JP7266193B2 - 車両用電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、各種車両に使用される車両用電源装置に関するものである。
以下、従来の電源装置について図面を用いて説明する。図5は従来の車両用電源装置の構成を示した回路ブロック図であり、車両用電源装置1はDCDCコンバータ2と入力スイッチ3と補助スイッチ4とを有していた。バッテリー5からDCDCコンバータ2を通じての負荷6への電力供給は、入力スイッチ3が接続あるいは遮断されることで、供給状態あるいは遮断状態となるように制御されていた。入力スイッチ3にPチャンネル型のFET(電界効果型トランジスタ)が用いられた場合、補助スイッチ4が接続あるいは遮断されることによって入力スイッチ3が遮断あるいは接続されていた。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば特許文献1が知られている。
特開2009-177936号公報
しかしながら、入力スイッチ3が接続状態のときに負荷6への大電流供給に伴ってバッテリー電圧が不安定化した場合や、バッテリー5から負荷6へと至る導体路7における直流抵抗が何らかの影響で大きくなった場合などでは、入力スイッチ3の制御端子3Aと入力スイッチ3の入力端3Bの電位差が小さくなりやすくなり、入力スイッチ3の接続状態が維持できなくなり、車両用電源装置1の動作信頼性が低下するおそれがあるという課題があった。
そこで本発明は、車両用電源装置の動作信頼性を向上させることを目的とするものである。
そして、この目的を達成するために本発明は、入力部と、出力部と、前記入力部から前記出力部へと順に直列接続された入力半導体スイッチと変換半導体スイッチと結合コンデンサと第1インダクタと、前記入力半導体スイッチの動作を制御する入力制御回路と、前記変換半導体スイッチの動作を制御することによって前記出力部から出力される出力電圧および出力電流を制御する変換制御回路と、前記スイッチ素子と前記結合コンデンサとを接続する第1接続点と、グランドに接続された第2インダクタと、前記結合コンデンサと前記第1インダクタとを接続する第2接続点にカソードが、グランドにアノードがそれぞれ接続された第1ダイオードと、前記第1インダクタと前記出力部とを接続する第3接続点と、グランドに接続された第1平滑コンデンサと、前記第1接続点と前記入力制御回路とに接続されたバイアス回路と、を備え、前記入力制御回路は前記入力半導体スイッチを接続状態とさせるための第1電圧を前記入力半導体スイッチの制御端子へ供給し、前記バイアス回路は、前記入力制御回路が前記入力半導体スイッチを接続状態とさせているときに前記第1電圧へ第2電圧を重畳させる、ことを特徴としたものである。
本発明によれば、入力半導体スイッチがオン状態のときに負荷への大電流供給に伴ってバッテリー電圧が不安定化した場合や、入力部から出力部へと至る経路における直流抵抗が何らかの影響で大きくなった場合であっても、第1接続点に生じる電圧に対応してバイアス回路から入力制御回路の第1電圧へ重畳される第2電圧が存在することで、入力半導体スイッチを接続させるために必要な電位差を大きく維持できるので、入力半導体スイッチは安定した接続状態に維持されることができる。
本発明の実施の形態における車両用電源装置の構成を示す第1回路ブロック図 本発明の実施の形態における車両用電源装置を搭載した車両構成を示す第1ブロック図 本発明の実施の形態における車両用電源装置を搭載した車両構成を示す第2ブロック図 本発明の実施の形態における車両および車両用電源装置の動作タイミングチャート 従来の車両用電源装置の構成を示した回路ブロック図
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
(実施の形態)
図1は本発明の実施の形態における車両用電源装置の構成を示す第1回路ブロック図である。車両用電源装置11は、入力部12と出力部13と入力半導体スイッチ14と変換半導体スイッチ15と結合コンデンサ16と第1インダクタ17と入力制御回路18と変換制御回路19と第2インダクタ20と第1ダイオード21と第1平滑コンデンサ22とバイアス回路23とを含む。
入力半導体スイッチ14と変換半導体スイッチ15と結合コンデンサ16と第1インダクタ17とは、入力部12から出力部13へと順に直列接続されている。入力制御回路18は入力半導体スイッチ14の動作を制御する。変換制御回路19は、変換半導体スイッチ15の動作を制御して、出力部13から出力される出力電圧および出力電流を制御する。第2インダクタ20は、変換半導体スイッチ15と結合コンデンサ16とを接続する第1接続点J1と、グランドGとに接続されている。第1ダイオード21は、結合コンデンサ16と第1インダクタ17とを接続する第2接続点J2と、グランドGとに接続されている。また、第1ダイオード21のカソードは第2接続点J2に、第1ダイオード21のアノードはグランドGに、それぞれ接続されている。第1平滑コンデンサ22の両端はそれぞれ、第1インダクタ17と出力部13とを接続する第3接続点J3と、グランドGとに接続されている。バイアス回路23は、第1接続点J1と入力制御回路18とに接続されている。
入力制御回路18は入力半導体スイッチ14を接続状態とさせるための第1電圧V1を入力半導体スイッチ14の制御端子14Aへ供給する。バイアス回路23は、入力制御回路18が入力半導体スイッチ14を接続状態とさせているときに、第1電圧V1に第2電圧V2を重畳させる。
以上の構成および動作により、車両用電源装置11は以下の効果を有する。入力制御回路18は入力半導体スイッチ14を接続状態とさせることに必要な電圧を印加するために、言い換えると、入力半導体スイッチ14を接続状態とさせるために必要な電位差を発生させるために、第1電圧V1を入力半導体スイッチ14の制御端子14Aへ印加する。さ
らにバイアス回路23は第2電圧V2を、入力半導体スイッチ14の制御端子14Aへ第1電圧V1に重畳させ、入力半導体スイッチ14を接続させるために必要な電位差を大きくさせる。
例えば、入力部12の電圧が車両用電源装置11の外部の要因で低下した場合、入力半導体スイッチ14のゲートソース間電位差が小さくなり、入力半導体スイッチ14のオン抵抗値が大きくなることで入力半導体スイッチ14における損失が増加してしまうことがある。これに対応するために本実施の形態では、ゲートソース間電位差を維持するためにバイアス回路23が用いられることによって、入力半導体スイッチ14のオン抵抗値が小さく維持されることで入力半導体スイッチ14における損失を抑制している。
これは言い換えると、入力半導体スイッチ14がオン状態(接続状態)のときに出力部13に接続された車両負荷25への大電流供給に伴って、入力部12へ電力供給する車両バッテリー26の電圧が不安定化した場合や、入力部12から出力部13へと至る経路における直流抵抗が何らかの影響で大きくなった場合であっても、第1接続点J1に生じる電圧に対応してバイアス回路23から入力制御回路18の第1電圧へ重畳される第2電圧が存在することで、入力半導体スイッチ14を接続させるために必要な電位差を大きく維持できるので、入力半導体スイッチ14はゲートソース間電圧を大きな値で維持でき、入力半導体スイッチ14は安定した接続状態に維持されることができる。
以下で、図1、図2の本発明の実施の形態における車両用電源装置を搭載した車両構成を示す第1ブロック図、および図3の本発明の実施の形態における車両用電源装置を搭載した車両構成を示す第2ブロック図を用いて、車両用電源装置の構成および動作の詳細を説明する。
車両用電源装置11は、車両27の車体28に搭載されていて、図1の場合と同様に入力部12と出力部13と入力半導体スイッチ14と変換半導体スイッチ15と結合コンデンサ16と第1インダクタ17と入力制御回路18と変換制御回路19と第2インダクタ20と第1ダイオード21と第1平滑コンデンサ22とバイアス回路23とを含む。
入力半導体スイッチ14と変換半導体スイッチ15と結合コンデンサ16と第1インダクタ17とは、入力部12から出力部13へと順に直列接続されている。入力制御回路18の高電位側端子18Aは入力半導体スイッチ14に接続され、入力制御回路18の第1低電位側端子18Bはグランドに接続され、入力制御回路18の第2低電位側端子18Cはバイアス回路23に接続されている。また、入力制御回路18は起動信号受信部24を有し、入力半導体スイッチ14の動作を制御する。
ここで、特に入力半導体スイッチ14にはPチャンネル型FET(電界効果型トランジスタ)が用いられている。そして、図2に示すように入力半導体スイッチ14の出力端子14C(ソース)と制御端子14A(ゲート)とには、抵抗14Xの端部がそれぞれ接続されている。あるいは、図3に示すように、入力半導体スイッチ14の入力端子14B(ソース)と制御端子14A(ゲート)とには、抵抗14Yの端部がそれぞれ接続されている。図2における抵抗14Xと図3における抵抗14Yが有する機能は概ね同じであり、Pチャンネル型FETである入力半導体スイッチ14が接続状態を維持しやすいように、制御端子14Aの電位を出力端子14Cや入力端子14Bよりも低くするためのものである。ここでは図示していないが、出力端子14Cと制御端子14Aとに接続される抵抗14Xと、入力端子14Bと制御端子14Aとに接続される抵抗14Yとの双方が配置されていてもよい。
変換制御回路19は、出力部13から出力される出力電圧および出力電流を検出し、ま
た、変換半導体スイッチ15の動作を制御して、出力部13から出力される出力電圧および出力電流を制御する。これにより変換制御回路19は、目的とする出力電圧および出力電流に対して検出した出力電圧および出力電流との比較を行いつつ、変換半導体スイッチ15のオンオフ動作を例えばPWM(パルス幅変調)信号を用いて制御する。
変換制御回路19と入力半導体スイッチ14とは、過電流防止機能を果たすように設定されている。変換制御回路19は上記のように、出力部13の出力電圧と出力電流との検出に加えて、入力部12の入力電圧と入力電流の検出も可能である。特に入力電流が入力閾値を超越して過大となり、車両用電源装置11が損傷を受ける可能性がある電流値を変換制御回路19が検出したときは、変換制御回路19が入力制御回路18へ入力半導体スイッチ14をオフ状態とさせるための指示を発信する。変換制御回路19が入力制御回路18へ発信する入力半導体スイッチ14をオフ状態とさせるための指示は、入力制御回路18の遮断信号受信部34が受信する。そして入力制御回路18が入力半導体スイッチ14の制御端子14Aの電圧を上昇させて、入力半導体スイッチ14の入力端子14Bと制御端子14Aとの電位差を縮小させる。あるいは、入力制御回路18が入力半導体スイッチ14の入力端子14Bと制御端子14Aとを短絡させても構わない。またあるいは、入力制御回路18が入力半導体スイッチ14の出力端子14Cと制御端子14Aとを短絡させても構わない。
第2インダクタ20は、変換半導体スイッチ15と結合コンデンサ16とを接続する第1接続点J1と、グランドGとに接続されている。第1ダイオード21は、結合コンデンサ16と第1インダクタ17とを接続する第2接続点J2と、グランドGとに接続されている。また、第1ダイオード21のカソードは第2接続点J2に、第1ダイオード21のアノードはグランドGに、それぞれ接続されている。第1平滑コンデンサ22は、第1インダクタ17と出力部13とを接続する第3接続点J3と、グランドGとに接続されている。
バイアス回路23は、第1接続点J1と入力制御回路18とに接続されている。バイアス回路23は、第2ダイオード29と第2平滑コンデンサ30とを有する。第2ダイオード29のカソードは第1接続点J1に接続され、第2ダイオード29のアノードは入力制御回路18に接続されている。第2平滑コンデンサ30の両端はそれぞれ、第2ダイオード29のアノードとグランドGとに接続されている。バイアス回路23の入力端23Aは第1接続点J1に接続され、バイアス回路23の出力端23Bは、第2ダイオード29のアノードと第2平滑コンデンサ30との接続点に接続されている。
車体28に設けられた車両スイッチ31が搭乗者によって操作されることで電源起動信号S1を発し、入力制御回路18は起動信号受信部24で電源起動信号S1を受信することによって入力半導体スイッチ14を接続させるための第1電圧V1を入力半導体スイッチ14の制御端子14Aへ供給する。また、車両バッテリー26と入力部12との間には、車両スイッチ31に連動する連動スイッチ(図示せず)が設けられて、車両スイッチ31が搭乗者によって操作されることで車両バッテリー26と入力部12とが接続状態となるようにしてもよい。
ここで入力半導体スイッチ14にはPチャンネル型FETが用いられている。したがって、図2で示される入力半導体スイッチ14を接続させるために、ゲート端子に相当する制御端子14Aへ印加される第1電圧V1は、ドレイン端子に相当する入力端子14Bやソース端子に相当する出力端子14Cの電圧に比較して、オン電圧相当の電位差分で低い電圧以下であることが必要となる。電源起動信号S1が起動信号受信部24で受信されたときの第1電圧V1の初期値はグランドGと同等の電圧としてよい。そして、仮に入力端子14Bの電圧や出力端子14Cの電圧が低下した場合であっても、第1電圧V1をさら
に低下させる方向のバイアス電圧である第2電圧V2がバイアス回路23によって重畳される。
バイアス回路23では、変換半導体スイッチ15が遮断されていて第1接続点J1が負電位となる場合に生じる電荷のみが第2平滑コンデンサ30に蓄えられることとなる。そして第2平滑コンデンサ30の有する負電位が、第1電圧V1をさらに低下させる方向のバイアス電圧である第2電圧V2としてバイアス回路23から入力制御回路18へと印加される。このため、制御端子14Aは入力端子14Bや出力端子14Cの電圧に比較してオン電圧相当の電位差を維持したうえで充分に低い電圧の状態を維持することができる。
ここで入力制御回路18の構成としては、入力制御回路18に第1起動スイッチ32Aと第1抵抗体33Aとが設けられていて、第1起動スイッチ32Aと第1抵抗体33Aとが直列に接続されたうえで、制御端子14AとグランドGとの間に配置されている。また、入力制御回路18に第2起動スイッチ32Bと第2抵抗体33Bとが設けられていて、第2起動スイッチ32Bと第2抵抗体33Bとが直列に接続されたうえで、制御端子14Aとバイアス回路23の出力端23Bとの間に配置されている。そして、電源起動信号S1を入力制御回路18が受信すると、第1起動スイッチ32Aおよび第2起動スイッチ32Bとが接続状態となる。これにより制御端子14Aの電位は、第1起動スイッチ32Aおよび第2起動スイッチ32Bが開放状態であったときの入力端子14Bや出力端子14Cと概ね同電位の状態から、入力半導体スイッチ14が接続状態となるように低い電位へと切り替わる。
入力制御回路18において、第1起動スイッチ32Aと第2起動スイッチ32Bとに代えて、スイッチでなく常時接続状態の導体が設けられてもよい。しかしながら、車両バッテリー26と入力部12とが常時接続される導体経路を有する回路構成の場合は、特に第1抵抗体33Aにおいて暗電流による車両バッテリー26の劣化が生じる可能性がある。したがって、電源起動信号S1に応じて接続する第1起動スイッチ32Aと第2起動スイッチ32Bとが入力制御回路18に設けられることが望ましい。
また、第1接続点J1において負電位の場合に生じる電荷のみが第2平滑コンデンサ30に蓄えられるため、電源起動信号S1を入力制御回路18が受信して第1起動スイッチ32Aおよび第2起動スイッチ32Bが接続状態となったとき、バイアス回路23から入力制御回路18へと印加される電圧は最も高い場合であってもグランド電位となる。したがって、入力制御回路18が起動信号受信部24で電源起動信号S1を受信して起動を始める場合においても、第2平滑コンデンサ30における残留電荷相当の電圧が第1電圧V1をさらに低下させる方向のバイアス電圧である第2電圧V2としてバイアス回路23によって重畳される。
上記で説明した車両用電源装置11の時系列の動作について図4の本発明の実施の形態における車両および車両用電源装置の動作タイミングチャートを用いて以下で説明する。
まず、T0のタイミングで搭乗者が車両スイッチ31をオン状態として車両27を起動させる。車両スイッチ31がオン状態となると、第1起動スイッチ32Aおよび第2起動スイッチ32Bが接続状態となって、入力半導体スイッチ14が接続状態となる。これは車両スイッチ31から発信された電源起動信号S1を起動信号受信部24が受信することによって行われる動作である。これによって入力制御回路18は、Pチャンネル型FETである入力半導体スイッチ14が接続状態となるように、初期電圧として入力半導体スイッチ14の入力端子14Bや出力端子14Cよりも低い電圧の第1電圧V1を制御端子14Aへ印加する。また、制御端子14Aには入力端子14Bや出力端子14Cに適切な電圧が印加されているときには、抵抗14Xや抵抗14Yによって、制御端子14Aの電位
は入力端子14Bや出力端子14Cに比較して低くなるように設定されている。ここでは一例として、T0の時点で入力部12を通じて供給されることとなる入力端子14Bや出力端子14Cの電圧である車両バッテリー26の電圧(約12V)と、制御端子14Aの第1電圧V1(約6V)との電位差は-6Vで概ねオン電圧以上であり、入力半導体スイッチ14は接続状態となる。この例では第1起動スイッチ32Aはグランドに接地されているため電位は0であり、制御端子14Aに印加される電圧は、抵抗14Xや抵抗14Yと第1抵抗体33Aとの分圧で設定すればよい。
電源起動信号S1は変換制御回路19においても受信され、変換制御回路19は電源起動信号S1を受信することで、変換半導体スイッチ15のオン、オフ制御を始め、車両バッテリー26の電圧を変換して車両負荷25へ出力する。
次に、車両負荷25などの動作の影響によって車両バッテリー26が低下し続ける、あるいは入力半導体スイッチ14の入力端子14Bの電圧の低下が続くT1のタイミングまでについて説明する。なお、T0のタイミングからT1のタイミングまでは車両27が通常の起動状態である。T1のタイミングで入力部12における電圧の低下に伴って入力半導体スイッチ14の入力端子14B、出力端子14Cの電圧が低下し、かつ、制御端子14Aの電圧が変化しない場合、入力端子14B、出力端子14Cと制御端子14Aとの間の破線で示した電位差が縮小する。この電位差がオン電圧以上を維持できない場合は、T1のタイミング以降で入力半導体スイッチ14がオン状態(接続状態)からオフ状態(遮断状態)へと切り替わって遮断状態となり、入力電流は破線で示すように0となり、入力端子14Bに電圧が印加されているだけの破線で示す状態となって、車両負荷25には電力が供給されない事態が生じてしまう恐れがある。
しかしながら、本実施例の車両用電源装置11は、入力半導体スイッチ14の入力端子14Bあるいは出力端子14Cの電圧が低下する場合であっても、入力半導体スイッチ14の接続状態を安定した状態に維持することができる。これは、バイアス回路23の第2平滑コンデンサ30における負側方向への充電電圧がT0からの時間の経過に伴って大きくなり、この電圧をバイアス回路23の出力端23Bから入力制御回路18へ漸増して出力される第2電圧V2として制御端子14Aへ印加することによるものである。これにより、制御端子14Aに印加される電圧は、それまでの第1電圧V1から、第1電圧V1に第2電圧V2を負の方向へ重畳させた値に低下させる。
これにより、入力端子14Bの電圧が低下しても、T0からの時間の経過に伴って制御端子14Aの電圧も低下する。このため入力半導体スイッチ14の入力端子14Bと制御端子14Aとの間の電位差は維持され、あるいはさらに大きな値にされ、入力半導体スイッチ14がオン状態(接続状態)に維持される。
そして、車両負荷25が例えば電気二重層コンデンサなどの蓄電素子である場合に、変換制御回路19が出力部13で検出する充電電圧がT2のタイミングで所定値以上になると、上記の蓄電素子が満充電状態になったと判断する。これにより、変換制御回路19は変換半導体スイッチ15の動作を停止させて車両用電源装置11から車両負荷25への電力供給を停止する。したがって、車両用電源装置11には入力部12をはじめとして電流は流れない状態となる。その一方で、第2平滑コンデンサ30に蓄えられた負電荷によって入力半導体スイッチ14の制御端子14Aの電位は低い状態に維持され、入力半導体スイッチ14がオン状態(接続状態)に維持される。
以上の動作により、入力制御回路18は起動時に、入力半導体スイッチ14を接続させることに必要な電圧を印加するために、言い換えると、入力半導体スイッチ14を接続させるために必要な電位差を発生させるために、第1電圧V1を入力半導体スイッチ14の
制御端子14Aへ印加する。さらにバイアス回路23は第2電圧V2を、入力半導体スイッチ14の制御端子14Aへ第1電圧V1に重畳させ、入力半導体スイッチ14を接続させるために必要な電位差を大きくさせる。
このため、入力半導体スイッチ14がオン状態(接続状態)のときに出力部13に接続された車両負荷25への大電流供給に伴って、入力部12へ電力供給する車両バッテリー26の電圧が不安定化した場合や、入力部12から出力部13へと至る経路における直流抵抗が何らかの影響で大きくなった場合であっても、第1接続点J1に生じる電圧に対応してバイアス回路23から入力制御回路18の第1電圧へ重畳される第2電圧が存在することで、入力半導体スイッチ14を接続させるために必要な電位差を大きく維持できるので、入力半導体スイッチ14はゲートソース間電圧を大きな値で維持でき、入力半導体スイッチ14は安定した接続状態に維持されることができる。
さらに、バイアス回路23の入力端23Aは、変換半導体スイッチ15と結合コンデンサ16と第2インダクタ20との接続点である第1接続点J1としている。このため、入力端23Aからは正負交互に反転する電圧を容易にバイアス回路23が得ることができるので、バイアス回路23は第2ダイオード29と第2平滑コンデンサ30とからなる簡単なデバイスを減らした回路で第2平滑コンデンサ30は負電圧を容易に、かつ、電力損失を抑えたうえ蓄電することが可能となる。
また、バイアス回路23は、結合コンデンサ16の入力部12方向に配置されている。このため、変換半導体スイッチ15がオフ状態のときに結合コンデンサ16と第2平滑コンデンサの充電が行われる。この点からも、第2平滑コンデンサ30は負電圧を容易に、かつ、電力損失を抑えたうえ蓄電することが可能となる。
本実施の形態では、動作を説明する便宜上、入力制御回路と変換制御回路とが個別に設けられた電源装置が説明に用いられている。しかしながら、入力制御回路と変換制御回路とは単一の制御ユニットに設けられ、制御ユニットが入力制御回路の機能と変換制御回路の機能との双方の機能や動作を有していても構わない。
本発明の車両用電源装置は、安定した動作状態を得ることができるという効果を有し、各種車両において有用である。
11 車両用電源装置
12 入力部
13 出力部
14 入力半導体スイッチ
14A 制御端子
14B 入力端子
14C 出力端子
14X 抵抗
14Y 抵抗
15 変換半導体スイッチ
16 結合コンデンサ
17 第1インダクタ
18 入力制御回路
18A 高電位側端子
18B 第1低電位側端子
18C 第2低電位側端子
19 変換制御回路
20 第2インダクタ
21 第1ダイオード
22 第1平滑コンデンサ
23 バイアス回路
23A 入力端
23B 出力端
24 起動信号受信部
25 車両負荷
26 車両バッテリー
27 車両
28 車体
29 第2ダイオード
30 第2平滑コンデンサ
31 車両スイッチ
32A 第1起動スイッチ
32B 第2起動スイッチ
33A 第1抵抗体
33B 第2抵抗体
34 遮断信号受信部
S1 電源起動信号

Claims (5)

  1. 入力部と、
    出力部と、
    前記入力部から前記出力部へと順に直列接続された入力半導体スイッチと変換半導体スイッチと結合コンデンサと第1インダクタと、
    前記入力半導体スイッチの動作を制御する入力制御回路と、
    前記変換半導体スイッチの動作を制御することによって前記出力部から出力される出力電圧および出力電流を制御する変換制御回路と、
    前記変換半導体スイッチと前記結合コンデンサとを接続する第1接続点と、グランドに接続された第2インダクタと、
    前記結合コンデンサと前記第1インダクタとを接続する第2接続点にカソードが、グランドにアノードがそれぞれ接続された第1ダイオードと、
    前記第1インダクタと前記出力部とを接続する第3接続点と、グランドに接続された第1平滑コンデンサと、
    前記第1接続点と前記入力制御回路とに接続されたバイアス回路と、
    を備え、
    前記入力制御回路は前記入力半導体スイッチを接続状態とさせるための第1電圧を前記入力半導体スイッチの制御端子へ供給し、
    前記バイアス回路は、前記入力制御回路が前記入力半導体スイッチを接続状態とさせているときに前記第1電圧へ第2電圧を重畳させる、
    車両用電源装置。
  2. 前記入力制御回路は起動信号受信部を有し、
    前記入力制御回路は前記起動信号受信部で電源起動信号を受信することによって前記入力半導体スイッチを接続状態とさせるための第1電圧を前記入力半導体スイッチの制御端子へ供給し、
    前記バイアス回路は、前記入力制御回路が前記起動信号受信部で前記電源起動信号を受信したことによって前記第1電圧へ第2電圧を重畳させる、
    請求項1に記載の車両用電源装置。
  3. 前記入力半導体スイッチは、Pチャンネル型FETが用いられ、
    前記バイアス回路は、前記第1接続点にカソードが、前記入力制御回路にアノードがそれぞれ接続された第2ダイオードと、
    前記第2ダイオードのアノードと、グランドに接続された第2平滑コンデンサと、
    を有する、
    請求項1に記載の車両用電源装置。
  4. 前記入力制御回路は、前記電源起動信号によって接続される第1起動スイッチと第2起動スイッチと、
    前記第1起動スイッチの一端と前記入力半導体スイッチの制御端子との間に接続される第1抵抗体と、前記第2起動スイッチの一端と前記入力半導体スイッチの制御端子との間に接続される第2抵抗体とを有し、
    前記第1起動スイッチの他端がグランドに接続され、
    前記第2起動スイッチの他端が前記バイアス回路に接続されている、
    請求項3に記載の車両用電源装置。
  5. 前記変換制御回路は、
    前記出力部の出力電圧および出力電流を検出し、前記変換半導体スイッチの動作を制御することによって前記出力部へ出力する出力電圧および出力電流を制御する、
    請求項1に記載の車両用電源装置。
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