JP7340120B1 - プログラム、情報処理装置、方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】事業上の意思決定を支援するための技術を提供する。【解決手段】コンピュータは、記憶部に、1または複数の事業テーマごとに、事業テーマに関する時系列データを記憶するように構成されており、プログラムは、コンピュータのプロセッサに、1または複数の事業テーマそれぞれについて、事業テーマに関する時系列データの時系列の増減に基づいて、事業テーマのフェーズを示す第1のパラメータを特定するステップと、ユーザから、所定の事業テーマを指定する入力操作を受け付けるステップと、入力操作に応じて、指定された事業テーマの第1のパラメータをユーザに提示するステップと、を実行させる。【選択図】図17

Description

本開示は、プログラム、情報処理装置、方法に関する。
企業等における技術動向を知るために、論文および特許に関する情報を提供する方法がある。特許文献1には、特許情報と事業動向と市場情報とを時間軸に沿って表示する方法について開示がされている。
特開2019-82858号公報
特許文献1の方法では、ある事業テーマにおいて、市場の状況、自社および他社の事業動向および特許情報を把握することができる。しかしながら、新規事業開発を行う事業領域、研究開発を進める研究テーマ等の選定の判断を行う場合、これらの情報の分析および考察に一定の工数を要していた。そのため、ある事業テーマに対する事業上の意思決定を支援するための技術が必要とされている。
本発明は、上記の課題に鑑み、事業上の意思決定を支援することを目的とする。
コンピュータは、記憶部に、1または複数の事業テーマごとに、事業テーマに関する時系列データを記憶するように構成されており、プログラムは、コンピュータのプロセッサに、1または複数の事業テーマそれぞれについて、事業テーマに関する時系列データの時系列の増減に基づいて、事業テーマのフェーズを示す第1のパラメータを特定するステップと、ユーザから、所定の事業テーマを指定する入力操作を受け付けるステップと、入力操作に応じて、指定された事業テーマの第1のパラメータをユーザに提示するステップと、を実行させる。
事業上の意思決定を支援することができる。
システム1の全体構成の例を示すブロック図である。 端末装置10の機能的な構成の例を示す図である。 サーバ20の機能的な構成の例を示す図である。 事業定義DB202aのデータ構造を示す図である。 特許定義DB202bのデータ構造を示す図である。 組織DB202cのデータ構造を示す図である。 ニュースDB202dのデータ構造を示す図である。 研究資金DB202eのデータ構造を示す図である。 資金調達DB202fのデータ構造を示す図である。 論文DB202gのデータ構造を示す図である。 IR・適時開示DB202hのデータ構造を示す図である。 法規制DB202iのデータ構造を示す図である。 評価テーブル202jのデータ構造を示す図である。 パターンDB202kのデータ構造を示す図である。 サーバ20の動作を表すフローチャートの例である。 端末装置10およびサーバ20の動作を表すフローチャートの例である。 端末装置10の画面の例を表す模式図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明を適用可能な一つの実施形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<1 構成>
図1は、情報提供システム1(以下、単にシステム1と称する)の全体の構成を示す図である。
図1に示すように、システム1は、ユーザの端末装置10と、ユーザへ情報提供をするためのサーバ20とを含む。
サーバ20は、ユーザに対し、事業環境に関する情報を提供するためのものであり、具体的には、産業、業界、市場、企業、消費者の動向、技術トレンド、各国の科研費・投資情報など様々な情報を提供する。またサーバ20は、特許動向、ニュース、資金調達情報、論文動向、IR情報、開示情報、法規制または標準規格等の基準の整備動向、統計、M&A、研究者情報なども提供する。
ユーザは、例えば事業会社の経営層、事業部門、研究開発部門、営業部門、法務部門など企業を構成する様々な層の人員である。ユーザは、企業において、サーバ20から提供される情報をもとに、事業戦略を立案すること、研究開発戦略を立案すること、知的財産戦略を立案すること等を行うとともに、社内の各担当者と情報を共有して、事業を進行させる。
特に、ユーザは、サーバ20から提供される情報に基づいて、とある事業テーマにおいて、新規事業の開発または既存事業の継続に関する方針について、例えば以下に関する検討、意思決定を行うことができる。
・新規事業の開発の是非、新規事業への投資の程度、新規事業を開発する上での競合との差別化戦略等
・既存事業の拡大、縮小、または撤退、既存事業における競合との差別化戦略等
従来では、ユーザがある事業テーマに投資を行うか、新規事業を創出するか等の意思決定を行う際は、本開示において時系列データと定義されているような情報を参照しつつ、市況および技術動向を自ら分析して総合的に判断を行う必要があった。
一方、本開示では、サーバ20は、時系列データの時系列における増減傾向に基づいて、ある事業テーマにおけるフェーズを分析し、分析結果をユーザに提示する。ここで、「フェーズ」とは、ある事業テーマにおける競争環境、規模、事業者等による投資の程度、市場または国家等による注目の程度等を示す概念である。
例えば、サーバ20は、ある事業テーマにおいて、規模がまだ小さくこれから成長していくフェーズにあるのか、成長途中であり新規事業として参入する事業者が増加してきたフェーズにあるのか、または、成長が鈍化し新たに参入するのは難しいフェーズにあるのか等を分析し、事業テーマのフェーズをユーザに提示する。
これにより、ユーザは、着目している事業テーマにおいて現時点で技術革新の見込みがあるか、当該事業テーマへ参入する価値があるのか等の情報を把握することができる。したがって、ユーザは、ある事業テーマにおける事業上の検討および意思決定を、より容易に行うことができるようになる。
端末装置10およびサーバ20は、ネットワーク80を介して通信接続される。例えば、端末装置10のユーザは、ブラウザ等により、サーバ20が提供するWebサイトへアクセスする。
端末装置10は、各ユーザが操作する装置である。端末装置10は、例えば据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPC、移動体通信システムに対応したスマートフォン、タブレット等の携帯端末などにより実現される。
端末装置10は、ネットワーク80を介してサーバ20と通信可能に接続される。端末装置10は、LTE(Long Term Evolution)などの通信規格に対応した無線基地局、IEEE802.11などの無線LAN(Local Area Network)規格に対応した無線LANルータ82等の通信機器と通信することによりネットワーク80に接続される。
サーバ20は、端末装置10の各ユーザの情報を管理する。例えば、サーバ20は、各ユーザのログイン情報、各ユーザの設定等を記憶しており、サーバ20へアクセスする端末装置10のユーザを認証する処理等を行う。
図示するように、サーバ20は、通信IF(Interface)22、入出力IF23、メモリ25、ストレージ26、プロセッサ29等を備える。
通信IF22は、サーバ20が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。入出力IF23は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置、および、ユーザに対し情報を提示するための出力装置とのインタフェースとして機能する。メモリ25は、プログラム、および、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。ストレージ26は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。プロセッサ29は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路などにより構成される。
<1.1 端末装置10の構成>
図2は、システム1を構成する端末装置10のブロック図である。図2に示すように、端末装置10は、複数のアンテナ(アンテナ111、アンテナ112)と、各アンテナに対応する無線通信部(第1無線通信部121、第2無線通信部122)と、記憶部180と、制御部190とを含む。さらに、端末装置10は、操作受付部130(タッチセンシティブデバイス131およびディスプレイ132を含む)と、音声処理部140と、マイク141と、スピーカ142と、位置情報センサ150と、カメラ160とを含む。端末装置10は、図2では特に図示していない機能及び構成(例えば、電力を保持するためのバッテリ、バッテリから各回路への電力の供給を制御する電力供給回路など)も有している。また、図示していないが、端末装置10は、キーボード、及び、マウス、タッチパッド等のポインティングデバイスと接続することによりユーザからの入力操作を受け付けることとしてもよい。図2に示すように、端末装置10に含まれる各ブロックは、バス等により電気的に接続される。
アンテナ111は、端末装置10が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ111は、空間から電波を受信して受信信号を第1無線通信部121へ与える。
アンテナ112は、端末装置10が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ112は、空間から電波を受信して受信信号を第2無線通信部122へ与える。
第1無線通信部121は、端末装置10が他の無線機器と通信するため、アンテナ111を介して信号を送受信するための変復調処理などを行う。第2無線通信部122は、端末装置10が他の無線機器と通信するため、アンテナ112を介して信号を送受信するための変復調処理などを行う。第1無線通信部121と第2無線通信部122とは、チューナー、RSSI(Received Signal Strength Indicator)算出回路、CRC(Cyclic Redundancy Check)算出回路、高周波回路などを含む通信モジュールである。第1無線通信部121と第2無線通信部122とは、端末装置10が送受信する無線信号の変復調や周波数変換を行い、受信信号を制御部190へ与える。第1無線通信部121は、例えば、5G、4G、LTE等の移動体通信システムに対応している。また、第2無線通信部122は、Wifi、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信に対応している。
操作受付部130は、ユーザの入力操作を受け付けるための機構を有する。具体的には、操作受付部130は、タッチスクリーンとして構成され、タッチセンシティブデバイス131と、ディスプレイ132とを含む。タッチセンシティブデバイス131は、端末装置10のユーザの入力操作を受け付ける。タッチセンシティブデバイス131は、例えば静電容量方式のタッチパネルを用いることによって、タッチパネルに対するユーザの接触位置を検出する。タッチセンシティブデバイス131は、タッチパネルにより検出したユーザの接触位置を示す信号を入力操作として制御部190へ出力する。
ディスプレイ132は、制御部190の制御に応じて、画像、動画、テキストなどのデータを表示する。ディスプレイ132は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)または有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイによって実現される。
音声処理部140は、音声信号の変復調を行う。音声処理部140は、マイク141から与えられる信号を変調して、変調後の信号を制御部190へ与える。また、音声処理部140は、音声信号をスピーカ142へ与える。音声処理部140は、例えば音声処理用のプロセッサによって実現される。マイク141は、音声入力を受け付けて、当該音声入力に対応する音声信号を音声処理部140へ与える。スピーカ142は、音声処理部140から与えられる音声信号を音声に変換して当該音声を端末装置10の外部へ出力する。例えば、端末装置10は、ユーザが発声した音声をマイク141により受け付けて、制御部190が音声認識処理を行うことにより、ユーザの音声による入力操作を受け付けることができる。
位置情報センサ150は、端末装置10の位置を検出するセンサであり、例えばGPS(Global Positioning System)モジュールである。GPSモジュールは、衛星測位システムで用いられる受信装置である。衛星測位システムでは、少なくとも3個または4個の衛星からの信号を受信し、受信した信号に基づいて、GPSモジュールが搭載される端末装置10の現在位置を検出する。
カメラ160は、撮影機能を有し、撮影画像を生成するためのデバイスである。端末装置10は、撮影画像に基づいて、ユーザの身体の動きを検出することができる。例えば、端末装置10は、ユーザの頭部の動き、表情の動き、手の動きをカメラ160の撮影画像に基づいて検出する。これにより、端末装置10は、ユーザの手の動きを、ポインティングデバイスへのユーザの操作と同様に処理することができる。端末装置10は、例えば、ユーザが手を移動させることを検出して、ポインタを移動させることとしてもよい。また、端末装置10は、ユーザの指の動きを検出して、ユーザが手を握ったり(「グー」の形状)、手を開いたり(「パー」の形状)する動作を検出することにより、ポインティングデバイスにおけるクリック(タップ)操作を行ったと判別することとしてもよい。これにより、ユーザが手を握りつつ移動させることで、ドラッグアンドドロップ等と同等の操作がなされたものとすることができる。
また、カメラ160の撮影画像に基づいて、ユーザの表情(喜怒哀楽などの感情)を判別することとしてもよい。すなわち、端末装置10は、ユーザの表情の判別結果を、入力操作として受け付けることができる。
記憶部180は、例えばフラッシュメモリ等により構成され、端末装置10が使用するデータおよびプログラムを記憶する。記憶部180は、例えば、ユーザ情報181を記憶する。ユーザ情報181は、端末装置10のユーザが、サーバ20が提供するサービスを利用するための設定を示す。例えば、ユーザ情報181は、サーバ20が提供するサービスにおいて、ユーザのプロフィール、ユーザが保存した検索条件、ユーザが保存したグラフ描画の設定等を含む。
制御部190は、記憶部180に記憶されるプログラムを読み込んで、プログラムに含まれる命令を実行することにより、端末装置10の動作を制御する。制御部190は、例えばアプリケーションプロセッサである。制御部190は、プログラムに従って動作することにより、入力操作受付部191と、送受信部192と、データ処理部193と、表示制御部194としての機能を発揮する。
入力操作受付部191は、タッチセンシティブデバイス131等の入力装置に対するユーザの入力操作を受け付ける処理を行う。入力操作受付部191は、タッチセンシティブデバイス131に対してユーザが指などを接触させた座標の情報に基づき、ユーザの操作がフリック操作であるか、タップ操作であるか、ドラッグ(スワイプ)操作であるか等の操作の種別を判定する。
送受信部192は、端末装置10が、サーバ20等の外部の装置と、通信プロトコルに従ってデータを送受信するための処理を行う。
データ処理部193は、端末装置10が入力を受け付けたデータに対し、プログラムに従って演算を行い、演算結果をメモリ等に出力する処理を行う。
表示制御部194は、表示画像をディスプレイ132に表示させる処理等を行う。
<1.2 サーバ20の機能的な構成>
図3は、サーバ20の機能的な構成を示す図である。図3に示すように、サーバ20は、通信部201と、記憶部202と、制御部203としての機能を発揮する。
通信部201は、サーバ20が外部の装置と通信するための処理を行う。
記憶部202は、サーバ20が使用するデータ及びプログラムを記憶(蓄積)する。具体的には、記憶部202は、1または複数の事業テーマごとに、当該事業テーマに関して、後述する時系列データを記憶する。なお、本開示において記憶部202に記憶されている情報は、外部のクラウド上の記憶部に記憶されていてもよく、サーバ20は外部のクラウド上の記憶部から当該情報を取得してもよい。
本開示において、時系列データとは、所定の事業テーマと時刻情報とが関連付けられた情報を示す。具体的には、時系列データとは、各事業者、官公庁、大学、団体、組織等の発行主体によって発行される資料、文献等の情報であって、その情報の公開、発行等が行われた日付が関連付けられている情報を示す。
時系列データは、所定の事業テーマにおける事業または研究活動に関する情報を含んでもよい。これにより、所定の事業テーマにおける事業または研究活動への取り組みの程度が把握される。したがって、事業テーマのフェーズをより詳細に分析することができる。
時系列データは、所定の事業テーマにおいて事業者が事業を行うためのリソースに関する情報を含んでもよい。これにより、所定の事業テーマにおいて事業者が投資する資源の程度が把握される。したがって、事業テーマのフェーズをより詳細に分析することができる。
当該リソースに関する情報は、例えば所定の事業テーマに関する事業に投じられる資金または人材の少なくともいずれかに関する情報を含んでもよい。
所定の事業テーマに関する事業に投じられる資金に関する情報は、例えば、事業者に対して提供される資金の情報を含んでもよい。事業者に対して提供される資金の情報は、例えば以下の情報を含んでもよい。
・研究資金の投資(例えば、補助金、助成金、融資、寄付金等の提供)に関する情報
・資金調達の実施に関する情報
所定の事業テーマに関する事業に投じられる資金に関する情報は、会計に関する情報を含んでもよく、例えば、事業者による費用の配分に関する情報を含んでもよい。事業者による費用の配分に関する情報は、例えば以下の情報を含んでもよい。例えば、所定の事業テーマにおいて研究開発費の投資が促進されたことは、当該事業テーマに企業が注目していることを示す。そのため、当該情報に基づいて、事業テーマのフェーズをより詳細に分析することができる。
・研究開発費、人件費等の所定の費用の金額に関する情報
・研究開発費、人件費等の所定の費用の売上高に対する比率に関する情報
時系列データは、所定の事業テーマにおいて事業者が事業を行うことにより生成する成果物に関する情報を含んでもよい。これにより、所定の事業テーマにおいて事業者が出力した成果物の情報が把握される。したがって、事業テーマのフェーズをより詳細に分析することができる。
当該成果物に関する情報は、所定の事業テーマに関連する技術文献に関する情報、および、所定の事業テーマに関連する企業活動に関する情報の少なくともいずれかを含んでもよい。これにより、所定の事業テーマにおける各企業の研究開発、企業活動等への注力の程度が把握される。したがって、事業テーマのフェーズをより詳細に分析することができる。
当該成果物に関する情報に含まれる、技術文献に関する情報は、所定の事業テーマに関連する特許文献の情報および論文の情報の少なくともいずれかを含んでもよい。
当該成果物に関する情報に含まれる、企業活動に関する情報は、所定の事業テーマに関連するニュース記事に関する情報、所定の事業テーマに関連するIR情報または適時開示に関する情報、および、所定の事業テーマに関連する事業の紹介資料(ピッチ資料等)の少なくともいずれかを含んでもよい。
時系列データは、所定の事業テーマに関連する基準に関する情報を含んでもよい。所定の事業テーマに関連する基準に関する情報は、所定の事業テーマに関連する法規制(法律、条例、自主規制、指令等)、規格(JIS、ISO等)、標準(ガイドライン、業界標準等)を含んでもよい。これにより、所定の事業テーマにおける制度的なインフラ整備の促進の程度、および整備検討の活発化の程度が把握される。したがって、事業テーマのフェーズをより詳細に分析することができる。
時系列データは、所定の事業テーマに関連する事業者に提供される研究資金に関する情報と、所定の事業テーマに関連する事業者による資金調達に関する情報と、所定の事業テーマに関連する特許文献に関する情報と、を含んでもよい。これにより、複数の種別の情報を時系列で比較して分析することにより、事業テーマのフェーズをより詳細に分析することができる。
時系列データは、所定の事業テーマに関連するニュース記事に関する情報、所定の事業テーマに関連する学術論文に関する情報、所定の事業テーマに関連するIR情報または適時開示に関する情報、所定の事業テーマに関連する基準に関する情報、の少なくともいずれかを含んでもよい。これにより、複数の種別の情報を時系列で比較して分析することにより、事業テーマのフェーズをより詳細に分析することができる。
時系列データは、所定の事業テーマに投じられる資金に関する情報、所定の事業テーマに関連する技術文献に関する情報、所定の事業テーマに関連する企業活動に関する情報、所定の事業テーマに関連する基準に関する情報、のうち少なくとも複数種類の情報を含んでもよい。これにより、複数の種別の情報を時系列で比較して分析することにより、事業テーマのフェーズをより詳細に分析することができる。
記憶部202は、例えば、事業定義データベース202a、特許定義データベース202b、組織データベース202c、ニュースデータベース202d、研究資金データベース202e、資金調達データベース202f、論文データベース202g、IR・適時開示データベース202h、法規制データベース202i、評価テーブル202j、パターンデータベース202kを有する。以下、「データベース」の語を省略して「DB」と称することがある。
制御部203は、サーバ20のプロセッサがプログラムに従って処理を行うことにより、各種モジュールとして示す機能を発揮する。制御部203は、送受信モジュール203a、操作判別モジュール203b、画面生成モジュール203c、特許定義DB更新モジュール203d、ニュースDB更新モジュール203e、研究資金DB更新モジュール203f、資金調達DB更新モジュール203g、論文DB更新モジュール203h、IR・適時開示DB更新モジュール203i、法規制DB更新モジュール203j、パラメータ特定モジュール203k、としての機能を発揮する。
送受信モジュール203aは、サーバ20が通信部201により外部の装置と信号を送受信する処理を制御する。
操作判別モジュール203bは、端末装置10のユーザが行った操作の内容を判別する処理を制御する。例えば、端末装置10は、ブラウザ等に表示される画面において、画面に表示されるオブジェクトに対してユーザが入力操作を行ったことに応答して、オブジェクトに対応付けられた処理として、端末装置10からサーバ20へ信号を送信する。操作判別モジュール203bは、受信した信号に基づいて、ユーザが行った操作内容(どのオブジェクトを指定したか等)を判別する。
画面生成モジュール203cは、サーバ20が、端末装置10のブラウザ等に表示させる画面を生成する処理を制御する。
特許定義DB更新モジュール203dは、特許定義DB202bを更新する処理を制御する。具体的には、例えば、特許定義DB更新モジュール203dは、後述する特許検索式の設定に基づいて、定期的に、特許の小分類ごとに、特許検索式の検索結果を取得する。特許定義DB更新モジュール203dは、検索結果のアップデート分に基づいて、特許定義DB202bを更新する。特許定義DB202bを更新する頻度は、任意に設定することとしてもよい。特許定義DB更新モジュール203dは、例えば、特許公報等が発行される頻度に連動させて(特許公報発行スケジュール、特許公開公報発行スケジュールと連動させて)、特許の小分類ごとに、特許検索式の検索結果を取得することとしてもよいし、毎月、または、四半期ごとなど、一定期間ごとに特許定義DB202bを更新することとしてもよい。
ニュースDB更新モジュール203eは、ニュースDB202dを更新する処理を制御する。具体的には、例えば、ニュースDB更新モジュール203eは、ニュース記事を配信する各配信者から、ニュース記事を取得する。ニュースDB更新モジュール203eは、各配信者から取得したニュース記事に基づいて、ニュースDB202dを更新する。
研究資金DB更新モジュール203fは、研究資金DB202eを更新する処理を制御する。具体的には、例えば、研究資金DB更新モジュール203fは、定期的に各国における研究資金に関する情報を取得し、アップデート分に基づいて研究資金DB202eを更新する。サーバ20は、各国にある企業、大学、研究機関等の研究予算の情報、ニュース、公表情報等をもとに研究資金に関する情報を収集する。または、研究資金DB更新モジュール203fは、企業、大学、研究機関等が獲得した研究予算の情報をデータベースとして蓄積して公開するサービスを提供するサーバから、当該情報を取得することとしてもよい。更新の頻度は、月に1回または2回といった頻度でもよいし、半期ごと、四半期ごとなどの所定の頻度であってもよい。
資金調達DB更新モジュール203gは、資金調達DB202fを更新する処理を制御する。資金調達DB更新モジュール203gは、定期的に企業等の事業者が実施した資金調達に関する情報を取得し、アップデート分に基づいて資金調達DB202fを更新する。資金調達DB更新モジュール203gは、定期的に事業者の資金調達に関する情報を、ニュース、公表情報をもとに収集する。資金調達DB更新モジュール203gは、事業者が実施した資金調達の情報をデータベースとして蓄積して公開するサービスを提供するサーバから、当該情報を取得することとしてもよい。更新の頻度は、月に1回または2回といった頻度でもよいし、半期ごと、四半期ごとなどの所定の頻度であってもよい。
論文DB更新モジュール203hは、論文DB202gを更新する処理を制御する。論文DB更新モジュール203hは、定期的に学会および研究機関における論文の発行情報を取得し、アップデートを行う。更新の頻度は、例えば、毎月または隔月であってもよい。事業定義DB202aに記憶される論文検索式を用いて、論文DB202gの各技術分類に属する論文データを追加することで更新を行う。例えば、論文DB202gの技術分類「ドローン」に属する論文は、「ドローン」に関する論文を検索可能な論文検索式を用いて、定期的に抽出される。抽出された論文は論文DB202gの技術分類「ドローン」に関連付けて記憶される。
IR・適時開示DB更新モジュール203iは、IR・適時開示DB202hを更新する処理を制御する。IR・適時開示DB更新モジュール203iは、事業者が公表するIR情報および適時開示情報を取得し、アップデート分に基づいてIR・適時開示DB202hを更新する。IR・適時開示DB更新モジュール203iは、事業者のホームページ等から発信される情報、所定のニュース配信事業者が配信するニュース記事等をもとに情報を収集する。IR・適時開示DB更新モジュール203iは、各事業者のIR情報、適時開示情報をデータベースとして蓄積して公開するサービスを提供するサーバから、当該情報を取得することとしてもよい。更新の頻度は、月に1回または2回といった頻度でもよいし、半期ごと、四半期ごとなどの所定の頻度であってもよい。
法規制DB更新モジュール203jは、法規制DB202iを更新する処理を制御する。論文DB更新モジュール203hは、定期的に各国における法規制に関する情報を取得し、アップデート分に基づいて法規制DB202iを更新する。法規制DB更新モジュール203jは、各国の団体、行政機関等から発信される情報、所定のニュース配信者から配信されるニュース等をもとに情報を収集する。または、法規制DB更新モジュール203jは、各国の法規制の情報等をデータベースとして蓄積して公開するサービスを提供するサーバから、当該情報を取得することとしてもよい。更新の頻度は、月に1回または2回といった頻度でもよいし、半期ごと、四半期ごとなどの所定の頻度であってもよい。
パラメータ特定モジュール203kは、システム1を運営する事業者が分類した各事業テーマについて、当該事業テーマに関する時系列データの時系列の増減に基づいて、当該事業テーマのフェーズを示す第1のパラメータを特定する処理を制御する。具体的には、例えば、パラメータ特定モジュール203kは、事業定義DB202aの項目「小分類」ごとに第1のパラメータを特定し、事業定義DB202aに記憶させる。なお、パラメータ特定モジュール203kは、事業定義DB202aの項目「大分類」、「中分類」、特許定義DB202bの「特許大分類」、「特許中分類」、「特許小分類」に対応する第1のパラメータを特定し、事業定義DB202a、特許定義DB202bにそれぞれ記憶させてもよい。
パラメータ特定モジュール203kは、各事業テーマについて、時系列データの時系列の増減に基づいて、事業テーマのフェーズを示す第1のパラメータを特定してもよい。パラメータ特定モジュール203kは、例えば以下のように、第1のパラメータを特定してもよい。
(評価テーブル202jに基づいて特定する方法)
パラメータ特定モジュール203kは、評価テーブル202jにおいて定義される増減傾向の条件に基づいて、第1のパラメータを特定してもよい。具体的には、パラメータ特定モジュール203kは、時系列データを事業分類と関連付けて記憶するデータベースから、所定の事業分類における各種別の時系列データを時系列(例えば年度ごと)に集計することで、時系列データの時系列の増減割合を算出してもよい。増減割合の算出の対象は、例えば、時系列データのレコード数、時系列データに含まれる所定の数値(所定の指標に基づいて算出されたスコアまたは金額など)である。また、時系列の増減割合の算出方法としては、例えば所定の年度とその前年度との比較により算出する方法、現時点から過去の所定の年間における年成長率(平均成長率、加重平均成長率等)を算出する方法等、公知の方法を用いることができる。
なお、パラメータ特定モジュール203kは、時系列データを集計する場合、時系列データに関連付けられている属性に基づいて時系列データを区別し、属性ごとに集計を行ってもよい。例えば、時系列データとして「論文の発行数」を年度ごとに集計する場合、論文の筆頭著者が所属する組織の種別に基づいて論文を区別して(例えば、企業から発行された論文と、大学その他研究機関から発行された論文とを区別して)、集計を行ってもよい。
そして、パラメータ特定モジュール203kは、算出された増加の割合が所定の第1の閾値を上回る場合は、「増加」と判定し、第2の閾値を下回る場合は、「減少」と判定し、第1の閾値と第2の閾値との間の値である場合は、「横ばい」と判定してもよい。そして、パラメータ特定モジュール203kは、上記の増減傾向の判定結果と、評価テーブル202jにおいて定義される各時系列データの増減傾向の条件とを比較することにより、第1のパラメータを特定してもよい。
(増減パターンの一致度に基づいて特定する方法)
記憶部202は、時系列データの増減の類型と、当該増減の類型に対して定義された事業テーマのフェーズの類型と、を記憶していてもよい。具体的には、例えば、時系列データの年度ごとの増減をグラフで表した画像の類型と、当該画像に関連付けられたフェーズの類型を記憶していてもよい。
例えば、パラメータ特定モジュール203kは、所定の事業テーマについて時系列の増減傾向を示したグラフ画像を作成し、記憶部202に記憶された複数の画像の類型とそれぞれ比較してもよい。そして、複数の画像の類型のうち、最も類似度が大きい画像の類型に関連付けられたフェーズの類型を、当該所定の事業テーマにおける第1のパラメータとして特定してもよい。
(自然言語処理を用いて特定する方法)
パラメータ特定モジュール203kは、記憶部202に記憶されている時系列データに含まれる、ニュース記事、特許文献、論文、公表情報、開示情報等の所定の事業テーマに関する情報を含むテキストデータから、所定の単語の出現頻度を時系列ごとに集計し、その増減傾向に基づいて第1のパラメータを特定してもよい。所定の単語は、例えば、「出願」「資金調達」「論文」「規制」などであってもよい。なお、集計の対象となるテキストデータは、記憶部202が記憶する、インターネット上のページへのリンク先からアクセス可能なテキストデータであってもよい。
なお、パラメータ特定モジュール203kは、上記のテキストデータにおいて特定の単語の出現頻度が増加したことに応じて第1のパラメータを特定してもよい。例えば、過去1年間のニュース記事等において「元年」(「VR元年」など)の単語の出現頻度が所定の割合で増加、または所定の閾値を超えたことに基づいて、そのニュース記事に対して定義されている事業テーマの事業環境が「黎明期」である旨を特定してもよい。
また、パラメータ特定モジュール203kは、既に第1のパラメータが対応付けられているテキストデータ(例えば、「黎明期」の事業環境を示す旨が対応付けられているニュース記事)と、記憶部202に記憶されているニュース記事等とを比較し、文章の類似度を公知の方法で判定することにより、第1のパラメータを特定してもよい。例えば、パラメータ特定モジュール203kは、当該「黎明期」であると対応付けられているテキストデータと所定の事業テーマに関する情報を示すテキストデータとの類似度が所定の閾値より大きい場合、当該事業テーマの第1のパラメータは「黎明期」である旨特定してもよい。
(その他)
1または複数のアナリストは、記憶部202に記憶されている所定のテキストデータに対して第1のパラメータを付与してもよい。そして、パラメータ特定モジュール203kは、各アナリストによる第1のパラメータの付与結果を集計し平均することにより、第1のパラメータを特定してもよい。
<2 データ構造>
<2.1 サーバ20が記憶するデータベースのデータ構造>
図4~図14は、サーバ20が記憶するデータベースのデータ構造を示す図である。なお、図4~図14は一例であり、記載されていないデータを除外するものではない。また、同一のテーブルに記載されるデータであっても、記憶部202において離れた記憶領域に記憶されていることもあり得る。
図4は、事業定義DB202aのデータ構造を示す図である。図4に示すように、事業定義DB202aは、項目「大分類」と、項目「中分類」と、項目「小分類」と、項目「関連特許分類」と、項目「論文検索式」と、項目「組織ID」と、項目「第1のパラメータ」と、を含む。
項目「大分類」は、システム1を運営する事業者が定義した事業の分類を示す。
項目「大分類」に示す分類は、項目「中分類」及び項目「小分類」に示す分類を包含するものである。すなわち、項目「大分類」に示す分類は、項目「中分類」に示す分類、及び、項目「小分類」に示す分類よりも概念としては広い範囲を示す。
項目「中分類」は、項目「大分類」に示す分類を、さらに細分化した分類を示す。
項目「小分類」は、項目「中分類」に示す分類を、さらに細分化した分類を示す。
項目「関連特許分類」は、項目「小分類」に示される分類と関連付けて設定される、システム1の運営者が定めた特許分類を示す。例えば、具体的には、項目「関連特許分類」は、後述する特許定義DB202bの項目「特許小分類」において定義される特許分類が記憶される。なお、項目「関連特許分類」は、特許定義DB202bの項目「特許大分類」または項目「特許小分類」において定義される特許分類が記憶されてもよい。
項目「論文検索式」は、項目「関連特許分類」に示される分類と対応付けて設定される、論文の検索式を示す。論文の検索式は、キーワード、および、論文の書誌的事項(例えば、雑誌名、題名、著者名、第一著者名、発行年その他の事項)に基づいて予め設定される。なお、論文の検索式は、項目「大分類」、項目「中分類」、項目「小分類」の分類と対応付けて設定されてもよい。
項目「組織ID」は、項目「小分類」に示される分類と関連付けて記憶される組織を識別する組織IDを示す。
項目「第1のパラメータ」は、項目「小分類」に示される分類に相当する事業テーマにおけるフェーズを示す。
図5は、特許定義DB202bのデータ構造を示す図である。図5に示すように、特許定義DB202bは、項目「特許大分類」と、項目「特許中分類」と、項目「特許小分類」と、項目「特許検索式」と、項目「組織ID」と、項目「特許文献」と、項目「出願日」と、項目「被引用回数」と、を含む。
項目「特許大分類」は、システム1を運営する事業者が定義した、特許文献の分類を示す。なお、項目「特許大分類」、項目「特許中分類」、項目「特許小分類」は、いずれもシステム1を運営する事業者が独自に定義した分類であって、特許文献に付与される国際特許分類(IPC:International Patent Classification)、FI(日本国特許庁による分類)、Fターム(日本国特許庁による分類)とは異なるものである。
項目「特許中分類」は、項目「特許大分類」に示す分類を、さらに細分化した分類を示す。
項目「特許小分類」は、項目「特許中分類」に示す分類を、さらに細分化した分類を示す。
項目「特許検索式」は、項目「特許小分類」に示される分類と関連付けて設定される、特許文献の検索式を示す。特許文献の検索式は、キーワード、及び、特許文献の書誌的事項(例えば特許文献に付与される特許分類(IPC、FI、Fターム等)、特許出願人、出願日その他の事項)に基づいて予め設定される。
項目「組織ID」は、項目「特許検索式」に示される検索式に従って抽出される特許文献のリストに含まれる、特許出願人または特許権者の組織の組織IDを示す。なお、検索式の設定により、抽出する特許文献は、特許発行済みのものに限ることとしてもよいし、特許公開公報が発行されたものを抽出の対象としてもよい。
なお、特許出願人または特許権者である組織のうち、関連性のある複数の組織(例えば企業群)については、予め「組織グループ」として定義されていることとする。関連性ある企業群とは、例えば、子会社、持分法適用会社など一定の資本関係がある企業群が含まれる。検索式に従って抽出される特許文献に、関連性のある企業群が含まれる場合、項目「組織ID」において、「組織グループ」の特許文献として集計することとしてもよい。
項目「特許文献」は、検索式に基づき抽出される特許文献のリストのうち、項目「組織ID」に示される組織(または「組織グループ」)の特許文献の情報を示す。例えば、項目「特許文献」は、特許の公開番号、出願番号、登録番号等のいずれかを示すものである。項目「特許文献」には、個々の特許文献の書誌的事項の情報、特許請求の範囲、明細書、図面等の情報、また、これらを所定の規則に従って解析した情報が含まれていてもよい。例えば、特許文献を解析した情報として、特許請求の範囲の各請求項の文字数、明細書のページ数、図面の枚数等の定量的な情報の他に、明細書に含まれる頻出キーワードなど技術内容を要約するための情報が含まれることとしてもよい。
項目「出願日」は、項目「特許文献」に示される個々の文献の出願日を示す。
項目「被引用回数」は、項目「特許文献」に示される個々の文献について、他の特許文献の審査で引用された回数(被引用回数)の情報を示す。被引用回数が多い特許文献であるほど、当該特許文献の出願日以降に、技術的に関連する可能性が高い特許出願が比較的多くなされたとも言い得る。
特許定義DB202bは、その他の特許文献に関する情報として、項目「特許文献」に示される個々の文献について、審査の経過記録、審判に関する情報その他の特許出願の審査段階、特許権成立後の段階の各手続に関する情報を含んでもよい。例えば、特許定義DB202bは、ファイル記録事項の閲覧請求の回数、異議申立の有無、無効審判等の当事者系審判手続の有無、拒絶査定不服審判等の査定系審判手続の有無、審決取消訴訟の提起の有無、分割出願の有無(および分割出願の数)、外国出願の有無(および外国出願の数)、およびこれら手続の時期の情報等を含むこととしてもよい。例えば、ファイル記録事項の閲覧請求の回数が一定回数に達している場合、当該特許文献は、事業者の関心が比較的高いか、他の特許文献と技術的に関連する可能性が比較的高い可能性がある。また、分割出願が複数世代にわたって行われている場合、当該特許文献は、権利者にとって重要であると判断されている可能性がある。
図6は、組織DB202cのデータ構造を示す図である。図6に示すように、組織DB202cは、項目「組織ID」と、項目「組織名」と、項目「業種」と、項目「特許分類」と、項目「グループ組織」と、を含む。
なお、本開示における「組織」には、企業、大学法人、社団法人、非営利活動法人など、営利活動または非営利活動を行う種々の組織、または営利活動または非営利活動を行う個人が含まれる。
項目「組織ID」は、組織を識別するIDを示す。組織に組織IDを付与する際、組織の種別に応じてIDを区別してもよい。例えば、企業に付与する組織IDと、大学に付与する組織IDとは区別することができてもよい。これにより、各データベースにおいて、どのような種別の組織に関連する情報かを区別して分析することができる。
項目「組織名」は、組織の名称を示す。
項目「業種」は、組織が事業定義DB202aにおいて分類されている小分類を示す。図示するように、組織に対し、複数の小分類が設定されていることもある。
項目「特許分類」は、特許定義DB202bにおいて、項目「組織ID」を参照することにより、組織と対応付けられている特許小分類を示す。例えば、サーバ20は、特許定義DB202bに示す特許小分類において、特許文献の蓄積が一定以上である組織(または「組織グループ」)について、組織DB202cの当該組織の項目「特許分類」に、当該特許小分類を設定することとしてもよい。なお、特許小分類に限らず、組織と、特許中分類、特許大分類を関連づけて設定することとしてもよい。
項目「グループ組織」は、項目「組織ID」により特定される組織との関連性が高い組織の情報を示す。関連性が高い組織とは、例えば、子会社、持分法適用会社など、一定の資本関係を有する組織である。項目「グループ組織」において、関連性が高い組織を特定
する情報(組織ID)とともに、項目「組織ID」により特定される組織との関係を示す情報(株式保有割合など)を保持することとしてもよい。
組織DB202cは、各組織について、その他の組織の情報として、財務諸表など企業会計にかかる情報を含む。例えば、組織DB202cは、各組織について、各年の賃借対照表(B/S)、損益計算書(P/L)、キャッシュフロー計算書(C/F)等の情報を含み、例えば、損益計算書に関する情報として、売上高、売上高成長率、EBITDA、EBITDAマージン、営業利益、営業利益率、経常利益、経常利益率、純利益等の情報を含む。
また、組織DB202cは、他に、証券コード、株価に関する情報(株価の推移、時価総額、発行済株式数、出来高など)、上場企業か非上場企業であるか、国籍、代表者名、住所、取引銀行、設立年月日、上場年月日、上場廃止した年月日、従業員数、平均年収、平均年齢、監査法人、事業内容の説明文、事業セグメントの情報、事業セグメントの売上高の内訳などの情報を含んでもよい。
図7は、ニュースDB202dのデータ構造を示す図である。図7に示すように、ニュースDB202dは、項目「記事ID」と、項目「記事作成者」と、項目「記事配信日」と、項目「記事タイトル、本文」と、項目「キーワード」と、を含む。
項目「記事ID」は、サーバ20が取得する記事それぞれを識別するためのIDである。
項目「記事作成者」は、記事を配信する配信者を示す情報である。
項目「記事配信日」は、配信者が記事を配信したタイミングを示す。
項目「記事タイトル、本文」は、記事を構成するタイトル、および、記事本文の内容を示す。
項目「キーワード」は、記事のタイトルおよび記事本文により特定される企業、事業分類、特許分類を示す。
例えば、サーバ20は、記事のタイトルおよび記事本文に含まれるテキストを形態素解析することにより、タイトルおよび記事本文に含まれる企業名(固有名詞)、技術用語、証券コード、産業分野を示す語、市場を示す語、その他の単語を抽出する。サーバ20は、抽出した単語に基づいて、記事について、組織DB202cに示される組織名、特許定義DB202bに示される特許分類、事業定義DB202aに示される事業分類を特定する。
または、サーバ20は、記事のタイトルおよび記事本文に対し、情報提供システム1を運営する事業者またはユーザが組織名、事業分類、特許分類のタグを付すことができることとしてもよい。サーバ20は、記事に対してどのようなタグが付されたかを学習することにより学習済みモデルを生成することができる。サーバ20は、新たに配信される記事に対し、学習済みモデルに基づいて、組織名、事業分類、特許分類を特定することとしてもよい。
図8は、研究資金DB202eのデータ構造を示す図である。図8に示すように、研究資金DB202eは、項目「研究資金ID」と、項目「事業分類」と、項目「組織ID」と、項目「投資額」と、項目「年度」と、を含む。
なお、本開示において、研究資金とは、科研費その他の助成金または補助金等の、資金を提供する団体等が研究開発を行う組織に対して与える資金全般を指す。
項目「研究資金ID」は、研究資金を識別するIDを示す。
項目「事業分類」は、研究資金IDにより識別される研究資金の投資が行われた事業テーマの事業分類を示す。項目「事業分類」は、例えば、事業定義DB202aに示す項目「小分類」の情報を記憶する。なお、項目「事業分類」は、事業定義DB202aの項目「大分類」、項目「中分類」、特許定義DB202bの項目「特許大分類」、項目「特許中分類」、項目「特許小分類」を示す情報を記憶してもよい。項目「事業分類」は、例えば「医療」および「ドローン」など、複数の分類の情報を同じレコードに記憶してもよい。
項目「組織ID」は、研究資金IDにより識別される研究資金を獲得した組織の組織IDを示す。
項目「投資額」は、研究資金IDにより識別される研究資金の投資額を示す。
項目「年度」は、研究資金IDにより識別される研究資金の投資が行われた年度を示す。
また、研究資金DB202eは、研究資金の投資の対象となった研究課題名、研究課題の詳細、研究課題に対する成果に関する情報等を記憶してもよい。
図9は、資金調達DB202fのデータ構造を示す図である。図9に示すように、資金調達DB202fは、項目「資金調達ID」と、項目「事業分類」と、項目「組織ID」と、項目「調達額」と、項目「年度」と、を含む。
項目「資金調達ID」は、実施された資金調達を識別するIDを示す。
項目「事業分類」は、資金調達IDにより識別される資金調達が実施された事業テーマの事業分類を示す。項目「事業分類」は、例えば、事業定義DB202aに示す項目「小分類」の情報を記憶する。なお、項目「事業分類」は、事業定義DB202aの項目「大分類」、項目「中分類」、特許定義DB202bの項目「特許大分類」、項目「特許中分類」、項目「特許小分類」を示す情報を記憶してもよい。項目「事業分類」は、例えば「医療」および「ドローン」など、複数の分類の情報を同じレコードに記憶してもよい。
項目「組織ID」は、資金調達IDにより識別される資金調達を実施した組織の組織IDを示す。
項目「調達額」は、資金調達IDにより識別される資金調達において組織が調達した調達額を示す。
項目「年度」は、資金調達IDにより識別される資金調達が実施された年度を示す。
また、資金調達DB202fは、資金を投資した投資家の情報、資金調達を実施した組織のラウンド等の情報を記憶してもよい。
図10は、論文DB202gのデータ構造を示す図である。図10に示すように、論文DB202gは、項目「論文ID」と、項目「技術分類」と、項目「論文タイトル」と、項目「組織ID」と、項目「著者」と、項目「発行年」と、を含む。
項目「論文ID」は、発行された論文を識別するIDを示す。
項目「技術分類」は、論文IDにより識別される論文に対応する技術分類を示す。項目「技術分類」は、例えば、論文IDに対応する、特許定義DB202bに示す項目「特許小分類」の情報を記憶する。なお、項目「技術分類」は、事業定義DB202aの項目「大分類」、項目「中分類」、項目「小分類」、特許定義DB202bの項目「特許大分類」」、項目「特許中分類」を示す情報を記憶してもよい。また、項目「技術分類」は、事業定義DB202a、組織DB202cに記憶される、当該開示情報を公表した組織の組織IDに対応する大分類、中分類、小分類、特許大分類、特許中分類、特許小分類の情報を記憶してもよい。項目「技術分類」は、例えば「医療」および「ドローン」など、複数の分類の情報を同じレコードに記憶してもよい。
項目「論文タイトル」は、論文IDにより識別される論文のタイトル名を示す。なお、項目「論文タイトル」は、当該論文の要約を示す情報を含んでもよい。
項目「組織ID」は、論文IDにより識別される論文を投稿した著者の所属する組織の組織IDを示す。著者の所属が複数存在する場合は、項目「組織ID」は、当該複数の所属を示す組織IDを含んでもよい。また、上述したとおり、組織IDは企業、大学等の組織の種別で区別されうる。したがって、各論文を発行した著者が所属する組織を区別して集計することができる。
項目「著者」は、論文IDにより識別される論文の著者を示す。
項目「発行年」は、論文IDにより識別される論文の発行年を示す。なお、項目「発行年」は、当該論文が発行された日付等を含んでもよい。
図11は、IR・適時開示DB202hのデータ構造を示す図である。図11に示すように、IR・適時開示DB202hは、項目「開示情報ID」と、項目「組織ID」と、項目「事業分類」と、項目「年度」と、項目「リンク」と、を含む。
項目「開示情報ID」は、開示情報(IR情報、適時開示情報等)を識別するIDを示す。
項目「組織ID」は、開示情報IDにより識別される開示情報を公表した組織の組織IDを示す。
項目「事業分類」は、開示情報IDにより識別される開示情報に対応する事業分類を示す。項目「事業分類」は、例えば、事業定義DB202aに示す項目「小分類」の情報を記憶する。なお、項目「事業分類」は、事業定義DB202aの項目「大分類」、項目「中分類」、特許定義DB202bの項目「特許大分類」、項目「特許中分類」、項目「特許小分類」を示す情報を記憶してもよい。また、項目「事業分類」は、事業定義DB202a、組織DB202cに記憶される、当該開示情報を公表した組織の組織IDに対応する大分類、中分類、小分類、特許分類の情報を記憶してもよい。項目「事業分類」は、例えば「医療」および「ドローン」など、複数の分類の情報を同じレコードに記憶してもよい。
項目「年度」は、開示情報IDにより識別される開示情報が公表された年度を示す。項目「年度」は、開示情報が公表された日付または決算期等の情報を記憶してもよい。
項目「リンク」は、開示情報IDにより識別される開示情報の参照先を示す。例えば、項目「リンク」には、開示情報の格納場所を特定するファイルパスが記憶される。
図12は、法規制DB202iのデータ構造を示す図である。図12に示すように、法規制DB202iは、項目「法規制ID」と、項目「事業分類」と、項目「年度」と、項目「リンク」と、を含む。
項目「法規制ID」は、法規制情報を識別するIDを示す。
項目「事業分類」は、法規制IDにより識別される法規制情報に対応する事業分類を示す。項目「事業分類」は、例えば、事業定義DB202aに示す項目「小分類」の情報を記憶する。なお、項目「事業分類」は、事業定義DB202aの項目「大分類」、項目「中分類」、特許定義DB202bの項目「特許大分類」、項目「特許中分類」、項目「特許小分類」を示す情報を記憶してもよい。項目「事業分類」は、例えば「医療」および「ドローン」など、複数の分類の情報を同じレコードに記憶してもよい。
項目「年度」は、法規制IDにより識別される法規制情報が公開された年度を示す。項目「年度」は、法規制情報が更新された年度、法規制が施行される年度を記憶してもよい。
項目「リンク」は、法規制IDにより識別される法規制情報の参照先を示す。例えば、項目「参照先」には、法規制情報の格納場所を特定するファイルパスが記憶される。
図13は、評価テーブル202jのデータ構造を示す図である。図13に示すように、評価テーブル202jは、項目「評価ID」と、項目「研究資金」と、項目「資金調達」と、項目「特許動向」と、項目「論文動向」と、項目「法規制」と、項目「ニュース」と、項目「開示情報」と、項目「定義」と、を含む。
項目「評価ID」は、評価テーブル202jにおける第1のパラメータの定義を識別するIDを示す。
項目「研究資金」、項目「資金調達」、項目「特許動向」、項目「論文動向」、項目「法規制」、項目「ニュース」、項目「IR・適時開示」は、評価IDにより識別される定義における各時系列データの時系列の増減の条件を示す。これらの項目は、記憶部202の各DBに蓄積される時系列データの種別に対応する。なお、これらの時系列データの増減の条件を示す項目はあくまで一例であり、本開示において時系列データと定義される情報に関する項目であれば、評価テーブル202jに定義される時系列の増減の条件を示す項目は、図13に示す例に限られない。
図13に示す例では、「↑」は「増加」、「↓」は「減少」、「→」は「横ばい」を示す。例えば、所定の事業分類における時系列データの時系列の増加の割合が所定の第1の閾値を上回る場合は「増加」、第2の閾値を下回る場合は、「減少」、第1の閾値と第2の閾値との間の値である場合は、「横ばい」と定義されてもよい。
項目「定義」は、評価IDにより識別される第1のパラメータの定義内容を示す。図13に示す例では、項目「定義」は、項目「研究資金」等の項目により定義される時系列データの増減の条件に対応する、第1のパラメータの定義が記憶される。図13に示す例では、項目「定義」は、第1のパラメータの定義内容を示すテキストデータが記憶される。なお、項目「定義」は、第1のパラメータのスコアを示す数値等を記憶してもよい。
項目「研究資金」等の時系列の増減の条件を示す項目の内容、および、項目「定義」に記憶される第1のパラメータの定義の内容は、時系列データの種別に応じてそれぞれ異なり、システム1を運営する事業者により定められる。
例えば、事業環境がこれから成長していくフェーズである場合は、大学等の研究機関による研究への取り組み、スタートアップによる資金調達、法規制等の基準の整備検討等が発展していく。そのため、時系列データのうち、例えば下記に挙げる情報が、他の種別の情報より先行して蓄積される傾向にある。
・資金調達
・学術機関、研究機関による論文の発行
・法規制等の基準の整備
さらに事業環境が成長すると、市場全体がその事業テーマに注目し始め、それまでは少なかった特許出願の件数が増加し始める傾向にある。
そして、事業環境がさらに成長し、多くの事業者が参入を検討、または実際に参入しているような場合は、企業による研究開発の取り組みの増加、特許出願の増加率の維持・向上、各社によるニュース記事の増加、および、企業によるIR情報において言及される頻度の増加が見られる傾向にある。そのため、時系列データのうち、例えば下記に挙げる情報が蓄積される傾向にある。
・企業による研究開発投資額の増加
・企業による論文の発行
・特許出願(例えば特許出願件数の増加率の維持、向上)
・ニュース件数
・IR情報の件数
以上の例に挙げたように、事業環境の成長段階に応じて、増加する時系列データの種別は異なる。したがって、ある事業テーマにおいて、時系列データの時系列の増減傾向を種別ごとに分析することで、当該事業テーマにおける事業環境の成長段階を特定することができる。
特に、上述した通り、事業環境の変化に対して、特許出願件数より先んじて反応する先行指標(資金調達、学術機関等による論文発行、基準の整備等)と、反対に特許出願件数より遅れて反応する遅行指標(企業の研究開発投資、企業による論文発行、特許出願の増加率の維持・向上、ニュース、IR情報等)が存在する。したがって、特許出願件数の時系列変化と、当該先行指標の時系列変化と、当該遅行指標の時系列変化とを対比して分析することにより、ある事業テーマにおける事業環境がどのフェーズにあるのかを特定することができる。
図13に示す例において、項目「研究資金」等の項目により定義される増減傾向とそれに応じて特定される第1のパラメータとの関係は、一例として次のとおりである。所定の事業分類において、研究資金DB202eに記憶されている投資件数または投資額が「増加」、資金調達DB202fに記憶されている調達件数または調達額が「増加」、特許定義DB202bに記憶されている出願数が「横ばい」、論文DB202gに記憶されている論文の発行数が「増加」、法規制DB202iに記憶されている法規制情報の公表件数が「増加」、ニュースDB202dに記憶されているニュース記事の件数が「横ばい」、IR・適時開示DB202hに記憶されている開示情報の公表数が「横ばい」である場合、当該事業分類に分類される事業テーマの第1のパラメータは、「基礎研究として長期投資テーマが走り始めた黎明期」であると定義される。
図14は、パターンDB202jのデータ構造を示す図である。図14に示すように、パターンDB202jは、項目「パターンID」と、項目「パターンデータ」と、項目「評価ID」と、を含む。
項目「パターンID」は、記憶部202に記憶されている、時系列データの増減傾向のパターンを示す情報を識別するIDを示す。
項目「パターンデータ」は、パターンIDにより識別される、時系列データの増減傾向のパターンデータの参照先を示す。例えば、項目「パターンデータ」は、時系列データの時系列の増減傾向をグラフで示した画像の格納場所を特定するファイルパスを示す。
項目「評価ID」は、評価テーブル202jの評価IDを示す。具体的には、項目「評価ID」は、評価テーブル202jにおいて第1のパラメータの定義を識別する評価IDを示す。
<3 動作>
<3.1 第1のパラメータの特定>
図15は、1または複数の事業テーマそれぞれについて第1のパラメータを特定する際のサーバ20の動作を表すフローチャートの例である。
ステップS101において、制御部203は、パラメータ特定モジュール203kにより、第1のパラメータを特定する対象となる事業テーマを選択する。具体的には、パラメータ特定モジュール203kは、事業定義DB202aの小分類の項目から所定のレコードを選択し、以降の処理において第1のパラメータを特定する事業テーマの対象とする。なお、パラメータ特定モジュール203kは、事業定義DB202aの大分類または中分類を選択してもよい。また、パラメータ特定モジュール203kは、事業定義DB202aの大分類、中分類、小分類から複数の項目を選択してもよい。これにより、学際的・融合的な事業テーマ(例えば、「医療」×「ドローン」など)について第1のパラメータを特定する処理を実行することができる。
ステップS102において、制御部203は、パラメータ特定モジュール203kにより、記憶部202に記憶されている時系列データから、ステップS101において選択した事業テーマに関連付けられている時系列データを取得する。具体的には、例えば、パラメータ特定モジュール203kは、ステップS101において選択した小分類に基づいて、下記に示すとおり各データベースを検索して該当するレコードを取得する。なお、パラメータ特定モジュール203kは、記憶部202に記憶されているすべての時系列データを取得しなくてもよい。例えば、時間など所定の検索条件に該当する時系列データのみを取得してもよく、所定の種別の時系列データを取得してもよい。ステップS101において、事業定義DB202aの大分類、中分類、小分類から複数の項目が選択されていた場合、パラメータ特定モジュール203kは、当該複数の項目を検索条件として時系列データを取得する。
(特許定義DB202b)
パラメータ特定モジュール203kは、ステップS101において選択した小分類に基づいて事業定義DB202aの関連特許分類の項目を検索する。そして、該当する関連特許分類に基づいて特許定義DB202bの特許文献の項目および出願日の項目を検索し、特許文献の情報および出願日の情報を取得する。
(ニュースDB202d)
パラメータ特定モジュール203kは、ステップS101において選択した小分類に基づいてニュースDB202dのキーワードの項目を検索し、記事IDおよび記事配信日の情報を取得する。
(研究資金DB202e)
パラメータ特定モジュール203kは、ステップS101において選択した小分類に基づいて研究資金DB202eの事業分類の項目を検索し、研究資金IDおよび投資年度の情報を取得する。この際、パラメータ特定モジュール203kは、加えて、投資額の情報を取得してもよい。
(資金調達DB202f)
パラメータ特定モジュール203kは、ステップS101において選択した小分類に基づいて資金調達DB202fの事業分類の項目を検索し、資金調達IDおよび調達年度の情報を取得する。この際、パラメータ特定モジュール203kは、加えて調達額の情報を取得してもよい。
(論文DB202g)
パラメータ特定モジュール203kは、ステップS101において選択した小分類に基づいて事業定義DB202aの関連特許分類の項目を検索する。そして、該当する関連特許分類に基づいて論文DB202gの技術分類の項目を検索し、論文IDおよび発行年の情報を取得する。パラメータ特定モジュール203kは、組織IDの項目を検索し、企業が発行した論文と大学その他研究機関が発行した論文とを区別して、当該情報を取得してもよい。
(IR・適時開示DB202h)
パラメータ特定モジュール203kは、ステップS101において選択した小分類に基づいてIR・適時開示DB202hの事業分類の項目を検索し、開示情報IDおよび公表年度の情報を取得する。
(法規制DB202i)
パラメータ特定モジュール203kは、ステップS101において選択した小分類に基づいて法規制DB202iの事業分類の項目を検索し、法規制IDおよび公開年度の情報を取得する。
ステップS103において、制御部203は、パラメータ特定モジュール203kにより、時系列データの前処理を行う。具体的には、パラメータ特定モジュール203kは、時系列データを時系列で並べた場合に、上位から所定の第1の割合に含まれるデータおよび下位から所定の第2の割合に含まれるデータの少なくともいずれかを除外する。例えば、パラメータ特定モジュール203kは、研究資金に関する時系列データにおいて、同じ事業分類における同年度の他の研究課題に対する投資額の平均と比較して、所定の割合以上に投資額が大きい研究課題が存在する場合、当該研究課題を外れ値として時系列データから除外してもよい。なお、本実施形態において、ステップS103におけるデータの前処理は行わなくてもよい。
ステップS104において、制御部203は、パラメータ特定モジュール203kにより、ステップS102において取得した時系列データを、時系列データの種別ごとに時系列で集計する。具体的には、例えば、パラメータ特定モジュール203kは、ステップS102において取得した時系列データについて、特許文献の出願件数、ニュース記事の配信数、研究資金の投資件数、資金調達の実施件数、論文の発行件数、開示情報の公表件数、法規制情報の公開件数を、年度ごとに集計する。この際、パラメータ特定モジュール203kは、研究資金の投資額および資金調達額を年度ごとに集計してもよい。
ステップS105において、制御部203は、パラメータ特定モジュール203kにより、ステップS104において集計した時系列データの時系列の増減傾向を評価する。具体的には、例えば、パラメータ特定モジュール203kは、ステップS104において年度ごとに集計した時系列データについて、種別ごとに、上述した所定の条件に基づいて「増加」、「減少」、または「横ばい」のいずれかであるかを判定する。
ステップS106において、制御部203は、パラメータ特定モジュール203kにより、時系列データの増減傾向に基づいて、ステップS101において選択した事業テーマの第1のパラメータを特定する。具体的には、例えば、パラメータ特定モジュール203kは、評価テーブル202jの各項目(「研究資金」、「資金調達」、「特許動向」、「論文動向」、「法規制」、「ニュース」、「開示情報」)において設定された時系列データの増減傾向の条件と、ステップS105において判定した時系列データの増減傾向とを照合し、ステップS101において選択した小分類に対応する第1のパラメータを特定する。
ステップS107において、制御部203は、事業定義DB更新モジュールにより、事業定義DB202aを更新する。具体的には、例えば、事業定義DB更新モジュールは、ステップS101において選択した小分類に基づいて事業定義DB202aを検索し、該当するレコードの第1のパラメータの項目に、ステップS106において特定した第1のパラメータを記憶する。なお、ステップS101において、大分類または中分類を選択していた場合、あるいは、大分類、中分類、小分類から複数の項目を選択していた場合は、ステップS106において特定した第1のパラメータを、当該選択された分類に関連付けて、記憶部202が有する所定のデータベースに記憶してもよい。
パラメータ特定モジュール203kは、事業定義DB202aの各小分類について、図15に示す処理をそれぞれ定期的に実行することにより、定期的に第1のパラメータを更新する。
<3.2 第1のパラメータの提示>
図16は、ユーザが指定した事業テーマの第1のパラメータをユーザに提示する際の端末装置10およびサーバ20の動作を表すフローチャートの例である。
ステップS201において、端末装置10は、ユーザの操作に応答して、サーバ20へアクセスする。
ステップS202において、制御部203は、画面生成モジュール203cにより、端末装置10に画面を表示させるための情報を生成し端末装置10へ応答する。具体的には、例えば、画面生成モジュール203cは、サーバ20が提供するウェブサイトにログインするための画面、ウェブサイトのトップページの画面等を端末装置10のブラウザで表示させるための情報を端末装置10へ応答する。
ステップS203において、端末装置10は、サーバ20が提供するウェブサイトを表示する。具体的には、例えば、事業定義DB202aに記憶される大分類、中分類、小分類の一覧を、ディスプレイ132を介してユーザに提示する。
ステップS204において、端末装置10は、所定の事業テーマを指定する入力操作をユーザから受け付ける。具体的には、例えば、ユーザは端末装置10を操作し、ディスプレイ132に表示される小分類から1つの分類を選択する。端末装置10は、選択された小分類の情報をサーバ20へ送信する。サーバ20は、ユーザによる所定の事業テーマを指定する入力操作が行われた旨を示す情報を受け付ける。以下、事業テーマとして、小分類「固定通信」が選択された旨の情報が端末装置10からサーバ20へ送信された場合を例に挙げて説明する。
ステップS205において、制御部203は、ユーザにより指定された事業テーマについて、時系列データを取得する。具体的には、例えば、制御部203は、特許定義DB202b、ニュースDB202d、研究資金DB202e、資金調達DB202f、論文DB202g、IR・適時開示DB202h、法規制DB202iの少なくともいずれかに記憶される時系列データのうち、小分類「固定通信」に関連付けられた情報、または小分類「固定通信」に係る関連特許分類に関連付けられた情報の少なくともいずれかを取得する。この際、制御部203は、ユーザにより指定された事業テーマに投じられる資金(研究資金、資金調達等)、当該事業テーマに関連する技術文献(特許文献、論文等)、当該事業テーマに関連する企業活動の情報(ニュース等)、当該事業テーマに関連する基準(法規制等)、のうち少なくともいずれかに関して公開されている情報を取得してもよい。
ステップS206において、制御部203は、ステップS205において取得した時系列データの時系列の増減を示すグラフを生成する。具体的には、例えば、制御部203は、時系列データを記憶する上記の各DBから取得した小分類「固定通信」に関連付けられた各情報(例えば、特許文献の出願件数、ニュース記事の配信数、研究資金の投資件数、資金調達の実施件数、論文の発行件数、開示情報の公表件数、法規制情報の公開件数、研究資金の投資額、資金調達額の少なくともいずれか)を年度ごとに集計し、各情報の年度ごとの増減を示すグラフを生成する。
ステップS207において、制御部203は、ユーザにより指定された事業テーマの第1のパラメータを取得する。具体的には、例えば、制御部203は、小分類「固定通信」に基づいて事業定義DB202aを検索し、第1のパラメータを取得する。
ステップS208において、制御部203は、ユーザに提示するための情報を端末装置10へ送信する。具体的には、例えば、制御部203は、ステップS205において取得した公開情報、ステップS206において生成した、時系列データの時系列変化を示すグラフの情報、およびステップS207において取得した第1のパラメータを含む情報を端末装置10へ送信する。
この際、制御部203は、ステップS206において生成したグラフに関して、時系列データに含まれる複数種類の情報の時系列変化を端末装置10のディスプレイ132において同一画面に表示させるように、情報を端末装置10へ送信してもよい。また、制御部203は、ステップS205において取得した公開情報に関して、当該公開情報を表示する領域を、端末装置10のディスプレイ132において、ステップS206において生成した時系列変化のグラフを表示する領域と同一画面に表示させるように、情報を端末装置10へ送信してもよい。
ステップS209において、端末装置10は、ユーザが指定した事業テーマに関する公開情報、第1のパラメータ、および時系列データの時系列変化を示すグラフをユーザに提示する。具体的には、例えば、端末装置10は、ステップS208においてサーバ20から端末装置10へ送信された、小分類「固定通信」における、第1のパラメータおよび時系列変化を示すグラフを、ディスプレイ132を介してユーザに提示する。
この際、端末装置10は、サーバ20から受け付けたグラフに関して、時系列データに含まれる複数種類の情報の時系列変化を、同一画面に表示してもよい。また、端末装置10は、サーバ20から受け付けた公開情報に関して、当該公開情報を表示する領域を、サーバ20から受け付けた時系列変化のグラフを表示する領域と同一画面に表示してもよい。
図17は、ユーザが指定した事業テーマに関する公開情報、第1のパラメータ、および時系列データの時系列変化をユーザに提示するための端末装置10の画面の例を表す模式図である。図17に示す画面には、ユーザが指定した事業テーマを示す領域171、時系列データの時系列変化を示す領域172、第1パラメータを含む情報を示す領域173、公開情報を示す領域174が表示されている。
領域172は、グラフ1721およびグラフ1722を含む。グラフ1721は、ユーザが指定した事業テーマに関する研究資金の投資件数の年度ごとの増減と、資金調達件数の年度ごとの増減とを同一のグラフ領域に表示する。グラフ1722は、ユーザが指定した事業テーマに関する特許出願件数の年度ごとの増減と、ニュース記事の件数の年度ごとの増減とを同一のグラフ領域に表示する。
これにより、ユーザが指定した事業テーマにおけるフェーズを分析するための複数の指標を、同じ時間軸にて比較して確認することができる。
特に、グラフ1721では、上述した先行指標である、資金調達の増減および研究資金の増減に関する情報が同一のグラフに表示されている。これにより、ユーザが指定した事業テーマにおける先行指標の反応の程度を容易に確認することができる。
また、グラフ1722では、上述した遅行指標である、特許出願の増加率の維持・工場の有無およびニュース記事の増減に関する情報が同一のグラフに表示されている。これにより、ユーザが指定した事業テーマにおける遅行指標の反応の程度を容易に確認することができる。
また、図17に示す例のほかに、領域172は、論文の発行件数、開示情報の公表件数、法規制情報の公開件数、研究資金の投資額、資金調達額等、本開示における時系列データに含まれる種々の情報の時系列変化のグラフを表示することができる。同一のグラフ領域に表示される複数種類の情報の組み合わせは、グラフ1721およびグラフ1722に示す例に限られず、ユーザの目的またはシステム1の運営者の目的等に応じて適宜定めることができる。また、グラフ領域には単一の指標の時系列変化が表示されてもよい。
領域173は、ユーザが指定した事業テーマの第1のパラメータを含む情報を表示する。図17に示す例では、領域173は、第1のパラメータの他に、当該事業テーマの事業環境の詳細を示すテキストデータを表示する。領域173は、当該事業テーマに関連付けられた時系列データに含まれる情報に基づいて生成されたテキストデータを表示してもよい。領域173に示される情報により、ユーザは、当該事業テーマにおける事業上の意思決定を容易に行うことができるようになる。
領域174は、ユーザが指定した事業テーマに関する公開情報を表示する。領域174は、第1表示領域1741、第2表示領域1742、第3表示領域1743を含む。第1表示領域1741は、例えばニュースDB202dに記憶されている、当該事業テーマに関連付けられたニュース記事の情報を表示する。第2表示領域1742は、例えばニュースDB202dまたは資金調達DB202fに記憶されている、当該事業テーマに関連付けられた資金調達に関する公表情報またはニュース記事の情報を表示する。第3表示領域1743は、例えばIR・適時開示DB202hに記憶されている、当該事業テーマに関連付けられたIR情報および適時開示の情報を表示する。領域174に示される情報により、ユーザは、当該事業テーマにおける事業環境の情勢を容易に把握することができる。
また、図17に示す例の他に、領域174は、特許出願情報、研究資金の投資情報、論文の発行情報、法規制に関する情報等、本開示における時系列データに含まれる種々の公開情報を表示する領域を含んでもよい。
図17に示す通り、領域172、領域173、領域174は、端末装置10において同一画面に表示されている。これにより、ユーザは、事業上の意思決定を行う上で参考となる種々の情報を容易に確認することができる。
以上により、本実施形態では、ユーザが指定した事業テーマのフェーズを示す第1のパラメータがユーザに対して提示される。これにより、ユーザは、例えば、事業として参入する上でどのような事業テーマが有望であるか、または参入の余地が少ないのか等の情報を得ることができる。したがって、本実施形態において提供されるサービスは、ユーザによる事業上の意思決定を支援することができる。
<4 変形例>
上記の実施形態では、サーバ20は、端末装置10へ第1のパラメータの情報および時系列データのグラフを提供していた。しかしながら、サーバ20は、他の外部サービスを提供する外部サーバに対して、第1のパラメータを提供してもよい。
他の外部サービスとは、事業上の意思決定に関する業務を支援するサービスである。具体的には、外部サービスは、電子的に稟議、決裁、または承認などを行う業務を支援するサービスを提供する。例えば、外部サービスは、ユーザに対し、新規事業の立ち上げ、予算の決定、または人事などにおける電子稟議のワークフローなどを提供する。
例えば、外部サーバは、所定の事業テーマに関する予算稟議のワークフローを開始する場合、または進行させている過程において、サーバ20に対して当該所定の事業テーマの情報を問い合わせる。以下、外部サーバは事業定義DB202aに記憶される小分類「移動体通信」を指定して、サーバ20へ問い合わせを行った場合を例に挙げて説明する。
サーバ20の制御部203は、外部サーバからの問い合わせに応答して、外部サーバへ当該所定の事業テーマの情報を出力する。外部サーバへ提供する情報の種類および処理の流れは例えば以下のとおりである。
(第1のパラメータ)
制御部203は、当該所定の事業テーマに関連付けられた第1のパラメータを記憶部202から取得する。具体的には、例えば、制御部203は、小分類「移動体通信」により事業定義DB202aを検索し、第1のパラメータの項目の情報を取得する。制御部203は、事業定義DB202aから取得した小分類「移動体通信」に係る第1のパラメータを、外部サーバへ送信する。
(時系列データの時系列変化)
制御部203は、当該所定の事業テーマに関連付けられた時系列データを、記憶部202から取得する。具体的には、例えば、制御部203は、特許定義DB202b、ニュースDB202d、研究資金DB202e、資金調達DB202f、論文DB202g、IR・適時開示DB202h、法規制DB202iの少なくともいずれかに記憶される時系列データのうち、小分類「移動体通信」に関連付けられた情報、または小分類「移動体通信」に係る関連特許分類に関連付けられた情報の少なくともいずれかを取得する。
そして、制御部203は、当該所定の事業テーマに関連付けられた時系列データの時系列変化を、外部サーバへ送信する。具体的には、例えば、制御部203は、時系列データが記憶されている上記の各DBから取得した小分類「移動体通信」に関連付けられた各情報(例えば、特許の出願件数、ニュース記事の配信数、研究資金の投資件数、資金調達の実施件数、論文の発行件数、開示情報の公表件数、法規制情報の公開件数、研究資金の投資額、資金調達額の少なくともいずれか)を年度ごとに集計し、各情報の年度ごとの増減を示すグラフの情報を外部サーバへ送信する。
(公開情報)
制御部203は、当該所定の事業テーマに関連付けられた時系列データに含まれる、当該所定の事業テーマに関して公開されている情報を、記憶部202から取得する。具体的には、例えば、制御部203は、特許定義DB202b、ニュースDB202d、研究資金DB202e、資金調達DB202f、論文DB202g、IR・適時開示DB202h、法規制DB202iの少なくともいずれかにおいて、小分類「移動体通信」に基づいて検索し、小分類「移動体通信」に関連付けられているニュース、特許出願、発表、報道、論文などに関する公開情報を取得する。制御部203は、当該公開情報を、外部サーバへ送信する。
以上のように、サーバ20は外部サーバへ情報を送信する。外部サーバは、例えば稟議フローの承認画面とともに、サーバ20から受け付けた情報をユーザに提示する。これにより、外部サービスは、所定の事業テーマに関する意思決定のワークフローにおいて、承認または却下等の判断を行うための材料を、外部サービスのユーザに対して提供することができる。したがって、外部サービスのユーザは、意思決定を容易に行うことができるようになる。
<付記>
以上の実施形態で説明した事項を以下に付記する。
(付記1)
プロセッサとメモリとを備えるコンピュータを動作させるためのプログラムであって、コンピュータは、記憶部に、1または複数の事業テーマごとに、事業テーマに関する時系列データを記憶するように構成されており、プログラムは、コンピュータのプロセッサに、1または複数の事業テーマそれぞれについて、事業テーマに関する時系列データの時系列の増減に基づいて、事業テーマのフェーズを示す第1のパラメータを特定するステップ(S105、S106)と、ユーザから、所定の事業テーマを指定する入力操作を受け付けるステップ(S204)と、入力操作に応じて、指定された事業テーマの第1のパラメータをユーザに提示するステップ(S208、S209)と、を実行させる、プログラム。
(付記2)
時系列データは、事業テーマにおける事業または研究活動に関する情報を含む、付記1に記載のプログラム。
(付記3)
時系列データは、事業テーマにおいて事業者が事業を行うためのリソースに関する情報と、事業テーマにおいて事業者が事業を行うことにより生成する成果物に関する情報と、を含む、付記1に記載のプログラム。
(付記4)
リソースに関する情報は、事業テーマに投じられる資金および人材の少なくともいずれかに関する情報を含む、付記3に記載のプログラム。
(付記5)
成果物に関する情報は、事業テーマに関連する技術文献に関する情報、および、事業テーマに関連する企業活動に関する情報の少なくともいずれかを含む、付記3に記載のプログラム。
(付記6)
技術文献に関する情報は、事業テーマに関連する特許文献の情報および論文の情報の少なくともいずれかを含む、付記5に記載のプログラム。
(付記7)
企業活動に関する情報は、事業テーマに関連するニュース記事に関する情報、事業テーマに関連するIR情報または適時開示に関する情報、および、事業テーマに関連する事業の紹介資料の少なくともいずれかを含む、付記5に記載のプログラム。
(付記8)
時系列データは、事業テーマに関連する基準に関する情報を含む、付記1に記載のプログラム。
(付記9)
時系列データは、事業テーマに関連する事業者に提供される研究資金に関する情報と、事業テーマに関連する事業者による資金調達に関する情報と、事業テーマに関連する特許文献に関する情報と、を含む、付記1に記載のプログラム。
(付記10)
時系列データは、事業テーマに関連するニュース記事に関する情報、事業テーマに関連する学術論文に関する情報、事業テーマに関連するIR情報または適時開示に関する情報、事業テーマに関連する基準に関する情報、の少なくともいずれかを含む、付記9に記載のプログラム。
(付記11)
時系列データは、事業テーマに投じられる資金に関する情報、事業テーマに関連する技術文献に関する情報、事業テーマに関連する企業活動に関する情報、事業テーマに関連する基準に関する情報、のうち少なくとも複数種類の情報を含み、提示するステップ(S208、S209)において、時系列データに含まれる複数種類の情報の時系列変化を、ユーザのユーザ端末のディスプレイにおいて同一画面に表示させる、付記1に記載のプログラム。
(付記12)
提示するステップ(S208、S209)において、指定された事業テーマに投じられる資金、事業テーマに関連する技術文献、事業テーマに関連する企業活動、事業テーマに関連する基準、のうち少なくともいずれかに関して公開されている情報を表示する領域を、ディスプレイにおいて時系列変化を表示する領域と同一画面に表示させる、付記11に記載のプログラム。
(付記13)
コンピュータは、記憶部に、時系列データの増減の類型と、増減の類型に対して定義された事業テーマのフェーズの類型と、を記憶するように構成されており、特定するステップ(S105、S106)において、指定された事業テーマにおける時系列データの増減傾向と、増減の類型と、を比較し、比較の結果と、増減の類型に対して定義されたフェーズの類型と、に基づいて、第1のパラメータを特定する、付記1に記載のプログラム。
(付記14)
所定の事業テーマに関する意思決定を支援する外部サービスからの問い合わせを受け付けるステップと、問い合わせを受け付けたことに応答して、所定の事業テーマの第1のパラメータを外部サービスへ出力するステップと、を実行させる、付記1に記載のプログラム。
(付記15)
出力するステップにおいて、所定の事業テーマに関する時系列データの時系列変化を、外部サービスへ出力する、付記14に記載のプログラム。
(付記16)
出力するステップにおいて、所定の事業テーマに関する時系列データに含まれる、所定の事業テーマに関して公開されている情報を、外部サービスへ出力する、付記14に記載のプログラム。
(付記17)
プロセッサを備えるコンピュータによって実行される方法であって、プロセッサが、コンピュータは、記憶部に、1または複数の事業テーマごとに、事業テーマに関する時系列データを記憶するように構成されており、プロセッサが、1または複数の事業テーマそれぞれについて、事業テーマに関する時系列データの時系列の増減に基づいて、事業テーマのフェーズを示す第1のパラメータを特定するステップと、ユーザから、所定の事業テーマを指定する入力操作を受け付けるステップと、入力操作に応じて、指定された事業テーマの第1のパラメータをユーザに提示するステップと、を実行する、方法。
(付記18)
制御部と、記憶部とを備える情報処理装置であって、記憶部は、1または複数の事業テーマごとに、事業テーマに関する時系列データを記憶し、制御部が、1または複数の事業テーマそれぞれについて、事業テーマに関する時系列データの時系列の増減に基づいて、事業テーマのフェーズを示す第1のパラメータを特定するステップと、ユーザから、所定の事業テーマを指定する入力操作を受け付けるステップと、入力操作に応じて、指定された事業テーマの第1のパラメータをユーザに提示するステップと、を実行する、情報処理装置。
1 :情報提供システム
10 :端末装置
20 :サーバ
203 :制御部
203a :送受信モジュール
203b :操作判別モジュール
203c :画面生成モジュール
203d :特許定義DB更新モジュール
203e :ニュースDB更新モジュール
203f :研究資金DB更新モジュール
203g :資金調達DB更新モジュール
203h :論文DB更新モジュール
203i :適時開示DB更新モジュール
203j :法規制DB更新モジュール
203k :パラメータ特定モジュール

Claims (18)

  1. プロセッサとメモリとを備えるコンピュータを動作させるためのプログラムであって、
    前記コンピュータは、記憶部に、1または複数の事業テーマごとに、前記事業テーマに関する時系列データを記憶するように構成されており、
    前記プログラムは、前記コンピュータのプロセッサに、
    前記1または複数の前記事業テーマそれぞれについて、前記事業テーマに関する前記時系列データの時系列の増減に基づいて、前記事業テーマのフェーズを示す第1のパラメータを特定するステップと、
    ユーザから、所定の前記事業テーマを指定する入力操作を受け付けるステップと、
    前記入力操作に応じて、前記指定された前記事業テーマの前記第1のパラメータを前記ユーザに提示するステップと、を実行させる、プログラム。
  2. 前記時系列データは、前記事業テーマにおける事業または研究活動に関する情報を含む、請求項1に記載のプログラム。
  3. 前記時系列データは、
    前記事業テーマにおいて事業者が事業を行うためのリソースに関する情報と、
    前記事業テーマにおいて事業者が事業を行うことにより生成する成果物に関する情報と、
    を含む、請求項1に記載のプログラム。
  4. 前記リソースに関する情報は、
    前記事業テーマに投じられる資金および人材の少なくともいずれかに関する情報
    を含む、請求項3に記載のプログラム。
  5. 前記成果物に関する情報は、
    前記事業テーマに関連する技術文献に関する情報、および、前記事業テーマに関連する企業活動に関する情報の少なくともいずれか
    を含む、請求項3に記載のプログラム。
  6. 前記技術文献に関する情報は、
    前記事業テーマに関連する特許文献の情報および論文の情報の少なくともいずれか
    を含む、請求項5に記載のプログラム。
  7. 前記企業活動に関する情報は、
    前記事業テーマに関連するニュース記事に関する情報、前記事業テーマに関連するIR情報または適時開示に関する情報、および、前記事業テーマに関連する事業の紹介資料の少なくともいずれか
    を含む、請求項5に記載のプログラム。
  8. 前記時系列データは、
    前記事業テーマに関連する基準に関する情報を含む、請求項1に記載のプログラム。
  9. 前記時系列データは、
    前記事業テーマに関連する事業者に提供される研究資金に関する情報と、
    前記事業テーマに関連する事業者による資金調達に関する情報と、
    前記事業テーマに関連する特許文献に関する情報と、
    を含む、請求項1に記載のプログラム。
  10. 前記時系列データは、
    前記事業テーマに関連するニュース記事に関する情報、前記事業テーマに関連する学術論文に関する情報、前記事業テーマに関連するIR情報または適時開示に関する情報、前記事業テーマに関連する基準に関する情報、の少なくともいずれか
    を含む、請求項9に記載のプログラム。
  11. 前記時系列データは、
    前記事業テーマに投じられる資金に関する情報、
    前記事業テーマに関連する技術文献に関する情報、
    前記事業テーマに関連する企業活動に関する情報、
    前記事業テーマに関連する基準に関する情報、
    のうち少なくとも複数種類の情報を含み、
    前記提示するステップにおいて、
    前記時系列データに含まれる複数種類の情報の時系列変化を、前記ユーザのユーザ端末のディスプレイにおいて同一画面に表示させる、請求項1に記載のプログラム。
  12. 前記提示するステップにおいて、前記指定された前記事業テーマに投じられる資金、前記事業テーマに関連する技術文献、前記事業テーマに関連する企業活動、前記事業テーマに関連する基準、のうち少なくともいずれかに関して公開されている情報を表示する領域を、前記ディスプレイにおいて前記時系列変化を表示する領域と同一画面に表示させる、請求項11に記載のプログラム。
  13. 前記コンピュータは、前記記憶部に、
    前記時系列データの増減の類型と、
    前記増減の類型に対して定義された事業テーマのフェーズの類型と、
    を記憶するように構成されており、
    前記特定するステップにおいて、
    前記指定された前記事業テーマにおける前記時系列データの増減傾向と、前記増減の類型と、を比較し、前記比較の結果と、前記増減の類型に対して定義された前記フェーズの類型と、に基づいて、前記第1のパラメータを特定する、請求項1に記載のプログラム。
  14. 所定の前記事業テーマに関する意思決定を支援する外部サービスからの問い合わせを受け付けるステップと、
    前記問い合わせを受け付けたことに応答して、前記所定の前記事業テーマの前記第1のパラメータを前記外部サービスへ出力するステップと、
    を実行させる、請求項1に記載のプログラム。
  15. 前記出力するステップにおいて、前記所定の前記事業テーマに関する前記時系列データの時系列変化を、前記外部サービスへ出力する、請求項14に記載のプログラム。
  16. 前記出力するステップにおいて、前記所定の前記事業テーマに関する前記時系列データに含まれる、前記所定の前記事業テーマに関して公開されている情報を、前記外部サービスへ出力する、請求項14に記載のプログラム。
  17. プロセッサを備えるコンピュータによって実行される方法であって、前記プロセッサが、
    前記コンピュータは、記憶部に、1または複数の事業テーマごとに、前記事業テーマに関する時系列データを記憶するように構成されており、
    前記プロセッサが、
    前記1または複数の前記事業テーマそれぞれについて、前記事業テーマに関する前記時系列データの時系列の増減に基づいて、前記事業テーマのフェーズを示す第1のパラメータを特定するステップと、
    ユーザから、所定の前記事業テーマを指定する入力操作を受け付けるステップと、
    前記入力操作に応じて、前記指定された前記事業テーマの前記第1のパラメータを前記ユーザに提示するステップと、
    を実行する、方法。
  18. 制御部と、記憶部とを備える情報処理装置であって、
    前記記憶部は、1または複数の事業テーマごとに、前記事業テーマに関する時系列データを記憶し、
    前記制御部が、
    前記1または複数の前記事業テーマそれぞれについて、前記事業テーマに関する前記時系列データの時系列の増減に基づいて、前記事業テーマのフェーズを示す第1のパラメータを特定するステップと、
    ユーザから、所定の前記事業テーマを指定する入力操作を受け付けるステップと、
    前記入力操作に応じて、前記指定された前記事業テーマの前記第1のパラメータを前記ユーザに提示するステップと、
    を実行する、情報処理装置。
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