JP7329796B2 - 複合吸着体の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複合吸着体の製造方法に関する。
放射性廃液中に含まれる放射性核種の吸着除去には、放射性核種に対する吸着能を有する吸着体が使用される。吸着体は例えば吸着塔に充填され、放射性廃液を吸着塔内部に流通させることで、放射性核種の吸着除去が行われる。しかし、吸着体の粒径が小さい場合、吸着塔内部で目詰まりが生じ、差圧が上昇する。この結果、目的の流量で流通を行うことができない場合がある。そこで、吸着体の目詰まり抑制のため、ある程度の粒径を有する吸着体を造粒することが好ましい。
吸着体の造粒に関する技術として、非特許文献1に記載の技術が知られている。非特許文献1には、放射性核種を化学吸着可能なプルシアンブルーを担体に担持した吸着体が記載されている。非特許文献1の吸着体では、プルシアンブルーの担持強度を高めるため、担体の表面が高分子ゲルにより覆われている。非特許文献1の吸着体では、担体として多孔質シリカゲルが使用されている。
Chemistry Letters, Vol.45, No.7, p.776-778 (2016)
本発明者が検討したところ、非特許文献1に記載の吸着体には、放射性核種の吸着性能に依然課題があることがわかった。
本発明は、放射性核種の吸着性能を従来よりも向上させた複合吸着体の製造方法を提供することを課題とする。
本発明は、放射性核種を吸着可能な第1吸着体に対し、前記第1吸着体とは異なる材料により構成され、放射性核種を吸着可能な第2吸着体を担持部材によって担持させる担持ステップを含み、前記担持部材は親水性高分子ゲルを含み、前記担持ステップは、前記第1吸着体及び前記第2吸着体のうちの一方の吸着体と前記親水性高分子ゲルのモノマーとの混合物に重合開始剤を添加するモノマー添加ステップと、前記モノマー添加ステップの後に前記第1吸着体及び前記第2吸着体のうちの他方の吸着体を添加する吸着体添加ステップとを含む複合吸着体の製造方法に関する。その他の解決手段は発明を実施するための形態において後記する。
本発明によれば、放射性核種の吸着性能を従来よりも向上させた複合吸着体の製造方法を提供できる。
本実施形態の複合吸着体の外観側面図である。 図1のA-A線断面図である。 図2のB部拡大図であり、第1吸着体及び第2吸着体への放射性核種の吸着の様子を示す図である。 本実施形態の複合吸着体の製造方法を示すフローチャートである。 別の実施形態の複合吸着体の製造方法を示すフローチャートである。 実施例1の合成方法を説明する図である。 実施例2の合成方法を説明する図である。 比較例1の合成方法を説明する図である。 セシウム吸着性能評価の結果を示すグラフである。 ストロンチウム吸着性能評価の結果を示すグラフである。 実施例3の合成方法を説明する図である。
以下、本発明を実施するための形態(本実施形態)を図面を適宜参照しながら説明する。ただし、本発明は、以下の内容になんら限定されるものではなく、本発明の効果を著しく損なわない範囲で任意に変形して実施できる。また、本発明は、異なる実施形態同士を組み合わせて実施できる。さらに、同じ部材については同じ符号を付すものとし、重複する説明は省略するものとする。各図については、図示の簡略化のため、実際の形状及び構造を簡略化して図示することがある。
図1は、本実施形態の複合吸着体10の外観側面図である。複合吸着体10は、第1吸着体1と、第2吸着体2と、担持部材3とを備える。第1吸着体1は、表面に細孔1aを有する。第1吸着体1及び第2吸着体2は、例えば粒子状であり、粒子状の第2吸着体2は粒子状の第1吸着体1に担持される。ここでいう担持は、第1吸着体1に第2吸着体2が接触することで行われる担持のほか、第1吸着体1に第2吸着体2が接触しなくても、担持部材3により第2吸着体2が第1吸着体1に固定される担持を含む。
第1吸着体1は、放射性核種を吸着可能なものである。第1吸着体1は、層状化合物により構成されることが好ましい。層状化合物は、詳細は図3を参照しながら後記するが、結晶層1b(図3参照)が複数積層されて構成された化合物である。放射性核種は、例えば層間1c(図3参照)に侵入し吸着サイトに吸着することで、第1吸着体1に吸着する。第1吸着体1への吸着は、物理吸着でもよく、化学吸着でもよい。放射性核種は、通常は、陽イオンの状態で第1吸着体1に吸着する。
第1吸着体1に吸着可能な放射性核種は、例えば、α線を放出する核種(α核種)、β線を放出する核種(β核種)、γ線を放出する核種等が挙げられる。α線を放出する核種としては、例えばプルトニウム、アメリシウム、ネプツニウム等が挙げられる。β線を放出する核種としては、例えば、ストロンチウム等が挙げられる。γ線を放出する核種としては、例えばセシウム等が挙げられる。第1吸着体1に吸着される放射性核種は、一種のみでもよく二種以上もよい。第1吸着体1の成分は、吸着させる放射性核種の種類に応じて決定できる。
図2は、図1のA-A線断面図である。第1吸着体1は、細孔1aを有する多孔質体である。第1吸着体1が多孔質体であることで、第1吸着体1の表面積(細孔1aの内表面積を含む)を増やすことができる。詳細は後記するが、第2吸着体2は、例えば第1吸着体1の表面及び細孔1aの内表面に付着する。このため、第1吸着体1に担持可能な第2吸着体2の量を増やすことができる。
細孔1aの大きさは特に制限されない。ただし、細孔1aに第2吸着体2を収容させる観点から、細孔1aの大きさは、第2吸着体2を収容可能な大きさにすることが好ましい。
第1吸着体1は、上記のように例えば粒子状である。粒子状の第1吸着体1の平均粒径は50μm以上5mm以下であることが好ましい。第1吸着体1の平均粒径がこの範囲であることで、第1吸着体1を含む複合吸着体10の全体の大きさを適度な大きさに造粒できる。これにより、複合吸着体10を吸着塔(図示しない)に充填したときに、吸着塔内部での目詰まり及び過度の差圧上昇を抑制できる。第1吸着体1の平均粒径は、例えばレーザー回折式粒度分布装置により測定できる。以下、単に「平均粒径」という場合には、レーザー回折式粒度分布装置により測定された平均粒径をいう。
複合吸着体10を吸着塔(図示しない)に充填する場合、吸着塔内部での複合吸着体10への放射性廃液の接触を考慮すると、第1吸着体1は通水時圧力(即ち水圧)への耐久性を有するものであることが好ましい。具体的には、第1吸着体1は例えば無機物であり、第1吸着体1に吸着させる放射性核種に応じて決定すればよいが、例えばゼオライト、チャバサイト、モルデナイト等である。第1吸着体1は一種の化合物のみでもよく、二種以上の化合物を併用してもよい。なお、複合吸着体10での第1吸着体1の種類は、例えば電子線マイクロアナライザ(EPMA)等を用いて特定できる。
第1吸着体1は、上記のように層状化合物が好ましく、この場合、放射性核種は例えば第1吸着体1の層間に侵入して吸着されることができる。そこで、例えば、第1吸着体1に吸着させたい放射性核種に応じて、当該放射性核種のイオン半径よりも大きな層間を有する構成材料を決定できる。
第2吸着体2は、第1吸着体1とは異なる材料により構成され、放射性核種を吸着可能なものである。第2吸着体2への吸着は、物理吸着でもよく、化学吸着でもよい。放射性核種は、通常は、陽イオンの状態で第2吸着体2に吸着する。第2吸着体2の構成材料は、第1吸着体1とは異なる材料であれば特に制限されず、第1吸着体1と同様に、第2吸着体2に吸収させる放射性核種に応じて決定すればよい。
第2吸着体2の構成材料は、第1吸着体1の吸着する放射性核種と同じ放射性核種を吸着するものでもよく、第1吸着体1の吸着する放射性核種と異なる放射性核種を吸着するものでもよい。第2吸着体2の構成材料を、第1吸着体1の吸着する放射性核種と同じ放射性核種を吸着するものとすることで、放射性核種の吸着量を増大できる。一方で、第2吸着体2の構成材料を、第1吸着体1の吸着する放射性核種と異なる放射性核種を吸着するものとすることで、様々な放射性核種を含む放射性廃液中の放射性核種を、複合吸着体10によって吸着できる。
第2吸着体2の構成材料としては、有機物又は無機物であり、α線を放出する核種、β線を放出する核種及びγ線を放出する核種を吸着する場合には具体的には例えば、チタン酸、チタン酸塩、プルシアンブルー、タンニン酸等が挙げられる。第2吸着体2は一種の化合物のみでもよく、二種以上の化合物を併用してもよい。また、第2吸着体2に吸着される放射性核種は、一種のみでもよく二種以上もよい。第2吸着体2の成分は、吸着させる放射性核種の種類に応じて決定できる。なお、複合吸着体10での第2吸着体2の種類は、例えば電子線マイクロアナライザ(EPMA)等を用いて特定できる。
第2吸着体2は、例えば粒子状である。粒子状の第2吸着体2の平均粒径は5nm以上5μm以下であることが好ましい。第2吸着体2の平均粒径がこの範囲であることで、第2吸着体2の取り扱い性を向上でき、第1吸着体1への担持を容易に行うことができる。第2吸着体2の平均粒径は、例えばレーザー回折式粒度分布装置により測定できる。
第2吸着体2は、上記のように、例えば、第1吸着体1の少なくとも細孔1aの内部に担持される。担持は、細孔1aの内表面(図示しない)への担持でもよく、細孔1aを埋める担持部材3(後記する)への内包により細孔1aの内部に担持されてもよい。細孔1aの内部での担持により、複合吸着体10への水圧がかかったときに第2吸着体2への水圧の影響を抑制でき、第1吸着体1からの第2吸着体2の脱離を抑制できる。
第2吸着体2は、例えば、第1吸着体1の少なくとも表面にも担持される。外表面への担持により、放射性廃液中の放射性核種イオンが第2吸着体2に接触し易くなり、吸着し易くできる。
第2吸着体2の平均粒径は、第1吸着体1の平均粒径よりも小さい。平均粒径の関係をこのようにすることで、平均粒径が相対的に大きな第1吸着体1を担体として、平均粒径が相対的に小さな第2吸着体2を第1吸着体1に担持できる。
担持部材3は、第2吸着体2を第1吸着体1に担持するものである。担持部材3は、第1吸着体1の少なくとも表面を覆っている。担持部材3が第1吸着体1の少なくとも表面を覆うことで、第2吸着体2を第1吸着体1の表面に担持できる。なお、担持部材3は、第1吸着体1の全ての表面を完全に覆う必要はなく、全ての表面の一部のみを覆っていてもよい。
担持部材3は、例えば親水性高分子ゲルである。ここでいう親水性とは、水を保持可能な性質をいう。この性質により、複合吸着体10に放射性核種のイオンを含む水が接触したときに、放射性核種のイオンが担持部材3の内部を通って第1吸着体1及び第2吸着体2に到達できる。親水性高分子ゲルにより担持部材3を構成することで、水分を保持した状態で第1吸着体1に第2吸着体2を担持できる。また、親水性高分子ゲルは弾力性を有するため、第1吸着体1の表面に担持部材3を沿わせて第2吸着体を担持できる。
担持部材3を構成する親水性高分子ゲルの分子量は特に制限されないが、重量平均分子量として例えば5000以上100000以下にできる。なお、複合吸着体10での担持部材3が高分子ゲルであるか否かは、例えばゲル浸透クロマトグラフィを用いた分子量測定により、確認できる。また、親水性高分子ゲルの分子量は、例えばゲル浸透クロマトグラフィにより確認できる。
親水性高分子ゲルは、第2吸着体2を第1吸着体1に担持できれば、具体的種類に制限はない。親水性高分子ゲルとしては、例えば、ポリアクリルアミドゲル等のアミド結合を有する高分子ゲル等が挙げられる。
担持部材3により第1吸着体1に担持される第2吸着体2のうち、第2吸着体2aは、第1吸着体1に固定される担持部材3と第1吸着体1との間への配置により、第1吸着体1に担持される。従って、第2吸着体2aは第1吸着体1の表面(細孔1aの内表面を含む)に接触しており、表面に接触した第2吸着体2を覆うように、担持部材3が第1吸着体1に固定される。第2吸着体2aがこの位置に配置されることで、第2吸着体2を強固に第1吸着体1に担持できる。
また、第2吸着体2bは、第1吸着体1に固定される担持部材3への埋没により、第1吸着体1に担持される。従って、第2吸着体2bは第1吸着体1の表面とは接触しておらず、第2吸着体2bと第1吸着体1の表面との間には担持部材3が配置する。また、図示の例では、担持部材3は細孔1aの内部にも浸透し、細孔1aの内部に浸透した担持部材3に第2吸着体2が埋没している。第2吸着体2bがこの位置に配置されることで、第2吸着体2bへの放射性核種の接触を生じ易くでき、第2吸着体2bへの放射性核種の吸着を行い易くできる。
第1吸着体1の外表面に配置される担持部材3の厚さは、第2吸着体2を第1吸着体1に担持できれば特に制限されない。ただし、担持部材3の厚さは、例えば、第2吸着体2の平均粒径よりも長いことが好ましい。また、担持部材3の厚さは、例えば、第1吸着体1の平均粒径よりも短いことが好ましい。具体的には担持部材3の厚さは、例えば、50μm以上1mm以下である。
図3は、図2のB部拡大図であり、第1吸着体1及び第2吸着体2への放射性核種4,5の吸着の様子を示す図である。図示の例では、第1吸着体1と第2吸着体2とで、異なる放射性核種4,5が吸着されるが、同じでもよい。また、図3では、一例として、第1吸着体1はゼオライト(層状化合物の一例)の構造を例示するが、第1吸着体1は、ゼオライトに限定されるものではない。また、吸着の様子は図3の例に限定されず、他の機構によって吸着してもよい。
図示のように、第1吸着体1であるゼオライトは、複数の結晶層1bを備え、結晶層1bは負電荷を有する。隣接する結晶層1bの間には層間1cが形成される。層間1cは、例えば1nm以上10nm以下の隙間を有する。層間1cの端部では、結晶層1bのほつれが生じ、奥まった部分での層間1cの長さ(結晶層1b間の幅)よりも広い層間が生じることがある(所謂エッジサイト)。このようにして広がった層間1cには、放射性核種4のイオンが進入し、正電荷を有する放射性核種4は層間1cで結晶層1bに吸着する。
一方で、例えば大きなイオン半径に起因して層間1cに侵入できない、結晶層1bへの低親和性、第2吸着体2への高親和性等の理由により、放射性核種5のイオンは第2吸着体2に吸着する。このようにすることで、一つの複合吸着体10により、複数の放射性核種を吸着できる。また、図示はしないが、第1吸着体1及び第2吸着体2のいずれも同じ放射性核種への吸着性能を有する場合には、一つの複合吸着体10により、放射性核種の吸着量を増大できる。
なお、図示の例では、放射性核種4,5が層間1cに侵入することで、放射性核種4,5が第1吸着体1に吸着している。これにより、放射性核種4,5が第1吸着体1に吸着され易くなる。しかし、放射性核種4,5は、層間3cに侵入せずに第1吸着体1に吸着してもよく、図3に示す吸着の形態に限定されるものではない。また、放射性核種4,5の吸着はイオンの形態で吸着されなくてもよい。
以上の構成を有する複合吸着体10によれば、放射性核種の吸着性能を従来よりも向上できる。これにより、放射性廃液中の放射性核種の除去量を増大でき、放射性廃液を効率的に処理できる。また、第1吸着体1及び第2吸着体の種類を適宜選択することで、放射性核種の吸着量の更なる増大を図ったり、一つの複合吸着体10によって複数種の放射性核種を吸着できる。これにより、放射性廃液の処理の更なる効率化を図ることができる。
図4は、本実施形態の複合吸着体10の製造方法を示すフローチャートである。複合吸着体10は、例えば、放射性核種を吸着可能な第1吸着体1に対し、第1吸着体1とは異なる材料により構成され、放射性核種を吸着可能な第2吸着体2を担持部材によって担持させる担持ステップS1を含むことで製造できる。担持部材3として親水性高分子ゲルを例示して図4を参照しながら具体的に説明するが、複合吸着体10の製造方法は当該担持ステップS1を含めば担持部材3は親水性高分子ゲルに限定されるものではない。
担持ステップS1は、例えば、モノマー添加ステップS11と、吸着体添加ステップS12とを含む。モノマー添加ステップS11は、第1吸着体1及び第2吸着体2のうちの一方の吸着体と親水性高分子ゲル(担持部材3の一例)のモノマーとの混合物に重合開始剤を添加するステップである。吸着体とモノマーとの混合物には必要に応じて溶媒を添加し、均一な溶液とすることが好ましい。モノマーは、親水性高分子ゲルの構成単位に対応するモノマーを使用すればよい。重合開始剤は、当該モノマーの重合を開始できるものであれば任意である。
混合物中の吸着体に対するモノマーの使用量に特に制限はない。例えば、混合物中の吸着体(第1吸着体1及び第2吸着体2の何れか)1gに対してモノマーを0.0001mol以上0.1mol以下になるようにモノマーを使用することができる。
図4に示す例では、吸着体添加ステップS12は、モノマー添加ステップの後に第1吸着体1及び第2吸着体2のうちの他方の吸着体を添加するステップである。例えば、上記モノマー添加ステップS11で使用した混合物に第1吸着体1(一方の吸着体)が含まれる場合には、吸着体添加ステップS12では第2吸着体2(他方の吸着体)が添加される。一方で、上記モノマー添加ステップS11で使用した混合物に第2吸着体2(一方の吸着体)が含まれる場合には、吸着体添加ステップS12では第1吸着体1(他方の吸着体)が添加される。
吸着体添加ステップS12において、混合物の溶液が重合し流動性を失う前に他方の吸着体を添加することが好ましい。
添加する他方の吸着体の添加量は特に制限されない。例えば、最終的に系内に存在する第1吸着体1の質量1gに対し第2吸着体2が0.001g以上1g以下になるように、他方の吸着体を添加できる。
ゲル合成ステップS13での重合により、第1吸着体1と第2吸着体とが親水性高分子ゲルに内包され、第1吸着体1への第2吸着体2の担持が行われる。これにより、第2吸着体2を第1吸着体1に担持した複合吸着体10が得られる(ゲル合成ステップS13)。
以上の方法によれば、例えば、第1吸着体1及び第2吸着体2をそれぞれ製造し、製造した第1吸着体1及び第2吸着体2を用いて、複合吸着体10を製造できる。第1吸着体1及び第2吸着体2を予め製造するため、第1吸着体1及び第2吸着体2の物性、構造等を所望の物性、構造等に制御し易くできる。これにより、複合吸着体10の物性、構造等も所望の物性、構造等に制御し易くできる。
図5は、別の実施形態の複合吸着体10の製造方法を示すフローチャートである。図5に示す例でも、上記担持ステップS1と同様の担持ステップS2を含むことで、複合吸着体10を製造できる。図5においても、担持部材3として親水性高分子ゲルを例示するが、担持部材3は親水性高分子ゲルに限定されるものではない。
図5に示す例では、担持ステップS2は、吸着体合成ステップS21と、モノマー添加ステップS22とを含む。吸着体合成ステップS21は、第1吸着体1及び第2吸着体2のうちの一方の吸着体の前駆体と、第1吸着体1及び第2吸着体2のうちの他方の吸着体との混合物中で、前駆体から一方の吸着体を合成するステップである。例えば、第1吸着体1としてゼオライト、第2吸着体2としてチタン酸を使用した複合吸着体10を製造する場合、吸着体合成ステップS21では、例えば、チタン酸の前駆体(原料)となる例えば硫酸チタニルと、ゼオライトとが混合される。そして、混合物中で、硫酸チタニルからチタン酸塩の合成が行われる。
前駆体から吸着体を合成する際の合成条件は特に制限されない。例えば、前駆体の使用量は、複合吸着体10における第1吸着体1及び第2吸着体2のうち、合成される吸着体の物質量等に基づいて決定すればよい。
モノマー添加ステップS22は、吸着体合成ステップS21での合成後、混合物に親水性高分子ゲルのモノマー及び重合開始剤を添加するステップである。ゲル合成ステップS13により、第1吸着体1及び第2吸着体2を包むように親水性高分子ゲルが系内で合成される。重合条件は特に制限されず、例えば、上記図4に示したゲル合成ステップS13での重合条件と同条件にすればよい。これにより、第1吸着体1と第2吸着体とが親水性高分子ゲルに内包され、第2吸着体2を第1吸着体1に担持した複合吸着体10が得られる(ゲル合成ステップS13)。
以上の方法によれば、吸着体合成ステップS21において、一方の吸着体と他方の吸着体とを十分に混在できる。これにより、例えば、一方の吸着体の周囲に他方の吸着体を満遍なく散らすことができる。そして、この状態でモノマー添加ステップS22を行うことで、例えば第1吸着体1の周囲に満遍なく散らした第2吸着体2を包むように、親水性高分子ゲルを配置できる。このようにすることで、第1吸着体1の外表面の全体に満遍なく第2吸着体2を担持した複合吸着体10を製造できる。
以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明は以下の実施例になんら限定されるものではない。
<実施例1>
(複合吸着体10の作製)
図6は、実施例1の製造方法を説明する図である。図6に示す製造方法に沿って実施例1の複合吸着体10を合成し、放射性核種に対する吸着性能評価を行った。
20mLのバイアルに、100mgのチタン酸(第2吸着体2、平均粒径として1μmの粒子)、80mgのN,N’-メチレンビスアクリルアミド(MbisAA、親水性高分子ゲルのモノマー)、0.5mLのN,N-ジメチルアクリルアミド(DMAA、親水性高分子ゲルのモノマー)、1.5mLのN,N-ジメチルホルムアミド(DMF、溶媒)を入れ、3分間Nバブリングによって撹拌を行った。3分間のNバブリング後、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)を入れ、さらに3分間Nバブリングによって撹拌を行った。
3分間のNバブリング後、バイアルが流動性を有していることを確認した後、第1吸着体1として、A型合成ゼオライト(A-4、粉末、粒径75μm(200mesh通過分)、和光純薬社製)を3.0g入れ、0.095MPa室温で24時間静置した。その後、更に85℃で24時間静置し、重合反応を開始させた。24時間静置後、造粒物である固体を固液分離し蒸留水で洗浄することで、実施例1の複合吸着体10を得た。得られた複合吸着体10の含水率を熱重量示唆熱分析装置(TG-DTA)により測定したところ、含水率は66%であった。
(吸着性能評価)
バッチ試験により、複合吸着体10への放射性核種の吸着性能評価を行った。放射性核種として、一例としてセシウム及びストロンチウムを用いた。
セシウム吸着性能の評価は以下のようにして行った。まず、セシウムを含むセシウム水溶液を作製した。セシウム水溶液は、73.7mgの硝酸セシウムを蒸留水で50mLにメスアップした後、0.1M水酸化ナトリウム水溶液を10μl程度加えて、pHを7に調整したものである。セシウム水溶液におけるセシウム濃度は500ppmである。
250mgの複合吸着体10を15mL遠沈管に入れ、作製したセシウム水溶液を5mL入れた。次いで、遠沈管を180rpm室温で24時間振とうし、振とう後、固液分離により上清を回収した。回収した上清を誘導結合高周波プラズマ発光分光分析装置(ICP-AES)を用いて定量分析することで、複合吸着体10へのセシウムの吸着量を決定した。セシウムの吸着量をセシウム水溶液5mL中のセシウム量で除することで得られる吸着率は94%であった。
121.9mgの硝酸ストロンチウムを用いたこと以外はセシウム水溶液作製と同様にしてストロンチウム水溶液(ストロンチウム濃度500ppm)を作製した。作製したストロンチウム水溶液を用いたこと以外はセシウム吸着性能評価と同様にしてストロンチウムの吸着率を算出した。この結果、ストロンチウムの吸着率は100%であった。
<実施例2>
図7は、実施例2の製造方法を説明する図である。第1吸着体1としてナトリウムモルデナイト(HS-642、粉末、和光純薬社製)3.0gを用いたこと以外は実施例1と同様にして、実施例2の複合吸着体10を作製した。作製した複合吸着体10について、実施例1と同様にして含水率を測定したところ、含水率は67%であった。従って、実施例2の複合吸着体10では、吸着に寄与する第1吸着体1及び第2吸着体2の量(即ち水以外の部分)は、実施例1と同程度であることが確認できた。
作製した複合吸着体10について、実施例1と同様にして、放射性核種に対する吸着性能を評価した。この結果、セシウムの吸着率は94%、ストロンチウムの吸着率は75%であった。
<比較例1>
図8は、比較例1の製造方法を説明する図である。放射性核種を吸着する第1吸着体1に代えて、放射性核種を吸着しない担体としてのシリカゲル(キャリアクト、平均粒径50μm(孔径700nm)の粒子、富士シリシア化学社製)3.0gを用いたこと以外は実施例1と同様にして、比較例1の吸着体を作製した。比較例1の吸着体は、上記非特許文献1に示された従来の吸着体である。作製した吸着体について、実施例1と同様にして含水率を測定したところ、含水率は48%であった。従って、比較例1の吸着体の含水率は、上記実施例1及び2の含水率よりもやや低いものの、同程度であった。
作製した吸着体について、実施例1と同様にして、放射性核種に対する吸着性能を評価した。この結果、セシウムの吸着率は15%、ストロンチウムの吸着率は4%であった。
<実施例1及び2、比較例1のまとめ>
放射性核種の吸着性能評価の結果について、図9及び図10にまとめた。
図9は、セシウム吸着性能評価の結果を示すグラフである。図9に示すように、実施例1及び2では、セシウムを100%に近い水準で吸着できていた。従って、実施例1の複合吸着体10によれば、セシウムを高効率に吸着でき、放射性廃液中のセシウムを高効率に除去できることがわかった。一方で、比較例1では、セシウムはわずかに吸着されたが、実施例1及び2の吸着率の1/6以下に過ぎなかった。この結果から、従来の吸着体である比較例1の吸着体を用いると、イオン半径が比較的小さなセシウムであっても、吸着率が極めて低いことがわかった。
図10は、ストロンチウム吸着性能評価の結果を示すグラフである。図10に示すように、実施例1及び2では、ストロンチウムを高効率に吸着できていた。特に実施例1では、ストロンチウムを完全に吸着できていた。また、実施例2では、実施例1の吸着率よりも低かったものの、70%を超える吸着率であり、ストロンチウム水溶液中の大部分のストロンチウムを吸着できていた。
実施例2の吸着率が実施例1よりも低くなった理由は、ストロンチウムのイオン半径が大きく、実施例2で第1吸着体1として使用したナトリウムモルデナイトにストロンチウムが吸着され難かったためと考えられる。従って、例えばイオン半径が大きな放射性核種を吸着する場合にはゼオライト、イオン半径が小さな放射性核種を吸着する場合にはナトリウムモルデナイトのように使い分けをすることで、放射性核種を選択的に吸着できると考えられる。
一方で、比較例1では、ストロンチウムに対する吸着性能が著しく低く、ほとんど吸着できないことがわかった。セシウムに対する吸着性能結果とともに検討すると、従来の吸着体である比較例1の吸着体では、イオン半径が比較的大きなストロンチウムは勿論のこと、イオン半径が比較的小さなセシウムであっても吸着率が低いといえる。従って、上記非特許文献1に記載の吸着体では、放射性核種の吸着率に課題があることがわかった。
<実施例3>
図11は、実施例3の合成方法を説明する図である。上記実施例1及び2では予め作製した第1吸着体1及び第2吸着体2を用いた複合吸着体10の合成であったが、実施例3では、吸着体の前駆体を使用して系内で当該前駆体から吸着体を合成したものである。
ビーカーに2gのA型合成ゼオライト(第1吸着体1、実施例1と同じもの)、及び80℃の硫酸チタニル水溶液(第2吸着体2の前駆体、濃度0.53mol/l)30mlを入れ、80℃に加熱しながら30分間撹拌した。次いで、25質量%アンモニア水を加えることで系内でチタン酸(第2吸着体2)を遊離させて合成した。チタン酸合成後の水溶液を固液分離し、固体を洗浄及び十分に乾燥させて、ゼオライト表面にチタン酸の粒子が付着した乾燥物を得た。
乾燥物をビーカーに入れ、80mgのN,N’-メチレンビスアクリルアミド(MbisAA、親水性高分子ゲルのモノマー)、0.5mLのN,N-ジメチルアクリルアミド(DMAA、親水性高分子ゲルのモノマー)、1.5mLのN,N-ジメチルホルムアミド(DMF、溶媒)を入れ、3分間Nバブリングによって撹拌を行った。3分間のNバブリング後、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)を入れ、さらに3分間Nバブリングによって撹拌を行った。0.095MPa室温で24時間静置した。その後、更に85℃で24時間静置し、重合反応を促進させた。24時間静置後、造粒物である固体を固液分離し蒸留水で洗浄することで、実施例3の複合吸着体10を得た。
実施例3の複合吸着体10について蛍光X線分析(XRF)を行った結果、チタンのピークは19.1%であった。従って、実施例3の複合吸着体10においても、第1吸着体1に、チタンを含む第2吸着体2が担持されていることが確認できた。また、実施例3の複合吸着体10について、実施例1と同様にして放射性核種の吸着性能評価を行ったところ、セシウム及びストロンチウムのいずれも除去率は90%以上であった。従って、系内で前駆体から吸着体を合成しても、吸着性能に優れた複合吸着体を製造できることがわかった。
1 第1吸着体
10 複合吸着体
1a 細孔
1b 結晶層
1c 層間
2 第2吸着体
3 担持部材
4 放射性核種
5 放射性核種
S1 担持ステップ
S11 モノマー添加ステップ
S12 吸着体添加ステップ
S13 ゲル合成ステップ
S2 担持ステップ
S21 吸着体合成ステップ
S22 モノマー添加ステップ

Claims (2)

  1. 放射性核種を吸着可能な第1吸着体に対し、前記第1吸着体とは異なる材料により構成され、放射性核種を吸着可能な第2吸着体を担持部材によって担持させる担持ステップを含み、
    前記担持部材は親水性高分子ゲルを含み、
    前記担持ステップは、
    前記第1吸着体及び前記第2吸着体のうちの一方の吸着体と前記親水性高分子ゲルのモノマーとの混合物に重合開始剤を添加するモノマー添加ステップと、
    前記モノマー添加ステップの後に前記第1吸着体及び前記第2吸着体のうちの他方の吸着体を添加する吸着体添加ステップとを含む
    合吸着体の製造方法。
  2. 放射性核種を吸着可能な第1吸着体に対し、前記第1吸着体とは異なる材料により構成され、放射性核種を吸着可能な第2吸着体を担持部材によって担持させる担持ステップを含み、
    前記担持部材は親水性高分子ゲルを含み、
    前記担持ステップは、
    前記第1吸着体及び前記第2吸着体のうちの一方の吸着体の前駆体と、前記第1吸着体及び前記第2吸着体のうちの他方の吸着体との混合物中で、前記前駆体から前記一方の吸着体を合成する吸着体合成ステップと、
    前記吸着体合成ステップでの合成後、前記混合物に前記親水性高分子ゲルのモノマー及び重合開始剤を添加するモノマー添加ステップとを含む
    合吸着体の製造方法。
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