JP7296219B2 - 受信装置、送信装置、及びプログラム - Google Patents

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本発明は、映像伝送システムにおいて用いられる受信装置、送信装置、及びプログラムに関する。
近年、全方位映像に対応したカメラやヘッドマウントディスプレイの進化に伴い、全方位映像を提供する映像伝送システムが注目されている。
全方位映像は、例えばERP(正距円筒図法)により二次元の矩形映像に射影変換した後、HEVC(High Efficiency Video Coding)などの映像符号化方式で圧縮し、放送や通信回線で伝送する。受信側では、圧縮された映像信号を復号し、射影変換とは逆の変換を行い、表示装置に表示する。
全方位映像を提供するサービスでは一般に、利用者の視線方向の映像だけでなく、側面や背面の映像も表示される。
この際、全方位映像を均一の品質で表示するだけでなく、利用者の視線方向は高品質の映像(例えば高解像度の映像)を表示し、背面の映像は低品質の映像(例えば低解像度の映像)を表示することで、全方位映像全体の符号化ビットレートが同じ場合の主観品質を向上することができる。
このため、送信側は、高解像度の映像と低解像度の映像とを用意し、それらを独立して復号可能な矩形状の分割領域(例えば、HEVCで圧縮符号化する場合のタイル(Motion Constrained Tile Sets))に分割する。
受信側は、ヘッドマウントディスプレイの視線センサーやタブレット端末でのユーザー操作により特定された利用者の視線方向の情報をMPEG(Moving Picture Experts Group)-DASH或いはMMT(MPEG Media Transport)の制御情報により送信側に伝送する。
この情報を用いて、送信側は、利用者の視線方向に応じた分割領域を選択し、それらの分割領域を組み合わせた映像を生成して受信側に送信する。受信側は、この映像を受信し、送信側が組み合わせた分割領域を復号し、それぞれの領域をそれぞれの方向の映像として表示する。
Information technology -Coded representation of immersive media - Part 2: Omnidirectional media format、ISO/IEC FDIS 23090-2 Information technology - High efficiency coding and media delivery in heterogeneous environments - Part 1:MPEG media transport (MMT)、ISO/IEC 23008-1 映像情報メディア学会誌 vol.73, no.1,"360度VR映像の標準化動向"(2019年1月)
しかしながら、上述した映像伝送システムは、利用者の視線方向に応じた分割領域の選択を送信側で行うため、利用者(受信側)の数が増えると送信側の負荷が高まるとともに、IP(Internet Protocol)マルチキャストのような一方向の伝送で用いることができないという課題がある。
そこで、本発明は、利用者の視線方向に応じて分割領域を組み合わせて表示する場合であっても、送信側の負荷の増大を抑制するとともに、一方向の伝送にも適用可能な受信装置、送信装置、及びプログラムを提供することを目的とする。
第1の態様に係る受信装置は、映像伝送システムにおいて用いられる受信装置であって、互いに映像品質の異なる複数の映像トラックのそれぞれを分割して得られた分割領域に関する品質情報を受信する品質情報受信部と、前記受信装置の利用者の視線方向を特定する視線方向特定部と、前記品質情報受信部が受信した前記品質情報と、前記視線方向特定部が特定した前記視線方向とに基づいて、表示する映像を構成するために組み合わせる分割領域を選択する分割領域選択部とを備えることを要旨とする。
第2の態様に係る送信装置は、映像伝送システムにおいて用いられる送信装置であって、互いに映像品質の異なる複数の映像トラックのそれぞれを分割して得られた分割領域に関する品質情報を受信装置に送信する品質情報送信部を備え、前記品質情報は、表示する映像を構成するために組み合わせる分割領域を前記受信装置において選択する際に参照されることを要旨とする。
第3の態様に係るプログラムは、コンピュータを第1の態様に係る受信装置として機能させることを要旨とする。
第4の態様に係るプログラムは、コンピュータを第2の態様に係る送信装置として機能させることを要旨とする。
本発明によれば、利用者の視線方向に応じて分割領域を組み合わせて表示する場合であっても、送信側の負荷の増大を抑制するとともに、一方向の伝送にも適用可能な受信装置、送信装置、及びプログラムを提供できる。
第1実施形態に係る配信サーバ及び受信端末の構成を示す図である。 第1実施形態及び第2実施形態に係る射影変換の一例を示す図である。 第1実施形態及び第2実施形態に係る配信サーバが用意する3つの映像トラックの一例を示す図である。 第1実施形態及び第2実施形態に係る受信端末において視線方向が0度の時に選択するタイルの一例を示す図である。 第1実施形態及び第2実施形態に係る受信端末において選択したタイルを統合した映像の一例を示す図である。 第1実施形態及び第2実施形態に係る受信端末において図5の映像を復号後に表示される映像の一例を示す図である。 第1実施形態に係る映像伝送システムの動作シーケンスを示す図である。 第2実施形態に係る映像伝送システムにおけるIPマルチキャストを示す図である。 第2実施形態に係る配信サーバ及び受信端末の構成を示す図である。 第2実施形態に係る映像伝送システムの動作シーケンスを示す図である。
図面を参照して実施形態について説明する。図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
<第1実施形態>
(映像伝送システム)
まず、本実施形態に係る映像伝送システムについて説明する。図1は、本実施形態に係る映像伝送システムを示す図である。
本実施形態に係る映像伝送システムは、図1に示すように、配信サーバ1と、受信端末2とを有する。配信サーバ1は送信装置の一例であり、受信端末2は受信装置の一例である。
配信サーバ1は、伝送路3を介して受信端末2に対して映像伝送を行うことで、受信端末2の利用者に全方位映像を提供する。伝送路3は、配信サーバ1と受信端末2との間のIPネットワークにより構成される有線伝送路であってもよい。但し、伝送路3の少なくとも一部が無線伝送路であってもよい。
受信端末2は、配信サーバ1からの映像伝送を受信可能な機器であればどのようなものであってもよいが、例えば、ヘッドマウントディスプレイ、タブレット端末、スマートフォン、PC(Personal Computer)などである。
(配信サーバの構成)
次に、本実施形態に係る配信サーバ1の構成について説明する。
配信サーバ1は、図1に示すように、映像マッピング部11と、映像符号化部12と、映像蓄積部13と、視聴要求受信部14と、品質情報送信部15と、配信要求受信部16と、分割領域配信部17Aとを有する。
映像マッピング部11は、図2に示すように、入力される全方位映像を例えばERPで射影変換により二次元の矩形映像に射影変換する。射影変換には、ERPに限らず、キューブマップを用いてもよい。射影変換した映像は360度全方位の映像を含むが、その一部分を用いずダミーの画素とすることも考えられる。また、映像マッピング部11は、射影変換により得た矩形映像を複数の分割領域に分割し、矩形映像を分割領域に分割した状態で映像符号化部12に出力する。
映像符号化部12は、映像マッピング部11から入力される矩形映像をHEVCなどの映像符号化方式で圧縮し、圧縮符号化した映像を映像蓄積部13に出力する。ここで、映像符号化部12は、独立して復号可能な分割領域ごとに圧縮符号化する。
HEVCで圧縮符号化する場合、このような分割領域は「タイル」と呼ばれる。タイルは、動き予測の参照範囲が制限されたMCTS(Motion Constrained Tile Sets)であって、それぞれのタイルが独立して復号できる構造とする。タイルが独立して復号できる構造であれば、圧縮符号化方式はHEVCでなくてもよい。
本実施形態において、映像マッピング部11及び映像符号化部12は、伝送路3の限られた帯域や受信端末2の復号能力において可能な限りユーザー体感品質を向上するために、同一コンテンツにおいていくつかの品質の映像を用意する。
ここで、品質とは、映像の解像度、フレームレート、量子化ビット数、ダイナミックレンジなどの映像パラメタの値による品質や、同一映像パラメタ値であっても映像の符号化レートの多少に依存する品質などを意味する。
例えば、映像マッピング部11及び映像符号化部12は、高品質の映像と低品質の映像とを用意し、各映像を圧縮符号化する。以下において、高品質の映像が高解像度の映像であり、低品質の映像が低解像度の映像である一例について説明する。
映像マッピング部11及び映像符号化部12は、図3(a)に示すように、例えば5120画素×2560画素の高解像度の映像を1280画素×1280画素の8個のタイルに分割したうえで、HEVCで圧縮符号化する。
映像符号化部12は、このように圧縮符号化した高解像度の映像を、OMAF(Omnidirectional Media Format)で規定されるファイルフォーマットの映像トラック1として格納し、映像トラック1を映像蓄積部13に出力する。
映像マッピング部11は、図3(b)及び(c)に示すように、高解像度の映像を2560画素×1280画素にダウンサンプルした低解像度の映像を生成する。映像マッピング部11は、中心方向が90度異なる2種類の低解像度映像(映像A、映像B)を生成し、それぞれ1280画素×640画素の4個のタイルに分割する。
映像符号化部12は、映像A及び映像BのそれぞれをHEVCでタイルごとに圧縮符号化し、これらの低解像度映像を、OMAFで規定されるファイルフォーマットの映像トラック2及び3に格納し、映像トラック2及び3を映像蓄積部13に出力する。
このように、高解像度の映像及び低解像度の映像は、別々のストリームであり、OMAFのトラックに別々に格納される。
映像蓄積部13は、映像符号化部12から入力される映像トラック1乃至3を蓄積する。なお、OMAFを用いる場合、あらかじめ圧縮符号化したコンテンツを蓄積してから配信するオンデマンド型の配信である場合もあるほか、全方位映像の撮影から射影変換及び圧縮符号化をリアルタイムに行うリアルタイムストリーミング型の配信も想定される。
OMAFでは、トラック1は「ERPで射影変換した中心方向が0度の映像」、トラック2は「ERPで射影変換した中心方向が0度の映像」、トラック3は「ERPで射影変換した中心方向が90度の映像」などの各映像の情報を“projected omnidirectional video”boxで示すことができる。
また、OMAFでは、映像トラックとは別に、映像の分割の状態やそれぞれの品質を示す情報として、“spherical region-wise quality ranking”box或いは“2D region-wise quality ranking”boxを含むことができる。
“2D region-wise quality ranking”boxは、映像トラックの映像分割の情報と、相対的な映像品質とを格納することができる。具体的には、同box内のnum_regionフィールドが分割領域の数を示し、それぞれの分割領域ごとにquality_rankingが相対的な品質とそれぞれの分割領域の位置とを示す。ここで、相対的な品質を示す値とは、0を除き、値が小さい方が高品質であることを示す1~255の値をいう。
図3の例では、“2D region-wise quality ranking”boxは、
・映像トラック1は、8分割され、いずれの分割領域もquality_ranking=1
・映像トラック2は、4分割され、いずれの分割領域もquality_ranking=2
・映像トラック3は、4分割され、いずれの分割領域もquality_ranking=2
であることを示す。
なお、本実施形態では、OMAFにおけるquality_rankingを含むboxを用いる例を説明するが、同じ内容が含まれる品質情報であれば、quality_rankingを含むboxでなくてもよい。
視聴要求受信部14は、視聴するコンテンツを示す視聴要求を受信端末2から伝送路3を介して受信し、要求されたコンテンツを示す情報を品質情報送信部15に出力する。
品質情報送信部15は、受信端末2から要求されたコンテンツについての品質情報を、伝送路3を介して受信端末2に送信する。品質情報は、映像品質の異なる複数の映像トラックのそれぞれを分割して得られた分割領域に関する品質情報であって、それぞれの分割領域の相対的な品質及びそれぞれの分割領域の位置を示す。品質情報は、分割領域の数をさらに示してもよい。
例えば、品質情報送信部15は、受信端末2に対し、“projected omnidirectional video”boxと品質情報とを送信する。MMTにより伝送する場合、品質情報送信部15は、“projected omnidirectional video”boxと品質情報とをMMTにおけるムービーフラグメントメタデータとしてMMTパケットで送信する。或いは、品質情報送信部15は、単にTCPでファイルとして受信端末2に品質情報を送信してもよい。
詳細については後述するが、受信端末2は、品質情報に基づいて分割領域(本実施形態では、タイル)を選択する。配信要求受信部16は、受信端末2において選択された分割領域の配信要求を受信端末2から伝送路3を介して受信し、要求されたタイルを示す情報を分割領域配信部17Aに出力する。
分割領域配信部17Aは、受信端末2から要求されたタイルを映像蓄積部13から読み出し、伝送路3を介してこれらのタイルを受信端末2に配信する。タイルはHEVCで符号化したストリームであるため、MMTのMPU(Media Processing Unit)として送信することができる。
(受信装置の構成)
次に、本実施形態に係る受信端末2の構成について説明する。
受信端末2は、図1に示すように、視聴要求部21と、品質情報受信部22と、視線方向特定部23と、分割領域選択部24と、配信要求部25と、分割領域取得部26Aと、映像復号部27と、表示部28とを有する。
視聴要求部21は、例えばインターネット上のポータルサイトで提示される全方位映像コンテンツの一覧から受信端末2の利用者が選択したコンテンツを示す視聴要求を、伝送路3を介して配信サーバ1に送信する。
品質情報受信部22は、視聴要求に対応するコンテンツの視聴するコンテンツの品質情報を受信し、受信した品質情報を分割領域選択部24に出力する。例えば、品質情報受信部22は、配信サーバ1から、“projected omnidirectional video”boxと品質情報とを受信する。
視線方向特定部23は、受信端末2の利用者の視線方向を特定し、特定した視線方向を示す情報を分割領域選択部24に出力する。例えば、ヘッドマウントディスプレイなど視線センサーを備える場合、視線方向特定部23は、視線センサーが検出する方向を視線方向として特定する。タブレット端末などにコンテンツを表示する場合は、角度センサーとユーザーのスワイプ操作とにより、利用者が視聴する方向を視線方向として特定する。
分割領域選択部24は、品質情報受信部22が受信した品質情報と、視線方向特定部23が特定した視線方向とに基づいて、表示する映像を構成するために組み合わせる映像トラックの分割領域(本実施形態では、タイル)を選択し、選択したタイルを示す情報を配信要求部25に出力する。
分割領域選択部24は、利用者の視線方向に対応する領域については、高解像度のトラック1のタイルを選択する。一方、分割領域選択部24は、利用者の視線方向に対応する領域以外の領域については、低解像度のトラック2又は3のタイルを選択する。
例えば、分割領域選択部24は、図4(a)に示すように、利用者の視線方向が0度である場合、視線方向から-90度から90度までは高解像度の領域にするために、トラック1の中央の4つのタイルを選択する。また、分割領域選択部24は、図4(b)に示すように、この視線方向に対して背面に位置する-90度から-180度と90度から180度とをあわせ、90度から270度の領域として、低解像度の映像のうち角度が適合するトラック3の右側の2つのタイルを選択する。
配信要求部25は、分割領域選択部24が選択したトラックのタイルを示す配信要求を、伝送路3を介して配信サーバ1に送信する。この要求はTCPで行うことができるほか、MMTの制御情報としてMMTパケットで送信してもよい。
分割領域取得部26Aは、配信要求に対応するトラックのタイルを、伝送路3を介して配信サーバ1から取得し、取得した各タイルを映像復号部27に出力する。図4の例では、分割領域取得部26Aは、トラック1の中央の4つのタイルとトラック3の右側の2つのタイルとを配信サーバ1から取得することになる。
映像復号部27は、図5に示すように、分割領域取得部26Aが取得した各タイルを復号するために1つのストリームに統合し、映像として復号する。映像復号部27は、復号した映像を表示部28に出力する。ここで、映像復号部27は、図6に示すように、背面の低解像度の映像をアップサンプルし、5120画素×2560画素の映像を出力する。
表示部28は、映像復号部27が復号した映像を表示する。
視線方向特定部23による視線方向の検出から、表示部28による表示までの一連の動作を繰り返すことで、受信端末2において視線方向だけが高解像度の映像を視聴することができる。
(動作シーケンス)
次に、本実施形態に係る映像伝送システムの動作シーケンスについて説明する。図7は、本実施形態に係る映像伝送システムの動作シーケンスを示す図である。
図7に示すように、ステップS101において、受信端末2は、利用者が選択したコンテンツを示す視聴要求を配信サーバ1に送信する。
ステップS102において、配信サーバ1は、受信端末2から要求されたコンテンツについての品質情報を受信端末2に送信する。
ステップS103において、受信端末2は、配信サーバ1から受信した品質情報と利用者の視線方向とに基づいて、表示する映像を構成するために組み合わせる映像トラックの分割領域を選択する。
ステップS104において、受信端末2は、選択した映像トラックの分割領域の配信を配信サーバ1に要求する。
ステップS105において、配信サーバ1は、要求された必要な映像トラックの分割領域を受信端末2に送信する。
ステップS106において、受信端末2は、配信サーバ1から受信した映像トラックの分割領域を組み合わせて復号し、映像を表示する。なお、分割領域が、HEVCで圧縮符号化したタイルの場合は受信端末2が分割領域を組み合わせて復号するが、個別のタイル毎に復号可能な圧縮方式の場合は分割領域を組み合わせて復号する必要はなく、個別のタイル毎に受信端末2が復号すればよい。
(本実施形態の効果)
本実施形態によれば、映像トラックの分割領域の品質情報を受信端末2に伝送し、受信端末2が、利用者の視線方向に応じた分割領域を選択及び組み合わせて表示することで、配信サーバ1の負荷を減らすことができる。
<第2実施形態>
第2実施形態について、上述した第1実施形態との相違点を主として説明する。
上述した第1実施形態では双方向の伝送路3を想定して説明したが、第2実施形態では、一方向の伝送路3を想定する。一方向の伝送路3は、IPマルチキャストであってもよいし、放送波であってもよい。
(映像伝送システム)
まず、本実施形態に係る映像伝送システムについて説明する。図8は、本実施形態に係る映像伝送システムにおけるIPマルチキャストを示す図である。
図8に示すように、配信サーバ1は、個別の受信端末2の要求に応じて必要なトラックのタイルを送信することはせず、高解像度の映像と低解像度の映像とを別々のIPマルチキャストグループで送信する。図8において、トラック1をグループアドレスA宛で配信し、トラック2をグループアドレスB宛で配信し、トラック3をグループアドレスC宛で配信する一例を示している。
なお、通信回線でのIPマルチキャストは、放送波での伝送であってもよい。ISDB(Integrated Services Digital Broadcasting)-S3や、ATSC(Advanced Television Systems Committee)3.0などのIPパケットの伝送に対応した放送システムは、通信回線におけるIPマルチキャストと同様の伝送路と考えられる。
放送波と組み合わせる場合、例えば低解像度の映像(トラック2)を放送波で送信し、高解像度の映像(トラック1)と別の低解像度の映像(トラック3)とを通信回線でIPマルチキャスト送信することが考えられる。
(配信サーバ及び受信端末の構成)
次に、本実施形態に係る配信サーバ1及び受信端末2の構成について説明する。図9は、本実施形態に係る配信サーバ1及び受信端末2の構成を示す図である。
配信サーバ1は、図9に示すように、第1実施形態で説明した配信要求受信部16を有しておらず、且つ、第1実施形態で説明した分割領域配信部17Aに代えて映像トラック配信部17Bを有する。映像トラック配信部17Bは、高解像度の映像と低解像度の映像とを、伝送路3を介して別々のIPマルチキャストグループで送信する。配信サーバ1のその他の構成については、第1実施形態と同様である。
受信端末2は、図9に示すように、第1実施形態で説明した配信要求部25を有しておらず、且つ、第1実施形態で説明した分割領域取得部26Aに代えて映像トラック取得部26Bを有する。映像トラック取得部26Bは、分割領域選択部24が選択した分割領域(タイル)を含む映像トラックを、伝送路3を介して配信サーバ1から取得する。本実施形態において、映像復号部27は、映像トラック取得部26Bが取得した映像トラックの中から、分割領域選択部24が選択した分割領域を統合して復号する。
具体的には、映像トラック取得部26Bは、分割領域選択部24が必要な分割領域を選択した後、その分割領域を含む映像トラックを送信しているマルチキャストのグループを受信することにより、その映像トラックを取得する。第1実施形態で説明した例では、映像トラック取得部26Bは、トラック1及びトラック3の2つのIPフローを受信する。
この場合、必要としないタイルも受信することとなるが、受信端末2が備える復号能力が限られているため、低解像度のタイルを組み合わせることで、限られた復号装置でも復号することができる。
なお、一つの映像トラックを一つのマルチキャストグループで送信するのではなく、分割したタイルを一つのマルチキャストグループで送信することも考えられる。この場合、トラック1は8個のマルチキャストグループで、トラック2とトラック3はそれぞれ4個のマルチキャストグループで送信することとなる。
(動作シーケンス)
次に、本実施形態に係る映像伝送システムの動作シーケンスについて説明する。図10は、本実施形態に係る映像伝送システムの動作シーケンスを示す図である。
図10に示すように、ステップS201において、受信端末2は、利用者が選択したコンテンツを示す視聴要求を配信サーバ1に送信する。
ステップS202において、配信サーバ1は、受信端末2から要求されたコンテンツについての品質情報を受信端末2に送信する。
ステップS203において、受信端末2は、配信サーバ1から受信した品質情報と利用者の視線方向とに基づいて、表示する映像を構成するために組み合わせる映像トラックの分割領域を選択する。
ステップS204において、受信端末2は、選択した分割領域を含む映像トラックを送信しているマルチキャストのグループを受信して映像トラックを取得する。
ステップS205において、受信端末2は、取得した映像トラックの分割領域を組み合わせて復号し、映像を表示する。
(本実施形態の効果)
本実施形態によれば、映像トラックの分割領域の品質情報を受信端末2に伝送し、受信端末2が、利用者の視線方向に応じた分割領域を選択及び組み合わせて表示することで、一方向の伝送にも適用可能である。
<その他の実施形態>
第1実施形態及び第2実施形態において、受信端末2からの要求に応じて配信サーバ1が受信端末2に品質情報を送信する一例について説明した。しかしながら、各映像トラックについての品質情報を、IPマルチキャストで送信したり、放送波で伝送したりすることも考えられる。このような品質情報の伝送方法を用いる場合、上述した視聴要求受信部14及び視聴要求部21は不要である。配信サーバ1は、個別の受信端末2の要求に応じる必要がないため、受信端末2が増えたとしても、配信サーバ1の負荷が増えることはない。
配信サーバ1が行う各処理をコンピュータに実行させるプログラム及び受信端末2が行う各処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD-ROMやDVD-ROM等の記録媒体であってもよい。
また、配信サーバ1が行う各処理を実行する機能部(回路)を集積化し、配信サーバ1の少なくとも一部を半導体集積回路(チップセット、SoC)として構成してもよい。同様に、受信端末2が行う各処理を実行する機能部(回路)を集積化し、受信端末2の少なくとも一部を半導体集積回路(チップセット、SoC)として構成してもよい。
以上、図面を参照して一実施形態について詳しく説明したが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
1 :配信サーバ
2 :受信端末
3 :伝送路
11 :映像マッピング部
12 :映像符号化部
13 :映像蓄積部
14 :視聴要求受信部
15 :品質情報送信部
16 :配信要求受信部
17A :分割領域配信部
17B :映像トラック配信部
21 :視聴要求部
22 :品質情報受信部
23 :視線方向特定部
24 :分割領域選択部
25 :配信要求部
26A :分割領域取得部
26B :映像トラック取得部
27 :映像復号部
28 :表示部

Claims (5)

  1. 映像伝送システムにおいて用いられる受信装置であって、
    互いに映像品質の異なる複数の映像トラックのそれぞれを分割して得られた分割領域に関する品質情報を受信する品質情報受信部と、
    前記受信装置の利用者の視線方向を特定する視線方向特定部と、
    前記品質情報受信部が受信した前記品質情報と、前記視線方向特定部が特定した前記視線方向とに基づいて、表示する映像を構成するために組み合わせる分割領域を選択する分割領域選択部と、
    前記分割領域選択部が選択した分割領域を含む映像トラックを取得する映像トラック取得部と、
    前記映像トラック取得部が取得した映像トラックの中から、前記分割領域選択部が選択した分割領域を復号する映像復号部と、を備えることを特徴とする受信装置。
  2. 前記品質情報受信部は、OMAF(Omnidirectional Media Format)に格納された前記品質情報を受信することを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記品質情報受信部は、MMT(MPEG Media Transport)パケットに格納された前記品質情報を受信することを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  4. 前記分割領域選択部が選択した分割領域の配信を配信サーバに要求する配信要求部と、
    前記配信サーバから配信された分割領域を取得する分割領域取得部と、
    前記分割領域取得部が取得した分割領域を復号する映像復号部と、をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の受信装置。
  5. コンピュータを請求項1乃至のいずれか1項に記載の受信装置として機能させることを特徴とするプログラム。
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