切なエンティティまたはノードであってもよい。例えば、制御プレーン機能は、PGW-CまたはSMFなどであってもよい。なお、上記実施形態で説明した一部の部分については、ここでは簡略化のためその説明を省略する。
ブロック602において、制御プレーン機能は、作成セッション要求を受信してもよい。作成セッション要求は、任意の適切なネットワークノードまたは機能から受信されてもよい。
ブロック604において、制御プレーン機能は、複数のIPプール範囲のうち、ユーザ装置の位置、ユーザ装置の無線アクセス技術のタイプ、またはユーザ装置のローミング情報のうちの少なくとも1つに基づいて、インターネットプロトコルアドレス範囲を選択してもよい。
ブロック606において、制御プレーン機能は、インターネットプロトコルアドレス範囲に対応する第1のインターネットプロトコルアドレスプール識別子を選択してもよい。
ブロック608において、制御プレーン機能は、第1のセッション確立要求をユーザプレーン機能へ送信してもよい。第1のセッション確立要求は、第1のインターネットプロトコルアドレスプール識別子を含んでもよい。第1のインターネットプロトコルアドレスプール識別子は、第1のインターネットプロトコルアドレスプール識別子からユーザ装置にIPアドレスを割り当てるために、ユーザプレーン機能によって使用されてもよい。
図7は、本開示の実施形態による方法のフローチャートを示し、この方法は、ユーザプレーン機能内に/として実装されるか、またはユーザプレーン機能に通信可能に結合される装置によって実行されてもよい。このように、装置は、方法700の様々な部分を達成するための手段又はモジュールだけでなく、他の構成要素と連携して他の処理を達成するための手段又はモジュールも提供してもよい。ユーザプレーン機能は、ユーザプレーン機能を実装することができる任意の適切なエンティティまたはノードであってもよい。例えば、ユーザプレーン機能は、SGW-U、PGW-U、TDF-U、またはUPFなどであってもよい。なお、上記実施形態で説明した一部の部分については、ここでは簡略化のためその説明を省略する。
ブロック702において、ユーザプレーン機能は、制御プレーン機能から第1のセッション確立要求を受信してもよい。第1のセッション確立要求は、データ復元フラグ及びユーザプレーン機能において復元されるデータを含んでもよく、又は第1のインターネットプロトコル(IP)アドレスプール識別子を含んでもよい。第1のインターネットプロトコルアドレスプール識別子は、ユーザプレーン機能によって、第1のインターネットプロトコルアドレスプール識別子からユーザ装置にIPアドレスを割り当てるために使用されてもよい。例えば、制御プレーン機能は、図3の第1のセッション確立要求ブロック304を送信し、その後、ユーザプレーン機能は、第1のセッション確立要求を受信してもよい。
一実施形態において、データ復元フラグは、制御プレーン機能がユーザプレーン機能内のデータの復元を要求する場合に設定されてもよい。
一実施形態では、データ復元フラグは、第1のセッション確立要求に含まれる情報要素に含まれてもよい。
実施形態において、ユーザプレーン機能で復元されるデータは、パケット転送制御プロトコル(PFCP)セッション情報であってもよい。
一実施形態において、ユーザプレーン機能において復元されるデータは、PDIにおけるF-TEID-u情報要素およびユーザ装置インターネットプロトコルアドレス情報要素、または作成トラフィックエンドポイントにおけるF-TEID-u情報要素およびユーザ装置インターネットプロトコルアドレス情報要素の少なくとも1つを含むことができる。
一実施形態において、ユーザプレーン機能は、再起動されたユーザプレーン機能であってもよい。
一実施形態において、第1のインターネットプロトコルアドレスプール識別子は、ユーザ装置の位置、ユーザ装置の無線アクセス技術の種類、またはユーザ装置のローミング情報のうちの少なくとも1つに基づいて選択され得る。
一実施形態において、第1のセッション確立要求は、パケット転送制御プロトコル(PFCP)セッション確立要求であってもよい。
ブロック704において、ユーザプレーン機能は、第1のセッション確立要求を処理してもよい。例えば、第1のセッション確立要求がデータ復元フラグおよびユーザプレーン機能において復元されるデータを含む場合、ユーザプレーン機能は、PFCPセッション情報(F-TEID-u、UE_IPアドレス、PDR/FARルール)などのユーザプレーン機能において復元されるデータを使用して、再起動したユーザプレーン機能においてこのPFCPセッションを復元して、PFCPセッション確立応答などの第1のセッション確立応答を制御プレーン機能へ送ってもよい。第1のセッション確立要求が第1のインターネットプロトコル(IP)アドレスプール識別子を含む場合、ユーザプレーン機能は、このセッション確立要求を受け入れ、第1のインターネットプロトコル(IP)アドレスプール識別子からのIPアドレスをUEのPDN接続用に割り当て、PFCPセッション確立応答などの第1のセッション確立応答を制御プレーン機能へ送信してもよい。
図8は、本開示の実施形態による方法のフローチャートを示し、この方法は、ユーザプレーン機能内に/として実装されるか、またはユーザプレーン機能に通信可能に結合される装置によって実行されてもよい。このように、装置は、方法800の様々な部分を達成するための手段またはモジュールだけでなく、他の構成要素と連携して他の処理を達成するための手段またはモジュールも提供してもよい。ユーザプレーン機能は、ユーザプレーン機能を実装することができる任意の適切なエンティティまたはノードであってもよい。例えば、ユーザプレーン機能は、SGW-U、PGW-U、TDF-U、またはUPFなどであってもよい。なお、上記実施形態で説明した一部の部分については、ここでは簡略化のためその説明を省略する。
ブロック802において、ユーザプレーン機能は、新規の回復タイムスタンプを含むハートビートメッセージを制御プレーン機能へ送信してもよい。例えば、ユーザプレーン機能が再起動されるとき、ユーザプレーン機能は、新規の回復タイムスタンプを含むハートビートメッセージを制御プレーン機能に送信してもよい。ハートビートメッセージは、ハートビート要求メッセージであっても、ハートビート応答メッセージであってもよい。
ブロック804において、ユーザプレーン機能は、ユーザプレーン機能からの新規の回復タイムスタンプを含むハートビートメッセージの送信に応答して、データ回復フラグと回復されるデータとを含む第1のセッション確立要求を受信することができる。
ブロック806において、ユーザプレーン機能は、第1のセッション確立要求を処理してもよい。
図9は、本開示の実施形態による方法のフローチャートを示し、この方法は、ユーザプレーン機能内に/として実装されるか、またはユーザプレーン機能に通信可能に結合される装置によって実行されてもよい。このように、装置は、方法900の様々な部分を達成するための手段又はモジュールだけでなく、他の構成要素と連携して他の処理を達成するための手段又はモジュールも提供してもよい。ユーザプレーン機能は、ユーザプレーン機能を実装することができる任意の適切なエンティティまたはノードであってもよい。例えば、ユーザプレーン機能は、SGW-U、PGW-U、TDF-U、またはUPFなどであってもよい。なお、上記実施形態で説明した一部の部分については、ここでは簡略化のためその説明を省略する。
ブロック902において、ユーザプレーン機能は、新規の回復タイムスタンプを含むハートビートメッセージを制御プレーン機能へ送信してもよい。例えば、ユーザプレーン機能が再起動されたとき、ユーザプレーン機能は、新規の回復タイムスタンプを含むハートビートメッセージを制御プレーン機能へ送信してもよい。ハートビートメッセージは、ハートビート要求メッセージであっても、ハートビート応答メッセージであってもよい。
ブロック904において、ユーザプレーン機能は、制御プレーン機能から第2のセッション確立要求を受信してもよい。第2のセッション確立要求は、他のどのパケット検出ルールにも一致しないパケットを制御プレーン機能に転送するようにユーザプレーン機能に指示するためのワイルドカードパケット検出ルールを含んでもよい。実施形態において、ユーザプレーン機能がPGW-UまたはPSA_UPFである場合、第2のセッション確立要求は、第2のインターネットプロトコルアドレスプール識別子をさらに含んでもよく、この識別子は、第2のインターネットプロトコルアドレスプール識別子に属するソースIPアドレスまたは宛先IPアドレスのいずれかを有するパケットのみを転送するためにユーザプレーン機能によって使用される。一実施形態において、第2のセッション確立要求は、PFCPセッション確立要求であってもよい。
ブロック906において、ユーザプレーン機能は、制御プレーン機能へパケットを送信してもよい。パケットは、他のいかなるパケット検出ルールにも一致しない。実施形態において、ユーザプレーン機能がPGW-UまたはPSA_UPFである場合、パケットの送信元IPアドレスまたは送信先IPアドレスは、第2のインターネットプロトコルアドレスプール識別子に属する。
ブロック908において、ユーザプレーン機能は、制御プレーン機能へのパケットの送信に応答して、データ復元フラグと復元されるデータとを含む第1のセッション確立要求をユーザプレーン機能で受信してもよい。
ブロック910において、ユーザプレーン機能は、第1のセッション確立要求を処理してもよい。
様々な実施形態によれば、データ復元フラグは、上記のような問題1および問題2を解決するために使用されてもよい。例えば、このPFCPセッション確立要求メッセージが、UPFなどの失敗したユーザプレーン機能に対してリアクティブにPFCPセッション復元手順のために使用されることを示すために、新規のIEであるPFCPSEReqフラグがメッセージレベルで導入されてもよい。UPF等のユーザプレーン機能は、制御プレーン機能からPFCPSEReqフラグ付きのPFCPセッション確立要求等のセッション確立要求を受信すると、このセッション確立要求をUPF等のユーザプレーン機能のセッション復元手順として使用するようにする。UPF等のユーザプレーン機能では、セッション確立要求メッセージで受け取ったPFCP情報等を、例えばUPが独自に割り当てた以下のIEに格納する:
-作成されたPDR/PDI内のF-TEID-uIE
-作成されたトラフィックエンドポイント内のF-TEID-uIE
-作成されたPDR/PDI内のUE_IPアドレス
-作成されたトラフィックエンドポイント内のUE_IPアドレス
様々な実施形態によれば、ユーザプレーン機能におけるデータ復元のために、上述の問題3を解決するために、PFCPセッション確立要求などのセッション確立要求に新規のIEであるUE_IPアドレスプールIDが導入されてもよい。例えば、制御プレーン機能は、UE_IPアドレスプールIDを有するPFCPセッション確立要求などのセッション確立要求をユーザプレーン機能に送信してもよい。
様々な実施形態によれば、作成セッション要求のために、新規のIEであるUE_IPアドレスプールIDは、上述の問題4を解決するためにPFCPセッション確立要求などのセッション確立要求において導入されてもよい。例えば、制御プレーン機能は、UPFなどのユーザプレーン機能に対して、複数のIPプール範囲から特定のIPアドレス範囲を選択してもよい(例えば、位置ベースのUE_IPアドレス選択(非CUPSでサポートされる)および/またはRATタイプベースのUE_IPアドレス選択および/またはローミングベースのUE_IPアドレス選択)。制御プレーン機能は、UPFなどのユーザプレーン機能を選択し、複数のIPプール範囲の中からUE位置及び/又はRATタイプ及び/又はローミング情報に従ってIPアドレス範囲を選択し、対応するUE_IPアドレスプールIDをUPFなどのユーザプレーン機能に送り、このUE_IPアドレスプールIDからPDN接続用のIPアドレスを割り当てるようUPFなどのユーザプレーン機能に対し要求することが可能である。
図10は、本開示の一実施形態による方法のフローチャートである。
ステップ1001で、UPが再起動される。
ステップ1002で、CPは、UPにハートビート要求を送信する。
ステップ1003で、CPは、UPから新規の回復タイムスタンプを含むハートビート応答を受信する。
ステップ1004で、CPは、UPが再起動されリアクティブベースまたはプロアクティブベースによる復元が必要であると決定する。
ステップ1005で、CPは、UPにPFCPアソシエーションセットアップ要求を送信し、PFCPアソシエーションを再確立する。
ステップ1006で、CPは、UPからPFCPアソシエーションセットアップ応答を受信する。
ステップ1007~1011は、リアクティブ復元のみに適用されることに留意されたい。
ステップ1007で、CPはPFCPセッション確立要求をUPに送信する。ステップ1007は、UPからCPにペイロードを転送するためのSx/N4-Uトンネルをセットアップするために使用される。UPがPGW-UまたはPSA_UPFである場合、PFCPセッション確立要求はUE_IPアドレスプールIDを含んでもよい。例えば、CPは、他のPDRに一致しないG-PDU/T-PDUパケットをCP機能へ(このSx/N4-uトンネルに対してCP機能内で一意に割り当てられたF-TEIDへ)転送するようUP機能に指示するために、ワイルドカードPDRを使用してPFCPセッションを確立してもよい。また、PGW-U及びPSA_UPFの場合、CPは、PFCPセッション確立要求の第2UE_IPアドレスプールID、第2UE_IPアドレスプールIDに属するソースIPアドレス又は宛先IPアドレスのいずれかのペイロードIPパケットのみをこの新規のSx/N4-uトンネルに転送するようUPに指示することも含む。
ステップ1008で、CPは、UPからPFCPセッション確立応答を受信する。
ステップ1009で、UPは、到来するペイロードパケット(複数可)を受信する。
ステップ1010で、UPは、到来するペイロードパケット(複数可)をCPに転送する。例えば、UPは、到来するペイロードパケット(複数可)が他のPDRと一致していないと判断する。UPがPGW-UおよびPSA_UPFである場合、UPはまた、到来するペイロードパケット(複数可)のソースIPアドレスまたは宛先IPアドレスが第2のUE_IPアドレスプールIDに属していると判断する。
ステップ1011で、CPは、受信したペイロードパケット(複数可)のF-TEID-uまたはUE_IPアドレスに基づいて、対応するPFCPセッションを見いだす。例えば、CPは、UPからSx/N4-uトンネル上のG-PDU/T-PDUを受信すると、対応する保存されたPFCPセッション及びPFCP情報を見つける。
ステップ1012で、CPは、PFCPセッションを再確立するために、PFCPSEReqフラグと復元用PFCPセッション情報を含むPFCPセッション確立要求をUPに送信する。
-作成PDR/PDI、作成トラフィックエンドポイントのF-TEIDのIEに対しては、UPでF-TEIDを割り当てる必要がなく、要求メッセージのF-TEID-uをUPする必要があるため、CHビットは1に設定されない。
-作成PDR/PDI、作成トラフィックエンドポイントのUE_IPアドレスIEに対しては、UE_IPアドレスの割り当てが不要であるが、要求メッセージのUE_IPアドレス(CPに格納)を使用する必要があるため、CHビットは1に設定されない。
ステップ1013で、再起動したUPは、受信したPFCP情報を用いて、PFCPセッションを復元する。例えば、UPは、PFCPセッション情報(F-TEID-u、UE_IPアドレス、PDR/FARルール等)を用いて、再起動したUPにおいて、このPFCPセッションを復元する。
ステップ1014で、UPは、PFCPセッション確立応答をCPに送信する。
ステップ1015で、CPは、作成セッション要求を受信する。
ステップ1016で、CPは、TEID-u/CH=1およびUE_IPアドレス/CH=1を含むPFCPセッション確立要求をUPに送信する。例えば、CPは、今回のPFCPセッションでUPが割り当てるF-TEID-u方式/UEが割り当てるIPアドレスは、冒頭の設定により決定されているので、UPにF-TEIDuを割り当てるようCH=1でPFCPセッション確立要求を送信することになる。UPFは、CHが1に設定されていない前回のPFCPセッション確立要求(すなわち、ステップ1012)がPFCPセッション復元手順のためのものであることを知っているので、このPFCPセッション確立要求を受理する。
ステップ1017で、UPは、CPにPFCPセッション確立応答を送信する。
図10に示す一部のメッセージは、3GPP TS23.214 V16.0.0や TS29.244 V16.0.0などの3GPP 仕様に記載されたメッセージと同様であるため、ここではその説明を省略する。図10に示すメッセージは、3GPP TS23.214 V16.0.0やTS29.244 V16.0.0などの3GPP仕様に記載されているものと同様であるため、ここではその説明を簡略化する。
本明細書の実施形態は、多くの利点を有し、そのうちの例の非網羅的なリストは以下の通りである。本明細書のいくつかの実施形態は、UPFなどの故障したユーザプレーン機能に対するPFCPセッション復元プロアクティブ及び/又はリアクティブモードのためのF-TEID-u割り当てのための明確なロジックを提供し、UPFなどのユーザプレーン機能がPFCPセッション確立要求メッセージなどのセッション確立要求メッセージを拒絶することを回避し得る。本明細書のいくつかの実施形態は、UPFなどのユーザプレーン機能が故障した場合のPFCPセッション復元プロアクティブ及び/又はリアクティブモードのためのUE_IPアドレス割り当てのための明確なロジックを提供し、UPFなどのユーザプレーン機能がPFCPセッション確立要求メッセージを拒否することを回避し得る。本明細書のいくつかの実施形態は、UE_IPアドレスが外部PDNによって割り当てられる場合、上述した問題の少なくとも1つを解決し得る。本明細書のいくつかの実施形態は、PGW-U障害及びUPF-A障害に対してサポートするリアクティブ復元方法を可能にし得る。本明細書のいくつかの実施形態は、PFCPセッション復元手順の間、UPがT-PDUペイロードトラフィックを正しいCPに転送するための効率的な方法を提供し得る。UPがUE_IPアドレスを割り当てる方法について、本明細書のいくつかの実施形態は、オペレータが条件に基づいて特定のIPアドレス範囲を割り当てることを必要とする場合(例えば、位置ベースのUE_IPアドレス選択、RATタイプベースのUE_IPアドレス選択、ローミングベースのUE_IPアドレス選択)の解決法を提供し得る。本明細書の実施形態は、上述した特徴および利点に限定されるものではない。当業者であれば、以下の詳細な説明を読めば、さらなる特徴および利点を認識することができる。
図11は、本開示のいくつかの実施形態を実施する際に使用するのに適した装置を示すブロック図である。例えば、上述した制御プレーン機能及びユーザプレーン機能のうちのいずれか1つが、装置1100を通じて実施されてもよい。
装置1100は、DPなどの少なくとも1つのプロセッサ1121と、プロセッサ1121に結合された少なくとも1つのMEM1122とからなる。装置1100は、プロセッサ1121に結合された送信機TX及び受信機RX1123を更に備えてもよい。MEM1122は、PROG1124を格納する。PROG1124は、関連するプロセッサ1121上で実行されると、本開示の実施形態に従って装置1120が動作することを可能にする命令を含んでもよい。少なくとも1つのプロセッサ1121と少なくとも1つのMEM1122の組み合わせは、本開示の様々な実施形態を実装するように適合された処理手段1125を形成してもよい。
本開示の様々な実施形態は、プロセッサ1121、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェアのうちの1つ又は複数によって実行可能なコンピュータプログラムによって、又はそれらの組み合わせで実施されてもよい。
MEM1122は、ローカルな技術環境に適した任意のタイプであってよく、非限定的な例として、半導体ベースのメモリデバイス、磁気メモリデバイス及びシステム、光学メモリデバイス及びシステム、固定メモリ及び取り外し可能メモリなどの任意の適切なデータ記憶技術を使用して実装されてもよい。
プロセッサ1121は、ローカルの技術環境に適した任意のタイプであってよく、非限定的な例として、汎用コンピュータ、特殊目的コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサDSP及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサの1以上を含んでもよい。
装置が制御プレーン機能として又は制御プレーン機能において実装される実施形態では、メモリ1122は、プロセッサ1121によって実行可能な命令を含み、それによって制御プレーン機能は、図3~図6を参照して説明した方法300、400、500及び600のうちのいずれか1つに従って動作する。
装置がユーザプレーン機能としてまたはユーザプレーン機能で実装される実施形態では、メモリ1122は、プロセッサ1121によって実行可能な命令を含み、それによって、ユーザプレーン機能は、図7~図9に関連して説明した方法700、800、および900のうちのいずれか1つに従って動作する。
図12は、本開示の一実施形態による制御プレーン機能の簡略化されたブロック図を示している。制御プレーン機能は、PGW-C、SGW-C、TDF-C、及びSMFのうちの1つであってよい。制御プレーン機能1200は、ユーザプレーン機能において復元されるデータまたは第1のインターネットプロトコル(IP)アドレスプール識別子を決定するように構成された決定モジュール1202を備える。制御プレーン機能1200は、ユーザプレーン機能に第1のセッション確立要求を送信するように構成された送信モジュール1204をさらに備え、第1のセッション確立要求は、データ復元フラグと、ユーザプレーン機能において復元されるデータ、または第1のインターネットプロトコルアドレスプール識別子とを含む。第1のインターネットプロトコルアドレスプール識別子は、ユーザプレーン機能によって、第1のインターネットプロトコルアドレスプール識別子からユーザ装置にIPアドレスを割り当てるために使用されてもよい。
図13は、本開示の一実施形態によるユーザプレーン機能の簡略化されたブロック図を示す。ユーザプレーン機能は、PGW-U、SGW-U、TDF-U、およびUPFのうちの1つであってもよい。ユーザプレーン機能1300は、制御プレーン機能から第1のセッション確立要求を受信するように構成された受信モジュール1302を備える。第1のセッション確立要求は、データ復元フラグおよびユーザプレーン機能において復元されるデータを含んでもよく、または第1のインターネットプロトコル(IP)アドレスプール識別子を含んでもよい。第1のインターネットプロトコルアドレスプール識別子は、ユーザプレーン機能において、第1のインターネットプロトコルアドレスプール識別子からユーザ装置にIPアドレスを割り当てるために使用されてもよい。制御プレーン機能1300は、第1のセッション確立要求を処理するように構成された処理モジュール1304をさらに備える。
本開示の一態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され、少なくとも1つのプロセッサ上で実行されると、少なくとも1つのプロセッサに、上述の制御プレーン機能に関連する方法を実行させる命令を含む、コンピュータプログラム製品が提供される。
本開示の一態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され、少なくとも1つのプロセッサ上で実行されると、少なくとも1つのプロセッサに、上述のユーザプレーン機能に関連する方法を実行させる命令を含む、コンピュータプログラム製品が提供される。
本開示の一態様によれば、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、少なくとも1つのプロセッサに、上述の制御プレーン機能に関連する方法を実行させる命令を格納するコンピュータ可読記憶媒体が提供される。
本開示の一態様によれば、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、少なくとも1つのプロセッサに、上述のユーザプレーン機能に関連する方法を実行させる命令を格納するコンピュータ可読記憶媒体が提供される。
さらに、本開示は、上記のようなコンピュータプログラムを含むキャリアを提供してもよく、キャリアは、電子信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体のうちの1つである。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、光コンパクトディスク、またはRAM(ランダムアクセスメモリ)、ROM(リードオンリーメモリ)、フラッシュメモリ、磁気テープ、CD-ROM、DVD、ブルーレイディスクなどの電子記憶装置であり得る。
本明細書で説明した技術は、ある実施形態で説明した対応する装置の1つ以上の機能を実装する装置が、先行技術手段だけでなく、実施形態で説明した対応する装置の1つ以上の機能を実装するための手段からなるように、種々の手段で実装してもよく、それは別々の機能ごとに別々の手段、または2以上の機能を実行するよう構成された手段からなることができる。例えば、これらの技術は、ハードウェア(1つ以上の装置)、ファームウェア(1つ以上の装置)、ソフトウェア(1つ以上のモジュール)、またはそれらの組み合わせで実装されてもよい。ファームウェア又はソフトウェアの場合、本明細書に記載の機能を実行するモジュール(例えば、手順、機能など)を通じて実装されてもよい。
本明細書における例示的な実施形態は、方法および装置のブロック図およびフローチャート図を参照して上述された。ブロック図及びフローチャート図の各ブロック、並びにブロック図及びフローチャート図のブロックの組み合わせは、それぞれ、コンピュータプログラム命令を含む様々な手段によって実施できることが理解されよう。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、特殊目的コンピュータ、または他のプログラム可能なデータ処理装置にロードされて、コンピュータまたは他のプログラム可能なデータ処理装置上で実行される命令が、フローチャートブロックまたはブロックにおいて指定された機能を実施するための手段を作り出すようなマシンを生成することができる。
さらに、操作は特定の順序で描かれているが、これは、望ましい結果を得るために、そのような操作を示された特定の順序で、または連続した順序で実行すること、または図示されたすべての操作を実行することを要求していると理解されるべきではない。特定の状況下では、マルチタスクおよび並列処理が有利である場合がある。同様に、いくつかの特定の実装の詳細が上記の議論に含まれているが、これらは、本明細書に記載される主題の範囲に対する制限として解釈されるべきではなく、むしろ、特定の実施形態に固有であり得る特徴の説明として解釈されるべきである。別々の実施形態の文脈で説明されている特定の特徴は、単一の実施形態において組み合わせて実装することもできる。逆に、単一の実施形態の文脈で説明される様々な特徴はまた、複数の実施形態において別々に又は任意の適切なサブコンビネーションで実装されてもよい。
本明細書は、多くの特定の実装の詳細を含むが、これらは、任意の実装の範囲または請求され得るものの制限として解釈されるべきではなく、むしろ、特定の実装の特定の実施形態に固有であり得る特徴の記述として解釈されるべきである。別々の実施形態の文脈で本明細書に記載されている特定の特徴は、単一の実施形態において組み合わせて実装することも可能である。逆に、単一の実施形態の文脈で説明される様々な特徴は、複数の実施形態において別々にまたは任意の適切なサブコンビネーションで実装することも可能である。さらに、特徴は、特定の組み合わせで作用するものとして上記で説明され、当初はそのように主張されることさえあるが、主張された組み合わせからの1つ以上の特徴は、場合によっては組み合わせから切除され、主張された組み合わせは、サブコンビネーションまたはサブコンビネーションの変形に向けられることができる。
技術の進歩に伴い、本発明の概念を様々な方法で実施できることは、当業者には明らかであろう。上述した実施形態は、本開示を限定するのではなく、説明するために与えられており、当業者が容易に理解するように、本開示の精神および範囲から逸脱することなく、修正および変形に頼ることができることが理解される。そのような修正および変形は、本開示および添付の特許請求の範囲の範囲内にあるとみなされる。本開示の保護範囲は、添付の特許請求の範囲によって定義される。