JP7290896B1 - 水車羽根構造体、及び水車羽根構造 - Google Patents

水車羽根構造体、及び水車羽根構造 Download PDF

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Abstract

Figure 0007290896000001
【課題】流れの方向が変化する水流に対しても、効率よく電気エネルギーに転換することができる水中発電装置用水車羽根構造体を提供することである。
【解決手段】上下方向に延伸する出力主軸と、出力主軸に接続固定され、出力主軸を中心に挟んで両側に配置された第1及び第2羽根固定部材と、第1羽根固定部材に回転可能に取り付けられた第1上部羽根回転軸及び第1下部羽根回転軸と、第2羽根固定部材に、回転可能に取り付けられた第2上部羽根回転軸及び第2下部羽根回転軸と、第1及び第2上部羽根回転軸のそれぞれに取り付けられた第1及び第2上部羽根と、第1及び第2下部羽根回転軸のそれぞれに取り付けられた第1及び第2下部羽根とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、水車羽根構造体及び水車羽根構造に関する。より詳しくは、水流により発電する発電装置の水車羽根構造体、及び水車羽根構造体を装着した水車羽根構造に関するものである。
日本のエネルギー資源として、再生エネルギーへの関心は高いが、その中で海中にある水の流れの利用に関しては進展が遅い。
黒潮などの海流(以下、「海流」と言う。)は、地球の自転と地球にそそぐ太陽光から発生するもので、そのエネルギー量は大きく持続的である。また海には月の引力による潮汐による潮流(以下、「潮流」と言う。)もあり、再生エネルギー源として有望である。
潮流においては、流路は確定されるが、流速は定期的に変化し、流れの方向も上げ潮時と引き潮時に反対方向になる。
海流においては流路の変化があり、即ち流れの方向と流速が変化する。
川の流れも、エネルギー取得に有望であるが流量と流速が変化する。
海流や潮流において水流からエネルギーを取得する試みはあるが、多くはプロペラ浮体式とプロペラ着床方式である。浮体式は深さと位置を安定させる技術、着床式は流れの方向変化に対する水平方向の首振り対応が必要である。
また海上にも設備の一部が出るものが多い、しかし船舶の航行への影響を考えると海底に固定させて、海面から離して上部27m(瀬戸内海においては17m)の上には装置を置かないのが良い。
さらに、黒潮などの海流においては、蛇行が有り、また海流の流れが止まらないことも考慮する必要がある。
潮流においては水流の止まる留流と言われる時があり、これは設置、点検などで活用できるものの、定期的に水流の方向が反転し、水流の方向の変化に合わせて流速が変化するといった特性があり、これも考慮が必要である。
設置に適する場所は、漁業の重要地であることが多く、また主要な航路であることが多いのでこれへの配慮も必要である。
特許文献1には、海流の流れに対して、海底の錘から延ばした係留綱に繋いだ浮体に発電機を内蔵した浮遊式水流発電装置が開示されている。特許文献1の浮遊式水流発電装置では、水流の方向には常に正対するものの、海流の流速に合わせて浮遊する深さは変わり、また姿勢を制御することが難しいことが記載されている。
特開2020-133481号公報
海流においても潮流においても、多くプロペラ式が使われている。プロペラは羽根の揚力により回転するため、流速が小さい海流や潮流においては、エネルギー変換効率を大きく出来ない。流速の小さい時にも変換効率を高くすることが必要である。
各種の水車と・プロペラにおいて回転数と変換効率の関係は、変換効率の良い流速がそれぞれに異なっている、プロペラは早い流速で効果の出るもので、海流や潮流において必ずしも最適の方式ではない。
流れの方向は、海流においては蛇行などで流れの軸流に方向変化もあり、また軸流から離れた随伴流の不規則な流れの方向変化もある。特許文献1は海流の方向変化に対応したものであるが、この蛇行の近くに渦が出来ることもあり、この場合流れの方向は反方向に変わることがあり、海底の錘から延ばした係留綱に浮体を係留する方法においては、困難度の高い海中送電線のよじれに対する方策が必要になる。
海流において、定点で観測すると流れの速度と流れ方向の変化は大きく変わるものであり、その予測が難しい。潮流においては流路が決まっているものの、毎日2回の流れの反転がある。そのためプロペラを方向の変化する流れに常に正対させる必要がある。その水平方向のコントロールが必要である。
特許文献1は水流の変化に対して、発電装置の姿勢を安定させようとするものだが、位置と深度の安定において浮体式には問題が多い。
さらに海流と潮流の流れの方向は、海底地形の影響をうけ、これは流速で影響の形が変わる。また波の影響を受けるので水流には水平方向に加えて昇流や降流が含まれ、発電装置は、常に流れの流速、流れの水平方向の変化、上下方向の変化の3つの変化に対応する必要がある。これへの対応次第で変換効率が落ちるのである。
特許文献1においては、浮体式であり流れの方向には追従する、また流速の変化による深度の変化への深度調整への配慮が含まれているが、装置の移動範囲が大きいという問題がある。
海底に固定する着床式の場合は、水流の水平方向に変化には首振りで対応できるが、水流の上下方向の変化には対応できない。
さらに海底の形状や島の反射などによる渦流なども発生し、水平方向、上下方向に複雑な流れ方向の変化を持っているもので、それへの対策が必要である。
水流に逆らう力を利用し、なお水流の方向が水平方向のほか、上下方向に変化しても、水流の流れ方向の変化に対して変化に関係なく動きを即時エネルギーに転換する、水中発電装置の水車羽根構造体が求められている。
本発明に係る水車羽根構造体は、水流発電装置用の水車羽根構造体であって、上下方向に延伸する出力主軸と、前記出力主軸に接続固定され、前記出力主軸を挟んで両側に配置される第1及び第2羽根固定部材と、前記第1羽根固定部材に、回転可能に取り付けられた第1上部羽根回転軸及び第1下部羽根回転軸と、前記第2羽根固定部材に、回転可能に取り付けられた第2上部羽根回転軸及び第2下部羽根回転軸と、前記第1及び第2上部羽根回転軸のそれぞれに取り付けられた第1及び第2上部羽根と、前記第1及び第2下部羽根回転軸のそれぞれに取り付けられた第1及び第2下部羽根とを備える。前記第1及び第2羽根固定部材は、前記出力主軸の延伸方向に交差する第1の方向に延伸している。前記第1上部羽根回転軸と前記第2上部羽根回転軸は、前記第1の方向に延伸していると共に、上部連結バーにより一体に回転するように接続固定されている。また、前記第1下部羽根回転軸と前記第2下部羽根回転軸は、前記第1の方向に延伸していると共に、下部連結バーにより一体に回転するように接続固定されている。さらに、前記第1及び第2上部羽根の羽根面は、前記第1の方向から見て互いに交差しており、前記第1及び第2上部羽根回転軸と前記第1及び第2下部羽根回転軸とは、互いに独立に回転するように構成されていることを特徴とする。
本発明に係る水車羽根構造体では、水平方向に流れる水流の方向の変化に影響を受けずに、有効に水流を捉えて、エネルギーに転換することができる。
本発明に係る水車羽根構造体において、前記第1上部羽根回転軸及び前記第1下部羽根回転軸が、前記第1羽根固定部材の上下に対向して配置され、前記第2上部羽根回転軸及び前記第2下部羽根回転軸が、前記第2羽根固定部材の上下に対向して配置されていることを特徴としてもよい。本発明に係る水車羽根構造体では、比較的構造が単純で製造が容易である。また、保守も容易である。
また、本発明に係る水車羽根構造体において、前記第1及び第2羽根固定部材は、パイプ状又は棒状の第1及び第2羽根固定芯棒を含み、前記第1上部羽根回転軸及び前記第1下部羽根回転軸は、内孔を有するパイプ形状を有し、当該内孔を前記第1羽根固定芯棒に挿入した第1上部羽根回転軸筒及び第1下部羽根回転軸筒を含み、前記第2上部羽根回転軸及び前記第2下部羽根回転軸は、内孔を有するパイプ形状を有し、当該内孔を前記第2羽根固定芯棒に挿入した第2上部羽根回転軸筒及び第2下部羽根回転軸筒を含み、前記第1及び第2上部羽根が前記第1上部羽根回転軸筒及び前記第1下部羽根回転軸筒のそれぞれに取り付けられ、前記第1及び第2下部羽根が前記第2上部羽根回転軸筒及び前記第2下部羽根回転軸筒のそれぞれに取り付けられることを特徴としてもよい。本発明に係る水車羽根構造体では、羽根が閉じられた形の時に、羽根が水流に抗する時の抵抗を小さくすることが出来て、エネルギー変換効率を高くすることができる。
また、本発明に係る水車羽根構造体において、前記上部連結バーが、前記第1上部羽根回転軸及び前記第1下部羽根回転軸、又は前記第1及び第2上部羽根のいずれかに固定されており、前記第1上部羽根回転軸と前記第2上部羽根回転軸が、一体に回転するように構成されていることを特徴としてもよい。本発明に係る水車羽根構造体では、出力主軸に貫通孔を作らずに水流による羽根の動きを作ることが出来る。
また、本発明に係る水車羽根構造体において、前記第1上部羽根と前記第1下部羽根が開くことにより、前記第1及び第2上部羽根回転軸、及び前記第1及び第2下部羽根回転軸を介して、前記第2上部羽根と前記第2下部羽根の端縁が合わさって、前記第2上部羽根と前記第2下部羽根が閉じるように構成されていることを特徴としてもよい。本発明に係る水車羽根構造体では、水流の上下の方向変化にも対応して水流を効率よく捉えることが出来る。
また、本発明に係る水車羽根構造体において、前記第1及び第2上部羽根の羽根面が前記第1の方向から見て上側が開いた略くの字形状となるように互いに交差して配置されていることを特徴としてもよい。本発明に係る水車羽根構造体では捉水側に来た羽根と逃水側に来た羽根の開閉がスムーズに行われ、水の力を効率よく捉えることが出来る。
また、本発明に係る水車羽根構造体において、前記第1上部羽根及び前記第1下部羽根は、延伸方向に湾曲した形状で延伸しており、前記第1上部羽根と前記第1下部羽根の端縁が合わさって閉じたときに、前記第1上部羽根及び前記第1下部羽根の湾曲面が互いに対向するように構成されていることを特徴としてもよい。本発明に係る水車羽根構造体では逃水側に来た羽根の閉じ動作がスムーズである。
また、本発明に係る水車羽根構造は、上記の水車羽根構造体を、前記出力主軸に、当該出力主軸の延伸方向に多段に装着したことを特徴としてもよい。本発明に係る水車羽根構造体では出力が大きく、かつ電圧変化がスムーズである。
本発明に係る水流発電装置の水車羽根構造体は、海流と潮流或いは川の流れの中において、水流の方向の水平方向、上下方向の変化に対応して、エネルギー変換効率の高い発電をすることができる。
図1は、第1の実施形態に係る水車羽根構造体を概略的に示す斜視図である。 図2は、第1の実施形態に係る水車羽根構造体を概略的に示す正面図である。 図3は、第1の実施形態に係る水車羽根構造体を概略的に示す図である。図3(a)は、水車羽根構造体の上部構造と下部構造を説明するための側面図である。また、図3(b)は、水車羽根構造体の正面図である。 図4は、第1の羽根と第2の羽根の角度θを示す図である。 図5は、羽根の形状を第1上部羽根11aを例にし、これを横に置いた状態で立体的に示した図である。羽根の曲面はX軸方向とY軸方向共に曲面が端縁に向かって薄くなる。これにより水流による後面の渦を小さくして抵抗をより少なくすることが出来る、また水流は羽根を斜めに通る時もあるので、羽根の側面も端縁に向かって曲面をつくる。 図6は、第1の実施形態に係る水車羽根構造体を概略的に示す斜視図である。図6において、水車羽根構造体が回転するに伴い、4枚の羽根が開閉する状態を説明している。 図7は第1の実施形態に係る水車羽根構造体の上部羽根と下部羽根が、出力主軸を中心にして回転するに従い羽根の形状を変える様子を説明する図である。 図8は第1の実施形態に係る水車羽根構造体の上部羽根と下部羽根が水流の方向に従い形状を変える姿を示した図である。 図9は第1の実施形態に係る水車羽根構造体において水流が昇流の場合と、降流の場合に上部羽根と下部羽根が形状を変える姿を示した図である。 図10はは第1の実施形態に係る水車羽根構造体の複数を多段にして出力主軸に上下方向に配置した時の状況を示す図である。 図11は、第1の実施形態に係る水車羽根構造体を多段にした場合、水流を捉えて回転する際の1回転における回転トルクの変化の様子を概略的に示す図である。 図12は、第1の実施形態に係る水車羽根構造体の水車羽根構造体の上部羽根回転軸と下部羽根回転軸軸の2方向の羽根回転軸同士を連結する複数の構造を説明するための図である。 図13は、第1の実施形態に係る水車羽根構造体の羽根回転軸を2軸で構成して、水車羽根構造体の羽根回転軸同士を出力主軸を貫通した孔を通して連結した図である。 図14は、第1の実施形態に係る水車羽根構造体の試作機を水流の中で回転させている写真である。 図15は、第1の実施形態に係る水車羽根構造体の羽根の角度θを出力主軸を貫通する回転バーで作った場合の図である。 図16は、出力主軸を挟んで並んだ位置に、羽根回転軸が2本ある水車羽根構造体の図である。 図17は、第2の実施形態に係る水車羽根構造体の水車羽根構造体に連結バーを使用した場合の図である。 図18は第2の実施形態に係る水車羽根構造体の、回転羽根軸を連結バーで連結した各種の方法を示した図である。 図19は第2の実施形態に係る水車羽根構造体の、羽根固定軸の中に2本の回転バーを通した場合の図である。 図20は、第2の実施形態に係る水車羽根構造体の、羽根固定芯棒の中に回転パイプと回転バーを通した場合の図である。 図21は、第2の実施形態に係る水車羽根構造体において水流の方向が変わった時の羽根の形状を示した図である。 図22は、羽根を1枚とした場合の比較例の図である。 図23は、羽根が1枚の場合の水流の上下方向の変化に対する対応を示した図である。 図24は、日本列島の沿岸にある建設適地を示した図である。 図25は、伊豆・小笠原海嶺にある建設適地を示した図である。
いくつかの実施形態に係る羽根構造体を、以下に図面を参照しつつ説明する。以下の説明では、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付する。図面の縮尺は必ずしも正確ではなく、作図法も理解の便を優先し、一部の特徴は誇張又は省略されることもある。また、説明中、「上」、「下」、「左」、「右」「前」、「後」、「背面」、「側面」等の方向を示す語は、図面に示された状態に基づいた便宜的な語である。
本発明は、水平方向及び上下方向に方向が変化し、また流速も変化する水流に対して、海底の定位置に置いて固定し、海面下で安定して発電する、羽根形状が回転により変わる、水平回転の水車羽根の構造の3つの実施形態である。
(第1の実施形態)
図1に、第1の実施形態に係る水車羽根構造体1を概略的に示す。なお図1には、直交座標系Sが示されている。図2は、水車羽根構造体1の正面図と側面図である。
図1~図2に示すように、水車羽根構造体1は、第1の方向(X軸の方向)に延伸する第1上部羽根回転軸13aと、第1上部羽根回転軸13aに固定された第1上部羽根11aを有する。
また、第1上部羽根11aの下側に配置された第1下部羽根11bを有する。第1下部羽根11bは、第1下部羽根回転軸13bに固定されている。また、第1上部羽根回転軸13aと第1下部羽根回転軸13bは、第1羽根固定部材15に回転可能に取り付けられている。
第1上部羽根11aと第1下部羽根11bとは、第1羽根固定部材15を挟んで、上下に対向して配置されている。本実施形態では、第1羽根固定部材15の両端側には、軸受20が設けられている。第1上部羽根回転軸13aと第1下部羽根回転軸13bとが、第1羽根固定部材15の両端側に設けられた軸受20に挿通されて、第1羽根固定部材15に回転可能に取り付けられている。
また、水車羽根構造体1は、第1の方向(X軸の方向)と交差する第2の方向(図1において、Z軸の方向)に延伸する出力主軸10を有する。第1羽根固定部材15と第2羽根固定部材16は、出力主軸10に、主軸固定部材17により取り付けられている。
さらに、水車羽根構造体1は、出力主軸10を挟んで、第1上部羽根回転軸13aと、反対側に設けられ第1の方向(X軸の方向)に延伸する第2上部羽根回転軸14aと、第2上部羽根回転軸14aに固定された第2上部羽根12aを有し、第2上部羽根回転軸14aは、第1上部羽根回転軸13aの延伸方向に延長した線上に配置されている。また、第2上部羽根12aに対向して下側に配置された第2下部羽根12bを有する。第2下部羽根12bは、第2下部羽根回転軸14bに固定されている。
第2下部羽根回転軸14bは、第1下部羽根回転軸13bの延伸方向に延長した線上に配置されている。
第2羽根固定部材16は、出力主軸10を挟んで、第1羽根固定部材15の反対側に設けられると共に、第1羽根固定部材15の延伸方向に延長した位置に配置されている。
また、第2上部羽根12aと第2下部羽根12bとは、第2羽根固定部材16を挟んで、対向して上下に配置されている。
本実施形態では、第2羽根固定部材16の両端には、軸受21が設けられている。第2上部羽根回転軸14aと第2下部羽根回転軸14bとは、第2羽根固定部材16の上部両端側に設けられた軸受21の軸孔に挿通されて、第2羽根固定部材16に回転可能に取り付けられている。
再び図1を参照すると、出力主軸10を中心に挟んで両側にある羽根固定部材15、16の上に配置された第1上部羽根回転軸13aと第2上部羽根回転軸14aは、上部連結バー18で接続固定されている。これにより、第1上部羽根回転軸13aと第2上部羽根回転軸14aとは、連動して同じ方向に回転するように構成することができる。
同様に、出力主軸10を挟んで両側にある羽根固定部材15、16の下に配置された第1下部羽根回転軸13bと第2下部羽根回転軸14bは、下部連結バー19に接続固定されている。これにより、第1下部羽根回転軸13bと第2下部羽根回転軸14bとは、連動して回転するように構成することができる。
また、上部連結バー18と下部連結バー19とは、回転する際に干渉しないように出力主軸10を跨いで互いに反対側に位置するように配置されている。
また、本実施形態では、第1上部羽根11aと第2上部羽根12aは、連結バー18で接続固定されている第1上部羽根回転軸13a及び第2上部羽根回転軸14aを介して、間接的に、互いに連結されている。
同様に、第1下部羽根11bと第2下部羽根12bは、連結バー19で接続固定されている第1下部羽根回転軸13b及び第2下部羽根回転軸14bを介して、間接的に、互いに連結されている。
しかし、これに限らず、第1上部羽根11aと第2上部羽根12aとを連結バー18で接続固定することに、直接的に連結してもよい。同様に、第1下部羽根11bと第2下部羽根12bとを連結バー19で接続固定することに、直接的に連結してもよい。
また、第1上部羽根11aと第2上部羽根回転軸14a、或いは第1上部羽根回転軸13aと第2上部羽根12aとを連結バー18を用いて連結し接続固定してもよい。同様に、第1下部羽根11bと第2下部羽根回転軸14b、或いは第1下部羽根回転軸13bと第2下部羽根12bとを連結バー19を用いて連結し接続固定してもよい。
また、図3は、本実施形態に係る水車羽根構造体1を水流の下流側から見た正面図と側面図である。上記でも述べたように、第1上部羽根11aと第2上部羽根12aとが連結バー18により直接に又は間接に連結されており、また、第1下部羽根11bと第2下部羽根12bとが、連結バー19により連結されている。
しかし、第1上部羽根11aと第1下部羽根11b、及び第2上部羽根12aと第2下部羽根12bとは、連結されておらず、互いに独立して動くことができる。
図3において、理解しやすいように、互いに連結された第1上部羽根11aと第2上部羽根12aとを白色で塗りつぶして示し、互いに連結された第1下部羽根11bと第2下部羽根12bを黒色で塗りつぶして示した。
図3に示すように、水平の水流により逃水側で上下の羽根が合わさって、捉水側の上下の羽根が広げられ、さらに逃水側の上下の羽根が合わさろうとするときに、連結するための連結バー18、19が羽根固定部材15、16とも出力主軸10ともに接触しないようにすることができる。
言い換えると、上部連結バー18は、第1上部羽根11aと第2上部羽根12aが回転したときに、羽根固定部材15、16とも出力主軸10とも接触しない位置に設定してある。同様に、第1下部羽根11bと第2上部羽根12bが回転したとき、上部連結バー19は、羽根固定部材15、16とも出力主軸10とも接触しない位置に設定してある。
次に、第1上部羽根回転軸13a及び第2上部羽根回転軸14aにそれぞれ固定され、連結して動く第1上部羽根11a及び第2上部羽根12aの成す角度について説明する。
図4は羽根の関係を示す模式図である。図4に示すように、第1上部羽根11aと第2上部羽根12aとは、第1上部羽根回転軸13aと第2上部羽根回転軸14aと共通の上部羽根軸芯線42aを持つ。
図4において、この上部羽根軸芯線42aと、第1上部羽根11aの第1羽根先端及び羽根の側面の端縁(以下羽根の先端と両側の縁を「端縁」と言う。)43aを結ぶ平面(以下、羽根軸芯線と羽根の端縁を結んで出来る平面を「羽根面」と言う。)45aと、上部羽根軸芯線42aと第2上部羽根12aの第2上部羽根の端縁44aを結ぶ羽根面46aとの成す角度θa(以下、この角度を「第1上部羽根11aと第2上部羽根12aとの成す角度θa」、又は簡単に「角度θa」と言う。)が、羽根が逃水側に来て閉じた時の、羽根の外側の表面になる面(以下、これを逃水背面と言う。)を内側にして80度~120度の範囲で開いた状態の、所定の角度となるように第1上部羽根回転軸13a、と第2上部羽根回転軸14aは図1にある如く連結バー18で固定されている。
また追加すると、逃水背面の裏側は、水流を捉える面(以下、これを捉水表面と言う。)である。
同様に、第1下部羽根11bと第2下部羽根12bとは、それぞれの第1下部羽根回転軸13bと第2下部羽根回転軸14bとの共通の下部羽根軸芯線42bと、第1下部羽根11bの羽根の端縁43bを結ぶ羽根面45bと、下部羽根軸芯線42bと、第2下部羽根12bの羽根の端縁44bを結ぶ羽根面46bとの成す角度θb(以下、この角度を「第1下部羽根11bと第2下部羽根12bとの成す角度θb」、又は簡単に「角度θb」と言う。)を内側にして80度~120度の範囲で開いた状態の、所定の角度となるように第1下部羽根回転軸13bと第2下部羽根回転軸14bは図1にある如く連結バー19で固定されている。
図4においては、羽根軸芯線42bと羽根の端縁43b、44bの成す羽根面の関係の図は省略し、上部についてのみ記した。下部は上部を上下対称にしたものである。
また、第1上部羽根回転軸13aと第1下部羽根回転軸13bとは、連結されておらず、独立して回転することができる。
第1上部羽根回転軸13a及び第1下部羽根回転軸13bのそれぞれに固定された第1上部羽根11a、及び第1下部羽根11bも、第1上部羽根回転軸13aと第1下部羽根回転軸13bと共に上部と下部と独立して動くことができる。
同様に、第2上部羽根回転軸14aと第2下部羽根回転軸14bとは、連結されておらず、独立して回転することができる。第2上部羽根回転軸14a及び第2下部羽根回転軸14bのそれぞれに接続固定された第2上部羽根12a、或いは第2下部羽根12bも、第2上部羽根回転軸14aと第2下部羽根回転軸14bと共に上部と下部と独立して動くことができる。
上記でも説明したが、第1上部羽根回転軸13aと第2上部羽根回転軸14aとは、約80度~120度の範囲で、所定の角度となるように連結バー18により接続固定されている。
これにより、第1上部羽根11aと第2上部羽根12aとの成す角度θaは、例えば80度~120度の範囲で、所定の角度に維持されることができる。
同様に、第1下部羽根回転軸13bと第2下部羽根回転軸14bとは、約80度~120度の範囲で、所定の角度となるように連結バー19により固定されている。
これにより、第1下部羽根11bと第2下部羽根12bとの成す角度θbは、例えば80度~120度の範囲で、所定の角度に維持されることができる。
さらに、第1上部羽根11aと第1下部羽根11b、或いは第2上部羽根12aと第2下部羽根12bとは、連結されておらず、互いに独立して動くことができる。
次に、第1、第2上部羽根11a、12a及び第1、第2下部羽根11b、12bの形状について説明する。
図2(b)を参照すると、第1、第2上部羽根11a、12a、及び第1、第2下部羽根11b、12bは、水流に対して水流を捉える捉水側では、第1及び第2捉水表面22、24を凹んだ形に湾曲させている、この湾曲には、機能に関係する種々の形状が有り湾曲の無い場合も小さい凹凸を付ける場合もある。また羽根の3辺の端縁に向かって曲面がなだらかに塞がっている。
第1捉水表面22と第2捉水表面24は、ほぼ同じ形状とすることができる。一方、第1及び第2捉水表面22、24に対する第1及び第2逃水背面23、25は、第1及び第2捉水表面22、24の形状に対応して、外側に凸の形状に膨らんでいる。
この捉水表面は羽根が開いた時に水の力を捉える面である。捉水表面の裏面の逃水背面は羽根が閉じた時に、閉じた羽根の外側にあり、水流を逃がす第1及び第2逃水背面23、25であり、閉じた場合に水流の抵抗が小さい形状である。
第1上部羽根11aと第1下部羽根11b及び第2上部羽根12aと第2下部羽根12bはいずれも、捉水表面の内側に湾曲した形状を有し、回転して逃水側に来たときに第1上部羽根11aと第1下部羽根11bとが閉じて、それぞれの先端縁と両端縁の端縁が合わさり水流を逃がし、また、その時に第2上部羽根12aと第2下部羽根12bとが開いて、水流を捉えることができる。
上下に対称の形状をした、羽根回転軸の周辺から先端縁と両端縁に向かって湾曲しつつ薄くなる構造体である。第1逃水背面23は、逃水側にある時の抵抗が少ないように考慮した曲面を持っている。
図1を参照すると、第1上部羽根11a、及び第1下部羽根11bは、水流に対して捉水表面22の開いた状態を示している。また、第2上部羽根12a、及び第2下部羽根12bは、水流に対して閉じて逃水背面23を外側にした状態を示している。
第1上部羽根11a及び第1下部羽根11bは、互いに独立して回転することができるが、水流により、第1上部羽根11a、及び第1下部羽根11bが開いた状態となることで右向き(時計方向)のトルクを発生させ、この結果、出力主軸10に回転力を伝えることができる。
一方、第2上部羽根回転軸14aは、上部連結バー18を介して第1上部羽根回転軸13aと接続固定されているため、第1上部羽根11aの動きに合わせて、第2上部羽根12aも動くことができる。
同様に、第2下部羽根回転軸14bは、下部連結バー19を介して第1下部羽根回転軸13bと接続固定されているため、第1下部羽根11bの動きに合わせて、第2下部羽根12bも動くことができる。つまり、第1上部羽根11a、及び第1下部羽根11bが、水流に対して開いた状態になるときに、第2上部羽根12a、及び第2下部羽根12bは、水流に対して閉じた状態となる。
このように、第1上部羽根11aと第2上部羽根12aとは、また第1下部羽根11bと第2下部羽根12bとは、それぞれが、上部連結バー18 と下部連結バー19により連結されている。第1上部羽根11aと第1下部羽根11bが開く時には、第2上部羽根12aと第2下部羽根12bが閉じる。これは上部連結バー18と下部連結バー19で第1上部羽根11aと第2上部羽根12a同士及び第1下部羽根11bと第2下部羽根12b同士が連結されていることによる。
図1においては、第1上部羽根11aは、第1上部羽根回転軸13aに固定されており、第2上部羽根12aは、第2上部羽根回転軸14aに固定されている。また、第1上部羽根回転軸13aと第2上部羽根回転軸14aとは上部連結バー18により連結されている。
さらに図4に示すように、 第1上部羽根11aと第2上部羽根12aとは、それぞれの羽根軸芯線42aと羽根の端縁43aを結ぶ羽根面45aと羽根軸芯線42aと羽根の端縁44aを結ぶ羽根面46aの成す角度θaが、80~120度の範囲になるように、上部連結バー18により、第1上部羽根回転軸13aと第2上部羽根回転軸14aとが接続固定されている。
また、第1下部羽根11bと第2下部羽根12bとは、それぞれの羽根軸芯線42bと羽根の端縁43bを結ぶ羽根面45aと羽根軸芯線42bと羽根の端縁44bを結ぶ羽根面46bの成す角度θbが、80~120度の範囲になるように、上部連結バー18により、第1上部羽根回転軸13bと第2上部羽根回転軸14bとが接続固定されている。
このように構成することで、捉水側にある上下の第1上部羽根11aと第1下部羽根11bが、水流を捉えて開く時に逃水側の上下の羽根の第2上部羽根12aと第2下部羽根12bは、水流に対して、閉じるように動作する。
この時、この逃水側の第2上部羽根12aと第2下部羽根12bと連結された捉水側の第1上部羽根11aと第1下部羽根11bは、開くように動作する。出力主軸10を挟んだ双方の上下にある羽根は一方が開くと一方が閉じ、一方が閉じると一方が開くのであり、これはどちらが先に動くのでもなく、あたかも連動したかのように、ほぼ同時に上下反対の動作で動き、これを繰り返して回転する。
上部連結バー18による第1上部羽根11aと第2上部羽根12a間の連結と、下部連結バー19による第1下部羽根11bと第2下部羽根12b間の連結は、第1上部羽根回転軸13a及び第2上部羽根回転軸14a、或いは第1下部羽根回転軸13b及び第2下部羽根回転軸14bを、回転軸を介さなくても羽根同士、また回転軸と羽根でも行える。
水車羽根構造体1の上部で一体に動く、第1上部羽根11aと第2上部羽根12aと、下部で一体に動く第1下部羽根11bと第2下部羽根12bの間では、全く連結されていないが、同じ水流の中では、あたかも連結されて連動しているかのごとき同時の動きをし、開閉を繰り返し水流の中で出力主軸10を回転させる。
水車羽根構造体1に水流が当たると、図1の如く、右の羽根が水流を逃がして回る逃水側にあるので、第2上部羽根12aは水流と平行になろうとし、また第2下部羽根12bも、水流と平行になろうとして、第2上部羽根12aと第2下部羽根12bは、一体の如く、羽根の逃水背面23を外側にして合掌したごとく閉じたようになる。
図1の右の逃水側にある第2上部羽根12aと第2下部羽根12bが、一体の閉じた形を形成しようとすることは、連結バーで連結されている捉水側の第1上部羽根11aと第1下部羽根11bの捉水表面22を開いた形にする。
捉水側にある第1上部羽根11aと第1下部羽根11bの、捉水表面22を水流に向かって開いた上部羽根と下部羽根は、水流によりさらに開こうとさせられる。そのことは逃水側にある第2上部羽根12aと第2下部羽根12bが逃水背面23を外にして閉じた形状をさらに閉じようとすることになる。
図1において、出力主軸10の左の捉水側の第1上部羽根11aを上に立て、第1下部羽根11bを下に下げることは、水流に対して開いた形になり、捉水側の羽根は、水流によりさらに開こうとし、連結されている逃水側はさらに閉まり、流線形を形成する。
図1の右の逃水側にある、第2上部羽根12aと第2下部羽根12bは、出力主軸10を中心にした回転が始まると、この位置に来る次のそれぞれの羽根が、水流の逃水側に来るので、水流にならって水平方向になろうとしその結果閉じる。
第2上部羽根12a、と第2下部羽根12bは上下に逆方向の動きながら回転して、逃水背面23を外にして合わさり、合掌したごとく閉じた形状になる。この時、上部連結バー18により連結されている捉水側にある第1上部羽根11aと第1下部羽根11bは、水流に向かって開いた形状であり、これが水流の力を捉えて、出力主軸10をさらに回転させる。
捉水側で、水流を捉えて第1上部羽根11aと第1下部羽根11bがさらに開こうとする力が、逃水側にある第2上部羽根12aと第2下部羽根12bを閉めようとするのか、逃水側で第2上部羽根12aと第2下部羽根12bが閉まろうとする力が捉水側で第1上部羽根11aと第1下部羽根11bを開こうとするのか、これはどちらが先導するのか判らないが、あたかも同期したように助け合って同時に動くのである。
図4は、出力主軸10を中心とする4枚の羽根の関係を示した図であり、第1上部羽根11aと第2上部羽根12aのお互いの位置関係の角度θaを説明した図である。
第1上部羽根回転軸13aと第2上部羽根回転軸14aとの共通の羽根軸芯線42aと、第1上部羽根11aの羽根の先端の端縁43aとを結んだ羽根面と、また羽根軸芯線42aと第2上部羽根12aの先端の端縁44aとを結んだ羽根面との角度θaを示している。
図4において端縁43a、44bは図上では理解の便のために端縁43a、44b先端の端縁のみを示したが、羽根の両側の端縁も先端の端縁43a、44bが作る羽根面に接している。
図5は、ここに羽根の翼形図である。羽根は開いた時に水を良く捉え、閉じた時には抵抗の少ない形状として、このような形が考えられる、羽根の端縁43aに向かって薄くなり、上下の羽根の端縁43a、43bが接して閉じた時、側縁も閉じる形状にするのもよい。
図6は第1の実施形態に係る水車羽根構造体1が水流を受けて回転しつつ、羽根の形状を変える様子を示した俯瞰想定図である。
回転に伴い水流の方向と羽根との位置関係が変わる。羽根固定部材15、16が水流と平行の位置に来た時に捉水側から逃水側になった羽根は、羽根の開閉が変わって、捉水側で開いていた羽根が水流の方向が逆である逃水側に入ると羽根が閉じる。同じく、逃水側から捉水側になった羽根は、羽根の開閉が変わって、逃水側で閉じていた羽根が水流の方向が逆である捉水側に入ると羽根が開く、という変化の状況を示した。
図7は、出力主軸10を中心にして回転する水車羽根構造体1の羽根が、水流との関係によりどの位置でどのように形状を変えるかを、外周方向から見たものを、上を中心方向にして表現した模式図である。第1図及び第4図の俯瞰図に示すX軸が、水流と直交する位置がA-Iであり、第1上部羽根11aと第1下部羽根11b、及び第2上部羽根12aと第2下部羽根12bが、AからIの位置、またIからAの位置に一周する時の姿を順に示してある。
これは放射する線の中心に出力主軸10があり、水車羽根構造体が回転して、全ての羽根が、それぞれの放射する線の位置に来た時の姿を示している。
図8は第1の実施形態に係る水車羽根構造体1を、水流の方向の側面から見て羽根の動きが解るように羽根に模様をつけて示した図である。図7にある16カ所の形態の変化の内、Aの位置から半周した時の4枚の羽根の動きを示した。
図8(a)は図7のAの位置であって、第1上部羽根11aと第1下部羽根11bが捉水側にあり、2枚が組になった如く開いている。その時には第2上部羽根12aと第2下部羽根12bはIの位置の逃水側にあって閉じた形になり流線形になり水を逃がしている。図8(b)はその羽根がIの位置に来た時のもので、はじめ逃水側のIの位置にあった第2上部羽根12aと第2下部羽根12bが捉水側のAの位置に来て開き、11aと11bがIの位置にいて閉じた姿をしている。この時、第1上部羽根11aと第1下部羽根11bは逃水背面23が外面にあり流線形になって水流を逃がす形になり、その時に第2上部羽根12aと第2下部羽根12bは捉水表面22を水流に向けて開き捉水表面22で水流を捉えている。
図9は、第1の実施形態に係る水車羽根構造体1に流れる水流が、水平方向の順流から外れて昇流、或いは降流となった時に、羽根が対応する状況を示したものである。
第1上部羽根11a、第2上部羽根12a、と第1下部羽根11bと第2下部羽根12bが、各々一体に動き、その結果、上部羽根と下部羽根が水流により連動したかのように動くが、その動きは昇流、降流の方向に合わせて、その方向に動く。
水流の方向に合わせて閉じる時に、第2上部羽根12aと第2下部羽根12bが羽根の第2上部羽根の端縁44aと第2下部羽根の端縁44bをずらせて、逃水背面23を外側にして合掌したごとく閉じた形状になる、この場合、第2上部羽根の端縁44aと第2下部羽根の端縁44bにより、それぞれの羽根が上部羽根或いは下部羽根のお互いが動きを止めあって流れに従った位置にいる。
水流が順流でない場合、水流の上下方向に合わせて、第1上部羽根11aと第1下部羽根11bは、捉水表面22を昇流或いは降流など変化する水流にほぼ直交した形に開き、捉水表面22が水流を捉える。これは逃水側の羽根が水流の方向に合わせて閉まろうとする力が捉水側の羽根に加わるからであり、これにより捉水側の第1上部羽根11aと第1下部羽根11bは水流に対して直交した形にひらき水流を有効に捉える。
第1の実施形態に係る水車羽根構造体1を、出力主軸10に多段にして設けることもできる。図10には第1の実施形態に係る水車羽根構造体1を、出力主軸10に多段にして備えた場合の状況を、第1羽根固定部材15と第2羽根固定部材16を省略して示した。水車羽根構造体1を、出力主軸10に多段にして設けることにより、回転トルクの増大と、回転トルクの平滑化をすることができる。
水車羽根構造体1を複数にする場合、上下に離して、上方から見て当分割の角度にずらすのが良いことを示している。
図11は 水車羽根構造体1が水流を受けて回転する場合、回転中に水流との角度により、捉えるエネルギー量が変わることを説明するための図である。出力の波を消すために多段にした場合の出力図である。
即ち羽根が捉水側にあって水流に直交する図7のAの位置が、水力を捉えるエネルギー量が最大であって、その前後では変化する。その時、逃水側で水流を逃がす抵抗は変わらない。その出力の波を消すために、複数の水車羽根構造体1を図10の如く、羽根回転軸の角度を等間隔に配分して置き、出力主軸10の上下に離して備えることで、出力の波を平準化する状況を示したものである。
図11では水車羽根構造体1を3基備えた状態で示している。太線201、細線202、点線203がその各々の出力を示し、線204が、出力が平準化される様子を示す。
図12(a)~(f)は、第1上部羽根11aから第2上部羽根12aを、及び第1下部羽根11bから第2下部羽根12bを連結するための各種方法を示すための図である。
捉水側と逃水側の羽根及び羽根軸の連結には、図12(a)及び(b)の上部連結バー18と下部連結バー19を使う方法、図12(c)及び(f)の、第1上部羽根回転軸13aと第2上部羽根回転軸14aまた第1下部羽根回転軸13bと、第2下部羽根回転軸14bを直接つなぐ方法、図12(d)(e)の上部回転バー36a、下部回転バー36bで、第1上部羽根回転軸13aと第2上部羽根回転軸14aとを、第1下部羽根回転軸13bと第2下部羽根回転軸14bをつなぐ方法がある。
図13を用いて、図12の(e)について詳細に説明する。
図13は、連結バー18、19を使用せずに回転バー36a、36bを使用して、第1上部羽根11aと第2上部羽根12a、及び第1下部羽根11bと、第2下部羽根12bの成す角度θaとθbを定めて、
上部の羽根同士と、下部の羽根同士が各々独立して水流による動きをするごとく構成したものである。この方法は第1上部羽根回転軸13aと第2上部羽根回転軸14a、及び第1下部羽根回転軸13bと第2下部羽根回転軸14bの回転の連結法がことなることと、それに伴い他に発生する変化以外の、構成と水流に対する機能は変わらない。
その実施形態を図13では側面図と正面図で示した。
この場合、出力主軸10に取付板固定部材17aと17bを備え、これに上部主軸貫通孔26aと下部主軸貫通孔26bを開けて、この2本の主軸貫通孔の延長線と平行になる中間に第1羽根固定部材15と第2羽根固定部材16を置く。
第1と第2の羽根固定部材15、16に軸受20、21を用いて第1上部羽根回転軸13aと第2上部羽根回転軸14aと第1下部羽根回転軸13bと第2下部羽根回転軸14bを回転自在に取り付けること、及び第1と第2の上部羽根回転軸13a、14aと、第1と第2の下部羽根回転軸13b、14bに第1と第2の上部羽根11a、12aと第1と第2の下部羽根11b、12bを取り付けることは、前述の連結バー18、19を使用した水車羽根構造体1と同じである。
ここで使用する第1と第2の上部羽根回転軸13a、14a、及び第1と第2の下部羽根回転軸13b、14bは内部が中空であり、ここを回転バー36a、36bが通る。なお、本実施形態では、軸受20、21を羽根固定部材15、16に取り付けているが、これに限定されず、軸受20、21のうち、出力主軸10の側にある軸受20、21を取付板固定部材17aと17bに取り付けることも出来る。
上部回転バー36aと下部回転バー36bは出力主軸10に開けられた主軸貫通孔26a、26bを通り、この中で回転自在である。
出力主軸10を中心に挟んで両側の2方向に伸びる上部回転バー36aは中空である第1上部羽根回転軸13aと第2上部羽根回転軸14aの中を通っており、上部回転バー36aが外周に出た所で回転バー36aが第1上部羽根11a及び第2上部羽根12aと固着されるが、そこにおいて、羽根同士が予め定めた角度θaを持つように固着される。
同じく、出力主軸10を中心に挟んで両側の2方向に伸びる下部回転バー36bは中空である第1下部羽根回転軸13bと第2下部羽根回転軸14bの中を通っており、下部回転バー36bが外周に出た所で回転バー36bが第1下部羽根11b及び第2下部羽根12bと固着されるが、そこにおいて、羽根同士が予め定めた角度θbを持つように固着される。
なお、回転バー36aと、第1と第2の上部羽根回転軸14a、13aの固着は、
図12(d)の如く、第1と第2の上部羽根回転軸13a、14aの中空部を通して外周部で結合ささずに、図12(d)の如く、出力主軸10側で直接接続固定しても良い。
なお、回転バー36bと、第1と第2の下部羽根回転軸14b、13bの固着も、図12(d)の如く、第1と第2の下部羽根回転軸13b、14bの中空部を通して外周部で結合ささずに、出力主軸10側で直接接続固定しても良い。
また図12(c)(f)の如く第1上部羽根回転軸13aと第2上部羽根回転軸14a、第1下部羽根回転軸13bと第2下部羽根回転軸14bを直接結んでもよい。
図13は、図12(d)の方式で回転バー36a、36bを上部羽根11a、12aの中空部と下部羽根11b、12bの中空部を通して、角度θaと角度θbを構成させたものである。
図14は、図13の方式で実施したブレード長17cmの試作機が、川の水流で回転している姿である。水流の流速は約3m/秒で、6V・2.4Wの発電機を回して点灯している。この水車羽根構造体1が海流での発電に使用できることを確認した。
図15は、出力主軸10に、固定軸39a、40aを、取付板固定部材17aと17bで固着し、第1と第2の上部固定軸39aと40a及び下部固定軸39bと40bにある中空部と主軸貫通孔26aと26bの中に回転バー36a、36bを通すものである。
本実施形態では、上部固定軸39a、40aと下部固定軸39b、40bは取付板固定部材17aと17bにより出力主軸10に固定され、回転バー36a、36bのみが、出力主軸10の主軸貫通孔26a、26bで貫通している。
また、この出力主軸10の上部及び下部の主軸貫通孔26a及び26bには、上部固定軸39a、40aと下部固定軸39b、40bも通すようにすることもできる。
図15において、第1上部羽根回転軸13aと第2上部羽根回転軸14aと第1下部羽根回転軸13bと第2下部回転軸は第1及び第2の上部固定軸39a、40aと第1及び第2の下部固定軸40bの外筒として固定軸(39a、39b、40a、40b)の外側に差し込まれている。
第1上部羽根11aと第2上部羽根12a、及び第1下部羽根11bと第2下部羽根12bとを接続固定する方法は、いくつかの方法がある。以下に、具体的な接続固定方法を例示する。
(1)羽根回転軸を連結バーでつなぐ方法(図1~図3参照)
(2)羽根回転軸と羽根を連結バーでつなぐ方法(図12(b)参照)
(3)出力主軸に孔をあけて、羽根回転軸を直接つなぐ方法(図12(c)参照)
(4)出力主軸に孔をあけて、回転バーで羽根回転軸をつなぐ方法(図13参照)
(5)出力主軸に孔をあけて、回転バーで羽根をつなぐ方法(図15参照)
(6)出力主軸に固定軸をつなぎ、羽根回転軸を通す方法(図12(f)参照)
回転バー36a、と第1上部羽根11aと第2上部羽根12aの接続固定、及び回転バー36bと第1下部羽根11b、と第2下部羽根12bとの接続固定は、回転バー36aと36bの各々において、第1と第2の上部羽根11a、12aと、第1と第2の下部の羽根11b、12bに直接行うか、或いは第1と第2の上部羽根回転軸13a、14aと第1と第2の下部羽根回転軸13b、14bに接続して行う。
図15は連結バー18、19を使用せずに、回転バー36a、36bを用いて、第1と第2の上部羽根11a、12aと第1と第2の下部羽根11b、12bにおいての、羽根軸芯線42と、羽根の端縁44を結ぶ面の成す角度θを作ったものである。
出力主軸10を貫通せる軸は回転バー36a、36bのみとして、第1上部固定軸39a及び第1下部固定軸39bと、第2上部固定軸40a及び第2下部固定軸40bは貫通ささず、第1固定軸(39a、39b)、及び第2固定軸(40a、40b)は芯棒固定部材17a、17bにより出力主軸10に固定して、これには回転バー36a、36bを通す中空部が通っている。この中空部と主軸貫通孔26a、26bは回転バー36a、36bの回転に必要な径である。この回転バー36a、36b、と上部羽根11a、12aと下部羽根11b、12bの回転パイプ固着において、第1上部羽根11aと第2上部羽根12aとの成す角度θaと第1下部羽根11bと第2下部羽根12bとの成す角度θb、を作ったものである。
第1及び第2の固定軸39a、40aには第1及び第2の上部羽根11a、12aに固着された第1及び第2の上部羽根回転軸13a、14aが軸筒として差し込まれている。
第1及び第2の固定軸39b、40bには第1及び第2の上部羽根11b、12bに固着された第1及び第2の上部羽根回転軸13b、14bが軸筒として差し込まれている。
第1及び第2の固定軸39a、40a及び第1及び第2の固定軸39b、40bは中空でありその中を回転バー36a、36bが通っており、回転バー36aの両端が第1及び第2の上部羽根11a、12aと角度θを作って固着されている。同様に、回転バー36bの両端が第1及び第2の下部羽根11b、12bと角度θを作って固着されている。
この角度θaと角度θbを、上部回転バー36aと下部回転バー36bが作る状態が、図15(b)に示されている。
図16は、出力主軸10に主軸貫通孔26a、26bを作らず、また連結バー18、19も使用しないで、上部羽根回転軸13a、14a同士と下部羽根回転軸13b、14b同士を接続固定させる方法である。出力主軸10を中心にした両脇に回転バー36a、36bの軸を通す貫通孔を持った取付版固定部材17を設けてこれに回転バー36aと36bを通し、取付版固定部材17に固着した羽根固定部材16に第1上部羽根回転軸13aと第1下部羽根回転軸13bを横に並べて設け、また第2上部羽根回転軸14aと第2下部羽根回転軸14bを横に並べて設け、これに図1に示したと同様に第1上部羽根と第2上部羽根、第1下部羽根と第2下部羽根を設ける。
この回転バー36aに上部羽根回転軸13aと14aを、また回転バー36bに下部羽根回転軸13bと14bを接続固定する。これにより上部羽根11a、12aと下部羽根11b、12bの羽根の端縁43a、43bは常にずれているが、出力主軸10を加工せずに水車羽根構造体1を実施するときに適する方法である。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態の水車羽根構造体101について、詳しく説明する。
図17は、本実施形態の水車羽根構造体101を概略的に示す。図17(a)は、水車羽根構造体101の正面図を示し、図17(b)は、水車羽根構造体101の側面図を示す。
図17において、水車羽根構造体101は、出力主軸110に第1及び第2の羽根固定芯棒115、116を芯棒として固定し、この第1及び第2の羽根固定芯棒115、116の外側に、羽根の回転軸として機能する軸筒130a、130b、131a、131bを通し、この軸筒が、芯棒を中心にして回転自在に取り付けられた構造(以下、「一軸開閉構造」と言う。)を有することができる。以下に、水車羽根構造体101について詳細に悦明する。
本実施形態には、図1にある第1及び第2の羽根固定部材15、16と、その上下に2本になる第1及び第2の上部羽根回転軸13a、14a及び第1及び第2の下部羽根回転軸13b、14bを持ってそれに羽根を取り付けることを行わない。
それに代えて、1本の第1羽根固定芯棒115と第2羽根固定芯棒116を有し、これを一軸開閉構造の芯棒とし、これに上部羽根111a、112aと下部羽根111b、112bの回転軸を軸筒として、第1羽根固定芯棒115に上部羽根回転軸筒130aと下部羽根回転軸筒130bを軸が重ならないようにかみあわせて差し込み、第2羽根固定芯棒116には上部羽根回転軸筒131aと下部羽根回転軸筒131bを軸が重ならないようにかみあわせて差し込むことで、出力主軸110を中心に挟んで両側方向に伸びる一軸開閉構造とし、これにより第1上部羽根111aと第1下部羽根111b、及び第2上部羽根112aと第2下部羽根112bの開閉を行う。
第1羽根固定芯棒115と、第2羽根固定芯棒116は、芯棒固定部材117により出力主軸110から略直角に取り付けられている。
第1羽根固定芯棒115には、第1上部羽根111aと第1下部羽根111bを取り付けた一軸開閉構造の軸筒が軸筒の位置を重ならないようにかみあわせて差し込まれている。
第2羽根固定芯棒116には、第2上部羽根112aと第2下部羽根112bを取り付けた一軸開閉構造の軸筒が軸筒の位置を重ならないようにかみあわせて差し込まれている。
この第1羽根固定芯棒115には、一軸開閉構造の軸筒として第1上部羽根回転軸筒130aと第1下部羽根回転軸筒130bを通す。一軸開閉構造の軸筒となる第1上部羽根回転軸筒130aは第1上部羽根111aと固着されている。
第1下部羽根回転軸筒130bは第1下部羽根111bと固着されている。
第1上部羽根回転軸筒130aと第1下部羽根回転軸筒130bは全数が3個以上の長さに軸長が分割され、第1上部羽根回転軸筒130aと第1下部羽根回転軸筒130bは交互に干渉しない間隔であり、第1羽根固定芯棒115に通されている。
第2羽根固定芯棒116には、一軸開閉構造の軸筒として第2上部羽根回転軸筒131aと第2下部羽根回転軸筒131bを通す。一軸開閉構造の軸筒となる第2上部羽根回転軸筒131aは第2上部羽根112aと固着されている。
第2下部羽根回転軸筒131bは第1下部羽根112bと固着されている。
第2上部羽根回転軸筒131aと第2下部羽根回転軸筒131bは全数が3個以上の長さに軸長が分割され、第2上部羽根回転軸筒131aと第2下部羽根回転軸筒131bは交互に干渉しない間隔であり、第2羽根固定芯棒116に通されている。
第1及び第2の上部羽根回転軸筒130a、131aは、第1及び第2の上部羽根111a、112aと固着されている。
第1及び第2の下部羽根回転軸筒130b、131bは、第1及び第2の下部羽根111b、112bと固着されている。
第2の実施形態に係る水車羽根構造体101においては、上部羽根111a、112aと下部羽根111b、112bを、第1の実施形態の如く、上部羽根11a、12aと下部羽根11b、12bを2本の上部羽根回転軸13a、14aと下部羽根回転軸13b、14bに固着さすことをせずに、上部羽根回転軸筒130a、131aと下部羽根回転軸筒130b、131bに固着させて、1本の羽根固定芯棒115、116に通した以外は、水車羽根構造体1と同様の構成と機能を有することができるので、機能についての説明を一部省略する。
図17においては、出力主軸110に主軸貫通孔を貫通さすことを行わず、第1及び第2の羽根固定芯棒115、116を芯棒固定部材117により出力主軸110に固定する。
第1羽根固定芯棒115には、第1上部羽根回転軸筒130aと第1下部羽根回転軸筒130bが差し込まれている。
第2羽根固定芯棒116には、第2上部羽根回転軸筒131aと第2下部羽根回転軸筒131bが差し込まれている。
第1上部羽根111aと第2上部羽根回転軸筒131aは連結バー118により連結されている。第2下部羽根112bと第1下部羽根回転軸筒130bは連結バー119により連結されている。
この連結において、第1上部羽根111aと第2上部羽根112aが、羽根固定芯棒115、116から羽根の端縁43a、44aを結ぶ羽根面の間の角度θaが定めた角度になるように、また同じく、第1下部羽根111bと第2下部羽根112bが、羽根固定芯棒115、116から羽根の端縁43b、44bを結ぶ羽根面の間の角度θbが定めた角度になるように、連結バー118、119の形状と固定角度を定めて接続固定する。
ここでは連結バー118は、第1上部羽根111aと第2上部羽根回転軸筒131aを連結し、連結バー119は、第1下部羽根回転軸筒130bと第2下部羽根112bを連結する。
他の方法として、連結バー118によれば、第1上部羽根111aと第2上部羽根112aを、連結バー119によれば 第1下部羽根111bと第2下部羽根112bを連結するのもよい。
図1の第1の実施形形態の場合は、上部羽根11a、12aと下部羽根11b、12bは、2本の異なる上部羽根回転軸13a、14aと下部羽根回転軸13b、14bにより回転していた。それにより図9の如く、水流が上昇流や下降流の場合、羽根の端縁43a、44aと43b、44bの接触位置にずれが発生したが、第2実施形態の場合は、図17(b)においての端縁44a と44bの接触形状のまま、第1羽根の端縁43aと43b及び第2羽根の端縁44aと44bが、羽根の端縁の接触位置が変わらずに、上昇流や下降流の方向に羽根は閉まる。
図18は、第2の実施形態における、第1上部羽根111aと第2上部羽根112a及び第1下部羽根111bと第2下部羽根112bの連結においての各種の対応例である。本図においては、第2上部羽根と下部羽根の部分を省略している。
(a)は第1と第2の連結を羽根回転軸を使い連結バー118と119で行っているものである。
(b)は第1と第2の連結を第1上部羽根から第2上部羽根へ、又第1下部羽根から第2下部羽根へ、直接連結バー118と119で行っているものである。
(c)は羽根固定芯棒115、116を中空のパイプにして、中空パイプの中に2本の回転バー136を通し、その1本で上部羽根111aと上部羽根112aの連結をし、他の1本で下部羽根111bと下部羽根112bの連結を行うものである。
(d)は回転バー136を1本使用するもので、羽根固定芯棒115、116の中に、回転バー136が通る中空孔をもつ羽根固定芯棒115、116の中で回転する太さの回転パイプ137を使用して、第1上部羽根111aと第2上部羽根112aとを、また、第1下部羽根111bと第2下部羽根112bとを、回転パイプ137と回転バー136とにより連結するものである。
(e)は羽根固定芯棒115、116を持たず、回転パイプ137に第1上部羽根回転軸筒130aと第1下部羽根回転軸筒130bを通し、同じく、第2上部羽根回転軸筒131aと131bを通し、回転パイプ137と下部羽根回転軸筒130a、131aとの連結を回転パイプ固着部141で行い、回転バー136と下部羽根111b、112bの連結を(d)と同様に連結するものである。
(f)は第1上部羽根回転軸筒130aと第1下部羽根回転軸筒130b、及び第2上部羽根回転軸筒131aと第2下部羽根回転軸筒131bの並ぶ数を偶数にし、並んだ羽根回転軸筒の端部にある上部羽根回転軸筒130aと、回転パイプ137を回転パプ固着部141で連結し、同じく端部にある下部羽根回転軸筒130bと、回転バー136を回転パイプ固着部141で連結する。この連結において羽根の羽根面の角度θaとθbを整えることを行うものである。
図19は、図18の(c)の構造を詳しく説明する図である。出力主軸110に、2本の回転バー136を通す主軸貫通孔126を設ける。
芯棒固定部材117から伸ばした羽根固定芯棒115、116の中空部と主軸貫通孔126の中を2本の回転バー136が通り、羽根固定芯棒115、116の両端から出た回転バー136の先端を大きく曲げて第1上部羽根111aと第2上部羽根を連結し、また第1下部羽根111bと第2下部羽根112bとを連結する。
回転バー136は大きく曲げられていて、2本の回転バー136の回転中心が、第1と第2の上部羽根回転軸筒130a、131aと、第1と第2の下部羽根回転軸筒130b、131bの回転中心との間に僅かにある回転弧の差をこれが吸収するのであり、接続部に摺動部を設けるなど他の方法でもよい。
図20は、連結バー118、119を用いず、出力主軸110の主軸貫通孔126と芯棒固定部材117に固着した羽根固定芯棒115、116の中空部をもち、これに回転パイプ137と回転バー136を通し、回転パイプ137に第1下部羽根回転軸筒130bと第2下部羽根回転軸筒131bを回転パイプ固着部141により、定めた角度θaを作って接続固定する。
次に回転バー136により第1上部羽根111aと第2上部羽根112aを定めた角度θbを作って連結することで、第1と第2の上部羽根と下部羽根の関係が出来上がる。
図21について説明する。第2の実施形態は、水流が上下方向に変わるときに合掌したごとき形状のまま角度を変えるのが容易である。即ち、羽根の回転の支点が一つになるので、水流が昇流や降流に上下の角度が変わっても、第1と第2の上部羽根111a、112aと第1と第2の下部羽根111b、112bの羽根の端縁43aと43b及び、44aと44bの接触する位置は変わらない。
又、羽根の回転方向は、初動時の回転により決まる。これは、水流は流速にムラがあることにより、流速が早かった方の羽根が捉水側になる性質があるからであり、回転方向を問わない発電機の場合は、水流の性質に回転方向を任せれば良い。しかし使用する発電機が一方方向の回転であることを要求する時は、出力主軸110と発電機への連結の中に、カムクラッチの如き逆転防止機構を付けるのがよい。また図20(b)にある如く水車羽根構造体1に反転防止具138を備える。
図21は第2の実施形態における、水流が昇流や降流に対するときの羽根の動きを示したものである。昇流と降流においても羽根の端縁43a、43b、44a、44bのずれの起きないことを示している。
(第3の実施形態)
図22は、羽根の対を4枚にせず、下部羽根211b、212bのみの2枚にした例である、第1下部羽根211bと第2下部羽根212bが角度θbを持ち、水流により
捉水側の羽根が立ち、逃水側の羽根が横になって水を逃がすことは、第1の実施形態の上部羽根11a、12aが無い状態と同じであるが、連結バー19が、出力主軸10に接してストッパーになることを要する。
実施テストにより比較したところ、層流の時の出力には差が無いものの、水流が上下に乱れた時は出力が半減した。
ストッパーの無いものは、水流の小さいときは回転するが水流の流速が大きくなると捉水側の羽根は水流に流され、逃水側は水流に抵抗になる位置に立ち角度θbが上下に等分割された位置でバランスして回転は得られない。
ストッパーをつけると、水平の層流においては、4枚羽根と差のない回転をするが、上昇流と下降流を模して、水車を水流方向へ傾けると回転は1/2以下に落ち、或いは回転しない。昇流においては、図23(c)の如く、捉水側の羽根が十分に開かず充分に水を捉えることが出来ない。また下降流においては図23(c)の如く逃水側が十分に水流に添わないということがある。
(実施の環境)
次に、水車羽根構造体を用いた海流発電の川における水流れ及び海における海流と潮流の環境について説明する。
まず上記実施形態で説明した水車羽根構造体1、または水車羽根構造体101を備えた発電装置の設置の適地について説明する。日本は海に囲まれているゆえに降雨が多く、山岳傾斜地であるので大小の河川が多く流速が早い。また海には海流と潮流があり、これら未使用のエネルギーが多い。しかし流速と水流の方向は不定期に代わるものであり、また水上は他の用途に使用されることがあるものである。
本発明はこれらのことにより使用を躊躇していた水流からのエネルギー取得を考えたものである。陸上にある用水路のような水流においては川底に、海においては海底に置くだけで発電できるという特徴も持つ。
例えば扇状地の農業改良区を流れる、農水路では巾1m深さ50cmほどの用水が、約3m/秒の流速で流れていている。ここに水底に置くことで本発明の水車羽根構造体を流路中に備えるのである。日本において未使用の水路は多いので有効である。
また、海においては、日本列島の沿岸には、南海トラフと日本海溝に向かう海底傾斜の途中に水深50-200mの海底がある、図24には、日本周辺の水深200mの等深線と海岸線の間301を黒色で示してある。これに示す如くこの総面積は2000km2以上で、この総延長距離は約2000kmである。ここには遅速はあるもの、また流れの方向がさまざまに変化するものの、常に流れがあるのである。この空気の1000倍の密度を持った流体の移動エネルギーを活用すべきである。設置の出来る水深の海底が適地である。
この中にある水深が50m~150mの適地の総面積は200km2以上である。ここに100m間隔で設置すると、10万基になり、それが1000kWであって稼働率を50パーセントとしても5000万kWとなることになる。即ち海岸線を考えただけでも日本の必要発電能力の2億kWの25パーセントという膨大なエネルギーが身近にあることを我々は見過している。
さらに黒潮などの海流と潮流を考えるとこの値はさらに大きくなる。
日本沿岸を流れる海流である黒潮は、蛇行はあるものの100kmの巾を持ち流れは止まらずに流れ続ける。これのエネルギーを取得するには、装置の固定が必要である。海底に固定する場合、水深50-150mが好ましく。黒潮がその水深を通る場所がある。
例えば屋久島周辺であり、足摺岬の沖、室戸岬の沖、潮の岬の沖、伊豆小笠原海嶺などである。
図25には伊豆小笠原海嶺を示した。白色で示した島の周辺にある水深100mの等深線までを黒色で示し、その周辺の200mの等深線を実践で示した。
黒潮の流れる100km~300kmの沖には、海蝕棚の銭洲ZSが有り、渡り世WSがあり、銭洲海嶺の根元にある、神津島KS、新島NS、利島TSの海嶺は、水深と黒潮の流路であることより適地である。一方、大島OSの南10kmにある大室出シODは、黒潮の流路の近くにあり水深100mの平坦な浅瀬が100km2あり、これらは水車羽根構造体を設置する適地である。
さらに小笠原海嶺を南に下って三宅島MS、御蔵島MKS、さらに下って八丈島HSがあるが、その手前に黒瀬海穴KKがある、ここには100m水深の平坦部が約100km2あり、ここも活用できる。八丈島HSの周辺には100km2の平坦部がある。
黒潮には蛇行がある、流れ方向の変化には水車羽根構造体1、101は適するが、黒潮の流路に合わせて移動することは出来ない。従って黒潮の流れが移動した時は、どの流路でも直交している尾根であり、流れが日本海嶺側に越えて抜ける位置にある小笠原海嶺の中に、位置を離して複数の地点に設置すれば、いかに蛇行しても海流を掴むことが出来るので、その方法により複数の発電装置の発電は平準化される。その設置の適地は図25に示す伊豆小笠原海嶺の島々の周辺にある。
黒潮の本流を掴むことが望ましいが、海流の流路の移動は、台湾沖や冷水塊の影響により発生するので避けられない。受け取るエネルギーは流速の3乗であるので、巾100mの外側の流速の遅い海流や随伴流においては取得エネルギーが小さくなるが、多数の発電装置によることで総量は変わらない。図5に符号307で示した細線は、海底電線を敷設するのに適するコースを示したものである大島OSから相模灘を避けて伊豆半島につなぐ海底電線を上陸させるに適する場所としては東伊豆HIがよい。
海流の特徴には、特段に早い流速は発生しない性質がある、最大流速を3m/秒として腐食による劣化を考慮して構造物の設計をすればよく、常に低い流速である黒潮の流路から外れた位置においては、低速の流速に対応できる羽根面積の大きい水車羽根構造体とする。
海底に設置する本水車羽根構造体においては、海流が嵐の影響も無く一定の速度で流れ続けることを活用する。海水による腐食は避けられないが、海上の如く酸素の補給が十分にない海中においては、腐食の速度は海上の1/10以下である。
海中構造物の設置は海産物を豊かにする効果がある、しかし羽根に対する生物の付着は塗料や材質により減らせるが避けられない。従って数年に一度、海上に上げての清掃と保守を行うことが必要であり、発電装置はそれを考慮して制作する。
水車羽根構造体1、101の上部羽根回転軸13a、14aと下部羽根回転軸13b、14bは軸受20、21の中で、繰り返し往復運動をしている、海中の回転物は、軸受けとの間の水潤滑で摩耗を防ぐが、水潤滑の軸受けの耐久力は100万回だと言われるので数年で軸受け交換をする。
蛇行による流れ方向の変化に対しては、本発明の海流発電装置の水車羽根機構は有効に機能する。随伴流に入って流れが変わる時も同様である。
図24の津軽海峡302、瀬戸内海304、瀬戸内海西部305、佐世保、天草周辺306には潮流からエネルギーを取得するのに適する場所が多い。潮流は毎日2回流れが反転するが本水車羽根構造体1、101はそれに適する。選んだ場所における最大流速は通年変わらない特徴がある。
潮流発電の適地は航路でもある。そこで水深27mより下に設置するのである、本発明の水車羽根構造体はこれに適する。建設も他で組み立てた装置を、現場に降ろすだけの短時間作業を行う。
高性能のクレーン船を用いるが、これらの技術はすでに確立しているので記述を省略する。海中への設置技術と海中の送電技術については、技術が確立しているので、説明を省略する。
海流発電の設置適地は漁業の適地でもあり、また外航船の航路であることが多い、人工の深い建造物は、漁礁よりも海を豊かにするという、テスト結果もあるが、設置場所を漁業に適するように計画する。水深27mより下であるから航路との住み分けは出来るが、設置時の建設時間を短くする必要がある。
好適な実施の形態において本発明の原理を図示し説明してきたが、本発明は、そのような原理から逸脱することなく配置および詳細において変更され得ることは、当業者によって認識される。本発明は、本実施の形態に開示された特定の構成に限定されるものではない。したがって、特許請求の範囲およびその精神の範囲から来る全ての修正および変更に権利を請求する。
1:水車羽根構造体
10:出力主軸
11a:第1上部羽根
12a:第2上部羽根
11b:第1下部羽根
12b:第2下部羽根
13a、14a:上部羽根回転軸
13b、14b:下部羽根回転軸
15、16:羽根固定部材
17、17a、17b:取付板固定部材
18、19:連結バー
20、21:軸受
22、24:捉水表面
23、25:捉水背面
26a、26b:主軸貫通孔
36a、36b:回転バー
37:回転パイプ
39a、39b、40a、40b:固定軸
42a、42b:羽根軸芯線
43a、43b、44a、44b:端縁
45a、45b、46、46b:羽根面
101:水車羽根構造体
110:出力主軸
111a:第1上部羽根
112a:第2上部羽根
111b:第1下部羽根
112b:第2下部羽根
115、116:羽根固定芯棒
117:芯棒固定部材
118、119:連結バー
122、124:捉水表面
123、125:捉水背面
126:主軸貫通孔
130a、131a:上部羽根回転軸筒
130b、131b:下部羽根回転軸筒
136:回転バー
137:回転パイプ
138:反転防止具
141:回転パイプ固着部
201、202、203:出力曲線
204:平準化曲線
210:出力主軸
211b:第1下部羽根
212b:第2下部羽根

Claims (8)

  1. 水流発電装置用の水車羽根構造体であって、
    上下方向に延伸する出力主軸と、
    前記出力主軸に接続固定され、前記出力主軸の延伸方向に交差する第1の方向に延伸しており、前記出力主軸を中心に挟んで両側に配置された第1及び第2羽根固定部材と、
    前記第1の方向に延伸しており、前記第1羽根固定部材に、軸芯を中心に回転可能に取り付けられた第1上部羽根回転軸及び第1下部羽根回転軸と、
    前記第1の方向に延伸しており、前記第2羽根固定部材に、軸心を中心に回転可能に取り付けられた第2上部羽根回転軸及び第2下部羽根回転軸と、
    前記第1及び第2上部羽根回転軸の前記第1の方向に延伸する軸部のそれぞれに取り付けられた第1及び第2上部羽根と、
    前記第1及び第2下部羽根回転軸の前記第1の方向に延伸する軸部のそれぞれに取り付けられた第1及び第2下部羽根と、を備え、
    前記第1上部羽根回転軸と前記第2上部羽根回転軸は、前記軸部のそれぞれに取り付けられた前記第1及び第2上部羽根の羽根面が、前記第1の方向から見て、所定の角度を成すように、上部連結バーにより接続固定されて、一体に回転するように構成されており、
    前記第1下部羽根回転軸と前記第2下部羽根回転軸は、前記軸部のそれぞれに取り付けられた前記第1及び第2下部羽根の羽根面が、前記第1の方向から見て、所定の角度を成すように、下部連結バーにより接続固定されて、一体に回転するように構成されており、
    前記第1及び第2上部羽根回転軸と前記第1及び第2下部羽根回転軸とは、互いに独立に回転するように構成されていることを特徴とする水車羽根構造体。
  2. 前記第1及び第2上部羽根の羽根面の成す前記角度が、80度~120度の範囲で設定されており、
    前記第1及び第2下部羽根の羽根面の成す前記角度が、80度~120度の範囲で設定されていることを特徴とする請求項1に記載の水車羽根構造体。
  3. 前記第1上部羽根回転軸及び前記第1下部羽根回転軸が、前記第1羽根固定部材の上下に対向して配置され、
    前記第2上部羽根回転軸及び前記第2下部羽根回転軸が、前記第2羽根固定部材の上下に対向して配置されていることを特徴とする請求項1に記載の水車羽根構造体。
  4. 前記第1及び第2羽根固定部材は、パイプ状又は棒状の第1及び第2羽根固定芯棒を含み、
    前記第1上部羽根回転軸及び前記第1下部羽根回転軸は、内孔を有するパイプ形状を有し、当該内孔を前記第1羽根固定芯棒に挿入した第1上部羽根回転軸筒及び第1下部羽根回転軸筒を含み、
    前記第2上部羽根回転軸及び前記第2下部羽根回転軸は、内孔を有するパイプ形状を有し、当該内孔を前記第2羽根固定芯棒に挿入した第2上部羽根回転軸筒及び第2下部羽根回転軸筒を含み、
    前記第1及び第2上部羽根が前記第1上部羽根回転軸筒及び前記第2上部羽根回転軸筒のそれぞれに取り付けられ、
    前記第1及び第2下部羽根が前記第1下部羽根回転軸筒及び前記第2下部羽根回転軸筒のそれぞれに取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の水車羽根構造体。
  5. 前記第1上部羽根と前記第1下部羽根が開くことにより、前記第1上部羽根回転軸と前記第1下部羽根回転軸が互いに反対方向に回転することに対応して、前記上部連結バーにより前記第1上部羽根回転軸に接続固定された第2上部羽根回転軸と、前記下部連結バーにより前記第1下部羽根回転軸に接続固定された前記第2下部羽根回転軸が反対方向に回転し、前記第2上部羽根と前記第2下部羽根の端縁が合わさって、前記第2上部羽根と前記第2下部羽根が閉じるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の水車羽根構造体。
  6. 前記第1及び第2上部羽根の羽根面が前記第1の方向から見て上側が開いた略くの字形状となるように互いに交差して配置されていることを特徴とする請求項1に記載の水車羽根構造体。
  7. 前記第1上部羽根及び前記第1下部羽根は、延伸方向に湾曲した形状で延伸しており、
    前記第1上部羽根と前記第1下部羽根の端縁が合わさって閉じたときに、前記第1上部羽根及び前記第1下部羽根の湾曲面が互いに対向するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の水車羽根構造体。
  8. 前記請求項1から請求項7に記載の水車羽根構造体を、前記出力主軸に、当該出力主軸の延伸方向に多段に装着したことを特徴とする水車羽根構造。

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