JP7265928B2 - 系統管理装置および系統管理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、系統管理装置および系統管理方法に関する。
電力系統の再生可能エネルギー(以下、再エネと言う)が増大し、再エネで同期発電機が置き換えられると、電力系統の同期化力が減少する。そのため、電力系統の過渡安定度が低下し、落雷による地絡故障時にブラックアウトなどの重大事故が発生することがある。
電力系統の過渡安定度の低下を防止するために、特許文献1に開示されているように、電力変換装置(以下、PCSと言う)に有効電力出力抑制を指示することが提案されている。この方法では、再エネの有効電力出力を減らし、その減少分を火力発電所からの出力で補うことで同期化力を増加させ、系統安定度を増加させる。
また、他の対策として、非特許文献1に開示されているように、再エネの電力変換を行うPCSに擬似慣性(Virtual Inertia)を付加することで同期化力を補う方法が検討されている。
特開2015-130777号公報
Virtual Inertia: Current Trends and Future Directions www.mdpi.com/journal/applsci P14 Fig.12
しかしながら、特許文献1に開示された方法では、PCS出力を抑制し、不足時は火力発電所からの出力を増加させるため、地球温暖化ガスの排出量が増加する。
また、非特許文献1に開示された方法では、全てのPCSが擬似慣性を出力する場合、同期化力が過大になったり、同期発電機を用いた場合より同期化力が高価となり、同期化力の調達コストが増大する。さらに、再エネの発電量は変動するため、擾乱発生時の擬似慣性に必要な電力が供給できず、系統安定度を増加させることができない場合がある。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、その目的は、擬似慣性の出力を適正化すること可能な系統管理装置および系統管理方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、第1の観点に係る系統管理装置は、電力系統の安定度に基づいて、同期化力を発生させる擬似慣性を電力変換装置に割り当てる擬似慣性割当部を備え、前記擬似慣性割当部は、前記電力系統の擾乱発生時に前記電力変換装置に前記擬似慣性を出力させる。
本発明によれば、擬似慣性の出力を適正化することができる。
図1は、実施形態に係る系統管理装置の構成を示すブロック図である。 図2は、実施形態に係る系統管理装置が適用される電力系統の構成例を示すブロック図である。 図3は、図2の系統安定化部の処理を示すフローチャートである。 図4は、図2の擬似慣性割当部の擬似慣性割当て時の処理を示すフローチャートである。 図5は、擬似慣性付きPCSへの擬似慣性割当て時の処理を示すフローチャートである。 図6は、図2の擬似慣性割当部の擾乱発生時の処理を示すフローチャートである。 図7は、図1の系統管理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている諸要素およびその組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、実施形態に係る系統管理装置の構成を示すブロック図である。なお、以下の説明では、“○○部は”と動作主体を記した場合、プロセッサがプログラムである○○部を読み出し、DRAM(Dynamic Random Access Memory)にロードした上で○○部の機能を実現するものとする。
図1において、系統管理装置は、擬似慣性割当部1、系統安定化部2、電力市場取引部3、再エネ出力予測部4および擬似慣性割当テーブル5を備える。擬似慣性割当部1は、系統安定化部2、電力市場取引部3、再エネ出力予測部4、擬似慣性割当テーブル5および擬似慣性付きPCS6に接続されている。
擬似慣性割当部1は、電力系統の安定度に基づいて、同期化力を発生させる擬似慣性を擬似慣性付きPCS6ごとに割り当てる。同期化力は、電力系統の系統周波数の変動を抑える能力である。そして、擬似慣性割当部1は、電力系統の擾乱発生時に予め指定した擬似慣性付きPCS6に擬似慣性を出力させる。このとき、擬似慣性割当部1は、擾乱ごとに必要な同期化力と再エネ出力予測に基づいて、擬似慣性を割り当てる擬似慣性付きPCS6を選択することができる。また、擬似慣性割当部1は、擬似慣性付きPCS6の同期化力が不足する場合に、市場より調達された電力に基づいて、擬似慣性付きPCS6の不足する同期化力を補うことができる。
系統安定化部2は、電力系統のブランチごとに安定度を判定する。系統安定化部2は、電力系統の母線ごとに安定度を判定するようにしてもよい。ここで、系統安定化部2は、ブランチごとに事故が発生したときの安定度をシミュレーションにより判定することができる。そして、系統安定化部2は、各ブランチに事故が発生したときに電力系統の不安定性が解消されるように擬似慣性が擬似慣性付きPCS6に割り当てられるまで擬似慣性割当部1を呼び出すことができる。
電力市場取引部3は、擬似慣性付きPCS6に割り当てられる電力を市場から調達する。電力の調達方法は、発電用電力を同期化力用電力に転換する方法でもよいし、電力系統に連系されているEV(Electric Vehicle)の電力を活用する方法でもよい。
再エネ出力予測部4は、再エネ出力を予測する。再エネ出力は、例えば、太陽光発電、太陽熱発電または風力発電の出力である。再エネ出力予測部4は、例えば、再エネ電源の設置場所における気象予測情報に基づいて再エネ出力を予測することができる。気象予測情報は、例えば、地域および時間帯ごとの風速、風向または日射量である。
擬似慣性割当テーブル5は、擬似慣性付きPCS6の擬似慣性の割当てを記録する。擬似慣性割当テーブル5は、擬似慣性付きPCS6の擬似慣性の割当てを時間帯ごとに記録してもよい。
擬似慣性付きPCS6は、擬似慣性を発生可能なPCSである。擬似慣性付きPCS6は、例えば、非特許文献1に開示された方法で擬似慣性を発生させることができる。擬似慣性付きPCS6は、擬似慣性割当部1からの出力指示に基づいて擬似慣性を出力することができる。
ここで、擬似慣性割当部1は、電力系統の安定度に基づいて、同期化力を発生させる擬似慣性を擬似慣性付きPCS6ごとに割り当てることにより、電力系統を安定化させるための必要最低限の擬似慣性を擬似慣性付きPCS6に出力させることができる。このため、擬似慣性割当部1は、電力系統の再エネの増大に対応しつつ、同期化力の調達コストを抑えることができ、電力系統を安定化させるために必要なコストを低減することができる。
また、擬似慣性割当部1は、再エネ出力予測部4の出力予測に基づいて、擬似慣性付きPCS6の電力を調達することにより、再エネ出力が不足する場合にも、擬似慣性を擬似慣性付きPCS6ごとに割り当てることができ、系統安定度を向上させることができる。
図2は、実施形態に係る系統管理装置が適用される電力系統の構成例を示すブロック図である。なお、図2の例では、電力系統として主に送電系統を想定したが、配電系統を含めてもよい。
図2において、電力系統は、発電機30、31、OLTC(On-Line Tap Changer)50、51、電力用コンデンサ40、41および送電線10を備える。
各発電機30、31は、例えば、同期発電機である。発電機30、31は、火力発電、水力発電または原子力発電に使用される。各OLTC50、51は、内部のタップ数を変動させることにより、送電線10上の変圧比を変更することができる変圧器である。電力用コンデンサ40、41は、内部のスイッチを切り替えることにより送電線10に連系される内部コンデンサの数を変更し、送電線10の電圧を変更することができるコンデンサである。なお、電力用コンデンサ40、41の代わりに、STATCOM(Static Synchronous Compensator)またはSVC(Static Var Compensator)を使用してもよい。
また、電力系統は、負荷80、81、太陽光発電装置(以下、PVと言う)70、71および風力発電装置(以下、WFと言う)90、91を備える。負荷80、81、PV70、71およびWF90、91は、送電系統または電圧が低い配電系統に連係される。PV70、71およびWF90、91は、その発電電力を制御するために電力系統との連系点に擬似慣性付きPCS60~63をそれぞれ有している。各擬似慣性付きPCS60~63は、連系点の電圧、連系点への有効電力および連系点への無効電力を調整することができる。
なお、図2では、電力系統は、PV70、71およびWF90、91の発電電力を制御する擬似慣性付きPCS60~63を備える例を示したが、蓄電池またはEVの出力電力を制御する擬似慣性付きPCSを備えていてもよい。
また、各擬似慣性付きPCS60~63は、電力系統に同期化力を供給するように有効電力を制御し、擬似慣性を供給することができる。擬似慣性割当部1は、通信線12を介して各擬似慣性付きPCS60~63と接続されている。擬似慣性割当部1は、通信線12を介して各擬似慣性付きPCS60~63の擬似慣性をオンまたはオフすることができる。
系統安定化部2は、通信線11を介して、発電機30、31、OLTC50、51、電力用コンデンサ40、41および負荷80、81と接続され、系統安定性を監視する。また、系統安定化部2は、送電線のあらゆる箇所(ブランチ)で事故が発生しても不安定状態が発生しないように、事故発生時に解列すべき発電機30、31を周期的に計算し、通信線11を介して遠隔から発電機30、31に予め伝達する。
また、系統安定化部2は、通信線11を介して遠隔から負荷80、81を切断および接続制御することができる。そして、系統安定化部2は、電力系統を安定化させるために負荷80、81の需要を削減した方がよいと判断した場合、負荷80、81を遮断することができる。
図3は、図2の系統安定化部の処理を示すフローチャートである。
図3において、系統安定化部2は、周期的に(例えば、1時間または5分おきに)図2の処理を実行し、必要に応じて擬似慣性割当部1を呼び出す。
具体的には、系統安定化部2は、電力系統の全ブランチを、安定度を判定していない状態として初期化する(101)。このとき、系統安定化部2は、ブランチテーブルのブランチフラグを全て「安定度判定未済み」に設定する。ブランチテーブルは、ブランチごとに事故を発生させた時の安定度を記録する。
次に、系統安定化部2は、電力系統からブランチを1つ選択し、事故が発生したときの安定度判定を行う(102)。具体的には、系統安定化部2は、ブランチテーブルからブランチを1つ選択し、ブランチフラグを安定度判定済とし、系統情報を用いて潮流計算を行う。また、系統安定化部2は、擬似慣性割当テーブル5に記録された擬似慣性付きPCSの擬似慣性が出力されるように潮流計算のパラメータを設定する。
安定度判定方法としては、例えば、102で選択したブランチで三相地絡または短絡事故が起きた後に事故復旧させたときに、発電機30、31の位相角が収束するかどうかを確認することができる。位相角が収束するかどうかを確認する方法以外にも、例えば、ある基準点に対して相差角が収束するかどうかを確認してもよい。
次に、系統安定化部2は、102の潮流計算において、電力系統が不安定となったかどうかを判断する(103)。このとき、系統安定化部2は、位相角が収束しない発電機30、31が1機でもあれば不安定と判定し、全発電機30、31が収束すれば安定と判定する。
系統安定化部2は、103で電力系統が安定であると判断した場合、電力系統の全ブランチについて、安定度判定したかどうかを確認する(104)。このとき、ブランチテーブルのブランチフラグが全て「安定度判定済み」であれば、系統安定化は成功したとして処理を終了する。「安定度判定未済み」のブランチフラグがあれば、ステップ102に戻る。
一方、系統安定化部2は、103で電力系統が不安定であると判断した場合、擬似慣性割当部1を呼び出す(105)。このとき、系統安定化部2は、今回安定度を判定するための事故を発生させたブランチのブランチIDを引数としたブランチ情報を擬似慣性割当部1に渡す。
次に、系統安定化部2は、擬似慣性割当部1のリターンが成功したかどうか判断する(106)。系統安定化部2は、擬似慣性割当部1のリターンが成功したならば、102に戻る。擬似慣性割当部1のリターンの成功は、擬似慣性割当部1にて擬似慣性付きPCSに擬似慣性が割り当てられた結果、ブランチIDで特定されるブランチの故障発生時でも電力系統が安定化できたことを示す。
一方、系統安定化部2は、擬似慣性割当部1のリターンが失敗したならば、ブランチIDで特定されるブランチの故障発生時に系統安定化に失敗として、処理を終了する。
なお、図3の処理は、電力系統の需要または供給が変動した時に起動してもよいし、再エネ出力の予測結果が変化した時に起動してもよい。
図4は、図2の擬似慣性割当部の処理を示すフローチャートである。
図4において、擬似慣性割当部1は、系統安定化部2から渡されたブランチIDを引数とするブランチ情報を受け取る(201)。
次に、再エネ出力予測部4は、再エネの発電量を予測する(202)。予測には、例えば、ニューラルネットを用いてもよい。ニューラルネットを用いる方法では、ニューラルネットは、時間ごとの風速、日射量および発電量を学習し、予測日の天気予報の風速および日射量を入力して、再エネの発電量を出力する。これにより、安定度判定したい時刻のPV70、71およびWF90、91の発電量と、その発電量に比例する擬似慣性を求めることができる。
次に、擬似慣性割当部1は、未割当の再エネに対応する擬似慣性付きPCSの擬似慣性を追加し、擬似慣性割当テーブル5に記録する(203)。具体的には、擬似慣性割当テーブル5から擬似慣性フラグが「未割当」の擬似慣性付きPCSを1つ選択し、「割当」に変更する。このとき、擬似慣性割当部1は、図5の処理を実行することにより、選択した擬似慣性付きPCSに対応する擬似慣性フラグをオンに設定する。
次に、擬似慣性割当部1は、ブランチIDで特定されるブランチで事故が発生したときの安定度判定を実施する(204)。204の安定度判定は、図3の102の安定度判定と同様である。
次に、擬似慣性割当部1は、204の潮流計算において、電力系統が安定かどうかを判断する(205)。このとき、擬似慣性割当部1は、位相角が収束しない発電機30、31が1機でもあれば不安定と判定し、全発電機30、31が収束すれば安定と判定する。擬似慣性割当部1は、205で電力系統が安定であると判断した場合、系統安定化は成功したとして、図3の106に処理を戻す。
一方、擬似慣性割当部1は、205で電力系統が不安定であると判断した場合、未割当の再エネに対応する擬似慣性付きPCSがあるか確認する(206)。具体的には、擬似慣性割当部1は、擬似慣性テーブル5を参照し、擬似慣性フラグが「未割当」の擬似慣性付きPCSが1つ以上あるか確認する。擬似慣性割当部1は、擬似慣性フラグが「未割当」の擬似慣性付きPCSが1つ以上あれば、ステップ203に戻る。
擬似慣性フラグが「未割当」の擬似慣性付きPCSがない場合、擬似慣性割当部1は、電力市場取引部3に擬似慣性付きPCSの電力を調達させる(207)。電力市場は、ザラバ方式などの入札方式を用いて、電力を売買する市場である。現状では、電力のkWまたはΔkWが取引される。将来的に擬似慣性を売買する市場が開設された場合、その市場から擬似慣性を調達するようにしてもよい。
次に、擬似慣性割当部1は、擬似慣性付きPCSの電力を市場から調達できたかどうかを判断する(208)。擬似慣性割当部1は、擬似慣性付きPCSの電力を市場から調達できないと判断した場合、系統安定化は失敗したとして、図3の106に処理を戻す。
一方、擬似慣性割当部1は、208で擬似慣性付きPCSの電力を市場から調達できたと判断した場合、電力が調達された擬似慣性付きPCSのIDを擬似慣性割当テーブル5に追記する(209)。また、擬似慣性割当部1は、その擬似慣性付きPCSの擬似慣性フラグを未割当とし、ステップ202に戻る。
図6は、図2の擬似慣性割当部の擾乱発生時の処理を示すフローチャートである。
図6において、擬似慣性割当部1は、電力系統に擾乱が発生すると、擬似慣性フラグがオンに設定されている擬似慣性付きPCSが擬似慣性割当テーブル5に登録されているかどうかを判断する(401)。そして、擬似慣性割当部1は、擬似慣性フラグがオンに設定されている擬似慣性付きPCSが擬似慣性割当テーブル5に登録されている場合、擬似慣性付きPCSの擬似慣性フラグがオンに設定されている擬似慣性付きPCSに擬似慣性を出力させる(402)。
このとき、擬似慣性フラグがオンに設定されている擬似慣性付きPCSがN(Nは正の整数)個ある場合、擬似慣性割当部1は、そのN個の擬似慣性付きPCSに擬似慣性を出力させる。例えば、図2の擬似慣性付きPCS60~63のうち、擬似慣性付きPCS60、61の擬似慣性フラグがオン、擬似慣性付きPCS62、63の擬似慣性フラグがオフの場合、擬似慣性割当部1は、擬似慣性付きPCS60、61に擬似慣性を出力させ、擬似慣性付きPCS62、63に擬似慣性を出力させないようにする。
一方、擬似慣性割当部1は、擬似慣性フラグがオンに設定されている擬似慣性付きPCSが擬似慣性割当テーブル5に登録されていない場合、処理を終了する。
なお、擬似慣性割当部1は、擬似慣性付きPCSに擬似慣性を出力させる時間帯を擬似慣性割当テーブル5に登録し、その時間帯を過ぎると、その擬似慣性付きPCSに割り当てられた擬似慣性フラグをオフし、その擬似慣性付きPCSからの擬似慣性の出力を停止させることができる。
図7は、図1の系統管理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
図7において、系統管理装置は、プロセッサ501、RAM502、通信装置503、プログラムファイル505、データファイル506、モニタ507および入力機器508を備える。プロセッサ501、RAM502、通信装置503、プログラムファイル505、データファイル506、モニタ507および入力機器508は、システムバス504を介して接続されている。
プロセッサ501は、プログラムファイル505のプログラムを実行し、系統管理装置全体の動作制御を司るハードウェアである。プロセッサ501は、CPU(Central Processing Unit)であってもよいし、GPU(Graphics Processing Unit)であってもよい。プロセッサ501は、シングルコアロセッサであってもよいし、マルチコアロセッサであってもよい。プロセッサ501は、処理の一部または全部を行うハードウェア回路(例えば、FPGA(Field-Programmable Gate Array)またはASIC(Application Specific Integrated Circuit))を備えていてもよい。プロセッサ501は、ニューラルネットワークを備えていてもよい。
RAM502は、プロセッサ501が実行中のプログラムを格納したり、プロセッサ501がプログラムを実行するためのワークエリアを設けたりすることができる。
プログラムファイル505は、例えば、ハードディスク装置またはフラッシュメモリなどの不揮発性メモリが搭載されたSSD(Solid State Drive)に格納される。プログラムファイル505は、プロセッサ501で実行されるプログラムを格納する。プログラムは、擬似慣性割当部1、系統安定化部2、電力市場取引部3および再エネ出力予測部4の機能を実現する。
図7では、擬似慣性割当部1、系統安定化部2、電力市場取引部3および再エネ出力予測部4が同一計算機上に実装されている例を示したが、個別の計算機上に実装されてもよい。プログラムファイル505のプログラムは、系統管理装置にインストール可能なソフトウェアであってもよいし、系統管理装置にファームウェアとして組み込まれていてもよい。
データファイル506は、例えば、ハードディスク装置またはフラッシュメモリなどの不揮発性メモリが搭載されたSSDに格納される。データファイル506は、擬似慣性割当テーブル5、系統情報8およびブランチテーブル9を保持する。擬似慣性割当テーブル5は、擬似慣性を出力する擬似慣性付きPCSに付与される一意のIDと、擬似慣性を出力するかどうかを示す擬似慣性フラグを保持する。系統情報8は、電力系統の線種、負荷およびトポロジなどの情報を保持する。ブランチテーブル9は、電力系統に含まれるブランチのIDと、安定度判別を行ったかどうかをブランチごとに示すブランチフラグを保持する。
モニタ507は、例えば、液晶モニタまたは、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどの表示装置である。モニタ507は、プログラムファイル505のプログラムを実行させるための画面や、擬似慣性付きPCSへの擬似慣性の割り当て結果などを表示する。
通信装置503は、外部との通信を制御する機能を備えるハードウェアである。通信装置503は、ネットワークに接続される。ネットワークは、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)であってもよいし、WiFiまたはイーサネット(登録商標)などのLAN(Local Area Network)であってもよいし、WANとLANが混在していてもよい。ネットワークは、CAN(Control Area Netwaork)、LIN(Local Interconnect Network)など他の有線ネットワークでもよいし、IEEE802.11aやZigbeeなど他の無線ネットワークでもよい。ネットワークは、公共通信網の整備状況またはコストにより選択することができる。
入力機器508は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル、カードリーダまたは音声入力装置などである。入力機器508は、系統管理装置に対するユーザからの操作を受け付ける。
プロセッサ501が系統安定化部2のプログラム、系統情報8およびブランチテーブル9をRAM502に読み出し、系統情報8およびブランチテーブル9を参照しつつ、系統安定化部2のプログラムを実行することにより、図3の処理を実現することができる。
プロセッサ501が擬似慣性割当部1のプログラム、電力市場取引部3のプログラム、再エネ出力予測部4のプログラム、系統情報8および擬似慣性割当テーブル5をRAM502に読み出し、系統情報8および擬似慣性割当テーブル5を参照しつつ、擬似慣性割当部1のプログラム、電力市場取引部3のプログラム、再エネ出力予測部4のプログラムを実行することにより、図4の処理を実現することができる。
なお、プログラムファイル505のプログラムの実行は、複数のプロセッサやコンピュータに分担させてもよい。あるいは、プロセッサ501は、通信装置503を介してクラウドコンピュータなどにプログラムファイル505のプログラムの全部または一部の実行を指示し、その実行結果を受け取るようにしてもよい。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。
1 擬似慣性割当部、2 系統安定化部、3 電力市場取引部、4 再エネ出力予測部、5 擬似慣性割当テーブル、6 擬似慣性付きPCS

Claims (8)

  1. 電力系統の安定度に基づいて、同期化力を発生させる擬似慣性を電力変換装置に割り当てる擬似慣性割当部
    再生可能エネルギーの出力を予測する再エネ出力予測部とを備え、
    前記擬似慣性割当部は、前記電力系統のブランチの事故発生時に必要な同期化力と、前記再エネ出力予測部で予測された出力予測に基づいて、前記擬似慣性を割り当てる前記電力変換装置を選択し、
    前記電力系統の擾乱発生時に前記選択した電力変換装置に前記擬似慣性を出力させる、
    系統管理装置。
  2. 前記電力変換装置の前記擬似慣性の割当てを記録する擬似慣性割当テーブルをさらに備える請求項1に記載の系統管理装置。
  3. 電力を市場から調達する電力市場取引部をさらに備え、
    前記擬似慣性割当部は、前記市場より調達された電力に基づいて、不足する同期化力を補う擬似慣性を前記電力変換装置に割り当てる請求項1に記載の系統管理装置。
  4. 前記電力系統のブランチごとに安定度を判定する系統安定化部をさらに備え、
    前記系統安定化部は、前記ブランチごとに事故が発生したときの安定度を判定し、前記電力系統の不安定性が解消されるように前記擬似慣性が前記電力変換装置に割り当てられるまで前記擬似慣性割当部を呼び出す請求項1に記載の系統管理装置。
  5. 前記擬似慣性割当部は、
    前記再生可能エネルギーの出力予測に基づいて、前記擬似慣性を第1電力変換装置に割り当て、
    市場より調達された電力に基づいて、不足する同期化力を補う擬似慣性を第2電力変換装置に割り当てる前請求項に記載の系統管理装置。
  6. プロセッサを備える系統管理方法であって、
    前記プロセッサは、
    電力系統のブランチの事故発生時に必要な同期化力と、再生可能エネルギーの出力予測に基づいて、同期化力を発生させる擬似慣性を割り当てる電力変換装置を選択し、
    前記電力系統の擾乱発生時に前記選択した電力変換装置に前記擬似慣性を出力させる系統管理方法。
  7. 前記プロセッサは、
    前記擬似慣性を割り当てた電力変換装置を擬似慣性割当テーブルに登録し、
    前記擬似慣性の割り当てが前記擬似慣性割当テーブルに登録された電力変換装置に前記擬似慣性を出力させる請求項に記載の系統管理方法。
  8. 前記プロセッサは、
    前記電力系統のブランチの事故発生時に必要な同期化力が不足する場合、市場より調達された電力に基づいて、不足する同期化力を補う擬似慣性を前記電力変換装置に割り当てる請求項に記載の系統管理方法。
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