JP7330112B2 - 無線通信システム及び基地局 - Google Patents

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Description

本開示は、無線通信システム、基地局及び上位装置に関する。
従来から、基地局が、列車に搭載されている移動局と無線を用いて通信を行う無線通信システムが使用されている。
無線通信システムでは、移動局と、基地局との間の無線通信にTDMA(Time Dibision Multiple Access)通信方式が採用されている。
また、基地局間における同一周波数の相互干渉を避けるため、複数の通信エリアの相互関係では、TDMA通信方式でなく、周波数分割通信方式が採用されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2016-159784号公報
従来の無線通信システムでは、複数の通信エリア間は周波数分割通信方式が採用されており、周波数の繰り返し数が最低でも3波分の周波数が必要となる。このため、特許文献1のように、TDMA通信方式を用いることにより、全通信エリアで同一周波数を用いて周波数利用効率向上を図ることができる。
しかしながら、この方法では、ある通信エリアで無線伝送中に隣接エリアで同一の通信スロットを用いて別のデータを無線伝送すると、互いに干渉してデータが潰されるため、隣接する通信エリアとの干渉エリアでは同時には通信することができない。このため、従来の無線通信システムに比べて周波数の利用効率は向上するが、通信帯域の利用効率が低くなるという問題がある。
そこで、本開示の1又は複数の態様は、隣接する通信エリアとの間で電波の干渉の影響を受けずに、移動局が基地局と通信できるようにすることを目的とする。
本開示の一態様に係る無線通信システムは、軌道に沿って一方向に移動する移動局と、前記軌道に沿って配置され、前記移動局と通信を行う複数の基地局と、を備える無線通信システムであって、前記移動局は、前記移動局の位置を特定する位置特定部と、前記特定された位置を示す位置情報を無線で送信する移動無線通信部と、を備え、前記複数の基地局に含まれる第1の基地局は、前記位置情報を無線で受信する基地無線通信部と、前記位置情報で示される位置により、前記第1の基地局が前記移動局と通信を行うことのできる第1の通信エリア内の予め定められた第1の位置を前記移動局が通過したか否かを判断し、前記移動局が前記第1の位置を通過した場合に、前記基地無線通信部の送信出力を、第1のレベルから前記第1のレベルよりも低い第2のレベルに低下させることで、前記第1の基地局からの送信信号が前記移動局に届かなくなるようにする送信出力制御部と、を備えることを特徴とする。
本開示の一態様に係る基地局は、軌道に沿って一方向に移動する移動局と通信を行う基地局であって、前記移動局から、前記移動局の位置を示す位置情報を無線で受信する基地無線通信部と、前記位置情報で示される位置により、前記基地局が前記移動局と通信を行うことのできる通信エリア内の予め定められた位置を前記移動局が通過したか否かを判断し、前記移動局が前記位置を通過した場合に、前記基地無線通信部の送信出力を、第1のレベルから前記第1のレベルよりも低い第2のレベルに低下させることで、前記基地局からの送信信号が前記移動局に届かなくなるようにする送信出力制御部と、を備えることを特徴とする。
本開示の一又は複数の態様によれば、隣接する通信エリアとの間において電波の干渉の影響を生じずに、移動局が基地局と通信を行うことができる。
実施の形態1に係る無線通信システムの構成を概略的に示すブロック図である。 (A)及び(B)は、実施の形態1に係る無線通信システムの配置及び通信スロットを説明するための概略図である。 (A)及び(B)は、ハードウェア構成例を示すブロック図である。 (A)及び(B)は、実施の形態1において移動局が進行する際の第1の動作を説明するための概略図である。 (A)及び(B)は、実施の形態1において移動局が進行する際の第2の動作を説明するための概略図である。 (A)及び(B)は、実施の形態1において移動局が進行する際の第3の動作を説明するための概略図である。 実施の形態2に係る無線通信システムの構成を概略的に示すブロック図である。 (A)及び(B)は、実施の形態2に係る無線通信システムの配置及び通信スロットを説明するための概略図である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る無線通信システム100の構成を概略的に示すブロック図である。
無線通信システム100は、移動局110と、複数の基地局130と、上位装置150とを備える。
図2(A)及び(B)は、無線通信システム100の配置及び通信スロットを説明するための概略図である。
図2(A)に示されている基地局130A、基地局130B及び基地局130Cの各々は、図1に示されている基地局130と同様に構成されている。
図2(A)に示されているように、移動局110は、位置情報を取得しながら軌道101に沿って一方向に移動する。例えば、移動局110は、軌道101上を走行する列車に搭載されている。
基地局130A~130Cの各々は、軌道101に沿って、配置されている。具体的には、基地局130A~130Cの各々は、通信エリアが軌道101を含むように、軌道101の周辺に点在し、TDMA通信方式により移動局110と無線通信を行う。
上位装置150は、基地局130A~130Cを制御し、移動局110の位置を示す位置情報を元に移動局110の移動を制御する。
図2(B)に示されているように、実施の形態1におけるTDMA通信方式では、1電文フレームあたりの送信間隔を1秒とする。また、通信スロット数は、通信スロットS1及び通信スロットS2の2スロットとする。さらに、移動局110と、基地局130A~130Cの各々とは、同じ周波数を使用して無線通信を行う。例えば、移動局110が使用する送信周波数はf1、基地局130A~130Cの各々が使用する送信周波数はf2とする。
図2(A)に示されている境界点P01及び境界点P02は、基地局130Aが通常の送信出力である通常出力にて電文を送信する際に移動局110が受信可能となる通信エリアである通常通信エリアA01の、軌道101における限界位置を示す。このため、移動局110は、境界点P01及び境界点P02の範囲内において、通常の送信出力において、基地局130Aからの送信電文を受信することができる。
同様に、境界点P03及び境界点P04は、基地局130Bが通常出力にて電文を送信する際に移動局110が受信可能となる通信エリアである通常通信エリアA02の、軌道101における限界位置を示す。境界点P05及び境界点P06は、基地局130Cが通常出力にて電文を送信する際に移動局110が受信可能となる通信エリアである通常通信エリアA03の、軌道101における限界位置を示す。
干渉エリアA11及び干渉エリアA12は、基地局130A~130Cが通常出力を行っている際に、干渉が発生し、移動局110とは通信できないエリアである。
境界点P21及び境界点P24は、基地局130Bの送信出力が通常出力で、かつ、隣接する基地局130A及び基地局130Cの送信出力が通常出力よりも低い省出力の場合に、移動局110が受信可能となる通信エリアである拡大通信エリアA22の、軌道101における限界位置を示す。
同様に、境界点P22は、基地局130Aの送信出力が通常出力で、かつ、隣接する基地局130Bの送信出力が省出力の場合に、移動局110が受信可能となる通信エリアである拡大通信エリアA22の、軌道101における限界位置を示す。境界点P23は、基地局130Cの送信出力が通常出力で、かつ、隣接する基地局130Bの送信出力が省出力の場合に、移動局110が受信可能となる通信エリアである拡大通信エリアA23の、軌道101における限界位置を示す。
なお、図2(B)に示されているように、実施の形態1では、1電文フレームあたりの送信間隔は1秒であるが、実施の形態1はこのような例限定されない。1電文フレームあたりの送信間隔は、1秒でなくてもよい。また、実施の形態1では、2つの通信スロットが用いられているが、実施の形態1は、このような例に限定されない。3つ以上の通信スロットが用いられてもよい。
さらに、移動局110の数及び基地局130の数も、図示された数に限定されない。
図1に戻り、移動局110は、移動無線通信部111と、GPS(Global Positioning System)受信部112と、移動電文処理部113と、移動制御部114とを備える。
移動無線通信部111は、基地局130A~130Cの各々と、周波数f1を用いて無線で送信を行い、周波数f2を用いて無線で受信を行う。
例えば、移動無線通信部111は、移動電文処理部113からの位置情報電文を、基地局130に無線で送信する。また、移動無線通信部111は、基地局130からの移動制御電文を無線で受信し、その移動制御電文を移動電文処理部113に与える。
GPS受信部112は、GPS衛星からの電波であるGPS電波を受信して、移動局110の位置を特定する位置特定部である。そして、GPS受信部112は、特定された位置を示す位置情報を移動電文処理部113に与える。
移動電文処理部113は、GPS受信部112からの位置情報と、移動局110の進行方向を示す進行方向情報と、その位置情報を送信する際に基地局130との通信で使用する通信スロットである使用スロットを示す使用スロット情報とを含む位置情報電文を生成する。移動電文処理部113は、生成された位置情報電文を移動無線通信部111に与える。なお、使用スロット情報は、基地局130との通信で使用している通信スロットを示すともいえる。
また、移動電文処理部113は、基地局130からの移動制御電文に従い、図2(A)に示されている干渉エリアA11、A12への進出可否を特定する。そして、移動電文処理部113は、特定された進出可否を移動制御部114に通知する。
移動制御部114は、移動局110の移動を制御する。
例えば、移動制御部114は、移動電文処理部113からの通知に従って、移動局110を干渉エリアA11との境界点P02又は干渉エリアA12との境界点P04の手前で停止させ、又は、移動局110を干渉エリアA11又は干渉エリアA12を通過させる。
以上に記載された移動電文処理部113及び移動制御部114の一部又は全部は、例えば、図3(A)に示されているように、メモリ10と、メモリ10に格納されているプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ11とにより構成することができる。このようなプログラムは、ネットワークを通じて提供されてもよく、また、記録媒体に記録されて提供されてもよい。即ち、このようなプログラムは、例えば、プログラムプロダクトとして提供されてもよい。
また、移動電文処理部113及び移動制御部114の一部又は全部は、例えば、図3(B)に示されているように、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)又はFPGA(Field Programmable Gate Array)等の処理回路12で構成することもできる。
以上のように、移動電文処理部113及び移動制御部114は、処理回路網により実現することができる。
基地局130は、基地境界点DB(Data Base)131と、送信出力制御部132と、基地電文処理部133と、基地無線通信部134と、基地通信部135とを備える。
基地境界点DB131は、基地局130の通信エリアに関連する境界点の位置を示す境界点位置情報を記憶する基地記憶部である。
図2(A)の例であれば、基地局130Aの基地境界点DB131は、少なくとも、第1の位置としての境界点P21及び第2の位置としての境界点P03の位置を示す位置情報である基地境界点情報を記憶する。
基地局130Bの基地境界点DB131は、少なくとも、第1の位置としての境界点P23及び第2の位置としての境界点P05の位置を示す位置情報を記憶する。
送信出力制御部132は、基地無線通信部134から与えられる位置情報で示される移動局110の位置と、基地無線通信部134から与えられる進行方向情報で示される移動局110の進行方向と、境界点位置情報で示される境界点の位置とに基づいて、基地無線通信部134の送信出力を制御する。
例えば、送信出力制御部132は、基地無線通信部134から与えられる位置情報で示される移動局110の位置により、基地局130が移動局110と通信を行うことのできる通信エリアである第1の通信エリア内の予め定められた位置を、移動局110が通過したか否かを判断する。そして、送信出力制御部132は、移動局110がその予め定められた位置を通過した場合に、基地無線通信部134の送信出力を、第1のレベルである通常出力から、その第1のレベルよりも低い第2のレベルである省出力に低下させる。
なお、その予め定められた位置は、第1の位置ともいい、移動局110の進行方向において隣に配置されている別の基地局から第1のレベルで出力された無線信号が届く範囲内に設定される。
例えば、図2(A)で示されている例では、基地局130Aにとって、第1の通信エリアは、通常通信エリアA01であり、第1の位置は、境界点P21である。
また、送信出力制御部132は、基地無線通信部134から与えられる位置情報で示される移動局110の位置により、移動局110の進行方向において隣に配置されている別の基地局130が移動局110と通信を行うことのできる通信エリアである第2の通信エリア内の予め定められた第2の位置を移動局110が通過したか否かを判断し、移動局110がその第2の位置を通過した場合に、基地無線通信部134の送信出力を第1のレベルである通常出力に戻す。
例えば、図2(A)で示されている例では、基地局130Aにとって、別の基地局130は、基地局130Bであり、第2の通信エリアは、通常通信エリアA02であり、第2の位置は、境界点P03である。
基地電文処理部133は、基地無線通信部134で受信された位置情報電文を、基地通信部135に与えることで、上位装置150へ転送する。
また、基地電文処理部133は、基地無線通信部134で受信された位置情報電文から位置情報及び進行方向情報を抽出し、その位置情報及び進行方向情報を送信出力制御部132に与える。
さらに、基地電文処理部133は、基地通信部135で受信された移動制御電文を、基地無線通信部134に与えることで、移動局110へ転送する。
基地無線通信部134は、移動局110と、周波数f2を用いて無線で送信を行い、周波数f1を用いて無線で受信を行う。
例えば、基地無線通信部134は、基地電文処理部133からの移動制御電文を、移動局110に無線で送信する。
また、基地無線通信部134は、移動局1100からの位置情報電文を無線で受信し、その移動制御電文を基地電文処理部133に与える。
基地通信部135は、上位装置150と通信を行う。ここでは、例えば、基地通信部135は、有線で上位装置150と通信を行うが、無線で通信を行ってもよい。
例えば、基地通信部135は、基地電文処理部133からの位置情報電文を、上位装置150送信する。
また、基地通信部135は、上位装置150からの移動制御電文を受信し、その移動制御電文を基地電文処理部133に与える。
以上に記載された送信出力制御部132及び基地電文処理部133の一部又は全部は、例えば、図3(A)に示されているように、メモリ10と、メモリ10に格納されているプログラムを実行するプロセッサ11とにより構成することができる。このようなプログラムは、ネットワークを通じて提供されてもよく、また、記録媒体に記録されて提供されてもよい。即ち、このようなプログラムは、例えば、プログラムプロダクトとして提供されてもよい。
また、送信出力制御部132及び基地電文処理部133の一部又は全部は、例えば、図3(B)に示されているように、処理回路12で構成することもできる。
以上のように、送信出力制御部132及び基地電文処理部133は、処理回路網により実現することができる。
上位装置150は、上位境界点DB151と、移動制御判断部152と、上位電文処理部153、使用スロット管理部154と、上位通信部155とを備える。
上位境界点DB151は、接続されている全ての基地局130の通信エリアに関連する全境界点の位置を示す位置情報である上位境界点位置情報を記憶する。
図2(A)に示されている例では、上位境界点DB151は、境界点P01、境界点P21、境界点P02、境界点P03、境界点P22、境界点P23、境界点P04、境界点P05、境界点P24及び境界点P06の位置を示す位置情報を記憶する上位記憶部である。
移動制御判断部152は、上位通信部155から与えられる位置情報電文から抽出された位置情報で示される移動局110の位置、その位置情報電文から抽出された進行方向情報で示される移動局110の進行方向、上位境界点DB151に記憶されている上位境界点位置情報で示される境界点の位置、使用スロット管理部154で管理されている通信スロットの使用状況である通信スロット使用状況に基づいて、移動局110の干渉エリアへの進出可否を判断する。そして、移動制御判断部152は、その判断結果に基づいて、移動局110を制御するための移動制御情報を上位電文処理部153に与える。ここでは、移動制御情報は、干渉エリアへの進出の可否を示す。また、移動制御情報では、通信スロット毎に指示の内容が示されていてもよい。
例えば、移動制御判断部152は、位置情報で示される移動局110の位置により、移動局110が第1の位置に接近しているか否かを判断する。そして、移動制御判断部152は、移動局110がその第1の位置に接近している場合に、使用スロット管理部154で管理されている使用スロット使用状況から、複数の基地局130の内、移動局110が通信を行っている基地局130に対して、移動局110の進行方向において隣接する別の基地局130の通信スロットが空いていないときには、移動局110によるその第1の位置の通過を許可しない移動制御情報を生成する。さらに、移動制御判断部152は、その移動制御情報を、上位通信部155に、移動局110が通信を行っている基地局130に送信させる。
ここで、移動局110が図2(A)に示されている位置にいる場合、移動制御判断部152は、移動局110が第1の位置である境界点P21に接近しているか否かを判断する。例えば、移動制御判断部152は、境界点P21が移動局110の進行方向にあり、かつ、境界点P21から予め定められた範囲に移動局110が存在している場合に、移動局110が境界点P21に接近していると判断する。
上位電文処理部153は、移動制御判断部152からの移動制御情報を含む移動制御電文を生成する。そして、上位電文処理部153は、生成された移動制御電文を上位通信部155に与える。
また、上位電文処理部153は、上位通信部155で受信された位置情報電文から位置情報及び進行方向情報を抽出し、その位置情報及び進行方向情報を移動制御判断部152に与える。
さらに、上位電文処理部153は、上位通信部155で受信された位置情報電文から使用スロット情報を抽出し、その使用スロット情報を使用スロット管理部154に与える。
使用スロット管理部154は、接続されている全ての基地局130における全ての通信スロットの各々が使用されているか否かを、通信スロットの使用状況である通信スロット使用状況として管理する。例えば、使用スロット管理部154は、上位電文処理部153から与えられる使用スロット情報により、通信スロット使用状況を管理する。なお、使用スロット管理部154は、予め定められた期間、使用スロット情報により、使用されていることが知らされない通信スロットについては、空きの通信スロットとすることができる。
上位通信部155は、基地局130からの位置情報電文を受信し、その位置情報電文を、上位電文処理部153に与える。
また、上位通信部155は、上位電文処理部153からの移動制御電文を基地局130に送信する。
以上に記載された移動制御判断部152、上位電文処理部153及び使用スロット管理部154の一部又は全部は、例えば、図3(A)に示されているように、メモリ10と、メモリ10に格納されているプログラムを実行するプロセッサ11とにより構成することができる。このようなプログラムは、ネットワークを通じて提供されてもよく、また、記録媒体に記録されて提供されてもよい。即ち、このようなプログラムは、例えば、プログラムプロダクトとして提供されてもよい。
また、移動制御判断部152、上位電文処理部153及び使用スロット管理部154の一部又は全部は、例えば、図3(B)に示されているように、処理回路12で構成することもできる。
以上のように、移動制御判断部152、上位電文処理部153及び使用スロット管理部154は、処理回路網により実現することができる。
次に、実施の形態1に係る無線通信システム100の動作を説明する。
ここでは、移動局110が、基地局130Aから基地局130Bへ移動する動作について、図2(A)及び(B)を用いて、境界点P21の手前までの動作を説明し、図4(A)及び(B)を用いて、境界点P21から境界点P03の手前までの動作を説明し、図5(A)及び(B)を用いて、境界点P03を通過後の動作を説明する。
なお、図2~図5では、移動局110は、通信スロットS2を使用して通信を行うものとする。
まず、図2(A)において、移動局110では、GPS受信部112が、受信されたGPS電波から移動局110の位置を特定し、特定された位置を示す位置情報を生成する。移動電文処理部113は、GPS受信部112から位置情報を取得して、その位置情報と、列車の進行方向を示す進行方向情報と、移動局110と通信を行なう通信スロット(ここでは、通信スロットS2)を示す使用スロット情報とを含む位置情報電文を生成する。移動無線通信部111は、移動電文処理部113から位置情報電文を取得して、その位置情報電文を通信スロットS2で送信する。
基地局130Aでは、基地無線通信部134が移動局110からの位置情報電文を受信する。基地電文処理部133は、基地無線通信部134から位置情報電文を取得し、その位置情報電文を基地通信部135に与えることで、その位置情報電文を上位装置150へ転送する。また、基地電文処理部133は、その位置情報電文に含まれている位置情報及び進行方向情報を抽出し、その位置情報及び進行方向情報を送信出力制御部132に与える。
送信出力制御部132は、基地電文処理部133からの位置情報及び進行方向情報で示される移動局110の位置及び進行方向と、基地境界点DB131に記憶されている境界点P21の位置とを比較し、移動局110がまだ境界点P21を通過していないと判断する。この場合、送信出力制御部132は、基地無線通信部134の送信出力として、通常出力を選択し、基地無線通信部134の出力設定を通常出力に設定する。
上位装置150では、上位通信部155が基地局130からの位置情報電文を受信する。上位電文処理部153は、上位通信部155から位置情報電文を取得し、その位置情報電文に含まれている位置情報及び進行方向情報を抽出し、その位置情報及び進行方向情報を移動制御判断部152に与える。さらに、上位電文処理部153は、その位置情報電文に含まれている使用スロット情報を抽出し、その使用スロット情報を使用スロット管理部154に与える。なお、使用スロット管理部154は、他の基地局130からも、その基地局130が使用している通信スロットを示す使用スロット情報を取得することで、全ての基地局130の通信スロットの使用状況を管理することができる。
移動制御判断部152は、上位電文処理部153からの位置情報及び進行方向情報で示される移動局110の位置及び進行方向と、基地境界点DB131に記憶されている境界点P21の位置とにより、移動局110が境界点P21を通過していないと判断する。この場合、移動制御判断部152は、次回の移動制御電文の送信先を、基地局130Aと判断する。
また、使用スロット管理部154は、上位電文処理部153から与えられる使用スロット情報により、基地局130A~130Cの通信スロットの使用状況を管理する。
移動制御判断部152は、使用スロット管理部154に問い合わせることにより、移動局110を収容している基地局130Aに隣接し、移動局110の進行方向に存在する基地局130Bの通信スロットの使用状況を確認する。ここでは、図2(B)に示されているように、基地局130Bの通信スロットS2が空いているため、移動制御判断部152は、移動局110が境界点P21を通過可能と判断する。そして、移動制御判断部152は、その判断結果に基づいて、境界点P21を通過可とする移動制御情報を生成して、その移動制御情報を上位電文処理部153に与える。上位電文処理部153は、その移動制御情報を含む移動制御電文を生成し、その移動制御電文を上位通信部155に与える。上位通信部155は、その移動制御電文を基地局130Aへ送信する。
基地局130Aでは、基地通信部135が上位装置150からの移動制御電文を受信し、その移動制御電文を基地電文処理部133に与える。基地電文処理部133は、その移動制御電文を基地無線通信部134に与えて、移動局110に送信させることで、転送を行う。
移動局110では、移動無線通信部111が、基地局130Aからの移動制御電文を受信し、その移動制御電文を移動電文処理部113に与える。移動電文処理部113は、その移動制御電文に含まれている移動制御情報を抽出して、その移動制御情報を移動制御部114に与える。移動制御情報では、境界点P21の通過が許可されているため、移動制御部114は、移動制御情報に従って、列車の進行を継続し、移動局110の進行も継続される。
移動局110が境界点P21を通過するまでは、以上で説明された動作が繰り返される。
なお、図2(A)においては、基地局130Aを第1の基地局、基地局130Bを第2の基地局ともいう。
次に、図4(A)及び(B)を参照して、移動局110が境界点P21を通過する際の動作を説明する。
上述のように、移動局110は、位置情報電文を通信スロットS2で送信する。
基地局130Aでは、その位置情報電文を基地無線通信部134が受信し、基地電文処理部133は、位置情報及び進行方向情報を抽出し、その位置情報及び進行方向情報を送信出力制御部132に与える。
送信出力制御部132は、基地電文処理部133からの位置情報及び進行方向情報で示される移動局110の位置及び進行方向と、基地境界点DB131に記憶されている境界点P21の位置とを比較し、移動局110が境界点P21を通過したと判断する。この場合、送信出力制御部132は、基地無線通信部134の送信出力として、省出力を選択し、基地無線通信部134の出力設定を省出力に切り替える。これにより、図4(A)に示されているように、基地局130Aからの送信電文は移動局110へは届かなくなるが、基地局130Bからの送信電文は移動局110へ届くようになる。
また、移動局110から送信された位置情報電文は、上述のように、基地局130Aから上位装置150に転送される。
上位装置150では、上位通信部155が基地局130Aからの位置情報電文を受信し、上位電文処理部153は、その位置情報電文に含まれている位置情報及び進行方向情報を抽出し、その位置情報及び進行方向情報を移動制御判断部152に与える。また、上位電文処理部153は、その位置情報電文に含まれている使用スロット情報を使用スロット管理部154に与える。
移動制御判断部152は、その位置情報及び進行方向情報で示される移動局110の位置及び進行方向と、基地境界点DB131に記憶されている境界点P21及び境界点P23の位置とにより、移動局110が境界点P21を通過したと判断する。この場合、移動制御判断部152は、次回の移動制御電文の送信先を、基地局130Bと判断するとともに、移動局110の通過を判断すべき次の境界点が境界点P23であると判断する。
また、移動制御判断部152は、使用スロット管理部154に問い合わせることにより、移動局110を収容する基地局130Bに隣接し、移動局110の進行方向に存在する基地局130Cの通信スロットの使用状況を確認する。ここでは、図4(B)に示されているように、基地局130Cの通信スロットS2が空いているため、移動制御判断部152は、移動局110が境界点P23を通過可能と判断する。
そして、移動制御判断部152は、その判断結果に基づいて、境界点P23を通過可とする移動制御情報を生成して、その移動制御情報を上位電文処理部153に与える。上位電文処理部153は、その移動制御情報を含む移動制御電文を生成し、その移動制御電文を上位通信部155に与える。上位通信部155は、その移動制御電文を基地局130Bへ送信する。上述と同様に、基地局130Bは、その移動制御電文を移動局110に転送し、移動局110は、その移動制御電文に含まれている移動制御情報に従って、進行を継続する。
なお、基地局130Aは、移動局110の位置情報電文を継続して受信できるので、送信出力制御部132は、移動局110が境界点P03を通過するまで通信スロットS2の送信出力を省出力とする。これにより、移動局110は、基地局130Bの送信電文を通信スロットS2で受信することが可能となり、上位装置150が基地局130Bへ送信した移動制御電文を受信し無線通信を継続することができる。
なお、図4(A)においても、基地局130Aを第1の基地局、基地局130Bを第2の基地局ともいう。
次に、図5(A)及び(B)を用いて、移動局110が境界点P03を通過する際の動作を説明する。
上述のように、移動局110は、位置情報電文を通信スロットS2で送信する。
基地局130Aでは、その位置情報電文を基地無線通信部134が受信し、基地電文処理部133は、位置情報及び進行方向情報を抽出し、その位置情報及び進行方向情報を送信出力制御部132に与える。
送信出力制御部132は、基地電文処理部133からの位置情報及び進行方向情報で示される移動局110の位置及び進行方向と、基地境界点DB131に記憶されている境界点P03の位置とを比較し、移動局110が境界点P03を通過したと判断する。この場合、送信出力制御部132は、基地無線通信部134の送信出力として、通常出力を選択し、基地無線通信部134の出力設定を通常出力に切り替える。これにより、基地局130A及び基地局130Bの通信範囲は、通常通信エリアA01及び通常通信エリアA02に戻るが、移動局110は、境界点P03を通過しているため、基地局130Bと継続して無線通信可能である。
なお、図5(A)においても、基地局130Aを第1の基地局、基地局130Bを第2の基地局ともいう。
以上のように、実施の形態1では、移動局110は、基地局130Aの通信エリアから基地局130Bの通信エリアに、同じ周波数f1で同じ通信スロットS2を用いたまま移動することができる。
次に、実施の形態1に係る無線通信システム100において、移動局110が次に移行する隣接基地局130の通信スロットが空いていないため、移動局110を停止させる動作について、図6(A)及び(B)を用いて説明する。
図6(A)及び(B)では、基地局130Bと通信している移動局110Aが、隣接基地局130Cに空き通信スロットが存在しないため、基地局130Bの境界点P23の手前で停止する動作を説明する。
なお、図6(A)に示されている、移動局110A、110B、110Cの各々は、図1に示されている移動局110と同様に構成されている。
上述と同様に、移動局110Aは、位置情報電文を通信スロットS2で送信し、基地局130Bは、その位置情報電文を上位装置150に転送する。
上位装置150では、上位通信部155が基地局130Bからの位置情報電文を受信し、上位電文処理部153は、その位置情報電文に含まれている位置情報及び進行方向情報を抽出し、その位置情報及び進行方向情報を移動制御判断部152に与える。また、上位電文処理部153はその位置情報電文に含まれている使用スロット情報を使用スロット管理部154に与える。
移動制御判断部152は、その位置情報及び進行方向情報で示される移動局110Aの位置及び進行方向と、基地境界点DB131に記憶されている境界点P23の位置とにより、移動局110Aが境界点P23の近辺に位置している、言い換えると、移動局110が境界点P23に接近していると判断する。
また、移動制御判断部152は、使用スロット管理部154に問い合わせることにより、移動局110Aを収容する基地局130Bに隣接し、移動局110Aの進行方向に存在する基地局130Cの通信スロットの使用状況を確認する。ここでは、図6(B)に示されているように、基地局130Cの通信スロットS1、S2が空いていないため、移動制御判断部152は、移動局110Aが境界点P23を通過不可と判断する。
そして、移動制御判断部152は、その判断結果に基づいて、境界点P23を通過不可とする移動制御情報を生成して、その移動制御情報を上位電文処理部153に与える。上位電文処理部153は、その移動制御情報を含む移動制御電文を生成し、その移動制御電文を上位通信部155に与える。上位通信部155は、その移動制御電文を基地局130Bへ送信する。
基地局130Bでは、基地通信部135が上位装置150からの移動制御電文を受信し、その移動制御電文を基地電文処理部133に与える。基地電文処理部133は、その移動制御電文を基地無線通信部134に与えて、移動局110Aに送信させることで、転送を行う。
移動局110Aでは、移動無線通信部111が、基地局130Bからの移動制御電文を受信し、その移動制御電文を移動電文処理部113に与える。移動電文処理部113は、その移動制御電文に含まれている移動制御情報を抽出して、その移動制御情報を移動制御部114に与える。移動制御情報では、境界点P23の通過が許可されていないため、移動制御部114は、移動制御情報に従って、境界点P23の手前で、列車の進行を停止し、移動局110の進行も停止される。
上位装置150は、移動局110B又は移動局110Cの何れかが、基地局130Cの圏外となり、基地局130Cのいずれかの通信スロットが空くまでは、移動局110Aへの移動制御情報には境界点P23の通過を不可のままとし、移動局110を停止させたままとする。
なお、図6(A)においては、基地局130Bを第1の基地局、基地局130Cを第2の基地局ともいう。また、境界点P23を第1の位置ともいう。
以上説明したように、実施の形態1によれば、移動局110が基地局130の通信エリアから退出し、隣接基地局130に進出する際に、基地局130は、送信出力を下げている。また、移動局110が進行する隣接基地局130に空き通信スロットが存在しない場合は、基地局130は、移動局110が省出力時の通信エリアの境界点から先には進行しないようにしている。このため、全基地局130で同一周波数が用いられても、移動局110は、隣接基地局130と混信無く、かつ、隣接基地局130に存在する移動局110とも混信無く無線通信を継続することが可能となる。さらに、無線通信システム100における周波数使用効率が向上する。
また、移動局が隣接基地局に移動する際に送信周波数を切り替える方式の場合には、送信周波数の切り替えに伴い、通信に瞬断が発生したが、実施の形態1によれば、全基地局130が同一周波数を使用するため、そのような瞬断が発生しない。
実施の形態2.
実施の形態1では、全基地局130にて、空き通信スロットでは全て通常出力で送信が行われている。この場合、移動局110が、図2(A)に示されている干渉エリアA11、A12から起動すると、電波干渉により、何れの基地局130の空き通信スロットからの無線信号を受信できず、無線通信システム100に進入できなくなる。実施の形態2は、以上のような状況にも対応する。
図7は、実施の形態2に係る無線通信システム200の構成を概略的に示すブロック図である。
無線通信システム200は、移動局110と、複数の基地局230と、上位装置150とを備える。
実施の形態2に係る無線通信システム200の移動局110及び上位装置150は、実施の形態1に係る無線通信システム100の移動局110及び上位装置150と同様である。
基地局130は、基地境界点DB131と、送信出力制御部232と、基地電文処理部133と、基地無線通信部134と、基地通信部135と、出力パターン判断部236とを備える。
出力パターン判断部236は、基地無線通信部134の通信スロットの内、使用されていない空き通信スロットの送信出力を通常出力とする通常出力パターンと、その使用されていない空き通信スロットの送信出力を通常出力及び省出力の間で交互に切り替える切替出力パターンとの何れを送信出力パターンとして採用するかを判断する。
ここで、通常出力パターンは、第1のパターンともいい、送信出力を一定とするパターンである。
また、切替出力パターンは、第2のパターンともいい、送信出力を、第1のレベルと、第1のレベルよりも低い第2のレベルとの間で交互に切り替えるパターンである。
例えば、出力パターン判断部236は、基地局230毎に割り振られている識別子を用いて、通常出力パターンとするか、切替出力パターンとするかを判断してもよい。具体的には、軌道上に配置されている複数の基地局230に、移動局110が走行する順番、言い換えると、移動局110が進む方向において順番となるように、連番となる識別子が割り当てられている場合、奇数の番号であれば、通常出力パターンが選択され、偶数の番号であれば、切替パターンが選択されるようにしてもよい。また、例えば、上位装置150により、通常出力パターンとするか、切替パターンとするかが予め定められていてもよい。
そして、出力パターン判断部236は、採用する送信出力パターンを送信出力制御部232に通知する。
送信出力制御部232は、実施の形態1と同様の処理を行うほか、出力パターン判断部236から通知に従って、基地無線通信部134を制御することで、移動局110と通信を行っていない通信スロットの送信出力パターンを、出力パターン判断部236で採用された送信出力パターンとなるようにする。
以上に記載された出力パターン判断部236の一部又は全部も、例えば、図3(A)に示されているように、メモリ10と、メモリ10に格納されているプログラムを実行するプロセッサ11とにより構成することができる。このようなプログラムは、ネットワークを通じて提供されてもよく、また、記録媒体に記録されて提供されてもよい。即ち、このようなプログラムは、例えば、プログラムプロダクトとして提供されてもよい。
また、出力パターン判断部236の一部又は全部は、例えば、図3(B)に示されているように、処理回路12で構成することもできる。
以上のように、出力パターン判断部236は、処理回路網により実現することができる。
例えば、図2(A)において、仮に移動局110が、干渉エリアA11又は干渉エリアA12から起動する場合、実施の形態1では、電波干渉により、基地局130A~130Cのいずれの通信スロットでも、移動局110からの送信電文を受信することができない。
一方、実施の形態2では、図8を用いて説明するように、このような場合でも、移動局110は、複数の基地局230A~230Cの何れか通信を行うことができる。
図8(A)及び(B)は、無線通信システム200の配置及び通信スロットを説明するための概略図である。
図8(A)に示されている基地局230A~230Cの各々は、図7に示されている基地局230と同様に構成されている。
図8(A)では、基地局230A及び基地局230Cは、通常出力パターンとなっており、基地局230Bは、切替出力パターンとなっている。
言い換えると、実施の形態2に係る無線通信システム200では、軌道101に沿って、通常出力パターンの基地局230と、切替出力パターンの基地局230とが、交互に配置される。
このような場合、基地局230A及び基地局230Cの基地無線通信部134は、出力パターン判断部236で採用された通常出力パターンに従って、空き通信スロットにおいて、通常出力で無線を送信する。
一方、基地局230Bの基地無線通信部134は、出力パターン判断部236で採用された切替通常出力パターンに従って、空き通信スロットにおいて、通常出力の無線と、省出力の無線とを交互に送信する。具体的には、基地無線通信部134は、予め定められた期間で、通常出力と、省出力とを交互に切り替える。
基地局230A~230Cが、以上のように配置されている場合において、例えば、移動局110が、干渉エリアA12で起動する際には、基地局230Bが省出力である期間に、移動局110は、基地局230Cの空き通信スロットで通信を開始することができる。
また、移動局110が通常通信エリアA03に存在する場合には、基地局230Bが通常出力又は省出力である期間に、移動局110は、基地局230Cの空き通信スロットで通信を開始することができる。
さらに、移動局110が通常通信エリアA02に存在する場合には、基地局230Bが通常出力又は省出力である期間に、移動局110は、基地局230Bの空き通信スロットで通信を開始することができる。
なお、図8(A)においては、基地局230Bを第1の基地局ともいい、基地局230A又は基地局230Cを第2の基地局ともいう。
以上のように、実施の形態2によれば、空き通信スロットで通常出力固定で送信を行う基地局230と、空き通信スロットで通常出力と省出力とを交互に繰り返して送信を行う基地局230とを交互に配置することで、移動局110が干渉エリアに存在する場合でも、空き通信スロットで通常出力固定で送信を行う基地局230の空き通信スロットで通信を開始することができる。このため、移動局110は、軌道101の何れの位置からでも何れかの基地局230と通信を開始することができる。
100,200 無線通信システム、 110 移動局、 111 移動無線通信部、 112 GPS受信部、 113 移動電文処理部、 114 移動制御部、 130,230 基地局、 131 基地境界点DB、 132,232 送信出力制御部、 133 基地電文処理部、 134 基地無線通信部、 135 基地通信部、 236 出力パターン判断部、 150 上位装置、 151 上位境界点DB、 152 移動制御判断部、 153 上位電文処理部、 154 使用スロット管理部、 155 上位通信部。

Claims (5)

  1. 軌道に沿って一方向に移動する移動局と、前記軌道に沿って配置され、前記移動局と通信を行う複数の基地局と、を備える無線通信システムであって、
    前記移動局は、
    前記移動局の位置を特定する位置特定部と、
    前記特定された位置を示す位置情報を無線で送信する移動無線通信部と、を備え、
    前記複数の基地局に含まれる第1の基地局は、
    前記位置情報を無線で受信する基地無線通信部と、
    前記位置情報で示される位置により、前記第1の基地局が前記移動局と通信を行うことのできる第1の通信エリア内の予め定められた第1の位置を前記移動局が通過したか否かを判断し、前記移動局が前記第1の位置を通過した場合に、前記基地無線通信部の送信出力を、第1のレベルから前記第1のレベルよりも低い第2のレベルに低下させることで、前記第1の基地局からの送信信号が前記移動局に届かなくなるようにする送信出力制御部と、を備えること
    を特徴とする無線通信システム。
  2. 前記第1の位置は、前記複数の基地局の内、前記第1の基地局の前記一方向において隣接する第2の基地局から前記第1のレベルで出力された無線信号が届く範囲内であること
    を特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記送信出力制御部は、前記位置情報で示される位置により、前記複数の基地局の内、前記第1の基地局の前記一方向において隣接する第2の基地局が前記移動局と通信を行うことのできる第2の通信エリア内の予め定められた第2の位置を前記移動局が通過したか否かを判断し、前記移動局が前記第2の位置を通過した場合に、前記送信出力を前記第1のレベルに戻すこと
    を特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  4. 前記複数の基地局の各々と通信を行う上位装置をさらに備え、
    前記第1の基地局は、
    前記基地無線通信部で受信された前記位置情報を、前記上位装置に送信する基地通信部をさらに備え、
    前記上位装置は、
    前記複数の基地局の各々から、前記複数の基地局の各々が無線通信を行なっている通信スロットを示す使用スロット情報を受信するとともに、前記第1の基地局から前記位置情報を受信する上位通信部と、
    前記使用スロット情報に基づいて、前記複数の基地局の各々における前記通信スロットの使用状況を管理する使用スロット管理部と、
    前記上位通信部で受信された前記位置情報で示される位置により、前記移動局が前記第1の位置に接近しているか否かを判断し、前記移動局が前記第1の位置に接近している場合に、前記使用スロット管理部で管理されている前記使用状況から、前記複数の基地局の内、前記第1の基地局の前記一方向において隣接する第2の基地局の前記通信スロットが空いていないときには、前記移動局による前記第1の位置の通過を許可しない移動制御情報を生成し、前記上位通信部に前記移動制御情報を前記第1の基地局に送信させる移動制御判断部と、を備え、
    前記基地通信部は、前記移動制御情報を受信し、
    前記基地無線通信部は、前記基地通信部で受信された前記移動制御情報を前記移動局に送信し、
    前記移動無線通信部は、前記第1の基地局から前記移動制御情報を受信し、
    前記移動局は、前記移動無線通信部で受信された前記移動制御情報に従って、前記第1の位置の手前で前記移動局の移動を停止させる移動制御部をさらに備えること
    を特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  5. 軌道に沿って一方向に移動する移動局と通信を行う基地局であって、
    前記移動局から、前記移動局の位置を示す位置情報を無線で受信する基地無線通信部と、
    前記位置情報で示される位置により、前記基地局が前記移動局と通信を行うことのできる通信エリア内の予め定められた位置を前記移動局が通過したか否かを判断し、前記移動局が前記位置を通過した場合に、前記基地無線通信部の送信出力を、第1のレベルから前記第1のレベルよりも低い第2のレベルに低下させることで、前記基地局からの送信信号が前記移動局に届かなくなるようにする送信出力制御部と、を備えること
    を特徴とする基地局。
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