添付の図面に関して以下に記載される発明を実施するための形態は、様々な構成を説明し、本明細書で説明される概念が実践され得る唯一の構成を表すものではない。詳細な説明は、様々な概念の完全な理解を与える目的で、具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの概念はこれらの具体的な詳細なしに実践されてもよいことが、当業者には明らかであろう。いくつかの事例では、そのような概念を不明瞭にすることを回避するために、よく知られている構造および構成要素がブロック図の形態で示される。
態様および実施形態は、いくつかの例を例示することによって本出願で説明されるが、当業者は、追加の実装形態および使用事例が多くの異なる構成およびシナリオにおいて生じ得ることを理解するであろう。本明細書で説明される革新は、多くの異なるプラットフォームタイプ、デバイス、システム、形状、サイズ、パッケージング構成にわたって実装され得る。たとえば、実施形態および/または用途は、統合されたチップの実施形態または他の非モジュール構成要素ベースのデバイス(たとえば、エンドユーザデバイス、車両、通信デバイス、コンピューティングデバイス、産業用機器、小売/購入デバイス、医療デバイス、AI対応デバイスなど)を介して生じ得る。いくつかの例は、使用事例および適用例を特に対象とすることもしないこともあるが、説明される革新の広範な適用可能性が生じ得る。実装形態は、チップレベルの構成要素またはモジュール式の構成要素から、非モジュール式の、非チップレベルの実装形態までの、さらには、説明される革新の1つまたは複数の態様を組み込む集約型の、分散型の、またはOEMのデバイスもしくはシステムまでの範囲にわたり得る。いくつかの実際の設定では、説明される態様および特徴を組み込むデバイスは、特許請求され説明される実施形態の実装と実践のために、追加の構成要素および特徴を必然的に含むことがある。たとえば、ワイヤレス信号の送信および受信は、アナログおよびデジタルの目的でいくつかの構成要素(たとえば、アンテナ、RFチェーン、電力増幅器、変調器、バッファ、プロセッサ、インターリーバ、加算器/減算器などを含むハードウェア構成要素)を必然的に含む。本明細書で説明される革新は、様々なサイズ、形状、および構成の、多種多様なデバイス、チップレベルの構成要素、システム、分散型の構成、エンドユーザデバイスにおいて実践され得るように意図されている。
定義
RAT:無線アクセス技術。ワイヤレスエアインターフェースを介した無線アクセスおよび通信のために利用される技術または通信規格のタイプ。RATのほんの少数の例には、GSM、UTRA、E-UTRA(LTE)、Bluetooth、およびWi-Fiがある。
NR:new radio。一般に、リリース15において3GPPによる規定および規格化を受けている5G技術および新しい無線アクセス技術を指す。
ビームフォーミング:指向性信号の送信または受信。ビームフォーミングされた送信のために、アンテナのアレイにおける各アンテナの振幅および位相は、波面において強め合う干渉および弱め合う干渉の所望の(たとえば、指向性の)パターンを作り出すようにプリコーディングまたは制御され得る。
MIMO:多入力多出力。MIMOは、送信機および受信機において複数のアンテナを使用して複数の同時ストリームを送信することによってワイヤレスリンクの情報搬送容量が増大し得るように、マルチパス信号伝搬を活用するマルチアンテナ技術である。マルチアンテナ送信機において、(それぞれのストリームの振幅および位相をスケーリングする)適切なプリコーディングアルゴリズムが、(いくつかの例では、知られているチャネル状態情報に基づいて)適用される。マルチアンテナ受信機において、それぞれのストリームの異なる空間シグネチャ(および、いくつかの例では、知られているチャネル状態情報)は、これらのストリームの互いからの分離を可能にできる。
1.シングルユーザMIMOでは、送信機は、チャネル変動が追跡され得る散乱の豊富な環境の中で、複数のTx、Rxアンテナを使用することと関連付けられる容量の増大を利用して、1つまたは複数のストリームを同じ受信機へ送信する。
2.受信機は、これらのチャネル変動を追跡し、対応するフィードバックを送信機に提供し得る。このフィードバックは、チャネル品質情報(CQI)、適切なデータストリームの数(たとえば、レート制御、ランクインジケータ(RI))、およびプリコーディング行列インデックス(PMI)を含み得る。
マッシブMIMO:極めて多数のアンテナ(たとえば、8×8アレイよりも大きい)を有するMIMOシステム。
MU-MIMO:スループットおよびスペクトル効率を高めること、および必要とされる送信エネルギーを小さくすることによって、全体のネットワーク容量を増大させるために、多数のUEと通信している基地局がマルチパス信号伝搬を活用できる、マルチアンテナ技術。
1.送信機は、その複数の送信アンテナを同時に使用して、かつ割り振られた同じ時間周波数リソースも使用して、複数のユーザへ送信することによって容量を増大させることを試み得る。送信機が良好なチャネル分離を伴って受信機をスケジューリングできるように、受信機はチャネルの量子化されたバージョンを含むフィードバックを送信し得る。送信されるデータは、ユーザのためのスループットを最大化してユーザ間干渉を最小化するようにプリコーディングされる。
本明細書で開示される態様は一般に、少なくとも4つのアンテナを有するスケジューリングされるエンティティにおける、サウンディング基準信号(SRS)アンテナの切り替えを対象とする。この目的で、1T4Rアンテナ構成(すなわち、1つの送信アンテナおよび4つの受信アンテナ)または2T4Rアンテナ構成(すなわち、2つの送信アンテナおよび4つの受信アンテナ)を有するスケジューリングされるエンティティに対するSRSアンテナの切り替えをサポートするように、LTE Rel-15において合意に達したことに留意されたい。したがって、効率性のために、SRSアンテナの切り替え以外の追加の機能を実行するためにSRSが利用され得るような、1T4Rおよび2T4Rに対する特定のSRS構成を設計することが望ましいことがある。たとえば、本明細書で開示されるように、SRSアンテナの切り替えとアップリンク(UL)多入力多出力(MIMO)通信とを同時にサポートするためにSRSが使用され得ることが考えられる。SRSアンテナの切り替えの例示的な構成、およびそのような構成がUE能力にどのように関係するか、ならびに、周波数ホッピングが可能にされ得る、または可能にされ得ないUEに対する例示的なUEサウンディング手順に関する詳細が、提供される。
本開示全体にわたって提示される様々な概念は、多種多様な電気通信システム、ネットワークアーキテクチャ、および通信規格にわたって実装され得る。ここで図1を参照すると、限定ではなく説明のための例として、本開示の様々な態様は、ワイヤレス通信システム100を参照して示される。ワイヤレス通信システム100は、コアネットワーク102、無線接続ネットワーク(RAN)104、およびユーザ機器(UE)106という3つの相互作用する領域を含む。ワイヤレス通信システム100によって、UE106は、(限定はされないが)インターネットなどの外部データネットワーク110とのデータ通信を実施することが可能にされ得る。
RAN104は、UE106に無線接続を提供するための、1つまたは複数の任意の適切なワイヤレス通信技術を実装し得る。一例として、RAN104は、しばしば5Gと呼ばれる、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)New Radio(NR)仕様に従って動作し得る。別の例として、RAN104は、5G NR、およびLTEとしばしば呼ばれるEvolved Universal Terrestrial Radio Access Network(eUTRAN)規格の混合状態で動作し得る。3GPPは、この混合RANを次世代RANまたはNG-RANと呼ぶ。当然、本開示の範囲内で、多くの他の例が利用され得る。
図示されるように、RAN104は複数の基地局108を含む。概して、基地局は、UEとの間で1つまたは複数のセルの中での無線送信および無線受信を担う、無線アクセスネットワークの中のネットワーク要素である。異なる技術、規格、または文脈では、基地局は、トランシーバ基地局(BTS)、無線基地局、無線トランシーバ、トランシーバ機能、基本サービスセット(BSS)、拡張サービスセット(ESS)、アクセスポイント(AP)、Node B(NB)、eNode B(eNB)、gNode B(gNB)、または何らかの他の好適な用語として、当業者によって様々に呼ばれることがある。
複数のモバイル装置のためのワイヤレス通信をサポートする、無線接続ネットワーク104がさらに示されているモバイル装置は、3GPP規格ではユーザ機器(UE)と呼ばれることがあるが、移動局(MS)、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末(AT)、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、端末、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、または何らかの他の適切な技術としても、当業者によって呼ばれることがある。UEは、ネットワークサービスへのアクセスをユーザに提供する装置であり得る。
本文書内では、「モバイル」装置は、移動する能力を必ずしも有する必要はなく、静止式であってよい。モバイル装置またはモバイルデバイスという用語は、多様なデバイスおよび技術を広く指す。UEは、通信を助けるような大きさにされ、そのような形状にされ、かつそのように配置されるいくつかのハードウェア構造構成要素を含むことがあり、そのような構成要素は、互いに電気的に接続される、アンテナ、アンテナアレイ、RFチェーン、増幅器、1つまたは複数のプロセッサなどを含み得る。たとえば、モバイル装置のいくつかの非限定的な例には、モバイル、セルラー(セル)フォン、スマートフォン、セッション開始プロトコル(SIP)電話、ラップトップ、パーソナルコンピュータ(PC)、ノートブック、ネットブック、スマートブック、タブレット、携帯情報端末(PDA)、および、たとえば、「モノのインターネット」(IoT)に対応する、広範囲の埋込みシステムが含まれる。加えて、モバイル装置は、自動車または他の輸送機関、リモートセンサまたはアクチュエータ、ロボットまたはロボティクスデバイス、衛星ラジオ、全地球測位システム(GPS)デバイス、物体追跡デバイス、ドローン、マルチコプタ、クアッドコプタ、遠隔制御デバイス、コンシューマデバイスおよび/またはウェアラブルデバイス、たとえば、アイウェア、ウェアラブルカメラ、仮想現実デバイス、スマートウォッチ、ヘルスもしくはフィットネストラッカー、デジタルオーディオプレーヤ(たとえば、MP3プレーヤ)、カメラ、ゲームコンソールなどであり得る。加えて、モバイル装置は、ホームオーディオ、ビデオ、および/またはマルチメディアデバイス、家電機器、自動販売機、インテリジェント照明、ホームセキュリティシステム、スマートメータなどの、デジタルホームデバイスまたはスマートホームデバイスであり得る。加えて、モバイル装置は、スマートエネルギーデバイス、セキュリティデバイス、ソーラーパネルまたはソーラーアレイ、電力を制御する都市のインフラストラクチャデバイス(たとえば、スマートグリッド)、照明、水道など、産業用オートメーションおよび企業向けデバイス、物流コントローラ、農業機器、防衛機器、車両、航空機、船舶、および兵器などであり得る。またさらに、モバイル装置は、ネットワーク医療または遠隔医療支援、たとえば遠隔での健康管理を可能にし得る。遠隔医療デバイスは、遠隔医療監視デバイスおよび遠隔医療運営デバイスを含むことがあり、これらの通信は、たとえば重要なサービスデータの輸送のための優先的なアクセス、および/または重要なサービスデータの輸送のための関連するQoSに関して、他のタイプの情報よりも優先的な取扱いまたは優遇されたアクセス権を与えられ得る。
RAN104とUE106との間のワイヤレス通信は、エアインターフェースを利用するものとして説明され得る。基地局(たとえば、基地局108)から1つまたは複数のUE(たとえば、UE106)へのエアインターフェースを介した送信は、ダウンリンク(DL)送信と呼ばれ得る。本開示のいくつかの態様によれば、ダウンリンクという用語は、スケジューリングエンティティ(以下でさらに説明される、たとえば基地局108)において発する一地点対多地点送信を指し得る。本方式を説明するための別の方法は、ブロードキャストチャネル多重化という用語を使用することであり得る。UE(たとえば、UE106)から基地局(たとえば、基地局108)への送信は、アップリンク(UL)送信と呼ばれ得る。本開示のさらなる態様によれば、アップリンクという用語は、スケジューリングされるエンティティ(以下でさらに説明される、たとえばUE106)において発する一地点対一地点送信を指し得る。
いくつかの例では、エアインターフェースへのアクセスがスケジューリングされることがあり、ここで、スケジューリングエンティティ(たとえば、基地局108)は、そのサービスエリアまたはセル内にある、一部またはすべてのデバイスおよび機器の間の通信のためにリソースを割り振る。本開示内では、以下でさらに論じられるように、スケジューリングエンティティは、1つまたは複数のスケジューリングされるエンティティのためのリソースのスケジューリング、割当て、再構成、および解放を担い得る。すなわち、スケジューリングされた通信のために、スケジューリングされるエンティティであり得るUE106は、スケジューリングエンティティ108によって割り振られるリソースを利用し得る。
基地局108は、スケジューリングエンティティとして機能し得る唯一のエンティティではない。すなわち、いくつかの例では、UEは、スケジューリングエンティティ、すなわち、1つまたは複数のスケジューリングされるエンティティ(たとえば、1つまたは複数の他のUE)のためのスケジューリングリソースとして機能し得る。
図1に示されるように、スケジューリングエンティティ108は、ダウンリンクトラフィック112を1つまたは複数のスケジューリングされるエンティティ106にブロードキャストし得る。概して、スケジューリングエンティティ108は、ダウンリンクトラフィック112、およびいくつかの例では、1つまたは複数のスケジューリングされるエンティティ106からスケジューリングエンティティ108へのアップリンクトラフィック116を含めて、ワイヤレス通信ネットワークにおけるトラフィックのスケジューリングを担うノードまたはデバイスである。一方、スケジューリングされるエンティティ106は、限定はされないが、スケジューリング情報(たとえば、グラント)、同期もしくはタイミング情報、またはスケジューリングエンティティ108などのワイヤレス通信ネットワークの中の別のエンティティからの他の制御情報を限定はしないが含む、ダウンリンク制御情報114を受信するノードまたはデバイスである。
一般に、基地局108は、ワイヤレス通信システムのバックホール部分120との通信のためのバックホールインターフェースを含み得る。バックホール120は、基地局108とコアネットワーク102との間のリンクを提供し得る。さらに、いくつかの例では、バックホールネットワークは、それぞれの基地局108間の相互接続を提供し得る。任意の適切なトランスポートネットワークを使用した、直接の物理的な接続、仮想ネットワークなどの、様々なタイプのバックホールインターフェースが利用され得る。
コアネットワーク102は、ワイヤレス通信システム100の一部であることがあり、RAN104において使用される無線接続技術とは無関係であることがある。いくつかの例では、コアネットワーク102は、5G規格(たとえば、5GC)に従って構成され得る。他の例では、コアネットワーク102は、4G evolved packet core(EPC)、または任意の他の適切な規格もしくは構成に従って構成され得る。
ここで図2を参照すると、限定ではなく例として、RAN200の概略的な図示が与えられる。いくつかの例では、RAN200は、上で説明され図1に示されるRAN104と同じであり得る。RAN200によってカバーされる地理的エリアは、1つのアクセスポイントまたは基地局からブロードキャストされる識別情報に基づいてユーザ機器(UE)によって一意に識別され得る、セルラー領域(セル)へと分割され得る。図2は、各々が1つまたは複数のセクタ(図示されず)を含み得る、マクロセル202、204、および206、ならびにスモールセル208を示す。セクタはセルのサブエリアである。1つのセル内のすべてのセクタが、同じ基地局によってサービスされる。セクタ内の無線リンクは、そのセクタに属する単一の論理的な識別情報によって識別され得る。セクタへと分割されるセルでは、セル内の複数のセクタはアンテナのグループによって形成されることがあり、各アンテナはセルの部分の中でのUEとの通信を担う。
図2では、2つの基地局210および212がセル202および204において示され、セル206の中のリモートラジオヘッド(RRH)216を制御する第3の基地局214が示されている。すなわち、基地局は、統合されたアンテナを有することができ、またはフィーダケーブルによってアンテナもしくはRRHへと接続され得る。示される例では、セル202、204、および126はマクロセルと呼ばれることがあり、それは基地局210、212、および214が大きいサイズを有するセルをサポートするからである。さらに、基地局218が、1つまたは複数のマクロセルと重複し得るスモールセル208(たとえば、マイクロセル、ピコセル、フェムトセル、ホーム基地局、ホームNode B、ホームeNode Bなど)において示されている。この例では、セル208はスモールセルと呼ばれることがあり、それは基地局218が比較的小さいサイズを有するセルをサポートするからである。セルのサイズ決定は、システム設計ならびに構成要素の制約に従って行われ得る。
無線接続ネットワーク200は、任意の数のワイヤレス基地局およびセルを含み得ることを理解されたい。さらに、所与のセルのサイズまたはカバレッジエリアを拡大するために、中継ノードが展開され得る。基地局210、212、214、218は、任意の数のモバイル装置のためのコアネットワークにワイヤレスアクセスポイントを提供する。いくつかの例では、基地局210、212、214、および/または218は、上で説明され図1に示される基地局/スケジューリングエンティティ108と同じであり得る。
図2はさらに、基地局として機能するように構成され得るクアッドコプタまたはドローン220を含む。すなわち、いくつかの例では、セルは、必ずしも静止しているとは限らないことがあり、セルの地理的エリアは、クアッドコプタ220などのモバイル基地局の位置に従って移動することがある。
RAN200内で、セルは、各セルの1つまたは複数のセクタと通信していることがあるUEを含み得る。さらに、各基地局210、212、214、218、および220は、それぞれのセル内のすべてのUEにコアネットワーク102(図1参照)へのアクセスポイントを提供するように構成され得る。たとえば、UE222および224は基地局210と通信していてよく、UE226および228は基地局212と通信していてよく、UE230および232はRRH216を経由して基地局214と通信していてよく、UE234は基地局218と通信していてよく、UE236は移動基地局220と通信していてよい。いくつかの例では、UE222、224、226、228、230、232、234、236、238、240、および/または242は、上で説明され図1に示されるUE/スケジュールリングされるエンティティ106と同じであり得る。
いくつかの例では、モバイルネットワークノード(たとえば、クアッドコプタ220)は、UEとして機能するように構成され得る。たとえば、クアッドコプタ220は、基地局210と通信することによってセル202内で動作し得る。
RAN200のさらなる態様では、基地局からのスケジューリング情報または制御情報に必ずしも依存することなく、UE間でサイドリンク信号が使用され得る。たとえば、2つ以上のUE(たとえば、UE226および228)は、基地局(たとえば、基地局212)を通じてその通信を中継することなく、ピアツーピア(P2P)またはサイドリンク信号227を使用して互いと通信し得る。さらなる例では、UE240および242と通信するUE238が示される。ここで、UE238はスケジューリングエンティティまたは主要サイドリンクデバイスとして機能することができ、UE240および242はスケジューリングされるエンティティまたは非主要(たとえば、二次的)サイドリンクデバイスとして機能することができる。さらに別の例では、UEは、デバイスツーデバイス(D2D)、ピアツーピア(P2P)、もしくはビークルツービークル(V2V)ネットワークにおいて、および/またはメッシュネットワークにおいて、スケジューリングエンティティとして機能し得る。メッシュネットワークの例では、UE240および242は任意選択で、スケジューリングエンティティ238と通信することに加えて、互いに直接通信し得る。したがって、時間-周波数リソースへのスケジューリングされたアクセス権がありセルラー構成、P2P構成、またはメッシュ構成を有するワイヤレス通信システムでは、スケジューリングエンティティおよび1つまたは複数のスケジューリングされるエンティティは、スケジューリングされるリソースを利用して通信し得る。
無線接続ネットワーク200では、位置とは無関係に移動中に通信するためのUEの能力が、モビリティと呼ばれる。UEと無線アクセスネットワークとの間の様々な物理チャネルは一般に、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF、図示されず、図1のコアネットワーク102の一部)の制御下でセットアップされ、維持され、かつ解放され、AMFは、制御プレーン機能とユーザプレーン機能の両方に対するセキュリティコンテキストと、認証を実行するセキュリティアンカー機能(SEAF)とを管理する、セキュリティコンテキスト管理機能(SCMF)を含み得る。
本開示の様々な態様では、無線接続ネットワーク200は、モビリティおよびハンドオーバ(すなわち、ある無線チャネルから別の無線チャネルへのUEの接続の移転)を可能にするために、DLベースのモビリティまたはULベースのモビリティを利用し得る。DLベースのモビリティのために構成されたネットワークでは、スケジューリングエンティティとの呼の間、または任意の他の時間に、UEは、そのサービングセルからの信号の様々なパラメータ、ならびに近隣セルの様々なパラメータを監視し得る。これらのパラメータの品質に応じて、UEは、近隣セルのうちの1つまたは複数との通信を維持することができる。この時間の間に、UEがあるセルから別のセルに移動する場合、または近隣セルからの信号品質が、所与の時間にわたってサービングセルからの信号品質を超える場合、UEは、サービングセルから近隣(ターゲット)セルへのハンドオフまたはハンドオーバを引き受けることがある。たとえば、UE224(車両として図示されるが、任意の適切な形態のUEが使用されてよい)は、そのサービングセル202に対応する地理的エリアから近隣セル206に対応する地理的エリアに移動することがある。近隣セル206からの信号強度または品質が、所与の時間にわたって、そのサービングセル202の信号強度または品質を超えるとき、UE224は、この状態を示す報告メッセージを、そのサービング基地局210に送信し得る。それに応答して、UE224はハンドオーバコマンドを受信することがあり、UEはセル206へのハンドオーバを引き受けることがある。
ULベースのモビリティのために構成されるネットワークでは、各UEからのUL基準信号が、各UEのためのサービングセルを選択するためにネットワークによって利用され得る。いくつかの例では、基地局210、212、および214/216は、統一された同期信号(たとえば、統一された1次同期信号(PSS)、統一された2次同期信号(SSS)、および統一された物理ブロードキャストチャネル(PBCH))をブロードキャストし得る。UE222、224、226、228、230、および232は、統一された同期信号を受信し、同期信号からキャリア周波数およびスロットタイミングを導出し、タイミングを導出したことに応答して、アップリンクパイロットまたは基準信号を送信し得る。UE(たとえば、UE224)によって送信されるアップリンクパイロット信号は、無線接続ネットワーク200内の2つ以上のセル(たとえば、基地局210および214/216)によって同時に受信され得る。セルの各々がパイロット信号の強度を測定することができ、無線接続ネットワーク(たとえば、基地局210および214/216のうちの1つまたは複数ならびに/またはコアネットワーク内の中心ノード)が、UE224のためのサービングセルを決定することができる。UE224が無線接続ネットワーク200を通って移動するにつれて、ネットワークは、UE224によって送信されるアップリンクパイロット信号を監視し続け得る。近隣セルによって測定されるパイロット信号の信号強度または品質が、サービングセルによって測定される信号強度または品質を超えるとき、ネットワーク200は、UE224に知らせて、または知らせることなく、サービングセルから近隣セルにUE224をハンドオーバし得る。
基地局210、212、および214/216によって送信される同期信号は統一され得るが、同期信号は特定のセルを識別しないことがあり、むしろ、同じ周波数で動作する、かつ/または同じタイミングを有する複数のセルのゾーンを識別することがある。5Gネットワークまたは次世代通信ネットワークにおけるゾーンの使用は、アップリンクベースのモビリティフレームワークを可能にし、UEとネットワークの両方の効率を高め、それは、UEとネットワークとの間で交換される必要があるモビリティメッセージの数が減り得るからである。
様々な実装形態では、無線接続ネットワーク200の中のエアインターフェースは、免許スペクトル、免許不要スペクトル、または共有スペクトルを利用し得る。免許スペクトルは、一般に政府の規制当局から免許を購入した移動体通信事業者による、スペクトルの一部分の排他的な使用を可能にする。免許不要スペクトルは、政府により許諾された免許を必要としないスペクトルの一部分の共有される使用を可能にする。いくつかの技術的な規則の遵守は一般に、やはり免許不要スペクトルにアクセスするために必要とされるが、一般に、いかなる事業者またはデバイスもアクセスを得ることができる。共有スペクトルは免許スペクトルと免許不要スペクトルとの間に該当することがあり、ここで、技術的な規則または制約がスペクトルにアクセスするために必要とされ得るが、スペクトルは複数の事業者および/または複数のRATによって依然として共有され得る。たとえば、免許スペクトルの一部分に対する免許の保持者は、たとえばアクセス権を得るために適切な被免許者により決定される条件をもつ、他の関係者とスペクトルを共有するために、免許共有アクセス権(LSA)を提供し得る。
無線アクセスネットワーク200におけるエアインターフェースは、1つまたは複数の複信アルゴリズムを利用し得る。複信とは、両方のエンドポイントが両方の方向に互いに通信できる、ポイントツーポイントリンクを指す。全二重は、両方のエンドポイントが互いに同時に通信できることを意味する。半二重とは、ある時間に一方のエンドポイントのみが他方に情報を送信できることを意味する。ワイヤレスリンクでは、全二重チャネルは一般に、送信機および受信機の物理的分離、ならびに適切な干渉消去技術に依拠する。周波数分割複信(FDD)または時分割複信(TDD)を利用することによって、しばしば、全二重エミュレーションがワイヤレスリンクのために実装される。FDDでは、異なる方向の送信は異なるキャリア周波数において動作する。TDDでは、所与のチャネル上での異なる方向への送信は、時分割複信を使用して互いに離隔される。すなわち、ある時間には、チャネルが一方の方向への送信に専用であり、一方で他の時間には、そのチャネルは他方の方向への送信に専用であり、方向は非常に高速に、たとえばスロット当たり数回変化し得る。
本開示のいくつかの態様では、スケジューリングエンティティおよび/またはスケジューリングされるエンティティは、ビームフォーミングおよび/または多入力多出力(MIMO)技術のために構成され得る。図3は、MIMOをサポートするワイヤレス通信システム300の例を示す。MIMOシステムでは、送信機302は複数の送信アンテナ304(たとえば、N個の送信アンテナ)を含み、受信機306は複数の受信アンテナ308(たとえば、M個の受信アンテナ)を含む。したがって、送信アンテナ304から受信アンテナ308へのN×M個の信号経路310がある。送信機302および受信機306の各々は、たとえば、スケジューリングエンティティ108、スケジューリングされるエンティティ106、または任意の他の適切なワイヤレス通信デバイス内で実装され得る。
そのような多アンテナ技術の使用により、ワイヤレス通信システムは空間ドメインを活用して、空間多重化、ビームフォーミング、および送信ダイバーシティをサポートすることが可能になる。空間多重化は、レイヤとも呼ばれる、データの異なるストリームを同じ時間周波数リソース上で同時に送信するために使用され得る。データストリームは、データレートを上げるために単一のUEへ、または全体的なシステム容量を増大させるために複数のUEへ送信されてよく、後者は、マルチユーザMIMO(MU-MIMO)と呼ばれる。これは、各データストリームを空間的にプリコーディングし(すなわち、異なる重み付けおよび位相シフトを用いてデータストリームを多重化し)、次いで、空間的にプリコーディングされた各ストリームをダウンリンク上で複数の送信アンテナを介して送信することによって達成される。空間的にプリコーディングされたデータストリームは、異なる空間シグネチャとともにUEに到着し、これにより、UEの各々は、そのUEに宛てられた1つまたは複数のデータストリームを復元することが可能になる。アップリンク上では、各UEは、空間的にプリコーディングされたデータストリームを送信し、これにより、基地局は、各々の空間的にプリコーディングされたデータストリームのソースを識別することが可能になる。
データストリームまたはレイヤの数は、送信のランクに対応する。一般に、MIMOシステム300のランクは、送信アンテナ304の数または受信アンテナ308の数のうちの少ないほうによって制限される。加えて、UEにおけるチャネル状態、ならびに、基地局における利用可能なリソースなどの他の考慮事項も、送信ランクに影響を及ぼし得る。たとえば、ダウンリンク上の特定のUEに割り当てられるランク(したがって、データストリームの数)は、UEから基地局に送信されるランクインジケータ(RI)に基づいて決定され得る。RIは、アンテナ構成(たとえば、送信アンテナおよび受信アンテナの数)と受信アンテナの各々の上で測定された信号対干渉雑音比(SINR)とに基づいて決定され得る。RIは、たとえば、現在のチャネル状態の下でサポートされ得るレイヤの数を示し得る。基地局は、送信ランクをUEに割り当てるために、リソース情報(たとえば、利用可能なリソースおよびUEのためにスケジューリングされるべきデータの量)とともに、RIを使用し得る。
時分割複信(TDD)システムでは、ULおよびDLは、同じ周波数帯域幅の異なるタイムスロットを各々が使用するという点で相互的である。したがって、TDDシステムでは、基地局は、UL SINR測定値に基づいて(たとえば、UEから送信されるサウンディング基準信号(SRS)、または他のパイロット信号に基づいて)DL MIMO送信に対するランクを割り当て得る。割り当てられたランクに基づいて、基地局は次いで、マルチレイヤチャネル推定を行うために、各レイヤに対して別個のC-RS系列を伴うCSI-RSを送信し得る。CSI-RSから、UEは、レイヤおよびリソースブロックにわたってチャネル品質を測定し、ランクを更新して将来のダウンリンク送信のためのREを割り当てる際に使用するための、CQI値およびRI値を基地局にフィードバックし得る。
最も単純な場合、図3に示されるように、2×2 MIMOアンテナ構成でのランク-2の空間多重化送信は、各送信アンテナ304から1つのデータストリームを送信する。各データストリームは、異なる信号経路310に沿って各受信アンテナ308に到達する。受信機306は次いで、各受信アンテナ308からの受信される信号を使用してデータストリームを再構築し得る。
無線接続ネットワーク200の中のエアインターフェースは、様々なデバイスの同時通信を可能にするために、1つまたは複数の多重化および多元接続アルゴリズムを利用し得る。たとえば、5G NR仕様は、UE222および224から基地局210へのUL送信のために、および基地局210から1つまたは複数のUE222および224へのDL送信のための多重化のために多元接続を提供し、巡回プレフィックス(CP)を用いた直交周波数分割多重化(OFDM)を利用する。加えて、UL送信のために、5G NR規格は、CPを用いた離散フーリエ変換-拡散-OFDM(DFT-s-OFDM)(シングルキャリアFDMA(SC-FDMA)とも呼ばれる)をサポートする。しかしながら、本開示の範囲内で、多重化および多元接続は上の方式に限定されず、時分割多元接続(TDMA)、符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、スパース符号多元接続(SCMA)、リソース拡散多元接続(RSMA)、または他の適切な多元接続方式を利用して提供され得る。さらに、基地局210からUE222および224へのDL送信の多重化は、時分割多重化(TDM)、符号分割多重化(CDM)、周波数分割多重化(FDM)、直交周波数分割多重化(OFDM)、スパース符号多重化(SCM)、または他の適切な多重化方式を利用して提供され得る。
本開示の様々な態様が、図4に概略的に示されるOFDM波形を参照して説明される。本開示の様々な態様は、本明細書において以下で説明される方法と実質的に同じ方法でDFT-s-OFDMA波形に適用され得ることを、当業者は理解されたい。すなわち、本開示のいくつかの例は、明快にするためにOFDMリンクに注目することがあるが、同じ原理がDFT-s-OFDM波形にも適用され得ることを理解されたい。
本開示内では、フレームは、ワイヤレス送信のための10msの時間長を指し、各フレームは、各々が1msの10個のサブフレームからなる。所与のキャリア上では、フレームのあるセットがULの中に、フレームの別のセットがDLの中にあり得る。ここで図4を参照すると、OFDMリソースグリッド404を示す、例示的なDLサブフレーム402の拡大図が図示されている。しかしながら、当業者が容易に理解するように、あらゆる特定の適用例のためのPHY送信構造が、任意の数の要因に応じて、ここで説明される例から変化し得る。ここで、時間はOFDMシンボルの単位を伴って水平方向にあり、周波数はサブキャリアまたはトーンの単位を伴って垂直方向にある。
所与のアンテナポートのための時間-周波数リソースを概略的に表すために、リソースグリッド404が使用され得る。つまり、利用可能な複数のアンテナポートを伴うMIMO実装形態では、対応する倍数のリソースグリッド404が、通信に利用可能であり得る。リソースグリッド404は、複数のリソース要素(RE)406へと分割される。1サブキャリア×1シンボルであるREが、時間-周波数グリッドの最小の個別の部分であり、物理チャネルまたは信号からのデータを表す単一の複素数値を含む。特定の実装形態において利用される変調に応じて、各REは1つまたは複数のビットの情報を表し得る。いくつかの例では、REのブロックは、物理リソースブロック(PRB)またはより簡単にはリソースブロック(RB)408と呼ばれることがあり、これは周波数領域において任意の適切な数の連続的なサブキャリアを含む。一例では、RBは12個のサブキャリアを含むことがあり、これは使用されるヌメロロジーとは無関係な数である。いくつかの例では、ヌメロロジーに基づいて、RBは、時間領域において任意の適切な数の連続的なOFDMシンボルを含むことがある。本開示内では、RB408などの単一のRBは単一の通信の方向(所与のデバイスに対して送信または受信のいずれか)に完全に対応することが仮定される。
UEは一般に、リソースグリッド404のサブセットのみを利用する。RBは、UEに割り振られ得るリソースの最小単位であり得る。したがって、UEのためにスケジューリングされるRBが多いほど、かつエアインターフェースのために選ばれる変調方式が高いほど、UEのデータレートが高くなる。
この図において、RB408はサブフレーム402の帯域幅全体未満を占有するものとして示されており、一部のサブキャリアはRB408の上および下に示されている。所与の実装形態では、サブフレーム402は、1つまたは複数のRB408のうちの任意の数に対応する帯域幅を有し得る。さらに、この図では、RB408はサブフレーム402の時間長全体未満を占有するものとして示されているが、これは1つの可能な例にすぎない。
各々の1msサブフレーム402は、1つまたは複数の隣接するスロットからなり得る。図4に示される例では、1つのサブフレーム402は、説明のための例として、4個のスロット410を含む。いくつかの例では、スロットは、所与の巡回プレフィックス(CP)長を伴う指定された数のOFDMシンボルに従って定義され得る。たとえば、スロットは、ノーマルCPをもつ7または14個のOFDMシンボルを含み得る。追加の例は、より短い時間長(たとえば、1つまたは2つのOFDMシンボル)を有するミニスロットを含み得る。これらのミニスロットは、場合によっては、同じUEまたは異なるUEのための進行中のスロット送信のためにスケジューリングされるリソースを占有して送信されることがある。
スロット410のうちの1つの拡大図は、制御領域412およびデータ領域414を含むスロット410を示す。一般に、制御領域412は制御チャネル(たとえば、PDCCH)を搬送することができ、データ領域414はデータチャネル(たとえば、PDSCHまたはPUSCH)を搬送することができる。当然、スロットは、すべてのDL、すべてのUL、または少なくとも1つのDL部分および少なくとも1つのUL部分を含み得る。図4に示される単純な構造は本質的に例にすぎず、異なるスロット構造が利用されることがあり、制御領域およびデータ領域の各々のうちの1つまたは複数を含むことがある。
図4には示されていないが、RB408内の様々なRE406は、制御チャネル、共有チャネル、データチャネルなどを含む、1つまたは複数の物理チャネルを搬送するようにスケジューリングされることがあり得る。RB408内の他のRE406は、限定はされないが、復調基準信号(DMRS)、制御基準信号(CRS)、またはサウンディング基準信号(SRS)を含む、パイロット信号または基準信号も搬送することがある。これらのパイロットまたは基準信号は、対応するチャネルのチャネル推定を受信デバイスが実行することを可能にでき、このことは、RB408内での制御チャネルおよび/またはデータチャネルのコヒーレントな復調/検出を可能にし得る。
DL送信では、送信デバイス(たとえば、スケジューリングエンティティ108)は、PBCH、PSS、SSS、物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH)、物理ハイブリッド自動再送要求(HARQ)インジケータチャネル(PHICH)、および/または物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)などの1つまたは複数のDL制御チャネルを含むDL制御情報114を、1つまたは複数のスケジューリングされるエンティティ106に搬送するために、(たとえば、制御領域412内の)1つまたは複数のRE406を割り振り得る。PCFICHは、PDCCHを受信して復号する際に受信デバイスを助けるための情報を提供する。PDCCHは、電力制御コマンド、スケジューリング情報、グラント、ならびに/またはDL送信およびUL送信のためのREの割当てを含むがそれらには限定されない、ダウンリンク制御情報(DCI)を搬送する。PHICHは、肯定応答(ACK)または否定応答(NACK)などのHARQフィードバック送信を搬送する。HARQは当業者によく知られている技法であり、パケット送信の完全性が、たとえば、チェックサムまたは巡回冗長検査(CRC)などの任意の適切な完全性検査機構を利用して、精度について受信側で検査され得る。送信の完全性が確認される場合、ACKが送信されてよく、確認されない場合、NACKが送信されてよい。NACKに応答して、送信デバイスは、chase combining、incremental redundancyなどを実装し得る、HARQ再送信を送信し得る。
UL送信では、送信デバイス(たとえば、スケジューリングされるエンティティ106)は、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)などの1つまたは複数のUL制御チャネルを含むUL制御情報118を、スケジューリングエンティティ108に搬送するために、1つまたは複数のRE406を利用し得る。UL制御情報は、パイロット、基準信号、およびアップリンクデータ送信を復号することを可能にするかまたは支援するように構成された情報を含む、様々なパケットタイプおよびカテゴリーを含み得る。いくつかの例では、制御情報118は、スケジューリング要求(SR)、たとえば、スケジューリングエンティティ108がアップリンク送信をスケジューリングすることを求める要求を含み得る。ここで、制御チャネル118上で送信されたSRに応答して、スケジューリングエンティティ108は、アップリンクパケット送信のためのリソースをスケジューリングし得るダウンリンク制御情報114を送信し得る。UL制御情報はまた、HARQフィードバック、チャネル状態フィードバック(CSF)、または任意の他の適切なUL制御情報を含み得る。
制御情報に加えて、(たとえば、データ領域414内の)1つまたは複数のRE406が、ユーザデータまたはトラフィックデータのために割り振られ得る。そのようなトラフィックは、DL送信、すなわち物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)、またはUL送信、すなわち物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)などのために、1つまたは複数のトラフィックチャネル上で搬送され得る。いくつかの例では、データ領域414内の1つまたは複数のRE406は、システム情報ブロック(SIB)を搬送するように構成されることがあり、所与のセルへのアクセスを可能にし得る情報を搬送する。
上で説明され、図1および図4に示されたチャネルまたはキャリアは、必ずしも、スケジューリングエンティティ108とスケジューリングされるエンティティ106との間で利用され得るすべてのチャネルまたはキャリアであるとは限らず、当業者は、図示されたものに加えて、他のトラフィックチャネル、制御チャネル、およびフィードバックチャネルなどの他のチャネルまたはキャリアが利用され得ることを認識されよう。
上で説明されたこれらの物理チャネルは一般に、媒体アクセス制御(MAC)レイヤにおける取扱いのために、多重化されトランスポートチャネルにマッピングされる。トランスポートチャネルは、トランスポートブロック(TB)と呼ばれる情報のブロックを搬送する。情報のビットの数に対応し得る、トランスポートブロックサイズ(TBS)は、変調およびコーディング方式(MCS)ならびに所与の送信の中のRBの数に基づく、制御されたパラメータであり得る。
例示的な実装形態
前に述べられたように、1T4Rアンテナ構成(すなわち、4つの受信アンテナから選択される1つの送信アンテナ)または2T4Rアンテナ構成(すなわち、4つの受信アンテナから選択される2つの送信アンテナ)を有するスケジューリングされるエンティティに対するSRSアンテナの切り替えをサポートするように、LTE Rel-15において合意に達した。ここで、1T4Rおよび2T4RにおけるSRSアンテナの切り替えをサポートすることに対する主な動機は、チャネルの相互性を活用することによって、時分割複信(TDD)帯域におけるDLビームフォーミングを可能にすることであったが、SRSはアップリンク(UL)サウンディング(たとえば、PUSCHスケジューリング/ビームフォーミング)のためにも使用されることに留意されたい。したがって、SRSアンテナの切り替えとULサウンディングの両方のために(たとえば、PUSCHスケジューリング/ビームフォーミングのために)、1T4Rおよび2T4RにおいてSRSを利用するのが望ましい。たとえば、本明細書で開示されるように、ULアンテナの切り替えとUL多入力多出力(MIMO)通信とを同時にサポートするためにSRSが使用され得ることが考えられる。
UE能力との関連
SRSアンテナの切り替えをどのように構成するかは、UE能力に依存する。すなわち、eNBはすでに、アンテナポートの数とUEの送信アンテナチェーンの数とを知っていることに留意されたい。しかしながら、それに加えて、UEのアンテナ切り替え能力も考慮されるべきである。たとえば、RFチェーンが1つだけのUEはUL MIMOをサポートできないので、そのようなUEはLTE SRSアンテナ切り替え1T2Rを使用するように構成され得ることが考えられる。しかしながら、LTEでは、SRSも切り替えモードではなく「MIMOモード」にある限り、RFチェーンが1つより多いUEのみがデータ送信のためのUL MIMOをサポートでき(たとえば、図5に示される関係を参照されたい)、一方で、UL MIMOが無効であるとき、LTE SRSアンテナの切り替えは現在1T2Rだけをサポートすることに、留意されたい。実際に、UE送信アンテナの選択のための3GPP TS36.213における現在の仕様には、「サービングセルのための送信アンテナの選択を用いて構成されるUEは、どのような構成されるサービングセルに対するどのようなアップリンク物理チャネルもしくは信号に対しても1つより多くのアンテナポートを用いて構成されることは期待されず、または...」と書かれている。
しかしながら、本明細書で開示されるように、UEがUL MIMOデータ送信のために2つのチェーンを有するが、Original Equipment Manufacturer(OEM)製品によりアンテナ切り替えの能力が限られている、いくつかの特別な場合があり得ることが考えられる。たとえば、第1の送信チェーンは、UEの特定のアンテナポート(たとえば、ポート0)に固定され得るが、第2の送信チェーンは、別のUEアンテナポート(たとえば、ポート1~3)に切り替え可能であり得る。そのような制限を知らないと、eNBは、2つの異なるアンテナペアに対する2つのSRSリソースを用いて、SRSアンテナの切り替え2T4Rを構成することがある。UEは、{0,1}{0,2}および{0,3}の中から2つのUEアンテナペアを選択することのみが可能であり、これはeNB側の期待と一致しない。この特別な場合には、eNBは、0~3個のアンテナポート上でSRSを得るために、2T4Rの代わりにSRSアンテナの切り替え1T4Rを構成することができ、UEは、異なるSRS事例(instance)において第1の送信チェーンまたは第2の送信チェーンを使用し得る。したがって、UL MIMOが可能なUEは、報告されるUEアンテナ切り替え能力に基づいて、SRSアンテナの切り替え1T4Rを使用するようにeNBによって構成され得る。その上、UEは、2つまたは3つのアンテナペアを用いた1T4Rおよび2T4R機能に関するUE能力報告をネットワークに提供するように構成され得ることが、考えられる。たとえば、2つのアンテナペアを用いた2T4R機能に関して、あらかじめ定義されたペア{0,1}および{2,3}が使用されてもよく、一方で3つのアンテナペアを用いた2T4R機能に対して、あらかじめ定義されたペア{0,1}、{0,2}、および{0,3}が使用されてもよいことがさらに考えられる。
単一のチェーンおよび4つのアンテナポートを伴うUEは、UL MIMOが無効である間、1T4R SRSアンテナ切り替えのために容易に構成され得ることに留意されたい。しかしながら、UEが2つのチェーンを有し、4つのアンテナポートとRFチェーンとの組合せを作成する柔軟性がある場合、eNBは2T4R SRSアンテナ切り替えのためにUEを構成することができ、UL MIMOは同時のデータ送信が許容される。1T4Rおよび2T4RのSRSアンテナの切り替えとUL送信能力との間の関係が、図6に要約されている。ここで、UE能力(たとえば、UEのRFチェーン)に応じて、1T4Rおよび2T4Rは必ずしも同時に構成されないことを理解されたい。
したがって、本明細書で開示されるように、SRSアンテナの切り替えは、1T4Rおよび/または2T4Rをサポートするための報告されるUE能力に基づいて構成され得ることが考えられる。たとえば、1T4RとTM1、1T4RとTM2(UEがUEアンテナ切り替えに対する制約を有する場合)、および2T4RとTM2を含む、SRSアンテナの切り替えとULモードの様々な組合せがサポートされ得ることが、さらに考えられる。ここで、ダウンリンクチャネルの相互関係のためにすらも、SRS構成についてUEのアンテナ切り替え能力が考慮され得ることに留意されたい。
本明細書で開示される別の態様では、一部の周波数帯域に対するアンテナ切り替えの制約がUEにあり得るので、アンテナ切り替えのための能力は、UE固有であることに加えて帯域固有であり得ることが考えられる。したがって、eNBは、構成されるコンポーネントキャリア(CC)の各々のために1T2R/1T4R/2T4Rに対するSRSアンテナ切り替えモードを構成し得ることが考えられる。そのような構成を支援するために、UEのアンテナ切り替え能力(たとえば、1T4Rおよび2T4R)は、帯域の組合せの帯域ごとに報告され得る。報告されるUE能力に基づいて、eNBは次いで、CCごとに1T2R/1T4R/2T4Rに対するSRSアンテナ切り替えモードを構成し得る。
SRSアンテナ切り替えのための式
背景として、SRSアンテナの切り替えは、一般に周波数ホッピングを介して実行されることに留意されたい。たとえば、SRS 1T2Rについて、4つのサブバンド(たとえば、K=4)上での例示的な周波数ホッピングが図7に示されており、これは以下の3GPP TS36.213において提案されるレガシーの式を利用する。
送信アンテナの選択をサポートするUEのための所与のサービングセルに対して、閉ループのUE送信アンテナの選択が可能にされるとき、部分的なサウンディング帯域幅と完全なサウンディング帯域幅の両方に対して、かつ周波数ホッピングが無効であるとき(すなわち、b
hop≧B
SRS)、時間n
SRSにおいてSRSを送信するUEアンテナのインデックスα(n
SRS)は、α(n
SRS)=n
SRS mod 2によって与えられ、周波数ホッピングが有効であるとき(すなわち、b
hop<B
SRS)、
であり、
α(n
SRS)=時間n
SRSにおいて送信するためにUEにより選択されたアンテナポート、
K=SRS周波数ホッピングのためのサブバンドの総数、
値B
SRS、b
hop、N
b、およびn
SRSは、5.5.3.2項において与えられ、単一のSRS送信がUEのために構成されるときを除き、
(ただし、N
bの値とは無関係に
)である。
SRS 1T4Rでは、他の方法が提案されたことに留意されたい。たとえば、R1-1721229において提案されるように、SRS 1T4Rのための周波数ホッピングは以下の式を利用し得る。
ただし、
であり、
しかしながら、SRS 1T4Rのための上記の式は、望ましくないことに、複数の新しいパラメータに関わり、他の使用事例に容易に拡張可能ではない。本明細書で開示される1T4Rおよび2T4Rを用いた改良されたSRSアンテナの切り替えでは、UEはNp={1または2}個のアンテナポート上でSRSを送信するように構成され得ることが考えられ、新しいパラメータΛpは、UEアンテナまたはUEアンテナペアの数として定義される。Λpは、UE能力に基づいてより高次のレイヤによって構成され得ることが、さらに考えられる(すなわち、SRSパターンを決定するときに、アンテナまたはアンテナペアの数が考慮され得る)。
Np=1かつNp=2であるときの例示的な場合が、本明細書で開示される態様に従って与えられる。たとえば、Np=1であるとき、ΛpはUEアンテナポートの総数であることがあり、インデックスα(nSRS)は、時間nSRSにおいてSRSを送信するUEアンテナポートである。Np=2であるとき、ΛpはUEアンテナポートの数であることがあり、インデックスα(nSRS)は、時間nSRSにおいてSRSを送信するUEアンテナペアを表す。
本明細書で開示される特定の態様では、時間n
SRSにおいてSRSを送信するUEアンテナまたはアンテナペアのインデックスα(n
SRS)は、以下により与えられ得ることが考えられる。
部分的なサウンディング帯域幅と完全なサウンディング帯域幅の両方に対して、周波数ホッピングが無効であるとき(すなわち、b
hop≧B
SRS)、α(n
SRS)=n
SRS mod Λ
pであり、
周波数ホッピングが有効であるとき(すなわち、b
hop<B
SRS)、
である。
本明細書で開示される、1T4Rおよび2T4Rを用いた改良されたSRSアンテナの切り替えのために考えられる上記の式は、1T2Rのレガシーの場合に対して影響がないことに留意されたい。さらに、これらの式は、さらなる前方互換性のために、1T8R、2T8Rなどの、周波数ホッピングがない場合と周波数ホッピングある場合の両方に対する、UEアンテナまたはUEアンテナペアの任意の数Λpに容易に拡張され得ることが留意される。望ましくは、nSRS、Λp、およびKを除き、他のパラメータはα(nSRS)を決定するために必要ではない。
SRS 1T4Rについて、4つのサブバンド上での例示的な周波数ホッピングが図8に示されており、これは本明細書で開示される上記の式を利用する。1T4Rを用いたSRSアンテナの切り替えでは、Np=1であることと、Λp=4つのアンテナに対して4つの異なるSRSリソースをeNBが構成することとが考えられる。合計で4つのサブバンドに対する周波数ホッピングが有効であるとき(すなわち、K=4)、改良されたSRSアンテナの切り替えのための上記の式に基づく、異なるSRS事例におけるアンテナの切り替えが、図9に示されている。図示されるように、各アンテナ{0,1,2,3}のSRS送信は、サブバンドごとに同じ機会を有し、すべてのサブバンドにわたってすべてのUEアンテナのサウンディングを得るための全体の時間長は、(Λp・K)個の事例を必要とする。
Np=2かつΛp=2である、2T4Rを用いたSRSアンテナの切り替えでは、eNBが、アンテナペア0およびアンテナペア1(たとえば、{0,1}および{2,3})に対して2つの異なるSRSリソースを構成し得ることが考えられる。Λp=4である、図9に示される1T4Rの例と同じ数であるK個のサブバンドを仮定すると、2T4Rに対してここでΛp=2を使用することによって、すべてのUEアンテナのサウンディングを得るために必要とされるサウンディングの事例(Λp・K)は、図10に示されるように50%減る。
2T4Rを用いたSRSアンテナの切り替えについて、さらなる例が本明細書で提供され、ここでNp=2であり、サウンディングされるべきΛp={2~6}個のアンテナペアがあり得る。前に述べられたように、Λpの構成は、帯域当たりのUE能力に依存し得る。さらに、各アンテナペアのSRSを、コヒーレントな位相で同時にeNBによって推定することができ、このことは、eNBがULビームフォーミングを支援することを可能にする。UEの観点からは、{0,1}および{2,3}、{0,2}および{1,3}、ならびに{0,4}および{1,3}などの、2つの補助的なUEアンテナペアの3つの可能な組合せがあることに留意されたい。すべての異なるUEアンテナをペアにする柔軟性がUEにある場合、eNBはULデータ送信のための最良のUEペアを選択することができる。トレードオフとして、必要とされる全体の(Λp・K)個の事例は、Λpが増大するとより大きくなる。たとえば、電力が限られていることにより、K個のサブバンドにわたる周波数ホッピングを使用してSRSを実行しなければならない端部UEに対して、UEアンテナペアの数は、図11に示されるようにΛp=2に限られることがあり、ここで、{0,1}および{2,3}などの2つのUEアンテナペアがあらかじめ定義される。K=4個のサブバンドにわたって選択される2つのUEペアに対するSRSを得るために、サウンディングオーバーヘッド全体で8個のSRS事例を必要とする。図12に示されるように、周波数ホッピングを伴わないSRSを使用して構成される中心UEに対して、eNBは、サウンディングされるべきΛp=6個のアンテナペアという最大値を設定することができ、全体のサウンディングオーバーヘッドは、構成された帯域幅にわたるすべての異なるUEアンテナペアに対するすべてのSRSを得るための、6個のSRS事例である。
SRSアンテナ切り替えの式の修正
本開示の別の態様では、上記の式に対する修正が考えられる。たとえば、具体的な修正は、特別な場合に対してΛ
p個のSRS事例ごとにUEアンテナインデックス(またはUEアンテナペアインデックス)の追加のシフトを考慮するように企図され、この特別な場合は、K、Λ
p、および/または、ホッピングのための構成される開始周波数場所インデックスとしての高次レイヤパラメータfreqDomainPosition n
RRCに基づき得る。したがって、上記の式に対する例示的な修正は、
であってよく、ただし、
または代替的に、
上記の式がどのように使用され得るかの具体的な例が、本明細書で提供される。たとえば、Λ
p=4である第1の例では、上記の式は次のようになる。
Kが偶数であるとき
Kが奇数であるとき
ただし、
または代替的に、
Λ
p=2である第2の例では、前述の式は次のようになる。
ただし、
または代替的に、
この特定の例では、β'=1であるとき(たとえば、K mod 4=0であり偶数のn
RRCである場合)、上記は、以下に示されるような、K mod 4=0かつβ=1である、1T2Rに対するレガシーの式と等価であることに留意されたい。
ただし、
本開示のさらに別の態様では、α(n
srs)に対する前述の式への修正が、Λ
pが偶数であり得るとき、たとえばΛ
p=2もしくは4であるとき、またはΛ
pが奇数であり得るとき、たとえばΛ
p=3であるときに対して、考えられる。たとえば、Λ
pが偶数または奇数であるとき、α(n
srs)は以下の修正に従って計算され得ることが考えられる。KおよびΛ
pが偶数であるとき、またはΛ
pが奇数でありmod(K,Λ
p)が0であるとき、
であり、かつすべての他のKの値に対して、
α(n
srs)=n
srsmodΛ
p
である。
したがって、この特定の修正では、mod(K,Λ
p)=0であるとき、KはΛ
pの倍数であることに留意されたい。この特定の修正はさらに、Λ
p個のSRS事例ごとにUEアンテナインデックス(またはUEアンテナペアインデックス)の追加のシフトを考慮するように修正されることが可能であり、そのようなシフトは一般に、KがΛ
pの倍数であるときに望ましく、
の範囲内のK個の事例ごとにリセットされることにも、留意されたい。
KがΛ
pより小さい場合、
であり、追加のシフトは導入されない。すなわち、Λ
pが偶数であるか奇数であるかにかかわらず、α(n
srs)は以下の修正に従って計算され得ることが考えられる。KおよびΛ
pが偶数であるとき、またはΛ
pが奇数でありmod(K,Λ
p)が0であるとき、
であり、かつすべての他のKの値に対して、
α(n
srs)=n
srsmodΛ
p
である。
Λ
p個のSRS事例ごとのUEアンテナインデックス(またはUEアンテナペアインデックス)の追加のシフトを導入する事例をさらに制限するために、パラメータβが次のように追加のシフトと多重化され得る。KおよびΛ
pが偶数であるとき、またはΛ
pが奇数でありmod(K,Λ
p)=0であるとき、
であり、かつすべての他のKの値に対して、
α(n
srs)=n
srsmodΛ
p
であり、ここでmod(K,2Λ
p)=0である場合、β=1であり、それ以外の場合、β=0である。
別の例は、次のように追加のシフトと多重化されることになるパラメータβ'を使用することによって、UEアンテナインデックス(またはUEアンテナペアインデックス)の追加のシフトを導入する事例をさらに制限することである。KおよびΛ
pが偶数であるとき、またはΛ
pが奇数でありmod(K,Λ
p)=0であるとき、
であり、かつすべての他のKの値に対して、
α(n
srs)=n
srsmodΛ
p
であり、β'は、TS.36213における各アップリンク帯域幅
に対して表5.5.3.2-1から表5.5.3.2-4によって指定されるN
bに基づいて設定され、K=N
0・N
1・N
2である。たとえば、次の通りである。
Λ
p=4の場合、
という追加のシフトが、N
1=2かつN
2=2であるK={8,12,16,20,24}に対して適用され、K個おきのSRS事例において同じBW/4サブバンドに同じアンテナポートがマッピングされるのを避けることができる。Λ
p=2の場合、
という追加のシフトが、N
1=2,4または6であるK={2,4,6,8,10,12,16,20,24}に対して適用され、K個おきのSRS事例において同じBW/2サブバンドに同じアンテナポートがマッピングされるのを避けることができる。
SRS 1T4Rパターンの例示的な修正
SRS 1T4Rに関して、K個の事例内での追加のシフトがないと、同じUEアンテナポートが同じBW/4サブバンドに集中し得ることに留意されたい。したがって、そのような状況では、UEは、最初のK個のSRS事例において4つのBW/4サブバンドのすべての情報のSRSを得ることができない。最短の時間でBW/4サブバンドごとにサンプルを得るために、SRSパターンのさらなる変更が望ましい場合、本明細書で開示される追加のシフトが導入される。しかしながら、本明細書で考えられる
という追加のシフトは、Kが偶数である場合にさらに修正され得ることに留意されたい。
参考として、Table 1(表1)は、TS36.213における各アップリンク帯域幅
に対してTS36.213の表5.5.3.2-1から表5.5.3.2-4において規定される各偶数値Kに対する対応する値N
bを要約するために以下で与えられ、K=N
0・N
1・N
2である。
この特定の例では、SRSホッピングのための周波数の場所は、TS36.213によって定義されるような各N
bに基づいて定義されると仮定され、
N
bが偶数である場合
およびN
bが奇数である場合
したがって、N1=2である場合、F1={01010101...}であり、これはBW/2サブバンドのSRS位置を定義する。N1=2かつN2=2である場合、F2={00110011...}であり、これはBW/2内の相対的なBW/4位置を定義する。したがって、アンテナポートが同じF1およびF2を伴う帯域へとマッピングされるとき、その帯域は同じBW/4の中にあり、F1およびF2は4つの事例ごとに繰り返される。SRS 1T4Rのための4つのアンテナポートが、K個の事例の間に同じ順序で(たとえば、{01230123...}のように)シフトする場合(すなわち、K=8,12,16,20,24)、同じアンテナポートが、4つの事例ごとに同じBW/4へとマッピングされる。
N1=2かつN2=2である場合は、K=8、K=12、K=16、K=20、およびK=24を含むことに留意されたい。K=12かつK=24であるとき、N1=3かつ/またはN2=2である他の場合があることにさらに留意されたい。たとえば、N1=3である場合、F1={012012012...}であり、これはBW/3のSRS位置を定義する。また、N1=3かつN2=2である場合、F2={000111000111...}であり、これはBW/3内の相対的なBW/6位置を定義する。ここで、K個の事例の間に4つのアンテナポートが{01230123...}としてシフトする場合であっても、各アンテナポートは望ましくは、4つのSRS事例ごとに同じBW/3またはBW/6へとマッピングされない。
次に図13から図15を参照すると、K=12でありN
1=2かつN
2=2である場合について、様々なSRS 1T4Rパターンが与えられる。図13において、たとえば、本明細書で開示される式を使用して、追加のシフトのないSRSパターンが提供される。この例では、アンテナポートは、最初のK=12個の事例においては{012301230123}のようにシフトされ、次のK個の事例においては{123012301230}のようにシフトされる。アンテナポート0は、n
SRS=0~11内の最初のBW/4においてマッピングされ、これは、K=16である場合(たとえば、R1-1803957、「On support of SRS antenna switching for 1T4R and 2TR antenna configurations」、Huawei、HiSilicon、3GPP TSG-RAN1#92bisを参照されたい)および、図19~図21を参照して後で論じられるK=24である場合と同様である。ここで、図14に示されるように、
という前述のシフトを追加することは、12個の事例ごとに同じパターンが繰り返されるのでうまくいかず、アンテナポートをそれぞれのBW/Kに等しく分散させることができないことに留意されたい。そのようなことが発生する例は、アンテナポート0がn
SRS=0,12,24,36においてBW/12の最初のサブバンドで送信されるが、4K個のSRS事例の必要とされる全体の時間内のBW/12の2番目、3番目、または4番目のサブバンドで決して送信されないときである。同じパターンがK個の事例ごとに繰り返す理由は、各n
SRSに対する全体のシフトによるものであり、これは、
という元のシフトと、
という追加のシフトの合計であり、n
SRS={K,2K,3K}において0と等価であり、すなわち、
である。
図14に示される問題を解決するために、
という追加のシフトが使用され得ることが考えられ、これは、
の範囲内にある。n
SRS={K,2K,3K}であるとき、
という全体のシフトは0にリセットされないことがさらに考えられる。本明細書で開示される
という追加のシフトを使用する例示的なパターンが、図15において与えられる。示されるように、各アンテナポートは、それぞれの最小のBW/Kサブバンドに等しく分散され、また、K個のSRS事例ごとにすべてのBW/4サブバンドに等しく分散されることがわかり、これは図13と図14の両方において示された問題を解決する。
上で言及されたように、K=12に対して、N
1=2かつN
2=2である第1の場合があり、N
1=3かつN
2=2である第2の場合がある。N
1=3かつN
2=2である場合に対して、様々なSRSパターンが図16~図18において比較のために提供され、図16は、シフトのないSRSパターンを示し、図17は、
という追加のシフトのあるSRSパターンを示し、図18は、
という追加のシフトのあるSRSパターンを示す。この特定の場合には、図16に示されるSRSパターンが最も望ましいことがあり、それは、各アンテナポートが12個の事例ごとにBW/3サブバンドにつき分散され得るからである。図17のパターンはうまくいかず、それは、同じパターンが12個の事例ごとに繰り返され、またアンテナポート3が第1のBW/3のみに位置し、アンテナポート2が第3のBW/3の中にのみあるからであることに留意されたい。
という追加のシフトのある図18に示されるSRSパターンは、図17に示されるSRSパターンより望ましいことがあるが、図16に示されるSPSパターンよりも、すべてのBW/3サブバンドの中の各アンテナのSRSを得るのに長い時間が必要である。
K=12の場合と同様に、K=24であるとき、N
1=2かつN
2=2である第1の場合と、N
1=3かつN
2=2である第2の場合もある。N
1=3かつN
2=2である場合に対して、様々なSRSパターンが図19~図21において比較のために提供され、図19は、追加のシフトのないパターンを示し、図20は、
という追加のシフトのあるパターンを示し、図21は、
という追加のシフトのあるパターンを示す。示されるように、図19は、アンテナポート0が最初のK=24個の事例の中でBW/3の各サブバンドにおいて等しく分散され、一方、図20の
というシフト、および図21の
というシフトにより、これらのSRSパターンが、すべてのBW/3サブバンド上でアンテナのSRSを得るのにより長い時間がかかることを示している。
図13~図15および図16~図18の比較に基づいて、N1=2かつN2=2であるときに本明細書で開示される追加のシフトを追加することは、Kに依存することよりも望ましいことは明らかである。
次に図22から図24を参照すると、N
1=2かつN
2=2であるK=20のときに対しても、SRS 1T4Rパターンが比較され、図22は追加のシフトのないパターンを示し、図23は
という追加のシフトのあるパターンを示し、図24は、
という追加のシフトのあるパターンを示す。追加のシフトが含まれない、図22に示されるように、アンテナポート0は、最初のK=20個の事例の間に最初のBW/4において送信される。また、図23に示される
という追加のシフトを使用することはうまくいかないことがわかり、それは、同じパターンが40個の事例ごとに繰り返されるからであり、これは、アンテナポート0がn
SRS=0およびn
SRS=40においてBW/20の第1のサブバンドで2回送信されるが、BW/20の第2のサブバンドにおいては決して送信されないことを意味する。図24に示されるように、
というシフトが、K=12の場合と同様に、K=20に対するこれらの問題を解決することができる。
次に以下のTable 2(表2)を参照すると、4つのアンテナを用いたSRS 1T4Rについて本明細書で開示される追加のシフトをどのように望ましく適用するかの概要が与えられる。ここで、K個ごとのSRS事例において、追加のシフトが適用されなければ、N
1=2かつN
2=2であるとき、同じアンテナポートが同じBW/4において送信されることがわかる。たとえば、これは、K={8, 12, 16, 20, 24}であり、N
1=2かつN
2=2であるときに起こる。
というシフトを追加することは、K=12かつK=20であり、N
1=2かつN
2=2である場合にはうまくいかず、
という開示される追加のシフトを、
の代わりに追加することで、問題を解決できることもわかる。さらに、K=12または24であり、N
1=3かつN
2=2であるとき、追加のシフトのないSRSパターンが、
または
という追加のシフトのあるSRSパターンを使用する場合よりも性能が良いことがわかる。
本明細書で開示されるように、Λ
p=4に対する
という開示される追加のシフトを導入するためのSRSの式は、次のように定義され得る。
ここで、Λ
p=4であるSRS 1T4Rに対して、
である。
次に図25から図27を参照すると、K=8のときに対して、様々なSRS 1T4Rパターンが提供され、図25は追加のシフトのないパターンを示し、図26は
という追加のシフトのあるパターンを示し、図27は、
という追加のシフトのあるパターンを示す。示されるように、シフトが含まれない図25において、n
SRS={0,1,2,3,...}であるときの選択されるα(n
SRS)は、α(n
SRS)={0, 1, 2, 3, 0, 1, 2, 3, 1, 2, 3, 0, 1, 2, 3, 0, 2, 3, 0, 1, 2, 3, 0, 1, 3, 2, 1, 0, 3, 2, 1, 0,...}であり、
という追加のシフトが含まれる図26において、n
SRS={0,1,2,3,...}であるときの選択されるα(n
SRS)は、α(n
SRS)={0, 1, 2, 3, 1, 2, 3, 0, 3, 0, 1, 2, 0, 1, 2, 3, 2, 3, 0, 1, 3, 0, 1, 2, 1, 2, 3, 0, 2, 3, 0, 1,...}であり、
という追加のシフトが含まれる図27において、n
SRS={0,1,2,3,...}であるときの選択されるα(n
SRS)は、α(n
SRS)={0, 1, 2, 3, 1, 2, 3, 0, 1, 2, 3, 0, 2, 3, 0, 1, 2, 3, 0, 1, 3, 0, 1, 2, 3, 0, 1, 2, 0, 1, 2, 3,...}である。すなわち、図25は、K=8であり周波数ホッピングが有効であるときのSRS 1T4Rに対する直交可変拡散率(OVSF)ツリーに基づく、物理的な周波数ホッピングの場所へのα(n
SRS)のマッピングを示す。
という追加のシフトが導入されるとき、図26に示されるように、UEアンテナ0は、n
SRS=7および9であるとき隣接するサブバンドf2およびf1にあり、それらの間には1つのSRS事例しかなく、これは図25に示されるSRSパターンよりもさらに望ましくない。ここで、そのような場合が頻繁に起こることに留意されたい(たとえば、n
SRS=22および24におけるサブバンドf6およびf5のアンテナ1、n
SRS=14および16におけるサブバンドf6およびf5のアンテナ2、n
SRS=23および25におけるf2およびf1のアンテナ2、n
SRS=6および8におけるf6およびf5のアンテナ3、ならびにn
SRS=15および17におけるf2およびf1のアンテナ3)。図27に示されるように、UEアンテナ0は、異なるBW/2において分散され、図26に示されるSRSパターンと比較してより大きい時間距離を伴って、隣接するサブバンドf2およびf1においても送信される。
次に図28を参照すると、例示的なSRS 1T4Rパターンは、K=10であり周波数ホッピングが有効であるときに4つのUEアンテナを切り替えるために提供され、
という追加のシフトはなく、それはK mod 8が0に等しくないからである。示されるように、図25におけるK=8の場合と同様に、同じアンテナが4つのSRS事例ごとに隣接するサブバンド上で送信される。したがって、
という特別なシフトを導入することは、K=8またはK=16であるSRS 1T4Rに対しては必要ではない可能性があると考えられる。
SRS 2T4Rパターンの例示的な修正
SRS 2T4Rの実装形態に関して、1T4Rに対して本明細書で開示される前述の修正は、Λp=2であるSRS 2T4Rに対して容易に拡張され得ることに留意されたい。すなわち、N1=2である場合、F1={01010101...}であり、これはBW/2サブバンドのSRS位置を定義する。N1=4である場合、F1={02130213...}であり、ここで{0,1}は1つのBW/2の中にあり、{2,3}は別のBW/2の中にある。N1=6である場合、F1={031425031425...}であり、ここで{0,1,2}は1つのBW/2の中にあり、{3,4,5}は別のBW/2の中にある。したがって、SRS 2T4Rに対する2つのアンテナペアの各々が、最初のK個の事例の中の2つのSRS事例ごとに、同じF1を伴う同じBW/2サブバンドへとマッピングされ得る。たとえば、N1=2である場合は、K=2、K=8、K=10、K=12、K=16、K=20、K=24を含み、2つのアンテナペアの各々は、最初のK個の事例の中の2つのSRS事例ごとに、F1=0またはF1=1であるBW/2サブバンドへとマッピングされ得る。ここで、K=4に対してN1=4である場合、およびK=6に対してN1=6である場合、同様の挙動が観察されることに留意されたい。また、N1 mod 2=0であるときβ=1であると仮定される場合、本明細書で開示される修正は、2つのアンテナペアに直接適用されるレガシーの式により生み出されるSRS 1T2Rパターンと同様の性能をもたらす、SRS 2T4Rパターンを生み出すことにさらに留意されたい。
次に図29~図30を参照すると、K=12かつN
1=3であるときに対して、例示的なSRS 2T4Rパターンが含まれ、図29は、シフトのないSRSパターンを示し、図30は、
という追加のシフトのあるSRSパターンを示す。示されるように、図29のSRSパターンは、6つごとの事例の中で各BW/3サブバンド上にアンテナペア0を分散させることができ、図30に示される
という追加のシフトは12個の事例を必要とし、これはシフトがない場合に必要とされる事例の数の2倍である。
次に以下のTable 3(表3)を参照すると、2つのアンテナペアを用いたSRS 2T4Rについて本明細書で開示される追加のシフトをどのように望ましく適用するかの概要が与えられる。ここで、K個ごとのSRS事例に対して、追加のシフトが適用されない場合にN
1 mod 2=0であるとき(たとえば、K={2, 4, 6, 8, 10, 12, 16, 20, 24}であり、N
1 mod 2=0であるとき)、同じBW/2において同じアンテナポートが送信されることが観察され得る。しかしながら、本明細書で開示されるような
という追加のシフトを含めることによって、この問題を解決することができる。Table 3(表3)に記載されるように、SRS 1T2Rに対するレガシーの式を使用できることも考えられ、この式は、本明細書で開示される
という追加のシフトを使用することと同様の性能をもたらすが、K=20の場合を抜いたK={2, 4, 6, 8, 10, 12, 16, 24}の場合のみをカバーする。また、K=12,18または24でありN
1=3である場合、追加のシフトのないSRSパターンが、
というシフトが含まれるときより良好な性能をもたらし、SRS 1T2Rに対するレガシーの式が再使用されるときよりも良好な性能をもたらすことに留意されたい。
本明細書で開示されるように、Λ
p=2に対する
という開示される追加のシフトを導入するためのSRSの式は、Kが偶数のΛ
pに対して偶数であり、または奇数のΛ
pに対してK modΛ
p=0である場合、次のように定義され得る。
それ以外の場合、
α(n
SRS)=n
SRS modΛ
p
ここで、Λ
p=2であるSRS 2T4Rに対して、
次に図31から図32を参照すると、K=8のときに対して、SRS 2T4Rパターンが提供され、図31は追加のシフトのないパターンを示し、図32は
という追加のシフトのあるSRSパターンを示す。示されるように、図31において、n
SRS={0,1,2,3,...}であるときの選択されるα(n
SRS)は、α(n
SRS)={0, 1, 0, 1, 0, 1, 0, 1, 1, 0, 1, 0, 1, 0, 1, 0,...}であり、
という追加のシフトが含まれる図26において、n
SRS={0,1,2,3,...}であるときの選択されるα(n
SRS)は、α(n
SRS)={0, 1, 1, 0, 0, 1, 1, 0, 1, 0, 0, 1, 1, 0, 0, 1,...}である。すなわち、図31は、K=8であり周波数ホッピングが有効であるときのSRS 2T4Rに対する直交可変拡散率(OVSF)ツリーに基づく、物理的な周波数ホッピングの場所へのα(n
SRS)のマッピングを示し、一方、図32は
という追加のシフトを含む。示されるように、最初の8つの事例において、アンテナペア0は、図31において1つだけのBW/2に集中しているが、図32においては各BW/2に分散している。しかしながら、図32では、UEアンテナペア0は、連続的なSRS事例において、n
SRS=3および4であるとき隣接するサブバンドf3およびf4において送信され、これは図31に示されるSRSパターンより望ましくない。ここで、同様の場合が頻繁に起こることに留意されたい(たとえば、n
SRS=7および9におけるサブバンドf2およびf1のUEアンテナペア0、n
SRS=6および8におけるサブバンドf6およびf5のアンテナペア1、ならびにn
SRS=11および12におけるサブバンドf3およびf4のアンテナペア1)。
SRSアンテナの切り替えのための式を修正することの例示的な利点
上記の修正の各々に対して、具体的な利点が当業者には容易に明らかになるであろう。たとえば、そのような修正は望ましいことに、同じアンテナポート/アンテナペアがK個の事例の中の上側/下側の帯域幅において分散され得るような設計を容易にし得る。そのような修正はまた、同じアンテナポート/アンテナペアの大きい時間間隔が、複数のK個の事例にわたって隣接するサブバンドに保たれ得るような設計を容易にする。
物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)におけるUL MIMO通信に関して、現在のLTE SRSアンテナの切り替えが、UL MIMOが無効であるときには(すなわち、1つだけの送信アンテナが使用される送信モード1(TM1)では)1T2Rのみをサポートすることに留意されたい。3GPP TS36.213では、「サービングセルのための送信アンテナの選択を用いて構成されるUEは、どのような構成されるサービングセルに対するどのようなアップリンク物理チャネルもしくは信号に対しても1つより多くのアンテナポートを用いて構成されることは期待されない」ことが規定されており、これはSRS 1T2Rに対するものである。すなわち、UEが、切り替えモードで動作するのではなく、UL MIMOを利用する場合、現在のLTE仕様は、UEが「MIMOモード」で(すなわち、送信ダイバーシティのために2T2Rを利用する送信モード2(TM2)で、これはデフォルトのMIMOモードである)SRSを使用すべきであることを示す。したがって、現在のLTE仕様は、UL MIMO送信と同時にSRSアンテナの切り替えを実行することをサポートしない。
しかしながら、本明細書で開示される態様は、SRSアンテナの切り替えと、UEが少なくとも4つのアンテナを有するUL MIMO通信(たとえば、1T4Rまたは2T4R)との同時のサポートを対象とする。この目的で、2T4Rモードで動作することは通常、2つの送信チェーンを確保するようにUEに強いることに、まず留意されたい。2つの送信チェーンだけがSRSアンテナの切り替えに使用されるが、送信チェーンのうちの1つが予備の送信チェーンであり、PUSCH、PUCCHなどの別のUL送信に使用されない場合、UEは、TM1がPUSCHのために使用されるとき、2T4Rを用いたSRSアンテナの切り替えをサポートし得る。したがって、PUSCH/PUCCHのための送信チェーンの使用に制限がある場合、2T4Rに対するSRSアンテナの選択を用いて構成されるUEは、構成されたサービングセルのためのUL物理チャネルまたは信号に対する1つのアンテナポートを用いて構成され得る。しかしながら、予備の送信チェーンがない場合、両方の送信チェーンがより効率的に使用されるように、UEは2T4RをPUSCH TM2と結びつけるべきであると考えられる。UL送信のための送信チェーンの使用に制限がない場合、2T4Rに対するSRSアンテナの選択を用いて構成されるUEは、構成されたサービングセルのためのUL物理チャネルまたは信号に対する1つより多くのアンテナポートを用いて構成され得る。ここで、送信チェーンの数は、送信アンテナポートの数によっても表され、一方、UEアンテナポートの数は、UE受信アンテナの数であることに留意されたい。
その上、1つだけの送信チェーンがアップリンク送信に利用可能であるとき、1T4Rに対するSTSアンテナの切り替えの際にPUSCHがMIMO能力を有しないと考えられ(すなわち、レガシーの1T2Rと同じ)、このことは、1T4Rに対するSRSアンテナの選択を用いて構成されるUEが、構成されたサービングセルのためのUL物理チャネルまたは信号に対する1つのアンテナポートを用いて構成されることを意味する。一方、いくつかの特別な場合には、UEは、2つの送信チェーンを有するが、アンテナの切り替えの能力は限られており、たとえば、すべての送信チェーンが切り替え可能であるのではない。たとえば、第1の送信チェーンはUEアンテナ0に固定されるが、第2の送信チェーンはUEアンテナ1、2、および3の間で切り替えられ得る。そのような場合、PUSCHが1つより多くの送信チェーン(すなわち、1つより多くのアンテナポート)をUL MIMOのために使用している場合であっても、1T4Rを用いたSRSアンテナの切り替えを構成することができ、ここで第1の送信チェーンまたは第2の送信チェーンは異なるSRS事例において切り替えられる。別の選択肢は、eNBが、2T4Rに対するSRSアンテナの切り替えを構成するが、{0,1}、{0,2}、{0,3}UEアンテナペアなどの、UEアンテナの切り替えの報告される制限に基づくUEアンテナペアの組合せのサブセットのみを使用してそれを行うということである。SRS構成は、帯域ごとのUEの能力のUE報告に基づく。
SRSアンテナの切り替えとPUSCHにおけるUL MIMO能力とを同時にサポートするための、様々な実装形態が本明細書で開示される。たとえば、第1の実装形態では、SRSアンテナの切り替えのために使用されるUEアンテナポートの数(UE受信アンテナの数)が、PUSCHにおいてUL MIMOのために使用されるアンテナポートの数と異なることが考えられる。そのような実装形態では、SRSアンテナの切り替えを同時にサポートするためにUEアンテナの2つのペアが選択されるが、PUSCHにおけるUL MIMOはUEアンテナペア0のみを使用することが提案される。たとえば、以下のTable 4(表4)に示される2T4Rの例では、SRS 2T4Rは{0,1}UEアンテナペアと{2,3}UEアンテナペアとの間で切り替えられるが、PUSCH UL MIMOはアンテナペア{0,1}のみを介する。アンテナペア{0,1}は、位相のコヒーレンスをもたらすために(たとえば、TM2におけるビームフォーミングのために)同時にサウンディングされる必要があり得るので、TM2のための2×2 MIMOコードブックが、PUSCHに対して使用され得る。そのような場合、SRSは2T4Rのためにアンテナの切り替えを使用することができるが、PUSCHは2T2R UL MIMOのみを使用することができる。
本明細書で開示される別の実装形態では、SRSアンテナの切り替えのために使用されるUEアンテナポートの数が、PUSCHにおいてUL MIMOのために使用されるアンテナポートの数に等しいことが考えられる。そのような実装形態では、あらかじめ定義されたUEアンテナペアが、SRSアンテナの切り替えとPUSCHにおけるUL MIMO能力とを同時にサポートするために使用される、第1の選択肢が提案される。たとえば、以下のTable 5(表5)に示される2T4Rの例では、6つの可能なアンテナペアの組合せのうちの2つの特定のアンテナペアがあらかじめ定義され、TM2のための4×2 MIMOコードブックが使用され得る(たとえば、図33参照)。そのような場合、SRSは2T4Rのためのアンテナの切り替えを使用することができ、PUSCHは、UL MIMOとともに、アンテナ選択を伴う2T4Rを使用することもでき、UEアンテナペアはあらかじめ定義される。1または2に等しいランクを有する4×2 UL MIMOコードブックは、あらかじめ定義されたUEアンテナペアに基づいて定義される。図33の4×2コードブックに基づいて選択されたプリコーディングベクトルをシグナリングする代わりに、アンテナ選択およびUL MIMOを用いたPUSCHのための別のシグナリング方法は、どのアンテナペアが2つのあらかじめ定義されたアンテナペア、たとえばTable 5(表5)の{0,1}または{2,3}の間で準静的に選択されるかを明示的に示すために、1ビットのRRCシグナリングを使用し、次いで、3GPP TS36.211において規定される2×2コードブックに基づいてプリコーディングベクトルをシグナリングすることである。代替的に、アンテナ選択およびUL MIMOを用いたPUSCHのためのシグナリング方法は、どのアンテナペアが2つのあらかじめ定義されたアンテナペア、たとえばTable 5(表5)の{0,1}または{2,3}の間で動的に選択されるかを暗黙的に示すために、PDCCHを介した2つのLTEダウンリンク制御情報(DCI)巡回冗長検査(CRC)マスクを使用し、次いで、3GPP TS36.211において規定される2×2コードブックに基づいてプリコーディングベクトルをシグナリングすることができる。
Table 5(表5)と同様に、UEのアンテナ切り替えの能力が限られていることにより、SRSアンテナの切り替えのために3つのUEアンテナペアを伴うあらかじめ定義されたサブセットを構成するための、特別な場合が考えられ、たとえばこのとき、すべての送信チェーンが切り替え可能であるのではない。たとえば、第1の送信チェーンはUEアンテナポート0に固定されるが、第2の送信チェーンはUEアンテナポート1、2、および3の間で切り替えられ得る。eNBが、2T4Rに対するSRSアンテナの切り替えを構成する場合、唯一の選択されるUEアンテナペアの組合せは、{0,1}、{0,2}、{0,3}UEアンテナペアなどの、UEアンテナの切り替えの報告される制限に基づく。たとえば、以下のTable 6(表6)に示される2T4Rの例では、6つの可能なアンテナペアの組合せのサブセット、たとえば、{0,1}、{0,2}、および{0,3}が構成され、TM2のための4×2 MIMOコードブックが使用され得る(たとえば、図34参照)。Table 5(表5)の場合と同様に、SRSは2T4Rのためのアンテナの切り替えを使用することができ、PUSCHは、UL MIMOとともに、アンテナ選択を伴う2T4Rを使用することもでき、SRSおよびPUSCHのためのUEアンテナペアは、UEのアンテナ切り替え能力に基づくあらかじめ定義されたサブセットである。1または2に等しいランクを有するUL MIMOコードブックは、すべての可能なUEアンテナペアに基づいて定義される。
図34の4×2コードブックに基づいて選択されたプリコーディングベクトルをシグナリングする代わりに、アンテナ選択およびUL MIMOを用いたPUSCHのための別のシグナリング方法は、どのアンテナペアが3つのアンテナペア、たとえばTable 6(表6)の{0,1}、{0,2}、{0,3}の間で準静的に選択されるかを明示的に示すために、2ビットのRRCシグナリングを使用し、次いで、3GPP TS36.211において規定される2×2コードブックに基づいてプリコーディングベクトルをシグナリングすることである。代替的に、アンテナ選択およびUL MIMOを用いたPUSCHのためのシグナリング方法は、どのアンテナペアが3つのアンテナペア、たとえばTable 6(表6)の{0,1}、{0,2}、{0,3}の間で動的に選択されるかを暗黙的に示すために、PDCCHを介して2つのLTE DCI CRCマスクと新しく定義された追加のDCI CRCマスクとを使用し、次いで、3GPP TS36.211において規定される2×2コードブックに基づいてプリコーディングベクトルをシグナリングすることができる。
代替的に、SRSアンテナの切り替えのために使用されるアンテナポートの数が、PUSCHにおけるUL MIMOのために使用されるアンテナポートの数に等しいとき、すべての可能なUEアンテナポートがSRSアンテナの切り替えとPUSCHにおけるUL MIMO能力とを同時にサポートするために使用されるという、第2の選択肢が提案される。たとえば、以下のTable 7(表7)に示される2T4Rの例では、6つの可能なアンテナペアの組合せの各々が列挙されており、TM2のための4×2 MIMOコードブックが使用され得る(たとえば、図35参照)。そのような場合、SRSは2T4Rのためのアンテナの切り替えを使用することができ、PUSCHは、UL MIMOとともに、アンテナ選択を伴う2T4Rを使用することもでき、UEアンテナペアはあらかじめ定義されない。1または2に等しいランクを有するUL MIMOコードブックは、すべての可能なUEアンテナペアに基づいて定義される。図35の4×2コードブックに基づいて選択されたプリコーディングベクトルをシグナリングする代わりに、アンテナ選択およびUL MIMOを用いたPUSCHのための別のシグナリング方法は、どのアンテナペアが6つのアンテナペア、たとえばTable 7(表7)の{0,1}、{2,3}、{0,2}、{1,3}、{0,3}、{1,2}の間で準静的に選択されるかを明示的に示すために、3ビットのRRCシグナリングを使用し、次いで、3GPP TS36.211において規定される2×2コードブックに基づいてプリコーディングベクトルをシグナリングすることである。代替的に、アンテナ選択およびUL MIMOを用いたPUSCHのためのシグナリング方法は、どのアンテナペアが6つのアンテナペア、たとえばTable 7(表7)の{0,1}、{2,3}、{0,2}、{1,3}、{0,3}、{1,2}の間で動的に選択されるかを暗黙的に示すために、PDCCHを介して2つのLTE DCI CRCマスクと新しく定義された4つのDCI CRCマスクとを使用し、次いで、3GPP TS36.211において規定される2×2コードブックに基づいてプリコーディングベクトルをシグナリングすることができる。
Table 7(表7)の特別な場合は、SRSアンテナの切り替えのために6つのUEアンテナペアのサブセットを構成することである。たとえば、以下のTable 8(表8)に示される2T4Rの例では、6つの可能なアンテナペアの組合せのサブセット、たとえば、{0,1}、{2,3}、および{0,2}が構成され、TM2のための4×2 MIMOコードブックが使用され得る(たとえば、図35参照)。他のアンテナペア、たとえば{1,3}、{0,3}、および{1,2}のチャネル/位相は、{0,1}、{2,3}、および{0,2}の測定/推定されるチャネル/位相に基づいて計算される。Table 7(表7)の場合と同様に、SRSは2T4Rのためのアンテナの切り替えを使用することができ、PUSCHは、UL MIMOとともに、アンテナ選択を伴う2T4Rを使用することもでき、SRSのためのUEアンテナペアは、SRSのオーバーヘッドを節約するためのあらかじめ定義されたサブセットであるが、PUSCHのためのUEアンテナペアに対する制約はない。1または2に等しいランクを有するUL MIMOコードブックは、すべての可能なUEアンテナペアに基づいて定義される。図35の4×2コードブックに基づいて選択されたプリコーディングベクトルをシグナリングする代わりに、アンテナ選択およびUL MIMOを用いたPUSCHのための別のシグナリング方法は、どのアンテナペアが6つのアンテナペア、たとえばTable 7(表7)の{0,1}、{2,3}、{0,2}、{1,3}、{0,3}、{1,2}の間で準静的に選択されるかを明示的に示すために、3ビットのRRCシグナリングを使用し、次いで、3GPP TS36.211において規定される2×2コードブックに基づいてプリコーディングベクトルをシグナリングすることである。代替的に、アンテナ選択およびUL MIMOを用いたPUSCHのためのシグナリング方法は、どのアンテナペアが6つのアンテナペア、たとえばTable 7(表7)の{0,1}、{2,3}、{0,2}、{1,3}、{0,3}、{1,2}の間で動的に選択されるかを暗黙的に示すために、PDCCHを介して2つのLTE DCI CRCマスクと新しく定義された4つのDCI CRCマスクとを使用し、次いで、3GPP TS36.211において規定される2×2コードブックに基づいてプリコーディングベクトルをシグナリングすることができる。
PUSCH閉ループアンテナの選択に関する態様も、本明細書で開示される。たとえば、第1の選択肢として、SRS 1T4Rが有効であるが、1T2RのためのPUSCHアンテナの選択が構成されることが考えられ、ここで、SRSのためのUEアンテナポートの数は、PUSCHのために使用されるUEアンテナポートの数と異なる。すなわち、UEが、1T4Rを使用したSRSアンテナの切り替えではなく、1T2Rを使用したTM1におけるPUSCHアンテナの選択を用いて構成されることが考えられ、ネットワーク(たとえば、eNB)は、UEの最初の2つの送信アンテナポートを選び、2つの巡回冗長検査(CRC)マスクを適用することができる。これは、PUSCH MIMOに対する前述の手順と同様であるが、一度に1つだけの送信アンテナが許容されることに留意されたい。
代替的に、第2の選択肢として、SRSのためのUEアンテナポートの数は、PUSCHのために使用されるUEアンテナポートの数と同じであり、SRS 1T4Rと類似しており、PUSCHアンテナの選択はPUSCH 1T4Rに拡張されることが考えられ、ネットワーク(たとえば、eNB)は、2つのアンテナのいずれかを選ぶことが許容される。そのような選択は、様々な方法で可能にされ得る。たとえば、4つのアンテナのうちの1つを選択するために、2つの既存のLTE DCI CRCマスクに加えて、2つの追加のCRCマスクが追加され得る。代替的に、ダウンリンク制御情報(DCI)は、2つのアンテナセットから選択するために追加のビットを含むことがあり、次いで、選択されたアンテナセットから1つのアンテナを選ぶために、CRCが使用されることがある。
本開示の別の態様では、UEは、帯域の組合せの帯域ごとの送信アンテナの選択をサポートするUEの能力を報告するように構成され得ることに、留意されたい。UEが送信アンテナの選択をサポートする帯域に対して、UEは、UEが1T2Rをサポートするか、1T4Rをサポートするか、および/または2T4Rをサポートするかをネットワークにシグナリングする。そして、UEがUL MIMOをサポートする帯域に対して、UEは、デフォルトでSRS 2T4Rが可能であると見なされ得る。しかしながら、UE能力報告が特別な場合を明らかにするとき、SRS 2T4R構成に対する例外を設けることができる。たとえば、UEが特定の帯域において限られた無線周波数(RF)切り替え能力を報告するとき(たとえば、一部のOEMがすべての送信RFチェーンを切り替え可能にすることを選ばないことがある)、ネットワーク(たとえば、eNB)は、2T4Rの代わりに1T4R構成を用いてUEを構成し得る。同様に、特定の帯域において限られた送信電力を報告するUEに対して、ネットワーク(たとえば、eNB)は、2T4Rではなく1T4R構成を用いてUEを構成し得る。加えて、UEが、vehicle-to-everything(V2X)またはlicensed assisted access(LAA)などの、UL MIMOまたはアンテナ切り替えをサポートしない帯域に対して、追加の信号は必要ではないことに留意されたい。
例示的なスケジューリングエンティティ
図36は、処理システム3614を利用するスケジューリングエンティティ3600のハードウェア実装形態の例を示すブロック図である。たとえば、スケジューリングエンティティ3600は、本明細書で開示される図の任意の1つまたは複数において示されるようなユーザ機器(UE)であり得る。別の例では、スケジューリングエンティティ3600は、本明細書で開示される図の任意の1つまたは複数においても示されているような基地局であり得る。
スケジューリングエンティティ3600は、1つまたは複数のプロセッサ3604を含む、処理システム3614とともに実装され得る。プロセッサ3604の例は、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、ステートマシン、ゲート論理、個別ハードウェア回路、および本開示全体にわたって説明される様々な機能を実行するように構成された他の適切なハードウェアを含む。様々な例では、スケジューリングエンティティ3600は、本明細書で説明される機能のうちのいずれか1つまたは複数を実行するように構成され得る。すなわち、プロセッサ3604は、スケジューリングエンティティ3600の中で利用されるとき、以下で説明され図37に示されるプロセスおよび手順のうちのいずれか1つまたは複数を実施するために使用され得る。
この例では、処理システム3614は、バス3602によって全体的に表されるバスアーキテクチャで実装され得る。バス3602は、処理システム3614の具体的な用途および全体的な設計制約に応じて、任意の数の相互接続バスおよびブリッジを含み得る。バス3602は、1つまたは複数のプロセッサ(プロセッサ3604によって概略的に表される)、メモリ3605、およびコンピュータ可読媒体(コンピュータ可読媒体3606によって概略的に表される)を含む様々な回路を、一緒に通信可能に結合する。バス3602はまた、タイミングソース、周辺装置、電圧調整器、および電力管理回路などの様々な他の回路をつなぎ得るが、それらは当技術分野でよく知られており、したがって、これ以上は説明されない。バスインターフェース3608は、バス3602とトランシーバ3610との間にインターフェースを提供する。トランシーバ3610は、伝送媒体を介して様々な他の装置と通信するための通信インターフェースまたは手段を提供する。また、装置の性質に応じて、ユーザインターフェース3612(たとえば、キーパッド、ディスプレイ、スピーカ、マイクロフォン、ジョイスティック)も設けられ得る。
本開示のいくつかの態様では、プロセッサ3604は、たとえば、スケジューリングされるエンティティ(たとえば、スケジューリングされるエンティティ3800)から送信能力報告を受信することを含めた、様々な機能のために構成される受信回路3640を含むことがあり、スケジューリングされるエンティティは少なくとも4つのアンテナを備える。示されるように、プロセッサ3604はまた、様々な機能のために構成される決定回路3642を含み得る。たとえば、決定回路3642は、スケジューリングされるエンティティ(たとえば、スケジューリングされるエンティティ3800)がサウンディング基準信号(SRS)アンテナの切り替えとアップリンク(UL)多入力多出力(MIMO)通信とを同時にサポートできるかどうかの送信能力報告に基づいて、決定を実行するように構成され得る。プロセッサ3604はさらに、たとえば、この決定に基づいてスケジューリングされるエンティティ(たとえば、スケジューリングされるエンティティ3800)に対するSRS構成を生成することを含めて、様々な機能のために構成される生成回路3644を含むことがあり、デフォルトのSRS構成が、SRSアンテナの切り替えとUL MIMO通信とを同時にサポートするように少なくとも4つのアンテナのうちの少なくとも1つを構成することを備える。この目的で、受信回路3640、決定回路3642、および生成回路3644の組合せが、本明細書で説明される機能のうちの1つまたは複数を実装するように構成され得ることも理解されたい。
スケジューリングエンティティ3600の様々な他の態様も考えられる。たとえば、生成回路3644は、4つのアンテナを用いたスケジューリングされるエンティティ(たとえば、スケジューリングされるエンティティ3800)に対するSRS 1T4R構成を生成するように構成されることがあり、1T4Rモードで動作するように構成されることがあり、SRS 1T4R構成は、SRSアンテナの切り替えとUL MIMO通信とを同時にサポートするように、4つのアンテナのうちの1つを構成する。たとえば、生成回路3644は、1T4R SRSアンテナの切り替えとUL MIMO通信の1T2Rアンテナの選択とを同時にサポートするように、SRS 1T4R構成を生成するように構成され得る。
生成回路3644は、4つのアンテナを用いたスケジューリングされるエンティティ(たとえば、スケジューリングされるエンティティ3800)に対するSRS 2T4R構成を生成するように構成されることがあり、2T4Rモードで動作するように構成されることがあり、SRS 2T4R構成は、SRSアンテナの切り替えとUL MIMO通信とを同時にサポートするように、4つのアンテナのうちの2つを構成することも考えられる。2T4RのためのそのようなSRS構成は、たとえば、第1のULチャネルにおけるSRSアンテナの切り替えと第2のULチャネルにおけるUL MIMO通信とをサポートするように構成される等しくない数のアンテナを有することを備え得る(たとえば、SRSアンテナの切り替えをサポートするように構成される4つのアンテナと、第1のULチャネルにおけるSRSアンテナの切り替えと第2のULチャネルにおけるUL MIMO通信とを同時にサポートするように構成される4つのアンテナのあるペアとを有する)。
本開示の別の態様では、生成回路3644は、第1のULチャネルにおけるSRSアンテナの切り替えと第2のULチャネルにおけるUL MIMO通信とをサポートするように構成される等しい数のアンテナを有することを含むように、SRS構成を生成するように構成され得ることが考えられる。たとえば、生成回路3644は、第1のULチャネルにおけるSRSアンテナの切り替えと第2のULチャネルにおけるUL MIMO通信とを同時にサポートするために、スケジューリングされるエンティティ(たとえば、スケジューリングされるエンティティ3800)に、4つのアンテナと関連付けられるすべてのアンテナペアの組合せの所定のサブセットを利用させることを含むように、SRS構成を生成するように構成され得る。代替的に、生成回路3644は、第1のULチャネルにおけるSRSアンテナの切り替えと第2のULチャネルにおけるUL MIMO通信とを同時にサポートするために、スケジューリングされるエンティティ(たとえば、スケジューリングされるエンティティ3800)に、4つのアンテナと関連付けられるすべてのアンテナペアの組合せを利用させることを含むように、SRS構成を生成するように構成され得る。生成回路3644はまた、第1のULチャネルにおけるSRSアンテナの切り替えをサポートするために、スケジューリングされるエンティティに、4つのアンテナと関連付けられるアンテナペアの組合せのサブセットを利用させることを含むように、SRS構成を生成するように構成され得る。たとえば、ある例示的な実装形態では、生成回路3644は、2T4RにおけるSRSアンテナの切り替えをサポートするように、4つのアンテナのアンテナペア{0,1}および{2,3}をあらかじめ定義するように構成され得る。別の例示的な実装形態では、生成回路3644は、2T4RにおけるSRSアンテナの切り替えをサポートするように、4つのアンテナのアンテナペア{0,1}、{0,2}、および{0,3}をあらかじめ定義するように構成され得る。
本開示のさらなる態様では、生成回路3644は、スケジューリングされるエンティティと関連付けられるパラメータに基づいてシフトされるSRSパターンを含むように、SRS構成を生成するように構成され得ることが考えられる。たとえば、SRS 1T4R構成に対して、SRSパターンは、スケジューリングされるエンティティ(たとえば、スケジューリングされるエンティティ3800)に含まれるアンテナの総数に基づいてシフトされることがあり、SRSパターンは、2T4R構成に対して、スケジューリングされるエンティティ(たとえば、スケジューリングされるエンティティ3800)に含まれる構成されたアンテナペアの総数に基づいてシフトされることがある。
生成回路3644はまた、スケジューリングされるエンティティ(たとえば、スケジューリングされるエンティティ3800)が周波数ホッピングを有効にされているかどうかに基づいてシフトされるSRSパターンを含むように、SRS構成を生成するように構成され得る。たとえば、周波数ホッピングが有効にされていないとき、1T4R SRSアンテナの切り替えのためのSRSパターンは、α(n
SRS)=n
SRS mod 4として定義されることがあるが、2T4R SRSアンテナの切り替えのためのSRSパターンは、α(n
SRS)=n
SRS modΛとして定義されることがあり、Λ=2または3である。しかしながら、周波数ホッピングが有効であるとき、1T4R SRSアンテナの切り替えのためのSRSパターンは、次のように定義され得る。
一方、2T4R SRSアンテナの切り替えのためのSRSパターンは、Λ=2または3として、次のように定義され得る。
スケジューリングエンティティ3600の残りの構成要素に戻って参照すると、プロセッサ3604は、コンピュータ可読媒体3606に記憶されているソフトウェアの実行を含めて、バス3602の管理および一般的な処理を担うことを理解されたい。ソフトウェアは、プロセッサ3604によって実行されると、任意の特定の装置のために以下で説明される様々な機能を処理システム3614に実行させる。コンピュータ可読媒体3606およびメモリ3605はまた、ソフトウェアを実行するときにプロセッサ3604によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。
処理システムの中の1つまたは複数のプロセッサ3604は、ソフトウェアを実行し得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、または他の名称で呼ばれるかどうかにかかわらず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、手順、関数などを意味するものと広く解釈されるべきである。ソフトウェアは、コンピュータ可読媒体3606上に存在し得る。コンピュータ可読媒体3606は、非一時的コンピュータ可読媒体であり得る。非一時的コンピュータ可読媒体は、例として、磁気ストレージデバイス(たとえば、ハードディスク、フロッピーディスク、磁気ストリップ)、光ディスク(たとえば、コンパクトディスク(CD)またはデジタル多用途ディスク(DVD))、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(たとえば、カード、スティック、またはキードライブ)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、レジスタ、リムーバブルディスク、ならびに、コンピュータによってアクセスされ読み取られ得るソフトウェアおよび/または命令を記憶するための任意の他の好適な媒体を含む。コンピュータ可読媒体はまた、例として、搬送波、伝送線路、ならびに、コンピュータによってアクセスされ読み取られ得るソフトウェアおよび/または命令を送信するための任意の他の適切な媒体を含み得る。コンピュータ可読媒体3606は、処理システム3614の中に、または処理システム3614の外に存在することがあり、または処理システム3614を含む複数のエンティティにわたって分散されることがある。コンピュータ可読媒体3606は、コンピュータプログラム製品において具現化されてもよい。例として、コンピュータプログラム製品は、パッケージング材料にコンピュータ可読媒体を含み得る。具体的な適用例および全体的なシステムに課された全体的な設計制約に応じて、本開示を通して提示される上述の機能をいかにして最適に実
装するかを、当業者は認識するであろう。
1つまたは複数の例では、コンピュータ可読記憶媒体3606は、たとえば、スケジューリングされるエンティティ(たとえば、スケジューリングされるエンティティ3800)から送信能力報告を受信することを含めた、様々な機能のために構成される受信ソフトウェア3652を含むことがあり、スケジューリングされるエンティティは少なくとも4つのアンテナを備える。示されるように、コンピュータ可読記憶媒体3606はまた、様々な機能のために構成される決定ソフトウェア3654を含み得る。たとえば、決定ソフトウェア3654は、スケジューリングされるエンティティ(たとえば、スケジューリングされるエンティティ3800)がSRSアンテナの切り替えとUL MIMO通信とを同時にサポートできるかどうかの送信能力報告に基づいて、決定を実行するように構成され得る。コンピュータ可読記憶媒体3606はさらに、たとえば、この決定に基づいてスケジューリングされるエンティティ(たとえば、スケジューリングされるエンティティ3800)に対するSRS構成を生成することを含めて、様々な機能のために構成される生成ソフトウェア3656を含むことがあり、デフォルトのSRS構成が、SRSアンテナの切り替えとUL MIMO通信とを同時にサポートするように少なくとも4つのアンテナのうちの少なくとも1つを構成することを備える。
特定の構成では、スケジューリングエンティティ3600は、送信能力報告を受信するための手段と、スケジューリングされるエンティティ(たとえば、スケジューリングされるエンティティ3800)がSRSアンテナの切り替えとUL MIMO通信とを同時にサポートし得るかどうかの決定を実行するための手段と、SRS構成を生成するための手段とを含むことも考えられる。一態様では、上述の手段は、上述の手段によって列挙される機能を実行するように構成されるプロセッサ3604であり得る。別の態様では、上述の手段は、上述の手段によって列挙される機能を実行するように構成される回路または任意の装置であり得る。
当然、上の例では、プロセッサ3604に含まれる回路は、例として提供されるにすぎず、説明される機能を実践するための他の手段は、限定はされないが、コンピュータ可読記憶媒体3606に記憶された命令、または、たとえば、図37に関して説明されるプロセスおよび/もしくはアルゴリズムを利用する、本明細書で説明される任意の他の適切な装置もしくは手段を含む、本開示の様々な態様に含まれ得る。
図37では、本開示のいくつかの態様を容易にする、例示的なスケジューリングエンティティのプロセスを示す、フローチャートが提供される。以下で説明されるように、示された一部またはすべての特徴は、本開示の範囲内の特定の実装形態では省略されることがあり、示された一部の特徴は、すべての実施形態の実装に対して必要とされるとは限らないことがある。いくつかの例では、プロセス3700は、図36に示されるスケジューリングエンティティ3600によって実施され得る。いくつかの例では、プロセス3700は、以下で説明される機能またはアルゴリズムを実行するための任意の適切な装置または手段によって実行され得る。
プロセス3700は、少なくとも4つのアンテナを有するスケジューリングされるエンティティ(たとえば、スケジューリングされるエンティティ3800)から送信能力報告をスケジューリングエンティティ3600が受信することで、ブロック3710において開始する。プロセス3700は次いで、スケジューリングされるエンティティ(たとえば、スケジューリングされるエンティティ3800)がSRSアンテナの切り替えとUL MIMO通信とを同時にサポートできるかどうかの送信能力報告に基づいて、スケジューリングエンティティ3600が決定を実行する、ブロック3720に進む。プロセス3700は次いで、デフォルトのSRS構成が、SRSアンテナの切り替えとUL MIMO通信とを同時にサポートするように少なくとも4つのアンテナのうちの少なくとも1つを構成することを備えるという決定に基づいて、スケジューリングエンティティ3600がスケジューリングされるエンティティ(たとえば、スケジューリングされるエンティティ3800)のためのSRS構成を生成する、ブロック3730において完結する。
例示的なスケジューリングされるエンティティ
図38は、処理システム3814を利用する例示的なスケジュールリングされるエンティティ3800のハードウェア実装形態の例を示す概念図である。本開示の種々の態様によれば、要素、または要素の任意の部分、または要素の任意の組合せは、1つまたは複数のプロセッサ3804を含む処理システム3814を用いて実装され得る。たとえば、スケジューリングされるエンティティ3800は、本明細書で開示される図の任意の1つまたは複数において示されるようなユーザ機器(UE)であり得る。
処理システム3814は、バスインターフェース3808、バス3802、メモリ3805、プロセッサ3804、およびコンピュータ可読媒体3806を含む、図36に示される処理システム3614と実質的に同じであり得る。さらに、スケジューリングされるエンティティ3800は、図36において上で説明されたものと実質的に同様のユーザインターフェース3812およびトランシーバ3810を含み得る。すなわち、スケジューリングされるエンティティ3800において利用されるようなプロセッサ3804は、以下で説明され、様々な図に示されているプロセスのうちのいずれか1つまたは複数を実装するために使用され得る。
本開示のいくつかの態様では、プロセッサ3804は、たとえば、ネットワーク(たとえば、スケジューリングエンティティ3600)からサウンディング基準信号(SRS)構成を受信することを含む、様々な機能のために構成される受信回路3840を含み得る。示されるように、プロセッサ3804はまた、様々な機能のために構成されるアンテナ回路3842を含み得る。たとえば、アンテナ回路3842は、SRS構成に基づいてスケジューリングされるエンティティ3800の少なくとも4つのアンテナを構成するように構成されることがあり、SRS構成は、SRSアンテナの切り替えとアップリンク(UL)多入力多出力(MIMO)通信とを同時にサポートするように少なくとも4つのアンテナのうちの少なくとも1つを構成する。プロセッサ3804はさらに、たとえば、SRS構成に従ってSRS通信を送信することを含む、様々な機能のために構成される送信回路3844を含み得る。この目的で、受信回路3840、アンテナ回路3842、および送信回路3844の組合せが、本明細書で説明される機能のうちの1つまたは複数を実装するように構成され得ることも理解されたい。
スケジューリングされるエンティティ3800の様々な他の態様も考えられる。たとえば、送信回路3844は、SRS通信を送信することのUE能力をネットワークに報告するように構成され得ることが考えられる。そのようなUE能力は、たとえば、少なくとも4つのアンテナの能力を包含することがあり、これは、少なくとも4つのアンテナのうちの1つ、または少なくとも4つのアンテナの2つまたは3つのペアのうちの1つのペアを介した、SRSアンテナの切り替えをサポートするための、スケジューリングされるエンティティ3800の能力を含む。
スケジューリングされるエンティティ3800は、1T4Rモードで動作するように構成される4つのアンテナを備え得ることも考えられ、アンテナ回路3842は、4つのアンテナのうちの1つがSRSアンテナの切り替えとUL MIMO通信とを同時にサポートするように構成されるSRS 1T4R構成に従って、スケジューリングされるエンティティ3800を構成するように構成される。たとえば、アンテナ回路3842は、1T4R SRSアンテナの切り替えとUL MIMO通信の1T2Rアンテナの選択とを同時にサポートするように、スケジューリングされるエンティティ3800を構成するように構成され得る。
スケジューリングされるエンティティ3800は、2T4Rモードで動作するように構成される4つのアンテナを備え得ることも考えられ、アンテナ回路3842は、4つのアンテナのうちの2つがSRSアンテナの切り替えとUL MIMO通信とを同時にサポートするように構成されるSRS 2T4R構成に従って、スケジューリングされるエンティティ3800を構成するように構成される。2T4RのためのそのようなSRS構成は、たとえば、第1のULチャネルにおけるSRSアンテナの切り替えと第2のULチャネルにおけるUL MIMO通信とをサポートするように構成される等しくない数のアンテナを有することを備え得る(たとえば、SRSアンテナの切り替えをサポートするように構成される4つのアンテナと、第1のULチャネルにおけるSRSアンテナの切り替えと第2のULチャネルにおけるUL MIMO通信とを同時にサポートするように構成される4つのアンテナのあるペアとを有する)。
本開示の別の態様では、アンテナ回路3842は、第1のULチャネルにおけるSRSアンテナの切り替えと第2のULチャネルにおけるUL MIMO通信とをサポートするように構成される等しい数のアンテナを有するように、スケジューリングされるエンティティ3800を構成し得る。たとえば、アンテナ回路3842は、第1のULチャネルにおけるSRSアンテナの切り替えと第2のULチャネルにおけるUL MIMO通信とを同時にサポートするように4つのアンテナと関連付けられるすべてのアンテナペアの組合せの所定のサブセットを利用するように、スケジューリングされるエンティティ3800を構成し得る。代替的に、アンテナ回路3842は、第1のULチャネルにおけるSRSアンテナの切り替えと第2のULチャネルにおけるUL MIMO通信とを同時にサポートするように4つのアンテナと関連付けられるすべてのアンテナペアの組合せを利用するように、スケジューリングされるエンティティ3800を構成し得る。アンテナ回路3842はまた、第1のULチャネルにおけるSRSアンテナの切り替えをサポートするように4つのアンテナと関連付けられるアンテナペアの組合せのサブセットを利用するように、スケジューリングされるエンティティ3800を構成し得る。たとえば、ある例示的な実装形態では、アンテナ回路3842は、2T4RにおけるSRSアンテナの切り替えをサポートするように、4つのアンテナのアンテナペア{0,1}および{2,3}をあらかじめ定義するように構成され得る。別の例示的な実装形態では、アンテナ回路3842は、2T4RにおけるSRSアンテナの切り替えをサポートするように、4つのアンテナのアンテナペア{0,1}、{0,2}、および{0,3}をあらかじめ定義するように構成され得る。
本開示のさらなる態様では、アンテナ回路3842は、スケジューリングされるエンティティ3800と関連付けられるパラメータに基づいてシフトされるSRSパターンを実施するように、少なくとも4つのアンテナを構成し得ることが考えられる。たとえば、SRS 1T4R構成に対して、SRSパターンは、スケジューリングされるエンティティ3800に含まれるアンテナの総数に基づいてシフトされることがあり、SRSパターンは、2T4R構成に対して、スケジューリングされるエンティティ3800に含まれる構成されたアンテナペアの総数に基づいてシフトされることがある。
アンテナ回路3842はまた、スケジューリングされるエンティティ3800が周波数ホッピングを有効にされているかどうかに基づいてシフトされるSRSパターンを実施するように構成され得る。たとえば、周波数ホッピングが有効にされていないとき、1T4R SRSアンテナの切り替えのためのSRSパターンは、α(n
SRS)=n
SRS mod 4として定義されることがあるが、2T4R SRSアンテナの切り替えのためのSRSパターンは、α(n
SRS)=n
SRS mod Λとして定義されることがあり、Λ=2または3である。しかしながら、周波数ホッピングが有効であるとき、1T4R SRSアンテナの切り替えのためのSRSパターンは、次のように定義され得る。
一方、2T4R SRSアンテナの切り替えのためのSRSパターンは、Λ
p=2または3として、次のように定義され得る。
プロセッサ3604と同様に、プロセッサ3804は、バス3802を管理すること、およびコンピュータ可読媒体3806に記憶されたソフトウェアの実行を含む全般的な処理を担う。ソフトウェアは、プロセッサ3804によって実行されると、処理システム3814に、任意の特定の装置のための以下で説明された様々な機能を実行させる。コンピュータ可読媒体3806およびメモリ3805はまた、ソフトウェアを実行するときにプロセッサ3804によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。
処理システムの中の1つまたは複数のプロセッサ3804は、ソフトウェアを実行し得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、または他の名称で呼ばれるかどうかにかかわらず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、手順、関数などを意味するものと広く解釈されるべきである。ソフトウェアは、コンピュータ可読媒体3806上に存在し得る。コンピュータ可読媒体3606と同様に、コンピュータ可読媒体3806は、実質的に同様である特性を備える非一時的コンピュータ可読媒体であり得る。コンピュータ可読媒体3806は、処理システム3814の中に、または処理システム3814の外に存在することがあり、または処理システム3814を含む複数のエンティティにわたって分散されることがある。コンピュータ可読媒体3606と同様に、コンピュータ可読媒体3806は、実質的に同様である特性を備えるコンピュータプログラム製品において具現化され得ることにも理解されたい。
1つまたは複数の例では、コンピュータ可読記憶媒体3806は、たとえば、ネットワーク(たとえば、スケジューリングエンティティ3600)からSRS構成を受信することを含む、様々な機能のために構成される受信ソフトウェア3852を含み得る。示されるように、コンピュータ可読記憶媒体3806はまた、様々な機能のために構成されるアンテナソフトウェア3854を含み得る。たとえば、アンテナソフトウェア3854は、SRS構成に基づいてスケジューリングされるエンティティ3800の少なくとも4つのアンテナを構成するように構成されることがあり、SRS構成は、SRSアンテナの切り替えとUL MIMO通信とを同時にサポートするように少なくとも4つのアンテナのうちの少なくとも1つを構成する。コンピュータ可読媒体3806はさらに、たとえば、SRS構成に従ってSRS通信を送信することを含む、様々な機能のために構成される送信ソフトウェア3856を含み得る。この目的で、受信ソフトウェア3852、アンテナソフトウェア3854、および送信ソフトウェア3856の組合せが、本明細書で説明される機能のうちの1つまたは複数を実装するように構成され得ることも理解されたい。
ある特定の構成では、スケジューリングされるエンティティ3800は、SRS構成を受信するための手段、SRS構成に基づいてスケジューリングされるエンティティ3800の少なくとも4つのアンテナを構成するための手段、およびSRS構成に従ってSRS通信を送信するための手段を含むことも考えられる。一態様では、上述の手段は、上述の手段によって列挙される機能を実行するように構成されるプロセッサ3804であり得る。別の態様では、上述の手段は、上述の手段によって列挙される機能を実行するように構成される回路または任意の装置であり得る。
当然、上の例では、プロセッサ3804に含まれる回路は、例として提供されるにすぎず、説明される機能を実践するための他の手段は、限定はされないが、コンピュータ可読記憶媒体3806に記憶された命令、または、たとえば、図39に関して説明されるプロセスおよび/もしくはアルゴリズムを利用する、本明細書で説明される任意の他の適切な装置もしくは手段を含む、本開示の様々な態様に含まれ得る。
図39では、本開示のいくつかの態様を実行するための例示的なスケジューリングされるエンティティのプロセスを示す、フローチャートが提供される。以下で説明されるように、示された一部またはすべての特徴は、本開示の範囲内の特定の実装形態では省略されることがあり、示された一部の特徴は、すべての実施形態の実装に対して必要とされるとは限らないことがある。いくつかの例では、プロセス3900は、図38に示されるスケジューリングされるエンティティ3800によって実施され得る。いくつかの例では、プロセス3900は、以下で説明される機能またはアルゴリズムを実行するための任意の適切な装置または手段によって実行され得る。
プロセス3900は、スケジューリングされるエンティティ3800がネットワーク(たとえば、スケジューリングエンティティ3600)からSRS構成を受信することで、ブロック3910において開始する。SRS構成がブロック3910において受信されると、プロセス3900はブロック3920に進み、そこで、スケジューリングされるエンティティ3800の少なくとも4つのアンテナが、少なくとも4つのアンテナのうちの少なくとも1つがSRSアンテナの切り替えとUL MIMO通信とを同時にサポートするように構成されるSRS構成に基づいて構成される。プロセス3900は次いでブロック3930において完結し、そこで、スケジューリングされるエンティティ3800がSRS構成に従ってSRS通信を送信する。
ワイヤレス通信ネットワークのいくつかの態様が、例示的な実装形態を参照して提示された。当業者が容易に諒解するように、本開示全体にわたって説明された様々な態様は、他の電気通信システム、ネットワークアーキテクチャ、および通信規格に拡張され得る。
例として、様々な態様は、Long-Term Evolution(LTE)、Evolved Packet System(EPS)、Universal Mobile Telecommunication System(UMTS)、および/またはGlobal System for Mobile(GSM)などの、3GPPによって規定された他のシステム内で実装され得る。様々な態様はまた、CDMA2000および/またはEvolution-Data Optimized(EV-DO)などの、第3世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2)によって規定されたシステムに拡張され得る。他の例は、IEEE802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、Ultra-Wideband(UWB)、Bluetooth、および/または他の適切なシステムを利用するシステム内で実装され得る。利用される実際の電気通信規格、ネットワークアーキテクチャ、および/または通信規格は、具体的な用途およびシステムに課される全体的な設計制約に依存する。
本開示内では、「例示的」という言葉は、「例、事例、または例示としての役割を果たすこと」を意味するために使用される。「例示的」として本明細書で説明されたいかなる実装形態または態様も、必ずしも本開示の他の態様よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきでない。同様に、「態様」という用語は、本開示のすべての態様が、説明された特徴、利点、または動作モードを含むことを必要としない。「結合された」という用語は、本明細書では、2つの物体間の直接または間接的な結合を指すために使用される。たとえば、物体Aが物体Bに物理的に接触し、物体Bが物体Cに接触する場合、物体Aおよび物体Cは、直接物理的に互いに接触しない場合であっても、やはり互いに結合されると見なされてよい。たとえば、第1の物体が第2の物体と直接物理的にまったく接触していなくても、第1の物体は第2の物体に結合され得る。「回路(circuit)」および「回路(circuitry)」という用語は広く使用され、電子回路のタイプに関して限定はされないが、接続および構成されたとき、本開示で説明された機能の実行を可能にする電気デバイスのハードウェア実装と導体の両方、ならびにプロセッサによって実行されたとき、本開示で説明された機能の実行を可能にする情報および命令のソフトウェア実装を含むものとする。
図1~図39に示された構成要素、ステップ、特徴、および/または機能のうちの1つまたは複数は、単一の構成要素、ステップ、特徴、もしくは機能に再構成され、かつ/または組み合わされるか、あるいは、いくつかの構成要素、ステップ、または機能で具現化されることがある。また、本明細書で開示された新規の特徴から逸脱することなく、追加の要素、構成要素、ステップ、および/または機能が追加され得る。図1~図39に示される装置、デバイス、および/または構成要素は、本明細書で説明される方法、特徴、またはステップのうちの1つまたは複数を実施するように構成され得る。また、本明細書で説明された新規のアルゴリズムは、ソフトウェアにおいて効率的に実装され、かつ/またはハードウェアに組み込まれ得る。
開示された方法におけるステップの特定の順序または階層は、例示的なプロセスを示すものと理解されたい。設計上の選好に基づいて、方法におけるステップの特定の順序または階層が並べ替えられ得ることが理解される。添付の方法クレームは、例示的な順序で様々なステップの要素を提示し、そこで特に記載されない限り、提示された特定の順序または階層に限定されることを意味しない。
上記の説明は、本明細書で説明された様々な態様を任意の当業者が実践することを可能にするために提供される。これらの態様に対する様々な修正は当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義される一般原理は他の態様に適用され得る。したがって、特許請求の範囲は本明細書で示す態様に限定されるものではなく、特許請求の範囲の文言と一致する最大限の範囲を与えられるべきであり、単数形での要素の言及は、そのように明記されていない限り、「唯一無二の」ではなく、「1つまたは複数の」を意味するものとする。別段に明記されていない限り、「いくつかの」という用語は、1つまたは複数を指す。項目のリストのうちの「少なくとも1つ」を指すフレーズは、単一のメンバを含むそれらの項目の任意の組合せを指す。一例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、aおよびb、aおよびc、bおよびc、ならびにa、bおよびcを包含することを意図している。当業者に知られているか、または後に知られることになる、本開示を通じて説明した様々な態様の要素に対するすべての構造的および機能的同等物は、参照により本明細書に明確に組み込まれ、特許請求の範囲によって包含されることが意図される。その上、本明細書に開示するものはいずれも、そのような開示が特許請求の範囲において明示的に列挙されているかどうかにかかわらず、公に供されるものではない。