JP7286357B2 - 電子装置および表示制御方法 - Google Patents
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Description
図1は、本実施形態の電子装置(キーボードPC100)の開いた状態における斜視図である。
キーボードPC100は、図4を参照して後述する、CPU(Central Processing Unit)11、RAM(Random Access Memory)12、SSD(Solid State Drive)13などを備える、外部ディスプレイ機器を接続するだけでPCとして使用することのできるモバイルPCである。なお、本実施形態においては、キーボードPC100が、折り畳んで持ち運ぶことができる構造であることを想定するが、後述する、ユーザの頭部の移動・回転に応じて画面の表示を制御するための仕組みは、このような構造に限定されず、たとえば、折り畳むことができない構造であっても適用することができる。
第2保持部162の左側面162mには、電源スイッチ162n、ヘッドフォン出力端子162q、USB(Universal Serial Bus) Type-Cコネクタ130a、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)(登録商標)端子162pなどが配置されている。メガネのように人体に装着して使用するウェアラブル表示機器300(図3参照)などの外部ディスプレイ機器は、USB Type-Cコネクタ130a経由でキーボードPC100と接続される。
図2に示すように、第2保持部162の下面162eには、外部タッチパッド162gと、CCD(Charge-Coupled Device)カメラ162iとが配置されている。外部タッチパッド162gは、たとえば、筐体ユニット160を閉じた状態において、他装置の外付けポインティングデバイスなどとして使用される。CCDカメラ162iは、指紋センサ162kと同様、ユーザ認証用の生体情報を取得するために使用される。CCDカメラ162iによって取得する生体情報としては、たとえば、顔、目の網膜、手の平の静脈などが考えられる。
前述したように、キーボードPC100は、図3に示すウェアラブル表示機器300などの外部ディスプレイ機器を接続することのできるUSB Type-Cコネクタ130aを有している。ユーザは、図3に示すように、USBType-Cコネクタ130a経由でウェアラブル表示機器300などの外部ディスプレイ機器を接続することで、キーボードPC100を、一般的なPCと同様に使用することができる。
図4に示すように、キーボードPC100は、CPU11、RAM12、SSD13、BIOS(Basic Input/Output System)-ROM(Read Only Memory)14、USBコントローラ15を有する。なお、図4には示していないが、キーボードPC100は、キーボード120上で行われるキー操作に応じてキーコードを生成するEC(Embedded Controller)/KBC(Keyboard Controller)なども有する。
マイクロプロセッサ31は、第1に、キーボードPC100から送信されてくる表示画面用の画像データを使って表示部32への画面の表示を実行する。この表示部32への画面の表示に関して、マイクロプロセッサ31は、キーボードPC100上で動作する表示制御ユーティリティ230から送られるコマンドに基づき、表示領域の切替えや画面の消去などを実行する。
また、マイクロプロセッサ31は、第2に、加速度センサ33やジャイロセンサ34のセンサ値を読み取ってキーボードPC100側へ送信する。加速度センサ33やジャイロセンサ34は、ウェアラブル表示機器300が装着されるユーザの頭部の移動・回転量を計測するために設けられるセンサであって、センサは、これらに限られない。これらに加えて他のセンサが設けられてもよいし、これらの一部または全部に代えて他のセンサが設けられてもよい。マイクロプロセッサ31によってキーボードPC100側へ送信された加速度センサ33やジャイロセンサ34のセンサ値は、キーボードPC100上で動作する表示制御ユーティリティ230に供給される。
一方、頭部動作が大きく、頭部動作が速い場合、その方向が上下左右であったならば、画面は表示面から消去される(5段目)。つまり、頭を小さく速く動かした場合とは違って、ユーザの視界全体から画面が外れ、ユーザの視界が広く確保される。頭部動作が大きく、頭部動作が速い場合で、その方向が前後であったならば、画面は拡大・縮小される(6段目)。具体的には、前に頭を大きく速く動かすと、画面は拡大され、逆に、後ろに頭を大きく速く動かすと、画面は縮小される。なお、両眼視差による錯覚を利用して画面を立体視させる場合には、拡大・縮小に代えて、奥行き位置(視認距離)を前後に移動させるようにしてもよい。つまり、拡大に代えて奥行き位置をユーザの頭部(視界)に近い側へ移動し、縮小に代えて奥行き位置をユーザの頭部(視界)から遠い側へ移動する。
図6は、ウェアラブル表示機器300が装着されるユーザの頭部の動きに伴って、キーボードPC100が実行するウェアラブル表示機器300のディスプレイ(表示面)上の画面の制御の流れを示すフローチャートである。
以上のように、本実施形態のキーボードPC100は、ユーザの頭部の移動・回転に応じて画面の表示を制御することができる。
Claims (10)
- ユーザの頭部に装着可能なウェアラブルデバイスに搭載される1以上のセンサのセンサ値に基づき、前記ユーザの頭部の移動・回転量を計測する計測部と、
前記計測部によって計測された前記移動・回転量に基づき、前記ウェアラブルデバイスに搭載されるディスプレイでの画面の表示を制御する表示制御部と、
を具備し、
前記ディスプレイは、前記ユーザによって目視される現実空間に重畳させて前記画面を表示可能であり、
前記表示制御部は、前記ユーザの頭部が第1閾値以上の速度かつ第2閾値未満の距離で第1方向へ回転した場合、前記画面を縮小して、前記ディスプレイ上の前記第1方向と対向する第2方向の端部に前記画面の表示位置を移動させる、
電子装置。 - 前記表示制御部は、前記ユーザの頭部が前記第1閾値以上の速度かつ前記第2閾値以上の距離で回転した場合、前記ディスプレイから前記画面を消去する請求項1に記載の電子装置。
- キーボードを更に具備し、
前記表示制御部は、前記画面の表示位置の移動後または前記画面の消去後、前記キーボード上でのキー操作が行われた場合、前記画面の表示状態を前記画面の表示位置の移動前または前記画面の消去前の状態に復帰させる請求項1または2に記載の電子装置。 - 前記表示制御部は、前記画面の表示位置の移動後または前記画面の消去後、前記ユーザの頭部が前記第2方向へ回転した場合、前記画面の表示状態を前記画面の表示位置の移動前または前記画面の消去前の状態に復帰させる請求項1または2に記載の電子装置。
- 前記表示制御部は、前記ユーザの頭部が前記第1閾値以上の速度かつ前記第2閾値以上の距離で前方へ移動した場合、前記画面を拡大し、前記ユーザの頭部が前記第1閾値以上の速度かつ前記第2閾値以上の距離で後方へ移動した場合、前記画面を縮小する請求項1から4のいずれか1項に記載の電子装置。
- 前記表示制御部は、前記ユーザの頭部が前記第1閾値以上の速度かつ前記第2閾値以上の距離で前方へ移動した場合、両眼視差による錯覚を利用して前記ユーザに知覚させる前記画面の奥行き位置を前記ユーザの頭部に近い側へ移動し、前記ユーザの頭部が前記第1閾値以上の速度かつ前記第2閾値以上の距離で後方へ移動した場合、前記画面の奥行き位置を前記ユーザの頭部から遠い側へ移動する請求項1から4のいずれか1項に記載の電子装置。
- 前記画面は、前記ディスプレイ上で表示すべき画像の表示領域である請求項1から6のいずれか1項に記載の電子装置。
- 前記1以上のセンサは、加速度センサまたはジャイロセンサの一方を少なくとも含む請求項1から7のいずれか1項に記載の電子装置。
- 前記ウェアラブルデバイスは、メガネ型である請求項1から8のいずれか1項に記載の電子装置。
- ユーザの頭部に装着可能なウェアラブルデバイスが接続される電子装置によって実行される表示制御方法であって、
前記ウェアラブルデバイスに搭載される1以上のセンサのセンサ値に基づき、前記ユーザの頭部の移動・回転量を計測することと、
計測された前記移動・回転量に基づき、前記ウェアラブルデバイスに搭載されるディスプレイでの画面の表示を制御することと、
を具備し、
前記ディスプレイは、前記ユーザによって目視される現実空間に重畳させて前記画面を表示可能であり、
前記画面の表示を制御することは、前記ユーザの頭部が第1閾値以上の速度かつ第2閾値未満の距離で第1方向へ回転した場合、前記画面を縮小して、前記ディスプレイ上の前記第1方向と対向する第2方向の端部に前記画面の表示位置を移動させることを含む、
表示制御方法。
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