JP7346947B2 - 全天球撮像装置、画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

全天球撮像装置、画像処理装置及び画像処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、全天球撮像装置、画像処理装置及び画像処理方法に関する。
撮像装置から被写体までの測距の手法の一つに、TOF(Time of Flight)方式と呼ばれる、被写体に向けて測距光を照射し、その反射光の時間差から距離を算出する方法がある。これは、所定の照射パターンにより強度変調された赤外光による測距光を被写体に向けて照射した後、被写体によって反射された測距光を赤外線用の撮像素子で受光し、照射パターンにより照射から受光までの時間差を画素ごとに検出、距離を算出するものである。算出された距離値は画素ごとにビットマップ状に集められ、「距離画像」として保存される。このような方式の距離画像生成装置(撮像装置)をTOFカメラと呼ぶ。
しかしながら、従来のTOFカメラによって垂直方向水平方向含めて全ての方向を同時に計測しようとすると、複数の光学系が互いの画角内に写り込んでしまうため、写り込んだ画角(方向)に関する距離を計測することはできない。
本発明は、確実に全天球領域をカバーし、全ての方向を同時に計測することができる全天球撮像装置、画像処理装置及び画像処理方法を提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係る全天球撮像装置は、少なくとも二つの投光部と、少なくとも二つの受光部と、前記少なくとも二つの投光部と前記少なくとも二つの受光部とを配置する筐体と、を具備する。前記少なくとも二つの投光部のそれぞれは、前記筐体において、他の何れか一つの前記投光部と光軸を略平行とし、他の何れか一つの前記投光部と前記光軸を略上の投光方向を逆として、前記少なくとも二つの受光部のそれぞれの受光範囲の外側に配置される。前記少なくとも二つの受光部のそれぞれは、前記筐体において、他の何れか一つの前記受光部と光軸を略平行とし、他の何れか一つの前記受光部と前記光軸を略上の受光方向を逆として、前記少なくとも二つの投光部のそれぞれの投光範囲の外側に配置される。前記少なくとも二つの投光部のそれぞれの投光範囲は180度以上である。前記少なくとも二つの受光部のそれぞれの受光範囲は180度以上である。
本発明に係る全天球撮像装置、画像処理装置及び画像処理方法によれば、確実に全天球領域をカバーし、全ての方向を同時に計測することができる。
図1は、実施形態に係る撮像装置1aの外観の例を概略的に示す斜視図である。 図2は、撮像装置1aの上面図である。 図3は、TOF投光レンズ110a(又はTOF投光レンズ110b)を有する投光部11a(11b)の構成を説明するための図である。 図4は、TOF受光レンズ120a(又はTOF受光レンズ120b)を有する受光部12a(12b)の構成を説明するための図である。 図5は、実施形態に係る撮像装置1のハードウェア構成の例を示すブロック図である。 図6は、実施形態に係る撮像装置1の機能を説明するための機能ブロック図である。 図7は、撮像装置1aによって実行される距離算出処理について説明するための図である。 図8は、全天球距離画像の撮像処理の流れを示したフローチャートである。 図9は、図8のステップS4における距離画像データの結合処理の流れを示したフローチャートである。 図10(a)、図10(b)は、魚眼画像形式について説明するための図である。 図11(a)、図11(b)は、正距円筒画像形式における球面と正距円筒画像との対応関係を説明するための図である。 図12は、距離画像データの結合処理に従う距離画像の画像形式の変化について説明するための図である。 図13は、従来のTOFカメラの配置に基づいた全天球TOFカメラについて説明する図である。 図14は、実施形態の第1の変形例に係る撮像装置1bを、筐体10bの上面側から見た例を示す図である。 図15(a)、図15(b)は、実施形態の第2の変形例に係る撮像装置1cを説明するための図である。 図16(a)、図16(b)は、実施形態の第3の変形例に係る撮像装置1dを説明するための図である。 図17は、本第3の変形例に係る撮像装置1dのハードウェア構成について説明する図である。 図18は、本第3の変形例に係る撮像装置1dの機能を説明するための機能ブロック図である。 図19は、本第3の変形例に係る撮像装置1dによって実行される、RGB画像結合処理の流れを示したフローチャートである。 図20は、実施形態の第4の変形例に係る撮像装置1fを、筐体10fの上面側から見た例を示す図である。 図21(a)、図21(b)は、実施形態の第5の変形例に係る撮像装置1gを説明するための図である。 図22は、実施形態の第6の変形例に係る撮像装置1hを、筐体10hの上面側から見た例を示す図である。
以下に添付図面を参照して、全天球撮像装置、画像処理装置および画像処理方法の実施形態を詳細に説明する。
図1は、実施形態に係る撮像装置1aの外観の例を概略的に示す斜視図である。図2は、撮像装置1の上面図を示す。図1、図2に示す実施形態に係る撮像装置1aは、360度の距離画像を撮像可能な全天球カメラとしての全天球撮像装置である。
撮像装置1aは、少なくとも二つの投光部11a、11bと、少なくとも二つの受光部12a、12bと、少なくとも二つの投光部11a、11bと少なくとも二つの受光部12a、12bとを配置する筐体と、を具備する。また、撮像装置1aにおいて、少なくとも二つの投光部11a、11bのそれぞれは、筐体1aにおいて、他の何れか一つの投光部と光軸を略平行とし、他の何れか一つの投光部と光軸を略上の投光方向を逆として、少なくとも二つの受光部のそれぞれの受光範囲の外側に配置されている。さらに、撮像装置1aにおいて、少なくとも二つの受光部12a、12bのそれぞれは、筐体において、他の何れか一つの受光部と光軸を略平行とし、他の何れか一つの受光部と光軸を略上の受光方向を逆として、少なくとも二つの投光部のそれぞれの投光範囲の外側に配置されている。
より具体的には、図1、図2に示す様に、撮像装置1aは、TOF投光レンズ110aを有する投光部11a、TOF投光レンズ110bを有する投光部11b、TOF受光レンズ120aを有する受光部12a、TOF受光レンズ120bを有する受光部12b、筐体10a、グリップ部14、撮像ボタン15を具備している。なお、図1において、TOF投光レンズ110b、TOF受光レンズ120bは、図上にて筐体10aの背面側にあるため、図においては符号のみ示している。
筐体10aは、例えば図1に示す様に立方体形状をしており、その内部には撮像装置1aの光学系、画像処理系に対応するモジュールが内蔵される。
TOF投光レンズ110a及びこれを有する投光部11aは、筐体10aの側面のうちのいずれか一つの面に配置される。また、TOF投光レンズ110b及びこれを有する投光部11bは、TOF投光レンズ110aが配置された面と対向する面に配置される。
TOF投光レンズ110a、110bは、全角180度超の魚眼レンズである。従って、TOF投光レンズ110a、110bを用いて実現されるによる投光範囲は、それぞれ図2に示す投光範囲110a、110bのような180度を超えたものとなる。
TOF受光レンズ120a及びこれを有する受光部12aは、筐体10aの側面のうち、TOF投光レンズ110a、110bが配置されていないいずれか一つの面に配置される。TOF受光レンズ120b及びこれを有する受光部12bは、TOF受光レンズ120aが配置された面と対向する面に配置される。
TOF受光レンズ120a、120bは、全角180度超の魚眼レンズである。従って、TOF受光レンズ120a、120bを用いて実現されるによる受光範囲は、それぞれ図2に示す受光範囲120a、120bのような180度を超えたものとなる。
図3は、TOF投光レンズ110a(又はTOF投光レンズ110b)を有する投光部11a(11b)の構成を説明するための図である。なお、同図における矢印は、光の進行方向を模式的に示したものである。
同図に示す様に、投光部11a(11b)は、面発光光源111a(111b)と、180度超の投光領域を持つTOF投光レンズ110a(110b)とを有する。
面発光光源111a(111b)は、面形状の光源であり、筐体10aに内蔵される。面発光光源111a(111b)は、例えば、垂直共振器面発光レーザー(いわゆるVCSEL:Vertical Cavity Surface Emitting LASER)を2次元アレイ状配置したものを採用することができる。面発光光源111a(111b)からの発光光は、TOF投光レンズ110(110b)において拡散され、180度以上の投光範囲に投光されることになる。
図4は、TOF受光レンズ120a(又はTOF受光レンズ120b)を有する受光部12a(12b)の構成を説明するための図である。なお、同図における矢印は、光の進行方向を模式的に示したものである。
同図に示す様に、受光部12は、TOFセンサ121a(121b)と、180度超の受光部領域を持つTOF受光レンズ120a(120b)とを有する。
TOF受光レンズ120a(120b)が受光する光は、図4に示す様に当該レンズによって収束されTOFセンサ121a(121b)に入射する。
TOFセンサ121a(121b)は、デジタルカメラ等に使用されるイメージセンサと同様の2次元のエリアセンサであり、筐体10aに内蔵される。TOFセンサ121a(121b)は、各画素で距離データを算出し、距離画像データを生成する。
図1に戻り、グリップ部14は、手などにより撮像装置1aを保持するための把持部である。
グリップ部14には、撮像を指示するための撮像ボタン15が設けられる。グリップ部14に対して、撮像装置1aに対する設定などの操作を行う操作部や、ステータスなどを表示する表示部をさらに設けてもよい。
図5は、実施形態に係る撮像装置1aのハードウェア構成の例を示すブロック図である。図5において、撮像装置1aは、面発光光源111a、111b、TOFセンサ121a、121bに加えて、測距制御部23を具備する。
測距制御部23は、面発光光源111a、111b、TOFセンサ121a、121bと接続され、筐体10aに内蔵される。測距制御部23は、CPU(Central Processing Unit)231、ROM(Read Only Memory)232、RAM(Random Access Memory)233、SSD(Solid State Drive)234、光源駆動回路235、センサI/F(Interface)236、入出力I/F237を有する。これらは、システムバス238で相互に電気的に接続されている。
CPU231は、ROM232やSSD234等の記憶装置からプログラムやデータを
RAM233上に読み出し、処理を実行することで、測距制御部23全体の制御や後述する機能を実現する。なお、CPU231の有する機能の一部、又は全部を、ASIC(application specific integrated circuit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)等の電子回路により実現させてもよい。
ROM232は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することが可能な不揮発性の半導体メモリ(記憶装置)である。ROM232には、処理部100の起動時に実行されるBIOS(Basic Input/Output System)、OS設定等のプログラムやデータが格納されている。
RAM233は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリ(記憶装置)である。
SSD234は、測距制御部23による処理を実行するプログラムや各種データが記憶された不揮発性メモリである。なお、SSDはHDD(Hard Disk Drive)等であっても良い。
光源駆動回路235は、面発光光源111a、111bに電気的に接続され、CPU231等から入力した制御信号に応じて面発光光源111a、111bに駆動電圧等の駆動信号を出力する電気回路である。光源駆動回路235は、制御信号に応じて、面発光光源111a、111bに含まれる複数の発光部を発光駆動させる。駆動信号として矩形波や正弦波、又は所定の波形形状の電圧波形を用いることができる。なお、光源駆動回路235は、電圧波形の周波数を変化させて、駆動信号の周波数を変調することができる。
センサI/F236は、TOFセンサ121a、121bに電気的に接続され、TOFセンサ121a、121bの出力する位相信号を入力するインターフェースである。入出力I/F237は、メインコントローラ80やPC(Personal Computer)等の外部装置と接続するためのインターフェースである。
図6は、実施形態に係る撮像装置1aの機能を説明するための機能ブロック図である。図6において、撮像装置1aの機能として、測距制御部23を具備する。
測距制御部23は、発光制御部238、受光処理部239を具備する。測距制御部23は、発光制御部238を介した面発光光源111a、111bによる発光と、受光処理部239を介したTOFセンサ121a、121bによる受光とを同期させて制御する。
発光制御部238は、撮像装置1aの機能として、駆動信号出力部238を少なくとも有する。
駆動信号出力部238は、駆動信号を面発光光源111a、111bに出力し、同時発光させる。また、駆動信号出力部238は、所定の電圧波形、及び所定の発光周波数で駆動信号を出力することで、面発光光源111a、111bによる発光を時間変調(時間的制御)することができる。本実施形態では、一例として、MHz(メガヘルツ)程度の周波数で矩形波、又は正弦波の駆動信号を所定のタイミングで面発光光源111a、111bに出力する。
受光処理部239は、撮像装置1aの機能として、位相信号入力部239a、距離画像取得部239b、格納部239c、距離画像結合部239dを少なくとも有する。
位相信号入力部239aは、センサI/F236等により実現され、TOFセンサ121a、121bが出力する位相信号を入力する。位相信号入力部239aは、TOFセンサ121a、121bにおける二次元に配列された画素毎の位相信号を入力することができる。また、位相信号入力部239aは、入力した位相信号を距離画像取得部239bに出力する。なお、本実施形態では、位相信号入力部239aに2つのTOFセンサ121a、121bが接続されている。このため、2セット分の位相信号が出力されることになる。
距離画像取得部239bは、位相信号入力部239aから入力したTOFセンサ121a、121bの画素毎の位相信号に基づいて、撮像装置1aから対象物までの距離画像データを取得する。ここで、距離画像とは、画素毎に取得した距離データを画素の位置に応じて二次元に配列させて生成された画像であり、例えば、距離を画素の輝度に変換して生成された画像である。距離画像取得部239bは、取得した2つの距離画像データを格納部239cに出力する。
格納部239cは、RAM233等により実現され、距離画像取得部239bから入力した距離画像データを一時格納する。
距離画像結合部239dは、格納部239cで一時格納された2つの距離画像データを読み出し、これらを結合して1つの全天球距離画像データを生成する。
なお、距離画像結合部239dは、CPU231が制御プログラムを実行することにより実現される。しかしながら、当該例に限定されず、距離画像結合部239dの一部又は全部を、同様の各機能を実行するように設計された専用のハードウェア、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)等の半導体集積回路や従来の回路モジュール等によって実現するようにしてもよい。
なお、上述では、図6に示した構成が撮像装置1aに内蔵されるものとして説明しているが、これはこの例に限定されない。例えば、図6に示した構成を、撮像装置1aと接続可能な外部の情報処理装置に持たせてもよい。
(距離算出処理)
次に、撮像装置1aによって実行される距離算出処理について説明する。
TOFセンサ121a、121bは、それぞれ1つの受光素子に2つの電荷蓄積部(第1電荷蓄積A、第2電荷蓄積B)を持ち、どちらに電荷を蓄積するかを高速に切り替えることができる。このため、一つの矩形波に対して、真逆の位相信号2つを同時に検出可能である。例えば0度と180度の組み合わせ、もしくは90度と270度の組み合わせを同時に検出することができる。従って、2回の投光受光プロセスにより、距離計測できる。
図7は、撮像装置1aによって実行される距離算出処理について説明するための図であり、投光、反射光に対する第1電荷蓄積部α、第2電荷蓄積部βの蓄積タイミングをグラフ化したものである。同図において、斜線エリアは、電荷が蓄積された期間を示している。
なお、蓄積される電荷量を増やすため、投光は一回の矩形波ではなく、デューティ比50%の矩形波の繰り返しパターンとし、それに応じて第1電荷蓄積A、第2電荷蓄積Bの切り替えも繰り返して行うことが好ましい。
4つの位相信号A0、A90、A180、A270は、それぞれ照射光のパルス周期に対して、時間的に0°、90°、180°、270°の4つの位相に分割された位相信号であるため、次の(1)式を用いて位相差角φを求めることができる。
φ=Arctan{(A90-A270)/(A0-A180)} (1)
位相差角φを用いて、遅延時間Tdは、次の(2)式から求めることができる。
Td=φ/2π×T(T=2T0、T0:照射光のパルス幅) (2)
遅延時間Tdを用いて対象物までの距離値dは、次の(3)式より求めることができる。
d=Td×c÷2(c:光速)…(3)
次に、撮像装置1aによって実行される、距離算出処理を含む(全天球距離画像の)撮像処理について説明する。
図8は、全天球距離画像の撮像処理の流れを示したフローチャートである。同図に示す様に、駆動信号出力部238aは、駆動信号を投光部11a、11bに出力し(ステップS1)、投光部11a、11b内の面発光光源111a、111bを同時発光させる。
なお、このステップS1において。駆動信号出力部238aは、所定の電圧波形、及び所定の発光周波数で駆動信号を出力することで、発光部による発光を時間変調(時間的制御)する。例えば、駆動信号出力部238aは、MHz(メガヘルツ)程度の周波数で矩形波、又は正弦波の駆動信号を所定のタイミングで投光部11a、11bに出力する。
位相信号入力部239aは、受光部12a、12bのTOFセンサ121a、121bが出力する第1グループの発光に応じた位相信号を入力し、入力した位相信号を距離画像取得部239bに出力する(ステップS2)。
距離画像取得部239bは、位相信号入力部239aから入力したTOFセンサ121a、121bの画素毎の位相信号に応じて、第1グループの発光に応じた当該撮像装置1aから対象物までの距離画像データを取得する(ステップS3)。距離画像取得部239bは、取得した距離画像データを格納部239cに出力する。格納部239cは、距離画像取得部格納部239bから入力した距離画像データを一時格納する。
距離画像結合部239dは、格納部239cで一時格納された2つの距離画像データを読み出し、これらを結合して1つの全天球距離画像データを生成する(ステップS4)。
図9は、図8のステップS4における距離画像データの結合処理の流れを示したフローチャートである。
同図に示す様に、まず、距離画像結合部239dは、魚眼画像形式の2つの距離画像データを取得する(ステップS401)。
ここで、魚眼画像形式について説明する。図10(a)は、魚眼画像形式について説明するための図であり、魚眼レンズ(すなわち、TOF受光レンズ120a、120b)がどのように3次元入射光を2次元に射影するかを説明するための図である。図10(b)は、図10(a)の関係において、3次元入射光が射影された2次元平面を示した図である。
図10(a)に示す様に、入射角φは、魚眼レンズの縁に接する平面と光軸との交点を頂点とした場合の、光軸に対する角度として表される。180°を超える画角を持つ魚眼レンズで撮像された魚眼画像は、撮像位置から、凡そ半球分のシーンの画像となる。
図10(a)および図10(b)に示されるように、射影関数f(φ)で関係が決められる、入射角φに対応する像高hで魚眼画像が生成される。射影関数f(φ)は、魚眼レンズの性質によって異なる。例えば、像高h、焦点距離fL、入射方向と光軸の成す角(入射角)をφとして、下記の(4)式で表される等距離射影方式と呼ばれる射影方式を持つ魚眼レンズがあり、今回はそれを用いるものとする。
h=fL×φ …(4)
図9に戻り、距離画像結合部239dは、魚眼画像形式の2つの距離画像データをそれぞれ正距円筒画像形式に変換する(ステップS402)。本ステップS402において、2つの距離画像データを同じ座標系に基づいて正距円筒画像形式に変換することで、次のステップS403での画像結合を容易にする。
ここで、正距円筒画像形式について説明する。正距円筒画像形式は、全天球画像を表現可能な方式であり、正距円筒図法を用いて作成される画像(正距円筒画像)の形式である。正距円筒図法とは、地球儀の緯度経度のような、2変数で3次元の方向を表し、緯度経度が直交するように平面表示した図法である。従って、正距円筒画像は、正距円筒図法を用いて生成された画像であり、球面座標系の2つの角度変数を2軸とする座標で表現されている。
図11(a)は、正距円筒画像における座標の一例を示した図である。図11(b)は、球面における座標の一例を示した図である。図11(a)、図11(b)を参照しながら、正距円筒画像形式における球面と正距円筒画像との対応関係について説明する。
正距円筒画像は、図11(a)に示す様な、水平角度が-180~180°、垂直角度が-90~90°の、角度座標に対応する画素値を持つ画像である。角度座標は、球面上の各点と対応付けられており、地球儀の緯度経度座標のようなものとなっている。
一方、図11(b)示す魚眼画像の座標と、図11(a)に示す正距円筒画像の座標との関係は、図10(b)で説明したような射影関数f(φ)を用いることで対応付けることができる。従って、この対応関係を用いて、魚眼画像形式の2つの画像データから、正距円筒画像形式への画像変換を実行することができる。
図9に戻り、距離画像結合部239dは、2つの正距円筒画像形式の距離画像データを結合し、1つの全天球距離画像データを生成する(ステップS403)。こうして生成される全天球距離画像データは、ステップS401において入力する2つの距離画像データが全画角180度超の領域をカバーしていることから、適切に繋ぐことで全天球領域をカバーするものとなる。なお、複数画像を繋ぐための既存の技術を用いることができ、特に方法は限定しない。
図12は、距離画像データの結合処理に従う距離画像の画像形式の変化について説明するための図である。
同図に示す様に、ステップS401において入力される距離画像1、2は、魚眼画像形式の画像である。魚眼画像形式は、いわゆる円周魚眼であり、円状に有効領域を持ち、その外側は無効領域として、図12に示す様に通常は黒い領域となる。
また、ステップS402において、距離画像1、2は、正距円筒画像形式の画像に変換される。なお、2つのTOF受光レンズ120a、120bは、その向き(レンズに入射する光の方向)が互いに逆向きになっている。従って、同じ球面座標系に基づいて正距円筒画像形式に変換すると、有効領域と無効領域はおおよそ逆(180度ずれたもの)になっている。また、2つのTOF受光レンズ120a、120bは、画角が180度超の魚眼レンズであるため、球面の半分以上をカバーする。このため、正距円筒画像形式の画像としての距離画像1、2の有効領域は、一部重複する。
また、ステップS403において、距離画像1、2は結合され、正距円筒画像形式の全天球距離画像となる。ステップS401において入力する魚眼画像形式2つの距離画像1、2は全画角180度超の領域をカバーしている。従って、この魚眼画像形式の距離画像から生成された正距円筒画像形式の距離画像1、2は、2つ合わせると全天球領域をカバーすることができる。
(効果)
以上述べた本実施形態に係る全天球撮像装置によれば、投光範囲を180度以上とするTOF投光レンズ110a、110b(投光部11a、11b)が、光軸を略平行とし、他の何れか一つのTOF投光レンズ(投光部)と光軸を略上の投光方向を逆として、TOF受光レンズ120a、120b(受光部12a、12b)によるそれぞれの受光範囲の外側に配置されている。また、受光範囲を180度以上とするTOF受光レンズ120a、120b(受光部12a、12b)が、光軸を略平行とし、他の何れか一つのTOF受光レンズと光軸を略上の投光方向を逆として、TOF投光レンズ110a、110b(投光部11a、11b)によるそれぞれの投光範囲の外側に配置されている。
従って、投光範囲を180度以上とするTOF投光レンズ110a、110bの上記配置により、投光範囲を360度とすることができる。また、受光範囲を180度以上とするTOF受光レンズ120a、120bの上記配置により、受光範囲を360度とすることができる。
また、TOF投光レンズ110a、110bは、受光範囲110aR、110bR(すなわち、TOF受光レンズ120a、120bの画角)に入らないように(写り込むことがないように)、また、TOF受光レンズ120a、120bは、投光範囲120bR、120bR(すなわち、TOF投光レンズ110a、110bの画角)に入らないように(写り込むことがないように)、それぞれ配置されている。従って、投光範囲、受光範囲のそれぞれにおいて、投光部と受光部とが互いに邪魔をすることがなく、死角がない全天球領域による撮像を実現することができる。
(比較例)
図13は、従来のTOFカメラの配置に基づいた全天球TOFカメラ30について説明する図である。同図に示す様に、全天球TOFカメラ30は、例えば直方体形状を有する筐体105の向かい合う側面のうちの一方において、TOF投光レンズ110aとTOF受光レンズ120aとが並べて配置され、筐体105の向かい合う側面のうちの他方において、TOF投光レンズ110bとTOF受光レンズ120bとが並べて配置されている。
係る従来の構成の場合、TOF投光レンズ110aの投光範囲110aRの中にTOF受光レンズ120aが映り込んでしまい、また、TOF受光レンズ120aの受光範囲120aRの中にTOF投光レンズ110aが映り込んでしまう。同様に、TOF投光レンズ110bの投光範囲110bRの中にTOF受光レンズ120bが映り込んでしまい、また、TOF受光レンズ120bの受光範囲120bRの中にTOF投光レンズ110bが映り込んでしまう。従って、従来の構成では、TOF受光レンズとTOF投光レンズの画角が互いに邪魔をしてしまい、全角180度超をカバーする全天球距離画像を取得することはできない。
これに対し、本実施形態に係る撮像装置1aでは、投光範囲、受光範囲のそれぞれにおいて、投光部と受光部とが互いに邪魔をすることはない。従って、死角がない全天球領域による撮像を実現することができる。
[実施形態の第1の変形例]
次に、実施形態の第1の変形例について説明する。図14は、実施形態の第1の変形例に係る撮像装置1bを、筐体10bの上面側から見た例を示す図である。なお、図14において、上述した図1、図2と共通する部分には同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。
図1、図2に示した撮像装置1aは、立方体形状である筐体10aの4つの側面に、TOF投光レンズ110a、110bと、TOF受光レンズ120a、120bとを配置する構成であった。これに対し、本第1の変形例に係る撮像装置1bは、図14に示す様に、図1、図2に示した撮像装置1aにおいて、立方体形状の筐体10aの各側面の境界の辺を面取りした筐体10bを具備する構成となっている。すなわち、筐体10bは、立方体形状の筐体10aのTOF投光レンズ110a、110bとTOF受光レンズ120a、120bとの間の角が切り取られるように面取りされた形状となっている。
筐体10bをこの様な形状にすることで、TOF投光レンズ110a、110b及びTOF受光レンズ120a、120bの大きさに対して筐体10bを大きくしたとしても、レンズの画角内に対する筐体10bの映り込みを防ぐことができる。
なお、立方体を面取りした立体は、面取りを行わない状態の各面について当該立体を構成する仮想的な面として考えることで、当該立体を立方体と見做すことができる。
[実施形態の第2の変形例]
次に、実施形態の第2の変形例について説明する。図15(a)は、実施形態の第2の変形例に係る撮像装置1cの外観の例を概略的に示す斜視図である。図15(b)は、実施形態の第2の変形例に係る撮像装置1cを筐体10cの上面側から見た図である。なお、図15(a)、図15(b)において、上述した図1、図2と共通する部分には同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。また、図15(a)において、TOF投光レンズ120a、TOF受光レンズ120bは、図上にて筐体10cの背面側にあるため、図においては符号のみ示している。
図1、図2に示した撮像装置1aは、立方体形状である筐体10aを具備する構成とした。これに対して、本第2の変形例に係る撮像装置1cは、図15(a)、図15(b)に示す様に、対向する2辺の長さが等しく頂点で接する2辺の長さが異なる長方形を上面とする筐体10cを具備する構成となっている。
なお、筐体10bは、上面としての長方形が、短辺および長辺の長さの比が所定以下、すなわち、各レンズの画角内に別のレンズが映り込まない形状であれば、直方体形状であっても問題ない。
また、これに限らず、TOF投光レンズ110a、110b及びTOF受光レンズ120a、120bが配置される筐体は、6面の4角形に囲まれ、対向する2面が平行な立体であって、6面のうち4面以上の各面にTOF投光レンズ110a、110b及びTOF受光レンズ120a、120bのいずれかが配置される形状であればよい。例えば、6面全てが平行四辺形で構成される平行六面体と呼ばれる形状であってもよい。
[実施形態の第3の変形例]
次に、実施形態の第3の変形例について説明する。実施形態の第3の変形例に係る撮像装置1dは、全天球距離画像に加えて、全天球RGB画像をも取得可能な構成を有する。
図16(a)は、実施形態の第3の変形例に係る撮像装置1dの外観の例を概略的に示す斜視図である。図16(b)は、実施形態の第3の変形例に係る撮像装置1dを筐体10dの上面側から見た図である。
図16(a)、図16(b)に示す様に、撮像装置1dは、図1、図2に示した撮像装置1aの構成に加えて、それぞれ筐体10dの上面と底面とに配置されたRGBセンサ13a、13bを具備する。RGBセンサ13a、13bは、全角180度超のRGB受光レンズ130a、130bとエリアセンサを備え、可視光を用いて魚眼画像形式の可視光撮像(RGB画像)を取得するデバイスである。
RGB受光レンズ130a、130bは、筐体10dにおいて、少なくとも二つのTOF投光レンズ110a、110bによるそれぞれの投光範囲110aR、110bRの外側に配置され、且つ、少なくとも二つのTOF受光部によるそれぞれの受光範囲120aR、120bRの外側に配置される。また、RGB受光レンズ130a、130bは、筐体10dにおいて、画角範囲が真逆になるように配置されている。
すなわち、図16(a)、図16(b)に示す様に、撮像装置1dの筐体10dにおいては、立方体もしくは直方体の向かい合う2面に同一レンズを配置している。言い換えれば、全てのレンズが別のレンズの画角範囲に写り込むことがないように(TOF投光レンズ110a、110b、TOF受光レンズ120a、120b、RGB受光レンズ130a、130bは、相互に写り込むことがないように)、それぞれを配置されている。従って、従って、死角がない全天球距離画像及び全天球RGB画像を取得することができる。
図17は、本第3の変形例に係る撮像装置1dのハードウェア構成について説明する図である。同図に示す様に、撮像装置1dは、図5に示した撮像装置1aのハードウェア構成に加えて、2つのエリアセンサ131a、131bに加えて、RGBセンサI/F240をさらに具備する。
エリアセンサ131a、131bは、一般的なデジタルカメラに使われているようなセンサであり、可視光画像(RGB画像)を取得することができる。
RGBセンサI/F240は、エリアセンサ131a、131bに電気的に接続され、エリアセンサ131a、131bの出力するRGB信号を入力するインターフェースである。
図18は、本第3の変形例に係る撮像装置1dの機能を説明するための機能ブロック図である。同図に示す様に、撮像装置1dは、図6に示した撮像装置1aの機能に加えて、RGB画像処理部241をさらに具備する。
RGB画像処理部241は、RGB画像入力部241a、RGB画像格納部241b、RGB画像結合部241cを有している。
RGB画像入力部241aは、エリアセンサ131a、131bが出力するRGB画像を入力する。例えば、RGB画像入力部241aは、エリアセンサ131a、131bにおける二次元に配列された画素毎のRGB信号を入力することができる。RGB画像入力部241aは、入力したFRGB画像をRGB画像格納部241bに出力する(本変形例では、RGB画像処理部241に2つのエリアセンサ131a、131bが接続されているため、2つのRGB画像を出力する)。なお、RGB画像入力部241aは、RGBセンサI/F240等により実現される。
RGB画像格納部241bは、RAM233等により実現され、RGB画像入力部241aから入力したRGB画像データを一時格納する。
RGB画像結合部241cは、RGB画像格納部241bで一時格納された2つのRGB画像データを読み出し、これらを結合して1つの全天球RGB画像データを生成する。なお、RGB画像結合部241cは、CPU231が制御プログラムを実行することにより実現される。しかしながら、当該例に限定されず、RGB画像結合部241cの一部又は全部を、同様の各機能を実行するように設計された専用のハードウェア、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)等の半導体集積回路や従来の回路モジュール等によって実現するようにしてもよい。
測距制御部23は、面発光光源111a、111bの発光と、TOFセンサ121a、121bによる受光とを同期させて制御することができるとともに、エリアセンサ131a、131bによる受光も同期することで、同じタイミングでの距離画像とRGB画像を取得することができる。
図19は、本第3の変形例に係る撮像装置1dによって実行される、RGB画像結合処理の流れを示したフローチャートである。
同図に示す様に、RGB画像入力部241aは、魚眼画像形式の2つのRGB画像データを入力する(ステップS11)。RGB画像格納部241bは、RGB画像入力部241aが入力した2つのRGB画像データを一時格納する。
RGB画像格納部241bは、各RGB画像データを正距円筒画像形式に変換する(ステップS12)。なお、正距円筒画像形式は、上述の通り、全天球画像を表現可能な方式である。RGB画像格納部241bは、2つのRGB画像データを同じ座標系に基づいて正距円筒画像形式に変換することで、次のステップでの画像結合を容易にする。
RGB画像格納部241bは、ステップS12で生成された2つのRGB画像データを結合し、1枚の全天球RGB画像データを生成する(ステップS13)。入力された2つのRGB画像データは、全画角180度超の領域をカバーしている。このため、この2つのRGB画像データを適切に繋ぐことで生成された全天球RGB画像データは、全天球領域をカバーすることができる。
なお、ステップS13における結合処理は、複数画像を繋ぐための既存の技術を用いることができ、特に方法を限定しない。
[実施形態の第4の変形例]
次に、実施形態の第4の変形例について説明する。図20は、実施形態の第4の変形例に係る撮像装置1fを、筐体10fの上面側から見た例を示す図である。なお、図20において、上述した図1、図2と共通する部分には同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。
図1、図2に示した撮像装置1aは、立方体形状である筐体10aを具備する構成とした。これに対して、本第2の変形例に係る撮像装置1fは、図20に示す様に、筐体10fを六角柱により構成し、筐体10fにおける六角柱の6つの面(側面)に、投光範囲を180度以上とするTOF投光レンズ110a、110bが、光軸を略平行とし、他の何れか一つのTOF投光レンズと光軸を略上の投光方向を逆として、TOF受光レンズ120a、120bによるそれぞれの受光範囲の外側に配置され、RGB受光レンズ130a、130bの受光範囲の外側に配置されている。また、受光範囲を180度以上とするTOF受光レンズ120a、120bが、光軸を略平行とし、他の何れか一つのTOF受光レンズと光軸を略上の投光方向を逆として、TOF投光レンズ110a、110bによるそれぞれの投光範囲の外側に配置され、RGB受光レンズ130a、130bの受光範囲の外側に配置されている。さらに、受光範囲を180度以上とするRGB受光レンズ130a、130bが、互いに画角範囲が逆になるようにして、TOF投光レンズ110a、110bによるそれぞれの投光範囲の外側に配置され、TOF受光レンズ120a、120bによるそれぞれの受光範囲の外側に配置されている。
すなわち、筐体10fを六角柱形状にすることで、TOF投光レンズ110a、110b、TOF受光レンズ120a、120b、RGB受光レンズ130a、130bは、相互に写り込むことがないように、それぞれを配置することができる。従って、死角がない全天球距離画像及び全天球RGB画像を取得することができる。
また、実施形態の第3の変形例に比べて、下面にレンズが無いことで、グリップや撮像ボタンを配置するスペースを確保することが容易となる。
[実施形態の第5の変形例]
次に、実施形態の第5の変形例について説明する。実施形態の第5の変形例に係る撮像装置1gは、(TOF)受光部の数を増やし、1つの受光部がカバーする画角を狭くして、全天球距離画像の解像度を向上させる構成を具備するものである。
図21(a)は、実施形態の第5の変形例に係る撮像装置1gの外観の例を概略的に示す斜視図である。図21(b)は、実施形態の第5の変形例に係る撮像装置1gを、図21(a)の視点に対し反対側の視点からの外観の例を概略的に示す斜視図である。すなわち、図21(a)、(b)は、同じ撮像装置1gを異なる方向から見た図を示したものである(左にxyz座標系を示しており、互いにz軸に180度回転した方向からの表示した関係となっている)。
図21(a)、図21(b)に示す様に、撮像装置1gは2つのTOF投光レンズ110a、110b(すなわち、2つの投光部11a、11b)と、RGB受光レンズ130a、130b(すなわち、2つのRGBセンサ13a、13b)と、6つのTOF受光レンズ120a、120b、120c、120d、120e、120f(すなわち、6つのTOFセンサ12a、12b、12c、12d、12e、12f)と、筐体10gとを具備している。
筐体10gは、立方体形状の各頂点を、当該頂点で交わる3つの辺の中点を通る平面によって切り落とした(面取りした)形状となっている。6つのTOF受光レンズ120a、120b、120c、120d、120e、120fは、面取り前である立方体形状としての筐体10gの各面(6面)にそれぞれ配置されている。2つのTOF投光レンズ110a、110bは、筐体10gについて、それぞれ立方体が面取りされて形成された面において、光軸を略平行とし、他の何れか一つのTOF投光レンズと光軸を略上の投光方向を逆として、各TOF受光レンズの受光範囲の外側に配置され、RGB受光レンズ130a、130bの受光範囲の外側に(互いに画角範囲が逆になるように)配置されている。2つのRGB受光レンズ130a、130bは、筐体10gについて、それぞれ立方体が面取りされて形成された面において、互いに画角範囲が逆になるように配置されている。
すなわち、撮像装置1gにおいては、全天球領域をカバーする2つのTOF投光レンズ110a、110bと、全天球領域をカバーする2つのRGB受光レンズ130a、130bと、6つのTOF受光レンズ120a、120b、120c、120d、120e、120fとは、相互に写り込むことがないように、それぞれ配置されている。従って、死角がない全天球RGB画像、及び死角がなく解像度がより高いTOF方式の全天球距離画像を取得することができる。
[実施形態の第6の変形例]
次に、実施形態の第6の変形例について説明する。実施形態の第6の変形例に係る撮像装置1hは、第4の変形例に係る撮像装置1fに対してさらに2つのRGBセンサを加えることで、ステレオ測距方式による全天球距離画像を取得可能とするものである。
図22は、実施形態の第6の変形例に係る撮像装置1hを、筐体10hの上面側から見た例を示す図である。なお、図22において、上述した図1、図2、図20と共通する部分には同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。
図22に示した撮像装置1gは、図20に示した撮像装置1hに対して、六角柱形状を有する筐体10hの上面にRGB受光レンズ130c(RGBセンサ13c)、底面にRGB受光レンズ130d(RGBセンサ13d)をさらに設けた構成を具備している。
すなわち、撮像装置1gは、4つのRGB受光レンズ130a、130b、130c、130d(すなわち、4つのRGBセンサ13a、13b、13c、13d)を具備している。また、RGB受光レンズ130a(RGBセンサ13a)とRGB受光レンズ130b(RGBセンサ13b)とは互いに画角範囲が逆になるように配置され、RGB受光レンズ130c(RGBセンサ13c)とRGB受光レンズ130d(RGBセンサ13d)とは互いに画角範囲が逆になるように配置されている。従って、4つのRGBセンサ13a、13b、13c、13dにより、ステレオ測距方式による全天球距離画像を生成することができる。なお、ステレオ測距方式による全天球距離画像の生成の詳細については、ここでは割愛する。
一般に、ステレオ測距方式の全天球距離画像の特性は、TOF方式の全天球距離画像と特性と異なる。例えば、TOF方式の全天球距離画像は、高精度であり、テクスチャーのない領域も測距できるが、解像度は低い傾向にある。一方、ステレオ測距方式の全天球距離画像は、高解像度で測距できるが、長距離では精度が悪く、またテクスチャーのある領域でしか測距できない。
第6の変形例に係る撮像装置1hによれば、死角がないステレオ測距方式の全天球距離画像と、死角がないTOF方式の全天球距離画像とを適切に融合することで、相補的により良い全天球距離画像を取得することができる。
なお、上述の実施形態及び各変形例は、本発明の好適な実施の例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形による実施が可能である。
1a、1b、1c、1d、1f、1g、1h 撮像装置
10a、10b、10c、10d、10f、10g、10h、105 筐体
11a、11b 投光部
12a、12b 受光部
13a、13b RGBセンサ
14 グリップ部
15 撮像ボタン
23 測距制御部
110a、110b TOF投光レンズ
110aR、110bR 投光範囲
120a、120b、120c、120d、120e、120f TOF受光レンズ
120aR、120bR 受光範囲
130a、130b RGB受光レンズ
130aR、130bR 受光範囲
131a、131b エリアセンサ
231 CPU
232 ROM
233 RAM
234 SSD
235 光源駆動回路
236 センサI/F
237 入出力I/F
238 発光制御部
238a 駆動信号出力部
239 受光処理部
239a 位相信号入力部
239b 距離画像取得部
239c 格納部
239d 距離画像結合部
240 RGBセンサI/F
241 RGB画像処理部
241a RGB画像入力部
241b RGB画像格納部
241c RGB画像結合部
特開2018-152632号公報

Claims (9)

  1. 少なくとも二つの投光部と、
    少なくとも二つの受光部と、
    前記少なくとも二つの投光部と前記少なくとも二つの受光部とを配置する筐体と、
    を具備し、
    前記少なくとも二つの投光部のそれぞれは、前記筐体において、他の何れか一つの前記投光部と光軸を略平行とし、他の何れか一つの前記投光部と投光方向を逆として、前記少なくとも二つの受光部のそれぞれの受光範囲の外側に配置され、
    前記少なくとも二つの受光部のそれぞれは、前記筐体において、他の何れか一つの前記受光部と光軸を略平行とし、他の何れか一つの前記受光部と受光方向を逆として、前記少なくとも二つの投光部のそれぞれの投光範囲の外側に配置され、
    前記少なくとも二つの投光部のそれぞれの投光範囲は180度以上であり、
    前記少なくとも二つの受光部のそれぞれの受光範囲は180度以上である、
    全天球撮像装置。
  2. 少なくとも二つの投光部と、
    少なくとも二つの受光部と、
    前記少なくとも二つの投光部と前記少なくとも二つの受光部とを配置する筐体と、
    可視光の画像を撮像する少なくとも二つの撮像部と、
    を具備し、
    前記少なくとも二つの投光部のそれぞれは、前記筐体において、他の何れか一つの前記投光部と光軸を略平行とし、他の何れか一つの前記投光部と投光方向を逆として、前記少なくとも二つの受光部のそれぞれの受光範囲の外側に配置され、
    前記少なくとも二つの受光部のそれぞれは、前記筐体において、他の何れか一つの前記受光部と光軸を略平行とし、他の何れか一つの前記受光部と受光方向を逆として、前記少なくとも二つの投光部のそれぞれの投光範囲の外側に配置され、
    前記少なくとも二つの撮像部は、前記筐体において、互いに画角範囲を逆として、前記少なくとも二つの投光部のそれぞれの投光範囲の外側に配置され、且つ、前記少なくとも二つの受光部のそれぞれの受光範囲の外側に配置され、
    前記少なくとも二つの撮像部のそれぞれの画角領域は180度以上である、
    全天球撮像装置。
  3. 少なくとも二つの投光部と、
    少なくとも二つの受光部と、
    前記少なくとも二つの投光部と前記少なくとも二つの受光部とを配置する筐体と、
    を具備し、
    前記少なくとも二つの投光部のそれぞれは、異なる投光方向に向いて、前記少なくとも二つの受光部のそれぞれの受光範囲の外側に配置され、
    前記少なくとも二つの受光部のそれぞれは、異なる受光方向に向いて、前記少なくとも二つの投光部のそれぞれの投光範囲の外側に配置され、
    前記少なくとも二つの投光部のそれぞれの投光範囲は180度以上であり、前記少なくとも二つの投光部による投光範囲が360度であり、
    前記少なくとも二つの受光部のそれぞれの受光範囲は180度以上であり、前記少なくとも二つの受光部による受光範囲が360度である、
    全天球撮像装置。
  4. 少なくとも二つの投光部と、
    少なくとも二つの受光部と、
    可視光の画像を撮像する少なくとも二つの撮像部と、
    前記少なくとも二つの投光部と前記少なくとも二つの受光部とを配置する筐体と、
    を具備し、
    前記少なくとも二つの投光部のそれぞれは、異なる投光方向に向いて、前記少なくとも二つの受光部のそれぞれの受光範囲の外側に配置され、
    前記少なくとも二つの受光部のそれぞれは、異なる受光方向に向いて、前記少なくとも二つの投光部のそれぞれの投光範囲の外側に配置され、
    前記少なくとも二つの撮像部のそれぞれは、異なる方向に向いて、前記少なくとも二つの投光部のそれぞれの投光範囲の外側に配置され、且つ、前記少なくとも二つの受光部のそれぞれの受光範囲の外側に配置され、
    前記少なくとも二つの投光部による投光範囲及び前記少なくとも二つの受光部による受光範囲は360度であり、
    前記少なくとも二つの撮像部のそれぞれの画角領域は180度以上であり、前記少なくとも二つの撮像部による画角範囲が360度である、
    全天球撮像装置。
  5. 前記筐体は、
    6面の4角形に囲まれた立体であって、該6面のうち4面以上の各面に前記少なくとも二つの投光部と前記少なくとも二つの受光部とが配置される、
    請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載の全天球撮像装置。
  6. 前記筐体は、立方体形状、直方体形状、六角柱形状のいずれかである、
    請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載の全天球撮像装置。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の全天球撮像装置と、
    前記少なくとも二つの受光部のそれぞれから取得された受光信号に基づいて、前記少なくとも二つの受光部のそれぞれに対応する撮像画像を取得する取得部と、
    複数の前記撮像画像に基づき全天球距離画像を生成する画像処理部と、
    を具備する画像処理装置。
  8. 筐体に、投光範囲が180度以上である少なくとも二つの投光部のそれぞれを、他の何れか一つの前記投光部と光軸を略平行とし、他の何れか一つの前記投光部と投光方向を逆として、少なくとも二つの受光部のそれぞれの受光範囲の外側に配置し、受光範囲が180度以上である前記少なくとも二つの受光部のそれぞれを、他の何れか一つの前記受光部と光軸を略平行とし、他の何れか一つの前記受光部と受光方向を逆として、前記少なくとも二つの投光部のそれぞれの投光範囲の外側に配置する、全天球撮像装置を用いて、前記少なくとも二つの受光部のそれぞれから取得された受光信号に基づいて、前記少なくとも二つの受光部のそれぞれに対応する撮像画像を取得するステップと、
    複数の前記撮像画像に基づき全天球距離画像を生成するステップと、
    を具備する画像処理方法。
  9. 筐体に、少なくとも二つの投光部のそれぞれを、他の何れか一つの前記投光部と光軸を略平行とし、他の何れか一つの前記投光部と投光方向を逆として、少なくとも二つの受光部のそれぞれの受光範囲の外側に配置し、前記少なくとも二つの受光部のそれぞれを、他の何れか一つの前記受光部と光軸を略平行とし、他の何れか一つの前記受光部と受光方向を逆として、前記少なくとも二つの投光部のそれぞれの投光範囲の外側に配置する、全天球撮像装置を用いて、前記少なくとも二つの受光部のそれぞれから取得された受光信号に基づいて、前記筐体において、互いに画角範囲を逆として、前記少なくとも二つの投光部のそれぞれの投光範囲の外側に配置され、且つ、前記少なくとも二つの受光部のそれぞれの受光範囲の外側に配置され、それぞれの画角領域が180度以上である少なくとも二つの撮像部を用いて、前記少なくとも二つの受光部のそれぞれに対応する可視光の撮像画像を取得するステップと、
    複数の前記撮像画像に基づき全天球距離画像を生成するステップと、
    を具備する画像処理方法。
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