JP7304619B2 - 直流送電システム - Google Patents

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Description

本発明は、洋上風力発電等の発電設備から大都市等の需要地域まで、直流送電を行う技術に関する。
洋上風力発電設備等で発電した電力の送電方式として、高電圧直流送電が着目されている。直流送電システムでは、送電側に設けた電力変換器(送電側電力変換器)で直流に変換し、直流で送電した後に、受電側に設けた電力変換器(受電側電力変換器)で交流に変換して交流系統に送電する。
特許文献1あるいは非特許文献1には、送電側電力変換器と受電側電力変換器に、モジュラーマルチレベル変換器(MMC:Modular Multilevel Converter)を用いた直流送電システムが提案されている。
図1(a)は、従来のMMCを用いた直流送電システム100Rのブロック図である。直流送電システム100Rは、発電設備102、交流遮断器104、変圧器106、送電側電力変換器108、直流送電線110、受電側電力変換器112、変圧器114、交流遮断器116、交流系統118を備える。
送電側電力変換器108および受電側電力変換器112は、MMC120(必要に応じて、送電側にtを、受電側にrを付して区別する)で構成されている。MMC120は同一構成のセル122を複数段接続して構成される。図1(b)は、MMC120のセル122の構造を示す回路図である。各セル122は、上側スイッチ124、下側スイッチ126、コンデンサ128を含む。
このようなシステムでは、直流送電線に地絡や短絡などの事故が発生した場合に、送電側電力変換器および受電側電力変換器に定格を大きく上回る事故電流が流れるという課題がある。このよう直流事故を除去するために、いくつかの方式が提案されている。
図2は、従来の直流送電システムにおける直流事故除去方法の一例(以下、従来方式1という)を説明する図である。従来方式1では、直流送電線110において短絡事故(i)が発生した際に、MMC120t、120rを構成する各セル122の、上側スイッチ124および下側スイッチ126をオフ状態にする(ゲートブロックと呼ぶ)。
その後、交流遮断器104,116を開放することにより、事故電流(ii)、(iii)を遮断する。このとき、ゲートブロックから交流遮断器104,116の開放までには、交流遮断器104,116の動作遅れに起因して、数十ms~百ms程度の時間を要する。この期間中、発電設備102からMMC120tを介して、および交流系統118からMMC120rを介して、直流送電線110の事故点に対して、MMC120の定格を大きく上回る(非特許文献1では定格の7倍の)事故電流(ii)、(iii)が流れ続ける。MMC120はこの事故電流(ii)、(iii)に耐えられるよう設計する必要があり、その結果、MMC120のコストの増加と信頼性の低下を招いていた。また、交流系統118にこの事故電流(iii)が流れることで、交流系統118の電圧低下障害や、交流遮断器104,116の遮断容量の増大を招くおそれがある。
図3(a)、(b)は、従来の直流送電システムにおける直流事故除去方法の別の例(以下、従来方式2という)を説明する図である。図3(a)は、直流側の事故点(i)を経由する事故電流(ii)、(iii)を示し、図3(b)は、交流側を経由する事故電流(iv)、(v)を示す。事故電流(ii)、(iii)と事故電流(iv)、(v)は重なり合ってMMC120t、120rに流れる。従来方式2は、より迅速に事故を検出し除去することを目的に開発された技術である。従来方式2では、直流送電線110において事故が発生した際に、MMC120t、120rを構成する各セル122の、上側スイッチ124をオフ状態、下側スイッチ126をオン状態にする(ゼロ電圧出力と呼ぶ)ことにより、事故電流(ii)、(iii)を減少させる。その後、交流遮断器104,116を開放することにより、事故電流(iv)、(v)を遮断する(例えば、非特許文献1、特許文献1参照。)。この場合、ゼロ電圧出力を行った時点で、MMC120t,120rの直流端子側の電圧はゼロ付近まで低下する。その結果、交流遮断器104,116の開放を待たずとも、直流側の事故電流(ii)、(iii)を減少させ、直流側の事故点を経由する事故電流の増加を回避できる。従来方式2によれば、従来方式1では数十ms~百ms程度の時間を要していた事故除去時間が、数msに短縮することができる。
国際公開WO2016/207976号公報 特開2007-28882号公報
X. Li, Q. Song, W. Liu, H. Rao, S. Xu, L. Li, "Protection of Nonpermanent Faults on DC Overhead Lines in MMC-Based HVDC Systems," IEEE Transactions on Power Delivery, vol.28, no.1, pp.483,490, Jan. 2013.
しかしながら、従来方式2であっても、発電設備102から送電側電力変換器108側のMMC120t、および交流系統118から受電側電力変換器112側のMMC120rに、定格を大きく上回る事故電流(iv)、(v)が流れることは回避できず、むしろ電流の大きさは従来方式1よりも増加する。
図3(b)を参照すると、従来方式2では、ゼロ電圧出力を行うことで、MMC120t,120rの交流端子側の電圧もゼロまで低下する。これにより、発電設備102からMMC120tの内部まで、あるいは交流系統118からMMC120rの内部まで、大きな(非特許文献1では定格の8倍の)事故電流(iv)、(v)が流入する。交流遮断器104,116が動作してこれらの事故電流(iv)、(v)を遮断するまでには、数十ms~百ms程度の時間を要する。MMC120t,120rはこの事故電流(iv)、(v)に耐えられるよう設計する必要がある。そのためには、電流定格の大きな半導体スイッチを用いるか、半導体スイッチと並列に電流定格の大きなバイパススイッチを接続する必要がある。その結果、MMC120t,120rのコストの増加と信頼性の低下を招いていた。
このように、既存の直流送電システム100Rでは、直流送電線110に地絡・短絡事故が発生した場合に、発電設備102から送電側電力変換器108、および交流系統118から受電側電力変換器112に定格を大きく上回る事故電流が流れるという課題がある。
これらの電力変換器108,112が事故電流に耐えられる設計とした結果、コストの増加と信頼性の低下を招いてしまう。また、交流系統118にこの事故電流が流れることで、交流系統の電圧低下障害や、交流遮断器の遮断容量の増大を招くおそれがあった。
本発明は、このような課題を鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、直流送電線に地絡・短絡事故が発生しても、定格を大きく上回る電流が流れない直流送電システムの提供にある。
本発明のある態様は、直流送電システムに関する。直流送電システムは、発電設備と、直流送電線と、モジュラーマルチレベル変換器を含み、交流側に発電設備の出力を受け、直流側が直流送電線と接続される送電側電力変換器と、直流側が直流送電線と接続され、交流側が交流系統と接続される受電側電力変換器と、発電設備と送電側電力変換器の間に設けられ、送電側電力変換器に流れる電流が上限値を超えないように制限する電流リミッタと、を備える。直流事故が発生すると、送電側電力変換器のモジュラーマルチレベル変換器を構成するセルはゼロ電圧を発生する。
この態様によると、直流事故時においてモジュラーマルチレベル変換器のセルにゼロ電圧を発生させることにより、送電側電力変換器における直流端子側電流を抑制でき、また送電側電力変換器の前段に電流リミッタを設けておくことにより、直流事故時における送電側電力変換器の交流端子側電流を抑制できる。
直流送電システムは、直流送電線と受電側電力変換器の間に設けられた整流器をさらに備えてもよい。受電側電力変換器は、モジュラーマルチレベル変換器を含んでもよい。直流事故が発生すると、受電側電力変換器のモジュラーマルチレベル変換器を構成するセルは、通常の動作を継続してもよい。これにより、受電側電力変換装置においても、交流端子側電流と、直流端子側電流を抑制できる。
直流送電システムは、発電設備と送電側電力変換器の間に設けられた発電設備側電力変換器をさらに備えてもよい。電流リミッタは、発電設備側電力変換器に実装されてもよい。
発電設備側電力変換器は、PWM整流器およびPWMインバータを含むパワーコンディショナであり、電流リミッタは、PWMインバータの目標電流を変化させてもよい。
本発明の別の態様もまた、直流送電システムである。この直流送電システムは、発電設備と、直流送電線と、交流側に発電設備の出力を受け、直流側が直流送電線と接続される送電側電力変換器と、モジュラーマルチレベル変換器を含み、直流側が直流送電線と接続され、交流側が交流系統と接続される受電側電力変換器と、直流送電線と受電側電力変換器の間に設けられた整流器と、を備える。直流事故が発生すると、受電側電力変換器のモジュラーマルチレベル変換器を構成するセルは、通常の動作を継続する。
本発明のある態様によれば、直流送電線に短絡または地絡事故が発生しても、定格を大きく上回る電流が流れることを回避できる。
図1(a)は、従来のMMCを用いた直流送電システムのブロック図であり、図1(b)は、MMCのセルの構造を示す回路図である。 従来の直流送電システムにおける直流事故除去方法(従来方式1)を説明する図である。 図3(a)、(b)は、従来の直流送電システムにおける直流事故除去方法(従来方式2)を説明する図である。 実施の形態に係る直流送電システムのブロック図である。 一実施例に係る直流送電システムのブロック図である。 発電設備側電力変換器の構成例を示すブロック図である。 図5の直流送電システムにおける直流事故発生後の直流端子側電流を示す図である。 図5の直流送電システムにおける直流事故発生後の交流端子側電流を示す図である。 変形例に係る直流送電システムのブロック図である。 シミュレーションの対象となる電流、電圧ならびにそれらの極性を示す図である。 従来の直流送電システムにおける従来方式1のシミュレーション波形図である。 従来の直流送電システムにおける従来方式2のシミュレーション波形図である。 図5の直流送電システムにおける直流事故除去時のシミュレーション波形図である。 図5の直流送電システムにおいて、直流一線地絡事故が発生した場合のシミュレーション波形図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aが、部材Bに接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合や、部材Aと部材Bが、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
また本明細書において、電圧信号、電流信号などの電気信号、あるいは抵抗、キャパシタなどの回路素子に付された符号は、必要に応じてそれぞれの電圧値、電流値、あるいは抵抗値、容量値を表すものとする。
図4に、実施の形態に係る直流送電システム200のブロック図である。直流送電システム200は、主として、発電設備202、電流リミッタ203、送電側電力変換器208、事故検出器209、直流送電線210、整流器211、受電側電力変換器212、交流系統218、を備える。
発電設備202は、たとえば風力発電設備であり、風の運動エネルギーを電気エネルギーに変換する。送電側電力変換器208は、発電設備202が発生する交流電力を、直流電力に変換する。送電側電力変換器208の出力電力は、直流送電線210を介して需要地域まで送電される。受電側電力変換器212は、直流送電線210を介して送電される直流電力を受け、それを交流電力に変換し、交流系統218に出力する。
その限りでないが、たとえば発電設備202の出力電圧は数kV~数十kV程度である。発電設備202の出力電圧は、送電側電力変換器208(および/または図示しない変圧器)によって数百kVの高電圧に昇圧される。直流送電線210の長さは、たとえば数十km~数百kmのオーダーでありうる。直流送電線210により送電された直流電力は、受電側電力変換器212(および/または図示しない変圧器)によって数百kV(たとえば275kV~500kV)の系統電圧に変換される。
送電側電力変換器208は、交流端子側の電圧を制御し、受電側電力変換器212は直流端子側の電圧を制御する。
本実施の形態において、発電設備202と送電側電力変換器208の間には、電流リミッタ203が設けられている。電流リミッタ203は、発電設備202から送電側電力変換器208に流れ込む電流IACを所定の上限電流IMAXを超えないように制限する。
整流器211は、直流送電線210と受電側電力変換器212の間に設けられており、受電側電力変換器212から直流送電線210への電流の流入を阻止する。
本実施の形態において、送電側電力変換器208および受電側電力変換器212はそれぞれ、複数のセルを備えるMMC120t,120rを含む。各セルの構成は、図1(b)に示すように、上側スイッチ124、下側スイッチ126、コンデンサ128を含んでもよい。あるいは各セルは、単相フルブリッジ構成の回路であってもよい。あるは下側スイッチ(下アーム)126と並列にバイパススイッチを有する回路であってもよい。
なお後述のように、送電側電力変換器208側のMMCの各セルはゼロ電圧を出力可能であることが要求されるが、受電側電力変換器212側のMMCはその限りでない。したがって送電側電力変換器208と受電側電力変換器212とで、MMCの構成が異なっていてもよい。
事故検出器209は、直流送電線210の地絡事故あるいは短絡事故(以下、直流事故という)を検出可能に構成される。事故検出器209の構成は特に限定されないが、たとえば直流送電線210の2本の送電線210P,210Nの電位差が、所定のしきい値電圧を下回ると、直流事故と判定してもよい。あるいは事故検出器209は、送電線の電圧に代えて、あるいはそれに加えて、送電側電力変換器208に流れる電流を監視し、監視する電流がしきい値を超えると、直流事故と判定してもよい。
事故検出器209は、直流事故を検出すると、送電側電力変換器208に対して直流事故の発生を通知する。送電側電力変換器208は、直流事故の発生通知S1を受けると、MCCを構成する複数のセルそれぞれを、ゼロ電圧を出力するように制御する。なお、受電側電力変換器212は、直流事故が発生した状態においても、各セルでゼロ電圧を出力せず、直流事故の発生前と同様に運転を継続する。
以上が直流送電システム200の構成である。本発明は、図4のブロック図として把握され、あるいは上述の説明から導かれるさまざまな装置、方法に及ぶものであり、特定の構成に限定されるものではない。以下、本発明の範囲を狭めるためではなく、発明の本質や動作の理解を助け、またそれらを明確化するために、より具体的な構成例や実施例を説明する。
図5は、一実施例に係る直流送電システム200Aのブロック図である。直流送電システム200Aは、発電設備202、電流リミッタ203、交流遮断器204、変圧器206、送電側電力変換器208、事故検出器209、直流送電線210、整流器211、受電側電力変換器212、変圧器214、交流遮断器216、交流系統218を備える。
交流遮断器204、216および変圧器206、214は、一般的な直流送電システムに設けられるが、図4に示したようにそれらは本発明において必須ではない。
発電設備側電力変換器230は、発電設備202で発電される電力を、別の形態の交流出力に変換し、送電側電力変換器208に受け渡す。図6は、発電設備側電力変換器230の構成例を示すブロック図である。発電設備側電力変換器230は、BTB(Back To Back)構成の電力変換器であり、直流端子同士が接続されたPWM整流器232とPWMインバータ234を含む。なお、このような構成の発電設備側電力変換器230は、一般にはパワーコンディショナと呼ばれる場合がある。一般的なパワーコンディショナは、前段のPWM整流器232によって発電設備側の周波数を調整することにより、発電設備の発電効率が最大となるように最大電力点追従制御を行う。具体的には、通常状態φ1において、最大電力点追従コントローラ233Aは、発電効率が最大化するようにPWM整流器232の入力電流の目標値IIN(REF)1を調節する。電流制御器233Bは、入力電流IINが目標値IIN(REF)1に近づくように、PWM整流器232を制御する。
電圧制御器236は、通常状態φ1においてアクティブであり、PWM整流器232との接続点の直流端子電圧VDCが目標電圧VREFに近づくように、PWMインバータ234の交流端子側に流すべき電流IOUTの指令値IOUT(REF)1をフィードバック制御する。そして電流制御器238は、交流端子電流IOUTが指令値IOUT(REF)1に一致するように、PWMインバータ234をフィードバック制御する。したがって、PWMインバータ234の交流端子電流IOUTの大きさは、一般には、直流端子電圧VDCの制御の結果として決まるものである。
この実施例において、図4の電流リミッタ203は、発電設備側電力変換器230の一部(機能)として実装されている。電流制限機能自体は、一般的なパワーコンディショナにも実装される場合があるが、一般的な電流制限機能は、パワーコンディショナ自体に流れる電流を対象として行われるものであり、PWM整流器232あるいはPWMインバータ234に流れる電流が上限値を超えないように、PWM整流器232やPWMインバータ234が制御するものである。これに対して本実施例における電流制限機能は、パワーコンディショナに流れる電流ではなく、後段の送電側電力変換器208に流れる交流電流IACを対象として実施される。
発電設備側電力変換器230の電流リミッタ203は、送電側電力変換器208の交流電流IACが上限値IMAXを上回らないように電流制御する。具体的には電流リミッタ203は、送電側電力変換器208の交流電流IACが上限値IMAXを上回りそうな状態(電流リミット状態)φ2においてアクティブとなり、交流電流IACを上限値IMAX以下に制限するように調節される値IOUT(REF)2を生成する。この電流指令値IOUT(REF)2が、電圧制御器236が生成する値IOUT(REF)1に代えて、電流制御器238に供給されることにより、交流電流IACが上限値IMAXを上回らないように電流制御を行うことができる。
なお、この電流リミット制御の結果、PWMインバータ234による直流端子電圧VDCの制御は中断される。このときに直流端子電圧VDCが目標値VREFから逸脱するのを防止するために、補助電圧制御器240が設けられる。補助電圧制御器240は、電流リミット状態φ2においてアクティブとなり、直流端子電圧VDCが目標値VREFと一致するように、PWM整流器232をフィードバック制御する。具体的には補助電圧制御器240は、直流端子電圧VDCが目標値VREFと一致するように値が調節される電流指令値IIN(REF)2を生成する。電流リミット制御に際しては、この電流指令値IIN(REF)2が電流制御器233Bに供給され、その結果、入力電流IINが目標値IIN(REF)2に近づくように、言い換えれば、直流端子電圧VDCが目標値VREFと一致するようにPWM整流器232が制御される。
もしくは直流端子電圧VDCが運転可能範囲(目標電圧VREF)から逸脱する場合には発電設備側電力変換器230をゲートブロックして停止してもよい。仮にゲートブロックしても、発電設備側電力変換器230の出力する交流電流IOUT、ひいては送電側電力変換器208側の交流電流IACはゼロまで低下するため、本発明で着目している課題の解決の観点からは差し支えない。
図5に戻る。送電側電力変換器208および受電側電力変換器212はそれぞれ、複数のセル122を含むMMC120で構成される。図5では、送電側電力変換器208、受電側電力変換器212のMMCのセル122の直列数を2段として示しているが、実際には、変換器の定格電圧を保持できる段数(数十~数百段)が設けられる。
整流器211は、直流送電線210と受電側電力変換器212の間に挿入されている。たとえば整流器211は、一方向のみに電流を通流させる素子、具体的には、ダイオードを用いることができる。送電に用いる直流電圧に耐えられるよう、整流器211は、複数のダイオードを直列接続して構成する。
一般に、単極構成の直流1回線は、図5に示すように、正極・負極からなる2本の直流送電線210P,210Nで構成される。正極・負極ともに接地電位と異なる場合(対称単極構成の場合)は、それぞれの直流送電線210P,210Nにダイオードを挿入する。正極・負極のいずれかが接地電位に保持される場合(非対称単極構成の場合)は、接地電位の直流送電線側のダイオードを省略し、接地電位と異なる極の直流送電線にダイオードを挿入すればよい。
以上が直流送電システム200Aの構成である。続いてその動作を説明する。
事故検出器209は、送電側電力変換器208の直流電圧の低下、または直流電流の増加により、直流事故が発生したことを検知する。直流事故が発生すると、送電側電力変換器208のMMC120tに付随する制御装置121により、MMC120tの各セル122に対し、上側スイッチをオフ、下側スイッチ126をオンするよう信号を送る。その結果、各セル122ではゼロ電圧が出力される。
好ましい形態において、MMC120tの正極側アームを構成する全てのセルと、負極側アームを構成する全てのセルでゼロ電圧を出力する。しかし、正極側アームを構成するセルのみでゼロ電圧を出力する、もしくは負極側アームを構成するセルのみでゼロ電圧を出力しても、目的とする効果を得られる。
なお、受電側電力変換器212側のMMC120rにおいては、各セルでゼロ電圧を出力せず、直流事故の発生前と同様に運転を継続する。これは従来方式2と異なる点である。
次に、本発明による直流送電システムにおける、直流事故発生後の動作を説明する。図7は、図5の直流送電システム200Aにおける直流事故発生後の直流端子側電流IDC1,IDC2を示す図である。
直流事故が発生すると、送電側電力変換器208を構成するMMC120tは各セルでゼロ電圧を出力し、MMC120tの直流端子側の電圧Vtxはゼロ付近まで低下する。その後、送電側電力変換器208から事故点に流入する事故電流は減少に転じ、いずれゼロに達する。したがって送電側電力変換器208の直流端子電流IDC1は、定格電流を大きく上回ることはない。
また受電側電力変換器212においては、直流事故の発生と同時に、整流器211のダイオードを流れていた電流は減少に転じ、いずれゼロに達する。受電側電力変換器212の直流電圧Vrxは、整流器211のダイオードに印加されるため、受電側電力変換器212から事故電流は流入しない。したがって受電側電力変換器212の直流端子電流IDC2は、定格電流を大きく上回ることはない。
図8は、図5の直流送電システム200Aにおける直流事故発生後の交流端子側電流IAC1,IAC2を示す。送電側電力変換器208の交流電流IAC1は、電流制限機能(電流リミッタ203)を有する発電設備側電力変換器230により定格電流を超えないように制御される。したがって、送電側電力変換器208を構成するMMC120tがゼロ電圧を出力した後も、MMC120tには定格を超える電流が流れることはない。そのため、送電側電力変換器208の交流端子側に定格を上回る事故電流IAC1が流れることを回避できる。
その後、発電設備側電力変換器230の電流制御により交流電流IAC1をゼロまで低減させる。もしくは発電設備側電力変換器230をゲートブロックして停止させることによって交流電流IAC1を遮断してもよい。または、発電設備側電力変換器230と送電側電力変換器208の間に挿入した交流遮断器204を開放することにより交流電流IAC1を遮断する。その結果、送電側電力変換器208に流れる交流電流IAC1についても遮断できる。
一方で、受電側電力変換器212を構成するMMC120rは各セルでゼロ電圧を出力せず、直流事故の発生前と同様に運転を継続する。そのため、受電側電力変換器212の交流端子側にも、定格を上回る事故電流IAC2が流れることはない。
図9は、変形例に係る直流送電システム200Bのブロック図である。発電設備202は1台である必要はなく、複数存在してもよい。それに伴って発電設備側電力変換器230は1台である必要はなく、複数台が並列接続されていてもよい。
また、直流送電線210は1回線である必要はなく、各回線にダイオード(整流器211)を介した後、受電側変換器の直流端子側で複数回線の直流送電線210が並列接続されていてもよい。整流器211のダイオードは送電電圧に応じて複数個を直列接続して構成すればよい。このように本発明は、複数の発電設備202から電力を集約し、さらに複数の発電地点から直流送電を行うような場合への適用が可能である。
この変形例においても、直流送電線210に短絡または地絡事故が発生しても、送電側電力変換器208および受電側電力変換器212に定格を大きく上回る事故電流が流れることを回避できる。
続いて、シミュレーション結果を示す。比較のために、従来方式1、従来方式2および実施例に係る直流送電システム200Aにおいて、直流送電線に直流二線短絡事故が発生した場合をシミュレーションした。いずれのシミュレーションも、直流送電システム、発電設備、および交流系統の回路定数は等しい条件で実施している。図10は、シミュレーションの対象となる電流、電圧ならびにそれらの極性を示す図である。
図11は、従来の直流送電システムにおける従来方式1のシミュレーション波形図である。時刻2秒において直流送電線に直流二線短絡事故が発生すると、送電側電力変換器はこれを検出し、MMCの各セルでゲートブロックを行う。その後、発電設備側から送電側電力変換器へと事故電流が流入する。送電側電力変換器の直流電流は定格値の3.7倍、交流電流は定格値の2.9倍に達し、各アームの半導体スイッチには定格値の3.5倍の電流が流れる。この電流は、交流遮断器が開放するまでの70msの期間、流れ続ける。受電側電力変換器もこれと同様の様相を示す。
図12は、従来の直流送電システムにおける従来方式2のシミュレーション波形図である。時刻2秒において直流送電線に直流二線短絡事故が発生すると、送電側電力変換器はこれを検出し、MMCの各セルでゼロ電圧を出力する。その結果、送電側電力変換器の直流電流は定格値の1.6倍に抑制される。その一方で、発電設備側から送電側電力変換器に対して事故電流が流入する。送電側電力変換器の交流電流は定格値の7.8倍に達し、各アームの半導体スイッチには定格値の5.0倍の電流が流れる。この電流は、交流遮断器が開放するまでの70msの期間、流れ続ける。受電側電力変換器もこれと同様の様相を示す。
図13は、図5の直流送電システム200Aにおける直流事故除去時のシミュレーション波形図である。時刻2秒において直流送電線に直流二線短絡事故が発生している。事故検出器209はこれを検出し、送電側電力変換器208のMMCの各セルにゼロ電圧を発生させる。発電設備202に付帯する発電設備側電力変換器230が、送電側電力変換器208の交流電流IACが上限値を上回らないように電流制御する結果、交流電流IACは定格値の1.3倍以下に保持される。これにより、各アームの半導体スイッチには定格値の1.4倍以下に保持される。この電流は、交流遮断器204が開放すると遮断される。受電側電力変換器212は、直流送電線210の短絡事故発生後も運転を継続する。事故の発生後、受電側電力変換器212の直流電圧は、直流送電線210と受電側電力変換器212の間に挿入された整流器211のダイオードに印加される。そのため、受電側電力変換器212の直流電流は減少しゼロに達する。受電側電力変換器212の直流電流、交流電流、および各アームの半導体スイッチに定格値を上回る電流は流れない。
図14は、図5の直流送電システム200Aにおいて、直流一線地絡事故が発生した場合の波形図である。時刻2秒において直流送電線に直流一線地絡事故が発生している。送電側電力変換器はこれを検出し、MMCの各セルでゼロ電圧を出力する。送電側電力変換器の直流電流の過渡変化を除いて、直流二線短絡事故時と類似の様相を確認できる。送電側電力変換器および受電側電力変換器の直流電流、交流電流、および各アームの半導体スイッチに定格値を大きく上回る電流は流れない。
以上のシミュレーション結果から、本発明の直流送電システムによれば、直流送電線に直流二線短絡事故、および直流一線地絡事故が発生しても、送電側電力変換器および受電側電力変換器に定格を大きく上回る事故電流が流れることを回避できることがわかる。
図5の直流送電システム200Aでは、電流リミッタ203を発電設備側電力変換器230に実装したがその限りでなく、発電設備側電力変換器230とは別に、発電設備側電力変換器230を設けてもよい。
実施の形態にもとづき、具体的な用語を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
100 直流送電システム
102 発電設備
104 交流遮断器
106 変圧器
108 送電側電力変換器
110 直流送電線
112 受電側電力変換器
114 変圧器
116 交流遮断器
118 交流系統
120 MMC
122 セル
124 上側スイッチ
126 下側スイッチ
128 コンデンサ
130 発電設備側電力変換器
132 整流回路
200 直流送電システム
202 発電設備
203 電流リミッタ
204 交流遮断器
206 変圧器
208 送電側電力変換器
209 事故検出器
210 直流送電線
211 整流器
212 受電側電力変換器
214 変圧器
216 交流遮断器
218 交流系統
230 発電設備側電力変換器
232 PWM整流器
234 PWMインバータ
236 電圧制御器
238 電流制御器
240 補助電圧制御器

Claims (4)

  1. 発電設備と、
    直流送電線と、
    モジュラーマルチレベル変換器を含み、交流側に前記発電設備の出力を受け、直流側が前記直流送電線と接続される送電側電力変換器と、
    直流側が前記直流送電線と接続され、交流側が交流系統と接続される受電側電力変換器と、
    前記発電設備と前記送電側電力変換器の間に設けられ、前記送電側電力変換器に流れる電流が上限値を超えないように制限する電流リミッタと、
    を備え、
    直流事故が発生すると、前記送電側電力変換器の前記モジュラーマルチレベル変換器を構成するセルはゼロ電圧を発生することを特徴とする直流送電システム。
  2. 前記直流送電線と受電側電力変換器の間に設けられた整流器をさらに備え、
    前記受電側電力変換器は、モジュラーマルチレベル変換器を含み、
    前記直流事故が発生すると、前記受電側電力変換器の前記モジュラーマルチレベル変換器を構成するセルは、通常の動作を継続することを特徴とする請求項1に記載の直流送電システム。
  3. 前記発電設備と前記送電側電力変換器の間に設けられた発電設備側電力変換器をさらに備え、
    前記電流リミッタは、前記発電設備側電力変換器に実装されることを特徴とする請求項1または2に記載の直流送電システム。
  4. 前記発電設備側電力変換器は、PWM(Pulse Width Modulation)整流器およびPWMインバータを含むパワーコンディショナであり、
    前記電流リミッタは、前記PWMインバータの目標電流を変化させることを特徴とする請求項3に記載の直流送電システム。
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