JP7276332B2 - 情報処理装置、および情報処理方法、並びにプログラム - Google Patents

情報処理装置、および情報処理方法、並びにプログラム Download PDF

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Description

本開示は、情報処理装置、および情報処理方法、並びにプログラムに関する。さらに詳細には、今後の放送波等のデータ伝送規格として規格化が予定されているMMT(MPEG Media Transport)データを受信する受信装置が、受信データを他機器に送信する際に番組情報を併せて送信することで、データ送信先において番組情報を利用可能とした構成を実現する情報処理装置、および情報処理方法、並びにプログラムに関する。
現在、4K画像や8K画像等の放送等、高画質画像のデータ伝送を実現するための規格化が進められており、その一つとして、MMT(MPEG Media Transport)フォーマットを利用したデータ配信方式についての検討が進められている。
MMTフォーマットは、画像(Video)、音声(Audio)、字幕(Subtitle)等、コンテンツを構成する符号化データや、制御情報や属性情報等の様々な管理情報からなる制御情報(SI:Signaling Information(制御情報))等のデータを、放送波やネットワークを介して伝送するデータ転送方式(トランスポートフォーマット)を規定したものである。
MMTフォーマットは、例えば4K画像、高ダイナミックレンジ(HDR:High Dynamic Range)画像等の次世代コンテンツの放送等に利用される予定となっている。
なお、MMTフォーマットに従ったデータ受信、データ処理について開示した従来技術として、例えば特許文献1(国際公開WO2018/016294号公報)がある。
放送局はMMTフォーマットに従って様々な番組コンテンツを送信する。放送局は、さらに番組に対応する番組情報、例えば、番組のタイトル、放送日時、出演者等の番組情報についても、制御情報(SI)を構成する様々なテーブルに記録して配信する。
MMTフォーマットデータを受信する受信装置は、例えば、テレビ、セットトップボックス(STB)、PC等、様々な装置が想定される。これらの受信装置は、放送局から受信する制御情報(SI)から、番組のタイトル、放送日時、出演者等の番組情報を取得して利用することができる。
受信装置が受信した番組コンテンツは、他のネットワーク接続装置に転送して、転送先において視聴、利用される場合もある。この場合、番組情報、すなわち、番組のタイトル、放送日時、出演者等の番組情報も転送先で利用することが想定されるが、現時点において、MMTフォーマットデータに関しては、番組情報の転送のための規定が存在しないという問題がある。
国際公開WO2018/016294号公報
本開示は、例えば、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、MMTフォーマットに従ったデータを受信装置から他のネットワーク接続装置等の外部装置に出力する場合、外部装置に番組コンテンツに併せて番組情報を送信して外部装置での番組情報の参照、利用を可能とする構成を実現する情報処理装置、および情報処理方法、並びにプログラムを提供することを目的とする。
本開示の第1の側面は、
MMT(MPEG Media Transport)フォーマットデータを入力し、ネットワーク接続装置に送信する送信データを生成するデータ処理部を有し、
前記データ処理部は、
入力データに含まれるMMTフォーマットデータ対応の番組情報を取得し、番組情報記録テーブルを生成して、番組情報記録テーブルの格納パケットを含む送信データを生成する情報処理装置にある。
さらに、本開示の第2の側面は、
MMT(MPEG Media Transport)フォーマットデータを格納したMMTパケット列を入力して、該MMTパケット列に含まれる番組情報格納パケットを取得し、
前記番組情報格納パケットから、番組情報を読み出して表示部に表示するデータ処理部を有する情報処理装置にある。
さらに、本開示の第3の側面は、
情報処理装置において実行する情報処理方法であり、
データ処理部が、MMT(MPEG Media Transport)フォーマットデータを入力し、ネットワーク接続装置に送信する送信データを生成するデータ処理ステップを実行し、
前記データ処理部は、前記データ処理ステップにおいて、
入力データに含まれるMMTフォーマットデータ対応の番組情報を取得し、番組情報記録テーブルを生成して、番組情報記録テーブルの格納パケットを含む送信データを生成する情報処理方法にある。
さらに、本開示の第4の側面は、
情報処理装置において実行する情報処理方法であり、
データ処理部が、MMT(MPEG Media Transport)フォーマットデータを格納したMMTパケット列を入力して、該MMTパケット列に含まれる番組情報格納パケットを取得し、
前記番組情報格納パケットから、番組情報を読み出して表示部に表示する情報処理方法にある。
さらに、本開示の第5の側面は、
情報処理装置において情報処理を実行させるプログラムであり、
データ処理部に、MMT(MPEG Media Transport)フォーマットデータを入力して、ネットワーク接続装置に送信する送信データを生成するデータ処理ステップを実行させ、
前記プログラムは、前記データ処理ステップにおいて、
入力データに含まれるMMTフォーマットデータ対応の番組情報を取得し、番組情報記録テーブルを生成して、番組情報記録テーブルの格納パケットを含む送信データを生成させるプログラムにある。
さらに、本開示の第6の側面は、
情報処理装置において情報処理を実行させるプログラムであり、
データ処理部に、MMT(MPEG Media Transport)フォーマットデータを格納したMMTパケット列を入力して、該MMTパケット列に含まれる番組情報格納パケットを取得させ、
前記番組情報格納パケットから番組情報を読み出して表示部に表示させるプログラムにある。
なお、本開示のプログラムは、例えば、様々なプログラム・コードを実行可能な情報処理装置やコンピュータ・システムに対して、コンピュータ可読な形式で提供する記憶媒体、通信媒体によって提供可能なプログラムである。このようなプログラムをコンピュータ可読な形式で提供することにより、情報処理装置やコンピュータ・システム上でプログラムに応じた処理が実現される。
本開示のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本開示の実施例や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。なお、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
本開示の一実施例の構成によれば、MMTフォーマット規定の制御情報記録テーブルから番組情報を取得して、番組情報格納パケットを含むMMTパケット列、またはTSパケット列を生成して送信し、送信先での番組情報の利用を可能とする構成が実現される。
具体的には、例えば、放送局からのデータ受信を行う受信装置が、MMTフォーマットデータを入力し、ネットワーク接続装置に送信する送信データを生成するデータ処理部を有する。データ処理部はMMTフォーマットデータ対応の番組情報を取得して番組情報記録テーブルを生成し、番組情報格納パケットを含む送信データを生成する。データ処理部は、MMTフォーマット規定のイベント情報テーブル(MH-EIT)等の制御情報記録テーブルから番組情報を取得して、MMTパケット列、または、TSパケット列から構成される送信データを送信し、送信先での番組情報利用を可能とする。
本構成により、MMTフォーマット規定の制御情報記録テーブルから番組情報を取得して、番組情報格納パケットを含むMMTパケット列、またはTSパケット列を生成して送信し、送信先での番組情報の利用を可能とする構成が実現される。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、また付加的な効果があってもよい。
放送コンテンツのネットワークを介した送信処理について説明する図である。 受信装置がMPEG2-TSフォーマットデータを受信した場合に実行する番組情報の転送処理について説明する図である。 受信装置が生成するSIT(セレクション情報テーブル)のデータ構成(シンタクス)について説明する図である。 SIT(セレクション情報テーブル)に記録する記述子の具体例について説明する図である。 本開示の受信装置が実行する処理の概要について説明する図である。 MMT(MPEG Media Transport)フォーマットについて説明する図である。 MMTフォーマットデータに含まれる制御情報(SI)について説明する図である。 放送局が配信する管理情報記録テーブルについて説明する図である。 MPEG2-TSフォーマットのSIT(セレクション情報テーブル)に記録される記述子とMMTフォーマットの制御情報から取得可能な記述子、および本開示の受信装置の実行する処理との対応データについて説明する図である。 MMTフォーマット規定のMMTパッケージテーブル(MPT)のデータ構成(シンタクス)を示す図である。 MMTフォーマット規定のイベント情報テーブル(MH-EIT)のデータ構成(シンタクス)を示す図である。 本開示の受信装置が実行する処理についして説明する図である。 受信装置が生成する2つの番組情報記録テーブル(MH-SIT、SIT)のデータ構成(シンタクス)について説明する図である。 サービス記述子対応情報の取得と記録処理について説明する図である。 サービス記述子対応情報の取得と記録処理について説明する図である。 短形式イベント記述子対応情報の取得と記録処理について説明する図である。 拡張形式イベント記述子対応情報の取得と記録処理について説明する図である。 拡張形式イベント記述子対応情報の取得と記録処理について説明する図である。 コンポーネント記述子対応情報の取得と記録処理について説明する図である。 コンポーネント記述子対応情報の取得と記録処理について説明する図である。 コンポーネント記述子対応情報の取得と記録処理について説明する図である。 コンポーネント記述子対応情報の取得と記録処理について説明する図である。 コンテンツ記述子対応情報の取得と記録処理について説明する図である。 パレンタルレート記述子対応情報の取得と記録処理について説明する図である。 音声コンポーネント記述子対応情報の取得と記録処理について説明する図である。 音声コンポーネント記述子対応情報の取得と記録処理について説明する図である。 音声コンポーネント記述子対応情報の取得と記録処理について説明する図である。 音声コンポーネント記述子対応情報の取得と記録処理について説明する図である。 音声コンポーネント記述子対応情報の取得と記録処理について説明する図である。 音声コンポーネント記述子対応情報の取得と記録処理について説明する図である。 データコンテンツ記述子対応情報の取得と記録処理について説明する図である。 データコンテンツ記述子対応情報の取得と記録処理について説明する図である。 ステッフ記述子対応情報の取得と記録処理について説明する図である。 イベントグループ記述子対応情報の取得と記録処理について説明する図である。 イベントグループ記述子対応情報の取得と記録処理について説明する図である。 ブロードキャスタ名記述子対応情報の取得と記録処理について説明する図である。 シリーズ記述子対応情報の取得と記録処理について説明する図である。 シリーズ記述子対応情報の取得と記録処理について説明する図である。 ネットワーク識別記述子対応情報の取得と記録処理について説明する図である。 ネットワーク識別記述子対応情報の取得と記録処理について説明する図である。 パーシャルトランスポートストリームタイム記述子対応情報の取得と記録処理について説明する図である。 パーシャルトランスポートストリームタイム記述子対応情報の取得と記録処理について説明する図である。 放送ID述子対応情報の取得と記録処理について説明する図である。 放送ID記述子対応情報の取得と記録処理について説明する図である。 情報処理装置(受信装置)の装置構成例を示す図である。 情報処理装置の実行する処理の処理シーケンスを説明するフローチャートを示す図である。 本開示の情報処理装置のハードウェア構成例について説明する図である。
以下、図面を参照しながら本開示の情報処理装置、および情報処理方法、並びにプログラムの詳細について説明する。なお、説明は以下の項目に従って行なう。
1.MMTフォーマットデータの受信とネットワーク接続装置への出力態様について
2.従来型の番組情報生成、送信処理の概要について
3.本開示の受信装置が実行する処理の概要について
4.MMT(MPEG Media Transport)フォーマットについて
5.MMTフォーマットデータに含まれる番組情報等の管理情報について
6.受信装置が実行する番組情報記録テーブル生成処理の概要について
7.番組情報記録テーブル(MH-SIT,SIT)生成処理の具体例について
8.MMTフォーマットデータを受信し、番組情報記録テーブル(MH-SIT,SIT)を生成して送信する情報処理装置の構成と処理について
9.情報処理装置の構成例について
10.本開示の構成のまとめ
[1.MMTフォーマットデータの受信とネットワーク接続装置への出力態様について]
まず、図1を参照して、MMT(MPEG Media Transport)フォーマットデータの受信とネットワーク接続装置への出力態様について説明する。
図1に示す放送局11は、MMTフォーマットに従ったデータを送信する。
前述したようにMMTフォーマットは、4K画像や8K画像等の放送等、高画質画像のデータ伝送を実現するために提案されたデータ伝送規格である。
MMTフォーマットは、画像(Video)、音声(Audio)、字幕(Subtitle)等、コンテンツを構成する符号化データや、属性情報、番組情報等の様々な管理情報からなる制御情報(SI:Signaling Information(制御情報))等のデータを、放送波やネットワークを介して伝送するデータ転送方式(トランスポートフォーマット)を規定している。
放送局が配信する番組等の放送コンテンツに関する番組情報、例えば、番組タイトル、放送日時、出演者、カテゴリ(ニュース、ドラマ、スポーツ等)の様々な番組情報は、制御情報(SI)を構成する複数のテーブルに記録される。これらの番組情報は、番組コンテンツとともに放送波を介して送信されるパケット(TLVパケット/MMTパケット)に格納されてユーザ側の受信装置に送信される。
図1には、MMTフォーマットデータを受信する装置(受信装置)として、放送受信機(STB:Set Top Box)12、TV14、記録再生装置16を示している。
これらの受信装置は、MMTフォーマットを理解し、MMTフォーマットに従って格納された画像、音声等からなるコンテンツを取得してTVやメディアに出力することができる。
これらの受信装置においては、MMTフォーマットに従ったパケット(TLVパケット/MMTパケット)に格納された番組情報を利用することが可能である。
受信装置は、受信装置が受信したデータを、家の中の機器等、他のネットワーク接続装置、例えば、PCや、記録再生装置(レコーダ)等、放送波の受信処理を行った受信装置以外の機器に出力する場合がある。
この場合、受信装置はMMTフォーマットのまま転送するか、あるいはMMTフォーマットを他のフォーマット、例えば、MPEG-2TSフォーマット等の既存のフォーマットに変換して転送する。
MPEG-2TSフォーマット等の既存フォーマットに変換して転送する理由は、現行の画像(Video)、音声(Audio)、字幕(Subtitle)等の伝送フォーマット、あるいは、メディアに対するデータ記録フォーマットとして、MPEG-2TSフォーマットが多く利用されているからである。データ出力先のネットワーク接続装置がMMTフォーマットデータを処理できず、MPEG-2TSフォーマットのみ処理可能な機器であることを想定したものである。
受信装置が受信したデータをネットワーク接続装置に出力する場合、番組コンテンツを構成する画像や音声データは、MMTフォーマット、またはMPEG-2TSフォーマットに変換して転送することで、転送先において番組コンテンツの再生を行うことが可能となる。
しかし、番組のタイトル、放送日時、出演者等の番組情報についての転送処理については、放送局からの受信データがMPEG2-TSフォーマットである場合の規定が存在するが、放送局からの受信データがMMTフォーマットである場合の規定が存在しない。
今後、放送局からの受信データがMMTフォーマットに順次、切り替えられる予定であるが、現行の規定では番組情報の確実な転送を行うことができず、転送先において番組情報を利用できなくなる可能性がある。受信装置が放送局から受信したデータをネットワーク接続装置等の外部装置に出力して外部装置で視聴、あるいは外部装置に記録する番組の利用形態は、今後、増加するものと想定される。例えば、図1に示す(1)~(3)の利用形態が想定される。
図1(1)~(3)の処理について説明する。
図1(1)は、放送受信機(STB)12の受信データをネットワーク経由で記録再生装置(レコーダ)13に出力して、記録再生装置(レコーダ)13に放送コンテンツをコピーあるいはムーブ(移動)して記録する例である。
図1(2)は、TV14の内蔵または接続されたメディア(HDD等)に放送コンテンツを記録した場合の例である。しかし、HDDには記録容量の制限があり、新しいコンテンツを記録するため、古い記録コンテンツを、ネットワークを介して他の機器、例えば記録再生装置15に出力して記録する例である。
図1(3)は、放送波を受信した記録再生装置16がメディア(BD)に記録し、この記録データをネットワーク経由で携帯端末17が受信してストリーミング再生する例である。
例えば、これらのコンテンツ転送処理を行う場合、コンテンツ転送先においても番組情報を利用したいという要望は確実に発生する。
[2.従来型の番組情報生成、送信処理の概要について]
前述したように、受信装置が放送局11から受信した番組コンテンツ対応の番組情報、例えば、番組のタイトル、放送日時、出演者等の番組情報を、受信装置が生成して外部装置に送信するための処理規定は、放送局からの受信データがMPEG2-TSフォーマットである場合の規定として存在する。
図2を参照して、受信装置が、放送局からMPEG2-TSフォーマットデータを受信した場合に実行する番組情報の転送処理について説明する。
受信装置が、放送局から、従来のMPEG-2TSフォーマットデータを受信して、他のネットワーク接続装置に転送する場合、受信装置は、MPEG-2TSフォーマットにおいて規定された管理情報記録テーブルであるSIT(セレクション情報テーブル)を生成して転送する。受信装置は、SIT(セレクション情報テーブル)に転送コンテンツ対応の番組情報を記録して転送する。
なお、SIT(セレクション情報テーブル)は、放送局が生成するテーブルではなく、受信装置自身が生成する。
放送局は、例えば、番組を構成する画像、音声情報の他、番組に関する情報、例えば、番組タイトル、放送日時、出演者、カテゴリ(ニュース、ドラマ、スポーツ等)の様々な番組情報を、制御情報(SI)を構成するテーブル、例えばmpeg2-ts既定のプログラムマップテーブル(PMT)に記録して送信する。
図2に示すように、受信装置はネットワーク接続装置に送信する番組の画像、音声データを格納したTSパケットと、転送番組に関する番組情報からなるSIT(セレクション情報テーブル)を格納したTSパケットからなるTSストリームであるパーシャルトランスポートストリームを生成してネットワーク接続装置に送信する。
受信装置は、この番組コンテンツの転送に際して、転送番組に関する番組情報を記録したSIT(セレクション情報テーブル)を生成する。受信装置は、放送局から受信する制御情報(SI)を構成するテーブル(例えばPMT)から必要な情報を選択し、選択情報をSITの所定の位置に記録して、転送番組に関する番組情報からなるSITを生成する。
番組情報を格納したSITの生成処理手順については規定(規格)がある。ただし、この規定は、放送局からの受信データがMPEG-2TSフォーマットであり、かつ転送データもMPEG-2TSフォーマットである場合の規定である。受信装置は、この規定に従って放送局から受信する制御情報(SI)から必要なデータを取得して、SITに記録する処理を行うことで、転送番組に関する番組情報記録テーブル、すなわちSITをネットワーク接続装置に番組コンテンツとともに送信することができる。
しかし、現行の規定は、放送局からの受信データがMPEG-2TSフォーマットであり、かつ転送データもMPEG-2TSフォーマットである場合の規定である。
従って、放送局からの受信データがMMTフォーマットである場合には利用できない。
放送局が配信するMPEG-2TSフォーマット対応の番組情報記録テーブルと、MMTフォーマット対応の番組情報記録テーブルとは異なるテーブルであり、受信装置が放送局から受信するデータがMMTフォーマットである場合には、これまでとは全く異なる手順で番組情報記録テーブルを生成して転送することが必要となる。
現行の規定に従った番組情報記録テーブル(SIT:セレクション情報テーブル)、すなわち、放送局からの受信データがMPEG-2TSフォーマットであり、かつ転送データもMPEG-2TSフォーマットである場合に受信装置が生成するSITのデータ構成(シンタクス)について、図3を参照して説明する。
SIT(セレクション情報テーブル)は、女真装置が外部装置に送信するTSパケット列からなるパーシャルTS(トランスポートストリーム)対応の管理情報(制御情報、属性情報等)をデータ種別(PID単位)の情報として記録したテーブルである。
SITには、図3に示すように、以下の各データ記録領域が設定されている。
(1)第1記述子ループ(伝送情報記述子ループ)(=記述子(descriptor)記録領域)
(2)第2記述子ループ(サービス情報記述子ループ)(=記述子(descriptor)記録領域)
(1)第1記述子ループ(伝送情報記述子ループ)には、個々の伝送処理単位データに適用される管理情報が記録される。
(2)第2記述子ループ(サービス情報記述子ループ)には、個々のサービス(番組等)単位の管理情報が記録される。
SIT(セレクション情報テーブル)に記録する記述子の具体例を図4に示す。
図4に示す記述子は、現行のMPEG-2TSフォーマットにおいて番組情報の記録テーブルとして規定されたSIT(セレクション情報テーブル)に記録される記述子である。図4には、各記述子に対応するMPEG-2TSフォーマット規定のタグ(descriptor_tag)の値と、記述子名と、その意味を対応付けて示している。
図4に示すように、以下の記述子がSIT(セレクション情報テーブル)の第1または第2記述子ループに記録される。
(1)サービス記述子=チャンネル名とその事業者名等
(2)短形式イベント記述子=番組名と番組の簡単な説明の記述
(3)拡張形式イベント記述子=番組に関する詳細情報の記述
(4)コンポーネント記述子=映像コンポーネントに関する、種別、説明等
(5)コンテンツ記述子=番組ジャンル等
(6)パレンタルレート記述子=視聴年齢制限情報
(7)音声コンポーネント記述子=音声コンポーネントに関するパラメータ
(8)ハイパーリンク記述子=他の番組や番組内部、番組関連情報に対するリンク
(9)データコンテンツ記述子=データコンテンツに関する詳細情報
(10)スタッフ記述子=記述子スペースの確保、記述子の無効化情報
(11)パーシャルトランスポートストリーム記述子=パーシャルTSのストリーム情報、例えば最大ビットレート情報等
(12)イベントグループ記述子=イベント共有時の同一内容イベントのグループ化、および、イベントリレーのリンク
(13)ブロードキャスタ名記述子=ブロードキャスタ名(放送局名)
(14)コンポーネントグループ記述子=マルチビューテレビ(MVTV)におけるコンポーネントグループ
(15)シリーズ記述子=複数イベントにまたがるシリーズ情報
(16)ネットワーク識別記述子=パーシャルTS(トランスポートストリーム)の生成元のネットワーク情報
(17)パーシャルトランスポートストリームタイム記述子=パーシャルTS(トランスポートストリーム)の生成時間情報
(18)放送ID記述子=データ放送の再生に必要な放送時の各種ID
[3.本開示の受信装置が実行する処理の概要について]
次に、図5を参照して本開示の受信装置が実行する処理の概要について説明する。
図5には、放送サーバ等の放送局11、受信装置20、ネットワーク接続装置30を示している。
放送サーバ等の放送局11は、MMTフォーマットに従ったデータを送信する。
受信装置20は、放送局11からMMTフォーマットデータを受信する。図5には、受信装置20の例として、放送受信機(STB:Set Top Box)21、TV22、記録再生装置23、PC24、携帯端末25を示している。これらは一例であり、この他にも様々な種類の受信装置20が利用可能である。
これらの装置は、全てMMTフォーマットデータを理解してMMTフォーマットデータに対するデータ処理を行うことが可能な装置である。
これらの受信装置20は、例えばホームネットワーク等の通信ネットワークを介してネットワーク接続装置30に放送コンテンツを送信する。
この放送コンテンツの送信処理に際して、受信装置20は、以下の2つの処理のいずれかを実行する。
(処理1)MMTパケット列によって構成されるMMTフォーマットデータをネットワーク接続装置30に送信する。
(処理2)MMTフォーマットをMPEG2-TSフォーマットに変換し、TSパケット列によって構成されるMPEG-2TSフォーマットデータをネットワーク接続装置30に送信する。
受信装置20は、これらの2つの処理のいずれかを実行、または両者を選択的に実行する。
例えば、放送コンテンツの送信先の機器がMMTフォーマットを処理可能な装置である場合は(処理1)を実行し、放送コンテンツの送信先の機器がMMTフォーマットを処理不可能な装置である場合は(処理2)を実行する。
なお、(処理1)、(処理2)のいずれを実行する場合も、受信装置20は、ネットワーク接続装置30に送信するコンテンツ(番組)に関する番組情報を記録したテーブルを生成して、MMTパケット、またはTSパケットに格納して番組コンテンツとともに送信する。
受信装置20は、放送局11から受信するMMTフォーマットデータに含まれる制御情報(SI)から番組情報を選択取得して番組情報を記録したテーブルを生成する。
なお、(処理1)、すなわちMMTパケット列からなるMMTフォーマットデータ中に格納する番組情報記録テーブルをMH-SIT(セレクション情報テーブル)と呼ぶ。一方、(処理2)、すなわちTSパケット列からなるMPEG2-TSフォーマットデータ中に格納する番組情報記録テーブルを従来通りSIT(セレクション情報テーブル)と呼ぶ。なお、「MH」はMMTフォーマット対応のデータやテーブルであることを意味する。
MMTフォーマットでは、既に様々なテーブルが定義されており、各テーブルは、格納データに応じて、複数のメッセージカテゴリに分類される。例えばPAメッセージ、M2セクションメッセージ、CAメッセージ、M2短セクションメッセージ、データ伝送メッセージがある。
今回、新たに定義する番組情報記録テーブルであるMH-SIT(セレクション情報テーブル)は、M2セクションメッセージに属するテーブルとする。
図5に示すように、MH-SIT(セレクション情報テーブル)を格納したMMTパケットには、番組情報を記録したMH-SITの格納パケットであることを識別可能としたパケット識別子、例えば[PID=0x9000]を設定する。
一方、SIT(セレクション情報テーブル)を格納したTSパケットには、番組情報を記録したSITの格納パケットであることを識別可能としたパケット識別子、例えば[PID=0x001F]を設定する。
受信装置20からMMTパケット列、またはTSパケット列を受信したネットワーク接続装置30のデータ処理部は、いずれの場合も各パケット列からパケット識別子に基づいて番組情報を記録したMH-SIT格納パケット、またはSIT格納パケットを取得し、番組情報を参照、利用することが可能となる。例えば、ネットワーク接続装置30のデータ処理部は、番組情報格納パケットから番組情報を読み出して表示部に表示するといった処理を行うことができる。
なお、後段で詳細に説明するが、番組情報を記録したMH-SIT格納パケット、またはSIT格納パケットに格納される番組情報は、複数の異なる記述子によって構成され、少なくとも一部の記述子は、従来のMPEG2-TSフォーマットのセレクション情報テーブル(SIT)に規定された記述子と同じ記述子であり、ネットワーク接続装置30は、従来とほぼ同様の処理により番組情報を利用することが可能となる。
受信装置20において実行するMMTフォーマット対応のMH-SIT(セレクション情報テーブル)の生成処理と、MPEG2-TSフォーマット対応のSIT(セレクション情報テーブル)の生成処理については後段で詳細に説明する。
[4.MMT(MPEG Media Transport)フォーマットについて]
図5を参照して説明したように、放送局11からのデータ送信は、MMT(MPEG Media Transport)フォーマットに従って実行される。
図6以下を参照して、MMT(MPEG Media Transport)フォーマットについて説明する。
図6は、MMTフォーマットのスタック・モデルを示す図である。
図6に示すMMTスタック・モデルにおいて、最下層には、物理レイヤ(PHY)がある。物理レイヤは、放送系の処理を行なうブロードキャスト(Broadcasting)レイヤと、ネットワーク系の処理を行なうブロードバンド(Broadband)レイヤに分割されている。
MMTは放送系、ネットワーク系の2つの通信網を利用した処理を可能としている。
物理レイヤ(PHY)の上位レイヤとして、TLV(Type Length Value)レイヤがある。TLVはIPパケットの多重化方式を規定したフォーマット規定レイヤである。複数のIPパケットが多重化されてTLVパケットとして送信される。TLV-SIは、TLVフォーマットに従った制御メッセージ等の制御情報(SI)の伝送レイヤである。
制御情報(SI:Signaling Information)は、受信装置側においてコンテンツ(番組)を受信、再生するために必要となる設定情報や、番組情報等の案内情報や通知情報、制御情報、管理情報によって構成される。
TLVレイヤで処理が生成されるTLVパケットに格納される制御情報(SI)がTLV-SIであり、主に受信処理に関する制御情報によって構成されている。
MMTプロトコル(MMTP)に従って生成されるパケットであるMMTパケット(MMTPパケットと表記する場合もある)に格納される制御情報(SI)は最上位レイヤに示すMMT-SIであり、主に再生制御に関する制御情報によって構成されている。
TLVレイヤ上には、UDP/IPレイヤが設定される。
UDP/IPレイヤは、詳細にはIPレイヤとUDPレイヤに分割可能であるが、IPパケットのペイロードにUDPパケットを格納する伝送を規定するレイヤである。
UDP/IPレイヤ上にMMTレイヤ、およびFile delivery methodレイヤ が設定される。
MMTパケットをIPパケットに格納して送信する場合と、MMTパケットを用いないデータ伝送方式であるFile delivery methodを利用してIPパケットとしてデータ送信する方式が併用可能な設定となっている。
MMTレイヤ上には、以下のレイヤが設定される。
画像符号化規格であるHEVC(High Efficiency Video Coding)に従った符号化画像データである画像(Video)データ、
音声符号化規格であるAAC(Advanced Audio Coding)に従った符号化音声データである音声(Audio)データ、
字幕符号化規格であるTTML(Timed Text Markup Language)に従った符号化字幕データである字幕(Subtitle)データ、
MMTパケットを利用して送信される制御情報(MMT-SI)、
さらに、HTML5(Hyper Text Markup Language 5)に従って記述された様々なアプリケーション、
これらの各データがMMTパケットに格納されて送信される。
制御情報(MMT-SI)は、MMTパケットで送信される制御情報(制御情報)であり、情報処理装置30側においてコンテンツ(番組)を再生するために必要となる設定情報や、番組情報等の案内情報や通知情報、制御情報等の様々な管理情報によって構成される。
なお、時刻情報(NTP:Network Time Protocol)は絶対時刻情報であり、UDPパケットに直接格納され送信される。
その他のデータ配信を行うデータサービス(Data service)、コンテンツダウンロード等(Contentdownload,etc.)がMMTと異なるファイル配信メソッド(File delivery method)を利用して配信可能な構成を有している。
図6に示すように、画像、音声、字幕、さらに、様々な通知情報や制御情報等の様々な管理情報からなる制御情報(MMT-SI)やアプリケーションは、MMTパケットによって送信される。
図7を参照して、MMTフォーマットデータに含まれる制御情報(SI)について説明する。
図7に示すように、制御情報には以下の各情報が含まれる。
TLV制御情報(TLV-SI)
MMT制御情報(MMT-SI)
先に図6を参照して説明したように、制御情報は、情報処理装置30側においてコンテンツ(番組等)を受信するために必要となる設定情報や、番組情報等の案内情報や通知情報、制御情報等の管理情報によって構成される。
TLVレイヤで処理が生成されるTLVパケットに格納される制御情報がTLV制御情報(TLV-SI)であり、MMTプロトコルに従って生成されるパケットであるMMTパケットに格納される制御情報は最上位レイヤに示すMMT制御情報(MMT-SI)である。
[5.MMTフォーマットデータに含まれる番組情報等の管理情報について]
次に、MMTフォーマットデータに含まれる番組情報等の管理情報について説明する。
図7(1)に示す2種類の管理情報(TLV-SI,MMT-SI)は、具体的には、図7(2)に示すように、複数のテーブル(TLV-NIT,MH-BIT,・・・,MPT,・・)によって構成される。
これらの複数のテーブルには、さらに、図7(3)に示すように、様々な番組情報、管理情報等、記述子(Descriptor)単位で記録されている。
記述子には、例えば以下のような記述子がある。
コンテンツ(番組)の提供主体を示す放送局名を示す記述子(サービス記述子)、
コンテンツ(番組)の内容(出演者等)を示す記述子(コンテンツ記述子)
コンテンツ(番組)のコピー許容情報を示す記述子(コピー制御記述子)
コンテンツ(番組)の視聴許容年齢情報を示す記述子(パレンタル情報記述子)
なお、上記は記述子の一例であり、MMTフォーマットには、この他、多数の記述子が規定されており、各記述子対応の様々な管理情報がテーブルに記録される。
図8は、放送局11が配信する管理情報記録テーブルの例を示す図である。
図8(A)には、放送局11が配信するデータがMMTフォーマットである場合に、放送局11が配信するMMTフォーマットに従った管理情報記録テーブルの例を示している。
受信装置20は、これらのテーブルを受信して、これらのテーブルから、番組情報を記録したテーブル(MH-SIT,SIT)を生成する。
なお、本開示の処理では利用しないが、従来処理、すなわち図2に示したように放送局11がMPEG2-TSフォーマットデータを配信する場合に、放送局11が送信するMPEG2-TSに従った管理情報記録テーブルであるプログラムマップテーブル(PMT)の例を図8(B)に参考例として示している。
(A)放送局が配信するMMTフォーマットに従った管理情報記録テーブルには以下のテーブルがある。
(a)TLV-NIT(ネットワーク情報テーブル)
(b)MH-BIT(ブロードキャスタ情報テーブル)
(c)MH-SDT(サービス記述テーブル)
(d)MH-EIT(イベント情報テーブル)
(e)MH-TOT(タイムオフセットテーブル)
(f)MPT(MMTパッケージテーブル)
(a)TLV-NIT(ネットワーク情報テーブル)は、TLV制御情報(TLV-SI)に含まれるテーブルであり、TLVストリームの組み合わせとチューニング情報を記録したテーブルである。
(b)MH-BIT(ブロードキャスタ情報テーブル)は、MMT制御情報(MMT-SI)に含まれるテーブルであり、ネットワーク上のブロードキャスタの情報を記録したテーブルである。
(c)MH-SDT(サービス記述テーブル)は、MMT制御情報(MMT-SI)に含まれるテーブルであり、チャンネル名、放送事業者名等のチャンネル関連情報を記録したテーブルである。
(d)MH-EIT(イベント情報テーブル)は、MMT制御情報(MMT-SI)に含まれるテーブルであり、コンテンツ(番組等)の名称、放送日時、内容の説明など、コンテンツ関連情報を記録したテーブルである。
(e)MH-TOT(タイムオフセットテーブル)は、MMT制御情報(MMT-SI)に含まれるテーブルであり、現在の日付、時刻情報等の日時関連情報を記録したテーブルである。
(f)MPT(MMTパッケージテーブル)は、MMT制御情報(MMT-SI)に含まれるテーブルであり、コンテンツ(番組等)パッケージの構成要素となるアセット(画像、音声、字幕等)のリストや、位置などのパッケージ構成情報を記録したテーブルである。
一方、(B)放送局が配信するMPEG2-TSフォーマットに従った管理情報記録テーブルには以下のテーブルがある。
(a)PMT(プログラムマップテーブル)
(a)PMT(プログラムマップテーブル)は、MPEG-2TSフォーマットに規定されたPSI(Program Specific Information)に含まれるテーブルであり、データ種別(PID単位)のデータ管理情報(制御情報、属性情報等)を記録したテーブルである。
先に図2を参照して説明した例のように放送局がMPEG2-TSフォーマットデータを配信する場合には、受信装置は主にこのPMTから、番組情報を記録したテーブル(SIT)を生成して、ネットワーク接続装置に送信している。
本開示の処理では、受信装置20は、図8(A)に示すMMTフォーマットデータに従ったテーブルを放送局11から受信し、これらのテーブルから、番組情報を記録したテーブル(MH-SIT,SIT(セレクション情報テーブル))を生成する処理を行うことになる。
受信装置20は、従来のMPEG2-TSフォーマットベースの番組情報記録テーブル(SIT)とほぼ同様のデータを含む番組情報記録テーブル(MH-SIT,SIT)を、図8(A)に示すMMTフォーマットデータに従ったテーブルの記録情報、具体的には各テーブルに記録された記述子(descriptor)等のデータを選択して生成する処理を行うことになる。
このためには、先に図3、図4を参照して説明した従来のMPEG2-TSフォーマットベースの番組情報記録テーブル(SIT(セレクション情報テーブル))と同様のデータ(記述子)を図8(A)に示す各テーブルから取得することが必要となる。
図9は、MPEG2-TSフォーマットのSIT(セレクション情報テーブル)に記録される記述子とMMTフォーマットの制御情報から取得可能な記述子、および本開示の受信装置の実行する処理との対応データについて説明する図である。
図9には、
(A)MPEG2-TSフォーマットのSIT(セレクション情報テーブル)に記録される記述子
(B)(A)に示す記述子対応のMMTフォーマットの制御情報(SI)に記録された記述子
(C)本開示の受信装置20が、放送局11から受信するMMTフォーマットデータから記述子を取得するテーブル、または受信装置20の実行する処理
これらの対応データを示している。
エントリ(1)に示すデータについて説明する。
MPEG2-TSフォーマットのSIT(セレクション情報テーブル)に記録されている(A)サービス記述子については、(B)に示すようにMMTフォーマットの制御情報(SI)にもMH-サービス記述子として記録されている。この記述子は、(C)に示すように、MMTフォーマットに対応するサービス記述テーブル(MH-SDT)に記録されている。
従って、MMTフォーマットデータを放送局から受信する受信装置は、MMT対応のサービス記述テーブル(MH-SDT)から、サービス記述子を取得して、番組情報記録テーブル(MH-SIT,SIT)に記録することができる。
エントリ(2)に示す短形式イベント記述子は、MMT対応のイベント情報テーブル(MH-EIT)から、サービス記述子を取得して、番組情報記録テーブル(MH-SIT,SIT)に記録することができる。
ただし、エントリ(8)~(11)他の複数の記述子に対応する記述子はMMT対応のテーブルに記録がなく、受信装置はMMTフォーマットデータから対応する記述子を取得することができない。このような場合には、図9(C)に示すそれぞれの記述子対応の処理を行う。
なお、各記述子対応の具体的な処理の詳細については後段で説明する。
図9に示すように、放送局11が送信するMMT対応の制御情報(SI)を構成するテーブル(MH-EIT等)には、先に図3、図4を参照して説明したMPEG-2TSフォーマットにおいて規定されるSIT(セレクション情報テーブル)に記録される記述子と同様のデータが多く記録されている。従って、受信装置20は、放送局11がMMTフォーマットに従って送信する制御情報(SI)を構成する各テーブルに記録された記述子(descriptor)を選択取得することで、MPEG-2TSフォーマットにおいて規定されるSIT(セレクション情報テーブル)とほぼ同様のデータを生成することができる。
MMTフォーマット対応のテーブルの記述子記録例について、図10、図11を参照して説明する。
図10は、MMTフォーマット規定のMMTパッケージテーブル(MPT)のデータ構成(シンタクス)を示す図である。MMTパッケージテーブル(MPT)は、コンテンツ(番組等)パッケージの構成要素となるアセット(画像、音声、字幕等)のリストや、位置などのパッケージ構成情報を記録したテーブルである。
図10に示すように、MMTパッケージテーブル(MPT)にはアセット単位の記述子(アセット記述子)が記録されている。
ここには、例えば図9に示すエントリ(8)パレンタルレート記述子等が記録されている。
図11は、MMTフォーマット規定のイベント情報テーブル(MH-EIT)のデータ構成(シンタクス)を示す図である。イベント情報テーブル(MH-EIT)は、コンテンツ(番組等)の名称、放送日時、内容の説明など、コンテンツ関連情報を記録したテーブルである。
図11に示すように、イベント情報テーブル(MH-EIT)にも記述子記録領域が設定され、ここに、様々な記述子が記録される。
ここには、例えば図9に示すエントリ(2)短形式イベント記述子等の複数の記述子が記録される。
受信装置20は、これらのMMT対応のテーブルから番組情報記録テーブル(MH-SIT,SIT)に記録するための様々な記述子を取得することができる。
[6.受信装置が実行する番組情報記録テーブル生成処理の概要について]
次に、放送局からMMTフォーマットデータを受信する受信装置が実行する番組情報記録テーブル(MH-SIT,SIT(セレクション情報テーブル))の生成処理の概要について説明する。
図12に示すように、受信装置20は、放送局11からMMTフォーマットデータを受信する。受信装置20は、MMTフォーマットデータを理解してMMTフォーマットデータに対するデータ処理を行うことが可能な装置である。
受信装置20は、例えばホームネットワーク等の通信ネットワークを介してネットワーク接続装置30に放送コンテンツを送信する。
この放送コンテンツの送信処理に際して、受信装置20は、以下の2つの処理のいずれかを実行する。
(処理1)MMTパケット列によって構成されるMMTフォーマットデータを生成するとともに、番組情報記録テーブル(MH-SIT)を生成してMMTパケット内に格納してネットワーク接続装置30に送信する。
(処理2)MMTフォーマットをMPEG2-TSフォーマットに変換し、TSパケット列によって構成されるMPEG-2TSフォーマットデータを生成するとともに、番組情報記録テーブル(SIT)を生成してMPEG2-TSパケット内に格納してネットワーク接続装置30に送信する。
なお、(処理1)の場合の処理態様としては、図12に示すように、
(1)番組情報記録テーブル(MH-SIT)を格納したMMTパケットを新規に追加する。
(2)既存のMH-EITを格納したMMTパケットのデータを番組情報記録テーブル(MH-SIT)のデータで上書きする。
これらの2つの態様があり、受信装置20は、これら2つの処理のいずれかを実行する。
なお、既存のMH-EITを格納したMMTパケットのデータを番組情報記録テーブル(MH-SIT)のデータで上書きする設定が可能な理由は、既存のMH-EITの記録情報のほとんどの情報が、受信装置20が新たに生成する番組情報記録テーブル(MH-SIT)に記録されるからである。ただし、MH-EIT格納パケットのデータを番組情報記録テーブル(MH-SIT)のデータで上書きする処理を行う場合、パケットサイズの調整が必要となる場合がある。既存のMH-EIT格納パケットと新規作成するMH-SIT格納パケットのパケット長を一致させるためである。この場合は、例えば、新規作成するMH-SIT格納パケット内にMH-スタッフ記述子として[000・・00]等のダミーデータ(スタッフィングバイト)を記録してパケットサイズ調整を行うことになる。
次に、図13を参照して、受信装置20が生成する2つの番組情報記録テーブル(MH-SIT、SIT)のデータ構成(シンタクス)について説明する。
図13(1)は、図12に示す(処理1)、すなわち、MMTフォーマットデータ列内に挿入する番組情報記録テーブル(MH-SIT)のデータ構成(シンタクス)である。
図13(2)は、図12に示す(処理2)、すなわち、MPEG-2TSパケット列内に挿入する番組情報記録テーブル(SIT)のデータ構成(シンタクス)である。
図13(1)に示すMMT対応番組情報格納テーブルMH-SITは、これまでMMTフォーマットで定義さされていない新規のテーブルである。
一方、図13(2)に示すMPEG2-TS対応番組情報格納テーブルSITは、すでにMPEG-2TSフォーマットにおいて規定されているテーブルに相当し、先に図3、図4を参照して説明したテーブル構成と同様の構成を持つ。
なお、図13(1)に示すMMT対応番組情報格納テーブルMH-SITも、基本的に既存の図13(2)に示すMPEG2-TS対応番組情報格納テーブルSITと同様のデータ構成を持つ。
いずれも、先に図3を参照して説明したように、以下の2つの記述子記録領域を有する。
(1)第1記述子ループ(伝送情報記述子ループ)(=記述子(descriptor)記録領域)
(2)第2記述子ループ(サービス情報記述子ループ)(=記述子(descriptor)記録領域)
(1)第1記述子ループ(伝送情報記述子ループ)には、個々の伝送処理単位データ対応の管理情報(番組情報を含む)に相当する記述子が記録される。
(2)第2記述子ループ(サービス情報記述子ループ)には、個々のサービス(番組等)単位の管理情報(番組情報を含む)に相当する記述子が記録される。
なお、図13(1)に示すMMT対応番組情報格納テーブルMH-SITのテーブルIDは、[0xE0]であり、図13(2)に示すMPEG2-TS対応番組情報格納テーブルSITのテーブルIDは、[0x7F]としている。
図13(2)に示すMPEG2-TS対応番組情報格納テーブルSITのテーブルID=[0x7F]は、MPEG2-TSフォーマット上の規定IDである。これに対して、図13(1)に示すMMT対応番組情報格納テーブルMH-SITのテーブルID=[0xE0]は、MMTフォーマットにおける現時点の空きIDである。競合が発生しない範囲でその他のIDを利用することも可能である。
また、図13(1)に示すMMT対応番組情報格納テーブルMH-SITに記録するサービスIDは、MMTフォーマットにおいて規定されているMMTパッケージテーブル(MPT)に記録されているMMTパッケージIDを記録する。これは、MMTフォーマットにおける同じサービスについて共通のサービスIDを記録するためである。
同様に、図13(2)に示すMPEG2-TS対応番組情報格納テーブルSITに記録するサービスIDは、MPEG2-TSフォーマットにおいて規定されているプログラムマップテーブル(PMT)に記録されているサービスIDを記録する。これも、MPEG2-TSフォーマットにおける同じサービスについて共通のサービスIDを記録するためである。
このように、受信装置20は、図13に示す2つの番組情報記録テーブル(MH-SIT、SIT)のいずれかを生成してネットワーク接続装置30に送信する。
受信装置20からMMTパケット列、またはTSパケット列を受信したネットワーク接続装置30のデータ処理部は、いずれの場合も各パケット列からパケット識別子に基づいて番組情報を記録したMH-SIT格納パケット、またはSIT格納パケットを取得し、番組情報を参照、利用することが可能となる。例えば、ネットワーク接続装置30のデータ処理部は、番組情報格納パケットから番組情報を読み出して表示部に表示するといった処理を行うことができる。
なお、番組情報は、図13に示すMH-SIT、SIT内の記述子ループ中に記述子として記録される。これらの記述子の少なくとも一部の記述子は、従来のMPEG2-TSフォーマットのセレクション情報テーブル(SIT)に規定された記述子と同じ記述子であり、ネットワーク接続装置30は、従来とほぼ同様の処理により番組情報を利用することが可能となる。
[7.番組情報記録テーブル(MH-SIT,SIT)生成処理の具体例について]
次に、図14以下を参照して、受信装置20が放送局11からMMTフォーマットデータを受信して、ネットワーク接続装置30に送信する際に実行する番組情報記録テーブル(MH-SIT,SIT(セレクション情報テーブル))の生成処理の具体例について説明する。
なお、先に図12を参照して説明したように、受信装置20は、以下の2つの処理のいずれかを実行する。
(処理1)MMTパケット列によって構成されるMMTフォーマットデータを生成するとともに、番組情報記録テーブル(MH-SIT)を生成してMMTパケット内に格納してネットワーク接続装置30に送信する。
(処理2)MMTフォーマットをMPEG2-TSフォーマットに変換し、TSパケット列によって構成されるMPEG-2TSフォーマットデータを生成するとともに、番組情報記録テーブル(SIT)を生成してMPEG2-TSパケット内に格納してネットワーク接続装置30に送信する。
図14以下では、先に図4を参照して説明した従来型のMPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT(セレクション情報テーブル)の記録データ(記述子)単位の処理について、順次、説明する。
(1)サービス記述子対応情報の取得と記録処理
まず、図14を参照して放送局から受信するMMTフォーマットデータからのサービス記述子対応情報の取得処理と、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)と、MPEG-2TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)に対するサービス記述子の記録処理について説明する。
なお、先に図4を参照して説明したように、サービス記述子には、チャンネル名とその事業者名等の情報が記録される。また、図9に示すように、サービス記述子に対応する記述子は、MMTフォーマット規定のサービス記述テーブル(MH-SDT)に記録されている。
図14には、受信装置20が実行する処理ステップS11~S13と、これらの処理結果として生成される番組情報記録テーブル(MH-SIT,SIT)内のサービス記述子の記録例を示している。
受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)を生成する場合は、ステップS11、ステップS12の処理を実行する。この処理結果として、MPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)内に図14(a)に示すデータ構成を持つサービス記述子が記録される。
一方、受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)を生成する場合は、ステップS11、ステップS13の処理を実行する。この処理結果として、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)内に図14(b)に示すデータ構成を持つサービス記述子が記録される。
各ステップの処理について説明する。
(ステップS11)
まず、ステップS11において、受信装置20は放送局11から受信するMMTフォーマットデータの制御情報(SI)からサービス記述テーブル(MH-SDT)を取得し、このサービス記述テーブル(MH-SDT)から、番組情報記録テーブル(MH-SIT、SIT(セレクション情報テーブル))に記録するサービス記述子に対応する情報を取得する。
先に図8を参照して説明したように、MH-SDT(サービス記述テーブル)は、MMT制御情報(MMT-SI)に含まれるテーブルであり、チャンネル名、放送事業者名等のチャンネル関連情報を記録したテーブルである。
受信装置20は、このサービス記述テーブル(MH-SDT)から、番組情報記録テーブル(MH-SIT、SIT(セレクション情報テーブル))に記録するサービス記述子に対応する情報を取得する。
具体的には、番組のタイプを示すサービスタイプ、番組提供者情報としての事業者名、番組提供チャンネルを示すチャンネル名等の情報を取得する。
なお、MMTフォーマットにおいて配信されるMH-SDT(サービス記述テーブル)には、全ての放送局に共通する全局情報と、各局単位の情報である各局情報の2種類のテーブルがある。ここで利用するテーブルは、各局単位の情報である各局情報に相当するMH-SDT(サービス記述テーブル)とする。
(ステップS12)
ステップS12の処理は、受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)を生成する場合に実行する処理である。
この場合、受信装置20は、ステップS11でMMTフォーマット対応のサービス記述テーブル(MH-SDT)から取得した情報を利用して、MPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)にサービス記述子を記録する。
なお、サービス記述子の記録領域は、第2記述子ループ(サービス情報記述子ループ)とする。
この結果、MPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)内に図14(a)に示すデータ構成を持つサービス記述子が記録される。
図14(a)に示すサービス記述子には、記述子タグ=0x48が記録され、さらに、番組のタイプを示すサービスタイプ、番組提供者情報としての事業者名、番組提供チャンネルを示すチャンネル名等の情報が記録される。
記述子タグ=0x48は、従来のMPEG2-TS対応のSITにおいてサービス記述子タグとして用いられているタグである。
サービスタイプ、事業者名、チャンネル名は、ステップS11でMMTフォーマット対応のサービス記述テーブル(MH-SDT)から取得した情報である。
なお、従来のMPEG2-TSフォーマット対応のSITでは、サービスタイプとして、図15(a)に示す0x01~0xAAの9種類のサービスタイプの定義がある。
しかし、MMTフォーマット対応のサービス記述テーブル(MH-SDT)には、図15(a)に示す0x01に対応するデジタルテレビサービスと、0xA1に対応するテンポラリビデオサービスの2種類のみが定義されている。
従って、ステップS11において、MMTフォーマット対応のサービス記述テーブル(MH-SDT)から取得できるサービスタイプ情報は、図15(a)に示す0x01に対応するデジタルテレビサービスと、0xA1に対応するテンポラリビデオサービスのいずれかであり、この2つのいずれかのサービスタイプが図14(a)に示すMPEG2-TSフォーマット対応の番組情報記録テーブル(SIT)のサービス記述子に記録されることになる。
(ステップS13)
ステップS13は、受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)を生成する場合に実行する処理である。
この場合、受信装置20は、ステップS11でMMTフォーマット対応のサービス記述テーブル(MH-SDT)から取得した情報を利用して、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)にサービス記述子を記録する。
なお、サービス記述子の記録領域は、第2記述子ループ(サービス情報記述子ループ)とする。
この結果、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)内に図14(b)に示すデータ構成を持つサービス記述子が記録される。
図14(b)に示すサービス記述子には、記述子タグ=0x8019が記録され、さらに、番組のタイプを示すサービスタイプ、番組提供者情報としての事業者名、番組提供チャンネルを示すチャンネル名等の情報が記録される。
記述子タグ=0x8019は、MMTフォーマットにおいてサービス記述子タグとして用いられているタグである。
サービスタイプ、事業者名、チャンネル名は、ステップS11でMMTフォーマット対応のサービス記述テーブル(MH-SDT)から取得した情報である。
なお、前述したように、ステップS11において、MMTフォーマット対応のサービス記述テーブル(MH-SDT)から取得できるサービスタイプ情報は、図15(b)に示す0x01に対応するデジタルテレビサービスと、0xA1に対応するテンポラリビデオサービスのいずれかであり、この2つのいずれかのサービスタイプが図14(b)に示すMMTフォーマット対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)のサービス記述子に記録されることになる。
(2)短形式イベント記述子対応情報の取得と記録処理
次に、図16を参照して放送局から受信するMMTフォーマットデータからの短形式イベント記述子対応情報の取得処理と、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)と、MPEG-2TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)に対する短形式イベント記述子の記録処理について説明する。
なお、先に図4を参照して説明したように、短形式イベント記述子には、番組名と番組の簡単な説明の記述等の情報が記録される。また、図9に示すように、短形式イベント記述子に対応する記述子は、MMTフォーマット規定のイベント情報テーブル(MH-EIT)に記録されている。
図16には、受信装置20が実行する処理ステップS21~S23と、これらの処理結果として生成される番組情報記録テーブル(MH-SIT,SIT)内の短形式イベント記述子の記録例を示している。
受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)を生成する場合は、ステップS21、ステップS22の処理を実行する。この処理結果として、MPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)内に図16(a)に示すデータ構成を持つ短形式イベント記述子が記録される。
一方、受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)を生成する場合は、ステップS21、ステップS23の処理を実行する。この処理結果として、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)内に図16(b)に示すデータ構成を持つ短形式イベント記述子が記録される。
各ステップの処理について説明する。
(ステップS21)
まず、ステップS21において、受信装置20は放送局11から受信するMMTフォーマットデータの制御情報(SI)からイベント情報テーブル(MH-EIT)を取得し、このイベント情報テーブル(MH-EIT)から、番組情報記録テーブル(MH-SIT、SIT(セレクション情報テーブル))に記録する短形式イベント記述子に対応する情報を取得する。
先に図8を参照して説明したように、MH-EIT(イベント情報テーブル)は、MMT制御情報(MMT-SI)に含まれるテーブルであり、コンテンツ(番組等)の名称、放送日時、内容の説明など、コンテンツ関連情報を記録したテーブルである。
受信装置20は、このイベント情報テーブル(MH-EIT)から、番組情報記録テーブル(MH-SIT、SIT(セレクション情報テーブル))に記録する短形式イベント記述子に対応する情報を取得する。
具体的には、番組の言語情報(ISO639 langage code)、番組名、番組詳細情報等の情報を取得する。
(ステップS22)
ステップS22の処理は、受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)を生成する場合に実行する処理である。
この場合、受信装置20は、ステップS21でMMTフォーマット対応のイベント情報テーブル(MH-EIT)から取得した情報を利用して、MPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)に短形式イベント記述子を記録する。
なお、短形式イベント記述子の記録領域は、第2記述子ループ(サービス情報記述子ループ)とする。
この結果、MPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)内に図16(a)に示すデータ構成を持つ短形式イベント記述子が記録される。
図16(a)に示す短形式イベント記述子には、記述子タグ=0x4Dが記録され、さらに、番組の言語情報(ISO639 langage code)、番組名、番組詳細情報等の情報が記録される。
記述子タグ=0x4Dは、従来のMPEG2-TS対応のSITにおいて短形式イベント記述子タグとして用いられているタグである。
番組の言語情報、番組名、番組詳細情報は、ステップS21でMMTフォーマット対応のイベント情報テーブル(MH-EIT)から取得した情報である。
(ステップS23)
ステップS23は、受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)を生成する場合に実行する処理である。
この場合、受信装置20は、ステップS21でMMTフォーマット対応のイベント情報テーブル(MH-EIT)から取得した情報を利用して、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)に短形式イベント記述子を記録する。
なお、短形式イベント記述子の記録領域は、第2記述子ループ(サービス情報記述子ループ)とする。
この結果、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)内に図16(b)に示すデータ構成を持つ短形式イベント記述子が記録される。
図16(b)に示す短形式イベント記述子には、記述子タグ=0xF001が記録され、さらに、番組の言語情報(ISO639 langage code)、番組名、番組詳細情報等の情報が記録される。
記述子タグ=0xF001は、MMTフォーマットにおいて短形式イベント記述子タグとして用いられているタグである。
番組の言語情報、番組名、番組詳細情報は、ステップS21でMMTフォーマット対応のイベント情報テーブル(MH-EIT)から取得した情報である。
(3)拡張形式イベント記述子対応情報の取得と記録処理
次に、図17、図18を参照して放送局から受信するMMTフォーマットデータからの拡張形式イベント記述子対応情報の取得処理と、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)と、MPEG-2TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)に対する拡張形式イベント記述子の記録処理について説明する。
なお、先に図4を参照して説明したように、拡張形式イベント記述子には、番組に関する詳細情報等の情報が記録される。また、図9に示すように、拡張形式イベント記述子に対応する記述子は、MMTフォーマット規定のイベント情報テーブル(MH-EIT)に記録されている。
図17には、受信装置20が実行する処理ステップS31~S33を示し、図18には、これらの処理結果として生成される番組情報記録テーブル(MH-SIT,SIT)内の拡張形式イベント記述子の記録例を示している。
受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)を生成する場合は、ステップS31、ステップS32の処理を実行する。この処理結果として、MPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)内に図18(a)に示すデータ構成を持つ拡張形式イベント記述子が記録される。
一方、受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)を生成する場合は、ステップS31、ステップS33の処理を実行する。この処理結果として、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)内に図18(b)に示すデータ構成を持つ拡張形式イベント記述子が記録される。
各ステップの処理について説明する。
(ステップS31)
まず、ステップS31において、受信装置20は放送局11から受信するMMTフォーマットデータの制御情報(SI)からイベント情報テーブル(MH-EIT)を取得し、このイベント情報テーブル(MH-EIT)から、番組情報記録テーブル(MH-SIT、SIT(セレクション情報テーブル))に記録する拡張形式イベント記述子に対応する情報を取得する。
先に図8を参照して説明したように、MH-EIT(イベント情報テーブル)は、MMT制御情報(MMT-SI)に含まれるテーブルであり、コンテンツ(番組等)の名称、放送日時、内容の説明など、コンテンツ関連情報を記録したテーブルである。
受信装置20は、このイベント情報テーブル(MH-EIT)から、番組情報記録テーブル(MH-SIT、SIT(セレクション情報テーブル))に記録する拡張形式イベント記述子に対応する情報を取得する。
具体的には、番組の言語情報(ISO639 langage code)、出演者や監督等の項目名と項目内容等の情報を取得する。
(ステップS32)
ステップS32の処理は、受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)を生成する場合に実行する処理である。
この場合、受信装置20は、ステップS31でMMTフォーマット対応のイベント情報テーブル(MH-EIT)から取得した情報を利用して、MPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)に拡張形式イベント記述子を記録する。
なお、拡張形式イベント記述子の記録領域は、第2記述子ループ(サービス情報記述子ループ)とする。
この結果、MPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)内に図18(a)に示すデータ構成を持つ拡張形式イベント記述子が記録される。
図18(a)に示す拡張形式イベント記述子には、記述子タグ=0x4Eが記録され、さらに、番組の言語情報(ISO639 langage code)、出演者や監督等の項目名と項目内容等の情報が記録される。
記述子タグ=0x4Eは、従来のMPEG2-TS対応のSITにおいて拡張形式イベント記述子タグとして用いられているタグである。
番組の言語情報、出演者や監督等の項目名と項目内容情報は、ステップS31でMMTフォーマット対応のイベント情報テーブル(MH-EIT)から取得した情報である。
(ステップS33)
ステップS33は、受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)を生成する場合に実行する処理である。
この場合、受信装置20は、ステップS31でMMTフォーマット対応のイベント情報テーブル(MH-EIT)から取得した情報を利用して、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)に拡張形式イベント記述子を記録する。
なお、拡張形式イベント記述子の記録領域は、第2記述子ループ(サービス情報記述子ループ)とする。
この結果、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)内に図18(b)に示すデータ構成を持つ拡張形式イベント記述子が記録される。
図18(b)に示す拡張形式イベント記述子には、記述子タグ=0xF002が記録され、さらに、番組の言語情報、出演者や監督等の項目名と項目内容情報等の情報が記録される。
記述子タグ=0xF002は、MMTフォーマットにおいて拡張形式イベント記述子タグとして用いられているタグである。
番組の言語情報、出演者や監督等の項目名と項目内容情報は、ステップS31でMMTフォーマット対応のイベント情報テーブル(MH-EIT)から取得した情報である。
(4)コンポーネント記述子対応情報の取得と記録処理
次に、図19以下を参照して放送局から受信するMMTフォーマットデータからのコンポーネント記述子対応情報の取得処理と、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)と、MPEG-2TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)に対するコンポーネント記述子の記録処理について説明する。
なお、先に図4を参照して説明したように、コンポーネント記述子には、映像コンポーネントに関する、種別、説明等の情報が記録される。また、図9に示すように、コンポーネント記述子に対応する記述子は、MMTフォーマット規定のMMTパッケージテーブル(MPT)やイベント情報テーブル(MH-EIT)に記録されている。
図19に受信装置20が実行する処理ステップS41~S43を示し、図20にこれらの処理結果として生成される番組情報記録テーブル(MH-SIT,SIT)内のコンポーネント記述子の記録例を示している。
受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)を生成する場合は、ステップS41、ステップS42の処理を実行する。この処理結果として、MPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)内に図20(a)に示すデータ構成を持つコンポーネント記述子が記録される。
一方、受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)を生成する場合は、ステップS41、ステップS43の処理を実行する。この処理結果として、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)内に図20(b)に示すデータ構成を持つコンポーネント記述子が記録される。
各ステップの処理について説明する。
(ステップS41)
まず、ステップS41において、受信装置20は放送局11から受信するMMTフォーマットデータの制御情報(SI)からMMTパッケージテーブル(MPT)、またはイベント情報テーブル(MH-EIT)を取得し、取得したMMTパッケージテーブル(MPT)、またはイベント情報テーブル(MH-EIT)から、番組情報記録テーブル(MH-SIT、SIT(セレクション情報テーブル))に記録するコンポーネント記述子に対応する情報を取得する。
先に図8を参照して説明したように、MMTパッケージテーブル(MPT)は、MMT制御情報(MMT-SI)に含まれるテーブルであり、コンテンツ(番組等)パッケージの構成要素となるアセット(画像、音声、字幕等)のリストや、位置などのパッケージ構成情報を記録したテーブルである。MH-EIT(イベント情報テーブル)は、MMT制御情報(MMT-SI)に含まれるテーブルであり、コンテンツ(番組等)の名称、放送日時、内容の説明など、コンテンツ関連情報を記録したテーブルである。
受信装置20は、このMMTパッケージテーブル(MPT)、またはイベント情報テーブル(MH-EIT)から、番組情報記録テーブル(MH-SIT、SIT(セレクション情報テーブル))に記録するコンポーネント記述子に対応する情報を取得する。
ただし、MMTフォーマットでは、MPEG2-TS規定のコンポーネント記述子と同じ情報を記録したコンポーネント記述子がない。MMTフォーマットでは、映像コンポーネントに関する情報を記録した映像コンポーネント記述子が、MMTパッケージテーブル(MPT)と、イベント情報テーブル(MH-EIT)に記録されており、この情報を取得して利用する。
図21にMMTパッケージテーブル(MPT)と、イベント情報テーブル(MH-EIT)に記録されている映像コンポーネント記述子のデータ構成を示す。
図21に示すように、MMTフォーマットのMPT、MH-EITに記録されている映像コンポーネント記述子には、以下の各情報が含まれる。
(1a)映像信号解像度(video_resolution)
(1b)映像信号アスペクト比(video_aspect_ratio)
(1c)映像フレームレート(video_frame_rate)
(1d)映像信号伝達特性(video_rtransfer_characteristics)
これらの各情報の具体的な設定値は、図22に示す通りである。なお、図22には、MMTにおいて規定される値の一部のみを示している。
ステップS41において、受信装置20は、MMTパッケージテーブル(MPT)、またはイベント情報テーブル(MH-EIT)から、図21に示すデータ構成を持つ映像コンポーネント記述子を取得する。
(ステップS42)
ステップS42の処理は、受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)を生成する場合に実行する処理である。
この場合、受信装置20は、ステップS41でMMTフォーマット対応のMMTパッケージテーブル(MPT)、またはイベント情報テーブル(MH-EIT)から取得した映像コンポーネント記述子、すなわち、図21に示すデータ構成を持つ映像コンポーネント記述子の記録情報を、MPEG2-TS対応のコンポーネント記述子の記録情報に変換する。
その後、この変換情報を、MPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)にコンポーネント記述子として記録する。
なお、コンポーネント記述子の記録領域は、第2記述子ループ(サービス情報記述子ループ)とする。
図20(a)にMPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)のコンポーネント記述子のデータ構成を示す。
MPEG2-TS対応のコンポーネント記述子には、
ストリームコンテンツ(stream_content)情報、
コンポーネントタイプ(component_type)情報、
これらの情報を記録することが必要となる。
これらの情報は、具体的には、図20(a2)に示す値、すなわち、
ストリームコンテンツ=0x9、コンポーネントタイプ=0x83、または、
ストリームコンテンツ=0x9、コンポーネントタイプ=0x93、
これらのいずれかの組み合わせを記録すればよい。
ストリームコンテンツ=0x9、コンポーネントタイプ=0x83は、放送局からの受信データの解像度が4320(8K)の場合に相当する。
また、ストリームコンテンツ=0x9、コンポーネントタイプ=0x93は、放送局からの受信データの解像度が2160(4K)の場合に相当する。
放送局からの受信データの解像度については、先に図20、図21を参照して説明したMMTフォーマット対応の映像コンポーネント記述子の映像信号解像度(video_resolution)から取得可能である。受信装置20は、この取得値に従って、
ストリームコンテンツ=0x9、コンポーネントタイプ=0x83、または、
ストリームコンテンツ=0x9、コンポーネントタイプ=0x93、
これらのいずれかの組み合わせをMPEG2-TS対応のコンポーネント記述子に記録する。
この結果、MPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)内に図20(a)に示すデータ構成を持つコンポーネント記述子が記録される。
図20(a)に示すコンポーネント記述子には、記述子タグ=0x50が記録され、さらに、
ストリームコンテンツ=0x9、コンポーネントタイプ=0x83、または、
ストリームコンテンツ=0x9、コンポーネントタイプ=0x93、
これらのいずれかの組み合わせのデータが記録される。
記述子タグ=0x50は、従来のMPEG2-TS対応のSITにおいてコンポーネント記述子タグとして用いられているタグである。
(ステップS43)
ステップS43は、受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)を生成する場合に実行する処理である。
受信装置20は、ステップS41でMMTフォーマット対応のMMTパッケージテーブル(MPT)、またはイベント情報テーブル(MH-EIT)から取得した情報、具体的には、図21に示す映像コンポーネント記述子を、そのままMMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)のコンポーネント記述子として記録する。
なお、コンポーネント記述子の記録領域は、第2記述子ループ(サービス情報記述子ループ)とする。
この結果、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)内に図20(b)に示すデータ構成を持つコンポーネント記述子が記録される。
図20(b)に示すコンポーネント記述子は、図21に示す映像コンポーネント記述子と同様のデータ構成である。記述子タグ=0x8010が記録され、さらに、左記に、図21、図22を参照して説明した、
(1a)映像信号解像度(video_resolution)
(1b)映像信号アスペクト比(video_aspect_ratio)
(1c)映像フレームレート(video_frame_rate)
(1d)映像信号伝達特性(video_rtransfer_characteristics)
これらの各情報が放送局11から受信した映像コンポーネント記述子の設定値のまま記録される。
記述子タグ=0x8010は、MMTフォーマットにおいて映像コンポーネント記述子タグとして用いられているタグである。
(5)コンテンツ記述子対応情報の取得と記録処理
次に、図23を参照して放送局から受信するMMTフォーマットデータからのコンテンツ記述子対応情報の取得処理と、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)と、MPEG-2TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)に対するコンテンツ記述子の記録処理について説明する。
なお、先に図4を参照して説明したように、コンテンツ記述子には、番組ジャンル等の情報が記録される。また、図9に示すように、コンテンツ記述子に対応する記述子は、MMTフォーマット規定のイベント情報テーブル(MH-EIT)に記録されている。
図23には、受信装置20が実行する処理ステップS51~S53と、これらの処理結果として生成される番組情報記録テーブル(MH-SIT,SIT)内のコンテンツ記述子の記録例を示している。
受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)を生成する場合は、ステップS51、ステップS52の処理を実行する。この処理結果として、MPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)内に図23(a)に示すデータ構成を持つコンテンツ記述子が記録される。
一方、受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)を生成する場合は、ステップS51、ステップS53の処理を実行する。この処理結果として、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)内に図23(b)に示すデータ構成を持つコンテンツ記述子が記録される。
各ステップの処理について説明する。
(ステップS51)
まず、ステップS51において、受信装置20は放送局11から受信するMMTフォーマットデータの制御情報(SI)からイベント情報テーブル(MH-EIT)を取得し、このイベント情報テーブル(MH-EIT)から、番組情報記録テーブル(MH-SIT、SIT(セレクション情報テーブル))に記録するコンテンツ記述子に対応する情報を取得する。
先に図8を参照して説明したように、MH-EIT(イベント情報テーブル)は、MMT制御情報(MMT-SI)に含まれるテーブルであり、コンテンツ(番組等)の名称、放送日時、内容の説明など、コンテンツ関連情報を記録したテーブルである。
受信装置20は、このイベント情報テーブル(MH-EIT)から、番組情報記録テーブル(MH-SIT、SIT(セレクション情報テーブル))に記録するコンテンツ記述子に対応する情報を取得する。
具体的には、番組のジャンル情報等の情報を取得する。
(ステップS52)
ステップS52の処理は、受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)を生成する場合に実行する処理である。
この場合、受信装置20は、ステップS51でMMTフォーマット対応のイベント情報テーブル(MH-EIT)から取得した情報を利用して、MPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)にコンテンツ記述子を記録する。
なお、コンテンツ記述子の記録領域は、第2記述子ループ(サービス情報記述子ループ)とする。
この結果、MPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)内に図23(a)に示すデータ構成を持つコンテンツ記述子が記録される。
図23(a)に示すコンテンツ記述子には、記述子タグ=0x54を記録する。記述子タグ=0x54は、従来のMPEG2-TS対応のSITにおいてコンテンツ記述子タグとして用いられているタグである。
さらに、
(a)コンテンツニブルレベル1(content_nibble_level_1)
(b)コンテンツニブルレベル1(content_nibble_level_1)
(c)ユーザニブル(user_nibble)
(d)ユーザニブル(user_nibble)
これらのデータ領域(a)~(d)に、ステップS51でMMTフォーマット対応のイベント情報テーブル(MH-EIT)から取得したジャンル情報に基づく値(コード情報)を記録する。
なお、データ領域(a)~(d)に記録する番組ジャンル対応の値は、MPEG2-TSにおいて規定されており、この規定情報を参照して、ステップS51でMMTフォーマット対応のイベント情報テーブル(MH-EIT)から取得したジャンル情報に基づく値(コード情報)を記録する。
(ステップS53)
ステップS53は、受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)を生成する場合に実行する処理である。
この場合、受信装置20は、ステップS51でMMTフォーマット対応のイベント情報テーブル(MH-EIT)から取得した情報を利用して、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)にコンテンツ記述子を記録する。
なお、コンテンツ記述子の記録領域は、第2記述子ループ(サービス情報記述子ループ)とする。
この結果、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)内に図23(b)に示すデータ構成を持つコンテンツ記述子が記録される。
図23(b)に示すコンテンツ記述子には、記述子タグ=0x8012が記録され、さらに、番組のジャンル情報を、
(a)コンテンツニブルレベル1(content_nibble_level_1)
(b)コンテンツニブルレベル1(content_nibble_level_1)
(c)ユーザニブル(user_nibble)
(d)ユーザニブル(user_nibble)
これらのデータ領域(a)~(d)に記録する。
記述子タグ=0x8012は、MMTフォーマットにおいてコンテンツ記述子タグとして用いられているタグである。
番組のジャンル情報は、ステップS51でMMTフォーマット対応のイベント情報テーブル(MH-EIT)から取得した情報を利用して記録する。
(6)パレンタルレート記述子対応情報の取得と記録処理
次に、図24を参照して放送局から受信するMMTフォーマットデータからのパレンタルレート記述子対応情報の取得処理と、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)と、MPEG-2TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)に対するパレンタルレート記述子の記録処理について説明する。
なお、先に図4を参照して説明したように、パレンタルレート記述子には、番組の視聴者年齢制限情報等の情報が記録される。また、図9に示すように、パレンタル記述子に対応する記述子は、MMTフォーマット規定のMMTパッケージテーブル(MPT)やイベント情報テーブル(MH-EIT)に記録されている。
図24には、受信装置20が実行する処理ステップS61~S63と、これらの処理結果として生成される番組情報記録テーブル(MH-SIT,SIT)内のパレンタルレート記述子の記録例を示している。
受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)を生成する場合は、ステップS61、ステップS62の処理を実行する。この処理結果として、MPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)内に図24(a)に示すデータ構成を持つパレンタルレート記述子が記録される。
一方、受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)を生成する場合は、ステップS61、ステップS63の処理を実行する。この処理結果として、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)内に図24(b)に示すデータ構成を持つパレンタルレート記述子が記録される。
各ステップの処理について説明する。
(ステップS61)
まず、ステップS61において、受信装置20は放送局11から受信するMMTフォーマットデータの制御情報(SI)からMMTパッケージテーブル(MPT)、またはイベント情報テーブル(MH-EIT)を取得し、このMMTパッケージテーブル(MPT)、またはイベント情報テーブル(MH-EIT)から、番組情報記録テーブル(MH-SIT、SIT(セレクション情報テーブル))に記録するパレンタルレート記述子に対応する情報を取得する。
先に図8を参照して説明したように、MMTパッケージテーブル(MPT)は、MMT制御情報(MMT-SI)に含まれるテーブルであり、コンテンツ(番組等)パッケージの構成要素となるアセット(画像、音声、字幕等)のリストや、位置などのパッケージ構成情報を記録したテーブルである。MH-EIT(イベント情報テーブル)は、MMT制御情報(MMT-SI)に含まれるテーブルであり、コンテンツ(番組等)の名称、放送日時、内容の説明など、コンテンツ関連情報を記録したテーブルである。
受信装置20は、このMMTパッケージテーブル(MPT)、またはイベント情報テーブル(MH-EIT)から、番組情報記録テーブル(MH-SIT、SIT(セレクション情報テーブル))に記録するパレンタルレート記述子に対応する情報を取得する。具体的には、番組の視聴年齢制限情報等の情報を取得する。
(ステップS62)
ステップS62の処理は、受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)を生成する場合に実行する処理である。
この場合、受信装置20は、ステップS61でMMTフォーマット対応のMMTパッケージテーブル(MPT)、またはイベント情報テーブル(MH-EIT)から取得した情報を利用して、MPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)にパレンタルレート記述子を記録する。
なお、パレンタルレート記述子の記録領域は、第2記述子ループ(サービス情報記述子ループ)とする。
この結果、MPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)内に図24(a)に示すデータ構成を持つパレンタルレート記述子が記録される。
図24(a)に示すパレンタルレート記述子には、記述子タグ=0x55を記録する。記述子タグ=0x55は、従来のMPEG2-TS対応のSITにおいてパレンタルレート記述子タグとして用いられているタグである。
さらに、国コード(country_code)に日本を示す国コード(0x6A706E)を記録する。
さらに、レーティング情報に、視聴年齢制限情報の設定値を記録する。
具体的には、以下のいずれかの値を記録する。
0x00=未定義、
0x01~0x11=視聴許容最小年齢が設定値(01~11)+3
0x12~0xFF=事業者定義
この値は、MPEG2-TSフォーマット、MMTフォーマットに共通の値(コード)であり、ステップS61でMMTフォーマット対応のMMTパッケージテーブル(MPT)、またはイベント情報テーブル(MH-EIT)から取得した視聴年齢制限情報対応の値(コード情報)を取得して記録すればよい。
(ステップS63)
ステップS63は、受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)を生成する場合に実行する処理である。
この場合、受信装置20は、ステップS61でMMTフォーマット対応のMMTパッケージテーブル(MPT)、またはイベント情報テーブル(MH-EIT)から取得した情報を利用して、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)にパレンタルレート記述子を記録する。
なお、パレンタルレート記述子の記録領域は、第2記述子ループ(サービス情報記述子ループ)とする。
この結果、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)内に図24(b)に示すデータ構成を持つパレンタルレート記述子が記録される。
図24(b)に示すパレンタルレート記述子には、記述子タグ=0x8013が記録される。記述子タグ=0x8013は、MMTフォーマットにおいてパレンタルレート記述子タグとして用いられているタグである。
さらに、国コード(country_code)に日本を示す国コード(0x6A706E)を記録する。
さらに、レーティング情報に、視聴年齢制限情報の設定値を記録する。
具体的には、以下のいずれかの値を記録する。
0x00=未定義、
0x01~0x11=視聴許容最小年齢が設定値(01~11)+3
0x12~0xFF=事業者定義
この値は、MPEG2-TSフォーマット、MMTフォーマットに共通の値(コード)であり、ステップS61でMMTフォーマット対応のMMTパッケージテーブル(MPT)、またはイベント情報テーブル(MH-EIT)から取得した視聴年齢制限情報対応の値(コード情報)を取得して記録すればよい。
(7)音声コンポーネント記述子対応情報の取得と記録処理
次に、図25以下を参照して放送局から受信するMMTフォーマットデータからの音声コンポーネント記述子対応情報の取得処理と、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)と、MPEG-2TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)に対する音声コンポーネント記述子の記録処理について説明する。
なお、先に図4を参照して説明したように、音声コンポーネント記述子には、音声コンポーネントに関する、種別、説明等の情報が記録される。また、図9に示すように、音声コンポーネント記述子に対応する記述子は、MMTフォーマット規定のMMTパッケージテーブル(MPT)やイベント情報テーブル(MH-EIT)に記録されている。
図25に受信装置20が実行する処理ステップS71~S73を示し、図26にこれらの処理結果として生成される番組情報記録テーブル(MH-SIT,SIT)内の音声コンポーネント記述子の記録例を示している。
受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)を生成する場合は、ステップS71、ステップS72の処理を実行する。この処理結果として、MPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)内に図26(a)に示すデータ構成を持つ音声コンポーネント記述子が記録される。
一方、受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)を生成する場合は、ステップS71、ステップS73の処理を実行する。この処理結果として、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)内に図26(b)に示すデータ構成を持つ音声コンポーネント記述子が記録される。
各ステップの処理について説明する。
(ステップS71)
まず、ステップS71において、受信装置20は放送局11から受信するMMTフォーマットデータの制御情報(SI)からMMTパッケージテーブル(MPT)、またはイベント情報テーブル(MH-EIT)を取得し、取得したMMTパッケージテーブル(MPT)、またはイベント情報テーブル(MH-EIT)から、番組情報記録テーブル(MH-SIT、SIT(セレクション情報テーブル))に記録する音声コンポーネント記述子に対応する情報を取得する。
先に図8を参照して説明したように、MMTパッケージテーブル(MPT)は、MMT制御情報(MMT-SI)に含まれるテーブルであり、コンテンツ(番組等)パッケージの構成要素となるアセット(画像、音声、字幕等)のリストや、位置などのパッケージ構成情報を記録したテーブルである。MH-EIT(イベント情報テーブル)は、MMT制御情報(MMT-SI)に含まれるテーブルであり、コンテンツ(番組等)の名称、放送日時、内容の説明など、コンテンツ関連情報を記録したテーブルである。
受信装置20は、このMMTパッケージテーブル(MPT)、またはイベント情報テーブル(MH-EIT)から、番組情報記録テーブル(MH-SIT、SIT(セレクション情報テーブル))に記録する音声コンポーネント記述子に対応する情報を取得する。
図27にMMTパッケージテーブル(MPT)と、イベント情報テーブル(MH-EIT)に記録されている音声コンポーネント記述子のデータ構成を示す。
図27に示すように、MMTフォーマットのMPT、MH-EITに記録されている音声コンポーネント記述子には、以下の各情報が含まれる。
(1a)ストリームコンテンツ情報(stream_content)
(1b)コンポーネントタイプ情報(component_type)
(1c)ストリームタイプ情報(stream_type)
(1d)音声品質識別子(quality_indicator)
(1e)サンプリングレート(sampling_rate)
これらの各情報の具体的な設定値の一部の例を、図28~図30に示す。
図28は、(1a)ストリームコンテンツ情報(stream_content)の設定値の例である。
図29は、(1b)コンポーネントタイプ情報(component_type)の設定値の例である。
図30は、(1e)サンプリングレート(sampling_rate)の設定値の例である。
これらは、MMTにおいて規定される値(コード)であり、その他の上記情報(1a)~(1d)の各設定値がMMTにおいて規定されている。
ステップS71において、受信装置20は、MMTパッケージテーブル(MPT)、またはイベント情報テーブル(MH-EIT)から、図27に示すデータ構成を持つ音声コンポーネント記述子を取得する。
(ステップS72)
ステップS72の処理は、受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)を生成する場合に実行する処理である。
この場合、受信装置20は、ステップS71でMMTフォーマット対応のMMTパッケージテーブル(MPT)、またはイベント情報テーブル(MH-EIT)から取得した音声コンポーネント記述子、すなわち、図27に示すデータ構成を持つ音声コンポーネント記述子の記録情報を、MPEG2-TS対応の音声コンポーネント記述子の記録情報としてそのまま利用して記録する。
なお、音声コンポーネント記述子の記録領域は、第2記述子ループ(サービス情報記述子ループ)とする。
図26(a)にMPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)の音声コンポーネント記述子のデータ構成を示す。
図26(a)に示す音声コンポーネント記述子には、記述子タグ=0xC4を記録し、さらに、
(1a)ストリームコンテンツ情報(stream_content)
(1b)コンポーネントタイプ情報(component_type)
(1c)ストリームタイプ情報(stream_type)
(1d)音声品質識別子(quality_indicator)
(1e)サンプリングレート(sampling_rate)
これらの値を記録する。
これら(1a)~(1e)の値は、MMTフォーマットデータのMMTパッケージテーブル(MPT)、またはイベント情報テーブル(MH-EIT)から取得される図27に示すデータ構成を持つ音声コンポーネント記述子の記録情報をそのまま転記すればよい。
なお、記述子タグ=0xC4は、従来のMPEG2-TS対応のSITにおいて音声コンポーネント記述子タグとして用いられているタグである。
イベント情報テーブル(MH-EIT)から取得した情報である。
(ステップS73)
ステップS73は、受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)を生成する場合に実行する処理である。
受信装置20は、ステップS71でMMTフォーマット対応のMMTパッケージテーブル(MPT)、またはイベント情報テーブル(MH-EIT)から取得した情報、具体的には、図27に示す音声コンポーネント記述子を、そのままMMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)の音声コンポーネント記述子として記録する。
なお、音声コンポーネント記述子の記録領域は、第2記述子ループ(サービス情報記述子ループ)とする。
この結果、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)内に図26(b)に示すデータ構成を持つ音声コンポーネント記述子が記録される。
図26(b)に示す音声コンポーネント記述子は、図27に示す音声コンポーネント記述子と同様のデータ構成である。記述子タグ=0x8014が記録され、さらに、先に、図27~図30を参照して説明した、
(1a)ストリームコンテンツ情報(stream_content)
(1b)コンポーネントタイプ情報(component_type)
(1c)ストリームタイプ情報(stream_type)
(1d)音声品質識別子(quality_indicator)
(1e)サンプリングレート(sampling_rate)
これらの各情報が放送局11から受信した音声コンポーネント記述子の設定値のまま記録する。
記述子タグ=0x8014は、MMTフォーマットにおいて音声コンポーネント記述子タグとして用いられているタグである。
(8)ハイパーリンク記述子対応情報の取得と記録処理
先に図4を参照して説明したように、ハイパーリンク記述子には、他の番組や番組内部、番組関連情報に対するリンク等の情報が記録される。また、図9に示すように、ハイパーリンク記述子に対応する記述子は、MMTフォーマット規定のテーブルには記録されていない。
このハイパーリンク記述子に対応する情報は、現時点のMMTフォーマットデータには定義されていないため、放送局から受信するMMTフォーマットデータからのハイパーリンク記述子対応情報の取得処理と、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)と、MPEG-2TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)に対するハイパーリンク記述子の記録処理は実行しない設定とする。
なお、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)と、MPEG-2TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)には、ハイパーリンク記述子の記述子タグ等の形式的情報のみを記録し、実体情報は記録しない構成、あるいはハイパーリンク記述子の記述子タグ等の形式的情報についても記録しない設定としてもよい。
(9)データコンテンツ記述子対応情報の取得と記録処理
次に、図31を参照して放送局から受信するMMTフォーマットデータからのデータコンテンツ記述子対応情報の取得処理と、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)と、MPEG-2TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)に対するデータコンテンツ記述子の記録処理について説明する。
なお、先に図4を参照して説明したように、データコンテンツ記述子には、データコンテンツに関する詳細情報等の情報が記録される。また、図9に示すように、データコンテンツ記述子に対応する記述子は、MMTフォーマット規定のテーブルに記録されていない。
図31には、受信装置20が実行する処理ステップS91~S93と、これらの処理結果として生成される番組情報記録テーブル(MH-SIT)内のデータコンテンツ記述子の記録例を示している。
受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに記録されたデータコンテンツ記述子対応情報は、MPEG2-TSにおいて規定されるデータコンテンツ記述子との互換性がないため、MPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)には、放送局から受信するMMTフォーマットデータから取得した情報に基づくデータコンテンツ記述子の記録処理は行わない。
一方、受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)を生成する場合は、ステップS91、ステップS93の処理を実行する。この処理結果として、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)内に図31(b)に示すデータ構成を持つデータコンテンツ記述子が記録される。
各ステップの処理について説明する。
(ステップS91)
まず、ステップS91において、受信装置20は放送局11から受信するMMTフォーマットデータの制御情報(SI)からMMTパッケージテーブル(MPT)を取得し、このMMTパッケージテーブル(MPT)から、番組情報記録テーブル(MH-SIT(セレクション情報テーブル))に記録するデータコンテンツ記述子に対応する情報を取得する。
先に図8を参照して説明したように、MMTパッケージテーブル(MPT)は、MMT制御情報(MMT-SI)に含まれるテーブルであり、コンテンツ(番組等)パッケージの構成要素となるアセット(画像、音声、字幕等)のリストや、位置などのパッケージ構成情報を記録したテーブルである。
受信装置20は、このMMTパッケージテーブル(MPT)から、番組情報記録テーブル(MH-SIT(セレクション情報テーブル))に記録するデータコンテンツ記述子に対応する情報を取得する。具体的には、データコンテンツに関する詳細情報を取得する。
MMTパッケージテーブル(MPT)から取得可能なデータコンテンツに関する詳細情報の一部の例を図32に示す。図32に示す例は、番組の字幕に関する情報の例である。MMTパッケージテーブル(MPT)には、この字幕の情報の他、データコンテンツ記述子に対応する様々なコンテンツ(番組)関連詳細情報が記録されており、受信装置20は、ステップS91において、これらの情報をMMTパッケージテーブル(MPT)から取得する。
(ステップS92)
ステップS92の処理は、受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)を生成する場合に実行する処理である。
前述したように、放送局から受信するMMTフォーマットデータに記録されたデータコンテンツ記述子対応情報は、MPEG2-TSにおいて規定されるデータコンテンツ記述子との互換性がないため、MPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)には、放送局から受信するMMTフォーマットデータから取得した情報に基づくデータコンテンツ記述子の記録処理は行わない。
この場合、受信装置20は、MPEG-2TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)には、データコンテンツ記述子の記述子タグ等の形式的情報のみを記録し、実体情報は記録しない処理、あるいはデータコンテンツ記述子の記述子タグ等の形式的情報についても記録しない処理のいずれかを行う。
(ステップS93)
ステップS93は、受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)を生成する場合に実行する処理である。
この場合、受信装置20は、ステップS91でMMTフォーマット対応のMMTパッケージテーブル(MPT)から取得した情報を利用して、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)にデータコンテンツ記述子を記録する。
なお、データコンテンツ記述子の記録領域は、第2記述子ループ(サービス情報記述子ループ)とする。
この結果、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)内に図31(b)に示すデータ構成を持つデータコンテンツ記述子が記録される。
図31(b)に示すデータコンテンツ記述子の記述子タグ(descriptor_tag)には、MMTフォーマットにおいてデータコンテンツ記述子タグとして用いられているタグを記録する。
さらに、追加データコンポーネント情報(additional_data_component_info)記録領域に、ステップS91においてMMTパッケージテーブル(MPT)から取得した情報を記録する。
(10)スタッフ記述子対応情報の取得と記録処理
次に、図33を参照して放送局から受信するMMTフォーマットデータからのスタッフ記述子対応情報の取得処理と、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)と、MPEG-2TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)に対するスタッフ記述子の記録処理について説明する。
なお、先に図4を参照して説明したように、スタッフ記述子は、記述子スペースの確保用のデータ、記述子の無効化情報等の情報が記録される。また、図10に示すように、スタッフ記述子に対応する記述子は、MMTフォーマット規定のテーブルに記録されていない。
図33には、受信装置20が実行する処理ステップS101~S103と、これらの処理結果として生成される番組情報記録テーブル(MH-SIT)内のスタッフ記述子の記録例を示している。
スタッフ記述子は、予め規定された記述子記録スペースを確保するために利用され、例えば有効情報の記録領域以外の余りの領域が発生した場合、ダミーデータとしてのスタッフィングバイト、例えば、[0000・・・]等のスタッフィングバイトを記録する領域である。
例えば、先に図12の(処理1)において説明した「(2)MH-EIT格納パケットのデータをMH-SITで上書き」する処理を行う場合、元々のMH-EIT格納パケットのサイズを変更してしまうと、後続するパケットのパケット開始位置にずれが発生してしまう。このような事態を防止するため、「MH-EIT格納パケットのデータをMH-SITで上書き」する場合、元のMH-EIT格納パケットのパケットサイズと同じパケットサイズにするためスタッフィングバイトを記録したスタッフ記述子を記録する。
この処理は、「MH-EIT格納パケットのデータをMH-SITで上書き」する場合等、記述子記録領域やパケットサイズの調整が必要な場合にのみに実行され、その他の場合は、このスタッフ記述子の記録は不要である。
各ステップの処理について説明する。
(ステップS101)
まず、ステップS101において、受信装置20はMMT対応のMH-SIT格納パケット(MMTパケット)の記述子記録領域やパケットサイズ調整が必要な場合、調整バイト数(スタッフィングバイト)を算出する処理を行う。
(ステップS102)
ステップS102の処理は、受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)を生成する場合に実行する処理である。
前述したように、スタッフ記述子の記録は、「MH-EIT格納パケットのデータをMH-SITで上書き」する場合等、記述子記録領域やパケットサイズの調整が必要な場合にのみに必要となる処理であり、MPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)を生成する場合は不要な処理となる。
従って、MPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)には、スタッフ記述子の記録処理は行わない。この場合、受信装置20は、MPEG-2TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)には、スタッフ記述子の記述子タグ等の形式的情報のみを記録し、実体情報は記録しない処理、あるいはスタッフ記述子の記述子タグ等の形式的情報についても記録しない処理のいずれかを行う。
(ステップS103)
ステップS103は、受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)を生成する場合に実行する処理である。
この場合、受信装置20は、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)の第1ループ、第2ループ少なくともいずれかに、ステップS101において算出した調整バイト数のスタッフィングバイトを含むスタッフ記述子を記録する。
この結果、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)内に図33(b)に示すデータ構成を持つスタッフ記述子が記録される。
図33(b)に示すスタッフ記述子には、記述子タグ=0xFC00が記録される。
現時点で、MMTフォーマットにおける記述子タグとして、0x800B、0x800E-F、0x8022、0x8043-0xEBFF、0xEC00-0xEFFF、および0xF004-0xFBFF、0xFC00-0xFFFFがリザーブ(空き)状態にある。
現時点で、MMTフォーマットでは、記述子タグについての規定がないため、これらのリザーブされたタグの一つを選択して、記述子タグ=0xFC00を、MMTフォーマットのスタッフ記述子タグとして用いる。
さらに、スタッフィングバイト(stuffing_byte)記録領域には、ステップS101において算出した調整バイト数のスタッフィングバイトを記録する。
(11)パーシャルトランスポートストリーム記述子対応情報の取得と記録処理
先に図4を参照して説明したように、パーシャルトランスポートストリーム記述子には、パーシャルTSのストリーム情報、例えば最大ビットレート情報等が記録される。また、図9に示すように、パーシャルトランスポートストリーム記述子に対応する記述子は、MMTフォーマット規定のテーブルに記録されていない。
このパーシャルトランスポートストリーム記述子に対応する情報は、MMTフォーマットデータには定義されていないため、放送局から受信するMMTフォーマットデータからのパーシャルトランスポートストリーム記述子対応情報の取得処理と、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)と、MPEG-2TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)に対するパーシャルトランスポートストリーム記述子の記録処理は実行しない設定とする。
ただし、受信装置20は、MPEG-2TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)を生成して送信する場合、生成したTSパケット列に格納したデータの最大ビットレート情報等を算出して算出値をMPEG-2TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)のパーシャルトランスポートストリーム記述子に記録する処理を行ってもよい。
あるいは、パーシャルトランスポートストリーム記述子の記述子タグ等の形式的情報のみを記録し、実体情報は記録しない処理、あるいはパーシャルトランスポートストリーム記述子の記述子タグ等の形式的情報についても記録しない処理を行ってもよい。
(12)イベントグループ記述子対応情報の取得と記録処理
次に、図34、図35を参照して放送局から受信するMMTフォーマットデータからのイベントグループ記述子対応情報の取得処理と、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)と、MPEG-2TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)に対するイベントグループ記述子の記録処理について説明する。
なお、先に図4を参照して説明したように、イベントグループ記述子には、イベント共有時の同一内容イベントのグループ化、および、イベントリレーのリンク情報等の情報が記録される。また、図9に示すように、イベントグループ記述子に対応する記述子は、MMTフォーマット規定のイベント情報テーブル(MH-EIT)に記録されている。
図34には、受信装置20が実行する処理ステップS121~S123を示し、図35には、これらの処理結果として生成される番組情報記録テーブル(MH-SIT,SIT)内のイベントグループ記述子の記録例を示している。
受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)を生成する場合は、ステップS121、ステップS122の処理を実行する。この処理結果として、MPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)内に図35(a)に示すデータ構成を持つイベントグループ記述子が記録される。
一方、受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)を生成する場合は、ステップS121、ステップS123の処理を実行する。この処理結果として、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)内に図35(b)に示すデータ構成を持つイベントグループ記述子が記録される。
各ステップの処理について説明する。
(ステップS121)
まず、ステップS121において、受信装置20は放送局11から受信するMMTフォーマットデータの制御情報(SI)からイベント情報テーブル(MH-EIT)を取得し、このイベント情報テーブル(MH-EIT)から、番組情報記録テーブル(MH-SIT、SIT(セレクション情報テーブル))に記録するイベントグループ記述子に対応する情報を取得する。
先に図8を参照して説明したように、MH-EIT(イベント情報テーブル)は、MMT制御情報(MMT-SI)に含まれるテーブルであり、コンテンツ(番組等)の名称、放送日時、内容の説明など、コンテンツ関連情報を記録したテーブルである。
受信装置20は、このイベント情報テーブル(MH-EIT)から、番組情報記録テーブル(MH-SIT、SIT(セレクション情報テーブル))に記録するイベントグループ記述子に対応する情報を取得する。
具体的には、イベント共有時の同一内容イベントのグループ化、および、イベントリレーのリンク情報等の情報であり、例えば、図34の下部に示す表の内容に対応するグループタイプを示す値等を取得する。このイベントグループ記述子の設定はMMT、MPEG2-TS各フォーマットにおいて共通である。
(ステップS122)
ステップS122の処理は、受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)を生成する場合に実行する処理である。
この場合、受信装置20は、ステップS121でMMTフォーマット対応のイベント情報テーブル(MH-EIT)から取得した情報を利用して、MPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)にイベントグループ記述子を記録する。
なお、イベントグループ記述子の記録領域は、第2記述子ループ(サービス情報記述子ループ)とする。
この結果、MPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)内に図35(a)に示すデータ構成を持つイベントグループ記述子が記録される。
図35(a)に示すイベントグループ記述子には、記述子タグ=0xD6が記録され、さらに、イベントグループに関するサービスID、イベントID等の情報が記録される。
記述子タグ=0xD6は、従来のMPEG2-TS対応のSITにおいてイベントグループ記述子タグとして用いられているタグである。
イベントグループに関するサービスID、イベントID等の情報は、ステップS121でMMTフォーマット対応のイベント情報テーブル(MH-EIT)から取得した情報である。
(ステップS123)
ステップS123は、受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)を生成する場合に実行する処理である。
この場合、受信装置20は、ステップS121でMMTフォーマット対応のイベント情報テーブル(MH-EIT)から取得した情報を利用して、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)にイベントグループ記述子を記録する。
なお、イベントグループ記述子の記録領域は、第2記述子ループ(サービス情報記述子ループ)とする。
この結果、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)内に図35(b)に示すデータ構成を持つイベントグループ記述子が記録される。
図35(b)に示すイベントグループ記述子には、記述子タグ=0x800Cが記録され、さらに、イベントグループに関するサービスID、イベントID等の情報が記録される。
記述子タグ=0x800Cは、MMTフォーマットにおいてイベントグループ記述子タグとして用いられているタグである。
イベントグループに関するサービスID、イベントID等の情報は、ステップS121でMMTフォーマット対応のイベント情報テーブル(MH-EIT)から取得した情報である。
(13)ブロードキャスタ名記述子対応情報の取得と記録処理
次に、図36を参照して放送局から受信するMMTフォーマットデータからのブロードキャスタ名記述子対応情報の取得処理と、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)と、MPEG-2TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)に対するブロードキャスタ名記述子の記録処理について説明する。
なお、先に図4を参照して説明したように、ブロードキャスタ名記述子には、ブロードキャスタ名(放送局名)等の情報が記録される。また、図9に示すように、ブロードキャスタ名記述子に対応する記述子は、MMTフォーマット規定のブロードキャスタ情報テーブル(MH-BIT)に記録されている。
図36には、受信装置20が実行する処理ステップS131~S133と、これらの処理結果として生成される番組情報記録テーブル(MH-SIT,SIT)内のブロードキャスタ名記述子の記録例を示している。
受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)を生成する場合は、ステップS131、ステップS132の処理を実行する。この処理結果として、MPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)内に図36(a)に示すデータ構成を持つブロードキャスタ名記述子が記録される。
一方、受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)を生成する場合は、ステップS131、ステップS133の処理を実行する。この処理結果として、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)内に図36(b)に示すデータ構成を持つブロードキャスタ名記述子が記録される。
各ステップの処理について説明する。
(ステップS131)
まず、ステップS131において、受信装置20は放送局11から受信するMMTフォーマットデータの制御情報(SI)からブロードキャスタ情報テーブル(MH-BIT)を取得し、このブロードキャスタ情報テーブル(MH-BIT)から、番組情報記録テーブル(MH-SIT、SIT(セレクション情報テーブル))に記録するブロードキャスタ名記述子に対応する情報を取得する。
先に図8を参照して説明したように、ブロードキャスタ情報テーブル(MH-BIT)は、MMT制御情報(MMT-SI)に含まれるテーブルであり、ネットワーク上のブロードキャスタの情報を記録したテーブルである。
受信装置20は、このブロードキャスタ情報テーブル(MH-BIT)から、番組情報記録テーブル(MH-SIT、SIT(セレクション情報テーブル))に記録するブロードキャスタ名記述子に対応する情報を取得する。
具体的には、ブロードキャスタ名(放送局名)等の情報を取得する。
(ステップS132)
ステップS132の処理は、受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)を生成する場合に実行する処理である。
この場合、受信装置20は、ステップS131でMMTフォーマット対応のブロードキャスタ情報テーブル(MH-BIT)から取得した情報を利用して、MPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)にブロードキャスタ名記述子を記録する。
なお、ブロードキャスタ名記述子の記録領域は、第2記述子ループ(サービス情報記述子ループ)とする。
この結果、MPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)内に図36(a)に示すデータ構成を持つブロードキャスタ名記述子が記録される。
図36(a)に示すブロードキャスタ名記述子には、記述子タグ=0xD8が記録され、さらに、ブロードキャスタ名(放送局名)等の情報が記録される。
記述子タグ=0xD8は、従来のMPEG2-TS対応のSITにおいてブロードキャスタ名記述子タグとして用いられているタグである。
ブロードキャスタ名(放送局名)等の情報は、ステップS131でMMTフォーマット対応のブロードキャスタ情報テーブル(MH-BIT)から取得した情報である。
(ステップS133)
ステップS133は、受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)を生成する場合に実行する処理である。
この場合、受信装置20は、ステップS131でMMTフォーマット対応のブロードキャスタ情報テーブル(MH-BIT)から取得した情報を利用して、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)にブロードキャスタ名記述子を記録する。
なお、ブロードキャスタ名記述子の記録領域は、第2記述子ループ(サービス情報記述子ループ)とする。
この結果、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)内に図36(b)に示すデータ構成を持つブロードキャスタ名記述子が記録される。
図36(b)に示すブロードキャスタ名記述子には、記述子タグ=0x8018が記録され、さらに、ブロードキャスタ名(放送局名)等の情報が記録される。
記述子タグ=0x8018は、MMTフォーマットにおいてブロードキャスタ名記述子タグとして用いられているタグである。
ブロードキャスタ名(放送局名)等の情報は、ステップS131でMMTフォーマット対応のブロードキャスタ情報テーブル(MH-BIT)から取得した情報である。
(14)コンポーネントグループ記述子対応情報の取得と記録処理
先に図4を参照して説明したように、コンポーネントグループ記述子には、マルチビューテレビ(MVTV)におけるコンポーネントグループ等の情報が記録される。また、図9に示すように、コンポーネントグループ記述子に対応する記述子は、MMTフォーマット規定のテーブルに記録されていない。
このコンポーネントグループ記述子に対応する情報は、現時点のMMTフォーマットデータには定義されていないため、放送局から受信するMMTフォーマットデータからのコンポーネントグループ記述子対応情報の取得処理と、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)と、MPEG-2TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)に対するコンポーネントグループ記述子の記録処理は実行しない設定とする。
なお、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)と、MPEG-2TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)には、コンポーネントグループ記述子の記述子タグ等の形式的情報のみを記録し、実体情報は記録しない構成、あるいはコンポーネントグループ記述子の記述子タグ等の形式的情報についても記録しない設定としてもよい。
(15)シリーズ記述子対応情報の取得と記録処理
次に、図37、図38を参照して放送局から受信するMMTフォーマットデータからのシリーズ記述子対応情報の取得処理と、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)と、MPEG-2TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)に対するシリーズ記述子の記録処理について説明する。
なお、先に図4を参照して説明したように、シリーズ記述子には、複数イベントにまたがるシリーズ情報等の情報が記録される。また、図9に示すように、シリーズ記述子に対応する記述子は、MMTフォーマット規定のイベント情報テーブル(MH-EIT)に記録されている。
図37には、受信装置20が実行する処理ステップS151~S153を示し、図38には、これらの処理結果として生成される番組情報記録テーブル(MH-SIT,SIT)内のシリーズ記述子の記録例を示している。
受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)を生成する場合は、ステップS151、ステップS152の処理を実行する。この処理結果として、MPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)内に図38(a)に示すデータ構成を持つシリーズ記述子が記録される。
一方、受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)を生成する場合は、ステップS151、ステップS153の処理を実行する。この処理結果として、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)内に図38(b)に示すデータ構成を持つシリーズ記述子が記録される。
各ステップの処理について説明する。
(ステップS151)
まず、ステップS151において、受信装置20は放送局11から受信するMMTフォーマットデータの制御情報(SI)からイベント情報テーブル(MH-EIT)を取得し、このイベント情報テーブル(MH-EIT)から、番組情報記録テーブル(MH-SIT、SIT(セレクション情報テーブル))に記録するシリーズ記述子に対応する情報を取得する。
先に図8を参照して説明したように、MH-EIT(イベント情報テーブル)は、MMT制御情報(MMT-SI)に含まれるテーブルであり、コンテンツ(番組等)の名称、放送日時、内容の説明など、コンテンツ関連情報を記録したテーブルである。
受信装置20は、このイベント情報テーブル(MH-EIT)から、番組情報記録テーブル(MH-SIT、SIT(セレクション情報テーブル))に記録するシリーズ記述子に対応する情報を取得する。具体的には、複数イベントにまたがるシリーズ情報等を取得する。このシリーズ記述子の設定はMMT、MPEG2-TS各フォーマットにおいて共通である。
(ステップS152)
ステップS152の処理は、受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)を生成する場合に実行する処理である。
この場合、受信装置20は、ステップS151でMMTフォーマット対応のイベント情報テーブル(MH-EIT)から取得した情報を利用して、MPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)にシリーズ記述子を記録する。
なお、シリーズ記述子の記録領域は、第2記述子ループ(サービス情報記述子ループ)とする。
この結果、MPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)内に図38(a)に示すデータ構成を持つシリーズ記述子が記録される。
図38(a)に示すシリーズ記述子には、記述子タグ=0xD5が記録され、さらに、複数イベントにまたがるシリーズ情報等の情報が記録される。
記述子タグ=0xD5は、従来のMPEG2-TS対応のSITにおいてシリーズ記述子タグとして用いられているタグである。
複数イベントにまたがるシリーズ情報としては、シリーズID、再放送回数、プログラムパターン、シリーズ名等が記録される。プログラムパターン記録領域には、図38下部に示す情報に対応した値が記録される。これらの情報は、ステップS151でMMTフォーマット対応のイベント情報テーブル(MH-EIT)から取得した情報である。
(ステップS153)
ステップS153は、受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)を生成する場合に実行する処理である。
この場合、受信装置20は、ステップS151でMMTフォーマット対応のイベント情報テーブル(MH-EIT)から取得した情報を利用して、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)にシリーズ記述子を記録する。
なお、シリーズ記述子の記録領域は、第2記述子ループ(サービス情報記述子ループ)とする。
この結果、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)内に図38(b)に示すデータ構成を持つシリーズ記述子が記録される。
図38(b)に示すシリーズ記述子には、記述子タグ=0x8016が記録され、さらに、複数イベントにまたがるシリーズ情報等の情報が記録される。
記述子タグ=0x8016は、MMTフォーマットにおいてシリーズ記述子タグとして用いられているタグである。
複数イベントにまたがるシリーズ情報の記録情報はMPEG2-TSと同様の情報であり、MMTフォーマット対応のイベント情報テーブル(MH-EIT)から取得した情報である。
(16)ネットワーク識別記述子対応情報の取得と記録処理
次に、図39を参照して放送局から受信するMMTフォーマットデータからのネットワーク識別記述子対応情報の取得処理と、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)と、MPEG-2TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)に対するネットワーク識別記述子の記録処理について説明する。
なお、先に図4を参照して説明したように、ネットワーク識別記述子には、パーシャルTS(トランスポートストリーム)の生成元のネットワーク情報が記録される。また、図9に示すように、コンポーネント記述子に対応する記述子は、MMTフォーマット規定のイベント情報テーブル(MH-EIT)に記録されている。
図39には、受信装置20が実行する処理ステップS161~S163と、これらの処理結果として生成される番組情報記録テーブル(SIT)内のネットワーク識別記述子の記録例を示している。
なお、ネットワーク識別記述子は、上述のように、パーシャルTS(トランスポートストリーム)の生成元のネットワーク情報であり、MPEG2-TSフォーマットに従ったTSパケット列を送信する場合に必要となる情報である。
MMTフォーマットに従ったMMTパケット列から構成されるデータを送信する場合には不要な情報である。
従って、受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)を生成する場合は、ステップS161、ステップS162の処理を実行して、MPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)内に図39(a)に示すデータ構成を持つネットワーク識別記述子が記録される。
一方、受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)を生成する場合は、ステップS161、ステップS163の処理を実行する。この場合、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)内には、ネットワーク識別記述子は記録しない。
各ステップの処理について説明する。
(ステップS161)
まず、ステップS161において、受信装置20は放送局11から受信するMMTフォーマットデータの制御情報(SI)からイベント情報テーブル(MH-EIT)を取得し、このイベント情報テーブル(MH-EIT)から、番組情報記録テーブル(SIT(セレクション情報テーブル))に記録するネットワーク識別記述子に対応する情報を取得する。
先に図8を参照して説明したように、MH-EIT(イベント情報テーブル)は、MMT制御情報(MMT-SI)に含まれるテーブルであり、コンテンツ(番組等)の名称、放送日時、内容の説明など、コンテンツ関連情報を記録したテーブルである。
受信装置20は、このイベント情報テーブル(MH-EIT)から、番組情報記録テーブル(SIT(セレクション情報テーブル))に記録するネットワーク識別記述子に対応する情報を取得する。具体的には、パーシャルTS(トランスポートストリーム)の生成元のネットワーク情報等の情報を取得する。
(ステップS162)
ステップS162の処理は、受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)を生成する場合に実行する処理である。
この場合、受信装置20は、ステップS161でMMTフォーマット対応のイベント情報テーブル(MH-EIT)から取得した情報を利用して、MPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)にネットワーク識別記述子を記録する。
なお、ネットワーク識別記述子の記録領域は、第1記述子ループ(伝送情報記述子ループ)とする。
この結果、MPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)内に図39(a)に示すデータ構成を持つネットワーク識別記述子が記録される。
図39(a)に示すネットワーク識別記述子には、記述子タグ=0xC2を記録する。記述子タグ=0xC2は、従来のMPEG2-TS対応のSITにおいてネットワーク識別記述子タグとして用いられているタグである。
さらに、国コード(country_code)、メディアタイプ(media_type)、ネットワークID(network_id)等を記録する。これらは、ステップS161でMMTフォーマット対応のイベント情報テーブル(MH-EIT)から取得した情報である。
これらの各情報の取得元となるMMTフォーマット対応のイベント情報テーブル(MH-EIT)の情報について、図40を参照して説明する。
国コード(country_code)は、図40(1)に示すMMTフォーマット対応のイベント情報テーブル(MH-EIT)のMH-短形式イベント記述子に記録された言語コード(ISO_639_langage_code)に基づいて、この言語の示す国のコードを記録する。
メディアタイプ(media_type)は、図40(2)に示すMMTフォーマット規定のMH-EIT(MHイベント情報テーブル)のサービスリスト記述子、またはサービス記述子のサービスタイプ情報に記録された情報を取得して記録する。
ネットワークID(network_id)は、図40(3)に示すMMTフォーマット規定のMH-EIT(イベント情報テーブル)に記録されたオリジナルネットワークID(original_network_id)を取得して記録する。
(ステップS163)
ステップS163は、受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)を生成する場合に実行する処理である。
前述したように、ネットワーク識別記述子は、パーシャルTS(トランスポートストリーム)の生成元のネットワーク情報であり、MPEG2-TSフォーマットに従ったTSパケット列を送信する場合に必要となる情報である。MMTフォーマットに従ったMMTパケット列から構成されるデータを送信する場合には不要な情報である。
従って、受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)を生成する場合は、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)内には、ネットワーク識別記述子は記録しない。
(17)パーシャルトランスポートストリームタイム記述子対応情報の取得と記録処理
次に、図41を参照して放送局から受信するMMTフォーマットデータからのパーシャルトランスポートストリームタイム記述子対応情報の取得処理と、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)と、MPEG-2TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)に対するパーシャルトランスポートストリームタイム記述子の記録処理について説明する。
なお、先に図4を参照して説明したように、パーシャルトランスポートストリームタイム記述子には、パーシャルTS(トランスポートストリーム)の生成時間情報が記録される。また、図9に示すように、パーシャルトランスポートストリームタイム記述子に対応する記述子は、MMTフォーマット規定のテーブルに記録されていない。
MMTフォーマット規定のテーブルにパーシャルトランスポートストリームタイム記述子と同じ記述子は設定されていないが、パーシャルトランスポートストリームタイム記述子の実体データと同様のデータは各テーブルから取得することができる。
図41には、受信装置20が実行する処理ステップS171~S173と、これらの処理結果として生成される番組情報記録テーブル(SIT)内のパーシャルトランスポートストリームタイム記述子の記録例を示している。
なお、パーシャルトランスポートストリームタイム記述子は、上述のように、パーシャルTS(トランスポートストリーム)の生成時間情報であり、MPEG2-TSフォーマットに従ったTSパケット列を送信する場合に必要となる情報である。
MMTフォーマットに従ったMMTパケット列から構成されるデータを送信する場合には不要な情報である。
従って、受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)を生成する場合は、ステップS171、ステップS172の処理を実行して、MPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)内に図41(a)に示すデータ構成を持つパーシャルトランスポートストリームタイム記述子が記録される。
一方、受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)を生成する場合は、ステップS171、ステップS173の処理を実行する。この場合、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)内には、パーシャルトランスポートストリームタイム記述子は記録しない。
各ステップの処理について説明する。
(ステップS171)
まず、ステップS171において、受信装置20は放送局11から受信するMMTフォーマットデータの制御情報(SI)からイベント情報テーブル(MH-EIT)と、タイムオフセットテーブル(MH-TOT)を取得し、これらのイベント情報テーブル(MH-EIT)と、タイムオフセットテーブル(MH-TOT)から、番組情報記録テーブル(SIT(セレクション情報テーブル))に記録するパーシャルトランスポートストリームタイム記述子に対応する情報を取得する。
先に図8を参照して説明したように、MH-EIT(イベント情報テーブル)は、MMT制御情報(MMT-SI)に含まれるテーブルであり、コンテンツ(番組等)の名称、放送日時、内容の説明など、コンテンツ関連情報を記録したテーブルである。また、タイムオフセットテーブル(MH-TOT)は、MMT制御情報(MMT-SI)に含まれるテーブルであり、現在の日付、時刻情報等の日時関連情報を記録したテーブルである。
受信装置20は、これらのイベント情報テーブル(MH-EIT)とタイムオフセットテーブル(MH-TOT)から、番組情報記録テーブル(SIT(セレクション情報テーブル))に記録するパーシャルトランスポートストリームタイム記述子に対応する情報を取得する。具体的には、パーシャルTS(トランスポートストリーム)の生成時間情報を取得する。
(ステップS172)
ステップS172の処理は、受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)を生成する場合に実行する処理である。
この場合、受信装置20は、ステップS171でMMTフォーマット対応のイベント情報テーブル(MH-EIT)とタイムオフセットテーブル(MH-TOT)から取得した情報を利用して、MPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)にパーシャルトランスポートストリームタイム記述子を記録する。
なお、パーシャルトランスポートストリームタイム記述子の記録領域は、第1記述子ループ(伝送情報記述子ループ)、または第2記述子ループ(サービス情報記述子ループ)とする。
この結果、MPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)内に図41(a)に示すデータ構成を持つパーシャルトランスポートストリームタイム記述子が記録される。
図41(a)に示すパーシャルトランスポートストリームタイム記述子には、記述子タグ=0xC3を記録する。記述子タグ=0xC3は、従来のMPEG2-TS対応のSITにおいてパーシャルトランスポートストリームタイム記述子タグとして用いられているタグである。
さらに、イベントのバージョン(event_version_number)、テイベント開始時刻(event_start_time)、イベント継続時間(Duration)等の情報が記録される。さらに、夏時間の時間差を示すオフセット(Offset)、オフセットの時間前(0)が後(1)を示すオフセットフラグ(offset_flag)、他のSITの記述子(descriptor)の変更状況(other_descriptor_status)等を記録する。これらは、ステップS171でMMTフォーマット対応のイベント情報テーブル(MH-EIT)とタイムオフセットテーブル(MH-TOT)から取得した情報である。
これらの各情報の取得元となるMMTフォーマット対応のイベント情報テーブル(MH-EIT)とタイムオフセットテーブル(MH-TOT)の情報について、図42を参照して説明する。
イベントのバージョン(event_version_number)、イベント開始時刻(event_start_time)、イベント継続時間(Duration)等の情報は、図42(1)に示すMMTフォーマット対応のイベント情報テーブル(MH-EIT)に記録された(a)バージョンナンバー(version_number)、(b)スタートタイム(start_time)、(c)デュレーション(duration)、これらの情報を取得して記録する。
夏時間の時間差を示すオフセット(Offset)、オフセットフラグ(offset_flag)、これらは、図42(2)に示すMMTフォーマット規定のタイムオフセットテーブル(MH-TOT)に記録された(d)オフセット(時間差)情報(local_time_offset等)を取得して記録する。
他のSITの記述子(descriptor)の変更状況(other_descriptor_status)は、図42(3)に示すMMTフォーマット規定のタイムオフセットテーブル(MH-TOT)に記録された(e)時間情報(JST_time)を取得して記録する。
(ステップS173)
ステップS173は、受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)を生成する場合に実行する処理である。
前述したように、パーシャルトランスポートストリームタイム記述子は、パーシャルTS(トランスポートストリーム)の生成時間情報であり、MPEG2-TSフォーマットに従ったTSパケット列を送信する場合に必要となる情報である。MMTフォーマットに従ったMMTパケット列から構成されるデータを送信する場合には不要な情報である。
従って、受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)を生成する場合は、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)内には、パーシャルトランスポートストリームタイム記述子は記録しない。
(18)放送ID記述子対応情報の取得と記録処理
次に、図43を参照して放送局から受信するMMTフォーマットデータからの放送ID記述子対応情報の取得処理と、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)と、MPEG-2TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)に対する放送ID記述子の記録処理について説明する。
なお、先に図4を参照して説明したように、放送ID記述子には、データ放送の再生に必要な放送時の各種ID等の情報が記録される。また、図9に示すように、放送ID記述子に対応する記述子は、MMTフォーマット規定のテーブルには記録されていない。MMTフォーマット規定のテーブルに放送ID記述子と同じ記述子はないが、放送ID記述子のる実体データと同様のデータは、各テーブルから取得することができる。
図43には、受信装置20が実行する処理ステップS181~S183と、これらの処理結果として生成される番組情報記録テーブル(MH-SIT,SIT)内の放送ID記述子の記録例を示している。
受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)を生成する場合は、ステップS181、ステップS182の処理を実行する。この処理結果として、MPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)内に図43(a)に示すデータ構成を持つ放送ID記述子が記録される。
一方、受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)を生成する場合は、ステップS181、ステップS183の処理を実行する。この処理結果として、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)内に図43(b)に示すデータ構成を持つ放送ID記述子が記録される。
各ステップの処理について説明する。
(ステップS181)
まず、ステップS181において、受信装置20は放送局11から受信するMMTフォーマットデータの制御情報(SI)からイベント情報テーブル(MH-EIT)と、ブロードキャスタ情報テーブル(MH-BIT)を取得し、このイベント情報テーブル(MH-EIT)と、ブロードキャスタ情報テーブル(MH-BIT)から、番組情報記録テーブル(MH-SIT、SIT(セレクション情報テーブル))に記録する放送ID記述子に対応する情報を取得する。
先に図8を参照して説明したように、MH-EIT(イベント情報テーブル)は、MMT制御情報(MMT-SI)に含まれるテーブルであり、コンテンツ(番組等)の名称、放送日時、内容の説明など、コンテンツ関連情報を記録したテーブルである。MH-BIT(ブロードキャスタ情報テーブル)は、MMT制御情報(MMT-SI)に含まれるテーブルであり、ネットワーク上のブロードキャスタの情報を記録したテーブルである。
受信装置20は、このイベント情報テーブル(MH-EIT)と、ブロードキャスタ情報テーブル(MH-BIT)から、番組情報記録テーブル(MH-SIT、SIT(セレクション情報テーブル))に記録する放送ID記述子に対応する情報を取得する。
具体的には、データ放送の再生に必要な放送時の各種ID等の情報等の情報を取得する。
(ステップS182)
ステップS182の処理は、受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)を生成する場合に実行する処理である。
この場合、受信装置20は、ステップS181でMMTフォーマット対応のイベント情報テーブル(MH-EIT)と、ブロードキャスタ情報テーブル(MH-BIT)から取得した情報を利用して、MPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)に放送ID記述子を記録する。
なお、放送ID記述子の記録領域は、第2記述子ループ(サービス情報記述子ループ)とする。
この結果、MPEG2-TS対応の番組情報記録テーブル(SIT)内に図43(a)に示すデータ構成を持つ放送ID記述子が記録される。
図43(a)に示す放送ID記述子には、記述子タグ=0x85が記録され、さらに、オリジナルネットワークID(original_network_id)、TLVストリームID(tlv_stream_id)、イベントID(event_id)、ブロードキャスタID(broadcaster_id)等の情報が記録される。
記述子タグ=0x85は、従来のMPEG2-TS対応のSITにおいて放送ID記述子タグとして用いられているタグである。
オリジナルネットワークID(original_network_id)、TLVストリームID(tlv_stream_id)、イベントID(event_id)、ブロードキャスタID(broadcaster_id)等の情報は、ステップS181でMMTフォーマット対応のイベント情報テーブル(MH-EIT)と、ブロードキャスタ情報テーブル(MH-BIT)から取得した情報である。
(ステップS183)
ステップS183は、受信装置20が、放送局から受信するMMTフォーマットデータに基づいてMMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)を生成する場合に実行する処理である。
この場合、受信装置20は、ステップS181でMMTフォーマット対応のイベント情報テーブル(MH-EIT)と、ブロードキャスタ情報テーブル(MH-BIT)から取得した情報を利用して、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)に放送ID記述子を記録する。
なお、放送ID記述子の記録領域は、第2記述子ループ(サービス情報記述子ループ)とする。
この結果、MMT対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)内に図43(b)に示すデータ構成を持つ放送ID記述子が記録される。
図43(b)に示す放送ID記述子には、記述子タグ=0xFC01が記録され、さらに、オリジナルネットワークID(original_network_id)、TLVストリームID(tlv_stream_id)、イベントID(event_id)、ブロードキャスタID(broadcaster_id)等の情報が記録される。
記述子タグ=0xFC01は、MMTフォーマットにおいて放送ID記述子タグとして用いられているタグである。
オリジナルネットワークID(original_network_id)、TLVストリームID(tlv_stream_id)、イベントID(event_id)、ブロードキャスタID(broadcaster_id)等の情報は、ステップS181でMMTフォーマット対応のイベント情報テーブル(MH-EIT)と、ブロードキャスタ情報テーブル(MH-BIT)から取得した情報である。
これらの情報の取得元となるMMTフォーマット対応のイベント情報テーブル(MH-EIT)と、ブロードキャスタ情報テーブル(MH-BIT)の記録情報について、図44を参照して説明する。
オリジナルネットワークID(original_network_id)は、図44(1)に示すMMTフォーマット対応のイベント情報テーブル(MH-EIT)に記録された(a)オリジナルネットワークID(original_network_id)を取得して記録する。
TLVストリームID(tlv_stream_id)、イベントID(event_id)は、、図44(1)に示すMMTフォーマット対応のイベント情報テーブル(MH-EIT)に記録された(b)TLVストリームID(tlv_stream_id)、(c)イベントID(event_id)を取得して記録する。
ブロードキャスタID(broadcaster_id)は、図44(2)に示すMMTフォーマット対応のブロードキャスタ情報テーブル(MH-BIT)に記録された(d)ブロードキャスタID(broadcaster_id)を取得して記録する。
[8.MMTフォーマットデータを受信し、番組情報記録テーブル(MH-SIT,SIT)を生成して送信する情報処理装置の構成と処理について]
次に、図45を参照して、MMTフォーマットデータを受信し、番組情報記録テーブル(MH-SIT,SIT)を生成して送信する情報処理装置の構成と処理について説明する。
先に説明したように、受信装置20は、放送局11からMMTフォーマットに従ったデータを入力して、以下の処理1または処理2を実行する。
(処理1)MMTパケット列によって構成されるMMTフォーマットデータを生成するとともに、番組情報記録テーブル(MH-SIT)を生成してMMTパケット内に格納してネットワーク接続装置30に送信する。
(処理2)MMTフォーマットをMPEG2-TSフォーマットに変換し、TSパケット列によって構成されるMPEG-2TSフォーマットデータを生成するとともに、番組情報記録テーブル(SIT)を生成してMPEG2-TSパケット内に格納してネットワーク接続装置30に送信する。
図45は、受信装置20に相当する情報処理装置400の構成を示す図である。
データ入力部401は、MMTフォーマットデータ431、すなわち画像データ、音声データ、さらに制御情報(SI)としての様々なテーブル(MPT,MH-EIT,MH-BIT,MH-SDT,MH-TOT等)を含むMMTフォーマットデータ431を入力する。
データ入力部401は、MMTフォーマットデータ431を送信する例えば放送局やコンテンツサーバ等からの送信データを受信する受信部、あるいは、MMTフォーマットデータ431を記録したメディアからのデータ読み取りを実行するメディア読み取り部等によって構成される。
データ入力部401から入力するMMTフォーマットデータ431は、先に図2を参照して説明したデータフォーマットに従ったデータであり、例えばHEVC画像等の高精細画像データが含まれている。
MMTフォーマットデータ431は、制御部403の制御によって、記憶部404に格納される。
ユーザ入力部402は、例えば、ネットワーク接続装置に対するデータ送信の開始要求等を入力する。
ユーザ入力部402から、データ送信開始要求を入力すると、この入力をトリガとして、記憶部404に格納されたMMTフォーマットデータ431が、デマルチプレクサ(DeMUX)405に入力される。
デマルチプレクサ(DeMUX)405は、MMTフォーマットデータ431から、画像、音声、字幕等の各データを格納したパケットや、上記各種のテーブルを含む制御情報(TLV-SI,MMT-SI)を取得し、データ種別のパケットに分類し、各パケットを、データ種類に応じて、データ処理部406の字幕データ生成部411、画像データ生成部412、音声データ生成部413、制御情報解析部414に入力する。
字幕データ生成部411は、データ入力部401が入力し、記憶部404に格納されたMMTフォーマットデータ331から、字幕データを取得し、BDAVフォーマットにおいて規定されるストリームファイル格納用データを生成する。
画像データ生成部412は、データ入力部401が入力し、記憶部404に格納されたMMTフォーマットデータ331から、画像データを取得し、BDAVフォーマットにおいて規定されるストリームファイル格納用データを生成する。
音声データ生成部413は、データ入力部401が入力し、記憶部404に格納されたMMTフォーマットデータ431から、音声データを取得し、BDAVフォーマットにおいて規定されるストリームファイル格納用データを生成する。
制御情報解析部414は、データ入力部401が入力し、記憶部404に格納されたMMTフォーマットデータ431から、通知情報や、再生制御情報、コピー制御情報等を含む制御情報(TLV-SI,MMT-SI)等の制御情報を取得する。
番組情報記録テーブル生成部416は、制御情報解析部414から、MMTフォーマットデータに含まれる制御情報(SI)、すなわち複数の様々なテーブル(MPT,MH-EIT,MH-BIT,MH-SDT,MH-TOT等)に記録された情報を入力して、番組情報記録テーブル(MH-SIT,SIT)を生成する。
なお、送信データがMMTフォーマットに従ったMMTパケット列によって構成される場合は、MMTフォーマット対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)を生成する。
一方、送信データがMPEG2-TSフォーマットに従ったTSパケット列によって構成される場合は、MPEG2-TSフォーマット対応の番組情報記録テーブル(SIT)を生成する。
マルチプレクサ(MUX)415は、字幕データ生成部411、画像データ生成部412、音声データ生成部413が変換した字幕、画像、音声各データ、および制御情報解析部414がMMTフォーマットデータ331の制御情報(TLV-SI,MMT-SI)等から取得した情報、さらに、番組情報記録テーブル生成部416が生成した番組情報記録テーブル(MH-SIT,SIT)を入力し、これらのデータを格納したパケット列を生成する。
ここで生成するパケット列は、
MMTパケット列によって構成されるMMTフォーマットデータ、または、
TSパケット列によって構成されるMPEG2-TSフォーマットデータのいずれかである。
MMTパケット列によって構成されるMMTフォーマットデータには、MMTフォーマット対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)を格納したMMTパケットが含まれる。また、TSパケット列によって構成されるMPEG2-TSフォーマットデータには、MPEG2-TSフォーマット対応の番組情報記録テーブル(SIT)を格納したTSパケットが含まれる。
データ処理部406の生成した送信データ432は、制御部403の制御の下、通信部407を介して、ネットワーク接続装置に送信される。
次に、図45を参照して説明した情報処理装置400が実行する処理のシーケンスについて、図46に示すフローチャートを参照して説明する。
図46に示すフローに従った処理は、例えば情報処理装置の記憶部に格納されたプログラムに従って、プログラム実行機能を有するCPUを備えたデータ処理部(制御部)の制御の下で実行することができる。
以下、図46のフローに示す各ステップの処理について、順次、説明する。
(ステップS201)
まず、情報処理装置400は、ステップS201において、データ入力部401を介してMMTフォーマットデータを入力する。
このデータには画像データ、音声データ、字幕データ、さらに、通知情報や制御情報等を格納した制御情報(TLV-SI,MMT-SI)等が含まれる。
なお、制御情報には、番組情報を記録した複数の様々なテーブル(MPT,MH-EIT,MH-BIT,MH-SDT,MH-TOT等)が含まれる。
(ステップS202)
次に、ステップS202において、情報処理装置400は、入力したMMTフォーマットデータのデマルチプレクス処理、すなわち、データ種類単位のデータ分離処理を行う。画像、音声、字幕、制御情報等の分離処理を実行する。
(ステップS203)
次に、ステップS203において、情報処理装置400は、ネットワーク接続装置等の外部装置に送信する転送データが、MMTフォーマットデータであるか、MPEG2-TSフォーマットデータであるかを判定する。この判定は、例えば送信先装置との事前通信により、送信先装置がMMTフォーマットデータを処理可能であるかを確認し、処理可能である場合は送信データをMMTフォーマットデータとし、処理不可能である場合はMPEG2-TSフォーマットデータとするといった処理によって行われる。
送信データをMMTフォーマットデータに設定した場合は、ステップS204~S205の処理を実行する。一方、送信データをMPEG2-TSフォーマットデータに設定した場合は、ステップS206~S207の処理を実行する。
(ステップS204)
送信データをMMTフォーマットデータに設定した場合は、ステップS204において、情報処理装置400は、MMTフォーマット対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)を生成する。
すなわち、図45に示すデータ処理部406の番組情報記録テーブル生成部416が、MMTフォーマットデータに含まれる複数の様々なテーブル(MPT,MH-EIT,MH-BIT,MH-SDT,MH-TOT等)に記録された情報を選択取得して、MMTフォーマット対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)を生成する。
(ステップS205)
次に、ステップS205において、情報処理装置400は、ステップS204で生成したMMTフォーマット対応の番組情報記録テーブル(MH-SIT)を格納したMMTパケットと、送信コンテンツを構成する画像、音声武藤のコンテンツデータを格納したMMTパケットからなるMMTフォーマット対応のMMTパケット列を生成して、ネットワークを介して送信する。
(ステップS206)
一方、ステップS203において、送信データをMPEG2-TSフォーマットデータに設定した場合は、ステップS206において、情報処理装置400は、MPEG2-TSフォーマット対応の番組情報記録テーブル(SIT)を生成する。
すなわち、図45に示すデータ処理部406の番組情報記録テーブル生成部416が、MMTフォーマットデータに含まれる複数の様々なテーブル(MPT,MH-EIT,MH-BIT,MH-SDT,MH-TOT等)に記録された情報を選択取得して、MPEG2-TSフォーマット対応の番組情報記録テーブル(SIT)を生成する。
(ステップS207)
次に、ステップS207において、情報処理装置400は、ステップS206で生成したMPEG2-TSフォーマット対応の番組情報記録テーブル(SIT)を格納したTSパケットと、送信コンテンツを構成する画像、音声武藤のコンテンツデータを格納したTSパケットからなるMPEG2-TSフォーマット対応のTSパケット列を生成して、ネットワークを介して送信する。
ステップS205、またはステップS207において、情報処理装置400から送信されたMMTパケット、またはTSパケットは、ネットワーク接続装置に送信される。MMTパケット列、またはTSパケット列を受信したネットワーク接続装置のデータ処理部は、いずれの場合も各パケット列からパケット識別子に基づいて番組情報を記録したMH-SIT格納パケット、またはSIT格納パケットを取得し、番組情報を参照、利用することが可能となる。例えば、ネットワーク接続装置のデータ処理部は、番組情報格納パケットから番組情報を読み出して表示部に表示するといった処理を行うことができる。
[9.情報処理装置の構成例について]
次に、図45を参照して説明した情報処理装置400、および、情報処理装置400からの送信データを受信するネットワーク接続装置(外部装置)のハードウェア構成例について、図47を参照して説明する。
CPU(Central Processing Unit)601は、ROM(Read Only Memory)602、または記憶部608に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行するデータ処理部として機能する。例えば、上述した実施例において説明したシーケンスに従った処理を実行する。RAM(Random Access Memory)603には、CPU601が実行するプログラムやデータなどが記憶される。これらのCPU601、ROM602、およびRAM603は、バス604により相互に接続されている。
CPU601はバス604を介して入出力インタフェース605に接続され、入出力インタフェース605には、各種スイッチ、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部606、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部607が接続されている。CPU601は、入力部606から入力される指令に対応して各種の処理を実行し、処理結果を例えば出力部607に出力する。
入出力インタフェース605に接続されている記憶部608は、例えばハードディスク等からなり、CPU601が実行するプログラムや各種のデータを記憶する。通信部609は、インターネットやローカルエリアネットワークなどのネットワークを介したデータ通信の送受信部、さらに放送波の送受信部として機能し、外部の装置と通信する。
入出力インタフェース605に接続されているドライブ610は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、あるいはメモリカード等の半導体メモリなどのリムーバブルメディア611を駆動し、データの記録あるいは読み取りを実行する。
[10.本開示の構成のまとめ]
以上、特定の実施例を参照しながら、本開示の実施例について詳解してきた。しかしながら、本開示の要旨を逸脱しない範囲で当業者が実施例の修正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈されるべきではない。本開示の要旨を判断するためには、特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
なお、本明細書において開示した技術は、以下のような構成をとることができる。
(1) MMT(MPEG Media Transport)フォーマットデータを入力し、ネットワーク接続装置に送信する送信データを生成するデータ処理部を有し、
前記データ処理部は、
入力データに含まれるMMTフォーマットデータ対応の番組情報を取得し、番組情報記録テーブルを生成して、番組情報記録テーブルの格納パケットを含む送信データを生成する情報処理装置。
(2) 前記データ処理部は、
MMTフォーマット規定の制御情報記録テーブルから番組情報を取得する(1)に記載の情報処理装置。
(3) 前記MMTフォーマット規定の制御情報記録テーブルは、
イベント情報テーブル(MH-EIT)、またはMMTパッケージテーブル(MMT)、またはサービス記述テーブル(MH-SDT)、またはブロードキャスタ情報テーブル(MH-BIT)、またはタイムオフセットテーブル(MH-TOT)の少なくともいずれかのテーブルである(2)に記載の情報処理装置。
(4) 前記データ処理部は、
MMTフォーマットに従ったMMTパケット列、または、MPEG2-TSフォーマットに従ったTSパケット列から構成される送信データを生成する(1)~(3)いずれかに記載の情報処理装置。
(5) 前記データ処理部は、
MPEG2-TSフォーマットに従ったTSパケット列から構成される送信データを生成する場合、入力データであるMMTフォーマットデータをMPEG2-TSフォーマットに変換するフォーマット変換を実行する(1)~(4)いずれかに記載の情報処理装置。
(6) 前記データ処理部が入力するMMTフォーマットデータは、放送局の配信データである(1)~(5)いずれかに記載の情報処理装置。
(7) 前記データ処理部は、
第1記述子ループと第2記述子ループの2つの記述子ループの少なくともいずかのループに番組情報を記録した番組情報記録テーブルを生成する(1)~(6)いずれかに記載の情報処理装置。
(8) 前記データ処理部は、
MPEG2-TSフォーマットにおいて規定されるセレクション情報テーブル(SIT)に規定される記述子を記録した番組情報記録テーブルを生成する(1)~(7)いずれかに記載の情報処理装置。
(9) 前記データ処理部は、
前記ネットワーク接続装置に送信する送信データが、
MMTフォーマットに従ったMMTパケット列である場合、
MMTフォーマットに従った番組情報記録テーブル(MH-SIT)を生成する(1)~(8)いずれかに記載の情報処理装置。
(10) 前記データ処理部は、
前記ネットワーク接続装置に送信する送信データが、
MPEG2-TSフォーマットに従ったTSパケット列である場合、
MPEG2-TSフォーマットに従った番組情報記録テーブル(SIT)を生成する(1)~(9)いずれかに記載の情報処理装置。
(11) 前記データ処理部は、
MPEG2-TSフォーマットの番組情報記録テーブル(SIT)に規定された記述子と同じ記述子を前記MMTフォーマット規定の制御情報記録テーブルから選択して、前記番組情報記録テーブルに記録する(1)~(10)いずれかに記載の情報処理装置。
(12) 前記データ処理部は、
MPEG2-TSフォーマットの番組情報記録テーブル(SIT)に規定された記述子と同じ記述子が前記MMTフォーマット規定の制御情報記録テーブルにない場合、前記番組情報記録テーブル(SIT)に規定された記述子の実体データと類似するデータを前記MMTフォーマット規定の制御情報記録テーブルから選択して、前記番組情報記録テーブルに記録する(1)~(11)いずれかに記載の情報処理装置。
(13) 前記データ処理部は、
番組情報記録テーブルの格納パケットに番組情報記録テーブル格納パケットであることを識別可能なパケット識別子を記録する(1)~(12)いずれかに記載の情報処理装置。
(14) MMT(MPEG Media Transport)フォーマットデータを格納したMMTパケット列を入力して、該MMTパケット列に含まれる番組情報格納パケットを取得し、
前記番組情報格納パケットから、番組情報を読み出して表示部に表示するデータ処理部を有する情報処理装置。
(15) 前記番組情報は、複数の異なる記述子によって構成され、前記記述子中、少なくとも一部の記述子は、MPEG2-TSフォーマットにおいて規定されるセレクション情報テーブル(SIT)に規定された記述子と同じ記述子である(14)に記載の情報処理装置。
(16) 情報処理装置において実行する情報処理方法であり、
データ処理部が、MMT(MPEG Media Transport)フォーマットデータを入力し、ネットワーク接続装置に送信する送信データを生成するデータ処理ステップを実行し、
前記データ処理部は、前記データ処理ステップにおいて、
入力データに含まれるMMTフォーマットデータ対応の番組情報を取得し、番組情報記録テーブルを生成して、番組情報記録テーブルの格納パケットを含む送信データを生成する情報処理方法。
(17) 情報処理装置において実行する情報処理方法であり、
データ処理部が、MMT(MPEG Media Transport)フォーマットデータを格納したMMTパケット列を入力して、該MMTパケット列に含まれる番組情報格納パケットを取得し、
前記番組情報格納パケットから、番組情報を読み出して表示部に表示する情報処理方法。
(18) 情報処理装置において情報処理を実行させるプログラムであり、
データ処理部に、MMT(MPEG Media Transport)フォーマットデータを入力して、ネットワーク接続装置に送信する送信データを生成するデータ処理ステップを実行させ、
前記プログラムは、前記データ処理ステップにおいて、
入力データに含まれるMMTフォーマットデータ対応の番組情報を取得し、番組情報記録テーブルを生成して、番組情報記録テーブルの格納パケットを含む送信データを生成させるプログラム。
(19) 情報処理装置において情報処理を実行させるプログラムであり、
データ処理部に、MMT(MPEG Media Transport)フォーマットデータを格納したMMTパケット列を入力して、該MMTパケット列に含まれる番組情報格納パケットを取得させ、
前記番組情報格納パケットから番組情報を読み出して表示部に表示させるプログラム。
また、明細書中において説明した一連の処理はハードウェア、またはソフトウェア、あるいは両者の複合構成によって実行することが可能である。ソフトウェアによる処理を実行する場合は、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれたコンピュータ内のメモリにインストールして実行させるか、あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させることが可能である。例えば、プログラムは記録媒体に予め記録しておくことができる。記録媒体からコンピュータにインストールする他、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介してプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることができる。
なお、明細書に記載された各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。また、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
以上、説明したように、本開示の一実施例の構成によれば、MMTフォーマット規定の制御情報記録テーブルから番組情報を取得して、番組情報格納パケットを含むMMTパケット列、またはTSパケット列を生成して送信し、送信先での番組情報の利用を可能とする構成が実現される。
具体的には、例えば、放送局からのデータ受信を行う受信装置が、MMTフォーマットデータを入力し、ネットワーク接続装置に送信する送信データを生成するデータ処理部を有する。データ処理部はMMTフォーマットデータ対応の番組情報を取得して番組情報記録テーブルを生成し、番組情報格納パケットを含む送信データを生成する。データ処理部は、MMTフォーマット規定のイベント情報テーブル(MH-EIT)等の制御情報記録テーブルから番組情報を取得して、MMTパケット列、または、TSパケット列から構成される送信データを送信し、送信先での番組情報利用を可能とする。
本構成により、MMTフォーマット規定の制御情報記録テーブルから番組情報を取得して、番組情報格納パケットを含むMMTパケット列、またはTSパケット列を生成して送信し、送信先での番組情報の利用を可能とする構成が実現される。
11 放送局(放送サーバ)
20 受信装置
30 ネットワーク接続装置
400 情報処理装置
401 データ入力部
402 ユーザ入力部
403 制御部
404 記憶部
405 デマルチプレクサ
406 データ処理部
407 通信部
411 字幕データ生成部
412 画像データ生成部
413 音声データ生成部
414 制御情報解析部
415 マルチプレクサ
416 番組情報記録テーブル生成部
601 CPU
602 ROM
603 RAM
604 バス
605 入出力インタフェース
606 入力部
607 出力部
608 記憶部
609 通信部
610 ドライブ
611 リムーバブルメディア

Claims (18)

  1. MMT(MPEG Media Transport)フォーマットデータを入力し、ネットワーク接続装置に送信する送信データを生成するデータ処理部を有し、
    前記データ処理部は、
    入力データに含まれるMMTフォーマットデータ対応の番組情報を取得し、番組情報記録テーブルを生成して、番組情報記録テーブルの格納パケットを含む送信データを生成する処理を実行し、さらに、
    前記データ処理部は、
    前記ネットワーク接続装置に送信する送信データが、
    MMTフォーマットに従ったMMTパケット列である場合、
    MMTフォーマットに従った番組情報記録テーブル(MH-SIT)を生成する情報処理装置。
  2. 前記データ処理部は、
    MMTフォーマット規定の制御情報記録テーブルから番組情報を取得する請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記MMTフォーマット規定の制御情報記録テーブルは、
    イベント情報テーブル(MH-EIT)、またはMMTパッケージテーブル(MMT)、またはサービス記述テーブル(MH-SDT)、またはブロードキャスタ情報テーブル(MH-BIT)、またはタイムオフセットテーブル(MH-TOT)の少なくともいずれかのテーブルである請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記データ処理部は、
    MMTフォーマットに従ったMMTパケット列、または、MPEG2-TSフォーマットに従ったTSパケット列から構成される送信データを生成する請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記データ処理部は、
    MPEG2-TSフォーマットに従ったTSパケット列から構成される送信データを生成する場合、入力データであるMMTフォーマットデータをMPEG2-TSフォーマットに変換するフォーマット変換を実行する請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 前記データ処理部が入力するMMTフォーマットデータは、放送局の配信データである請求項1に記載の情報処理装置。
  7. 前記データ処理部は、
    第1記述子ループと第2記述子ループの2つの記述子ループの少なくともいずかのループに番組情報を記録した番組情報記録テーブルを生成する請求項1に記載の情報処理装置。
  8. 前記データ処理部は、
    MPEG2-TSフォーマットにおいて規定されるセレクション情報テーブル(SIT)に規定される記述子を記録した番組情報記録テーブルを生成する請求項1に記載の情報処理装置。
  9. 前記データ処理部は、
    前記ネットワーク接続装置に送信する送信データが、
    MPEG2-TSフォーマットに従ったTSパケット列である場合、
    MPEG2-TSフォーマットに従った番組情報記録テーブル(SIT)を生成する請求項1に記載の情報処理装置。
  10. 前記データ処理部は、
    MPEG2-TSフォーマットの番組情報記録テーブル(SIT)に規定された記述子と同じ記述子をMMTフォーマット規定の制御情報記録テーブルから選択して、前記番組情報記録テーブルに記録する請求項1に記載の情報処理装置。
  11. 前記データ処理部は、
    MPEG2-TSフォーマットの番組情報記録テーブル(SIT)に規定された記述子と同じ記述子がMMTフォーマット規定の制御情報記録テーブルにない場合、前記番組情報記録テーブル(SIT)に規定された記述子の実体データと類似するデータをMMTフォーマット規定の制御情報記録テーブルから選択して、前記番組情報記録テーブルに記録する請求項1に記載の情報処理装置。
  12. 前記データ処理部は、
    番組情報記録テーブルの格納パケットに番組情報記録テーブル格納パケットであることを識別可能なパケット識別子を記録する請求項1に記載の情報処理装置。
  13. MMT(MPEG Media Transport)フォーマットデータを格納したMMTパケット列を入力して、該MMTパケット列に含まれる番組情報格納パケットを取得し、
    前記番組情報格納パケットから、番組情報を読み出して表示部に表示するデータ処理部を有する情報処理装置。
  14. 前記番組情報は、複数の異なる記述子によって構成され、前記記述子中、少なくとも一部の記述子は、MPEG2-TSフォーマットにおいて規定されるセレクション情報テーブル(SIT)に規定された記述子と同じ記述子である請求項13に記載の情報処理装置。
  15. 情報処理装置において実行する情報処理方法であり、
    データ処理部が、MMT(MPEG Media Transport)フォーマットデータを入力し、ネットワーク接続装置に送信する送信データを生成するデータ処理ステップを実行し、
    前記データ処理部は、前記データ処理ステップにおいて、
    入力データに含まれるMMTフォーマットデータ対応の番組情報を取得し、番組情報記録テーブルを生成して、番組情報記録テーブルの格納パケットを含む送信データを生成する処理を実行し、さらに、
    前記データ処理部は、
    前記ネットワーク接続装置に送信する送信データが、
    MMTフォーマットに従ったMMTパケット列である場合、
    MMTフォーマットに従った番組情報記録テーブル(MH-SIT)を生成する情報処理方法。
  16. 情報処理装置において実行する情報処理方法であり、
    データ処理部が、MMT(MPEG Media Transport)フォーマットデータを格納したMMTパケット列を入力して、該MMTパケット列に含まれる番組情報格納パケットを取得し、
    前記番組情報格納パケットから、番組情報を読み出して表示部に表示する情報処理方法。
  17. 情報処理装置において情報処理を実行させるプログラムであり、
    データ処理部に、MMT(MPEG Media Transport)フォーマットデータを入力して、ネットワーク接続装置に送信する送信データを生成するデータ処理ステップを実行させ、
    前記プログラムは、前記データ処理ステップにおいて、
    入力データに含まれるMMTフォーマットデータ対応の番組情報を取得し、番組情報記録テーブルを生成して、番組情報記録テーブルの格納パケットを含む送信データを生成させ、さらに、
    前記ネットワーク接続装置に送信する送信データが、
    MMTフォーマットに従ったMMTパケット列である場合、
    MMTフォーマットに従った番組情報記録テーブル(MH-SIT)を生成させるプログラム。
  18. 情報処理装置において情報処理を実行させるプログラムであり、
    データ処理部に、MMT(MPEG Media Transport)フォーマットデータを格納したMMTパケット列を入力して、該MMTパケット列に含まれる番組情報格納パケットを取得させ、
    前記番組情報格納パケットから番組情報を読み出して表示部に表示させるプログラム。
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