JP7353989B2 - 情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、タッチセンサを介してユーザの入力操作を受け付ける情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
スマートフォン等の携帯型の端末装置では、ディスプレイの所定位置に、指等の操作体を接触させることで、入力操作を行うタッチパネルが用いられる。
ユーザが端末装置を操作する形態(操作状態)としては、ユーザが片手で端末装置を把持しつつ他方の手で操作を行う両手操作、ユーザが片手で端末装置を把持し、かつ端末装置を把持した手で操作を行う片手操作、端末装置を台座等に載置して操作を行う据置操作等がある。
近年では、携帯型の端末装置のディスプレイが大型化し、片手操作による操作性が低下するとの課題があり、端末装置が、上記のようなユーザの操作状態(両手操作か片手操作か)を判定する装置が開発されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特許文献1の装置は、タッチパネルに指が接触した際の接触面積を検出し、接触面積によって、親指が接触したものか、その他の指が接触したかを判定する。そして、親指が接触したと判定された場合に、片手操作と判定し、親指以外の指が接触したと判定された場合に、両手操作と判定する。
特許文献2の装置は、タッチパネルが設けられる筐体の背面や側面にセンサを配置し、携帯型端末装置を保持した際の指の本数や接触位置の情報をセンサから取得して、把持状態や入力操作方法を判定する。
特開2012-215945号公報 特開2012-027581号公報
しかしながら、両手操作であっても、親指をタッチ面に接触させる場合があり、また、親指以外の指を用いる場合でも指の腹を押し当てて操作することもある。このような場合、両手操作であってもタッチ面に接触する指の接触面積が大きくなる。さらに、片手操作であっても、親指の先をタッチ面に接触させる場合があり、この場合、接触面積が小さくなる。しがたって、特許文献1のような、タッチ面に接触した指の接触面積に基づく操作状態の判定では、判定精度を十分に高めることは困難である。
一方、特許文献2のような装置では、筐体に別途センサを設ける必要があり、装置構成が複雑化し、製造コストも高くなる。また、既存のタッチパネルで、利用することができない、との課題もある。
本発明は、簡素な構成で、かつ、入力装置の操作状態を高精度に判定可能な情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
本発明の情報処理装置は、所定の基準電位に維持された筐体、及び、操作体が接触可能なタッチ面を有するタッチセンサを備え、前記タッチ面が前記筐体の一部から露出する状態で前記タッチセンサが前記筐体に収納され、前記タッチ面に前記操作体が近接した時に、前記タッチ面から前記操作体を介して前記筐体に至る経路のインピーダンスに応じた電流値を出力する入力装置の操作状態を判定する情報処理装置であって、前記入力装置から出力される前記電流値を取得する電流値取得部と、前記電流値取得部により取得された前記電流値に基づいて、ユーザの前記入力装置の操作状態を判定する操作状態判定部と、を備える。
本発明は、タッチセンサから出力される電流値に基づいて、両手操作、片手操作、及び据置操作等の入力装置の操作状態を判定する。
つまり、タッチセンサから出力される電流値は、タッチ面に触れた操作体からグラウンドまでに至る経路のインピーダンス値によって変化する。通常、入力装置の筐体はフレームグラウンドによりグラウンディングされているので、上記経路は、タッチセンサから筐体に至る電気的な経路となる。よって、操作状態(両手操作、片手操作、据置操作)により、経路のインピーダンスが異なり、これにより、操作状態によってタッチ面に触れた際に出力される信号の電流値にも差が生じる。本発明では、このような電流値に基づいて、従来よりも高精度に操作状態を判定することができる。
また、本発明では、筐体に把持状態を検出するセンサを設ける必要がなく、構成の簡素化を図れる。さらに、静電容量式のタッチパネルが採用された入力装置であれば、本発明を適用することができ、例えば既存のスマートフォン等の端末装置や入力装置に対しても、操作状態を判定することができる。
第一実施形態の端末装置の概略構成を示す模式図。 第一実施形態の端末装置の概略構成を示すブロック図。 タッチセンサの構造を示す模式図。 第一実施形態の操作状態判定部が判定する操作状態の一例を示す図。 タッチ面に操作体である指を接触させた場合に、電極交点に形成される等価回路を示す図。 第一実施形態の端末装置による情報処理方法のフローチャート。 待機開始時点からの電流値の時間変化の一例を示す図。 把持手が右手である場合の検出信号の分布を示す図。 タッチパネルに表示される表示画面の一例を示す図。 第一実施形態で片手操作時にタッチパネルに表示される表示画像の一例を示す図。 第二実施形態の端末装置の概略構成を示すブロック図。
[第一実施形態]
以下、本発明に係る第一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態の端末装置100の概略構成を示す模式図であり、図2は、本実施形態の端末装置100の概略構成を示すブロック図である。
端末装置100は、本開示の情報処理装置に相当し、スマートフォン等の携帯型端末装置により構成されている。具体的には、端末装置100は、図1に示すように、筐体1と、タッチパネル2と、制御回路部3と、を備えている。
[筐体1の構成]
筐体1は、例えば薄型箱形状に構成され、タッチパネル2が設けられる表示面11と、表示面11とは反対側の裏面12と、表示面11及び裏面12の間を連結する側面13とを備える。
筐体1は、タッチパネル2、制御回路部3、及び図示略のバッテリー等を収納する。
また、筐体1は、制御回路部3と接続されることで、所定の基準電位(GND電位)に維持されている。
[タッチパネル2の構成]
タッチパネル2は、表示モジュール21とタッチセンサ22とが一体的に組み合わされたセンサであり、筐体1とともに本開示の入力装置を構成する。表示モジュール21は、画像を表示させる画像表示装置であり、例えば、液晶パネルや有機ELパネル等により構成される。タッチセンサ22は、例えば、表示モジュール21上に積層されたセンサであり、ITO等の透明電極により構成される。
なお、表示モジュール21にタッチセンサ22が積層される例を示すが、例えば、表示モジュール21にタッチセンサとしての機能が組み込まれたタッチパネルを用いてもよい。
タッチセンサ22は、操作体が接触可能なタッチ面220を有し、当該タッチ面220が、表示面11から露出するように、筐体1内に収納されている。
このタッチセンサ22は、タッチ検出方式として、投影型静電容量方式のうちの相互容量方式を採用しており、図2に示すように、タッチ面220に沿って配置される電極構造を有するセンサアレイ221と、センサアレイ221に駆動信号Saを送信する送信部222と、センサアレイ221を介して駆動信号Saを受信する受信部223とを有する。
図3は、タッチセンサ22の構造を示す模式図である。
図3に示すように、センサアレイ221は、複数の送信電極Tx(x=1,2,3…n)と、複数の受信電極Ry(y=1,2,3…m)とを備える。送信電極Txは、X方向に沿って長手となる透明電極であり、Y方向に沿って複数配置される。受信電極Ryは、Y方向に沿って長手となる透明電極であり、X方向に沿って複数配置される。送信電極Txと受信電極Ryとが交差する電極交点Piは、タッチ面220の単位領域に対応し、各電極交点Piには静電容量Cが形成される。
送信部222は、複数の送信電極Txに対して順に、交流信号である駆動信号Saを送信する。
受信部223は、いずれかの送信電極Txに駆動信号Saが送信されている間、複数の受信電極Ryから順に駆動信号Saを受信する。これにより、受信部223は、送信電極Txから受信電極Ryへ各電極交点Piを経由して伝送された駆動信号Saを順に受信する。
ここで、指などの操作体Hが電極交点Piに近接すると、操作体Hに応じた容量が静電容量Cに割り込んで結合し、電極交点Piから操作体Hを介して駆動信号Saの電流の一部がグラウンドへ流出する。これにより、操作体Hが近接した位置の電極交点Piでは、受信電極Ryに流れる電流が減少する。受信部223は、受信電極Ryで生じた電流減少量(操作体Hに逃げた流出電流値)に応じた検出信号Sdを出力する。つまり、タッチセンサ22は、流出電流値が所定の閾値以上となる電極交点Piを、操作体Hが近接した位置として検出することが可能となる。
[制御回路部3の構成]
制御回路部3は、タッチパネル2の駆動を制御するパネル駆動基板や、メモリ等の記憶回路やロジック回路等により構成されたマザーボード等の、複数の回路基板を備える。これらの回路基板は、一点または多点で筐体1に接続されることで、筐体1を所定の基準電位(GND電位)に維持する。
また、制御回路部3は、コンピュータを形成する一般的なハードウェア構成を備え、図2に示すように、記憶部31及び制御部32等を含んで構成されている。
記憶部31は、メモリ等の記憶回路、またはハードディスク等の記録媒体により構成された記録装置である。記憶部31には、端末装置100を制御するための情報処理プログラム(ソフトウェア)が記録されている。
制御部32は、CPU(Central Processing Unit)等の演算回路およびRAM(Random Access Memory)等の記録回路により構成される。制御部32は、記憶部31等に記録されている情報処理プログラムをRAMに展開し、RAMに展開されたプログラムとの協働により各種処理を実行する。そして、制御部32は、記憶部31に記録された情報処理プログラムを読み込み実行することで、電流値取得部321、タッチ検出部322、待機判定部323、パラメータ算出部324、操作状態判定部325、及び表示変更部326等として機能する。
電流値取得部321は、受信部223から出力される検出信号Sdを所定周期で取得する。上述したように、検出信号Sdは、電極交点Piにおいて、操作体Hが近接した際の電流減少量に応じた信号であり、電流値取得部321は、検出信号Sdに基づく、流出電流値(以降、電流値Iaと略す)を取得する。
タッチ検出部322は、電流値取得部321により取得された検出信号Sdに基づいて、タッチパネル2に対する操作体Hのタッチ点を検出し、当該タッチ点の座標情報を算出する。例えば、タッチ検出部322は、検出信号Sdに基づく電流値Iaが閾値以上である電極交点Piをタッチ点の位置座標として検出する。また、タッチ検出部322は、検出信号Sdが閾値以上である電極交点Piが複数隣り合っている場合、これらの電極交点Piがある領域の重心をタッチ点の座標情報として検出する。
待機判定部323は、電流値Iaが増加を開始する時点(電流値Iaが閾値以上となる時点)を待機開始時点Pwsとして検出し、待機開始時点Pwsからの経過時間を計測することにより、待機開始時点Pwsから所定の待機時間Twが経過したか否かを判定する。
パラメータ算出部324は、待機判定部323により待機時間Twが経過したと判定された場合、待機時間Twの経過期間における電流値Iaの変化に関する判定パラメータを算出する。なお、判定パラメータの詳細は後述する。
操作状態判定部325は、パラメータ算出部324により算出された判定パラメータに基づいて、端末装置100の操作状態を判定する。なお、本実施形態で、操作状態判定部325が判定する操作状態としては、両手操作、片手操作、及び据置操作を例示する。
図4は、本実施形態の操作状態判定部325が判定する操作状態の一例を示す図であり、(A)が両手操作の例、(B)が片手操作の例、(C)が据置操作の例である。
両手操作とは、図4(A)に示すように、ユーザが、一方の手で筐体1を保持し、他方の手でタッチ面220にタップ動作等の入力操作を行う操作状態である。
片手操作とは、図4(B)に示すように、ユーザが、片手で筐体1を保持し、かつ、筐体1を保持した片手で入力操作を行う操作状態である。
据置操作とは、図4(C)に示すように、筐体1をテーブル等の台に置いた状態で、ユーザが入力操作を行う操作状態である。
表示変更部326は、操作状態判定部325により判定された操作状態に応じて、タッチパネル2で表示させる画像の表示位置を変更する。
[操作体Hと、操作状態による検出信号の変化]
操作体Hは、タッチパネル2のタッチ面220に接触させる対象物であり、例えば人の指、人の手に保持された導体の操作器具(例えばタッチペン等)である。本実施形態では、操作体Hを人の指として、以下に説明する。
図5は、タッチ面220に操作体Hである指を接触させた場合に、電極交点Piに形成される等価回路を示す図である。なお、図5において、Z~Z,Zは、電極交点Piの周囲に存在する物質のインピーダンスであり、抵抗とコンデンサからなる等価回路に相当する。Zは、タッチ面220に接触した指からフレームグラウンドに至るまでの経路のインピーダンスであり、操作状態によってそれぞれ異なる。
例えば、図4(A)のような両手操作では、筐体1を保持する一方の手(例えば左手)が筐体1の裏面12や側面13に接触し、他方の手(例えば右手)の指がタッチ面220に接触する。このため、タッチ面220の接触した右手の人差し指から、右手、右腕、胴、左腕、左手を経て筐体1に至る、インピーダンスZの経路となる。
図4(B)のような片手操作では、筐体1を保持する片手(例えば右手)が筐体1の裏面12や側面13に接触し、当該右手の指(例えば親指)がタッチ面220に接触する。このため、タッチ面220の接触した右手の親指から、右手の掌を経て筐体1に至る、インピーダンスZの経路となる。
図4(C)のような据置操作では、筐体1には人体が触れておらず、タッチ面220にのみ人体の例えば右手の指が接触する。このため、右手の指から、右手、右腕、胴等の人体を通り、さらに、椅子やテーブル等の周辺物体を経て筐体1に至るインピーダンスZの経路となる。
インピーダンスZは、経路の距離が長い程大きくなり、また、導電率が低い物体が介在する程大きくなるので、Z<Z<Zとなる。
図5に示すように、送信電極Txは、インピーダンスZを経由してグラウンディングされ、受信電極Ryは、インピーダンスZを経由してグラウンディングされ、送信電極Txおよび受信電極Ryは、インピーダンスZにより相互に接続される。
ここで、操作体Hが電極交点Piにタッチしていない状態では、送信電極Txと受信電極Ryとの電気的結合はインピーダンスZのみであり、送信電極Txから受信電極Ryへ、インピーダンスZを介して駆動信号Saが伝達される。
一方、操作体H(指)が、ある電極交点Piに近接すると,送信電極Txと受信電極Ryとは、タッチ面220および指の表面などのインピーダンスZ1,Z2を介して接続されると共に、操作状態に応じた経路のインピーダンスZを経由してグラウンディングされる。
上述したように、Z<Z<Zであるため、片手操作、両手操作、及び据置操作の順に、操作体Hを経てグラウンドに流出する電流量が増大する。つまり、片手操作、両手操作、及び据置操作の順に、受信部223から出力される電極交点Piの検出信号Sdは増加する。
[情報処理方法]
図6は、端末装置100による情報処理方法のフローチャートである。
図6に基づいて、端末装置100による情報処理方法について説明する。なお、端末装置100の動作中、電流値取得部321は、受信部223から出力される検出信号Sdを所定周期で取得し、検出信号Sdに基づく電流値Iaを算出して記憶部31に記憶する、電流値取得ステップを常時行っているものとする。
まず、待機判定部323は、電流値Iaが閾値Th以上になったか否かを判定することにより、待機開始時点Pwsを検出したか否かを判定する(ステップS1)。ここで、閾値Thは、ノイズによる誤判定を防ぎつつ、タッチパネル2に対する操作体Hの接触開始に応じて電流値Iaが増加を開始する時点を待機開始時点Pwsとして検出できるように設定される。
ステップS1でYesの場合、待機判定部323は待機開始時点Pwsを記憶部31に記憶させる。また、待機判定部323は、待機開始時点Pwsからの経過時間を計測し、待機開始時点Pwsから所定の待機時間Twが経過したか否かを判定する(ステップS2)。なお、待機時間Twは、例えば60~100msecの範囲の任意の時間、好ましくは60msecに設定されている。
待機判定部323は、待機時間Twが経過したと判定した場合(ステップS2;Yesの場合)、待機時間Twの終了時点を待機終了時点Pweとして記憶部31に記憶させる。その後、フローはステップS4に進む。
なお、一般なシングルタップ操作のタッチ継続時間は150~200msec程度である。よって、操作体Hがどのようなタッチ操作を行う場合であっても、タッチ継続時間内に待機時間Tw(60~100msec)が経過する可能性が高い。しかし、待機時間Twが経過するよりも早い時点でタッチが終了する可能性も存在する。
そこで、待機開始時点Pwsから待機時間Twが経過していない場合(ステップS2でNoの場合)、待機判定部323は、操作体Hのタッチが終了しているか否かを判定する(ステップS3)。操作体Hのタッチが終了している場合(ステップS3;Yesの場合)、待機判定部323は、タッチが終了していると判定した時点を待機終了時点Pweとして記憶部31に記憶させる。その後、フローはステップS4に進む。
一方、操作体Hのタッチが終了していない場合(ステップS3;Noの場合)、フローはステップS2に戻る。
なお、待機判定部323は、電流値Iaが閾値Th以上から閾値Th未満になった場合、操作体Hのタッチが終了していると判定できる。
ステップS4において、パラメータ算出部324は、待機開始時点Pwsから待機終了時点Pweまでの期間における電流値Iaに関する判定パラメータを算出する。
図7は、待機開始時点Pwsからの電流値Iaの時間変化の一例を示す図であり、待機時間Twが60msecである例を示している。図7において、A1は両手操作の場合の電流値Iaの変化を示し、A2は片手操作の場合の電流値Iaの変化を示し、A3は据置操作の場合の電流値Iaの変化を示している。
図7に示すように、タッチパネル2に対して操作体Hが近接する近接段階(例えば待機開始時点Pwsから40msec経過時点)では、操作状態による電流値Iaの差異が生じにくいが、タッチパネル2に対して操作体Hが接触し始めた接触初期段階(40msec経過時点から60msec経過時点)では、操作状態による電流値Iaの変化の様子が明らかに異なる。具体的には、片手操作の場合に電流値Iaの変化量が最も大きく、両手操作、据置操作の順に、電流値Iaの変化量が小さくなる。
したがって、パラメータ算出部324は、操作状態を判別可能な判定パラメータとして、待機時間Twにおける電流値Iaの最大値、待機時間Tw内での電流値Iaの最大変化率、または、待機時間Twでの電流値Iaの積分値の少なくともいずれかを算出する。
その後、操作状態判定部325は、パラメータ算出部324により算出された判定パラメータに基づいて、操作状態を判定する(ステップS5;操作状態判定ステップ)。
これには、例えば、記憶部31に、各操作状態と、判定パラメータの数値範囲との関係を示す相関情報を予め記録しておく。そして、操作状態判定部325は、記憶部31に記憶された相関情報に基づいて、ステップS4により算出された判定パラメータに対応した数値範囲の操作状態を、現在のユーザの操作状態であると判定する。
また、ステップS5で、操作状態が片手操作であると判定された場合、操作状態判定部325は、さらに、ユーザが端末装置100を把持している手(把持手)が右手であるか左手であるかを判定する。
図8は、把持手が右手である場合の検出信号Sdの信号値の分布を示す図であり、(A)は、把持手が右手である場合に、タッチパネル2の中心から左端の間をタップした場合の検出信号Sdであり、(B)は、把持手が右手である場合に、タッチパネル2の中心から右端の間をタップした場合の検出信号Sdであり、(C)は、把持手が右手である場合に、タッチパネル2の右端近傍をタップした場合の検出信号Sdである。なお、図8では、黒が検出信号Sdの信号値が低い位置であり、白が検出信号Sdの信号値が高い位置であることを示している。
例えば、把持手が右手である場合、操作体Hである親指の可動範囲は、タッチパネル2の右側が中心となるため、タップ位置は、タッチパネル2の右側に集中する。
また、タッチパネル2の左側をタップする場合、親指とタッチ面220との角度が浅くなるので、図8(A)に示すように、タップ操作時に親指が接触する接触面積が大きくなる。一方、タッチパネル2の右端をタップする場合、親指とタッチ面220に対して角度が90°に近くに立てる必要があり、図8(C)のように、タップ操作時に親指が接触する接触面積が小さくなる。
図8の例は、把持手が右手の場合であるが、左手の場合は、検出信号Sdの分布が図8とは左右逆転する。また、端末装置100を横向きで把持した場合も同様である。
したがって、操作状態判定部325は、操作状態が片手操作である場合、タップ点の位置座標と、タップ点を中心とした検出信号Sdの分布に基づいて、把持手を判定することができる。
この後、制御部32は、タッチ検出部322により検出されたタッチ点の座標情報に対応した所定処理を実施するか否かを判定する(ステップS6)。
図9は、タッチパネル2に表示される表示画面の一例である。
図9に示す画面例は、例えばスマートフォン等で表示されるホーム画面50であり、例えば、複数のアイコン51が、縦方向及び横方向に並んで配置される。通常、これらのアイコン51は、予め設定された位置(第一操作領域)に等間隔で並んで配置される。各アイコン51は、所定のアプリケーションを起動させる操作対象画像であり、それぞれ対応するアプリケーションが対応付けられている。
制御部32は、タッチ点がアイコン51の画像上であると判定した場合、ステップS6でYesと判定し、タップされたアイコン51に対応するアプリケーションを起動させる等、所定の処理を実施する(ステップS7)。
また、ステップS6でNoと判定された場合、タッチ点がアイコン51上ではないことを意味する。この場合、表示変更部326は、ステップS5で判定された操作状態に応じて、タッチパネル2で表示させる画像の表示位置を変更する(ステップS8)。つまり、本実施形態では、特定のアプリケーションに対応するアイコン51がタップされず、空白部分がタップされることで、操作状態に応じた画面表示に変更される。
図10は、片手操作時にタッチパネル2に表示される表示画像の一例を示す図である。
例えば、表示変更部326は、ステップS5で片手操作と判定され、さらに、把持手が右手であると判定された場合、図9に示すホーム画面50を、図10に示すように変化させる。つまり、ホーム画面50に配置される各アイコン51を、全体的に、把持手である右側に寄せて配置する。
また、図10に示すような片手操作時の画面変更が実施されている際に、ステップS5で操作状態が両手操作と判定された場合、表示変更部326は、図9に示すような通常の画面表示に変更する。
さらに、表示変更部326は、ステップS5で操作状態が据置状態と判定された場合、特定の表示画面のみを表示させる。例えば、プッシュ通知の表示要求を受信した場合でも、表示変更部326は、据置操作時でのプッシュ通知の表示を行わず、他の操作状態に対する表示に変更した際に、受信したプッシュ通知を表示させる等の処理を行う。つまり、据置操作の場合、ユーザがナビゲーション用のアプリケーションや動画再生用のアプリケーション等、ユーザが所定の画像を常時表示させていたい、と望むことが多い。このため、プッシュ通知等の他の表示を行わないことで、ユーザの作業を中断させることがなく、利便性の向上を図れる。
なお、図9及び図10は、ホーム画面50の一例であるが、表示変更部326は、所定のアプリケーションに対応した別の画像が表示されている場合にも、上記のような表示変更を行ってもよい。例えば、タッチパネル2上に文字入力用のキーボードを表示させる文字入力アプリケーションが起動されており、操作状態が片手操作で、かつ、把持手が右手である場合に、当該キーボードをタッチパネル2の中央位置から右側に所定距離だけ寄せて表示させてもよい。
[本実施形態の作用効果]
本実施形態の端末装置100は、基準電位(GND電位)に維持された筐体1、及び、指等の操作体Hが接触可能なタッチ面220を有するタッチセンサ22を備える。タッチセンサ22は、タッチ面220が筐体1の表示面11から露出する状態で筐体1に収納されており、タッチ面220に操作体Hが近接した時に、タッチ面220から操作体Hを介してフレームグラウンドの筐体1に至る経路のインピーダンスZに応じた検出信号Sdを出力する。
そして、この端末装置100の制御部32は、情報処理プログラムを読み込み実行することで、タッチパネル2のタッチセンサ22から出力される検出信号Sdに基づく電流値を取得する電流値取得部321、及び、電流値取得部321により取得された電流値に基づいて、ユーザの端末装置100の操作状態を判定する操作状態判定部325として機能する。
タッチ面220に接触した操作体H(指)から筐体1のフレームグラウンドに至るまでの経路のインピーダンスZは、操作状態毎にそれぞれ異なるので、タッチパネル2を操作した際の検出信号Sdに対応する電流値Iaも異なる値となる。したがって、操作状態判定部325は、電流値Iaに基づいて、操作状態を判定することができる。
ここで、操作状態の違いによる、操作体Hから筐体1に至る経路のインピーダンスの差は大きく、図7に示すように、操作状態による電流値Iaの差が顕著に表れる。よって、本実施形態では、例えばタッチ面220への指の接触面積を用いて操作状態を判定する場合に比べて、高精度に操作状態を判定することができる。また、ユーザの筐体1の把持状態を検出するために、タッチパネル2以外のセンサを筐体1に設ける必要がなく、簡素な構成で操作状態を判定することができる。例えば既存のスマートフォン等の端末装置100に対しても、情報処理プログラムを導入することで、容易にユーザの操作状態を判定することが可能となる。
本実施形態の端末装置100では、操作状態判定部325は、電流値Iaに基づいた判定パラメータと各操作状態との関係を示す相関情報と、電流値取得部321により取得される電流値Iaとを用いて操作状態を判定する。
このような相関情報を用いることで、操作状態判定部325は、ユーザの操作状態を容易に判定することができる。また、操作体Hから人体を経て筐体1に至る経路のインピーダンスには、ユーザの個人差がある。したがって、各個人に合わせた相関情報を用いることで、例えば、予め設定された閾値のみによって操作状態を判定する場合に比べて、精度よく操作状態を判定することができる。
本実施形態の端末装置100の制御部32は、さらに表示変更部326として機能する。表示変更部326は、タッチパネル2に表示させる表示画像を、操作状態判定部325により判定された操作状態に応じて変化させる。
例えば、表示変更部326は、操作状態が両手操作と判定された場合に、ユーザにより操作可能なアイコン51を、均等に配置して表示させ、片手操作と判定された場合に、アイコン51を、タッチパネル2の周縁に寄せて表示させる。
これにより、操作状態に応じて、ユーザがタップ操作を行いやすい位置に、各アイコン51が配置され、ユーザが端末装置100を操作する際の利便性を向上させることができる。
操作状態判定部325は、片手操作を判定された場合に、さらに、把持手が右手であるか左手であるかを判定し、表示変更部326は、右手と判定された場合に、アイコン51をタッチパネル2の右に寄せ、左手と判定された場合にアイコン51をタッチパネル2の左に寄せる。
このため、ユーザが端末装置100を操作している手に応じてアイコン51の配置が変更されるので、より利便性を向上させることができる。
[第二実施形態]
次に、第二実施形態について説明する。前述した第一実施形態では、操作状態判定部325は、記憶部31に予め記憶されている相関情報に基づいて、判定パラメータに対する操作状態を判定した。これに対して、本実施形態では、操作状態を判定するための相関情報を、機械学習により学習する。
図11は、第二実施形態の端末装置100Aの概略構成を示すブロック図である。
図11に示すように、本実施形態の端末装置100Aの制御部32は、第一実施形態と同様、電流値取得部321、タッチ検出部322、待機判定部323、パラメータ算出部324、操作状態判定部325、及び表示変更部326として機能するとともに、さらに、操作状態学習部327(学習部)としても機能する。
操作状態学習部327は、ユーザが各操作状態で入力操作を行った場合に検出された判定パラメータを学習データとして、判定パラメータに対するユーザの操作状態を機械学習する。
具体的には、操作状態学習部327は、例えば端末装置100Aの出荷後にユーザにより初めて端末装置100Aが操作される際、あるいは、ユーザが操作状態の再設定処理を要求した際に、学習データを取得する。
例えば、操作状態学習部327は、タッチパネル2に、片手操作での複数回のタップ操作を要求する通知を表示させる。ユーザが、端末装置100Aを片手で持って、当該片手の親指で画面をタップすると、第一実施形態のステップS1からステップS4の処理を実施し、タッチパネル2から出力される検出信号Sdに基づいた判定パラメータを算出する。これにより、操作状態学習部327は、片手操作に対する複数回の判定パラメータを学習データとして取得し、記憶部31に蓄積(記憶)する。
なお、片手操作として、把持手を右手とした場合と、把持手を左手とした場合のそれぞれの学習データを取得してもよい。
同様にして、操作状態学習部327は、タッチパネル2に、両手操作での複数回のタップ操作を要求する通知を表示させ、両手操作に対する複数の学習データを取得する。
さらに、操作状態学習部327は、タッチパネル2に、据置操作での複数回のタップ操作を要求する通知を表示させ、据置操作に対する複数の学習データを取得する。
なお、据置操作に対する学習データの取得では、操作状態学習部327は、端末装置100Aを載置する台座を、様々な素材に変更するよう、通知を表示してもよい。例えば、金属製(導体)の台座に端末装置100Aを載置した操作、樹脂製の台座に端末装置100Aを載置した操作、及び木製の台座に端末装置100Aを載置した操作をそれぞれ要求してもよい。
或いは、操作状態学習部327は、据置操作の頻度を入力するよう要求し、ユーザにより入力された頻度が所定頻度以上である場合に、ユーザの利用頻度が高い台座を用いた据置操作の学習データを取得してもよい。
また、学習データとして取得される判定パラメータが複数種であってもよい。例えば、電流値Iaの最大値、待機時間Tw内での電流値Iaの最大変化率、及び、待機時間Twでの電流値Iaの積分値のそれぞれを判定パラメータとして取得してもよい。また、ここでは、検出信号Sdから算出される電流値Iaに基づいた判定パラメータを学習データとしているが、タッチパネル2からのローデータである検出信号Sdの電流値Iaを学習データとして取得してもよい。
そして、操作状態学習部327は、取得した各学習データに基づいて、判定パラメータと操作状態との関係を示す相関情報を生成する。
相関情報の生成では、例えば、操作状態学習部327は、取得した学習データを、判定パラメータに応じて複数のクラス(操作状態)にクラスタリングし、各クラスに対応する操作情報を対応付けることで、相関情報を生成する。
或いは、操作状態学習部327は、学習データを用いて、判定パラメータ若しくは検出信号Sdの電流値Iaを入力値とし、操作状態を出力値とした状態判定モデルを相関情報として生成してもよい。
検出信号Sdが入力されることで、操作状態を出力する状態判定モデルを生成する場合、ステップS1~ステップS4で判定パラメータを算出することなく、操作状態判定部325は、所定周期でサンプリングされる検出信号Sdの電流値Iaを、状態判定モデルに入力する。これにより、状態判定モデルから、操作状態が出力され、操作状態判定部325は、容易にユーザの操作状態を判定することができる。
なお、判定パラメータを入力として、操作状態を出力する状態判定モデルを生成した場合では、第一実施形態と同様に、ステップS1からステップS4の処理を実施し、ステップS5で、状態判定モデルに判定パラメータを入力すれば、操作状態を判定することができる。
[本実施形態の作用効果]
本実施形態の端末装置100Aでは、電流値取得部321により取得された電流値を記憶部31に蓄積して記憶し、操作状態学習部327が蓄積された電流値Iaに基づいて、機械学習により、操作状態を電流値Iaとの関係を示す相関情報を生成する。例えば、検出信号Sdに基づく電流値Ia又は判定パラメータを入力として、操作状態を出力とする、状態判定モデルを相関情報として生成する。
これにより、個々のユーザに対応した相関情報を生成することができ、操作状態判定部325による操作状態の判定を、端末装置100Aを操作するユーザに最適化することができる。これにより、より精度よく操作状態を判定することができる。
[変形例]
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で、以下に示される変形をも含むものである。
[変形例1]
第二実施形態では、各操作状態でのタップ操作を入力させることで、操作状態の正解値と、検出信号Sdや判定パラメータを学習データ(教師ありデータ)として取得したが、教師なしデータに基づいて、状態判定モデル等の相関情報を生成してもよい。
つまり、ユーザが端末装置100Aの操作のためにタッチパネル2をタップ操作した際の操作履歴として、タップ時の検出信号Sdや判定パラメータを記憶部31に記憶して蓄積する。そして、多数の教師なしデータである判定パラメータに基づいて、相関情報、又は、状態判定モデルを生成する。
人体を通ってフレームグラウンドに至る経路のインピーダンスZiは、ユーザ毎に大きく変動するものではなく、ユーザに限らず、Z<Z<Zの関係は満たされる。したがって、各操作状態での判定パラメータの大小関係は、ユーザ毎に大きく変動するものではなく、上記のような教師なしデータであっても、多数の判定パラメータをクラスタリングして、各操作状態に対して判定パラメータの範囲がどの程度であるかを学習することが可能となる。
また、学習データに基づいて、相関情報を生成する場合、さらに、判定パラメータや検出信号Sdの他、検出信号Sdの分布を学習データとしてもよい。この場合、検出信号Sdに基づいた電流値の変化を示す判定パラメータの他、操作体Hである指とタッチ面との接触面積を加味して、操作状態を判定する相関情報を生成することができる。
[変形例2]
上記第一実施形態及び第二実施形態では、判定パラメータに基づいて、操作状態を判定する例を示したが、操作状態として、端末装置100,100Aを把持する手が左右どちらか、タッチパネル2に接触する手が左右どちらかといった操作方法の他、タッチパネル2に接触する操作体Hの種類を、さらに判定してもよい。
例えば、指による両手操作、爪による両手操作、タッチペンによる両手操作等で、それぞれ、タッチ点から人体を通りフレームグラウンドに至る経路のインピーダンスが異なる。したがって、両手操作、片手操作、及び据置操作に加え、さらに、操作体Hの種類(指、爪、タッチペン等)の操作状態をも判定してもよい。
[変形例3]
上記第一実施形態及び第二実施形態では、周期的にサンプリングされる検出信号Sdに対応した電流値、又は、複数のタッチ点を中心とした複数の電極交点Piから出力される各検出信号Sdの合計電流値を判定値とし、所定の待機期間での判定値の最大値、最大変化量、及び積分値の少なくともいずれかを判定パラメータとした。これに対して、所定期間での判定値のピーク値を判定パラメータとしてもよい。
[変形例4]
第一実施形態では、ステップS8で、表示変更部326は、操作状態に応じて画像の表示位置を変更する場合に、片手操作に対して、アイコン51等の操作対象画像をタッチパネル2の周縁に寄せる例を示した。
これに対して、表示変更部326は、例えば、アイコン51等の操作対象画像を画面中央部に凝集させるように、表示画像を変更してもよい。
また、第二実施形態のように、操作状態学習部327は、ユーザの片手操作でタップ操作を行った際の判定パラメータや、タッチ点を中心としたタッチ面積(指が接触した接触面積)を学習データとして取得する。この場合、タッチ面積に基づいて、ユーザがタッチ面220をタッチした際の平均面積を算出し、平均面積が得られるタッチ位置を、ユーザのタップ操作の最適位置として特定する。そして、表示変更部326は、このタップ操作の最適位置を中心に、アイコン51等の操作対象画像を凝集させるように、表示画像を変更してもよい。
[変形例5]
上記第一実施形態及び第二実施形態では、本開示の情報処理装置である端末装置100,100Aが、スマートフォン等の携帯型端末装置であり、入力装置としても機能する例を示した。これに対して、例えばパーソナルコンピュータ等の据置タイプの情報処理装置に対して、タッチセンサ及び筐体を備える入力装置が有線、又は無線で通信可能に接続される構成としてもよい。
また、この場合、入力装置に表示モジュール21が設けられない構成としてもよい。
1…筐体、2…タッチパネル、3…制御回路部、21…表示モジュール、22…タッチセンサ、31…記憶部、32…制御部、50…ホーム画面、51…アイコン(操作対象画像)、100,100A…端末装置(情報処理装置)、321…電流値取得部、322…タッチ検出部、323…待機判定部、324…パラメータ算出部、325…操作状態判定部、326…表示変更部、327…操作状態学習部(学習部)、H…操作体、Ia…電流値。

Claims (9)

  1. 所定の基準電位に維持された筐体、及び、操作体が接触可能なタッチ面を有するタッチセンサを備え、前記タッチ面が前記筐体の一部から露出する状態で前記タッチセンサが前記筐体に収納され、前記タッチ面に前記操作体が近接した時に、前記タッチ面から前記操作体を介して前記筐体に至る経路のインピーダンスに応じた電流値を出力する入力装置の操作状態を判定する情報処理装置であって、
    前記入力装置は、前記タッチ面に沿う第一方向に延びる複数の送信電極、及び前記タッチ面に沿いかつ前記第一方向に交差する第二方向に延びる受信電極を備え、前記送信電極及び前記受信電極が交差する電極交点には所定の静電容量が形成され、複数の前記送信電極に対して順に交流信号である駆動信号が送信され、前記操作体の近接によって、当該操作体の容量が前記静電容量に割り込んで結合することで前記受信電極での電流減少量を前記電流値として出力し、
    当該情報処理装置は、
    前記入力装置から出力される前記電流値を取得する電流値取得部と、
    前記電流値が増加を開始する時点を待機開始時点として検出し、前記待機開始時点から所定の待機時間が経過したか否かを判定する待機判定部と、
    前記待機開始時点から前記待機時間が経過したと判定された場合に、前記待機時間の経過期間における電流値の最大値、前記電流値の最大変化率、及び前記電流値の積分値の少なくともいずれかを判定パラメータとして算出するパラメータ算出部と、
    前記判定パラメータに基づいて、ユーザの前記入力装置の前記操作状態を判定する操作状態判定部と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 請求項1に記載の情報処理装置において、
    前記操作状態判定部は、前記操作状態と前記判定パラメータとの関係を示す相関情報と、前記パラメータ算出部により算出される前記判定パラメータとに基づいて、前記操作状態を判定する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  3. 請求項2に記載の情報処理装置において、
    前記パラメータ算出部により算出された前記判定パラメータを蓄積して記憶する記憶部と、
    蓄積された前記判定パラメータに基づいて、前記相関情報を機械学習する学習部と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
    前記入力装置は、画像を表示させる表示モジュールと、前記タッチセンサとを組み合わせたタッチパネルを含み、
    前記タッチパネルに表示させる表示画像を、前記操作状態判定部により判定された前記操作状態に応じて変化させる表示変更部を備える
    ことを特徴とする情報処理装置。
  5. 請求項4に記載の情報処理装置において、
    前記操作状態判定部は、前記操作状態として、前記ユーザが前記筐体を一方の片手で把持し、他方の片手又は前記他方の片手に保持された導体を前記操作体として前記タッチ面に接触させる操作である両手操作を行ったか、又は、前記ユーザが前記筐体を一方の片手で把持し、当該一方の片手の所定の指を前記操作体として前記タッチ面に接触させる操作である片手操作を行ったか、を判定し、
    前記表示変更部は、前記両手操作と判定された場合に、前記ユーザにより操作可能な操作対象画像を、予め設定された第一操作領域に表示させ、前記片手操作と判定された場合に、前記操作対象画像を、前記第一操作領域よりも前記タッチパネルの周縁に寄せて表示させる
    ことを特徴とする情報処理装置。
  6. 請求項5に記載の情報処理装置において、
    前記操作状態判定部は、前記片手操作を判定された場合に、さらに、前記一方の片手が右手であるか左手であるかを判定し、
    前記表示変更部は、前記右手と判定された場合に、前記操作対象画像を前記タッチパネルの右に寄せ、前記左手と判定された場合に、前記操作対象画像を前記タッチパネルの左に寄せる
    ことを特徴とする情報処理装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
    前記入力装置をさらに備える
    ことを特徴とする情報処理装置。
  8. 所定の基準電位に維持された筐体、及び、操作体が接触可能なタッチ面を有するタッチパネルを備え、前記タッチ面が前記筐体の一部から露出する状態で前記筐体に収納され、前記タッチ面に前記操作体が接触した時に、前記タッチ面から前記操作体を介して前記筐体に至る経路のインピーダンスの差に応じた電流値を出力する入力装置の操作状態をコンピュータにより判定する情報処理方法であって、
    前記入力装置は、前記タッチ面に沿う第一方向に延びる複数の送信電極、及び前記タッチ面に沿いかつ前記第一方向に交差する第二方向に延びる受信電極を備え、前記送信電極及び前記受信電極が交差する電極交点には所定の静電容量が形成され、複数の前記送信電極に対して順に交流信号である駆動信号が送信され、前記操作体の近接によって、当該操作体の容量が前記静電容量に割り込んで結合することで前記受信電極での電流減少量を前記電流値として出力し、
    前記コンピュータは、電流値取得部、待機判定部、パラメータ算出部、及び操作状態判定部を備え、
    前記電流値取得部が、前記入力装置から出力される前記電流値を取得する電流値取得ステップと、
    前記待機判定部が、前記電流値が増加を開始する時点を待機開始時点として検出し、前記待機開始時点から所定の待機時間が経過したか否かを判定する待機判定ステップと、
    前記待機判定ステップで前記待機開始時点から前記待機時間が経過したと判定された場合に、前記パラメータ算出部が、前記待機時間の経過期間における前記電流値の最大値、前記電流値の最大変化率、及び前記電流値の積分値の少なくともいずれかを判定パラメータとして算出するパラメータ算出ステップと、
    前記操作状態判定部が、前記パラメータ算出ステップにより算出された前記判定パラメータに基づいて、ユーザの前記入力装置の前記操作状態を判定する操作状態判定ステップと、
    を実施することを特徴とする情報処理方法。
  9. コンピュータにより読み取り実行される情報処理プログラムであって、
    前記コンピュータを、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の情報処理装置として機能させる
    ことを特徴とする情報処理プログラム。
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