将来の無線通信システム(例えば、NR)では、キャリア周波数の増大に伴うカバレッジ確保の困難さを軽減し、電波伝播損失を低減することを主な目的として、送信及び受信の両方にビームフォーミング(BF:Beam Forming)を用いることが検討されている。
BFは、例えば、超多素子アンテナを用いて、各素子から送信/受信される信号の振幅及び/又は位相を制御(プリコーディングとも呼ばれる)することによって、ビーム(アンテナ指向性)を形成する技術である。なお、このような超多素子アンテナを用いるMIMO(Multiple Input Multiple Output)は、大規模MIMO(massive MIMO)とも呼ばれる。
BFは、デジタルBF及びアナログBFに分類できる。デジタルBFは、ベースバンド上で(デジタル信号に対して)プリコーディング信号処理を行う方法であり、任意のタイミングにおいてアンテナポート(又はRFチェーン(RF chain))数に応じた数だけビームを形成できる。
アナログBFは、RF(Radio Frequency)上で位相シフト器を用いる方法である。この場合、RF信号の位相を回転させるだけなので、構成が容易で安価に実現できるが、同じタイミングで複数のビームを形成することができない。
なお、デジタルBFとアナログBFとを組み合わせたハイブリッドBF構成も実現可能である。膨大な数のビーム形成をデジタルBFだけで行う場合、回路構成が高価になってしまうため、特に大規模MIMOにおいては好適であると想定される。
NRでは、基地局(BS(Base Station)、送受信ポイント(TRP:Transmission/Reception Point)、eNB(eNode B)、gNBなどと呼ばれてもよい)及びUEが双方で送受信ビームを形成し利得を稼ぐことが検討されている。
ビームの決定方法としては、レシプロシティベース送信(reciprocity-based transmission)及び非レシプロシティベース送信(non-reciprocity-based transmission)が検討されている。前者の場合、受信側から送信された信号の測定結果に基づいて、送信側が送信ビーム(及び/又は送信ビーム候補)を決定する。例えば、送信側がUE、受信側がgNBの場合、レシプロシティベース送信においては、UEはgNBから送信された信号(例えば、参照信号)に基づいて、送信ビームを決定してもよい。
ここで、本明細書における測定は、RSRP(Reference Signal Received Power)、RSRQ(Reference Signal Received Quality)、RSSI(Received Signal Strength Indicator)、SINR(Signal to Interference plus Noise Ratio)、SNR(Signal to Noise Ratio)、パスロス、干渉電力などの少なくとも1つの測定に関してもよいし、その他の電力及び/又は品質に関する指標を求めるための測定に関してもよい。
また、上記測定に用いられる信号は、セル固有参照信号(CRS:Cell-specific Reference Signal)、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS:Channel State Information-Reference Signal)、測定用参照信号(SRS:Sounding Reference Signal)などであってもよいし、別途定義される参照信号(例えば、ビーム固有の(ビームごとに異なる)ビーム固有参照信号(BRS:Beam-specific Reference Signal))であってもよい。
非レシプロシティベース送信の場合、受信側が送信側のビームを指定するための信号(情報)を送信し、送信側は指定されたビームを用いる。例えば、既存のLTE(Rel.8-13)などで用いられるコードブック送信(コードブックベース送信)は、非レシプロシティベース送信に該当する。
レシプロシティベース送信について上述したような、UEによってビーム決定が自律的に行われるモードは、UEセントリック、UEセントリックモード、UE主導制御などと呼ばれてもよい。UEセントリックの場合、UEは、使用する送信ビーム及び/又は受信ビームを自律的に決定してもよい。
gNBは、UEセントリックの場合にはUEにおけるビームの決定をアシストする動作を行ってもよい。このため、UEセントリックはgNBアシスト(gNB-assisted)モード、gNB支援(gNB-aided)モードなどと呼ばれてもよい。
また、非レシプロシティベース送信について上述したような、gNBによってビーム決定が自律的に行われてUEに通知されるモードは、gNBセントリック、gNBセントリックモード、gNB主導制御、BSセントリックなどと呼ばれてもよい。
gNBセントリックの場合、UEは、gNBから、送信ビーム及び/又は受信ビームに関する情報(例えば、ビームを指定(特定)する情報)を通知されてもよい。送信ビーム及び/又は受信ビームに関する情報は、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、MAC(Medium Access Control)シグナリング(例えば、MAC制御要素(MAC CE(Control Element))、ブロードキャスト情報など)、物理レイヤシグナリング(例えば、下り制御情報(DCI:Downlink Control Information)、上り制御情報(UCI:Uplink Control Information))、又はこれらの組み合わせを用いて通知されてもよい。
なお、本明細書において、ビームは、下記(1)-(8)のうち少なくとも1つによって区別される(複数のビームの違いが判断される)ことを想定するが、これに限られない:(1)リソース(例えば、時間及び/又は周波数リソース、リソース数など)、(2)アンテナポート(例えば、DMRS(DeModulation Reference Signal)及び/又は測定用参照信号(SRS:Sounding Reference Signal)のポート番号、ポート数、ポートに対応するリソースなど)、(3)プリコーディング(例えば、プリコーディングの有無、プリコーディングウェイト)、(4)送信電力、(5)位相回転、(6)ビーム幅、(7)ビームの角度(例えば、チルト角)、(8)レイヤ数。
また、本明細書で使用される「ビーム」という用語は、上記(1)-(8)の少なくとも1つと互換的に使用されてもよく、例えば「ビーム」は、「リソース」、「アンテナポート」、「DMRSポート」、「SRSポート」、「参照信号のアンテナポート」などで読み替えられてもよい。また、「ビーム」は、「送信ビーム及び/又は受信ビーム」で読み替えられてもよい。
ところで、既存のLTEシステムでは、マルチプルタイミングアドバンス(MTA:Multiple Timing Advance)による上りキャリアアグリゲーション(UL-CA)がサポートされている。UEは、あらかじめ設定されるタイミングアドバンスグループ(TAG:Timing Advance Group)毎に、UL送信のタイミング制御を行う。
具体的には、LTE Rel.11において、インターバンドキャリアアグリゲーションを行うコンポーネントキャリア間で独立かつ異なるタイミング制御を可能とするマルチプルタイミングアドバンス(MTA:Multiple Timing Advance)が導入された(図1参照)。これにより、非同一位置配置(non-co-located)なコンポーネントキャリアによるキャリアアグリゲーションの最適化が実現された。
マルチプルタイミングアドバンスを適用したCAでは、送信タイミングで分類されるタイミングアドバンスグループ(TAG:Timing Advance Group)をサポートする。図1では、CC#1からCC#3がTAG#1にグルーピングされ、CC#4およびCC#5がTAG#2にグルーピングされている。タイミングアドバンス値による送信タイミングの制御はTAGごとに独立に行われる。
このように、マルチプルタイミングアドバンスを適用したCAでは、ユーザ端末が各TAGに属するコンポーネントキャリア(又は、セル)の送信タイミングを独立に調整することにより、無線基地局でのユーザ端末からの上りリンク信号受信タイミングを合わせることができる。たとえば、無線基地局が形成するCC#1からCC#3で送信される信号と、この無線基地局に接続されたRRH(remote radio head)が形成するCC#4およびCC#5では、ユーザ端末の上りリンク送信信号の送信タイミングを独立に制御することができる。
例えば、マルチプルタイミングアドバンスを適用する場合、各CCが対応するTAGに関する情報はは基地局からUEに通知することができる。UEは、あらかじめ設定されるTAGに基づいて、各CCに対するUL送信のタイミングを制御する。
上述したように、将来の無線通信システムでは1以上のビームを利用してUL送信を行うことが検討されている。このようにビームフォーミングを適用する場合にタイミングアドバンスをどのように制御するかについては未だ十分に検討されていない。ビームフォーミング適用時にタイミングアドバンス(例えば、マルチプルタイミングアドバンス)が適切に制御されないと通信品質の劣化等が生じるおそれがある。
本発明者等は、1以上のビームを利用してUL送信(例えば、UL信号及び/又はULチャネルの送信)を行う場合、当該UL送信に適用するビーム(又は、ULリソース、アンテナポート等)条件等を考慮してタイミングアドバンスを制御する点に着目した。そこで、本発明者等は、UL送信に適用するタイミングアドバンス(例えば、マルチプルタイミングアドバンス)をUE側で制御することを着想した。
以下、本開示に係る実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。各実施形態(各態様)に係る無線通信方法は、それぞれ単独で適用されてもよいし、組み合わせて適用されてもよい。
(第1の態様)
第1の態様では、ビーム情報に基づいてUE側でタイミングアドバンス(マルチプルタイミングアドバンス)を制御する。
ビーム情報は、ビームインデックス(BI:Beam Index)、ランク指標(RI:Rank Indicator)、プリコーディング行列指標(PMI:Precoding Matrix Indicator)、TRI(Transmitted RI)、TPMI(Transmitted PMI)、所定の参照信号のポートインデックス(例えば、DMRSポートインデックス(DPI:DMRS Port Index)、SRSポートインデックス(SPI:SRS Port Index))、所定の参照信号のリソース指標(例えば、CSI-RSリソース指標(CRI:CSI-RS Resource Indicator)、DMRSリソースインデックス(DRI:DMRS Resource Index)、SRSリソースインデックス(SRI:SRS Resource Index))、QCL(Quasi-Co-Location)情報、ビームペアリンク(BPL:Beam Pair Link)情報などの少なくとも1つであってもよい。
ビーム情報は、UL送信に適用されるULビーム情報と、DL送信に適用されるDLビーム情報に分類されてもよい。また、ビーム情報は、基地局からUEに通知してもよいし、UEが所定情報に基づいて暗示的(インプリシット)に判断してもよい。基地局からUEに通知する場合、上位レイヤシグナリング(例えば、RRCシグナリング、MACシグナリング、ブロードキャスト情報(MIB、SIB))、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI)又はこれらの組み合わせを用いて通知が制御されてもよい。
なお、QCLは、疑似的な地理関係が同一である(同一とみなせる)ことをいう。例えば、各送信ポイントの地理的位置(各送信ポイントから送信される下りリンク信号の伝搬路特性)を考慮し、異なるアンテナポート間で長期的伝搬路特性が同一である場合、これらのアンテナポートはQCLであると想定してもよい。
QCL情報は、所定の信号、チャネル又はアンテナポートが別の信号、チャネル又はアンテナポートとQCLと想定してもよいことを示す情報であってもよい。UEは、QCL情報に基づいて、複数の信号(チャネル/アンテナポート)について、同じビームが適用されていると想定してもよい。
BPL情報は、送受信ビームペアの組み合わせ(送信側(例えばUE)の送信ビームと受信側(例えばgNB)の受信ビームとの組み合わせ)に関する情報であり、例えば、BPLと関連付けられたビームペアインデックス(BPI:Beam Pair Index)であってもよい。UEは、通知されたBPL情報に基づいて、UEビームに対応するgNBビームを特定できる。
例えば、UEは、ULビーム情報に基づいてUL送信に適用するタイミングアドバンスを制御(又は、調整)してもよい。例えば、UEは、ULビーム情報に基づいてタイミングアドバンスを決定してもよい。あるいは、UEは、ULビーム情報に基づいて、あらかじめ基地局から通知されたタイミングアドバンス(ベースタイミングアドバンス)を変更してもよい。一例として、UEは、ULビーム情報に基づいてベースタイミングアドバンスに所定のオフセットを適用してタイミングアドバンスを調整してもよい。
UEは、ULビームに関連付けられたDLビーム情報に基づいてUL送信に適用するタイミングアドバンスを制御(又は、調整)してもよい。各ULビームに関連づけられるDLビーム情報は、基地局からUEに通知してもよい。あるいは、UE側でULビームに関連づけられるDLビーム情報を判断してもよい(例えば、レシプロシティベース送信等)。
例えば、UEは、DLビーム情報に基づいてタイミングアドバンスを決定してもよい。あるいは、UEは、DLビーム情報に基づいて、あらかじめ基地局から通知されたタイミングアドバンス(ベースタイミングアドバンス)を変更してもよい。一例として、UEは、DLビーム情報に基づいてベースタイミングアドバンスに所定のオフセットを適用してタイミングアドバンスを調整してもよい。
UL送信に適用するビーム情報(ビーム条件)は、UL伝送の通信状況等に基づいて制御されるため、ビーム情報に基づいてタイミングアドバンスを制御することにより、受信側における複数のUL信号の受信を適切に行うことが可能となる。その結果、ビームフォーミング適用時(例えば、複数ビーム等を利用したUL送信時)にタイミングアドバンスを適切に制御できるため、通信品質の劣化等を抑制できる。
UEは、QCL情報に基づいてUL送信に適用するタイミングアドバンスを制御してもよい。例えば、UEは、QCL情報単位でタイミングアドバンスを制御してもよい。この場合、QCL情報に基づいてタイミングアドバンスを決定してもよい。あるいは、UEは、QCL情報に基づいて、あらかじめ基地局から通知されたタイミングアドバンス(ベースタイミングアドバンス)を変更してもよい。一例として、UEは、QCL情報に基づいてベースタイミングアドバンスに所定のオフセットを適用してタイミングアドバンスを調整してもよい。
QCL情報を考慮してタイミングアドバンスを調整することにより、タイミングアドバンスを適切に調整することができる。
<複数ULビーム送信>
UEが複数のビーム(又は、ULリソース、アンテナポート等)を利用してUL送信を行う場合、複数のビームに対して1つ(又は、同一)のタイミングアドバンスを適用してもよい。つまり、UEは、ビーム情報等に基づいて決定した所定タイミングアドバンスを複数のULビームに対して共通に適用する。
図2は、UEが複数のULビーム(ここでは、ULビーム#0-#3)を利用してUL送信を行う場合の一例を示している。UEは、複数のULビーム#0-#3に対して同じ所定タイミングアドバンス(所定のタイミングアドバンス値)を適用してもよい。
複数のビームに適用する所定タイミングアドバンスは、複数のタイミングアドバンス値の平均としてもよい。あるいは、所定タイミングアドバンスは、複数のタイミングアドバンス値の最大値(Maximum value)又は最小値(minimum value)としてもよい。
例えば、UEは、各ULビーム#0-#3に対応するビーム情報に基づいて複数のタイミングアドバンス(タイミングアドバンス値)を取得し、当該複数のタイミングアドバンスの平均値をULビーム#0-#3のUL送信に適用してもよい。各ULビーム#0-#3に対応するビーム情報は、ULビーム#0-#3の情報、ULビーム#0-#3にそれぞれ対応するDLビーム情報、及び各ULビームのQCL情報の少なくとも一つを利用してもよい。
あるいは、UEは、各ULビーム#0-#3に対応するビーム情報に基づいて複数のタイミングアドバンスを取得し、当該複数のタイミングアドバンスの最大値又は最小値をULビーム#0-#3のUL送信に適用してもよい。
このように、複数のULビームを利用してUL送信を行う場合に、共通のタイミングアドバンスを適用することにより、UE側の処理負荷が増加することを抑制できる。特に、各ULビームの品質の差が小さい場合には、共通のタイミングアドバンスを適用することが好適となる。
なお、UEが複数のビーム(又は、ULリソース、アンテナポート等)を利用してUL送信を行う場合、複数のビームに対してそれぞれタイミングアドバンスを独立に設定してもよい。つまり、UEは、ビーム情報等に基づいて決定したタイミングアドバンスを複数のULビームに対してそれぞれ設定する。
例えば、図2において、UEは、複数のULビーム#0-#3に対してタイミングアドバンス(タイミングアドバンス値)をそれぞれ別々に適用してもよい。各ULビームに適用するタイミングアドバンスは、各ULビーム#0-#3に対応するビーム情報に基づいてそれぞれ決定してもよい。
このように、複数のULビームを利用してUL送信を行う場合に、各ULビームに対してタイミングアドバンスをそれぞれ独立に適用することにより、ULビーム毎に送信タイミングを柔軟に設定することができる。特に、各ULビームの品質の差が大きい場合には、ビーム毎にタイミングアドバンスを設定することが好適となる。
また、タイミングアドバンスの制御単位をグループ化してもよい。例えば、図2において、ULビーム#0、#1を第1のグループ、ULビーム#2、#3を第2のグループとし、第1のグループに対して共通のタイミングアドバンスを適用し、第2のグループに対して共通のタイミングアドバンスを適用してもよい。各グループに適用するタイミングアドバンスは、各グループに含まれるULビームに対応するビーム情報に基づいて上述したいずれかの方法を利用して決定すればよい。
ULビームのグループに関する情報は、基地局からUEに通知してもよい。あるいは、UEが所定条件(例えば、ULビーム情報等)に基づいてULビームのグループを判断してもよい。例えば、UEは、ULビーム情報の所定のパラメータ値の差が所定値以下であるULビームを同じグループに属すると判断してもよい。
(第2の態様)
第2の態様では、ULビームを切り替える場合のタイミングアドバンスの制御について説明する。
UEは、ULビームの品質が低下した場合、他のULビームに変更して(又は、切り替えて)UL送信を行うように制御する。ULビームを変更する場合、変更後のULビームに適用するタイミングアドバンスを適切に制御する必要がある。以下に、ULビームを変更した後のULビームに適用するタイミングアドバンスの制御例について説明する。
<制御例1>
制御例1では、ULビームの変更(切り替え)前後において適用するタイミングアドバンスを同じとする(保持する)。つまり、UEは、ビームの切り替え前後において、変更後のULビームに対しても同じタイミングアドバンスを適用する。
図3では、UEが、UL送信に利用するULビームを切り替える場合を示している。ここでは、ULビーム#1-#3を、ULビーム#0、#2、#3に変更する場合(つまり、ULビーム#1の利用をやめて新たにULビーム#0を利用する場合)を示している。なお、ビームの変更例は図3に限られない。
ULビームの変更前において、ULビーム#1-#3に対して共通の所定タイミングアドバンスを適用している場合を想定する。この場合、ULビームの変更後においても各ULビーム#0、#2、#3に対して変更前と同じ所定タイミングアドバンスを適用する。これにより、UL変更前後でタイミングアドバンスを変更しなくてよいため、UEの処理負荷を低減することができる。
ULビームの変更前において、ULビーム#1-#3に対してタイミングアドバンスをそれぞれ独立に設定している場合を想定する。この場合、ULビームの変更後においてもULビーム#0に対してULビーム#1で適用していたタイミングアドバンスを適用する。
このように、ULビームの変更前後において、適用するタイミングアドバンスを維持することにより、UE側の処理負荷が増加することを抑制できる。
<制御例2>
制御例2では、ULビームの変更(切り替え)が生じた場合に、タイミングアドバンスをリセットする。つまり、UEは、ビームの切り替えが生じた場合に、タイミングアドバンスを新たに設定する。
ULビームの変更前において、ULビーム#1-#3に対して共通の所定タイミングアドバンスを適用している場合を想定する。ULビームの変更(切り替え)が生じた場合、UEは所定タイミングアドバンスをリセットして、新たにタイミングアドバンスを設定する。新たに設定するタイミングアドバンスは、変更後に利用するULビーム#0、#2、#3に対応するビーム情報に基づいて上記第1の態様で示したいずれかの方法で決定してもよい。
このように、ビームの変更(切り替え)前後においてそれぞれタイミングアドバンスを設定することにより、実際に利用するULビームを考慮して適用するタイミングアドバンスを制御することができる。その結果、条件が大きく異なるULビームに切り替える場合であっても、切り替え後に適切なタイミングアドバンスを設定することができる。
ULビームの変更前において、ULビーム#1-#3に対してタイミングアドバンスをそれぞれ独立に設定している場合を想定する。ULビームの変更(切り替え)が生じた場合、UEは少なくともULビーム#1に対応するタイミングアドバンスをリセットして、ULビーム#0に適用するタイミングアドバンスを新たに設定する。
ULビーム#2、#3に対しては、ULビームの切り替え(ULビーム#1から#0への切り替え)後においても、切り替え前に設定されているタイミングアドバンスを適用してもよい。あるいは、ULビーム#2、#3のタイミングアドバンスもリセットして、新たに設定してもよい。
このように、ビームの変更(切り替え)前後においてそれぞれタイミングアドバンスを設定することにより、実際に利用するULビームを考慮して適用するタイミングアドバンスを制御することができる。また、切り替えを行わないULビームについては、同じタイミングアドバンスを適用することにより、UEの処理負荷が増加することを抑制できる。
(無線通信システム)
以下、本実施の形態に係る無線通信システムの構成について説明する。この無線通信システムでは、上記態様の少なくとも一つ又はこれらの組み合わせを用いて通信が行われる。
図4は、本実施の形態に係る無線通信システムの概略構成の一例を示す図である。無線通信システム1では、LTEシステムのシステム帯域幅(例えば、20MHz)を1単位とする複数の基本周波数ブロック(コンポーネントキャリア)を一体としたキャリアアグリゲーション(CA)及び/又はデュアルコネクティビティ(DC)を適用することができる。
なお、無線通信システム1は、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、LTE-B(LTE-Beyond)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4G(4th generation mobile communication system)、5G(5th generation mobile communication system)、NR(New Radio)、FRA(Future Radio Access)、New-RAT(Radio Access Technology)などと呼ばれてもよいし、これらを実現するシステムと呼ばれてもよい。
無線通信システム1は、比較的カバレッジの広いマクロセルC1を形成する無線基地局11と、マクロセルC1内に配置され、マクロセルC1よりも狭いスモールセルC2を形成する無線基地局12(12a-12c)と、を備えている。また、マクロセルC1及び各スモールセルC2には、ユーザ端末20が配置されている。各セル及びユーザ端末20の配置、数などは、図に示す態様に限定されない。
ユーザ端末20は、無線基地局11及び無線基地局12の双方に接続することができる。ユーザ端末20は、マクロセルC1及びスモールセルC2を、CA又はDCを用いて同時に使用することが想定される。また、ユーザ端末20は、複数のセル(CC)(例えば、5個以下のCC、6個以上のCC)を用いてCA又はDCを適用してもよい。
ユーザ端末20と無線基地局11との間は、相対的に低い周波数帯域(例えば、2GHz)で帯域幅が狭いキャリア(既存キャリア、legacy carrierなどとも呼ばれる)を用いて通信を行うことができる。一方、ユーザ端末20と無線基地局12との間は、相対的に高い周波数帯域(例えば、3.5GHz、5GHzなど)で帯域幅が広いキャリアが用いられてもよいし、無線基地局11との間と同じキャリアが用いられてもよい。なお、各無線基地局が利用する周波数帯域の構成はこれに限られない。
また、ユーザ端末20は、各セルで、時分割複信(TDD:Time Division Duplex)及び/又は周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)を用いて通信を行うことができる。また、各セル(キャリア)では、単一のニューメロロジーが適用されてもよいし、複数の異なるニューメロロジーが適用されてもよい。
ニューメロロジーとは、ある信号及び/又はチャネルの送信及び/又は受信に適用される通信パラメータであってもよく、例えば、サブキャリア間隔、帯域幅、シンボル長、サイクリックプレフィックス長、サブフレーム長、TTI長、TTIあたりのシンボル数、無線フレーム構成、フィルタリング処理、ウィンドウイング処理などの少なくとも1つを示してもよい。
無線基地局11と無線基地局12との間(又は、2つの無線基地局12間)は、有線(例えば、CPRI(Common Public Radio Interface)に準拠した光ファイバ、X2インターフェースなど)又は無線によって接続されてもよい。
無線基地局11及び各無線基地局12は、それぞれ上位局装置30に接続され、上位局装置30を介してコアネットワーク40に接続される。なお、上位局装置30には、例えば、アクセスゲートウェイ装置、無線ネットワークコントローラ(RNC)、モビリティマネジメントエンティティ(MME)などが含まれるが、これに限定されない。また、各無線基地局12は、無線基地局11を介して上位局装置30に接続されてもよい。
なお、無線基地局11は、相対的に広いカバレッジを有する無線基地局であり、マクロ基地局、集約ノード、eNB(eNodeB)、送受信ポイント、などと呼ばれてもよい。また、無線基地局12は、局所的なカバレッジを有する無線基地局であり、スモール基地局、マイクロ基地局、ピコ基地局、フェムト基地局、HeNB(Home eNodeB)、RRH(Remote Radio Head)、送受信ポイントなどと呼ばれてもよい。以下、無線基地局11及び12を区別しない場合は、無線基地局10と総称する。
各ユーザ端末20は、LTE、LTE-Aなどの各種通信方式に対応した端末であり、移動通信端末(移動局)だけでなく固定通信端末(固定局)を含んでもよい。
無線通信システム1においては、無線アクセス方式として、下りリンクに直交周波数分割多元接続(OFDMA:Orthogonal Frequency Division Multiple Access)が適用され、上りリンクにシングルキャリア-周波数分割多元接続(SC-FDMA:Single Carrier Frequency Division Multiple Access)及び/又はOFDMAが適用される。
OFDMAは、周波数帯域を複数の狭い周波数帯域(サブキャリア)に分割し、各サブキャリアにデータをマッピングして通信を行うマルチキャリア伝送方式である。SC-FDMAは、システム帯域幅を端末毎に1つ又は連続したリソースブロックによって構成される帯域に分割し、複数の端末が互いに異なる帯域を用いることで、端末間の干渉を低減するシングルキャリア伝送方式である。なお、上り及び下りの無線アクセス方式は、これらの組み合わせに限らず、他の無線アクセス方式が用いられてもよい。
無線通信システム1では、下りリンクのチャネルとして、各ユーザ端末20で共有される下り共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)、ブロードキャストチャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)、下りL1/L2制御チャネルなどが用いられる。PDSCHによって、ユーザデータ、上位レイヤ制御情報、SIB(System Information Block)などが伝送される。また、PBCHによって、MIB(Master Information Block)が伝送される。
下りL1/L2制御チャネルは、下り制御チャネル(PDCCH(Physical Downlink Control Channel)及び/又はEPDCCH(Enhanced Physical Downlink Control Channel))、PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)、PHICH(Physical Hybrid-ARQ Indicator Channel)の少なくとも一つを含む。PDCCHによって、PDSCH及び/又はPUSCHのスケジューリング情報を含む下り制御情報(DCI:Downlink Control Information)などが伝送される。
なお、DCIによってスケジューリング情報が通知されてもよい。例えば、DLデータ受信をスケジューリングするDCIは、DLアサインメントと呼ばれてもよいし、ULデータ送信をスケジューリングするDCIは、ULグラントと呼ばれてもよい。
PCFICHによって、PDCCHに用いるOFDMシンボル数が伝送される。PHICHによって、PUSCHに対するHARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)の送達確認情報(例えば、再送制御情報、HARQ-ACK、ACK/NACKなどともいう)が伝送される。EPDCCHは、PDSCH(下り共有データチャネル)と周波数分割多重され、PDCCHと同様にDCIなどの伝送に用いられる。
無線通信システム1では、上りリンクのチャネルとして、各ユーザ端末20で共有される上り共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)、上り制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)、ランダムアクセスチャネル(PRACH:Physical Random Access Channel)などが用いられる。PUSCHによって、ユーザデータ、上位レイヤ制御情報などが伝送される。また、PUCCHによって、下りリンクの無線リンク品質情報(CQI:Channel Quality Indicator)、送達確認情報、スケジューリングリクエスト(SR:Scheduling Request)などが伝送される。PRACHによって、セルとの接続確立のためのランダムアクセスプリアンブルが伝送される。
無線通信システム1では、下り参照信号として、セル固有参照信号(CRS:Cell-specific Reference Signal)、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS:Channel State Information-Reference Signal)、復調用参照信号(DMRS:DeModulation Reference Signal)、位置決定参照信号(PRS:Positioning Reference Signal)などが伝送される。また、無線通信システム1では、上り参照信号として、測定用参照信号(SRS:Sounding Reference Signal)、復調用参照信号(DMRS)などが伝送される。なお、DMRSはユーザ端末固有参照信号(UE-specific Reference Signal)と呼ばれてもよい。また、伝送される参照信号は、これらに限られない。
<無線基地局>
図5は、本実施の形態に係る無線基地局の全体構成の一例を示す図である。無線基地局10は、複数の送受信アンテナ101と、アンプ部102と、送受信部103と、ベースバンド信号処理部104と、呼処理部105と、伝送路インターフェース106と、を備えている。なお、送受信アンテナ101、アンプ部102、送受信部103は、それぞれ1つ以上を含むように構成されればよい。
下りリンクによって無線基地局10からユーザ端末20に送信されるユーザデータは、上位局装置30から伝送路インターフェース106を介してベースバンド信号処理部104に入力される。
ベースバンド信号処理部104では、ユーザデータに関して、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤの処理、ユーザデータの分割・結合、RLC(Radio Link Control)再送制御などのRLCレイヤの送信処理、MAC(Medium Access Control)再送制御(例えば、HARQの送信処理)、スケジューリング、伝送フォーマット選択、チャネル符号化、逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)処理、プリコーディング処理などの送信処理が行われて送受信部103に転送される。また、下り制御信号に関しても、チャネル符号化、逆高速フーリエ変換などの送信処理が行われて、送受信部103に転送される。
送受信部103は、ベースバンド信号処理部104からアンテナ毎にプリコーディングして出力されたベースバンド信号を無線周波数帯に変換して送信する。送受信部103で周波数変換された無線周波数信号は、アンプ部102によって増幅され、送受信アンテナ101から送信される。送受信部103は、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるトランスミッター/レシーバー、送受信回路又は送受信装置から構成することができる。なお、送受信部103は、一体の送受信部として構成されてもよいし、送信部及び受信部から構成されてもよい。
一方、上り信号については、送受信アンテナ101で受信された無線周波数信号がアンプ部102で増幅される。送受信部103はアンプ部102で増幅された上り信号を受信する。送受信部103は、受信信号をベースバンド信号に周波数変換して、ベースバンド信号処理部104に出力する。
ベースバンド信号処理部104では、入力された上り信号に含まれるユーザデータに対して、高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)処理、逆離散フーリエ変換(IDFT:Inverse Discrete Fourier Transform)処理、誤り訂正復号、MAC再送制御の受信処理、RLCレイヤ及びPDCPレイヤの受信処理がなされ、伝送路インターフェース106を介して上位局装置30に転送される。呼処理部105は、通信チャネルの呼処理(設定、解放など)、無線基地局10の状態管理、無線リソースの管理などを行う。
伝送路インターフェース106は、所定のインターフェースを介して、上位局装置30と信号を送受信する。また、伝送路インターフェース106は、基地局間インターフェース(例えば、CPRI(Common Public Radio Interface)に準拠した光ファイバ、X2インターフェース)を介して他の無線基地局10と信号を送受信(バックホールシグナリング)してもよい。
なお、送受信部103は、アナログビームフォーミングを実施するアナログビームフォーミング部をさらに有してもよい。アナログビームフォーミング部は、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるアナログビームフォーミング回路(例えば、位相シフタ、位相シフト回路)又はアナログビームフォーミング装置(例えば、位相シフト器)から構成することができる。また、送受信アンテナ101は、例えばアレーアンテナにより構成することができる。また、送受信部103は、シングルBF、マルチBFを適用できるように構成されている。
送受信部103は、送信ビームを用いて信号を送信してもよいし、受信ビームを用いて信号を受信してもよい。送受信部103は、制御部301によって決定された所定のビームを用いて信号を送信及び/又は受信してもよい。送受信部103は、1以上のタイミングアドバンスが適用されたUL信号を受信してもよい。
送受信部103は、上記各態様で述べた各種情報を、ユーザ端末20から受信及び/又はユーザ端末20に対して送信してもよい。
図6は、本実施の形態に係る無線基地局の機能構成の一例を示す図である。なお、本例では、本実施の形態における特徴部分の機能ブロックを主に示しており、無線基地局10は、無線通信に必要な他の機能ブロックも有すると想定されてもよい。
ベースバンド信号処理部104は、制御部(スケジューラ)301と、送信信号生成部302と、マッピング部303と、受信信号処理部304と、測定部305と、を少なくとも備えている。なお、これらの構成は、無線基地局10に含まれていればよく、一部又は全部の構成がベースバンド信号処理部104に含まれなくてもよい。
制御部(スケジューラ)301は、無線基地局10全体の制御を実施する。制御部301は、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるコントローラ、制御回路又は制御装置から構成することができる。
制御部301は、例えば、送信信号生成部302における信号の生成、マッピング部303における信号の割り当てなどを制御する。また、制御部301は、受信信号処理部304における信号の受信処理、測定部305における信号の測定などを制御する。
制御部301は、システム情報、下りデータ信号(例えば、PDSCHで送信される信号)、下り制御信号(例えば、PDCCH及び/又はEPDCCHで送信される信号。送達確認情報など)のスケジューリング(例えば、リソース割り当て)を制御する。また、制御部301は、上りデータ信号に対する再送制御の要否を判定した結果などに基づいて、下り制御信号、下りデータ信号などの生成を制御する。
制御部301は、同期信号(例えば、PSS/SSS)、下り参照信号(例えば、CRS、CSI-RS、DMRS)などのスケジューリングの制御を行う。
制御部301は、ベースバンド信号処理部104によるデジタルBF(例えば、プリコーディング)及び/又は送受信部103によるアナログBF(例えば、位相回転)を用いて、送信ビーム及び/又は受信ビームを形成する制御を行ってもよい。
制御部301は、無線リンク障害(RLF)及び/又はビーム回復(BR)に関する構成情報に基づいてRLF及び/又はBRの設定を制御してもよい。
制御部301は、ユーザ端末20のための無線リンクモニタリング(RLM)及び/又はビーム回復(BR:Beam Recovery)を制御してもよい。制御部301は、ビーム回復要求に応じてユーザ端末20に応答信号を送信する制御を行ってもよい。
送信信号生成部302は、制御部301からの指示に基づいて、下り信号(下り制御信号、下りデータ信号、下り参照信号など)を生成して、マッピング部303に出力する。送信信号生成部302は、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される信号生成器、信号生成回路又は信号生成装置から構成することができる。
送信信号生成部302は、例えば、制御部301からの指示に基づいて、下りデータの割り当て情報を通知するDLアサインメント及び/又は上りデータの割り当て情報を通知するULグラントを生成する。DLアサインメント及びULグラントは、いずれもDCIであり、DCIフォーマットに従う。また、下りデータ信号には、各ユーザ端末20からのチャネル状態情報(CSI:Channel State Information)などに基づいて決定された符号化率、変調方式などに従って符号化処理、変調処理などが行われる。
マッピング部303は、制御部301からの指示に基づいて、送信信号生成部302で生成された下り信号を、所定の無線リソースにマッピングして、送受信部103に出力する。マッピング部303は、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるマッパー、マッピング回路又はマッピング装置から構成することができる。
受信信号処理部304は、送受信部103から入力された受信信号に対して、受信処理(例えば、デマッピング、復調、復号など)を行う。ここで、受信信号は、例えば、ユーザ端末20から送信される上り信号(上り制御信号、上りデータ信号、上り参照信号など)である。受信信号処理部304は、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される信号処理器、信号処理回路又は信号処理装置から構成することができる。
受信信号処理部304は、受信処理によって復号された情報を制御部301に出力する。例えば、HARQ-ACKを含むPUCCHを受信した場合、HARQ-ACKを制御部301に出力する。また、受信信号処理部304は、受信信号及び/又は受信処理後の信号を、測定部305に出力する。
測定部305は、受信した信号に関する測定を実施する。測定部305は、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される測定器、測定回路又は測定装置から構成することができる。
例えば、測定部305は、受信した信号に基づいて、RRM(Radio Resource Management)測定、CSI(Channel State Information)測定などを行ってもよい。測定部305は、受信電力(例えば、RSRP(Reference Signal Received Power))、受信品質(例えば、RSRQ(Reference Signal Received Quality)、SINR(Signal to Interference plus Noise Ratio)、SNR(Signal to Noise Ratio))、信号強度(例えば、RSSI(Received Signal Strength Indicator))、伝搬路情報(例えば、CSI)などについて測定してもよい。測定結果は、制御部301に出力されてもよい。
<ユーザ端末>
図7は、本実施の形態に係るユーザ端末の全体構成の一例を示す図である。ユーザ端末20は、複数の送受信アンテナ201と、アンプ部202と、送受信部203と、ベースバンド信号処理部204と、アプリケーション部205と、を備えている。なお、送受信アンテナ201、アンプ部202、送受信部203は、それぞれ1つ以上を含むように構成されればよい。
送受信アンテナ201で受信された無線周波数信号は、アンプ部202で増幅される。送受信部203は、アンプ部202で増幅された下り信号を受信する。送受信部203は、受信信号をベースバンド信号に周波数変換して、ベースバンド信号処理部204に出力する。送受信部203は、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるトランスミッター/レシーバー、送受信回路又は送受信装置から構成することができる。なお、送受信部203は、一体の送受信部として構成されてもよいし、送信部及び受信部から構成されてもよい。
ベースバンド信号処理部204は、入力されたベースバンド信号に対して、FFT処理、誤り訂正復号、再送制御の受信処理などを行う。下りリンクのユーザデータは、アプリケーション部205に転送される。アプリケーション部205は、物理レイヤ及びMACレイヤより上位のレイヤに関する処理などを行う。また、下りリンクのデータのうち、ブロードキャスト情報もアプリケーション部205に転送されてもよい。
一方、上りリンクのユーザデータについては、アプリケーション部205からベースバンド信号処理部204に入力される。ベースバンド信号処理部204では、再送制御の送信処理(例えば、HARQの送信処理)、チャネル符号化、プリコーディング、離散フーリエ変換(DFT:Discrete Fourier Transform)処理、IFFT処理などが行われて送受信部203に転送される。
送受信部203は、ベースバンド信号処理部204から出力されたベースバンド信号を無線周波数帯に変換して送信する。送受信部203で周波数変換された無線周波数信号は、アンプ部202によって増幅され、送受信アンテナ201から送信される。
なお、送受信部203は、アナログビームフォーミングを実施するアナログビームフォーミング部をさらに有してもよい。アナログビームフォーミング部は、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるアナログビームフォーミング回路(例えば、位相シフタ、位相シフト回路)又はアナログビームフォーミング装置(例えば、位相シフト器)から構成することができる。また、送受信アンテナ201は、例えばアレーアンテナにより構成することができる。また、送受信部203は、シングルBF、マルチBFを適用できるように構成されている。
送受信部203は、送信ビームを用いて信号を送信してもよいし、受信ビームを用いて信号を受信してもよい。送受信部203は、制御部401によって決定された所定のビームを用いて信号を送信及び/又は受信してもよい。送受信部203は、1以上のタイミングアドバンスに基づいて1以上のUL信号を送信してもよい。
送受信部203は、上記各態様で述べた各種情報を無線基地局10から受信及び/又は無線基地局10に対して送信してもよい。例えば、送受信部203は、無線基地局10に対して、ビーム回復要求を送信してもよい。
図8は、本実施の形態に係るユーザ端末の機能構成の一例を示す図である。なお、本例においては、本実施の形態における特徴部分の機能ブロックを主に示しており、ユーザ端末20は、無線通信に必要な他の機能ブロックも有すると想定されてもよい。
ユーザ端末20が有するベースバンド信号処理部204は、制御部401と、送信信号生成部402と、マッピング部403と、受信信号処理部404と、測定部405と、を少なくとも備えている。なお、これらの構成は、ユーザ端末20に含まれていればよく、一部又は全部の構成がベースバンド信号処理部204に含まれなくてもよい。
制御部401は、ユーザ端末20全体の制御を実施する。制御部401は、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるコントローラ、制御回路又は制御装置から構成することができる。
制御部401は、例えば、送信信号生成部402における信号の生成、マッピング部403における信号の割り当てなどを制御する。また、制御部401は、受信信号処理部404における信号の受信処理、測定部405における信号の測定などを制御する。
制御部401は、無線基地局10から送信された下り制御信号及び下りデータ信号を、受信信号処理部404から取得する。制御部401は、下り制御信号及び/又は下りデータ信号に対する再送制御の要否を判定した結果などに基づいて、上り制御信号及び/又は上りデータ信号の生成を制御する。
制御部401は、ベースバンド信号処理部204によるデジタルBF(例えば、プリコーディング)及び/又は送受信部203によるアナログBF(例えば、位相回転)を用いて、送信ビーム及び/又は受信ビームを形成する制御を行ってもよい。
制御部401は、測定部405の測定結果に基づいて、無線リンクモニタリング(RLM:Radio Link Monitoring)及び/又はビーム回復(BR:Beam Recovery)を制御してもよい。
制御部401は、UL信号のULリソース情報、アンテナポート情報及びビーム情報の少なくとも一つに基づいてUL信号の送信に適用するタイミングアドバンスを制御する。また、制御部401は、UL信号のULリソース情報、アンテナポート情報及びビーム情報の少なくとも一つに関連するDL信号のDLリソース情報、アンテナポート情報及びビーム情報の少なくとも一つに基づいてUL信号の送信に適用するタイミングアドバンスを制御してもよい。
制御部401は、擬似コロケーションに関する情報単位でUL信号の送信に適用するタイミングアドバンスを制御してもよい。
制御部401は、送信部が複数のULリソース、複数のアンテナポート及び複数のビームの少なくとも一つを用いてUL信号を送信する場合、複数のULリソース、複数のアンテナポート及び複数のビームに対して同じ所定タイミングアドバンスを適用してもよい。制御部401は、複数のタイミングアドバンスに基づいて前記所定タイミングアドバンスを決定してもよい。
制御部401は、送信部が複数のULリソース、複数のアンテナポート及び複数のビームの少なくとも一つを用いてUL信号を送信する場合、複数のULリソース、複数のアンテナポート及び複数のビームの少なくとも一つに対してタイミングアドバンスをそれぞれ独立に適用してもよい。
制御部401は、UL信号の送信に利用するULリソース情報、アンテナポート及びビームの少なくとも一つを変更する場合、変更後のULリソース情報、アンテナポート及びビームの少なくとも一つに対して変更前と同じタイミングアドバンスを適用してもよい。あるいは、制御部401は、UL信号の送信に利用するULリソース情報、アンテナポート及びビームの少なくとも一つを変更する場合、タイミングアドバンスをリセットしてもよい。
また、制御部401は、タイミングアドバンスの制御単位をグループ化してもよい。
また、制御部401は、無線基地局10から通知された各種情報を受信信号処理部404から取得した場合、当該情報に基づいて制御に用いるパラメータを更新してもよい。
送信信号生成部402は、制御部401からの指示に基づいて、上り信号(上り制御信号、上りデータ信号、上り参照信号など)を生成して、マッピング部403に出力する。送信信号生成部402は、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される信号生成器、信号生成回路又は信号生成装置から構成することができる。
送信信号生成部402は、例えば、制御部401からの指示に基づいて、送達確認情報、チャネル状態情報(CSI)などに関する上り制御信号を生成する。また、送信信号生成部402は、制御部401からの指示に基づいて上りデータ信号を生成する。例えば、送信信号生成部402は、無線基地局10から通知される下り制御信号にULグラントが含まれている場合に、制御部401から上りデータ信号の生成を指示される。
マッピング部403は、制御部401からの指示に基づいて、送信信号生成部402で生成された上り信号を無線リソースにマッピングして、送受信部203へ出力する。マッピング部403は、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるマッパー、マッピング回路又はマッピング装置から構成することができる。
受信信号処理部404は、送受信部203から入力された受信信号に対して、受信処理(例えば、デマッピング、復調、復号など)を行う。ここで、受信信号は、例えば、無線基地局10から送信される下り信号(下り制御信号、下りデータ信号、下り参照信号など)である。受信信号処理部404は、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される信号処理器、信号処理回路又は信号処理装置から構成することができる。また、受信信号処理部404は、本開示に係る受信部を構成することができる。
受信信号処理部404は、受信処理によって復号された情報を制御部401に出力する。受信信号処理部404は、例えば、ブロードキャスト情報、システム情報、RRCシグナリング、DCIなどを、制御部401に出力する。また、受信信号処理部404は、受信信号及び/又は受信処理後の信号を、測定部405に出力する。
測定部405は、受信した信号に関する測定を実施する。測定部405は、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される測定器、測定回路又は測定装置から構成することができる。
例えば、測定部405は、受信した信号に基づいて、RRM測定、CSI測定などを行ってもよい。測定部405は、受信電力(例えば、RSRP)、受信品質(例えば、RSRQ、SINR、SNR)、信号強度(例えば、RSSI)、伝搬路情報(例えば、CSI)などについて測定してもよい。測定結果は、制御部401に出力されてもよい。
<ハードウェア構成>
なお、本実施の形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的及び/又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的及び/又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的及び/又は間接的に(例えば、有線及び/又は無線を用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。
例えば、本実施の形態における無線基地局、ユーザ端末などは、本実施の形態の各態様の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図9は、本実施の形態に係る無線基地局及びユーザ端末のハードウェア構成の一例を示す図である。上述の無線基地局10及びユーザ端末20は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。無線基地局10及びユーザ端末20のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
例えば、プロセッサ1001は1つだけ図示されているが、複数のプロセッサがあってもよい。また、処理は、1のプロセッサによって実行されてもよいし、処理が同時に、逐次に、又はその他の手法を用いて、1以上のプロセッサによって実行されてもよい。なお、プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。
無線基地局10及びユーザ端末20における各機能は、例えば、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004を介する通信を制御したり、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び/又は書き込みを制御したりすることによって実現される。
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)によって構成されてもよい。例えば、上述のベースバンド信号処理部104(204)、呼処理部105などは、プロセッサ1001によって実現されてもよい。
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003及び/又は通信装置1004からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の本実施の形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、ユーザ端末20の制御部401は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001において動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)、RAM(Random Access Memory)、その他の適切な記憶媒体の少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本実施の形態に係る無線通信方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、フレキシブルディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD-ROM(Compact Disc ROM)など)、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、リムーバブルディスク、ハードディスクドライブ、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ)、磁気ストライプ、データベース、サーバ、その他の適切な記憶媒体の少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。
通信装置1004は、有線及び/又は無線ネットワークを介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置1004は、例えば周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)及び/又は時分割複信(TDD:Time Division Duplex)を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。例えば、上述の送受信アンテナ101(201)、アンプ部102(202)、送受信部103(203)、伝送路インターフェース106などは、通信装置1004によって実現されてもよい。
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LED(Light Emitting Diode)ランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
また、プロセッサ1001、メモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007によって接続される。バス1007は、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
また、無線基地局10及びユーザ端末20は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアを用いて各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
(変形例)
なお、本明細書において説明した用語及び/又は本明細書の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及び/又はシンボルは信号(シグナリング)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。参照信号は、RS(Reference Signal)と略称することもでき、適用される標準によってパイロット(Pilot)、パイロット信号などと呼ばれてもよい。また、コンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)は、セル、周波数キャリア、キャリア周波数などと呼ばれてもよい。
また、無線フレームは、時間領域において1つ又は複数の期間(フレーム)によって構成されてもよい。無線フレームを構成する当該1つ又は複数の各期間(フレーム)は、サブフレームと呼ばれてもよい。さらに、サブフレームは、時間領域において1つ又は複数のスロットによって構成されてもよい。サブフレームは、ニューメロロジーに依存しない固定の時間長(例えば、1ms)であってもよい。
さらに、スロットは、時間領域において1つ又は複数のシンボル(OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボル、SC-FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)シンボルなど)によって構成されてもよい。また、スロットは、ニューメロロジーに基づく時間単位であってもよい。また、スロットは、複数のミニスロットを含んでもよい。各ミニスロットは、時間領域において1つ又は複数のシンボルによって構成されてもよい。また、ミニスロットは、サブスロットと呼ばれてもよい。
無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルは、いずれも信号を伝送する際の時間単位を表す。無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルは、それぞれに対応する別の呼称が用いられてもよい。例えば、1サブフレームは送信時間間隔(TTI:Transmission Time Interval)と呼ばれてもよいし、複数の連続したサブフレームがTTIと呼ばれてよいし、1スロット又は1ミニスロットがTTIと呼ばれてもよい。つまり、サブフレーム及び/又はTTIは、既存のLTEにおけるサブフレーム(1ms)であってもよいし、1msより短い期間(例えば、1-13シンボル)であってもよいし、1msより長い期間であってもよい。なお、TTIを表す単位は、サブフレームではなくスロット、ミニスロットなどと呼ばれてもよい。
ここで、TTIは、例えば、無線通信におけるスケジューリングの最小時間単位のことをいう。例えば、LTEシステムでは、無線基地局が各ユーザ端末に対して、無線リソース(各ユーザ端末において使用することが可能な周波数帯域幅、送信電力など)を、TTI単位で割り当てるスケジューリングを行う。なお、TTIの定義はこれに限られない。
TTIは、チャネル符号化されたデータパケット(トランスポートブロック)、コードブロック、及び/又はコードワードの送信時間単位であってもよいし、スケジューリング、リンクアダプテーションなどの処理単位となってもよい。なお、TTIが与えられたとき、実際にトランスポートブロック、コードブロック、及び/又はコードワードがマッピングされる時間区間(例えば、シンボル数)は、当該TTIよりも短くてもよい。
なお、1スロット又は1ミニスロットがTTIと呼ばれる場合、1以上のTTI(すなわち、1以上のスロット又は1以上のミニスロット)が、スケジューリングの最小時間単位となってもよい。また、当該スケジューリングの最小時間単位を構成するスロット数(ミニスロット数)は制御されてもよい。
1msの時間長を有するTTIは、通常TTI(LTE Rel.8-12におけるTTI)、ノーマルTTI、ロングTTI、通常サブフレーム、ノーマルサブフレーム、又はロングサブフレームなどと呼ばれてもよい。通常TTIより短いTTIは、短縮TTI、ショートTTI、部分TTI(partial又はfractional TTI)、短縮サブフレーム、ショートサブフレーム、ミニスロット、又は、サブスロットなどと呼ばれてもよい。
なお、ロングTTI(例えば、通常TTI、サブフレームなど)は、1msを超える時間長を有するTTIで読み替えてもよいし、ショートTTI(例えば、短縮TTIなど)は、ロングTTIのTTI長未満かつ1ms以上のTTI長を有するTTIで読み替えてもよい。
リソースブロック(RB:Resource Block)は、時間領域及び周波数領域のリソース割当単位であり、周波数領域において、1つ又は複数個の連続した副搬送波(サブキャリア(subcarrier))を含んでもよい。また、RBは、時間領域において、1つ又は複数個のシンボルを含んでもよく、1スロット、1ミニスロット、1サブフレーム又は1TTIの長さであってもよい。1TTI、1サブフレームは、それぞれ1つ又は複数のリソースブロックによって構成されてもよい。なお、1つ又は複数のRBは、物理リソースブロック(PRB:Physical RB)、サブキャリアグループ(SCG:Sub-Carrier Group)、リソースエレメントグループ(REG:Resource Element Group)、PRBペア、RBペアなどと呼ばれてもよい。
また、リソースブロックは、1つ又は複数のリソースエレメント(RE:Resource Element)によって構成されてもよい。例えば、1REは、1サブキャリア及び1シンボルの無線リソース領域であってもよい。
なお、上述した無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルなどの構造は例示に過ぎない。例えば、無線フレームに含まれるサブフレームの数、サブフレーム又は無線フレームあたりのスロットの数、スロット内に含まれるミニスロットの数、スロット又はミニスロットに含まれるシンボル及びRBの数、RBに含まれるサブキャリアの数、並びにTTI内のシンボル数、シンボル長、サイクリックプレフィックス(CP:Cyclic Prefix)長などの構成は、様々に変更することができる。
また、本明細書において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。例えば、無線リソースは、所定のインデックスによって指示されてもよい。
本明細書においてパラメータなどに使用する名称は、いかなる点においても限定的な名称ではない。例えば、様々なチャネル(PUCCH(Physical Uplink Control Channel)、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)など)及び情報要素は、あらゆる好適な名称によって識別できるので、これらの様々なチャネル及び情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的な名称ではない。
本明細書において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
また、情報、信号などは、上位レイヤから下位レイヤ、及び/又は下位レイヤから上位レイヤへ出力され得る。情報、信号などは、複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。
入出力された情報、信号などは、特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報、信号などは、上書き、更新又は追記をされ得る。出力された情報、信号などは、削除されてもよい。入力された情報、信号などは、他の装置へ送信されてもよい。
情報の通知は、本明細書において説明した態様/本実施の形態に限られず、他の方法を用いて行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、下り制御情報(DCI:Downlink Control Information)、上り制御情報(UCI:Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、ブロードキャスト情報(マスタ情報ブロック(MIB:Master Information Block)、システム情報ブロック(SIB:System Information Block)など)、MAC(Medium Access Control)シグナリング)、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。
なお、物理レイヤシグナリングは、L1/L2(Layer 1/Layer 2)制御情報(L1/L2制御信号)、L1制御情報(L1制御信号)などと呼ばれてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRCConnectionSetup)メッセージ、RRC接続再構成(RRCConnectionReconfiguration)メッセージなどであってもよい。また、MACシグナリングは、例えば、MAC制御要素(MAC CE(Control Element))を用いて通知されてもよい。
また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的な通知に限られず、暗示的に(例えば、当該所定の情報の通知を行わないことによって又は別の情報の通知によって)行われてもよい。
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真(true)又は偽(false)で表される真偽値(boolean)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び/又は無線技術(赤外線、マイクロ波など)を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び/又は無線技術は、伝送媒体の定義内に含まれる。
本明細書において使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
本明細書においては、「基地局(BS:Base Station)」、「無線基地局」、「eNB」、「gNB」、「セル」、「セクタ」、「セルグループ」、「キャリア」及び「コンポーネントキャリア」という用語は、互換的に使用され得る。基地局は、固定局(fixed station)、NodeB、eNodeB(eNB)、アクセスポイント(access point)、送信ポイント、受信ポイント、フェムトセル、スモールセルなどの用語で呼ばれる場合もある。
基地局は、1つ又は複数(例えば、3つ)のセル(セクタとも呼ばれる)を収容することができる。基地局が複数のセルを収容する場合、基地局のカバレッジエリア全体は複数のより小さいエリアに区分でき、各々のより小さいエリアは、基地局サブシステム(例えば、屋内用の小型基地局(RRH:Remote Radio Head))によって通信サービスを提供することもできる。「セル」又は「セクタ」という用語は、このカバレッジにおいて通信サービスを行う基地局及び/又は基地局サブシステムのカバレッジエリアの一部又は全体を指す。
本明細書においては、「移動局(MS:Mobile Station)」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(UE:User Equipment)」及び「端末」という用語は、互換的に使用され得る。
移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
また、本明細書における無線基地局は、ユーザ端末で読み替えてもよい。例えば、無線基地局及びユーザ端末間の通信を、複数のユーザ端末間(D2D:Device-to-Device)の通信に置き換えた構成について、本開示の各態様/本実施の形態を適用してもよい。この場合、上述の無線基地局10が有する機能をユーザ端末20が有する構成としてもよい。また、「上り」及び「下り」などの文言は、「サイド」と読み替えられてもよい。例えば、上りチャネルは、サイドチャネルと読み替えられてもよい。
同様に、本明細書におけるユーザ端末は、無線基地局で読み替えてもよい。この場合、上述のユーザ端末20が有する機能を無線基地局10が有する構成としてもよい。
本明細書において、基地局によって行われるとした動作は、場合によってはその上位ノード(upper node)によって行われることもある。基地局を有する1つ又は複数のネットワークノード(network nodes)を含むネットワークにおいて、端末との通信のために行われる様々な動作は、基地局、基地局以外の1つ以上のネットワークノード(例えば、MME(Mobility Management Entity)、S-GW(Serving-Gateway)などが考えられるが、これらに限られない)又はこれらの組み合わせによって行われ得ることは明らかである。
本明細書において説明した各態様/本実施の形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、本明細書で説明した各態様/本実施の形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本明細書で説明した方法については、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
本明細書において説明した各態様/本実施の形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、LTE-B(LTE-Beyond)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4G(4th generation mobile communication system)、5G(5th generation mobile communication system)、FRA(Future Radio Access)、New-RAT(Radio Access Technology)、NR(New Radio)、NX(New radio access)、FX(Future generation radio access)、GSM(登録商標)(Global System for Mobile communications)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE 802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切な無線通信方法を利用するシステム及び/又はこれらに基づいて拡張された次世代システムに適用されてもよい。
本明細書において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
本明細書において使用する「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本明細書において使用され得る。したがって、第1及び第2の要素の参照は、2つの要素のみが採用され得ること又は何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
本明細書において使用する「判断(決定)(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。例えば、「判断(決定)」は、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)などを「判断(決定)」することであるとみなされてもよい。また、「判断(決定)」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)などを「判断(決定)」することであるとみなされてもよい。また、「判断(決定)」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などを「判断(決定)」することであるとみなされてもよい。つまり、「判断(決定)」は、何らかの動作を「判断(決定)」することであるとみなされてもよい。
本明細書において使用する「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的であっても、論理的であっても、あるいはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」と読み替えられてもよい。
本明細書において、2つの要素が接続される場合、1又はそれ以上の電線、ケーブル及び/又はプリント電気接続を用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び/又は光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
本明細書において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も同様に解釈されてもよい。
本明細書又は請求の範囲において、「含む(including)」、「含んでいる(comprising)」、及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本明細書あるいは請求の範囲において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
(付記)
以下、本開示の補足事項について付記する。
<背景>
UL(Uplink)チャネル及び/又はUL信号(ULチャネル/信号)の送信タイミングは、タイミングアドバンス(TA:Timing Advance)によって調整される。異なるユーザ端末(UE:User Terminal)からのULチャネル/信号の受信タイミングは、無線基地局(TRP:Transmission and Reception Point、gNB:gNodeB等ともいう)側で調整される。
既存のLTE(Long Term Evolution)システム(例えば、Rel.13まで、LTE、LTE-advanced等ともいう)は、ULチャネル/信号に適用されるビーム(又はULリソース)に応じてタイミングアドバンスを制御するメカニズムを有していない。
<提案>
複数のタイミングアドバンスは、ユーザ端末で制御されてもよい(タイミングアドバンスは、ビームに関する情報(ビーム情報)に基づいて調整されてもよい)。具体的には、以下のように、タイミングアドバンスが調整されてもよい。
タイミングアドバンスは、ULビームに関する情報(ULビーム情報)及び/又はUL参照信号のリソース(UL RSリソース)に関する情報(UL RSリソース情報)に基づいて、調整されてもよい。例えば、ULビーム情報は、ランク識別子(RI:Rank Indicator)、プリコーディング行列識別子(PMI:Precoding Matrix Indicator)等の少なくとも一つを含んでもよい。UL RSリソース情報は、サウンディング参照信号(SRS:Sounding Referene Signal)用のリソースのインデックス(SRSリソースインデックス(SRI:SRS Resource Index))等の少なくとも一つを含んでもよい。
タイミングアドバンスは、ULビームに関連付けられるDLビームに関する情報(DLビーム情報)に基づいて調整されてもよい。
タイミングアドバンスは、疑似コロケーション(QCL::Quasi-Co-Location)に関する情報(QCL情報)に基づいて調整されてもよい。
ユーザ端末において複数のビームが送信される場合、ユーザ端末は、当該複数のビームの各々に対して、以下のタイミングアドバンスを適用してもよい。
ユーザ端末は、複数のビームに対応する複数のタイミングアドバンスの一つを適用してもよい。
ユーザ端末は、複数のタイミングアドバンスの値(タイミングアドバンス値又はTA値)に基づいて導出されるタイミングアドバンス値を適用してもよい。例えば、ユーザ端末が適用するタイミングアドバンス値は、複数のタイミングアドバンス値を平均化して導出されてもよいし、又は、当該複数のタイミングアドバンス値の最大値又は最小値であってもよい。
ユーザ端末は、ビーム毎に個別のタイミングアドバンスを適用してもよい。
ユーザ端末がビームを切り替える場合、ユーザ端末は、タイミングアドバンス値を以下のように制御してもよい。
ユーザ端末は、異なるビーム間で同じTA値を維持してもよい。
ユーザ端末は、ビームを変更する場合、TA値をリセットしてもよい。
タイミングアドバンスの制御ユニットは、グループ化されてもよい。例えば、TAに基づいてULビームのグループ(ULビームグループ)が形成されてもよい。
以上を鑑みて、以下のような構成を提案する。もちろん本開示は以下の構成に限られない。
[構成1]
1以上のタイミングアドバンスに基づいて1以上のUL信号を送信する送信部と、
前記UL信号のULリソース情報、アンテナポート情報及びビーム情報の少なくとも一つに基づいて前記UL信号の送信に適用するタイミングアドバンスを制御する制御部と、を有することを特徴とするユーザ端末。
[構成2]
前記制御部は、前記UL信号のULリソース情報、アンテナポート情報及びビーム情報の少なくとも一つに関連するDL信号のDLリソース情報、アンテナポート情報及びビーム情報の少なくとも一つに基づいて前記UL信号の送信に適用するタイミングアドバンスを制御することを特徴とする構成1に記載のユーザ端末。
[構成3]
前記制御部は、擬似コロケーションに関する情報単位で前記UL信号の送信に適用するタイミングアドバンスを制御することを特徴とする構成1又は構成2に記載のユーザ端末。
[構成4]
前記送信部が複数のULリソース、複数のアンテナポート及び複数のビームの少なくとも一つを用いてUL信号を送信する場合、前記制御部は、複数のULリソース、複数のアンテナポート及び複数のビームに対して同じ所定タイミングアドバンスを適用することを特徴とする構成1から構成3のいずれかに記載のユーザ端末。
[構成5]
前記制御部は、複数のタイミングアドバンスに基づいて前記所定タイミングアドバンスを決定することを特徴とする構成4に記載のユーザ端末。
[構成6]
前記送信部が複数のULリソース、複数のアンテナポート及び複数のビームの少なくとも一つを用いてUL信号を送信する場合、前記制御部は、複数のULリソース、複数のアンテナポート及び複数のビームの少なくとも一つに対してタイミングアドバンスをそれぞれ独立に適用することを特徴とする構成1から構成3のいずれかに記載のユーザ端末。
[構成7]
前記制御部は、前記UL信号の送信に利用するULリソース情報、アンテナポート及びビームの少なくとも一つを変更する場合、変更後のULリソース情報、アンテナポート及びビームの少なくとも一つに対して変更前と同じタイミングアドバンスを適用することを特徴とする構成1から構成6のいずれかに記載のユーザ端末。
[構成8]
前記制御部は、前記UL信号の送信に利用するULリソース情報、アンテナポート及びビームの少なくとも一つを変更する場合、タイミングアドバンスをリセットすることを特徴とする構成1から構成6のいずれかに記載のユーザ端末。
[構成9]
前記制御部は、タイミングアドバンスの制御単位をグループ化することを特徴とする構成1から構成8のいずれかに記載のユーザ端末。
[構成10]
1以上のタイミングアドバンスに基づいて1以上のUL信号を送信する工程と、
前記UL信号のULリソース情報、アンテナポート情報及びビーム情報の少なくとも一つに基づいて前記UL信号の送信に適用するタイミングアドバンスを制御する工程と、を有することを特徴とするユーザ端末の無線通信方法。
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示に係る発明が本明細書中に説明した実施の形態に限定されないということは明らかである。本開示に係る発明は、請求の範囲の記載に基づいて定まる発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とし、本開示に係る発明に対して何ら制限的な意味をもたらさない。
本出願は、2018年2月27日に出願の特願2018-048578に基づく。この内容は、全てここに含めておく。