JP7298697B2 - 受注側交渉装置、受注側交渉方法および受注側交渉プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、受注側交渉装置、受注側交渉方法および受注側交渉プログラムに関する。
ANAC(International Automated Negotiating Agents Competition)という国際コンペティションが権威のある国際学会で開催されているように、自動交渉エージェントの技術の活用が現在期待されている。
また、自動交渉方式に関する技術として、例えば、サプライヤ側および販売者側の自動交渉を効率よく行うことができる調達交渉プログラムが特許文献1に記載されている。
また、特許文献2には、商品またはサービスに関して複数の売り手と自動交渉するための方法が記載されている。また、特許文献3には、複数の売り手との同時交渉に適している自動交渉方法が記載されている。また、特許文献4には、販売品目の価格の自動交渉に関する方法が記載されている。
特開2005-352702号公報 米国特許出願公開第2004/0254846号明細書 米国特許出願公開第2004/0254875号明細書 米国特許出願公開第2014/0244404号明細書
しかし、現時点の自動交渉方式の技術レベルは、まだ研究段階の水準にある。すなわち、自動交渉方式が受発注システムに適用されるためには、様々な改良が求められる。
例えば、自動交渉方式で交渉を実行する場合であっても、時間やリソース等に制約が課せられているため、受発注システムは、交渉を無制限に実行できるわけではない。よって、受発注システムの対象である受注側には、可能な限り受発注システムの対象である発注元が受け入れる可能性が高い注文案を提案することが求められる。
発注元が受け入れる可能性が高い注文案を受注側が提案する場合、最終的な合意に至るまでに行われる交渉の回数は、発注元が受け入れる可能性が考慮されない場合に比べて少なくなることが期待される。特許文献1~特許文献4には、発注元が受け入れる可能性が高い注文案を受注側が提案する方法が記載されていない。
[発明の目的]
そこで、本発明は、上述した課題を解決する、合意に至るまでに行われる交渉の回数を削減できる受注側交渉装置、受注側交渉方法および受注側交渉プログラムを提供することを目的とする。
本発明による受注側交渉装置は、任意の商品または役務を提供する受注側に所定の交渉条件での任意の商品または役務の提供の依頼を表す注文案を提示する発注元と交渉する受注側交渉装置であって、注文案が示す所定の交渉条件を基に交渉候補を1つ以上立案する計画立案部と、交渉候補に対する受注側の効用値を算出する受注側効用算出部と、交渉候補に対する発注元の効用値を推定する発注元効用推定部と、受注側の効用値と発注元の効用値とに基づいて、複数の交渉候補の中から注文案に対する交渉候補を決定する交渉候補決定部とを備え、注文案は、特急割増率、特急割増減衰率、交渉妥協率、および交渉妥協減衰率をそれぞれ固有パラメータとして含むことを特徴とする。
本発明による受注側交渉方法は、任意の商品または役務を提供する受注側に所定の交渉条件での任意の商品または役務の提供の依頼を表す注文案を提示する発注元と交渉する受注側交渉装置において実行される受注側交渉方法であって、受注側交渉装置が、注文案が示す所定の交渉条件を基に交渉候補を1つ以上立案し、交渉候補に対する受注側の効用値を算出し、交渉候補に対する発注元の効用値を推定し、受注側の効用値と発注元の効用値とに基づいて、複数の交渉候補の中から注文案に対する交渉候補を決定し、注文案が、特急割増率、特急割増減衰率、交渉妥協率、および交渉妥協減衰率をそれぞれ固有パラメータとして含むことを特徴とする。
本発明による受注側交渉プログラムは、コンピュータに、任意の商品または役務を提供する受注側に所定の交渉条件での任意の商品または役務の提供の依頼を表す発注元からの注文案が示す所定の交渉条件を基に交渉候補を1つ以上立案する立案処理、交渉候補に対する受注側の効用値を算出する算出処理、交渉候補に対する発注元の効用値を推定する推定処理、および受注側の効用値と発注元の効用値とに基づいて、複数の交渉候補の中から注文案に対する交渉候補を決定する決定処理を実行させるための受注側交渉プログラムであって、注文案は、特急割増率、特急割増減衰率、交渉妥協率、および交渉妥協減衰率をそれぞれ固有パラメータとして含むことを特徴とする。
本発明によれば、合意に至るまでに行われる交渉の回数を削減できる。
本発明の実施形態の受発注支援システムの構成例を示すブロック図である。 交渉条件を入力する画面の例を示す説明図である。 本実施形態の受発注支援システム100による1対1の受発注処理の動作を示すシーケンス図である。 本実施形態の受発注支援システム100による1対多の受発注処理の動作を示すシーケンス図である。 本実施形態の受発注支援システム100による1対多の他の受発注処理の動作を示すシーケンス図である。 本発明による交渉エージェントのハードウェア構成例を示す説明図である。 本発明による受注側交渉装置の概要を示すブロック図である。
[構成の説明]
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態の受発注支援システムの構成例を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態の受発注支援システム100は、発注元交渉エージェント110と、受注側交渉エージェント120とを含む。
発注元交渉エージェント110は、受注側に注文案を提示する発注元の交渉エージェントである。また、受注側交渉エージェント120は、任意の商品または役務を提供する受注側の交渉エージェントである。なお、受発注支援システム100は、複数の受注側交渉エージェント120を含んでもよい。
また、図1に示すように、発注元交渉エージェント110は、注文案提示部111と、発注元効用算出部112とを有する。
注文案提示部111は、受注側交渉エージェント120に対して所定の交渉条件での任意の商品または役務の提供の依頼を表す注文案を提示する機能を有する。また、発注元効用算出部112は、発注元の効用値を算出する機能を有する。
注文案提示部111は、例えば発注元の各種交渉条件の入力を受け付ける。図2は、交渉条件を入力する画面の例を示す説明図である。図2に示す例では、相手(受注側)に開示する交渉条件と、相手に開示しない交渉条件とを入力する画面を示す。相手に開示しない交渉条件は、例えば、受注側から提示された交渉候補に対して、合意するか否かの判断を自動で行う場合等に利用される。
また、注文案提示部111は、図2に示すように、固有パラメータとして特急割増率(r)、特急割増減衰率(δ)、交渉妥協率(s)、および交渉妥協減衰率(η)の入力をそれぞれ受け付ける。
注文案提示部111は、入力された各固有パラメータを注文案に含める。すなわち、注文案は、特急割増率、特急割増減衰率、交渉妥協率、および交渉妥協減衰率をそれぞれ固有パラメータとして含む。なお、各固有パラメータの使用例は、後述する。
注文案提示部111は、入力された交渉条件での依頼を表す注文案を受注側交渉エージェント120に提示する。注文案提示部111は、例えば、図2に例示する交渉条件のうち、相手側に開示する交渉条件のみを注文案に含めてもよい。
以下、発注元効用算出部112による効用値の算出例を説明する。発注元効用算出部112は、例えば発注者が想定した数量、納期、および価格である想定数量、想定納期、および想定価格を基準として、想定数量比率q、納期超過日数d、および想定価格比率pをそれぞれ以下のように計算する。
(想定数量比率q)=(数量)/(想定数量)
(納期超過日数d)=(納期)-(想定納期)
(想定価格比率p)=(価格)/{(想定価格)× express }
なお、上記の数量、納期、および価格は、後述する交渉候補が示す数量、納期、および価格である。また、上記のexpress は、納期までの残り日数remainingDays ≧0に応じて、例えば以下のように計算される。
express =1+r×δremainingDays
ただし、0.0 <δ≦1.0 、r≧0.0 はそれぞれ、発注元交渉エージェント110ごとに与えられた、上記の固有パラメータである特急割増減衰率と特急割増率である。次いで、発注元効用算出部112は、例えば効用値uを以下のように計算する。
(効用値u)=w×q-w×d-w×p
なお、w、w、およびwはそれぞれ、効用値の計算において想定数量比率q、納期超過日数d、および想定価格比率pに関する重みである。
また、図1に示すように、受注側交渉エージェント120は、計画立案部121と、受注側効用算出部122と、相手効用推定部123と、交渉候補提示部124とを有する。
計画立案部121は、提示された注文案が示す所定の交渉条件を基に交渉候補を1つ以上立案する機能を有する。例えば、計画立案部121は、提示された注文案を基に、注文案が示す所定の交渉条件が変更された交渉候補を1つ以上立案する。また、計画立案部121は、注文案が示す所定の交渉条件を含む交渉候補を立案してもよい。
受注側効用算出部122は、受注側の効用値を算出する機能を有する。受注側効用算出部122は、例えば追加で生産を発注された製品だけでなく生産計画全体の効用が向上するように、効用値を計算する。受注側効用算出部122は、例えば生産計画における全ての注文内容に関して、以下のように効用値を計算する。
(効用値u)=Σ注文[(売上)-(納期違反コスト)-(材料費)-(装置利用コスト)×(利用期間)]
効用値uを計算するにあたって、受注側効用算出部122は、部品、行程、組み立てのスケジュール、在庫状況、ライン稼働状況等の情報を基に上記の売上、材料費、装置利用コスト、および利用期間を計算する。また、受注側効用算出部122は、納期違反に係るコストである上記の納期違反コストも考慮する。
なお、受注側効用算出部122は、提示された注文案が含む特急割増率、特急割増減衰率、交渉妥協率、または交渉妥協減衰率のうちいずれか1つ以上を用いて受注側の効用値を算出してもよい。
相手効用推定部123は、発注元の効用値を推定する機能を有する。相手効用推定部123は、最初に発注者が注文した数量、納期、および価格である注文数量、注文納期、および注文価格を基準として、注文数量比率q’、納期超過日数d’、および注文価格比率p’をそれぞれ以下のように計算する。
(注文数量比率q’)=(数量)/(注文数量)
(納期超過日数d’)=(納期)-(注文納期)
(注文価格比率p’)=(価格)/{(注文価格)× express’ }
なお、上記の数量、納期、および価格は、交渉候補が示す数量、納期、および価格である。また、注文価格が発注者から指定されていなければ、相手効用推定部123は、受注側独自の標準価格を注文価格の代わりに使用してもよい。また、上記のexpress’は、納期までの残り日数remainingDays ≧0に応じて、例えば以下のように計算される。
express’ =1+r’×δ’remainingDays
ただし、0.0 <δ’≦1.0 、r’≧0.0 は、受注側交渉エージェント120ごとに与えられる定数とする。なお、相手効用推定部123は、提示された注文案が含む特急割増減衰率をδ’、特急割増率をr’としてそれぞれ使用してもよい。次いで、相手効用推定部123は、例えば効用値u’を以下のように推定する。
(効用値u’)=w’×q’-w’×d’-w’×p’
なお、w’、w’、およびw’はそれぞれ、効用値の計算において注文数量比率q’、納期超過日数d’、および注文価格比率p’に関する重みである。
また、相手効用推定部123は、提示された注文案が含む交渉妥協率と交渉妥協減衰率を用いて発注元の効用値を推定してもよい。すなわち、相手効用推定部123は、提示された注文案が含む特急割増率、特急割増減衰率、交渉妥協率、または交渉妥協減衰率のうちいずれか1つ以上を用いて発注元の効用値を推定してもよい。
また、相手効用推定部123は、関数f(x1,x2,・・・,xn) = a1*x1 + a2*x2 + ・・・ + an*xnを用いて、発注元の効用値を推定してもよい。関数f が用いられる場合の例として、立案された交渉候補が、1回目が(x1 1,x2 1,・・・,xn 1)、2回目が(x1 2,x2 2,・・・,xn 2)、3回目が(x1 3,x2 3,・・・,xn 3)である場合を考える。発注元の効用値が、
f(x1 1,x2 1,・・・,xn 1) > f(x1 2,x2 2,・・・,xn 2) > f(x1 3,x2 3,・・・,xn 3) > f(その他)
をできるだけ満たすよう、相手効用推定部123は、関数f の係数a1,a2,・・・,an をそれぞれ機械学習により調整する。機械学習は、例えば教師あり学習、教師なし学習、強化学習である。なお、関数f は、一次関数以外の任意の関数でもよい。
交渉候補提示部124は、立案された交渉候補の中から提示された注文案に対する交渉候補を決定し、発注元交渉エージェント110に提示する機能を有する。交渉候補の決定方法は後述する。
本実施形態の受注側交渉エージェント120は、交渉候補に対する発注元の効用値を推定する機能、すなわち発注元が交渉候補を受け入れそうであるか否かを推定する機能を有する。受注側交渉エージェント120は、発注元が受け入れそうで、かつ受注側にとっても好条件である交渉候補を優先的に提示する。
[動作の説明]
以下、本実施形態の受発注支援システム100の動作を図3~図5を参照して説明する。
最初に、(発注元:受注側)=(1:1)である場合の受発注処理を説明する。図3は、本実施形態の受発注支援システム100による1対1の受発注処理の動作を示すシーケンス図である。
注文案提示部111は、製品、数量、納期、および回答期限をそれぞれ指定して、受注側交渉エージェント120に対して注文案を提示する(ステップS101)。図3に示すように、注文案提示部111は、例えば交渉条件が「製品X,3個,明日まで」という注文案を、回答期限を30分として提示する。
注文案提示部111は、回答が受領されるまで待機する。回答期限までに回答が受領されなければ、注文案提示部111は、交渉不成立とする。
発注元交渉エージェント110から注文案を提示された受注側交渉エージェント120の計画立案部121は、提示された注文案を基に、注文案が示す交渉条件が変更された交渉候補を1つ以上立案する。
次いで、受注側効用算出部122は、立案された交渉候補に対する受注側の効用値を算出する。次いで、相手効用推定部123は、立案された交渉候補に対する発注元の効用値を推定する。
次いで、交渉候補提示部124は、受注側の効用値と推定された発注元の効用値とを用いて、立案された複数の交渉候補を順に検討する。
例えば、交渉候補提示部124は、(受注側の効用値u)×(推定された発注元の効用値u’)が最大である交渉候補を、注文案に対する交渉候補に決定する(ステップS102)。次いで、交渉候補提示部124は、決定された交渉候補を発注側交渉エージェント110に提示する。
次いで、注文案提示部111は、交渉候補を受領する(ステップS103)。図3に示すように、注文案提示部111は、「製品X,2個,明日まで」という有効期限が10分の交渉候補を受領する。
次いで、発注元効用算出部112は、受領された交渉候補の効用値が閾値を超えているか否かを検討する(ステップS104)。受領された交渉候補の効用値が閾値を超えていなければ、注文案提示部111は、交渉候補を提示した受注側交渉エージェント120に対して、条件を変えずに再度注文案を提示する(ステップS105)。なお、閾値との比較に使用される値は、効用値以外の交渉候補に関する値でもよい。
交渉候補提示部124は、受注側の効用値と推定された発注元の効用値とを用いて、新たな交渉候補を発注側交渉エージェント110に提示する(ステップS106)。
注文案提示部111は、再度交渉候補(「製品X,3個,明後日まで」)を受領する(ステップS107)。また、発注元効用算出部112は、受領された交渉候補の効用値が閾値を超えているか否かを検討する(ステップS108)。
受領された交渉候補の効用値が閾値を超えていれば、注文案提示部111は、受注側交渉エージェント120と交渉候補に関して合意する(ステップS109)。合意した後、受発注支援システム100は、受発注処理を終了する。
なお、注文案提示部111は、上記の閾値を残り交渉時間negotiationTimeLeft に応じて下げてもよい。閾値は、例えば以下のように計算される。
(閾値)=(最初の想定閾値)×(1-s×ηnegotiationTimeLeft
なお、s、ηはそれぞれ、上記の固有パラメータである交渉妥協率と交渉妥協減衰率である。s、ηは、それぞれ0.0 <η≦1.0 、0.0 ≦s≦1.0 である。またs、ηの設定次第では、閾値は、negotiationTimeLeft に応じて下げられなくてもよい。
発注元交渉エージェント110にとって閾値を下げた方が好ましいケースは、例えば発注元の観点で代わりの受注側が存在しないケースである。また、発注元交渉エージェント110にとって閾値を下げない方が好ましいケースは、例えば発注元の観点では代わりの受注側が多く存在するが、受注側の観点では代わりの発注元があまり存在しないようなケースである。
次に、(発注元:受注側)=(1:k)(kは2以上の自然数)である場合、すなわち相見積である場合の受発注処理を2通り説明する。
図4は、本実施形態の受発注支援システム100による1対多の受発注処理の動作を示すシーケンス図である。図4に示す1つ目の方法は、発注元交渉エージェント110が受注側交渉エージェント120~受注側交渉エージェント120に対して同時に注文案を提示する方法である。
注文案提示部111は、製品、数量、納期、および回答期限をそれぞれ指定して、受注側交渉エージェント120~受注側交渉エージェント120に対して注文案を提示する(ステップS111)。注文案提示部111は、k個の交渉候補が受領されるまで待機する。
発注元交渉エージェント110から注文案を提示された各受注側交渉エージェントの計画立案部121は、複数の交渉条件ごとに交渉候補を立案する。
例えば、計画立案部121は、下記の値が算出される交渉条件の組み合わせごとに交渉候補を立案する。すなわち、計画立案部121は、(L×M×N)個の候補(L、M、Nはそれぞれ自然数)を立案する。
1.納期条件が緩和(納期延長)された候補:d’=0,1,2,・・・,L
2.数量条件が緩和(数量削減)された候補:q’=1.0,1.0-a,1.0-2a,・・・,1.0-Ma(aは任意の定数)
3.価格条件が緩和(価格増額)された候補:p’=1.0,1.0-b,1.0-2b,・・・,1.0-Nb(bは任意の定数)
なお、シミュレーションでは価格が使用されないため、計画立案部121は、(L×M)個の交渉候補を立案すればよい。
次いで、交渉候補提示部124は、受注側の効用値と推定された発注元の効用値とを用いて、立案された複数の交渉候補を順に検討する。例えば、交渉候補提示部124は、{(受注側の効用値u)×(推定された発注元の効用値u’)}が最大である交渉候補を、注文案に対する交渉候補に決定する(ステップS112)。次いで、交渉候補提示部124は、決定された交渉候補を発注側交渉エージェント110に提示する。
なお、交渉期間が長い場合、交渉が再開される時機が不明であるため、計画立案部121は、所定時間(例えば、2時間)ごとに交渉候補を更新してもよい。
注文案提示部111は、k個の交渉候補をそれぞれ受領する(ステップS113)。k個の交渉候補が受領された後、発注元効用算出部112は、k個の交渉候補を検討する(ステップS114)。具体的には、発注元効用算出部112は、k個の交渉候補の効用値をそれぞれ算出する。次いで、発注元効用算出部112は、算出された効用値のうち最大の効用値をumaxとする。
注文案提示部111は、効用値がumaxである交渉候補を提示した受注側交渉エージェント120への回答を保留し、他の(k-1)個の受注側交渉エージェント120に対して、条件を変えずに再度注文案を提示する(ステップS115)。
発注元交渉エージェント110から注文案を提示された(k-1)個の受注側交渉エージェントの交渉候補提示部124は、受注側の効用値と推定された発注元の効用値とを用いて、交渉候補をそれぞれ1つ提示する(ステップS116)。
注文案提示部111は、(k-1)個の交渉候補をそれぞれ受領する(ステップS117)。(k-1)個の交渉候補が受領された後、発注元効用算出部112は、(k-1)個の交渉候補を検討する(ステップS118)。具体的には、発注元効用算出部112は、(k-1)個の交渉候補の効用値をそれぞれ算出する。
次いで、発注元効用算出部112は、算出された効用値のうち最大の効用値がumaxを超えた場合、最大の効用値を新たなumaxとする。次いで、注文案提示部111は、再度ステップS115を実行する。
算出された効用値のうち最大の効用値がumaxを超えなかった場合、注文案提示部111は、ステップS111を再度実行する。注文案提示部111は、ステップS111~ステップS118の処理が所定の回数繰り返し実行された後に効用値がumaxである交渉候補を提示した受注側交渉エージェント120と、交渉候補に関して合意する(ステップS119)。
合意した後、注文案提示部111は、交渉が終了した旨を他の受注側交渉エージェント120に通知する。通知した後、受発注支援システム100は、受発注処理を終了する。
なお、図4に示す例において、umaxに使用される値は、効用値以外の交渉候補に関する値でもよい。
図5は、本実施形態の受発注支援システム100による1対多の他の受発注処理の動作を示すシーケンス図である。図5に示す2つ目の方法は、発注元交渉エージェント110が受注側交渉エージェント120~受注側交渉エージェント120に対して異なる注文案を提示する方法である。
交渉条件を異ならせることによって、発注元交渉エージェント110は、より好ましい交渉候補を受領できる可能性がある。より好ましい交渉候補が提示される交渉条件を発見した受注側交渉エージェント120が1個だけである場合、発注元交渉エージェント110は、他の受注側交渉エージェント120にも発見された交渉条件で注文案を提示する方がよい。
なお、早く回答した受注側交渉エージェント120が一方的に損失を被らないように、発注元交渉エージェント110は、他の受注側交渉エージェント120と合意する前に再度交渉の機会を与えることを宣言する。以下、図5に示す受発注処理を具体的に説明する。
注文案提示部111は、製品、数量、納期、および回答期限をそれぞれ指定して、受注側交渉エージェント120~受注側交渉エージェント120に対して注文案を提示する(ステップS121)。注文案を提示した後、注文案提示部111は、各受注側交渉エージェントの依頼済フラグをTRUEに設定する。
また、注文案提示部111は、umax:=(最悪値)とする。早く回答した受注側交渉エージェント120が一方的に損失を被らないように、注文案提示部111は、他の受注側交渉エージェント120と合意する前に一度交渉の機会を与えることを宣言する。
ステップS122において各受注側交渉エージェントの交渉候補提示部124が交渉候補を提示する処理は、ステップS112の処理と同様である。
注文案提示部111は、交渉候補が受領されるまで待機する。交渉候補が受領されたら(ステップS123)、注文案提示部111は、ステップS124に進む。交渉候補が受領されるまでに回答期限に到達したら、注文案提示部111は、ステップS127に進む。
ステップS124において、発注元効用算出部112は、交渉候補を検討する。具体的には、発注元効用算出部112は、受領された交渉候補の効用値uを算出する。
算出された効用値uが現時点で最大の効用値umaxを超えた場合、発注元効用算出部112は、umax:=uとする。また、発注元効用算出部112は、効用値がumaxである交渉候補を提示した受注側交渉エージェント120以外の受注側交渉エージェント120の依頼済フラグをFALSE に設定する。
依頼済フラグがFALSE である受注側交渉エージェント120が存在する場合、注文案提示部111は、効用値がumaxの交渉候補が立案された交渉条件と同じ条件で各受注側交渉エージェントに再度注文案を提示する(ステップS125)。注文案を提示した後、注文案提示部111は、各受注側交渉エージェントの依頼済フラグをTRUEに設定し、ステップS123に戻る。
依頼済フラグがFALSE である受注側交渉エージェント120が存在しない場合、注文案提示部111は、ステップS127に進む。
ステップS126において各受注側交渉エージェントの交渉候補提示部124が交渉候補を提示する処理は、ステップS122の処理と同様である。
ステップS127において、注文案提示部111は、効用値がumaxの交渉候補を提示した受注側交渉エージェント120と、交渉候補に関して合意する。合意した後、注文案提示部111は、交渉が終了した旨を他の受注側交渉エージェント120に通知する。通知した後、受発注支援システム100は、受発注処理を終了する。
なお、上述したように、他社と合意する前に一度交渉の機会を与えることが発注元交渉エージェント110により宣言されている場合が考えられる。他社と合意する前に一度交渉の機会を与えることが宣言されている場合、交渉候補提示部124は、ある程度満足される交渉候補が得られたら、十分に探索された交渉候補が得られる前であってもその交渉候補を回答した方がよい。
また、他社と合意する前に一度交渉の機会を与えることが発注元交渉エージェント110により宣言されていない場合、交渉候補提示部124は、十分に探索された交渉候補が得られるまで交渉候補を回答しない方がよい。
なお、交渉候補提示部124は、過去の交渉履歴における1回目、2回目、・・・の交渉内容と交渉候補との近さを計算し、過去の交渉履歴に最も近い交渉候補を提示してもよい。
交渉候補提示部124は、例えば二乗和平方根をとることによって過去の交渉履歴と交渉候補との近さを計算する。また、交渉候補提示部124は、過去の交渉履歴と交渉候補の各状況(天気等)の類似度も考慮して近さを計算してもよい。すなわち、交渉候補提示部124は、過去の交渉候補に最も類似する交渉候補を、注文案に対する交渉候補に決定してもよい。
[効果の説明]
本実施形態の受注側交渉エージェント120の相手効用推定部123は、交渉相手の効用値を推定する。また、交渉候補提示部124は、推定された効用値を用いて発注元にとっても効用が高い交渉候補を優先的に提示する。よって、受注側交渉エージェント120は、より少ない回数で発注元交渉エージェント110と交渉候補に関して合意できる。
以下、本実施形態の交渉エージェントのハードウェア構成の具体例を説明する。図6は、本発明による交渉エージェントのハードウェア構成例を示す説明図である。
図6に示す交渉エージェントは、本実施形態の発注元交渉エージェント110および受注側交渉エージェント120に相当する。
図6に示す交渉エージェントは、CPU(Central Processing Unit )11と、主記憶部12と、通信部13と、補助記憶部14とを備える。また、ユーザが操作するための入力部15や、ユーザに処理結果または処理内容の経過を提示するための出力部16を備える。
交渉エージェントは、図6に示すCPU11が各構成要素が有する機能を提供するプログラムを実行することによって、ソフトウェアにより実現される。
すなわち、CPU11が補助記憶部14に格納されているプログラムを、主記憶部12にロードして実行し、交渉エージェントの動作を制御することによって、各機能がソフトウェアにより実現される。
なお、図6に示す交渉エージェントは、CPU11の代わりにDSP(Digital Signal Processor)を備えてもよい。または、図6に示す交渉エージェントは、CPU11とDSPとを併せて備えてもよい。
主記憶部12は、データの作業領域やデータの一時退避領域として用いられる。主記憶部12は、例えばRAM(Random Access Memory)である。
通信部13は、有線のネットワークまたは無線のネットワーク(情報通信ネットワーク)を介して、周辺機器との間でデータを入力および出力する機能を有する。
補助記憶部14は、一時的でない有形の記憶媒体である。一時的でない有形の記憶媒体として、例えば磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory )、DVD-ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory )、半導体メモリが挙げられる。
入力部15は、データや処理命令を入力する機能を有する。入力部15は、例えばキーボードやマウス等の入力デバイスである。
出力部16は、データを出力する機能を有する。出力部16は、例えば液晶ディスプレイ装置等の表示装置、またはプリンタ等の印刷装置である。
また、図6に示すように、交渉エージェントにおいて、各構成要素は、システムバス17に接続されている。
補助記憶部14は、本実施形態の発注元交渉エージェント110において、注文案提示部111、および発注元効用算出部112を実現するためのプログラムを記憶している。
また、補助記憶部14は、本実施形態の受注側交渉エージェント120において、計画立案部121、受注側効用算出部122、相手効用推定部123、および交渉候補提示部124を実現するためのプログラムを記憶している。
なお、交渉エージェントは、例えば内部に図1に示すような機能を実現するLSI(Large Scale Integration )等のハードウェア部品が含まれる回路が実装されてもよい。
また、交渉エージェントは、CPU等の素子を用いるコンピュータ機能を含まないハードウェアにより実現されてもよい。例えば、各構成要素の一部または全部は、汎用の回路(circuitry )または専用の回路、プロセッサ等やこれらの組み合わせによって実現されてもよい。これらは、単一のチップ(例えば、上記のLSI)によって構成されてもよいし、バスを介して接続される複数のチップによって構成されてもよい。各構成要素の一部または全部は、上述した回路等とプログラムとの組み合わせによって実現されてもよい。
各構成要素の一部または全部が複数の情報処理装置や回路等により実現される場合には、複数の情報処理装置や回路等は集中配置されてもよいし、分散配置されてもよい。例えば、情報処理装置や回路等は、クライアントアンドサーバシステム、クラウドコンピューティングシステム等、各々が通信ネットワークを介して接続される形態として実現されてもよい。
次に、本発明の概要を説明する。図7は、本発明による受注側交渉装置の概要を示すブロック図である。本発明による受注側交渉装置20は、任意の商品または役務を提供する受注側に所定の交渉条件での任意の商品または役務の提供の依頼を表す注文案を提示する発注元と交渉する受注側交渉装置(例えば、受注側交渉エージェント120)であって、注文案が示す所定の交渉条件を基に交渉候補を1つ以上立案する計画立案部21(例えば、計画立案部121)と、交渉候補に対する受注側の効用値を算出する受注側効用算出部22(例えば、受注側効用算出部122)と、交渉候補に対する発注元の効用値を推定する発注元効用推定部23(例えば、相手効用推定部123)と、受注側の効用値と発注元の効用値とに基づいて、複数の交渉候補の中から注文案に対する交渉候補を決定する交渉候補決定部24(例えば、交渉候補提示部124)とを備える。
そのような構成により、受注側交渉装置は、合意に至るまでに行われる交渉の回数を削減できる。
また、計画立案部21は、注文案が示す所定の交渉条件が緩和された複数の条件を生成し、生成された条件を用いて交渉候補を立案してもよい。
そのような構成により、受注側交渉装置は、注文案を基に複数の交渉候補を立案できる。
また、発注元効用推定部23は、効用関数を用いて発注元の効用値を推定し、効用関数の係数を機械学習により調整してもよい。
そのような構成により、受注側交渉装置は、機械学習により効用値を調整できる。
また、交渉候補決定部24は、受注側の効用値と発注元の効用値の積が最も大きい交渉候補を注文案に対する交渉候補に決定してもよい。
そのような構成により、受注側交渉装置は、合意に至るまでに行われる交渉の回数をより削減できる。
また、交渉候補決定部24は、過去の交渉候補に最も類似する交渉候補を、注文案に対する交渉候補に決定してもよい。
そのような構成により、受注側交渉装置は、合意に至るまでに行われる交渉の回数をより削減できる。
また、所定の交渉条件は、数量、納期、および価格に関する条件でもよい。
そのような構成により、受注側交渉装置は、注文数量、納期、および発注価格が緩和された複数の交渉候補を立案できる。
また、注文案は、特急割増率、特急割増減衰率、交渉妥協率、および交渉妥協減衰率をそれぞれ固有パラメータとして含んでもよい。
そのような構成により、受注側交渉装置は、発注元の要求をより細かく交渉に反映できる。
また、受注側効用算出部は、注文案が含む特急割増率、特急割増減衰率、交渉妥協率、または交渉妥協減衰率のうちいずれか1つ以上を用いて受注側の効用値を算出してもよい。
そのような構成により、受注側交渉装置は、発注元の要求をより細かく受注側の効用値に反映できる。
また、発注元効用推定部は、注文案が含む特急割増率、特急割増減衰率、交渉妥協率、または交渉妥協減衰率のうちいずれか1つ以上を用いて発注元の効用値を推定してもよい。
そのような構成により、受注側交渉装置は、発注元の要求をより細かく発注元の効用値に反映できる。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記の実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
また、上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下に限られない。
(付記1)任意の商品または役務を提供する受注側に所定の交渉条件での前記任意の商品または役務の提供の依頼を表す注文案を提示する発注元と交渉する受注側交渉装置であって、前記注文案が示す前記所定の交渉条件を基に交渉候補を1つ以上立案する計画立案部と、前記交渉候補に対する受注側の効用値を算出する受注側効用算出部と、前記交渉候補に対する発注元の効用値を推定する発注元効用推定部と、前記受注側の効用値と前記発注元の効用値とに基づいて、複数の前記交渉候補の中から前記注文案に対する交渉候補を決定する交渉候補決定部とを備えることを特徴とする受注側交渉装置。
(付記2)計画立案部は、注文案が示す所定の交渉条件が緩和された複数の条件を生成し、生成された条件を用いて交渉候補を立案する付記1記載の受注側交渉装置。
(付記3)発注元効用推定部は、効用関数を用いて発注元の効用値を推定し、前記効用関数の係数を機械学習により調整する付記1または付記2記載の受注側交渉装置。
(付記4)交渉候補決定部は、受注側の効用値と発注元の効用値の積が最も大きい交渉候補を注文案に対する交渉候補に決定する付記1から付記3のうちのいずれかに記載の受注側交渉装置。
(付記5)交渉候補決定部は、過去の交渉候補に最も類似する交渉候補を、注文案に対する交渉候補に決定する付記1から付記3のうちのいずれかに記載の受注側交渉装置。
(付記6)所定の交渉条件は、数量、納期、および価格に関する条件である付記1から付記5のうちのいずれかに記載の受注側交渉装置。
(付記7)注文案は、特急割増率、特急割増減衰率、交渉妥協率、および交渉妥協減衰率をそれぞれ固有パラメータとして含む付記1から付記6のうちのいずれかに記載の受注側交渉装置。
(付記8)受注側効用算出部は、注文案が含む特急割増率、特急割増減衰率、交渉妥協率、または交渉妥協減衰率のうちいずれか1つ以上を用いて受注側の効用値を算出する付記7記載の受注側交渉装置。
(付記9)発注元効用推定部は、注文案が含む特急割増率、特急割増減衰率、交渉妥協率、または交渉妥協減衰率のうちいずれか1つ以上を用いて発注元の効用値を推定する付記7または付記8記載の受注側交渉装置。
(付記10)任意の商品または役務を提供する受注側に所定の交渉条件での前記任意の商品または役務の提供の依頼を表す注文案を提示する発注元と交渉する受注側交渉装置において実行される受注側交渉方法であって、前記注文案が示す前記所定の交渉条件を基に交渉候補を1つ以上立案し、前記交渉候補に対する受注側の効用値を算出し、前記交渉候補に対する発注元の効用値を推定し、前記受注側の効用値と前記発注元の効用値とに基づいて、複数の前記交渉候補の中から前記注文案に対する交渉候補を決定することを特徴とする受注側交渉方法。
(付記11)注文案が示す所定の交渉条件が緩和された複数の条件を生成し、生成された条件を用いて交渉候補を立案する付記10記載の受注側交渉方法。
(付記12)コンピュータに、任意の商品または役務を提供する受注側に所定の交渉条件での前記任意の商品または役務の提供の依頼を表す発注元からの注文案が示す前記所定の交渉条件を基に交渉候補を1つ以上立案する立案処理、前記交渉候補に対する受注側の効用値を算出する算出処理、前記交渉候補に対する発注元の効用値を推定する推定処理、および前記受注側の効用値と前記発注元の効用値とに基づいて、複数の前記交渉候補の中から前記注文案に対する交渉候補を決定する決定処理を実行させるための受注側交渉プログラム。
(付記13)コンピュータに、注文案が示す所定の交渉条件が緩和された複数の条件を生成する生成処理を実行させ、立案処理で、生成された条件を用いて交渉候補を立案させる付記12記載の受注側交渉プログラム。
産業上の利用の可能性
本発明は、発注元と受注側との間で行われる、納期、数量、または価格等に関する交渉の自動化や半自動化を効率的に行う受発注支援方法または交渉方式に好適に適用される。
11 CPU
12 主記憶部
13 通信部
14 補助記憶部
15 入力部
16 出力部
17 システムバス
20 受注側交渉装置
21、121 計画立案部
22、122 受注側効用算出部
23 発注元効用推定部
24 交渉候補決定部
100 受発注支援システム
110 発注元交渉エージェント
111 注文案提示部
112 発注元効用算出部
120、120~120 受注側交渉エージェント
123 相手効用推定部
124 交渉候補提示部

Claims (10)

  1. 任意の商品または役務を提供する受注側に所定の交渉条件での前記任意の商品または役務の提供の依頼を表す注文案を提示する発注元と交渉する受注側交渉装置であって、
    前記注文案が示す前記所定の交渉条件を基に交渉候補を1つ以上立案する計画立案部と、
    前記交渉候補に対する受注側の効用値を算出する受注側効用算出部と、
    前記交渉候補に対する発注元の効用値を推定する発注元効用推定部と、
    前記受注側の効用値と前記発注元の効用値とに基づいて、複数の前記交渉候補の中から前記注文案に対する交渉候補を決定する交渉候補決定部とを備え
    前記注文案は、特急割増率、特急割増減衰率、交渉妥協率、および交渉妥協減衰率をそれぞれ固有パラメータとして含む
    ことを特徴とする受注側交渉装置。
  2. 計画立案部は、
    注文案が示す所定の交渉条件が緩和された複数の条件を生成し、
    生成された条件を用いて交渉候補を立案する
    請求項1記載の受注側交渉装置。
  3. 発注元効用推定部は、
    効用関数を用いて発注元の効用値を推定し、
    前記効用関数の係数を機械学習により調整する
    請求項1または請求項2記載の受注側交渉装置。
  4. 交渉候補決定部は、受注側の効用値と発注元の効用値の積が最も大きい交渉候補を注文案に対する交渉候補に決定する
    請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の受注側交渉装置。
  5. 交渉候補決定部は、過去の交渉候補に最も類似する交渉候補を、注文案に対する交渉候補に決定する
    請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の受注側交渉装置。
  6. 所定の交渉条件は、数量、納期、および価格に関する条件である
    請求項1から請求項5のうちのいずれか1項に記載の受注側交渉装置。
  7. 任意の商品または役務を提供する受注側に所定の交渉条件での前記任意の商品または役務の提供の依頼を表す注文案を提示する発注元と交渉する受注側交渉装置において実行される受注側交渉方法であって、
    前記受注側交渉装置が、
    前記注文案が示す前記所定の交渉条件を基に交渉候補を1つ以上立案し、
    前記交渉候補に対する受注側の効用値を算出し、
    前記交渉候補に対する発注元の効用値を推定し、
    前記受注側の効用値と前記発注元の効用値とに基づいて、複数の前記交渉候補の中から前記注文案に対する交渉候補を決定し、
    前記注文案が、
    特急割増率、特急割増減衰率、交渉妥協率、および交渉妥協減衰率をそれぞれ固有パラメータとして含む
    ことを特徴とする受注側交渉方法。
  8. 受注側交渉装置が、
    注文案が示す所定の交渉条件が緩和された複数の条件を生成し、
    生成された条件を用いて交渉候補を立案する
    請求項7記載の受注側交渉方法。
  9. コンピュータに、
    任意の商品または役務を提供する受注側に所定の交渉条件での前記任意の商品または役務の提供の依頼を表す発注元からの注文案が示す前記所定の交渉条件を基に交渉候補を1つ以上立案する立案処理、
    前記交渉候補に対する受注側の効用値を算出する算出処理、
    前記交渉候補に対する発注元の効用値を推定する推定処理、および
    前記受注側の効用値と前記発注元の効用値とに基づいて、複数の前記交渉候補の中から前記注文案に対する交渉候補を決定する決定処理を実行させるための受注側交渉プログラムであって、
    前記注文案は、特急割増率、特急割増減衰率、交渉妥協率、および交渉妥協減衰率をそれぞれ固有パラメータとして含む
    受注側交渉プログラム
  10. コンピュータに、
    注文案が示す所定の交渉条件が緩和された複数の条件を生成する生成処理を実行させ、
    立案処理で、生成された条件を用いて交渉候補を立案させる
    請求項記載の受注側交渉プログラム。
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