JP7290762B2 - 多軸椎弓根スクリューを仮締結する医療器具 - Google Patents

多軸椎弓根スクリューを仮締結する医療器具 Download PDF

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Description

本発明は、近位に形成されたシャンクヘッドをその上部に有するねじ付きシャンクを備える多軸椎弓根スクリューを仮締結する医療器具に関し、シャンクヘッド上には、保持スリーブが回転可能および/または旋回可能に配置され、クランププランジャは、シャンクヘッドに作用するように、かつ、保持スリーブとクランププランジャとの相対的な荷重によってシャンクヘッド上に保持スリーブを位置固定できるように、保持スリーブに取付けられ、ここで器具はクランププランジャに対して遠位方向に押圧力を加えるために、保持スリーブと、挿入プッシャとも称される圧力タペットとを開放可能に係合させる連結ユニットを有し、連結ユニットおよび圧力タペットは互いに軸方向に相対的に移動させることができる。
椎弓根スクリューは、基本的に、骨折、腫瘍、炎症、変形、および変性不安定性の場合において、椎弓根スクリューを用いて脊椎を背部で安定化するために使用される。椎弓根スクリューは、隣接する椎骨の椎弓根に配置され、ここで軸方向に重なり合う椎弓根スクリューと軸方向に延びる長手方向ビームまたはブリッジとの間で、安定した角度の接続が形成される。椎弓根スクリューおよび長手方向ビームは、椎骨安定化システムを形成する。
このため、椎弓根スクリューは、通常、スクリューヘッド側にいわゆるチューリップが隣接している軸方向にシャンク状の雄ねじ部分を有する。このチューリップは、雌ねじを有するU字形状の長手方向にスロット/トンネルされた保持スリーブを形成し、これにより、半径方向に対向する2つの長手方向のスロットの各々は、所定のギャップ幅のスロットギャップを画定する。長手方向ビーム/ロッドは、平行に延びる長手方向のスロット内で横方向に挿入され、たとえば、グラブスクリュー、ねじ付きナット、またはセットスクリューの形状のロック要素を用いて締結され、雌ねじにねじ込まれている。
一般に、2つの基本的な種類の椎弓根スクリュー、すなわち単軸および多軸の椎弓根スクリューが区別される。単軸椎弓根スクリューの場合には、雄ねじ部分/シャンクおよびチューリップ/保持スリーブは、一体型で形成されている。一方、多軸椎弓根スクリューは、概して球状または(半)球状のスクリューヘッドを有する別の部品として製造された雄ねじシャンクを備え、保持スリーブ/チューリップは相対的に旋回する手法でこれを把持し、同時にヘッドとシャンクとの間の移行領域の背後に到達する。このように、雄ねじシャンクを椎骨の椎弓根チャネルへと下降させた後、保持スリーブ/チューリップは、シャンクの方向とは略独立した所望の位置および方向を得るために、それに対して旋回されおよび/または捻られてよい。アンダーカットは、保持スリーブ/チューリップがシャンクヘッドから除去されるのを防止する。次に、保持スリーブ/チューリップは、中間ウェブ(シングルスクリュー原理)を有するロック要素/セットスクリューを用いて、または、追加のスクリュー/スクリューナット(マルチスクリュー原理)を用いて、スクリューヘッドに位置固定する。
椎弓根スクリューは、外科医によって椎骨の椎弓根管内に挿入されるか、またはねじ込みによって固定される。そのようにする際に、外科医は、椎弓根管の方向に基づいてスクリューを整列させる。スクリューが設置されると、正確な長さを有する前述の長手方向ビームまたはバーが選択され、必要であれば、椎弓根スクリューおよびそれらのそれぞれの位置に、その長手方向の湾曲部において適合される。長手方向ビームは、椎弓根スクリューのチューリップ内へと配置される。
多軸椎弓根スクリューの保持スリーブがねじ付きシャンクに対して移動可能に支持されるということにより、外科医が長手方向ビームを保持スリーブ内に横に挿入するのがより容易になる。外科医が長手方向ビームと保持スリーブとの嵌込みに満足する場合には、外科医は、ロック要素、好ましくはグラブスクリュー(原則として、任意の構成のセットスクリューとも称される。)を用いて椎弓根スクリューをロックする。上記の単軸原理の場合には、多軸ロック(シャンクに対する保持スリーブの位置固定)および長手方向ビームクランプは、1つのセットスクリューの締付け中における単一の組立ステップで実現される。
埋込工程中におけるスクリューシャンクと保持スリーブとの間の可動性(接合)により、一般に、多軸スクリューでは、たとえば、保持スリーブから椎骨に力を伝達して、椎骨を操作できるようにすることは不可能である。しかし、これは、骨折または脊椎すべり症の場合、および部分的に圧迫または伸延の場合に、再度配置する処置において特に必要である。したがって、この目的のために単軸椎弓根スクリューが使用され、この場合、保持スリーブは、スクリューシャンクに対して剛性である。しかし、これらの単軸椎弓根スクリューは、長手方向ビームを、いくつかの単軸椎弓根スクリューのチューリップ/保持スリーブ内へと横に挿入するのが困難であるという欠点がある。
上述のような多くの椎弓根スクリューでは、固定手段/ロック要素(スクリュー)は、埋込後の椎弓根スクリューからの長手方向ビームが意図せず緩む危険性を回避するため、本質的に自己ロック式である。加えて、システム全体が、ねじ付きシャンク、保持スリーブ、および長手方向ビームの間に設定された位置関係を変化させずに、高荷重に耐えなければならないため、椎弓根スクリューと長手方向ビームとの間の固定力はかなりのものである。これは、シャンクヘッドと保持スリーブとの間のクランプ力も非常に高く、その結果、固定手段が開放された場合であっても、それらの間に形成される摩擦接続が開放されないことが多いことを意味する。しかし、これらの必要性はまた、埋込工程中に問題を引き起こす。
保持スリーブがシャンクヘッドに対して締結されていない限り、たとえば摩擦結合によってシャンクヘッドにしっかりと結合されている限り、結合によって椎骨に調節力が伝達されることはない。単軸の原理による多軸椎弓根スクリューの場合には、最初に長手方向ビームが挿入され、次にロック要素、好ましくはグラブスクリューが締付けられ、最終的に椎骨に調整力を加えることができるようにする必要がある。しかし、これには技術的な意味がない。
操作者が力でロック要素/セットスクリューを締付けた後に、椎骨位置の調整が必要な可能性がある場合には、このように決定された位置関係は再び変更することができないか、または多大な労力を要してのみ変更することができる。言い換えると、外科医は、すでに椎骨に留められた雄ねじ部分を緩めたり、ましてや壊したりすることなく、自己ロック効果に対して大きな力で締付けられたグラブスクリュー(複数可)を緩める必要がある。たとえグラブスクリューを何ら問題なく緩めることができるとしても、シャンクヘッドと保持スリーブとの間に自己ロック式の摩擦結合が確立した可能性がある。グラブスクリューが緩められたとしても、この摩擦結合は、かなりの力(保持スリーブなどに対する打撃)によってのみ開放されうる。さらに、ロック要素の後に緩むことにより、その自己ロック効果を損なう可能性があり、結果として椎弓根スクリューの機能性はもはや確実ではない。
国際公開第2013/034351号(特許文献1)により知られる椎弓根スクリューでは、多軸は仮固定されることができ、その結果、多軸およびウェブ/長手方向ビームは少なくとも一時的に独立してロックされることができる。すなわち、多軸のみが固定され、ウェブは固定されない。この文献もまた、椎弓根スクリューの多軸を仮固定するための医療装置または補助的な手段を開示する。椎弓根スクリューは、本質的に、シャンクヘッドを有するスクリューシャンクからなり、これは保持スリーブによって包囲される。この保持スリーブは、シャンクヘッドに対してプレテンションを加えることができるプランジャを、ロック要素によって支持する。この器具は、プランジャ上に直接設けられた攻撃点(points of attack)と押圧係合するために、圧力タペットの形状の第一の部品を有する。また、本装置は、第一の部品に対して移動可能であり、保持スリーブと引張り係合させることができるラッチ手段を有するスリーブの形状の牽引部品の形態の第二の部品を有する。この器具の欠点は、牽引部品を開放するために、椎弓根スクリューの保持スリーブの領域内で牽引部品を拡張させなければならないことである。しかし、ある状況下では、骨構造が途中で邪魔になりうるため、これはほとんど不可能である。さらに、本器具では、椎弓根スクリューの保持スリーブが偶発的に離脱する可能性を確実に排除することができない。
米国特許出願公開第2014/0277137号明細書(特許文献2)により知られる医療器具では、多軸椎弓根スクリューの多軸を仮固定し、外側部品は多軸椎弓根スクリューの保持スリーブと係合するように設計されている。外側部品に受け入れられた内側部品は、外側部品に対して軸方向に移動可能であり、その結果、内側部品は、保持スリーブの近位領域に受け入れられた圧縮要素に近位力を及ぼすことができ、したがって、保持スリーブを所定位置に固定することができる。この器具では、ロック要素/セットスクリューは、一時的に(ポリロックを作動させて)締結された状態で、保持スリーブの専用ねじにねじ込まれることができないという欠点がある。さらに、保持スリーブの小さなアンダーカットは、弱い固定力を伝達するだけである。
この時点で、特に下記に記載される本発明に関して、「仮固定または仮締結」という用語は、シャンクヘッドの容易な適用/クランプのみを意味することを意図するものではなく、特に、一時的に使用され、シャンクヘッドなどのクランプ力などの達成可能なロック特性が永久ロックに少なくとも近づくか、さらにはそれを超えるロック手段を意味するものではないことが指摘されるべきである。言い換えると、「仮の」ロックは、永久ロック要素により、保持スリーブがシャンクヘッド上で動かないようにするような寸法にすべきである。この場合、適切な力を加えることにより、従来技術の状態にしたがって、続いて摩擦接続を緩めることが可能でありうるが、長手方向ビームを固定する前に椎骨を再調整することが可能である。したがって、多軸椎弓根スクリューを用いて十分な調節力を椎骨に伝達することができるように「仮の」ロックを寸法決めすることが望ましく、これにより、シャンクヘッドと保持スリーブとの間に形成される摩擦接続を再び開放することができる。
国際公開第2013/034351号 米国特許出願公開第2014/0277137号明細書
上記の従来技術に基づいて、本発明は、上記欠点を有しない多軸椎弓根スクリューの多軸を仮固定するための器具を作製する目的に基づいている。特に、この器具は、取扱いが容易であり、保持スリーブへ確実に取付けることができ、その結果、椎弓根スクリューから器具が偶発的に開放されることが本質的に不可能となって、安定した仮締結をすることができる。その結果、椎骨は操作されることができ、上部に配置された器具で保持スリーブ内へ長手方向ビームを挿入することができ、たとえばセットスクリューまたはグラブスクリューの形状のロック要素を、特に仮固定された状態で保持スリーブ内に挿入することを可能にする。この器具は、容易かつ安全な取扱いおよび洗浄をするべきであり、また、安価でなければならない。
本発明によれば、本目的は、請求項1の前文(preamble)に記載の器具によって達成され、当該器具は、連結ユニットが第一の軸方向位置の保持スリーブに連結されるか、または第一の軸方向位置の保持スリーブから分離されることができるように、また連結ユニットが第二の軸方向位置の保持スリーブから開放することが不可能であるように締結されるように軸方向に移動可能に配置されるスリーブを有する。
チューリップと器具との間に安定した接続を確立する目的に加えて、本発明による器具は、多軸椎弓根スクリューの多軸を仮固定するために特に設計され、また好適である。椎弓根スクリューの一時的な固定、すなわち固定を選択的に連結または解除することを実現するために、椎弓根スクリューの保持スリーブに、連結ユニットを用いて、配置されるかまたは着脱可能に締結されるべきである。特に、連結ユニットは、この目的のために設けられた連結構造と、保持スリーブ上に対応して形成された嵌合連結構造とを係合させることができる。連結ユニットとスリーブとを相対的に配置することにより、器具は、一方では接続可能状態にされ、他方では固定された状態または取り外し不可能もしくは離脱不可能な状態にさせることができる。器具が保持スリーブに取り外し可能に連結されていない場合には、圧縮力は、保持スリーブ内に配置された椎弓根スクリューのクランププランジャに圧力タペットを介して加えることができ、その結果、クランププランジャは保持スリーブに対して相対的に配置されるか、または圧縮力で負荷をかけられ、シャンクヘッドは保持スリーブとクランププランジャとの間で締められ、一時的に所定位置に固定される。
本発明によれば、連結ユニットとスリーブとは、互いに対して第一の軸方向位置に配置されうる。この第一の軸方向位置において、少なくとも連結ユニットを保持スリーブから分離すること、好ましくは椎弓根スクリューの保持スリーブから分離および連結することが可能である。連結ユニットとスリーブとの間の第二の軸方向位置においては、連結ユニットを椎弓根スクリューの保持スリーブから開放することは不可能であり、スリーブと連結ユニットとの間の適切な相互作用によって防止することができる。したがって、スリーブは安全要素を表していると言うことができ、これは一方で連結ユニットを分離または連結のために開放し(第一の軸方向位置で)、また連結ユニットを分離に対して(第二の軸方向位置で)ロックする。
本発明の有用な実施形態は、従属請求項に記載されており、以下でより詳細に説明される。
本発明の一実施形態は、連結ユニットが、そこに設けられた保持スリーブの嵌合戻り止め構造と連結係合するために、半径方向内側に突出した戻り止め構造を遠位端領域に備えることを特徴とする。この場合、保持スリーブの半径方向外側に嵌合戻り止め構造が形成されることが好ましく、そのため保持スリーブ内に形成された長手方向ビームの収容空間およびセットスクリュー内にねじ込みするための保持スリーブ内に通常設けられた雌ねじは、器具が連結されているときであってもアクセス可能である。これは、椎弓根スクリューの多軸が一時的に固定された場合であっても、長手方向ビームおよび/またはセットスクリューを操作し、取り扱うことができるという利点を提供する。保持スリーブ上の嵌合戻り止め構造は、特に、スクリュー軸に向かって半径方向に後退して設定された停止部の形状で設計することができ、その結果、器具が取り外されたときに、取付部が細くなり、鋭いエッジの突出部を有しない。
あるいは、またはさらに、連結ユニットの戻り止め構造は、半径方向においてスリーブに対し、特に半径方向における連結ユニットの弾性的な変形によって配置されることができる。このように、戻り止め構造は、保持スリーブ上の嵌合戻り止め構造に係合する第一の半径方向位置をとり、器具をその上に固定し、連結することができる。これはまた、戻り止め構造が嵌合戻り止め構造と係合せず、分離または連結を行うことができる第二の半径方向位置を占めることができる。
連結ユニットが軸方向に延びる少なくとも1つの連結アームを有し、この連結アームの遠位端領域を半径方向、特に半径方向の弾性変形によって配置することができれば、特に有用である。このような連結アームは有用には細く、その結果、スリーブの内部には多くの設置空間が必要とされない。さらに、このようなアームは、軸方向において高い剛性を有すると同時に、半径方向および/または接線方向において高い柔軟性または弾性を有することが可能である。一実施形態によれば、連結ユニットは、複数の連結アームを有しうる。特に、これらは互いに接線方向に間隔を置いて配置され、互いに対し対称的に設計または配置される。たとえば、連結ユニットは、軸方向または長手方向軸に関して互いに対向する2つの連結アームを有してよく、これらの連結アームはそれぞれ、接線方向に180°離間されている。同様に、連結ユニットは、3つまたは4つの連結アームを有してもよい。2つの連結アームを有する実施形態の特定の利点は、それらの間に十分な空間があることであり、長手方向ビームを保持スリーブ内に押し込むために、長手方向ビーム、圧力タペットまたはロッドプッシャのような、セットスクリューおよび/または他のユニットを通して供給するために用いられることができる。
連結アームまたは連結ユニットは、特にスリーブ内で軸方向に移動可能なように案内されることができる。この目的のために、たとえば、案内溝または案内肩部がスリーブ内に形成され、この案内溝または案内肩部により、連結アームまたは連結ユニットが案内されて接触し、このようにして案内される。
好ましくは、連結アームから戻り止め構造への移行領域は、戻り止め構造の半径方向外側がそれぞれの連結アームの半径方向外方に対して半径方向外側に突出するように形成される。
本発明の一実施形態は、連結ユニットが保持スリーブに取り外し可能に締結されていない第二の軸方向位置において、連結ユニットの遠位端領域がスリーブに対して半径方向に支持することを特徴とする。この場合、スリーブは、遠位端領域に対し外側境界または支持部を形成し、したがって、もはや半径方向に変形または移動することができない。保持スリーブの嵌合連結構造から連結構造の緩みは、スリーブとの接触によって防止される。一実施形態によれば、スリーブと連結ユニットの遠位端領域は、スリーブが第一の軸方向位置から第二の軸方向位置への相対運動中に、嵌合戻り止め構造と係合させる戻り止め構造を移動させるような手法で、互いに設計され適合されることができる。たとえば、連結ユニットおよび/またはスリーブには、第一の軸方向位置から第二の軸方向位置への軸方向の配置の際に、半径方向における連結構造の送り運動を生じさせる傾斜面または案内輪郭を設けることができる。このように、外科医は、連結ユニットが保持スリーブに連結されているか否か、および、この連結が確実であるか否か、についてのフィードバックを受けることができる。スリーブを第二の軸方向位置に至らせることができない場合には、連結されない。椎弓根スクリューの保持スリーブが、半径方向から見たときに連結ユニットの連結構造に対して軸方向に外側の傾斜部または突出構造を有していると特に有用である。これにより、係合するために、連結構造は1つの軸方向に保持スリーブの嵌合連結構造内の所定位置に容易に挿入されて係止されることができ、一方で、傾斜部または突出構造は、対向する軸方向に単に緩むのを防止する。たとえば、外科医は、椎弓根スクリューを容易に持ち上げ傾斜構造を介して連結ユニットに連結することができるが、一方で分離工程は、特定の機構を必要とする。
本発明の一実施形態は、連結ユニットとスリーブとがねじを介して互いに係合し、相互回転によって軸方向に配置されることを特徴とする。特に、連結ユニットに形成された対向ねじと係合されるか、または、係合したねじ付きスリーブもしくはねじ付きナットが提供される。ねじ付きスリーブ/ねじ付きナットは、回転可能ではあるが軸方向に固定された手法でスリーブに連結される。ねじ付きスリーブ/ねじ付きナットを嵌合ねじにねじ込むことにより、スリーブと連結ユニットとが互いに軸方向に配置される。特に、ねじ付きスリーブ/ナットは雌ねじを有してもよく、連結ユニットは対向ねじとして雄ねじを有してもよい。スリーブに対向ねじが設けられ、連結ユニットがねじ付きスリーブ/ねじ付きナットに回転可能に連結されるが、軸方向にそれに対して締結される場合も本発明の範囲内である。上述の実施形態は、低い作動力のみを必要とする非常に正確で患者に優しい調整可能性を提供する。特に、ねじは自己ロック機能を備えていてもよく、またはそれ自体が自己ロック式であるように形成されていてもよく、その結果、第二の軸方向位置に連結ユニットおよびスリーブを偶発的に配置するのを確実に防止することができる。
本発明の一実施形態によれば、スリーブは、保持スリーブの一部に取付部が設けられた遠位端を有するように提供される。これは、たとえば、溝、突起、またはアンダーカットの形状であってもよく、特に部分的または連続的に、いずれも円周方向に形成されうる。に、取付部は、長手方向軸に対して本質的に横方向に配向されうる遠位端面上に形成されうる。保持スリーブの部分およびそれに対する取付部は、必要であれば、確実なロックまたは摩擦結合によって互いに連結されることができるように設計および設定されることが好ましい。
本発明のさらなる実施形態は、スリーブがスリーブおよび/または連結ユニットを拡張するために軸方向の周りを回転できるように、偏心板を受け入れるための、軸方向に対して横方向の実質的に長円形または楕円形の断面形状を有する中央通路を、軸方向に有することを特徴とする。
連結ユニットが、軸方向に中央通路を備えており、この通路内に圧力タペットが軸方向に配置可能であるように置かれていると、特に有利である。これにより、保持スリーブに取付けられたクランププランジャに直接的かつ安全な作用を確実にする。特に、圧力タペットは、実質的に中空の円筒形の設計を有し、軸方向の中央通路を備える。これはまた、器具が取り付けられているときにも、また特に多軸が仮固定されているときにも、セットスクリュー内でねじ込むための保持スリーブに形成された雌ねじへのアクセスを提供する軸方向に延びる窓または開口部を有していてもよく、また同様に、器具の近位側から軸方向にロッドプッシャまたは他の器具を挿入する可能性を有していてもよい。
本発明の一実施形態によれば、圧力タペットは、軸方向軸の周りで回転可能であるが、軸方向に固定された態様で圧力タペットに連結された、実質的に円筒形、特に中空円筒形のベースを備えた近位端を有する。このベースは、連結ユニットと係合し、連結ユニット内の圧力タペットを軸方向に配置するため、したがって椎弓根スクリューの保持スリーブに対して役立つ。対応する雄ねじは、ベースに設けられ、それを介して圧力タペットと連結ユニットが連結ユニットの雌ねじを介して互いに係合し、それらを互いに回動させることによって軸方向に配置されることが好ましい。圧力タペットのベースは、ベースにトルクを印加するのに好適な、特に周囲ハブの形状をした内側の構造を有することが好ましい。これは、工具を使用して、圧力タペットの軸方向の配置を実行することを可能にする。
ベースの近位端の上側には、取囲む態様、特にローレット構造/鋸歯のある構造で設けられていることが好ましく、これは嵌合構造で確実に係合し、その結果トルクを伝達することに適している。圧力タペットの側壁の、好ましくは軸方向に沿った領域が、内部へのアクセスを容易にするための開口部を有していると有利である。
本発明の別の実施形態は、器具が、遠位方向に椎弓根スクリューの保持スリーブ内に締結されるロッド/長手方向ビーム/脊椎ロッドを押圧するためのロッドプッシャを有することを特徴とする。ロッドプッシャは軸方向に、特に圧力タペットの中央通路において軸方向に配置されることができる。
本発明の別の実施形態は、ロッドプッシャが軸方向に中央通路を有することも特徴とする。この通路は、特に椎弓根スクリューが一時的に締結されるときに、器具を通して保持スリーブ内にセットスクリューを挿入するために使用されてもよい。さらに、スクリュー駆動工具は、椎弓根スクリューおよび/またはセットスクリュー上でねじ込み動作を行うために通されることができる。
本発明の一実施形態では、近位端にあるロッドプッシャは、回転自在であるが軸方向に固定された手法でロッドプッシャに連結され、本質的に円筒形、特に中空円筒形であるように形成されたスクリューヘッドを有する。このスクリューヘッドは、連結ユニットにおいてロッドプッシャの軸方向の配置、つまりロッドに対して軸方向の配置を調整するために使用される。スクリューヘッドの遠位端には、雄ねじが設けられていることが好ましい。この雄ねじは、対応して設けられた連結ユニットの雌ねじと噛合い、ロッドプッシャの軸方向位置は回動によって調整されることができる。スクリューヘッドの遠位端の下側には、好ましくは、第二の構造、特に圧力タペットのローレット構造に係合するのに適した構造が、特にローレット構造として設けられ、これによってトルクを形状嵌めの手法で伝達する。好ましくは、スクリューヘッドの半径方向外側に目盛りが設けられ、外科医が軸方向位置またはスクリュー深さを読み取ることができる。とりわけ、スクリューヘッドの近位端、特に内側に構造が設けられている場合には特に有用であり、これはトルクを伝達するのに適している。この構造体には、工具をポジティブフィットで挿入することができ、したがって、スクリューヘッドは連結ユニットの雌ねじにねじ込むことができ、適切な雄ねじを介して軸方向に配置することができる。器具、特にスクリュー駆動工具は、中央通路を通して軸方向に挿入されることができる。さらに好ましくは、構造は近位端、特に雌ねじの近くのスクリューヘッドの内側に設けられ、これによりスクリュー駆動工具がねじ込まれることができ、遠位端の近くに幾何学的境界が設けられ、その結果、器具、特にスクリュー駆動工具の挿入後、これは、ロッドプッシャ内の2つの位置間で軸方向に移動可能であるように配置される。
本発明の一実施形態では、医療器具は、スクリュー駆動工具も含む。このスクリュー駆動工具は、特にセットスクリューおよび/または椎弓根スクリューに形状嵌めトルクまたはスクリュー作動を加えるのに適した構造/引張り外形を備えた遠位端を有している。さらに、スクリュー駆動工具は、特にハンドルを介して、トルクを形状嵌めの手法で受け入れるのに適した構造/収容外形を備えた近位端を有している。軸方向で見ると、スクリュー駆動工具は、上述したスクリューヘッドの(嵌合)構造、特に雌ねじに係合するのに適した中央領域の構造、好ましくは雄ねじを備えており、それによってスクリュー駆動工具がたとえば偶発的に脱落することから守ることができる。
本発明のさらなる実施形態においては、医療器具は、遠位方向に椎弓根スクリューの保持スリーブ内に締結されるロッドまたは長手方向ビームを押圧するためのロッドプッシャを有し、圧力タペットおよびロッドプッシャは、一体型押圧ユニットとして設計される。したがって、本実施形態の押圧ユニットは、好ましくは、上述した圧力タペットおよびロッドプッシャの機能までもを有しており、特にスリーブ内の押圧ユニットを案内する案内突起、軸方向の中央通路、スクリューヘッドおよび遠位端の支持ピンを有している。
スリーブ内の一体型押圧ユニットの軸方向の配置は、椎弓根スクリューの多軸の仮固定と、同様にロッドの位置固定とを提供する。椎弓根スクリューおよび/またはセットスクリューにねじ込み作用するためのスクリュー駆動工具は、器具の近位端から押圧ユニットの中央通路を通してセットスクリューと一緒に通過させることができる。圧力タペットおよびロッドプッシャの一体型設計は、とりわけ中央通路をより大きな設計にすることを可能にする。
好ましい実施形態では、医療器具は、操作者によって作動されると、張力、すなわち近位方向の力が連結ユニットからスリーブに伝達されることができるように、戻り止め構造がスリーブによって形成された嵌合戻り止め構造内で係合するという点で区別される。これにより、器具が椎弓根スクリューの固定において修正を行うことができ、患者にスクリューを効率的に取付けするのを容易にする。
嵌合戻り止め構造が、少なくとも部分的に水平方向に延びる少なくとも1つの表面を有し、またそれに対して張力を形状嵌めの手法で伝達するために、戻り止め構造が遠位に配置されうると、特に有用である。この表面は、好ましくは、器具の長手方向軸がそれに対して直交する平面内で少なくとも部分的に延在する。これにより、牽引運動中、すなわち、遠位方向への移動中に戻り止め構造が嵌合戻り止め構造の停止部に接触することが可能になり、これにより、確かな力の伝達が確実になる。
嵌合戻り止め構造がその遠位端領域、すなわちシャンクに面する部分に、球根状/部分的に円形/液滴形状を有する場合、張力を伝達するための形状嵌めを効率的に実現することができる。この幾何学的形状は、正面図における嵌合戻り止め構造の形状を指す。さらに、あるいは代わりに、嵌合戻り止め構造が交差状の形状をとるように、アンダーカットの形状で2つの対向する円周方向に突出する窪みを有すると有用である。
要約すると、本発明は、多軸クランプおよび埋込みロック機能のためのロック機能を備えた、ダウンチューブとしても知られている器具を提供すると言える。
本発明のさらなる特徴および利点は、図面に基づいて本発明の以下の例示的および非限定的な説明から明らかになるであろう。これらは本質的には概略的なものであり、本発明を理解するのに役立つだけである。
図1~図16は、本発明の第一の実施形態による医療器具を示す。図17~図20は、本発明の第二の実施形態による器具を示す。図の詳細は次の通りである。
本発明による器具の連結要素の斜視図 本発明による器具のスリーブの斜視図 本発明による器具の圧力タペットの斜視図 本発明による器具のロッドプッシャの斜視図 第一の軸方向位置においてともに差し込まれた連結ユニットおよびスリーブの斜視図 第一の軸方向位置に多軸椎弓根スクリューを備えた図5の連結ユニットおよびスリーブ 第二の軸方向位置に多軸椎弓根スクリューを備えた図5および図6の連結ユニットおよびスリーブ スリーブの断面図 圧力タペットおよびセットスクリューを有する椎弓根スクリューを備えたスリーブの断面図 第一の軸方向位置から第二の軸方向位置への移行領域を示す切り欠き斜視図 椎弓根スクリューの接続領域の拡大された切欠き斜視図 器具および椎弓根スクリューの接続領域の拡大された切欠き斜視図 長手方向ビームを備える場合および備えない場合の、挿入された圧力タペットを備えた器具と椎弓根スクリューとの接続領域の拡大された切欠き斜視図 圧力タペットが挿入された器具および椎弓根スクリューの接続領域の拡大された切欠き側面図 ロッドプッシャを用いて長手方向ビームを保持スリーブへと押圧する過程を示す拡大斜視図 セットスクリューを保持スリーブへねじ込む過程を示す拡大斜視図 本発明による器具のスクリュー駆動工具を示す斜視図 本発明による器具の第二の実施形態による押圧ユニットを示す斜視図 第二の実施形態による長手方向ビームを備える場合および備えない場合の、挿入された押圧ユニットを備えた器具および椎弓根スクリューの接続領域の拡大された切欠き斜視図 第二の実施形態により、押圧ユニットを用いて長手方向ビームを保持スリーブへと押圧する過程を示す拡大斜視図 第二の実施形態により、セットスクリューを保持スリーブへとねじ込む過程を示す拡大斜視図
本発明による第一の実施形態の医療器具は、連結ユニット1(連結要素1とも称されうる。)と、スリーブ2と、圧力タペット3と、ロッドプッシャ4と、調整ナット5とを備える。本発明による医療器具1は、スクリュー駆動工具45をさらに備えうる。図1は連結ユニット1または連結要素1を、図2は回転可能であるが少なくとも一方向に軸方向で締結された調整ナット5を備えるスリーブ2を、図3は圧力タペット3を、図4はロッドプッシャ4を、それぞれ斜視図で示す。図1~図7ならびに図16および図17においては、図の左側は遠位側を示し、図の右側は図示された要素または器具の近位側を表す。本明細書の意味における長手方向軸または軸方向は、遠位側から近位側に延び、その逆もまた同様である。
連結要素1は、雌ねじ7を備えた実質的に中空の円筒状近位ベース6と、その遠位端領域にある雄ねじ8とを有する。ベース6からは、2つの連結アーム9a、9bが遠位方向に延びている。連結アーム9a、9bは互いに平行であり、直径方向に対向しており、すなわち間に180°の角度をなして各側を囲む。各連結アーム9a、9bの遠位端部分には、各々に連結構造10が形成されている。半径方向外側においては、連結アーム9a、9bから連結構造10への移行領域は、各々の場合に傾斜面37により形成され、連結構造10の半径方向外側は、それぞれの連結アーム構造9a、9bの半径方向外方に突出する。各連結構造10の半径方向内側には、多軸椎弓根スクリュー14の保持スリーブ13上に形成された対応する嵌合戻り止め構造12(たとえば、図6、図9または図10を参照)と係合する各々の場合において戻り止め構造11が形成されている。戻り止め構造11および嵌合戻り止め構造12は各々、軸方向および接線方向(円周方向)の両方に所定位置で締まるように設計されている。
スリーブ2はまた、遠位端領域が複数の肩部16または停止部16で形成されている近位ベース15を有する。これらは、調整ナット5のための支持領域としての役割をするので、スリーブ2は調整ナット5から遠位方向に移動することができず、または調整ナット5をスリーブ2から近位に取り外すことができない。スリーブは、ベース15の遠位に、互いに直径方向に対向して配置された2つの部分的に円筒状のスリーブアーム17a、17bを含む。スリーブアーム17a、17bの各々は、約90°で円周方向に延びており、その結果、2つの直径方向に対向する窓18またはギャップ18がそれらの間に形成される。図8および図9は、近位ベース15の領域における軸方向に直交するスリーブ2の断面図を示す。半径方向外方に突出する肩部/停止部16が明示されている。スリーブ2は、半径方向内側に、連結アーム9aおよび9bのそれぞれに対向する2つの案内溝19を備えている。案内溝20が各案内溝19の両側に形成され、すなわち圧力タペット3のそれぞれの案内突起22を案内しながら受容するための合計4つの案内溝20がある。図8および図9は、また、スリーブ2が軸方向に形成された連続通路23によって貫通されていることを明確に示している。この通路23は、長円形または楕円形の断面を有する。その長軸24は、窓18から対向する窓18まで延びている。その短軸25は、長軸24に対して横方向に、たとえばスリーブアーム17aから対向するスリーブアーム17bに向かって延びる。この通路23の設計は、偏心器具(図示せず)を収容するように機能し、偏心器具と協働することができ、それを用いて2つの対向するスリーブアーム17a、17bは、長手方向軸を中心に(椎弓根スクリューの保持スリーブ13からの器具の分離に関連して)回転することによって広げられることを可能にする。
圧力タペット3は、本質的に中空円筒の形状に設計されている。圧力タペット3は近位ベース32を有し、これは圧力タペット3と回転可能に連結されるが、そこに軸方向に締結され、雄ねじ33を有する。圧力タペット3は、ベース32の遠位に、互いに直径方向に対向して配置された2つの部分的に円筒状のプランジャアーム34a、34bを含む。プランジャアーム34a、34bの各々は、約90°で円周方向に延びており、その結果、2つの直径方向に対向する窓35a、35bまたはギャップ35a、35bがそれらの間に形成される。窓35aは、窓35bよりも大きく、圧力タペット3の内部へのより良好なアクセスを可能にする。圧力タペット3の遠位端には、軸方向に突出した4本の支持ピン36が設けられている。回転可能なベース32の雄ねじ33は、連結要素1の雌ねじ7と係合するように意図され設計されている。圧力タペット3を連結要素1にねじ込むか、またはねじって引き出すことにより、互いに対するそれらの軸方向の配置が行われ、それにより、連結構造10に対する支持ピン36の対応する軸方向の配置が行われる。圧力タペット3はまた、円周上に均等に間隔を置いて配置された4つの案内突起22を有している。これらは、スリーブ2の案内溝20と案内して相互作用するように意図され設計されている。
ロッドプッシャ4は、圧力タペット3の中央通路内に挿入可能であり、その遠位部分51にロッド取付部52が設けられている略円筒状のロッド26を有する。ロッドプッシャ4の近位端は、ロッドプッシャ4に対して回転可能であるが、軸方向に固定された態様でそれに連結され、また、雄ねじ30を備え、それを用いて外科医がロッドプッシャ4のねじ込み深さを認識することができるスケール31を有するスクリューヘッド29を有する。スクリューヘッド29の雄ねじ30は、連結要素1の雌ねじ7と係合するように意図され設計されている。ロッドプッシャ4を連結要素1にねじ込むか、またはねじって引出すことにより、それらの軸方向の相互配置が行われ、それにより、連結構造10に対するロッド取付部52の対応する軸方向の配置が行われる。スクリューヘッド29は、遠位側下方にローレット構造53を有し、これは、圧力タペット3のベース32の近位側上方のローレット構造53に係合するのに適している。ロッドプッシャ4を圧力タペット3内で軸方向に案内するのに適し、かつ、ロッドプッシャ4の円筒形ロッド26の圧力タペット3に対する回転自由度を制限するために適した中央部には、長円形状50が形成されている。スクリューヘッド29の内側にあるロッドプッシャ4の近位端にハブ構造が設けられ、その中に工具(図示せず)を確実に係合することができ、トルクを伝達することができる。さらに、雌ねじは近位端近くのスクリューヘッド29の中央部分内のスクリューヘッド29の内側に設けられ、幾何停止部の形状の制限手段が遠位端近くに設けられる。スクリュー駆動工具45の雄ねじ49はこの雌ねじにねじ込まれる。これによれば、スクリュー駆動工具45は、雌ねじから制限手段までの距離に対応する2つの位置の間で軸方向に移動可能である。
図5および図6は、第一の軸方向位置において一体に差し込まれた連結ユニット1およびスリーブ2を示し、図6は、連結アーム9a、9bによって把持された椎弓根スクリュー14を示す。図6は、ねじ付きシャンク38を明確に示しており、その近位端にはシャンクヘッド39が形成され、次に、その上に保持スリーブ13が回転可能および/または旋回可能に配置されている。図5および図6に示す第一の軸方向位置において、各連結アーム9a、9bの連結構造10は、スリーブ2から軸遠位方向に突出し、スリーブアーム17a、17bの遠位端に対して突出する。
図7は、第二の軸方向位置において連結された椎弓根スクリュー14ともに、一体に差し込まれた連結ユニット1およびスリーブ2を示す。調整ナット5を締付けると、連結ユニット1はスリーブ2に対して軸近位方向に後退する。その結果、連結構造10を有する連結アーム9a、9bおよびそれらに連結された保持スリーブ13は、スリーブ2内に引き込まれる。連結アーム9a、9bから連結構造10への移行領域における半径方向外側は、各々傾斜面37で形成され、連結構造10の半径方向外側は、それぞれの連結アーム9a、9bの半径方向外側に対して半径方向外方に突出し、スリーブアーム17a、17bの内側に当接するため、連結アーム9a、9bは、スリーブアーム17a、17bとの相互作用によって、第一の軸方向位置から第二の軸方向位置への軸方向移動中に半径方向内側に押され、椎弓根スクリュー14の保持スリーブ13の嵌合戻り止め構造12と係合する。図6に示されている第二の軸方向位置において、スリーブアーム17a、17bと接触するため、保持スリーブ13のそれぞれの嵌合戻り止め構造12から連結構造10の戻り止め構造11を開放できない。図10は、第一の軸方向位置(左)から第二の軸方向位置(右)への移動を拡大図で示す。この実施形態においては、連結ユニット1の連結アーム9a、9bの両方は、遠位端の半径方向内側にわずかな挿入斜面を有し、また、保持スリーブ13は、その半径方向外側に対応する対向する傾斜構造を有することが有用である。これにより、保持スリーブ13に設けられた嵌合戻り止め構造12に対する連結構造10に設けられた戻り止め構造11の係合/連結を促進する。
図11Aは、嵌合戻り止め構造12と保持スリーブ13の傾斜構造とを備えた椎弓根スクリュー14の断面図を示す。図11Bは、スリーブアーム17a、17bの保持スリーブ13との係合の詳細を明確に示す。円周方向に延びる溝40またはアンダーカット40が保持スリーブ13の近位端面中に挿入される。スリーブアーム17a、17bの適切に設計された嵌合輪郭41またはアンダーカット41は内部で係合し、その結果、スリーブ2は、アンダーカット40および41を介してポジティブロックによって保持スリーブ13に接続される。
図12は、器具が圧力タペット3とともにどのように作動するかを示す。特に、支持ピン36との相互作用および支持ピン36の受容のための4つの窪み46を有するクランププランジャ42が見られ、これは保持スリーブ13内に取り付けられている。クランププランジャ42はシャンクヘッド39と接触する。両方の図において、連結ユニット1とスリーブ2は互いに対して第二の軸方向位置にあり、そのため保持スリーブ13は、しっかりと軸方向に固定された回転不能かつ取外し不能な手法で器具に連結されている。圧力タペット3は通路23内に挿入されている。圧力タペット3を連結ユニット1の雌ねじ7にねじ込むことにより、スリーブ2および連結ユニット1に対して、ひいては椎弓根スクリュー14の連結された保持スリーブ13に対して、対応する配置が行われる。これにより保持スリーブ13に対するクランププランジャ42の張力をもたらし、その結果、シャンクヘッド39がそれらの間でクランプされ、椎弓根スクリュー14の多軸が仮締結されるかまたは仮ブロックされる。
図12の右側は、保持スリーブ13内に収容された長手方向ビーム43を示している。図12は、圧力タペット3が、クランププランジャ42と接触することによって椎弓根スクリュー14の多軸を実際にブロックすることを示しているが、長手方向ビーム43は、窓18と35a、35bとの中に比較的自由に配置することができる(図13も参照)。
図16は、形状嵌めの手法でハンドル(図示せず)によって把持される近位の六角形取付外形48と、セットスクリュー44を形状嵌めの手法で把持するための遠位引張外形47と、ロッドプッシャ4の雌ねじにねじ込むための中間領域にある雄ねじ49とを含む実質的に円筒形のスクリュー駆動工具45の実施形態を示している。引張外形47はまた、遠位端にスロットリングを有し、これは、スクリュー駆動工具45からの意図しない開放に対して内側に対応する半径方向円周溝を有するセットスクリュー44を固定するために一定のクリアランスで圧縮することができる。
図15は、スクリュー駆動工具45を使用してロック要素44としてのセットスクリュー44をねじ込む工程を示している。スクリュー駆動工具45およびロッドプッシャ4とともに、セットスクリュー44は、圧力タペット3を介して保持スリーブ13に案内され、その雌ねじにねじ込まれることができる。これにより、ロッドが保持スリーブ13内に押し込まれ、椎弓根スクリューの多軸が、連結ユニット1、スリーブ2、および圧力タペット3の相互作用によってブロックされる。圧力タペット3とロッドプッシャ4とを有する本発明の第一の実施形態においては、スクリュー駆動工具45はロッドプッシャ4に最初に通され、セットスクリュー44は後者の遠位端に配置される。この後、スクリュー駆動工具45およびセットスクリュー44を含むロッドプッシャ4は、提供された圧力タペット3の開口部を通って保持スリーブ13に案内され、セットスクリュー44は保持スリーブ13の雌ねじにねじ込まれる。
第一のステップでは、圧力タペット3を連結ユニット1の雌ねじ7にねじ込むことで、圧力タペット3とロッドプッシャ4とが分割され、椎弓根スクリュー14の仮締結が達成されるが、このとき長手方向ビーム43は依然として可動で調整可能である。第二のステップにおいてのみ、ロッドプッシャ4は、連結ユニット1の雌ねじにねじ込まれ、ここで、長手方向ビーム43は、セットスクリュー44が保持スリーブ13にねじ込まれることができる程度まで、保持スリーブ13内に押し込まれる。第3のステップにおいて、スクリュー駆動工具45は、ここで、セットスクリュー44を椎弓根スクリュー14の保持スリーブ13の雌ねじにねじ込むことができ、それによって、多軸は、ロッド43、さらにはプランジャおよびシャンクヘッドに作用するセットスクリュー44のねじ込み圧力によって、永久的にブロックされるか、または締結される。この後、医療器具の仮締結は開放されてもよく、分離された医療機器を締結された椎弓根スクリュー14から離すことができる。
図17は、押圧ユニット104として圧力タペット3とロッドプッシャ4との一体型設計を有する本発明の第二の実施形態を示す。押圧ユニット104は、略円筒状のロッド26を備え、その遠位端はロッド取付部27として設計され、軸方向に突出した4本の支持ピン28を有する。押圧ユニット104の近位端は、回転可能であるが、軸方向に固定された手法で押圧ユニット104に連結されたスクリューヘッド29を有し、このスクリューヘッドは、雄ねじ30を備えて設計され、スケール31を担持する。ロッドプッシャ4と同様に、雄ねじ30は、連結要素1の雌ねじ7と係合するように設計されて形成される。ロッドプッシャ4についてすでに記載したように、押圧ユニット104を連結ユニット1にねじ込むか、またはねじって引出すことによって、それらの相対軸方向の配置、したがって、連結構造10に対するロッド取付部27の対応する軸方向の配置が行われる。中央部分および遠位端領域において、押圧ユニット104には均一に円周方向に離間した案内突起21が設けられる。これらは、スリーブ2の案内溝20と案内して相互作用するように設計され形成されている。また、スクリューヘッド29は、遠位下面にローレット構造53を有する。
押圧ユニット104の一体型の設計により、外科医は、押圧ユニット104を使用すると、単一のステップによって椎弓根スクリュー14の多軸の固定と長手方向ビーム43のロッド押し付け機能との両方を達成することができる。
図18は、本発明の第二の実施形態の挿入された押圧ユニット104を用いた場合の、器具と椎弓根スクリュー14との間の接続領域を示す。図12の2つの箇所の設計およびその操作モードと同じように、支持ピン28と相互作用し、支持ピン28を受け入れるための4つの窪み46を有するクランププランジャ42は、さらに保持スリーブ13内にも視認できる。押圧ユニット104を連結ユニット1の雌ねじ7にねじ込むことにより、スリーブ2および連結ユニット1に対して、ひいては椎弓根スクリュー14の連結された保持スリーブ13に対して、対応する配置が行われる。この結果、保持スリーブ13に対してクランププランジャ42が伸長し、シャンクヘッド39がそれらの間で締結され、椎弓根スクリュー14の多軸が仮締結または仮ブロックされる。右側の図18は、保持スリーブ13内に収容された長手方向ビーム43を示している。押圧ユニット104の一体型の設計により、ロッド43はまた、押圧ユニット104を雌ねじ7にねじ込むことによって保持スリーブ13内に押し下げられ、その結果、セットスクリュー44をねじ込むことができる。
図19は、セットスクリュー44にねじ込む前の仮固定の状態を示す。図20は、図15のねじ込み工程と同様に、ロック要素44としてのセットスクリュー44の、スクリュー駆動工具45によるねじ込みを示す。セットスクリュー44は、スクリュー駆動工具45とともに、押圧ユニット104を通って保持スリーブ13に通され、その雌ねじにねじ込むことができる。
〔その他の実施形態〕
本発明は、近位に形成されたシャンクヘッド(39)をその上部に有するねじ付きシャンク(38)を備える多軸椎弓根スクリュー(14)を仮締結する医療器具であって、前記シャンクヘッド(39)上には、保持スリーブ(13)が回転可能および/または旋回可能に配置され、前記シャンクヘッド(39)上で作用するクランププランジャ(42)は、前記保持スリーブ(13)が前記保持スリーブ(13)および前記クランププランジャ(42)に相対的に張力をかけることによって前記シャンクヘッド(39)に位置的に固定されるような方法で、前記保持スリーブ(13)に取付けられ、前記器具は、遠位方向に前記クランププランジャ(42)に押圧力を加えるための前記保持スリーブ(13)および圧力タペット(3)を着脱可能に係合させる連結ユニット(1)を有し、前記連結ユニット(1)および前記圧力タペット(3)は互いに軸方向に相対的に移動可能であり、前記器具は、前記連結ユニット(1)が、前記椎弓根スクリュー(14)の仮締結を実行するために、第一の軸方向位置の前記保持スリーブ(13)から連結または分離可能であるように、かつ、第二の軸方向位置の前記保持スリーブ(13)に締結されないように、軸方向に移動可能に配置されるスリーブを有することを特徴とする医療器具でありうる。
本発明に係る医療器具は、一態様として、前記連結ユニット(1)が、そこに設けられた前記保持スリーブ(13)の嵌合戻り止め構造(12)と連結係合するために、半径方向内側に突出した戻り止め構造(10、11)を遠位端領域に有しうる。

本発明に係る医療器具は、一態様として、戻り止め構造(10、11)が、前記スリーブ(2)に対して半径方向に、特に前記連結ユニット(1)の半径方向の弾性的変形によって、配置されうる。
本発明に係る医療器具は、一態様として、前記連結ユニット(1)が軸方向に延びる少なくとも1つの連結アーム(9a、9b)を有し、その遠位端領域を半径方向に、特に半径方向の弾性変形によって、配置することができる。
本発明に係る医療器具は、一態様として、前記連結ユニット(1)の遠位端領域は、第二の軸方向位置において、前記スリーブ(13)に対して半径方向に支持しうる。
本発明に係る医療器具は、一態様として、前記連結ユニット(1)および前記スリーブ(2)は、ねじ(5、8)を介して互いに係合し、相互回転によって軸方向に配置可能でありうる。
本発明に係る医療器具は、一態様として、前記スリーブ(2)は、好ましくは円周方向に延びるように形成された、前記保持スリーブ(13)の部分(41)のための、たとえば溝、突起またはアンダーカット(40)の形状である取付部(40)が設けられた遠位端を有しうる。
本発明に係る医療器具は、一態様として、前記連結ユニット(1)に軸方向に中央通路が設けられ、前記中央通路内に前記圧力タペット(3)が軸方向に配置可能に配置されうる。
本発明に係る医療器具は、一態様として、前記圧力タペット(3)は、前記圧力タペット(3)の軸方向の周りで自由に回転可能であり、軸方向に固定された手法で前記圧力タペット(3)に連結され、かつ、前記圧力タペット(3)と前記連結ユニット(1)との互いに対する軸方向の配置が達成される円筒ベース(32)を備えた近位端を有しうる。
本発明に係る医療器具は、一態様として、前記椎弓根スクリュー(14)の前記保持スリーブ(13)に遠位方向に締結されるようにロッドまたは長手方向ビーム(43)を押圧するロッドプッシャ(4)をさらに特徴とし、圧力プッシャ(4)は、前記ロッドプッシャ(4)が軸方向に配置されることができる軸方向の中央通路を有しうる。
本発明に係る医療器具は、一態様として、前記椎弓根スクリュー(14)の前記保持スリーブ(13)内に締結されるようにロッドまたは長手方向ビーム(43)を遠位方向に押下するロッドプッシャ(4)をさらに特徴とし、前記圧力タペット(3)および前記ロッドプッシャ(4)は一体型の押圧ユニット(104)として形成されうる。
本発明に係る医療器具は、一態様として、前記ロッドプッシャ(4)または前記押圧ユニット(104)は、セットスクリュー(44)、ならびに/または、前記椎弓根スクリュー(14)および/もしくは前記セットスクリュー(44)をねじ込むためのスクリュー駆動工具(45)を、軸方向の周りに回転可能な手法で受入れるための軸方向の中央通路を有しうる。
本発明に係る医療器具は、一態様として、前記ロッドプッシャ(4)または前記押圧ユニット(104)は、軸方向に固定された手法で連結され、かつ、前記連結ユニット(1)に対して軸方向の配置をもたらす、回転可能なスクリューヘッド(29)が設けられた近位端を有しうる。
本発明に係る医療器具は、一態様として、前記スリーブ(2)は、前記スリーブ(2)および/または前記連結ユニット(1)を拡張するための偏心器を、軸方向の周りを回転可能な手法で受け入れるために、軸方向に対して横方向の実質的に長円形または楕円形の断面形状を有する中央通路を、軸方向に有しうる。
本発明に係る医療器具は、一態様として、連結アーム(9a、9b)から戻り止め構造(10、11)への移行領域は、前記戻り止め構造(10、11)の半径方向外側がそれぞれの前記連結アーム(9a、9b)の半径方向外側に対して半径方向外方に突出するように形成されうる。
本発明に係る医療器具は、一態様として、戻り止め構造(10、11)は、張力、すなわち近位方向の力が、前記連結ユニット(1)から前記スリーブに伝達されることができるように、前記スリーブ(13)によって形成された嵌合戻り止め構造(12)内で係合しうる。
本発明に係る医療器具は、一態様として、前記嵌合戻り止め構造(12)は、少なくとも部分的に水平方向に延びる少なくとも1つの表面を有し、かつ、それに対して前記張力を形状嵌めの手法で伝達するために前記戻り止め構造(10、11)が遠位に配置されうる。
本発明に係る医療器具は、一態様として、前記嵌合戻り止め構造(12)は、その遠位端領域に球根状の形状を有し、および/または、円周方向に突出するアンダーカットの形状の2つの対向する窪みを有しうる。
1. 連結ユニット/連結要素
2. スリーブ
3. 圧力タペット
4. ロッドプッシャ
5. 調整ナット
6. 近位ベース
7. 雌ねじ
8. 雄ねじ
9a. 連結アーム
9b. 連結アーム
10. 連結構造
11. 戻り止め構造
12. 嵌合戻り止め構造
13. 保持スリーブ
14. 椎弓根スクリュー
15. 近位ベース
16. 肩部/停止部
17a. スリーブアーム
17b. スリーブアーム
18. 窓/ギャップ
19. 案内溝
20. 案内溝
21. 案内突起
22. 案内突起
23. 通路
24. 長軸
25. 短軸
26. ロッド
27. ロッド取付部
28. 支持ピン
29. スクリューヘッド
30. 雄ねじ
31. スケール
32. ベース
33. 雄ねじ
34a. プランジャアーム
34b. プランジャアーム
35a. 窓/ギャップ
35b. 窓/ギャップ
36. 支持ピン
37. 傾斜面
38. ねじ付きシャンク
39. シャンクヘッド
40. 溝/アンダーカット
41. 嵌合輪郭/アンダーカット
42. クランププランジャ
43. 長手方向ビーム/ロッド
44. セットスクリュー
45. スクリュー駆動工具
46. 窪み
47. 引張外形
48. 取付外形
49. 雄ねじ
50. 長円形状
51. 遠位部分
52. ロッド取付部
53. ローレット構造
104. 押圧ユニット

Claims (18)

  1. 近位に形成されたシャンクヘッドをその上部に有するねじ付きシャンクを備える多軸椎弓根スクリューを仮締結する医療器具であって、
    前記シャンクヘッド上には、保持スリーブが回転可能および/または旋回可能に配置され、前記シャンクヘッド上で作用するクランププランジャは、前記保持スリーブおよび前記クランププランジャに相対的な引っ張る力を作用させることによって前記保持スリーブが前記シャンクヘッドに位置的に固定されるような方法で、前記保持スリーブに取付けられ、
    前記医療器具は、前記保持スリーブと着脱可能に係合するための連結ユニットおよび遠位方向に前記クランププランジャを押す力を加えるための圧力タペットを有し、前記連結ユニットおよび前記圧力タペットは互いに軸方向に相対的に移動可能であり、
    前記医療器具は、前記連結ユニットが、前記圧力タペットと共に前記椎弓根スクリューの仮締結を実行するために、第一の軸方向位置において前記保持スリーブに連結または分離可能であるように、かつ、第二の軸方向位置において前記保持スリーブに取り外し不可能であるように、前記連結ユニットがスリーブの内側で軸方向に移動可能に配置される前記スリーブを有し、
    前記第二の軸方向位置に取り外し不可能に固定された前記連結ユニットによって前記保持スリーブを引っ張る力を作用させ、かつ、
    前記圧力タペットによって前記クランププランジャを押す力を作用させる、ことによって、
    前記保持スリーブおよび前記クランププランジャに前記相対的な引っ張る力を作用させて前記仮締結が実行されるように構成することを特徴とする医療器具。
  2. 前記連結ユニットが、前記保持スリーブの嵌合戻り止め構造と連結係合するために、半径方向内側に突出した戻り止め構造を遠位端領域に有することを特徴とする請求項1に記載の医療器具。
  3. 前記戻り止め構造は、前記スリーブに対して半径方向に配置されることができることを特徴とする請求項2に記載の医療器具。
  4. 前記連結ユニットが円筒状近位ベースから軸方向に延びる少なくとも1つの連結アームを有し、前記連結アームの遠位端領域を前記円筒状近位ベースの半径方向に、前記半径方向の弾性変形によって、配置することができることを特徴とする請求項2または3に記載の医療器具。
  5. 前記連結ユニットの遠位端領域は、前記第二の軸方向位置において、前記保持スリーブ半径方向に支持することを特徴とする請求項3または4に記載の医療器具。
  6. 前記連結ユニットおよび前記スリーブは、ねじを介して互いに係合し、相互回転によって軸方向に配置可能であることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の医療器具。
  7. 前記連結ユニットに軸方向に中央通路が設けられ、前記中央通路内に前記圧力タペットが軸方向に配置可能に配置されていることを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の医療器具。
  8. 前記圧力タペットは、前記圧力タペットの軸方向の周りで自由に回転可能であり、軸方向に固定された手法で前記圧力タペットに連結され、かつ、前記圧力タペットと前記連結ユニットとの互いに対する軸方向の配置が達成される円筒ベースを備えた近位端を有することを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の医療器具。
  9. 前記椎弓根スクリューの前記保持スリーブに遠位方向に締結されるようにロッドまたは長手方向ビームを押圧するロッドプッシャをさらに特徴とし、前記圧力タペットは、前記ロッドプッシャが軸方向に配置されることができる軸方向の中央通路を有する請求項1~8のいずれか1項に記載の医療器具。
  10. 前記椎弓根スクリューの前記保持スリーブ内に締結されるようにロッドまたは長手方向ビームを遠位方向に押下するロッドプッシャをさらに特徴とし、前記圧力タペットおよび前記ロッドプッシャは一体型の押圧ユニットとして形成される請求項1~7のいずれか1項に記載の医療器具。
  11. 前記ロッドプッシャは、セットスクリュー、ならびに/または、前記椎弓根スクリューおよび/もしくは前記セットスクリューをねじ込むためのスクリュー駆動工具を、軸方向の周りに回転可能な手法で受入れるための軸方向の中央通路を有することを特徴とする請求項9または10に記載の医療器具。
  12. 前記ロッドプッシャは、軸方向に固定された手法で連結され、かつ、前記連結ユニットに対して軸方向の配置をもたらす、回転可能なスクリューヘッドが設けられた近位端を有することを特徴とする請求項10または11に記載の医療器具。
  13. 前記スリーブは、前記スリーブおよび/または前記連結ユニットを拡張するための偏心器を、軸方向の周りを回転可能な手法で受け入れるために、軸方向に対して横方向の長円形の断面形状を有する中央通路を、軸方向に有することを特徴とする請求項1~12のいずれか1項に記載の医療器具。
  14. 前記連結アームから前記戻り止め構造への移行領域は、前記戻り止め構造の半径方向外側がそれぞれの前記連結アームの半径方向外側に対して半径方向外方に突出するように形成されることを特徴とする請求項4に記載の医療器具。
  15. 前記戻り止め構造は、引っ張る力が、前記連結ユニットから前記保持スリーブに伝達されるように、前記保持スリーブによって形成された前記嵌合戻り止め構造内で係合することを特徴とする請求項のいずれか1項に記載の医療器具。
  16. 前記嵌合戻り止め構造は、少なくとも部分的に、医療器具の長手方向軸に対して直交する水平方向に延びる少なくとも1つの表面を有し、かつ、前記引っ張る力を形状嵌めの手法で前記表面に伝達するため前記戻り止め構造が前記連結ユニットの遠位端領域に配置されていることを特徴とする請求項15に記載の医療器具。
  17. 前記嵌合戻り止め構造は、円周方向に突出するアンダーカットの形状の2つの対向する窪みを有することを特徴とする請求項15または16に記載の医療器具。
  18. 前記戻り止め構造は、前記連結ユニットの半径方向の弾性的変形によって、配置されることができることを特徴とする請求項3に記載の医療器具。
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