JP7319720B2 - 化学試料の圧力制御分離のシステム及び方法 - Google Patents

化学試料の圧力制御分離のシステム及び方法 Download PDF

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Description

(関連出願の相互参照)
本出願は、2018年10月25日付で出願された米国仮特許出願第62/750,384号の利益を主張し、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
(発明の分野)
これは、ガスクロマトグラム(GC)カラムに試料を注入する技術に関し、より具体的には、GCカラムと別個の圧縮容積との間で試料を圧縮及び分割し、それによって試料のピーク幅を低減するために、圧力の制御された増加を使用する技術に関する。
ガスクロマトグラフィの速度を増加させることは、長年にわたってかなりの量の研究の目標であった。より短いカラム、より薄いカラムコーティング、より速い流量、及びより速い温度上昇を使用することにより、全ての化合物がGCカラムからより速く溶出することを可能にすることができる。しかしながら、より薄いコーティングを有するより短いカラムの使用は、カラムの分解能を低減することができ、これにより、ピーク分離が生じ得る。更に、試料が短い時間枠内でカラム上に均等に分布しない場合、ピークが歪む可能性がある。したがって、いくつかの状況では、GCカラムへの試料の注入速度又は堆積速度を増加させてピーク幅、及び、したがってGCカラムの必要な分解能を低減し、それによって分析時間を低減することが望ましい場合がある。注入速度を増加させるために、3つの技術が過去に採用されている。流量制御分割、パルススプリットレス注入、及び注入される試料容積を単純に低減する。注入される試料容積を低減させることにより、分析の感度が低減する。
流量制御分割は、流量及び圧力制御装置を使用してカラムヘッド圧力を設定し、同時に制御された量のガスを「スプリットアウト」ポートを通して通気することも可能にする。所与の温度では、キャリアガスメークアップ、キャリアガス圧、及びカラム構成(例えば、長さ及び内径)は、特定のGCカラム温度でのキャリアガスの粘度を使用して計算することができる。すなわち、GCカラムを通る流れは、計算された圧力を実施することによって単純に制御される。より速い全体流量が増加し、試料注入速度が増加するが、一定圧力での流量制御分割を使用する分割は、ピーク面積が分割される量に比例して低減し、それによって分析の感度が低減する。すなわち、20:1分割使用フロー制御分割は、検出されたピークの面積をおよそ20倍低減させるであろうが、ピーク高さはピークの狭小化に起因してわずかに低減され得る。分割時の圧力を上昇させることは、流量制御分割を使用して効果的ではなく、これは、特に、低い分割比(例えば、2:1、3:1又は10:1未満)を達成しようと試みるときに、圧力が変化している際に分割流量を制御しようとする固有の困難さに起因して、一貫性のない分割比を引き起こす。分割比が一貫していない場合、この技術は非常に再現可能ではなく、したがって非常に定量的ではない。
パルススプリットレス注入は、注入時の圧力を増加させて、カラムのヘッドで試料を圧縮する。パルススプリットレス注入はピーク幅を低減することが示されてきたが、効果は、ピーク幅の約1.5~2倍の低減に限定され、多くの用途には不十分である。加えて、パルススプリットレス注入は、注入器内での溶媒膨張の影響を低減するために液体溶媒注入と共にしばしば使用されるが、最初に気相中にある試料を注入する際に有効ではない。
これは、ガスクロマトグラフィ(GC)カラムに試料を注入する技術に関し、より具体的には、圧力の制御された増加を使用して、GCカラムと別個の圧縮容積との間で試料を圧縮及び分割し、それによって試料のピーク幅を低減する技術に関する。試料注入速度を増加させることによるピーク幅の低減は、GCカラムの端部での検出前に化合物を分解するのに必要な時間を低減する。
圧力制御分割(PCS)は、溶出ピークの頂点における信号対雑音比を低減することなくGCカラムへの注入速度を改善する。分割比は、圧力及び圧力上昇速度を制御することによって維持される。
圧力制御分割は、GCカラムの分解能要件を低減しながらGCの稼働時間を加速するガスクロマトグラフィ(GC)分析中の注入帯域幅を低減する。プレカラムへの試料注入直後に、キャリアガス圧は短時間で急速に増加して、試料の一部がGCカラム及び軸外圧縮容積の両方に圧縮することを可能にする。この分割は、各溶出ピークの重心で各化合物の強度を実質的に低減させずにGC分離カラム上を通過する各化合物のピーク幅を低減させる。部分的分割後に元のピーク高さを保持することは、非圧縮試料と同じ信号対雑音比を維持する一方で、ピーク幅が減少すると、厳密に溶出する化合物(化学ノイズ)からの干渉が低減される。圧力制御分割により、従来の流量制御分割技術を用いた分割よりも再現可能な方法で、2:1、3:1又は4:1の同等性を可能にする。ピーク高さに影響を及ぼすことなくピーク幅を低減することにより、全体的な感度を非常にわずかに又は実質的に低減させずに、はるかに速いGC稼働時間を可能にし、そうでなければ分解されていない化学的干渉を排除することにより、精度の向上を可能にする。
いくつかの実施形態による、圧力制御分割を利用する例示的なシステムを示す。 いくつかの実施形態による、圧力制御分割を利用する例示的なシステムを示す。
いくつかの実施形態による、システムの動作に対応する例示的な圧力プロファイルを示す。
いくつかの実施形態による、システムの分割ティーを越えて移動するピークの図である。
いくつかの実施形態による、圧力制御分割を伴う及び伴わない例示的な部分クロマトグラフを示す。 いくつかの実施形態による、圧力制御分割を伴う及び伴わない例示的な部分クロマトグラフを示す。
いくつかの実施形態による、圧力制御分割を実行するための例示的なプロセスを示す。
以下の説明では、本明細書の一部を形成し、実施され得る具体的な例を例示することによって示される添付図面を参照する。他の例を使用することができ、本開示の実施例の範囲から逸脱することなく、構造的変化を行うことができることを理解されたい。
これは、ガスクロマトグラフィ(GC)カラムに試料を注入する技術に関し、より具体的には、圧力の制御された増加を使用して、GCカラムと別個の圧縮容積との間で試料を圧縮及び分割し、それによって試料のピーク幅を低減する技術に関する。試料注入速度を増加させることによるピーク幅の低減は、GCカラムの端部での検出前に化合物を分解するのに必要な時間を低減する。
圧力制御分割(PCS)は、溶出ピークの頂点における信号対雑音比を低減することなくGCカラムへの注入速度を改善する。分割比は、圧力及び圧力上昇速度を制御することによって維持される。
圧力制御分割は、GCカラムの分解能要件を低減しながらGCの稼働時間を加速するガスクロマトグラフィ(GC)分析中の注入帯域幅を低減する。プレカラムへの試料注入直後に、キャリアガス圧は短時間で急速に増加して、試料の一部がGCカラム及び軸外圧縮容積の両方に圧縮することを可能にする。この分割は、各溶出ピークの重心で各化合物の強度を実質的に低減させずにGC分離カラム上を通過する各化合物のピーク幅を低減させる。部分的分割後に元のピーク高さを保持することは、非圧縮試料と同じ信号対雑音比を維持する一方で、ピーク幅が減少すると、密接に溶出する化合物(化学ノイズ)からの干渉が低減される。圧力制御分割により、従来の流量制御分割技術を用いた分割よりも再現可能な方法で、2:1、3:1又は4:1の同等性を可能にする。ピーク高さに影響を及ぼすことなくピーク幅を低減することにより、全体的な感度を非常にわずかに又は実質的に低減させずに、はるかに速いGC稼働時間を可能にし、そうでなければ分解されていない化学的干渉を排除することにより、精度の向上を可能にする。図1A~図1Bは、いくつかの実施形態による、圧力制御分割を利用する例示的なシステムを示す。図1Aに示すように、システム100は、圧力制御装置102、注入器源104、第1の圧縮容積112を含むガスクロマトグラフ110、第2の圧縮容積116、分割ティー114、GCカラム118、ベントソレノイド弁106、及び検出器108(例えば、質量分光測定器(MS))を含む。
システム100は、GC分離カラム118を通して試料を検出器108に送達することができる。システム100を介した試料の移送は、約+/-0.01psi以内の圧力を再現可能に制御する電子圧力制御(EPC)システム102によって制御される。高度に再現可能なEPC102を使用して試料流を制御することにより、カラム118を通じた全ての化合物の溶出時間を、稼働ごとに再現可能であることを可能にする。溶出の窓が狭いことを可能にし、化合物の誤同定の可能性を低減することが重要である。EPCシステム102はまた、図2~5を参照して以下でより詳細に説明するように、GC分析の間、より低い圧力で開始し、より高い圧力まで増加する定常速度で圧力を増加させることができる。圧力を増加させることにより、GC110内の温度が増加し、温度上昇中に同じ温度でカラム全体を維持するため、GCカラム118を通る一定流量を維持することができる。GCカラム118及びその内部キャリアガスの温度が増加するにつれて、ガスの粘度も増加する。したがって、圧力を増加させることは、GCカラム118を通る一定流量を維持するために使用することができる。この圧力の漸進的増加及び定常流量の維持は、温度が35℃~300℃、又は更に高い温度に徐々に増加し得るため、全稼働全体にわたるピークの広帯化を防止するのに役立つことができる。
システム100の構成要素は、ここでより詳細に説明される。注入器源104は、注入及び分析の前に化学試料を収容することができる。注入源は、ループ注入弁、熱脱着管、パージ&トラップシステムなどの熱脱着トラップ、又は多重キャピラリカラムトラップであり得る。例示的な多重キャピラリカラムトラップは、米国特許出願第15/479,122号、「MULTI-CAPILLARY COLUMN PRE-CONCENTRATION SYSTEM FOR ENHANCED SENSITIVITY IN GAS CHROMATOGRAPHY(GC)AND GAS CHROMATOGRAPHY-MASS SPECTROMETRY(GCMS)」と題された2016年4月4日付で出願された米国特許公開第2017/0284978号において、より詳細に説明され、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。いくつかの実施形態では、多重キャピラリカラムトラップによる圧力制御分割を使用することにより、極低温集束トラップを使用して達成されるピーク幅よりも狭いピーク幅を達成し、これは次に、充填トラップを使用するシステムよりも50%小さいピーク幅を生成することができる。したがって、圧力制御分割及び多重キャピラリカラムトラップの組み合わせは、充填トラップシステムよりも3~4倍狭いピーク幅を達成することができる。図1Aに戻ると、注入器源104は、制御装置102及びGC110に流体連結され、制御装置102が注入器源104及びGC110を流れるガスの圧力を制御することを可能にする。
第1の圧縮容積112は、試料の注入中にキャリアガス及び試料の容積を収容する移送ラインを含むことができる。第1の圧縮容積112は、相又は収着剤コーティングを含まない、試料が流れることができる管のセクションであり、キャリアガス及び試料の流れが第1の圧縮容積112を通ってティー114に向かって流れることを可能にするために実質的に不活性な材料で作製されるか、又はコーティングされる。いくつかの実施形態では、第1の圧縮容積112は、0.4~0.6ccの範囲の容積を有する。注入器源104とティー114との間の第1の圧縮容積112を含むことにより、試料は、注入器源104内の代わりに圧縮容積112内で圧縮することを可能にする。いくつかの状況では、試料が注入器源104内にある間に試料及びキャリアガスを圧縮することにより、試料を注入器源104の吸着剤内に更に捕捉することができ、これはピーク歪みにつながる可能性があるため、試料を注入器源104外で圧縮することが有利である。注入器源104から第1の圧縮容積112への低流量を容易にすることにより、試料全体が第1の圧縮容積112内に存在した後(例えば、試料のいずれもティー114をまだ横断していない)にのみ圧縮の開始を可能にすることができる。いくつかの実施形態では、試料が第1の圧縮容積112に移送されると、流れは、2~10cc/分/分(例えば、3~5cc/分/分)の範囲の速度で増加させることができる。
第2の圧縮容積116は、一方の端部で第1の圧縮容積112に流体連結され、他方の端部でベントソレノイド弁106に連結され得る。第2の圧縮容積116は、ベントソレノイド弁106が閉じたままである間に、試料の一部分を収容することができる管を含むことができる。試料が注入源104から第1の圧縮容積112に移送された時点から、全ての試料が第1の圧縮容積112から第2の圧縮容積116及びGCカラム118へと移送されるまで、ベントソレノイド弁106を閉鎖することができる。以下により詳細に記載されるように、試料が第2の圧縮容積116とGCカラム118との間で分割されると、ベントソレノイド弁106を開放して、第2の圧縮容積116に入った試料の分割分画をシステムから除去することができる。いくつかの実施形態では、ベントソレノイド弁106は、キャリアガス及び試料がGCカラム118を通る流量よりも1~10倍少ない流量でシステムから逃げることを可能にする、高度に制限的な出口で置き換えることができる。このようにして、出口を通過する流れの量は、カラム118から流出する流れに対して低くなり得、分析中に、分離部分が、稼働の終了前に排除され得、GCオーブン110が冷却され、キャリアガス圧が再び下降するように、制限器を通過するのに十分な流れが存在し得る。GCオーブン温度が増加する限り、キャリアガス圧は、一定の流れを維持するために増加し、分割弁を使用して除去するまで分割された試料がGCカラムに再び入ることを防ぎ得る。試料がティー114を横断した後、ベントソレノイド弁106を開放して、第2の圧縮容積116によって収容された試料の一部分をシステム100から除去することができる。
GCカラム118は、2~200メートルの範囲の長さ及び約0。1-5.0μmの厚さの内側コーティングを有するキャピラリカラムであり得る。GCカラム118は、100~530μm(例えば、180から320μm)の範囲内の内径を有することができる。いくつかの実施形態では、2~5メートル又は15~60メートルの範囲の長さを有するGCカラム118を使用することができ、いくつかの実施形態では(例えば、非常に複雑な試料を分析するとき)、200メートルの長さ及び0.25mmの内径を有するカラムを使用することができる。以下により詳細に記載されるように、GCカラム118の長さ、位相、及び位相厚は、検出器108への試料のより迅速な送達を可能にすることができる。いくつかの実施形態では、検出器108は、質量分光測定器である。
第1の圧縮容積112、第2の圧縮容積116、及びGCカラム118は、分割ティー114によって連結されている。このように第1の圧縮容積112、第2の圧縮容積116、及びGCカラム118を連結することにより、以下により詳細に記載されるように、試料の一部分がGCカラム118に溶出し、試料の残りの部分が第2の圧縮容積116に転換されることを可能にする。
同様の分割構成を使用して、ベントソレノイド弁106が注入中にオンであるときに分割注入、又は注入中にベントソレノイド弁106がオフであるときに圧力制御分割注入のいずれかを可能にすることができる。いくつかの状況では、これらの分割又は圧力制御分割注入は、注入器源104と分割ティー114との間の第1の圧縮容積112などの移送ライン又は圧縮容積を含まないシステムを使用して実施される。図1Aに示すようないくつかの実施形態では、分割ティー114が第1の圧縮容積112の下流に位置付けられるアプローチが使用される。
図1Bは、本開示のいくつかの実施形態による、圧力制御分割を使用する例示的なシステム100の別の構成を示す。図1Bに示すように、システム100は、弁システム120及び122によって、ティー114とベントソレノイド弁106との間で切り替え可能に連結可能である複数の第2の圧縮容積116a~116cを含むことができる。第2の圧縮容積116a~116cの各々は、固有の容積を有することができ、システム100のユーザーは、試料の分割比を設定するために所望の容積を選択することができる。図1Bは、3つの例示的な第2の圧縮容積116a~116cを示しているが、いくつかの実施形態では、異なる数の第2の圧縮容積を提供することができる。5%~95%の範囲の分割比の選択を可能にするために、容積の範囲を提供することができる。キャリアガスの圧力上昇の開始における適切な遅延は、異なる二次圧縮容積116a~cの間を切り替えるとき、保持時間が一定のままであることを確実にすることができ、二次容積の増加は、GCカラム118への第1の圧縮容積を通じた送達速度を増加させることになるため、GC分析の一貫した保持時間を維持するために、この増加した速度を考慮しなければならない。
図2は、いくつかの実施形態による、システム100の動作に対応する例示的な圧力プロファイル200を示す。いくつかの実施形態では、EPC102は、圧力プロファイル200に従ってシステム100内の圧力を制御して、試料ピーク高さの損失をほとんど又は全く伴わずに試料を圧縮及び分離するプロセスにおいて、試料をGCカラム118に注入することができる。
~Tの注入は、低圧(例えば、1~5psig)及び低流量で行われ、試料全体が第1の圧縮ゾーン112に移送されることを可能にする。試料全体は、Tにおいて又はTの前に第1の圧縮ゾーン112を出るいかなる化合物も伴わずに、注入器源104から第1の圧縮ゾーン112へと移送される。遅い初期流量は、吸着剤の不均一な加熱、脱着中の吸着剤を通る非層流、又は様々な強度の吸着剤上に化合物が部分的に保持されたときの、複数の吸着剤システムからの一貫性のない放出速度に起因するなどして、注入器源104からの試料全体の放出における任意の時間遅延を可能にし得る。T~Tまでの時間は、試料を注入器源104から第1の圧縮容積112へと完全に移送するために必要な時間及び第1の圧縮容積112の容積に応じて、約12秒~2分であり得る。いくつかの実施形態では、T~Tのキャリアガス及び試料の流量は、約0.3cc/分であり得、温度は30~50℃の範囲であり得る。
~Tの圧力は、試料を圧縮し、第2圧縮ゾーン116とGCカラム118との間の試料の一貫した分画を分割するために、一定速度で増加する。試料全体は、第1の圧縮ゾーン112から第2圧縮ゾーン116及びGCカラム118に、Tにおいて、又はTの前に移送される。いくつかの実施形態では、T~Tの時間は、6~30秒の範囲である。TとTとの間の圧力変化速度及び第1の圧縮ゾーン112及び第2圧縮ゾーン116の容積は、対象とする全ての化合物が、Tにおいて、又はTの前に圧縮分割ティー114を通過して押し流されるように選択される。Tにより、圧力は、7~20psigの範囲であり得、圧力増加速度は、0.6psig/s~9.5psig/s、又は1cc/分/分~8cc/分/分の範囲であり得る。T~Tのシステム内の温度は、30~50℃の範囲の初期GC温度に留まることができる。全ての化合物は、分割の再現性を確保するために、T~Tの時間の間にティー114を横断することができることが重要である。例えば、光化合物は、Tの前にティー114を横断し、最も重い化合物の全ては、Tによってティー114を横断する。(例えば、Tによる)圧縮後、GCカラム118を通る流量が、検出器108の流動制限を超えない間に良好な分離(例えば、使用されるキャピラリーGCカラムの最適な線速度)を提供する速度であるように、Tでの低い十分な圧力及び流量で開始することが重要である。例えば、250μmの内径GCカラム118に対する0.3~0.6cc/分の開始流量は、次いで、1~2cc/分の最終流量をもたらし得、これは依然としてそのカラム内径の使用可能な流量範囲内にある。
において、試料はGCカラム118を通って移動し始める。T~Tの圧力及び温度は一定である。試料の流量は、約0.8~2.0cc/分であり得る。T~Tまでの時間は、約1~3分であり得る。T~Tの間、温度は35~50℃の範囲、又は100℃の高さであり得、GCカラム118の長さ及び内径に依存する圧力は、5~18psigの範囲であり得る。
で開始すると、GCカラム118を通る一定の所定の流量を維持するためにGC110温度が増加するにつれて、圧力が徐々に増加する。同時に圧力及び温度を増加させると、キャリアガスの粘度が温度と共に増加するため、一定の流量が生じる。例えば、流量は、約1.2~1.3cc/分であり得る。Tで開始すると、温度は毎分2~40℃の速度で増加し得るため、圧力はしたがって、例えば、約1.2~1.3cc/分の流量を維持するために増加することができる。
図3は、いくつかの実施形態による、システム100の分割ティー114を通過して移動するピーク302-304の図300である。圧縮分割ティー114の前に試料を第1の圧縮ゾーン112に注入することにより、圧力を増加させる前に、ティー114を横断し始めることなく、試料全体が注入器源104から第1の圧縮容積112に完全に移送されることを可能にすることができる。これは、注入デバイスが加熱された熱脱着管であるときなど、注入速度が最大限に速くない場合に特に有用である。いくつかの実施形態では、試料源からの放出速度は比較的遅くてもよいため、又は注入源104から第1の圧縮容積112への試料の送達が層流でなくてもよい場合、試料が注入器源104から第1の圧縮容積112へと移送されて、試料が収容されるガスの総容積を低減することが有利であり得る。それ自体の容積のこの低減は、より濃縮された試料をより小さな容積で維持し、これは、最終的に、圧縮が開始されるときにカラム118へのより迅速な送達を可能にすることができる。また、Tにおける流量は、GCカラム118の内径に対して最適化される範囲にあることができ、それにより、注入器源104から第1の圧縮容積112へと試料を移送する開始時に、最適よりもはるかに遅い流れを使用しなければならない。ピークの前方がピークの後方まで遠く離れて移動することが望ましくない場合があり、流れが増加したときに、非層流及び部分表面吸着が問題とならない場所に、試料全体が配置されることが有利であり得る。例えば、流れを0.3~1.2ccまで上昇させるとき、下流容積が加圧されなければならないため、3~5cc/分の一時的流量が達成される。これは、試料が分割ティーを通過する時間を実質的に減少させることができ、これは、GCカラム上への試料堆積時間を減少させることができる。
例えば、注入器源104の吸着性粒子から試料全体を脱着し、試料を第1の圧縮ゾーン112内に移送させるには、5~30秒かかり得、これは、状況によっては、広いピーク及び低い分析器分解能をもたらし得る。しかしながら、最初の5~30秒の注入中に低速流量が使用されて、試料が注入器源104から第1の圧縮容積112に(例えば、図2に示されるように、時間TとTとの間で)移送されることを可能にし、続いて、試料を部分的に第2の圧縮容積116内に圧縮するために圧力を徐々に増加させる(例えば、図2に示すように、時間TとTとの間で)ことによって、全体的なピーク幅が大幅に低減され得る。圧縮が開始すると、圧縮及び分割が同時に行われるため、化学試料のピークは、第1の圧縮容積112を通って、CGカラム118を通るよりもはるかに速く移動することができる。圧縮中、化学物質の濃度は、化学物質が内部に収容される容積に対して増加し得る。キャリアガスは、GCカラムに対して親和性がなく、検出器感度に非常に影響を及ぼさないため、信号の増加を達成することができる。GCカラムで生じ得る試料の典型的な拡散及び広帯化を考慮すると、圧力制御分割を使用して達成されるピーク強度は通常、標準的なスプリットレス注入に対して増加しないが、ピーク強度は、ピーク幅を2~5倍低減させながら、スプリットレス注入とほぼ同じピーク強度を維持する。
ピーク(例えば、ピーク302又は304)が圧縮ティー114を通過し、GCカラム118上に流れると、試料の一部が第2の圧縮容積116内に流入するので、かなり減速する。流れの減少は、ピークの後方がピークの前方に追いつくことを可能にし、使用される圧縮容積及び圧力増加に応じて、幅のピークを2~5倍低減させる。例えば、ピーク302は、GCカラム118上に送達されたときに分割ティー114を通過しているときよりも、分割ティー114の前にあるときに、ピーク304の3倍の幅である。いくつかの実施形態では、この技術は、ピークのピーク高さを低減する効果を有しない。例えば、ピーク302及びピーク304は、同じ高さを有する。ピーク高さの維持は、試料の一部が除去されている(例えば、GCカラム118内に注入される代わりに、第2の圧縮容積116に移送されて、後にシステムから除去される)場合であっても、信号対雑音比を保つのに役立つ。ピーク高さの保持によるピーク幅の低減は、図4A~4Bを参照して更に説明されるように、化学ノイズを低減することができる。圧力制御分割が生じ、対象の全ての化合物がGCカラム118上に存在した後、ベントソレノイド弁106を開放することができ、それにより、圧力増加及びピーク圧縮中に、第2の圧縮容積116内に圧縮された試料の一部を排除する。代替的に、いくつかの実施形態では、ベントソレノイド弁106は、上述のように、流量制限出口で置き換えることができる。
いくつかの実施形態では、第2の圧縮容積116の容積を増加させることは、注入速度を増加させることができるが、大きすぎる容積を有する第2の圧縮容積116の使用は、ピーク高さを低減することができる。例えば、1.2cc/分の60m×0.25mmカラムでは、化合物がカラム118上に部分的にのみ保持される温度をGC110が達成すると、ピークはカラム上で1分当たり0.2秒だけ広がり得る。したがって、ピークが3分で溶出し、その注入時間を3秒に下げた場合、検出器において3.6秒のピーク幅を有し得る。試料の98%が第2の圧縮容積116に分割される場合、注入時間は約0.1秒であり得、ピーク幅は約0.7秒であり得るが、これは、例えば、拡散に起因して、約0.6秒の広帯化を依然として有することになるからである。より厚いフィルムでは、試料がカラムを通過する際の拡散の量は、より大きい直径のカラムの場合と同様に、より大きくすることができる。試料を0.1秒で注入し、ピークを0.7秒まで広帯化する例については、ピーク幅の増加は700%であるが、ピークを3秒から3.6秒まで広帯化する例については、20%の増加のみである。したがって、2~4分割圧力制御分割範囲では、拡散広帯化によって引き起こされるピーク高さの減少は、試料の圧縮によるピーク高さの増加と同様であり得、結果として、非圧力制御分割ピークに対するピーク高さへの全体的な変化は全く又は実質的に生じない。
図4A~4Bは、いくつかの実施形態による、圧力制御分割を伴う及び伴わない例示的な部分クロマトグラフ400及び420を示す。図4Aは、圧力制御分割なしのピーク406と、圧力制御分割を伴うピーク408との重ね合わせを示す。ピーク406及び408の頂点又は重心における濃度は、同時分割及び圧力誘起圧縮により、実質的に同じ大きさである。いくつかの実施形態では、結果として得られるより狭いピーク408上で高速GCを実行することは、それが、GCカラム118上での拡散に起因して、同程度に広帯化することを防止する。狭いピーク幅は、より短い長さ(例えば、60mの代わりに30m)で、より薄いフィルム厚(例えば、1~2μmの代わりに0.5μm)を有する、かつGC110内のより速い流量及び温度増加率を有するカラムを使用することによって、維持することができる。ピーク408は、ピーク406よりも狭く、カラム118による分離がより少なくなるため、より短い分析時間が可能である。
図4Bは、圧力制御分割を伴わずに実質的に共溶出し得たであろう2つの密接に溶出する化合物に対する圧力制御分割の効果を示す。圧力制御分割を伴わずに、これらの化合物は、クロマトグラフ420上の単一の、ほぼ完全に分解されていないピーク412として現れる。圧力制御分割では、2つの別個のピーク414a及び414bが現れる。各化合物は、圧力制御分割を伴わずに他の化合物を定量化することに対して化学ノイズとして作用することができる。したがって、圧力制御分割は、GC分析時間を低減することができ、密接に溶出する化合物からの干渉によるノイズ又は不正確な定量を低減することができる。
図5は、いくつかの実施形態による、圧力制御分割を実行するための例示的なプロセス500を示す。プロセス500は、図1A~4Bを参照して上述した1つ以上の実施形態に従って実行することができる。いくつかの実施形態では、非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、プロセッサに、システムにプロセス500の1つ又は動作を実行させる命令を記憶することができる。
502において、試料は、システム圧力が一定である間、注入器源104から第1の圧縮容積112に移送され得る。移送は、図2を参照して上述された時間T~Tの間に完了することができる。
504において、試料は、図2を参照して上述したT~Tなどの第2の圧縮116容積とGCカラム118との間で分割することができる。この間、圧力は定常的に増加することができ、ティー114を通過して移動する際に試料を圧縮させ、第2の圧縮容積116とGCカラム118との間で分割させることができる。試料全体は、圧力が定常的に増加している間に、ティー114を通過して移動する。
506において、ソレノイド弁106を開放することができる。ベントソレノイド弁106を開放することにより、第2の圧縮容積116に分割された試料の分画をシステム100から除去することができる。いくつかの実施形態では、ステップ506は実行されない。例えば、ベントソレノイド弁106は、試料の分割分画が比較的低い流量で第2の圧縮容積116から流出することを可能にする制限的な出口と置き換えることができる一方、プロセス500の残りは進行する。
506の前、後、又は506中に、508で、システム100は、GCカラム118を通るGCカラム118に分割された試料の分画の流れを容易にする。一定圧力でGCカラム118を通る試料の流れは、図2を参照して記載されるT~Tで生じ得る。この等温期間は、GCカラム118と相互作用する比較的保持されていない化合物の時間を提供して、GC開始温度での化合物の分離を改善することができるが、この期間は、ピークの広帯化が明らかでないように、十分に短くあり得る(例えば、1~5分)。
510において、システム100の圧力及び温度は、試料がGCカラムを通って移動し続けるにつれて徐々に増加する。圧力及び温度の増加は、図2を参照して以下に説明されるように、Tから生じる。圧力の増加は、オーブン温度が増加するにつれてキャリアガス粘度の増加を考慮することができ、それにより、流量は、稼働中に一定又は実質的に一定のままであり得、GCオーブン温度が増加するにつれて、一定の圧力動作に対してより短い稼働時間及びより低いピーク広帯化を可能にする。
512において、検出器108は、化合物がGCカラム118から溶出する際に試料の化学分析を実施する。図4A~4Bを参照して上述したように、試料化合物のピークは、圧力制御分割を使用されていないものよりも狭いため、感度を減少させることなく得られるデータ中の化学ノイズを低減する。
いくつかの実施形態は、精度を改善し、GC用途の数百の分析時間を低減するために使用することができる。高度に正確な圧力制御及び圧力上昇を使用して、1.1~5倍(例えば、2~4倍)の範囲で正確な分割をもたらす能力は、分析GC化学を強力なツールに与えて、GC分解能を実質的に改善して分析速度を増加させる。圧力制御分割は、環境分析、食品及び風味分析、製品試験、芳香及び芳香分析、石油及び石油化学分析、法医学、及び臨床分析を含むGC又はGCMSを使用する多くの分野で使用することができる。具体的には、カラム上又はカラムに至る移送ラインへの放出速度によって制限される試料導入速度を大幅に改善することができる。これは、試料を収容する吸着性管の熱脱着を含み、これは、通常の分割注入を使用するときに他の結果となる方法の全体的な感度を低減させることなく、注入速度を著しく増加させることができる。
したがって、上記によれば、本開示のいくつかの実施例は、システムの注入器源から第1の圧縮容積まで試料を移送することと、システムのカラムに移送される第1の部分と、システムの第2の圧縮容積に移送される第2の部分とに分割しながら、定常速度でシステム内の圧力を増加させることであって、第1の圧縮容積、第2の圧縮容積、及びカラムが、ティーによって連結されている、増加させることと、試料の第1の部分がカラムを通って移動する際に、試料の化学化合物を互いから分離することと、試料の第1の部分の化学分析を検出器で実施することと、を含む、方法に関する。追加的に又は代替的に、いくつかの実施例では、ピークがティーを越えて移動するにつれて試料のピークの幅が減少し、ピークがティーを越えて移動するにつれてピークの高さは実質的に一定のままである。追加的に又は代替的に、いくつかの実施例では、方法は、システムから試料の第2の部分を除去するために、第2の圧縮容積に流体連結されているベントソレノイド弁を開放することを更に含む。追加的に又は代替的に、いくつかの実施例では、ベントソレノイド弁は、試料全体がカラムと第2の圧縮容積との間で分割された後に開放される。追加的に又は代替的に、いくつかの実施例では、制限出口は、第2の圧縮容積に流体連結され、制限出口が、ガスがカラムを通るガスの流量よりも低い流量でシステムから出ることを可能にするように構成されている。追加的に又は代替的に、いくつかの実施例では、試料全体は、圧力が増加している間に、第1の圧縮容積、第2の圧縮容積、及びカラムを接続するティーを横断する。追加的に又は代替的に、いくつかの実施例では、試料の第1の部分の化学分析を実施することは、ガスクロマトグラフィ質量分光測定(GC-MS)を実行することを含む。追加的に又は代替的に、いくつかの実施例では、方法は、複数の圧縮容積から第2の圧縮容積を選択することを更に含み、複数の圧縮容積の各々は、固有の容積を有し、第1の圧縮容積及びカラムに切り替え可能に連結可能である。追加的に又は代替的に、いくつかの実施例では、システム内の圧力を増加させることは、検出器への試料の注入速度が増加するように行われ、検出器は、ガスクロマトグラフィ分析器及びガスクロマトグラフィ質量分光測定分析器のうちの1つを備える。
本開示のいくつかの実施例は、システムであって、第1の圧縮容積の第1の端部において注入器源に流体連結された第1の圧縮容積と、第2の圧縮容積と、カラムと、第1の圧縮容積の第2の端部、第2の圧縮容積、及びカラムを流体接続するティーと、検出器と、電子圧力装置であって、システムの注入器源から第1の圧縮容積に試料を移送することと、試料を第2の圧縮容積とカラムとの間で分割しながら、定常速度でシステム内の圧力を増加させることと、を行うように構成された電子圧力制御装置と、を備え、カラムが、試料の第1の部分がカラムを通って移動するときに、試料の化学化合物を互いから分離するように構成され、検出器が、試料の第1の部分の化学分析を実施するように構成される、システムに関する。追加的に又は代替的に、いくつかの実施例では、ピークがティーを越えて移動するにつれて、試料のピークの幅は減少し、ピークがティーを越えて移動するにつれて、ピークの高さは実質的に一定のままである。追加的に又は代替的に、いくつかの実施例では、システムは、第2の圧縮容積に流体連結されたベントソレノイド弁を更に含み、ベントソレノイド弁を開放することにより、試料の第2の部分がシステムから除去されることを可能にする。追加的に又は代替的に、いくつかの実施例では、ベントソレノイド弁は、試料全体がカラムと第2の圧縮容積との間で分割された後に開放されるように構成される。追加的に又は代替的に、いくつかの実施例では、システムは、第2の圧縮容積に流体連結された制限出口を更に含み、制限出口は、ガスが、カラムを通るガス流量よりも低い流量でシステムを出ることを可能にするように構成される。追加的に又は代替的に、いくつかの実施例では、試料全体は、圧力が増加している間に、第1の圧縮容積、第2の圧縮容積、及びカラムを接続するティーを横断する。追加的に又は代替的に、いくつかの実施例では、試料の第1の部分の化学分析を実施することは、ガスクロマトグラフィ質量分光測定(GC-MS)を実行することを含む。追加的に又は代替的に、いくつかの実施例では、システムは、第2の圧縮容積を含む複数の圧縮容積を更に含み、複数の圧縮容積の各々は、固有の容積を有し、第1の圧縮容積及びカラムに切り替え可能に連結可能である。追加的に又は代替的に、いくつかの実施例では、電子圧力制御装置は、試料の検出器への注入速度が増加するようにシステム内の圧力を増加させることが実行されるように構成されており、検出器が、ガスクロマトグラフィ分析器及びガスクロマトグラフィ質量分光測定分析器のうちの1つを備える。
添付の図面を参照して実施例を完全に説明してきたが、様々な変更及び修正が当業者には明らかとなることに留意されたい。かかる変更及び修正は、添付の特許請求の範囲によって定義される本開示の実施例の範囲内に含まれるものとして理解されるべきである。

Claims (18)

  1. 方法であって、
    システムの注入器源から第1の圧縮容積まで試料を移送することと、
    前記システムのカラムに移送される前記試料の第1の部分と、前記システムの第2の圧縮容積に移送される前記試料の第2の部分とに前記試料を分割しながら、制御された速度で前記システム内の圧力を増加させることであって、前記第1の圧縮容積、前記第2の圧縮容積、及び前記カラムが、ティーによって連結されている、制御された速度で前記システム内の圧力を増加させることと、
    前記試料の第1の部分が前記カラムを通って移動する際に、前記試料の化学化合物を互いから分離することと、
    前記試料の前記第1の部分の化学分析を検出器で実施することと、を含む、方法。
  2. ピークが前記ティーを越えて移動するにつれて、前記試料の前記ピークの幅が減少し、前記ピークが前記ティーを越えて移動するにつれて、前記ピークの高さが実質的に一定のままである、請求項1に記載の方法。
  3. 前記システムから前記試料の前記第2の部分を除去するために、前記第2の圧縮容積に流体連結されているベントソレノイド弁を開放すること、を更に含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記ベントソレノイド弁が、前記試料の全体が前記カラムと前記第2の圧縮容積との間で分割された後に開放される、請求項3に記載の方法。
  5. 制限出口が、前記第2の圧縮容積に流体連結されており、前記制限出口は、ガスが、前記カラムを通るガスの流量よりも低い流量で前記システムから出ることを可能にするように構成されている、請求項1に記載の方法。
  6. 前記試料の全体が、前記圧力が増加している間に、前記ティーを横断する、請求項1に記載の方法。
  7. 前記試料の前記第1の部分の化学分析を実施することが、ガスクロマトグラフィ質量分光測定(GC-MS)を実行することを含む、請求項1に記載の方法。
  8. 複数の圧縮容積から前記第2の圧縮容積を選択することを更に含み、前記複数の圧縮容積の各々が、固有の容積を有し、前記第1の圧縮容積及び前記カラムに切り替え可能に連結可能である、請求項1に記載の方法。
  9. 前記システム内の前記圧力を増加させることが、前記試料の前記検出器への注入速度が増加するように実行され、前記検出器が、ガスクロマトグラフィ分析器及びガスクロマトグラフィ質量分光測定分析器のうちの1つを備える、請求項1に記載の方法。
  10. システムであって、
    注入器源と、
    第1の圧縮容積であって、前記第1の圧縮容積の第1の端部において前記注入器源に流体連結された、第1の圧縮容積と、
    第2の圧縮容積と、
    カラムと、
    前記第1の圧縮容積の第2の端部、前記第2の圧縮容積、及び前記カラムを流体接続するティーと、
    検出器と、
    電子圧力制御装置であって、
    前記システムの前記注入器源から前記第1の圧縮容積まで試料を移送することと、
    前記システムが前記試料を前記第2の圧縮容積と前記カラムとの間で分割しながら、制御された速度で前記システム内の圧力を増加させることと、を行うように構成された、電子圧力制御装置と、を備え、
    前記カラムが、前記試料の第1の部分が前記カラムを通って移動する際に、前記試料の化学化合物を互いから分離するように構成されており、
    前記検出器が、前記試料の前記第1の部分の化学分析を実施するように構成されている、システム。
  11. ピークが前記ティーを越えて移動するにつれて、前記試料の前記ピークの幅が減少し、前記ピークが前記ティーを越えて移動するにつれて、前記ピークの高さが実質的に一定のままである、請求項10に記載のシステム。
  12. 前記第2の圧縮容積に流体連結されているベントソレノイド弁を更に備え、前記ベントソレノイド弁を開放することにより、前記試料の第2の部分が前記システムから除去されることを可能にする、請求項10に記載のシステム。
  13. 前記ベントソレノイド弁が、前記試料の全体が前記カラムと前記第2の圧縮容積との間で分割された後に開放されるように構成されている、請求項12に記載のシステム。
  14. 前記第2の圧縮容積に流体連結されている制限出口を更に備え、前記制限出口は、ガスが、前記カラムを通るガスの流量よりも低い流量で前記システムから出ることを可能にするように構成されている、請求項10に記載のシステム。
  15. 前記試料の全体が、前記圧力が増加している間に、前記第1の圧縮容積、前記第2の圧縮容積、及び前記カラムを接続するティーを横断する、請求項10に記載のシステム。
  16. 前記試料の前記第1の部分の化学分析を実施することが、ガスクロマトグラフィ質量分光測定(GC-MS)を実行することを含む、請求項10に記載のシステム。
  17. 前記第2の圧縮容積を含む複数の圧縮容積を更に備え、前記複数の圧縮容積の各々が、固有の容積を有し、前記第1の圧縮容積及び前記カラムに切り替え可能に連結可能である、請求項10に記載のシステム。
  18. 前記電子圧力制御装置は、前記試料の前記検出器への注入速度が増加するように前記システム内の圧力を増加させるように構成されており、前記検出器が、ガスクロマトグラフィ分析器及びガスクロマトグラフィ質量分光測定分析器のうちの1つを備える、請求項10に記載のシステム。
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