JP7305078B1 - 時刻同期システム、時刻同期装置、時刻同期方法及びプログラム - Google Patents

時刻同期システム、時刻同期装置、時刻同期方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

時刻同期システム(1)は、マスタ局又はデバイス局として時刻同期を行う第1時刻同期装置(100)、第2時刻同期装置(200)、第3時刻同期装置(300)、第4時刻同期装置(400)を備える。第1時刻同期装置(100)、第2時刻同期装置(200)、第3時刻同期装置(300)、第4時刻同期装置(400)において、マスタ局決定部(122)は、ユーザによって予め定められたパラメータに基づいてマスタ局として制御するか否かを決定することが可能であり、時刻同期部(130)は、マスタ局として制御すると決定した場合、マスタ局として時刻同期を行う一方、マスタ局として制御しないと決定した場合、デバイス局として時刻同期を行う。

Description

本開示は、時刻同期システム、時刻同期装置、時刻同期方法及びプログラムに関する。
ネットワーク内の装置の時刻を同期させる時刻同期システムにおいて、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.1AS、IEEE1588といった規格が採用されている。時刻同期システムにおいてこれらの規格を実施した場合、初期状態においてクロック源となる装置であるグランドマスタクロック(GMC, Gland Master Clock)、所謂グランドマスタを選択するときにBMCA(Best Master Clock Algorithm)が用いられる。
BMCAは、装置が自ら保持する優先度情報と他の装置から取得した優先度情報との比較を繰り返すことで、ネットワーク上の全ての装置のうちから優先度が最も高い装置をグランドマスタ、すなわち、マスタ局として選出するアルゴリズムである。例えば、図9に示すように、時刻同期システムのシステム立ち上げ時である各装置の電源投入時において、BMCAを実行する各装置は、自らをマスタ局と認識している。このとき、各装置は、各ポートで接続された装置に自らの優先度情報を含む情報であるアナウンスを送信し、他の装置からのアナウンスの受信後に取得した他の装置の優先度と自らの優先度とを比較する。このため、優先度が「1」、「2」よりも大きい「3」、「4」であるクロックIDが「0x0003」、「0x0004」の各装置は、自らがデバイス局であると認識する。また、優先度の比較が行われていない残りのクロックIDが「0x0001」、「0x0002」の各装置は、デバイス局を介して再度アナウンスを送受信して互いの優先度を比較する。この結果、優先度が「1」よりも大きい「2」であるクロックIDが「0x0002」の装置も、自らスレーブであると認識することで、優先度が「1」であるクロックIDが「0x0001」の装置がグランドマスタとして選出される。
このような時刻同期システムの一例として、特許文献1には、ネットワークに接続されたスイッチとエンドポイントとがグランドマスタを特定するためにBMCA処理を実施する制御システムが開示されている。特許文献1では、グランドマスタの候補として選択されたタイマについて、当該タイマの時間の精度と当該タイマを有するコントローラの経路指標とに基づく時刻同期の精度指標が算出される。そして、特許文献1では、複数の候補のタイマのうちから精度指標が最高のタイマをグランドマスタに決定し、当該タイマにグランドマスタであることを設定するためのプライオリティ設定情報を送信している。
特開2021-051652号公報
特許文献1に記載の制御システムでは、精度指標を算出、比較を繰り返してグランドマスタを決定したり、BMCA処理を実施したりすることで、時刻同期の制御を開始するまでの時間が長くなる問題がある。
本開示は、上述のような事情に鑑みてなされたものであり、時刻同期の制御を開始するまでの時間を短縮することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示に係る時刻同期システムは、グランドマスタとしてのマスタ局又はマスタ局と情報を送受信可能に接続されたデバイス局として時刻同期を行う複数の時刻同期装置を備える。時刻同期装置は、ユーザによって予め定められた自らのパラメータとして、自らがマスタ局として制御する旨を示す情報、又は、自らがマスタ局として制御しない旨を示す情報を保持するパラメータ保持部と、保持しているパラメータについて、自らがマスタ局として制御する旨を示す情報である場合にはマスタ局として制御すると決定する一方、自らがマスタ局として制御しない旨を示す情報である場合にはマスタ局として制御しないと決定するマスタ局決定部と、マスタ局として制御すると決定した場合、マスタ局として時刻同期を行う一方、マスタ局として制御しないと決定した場合、デバイス局として時刻同期を行う時刻同期部と、マスタ局として時刻同期を行う場合、デバイス局との接続の構成を検出する構成検出部と、マスタ局として時刻同期を行う場合、検出された構成に基づいて、デバイス局のポート情報を決定するポート情報決定部と、マスタ局として時刻同期を行う場合、決定したポート情報をデバイス局に送信するポート情報送信部と、デバイス局として時刻同期を行う場合、ポート情報を受信するポート情報受信部と、デバイス局として時刻同期を行う場合、ポート情報に基づいて、ポートを設定するポート設定部と、を含む。構成検出部は、デバイス局の全てのポートを特定可能な情報と、デバイス局の各ポートの接続先となるポートを特定可能な情報と、デバイス局の各ポートにおけるマスタ局からのホップ数が特定可能な情報とを含む接続情報に基づいて、マスタ局とデバイス局との接続形態を特定し、ポート情報決定部は、マスタ局とデバイス局との接続形態と、接続情報から特定されたデバイス局の各ポートのホップ数と、デバイス局のクロックIDを示す情報であるクロックID情報とに基づいて、デバイス局の各ポートの役割を決定する。
本開示によれば、各時刻同期装置は、ユーザによって予め定められたパラメータに基づいて、マスタ局として制御するか否かを決定することが可能である。よって、本開示に係る時刻同期システムは、最もマスタ局に適した時刻同期装置が予め特定されている場合、ユーザは、当該時刻同期装置がマスタ局となるように予め定めることができ、BMCAといったマスタ局を選出するアルゴリズムの実行を省略できる。この結果、本開示に係る時刻同期システムは、BMCAといったアルゴリズムを実行することで各時刻同期装置が保持する情報の比較を繰り返して最もマスタ局に適した時刻同期装置をマスタ局に決定する時刻同期システムよりも速やかにマスタ局となる時刻同期装置を決定することができ、時刻同期の制御を開始するまでの時間を短縮できる。
本実施の形態に係る時刻同期システムの全体説明図 時刻同期システムの機能構成を示す図 時刻同期装置のハードウェア構成を示すブロック図 パラメータ情報の表示例を示す図 接続情報の表示例を示す図 ポート情報の表示例を示す図 電源投入時の時刻同期システムの一例を示す図 ポート設定処理のタイミングチャート ポート設定処理を実行した後の時刻同期システムの一例を示す図 マスタ局決定処理のフローチャート ポート情報決定処理のフローチャート 図7の続きのフローチャート BMCA実行時の時刻同期システムの説明図
以下に、本開示を実施するための形態に係る時刻同期システム、時刻同期装置、時刻同期方法及びプログラムについて図面を参照して詳細に説明する。なお、図中同一または相当する部分には同じ符号を付す。
(実施の形態に係る時刻同期システムについて)
本開示の実施の形態に係る時刻同期システムは、ネットワーク上の複数の時刻同期装置がマスタ局又はデバイス局として動作し、デバイス局の時刻をマスタ局の時刻と同期させるシステムである。本実施の形態に係る時刻同期システムでは、例えば、IEEE802.1AS、IEEE1588といった規格に基づいて、マスタ局とデバイス局とがメッセージを送受信し、デバイス局がマスタ局とのメッセージの伝搬遅延時間を算出して時刻を補正することでマスタ局とデバイス局との時刻を同期させる。なお、本実施の形態に係る時刻同期システムは、当該システムの立ち上げ時、具体的には、各時刻同期装置の電源投入をしたとき、各時刻同期装置のうちからグランドマスタ、すなわち、マスタ局を決定している。
図1に示すように、本実施の形態に係る時刻同期システム1は、時刻同期装置の一例として、第1時刻同期装置100、第2時刻同期装置200、第3時刻同期装置300、第4時刻同期装置400を備える。第1時刻同期装置100、第2時刻同期装置200、第3時刻同期装置300、第4時刻同期装置400は、ネットワーク500を介して情報の送受信が可能となっている。
(実施の形態に係る時刻同期装置について)
図2に示すように、第1時刻同期装置100は、情報を記憶する情報記憶部110、BMCAを実行するか否かを決定するBMCA決定部121、マスタ局として制御するか否かを決定するマスタ局決定部122、マスタ局又はデバイス局として時刻同期を行う時刻同期部130を含む。また、第1時刻同期装置100は、マスタ局として制御すると決定した場合に情報をデバイス局に送信する情報送信部140、マスタ局としてデバイス局に情報を送信した場合に応答情報を受信する応答情報受信部150を含む。また、第1時刻同期装置100は、マスタ局としてデバイス局との接続の構成を検出する構成検出部161、マスタ局としてデバイス局のポート情報を決定するポート情報決定部162を含む。また、第1時刻同期装置100は、デバイス局として制御すると決定した場合にマスタ局からの情報を受信する情報受信部170、デバイス局としてマスタ局から送信された情報に対する応答情報を送信する応答情報送信部180、ポートを設定するポート設定部190を含む。
また、第2時刻同期装置200、第3時刻同期装置300、第4時刻同期装置400も第1時刻同期装置100と同様に、情報記憶部110、BMCA決定部121、マスタ局決定部122、時刻同期部130を含む。また、第2時刻同期装置200、第3時刻同期装置300、第4時刻同期装置400も第1時刻同期装置100と同様に、情報送信部140、応答情報受信部150、構成検出部161、ポート情報決定部162、情報受信部170、応答情報送信部180、ポート設定部190を含む。
(実施の形態に係る時刻同期装置のハードウェア構成について)
図3に示すように、第1時刻同期装置100は、例えば、制御プログラム59に従って処理を実行する制御部51を備える。制御部51は、CPU(Central Processing Unit)を備える。制御部51は、例えば、制御プログラム59に従って、図2に示す、BMCA決定部121、マスタ局決定部122、時刻同期部130、構成検出部161、ポート情報決定部162、ポート設定部190として機能する。
図3に戻り、第1時刻同期装置100は、制御プログラム59をロードし、制御部51の作業領域として用いられる主記憶部52を備える。主記憶部52は、RAM(Random Access Memory)を備える。
第1時刻同期装置100は、制御プログラム59を予め記憶する外部記憶部53を備える。外部記憶部53は、制御部51の指示に従って、このプログラムが記憶する情報を制御部51に供給し、制御部51から供給された情報を記憶する。外部記憶部53は、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)といった記録媒体を備える。外部記憶部53は、例えば、図2に示す情報記憶部110として機能する。
図3に戻り、第1時刻同期装置100は、ユーザに操作される操作部54を備える。操作部54を介して、入力された情報が制御部51に供給される。操作部54は、キーボード、マウス、タッチパネルといった情報入力部品を備える。
また、第1時刻同期装置100は、操作部54を介して入力された情報及び制御部51が出力した情報を表示する表示部55を備える。表示部55は、LCD(Liquid Crystal Display)、OLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイといった表示装置を備える。
また、第1時刻同期装置100は、情報を送受信する送受信部56を備える。送受信部56は、ネットワークに接続する通信網終端装置、無線通信装置といった情報通信装置を備える。送受信部56は、例えば、図2に示す、時刻同期部130、情報送信部140、応答情報受信部150、情報受信部170、応答情報送信部180として機能する。
図3に戻り、第1時刻同期装置100では、主記憶部52、外部記憶部53、操作部54、表示部55及び送受信部56はいずれも内部バス50を介して制御部51に接続されている。
第1時刻同期装置100は、制御部51が主記憶部52、外部記憶部53、操作部54、表示部55及び送受信部56を資源として用いることによって、図2に示す情報記憶部110、BMCA決定部121、マスタ局決定部122、時刻同期部130、情報送信部140、応答情報受信部150、構成検出部161、ポート情報決定部162、情報受信部170、応答情報送信部180、ポート設定部190の機能を実現する。例えば、第1時刻同期装置100は、情報記憶部110が行う情報記憶ステップ、BMCA決定部121が行うBMCA決定ステップ、マスタ局決定部122が行うマスタ局決定ステップを実行する。また、例えば、第1時刻同期装置100は、時刻同期部130が行う時刻同期ステップ、情報送信部140が行う情報送信ステップ、応答情報受信部150が行う応答情報受信ステップ、構成検出部161が行う構成検出ステップ、ポート情報決定部162が行うポート情報決定ステップを実行する。また、例えば、第1時刻同期装置100は、情報受信部170が行う情報受信ステップ、応答情報送信部180が行う応答情報送信ステップ、ポート設定部190が行うポート設定ステップを実行する。
なお、第2時刻同期装置200、第3時刻同期装置300、第4時刻同期装置400のハードウェア構成については、第1時刻同期装置100のハードウェア構成と同様である。具体的には、上記の記載は、「第1時刻同期装置100」を「第2時刻同期装置200」に読み替えることで第2時刻同期装置200の説明となり、「第1時刻同期装置100」を「第3時刻同期装置300」に読み替えることで第3時刻同期装置300の説明となり、「第1時刻同期装置100」を「第4時刻同期装置400」に読み替えることで第4時刻同期装置400の説明となる。よって、第2時刻同期装置200、第3時刻同期装置300、第4時刻同期装置400のハードウェア構成については、冗長な説明となるため、詳細な説明を省略する。
(実施の形態に係る時刻同期装置の機能構成の詳細について)
図2に戻り、情報記憶部110は、複数種類の情報を記憶する。情報記憶部110は、例えば、ユーザが予め定めたパラメータを示す情報であるパラメータ情報、他の時刻同期装置との接続に関する情報である接続情報、BMCAの実行時における自らの優先度を示す情報である優先度情報、自らのクロックIDを示す情報であるクロックID情報を記憶する。
ここで、パラメータ情報とは、ユーザが操作部54を用いた入力に基づく情報であって、図4Aに示すテーブルの形式で表示可能な情報である。具体的には、パラメータ情報は、BMCAの実行の有無を示す「BMCA(ユーザ設定)」、BMCAの非実行時において自らがマスタ局として動作するか否かを示す「GM(ユーザ設定)」の項目とこれらの項目の値とを含む情報である。例えば、パラメータ情報は、「BMCA(ユーザ設定)」が「OFF」、「GM(ユーザ設定)」が「ON」を示す情報である。なお、パラメータ情報の「BMCA(ユーザ設定)」の項目の値は、全ての時刻同期装置において「ON」又は「OFF」の何れかの値で同一である必要がある。また、パラメータ情報の「GM(ユーザ設定)」の項目の値は、何れか一の時刻同期装置においてのみ「ON」であり、残り全ての時刻同期装置において「OFF」である必要がある。
また、接続情報とは、各時刻同期装置が設定した情報であって、図4Bに示すテーブルの形式で表示可能な情報である。具体的には、接続情報は、デバイス局の全てのポートを特定可能な情報と、各ポートの接続先のポートを特定可能な情報と、各ポートのマスタ局からのホップ数が特定可能な情報とを含む情報である。例えば、接続情報は、「第1ポート」の接続先が「第1ポート(0x0001)」でホップ数が「1」、「第2ポート」の接続先が「第2ポート(0x0002)」でホップ数が「3」を示す情報である。また、優先度情報は、各時刻同期装置が設定した情報であって、例えば、優先度を示す「3」を特定可能な情報である。また、クロックID情報は、各時刻同期装置が設定した情報であって、例えば、クロックIDを示す「0x0003」を特定可能な情報である。
BMCA決定部121は、電源投入後に情報記憶部110が記憶しているパラメータ情報を参照し、「BMCA(ユーザ設定)」が「ON」であればBMCAを実行する旨を決定する一方、「BMCA(ユーザ設定)」が「OFF」であればBMCAを実行しない旨を決定する。
マスタ局決定部122は、BMCA決定部121がBMCAを実行する旨を決定した場合、BMCAを実行することで、自らがマスタ局として制御するか否かを決定する。一方、マスタ局決定部122は、BMCA決定部121がBMCAを実行しない旨を決定した場合、情報記憶部110が記憶しているパラメータ情報を参照する。そして、マスタ局決定部122は、「GM(ユーザ設定)」が「ON」であれば自らがマスタ局として制御すると決定する一方、「GM(ユーザ設定)」が「OFF」であれば自らがデバイス局として制御すると決定する。
ここで、例えば、図5Aに示すように、時刻同期システム1の各時刻同期装置がリング型で接続されており、各時刻同期装置の電源投入時において、一つの時刻同期装置がマスタ局として制御する旨の初期設定がなされている場合について考える。この場合において、第1時刻同期装置100のパラメータ情報の「BMCA(ユーザ設定)」が「OFF」、「GM(ユーザ設定)」が「ON」であるときには、第1時刻同期装置100は、マスタ局として制御すると決定する。なお、このとき、第2時刻同期装置200、第3時刻同期装置300、第4時刻同期装置400のパラメータ情報の「BMCA(ユーザ設定)」及び「GM(ユーザ設定)」が「OFF」であるため、第2時刻同期装置200、第3時刻同期装置300、第4時刻同期装置400は、デバイス局として制御すると決定する。
時刻同期部130は、マスタ局決定部122がマスタ局として制御すると決定した場合、マスタ局として時刻動作を行う一方、マスタ局決定部122がデバイス局として制御すると決定した場合、デバイス局として時刻動作を行う。
構成検出部161は、マスタ局決定部122がマスタ局として制御すると決定した場合、デバイス局との接続の構成を検出する。先ず、構成検出部161は、全てのデバイス局に接続の構成の検出に必要な情報を要求する旨の情報の一例である構成検出フレームを情報送信部140に送信させる。なお、本実施の形態では、構成の検出に必要な情報は、接続情報、優先度情報、クロックID情報を含む情報である。次に、構成検出部161は、応答情報受信部150が各デバイス局から受信した構成検出フレームの応答情報を取得する。そして、構成検出部161は、取得した応答情報に基づいて、マスタ局とデバイス局とがバス型、スター型、リング型といった接続形態のうちの何れの接続形態で接続されているかを特定することで、接続の構成を検出する。
よって、例えば、上述した図5Aに示す場合、マスタ局である第1時刻同期装置100は、図5Bに示すように、デバイス局である第2時刻同期装置200、第3時刻同期装置300、第4時刻同期装置400に構成検出フレームを送信し、応答情報として各デバイス局の接続情報、優先度情報、クロックID情報を含む情報を受信する。そして、第1時刻同期装置100は、接続情報に基づいて、接続の構成を検出する。具体的には、第1時刻同期装置100は、第1時刻同期装置100の第1ポートと第3時刻同期装置300の第2ポートとが接続されており、第1時刻同期装置100の第2ポートと第4時刻同期装置400の第1ポートとが接続されている旨を特定する。また、第1時刻同期装置100は、第2時刻同期装置200の第1ポートと第4時刻同期装置400の第2ポートとが接続されており、第2時刻同期装置200の第2ポートと第3時刻同期装置300の第1ポートとが接続されている旨を特定する。この結果、第1時刻同期装置100は、各時刻同期装置がリング型で接続されている旨を特定できる。
ポート情報決定部162は、構成検出部161が取得した応答情報に基づいて、デバイス局のポート情報を決定する。先ず、ポート情報決定部162は、構成検出部161の検出結果に基づいて、マスタ局とデバイス局とがリング型で接続されているか否かを判定する。ポート情報決定部162は、リング型で接続されていない場合、例えば、バス型、スター型で接続されている場合、マスタ局から情報を受信するポートをスレーブポート(Slave Port)とする一方、マスタ局から情報を受信しない残りのポートを全てマスタポート(Master Port)とする。
一方、ポート情報決定部162は、リング型で接続されている場合、接続情報から各ポートのマスタ局からのホップ数をデバイス局毎に特定する。また、ポート情報決定部162は、各ポートのホップ数が異なるデバイス局について、ホップ数が少ないポートをスレーブポートとし、ホップ数が多いポートをマスタポートとする。また、ポート情報決定部162は、各ポートのホップ数が同一であるデバイス局について、クロックID情報から特定した各ポートに接続されているデバイス局のクロックIDの値を比較し、クロックIDが小さい値となるデバイス局に接続されているポートをスレーブポートとし、クロックIDが大きい値となるデバイス局に接続されているポートをパッシブポート(Passive Port)とする。
そして、ポート情報決定部162は、特定したスレーブ毎の各ポートの役割を示す情報であるポート情報を生成することで、ポート情報を決定する。なお、ポート情報とは、マスタ局が設定した情報であって、図4Cに示すテーブルの形式で表示可能な情報である。具体的には、ポート情報は、デバイス局毎に全てのポートと各ポートの役割とが特定可能な情報とを含む情報である。ポート情報は、例えば、「クロックID」が「0x0002」のデバイス局について、「第1ポート」が「パッシブポート」で「第2ポート」が「スレーブポート」である旨を示す情報である。
ポート設定部190は、マスタ局決定部122がマスタ局として制御すると決定した場合、全てのポートをマスタポートに設定する。一方、ポート設定部190は、マスタ局決定部122がデバイス局として制御すると決定した場合、情報受信部170が受信したポート情報に基づいて、各ポートをマスタポート・スレーブポート・パッシブポートの何れかに設定する。
図5Bに示すように、マスタ局決定部122がマスタ局として制御すると決定した場合、情報送信部140は、構成検出フレームを全てのデバイス局に送信し、応答情報受信部150は、応答情報としてデバイス局が保持する構成の検出に必要な情報を受信する。次に、ポート情報送信部の一例としての情報送信部140は、ポート情報決定部162がポート情報を決定した場合、ポート情報を全てのデバイス局に送信し、応答情報受信部150は、応答情報としてデバイス局がポートの設定を完了した旨を示す情報を受信する。
一方、マスタ局決定部122がデバイス局として制御すると決定した場合、情報受信部170は、マスタ局から構成検出フレームを受信し、応答情報送信部180は、応答情報として構成の検出に必要な情報を送信する。次に、ポート情報受信部の一例としての情報受信部170は、マスタ局からポート情報を受信し、応答情報送信部180は、ポート設定部190が各ポートを設定した場合、応答情報としてポートの設定を完了した旨を示す情報を送信する。
よって、例えば、上述した図5Aに示す場合、マスタ局である第1時刻同期装置100は、上述した検出結果から各時刻同期装置がリング型で接続されている旨を特定し、接続情報からデバイス局である第2時刻同期装置200、第3時刻同期装置300、第4時刻同期装置400の各ポートのホップ数を特定する。具体的には、第1時刻同期装置100は、第2時刻同期装置200の第1ポート及び第2ポートのホップ数が「2」、第3時刻同期装置300の第1ポートのホップ数が「3」で第2ポートのホップ数は「1」、第4時刻同期装置400の第1ポートのホップ数が「1」で第2ポートのホップ数は「3」である旨を特定する。
また、第1時刻同期装置100は、各ポートのホップ数が異なる第3時刻同期装置300、第4時刻同期装置400のポートの役割を決定する。具体的には、第1時刻同期装置100は、第3時刻同期装置300の第1ポートがマスタポートで第2ポートがスレーブポート、第4時刻同期装置400の第1ポートがスレーブポートで第2ポートがマスタポートである旨を決定する。また、第1時刻同期装置100は、各ポートのホップ数が同一の第2時刻同期装置200のポートの役割を決定する。具体的には、第1時刻同期装置100は、クロックIDが大きい値(0x0004)である第4時刻同期装置400に接続された第2時刻同期装置200の第1ポートがパッシブポートでクロックIDが小さい値(0x0003)である第3時刻同期装置300に接続された第2時刻同期装置200の第2ポートがスレーブポートである旨を決定する。この結果、第1時刻同期装置100は、決定した各デバイス局の各ポートの役割を示すポート情報を生成できる。
そして、第1時刻同期装置100は、図5Bに示すように、生成したポート情報を第2時刻同期装置200、第3時刻同期装置300、第4時刻同期装置400に送信し、応答情報として各デバイス局からのポートの設定を完了した旨を示す情報を受信する。この結果、図5Cに示すように、第1時刻同期装置100、第2時刻同期装置200、第3時刻同期装置300、第4時刻同期装置400は、各ポートの役割を設定できる。
(本実施の形態に係るマスタ局決定処理のフローチャート)
次に、図6に示すフローチャートを用いて各時刻同期装置がマスタ局として制御するか否かを決定する動作について説明する。各時刻同期装置は、電源投入時に、図6に示すマスタ局決定処理の実行を開始する。先ず、図6に示すように、BMCA決定部121は、電源投入後に情報記憶部110が記憶しているパラメータ情報を参照し、「BMCA(ユーザ設定)」が「ON」であるか否かを判定する(ステップS101)。BMCA決定部121は、「BMCA(ユーザ設定)」が「ON」である場合(ステップS101;Y)、BMCAを実行する旨を決定し、マスタ局決定部122は、BMCAを実行し(ステップS102)、自らがマスタ局として選択されたか否かを判定する(ステップS103)。
一方、BMCA決定部121は、「BMCA(ユーザ設定)」が「OFF」である場合(ステップS101;N)、BMCAを実行しない旨を決定し、マスタ局決定部122は、情報記憶部110が記憶しているパラメータ情報を参照し、「GM(ユーザ設定)」が「ON」であるか否かを判定する(ステップS104)。自らがマスタ局として選択された場合(ステップS103;Y)、又は、「GM(ユーザ設定)」が「ON」である場合(ステップS104;Y)、マスタ局決定部122は、自らがマスタ局として制御する旨を決定し、時刻同期部130は、マスタ局として時刻動作を行い(ステップS105)、処理を終了する。一方、自らがマスタ局として選択されない場合(ステップS103;N)、又は、「GM(ユーザ設定)」が「OFF」である場合(ステップS104;N)、マスタ局決定部122は、自らがデバイス局として制御する旨を決定し、時刻同期部130は、デバイス局として時刻動作を行い(ステップS106)、処理を終了する。
(本実施の形態に係るポート情報決定処理のフローチャート)
次に、図7及び図8に示すフローチャートを用いてマスタ局がデバイス局のポート情報を決定する動作について説明する。各時刻同期装置は、マスタ局決定部122がマスタ局として制御する旨を決定したときに、図7及び図8に示すポート情報決定処理の実行を開始する。先ず、図7に示すように、構成検出部161は、情報送信部140に構成検出フレームを全てのデバイス局に対して送信させ(ステップS201)、応答情報受信部150が各デバイス局から受信した応答情報を取得し(ステップS202)、応答情報に基づいて接続の構成を検出する(ステップS203)。
次に、ポート情報決定部162は、構成検出部161の検出結果に基づいてマスタ局とデバイス局とがリング型で接続されているか否かを判定する(ステップS204)。ポート情報決定部162は、リング型で接続されていない場合(ステップS204;N)、クロックID情報に基づいてクロックIDの値が小さい順にデバイス局を選択する(ステップS205)。次に、ポート情報決定部162は、選択したデバイス局について、マスタ局から情報を受信するポートをスレーブポートとするとともにマスタ局から情報を受信しない残りのポートを全てマスタポートとする(ステップS206)。次に、ポート情報決定部162は、全てのデバイス局を選択したか否かを判定する(ステップS207)。ポート情報決定部162は、全てのデバイス局を選択していない場合(ステップS207;N)、ステップS205に戻り、全てのデバイス局を選択するまでステップS205、S206の処理を繰り返す。
一方、ポート情報決定部162は、リング型で接続されている場合(ステップS204;Y)、図8に示すように、クロックIDの値が小さい順にデバイス局を選択する(ステップS208)。次に、ポート情報決定部162は、選択したデバイス局について、接続情報から各ポートのホップ数を特定し(ステップS209)、各ポートのホップ数が同一か否かを判定する(ステップS210)。ポート情報決定部162は、ホップ数が異なる場合(ステップS210;N)、選択したデバイス局について、ホップ数が少ないポートをスレーブポートとするとともにホップ数が多いポートをマスタポートとする(ステップS211)。一方、ポート情報決定部162は、ホップ数が同一である場合(ステップS210;Y)、クロックID情報から特定した各ポートに隣接するデバイス局のクロックIDの値を比較してクロックIDが小さい値となるデバイス局に接続されているポートをスレーブポートとするとともにクロックIDが大きい値となるデバイス局に接続されているポートをパッシブポートとする(ステップS212)。
ステップS211、S212において選択されたデバイス局の各ポートの役割を決定した後、ポート情報決定部162は、全てのデバイス局を選択したか否かを判定する(ステップS213)。ポート情報決定部162は、全てのデバイス局を選択していない場合(ステップS213;N)、ステップS208に戻り、全てのデバイス局を選択するまでステップS208~S212の処理を繰り返す。そして、ステップS207、S213において選択されたデバイス局の各ポートの役割を決定した後、ポート情報決定部162は、ポート情報を生成し(ステップS214)、情報送信部140にポート情報を全てのデバイス局に送信させ(ステップS215)、応答情報受信部150が各デバイス局から受信した応答情報を取得し(ステップS216)、処理を終了する。
以上説明したように、本実施の形態に係る時刻同期システム1によれば、第1時刻同期装置100、第2時刻同期装置200、第3時刻同期装置300、第4時刻同期装置400では、マスタ局決定部122は、ユーザによって予め定められたパラメータに基づいてマスタ局として制御するか否かを決定することが可能である。そして、時刻同期部130は、マスタ局として制御すると決定した場合、マスタ局として時刻同期を行う一方、マスタ局として制御しないと決定した場合、デバイス局として時刻同期を行う。
このようにすることで、本実施の形態に係る時刻同期システム1では、例えば、管理局として機能させるサーバ装置としての時刻同期装置が予め特定されており、当該時刻同期装置にマスタ局として時刻同期を行わせたい場合、ユーザがマスタ局となる時刻同期装置を予め定めることができる。すなわち、本実施の形態に係る時刻同期システム1では、最もマスタ局に適した時刻同期装置が予め特定されている場合、ユーザは、当該時刻同期装置がマスタ局となるように予め定めることができ、BMCAといったマスタ局を選出するアルゴリズムの実行を省略できる。この結果、本実施の形態に係る時刻同期システム1は、BMCAといったアルゴリズムを実行することで各時刻同期装置が保持する情報の比較を繰り返して最もマスタ局に適した時刻同期装置をマスタ局に決定する時刻同期システムよりも速やかにマスタ局となる時刻同期装置を決定することができ、時刻同期の制御を開始するまでの時間を短縮できる。
また、本実施の形態に係る時刻同期システム1によれば、第1時刻同期装置100、第2時刻同期装置200、第3時刻同期装置300、第4時刻同期装置400では、マスタ局として時刻同期を行う場合、構成検出部161は、デバイス局との接続の構成を検出する。また、この場合、ポート情報決定部162は、検出された構成に基づいてデバイス局のポート情報を決定し、ポート情報送信部の一例としての情報送信部140は、決定したポート情報をデバイス局に送信する。一方、第1時刻同期装置100、第2時刻同期装置200、第3時刻同期装置300、第4時刻同期装置400では、デバイス局として時刻同期を行う場合、ポート情報受信部の一例としての情報受信部170は、ポート情報を受信し、ポート設定部190は、ポート情報に基づいて、ポートを設定する。
このようにすることで、本実施の形態に係る時刻同期システム1では、マスタ局がデバイス局のポート情報を決定してデバイス局にポートを設定させることができる。この結果、本実施の形態に係る時刻同期システム1は、各デバイス局がポート情報を決定して自らポートを設定する時刻同期システムよりも速やかに各デバイス局のポートを設定することができ、時刻同期の制御を開始するまでの時間を短縮できる。
また、本実施の形態に係る時刻同期システム1によれば、第1時刻同期装置100、第2時刻同期装置200、第3時刻同期装置300、第4時刻同期装置400では、BMCA決定部121は、ユーザによって予め定められたパラメータに基づいて、BMCAを実行するか否かを決定する。そして、マスタ局決定部122は、BMCAを実行すると決定した場合、BMCAを実行してマスタ局として制御するか否かを決定する一方、BMCAを実行しないと決定した場合、パラメータに基づいてマスタ局として制御するか否かを決定する。
このようにすることで、本実施の形態に係る時刻同期システム1では、ユーザがBMCAを実行するか否かを予め定めることができる。よって、本実施の形態に係る時刻同期システム1では、例えば、管理局として機能させる時刻同期装置が予め特定されておらず、時刻同期の制御を開始するまでの時間を要しても全ての時刻同期装置のうちから最もマスタ局に適した時刻同期装置をマスタ局に決定したい場合、BMCAを実行してマスタ局を決定することができる。すなわち、本実施の形態に係る時刻同期システム1では、最もマスタ局に適した時刻同期装置が予め特定されていない場合、ユーザは、BMCAを実行してマスタ局を選出することができる。
(変更例)
なお、本実施の形態では、ユーザによって予め定められたパラメータがパラメータ情報として各時刻同期装置の情報記憶部110に記憶されており、各時刻同期装置は、自ら記憶しているパラメータ情報を参照しているが、これに限定されない。例えば、パラメータ情報が各時刻同期装置とは異なるデータベースサーバに記憶されており、各時刻同期装置は、データベースサーバが記憶しているパラメータ情報を取得してもよい。この場合、データベースサーバは、時刻同期システム1の内部のサーバ装置であってもよく、ネットワーク上の外部の装置であってもよい。
なお、本実施の形態では、マスタ局は、全てのデバイス局に構成検出フレームを送信し、各デバイス局から応答情報として接続の構成の検出に必要な情報を受信しているが、これに限定されない。例えば、デバイス局は、自らがデバイス局として時刻同期を行うと決定した場合、マスタ局に接続の構成の検出に必要な情報を送信してもよい。このようにすることで、マスタ局は、構成検出フレームを送信しなくても接続の構成の検出に必要な情報を取得できる。
なお、本実施の形態のように、各時刻同期装置は、ユーザによって予め定められたパラメータに基づいてBMCAを実行するか否かを決定できるようにすることが好ましいが、これに限定されない。例えば、パラメータ情報の「BMCA(ユーザ設定)」の項目を省略し、各時刻同期装置は、常にBMCAを実行せずにユーザによって予め定められたパラメータに基づいてマスタ局として制御するか否かを決定してもよい。
なお、内部バス50で接続された制御部51、主記憶部52、外部記憶部53、操作部54、表示部55及び送受信部56を備える第1時刻同期装置100、第2時刻同期装置200、第3時刻同期装置300、第4時刻同期装置400の処理を行う中心となる部分は、専用のシステムによらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。例えば、前記の動作を実行するためのコンピュータプログラムを、コンピュータが読み取り可能な記録媒体、例えば、フラッシュメモリ、DVD-ROM(Read-Only Memory)等に格納して配布し、当該コンピュータプログラムをコンピュータにインストールすることにより、上記の処理を実行する第1時刻同期装置100、第2時刻同期装置200、第3時刻同期装置300、第4時刻同期装置400を構成してもよい。また、インターネットなどの通信ネットワーク上のサーバ装置が有する記憶装置に当該コンピュータプログラムを格納しておき、通常のコンピュータシステムがダウンロードすることで第1時刻同期装置100、第2時刻同期装置200、第3時刻同期装置300、第4時刻同期装置400を構成してもよい。
また、第1時刻同期装置100、第2時刻同期装置200、第3時刻同期装置300、第4時刻同期装置400の機能を、OS(Operating System)とアプリケーションプログラムの分担により実現する場合、または、OSとアプリケーションプログラムとの協働により実現する場合には、アプリケーションプログラム部分のみを記録媒体や記憶装置に格納してもよい。
また、搬送波にコンピュータプログラムを重畳し、通信ネットワークを介して提供することも可能である。例えば、通信ネットワーク上の掲示板(BBS, Bulletin Board System)に前記コンピュータプログラムを掲示し、ネットワークを介して前記コンピュータプログラムを提供してもよい。そして、このコンピュータプログラムを起動し、OSの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、前記の処理を実行してもよい。
本開示は、本開示の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施形態は、本開示を説明するためのものであり、本開示の範囲を限定するものではない。つまり、本開示の範囲は、実施形態ではなく、請求の範囲によって示される。そして、請求の範囲内及びそれと同等の開示の意義の範囲内で施される様々な変形が、本開示の範囲内とみなされる。
1…時刻同期システム、50…内部バス、51…制御部、52…主記憶部、53…外部記憶部、54…操作部、55…表示部、56…送受信部、59…制御プログラム、100…第1時刻同期装置、110…情報記憶部、121…BMCA決定部、122…マスタ局決定部、130…時刻同期部、140…情報送信部、150…応答情報受信部、161…構成検出部、162…ポート情報決定部、170…情報受信部、180…応答情報送信部、190…ポート設定部、200…第2時刻同期装置、300…第3時刻同期装置、400…第4時刻同期装置、500…ネットワーク。

Claims (5)

  1. グランドマスタとしてのマスタ局又は前記マスタ局と情報を送受信可能に接続されたデバイス局として時刻同期を行う複数の時刻同期装置を備えた時刻同期システムであって、
    前記時刻同期装置は、
    ユーザによって予め定められた自らのパラメータとして、自らが前記マスタ局として制御する旨を示す情報、又は、自らが前記マスタ局として制御しない旨を示す情報を保持するパラメータ保持部と、
    保持している前記パラメータについて、自らが前記マスタ局として制御する旨を示す情報である場合には前記マスタ局として制御すると決定する一方、自らが前記マスタ局として制御しない旨を示す情報である場合には前記マスタ局として制御しないと決定するマスタ局決定部と、
    前記マスタ局として制御すると決定した場合、前記マスタ局として時刻同期を行う一方、前記マスタ局として制御しないと決定した場合、前記デバイス局として時刻同期を行う時刻同期部と、
    前記マスタ局として時刻同期を行う場合、前記デバイス局との接続の構成を検出する構成検出部と、
    前記マスタ局として時刻同期を行う場合、検出された前記構成に基づいて、前記デバイス局のポート情報を決定するポート情報決定部と、
    前記マスタ局として時刻同期を行う場合、決定した前記ポート情報を前記デバイス局に送信するポート情報送信部と、
    前記デバイス局として時刻同期を行う場合、前記ポート情報を受信するポート情報受信部と、
    前記デバイス局として時刻同期を行う場合、前記ポート情報に基づいて、ポートを設定するポート設定部と、
    を含み、
    前記構成検出部は、前記デバイス局の全てのポートを特定可能な情報と、前記デバイス局の各ポートの接続先となるポートを特定可能な情報と、前記デバイス局の各ポートにおける前記マスタ局からのホップ数が特定可能な情報とを含む接続情報に基づいて、前記マスタ局と前記デバイス局との接続形態を特定し、
    前記ポート情報決定部は、前記マスタ局と前記デバイス局との前記接続形態と、前記接続情報から特定された前記デバイス局の各ポートの前記ホップ数と、前記デバイス局のクロックIDを示す情報であるクロックID情報とに基づいて、前記デバイス局の各ポートの役割を決定する、
    時刻同期システム。
  2. 前記時刻同期装置は、
    前記パラメータに基づいて、BMCA(Best Master Clock Algorithm)を実行するか否かを決定するBMCA決定部、
    を更に含み、
    前記マスタ局決定部は、前記BMCAを実行すると決定した場合、前記BMCAを実行して前記マスタ局として制御するか否かを決定する一方、前記BMCAを実行しないと決定した場合、前記パラメータに基づいて前記マスタ局として制御するか否かを決定する、
    請求項1に記載の時刻同期システム。
  3. グランドマスタとしてのマスタ局又は前記マスタ局と情報を送受信可能に接続されたデバイス局として時刻同期を行う時刻同期装置であって、
    ユーザによって予め定められた自らのパラメータとして、自らが前記マスタ局として制御する旨を示す情報、又は、自らが前記マスタ局として制御しない旨を示す情報を保持するパラメータ保持部と、
    保持している前記パラメータについて、自らが前記マスタ局として制御する旨を示す情報である場合には前記マスタ局として制御すると決定する一方、自らが前記マスタ局として制御しない旨を示す情報である場合には前記マスタ局として制御しないと決定するマスタ局決定部と、
    前記マスタ局として制御すると決定した場合、前記マスタ局として時刻同期を行う一方、前記マスタ局として制御しないと決定した場合、前記デバイス局として時刻同期を行う時刻同期部と、
    前記マスタ局として時刻同期を行う場合、前記デバイス局との接続の構成を検出する構成検出部と、
    前記マスタ局として時刻同期を行う場合、検出された前記構成に基づいて、前記デバイス局のポート情報を決定するポート情報決定部と、
    前記マスタ局として時刻同期を行う場合、決定した前記ポート情報を前記デバイス局に送信するポート情報送信部と、
    前記デバイス局として時刻同期を行う場合、前記ポート情報を受信するポート情報受信部と、
    前記デバイス局として時刻同期を行う場合、前記ポート情報に基づいて、ポートを設定するポート設定部と、
    を備え、
    前記構成検出部は、前記デバイス局の全てのポートを特定可能な情報と、前記デバイス局の各ポートの接続先となるポートを特定可能な情報と、前記デバイス局の各ポートにおける前記マスタ局からのホップ数が特定可能な情報とを含む接続情報に基づいて、前記マスタ局と前記デバイス局との接続形態を特定し、
    前記ポート情報決定部は、前記マスタ局と前記デバイス局との前記接続形態と、前記接続情報から特定された前記デバイス局の各ポートの前記ホップ数と、前記デバイス局のクロックIDを示す情報であるクロックID情報とに基づいて、前記デバイス局の各ポートの役割を決定する、
    時刻同期装置。
  4. コンピュータが、ユーザによって予め定められた自らのパラメータとして、自らが時刻同期システムのグランドマスタであるマスタ局として制御する旨を示す情報、又は、自らが前記マスタ局として制御しない旨を示す情報を保持するパラメータ保持ステップと、
    前記コンピュータが、保持している前記パラメータについて、自らが前記マスタ局として制御する旨を示す情報である場合には前記マスタ局として制御すると決定する一方、自らが前記マスタ局として制御しない旨を示す情報である場合には前記マスタ局として制御しないと決定するマスタ局決定ステップと、
    前記コンピュータが、前記マスタ局として制御すると決定した場合、前記マスタ局として時刻同期を行う一方、前記マスタ局として制御しないと決定した場合、前記時刻同期システムのデバイス局として時刻同期を行う時刻同期ステップと、
    前記コンピュータが、前記マスタ局として時刻同期を行う場合、前記デバイス局との接続の構成を検出する構成検出ステップと、
    前記コンピュータが、前記マスタ局として時刻同期を行う場合、検出された前記構成に基づいて、前記デバイス局のポート情報を決定するポート情報決定ステップと、
    前記コンピュータが、前記マスタ局として時刻同期を行う場合、決定した前記ポート情報を前記デバイス局に送信するポート情報送信ステップと、
    を含み、
    前記コンピュータが、前記デバイス局として時刻同期を行う場合、前記ポート情報を受信するポート情報受信ステップと、
    前記コンピュータが、前記デバイス局として時刻同期を行う場合、前記ポート情報に基づいて、ポートを設定するポート設定ステップと、
    を含み、
    前記構成検出ステップにおいて、前記デバイス局の全てのポートを特定可能な情報と、前記デバイス局の各ポートの接続先となるポートを特定可能な情報と、前記デバイス局の各ポートにおける前記マスタ局からのホップ数が特定可能な情報とを含む接続情報に基づいて、前記マスタ局と前記デバイス局との接続形態を特定し、
    前記ポート情報決定ステップにおいて、前記マスタ局と前記デバイス局との前記接続形態と、前記接続情報から特定された前記デバイス局の各ポートの前記ホップ数と、前記デバイス局のクロックIDを示す情報であるクロックID情報とに基づいて、前記デバイス局の各ポートの役割を決定する、
    時刻同期方法。
  5. コンピュータを、
    ユーザによって予め定められた自らのパラメータとして、自らが時刻同期システムのグランドマスタであるマスタ局として制御する旨を示す情報、又は、自らが前記マスタ局として制御しない旨を示す情報を保持するパラメータ保持部、
    保持している前記パラメータについて、自らが前記マスタ局として制御する旨を示す情報である場合には前記マスタ局として制御すると決定する一方、自らが前記マスタ局として制御しない旨を示す情報である場合には前記マスタ局として制御しないと決定するマスタ局決定部、
    前記マスタ局として制御すると決定した場合、前記マスタ局として時刻同期を行う一方、前記マスタ局として制御しないと決定した場合、前記時刻同期システムのデバイス局として時刻同期を行う時刻同期部、
    前記マスタ局として時刻同期を行う場合、前記デバイス局との接続の構成を検出する構成検出部、
    前記マスタ局として時刻同期を行う場合、検出された前記構成に基づいて、前記デバイス局のポート情報を決定するポート情報決定部、
    前記マスタ局として時刻同期を行う場合、決定した前記ポート情報を前記デバイス局に送信するポート情報送信部、
    前記デバイス局として時刻同期を行う場合、前記ポート情報を受信するポート情報受信部、
    前記デバイス局として時刻同期を行う場合、前記ポート情報に基づいて、ポートを設定するポート設定部、
    として機能させ、
    前記構成検出部は、前記デバイス局の全てのポートを特定可能な情報と、前記デバイス局の各ポートの接続先となるポートを特定可能な情報と、前記デバイス局の各ポートにおける前記マスタ局からのホップ数が特定可能な情報とを含む接続情報に基づいて、前記マスタ局と前記デバイス局との接続形態を特定し、
    前記ポート情報決定部は、前記マスタ局と前記デバイス局との前記接続形態と、前記接続情報から特定された前記デバイス局の各ポートの前記ホップ数と、前記デバイス局のクロックIDを示す情報であるクロックID情報とに基づいて、前記デバイス局の各ポートの役割を決定する、
    プログラム。
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