本開示の実施形態は、ルーティング制御に関してCPとUPとの間の対話を実装するための、ルーティング制御解決策を提供する。
本開示の実施形態の第1の側面によれば、メッセージ送信方法が提供される。この方法は、CU分離のある通信システムにおけるCP装置に適用され、通信システムはさらにUP装置を含む。この方法は、以下を含む:CP装置が第1のメッセージを生成し、第1のメッセージは、ルート情報および該ルート情報についての制御指示を含み、ルート情報は、UP装置に関連付けられる;CP装置は、第1のメッセージをUP装置に送信し、それにより、UP装置は、制御指示に基づいてルート情報を更新する。ここで、第1のメッセージは、パケット転送制御プロトコル(packet forwarding control protocol、PFCP)メッセージである。これは、CU分離のある通信システムにおいてルート送達動作を実装することができる。
ある可能な実装では、第1のメッセージはノード・レベル・メッセージかセッション・レベル・メッセージである。このようにして、第1のメッセージはPFCPプロトコルに適合させることができる。これは、CU分離のある通信システムの配備を容易にする。
ある可能な実装では、ルート情報は、ノード・レベル・メッセージまたはセッション・レベル・メッセージにおける、グループ化された情報要素である。ルート情報は、ノード・レベル・メッセージまたはセッション・レベル・メッセージを使用して送達されてもよい。
ある可能な実装では、制御指示は、インストール指示および除去指示のうちの少なくとも1つを含み、インストール指示は、ルート情報をインストールすることを示すために使用され、除去指示は、ルート情報を除去することを示すために使用される。このようにして、ルート情報に対する制御動作が明示的に示されてもよい。
ある可能な実装では、ルート情報は宛先アドレスと次ホップ・アドレスを含む。ある可能な実装では、ルート情報は、アウトバウンド・インターフェース・インデックス、ルート・フラグ、ルート・タグ、ルート・コスト、およびネットワーク・インスタンスのうちの少なくとも1つをさらに含む。アウトバウンド・インターフェース・インデックスは、ルート情報に関連する経路情報を示すために使用される。ルート・フラグは、ルート情報のタイプを示すために使用され、ルート情報のタイプは、ネットワーク・セグメント・ルート、ゲートウェイ・ルート、ホスト・ルート、またはフレーム・ルートのうちの少なくとも1つを含む。ルート・タグは、ルート情報の識別子を示すために使用され、ルート・タグは、境界ゲートウェイ・プロトコルにおけるルート・タグに対応する。ルート・コストは、ルート情報に関連付けられたルートのコストを示すために使用される。ネットワーク・インスタンスは、仮想プライベート・ネットワークを識別するために使用され、ネットワーク・インスタンスは、PFCPプロトコルにおけるネットワーク・インスタンスに対応する。このようにして、ルート情報が、正確に記述できる。
ある可能な実装では、アウトバウンド・インターフェース・インデックス、ルート・フラグ、ルート・タグ、およびネットワーク・インスタンスのうちの前記少なくとも1つは、ルート情報における埋め込まれた情報要素である。このようにして、ルート情報の記述情報が転送できる。
ある可能な実装では、ルート情報は、指示情報を含み、指示情報は、ルート情報を広告するようUP装置に示すために使用される。このようにして、ルート情報の広告動作が実装できる。
ある可能な実装では、第1のメッセージは、第1のタイプ情報をさらに含み、第1のタイプ情報は、第1のメッセージが制御指示を含むことを示す。この態様は、UP装置が第1のメッセージのタイプを決定し、処理効率を改善するのを助ける。
ある可能な実装では、第1のタイプ情報は第1のメッセージにおけるメッセージ・タイプ(message type)フィールドである。
ある可能な実装では、ルート情報は、第1のルート情報と第2のルート情報を含む。ルート送達の有効性を高めるために、同じメッセージにおいて複数のルート情報が送達されることができる。
ある可能な実装では、制御指示は、第1のルート情報についての第1の制御指示と、第2のルート情報についての第2の制御指示とを含む。第1の制御指示は、第1のルート情報をインストールするまたは除去することを示すために使用され、第2の制御指示は、第2のルート情報をインストールするまたは除去することを示すために使用される。このようにして、ルート情報のインストールおよび除去の両方が制御できる。これは、ルーティング制御の有効性を改善する。
ある可能な実装では、この方法は、以下をさらに含む:CP装置は、UP装置からの第2のメッセージを受信する。ここで、第2のメッセージは、第1のメッセージに対するUP装置の応答を含む。このようにして、CP装置は、便利に、第1のメッセージの送信ステータスを知ることができる。これは、ルーティング制御動作の実装を容易にする。
ある可能な実装では、第2のメッセージはノード・レベル・メッセージまたはセッション・レベル・メッセージである。このようにして、第2のメッセージは第1のメッセージに適合させることができる。これはメッセージ処理を容易にする。
ある可能な実装では、第2のメッセージは、UP装置の識別情報をさらに含む。このようにして、第2のメッセージのソースを便利に知ることができる。これは、CP装置による処理を容易にする。
ある可能な実装では、第2のメッセージは、第2のタイプ情報をさらに含み、第2のタイプ情報は、第2のメッセージが前記応答を含むことを示す。CP装置は、第2のタイプ情報に基づいて第2のメッセージのタイプを便利に決定できる。これは、第2のメッセージの受信および処理を容易にする。
ある可能な実装では、セッション・レベル・メッセージは、セッション確立要求メッセージ、セッション削除要求メッセージ、セッション修正要求メッセージのうちの1つを含む。このようにして、既存のメッセージが再利用されうる。これは通信資源を節約する。
本開示の実施形態の第2の側面によれば、メッセージ受信方法が提供される。この方法は、CU分離のある通信システムにおけるUP装置に適用され、通信システムは、CP装置をさらに含む。この方法は、以下を含む:UP装置が、CP装置からの第1のメッセージを受信し、ここで、第1のメッセージは、ルート情報および該ルート情報についての制御指示を含み、ルート情報は、UP装置と関連付けられる;UP装置が、制御指示に基づいてルート情報を更新し、ここで、第1のメッセージは、PFCPメッセージである。このようにして、CU分離のある通信システムにおいてルート更新動作が実装できる。
ある可能な実装では、第1のメッセージは第1のタイプ情報を含み、第1のタイプ情報は第1のメッセージが制御指示を含むことを示し、第1のメッセージを受信することは以下を含む:UP装置が、第1のタイプ情報に基づいて、第1のメッセージから前記制御指示を取得する。この態様は、UP装置による第1のメッセージの受信および処理を容易にする。
ある可能な実装では、ルート情報の更新は:UP装置が制御指示に基づいてルート情報をインストールすること;UP装置が制御指示に基づいてルート情報を除去することのうち少なくとも1つを含む。このようにして、ルート情報のインストールおよび除去が実装できる。
ある可能な実装では、ルート情報は、指示情報を含み、指示情報は、ルート情報を広告するようUP装置に示し、本方法は、さらに、以下を含む:UP装置が、指示情報に基づいてルート情報を広告する。このようにして、ルート情報が送達されることができる。
ある可能な実装では、この方法は、以下をさらに含む:UP装置が第2のメッセージを生成し、第2のメッセージは第1のメッセージに対する応答を含み;UP装置が第2のメッセージをCP装置に送信する。このようにして、CP装置は、第1のメッセージの受信ステータスを通知されてもよい。これは、ルーティング制御動作の実装を容易にする。
ある可能な実装では、第2のメッセージは、第2のタイプ情報をさらに含み、第2のタイプ情報は、第2のメッセージが前記応答を含むことを示す。このようにして、CP装置は、第2のメッセージのタイプを通知されうる。これは、CP装置による第2のメッセージの受信および処理を容易にする。
本開示の実施形態の第3の側面によれば、CP装置が提供される。CP装置は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータ・プログラム・コードを記憶している少なくとも1つのメモリとを含み、前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータ・プログラム・コードは、当該CP装置が第1の側面または第1の側面の可能な実装のうちのいずれかによる方法を実行することを可能にするよう、前記少なくとも1つのプロセッサとともに機能するように構成される。このようにして、CU分離のある通信システムにおいてルート送達動作を実装することができる装置が提供されうる。
本開示の実施形態の第4の側面によれば、UP装置が提供される。UP装置は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータ・プログラム・コードを記憶している少なくとも1つのメモリとを含み、前記少なくとも1つのメモリと前記コンピュータ・プログラム・コードは、当該UP装置が第2の側面または第2の側面の可能な実装のうちのいずれかによる方法を実行することを可能にするよう、前記少なくとも1つのプロセッサとともに機能するように構成される。このようにして、CU分離のある通信システムにおいてルート更新動作を実装することができる装置が提供されうる。
本開示の実施形態の第5の側面によれば、第1の側面または第1の側面の可能な実装のいずれかによる方法を実行するために、メッセージ送信装置が提供される。具体的には、当該装置は、第1の側面または第1の側面の可能な実装のいずれかの方法を実行するように構成されたユニットを含む。
本開示の実施形態の第6の側面によれば、第2の側面または第2の側面の可能な実装のいずれかによる方法を実行するために、メッセージ受信装置が提供される。具体的には、ネットワーク装置は、第2の側面または第2の側面の可能な実装のうちのいずれかの方法を実行するように構成されたユニットを含む。
本開示の実施形態の第7の側面によれば、通信システムが提供される。通信システムは、第3の側面もしくは第4の側面で提供される装置、または第5の側面もしくは第6の側面で提供される装置を含む。
本開示の実施形態の第8の側面によれば、メモリおよびプロセッサを含むチップが提供される。メモリは、コンピュータ・プログラムを記憶するように構成され、プロセッサは、第1の側面および第1の側面の可能な実装のうちいずれかによる方法を実行するように、メモリ内のコンピュータ・プログラムを呼び出して実行するように構成される;またはプロセッサは、第2の側面または第2の側面の可能な実装のうちいずれかによる方法を実行する。
本開示の実施形態の第9の側面によれば、コンピュータ読み取り可能記憶媒体が提供される。コンピュータ読み取り可能記憶媒体は、機械実行可能命令を含み、機械実行可能命令が装置によって実行される場合、装置は、第1の側面および第1の側面の可能な実装のいずれかによる方法を実行できるようにされる;または装置は、第2の側面または第2の側面の可能な実装のいずれかによる方法を実行できるようにされる。このようにして、ルート送達機能またはルート更新機能を実行することができるコンピュータ読み取り可能記憶媒体が提供されてもよい。
本開示の実施形態の第10の側面によれば、コンピュータ・プログラム・プロダクトが提供される。コンピュータ・プログラム・プロダクトは、コンピュータ・プログラム・コードを含み、コンピュータ・プログラム・コードが装置によって実行されるとき、装置は、第1の側面および第1の側面の可能な実装のうちいずれかによる方法を実行できるようにされる;または、装置は、第2の側面または第2の側面の可能な実施側面のうちいずれかによる方法を実行できるようにされる。このようにして、ルート送達機能またはルート更新機能を実行することができるコンピュータ・プログラム・プロダクトが提供されてもよい。
例示的な実施形態の以下の説明から、本明細書において提供される技術的解決策によれば、CU分離のある通信システム・アーキテクチャーにおけるCPとUPとの間の、ルーティング制御に関する対話が実装されうることが理解されうる。さらに、既存のプロトコルとの互換性が実装できる。これは、CU分離のある通信システム・アーキテクチャーの配備を容易にする。
この概要において記載された内容は、本開示の実施形態の鍵となるまたは重要な特徴を制限することは意図されておらず、本開示の範囲を制限することも意図されていないことを理解しておくべきである。本開示の他の特徴は、以下の説明において容易に理解される。
本開示の実施形態は、添付の図面を参照して、以下で、より詳細に説明される。本開示のいくつかの実施形態が添付の図面に示されているが、本開示はさまざまな態様で実装可能であり、本明細書に記載される実施形態に限定されるものと解釈されるべきではないことは理解されるべきである。しかしながら、これらの実施形態は、本開示のより十全で、完備な理解のために提供される。添付の図面および本開示の実施形態は、単に例として使用され、本開示の保護範囲を限定することは意図されていないことが理解されるべきである。
本明細書中で使用されるところでは、用語「含む」およびその変形は、開放的な包含、すなわち、「含むがこれに限定されない」である。用語「…に基づく」は「少なくとも部分的に…に基づく」を意味する。用語「ある実施形態」は「少なくとも1つの実施形態」を意味し、用語「別の実施形態」は「少なくとも1つのさらなる実施形態」を意味する。その他の用語の関連する定義は、以下の記述において与えられる。
用語「第1の」および「第2の」などが本稿において、さまざまな要素を記述するために使用されることがあるが、これらの要素は、これらの用語によって限定されるべきではないことが理解されるべきである。これらの用語は、1つの要素を他の要素から区別するためにのみ使用される。たとえば、第1の要素は、第2の要素と称されてもよく、同様に、第2の要素は、第1の要素と称されてもよく、それにより実施形態の範囲から逸脱することはない。本明細書で使用されるところでは、用語「および/または」は、与えられる用語のうちの任意のものおよび一つまたは複数のすべての組み合わせを含む。
本明細書中で使用されるところでは、用語「回路」は、以下のうちの一つまたは複数を指す:
(a)ハードウェア回路実装のみ(たとえば、アナログおよび/またはデジタル回路の実装のみ);
(b)ハードウェア回路とソフトウェア(該当する場合)の組み合わせ。たとえば、(i)アナログおよび/またはデジタルハードウェア回路とソフトウェア/ファームウェアの組み合わせ、および(ii)ハードウェアプロセッサおよびソフトウェア(デジタル信号プロセッサ、ソフトウェア、および、メモリであって、協働して、装置、たとえば、光回線終端装置(optical line terminal、OLT)または他の計算装置がさまざまな機能を実行できるようにするものを含む)の任意の部分。
(c)ハードウェア回路および/または動作のためにソフトウェア(たとえばファームウェア)を必要とするプロセッサ、たとえば、マイクロプロセッサまたはマイクロプロセッサの一部。ただし、動作のためにソフトウェアが必要とされない場合にはソフトウェアが存在しなくてもよい。
回路の定義は、本願(請求項のうちの任意のものを含む)における用語のすべての使用シナリオに適用可能である。別の例では、本明細書で使用されるところの用語「回路」は、ハードウェア回路もしくはプロセッサ(または複数のプロセッサ)のみ、ハードウェア回路もしくはプロセッサの一部、またはそれらの付随するソフトウェアもしくはファームウェアの実装をもカバーする。たとえば、特定の請求項要素に適用可能な場合、用語「回路」は、ベースバンド集積回路、プロセッサ集積回路、OLT、または他の計算装置における同様の集積回路をもカバーする。
本明細書で使用されるところでは、「端末装置」という用語は、無線または有線通信能力を有する任意の装置を指す。端末装置の例は、顧客プレミス装置(customer-premises equipment、CPE)、ユーザー装置(UE)、パーソナル・コンピュータ、デスクトップ・コンピュータ、携帯電話、セルラー電話、スマートフォン、パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)、ポータブル・コンピュータ、タブレット・コンピュータ、ウェアラブル装置、モノのインターネット(IoT)装置、マシン・タイプ通信(MTC)装置、V2X通信用の車載装置(Xは歩行者、車両またはインフラストラクチャー/ネットワーク)、画像捕捉装置、たとえばデジタル・カメラ、ゲーム装置、音楽保存および再生装置、または無線または有線のインターネット・アクセスおよび閲覧の機能をもつインターネット装置などを含むが、これらに限定されない。
本明細書で使用されるところでは、用語「ブロードバンド・ネットワーク・システム」は、有線ブロードバンド・ネットワーク・システムまたは無線ブロードバンド・ネットワーク・システムでありうる。本明細書において、用語「IPコア(IP core)」は、「IPベースのコア・ネットワーク」を指し、「地域ブロードバンド・ネットワーク」と称されることもある。用語「ブロードバンド・アクセス・ネットワーク」は、有線ブロードバンド・アクセス・ネットワークまたは無線ブロードバンド・アクセス・ネットワークでありうる。用語「ブロードバンド・アクセス」は、有線ブロードバンド・アクセスまたは無線ブロードバンド・アクセスでありうる。たとえば、ブロードバンド・アクセスの態様は、非対称デジタル加入者線(ADSL)、ケーブルモデム、デジタル加入者線(DSL)、高速デジタル加入者線(VDSL)、イーサネット、戸別ファイバー(FTTH)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、および/または受動光ネットワーク(PON)などでありうる。ブロードバンド・ネットワーク技術の急速な発展に伴い、将来のタイプのブロードバンド・ネットワーク技術およびシステムがあることは確かであり、本発明はそれらと組み合わされてもよい。それは、本開示の範囲を上述のシステムに限定するものと解釈されるべきではない。
BNGは、ユーザー装置をブロードバンド・ネットワークに接続するために使用され、ネットワークにおけるキーとなる装置である。図1を参照されたい。図1は、ネットワーク内のBNGの位置の例である。図1は、本開示のある実施形態が実装されうる例示的なブロードバンド・ネットワーク・システム100の概略図を示す。図1に示されるように、システム100は、端末装置101、102、および103、デジタル加入者線アクセス・マルチプレクサ/光回線終端装置(DSLAM/OLT)104、ブロードバンド・アクセス・ネットワーク105、BNG 106、およびIPコア107を含む。ブロードバンド・アクセス・ネットワーク105は、イーサネット・アグリゲーション・ポイント、スイッチなどを含んでいてもよい。IPコア107は、ASPまたはNSPネットワークに接続されてもよい。たとえば、IPコア107は、遠隔ユーザーダイヤルアップ認証サービス(Radius)サーバー、ダイナミックホスト構成プロトコル(DHCP)サーバー、対話型パーソナリティテレビジョン(IPTV)サーバー、次世代ネットワーク(NGN)サーバー等に接続されてもよい。端末装置、DSLAM/OLT、ブロードバンド・アクセス・ネットワーク、BNG、およびIPコアの数は、図1に示される例に限定されるものではなく、任意の他の適切な数を含んでいてもよいことが理解されるべきである。さらに、IPコア107が接続されうるサーバーは、上記の例に限定されるものではなく、IPコア107は、当該技術分野で既知の任意の適切なサーバーまたは将来開発されるサーバーに接続されてもよい。加えて、システム100は、図示されていない、さらなる追加的な構成要素を含んでいてもよく、または図示されている構成要素の一部を含まなくてもよい。これは、本開示のこの実施形態では限定されない。また、システム100の実装は、上述の特定の例に限定されるものではなく、任意の適切な仕方で実装されうる。
説明を容易にするために、以下は、記述のための例として、端末装置101を用いる。たとえば、端末装置101がネットワークにアクセスする必要がある場合には、端末装置101は、DSLAM/OLT 104およびアクセス・ネットワーク105を用いてBNG 106にアクセス要求を送信してもよく、BNG 106は、該アクセス要求に基づいて、端末装置101を認証し、端末装置101にアドレスを割り当てる。たとえば、BNG 106は、端末装置101の認証を完了するために、IPコア107内のRADIUSサーバーと対話するRADIUSクライアントとして行動してもよい。その際、BNG 106は、端末装置101にアドレスを割り当ててもよく、端末装置101のデータ・フロー転送を制御するために転送テーブルを生成してもよい。ブロードバンド・ネットワーク・システム100では、IPコア107から端末装置101へのダウンストリーム・フローは、ルートを使用して制御される必要がある。
以下は、図2を参照してルーティング制御方法を説明する。図2は、BNGのルーティング制御プロセス200の概略図を示す。図2に示されるように、BNG 220は、端末装置251、252、および253にIPアドレスを割り当てるDHCPサーバーの能力を有してもよい。さらに、BNG 220は、これらのIPアドレスに対応するルート情報を管理することができる。たとえば、IPコア210のコア・ルータ211または212からのダウンストリーム・フローがBNG 220に到着するとき、BNG 220は、ダウンストリーム・フローの宛先アドレスに関連付けられたネットワーク・セグメント・ルートに基づいて、ダウンストリーム・フローを対応するアグリゲーション・スイッチ231または232に転送することができ、ダウンストリーム・フローは、対応するDSLAM/OLT 241、242または243を使用することによって、対応する端末装置251、252または253に送信される。
さらに、BNG 220は、管理されたルート情報をIPコア210に広告することを受け持つ。換言すれば、BNG 220は、管理されたルート情報をコア・ルータ211および212に送信する。一般に、ルートは、ネットワーク・セグメント・ルート、ゲートウェイ・ルート、ホスト・ルート、およびフレーム・ルートに分類されうる。ネットワーク・セグメント・ルートは、IPコア210に広告される必要がある。ゲートウェイ・ルートは、BNG 220自体を識別するために使用される。ホスト・ルートは、端末装置251、252、253への転送トラフィックを制御するために使用される。フレーム・ルートは、私設回線加入者のIPアドレスであってもよく、または私設回線加入者によって管理されるサブネットのルートであってもよく、これらはいずれもIPコア210に広告される必要があり、端末装置251、252、253への転送トラフィックは制御される必要がある。
上述のように、BNGのメンテナンスを容易にするために、CU分離のあるvBNGアーキテクチャーが提供されている。vBNGアーキテクチャーの配備においては、CPとUPの間で3つのタイプのインターフェースが定義される。1つのタイプは、ネットワーク構成プロトコルNetconf/yangを使用する管理インターフェース(management interface、Mi)である。別のタイプは、制御パケット・リダイレクション・インターフェース(control packet redirection interface、CPRi)であり、これは、端末装置(たとえば、CPE)とvBNG CPの間のプロトコル・パケットの転送を完了する。別のタイプは、状態制御インターフェース(status control interface、SCi)であり、これは、3GPP TS 29.244において定義されたPFCPを使用する。SCiは、ノード情報をCPに報告するためにUPによって使用される。端末アクセスを完了した後、CPは、転送制御アクションを実行のためにUPに送り、UPは完了し、統計をCPに報告する。
CPは一つまたは複数のIPアドレス・ブロックをUPに割り当ててもよい。各アドレス・ブロックは、IPアドレスの集合を含む。これらのIPアドレスは、UPにダイヤルアップするクライアントに割り当てられる。IPコア内の他のノードがどのようにしてこれらのIPアドレスに到達するかを知ることを保証するために、CPは、一つまたは複数のルート情報をUPにインストールし、ルート情報をIPコアに広告するようUPに通知する必要がある。
本開示の実施形態は、ルーティング制御解決策を提供する。本明細書において提供される技術的解決策によれば、ルーティング制御のために使用されるメッセージは、CPとUPとの間で送信される。これで、ルーティング制御機能が完了する。具体的には、SCiが拡張されてもよく(すなわち、PFCPプロトコルが拡張される)、その結果、SCiに適用可能なメッセージがルーティング制御のために生成され、そのメッセージがSCiを通じてCPとUPとの間で通信される。このようにして、CU分離のある通信システム・アーキテクチャーにおけるCPとUPとの間のルーティング制御に関する対話が実装できる。理解を容易にするために、下記は、図3および図4を参照してこれを詳細に説明する。
図3は、本開示の実施形態が実装されうる、CU分離のある通信システム300の概略図を示す。通信システム300は、CPFを実行するCPF装置310と、UPFを実行するUP装置320-1、320-2、320-3とを含む(説明の簡単のため、これらのUP装置は、以下ではまとめてUP装置320と称されることがある)。CP装置310は、UP装置320-1、320-2、320-3のそれぞれから物理的に別個である。UP装置320-1、320-2、320-3もまた、物理的に別個である。たとえば、CP装置310は遠隔データセンターに配備されてもよく、UP装置320-1、320-2、320-3はローカルに配備されてもよい。1つのCP装置310が、複数のUP装置320-1、320-2、320-3を制御するために使用されてもよい。このようにして、UP装置320-1、320-2、320-3に対応するCP機能が集中化されうる。これはさらに、メンテナンスを容易にし、メンテナンス・コストを削減する。CP装置の数は、1つに限定されるものではなく、より多くてもよいことが理解されるべきである。UP装置の数は、前述の例に限定されるものではなく、より多くても、またはより少なくてもよい。
図3に示されるように、CP装置310は、従来のBNGの機能を実装するために、UP装置320-1、320-2、320-3のうちの任意のUP装置と対話することができる。たとえば、CP装置310は、認証・認可・課金(authentication, authorization, and accounting、AAA)、アクセス管理、セッション管理、アドレス割り当て、およびサービス・ポリシー制御などの機能を提供することができる。UP装置320-1、320-2、320-3の各UP装置は、管理される端末装置のために転送処理機能を実装してもよい。転送処理機能は:アクセス・プロトコル・パケットをCPに送信し、端末装置にCPによって送信された制御パケットを端末装置に転送し、端末装置の上りリンク・データ・パケットに対するバインド・チェックを実行し(たとえば、認証が成功した後、UP上で対応するバインド・テーブルが生成される)、IPコアに上りリンク・データ・パケットを転送すること、サービス品質(QoS)処理、統計収集などを含みうる。通信システム300は、BNG機能に限定されるものではなく、BNG以外の任意の他の適切な機能を実装するように構成されてもよいことが理解されるべきである。
図4は、本開示のある実施形態によるルーティング制御プロセス400の概略図を示す。説明の容易のため、図4は、図3の例を参照して以下に説明される。図4のプロセスは、図示されていない他の追加的なプロセスを含んでいてもよく、または図示されているいくつかのプロセスを含んでいなくてもよいことが理解されるべきである。本開示の範囲は、これに限定されない。
図4に示されるように、CP装置310は、UP装置320との関連付けを確立してもよい。すなわち、図4のステップ401である。たとえば、CP装置310は、関連付けセットアップ要求/応答(Association Setup Request/Response)メッセージおよびハートビート要求/応答(Heartbeat Request/Response)メッセージを使用することによって関連付けを確立するために、UP装置320とのハンドシェイクを開始することができる。関連付けを確立した後、CP装置310は、UP装置320にアドレスを割り当て、関連するルートを生成してもよい。すなわち、図4のステップ402である。本開示のこの実施形態では、CP装置310は、UP装置320に一つまたは複数のアドレスの集合を割り当ててもよい。対応するルート情報は、集合内の各アドレスについて生成される。いくつかの実施形態では、ルート情報はネットワーク・セグメント・ルートについてであってもよい。いくつかの代替的な実施形態では、ルート情報はゲートウェイ・ルートについてであってもよい。さらにいくつかの代替的な実施形態では、ルート情報はホスト・ルートについてであってもよい。さらに、ルート情報は、フレーム・ルートまたは他の適切なルートについてであってもよい。
生成されたルート情報について、CP装置310は、ルート送達要求メッセージ(説明の容易のため、以下では第1のメッセージとも呼ばれる)を生成する。すなわち、図4のステップ403である。ここで、第1のメッセージは、ルート情報についての制御指示を含む。本開示のいくつかの実施形態では、制御指示は、ルート情報についてのインストール指示を含んでいてもよい。このようにして、ルート情報のインストール動作が実装できる。いくつかの実施形態では、制御指示は、複数のインストール指示を含んでいてもよく、各インストール指示は、異なるルート情報についてのものである。本開示の代替的または追加的な実施形態では、制御指示は、ルート情報についての除去指示を含んでいてもよい。このようにして、ルート情報の除去動作が実装できる。いくつかの実施形態では、制御指示は、複数の除去指示を含んでいてもよく、各除去指示は、異なるルート情報についてのものである。いくつかの実施形態では、制御指示は、インストール指示を含んでいてもよく、除去指示をも含んでいてもよい。これらの実施形態では、制御指示は、CP装置310の識別情報をさらに含んでいてもよい。したがって、UP装置320は、UP装置320との関連付けを確立するCP装置310からの第1のメッセージを正しく受信することができる。
いくつかの実施形態では、ルート情報は、宛先アドレスおよび次ホップ・アドレスを含んでいてもよい。いくつかの追加的な実施形態では、ルート情報は、アウトバウンド・インターフェース・インデックス(Out-If-info)をさらに含んでいてもよい。アウトバウンド・インターフェース・インデックスは、ルート情報に関連する経路情報を示すために使用される。たとえば、ルート情報に関連するパケットを転送するために必要な経路情報である。いくつかの実施形態では、ルート情報は、ルート・フラグ(Route-Flag)をさらに含んでいてもよい。ルート・フラグは、ルート関連識別子とも呼ばれ、ルート情報のタイプを示すために使用される。ルート情報のタイプは、ネットワーク・セグメント・ルート、ゲートウェイ・ルート、ホスト・ルート、およびフレーム・ルートのうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。ルート情報のタイプは、それに限定されるものではなく、当該技術分野で知られている、または将来開発される任意の適切なタイプを含んでいてもよい。
いくつかの実施形態では、ルート情報は、さらに、ルート・タグ(Route-Tag)を含んでいてもよい。ルート・タグは、境界ゲートウェイ・プロトコル(border gateway protocol、BGP)のルート・タグに対応してもよく、ルート情報の識別子を示すために使用される。ルート・タグは、コア・ルータに広告される。これは、コア・ルータがルート・フィルタリングを実装することを容易にする。たとえば、いくつかの転送ポリシーは、タグ経路の指定および選択、およびフィーチャー転送優先度の設定など、ルート・タグに基づいて設定されてもよい。
いくつかの実施形態では、ルート情報は、さらに、ルート・コスト(Route-Cost)を含んでいてもよい。ルート・コストはコア・ルータに広告され、それにより、コア・ルータはルートを計算する際にルーティングを実行する。さらに、ルート情報は、ネットワーク・インスタンス(Network Instance)をさらに含んでいてもよい。ネットワーク・インスタンスは、PFCPプロトコルのネットワーク・インスタンスに対応し、仮想プライベート・ネットワーク(VPN)、たとえば、レイヤー3 VPN(L3VPN)を識別するために使用される。
いくつかの追加的または代替的な実施形態では、ルート情報は、ルート情報を広告するようUP装置に指示するために使用される指示情報を含んでいてもよい。このようにして、ルート情報はコア・ルータに広告されてもよく、それにより、コア・ルータは別のゲートウェイまたはルータにルート情報を広告できる。たとえば、指示情報がプリセット値である場合、そのことは、UP装置がルート情報を広告する必要があることを示す。いくつかの代替的な実施形態では、指示情報はまた、ルート・フラグ内のルート識別子を使用することによって暗黙的に決定されてもよい。たとえば、ルート・フラグが、ルート情報がネットワーク・セグメント・ルートまたはフレーム・ルートであることを示す場合、そのことは、ルート情報が広告される必要があることを示す。ルート・フラグが、ルート情報がゲートウェイ・ルートまたはホスト・ルートであることを示す場合、そのことは、ルート情報が広告される必要がないことを示す。指示情報はまた、本明細書の例に限定されない別の態様で示されてもよい。
いくつかの実施形態では、第1のメッセージはノード(Node)レベルのメッセージであってもよい。代替的な実施形態では、第1のメッセージは、代替的に、セッション(Session)レベルのメッセージであってもよい。いくつかの実施形態では、CP装置310は、異なるタイプのルートについて同じタイプのメッセージを使用してもよい。たとえば、ノード・レベル・メッセージは、ネットワーク・セグメント・ルート、ゲートウェイ・ルート、ホスト・ルート、およびフレーム・ルートについて使用されてもよい。また、セッション・レベル・メッセージが使用されてもよい。いくつかの代替的な実施形態では、CP装置310は、異なるタイプのルートについて異なるタイプのメッセージを使用してもよい。たとえば、ノード・レベル・メッセージは、ネットワーク・セグメント・ルートおよびゲートウェイ・ルートについて使用されてもよい。セッション・レベル・メッセージは、ホスト・ルートおよびフレーム・ルートについて使用されてもよい。上記は単に例であり、当該技術分野で知られている、または将来開発される別の適切なメッセージ・タイプも、本開示の実施形態では使用されうる。本開示のいくつかの実施形態では、ルート情報は、ノード・レベル・メッセージまたはセッション・レベル・メッセージ内のグループ化された情報要素(Grouped IE)であってもよい。
理解の容易のため、下記は、例示的なメッセージ・フォーマットを参照して、より詳細な説明を提供する。表1は、PFCPプロトコルにおけるメッセージ・フォーマットの定義を示す。
いくつかの実施形態では、第1のメッセージは、第1のメッセージが制御指示を含むことを示すために使用されるメッセージ・タイプ情報(説明の容易のため、以下では第1のタイプ情報とも呼ばれる)を含んでいてもよい。言い換えれば、第1のタイプ情報は、第1のメッセージがルート送達要求であることを示してもよい。いくつかの実施形態では、第1のタイプ情報は、任意の適切なメッセージ・タイプ値であってもよい。たとえば、メッセージ・タイプ値は、任意の適切な10進数値であってもよい。以下は、第1のメッセージがノード・レベル・メッセージである例を詳細に説明する。表3は、ノード・レベル・メッセージの例示的なヘッダを示している。フィールドの意味については、表2を参照されたい。詳細は、ここでは再度説明されない。FO、MP、Sフィールドはすべて0である。アイドル・フィールドは、送信側によって0に設定される必要があり、受信側はこのフィールドをチェックしない。シーケンス番号はトランザクションに対応する。メッセージ・タイプは、ルート送達要求を示すために使用される任意の適切な値でありうる。いくつかの実施形態では、第1のメッセージのメッセージ・タイプ・フィールドは、16と49との間の任意の値でありうる。たとえば、表4に示されるように、第1のメッセージのメッセージ・タイプ・フィールドは18であってもよい。これは単に例であり、第1のメッセージのメッセージ・タイプ値および名前はそれらに限定されず、任意の適切な値および名前であってもよいことが理解されるべきである。
表3におけるIEフィールドは、タグ‐長さ‐値(tag-length-value、TLV)カプセル化フォーマットを有する属性として理解されうる。異なるIEが埋め込み関係をもつことがある。異なる埋め込み態様に基づいて、IEはグループ化IE(grouped IE)と埋め込みIE(embedded IE)に分類される。埋め込みIEは最小単位での属性である。一つのグループ化IEは、複数の埋め込みIEを含んでいてもよい。本開示のこの実施形態では、ルート情報および該ルート情報についての制御指示は、IEフィールドに含められてもよい。
本開示の実装は、表3の例に限定されるものではなく、任意の他の適切な態様で実装されうることが理解されるべきである。
グループ化IEが表3におけるIEフィールドに埋め込まれてもよい。次の表7は、ルート・インストール(Install Route)グループ化IEの例を示している。
次の表8は、ルート除去(Remove Route)グループ化IEの例を示している。
表7および表8から、埋め込みIEがグループ化IEの中に埋め込まれてもよいことがわかる。たとえば、表7においてタイプがif-インデックスであるIEは、表9において示される埋め込みIEであってもよい。
インターフェース・インデックス・フィールドは32ビットの符号なし整数としてエンコードされてもよい。タイプ、長さ、企業IDのフィールドは10進数フォーマットの2オクテットである。
別の例として、表7または表8においてタイプが次ホップであるIEは、表10に示される埋め込みIEであってもよい。
第5オクテットはフラグ(Flag)フィールドである。たとえば:
ビット1 V6:V6の値が1である場合、そのことは、IPv6次ホップ・アドレスが担持されることを示す。
ビット2 V4:V4の値が1である場合、そのことは、IPv4次ホップ・アドレスが担持されることを示す。
ビット3~8:リザーブされたフィールド。
ビットV4およびV6の一方のみが1に設定される。
オクテット「m~(m+3)」および「p~(p+15)」はIPv4アドレスまたはIPv6アドレスを示し、たとえばIPv4サブネット192.0.2.10である。別の例として、IPv6プレフィックス2002:1234:4567:0000::0である。
別の例として、表7においてタイプがルート・フラグであるIEは、表11に示されている埋め込みIEであってもよい。
第7オクテットでは、各ビットはルートの属性を示す。たとえば:
ビット1 ホスト:値が1である場合、そのことは、現在のルートがホスト・ルートであることを示す。
ビット2 GW(ゲートウェイ):値が1である場合、そのことは、現在のルートがゲートウェイ・ルートであることを示す。
ビット3 ネットワーク:値が1である場合、そのことは、現在のルートがサブネット・セグメント・ルートであることを示す。
ビット4 Adv(広告):値が1である場合、そのことは、現在のルートが広告される必要があることを示す。
ホスト、GW、ネットワークのうち一つのみが1に設定される。Advは、ホスト、GW、およびネットワークと組み合わされてもよい。
たとえば、表7においてタイプがタグであるIEは、表12に示される埋め込みIEであってもよい。
タグ・フィールドは4オクテットの符号なし整数としてエンコードされうる。
たとえば、表7においてタイプがコストであるIEは、表13に示される埋め込みIEであってもよい。
コスト・フィールドは4オクテット符号なし整数としてエンコードされてもよい。
表7または表8においてタイプが送信元IPアドレスであるIEは、表14に示される埋め込みIEであってもよい。
第5オクテットはフラグ(Flag)フィールドである。たとえば:
ビット1 V6: V6の値が1である場合、IPv6アドレス・フィールドが存在する。V6の値が1でない場合、IPv6アドレス・フィールドは存在しない。
ビット2 V4:V4の値が1である場合、IPv4アドレス・フィールドが存在する。V4の値が1でない場合、IPv4アドレス・フィールドは存在しない。
ビット3 MPL:このビットの値が1である場合、マスク(IPv4について)/プレフィックス(IPv6について)長さフィールドが存在する。このビットの値が1でない場合、該フィールドは存在しない。
ビット4~8:リザーブされたフィールド。0に設定される。
オクテット「m~(m+3)」と「p~(p+15)」はIPv4アドレスまたはIPv6アドレスの値を示す。
マスク/プレフィックス長フィールドが存在する場合、それは、8ビットのバイナリ整数としてエンコードされるべきである。たとえば、IPv4サブネット192.0.2.10/24については、このフィールドのエンコードされた値は24である。別の例として、/64 IPv6プレフィックスについては、このフィールドのエンコードされた値は64である。
表7における宛先IPアドレスIE(destination IP address IE)は、動作を容易にするために、送信元IPアドレスIE(source IP address IE)を再利用することによって構築されることがわかる。表7における宛先IPアドレスIEは、新しい宛先IPアドレスIEを拡張することによって構築されてもよい。このようにして、宛先IPアドレスIEは、送信元IPアドレスIEから区別されてもよい。
第1のメッセージの構造が、ノード・レベル・メッセージに基づいて記述される。上記は、単にいくつかの例であり、上記の実装はそれに限定されるものではないことが理解されるべきである。いくつかの実施形態では、第1のメッセージはまた、セッション・レベル・メッセージを使用することによって構築されてもよい。ノード・レベル・メッセージと比較して、セッション・レベル・メッセージは、ノード・レベル・メッセージと唯一異なりうるヘッダ部分をもつ。表15は、セッション・レベル・メッセージのヘッダの例を示している。
セッション・レベル・メッセージの実装においては、セッション終点識別子フィールドが追加されることがわかる。さらに、セッション・レベル・メッセージの実装では、グループ化IEと埋め込みIEの構成は、ノード・レベル・メッセージの実装におけるのと同様であってもよい。詳細は、ここでは再度説明しない。
いくつかの実施形態では、第1のメッセージは、既存のセッション・レベル・メッセージに基づいて実装されてもよい。たとえば、第1のメッセージはセッション確立要求(Session Establishment Request)メッセージに基づいて生成されてもよい。いくつかの実施形態では、CP装置310は、ホスト・ルートまたはフレーム・ルートをセッション確立要求メッセージに追加して、第1のメッセージを生成してもよい。たとえば、表16はセッション確立要求メッセージにおいて担持されるIEの例を示す。このメッセージは、示されていない、さらなる追加的なEIを含むよう、あるいは示されているいくつかのIEを含まないように実装されてもよい。
いくつかの他の実施形態では、第1のメッセージは、セッション削除要求(Session Deletion Request)メッセージに基づいて生成されてもよい。いくつかの実施形態では、CP装置310は、セッション削除要求メッセージにホスト・ルートまたはフレーム・ルートを追加して、第1のメッセージを生成してもよい。たとえば、表17はセッション削除要求メッセージにおいて担持されるIEの例を示す。このメッセージはまた、示されていないさらなる追加的なIEを含むよう、あるいは示されているいくつかのIEを含まないように実装されてもよい。
いくつかの他の実施形態では、第1のメッセージは、セッション修正要求(Session Modification Request)メッセージに基づいて生成されてもよい。いくつかの実施形態では、CP装置310は、第1のメッセージを生成するために、セッション修正要求メッセージにホスト・ルートまたはフレーム・ルートを追加してもよい。たとえば、表18はセッション修正要求メッセージにおいて担持されるIEの例を示す。このメッセージはまた、示されていないさらなる追加的なIEを含むよう、あるいは示されているいくつかのIEを含まないように実装されてもよい。
図4を参照されたい。第1のメッセージを生成した後、CP装置310は、第1のメッセージをUP装置320に送信する。すなわち、図4のステップ404である。第1のメッセージはPFCPプロトコルに準拠するため、CP装置310は、SCiインターフェースを通じて第1のメッセージをUP装置320に送信してもよい。これは、CU分離のあるvBNGアーキテクチャーの配備を容易にする。対応して、UP装置320は、第1のメッセージを受信してもよい。いくつかの実施形態では、UP装置320は、第1のメッセージが第1のタイプ情報を含むと判断してもよく、UP装置320は、さらに、第1のメッセージから制御指示を取得してもよい。本開示のこの実施形態は、それに限定されるものではなく、制御指示は、第1のメッセージから別の態様で取得されてもよい。
制御指示を取得した後、UP装置320は、制御指示に基づいてルート情報を更新してもよい。すなわち、図4のステップ405である。いくつかの実施形態では、制御指示は、ルート情報をインストールすることを示すために使用されるインストール指示を含んでいてもよく、UP装置320は、制御指示に基づいてルート情報をインストールしてもよい。いくつかの追加的または代替的な実施形態では、制御指示は、ルート情報を除去することを示すために使用される除去指示を含んでいてもよく、UP装置320は、制御指示に基づいてルート情報を除去してもよい。本開示のいくつかの実施形態では、ルート情報を更新することは、ルート情報を追加する動作を含んでいてもよい。さらに、ルート情報を更新することは、ルート情報を置き換える動作を含んでいてもよい。たとえば、ルート情報を追加する動作は、ルート情報をインストールする動作を含んでいてもよい。ルート情報を置き換える動作は、もとのルート情報を削除し、新しいルート情報を追加する動作を含んでいてもよい。
いくつかの代替的な実施形態では、UP装置320は、ルート情報がルート情報を広告することを示すために使用される指示情報を含むかどうかを判定してもよい。ルート情報が該指示情報を含む場合、UP装置320は、たとえば、UP装置に接続されたコア・ルータまたは他のネットワーク装置にルート情報を広告してもよい。たとえば、ルート情報はこの態様でコア・ルータに広告されてもよく、別のゲートウェイまたはルータに拡散される。
いくつかの代替的な実施形態では、UP装置320は、第1のメッセージに対する応答として、ルート送達応答メッセージ(説明の容易のため、以下では第2のメッセージとも呼ばれる)を生成してもよい。これは、ルーティング制御動作の精度を改善するのに役立つ。いくつかの実施形態では、第2のメッセージは、第1のメッセージが正常に受信されたことを示す肯定応答を含んでいてもよい。第2のメッセージはまた、第1のメッセージが正常に受信されなかったことを示す否定応答を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、第2のメッセージは、UP装置320の識別情報をさらに含んでいてもよい。これは、CP装置310が、より正確にルーティング制御動作を実行するために、各UP装置320による第1のメッセージの受信ステータスを知ることを助ける。
いくつかの実施形態では、第2のメッセージは、さらに、第2のメッセージが該応答を含むことを示すために使用されるメッセージ・タイプ情報(説明の容易のため、以下では第2のタイプ情報とも呼ばれる)を含んでいてもよく、ここで、第2のメッセージはPFCPメッセージである。言い換えると、第2のタイプ情報は、第2のメッセージがルート送達要求への応答であることを示してもよい。いくつかの実施形態では、第2のタイプ情報は、任意の適切なメッセージ・タイプ値であってもよい。たとえば、メッセージ・タイプ値は、表19に示される任意の適切な10進値であってもよい。表19は単に例であり、第2のメッセージのメッセージ・タイプ値および名前はそれに限定されず、任意の適切な値および名前であってもよいことが理解されるべきである。
いくつかの実施形態では、第2のメッセージは、ノード・レベル・メッセージであってもよい。代替的な実施形態では、第2のメッセージは、代替的に、セッション・レベル・メッセージであってもよい。第1のメッセージがノード・レベル・メッセージである実施形態では、UP装置320は、第2のメッセージをノード・レベル・メッセージとして生成してもよい。第1のメッセージがセッション・レベル・メッセージである実施形態では、UP装置320は、第2のメッセージをセッション・レベル・メッセージとして生成してもよい。上記は単に例であり、当該技術分野で知られている、または将来開発される別の適切なメッセージ・タイプも、本開示のこの実施形態では使用されうる。
第2のメッセージの実装は、第1のメッセージのものと同様であってもよい。表20は、第2のメッセージにおいて担持されるIEの例を示す。
表20におけるIEタイプは、上記のグループ化IEおよび埋め込みIEを使用することによって同様に構成されてもよく、詳細は、本明細書には再度記載されない。
第2のメッセージを生成した後、UP装置320は、第2のメッセージをCP装置310に送信してもよい。いくつかの実施形態では、第2のメッセージがUP装置320が第1のメッセージを受信し損なうことを示す場合、CP装置310は、第1のメッセージを再送してもよい。本開示のこの実施形態は、そのような動作に限定されない。あるいはまた、CP装置310は、第2のメッセージに基づいて、任意の他の適切な態様でルーティング制御動作を実行することを継続してもよい。これは、ルーティング制御動作の精度を改善することができる。
本開示のこの実施形態によるルーティング制御プロセスは、図4を参照して本明細書に記載される。本開示のこの実施形態におけるルーティング制御プロセスでは、ルート送達要求メッセージが生成され、それにより、ルート送達動作を完了するために、CU分離のある通信システム・アーキテクチャーにおけるCPとUPとの間のルーティング制御に関する対話が実装できる。さらに、メッセージは既存のプロトコルとの互換性を保証するために、既存のプロトコルと互換な態様で構築される。これは、vBNGアーキテクチャーの配備を容易にする。
上記のルーティング制御プロセスに対応して、本開示の実施形態は、CP装置によって実装されるメッセージ送信方法およびUP装置によって実装されるメッセージ受信方法を提供する。図5は、本開示のある実施形態によるCP装置によって実装されるメッセージ送信方法500のフローチャートを示す。方法500は、CU分離のある通信システム内のCP装置(たとえば、CP装置310)によって実装されてもよい。説明の容易のため、図5は、図3の例を参照して本明細書に記載される。図5の方法は、図示されていない他の追加的なステップを含んでいてもよく、またはいくつかの図示されているステップを含んでいなくてもよいことが理解されるべきである。本開示の範囲は、これに限定されない。
図5に示されるように、510では、CP装置310は、第1のメッセージ(たとえば、ルート送達要求メッセージ)を生成する。たとえば、ネットワーク・セグメントをUP装置320に割り当てるとき、CP装置310は、サブネット・セグメント・ルートおよびゲートウェイ・ルートを送達するために、第1のメッセージを生成してもよい。別の例として、端末装置のフレームIPおよびフレーム・ルートがAAAを通じて認可されるとき、端末装置が成功裏にアクセスした後、CP装置310は、ホスト・ルートおよびフレーム・ルートを送達するために、第1のメッセージを生成してもよい。本開示のこの実施形態は、上記の例に限定されるものではなく、CP装置310は、要件に応じて、タイムリーに第1のメッセージを生成することができる。
いくつかの実施形態では、第1のメッセージは、ノード・レベル・メッセージであってもよい。代替的な実施形態では、第1のメッセージは、代替的に、セッション・レベル・メッセージであってもよい。いくつかの実施形態では、CP装置310は、異なるタイプのルート情報について同じタイプのメッセージを使用してもよい。たとえば、ノード・レベル・メッセージは、ネットワーク・セグメント・ルート、ゲートウェイ・ルート、ホスト・ルート、フレーム・ルートのために使用されてもよい。セッション・レベル・メッセージが使用されてもよい。いくつかの代替的な実施形態では、CP装置310は、異なるタイプのルート情報について異なるタイプのメッセージを使用してもよい。たとえば、ノード・レベル・メッセージは、ネットワーク・セグメント・ルートおよびゲートウェイ・ルートについて使用されてもよい。セッション・レベル・メッセージは、ホスト・ルートおよびフレーム・ルートについて使用されてもよい。上記の実装は単に例であり、当該技術分野で知られている、または将来開発される別の適切なメッセージ・タイプが本開示のこの実施形態では使用されてもよい。
本開示のこの実施形態では、第1のメッセージは、UP装置320に関連付けられたルート情報を含み、第1のメッセージは、該ルート情報についての制御指示を含む。いくつかの実施形態では、制御指示は、ノード・レベル・メッセージまたはセッション・レベル・メッセージにおけるIEであってもよい。いくつかの実施形態では、ルート情報は、ノード・レベル・メッセージまたはセッション・レベル・メッセージにおけるグループ化IEであってもよい。
いくつかの実施形態では、制御指示は、ルート情報をインストールするために使用されるインストール指示を含んでいてもよい。これは、ルート情報のインストール動作を実装してもよい。追加的または代替的に、制御指示は、ルート情報を除去することを示すために使用される除去指示を含んでいてもよい。これは、ルート情報の除去動作を実装してもよい。これらの実施形態では、制御指示は、CP装置310の識別情報をさらに含んでいてもよい。これは、UP装置320が、UP装置320に関連付けられたCP装置310の第1のメッセージを正しく受信することを容易にしうる。
いくつかの実施形態では、制御指示は、第1のルート情報についての第1の制御指示と、第2のルート情報についての第2の制御指示とを含んでいてもよい。これは、ルーティング制御の便利さを高めるために、複数のルート情報を制御してもよい。いくつかの追加的または代替的な実施形態では、第1の制御指示は、第1のルート情報をインストールすることを示すために使用されるインストール指示を含んでいてもよく、第2の制御指示は、第2のルート情報を除去することを示すために使用される除去指示を含んでいてもよい。このようにして、ルーティング制御の柔軟性を改善するために、複数のルート情報に対して異なる制御動作が実行されてもよい。
いくつかの実施形態では、ルート情報は、宛先アドレス(たとえば、表7または表8における宛先IPアドレス)および次ホップ・アドレス(たとえば、表7または表8における次ホップ)を含んでいてもよい。いくつかの追加的な実施形態では、ルート情報は、アウトバウンド・インターフェース・インデックス(たとえば、表7におけるout-if-info)、ルート・フラグ(たとえば、表7におけるルート・フラグ)、ルート・タグ(たとえば、表7におけるルート・タグ)、ルート・コスト(たとえば、表7におけるルート・コスト)、およびネットワーク・インスタンス(たとえば、表7または表8におけるネットワーク・インスタンス)のうちの少なくとも1つをさらに含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、アウトバウンド・インターフェース・インデックスは、ルート情報に関連する経路情報を示すために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、ルート・フラグは、ルート情報のタイプを示すために使用されてもよい。ルート情報のタイプは、ネットワーク・セグメント・ルート、ゲートウェイ・ルート、ホスト・ルート、またはフレーム・ルートを含んでいてもよい。他のタイプのルート情報も実用可能である。いくつかの実施形態では、ルート・タグは、ルート情報の識別子を示すために使用されてもよく、BGP内のルート・タグに対応する。いくつかの実施形態では、ルート・コストは、ルート情報に関連するルートのコストを示すために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、ネットワーク・インスタンスは、PFCPプロトコルにおけるネットワーク・インスタンスに対応し、VPN、たとえば、L3 VPNを識別するために使用されてもよい。
いくつかの実施形態では、アウトバウンド・インターフェース・インデックス、ルート・フラグ、ルート・タグ、およびネットワーク・インスタンスのうちの少なくとも1つは、ルート情報における埋め込みIEであってもよい。その他の詳細については、表4、表5、表7、および表9ないし表14において記述されたメッセージおよびIEの上記の例を参照されたい。本開示のこの実施形態は、それに限定されず、ルート情報は、さらに、他の適切なルート情報またはルート情報の組み合わせを含んでいてもよい。
いくつかの追加的または代替的な実施形態では、ルート情報は、さらに、ルート情報を広告するようUP装置に示すために使用される指示情報(たとえば、表11におけるAdv)を含んでいてもよい。このようにして、ルート情報がコア・ルータに広告されてもよく、それにより、コア・ルータが別のゲートウェイまたはルータにルート情報を広告することができる。いくつかの代替的な実施形態では、指示情報はまた、ルート・フラグ内のルート識別子を使用することによって暗黙的に決定されてもよい。たとえば、ルート・フラグが、ルート情報がネットワーク・セグメント・ルートまたはフレーム・ルートであることを示す場合、そのことは、ルート情報を広告される必要があることを示す。ルート・フラグが、ルート情報がゲートウェイ・ルートまたはホスト・ルートであることを示す場合、そのことは、ルート情報を広告される必要がないことを示す。指示情報は、本明細書の例に限定されない別の態様で示されてもよい。
いくつかの実施形態では、第1のメッセージは、第1のメッセージが制御指示を含むことを示すために使用される第1のタイプ情報をさらに含んでいてもよい。言い換えれば、第1のタイプ情報は、第1のメッセージがルート送達要求であることを示してもよい。いくつかの実施形態では、第1のタイプ情報は、任意の適切なメッセージ・タイプ値であってもよい。たとえば、メッセージ・タイプ値は、任意の適切な10進値であってもよい。本明細書では、表3、表15、および表4に示されるメッセージ・タイプの上記の例が参照されうる。これは単に例であり、第1のメッセージのメッセージ・タイプ値および名前はそれに限定されず、任意の適切な値および名前であってもよいことが理解されるべきである。
図5を参照すると、520において、CP装置310は、第1のメッセージをUP装置320に送信する。このようにして、UP装置320は、ルーティング制御動作を完了するために、第1のメッセージ内の制御指示に基づいてルート情報を更新しうる。いくつかの実施形態では、CP装置310は、UP装置320からさらに第2のメッセージを受信してもよい。第2のメッセージは、第1のメッセージに対するUP装置の応答を含む。いくつかの実施形態では、第2のメッセージは、上述の表20に示されるように、UP装置320の識別情報をさらに含んでいてもよい。これは、CP装置310が、より正確にルーティング制御動作を実行するために、各UP装置320による第1のメッセージの受信ステータスを知ることを助ける。
いくつかの実施形態では、第2のメッセージは、第2のメッセージが前記応答を含むことを示すために使用される第2のタイプ情報をさらに含んでいてもよい。言い換えると、第2のタイプ情報は、第2のメッセージがルート送達要求への応答であることを示してもよい。いくつかの実施形態では、第2のタイプ情報は、任意の適切なメッセージ・タイプ値であってもよい。たとえば、メッセージ・タイプ値は、表19に示されている任意の適切な10進値であってもよい。これは単に例であり、第2のメッセージのメッセージ・タイプ値および名前は、それに限定されず、任意の適切な値および名前であってもよいことが理解されるべきである。いくつかの実施形態では、第2のメッセージは、ノード・レベル・メッセージであってもよい。代替的な実施形態では、第2のメッセージは、セッション・レベル・メッセージであってもよい。これらの実施形態では、第2のメッセージと第1のメッセージは同じメッセージ・タイプである。
図5における上述の処理は、図4における402~404の動作に対応する。その他の詳細については、図4における関連する説明を参照されたい。詳細は、ここでは再度説明しない。図5のルーティング制御方法によれば、CU分離のある通信システム・アーキテクチャーにおけるルート送達動作が完了されうる。
対応して、本開示の実施形態は、UP装置によって実装されるルーティング制御方法をさらに提供する。図6は、本開示のある実施形態による、UP装置によって実装されるルーティング制御方法600のフローチャートを示す。方法600は、CU分離のある通信システム・アーキテクチャーにおけるUP装置(たとえば、UP装置320)によって実装されてもよい。説明の容易のため、図6は、図3の例を参照して本明細書で説明される。図6の方法は、図示されていない他の追加的なステップを含んでいてもよく、またはいくつかの図示されているステップを含まなくてもよいことが理解されるべきである。本開示の範囲は、それに限定されない。
図6に示されるように、610において、UP装置320は、CP装置310から第1のメッセージを受信する。第1のメッセージは、UP装置320と関連付けられたルート情報を含み、第1のメッセージは、ルート情報についての制御指示を含む。いくつかの実施形態では、制御指示は、ルート情報をインストールすることを示すために使用されるインストール指示を含んでいてもよい。追加的または代替的な実施形態では、制御指示は、該情報を除去することを示すために使用される除去指示を含んでいてもよい。これらの実施形態において、制御指示は、CP装置310の識別情報をさらに含んでいてもよい。このようにして、UP装置320は、ルート更新動作を完了してもよい。
いくつかの実施形態では、第1のメッセージは、ノード・レベル・メッセージであってもよい。あるいはまた、第1のメッセージはセッション・レベル・メッセージであってもよい。いくつかの実施形態では、ルート情報は、ノード・レベル・メッセージまたはセッション・レベル・メッセージのグループ化IEであってもよい。
いくつかの実施形態では、ルート情報は、宛先アドレス(たとえば、表7または表8における宛先IPアドレス)および次ホップ・アドレス(たとえば、表7または表8における次ホップ)を含んでいてもよい。追加的または代替的な実施形態では、ルート情報は、アウトバウンド・インターフェース・インデックス(たとえば、表7におけるout-if-info)、ルート・フラグ(たとえば、表7におけるルート・フラグ)、ルート・タグ(たとえば、表7におけるルート・タグ)、ルート・コスト(たとえば、表7におけるルート・コスト)、およびネットワーク・インスタンス(たとえば、表7または表8におけるネットワーク・インスタンス)のうちの少なくとも1つをさらに含んでいてもよい。
いくつかの実施形態では、UP装置320は、第1のメッセージが第1のタイプ情報を含むことを判別してもよく、第1のメッセージから制御指示を得てもよい。制御指示は、別の態様で取得されてもよい。
制御指示を取得した後、620において、UP装置320は、制御指示に基づいてルート情報を更新する。制御指示が、ルート情報をインストールすることを示すために使用されるインストール指示を含む実施形態では、UP装置320は、インストール指示に基づいてルート情報をインストールすることができる。制御指示がルート情報を除去することを示すために使用される除去指示を含む実施形態では、UP装置320は、除去指示に基づいて対応するルート情報を除去してもよい。制御指示は、異なるルート情報についてインストール指示および除去指示の両方を含んでいてもよいことに留意されたい。このようにして、UP装置320は、ルート更新動作を完了してもよい。
いくつかの追加的または代替的な実施形態では、UP装置320は、ルート情報が指示情報を含むかどうかをさらに判別してもよく、ルート情報が指示情報を含むことを判別する場合、ルート情報をコア・ルータに広告してもよい。このようにして、ルート情報が広告され、それにより、コア・ルータは、UP装置320によって管理されるアドレスへのルート情報を知ることができる。さらに、コア・ルータは、ルートを、別のゲートウェイまたはルータに広告してもよい。
いくつかの追加的または代替的な実施形態では、UP装置320は、さらに、第2のメッセージ(たとえば、ルート送達応答メッセージ)を生成してもよく、第2のメッセージは、第1のメッセージに対する応答を含む。UP装置320は、より正確にルーティング制御動作を完了するために、第2のメッセージをCP装置310に送信してもよい。たとえば、応答は、第1のメッセージが正常に受信されたことを示す肯定応答であってもよい。別の例として、応答は、第1のメッセージが正常に受信されなかったことを示す否定応答であってもよい。いくつかの実施形態では、第2のメッセージは、UP装置320の識別情報をさらに含んでいてもよい。このようにして、CP装置310は、UP装置320による第1のメッセージの受信ステータスを知ることができる。
いくつかの実施形態では、第2のメッセージは、第2のメッセージが応答を含むことを示すために使用される第2のタイプの情報をさらに含んでいてもよい。このようにして、CP装置310は、第1のメッセージを正しく受信することができる。いくつかの実施形態では、第2のメッセージは、ノード・レベル・メッセージであってもよく、またはセッション・レベル・メッセージであってもよい。第1のメッセージがノード・レベル・メッセージである実施形態では、UP装置320は、第2のメッセージをノード・レベル・メッセージとして生成してもよい。第1のメッセージがセッション・レベル・メッセージである実施形態では、UP装置320は、第2のメッセージをセッション・レベル・メッセージとして生成してもよい。上記は単に例であり、当該技術分野で知られている、または将来開発される別の適切なメッセージ・タイプが本開示のこの実施形態において使用されてもよい。
図6の上述の処理は、図4における405~407の動作に対応する。その他の詳細については、図4の関連する説明を参照されたい。詳細は、ここでは再度説明しない。図6のルーティング制御方法によれば、CU分離のある通信システム・アーキテクチャーにおけるルート更新動作が完了されうる。
結論として、本開示のこの実施形態における解決策によれば、ルート送達動作のために使用されるPFCPメッセージが拡張され、それにより、CU分離のある通信システム・アーキテクチャーにおけるCPとUPとの間のルーティング制御に関する対話が実装できる。さらに、既存のプロトコルとの互換性が実装でき、これは、CU分離のある通信システム・アーキテクチャーの配備を容易にする。
上記の諸方法に対応して、本開示の実施形態は、さらに、図7ないし図9を参照して後述される、メッセージ送受信装置およびデバイスを提供する。図7は、図4ないし図6に示される本開示の実施形態によるメッセージ送信装置700の概略ブロック図を示す。装置700は、CU分離のある通信システム・アーキテクチャーにおけるCP装置(たとえば、図3におけるCP装置310)によって実装されてもよい。説明の容易のため、図7は、図3における例を参照して以下に説明される。装置700は、CP装置310の一部であってもよいし、またはCP装置310自体であってもよい。装置700は、図示された構成要素よりも多くの追加的な構成要素を含んでいてもよく、または装置700に示されているいくつかの構成要素を含まなくてもよいことが理解されるべきである。これは、本開示のこの実施形態では限定されない。
図7に示されるように、装置700は、第1のメッセージ生成部710と、第1のメッセージ送信部720とを含んでいてもよい。第1のメッセージ生成部710は、第1のメッセージを生成するように構成されてもよく、第1のメッセージは、ルート情報および該ルート情報についての制御指示を含み、ルート情報は、UP装置320と関連付けられる。第1のメッセージ生成部710は、図4に示されるステップ403または図5に示されるステップ510を実行してもよい。第1のメッセージ送信部720は、第1のメッセージをUP装置320に送信するように構成されてもよく、それにより、UP装置320は、制御指示に基づいてルート情報を更新する。いくつかの実施形態では、第1のメッセージはPFCPメッセージである。第1のメッセージ送信部720は、図4に示されるステップ404または図5に示されるステップ520を実行してもよい。
いくつかの実施形態では、ルート情報は、ノード・レベル・メッセージまたはセッション・レベル・メッセージにおけるグループ化IEであってもよい。いくつかの実施形態では、制御指示は、インストール指示および除去指示のうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。インストール指示は、ルート情報をインストールすることを示すために使用され、除去指示は、ルート情報を除去することを示すために使用される。
いくつかの実施形態では、ルート情報は、宛先アドレスおよび次ホップ・アドレスを含んでいてもよい。いくつかの追加的または代替的な実施形態では、ルート情報は、アウトバウンド・インターフェース・インデックス、ルート・フラグ、ルート・タグ、ルート・コスト、およびネットワーク・インスタンスのうちの少なくとも1つをさらに含んでいてもよい。アウトバウンド・インターフェース・インデックスは、ルート情報に関連する経路情報を示すために使用される。ルート・フラグは、ルート情報のタイプを示すために使用される。ルート情報のタイプは、ネットワーク・セグメント・ルート、ゲートウェイ・ルート、ホスト・ルート、およびフレーム・ルートのうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、ルート・タグは、ルート情報の識別子を示すために使用されてもよく、BGP内の経路タグに対応する。ルート・コストは、ルート情報に関連付けられたルートのコストを示すために使用される。ネットワーク・インスタンスは、PFCPプロトコルのネットワーク・インスタンスに対応し、VPN、たとえばL3 VPNを識別するために使用される。いくつかの実施形態では、アウトバウンド・インターフェース・インデックス、ルート・フラグ、ルート・タグ、およびネットワーク・インスタンスの少なくとも1つは、ルート情報における埋め込みIEであってもよい。
いくつかの追加的または代替的な実施形態では、ルート情報は、ルート情報を広告するようUP装置320に示すために使用される指示情報を含んでいてもよい。いくつかの追加的または代替的な実施形態では、第1のメッセージは、第1のメッセージが制御指示を含むことを示すために使用される第1のタイプ情報をさらに含んでいてもよい。
いくつかの実施形態では、ルート情報は、第1のルート情報および第2のルート情報を含んでいてもよく、制御指示は、第1のルート情報についての第1の制御指示および第2のルート情報についての第2の制御指示を含んでいてもよい。いくつかの追加的または代替的な実施形態では、第1の制御指示は、第1のルート情報をインストールまたは除去することを示すために使用されてもよく、第2の制御指示は、第2のルート情報をインストールまたは除去することを示すために使用されてもよい。
いくつかの実施形態では、装置700は、さらに、第2のメッセージ受信部(図示せず)を含んでいてもよい。第2のメッセージ受信部は、UP装置320からの第2のメッセージを受信するように構成されてもよく、第2のメッセージは、第1のメッセージに対するUP装置320の応答を含む。いくつかの実施形態では、第2のメッセージは、ノード・レベル・メッセージまたはセッション・レベル・メッセージであってもよい。いくつかの追加的または代替的な実施形態では、第2のメッセージは、UP装置320の識別情報をさらに含む。いくつかの追加的または代替的な実施形態では、第2のメッセージは、第2のタイプ情報をさらに含んでいてもよく、第2のタイプ情報は、第2のメッセージが前記応答を含むことを示す。いくつかの実施形態では、セッション・レベル・メッセージは、セッション確立要求メッセージ、セッション削除要求メッセージ、およびセッション修正要求メッセージのうちの1つを含んでいてもよい。
図8は、図4から図6に示される本開示の実施形態によるメッセージ受信装置800の概略的なブロック図を示す。装置800は、CU分離のある通信システム・アーキテクチャーにおけるUP装置(たとえば、図3のUP装置320-1、320-2、320-3における任意のUP装置320)によって実装されてもよい。説明の容易のため、図8は、図3の例を参照して以下に説明される。装置800は、UP装置320の一部であってもよく、またはUP装置320自体であってもよい。装置800は、示された構成要素よりも多くの追加的な構成要素を含んでいてもよく、または装置800に示されたいくつかの構成要素を含まなくてもよいことが理解されるべきである。これは、本開示のこの実施形態では限定されない。
図8に示されるように、装置800は、第1のメッセージ受信部810および更新部820を含んでいてもよい。第1のメッセージ受信部810は、CP装置310から第1のメッセージを受信するように構成されてもよい。第1のメッセージは、ルート情報と、該ルート情報についての制御指示とを含み、ルート情報は、UP装置320に関連付けられる。第1のメッセージ受信部810は、図4に示されるステップ404または図6に示されるステップ610を実行してもよい。更新部820は、制御指示に基づいてルート情報を更新するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、第1のメッセージはPFCPメッセージである。更新部802は、図4に示されるステップ405または図6に示されるステップ620を実行してもよい。
いくつかの実施形態では、第1のメッセージ受信部810は、第1のメッセージから制御指示を得るように構成された取得部(図示せず)を含んでいてもよい。
いくつかの実施形態では、更新部820は、制御指示が、ルート情報をインストールすることを示すために使用されるインストール指示を含むと判定された場合にルート情報をインストールするように構成されたインストール部(図示せず)と;制御指示が、ルート情報を除去することを示すために使用される除去指示を含むと判定された場合にルート情報を除去するように構成された除去部(図示せず)とを含んでいてもよい。
いくつかの追加的な実施形態では、装置800は、指示情報に基づいてコア・ルータにルート情報を広告するように構成された広告部(図示せず)をさらに含んでいてもよい。
いくつかの追加的な実施形態では、装置800は、さらに、第2のメッセージを生成するように構成された第2のメッセージ生成部(図示せず)であって、第2のメッセージは第1のメッセージに対する応答を含む、第2のメッセージ生成部と;第2のメッセージをCP装置310に送信するように構成された第2のメッセージ送信部(図示せず)とを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、第2のメッセージは、第2のタイプ情報をさらに含んでいてもよく、第2のタイプ情報は、第2のメッセージが前記応答を含むことを示す。
図9は、本開示のある実施形態を実装するために適用可能な装置900の簡略化されたブロック図である。装置900は、電子装置、たとえば、図3に示されるCP装置310およびUP装置320のいずれかを実装するために提供されてもよい。図9に示されるように、装置900は、一つまたは複数のプロセッサ910と、プロセッサ910に結合された一つまたは複数のメモリ920と、プロセッサ910に結合された一つまたは複数の通信モジュール940とを含む。
通信モジュール940は、双方向通信のために使用される。通信モジュール940は、通信を容易にするための通信インターフェースを有する。通信インターフェースは、他のネットワーク要素と通信するために必要な任意のインターフェースを表すことができる。
プロセッサ910は、ローカル技術ネットワークに適用可能な任意のタイプのプロセッサであってもよく、限定ではなく例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、およびマルチコアプロセッサアーキテクチャーに基づくプロセッサのうちの一つまたは複数を含むことができる。装置900は、複数のプロセッサ、たとえば、時間内にメインプロセッサと同期したクロックに従う特定用途向け集積回路チップを有してもよい。
メモリ920は、一つまたは複数の不揮発性メモリおよび一つまたは複数の揮発性メモリを含んでいてもよい。不揮発性メモリは、限定ではなく例として、読み出し専用メモリ(ROM)924、電気的にプログラム可能な読み出し専用メモリ(EPROM)、フラッシュメモリ、ハードディスク、コンパクトディスク(CD)、デジタルビデオディスク(DVD)、および別の磁気および/または光記憶装置を含む。揮発性メモリは、限定ではなく例として、ランダムアクセスメモリ(RAM)922と、電源が切れている間に記憶された情報を維持しない別の揮発性メモリとを含む。
コンピュータ・プログラム930は、関連するプロセッサ910によって実行されるコンピュータ実行可能命令を含む。プログラム930は、ROM 920に記憶されてもよい。プロセッサ910は、RAM 920にプログラム930をロードすることによって、任意の適切なアクションおよび処理を実行することができる。
本開示のこの実施形態は、プログラム930を使用することによって実装されてもよく、それにより、装置900が図4ないし図6で論じられるような本開示の処理を実行する。
ある個別的な実施形態では、ネットワーク装置900内のプロセッサは:第1のメッセージを生成する段階であって、第1のメッセージはルート情報および該ルート情報の制御指示を含み、ルート情報はUP装置と関連付けられている、段階と;UP装置が制御指示に基づいてルート情報を更新するよう、第1のメッセージを通信インターフェースを通じてUP装置に送信する段階とを実行するように構成され、第1のメッセージはパケット転送制御プロトコルPFCPメッセージである。プロセッサの詳細な処理プロセスについては、図4に示される実施形態におけるプロセス403および404ならびに図5に示される実施形態におけるプロセス510および520の詳細な説明を参照されたい。詳細は、ここでは再度説明しない。
ある個別的な実施形態では、ネットワーク装置900内のプロセッサは:通信インターフェースを通じてCP装置からの第1のメッセージを受信する段階であって、第1のメッセージは、ルート情報および該ルート情報についての制御指示を含み、ルート情報は、UP装置と関連付けられる、段階と;制御指示に基づいてルート情報を更新する段階とを実行するように構成され、第1のメッセージは、パケット転送制御プロトコルPFCPメッセージである。プロセッサの詳細な処理プロセスについては、図4に示される実施形態におけるプロセス404および405ならびに図6に示される実施形態におけるプロセス610および620の詳細な説明を参照されたい。詳細は、ここでは再度説明しない。
装置900は、メッセージ送信装置700またはメッセージ受信装置800に対応してもよく、装置700または装置800における各機能モジュールは、装置900のソフトウェアを使用して実装される。換言すれば、装置900のプロセッサ910がメモリ920に記憶されたプログラム・コードを読み出した後に、装置700または装置800に含まれる機能モジュールが生成される。本開示のこの実施形態は、さらに、ハードウェアによって、またはソフトウェアとハードウェアの組み合わせによって実装されてもよい。
いくつかの実施形態では、プログラム930は、コンピュータ読み取り可能媒体に有体的に含まれてもよく、コンピュータ読み取り可能媒体は、装置900(たとえば、メモリ920)または装置900によってアクセスされうる別の記憶装置に含まれてもよい。プログラム930は、実行のためにコンピュータ読み取り可能媒体からRAM 922にロードされてもよい。コンピュータ読み取り可能媒体は、たとえば、ROM、EPROM、フラッシュメモリ、ハードディスク、CD、DVD等の任意のタイプの有体の不揮発性メモリを含むことができる。
一般に、本開示のさまざまな例示的実施形態は、ハードウェアまたは専用回路、ソフトウェア、ロジック、またはそれらの任意の組み合わせによって実装されうる。いくつかの側面はハードウェアで実装されてもよく、他の側面はコントローラ、マイクロプロセッサ、または他のコンピューティング装置によって実行されうるファームウェアまたはソフトウェアで実装されてもよい。本開示の実施形態の諸側面が、ブロック図、フローチャートとして図示または記載され、または何らかの他の図的な表現を使用して表現されるとき、本明細書に記載されるブロック、装置、システム、技法、または方法は、限定しない例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路もしくはロジック、汎用ハードウェアもしくはコントローラ、または他のコンピューティング装置、またはそれらのいくつかの組み合わせにおいて実装されうることが理解されるであろう。本開示の実施形態を実装するために使用されうるハードウェア装置は、限定ではなく例として、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け標準製品(ASSP)、システムオンチップ(SOC)、複雑プログラマブル論理デバイス(CPLD)などを含む。
たとえば、本開示の実施形態は、機械実行可能命令のコンテキストで記載されてもよく、機械実行可能命令は、たとえば、ターゲットの実プロセッサまたは仮想プロセッサに含まれる装置において実行されるプログラム・モジュールである。一般に、プログラム・モジュールは、特定のタスクを実行したり、あるいは特定の抽象データ構造を実装したりするルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造などを含む。さまざまな実施形態において、プログラム・モジュールの機能は、記載されたプログラム・モジュール間で組み合わされたり、あるいは分割されたりしてもよい。プログラム・モジュールのために使用される機械実行可能命令は、ローカルなまたは分散された装置内で実行されてもよい。分散装置では、プログラム・モジュールは、ローカル記憶媒体およびリモート記憶媒体の両方に位置してもよい。
本開示の方法を実装するためのコンピュータ・プログラム・コードは、一つまたは複数のプログラミング言語でコンパイルされてもよい。コンピュータ・プログラム・コードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または他のプログラマブル・データ処理装置のプロセッサについて提供されてもよく、それにより、プログラム・コードがコンピュータまたは該他のプログラマブル・データ処理装置によって実行されるとき、フローチャートおよび/またはブロック図において指定された機能/動作が実行される。プログラム・コードは、完全にコンピュータ上で、部分的にコンピュータ上で、別個のソフトウェア・パッケージとして、部分的にはコンピュータ上で部分的にはリモート・コンピュータ上で、または完全にリモート・コンピュータまたはサーバー上で実行されてもよい。
本開示の文脈において、コンピュータ・プログラム・コードまたは関連データは、デバイス、装置、またはプロセッサが上述のさまざまなプロセスおよび動作を実行できるようにするために、任意の適切なキャリアによって担持されうる。キャリアの例は、信号、コンピュータ読み取り可能媒体等を含む。
信号の例は、電気的、光学的、無線、音響、または他の形の伝搬信号、たとえば搬送波、赤外線信号などを含むことができる。
機械読み取り可能媒体は、命令実行システム、装置、またはデバイスのために使用される、またはそれに関連するプログラムを含む、または記憶する任意の有体な媒体であってもよい。機械読み取り可能媒体は、機械読み取り可能な信号媒体または機械読み取り可能な記憶媒体であってもよい。機械読み取り可能媒体は、電子、磁気、光学、電磁、赤外線、もしくは半導体システム、装置、もしくはデバイス、またはそれらの任意の適切な組み合わせを含んでいてもよいが、これらに限定されない。機械読み取り可能な記憶媒体のより詳細な例は、一つまたは複数のワイヤとの電気的接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、光記憶装置、磁気記憶装置、またはこれらの任意の適切な組み合わせを含む。
加えて、動作が特定の順序で記述されているが、これは、そのような動作が示された特定の順序で、または逐次順で完了されること、あるいは所望の結果を得るために示されている動作の全部を実行することを要求するものとして理解されるべきではない。場合によっては、マルチタスクまたは並列処理が有益でありうる。同様に、上述の議論は特定の実装詳細を含むが、これは、いずれかの発明または請求項の範囲を限定するものと解釈されるべきではなく、むしろ、特定の発明に向けられうる具体的な実施形態の説明として解釈されるべきである。別個の実施形態の文脈で本明細書に記載されるいくつかの特徴が、単一の実施形態に組み込まれてもよい。逆に、単一の実施形態の文脈で記載されるさまざまな特徴は、複数の実施形態において別個に、または任意の適切なサブコンビネーションにおいて実装されてもよい。
主題事項は、構造的特徴および/または方法論的工程に特有の言辞で記載されてきたが、添付の請求項において定義された主題事項は、上記の特定の特徴または工程に限定されないことが理解されるべきである。むしろ、上述の特定の特徴および工程は、請求項を実装する例示的な形態として開示されている。