本発明の原理の理解を促進する目的で、図面において示された選択された実施形態を参照する。特定の用語を、同じものを説明するために用いることとする。しかしながら、それによる本発明の範囲の限定は意図されていないことは理解されるであろう。記載又は図示された実施形態の任意の改変及び更なる変更、並びに、本明細書中に示される本発明の原理の更なる任意の用途は、本発明が関係する当業者には普通に思い当たるであろうと考えられる。本発明の少なくとも1つの実施形態がかなり詳細に示されているが、明瞭化のために、一部の特徴、又は特徴の一部の組合せが示されないことがあり得ることは、当業者には明らかであろう。
本明細書中における「発明」への任意の言及は、本発明のファミリーである実施形態への言及であり、特に明記しない限りは、全ての実施形態において必然的に含まれる特徴を含んだ単一の実施形態はない。更に、本発明の幾つかの実施形態によって実現される「利点」への言及があるかもしれないが、他の実施形態はその同じ利点を含まなくてよく、異なる利点を含んでよい。本明細書中に記載される何れの利点も、何れかの特許請求の範囲に限定して解釈されるべきではない。
特定の量(空間次元、温度、圧力、時間、力、抵抗、電流、電圧、濃度、波長、周波数、熱伝導係数、無次元パラメータ等)は、本明細書中において明示的又は暗示的に用いられてよく、このような特定の量は、特に明記しない限りは、例としてのみ示されており、近似値である。物質の特定の組成に関連する議論は、存在する場合には、特に明記しない限り、例としてのみ示され、物質の他の組成、特に性質が類似した物質の他の組成の適用を制限しない。
本発明の実施形態として、減圧して物を乾燥させるのに通常用いられるデバイス及び装置が挙げられる。実施形態には、電子デバイス(例えば、携帯電子デバイス(携帯電話、デジタル音楽プレーヤ、腕時計、ページャー、カメラ、タブレットコンピュータ等))を、水、高湿度条件、又は、これらのデバイスを動作不能にする他の意図しない有害な湿潤剤に曝された後に乾燥する(例えば、自動乾燥する)方法及び装置が含まれる。少なくとも1つの実施形態は、真空下で加熱されて、携帯電子デバイスを加熱するプラテン(例えば、ユーザ制御加熱プラテン)を提供し、及び/又は、圧力を下げて、不所望の液体を大気中の沸点よりも低い点で蒸発させる。熱はまた、真空チャンバの他の加熱コンポーネント又は真空チャンバ内のガス(例えば、空気)のような他の手段によって加えられてよい。熱及び真空は、逐次的に、同時に、又は、逐次操作及び同時操作を種々に組み合わせて利用されてよい。
更に別の実施形態では、空気(例えば、周囲空気、又は電子デバイスの乾燥に有用な他のガス)は、例えば、ヘッドフォン又はマイクジャックにノズルを挿入することによって、電子デバイスに接続されたノズルを使用して電子デバイスに導入されてよい。ノズルは、標準的な2.5mm又は3.5mmジャックに確実に取り付けられるように構成されてよい。温かい空気は、例えば、チャンバの真空を利用して(真空チャンバの外側の周囲圧力か、又は周囲圧力の近くであろう)温かい空気を電子デバイス内に引き込むことによって、及び/又は、周囲条件より高く温かい空気を加圧して、温かい空気を電子デバイス内に強制的に導入すること(これは、真空チャンバが周囲圧力にある間、及び/又はそれ以下にある間に達成されるであろう)によって、ノズルを介して電子デバイス内に導入されてよい。補聴器、スマートウォッチ、電源ジャックのみを有する種々の電話のようなデバイスにヘッドフォンジャックが存在しないような幾つかの実施形態では、ノズルは接続されなくてよく、故に、真空チャンバ又は折り畳み可能な真空パウチの内部を温めるためにノズルが使用されてよい。ある実施形態では、ノズルは意図的に接続されず、真空チャンバ内に加熱された空気が自由に流れることを可能にすることで、電子デバイスと真空チャンバ又は真空パウチの内部とが対流的に加熱される。この加熱された空気は、真空チャンバ又はポーチ内の露点を上げて、電子デバイス内から蒸発してより冷たい表面(例えば、加熱されていないプラテン表面)上で結露する可能性のある水分が結露する傾向がより少なくなる。好ましい実施形態では、電子デバイス内に閉じ込められた水分の蒸発を促進するために温かい再生空気が常時使用されて、内部チャンバ表面だけでなく電子デバイス内への熱伝導が高められる。
液体の蒸発点は、温度の逸脱が加熱されるデバイスの構造材料の融点及び/又はガラス転移温度を超えないように、その材料に基づいて下げられる。従って、真空圧下での乾燥サイクルに曝されるデバイスは、安全に乾燥し、且つ、デバイス自体へのダメージは無くて再び作動できる。
先ず図1を参照すると、本発明の一実施形態に基づく乾燥装置、例えば、携帯電子デバイスの自動乾燥装置1の等角図が示されている。電子デバイス乾燥装置1は、筐体2と、真空チャンバ3と、ヒータ(例えば、電気加熱伝導プラテン16)と、オプションの対流チャンバ4(convection chamber)と、オプションのモデムインターネットインターフェースコネクタ12とを含んでいる。電子デバイス乾燥装置1用にオプションのユーザインターフェースが用いられてよく、当該インターフェースは、入力デバイス選択スイッチ11、デバイス選択表示ライト15、タイマーディスプレイ14、電源スイッチ19、スタート-ストップスイッチ13、及び音響インジケータ20の1又は複数から、任意選択的に構成されてよい。真空チャンバ3は、例えば、ポリマープラスチック、ガラス又は金属から作られてよく、真空(減圧)に耐えるのに適した厚さ及び幾何学的形状を有する。真空チャンバ3は、例えば、十分に非多孔質(nonporous)であるような、少なくとも構造的に十分に堅くて、真空圧に耐え、且つ構造内で真空圧を維持できる任意の材料から作られてよい。図23を参照すると、真空チャンバ3は、構造支持リブ485を有する矩形真空チャンバ480として描かれている。矩形真空チャンバ480及び構造支持リブ485は、金属又は好ましくは射出成形プラスチックから作られてよく、薄壁の特性を利用して重量を減らし、ファイバーグラス(例えばガラス繊維入り)を加えて強度及び剛性をできるだけ大きくしてよい。
図24に描かれている他の実施形態では、折り畳み可能な真空チャンバ(例えば、真空パウチ)を用いて、携帯電子機器への圧力を下げることができる。折り畳み可能な真空チャンバ490は、ポリエチレンテレフタレート(PETG)のような真空圧力を維持する適切な薄壁プラスチックから作られる。折り畳み可能な真空チャンバ490は、折り畳み可能な真空チャンバ490の一方の側に取り付けられた、プラスチック製のフランジ付きの排気ポート494及び排気ポート495を有する。フランジ付き排気ポート494及び排気ポート495は、シリコン、接着剤を用いて、又は好ましい実施形態では超音波溶着されて、フランジから折り畳み可能な真空チャンバ490に取り付けられてよい。
加熱伝導プラテン16は、ヒータ給電ワイヤ10を通して電力供給されてよく、熱伝導性材料から製造され、高真空をサポートするのに適した厚さにされてよい。幾つかの実施形態では、電気加熱伝導プラテン16はアルミニウムから作られるが、他の実施形態は、銅、鋼、鉄又は他の熱伝導性材料から作られるプラテンを含んでいる。加熱伝導プラテン16は、対流チャンバ4の内部に装着されてよく、そして、例えば任意選択的に封止O-リング5を用いて、真空チャンバ3と結合されてよい。真空チャンバ3内の空気は、排気ポート7を介して排気され、そしてベントポート6を介してベントされる。対流チャンバ4は、使われるならば、温かい空気を対流チャンバ4内に循環させるファン9を備えてよい。
図2は、ヒートジェネレータ(例えば、サーモフォイル抵抗ヒータ21)を備える加熱伝導プラテン16を示している。加熱伝導プラテン16はまた、温度フィードバックセンサ8、サーモフォイル抵抗ヒータ給電コネクタ10、排気ポート7及び/又はベントポート6を含んでよい。本発明の一実施形態では、加熱伝導プラテン16は、真空チャンバ装着プレート上にあるスタンドアローンの別個の加熱プラテンである。
別の実施形態について、図25は、プリント回路基板500及び表面実装(SMT)抵抗器504を含む加熱プラテン16を示している。SMT抵抗器504は、加熱をもたらす適切な抵抗であり、故に加熱プラテン16である。
図26Aに最もよく示されているように、好ましいプラテンヒータ16の他の実施形態は、SMT抵抗器504が表面に装着された可撓性プリント回路基板500と、電気フィラメント512が熱伝導シリコン502に埋め込まれた可撓性薄層熱伝導シリコン502とを備える。
図26Bに示すように、幾つかの実施形態では、折り畳み可能な真空チャンバ490は、折り畳み可能な真空チャンバ表面に取り付けられた可撓性電気フィラメント512を有しており、それによって、真空シールされた形状適合プラテンヒータがもたらされる。
図3は、加熱伝導プラテン16及び真空チャンバ3を、透視等角図で示している。真空チャンバ3は、封止O-リング5を用いて、加熱伝導プラテン16に結合されている。プラテン16は、プラテン16の底部に取り付けられたサーモフォイル抵抗ヒータ21を用いて熱エネルギーを真空チャンバ3へと内外に提供し、温度フィードバックセンサ8によって温度制御される。温度フィードバックセンサ8は、サーミスタ、半導体温度センサ、又は、多数のタイプの熱電対の1つであってよい。排気ポート7及びベントポート6は、加熱伝導プラテン16の底面を利用した、真空チャンバ3の内部への空圧接続を促進する貫通孔として示されている。
図4A及び図4Bは、真空チャンバ3が開いた状態17と閉じた状態18とを示している。開いた状態17から閉じた状態18へ移行すると、封止O-リング5は、真空チャンバ封止面31と結合する。閉じた状態18にある間、排気ポート7及び大気ベントポート6は、封止O-リング5の直径内に配置されているので、真空チャンバ3の内部にてシールされる。
図5を参照すると、本発明の一実施形態に基づいて、電子デバイス乾燥装置の筐体1が、ブロック図の形態で制御を図解した等角図で示されている。コントローラ、例えば、マイクロプロセッサ44は、ユーザインターフェース47、メモリ45、モデムインターネットインターフェース回路46、及び排気ポンプ用リレー42に、夫々ユーザインターフェースバス48、メモリインターフェースバス49、モデムインターネットインターフェースバス51、及び排気ポンプ用リレー制御ライン66を介して電気的に接続されている。電源53は、例えば、正の給電ライン58及び負の接地ライン55を通して、システム全体に電力を供給する。サーモフォイル抵抗ヒータ給電ライン10は、ヒータプラテン制御トランジスタ54を介して、正の給電ライン58と負の給電ライン55に直接に接続される。排気マニホールド62は、排気ポンプ41に接続されており、排気ポンプ41は、排気ポンプ制御ライン68を介して電気制御される。真空圧センサ43が排気マニホールド62に接続されており、真空圧センサ信号ワイヤ52を介して真空圧レベル信号を発生する。相対湿度センサ61が排気マニホールド62に空圧接続されて、排気マニホールド62の相対湿度に関するアナログ電圧信号を発生してよい。アナログ電圧信号は、相対湿度信号ワイヤ61で検知されて、制御マイクロプロセッサ44に送られる。対流チャンバベントソレノイド57は、対流チャンバベントマニホールド64に接続されており、制御マイクロプロセッサ44によって、対流チャンバソレノイドベント弁制御信号56を介して制御される。大気ベントソレノイド弁67が、大気ベントマニホールド75に接続されており、制御マイクロプロセッサ44によって、大気ソレノイドベント弁制御信号ワイヤ69を介して制御される。
図6A乃至図6Cを参照すると、水蒸気圧曲線74のグラフ図は、水の温度72と水の周囲の空気の真空圧70とに関して既知の蒸気圧変換から導かれている。図6Bに示された例では、温度81(約104°F)に維持された水は、真空圧83(約-27in Hg)にて沸騰し始めることとなる。蒸気圧曲線74を用いて、携帯電子デバイスの自動乾燥のターゲットである又は好ましい加熱及び排気乾燥ゾーン76が確認された。排気乾燥ゾーン76の温度上限は、乾燥される電子デバイスを構成するのに用いられた材料が変形又は溶融し始めることとなる温度によって定められてよい。排気乾燥ゾーン76の温度下限は、排気ポンプ41が低圧を発生する能力、又は排気ポンプ41が低圧を達成するのに必要とされる時間によって定められてよい。
図7を参照すると、本発明の一実施形態に基づいた加熱伝導プラテン加熱曲線80のグラフ図であって、時間軸87上に示された時間にわたって、温度軸85上の温度の値に加熱されている。加熱伝導プラテン16に載置されている携帯電子デバイスは、加熱伝導プラテン加熱曲線80の影響を受けて、概ねデバイス加熱曲線82に従って熱くなる。デバイス加熱曲線82は、熱伝導係数のばらつきのために、時間が遅れて示されている。
次に図8を参照すると、本発明の別の実施形態に基づく加熱伝導プラテン加熱曲線80のグラフ図であって、時間軸87上の時間にわたって、温度軸85と真空圧軸92により示されている。真空圧曲線98を変化させた結果、そして、濡れた携帯電子デバイスの蒸気蒸発による潜熱の逃散によって、デバイス加熱曲線96が生じる。
デバイス内の水分が蒸発すると、デバイスは通常、蒸発潜熱によって冷えるであろう。そのプロセスで加熱することは、デバイスの冷却をできるだけ抑えて、デバイスから水分が除去される速度の増大に役立つ。
図9を参照すると、本発明の実施形態に基づく相対湿度センサ61のグラフ図であって、サイクル時間軸87に対して相対湿度軸102がプロットされて示されている。携帯電子デバイスにおいて水分が蒸発するにつれて、蒸発によりもたらされる相対湿度曲線100は、次第により小さくなって減少線106に従う。相対湿度ピーク104は逐次的に下がって、最終的に室内湿度108にまで小さくなる。
図27を参照すると、ある好ましい実施形態では、SMT抵抗器504を有するプリント回路基板500は加熱プラテン16を構成している。プリント回路基板500は、電子相対湿度センサ61及び圧力センサ43がプリント回路基板500上に電気的及び機械的に実装された一体型機構として用いられる。シリコン熱伝導層520は、プリント回路基板500及びSMT抵抗器504にわたって付着した状態で示されている。シリコン熱伝導層520は、SMT抵抗器504のような不規則な表面に適合することができ、また、電子デバイス280の一部やカメラレンズ282のような不規則な表面にも対応することができる。
図29に示す別の実施形態では、デバイス乾燥機800は、矩形真空チャンバ480と、透明アクリルチャンバ蓋520と、プリント回路基板500(図27)と、インラインヒータ600(図28)と、外気弁307と、電子制御基板610と、ケーブル615を介して電子制御基板610に電気的に接続された無線電子モジュール614とから構成されている。電子制御基板610は、ケーブル617及び真空チャンバパススルー612を用いてプリント回路基板500に結合されている。小型高真空ポンプ410及び小型大容量ポンプ400は、空気プレナム405を用いて空気圧的に接続されており、そして、空気プレナム7を介して矩形真空チャンバ480に接続されている。外気弁307は、空気プレナム6を介して矩形真空チャンバ480に接続されている。
図30を参照すると、デバイス乾燥機801は、折り畳み可能な真空パウチ490を備えており、プリント回路基板500上に載置されているように描かれており、プリント回路基板500は、伝導熱を提供するSMT抵抗器504を有している。電子デバイス280は、折り畳み可能な真空パウチ490内に封入されており、真空パウチ490は、真空プレナム7に空気圧的に接続された排気ポート494と、外気弁307に空気圧的に接続された外気ポート495とを備えている。電子制御基板610の表面には、インラインヒータ600、相対湿度センサ61、及び圧力センサ43が設けられている。気密筐体630は、電子制御基板610に取り付けられており、真空プレナム7の経路内に相対湿度センサ61と圧力センサ43を密閉するために使用される。小型高真空ポンプ410及び小型大容量ポンプ400は、構造筐体602内で気密筐体630と空気圧的に接続されている。
ある実施形態において、電子デバイス乾燥装置1は、以下のように動作する:
ドア22を開けて、加熱伝導プラテン16から持ち上げた真空チャンバ3の下側に、濡れた又は湿気に曝された携帯電子デバイスを配置することで、デバイスは対流チャンバ4に入れられる。真空チャンバ3の持上げは、手動で行われてよく、持上機構によって行われてもよい。ドア22は、対流チャンバ4の上部にヒンジ留めされてよい。(何れの手法も、本発明の精神又は目的を損なわず、強化もしない。)
乾燥サイクル運転を開始するために、ユーザは、オン-オフスイッチ19を押して、又は動かして、乾燥装置1の電源をオンにする。装置1が給電されると、ユーザは、入力デバイス選択スイッチ(図1及び図5参照)を用いて、乾燥する電子デバイスを選択する。制御マイクロプロセッサ44は、入力デバイス選択スイッチ11をポーリングすることによって、ユーザインターフェースバス48を介して、ユーザのスイッチ選択を検知し、続いて、該当する選択について、該当する入力デバイス選択表示ライト15(図1)を点灯することによって、ユーザの選択を了承する。マイクロプロセッサ44は、不揮発性メモリ45にソフトウェアを格納しており、メモリインターフェースバス49を通してそのソフトウェアコードと通信する。
本発明の一実施形態では、メモリ45は、本発明によって乾燥され得る種々の携帯電子デバイス用のアルゴリズム(各アルゴリズムは、加熱伝導プラテン16の特定の温度セッティングを含む)を含んでおり、装置1に入れられる電子デバイスのタイプに対して、正しいアルゴリズムが自動的に選択される。
一実施形態では、マイクロプロセッサ44は、制御トランジスタ54を介して、加熱伝導プラテン16を活性化する、又は加熱伝導プラテン16に給電する。制御トランジスタ54は、電源53の正の給電ライン58及び負の給電ライン55を夫々ヒータ給電ワイヤ10に切り替える。この電力スイッチングにより、サーモフォイル抵抗ヒータ21が、抵抗加熱により発熱する。サーモフォイル抵抗ヒータ21は、加熱伝導プラテン16と熱接触しており(加熱伝導プラテン16に重ね合わされてもよい)、ターゲット温度にまで熱くなり始め、そして、例えば対象デバイスとの物理的接触を通して、熱伝導により、デバイスへと及びデバイス内に熱を流す。ある実施形態では、加熱プラテンのターゲット温度は、低くとも70°Fであり、高くとも150°Fである。更なる実施形態では、加熱プラテンのターゲット温度は、低くとも約110°Fであり、高くとも約120°Fである。
代替的な実施形態においては、加熱伝導プラテン16の加熱は、別の手法で、例えば、温水加熱、赤外灯、白熱灯、ガス若しくは可燃性燃料、フレネルレンズ、蒸気、ヒト体熱、ヘアドライヤ、核分裂性物質、又は摩擦熱で達成される。これら加熱法の何れであっても、加熱伝導プラテン16が熱を携帯電子デバイスへ移すのに必要な熱をもたらすであろう。
マイクロプロセッサ44は、加熱プラテン温度センサ8を(加熱プラテン温度センサ信号ライン26を介して)ポーリングし、プラテン16がターゲット温度を達成するまでプラテン16へ電力を供給する。ターゲット温度が達成されると、マイクロプロセッサ44は、メモリインターフェースバス49を介して、メモリ45の変数に基づいてタイマーを始動する。当該タイマーは、加熱伝導プレート16が、携帯電子デバイス内に熱を移すのに十分な時間を与える。幾つかの実施形態では、プラテン16には、加熱伝導プラテン加熱プロフィール80があり、ターゲット温度を達成するのに有限の時間を要する。加熱プロフィール80(図7)はアルゴリズムの単なる1つに過ぎず、ターゲット温度は、温度軸85上の任意の点にあってよい。加熱伝導プラテン16が対象デバイスに熱を移す結果として、デバイス温度プロフィール82が生じる。一般に、携帯電子デバイス温度プロフィール82は、加熱伝導プラテン加熱プロフィール80に従っており、通常、温度軸85上のどこに収まってもよい。更なる動作がないと、加熱伝導プラテン加熱プロフィール80及び携帯電子デバイス加熱プロフィール82は、静止点に達して、時間軸87に沿う有限時間、この温度を維持するであろう。装置1に対して電力が中断されると、加熱伝導プラテン加熱プロフィール80及び携帯電子デバイス加熱プロフィール85は、プロフィール84の通りに冷えるであろう。
熱サイクルの間、真空チャンバ3は、図4A及び図4Bに示すような開き位置17又は閉じ位置18にあってよく、加熱伝導プラテン16から携帯電子デバイスへの伝導熱移動にほとんど影響が及ばない。
対流チャンバファン9は、マイクロプロセッサ44に電気的に接続されているファン制御信号ライン24を介して給電されてよく、対流チャンバ4の内部及び真空チャンバ3の外側の空気を循環させることができる。対流チャンバ4内の空気は、少なくとも部分的に、加熱伝導プラテン16から来る放射熱によって加熱される。対流チャンバファン9は、対流チャンバ4内の空気の循環手段をもたらして、対流チャンバ4内及び真空チャンバ3周りにおいて、加熱空気温度を比較的均一に維持するのに役立つ。マイクロプロセッサ44は、大気ベントソレノイド弁制御信号ライン69に電気信号を送ることによって、大気ベントソレノイド弁67を閉じることができる。
本発明の一実施形態では、対流チャンバ4内の熱を制御する別々の加熱要素がある。これらの加熱要素は、一般的な電気抵抗ヒータであってよい。ある実施形態では、プラテン16が用いられて、別個の対流チャンバヒータを必要とすることなく、対流チャンバ4を加熱してよい。
運転中、マイクロプロセッサ44は、音響インジケータ20(図1及び図5)等を介して、加熱伝導プラテン4がターゲット温度を達成したという合図をユーザに出し、そして、乾燥サイクルを開始するために、開き位置17から閉じ位置18(図4A及び図4B参照)へとユーザが真空チャンバ3を動かすように、音響インジケータ20で可聴信号を出してよい。続いて、スタート-ストップスイッチ13がユーザによって押されて又は作動されてよく、その後、マイクロプロセッサ44は、この動作を、ユーザインターフェースバス48のポーリングを通して検知する。そして、マイクロプロセッサ44は、対流ベントソレノイド弁57に(対流チャンバベントソレノイド制御信号ワイヤ56を介して)信号を送り、その後、空圧接続された大気ベントマニホールド64を通して大気ベント6が閉じられる。対流チャンバベントソレノイド弁57が閉じると、真空チャンバ3は、その内部空気の排気が開始すると確実にシールされる。
電子デバイスがターゲット温度に加熱された後(代替的な実施形態では、加熱プラテンがターゲット温度に達すると)、そして、任意選択的な時間遅延の後、真空チャンバ内の圧力が下げられる。少なくとも1つの実施形態では、マイクロプロセッサ44は、(モータリレー制御信号ライン66を介して)モータリレー42に制御信号を送り、排気ポンプ41を作動させる。モータリレー42は、排気ポンプ給電ライン68を介して排気ポンプ41を給電する。作動すると、排気ポンプ41は、真空チャンバ3内から排気ポート7を通して空気を排気し始める。排気ポート7は、排気マニホールド62に空圧接続されている。マイクロプロセッサ44は、ディスプレイタイマー14(図1)に経過時間を表示できる。空気の排気が真空チャンバ3内で進むにつれて、真空チャンバ封止面31が、加熱伝導プラテン16の表面に対して真空チャンバ封止O-リング5を押しつけるので、真空-気密シールが実現される。排気マニホールド62は、真空圧センサ43に空圧接続されている。処理されている特定の電子デバイスに該当するアルゴリズムに基づいて監視及び制御するために、真空圧センサ43は、真空圧信号ライン52を介してマイクロプロセッサ44に真空圧アナログ信号を導く。
空気が排気されていると、マイクロプロセッサ44は、加熱伝導プラテン16の温度、真空チャンバ排気圧力センサ43、及び相対湿度センサ61を、夫々温度信号ライン26、真空圧信号ライン52、及び湿度信号ライン65を介してポーリングする。この排気プロセスの間、例えば、携帯電子デバイス内のコンポーネントの表面の水の蒸気圧点は、図6Aから図6Cに示すような既知の蒸気圧曲線74に従う。幾つかの実施形態では、マイクロプロセッサ44のアルゴリズムのターゲット温度及び真空圧変数は、例えば、好ましい真空乾燥ターゲットゾーン76内に収まっている。真空乾燥ターゲットゾーン76は、チャンバ4内で下げられた圧力に基づいて、より低い温度で水を蒸発させる。マイクロプロセッサ44は、(真空圧センサ43を介して)圧力を監視し、(相対湿度センサ61を介して)相対湿度を監視して、それらに応じて乾燥プロセスを制御できる。
加熱プラテン(又は、熱を加えるために用いられている任意のタイプの構成要素)が一定の温度に維持されているにも拘わらず、チャンバ内の圧力が下がるにつれて、電子デバイスの温度は通常下がるであろう。これは、少なくとも部分的には、蒸発潜熱の逃散と、排気マニホールド62を通して蒸気が除去されることとによる。圧力の降下はまた、相対湿度を増大させ、これは、排気マニホールド62に空圧接続されている相対湿度センサ61によって検出されるだろう。
チャンバ内の圧力は、下げられた後に再び上げられる。これは、所定時間の後、又は(相対湿度が定常値を達成した又は定常値に近づいた等の)特定の状態が検出された後に起こってよい。マイクロプロセッサ44が、対流チャンバベントソレノイド弁57及び大気ベントソレノイド弁67に(対流チャンバベントソレノイド弁制御信号56及び大気ソレノイド弁制御信号69を介して)信号を送って、これらが開くことによって、圧力の増大が達成されてよい。これによって、室内空気であってよい空気は、大気制御ソレノイド弁67に入り、それによってベント対流チャンバ4へと入る。対流チャンバベントソレノイド弁57及び/又は大気ベントソレノイド弁67の開放と同時に、対流ベントソレノイド弁57が開いてよく、対流ベントソレノイド弁57が開くと、対流チャンバ4内の加熱空気は、真空ポンプ41によって真空チャンバ3中に引き込まれる。排気ポンプ41がオンのままであり、大気ベントマニホールド64及び排気マニホールド62を介して真空チャンバ3に大気を引き込むことで、大気(例えば、室内空気)が中に引き込まれる。
(相対湿度センサ61と、相対湿度センサフィードバックライン65を介してマイクロプロセッサ44に送られる相対湿度センサフィードバック信号とを通して検知されるように)相対湿度が下げられた後、対流チャンバベントソレノイド弁57及び大気ソレノイド弁67は、対流チャンバベントソレノイド弁制御信号56及び大気ソレノイド弁制御信号69等を通じて閉じられてよく、真空チャンバ内の圧力は再び下げられる。
このシーケンスは、排気チャンバプロフィール曲線98(図8B及び図8C)をもたらし、選択されたアルゴリズムに基づいて繰り返され、マイクロプロセッサ44のソフトウェア制御下で制御されてよい。繰り返される真空サイクル(一定の加熱下で行われてよい)によって、湿潤剤は、蒸発させられて、液体状態から気体状態に変わることを余儀なくされる。このように水が気体状態になることで、生じた水蒸気は、電子デバイスの曲がりくねった経路から逃げ出ることができる。さもなければ、液状の水は、この経路を通って逃げ出られないであろう。
少なくとも1つの実施形態では、マイクロプロセッサ44は、例えば、ソフトウェアアルゴリズムを用いることによって相対湿度ピーク104(図9に表される)を検出し、当該アルゴリズムは、相対湿度が変化する率の低下又は欠如を検出することによってそのピークを決定する。相対湿度ピーク104が検出されると、真空チャンバ内の圧力は(真空チャンバをベントすること等によって)上げられて、相対湿度は下がる。相対湿度が最低相対湿度108(これは、上述のアルゴリズムに類似したソフトウェアアルゴリズムによって検出されてよい)に達すると、別のサイクルが、真空チャンバ内の圧力を下げることによって開始されてよい。
図8A及び図8Cを参照すると、応答曲線の方向をプロットする矢印96Aは通常、システムが、電子デバイスが熱を得られるパージ空気回復モードにある場合の熱取得に起因している。応答曲線の方向をプロットする矢印96Bは通常、システムが真空乾燥モードにある場合の蒸発潜熱に起因している。サイクルが連続して行われるにつれ、電子デバイスの温度96は徐々に上がる傾向があり、連続するサイクル間の温度変化は縮小する傾向がある。
幾つかの実施形態において、マイクロプロセッサ44は、真空チャンバ3のこの反復的な加熱及び排気を続けて、相対湿度応答曲線100(図9)をもたらす。この相対湿度応答曲線100は、ソフトウェアアルゴリズムによって監視されてよく、相対湿度サイクル極大値104及びサイクル極小値108がマイクロプロセッサ44のレジスタに記憶される。代替的な実施形態では、相対湿度極大値104及び極小値108は通常、相対湿度乾燥プロフィール106A及び106Bに従い、時間と共に極小値109及び極小値110にまで漸近的に小さくなる。図8に示した1又は複数の連続する加熱サイクル96及び排気サイクル98を通して、真空チャンバ3内に配置された携帯電子デバイスは乾燥する。マイクロプロセッサ44の制御アルゴリズムは、相対湿度極大値104及び相対湿度極小値108の差が、真空ポンプ41を作動させない又は止める理由となる特定の許容範囲内となる時点を特定することができる。
システムは、1又は複数の基準に達すると、連続乾燥サイクルを自動的に止めることができる。例えば、システムは、デバイスが乾燥するにつれ変化するパラメータが、定常値又は終値に近づいた、又は達すると、連続乾燥サイクルの実行を止めてよい。ある例示の実施形態では、相対湿度があるレベルを下回る、又は定常値に近づく(又は達する)と、システムは、連続乾燥サイクルの実行を自動的に止める。別の例示の実施形態では、サイクルの極大相対湿度と極小相対湿度との差があるレベルを下回ると、システムは、連続乾燥サイクルの実行を自動的に止める。更に別の例示の実施形態では、電子デバイスの温度96が定常値に近づく、又は達すると、システムは、連続乾燥サイクルの実行を自動的に止める。
図1及び図5を再度参照すると、マイクロプロセッサ44は、例えば、モデムインターフェース46と一体化したRJ11モデムインターネットコネクタ12を介して、インターネットに遠隔接続されてよい。故に、マイクロプロセッサ44は、モデムインターネットインターフェース46及びRJ11インターネットコネクタ12を介してインターネット又は電話信号を送って、処理サイクルが完了して、電子デバイスが十分に乾燥したということをユーザに知らせてよい。
従って、伝導加熱及び真空乾燥が同時に達成されて、種々のタイプの電子デバイスをダメージなしで乾燥させるために、携帯電子構造の材料に基づいて特定の電子デバイスに対して調整される。
代替的な実施形態では、オプションのデシケータ63(図5)が、排気ポンプ41の上流にて、排気マニホールド62に接続されてよい。デシケータ63の位置の1つの例は、相対湿度センサ61の下流且つ排気ポンプ41の上流である。デシケータ63が含められると、真空チャンバ3から届く空気中の水分を、水分が排気ポンプ41に達する前に吸収することができる。幾つかの実施形態では、デシケータ63は、取替可能なカートリッジ又は再生式のデシケータであってよい。
排気ポンプがオイルを用いるタイプである実施形態では、排気ポンプ中のオイルが空気から水を取り出す(又は吸収する)傾向があって、これは、水の排気ポンプへの引込み、排気ポンプのオイルの早期分解、及び/又は排気ポンプの早期不良に導く虞がある。排気ポンプがオイルフリータイプである実施形態では、高湿度状態がポンプの早期不良に導く虞もある。従って、空気が排気ポンプ41に達する前に、水(又は他の空気構成成分もあり得る)をデシケータ63によって空気から除去することによる利点が、理解されるであろう。
上述の多くの実施形態は、自動的に制御される乾燥装置及び方法を説明しているが、他の実施形態として、手動制御される乾燥装置及び方法が挙げられる。例えば、ある実施形態では、ユーザは、濡れたデバイスへの加熱、濡れたデバイスへの真空適用、及び濡れたデバイスへの真空の開放を制御する。
図10には、本発明の別の実施形態に基づく乾燥装置、例えば、携帯電子デバイス自動乾燥装置200が示されている。乾燥装置200の多くの特徴及び構成要素は、乾燥装置1の特徴及び構成要素に類似しており、同じ参照符号が、2つの実施形態間で類似する特徴及び構成要素を示すために用いられている。乾燥装置200は、殺菌部を含んでおり、当該殺菌部は、例えば、紫外(UV)殺菌ライト202であって、雑菌を殺せる。ライト202は、対流チャンバ4の内側に装着されて、UV殺菌ライト制御信号204によって制御されてよい。ある実施形態では、UV殺菌ライト202は、対流チャンバ4の内側且つ真空チャンバ3の外側に装着され、UV放射線が殺菌ライト202によって放射されて、真空チャンバ3を通過する。真空チャンバ3は、UV光透過材料(一例としてアクリルプラスチックがある)から製造されてよい。代替的な実施形態では、UV殺菌ライト202は、真空チャンバ3の内側に装着されるが、このことは、真空チャンバ3が非UV光透過材料から作られる実施形態において、有利であろう。
ある実施形態において、乾燥装置200の動作は、先に述べた乾燥装置1の動作に類似しているが、以下の変更点と浄化とがある。マイクロプロセッサ44は、UV殺菌灯制御ライン204を通して制御信号を送ってUV殺菌灯202に電源を投入する。これは、マイクロプロセッサ44による加熱伝導プラテン16の作動時、又はその頃に起こってよい。ある実施形態では、UV殺菌灯202は続いて、254nmの波長のUV波を放射する。これは、特に真空チャンバ3が透明なプラスチックから作られる実施形態では、真空チャンバ3を透過できる。
また更なる実施形態では、1又は複数のデシケータ218は、排気マニホールド62から隔絶可能である。これは、乾燥装置の定期メンテナンスを実行する、又は自動化メンテナンスサイクルを実行する場合に有利である。一例として、図11乃至図13に示された実施形態は、デシケータ218を排気マニホールド62に選択的に接続・隔絶できる弁(例えば、3方空気パージソレノイド弁210及び212)を含んでいる。ソレノイド弁210は、相対湿度センサ61とデシケータ218との間に配置され、そしてソレノイド弁212は、デシケータ218と真空センサ43との間に配置されている。図示の実施形態では、3方空気パージ弁210及び212は、デシケータ218に空圧接続されている一般的な分配ポートを有している。この一般的なポート接続は、排気マニホールド62からのデシケータ218の隔絶と、排気マニホールド62と真空ポンプ41の切離しとを同時に実現する。この切離しは、デシケータ63が再生されている間、水分が真空チャンバ3から真空ポンプ41に達するのを防止する。この実施形態の動作は、図5に関して記載される実施形態に類似しているが、以下の変更点と浄化がなされる。
オプションのデシケータヒータ220と、オプションのデシケータ空気パージポンプ224とが含められてよい。排気マニホールド62及び真空ポンプ41からデシケータ218が隔絶されている間、デシケータ218は、真空マニホールド62及び関連する空気真空回路に影響を及すことなく、デシケータヒータ220によって加熱されてよい。デシケータ218内部の乾燥剤(desiccant)が例えばターゲット温度に加熱されて、吸収した水分をベークオフする(bake off)ので、(例えば、規定の時間及び/又は温度プロフィールがマイクロプロセッサ44によって命令されるようなメンテナンス制御アルゴリズムに従って)パージポンプ224が調節されて、乾燥剤218からの水分の取出しが補助されてよい。ある実施形態では、デシケータヒータのターゲット温度は、低くとも200°Fであり、高くとも300°Fである。更なる実施形態においては、デシケータヒータのターゲット温度は、約250°Fである。
パージポンプ224が調節されると、大気は、空気経路235に沿って、デシケータ218の内部に収容された乾燥剤の全体にわたって押し込まれて、水分の多い空気は大気ポート238を通って吹き出される。オプションのデシケータ冷却ファン222が含められて(そして、マイクロプロセッサ44によって任意選択的に調節されて)よく、デシケータ218内部の乾燥剤温度を、乾燥剤が水分を脱ガスするよりも吸収するのに適した温度に下げてもよい。
ある実施形態に従って乾燥サイクルが開始されると、大気ベント6は閉じており、そしてマイクロプロセッサ44は、3方空気パージソレノイド制御ライン214を介して、3方空気パージソレノイド弁210及び212に制御信号を送る。この動作によって、3方空気パージソレノイド弁210及び212が閉じて、真空ポンプ41が排気マニホールド62に空圧接続する。この空圧接続によって、排気空気は、空気の流れの経路215に沿って、排気マニホールド62、デシケータ218を通って真空ポンプ41に流れる。真空ポンプ41に達する前に排気空気から水分を除去することで実現され得る1つの利点は、真空ポンプ41の故障率の劇的な低下である。
マイクロプロセッサ44のアルゴリズムが、携帯電子デバイスが乾燥したことを検知した後、マイクロプロセッサ44は、メンテナンスモードに入るようにシステムに信号を出してよい。UV殺菌ライト202は、UV殺菌ライト制御ライン204を介してマイクロプロセッサ44から電源をオフされてよい。マイクロプロセッサ44は、デシケータヒータ電力リレー制御信号166及びデシケータヒータ電力リレー228を介して、デシケータヒータ220に給電する。デシケータ218の温度は、デシケータ温度プローブ230を介してマイクロプロセッサ44によってサンプリングされてよく、デシケータ218の加熱は、デシケータ218に収容される乾燥剤の水分をベークアウトし始める特定の温度に制御されてよい。3方空気パージソレノイド弁210及び212は、十分な乾燥が起こったと判定されると、3方空気パージソレノイド制御ライン202を介して電気的にスイッチされてよく、これは、マイクロプロセッサ44のメンテナンスアルゴリズムによって指定された有限時間にて起こってよい。続いて、空気パージポンプ224は、マイクロプロセッサ44によって、空気パージポンプ制御信号232を介して電源をオンにされ、水分の多い空気をデシケータ218を通して、大気ベントポート238に流してよい。マイクロプロセッサ44は、メンテナンスアルゴリズムにおいてタイマーを用いて、水分の多い空気を有限時間、加熱及びパージしてよい。オプションのメンテナンスサイクルが完了すると、マイクロプロセッサ44は、デシケータ冷却ファン222をオンにし、デシケータ218を冷却してよい。続いて、マイクロプロセッサ44は、空気パージポンプ224をオフにし、別の電子デバイスの乾燥と、任意選択的に殺菌をする準備とをシステムにさせてよい。
図12を参照すると、デシケータ218が、デシケータヒータ220、デシケータ温度センサ230、デシケータ冷却ファン222、及び、デシケータ空気パージソレノイド弁210及び212と共に示されている。真空ポンプ41は、排気マニホールド62に接続されており、空気パージポンプ224は、空気パージマニホールド240を介して空気パージソレノイド弁212に空圧接続されている。3方空気パージソレノイド弁210及び212は、空気流れの経路で図示したように、デシケータ218を通して真空を可能とする状態で示されている。
図13を参照すると、メンテナンス状態のデシケータ3方空気パージソレノイド弁210及び212が、示されており、空気パージポンプ224からの空気の流れは、方向235に沿ってデシケータを通り、パージ空気ポート238を通って「後方に」流れ出る。空気パージポンプ224は、加圧空気を発生させ、又は空気流れの経路235に沿って流すことができる。大気のこの好ましい流れの経路は、乾燥剤が水分を空気に取り出された状態で引き渡すことを可能とし、水分が空気パージポンプ224に入るのを防止する。これは、空気パージポンプが、デシケータ218を通して空気を引き出した場合に起こるであろう。パージポンプ224は、マイクロプロセッサ44のメンテナンス制御アルゴリズムで規定された時間、空気を流れの経路235に空気を吹き飛ばし続けることができる。ある実施形態では、相対湿度センサ61に類似したインライン相対湿度センサが組み込まれており、デシケータ218が十分に乾燥した時点を検知する。
少なくとも1つの実施形態について先述したように、デシケータ218が排気マニホールド62から隔絶されると、排気マニホールド62は、真空ポンプ41から隔絶される。それでも、代替的な実施形態では、デシケータ218が排気マニホールド62から隔絶されても、真空ポンプ41と空圧接続されたままである排気マニホールド62が含まれる。このような構成は、デシケータ218が機能不全を起こした場合のようにデシケータ218が空気の流れをブロックしているが、乾燥装置200の動作が依然として所望されている状況において、有用である。
図14には、本発明の一実施形態に基づく空気注入ノズル260が描かれている。ノズル260は、ノズル本体261及び注入ポート264を含む。ノズル本体260は、ノズル260を通ってガス(例えば、空気)が流れることができる通路262をノズル本体オリフィス270と注入ポートオリフィス266の間で含んでいる。注入ポート264は概ね、電子デバイスの標準的なレセプタクル内に受け入れられるような大きさにされて、例えば、外径は約3.5mm又は約2.5mmに等しくされる。
幾つかの実施形態では、注入ポート264は、電子デバイスにおける異なるサイズのレセプタクル内に受け入れられるように構成されている。例えば、図14に示されている実施形態では、注入ポート264は、外径が異なる近位端部268及び遠位端部269を含んでおり、それらの各々が、電子デバイスの標準的なレセプタクル内に受け入れられ得る。例えば、近位端部268の外径は約3.5mmに等しくてよく、遠位端部269は約2.5mmに等しくてよく、各端部は約1/4インチの長さを有してよい。更に別の実施形態では、注入ノズル260は、略円錐台状の1又は複数の部分を含んでよく、或いは、夫々大きさが異なる1又は複数のポート264を有してよい。
図15は、加熱伝導プラテン16のベントポート6に、例えば空気管272を用いて結合された空気注入ノズル260を示している。
図16に示されているように、空気注入ノズル260は、電子デバイス280のオリフィス、例えば一般的なヘッドフォンジャックに結合されてよく、空気ベントポート6と電子デバイス280との間に空気の経路を提供する。空気282は、空気注入ノズル260を介して電子デバイス280内に導入されてよく、結果として生じる脱出空気283は、電子デバイスアセンブリのパーティングライン、バッテリーカバー、スピーカグリル、及び気密性のない電子デバイス280の物理的属性から生じる。空気282は、乾燥装置の外側の周囲条件を超えて加圧されてよく、又は、ほぼ周囲圧力であってもよい。また、空気282は加熱されていてよい。
図17は、本発明の一実施形態に基づく電子デバイス乾燥機を示している。図17において、電子デバイス280は、真空チャンバ3内に密封され、真空ポンプ入口41Aで真空ポンプ41(これは、オイルレス真空ポンプであってよい)に空気圧的に接続されている。真空ポンプ41はまた、排出ポート41Bを含んでおり、排出ポート41Bは圧縮空気を排出し、排出弁307に接続されていてよい。
図示されているデバイス乾燥機はまた、湿度センサ61(相対湿度又は絶対湿度を感知できる)、デシケータ218、デシケータ排出弁212、真空センサ43、大気弁309、圧縮空気ヒータ305、及び温度センサ300などの1又は複数のオプションアイテムを含んでいてよい。
湿度センサ61(使用時)は、真空チャンバ3から出て来る空気中の水分を検出して、この情報を、湿度信号65を介してマイクロコントローラ44に送信することができる。
デシケータ218(使用時)は、湿った空気が真空ポンプ41に到達する前に、真空チャンバ3から出て来る空気中の水分を除去する。オプションのデシケータヒータ220は、デシケータを再生するための手段を提供し、再生は、運転のメンテナンスモード中に行われてよい。デシケータ排出弁212を使用して、デシケータ218を出た空気をポンプ41又は大気の何れかに向けることができる。
弁309が使用されて、大気のような吸気の代替源をポンプ41に供給してよい。
真空センサ43が使用されて、システム全体の様々な場所での圧力を監視してよく、図17乃至図20に示された場所では、真空センサ43はポンプ41への入口41Aで生成された真空を測定する。
排出弁307が使用されて、ポンプ41から排出された空気の流れを、例えばポート6を介して大気/周囲条件及び/又は電子デバイス280に向けてよい。弁307はまた、電子デバイス280に向けられる空気の量及び/又は圧力を調節するように構成されてよい。
幾つかの実施形態では、ポンプ41は、加熱された空気を生成してよく、当該空気は、電子デバイス280に向けられて乾燥プロセスを促進してよい。ヒータ305が任意選択的に使用されて、(図19に図示されているように)ポンプ41から排出された空気に、又は周囲空気を含む他の空気源に熱を加えることによって、電子デバイス280に導入される空気に熱を加えてよい。オプションの熱センサ300が、ノズル260を介して電子デバイス280に入る空気の温度を監視してよい。熱センサ300から出力される温度情報が使用されて、ヒータ305を制御することによって、或いは、ポンプ41及び/又はヒータ305から出る空気と周囲空気との混合を制御することによって、電子デバイス280に入る空気の温度が調節されてよい。
他の実施形態では、ポンプ41は、複数のポンプから構成されてよい。図21に最もよく示されているように、小型高真空ポンプ410は、空気圧クロスオーバー405を介して小型大容量ポンプ400に空気圧的に直列に接続されている。図22Aは、小型高真空ポンプ410の真空応答曲線460をグラフで示している。小型高真空ポンプ410は、-27in Hg乃至-29in Hgの望ましい真空レベルを提供するが、達成するためにはより長い時間(>50秒)を必要とする。次に図22Bを参照すると、小型大容量ポンプ400の真空応答曲線450がグラフで示されている。真空応答曲線450は、所望の時間(~20秒)で約-25in Hgの真空レベルを達成する。図22Cは、小型高真空ポンプ410が小型大容量ポンプ400と直列に空気圧的に接続された状態での真空応答曲線470を示す。結果として得られる真空応答曲線470は、-27in Hg乃至-29in Hgの所望の真空レベルを、約20秒という所望の時間枠内で達成する。
湿度信号65、加熱伝導温度信号26、圧縮空気温度センサ300、真空センサ43、及びデシケータ温度センサ230は、全てマイクロプロセッサ44に電気的に接続されてよく、システムフィードバック及び制御に使用されてよい。圧縮空気ヒータ信号制御ライン315、圧縮空気排出弁制御信号314、デシケータ排出弁制御信号313、真空ポンプ制御信号66もまた、マイクロプロセッサ44に電気的に接続されてよく、システム制御出力の制御アルゴリズムを介して制御信号を提供してよい。
図18に示された実施形態では、図17の空気圧経路が示されており、電気乾燥機は、真空チャンバ3内の圧力を下げる。圧縮空気排出弁307、デシケータ排出弁212、及び大気弁309は、真空ポンプ41が作動すると、真空チャンバ3からの空気の排気が起こるように構成され、動作する。弁212は、デシケータ218からの空気をポンプ41に向け、弁309が閉じられることで、真空チャンバ3はポンプ41によって生成された低圧の状態の恩恵を十分に受けることができ、弁307は、ポンプ41からの排出空気を周囲条件に向ける。
図19は、図18の電気乾燥機が、加熱された空気を電子デバイス280に導入する様子を示している。排出弁307は、ポンプ出力空気を電子デバイス280に向け、弁309は、ポンプ41が周囲空気を吸引することを可能にしており、デシケータ排出弁212は、デシケータ218を出る空気を周囲条件にベントすることを可能にしている。弁307の調節に応じて、加圧空気が電子デバイス280に導入されてよい。ヒータ305を使用して、電子デバイス280に向けられる空気を加熱してよく、温度センサ30を使用して、空気注入ノズル260を介して電子デバイス280に注入される空気の温度を制御してもよい。
図28は、インラインヒータ305の好ましい実施形態を示している。インラインヒータプリント回路基板602は、表面に取り付けられたインラインヒータSMT抵抗器603を有し、インラインヒータカバー600を用いて覆われている。インラインヒータカバー600は、好ましくはプラスチック射出成形されており、隔壁607を有している。各隔壁607は、SMT抵抗器603間に収まるように、インラインヒータカバー600の内部に形成されている。空気は、インラインヒータ600を通るように(例えば真空下で)強制され又は引かれて、曲がりくねった経路612に沿ってインラインヒータ出口スタック608を出て行く。SMT抵抗器603は、乾燥装置1内の利用可能な電圧レベルに合わせてサイズ調整されており、抵抗加熱を通して十分な熱を生成し、90°F乃至140°Fの範囲の加熱された空気を提供する。
幾つかの実施形態では、電子デバイス280に導入される空気/ガスの温度は、低くとも約90°Fであり、高くとも約140°Fである。更に別の実施形態では、電子デバイス280に導入される空気/ガスの温度は、低くとも約110°Fであり、高くとも約130°Fである。
ある実施形態では、デシケータ218は、真空チャンバ3から電子デバイス280が取り出された状態で、同じ流路を使用してシステムを動作させているときに再生されてよい。例えば、図20を参照のこと。デシケータヒータ220は、デシケータ218内で熱を生成して乾燥剤を乾燥させるために通電されてよい。真空ポンプ41は駆動されて、排気マニホールド62内に圧縮空気を供給し、デシケータ218内の水分蒸発を促進する。ポンプ41によって生成された熱及び/又はヒータ305によって加えられた熱は、デシケータ218の再生を早めることができる。
少なくとも1つの実施形態では、ポンプ41は、約1/3馬力を発生するモータによって動力を与えられて、周囲条件未満である約29.5Hgmmの真空圧を生成することができる。少なくとも1つの実施形態では、電子デバイス乾燥機は、乾燥されている電子デバイスの中に毎分約0.5から約2.5立方フィートのガス(例えば、空気)を移動させる。
幾つかの実施形態では、小型高真空ポンプ410は、小型のDCモータによって動力を与えられ、毎分0.3リットル乃至毎分1リットルの流量で、約3ワット乃至5ワットの真空発生仕事を発生させる。小型大容量ポンプ400は、小型のDCモータによって動力を与えられて、毎分0.6リットル乃至毎分3リットルの流量で、約3ワットから5ワットの真空発生仕事を発生させる。小型高真空ポンプ410及び小型大容量ポンプ400を駆動する小型DCモータは、ブラシ付きタイプ又はブラシレスタイプであってよいことは一般的に理解される。小型高真空ポンプ410と小型大容量ポンプ400が空気圧プレナム405を使用して空気圧的に結合されると、その結果の真空応答は毎分0.3リットル乃至毎分3リットルの範囲であり、-27in Hg乃至-29in Hgの所望の真空範囲を約20秒で達成する。
幾つかの実施形態において、上述の動作は全て、自動的に実行されるので、ユーザは単に、適切な位置に電子デバイスを置き、乾燥デバイスが電子デバイスから水分を除去するように乾燥デバイスを作動させるだけでよい。
マイクロプロセッサ44は、マイクロコントローラ、汎用マイクロプロセッサ、又は、一般には、要求される制御機能を実行することができる任意のタイプのコントローラであってよい。マイクロプロセッサ44は、そのプログラムをメモリ45から読むことができ、単一ユニットとして構成された1又は複数の構成要素からなってよい。或いはまた、マルチコンポーネント形態である場合、プロセッサ44は、他に対して遠隔配置された1又は複数の構成要素を有してよい。プロセッサ44の1又は複数の構成要素は、デジタル回路、アナログ回路、又はこれらの双方を含む電子回路の多様な組合せからなってよい。ある実施形態では、プロセッサ44は、従来の集積回路マイクロプロセッサ装置であって、例えば、1又は複数の、INTEL Corporation(450 Mission College Boulevard、Santa Clara、California 95052、米国)のCORE i7 HEXAプロセッサ、Advanced Micro Devices(One AMD Place、Sunnyvale、California 94088、米国)のATHLON若しくはPHENOMプロセッサ、IBM Corporation(1 New Orchard Road、Armonk、New York 10504、米国)のPOWER8プロセッサ、又は、Microchip Technologies(2355 West Chandler Boulevard、Chandler、Arizona 85224、米国)のPIC Microcontrollers等からなる。代替的な実施形態では、1つ若しくは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、縮小命令セットコンピューティング(RISC)プロセッサ、汎用マイクロプロセッサ、プログラマブルロジックアレイ、又は他のデバイスが、単独で使用、又は当業者に思い当たるであろう組合せで使用されてよい。
更に、種々の実施形態におけるメモリ45として、少しだけ例を挙げれば、1又は複数のタイプの固体電子メモリ、磁気メモリ又は光メモリ等がある。非限定的な例として、メモリ45は、固体電子ランダムアクセスメモリ(RAM)、シーケンシャリーアクセシブルメモリ(SAM)(First-In、First-Out(FIFO)の種類又はLast-In First-Out(LIFO)の種類等)、プログラマブル読取専用メモリ(PROM)、電気的プログラマブル読取専用メモリ(EPROM)、又は電気的消去可能プログラマブル読取専用メモリ(EEPROM)、光ディスクメモリ(記録可能、再書込可能、若しくは読取専用DVD又はCD-ROM等)、磁気符号化ハードドライブ、フロッピー(登録商標)ディスク、テープ若しくはカートリッジ媒体、又はこれらメモリタイプの複数及び/若しくは組合せが挙げられ得る。また、メモリ45は、揮発性であっても、不揮発性であっても、揮発性及び不揮発性を集めたハイブリッドな組合せであってもよい。種々の実施形態におけるメモリ45は、プロセッサ44によって実行可能なプログラム命令で符号化され、本明細書に開示されている自動化方法を実行する。
次に、図29を参照すると、構造支持リブ485、透明アクリル蓋520、及びインラインヒータ600を備えた剛性真空チャンバ480を利用する電子デバイス乾燥装置800が示されている。図1に示された電気乾燥装置と同様の方法で、外気弁307が閉じられ、透明アクリル蓋520が閉じられて真空チャンバ480に対して密閉されている場合に、小型高真空ポンプ410及び小型大容量ポンプ410は、-27in Hgを超える真空を生成する。電子制御基板610は、プリント回路基板500からなり、相対湿度センサ61及び真空圧力センサ43(図27)を集積させたプラテンヒータ16への電力を制御する。電子制御基板610は、外気弁307及びインラインヒータ600を調節して、図9に示された相対湿度ピークをもたらす。電子制御ボード610上のマイクロプロセッサ44に格納されたソフトウェアアルゴリズムは、液体の蒸発に起因する相対湿度ピーク104を監視する。液体の蒸発によって生じる相対湿度ピーク104は漸近的に収束し、従って、相対湿度ピーク100と相対湿度ピーク109の間の最小相対湿度として定義される乾燥終了点を設定する。プロセスデータは収集されて、バス615を介して無線回路基板614に電子的に送信される。
図30に最もよく示されているように、電子デバイス乾燥装置801の一実施形態は、排気ポート494及び外気ポート495が一体的に取り付けられており、折り畳み可能な真空チャンバ490(図24)を使用している。排気ポート494及び外気ポート495の取り付けは、超音波溶着、接着、インサート成形、又は、密封シールできる他の取り付け手段を使用して行われてよい。電子デバイス280は、折り畳み可能な真空チャンバ490に挿入され、排気ポート494及び外気ポート495は、外気弁307及び排気プレナム7に空気圧的に取り付けられる。空気圧的接続のために適切な手段を利用することができ、好ましい実施形態の一つはゴム製のレセプタクルを有しており、排気ポート494及び外気ポート495は、真空シールのためのかえし特徴を有している。相対湿度センサ61及び真空圧力センサ43は、電子制御基板610上に集積され、適切な取付け手段を用いて電子制御基板610に取り付けられた空気圧チャンバ630内にシールされる。具体的に説明されてはいないが、このシールは、公知のOリング、感圧接着剤、又は種々のシリコン及び接着剤から作製することができる。折り畳み可能な真空チャンバ490は、集積SMT抵抗器504及び熱伝導シリコン520を有するプラテンヒータプリント回路基板500の上に置かれる。折り畳み可能な真空チャンバ490は、薄壁のプラスチックであり、熱伝導シリコン520からの熱が電子デバイス280に伝達されることを可能にする十分な熱伝達伝導性を提供する。電子制御基板610は、制御ライン617を介してSMT抵抗器504への電力を制御し、また、電子制御基板610に集積され、外気弁307に空気圧で統合されているインラインヒータ600を制御する。電子制御基板610は、通信バス615を介して無線基板614にプロセス情報を送る。
電子デバイス乾燥装置800及び電子デバイス乾燥装置801は、排気を要するスペースを最小化することによって乾燥時間を最小化し、全ての構造部品に薄壁プラスチック射出成形を利用することによってコストを最小化し、小型ポンプを利用することによって騒音を最小化し、単一のプリント回路基板上に全ての電子機器を集積することによって重量を最軽量化している。
次に、図31を参照すると、電気乾燥アプリケーションソフトウェアシステム710は、典型的なiOS又はAndroid(登録商標)が動作可能なタブレット700上で実行されている模様が示されている。或いは、ソフトウェアシステム710は、他のコンピューティングデバイス(例えば、パーソナルコンピュータ、モバイルデバイス、スマートウォッチ、ウェアラブルデバイス、カメラなど)上で実行されてよい。幾つかの実施形態では、ソフトウェアシステム710は、電子デバイス乾燥機自体で実行されてよい。幾つかの実施形態では、本明細書に記載されたコンピューティングデバイスは、信号プロセッサ、マイクロプロセッサなどのプロセッサと、本明細書に記載された様々な動作を実行するように構成された命令を記憶するメモリとから構成されてもよい。命令は、プロセッサによって実行されてもよい。幾つかの実施形態では、本明細書に記載の様々な方法又は動作を実行するように構成されたコンピュータ実行可能コードを含む一時的でないコンピュータ読取可能記録媒体が設けられる。幾つかの実施形態では、本明細書に記載された種々の方法又は動作を実行するための手段が提供される。
電気乾燥アプリケーションソフトウェア710は、様々なIEEEプロトコルを使用して通信するように構成でき、電磁通信信号705を乾燥機800又は乾燥機801内の無線モジュール614に提供する。電気乾燥機801のみが示されているが、電気乾燥機801が同様の無線通信ハードウェア及びソフトウェアを有し、全く同じ方法で通信するであろうことは一般的に理解される。電気乾燥アプリケーションソフトウェア710は、単一又は複数の乾燥機と通信するための手段を提供し、ハンドシェイク信号705を介して乾燥機801への制御信号を開始する。電気乾燥アプリケーションソフトウェアシステム710に不可欠なのは、どのぐらいの間電子デバイスが濡れた状態であるか、電子デバイスが濡れた後にプラグインされた(充電を試みた)かどうか、誰がデバイスを作っているのか(例えば、モデル、製造業者など)、どのようにして濡れたかなどの分析データをユーザインターフェースを通して収集するルーチンである。このデータは、図32のサーバ900で収集され、リアルタイム又は未来の何れかで分析データ調査に使用されるであろう。電気乾燥アプリケーションソフトウェアシステム710は、乾燥されている電子デバイスから除去された水の量をリアルタイムで表示するために使用され、デバイスが乾燥後に充電されている場合には、充電規制曲線を表示するために使用される。除去された水のリアルタイムな量は、乾燥機800又は801内のマイクロプロセッサ44によって計算される。マイクロプロセッサ44は、リアルタイムの水除去量の計算に使用される相対湿度センサ61からの相対湿度値をまとめる。充電規制曲線は、電子デバイスの動作可能と動作不能を識別するために使用することができる。実験では、本発明者らは、水の侵入により動作不能になった複数の電子デバイスを見つけて、その後、400mAから10000mAの間で最大10分間乾燥させた。充電規制曲線はその後、毎分3乃至10mAで低下し始める。充電規制曲線の傾きは、携帯デバイスの回復の状態を識別するために利用することができる。幾つかの実施形態では、充電電流が監視されている場合、マイクロプロセッサ44内のアルゴリズムは、デバイス回復の成功(動作可能)、部分的な成功(一部動作可能)、又は不成功(動作不能)を検出して予測することができる。デバイス充電電流が最初の5分間に400mA乃至1000mAで始まる場合、完全な成功の可能性は高い。最初の充電期間後の負の傾きは、予測を確定するために利用することができる。充電電流が毎分3mAか乃至10mAで落ち始めれば、電池は正常な充電を受け入れて、デバイスの内部がショートする可能性は低い。一方、負の傾きがない場合(例えば、充電電流が400mA乃至1000mAで安定している)、バッテリーとバッテリー充電回路とが壊れている可能性が高く、デバイスは回復できないか、動作不能である。
電気乾燥アプリケーションソフトウェア710が使用されて、会員制(サブスクリプション)サービスのための一意の識別子を生成する。サービスは、一意の識別子を電話番号、住所、生年月日、又は上記の全てにリンクさせた、関係データベースに関係している。一意の識別子は、ポインタ(メタデータ)として使用され、また、検索目的、メンバーシップの開始日と終了日、及び、一意の識別子の下に登録された電子デバイスの一般的な追跡に使用される。一意の識別子は、ストックキーピングユニット(Stock Keeping Unit)(SKU)として使用でき、又は、ポイントオブセール(POS)デバイスを用いて顧客に請求するための勘定項目の目的でSKU作成のために使用できることは、一般的に理解される。
幾つかの実施形態では、デバイスは、第1の閾値レベル以上の水分を有する場合、湿っている状態である。幾つかの実施形態では、デバイスの水分が第1の閾値レベル未満か、又は第2のより低い閾値レベル未満の場合、デバイスは乾燥している状態である。幾つかの実施形態では、デバイスをオンにして少なくとも幾つかのアプリケーションを実行するために使用することができる場合、デバイスは動作可能の状態である。幾つかの実施形態では、デバイスをオンにすることができないか、少なくとも幾つかのアプリケーションを正常に実行し、正常に使用することができない場合、デバイスは動作不能の状態である。湿ったデバイスは一般的に動作不能であり、一方、乾いたデバイスは一般的に動作可能である。しかし、幾つかの実施形態では、乾いたデバイスであっても動作不能である。
次に、図33から図48を参照して、顧客者データ、乾燥させる電子デバイスの状態を収集するために使用されるソフトウェアアプリケーションと、会員データベースにデバイスを登録するためのプロセスとについて説明する。顧客が携帯電話を購入すると、店員は、顧客が自分のデバイスを乾燥データベースに登録したいかどうかを尋ねる。店員がアプリケーションを起動すると、図33に示すようなデバイス登録画面が現れ、「新規ユーザ登録(Register New User)」のラジオボタンが選択される。図34で示すように、アプリケーションは、氏名、電話番号、Eメール、生年月日(DOB)、及びデバイス登録(メンバーシップ)のインボイス番号を要求する新しい画面をユーザに示す。会員インボイス番号は、デバイス登録(会員)費用のための独自のストックキーピングユニット(SKU)番号を使用して、店舗のポイントオブセール(POS)装置から発行されるであろう。図35に最もよく示されているように、アプリケーションは次に、ユーザ/店員に向け、デバイスが登録されたことを教える。デバイス登録には、一意の登録識別子、登録者名、電話番号、登録開始日及び終了日、残りの乾燥試行回数、登録がなされた店舗、及び登録した店員の氏名が含まれる。一般的に、登録の長さは、残りの乾燥試行回数と同様に可変的であることが理解されている。登録レコードが作成されると、登録者は、アプリケーション及び乾燥サービスを使用するためのライセンスを持っている加盟店舗ネットワークを訪問するであろう。店員は、図36に最もよく示されているように、メンバーサービス(Member Services)ラジオボタンを選択して、登録者の情報にアクセスする。図37のスクリーンショットに最もよく示されているように、店員は、5つのフィールドのうちの1つを入力し、サーチボタンを選択することによって、可能性のある登録者についてデータベース検索を実行できる。登録者がデータベースにある場合(支払い済み会員であることによって規定される)、図38に示すように登録者の情報が表示される。登録者の登録ロケータが店員の促しによって顧客に確認されると、詳細リンクが選択され、認証プロセスのスクリーンショットである図39が呼び出される。店員が登録者の生年月日(これはおそらく登録者だけが知っている)を入力すると、図40に示されるように全てのレコードが表示され、店員は登録が有効かどうか、乾燥試行回数が残っているか、どの店舗で登録がなされたかを確認することができる。店員がアプリケーションを介して登録を確認すると、店員は登録を更新するか、登録を編集するか、又は電話機を乾燥させる(Start Revive)ためのラジオボタンを選択することができるようになる。電話機を乾燥させる場合、アプリケーションは、図41のスクリーンショットを表示して、店員は、デバイスの製造業者、どのぐらい前に濡れる危険に遭ったのか、どこに接続されるか(濡れたまま充電を試みたか)を入力することができる。このデータは全て、後の分析や報告のためのソートのために、アプリケーションのデータベースに書き込まれる。店員が情報を入力した後、回復開始のラジオボタンが選択され、図42のスクリーンショットが表示される。図42は、濡れた電子デバイスが乾燥機の中に置かれたことを確認するように店員に促し、電子デバイスが乾燥機の中に置かれている場合は、店員はもう一度回復開始ボタンを選択する。図43のスクリーンショットに最もよく示されているように、回復乾燥プロセスは進行中であり、回復乾燥機は、図32に示すように無線信号を介してアプリケーションと通信する。図43の乾燥プロセスアプリケーション画面は、無線を介してアプリケーションに送信された経過時間と回復乾燥機のアルゴリズムに基づいて除去された水の量とを示している。乾燥プロセスが完了すると、図44のスクリーンショットに最もよく示されているように、乾燥後画面が表示される。アプリケーションは、登録者の氏名と、電話モデルと、装置が乾燥後にどのような状態にあるかの確認とを店員に促す。店員が状態のラジオボタンを選択すると、アプリケーションは、図45に示すような、100%の成功、一部成功、及び失敗からなる3つの画面のスクリーンショットのうちの1つを表示する。店員は、これらの画面上の種々のラジオボタンを選択するように促されて、登録されたデバイス(会員)について、乾燥プロセス及びデータ収集が完了する。
登録されていないデバイスが水の危険に遭い、おそらく携帯電話を乾かすために店舗に来た場合、店員は、図46のスクリーンショットに示されているように、電話の回復を選択する。電話の回復のラジオボタンが選択されると、図47のスクリーンショットが表示される。アプリケーションは、顧客(非登録者)のEメール、氏名、又は電話番号を入力するように店員に促し、アプリケーションは、図32のデータベースをチェックし、非登録者が本当に非登録者であることを確認する。データベースが顧客識別子を検出した場合、アプリケーションは、非登録者が登録者(メンバー)であることを示すバルーンプロンプトを表示し、前述されたプロセスによって電話を乾燥させることができるようになる。アプリケーションが顧客を登録者として検出しない場合、図48のスクリーンショットが生成され、診断結果として非登録者が携帯電話を乾燥させることを認める。アプリケーションは、診断費用の請求を求めるように店員を促し、これはおそらく店舗のPOSシステムから起動され、店員がフィールドに入力する診断SKUが与えられる。店員は、回復開始のラジオボタンを選択し、アプリケーションは図41に戻り、非登録者の携帯電話を前述したプロセスの通りに乾燥させることができる。
次に、図49を参照すると、インターネットオブシングス(IoT)マシン間制御システム4910は、真空乾燥機無線制御システム4920(即ち、デバイス電子デバイス乾燥機装置用のコントローラ)と、ウェブブラウザユーザインターフェース4930(本発明に記載された任意のタイプのコンピューティングデバイスであり得るユーザのコンピューティングデバイスに表示される)と、エンタープライズシステム4940とを備える。エンタープライズシステム4940は、エンタープライズデータベースクラウドストレージデバイス又はサービスを含む。これらのシステムの各々は、1又は複数のコンピューティングデバイス又はシステムであってよい。制御システム4910はまた、本発明に記載されている1又は複数の電子デバイス乾燥機を含む。真空乾燥機制御システム4920は、ホストマイクロコントローラ(MCU)4960、WiFi接続デバイス又はモジュール4970、及びセルラー接続デバイス又はモジュール4950を備えている。幾つかの実施形態では、ホストコントローラ4960は、ユニバーサル非同期送受信(UART)バス4980を介して、WiFi接続デバイス4970及びセルラー接続デバイス4950と通信する。UARTバス4980は、ホストマイクロコントローラ4960のメモリ内に格納されたファームウェア通信スタックを使用して、ホストマイクロコントローラ4960のシリアルペリフェラルインターフェース(SPI)モード又はI2C通信(I2C)モードでカスタム構成することができる。好ましい実施形態では、ホストマイクロコントローラ4960は、WiFi接続デバイス4970とセルラー接続デバイス4950との間のセットアップ及びエラー処理を容易にするためにSPIモードで構成される。幾つかの実施形態では、WiFi接続デバイス4970とセルラー接続デバイス4950は、同じデバイスの異なる部分であってもよい。真空乾燥機無線制御システム4920は、デバイス乾燥機(例えば、本発明に記載の任意のデバイス乾燥機)に配置されてよいし、装置乾燥機とは別個に配置されてよいが、デバイス乾燥機と有線又は無線で通信できる状態にされる。
ホストマイクロコントローラ4960のメモリに格納されたファームウェア通信スタックは、無線通信信号4990を介して、アクセスポイント(AP)モード(及び/又はWiFiダイレクトモード)で、WiFi接続デバイス4970がウェブ対応デバイス上のウェブブラウザユーザインターフェース4930と無線通信することを可能にするように構成されている。WiFi接続デバイス4970は、ホストマイクロコントローラ4960によって制御されてよい。
WiFi接続デバイス4970とウェブブラウザユーザインターフェース4930との間の通信とほぼ同時に、ホストマイクロコントローラ4960によって制御されているセルラーモジュール4950は、ロングタームエボリューション(LTE)CAT1通信信号4995を介して、或いは、本発明に記載されている任意の信号のようなその他の種類の有線又は無線信号を介して、ホストコントローラ4960と通信する。幾つかの実施形態では、本明細書に記載された信号は、非一時的な信号である。他の実施形態では、本明細書に記載された信号は、一時的な信号である。好ましい実施形態では、セルラー接続デバイス4950は、真空乾燥機無線制御システム4920に交換可能且つプラグ接続可能であり、LTE CAT M1通信プロトコル及び第2世代(2G)通信プロトコルをサポートする通信デバイス又はモジュールと置換可能である。LTE CAT1通信信号4995は、セルラータワーを介してクラウドベースのエンタープライズシステム4940と通信し、トークンの交換及びハンドシェイク信号を提供し、エンタープライズシステム4940との間における通信信号4995を用いたデータの受渡しを可能にする。
好ましい実施形態では、ハンドシェイク信号(例えば、真空乾燥機無線制御システム4920からエンタープライズシステム4940に送信される)は、真空乾燥機無線制御システム4920からの送信データを含んでおり、当該データは、少なくとも、乾燥機シリアル番号と、登録者(即ち、ユーザ又は顧客)の携帯電話番号、住所、Eメール、又は他の連絡先又は識別情報とを含んでいる。エンタープライズシステム4940で設定されるソフトウェアフラグは、登録者のステータス(例えば、メンバーであるか、メンバーではないか)を提供する。登録者のステータスが特定又は確認されると、エンタープライズシステム4940は、一意のソフトウェアキー又はトークンを、真空乾燥機無線制御システム4920(本開示の様々な部分では、コントローラ又は制御システム或いは電力制御システムとしても知られているかもしれない)に返送する。幾つかの実施形態では、真空乾燥機無線制御システム4920によって制御されている真空乾燥機システム(即ち、電子デバイス乾燥機)は、ソフトウェアキー又はトークンを受信及び/又は処理した後に、乾燥プロセスを自動的に開始してよい。他の実施形態では、乾燥機はインジケータを表示してよく(例えば、ディスプレイに表示してよく、又は、インジケータがユーザインターフェース4930上に表示されるように、ユーザインターフェース4930に関連付けられたコンピューティングデバイスに(例えば、真空乾燥機無線制御システム4920から)通信されてよい)、これによって、別のコンピューティングデバイス又は人間が、デバイス乾燥機に関連した乾燥プロセスを開始することができる。ユーザインターフェース4930に表示されるインジケータは、登録者/ユーザ/顧客が会員であるか非会員であるかを示す。登録者/ユーザ/顧客が会員である場合、ユーザインターフェース4930(或いは、真空乾燥機無線制御システム4920に関連付けられた別のユーザインターフェース又はディスプレイ)はまた、乾燥プロセスが開始又は完了する時の何れかの前後に、その会員の乾燥試行回数の残りを示す。幾つかの実施形態では、乾燥プロセスが開始又は完了する時の何れかの前後に、真空乾燥機無線制御システム4920(及び/又はユーザインターフェース4930に関連付けられたコンピューティングデバイス)は、乾燥プロセスに関連するプロセス情報又はデータ(例えば、以下のようなもの;装置及び/又は電子デバイスに関連付けられた識別情報、乾燥プロセスの進捗状況、乾燥プロセスの成功又は失敗、デバイス乾燥機によって処理又は乾燥されている電子デバイスの動作状態など)をエンタープライズシステム4940に送信し、エンタープライズシステム4940は、会員の残りの乾燥試行回数を1だけ減らす。
幾つかの実施形態では、ユーザインターフェース4930に関連付けられたコンピューティングデバイスは、1又は複数の無線通信プロトコル又は有線通信プロトコルを介して、エンタープライズシステム4940と直接(例えば、WiFiダイレクト)通信する。別の実施形態では、ユーザインターフェース4930に関連付けられたコンピューティングデバイスは、デバイス乾燥機及び真空乾燥機無線制御システム4920が配置されている場所のWiFiを介してエンタープライズシステム4930と通信する。そのような実施形態では、ユーザインターフェース4930に関連付けられたコンピューティングデバイスは、その場所のWiFiの認証情報を必要とすることになり、真空乾燥機無線制御システム4920もまた、その場所のWiFiの認証情報を必要とすることになるであろう。
幾つかの実施形態では、ユーザインターフェース4930に関連付けられたコンピューティングデバイスは、1又は複数の無線通信プロトコル又は有線通信プロトコルを介して、真空乾燥機無線制御システム4920と直接(例えば、WiFiダイレクト)通信する。他の実施形態では、ユーザインターフェース4930に関連付けられたコンピューティングデバイスは、デバイス乾燥機及び真空乾燥機無線制御システム4920が配置されている場所のWiFiを介して真空乾燥機無線制御システム4920と通信する。そのような実施形態では、ユーザインターフェース4930に関連付けられたコンピューティングデバイスは、その場所のWiFiの認証情報を必要とすることになり、真空乾燥機無線制御システム4920もまた、その場所のWiFiの認証情報を必要とすることになるであろう。別の実施形態、デバイス、又はプロセスの特徴は、本明細書に記載された別の実施形態、デバイス、又はプロセスの特徴と組み合わされてよい。
エンタープライズシステム4940は、1又は複数のデータベース又はメモリデバイスを備えており、デバイス乾燥機、エンティティ、又はデバイス乾燥機が配置されている場所、並びに/或いは、1又は複数の登録済み若しくは非登録済みデバイス乾燥機の顧客/ユーザに関連する情報を記憶してよい。エンタープライズシステム4940は1又は複数の通信デバイスを備えており、1又は複数のコンピューティングデバイスを介して、真空乾燥機無線制御システム4920及び/又はウェブブラウザ/アプリケーションユーザインターフェース4930と、或いは、ウェブブラウザユーザインターフェース4930に関連付けられたコンピューティングデバイスと、直接又は間接的にデータを送受信する。幾つかの実施形態では、ウェブブラウザ/アプリケーションユーザインターフェース4930は、タブレット、電話、デスクトップコンピュータ、キオスクなどを含む任意のモバイル又は非モバイルコンピューティングデバイスに関連付けられてよい。
幾つかの実施形態では、図49のシステム又は環境の全体は、インターネットオブシングス(IoT)システム又は環境と称されてよい。幾つかの実施形態では、本明細書に記載されているように、コンピューティングデバイスは、真空乾燥機無線制御システム4920、ウェブブラウザユーザインターフェース4930に接続されている又はウェブブラウザユーザインターフェース4930を表示しているコンピューティングデバイス、及び/又は、エンタープライズシステム4940のうちの少なくとも1つに言及し得る。幾つかの実施形態では、ウェブブラウザユーザインターフェース4930は、ユーザ又は顧客アプリケーションに関連付けられたユーザインターフェースであってよい。真空乾燥機無線制御システム4920とエンタープライズシステム(及び/又はウェブブラウザユーザインターフェース4930に関連付けられたコンピューティングデバイス)との間の通信は、IoTマシン間通信と称されることもある。幾つかの実施形態では、このマシン間通信は、低いデータ転送速度又は帯域幅(例えば、1kB/秒)に関連付けられたデータ転送を特徴としている。幾つかの実施形態では、真空乾燥機無線制御システム4920は、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)POSTコマンドを使用して、ウェブを介してデータ又はファイルをサーバにアップロードしてよい。このデータは、登録者の氏名、電話番号、Eメールなどを含んでよい。幾つかの実施形態では、このデータは、コンピューティングデバイス(例えば、ユーザインターフェース4930に関連付けられたコンピューティングデバイス)に入力又は送信され、エンタープライズシステム4940に通信されてよい。幾つかの実施形態では、真空乾燥機無線制御システム4920は、HTTP GETコマンドを使用して、エンタープライズシステム4940からデータを受信する。このデータは、エンタープライズシステム4940に格納されている又はエンタープライズシステム4940によってアクセスされるデータベースの登録者に関連するデータを含む。例えば、このデータは、登録者/ユーザ/顧客の登録状態(例えば、メンバー、非メンバーなど)に関連付けられた情報を含んでおり、その情報は、POSTコマンドで送信された可能性がある。幾つかの実施形態では、真空乾燥機無線制御システム4920へのソフトウェアアップグレードは、ユーザインターフェース4930又はエンタープライズシステム4940に関連付けられたコンピューティングデバイスのうちの少なくとも1つから通信されてよい。幾つかの実施形態では、本開示における2つのシステム又はデバイス間の直接通信又はWiFi通信は、WiFiダイレクト通信であってよい。
次に、図50を参照すると、図2の加熱伝導プラテン16が拡大等角図で描かれており、サーモフォイル抵抗ヒータ21がヒータ基板5010上に取り付けられている。幾つかの実施形態では、ヒータ基板5010は平面部材であって、非熱伝導性(絶縁性)又は熱伝導性であってよい。幾つかの好ましい実施形態では、ヒータ基板は、シリコン又はFR4(難燃性4)プリント回路基板材料である。別の好ましい実施形態では、サーモフォイル抵抗ヒータ21は、FR4プリント回路基板材料から作られたヒータ基板5010上にエッチング又はメッキされたプリント回路導体であるか、又はそれを備えている。サーモフォイル抵抗ヒータ21のトレースがフォトレジストのエッチングによって形成されると、サーモフォイル抵抗ヒータのトレース21は、本質的に不均一な化学エッチングに起因して長手方向の接線表面に凹凸を付ける。これは、加熱伝導プラテン16の上に配置された平面体に接線接触する長手方向の輪郭にはっきり表れる。幾つかの実施形態では、輪郭表面は、球面又は曲面であってよい。
次に、図51を参照すると、トレース長対トレース幅有効熱接触面積表5110が示されている。図50の加熱伝導プラテン16の種々の所望のワット数について、トレース長さ及びトレース幅が計算される。トレース長さ及びトレース幅の組合せは、0.5平方インチ乃至3平方インチの所望の有効熱接触面積を生成する。幾つかの好ましい実施形態では、250インチのトレース長さと0.006インチのトレース幅の組合せが、1.5平方インチの有効熱接触面積、即ち理想的な接触面積の組合せ5120を生じる。
図52に示すように、図49のシステム又は環境全体は、グローバルポジショニングシステム(GPS)システム又はデバイス5200と、スピーカ5210を有するオーディオシステム又はデバイス5205と、マイク5215とを備える。GPSシステム5200及びオーディオシステム5205は、SPI/UARTバス4980を使用して、ホストMCU4960に接続される。幾つかの好ましい実施形態では、GPSシステム5200は、静止GPS衛星ネットワークを利用して、真空乾燥機無線制御システム4920、及び/又は、真空乾燥機無線制御システム4920と通信する若しくは真空乾燥機無線制御システム4920を備える電子デバイス乾燥装置の位置を正確に決定し、又は与える。他の実施形態では、(GPSシステム5200に加えて、又は、GPSシステム5200の代わりに)他の位置特定システム(例えば、セルタワーを使用する三角測量システムなど)が使用されて、真空乾燥機無線制御システム4920又は関連する電子デバイス乾燥装置(例えば、真空乾燥機無線制御システム4920と関連するか、又はそれを構成する)の物理的又はネットワーク上の位置(例えば、インターネットプロトコル(IP)アドレス)が決定しされてよい。位置情報は、物理的位置又はネットワーク位置に加えて、或いはネットワーク位置の代替として、電子デバイス乾燥装置に関連する識別情報、電子デバイス乾燥装置が配置されている店舗又は業者に関連する識別情報などを含んでよい。
他の実施形態では、GPSシステム5200(又は他の位置特定システム)、セルラーデバイス4950(又は他の通信デバイス)、或いは/並びに、図52及び図49を含む任意の図中の他のデバイス、モジュール、又は、システムを構成する1又は複数の通信ボード若しくは回路は、バッテリー(内部電源)によって、又は壁面電源(外部電源)を介して給電されてよい。幾つかの実施形態では、バッテリーは、利用可能な外部電源がない場合に電源として使用されるバックアップバッテリーであってよい。図52に示すように、好ましい実施形態では、GPSシステム5200(又は他の位置特定システム)及びセルラーデバイス4950は、バックアップバッテリー5225によって給電されてよい。バックアップバッテリー5225は、システム電源なしで(例えば、電子デバイス乾燥装置及び/又は真空乾燥機無線制御システム4920に電力が供給されることなく)、位置サービス(例えば、自動的に、又はリモートサーバからのピングに基づいてリモートサーバに送信される位置情報)及びセルラー通信(例えば、セルラーネットワークを介したリモートサーバへの音声通話又はデータ送受信)を可能にするように構成されている。
位置情報は、電子デバイス乾燥装置の位置を決定するために使用でき、特定の電子デバイス乾燥装置がある場所から別の場所に移動した場合でも、追跡するために使用することができることから有用である。また、電子デバイス乾燥装置は、夫々が異なる電力コード構成を有する複数の国にあってよい。電子デバイス乾燥装置の位置を知ることは、特定の電子デバイス乾燥装置を、それが配置されている国の電源コード構成と一致させることを容易に可能にし、又は、電子デバイス乾燥装置が配置されている国の電源から電力を受け取ることができるように、電子デバイス乾燥装置に適切な電力関連ハードウェアシステム(又はソフトウェア)を提供することを容易にする。また、電子デバイス乾燥装置の位置を知ることで、盗まれた装置を追跡することが容易になる。
電子デバイス乾燥装置の位置を知ることで、装置に関連する又は装置と通信する他のコンピューティング装置に関連する(又は装置にインストールされる)ソフトウェア/ファームウェアが、装置の位置する国に合っていることを保証することに役立つ。国によって、装置又は関連するコンピュータ装置へのソフトウェア/ファームウェアのインストール方法が異なる場合がある。
更に、電子デバイス乾燥装置の位置を知ることで、最初の起動時又は再起動時に、装置を追跡することを支援できる。幾つかの実施形態では、装置は最初の起動時や再起動時に位置情報(例えば、リモートサーバーに)を送信するように構成されてよい。別の実施形態では、装置は、その位置情報を定期的にピングされてよく、又は、定期的に位置情報を自動的にリモートサーバに送信してよい。リモートサーバは、本明細書に記載された電子デバイス乾燥装置の過去の位置情報を格納するデータベースを構成してよく、又は、そのようなデータベースと通信してよい。
他の好ましい実施形態では、遠隔サービスデスクの呼出しは、セルラーデバイス4950を介して行うことができる。(例えば、電子デバイス乾燥装置又はその近くに位置している、並びに/或いは、電子デバイス乾燥装置内に構成されている又はその外部に位置している真空乾燥機無線制御システム4920又はその近くに位置している)店舗店員又は技術者は、マイク5215、スピーカ5210及びオーディオシステム5205を使用して、サービスデスクサポート(例えば、電子デバイス乾燥装置及び/又は真空乾燥機無線制御システム4920から遠く離れて位置する)と直接通信できる。幾つかの実施形態では、スピーカ5210及びマイク5215は、3.5mmヘッドフォンジャックに置き換えられてよい。幾つかの実施形態では、通話は、電子デバイス乾燥装置及び/又は真空乾燥機無線制御システム4920と通信するコンピューティングデバイス(例えば、電話又はタブレットなどのモバイルコンピューティングデバイス)を介して、又は、そのようなコンピューティングデバイスから受信されてよい。
幾つかの実施形態では、装置が提供される。この装置は、内部を規定する低圧チャンバであって、内部に電子デバイスを配置し、内部から電子デバイスを取り出すように構成されている、低圧チャンバと;低圧チャンバに接続された排気ポンプと;低圧チャンバに接続されたヒータと;排気ポンプ及びヒータに接続された少なくとも1つの制御システムであって、低圧チャンバ内の圧力を下げるために排気ポンプを制御することと、電子デバイスに熱を加えるためにヒータの動作を制御することとによって電子デバイスから水分を除去することを制御する少なくとも1つの制御システムと、備えており、装置はコンピューティングデバイスと通信し、コンピューティングデバイスは、電子デバイス又は装置の少なくとも1つに関連するデータを受信する、処理する、若しくは送信するコンピューティングアプリケーションのうちの少なくとも1つを実行する。
幾つかの実施形態では、装置が提供される。この装置は、内部を規定する低圧チャンバであって、内部に電子デバイスを配置し、内部から電子デバイスを取り出すように構成されている、低圧チャンバと;低圧チャンバに接続された排気ポンプと;低圧チャンバに接続されたヒータと;排気ポンプ及びヒータに接続された少なくとも1つの制御システムであって、低圧チャンバ内の圧力を下げるために排気ポンプを制御することと、電子デバイスに熱を加えるためにヒータの動作を制御することとによって電子デバイスから水分を除去することを制御する少なくとも1つの制御システムと、コンピューティングデバイスとを備えており、コンピューティングデバイスは、装置に配置されているか、又は装置の外部に配置されているかの何れかであり、コンピューティングデバイスは、装置、電子デバイス、又は電子デバイスのユーザのうちの少なくとも1つに関連するデータの受信、処理、若しくは送信の命令を実行する。
幾つかの実施形態では、コンピューティングデバイスは乾燥データベースにアクセスし、電子デバイスに関するレコードについて乾燥データベースの検索を開始する。
幾つかの実施形態では、コンピューティングデバイスは、乾燥データベース内の電子デバイスのレコードを見つけると、その電子デバイスに関連する追加の電子デバイスを登録するコンピューティング動作を開始する。
幾つかの実施形態では、コンピューティングデバイスは、乾燥データベース内の電子デバイスのレコードを見つけると、トークンを生成し、又は第2のコンピューティングデバイス又は乾燥データベースからトークンを受信又は取り出す。
幾つかの実施形態では、トークンは、コンピューティングデバイス、レコード、乾燥データベース、装置、電子デバイス、又は電子デバイスのユーザのうちの少なくとも1つと一意に関連付けられている。
幾つかの実施形態では、電子デバイス、コンピューティングデバイス、又は装置に関連する位置は、電子デバイスの乾燥動作を実行するための承認位置であると判定される。
幾つかの実施形態では、その位置は、コンピューティングデバイス又は装置の少なくとも1つによって、乾燥データベース又は情報データベースの位置関連情報を参照して、その位置が位置関連情報に一致するどうかを判定することに基づいて、承認位置であると判断される。
幾つかの実施形態では、位置関連情報はレコードに関連付けられている。
幾つかの実施形態では、トークンは装置に伝送されて、装置又は装置のユーザは、トークンの受信、又はトークンの正常な処理に基づいて、電子デバイスの乾燥動作を開始させる。
幾つかの実施形態では、コンピューティングデバイスは、乾燥動作に関連する情報の乾燥データベースへの送信を開始する。
幾つかの実施形態では、コンピューティングデバイスは、1又は複数のコンピューティングデバイスに関連する情報を含むデータベースに関連するメタデータの参照、又はそのようなメタデータへのアクセスに基づいて識別される。
幾つかの実施形態では、コンピューティングデバイスは、装置又は装置の位置に関連するデータベースに関連付けられており、その位置は、物理的な位置、ネットワーク上の位置、業者、又はエンティティの少なくとも1つに関連しているか、それを含んでいる。
幾つかの実施形態では、コンピューティングデバイスに関連付けられた識別情報は、データベースに格納される。
幾つかの実施形態では、データベースは、位置、ネットワーク、又は装置に関連するエンティティに登録されたコンピューティングデバイスに関連する情報を格納する。
幾つかの実施形態では、データベースは、位置、ネットワーク、又は装置に関連するエンティティと共に登録された電子デバイスに関連する情報、又はコンピューティングデバイスによって登録された情報を格納する。
幾つかの実施形態では、データは、電子デバイスの製造業者又は電子デバイスのモデルのうちの少なくとも1つを含む。
幾つかの実施形態では、データは、異なるタイプの電子デバイスの乾燥後の動作可能性を判定するために使用される。
幾つかの実施形態では、別の装置が提供される。この装置は、内部を規定する低圧チャンバであって、内部に電子デバイスを配置し、内部から電子デバイスを取り出すように構成された、低圧チャンバと;低圧チャンバに接続された排気ポンプと;低圧チャンバに接続されたヒータと;排気ポンプ及びヒータに接続された少なくとも1つの制御システムであって、低圧チャンバ内の圧力を下げるために排気ポンプを制御することと、電子デバイスに熱を加えるためにヒータの動作を制御することとによって、電子デバイスから水分を除去することを制御する少なくとも1つの制御システムと;WiFi接続デバイスと;セルラー接続デバイスと、を備える。
幾つかの実施形態では、WiFi接続デバイスはアクセスポイントモードで動作する。
幾つかの実施形態では、WiFi接続デバイスは、WiFiダイレクトモードで動作する。
幾つかの実施形態では、装置は、WiFi接続デバイスを使用してモバイルコンピューティングデバイスとデータを送受信し、モバイルコンピューティングデバイスは、電子デバイス乾燥登録アプリケーションを実行する。
幾つかの実施形態では、セルラー接続デバイスは、LTE CAT1、LTE CAT M1、又は2Gセルラー通信モードのうちの少なくとも1つで動作する。
幾つかの実施形態では、装置は、セルラー接続デバイスを使用して、乾燥データベースに関連付けられたエンタープライズシステムからデータを送受信する。
幾つかの実施形態では、装置は、乾燥データベースに関連付けられたエンタープライズシステムとのマシン間通信を確立する。
幾つかの実施形態では、装置は更にホストコントローラを備えており、ホストコントローラは、ユニバーサル非同期送受信(UART)バスを介してWiFi接続デバイス及びセルラー接続デバイスと通信する。
幾つかの実施形態では、ホストコントローラは、少なくとも1つの制御システムとは別個に設けられているか、又は少なくとも1つの制御システムの一部である。
幾つかの実施形態では、UARTバスは、シリアルペリフェラルインターフェース(SPI)モード又はI2C通信(I2C)モードの何れかで構成されてもよい。
幾つかの実施形態では、別の装置が提供される。この装置は、内部を規定する低圧チャンバであって、内部に電子デバイスを配置し、内部から電子デバイスを取り出すように構成された内部を有する低圧チャンバと;低圧チャンバに接続された排気ポンプと;低圧チャンバに接続されたヒータと;排気ポンプ及びヒータに接続された少なくとも1つの制御システムであって、低圧チャンバ内の圧力を下げるために排気ポンプを制御することと、電子デバイスに熱を加えるためにヒータの動作を制御することにとよって、電子デバイスから水分を除去することを制御する少なくとも1つの制御システムと;第1の接続デバイスと;第2の接続デバイスとを備えており、少なくとも1つの制御システムはまた、第1の接続デバイス及び第2の接続デバイスに接続されており、少なくとも1つの制御システムはまた、第1の接続デバイス及び第2の接続デバイスにも接続されており、装置は、乾燥データベースと関連付けられたデータベースシステムへ、第1の接続デバイスを使用して、第1のデータを送信するか、又は、そのデータベースシステムから、第1の接続デバイスを使用して第2のデータを受信し、装置は、第2の接続デバイスを使用して、電子デバイス乾燥登録アプリケーションを実行するコンピューティングデバイスへ第3のデータを送信するか、又は、第2の接続デバイスを使用して、そのようなコンピューティングデバイスから第4のデータを受信する。
幾つかの実施形態では、装置はデータベースシステムと通信するためにHTTPコマンドを使用する。
幾つかの実施形態では、装置は、第1の接続デバイスを使用してデータベースシステムと通信し、第2の接続デバイスを使用してコンピューティングデバイスと実質的に同時に通信する。
幾つかの実施形態では、第1の接続デバイスと第2の通信デバイスは、同じ通信デバイスであってよい。
幾つかの実施形態では、別の装置が提供される。この装置は、内部を規定する低圧チャンバであって、内部に電子デバイスを配置し、内部から電子デバイスを取り出すように構成された内部を有する、低圧チャンバと;低圧チャンバに接続された排気ポンプと;低圧チャンバに接続されたヒータと;排気ポンプ及びヒータに接続された少なくとも1つの制御システムであって、低圧チャンバ内の圧力を下げるために排気ポンプを制御することと、電子デバイスに熱を加えるためにヒータの動作を制御することとによって、電子デバイスから水分を除去することを制御する少なくとも1つの制御システムと;少なくとも1つの接続デバイスと、を備えており、少なくとも1つの制御システムは少なくとも1つの接続デバイスに接続されており、装置は、少なくとも1つの接続デバイスを使用して、乾燥データベースと関連付けられたデータベースシステムへ第1のデータを送信するか、又は、少なくとも1つの接続デバイスを使用して、データベースシステムから第2のデータを受信し、装置は、少なくとも1つの接続デバイスを使用して、電子デバイス乾燥登録アプリケーションを実行するコンピューティングデバイスへ第3のデータを送信するか、又は、少なくとも1つの接続デバイスを使用して、そのようなコンピューティングデバイスから第4のデータを受信する。
幾つかの実施形態では、コンピューティングデバイスは乾燥データベースにアクセスし、電子デバイスに関連するレコードのために乾燥データベースの検索を開始する。
幾つかの実施形態では、コンピューティングデバイスは、乾燥データベース内の電子デバイスのレコードを見つけると、その電子デバイスに関連する追加の電子デバイスを登録するコンピューティング動作を開始する。
幾つかの実施形態では、コンピューティングデバイスは、乾燥データベース内の電子デバイスのレコードを見つけると、トークンを生成し、又は第2のコンピューティングデバイス又は乾燥データベースからトークンを受信又は取り出す。
幾つかの実施形態では、トークンは、コンピューティングデバイス、レコード、乾燥データベース、装置、又は電子デバイスのうちの少なくとも1つに一意に関連付けられている。
幾つかの実施形態では、電子デバイス、コンピューティングデバイス、又は装置に関連する位置は、電子デバイスの乾燥動作を実行するための承認位置であると判定される。
幾つかの実施形態では、その位置は、乾燥データベース又は情報データベース内の位置関連情報を参照し、位置関連情報と一致するかどうかを判定することに基づいて、コンピューティング装置又は装置の少なくとも1つによって、承認位置であると判定される。
幾つかの実施形態では、位置関連情報はレコードに関連付けられている。
幾つかの実施形態では、トークンは装置に伝送されて、トークンの受信、又はトークンの正常な処理に基づいて、装置が電子デバイスの乾燥動作を開始する。
幾つかの実施形態では、コンピューティングデバイスは、乾燥動作に関連する情報の乾燥データベースへの送信を開始する。
幾つかの実施形態では、コンピューティングデバイスは、1又は複数のコンピューティングデバイスに関連する情報を含むデータベースに関連付けられたメタデータを参照することに基づいて識別される。
幾つかの実施形態では、コンピューティングデバイスは、装置又は装置の位置に関連するデータベースに関連付けられており、位置は、物理的な位置、ネットワーク上の位置、業者、又はエンティティの少なくとも1つに関連付けられているか、又はそれを含んでいる。
幾つかの実施形態では、コンピューティングデバイスに関連する識別情報は、データベースに格納される。
幾つかの実施形態では、データベースは、位置、ネットワーク、又は装置に関連するエンティティに登録されたコンピューティングデバイスに関連する情報を格納する。
幾つかの実施形態では、データベースは、位置、ネットワーク、又は装置に関連するエンティティに登録された電子デバイスに関連する情報、或いはコンピューティングデバイスによって登録された情報を格納する。
幾つかの実施形態では、データは、電子デバイスの製造業者又は電子デバイスのモデルのうちの少なくとも1つを含む。
幾つかの実施形態では、データは、異なるタイプの電子デバイスの乾燥後の動作可能性を判断するために使用される。
幾つかの実施形態では、コンピューティングデバイスはモバイルコンピューティングデバイスで構成されている。
幾つかの実施形態では、モバイルコンピューティングデバイスは、タブレットコンピューティングデバイスで構成されている。
幾つかの実施形態では、コンピューティングデバイスは、装置から遠く離れて設置されている。
幾つかの実施形態では、コンピューティングデバイスは装置に組み込まれている。
幾つかの実施形態では、コンピューティングアプリケーションは、電子デバイスの乾燥アプリケーションを含む。
幾つかの実施形態では、データは、装置又は電子デバイスから受信され、データは、電子デバイスの充電規制データを含んでおり、充電規制データは電子デバイスが使用のために動作可能となる時を判断する。
幾つかの実施形態では、電子デバイスは、電子デバイス内に水分が存在するために、少なくとも部分的に動作不能となっている。
幾つかの実施形態では、データは、装置又は電子デバイスから受信され、データは、電子デバイスからの水分除去の状態に関連している。
幾つかの実施形態では、データは、装置又は電子デバイスから受信され、データは、電子デバイスから除去された水分の量に関連している。
幾つかの実施形態では、データは、装置又は電子デバイスから受信され、データは、電子デバイス内に残っている水分の量に関連している。
幾つかの実施形態では、データは、装置又は電子デバイスから受信され、データは、電子デバイスからの水分除去に関連する経過時間に関連している。
幾つかの実施形態では、データは、装置又は電子デバイスから受信され、データは、電子デバイスが乾燥していると判定されるまでの残り時間に関連している。
幾つかの実施形態では、別の方法が提供される。この方法は、コンピューティングデバイスを使用して、電子デバイス乾燥アプリケーションを実行する工程と;コンピューティングデバイスを使用して、電子機器内に水分が存在するために、少なくとも部分的に動作不能をなっている電子デバイスに関連する分析データを収集する工程と;コンピューティングデバイスを使用して、分析データをデータベースに送信する工程と;コンピューティングデバイスを使用して、電子デバイスを乾燥するために使用される電子デバイス乾燥機との無線通信を確立する工程と;コンピューティングデバイスを使用して、電子デバイスから除去された水分の量に関連する情報を受信する工程と;コンピューティングデバイスを使用して、電子デバイスが使用のために動作可能となる時を判断するための電子デバイスの充電規制情報を受信する工程と、を含む。
幾つかの実施形態では、電子デバイスから除去された水分の量は、電子デバイス乾燥機内の湿度センサによって決定された湿度値(例えば、相対湿度値)に基づいて決定される。幾つかの実施形態では、電子デバイスから除去された水分の量が閾値以上である場合、電子デバイスは再充電する準備ができている。幾つかの実施形態では、電子デバイス乾燥機はまた充電ステーションを備えており、電子デバイスと充電ステーションとの間の接続を使用して電子デバイスを充電できる。
幾つかの実施形態では、充電規制は、充電規制曲線の傾きを含んでいる。初期充電期間中の充電規制曲線の傾きが負の傾きである場合、デバイスは使用のために動作可能である。最初の充電期間中の充電規制曲線の傾きが一定の傾きである場合、デバイスは使用のために動作可能ではない。
幾つかの実施形態では、方法は更に、コンピューティングデバイスを使用して、電子デバイスからの水分除去の完了に関連する情報を受信する工程を含む。
幾つかの実施形態では、分析データは、電子デバイスが濡れていた期間、濡れた後にデバイスが接続されたか否か、デバイスのモデル又は製造業者、又はデバイスがどのようにして濡れたかのうちの少なくとも1つを含む。
幾つかの実施形態では、方法は、コンピューティングデバイスを使用して、乾燥データベースにアクセスする工程と;コンピューティングデバイスを使用して、検索パラメータに基づいて、電子機器に関連する記録を乾燥データベースから検索する工程と;乾燥データベース内の記録を見つけると、コンピューティングデバイスを使用して、電子デバイスを乾燥するためのオプションの選択を受信する工程と;コンピューティングデバイスを使用して、電子デバイスが配置されている電子デバイス乾燥機との無線通信を確立する工程と;電子デバイス乾燥機から、電子デバイス内の水分量に関連する情報又は電子デバイスの乾燥に関連する時間に関連する情報のうちの少なくとも1つを受信する工程と、を含む。
幾つかの実施形態では、方法は更に、乾燥データベース内のレコードを見つけると、電子デバイスが許容されている乾燥試行回数の残りがあるか否かを判定する工程を含む。
幾つかの実施形態では、電子デバイス又は電子デバイスのユーザに関連する情報は、以前に乾燥データベースに登録されていたものである。
幾つかの実施形態では、方法は更に、電子デバイスの乾燥データベース内の記録が見つからないと、電子デバイスが登録された電子デバイスであるか否かを判定するための情報の入力を促す工程を含む。
幾つかの実施形態では、方法は更に、乾燥データベースに電子デバイスのレコードが見つからないと、電子デバイス乾燥装置における電子デバイスの乾燥を可能にするためのコンピューティングトランザクションを作成する工程を含む。
幾つかの実施形態では、装置が提供される。この装置は、低圧チャンバであって、内部に電子デバイスを配置し、内部から電子デバイスを取り出すように構成された低圧チャンバと;低圧チャンバに接続された排気ポンプと;低圧チャンバに接続されたヒータと;排気ポンプ及びヒータに接続された少なくとも1つの制御システムであって、低圧チャンバ内の圧力を下げるために排気ポンプを制御することと、電子デバイスに熱を加えるためにヒータの動作を制御することとによって、電子デバイスから水分を除去することを制御する少なくとも1つの制御システムと、を備える。
幾つかの実施形態では、装置は更に、装置又は電子デバイスの少なくとも1つに関連付けられたネットワーク位置情報又は物理的な位置情報を決定するための位置特定システムを含む。
幾つかの実施形態では、位置特定システムはグローバルポジショニングシステム(GPS)を含む。
幾つかの実施形態では、装置は更に、通信装置及びオーディオシステムを含む。
幾つかの実施形態では、装置は更に、ユーザが、セルラーデバイス又はオーディオシステムを使用して電話の発信と受信をできるように構成されている。
幾つかの実施形態では、装置は更に、通信デバイスを備えており、その通信デバイスは、セルラーシステム又はWi-Fiシステムのうちの少なくとも1つを備えている。
幾つかの実施形態では、装置は更に、少なくとも1つの接続デバイスを備えている。
幾つかの実施形態では、装置は、少なくとも1つの接続デバイスを使用して、データベースに関連付けられたデータベースシステムに第1のデータを送信するか、又は、少なくとも1つの接続デバイスを使用して、そのようなデータベースシステムから第2のデータを受信し、装置は、少なくとも1つの接続デバイスを使用して、電子デバイス乾燥アプリケーションを実行するコンピューティングデバイスへ第3のデータを送信するか、又は、少なくとも1つの接続デバイスを使用して、そのようなコンピューティングデバイスから第4のデータを受信する。
幾つかの実施形態では、少なくとも1つの接続デバイスは、第1の接続デバイスと第2の接続デバイスとを含んでおり、装置は、第1の接続デバイスを使用して、第1のデータをデータベースシステムに送信し、又は、第1の接続デバイスを使用して、データベースシステムから第2のデータを受信し、そして、第2の接続デバイスを使用して、第3のデータをコンピューティングデバイスに送信し、又は、第2の接続デバイスを使用して、コンピューティングデバイスから第4のデータを受信する。
幾つかの実施形態では、ヒータは、電子デバイスに少なくとも部分的に接触する1又は複数の輪郭表面を介して電子デバイスに熱を与える。
幾つかの実施形態では、電子デバイスに接触する1又は複数の輪郭表面に関する総表面積は、約1.5平方インチである。
幾つかの実施形態では、ヒータはサーモフォイル抵抗ヒータを含む。
幾つかの実施形態では、サーモフォイル抵抗ヒータは、ヒータ基板に取り付けられている。
幾つかの実施形態では、制御システムは更に、電子デバイス又は低圧チャンバの少なくとも一方に関連するデータに基づいて、電子デバイスからの水分除去を停止するか、又は継続するかを決定するように構成されている。
幾つかの実施形態では、装置は更に湿度センサを備えており、データは湿度センサで感知された湿度データを含む。
幾つかの実施形態では、データは継続期間を含む。
幾つかの実施形態では、ヒータは、電子デバイスに少なくとも部分的に接触する1又は複数の輪郭表面を介して電子デバイスに熱を与える。
幾つかの実施形態では、内部は、内部に電子デバイスを嵌め込むための1又は複数の輪郭表面によって形成されている。
幾つかの実施形態では、方法が提供され、当該方法は、内部に電子デバイスを配置し、内部から電子デバイスを取り出すように構成された低圧チャンバを用意する工程と;低圧チャンバに排気ポンプを接続する工程と;低圧チャンバをヒータに接続する工程と;排気ポンプ及びヒータに少なくとも1つの制御システムを接続する工程と;低圧チャンバ内の圧力を下げるために排気ポンプを制御することと、電子デバイスに熱を加えるためにヒータの動作を制御することとによって、電子デバイスからの水分の除去を制御する工程と、を含む。
幾つかの実施形態では、方法は更に、装置内又は装置の外部に配置されたコンピューティングデバイスによって、装置、電子デバイス、又は、電子デバイス若しくは装置のユーザのうちの少なくとも1つに関連するデータを受信する、処理する、又は送信する命令を実行する工程を含む。
幾つかの実施形態では、方法は更に、装置、電子デバイス、又は電子デバイスのユーザの少なくとも1つの記録をデータベースで検索する工程を含む。
幾つかの実施形態では、方法は更に、データベース内のレコードを見つけると、第2のコンピューティングデバイス又はデータベースからトークンを発行、受信、又は取り出す工程を含む。
幾つかの実施形態では、方法は更に、電子デバイス、コンピューティングデバイス、又は装置に関連する位置が電子デバイスの乾燥動作を実行するための承認位置であると判断する工程を含む。
幾つかの実施形態では、方法は更に、乾燥動作に関連する情報をデータベースに送信する工程を含む。
幾つかの実施形態では、方法は更に、電子デバイスに少なくとも部分的に接触する1又は複数の輪郭表面を介して電子デバイスを加熱する工程を含む。
幾つかの実施形態では、方法は更に、電子デバイスに少なくとも部分的に接触する1又は複数の輪郭表面を介して電子デバイスを加熱する工程を含む。
幾つかの実施形態では、内部は、内部に電子デバイスを密に嵌めるための1又は複数の輪郭表面で形作られている。
幾つかの実施形態では、方法が提供されており、当該方法は、装置内又は装置外に配置されたコンピューティングデバイスによって、装置、電子デバイス、又は電子デバイス若しくは装置のユーザの少なくとも1つに関連するデータを受信する、処理する、又は送信することの少なくとも1つの命令を実行する工程を含んでおり、装置は、内部に電子デバイスを配置し、内部から電子デバイスを取り出すように構成された低圧チャンバと;低圧チャンバに接続された排気ポンプと;低圧チャンバに接続されたヒータと;排気ポンプ及びヒータに接続された少なくとも1つの制御システムであって、低圧チャンバ内の圧力を下げるために排気ポンプを制御することと、電子デバイスに熱を加えるためにヒータの動作を制御することとによって、電子デバイスから水分を除去することを制御する少なくとも1つの制御システムと、を備えている。
幾つかの実施形態では、方法は更に、電子デバイスに少なくとも部分的に接触する1又は複数の輪郭表面を介して電子デバイスを加熱する工程を含む。
幾つかの実施形態では、内部は、内部に電子デバイスを嵌めるための1又は複数の輪郭表面によって形作られている。
幾つかの実施形態では、方法は更に、コンピューティングデバイスによって、電子デバイス乾燥アプリケーション又は電子デバイス乾燥登録アプリケーションを実行する工程を含む。
幾つかの実施形態では、モバイルデバイス(例えば、電話、タブレットなど)が用意され、モバイルデバイスは装置、電子デバイス、又は電子デバイス若しくは装置のユーザのうちの少なくとも1つに関連するデータを受信、処理、又は送信の少なくとも1つの命令を実行するように構成されており、装置は、内部に電子デバイスを配置し、内部から電子デバイスを取り出すように構成された低圧チャンバと;低圧チャンバに接続された排気ポンプと;低圧チャンバに接続されたヒータと;排気ポンプ及びヒータに接続された少なくとも1つの制御システムであって、低圧チャンバ内の圧力を下げるために排気ポンプを制御することと、電子デバイスに熱を加えるためにヒータの動作を制御することとによって、電子デバイスから水分を除去することを制御する少なくとも1つの制御システムと、を備えている。
幾つかの実施形態では、モバイルデバイスは、電子デバイス乾燥アプリケーション又は電子デバイス乾燥登録アプリケーションを実行するように構成されている。
本出願は、米国特許出願第15/811,633号(2017年11月13日出願、発明の名称「METHODS AND APPARATUSES FOR DRYING ELECTRONIC DEVICES」)及び米国特許第9,970,708号の全文を、全ての目的について、参照により本明細書の一部とする。
本出願は、米国特許出願第15/688,551号(2017年8月28日出願、発明の名称「METHODS AND APPARATUSES FOR DRYING ELECTRONIC DEVICES」)及び米国特許第9,816,757号の全文を、全ての目的について、参照により本明細書の一部とする。米国特許出願第15/688,551号は、米国特許出願第15/478,992号の継続出願である。本出願は、米国特許出願第15/478,992号(2017年4月4日出願、発明の名称「METHODS AND APPARATUSES FOR DRYING ELECTRONIC DEVICES」)及び米国特許第9,746,241号の全文を、全ての目的について、参照により本明細書の一部とする。米国特許出願第15/478,992号は、米国特許出願第15/369,742号の継続出願であり、以下に示すように、全ての目的について、参照により本明細書の一部とされる。米国特許出願第15/478,992号は、2016年12月5日に出願された米国特許出願第15/369,742号の継続出願であり、米国特許第9,644,891号として発行された。米国特許第9,644,891号は、米国特許第9,513,053号として発行された、2014年3月14日出願の米国特許出願第14/213,142号の一部継続出願である。米国特許第9,513,053号は、2013年3月14日に出願された米国仮出願第61/782,985号の優先権を主張するものであり、これらの全文は、全ての目的について、参照により本明細書の一部とされる。また、米国特許出願第15/369,742号は、2015年3月23日に出願された米国特許出願第14/665,008号の一部継続出願であり、米国特許出願第14/665,008号は、2013年2月1日に出願された米国特許出願第13/756,879号の分割出願であり、米国特許出願第13/756,879号は、2012年4月26日に出願された米国仮出願第61/638,599号及び2012年2月1日に出願された米国仮出願第61/593,617号の優先権を主張するものあり、これらの全文も、全ての目的について、参照により本明細書の一部とされる。
米国特許出願第14/213,142号は、米国仮出願第61/782,985号(2013年3月14日出願、発明の名称「METHODS AND APPARATUSES FOR DRYING ELECTRONIC DEVICES」)の非仮出願であり、これらの全文は、全ての目的について、参照により本明細書の一部とされる。
本出願は、米国特許出願第14/213,142号(2014年3月14日出願、発明の名称「METHODS AND APPARATUSES FOR DRYING ELECTRONIC DEVICES」)の全文を、全ての目的について、参照により本明細書の一部とする。米国特許出願第14/213,142号は、米国仮出願第61/782,985号(2013年3月14日出願、発明の名称「METHODS AND APPARATUSES FOR DRYING ELECTRONIC DEVICES」)の非仮出願であり、これもまた、全ての目的について、参照により全文を本明細書の一部とする。
本出願は、米国特許出願第14/665,008号(2015年3月23日出願、発明の名称「METHODS AND APPARATUSES FOR DRYING ELECTRONIC DEVICES」)の全文を、全ての目的について、参照により本明細書の一部とする。米国特許出願第14/665,008号は、米国特許出願第13/756,879号(2013年2月1日出願、発明の名称「METHODS AND APPARATUSES FOR DRYING ELECTRONIC DEVICES」)の分割出願であり、米国仮出願第61/638,599号(2012年4月26日出願、発明の名称「METHODS AND APPARATUSES FOR DRYING AND DISINFECTING PORTABLE ELECTRONIC DEVICES」)及び米国仮出願第61/593,617(2012年2月1日出願、発明の名称「METHODS AND APPARATUSES FOR DRYING PORTABLE ELECTRONIC DEVICES」)の非仮出願であり、これらもまた、全ての目的について、参照により全文を本明細書の一部とする。
許可された米国特許出願第15/478,992号及び本願の請求項の幾つかは、以下に散文的に記載されている。
幾つかの実施形態では、方法が提供される。この方法は、湿気の侵入により少なくとも部分的に動作不能となった携帯電子デバイスを低圧チャンバ内に配置する工程と;携帯電子デバイスを加熱する工程と;低圧チャンバ内の圧力を下げる工程と;携帯電子デバイスの内部から外部へ湿気を除去する工程と;圧力低下後に低圧チャンバ内の圧力を上げる工程であって、低圧チャンバ内の湿度を測定する工程を含む工程と;湿度が低下した後又は湿度の変化率が低下した後に圧力を上げる工程と;低圧チャンバ内の圧力を低圧チャンバ外の圧力と等しくする工程と;携帯電子デバイスを低圧チャンバから取り出す工程と、を含む。
幾つかの実施形態では、湿度は相対湿度又は絶対湿度である。
幾つかの実施形態では、湿度が低下した後又は湿度の変化率が低下した後に圧力を上げる工程は、湿度が低下し、且つ湿度の変化率も低下した後に圧力を上げる工程を含む。
幾つかの実施形態では、方法は更に、一定量の水分が携帯電子デバイスから除去された時点を検出する工程を含む。
幾つかの実施形態では、減圧及び増圧が、携帯電子デバイスを取り出す前に逐次的に繰り返される。
幾つかの実施形態では、方法は更に、少なくとも1つの予め定められた基準に従って、減圧及び増圧の繰り返しを制御する工程を含む。
幾つかの実施形態では、方法は更に、一定の水分量が携帯電子デバイスから除去された時点を検出する工程と、検出後の減圧と増圧の繰り返しを停止する工程とを含む。
幾つかの実施形態では、装置が提供される。この装置は、内部を規定する低圧チャンバであって、内部に電子デバイスを配置し、内部から電子デバイスを取り出すように構成された低圧チャンバと;低圧チャンバに接続された排気ポンプと;低圧チャンバに接続されたヒータと;排気ポンプに接続された第1のコントローラと;ヒータに接続された第2のコントローラと、を備えており。第1のコントローラは、低圧チャンバ内の圧力を下げるために排気ポンプを制御することによって電子デバイスから水分を除去するように制御し、第2のコントローラは、電子デバイスに熱を加えるためにヒータの動作を制御する。
幾つかの実施形態では、装置が提供される。この装置は、内部を規定する低圧チャンバであって、内部に電子デバイスを配置し、内部から電子デバイスを取り出すように構成された低圧チャンバと;低圧チャンバに接続された排気ポンプと;低圧チャンバに接続されたヒータと;排気ポンプ及びヒータに接続されたコントローラと、を備えており、コントローラは、低圧チャンバ内の圧力を下げるために排気ポンプを制御することと、電子デバイスに熱を加えるためにヒータの動作を制御することとによって、電子デバイスから水分を除去するように制御する。
幾つかの実施形態では、排気ポンプ及びヒータに接続されたコントローラは、排気ポンプ及びヒータに接続された単一のコントローラであるか、排気ポンプに接続された第1のコントローラとヒータに接続された第2のコントローラである。
幾つかの実施形態では、コントローラは、低圧チャンバ内の圧力を複数回減少させるように排気ポンプを制御し、低圧チャンバ内の圧力は、低圧チャンバ内の連続的な減圧の間に増加する。
幾つかの実施形態では、装置は更に、低圧チャンバとコントローラに接続された圧力センサであって、コントローラは、圧力センサから受信した信号に少なくとも部分的に基づいて、低圧チャンバ内の圧力を制御するように排気ポンプを制御する、圧力センサ;ヒータ又は低圧チャンバに接続された温度センサであって、コントローラは、温度センサから受信した信号に少なくとも部分的に基づいて、ヒータ又は低圧チャンバに関連する温度を制御するようにヒータを制御する、温度センサ;低圧チャンバ及びコントローラに接続された湿度センサであって、コントローラは、湿度センサから受信した信号に少なくとも部分的に基づいて、低圧チャンバ内の圧力を制御するように排気ポンプを制御する、湿度センサ;低圧チャンバ及びコントローラに接続された弁であって、低圧チャンバ内の圧力は、コントローラが弁を制御して圧力を変化させることに少なくとも部分的に起因して、連続的な減圧の間に上昇する、弁;低圧チャンバに接続された滅菌部材であって、電子デバイスに関連する細菌を殺すように構成されている滅菌部材;又は、電子デバイスの内部にガスを導入するように構成されたガス注入器の少なくとも1つを備えている。
幾つかの実施形態では、ヒータは、電子デバイスから水分を除去する間に電子デバイスが直接又は間接的に接触するプラテンを備えている。
幾つかの実施形態では、コントローラは、低圧チャンバ内の湿度が減少すると、或いは、低圧チャンバ内の湿度の変化率が減少する又はほぼゼロであると、低圧チャンバ内の減圧を停止するように、排気ポンプを制御する。
幾つかの実施形態では、装置は更に、低圧チャンバ及びコントローラに接続された湿度センサであって、コントローラは、湿度センサから受信した信号に少なくとも部分的に基づいて低圧チャンバ内の圧力を制御するように排気ポンプを制御し、湿度センサは、排気ポンプが低圧チャンバ内の圧力を複数回減少させる際に湿度の最大値及び最小値を検出し、コントローラは、連続する湿度の最大値と最小値との間の差がある値以下であると、電子デバイスが十分に乾燥していると判定する、湿度センサ;低圧チャンバ及びコントローラとに接続された弁であって、コントローラが低圧チャンバ内の圧力を上げるように弁を制御することに少なくとも部分的に起因して、低圧チャンバ内の圧力が、低圧チャンバ内の連続的な減圧の間に増加し、コントローラは、低圧チャンバ内の圧力の減少を停止するように排気ポンプを制御するのとほぼ同時に、低圧チャンバ内の圧力を上げるように弁を制御する、又は、低圧チャンバの内部と低圧チャンバの外部との間の圧力を均等にするように弁を制御する、弁のうち少なくとも1つを含む。
幾つかの実施形態では、ヒータは、1又は複数の導電性媒体を介して電子デバイスの表面と間接的に接触している。
幾つかの実施形態では、低圧チャンバは、固い薄壁プラスチックから作られており、実質的に垂直なリブを備えているか、又は低圧チャンバの少なくとも一部が実質的に透明なカバーで覆われている。
幾つかの実施形態では、低圧チャンバは、低圧チャンバ内又は低圧チャンバ外に電気信号を送信するための電気コネクタ、又は電子デバイスを充電するための充電コネクタのうちの少なくとも1つを含む。
幾つかの実施形態では、低圧チャンバは、デバイスが十分に乾燥していると判定されると電子デバイスを充電するための接続部を備えている。
幾つかの実施形態では、低圧チャンバ又は内部の少なくとも一方は、電子デバイスの周囲に実質的に形成される折り畳み可能な本体又は空間として構成される。
幾つかの実施形態では、湿度センサ、圧力センサ、又は温度センサのうちの少なくとも1つは、折り畳み可能な本体又は空間と一体化又は接続されているか、或いは、折り畳み可能な本体又は空間は、折り畳み可能な本体又は空間内の電子デバイスに熱伝導をもたらす導電要素若しくはデバイスで、構成、形成、一体化、又は接続されている。
幾つかの実施形態では、ヒータ又はヒータに接続された加熱面は、プリント回路基板上に実装された表面実装(SMT)抵抗器を備えており、少なくとも部分的に熱伝導シリコンで覆われている。
幾つかの実施形態では、ヒータの表面又はヒータに接続された表面は、低圧チャンバ内に配置された電子デバイスの形状に少なくとも部分的に適合するように調整することができる。
幾つかの実施形態では、排気ポンプは、直列に配置された少なくとも2つのポンプで構成されている、又は、排気ポンプは、直列に配置された少なくとも1つの容量ポンプ及び少なくとも1つの真空ポンプで構成されている。
幾つかの実施形態では、装置は、内部を規定する低圧チャンバであって、内部に電子デバイスを配置し、内部から電子デバイスを取り出すように構成された低圧チャンバと;低圧チャンバに接続された排気ポンプと;低圧チャンバに接続されたヒータであって、1又は複数の輪郭表面を通じた伝導を介して電子デバイスに熱を供給するヒータと;排気ポンプ及びヒータに接続された1又は複数のコントローラであって、低圧チャンバ内の圧力を下げるために排気ポンプを制御することと、電子デバイスに熱を加えるためにヒータの動作を制御することとによって、電子デバイスから水分を除去することを制御する1又は複数のコントローラと、を備えている。
幾つかの実施形態では、ヒータは抵抗ヒータを備えており、内部の大きさは、内部にある電子デバイスのために、1又は複数の輪郭表面によって決められている。
幾つかの実施形態では、内部は、内部に電子デバイスを実質的に密に嵌めるための1又は複数の輪郭表面によって形作られている。
幾つかの実施形態では、排気ポンプ及びヒータに接続された1又は複数のコントローラは、排気ポンプ及びヒータに接続された単一のコントローラであるか、排気ポンプに接続された第1のコントローラとヒータに接続された第2のコントローラである。
幾つかの実施形態では、電子デバイスは抵抗加熱面上に配置されるか、或いは、装置は更に、低圧チャンバ又は内部の少なくとも一方にヒンジ式に接続されたドアを含むか,少なくともどちらか一方である。
幾つかの実施形態では、コントローラは給電及び制御システムに含まれるか、又は、それを備えており、コントローラは第1の制御イベントの検出に応答して低圧チャンバ内の圧力を変更するために装置内に構成された弁を制御すること、又は、第2の制御イベントの検出に応答して乾燥動作又はサイクルを停止することのうち少なくとも1つを行うように構成されている。
幾つかの実施形態では、排気ポンプ及びヒータに接続されたコントローラは、排気ポンプ及びヒータに接続された単一のコントローラである。
幾つかの実施形態では、排気ポンプ及びヒータに接続されたコントローラは、排気ポンプに接続された第1のコントローラとヒータに接続された第2のコントローラとからなる。
幾つかの実施形態では、コントローラは、排気ポンプを制御して低圧チャンバ内の圧力を複数回低下させる。
幾つかの実施形態では、低圧チャンバ内の圧力は、低圧チャンバの連続的な減圧の間に上昇する。
幾つかの実施形態では、装置は、低圧チャンバ及びコントローラに接続された圧力センサを備えており、コントローラは、圧力センサから受信した信号に少なくとも部分的に基づいて排気ポンプを制御して、低圧チャンバ内の圧力を制御する。
幾つかの実施形態では、装置は、ヒータに接続された温度センサ、或いは、ヒータ又は低圧チャンバ若しくは内部に関連する加熱面に接続された温度センサと、コントローラとを備えており、コントローラは、温度センサから受信した信号に少なくとも部分的に基づいて、ヒータを制御して、ヒータに関連する温度、或いは、ヒータ又は低圧チャンバ若しくは内部に関連する加熱面に関連する温度を制御する。
幾つかの実施形態では、装置は、低圧チャンバに接続された湿度センサとコントローラとを備えており、コントローラは、湿度センサから受信した信号に少なくとも部分的に基づいて排気ポンプを制御して低圧チャンバ内の圧力を制御する。
幾つかの実施形態では、装置は、低圧チャンバに接続された弁とコントローラとを備えており、低圧チャンバ内の圧力は、コントローラが低圧チャンバ内の圧力を変更するように弁を制御することに少なくとも部分的に起因して、低圧チャンバ内の連続的な減圧の間に上昇する。
幾つかの実施形態では、装置は、低圧チャンバに接続された滅菌部材を備えており、滅菌部材は、電子デバイスに関連する細菌を殺すように構成されている。
幾つかの実施形態では、装置は、電子デバイスの内部にガスを導入するように構成されたガス注入器を備えている。
幾つかの実施形態では、ヒータは、電子デバイスから水分を除去する間、電子デバイスが直接接触するプラテンを備えている。
幾つかの実施形態では、コントローラは、低圧チャンバ内の湿度が低下すると、排気ポンプを制御して低圧チャンバ内の減圧を停止する。
幾つかの実施形態では、コントローラは、低圧チャンバ内の湿度の変化率が減少するか、又はほぼゼロであると、排気ポンプを制御して低圧チャンバ内の減圧を停止する。
幾つかの実施形態では、装置は低圧チャンバ及びコントローラに接続された湿度センサを備える。
幾つかの実施形態では、コントローラは、湿度センサから受信した信号に少なくとも部分的に基づいて排気ポンプを制御して、低圧チャンバ内の圧力を制御する。
幾つかの実施形態では、排気ポンプが低圧チャンバ内の圧力を複数回低下させると、湿度センサは、低圧チャンバ内の湿度の最大値及び最小値を検出する。
幾つかの実施形態では、コントローラは、連続する最大湿度値と最小湿度値の差がある値以下である場合に、電子デバイスが十分に乾燥していると判定する。
幾つかの実施形態では、装置は、低圧チャンバ及びコントローラに接続された弁を備えている。
幾つかの実施形態では、低圧チャンバ内の圧力は、コントローラが低圧チャンバ内の圧力を上げるように弁を制御することに少なくとも部分的に起因して、低圧チャンバ内の連続的な減圧の間に上昇する。
幾つかの実施形態では、コントローラは、コントローラが排気ポンプを制御して低圧チャンバ内の減圧を停止するのとほぼ同時に、弁を制御して低圧チャンバ内の圧力を上げる。
幾つかの実施形態では、コントローラは、弁を制御して低圧チャンバの内部と低圧チャンバの外部又は外側との間の圧力を均等にする。
幾つかの実施形態では、ヒータに関連する又はヒータに含まれる加熱面は、1又は複数の導電性媒体を介して電子デバイスの表面と間接的に接触している。
幾つかの実施形態では、低圧チャンバは、実質的に固い薄壁プラスチックから製造されており、実質的に垂直なリブを備えている。
幾つかの実施形態では、低圧チャンバの少なくとも一部は、実質的に透明なカバーで覆われている。
幾つかの実施形態では、低圧チャンバは、低圧チャンバ内又は低圧チャンバ外へ電気信号を伝送するための電気コネクタを備えている。
幾つかの実施形態では、装置は更に、電子デバイスを充電するための充電コネクタを備えている。
幾つかの実施形態では、低圧チャンバは、デバイスが十分に乾燥していると判定されると電子デバイスを充電するための接続部を備えている。
幾つかの実施形態では、低圧チャンバ又は内部の少なくとも1つは、電子デバイスの周囲に実質的に形成される折り畳み可能な本体として構成される。
幾つかの実施形態では、湿度センサ、圧力センサ、又は温度センサのうちの少なくとも1つは、折り畳み可能な本体と一体化されているか、又は折り畳み可能な本体に接続されている。
幾つかの実施形態では、折り畳み可能な本体は、折り畳み可能な本体内の電子デバイスへの熱伝導をもたらす導電要素又はデバイスで構成、形成、一体化、又は接続されている。
幾つかの実施形態では、低圧チャンバ又は内部の少なくとも1つは、電子デバイスの周囲に実質的に形成される折り畳み可能な空間として構成されている。
幾つかの実施形態では、湿度センサ、圧力センサ、又は温度センサのうちの少なくとも1つは、折り畳み可能な空間と一体化されているか、又は折り畳み可能な空間に接続されている。
幾つかの実施形態では、折り畳み可能な空間は、折り畳み可能な空間内の電子デバイスへの熱伝導をもたらす導電要素又はデバイスで構成、形成、一体化、又は接続される。
幾つかの実施形態では、折り畳み可能な本体はポーチを備えている。
幾つかの実施形態では、湿度センサ、圧力センサ、又は温度センサのうちの少なくとも1つは、ポーチに空気圧的に接続されたプレナムに一体化されている。
幾つかの実施形態では、ポーチは、折り畳み可能なポーチ内に構成された電子デバイスへの熱伝導をもたらす導電性回路と一体化されている。
幾つかの実施形態では、1又は複数の輪郭表面は、電子デバイスの形状に実質的に適合する。
幾つかの実施形態では、装置は更に、ヒータに接続された温度センサ、又は、ヒータ、低圧チャンバ若しくは内部に関連する加熱面に接続された温度センサと、コントローラをと備えており、コントローラは、温度センサから受信した第2の信号に少なくとも部分的に基づいてヒータを制御して、ヒータに関連する温度、又はヒータ、低圧チャンバ若しくは内部に関連する加熱面に関連する温度を制御する。
幾つかの実施形態では、装置は更に、低圧チャンバに接続された湿度センサとコントローラとを備えており、コントローラは、排気ポンプを制御し、低圧チャンバ内の圧力を制御するか、或いは、湿度センサから受信した第3の信号に少なくとも部分的に基づいて、ヒータに関連する温度、又はヒータ、低圧チャンバ若しくは内部に関連する加熱面に関連する温度を制御する。
幾つかの実施形態では、ヒータ、又はヒータに接続された若しくはヒータに含まれる加熱面は、プリント回路基板上に実装された表面実装(SMT)抵抗器を備えている。
幾つかの実施形態では、SMT抵抗器は、少なくとも部分的に熱伝導シリコンで覆われている。
幾つかの実施形態では、SMT抵抗器は、ガスがSMT抵抗器上を流れる間に加熱されるように、少なくとも部分的にジグザグ状の気道チャンバで覆われている。
幾つかの実施形態では、ヒータの表面は、低圧チャンバ内に配置された電子デバイスの形状に少なくとも部分的に適合するように変更可能である。
幾つかの実施形態では、ヒータに接続された表面は、低圧チャンバ内に配置された電子デバイスの形状に少なくとも部分的に適合するように変更可能である。
幾つかの実施形態では、排気ポンプは、直列に配置された少なくとも2つのポンプで構成されている。
幾つかの実施形態では、少なくとも2つのポンプは、少なくとも1つの容量ポンプと少なくとも1つの真空ポンプとを含んでいる。
幾つかの実施形態では、電子デバイスは、ヒータに接続されているか又はヒータに含まれる抵抗加熱面上に配置される。
幾つかの実施形態では、装置は更に、低圧チャンバにヒンジ式に接続されたドアを含む。
幾つかの実施形態では、装置は更に、内部にヒンジ式に接続されたドアを含む。
幾つかの実施形態では、装置は更に、低圧チャンバにヒンジ式に接続されたドアを含む。
幾つかの実施形態では、装置は更に、内部にヒンジ式に接続されたドアを含む。
幾つかの実施形態では、コントローラは給電及び制御システムを備えている。
幾つかの実施形態では、コントローラは、給電及び制御システムに含まれている。
幾つかの実施形態では、コントローラは、給電及び制御システムを備えているか、又はそれらに含まれており、電子デバイスは、ヒータに接続されている又はヒータに含まれる抵抗加熱面上に配置されている。
幾つかの実施形態では、コントローラは、第1の制御イベントの検出に応答して、低圧チャンバ内の圧力を変更するために装置に含まれる弁の制御を開始する。
幾つかの実施形態では、コントローラは、制御イベントの検出に応答して、乾燥動作又はサイクルの停止を開始する。
幾つかの実施形態では、コントローラは、第1の制御イベントの検出に応答して、低圧チャンバ内の圧力を変更するために装置に含まれる弁を制御するように構成されている。
幾つかの実施形態では、コントローラは、制御イベントの検出に応答して乾燥動作又はサイクルを停止するように構成されている。
幾つかの実施形態では、乾燥動作又はサイクルは、次回の乾燥動作又はサイクルである。
幾つかの実施形態では、乾燥動作又はサイクルは、現在の乾燥動作又はサイクルである。
幾つかの実施形態では、コントローラは、第1の制御イベントの検出に応答して、低圧チャンバ内の圧力を変更するために装置に含まれる弁を制御するように構成されている。
幾つかの実施形態では、コントローラは、制御イベントの検出に応答して、乾燥動作又はサイクルを停止するように構成されている。
幾つかの実施形態では、コントローラは給電及び制御システムに含まれており、電子デバイスは、ヒータに接続されている又はヒータに含まれる伝導面と接触している。
幾つかの実施形態では、コントローラは給電及び制御システムを備えており、電子デバイスは、ヒータに接続されている又はヒータに含まれる抵抗表面に接触している。
幾つかの実施形態では、コントローラは給電及び制御システムに含まれており、コントローラは、一定量の水分が電子デバイスから除去された時点を判断するように構成されている。
幾つかの実施形態では、コントローラは給電及び制御システムに含まれており、コントローラは、電子デバイスが十分に乾燥している時点を判断するように構成されている。
幾つかの実施形態では、コントローラは、第1の制御イベントの検出に応答して、低圧チャンバ内の圧力を変更するために装置に取り付けられた弁を制御するように構成されている。
幾つかの実施形態では、コントローラは、制御イベントの検出に応答して乾燥動作又はサイクルを停止するように構成されており、制御イベントは、電子デバイスが十分に乾燥しているとの判断を含む。
幾つかの実施形態では、コントローラは、制御イベントの検出に応答して乾燥動作又はサイクルを停止するように構成されており、制御イベントは、ヒータ又はヒータに関連する加熱面の電源オフを引き起こす。
幾つかの実施形態では、コントローラは給電及び制御システムに含まれており、コントローラは、第1の制御イベントの検出に応答して低圧チャンバ内の圧力を変更するために装置に取り付けられた弁を制御するように構成されている。
幾つかの実施形態では、コントローラは、第2の制御イベントの検出に応答して、乾燥動作又はサイクルを停止するように構成されている。
幾つかの実施形態では、コントローラは給電及び制御システムに含まれており、コントローラは、第1の制御イベントの検出に応答して、低圧チャンバ内の圧力を変更するために装置に取り付けられた弁を制御するように構成されている。
幾つかの実施形態では、コントローラは、第2の制御イベントの検出に応答して、乾燥動作又はサイクルを停止するように構成されている。
幾つかの実施形態では、ヒータは抵抗ヒータを含む。
幾つかの実施形態では、内部の大きさ、内部に電子デバイスを嵌め込むために、1又は複数の輪郭表面によって決められている。
幾つかの実施形態では、排気ポンプ及びヒータに接続された1又は複数のコントローラは、排気ポンプ及びヒータに接続された単一のコントローラからなる。
幾つかの実施形態では、排気ポンプ及びヒータに接続された1又は複数のコントローラは、排気ポンプに接続された第1のコントローラと、ヒータに接続された第2のコントローラとを含んでいる
幾つかの実施形態では、湿度は相対湿度である。
幾つかの実施形態では、湿度は絶対湿度である。
幾つかの実施形態では、湿度が低下した後又は湿度の変化率が低下した後に圧力を上げる工程は更に、湿度が低下した後に圧力を上げる工程を含む。
幾つかの実施形態では、湿度が低下した後又は湿度の変化率が低下した後に圧力を上げる工程は更に、湿度の変化率が低下した後に圧力を上げることを含む。
幾つかの実施形態では、携帯電子デバイスは、携帯電話、デジタル音楽プレーヤ、腕時計、ページャー、カメラ、及び携帯用コンピュータからなる群から選択される。
幾つかの実施形態では、電子デバイスは、携帯電話、デジタル音楽プレーヤ、腕時計、ページャー、カメラ、及びポータブルコンピュータからなる群から選択される。
幾つかの実施形態では、電子デバイスは、携帯電話、デジタル音楽プレーヤ、腕時計、ページャー、カメラ、及びポータブルコンピュータからなる群から選択される。
幾つかの実施形態では、電子デバイスは、携帯電話である。
幾つかの実施形態では、電子デバイスは腕時計である。
幾つかの実施形態では、電子デバイスは、ポータブルコンピュータである。
幾つかの実施形態では、電子デバイスは、ヒータに接続された又はヒータに含まれる加熱面上に配置される。
幾つかの実施形態では、コントローラは、制御イベントの検出に応答して、低圧チャンバ内の圧力を変更するために装置に取り付けられた弁を制御するように動作可能である。
幾つかの実施形態では、制御イベントは、低圧チャンバ又は内部の湿度が閾値湿度以下であることを判定する工程を含む。
幾つかの実施形態では、制御イベントは、低圧チャンバ又は内部の第1温度、或いは、低圧チャンバ又は内部に配置されたヒータ若しくは加熱面に関連する第2温度が閾値温度以上であることを判定する工程を含む。
幾つかの実施形態では、コントローラは、制御イベントの検出に応答して乾燥動作又はサイクルを停止するように動作可能である。
幾つかの実施形態では、制御イベントは、低圧チャンバ又は内部の湿度が閾値湿度以下であることを判定する工程を含む。
幾つかの実施形態では、加熱面は、電力ワイヤを介して給電される。
幾つかの実施形態では、加熱面は、少なくとも部分的に熱伝導性材料で作られる。
幾つかの実施形態では、電子デバイスは、ヒータに接続された伝導プラテン又は表面上に配置され、伝導プラテン又は表面は、装置に配置された給電及び制御システムによって給電され、給電及び制御システムはコントローラを備えている。
幾つかの実施形態では、伝導プラテン又は表面は、第1の期間では電源オンになり、第2の期間では電源オフになる。
幾つかの実施形態では、電源オンの時間と電源オフの時間は、連続して複数回繰り返される。
幾つかの実施形態では、電子デバイスは、携帯電話、デジタル音楽プレーヤ、腕時計、ページャー、カメラ、及びポータブルコンピュータからなる群から選択される。
幾つかの実施形態では、装置が提供される。この装置は、内部を規定する低圧チャンバであって、内部に電子デバイスを配置し、内部から電子デバイスを取り出すように構成されており、電子デバイスは、携帯電話、デジタル音楽プレーヤ、腕時計、ページャー、カメラ、及びポータブルコンピュータからなる群から選択される、低圧チャンバと;低圧チャンバに接続された排気ポンプと;低圧チャンバに接続されたヒータであって、ヒータ表面を含んでいるか、又はヒータ表面と接続されているヒータと;排気ポンプとヒータに接続されているコントローラを備える給電及び制御システムであって、コントローラは、低圧チャンバ内又は内部の圧力を下げるために排気ポンプを制御することと、電子デバイスに熱を加えるためにヒータの動作を制御することとによって、電子デバイスから水分除去を制御し、給電及び制御システムは、第1の期間にヒータ又は加熱面の電源をオンにし、第2の期間にヒータ又は加熱面の電源をオフにし、第1の制御イベントの検出に応答して低圧チャンバ又は内部の圧力を変更するために低圧チャンバ又は内部に関連付けられた弁を制御する、給電及び制御システムと、を備えている。
幾つかの実施形態では、第1の制御イベントは、低圧チャンバ又は内部の湿度の特定を含む。
幾つかの実施形態では、給電及び制御システムは、第2の制御イベントの検出に応答して、乾燥動作又はサイクルを停止する。
幾つかの実施形態では、第2の制御イベントは、低圧チャンバ又は内部の湿度の決定を含む。
幾つかの実施形態では、乾燥動作又はサイクルは、現在の乾燥動作又はサイクルを含む。
幾つかの実施形態では、乾燥動作又はサイクルは、次回の乾燥動作又はサイクルを含む。
幾つかの実施形態では、乾燥動作又はサイクルは、続いて起こる乾燥動作又はサイクルを含む。
幾つかの実施形態では、装置は更に、低圧チャンバ又は内部にヒンジ式に接続されたドアを備えている。
幾つかの実施形態では、低圧チャンバ又は内部の圧力は、低圧チャンバの外側の外圧未満である少なくとも約30Hgインチまで低下する。
幾つかの実施形態では、ドアは、低圧チャンバ又は内部にヒンジ式に接続されている。
幾つかの実施形態では、加熱面は抵抗加熱面を含んでいる。
幾つかの実施形態では、低圧チャンバ内の圧力を変更する工程は、低圧チャンバ内の圧力を上げる工程を含む。
幾つかの実施形態では、低圧チャンバ内の圧力を変更する工程は、低圧チャンバ内の圧力を減少させる工程を含む。
幾つかの実施形態では、低圧チャンバ又は内部の圧力は、低圧チャンバの外側の外圧未満である少なくとも約30Hgインチまで低下する。
幾つかの実施形態では、電子デバイスは、加熱面と直接接触している。
幾つかの実施形態では、電子デバイスは、加熱面と直接接触していない。
幾つかの実施形態では、加熱面は、1又は複数の導電性媒体又は表面を介して電子デバイスを加熱する。
幾つかの実施形態では、装置が提供される。この装置は、内部を規定する低圧チャンバであって、内部に電子デバイスを配置し、内部から電子デバイスを取り出すように構成されており、電子デバイスは、携帯電話、デジタル音楽プレーヤ、腕時計、ページャー、カメラ、及びポータブルコンピュータからなる群から選択される、低圧チャンバと;低圧チャンバに接続された排気ポンプと;低圧チャンバに接続されたヒータであって、ヒータ表面を含む又はヒータ表面と接続されているヒータと;排気ポンプとヒータに接続されているコントローラを含む給電及び制御システムはであって、コントローラは、低圧チャンバ内又は内部の圧力を下げるために排気ポンプを制御することと、電子デバイスに熱を加えるためにヒータの動作を制御することとによって、電子デバイスからの水分除去を制御し、給電及び制御システムは第1の期間にヒータ又は加熱面の電源をオンにし、第2の期間にヒータ又は加熱面に電源をオフにし、第1の制御イベントの検出に応答して乾燥動作又はサイクルを停止する、給電及び制御システムと、を備えている。
幾つかの実施形態では、第1の制御イベントは、低圧チャンバ又は内部の湿度の決定を含む。
幾つかの実施形態では、第1の制御イベントは、低圧チャンバ又は内部の第1温度の決定、或いは、加熱面若しくはヒータに関連付けられた第2温度の決定を含む。
幾つかの実施形態では、給電及び制御システムは、第2の制御イベントの検出に応答して、低圧チャンバ又は内部内の圧力を変更するために、低圧チャンバ又は内部に関連付けられた弁を制御する。
幾つかの実施形態では、第2の制御イベントは、低圧チャンバ又は内部の湿度の決定を含む。
幾つかの実施形態では、第2の制御イベントは、低圧チャンバ又は内部の第1温度の決定、或いは、加熱面若しくはヒータに関連する第2温度の決定を含む。
幾つかの実施形態では、乾燥動作又はサイクルは、現在の乾燥動作又はサイクルを含む。
幾つかの実施形態では、乾燥動作又はサイクルは、次回の乾燥動作又はサイクルを含む。
幾つかの実施形態では、乾燥動作又はサイクルは、引き続く乾燥動作又はサイクルを含む。
幾つかの実施形態では、装置は更に、低圧チャンバ又は内部にヒンジ式に接続されたドアを備える。
幾つかの実施形態では、低圧チャンバ又は内部の圧力は、チャンバの外側の外圧未満である少なくとも約30Hgインチまで低下する。
幾つかの実施形態では、低圧チャンバ又は内部の圧力は、チャンバの外側の外圧未満である少なくとも約30Hgインチまで低下する。
幾つかの実施形態では、加熱面は抵抗加熱面を含む。
幾つかの実施形態では、加熱面は抵抗加熱面を含む。
幾つかの実施形態では、第1の期間は、第2の期間とは異なる。
幾つかの実施形態では、第1の期間は、第2の期間と実質的に等しい。
幾つかの実施形態では、低圧チャンバ又は内部の圧力は、低圧チャンバの外側の外圧未満である少なくとも約30Hgインチまで低下する。
幾つかの実施形態では、電子デバイスは、加熱面と直接接触している。
幾つかの実施形態では、電子デバイスは、加熱面と直接接触していない。
幾つかの実施形態では、加熱面は、1又は複数の導電性媒体又は導電性表面を介して電子デバイスを加熱する。
幾つかの実施形態では、低圧チャンバ又は内部の圧力は、低圧チャンバの外側の外圧未満である少なくとも約28Hgインチまで低下する。
幾つかの実施形態では、低圧チャンバ又は内部の圧力は、低圧チャンバの外側の外圧未満である少なくとも約30Hgインチまで低下する。
幾つかの実施形態では、低圧チャンバ又は内部の圧力は、低圧チャンバの外側の外圧未満である少なくとも約30Hgインチまで低下する。
幾つかの実施形態では、低圧チャンバ又は内部の圧力は、低圧チャンバの外側の外圧未満である少なくとも約30Hgインチまで低下する。
幾つかの実施形態では、電子デバイスは、ヒータに接続されている又はヒータに含まれる加熱プラテン上に配置される。
幾つかの実施形態では、電子デバイスは、ヒータに接続されている又はヒータに含まれる加熱面上に配置され、加熱面は、第1の期間は通電され、第2の期間は通電を停止される。
幾つかの実施形態では、ヒータは、電子デバイスから水分を除去する間に電子デバイスが間接的に接触するプラテンを構成する。
幾つかの実施形態では、装置は更に、低圧チャンバ及びコントローラに接続された弁を備えており、コントローラが弁を制御して圧力を変化させることに少なくとも部分的に起因して、低圧チャンバ内の圧力は連続的な減圧の間に上昇する。
幾つかの実施形態では、コントローラは、ヒータ又はヒータに関連する加熱面の温度を制御して、約110°F以上且つ約120°F以下に維持する。
幾つかの実施形態では、コントローラは、給電及び制御システムに含まれており、コントローラは、電子デバイスから除去された水分の量を決定するように構成されている。
幾つかの実施形態では、コントローラは、給電及び制御システムに含まれており、コントローラは、電子デバイス内に残っている水分の量を判断するように構成されている。
幾つかの実施形態では、装置は更に、低圧チャンバに接続された湿度センサとコントローラとを備えており、コントローラは、湿度センサから受信した信号に少なくとも部分的に基づいて、ヒータに関連付けられた温度、又は、ヒータ、低圧チャンバ若しくは内部に関連する加熱面を制御する。
幾つかの実施形態では、コントローラは、湿度センサから受信した信号又は第2の信号に少なくとも部分的に基づいて、ヒータに関連付けられた温度、又は、ヒータ、低圧チャンバ若しくは内部に関連する加熱面を制御する。
幾つかの実施形態では、装置が提供される。この装置は、内部を規定する低圧チャンバであって、内部に電子デバイスを配置し、内部から電子デバイスを取り出すように構成されている低圧チャンバと;低圧チャンバに接続された排気ポンプと;低圧チャンバに接続されたヒータと;排気ポンプ及びヒータに接続された少なくとも1つの制御システムであって、少なくとも1つの制御システムは、低圧チャンバ内の圧力を下げるために排気ポンプを制御することと、電子デバイスに熱を加えるためにヒータの動作を制御することと、電子デバイス又は低圧チャンバの少なくとも1つに関連するデータに基づいて、電子デバイスからの水分の除去を停止するか又は継続するかを決定することによって、電子デバイスからの水分の除去を制御する、制御システムと、を備えており、少なくとも1つの制御システムは更に、低圧チャンバ内の排気ポンプ又は弁の少なくとも一方を制御して、低圧チャンバ内の圧力を上げることで、上昇した圧力が低圧チャンバ外の圧力と実質的に等しくし、減圧すること及び増圧することは、第1のサイクルを構成すること;低圧チャンバ内の圧力を減少させるように排気ポンプを制御することと、排気ポンプ又は弁の少なくとも一方を制御して、低圧チャンバ内の圧力を上げることで、増加した圧力が低圧チャンバ外の圧力と実質的に等しくなるようにすることとを繰り返し、減圧と増圧の繰り返しは、第2のサイクルを構成すること;第1のサイクル又は第2のサイクルの少なくとも一方からのデータに基づいて、電子デバイスからの水分の除去を停止するか、又は継続するかを判断すること、を行うように構成されている。
幾つかの実施形態では、第2サイクルの少なくとも一部の間の電子デバイスの第1温度は、第1サイクルの少なくとも一部の間の電子デバイスの第2の温度と比較して高い。
幾つかの実施形態では、少なくとも1つの制御システムは更に、低圧チャンバ内の圧力を減少させるように排気ポンプを制御することと、低圧チャンバ内の圧力を上げるように排気ポンプ又は弁の少なくとも1つを制御し、上昇した圧力が低圧チャンバ外の圧力と等しくすることとの第2の繰り返しを行うように構成されており、減圧と増圧の第2の繰り返しは、第3のサイクルを構成している。
幾つかの実施形態では、第2サイクルと第3サイクルの間の電子デバイスに関連する温度の変化は、第1サイクルと第2サイクルの間の温度の変化よりも小さい。
幾つかの実施形態では、第2サイクルと第3サイクルとの間の低圧チャンバに関連する湿度の変化は、第1サイクルと第2サイクルの間の湿度の変化よりも小さい。
幾つかの実施形態では、第1のサイクル又は第2のサイクルの少なくとも一方からのデータに基づいて、電子デバイスからの水分除去を停止するか又は継続するかを判断することは、第1のサイクルからの第1のデータ、第2のサイクルからの第2のデータ、及び第3のサイクルからの第3のデータに基づいて、電子デバイスからの水分除去を停止するか又は継続するかを判断することを含む。
幾つかの実施形態では、電子デバイスからの水分除去を停止するか又は継続するかを判断することは、排気ポンプの動作を停止するか否かを判定することを含む。
幾つかの実施形態では、第1のサイクル又は第2のサイクルの少なくとも一方からのデータは、第1のサイクル及び第2のサイクルからのデータを含む。
幾つかの実施形態では、データは、電子デバイス又は低圧チャンバに関連する温度データ、圧力データ、若しくは湿度データのうちの少なくとも1つを含む。
幾つかの実施形態では、装置が提供される。この装置は、内部を規定する低圧チャンバであって、内部に電子デバイスを配置し、内部から電子デバイスを取り出すように構成された低圧チャンバと;低圧チャンバに接続された排気ポンプと;低圧チャンバに接続されたヒータと;排気ポンプ及びヒータに接続された少なくとも1つの給電及び制御システムであって、低圧チャンバ内の圧力を下げるために排気ポンプを制御すること、電子デバイスに熱を加えるためにヒータの動作を制御することと、電子デバイス又は低圧チャンバの少なくとも1つに関連付けられたデータに基づいて電子デバイスからの水分除去を停止するか又は継続するかを判断することとによって、電子デバイスからの水分除去を制御する。
幾つかの実施形態では、電子デバイス又は低圧チャンバの少なくとも一方に関連するデータは、電子デバイスに関連するデータを含む。
幾つかの実施形態では、電子デバイス又は低圧チャンバの少なくとも一方に関連するデータは、低圧チャンバに関連するデータを含む。
幾つかの実施形態では、ヒータは、1又は複数の導電性媒体又は導電性表面を介して電子デバイスを加熱し、電子デバイスは、携帯電話、デジタル音楽プレーヤ、腕時計、ページャー、カメラ、及びポータブルコンピュータからなる群から選択される。
幾つかの実施形態では、データは温度データを含む。
幾つかの実施形態では、データは圧力データを含む。
幾つかの実施形態では、データは湿度データを含む。
幾つかの実施形態では、装置が提供される。この装置は、内部を規定する低圧チャンバであって、内部に電子デバイスを配置し、内部から電子デバイスを取り出すように構成された低圧チャンバと;低圧チャンバに接続された排気ポンプと;低圧チャンバに接続されたヒータと;排気ポンプ及びヒータに接続された少なくとも1つの制御システムであって、低圧チャンバ内の圧力を下げるために排気ポンプを制御することと、電子デバイスに熱を加えるためにヒータの動作を制御することとによって、電子デバイスからの水分の除去を制御する少なくとも1つの制御システムと、を備えており、装置はコンピューティングデバイスと通信しており、コンピューティングデバイスは、電子デバイス又は装置の少なくとも1つに関連するデータを受信、処理、又は送信する。
幾つかの実施形態では、コンピューティングデバイスは乾燥データベースにアクセスし、乾燥データベース内の電子デバイスに関連するレコードの検索を開始する。
幾つかの実施形態では、コンピューティングデバイスは、乾燥データベース内のレコードを見つけると、レコードへのアクセスを提供するための認証入力を表示するプロンプトを開始すること、又は、電子デバイスには、許容される乾燥試行回数が残っていると判定することのうちの少なくとも1つを実行する。
幾つかの実施形態では、コンピューティングデバイスは、乾燥データベース内のレコードが見つからないと、電子デバイスが、登録された電子デバイスであるか否かを判定するために、入力データの入力を促すことを開始する。
幾つかの実施形態では、コンピューティングデバイスは、乾燥データベース内のレコードが見つからないと、電子デバイスを登録するためのコンピューティングトランザクションを開始する。
幾つかの実施形態では、コンピューティングデバイスは、乾燥データベース内のレコードを見つけると、電子デバイスを乾燥させるためのオプションの選択を促す。
幾つかの実施形態では、コンピューティングデバイスとの通信は、ブルートゥース(登録商標)通信又はブルートゥースローエナジー通信を含んでいる。
幾つかの実施形態では、コンピューティングデバイスとの通信は、Wi-Fi通信又はセルラー通信を含んでいる。
幾つかの実施形態では、データは、電子デバイス又は装置の少なくとも1つに関連する識別データを含む。
幾つかの実施形態では、データは、装置又は電子デバイスから受信され、データは、電子デバイスから除去された水分量に関連付けられている。
幾つかの実施形態では、データは装置又は電子デバイスから受信され、データは、電子デバイス内に残っている水分の量に関連している。
幾つかの実施形態では、データは、装置又は電子デバイスから受信され、データは、電子デバイスからの水分除去に関連する経過時間又は残り時間に関連している。
幾つかの実施形態では、データは、電子デバイスがどれぐらいの時間濡れた状態であったか、又は、濡れた時若しくは濡れた後に電子デバイスがプラグインされたか否かの、少なくとも1つのデータを含む。
幾つかの実施形態では、コンピューティングデバイスは、電子デバイスからの水分除去の恣意直状況を決定する。
幾つかの実施形態では、進捗状況は、電子デバイスから除去された水分量、又は電子デバイス内に残っている水分量に関連している。
幾つかの実施形態では、進捗状況は、電子デバイスからの水分の除去に関連する経過時間又は残り時間(電子デバイスが乾燥するまで)に関連している。
幾つかの実施形態では、コンピューティングデバイスは、電子デバイスからの水分除去の進捗状況を表示するためのディスプレイ又はグラフィカルユーザインターフェースに関連付けられている。
本発明の様々な実施形態の種々の態様が、以下の通り、段落X1、X2、X3、X4、X5、X6、X7、X8及びX9に述べられる:
X1.本発明の一実施形態は、水のダメージを受けた、又は他の湿潤剤のダメージを受けた電子機器を乾燥させる電子デバイス乾燥装置を含んでおり、当該装置は、加熱伝導プラテン手段と、真空チャンバ手段と、排気ポンプ手段と、対流オーブン(oven)手段と、ソレノイド弁制御手段と、加熱及び排気を自動的に制御するマイクロプロセッサ制御システムと、真空検知装置と、湿度検知装置と、アルゴリズム選択のためのスイッチアレイとを含んでいる。
X2.本発明の別の実施形態は、水分の侵入によって少なくとも部分的に動作不能となった携帯電子デバイスを低圧チャンバ内に配置する工程と、電子デバイスを加熱する工程と、低圧チャンバ内の圧力を下げる工程と、携帯電子デバイスの内部から携帯電子デバイスの外部へと水分を除去する工程と、圧力を下げる工程の後に低圧チャンバ内の圧力を上げる工程と、低圧チャンバ内の圧力を低圧チャンバの外側の圧力と等しくする工程と、携帯電子デバイスを低圧チャンバから取り出す工程とを含む方法を含んでいる。
X3.本発明の別の実施形態は、内部を規定する低圧チャンバであって、内部に電子デバイスを配置し、内部から電子デバイスから取り出せるように内部の大きさが決められ、内部が構成されている低圧チャンバと、チャンバに接続された排気ポンプと、チャンバに接続されたヒータと、排気ポンプ及びヒータに接続されたコントローラであって、低圧チャンバ内の圧力を下げるように排気ポンプを制御し、電子デバイスに熱を加えるようにヒータの運転を制御することによって、電子デバイスからの水分除去を制御するコントローラとを含む装置を含んでいる。
X4.本発明の別の実施形態は、添付の図面を参照して本明細書中に実質的に記載されているような、電子デバイスから水分を除去するデバイスを含んでいる。
X5.本発明の別の実施形態は、添付の図面を参照して本明細書中に実質的に記載されるような、電子デバイスから水分を除去する方法を含んでいる。
X6.本発明の別の実施形態は、添付の図面を参照して本明細書中に実質的に記載されるような、デバイスを製造する方法を含んでいる。
X7.本発明の別の実施形態は、電子デバイスを加熱する手段と、電子デバイス内の圧力を下げる手段と、十分な量の水分が電子デバイスから取り出された時点を検出する手段とを含む装置を含んでいる。
X8.本発明の別の実施形態は、水分の侵入により少なくとも部分的に動作不能になった携帯電子デバイスを低圧チャンバ内に配置する工程と;低圧チャンバ内の圧力を下げる工程と;電子デバイスの内部に空気を導入する工程であって、導入された空気は低圧チャンバ内の圧力を超える圧力である、工程と;携帯電子デバイスの内部から水分を除去する工程と;低圧チャンバ内の圧力を低圧チャンバの外側の圧力と等しくする工程と;携帯電子デバイスを低圧チャンバから取り出す工程と、を含む方法を含んでいる。
X9.本発明の別の実施形態は、内部を規定する低圧チャンバであって、内部は、内部に電子デバイスを配置し、内部から電子デバイスを取り出せるように大きさされて構成されている、低圧チャンバと;チャンバに接続され、低圧チャンバ内の圧力を下げるように構成及び適合している排気ポンプと;排気ポンプが低圧チャンバからガスを除去する間、電子デバイスに空気圧で接続するように構成及び適合しているガス注入器であって、注入器は、電子デバイスの内部にガスを導入するように構成及び適合され、ガスは、低圧チャンバの内部の圧力より高い圧力である、ガス注入器とを備える装置を含む。
更に他の実施形態は、先の記載X1、X2、X3、X4、X5、X6、X7、X8及びX9の何れかにおいて説明されている特徴を、以下の態様の1又は複数と組み合わされて含んでいる:
自動的に乾燥剤を乾燥する再生式のデシケータ手段。
携帯電子デバイスの殺菌をするUV殺菌灯手段。
加熱伝導プラテンは、金属製伝導プラテンに重ね合わされたサーモフォイルヒータを含む。
加熱伝導プラテンのサーモフォイルヒータは、25ワット乃至1000ワットの間である。
加熱伝導プラテンは、温度フィードバックセンサを利用する。
加熱伝導プラテンの表面積は、4平方インチ乃至1500平方インチの間である。
加熱伝導プラテンは、真空チャンバの外側を加熱する対流オーブンヒータとしても用いられる。
対流オーブンは、真空チャンバの外側を加熱して、蒸発が起こると、内部の真空チャンバの圧縮をできるだけ小さくするために使用される。
真空チャンバは、プラスチック、金属、又はガラスなどの真空向け(vacuum-rated)材料から作られる。
真空チャンバは、大気圧未満であって最大30水銀柱インチの真空圧に耐えるように構成される。
真空チャンバの容量は、0.25リットル乃至12リットルである。
排気ポンプは、大気圧未満である19水銀柱インチの最小真空圧を実現する。
ソレノイド弁のオリフィス径は、0.025インチ乃至1インチである。
ソレノイド弁は、対流オーブンで加熱された空気を交換するための大気経路を設けるために用いられる。
マイクロプロセッサコントローラは、制御された真空乾燥のために、メモリに記憶されたアルゴリズムを利用する。
相対湿度センサは、真空チャンバに空圧接続されており、リアルタイムの相対湿度をサンプリングするために用いられる。
マイクロプロセッサコントローラは、制御された真空乾燥のために、相対湿度の極大値及び極小値を利用する。
マイクロプロセッサコントローラは、加熱伝導温度、真空圧及びサイクル時間を自動的に制御する。
マイクロプロセッサコントローラは、加熱真空乾燥のためのフィードバックとして、圧力センサ、温度センサ及び相対湿度センサを利用する。
マイクロプロセッサコントローラは、性能データを記録し、モデムインターネットインターフェースを経由して送信できる。
アルゴリズム選択のためのスイッチアレイは、単純な制御方法を実現する。
再生式のデシケータは、25W乃至1000Wの外部サーモフォイルヒータによって加熱される。
再生式のデシケータは、ファン及び温度信号を利用して、正確な閉ループ温度制御により乾燥剤をベークすることができる。
再生式のデシケータは、3方空圧弁を利用して、デシケータをパージするために、空気の流れの方向及び経路を空圧的に隔絶し、且つスイッチする。
UV殺菌ライトは、254nmの波長、1W乃至250Wの出力範囲でUV放射線を放射して、携帯電子デバイスの殺菌をするのに十分なUV放射線を実現する。
UV殺菌ライトは、1分乃至480分、携帯電子デバイスの殺菌をする。
再生式のデシケータは、120°Fから500°Fに加熱されて、乾燥した媒体を提供する。
再生式のデシケータは、5分乃至600分加熱されて、十分な乾燥時間を提供する。
加熱伝導プラテンは、70°F乃至200°Fで加熱されて、蒸発潜熱の損失による損失の補償として、熱を再導入する。
マイクロプロセッサコントローラは、性能データを記録し、性能データ及びソフトウェアアップデートを、セルラー無線ネットワークを経由してワイヤレスで送受信できる。
マイクロプロセッサコントローラは、性能データを記録し、インターネットプロトコル無線プリンタ又はローカルにインストールされたプリンタで結果を印刷できる。
前記配置する工程は、携帯電子デバイスをプラテン上に配置する工程を含み、前記加熱する工程は、低くとも約110°Fに、高くとも約120°Fにプラテンを加熱する工程を含む。
前記圧力を下げる工程は、チャンバの外側の圧力未満である低くとも約28Hgインチに圧力を下げる工程を含む。
前記圧力を下げる工程は、チャンバの外側の圧力未満である少なくとも約30Hgインチに圧力を下げる工程を含む。
前記配置する工程は、携帯電子デバイスをプラテン上に配置することを含み、前記加熱する工程は、低くとも約110°Fに、高くとも約120°Fにプラテンを加熱する工程を含み、前記圧力を下げる工程は、チャンバの外側の圧力未満である少なくとも約28Hgインチに圧力を下げる工程を含む。
前記圧力を下げる工程と圧力を上げる工程とは、前記携帯電子デバイスを取り出す工程の前に、逐次的に繰り返される。
前記圧力を下げる工程と圧力を上げる工程の繰り返しを、少なくとも1つの予め定めた基準に従って、自動的に制御する工程。
チャンバ内の相対湿度を測定する工程と、相対湿度が下がり、相対湿度の低下率が遅くなった後に、チャンバ内の圧力を上げる工程。
チャンバ内の相対湿度を測定する工程であって、前記圧力を下げる工程と圧力を上げる工程とが、前記携帯電子デバイスを取り出す工程の前に、逐次的に繰り返され、前記圧力を下げる工程は、相対湿度が上がって相対湿度の増加率が遅くなると開始する。
チャンバ内の相対湿度を測定する工程であって、前記圧力を下げる工程と圧力を上げる工程が、前記携帯電子デバイスを取り出す工程の前に逐次的に繰り返され、前記圧力を下げる工程と圧力を上げる工程の繰り返しは、連続する相対湿度極大値と相対湿度極小値との差が予め定めた許容範囲内となると、止められる。
チャンバ内の相対湿度を測定する工程であって、前記圧力を下げる工程と圧力を上げる工程が、前記携帯電子デバイスを取り出す工程の前に逐次的に繰り返され、前記圧力を下げる工程と圧力を上げる工程の繰り返しは、チャンバ内の相対湿度が予め定めた値に達すると、止められる。
低圧チャンバ内の圧力をポンプを用いて下げる工程と、ポンプを用いてチャンバから吸い出されているガスからガスがポンプに達する前に水分を除去する工程。
前記水分を除去する工程は、乾燥剤を含むデシケータを用いて水分を除去する工程を含む。
乾燥剤から水分を除去する工程。
前記乾燥剤から水分を除去する工程の前に、ポンプから乾燥剤を分離する工程。
乾燥剤から水分を除去する間、デシケータを通る空気の流れを反転させる工程。
前記乾燥剤から水分を除去する工程の間、乾燥剤を加熱する工程。
前記加熱する工程は、低くとも200°F、高くとも300°Fに乾燥剤を加熱する工程を含む。
前記加熱する工程は、約250°Fに乾燥剤を加熱する工程を含む。
コントローラは、排気ポンプを制御して低圧チャンバ内の圧力を複数回下げ、低圧チャンバ内の圧力は、圧力の逐次的な低下の間では上がる。
湿度センサが低圧チャンバ及びコントローラに接続されており、コントローラは、湿度センサから受信される信号に少なくとも部分的に基づいて排気ポンプを制御して、低圧チャンバ内の圧力を下げることを少なくとも一時的に止める。
相対湿度の変化率が低下する又はほぼゼロであると、コントローラは、排気ポンプを制御して、低圧チャンバ内の圧力を下げることを少なくとも一時的に止める。
相対湿度の変化率が低下する又はほぼゼロであると、コントローラは、排気ポンプを制御して低圧チャンバ内の圧力を下げ始める。
排気ポンプが低圧チャンバ内の圧力を複数回下げると、湿度センサは、相対湿度の極大値及び極小値を検出し、コントローラは、連続する極大相対湿度値と極小相対湿度値との差異が予め定めた値以下である場合、デバイスが乾燥していると判定する。
弁が低圧チャンバ及びコントローラに接続されており、コントローラが弁を制御して圧力を上げること少なくとも部分的に起因して、低圧チャンバ内の圧力は圧力の逐次的低下の間で上がる。
コントローラは、弁を制御して低圧チャンバ内の圧力を上げ、ほぼ同時に、コントローラは、排気ポンプを制御して低圧チャンバ内の圧力を下げるのを止める。
コントローラは、弁を制御して、低圧チャンバの内部と低圧チャンバの外側との間で圧力を等しくする。
温度センサがヒータ及びコントローラに接続されており、コントローラは、圧力センサから受信された信号に少なくとも部分的に基づいて、ヒータを制御して、予め定めた温度を維持する。
圧力センサが低圧チャンバ及びコントローラに接続されており、コントローラは、圧力センサから受信された信号に少なくとも部分的に基づいて、排気ポンプを制御して、低圧チャンバ内の圧力を下げることを少なくとも一時的に止める。
ヒータは、電子デバイスから水分を除去する間に電子デバイスが直接的に接触するプラテンを含んでいる。
電子デバイスを殺菌する工程。
電子デバイスを殺菌するためのUVランプ。
電子デバイスの内部に空気を導入する工程は、低圧チャンバ内の圧力が低圧チャンバの外側の圧力よりも低い間に行われる。
電子デバイスの内部に空気を導入する工程は、前記圧力を下げる工程中に行われる。
電子デバイスの内部に空気を導入する工程は、前記圧力を等しくする工程の前に行われる。
導入された空気は、低圧チャンバの外側の圧力を超える圧力である。
電子デバイスを加熱する工程。
電子機器の内部に導入された空気を加熱する工程。
電子デバイスの内部に導入されている空気の温度を測定する工程。
電子デバイスに導入されている空気の温度が、低くとも90°F、高くとも140°Fになるように制御する工程。
低圧チャンバ及び/又は電子デバイス内の圧力を下げることと電子デバイスを加熱することとは、真空ポンプによって行われる。
低圧チャンバ及び/又は電子デバイス内の圧力を下げることとは真空ポンプによって行われ、電子デバイスを加熱することは真空ポンプ以外の物体によって行われる。
電子デバイスを加熱する工程は、電子デバイスの内部に導入された空気を加熱する工程と、電子デバイスの外面と直接接触して電子デバイスの外面を加熱する工程とを含む。
低圧チャンバ及び/又は電子デバイス内の圧力を下げる工程は、チャンバの外側の圧力未満である少なくとも約28Hgインチまで圧力を下げる工程を含む。
電子デバイスの電子ポートに空気ノズルを取り付ける工程と、電子ポートを介して空気を導入する工程。
電子デバイスの内部に空気を導入する工程は、少なくとも毎分約0.5立方フィート、最大でも毎分約2.5立方フィートのレートで電子デバイスに空気を導入する工程を含む。
ガス注入器は、電子デバイスの内部に空気を注入するように構成され、適合されている。
ガス注入器は、電子デバイスの電子接続ポートに接続し、電子接続ポートを介してガスを注入するように構成され、適合されている。
ガス注入器に接続されたヒータであって、ヒータは、ガスが電子デバイスの内部に導入される前にガスを加熱する。
電子デバイスを加熱するヒータは、低圧チャンバ及び/又は電子デバイス内の圧力を低下させる排気ポンプである。
電子デバイスを加熱するヒータは、低圧チャンバ及び/又は電子デバイス内の圧力を低下させる排気ポンプではない。
低圧チャンバ内に配置された電子デバイスの外面との直接接触により、電子デバイスの外面を加熱するように適しているヒータ。
電子デバイスの内部に導入されるガスの温度を制御するためのコントローラ。
電子デバイスに注入されたガスを加熱するヒータは、ガスを低くとも約90°F、高くとも約140°Fに加熱する。
排気ポンプ及びヒータに接続されたコントローラであって、コントローラは、低圧チャンバ内の圧力を下げるために排気ポンプを制御することと、電子デバイスに熱を加えるためにヒータの動作を制御することとにより、電子デバイスからの水分除去を制御する。
排気ポンプに接続されたコントローラは、排気ポンプを制御して、低圧チャンバ内の圧力をチャンバ外側の圧力未満である少なくとも約28Hgインチまで低下させる。
ガス注入器は、排気ポンプが低圧チャンバ内の圧力を周囲条件未満に低下させると、ガスを電子デバイスの内部に導入する。
ガス注入器は、排気ポンプが低圧チャンバ内の圧力を減少させている間、ガスを電子デバイスの内部に導入する。
ガス注入器は、低圧チャンバの外側の圧力より高い圧力でガスを導入する。
ガス注入器は、少なくとも毎分約0.5立方フィート、最大で毎分約2.5立方フィートのレートで電子デバイスに空気を導入するように構成され、適合されている。
幾つかの実施形態において、方法は、水分の侵入により少なくとも部分的に動作不能となった携帯電子デバイスを低圧チャンバ内に配置する工程と;電子デバイスを加熱する工程と;低圧チャンバ内の圧力を下げる工程と;携帯電子デバイスの内部から携帯電子デバイスの外部へ水分を除去する工程と;圧力低下後に低圧チャンバ内の圧力を上げる工程であって、圧力を上げる工程は更に、低圧チャンバ内の相対湿度を測定する工程と、相対湿度が減少し、相対湿度の減少速度が遅くなった後に低圧チャンバ内の圧力を上げる工程とを含む、工程と;低圧チャンバ内の圧力を低圧チャンバ外の圧力と等しくする工程と;携帯電子デバイスを低圧チャンバから取り出す工程とを含む。
幾つかの実施形態では、前記配置する工程は、携帯電子デバイスをプラテン上に配置することを含み、前記加熱する工程は、プラテンを低くとも約110°F、高くとも最大約120°Fに加熱する工程を含む。
幾つかの実施形態では、前記圧力を下げる工程は、チャンバの外側の圧力未満である少なくとも約28Hgインチまで圧力を下げる工程を含む。
幾つかの実施形態では、前記圧力を下げる工程は、チャンバの外側の圧力未満である少なくとも約30Hgインチまで圧力を下げる工程を含む。
幾つかの実施形態では、前記配置する工程は、携帯電子デバイスをプラテン上に配置する工程を含み、加熱する工程は、プラテンを低くとも約110°F、高くとも約120°Fまで加熱する工程を含み、前記圧力を下げる工程は、チャンバの外側の圧力未満である少なくとも約28Hgインチまで圧力を下げる工程を含む。
幾つかの実施形態では、前記圧力を上げる工程及び圧力を下げる工程は、前記携帯電子デバイスを取り出す工程の前に逐次的に繰り返される。
幾つかの実施形態では、方法は更に、少なくとも1つの予め定めた基準に従って、前記圧力を上げる工程及び圧力を下げる工程の繰り返しを自動的に制御する工程を含む。
幾つかの実施形態では、方法は更に、十分な量の水分が電子デバイスから除去された時点を検出する工程と、検出後に圧力を上げる工程及び圧力を下げる工程の繰り返しを停止する工程を含む。
幾つかの実施形態では、方法は更に、ポンプを使用して低圧チャンバ内の圧力を下げる工程と、ポンプを用いてチャンバから吸い出されているガスから、ガスがポンプに達する前に水分を除去する工程とを含む。
幾つかの実施形態では、前記水分を除去する工程は、乾燥剤を含むデシケータを使用して水分を除去する工程を含む。
幾つかの実施形態では、方法は更に、乾燥剤から水分を除去する工程を含む。
幾つかの実施形態では、方法は更に、乾燥剤から水分を除去する前に乾燥剤をポンプから分離する工程を含む。
幾つかの実施形態では、方法は更に、電子デバイスを殺菌する工程を含む。
幾つかの実施形態では、方法は更に、十分な量の水分が電子デバイスから除去された時点を検出する工程を含む。
幾つかの実施形態では、装置が提供される。この装置は、内部を規定する低圧チャンバであって、内部に電子デバイスを配置し、内部から電子デバイスから取り出せるように内部の大きさが決められ、内部が構成されている低圧チャンバと;チャンバに接続された排気ポンプと;チャンバに接続されたヒータと;排気ポンプ及びヒータに接続されたコントローラであって、低圧チャンバ内の圧力を下げるために排気ポンプを制御することと、電子デバイスに熱を加えるためにヒータの動作を制御することとによって、電子デバイスからの水分除去を制御するコントローラと、を含む装置を含んでいる。
幾つかの実施形態では、コントローラは、排気ポンプを制御して低圧チャンバ内の圧力を複数回下げて、低圧チャンバ内の圧力は、連続的な減圧の間に増加する。
幾つかの実施形態では、装置は更に、低圧チャンバとコントローラに接続された湿度センサを備えており、コントローラは、湿度センサから受信した信号に少なくとも部分的に基づいて排気ポンプを制御し、低圧チャンバ内の圧力を下げることを少なくとも一時的に停止する。
幾つかの実施形態では、コントローラは、相対湿度の変化率が減少する又はほぼゼロであると、排気ポンプを制御して、低圧チャンバ内の圧力を下げることを少なくとも一時的に停止する。
幾つかの実施形態では、排気ポンプが低圧チャンバ内の圧力を複数回下げると、湿度センサは、相対湿度の極大値及び極小値を検出し、コントローラは、連続する極大相対湿度値と極小相対湿度値との差異が予め定めた値以下である場合、デバイスが乾燥していると判定する。
幾つかの実施形態では、装置は更に、低圧チャンバとコントローラに接続された湿度センサを備えており、コントローラは、相対湿度の変化率が減少する又はほぼゼロになると、排気ポンプを制御し、低圧チャンバ内の圧力を下げ始める。
幾つかの実施形態では、装置は更に、低圧チャンバとコントローラに接続された弁を備えており、低圧チャンバ内の圧力は、コントローラが弁を制御して圧力を上げることに少なくとも部分的に起因して、連続的な減圧の間に上がる。
幾つかの実施形態では、コントローラは弁を制御して、低圧チャンバ内の圧力を上げるのとほぼ同時に、コントローラは排気ポンプを制御して、低圧チャンバ内の圧力を下げるのを止める。
幾つかの実施形態では、コントローラは弁を制御して、低圧チャンバの内部と低圧チャンバの外側との間の圧力を同じにする。
幾つかの実施形態では、装置は更に、ヒータとコントローラに接続された温度センサを備えており、コントローラは、圧力センサから受信した信号に少なくとも部分的に基づいてヒータを制御し、予め定めた温度を維持する。
幾つかの実施形態では、装置は更に、低圧チャンバとコントローラに接続された圧力センサを備えており、コントローラは、圧力センサから受信した信号の少なくとも部分的に基づいて排気ポンプを制御し、低圧チャンバ内の圧力を下げることを少なくとも一時的に止める。
幾つかの実施形態では、ヒータは、電子デバイスから水分を除去する間に、電子デバイスが直接接触するプラテンを備えている。
幾つかの実施形態では、装置は更に、チャンバに接続された殺菌部材を備えており、殺菌部材は、チャンバ内に配置された電子デバイス上の細菌を殺すように構成され、適合されている。
幾つかの実施形態では、別の装置が提供される。この装置は、電子デバイスを導電的に加熱するための手段と;電子デバイス内の圧力を下げるための手段と;電子デバイスから十分な量の水分が除去されたことを検出するための手段と、を含む。
本発明の図示された例、代表的な実施形態及び具体的な形態が、図面及び先の記載において詳細に説明且つ記載されたが、これらは説明のためのものであって、制限的又は限定的ではないと考えられるべきである。ある実施形態における特定の特徴の記載は、その特定の特徴がその実施形態に必ず限定されることを意味しない。ある実施形態の特徴は、当業者によって理解されるように、他の実施形態の特徴と組み合わされて利用されてよく、そのように明示的に記載されているか否かを問わない。例示的な実施形態が示され、かつ記載されており、そして本発明の精神の範囲内に入る全ての変更及び修正が保護されることが望まれる。
送信、受信、接続、又は通信は、近距離通信機構(例えば、ブルートゥース、ブルートゥースローエナジー、近距離通信、Wi-Fiダイレクトなど)又は長距離通信機構(例えば、Wi-Fi、セルラーなど)を使用して行われてよい。それに加えて又は代替的に、送信、受信、接続、又は通信は、有線技術を使用して行われてよい。送信、受信、接続、又は通信は、システム間で直接に、又は1又は複数のシステムを介して間接的に行われてもよい。
用語「信号」、「信号」、「データ」、又は「情報」は、単一の信号又は複数の信号を指してよい。信号への言及は、信号の属性を指してよく、信号属性への言及は、信号属性に関連付けられた信号を指してよい。本明細書で使用されるように、任意の文脈での「リアルタイム」又は「動的に」という用語は、現在、直後、同時に、実質的に同時に、数マイクロ秒後、数ミリ秒後、数秒後、数分後、数時間後、数日後、一定期間後などの何れかを指してよい。幾つかの実施形態では、本明細書での任意の操作は、「変換する」又は「変換」という用語と互換的に使用されてよい。
本開示は、図、説明、及び特許請求の範囲を見れば、当業者には直ちに理解であろう、幾つかの重要な技術的利点を提供する。更に、特定の利点が上記に列挙されているが、様々な実施形態は、列挙された利点の全てを含む、一部を含む、又は何れも含まないことがある。本発明の文章又は記述は、1又は複数の実施形態に関連していてよい。符号は、図中に番号が付されている要素が本明細書中で最初に出てきたときに提供される。幾つかの実施形態では、要素の最初の事例に対する符号は、要素のその後の事例に対して符号が付与されなくとも、本明細書の要素のその後の事例に対して適用可能である。
本発明の原理に従った様々な実施形態が上記に記載されているが、それらは例示のためだけに提示されたものであり、限定するものではないことは理解されるべきである。故に、
本発明の広がり及び範囲は、上述した例示的な実施形態の何れによっても制限されるべきではなく、本発明の特許請求の範囲及びその均等物に従ってのみ定義されるべきである。更に、上記の利点及び特徴は、記載された例示的な実施形態において提供されるが、上記の利点の何れか又は全てを達成するプロセス及び構造に対する、請求項の適用を制限してはならない。
更に、本明細書のセクションの見出しは、37 C.F.R. 1.77の下での提案との整合性のために、又はそうでなければ、構成上の手掛かりを提示するために提供されている。これらの見出しは、本発明の請求項に記載された発明を制限したり、特徴づけたりするものではない。具体的には、「背景」における技術の記述は、その技術が本発明の何れかの発明の先行技術であることを認めるものと解釈されるべきではない。同様に、「概要」は、特許請求の範囲に記載された発明を特徴づけるものとはみなされない。更に、本明細書における単数形の「発明」への言及は、本発明における新規性が単一の点のみにあることを主張するために使用されるべきではない。複数の発明は、本発明の複数の請求項の限定に従って規定されてよく、それら請求項は、それによって保護される発明、及びそれらの均等物を定義する。全ての場合において、そのような特許請求の範囲は、本明細書に照らしてそれ自体の利点に基づいて考慮されるものとされ、本明細書の見出しによって制約されるべきではない。