以下、本発明に係る好適な実施の形態を添付図面を参照して詳しく説明する。添付図面と共に以下に開示する詳細な説明は、本発明の例示的な実施形態を説明するためのものであり、本発明が実施し得る唯一の実施形態を示すためのものではない。以下の詳細な説明は本発明の完全な理解を提供するために具体的な細部事項を含む。しかし、当業者にとってはこのような具体的な細部事項なしにも本発明を実施できることは明らかである。
場合によって、本発明の概念が曖昧になることを避けるために、公知の構造及び装置を省略したり、各構造及び装置の核心機能を中心とするブロック図の形式で示したりする。また、この明細書全体を通じて同一の構成要素については同一の図面符号を付して説明する。
以下に説明する技法(technique)及び機器、システムは、様々な無線多重接続システムに適用することができる。多重接続システムの例には、CDMA(code division multiple access)システム、FDMA(frequency division multiple access)システム、TDMA(time division multiple access)システム、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)システム、SC-FDMA(Single carrier frequency division multiple access)システム、MC-FDMA(multi carrier frequency division multiple access)システムなどがある。CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)又はCDMA2000のような無線技術(technology)によって具現することができる。TDMAは、GSM(Global System for Mobile communication)、GPRS(General Packet Radio Service)、EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)(i.e.,GERAN)などのような無線技術によって具現することができる。OFDMAは、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802-20、E-UTRA(evolved-UTRA)などのような無線技術によって具現することができる。UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunication System)の一部であり、3GPP(3rd Generation Partnership Project)LTE(Long Term Evolution)は、E-UTRAを用いるE-UMTSの一部である。3GPP LTEは、下りリンク(downlink、DL)ではOFDMAを採択し、上りリンク(uplink、UL)ではSC-FDMAを採択している。LTE-A(LTE-advanced)は、3GPP LTEの進化した形態である。
説明の便宜のために、以下では、本発明が3GPP基盤通信システム、例えば、LTE、NRに適用される場合を仮定して説明する。しかし、本発明の技術的特徴はこれに制限されるものではない。例えば、以下の詳細な説明が、移動通信システムが3GPP LTE/NRシステムに対応する移動通信システムに基づいて説明されても、3GPP LTE/NR特有の事項以外は、他の任意の移動通信システムにも適用可能である。
この明細書で使用される用語及び技術のうち、具体的に説明していない用語及び技術は、3GPP LTE標準文書、例えば、3GPP TS 36.211、3GPP TS 36.212、3GPP TS 36.213、3GPP TS 36.321、3GPP TS 36.300及び3GPP TS 36.331などと、3GPP NR標準文書、例えば、3GPP TS 38.211、3GPP TS 38.212、3GPP TS 38.213、3GPP TS 38.214、3GPP TS 38.300、3GPP TS 38.331などを参照すればよい。
後述する本発明の実施例において、機器が“仮定する”という表現は、チャネルを送信する主体が該当の“仮定”に符合するようにチャネルを送信することを意味する。チャネルを受信する主体は、チャネルが該当“仮定”に符合するように送信されたという前提の下に、該当“仮定”に符合する形態でチャネルを受信或いは復号するものであることを意味する。
本発明において、UEは、固定していても移動性を有してもよく、基地局(base station、BS)と通信してユーザデータ及び/又は各種の制御情報を送信及び/又は受信する各種機器がこれに属する。UEは、端末(Terminal Equipment)、MS(Mobile Station)、MT(Mobile Terminal)、UT(User Terminal)、SS(Subscribe Station)、無線機器(wireless device)、PDA(Personal Digital Assistant)、無線モデム(wireless modem)、携帯機器(handheld device)などとも呼ばれる。また本発明において、BSは、一般に、UE及び/又は他のBSと通信する固定局(fixed station)のことをいい、UE及び他のBSと通信して各種データ及び制御情報を交換する。BSは、ABS(Advanced Base Station)、NB(Node-B)、eNB(evolved-NodeB)、BTS(Base Transceiver System)、接続ポイント(Access Point)、PS(Processing Server)などの他の用語とも呼ばれる。特に、UTRANの基地局はNode-Bに、E-UTRANの基地局はeNBに、また新しい無線接続技術ネットワーク(new radio access technology network)の基地局はgNBと呼ばれる。以下、説明の便宜のために、通信技術の種類或いはバージョンに関係なく、基地局をBSと称する。
本発明でいうノード(node)とは、UEと通信して無線信号を送信/受信し得る固定した地点(point)のことを指す。様々な形態のBSを、その名称に関係なくノードとして用いることができる。例えば、BS、NB、eNB、ピコセルeNB(PeNB)、ホームeNB(HeNB)、リレー、リピータなどをノードとすることができる。また、ノードは、BSでなくてもよい。例えば、無線リモートヘッド(radio remote head、RRH)、無線リモートユニット(radio remote unit、RRU)とすることもできる。RRH、RRUなどは、一般に、BSの電力レベル(power level)よりも低い電力レベルを有する。RRH或いはRRU(以下、RRH/RRU)は、一般に、光ケーブルなどの専用回線(dedicated line)でBSに接続されているため、一般に、無線回線で接続されたBSによる協調通信に比べて、RRH/RRUとBSによる協調通信を円滑に行うことができる。1つのノードには少なくとも1つのアンテナが設置される。このアンテナは物理アンテナを意味することもでき、アンテナポート、仮想アンテナ、又はアンテナグループを意味することもできる。ノードは、ポイント(point)とも呼ばれる。
本発明でいうセル(cell)とは、1つ以上のノードが通信サービスを提供する一定の地理的領域を指す。従って、本発明で特定セルと通信するとは、上記特定セルに通信サービスを提供するBS或いはノードと通信することを意味する。また、特定セルの下りリンク/上りリンク信号は、上記特定セルに通信サービスを提供するBS或いはノードからの/への下りリンク/上りリンク信号を意味する。UEに上りリンク/下りリンク通信サービスを提供するセルを特にサービングセル(Serving cell)という。また、特定セルのチャネル状態/品質は、上記特定セルに通信サービスを提供するBS或いはノードとUEの間に形成されたチャネル或いは通信リンクのチャネル状態/品質を意味する。3GPP基盤通信システムにおいて、UEは、特定ノードからの下りリンクチャネル状態を、上記特定ノードのアンテナポートが上記特定ノードに割り当てられたCRS(Cell-specific Reference Signal)リソース上で送信されるCRS及び/又はCSI-RS(Channel State Information Reference Signal)リソース上で送信するCSI-RSを用いて測定することができる。
一方、3GPP基盤通信システムは、無線リソースを管理するためにセル(cell)の概念を用いているが、無線リソースと関連付くセル(cell)は、地理的領域のセル(cell)と区別される。
地理的領域の“セル”は、ノードが搬送波を用いてサービスを提供できるカバレッジ(coverage)と理解することができ、無線リソースの“セル”は、上記搬送波によって設定(configure)される周波数範囲である帯域幅(bandwidth、BW)に関連する。ノードが有効な信号を送信できる範囲である下りリンクカバレッジと、UEから有効な信号を受信できる範囲である上りリンクカバレッジは、当該信号を運ぶ搬送波に依存するので、ノードのカバレッジは、上記ノードが用いる無線リソースの“セル”のカバレッジと関連することもある。従って、“セル”という用語は、時にはノードによるサービスのカバレッジを、時には無線リソースを、時には上記無線リソースを用いた信号が有効な強度で到達できる範囲を意味することに用いることができる。
一方、3GPP通信標準は無線リソースを管理するためにセルの概念を使う。無線リソースに関連した“セル”とは下りリンクリソース(DL resources)と上りリンクリソース(UL resources)の組合せ、つまりDLコンポーネント搬送波(component carrier、CC)とUL CCの組合せと定義される。セルはDLリソース単独、又はDLリソースとULリソースの組合せに設定されることができる。搬送波集成が支援される場合、DLリソース(又は、DL CC)の搬送波周波数とULリソース(又は、UL CC)の搬送波周波数の間のリンケージ(linkage)は、システム情報によって指示できる。例えば、システム情報ブロックタイプ2(System Information Block Type2、SIB2)リンケージ(linkage)によってDLリソースとULリソースの組合せが指示される。ここで、搬送波周波数とは、各セル又はCCの中心周波数と同じであるか又は異なる。搬送波集成(carrier aggregation、CA)が設定されるとき、UEはネットワークと1つの無線リソース制御(radio Resource control、RRC)連結のみを有する。1つのサービングセルがRRC連結確立(establishment)/再確立(re-establishment)/ハンドオーバー時に非接続層(non-access stratum、NAS、非アクセス層)移動性(mobility、モビリティ)情報を提供し、1つのサービングセルがRRC連結再確立/ハンドオーバー時に保安(Security、セキュリティ)入力を提供する。かかるセルを1次セル(primary cell、Pcell、プライマリセル)という。PcellはUEが初期連結確立手順を行うか、又は連結再確立手順を開始する(initiate)1次周波数(primary frequency)上で動作するセルであり、UE能力によって、2次セル(Secondary cell、Scell、セカンダリセル)が設定されてPcellと共にサービングセルのセットを形成することができる。ScellはRRC(Radio Resource Control)連結確立(connection establishment、コネクション確立)が行われた後に設定可能であり、特別セル(Special cell、SPcell)のリソース以外に更なる無線リソースを提供するセルである。下りリンクにおいてPcellに対応する搬送波は下りリンク1次CC(DL PCC)といい、上りリンクにおいてPcellに対応する搬送波はUL1次CC(DL PCC)という。下りリンクにおいてScellに対応する搬送波はDL2次CC(DL SCC)といい、上りリンクにおいてScellに対応する搬送波はUL2次CC(UL SCC)という。
二重連結性(dual connectivity、DC、デュアルコネクティビティ)動作の場合、SPcellという用語はマスタセルグループ(master cell group、MCG)のPcell又は2次セルグループ(Secondary cell group、SCG)のPcellを称する。SPcellはPUCCH送信及び競争基盤の任意接続を支援し、常に活性化される(activate)。MCGはマスタノード(例、BS)に連関するサービングセルのグループであり、SPcell(Pcell)及び選択的に(Optionally)1つ以上のScellからなる。DCに設定されたUEの場合、SCGは2次ノードに連関するサービングセルのサブセットであり、PScell及び0個以上のScellからなる。CA又はDCに設定されない、RRC_CONNECTED状態のUEの場合、Pcellのみからなる1つのサービングセルのみが存在する。CA又はDCに設定されたRRC_CONNECTED状態のUEの場合、サービングセルという用語は、SPcell及び全てのScellからなるセルのセットを称する。DCでは、MCGのための1つの媒体接続制御(medium access control、MAC)エンティティと、1つのSCGのためのMACエンティティとの2つのMACエンティティがUEに設定される。
CAが設定され、DCは設定されないUEには、Pcell及び0個以上のScellからなるPcell PUCCHグループとScellのみからなるScell PUCCHグループが設定される。Scellの場合、該当セルに連関するPUCCHが送信されるScell(以下、PUCCH cell)が設定される。PUCCH Scellが指示されたScellはScell PUCCHグループに属し、PUCCH Scell上で関連UCIのPUCCH送信が行われ、PUCCH Scellが指示されないか又はPUCCH送信用セルとして指示されたセルがPcellであるScellはPcell PUCCHグループに属し、Pcell上で関連UCIのPUCCH送信が行われる。
無線通信システムにおいて、UEはBSから下りリンク(downlink、DL)を介して情報を受信し、UEはBSに上りリンク(uplink、UL)を介して情報を送信する。BSとUEが送信及び/又は受信する情報はデータ及び様々な制御情報を含み、これらが送信及び/又は受信する情報の種類/用途によって様々な物理チャネルが存在する。
3GPP基盤通信標準は、上位層から生じる情報を運ぶリソース要素に対応する下りリンク物理チャネルと、物理層によって用いられるが、上位層から生じる情報を搬送しないリソース要素に対応する下りリンク物理信号を定義する。例えば、物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel、PDSCH)、物理ブロードキャストチャネル(physical broadcast channel、PBCH)、物理下りリンク制御チャネル(physical downlink control channel、PDCCH)などが下りリンク物理チャネルとして定義されており、参照信号と同期信号(Synchronization signal)が下りリンク物理信号として定義されている。パイロット(pilot)とも呼ばれる参照信号(reference signal、RS)は、BSとUEが互いに知っている既に定義された特別な波形の信号を意味するが、例えば、復調参照信号(demodulation reference signal、DMRS)、チャネル状態情報RS(channel state information RS、CSI-RS)が下りリンク参照信号として定義される。3GPP基盤通信標準は、上位層から生じる情報を搬送するリソース要素に対応する上りリンク物理チャネルと、物理層によって用いられるが、上位層から生じる情報を搬送しないリソース要素に対応する上りリンク物理信号を定義する。例えば、物理上りリンク共有チャネル(physical uplink shared channel、PUSCH)、物理上りリンク制御チャネル(physical uplink control channel、PUCCH)、物理任意接続チャネル(physical random access channel、PRACH、物理ランダムアクセスチャネル)が上りリンク物理チャネルとして定義され、上りリンク制御/データ信号のための復調参照信号(demodulation reference signal、DMRS)、上りリンクチャネル測定に用いられるサウンディング参照信号(Sounding reference signal、SRS)などが定義される。
本発明で、PDCCH(Physical Downlink Control CHannel)はDCI(downlink control information)を搬送する時間-周波数リソース(例、リソース要素)の集合を意味し、PDSCH(Physical Downlink Shared CHannel)は下りリンクデータを搬送する時間-周波数リソースの集合を意味する。また、PUCCH(Physical Uplink Control CHannel)、PUSCH(Physical Uplink Shared CHannel)、PRACH(Physical Random Access CHannel)はそれぞれ、UCI(Uplink Control Information)、上りリンクデータ、任意接続信号を搬送する時間-周波数リソースの集合を意味する。以下、ユーザ機器がPUCCH/PUSCH/PRACHを送信/受信するという表現は、それぞれPUSCH/PUCCH/PRACH上で/或いはを通じて、上りリンク制御情報/上りリンクデータ/任意接続信号を送信/受信することと同じ意味で使われる。また、BSがPBCH/PDCCH/PDSCHを送信/受信するという表現は、それぞれPBCH/PDCCH/PDSCH上で/或いはを通じて、ブロードキャスト情報/下りリンクデータ/下りリンク制御情報を送信することと同じ意味で使われる。
さらに多い通信装置がより大きな通信容量を要求することにより、既存の無線接続技術(radio access technology、RAT、無線アクセス技術)に比べて向上したモバイルブロードバンド通信の必要性が高まっている。また、多数の機器及びモノを連結していつでもどこでも多様なサービスを提供する大規模機械タイプ通信(massive Machine Type Communications、mMTC)が次世代通信の主要争点の1つになっている。さらに信頼性及び遅延(latency)に敏感なサービス/UEを考慮した通信システムのデザインも考えられている。このように進歩したモバイルブロードバンド通信、mMTC、URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)などを考慮した次世代RATの導入が論議されている。現在、3GPPではEPC以後の次世代移動通信システムに対する研究が進行中である。本発明では便宜上、該当技術を新しいRAT(new RAT、NR)或いは5G RATと呼び、NRを使用或いは支援するシステムをNRシステムと呼ぶ。
図1は本発明の具現が適用される通信システム1の例を示す。図1を参照すると、本発明に適用される通信システム1は、無線機器、BS及びネットワークを含む。ここで、無線機器は無線接続技術(例えば、5G NR、LTE(例、E-UTRA))を用いて通信を行う機器を意味し、通信/無線/5G機器とも称される。これに限られないが、無線機器はロボット100a、車両100b-1,100b-2、XR(eXtended Reality)機器100c、携帯機器(Hand-held Device)100d、家電100e、IoT(Internet of Thing)機器100f及びAI機器/サーバ400を含む。例えば、車両は無線通信機能が備えられた車両、自律走行車両、車両間通信を行える車両などを含む。ここで、車両はUAV(Unmanned Aerial Vehicle)(例えば、ドローン)を含む。XR機器はAR(Augmented Reality)/VR(Virtual Reality)/MR(Mixed Reality)機器を含み、HMD(Head-Mounted Device)、車両に備えられたHUD(Head-Up Display)、TV、スマートフォン、コンピュータ、ウェアラブルデバイス、家電機器、デジタル看板、車両、ロボットなどの形態で具現される。携帯機器はスマートフォン、スマートパッド、ウェアラブル機器(例えば、スマートウォッチ、スマートグラス)、コンピュータ(例えば、ノートブックパソコンなど)などを含む。家電はTV、冷蔵庫、洗濯機などを含む。IoT機器はセンサ、スマートメータなどを含む。例えば、BS、ネットワークは無線機器にも具現され、特定の無線機器200aは他の無線機器にBS/ネットワークノードで動作することもできる。
無線機器100a~100fはBS200を介してネットワーク300に連結される。無線機器100a~100fにはAI(Artificial Intelligence)技術が適用され、無線機器100a~100fはネットワーク300を介してAIサーバ400に連結される。ネットワーク300は3Gネットワーク、4G(例えば、LTE)ネットワーク又は5G(例えば、NR)ネットワークなどを用いて構成される。無線機器100a~100fはBS200/ネットワーク300を介して互いに通信できるが、BS/ネットワークを介することなく、直接通信することもできる(例えば、サイドリンク通信)。例えば、車両100b-1、100b-2は直接通信することができる(例えば、V2V(Vehicle to Vehicle)/V2X(Vehicle to everything)通信)。またIoT機器(例えば、センサ)は他のIoT機器(例えば、センサ)又は他の無線機器100a~100fと直接通信することができる。
無線機器100a~100f/BS200-BS200/無線機器100a~100fの間には無線通信/連結150a、150bが行われる。ここで、無線通信/連結は上り/下りリンク通信150aとサイドリンク通信150b(又は、D2D通信)のような様々な無線接続技術により行われる(例えば、5G NR)。無線通信/連結150a、150bにより無線機器とBS/無線機器は互いに無線信号を送信/受信することができる。例えば、本発明の様々な提案に基づいて、無線信号の送信/受信のための様々な構成情報の設定過程、様々な信号処理過程(例えば、チャネル符号化/復号、変調/復調、リソースマッピング/デマッピングなど)、リソース割り当て過程のうちのいずれかが行われる。
図2は本発明による方法を実行する通信機器の例を示すブロック図である。図2を参照すると、第1無線機器100と第2無線機器200は様々な無線接続技術(例えば、LTE、NR)により無線信号を送信及び/又は受信する。ここで、{第1無線機器100、第2無線機器200}は図1の{無線機器100x、BS200}及び/又は{無線機器100x、無線機器100x}に対応する。
第1無線機器100は1つ以上のプロセッサ102及び1つ以上のメモリ104を含み、さらに1つ以上の送受信機106及び/又は1つ以上のアンテナ108を含む。プロセッサ102はメモリ104及び/又は送受信機106を制御し、上述/提案した機能、手順及び/又は方法を具現するように構成される。例えば、プロセッサ102はメモリ104内の情報を処理して第1情報/信号を生成した後、送受信機106で第1情報/信号を含む無線信号を送信する。またプロセッサ102は送受信機106で第2情報/信号を含む無線信号を受信した後、第2情報/信号の信号処理から得た情報をメモリ104に格納する。メモリ104はプロセッサ102に連結され、プロセッサ102の動作に関連する様々な情報を格納する。例えば、メモリ104はプロセッサ102により制御されるプロセスのうちの一部又は全部を行うか、又は上述/提案した手順及び/又は方法を行うための命令を含むソフトウェアコードを格納する。ここで、プロセッサ102とメモリ104は無線通信技術(例えば、LTE、NR)を具現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部である。送受信機106はプロセッサ102に連結され、1つ以上のアンテナ108により無線信号を送信及び/又は受信する。送受信機106は送信機及び/又は受信機を含む。送受信機106はRF(radio Frequency)ユニットとも混用することができる。本発明において、無線機器は通信モデム/回路/チップを意味することもできる。
第2無線機器200は1つ以上のプロセッサ202及び1つ以上のメモリ204を含み、さらに1つ以上の送受信機206及び/又は1つ以上のアンテナ208を含む。プロセッサ202はメモリ204及び/又は送受信機206を制御し、上述/提案した機能、手順及び/又は方法を具現するように構成される。例えば、プロセッサ202はメモリ204内の情報を処理して第3情報/信号を生成した後、送受信機206で第3情報/信号を含む無線信号を送信する。またプロセッサ202は送受信機206で第4情報/信号を含む無線信号を受信した後、第4情報/信号の信号処理から得た情報をメモリ204に格納する。メモリ204はプロセッサ202に連結され、プロセッサ202の動作に関連する様々な情報を格納する。例えば、メモリ204はプロセッサ202により制御されるプロセスのうちの一部又は全部を行うか、又は上述/提案した手順及び/又は方法を行うための命令を含むソフトウェアコードを格納する。ここで、プロセッサ202とメモリ204は無線通信技術(例えば、LTE、NR)を具現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部である。送受信機206はプロセッサ202に連結され、1つ以上のアンテナ208により無線信号を送信及び/又は受信する。送受信機206は送信機及び/又は受信機を含む。送受信機206はRFユニットとも混用することができる。本発明において、無線機器は通信モデム/回路/チップを意味することもできる。
以下、無線機器100,200のハードウェア要素についてより具体的に説明する。これに限られないが、1つ以上のプロトコル層が1つ以上のプロセッサ102,202により具現される。例えば、1つ以上のプロセッサ102,202は1つ以上の層(例えば、物理(physical、PHY)層、媒体接続制御(medium access control、MAC)層、無線リンク制御(radio link control、RLC)層、パケットデータ収束プロトコル(packet data convergence protocol、PDCP)層、無線リソース制御(radio Resource control、RRC)層、サービスデータ適応プロトコル(Service data adaption protocol、SDAP)のような機能的層)を具現する。1つ以上のプロセッサ102,202はこの明細書に開示された機能、手順、提案及び/又は方法によって1つ以上のプロトコルデータユニット(Protocol Data Unit、PDU)及び/又は1つ以上のサービスデータユニット(Service Data Unit、SDU)を生成する。1つ以上のプロセッサ102,202はこの明細書に開示された機能、手順、提案及び/又は方法によってメッセージ、制御情報、データ又は情報を生成する。1つ以上のプロセッサ102,202はこの明細書に開示された機能、手順、提案及び/又は方法によってPDU、SDU、メッセージ、制御情報、データ又は情報を含む信号(例えば、ベースバンド信号)を生成して、1つ以上の送受信機106,206に提供する。1つ以上のプロセッサ102,202は1つ以上の送受信機106,206から信号(例えば、ベースバンド信号)を受信して、この明細書に開示された機能、手順、提案及び/又は方法によってPDU、SDU、メッセージ、制御情報、データ又は情報を得ることができる。
1つ以上のプロセッサ102,202はコントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ又はマイクロコンピュータとも称される。1つ以上のプロセッサ102,202はハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより具現される。一例として、1つ以上のASIC(Application Specific Integrated Circuit)、1つ以上のDSP(Digital Signal Processor)、1つ以上のDSPD(Digital Signal Processing Device)、1つ以上のPLD(Programmable Logic Device)又は1つ以上のFPGA(Field Programmable Gate Arrays)が1つ以上のプロセッサ102,202に含まれる。この明細書に開示された機能、手順、提案及び/又は方法はファームウェア又はソフトウェアを使用して具現され、ファームウェア又はソフトウェアはモジュール、手順、機能などを含むように具現される。この明細書に開示された機能、手順、提案及び/又は方法を行うように設定されたファームウェア又はソフトウェアは、1つ以上のプロセッサ102,202に含まれるか、又は1つ以上のメモリ104,204に格納されて1つ以上のプロセッサ102,202により駆動される。この明細書に開示された機能、手順、提案及び/又は方法はコード、命令語(instruction)及び/又は命令語集合の形態でファームウェア又はソフトウェアを使用して具現される。
1つ以上のメモリ104,204は1つ以上のプロセッサ102,202に連結され、様々な形態のデータ、信号、メッセージ、情報、プログラム、コード、指示及び/又は命令を格納する。1つ以上のメモリ104,204はROM、RAM、EPROM、フラッシメモリ、ハードドライブ、レジスター、キャッシュメモリ、コンピュータ読み取り格納媒体及び/又はこれらの組み合わせにより構成される。1つ以上のメモリ104,204は1つ以上のプロセッサ102,202の内部及び/又は外部に位置する。また、1つ以上のメモリ104,204は有線又は無線連結のような様々な技術により1つ以上のプロセッサ102,202に連結される。
1つ以上の送受信機106,206は1つ以上の他の装置にこの明細書における方法及び/又はフローチャートなどで言及されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送信する。1つ以上の送受信機106,206は1つ以上の他の装置からこの明細書に開示された機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートなどで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを受信する。例えば、1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のプロセッサ102,202に連結され、無線信号を送受信する。例えば、1つ以上のプロセッサ102,202は1つ以上の送受信機106,206が1つ以上の他の装置にユーザデータ、制御情報又は無線信号を送信するように制御する。また、1つ以上のプロセッサ102,202は1つ以上の送受信機106,206が1つ以上の他の装置からユーザデータ、制御情報又は無線信号を受信するように制御する。また、1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のアンテナ108,208に連結され、1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のアンテナ108,208によりこの明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートなどで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送受信するように設定される。この明細書において、1つ以上のアンテナは複数の物理アンテナであるか、複数の論理アンテナ(例えば、アンテナポート)である。1つ以上の送受信機106,206は受信されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを1つ以上のプロセッサ102,202を用いて処理するために、受信された無線信号/チャネルなどをRFバンド信号からベースバンド信号に変換する(convert)。1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のプロセッサ102,202を用いて処理されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどをベースバンド信号からRFバンド信号に変換する。このために、1つ以上の送受信機106,206は(アナログ)オシレーター及び/又はフィルターを含む。
図3は本発明の具現を実行する無線機器の他の例を示す。図3を参照すると、無線機器100,200は図2の無線機器100,200に対応し、様々な要素(element)、成分(component)、ユニット/部及び/又はモジュールで構成される。例えば、無線機器100,200は通信部110、制御部120、メモリ部130及び追加要素140を含む。通信部は通信回路112及び送受信機114を含む。例えば、通信回路112は図2における1つ以上のプロセッサ102,202及び/又は1つ以上のメモリ104,204を含む。例えば、送受信機114は図2の1つ以上の送受信機106,206及び/又は1つ以上のアンテナ108,208を含む。制御部120は通信部110、メモリ部130及び追加要素140に電気的に連結され、無線機器の諸般動作を制御する。例えば、制御部120はメモリ部130に格納されたプログラム/コード/命令/情報に基づいて無線機器の電気的/機械的動作を制御する。また制御部120はメモリ部130に格納された情報を通信部110を介して外部(例えば、他の通信機器)に無線/有線インターフェースにより送信するか、又は通信部110を介して外部(例えば、他の通信機器)から無線/有線インターフェースにより受信された情報をメモリ部130に格納する。
追加要素140は無線機器の種類によって様々に構成される。例えば、追加要素140はパワーユニット/バッテリー、入出力部(I/O unit)、駆動部及びコンピュータ部のうち、いずれか1つを含む。これに限られないが、無線機器はロボット(図1、100a)、車両(図1、100b-1、100b-2)、XR機器(図1、100c)、携帯機器(図1、100d)、家電(図1、100e)、IoT機器(図1、100f)、デジタル放送用端末、ホログラム装置、公共安全装置、MTC装置、医療装置、フィンテック装置(又は金融装置)、保安装置、気候/環境装置、AIサーバ/機器(図1、400)、BS(図1、200)及びネットワークノードなどの形態で具現される。無線機器は使用例/サービスによって移動可能であるか、又は固定した場所で使用される。
図3において、無線機器100,200内の様々な要素、成分、ユニット/部及び/又はモジュールは全体が有線インターフェースにより互いに連結されるか、又は少なくとも一部が通信部110により無線連結される。例えば、無線機器100,200内で制御部120と通信部110は有線連結され、制御部120と第1ユニット(例えば、130、140)は通信部110により無線連結される。また無線機器100,200内の各要素、成分、ユニット/部及び/又はモジュールは1つ以上の要素をさらに含む。例えば、制御部120は1つ以上のプロセッサ集合で構成される。例えば、制御部120は通信制御プロセッサ、アプリケーションプロセッサ(Application PROCESSOR)、ECU(Electronic control Unit)、グラフィック処理プロセッサ、メモリ制御プロセッサなどの集合で構成される。他の例として、メモリ部130はRAM(Random Access Memory)、DRAM(Dynamic RAM)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(flash Memory)、揮発性メモリ(volatile Memory)、非揮発性メモリ及び/又はこれらの組み合わせで構成される。
本発明において、少なくとも1つのメモリ(例、104又は204)は指示又はプログラムを格納し、指示又はプログラムは、実行されるとき、少なくとも1つのメモリに作動可能に(operably)連結される少なくとも1つのプロセッサをして本発明のいくつかの実施例又は具現による動作を実行させることができる。
本発明において、コンピュータ読み取り可能な(readable)格納媒体は少なくとも1つの指示又はコンピュータプログラムを格納し、少なくとも1つの指示又はコンピュータプログラムは、少なくとも1つのプロセッサにより実行されるとき、少なくとも1つのプロセッサをして本発明のいくつかの実施例又は具現による動作を実行させることができる。
本発明において、プロセシング機器又は装置は少なくとも1つのプロセッサと少なくとも1つのプロセッサに連結可能な少なくとも1つのコンピュータメモリを含む。少なくとも1つのコンピュータメモリは指示又はプログラムを格納し、指示又はプログラムは、実行されるとき、少なくとも1つのメモリに作動可能に連結される少なくとも1つのプロセッサをして本発明のいくつかの実施例又は具現による動作を実行させることができる。
本発明の通信装置は、少なくとも1つのプロセッサ;及び少なくとも1つのプロセッサに動作可能に連結できる、また実行されるとき、少なくとも1つのプロセッサをして後述する本発明の例による動作を実行させる命令を格納した、少なくとも1つのコンピュータメモリを含む。
図4は無線通信システムの一例である3GPP基盤の通信システムに用いられる物理チャネル及びこれらを用いた信号送信/受信過程を例示する。
電源が消えた状態で電源がついたり、無線通信システムとの連結が切れたりしたUEは、まずキャンプ・オン(camp on)する適切なセルを探索(search cell)し、そのセル又はセルのBSと同期を取るなどの初期セル探索(initial cell search、初期セルサーチ)過程を行う(S11)。初期セル探索過程において、UEはBSから同期信号ブロック(synchronization signal block、SSB)(SSB/PBCHブロックともいう)を受信する。SSBは1次同期信号(primary synchronization signal、PSS、プライマリ同期信号)、2次同期信号(Secondary synchronization signal、SSS、セカンダリ同期信号)及び物理ブロードキャストチャネル(physical broadcast channel、PBCH)を含む。UEはPSS/SSSに基づいて基地局と同期を取り、セル識別子(identity、ID)などの情報を得る。また、UEはPBCHに基づいてセル内のブロードキャスト情報を得られる。なお、UEは初期セル探索過程で下りリンク参照信号(downlink reference signal、DL RS)を受信して下りリンクチャネル状態を確認することができる。
初期セル探索を終えたUEは該当セル上にキャンプ・オンすることができる。セルにキャンプ・オンした後、UEはセル上でPDCCHをモニタリングし、PDCCHは搬送する下りリンク制御情報(downlink control information、DCI)によるPDSCHを受信してより具体的なシステム情報を得られる(S12)。
その後、UEはBSへの接続を完了するために、任意接続過程(random access procedure、ランダムアクセス手順)を行う(S13~S16)。例えば、任意接続過程においてUEは物理任意接続チャネル(physical random access channel、PRACH)を介してプリアンブル(preamble)を送信し(S13)、PDCCH及びこれに対応するPDSCHを介してプリアンブルに対する任意接続応答(random access response、RAR、ランダムアクセス応答)を受信する(S14)。UEのためのRARの受信に失敗した場合、UEはプリアンブルの送信を再度試みる。競争基盤任意接続(contention based random access、コンテンションベースのランダムアクセス)の場合、RARに含まれたULリソース割り当てに基づくPUSCHの送信(S15)、そしてPDCCH及びそれに対応するPDSCHの受信を含む衝突解決手順(contention resolution procedure)(S16)を行う。
上述したような手順を行ったUEは、その後、一般的な上りリンク/下りリンク信号送信過程として、PDCCH/PDSCHの受信(S17)及びPUSCH/PUCCHの送信(S19)を行う。UEがBSに送信する制御情報を上りリンク制御情報(Uplink Control Information、UCI)という。UCIはHARQ-ACK/NACK(Hybrid Automatic Repeat and reQuest Acknowledgement/Negative-ACK、HARQ-ACKともいう)、スケジューリング要求(Scheduling Request,SR)、チャネル状態情報(Channel Quality Indication、CSI)などを含む。CSIはチャネル状態指示子(Channel Quality Indicator、CQI)、プリコーディング行列指示子(Precoding Matrix Indicator,PMI)及び/又はランク指示子(Rank Indication)などを含む。UCIは一般的にPUCCHを介して送信されるが、制御情報とトラフィックデータが同時に送信されるべき場合にはPUSCHを介して送信されてもよい。また、ネットワークの要求/指示に基づいてUEはPUSCHを介してUCIを非周期的に送信することができる。
図5は本発明の具現に適用可能な任意接続過程を例示する。特に、図5(a)は4段階の任意接続過程を例示し、図5(b)は2段階の任意接続過程を例示する。
任意接続過程は初期接続、上りリンク同期調整、リソース割り当て、ハンドオーバー、無線リンク失敗後の無線リンク再設定、位置測定などの用途に様々に使用される。任意接続過程は競争基盤(contention-based、コンテンションベースの)過程と、専用の(dedicated)(即ち、非競争基盤)過程に分かれる。競争基盤の任意接続過程は初期接続を含めて一般的に使用され、専用の任意接続過程はハンドオーバー、ネットワークに下りリンクデータが到達した場合、位置測定の場合、上りリンク同期を再設定する場合などに使用される。
使用するPRACHプリアンブル設定がUEに提供される。多数のRACHプリアンブルフォーマット(即ち、PRACHプリアンブルフォーマット)は1つ以上のRACH OFDMシンボル、及び異なる循環プレフィクス(cyclic prefix、CP、サイクリックプレフィックス)(及び/又はガード時期)により定義される。セルに対するPRACHプリアンブル設定は、セル上で利用可能なPRACHプリアンブルフォーマットとRACH時期をUEに提供する。RACH時期はRAプリアンブルの送信/受信に利用可能な時間-周波数リソースを意味する。いくつかのシナリオにおいて、セル上で送信される全ての可能なRAプリアンブルに対して1つのRACH時期(RACH occasion、RO)がRRCメッセージ(例、セルのSIB2)により設定される。いくつかの他のシナリオにおいては、SSBが異なるビームに連関して選択され、SSBとRACH時期の間の連関がBSによりUEに提供される。セルの異なる下りリンクビームに連関するSSBは異なるSSBインデックスにより識別され、異なるSSBインデックスは異なる下りリンクビームを代表する。BSはPRACHプリアンブル設定を含むPRACH設定によりRAプリアンブルの送信のためのRACH時期の利用可能なセットと、SSBに連関するRACH時期を提供する。例えば、上位層(例、RRC)パラメータSSB-perRACH-Occasionにより1つのRACH時期に連関するSSBの数がUEに提供される。セルに関するPRACH設定に基づいて、セル上で送信されるSSBはそれぞれ、1つ以上のRACH時期に連関する。BSはPRACH設定によりSSBごとのプリアンブル数をUEに提供する。例えば、上位層パラメータcb-preamblePerSSBの値によりSSBごとのプリアンブルの数が提供される。UEはSSB-perRACH-Occasionの値及びcb-preamblePerSSBの値に基づいてRACH時期ごとのSSBごとのプリアンブルの総数を決定する。SSBインデックスはRACH時期に以下の順にマッピングされる:
-第一に、単一のRACH時期内のプリアンブルインデックスの増加順に;
-第二に、周波数多重化されたRACH時期に対する周波数リソースインデックスの増加順に;
-第三に、RACHスロット内の時間多重化されたRACH時期に対する時間リソースインデックスの増加順に;
-第四に、RACHスロットに対する増加順に。
SSBが異なる下りリンクビームに連関するいくつかのシナリオにおいて、UEはセル上で1つ又は複数のSSBを検出し、検出されたSSBのうち、(任意に或いは該当参照信号の受信電力(reference signal received power、RSRP)に基づいて)SSBを選択し、選択されたSSBに連関するRACH時期をPRACH設定のために決定する。UEは決定されたRACH時期上でRAプリアンブルを送信することができる。BSはセル上で利用可能なRACH時期をモニタリングし、RACHプリアンブルが受信されたRACH時期に基づいて、BSがセル上で送信した異なるSSBインデックスのSSBのうち、RAプリアンブルを送信したUEがどのSSBを選択したかを把握できる。BSはUEが選択したSSBに基づいてUEに適合する下りリンクビームを決定することができる。
競争基盤の任意接続過程において、UEは任意接続(random access、RA、ランダムアクセス)プリアンブルを選択する。競争基盤の任意接続過程では、複数のUEが同時に同じRAプリアンブルを送信することができ、これにより、以後の競争解決過程が必要である。反面、専用の任意接続過程において、UEはBSが該当UEに固有に割り当てたRAプリアンブルを使用する。従って、UEは他のUEとの衝突なしに任意接続過程を行うことができる。
図5(a)を参照すると、競争基盤の任意接続過程は以下の4段階を含む。以下、段階1~段階4で送信されるメッセージをそれぞれMsg1~Msg4と称する。
-段階1:UEはPRACHを介してRAプリアンブルを送信する。
-段階2:UEはBSからPDSCHを介して任意接続応答(random access response、RAR)を受信する。
-段階3:UEはRARに基づいてPUSCHを介してULデータをBSに送信する。ここで、ULデータはレイヤ2及び/又はレイヤ3メッセージを含む。
-段階4:UEはPDSCHを介して競争解決(contention resolution、競合解決)メッセージをBSから受信する。
UEはシステム情報によりBSから任意接続に関する情報を受信する。任意接続が必要であれば、UEはPRACH上でMsg1(例、preamble)をBSに送信する。BSは任意接続プリアンブルが送信された時間/周波数リソースであるRACH時期(RACH occasion、RO)及び任意接続プリアンブルインデックス(Preamble Index、PI)により、各々の任意接続プリアンブルを区別する。BSがUEから任意接続プリアンブルを受信すると、BSはPDSCH上でRARメッセージをUEに送信する。RARメッセージの受信のために、UEは予め設定された時間ウィンドウ(例えば、ra-ResponseWindow)内で、RARメッセージに関するスケジューリング情報を含む、任意接続(random access、RA)無線ネットワーク臨時識別子(radioNetwork temporary identifier、RNTI)(RA-RNTI)により循環冗長検査(リダンダンシー・チェック)(circular redundancy check、CRC)マスキングされたL1/L2制御チャネル(PDCCH)をモニタリングする。RA-RNTIにマスキングされたPDCCHを介してスケジューリング情報を受信した場合、UEはスケジューリング情報が指示するPDSCHからRARメッセージを受信する。その後、UEはRARメッセージに自分のためのRARがあるか否かを判断する。自分のためのRARが存在するか否かは、UEが送信したプリアンブルに対するRAPID(Random Access preamble ID)が存在するか否かによって確認できる。UEが送信したプリアンブルのインデックスとRAPIDは同一である。RARは、対応する任意接続プリアンブルインデックス、UL同期化のためのタイミングオフセット情報(例、タイミングアドバンス命令(timing advance command、TAC)、Msg3送信のためのULスケジューリング情報(例、ULグラント)及びUE臨時識別情報(例、temporary-C-RNTI、TC-RNTI)を含む。RARを受信したUEはRAR内のULスケジューリング情報及びタイミングオフセット値によってPUSCHを介してMsg3を送信する。Msg3には、UEのID(又はUEのグローバルID)が含まれる。また、Msg3にはネットワークへの初期接続のためのRRC連結要求関連情報(例、RRCSetupRequestメッセージ)が含まれる。Msg3の受信後、BSは競争解決(contention resolution)メッセージであるMsg4をUEに送信する。UEが競争解決メッセージを受信し、競争解決に成功すると、TC-RNTIはC-RNTIに変更される。Msg4には、UEのID及び/又はRRC連結関連情報(例、RRCSetupメッセージ)が含まれる。Msg3により送信した情報とMsg4により受信した情報が一致しないか、又は一定時間の間にMsg4を受信できないと、UEは競争解決に失敗したと判断して、Msg3を再送信する。競争解決に成功したUEはRRC_CONNECTED状態に遷移する。RRC_CONNECTEDであるUEの場合、UEのRRC層とBSのRRC層の間にRRCメッセージをやり取りすることができる。即ち、RRC_CONNECTEDであるUEはUEとBSの間にRRC連結が確立されたUEを意味する。
一方、専用の任意接続過程は以下の3段階を含む。以下、段階0~段階2で送信されるメッセージをそれぞれMsg0~Msg2と称する。専用の任意接続過程ではRAプリアンブル送信を命令する用途のPDCCH(以下、PDCCHオーダー)を用いてBSによりUEでトリガーされる。
-段階0:BSは専用シグナリングによりRAプリアンブルをUEに割り当てる。
-段階1:UEはPRACHを介してRAプリアンブルを送信する。
-段階2:UEはBSからのPDSCHを介してRARを受信する。
専用の任意接続過程の段階1~段階2の動作は競争基盤の任意接続過程の段階1~段階2と同一である。
NRシステムでは既存のシステムよりも低い待ち時間(latency)が要される。また、特にURLLCのように待ち時間に弱いサービスに対して4-段階の任意接続過程は望ましくない。NRシステムの様々なシナリオにおいて、低い待ち時間の任意接続過程が必要である。本発明の具現が任意接続過程と共に行われる場合、任意接続過程での待ち時間を減少するために、本発明の具現は以下の2-段階任意接続過程と共に行われる。
図5(b)を参照すると、2-段階任意接続過程は、UEからBSへのMsgAの送信とBSからUEへのMsgBの送信の2段階からなる。MsgAの送信はPRACHを介するRAプリアンブルの送信とPUSCHを介するULペイロードの送信を含む。MsgAの送信において、PRACHとPUSCHは時間分割多重化(time division multiplexing、TDM)されて送信される。その代わりに(alternatively)、MsgAの送信において、PRACHとPUSCHは周波数分割多重化(frequency division multiplexing、FDM)されて送信されることもできる。
MsgAを受信したBSはUEにMsgBを送信する。MsgBはUEのためのRARを含む。
BSのRRC層とUEのRRC層の間の連結を確立することを要求するRRC連結要求関連メッセージ(例、RRCSetupRequestメッセージ)は、MsgAのペイロードに含まれて送信される。この場合、MsgBがRRC連結関連情報(例、RRCSetupメッセージ)の送信に使用されることができる。一方、RRC連結要求関連メッセージ(例、RRCSetupRequestメッセージ)は、MsgB内のULグラントに基づいて送信されるPUSCHを介して送信されることもできる。この場合、RRC連結要求に関連するRRC連結関連情報(例、RRCSetupメッセージ)は、MsgBに基づくPUSCHの送信後にPUSCH送信に連関するPDSCHを介して送信される。
UEが送信したMsgAに連関するMsgBの受信に成功したUEは、RRC_CONNECTED状態が遷移することができる。RRC_CONNECTEDであるUEの場合、UEのRRC層とBSのRRC層の間でRRCメッセージをやり取りすることができる。即ち、RRC_CONNECTEDであるUEはUEとBSの間でRRC連結が確立されたUEを意味する。
図6は3GPP基盤の無線通信システムで利用可能なフレーム構造の例を示す。
図6のフレーム構造は一例に過ぎず、フレームにおいてサブフレーム数、スロット数、シンボル数は様々に変更可能である。NRシステムでは1つのUEに集成される(aggregate、アグリゲーションされる)複数のセル間にOFDMニューマロロジー(numerology)(例、副搬送波間隙(Subcarrier spacing、SCS、サブキャリア間隔))が異なるように設定される。これにより、同じ個数のシンボルで構成された時間リソース(例、サブフレーム、スロット又は送信時間間隔(transmission time interval、TTI))の(絶対時間)期間(duration)は、集成されたセル間で異なるように設定される。ここで、シンボルはOFDMシンボル(或いは、循環プレフィクス-直交周波数分割多重化(cyclic prefix -orthogonal frequency division multiplexing、CP-OFDM)シンボル)、SC-FDMAシンボル(或いは、離散フーリエ変換-拡散-OFDM(discrete Fourier transform-spread-OFDM、DFT-S-OFDM)シンボル)を含む。この明細書において、シンボル、OFDM-基盤のシンボル、OFDMシンボル、CP-OFDMシンボル及びDFT-x-OFDMシンボルは互いに代替できる。
図6を参照すると、NRシステムにおいて上りリンク及び下りリンクの送信はフレームで構成(organize)される。各フレームはTf=(△fmax*Nf/100)*Tc=10msの期間(duration)を有し、各々5msの期間である2つのハーフフレームに分かれる。ここで、NR用の基本時間単位(basic time unit)はTc=1/(△fmax*Nf)であり、△fmax=480*103Hzであり、Nf=4096である。参考として、LTE用の基本時間単位はTs=1/(△fref*Nf,ref)であり、△fref=15*103Hzであり、Nf,ref=2048である。TcとTfは常数κ=Tc/Tf=64の関係を有する。各々のハーフフレームは5個のサブフレームで構成され、単一のサブフレームの期間Tsfは1msである。サブフレームはスロットに分かれ、サブフレーム内のスロット数は副搬送波間隙に依存する。各々のスロットは循環プレフィクスに基づいて14個或いは12個のOFDMシンボルで構成される。一般(normal)の循環プレフィクス(cyclic prefix、CP)において各々のスロットは14個のOFDMシンボルで構成され、拡張(extended)CPの場合には、各々のスロットは12個のOFDMシンボルで構成される。ニューマロロジーは指数関数的に(exponentially)スケール可能な副搬送波間隙△f=2u*15kHzに依存する。以下の表は一般CPに対する副搬送波間隙△f=2u*15kHzによるスロットごとのOFDMシンボル数(Nslot
symb)、フレームごとのスロット数(Nframe,u
slot)及びサブフレームごとのスロット数(Nsubframe,u
slot)を示す。
以下の表は拡張CPに対する副搬送波間隙△f=2u*15kHzによるスロットごとのOFDMシンボル数、フレームごとのスロット数、及びサブフレームごとのスロット数を示す。
図7はスロットのリソース格子(Resource grid、リソースグリッド)を例示する。スロットは時間ドメインにおいて複数(例、14個又は12個)のシンボルを含む。各々のニューマロロジー(例、副搬送波間隙)及び搬送波について、上位層シグナリング(例、無線リソース制御(radio resource control、RRC)シグナリング)により指示される共通リソースブロック(common Resource block、CRB)Nstart,u
gridで開始される、Nsize,u
grid,x*NRB
sc個の副搬送波及びNsubframe,u
symb個のOFDMシンボルのリソース格子が定義される。ここで、Nsize,u
grid,xはソース格子内のリソースブロック(Resource block、RB)の個数であり、下付き文字xは下りリンクについてはDLであり、上りリンクについてはULである。NRB
scはRBごとの副搬送波の個数であり、3GPP基盤の無線通信システムにおいてNRB
scは通常12である。所定のアンテナポートp、副搬送波間隙の設定(configuration)u及び送信方向(DL又はUL)について1つのリソース格子がある。副搬送波間隙の設定uに対する搬送波帯域幅Nsize,u
gridはネットワークからの上位層パラメータ(例、RRCパラメータ)によりUEに与えられる。アンテナポートp及び副搬送波間隙の設定uに対するリソース格子内のそれぞれの要素はリソース要素(Resource element、RE、リソースエレメント)と称され、各々のリソース要素には1つの複素シンボルがマッピングされる。リソース格子内のそれぞれのリソース要素は、周波数ドメイン内のインデックスk及び時間ドメインで参照ポイントに対して相対的にシンボル位置を表示するインデックスlにより固有に識別される。NRシステムにおいてRBは周波数ドメインで12個の連続する(consecutive)副搬送波により定義される。NRシステムにおいてRBは共通リソースブロック(CRB)と物理リソースブロック(physical Resource block、PRB)に分類される。CRBは副搬送波間隙の設定uに対する周波数ドメインにおいて上方に(upwards)0から番号付けされる。副搬送波間隙の設定uに対するCRB0の副搬送波0の中心はリソースブロック格子のための共通参照ポイントである'ポイントA'と一致する。PRBは帯域幅パート(bandwidth part、BWP)内で定義され、0からNsize
BWP,i-1まで番号付けされ、ここでiは帯域幅パートの番号である。共通リソースブロックnCRBと帯域幅パートi内の物理リソースブロックnPRBの間の関係は以下の通りである:nPRB=nCRB+Nsize
BWP,i、ここで、Nsize
BWP,iは帯域幅パートがCRB0に相対的に始まる共通リソースブロックである。BWPは周波数ドメインで複数の連続するRBを含む。搬送波は最大N個(例、5個)のBWPを含む。UEは所定のコンポーネント搬送波上で1つ以上のBWPを有するように設定される。データ通信は活性化されたBWPにより行われ、UEに設定されたBWPのうち、所定の数(例、1つ)のBWPのみが該当搬送波上で活性化される。
図8は3GPP基盤のシステムで使用可能なスロット構造を例示する。全ての3GPP基盤のシステム、例えば、NRシステムにおいて、各々のスロットは、i)DL制御チャネル、ii)DL又はULデータ、及び/又はiii)UL制御チャネルを含む自己完備型(self-contained)構造を有する。例えば、スロット内の最初のN個のシンボルはDL制御チャネルを送信するために使用され(以下、DL制御領域)、スロット内の最後のM個のシンボルはUL制御チャネルを送信するために使用される(以下、UL制御領域)。NとMはそれぞれ負でない整数である。DL制御領域とUL制御領域の間のリソース領域(以下、データ領域)は、DLデータ送信のために使用されるか、又はULデータ送信のために使用される。単一のスロットのシンボルはDL、UL又はフレキシブルに使用できる連続シンボルのグループに分かれる。以下、それぞれのスロットのシンボルがどのように使用されたかを示す情報をスロットフォーマットと称する。例えば、スロットフォーマットはスロット内のどのシンボルがULのために使用され、どのシンボルがDLのために使用されるかを定義することができる。
サービングセルをTDDモードで運用しようとする場合、BSは上位層(例、RRC)シグナリングによりサービングセルのためのUL及びDL割り当てのためのパターンを設定することができる。例えば、以下のパラメータがTDD DL-ULパターンを設定するために使用される:
-DL-ULパターンの周期を提供するDL-UL-TransmissionPeriodicity;
-各々のDL-ULパターンの最初に連続する完全DLスロット数を提供するnrofDownlinkSlots、ここで、完全スロットは下りリンクシンボルのみを有するスロット;
-最後の完全DLスロットの直後のスロットの最初に連続するDLシンボル数を提供するnrofDownlinkSymbols;
-各々のDL-ULパターンの最後内に連続する完全ULスロット数を提供するnrofUplinkSlots、ここで、完全ULスロットは上りリンクシンボルのみを有するスロット;及び
-1番目の完全ULスロットの直前のスロットの最後内に連続するULシンボル数を提供するnrofUplinkSymbols。
DL-ULパターン内のシンボルのうち、DLシンボルにもULシンボルにも設定されない残りのシンボルはフレキシブルシンボルである。
上位層シグナリングによりTDD DL-ULパターンに関する設定、即ち、TDD UL-DL設定(例、tdd-UL-DL-ConfigurationCommon、又はtdd-UL-DLConfigurationDedicated)を受信したUEは、この設定に基づいてスロットにわたってスロットごとのスロットフォーマットをセットする。
なお、シンボルに対してDLシンボル、ULシンボル、フレキシブルシンボルの様々な組み合わせが可能であるが、所定の数の組み合わせがスロットフォーマットとして予め定義されることができ、予め定義されたスロットフォーマットはスロットフォーマットインデックスによりそれぞれ識別される。以下の表には予め定義されたスロットフォーマットの一部が例示されている。以下の表において、DはDLシンボル、UはULシンボル、Fはフレキシブルシンボルを意味する。
所定のスロットフォーマットのうち、どのスロットフォーマットが特定のスロットで使用されるかを知らせるために、BSはサービングセルのセットに対して上位層(例、RRC)シグナリングによりセルごとに該当サービングセルに対して適用可能なスロットフォーマット組み合わせのセットを設定し、上位層(例、RRC)シグナリングによりUEをしてスロットフォーマット指示子(slot format indicator、SFI)のためのグループ-共通PDCCHをモニタリングするように設定することができる。以下、SFIのためのグループ-共通PDCCHが運搬するDCIをSFI DCIと称する。DCIフォーマット2_0がSFI DCIとして使用される。例えば、サービングセルのセット内のそれぞれのサービングセルに対して、BSはSFI DCI内で該当サービングセルのためのスロットフォーマット組み合わせID(即ち、SFI-インデックス)の(開始)位置、該当サービングセルに適用可能なスロットフォーマット組み合わせのセット、SFI DCI内のSFI-インデックス値により指示されるスロットフォーマット組み合わせ内のそれぞれのスロットフォーマットのための参照副搬送波間隙の設定などをUEに提供することができる。スロットフォーマット組み合わせのセット内のそれぞれのスロットフォーマット組み合わせに対して1つ以上のスロットフォーマットが設定され、スロットフォーマット組み合わせID(即ち、SFI-インデックス)が付与される。例えば、BSがN個のスロットフォーマットでスロットフォーマット組み合わせを設定しようとする場合、該当スロットフォーマット組み合わせのために所定のスロットフォーマット(例、表3を参照)のためのスロットフォーマットインデックスのうち、N個のスロットフォーマットインデックスを指示することができる。BSはSFIのためのグループ-共通PDCCHをモニタリングするようにUEを設定するために、SFIのために使用されるRNTIであるSFI-RNTIとSFI-RNTIにスクランブルされるDCIペイロードの総長さをUEに知らせる。UEがSFI-RNTIに基づいてPDCCHを検出すると、UEはPDCCH内のDCIペイロード内のSFI-インデックスのうち、サービングセルに対するSFI-インデックスから該当サービングセルに対するスロットフォーマットを判断することができる。
TDD DL-ULパターンの設定によりフレキシブルとして指示されたシンボルがSFI DCIにより上りリンク、下りリンク又はフレキシブルとして指示されることができる。TDD DL-ULパターン設定により下りリンク/上りリンクとして指示されたシンボルはSFI DCIにより上りリンク/下りリンク又はフレキシブルとしてオーバーライドされない。
TDD DL-ULパターンが設定されないと、UEは各スロットが上りリンクであるか或いは上りリンクであるか、また各スロット内のシンボル割り当てをSFI DCI及び/又は下りリンク又は上りリンク信号の送信をスケジューリング又はトリガリングするDCI(例、DCIフォーマット1_0、DCIフォーマット1_1、DCIフォーマット1_2、DCIフォーマット0_0、DCIフォーマット0_1、DCIフォーマット0_2、DCIフォーマット2_3)に基づいて決定する。
搬送波集成が設定されたUEは1つ以上のセルを使用するように設定される。UEが多数のサービングセルを有するように設定された場合、UEは1つ又は複数のセルグループを有するように設定される。UEは異なるBSと連関する複数のセルグループを有するように設定される。或いは、UEは単一BSと連関する複数のセルグループを有するように設定される。UEの各セルグループは1つ以上のサービングセルで構成され、各セルグループはPUCCHリソースが設定された単一のPUCCHセルを含む。PUCCHセルはPcell或いは該当セルグループのScellのうち、PUCCHセルとして設定されたScellである。UEの各サービングセルはUEのセルグループのうちのいずれかに属し、多数のセルグループに属しない。
NR周波数帯域は2つタイプの周波数範囲、FR1及びFR2により定義され、FR2はミリ波(millimeter wave、mmW)とも呼ばれる。以下の表はNRが動作可能な周波数範囲を例示している。
以下、3GPP基盤の無線通信システムで使用される物理チャネルについてより詳しく説明する。
PDCCHはDCIを運搬する。例えば、PDCCH(即ち、DCI)は下りリンク共有チャネル(downlink shared channel、DL-SCH)の送信フォーマット及びリソース割り当て、上りリンク共有チャネル(uplink shared channel、UL-SCH)に対するリソース割り当て情報、ページングチャネル(paging channel、PCH)に対するページング情報、DL-SCH上のシステム情報、PDSCH上で送信される任意接続応答(random access response、RAR)のようにUE/BSのプロトコルスタックのうち、物理層よりも上側に位置する層(以下、上位層)の制御メッセージに対するリソース割り当て情報、送信電力制御命令、設定されたスケジューリング(configured scheduling、CS)の活性化/解除などを運搬する。DCIは循環冗長検査(cyclic redundancy check、CRC)を含み、CRCはPDCCHの所有者又は使用用途によって様々な識別子(例、無線ネットワーク臨時識別子(radioNetwork temporary identifier、RNTI))にマスキング/スクランブルされる。例えば、PDCCHが特定のUEのためのものであると、CRCはUE識別子(例、セルRNTI(C-RNTI))にマスキングされる。PDCCHがページングに関するものであると、CRCはページングRNTI(P-RNTI)にマスキングされる。PDCCHがシステム情報(例、システム情報ブロック(System information block、SIB))に関するものであると、CRCはシステム情報RNTI(System information RNTI、SI-RNTI)にマスキングされる。PDCCHが任意接続応答に関するものであると、CRCは任意接続RNTI(random access RNTI、RA-RATI)にマスキングされる。
PDCCHは制御リソースセット(control Resource set、CORESET)により送信される。1つ以上のCORESETがUEに設定される。CORESETは1個ないし3個のOFDMシンボルの時間期間を有し、物理リソースブロック(physical Resource block、PRB)のセットで構成される。CORESETを構成するPRBとCORESET期間が上位層(例、RRC)シグナリングによりUEに提供される。設定されたCORESET内でPDCCH候補のセットを該当探索空間セットによってモニタリングする。この明細書において、モニタリングとは、モニタリングされるDCIフォーマットによってそれぞれのPDCCH候補を復号(いわゆる、ブラインド復号)することを意味する。PBCH上のマスタ情報ブロック(master information block、MIB)がシステム情報ブロック1(System information block、SIB1)を運搬するPDSCHをスケジューリングするためのPDCCHのモニタリングのためのパラメータ(例、CORESET#0設定)をUEに提供する。なお、PBCHは連関するSIB1がないと指示することもでき、この場合、UEはSSB1に連関するSSBがないと仮定できる周波数範囲だけではなく、SIB1に連関するSSBを探索する他の周波数が指示されることができる。少なくともSIB1をスケジューリングするためのCORESETであるCORESET#0は、MIBではないと、専用RRCシグナリングにより設定されることができる。
UEがモニタリングするPDCCH候補のセットはPDCCH探索空間(Search space、サーチスペース)セットの面で定義される。探索空間セットは共通検索空間(common search space、CSS)セット又はUE-特定の探索空間(UE-specific search space、USS)セットである。それぞれのCORESET設定は1つ以上の探索空間セットに連関し、各探索空間セットは1つのCORESET設定に連関する。探索空間セットはBSによりUEに提供される以下のパラメータに基づいて決定される。
-controlResourceSetId:探索空間セットに関連するCORESETを識別する識別子。
-monitoringSlotPeriodicityAndOffset:PDCCHモニタリングのためのスロットを設定するための、PDCCHモニタリング周期(periodicity)及びPDCCHモニタリングオフセット。
-duration:探索空間が毎時期(occasion)に、即ち、monitoringSlotPeriodicityAndOffsetにより与えられた通り、毎周期(period)に持続する連続スロット数。
-monitoringSymbolsWithinSlot:PDCCHモニタリングのためのスロット内のCORESETの1番目のシンボルを示す、スロット内のPDCCHモニタリングパターン。
-nrofCandidates:CCE集成レベルごとのPDCCH候補の数。
UEはPDCCHモニタリング時期(occasion)のみでPDCCH候補をモニタリングする。UEはPDCCHモニタリング周期(PDCCH monitoring periodicity)、PDCCHモニタリングオフセット、及びスロット内のPDCCHモニタリングパターンからPDCCHモニタリング時期を決定する。パラメータmonitoringSymbolsWithinSlotは、例えば、PDCCHモニタリングのために設定されたスロット(例、パラメータmonitoringSlotPeriodicityAndOffset及びdurationを参照)内のPDCCHモニタリングのための1番目のシンボルを示す。例えば、monitoringSymbolsWithinSlotが14-ビットであると、最上位(most significant)(左側)ビットはスロット内の1番目のOFDMシンボルを象徴(represent、示)し、2番目の最上位(左側)ビットはスロット内の2番目のOFDMシンボルを象徴するなど、monitoringSymbolsWithinSlotビットがスロットの14個のOFDMシンボルをそれぞれ象徴することができる。例えば、monitoringSymbolsWithinSlot内のビットのうち、1にセットされたビットがスロット内のCORESETの1番目のシンボルを識別する。
以下の表は探索空間セットと関連RNTI、使用例を例示している。
PDSCHはULデータ輸送のための物理層ULチャネルである。PDSCHは下りリンクデータ(例、DL-SCH輸送ブロック)を搬送し、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、64QAM、256QAMなどの変調方法が適用される。輸送ブロック(transport block、TB、トランスポートブロック)を符号化してコードワード(codeword)が生成される。PDSCHは最大2つのコードワードを搬送できる。コードワードごとにスクランブル(Scrambling)及び変調マッピング(modulation mapping)が行われ、各々のコードワードから生成される変調シンボルは1つ以上のレイヤにマッピングされる。各々のレイヤはDMRSと共に無線リソースにマッピングされてOFDMシンボル信号に生成され、該当アンテナポートを介して送信される。
PUCCHはUCI送信のための物理層ULチャネルを意味する。PUCCHはUCI(Uplink Control Information)を搬送する。UCIは以下を含む。
-スケジューリング要求(scheduling request,SR):UL-SCHリソースを要求するために使用される情報である。
-ハイブリッド自動繰り返し要求(hybrid automatic repeat request、HARQ)-確認(acknowledgement、ACK):PDSCH上の下りリンクデータパーケット(例、コードワード)に対する応答である。下りリンクデータパーケットが通信機器により正常に受信されたか否かを示す。単一のコードワードに対する応答としてHARQ-ACK 1ビットが送信され、2つのコードワードに対する応答としてHARQ-ACK 2ビットが送信される。HARQ-ACK応答はポジティブACK(簡単には、ACK)、ネガティブACK(NACK)、DTX又はNACK/DTXを含む。ここで、HARQ-ACKという用語はHARQ ACK/NACK、ACK/NACK、又はA/Nと混用される。
-チャネル状態情報(channel state information,CSI):下りリンクチャネルに対するフィードバック情報である。CSIはチャネル品質情報(channel quality information、CQI)、ランク指示子(rank indicator、RI)、プリコーディング行列指示子(precoding matrix indicator、PMI)、CSI-RSリソース指示子(CSI-RS Resource indicator、CRI)、SS/PBCHリソースブロック指示子、レイヤ指示子(layer indicator、LI)などを含む。CSIはCSIに含まれるUCIタイプによってCSIパート1とCSIパート2に区分される。例えば、CRI、RI及び/又は1番目のコードワードに対するCQIはCSIパート1に含まれ、LI、PMI、2番目のコードワードに対するCQIはCSIパート2に含まれる。
この明細書では、便宜上、BSがHARQ-ACK、SR、CSI送信のためにUEに設定した及び/又は指示したPUCCHリソースをそれぞれ、HARQ-ACK PUCCHリソース、SR PUCCHリソース、CSI PUCCHリソースと称する。
PUCCHフォーマットはUCIペイロードサイズ及び/又は送信長さ(例えば、PUCCHリソースを構成するシンボル数)によって以下のように区分される。PUCCHフォーマットに関する事項は表6を共に参照できる。
(0)PUCCHフォーマット0(PF0、F0)
-支援可能なUCIペイロードサイズ:Kビットまで(例えば、K=2)
-単一のPUCCHを構成するOFDMシンボル数:1~Xシンボル(例えば、X=2)
-送信構造:PUCCHフォーマット0はDMRSなしにUCI信号のみからなり、UEは複数のシーケンスのうちのいずれかを選択及び送信することにより、UCI状態を送信する。例えば、UEは複数のシーケンスのうちのいずれかをPUCCHフォーマット0であるPUCCHを介して送信して特定のUCIをBSに送信する。UEはポジティブSRを送信する場合のみに対応するSR設定のためのPUCCHリソース内でPUCCHフォーマット0であるPUCCHを送信する。
-PUCCHフォーマット0に対する設定は該当PUCCHリソースに対する以下のパラメータを含む:初期循環遷移のためのインデックス、PUCCH送信のためのシンボル数、PUCCH送信のための1番目のシンボル。
(1)PUCCHフォーマット1(PF1、F1)
-支援可能なUCIペイロードサイズ:Kビットまで(例えば、K=2)
-単一のPUCCHを構成するOFDMシンボル数:Y~Zシンボル(例えば、Y=4、Z=1
-送信構造:DMRSとUCIが異なるOFDMシンボルにTDM形態で設定/マッピングされる。即ち、DMRSは変調シンボルが送信されないシンボルで送信される。UCIは特定のシーケンス(例、直交カバーコード(orthogonal cover code、OCC))に変調(例、QPSK)シンボルを乗ずることにより表現される。UCIとDMRSにいずれも循環シフト(cyclic shift、CS)/OCCを適用して、(同一RB内で)(PUCCHフォーマット1による)複数のPUCCHリソースの間にコード分割多重化(code division multiplexing、CDM、符号分割多重)が支援される。PUCCHフォーマット1は最大2ビットサイズのUCIを搬送し、変調シンボルは時間領域で(周波数ホッピングの有無によって異なるように設定される)直交カバーコード(orthogonal cover code、OCC)により拡散される。
-PUCCHフォーマット1に対する設定は該当PUCCHリソースに対する以下のパラメータを含む:初期循環遷移のためのインデックス、PUCCH送信のためのシンボル数、PUCCH送信のための1番目のシンボル、直交カバーコード(orthogonal cover code)のためのインデックス。
(2)PUCCHフォーマット2(PF2、F2)
-支援可能なUCIペイロードサイズ:Kビットを超える(例えば、K=2)
-単一のPUCCHを構成するOFDMシンボル数:1~Xシンボル(例えば、X=2)
-送信構造:DMRSとUCIが同一のシンボル内で周波数分割多重化(frequency division multiplex、FDM)形態で設定/マッピングされる。UEはコーディングされたUCIビットにDFTなしにIFFTのみを適用して送信する。PUCCHフォーマット2はKビットより大きいビットサイズのUCIを搬送し、変調シンボルはDMRSとFDMされて送信される。例えば、DMRSは1/3密度の所定のリソースブロック内のシンボルインデックス#1、#4、#7及び#10に位置する。疑似ノイズ(pseudo noise、PN)シーケンスがDMRSシーケンスのために使用される。2-シンボルPUCCHフォーマット2のために周波数ホッピングが活性化される。
-PUCCHフォーマット2に対する設定は該当PUCCHリソースに対する以下のパラメータを含む:PRBの数、PUCCH送信のためのシンボル数、PUCCH送信のための1番目のシンボル。
(3)PUCCHフォーマット3(PF3、F3)
-支援可能なUCIペイロードサイズ:Kビットを超える(例えば、K=2)
-単一のPUCCHを構成するOFDMシンボル数:Y~Zシンボル(例えば、Y=4、Z=14)
-送信構造:DMRSとUCIが互いに異なるシンボルにTDM形態で設定/マッピングされる。UEは符号化されたUCIビットにDFTを適用して送信する。PUCCHフォーマット3は同じ時間-周波数リソース(例、同一PRB)に対するUE多重化を支援しない。
-PUCCHフォーマット3に対する設定は該当PUCCHリソースに対する以下のパラメータを含む:PRBの数、PUCCH送信のためのシンボル数、PUCCH送信のための1番目のシンボル。
(4)PUCCHフォーマット4(PF4、F4)
-支援可能なUCIペイロードサイズ:Kビットを超える(例えば、K=2)
-単一のPUCCHを構成するOFDMシンボル数:Y~Zシンボル(例えば、Y=4、Z=14)
-送信構造:DMRSとUCIが異なるシンボルにTDM形態で設定/マッピングされる。PUCCHフォーマット4はDFT前段でOCCを適用し、DMRSに対してCS(又はインターリーブFDM(interleaved FDM、IFDM)マッピング)を適用することにより、同一のPRB内に最大4個のUEまで多重化することができる。言い換えれば、UCIの変調シンボルはDMRSとTDM(Time Division Multiplexing)されて送信される。
-PUCCHフォーマット4に対する設定は該当PUCCHリソースに対する以下のパラメータを含む:PUCCH送信のためのシンボル数、直交カバーコードのための長さ、直交カバーコードのためのインデックス、PUCCH送信のための1番目のシンボル。
以下の表はPUCCHフォーマットを例示する。PUCCH送信長さによって短い(Short)PUCCH(フォーマット0、2)及び長い(long)PUCCH(フォーマット1、3、4)に区分される。
UCIタイプ(例えば、A/N、SR、CSI)ごとにPUCCHリソースが決定される。UCI送信に使用されるPUCCHリソースはUCI(ペイロード)サイズに基づいて決定される。一例として、BSはUEに複数のPUCCHリソースセットを設定し、UEはUCI(ペイロード)サイズ(例えば、UCIビット数)の範囲によって特定の範囲に対応する特定のPUCCHリソースセットを選択する。例えば、端末はUCIビット数(NUCI)によって以下のうちのいずれかのPUCCHリソースセットを選択することができる。-PUCCHリソースセット#0、UCIビット数≦2であると、
-PUCCHリソースセット#1、2<UCIビット数≦N1であると、
...
-PUCCHリソースセット#(K-1)、NK-2<UCIビット数≦NK-1であると、
ここで、KはPUCCHリソースセット数であり(K>1)、NiはPUCCHリソースセット#iが支援する最大のUCIビット数である。例えば、PUCCHリソースセット#1はPUCCHフォーマット0~1のリソースで構成され、それ以外のPUCCHリソースセットはPUCCHフォーマット2~4のリソースで構成される(表6を参照)。
夫々のPUCCHリソースに対する設定はPUCCHリソースインデックス、開始PRBのンデックス、PUCCHフォーマット0~PUCCH4のうちのいずれかに対する設定などを含む。UEはPUCCHフォーマット2、PUCCHフォーマット3又はPUCCHフォーマット4を使用したPUCCH送信内にHARQ-ACK、SR及びCSI報告を多重化するためのコードレートが上位層パラメータmaxCodeRateを介してBSによりUEに設定される。上位層パラメータmaxCodeRateはPUCCHフォーマット2、3又は4のためのPUCCHリソース上でUCIをどのようにフィードバックするかを決定するために使用される。
UCIタイプがSR、CSIである場合、PUCCHリソースセット内でUCI送信に活用するPUCCHリソースは上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)によりネットワークによってUEに設定される。UCIタイプがSPS(Semi-Persistent Scheduling) PDSCHに対するHARQ-ACKである場合、PUCCHリソースセット内でUCI送信に活用するPUCCHリソースは上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)によりネットワークによってUEに設定される。反面、UCIタイプがDCIによりスケジュールされたPDSCHに対するHARQ-ACKである場合は、PUCCHリソースセット内でUCI送信に使用するPUCCHリソースはDCIに基づいてスケジュールされる。
DCI-基盤のPUCCHリソーススケジューリングの場合、BSはUEにPDCCHを介してDCIを送信し、DCI内のACK/NACKリソース指示子(ACK/NACK Resource indicator、ARI)により特定のPUCCHリソースセット内でUCI送信に使用されるPUCCHリソースを指示することができる。ARIはACK/NACK送信のためのPUCCHリソースを指示するために使用され、PUCCHリソース指示子(PUCCH Resource indicator、PRI)とも称される。ここで、DCIはPDSCHスケジューリングに使用されるDCIであり、UCIはPDSCHに対するHARQ-ACKを含む。なお、BSはARIが表現できる状態の数よりも多いPUCCHリソースで構成されたPUCCHリソースセットを(UE特定の)上位層(例、RRC)信号を用いてUEに設定することができる。この時、ARIはPUCCHリソースセット内のPUCCHリソースサブセットを指示し、指示されたPUCCHリソースサブセット内でどのPUCCHリソースを使用するかはPDCCHに対する送信リソース情報(例、PDCCHの開始制御チャネル要素(control channel element、CCE、制御チャネルエレメント)インデックスなど)に基づく暗黙的規則(implicit rule)に従って決定される。
UEはUL-SCHデータ送信のためにはUEに利用可能な上りリンクリソースを有し、DL-SCHデータ受信のためにはUEに利用可能な下りリンクリソースを有する必要がある。上りリンクリソースと下りリンクリソースはBSによるリソース割り当て(Resource allocation)によりUEに割り当てられる。リソース割り当ては時間ドメインリソース割り当て(time domain Resource allocation、TDRA)と周波数ドメインリソース割り当て(frequency domain Resource allocation、FDRA)を含む。この明細書において、上りリンクリソース割り当ては上りリンクグラントとも呼ばれ、下りリンクリソース割り当ては下りリンク割り当てとも呼ばれる。上りリンクグラントはUEによりPDCCH上で或いはRAR内で動的に受信されるか、又はBSからRRCシグナリングによりUEに準持続的(Semi-persistently)に設定される。下りリンク割り当てはUEによりPDCCH上で動的に受信されるか、又はBSからのRRCシグナリングによりUEに準持続的に設定される。
ULにおいて、BSは臨時識別子(cell radioNetwork temporary Identifier、C-RNTI)にアドレスされたPDCCHを介してUEに上りリンクリソースを動的に割り当てることができる。UEはUL送信のための可能性がある上りリンクグラントを探すためにPDCCHをモニタリングする。また、BSはUEに設定されたグラントを用いて上りリンクリソースを割り当てることができる。タイプ1及びタイプ2の2つのタイプの設定されたグラントが使用される。タイプ1の場合、BSは(周期(periodicity)を含む)設定された上りリンクグラントをRRCシグナリングにより直接提供する。タイプ2の場合、BSはRRC設定された上りリンクグラントの周期をRRCシグナリングにより設定し、設定されたスケジューリングRNTI(configured scheduling RNTI、CS-RNTI)にアドレスされたPDCCH(PDCCH addressed to CS-RNTI)を介して上記設定された上りリンクグラントをシグナリング及び活性化するか又はそれを活性解除(deactivate)する。例えば、タイプ2の場合、CS-RNTIにアドレスされたPDCCHは該当上りリンクグラントが活性解除されるまで、RRCシグナリングにより設定された周期によって暗黙的に(implicitly)再使用可能であることを指示する。
DLにおいて、BSはC-RNTIにアドレスされたPDCCHを介してUEに下りリンクリソースを動的に割り当てることができる。UEは可能性がある下りリンク割り当てを探すためにPDCCHをモニタリングする。また、BSは準持続的スケジューリング(Semi-static scheduling、SPS)を用いて下りリンクリソースをUEに割り当てることができる。BSはRRCシグナリングにより設定された下りリンク割り当ての周期を設定し、CS-RNTIにアドレスされたPDCCHを介して設定された下りリンク割り当てをシグナリング及び活性化するか、又はそれを活性解除する。例えば、CS-RNTIにアドレスされたPDCCHは該当下りリンク割り当てが活性解除されるまで、RRCシグナリングにより設定された周期によって暗黙的に再使用可能であることを指示する。
以下、PDCCHによるリソース割り当てとRRCによるリソース割り当てについてより詳しく説明する。
*PDCCHによるリソース割り当て:動的グラント/割り当て
PDCCHはPDSCH上でのDL送信又はPUSCH上でのUL送信をスケジューリングするために使用される。DL送信をスケジューリングするPDCCH上のDCIは、DL-SCHに関連する、変調及びコーディングフォーマット(例、変調及びコーディング方式(MCS)インデックスIMCS)、リソース割り当て及びHARQ情報を少なくとも含むDLリソース割り当てを含む。UL送信をスケジューリングするPDCCH上のDCIはUL-SCHに関連する、変調及びコーディングフォーマット、リソース割り当て及びHARQ情報を少なくとも含む、上りリンクスケジューリンググラントを含む。1つのPDCCHにより搬送されるDCIサイズ及び用途はDCIフォーマットによって異なる。例えば、DCIフォーマット0_0、DCIフォーマット0_1又はDCIフォーマット0_2がPUSCHのスケジューリングのために使用され、DCIフォーマット1_0、DCIフォーマット1_1又はDCIフォーマット1_2がPDSCHのスケジューリングのために使用される。特に、DCIフォーマット0_2とDCIフォーマット1_2はDCIフォーマット0_0、DCIフォーマット0_1、DCIフォーマット1_0、DCIフォーマット1_1が保障する送信信頼度(reliability)及び待ち時間(latency)要求事項(requirement)よりも高い送信信頼度及び低い待ち時間の要求事項を有する送信をスケジューリングするために使用される。本発明のいくつかの具現はDCLフォーマット0_2に基づくULデータの送信に適用できる。本発明のいくつかの具現はDCIフォーマット1_2に基づくDLデータの受信に適用できる。
図9はPDCCHによるPDSCH時間ドメインリソース割り当ての一例とPDCCHによるPUSCH時間ドメインリソース割り当ての一例を示す。
PDSCH又はPUSCHをスケジューリングするためにPDCCHにより搬送されるDCIは、時間ドメインリソース割り当て(time domain Resource assignment、TDRA)フィールドを含み、TDRAフィールドはPDSCH又はPUSCHのための割り当て表(allocation table)への行(row)インデックスm+1のための値mを提供する。所定のデフォルトPDSCH時間ドメイン割り当てがPDSCHのための割り当て表として適用されるか、又はBSがRRCシグナリングpdsch-TimeDomainAllocationListにより設定したPDSCH時間ドメインリソース割り当て表がPDSCHのための割り当て表として適用される。所定のデフォルトPUSCH時間ドメイン割り当てがPDSCHのための割り当て表として適用されるか、又はBSがRRCシグナリングpusch-TimeDomainAllocationListにより設定したPUSCH時間ドメインリソース割り当て表がPUSCHのための割り当て表として適用される。適用するPDSCH時間ドメインリソース割り当て表及び/又は適用するPUSCH時間ドメインリソース割り当て表は、固定/所定の規則によって決定される(例、3GPP TS 38.214を参照)。
PDSCH時間ドメインリソース設定において、各々のインデックスされた行は、DL割り当て-to-PDSCHスロットオフセットK0、開始及び長さ指示子SLIV(又は直接スロット内のPDSCHの開始位置(例、開始 シンボルインデックスS)及び割り当て長さ(例、シンボル数L))、PDSCHマッピングタイプを定義する。PUSCH時間ドメインリソース設定において、各々のインデックスされた行は、ULグラント-to-PUSCHスロットオフセットK2、スロット内のPUSCHの開始位置(例、開始シンボルインデックスS)及び割り当て長さ(例、シンボル数L)、PUSCHマッピングタイプを定義する。PDSCHのためのK0又はPUSCHのためのK2はPDCCHがあるスロットとPDCCHに対応するPDSCH又はPUSCHがあるスロットの間の差を示す。SLIVはPDSCH又はPUSCHを有するスロットの開始に相対的な開始シンボルS及びシンボルSからカウントした連続的な(consecutive)シンボル数Lのジョイント指示である。PDSCH/PUSCHマッピングタイプの場合、2つのマッピングタイプがある:その1つはマッピングタイプAであり、他の1つはマッピングタイプBである。PDSCH/PUSCHマッピングタイプAの場合、復調参照信号(demodulation reference signal、DMRS)がRRCシグナリングによりスロットにおいて3番目のシンボル(シンボル#2)或いは4番目のシンボル(シンボル#3)に位置する。PDSCH/PUSCHマッピングタイプBの場合、DMRSがPDSCH/PUSCHのために割り当てられた1番目のシンボルに位置する。
スケジューリングDCIはPDSCH又はPUSCHのために使用されるリソースブロックに関する割り当て情報を提供する周波数ドメインリソース割り当て(frequency domain Resource assignment、FDRA)フィールドを含む。例えば、FDRAフィールドは、UEにPDSCH又はPUSCH送信のためのセルに関する情報、PDSCH又はPUSCH送信のためのBWPに関する情報、PDSCH又はPUSCH送信のためのリソースブロックに関する情報を提供する。
*RRCによるリソース割り当て
上述したように、上りリンクの場合、動的グラントがない2つのタイプの送信がある:設定されたグラントタイプ1及び設定されたグラントタイプ2。設定されたグラントタイプ1の場合、ULグラントがRRCシグナリングにより提供されて設定されたグラントとして格納される。設定されたグラントタイプ2の場合、ULグラントがPDCCHにより提供され、設定された上りリンクグラント活性化又は活性解除を指示するL1シグナリングに基づいて設定された上りリンクグラントとして格納又は除去される。タイプ1及びタイプ2がサービングセルごと及びBWPごとにRRCシグナリングにより設定される。多数の設定が異なる多数のサービングセル上で同時に活性化されることができる。
設定されたグラントタイプ1が設定されるとき、UEには以下のパラメータがRRCシグナリングによりBSから提供される:
-再送信のためのCS-RNTIであるcs-RNTI;
-設定されたグラントタイプ1の周期であるperiodicity;
-時間ドメインにおいてシステムフレーム番号(System frameNumber、SFN)=0に対するリソースのオフセットを示すtimeDomainOffset;
-開始シンボルS、長さL及びPUSCHマッピングタイプの組み合わせを示す、割り当て表をポイントする行インデックスm+1を提供するtimeDomainAllocation値m;
-周波数ドメインリソース割り当てを提供するfrequencyDomainAllocation;及び
-変調次数、ターゲットコードレート及び輸送ブロックサイズを示すIMCSを提供するmcsAndTBS。
RRCによりサービングセルのための設定グラントタイプ1の設定時、UEはRRCにより提供されるULグラントを指示されたサービングセルのための設定された上りリンクグラントとして格納し、timeDomainOffset及び(SLIVから誘導される)Sによるシンボルで上記設定された上りリンクグラントが開始するように、そしてperiodicityで再発(recur)するように初期化(initialize)又は再初期化する。上りリンクグラントが設定されたグラントタイプ1のために設定された後、UEは上りリンクグラントが以下を満たす各シンボルに連関して再発するとみなすことができる:[(SFN *numberOfSlotsPerFrame (numberOfSymbolsPerSlot)+(SlotNumber in the frame *numberOfSymbolsPerSlot)+symbolNumber in the slot]=(timeDomainOffset *numberOfSymbolsPerSlot+S+N *periodicity) modulo (1024 *numberOfSlotsPerFrame *numberOfSymbolsPerSlot)、for all N≧0、ここで、numberOfSlotsPerFrame及びnumberOfSymbolsPerSlotはフレームごとの連続するスロット数及びスロットごとの連続するOFDMシンボルをそれぞれ示す(表1及び表2を参照)。
設定されたグラントタイプ2が設定されるとき、UEには以下のパラメータがRRCシグナリングによりBSから提供される:
-活性化、活性解除及び再電送のためのCS-RNTIであるcs-RNTI;
-設定されたグラントタイプ2の周期を提供するperiodicity。
実際の上りリンクグラントは(CS-RNTIにアドレスされた)PDCCHによりUEに提供される。上りリンクグラントが設定されたグラントタイプ2のために設定された後、UEは上りリンクグラントが以下を満たす各々のシンボルに連関して再発するとみなす:[(SFN*numberOfSlotsPerFrame *numberOfSymbolsPerSlot)+(SlotNumber in the frame *numberOfSymbolsPerSlot)+symbol Number in the slot]=[(SFNstart
time *numberOfSlotsPerFrame *numberOfSymbolsPerSlot+slotstart
time *numberOfSymbolsPerSlot+symbolstart
time)+N*periodicity] modulo (1024 *numberOfSlotsPerFrame *numberOfSymbolsPerSlot)、for all N≧0、ここで、SFNstart
time、slotstart
time及びsymbolstart
timeは上記設定されたグラントが(再)初期化された後、PUSCHの1番目の送信機会のSFN、スロット、シンボルをそれぞれ示し、numberOfSlotsPerFrame及びnumberOfSymbolsPerSlotはフレームごとの連続するスロット数及びスロットごとの連続するOFDMシンボルをそれぞれ示す(表1及び表2を参照)。
下りリンクの場合、UEはBSからのRRCシグナリングによりサービングセルごと及びBWPごとに準持続的スケジューリング(Semi-persistent scheduling、SPS)を有して設定される。DL SPSの場合、DL割り当てはPDCCHによりUEに提供され、SPS活性化又は活性解除を指示するL1シグナリングに基づいて格納又は除去される。SPSが設定されるとき、UEには以下のパラメータがRRCシグナリングによりBSから提供される:
-活性化、活性解除及び再送信のためのCS-RNTIであるcs-RNTI;
-SPSのための設定されたHARQプロセスの数を提供するnrofHARQ-Processes;
-SPSのための設定された下りリンク割り当ての周期を提供するperiodicity。
SPSのために下りリンク割り当てが設定された後、UEはN番目の下りリンク割り当てが以下を満たすスロットで発生すると連続して見なすことができる:(numberOfSlotsPerFrame*SFN+slotNumber in the frame)=[(numberOfSlotsPerFrame*SFNstart
time+slotstart
time)+N*periodicity *numberOfSlotsPerFrame/10] modulo (1024 *numberOfSlotsPerFrame)、ここで、SFNstart
time及びslotstart
timeは設定された下りリンク割り当てが(再)初期化された後、PDSCHの1番目の送信のSFN、スロット、シンボルをそれぞれ示し、numberOfSlotsPerFrame及びnumberOfSymbolsPerSlotはフレームごとの連続するスロット数及びスロットごとの連続するOFDMシンボルをそれぞれ示す(表1及び表2を参照)。
該当DCIフォーマットの循環冗長検査(cyclic redundancy check、CRC)がRRCパラメータcs-RNTIにより提供されたCS-RNTIを有してスクランブルされており、有効な(enabled)輸送ブロックのための新しいデータ指示子フィールドが0にセットされていると、UEはスケジューリング活性化又はスケジューリング解除のために、DL SPS割り当てPDCCH又は設定されたULグラントタイプ2のPDCCHを有効であると確認する(validate)。DCIフォーマットに対する全てのフィールドが表7又は表8によりセットされていると、DCIフォーマットの有効確認が達成される。表7はDL SPS及びULグラントタイプ2のスケジューリング活性化PDCCH有効確認のための特定のフィールドを例示し、表8はDL SPS及びULグラントタイプ2のスケジューリング解除PDCCH有効確認のための特定のフィールドを例示する。
DL SPS又はULグラントタイプ2のための実際のDL割り当て又はULグラント、そして該当変調及びコーディング方式は、該当DL SPS又はULグラントタイプ2のスケジューリング活性化PDCCHにより搬送されるDCIフォーマット内のリソース割り当てフィールド(例、TDRA値mを提供するTDRAフィールド、周波数リソースブロック割り当てを提供するFDRAフィールド、変調及びコーディング方式フィールド)により提供される。有効確認が達成されると、UEはDCIフォーマット内の情報をDL SPS又は設定されたULグラントタイプ2の有効な活性化又は有効な解除とみなす。
図10はHARQ-ACK送信/受信過程を例示する。
図10を参照すると、UEはスロットnでPDCCHを検出(detect)する。その後、UEはスロットnでPDCCHを介して受信したスケジューリング情報によってスロットn+K0でPDSCHを受信した後、スロットn+K1でPUCCHを介してUCIを送信する。ここで、UCIはPDSCHに対するHARQ-ACK応答を含む。
PDSCHをスケジューリングするPDCCHにより搬送されるDCI(例、DCIフォーマット1_0、DCIフォーマット1_1)は以下の情報を含む。
-周波数ドメインリソースの割り当て(frequency domain resource assignment、FDRA):PDSCHに割り当てられたRBセットを示す。
-時間ドメインリソースの割り当て(time domain resource assignment、TDRA):DL割り当て-to-PDSCHスロットオフセットK0、スロット内のPDSCHの開始位置(例、シンボルインデックスS)及び長さ(例、シンボル数L)、PDSCHマッピングタイプを示す。PDSCHマッピングタイプA又はPDSCHマッピングタイプBがTDRAにより指示される。PDSCHマッピングタイプAの場合、DMRSがスロットにおいて3番目のシンボル(シンボル#2)或いは4番目のシンボル(シンボル#3)に位置する。PDSCHマッピングタイプBの場合、DMRSがPDSCHのために割り当てられた1番目のシンボルに位置する。
-PDSCH-to-HARQ_フィードバックタイミング指示子:K1を示す。
PDSCHが最大1つのTBを送信するように設定された場合、HARQ-ACK応答は1-ビットで構成される。PDSCHが最大2つの輸送ブロック(transport block、TB)を送信するように設定された場合は、HARQ-ACK応答は空間(Spatial)バンドリングが設定されていないと、2-ビットで構成され、空間バンドリングが設定されていると、1-ビットで構成される。複数のPDSCHに対するHARQ-ACK送信時点がスロットn+K1と指定された場合、スロットn+K1で送信されるUCIは複数のPDSCHに対するHARQ-ACK応答を含む。
この明細書において、1つ又は複数のPDSCHに対するHARQ-ACKビットで構成されたHARQ-ACKペイロードは、HARQ-ACKコードブックとも称される。HARQ-ACKコードブックはHARQ-ACKペイロードが決定される方式によって準静的(Semi-static)HARQ-ACKコードブックと動的HARQ-ACKコードブックとに区別される。
準静的HARQ-ACKコードブックの場合、UEが報告するHARQ-ACKペイロードサイズに関連するパラメータが(UE-特定の)上位層(例、RRC)信号により準静的に設定される。例えば、準静的HARQ-ACKコードブックのHARQ-ACKペイロードのサイズは、1つのスロット内の1つのPUCCHを介して送信される(最大の)HARQ-ACKペイロード(サイズ)は、UEに設定された全てのDL搬送波(即ち、DLサービングセル)及びHARQ-ACK送信タイミングが指示される全てのDLスケジューリングスロット(又はPDSCH送信スロット又はPDCCHモニタリングスロット)の組み合わせ(以下、バンドリングウィンドウ)に対応するHARQ-ACKビット数に基づいて決定される。即ち、準静的HARQ-ACKコードブック方式は、実際スケジューリングされたDLデータの数に関係なく、HARQ-ACKコードブックのサイズが(最大値に)固定される方式である。例えば、DLグラントDCI(PDCCH)にはPDSCH to HARQ-ACKタイミング情報が含まれ、PDSCH-to-HARQ-ACKタイミング情報は複数の値のうちの1つ(例、k)を有する。例えば、PDSCHがスロット#mで受信され、PDSCHをスケジューリングするDLグラントDCI(PDCCH)内のPDSCH to HARQ-ACKタイミング情報がkを指示する場合、PDSCHに対するHARQ-ACK情報は、スロット#(m+k)で送信される。一例として、k∈{1、2、3、4、5、6、7、8}のように与えられる。一方、HARQ-ACK情報がスロット#nで送信される場合は、HARQ-ACK情報はバンドリングウィンドウを基準としてできる限り最大のHARQ-ACKを含む。即ち、スロット#nのHARQ-ACK情報はスロット#(n-k)に対応するHARQ-ACKを含む。例えば、k∈{1、2、3、4、5、6、7、8}である場合、スロット#nのHARQ-ACK情報は実際のDLデータ受信に関係なく、スロット#(n-8)~スロット#(n-1)に対応するHARQ-ACKを含む(即ち、最大数のHARQ-ACK)。ここで、HARQ-ACK情報はHARQ-ACKコードブック、HARQ-ACKペイロードに代替することができる。またスロットはDLデータ受信のための候補機会に理解/代替することができる。例示のように、バンドリングウィンドウはHARQ-ACKスロットを基準としてPDSCH-to-HARQ-ACKタイミングに基づいて決定され、PDSCH-to-HARQ-ACKタイミングセットは所定の値を有するか(例、{1、2、3、4、5、6、7、8})、又は上位層(RRC)シグナリングにより設定される。なお、動的(dynamic)HARQ-ACKコードブックの場合、UEが報告するHARQ-ACKペイロードサイズがDCIなどにより動的に変わることができる。動的HARQ-ACKコードブック方式において、DLスケジューリングDCIはcounter-DAI(即ち、C-DAI)及び/又はtotal-DAI(即ち、T-DAI)を含む。ここで、DAIは下りリンク割り当てインデックス(downlink assignment index)を意味し、1つのHARQ-ACK送信に含まれる送信された或いはスケジューリングされたPDSCHをBSがUEに知らせるために使用される。特に、c-DAIはDLスケジューリングDCIを搬送するPDCCH(以下、DLスケジューリングPDCCH)の間の順序を知らせるインデックスであり、t-DAIはt-DAIを有するPDCCHがある現在スロットまでのDLスケジューリングPDCCHの総数を示すインデックスである。
NRシステムでは単一の物理ネットワーク上に複数の論理ネットワークを具現する方案が考慮されている。ここで、論理ネットワークは様々な要求条件を有するサービス(例、eMBB、mMTC、URLLCなど)を支援する必要がある。よって、NRの物理層は様々なサービスに対する要求条件を考慮して柔軟な送信構造を支援するように設計されている。一例として、NRの物理層は必要によってOFDMシンボル長さ(OFDMシンボル期間(duration))及び副搬送波間隙(SCS)(以下、OFDMニューマロロジー)を変更することができる。また物理チャネルの送信リソースも(シンボル単位で)一定の範囲内で変更可能である。例えば、NRにおいてPUCCH(リソース)とPUSCH(リソース)は送信長さ/送信開始時点が一定の範囲内で柔軟に設定される。
一方、BSとUEを含む無線通信システムにおいて、UEがUCIをPUCCHで送信するとき、PUCCHリソースが時間軸で他のPUCCHリソース或いはPUSCHリソースと重畳することができる。例えば、同一のUE観点で(同一のスロット内で)、(1)(異なるUCI送信のための)PUCCH(リソース)とPUCCH(リソース)、或いは(2)PUCCH(リソース)とPUSCH(リソース)が時間軸で重畳することができる。一方、UEは(UE能力の制限、又はBSから受けた設定情報によって)PUCCH-PUCCH同時送信或いはPUCCH-PUSCH同時送信を支援しないこともある。また、UEが多数のULチャネルを一定時間範囲内で同時送信することが許容されないこともある。
この明細書では、UEが送信すべきULチャネルが一定時間範囲内に多数存在する場合、多数のULチャネルをハンドリングする方法が説明される。また、この明細書では、多数のULチャネルで送信/受信されるべきUCI及び/又はデータをハンドリングする方法を説明している。本発明の例に関する説明では以下の用語が使われる。
-UCI:UEがUL送信する制御情報を意味する。UCIは複数のタイプの制御情報(即ち、UCIタイプ)を含む。例えば、UCIはHARQ-ACK(簡単に、A/N、AN)、SR及び/又はCSIを含む。
-UCI多重化(multiplexing):異なるUCI(タイプ)を共通の物理層ULチャネル(例、PUCCH、PUSCH)を介して送信する動作を意味する。UCI多重化は異なるUCI(タイプ)を多重化する動作を含む。便宜上、多重化されたUCIをMUX UCIと称する。また、UCI多重化はMUX UCIに関連して行われる動作を含む。例えば、UCI多重化はMUX UCIを送信するためにULチャネルリソースを決定する過程を含む。
-UCI/データ多重化:UCIとデータを共通の物理層ULチャネル(例、PUSCH)を介して送信する動作を意味する。UCI/データ多重化はUCIとデータを多重化する動作を含む。便宜上、多重化されたUCIをMUX UCI/Dataと称する。また、UCI/データ多重化はMUX UCI/Dataに関連して行われる動作を含む。例えば、UCI/データ多重化はMUX UCI/Dataを送信するために、ULチャネルリソースを決定する過程を含む。
-スロット:データスケジューリングのための基本時間単位又は時間間隔(time interval)を意味する。スロットは複数のシンボルを含む。ここで、シンボルはOFDM-基盤シンボル(例、CP-OFDMシンボル、DFT-s-OFDMシンボル)を含む。
-重畳したULチャネルリソース:所定の時間間隔(例、スロット)内で時間軸で(少なくとも一部が)重畳したULチャネル(例、PUCCH、PUSCH)リソースを意味する。重畳したULチャネルリソースはUCI多重化を行う前のULチャネルリソースを意味する。本発明において、時間軸で(少なくとも一部が)互いに重畳するULチャネルは時間で或いは時間ドメインで衝突(collide)するULチャネルとも称される。
図11はUCIをPUSCHに多重化する一例を示す。スロット内においてPUCCHリソースとPUSCHリソースが重畳し、PUCCH-PUSCH同時送信が設定されない場合、UCIは図示したように、PUSCHを介して送信される。UCIをPUSCHを介して送信することをUCIピギーバック又はPUSCHピギーバックという。特に、図11はHARQ-ACKとCSIがPUSCHリソースに乗せられる場合を例示する。
多数のULチャネルが所定の時間間隔内で重畳する場合、BSをしてUEが送信するULチャネルを確実に受信するようにするためには、UEが多数のULチャネルを処理する方法を規定する必要がある。以下では、ULチャネル間の衝突をハンドリングする方法について説明する。
図12は単一スロットで重畳するPUCCHを有するUEがULチャネル間の衝突をハンドリングする過程の一例を示す。
UCI送信のためにUEは各UCIごとにPUCCHリソースを決定する。各PUCCHリソースは開始シンボルと送信長さにより定義される。UEはPUCCH送信のためのPUCCHリソースが単一スロットで重畳する場合、開始シンボルが最も早いPUCCHリソースを基準としてUCI多重化を行う。例えば、UEはスロット内で開始シンボルが最も早いPUCCHリソース(以下、PUCCHリソースA)を基準として、(時間で)重畳するPUCCHリソース(以下、PUCCHリソースB)を決定する(S1201)。UEはPUCCHリソースAとPUCCHリソースBに対してUCI多重化規則を適用する。例えば、PUCCHリソースAのUCI A及びPUCCHリソースBのUCI Bに基づいて、UCI多重化規則に従ってUCI A及びUCI Bの全部或いは一部を含むMUX UCIが得られる。UEはPUCCHリソースA及びPUCCHリソースBに連関するUCIを多重化するために単一PUCCHリソース(以下、MUX PUCCHリソース)を決定する(S1203)。例えば、UEはUEに設定された或いは利用可能なPUCCHリソースセットのうち、MUX UCIのペイロードサイズに該当するPUCCHリソースセット(以下、PUCCHリソースセットX)を決定し、PUCCHリソースセットXに属するPUCCHリソースのうちのいずれかをMUX PUCCHリソースとして決定する。例えば、UEはPUCCH送信のために同一スロットを指示するPDSCH-to-HARQ_フィードバックタイミング指示子フィールドを有するDCIのうちの最後のDCI内のPUCCHリソース指示子フィールドを使用して、PUCCHリソースセットXに属するPUCCHリソースのうちのいずれかをMUX PUCCHリソースとして決定する。UEはMUX UCIのペイロードサイズとMUX PUCCHリソースのPUCCHフォーマットに対する最大コードレートに基づいて、MUX PUCCHリソースの総PRBの数を決定する。仮にMUX PUCCHリソースが(PUCCHリソースA及びPUCCHリソースBを除いた)他のPUCCHリソースと重畳する場合、UEはMUX PUCCHリソース(又はMUX PUCCHリソースを含む残りのPUCCHリソースのうち、開始シンボルが最も早いPUCCHリソース)を基準として上述した動作を再度行う。
図13は図12によってUCI多重化するケースを例示する。図13を参照すると、スロット内に複数のPUCCHリソースが重畳する場合、最も早い(例、開始シンボルが最も早い)PUCCHリソースAを基準としてUCI多重化が行われる。図13において、ケース1及びケース2は1番目のPUCCHリソースが他のPUCCHリソースと重畳する場合を例示する。この場合、1番目のPUCCHリソースを最も早いPUCCHリソースAとみなした状態で図12の過程が行われる。反面、ケース3は1番目のPUCCHリソースは他のPUCCHリソースと重畳せず、2番目のPUCCHリソースが他のPUCCHリソースと重畳する場合を例示する。ケース3の場合、1番目のPUCCHリソースについてはUCI多重化が行われない。その代わりに、2番目のPUCCHリソースを最も早いPUCCHリソースAとみなした状態で図12の過程が行われる。ケース2は多重化されたUCIを送信するために決定されたMUX PUCCHリソースが他のPUCCHリソースと新しく重畳する場合である。この場合、MUX PUCCHリソース(又はこれを含む残りのPUCCHのうち、最も早い(例、開始シンボルが最も早い)PUCCHリソース)を最も早いPUCCHリソースAとみなした状態で図12の過程がさらに行われる。
図14は単一スロットで重畳するPUCCHとPUSCHを有するUEがULチャネル間の衝突をハンドリングする過程を例示する。
UCI送信のためにUEはPUCCHリソースを決定する(S1401)。UCIのためのPUCCHリソースを決定することは、MUX PUCCHリソースを決定することを含む。言い換えれば、UEがUCIのためのPUCCHリソースを決定することは、スロットで重畳する複数のPUCCHに基づいてMUX PUCCHリソースを決定することを含む。
UEは決定された(MUX)PUCCHリソースに基づいてPUSCHリソース上にUCIピギーバックを行う(S1403)。例えば、UEは(多重化されたUCI送信が許容された)PUSCHリソースが存在するとき、PUSCHリソースと(時間軸で)重畳するPUCCHリソースに対してUCI多重化規則を適用することができる。UEはPUSCHを介してUCIを送信することができる。
上記決定されたPUCCHリソースと重畳するPUSCHがスロット内にない場合は、S1503は省略され、UCIはPUCCHを介して送信される。
一方、決定されたPUCCHリソースが時間軸で複数のPUSCHと重畳する場合、UEは複数のPUSCHのうちのいずれかにUCIを多重化する。例えば、UEが複数のPUSCHをそれぞれのサービングセル上へ送信しようとする場合、UEはサービングセルのうち、特定のサービングセル(例、最も小さいサービングセルインデックスを有するサービングセル)のPUSCH上にUCIを多重化することができる。特定のサービングセル上のスロット内に1つよい多いPUSCHがある場合、UEはスロット内で送信する最も早いPUSCH上にUCIを多重化することができる。
図15はタイムライン条件を考慮したUCI多重化を例示する。UEが時間軸で重畳するPUCCH及び/又はPUSCHに対するUCI及び/又はデータ多重化を行うとき、PUCCH或いはPUSCHに対する柔軟なULタイミング設定によりUCI及び/又はデータ多重化のためのUEのプロセシング時間が足りないこともある。UEのプロセシング時間が足りないことを防止するために、(時間軸で)重畳するPUCCH及び/又はPUSCHに対するUCI/データの多重化過程において、以下の2つのタイムライン条件(以下、多重化タイムライン条件)が考慮される。
(1)HARQ-ACK情報に対応するPDSCHの最後のシンボルは、(時間軸で)重畳するPUCCH及び/又はPUSCHのうち、最も早いチャネルの開始シンボルからN1+時間前に受信される。T1は、i)UEプロセシング能力により定義された最小のPDSCHプロセシング時間N1、ii)スケジューリングされたシンボルの位置、PUSCH内のDMRS位置、BWPスイッチングによって0以上の整数値に予め定義されるd1などに基づいて定められる。
例えば、T1は以下のように決定される:T1=(N1+d1)*(2048+144)*κ*2-u*Tc。N1は、UEプロセシング能力#1及び#2に対して、表9及び表10のuにそれぞれ基づき、ここで、μは(μPDCCH、μPDSCH、μUL)のうち、最も大きいT1を招来する1つであり、ここで、μPDCCHはPDSCHをスケジューリングするPDCCHの副搬送波間隙に対応し、μPDSCHはスケジューリングされたPDSCHの副搬送波間隙に対応し、μULはHARQ-ACKが送信されるULチャネルの副搬送波間隙に対応し、κ=Tc/Tf=64である。表9において、N1,0の場合、追加DMRSのPDSCH DMRS位置l1=12であると、N1,0=14であり、そうではないと、N1,0=13である(3GPP TS 38.211のセクション7.4.1.1.2を参照)。PDSCHマッピングタイプAに対して、PDSCHの最後のシンボルがスロットのi-番目のスロット上にあれば、i<7に対してd1=7-iであり、そうではないと、d1=0である。UEプロセシング能力#1に対してPDSCHがマッピングタイプBであると、割り当てられたPDSCHシンボル数が7であれば、d1=0であり、割り当てられたPDSCHシンボル数が4であれば、d1=3であり、割り当てられたPDSCHシンボル数が2であれば、d1=3+dである。ここで、dはスケジューリングされたPDCCHとスケジューリングされたPDSCHの重畳するシンボル数である。UEプロセシング能力#2に対してPDSCHがマッピングタイプBであると、割り当てられたPDSCHシンボル数が7であれば、d1=0であり、割り当てられたPDSCHシンボル数が4であれば、d1はスケジューリングされたPDCCHとスケジューリングされたPDSCHの重畳するシンボル数であり、割り当てられたPDSCHシンボル数が2であれば、スケジューリングPDSCHが3-シンボルCORESET内にあり、CORESETとPDSCHが同じ開始シンボルを有すると、d1=3であり、そうではないと、d1はスケジューリングPDCCHとスケジューリングされたPDSCHの重畳するシンボル数である。この明細書において、T1はT_proc,1とも表記することができる。
(2)PUCCH又はPUSCH送信を指示する(例、トリガリング)PDCCHの最後のシンボルは、(時間軸で)重畳するPUCCH及び/又はPUSCHのうち、最も早いチャネルの開始シンボルからT2時間前に受信される。T2は、i)UE PUSCHタイミング能力により定義された最小のPUSCH準備(preparation)時間N2、ii)スケジューリングされたシンボルの位置或いはBWPスイッチングなどによって0以上の整数値に予め定義されたd2などに基づいて定められる。d2はスケジューリングされたシンボルの位置に関連するd2,1とBWPのスイッチングに関連するd2,2に区分される。
例えば、T2は以下のように決定される:T2=max{(N2+d2,1)*(2048+144)*κ*2-u*Tc、d2,2}。N2はUEタイミング能力#1及び#2に対して表11及び表12のuにそれぞれ基づき、ここで、μは(μDL、μUL)のうち、最も大きいT2を招来する1つであり、ここで、μDLはPUSCHをスケジューリングするDCIを搬送するPDCCHの副搬送波間隙に対応し、μULはPUSCHの副搬送波間隙に対応し、κ=Tc/Tf=64である。PUSCH割り当ての1番目のシンボルがDM-RSのみで構成されると、d2,1=0であり、そうではないと、d2,1=1である。スケジューリングDCIがBWPの変更をトリガーすると、d2,2はスイッチング時間と同一であり、そうではないと、d2,2=0である。スイッチング時間は周波数範囲によって異なるように定義される。例えば、スイッチング時間は周波数範囲FR1に対して0.5msであり、周波数範囲FR2に対して0.25msである。この明細書においてT2はT_proc,2とも表記することができる。
以下の表はUEプロセシング能力によるプロセシング時間を例示する。特に、表9はUEのPDSCHプロセシング能力#1に対するPDSCHプロセシング時間を例示し、表10はUEのPDSCHプロセシング能力#2に対するPDSCHプロセシング時間を例示し、表11はUEのPUSCHタイミング能力#1に対するPUSCH準備時間を例示し、表12はUEのタイミング能力#2に対するPUSCH準備時間を例示する。
1つのPUCCH内の異なるUCIタイプを多重化するように設定されたUEが多数の重畳するPUCCHをスロットで送信しようとする場合、或いは重畳するPUCCH及びPUSCHをスロットで送信しようとする場合、UEは特定の条件が満たされると、該当UCIタイプを多重化することができる。この特定の条件は多重化タイムライン条件を含む。例えば、図12ないし図14において、UCI多重化が適用されるPUCCH及びPUSCHは多重化タイムライン条件を満たすULチャネルである。図15を参照すると、UEは同一のスロットで複数のULチャネル(例、ULチャネル#1~#4)を送信する必要がある。ここで、UL CH#1はPDCCH#1によりスケジューリングされたPUSCHである。また、UL CH#2はPDSCHに対するHARQ-ACKを送信するためのPUCCHである。PDSCHはPDCCH#2によりスケジューリングされ、UL CH#2のリソースもPDCCH#2により指示される。
この時、時間軸で重畳するULチャネル(例、ULチャネル#1~#3)が多重化タイムライン条件を満たす場合、UEは時間軸で重畳するULチャネル#1~#3に対してUCI多重化を行うことができる。例えば、UEはPDSCHの最後のシンボルからUL CH#3の1番目のシンボルがT1条件を満たすか否かを確認する。また、UEはPDCCH#1の最後のシンボルからUL CH#3の1番目のシンボルがT2条件を満たすか否かを確認する。多重化タイムライン条件を満たす場合、UEはULチャネル#1~#3に対してUCI多重化を行う。反面、重畳するULチャネルのうち、最も早いULチャネル(例、開始シンボルが最も早いULチャネル)が多重化タイムライン条件を満たさない場合は、UEの全ての該当UCIタイプを多重化することが許容されない。
図16はスロット内の複数のHARQ-ACK PUCCHの送信を例示する。
現在のNR標準文書(例、3GPP TS 38.213 V15.2.0)では、UEはHARQ-ACK情報を有するPUCCHを1つより多いスロットで送信することを期待しないと規定している。従って、現在のNR標準文書によれば、UEは1つのスロットではHARQ-ACK情報を有するPUCCHを最大1つ送信することができる。UEが送信できるHARQ-ACK PUCCH数の制約により、UEがHARQ-ACK情報を送信できない状況が発生することを防止するためには、BSはHARQ-ACK情報が1つのPUCCHリソースに多重化されるように下りリンクスケジューリングを行う必要がある。しかし、URLLCサービスのような厳しい遅延と信頼度の要求事項を有するサービスを考慮したとき、複数のHARQ-ACKフィードバックがスロット内の1つのPUCCHのみに集中する方式はPUCCH性能の側面で望ましくない。さらに遅延が致命的な(latency -critical)サービスを支援するために、BSが短い期間を有する連続する複数のPDSCHを1つのスロット内にスケジューリングすることが求められる。BSの設定/指示により、UEはスロット内の任意のシンボルでPUCCHを送信できるとしても、スロット内で最大1つのHARQ-ACK PUCCH送信のみが許容されると、BSが迅速にPDSCHをback-to-backにスケジューリングすることと、UEが迅速にHARQ-ACKフィードバックを行うことが不可能である。従って、より柔らかくて効率的なリソース使用及びサービス支援のためには、図16に示すように、(互いに重畳しない)複数のHARQ-ACKPUCCH(或いはPUSCH)が1つのスロットで送信されることを許容した方が望ましい。
URLLCのようにパーケットの送信/受信において、短い時間内に高い信頼度の通信サービスを支援するための方案のうち、下りリンクシグナリングのオーバーヘッドを減少させる方案の1つとして、設定可能なサイズを有するDCIフィールドを構成することが考慮される。言い換えれば、BSの必要によりDCIフィールドを異なるように構成することにより、URLLC支援のためのスケジューリングを容易に行うか、或いは下りリンクシグナリングのオーバーヘッドを減らすことができる。例えば、UEでのPDCCH受信信頼度を向上させるために、BSはDCIに含まれるDCIフィールドのうち、特定のフィールドを除去する、或いは特定のフィールドのサイズを減らすことにより、DCIの総ペイロードサイズを減らすことができる。以下では、DCI内に含まれるDCIフィールド或いは該当サイズを設定可能なDCIフォーマットが使用されるシナリオに適用可能な本発明の例示を説明する。
<DCIサイズ整列(DCI size alignment)>
以下の表はPDCCHは搬送するDCIフォーマットを例示する。
DCIフォーマット0_0は輸送ブロック(transport block、TB)基盤(又はTB-レベル)のPUSCHをスケジューリングするために使用され、DCIフォーマット0_1はTB-基盤(又はTB-レベル)のPUSCH又はコードブロックグループ(code block group、CBG)基盤(又はCBG-レベル)のPUSCHをスケジューリングするために使用される。DCIフォーマット1_0はTB-基盤(又はTB-レベル)のPDSCHをスケジューリングするために使用され、DCIフォーマット1_1はTB-基盤(又はTB-レベル)のPDSCH又はCBG-基盤(又はCBG-レベル)のPDSCHをスケジューリングするために使用される。DCIフォーマット0_0及びDCIフォーマット1_0はBWPサイズがRRCにより初期に与えられた後から固定したサイズを有し、DCIフォーマット0_1及びDCIフォーマット1_1はBSによる様々なRRC再設定(reconfiguration)によりDCIフィールドのサイズが変更可能である。CSSの場合、DCIフォーマット0_0及びDCIフォーマット1_0はBWPサイズがRRCにより初期に与えられた後から固定したサイズを有する。USSの場合、DCIフォーマット0_0及びDCIフォーマット1_0は周波数ドメインリソース割り当て(frequency domain Resource assignment、FDRA)フィールドのサイズを除いた残りのフィールドのサイズは固定したサイズを有するが、FDRAフィールドのサイズはBSによる関連パラメータの設定により変更可能である。DCIフォーマット0_1及びDCIフォーマット1_1はBSによる様々なRRC再設定によりDCIフィールドのサイズが変更可能である。DCIフォーマット2_0は動的スロットフォーマット情報(例、SFI DCI)をUEに伝達するために使用され、DCIフォーマット2_1は下りリンク先取り(pre-Emption)情報をUEに伝達するために使用される。
例えば、DCIフォーマット0_0及びDCIフォーマット0_1はそれぞれ、PUSCHのスケジューリングのための周波数ドメインリソース割り当てフィールドを含み、DCIフォーマット1_0及びDCIフォーマット1_1はそれぞれ、PDSCHのスケジューリングのために周波数ドメインリソース割り当てフィールドを含む。DCIフォーマット0_0及びDCIフォーマット0_1のそれぞれの周波数ドメインリソースフィールド内のビット数は活性(active)又は初期(initial)のUL BWPのサイズであるNRB
UL,BWPに基づいて決定される。DCIフォーマット1_0及びDCIフォーマット1_1のそれぞれの周波数ドメインリソースフィールド内のビット数は活性又は初期UL BWPのサイズであるNRB
DL,BWPに基づいて決定される。
DCIフォーマットに定義されたフィールドは、複数の情報ビットa0~aA-1に以下のようにマッピングされる。DCIフォーマットの1番目のフィールドは最下位(lowest order)の情報ビットa0にマッピングされ、連続するそれぞれのフィールドはより上位の情報ビットにマッピングされる。それぞれのフィールドの最上位ビット(most significant bit、MSB)はそのフィールドのための最下位の情報ビットにマッピングされる。例えば、1番目のフィールドのMSBはa0にマッピングされる。DCIフォーマット内の情報ビット数が12ビットより少ないと、ペイロードサイズが12になるまでゼロがDCIフォーマットに付け加えられる。必要であれば、それぞれのDCIフォーマットのサイズが以下のDCIサイズ整列(DCI size alignment)により調整される。
必要であれば、UEによるブラインド復号の複雑度を減らすために、DCIサイズ整列が行われる。例えば、いくつかのシナリオにおいて、必要であれば、以下の順に行われる以下の段階によってパディング又は切断(truncation)がDCIフォーマットに適用される:
段階0:
-CSSでモニタリングされるDCIフォーマット0_0を決定、ここで、NRB
UL,BWPが初期UL BWPのサイズである。
-CSSでモニタリングされるDCIフォーマット1_0を決定、ここで、NRB
DL,BWPは以下により与えられる:
-CORESET#0がそのセルに対して設定されると、CORESET#0のサイズ;及び
-CORESET#0がそのセルに対して設定されないと、初期DL BWPのサイズ。
-DCIフォーマット0_0がCSSでモニタリングされると、そしてパディングの前に、DCIフォーマット0_0内の情報ビット数が同一のサービングセルをスケジューリングするためのCSSでモニタリングされるDCIフォーマット1_0のペイロードサイズより小さいと、ペイロードサイズがDCIフォーマット1_0のそれと同一になるまでゼロパディングビット数がDCIフォーマット0_0のために生成される。
-DCIフォーマット0_0がCSSでモニタリングされると、そして切断の前にDCIフォーマット0_0内の情報ビット数が同一のサービングセルをスケジューリングするためのCSSでモニタリングされるDCIフォーマット1_0のペイロードサイズより大きいと、DCIフォーマット0_0のサイズがDCIフォーマット1_0のサイズと同一になるように、DCIフォーマット0_0内の周波数ドメインリソース割り当てフィールドのビット帯域(bitwidth)が最初からいくつかのMBSを切断することにより減少する。
段階1:
-USSでモニタリングされるDCIフォーマット0_0を決定、ここで、NRB
UL,BWPは活性UL BWPのサイズである。
-USSでモニタリングされるDCIフォーマット1_0を決定、ここで、NRB
DL,BWPは活性DL BWPのサイズである。
-DCIフォーマット0_0がUSSでモニタリングされると、そしてパディングの前にDCIフォーマット0_0内の情報ビット数が同一のサービングセルをスケジューリングするためのUSSでモニタリングされるDCIフォーマット1_0のサイズより小さいと、ペイロードサイズがDCIフォーマット1_0のそれと同一になるまでゼロがDCIフォーマット0_0に付け加えられる。
-DCIフォーマット1_0がUSSでモニタリングされると、そしてパディングの前にDCIフォーマット1_0内の情報ビット数が同一のサービングセルをスケジューリングするためのUSSでモニタリングされるDCIフォーマット0_0のペイロードサイズより小さいと、ペイロードサイズがDCIフォーマット0_0のそれと同一になるまでゼロがDCIフォーマット1_0に付け加えられる。
段階2:
-USSでモニタリングされると、DCIフォーマット0_1のサイズが他のUSSでモニタリングされるDCIフォーマット0_0/1_0のそれと同一であると、1ビットのゼロパディングがDCIフォーマット0_1に付け加えられる。
-USSでモニタリングされると、DCIフォーマット1_1のサイズが他のUSSでモニタリングされるDCIフォーマット0_0/1_0のそれと同一であると、1ビットのゼロパディングがDCIフォーマット1_1に付け加えられる。
段階3:
-以下の条件を全て満たすと、DCIサイズ整列過程が終了する:
-異なるDCIサイズの総数がそのセルに対して4個より多くない;
-C-RNTIにモニタリングするように設定された異なるDCIサイズの総数(totalNumber of different DCI sizes with C-RNTI configured to monitor)がそのセルに対して3個より多くない。
段階4:
-そうではないと(otherwise)
-上記段階2に導入された(あれば)パディングビットを除去する。
-USSでモニタリングされるDCIフォーマット1_0を決定、ここで、NRB
DL,BWPは以下により与えられる:
-CORESET#0がそのセルに対して設定されると、CORESET#0のサイズ;及び
-CORESET#0がそのセルに対して設定されないと、初期DL BWPのサイズ。
-USSでモニタリングされるDCIフォーマット0_0を決定、ここで、NRB
UL,BWPは初期UL BWPのサイズである。
-パディングの前に、USSでモニタリングされるDCIフォーマット0_0内の情報ビット数が同一のサービングセルをスケジューリングするためのUSSでモニタリングされるDCIフォーマット1_0のペイロードサイズより小さいと、ペイロードサイズがUSSでモニタリングされるDCIフォーマット1_0のそれと同一になるまで、ゼロパディングビット数がUSSでモニタリングされるDCIフォーマット0_0のために生成される。
-切断の前に、USSでモニタリングされるDCIフォーマット0_0内の情報ビット数が同一のサービングセルをスケジューリングするためのUSSでモニタリングされるDCIフォーマット1_0のペイロードサイズより大きいと、USSでモニタリングされるDCIフォーマット0_0のサイズがUSSでモニタリングされるDCIフォーマット1_0のサイズと同一になるように、DCIフォーマット0_0内の周波数ドメインリソース割り当てフィールドのビット帯域(bitwidth)が最初からいくつかのMBSを切断することにより減少する。
以下、説明の便宜のために、DCIサイズ整列過程を"第1DCIサイズ整列過程"と称する。
UEは上記段階を適用した後、以下を招来する設定を処理するように期待されない:
-モニタリングするように設定された異なるDCIサイズの総数がそのセルに対して4個より多い;又は
-C-RNTIにモニタリングするように設定された異なるDCIサイズの総数(totalNumber of different DCI sizes with C-RNTI configured to monitor)がそのセルに対して3個より多い;又は
-USS内のDCIフォーマット0_0のサイズが他のUSS内のDCIフォーマット0_1と同一;又は
-USS内のDCIフォーマット1_0のサイズが他のUSS内のDCIフォーマット1_1と同一。
UEとBSはDCIサイズ整列過程を行うことができる。BSはDCIサイズに影響を及ぼすパラメータを設定し、UEはパラメータに基づいて該当セルでUEがモニタリングするDCIサイズを決定する。DCIサイズに影響を及ぼすパラメータには、例えば、周波数ドメインリソース割り当て、時間ドメインリソース割り当て、PDSCH-to-HARQフィードバックタイミング指示子、アンテナポート、BWP指示子、及び/又はSRSリソース指示子がある。UEとBSはパラメータに基づいてセルに対してDCIサイズ整列過程を行うか否かを決定する。BSはDCIサイズ整列過程によって調整されたDCIサイズに基づいて該当セル上でDCIを送信することができる。UEはセルに対するDCIサイズ整列過程によって調整されたDCIサイズを有するDCIをセル上で送信すると期待して、DCIモニタリング(言い換えれば、PDCCHモニタリング)を行うことができる。即ち、UEはセルに対するDCIサイズ整列過程により調整されたDCIサイズに基づいてDCIモニタリングを行う。
いくつかのシナリオにおいて、UEは特定のセルに対して4個より多い数の異なるDCIサイズをモニタリングするように設定されることを期待しない。また、いくつかのシナリオにおいて、UEは特定のセルに対して3個より多い数の異なる(C-RNTIにCRCスクランブルされた)DCIサイズをモニタリングするように設定されることを期待しない。
特定のターゲットサービス及び/又はQoS及び/又はブロックエラー率(block error rate、BLER)要求事項及び/又は信頼度要求事項(reliability requirement)及び/又は遅延要求事項(latency requirement)及び/又はプロセシング時間(processing time)に該当する制御チャネル(又はそれに該当するデータチャネルをスケジューリングする制御チャネル)は、DCI情報を含む。特定のターゲットサービス及び/又はQoS及び/又はBLER要求事項及び/又は信頼度要求事項及び/又は遅延要求事項及び/又はプロセシング時間を支援するために既存のDCIサイズとは異なる別途のDCIサイズを有するようにDCIフィールドサイズが設定される状況が発生し得る。この場合、既存のDCIサイズに対するモニタリング能力以外にさらなるDCIサイズに対するUEのモニタリング能力が別途に定義されることは望ましくない(或いは不可能である)。異なるDCIサイズに対するモニタリング関連UE能力には変化がないながら、別途のDCIサイズが発生した時、DCIサイズ整列(alignment)/調整(adjustment)を行うことが必要である。特定のターゲットサービス及び/又はQoS及び/又はBLER要求事項及び/又は信頼度要求事項及び/又は遅延要求事項及び/又はプロセシング時間に該当する制御チャネル(又はそれに該当するデータチャネルをスケジューリングする制御チャネル)が含むDCIのフィールドが設定されるいくつかのシナリオにおいて、異なるDCIサイズに対するモニタリング関連UE能力を超えないようにするためのDCIサイズ整列/調整が以下のように行われる。
説明の便宜のために、以下では、特定のターゲットサービス及び/又はQoS及び/又はBLER要求事項及び/又は信頼度要求事項及び/又は遅延要求事項及び/又はプロセシング時間に該当する制御チャネル(又はそれに該当するデータチャネルをスケジューリングする制御チャネル)が含むDCI(例、DCIに含まれるDCIフィールド、又はDCIに含まれるDCIフィールドのサイズがBSにより設定可能なDCI)を"URLLC DCIフォーマット"と称する。また、"URLLC DCIフォーマット"ではないDCIを"非URLLC(non-URLLC)DCIフォーマット"と称する。"URLLC DCIフォーマット"は"設定可能DCI(configurable DCI)フォーマット"とも称され、"非URLLC DCIフォーマット"は"設定不可(non-configurable)DCIフォーマット"とも称される。非設定DCIフォーマットも設定によってフィールドサイズが変化可能なフィールドがあり得るが、設定不可DCIフォーマットに比べて設定可能DCIフォーマットでは設定可能フィールドサイズがもっと少なく設定される。また、設定不可DCIフォーマットでは設定不可フィールドが、設定可能DCIフォーマットではBSの必要によって該当DCIフォーマットに含まれるか又は含まれず、サイズが調節される。設定不可DCIフォーマット(例、非URLLC DCIフォーマット)には、例えば、DCIフォーマット0_0、DCIフォーマット1_0、DCIフォーマット0_1、及び/又はDCIフォーマット1_1がある。例えば、DCIフォーマットを構成するフィールドのうち、特定のフィールド又はいくつかのフィールドはDCIフォーマット0_0、DCIフォーマット0_1、DCIフォーマット1_1、及び/又はDCIフォーマット0_1に対してはフィールドサイズが固定されるが、設定可能DCIフォーマットに対しては該当DCIフォーマットに含まれるか又は含まれないようにBSにより設定されることが許容される。他の例として、DCIフォーマットを構成するフィールドのうち、特定のフィールド又はいくつかのフィールドはDCIフォーマット0_0、DCIフォーマット0_1、DCIフォーマット1_1、及び/又はDCIフォーマット0_1では非常に少ないビット数を有するように設定できないが、設定可能DCIフォーマットに対しては非常に少ないビット数を有するようにBSにより設定することが許容される。"URLLC DCIフォーマット"は新しく導入されるDCIフォーマットであるので、"新しいDCIフォーマット"又は"非フォールバックDCIフォーマット"とも称され、DCIフォーマット0_0、DCIフォーマット0_1、DCIフォーマット1_1、及び/又はDCIフォーマット0_1は"レガシーDCIフォーマット"又は"フォールバックDCI"とも称される。
後述する本発明の例示では、いくつかのシナリオにおいて、上述した第1DCIサイズ整列過程が終了した後、UEがモニタリングする(例、ブラインド復号を行う)異なるDCIサイズの数がURLLC DCIフォーマットのサイズによりUEがモニタリングできる異なるDCIサイズの最大数に関する能力を超える場合に適用される。以下の例示は互いに反しない限り、互いに結合して適用することができる。
本発明の例示によるDCIサイズ整列過程に基づいて、BSはDCI送信に使用するDCIサイズを決定する。BSは決定されたDCIサイズに基づいて(セル上で)DCIを送信することができる。本発明の例示によるDCIサイズ整列過程に基づいて、UEは(セル上で)モニタリングするDCIサイズを決定する。UEは決定されたDCIサイズに基づいて(セル上で)DCIをモニタリングする。DCIサイズ整列過程が適用される場合、BSが実際に送信に使用するDCIサイズはDCIサイズ整列を完了して得られたDCIサイズであり、UEが実際にDCIモニタリング、即ち、DCIの復号に使用するDCIサイズはDCIサイズ整列を完了して得られたDCIサイズである。
図17及び図18はDCIサイズ整列に関連する本発明のいくつかの具現に基づくUE及びBSの動作流れを例示する。特に、図17はDCIサイズ整列に関連する本発明のいくつかの具現に基づくUEの動作流れを例示しており、図18はDCIサイズ整列に関連する本発明のいくつかの具現に基づくBSの動作流れを例示している。
本発明において、新しいDCIはURLLC DCIフォーマットのDCI(以下、URLLC DCI)に該当し、レガシーDCIは非URLLC DCIフォーマットのDCI(以下、非URLLC DCI)に該当する。ここで、非URLLC DCIはURLLC DCIフォーマット以外の残りのDCIフォーマットを有するDCIを意味する。
UEは整列されたDCIサイズに基づいて、例えば、後述するオプションによるDCIサイズ整列過程に基づいて決定されたDCIサイズに基づいて(セル上で)DCIをモニタリングすることができる。例えば、図17を参照すると、UEは新しいDCI及びレガシーDCIのうちのいずれかを受信し(S1701)、UEは受信されたDCIを後述するオプションによって整列されたDCIサイズに基づいて復号する(S1703)。UEは復号結果に基づいてPUCCH又はPUSCHのようなULチャネルを送信するか、又はPDSCHのようなDLチャネルを受信する。ここで、ULチャネルとDLチャネルはスロット単位のチャネルであるか、又はミニ-スロット単位のチャネルである。又は、ULチャネルとDLチャネルはeMBBトラフィックのためのチャネルであるか、又はURLLCトラフィックのためのチャネルである。
BSは整列されたDCIサイズに基づいて、例えば、後述するオプションによるDCIサイズ整列過程に基づいて決定されたDCIサイズに基づいて(セル上で)DCIを送信することができる。例えば、図18を参照すると、BSは後述するオプションによって新しいDCIサイズ及び/又はレガシーDCIサイズを整列する(S1801)。また、BSは整列されたDCIサイズに基づいて新しいDCI及び/又はレガシーDCIをUEに送信する(S1803)。BSは送信したDCIに基づいてPUCCH又はPUSCHのようなULチャネルを受信するか、又はPDSCHのようなDLチャネルを送信する。ここで、ULチャネルとDLチャネルはスロット単位音チャネルであるか、又はミニ-スロット単位のチャネルである。又は、ULチャネルとDLチャネルはeMBBトラフィックのためのチャネルであるか、又はURLLCトラフィックのためのチャネルである。
この明細書において、DL DCIフォーマットはDL送信をスケジューリング或いはトリガーするDCIフォーマットであり、UL DCIフォーマットはUL送信をスケジューリング或いはトリガーするDCIフォーマットである。例えば、この明細書において、DL DCIフォーマットはPDSCHをスケジューリングするDCIフォーマット或いはPUCCHの送信をトリガーするDCIフォーマットを意味し、UL DCIフォーマットはPUSCHをスケジューリングするDCIフォーマットを意味する。
*オプション1
図19は本発明の例示によるDCIサイズ整列過程を例示する。特に、図19はオプション1によるDCIサイズ整列過程を例示する。
UEがモニタリングできる異なるDCIサイズの最大数に対する能力を超えないように、URLLC DCIフォーマット以外の残りの(一部或いは全ての)DCIフォーマットのサイズを調整することができる。本発明のいくつかの具現において、URLLC DCIフォーマット以外の残りのDCIフォーマットのサイズはURLLC DCIフォーマットのDL DCIフォーマット(以下、URLLC DL DCIフォーマット)のサイズとURLLC DCIフォーマットのUL DCIフォーマット(以下、URLLC UL DCIフォーマット)のサイズを整列した後に調整されることもできる。例えば、図19を参照すると、UE又はBSは新しいDCIフォーマットに対するDCIサイズ整列を行い(S1901)、レガシーフォーマットに対するDCIサイズ整列を行う(S1903)。本発明のいくつかの具現において、レガシーフォーマットに対するDCIサイズ整列は、新しいDCIフォーマットに対するサイズ整列を適用した後にUEがモニタリングできる異なるDCIサイズの最大数に対する能力を超えた場合に行われる。DCIサイズ整列は、該当フォーマットに対する無駄な(redundant)ビットを誘発したりスケジューリング制限を伴ったりする。相対的に散発的な(Sporadic)トラフィックパターンを有すると予想されるURLLCスケジューリングに使用されるURLLC DCIフォーマットはもっと使用頻度が少ないので、URLLC DCIフォーマットに対してはかかるDCIサイズ整合(matching)の悪影響が少ない。オプション1は使用頻度が少ないと予想されるDCIフォーマットであるURLLC DCIフォーマットからDCIサイズマッチングを行い、そうしてもUEのDCIサイズバジェットを超えた場合にのみ(使用頻度が相対的にもっと頻繁な)他のDCIフォーマットに対してDCIサイズ整合を行うことにより、DCIサイズ整合の悪影響を減らすことができるという長所がある。
URLLC DCIフォーマットのサイズを整列した後、残りのDCIフォーマットのサイズを整列する場合、DCIフォーマット1_1とDCIフォーマット0_1のサイズが整列されるようにゼロビットパディング或いはビット切断が適用される。ここで、ゼロビットパディング或いはビット切断を適用することは、DCIフォーマット1_1とDCIフォーマット0_1のうち、ビット数が少ないDCIフォーマットにゼロビットパディングを適用してビット数がより多いDCIフォーマットのサイズにDCIサイズを整列するか、或いはDCIフォーマット1_1とDCIフォーマット0_1のうち、ビット数が多いDCIフォーマットのビットの一部を切断してビット数がより少ないDCIフォーマットのサイズにDCIサイズを整列することを意味する。
オプション1に関連するいくつかの具現において、URLLC DL DCIフォーマットのサイズ及び/又はURLLC UL DCIフォーマットのサイズよりビット数が多いDCIフォーマットのうち、最小サイズのDCIフォーマットXのサイズとURLLC DL DCIフォーマットのサイズ及び/又はURLLC UL DCIフォーマットのサイズが整列されるように、DCIフォーマットXに切断が適用されてもよい。かかるDCIサイズ整列が適用された場合に限って、DCIフォーマットXとURLLC DCIフォーマットの区分のために1-ビットフラグがDCIに含まれるか、又はDCIフォーマットXとURLLC DCIフォーマットが異なる探索空間及び/又はRNTI及び/又はCORESET及び/又はモニタリング時期(以下、複数のSS/RNTI/CORESET/MO)においてモニタリングされるように設定することができる。本発明のいくつかの具現において、DCIフォーマットXはCSS(及び/又はUSS)でモニタリングされるDCIフォーマット0_0及びDCIフォーマット1_0を含まないこともできる。
オプション1に関連するいくつかの具現において、URLLC DL DCIフォーマットのサイズ及び/又はURLLC UL DCIフォーマットのサイズよりビット数が少ないDCIフォーマットのうち、最大サイズを有するDCIフォーマットYのサイズとURLLC DL DCIフォーマットのサイズ及び/又はURLLC UL DCIフォーマットのサイズが整列されるように、DCIフォーマットYにゼロビットパディングが適用されてもよい。かかるDCIサイズ整列が適用される場合に限って、DCIフォーマットYとURLLC DCIフォーマットの区分のために1-ビットフラグがDCIに含まれるか、又はDCIフォーマットYとURLLC DCIフォーマットが異なる複数のSS/RNTI/CORESET/MOにおいてモニタリングされるように設定することができる。本発明のいくつかの具現において、DCIフォーマットYはCSS(及び/又はUSS)でモニタリングされるDCIフォーマット0_0及びDCIフォーマット1_0を含まないこともできる。
オプション1に関連するいくつかの具現において、URLLC DL DCIフォーマットのサイズ及び/又はURLLC UL DCIフォーマットのサイズと、それよりビット数が多いDCIフォーマットのうち、最小サイズを有するDCIフォーマットXのビット数の差をaとし、URLLC DLフォーマットのサイズ及び/又はURLLC UL DCIフォーマットのサイズと、それよりビット数が少ないDCIフォーマットのうち、最大サイズを有するDCIフォーマットYのビット数の差をbとすると、aとbを比較して、a<bである場合(或いはa≦bである場合)、DCIフォーマットXに切断が適用され、a>bである場合(或いはa≧bである場合)、DCIフォーマットYにゼロビットパディングが適用される。或いは、aが一定値より大きい場合(又は小さい場合)、DCIフォーマットXに切断が適用され、残りの場合にはDCIフォーマットYにゼロビットパディングが適用される。かかるDCIサイズ整列が適用された場合に限って、i)DCIフォーマットX/DCIフォーマットYと、ii)URLLC DCIフォーマットを区分するために、1-ビットフラグが各DCIに含まれるか、又はi)DCIフォーマットX/DCIフォーマットYと、ii)URLLC DCIフォーマットが異なる複数のSS/RNTI/CORESET/MOにおいてモニタリングされるように設定される。
*オプション2
UEがモニタリングできる異なるDCIサイズの最大数に対する能力を超えないように、URLLC DCIフォーマット以外の残りの(一部或いは全ての)DCIフォーマットのサイズとURLLC DCIフォーマットのサイズが同一になるように、URLLC DCIフォーマットのサイズが調整される。本発明のいくつかの具現では、URLLC DL DCIフォーマットとURLLC UL DCIフォーマットに対するサイズ整列後にオプション2が適用される。例えば、URLLC DL DCIフォーマットのサイズとURLLC UL DCIフォーマットのサイズを整列することは、DCIフォーマット1_1及び/又はDCIフォーマット0_1をモニタリングするように設定されていない場合に限って適用される。
オプション2に関連するいくつかの具現において、URLLC DL DCIフォーマットのサイズ及び/又はURLLC UL DCIフォーマットのサイズよりビット数が多いDCIフォーマットのうち、最小サイズを有するDCIフォーマットZのサイズとURLLC DL DCIフォーマットのサイズ及び/又はURLLC UL DCIフォーマットのサイズが整列されるように、URLLC DL DCIフォーマット及び/又はURLLC UL DCIフォーマットにゼロビットパディングが適用される。かかるDCIサイズ整列が適用される場合に限って、DCIフォーマットZとURLLC DCIフォーマットの区分のために、1-ビットフラグがDCIに含まれるか、又はDCIフォーマットZとURLLC DCIフォーマットが異なる複数のSS/RNTI/CORESET/MOにおいてモニタリングされるように設定される。
オプション2に関連するいくつかの具現において、URLLC DL DCIフォーマットのサイズ及び/又はURLLC UL DCIフォーマットのサイズよりビット数が少ないDCIフォーマットのうち、最大サイズを有するDCIフォーマットWのサイズとURLLC DL DCIフォーマットのサイズ及び/又はURLLC UL DCIフォーマットのサイズが整列されるように、URLLC DL DCIフォーマット及び/又はURLLC UL DCIフォーマットに切断が適用される。かかるDCIサイズ整列が適用される場合に限って、DCIフォーマットWとURLLC DCIフォーマットの区分のために、1-ビットフラグがDCIに含まれるか、又はDCIフォーマットWとURLLC DCIフォーマットが異なる複数のSS/RNTI/CORESET/MOにおいてモニタリングされるように設定される。例えば、かかる切断はURLLC DL DCIフォーマットのサイズ及び/又はURLLC UL DCIフォーマットのサイズが異なるDCIフォーマットのうち、最大サイズよりも大きい場合にのみ適用される。
オプション2に関連するいくつかの具現において、URLLC DL DCIフォーマットのサイズ及び/又はURLLC UL DCIフォーマットのサイズとこれよりビット数が多いDCIフォーマットのうち、最小サイズを有するDCIフォーマットのビット数の差をaとし、URLLC DL DCIフォーマットのサイズ及び/又はURLLC UL DCIフォーマットのサイズとこれよりビット数が少ないDCIフォーマットのうち、最大サイズを有するDCIフォーマットのビット数の差をbとすると、aとbを比較して、a<bである場合(或いはa≦bである場合)、URLLC DL DCIフォーマット及び/又はURLLC UL DCIフォーマットにゼロビットパディングが適用され、a>bである場合(或いはa≧bである場合)、URLLC DL DCIフォーマット及び/又はURLLC UL DCIフォーマットに切断が適用される。或いは、aが一定値より大きい場合(又は小さい場合)、URLLC DL DCIフォーマット及び/又はURLLC UL DCIフォーマットにゼロビットパディングが適用され、残りの場合には、URLLC DL DCIフォーマット及び/又はURLLC UL DCIフォーマットに切断が適用される。
*オプション3
URLLC DCIフォーマットのサイズを除いて、UEがモニタリングできる異なるDCIサイズの最大数が別途に定義される。一例として、URLLC DCIフォーマットがモニタリングされるように設定されたセルでは、UEはURLLC DCIフォーマットのサイズを除いて3個より多い数の異なるDCIサイズをモニタリングするように設定されることを期待しない。さらに或いはその代案として、UEは特定のセルに対してURLLC DCIフォーマットのサイズを除いて2個より多い数の(C-RNTIにCRCスクランブルされた)異なるDCIサイズをモニタリングするように設定されることを期待しない。反面、この規則はURLLC DCIフォーマットがモニタリングされるように設定されていないセルでは適用されず、UEとBSはURLLC DCIフォーマットがモニタリングされるように設定されていないセルでは、既存の規則の通りに定義された最大数の異なるDCIサイズに従うこともできる。
*オプション4
さらに他の方案として、第1DCIサイズ整列過程が終了した後、URLLC DCIフォーマットのサイズによりUEがモニタリングできる(C-RNTIにCRCスクランブルされた)異なるDCIサイズに対する能力を超える場合、UEとBSは:
(4-1)DCIフォーマット0_1のサイズとDCIフォーマット1_1のサイズが異なる場合は、DCIフォーマット1_1のサイズとDCIフォーマット0_1のサイズが整列されるようにDCIフォーマット1_1或いはDCIフォーマット0_1にゼロビットパディング或いはビット切断(或いはDCIサイズ整列のために、DCIフィールドの再解釈)を適用する;
(4-2)DCIフォーマット0_1のサイズと1_1のサイズが同一である場合は、DCIフォーマット1_1及びDCIフォーマット0_1に適用されたゼロパディングを除去して、USSでモニタリングされるDCIフォーマット1_0とUSSでモニタリングされるDCIフォーマット0_0のサイズを初期DL/UL BWP或いはCORESET#0のサイズに基づいて再度決定し、その後、USSでモニタリングされるDCIフォーマット1_0のサイズとUSSでモニタリングされるDCIフォーマット0_0のサイズが整列されるようにUSSでモニタリングされるDCIフォーマット0_0にゼロビットパディング或いはビット切断を適用する。
図20は本発明の他の例示によるDCIサイズ整列過程を例示する。特に、図20はオプション4によるDCIサイズ整列過程を例示する。図20において新しいDCIフォーマットはURLLC DCIフォーマットに該当する。
図20を参照すると、例えば、BSとUEは第1DCIサイズ整列過程の段階0ないし段階3を行う(S2001)。その後、新しいDCIフォーマットではない他のDCIフォーマットに対してDCIサイズバジェットが満たされないと(S2005、No)、BSとUEは第1DCI整列過程の段階4を行う(S2006)。第1DCIサイズ整列過程の段階0ないし段階3を行った後、新しいDCIフォーマットではない他のDCIフォーマットに対してDCIサイズバジェットが満たされ(S2005、Yes)、新しいDCIフォーマットを含むDCIフォーマットに対してDCIサイズバジェットが満たされると(S2007、Yes)、BSとUEはDCIサイズ整列過程を終了する。第1DCIサイズ整列過程の段階0ないし段階3を行った後、新しいDCIフォーマットではない他のDCIフォーマットに対してDCIサイズバジェットが満たされ(S2005、Yes)、新しいDCIフォーマットを含むDCIフォーマットに対してDCIサイズバジェットが満たされず(S2007、No)、DCIフォーマット0_1のサイズとDCIフォーマット1_1のサイズが同一ではないと(S2008、No)、BSとUEはDCIフォーマット0_1のサイズとDCIフォーマット1_1のサイズが同一になるように整列する(S2009)。DCIサイズ整列過程の段階0ないし段階3を行った後、新しいDCIフォーマットではない他のDCIフォーマットに他のDCIフォーマットに対してDCIサイズバジェットが満たされず(S2007、No)、DCIフォーマット0_1のサイズとDCIフォーマット1_1のサイズが同一であると(S2008、Yes)、BSとUEは第1サイズ整列過程の段階4を行う(S2010)。ここで、BSとUEは以下の条件が満たされるか否かに基づいてDCIフォーマットに対するDCIサイズバジェットを満たすか否かを決定することができる:
i)モニタリングするように設定された異なるDCIサイズの総数がそのセルに対してX+1より多くない;
ii)C-RNTIにモニタリングするように設定された異なるDCIサイズの総数(total Number of different DCI sizes with C-RNTI configured to monitor)がそのセルに対してXより多くない。
いくつかのシナリオにおいて、Xは3である。
*オプション5
図21及び図22は本発明のさらに他の例示によるDCIサイズ整列過程を例示する。特に、図21及び図22はオプション5によるDCIサイズ整列過程を例示する。図22及び図22において新しいDCIフォーマットはURLLC DCIフォーマットに該当する。
さらに他の方案として、第1DCIサイズ整列過程中、段階3が終了した後、URLLC DCIフォーマットのサイズによりUEがモニタリングできる(C-RNTIにCRCスクランブルされた)異なるDCIサイズに対する能力を超える場合は、UEとBSは:
(5-1)DCIフォーマット0_1のサイズとDCIフォーマット1_1のサイズが異なる場合には:
(5-1-1)DCIフォーマット1_1のサイズとDCIフォーマット0_1のサイズが整列されるように、DCIフォーマット1_1或いはDCIフォーマット0_1にゼロビットパディング或いはビット切断(或いはDCIサイズ整列のために、DCIフィールド再解釈)が適用されることができる。この時、仮にCSSでモニタリングされるDCIフォーマット1_0/0_0のサイズがDCIフォーマット1_1とDCIフォーマット0_1のうちのいずれかのDCIフォーマットのサイズと同一である場合は、そのうち、CSSでモニタリングされるDCIフォーマット1_0/0_0のサイズと同一ではないDCIフォーマットにゼロビットパディング或いはビット切断(及び/又はDCIサイズ整列のために、DCIフィールド再解釈)が適用される。この場合、CSSでモニタリングされるDCIフォーマット1_0/0_0のサイズと同一であるDCIフォーマットにゼロビットパディング或いはビット切断(及び/又はDCIサイズ整列のために、DCIフィールド再解釈)が適用されても総DCIサイズが減少しないことを防止することができる。
(5-1-2)又は、USSでモニタリングされるDCIフォーマット1_0とUSSでモニタリングされるDCIフォーマット0_0のサイズがDCIフォーマット1_1或いはDCIフォーマット0_1のうちのいずれかのサイズと同一になるように、USSでモニタリングされる、DCIフォーマット1_0とDCIフォーマット0_0或いはDCIフォーマット1_1或いはDCIフォーマット0_1にゼロビットパディング或いはビット切断(及び/又はDCIサイズ整列のために、DCIフィールド再解釈)が適用されることができる。
図21を参照すると、例えば、BSとUEは第1DCIサイズ整列過程の段階0ないし段階3を行う(S2101)。第1DCIサイズ整列過程の段階0ないし段階3を行った後、新しいDCIフォーマットを含む他のDCIフォーマットに対してDCIサイズバジェットが満たされると(S2107、Yes)、BSとUEはDCIサイズ整列過程を終了する。第1DCIサイズ整列過程の段階0ないし段階3を行った後、新しいDCIフォーマットを含むDCIフォーマットに対してDCIサイズバジェットが満たされず(S2107、No)、DCIフォーマット0_1のサイズとDCIフォーマット1_1のサイズが同一ではないと(S2108、No)、BSとUEはDCIフォーマット0_1のサイズとDCIフォーマット1_1のサイズが同一になるように整列する(S2109)。DCIサイズ整列過程の段階0ないし段階3を行った後、新しいDCIフォーマットを含むDCIフォーマットに対してDCIサイズバジェットが満たされず(S2107、No)、DCIフォーマット0_1のサイズとDCIフォーマット1_1のサイズが同一であると(S2108、Yes)、BSとUEは第1サイズ整列過程の段階4を行う(S2110)。ここで、BSとUEは以下の条件が満たされるか否かに基づいてDCIフォーマットに対するDCIサイズバジェットを満たすか否かを決定できる:
i)モニタリングするように設定された異なるDCIサイズの総数がそのセルに対してX+1より多くない;
ii)C-RNTIにモニタリングするように設定された異なるDCIサイズの総数がそのセルに対してXより多くない。
いくつかのシナリオにおいて、Xは3である。
第1DCIサイズ整列過程中、段階3が終了した後、URLLC DCIフォーマットのサイズによりUEがモニタリングできる(C-RNTIにCRCスクランブルされた)異なるDCIサイズに対する能力を超える場合、UEとBSは:
(5-2)DCIフォーマット0_1のサイズとDCIフォーマット1_1のサイズが同一である場合は、DCIフォーマット1_1、DCIフォーマット0_1に適用されたゼロパディングを除去し、USSでモニタリングされる、DCIフォーマット1_0のサイズとDCIフォーマット0_0のサイズを初期DL/UL BWP或いはCORESET#0のサイズに基づいて再度決定し、その後、USSでモニタリングされるDCIフォーマット1_0のサイズとUSSでモニタリングされるDCIフォーマット0_0のサイズが整列されるようにUSSでモニタリングされるDCIフォーマット0_0にゼロビットパディング或いはビット切断が適用される。
図22を参照すると、他の例として、BSとUEは第1DCIサイズ整列過程の段階0ないし段階3を行う(S2201)。第1DCIサイズ整列過程の段階0ないし段階3を行った後、新しいDCIフォーマットを含む他のDCIフォーマットに対してDCIサイズバジェットが満たされると(S2207、Yes)、BSとUEはDCIサイズ整列過程を終了する。第1DCIサイズ整列過程の段階0ないし段階3を行った後に新しいDCIフォーマットを含むDCIフォーマットに対してDCIサイズバジェットが満たされず(S2207、No)、DCIフォーマット0_1のサイズとDCIフォーマット1_1のサイズが同一ではないと(S2208、No)、BSとUEはUSS上のDCIフォーマット0_0/1_0のサイズとDCIフォーマット0_1(又はDCIフォーマット1_1)のサイズが同一になるように整列する(S2209)。DCIサイズ整列過程の段階0ないし段階3を行った後、新しいDCIフォーマットを含むDCIフォーマットに対してDCIサイズバジェットが満たされず(S2207、No)、DCIフォーマット0_1のサイズとDCIフォーマット1_1のサイズが同一であると(S2208、Yes)、BSとUEは第1サイズ整列過程の段階4を行う(S2210)。ここで、BSとUEは以下の条件が満たされるか否かにに基づいてDCIフォーマットに対するDCIサイズバジェットを満たすか否かを決定することができる:
i)モニタリングするように設定された異なるDCIサイズの総数がそのセルに対してX+1より多くない;
ii)C-RNTIにモニタリングするように設定された異なるDCIサイズの総数がそのセルに対してXより多くない。
いくつかのシナリオにおいて、Xは3である。
オプション1ないしオプション5においてURLLC DCIのDCIフォーマットは第1DCI整列過程で言及したDCIフォーマット又は表13に例示したDCIフォーマットとは区別される新しいDCIフォーマットであることもできる。或いは、オプション1ないしオプション5においてURLLC DCIは第1DCI整列過程で言及したDCIフォーマット又は表13に例示したDCIフォーマットと同一のDCIフォーマットを有するが、(URLLCトラフィックのスケジューリングのための)RNTI及び/又は探索空間及び/又はCORESETなどの設定により第1DCI整列過程で言及したDCIフォーマット又は表13に例示したDCIフォーマットのDCIとは区別されることもある。
<DCIパラメータの選択>
特定のチャネルに対するターゲットサービス(例、URLLC)及び/又はQoS及び/又はBLER要求事項及び/又は信頼度要求事項及び/又は遅延要求事項及び/又はプロセシング時間が異なる場合、スケジューリングに使用されるパラメータ(及び/又は各パラメータの候補値)も異なる必要がある。例えば、eMBBトラフィックのスケジューリングにはPDSCH-to-HARQフィードバックタイミングの相対的に大きい値が必要である反面、URLLCトラフィックのスケジューリングに対してはPDSCH-to-HARQフィードバックのタイミングが相対的に小さい値が必要である。
図23及び図24はDCIパラメータ選択に関連する本発明のいくつかの具現に基づくUEとBSの動作流れを例示する。特に、図23はDCIパラメータ選択に関連するいくつかの具現に基づくUEの動作流れを例示し、図24はDCIパラメータ選択に関連するいくつかの具現に基づくBSの動作流れを例示する。
図23を参照すると、UEはBSからDCIを受信する(S2300)。UEは後述するいくつかの例示によってDCIに含まれたフィールドを解釈する。例えば、UEはDCIが送信された探索空間、CORESET、RNTI及び/又は解釈しようとするフィールド以外のフィールドに含まれた値などに基づいて、DCIを解釈する(S2302)。また、UEはフィールドの解釈によって得られた情報に基づいて、ULチャネルを送信するか又はDLチャネルを受信する(S2304)。
図24を参照すると、BSはDCIを生成する(S2400)。この時、UL/DLチャネルをスケジューリングするためにDCIに含まれるフィールド値は後述する例示によって決定される。例えば、BSがDCIを送信しようとする探索空間、CORESET、RNTI及び/又は解釈しようとするフィールド以外のフィールドに含まれた値などに基づいて、DCIに含まれるフィールド値を決定して、DCIを生成する。その後、BSは生成されたDCIを送信する(S2402)。また、後述する例示によれば、DCIが送信された探索空間、CORESET、RNTI、及び/又は解釈しようとするフィールド以外のフィールドに含まれた値などに基づいて導き出されるフィールド値によって、UL/DLチャネルのスケジューリング解釈が変わるので、これにより、基地局はUEからULチャネルを受信するか又はDLチャネルを送信することができる(S2404)。例えば、DCI内の任意のフィールドをフィールドBとし、他のフィールドをフィールドAとすると、フィールドBの値はDCIが送信された探索空間、CORESET、RNTI、及び/又はフィールドAに含まれた値などに基づいて導き出される。
以下、DCIに含まれるフィールドを生成/決定/解釈するいくつかの例示を説明する。
DCIの特定のフィールドにより明示的(explicit)に指示される状態ごとに、及び/又は(DL/ULデータをスケジューリングする)PDCCHが属する探索空間ごとに、及び/又は(DL/ULデータをスケジューリングする)PDCCHが属するCORESETごとに、及び/又はRNTIごとに、及び/又はPDCCHのCRCマスキングごとに、特定のDCIフォーマットを構成するフィールドの(或いはDCIフォーマットに含まれないパラメータの)値及び/又は値範囲及び/又は値の候補セット(リスト)及び/又はフィールドのサイズが異なるように予め定義/約束されるか、上位層信号により設定されるか、又は物理層信号(或いはMAC CE)によりUEに指示される。BSもかかるUE動作を期待してPDCCHチャネルを送信する。
例えば、DCIフォーマットXのフィールドmは、探索空間AでPDCCHが検出される場合は、{m1、m2、m3、m4}の候補値セットが設定される反面、探索空間BでPDCCHが検出される場合には、{m5、m6、m7、m8}の候補値セットが設定される。また他の例として、DCIフォーマットYのフィールドnはRNTIgにCRCスクランブルされたPDCCHが検出される場合は、フィールドのサイズがN1に決定される反面、RNTIhにCRCスクランブルされたPDCCHが検出される場合には、フィールドのサイズがN2に決定されることもできる。さらに他の例として、DCIフォーマットZのフィールドpはさらに他のフィールドkの値が0であると、{p1、p2、...、p8}の候補値が設定される反面、kの値が1であると、{p9、p10、...、p16}の候補値が設定されることもできる。さらに他の例として、DCIフォーマットWに含まれない特定のパラメータについても複数の値が設定され、さらに他のフィールドkの値によってそれらのうちのいずれが使用されるかが決定されることもできる。
特定のDCIフォーマットを構成するフィールドの値及び/又は値範囲及び/又は値の候補セット(リスト)及び/又はフィールドのサイズが異なるように設定される動作は、特定のターゲットサービス(例、URLLC)及び/又はQoS及び/又はBLER要求事項及び/又は信頼度要求事項及び/又は遅延要求事項及び/又はプロセシング時間に対するスケジューリングのために新しい別途のDCIフォーマットが定義されない場合にもっと有用に適用される。
図25は本発明のいくつかの具現によるDCI送信/受信流れの他の例を示す。
UEはネットワーク(例、BS)への任意接続過程を行う(S2501)。例えば、UEの上りリンクデータの送信に利用可能な上りリンクリソースがない場合、又はネットワークがUEのためのページングメッセージを送信した場合、UEはセル上で任意接続過程を行う。任意接続過程には、例えば、4-段階任意接続過程(図5(a)を参照)又は2-段階任意接続過程(図5(b)を参照)がある。任意接続過程は、例えば、UEがセル上で利用可能なRACH時期のうち、セル上で検出したSSBに連関するRACH時期(即ち、RACHリソース)に任意接続プリアンブルを送信することができる。任意接続過程は任意接続プリアンブルに関連する任意接続応答を受信することを含む。いくつかのシナリオにおいて、任意接続過程は任意接続応答に含まれたULグラントに基づいて上りリンク送信を行うことを含む。
BSは任意接続過程を行ったUEに本発明のいくつかの具現によるDCI送信を行うことができる。任意接続過程を行ったUEは本発明のいくつかの具現によるDCI受信を行うことができる。本発明のいくつかの具現において、任意接続過程を通じてBSとUEの間にRRC連結が確立された場合、BSは新しいDCIフォーマットのフィールドに関連する設定情報をRRCシグナリングによりUEに提供することができる。
UEはDCI受信のために本発明のいくつかの具現による動作を行う。UEは少なくとも1つの送受信機;少なくとも1つのプロセッサ;及び少なくとも1つのプロセッサに動作可能に連結できる、そして実行されるとき、少なくとも1つのプロセッサをして本発明のいくつかの具現による動作を実行させる命令(instruction)を格納した、少なくとも1つのコンピュータメモリを含む。UEのためのプロセシング装置は、少なくとも1つのプロセッサ;及び少なくとも1つのプロセッサに動作可能に連結できる、そして実行されるとき、少なくとも1つのプロセッサをして本発明のいくつかの具現による動作を実行させる命令(instruction)を格納した、少なくとも1つのコンピュータメモリを含む。コンピュータ読み取り可能な格納媒体は、少なくとも1つのプロセッサにより実行されるとき、少なくとも1つのプロセッサをして本発明のいくつかの具現による動作を実行させる指示を含む少なくとも1つのコンピュータプログラムを格納する。本発明のいくつかの具現において、上記動作は:UEから任意接続過程に関連する信号を送信/受信することを含む(S2501)。例えば、本発明のいくつかの具現による動作のうち、任意接続過程に関連する動作は:同期信号及び物理ブロードキャストチャネルブロック(synchronization signal and physical broadcast channel block、SSB)を検出;SSBに連関する任意接続リソースで任意接続過程のプリアンブルを送信;任意接続プリアンブルに連関する任意接続応答を受信;及び任意接続応答に含まれた上りリンク(uplink、UL)グラントに基づいて無線リソース制御(radio resource control、RRC)の連結を確立することを含む。
本発明のいくつかの具現において、上記動作は、RRC連結を確立し、新しいUL DCIフォーマットのサイズと新しい下りリンク(downlink、DL)DCIフォーマットのサイズに基づいて第1DCIのサイズを決定(S2503);新しいUL DCIフォーマットのサイズと新しいDL DCIフォーマットのサイズに基づいて第1DCIのサイズを決定したことに基づいて、レガシーUL DCIフォーマットのサイズとレガシーDL DCIフォーマットのサイズに基づいて第2DCIのサイズを決定(S2505);及び第1DCIのサイズと第2DCIのサイズに基づいてDCIフォーマットをモニタリングして(例、復号を試みて)、少なくとも1つのDCIを受信することを含む(S2507)。新しいUL DCIフォーマットとレガシーUL DCIフォーマットはそれぞれ、物理上りリンク共有チャネル(physical uplink shared channel、PUSCH)をスケジューリングするために使用されるDCIフォーマットである。新しいDL DCIフォーマットとレガシーDL DCIフォーマットはそれぞれ、物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel、PDSCH)をスケジューリングするために使用されるDCIフォーマットである。上記動作はセルの各SSBに対する任意接続リソースに関する任意接続リソース情報を受信することを含む。上記動作は任意接続リソース情報に基づいてプリアンブルを送信することを含む。第1DCIのサイズは新しいUL DCIフォーマットのサイズと新しいDL DCIフォーマットのうちのいずれかである。第2DCIのサイズはレガシーUL DCIフォーマットのサイズとレガシーDL DCIフォーマットのうちのいずれかである。新しいUL DCIフォーマットはレガシーUL DCIフォーマット内のフィールドのうち、固定したフィールドサイズを有する少なくとも1つのフィールドを含むか又は含まないように設定される。新しいDL DCIフォーマットはレガシーDL DCIフォーマット内のフィールドのうち、固定したフィールドサイズを有する少なくとも1つのフィールドを含むか又は含まないように設定される。新しいUL DCIフォーマットのサイズはレガシーUL DCIフォーマットのサイズよりも小さく設定される。新しいDL DCIフォーマットのサイズがレガシーDL DCIフォーマットのサイズよりも小さく設定される。レガシーUL DCIフォーマットのサイズとレガシーDL DCIフォーマットのサイズに基づいて第2DCIを決定することは:i)新しいUL DCIフォーマットのサイズと新しいUL DCIフォーマットのサイズに基づいて第1DCIのサイズを決定したことに基づいて、そしてii)条件が満たされないことに基づいて、レガシーUL DCIフォーマットのサイズとレガシーDL DCIフォーマットのサイズを第2DCIのサイズに決定することを含む。上記条件は以下を含む:i)UEがモニタリングするように設定された異なるDCIのサイズの総数がセルに対してX+1個より多くない、ii)UEがセル無線ネットワーク臨時識別子(cell radio network temporary identifier、C-RNTI)でモニタリングするように設定された異なるDCIのサイズの総数がセルに対してX個より多くない。少なくとも1つのDCIを受信することは、第1DCIのサイズに基づいて新しいUL DCIフォーマットのDCI又は新しいDL DCIフォーマットのDCIをモニタリングすることを含む。レガシーUL DCIフォーマットはDCIフォーマット0_1であり、新しいUL DCIフォーマットはDCIフォーマット0_0及びDCIフォーマット0_1とは異なるDCIフォーマットである。レガシーDL DCIフォーマットはDCIフォーマット1_1であり、新しいDL DCIフォーマットはDCIフォーマット1_0及びDCIフォーマット1_1とは異なるDCIフォーマットである。
BSはDCI送信のために本発明のいくつかの具現による動作を行う。BSは、少なくとも1つの送受信機;少なくとも1つのプロセッサ;及び少なくとも1つのプロセッサに動作可能に連結できる、そして実行されるとき、少なくとも1つのプロセッサをして本発明のいくつかの具現による動作を実行させる命令(instruction)を格納した、少なくとも1つのコンピュータメモリを含む。BSのためのプロセシング装置は、少なくとも1つのプロセッサ;及び少なくとも1つのプロセッサに動作可能に連結できる、そして実行されるとき、少なくとも1つのプロセッサをして本発明のいくつかの具現による動作を実行させる命令(instruction)を格納した、少なくとも1つのコンピュータメモリを含む。コンピュータ読み取り可能な格納媒体は、少なくとも1つのプロセッサにより実行されるとき、少なくとも1つのプロセッサをして本発明のいくつかの具現による動作を実行させる指示を含む少なくとも1つのコンピュータプログラムを格納する。本発明のいくつかの具現において、上記動作は:任意接続過程を行うことを含む(S2501)。例えば、本発明のいくつかの具現による動作のうち、任意接続過程に関連する動作は:1つ以上のSSBを送信;1つ以上のSSBのいずれかに連関する任意接続リソースで任意接続過程のプリアンブルをUEから受信;及び任意接続プリアンブルに連関する任意接続応答をUEに送信;任意接続応答に含まれた上りリンク(uplink、UL)グラントに基づいてUEと無線リソース制御(radio resource control、RRC)の連結を確立することを含む。
本発明のいくつかの具現において、上記動作は:UEとRRC連結を確立し、新しいUL DCIフォーマットのサイズと新しい下りリンク(downlink、DL)DCIフォーマットのサイズを第1DCIのサイズに整列(S2503);新しいUL DCIフォーマットのサイズと新しいDL DCIフォーマットのサイズを第1DCIのサイズに整列したことに基づいて、レガシーUL DCIフォーマットのサイズとレガシーDL DCIフォーマットのサイズを第2DCIのサイズに整列(S2505);及び第1DCIのサイズと第2DCIのサイズに基づいて少なくとも1つのDCIを送信することを含む(S2507)。新しいUL DCIフォーマットとレガシーUL DCIフォーマットはそれぞれ、物理上りリンク共有チャネル(physical uplink shared channel、PUSCH)をスケジューリングするために使用されるDCIフォーマットであり、新しいDL DCIフォーマットとレガシーDL DCIフォーマットはそれぞれ、物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel、PDSCH)をスケジューリングするために使用されるDCIフォーマットである。上記動作は任意接続過程のためにセルの各SSBに対する任意接続リソースに関する任意接続リソース情報を送信する。上記動作は任意接続リソース情報に基づいてプリアンブルを受信することを含む。第1DCIのサイズは新しいUL DCIフォーマットのサイズと新しいDL DCIフォーマットのうちのいずれかである。第2DCIのサイズはレガシーUL DCIフォーマットのサイズとレガシーDL DCIフォーマットのうちのいずれかである。新しいUL DCIフォーマットはレガシーUL DCIフォーマット内のフィールドのうち、固定したフィールドサイズを有する少なくとも1つのフィールドを含むか又は含まないように設定される。新しいDL DCIフォーマットはレガシーDL DCIフォーマット内のフィールドのうち、固定したフィールドサイズを有する少なくとも1つのフィールドを含むか又は含まないように設定される。BSは新しいUL DCIフォーマットのサイズがレガシーUL DCIフォーマットのサイズよりも小さいようにUEに設定される。BSは新しいDL DCIフォーマットのサイズがレガシーDL DCIフォーマットのサイズよりも小さいようにUEに設定される。レガシーUL DCIフォーマットのサイズとレガシーDL DCIフォーマットのサイズを第2DCIに整列することは:i)新しいUL DCIフォーマットのサイズと新しいUL DCIフォーマットのサイズを第1DCIのサイズに整列したことに基づいて、そしてii)条件が満たされないことに基づいて、レガシーUL DCIフォーマットのサイズとレガシーDL DCIフォーマットのサイズを第2DCIのサイズに整列することを含む。上記条件は以下を含む:i)UEがモニタリングするように設定された異なるDCIのサイズの総数がセルに対してX+1個より多くない、ii)UEがセル無線ネットワーク臨時識別子(cell radio network temporary identifier、C-RNTI)でモニタリングするように設定された異なるDCIのサイズの総数がセルに対してX個より多くない。少なくとも1つのDCIを送信することは、第1DCIのサイズに基づいて新しいUL DCIフォーマットのDCI又は新しいDL DCIフォーマットのDCIを送信することを含む。レガシーUL DCIフォーマットはDCIフォーマット0_1であり、新しいUL DCIフォーマットはDCIフォーマット0_0及びDCIフォーマット0_1とは異なるDCIフォーマットである。レガシーDL DCIフォーマットはDCIフォーマット1_1であり、新しいDL DCIフォーマットはDCIフォーマット1_0及びDCIフォーマット1_1とは異なるDCIフォーマットである。
上述したように開示された本発明の例は、本発明に関連する技術分野における通常の技術者が本発明を具現し、実施できるように提供されている。以上では、本発明の好適な実施例を参照して説明したが、当該技術分野における通常の技術者は本発明を様々に修正及び変更可能である。従って、本発明は、ここに開示された実施形態に制限されるものではなく、ここに開示された原理及び新規な特徴と一致する最も広い範囲を付与するためのものである。