JP7286168B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ機やスロットマシン等の遊技機に関する。
パチンコ機等に代表される遊技機には、大当り遊技を実行するにあたり、大入賞口への遊技球の入賞が容易となる入賞容易期間の開始を待機し、遊技球が所定領域を通過したことを契機に入賞容易期間を開始させる機能を有するものがある。例えば、特許文献1。
特開2016-209320号公報
このような機能を有する遊技機は、昨今積極的に開発が進められているものであり、遊技者および当該遊技機を設置するホール側の双方の利便性に対し未だ改善の余地がある。
よって、本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、大入賞口への遊技球の入賞が容易となる入賞容易期間の開始を待機する機能を有しつつも、遊技者およびホール側の双方の利便性を高める遊技機を提供するものである。
本発明によれば、第一発射方向または第二発射方向に遊技球を発射可能であり、始動口への遊技球の入賞に基づいて図柄変動を実行可能であり、図柄変動の開始に伴って大当りに当選するか否かを判定する当否判定を実行し、当該当否判定で前記大当りに当選した場合には、当該図柄変動の終了を契機に大入賞口への遊技球の入賞が容易となる大当り遊技を開始する遊技機であって、画像を表示する画像表示手段と、前記画像表示手段を制御する表示制御手段と、を備え、前記大当り遊技は、開始有効期間と、前記大入賞口への遊技球の入賞が容易な入賞容易期間と、を含み、前記開始有効期間において遊技球が所定領域を通過したことを契機に、当該開始有効期間が終了して前記入賞容易期間が開始され、
前記第二発射方向へ発射された遊技球が通過または入賞し易い位置に、前記所定領域および前記大入賞口が配置され、前記表示制御手段は、前記第二発射方向への遊技球の発射を指示する指示画像として、第一指示画像と、前記第一指示画像とは異なる第二指示画像と、を表示させることが可能であり、前記開始有効期間では、前記第一指示画像を含む報知画像を表示させる一方、前記入賞容易期間では、前記第一指示画像を含まずかつ前記第二指示画像を含む報知画像を表示させ、前記開始有効期間において電断が発生しかつ復電した場合には、前記入賞容易期間において電断が発生しかつ復電した場合と同一の所定の報知画像を表示させることが可能であり、前記大当りが複数種類あり、前記表示制御手段は、前記開始有効期間では、当該開始有効期間に係る前記大当りの種類に関わらず、前記指示画像を含む報知画像を表示させ、第一発光手段と、第二発光手段と、をさらに備え、前記第一発光手段および前記第二発光手段は、前記開始有効期間において、前記第二発射方向への遊技球の発射を指示する演出態様となり、前記開始有効期間において電断しかつ復電した場合において、前記第一発光手段が、当該電断時における前記第一発光手段の演出態様と同一の演出態様となる一方、前記第二発光手段が、当該電断時における前記第発光手段の演出態様とは異なる演出態様となる、ことを特徴とする遊技機が提供される。
本発明によれば、大入賞口への遊技球の入賞が容易となる入賞容易期間の開始を待機する機能を有しつつも、遊技者およびホール側の双方の利便性を高める遊技機が提供される。
図1は、遊技機の正面図である。 図2は、図1に示す領域IIに配設される図柄表示装置を示す図である。 図3は、図1に示す領域IIIに配設される操作ボタン群およびその周辺を示す鳥瞰図である。 図4は、遊技機内に設置される遊技盤を示す図である。 図5は、遊技機の背面図である。 図6は、遊技機が備える制御構成を示すブロック図である。 図7は、遊技機が備える機能構成を示すブロック図である。 図8(a)は、特図当否判定用の抽選テーブルを、図8(b)は、特図1停止図柄抽選用の抽選テーブルを、図8(c)は、特図2停止図柄抽選用の抽選テーブルを、模式的に示す図である。 図9(a)は、特図変動パターン導出状態の遷移を示す状態遷移図であり、図9(b)は、特図変動パターン導出状態ごとの平均変動時間の関係を示す図である。 図10は、特図変動パターン導出状態PBにおいて図柄aに係る大当りが導出された場合の大当り遊技中に表示される指示画像の流れを示す図である。 図11は、特図変動パターン導出状態PBにおいて図柄aに係る大当りが導出された場合の大当り遊技中において開始無効期間から開始有効期間にかけて表示される報知画像の流れを示す図である。 図12は、特図変動パターン導出状態PBにおいて図柄aに係る大当りが導出された場合の大当り遊技中において入賞容易期間から終了デモ期間にかけて表示される報知画像の流れを示す図である。 図13(a)~図13(c)は、開始無効期間においてRAMクリア処理の実行を伴わない電断復電が発生した後に表示される報知画像を示す図である。 図14(a)および図14(b)は、開始有効期間においてRAMクリア処理の実行を伴わない電断復電が発生した後に表示される報知画像を示す図であり、図14(c)は、大当り遊技中にRAMクリア処理の実行を伴う電断復電が発生した後に表示される報知画像を示す図である。 図15(a)~図15(c)は、入賞容易期間または終了デモ期間においてRAMクリア処理の実行を伴わない電断復電が発生した後に表示される報知画像を示す図である。 図16(a)~図16(c)は、開始無効期間および終了デモ期間の所要時間を示す表示であり、図16(a)は、特図変動パターン導出状態PAで大当りに当選した場合の当該大当りに係る大当り遊技における所要時間を、図16(b)は、特図変動パターン導出状態PBで大当りに当選した場合の当該大当りに係る大当り遊技における所要時間を、図16(c)は、特図変動パターン導出状態PCで大当りに当選した場合の当該大当りに係る大当り遊技における所要時間を、示す表である。 図17は、特図変動パターン導出状態PBにおいて図柄bに係る大当りが導出された場合の大当り遊技中に表示される指示画像の流れを示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。また、以下の説明では、「前」「後」「左」「右」「上」「下」とは、特に断りのない限り、図1に示すように遊技機10を正面側(遊技者側)から見た状態で指称するものとする。
なお、以降の説明における「有利(有利度)」とは、遊技者に対して有利であることを指し、さらに、特に断りがない限り、いわゆるプレミア画像等の演出面を除き、賞球(遊技媒体)の獲得量(遊技球の払い出しに限らず、メダルの払い出しを含む)に関して有利であることを指す。
<本発明の特徴について>
本実施形態における遊技機10の詳細を説明する前に、本実施形態に記載されている発明(本発明)の特徴を説明する。
なお、当該特徴を説明するにあたり、括弧内の構成は、直前の構成に対応する本実施形態の構成を例示したものであり、当該説明以降の遊技機10の説明においても同様の用途で括弧内に構成を記載する場合がある。
本発明は、
第一発射方向または第二発射方向に遊技球を発射可能であり、始動口への遊技球の入賞に基づいて図柄変動を実行可能であり、図柄変動の開始に伴って大当りに当選するか否かを判定する当否判定を実行し、当該当否判定で上記大当りに当選した場合には、当該図柄変動の終了を契機に大入賞口への遊技球の入賞が容易となる大当り遊技を開始する遊技機であって、
画像を表示する画像表示手段(メイン表示部81)と、
上記画像表示手段を制御する表示制御手段(第1副制御基板200、第2副制御基板300)と、
を備え、
上記大当り遊技は、開始有効期間と、上記大入賞口への遊技球の入賞が容易な入賞容易期間と、を含み、
上記開始有効期間において遊技球が所定領域(ゲート63)を通過したことを契機に、当該開始有効期間が終了して上記入賞容易期間が開始され、
上記第二発射方向(第2流路Y)へ発射された遊技球が通過または入賞し易い位置に、上記所定領域および上記大入賞口(大入賞口55)が配置され、
上記表示制御手段は、
上記第二発射方向への遊技球の発射を指示する指示画像として、第一指示画像(第1指示画像sg1)と、上記第一指示画像とは異なる第二指示画像(第2指示画像sg2)と、を表示させることが可能であり、
上記開始有効期間では、上記第一指示画像を含む報知画像を表示させる一方、
上記入賞容易期間では、上記第一指示画像を含まずかつ記第二指示画像を含む報知画像を表示させ、
上記開始有効期間において電断が発生しかつ復電した場合には、上記入賞容易期間において電断が発生しかつ復電した場合と同一の所定の報知画像(第1復帰画像fg1および第2指示画像sg2)を表示させることが可能であり、
上記大当りが複数種類あり、
上記表示制御手段は、上記開始有効期間では、当該開始有効期間に係る上記大当りの種類に関わらず、上記指示画像を含む報知画像を表示させる、
ことを特徴とする遊技機である。
本発明によれば、復電時に大当り遊技に係る有利な状態(開始有効期間または入賞容易期間)であることをホール関係者に認識させ易くすることができる。さらに、当該効果を、大当りの種類に関わらず奏するようにすることができる。
まず、上記開始有効期間で表示される報知画像には、上記第二指示画像が含まれてもよいが、上記入賞容易期間で表示される報知画像には、上記第一指示画像が含まれてはならない。
本実施形態では、上記第一指示画像が動画像であり、上記第二指示画像が静止画像である例を挙げているが、上記第一指示画像は静止画像であってもよいし、上記第二指示画像は動画像であってもよい。
上記所定の報知画像は、上記指示画像を含んでもよいし、上記指示画像を含まなくてもよい。
また、本実施形態では、上記第一指示画像を表示するデバイスと、上記第二指示画像を表示するデバイスとを同一のデバイスとしているが、例えば、上記第一指示画像を表示するデバイスを後述するメイン表示部とし、上記第二指示画像を表示するデバイスを後述するサブ表示部としてもよい。
上記の特徴を有する遊技機10について、以下の実施形態に基づいて具体的に説明する。
<遊技機10の構造について>
まず、図1~図5を用いて、遊技機10の構造について説明する。
図1は、遊技機10の正面図であり、図2は、図1に示す領域IIに配設される図柄表示装置90を示す図であり、図3は、図1に示す領域IIIに配設される操作ボタン群およびその周辺を示す鳥瞰図であり、図4は、遊技機10内に設置される遊技盤50を示す図であり、図5は、遊技機10の背面図である。
なお、図1から図5に図示される各構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要なものを挙げたに過ぎず、ここに図示しない構成および機能を遊技機10に追加してもよい。また、遊技機10はここに図示する構成の全部を必ずしも備えなくてもよく、本発明の効果を阻害しない範囲で一部の構成または機能が省かれてもよい。
本実施形態の遊技機10は、いわゆるパチンコ機であり、多数の遊技釘(図示省略)が立設された遊技盤50の前面領域(以下、「遊技領域50a」と称する)に遊技球を発射し、遊技球が入賞口(例えば、大入賞口55等)に入球すると賞球が得られる遊技を行うものである。なお、以下の説明では、入賞口に遊技球が入球することを、単に「(入賞口に)入賞する」と表現する場合がある。
遊技機10は、前後に開口する矩形枠状の外枠15と、外枠15の開口前面側に遊技盤50を着脱可能に保持する中枠17と、遊技盤50の前面側を覆うよう構成された前枠20と、を備える。
中枠17は、ヒンジ機構21と同一側にあるヒンジ機構(図示省略)により左端側を中心に回動自在に支持され、外枠15の前側に開閉可能となっている。なお、中枠17は、シリンダ錠23により、施錠および解錠(シリンダ錠23に扉キーを差し込み、扉キーを前枠20の解錠方向とは逆の方向(本実施形態では、右)に回す)が可能となっている。
前枠20は、ヒンジ機構21により左端側を中心に回動自在に支持され、中枠17に対して開閉可能となっている。なお、前枠20は、シリンダ錠23により施錠および解錠(シリンダ錠23に扉キーを差し込み、扉キーを中枠17の解錠方向とは逆の方向(本実施形態では、左)に回す)が可能となっている。
また、前枠20は、遊技領域50aを覆うように配置された透明部材25を備え、透明部材25によって遊技領域50aおよび遊技盤50を透視保護している。
また、前枠20は、遊技球を貯留する上球受け皿27および下球受け皿29を備え、上球受け皿27と下球受け皿29は上下に離間して前枠20と一体的に設けられている。
また、前枠20は、下球受け皿29の右側方に操作ハンドル31を備え、操作ハンドル31の回動操作によって、上球受け皿27に貯留された遊技球が遊技領域50aに向けて発射されるようになっている。
なお、図1~図5において図示は省略するが、中枠17には、中枠17が外枠15に対して開放状態であるか閉鎖状態であるかを検知する中枠開扉センサ76と、中枠17に対して前枠20が開放状態であるか閉鎖状態であるかを検知する前枠開扉センサ77と、を有している。本実施形態において、これらの開扉センサは、いずれも、開放状態でONとなり、閉鎖状態でOFFとなる。ただし、これらの開扉センサは、開放状態でOFFとなり、閉鎖状態でONとなるように構成されてもよい。
これにより、遊技機10が、中枠17の外枠15に対する開閉状態、および前枠20の中枠17に対する開閉状態の双方を検知することができる。
また、図3に示すように、上球受け皿27の上面には、遊技者に操作される操作ボタン群が配置されている。この操作ボタン群には、後述する主制御基板100に電気的に接続されているメイン操作部39として、玉貸ボタン39a、およびプリペイドカードの返却操作を受け付ける返却ボタン39bが設けられ、後述する第1副制御基板200に電気的に接続されている操作部として、遊技中に発生する演出を切り替えるまたは遊技機10に関わる種々の情報を得るために行う遊技者の操作を受け付けることができる演出ボタン37、およびそれぞれ上、下、左、右への操作を指示するためのカーソルボタン38(上カーソルボタン38a、下カーソルボタン38b、左カーソルボタン38c、右カーソルボタン38d、中カーソルボタン38e)等が含まれる。なお、各操作部には、操作を検知するためのセンサが設けられており、接続対象の制御基板は、当該センサの検知状態の変化によって各操作部の操作を検知している。
また、上球受け皿27の側方には、図示しないモータ等のアクチュエータにより動作する可動装飾体22が設けられている。
下球受け皿29の下部には、下球受け皿29に貯留された遊技球を下方へ排出する球抜き機構36が設けられている。この球抜き機構36を操作することにより、下球受け皿29の底面に形成された底面口(図示省略)が開口して、当該底面口から遊技球が自然落下して排出される。
なお、図示は省略するが、上球受け皿27には、球抜き機構36と同様に、操作することで貯留している球を下球受け皿29へ移動させる機構が設けられ、この機構と球抜き機構36の双方を操作することで、貯留している球を排出することが可能となる。
図1に示すように、前枠20の上枠部32の左側と右側にそれぞれ一対のスピーカ33(33a、33b)が配設されている。また、前枠20の上枠部32と左右側枠部34a、34bは光透過性のカバーにより形成されており、その内部にはそれぞれ枠ランプ35(35a、35b、35c)が配設されている。スピーカ33や枠ランプ35は、遊技中に発生する演出やエラー演出等と連動して音声の出音または点灯若しくは消灯することができる。
演出表示装置80は、遊技盤50の略中央に配設されているメイン表示部81と、メイン表示部81の周囲に配設されているサブ表示部82で構成されている。サブ表示部82は、さらに、メイン表示部81の上方に配設されている上サブ表示部82aと、メイン表示部81の左側に配設されている左サブ表示部82bと、メイン表示部81の右側に配設されている右サブ表示部82cと、を含んでいる。
ここで、メイン表示部81は、固定式の液晶表示装置であり、上サブ表示部82a、左サブ表示部82b、右サブ表示部82cは、図示しないモータ等のアクチュエータにより動作する可動式の液晶表示装置である。
メイン表示部81は、後述する第1特別図柄表示装置91または第2特別図柄表示装置92における変動表示に連動して行われる図柄列の変動表示を表示することができ、さらに他の各種の演出も表示することができる。
メイン表示部81に表示される図柄列(装飾図柄)の変動表示において、表示される装飾図柄は、3つの図柄列をなす。各図柄列の変動表示の方向は特に制限されず、例えば、上下方向、左右方向、奥行き方向、またはこれらの組合せ(斜め方向)のいずれであってもよい。
ここで、奥行き方向とは、実際にはメイン表示部81の表示画面上の平面的な変動表示であるにも関わらず、メイン表示部81の奧方から手前方向またはその逆方向に図柄列が変動表示しているかのように認識させる手法(例えば、遠近法)を用いた表示態様において、遊技者が認識する仮想的な方向をいう。
また、本実施形態における装飾図柄には、数字の「1」を模した「1図柄」、数字の「2」を模した「2図柄」、数字の「3」を模した「3図柄」、数字の「4」を模した「4図柄」、数字の「5」を模した「5図柄」、数字の「6」を模した「6図柄」、数字の「7」を模した「7図柄」、数字の「8」を模した「8図柄」、および数字の「9」を模した「9図柄」があり、これらの図柄は、各図柄列に設けられている。以降の説明では、「1図柄」、「3図柄」、「5図柄」、「7図柄」、および「9図柄」を総称して「奇数図柄」と称し、「2図柄」、「4図柄」、「6図柄」、「8図柄」を総称して「偶数図柄」と称する場合がある。
サブ表示部82のそれぞれは、主として演出に関連する演出画像を表示するために設けられるだけでなく、移動可能に構成されている。
なお、それぞれの初期位置は、上サブ表示部82aはメイン表示部81を基準として上側であり、左サブ表示部82bはメイン表示部81を基準として左側であり、右サブ表示部82cはメイン表示部81を基準として右側であり、サブ表示部82のそれぞれは、これらの初期位置からサブ表示部82の表示領域の全域がメイン表示部81の表示領域に重なる位置まで移動可能に構成されている。
なお、本実施形態における演出表示装置80(メイン表示部81、上サブ表示部82a、左サブ表示部82b、右サブ表示部82c)には、いずれも液晶表示装置が採用されているが、本発明の実施はこれに限るものではない。例えば、ドラム式やドットマトリックス式等、多様な方式の表示装置を演出表示装置80として採用することができる。
メイン表示部81の右下側には、複数の発光ダイオード(light emitting diode、以下、「LED」と略称する)が配設されており、これらのLEDによって図柄表示装置90の表示領域が構成されており、図柄表示装置90には、特別図柄および普通図柄が表示される。
また、図柄表示装置90は、メイン表示部81よりも遊技者が視認しにくい位置に配設され、図柄表示装置90の表示領域は、メイン表示部81の表示領域よりも小さい面積になっている。
なお、本実施形態における図柄表示装置90に係るLEDの配置や数は図2に示すとおりであるが、これは一例であって、図柄表示装置90に係るLEDの配置や数はこの例に制限されるものではない。
特別図柄は、特別電動役物(例えば、特別電動役物65)を作動させるか否かを決定する図柄変動の結果として停止表示される図柄である。本実施形態における特別図柄には、第1特別図柄表示装置91に表示される第1特別図柄と第2特別図柄表示装置92に表示される第2特別図柄とが含まれる。
なお、特別図柄は「特図」、第1特別図柄は「特図1」、第2特別図柄は「特図2」と略称される場合がある。
普通図柄は、普通電動役物(例えば、普通電動役物61)を作動させるか否かを決定する図柄変動の結果として停止表示される図柄である。本実施形態における普通図柄は、普通図柄表示装置93に表示される。
なお、普通図柄は、「普図」と略称される場合があり、普通電動役物は「電チュー」と称される場合がある。
また、図柄表示装置90には、上述の表示装置以外に、第1特別図柄保留ランプ94、第2特別図柄保留ランプ95、普通図柄保留ランプ96が設けられている。
第1特別図柄保留ランプ94は、保留されている特図1の図柄変動の数を特定可能とし、第2特別図柄保留ランプ95は、保留されている特図2の図柄変動の数を特定可能とし、普通図柄保留ランプ96は、保留されている普図の図柄変動の数を特定可能とし、いずれも2つのLEDの点灯態様(本実施形態では、右常時点灯のみ=1、左右常時点灯=2、右側点滅+左側常時点灯=3、左右点滅=4)によって対応する図柄変動の数を特定可能とするものである。
以下の説明では、第1特別図柄表示装置91または第2特別図柄表示装置92で特図を変動表示させた後に特図を停止表示させる図柄変動を「特図の図柄変動」と称し、以下の説明では、普通図柄表示装置93を変動表示させた後に普図を停止表示させる図柄変動を「普図の図柄変動」と称する場合がある。
また、以下の説明では、上述のメイン表示部81に表示される図柄列(装飾図柄)の変動表示は、「特図の図柄変動」や「普図の図柄変動」と区別して「装飾図柄の図柄変動」と称する場合がある。
なお、以下の説明では、単に「図柄変動」と称した場合には、特に断りがない限り特図の図柄変動を意味する。
遊技盤50の前面には、図4に示すように、多数の遊技釘(図示省略)や風車52、装飾部材といった障害物が配置されていることにより、打ち出された遊技球が転動するように遊技領域50aが画成されている。
また、遊技領域50aの左側および上側には、操作ハンドル31の回転操作により発射された遊技球を遊技領域50aの上部に案内するために設けられた湾曲形状の外レール51および内レール53が配置されている。なお、外レール51は、遊技領域50a中央を基準として内レール53より外側に位置している。ここで、風車52とは、遊技球の落下の方向に変化を与えるための機構であって、くぎ状のものをいう。
遊技機10は操作ハンドル31の回転操作量(例えば回転角度)の大小によって遊技球の打ち出しの強弱をつけることが可能になっており、より弱く打ち出された遊技球が転動する第1流路X(いわゆる左打ち)、より強く打ち出された遊技球が転動する第2流路Y(いわゆる右打ち)、のいずれか一方を遊技球が転動するように各種障害物が遊技領域50aに配置されている。
図4には、主要な入賞口として、大入賞口55、第1始動口57、第2始動口59、ゲート63、一般入賞口67を図示しているが、図示されている入賞口は一例であり、その数や配置は適宜変更しても構わない。
大入賞口55は遊技領域50aの右下部に配置されている。大入賞口55には大入賞口センサ72が付設されており、大入賞口センサ72の検知結果によって大入賞口55への入賞が判定されて、大入賞口55に対応づけられた数(本実施形態では、15)の賞球が付与される。
なお、本実施形態において、第1流路Xから転動する場合と比較して、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が大入賞口55に向けて転動するように各障害物が配置されている。
大入賞口55の上方には特別電動役物65が配設されている。特別電動役物65は、大入賞口55への入賞が容易である開放状態または入球が困難である閉鎖状態に可換に遷移する部材であり、特別電動役物ソレノイド66により開放状態または閉鎖状態のいずれかに遷移する。
より具体的には、特別電動役物65は、後述する特図当否判定によって大当りが導出されたことに起因して開始される大当り遊技のうちの入賞容易期間の少なくとも一部において開放状態になり、これに伴って大入賞口55への入賞が許容される。このように、特別電動役物65が開放状態である場合には、大入賞口55への入賞が容易となるため、賞球を獲得できる機会が大幅に増大する入賞容易期間は、有利な遊技状態であると言える。
入賞容易期間では、特別電動役物65の開放状態と閉鎖状態が交互に設定され、1回の開放状態(「ラウンド遊技」と称する場合があり、1回の大当りで発生するラウンド遊技の総数を「ラウンド数」と称する場合がある)は、あらかじめ定められた数(本実施形態では、10)の遊技球が大入賞口55に入賞したことに基づいて終了し、特別電動役物65が閉鎖状態となる。
なお、1回の開放状態は、あらかじめ定められた数の遊技球が大入賞口55に入賞するのに十分な時間(本実施形態では、30s(秒))が経過したことに基づいても終了する。
ここで、1回のラウンド遊技において、10球の遊技球が入賞したことに基づいて特別電動役物65が開放状態から閉鎖状態に設定される場合に、すぐに閉鎖状態となることはできない。そのため、1回のラウンド遊技において、10球を超える遊技球が大入賞口55に入賞する場合が発生し得る。
第1始動口57は、遊技領域50aの中央下部に配置されている。第1始動口57には第1始動口センサ70が付設されており、第1始動口センサ70の検知結果によって第1始動口57への入賞が判定されて、第1始動口57に対応づけられた数(本実施形態では、4)の賞球が付与される。第1始動口57への入賞が判定された場合の少なくとも一部において、特図1の図柄変動が行われることとなる。
なお、本実施形態に係る遊技領域50aは、第2流路Yから転動した場合に比べて、第1流路Xから転動した場合に多くの遊技球が第1始動口57に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
第2始動口59は、遊技領域50aの右下部に配置されている。第2始動口59には第2始動口センサ71が付設されており、第2始動口センサ71の検知結果によって第2始動口59への入賞が判定されて、第2始動口59に対応づけられた数(本実施形態では、1)の賞球が付与される。
第2始動口59への入賞が判定された場合の少なくとも一部において、特図2の図柄変動が行われることとなる。
なお、本実施形態に係る遊技領域50aは、第1流路Xから転動した場合に比べて、第2流路Yから転動した場合に多くの遊技球が第2始動口59に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
第2始動口59に繋がる流路には普通電動役物61が配設されている。普通電動役物61は、第2始動口59に遊技球への入球が容易である開放状態または入球が困難である閉鎖状態に可換に遷移する部材であり、普通電動役物ソレノイド62により開放状態または閉鎖状態のいずれかに遷移する。
より具体的には、普通電動役物61は、普図の図柄変動で当選して行われる普図当り遊技の少なくとも一部において開放状態になり、これに伴って第2始動口59への入賞が許容される。このように、普通電動役物61が開放状態である場合には、第2始動口59への入賞が容易となるため、賞球により遊技球の減少を抑えつつ、特図2の図柄変動が実行される機会を大幅に増大し得る。
ゲート63は、遊技領域50aの右中央部に配置されている。ゲート63には、ゲートセンサ74が付設されており、ゲートセンサ74の検知結果によってゲート63への入賞が判定される。ゲート63への入賞が判定された場合の少なくとも一部において、普図の図柄変動が行われることとなる。
また、詳細は後述するが、本実施形態において、ゲート63への入賞は、大当り遊技における入賞容易期間の開始契機となる。これは、後述する開始無効期間や開始有効期間において遊技者の離席を可能にする。
なお、本実施形態において、第1流路Xから転動する場合と比較して、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球がゲート63に向けて転動するように各障害物が配置されている。特に、ゲート63は、第2流路Yにおいて、大入賞口55よりも上流側に配置される。そのため、入賞容易期間の開始契機となったゲート63の入賞に係る遊技球が大入賞口55に入賞する可能性を残している。さらに、本実施形態では、入賞容易期間の開始契機としてゲート63を用いているが、入賞容易期間の開始に係る入賞口としては、普図の図柄変動の実行に係る入賞口とは異なる入賞口を用いてもよい。
一般入賞口67は、遊技領域50aの左下部に配置されている。一般入賞口67には、一般入賞口センサ73が付設されており、一般入賞口センサ73の検知結果によって一般入賞口67への入賞が判定されて、一般入賞口67に対応づけられた数(本実施形態では、4)の賞球が付与される。
なお、本実施形態において、第2流路Yから転動する場合と比較して、第1流路Xから転動する場合に多くの遊技球が一般入賞口67に向けて転動するように各障害物が配置されているが、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が一般入賞口67に向けて転動するように各障害物が配置されるようにしてもよい。また、一般入賞口67を複数個設けるようにしてもよい。
アウト口69は、遊技領域50aの最下部に配置されている。遊技領域50aに打ち込まれ、上述の各入賞口に入球しなかった遊技球はアウト口69に落入し、アウト球として処理される。
なお、本実施形態では、上記入賞口およびアウト口に入球した遊技球であるアウト球を検出するためのアウト球センサ75(図示省略)を備えている。
遊技盤50の背面には、図5に示すように、主制御基板100が格納された主制御基板ケース109、第1副制御基板200が格納された第1副制御基板ケース209、第2副制御基板300が格納された第2副制御基板ケース309、電源制御基板500が格納された電源制御基板ケース509、および払出制御基板400が格納された払出制御基板ケース409が装着され、第1副制御基板ケース209および第2副制御基板ケース309の背面に加え、主制御基板ケース109の背面の一部を覆う開閉カバー45が着脱自在に装着されている。
なお、主制御基板100には、RAMクリアスイッチ43が設けられている。
また、各基板を覆う基板ケースおよびカバーは、透明性を有する部材によって構成されており、各ケースおよびカバーを通して対応する基板が視認可能となっている。
電源制御基板500は、遊技島の電源設備から供給される一次電源を基に、上述の制御基板等の電子部品や電気部品に供給する通常電源を生成する通常電源回路501、バックアップ電源を生成するバックアップ電源回路502、および電断(通常電源による供給電圧が所定の電圧低下となること)を検出する電断検出回路503で構成されている。
また、電源制御基板500には、電源スイッチ40が接続されており、遊技島の電源設備から1次電源が供給されていることを前提として、電源スイッチ40がONになると、電源制御基板500の通常電源回路501で通常電源が生成され、上述の制御基板(主制御基板100、第1副制御基板200、第2副制御基板300、および払出制御基板400)を含む電子部品や電気部品に電源が供給される。
また、電源制御基板500は、電断検出回路503によって電断が検出された場合には、電断信号(NMI信号)を主制御基板100、第1副制御基板200、払出制御基板400のそれぞれに送信する。
また、バックアップ電源回路502は、遊技島の電源設備から遊技機10に電源が供給されているときに充電される仕組みとなっている。
なお、バックアップ電源回路502を払出制御基板400上に設けるようにしてもよく、電断検出回路503を電源制御基板500に設けず、主制御基板100、第1副制御基板200、および払出制御基板400のそれぞれに設けるようにしてもよい。
また、遊技盤50の背面には、開閉カバー45の上部に、遊技島の球供給設備から供給される遊技球が貯留される遊技球タンク46が配置されている。遊技球タンク46は、さらに、タンクレール47および払出ユニット48を介して、上球受け皿27に繋がる払出通路49と接続されており、払出ユニット48によって払い出された球は、払出通路49を通って上球受け皿27に払い出される。
ここまで、本実施形態における遊技機10の構造について説明してきたが、これらは一具体例であって、別の構成によって本発明を実施することもできる。
<遊技機10の制御構成について>
次に、図6を用いて、本実施形態に係る遊技機10が備える制御構成を説明する。図6は、遊技機10が備える制御構成を示すブロック図である。なお、図6に示す制御構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要となるものであり、遊技機10は、図6で図示しない制御構成を備えていてもよい。
主制御基板100は、遊技に関する各種の演算処理を行うCPU101と、制御プログラムや各種抽選テーブル等のデータを記憶したROM102と、一時記憶領域となるワークエリアやバッファメモリとして機能するRAM103と、周辺基板や各デバイスとの間の信号を入出力するI/Oポート104と、CPU101によるプログラム処理とは別系統で動作して乱数(ハード乱数)を生成する乱数回路105と、を備えており、これらが内部バスを介して相互に接続されている。
CPU101は、ROM102に格納された各種の制御プログラムを読み出して演算処理を行うことで、遊技の主制御に係る各種処理を実行する。
RAM103は、後述するバックアップ電源回路において生成されるバックアップ電源によってバックアップがなされる。具体的には、RAM103に格納される情報のうち、電断が生じた後の復電時(電源投入時)にそのデータを用いて電断直前の状態で遊技機10が復帰できるような各種情報がバックアップされるように構成されている。例えば、電断が生じた際に保持されていたスタックポインタや各レジスタ等のデータに加え、そのときの遊技機10の状態(遊技停止状態または遊技可能状態)、現在の特図抽選状態、現在の普図抽選状態などといった遊技に係る情報がバックアップ対象とされる。なお、これらの情報は、RAMクリア処理によってクリア(初期化)される。そのため、RAMクリアされた後は、後述する特図変動パターン導出状態PAが新たに設定されることとなる。
本実施形態では、少なくとも、そのような遊技に係る情報が格納される領域(RAM103の遊技に係る領域と表記される場合がある)に加えて、RAM103の遊技に係る領域に関するチェックサムの補数およびバックアップフラグが格納される領域(RAM103の遊技に係るバックアップ情報領域と表記される場合がある)がバックアップされる。そして、遊技機10は、復電時に、そのバックアップされた、RAM103の遊技に係る領域と、RAM103の遊技に係るバックアップ情報領域とに格納される各種情報を用いて復帰する。
なお、本実施形態におけるバックアップの具体的手法については何ら制限されない。例えば、RAM103のうちバックアップ対象とされる領域は、電断状態においても不揮発的にデータを保持可能な構成で実現されてもよい。他の例としては、RAM103の中でも、電断状態においても不揮発的にデータを保持可能に構成される第一メモリと、遊技機10が動作時に参照される第二メモリとで異なるハードウェアが設けられていてもよく、その場合には、遊技機10は、電断時に第二メモリから第一メモリにバックアップ対象となる情報を退避し、その退避された情報を復電時に第一メモリから第二メモリへリカバリすればよい。
また、主制御基板100は、第1始動口センサ70、第2始動口センサ71、大入賞口センサ72、一般入賞口センサ73、ゲートセンサ74、アウト球センサ75、中枠開扉センサ76、前枠開扉センサ77等と電気的に接続されており、I/Oポート104を介して、これらのセンサからの検出信号をCPU101に入力可能に構成されている。
また、主制御基板100は、第1特別図柄表示装置91、第2特別図柄表示装置92、普通図柄表示装置93、第1特別図柄保留ランプ94、第2特別図柄保留ランプ95、普通図柄保留ランプ96、普通電動役物ソレノイド62および特別電動役物ソレノイド66に電気的に接続されており、I/Oポート104を介してこれらを制御可能に構成されている。
同様に、主制御基板100は、メイン操作部39やRAMクリアスイッチ43に電気的に接続されており、メイン操作部39の操作を検知可能に構成されている。
主制御基板100と第1副制御基板200との間は、8本のパラレル信号線および1本のストローブ線で接続されており、主制御基板100から第1副制御基板200へと向かう単一方向のみで通信可能に接続され、主制御基板100から第1副制御基板200へ各種の演出制御コマンドが送信される。
なお、第1副制御基板200から主制御基板100へデータを送信することはできず、また、第1副制御基板200は、主制御基板100に対してデータの送信を要求することはできないように構成されている。
また、本実施形態では、主制御基板100から第1副制御基板200へのデータ送信にパラレル伝送方式を採用しているが、シリアル伝送方式を採用してもよい。
第1副制御基板200は、主制御基板100からの演出制御コマンドに基づき遊技演出に関する各種の演算処理を行うCPU201、演出制御プログラムや各種抽選テーブル等のデータを記憶したROM202、一時記憶領域となるワークエリアやバッファメモリとして機能するRAM203と、周辺基板や各デバイスとの間の信号を入出力するI/Oポート204と、を備え、これらが内部バスを介して相互に接続され、CPU201がROM202に記憶された制御プログラムに従って遊技演出に係る主要な制御を実行するように構成されている。
なお、第1副制御基板200は、演出ボタン37およびカーソルボタン38に電気的に接続されており、当該操作部の操作を検知可能に構成されている。
また、第1副制御基板200は、主制御基板100からの演出制御コマンドに基づく演出制御処理にて、第2副制御基板300へ表示させる画像を指示する画像制御コマンド、音声制御基板310へ出力させる音声を指示する音声制御コマンド、枠ランプ35等の各種ランプの点灯を制御するためのランプ制御データ、可動装飾体22、およびサブ表示部82等の可動を制御するための可動制御データ等を生成する。
ここで、第1副制御基板200は、第2副制御基板300および音声制御基板310と双方向通信が可能に接続されており、各制御コマンド(画像制御コマンド、音声制御コマンド)が第1副制御基板200から第2副制御基板300または音声制御基板310へ送信される一方、その応答として、当該制御コマンドを正常に受信できた旨を示す応答コマンド(ACKコマンド)が各制御基板(第2副制御基板300、音声制御基板310)から第1副制御基板200へ送信される。
また、第1副制御基板200は、枠ランプ35と電気接続されており、I/Oポート204を介して、ランプ制御データを送信する。そして、枠ランプ35は、第1副制御基板200から送信されるランプ制御データによって点灯が制御されるように構成されている。
さらに、第1副制御基板200は、可動装飾体22およびサブ表示部82と電気接続されており、I/Oポート204を介して、可動制御データを送信する。そして、可動装飾体22およびサブ表示部82は、第1副制御基板200から送信される可動制御データによって可動が制御されるように構成されている。
第2副制御基板300は、第1副制御基板200からの画像制御コマンドに基づき画像演出に関する各種の演算処理を行うCPU301と、画像制御プログラムや各種データ等を記憶したROM302と、一時記憶領域となるワークエリアやバッファメモリとして機能するRAM303と、周辺基板や各デバイスとの間の信号を入出力するI/Oポート304とを備えており、CPU301がROM302に記憶された制御プログラムに従って画像演出に係る主要な制御を実行するように構成されている。
その他、第2副制御基板300には、図示省略するが、CPU301から受信した制御信号に基づき、後述する演出内容決定手段225によって決定された演出の内容に沿った画像データを生成するVDPと、CPU301から受信した制御信号に基づき当該演出の内容に沿った音響データを生成する音源ICとを搭載している。VDPは、いわゆる画像プロセッサであり、CPU301からの指示に応じて画像ROMに記憶された画像データを読み込み、これを画像処理して生成した画像データを、メイン表示部81やサブ表示部82へ送信する。また、このVDPには、画像ROMから読み出された画像データの展開・加工に使用される高速のVRAMが接続されている。
音声制御基板310は、第1副制御基板200からの音声制御コマンドに基づき音声演出に関する各種の演算処理を行うCPU311と、音声制御プログラムや音声データ等を記憶したROM312と、一時記憶領域となるワークエリアやバッファメモリとして機能するRAM313と、周辺基板や各デバイスとの間の信号を入出力するI/Oポート314とを備えており、CPU311がROM312に記憶された制御プログラムに従って音声演出に係る主要な制御を実行するように構成されている。したがって、音声制御基板310は、第1副制御基板200から受信した音声制御コマンドに応じて、ROM312に記憶された音声データを読み込み、読み込んだ音声データを合成し、合成後の最終的な音声データを、増幅器を介してスピーカ33に送信し、スピーカ33に音声を出音させることができる。
払出制御基板400は、CPU、ROMおよびRAM(いずれも図示省略)を主体として構成されている。
また、払出制御基板400は、主制御基板100と双方向通信可能に接続されており、主制御基板100からの払出制御コマンドに基づいて払出ユニット48を駆動させて遊技球を払い出すための制御を実行するとともに、操作ハンドル31の操作量に基づき球送り機構と発射機構とを同期的に駆動させて遊技球の発射を制御する。
電源制御基板500は、遊技島の電源設備から供給される一次電源を基に、上述の制御基板等の電子部品や電気部品に供給する通常電源を生成する通常電源回路、バックアップ電源を生成するバックアップ電源回路、および電断(通常電源による供給電圧が所定の電圧低下となること)を検出する電断検出回路(いずれも図示省略)で構成されている。
また、電源制御基板500には、電源スイッチ40が接続されており、遊技島の電源設備から1次電源が供給されていることを前提として、電源スイッチ40がONになると、電源制御基板500の通常電源回路で通常電源が生成され、上述の制御基板(主制御基板100、第1副制御基板200、第2副制御基板300、および払出制御基板400)を含む電子部品や電気部品に電源が供給される。
また、電源制御基板500は、電断検出回路によって電断が検出された場合には、電断信号(NMI信号)を主制御基板100、第1副制御基板200、払出制御基板400のそれぞれに送信する。
また、バックアップ電源回路は、遊技島の電源設備から遊技機10に電源が供給されているときに充電される仕組みとなっている。
なお、バックアップ電源回路を払出制御基板400上に設けるようにしてもよく、電断検出回路を電源制御基板500に設けず、主制御基板100、第1副制御基板200、および払出制御基板400のそれぞれに設けるようにしてもよい。
<遊技機10の機能構成について>
次に、図7を用いて、本実施形態に係る遊技機10が備える機能構成を説明する。図7は、遊技機10が備える機能構成を示すブロック図である。なお、図7に示す機能構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要となるものであり、遊技機10は、図7で図示しない機能構成を備えていてもよい。また、機能構成を説明する際に、必要に応じて図8および図9を参照することとする。
主制御基板100は、図7に示すように、入球判定手段110、メイン乱数発生手段115、メイン保留制御手段120、事前判定手段125、特図抽選手段130、普図抽選手段135、大当り遊技制御手段140、図柄表示制御手段145、電動役物制御手段150、遊技状態制御手段155、メイン情報記憶手段160、メインエラー制御手段165、メインコマンド管理手段170、復電処理実行手段175、および電断処理実行手段180を備えており、これらの手段は、図6を用いて説明した主制御基板100上の各制御構成によって実現されるものを機能的に表したものである。
なお、メイン情報記憶手段160は、主制御基板100が備える手段によって読み出されたデータや、当該手段における演算によって導出されたデータ等を各々に対応する格納領域に一時的に記憶する手段である。特に、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶されたデータ(演出制御コマンド)は、記憶された後にコマンド送信手段によって後述する第1副制御基板200のサブコマンド管理手段270に向けて送信される。
入球判定手段110は、各入賞口に設けられたセンサの検知結果に基づいて各入賞口への入賞を判定する。
メイン乱数発生手段115は、乱数回路105によって更新範囲が異なる複数種類の乱数を生成可能であり、入賞口への入賞が判定されたタイミングで乱数回路105から当該入賞口に対応する一または複数の乱数を取得(ラッチ)する。
より具体的には、メイン乱数発生手段115は、第1始動口57または第2始動口59への入賞が判定された場合には、後述する、特図当否判定用の乱数、特図停止図柄抽選用の乱数、および特図変動パターン抽選用の乱数を取得する。ゲート63への入賞が判定された場合には、後述する普図当否判定用の乱数、普図停止図柄抽選用の乱数、および普図変動パターン抽選用の乱数をメイン情報記憶手段160の対応する格納領域に格納する。
なお、乱数回路105は、自身が更新している複数種類の乱数が正常に更新されているか否かを監視し、乱数が正常に更新されない更新異常が発生した場合には、乱数回路105が有する特定の記憶領域に当該異常が発生したことを示す情報が書き込まれる。そのため、CPU101は、乱数回路105の更新異常が発生したことを把握可能となっている。
メイン保留制御手段120は、特図の図柄変動の保留、および普図の図柄変動の保留に関する制御を行う。特図1に関しては、第1始動口57への入賞を契機として取得された、特図当否判定用の乱数、特図停止図柄抽選用の乱数、および特図変動パターン抽選用の乱数を、特図1の作動保留情報として保留する(記憶させる)。
より具体的には、メイン保留制御手段120は、特図1の作動保留情報が保留されるごとに1加算され、特図1の作動保留情報が使用される(特図抽選手段130の抽選で用いられる)ごとに1減算される保留カウンタ(以下、「特図1保留カウンタ」と称する)を備え、特図1保留カウンタの値が上限値(本実施形態では、4)となるまで、当該作動保留情報をメイン情報記憶手段160の現在の特図1保留カウンタに対応する格納領域に記憶させ、作動保留情報が使用されるごとに、使用された作動保留情報をクリアし、残りの作動保留情報を、特図1保留カウンタの小さいものから順に、現在の格納領域から現在の特図1保留カウンタよりも1少ない特図1保留カウンタに対応する格納領域に移動(シフト)させる制御を行う。
また、メイン保留制御手段120は、特図2および普図に関しても、特図1とは別に上述の制御と同様の制御を行い、特図2の保留カウンタを特図2保留カウンタと称する。
また、以降の説明では、「作動保留情報の保留」を、「図柄変動の保留」、または単に「保留」と表現する場合がある。
また、メイン保留制御手段120は、特図1または特図2の作動保留情報(保留カウンタ)を更新(加算または減算)した際に、特図1保留カウンタおよび特図2保留カウンタを含む演出制御コマンド(保留コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
なお、本実施形態では、特図1に対応する作動保留情報および特図2に対応する作動保留情報の双方が保留されている場合には、特図2に対応する作動保留情報が優先的に使用される優先変動が行われる。
事前判定手段125は、所定の事前判定のタイミングにおいて特図の作動保留情報が保留された場合の少なくとも一部で、当該作動保留情報を対象とした先読み演出のための事前判定を実行する。
より具体的には、事前判定手段125は、今回保留した作動保留情報の各乱数を読み出し、後述する、特図当否判定、特図停止図柄抽選、および特図変動パターン抽選のそれぞれに対する事前判定を実行する。各事前判定では、各事前判定に対応する抽選に用いられる抽選テーブルと同一または同等の抽選テーブル(図示省略)が用いられる。そのため、これらの事前判定の結果は、後に実行される抽選の結果と同一の結果となる。
また、事前判定手段125は、導出された事前判定の結果を含む演出制御コマンド(事前判定コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
なお、上述の通り、事前判定コマンドは、所定の事前判定のタイミングにおいて特図の作動保留情報が保留された場合の少なくとも一部で送信される(生成され、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶される)ものであるため、上述の保留コマンドに続いて送信されることとなる。ここで、所定の事前判定のタイミングとは、大当り遊技中ではないことを指し、さらに、本実施形態では、後述する普図高確中に特図1の作動保留情報が保留された場合には、事前判定が規制されるため、当該事前判定に対応する事前判定コマンドの送信も規制される。
特図抽選手段130は、特図当否判定手段131、特図停止図柄抽選手段132、および特図変動パターン導出手段133を備え、特図当否判定手段131、特図停止図柄抽選手段132、特図変動パターン導出手段133の順に各手段による処理を実行する。特図抽選手段130は、特図の変動開始条件が充足された際に、メイン情報記憶手段160に保留されている作動保留情報のうちの最先の作動保留情報を読み出す。
なお、「特図の変動開始条件が充足される」とは、その一例として、大当り遊技中ではないこと、特図1および特図2のいずれも図柄変動停止中でないこと(特図1または特図2に係る図柄変動が停止したことも含む)、特図1および特図2のうちの少なくともいずれか一方に作動保留情報が存在することのすべての条件が充足されたことである。
ここで、図8(a)~図8(c)は、主制御基板100で用いられる抽選テーブルを模式的に示す図であり、以下の説明において必要に応じて参照する。
なお、これらの抽選テーブル以外も含め、抽選テーブルを用いた抽選では、読み出した乱数に対して抽選テーブルに記憶された抽選値をあらかじめ定められた順序に従って順次加算(対象となる抽選値が一つである場合には、加算回数は一回)され、キャリー(桁あふれ)が発生した抽選値に対応する結果が当該抽選の結果として導出される。同様に、抽選テーブルに関する説明では、説明の便宜上、抽選テーブルに名前を付しているが、名前に対応する抽選テーブルに含まれる抽選値等のデータが各ROMに識別可能に記憶されていればよく、これらの名前は、当該データが記憶される領域を特定するものではない。図示される抽選テーブルには、説明の便宜上記載された項目や、抽選値として「-」や「0」が記載されている場合があれば、これらは必ずしも各ROMに記憶されたデータを示すものではない。そして、抽選値として「-」や「0」が記載された結果は当選することはない。さらに、抽選に使用される乱数範囲(当該範囲で取得され得る乱数の数)と同一の抽選値が抽選テーブルに記載されている場合には、当該結果が100%導出されるため、必ずしも抽選を行う必要はない。また、一回の抽選に用いられる抽選値の合計値が、抽選に使用される乱数範囲と一致した場合には、最後の抽選値の加算で必ずキャリーが発生するため、当該加算を行わなくてよく、その場合には、当該加算に用いられる抽選値自体も不要となる。
特図当否判定手段131は、図柄変動ごとに、特図当否判定用の乱数を読み出し、読み出した乱数と特図当否判定用の抽選テーブルを用いて大当り、ハズレのいずれに当選するかを抽選によって判定する特図当否判定を実行する。
図8(a)は、特図当否判定用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選テーブルは、特図1および特図2で共通して用いられる。当該判定で用いられる乱数の範囲は、0~65535であるため、特図抽選状態が低確率の場合(以下、「特図低確」と略称する場合がある)には、205/65536(約1/320)の確率で大当りが導出される。
同様に、特図抽選状態が高確率の場合(以下、「特図高確」と略称する場合がある)には、600/65536(約1/109)の確率で大当りが導出される。
特図停止図柄抽選手段132は、特図当否判定の結果が大当りとなった場合に、特図停止図柄抽選用の乱数を読み出し、読み出した乱数と特図停止図柄抽選用の抽選テーブルを用いて特図の停止図柄を抽選によって決定する。
図8(b)は、特図1停止図柄抽選用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は、0~99である。そのため、特図1で大当りが導出された場合には、50/100(1/2)の確率で図柄Aが、50/100(1/2)の確率で図柄Bが、停止図柄として決定される。
ここで、図柄Aは、ラウンド数が4であり、大当り遊技終了後に特図高確かつ後述する普図高確となる図柄(以下、「確変図柄」と称する場合があり、当該図柄に係る大当りを「確変大当り」と称する場合がある)である。一方、図柄Bは、ラウンド数が4であり、大当り遊技終了後に特図低確かつ普図高確となる図柄(以下、「通常図柄」と称する場合があり、当該図柄に係る大当りを「通常大当り」と称する場合がある)である。よって、図柄Aは、大当り遊技後の特図抽選状態において図柄Bよりも有利な図柄であると言える。
図8(c)は、特図2停止図柄抽選用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は、特図1停止図柄抽選と同様に、0~99である。そのため、特図2で大当りが導出された場合には、75/100(約1/1.33)の確率で図柄aが、25/100(1/4)の確率で図柄bが、停止図柄として決定される。
ここで、図柄aは、ラウンド数が10、かつ大当り遊技終了後に特図高確かつ普図高確となる確変図柄であり、図柄bは、ラウンド数が4、かつ大当り遊技終了後に特図高確かつ普図高確となる通常図柄である。よって、図柄aは、ラウンド数において図柄bよりも有利な図柄であると言える。なお、以降の説明では、図柄aに係る大当りを10R確変大当り、図柄bに係る大当りを4R確変大当り、と称する場合がある。
また、特図停止図柄抽選手段132は、特図当否判定の結果が大当りとならなかった場合には、特図1のハズレ時は図柄C、特図2のハズレ時は図柄cを停止図柄として一律に決定する。
また、本実施形態は、特図1による大当り遊技終了後の特図高確となる割合(50/100)と、特図2による大当り遊技終了後の特図高確となる割合(100/100)とが異なっている(特図1の図柄変動よりも特図2の図柄変動が有利になっている)。詳細は省略するが、この違いは、大当り遊技中に遊技球が大入賞口55内に設けられたV入賞領域を通過した場合(V入賞領域に設けられたセンサが遊技球を検知した場合)に大当り遊技終了後に特図高確とする機能を備え、V入賞領域の通過が容易となるラウンド遊技(本実施形態では、確変大当りに係る入賞容易期間の4回目のラウンド遊技に設けられる)を設けるか否かを特図の停止図柄によって変えることで実現している。
特図変動パターン導出手段133は、特図変動パターンを決定する際に参照する特図変動パターン抽選テーブルを複数種類備え、現在の特図変動パターン導出状態と今回の特図当否判定の結果とに基づいて、今回の特図変動パターンを決定するための一つの特図変動パターン抽選テーブルを選択し、選択した特図変動パターン抽選テーブルと特図変動パターン抽選用の乱数とを用いて一つの特図変動パターンを決定し、決定した特図変動パターンに基づいて変動時間を決定する。ここで、変動時間とは、特図(特図1または特図2)に係る図柄変動が開始されてから当該図柄変動が終了するまでの時間を指す。
なお、遷移条件等の詳細は後述するが、本実施形態における特図変動パターン導出状態には、特図変動パターン導出状態PA、特図変動パターン導出状態PB、および特図変動パターン導出状態PCが存在する。そして、上述の特図変動パターンの決定方法は、特図変動パターン導出状態PAでは特図1の図柄変動で採用され、特図変動パターン導出状態PBおよび特図変動パターン導出状態PCでは特図2の図柄変動で採用され、各特図変動パターン導出状態における他方の特図の図柄変動は、特図当否判定の結果に応じてあらかじめ定められた一の特図変動パターンが決定される。
また、特図変動パターン導出手段133は、図柄変動の開始時に、特図当否判定の結果、決定された特図の停止図柄、および決定された特図変動パターンを含む演出制御コマンド(変動開始コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
普図抽選手段135は、特図抽選手段130と同様に、普図の図柄変動中でない場合に、メイン情報記憶手段160に保留されている作動保留情報のうちの最先の作動保留情報を読み出し、読み出した乱数を用いて、普図の当否を判定する普図当否判定を実行し、当該普図当否判定によって普通電動役物61が開放状態に制御されることとなる普図当りに当選した場合に普図の停止図柄を抽選により決定する普図停止図柄抽選、および普図の変動パターン(変動時間)を抽選により決定する普図変動パターン抽選を実行する。
より具体的には、普図当否判定では、普図抽選状態が高確率の状態(「普図高確」と略称する場合がある)と、普図抽選状態が低確率の状態(「普図低確」と略称する場合がある)とがあり、抽選テーブルの図示は省略するが、本実施形態では、普図高確では、65535/65536の確率で普図当りとなり、残りの1/65536の確率でハズレとなる一方、普図低確では、1/65536の確率で普図当りとなり、残りの65535/65536の確率でハズレとなる。なお、普図低確では、普図当りとならない(65536/65536でハズレとなる)ようにしてもよい。
普図停止図柄抽選では、特図停止図柄抽選と同様に、普通電動役物61の開放状態となるパターンが異なる複数種類の停止図柄から、普図停止図柄抽選用の抽選テーブル(図示省略)を用いた抽選によって一つの停止図柄が決定される。なお、普図当否判定でハズレとなった場合には、特図1、特図2と同様に、停止図柄が一律に決定される。
また、普図変動パターン抽選では、特図変動パターン抽選と同様に、複数種類の普図変動パターンから、普図変動パターン抽選用の抽選テーブル(図示省略)を用いた抽選によって一つの普図変動パターンが決定される。
このように、普図高確は、普図低確よりも普図当りが導出される確率が高く、普図低確よりも有利度が高い状態であると言える。
大当り遊技制御手段140は、特図当否抽選の結果が大当りである場合、決定された大当り図柄等に応じた大当り遊技を制御する。
本実施形態における大当り遊技は、開始無効期間、開始有効期間、入賞容易期間、終了デモ期間の順に期間が遷移するものである。より具体的には、大当り遊技が開始されると開始無効期間となり、開始無効期間は時間経過により終了して開始有効期間に遷移する。開始有効期間では、ゲート63への入賞が発生することにより、入賞容易期間に遷移する。そして、入賞容易期間が終了すると終了デモ期間に遷移し、終了デモ期間は時間経過により終了し、終了デモ期間の終了とともに大当り遊技が終了する。なお、詳細は後述するが、開始無効期間および終了デモ期間の時間は、今回の大当りに係る大当り図柄や、当該大当りに当選した時の遊技状態に基づいて決定される。
また、大当り遊技制御手段140は、大当り遊技(開始無効期間)の開始時には、開始無効期間に要する時間を含む演出制御コマンド(以下、「大当り遊技開始コマンド」と称する)を生成し、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させ、入賞容易期間の終了時には、終了デモ期間に要する時間を含む演出制御コマンド(以下、「大当り遊技終了コマンド」と称する)を生成し、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。さらに、大当り遊技制御手段140は、開始有効期間においてゲート63への入賞が発生した場合に、入賞容易期間の開始を示す演出制御コマンド(以下、「入賞容易期間開始コマンド」)を生成し、メイン情報記憶手段160に記憶させる。
図柄表示制御手段145は、特図1の特図変動パターンに基づく変動時間に従って、特図1を第1特別図柄表示装置91に変動表示させるとともに、変動時間の経過後に特図停止図柄抽選によって決定された停止図柄で特図1を停止表示させる。同様に、第2特別図柄の特図変動パターンに基づく変動時間に従って、特図2を第2特別図柄表示装置92に変動表示させるとともに、変動時間の経過後に特図停止図柄抽選によって決定された停止図柄で特図2を停止表示させる。
なお、図柄表示制御手段145は、特図1および特図2の表示に係る時間(変動時間、停止表示時間)を管理するための特図遊技タイマを有し、特図を停止表示させる際に(特図遊技タイマの値が「0」となるタイミングで)、装飾図柄の確定停止表示を要求するための演出制御コマンド(変動停止コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に格納する。
ここで、装飾図柄の確定停止表示とは、図柄変動における装飾図柄の最終的な停止表示を指し、図柄変動の実行途中において発生し得る装飾図柄の仮停止表示とは異なる。そして、装飾図柄の仮停止表示では、例えば、停止表示されている装飾図柄が上下に小刻みに揺れる動作(いわゆる、揺れ変動)を伴う一方、装飾図柄の確定停止表示では、停止表示されている装飾図柄が揺れ変動を伴わない等、同一の装飾図柄が停止表示された場合であっても、確定停止表示された装飾図柄の停止表示態様と、仮停止表示された装飾図柄の停止表示態様と、が異なる。そのため、遊技者は、装飾図柄の停止表示が、確定停止表示であるか仮停止表示であるかを認識することができる。
また、図柄表示制御手段145は、普図の普図変動パターン(変動時間)に従って、普図を普通図柄表示装置93に変動表示させるとともに、変動時間の経過後に普図を普図停止図柄抽選によって決定された停止図柄で停止表示させる。
なお、図柄表示制御手段145は、普図の表示に係る時間(変動時間、停止表示時間)を管理するための普図遊技タイマを有する。
電動役物制御手段150は、上述の入賞容易期間において、特別電動役物ソレノイド66に制御信号を出力し、特別電動役物65を特図の停止図柄に対応する開放パターンに従って開放させる。
また、電動役物制御手段150は、普図当否抽選に当選した場合、普通電動役物ソレノイド62に制御信号を出力して、普通電動役物61を普図の停止図柄に対応する開放パターンに従って開放させる。
遊技状態制御手段155は、特図抽選状態を制御する。具体的には、遊技状態制御手段155は、上述の通り、大当り遊技の開始時には、大当りに係る図柄に関わらず特図低確とし、通常大当りに係る大当り遊技の終了時には、特図低確を維持し、確変大当りに係る大当り遊技の終了時には、特図高確とする。
また、遊技状態制御手段155は、普図抽選状態を制御する。具体的には、遊技状態制御手段155は、大当り開始時には、大当りに係る図柄に関わらず普図低確とし、通常大当りまたは確変大当りに係る大当り遊技の終了時には、規定回数の図柄変動が行われるまで普図高確とし、規定回数の図柄変動が行われた後は普図低確とする。
このような特図抽選状態および普図抽選状態は、上述の特図変動パターン導出状態とリンクして変化し、特図変動パターン導出状態の遷移は遊技状態制御手段155によって管理される。以下、この特図変動パターン導出状態の遷移について、図9(a)および図9(b)を参照しながら説明する。なお、図9(a)は、特図変動パターン導出状態の遷移を示す状態遷移図であり、図9(b)は、特図変動パターン導出状態ごとの平均変動時間の関係を示す図である。
図9(a)に示す通り、特図変動パターン導出状態は、特図低確かつ普図低確に対応する特図変動パターン導出状態PA、特図高確かつ普図高確に対応する特図変動パターン導出状態PB、および特図低確かつ普図高確に対応する特図変動パターン導出状態PCで構成され、大当り遊技中を除いて、これらの特図変動パターン導出状態のいずれかが設定される。そして、特図変動パターン導出状態PA~特図変動パターン導出状態PC間の遷移条件には、遷移条件(i)~遷移条件(iv)がある。
具体的には、遷移条件(i)は確変大当りに係る大当り遊技の終了、遷移条件(ii)は通常大当りに係る大当り遊技の終了、遷移条件(iii)は100回目の図柄変動の終了、遷移条件(iv)は160回目の図柄変動の終了となる。なお、特図変動パターン導出状態PCにおいて通常大当りに係る大当り遊技が実行される場合には、当該大当り遊技の終了後に再び特図変動パターン導出状態PCが設定される(遷移条件(iii)における図柄変動のカウントが0から開始される)こととなる。同様に、特図変動パターン導出状態PBにおいて確変大当りに係る大当り遊技が実行される場合には、当該大当り遊技の終了後に再度特図変動パターン導出状態PBが設定される(遷移条件(iv)における図柄変動のカウントが0から開始される)こととなる。
また、特図変動パターン導出状態PBから遷移条件(ii)を経由して特図変動パターン導出状態PCとなる場合は、大当り遊技中の4回目のラウンド遊技において遊技球が大入賞口55内に設けられたV入賞領域を通過しなかったイレギュラーケースであり、特図2で当選した大当りに係る大当り遊技中に遊技球を第2流路Yに向けて発射していれば、当該大当り遊技の終了後に遷移条件(ii)に基づく特図変動パターン導出状態PCに設定されることはない。
また、図9(b)に示す通り、特図変動パターン導出状態PA、特図変動パターン導出状態PB、および特図変動パターン導出状態PCのそれぞれの平均変動時間は、特図変動パターン導出状態PA、特図変動パターン導出状態PC、特図変動パターン導出状態PBの順に短くなる。なお、本実施形態では、特図変動パターン導出状態PAの平均変動時間と特図変動パターン導出状態PCの平均時間の差は、特図変動パターン導出状態PCの平均変動時間と特図変動パターン導出状態PBの差よりも大きい。
また、遊技状態制御手段155は、特図抽選状態、普図抽選状態、および特図変動パターン導出状態の更新が発生した場合に、更新後の各状態を含む演出制御コマンド(遊技状態指定コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
メイン情報記憶手段160は、上述の通り、各手段によって読み出されたデータや、各手段による演算等によって導出されたデータ等を各々に対応する格納領域に一時的に記憶する手段である。
メインエラー制御手段165は、I/Oポート104の入力情報を監視し、遊技機10がエラー状態であるか否かを判定する。エラー状態であると判定された場合には、当該エラー状態を特定可能な情報を含む演出制御コマンド(エラーコマンド)をメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に格納する。
メインコマンド管理手段170は、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に演出制御コマンドが記憶されている場合に、当該演出制御コマンドを第1副制御基板200に向けて送信する。
なお、各演出制御コマンドは、原則として、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶された順番に従って送信される。
復電処理実行手段175は、復帰状態設定手段176および遊技可能状態移行手段179を備える。
復帰状態設定手段176は、復電時にRAM103に異常があるか否か、当該復電の直前の電断時の状態、復電時のRAMクリアスイッチ43の状態、および復電時の中枠開扉センサ76の状態に基づいて、復帰状態を設定する復帰状態設定処理を実行する。当該処理によって設定される復帰状態には、遊技停止状態および遊技可能状態(RAMクリア処理を伴う場合と、RAMクリア処理を伴わない場合とがある)がある。
具体的には、復電時にRAM103に異常がある場合には、復電時のRAMクリアスイッチ43の状態および中枠開扉センサ76の状態に関わらず、遊技停止状態が設定される。また、復電時にRAM103に異常がなく、復電時のRAMクリアスイッチ43がON(押下された状態)であれば、復電時の中枠開扉センサ76がONであることを条件にRAMクリア処理が実行されて遊技可能状態が設定され(復電時の中枠開扉センサ76がOFFである場合には、RAMクリア処理が実行されずに遊技可能状態が設定される)、復電時にRAM103に異常がなく、復電時のRAMクリアスイッチ43がOFF(押下されていない状態)であれば、RAMクリア処理が実行されずに遊技可能状態が設定される。なお、RAMクリア処理が実行された場合には、特図低確および普図低確が設定されることとなる。
ここで、遊技停止状態とは、各入賞口に設けられたセンサの検知結果に応じた処理を実行しない(当該センサの検知結果自体を見なくてもよい)ことで、遊技の進行が不可能となる復帰状態である。
一方、遊技可能状態とは、各入賞口に設けられたセンサの検知結果に応じた処理を実行することで、遊技の進行が可能となる復帰状態である。特に、復電時にRAMクリア処理が実行されない場合には、直前の電断時における遊技可能状態に復帰する。例えば、直前の電断時が大当り遊技の実行中であれば、実行中の大当り遊技に復帰し、直前の電断時が図柄変動の実行中であれば、実行中の図柄変動に復帰する。特に、大当り遊技に復帰するにあたっては、直前の電断時における大当り遊技の期間(開始無効期間、開始有効期間、入賞容易期間、または終了デモ期間)に復帰する。さらに、復帰先の期間が開始無効期間または終了デモ期間である場合には、復帰した後の当該期間の経過時間(残時間)についても電断時の経過時間に復帰する。これは復帰先の期間が入賞容易期間である場合も同様であり、この場合には、さらに、残りラウンド数おびラウンド遊技中の大入賞口55への入賞回数も電断時の状態に復帰する。
また、RAM103に異常があるか否かとは、復帰状態設定処理の先頭で行われるRAM異常チェック(具体的には、対象となる領域に係るバックアップ情報領域にバックアップフラグが記憶されているか否か(バックアップフラグがONであるか否か)を判定し、当該バックアップフラグが記憶されている場合(当該バックアップフラグがONである場合)には、対象となる領域と当該領域に係るバックアップ情報領域に記憶されている補数のチェックサムを導出し、当該演算結果が0である場合には、対象となる領域が正常であると判断し、それ以外は、対象となる領域が異常であると判断する処理)をRAM103の遊技に係る領域に対して実行して判断される。
遊技可能状態移行手段179は、遊技可能状態が設定された場合に、遊技可能状態へ移行させる遊技可能状態移行処理を実行する。
具体的に説明すると、遊技可能状態移行処理では、セキュリティ信号の出力がONになっている場合には、セキュリティ信号の出力をOFFにする処理、およびデバイスの初期設定が実行される。
また、デバイスの初期設定では、払出制御基板400に遊技球の発射を許可するための発射許可コマンドの送信や、各入賞口への入球が有効となる状態の設定や、乱数回路105を起動させるためのデータの設定等の処理が実行される。
電断処理実行手段180は、電源制御基板500からの電断信号を受信したことに基づいて電断処理を実行する。
具体的には、RAM103のうちの遊技に係る領域に対しては、当該領域のチェックサムを導出し、当該チェックサムの補数をRAM103の遊技に係るバックアップ情報領域に記憶させる処理、および当該領域に対する電断処理が実行されたことを示すバックアップフラグをONにする(RAM103の遊技に係るバックアップ情報領域にバックアップフラグを記憶させる)処理を実行する。
第1副制御基板200は、図7に示すように、サブ乱数発生手段210、通常演出制御手段220、サブエラー制御手段230、ランプ制御手段240、可動役物制御手段245、音量調整手段250、輝度調整手段255、サブ情報記憶手段260、およびサブコマンド管理手段270を備えており、これらの手段は、図6を用いて説明した第1副制御基板200上の各制御構成によって実現されるものを機能的に表したものである。
ここで、サブ情報記憶手段260は、第1副制御基板200が備える手段によって読み出されたデータや、当該手段における演算によって導出されたデータ等を各々に対応する格納領域に一時的に記憶する手段である。また、メインコマンド管理手段170から送信された演出制御コマンドは、サブコマンド管理手段270によってサブ情報記憶手段260の受信コマンド格納領域に記憶される。なお、以降の説明では、メインコマンド管理手段170から送信された演出制御コマンドが、サブコマンド管理手段270によってサブ情報記憶手段260の受信コマンド格納領域に記憶されることを、単に、演出制御コマンドの受信と表現する場合がある。
サブ乱数発生手段210は、CPU201によってプログラム処理で更新される乱数(ソフトウェア乱数)を生成可能であり、通常演出制御手段220による各抽選(詳細は後述)が実行されるタイミングで乱数を取得する。
通常演出制御手段220は、演出モード制御手段221、演出ルート決定手段222、サブ保留制御手段223、先読み演出制御手段224、演出内容決定手段225、装飾図柄制御手段226、および大当り演出制御手段227を備える。
演出モード制御手段221は、遊技状態指定コマンドを受信した場合に、主制御基板100側で管理された特図変動パターン導出状態との整合性を取るかたちで、演出モードの遷移を制御する。
本実施形態における演出モードは、通常モード、確変モード、低確時短モードに大別され、特図変動パターン導出状態PAには通常モード、特図変動パターン導出状態PBには確変モード、特図変動パターン導出状態PCには低確時短モードが対応する。
演出ルート決定手段222は、事前判定コマンドを受信した場合に、当該コマンドに含まれる事前判定の結果(本実施形態では、特図変動パターン)に基づいて、今回保留された図柄変動に対応する演出ルートを決定(設定)する。
ここで、演出ルートとは、図柄変動の開始から終了までの演出であって当該図柄変動における特図当否判定の結果を報知する演出の過程を規定するものであり、当該図柄変動で実行される演出の内容は、後述する演出内容決定手段225によって当該図柄変動に対応する演出ルートに従って決定されることとなる。
サブ保留制御手段223は、保留コマンドを受信した場合(以下、単に、保留入賞の発生と表現する場合がある)に、当該コマンドに含まれる特図1保留カウンタと特図2保留カウンタの情報に基づいて、メイン表示部81の保留表示領域(図示省略)に、特図1保留カウンタに対応する数の保留画像と、特図2保留カウンタに対応する数の保留画像とを表示させるための演出データを設定する。なお、保留画像とは、大当り遊技の期待度等の有利度を示唆する種々の態様に変化する保留先読み演出の対象となる画像である。
先読み演出制御手段224は、事前判定コマンドを受信した場合に、当該コマンドに含まれる事前判定の結果に基づいて先読み演出の内容を決定する。
先読み演出とは、遊技の興趣向上を目的として、先読み対象の図柄変動が開始される前に、先読み対象の図柄変動における特図当否判定の結果に対する期待度や、先読み対象の図柄変動において実行される演出の内容を示唆する演出である。
演出内容決定手段225は、変動開始コマンドを受信した場合に、演出ルート決定手段222によって既に決定された演出ルートに従って今回の図柄変動において実行する演出の内容を決定する。
より具体的には、演出内容決定手段225は、図柄変動における演出実行タイミングごとの演出の内容(演出パターン)を、演出ルート決定手段222によって決定された演出ルートに対応する演出パターン抽選テーブルを用いた抽選等によって決定する。このようにすることで、決定された演出ルートに係る(に従って実行される)演出の内容を変えることができるとともに、一つの図柄変動における演出に繋がりを持たせることができる。また、同一の演出ルートが決定された場合であっても、実行される演出を多彩にすることもできる。なお、演出の内容を決定するタイミングとしては、例えば、図柄変動の開始時が挙げられる。
装飾図柄制御手段226は、変動開始コマンドを受信した場合に、決定された特図の停止図柄に基づいて、装飾図柄の最終的な(確定停止表示される)装飾図柄の組合せ(左図柄・中図柄・右図柄)を決定する。
具体的には、図柄Aには奇数図柄で構成される図柄揃いを、図柄Bには偶数図柄で構成される図柄揃いを、図柄Cまたは図柄cにはバラケ目を、対応させている。さらに、図柄aには7図柄で構成される図柄揃いが対応し、図柄bには、7図柄を除く奇数図柄で構成される図柄揃いが対応する。
なお、決定される装飾図柄の組合せを特図の停止図柄に対応させるにあたっては、必ずしも上述の対応関係とする必要はなく、例えば、図柄Aに偶数図柄揃いを対応させる等、上述の対応関係に対して決定される装飾図柄の組合せの期待度が高くならない組合せであれば、一部の場合(上述の対応関係となる割合よりも低い割合)で上述の対応関係とは異なる装飾図柄の組合せを採用してもよく、このような場合であっても、決定される装飾図柄の組合せが特図の停止図柄と対応していると言える。
大当り演出制御手段227は、大当り遊技開始コマンド、大当り遊技終了コマンド、入賞容易期間開始コマンド等、大当り遊技に係る演出制御コマンドに基づいて、大当り遊技に係る演出の実行を決定する。
詳細は後述するが、本実施形態において、大当り演出制御手段227は、開始無効期間および開始有効期間においては、第2流路Yへの遊技球の発射を指示する指示画像である第1指示画像を含む報知画像をメイン表示部81に表示させる一方、入賞容易期間においては当該指示画像であって第1指示画像とは異なる第2指示画像を含む報知画像をメイン表示部81に表示させ、これにより、大当り遊技中に、入賞容易期間が開始されているか否かを遊技者に認識させ、離席可能かどうかの判断を容易にしている。
通常演出制御手段220は、第1副制御基板200が備える上述の手段によって決定された演出の内容に従って、各演出の実行タイミングで当該演出に対応する各デバイスの演出データを読み出す。なお、読み出した演出データに画像に係る演出データがある場合には、当該演出データに基づいて画像制御コマンドを生成し、当該コマンドをサブ情報記憶手段260の送信コマンド格納領域に格納する。さらに、読み出した演出データに音響に係る演出データがある場合には、当該演出データに基づいて音響に関する音声制御コマンドを生成し、当該コマンドをサブ情報記憶手段260の送信コマンド格納領域に格納する。
特に、通常演出制御手段220は、RAMクリア処理の実行を伴って復電時の復帰状態が遊技可能状態となった場合には、RAMクリア処理の実行を伴って遊技可能状態となったことを報知させるための演出データを読み出し、RAMクリア処理の実行を伴わずに復電時の復帰状態が遊技可能状態となった場合には、RAMクリア処理の実行を伴わずに遊技可能状態となったことを報知させるための演出データを読み出す。
さらに、通常演出制御手段220は、復電時の復帰状態が遊技停止状態となった場合には、遊技停止状態となったことに加え、RAMクリア処理の実行が必要となったことを報知させるための演出データを読み出す。
なお、これらの報知の詳細は省略するが、実行が開始されてから一定時間(例えば、30s)継続して実行されることが好ましく、当該報知を実行する演出デバイスは問わない。
サブエラー制御手段230は、エラーコマンドが送信された場合に、エラー演出パターンを決定し、当該エラー演出パターンに従ってエラー演出を実行するための演出データを読み出す。
なお、エラー演出は、図柄変動に係る変動演出よりも優先して実行される(エラー演出の実行によって変動演出の実行が規制される)。ここで、エラー演出が優先して実行されるとは、エラー演出の実行に係るデバイスと変動演出の実行に係るデバイスが同一のデバイスである場合に、当該デバイスにおいてエラー演出のみが実行される場合に限らず、当該デバイスにおいてエラー演出が変動演出よりも認識され易い態様で実行されることを含む。
また、サブエラー制御手段230は、独自に(メインエラー制御手段165と独立して)遊技機10がエラー状態であるか否かを判定し、エラー状態であると判定した場合にエラー演出を実行する演出データを読み出すようにしてもよい。
ランプ制御手段240は、枠ランプ35等の各種ランプの点灯を制御するためのランプ制御データを保持しており、例えば、通常演出制御手段220によって読み出された演出データに枠ランプ35に対応する演出データがある場合には、ランプ制御手段240は、当該演出データに基づいてランプ制御データを読み出し、読み出したランプ制御データを、枠ランプ35へ送信する。
可動役物制御手段245は、通常演出制御手段220によって読み出された演出データに可動役物に対応する演出データがある場合には、当該演出データに基づいてROM202から可動装飾体22やサブ表示部82の可動を制御するための可動制御データを読み出し、読み出した可動制御データを可動装飾体22やサブ表示部82へ送信し、可動装飾体22やサブ表示部82の可動を制御する。
サブ情報記憶手段260は、上述の通り、第1副制御基板200が備える手段によって読み出されたデータや、当該手段における演算によって導出されたデータ等を各々に対応する格納領域に一時的に記憶する手段である。
サブコマンド管理手段270は、主制御基板100から送信された演出制御コマンドを受信し、受信した演出コマンドをサブ情報記憶手段260の受信コマンド格納領域に記憶させる、また、サブコマンド管理手段270は、サブ情報記憶手段260の送信コマンド格納領域に画像制御コマンドが記憶されている場合には、当該画像制御コマンドを第2副制御基板300に向けて送信する。さらに、サブコマンド管理手段270は、当該格納領域に音声制御コマンドまたは音量調整コマンドが記憶されている場合には、これらのコマンドを音声制御基板310に向けて送信される。なお、これらのコマンドは、原則として、サブ情報記憶手段260の送信コマンド格納領域に記憶された順番に従って送信される。
以上説明した通り、本実施形態に係る遊技機10において、大当り演出制御手段227は、開始無効期間および開始有効期間においては第1指示画像を含む報知画像をメイン表示部81に表示させる一方、入賞容易期間においては第1指示画像とは異なる第2指示画像を含む報知画像をメイン表示部81に表示させ、これにより、大当り遊技中に入賞容易期間が開始されているか否かを遊技者に認識させ、離席可能かどうかの判断を容易にしている(以下、「第1識別機能」と称する)。
ところで、遊技機10では、開始有効期間から入賞容易期間への遷移にあたりゲート63への入賞を要するため、ホール閉店時に開始有効期間のまま終了し易くなり、開始有効期間のまま次の営業日を迎えてしまう虞がある。これは、入賞容易期間中に閉店した場合も同様であり、ホールが不利益を被るだけでなく、遊技の射幸性を高めることにも繋がってしまう。そのため、ホール開店に係る復電時に、これらの有利な状態であることをホール関係者に認識させ易くする必要があるが、上述の第1識別機能を有していることにより、メイン表示部81に表示される画像のパターンが多くなり、これらの有利な状態をホール関係者に認識させ難くしてしまう虞がある。
このような問題に対し、本実施形態では、上述の第1識別機能を有しつつも、復電時に大当り遊技に係る有利な状態であることをホール関係者に認識させ易くする機能(以下、「第2識別機能」と称する)を実現ように構成されている。以下、詳細を説明する。
<図柄aに係る大当り遊技中の報知画像の表示について>
まず、図10~図12を用いて、大当り遊技中に表示される報知画像の詳細を説明する。
なお、図10~図12は、特図変動パターン導出状態PBにおいて図柄aに係る大当りが導出された場合の大当り遊技中に表示される画像の流れを示す図であり、図10は、当該大当り遊技中に表示される指示画像の流れを示す図であり、図11は、当該大当り遊技中において開始無効期間から開始有効期間にかけて表示される報知画像の流れを示す図であり、図12は、当該大当り遊技中において入賞容易期間から終了デモ期間にかけて表示される報知画像の流れを示す図である。また、これらの図面では、同一図面内において一度付した符号と同一の符号の付与については適宜省略する場合があり、これは以降の図面についても同様である。
上述の通り、大当り遊技では、開始無効期間、開始有効期間、入賞容易期間、終了デモ期間の順に期間が遷移する。なお、開始無効期間から開始有効期間への遷移、および終了デモ期間の終了は、時間経過によって生起される。また、開始有効期間から入賞容易期間への遷移は、開始有効期間におけるゲート63への入賞により生起され、入賞容易期間から終了デモ期間への遷移は、当該終了デモ期間に係る大当り遊技で実行されるラウンド遊技が全て終了することにより生起される。
図10に示す通り、開始無効期間から開始有効期間にかけては、第1指示画像の表示が行われ、入賞容易期間から終了デモ期間にかけては、第1指示画像とは異なる第2指示画像の表示が行われる。
特に、本実施形態では、開始無効期間中における第1指示画像の表示期間が第1時間T1以上となるように、開始無効期間の途中から第1指示画像の表示が開始される。
また、第2指示画像は、入賞容易期間の開始から終了デモ期間の終了までこれらの期間の全体に亘って表示される。
次に、図11に示す通り、開始無効期間から開始有効期間に亘っては、第1指示画像sg1を含む報知画像が表示される。なお、図11における上段のシーンが開始無効期間に相当し、同図の下段のシーンが開始有効期間に相当する。
具体的には、図11における最初のシーン(上段左端のシーン)に示す通り、大当り遊技が開始される、すなわち、開始無効期間が開始されると、大当り遊技の開始を示す大当り開始画像kg(この例では、「10R大当りおめでとう」との文字)が表示される。次のシーン(上段真ん中のシーン)に示す通り、大当り開始画像kgの表示が終了すると、第2流路Yへの遊技球の発射を指示する指示画像である第1指示画像sg1の表示を開始させる。そして、以降のシーンに示す通り、当該指示画像の表示は、開始有効期間の終了まで継続する。
なお、開始無効期間から開始有効期間に亘っては、例えば、メイン表示部81に係る表示領域の左上に、今回の大当り遊技に係る大当りに対応する装飾図柄の組合せが表示される。
また、本実施形態において、第1指示画像sg1は動画像である。より具体的には、第1指示画像sg1は、図11における上段真ん中のシーン(当該動画像の最初のコマに相当)から上段右端のシーン(当該動画像の最後のコマに相当)にかけて連続的に変化するものである。そして、第1指示画像sg1は、第1指示画像sg1aから第1指示画像sg1bまで表示される、すなわち、第1指示画像sg1が一通り再生されると、第1指示画像sg1aに戻って再び再生され、以降は、表示が終了するまで、第1指示画像sg1aから第1指示画像sg1bに変化する動画像が繰り返し再生される。特に、開始無効期間において第1指示画像sg1の表示が開始されてから上述の第1時間T1が経過するまでに第1指示画像sg1aから第1指示画像sg1bまでの表示が終了する。そのため、動画像である第1指示画像sg1を認識させ易くし、大当り遊技中に開始無効期間または開始有効期間であるか否かを遊技者に認識させ易くすることができる。なお、当該効果を奏するにあたっては、第1指示画像sg1は、一通り再生された後に第1指示画像sg1bが表示され続けるものであってもよいし、第1指示画像sg1aから第1指示画像sg1bまでの途中の再生位置から第1指示画像sg1bまでの再生を繰り返し実行するものであってもよい。
よって、遊技機10において、大当り遊技は、遊技球が所定領域(ゲート63)を通過しても入賞容易期間が開始されない期間であって時間経過によって終了する開始無効期間を含み、大当り遊技の開始時に開始無効期間が開始され、開始無効期間の終了を契機に開始有効期間が開始され、表示制御手段(第1副制御基板200、第2副制御基板300)は、開始無効期間から第一指示画像(第1指示画像sg1)を含む報知画像を表示させ、当該第一指示画像を開始有効期間まで継続して表示させ、第一指示画像は、動画像を少なくとも含み、第一指示画像に係る動画像の再生が開始されてから開始有効期間が開始されるまでの間に、当該動画像が一通り再生される、と換言できる。
次に、図12に示す通り、入賞容易期間から終了デモ期間に亘っては、第2指示画像sg2を含む報知画像が表示される。なお、図12における上段左端のシーンから下段左端のシーンまでが入賞容易期間に相当し、以降のシーン(下段真ん中のシーンおよび下段右端のシーン)が終了デモ期間に相当する。
具体的には、図12における最初のシーン(上段左端のシーン)から下段左端のシーンに示す通り、入賞容易期間では、現在のラウンド遊技の番目を特定可能なラウンド特定画像rgが表示されるとともに、第2流路Yへの遊技球の発射を指示する指示画像である第2指示画像sg2が表示される。そして、以降のシーンに示す通り、当該指示画像の表示は、終了デモ期間の終了まで継続する。
終了デモ期間では、図12における下段真ん中のシーンに示す通り、直前の入賞容易期間で獲得した遊技球の数を特定可能な第1終了画像eg1が表示され、その後には、下段右端のシーンに示す通り、当該終了画像の表示が終了するとともに、大当り遊技終了後の遊技状態を特定可能な第2終了画像eg2が表示される。
なお、入賞容易期間から終了デモ期間に亘っては、開始無効期間から開始有効期間と同様に、メイン表示部81に係る表示領域の左上に、今回の大当り遊技に係る大当りに対応する装飾図柄の組合せが表示される。
このように、本実施形態では、開始有効期間では、第1指示画像sg1を含む報知画像が表示される一方、入賞容易期間では、第2指示画像sg2を含む報知画像が表示される。これにより、上述の第1識別機能を実現している。
なお、当該機能の実現にあたっては、入賞容易期間において第1指示画像sg1が表示されなければ、開始有効期間においても第2指示画像sg2が表示されるように構成されてもよい。
よって、遊技機10において、大当り遊技は、開始有効期間と、大入賞口への遊技球の入賞が容易な入賞容易期間と、を含み、開始有効期間において遊技球が所定領域を通過したことを契機に、当該開始有効期間が終了して入賞容易期間が開始され、表示制御手段(第1副制御基板200、第2副制御基板300)は、第二発射方向(第2流路Y)への遊技球の発射を指示する指示画像として、第一指示画像(第1指示画像sg1)と、第一指示画像とは異なる第二指示画像(第2指示画像sg2)と、を表示させることが可能であり、開始有効期間では、第一指示画像を含む報知画像を表示させる一方、入賞容易期間では、第一指示画像を含まずかつ記第二指示画像を含む報知画像を表示させる、と換言できる。
また、上述の通り、本実施形態では、開始有効期間においてゲート63への遊技球の入賞が発生したことを契機に入賞容易期間に遷移する。そのため、入賞容易期間において再生されている動画像である第1指示画像sg1は、ゲート63への遊技球の入賞が発生したこと場合に再生が中止される。
これによれば、開始有効期間から入賞容易期間への遷移を認識させ易くすることができる。
よって、遊技機10において、第一指示画像(第1指示画像sg1)は、動画像を少なくとも含み、第一指示画像に係る動画像の再生中に所定領域(ゲート63)を遊技球が通過した場合には、当該再生中の動画像の再生が中止される、と換言できる。
続いて、図13~図15を用いて、上述の第2識別機能、すなわち、復電時に大当り遊技に係る有利な状態であることをホール関係者に認識させ易くする機能の詳細を説明する。
図13(a)~図13(c)は、開始無効期間においてRAMクリア処理の実行を伴わない電断復電が発生した後に表示される報知画像を示す図であり、図14(a)および図14(b)は、開始有効期間においてRAMクリア処理の実行を伴わない電断復電が発生した後に表示される報知画像を示す図であり、図14(c)は、大当り遊技中にRAMクリア処理の実行を伴う電断復電が発生した後に表示される報知画像を示す図である。また、図15(a)~図15(c)は、入賞容易期間または終了デモ期間においてRAMクリア処理の実行を伴わない電断復電が発生した後に表示される報知画像を示す図である。
図13(a)に示す通り、開始無効期間のうちの大当り開始画像kgが表示されている期間において、RAMクリア処理の実行を伴わない電断復電が発生した場合には、「アタッカー開放中」との文字で構成される第1復帰画像fg1が表示されるとともに、第2指示画像sg2が表示される。
図13(b)に示す通り、開始無効期間のうちの第1指示画像sg1aが表示されている期間において、RAMクリア処理の実行を伴わない電断復電が発生した場合には、開始無効期間のうちの大当り開始画像kgが表示されている期間においてRAMクリア処理の実行を伴わない電断復電が発生した場合と同様に、第1復帰画像fg1が表示されるとともに、第2指示画像sg2が表示される。
さらに、図13(c)に示す通り、開始無効期間のうちの第1指示画像sg1bが表示されている期間において、RAMクリア処理の実行を伴わない電断復電が発生した場合には、開始無効期間のうちの大当り開始画像kgまたは第1指示画像sg1aが表示されている期間においてRAMクリア処理の実行を伴わない電断復電が発生した場合と同様に、第1復帰画像fg1が表示されるとともに、第2指示画像sg2が表示される。
図14(a)に示す通り、開始有効期間のうちの第1指示画像sg1aが表示されている期間において、RAMクリア処理の実行を伴わない電断復電が発生した場合には、開始無効期間においてRAMクリア処理の実行を伴わない電断復電が発生した場合と同様に、第1復帰画像fg1が表示されるとともに、第2指示画像sg2が表示される。
また、図14(b)に示す通り、開始有効期間のうちの第1指示画像sg1bが表示されている期間において、RAMクリア処理の実行を伴わない電断復電が発生した場合には、開始無効期間および開始有効期間のうちの第1指示画像sg1aが表示されている期間においてRAMクリア処理の実行を伴わない電断復電が発生した場合と同様に、第1復帰画像fg1が表示されるとともに、第2指示画像sg2が表示される。
このように、本実施形態では、開始無効期間および開始有効期間においてRAMクリア処理の実行を伴わない電断復電が発生した場合には、第1復帰画像fg1が表示されるとともに、第2指示画像sg2が表示される。
なお、開始無効期間および開始有効期間においてRAMクリア処理の実行を伴わない電断復電が発生した場合には、電断前にメイン表示部81に係る表示領域の左上に表示されていた今回の大当り遊技に係る大当りに対応する装飾図柄の組合せは表示されなくなる。
また、図14(c)に示す通り、開始有効期間のうちの第1指示画像sg1bが表示されている期間において、RAMクリア処理の実行を伴う電断復電が発生した場合には、電断前に実行されていた大当り遊技が中止されるため、初期の装飾図柄の組合せを示す第2復帰画像fg2が表示される。この際、遊技状態は、大当り遊技ではなく、特図低確かつ普図低確の遊技状態が設定されるため、第2流路Yへの遊技球の発射を指示する指示画像は表示されない。
なお、大当り遊技中の他の期間(開始無効期間、開始有効期間、入賞容易期間、および終了デモ期間)においてRAMクリア処理の実行を伴う電断復電が発生した場合についても、図14(c)に示した例と同様に、初期の装飾図柄の組合せを示す第2復帰画像fg2が表示される一方、第2流路Yへの遊技球の発射を指示する指示画像は表示されない。
図15(a)に示す通り、入賞容易期間のうちのラウンド特定画像rgおよび第2指示画像sg2が表示されている期間において、RAMクリア処理の実行を伴わない電断復電が発生した場合には、開始無効期間および開始有効期間においてRAMクリア処理の実行を伴わない電断復電が発生した場合と同様に、第1復帰画像fg1が表示されるとともに、第2指示画像sg2が表示される。
図15(b)に示す通り、終了デモ期間のうちの第1終了画像eg1および第2指示画像sg2が表示されている期間において、RAMクリア処理の実行を伴わない電断復電が発生した場合には、開始無効期間、開始有効期間、および入賞容易期間においてRAMクリア処理の実行を伴わない電断復電が発生した場合と同様に、第1復帰画像fg1が表示されるとともに、第2指示画像sg2が表示される。
さらに、図15(c)に示す通り、終了デモ期間のうちの第2終了画像eg2および第2指示画像sg2が表示されている期間において、RAMクリア処理の実行を伴わない電断復電が発生した場合には、開始無効期間、開始有効期間、入賞容易期間、および終了デモ期間のうちの第1終了画像eg1が表示されている期間においてRAMクリア処理の実行を伴わない電断復電が発生した場合と同様に、第1復帰画像fg1が表示されるとともに、第2指示画像sg2が表示される。
このように、本実施形態では、入賞容易期間および終了デモ期間においてRAMクリア処理の実行を伴わない電断復電が発生した場合には、開始無効期間および開始有効期間においてRAMクリア処理の実行を伴わない電断復電が発生した場合と同様に、第1復帰画像fg1が表示されるとともに、第2指示画像sg2が表示される。
なお、入賞容易期間および終了デモ期間においてRAMクリア処理の実行を伴わない電断復電が発生した場合には、開始無効期間および開始有効期間においてRAMクリア処理の実行を伴わない電断復電が発生した場合と同様に、電断前にメイン表示部81に係る表示領域の左上に表示されていた今回の大当り遊技に係る大当りに対応する装飾図柄の組合せは表示されなくなる。ただし、開始無効期間、開始有効期間、入賞容易期間、および終了デモ期間においてRAMクリア処理の実行を伴わない電断復電が発生した場合には、当該メイン表示部81に係る表示領域の左上に、あらかじめ定められた装飾図柄の組合せ(所定の図柄組合せ)を表示させるようにしてもよい。
以上の通り、本実施形態では、開始有効期間においてRAMクリア処理の実行を伴わない電断復電が発生した場合と、入賞容易機期間においてRAMクリア処理の実行を伴わない電断復電が発生した場合と、で復電後に表示される報知画像が同一となる。これにより、復電時に大当り遊技に係る有利な状態(開始有効期間または入賞容易期間)であることをホール関係者に認識させ易くする第2識別機能を実現している。
なお、本実施形態では、RAMクリア処理の実行を伴わない電断復電が発生した場合に表示させる画像を、大入賞口55への入賞が容易であることを報知する内容としているが、当該効果を奏するにあたっては、これに限らない。
さらに、開始有効期間においてRAMクリア処理の実行を伴わない電断復電が発生した場合に表示される報知画像、および入賞容易機期間においてRAMクリア処理の実行を伴わない電断復電が発生した場合に表示される報知画像に、第2指示画像sg2が含まれている必要は必ずしもない。ただし、これらの報知画像に指示画像が含まれることで、第2識別機能に係る効果を高めることができるとともに、大当り遊技に係る有利な状態において電断復電が発生した場合に、遊技者に不利益を与えないようにすることもできる。
特に、これらの報知画像には、第2指示画像sg2は含まれるが、第1指示画像sg1は含まれない。これによれば、これらの報知画像に含まれる指示画像を、大当り遊技においてより有利な入賞容易期間で表示される報知画像に含まれる指示画像と同一の指示画像とすることができ、第2識別機能に係る効果をより高めることができるとともに、大当り遊技に係る有利な状態において電断復電が発生した場合に、遊技者に不利益をより与えないようにすることもできる。
よって、遊技機10において、表示制御手段(第1副制御基板200、第2副制御基板300)は、開始有効期間において電断が発生しかつ復電した場合には、入賞容易期間において電断が発生しかつ復電した場合と同一の所定の報知画像(第1復帰画像fg1および第2指示画像sg2)を表示させることが可能である、と換言できる。
また、遊技機10において、所定の報知画像(第1復帰画像fg1および第2指示画像sg2)は、指示画像を含む、と換言できる。
さらに、遊技機10において、所定の報知画像は、第一指示画像を含まず第二指示画像を含む、と換言できる。
なお、図示は省略するが、例えば、特図変動パターン導出状態PBにおいてRAMクリア処理の実行を伴わない電断復電が発生した場合には、第2指示画像sg2を含む報知画像が表示されるが、当該画像は、大当り遊技においてRAMクリア処理の実行を伴わない電断復電が発生した場合とは異なる報知画像が表示される。
これによれば、上述の第2識別機能に係る効果を高めることができる。
なお、特図変動パターン導出状態PBにおいてRAMクリア処理の実行を伴う電断復電が発生した場合には、大当り遊技においてRAMクリア処理の実行を伴う電断復電が発生した場合と同様に、第2復帰画像fg2が表示される一方、第2流路Yへの遊技球の発射を指示する指示画像は表示されない。
よって、遊技機10において、大当り遊技は、遊技球が所定領域を通過しても入賞容易期間が開始されない期間であって時間経過によって終了する開始無効期間を含み、大当り遊技の開始時に開始無効期間が開始され、開始無効期間の終了を契機に開始有効期間が開始され、表示制御手段は、開始無効期間、開始有効期間、および入賞容易期間のいずれとも異なる所定期間において電断が発生しかつ復電した場合には、所定の報知画像とは異なる報知画像を表示させることが可能である、と換言できる。
また、本実施形態では、開始無効期間においてRAMクリア処理の実行を伴わない電断復電が発生した場合には、開始有効期間および入賞容易期間においてRAMクリア処理の実行を伴わない電断復電が発生した場合に表示される報知画像と同一の報知画像が表示される。これにより、復電時に開始無効期間を含めた大当り遊技に係る有利な状態であることをホール関係者に認識させ易くすることができる。
よって、遊技機10において、表示制御手段(第1副制御基板200、第2副制御基板300)は、開始無効期間において電断が発生しかつ復電した場合には、所定の報知画像(第1復帰画像fg1および第2指示画像sg2)を表示させることが可能である、と換言できる。
<開始無効期間および終了デモ期間の所要時間について>
上述の通り、開始無効期間および終了デモ期間は時間経過によって終了する。そして、これらの期間の実行に要する所要時間は、大当り時の特図停止図柄の種類や、大当りに当選した際の特図変動パターン導出状態の種類に依存する。以下、図16および図17を用いて、具体的に説明する。
なお、図16(a)~図16(c)は、開始無効期間および終了デモ期間の所要時間を示す表示であり、図16(a)は、特図変動パターン導出状態PAで大当りに当選した場合の当該大当りに係る大当り遊技における所要時間を、図16(b)は、特図変動パターン導出状態PBで大当りに当選した場合の当該大当りに係る大当り遊技における所要時間を、図16(c)は、特図変動パターン導出状態PCで大当りに当選した場合の当該大当りに係る大当り遊技における所要時間を、示す表である。また、図17は、特図変動パターン導出状態PBにおいて図柄bに係る大当りが導出された場合の大当り遊技中に表示される指示画像の流れを示す図である。
図16(a)に示す通り、特図変動パターン導出状態PAで大当りに当選し場合には、当該大当りに係る特図の停止図柄に関わらず、開始無効期間の所要時間として20秒が決定され、終了デモ期間の所要時間として35秒が決定される。
図16(b)に示す通り、特図変動パターン導出状態PBで大当りに当選し場合において、当該大当りに係る特図の停止図柄が図柄Aである場合には、開始無効期間の所要時間として20秒が決定され、終了デモ期間の所要時間として15秒が決定され、当該大当りに係る特図の停止図柄が図柄Bである場合には、開始無効期間の所要時間として20秒が決定され、終了デモ期間の所要時間として30秒が決定される。さらに、当該大当りに係る特図の停止図柄が図柄aである場合には、開始無効期間の所要時間として10秒が決定され、終了デモ期間の所要時間として15秒が決定され、当該大当りに係る特図の停止図柄が図柄bである場合には、開始無効期間の所要時間として5秒が決定され、終了デモ期間の所要時間として15秒が決定される。
特に、本実施形態では、特図変動パターン導出状態PBにおいて、特図の停止図柄が図柄bである場合に決定される開始無効期間の所要時間が、特図の停止図柄が図柄bである場合に決定される開始無効期間の所要時間よりも短い。そのため、図17に示すように、開始無効期間において第1指示画像の表示が開始されてから開始有効期間に遷移するまでの第2時間T2を上述の第1時間T1よりも短くし、かつ第2時間T2を第1指示画像に係る動画像を一通り再生するのに要する時間よりも短くしている。
これによれば、第1指示画像に係る動画像の再生状況によって開始有効期間への遷移タイミングを認識させ難くし、慎重な遊技進行を促すことができる。
図16(c)に示す通り、特図変動パターン導出状態PCで大当りに当選し場合において、当該大当りに係る特図の停止図柄が図柄Aまたは図柄Bである場合には、開始無効期間の所要時間として20秒が決定され、終了デモ期間の所要時間として35秒が決定され、当該大当りに係る特図の停止図柄が図柄aまたは図柄bである場合には、開始無効期間の所要時間として15秒が決定され、終了デモ期間の所要時間として35秒が決定される。
このように、本実施形態では、開始無効期間に係る所要時間の長さは、大当り時の特図停止図柄の種類や、大当りに当選した際の特図変動パターン導出状態の種類に依存する。これは、終了デモ期間に係る所要時間についても同様である。
また、上述の説明では、大当り遊技中に表示される指示画像の種類、これらの指示画像が表示される期間、および電断復電後の報知画像の内容について、図柄aに係る大当り遊技を例に挙げたが、これらは大当り時に停止される特図が図柄a以外である場合も同様である。
したがって、本実施形態は、開始無効期間の長さによらず、第2識別機能に係る効果を奏すると言える。
なお、開始無効期間に係る所要時間の長さは、大当り時の特図停止図柄の種類および大当りに当選した際の特図変動パターン導出状態の種類のいずれか一方に応じて異ならせてもよい。すなわち、開始無効期間に係る所要時間の長さは、大当り時の特図停止図柄の種類および大当りに当選した際の特図変動パターン導出状態の種類の少なくともいずれか一方に応じて異なる場合があればよい。
よって、遊技機10において、大当り遊技は、遊技球が所定領域(ゲート63)を通過しても入賞容易期間が開始されない期間であって時間経過によって終了する開始無効期間を含み、大当り遊技の開始時に開始無効期間が開始され、開始無効期間の終了を契機に開始有効期間が開始され、開始無効期間の長さは、大当りの種類、および大当りの当選時における遊技状態のうちの少なくともいずれか一方に応じて異なる場合がある、と換言できる。
さらに、遊技機10において、表示制御手段(第1副制御基板200、第2副制御基板300)は、開始有効期間では、当該開始有効期間に係る大当りの種類に関わらず、指示画像を含む報知画像を表示させる、と換言できる。
これによれば、大当りの種類に関わらず、第2識別機能に係る効果を奏すると言える。
また、第1指示画像は、本実施形態のように、あらかじめ定められた一の態様であってもよいが、第2指示画像とは異なる画像であれば、大当り時の特図停止図柄の種類および大当りに当選した際の特図変動パターン導出状態の種類の少なくともいずれか一方によって態様が異なる場合があってもよい。
<他の変形例について>
以上の説明に記載されていない変形例について、以下に列挙する。
まず、上述の説明では、開始無効期間および開始有効期間における第2流路Yへの遊技球の発射を指示する報知をメイン表示部81に実行させることについて説明してきたが、当該メイン表示部81による指示画像の表示と並行して、例えば、枠ランプ35の演出態様(点灯態様)によって当該報知を実行させるようにしてもよい。ただし、以下の変形例における発光手段には、枠ランプ35に限らず、種々のランプを採用してもよい。さらに、当該発光手段の点灯を制御する制御手段は、上述の第1副制御基板200に限らず、主制御基板100であってもよい。
そして、この場合において、開始無効期間および開始有効期間においてRAMクリア処理の実行を伴わない電断復電が発生した際には、メイン表示部81に係る画像表示と同様に、枠ランプ35の演出態様を、電断時の演出態様とは異なる演出態様(消灯を含む)としてもよい。
これによれば、大当り遊技に係る有利な状態において電断復電が発生したことを認識させ易くすることができる。
なお、当該効果を奏するにあたっては、開始無効期間および開始有効期間における枠ランプ35の演出態様は、第2流路Yへの遊技球の発射を指示する演出態様でなくてもよい。
よって、遊技機10は、発光手段(枠ランプ35)と、発光手段を制御する発光制御手段(第1副制御基板200)と、をさらに備え、発光制御手段は、開始有効期間において電断が発生しかつ復電した場合には、発光手段を、当該電断時における発光手段の演出態様とは異なる演出態様とすることが可能である、と換言できる。
同様に、入賞容易期間および終了デモ期間においてRAMクリア処理の実行を伴わない電断復電が発生した際には、枠ランプ35の演出態様を、電断時の演出態様とは異なる演出態様(消灯を含む)としてもよい。
このようにしても、大当り遊技に係る有利な状態において電断復電が発生したことを認識させ易くすることができる。
よって、遊技機10は、発光手段(枠ランプ35)と、発光手段を制御する発光制御手段(第1副制御基板200)と、をさらに備え、発光制御手段は、入賞容易期間において電断が発生しかつ復電した場合には、発光手段を、当該電断時における発光手段の演出態様とは異なる演出態様とすることが可能である、と換言できる。
なお、開始無効期間、開始有効期間、入賞容易期間、および終了デモ期間において、枠ランプ35の演出態様を第2流路Yへの遊技球の発射を指示する演出態様とした場合には、RAMクリア処理の実行を伴わない電断復電が発生した際に、電断時の演出態様と同一の演出態様としてもよい。
これによれば、大当り遊技に係る有利な状態において電断復電が発生した場合に、遊技者に不利益を与え難くすることができる。
また、当該効果を奏するにあたっては、少なくとも一方を第2流路Yへの遊技球の発射を指示する演出態様とする2種類の発光手段を設けた上で、RAMクリア処理の実行を伴わない電断復電が発生した際、一方の発光手段を、電断時における演出態様とは異なる態様とするとともに、電断時における演出態様が第2流路Yへの遊技球の発射を指示する演出態様である他方の発光手段を、電断時における演出態様と同一の演出態様としてもよい。
よって、遊技機10は、発光手段と、発光手段(枠ランプ35)を制御する発光制御手段(第1副制御基板200)と、をさらに備え、発光制御手段は、開始有効期間では、発光手段を、第二発射方向(第2流路Y)への遊技球の発射を指示する演出態様とし、開始有効期間において電断が発生しかつ復電した場合には、発光手段を、当該電断時における発光手段の演出態様と同一の演出態様とすることが可能である、と換言できる。
さらに、遊技機10は、発光手段と、発光手段(枠ランプ35)を制御する発光制御手段(第1副制御基板200)と、をさらに備え、発光制御手段は、入賞容易期間では、発光手段を、第二発射方向(第2流路Y)への遊技球の発射を指示する演出態様とし、入賞容易期間において電断が発生しかつ復電した場合には、発光手段を、当該電断時における発光手段の演出態様と同一の演出態様とすることが可能である、と換言できる。
また、本実施形態における確率、割合、頻度の高低は、各関係性が担保されていれば、低い方が当選しないようにしてもよいし、高い方が必ず当選するようにしてもよい。いずれの場合も抽選自体を行わないようにしてもよい。
さらに、本実施形態において図示した抽選テーブルにおける各抽選値は一例であって、抽選テーブル同士の大小関係が維持されていれば、各抽選値は当該範囲において任意の値を採用してもよい。
また、上述の説明では、復電時のRAMクリアスイッチ43の状態を参照して復電時の復帰状態を決定しているが、復電時からのRAMクリアスイッチ43のON状態の時間が規定時間(例えば、3s)を超えるか否かを参照するようにしてもよい。このようにすれば、誤ったRAMクリア処理の発生をより抑えることができる。
また、上述の説明では、復電時の復帰状態を決定するにあたり、中枠開扉センサ76の状態(中枠17の開閉状態)を参照していたが、当該状態を参照せずに復帰状態を設定するようにしてもよい。この場合には、一律に、中枠開扉センサ76がON(中枠17が開放状態)の場合に従って復電時の復帰状態を設定すればよい。
以上で説明した本発明は、上述の説明に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
<付記>
本実施形態は、次のような技術思想を包含する。
(1)
第一発射方向または第二発射方向に遊技球を発射可能であり、始動口への遊技球の入賞に基づいて図柄変動を実行可能であり、図柄変動の開始に伴って大当りに当選するか否かを判定する当否判定を実行し、当該当否判定で前記大当りに当選した場合には、当該図柄変動の終了を契機に大入賞口への遊技球の入賞が容易となる大当り遊技を開始する遊技機であって、
画像を表示する画像表示手段と、
前記画像表示手段を制御する表示制御手段と、
を備え、
前記大当り遊技は、開始有効期間と、前記大入賞口への遊技球の入賞が容易な入賞容易期間と、を含み、
前記開始有効期間において遊技球が所定領域を通過したことを契機に、当該開始有効期間が終了して前記入賞容易期間が開始され、
前記第二発射方向へ発射された遊技球が通過または入賞し易い位置に、前記所定領域および前記大入賞口が配置され、
前記表示制御手段は、
前記第二発射方向への遊技球の発射を指示する指示画像として、第一指示画像と、前記第一指示画像とは異なる第二指示画像と、を表示させることが可能であり、
前記開始有効期間では、前記第一指示画像を含む報知画像を表示させる一方、
前記入賞容易期間では、前記第一指示画像を含まずかつ記第二指示画像を含む報知画像を表示させ、
前記開始有効期間において電断が発生しかつ復電した場合には、前記入賞容易期間において電断が発生しかつ復電した場合と同一の所定の報知画像を表示させることが可能であり、
前記大当りが複数種類あり、
前記表示制御手段は、前記開始有効期間では、当該開始有効期間に係る前記大当りの種類に関わらず、前記指示画像を含む報知画像を表示させる、
ことを特徴とする遊技機。
(2)
上記(1)に記載の遊技機であって、
前記大当り遊技は、遊技球が前記所定領域を通過しても前記入賞容易期間が開始されない期間であって時間経過によって終了する開始無効期間を含み、
前記大当り遊技の開始時に前記開始無効期間が開始され、前記開始無効期間の終了を契機に前記開始有効期間が開始され、
前記表示制御手段は、前記開始無効期間、前記開始有効期間、および前記入賞容易期間のいずれとも異なる所定期間において電断が発生しかつ復電した場合には、前記所定の報知画像とは異なる報知画像を表示させることが可能である、
ことを特徴とする遊技機。
(3)
上記(2)に記載の遊技機であって、
前記表示制御手段は、前記開始無効期間において電断が発生しかつ復電した場合には、前記所定の報知画像を表示させることが可能である、
ことを特徴とする遊技機。
(4)
上記(1)乃至(3)のいずれか一つに記載の遊技機であって、
前記第一指示画像は、動画像を少なくとも含み、
前記第一指示画像に係る動画像の再生中に前記所定領域を遊技球が通過した場合には、当該再生中の動画像の再生が中止される、
ことを特徴とする遊技機。
(5)
上記(1)乃至(4)のいずれか一つに記載の遊技機であって、
前記大当り遊技は、遊技球が前記所定領域を通過しても前記入賞容易期間が開始されない期間であって時間経過によって終了する開始無効期間を含み、
前記大当り遊技の開始時に前記開始無効期間が開始され、前記開始無効期間の終了を契機に前記開始有効期間が開始され、
前記表示制御手段は、前記開始無効期間から前記第一指示画像を含む報知画像を表示させ、当該第一指示画像を前記開始有効期間まで継続して表示させ、
前記第一指示画像は、動画像を少なくとも含み、
前記第一指示画像に係る動画像の再生が開始されてから前記開始有効期間が開始されるまでの間に、当該動画像が一通り再生される、
ことを特徴とする遊技機。
(6)
上記(1)乃至(5)のいずれか一つに記載の遊技機であって、
前記大当り遊技は、遊技球が前記所定領域を通過しても前記入賞容易期間が開始されない期間であって時間経過によって終了する開始無効期間を含み、
前記大当り遊技の開始時に前記開始無効期間が開始され、前記開始無効期間の終了を契機に前記開始有効期間が開始され、
前記開始無効期間の長さは、前記大当りの種類、および前記大当りの当選時における遊技状態のうちの少なくともいずれか一方に応じて異なる場合がある、
ことを特徴とする遊技機。
(a)
上記(1)乃至(6)のいずれか一つに記載の遊技機であって、
前記所定の報知画像は、前記指示画像を含む、
ことを特徴とする遊技機。
(b)
上記(a)に記載の遊技機であって、
前記所定の報知画像は、前記第一指示画像を含まず前記第二指示画像を含む、
ことを特徴とする遊技機。
10 遊技機
15 外枠
17 中枠
20 前枠
21 ヒンジ機構
22 可動装飾体
23 シリンダ錠
25 透明部材
27 上球受け皿
29 下球受け皿
31 操作ハンドル
32 上枠部
33(33a、33b) スピーカ
34a、34b 左右側枠部
35(35a、35b、35c) 枠ランプ
36 球抜き機構
37 演出ボタン
38 カーソルボタン
38a 上カーソルボタン
38b 下カーソルボタン
38c 左カーソルボタン
38d 右カーソルボタン
38e 中カーソルボタン
39 メイン操作部
39a 玉貸ボタン
39b 返却ボタン
40 電源スイッチ
43 RAMクリアスイッチ
46 遊技球タンク
47 タンクレール
48 払出ユニット
49 払出通路
50 遊技盤
50a 遊技領域
51 外レール
52 風車
53 内レール
54 保護部材
55 大入賞口
57 第1始動口
59 第2始動口
61 普通電動役物
62 普通電動役物ソレノイド
63 ゲート
65 特別電動役物
66 特別電動役物ソレノイド
67 一般入賞口
69 アウト口
70 第1始動口センサ
71 第2始動口センサ
72 大入賞口センサ
73 一般入賞口センサ
74 ゲートセンサ
75 アウト球センサ
76 中枠開扉センサ
77 前枠開扉センサ
80 演出表示装置
81 メイン表示部
82 サブ表示部
82a 上サブ表示部
82b 左サブ表示部
82c 右サブ表示部
90 図柄表示装置
91 第1特別図柄表示装置
92 第2特別図柄表示装置
93 普通図柄表示装置
94 第1特別図柄保留ランプ
95 第2特別図柄保留ランプ
96 普通図柄保留ランプ
100 主制御基板
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 I/Oポート
105 乱数回路
109 主制御基板ケース
110 入球判定手段
115 メイン乱数発生手段
120 メイン保留制御手段
125 事前判定手段
130 特図抽選手段
131 特図当否判定手段
132 特図停止図柄抽選手段
133 特図変動パターン導出手段
135 普図抽選手段
140 大当り遊技制御手段
145 図柄表示制御手段
150 電動役物制御手段
155 遊技状態制御手段
160 メイン情報記憶手段
165 メインエラー制御手段
170 メインコマンド管理手段
175 復電処理実行手段
176 復帰状態設定手段
179 遊技可能状態移行手段
180 電断処理実行手段
200 第1副制御基板
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 I/Oポート
209 第1副制御基板ケース
210 サブ乱数発生手段
220 通常演出制御手段
221 演出モード制御手段
222 演出ルート決定手段
223 サブ保留制御手段
224 先読み演出制御手段
225 演出内容決定手段
226 装飾図柄制御手段
227 大当り演出制御手段
230 サブエラー制御手段
240 ランプ制御手段
245 可動役物制御手段
260 サブ情報記憶手段
270 サブコマンド管理手段
300 第2副制御基板
301 CPU
302 ROM
303 RAM
304 I/Oポート
309 第2副制御基板ケース
310 音声制御基板
311 CPU
312 ROM
313 RAM
314 I/Oポート
400 払出制御基板
409 払出制御基板ケース
500 電源制御基板
501 通常電源回路
502 バックアップ電源回路
503 電断検出回路
509 電源制御基板ケース
X 第1流路
Y 第2流路
T1 第1時間
T2 第2時間
kg 大当り開始画像
sg1 第1指示画像
sg1a 第1指示画像
sg1b 第1指示画像
rg ラウンド特定画像
sg2 第2指示画像
eg1 第1終了画像
eg2 第2終了画像
fg1 第1復帰画像
fg2 第2復帰画像

Claims (1)

  1. 第一発射方向または第二発射方向に遊技球を発射可能であり、始動口への遊技球の入賞に基づいて図柄変動を実行可能であり、図柄変動の開始に伴って大当りに当選するか否かを判定する当否判定を実行し、当該当否判定で前記大当りに当選した場合には、当該図柄変動の終了を契機に大入賞口への遊技球の入賞が容易となる大当り遊技を開始する遊技機であって、
    画像を表示する画像表示手段と、
    前記画像表示手段を制御する表示制御手段と、
    を備え、
    前記大当り遊技は、開始有効期間と、前記大入賞口への遊技球の入賞が容易な入賞容易期間と、を含み、
    前記開始有効期間において遊技球が所定領域を通過したことを契機に、当該開始有効期間が終了して前記入賞容易期間が開始され、
    前記第二発射方向へ発射された遊技球が通過または入賞し易い位置に、前記所定領域および前記大入賞口が配置され、
    前記表示制御手段は、
    前記第二発射方向への遊技球の発射を指示する指示画像として、第一指示画像と、前記第一指示画像とは異なる第二指示画像と、を表示させることが可能であり、
    前記開始有効期間では、前記第一指示画像を含む報知画像を表示させる一方、
    前記入賞容易期間では、前記第一指示画像を含まずかつ前記第二指示画像を含む報知画像を表示させ、
    前記開始有効期間において電断が発生しかつ復電した場合には、前記入賞容易期間において電断が発生しかつ復電した場合と同一の所定の報知画像を表示させることが可能であり、
    前記大当りが複数種類あり、
    前記表示制御手段は、前記開始有効期間では、当該開始有効期間に係る前記大当りの種類に関わらず、前記指示画像を含む報知画像を表示させ、
    第一発光手段と、
    第二発光手段と、
    をさらに備え、
    前記第一発光手段および前記第二発光手段は、前記開始有効期間において、前記第二発射方向への遊技球の発射を指示する演出態様となり、
    前記開始有効期間において電断しかつ復電した場合において、
    前記第一発光手段が、当該電断時における前記第一発光手段の演出態様と同一の演出態様となる一方、
    前記第二発光手段が、当該電断時における前記第発光手段の演出態様とは異なる演出態様となる、
    ことを特徴とする遊技機。
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