(第1実施形態)
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
〔遊技機の基本構成〕
図1は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100の概略正面図である。
図2は、パチンコ遊技機100を後側から見た場合のパチンコ遊技機100の背面図である。
図1に示す遊技機の一例としてのパチンコ遊技機100は、遊技者の指示操作により打ち出された遊技球が入賞すると賞球を払い出すように構成されたものである。このパチンコ遊技機100は、遊技球が打ち出される遊技盤110と、遊技盤110を囲む枠部材150とを備えている。遊技盤110は、枠部材150に着脱自在に取り付けられている。
遊技盤110は、前面に、遊技球により遊技を行うための遊技領域111と、下方から発射された遊技球が上昇して遊技領域111の上部位置へ向かう通路を形成するレール部材112と、遊技領域111の右側に遊技球を案内する案内部材113とを備えている。
本実施の形態では、遊技者により視認され易い遊技領域111の位置に、演出のための各種の画像を表示する画像表示部114が配設されている。この画像表示部114は、液晶ディスプレイ等による表示画面を備え、遊技者によるゲームの進行に伴い、例えば、特別図柄抽選の抽選結果(図柄変動結果)を遊技者に報知するための装飾図柄を表示したり、キャラクタの登場やアイテムの出現による演出画像を表示したりする。
また、遊技盤110の前面に、各種の演出に用いられる3つの可動役物115および盤ランプ116を備えている。3つの可動役物115は、画像表示部114の上側において、それぞれ左右方向に並ぶように配置されている。なお、3つの可動役物115について、それぞれ個別に説明する場合には、左側に配置される可動役物115を「左可動役物115A」と称する。また、中央に配置される可動役物115を「中可動役物115B」と称する。また、右側に配置される可動役物115を「右可動役物115C」と称する。また、3つの可動役物115の各々を特に区別しない場合には、単に可動役物115と称する。可動役物115は、遊技盤110上で動作することにより各種の演出を行う。また、盤ランプ116は、発光することで各種の演出を行う。
遊技領域111には、遊技球が落下する方向に変化を与えるための図示しない遊技くぎおよび風車等が配設されている。また、遊技領域111には、入賞や抽選に関する種々の役物が所定の位置に配設されている。また、遊技領域111には、遊技領域111に打ち出された遊技球のうち入賞口に入賞しなかったものを遊技領域111の外に排出する排出口117が配設されている。なお、パチンコ遊技機100は、排出口117に流入する遊技球からなるアウト球を検出するアウト球検出スイッチ(SW)227(後述する図4参照)を備えている。
本実施の形態では、入賞や抽選に関する種々の役物として、遊技球が入賞すると特別図柄抽選(大当たり抽選)が始動する第1始動口121および第2始動口122と、遊技球が通過すると普通図柄抽選(開閉抽選)が始動する始動ゲート(以下、単にゲートと呼ぶ)124と、が遊技盤110に配設されている。なお、図1において、ゲート124は、遊技領域111の左右にそれぞれ設けられており、左側のゲート124は124Lと記載し、右側のゲート124は124Rと記載している。また、ここにいう第1始動口121および第2始動口122とは、予め定められた1の特別図柄表示器の作動契機となる入賞口をいう。具体的には、第1始動口121および第2始動口122には、入賞の際に遊技球の通過を検知するスイッチ(後述の第1始動口スイッチ211および第2始動口スイッチ212)が設けられている。そして、第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞した際にこのスイッチが遊技球の通過を検知することが、特別図柄表示器を作動させる契機となる。
第2始動口122は、チューリップの花の形をした一対の羽根が電動ソレノイドにより開閉すると共に点灯する普通電動役物としての電動チューリップ(開閉部材)123を備えている。電動チューリップ123は、羽根が閉じていると、遊技球が第2始動口122へ入り難い一方で、羽根が開くと第2始動口122の入口が拡大して遊技球が第2始動口122へ入り易くなるように構成されている。そして、電動チューリップ123は、普通図柄抽選に当選すると、点灯ないし点滅しながら羽根が規定時間(例えば0.15秒ないし1.8秒間)および規定回数(例えば1回ないし3回)だけ開く。
パチンコ遊技機100は、遊技状態として、第2始動口122への入賞機会が少ない電サポ無状態と、電サポ無状態よりも第2始動口122への入賞機会が多い電サポ状態とを有している。そして、例えば、大当たりや特別図柄抽選の抽選回数を契機とするなど所定の条件において、電サポ無状態と、電サポ状態とのいずれかの状態に制御される。電サポ状態とは、例えば、普通図柄変動時間を短縮すること、電動チューリップ123の開時間を延長すること、普通図柄抽選の当たり当選確率を高確率にすること、のいずれか一つまたは複数の組合せによって制御される遊技状態である。
また、パチンコ遊技機100は、遊技状態として、特別図柄変動時間が長い時短無状態と、時短無状態よりも特別図柄変動時間が短い時短状態とを有している。ここで、時短状態は、時短無状態よりも遊技者にとって有利な状態である。
なお、本実施の形態においては、電サポ状態と時短状態とは同時に制御されるものとする。また、以下の説明においては、電サポ状態かつ時短状態のことを単に時短状態とし、電サポ無状態かつ時短無状態のことを単に時短無状態とする。
また、本実施の形態では、入賞や抽選に関するその他の役物として、特別図柄抽選の結果に応じて開放する特別電動役物としての第1大入賞口125および第2大入賞口126と、遊技球が入賞しても抽選を行わない普通入賞口127と、が遊技盤110に配設されている。そして、第1大入賞口125には、第1大入賞口125を開閉する第1大入賞口扉125Dが設けられている。また、第2大入賞口126には、第2大入賞口126を開閉する第2大入賞口扉126Dが設けられている。以下の説明において、第1大入賞口扉125Dの開閉状態や開閉動作のことを、便宜的に、第1大入賞口125の開閉状態や開閉動作として説明する場合がある。また、以下の説明において、第2大入賞口扉126Dの開閉状態や開閉動作のことを、便宜的に、第2大入賞口扉126Dの開閉状態や開閉動作として説明する場合がある。
本実施の形態では、遊技盤110の左下の位置に、抽選結果や保留数に関する表示を行う表示器130が配設されている。
ところで、図1に示すパチンコ遊技機100において、電動チューリップ123を備えた第2始動口122、ゲート124R、第1大入賞口125、および第2大入賞口126は、遊技領域111のうち右側の領域に配置されている。したがって、本実施の形態のパチンコ遊技機100では、第2始動口122、ゲート124R、第1大入賞口125、第2大入賞口126等に入賞させようとする場合には、遊技領域111のうち右側の領域に遊技球を流下させるようにする。ここで、遊技領域111のうち左側の領域は、第1遊技領域として捉えられる。また、遊技領域111のうち右側の領域は、第2遊技領域として捉えられる。
なお、図示の例では、電動チューリップ123を備えた第2始動口122、ゲート124R、第1大入賞口125、および第2大入賞口126は、遊技領域111のうち右側の領域に配置されているが、これに限定されない。電動チューリップ123を備えた第2始動口122、ゲート124R、第1大入賞口125、および第2大入賞口126が、遊技領域111のうち左側の領域に配置され、第1始動口121、ゲート124L、および普通入賞口127が、遊技領域111のうち左側の領域に配置されてもよい。この場合、遊技領域111のうち右側の領域は、第1遊技領域として捉えられる。また、遊技領域111のうち左側の領域は、第2遊技領域として捉えられる。
また、遊技盤110の裏面には、特別図柄の当選の判定等を行う遊技制御基板200B、および演出を統括的に制御する演出制御基板300Bが取り付けられる。また、遊技盤110の裏面には、画像および音による演出を制御する画像制御基板、各種のランプおよび可動役物115による演出を制御するランプ制御基板などの図示しない各種の基板等が取り付けられる。また、遊技盤110の裏面には、遊技制御基板200Bと演出制御基板300Bとを接続するコネクタ200Cと、供給された24VのAC電源をDC電源に変換して各種の基板等に出力するスイッチング電源(不図示)とが配設されている。コネクタ200Cには、遊技制御基板200Bと演出制御基板300Bとを接続するための複数の配線(不図示)が設けられている。
枠部材150は、遊技者がハンドル151に触れてレバー152を時計方向に回転させる操作を行うとその操作角度に応じた打球力にて遊技球を所定の時間間隔(例えば1分間に100個)で電動発射する発射装置(不図示)を備えている。また、枠部材150は、遊技者のレバー152による操作と連動したタイミングで発射装置に遊技球を1つずつ順に供給する供給装置(不図示)と、供給装置が発射装置に供給する遊技球を一時的に溜めておく皿153と、を備えている。この皿153には、例えば払い出しユニットによる払出球が払い出される。
なお、本実施の形態では、皿153を上下皿一体で構成しているが、上皿と下皿とを分離する構成例も考えられる。また、発射装置のハンドル151を所定条件下で発光させる構成例も考えられる。
また、枠部材150は、発射装置のハンドル151に遊技者が触れている状態であっても遊技球の発射を一時的に停止させるための停止ボタン154と、皿153に溜まっている遊技球を箱(不図示)に落下させて取り出すための取り出しボタン155と、を備えている。
また、枠部材150は、パチンコ遊技機100の遊技状態や状況を告知したり各種の演出を行ったりするスピーカ156および枠ランプ157を備えている。スピーカ156は、楽曲や音声、効果音による各種の演出を行う。枠ランプ157は、LED等の発光体で構成され、点灯・点滅によるパターンや発光色の違い等で光による各種の演出を行う。なお、枠ランプ157については、光の照射方向を変更する演出を行うことを可能にする構成例が考えられる。
また、枠部材150は、遊技盤110を遊技者と隔てるための透明板(不図示)を備えている。
図3は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100を説明する図であり、図3(a)は、遊技盤110の左下に配設された表示器130の一例を示す拡大図であり、図3(b)は、パチンコ遊技機100の部分平面図であり、図3(c)は遊技盤の左下に配設されたサブ情報表示器80の一例を示す拡大図である。
パチンコ遊技機100の表示器130は、図3(a)に示すように、第1始動口121の入賞に対応して作動する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122の入賞に対応して作動する第2特別図柄表示器222と、ゲート124の通過に対応して作動する普通図柄表示器223と、を備えている。第1特別図柄表示器221は、第1始動口121の入賞に基づき、特別図柄を変動表示した後に停止表示させて抽選結果を表示する。第2特別図柄表示器222は、第2始動口122の入賞に基づき、特別図柄を変動表示した後に停止表示させて抽選結果を表示する。第1特別図柄表示器221および第2特別図柄表示器222は、表示態様の変化を1サイクル(=256ms)とするサイクル変動(サイクル表示)を複数回行い、特別図柄の変動時間が経過すると停止表示する。
普通図柄表示器223は、遊技球がゲート124を通過したことに基づき、普通図柄を変動表示した後に停止表示させて抽選結果を表示する。本実施の形態では、第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222は、各々LEDを配列した表示装置で構成され、その点灯態様によって特別図柄抽選の抽選結果が表示される。同様に、普通図柄表示器223も、LEDを配列した表示装置で構成され、その点灯態様によって普通図柄抽選の抽選結果が表示される。
また、表示器130は、第1特別図柄表示器221での保留に対応して作動する第1特別図柄保留表示器218と、第2特別図柄表示器222での保留に対応して作動する第2特別図柄保留表示器219と、普通図柄表示器223での保留に対応して作動する普通図柄保留表示器220と、を備えている。本実施の形態では、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219および普通図柄保留表示器220は、各々LEDを配列した表示装置で構成され、その点灯態様によって保留数が表示される。
ここで、保留について説明する。特別図柄の変動表示動作中(入賞1回分の変動表示が行なわれている間)にさらに第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞した場合、特別図柄が変動中であるために、後の入賞に基づく特別図柄の変動表示動作を開始することができない。そのため、後の入賞は規定個数(例えば4個)を限度に記憶され、その入賞した遊技球に対する特別図柄を始動させるための権利が、先に入賞した遊技球に対する変動表示動作が終了するまで、保留される。
なお、普通図柄に関しても、特別図柄と同様の処理を行う。このような保留がなされていることおよびその保留の数(未変動数)が、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219および普通図柄保留表示器220に表示される。
さらに、表示器130は、パチンコ遊技機100の状態を表示する状態表示器224を備えている。本実施の形態では、状態表示器224は、2個のLEDを配列した表示装置で構成されている。2個のLEDのうち1つは、パチンコ遊技機100の状態が、特別図柄変動時間が短い時短状態となっているか否かを点灯により報知するものである。また、他の1つは、右打ちすることによって(遊技球の打球力を変更することによって)遊技者に有利な状態となっているか否かを点灯により報知するものである。
また、表示器130は、特別図柄抽選の抽選結果に応じて行われる大当たり遊技において第1大入賞口125が作動される際のラウンド数を表示するラウンド数表示器225を備えている。なお、大当たり遊技については後述する。ラウンド数表示器225は、LEDを配列した表示装置で構成され、その点灯態様によって大当たり遊技における第1大入賞口125の作動ラウンド数が表示される。
また、表示器130は状態確認表示器226を備えている。状態確認表示器226は、1個のLEDで構成され、後述する設定変更モード又は後述する設定確認モードに設定されていることを示すためのものであり、設定変更モード又は設定確認モードに移行するとLEDの点灯を開始し、設定変更モード又は設定確認モードが終了するとLEDを消灯する。このように、状態確認表示器226が遊技機の正面(表面)に設けられているので、設定変更モード又は設定確認モードに設定されているか否かを容易に確認することが可能となっている。なお、状態確認表示器226の設置位置はパチンコ遊技機100の正面(表面)であればよく、その他の場所に設置してもよい。
また、本実施形態では、設定変更モードと設定確認モードの何れに設定されていても同じ表示態様(点灯表示)で表示するようになっているが、何れのモードに設定されているのかを認識可能に表示してもよい。例えば、設定変更モードでは状態確認表示器226を点灯表示するようにし、設定確認モードでは状態確認表示器226を点滅表示するようにしてもよいし、その逆にしてもよい。
また、本実施形態では、設定変更モードや設定確認モードに設定されていることを示すために専用の表示器として状態確認表示器226を設けているが、他の表示器と兼用としてもよい。例えば、設定変更モードや設定確認モードにおいては、第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219、ラウンド数表示器225、状態表示器224などは消灯しているので、これら表示器の1つ又は複数のLEDを点灯させるようにしてもよい。
パチンコ遊技機100の枠部材150は、遊技者が演出に対する入力を行うための入力装置を備えている。図3(b)に示すように、本実施の形態では、入力装置の一例として、演出ボタン161と、演出ボタン161に隣接し、略十字に配列された複数のキーからなる演出キー162と、が枠部材150に配設されている。図示の例において、複数の画像の中から1つの画像を選択する操作を受け付ける演出を行う場合を考える。この場合、例えば、遊技者が十字に配列された4つのキーからなる演出キー162を操作することにより、画像表示部114に表示されている複数の画像のいずれかを指示し、演出ボタン161を操作することにより、指示した画像を選択するような演出を行うことができる。また、入力装置の形態としては、図示した演出ボタン161および演出キー162の他、レバーやハンドル等、演出の内容等に応じて様々な入力形態を採用することができる。
また、本実施形態のパチンコ遊技機100は、遊技領域111の内側に、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、サブ普図変動表示器85、サブ普図保留表示器86、サブ右打ち表示器87からなるサブ情報表示器80を備えている。
このサブ情報表示器80については、基本的にはLEDによって構成されており、ダイナミック点灯が行われるようになっている。なお、サブ情報表示器80には、状態確認表示器226のような設定変更モードや設定確認モードに設定されていることを示す表示器は設けられていない。
サブ第1変動表示器81は、第1特別図柄が変動表示中であるか否かを表示(報知)するためのものであり、サブ第2変動表示器82は、第2特別図柄が変動表示中であるか否かを表示(報知)するためのものであり、それぞれ1個のLEDによって構成されている。そして、対応する特別図柄の変動表示が開始されるとLEDが所定周期(1秒)で点滅(0.5秒点灯→0.5秒消灯)し、対応する特別図柄が停止表示されると点灯する。言い換えると、サブ第1変動表示器81およびサブ第2変動表示器82は、一回の点滅を1サイクル(=1秒)とするサイクル表示を繰り返し行い、対応する特別図柄が停止表示されると点灯する。
なお、サブ第1変動表示器81やサブ第2変動表示器82で特別図柄の大当たり判定の結果を報知するようにしてもよい。この場合には、大当たりの場合にはLEDが点灯し、ハズレの場合にはLEDが消灯するようにするとよい。
サブ第1保留表示器83は、後述する第1保留情報の個数(第1保留数)を表示するためのものであり、サブ第2保留表示器84は、後述する第2保留情報の個数(第2保留数)を表示するためのものであり、それぞれ2個のLEDによって構成されている。そして、保留数が「0」のときに左右のLEDが消灯し、保留数が「1」のときに左側のLEDが点灯すると共に右側のLEDが消灯し、保留数が「2」のときに左右のLEDが点灯し、保留数が「3」のときに左側のLEDが点滅すると共に右側のLEDが点灯し、保留数が「4」のときに左右のLEDが点滅する。
サブ普図変動表示器85は、当り抽選の結果を表示(報知)するためのものであり、1つのLEDによって構成されている。そして、普通図柄の変動表示が開始されるとLEDが所定の間隔で点滅(変動表示)する。そして、普通図柄が停止表示されると当り抽選の結果を示す態様(当たりの場合には点灯、ハズレの場合には消灯)が停止表示される。
なお、サブ普図変動表示器85において、普通図柄の変動表示中であるか否かのみが把握できるように、普通図柄の変動表示中に点滅し、停止表示されると点灯又は消灯するようにしてもよい。
サブ普図保留表示器86は、普図保留記憶の個数(普図保留数)を表示するためのものであり、2個のLEDによって構成されている。そして、普図保留数が「0」のときに左右のLEDが消灯し、普図保留数が「1」のときに左側のLEDが点灯すると共に右側のLEDが消灯し、普図保留数が「2」のときに左右のLEDが点灯し、普図保留数が「3」のときに左側のLEDが点滅すると共に右側のLEDが点灯し、普図保留数が「4」のときに左右のLEDが点滅する。
サブ右打ち表示器87は、遊技領域111の右側領域に向けて遊技球を発射すること(所謂右打ち)を促すためのものであり、1個のLEDによって構成されている。そして、大当たり状態(特別遊技)中及び時短遊技状態中にLEDが点灯し、それ以外の遊技状態でLEDが消灯する。
〔制御ユニットの構成〕
次に、パチンコ遊技機100での動作制御や信号処理を行う制御ユニットについて説明する。
図4は、本実施の形態のパチンコ遊技機の制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。
図5は、本実施の形態の画像/音響制御部およびランプ制御部の説明図である。
図4に示すように、制御ユニットは、遊技制御手段として、特別図柄の当選の判定等を行う遊技制御部200を備えている。また、演出制御手段として、演出を統括的に制御する演出制御部300と、払出球の払い出し制御を行う払出制御部330と、を備えている。
〔遊技制御部の構成・機能〕
遊技制御部200は、特別図柄の当選の判定等を行う際の演算処理を行うCPU201と、CPU201にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM202と、CPU201の作業用メモリ等として用いられるRAM203と、を備えている。
遊技制御部200は、パチンコ遊技機100の遊技状態を、時短無状態または時短状態のいずれかで制御する。時短無状態であるパチンコ遊技機100の遊技状態を、以下では、通常遊技状態と称することがある。また、時短状態であるパチンコ遊技機100の遊技状態を、以下では、時短遊技状態と称することがある。また、本実施形態では、時短遊技状態には、特別時短遊技状態と、特定時短遊技状態とがある。特別時短遊技状態は、大当たり遊技を経由して制御される遊技状態である。また、特定時短遊技状態は、所定条件の成立(RAMクリアの実行、変動回数のリセット)から実行された特別図柄の変動表示の回数が特定回数(本実施形態では300回)に到達することで制御される遊技状態である。これにより、パチンコ遊技機100の遊技状態は、通常遊技状態、特別時短遊技状態、および特定時短遊技状態のいずれかとなる。そして、遊技制御部200は、所定の条件に基づき、通常遊技状態と特別時短遊技状態とを切り替える。また、遊技制御部200は、所定の条件に基づき、通常遊技状態と特定時短遊技状態とを切り替える。さらに、遊技制御部200は、所定の条件に基づき、特定時短遊技状態と特別時短遊技状態とを切り替える。また、遊技制御部200は、時短遊技状態において、通常遊技状態よりも普通図柄抽選の当たり当選確率を高確率にする、普通図柄変動時間を短縮する、電動チューリップ123の開時間を延長する等の制御を行う。
遊技制御部200は、第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞したことを契機として特別図柄抽選を行う。そして、特別図柄抽選の判定結果に応じて大当たり遊技や小当たり遊技等の特別遊技を行う。大当たり遊技において、遊技制御部200は、特別電動役物である第1大入賞口125が所定条件(例えば29.5秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで開状態を維持するラウンドを所定回数だけ繰り返すように制御する。そして、遊技制御部200は、第1大入賞口125が開く際の開閉動作間隔を制御する。また、小当たり遊技において、遊技制御部200は、特別電動役物である第2大入賞口126が所定条件(例えば0.9秒経過)を満たすまで開状態を維持するラウンドを所定回数(例えば2回)繰り返すように制御する。そして、遊技制御部200は、第2大入賞口126が開く際の開閉動作間隔を制御する。
また、遊技制御部200は、ゲート124を遊技球が通過したことを契機として普通図柄抽選を行う。そして、普通図柄抽選の判定結果に応じて電動チューリップの作動を制御する。
また、遊技制御部200は、特別図柄変動中に遊技球が第1始動口121または第2始動口122へ入賞したことにより発生する保留や、普通図柄変動中に遊技球がゲート124を通過したことにより発生する保留の設定を行う。
さらに、遊技制御部200は、特別図柄抽選および普通図柄抽選の判定結果、時短無状態と時短状態の変更情報、保留の設定情報等の遊技制御に伴う情報を、後述するコマンドにより演出制御部300に送る。
さらに、遊技制御部200は、第1始動口121、第2始動口122、第1大入賞口125、第2大入賞口126および普通入賞口127に遊技球が入賞すると、遊技球が入賞した場所に応じて1つの遊技球当たり所定数の賞球を払い出すように、払出制御部330に対する指示を行う。例えば、第1始動口121に遊技球が入賞すると3個の賞球、第2始動口122に遊技球が入賞すると4個の賞球、第2大入賞口126に遊技球が入賞すると9個の賞球、第1大入賞口125に遊技球が入賞すると13個の賞球、普通入賞口127に遊技球が入賞すると10個の賞球をそれぞれ払い出すように、払出制御部330に指示命令(コマンド)を送る。なお、ゲート124を遊技球が通過したことを検出しても、それに連動した賞球の払い出しは払出制御部330に指示しない。
払出制御部330が遊技制御部200の指示に従って賞球の払い出しを行った場合には、遊技制御部200は、払い出した賞球の個数に関する情報を払出制御部330から取得する。それにより、払い出した賞球の個数を管理する。
遊技制御部200には、検知手段として、図4に示すように、第1始動口121への遊技球の入賞を検出する第1始動口検出部(第1始動口スイッチ(SW))211と、第2始動口122への遊技球の入賞を検出する第2始動口検出部(第2始動口スイッチ(SW))212と、電動チューリップ123を開閉する電動チューリップ開閉部213と、ゲート124への遊技球の通過を検出するゲート検出部(ゲートスイッチ(SW))214と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、第1大入賞口125への遊技球の入賞を検出する第1大入賞口検出部(第1大入賞口スイッチ(SW))215と、第1大入賞口125の第1大入賞口扉125Dを閉状態と突出傾斜した開状態とに設定する第1大入賞口扉開閉部216と、第2大入賞口126への遊技球の入賞を検出する第2大入賞口検出部(第2大入賞口スイッチ(SW))209と、第2大入賞口126の第2大入賞口扉126Dを閉状態と突出傾斜した開状態とに設定する第2大入賞口扉開閉部210と、普通入賞口127への遊技球の入賞を検出する普通入賞口検出部(普通入賞口スイッチ(SW))217と、が接続されている。
また、遊技制御部200には、異常な磁気を所定期間にわたって検出する磁気検出センサ207と、異常な電波を所定期間にわたって検出する電波検出センサ208と、が接続されている。磁気検出センサ207および電波検出センサ208は、不図示の配線を介して、遊技制御基板200Bに接続されている。
また、遊技制御部200には、特別図柄の変動中に第1始動口121へ入賞した未変動分の保留個数を表示する第1特別図柄保留表示器218と、特別図柄の変動中に第2始動口122へ入賞した未変動分の保留個数を表示する第2特別図柄保留表示器219と、普通図柄の変動中にゲート124を通過した未変動分の保留個数を表示する普通図柄保留表示器220と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により行われる特別図柄の変動表示および特別図柄抽選の結果を表示する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122への遊技球の入賞により行われる特別図柄の変動表示および特別図柄抽選の結果を表示する第2特別図柄表示器222と、普通図柄の変動表示および普通図柄抽選の結果を表示する普通図柄表示器223と、パチンコ遊技機100の状態を表示する状態表示器224と、が接続されている。
そして、第1始動口スイッチ211、第2始動口スイッチ212、ゲートスイッチ214、第1大入賞口スイッチ215、第2大入賞口スイッチ209、普通入賞口スイッチ217、磁気検出センサ207、および電波検出センサ208にて検出された検出信号が、遊技制御部200に送られる。また、遊技制御部200からの制御信号が、電動チューリップ開閉部213、第1大入賞口扉開閉部216、第2大入賞口扉開閉部210、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219、普通図柄保留表示器220、第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222、普通図柄表示器223および状態表示器224に送られる。それにより、遊技制御部200は、上記した払い出し賞球数に関連する各種制御を行う。
また、遊技制御基板の表面側には、遊技制御部200のRAM203の記憶内容をクリア又は遊技の有利度合いの段階である(大当たりと判定される確率の)設定値を更新するための信号を入力するRAMクリアスイッチ228、設定キーを用いた操作によって後述する設定変更モードや設定確認モードに移行させるための信号を入力する設定キースイッチ229、遊技機の実性能を把握可能とする性能情報や設定値を表示するための情報表示器230、その他の電子部品等が実装されている。
情報表示器230は、左右方向に並べられた4つの7セグメント表示器(230a~230d、後述の図51参照)で構成されている。そして、左から2つの7セグメント表示器230a及び230bによって性能情報の種類(データ種別)を示す識別情報を表示するための識別セグが構成され、右から2つの7セグメント表示器230c及び230dによって設定値や性能情報の数値を示す数値情報を表示するための数値セグが構成されている(図50参照)。なお、設定値を表示する場合にはスタティック点灯が行われ、性能情報を表示する場合にはダイナミック点灯が行われるようになっている。
さらに、遊技制御部200には、ホールに設置されたホストコンピュータ(不図示)に対して各種の情報を送信する盤用外部情報端子基板350が接続されている。そして、遊技制御部200は、払出制御部330から取得した、払い出した賞球数に関する情報や遊技制御部200の状態等を示す情報を、盤用外部情報端子基板350を介してホストコンピュータに送信する。
〔払出制御部の構成・機能〕
払出制御部330は、払出球の払い出しを制御する際の演算処理を行うCPU331と、CPU331にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM332と、CPU331の作業用メモリ等として用いられるRAM333と、を備えている。
そして、払出制御部330は、遊技制御部200から送られたコマンドに基づいて、払出球の払い出しを制御する。
具体的には、払出制御部330は、遊技制御部200から、遊技球が入賞した場所(第1始動口121等)に応じた所定数の賞球を払い出すコマンドを取得する。そして、コマンドに指定された数だけの賞球を払い出すように払出駆動部334を制御する。ここでの払出駆動部334は、遊技球の貯留部から遊技球を送り出す駆動モータで構成される。
また、払出制御部330には、払出駆動部334により遊技球の貯留部から実際に払い出された賞球の数を検出する払出球検出部335と、貯留部(不図示)での遊技球の貯留の有無を検出する球有り検出部336と、遊技者が遊技する際に使用する遊技球や払い出された賞球が保持される皿153が満タン状態に有るか否かを検出する満タン検出部337と、が接続されている。そして、払出制御部330は、払出球検出部335、球有り検出部336および満タン検出部337にて検出された検出信号を受け取り、これらの検出信号に応じた所定の処理を行う。
さらに、払出制御部330には、ホールに設置されたホストコンピュータに対して各種の情報を送信する枠用外部情報端子基板340が接続されている。そして、払出制御部330は、例えば払出駆動部334に対して払い出すように指示した賞球数に関する情報や払出球検出部335にて検出された実際に払い出された賞球数に関する情報等を枠用外部情報端子基板340を介してホストコンピュータに送信する。また、遊技制御部200に対しても、同様の情報を送信する。
〔演出制御部の構成・機能〕
演出制御部300は、演出を制御する際の演算処理を行うCPU301と、CPU301にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM302と、CPU301の作業用メモリ等として用いられるRAM303と、日時を計測するリアルタイムクロック(RTC)304と、を備えている。
演出制御部300は、例えば遊技制御部200から送られる特別図柄抽選での当選か否かの判定結果および変動パターンに基づいて、演出内容を設定する。その際、演出ボタン161または演出キー162を用いたユーザからの操作入力を受けて、操作入力に応じた演出内容を設定する場合もある。この場合、例えば演出ボタン161等のコントローラ(不図示)から操作に応じた信号(操作信号)を受け付け、この操作信号により識別される操作内容を演出の設定に反映させる。
また、演出制御部300は、遊技が所定期間中断された場合には、演出の一つとして客待ち用の画面表示の設定を指示する。
さらには、演出制御部300は、遊技制御部200より受信した時短無状態と時短状態の変更情報に基づいて演出内容を設定する。
また、演出制御部300は、設定した演出内容の実行を指示するコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送る。
さらに、演出制御部300には、画像および音響を用いた演出を制御する画像/音響制御部310と、各種のランプおよび可動役物115を用いた演出を制御するランプ制御部320と、が接続されている。
〔画像/音響制御部の構成・機能〕
画像/音響制御部310は、図5に示すように、演出内容を表現する画像および音響を制御する際の演算処理を行うCPU311と、CPU311にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM312と、CPU311の作業用メモリ等として用いられるRAM313と、VDP(Video Display Processor)314と、CGROM315と、SNDROM316とを備えている。
そして、画像/音響制御部310は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、画像表示部114に表示する画像およびスピーカ156から出力する音響を制御する。
具体的には、CGROM315には、画像表示部114において遊技中に表示する図柄画像や背景画像、遊技者に抽選結果を報知するための装飾図柄、遊技者に予告演出を表示するためのキャラクタやアイテム等といった画像データが記憶されている。また、SNDROM316には、画像データと同期させて、または画像データとは独立してスピーカ156から出力させる楽曲や音声、さらにはジングル等の効果音等といった各種音響データが記憶されている。
CPU311は、演出制御部300から送られた保留数コマンドもしくは変動演出開始コマンドに基づいて、アニメーションパターンの解析や、描画に関するコマンドをまとめたディスプレイリストの作成、およびディスプレイリストのVDP314への送信などを行う。
VDP314は、CPU311から受信したディスプレイリストに基づいて、CGROM315やSNDROM316にそれぞれ記憶された画像データや音響データを読み出す。さらには、VDP314は、読み出した画像データを用いて背景画像表示、図柄画像表示、図柄画像変動、およびキャラクタ/アイテム表示等のための描画処理と、読み出した音響データを用いた音声処理とを行う。そして、VDP314は、描画処理された画像データにより画像表示部114での画面表示を制御する。また、VDP314は、音声処理された音響データによりスピーカ156から出力される音響を制御する。
なお、本実施の形態では、VDP314が描画処理に併せて音声処理も行うよう構成しているが、これに限定されず、音声処理を専用で行うプロセッサを別途設けても構わない。
〔ランプ制御部の構成・機能〕
ランプ制御部320は、盤ランプ116や枠ランプ157の発光、および可動役物115の動作を制御する際の演算処理を行うCPU321と、CPU321にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM322と、CPU321の作業用メモリ等として用いられるRAM323と、を備えている。
そして、ランプ制御部320は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、盤ランプ116や枠ランプ157の点灯/点滅や発光色等を制御する。また、可動役物115の動作を制御する。
具体的には、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた盤ランプ116や枠ランプ157での点灯/点滅パターンデータおよび発光色パターンデータ(発光パターンデータ)が記憶されている。CPU321は、ROM322に記憶された発光パターンデータの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。そして、ランプ制御部320は、読み出した発光パターンデータにより盤ランプ116や枠ランプ157の発光を制御する。
また、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた可動役物115の動作パターンデータが記憶されている。CPU321は、可動役物115に対しては、読み出した動作パターンデータによりその動作を制御する。
なお、本実施の形態では、遊技制御部200、演出制御部300、画像/音響制御部310、ランプ制御部320、および払出制御部330各々は、遊技盤110の後面に配設されたメイン基板としての遊技制御基板200B、サブ基板としての演出制御基板300B、画像制御基板、ランプ制御基板、および払出制御基板において個別に構成されている。
また、図5を参照して説明した構成例では、演出ボタン161および演出キー162は、演出制御部300に接続され、演出制御部300によって制御されるが、これに限定されない。演出ボタン161および演出キー162は、ランプ制御部320に接続され、このランプ制御部320によって制御されてもよい。
〔遊技制御部の機能構成〕
続いて、遊技制御部200の機能構成を説明する。
図6は、遊技制御部200の機能構成を示すブロック図である。図6に示すように、遊技制御部200は、各種抽選処理を実行する機能部として、乱数取得部231と、普通図柄判定部232と、特別図柄変動制御部233と、特別図柄判定部234と、普通図柄変動制御部236と、を備えている。
また、遊技制御部200は、特別図柄変動に伴う処理を実行する機能部として、変動パターン選択部235を備えている。
さらに、遊技制御部200は、各種役物の動作制御や賞球等に関するデータ処理を実行する機能部として、大入賞口動作制御部237と、電動チューリップ動作制御部238と、賞球処理部239と、出力制御部240と、乱数制御部241と、を備えている。
乱数取得部231は、特別図柄抽選に用いられる乱数値と、普通図柄抽選に用いられる乱数値とを取得する。特別図柄抽選に用いられる乱数値の場合、具体的には、第1始動口121や第2始動口122に遊技球が入賞したことを条件として、乱数の種類ごとに、所定の範囲の数値の中から1つの数値(乱数値)が選択(取得)される。取得された乱数値は、特別図柄判定部234による判定に用いられる。詳しくは後述するが、特別図柄抽選に用いられる乱数としては、大当たりか否かを示す大当たり乱数、大当たりの種類を示す図柄乱数、変動パターン乱数、リーチ乱数等が有る。
また、普通図柄抽選に用いられる乱数値の場合、具体的には、ゲート124を遊技球が通過したことを条件として、所定の範囲の数値の中から1つの数値(乱数値)が選択(取得)される。取得された乱数値は、普通図柄判定部232による判定に用いられる。なお、普通図柄抽選に用いられる乱数としては、当たりか否かを示す当たり乱数の他、当たりの種類を示す図柄乱数や変動パターン乱数等が設定される場合もある。
特別図柄変動制御部233は、特別図柄抽選が行われた場合に、抽選結果に応じて、第1特別図柄表示器221または第2特別図柄表示器222における特別図柄の変動を制御する。
特別図柄判定部234は、特別図柄の変動開始時に、後述する図23に示すような乱数テーブルを用いて、特別図柄抽選の抽選結果が「大当たりか否か」、「大当たりに当選した場合の大当たりの種類」、「大当たりに当選していない場合での小当たりかはずれか」を判定する。すなわち、乱数取得部231は、検知手段である第1始動口スイッチ211または第2始動口スイッチ212により遊技球の通過が検知されたことを契機として特別図柄に関する乱数値を取得し、特別図柄判定部234は、取得した乱数値に基づいて、遊技者にとって有利な特別遊技(大当たり遊技等)を行うか否かを判定する。なお、前述した特別図柄の抽選(大当たり抽選)は、乱数取得部231および特別図柄判定部234における処理のことをいう。
変動パターン選択部235は、第1特別図柄表示器221や第2特別図柄表示器222にて表示する特別図柄の変動パターン(変動時間)を選択する。具体的には、変動パターン選択部235は、大当たり遊技を行うか否かの判定結果および特別図柄変動にともなう装飾図柄変動演出においてリーチ演出を行うことが可能な変動パターン(例えば15.0秒以上)とするか否かの判定結果等に基づいて、変動パターンを決定する。そして、変動パターン選択部235により選択された変動パターンに基づいて、特別図柄変動制御部233が特別図柄の変動を制御する。変動パターン選択部235および特別図柄変動制御部233の動作の詳細については後述する。
ここで、「リーチ」とは、後述する装飾図柄において遊技者に大当たりを期待させるための演出である。
普通図柄判定部232は、普通図柄の変動開始時に、後述する図23(e)に示すような乱数テーブルを用いて、普通図柄の抽選結果が「当たりか否か」を判定する。すなわち、普通図柄判定部232は、乱数取得部231により取得された普通図柄抽選用の乱数値に基づいて、電動チューリップ123を開閉作動させる補助遊技を行うか否かを判定する。また、普通図柄抽選において複数の種類の当たりが設定される場合は、普通図柄判定部232は、判定結果が当たりであった場合の「当たりの種類」を判定する。なお、普通図柄抽選は、乱数取得部231および普通図柄判定部232により行われる処理である。
普通図柄変動制御部236は、普通図柄抽選が行われた場合に、抽選結果に応じて、普通図柄表示器223による普通図柄の変動を制御する。
電動チューリップ動作制御部238は、普通図柄判定部232により普通図柄抽選において「当たり」と判定された場合に、電動チューリップ123を規定時間および規定回数だけ開放し、第2始動口122に遊技球が入賞容易となる状態を発生させる。また、「はずれ」と判定された場合には、電動チューリップ123のこのような開放状態を発生させない。電動チューリップ123の作動パターンについては後述するが、例えば0.15秒の開放時間で1回開く作動パターン、および1.80秒の開放時間で3回開放する作動パターンなどがある。
大入賞口動作制御部237は、特別図柄判定部234により特別図柄抽選において「大当たり」と判定された場合に、大当たり遊技として、当選した大当たりの種類に基づいて特定される作動パターンで第1大入賞口125の開放動作を制御する。また、大入賞口動作制御部237は、特別図柄判定部234により特別図柄抽選において「小当たり」と判定された場合に、小当たり遊技として、規定時間および規定回数だけ第2大入賞口126を開放する。
賞球処理部239は、入賞や抽選に関する種々の役物への入賞個数の管理および入賞に応じた賞球の払い出しの制御用コマンドをセットする。
出力制御部240は、遊技制御部200から演出制御部300および払出制御部330へ制御用コマンドの出力を制御する。
乱数制御部241は、乱数取得部231が所定のタイミングで取得する各種の乱数値を更新する。
〔遊技機の基本動作〕
次に、パチンコ遊技機100の基本動作を説明する。
パチンコ遊技機100の遊技制御部200は、電源が投入されると、起動時の基本処理として、各種装置の初期化や初期設定を行う。そして、基本処理を行った後、遊技制御部200は、遊技の進行に関する一連の処理である主制御処理を繰り返し実行する。また、電源を遮断する際には、遊技制御部200は、一連の電源遮断時処理を実行する。
図7は、遊技制御部200による基本処理の動作を示すフローチャートである。
遊技制御部200は、パチンコ遊技機100の電源が投入されると、まず、RAM203(図4参照)へのアクセスを許可する(ステップ(以下、ステップを「S」と記載する)701)。そして、遊技制御部200は、RAM203をクリアするためのRAMクリアスイッチがONとなっているか否かを判断する(S702)。
RAMクリアスイッチがOFFである場合(S702でNo)、次に、遊技制御部200は、電源遮断時の動作に関するバックアップフラグがONとなっているか否かを判断する(S703)。
バックアップフラグがONである場合(S703でYes)、次に、遊技制御部200は、電源遮断時に作成されたチェックサムが正常か否かを判断する(S704)。
チェックサムが正常である場合(S704でYes)、次に、遊技制御部200は、復帰処理を実行する(S705)。この復帰処理において、遊技制御部200は、電源が遮断された状態からの復帰に伴う、演出制御部300等のサブ制御手段の設定を行う。具体的には、遊技制御部200は、電源が遮断される際におけるパチンコ遊技機100の遊技状態(大当たり遊技中か否か、通常遊技状態と特別時短遊技状態と特定時短遊技状態とのいずれか)を反映させるように、サブ制御手段を設定するためのコマンドを演出制御部300へ出力する。また、この復帰処理において、遊技制御部200は、バックアップフラグをOFFにする。
一方、RAMクリアスイッチがON(S702でYes)、バックアップフラグがOFF(S703でNo)、チェックサムが異常(S704でNo)のいずれかに該当する場合、次に遊技制御部200は、初期化処理として、RAM203の記憶内容をクリアし(S706)、RAM203の作業領域を設定する(S707)。そして、遊技制御部200は、サブ制御手段を設定(初期化)するためのコマンドを演出制御部300へ出力し、サブ基板(サブ制御手段)の設定を行う(S708)。サブ基板の設定には、各サブ基板に搭載されているRAM303、RAM313、RAM323をクリアすること等が含まれる。
復帰処理(S705参照)が終了した後、またはサブ基板の設定(S708参照)が終了した後、遊技制御部200は、遊技制御に用いられる各種のカウンタおよびタイマーを設定する(S709)。そして、遊技制御部200は、割り込み許可(S710)、割り込み禁止(S711)、図柄乱数制御処理(S712)、初期値乱数更新処理(S713)、電源遮断フラグがONとなっているか否かの判断(S714)をループ処理として繰り返し実行する。
ここで、割り込み許可(S710)および割り込み禁止(S711)は、このループ処理(S710~S714)の実行中に割り込み処理の実行を可能とするために設けられている。本実施の形態では、この割り込み処理により、遊技制御における主制御処理が実行される。主制御処理の詳細については後述する。
図柄乱数制御処理(S712)において、遊技制御部200は、特別図柄抽選で用いられる変動パターン乱数の更新を行う。
初期値乱数更新処理(S713)において、遊技制御部200は、遊技制御において用いられる各種の乱数値の初期値を更新する。
電源遮断フラグの判断において、電源遮断フラグがOFFである場合(S714でNo)、パチンコ遊技機100の電源は遮断されず、遊技制御部200は、ループ処理(S710~S714)と共に割り込みによる主制御処理を繰り返し実行する。一方、電源遮断フラグがONである場合(S714でYes)、遊技制御部200は、パチンコ遊技機100の電源を遮断するための処理(電源遮断時処理)を開始する。
図8は、遊技制御部200による電源遮断時処理の動作を示すフローチャートである。
電源遮断時処理において、遊技制御部200は、まず、各種の出力を行うための出力ポートの設定をクリアする(S801)。次に、遊技制御部200は、チェックサムを作成し、RAM203に格納する(S802)。次に、遊技制御部200は、バックアップフラグをONにし(S803)、RAM203へのアクセスを禁止して(S804)、無限ループに移行する。
〔遊技機の主制御処理〕
次に、パチンコ遊技機100の主制御処理を説明する。
遊技制御部200は、主制御処理において、パチンコ遊技機100における遊技を制御すると共に、サブ制御手段である演出制御部300に対して演出の制御を指示し、払出制御部330に対して賞球の払い出しの制御を指示する。
図9は、遊技制御部200の主制御処理を示すフローチャートである。
主制御処理は、遊技制御における一連の処理からなり、予め設定された一定時間(例えば4ミリ秒)ごとに繰り返し実行される。本実施の形態において、遊技制御部200は、予め設定された一定時間ごとに割り込みを発生させ、図7に示すループ処理の中で割り込みが許可(S710参照)されると、割り込み処理として主制御処理を実行する。図9に示すように、主制御処理では、乱数更新処理、スイッチ処理、図柄処理、電動役物処理、賞球処理、出力処理が順次実行される(S901~S906)。
乱数更新処理(S901)では、遊技制御部200は、乱数制御部241の機能(サブルーチン)を呼び出し、遊技制御部200による遊技制御で用いられる各種の乱数の値を更新する。乱数の設定および乱数値の更新の詳細については後述する。
スイッチ処理(S902)としては、始動口スイッチ処理、ゲートスイッチ処理、第2大入賞口スイッチ処理が行われる。
始動口スイッチ処理では、遊技制御部200は、乱数取得部231の機能(サブルーチン)を呼び出し、図4の第1始動口スイッチ211および第2始動口スイッチ212の状態を監視し、スイッチがONとなった場合に、特別図柄抽選のための処理を実行する。また、詳しくは後述するが、第1始動口スイッチ211および第2始動口スイッチ212において事前判定処理を行う場合は、特別図柄判定部234、変動パターン選択部235の各機能(サブルーチン)を呼び出し、事前判定のための処理を実行する。
ゲートスイッチ処理では、遊技制御部200は、乱数取得部231の機能(サブルーチン)を呼び出し、図4のゲートスイッチ214の状態を監視し、スイッチがONとなった場合に、普通図柄抽選のための処理を実行する。
第2大入賞口処理では、遊技制御部200は、図4の第2大入賞口スイッチ209の状態を監視し、スイッチがONとなった場合に、大当たり遊技を行うための処理を実行する。
これらのスイッチ処理の詳細な内容については後述する。
図柄処理(S903)としては、特別図柄処理、普通図柄処理が行われる。
特別図柄処理では、遊技制御部200は、特別図柄変動制御部233、特別図柄判定部234、変動パターン選択部235の各機能(サブルーチン)を呼び出し、特別図柄変動およびこの図柄変動に伴う処理を実行する。
普通図柄処理では、遊技制御部200は、普通図柄判定部232および普通図柄変動制御部236の機能(サブルーチン)を呼び出し、普通図柄変動およびこの図柄変動に伴う処理を実行する。
これらの図柄処理の詳細な内容については後述する。
電動役物処理(S904)としては、第1大入賞口処理、第2大入賞口処理および電動チューリップ処理が行われる。
第1大入賞口処理では、遊技制御部200は、大入賞口動作制御部237の機能(サブルーチン)を呼び出し、所定の条件に基づいて特別電動役物である第1大入賞口125の開放動作を制御する。
第2大入賞口処理では、遊技制御部200は、大入賞口動作制御部237の機能(サブルーチン)を呼び出し、所定の条件に基づいて特別電動役物である第2大入賞口126の開放動作を制御する。
電動チューリップ処理では、遊技制御部200は、電動チューリップ動作制御部238の機能(サブルーチン)を呼び出し、所定の条件に基づいて普通電動役物である電動チューリップ123の開放動作を制御する。
これらの電動役物処理の詳細な内容については後述する。
賞球処理(S905)では、遊技制御部200は、賞球処理部239の機能(サブルーチン)を呼び出し、入賞個数の管理および入賞に応じた賞球の払い出しの制御用コマンドをセットする。
出力処理(S906)では、遊技制御部200は、出力制御部240の機能(サブルーチン)を呼び出し、演出制御用のコマンドを演出制御部300へ出力し、払い出し制御用のコマンドを払出制御部330へ出力する。演出制御用コマンドは、S902からS904までの各処理において生成され、RAM203に設けられた制御用コマンドの格納領域に格納(セット)される。払い出し制御用コマンドは、S905の処理において生成され、RAM203に設けられた制御用コマンドの格納領域に格納(セット)される。RAM203には、制御用コマンドの種類ごとに格納領域が設定されている。
出力制御部240は、RAM203の各制御用コマンドの格納領域を順に調べ、個々の格納領域に制御用コマンドが格納されていれば(すなわち、S902~S905の処理で制御用コマンドが生成されていれば)、その制御用コマンドを読み出し、出力先(演出制御部300または払出制御部330)へ出力する。
本実施の形態では、図9に示したように、一連の主制御処理の最後に出力処理を行う。すなわち、第1の処理手段としての上記各機能によるS902~S905の各処理において生成されたコマンドを、その各処理においてはRAM203の対応する格納領域に格納しておく。そして、これらの処理の後に、第2の処理手段としての出力制御部240が、RAM203の格納領域に蓄積された、各処理で生成されたコマンドをまとめて出力する。言い換えれば、本実施の形態では、主制御処理を1サイクル実行すると、その1サイクルの実行において生成されたコマンドが、その1サイクルの実行における最後のコマンド生成が行われた後に、出力される。
〔遊技機の基本動作の変形例〕
なお、図7乃至図9を参照して説明した動作例では、基本処理におけるループ処理の部分で割り込みを許可し、割り込み処理として一連の処理からなる主制御処理を実行した。しかしながら、主制御処理は、一定時間ごとに繰り返し実行されるように構成されていれば良く、具体的な実現手段(実行手順)は、図7乃至図9に示した例には限定されない。例えば、基本処理の一連の動作の中に主制御処理を組み入れておき、所定のタイミングで経過時間を計測し、一定時間(例えば4ミリ秒)ごとに主制御処理へ戻る構成としても良い。また、基本処理の一連の動作の中に主制御処理を組み入れる一方で、図7乃至図9を参照して説明した動作と同様に、一定時間ごとに割り込みを発生させ、割り込みが発生したならば基本処理中に組み入れられた主制御処理へ戻る構成としても良い。
また、基本処理で生成されたコマンドを出力する場合は、原則として、コマンドを生成する度に、RAM203のコマンド格納領域に格納し、第2の処理手段である出力制御部240の機能を呼び出して出力する。基本処理は、遊技の進行に関わる主制御処理とは異なり、電源投入時にのみ行われる初期動作等の特別な処理である。また、基本処理は、電源投入時のパチンコ遊技機100の状態等の条件に基づく分岐により処理手順が変動する場合があるため、出力処理に漏れが無いように、生成したコマンドを速やかに出力する処理である。なお、関連する複数の処理により連続的にコマンドが生成される場合等、具体的な処理の要請に応じて、複数のコマンドをRAM203のコマンド格納領域に格納し、まとめて出力する処理手順を採っても良い。
〔遊技制御部による乱数更新処理〕
特別図柄抽選等の遊技制御における各種の抽選に用いられる判定情報としての乱数値は、カウンタによって計数され、所定の初期値から始まって、図9に示す主制御処理の乱数更新処理(S901)が行われるたびに1ずつ加算される。そして、各抽選が行われた時点の値が始動口スイッチ処理(図10)およびゲートスイッチ処理(図11)で取得され、特別図柄処理(図13)や普通図柄処理(図18)で使用される。この乱数値のカウンタは無限ループカウンタであり、計数された乱数値が、設定されている乱数の最大値(例えば、後述する図23(a)に示した大当たり乱数では299)に達した後は、再び初期値に戻る。また、乱数更新処理は一定時間ごとに行われるため、各乱数の初期値が特定されてしまうと、更新間隔や初期値の情報に基づいて当選値が推定される恐れがある。そこで、主制御処理から図7に示す基本処理に戻った後、S713の初期値乱数更新処理において、各乱数の初期値をランダムに変更する。
〔遊技制御部による始動口スイッチ処理〕
図10は、図9のS902に示したスイッチ処理のうちの始動口スイッチ処理の内容を示すフローチャートである。
この始動口スイッチ処理は、第1始動口121における入賞に対する処理と、第2始動口122における入賞に対する処理とが順次行われる。図10を参照すると、遊技制御部200は、まず、第1始動口121に遊技球が入賞して第1始動口スイッチ211がONとなったか否かを判断する(S1001)。第1始動口スイッチ211がONとなったならば、次に遊技制御部200は、第1始動口121の入賞における未変動分の保留数U1が上限値未満か否かを判断する(S1002)。図10に示す例では、上限値を4個としている。保留数U1が上限値に達している場合は(S1002でNo)、それ以上未変動分の入賞を保留することができないので、第1始動口121における入賞に対する処理を終了する。
一方、保留数U1が上限値未満である場合(S1002でYes)、遊技制御部200の乱数取得部231は、今回の入賞による判定のための乱数値を取得し、RAM203に格納する(S1003)。ここでは、第1始動口121の入賞なので、特別図柄抽選のための乱数値が取得される。このとき取得される乱数値は、S901の乱数更新処理で更新された値である。そして、この乱数値により、後の特別図柄処理において特別図柄抽選の結果が確定される。ここにいう乱数値としては、大当たり、小当たりまたははずれを決定する大当たり乱数値、大当たりの種類を決定する図柄乱数値(大当たり図柄乱数値)、図柄変動における変動パターンを特定するための変動パターン乱数値、はずれのときに後述のリーチ演出を実行可能な変動パターン(変動時間)にするか否かを決定するリーチ乱数値、等が含まれる。
次に、遊技制御部200は、事前判定処理を行う(S1004)。事前判定処理とは、始動口における入賞により乱数の取得が既に行われているが後述する特別図柄処理によって乱数の判定が未だ行われていない入賞球(保留球)について、特別図柄処理によって乱数が判定されるよりも前にその乱数の判定を行う(事前判定)処理である。
そして、本実施の形態の演出制御部300は、事前判定処理によって判定された乱数の判定結果(事前判定結果)に基づいて、特別図柄処理によって乱数が判定され、その判定結果が報知されるよりも前に、その判定結果を示唆する予告演出を行うことができる。この予告演出は、例えば、始動口における入賞により乱数の取得が既に行われているが特別図柄処理によって乱数の判定が未だ行われていない入賞球(保留球)の発生に応じて、画像表示部114に表示される保留表示演出(後述)等を用いて行われる。この事前判定に基づく予告演出により、予告演出に係る事前判定に対応する保留球に関して、その後に特別図柄処理による乱数の判定が行われた際の判定結果が遊技者に示唆される。これによって、遊技者は、保留球に対して期待を抱きながら遊技を行うことができる。事前判定に基づく予告演出の詳細については後述する。
そして、遊技制御部200は、保留数U1の値を1加算する(S1005)。
この後、遊技制御部200は、事前判定結果を演出制御部300に通知するために、S1004の事前判定処理による事前判定情報を含む事前判定結果コマンドをRAM203にセットする(S1006)。
さらに、遊技制御部200は、S1005による保留数U1の増加を演出制御部300に通知するための保留数増加コマンドをRAM203にセットし(S1007)、第1始動口121における入賞に対する処理を終了する。
次に、第2始動口122における入賞に対する処理が行われる。図10を参照すると、次に遊技制御部200は、第2始動口122に遊技球が入賞して第2始動口スイッチ212がONとなったか否かを判断する(S1008)。第2始動口スイッチ212がONとなったならば、次に、遊技制御部200は、第2始動口122の入賞における未変動分の保留数U2が上限値未満か否かを判断する(S1009)。図10に示す例では、上限値を4個としている。保留数U2が上限値に達している場合は(S1009でNo)、それ以上未変動分の入賞を保留することができないので、第2始動口122における入賞に対する処理を終了する。
一方、保留数U2が上限値未満である場合(S1009でYes)、遊技制御部200の乱数取得部231は、今回の入賞による抽選のための乱数値を取得し、RAM203に格納する(S1010)。ここでは、第2始動口122の入賞なので、上記のS1003と同様に、特別図柄抽選のための乱数値(大当たり乱数値、大当たり図柄乱数値、小当たり図柄乱数値、リーチ乱数値、変動パターン乱数値など)が取得される。このとき取得される乱数値は、S901の乱数更新処理で更新された値である。そして、この乱数値により後の特別図柄処理において特別図柄抽選の結果が確定される。
次に、遊技制御部200は、事前判定処理を行う(S1011)。この事前判定処理の内容は、上記のS1004と同様である。
そして、遊技制御部200は、保留数U2の値を1加算する(S1012)。
この後、遊技制御部200は、事前判定結果を演出制御部300に通知するために、S1011の事前判定処理による事前判定情報を含む事前判定結果コマンドをRAM203にセットする(S1013)。
さらに、遊技制御部200は、S1012による保留数U2の増加を演出制御部300に通知するための保留数増加コマンドをRAM203にセットし(S1014)、第2始動口122における入賞に対する処理を終了する。
〔遊技制御部によるゲートスイッチ処理〕
図11は、ゲート124を遊技球が通過した場合のゲートスイッチ処理の内容を示すフローチャートである。
このゲートスイッチ処理において、遊技制御部200は、まず、ゲート124を遊技球が通過してゲートスイッチ214がONとなったか否かを判断する(S1101)。ゲートスイッチ214がONとなったならば、次に遊技制御部200は、未変動分の保留数Gが上限値未満か否かを判断する(S1102)。図11に示す例では、上限値を4個としている。保留数Gが上限値に達している場合は(S1102でNo)、それ以上未変動分の入賞を保留することができないので、ゲートスイッチ処理を終了する。
一方、保留数Gが上限値未満である場合(S1102でYes)、遊技制御部200の乱数取得部231は、今回の入賞による抽選のための乱数値を取得し、RAM203に格納する(S1103)。ここでは、ゲート124の入賞なので、普通図柄抽選のための乱数値(当たり乱数値など)が取得される。
次に、遊技制御部200は、保留数Gの値を1加算する(S1104)。
S1104で保留数Gの値が加算された後、遊技制御部200は、S1104による保留数Gの増加を演出制御部300に通知するための保留数G増加コマンドをRAM203にセットし(S1105)、ゲート124における入賞に対する処理を終了する。
〔遊技制御部による第2大入賞口スイッチ処理〕
図12は、図9のS902に示したスイッチ処理のうちの第2大入賞口スイッチ処理の内容を示すフローチャートである。
この第2大入賞口スイッチ処理において、遊技制御部200は、まず、第2大入賞口126を遊技球が通過して第2大入賞口スイッチ209がONとなったか否かを判断する(S1201)。第2大入賞口スイッチ209がONとなっていない場合には(S1201でNO)、今回の第2大入賞口スイッチ処理を終了する。
一方、第2大入賞口スイッチ209がONとなった場合には(S1201でYES)、遊技制御部200は、小当たり遊技中であるか否かを判断する(S1202)。小当たり遊技中である場合(S1202でYES)、遊技制御部200は、第2大入賞口通過コマンドをRAM203にセットする(S1203)。第2大入賞口通過コマンドは、第2大入賞口126を遊技球が通過したことを示すコマンドである。S1203でセットされた第2大入賞口通過コマンドは、図9のS906に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。一方、小当たり遊技中でない場合(S1202でNO)、遊技制御部200は、第2大入賞口通過エラーを演出制御基板300に報知させる。第2大入賞口通過エラーは、遊技球が異常なタイミングで第2大入賞口126を通過することにより発生するエラーである。
なお、遊技領域111における右側の領域のうちの、第2大入賞口126とは異なる領域を特定領域とするとともに、この特定領域を遊技球が通過したことを検出する特定領域スイッチがパチンコ遊技機100に設けられてもよい。そして、遊技制御部200は、第2大入賞口スイッチ209がONとなったか否かを判断する代わりに、特定領域スイッチがONとなったか否かを判断し、小当たり遊技中にONとなった場合には、小当たり遊技の終了後に後述する大当たり遊技が実行されるようにしてもよい。すなわち、小当たり遊技中において遊技球が通過したか否かを検出する領域は、第2大入賞口126に限定されない。
〔遊技制御部による特別図柄処理〕
図13は、図9のS903に示した図柄処理のうちの特別図柄処理の内容を示すフローチャートである。
この特別図柄処理において、遊技制御部200の特別図柄変動制御部233は、まず、RAM203においてセットされるフラグの設定(以下、フラグ設定)において大当たり遊技フラグがONになっているか否かを調べる(S1301)。ここで、大当たり遊技フラグは、特別図柄抽選の結果が大当たりであることを識別するためにセットされるフラグである。
大当たり遊技フラグがONである場合、既にパチンコ遊技機100は大当たり中であるので、特別図柄変動を開始することなく特別図柄処理を終了する(S1301でYes)。一方、大当たり遊技フラグがOFFである場合(S1301でNo)、次に特別図柄変動制御部233は、パチンコ遊技機100の現在の状態が特別図柄変動中か否かを判断する(S1302)。特別図柄変動中でない場合(S1302でNo)、次に特別図柄変動制御部233は、特別図柄の未変動分の保留数U1、U2(図10参照)に関する処理を行う(S1303~S1306)。本実施の形態では、第1始動口121の入賞に係る保留数U1と第2始動口122の入賞に係る保留数U2とを区別しているので、この処理も対応する始動口ごとに個別に行う。
具体的には、特別図柄変動制御部233は、まず第2始動口122の入賞に係る保留数U2が1以上か判断する(S1303)。保留数U2が1以上である場合(S1303でYes)、特別図柄変動制御部233は、保留数U2の値を1減算する(S1304)。一方、保留数U2=0である場合は(S1303でNo)、特別図柄変動制御部233は、次に第1始動口121の入賞に係る保留数U1が1以上か判断する(S1305)。保留数U1が1以上である場合(S1305でYes)、特別図柄変動制御部233は、保留数U1の値を1減算する(S1306)。一方、保留数U1=0である場合は(S1305でNo)、特別図柄の抽選を始動するための入賞が無いことを意味するため、特別図柄変動を開始せず、別ルーチンの客待ち設定処理を実行して処理を終了する(S1319)。
なお、本実施の形態では、第2始動口122の入賞に係る保留数U2に関する処理を優先させて行う。すなわち、保留数U2が1以上である場合は保留数U2に関する処理を行い、保留数U2=0である場合に保留数U1に関する処理を行う(S1303~S1306参照)。これに対し、第1始動口121と第2始動口122のどちらの入賞かに関わらず、入賞した順に保留数U1、U2を減算していくような制御とすることも可能である。
S1304またはS1306で保留数U1または保留数U2を減算した後、特別図柄変動制御部233は、パチンコ遊技機100の現在の遊技状態を示す遊技状態コマンドを生成し、RAM203にセットする(S1307)。S1307でセットされた遊技状態コマンドは、図9のS906に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。さらに、特別図柄変動制御部233は、RAM203のフラグ設定においてセットされた客待ちフラグをOFFとする(S1308)。客待ちフラグは、パチンコ遊技機100が客待ち状態であることを識別するためのフラグであり、客待ち設定処理(S1319、後述する図17参照)においてセットされる。
次に、特別図柄変動制御部233は、別ルーチンによる大当たり判定処理および変動パターン選択処理を実行する(S1309、S1310)。詳しくは後述するが、この大当たり判定処理および変動パターン選択処理によって、第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222に変動表示される特別図柄の変動用の設定情報(大当たり図柄、遊技状態、変動パターン等)が決定される。なお、これらの情報は演出制御部300に送られる変動開始コマンドに含まれる。
この後、特別図柄変動制御部233は、大当たり判定処理および変動パターン選択処理で決定された設定内容に基づき、図3に示す第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222により表示される特別図柄の変動を開始する(S1311)。そして、この設定内容を示す設定情報(大当たり図柄、遊技状態、変動パターン等)を含んだ変動開始コマンドを生成し、RAM203にセットする(S1312)。S1312でセットされた変動開始コマンドは、図9のS906に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
次に、特別図柄変動制御部233は、所定条件の成立(RAMクリアの実行、変動回数のリセット)から実行された特別図柄の変動表示の回数を一つ加算する(S1313)。そして、加算した変動表示の回数を示す変動回数コマンドを生成し、RAM203にセットする(S1314)。S1314でセットされた変動回数コマンドは、図9のS906に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
S1302で特別図柄変動中と判断された場合(S1302でYes)、またはS1314で変動回数コマンドがセットされた後、特別図柄変動制御部233は、変動時間を経過したか否かを判断する(S1315)。すなわち、S1311で特別図柄の変動を開始してからの経過時間がS1310の変動パターン選択処理で設定された変動時間に達したか否かが判断される。変動時間を経過していなければ(S1315でNo)、特別図柄変動が継続されるので、そのまま特別図柄処理が終了する。
一方、変動時間を経過した場合(S1315でYes)、特別図柄変動制御部233は、まず、第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222における特別図柄の変動をS1309の大当たり判定処理で決定された図柄で停止する(S1316)。そして、別ルーチンの停止中処理を実行する(S1317)。停止中処理の内容については後述する。また、特別図柄変動制御部233は、後述する装飾図柄を停止させるための変動停止コマンドをRAM203にセットする(S1318)。S1318でセットされた変動停止コマンドは、図9のS906に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
なお、第1始動口121への入賞を契機とする特別図柄の変動中において、第2始動口122への入賞が発生した場合には、第1始動口121への入賞を契機とする特別図柄の変動中に、第2始動口122への入賞を契機とする特別図柄の変動が行われてもよい。また、例えば、第2始動口122への入賞を契機とする特別図柄の変動中において、第1始動口121への入賞が発生した場合には、第2始動口122の入賞を契機とする特別図柄の変動中に、第1始動口121の入賞を契機とする特別図柄の変動が行われてもよい。
また、図13に示す例では、保留数U2または保留数U1の値を減算した後(S1304、S1306参照)、大当たり判定処理および変動パターン選択処理が実行されているが(S1309、S1310参照)、これに限定されない。
特別図柄処理では、大当たり判定処理および変動パターン選択処理が実行された後に、保留数U2または保留数U1の値が減算される処理が実行されてもよい。この場合、変動パターン選択処理において、減算される前の保留数U2または保留数U1の値に基づいて、変動パターンが選択される。
〔遊技制御部による大当たり判定処理〕
図14は、大当たり判定処理(図13のS1309)の内容を示すフローチャートである。
この大当たり判定処理において、遊技制御部200の特別図柄判定部234は、まず、今回の特別図柄抽選における大当たり乱数値の判定を行い(S1401)、大当たりまたは小当たりしたか否かを判断する(S1402、S1405)。大当たりまたは小当たりしたか否かは、図10のS1003またはS1010で取得した大当たり乱数の値が、大当たりの当選値として設定された値または小当たりの当選値として設定された値と一致したか否かを判断することによって決定される(図23(a)参照)。
S1401の乱数判定の結果が大当たりだった場合(S1402でYes)、次に特別図柄判定部234は、大当たり図柄乱数値の判定を行う(S1403)。この判定の結果に応じて、大当たりの種類が決定される。何れの大当たりとなるかは、図10のS1003またはS1010で取得した大当たり図柄乱数の値が、大当たりの種類ごとに予め設定された値のうちの何れと一致したかによって決定される(図23(b)参照)。
以上の判定の後、特別図柄判定部234は、大当たり図柄乱数の判定により決定された大当たりの種類を表す図柄(大当たり図柄)を設定情報としてRAM203にセットする(S1404)。
S1401の乱数判定の結果が小当たりだった場合(S1402でNo、S1405でYes)、次に特別図柄判定部234は、小当たり図柄乱数値の判定を行う(S1406)。この判定の結果に応じて、小当たりの種類が決定される。何れの小当たりとなるかは、図10のS1003またはS1010で取得した大当たり図柄乱数の値が、小当たりの種類ごとに予め設定された値のうちの何れと一致したかによって決定される(図23(c)参照)。
以上の判定の後、特別図柄判定部234は、小当たり図柄乱数の判定により決定された小当たりの種類を表す図柄(小当たり図柄)を設定情報としてRAM203にセットする(S1407)。
S1401の乱数判定の結果が大当たりでも小当たりでもない場合(S1402、S1405でNo)、次に特別図柄判定部234は、抽選にはずれたことを表す図柄(以下、はずれ図柄)を設定情報としてRAM203にセットする(S1408)。
〔遊技制御部による変動パターン選択処理〕
図15は、変動パターン選択処理(図13のS1310)の内容を示すフローチャートである。
この変動パターン選択処理において、遊技制御部200の変動パターン選択部235は、まず、パチンコ遊技機100の遊技状態(通常遊技状態、特別時短遊技状態および特定時短遊技状態のうちの何れの状態か)を参照する(S1501)。そして、大当たり判定処理(図14)のS1402の判断結果を用いて今回の特別図柄抽選で大当たりしたか否かを判断する(S1502)。そして、大当たりだった場合(S1502でYes)、変動パターン選択部235は、大当たり用の変動パターンテーブルをROM202から読み出してRAM203にセットする(S1503)。
一方、大当たりしなかった場合(S1502でNo)、次に変動パターン選択部235は、大当たり判定処理(図14)のS1405の判断結果を用いて今回の特別図柄抽選で小当たりしたか否かを判断する(S1504)。そして、小当たりだった場合(S1504でYES)、変動パターン選択部235は、小当たり用の変動パターンテーブルをROM202から読みだしてRAM203にセットする(S1505)。
一方、小当たりしなかった場合(S1504でNO)、遊技者に大当たりを期待させるためのいわゆるリーチ演出を行うか否かを決定するための乱数値の判定を行う(S1506)。リーチ演出を行うか否かは、図10のS1003またはS1010で取得したリーチ乱数の値が予め設定された値と一致したか否かを判断することによって決定される(図23(d)参照)。
乱数値を用いた判定の結果、リーチ演出を行う場合(S1507でYes)、変動パターン選択部235は、リーチ用の変動パターンテーブルをROM202から読み出してRAM203にセットする(S1508)。また、リーチ演出を行わない場合(S1507でNo)、変動パターン選択部235は、はずれ用の変動パターンテーブルをROM202から読み出してRAM203にセットする(S1509)。
ここで、変動パターンテーブルとは、予め用意されている複数の変動パターン(変動時間3秒、7秒、13秒、15秒、30秒、60秒、90秒など)と変動パターン乱数の値とを対応付けたテーブルである。
次に、変動パターン選択部235は、図10のS1003またはS1010で取得した変動パターン乱数値およびS1503、S1505、S1508、S1509でセットされた変動パターンテーブルを用いて、変動パターン乱数値の判定を行う(S1510)。すなわち、変動パターン選択部235は、RAM203にセットされた変動パターンテーブルを参照し、変動パターン乱数の乱数値に応じた変動パターンを選択する。したがって、同じ乱数値が取得された場合でも、パチンコ遊技機100の遊技状態(時短状態か時短無状態か)、特別図柄抽選の結果(大当たりしたか否か、小当たりしたか否か、大当たりおよび小当たりの何れもしていない場合はリーチ演出を行うか否か)等の違いに応じて参照される変動パターンテーブルが異なるので、決定される変動パターンが異なる。
この後、変動パターン選択部235は、S1510で選択した変動パターンを設定情報としてRAM203にセットする(S1511)。S1511でセットされた変動パターンの設定情報は、図13のS1312でセットされる変動開始コマンドに含まれ、図9のS906に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。本実施の形態で選択される変動パターンおよびその設定の詳細については後述する。
〔遊技制御部による停止中処理〕
図16は、停止中処理(図13のS1317)の内容を示すフローチャートである。
この停止中処理において、遊技制御部200は、まず、RAM203のフラグ設定において時短状態であることを示すフラグ(以下、時短フラグ)がONになっているか否かを調べる(S1601)。時短フラグがONである場合(S1601でYes)、遊技制御部200は、時短状態での抽選回数(変動回数)Jの値を1減算し(S1602)、抽選回数Jが0になったか否かを調べる(S1603)。そして、抽選回数J=0であれば(S1603でYes)、時短フラグをOFFにする(S1604)。なお、時短フラグをONにする操作と、抽選回数Jの初期値の設定は、後述の第1大入賞口処理(図19)における遊技状態設定処理(図21)で行われる。
また、抽選回数J=0ではない場合(S1603でNO)、遊技制御部200は、時短状態での抽選回数Jの値を示す時短回数コマンドを生成し、RAM203にセットする(S1605)。S1605でセットされた時短回数コマンドは、図9のS906に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
時短フラグがOFFであった場合(S1601でNo)またはS1604で時短フラグをOFFにした後、あるいはS1605で時短回数コマンドをセットした後、次に遊技制御部200は、遊技状態コマンドを生成し、RAM203にセットする(S1606)。S1606でセットされた遊技状態コマンドは、図9のS906に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
次に遊技制御部200は、今回の特別図柄抽選で大当たりしたか否かを判断する(S1607)。ここで、大当たりか否かの判断は、大当たり判定処理(図14)の判定結果に基づいて判断することができる。例えば、後述する図23(b)の図表に示す図柄の何れかがセットされているならば、S1607でYesである。大当たり判定処理によりRAM203に、はずれ図柄または小当たり図柄がセットされているならば、S1607でNoである。
大当たりだった場合(S1607でYes)、次に遊技制御部200は、大当たり遊技フラグをONにする(S1608)。これにより、RAM203の遊技状態の設定が、大当たり遊技状態となる。
次に、遊技制御部200は、抽選回数Jの値を初期化する(S1609)。また、遊技制御部200は、S1601において時短フラグがONであって、S1603において抽選回数Jが0でなかった場合に、時短フラグをOFFにする(S1610)。
S1610で抽選回数Jの値を初期化した後、遊技制御部200は、大当たり遊技のオープニング動作を開始する(S1611)。
この後、遊技制御部200は、演出制御部300において大当たり遊技フラグに応じたオープニング動作における演出を行うためのオープニングコマンドをRAM203にセットして(S1612)、停止中処理を終了する。このオープニングコマンドは、図9のS906に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
これに対し、今回の特別図柄抽選の結果が大当たりでなかった場合(S1607でNo)、次に遊技制御部200は、今回の特別図柄抽選の結果が小当たりであったか否かを判断する(S1613)。
小当たりだった場合(S1613でYES)、次に遊技制御部200は、小当たり遊技フラグをONにする(S1614)。これにより、RAM203の遊技状態の設定が、小当たり遊技状態となる。さらに、遊技制御部200は、小当たり遊技のオープニング動作を開始する(S1615)。
次に、遊技制御部200は、演出制御部300において小当たり遊技フラグに応じたオープニング動作における演出を行うためのオープニングコマンドをRAM203にセットする(S1616)。このオープニングコマンドは、図9のS906に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
一方、小当たりでなかった場合は(S1613でNo)、遊技制御部200は、所定条件の成立(RAMクリアの実行、変動回数のリセット)から実行された特別図柄の変動表示の回数が特定回数(本実施形態では300回)に到達したか否かを判断する(S1617)。特定回数に到達した場合(S1617でYES)遊技制御部200は、別ルーチンの遊技状態設定処理を実行する(S1618)。遊技状態設定処理の内容については後述する。
また、変動表示の回数が特定回数に到達していない場合(S1617でNO)、停止中処理を終了する。
〔遊技制御部による客待ち設定処理〕
図17は、客待ち設定処理(図13のS1319)の内容を示すフローチャートである。
この客待ち設定処理において、遊技制御部200は、まず、RAM203のフラグ設定において客待ちフラグがONになっているか否かを調べる(S1701)。ここで、客待ちフラグは、パチンコ遊技機100が客待ち状態であることを識別するためにセットされるフラグである。
客待ちフラグがONである場合、パチンコ遊技機100は客待ち状態であるので、そのまま処理を終了する(S1701でYes)。一方、客待ちフラグがOFFである場合(S1701でNo)、遊技制御部200は、客待ちコマンドを生成してRAM203にセットし(S1702)、客待ちフラグをONにする(S1703)。S1702でセットされた客待ちコマンドは、図9のS906に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。なお、客待ちフラグとは、特別図柄の変動が停止して、保留が無い状態でセットされるものである。
〔遊技制御部による普通図柄処理〕
図18は、図9のS903に示した図柄処理のうちの普通図柄処理の内容を示すフローチャートである。
この普通図柄処理において、遊技制御部200の普通図柄変動制御部236は、まず、RAM203のフラグ設定において補助遊技フラグがONになっているか否かを調べる(S1801)。ここで、補助遊技フラグは、普通図柄抽選で当選した場合にセットされるフラグである。補助遊技フラグが設定されている状態は、電動チューリップ123が後述の電動チューリップ処理(図22)にしたがって開放され、第2始動口122に入賞し易い状態である(補助遊技状態)。
補助遊技フラグがONである場合、既に補助遊技状態となっており、普通図柄が停止している状態なので、普通図柄変動を開始することなく普通図柄処理を終了する(S1801でYes)。一方、補助遊技フラグがOFFである場合(S1801でNo)、次に普通図柄変動制御部236は、パチンコ遊技機100の現在の状態が普通図柄変動中か否かを判断する(S1802)。普通図柄変動中でない場合(S1802でNo)、次に普通図柄変動制御部236は、普通図柄の未変動分の保留数G(図11参照)が1以上か判断する(S1803)。保留数G=0である場合は(S1803でNo)、普通図柄の抽選を始動するための入賞が無いことを意味するため、普通図柄変動を開始せずに処理を終了する。
これに対し、保留数Gが1以上である場合(S1803でYes)、普通図柄変動制御部236は、保留数Gの値を1減算する(S1804)。そして、普通図柄判定部232が、今回の普通図柄抽選における当たり乱数の判定を行って、普通図柄抽選に当選したか否かを判断する(S1805)。当選したか否かは、図11のS1103で取得した当たり乱数の値が、後述する図23(e)に示すテーブル等において当選値として設定された値と一致したか否かを判断することによって決定される。
次に、普通図柄変動制御部236は、普通図柄抽選の結果に応じて普通図柄の設定を行う(S1806)。すなわち、普通図柄抽選に当選した場合は、当選したことを表す図柄(以下、当たり図柄)を設定情報としてRAM203にセットする。一方、普通図柄抽選に当選しなかった場合は、抽選にはずれたことを表す図柄(以下、はずれ図柄)を設定情報としてRAM203にセットする。
次に、普通図柄変動制御部236は、普通図柄の変動時間の設定を行う(S1807)。この変動時間は、図16におけるS1604、S1610、後述の図21におけるS2101等の処理で設定される時短フラグに基づいて設定される。すなわち、S1807による設定の際に時短フラグがONである場合は、短時間(例えば1.5秒)に設定され、時短フラグがOFFである場合は、長時間(例えば4.0秒)に設定される。この設定の後、普通図柄変動制御部236は、S1807の設定内容に基づき、図2(a)および図4に示す普通図柄表示器223における普通図柄の変動を開始する(S1808)。なお、普通図柄の変動パターンを抽選により決定することもできる。この場合、例えば、遊技球がゲート124を通過した際に、乱数取得部231が普通図柄の変動パターン乱数値を取得し、S1807において、普通図柄変動制御部236が普通図柄の変動パターン乱数値を判定することにより、変動時間が設定される。
S1808で普通図柄の変動を開始した後、またはS1802で普通図柄変動中と判断された場合(S1802でYes)、普通図柄変動制御部236は、変動時間を経過したか否かを判断する(S1809)。すなわち、S1808で普通図柄の変動を開始してからの経過時間がS1807で設定された変動時間に達したか否かが判断される。変動時間を経過していなければ(S1809でNo)、普通図柄変動が継続されるので、そのまま普通図柄処理が終了する。
一方、変動時間が終了した場合(S1809でYes)、普通図柄変動制御部236は、普通図柄表示器223における普通図柄の変動を停止する(S1810)。そして、普通図柄変動制御部236は、S1805の判定結果が当選であったか否かを判断する(S1811)。当選であったならば(S1811でYes)、補助遊技フラグをONにする(S1812)。一方、抽選にはずれたならば(S1811でNo)、補助遊技フラグをONにすること無く普通図柄処理を終了する。
〔遊技制御部による第1大入賞口処理〕
図19は、図9のS904に示した電動役物処理のうちの第1大入賞口処理の内容を示すフローチャートである。
この第1大入賞口処理において、遊技制御部200の大入賞口動作制御部237は、まず、RAM203のフラグ設定において大当たり遊技フラグがONになっているか否かを調べる(S1901)。大当たり遊技フラグがOFFである場合、第1大入賞口125への入賞はないので、第1大入賞口処理を終了する(S1901でNo)。一方、大当たり遊技フラグがONである場合(S1901でYes)、次に大入賞口動作制御部237は、パチンコ遊技機100が停止中処理(図16)で開始された大当たり時の動作制御におけるオープニング動作の最中か否かを判断する(S1902)。
パチンコ遊技機100がオープニング中である場合(S1902でYes)、次に大入賞口動作制御部237は、予め設定されたオープニング動作が行われるべき時間(オープニング時間)を経過したか否かを判断する(S1903)。オープニング時間を経過していないならば、第1大入賞口125でのオープニング動作が継続されるので、第1大入賞口処理を終了する(S1903でNo)。一方、オープニング時間を経過したならば(S1903でYes)、次に大入賞口動作制御部237は、第1大入賞口125の作動設定を行い(S1904)、入賞個数Cを初期化(C=0)し(S1905)、第1大入賞口125の作動のラウンド数Rの値を現在の値から1加算して(S1906)、第1大入賞口125を作動開始(開放)する(S1907)。
S1904の作動設定では、第1大入賞口125の作動パターンと、その作動パターンで作動させるラウンド数(作動ラウンド数)とが設定される。作動パターンおよびラウンド数は、特別図柄抽選における大当たりの種類に応じて様々に設定される。なお、大当たり遊技においては、第1大入賞口125の作動を複数回(複数ラウンド)連続して行うことが規定されている。一例を挙げると、15ラウンド(15R)作動させ、1ラウンドでは29.5秒の開放を1回行う。また、他の一例を挙げると、2ラウンド(2R)作動させ、1ラウンドでは0.9秒の開放を1回行う。さらに説明をすると、0.9秒開放して1.0秒閉鎖した後、0.9秒開放する。
次に、大入賞口動作制御部237は、S1904で設定された作動パターンにおける開放時間を経過したか否かを判断する(S1908)。第1大入賞口125での開放状態が開放時間を経過していない場合(S1908でNo)、次に大入賞口動作制御部237は、第1大入賞口125への入賞個数Cが規定の個数(例えば9個)以上か否かを判断する(S1909)。開放時間を経過しておらず、かつ入賞個数Cが規定個数未満である場合は、第1大入賞口125の作動状態(開放状態)が継続されるので、第1大入賞口処理を終了する(S1909でNo)。一方、開放時間を経過したか(S1908でYes)、または入賞個数Cが規定個数に達した場合(S1909でYes)、大入賞口動作制御部237は、第1大入賞口125を作動終了(閉口)する(S1910)。
次に、大入賞口動作制御部237は、第1大入賞口125の作動のラウンド数RがS1904で設定された最大値に達したか否かを判断する(S1911)。そして、最大値に達していないならば、残りの作動が行われるため、第1大入賞口処理を終了する(S1911でNo)。
第1大入賞口125の作動のラウンド数Rが最大値に達したならば(S1911でYes)、次に大入賞口動作制御部237は、エンディング動作を開始する(S1912)。ここで、エンディング動作の内容は、大当たり遊技フラグの状態に対応するものとなる。
この後、大入賞口動作制御部237は、演出制御部300において大当たり遊技フラグに応じたエンディング動作における演出を行うためのエンディングコマンドをRAM203にセットする(S1913)。このエンディングコマンドは、図9のS906に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
次に、大入賞口動作制御部237は、第1大入賞口125の作動のラウンド数Rを0にリセットした後(S1914)、エンディング動作の開始からの経過時間が予め設定されたエンディング動作が行われるべき時間(エンディング時間)を経過したか否かを判断する(S1917)。エンディング時間を経過していないならば、エンディング動作が継続されるので、第1大入賞口処理を終了する(S1917でNo)。一方、エンディング時間を経過したならば(S1917でYes)、次に大入賞口動作制御部237は、遊技制御部200による遊技状態設定処理を経た後(S1918)、大当たり遊技フラグをOFFにして、第1大入賞口処理を終了する(S1919)。遊技状態設定処理の内容については後述する。
S1902で、パチンコ遊技機100がオープニング中ではないと判断した場合(S1902でNo)、次に大入賞口動作制御部237は、エンディング中か否かを判断する(S1915)。そして、エンディング中であるならば(S1915でYes)、上記S1917以降の動作を実行する。
一方、パチンコ遊技機100がエンディング中でないならば(S1915でNo)、次に大入賞口動作制御部237は、第1大入賞口125が作動(開放)中か否かを判断する(S1916)。そして、作動中でないならば(S1916でNo)、上記S1905以降の動作を実行し、作動中であるならば(S1916でYes)、上記S1908以降の動作を実行する。
〔遊技制御部による第2大入賞口処理〕
図20は、図9のS904に示した電動役物処理のうちの第2大入賞口処理の内容を示すフローチャートである。
この第2大入賞口処理において、遊技制御部200の大入賞口動作制御部237は、まず、RAM203のフラグ設定において小当たり遊技フラグがONになっているか否かを調べる(S2001)。小当たり遊技フラグがOFFである場合(S2001でNo)、第2大入賞口126への入賞はないので、第2大入賞口処理を終了する。一方、小当たり遊技フラグがONである場合(S2001でYes)、次に大入賞口動作制御部237は、パチンコ遊技機100が停止中処理(図16)で開始された小当たり時の動作制御におけるオープニング動作の最中か否かを判断する(S2002)。
パチンコ遊技機100がオープニング中である場合(S2002でYes)、次に大入賞口動作制御部237は、予め設定されたオープニング動作が行われるべき時間(オープニング時間)を経過したか否かを判断する(S2003)。オープニング時間を経過していないならば、第2大入賞口126でのオープニング動作が継続されるので、第2大入賞口処理を終了する(S2003でNo)。一方、オープニング時間を経過したならば(S2003でYes)、次に大入賞口動作制御部237は、第2大入賞口126の作動設定を行い(S2004)、入賞個数Cを初期化(C=0)し(S2005)、第2大入賞口126の作動のラウンド数Rの値を現在の値から1加算して(S2006)、第2大入賞口126を作動開始(開放)する(S2007)。
S2004の作動設定では、第2大入賞口126の作動パターンと、その作動パターンで作動させるラウンド数(作動ラウンド数)とが設定される。作動パターンおよびラウンド数は、特別図柄抽選における小当たりの種類に応じて様々に設定される。なお、小当たりの際には、第2大入賞口126の開放累積時間が1.8秒以内に設定されなければならないことが定められている。
次に、大入賞口動作制御部237は、S2004で設定された作動パターンにおける開放時間を経過したか否かを判断する(S2008)。第2大入賞口126での開放状態が開放時間を経過していない場合(S2008でNo)、次に大入賞口動作制御部237は、第2大入賞口126への入賞個数Cが規定の個数以上か否かを判断する(S2009)。開放時間を経過しておらず、かつ入賞個数Cが規定個数未満である場合は、第2大入賞口126の作動状態(開放状態)が継続されるので、第2大入賞口処理を終了する(S2009でNo)。一方、開放時間を経過したか(S2008でYes)、または入賞個数Cが規定個数に達した場合(S2009でYes)、大入賞口動作制御部237は、第2大入賞口126を作動終了(閉口)する(S2010)。
次に、大入賞口動作制御部237は、第2大入賞口126の作動のラウンド数RがS2004で設定された最大値に達したか否かを判断する(S2011)。そして、最大値に達していないならば、残りの作動が行われるため、第2大入賞口処理を終了する(S2011でNo)。
第2大入賞口126の作動のラウンド数Rが最大値に達したならば(S2011でYes)、次に大入賞口動作制御部237は、小当たり遊技中において遊技球が第2大入賞口126を通過したか否かを判断する(S2012)。この判断は、第2大入賞口スイッチ処理の判断に基づいて行われる(図12のS1202)。
遊技球が第2大入賞口126を通過した場合(S2012でYES)、遊技制御部200は、大当たり遊技フラグをONにする(S2013)。これにより、RAM203の遊技状態の設定が、大当たり遊技状態となる。
次に、遊技制御部200は、大当たり遊技のオープニング動作を開始する(S2014)。そして、演出制御部300において大当たり遊技フラグに応じたオープニング動作における演出を行うためのオープニングコマンドをRAM203にセットする(S2015)。さらに、別ルーチンの第1大入賞口処理(図19参照)を実行して第2大入賞口処理を終了する(S2016)。
一方、遊技球が第2大入賞口126を通過していない場合(S2012でNO)、大入賞口動作制御部237は、エンディング動作を開始する(S2017)。
この後、大入賞口動作制御部237は、演出制御部300において小当たり遊技フラグに応じたエンディング動作における演出を行うためのエンディングコマンドをRAM203にセットする(S2018)。このエンディングコマンドは、図9のS906に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
次に、大入賞口動作制御部237は、第2大入賞口126の作動のラウンド数Rを0にリセットした後(S2019)、エンディング動作の開始からの経過時間が予め設定されたエンディング動作が行われるべき時間(エンディング時間)を経過したか否かを判断する(S2020)。エンディング時間を経過していないならば(S2020でNo)、エンディング動作が継続されるので、第2大入賞口処理を終了する。一方、エンディング時間を経過したならば(S2020でYes)、次に大入賞口動作制御部237は、遊技状態コマンドを生成し、RAM203にセットする(S2021)。さらに、小当たり遊技フラグをOFFにして、第2大入賞口処理を終了する(S2022)。
S2002で、パチンコ遊技機100がオープニング中ではないと判断した場合(S2002でNo)、次に大入賞口動作制御部237は、エンディング中か否かを判断する(S2023)。そして、エンディング中であるならば(S2023でYes)、上記S2020以降の動作を実行する。
一方、パチンコ遊技機100がエンディング中でないならば(S2023でNo)、次に大入賞口動作制御部237は、第2大入賞口126が作動(開放)中か否かを判断する(S2024)。そして、作動中でないならば(S2024でNo)、上記S2005以降の動作を実行し、作動中であるならば(S2024でYes)、上記S2008以降の動作を実行する。
〔遊技状態設定処理〕
遊技制御部200による遊技状態設定処理(S1618、S1918)の内容を図21に示す。
まず、遊技制御部200は、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりおよび小当たりの何れかであったかを判断する(S2101、S2103)。これらの判断は、例えば大当たり判定処理(図14)でRAM203に設定情報としてセットされた図柄の種類に基づいて判断することができる。なお、これらの判断は大当たり判定処理(図14)のS1402、S1403、S1405、S1406と概ね同様であるので、S1402、S1403、S1405、S1406の判断結果を用いても良い。
大当たりである場合(S2101でYES)、遊技制御部200は、RAM203に設定情報としてセットされた大当たり図柄の種類に基づき、抽選回数Jの初期値を設定する(S2102)。この初期値は、例えば、30回である。この設定された抽選回数Jの抽選が行われると、時短遊技状態が終了し、通常遊技状態となる。
小当たりである場合(S2101でNO、S2103でYES)、遊技制御部200は、RAM203に設定情報としてセットされた小当たり図柄の種類に基づき、抽選回数Jの初期値を設定する(S2104)。この初期値は、例えば、30回である。
次に、遊技制御部200は、所定条件の成立(RAMクリアの実行、変動回数のリセット)から実行された特別図柄の変動表示の回数をリセットする(S2105)。また、遊技制御部200は、変動表示の回数を示す変動回数コマンドを生成し、RAM203にセットする(S2106)。この変動回数コマンドは、図9のS906に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
次に、遊技制御部200は、特別時短フラグをONにする(S2107)。これにより、RAM203の遊技状態の設定が特別時短遊技状態となる。
一方、大当たりおよび小当たりの何れでもない場合(S2101でNO、S2103でNO)、遊技制御部200は、抽選回数Jの初期値を設定する(S2108)。本実施形態では、抽選回数Jの初期値は、295回である。したがって、時短遊技状態において295回の抽選が行われると、時短遊技状態が終了し、通常遊技状態となる。
次に、遊技制御部200は、特定時短フラグをONにする(S2109)。これにより、RAM203の遊技状態の設定が特定時短遊技状態となる。
次に、遊技制御部200は、遊技状態コマンドを生成し、RAM203にセットする(S2110)。この遊技状態コマンドは、図9のS906に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
〔遊技制御部による電動チューリップ処理〕
図22は、図9のS904に示した電動役物処理のうちの電動チューリップ処理の内容を示すフローチャートである。
電動チューリップ処理において、遊技制御部200の電動チューリップ動作制御部238は、まず、RAM203のフラグ設定において補助遊技フラグがONになっているか否かを調べる(S2201)。補助遊技フラグがOFFである場合、電動チューリップ123は開放しないため、電動チューリップ処理を終了する(S2201でNo)。一方、補助遊技フラグがONである場合(S2201でYes)、次に電動チューリップ動作制御部238は、電動チューリップ123が作動中か否かを判断する(S2202)。
電動チューリップ123が作動中でない場合(S2202でNo)、電動チューリップ動作制御部238は、電動チューリップ123の作動パターンの設定を行い(S2203)、設定した作動パターンで電動チューリップ123を作動させる(S2204)。ここで、作動パターンは、図16におけるS1604、S1610、図21におけるS2107、S2109等の処理で設定される時短フラグに基づいて設定される。例えば、S2203による設定の際に時短フラグがOFFである場合は、0.15秒の開放時間で1回開放する作動パターンが設定され、時短フラグがONである場合は、1.80秒の開放時間で3回開放する作動パターンが設定される。このように、通常、時短フラグがONであるとき(時短状態のとき)は、電動チューリップ123が長時間、複数回開放され、第2始動口122に入賞し易くなる入賞サポート(電チューサポート)が行われる。なお、時短フラグがONの場合またはOFFの場合における電動チューリップ123の作動パターン(補助遊技の種類)を複数用意し、普通図柄処理(図18参照)で判定される当たりの種類に応じて、作動パターンを設定するように構成しても良い。
S2202で電動チューリップ123が作動中と判断された場合(S2202でYes)、またはS2204で電動チューリップ123を作動させた後、電動チューリップ動作制御部238は、設定されている作動パターンにおける開放時間が経過したか否かを判断する(S2205)。開放時間を経過していなければ、電動チューリップ123の作動状態(開放状態)が継続されるので、電動チューリップ処理を終了する(S2205でNo)。一方、開放時間を経過したならば(S2205でYes)、電動チューリップ動作制御部238は、補助遊技フラグをOFFとして、電動チューリップ処理を終了する(S2206)。
〔乱数による判定の手法〕
ここで、大当たり判定処理(図14)、変動パターン選択処理(図15)、普通図柄処理(図18)等で行われる、乱数による判定の手法について詳細に説明する。
図23は、本実施の形態において特別図柄抽選および普通図柄抽選で用いられる乱数(判定テーブル)の構成例を示す図である。
図23(a)には特別図柄抽選で用いられる大当たり乱数の構成例、図23(b)には特別図柄抽選で用いられる大当たり図柄乱数の構成例、図23(c)には特別図柄抽選で用いられる小当たり図柄乱数の構成例、図23(d)には通常遊技状態における第1始動口121への遊技球の入賞を契機として行われる特別図柄抽選で用いられるリーチ乱数の構成例、図23(e)には普通図柄抽選で用いられる当たり乱数の構成例が、それぞれ示されている。
図23(a)を参照すると、大当たり乱数の判定値として、大当たりと小当たりとが設定されている。乱数(大当たり乱数)の値の範囲は、何れも0~299の300個である。また、特別図柄抽選が行われる契機となる第1始動口121と第2始動口122の各々について大当たりの当選値が設定されているのに対し、第2始動口122のみについて小当たりの当選値が設定されている。大当たりは、第1始動口121および第2始動口122ともに、当選値は3個設定され、当選確率は3/300(=1/100)である。また、小当たりの当選値は10個設定され、当選確率は10/300(=1/30)である。
ここで、特別図柄抽選の一例を説明すると、上記第1始動口121または第2始動口122への入賞を契機として取得した大当たり乱数値(S1003、S1010参照)が、図23(a)における大当たり抽選の当選値である「8」、「58」、および「208」の何れかと一致するかが判定される。詳細な説明は省略するが、小当たりの特別図柄抽選についても同様である。
図23(b)を参照すると、大当たり図柄には、大当たり図柄A、大当たり図柄B、大当たり図柄C、大当たり図柄D、大当たり図柄Eの5種類が用意されている。ここで、大当たり図柄A、大当たり図柄B、および大当たり図柄Cは、第1始動口121への入賞を契機として行われる特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることを表す図柄であり、このうち大当たり図柄Aは8ラウンドの大当たりであることを示す。大当たり図柄Bは4ラウンドの大当たりであることを示す。大当たり図柄Cは15ラウンドの大当たりであることを示す。また、大当たり図柄Dおよび大当たり図柄Eは、第2始動口122への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることを表す図柄であり、このうち大当たり図柄Dは15ラウンドの大当たりであることを示す。大当たり図柄Eは、8ラウンドの大当たりであることを示す。乱数の値の範囲は0~99の100個である。
大当たり図柄Aでは、第1始動口121について、当選値として20個の値が割り当てられている。したがって、第1始動口121に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において大当たりに当選した場合に大当たり図柄Aでの当選となる確率は、20/100(=2/10)である。
大当たり図柄Bでは、第1始動口121について、当選値として70個の値が割り当てられている。したがって、第1始動口121に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において大当たりに当選した場合に大当たり図柄Bでの当選となる確率は、70/100(=7/10)である。
大当たり図柄Cでは、第1始動口121について、当選値として10個の値が割り当てられている。したがって、第1始動口121に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において大当たりに当選した場合に大当たり図柄Cでの当選となる確率は、10/100(=1/10)である。
大当たり図柄Dでは、第2始動口122に入賞した場合の当選値として50個の値が割り当てられている。したがって、第2始動口122に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において大当たりに当選した場合に大当たり図柄Dでの当選となる確率は、50/100(=5/10)である。
大当たり図柄Eでは、第2始動口122に入賞した場合の当選値として50個の値が割り当てられている。したがって、第2始動口122に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において大当たりに当選した場合に大当たり図柄Eでの当選となる確率は、50/100(=5/10)である。
ここで、大当たり図柄Aを例に説明をすると、上記第1始動口121への入賞を契機として取得した大当たり図柄乱数値(S1003参照)が、図23(b)における大当たり図柄Aの当選値である「0~19」と一致するかが判定される。詳細な説明は省略するが、大当たり図柄Bなどの他の大当たり図柄の特別図柄抽選についても同様である。
ここで、本実施形態のパチンコ遊技機100は、遊技の有利度合いの段階である設定値を設定可能になっている。パチンコ遊技機100では、設定値は、「1」、「2」、「3」、「4」、「5」および「6」の例えば6段階のいずれかに設定可能である。
パチンコ遊技機100では、設定値が「1」に設定された場合には、当選確率が最も低くなっている。例えば、設定値が「1」であるときには、当選確率は、1/100になっている。
また、パチンコ遊技機100では、設定値が「6」に設定された場合には、当選確率が最も高くなっている。例えば、設定値が「6」であるときには、当選確率は、1/95になっている。
このように、パチンコ遊技機100では、当選確率は、設定値「1」<「2」<「3」<「4」<「5」<「6」の順に高くなるように設定されている。
図23(c)を参照すると、小当たり図柄には、小当たり図柄A、小当たり図柄B、小当たり図柄Cの3種類が用意されている。ここで、小当たり図柄A、小当たり図柄B、および小当たり図柄Cは、何れも2ラウンドの小当たりであることを示す。乱数の値の範囲は0~99の100個である。
小当たり図柄Aでは、第2始動口122について、当選値として20個の値が割り当てられている。したがって、第2始動口122に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において小当たりに当選した場合に小当たり図柄Aでの当選となる確率は、20/100(=2/10)である。
小当たり図柄Bでは、第2始動口122について、当選値として50個の値が割り当てられている。したがって、第2始動口122に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において小当たりに当選した場合に小当たり図柄Bでの当選となる確率は、50/100(=5/10)である。
小当たり図柄Cでは、第2始動口122について、当選値として30個の値が割り当てられている。したがって、第2始動口122に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において小当たりに当選した場合に小当たり図柄Cでの当選となる確率は、30/100(=3/10)である。
次に、リーチ乱数の判定について説明する。なお、リーチ乱数は、後述するように保留数に応じて設定されている。ここでは、例として、第1始動口121の保留数が1個であるときの、リーチ乱数について説明をする。
図23(d)を参照すると、乱数の値の範囲は0~249の250個であり、リーチ演出を実行可能な変動パターン(変動時間)とする(例えば、15.0秒以上)抽選結果(リーチ有)に22個の乱数値が割り当てられ、リーチ演出を実行可能な変動パターンとしない(例えば、15.0秒未満)抽選結果(リーチ無)に228個の乱数値が割り当てられている。すなわち図示の例では、特別図柄抽選で大当たりしなかった場合に、22/250(=11/125)の確率でリーチ演出が行われる。ここで、リーチ演出は、特別図柄変動時に画像表示部114において行われる演出である。以下、リーチ演出を実行可能な変動パターンとしない特別図柄変動時の演出をリーチ無し演出と呼び、これに対応してリーチ演出を実行可能な変動パターンとする特別図柄変動時の演出をリーチ有り演出と呼ぶ。
ここで、リーチ有を例に説明をすると、第1始動口121への入賞を契機として取得したリーチ乱数値(S1003参照)が、図23(d)におけるリーチ有の当選値である「0~21」と一致するかが判定される。詳細な説明は省略するが、リーチ無の特別図柄抽選についても同様である。また、第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選で用いられるリーチ乱数と、第2始動口122への入賞に基づく特別図柄抽選で用いられるリーチ乱数とでは、当選値の数が同じであってもよいし、異なってもよい。また、通常遊技状態における特別図柄抽選で用いられるリーチ乱数と、特別時短遊技状態における特別図柄抽選で用いられるリーチ乱数と、特定時短遊技状態における特別図柄抽選で用いられるリーチ乱数とでは、それぞれ、当選値の数が同じであってもよいし、異なってもよい。
多くの場合、特別図柄変動時には、第1特別図柄表示器221および第2特別図柄表示器222(以下、これらを区別しない場合は特別図柄表示器221、222と記載)の表示制御に連動させて、画像表示部114において装飾図柄を用いた演出が行われる。装飾図柄は、例えば、1~9の数字が縦方向に連続して記された数列からなる図柄が三列表示されて構成される。そして、特別図柄表示器221、222における特別図柄の変動表示が開始されると、画像表示部114に表示された装飾図柄がスクロールを開始する。また、特別図柄の変動表示の開始(装飾図柄のスクロール開始)から所定時間経過後、特別図柄が停止表示されると、装飾図柄も確定停止する。一般に、特別図柄抽選の判定結果が大当たりまたは小当たりである場合、装飾図柄の停止表示では、横または斜めにわたる一直線上に同一の数字が三つ揃って並ぶ。この特別図柄の変動表示に伴って行われる演出を変動演出と呼ぶ。
リーチ有り演出においては、変動演出として、装飾図柄に関して次のような動作が行われる。まず、縦(横)方向にスクロールする装飾図柄を確定停止するまでに、まず、いずれか2つの図柄(数列)が先に仮停止する。このとき、横(縦)または斜めにわたる一直線上に同一の数字が仮停止される。さらに説明をすると、装飾図柄が縦方向にスクロールしていれば、横方向の一列で同一の数字が仮停止される。
次に、最後の一列がスクロール速度を徐々に遅くして、一直線上に同一の数字が三つ揃うのではないかという期待感を遊技者に与える。そして、最後の一列が仮停止した後、3つの図柄が確定停止する。
ここで、リーチ有り演出では、3つの図柄を確定停止させる前に、SPリーチ演出やSPSPリーチ演出が行われる場合がある。なお、SPリーチ演出は、一般にスーパーリーチやスペシャルリーチと呼ばれ、リーチよりも大当たりすることを期待させる演出であり、さまざまなキャラクタが登場したり、ストーリーが展開したりする動画像の演出である。また、SPSPリーチ演出は、一般にスーパースーパーリーチやスペシャルスペシャルリーチと呼ばれ、SPリーチ演出よりも大当たりすることを期待させる演出であり、さまざまなキャラクタが登場したり、ストーリーが展開したりする動画像の演出である。
また、後述する図24に示すように、本実施の形態では、変動時間がより長い(例えば90秒や60秒)場合に、SPリーチ演出やSPSPリーチ演出を実行するように設定している。
一方、リーチ無し演出においては、縦(横)方向にスクロールする装飾図柄が確定停止するまでに、リーチ有り演出のような遊技者に期待感を与える演出がなされることなく、横(縦)または斜めにわたる一直線上に同一の数字が揃わない状態で図柄が確定停止される。
このように、リーチ乱数は、大当たり乱数の判定の結果がハズレであった場合に、画像表示部114においてリーチ演出を実行可能な変動パターンとするリーチ有り演出を行うか、リーチ演出を実行可能な変動パターンとしないリーチ無し演出を行うかを決定する。また、リーチ乱数は、保留数に応じてリーチ有り演出の実行割合を変えるなどして、効率の良い遊技進行を可能にしつつ、遊技者に対して適度に期待感を与えるようにしている。
付言すると、大当たりに当選した場合には、リーチ有り演出が行われ、最終的に横(縦)または斜めにわたる一直線上に、同一の数字が揃った状態で装飾図柄が確定停止する態様とすることができる。これに対して、小当たりに当選した場合やハズレの場合のリーチ有り演出は、上記一直線上に、同一の数字が揃わない状態で装飾図柄が確定停止する。
次に、普通図柄抽選に用いられる当たり乱数の判定について説明する。
図23(e)を参照すると、乱数の値の範囲は0~9の10個であり、時短フラグOFFのときの当選値として1個の値が割り当てられ、時短フラグONのときの当選値として9個の値が割り当てられている。したがって、時短無状態のときにゲート124を遊技球が通過して普通図柄抽選が行われると、1/10の確率で当選する。これに対し、時短状態のときにゲート124を遊技球が通過して普通図柄抽選が行われると、9/10の確率で当選する。
ここで、時短フラグOFFを例に説明をすると、上記ゲート124、第1始動口121または第2始動口122の遊技球の通過を契機として取得した当たり乱数値(S1103参照)が、図23(e)における時短フラグOFFの当選値である「0」と一致するかが判定される。詳細な説明は省略するが、時短フラグONの普通図柄抽選についても同様である。
また、特に図示していないが、普通図柄抽選で当たりと判定された場合に行われる補助遊技の内容(電動チューリップ123の開放パターン)が異なる複数の当たりを設定することができる。この場合、例えば、特別図柄抽選における大当たりの種類を特定する大当たり図柄乱数(図23(b)参照)と同様に、普通図柄抽選における当たりの種類を特定するための当たり図柄乱数が設定される。そして、遊技制御部200は、乱数取得部231により、ゲートスイッチ処理(図11参照)で当たり乱数の乱数値と共に、当たり図柄乱数の乱数値を取得し、普通図柄判定部232により、取得された乱数値に基づいて当たりの種類を特定する。
なお、図23の各乱数の構成例に示した乱数の範囲、当選値の割合、当選値の各値は例示に過ぎず、図示の値に限定されるものではない。
〔変動パターンの設定例〕
次に、図15に示した変動パターン選択処理において用いられる変動パターンとテーブルの設定例について説明する。
図24は、図15に示した変動パターン選択処理において用いられる変動パターンとテーブルの設定例を示す図である。なお、図24には、通常遊技状態において第1始動口121への入賞に基づく特別図柄の変動が行われる場合の設定例を示している。
図24に示すように、特別図柄変動制御部233は、特別図柄抽選の判定結果が大当たりの場合(図15のS1502でYesの場合)、大当たり図柄および変動パターン乱数に基づいて変動パターンを決定する。具体的には、特別図柄変動制御部233は、乱数取得部231によって大当たり乱数値とともに取得された変動パターン乱数値(S1003参照)が、大当たり図柄ごとに割り振られた変動パターン乱数値のいずれと一致するかに基づいて、変動パターンを決定する。例えば、大当たり図柄が「大当たり図柄C」であり、変動パターン乱数が「51」である場合、図24における「大当たり図柄C」に割り振られた変動パターン乱数範囲「50~69」に一致するので、変動パターンとして「PB3」が選択される。なお、この「PB3」における特別図柄変動時間は、「90.18秒」である。
また、特別図柄変動制御部233は、特別図柄抽選の判定結果がはずれの場合(図15のS1502およびS1504で何れもNoの場合)、第1特別図柄抽選の保留数U1、リーチ乱数、および変動パターン乱数に基づいて変動パターンを決定する。具体的には、特別図柄変動制御部233は、第1特別図柄抽選の保留数U1が「1」である場合、乱数取得部231によって大当たり乱数値とともに取得されたリーチ乱数値(S1003参照)が、図23における「はずれ」の保留数「1」に割り振られたリーチ乱数範囲「0~21」に割り振られるのか、リーチ乱数範囲「22~249」に割り振られるのかを判定する。そして、この取得されたリーチ乱数がリーチ乱数範囲「0~21」に含まれる場合、乱数取得部231によって大当たり乱数値とともに取得された変動パターン乱数値(S1003参照)が、リーチ乱数範囲「0~21」に割り振られた変動パターン乱数値のいずれと一致するかに基づいて、変動パターンを決定する。例えば、変動パターン乱数が「51」である場合、変動パターン乱数範囲「50~89」に一致するので、変動パターンとして「PR7」が選択される。
図25は、変動パターン選択処理において用いられる変動パターンとテーブルの設定例を示す図である。なお、図25には、通常遊技状態における第2始動口への入賞に基づく特別図柄の変動が行われる場合の設定例を示している。
図25に示すテーブルでは、特別図柄抽選の判定結果および変動パターン乱数に応じた変動パターンが設けられている。より具体的には、「判定結果」が「大当たり」、「小当たり」、「はずれ」に対応付けられた変動パターンがそれぞれ設けられている。
図25に示すテーブルでは、「大当たり図柄D」として「時間」が「7.00」である変動パターンが設けられている。また、「大当たり図柄E」として「時間」が「7.01」である変動パターンが設けられている。また、「小当たり図柄A」として「時間」が「6.00」である変動パターンが設けられている。また、「小当たり図柄B」として「時間」が「6.01」である変動パターンが設けられている。また、「小当たり図柄C」として「時間」が「6.02」である変動パターンが設けられている。また、「はずれ」として「時間」が「0.50」である変動パターンが設けられている。
なお、このテーブルでは、「はずれ」に、リーチ乱数での当選値が割り当てられていない。そのため、通常遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく抽選結果がはずれである特別図柄変動においては、リーチが行われない。
図26は、変動パターン選択処理において用いられる変動パターンとテーブルの設定例を示す図である。なお、図26には、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特別図柄の変動が行われる場合の設定例を示している。
図26に示すテーブルでは、特別図柄抽選の判定結果、第2特別図柄抽選の保留数U2、リーチ乱数、および変動パターン乱数に応じた変動パターンが設けられている。
図26に示すテーブルでは、「保留数」が「1」である「リーチ無」として「時間」が「2.50」および「4.00」である変動パターンが設けられている。この「2.50」および「4.00」の「時間」は、図24に示すテーブルにおいて「保留数」が「1」である「リーチ無」として設けられている「変動パターン」の「時間」である「8.00」よりも短い。また、図26に示すテーブルでは、「保留数」が「2~3」である「リーチ無」として「時間」が「2.00」および「4.00」である変動パターンが設けられている。この「2.00」および「4.00」の「時間」は、図24に示すテーブルにおいて「保留数」が「2~3」である「リーチ無」として設けられている「変動パターン」の「時間」である「6.80」よりも短い。また、図26に示すテーブルでは、「保留数」が「4」である「リーチ無」として「時間」が「1.50」および「4.00」である変動パターンが設けられている。この「1.50」および「4.00」の「時間」は、図24に示すテーブルにおいて「保留数」が「4」である「リーチ無」として設けられている「変動パターン」の「時間」である「4.60」よりも短い。
図27は、変動パターン選択処理において用いられる変動パターンとテーブルの設定例を示す図である。なお、図27には、特別時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄の変動が行われる場合の設定例を示している。
図27に示すテーブルでは、特別図柄抽選の判定結果、第1特別図柄抽選の保留数U1、および変動パターン乱数に応じた変動パターンが設けられている。なお、このテーブルでは、「判定結果」が「はずれ」である「変動パターン」に、リーチ乱数での当選値が割り当てられていない。そのため、特別時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである場合、特別図柄変動においてリーチが行われない。
図27に示すテーブルでは、「保留数」が「1~4」であり「時間」が「14.00」である変動パターンが設けられている。この変動パターンの「時間」は、図26に示すテーブルにおいて「リーチ無」として設けられている「変動パターン」の何れの「時間」よりも長い。すなわち、特別時短遊技状態における特別図柄抽選の抽選結果が「はずれ」であり且つ「リーチ無」である場合、第1始動口121への入賞に基づく特別図柄変動の変動時間よりも、第2始動口122への入賞に基づく特別図柄変動の変動時間の方が短い。
図28は、変動パターン選択処理において用いられる変動パターンとテーブルの設定例を示す図である。なお、図28には、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特別図柄の変動が行われる場合の設定例を示している。
図28に示すテーブルでは、特別図柄抽選の判定結果、第2特別図柄抽選の保留数U2、および変動パターン乱数に応じた変動パターンが設けられている。なお、このテーブルでは、「判定結果」が「はずれ」である「変動パターン」に、リーチ乱数での当選値が割り当てられていない。そのため、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである場合、特別図柄変動においてリーチが行われない。
図28に示すテーブルでは、「保留数」が「1」であり「時間」が「2.01」である変動パターンが設けられている。この「2.01」の「時間」は、図26に示すテーブルにおいて「保留数」が「1」である「リーチ無」として設けられている「変動パターン」の「時間」である「2.50」および「4.00」よりも短い。また、図28に示すテーブルでは、「保留数」が「2~3」であり「時間」が「1.01」である変動パターンが設けられている。この「1.01」の「時間」は、図26に示すテーブルにおいて「保留数」が「2~3」である「リーチ無」として設けられている「変動パターン」の「時間」である「2.00」および「4.00」よりも短い。また、図28に示すテーブルでは、「保留数」が「4」であり「時間」が「1.00」である変動パターンが設けられている。この「1.00」の「時間」は、図26に示すテーブルにおいて「保留数」が「4」である「リーチ無」として設けられている「変動パターン」の「時間」である「1.50」および「4.00」よりも短い。すなわち、特別図柄抽選の抽選結果が「はずれ」であり且つ「リーチ無」である場合、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特別図柄変動の変動時間よりも、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特別図柄変動の変動時間の方が短い。
図29は、変動パターン選択処理において用いられる変動パターンとテーブルの設定例を示す図である。なお、図29には、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄の変動が行われる場合の設定例を示している。
図29に示すテーブルでは、特別図柄抽選の判定結果、第1特別図柄抽選の保留数U1、および変動パターン乱数に応じた変動パターンが設けられている。なお、このテーブルでは、「判定結果」が「はずれ」である「変動パターン」に、リーチ乱数での当選値が割り当てられていない。そのため、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである場合、特別図柄変動においてリーチが行われない。
図29に示すテーブルでは、「保留数」が「1~4」であり「時間」が「14.01」である変動パターンが設けられている。この変動パターンの「時間」は、図24に示すテーブルにおいて「はずれ」であり且つ「リーチ無」として設けられている「変動パターン」の何れの「時間」よりも長い。すなわち、特別図柄抽選の抽選結果が「はずれ」であり且つ「リーチ無」である場合、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄変動の変動時間よりも、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄変動の変動時間の方が長い。
遊技制御部200は、遊技球が第1始動口121および第2始動口122の何れに入賞したか、および、パチンコ遊技機100の遊技状態に基づいて、特別図柄の変動パターンの選択に用いるテーブルを決定する。そして、上記のように、遊技球が第1始動口121、第2始動口122に入賞した際に取得した変動パターン乱数値(図10のS1003、S1010参照)、リーチ演出の有無や保留数等の条件等に基づいて、特別図柄の変動パターンを決定する。そして、決定された特別図柄の変動パターンの情報は、変動開始コマンドに含まれて、遊技制御部200から演出制御部300へ送られる。演出制御部300では、後述するように、特別図柄変動時の演出として、変動開始コマンドに含まれる変動パターンの情報に基づいて特定される変動時間に対応する(その変動時間で実行可能な)演出が選択されて実行される。
〔事前判定に基づく予告演出を行うための遊技制御部のRAMおよび演出制御部のRAMの構成〕
続いて、事前判定に基づく予告演出を実行するための、本実施の形態における遊技制御部200のRAM203および演出制御部300のRAM303の構成について説明する。
図30は、本実施の形態に係る遊技制御部200のRAM203(図4参照)の構成例を説明するブロック図である。図30(a)は、記憶領域204の構成を示すブロック図であり、図30(b)は、図30(a)に示す記憶部の各々の構成を示すブロック図である。
図30(a)に示すように、RAM203は、大当たり乱数抽選により取得した大当たり乱数を記憶する特別図柄保留記憶領域としての記憶領域204を備えている。この記憶領域204は、第1始動口121の保留数と第2始動口122の保留数の最大値に対応する8つの記憶部を有している(各保留数の上限値が4の場合)。具体的に説明すると、記憶領域204は、第1記憶部204a、第2記憶部204b、第3記憶部204c、第4記憶部204d、第5記憶部204e、第6記憶部204f、第7記憶部204g、第8記憶部204hを有している。
また、図30(b)に示すように、これらの記憶部204a~204hの各々は、入賞した始動口(第1始動口121または第2始動口122)の別を表す情報が記憶される領域と、取得された大当たり乱数が記憶される領域と、図柄乱数が記憶される領域と、リーチ乱数が記憶される領域と、変動パターン乱数が記憶される領域と、を有する。すなわち、記憶部204a~204hの各々には、大当たり乱数、図柄乱数、リーチ乱数および変動パターン乱数が記憶される。
ここで、各乱数は、第1記憶部204aから順に記憶していく。より具体的に説明すると、例えば、第1記憶部204a~第8記憶部204hの何れにも乱数が記憶されていないときには、取得した乱数が第1記憶部204aに記憶されることになる。また、例えば、第1記憶部204a~第4記憶部204dに乱数がすでに記憶されているときには、取得した乱数が第5記憶部204eに記憶されることになる。
図31は、本実施の形態に係る演出制御部300のRAM303(図4参照)の構成例を説明するブロック図である。図31(a)は、保留記憶領域305、306の構成を示すブロック図であり、図31(b)は、図31(a)に示す記憶部の各々の構成を示すブロック図である。
図31(a)に示すように、RAM303は、保留球が保留されている状況を記憶する保留状況記憶領域としての第1保留記憶領域305および第2保留記憶領域306を備えている。この第1保留記憶領域305および第2保留記憶領域306は、第1始動口121への入賞に対する保留および第2始動口122への入賞に対する保留にそれぞれ対応しており、各々4つの記憶部を有している。具体的には、第1保留記憶領域305は、第1記憶部305a、第2記憶部305b、第3記憶部305c、第4記憶部305dを有している。また、第2保留記憶領域306は、第1記憶部306a、第2記憶部306b、第3記憶部306c、第4記憶部306dを有している。
また、図31(b)に示すように、これらの記憶部305a~305d、306a~306dの各々は、保留フラグをON/OFFする保留フラグ記憶領域と、報知フラグをON/OFFする報知フラグ記憶領域と、を有している。保留フラグは、各記憶部305a~305d、306a~306dごとに保留球の有無を識別するためのフラグである。すなわち、例えば第1始動口121への入賞による保留数が3である場合、第1~3記憶部305a、305b、305cの3つの保留フラグ記憶領域において、保留フラグがONとなる。報知フラグは、個々の保留球に関して事前判定結果に基づいて予告演出を行うか否かを設定するためのフラグである。本実施の形態のパチンコ遊技機100では、演出制御部300において、遊技状態や演出の状況に応じて事前判定結果に基づく予告演出を行うか否かを設定可能としている。そこで、予告演出を行う場合には報知フラグをONとし、予告演出を行わない場合には報知フラグをOFFとする。例えば上記3つの保留球のうち3番目の保留球に対して予告演出を行う場合は、第3記憶部305cの報知フラグ記憶領域において、報知フラグがONとなる。
また、特に図示しないが、図30(a)に示した構成とは別に、RAM203は、事前判定情報が記憶される領域(以下、事前判定情報格納領域)を有する。事前判定情報とは、上記の各乱数に基づく事前判定処理(図10のS1004、S1011参照)によって得られた情報である。事前判定情報の内容は、特別図柄処理(図13参照)における各種の判定結果として得られる情報と同様であり、具体的には、大当たりしたか否か(および小当たりしたか否か)、大当たりであった場合にはその大当たりの種類、変動パターン(変動時間)がリーチ演出を実行可能な長さであるか、変動パターンの内容といったことを示すための情報である。事前判定情報格納領域に格納された事前判定情報は、事前判定処理が行われた入賞球(保留球)に対応する保留に関する情報(以下、保留情報)と共に、あるいはこの保留情報とは別に独自のタイミングで、事前判定結果コマンドに含められて遊技制御部200から演出制御部300へ送られる。
〔事前判定処理〕
次に、事前判定処理(図10のS1004、S1011参照)について詳細に説明する。
本実施の形態における事前判定処理では、遊技制御部200では、図24乃至図29を参照しながら説明した乱数の構成例と同様の乱数テーブルを用いて以下のとおり事前判定を行う。
図32は、本実施の形態に係る事前判定処理(図10のS1004、S1011)の内容を示すフローチャートである。
図32に示すように、遊技制御部200は、まず、遊技状態を参照し(S3201)、パチンコ遊技機100の現在の遊技状態に応じたテーブルを選択して、大当たり乱数および大当たり図柄乱数の事前判定を行う(S3202)。
次に、遊技制御部200は、パチンコ遊技機100の現在の遊技状態に応じたテーブルを選択して、リーチ乱数の事前判定を行う(S3203)。さらに、現在の遊技状態に応じたテーブルを選択して、変動パターン乱数の事前判定を行う(S3204)。
なお、図示を省略するが、S3202、S3203およびS3204においては、第1始動口121および第2始動口122の何れの入賞に基づく事前判定処理であるかに応じて、専用のテーブルが選択される。
次に、遊技制御部200は、S3202、S3203、およびS3204における事前判定の結果に応じた事前判定パターンを選択する(S3205)。
この後、遊技制御部200は、上述のとおり得られた大当たり乱数の事前判定の結果、大当たり図柄乱数の事前判定の結果、リーチ乱数の事前判定の結果、変動パターンの事前判定の結果、および事前判定パターンを、事前判定情報として事前判定情報格納領域に記憶する(S3206)。さらに、演出制御部300に事前判定情報を送信するために、事前判定情報を含む事前判定結果コマンドをRAM203にセットする(S3207)。
ここで、上述の事前判定は、第1始動口121、第2始動口122への遊技球の入賞に応じて取得された乱数値(図10のS1003、S1010参照)と、大当たり判定処理で用いられる判定テーブル(図23参照)と同様の構成の判定テーブルとを用いて行った。すなわち、使用する判定テーブルを選択した後の判定自体は、大当たり判定処理における判定(図14のS1401参照)と同様である。そこで、本実施の形態では、特別図柄処理(図13参照)で用いた大当たり判定処理のサブルーチン(図13のS1309および図14参照)を呼び出し、上記の事前判定における乱数の判定を行う。
このような構成としたことにより、本実施の形態では、事前判定処理における乱数の判定を行うために、大当たり判定処理とは別に乱数を判定する処理機能(サブルーチン)を用意する必要がない。そのため、制御命令の数を削減し、大当たり判定処理および事前判定処理に関するプログラムのサイズの増大を抑制することができる。また、上記のように、事前判定に用いる判定テーブルを大当たり判定で用いる判定テーブルと同様の構成とする場合には、大当たり判定で用いる判定テーブルを事前判定においても用いるようにしても良い。
また、ここでは特別図柄抽選に関する事前判定(大当たりか否か)についてのみ説明したが、本実施の形態では、特別図柄の変動表示および停止表示を行う際の変動パターンについても、先読み(事前判定)を行う。特別図柄抽選における変動パターンの選択は、第1始動口121、第2始動口122への遊技球の入賞に応じて取得された変動パターン選択用の乱数値(図10のS1003、S1010参照)と変動パターンテーブル(図24乃至図29参照)とを用いて行われる(図13のS1310および図15参照)。したがって、変動パターンの先読みにおいても、入賞時に取得した変動パターン選択用の乱数値と、特別図柄処理の変動パターン選択処理で用いた変動パターンテーブルと同様の構成の先読みテーブルを用いて、選択される変動パターンを先読みすることができる。すなわち、パチンコ遊技機100の遊技状態ごとに異なる先読みテーブルを用いることができる。また、第1始動口121および第2始動口122の何れに入賞したかによって異なる先読みテーブルを用いることができる。
この場合、変動パターン選択処理で選択される変動パターンを先読みするために、特別図柄処理(図13参照)で用いた変動パターン選択処理のサブルーチン(図13のS1310および図15参照)を呼び出して用いることができる。また、変動パターン選択の先読みに用いる先読みテーブルに関しても、特別図柄処理の変動パターン選択処理で用いられる変動パターンテーブルを用いて良い。このように構成すれば、変動パターン選択の先読みに関する制御命令の数を削減し、プログラムのサイズの増大を抑制することができる。
なお、事前判定処理と特別図柄変動時の大当たり判定処理とを、同様の判定テーブル群を用い同じサブルーチンにて行った場合、各処理の実行時が異なるために、事前判定結果と特別図柄変動時の大当たり判定処理による判定結果とが異なる場合があり得る。すなわち、事前判定処理の実行後、特別図柄変動開始時までにパチンコ遊技機100の遊技状態(通常遊技状態、特別時短遊技状態、および特定時短遊技状態の何れかの状態)が変化した場合である。この場合、判定テーブルは遊技状態に応じて異なる種類のものが用いられるため、事前判定処理の実行時と大当たり判定処理の実行時とでは、判定に用いられる具体的な判定テーブルが異なることになる。そのため、第1始動口121、第2始動口122への入賞時に獲得した同一の乱数値を使用しても、事前判定結果と大当たり判定処理の判定結果と異なる場合がある。このような場合、演出制御部300において、事前判定処理の実行後、特別図柄変動の開始時までに遊技状態が変化する場合は、事前判定結果に基づく演出を不実行とする(禁則)制御等を行っても構わない。
なお、上記のように遊技制御部200から演出制御部300へ出力されるコマンドに従い、演出制御部300は、例えば画像表示部114、盤ランプ116、スピーカ156、枠ランプ157などを制御する。例えば、扉開放エラー開始を示すコマンドを演出制御部300が受信した際には、演出制御部300は、「係員を呼んで下さい。」とのメッセージや、異常状態を示す画像などを画像表示部114に表示させる。また、演出制御部300は、スピーカ156から、異常状態を示す警報などを出力させるとともに、楽曲や音声、効果音などを出力させることを制限する。また、演出制御部300は、異常状態を示す態様として、例えば赤色で盤ランプ116や枠ランプ157を点灯させる。
付言すると、ここでは、演出制御部300が画像表示部114、盤ランプ116、スピーカ156、枠ランプ157の全てを用いてエラーが発生したことを報知することを説明したが、これらのうちの一部を用いる態様であってもよい。また、エラーの内容に応じて、報知する態様を切り替えてもよい。例えば、扉開放エラーが発生した場合には、上述のように画像表示部114、盤ランプ116、スピーカ156、枠ランプ157の全てを用いてもよい。また、払い出しエラーが発生した場合には、画像表示部114およびスピーカ156によりエラーが発生したことを報知する。このことにより、遊技店(パチンコホール)の店員などが、遊技機で発生したエラーの緊急度を容易に判別することが可能となる。
〔事前判定パターンの設定例〕
次に、図32に示した事前判定処理において用いられる事前判定パターンとテーブルの設定例について説明する。
図33は、図32に示した事前判定処理において用いられる事前判定パターンとテーブルの設定例を示す図である。なお、図33には、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄の変動が行われる場合の設定例を示している。
図33に示すテーブルには、「判定結果」、「図柄」、「リーチ乱数」、「変動パターン乱数」、「予定変動パターン」、および「事前判定パターン」が、それぞれ関連付けられて設けられている。
遊技制御部200は、大当たり乱数および大当たり図柄乱数の事前判定結果、リーチ乱数の事前判定結果、変動パターン乱数の事前判定結果に基づいて、予定変動パターンおよび事前判定パターンを決定する。
図34は、事前判定処理において用いられる事前判定パターンとテーブルの設定例を示す図である。なお、図34には、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特別図柄の変動が行われる場合の設定例を示している。
図34に示すテーブルには、「判定結果」、「図柄」、「リーチ乱数」、「変動パターン乱数」、「予定変動パターン」、および「事前判定パターン」が、それぞれ関連付けられて設けられている。
図35は、事前判定処理において用いられる事前判定パターンとテーブルの設定例を示す図である。なお、図35には、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特別図柄の変動が行われる場合の設定例を示している。
図35に示すテーブルには、「判定結果」、「図柄」、「リーチ乱数」、「変動パターン乱数」、「予定変動パターン」、および「事前判定パターン」が、それぞれ関連付けられて設けられている。
なお、本実施形態では、事前判定パターンとテーブルの設定例として、特別時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄の変動が行われる場合の設定例、および特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄の変動が行われる場合の設定例が設けられていない。すなわち、本実施形態では、特別時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞する場合、および特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞する場合には、事前判定処理において事前判定結果コマンドが生成されず、後述する事前判定演出が実行されない。ただし、特別時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞する場合、および特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞する場合であっても、事前判定処理において事前判定結果コマンドが生成され、RAM203にセットされてもよい。そしてこの結果、事前判定演出が実行されてもよい。
また、図示の例では、一つの「予定変動パターン」に一つの「事前判定パターン」が関連付けられているが、これに限定されない。一つの「予定変動パターン」に複数の「事前判定パターン」が関連付けられてもよい。そして、この「予定変動パターン」が選択される場合に、複数の「事前判定パターン」のうちの何れかが抽選により選択されてもよい。
〔演出制御部の動作〕
次に、演出制御部300の動作を説明する。
図36は、演出制御部300の動作を示すフローチャートである。
演出制御部300の動作は、図36(a)に示すメイン処理と、図36(b)に示す割り込み処理とからなる。図36(a)を参照すると、演出制御部300は、まず起動時に初期設定を行い(S3601)、CTC(Counter/Timer Circuit)の周期設定を行った後(S3602)、設定された周期にしたがって、演出制御において用いられる乱数を更新しながら(S3603)、割り込み処理を受け付ける。
割り込み処理は、S3602で設定された周期にしたがって定期的に行われる。図36(b)を参照すると、この割り込み処理において、演出制御部300は、遊技制御部200からのコマンドを受信してコマンド受信処理を行う(S3611)。このコマンド受信処理において、演出内容(演出パターン)が選択される。また、演出制御部300は、特定時短遊技状態に関する演出を実行するための特定時短関連演出処理を行う(S3612)。また、演出制御部300は、遊技者による演出ボタン161等の操作を受け付けるための演出ボタン処理を行う(S3613)。この後、演出制御部300は、選択した演出パターンの情報を含むコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送信するコマンド送信処理を行う(S3614)。これにより、画像表示部114への画像表示や音響出力、可動役物115の動作、盤ランプ116や枠ランプ157の発光等による演出が行われる。
〔演出制御部によるコマンド受信処理〕
図37は、コマンド受信処理(図36(b)のS3611)の内容を示すフローチャートである。
このコマンド受信処理において、演出制御部300は、まず、事前判定結果コマンドおよび保留数増加コマンドを受信したか否かを判断する(S3701)。なお、事前判定結果コマンドおよび保留数増加コマンドは、遊技制御部200において、図10に示した始動口スイッチ処理においてセットされ(S1006、S1007、S1013、S1014)、図9に示した出力処理(S906)で演出制御部300へ送信されたコマンドである。
そして、演出制御部300は、事前判定結果コマンドおよび保留数増加コマンドを受信したと判断した場合(S3701でYes)、RAM303に保持されている保留数の値を1加算する(S3702)。
さらに、演出制御部300は、事前判定結果コマンドおよび保留数増加コマンドに基づいて、事前判定演出選択処理を行う(S3703)。なお、事前判定演出選択処理の内容については後に説明する。
受信したコマンドが事前判定結果コマンドおよび保留数増加コマンドでない場合(S3701でNo)、演出制御部300は、受信したコマンドが変動開始コマンドか否かを判断する(S3704)。この変動開始コマンドは、遊技制御部200において、図13に示した特別図柄処理においてセットされ(S1312)、図9に示した出力処理(S906)で演出制御部300へ送信されたコマンドである。
受信したコマンドが変動開始コマンドであった場合(S3704でYes)、演出制御部300は、演出選択処理を実行する(S3705)。また、変動開始コマンドを受信した際は、演出選択処理において用いられる演出制御用の乱数値が取得される。この乱数値は、図36(a)に示すメイン処理のS3603で定期的に更新される乱数値である。演出選択処理の詳細については後述する。
受信したコマンドが事前判定結果コマンド、保留数増加コマンドおよび変動開始コマンドでない場合(S3701およびS3704でNo)、演出制御部300は、受信したコマンドが変動停止コマンドか否かを判断する(S3706)。この変動停止コマンドは、遊技制御部200において、図13に示した特別図柄処理においてセットされ(S1318)、図9に示した出力処理(S906)で演出制御部300へ送信されたコマンドである。
受信したコマンドが変動停止コマンドであった場合(S3707でYes)、演出制御部300は、変動演出終了中処理を実行する(S3707)。なお、変動演出終了中処理においては、演出制御部300は、受信した変動停止コマンドを解析し、図柄変動の演出の終了を指示するための変動演出終了コマンドをRAM303にセットする。
受信したコマンドが事前判定結果コマンド、保留数増加コマンド、変動開始コマンドおよび変動停止コマンドでない場合(S3701、S3704およびS3706でNo)、演出制御部300は、受信したコマンドが大当たり遊技のオープニング動作を開始するためのオープニングコマンドか否かを判断する(S3708)。このオープニングコマンドは、図16に示した停止中処理(S1618)または図20に示した第2大入賞口処理(S2015)においてセットされ(S1618)、図9に示した出力処理(S906)で演出制御部300へ送信されたコマンドである。
受信したコマンドがオープニングコマンドであった場合(S3708でYes)、演出制御部300は、大当たり演出選択処理を実行する(S3709)。大当たり演出選択処理の詳細については後述する。
受信したコマンドが事前判定結果コマンド、保留数増加コマンド、変動開始コマンド、変動停止コマンドおよびオープニングコマンドでない場合(S3701、S3704、S3706およびS3708でNo)、演出制御部300は、受信したコマンドが大当たり遊技のエンディング動作を開始するためのエンディングコマンドか否かを判断する(S3710)。このエンディングコマンドは、図19に示した第1大入賞口処理においてセットされ(S1913)、図9に示した出力処理(S906)で演出制御部300へ送信されたコマンドである。
受信したコマンドがエンディングコマンドであった場合(S3710でYes)、演出制御部300は、エンディング演出選択処理を実行する(S3711)。エンディング演出選択処理の詳細については後述する。
受信したコマンドが事前判定結果コマンド、保留数増加コマンド、変動開始コマンド、変動停止コマンド、オープニングコマンドおよびエンディングコマンドでない場合(S3701、S3704、S3706、S3708およびS3710でNo)、次に演出制御部300は、受信したコマンドが客待ち状態に移行するための客待ちコマンド受信処理を実行する(S3712)。客待ちコマンド受信処理の詳細については後述する。
図38は、図37の事前判定演出選択処理(S3703)および演出選択処理(S3705)の内容を示すフローチャートである。
事前判定演出選択処理において、演出制御部300は、まず、遊技制御部200から受信した事前判定結果コマンドを解析する(S3801)。さらに、演出制御部300は、遊技制御部200から受信した保留数増加コマンドを解析する(S3802)。そして、演出制御部300は、事前判定結果コマンドおよび保留数増加コマンドに基づいて、事前判定演出で用いられる演出パターン(事前判定演出パターン)を選択する(S3803)。
ここで、事前判定演出パターンとしては、特別図柄処理による乱数の判定結果に基づく変動の開始以前に、その特別図柄処理による乱数の判定結果を予告するような各種の演出パターンを設けることができる。例えば、保留表示演出や、連続予告演出等の演出を事前判定演出パターンとして設けることができる。本実施の形態では、保留球が発生した際、保留球数を表す表示を、表示器130の第1特別図柄保留表示器218および第2特別図柄保留表示器219に表示する(図3参照)と共に、画像表示部114に保留の発生や保留数を示唆する保留表示を行う(保留表示演出)。そこで、この保留表示演出において、保留表示の表示態様等に事前判定結果を反映させることにより、その保留球に関して、その後に特別図柄処理による乱数の判定が行われた際の判定結果を遊技者に示唆する事前判定演出とすることができる。
なお、ここでは保留表示演出を事前判定演出として用いる場合について説明したが、特別図柄処理による乱数の判定結果に基づく変動の開始以前に行われる各種の演出内容に反映させることで、多様な予告演出を行うことが可能になる。例えば、画像表示部114に表示される演出画像を用いた演出、盤ランプ116や枠ランプ157の発光による演出、可動役物の動作による演出、楽曲や効果音等の音響出力による演出等を事前判定演出パターンとして設定することができる。
また、事前判定演出は、事前判定が行われた入賞球(保留球)に対する図柄変動よりも先に行われる他の入賞球に対する図柄変動に伴って実行されてもよい。本実施の形態では、保留球は、一つの始動口(第1始動口121または第2始動口122)につき4個を上限としている(図10参照)。また、第2始動口122の保留球の消化を優先するものとする。この場合、例えば、第2始動口122のある保留球について事前判定を行ったならば、その保留球についての図柄変動が行われる前に、現在変動中の変動(当該変動と呼ぶ)を含め、最大で4個の入賞球についての図柄変動が行われることとなる。事前判定が行われた保留球に係る予告演出において、その保留球についての図柄変動が行われる前に複数回の図柄変動が行われる場合、その複数回の図柄変動にまたがる予告演出(連続予告演出)を行っても良い。
そして、演出制御部300は、加算後の保留数の値と、事前判定演出選択処理において選択された事前判定演出パターンの情報とが含まれる保留数コマンドをRAM303にセットする(S3804)。なお、保留数コマンドには、画像/音響制御部310のCPU311に対して選択された事前判定演出パターンを通知するために、当該パターンを示す情報が含まれる。CPU311は保留数コマンドを受信することで、選択された事前判定演出パターンに対応する画像や音響をVDP314に描画、出力処理させるためのディスプレイリスト等の作成を行う。VDP314は当該ディスプレイリスト等に基づいて、選択された事前判定演出パターンを表すための画像データや音響データをCGROM315やSNDROM316から読み出して、事前判定演出を画像表示部114やスピーカ156を用いて表現する。
演出選択処理において、演出制御部300は、まず、受信した変動開始コマンドを解析する(S3811)。また、RAM303に保持されている保留数の値を1減算する(S3812)。そして、演出制御部300は、変動開始コマンドの解析結果から得られる各種の設定情報(大当たりの種類、大当たり遊技後の遊技状態、変動パターン等の情報)などに基づき、画像表示部114に表示する画像による図柄変動の変動演出パターンを選択する(S3813)。なお、変動演出パターンが選択された後に、RAM303に保持されている保留数の値が1減算されてもよい。すなわち、RAM303に保持されている保留数の値が1減算される前の状態において、変動演出パターンが選択されてもよい。
最後に、演出制御部300は、選択した演出の実行開始を指示する変動演出開始コマンドをRAM303にセットする(S3814)。なお、変動演出開始コマンドには、CPU311に対して選択された変動演出パターンを通知するために、当該パターンを示す情報が含まれる。CPU311は変動演出開始コマンドを受信することで、選択された変動演出パターンに対応する画像や音響をVDP314に描画、出力処理させるためのディスプレイリスト等の作成を行う。VDP314は当該ディスプレイリスト等に基づいて、選択された変動演出パターンを表すための画像データや音響データをCGROM315やSNDROM316から読み出して、変動演出を画像表示部114やスピーカ156を用いて表現する。
詳述しないが、S3813における図柄変動の変動演出パターンの選択処理では、変動パターンに基づいて変動演出パターンが決定される。ここで決定された変動演出パターンに基づいて、装飾図柄の変動表示、背景演出および予告演出等が決定される。なお、装飾図柄の変動表示とは、第1特別図柄表示器221または第2特別図柄表示器222で行われる特別図柄の変動表示に伴い、画像表示部114にて行われる演出表示である。この装飾図柄の変動表示において、リーチ演出等が実行される。なお、本実施の形態とは異なり、変動パターンに対して複数の変動演出パターンが設定されている場合には、演出乱数(図36(a)のS3603において更新されている乱数の一つであり、変動開始コマンド受信時に演出乱数値を取得)を用いて、抽選により変動演出パターンを選択してもよい。
図39は、図37の大当たり演出選択処理(S3709)の内容を示すフローチャートである。
この大当たり演出選択処理において、演出制御部300は、まず受信したオープニングコマンド(大当たり図柄の種別についての情報を含む)を解析し(S3901)、演出のパターン(大当たり演出パターン)を選択する(S3902)。そして、演出制御部300は、選択した大当たり演出パターンによる演出に用いられる画像データや音響データをROM302から読み出し、これらのデータと共に、選択した演出を指示する大当たり演出開始コマンドをRAM303にセットして、大当たり演出選択処理を終了する(S3903)。これにより、大当たり中の演出が決定される。なお、大当たり演出パターンの選択(S3902)において、コマンド受信時に取得される乱数値に基づく判定を行っても良い。
図40は、図37のエンディング演出選択処理(S3711)の内容を示すフローチャートである。
このエンディング演出選択処理において、演出制御部300は、まず受信したエンディングコマンド(大当たり図柄の種別についての情報を含む)を解析し(S4001)、演出のパターン(エンディング演出パターン)を選択する(S4002)。そして、演出制御部300は、選択したエンディング演出パターンによる演出に用いられる画像データや音響データをROM302から読み出し、これらのデータと共に、選択した演出を指示するエンディング演出開始コマンドをRAM303にセットして、エンディング演出選択処理を終了する(S4003)。なお、エンディング演出パターンの選択(S4002)において、コマンド受信時に取得される乱数値に基づく判定を行っても良い。
図41は、図37の客待ちコマンド受信処理(S3712)の内容を示すフローチャートである。
演出制御部300は、客待ち状態に移行するための客待ちコマンドを受信したか否かを判断する(S4101)。客待ちコマンドを受信した場合(S4101でYes)、演出制御部300は、経過時間の計測を開始し(S4102)、RAM303において計測フラグをONにする(S4103)。一方、受信したコマンドが客待ちコマンドでなかった場合(S4101でNo)、演出制御部300は、RAM303に保持されている計測フラグがONになっているか否かを判断する(S4104)。計測フラグがOFFであれば(S4104でNo)、客待ちコマンド受信処理を終了する。
計測フラグがONである場合(S4104でYesまたはS4103でONにした後)、次に演出制御部300は、計測時間があらかじめ定められたタイムアップ時間(例えば、10秒)に達したか否かを判断する(S4105)。タイムアップしていない場合(S4105でNo)、客待ちコマンド受信処理を終了する。一方、タイムアップした場合(S4105でYes)、演出制御部300は、RAM303に保持されている計測フラグをOFFにする(S4106)。
次に、演出制御部300は、パチンコ遊技機100の現在の遊技状態が特定時短遊技状態であるか否かを判断する(S4107)。特定時短遊技状態である場合(S4107でYES)、演出制御部300は、特別時短遊技状態における初回の変動演出の開始前であるか否かを判断する(S4108)。
初回の変動演出の開始前ではない場合(S4108でNO)、演出制御部300は、第1客待ち演出を行うための客待ち演出コマンドをRAM303にセットして客待ちコマンド受信処理を終了する(S4109)。
また、特定時短遊技状態ではない場合(S4107でNO)または特定時短遊技状態における初回の変動演出の開始前である場合(S4108でYES)、演出制御部300は、第2客待ち演出(デモ演出)を行うための客待ち演出コマンドをRAM303にセットして客待ちコマンド受信処理を終了する(S4110)。第2客待ち演出は、第1客待ち演出とは異なる態様の演出である。
以上のようにしてコマンド受信処理が完了すると、RAM303には、変動演出開始コマンド、変動演出終了コマンド、大当たり演出開始コマンド、エンディング演出開始コマンド、客待ち演出コマンドの何れかがセットされている。
図42は、図36(b)の特定時短関連演出処理(S3612)の内容を示すフローチャートである。
演出制御部300は、パチンコ遊技機100の現在の遊技状態が通常遊技状態であるか否かを判断する(S4201)。通常遊技状態である場合(S4201でYES)、演出制御部300は、特定時短遊技状態から通常遊技状態に制御されたか否かを判断する(S4202)。特定時短遊技状態から通常遊技状態に制御された場合(S4202でYES)、特定時短関連演出処理を終了する。また、特定時短遊技状態から通常遊技状態に制御されてはいない場合(S4202でNO)、演出制御部300は、変動演出の実行中であるか否かを判断する(S4203)。変動演出中ではない場合(S4203でNO)、特定時短関連演出処理を終了する。
一方、変動演出中である場合(S4203でYES)、演出制御部300は、パチンコ遊技機100の電源が断たれた状態からの直近の復帰の際に、RAMクリアが実行されたか否か判断する(S4204)。RAMクリアが実行されていない場合(S4204でNO)、演出制御部300は、直近の復帰後における装飾図柄の変動回数が第1回数以上であるか否かを判断する(S4205)。本実施形態では、第1回数は、50回である。ただし、第1回数は、何れの値であってもよい。変動回数が第1回数未満である場合(S4205でNO)、特定時短関連演出処理を終了する。なお、演出制御部300は、変動回数が第1回数以上であると判断する条件を、第1回数目の変動が終了したこととしてもよいし、第1回数目の変動が開始されたこととしてもよい。
変動回数が第1回数以上である場合(S4205でYES)、演出制御部300は、復帰後における装飾図柄の変動回数が第2回数以上であるか否かを判断する(S4206)。第2回数は、第1回数よりも多い変動回数である。本実施形態では、第2回数は、例えば、101回である。ただし、第2回数は、第1回数よりも多い変動回数であれば、何れの値であってもよい。なお、演出制御部300は、変動回数が第2回数以上であると判断する条件を、第2回数目の変動が終了したこととしてもよいし、第2回数目の変動が開始されたこととしてもよい。
変動回数が第2回数未満である場合(S4206でNO)、演出制御部300は、復帰後における装飾図柄の変動回数が第3回数であるか否かを判断する(S4207)。本実施形態では、第3回数は、100回である。なお、演出制御部300は、変動回数が第3回数であると判断するための条件を、第3回数目の変動が終了したこととしてもよいし、第3回数目の変動が開始されたこととしてもよい。
変動回数が第3回数ではない場合(S4207でNO)、演出制御部300は、クリア否定演出を実行するか否かを、抽選(例えば1/2の割合)により決定する(S4208)。クリア否定演出は、RAMクリアが実行されていないことを示す演出である。クリア否定演出を実行しないと決定された場合(S4208でNO)、特定時短関連演出処理を終了する。
クリア否定演出を実行すると決定された場合(S4208でYES)、演出制御部300は、クリア否定演出および残回数報知演出を実行する(S4209)。残回数報知演出は、特定時短遊技状態になるまでに必要な変動演出の回数を報知する演出である。
また、変動回数が第3回数である場合(S4207でYES)、演出制御部300は、クリア否定演出を実行済であるか否かを判断する(S4210)。クリア否定演出を実行済でない場合(S4210でNO)、演出制御部300は、クリア否定演出および残回数報知演出を実行する(S4211)。
一方、パチンコ遊技機100の電源が断たれた状態からの直近の復帰の際に、RAMクリアが実行されている場合(S4204でYES)、演出制御部300は、変動回数の直近のリセットが、大当たりに基づくリセットである(図21のS2105)であるか否かを判断する(S4212)。大当たりに基づくリセットではない場合(S4212でNO)、演出制御部300は、パチンコ遊技機100の電源が断たれた状態からの直近の復帰後の変動回数が第4回数以上であるか否かを判断する(S4213)。第4回数は、第1回数よりも多い変動回数である。本実施形態では、第4回数は、100回である。ただし、第4回数は、第1回数よりも多い変動回数であれば、何れの値であってもよい。変動回数が第4回数未満である場合(S4213でNO)、特定時短関連演出処理を終了する。なお、演出制御部300は、変動回数が第4回数以上であると判断する条件を、第4回数目の変動が終了したこととしてもよいし、第4回数目の変動が開始されたこととしてもよい。
また、変動回数が第4回数以上である場合(S4213でYES)または、直近のリセットが大当たりに基づくリセットである場合(S4212でYES)、演出制御部300は、残回数報知演出を実行済であるか否かを判断する(S4214)。残回数報知演出を実行済でない場合(S4214でNO)、演出制御部300は、残回数報知演出を実行する(S4215)。
また、S4206でYESの場合、S4210でYESの場合、S4209の実行後、S4211の実行後、S4214でYESの場合、若しくは、S4215の実行後、演出制御部300は、残回数更新演出を実行する(S4216)。残回数更新演出は、特定時短遊技状態になるまでに必要な変動演出の更新後の回数を報知する演出である。
一方、通常遊技状態ではない場合(S4201でNO)、演出制御部300は、パチンコ遊技機100の現在の遊技状態が、特定時短遊技状態であるか否かを判断する(S4217)。特定時短遊技状態ではない場合(S4217でNO)、特定時短関連演出処理を終了する。
特定時短遊技状態である場合(S4217でYES)、演出制御部300は、特定時短遊技状態における初回の変動演出の開始前であるか否かを判断する(S4218)。最初の変動演出の開始前である場合(S4218でYES)、演出制御部300は、保留が無いか否かを判断する(S4219)。保留が存在する場合(S4219でNO)、特定時短関連演出処理を終了する。
また、保留が無い場合(S4219でYES)、演出制御部300は、右打ち報知を開始する(S4220)。より具体的には、演出制御部300は、遊技球を遊技領域111における右側に向けて発射させることを遊技者に促すための報知を開始する。
一方、特定時短遊技状態における初回の変動演出の開始後である場合(S4218でNO)、演出制御部300は、右打ち報知の開始前であるか否かを判断する(S4221)。右打ち報知の開始後である場合(S4221でNO)、特定時短関連演出処理を終了する。
右打ち報知の開始前である場合(S4221でYES)、演出制御部300は、右打ち報知を開始する(S4222)。さらに、演出制御部300は、特定時短報知演出を実行する(S4223)。特定時短報知演出は、パチンコ遊技機100が特定時短遊技状態であることを報知する演出である。
図43は、演出ボタン処理(図36(b)のS3613)の内容を示すフローチャートである。
この演出ボタン処理において、演出制御部300は、まず遊技者による演出ボタン161等の操作手段が所定の受付期間(有効期間)中に操作されたか否かを判断する(S4301)。ここで、操作手段の操作とは、演出ボタン161が押下されてONとなること、演出キー162の中央キーや周囲キーが押下されてONとなることを含む。また、タッチパネル等、演出ボタン161および演出キー162以外の操作用デバイスがパチンコ遊技機100に設けられている場合は、そのデバイスの操作を検知したことを含む。演出制御部300は、これらのデバイスのコントローラから操作信号を受け付けて、操作が行われたことを検知する。
演出ボタン161等の操作手段が操作されていない場合(S4301でNo)、演出ボタン処理を終了する。
また、演出ボタン161等の操作手段が操作されたならば(S4301でYes)、演出制御部300は、操作手段の操作内容を示す情報を含む演出ボタンコマンドをRAM303にセットして演出ボタン処理を終了する(S4302)。
この後、演出制御部300は、図36(b)のコマンド送信処理(S3614)を行って、上記のコマンド受信処理および演出ボタン処理でRAM303にセットされたコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送信する。そして、画像/音響制御部310およびランプ制御部320が、受信したコマンドに基づき、画像表示部114への画像表示、音響出力、可動役物115の動作、盤ランプ116や枠ランプ157の発光等を制御して、設定された演出を実行する。
〔各遊技区間における情報表示器の表示情報〕
次に、図44を用いて、各遊技区間における情報表示器230の表示情報について説明する。図44の表示情報の表には、区間カウンタ値(遊技区間の種類)と、通常中アウト数と、データ選択カウンタ値と、情報表示器230の表示内容とが対応付けられている。
ここで、図44に示す第1遊技区間は、初回の電源投入で開始する。また、総アウト6万個という設定は、1分間に100発のパチンコ遊技機の1日の稼働分をおよそ担保できる程度の値となっている。通常中ベース値については、数値セグに必ず2桁で表示される。また、通常中アウト数が「0」の場合、および、通常中ベース値が100以上の場合には、数値セグに「99.」が表示される。
情報表示器230の識別セグに表示される識別情報としては、現在の遊技区間の通常ベース値であることを示す「bL.」、1回前の遊技区間の通常ベース値であることを示す「b1.」、2回前の遊技区間の通常ベース値であることを示す「b2.」、及び、3回前の遊技区間の通常ベース値であることを示す「b3.」がある。
情報表示器230の数値セグに表示される数値情報としては、算出された通常中ベース値がないことを示す「--」、通常ベース値が「0」又は通常中アウト数が「0」であることを示す「00」、通常中アウト数が「1」以上であって通常ベース値が「1」~「99」であることをそれぞれ示す「01」~「99」、及び、通常ベース値が「100」以上であることを示す「99.」がある。なお、通常ベース値が「10」未満の場合には、数値情報の十の位が必ず「0」となって2桁で表示されるようになっている。
そして、数値セグに表示される数値情報については、遊技区間や通常中アウト数に拘らず表示態様が変化しない(点灯表示される)が、識別セグに表示される識別情報については、遊技区間や通常中アウト数等(算出された通常ベース値の有無や算出された通常ベース値の信憑性の有無)によって表示態様が変化する(点滅表示又は点灯表示される)ようになっている。
具体的には、第1~第4遊技区間では、算出された通常ベース値がない遊技区間の識別情報を表示する場合には、識別情報が点滅表示されることになる。また、第2遊技区間以降の遊技区間では、現在の遊技区間の識別情報(「bL.」)を表示する場合には、算出された通常ベース値の信憑性が低い期間(通常中アウト数が0~5999個)だと、識別情報が点滅表示されることになる。それ以外の場合には、識別情報が点灯表示される。
ここで、情報表示器230の表示について一例を示すと、区間カウンタ値が「1」であって、通常中アウト数が0~5999個の範囲内であって、データ選択カウンタ値が「0」であって、ベース記憶領域の第1領域に記憶された通常ベース値が「35」の場合、情報表示器230の識別セグには、「bL.」が点滅表示され、数値セグには「35」が点灯表示されることになる。
このように、通常ベース値が「99」以下の場合には、数値セグに「00」~「99」という7セグメント表示器のデシマルポイントDPを用いていない性能情報が表示される一方、通常ベース値が「100」以上の場合には、数値セグに「99.」という7セグメント表示器のデシマルポイントDPを用いた性能情報が表示されるため、異常な通常ベース値であること把握し易くなる。
また、通常ベース値が「10」未満の場合には、数値セグの十の位に必ず「0」が表示されて2桁(例えば「01」等)で表示されるため、数値セグとしての2つの7セグメント表示器を有効に使用して分かり易い表示とすることが可能となる。
また、現在の遊技区間の通常ベース値を表示する場合であって、現在の遊技区間の通常中アウト数が通常ベース値を算出するために十分な数量に達していない0~5999個である場合には、識別セグに表示される識別情報「bL.」が点滅表示されるため、現在表示されている通常ベース値が信憑性の低い情報であることを把握し易くなる。
また、算出された通常ベース値がない場合には、数値セグに数値ではない「--」が表示されるため、識別セグに表示される識別情報に対応する遊技区間では通常ベース値が算出されていないことが把握し易くなる。
なお、遊技球計数処理、性能情報算出処理、及び、性能表示データ設定処理を情報用プログラムとして実行するのではなく、何れか1つ又は2つを遊技用プログラムとして実行する(例えば、遊技球計数処理を各種スイッチ類からの信号入力の有無を監視している入力制御処理内で実行する)一方、残りを情報用プログラムとして実行するようにしてもよい。
また、情報表示器230に性能情報を表示するための表示データを出力する処理を、遊技用プログラムである出力制御処理において実行するのではなく、性能用プログラムで実行するようにしてもよい。
また、アウト球検出スイッチ227によって、普通入賞口127、第1始動口121、第2始動口122、第1大入賞口125、および第2大入賞口126に入賞した遊技球、及び、排出口117に流入した遊技球からなるアウト球を検出するのではなく、アウト球検出スイッチ227によってアウト口に流入した遊技球のみを検出するようにしてもよい。その場合には、アウト球検出スイッチ227、普通入賞口スイッチ217、第1始動口スイッチ211、第2始動口スイッチ212、第1大入賞口スイッチ215、第2大入賞口スイッチ209で遊技球を検出する毎にアウト数(総アウト数、通常中アウト数)を1ずつ加算するとよい。
(統括制御部のメイン処理)
図45を用いて、画像/音響制御部310のメイン処理を説明する。図45は、画像/音響制御部310のメイン処理を示すフローチャートである。このメイン処理は、電源基板(不図示)から電源電圧が供給されることで発生するシステムリセットがCPU311に入力されることで行われる。
まず、CPU311は、ステップT1において、全割込を禁止し、ステップT2において、初期設定処理を行う。具体的には、内蔵レジスタの設定などのCPUの初期設定、RAM313へのアクセス許可、RAM313の全RAM領域の初期化(0クリア)、タイマ割込を発生させるためのCTC(カウンタタイマサーキット)の起動等を行い、ステップT3において、全割込を許可する。
CPU311は、ステップT4において、調整モード切替処理を行う。具体的には、遊技店員が操作可能な切替スイッチ(不図示)からの入力信号を参照してスピーカ156から出力される演出音の音量(値)や画像表示部114のバックライトの光量(値)の調整、及び、音量や光量の調整に係る調整モード(音量調整の可否、光量調整の可否、音量値の初期値(0~5の何れか)や光量値の初期値(0~5の何れか)、音量値の調整範囲(0~5又は1~5)や光量値の調整範囲(0~5又は1~5))を切り替えるための処理を行う。
ここで、切替スイッチ(不図示)は、メイン基板としての遊技制御基板に設けられ、スピーカ156から出力される演出音の音量や表示装置(画像表示部114、サブ表示装置(画像表示部114とは別に演出に関する画像を表示する表示装置))や各種照明装置(枠ランプ157、盤ランプ116)の光量の調整に関わる調整モードを切り替える。
なお、切替スイッチ(不図示)による音量値や光量値の設定(調整)については、パチンコ遊技機100が電源ONの状態(画像/音響制御部310の起動後)であれば常時行うことが可能となっている。
CPU311は、ステップT5において、音量調整処理を行う。具体的には、遊技者が操作可能な演出キー162の操作を検出する検出スイッチからの検出信号(左ボタン検出信号、右ボタン検出信号)に基づいて、スピーカ156から出力される演出音の音量(値)を調整するための処理を行う。
CPU311は、ステップT6において、光量調整処理を行う。具体的には、遊技者が操作可能な演出キー162の操作を検出する検出スイッチからの検出信号(下ボタン検出信号、上ボタン検出信号)に基づいて、画像表示部114のバックライトの光量(値)を調整するための処理を行う。
なお、演出キー162による音量値や光量値の設定(調整)については、変動演出の開始時、変動演出の終了(装飾図柄41の停止)時においては規制(制限)されるようになっている。また、パチンコ遊技機100の電源がONしてから遊技の進行制御が開始されるまでの間(具体的には、設定変更モード中、RAMクリア準備モード中、設定確認モード中、各種駆動源の初期動作中等の遊技制御基板でタイマ割込が開始されるまでの間)、皿満杯エラーや払出異常よりも優先して報知を行うべき重要な(セキュリティレベルの高い)異常(電源投入、電源復旧、不正入賞、異常入賞、磁気エラー、電波エラー、扉開放エラー)の報知(報知音の出力)中においても規制(制限)されるようになっている。
また、異常の報知音の出力中にあっては、現在の音量値が最大の音量値よりも低い音量値となっている場合であっても、スピーカ156から出力されている各種演出音(BGM等)の音量をそれまでの音量よりも低下させ、異常の報知音の出力が終了する場合に、各種演出音の音量を低下前の音量に復帰させるようになっている。
CPU311は、ステップT7において、エコモード制御処理を行う。具体的には、画像表示部114のバックライトの光量を低下させて電力消費を抑えるエコモードの開始や終了を制御するための処理を行う。
CPU311は、ステップT8において、演出制御部300から送信される演出指示コマンド又は報知指示コマンドを受信したか否かを判定する。演出指示コマンド又は報知指示コマンドを受信していない場合には、ステップT11に処理を移し、演出指示コマンド又は報知指示コマンドを受信している場合には、ステップT9に処理を移す。
CPU311は、ステップT9において、アニメパターン設定処理を行う。具体的には、受信した演出指示コマンド又は報知指示コマンドに対応する種類のアニメグループからアニメパターンを決定してRAM313の所定の領域に設定(セット)する処理を行う。
CPU311は、ステップT10において、サウンドパターン設定処理を行う。具体的には、受信した演出指示コマンド又は報知指示コマンドに対応する種類のサウンドグループからサウンドパターンを決定してRAM313の所定の領域に設定(セット)する処理を行う。
CPU311は、ステップT11において、RAM313に画像表示部114の表示画像を更新するフレーム更新タイミングであることを示すフレーム切替フラグがセットされているか否かを判定する。フレーム切替フラグがある場合には、ステップT12に処理を移し、フレーム切替フラグがない場合には、ステップT4に処理を移す。
なお、フレーム切替フラグは、VDP314から1/30秒(1フレーム分の演出画像の描画・表示が完了する予定の時間)毎に送信されるVブランク信号を画像/音響制御部310が受信する毎に実行されるVブランク割込処理でセットされるようになっている。そのため、以下に説明するステップT12~T15の処理は、Vブランク割込処理が実行される(フレーム更新タイミング)毎に実行されることになる。
CPU311は、ステップT12において、RAM313にセットされているフレーム切替フラグをクリアし、ステップT13において、シーン更新処理を行う。具体的には、上述したVブランク割込処理で更新されるシーン切替カウンタ、ウェイトフレームカウンタ及びフレームカウンタを参照し、上記ステップT9で決定されたアニメパターンに基づいてアニメシーンのアドレスを更新すると共に、上記ステップT10で決定されたサウンドパターンに基づいてサウンドシーンのアドレスを更新する処理を行う。
CPU311は、ステップT14において、描画制御処理を行う。具体的には、アニメシーンが属するアニメグループの優先順位(描画順序)に従って、更新したアドレスにあるアニメシーンの1フレームの表示情報(スプライトの識別番号、表示位置等)から描画制御コマンド群からなるディスプレイリストを生成し、このディスプレイリストをVDP314に出力すると共に、ディスプレイリストに基づく表示画像の描画を指示する処理を行う。
これにより、VDP314では、ディスプレイリストに基づく表示画像を描画用フレームバッファに描画すると共に、表示用フレームバッファに描画されている画像(演出画像、異常報知画像)を画像表示部114に表示する処理が行われることになる。つまり、フレーム更新タイミングが画像表示部114で行われる種々の演出(保留表示、変動演出、大当たり予告演出、先読み演出等の画像表示や音出力)の開始タイミングや終了タイミングになるようになっている。なお、演出制御部300やランプ制御部320に直接制御される演出(可動役物115の演出動作)については、フレーム更新タイミングと一致する場合もあれば、フレーム更新タイミングと一致しない場合もある。
CPU311は、ステップT15において、音声制御処理を行う。具体的には、更新したアドレスにあるサウンド情報から音声制御コマンドを生成し、この音声制御コマンドを画像/音響制御部310に出力する処理を行う。
これにより、画像/音響制御部310では、音声制御コマンドに基づく各種の演出音や報知音をスピーカ156から出力する処理が行われることになる。本処理を終了すると、ステップT4に処理を移す。
このように、変動演出の開始時、変動演出の終了(装飾図柄41の停止)時においては、遊技店員が操作可能な切替スイッチ(不図示)による音量調整や光量調整は可能だが、遊技者が操作可能な演出キー162による音量調整や光量調整は規制(制限)されるようになっている。そのため、変動演出の開始や変動演出の終了といった重要なポイントを遊技者が見逃しにくくなり、遊技の興趣が低下することを防止することが可能となる。
また、皿満杯エラーや払出異常よりも優先して報知を行うべき重要な(セキュリティレベルの高い)異常(電源投入、電源復旧、復帰不可能エラー、不正入賞、異常入賞、磁気エラー、電波エラー、扉開放エラー)の報知(報知音の出力)中においては、遊技店員が操作可能な切替スイッチ(不図示)による音量調整や光量調整は可能だが、遊技者が操作可能な演出キー162による音量調整や光量調整は規制(制限)されるようになっている。そのため、音量調整や光量調整を行おうとしている遊技者が異常の発生に気付かないといった不都合を回避しつつ、遊技店側の音量調整や光量調整に関する利便性を向上させることが可能となる。
また、異常の報知音の出力中にあっては、現在の音量値が最大の音量値よりも低い音量値となっている場合であっても、スピーカ156から出力されている各種演出音(BGM等)の音量をそれまでの音量よりも低下させ、異常の報知音の出力が終了する場合に、各種演出音の音量を低下前の音量に復帰させるようになっている。そのため、各種演出音によって異常の報知音に気付かないといった不都合を回避することができ、遊技機のセキュリティを担保することが可能となる。
なお、異常の報知(報知音の出力)中においては、遊技者が操作可能な演出キー162による音量値や光量値の設定(調整)を不能としてもよいし、音量値や光量値の調整範囲を例えば0~2の間に制限するようにしてもよい。
(ランプ制御部の役物初期処理)
図46を用いて、ランプ制御部320の役物初期処理を説明する。図46は、ランプ制御部320の役物初期処理を示すフローチャートであり、本処理は、ランプ制御部320において所定周期(4ミリ秒)毎に実行されるタイマ割込処理内で実行される。
CPU321は、ステップR101において、遊技制御部200から電源ON時コマンド(電源投入指定コマンド、電源復旧指定コマンド)を受信したか否かを判定する。電源ON時コマンドを受信した場合には、ステップR102に処理を移し、電源ON時コマンドを受信していない場合には、ステップR103に処理を移す。
CPU321は、ステップR102において、役物初期処理の各処理において更新される初期処理番号に役物(可動役物115、サブ画像表示部(不図示)、演出ボタン161)の原点復帰処理を実行するための「1」をセットする。
CPU321は、ステップR103において、初期処理番号が「1」であるか否かを判定する。初期処理番号が「1」でない場合には、役物の原点復帰処理を実行しないものとしてステップR105に処理を移し、初期処理番号「1」である場合には、ステップR104において、原点復帰処理を行い、今回の役物初期処理を終了する。具体的には、位置検出センサからの入力信号に基づいて役物(可動役物115、サブ画像表示部(不図示)、演出ボタン161)の原点位置への復帰動作を実行したり、初期処理番号を「2」にセットしたりするなどの処理を行う。なお、原点復帰処理の詳細は後述する。
CPU321は、ステップR105において、初期処理番号が「2」であるか否かを判定する。初期処理番号が「2」でない場合には、役物の初期動作処理を実行しないものとして今回の役物初期処理を終了し、初期処理番号「2」である場合には、初期動作処理を行い、今回の役物初期処理を終了する。具体的には、役物が正常に作動するか否かを確認するための初期動作及び初期発光を行わせたり、初期処理番号を「0」にセットしたりするなどの処理を行う。なお、初期動作処理の詳細は後述する。
このように、図46に示した役物初期処理によれば、各種役物の原点位置への復帰動作を行うための原点復帰処理と、各種役物の初期動作及び初期発光を行うための初期動作処理とを同時に実行しないようになっている。そのため、各種役物の原点位置への復帰動作と、各種役物の初期動作及び初期発光とが混在することがなくなり、復帰動作と初期動作及び初期発光とを切り分けて確認することが可能となる。
また、図46に示した役物初期処理によれば、初期動作処理の前に原点復帰処理を実行するようになっている。そのため、各種役物が原点位置から初期動作することになり、各種役物の動作に異常があるか否かを把握し易くすることが可能となる。
(ランプ制御部の原点復帰処理)
図47を用いて、ランプ制御部320の原点復帰処理を説明する。図47は、ランプ制御部320における原点復帰処理を示すフローチャートである。
CPU321は、ステップR105-1において、盤役物(可動役物115、サブ画像表示部(不図示))の原点復帰状況の推移を示す盤役物処理番号が「0」であるか否かを判定する。盤役物処理番号が「0」でない場合には、ステップR105-3に処理を移し、盤役物処理番号が「0」の場合には、ステップR105-2において、原点復帰させる駆動対象を可動役物115(可動演出装置)に設定し、ステップR105-5に処理を移す。
CPU321は、ステップR105-3において、盤役物処理番号が「1」であるか否かを判定する。盤役物処理番号が「1」でない場合には、ステップR105-12に処理を移し、盤役物処理番号が「1」である場合には、ステップR105-4において、原点復帰させる駆動対象をサブ表示装置(不図示)に設定し、ステップR105-5に処理を移す。
CPU321は、ステップR105-5において、駆動対象の役物が原点位置(待機位置)にあるか否かを判定する。具体的には、各盤役物が原点位置にあることを検出する位置検出センサからの入力信号を判定する。駆動対象の盤役物が原点位置にない場合には、ステップR105-6に処理を移し、駆動対象の盤役物が原点位置にある場合には、ステップR105-11に処理を移す。
CPU321は、ステップR105-6において、駆動対象の盤役物が原点位置に戻るように、駆動対象の盤役物を移動させるための駆動モータを駆動させ、ステップR105-7において、盤役物が所定時間内に原点位置に復帰しない復帰異常の発生を判定するための盤役物異常判定タイマを+1更新する。
CPU321は、ステップR105-8において、更新後の盤役物異常判定タイマが上限値(例えば5秒)であるか否かを判定する。盤役物異常判定タイマが上限値である場合には、駆動対象の盤役物に復帰異常が発生したものとしてステップR105-9に処理を移し、盤役物異常判定タイマが上限値でない場合には、ステップR105-12に処理を移す。
CPU321は、ステップR105-9において、駆動対象の盤役物に復帰異常が発生したことを示す復帰異常情報(可動演出装置復帰異常情報、サブ表示装置復帰異常情報)をRAM323にセットし、ステップR105-10において、盤役物異常判定タイマをクリアする。
CPU321は、ステップR105-11において、盤役物処理番号を+1更新する。具体的には、盤役物処理番号が「0」であったならば、サブ画像表示部(不図示)を駆動対象とすべく盤役物処理番号を「1」に更新し、盤役物処理番号が「1」であったならば、盤役物(可動役物115、サブ画像表示部(不図示))を原点復帰させる処理を終了すべく盤役物処理番号を「2」に更新する。
CPU321は、ステップR105-12において、枠役物(演出ボタン161)の原点復帰状況の推移を示す枠役物処理番号が「0」であるか否かを判定する。枠役物処理番号が「0」である場合には、ステップR105-13に処理を移し、盤役物処理番号が「0」でない場合には、ステップR105-20に処理を移す。
CPU321は、ステップR105-13において、演出ボタン161が原点位置(待機位置)にあるか否かを判定する。具体的には、演出ボタン161が原点位置にあることを検出する位置検出センサからの入力信号を判定する。演出ボタン161が原点位置にない場合には、ステップR105-14に処理を移し、演出ボタン161が原点位置にある場合には、ステップR105-19に処理を移す。
CPU321は、ステップR105-14において、演出ボタン161が原点位置に戻るように、演出ボタン161を移動させるための演出ボタン駆動モータを駆動させ、ステップR105-15において、演出ボタン161が所定時間内に原点位置に復帰しない復帰異常の発生を判定するための枠役物異常判定タイマを+1更新する。
CPU321は、ステップR105-16において、更新後の枠役物異常判定タイマが上限値(例えば5秒)であるか否かを判定する。枠役物異常判定タイマが上限値である場合には、演出ボタン161に復帰異常が発生したものとしてステップR105-17に処理を移し、枠役物異常判定タイマが上限値でない場合には、今回の原点復帰処理を終了する。
CPU321は、ステップR105-17において、演出ボタン161に復帰異常が発生したことを示す復帰異常情報をRAM323にセットし、ステップR105-18において、枠役物異常判定タイマをクリアする。
CPU321は、ステップR105-19において、枠役物処理番号を+1更新する。具体的には、枠役物処理番号が「0」であったならば、枠役物(演出ボタン161)を原点復帰させる処理を終了すべく枠役物処理番号を「1」に更新する。
CPU321は、ステップR105-20において、盤役物処理番号、及び、枠役物処理番号が終了条件を満たすか否かを判定する。具体的には、盤役物処理番号が「2」であって枠役物処理番号が「1」であるか否かを判定する。終了条件を満たす場合には、ステップR105-21に処理を移し、終了条件を満たさない場合には、今回の原点復帰処理を終了する。
CPU321は、ステップR105-21において、盤役物処理番号、及び、枠役物処理番号をクリアし、ステップR105-22において、上述した初期処理番号に役物の初期動作処理を実行するための「2」をセットし、今回の原点復帰処理を終了する。
このように、図47に示した原点復帰処理によれば、電源ON時において演出位置(移動領域)が重複する可動役物115とサブ画像表示部(不図示)とが原点位置(待機位置)にない場合、両者を同時(同時期)に原点位置(待機位置)に復帰させずに所定の順序(可動役物115→サブ画像表示部(不図示)の順)で原点位置に復帰させるようになっている。そのため、各種の盤役物が原点位置に復帰したか否かを確認し易くすることが可能となる。また、可動役物115とサブ画像表示部(不図示)とが離間困難に接触しているような場合に、双方の役物が互いに負荷をかけあうことを抑制でき、双方の役物が同時に破損するような不都合を抑制することが可能となる。
また、図47に示した原点復帰処理によれば、盤役物(可動役物115、サブ画像表示部(不図示))の原点位置への復帰動作と、枠役物(演出ボタン161)の原点位置への復帰動作とを同時(同時期)に実行可能となっている。そのため、各種役物の復帰動作にかかる時間を短縮することができ、次に実行される各種役物の初期動作にスムーズに移行することが可能となる。
また、図47に示した原点復帰処理によれば、各役物の原点位置への復帰動作の時間に上限を設けている。そのため、いつまでも各種役物の復帰動作が終了しないといった不都合を抑制することが可能となる。そのため、変動演出中にも各種役物が復帰動作を行っていて演出動作が行われないといった事態を回避することができ、遊技の興趣が低下することを防止することが可能となる。
また、図47に示した原点復帰処理によれば、盤役物(可動役物115、サブ画像表示部(不図示))の原点位置への復帰動作と、枠役物(演出ボタン161)の原点位置への復帰動作の両方が終了した場合に、初期動作処理へ移行するための処理が行われるようになっている。そのため、各種役物の原点位置への復帰動作と、各種役物の初期動作とが同時に実行されることがなくなり、各種役物の復帰動作と初期動作とを切り分けて確認することが可能となる。
なお、可動役物115とサブ画像表示部(不図示)とが所定の順序(可動役物115→サブ画像表示部(不図示)の順)で原点位置に復帰するようになっているが、同時に原点位置に復帰する動作を開始するようにしてもよい。このようにすると、可動役物115およびサブ画像表示部(不図示)の復帰動作にかかる時間を短縮することができ、次に実行される各種役物の初期動作にスムーズに移行することが可能となる。
(ランプ制御部の初期動作処理)
図48を用いて、ランプ制御部320の初期動作処理を説明する。図48は、ランプ制御部320の初期動作処理を示すフローチャートである。
CPU321は、ステップR107-1において、盤役物の初期動作状況の推移を示す盤役物処理番号が「0」であるか否かを判定する。盤役物処理番号が「0」である場合には、ステップR107-2に処理を移し、盤役物処理番号が「0」でない場合には、ステップR107-7に処理を移す。
CPU321は、ステップR107-2において、RAM323に盤役物(可動役物115、サブ画像表示部(不図示))の復帰異常情報がセットされているか否かを判定する。復帰異常情報がセットされていない場合には、盤役物の初期動作及び初期発光を行うものとしてステップR107-4に処理を移し、復帰異常情報がセットされている場合には、ステップR107-3において、盤役物の初期動作を行わないものとして盤役物処理番号に「2」をセットし、ステップR107-7に処理を移す。
CPU321は、ステップR107-4において、盤役物の初期動作パターンを決定するための盤役物初期動作パターン決定テーブル(図49(a)参照)を選択する。なお、盤役物初期動作パターン決定テーブルの詳細は後述する。
CPU321は、ステップR107-5において、盤役物(可動役物115、サブ画像表示部(不図示))の初期動作パターンを決定し、RAM323にセットする。具体的には、図49(a)に示す盤役物初期動作パターン決定テーブルを参照し、電源ON時コマンドの種類、及び、復帰異常情報の有無に基づいて、複数の初期動作パターンの中から1つの初期動作パターンを決定する。
CPU321は、ステップR107-6において、盤役物処理番号を+1更新する。具体的には、盤役物処理番号が「0」であったならば、盤役物の初期動作を実行すべく盤役物処理番号を「1」に更新する。
CPU321は、ステップR107-7において、盤役物処理番号が「1」であるか否かを判定する。盤役物処理番号が「1」でない場合には、ステップR107-11に処理を移し、盤役物処理番号が「1」である場合には、ステップR107-8において、RAM323にセットされている盤役物の初期動作パターンに応じて盤役物の初期動作を実行させる。
CPU321は、ステップR107-9において、盤役物の初期動作が全工程終了したか否かを判定する。盤役物の初期動作が全工程終了していない場合には、ステップR107-11に処理を移し、盤役物の初期動作が全工程終了した場合には、ステップR107-10において、盤役物処理番号を+1更新する。具体的には、盤役物処理番号が「1」であったならば、盤役物の初期動作させる処理を終了すべく盤役物処理番号を「2」に更新する。
CPU321は、ステップR107-11において、枠役物(演出ボタン161)の初期動作状況の推移を示す枠役物処理番号が「0」であるか否かを判定する。枠役物処理番号が「0」である場合には、ステップR107-12に処理を移し、枠役物処理番号が「0」でない場合には、ステップR107-17に処理を移す。
CPU321は、ステップR107-12において、RAM323に演出ボタン161の復帰異常情報がセットされているか否かを判定する。復帰異常情報がセットされていない場合には、枠役物の初期動作を行うものとしてステップR107-14に処理を移し、復帰異常情報がセットされている場合には、ステップR107-13において、枠役物の初期動作を行わないものとして枠役物処理番号に「2」をセットし、ステップR107-17に処理を移す。
CPU321は、ステップR107-14において、枠役物の初期動作パターンを決定するための枠役物初期動作パターン決定テーブル(図49(b)参照)を選択する。なお、枠役物初期動作パターン決定テーブルの詳細は後述する。
CPU321は、ステップR107-15において、枠役物(演出ボタン161)の初期動作パターンを決定し、RAM323にセットする。具体的には、図49(b)に示す枠役物初期動作パターン決定テーブルを参照し、電源ON時コマンドの種類に基づいて、複数の初期動作パターンの中から1つの初期動作パターンを決定する。
CPU321は、ステップR107-16において、枠役物処理番号を+1更新する。具体的には、枠役物処理番号が「0」であったならば、枠役物の初期動作を実行すべく枠役物処理番号を「1」に更新する。
CPU321は、ステップR107-17において、枠役物処理番号が「1」であるか否かを判定する。枠役物処理番号が「1」でない場合には、ステップR107-21に処理を移し、枠役物処理番号が「1」である場合には、ステップR107-18において、RAM323にセットされている枠役物の初期動作パターンに応じて枠役物の初期動作を実行させる。
CPU321は、ステップR107-19において、枠役物の初期動作が全工程終了したか否かを判定する。枠役物の初期動作が全工程終了していない場合には、ステップR107-21に処理を移し、枠役物の初期動作が全工程終了した場合には、ステップR107-20において、枠役物処理番号を+1更新する。具体的には、枠役物処理番号が「1」であったならば、枠役物の初期動作させる処理を終了すべく枠役物処理番号を「2」に更新する。
CPU321は、ステップR107-21において、盤役物処理番号、及び、枠役物処理番号が終了条件を満たすか否かを判定する。具体的には、盤役物処理番号が「2」であって枠役物処理番号が「2」であるかを判定する。終了条件を満たす場合には、ステップR107-22に処理を移し、終了条件を満たさない場合には、今回の初期動作処理を終了する。
CPU321は、ステップR107-22において、盤役物処理番号、及び、枠役物処理番号をクリアし、ステップR107-23において、上述した初期処理番号をクリアし、今回の初期動作処理を終了する。
このように、図48に示した初期動作処理によれば、盤役物(可動役物115、サブ画像表示部(不図示))の初期動作と、枠役物(演出ボタン161)の初期動作とを同時(同時期)に実行可能となっている。そのため、各種役物の初期動作にかかる時間を短縮することができ、遊技中における各種役物の演出動作を阻害することを防止することが可能となる。
また、図48に示した初期動作処理によれば、盤役物を構成する可動役物115及びサブ画像表示部(不図示)に復帰異常がある場合には、可動役物115及びサブ画像表示部(不図示)の初期動作を実行しないようになっている。そのため、復帰異常が発生している盤役物を無理やり初期動作させることで盤役物が完全に故障したり、破損したりすることを防止することが可能となる。
また、図48に示した初期動作処理によれば、枠役物を構成する演出ボタン161に復帰異常がある場合には、演出ボタン161の初期動作を実行しないようになっている。そのため、復帰異常が発生している演出ボタン161を無理やり初期動作させることで演出ボタン161が完全に故障したり、破損したりするような不都合を防止することが可能となる。
また、図48に示した初期動作処理によれば、復帰異常が発生した盤役物の初期動作が実行されない場合でも、復帰異常が発生していない枠役物の初期動作は実行し、復帰異常が発生した枠役物の初期動作が実行されない場合でも、復帰異常が発生していない盤役物の初期動作は実行するようになっている。そのため、復帰異常が発生していない方の役物の動作に異常がないか否かを確認することが可能となる。
また、図48に示した初期動作処理によれば、盤役物(可動役物115、サブ画像表示部(不図示))の初期動作と、枠役物(演出ボタン161)の初期動作の両方が終了した場合に初期動作処理が終了するようになっている。そのため、盤役物、及び、枠役物の一方が初期動作を行っているのにも拘らず、他方が演出動作を行うといった初期動作なのか演出動作なのかが不明な状態が発生することがなくなる。
(盤役物初期動作パターン決定テーブル)
図49(a)は、盤役物(可動役物115、サブ画像表示部(不図示))の初期動作パターンを決定するための盤役物初期動作パターン決定テーブルを示す図である。
盤役物初期動作パターン決定テーブルには、電源ON時コマンドの種類、復帰異常情報の有無、選択される初期動作パターンが対応付けられており、参考として初期動作時の作動態様、及び、初期動作の工程数が記載されている。
初期動作パターンには、電源投入指定コマンドを受信している場合に決定されるパターン01~03や、客待ち状態中であることを示す第1電源復旧指定コマンドを受信している場合に決定されるパターン04~06や、特別図柄の変動表示中であることを示す第2電源復旧指定コマンド又は大当たり遊技中であることを示す第3電源復旧指定コマンドを受信している場合に決定されるパターン07~09が設定されている。
「可動演出装置小下降」とは、可動役物115が待機位置から待機位置よりも僅かに下方の途中位置に移動(下降)する動作となっており、「可動演出装置大下降」とは、可動役物115が待機位置から途中位置よりも下方の演出位置まで移動(下降)する動作となっており、「可動演出装置原点復帰」とは、可動役物115が待機位置に復帰する動作となっている。
「サブ表示装置移動」とは、サブ画像表示部(不図示)が待機位置から演出位置まで上昇する動作となっており、「サブ表示装置原点復帰」とは、サブ画像表示部(不図示)が待機位置に復帰する動作となっている。
「可動演出装置LED」とは、可動役物115に設けられた複数のLEDのことであり、「サブ表示装置LED」とは、サブ画像表示部(不図示)の画面周囲に設けられた複数のLEDのことである。
なお、初期動作パターン02、初期動作パターン05、及び、初期動作パターン08において、可動演出装置LEDの点灯色が記載されていないが、この点は第1可動部材115aの復帰異常によって可動演出装置LEDが異常報知のために赤点滅となるからである。
また、初期動作パターン03、初期動作パターン06、及び、初期動作パターン09において、サブ表示装置LEDの点灯色が記載されていないが、この点はサブ画像表示部(不図示)の復帰異常によってサブ表示装置LEDが異常報知のために赤点滅となるからである。
図49(a)に示した盤役物初期動作パターン決定テーブルの第1の特徴としては、RAM203の初期化を伴う電源投入時と、RAM203の初期化を伴わない電源復旧時とで、盤役物(可動役物115、サブ画像表示部(不図示))の初期動作の動作態様(工程数、各工程の動作)が同一となっている点が挙げられる。そのため、電源投入であるか電源復旧であるかに拘らず、盤役物の動作に異常があるか否かを適切に確認することが可能となる。
なお、初期動作の動作態様が同一とは、少なくとも各工程における盤役物の動きのパターンが同じであればよく、各工程における動作時間が同一であってもよいし、各工程における動作時間が異なっていてもよい。
また、電源投入時と電源復旧時とで、可動役物115及びサブ画像表示部(不図示)の一方の初期動作の動作態様(工程数、各工程の動作)を異ならせてもよいし、可動役物115及びサブ画像表示部(不図示)の両方の初期動作の動作態様(工程数、各工程の動作)を異ならせてもよい。このようにすると、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかを簡単に把握することが可能となる。
また、電源投入時と電源復旧時とで、可動役物115及び/又はサブ画像表示部(不図示)の初期動作の動作態様(工程数、各工程の動作)を異ならせる場合に、電源投入時の初期動作にはない動作を電源復旧時の初期動作で実行させたり、電源復旧時の初期動作にはない動作を電源投入時の初期動作で実行させたりするようにしてもよい。このようにすると、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかをより簡単に把握可能となる。
図49(a)に示した盤役物初期動作パターン決定テーブルの第2の特徴としては、電源投入時と、客待ち状態に復旧する電源復旧時とで、盤役物(可動役物115、サブ画像表示部(不図示))の初期動作中における初期発光の発光態様が異なる点が挙げられる。そのため、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかを把握することが可能となる。
図49(a)に示した盤役物初期動作パターン決定テーブルの第3の特徴としては、電源投入時と、客待ち状態に復旧する電源復旧時とで、可動演出装置LEDの初期発光の発光態様が同一である一方、サブ表示装置LEDの初期発光の発光態様が異なる点が挙げられる。そのため、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかを把握することが可能となる。
なお、電源投入時と、客待ち状態に復旧する電源復旧時とで、可動演出装置LEDの初期発光の発光態様が同一である一方、サブ表示装置LEDの初期発光の発光態様が異なるようになっているが、それとは逆に、電源投入時と、客待ち状態に復旧する電源復旧時とで、可動演出装置LEDの初期発光の発光態様を異ならせる一方、サブ表示装置LEDの初期発光の発光態様を同一にしてもよい。
また、電源投入時と、客待ち状態に復旧する電源復旧時とで、可動演出装置LEDの初期発光の発光態様、及び、サブ表示装置LEDの初期発光の発光態様の両方を異ならせてもよい。このようにすると、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかを把握し易くすることが可能となる。
図49(a)に示した盤役物初期動作パターン決定テーブルの第4の特徴としては、電源投入時と、特別図柄の変動表示中、又は、大当たり遊技中に復旧する電源復旧時とで、盤役物(可動役物115、サブ画像表示部(不図示))の初期動作中における初期発光の発光態様が異なる点が挙げられる。そのため、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかを把握することが可能となる。
図49(a)に示した盤役物初期動作パターン決定テーブルの第5の特徴としては、客待ち状態に復旧する電源復旧時と、特別図柄の変動表示中、又は、大当たり遊技中に復旧する電源復旧時とで、盤役物(可動役物115、サブ画像表示部(不図示))の初期動作中における初期発光の発光態様が異なる点が挙げられる。そのため、客待ち状態に復旧する電源復旧による初期動作であるのか、特別図柄の変動表示中、又は、大当たり遊技中に復旧する電源復旧による初期動作であるのかを把握することが可能となる。
なお、特別図柄の変動表示中、又は、大当たり遊技中に復旧する電源復旧時において、可動演出装置LED及びサブ表示装置LEDの両方が消灯するようになっているが、可動演出装置LED及びサブ表示装置LEDを客待ち状態に復旧する電源復旧時と同じ発光態様で点灯させるようにしてもよい。
図49(a)に示した盤役物初期動作パターン決定テーブルの第6の特徴としては、電源投入時であるか電源復旧時であるかに拘らず、可動役物115に復帰異常があってサブ画像表示部(不図示)に復帰異常がない場合には、可動役物115の初期動作を行わずにサブ画像表示部(不図示)の初期動作を行い、可動役物115に復帰異常がなくてサブ画像表示部(不図示)に復帰異常がある場合には、可動役物115の初期動作を行ってサブ画像表示部(不図示)の初期動作を行わないようになっている点が挙げられる。このようにすることで、復帰異常の有無に応じて好適な初期動作を行うことが可能となる。
(枠役物初期動作パターン決定テーブル)
図49(b)は、枠役物(演出ボタン161)の初期動作パターンを決定する場合に参照される枠役物初期動作パターン決定テーブルを示す図である。
枠役物初期動作パターン決定テーブルには、電源ON時コマンドの種類、選択される初期動作パターンが対応付けられており、参考として初期動作時の作動態様、及び、初期動作の工程数が記載されている。
「演出ボタン大上昇」とは、演出ボタン161が待機位置(初期位置)から演出位置(上方位置)まで上昇する動作となっており、「演出ボタン原点復帰」とは、演出ボタン161が待機位置に復帰する動作となっている。
図49(b)に示した枠役物初期動作パターン決定テーブルの第1の特徴としては、RAM203の初期化を伴う電源投入時と、RAM203の初期化を伴わない電源復旧時とで、枠役物(演出ボタン161)の初期動作の動作態様(工程数、各工程の動作)が異なる点が挙げられる。そのため、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかを簡単に把握することが可能となる。
図49(b)に示した枠役物初期動作パターン決定テーブルの第2の特徴としては、電源投入時の演出ボタン161の初期動作には、電源復旧時の演出ボタン161の初期動作にはない動作を実行させるようになっている点が挙げられる。そのため、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかをより簡単に把握することが可能となる。
なお、電源投入時と電源復旧時とで、演出ボタン161の初期動作の動作態様(工程数、各工程の動作)を同一にしてもよい。このようにすると、電源投入であるか電源復旧であるかに拘らず、枠役物の動作に異常があるか否かを適切に確認することが可能となる。
図49(b)に示した枠役物初期動作パターン決定テーブルの第3の特徴としては、電源投入時と、客待ち状態に復旧する電源復旧時とで、枠役物(演出ボタン161)の初期動作中における初期発光の発光態様が異なる点が挙げられる。そのため、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかを把握することが可能となる。
図49(b)に示した枠役物初期動作パターン決定テーブルの第4の特徴としては、電源投入時と、特別図柄の変動表示中、又は、大当たり遊技中に復旧する電源復旧時とで、枠役物(演出ボタン161)の初期動作中における初期発光の発光態様が異なる点が挙げられる。そのため、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかを把握することが可能となる。
なお、特別図柄の変動表示中、又は、大当たり遊技中に復旧する電源復旧時において、演出ボタンLEDが消灯するようになっているが、演出ボタンLEDを客待ち状態に復旧する電源復旧時と同じ発光態様で点灯させるようにしてもよい。
図49(b)に示した枠役物初期動作パターン決定テーブルの第5の特徴としては、電源投入時の演出ボタン161の初期発光における発光色数と、電源復旧時の演出ボタン161の初期発光における発光色数が異なるようになっている点が挙げられる。そのため、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかをより簡単に把握することが可能となる。
なお、電源投入時の演出ボタン161の初期発光における発光色数の方が、電源復旧時の演出ボタン161の初期発光における発光色数よりも多くなっているが、それとは逆にしてもよい。
図49(b)に示した枠役物初期動作パターン決定テーブルの第6の特徴としては、電源投入時の演出ボタン161の初期発光における発光色には、電源復旧時の演出ボタン161の初期発光における発光色にはない発光色が含まれている点が挙げられる。そのため、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかをより簡単に把握することが可能となる。
なお、電源復旧時の演出ボタン161の初期発光における発光色に、電源投入時の演出ボタン161の初期発光における発光色にはない発光色を含ませるようにしてもよい。
図49(b)に示した枠役物初期動作パターン決定テーブルの第7の特徴としては、電源投入時や電源復旧時において演出ボタン161が振動する時間が、変動演出の実行中に発生する有効期間において演出ボタン161が操作されることで実行される操作演出中に演出ボタン161が振動する時間とは異なる点が挙げられる。そのため、演出ボタン161の初期動作における振動であることを把握することが可能となる。
図49(b)に示した枠役物初期動作パターン決定テーブルの第8の特徴としては、原点位置にあるか否かの検出が行われないボタン振動モータの初期振動については、原点位置にあるか否かの検出が行われる演出ボタン161の初期動作に被せて実行するようになっている点が挙げられる。そのため、演出ボタン161の動作確認とボタン振動モータの動作確認を同時に行えることになり、動作確認にかかる時間を短縮することが可能となる。
(設定変更中に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例)
図50を用いて、設定変更中に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例について説明する。図50は、設定変更中に各種駆動源を初期動作させる場合のタイミングチャートと演出例を示す図である。
まず、T0のタイミングにおいて、パチンコ遊技機100の電源がOFFとなっている。このとき、所定領域(第2始動口122、第1大入賞口125、第2大入賞口126)に遊技球が入球するか否か(入球難易度)を変化させる等の遊技の結果に影響を与える可動体(電動チューリップ123、第1大入賞口扉125D、第2大入賞口126D)を動作させるための各種駆動源(電動チューリップ開閉部213、第1大入賞口扉開閉部216、第2大入賞口扉開閉部210)が停止した状態となっている。
また、ラウンド遊技中において大入賞口(第1大入賞口125、第2大入賞口126)を所定態様で発光させることになる大入賞口LEDが消灯しており、表示器130(第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222、普通図柄表示器223、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219、普通図柄保留表示器220、ラウンド数表示器225、状態表示器224、状態確認表示器226)、画像表示部114、及び、情報表示器230が非表示(非作動、消灯、消去)の状態となっている。
T1のタイミングにおいて、パチンコ遊技機100の電源がONしたときに設定変更操作(設定キースイッチ229がON、RAMクリアスイッチ228がON)が行われると、遊技制御部200では設定変更モードが開始されて遊技の進行制御が開始される前の開始前状態となる。
このとき、状態確認表示器226に設定変更中であることを示す状態確認表示が表示されると共に、各種駆動源の初期動作として作動(駆動源=ON)が開始される。また、設定変更中であること及び各種駆動源の動作確認を促すための設定変更報知(設定変更中画面の表示、設定変更中音声「設定変更中です」と初期動作確認音声「ソレノイドの動作も確認して下さい」の交互出力)が開始される。また、情報表示器230のうちの右端の7セグメント表示器230dに現在の設定値(ここでは「6」)が表示される。
T2のタイミングにおいて、各種駆動源の作動時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)し、以降はT3のタイミング~T10のタイミングまで各種駆動源の作動と停止が繰り返される。
T10のタイミングにおいて、T9のタイミングから開始された各種駆動源の作動時間が経過していない状態で設定値確定操作(設定キースイッチ229がOFF)が行われると、設定変更モード及び設定変更報知が終了すると共に、即座に各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)して各種駆動源の初期動作が終了し、情報表示器230の右端の7セグメント表示器230dでの設定値の表示も終了する。そして、遊技制御部200では開始前状態から遊技の進行制御が行われる遊技可能状態に移行する。
このとき、表示器130での各種表示(特別図柄の表示、普通図柄の表示、特図保留数の表示、普図保留数の表示等)が開始されると共に、上述した電源投入報知が開始される。また、演出制御部300によって制御される各種役物(可動役物115(115a、115b)、サブ画像表示部(不図示)、演出ボタン161)の復帰動作及び初期動作が開始されると共に、情報表示器230において全ての7セグメント表示器230a~230dが全点灯して点灯確認が開始される。なお、各種役物の初期動作は情報表示器230の点灯確認の終了後に終了する。
T11のタイミングにおいて、情報表示器230の点灯確認が開始してから確認時間(ここでは5秒)が経過すると、7セグメント表示器230a~230dの全点灯が終了して性能情報(ここでは現在の遊技区間の通常ベース値)の表示が開始される。その後は、表示切替時間(5秒)が経過する毎に、現在の遊技区間と過去の3つの遊技区間からなる4つの遊技区間の性能情報(通常ベース値)が順に表示されることになる。
(RAMクリア準備中に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例)
図51を用いて、RAMクリア準備中に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例について説明する。図51は、RAMクリア準備中に各種駆動源を初期動作させる場合のタイミングチャートと演出例を示す図である。
まず、T0のタイミングにおいて、パチンコ遊技機100の電源がOFFとなっている。このとき、所定領域(第2始動口122、第1大入賞口125、第2大入賞口126)に遊技球が入球するか否か(入球難易度)を変化させる等の遊技の結果に影響を与える可動体(電動チューリップ123、第1大入賞口扉125D、第2大入賞口扉126D)を動作させるための各種駆動源(電動チューリップ開閉部213、第1大入賞口扉開閉部216、第2大入賞口扉開閉部210)が停止した状態となっている。
また、ラウンド遊技中において大入賞口(第1大入賞口125、第2大入賞口126)を所定態様で発光させることになる大入賞口LEDが消灯しており、表示器130(第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222、普通図柄表示器223、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219、普通図柄保留表示器220、ラウンド数表示器225、状態表示器224、状態確認表示器226)、画像表示部114、及び、情報表示器230が非表示(非作動、消灯、消去)の状態となっている。
T1のタイミングにおいて、パチンコ遊技機100の電源がONしたときにRAMクリア操作(RAMクリアスイッチ228がON)が行われると、遊技制御部200ではRAMクリア準備モードが開始されて遊技の進行制御が開始される前の開始前状態となる。
このとき、状態確認表示器226にRAMクリア準備中であることを示す状態確認表示が表示されると共に、各種駆動源の初期動作として作動(駆動源=ON)が開始される。また、RAMクリア準備中であること及び各種駆動源の動作確認を促すためのRAMクリア準備報知(クリア準備画面の表示、「再度RAMクリアを押してください」の報知音声と「ソレノイドの動作を確認して下さい」の初期動作確認音声の交互出力)が開始される。
T2のタイミングにおいて、各種駆動源の作動開始から作動時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)し、以降はT3のタイミング~T10のタイミングまで各種駆動源の作動と停止が繰り返される。
T10のタイミングにおいて、T9のタイミングから開始された各種駆動源の作動時間が経過していない状態でRAMクリア承認操作(RAMクリアスイッチ228がON)が行われると、RAMクリア準備モード及びRAMクリア準備報知が終了すると共に、即座に各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)して各種駆動源の初期動作が終了し、遊技制御部200では開始前状態から遊技の進行制御が行われる遊技可能状態に移行する。
このとき、表示器130での各種表示(特別図柄の表示、普通図柄の表示、特図保留数の表示、普図保留数の表示等)が開始されると共に、上述した電源投入報知が開始される。また、演出制御部300によって制御される各種役物(可動役物115(115a、115b)、サブ画像表示部(不図示)、演出ボタン161)の復帰動作及び初期動作が開始されると共に、情報表示器230において全ての7セグメント表示器230a~230dが全点灯して点灯確認が開始される。なお、可動役物115の初期動作は情報表示器230の点灯確認の終了後に終了する。
T11のタイミングにおいて、情報表示器230の点灯確認が開始してから確認時間(ここでは5秒)が経過すると、7セグメント表示器230a~230dの全点灯が終了して性能情報(ここでは現在の遊技区間の通常ベース値)の表示が開始される。その後は、表示切替時間(5秒)が経過する毎に、現在の遊技区間と過去の3つの遊技区間からなる4つの遊技区間の性能情報(通常ベース値)が順に表示されることになる。
(設定確認中に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例)
図52を用いて、設定確認中に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例について説明する。図52は、設定確認中に各種駆動源を初期動作させる場合のタイミングチャートと演出例を示す図である。
まず、T0のタイミングにおいて、パチンコ遊技機100の電源がOFFとなっている。このとき、所定領域(第2始動口122、第1大入賞口125、第2大入賞口126)に遊技球が入球するか否か(入球難易度)を変化させる等の遊技の結果に影響を与える可動体(電動チューリップ123、第1大入賞口扉125D、第2大入賞口扉126D)を動作させるための各種駆動源(電動チューリップ開閉部213、第1大入賞口扉開閉部216、第2大入賞口扉開閉部210)が停止した状態となっている。
また、ラウンド遊技中において大入賞口(第1大入賞口125、第2大入賞口126)を所定態様で発光させることになる大入賞口LEDが消灯しており、表示器130(第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222、普通図柄表示器223、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219、普通図柄保留表示器220、ラウンド数表示器225、状態表示器224、状態確認表示器226)、画像表示部114、及び、情報表示器230が非表示(非作動、消灯、消去)の状態となっている。
T1のタイミングにおいて、パチンコ遊技機100の電源がONしたときに設定確認操作(設定キースイッチ229がON)が行われると、遊技制御部200では設定確認モードが開始されて遊技の進行制御が開始される前の開始前状態となる。
このとき、状態確認表示器226に設定確認中であることを示す状態確認表示が表示されると共に、各種駆動源の初期動作として作動(駆動源=ON)が開始される。また、設定確認中であること及び各種駆動源の動作確認を促すための設定確認報知(設定確認中画面の表示、設定確認中音声「設定確認中です」と初期動作確認音声「ソレノイドの動作も確認して下さい」の交互出力)が開始される。また、情報表示器230のうちの右端の7セグメント表示器230dに現在の設定値(ここでは「6」)が表示される。
T2のタイミングにおいて、各種駆動源の作動開始から作動時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)し、以降はT3のタイミング~T10のタイミングまで各種駆動源の作動と停止が繰り返される。
T10のタイミングにおいて、T9のタイミングから開始された各種駆動源の作動時間が経過していない状態で確認終了操作(設定キースイッチ229がOFF)が行われると、設定確認モード及び設定確認報知が終了すると共に、即座に各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)して各種駆動源の初期動作が終了し、情報表示器230の右端の7セグメント表示器230dでの設定値の表示も終了する。そして、遊技制御部200では開始前状態から遊技の進行制御が行われる遊技可能状態に移行する。
このとき、表示器130での各種表示(特別図柄の表示、普通図柄の表示、特図保留数の表示、普図保留数の表示等)が開始されると共に、上述した電源復旧報知が開始される。また、演出制御部300によって制御される各種役物(可動役物115、サブ画像表示部(不図示)、演出ボタン161)の復帰動作及び初期動作が開始されると共に、情報表示器230において全ての7セグメント表示器230a~230dが全点灯して点灯確認が開始される。なお、可動役物115の初期動作は情報表示器230の点灯確認の終了後に終了する。
T11のタイミングにおいて、情報表示器230の点灯確認が開始してから確認時間(ここでは5秒)が経過すると、7セグメント表示器230a~230dの全点灯が終了して性能情報(ここでは現在の遊技区間の通常ベース値)の表示が開始される。その後は、表示切替時間(5秒)が経過する毎に、現在の遊技区間と過去の3つの遊技区間からなる4つの遊技区間の性能情報(通常ベース値)が順に表示されることになる。
このように、本実施形態によれば、遊技の進行制御が開始される前の開始前状態において、遊技の結果に影響を与える可動体(電動チューリップ123、第1大入賞口扉125D、第2大入賞口扉126D)を動作させるための各種駆動源(電動チューリップ開閉部213、第1大入賞口扉開閉部216、第2大入賞口扉開閉部210)を初期動作させるようになっているため、パチンコ遊技機100の工場出荷時や遊技店での入れ替え時において、遊技の進行制御を行う主制御手段によって制御される駆動源の動作確認を容易に行うことが可能となる。
また、本実施形態によれば、遊技の結果に影響を与える可動体を動作させるための各種駆動源を初期動作させているとき(開始前状態中)には、状態確認表示器226を除く表示器130(第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222、普通図柄表示器223、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219、普通図柄保留表示器220、ラウンド数表示器225、状態表示器224)を非表示(非作動)の状態としているため、余計な処理負担を遊技制御部200に与えないようにすることができると共に、各種駆動源の動作確認に集中させることが可能となる。
また、本実施形態によれば、遊技の結果に影響を与える可動体を動作させるための各種駆動源を初期動作させているときに、設定変更中であること及び各種駆動源の動作確認を促すための設定変更報知(RAMクリア準備中であること及び各種駆動源の動作確認を促すためのRAMクリア準備報知、設定確認中であること及び各種駆動源の動作確認を促すための設定確認報知)を行うようになっているため、各種駆動源の動作確認を行うタイミングであることをパチンコ遊技機100の動作確認を行う作業者(工員、遊技店員)に知らしめることができ、適切に動作確認を行わせることが可能となる。
また、本実施形態によれば、設定変更モード(RAMクリア準備モード、設定確認モード)において遊技の結果に影響を与える可動体を動作させるための各種駆動源を初期動作させるようになっているため、遊技の進行制御が開始される前の開始前状態において複数の状態を創設せずに済み、パチンコ遊技機100の開発コストの低減(開発期間の短縮等)を図ることが可能となる。
また、本実施形態によれば、設定値確定操作(RAMクリア承認操作、確認終了操作)があって開始前状態が終了するときには、各種駆動源の作動時間が経過する前であっても即座に各種駆動源の作動を終了させるようになっているため、各種駆動源の初期動作が遊技可能状態に行われることがなくなり、遊技の進行に応じた各種駆動源の作動と混同してしまうような不都合を回避することが可能となる。
また、本実施形態によれば、遊技の進行制御が行われる前の開始前状態において遊技の結果に影響を与える可動体を動作させるための各種駆動源の初期動作を行い、遊技の進行制御が行われる遊技可能状態において遊技の結果に影響を与えない可動役物115の初期動作を行うようになっているため、2種類の初期動作を順番に確認することができ、動作確認を適切に行うことが可能となる。
また、本実施形態によれば、第1大入賞口扉125Dや第2大入賞口扉126Dを動作させるための各種駆動源を初期動作させているときは、大入賞口LEDを消灯したままとしているため、大入賞口LEDからの光によって第1大入賞口扉125Dや第2大入賞口扉126Dの動作確認を行いにくくなるといった不都合を回避することができ、動作確認を適切に行うことが可能となる。
また、本実施形態によれば、第1大入賞口扉125Dや第2大入賞口扉126Dを動作させるための各種駆動源を初期動作させているときは、第1大入賞口125や第2大入賞口126が開放しているにも拘らず開放中信号を出力しないようになっているため、余計な処理負担を遊技制御部200に与えないようにすることができると共に、パチンコ遊技機100から出力される情報を収集するホールコンピュータ等の情報収集装置が遊技の進行に応じない情報を収集してしまう等の不都合を回避することが可能となる。
また、本実施形態によれば、遊技機の電源ONから遊技の進行制御が開始されるまでは、情報表示器230に遊技機の性能情報(通常ベース値)が表示されない(性能情報の表示が規制される)ようになっているため、余計な処理負担を遊技制御部200に与えないようにすることが可能となる。
また、本実施形態によれば、遊技の進行制御が開始された後に遊技機の性能情報(通常ベース値)が表示される(性能情報の表示が許容される)ようになっているため、遊技の進行制御が開始されているか否かの確認を行うことができると共に、性能情報が遊技に関するものであることを知らしめることが可能となる。
また、本実施形態によれば、設定変更モード中や設定確認モード中において、現在の設定値が表示されている7セグメント表示器230d以外の7セグメント表示器230a~230cにも性能情報を表示しないことで、現在の設定値を適切に報知することができ、遊技店側の利便性を確保することが可能となる。
なお、本実施形態では、設定変更報知やRAMクリア準備報知や設定確認報知において、各種駆動源の初期動作の目視確認を促す「駆動源初期動作中」又は「ソレノイドの動作を確認して下さい」等の文字を表示しないようになっていたが、そのような文字を表示するようにしてもよい。
また、本実施形態では、遊技の進行制御が開始された後に情報表示器230の全ての7セグメント表示器230a~230dを全点灯させて点灯確認を行うようになっているが、設定変更モードやRAMクリア準備モードや設定確認モードの後においては点灯確認を行わないようにしてもよい。
(各種駆動源を初期動作させる場合の変形例)
以下、各種駆動源を初期動作させる場合の変形例について図面を参照しながら具体的に説明する。なお、この変形例では、設定変更モードやRAMクリア準備モードや設定確認モードの終了後に駆動源処理動作処理を行う点で上記実施形態と相違する。
(設定変更後に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例)
図53を用いて、変形例における設定変更後に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例について説明する。図53は、変形例における設定変更後に各種駆動源を初期動作させる場合のタイミングチャートと演出例を示す図である。
まず、T0のタイミングにおいて、パチンコ遊技機100の電源がOFFとなっている。このとき、所定領域(第2始動口122、第1大入賞口125、第2大入賞口126)に遊技球が入球するか否か(入球難易度)を変化させる等の遊技の結果に影響を与える可動体(電動チューリップ123、第1大入賞口扉125D、第2大入賞口扉126D)を動作させるための各種駆動源(電動チューリップ開閉部213、第1大入賞口扉開閉部216、第2大入賞口扉開閉部210)が停止した状態となっている。
また、ラウンド遊技中において大入賞口(第1大入賞口125、第2大入賞口126)を所定態様で発光させることになる大入賞口LEDが消灯しており、表示器130(第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222、普通図柄表示器223、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219、普通図柄保留表示器220、ラウンド数表示器225、状態表示器224、状態確認表示器226)、画像表示部114、及び、情報表示器230が非表示(非作動、消灯、消去)の状態となっている。
T1のタイミングにおいて、パチンコ遊技機100の電源がONしたときに設定変更操作(設定キースイッチ229がON、RAMクリアスイッチ228がON)が行われると、遊技制御部200では設定変更モードが開始されて遊技の進行制御が開始される前の開始前状態となる。このとき、状態確認表示器226に設定変更中であることを示す状態確認表示が表示され、上述した設定変更報知が開始される。また、情報表示器230のうちの右端の7セグメント表示器230dに現在の設定値(ここでは「6」)が表示される。
T2のタイミングにおいて、設定値確定操作(設定キースイッチ229がOFF)が行われると、設定変更モード及び設定変更報知が終了して各種駆動源の初期動作が開始され、情報表示器230の右端の7セグメント表示器230dに表示されていた設定値が消去されて非表示となる。このとき、状態確認表示器226での状態確認表示が終了し、各種駆動源の動作確認を促すための初期動作報知(初期動作中画面の表示、初期動作確認音声「ソレノイドの動作を確認して下さい」の出力)が開始される。
T3のタイミングにおいて、初期動作報知が開始されてから作動待機時間(ここでは7秒)が経過すると、各種駆動源の1回目の作動(駆動源=ON)が開始され、T4のタイミングにおいて、各種駆動源の作動時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)する。
T5のタイミングにおいて、各種駆動源の作動が停止してから停止時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の2回目の作動が開始され、T6のタイミングにおいて、各種駆動源の作動時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)する。
T7のタイミングにおいて、各種駆動源の作動が停止してから停止時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の3回目の作動が開始され、T8のタイミングにおいて、各種駆動源の作動時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)する。
T9のタイミングにおいて、各種駆動源の作動が停止してから停止時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の初期動作及び初期動作報知が終了し、遊技制御部200では開始前状態から遊技の進行制御が行われる遊技可能状態に移行する。
このとき、表示器130での各種表示(特別図柄の表示、普通図柄の表示、特図保留数の表示、普図保留数の表示等)が開始されると共に、上述した電源投入報知が開始される。また、演出制御部300によって制御される各種役物(可動役物115、サブ画像表示部(不図示)、演出ボタン161)の復帰動作及び初期動作が開始されると共に、情報表示器230において全ての7セグメント表示器230a~230dが全点灯して点灯確認が開始される。なお、各種役物の初期動作は情報表示器230の点灯確認の終了後に終了する。
T10のタイミングにおいて、情報表示器230の点灯確認が開始してから確認時間(ここでは5秒)が経過すると、7セグメント表示器230a~230dの全点灯が終了して性能情報(ここでは現在の遊技区間の通常ベース値)の表示が開始される。その後は、表示切替時間(5秒)が経過する毎に、現在の遊技区間と過去の3つの遊技区間からなる4つの遊技区間の性能情報(通常ベース値)が順に表示されることになる。
(RAMクリア後に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例)
図54を用いて、変形例におけるRAMクリア後に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例について説明する。図54は、変形例におけるRAMクリア後に各種駆動源を初期動作させる場合のタイミングチャートと演出例を示す図である。
まず、T0のタイミングにおいて、パチンコ遊技機100の電源がOFFとなっている。このとき、所定領域(第2始動口122、第1大入賞口125、第2大入賞口126)に遊技球が入球するか否か(入球難易度)を変化させる等の遊技の結果に影響を与える可動体(電動チューリップ123、第1大入賞口扉125D、第2大入賞口扉126D)を動作させるための各種駆動源(電動チューリップ開閉部213、第1大入賞口扉開閉部216、第2大入賞口扉開閉部210)が停止した状態となっている。
また、ラウンド遊技中において大入賞口(第1大入賞口125、第2大入賞口126)を所定態様で発光させることになる大入賞口LEDが消灯しており、表示器130(第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222、普通図柄表示器223、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219、普通図柄保留表示器220、ラウンド数表示器225、状態表示器224)、画像表示部114、及び、情報表示器230が非表示(非作動、消灯、消去)の状態となっている。
T1のタイミングにおいて、パチンコ遊技機100の電源がONしたときにRAMクリア操作(RAMクリアスイッチ228がON)が行われると、遊技制御部200ではRAMクリア準備モードが開始されて遊技の進行制御が開始される前の開始前状態となる。このとき、上述したRAMクリア準備報知が開始される。
T2のタイミングにおいて、RAMクリア承認操作(RAMクリアスイッチ228がON)が行われると、RAMクリア準備モードが終了して各種駆動源の初期動作が開始される。このとき、各種駆動源の動作確認を促すための初期動作報知(初期動作中画面の表示、「ソレノイドの動作を確認して下さい」の初期動作確認音声の出力)が開始される。
T3のタイミングにおいて、初期動作報知が開始されてから作動待機時間(ここでは7秒)が経過すると、各種駆動源の1回目の作動(駆動源=ON)が開始され、T4のタイミングにおいて、各種駆動源の作動時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)する。
T5のタイミングにおいて、各種駆動源の作動が停止してから停止時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の2回目の作動が開始され、T6のタイミングにおいて、各種駆動源の作動時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)する。
T7のタイミングにおいて、各種駆動源の作動が停止してから停止時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の3回目の作動が開始され、T8のタイミングにおいて、各種駆動源の作動時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)する。
T9のタイミングにおいて、各種駆動源の作動が停止してから停止時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の初期動作及び初期動作報知が終了し、遊技制御部200では開始前状態から遊技の進行制御が行われる遊技可能状態に移行する。
このとき、表示器130での各種表示(特別図柄の表示、普通図柄の表示、特図保留数の表示、普図保留数の表示等)が開始されると共に、上述した電源投入報知が開始される。また、演出制御部300によって制御される各種役物(可動役物115、サブ画像表示部(不図示)、演出ボタン161)の復帰動作及び初期動作が開始されると共に、情報表示器230において全ての7セグメント表示器230a~230dが全点灯して点灯確認が開始される。なお、各種役物の初期動作は情報表示器230の点灯確認の終了後に終了する。
T10のタイミングにおいて、情報表示器230の点灯確認が開始してから確認時間(ここでは5秒)が経過すると、7セグメント表示器230a~230dの全点灯が終了して性能情報(ここでは現在の遊技区間の通常ベース値)の表示が開始される。その後は、表示切替時間(5秒)が経過する毎に、現在の遊技区間と過去の3つの遊技区間からなる4つの遊技区間の性能情報(通常ベース値)が順に表示されることになる。
(設定確認後に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例)
図55を用いて、変形例における設定確認後に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例について説明する。図55は、変形例における設定確認後に各種駆動源を初期動作させる場合のタイミングチャートと演出例を示す図である。
まず、T0のタイミングにおいて、パチンコ遊技機100の電源がOFFとなっている。このとき、所定領域(第2始動口122、第1大入賞口125、第2大入賞口126)に遊技球が入球するか否か(入球難易度)を変化させる等の遊技の結果に影響を与える可動体(電動チューリップ123、第1大入賞口扉125D、第2大入賞口扉126D)を動作させるための各種駆動源(電動チューリップ開閉部213、第1大入賞口扉開閉部216、第2大入賞口扉開閉部210)が停止した状態となっている。
また、ラウンド遊技中において大入賞口(第1大入賞口125、第2大入賞口126)を所定態様で発光させることになる大入賞口LEDが消灯しており、表示器130(第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222、普通図柄表示器223、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219、普通図柄保留表示器220、ラウンド数表示器225、状態表示器224、状態確認表示器226)、画像表示部114、及び、情報表示器230が非表示(非作動、消灯、消去)の状態となっている。
T1のタイミングにおいて、パチンコ遊技機100の電源がONしたときに設定確認操作(設定キースイッチ229がON)が行われると、遊技制御部200では設定確認モードが開始されて遊技の進行制御が開始される前の開始前状態となる。このとき、状態確認表示器226に設定確認中であることを示す状態確認表示が表示され、上述した設定確認報知が開始される。また、情報表示器230のうちの右端の7セグメント表示器230dに現在の設定値(ここでは「6」)が表示される。
T2のタイミングにおいて、確認終了操作(設定キースイッチ229がOFF)が行われると、設定確認モード及び設定確認報知が終了して各種駆動源の初期動作が開始され、情報表示器230の右端の7セグメント表示器230dに表示されていた設定値が消去されて非表示となる。このとき、状態確認表示器226での状態確認表示が終了し、各種駆動源の動作確認を促すための初期動作報知(初期動作中画面の表示、初期動作確認音声「ソレノイドの動作を確認して下さい」の出力)が開始される。
T3のタイミングにおいて、初期動作報知が開始されてから作動待機時間(ここでは7秒)が経過すると、各種駆動源の1回目の作動(駆動源=ON)が開始され、T4のタイミングにおいて、各種駆動源の作動時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)する。
T5のタイミングにおいて、各種駆動源の作動が停止してから停止時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の2回目の作動が開始され、T6のタイミングにおいて、各種駆動源の作動時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)する。
T7のタイミングにおいて、各種駆動源の作動が停止してから停止時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の3回目の作動が開始され、T8のタイミングにおいて、各種駆動源の作動時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)する。
T9のタイミングにおいて、各種駆動源の作動が停止してから停止時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の初期動作及び初期動作報知が終了し、遊技制御部200では開始前状態から遊技の進行制御が行われる遊技可能状態に移行する。
このとき、表示器130での各種表示(特別図柄の表示、普通図柄の表示、特図保留数の表示、普図保留数の表示等)が開始されると共に、上述した電源投入報知が開始される。また、演出制御部300によって制御される各種役物(可動役物115、サブ画像表示部(不図示)、演出ボタン161)の復帰動作及び初期動作が開始されると共に、情報表示器230において全ての7セグメント表示器230a~230dが全点灯して点灯確認が開始される。なお、各種役物の初期動作は情報表示器230の点灯確認の終了後に終了する。
T10のタイミングにおいて、情報表示器230の点灯確認が開始してから確認時間(ここでは5秒)が経過すると、7セグメント表示器230a~230dの全点灯が終了して性能情報(ここでは現在の遊技区間の通常ベース値)の表示が開始される。その後は、表示切替時間(5秒)が経過する毎に、現在の遊技区間と過去の3つの遊技区間からなる4つの遊技区間の性能情報(通常ベース値)が順に表示されることになる。
このように、本変形例によれば、遊技の進行制御が開始される前の開始前状態において、遊技の結果に影響を与える可動体(電動チューリップ123、第1大入賞口扉125D、第2大入賞口扉126D)を動作させるための各種駆動源(電動チューリップ開閉部213、第1大入賞口扉開閉部216、第2大入賞口扉開閉部210)を初期動作させるようになっているため、パチンコ遊技機100の工場出荷時や遊技店での入れ替え時において、遊技の進行制御を行う主制御手段によって制御される駆動源の動作確認を容易に行うことが可能となる。
また、本変形例によれば、遊技の結果に影響を与える可動体を動作させるための各種駆動源を初期動作させているとき(開始前状態中)には、状態確認表示器226を除く表示器130(第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222、普通図柄表示器223、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219、普通図柄保留表示器220、ラウンド数表示器225、状態表示器224)を非表示(非作動)の状態としているため、余計な処理負担を遊技制御部200に与えないようにすることができると共に、各種駆動源の動作確認に集中させることが可能となる。
また、本変形例によれば、遊技の結果に影響を与える可動体を動作させるための各種駆動源を初期動作させているときに、各種駆動源の動作確認を促すための初期動作報知を行うようになっているため、各種駆動源の動作確認を行うタイミングであることをパチンコ遊技機100の動作確認を行う作業者(工員、遊技店員)に知らしめることができ、適切に動作確認を行わせることが可能となる。
また、本変形例によれば、遊技の進行制御が開始される前の開始前状態であっても、設定変更モード(RAMクリア準備モード、設定確認モード)が終了した後に遊技の結果に影響を与える可動体を動作させるための各種駆動源を初期動作させるようになっているため、設定変更(RAMクリア、設定確認)を行いながら各種駆動源の動作確認を行うといった複雑なことをせずに済み、動作確認を適切に行うことが可能となる。
また、本変形例によれば、設定変更モード(RAMクリア準備モード、設定確認モード)が終了した後に作動待機時間を経てから遊技の結果に影響を与える可動体を動作させるための各種駆動源の作動が開始されるようになっているため、設定変更(設定確認)が終了してから各種駆動源の動作確認を行うまでの時間的余裕を持たせることができ、動作確認を適切に行うことが可能となる。
また、本変形例によれば、遊技の結果に影響を与える可動体を動作させるための各種駆動源の初期動作が設定変更モードの終了後であるか、RAMクリア準備モードの終了後であるか、設定確認モードの終了後であるかに拘らず、同一の初期動作報知を行うようになっているため、初期動作報知の制御を簡便なものにすることができ、パチンコ遊技機100の開発コストの低減(開発期間の短縮等)を図ることが可能となる。
また、本変形例によれば、第1大入賞口扉125Dや第2大入賞口扉126Dを動作させるための各種駆動源を初期動作させているときは、大入賞口LEDを消灯したままとしているため、大入賞口LEDからの光によって第1大入賞口扉125Dや第2大入賞口扉126Dの動作確認を行いにくくなるといった不都合を回避することができ、動作確認を適切に行うことが可能となる。
また、本変形例によれば、遊技の進行制御が行われる前の開始前状態において遊技の結果に影響を与える可動体を動作させるための各種駆動源の初期動作を行い、遊技の進行制御が行われる遊技可能状態において遊技の結果に影響を与えない可動役物115の初期動作を行うようになっているため、2種類の初期動作を順番に確認することができ、動作確認を適切に行うことが可能となる。
また、本変形例によれば、第1大入賞口扉125Dや第2大入賞口扉126Dを動作させるための各種駆動源を初期動作させているときは、第1大入賞口125や第2大入賞口126が開放しているにも拘らず開放中信号を出力しないようになっているため、余計な処理負担を遊技制御部200に与えないようにすることができると共に、パチンコ遊技機100から出力される情報を収集するホールコンピュータ等の情報収集装置が遊技の進行に応じない情報を収集してしまう等の不都合を回避することが可能となる。
また、本変形例によれば、遊技機の電源ONから遊技の進行制御が開始されるまでは、情報表示器230に遊技機の性能情報(通常ベース値)が表示されない(性能情報の表示が規制される)ようになっているため、余計な処理負担を遊技制御部200に与えないようにすることが可能となる。
また、本変形例によれば、遊技の進行制御が開始された後に遊技機の性能情報(通常ベース値)が表示される(性能情報の表示が許容される)ようになっているため、遊技の進行制御が開始されているか否かの確認を行うことができると共に、性能情報が遊技に関するものであることを知らしめることが可能となる。
また、本変形例によれば、設定変更モード中やRAMクリア準備モード中や設定確認モード中において、現在の設定値が表示されている7セグメント表示器230d以外の7セグメント表示器230a~230cにも性能情報を表示しないことで、現在の設定値を適切に報知することができ、遊技店側の利便性を確保することが可能となる。
また、本変形例によれば、各種駆動源の初期動作中において、情報表示器230に設定値や遊技機の性能情報を表示しないようになっているため、各種駆動源の初期動作の確認に対して遊技店の従業員の意識を集中させることができ、各種駆動源の故障を的確に判断することが可能となる。
〔事前判定演出パターンテーブル〕
図56乃至図58は、図38(a)の事前判定演出選択処理における事前判定演出パターン選択(S3803)において用いられる事前判定演出パターンとテーブルの設定例を示す図である。なお、図56は、通常遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合に用いられる事前判定演出パターンテーブルを示す。また、図57は、特別時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合に用いられる事前判定演出パターンテーブルを示す。また、図58は、特定時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合に用いられる事前判定演出パターンテーブルを示す。
図56に示す、通常遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合に用いられる事前判定演出パターンテーブルには、複数の事前判定演出パターンが設定されている。上記の図33を用いて設定される事前判定パターン「JA1」~「JA6」、「JB1」~「JB6」、「JR1」~「JR3」、および「JR6」~「JR13」に対して、事前判定演出パターン「AA1」~「AA6」、「AB1」~「AB6」、「AR1」~「AR3」、および「AR6」~「AR13」が1対1で対応付けられている。また、事前判定パターン「JR4」に対して、事前判定演出パターン「AR4-1」および「AR4-2」が対応付けられている。さらに、事前判定パターン「JR5」に対して、事前判定演出パターン「AR5-1」および「AR5-2」が対応付けられている。
事前判定パターンとして「JR4」が設定されている場合、演出制御部300は、所定条件の成立(RAMクリアの実行、変動回数のリセット)から実行された変動演出の回数Xによって、事前判定演出パターンを決定する。より具体的には、変動演出の回数Xが特定の範囲ではない場合、演出制御部300は、事前判定演出パターンを「JR4-1」に決定する。本実施形態では、特定の範囲は、297回以上であり且つ300回以下の範囲である。すなわち、特定の範囲は、特定時短遊技状態に到達するまでの残りの変動演出の回数が特定回数になる変動演出から、特定時短遊技状態に到達する変動演出までの範囲である。ただし、特定回数は、何れの値であってもよい。また、所定条件の成立(RAMクリアの実行、変動回数のリセット)から実行された変動演出の回数Xが特定の範囲である場合、演出制御部300は、事前判定演出パターンを「JR4-2」に決定する。なお、事前判定パターンとして「JR5」が設定されている場合においても、同様の手法により事前判定演出パターンが決定される。
また、図57に示す、特別時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合に用いられる事前判定演出パターンテーブルには、複数の事前判定演出パターンが設定されている。上記の図34を用いて設定される事前判定パターン「JF1」、「JF2」、「JG1」~「JG3」、および「JH1」~「JH8」に対して、事前判定演出パターン「AF1」、「AF2」、「AG1」~「AG3」、および「AH1」~「AH8」が1対1で対応付けられている。
また、図58に示す、特定時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合に用いられる事前判定演出パターンテーブルには、複数の事前判定演出パターンが設定されている。上記の図35を用いて設定される事前判定パターン「JK1」、「JK2」、「JL1」~「JL3」、および「JM1」~「JM3」に対して、事前判定演出パターン「AK1」、「AK2」、「AL1」~「AL3」、および「AM1」~「AM3」が1対1で対応付けられている。
ここで、事前判定演出とは、事前判定処理に基づいて行われる演出である。
また、図示の事前判定演出パターンにおいては、「保留画像」、「表示色」、「チャンス目」、「ゾーン」、「エフェクト」、「音」、「役物」、および「発光」が設定されている。なお、図示のテーブルの各欄における「-」は、該当する演出が実行されないことを示す。
ここで、「保留画像」は、大当たり判定の権利が保留されていることを示す画像である。保留画像については、後に詳述する。
「表示色」は、保留画像の表示色を示す。本実施形態では、保留画像の表示色などを変化させることで、遊技者に対して大当たりの当選の期待度を報知または示唆するようにしている。本実施形態では、表示色として、「青色」、「緑色」、「赤色」、「虹色」の何れかが選択される。例えば、保留画像の表示色としては、白色、青色、緑色、赤色、虹色の順番において、遅い順番ほど期待度がより高くなるように設定されてもよい。また、虹色の保留画像が表示されている変動演出は、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出であってもよい。すなわち、虹色の保留画像は、期待度が100%であってもよい。
「チャンス目」は、チャンス目演出の種別を示す。チャンス目演出とは、事前判定処理による事前判定結果に基づいて、チャンス目を表示させる演出である。チャンス目とは、所定の同色の図柄であって相異なる数字を含む図柄により組み合わせられた3つの装飾図柄である。チャンス目演出は、例えば、チャンス目演出が開始された特別図柄変動の次以降の特別図柄変動において大当たりとなる可能性が高いことを報知または示唆する。また、複数回の変動演出において、チャンス目演出が複数回にわたって行われてもよい。図示の例においては、チャンス目演出の種別として、「RO1」および「RO2」の何れかが実行される。また、「RO1」、「RO2」の順で、数字が大きいほど、期待度が高くなるように設定されている。
「ゾーン」は、ゾーン演出の種別を示す。ゾーン演出とは、例えば、特別図柄の変動において大当たりとなることを期待させる演出である。事前判定結果に基づいて行われるゾーン演出は、ゾーン演出が開始された特別図柄変動において大当たりになることを期待させる演出であってもよいし、ゾーン演出が開始された特別図柄変動の次の特別図柄変動において大当たりになることを期待させる演出であってもよい。図示の例においては、ゾーン演出の種別として、「ZO1」および「ZO2」の何れかが実行される。また、「ZO1」、「ZO2」の順で、数字が大きいほど、期待度が高くなるように設定されている。
「エフェクト」は、エフェクト演出の種別を示す。エフェクト演出とは、画像表示部114にエフェクト画像を表示することにより、特別図柄の変動において大当たりとなることを期待させる演出である。エフェクト画像とは、複数色のうちの何れかの色の画像等、遊技者の視覚に対する演出画像の効果を高めるために用いられる画像である。例えば、エフェクト画像の色としては、青色、緑色、赤色、虹色の順番において、遅い順番ほど期待度がより高くなるように設定されてもよい。また、虹色のエフェクト画像が表示されている変動演出では、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出であってもよい。すなわち、虹色のエフェクト画像は、期待度が100%であってもよい。また、エフェクト画像は、例えば、光を模した画像であってもよい。事前判定結果に基づいて行われるエフェクト演出は、エフェクト演出が開始された特別図柄変動において大当たりになることを期待させる演出であってもよいし、エフェクト演出が開始された特別図柄変動の次の特別図柄変動において大当たりになることを期待させる演出であってもよい。図示の例においては、エフェクト演出の種別として、「EF1」および「EF2」の何れかが実行される。また、「EF1」、「EF2」の順で、数字が大きいほど、期待度が高くなるように設定されている。
「音」は、音演出の種別を示す。音演出とは、スピーカ156から音を出力する演出である。事前判定結果に基づいて行われる音演出は、音演出が開始された特別図柄変動において大当たりになることを期待させる演出であってもよいし、音演出が開始された特別図柄変動の次の特別図柄変動において大当たりになることを期待させる演出であってもよい。図示の例においては、音演出の種別として、「SO1」および「SO2」の何れかが実行される。また、「SO1」、「SO2」の順で、数字が大きいほど、期待度が高くなるように設定されている。
「役物」は、役物演出の種別を示す。役物演出とは、可動役物115が動作する演出である。事前判定結果に基づいて行われる役物演出は、役物演出が開始された特別図柄変動において大当たりになることを期待させる演出であってもよいし、役物演出が開始された特別図柄変動の次の特別図柄変動において大当たりになることを期待させる演出であってもよい。図示の例においては、役物演出の種別として、「CH1」および「CH2」の何れかが実行される。また、「CH1」、「CH2」の順で、数字が大きいほど、期待度が高くなるように設定されている。
「発光」は、入賞時発光演出の種別を示す。入賞時発光演出とは、第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞した際に、入賞した第1始動口121または第2始動口122をランプにより発光させる演出である。例えば、発光色としては、青色、緑色、赤色、虹色の順番において、遅い順番ほど期待度がより高くなるように設定されてもよい。また、発光色が虹色である入賞時発光演出に係る変動演出では、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出であってもよい。すなわち、虹色の発光色は、期待度が100%であってもよい。図示の例においては、入賞時発光演出の種別として、「LU1」および「LU2」の何れかが実行される。また、「LU1」、「LU2」の順で、数字が大きいほど、期待度が高くなるように設定されている。
さて、演出制御部300は、図56乃至図58に示すテーブルに基づいて、事前判定演出パターンを決定する。具体的には、演出制御部300は、図56乃至図58に示すテーブルに基づいて、事前判定処理(図32参照)にて設定される事前判定パターンに対応した事前判定演出パターンを選択する。
例えば、図56において、「判定結果」が「はずれ」であり、かつ事前判定パターンが「JR6」である場合、事前判定演出パターンとして「AR6」が選択される。そして、この事前判定演出パターン「AR6」においては、「保留画像」、「表示色」、「チャンス目」、「ゾーン」、「エフェクト」、「音」、「役物」、「発光」が設定されている。すなわち、事前判定演出パターン「AR6」においては、「保留画像」が表示され、「表示色」が「青色」になり、「チャンス目」として「RO1」が実行され、「ゾーン」として「ZO1」が実行され、「エフェクト」として「EF1」が実行され、「音」として「SO1」が実行され、「役物」として「CH1」が実行され、「発光」として「LU1」が実行される。
また、本実施形態では、特別時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合に用いられる事前判定演出パターンテーブル、および、特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合に用いられる事前判定演出パターンテーブルが設けられていない。すなわち、本実施形態では、特別時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合、および、特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合には、事前判定演出が行われない。ただし、特別時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合に用いられる事前判定演出パターンテーブル、および、特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合に用いられる事前判定演出パターンテーブルが設けられてもよい。そして、演出制御部300は、これらの事前判定演出パターンテーブルを用いて、特別時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合や、特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合に、事前判定演出を行ってもよい。
〔変動演出パターンテーブル〕
図59乃至図64は、図38(b)の演出選択処理における変動演出パターン選択(S3813)において用いられる変動演出パターンとテーブルの設定例を示す図である。なお、図59は、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出が行われる場合に用いられる変動演出パターンテーブルを示す。また、図60は、通常遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出が行われる場合に用いられる変動演出パターンテーブルを示す。また、図61は、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出が行われる場合に用いられる変動演出パターンテーブルを示す。また、図62は、特別時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出が行われる場合に用いられる変動演出パターンテーブルを示す。また、図63は、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出が行われる場合に用いられる変動演出パターンテーブルを示す。また、図64は、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出が行われる場合に用いられる変動演出パターンテーブルを示す。
図59に示す、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出が行われる場合に用いられる変動演出パターンテーブルには、複数の変動演出パターンが設定されている。上記の図24を用いて設定される変動パターン「PA1」~「PA6」、「PB1」~「PB6」、「PR1」~「PR3」、および「PR6」~「PR13」に対して、変動演出パターン「EA1」~「EA6」、「EB1」~「EB6」、「ER1」~「ER3」、および「ER6」~「ER13」が1対1で対応付けられている。また、変動パターン「PR4」に対して、変動演出パターン「ER4-1」および「ER4-2」が対応付けられている。さらに、変動パターン「PR5」に対して、変動演出パターン「ER5-1」および「ER5-2」が対応付けられている。
変動パターンとして「PR4」が設定されている場合、演出制御部300は、所定条件の成立(RAMクリアの実行、変動回数のリセット)から実行された変動演出の回数Xによって、変動演出パターンを決定する。より具体的には、変動演出の回数Xが特定の範囲ではない場合、演出制御部300は、変動演出パターンを「ER4-1」に決定する。この特定の範囲は、事前判定演出パターンの設定において用いられた範囲(図56の「AR4-1」および「AR4-2」における「変動回数(X)」参照)と同じである。また、所定条件の成立(RAMクリアの実行、変動回数のリセット)から実行された変動演出の回数Xが特定の範囲である場合、演出制御部300は、変動演出パターンを「ER4-2」に決定する。なお、変動パターンとして「PR5」が設定されている場合においても、同様の手法により変動演出パターンが決定される。
また、図60に示す、通常遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出が行われる場合に用いられる変動演出パターンテーブルには、複数の変動演出パターンが設定されている。上記の図25を用いて設定される変動パターン「PC1」、「PC2」、「PD1」~「PD3」および「PE1」に対して、変動演出パターン「EC1」、「EC2」、「ED1」~「ED3」および「EE1」が1対1で対応付けられている。
また、図61に示す、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出が行われる場合に用いられる変動演出パターンテーブルには、複数の変動演出パターンが設定されている。上記の図26を用いて設定される変動パターン「PF1」、「PF2」、「PG1」~「PG3」、および「PH1」~「PH8」に対して、変動演出パターン「EF1」、「EF2」、「EG1」~「EG3」、および「EH1」~「EH8」が1対1で対応付けられている。
また、図62に示す、特別時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出が行われる場合に用いられる変動演出パターンテーブルには、複数の変動演出パターンが設定されている。上記の図27を用いて設定される変動パターン「PI1」~「PI3」および「PJ1」に対して、変動演出パターン「EI1」~「EI3」および「EJ1」が1対1で対応付けられている。
また、図63に示す、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出が行われる場合に用いられる変動演出パターンテーブルには、複数の変動演出パターンが設定されている。上記の図28を用いて設定される変動パターン「PK1」、「PK2」、「PL1」~「PL3」、および「PM1」~「PM3」に対して、「EK1」、「EK2」、「EL1」~「EL3」、および「EM1」~「EM3」が1対1で対応付けられている。
また、図64に示す、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出が行われる場合に用いられる変動演出パターンテーブルには、複数の変動演出パターンが設定されている。上記の図29を用いて設定される変動パターン「PN1」~「PN3」、および「PO1」に対して、「EN1」~「EN3」、および「EO1」が1対1で対応付けられている。
なお、変動演出パターンの数は、図59乃至図64に示した数に限定されない。
例えば、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである場合に用いられる変動演出パターンの数よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである場合に用いられる変動演出パターンの数の方が多くてもよい。また、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである場合に用いられる変動演出パターンの数よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである場合に用いられる変動演出パターンの数の方が多くてもよい。そして、この場合に、特別時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである場合に用いられる変動演出パターンの数よりも、特別時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである場合に用いられる変動演出パターンの数の方が少なくてもよい。
この場合、通常遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合や、特別時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである場合であっても、多様な演出により遊技の興趣を向上させることができる。一方、特別時短遊技状態において第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである場合、変動演出パターンの数が少ない分、遊技の興趣を向上させにくい。そのため、通常遊技状態においては第1始動口121に遊技球を入賞させるべきであり、特別時短遊技状態においては第2始動口122に遊技球を入賞させるべきであることを遊技者に認識させることができる。
また、例えば、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである場合に用いられる変動演出パターンの数よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである場合に用いられる変動演出パターンの数の方が多くてもよい。また、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである場合に用いられる変動演出パターンの数よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである場合に用いられる変動演出パターンの数の方が多くてもよい。そして、この場合に、特別時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである場合に用いられる変動演出パターンの数よりも、特別時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである場合に用いられる変動演出パターンの数の方が少なくてもよい。
また、例えば、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである場合に用いられる変動演出パターンの数よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである場合に用いられる変動演出パターンの数の方が多くてもよい。また、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである場合に用いられる変動演出パターンの数よりも、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである場合に用いられる変動演出パターンの数の方が多くてもよい。そして、この場合に、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである場合に用いられる変動演出パターンの数よりも、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである場合に用いられる変動演出パターンの数の方が少なくてもよい。
また、例えば、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである場合に用いられる変動演出パターンの数よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである場合に用いられる変動演出パターンの数の方が多くてもよい。また、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである場合に用いられる変動演出パターンの数よりも、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである場合に用いられる変動演出パターンの数の方が多くてもよい。そして、この場合に、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである場合に用いられる変動演出パターンの数よりも、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである場合に用いられる変動演出パターンの数の方が少なくてもよい。
ここで、変動演出とは、装飾図柄を変動表示させてから停止表示することによって、特別図柄抽選の判定結果(つまり、大当たりしたか否か)を演出的に報知するための演出である。
また、図示の変動演出パターンにおいては、「疑似連続回数」、「ノーマル」、「SPリーチ」、「SPSPリーチ」、「最終表示色」、「ゾーン」、「リーチ煽り」、「エフェクト」、「役物」、「音」、「ボタン」、「昇格煽り」、「昇格」が設定されている。なお、図示のテーブルの各欄における「-」は、該当する演出が実行されないことを示す。
ここで、「疑似連続回数」は、疑似連続演出(疑似連)の回数である。この疑似連続演出は、特別図柄の一変動分の変動表示において、複数回分の装飾図柄の変動表示が行われているかのように見せる演出である。疑似連続演出においては、演出制御部300は、リーチ状態とする前に、装飾図柄を変動させた後、装飾図柄を一旦仮停止させ、その後再び装飾図柄の変動表示を開始させる。言い替えると、疑似連続演出においては、装飾図柄の変動開始後、設定された疑似連続回数だけ装飾図柄の仮停止と再変動とを繰り返した後、確定停止させることで、特別図柄の一変動分の変動表示を終える。ここで、仮停止とは、一見して図柄が停止しているように見えるものの、実際には図柄がわずかに揺れ動いている疑似的な停止状態である。言い替えると、図柄の仮停止は、遊技制御上は変動が継続しているものとして扱われる状態である。また、図柄の確定停止とは、特別図柄の一変動分の変動表示において、図柄として確定させる状態をいう。なお、疑似連続演出においては、演出制御部300は、リーチ状態とした後に、再び装飾図柄の変動表示を開始させてもよい。さらに、疑似連続演出においては、演出制御部300は、装飾図柄を変動させた後、装飾図柄を仮停止させることなく、再び装飾図柄の変動表示を開始させてもよい。
図示の例においては、「疑似連続回数」が「‐」、「1」、「2」、「3」すなわち0回から3回の間で設定される。また、疑似連続回数は、大当たりすることを期待させる程度である期待度(信頼度)と関連付けて設定されている。すなわち、疑似連続回数が多いほど、期待度が高くなるように設定されている。
「ノーマル」は、リーチ演出の種別を示す。図示の例においては、リーチ演出の種別として、「N1」、「N2」、「N3」のいずれかが実行される。
「SPリーチ」は、SPリーチ演出の種別を示す。図示の例においては、SPリーチ演出の種別として、「SP1」、「SP2」、「SP3」のいずれかが実行される。また、「SP1」、「SP2」、「SP3」の順で、数字が大きいほど、期待度が高くなるように設定されている。
「SPSPリーチ」は、SPSPリーチ演出の種別を示す。図示の例においては、SPSPリーチ演出の種別として、「SPSP1」、「SPSP2」、「SPSP3」のいずれかが実行される。また、「SPSP1」、「SPSP2」、「SPSP3」の順で、数字が大きいほど、期待度が高くなるように設定されている。
「最終表示色」は、変動画像(後述)の最終的な表示色を示す。本実施形態では、変動画像の表示色などを変化させることで、遊技者に対して大当たりの当選の期待度を報知または示唆するようにしている。図示の例においては、最終表示色として、「青色」、「緑色」、「赤色」、「虹色」の何れかが選択される。例えば、変動画像の表示色としては、白色、青色、緑色、赤色、虹色の順番において、遅い順番ほど期待度がより高くなるように設定されてもよい。また、虹色の変動画像が表示されている変動演出は、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出であってもよい。すなわち、虹色の変動画像は、期待度が100%であってもよい。
「ゾーン」は、ゾーン演出の種別を示す。図示の例においては、ゾーン演出の種別として、「ZO3」、「ZO4」、「ZO5」の何れかが実行される。また、「ZO3」、「ZO4」、「ZO5」の順で、数字が大きいほど、期待度が高くなるように設定されている。
「リーチ煽り」は、リーチ煽り演出の種別を示す。リーチ煽り演出とは、リーチ演出が実行されるか否かを煽る演出である。図示の例においては、リーチ煽り演出の種別として、「RE1」、「RE2」、「RE3」の何れかが実行される。また、「RE1」、「RE2」、「RE3」の順で、数字が大きいほど、期待度が高くなるように設定されている。
「エフェクト」は、エフェクト演出の種別を示す。図示の例においては、エフェクト演出の種別として、「EF3」および「EF4」の何れかが実行される。また、「EF3」、「EF4」の順で、数字が大きいほど、期待度が高くなるように設定されている。
「役物」は、役物演出の種別を示す。図示の例においては、役物演出の種別として、「CH3」、「CH4」、「CH5」の何れかが実行される。また、「CH3」、「CH4」、「CH5」の順で、数字が大きいほど、期待度が高くなるように設定されている。
「音」とは、音演出の種別を示す。図示の例においては、音演出の種別として、「SO3」、「SO4」、「SO5」の何れかが実行される。また、「SO3」、「SO4」、「SO5」の順で、数字が大きいほど、期待度が高くなるように設定されている。
「ボタン」とは、ボタン操作演出の種別を示す。ボタン操作演出とは、遊技者に演出ボタン161の操作を促す演出である。ボタン操作演出は、事前判定処理による事前判定結果に基づき実行されてもよい。事前判定結果に基づいて行われるボタン操作演出は、ボタン操作演出が開始された特別図柄変動において大当たりになることを期待させる演出であってもよいし、ボタン操作演出が開始された特別図柄変動の次の特別図柄変動において大当たりになることを期待させる演出であってもよい。図示の例においては、ボタン操作演出の種別として、「BU1」、「BU2」、「BU3」の何れかが実行される。また、「BU1」、「BU2」、「BU3」の順で、数字が大きいほど、期待度が高くなるように設定されている。
「昇格煽り」とは、昇格煽り演出を意味する。昇格煽り演出とは、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることを報知する装飾図柄を仮停止させた後に、遊技者にとってより有利な遊技状態になることを報知する装飾図柄に変化させるか否かを煽る演出である。
「昇格」とは、昇格演出を意味する。昇格演出とは、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることを報知する装飾図柄を仮停止させた後に、遊技者にとってより有利な遊技状態になることを報知する装飾図柄に変化させる演出である。この昇格演出においては、例えば装飾図柄として「555」が仮停止した後に、「777」の装飾図柄が停止図柄として表示される。
さて、演出制御部300は、図59乃至図64に示すテーブルに基づいて、変動演出パターンを決定する。具体的には、演出制御部300は、図59乃至図64に示すテーブルに基づいて、変動パターン選択処理(図15参照)にて設定される変動パターンに対応した変動演出パターンを選択する。
例えば、図59において、「大当たり図柄」が「大当たり図柄C」であり、かつ変動パターンが「PB1」である場合、変動演出パターンとして「EB1」が選択される。そして、この変動演出パターン「EB1」においては、「疑似連続回数」、「ゾーン」、「リーチ煽り」、「昇格煽り」および「昇格」は「‐」が設定されている。すなわち、変動演出パターンとして「EB1」が選択された場合、疑似連続演出、ゾーン演出、リーチ煽り演出、昇格煽り演出および昇格演出は実行されない。また、変動演出パターン「EB1」においては、「ノーマル」として「N1」が実行され、「SPリーチ」として「SP1」が実行され、「SPSPリーチ」として「SPSP1」が実行され、「最終表示色」が「赤」になり、「エフェクト」として「EF3」が実行され、「役物」として「CH3」が実行され、「音」として「SO3」が実行され、「ボタン」として「BU1」が実行される。
また、図64に示す、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出が行われる場合に用いられる変動演出パターンテーブルでは、「判定結果」の「はずれ」に関連付けられた「疑似連続回数」、「ノーマル」、「SPリーチ」、「SPSPリーチ」、「最終表示色」、「ゾーン」、「リーチ煽り」、「エフェクト」、「役物」、「音」、「ボタン」、「昇格煽り」および「昇格」に、「-」が設定されている。すなわち、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の判定結果がはずれである変動演出が行われる場合、疑似連続演出、リーチ演出、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出、変動画像の表示色の変化、ゾーン演出、リーチ煽り演出、エフェクト演出、役物演出、音演出、ボタン操作演出、昇格煽り演出、および昇格演出の何れも実行されない。
〔演出画像〕
図65は、演出制御部300が画像表示部114などを用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、演出制御部300が画像表示部114に表示させる演出画像について説明する。
図65に示すように、演出制御部300が制御することにより、演出画像が画像表示部114に表示される。本実施形態においては、画像表示部114に表示される演出画像として、装飾図柄41、変動画像51、保留画像52、保留数表示55、小図柄56、ステージ画像61、実行回数画像501が含まれる。また、画像表示部114には、変化画像62、前兆画像502、到達残回数画像503、チャンス目画像63、ゾーン報知画像64、ゾーン識別画像65、ゾーンエフェクト画像66、SPリーチ画像67、SPSPリーチ画像68、ボタン操作画像69、メニュー表示画像504、客待ち画像505、メニュー画像506、クリア否定画像507、疑似連画像70、疑似連エフェクト画像71、疑似連回数画像72、オープニング画像74、促進画像508、特定領域画像509、第1右打ち画像75、ラウンド中画像76、ラウンド数画像77、特別時短選択画像510、特別時短開始画像78、第2右打ち画像511、特別時短残回数画像79、リーチ煽りエフェクト画像94、第1移行画像512、結果画像513、左打ち画像514、入賞報知画像515、継続画像516、特定時短開始画像517、第3右打ち画像518、第2移行画像519、モード開始画像520、特定時短選択画像521、特定時短残回数画像524、第4右打ち画像525、到達報知画像526、終了画像527、第1当たり示唆画像528、残り時間画像529、第2当たり示唆画像91、役物エフェクト画像92、第2始動演出画像93、電波エラー報知画像530、復帰中画像531、磁気エラー報知画像532が表示されてもよい。
(装飾図柄41)
図65(1)に示すように、画像表示部114には3つの装飾図柄41が表示される。なお、装飾図柄41を構成する3つの図柄について、それぞれ個別に説明する場合は、左側に配置される図柄を「左装飾図柄41」、中央に配置される図柄を「中装飾図柄41」、右側に配置される図柄を「右装飾図柄41」と称することがある。また、左装飾図柄41および右装飾図柄41をまとめて説明する場合は、「左右の装飾図柄41」と称することがある。また、左装飾図柄41、中装飾図柄41、および右装飾図柄41をまとめて説明する場合には、「3つの装飾図柄41」と称することがある。さらに、数字が揃っている3つの装飾図柄41のことを、「ゾロ目の装飾図柄41」と称することがある。
本実施形態においては、装飾図柄41の表示態様として、数字などの文字に加えてキャラクタの画像などが表示された装飾性の高い表示態様(図65(1)参照)と、数字などの文字を主体として表示する装飾性の低い表示態様(図68(20)、図74(22)参照)とが存在する。装飾性の高い装飾図柄41に設けられているキャラクタなどの画像は、装飾図柄41の文字ごとに異なっており、このキャラクタなどの画像によっても何れの図柄であるかを識別することができる。また、装飾性の低い装飾図柄41は、装飾性の高い装飾図柄41に比べて、装飾図柄41において文字の部分の領域が占める割合が高い。
ここで、装飾図柄41の表示態様は、遊技状態の変化あるいは演出の進行などに応じて切り替えられる。詳細は後述するが、例えば、装飾性の低い装飾図柄41は、SPリーチ演出、特別時短遊技状態、および特定時短遊技状態などにおいて表示され、装飾性の高い装飾図柄41はこれら以外の場合などにおいて表示される。また、特別時短遊技状態と、特定時短遊技状態とでは、装飾図柄41の表示態様や表示サイズが異なっていてもよい。
なお、装飾性の低い装飾図柄41にも、数字などの文字の他に、簡易な絵やキャラクタ等の画像などが表示されてもよい。すなわち、図68(20)や図74(22)等に示した「装飾性の低い装飾図柄41」は、図65(1)等に示した「装飾性の高い装飾図柄41」よりも装飾性が低いものであればよい。
演出制御部300は、装飾図柄41の変動演出において、3つの装飾図柄41を例えば縦スクロール(下方向へのスクロール)にて変動表示させた後、先ず、左装飾図柄41(例えば数字の「2」)を仮停止させ、次に右装飾図柄41(例えば数字の「3」)を仮停止させ、次に中装飾図柄(例えば数字の「1」)を仮停止させる。このように全ての装飾図柄41が仮停止した状態を経て、最後に特別図柄の停止表示に応じて全ての装飾図柄41を確定停止させる。なお、図65(1)に示した、停止表示した装飾図柄41の組み合わせ「213」は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれの場合の組み合わせの一例である。
(変動画像51)
図65(2)に示すように、画像表示部114には、特別図柄変動制御部233(図6等参照)により特別図柄が変動表示中(装飾図柄41が変動表示中)となっていることを示す変動画像51が表示される。つまり、変動画像51は、特別図柄の変動表示中に、特別図柄の変動表示に係わる画像として表示される。そして、変動画像51は、特別図柄の変動表示が開始されると変動画像51が表示される領域(図示の例では、画像表示部114の表示領域における下側)に表示され、その特別図柄が停止表示されると表示が消える。図示の例においては、変動画像51は、球形を有する。また、変動画像51が表示される領域には、変動台座が表示されている。
また、変動画像51は、例えば表示色などの表示態様が変化し、大当たりの当選の期待度を報知または示唆する。さらに、特別図柄抽選の判定結果が大当たりの場合の方が、はずれの場合よりも、期待度が高い種別の色などが表示されるように設定されている。例えば、変動画像51の色としては、白、青、緑、赤、虹が設定される場合に、遅い順番ほど期待度がより高くなるように設定されてもよい。また、虹色の変動画像51の期待度は100%であってもよい。
(保留画像52)
図65(3)に示すように、画像表示部114には、RAM303(図4等参照)における今回の保留球に対応する記憶領域の情報に基づいて、保留画像52が表示される。つまり、保留画像52は、大当たり判定の権利が保留されていることを示す画像である。また、本実施形態では、画面における保留画像52の表示態様は、事前判定処理による事前判定結果に基づいて決定される。
保留画像52は、変動画像51よりも表示サイズが小さい。また、図示の例においては、保留画像52は、球形を有する。また、保留画像52が表示される領域には、保留台座が表示されている。変動画像51の変動台座と保留画像の保留台座とは、それぞれ異なる態様で表示される。なお、以下では、白色である変動画像51の表示態様のこと、および白色である保留画像52の表示態様のことを、通常表示態様と称することがある。
ここで、上述のように、第1始動口121への入賞によって、最大で4つの保留が生じる。そのため、第1始動口121への入賞により、画像表示部114には、保留画像52が最大で4つ表示される。また、本実施形態では、第1始動口121への入賞により発生する複数の保留画像52は、変動画像51よりも左側の領域にて、変動画像51に近い位置から遠ざかる位置に向けて順に、すなわち右側から左側に向けて並べて表示される。
なお、詳細な説明は省略するが、第2始動口122への遊技球の入賞によっても、最大で4つの保留が生じる。そのため、第2始動口122への入賞により、画像表示部114には、保留画像52が最大で4つ表示される。本実施形態では、第2始動口122への入賞により発生する複数の保留画像52は、変動画像51よりも右側の領域にて、変動画像51に近い位置から遠ざかる位置に向けて順に、すなわち左側から右側に向けて並べて表示される。
また、本実施形態では、変動画像51および保留画像52は、基本的にそれぞれ同一または類似する形態によって構成される。ただし、変動画像51および保留画像52は、それぞれ異なる形態によって構成されてもよい。また、第1始動口121への入賞により表示される変動画像51や保留画像52と、第2始動口122への入賞により表示される変動画像51や保留画像52とは異なる表示態様であってもよい。
また、以下の説明においては、最大で4つ表示される保留画像52について、変動画像51に近い順に、それぞれ「1番目の保留画像52」、「2番目の保留画像52」、「3番目の保留画像52」、「4番目の保留画像52」と称することがある。
(保留数表示55)
図65(1)に示すように、画像表示部114には、RAM303(図4等参照)における保留球に対応する記憶領域の情報に基づいて、保留数表示55が表示される。この保留数表示55は、保留数を示す画像である。ここで、上記の保留画像52は、第1始動口121および第2始動口122それぞれへの入賞についての保留数に応じて、画像表示部114に表示される数が変化する。保留数表示55において、左側には第1始動口121への入賞についての保留数が表示され、右側には第2始動口122への入賞についての保留数が表示される。
(小図柄56)
図65(1)に示すように、画像表示部114には、特別図柄変動制御部233(図6等参照)により第1始動口121または第2始動口122への入賞に基づいて特別図柄が変動表示中(装飾図柄41が変動表示中)であることを示す、小図柄56が表示される。この小図柄56は、演出制御部300に制御されて、特別図柄の変動表示に伴って変動表示し、特別図柄の停止表示に伴って停止表示する。
図示の例においては、小図柄56は、各々上記装飾図柄41と対応する3つの画像であり、画像表示部114の画像表示領域における右側に表示される。この小図柄56は、装飾図柄41よりもサイズが小さい画像として表示される。また、上記のように、装飾図柄41は装飾性の高い表示態様で表示される場合と装飾性の低い表示態様で表示される場合とがあるが、小図柄56は、文字を主体とする装飾性の低い表示態様でのみ表示される。ただし、文字に加えて絵やキャラクタ等の画像が表示される表示態様により小図柄56が表示されてもよい。言い換えると、小図柄56は、装飾性の高い装飾図柄41よりも装飾性が低いものであればよい。
なお、小図柄56を構成する3つの図柄について、それぞれ個別に説明する場合は、上側に配置される図柄を「上小図柄56」、中央に配置される図柄を「中小図柄56」、下側に配置される図柄を「下小図柄56」と称することがある。また、上小図柄56および下小図柄56をまとめて説明する場合は、「上下の小図柄56」と称することがある。また、上小図柄56、中小図柄56、および下小図柄56をまとめて説明する場合には、「3つの小図柄56」と称することがある。さらに、数字が揃っている3つの小図柄56のことを、「ゾロ目の小図柄56」と称することがある。
小図柄56は、第1始動口121または第2始動口122への入賞にともない特別図柄が変動表示中であることを示す態様で変動表示(例えば、縦スクロール)される。小図柄56においては、スクロール中に、数字画像が「1」から「9」まで1ずつ増加しながら表示された後に再び「1」から1ずつ増加する表示が繰り返し行われる。そして、特別図柄が停止表示されると小図柄56が停止表示される。図示の例においては、停止表示した小図柄56が示す数字は、装飾図柄41が示す数字と一致する。さらに説明をすると、図65(1)の例においては、小図柄56として、装飾図柄41の「213」に対応する数字が表示される。なお、小図柄56も、広義には、装飾図柄の一例である。
(ステージ画像61)
図65(1)に示すように、画像表示部114には、装飾図柄41などの背景として、ステージ画像61が表示される。このステージ画像61は、例えばパチンコ遊技機100の題材となったコンテンツ(アイドルやアニメキャラクタ等)に関する画像(舞台等)などである。また、ステージ画像61は、動画像であってもよい。図示の例では、ステージ画像61として、宇宙をテーマにした動画像が表示されている。ステージ画像61は、例えば、一のステージにおける変動演出が予め定められた回数行われた場合に切り替わる。また、ステージ画像61は、例えば、特定の変動演出(例えばSPSPリーチ演出が行われる変動演出)が行われた場合に切り替わってもよい。さらに、ステージ画像61は、パチンコ遊技機100の遊技状態ごとに切り替わってもよい。より具体的には、通常遊技状態と、特別時短遊技状態と、特定時短遊技状態とで、ステージ画像61は、異なる表示態様により表示されてもよい。
(実行回数画像501)
図65(1)に示すように、画像表示部114には、実行回数画像501が表示される。この実行回数画像501は、特別図柄の変動表示の回数がリセットされてから新たに行われた変動表示の回数(装飾図柄41の変動演出の回数)を示す画像である。実行回数画像501は、変動演出が行われるたびに、表示内容が更新される。図示の例では、実行回数画像501には、変動演出が行われた回数を含む「99GAME」のテキストが示されている。なお、実行回数画像501に示される変動演出の回数は、変動演出として実行済の回数であってもよいし、実行済の回数のみならず実行中である変動演出を含めた変動演出の回数であってもよい。また、実行回数画像501の表示内容が更新されるタイミングは、変動演出の実行中であってもよいし、変動演出の終了後であってもよい。
(変化画像62)
図66(7)に示すように、画像表示部114には、変化画像62が表示される。この変化画像62は、通常表示態様とは異なる表示態様である変動画像51や保留画像52に表示される画像である。変化画像62は、例えば、変化演出が実行されるときに表示される。変化演出とは、変動画像51や保留画像52の表示態様を変化させる演出である。より具体的には、変化演出とは、変動画像51や保留画像52の表示色や模様や形状等(以下、「表示色など」と呼ぶ)を変化させる演出である。変化演出は、事前判定処理による事前判定結果に基づいて実行されてもよい。なお、変化演出が行われることなく変化画像62が表示されてもよい。すなわち、変動画像51や保留画像52の表示開始時に、変化画像62が表示されてもよい。図示の例では、変化画像62として、青色の画像が3番目の保留画像52に表示されている。
また、変動画像51や保留画像52に重なって変化画像62が表示されてもよいし、変動画像51や保留画像52の代わりに変化画像62が表示されてもよい。変動画像51や保留画像52の代わりに変化画像62が表示される場合、この変化画像62は、変動画像51や保留画像52として捉えられる。
(前兆画像502)
図66(7)に示すように、画像表示部114には、前兆画像502が表示される。この前兆画像502は、残回数報知演出(図42のS4215参照)が実行される場合において、後述する到達残回数画像503が表示される前に表示される画像である。前兆画像502は、画像表示部114において到達残回数画像503が表示される領域に表示される。図示の例では、前兆画像502として、光を模した画像が表示されている。
(到達残回数画像503)
図66(8)に示すように、画像表示部114には、到達残回数画像503が表示される。この到達残回数画像503は、特定時短遊技状態になるまでに必要な変動演出の回数を示す画像である。到達残回数画像503は、残回数報知演出が実行される場合において、前兆画像502が表示された後に表示される。また、到達残回数画像503は、変動演出が行われるたびに、表示内容が更新される。言い換えると、到達残回数画像503は、残回数更新演出(図42のS4216参照)により、表示内容が更新される。図示の例では、到達残回数画像503として、特定時短遊技状態になるまでに必要な変動演出の回数を含む「あと200」のテキストが示されている。なお、到達残回数画像503に示される変動演出の回数は、実行中である変動演出を含む回数であってもよいし、実行中である変動演出を除いた回数であってもよい。また、到達残回数画像503の表示内容が更新されるタイミングは、変動演出の実行中であってもよいし、変動演出の終了後であってもよい。
(チャンス目画像63)
図66(9)に示すように、画像表示部114には、チャンス目画像63が表示される。このチャンス目画像63は、チャンス目演出が実行されているときに表示される画像である。チャンス目画像63は、装飾図柄41に表示される。図示の例では、チャンス目画像63として、青色の画像が3つの装飾図柄41の各々の文字とキャラクタとに表示されている。なお、チャンス目画像63は、3つの装飾図柄41の各々の文字に表示される一方でキャラクタに表示されなくてもよい。また、チャンス目画像63は、3つの装飾図柄41の各々のキャラクタに表示される一方で文字に表示されなくてもよい。すなわち、チャンス目画像63は、3つの装飾図柄41の各々における少なくとも一部に表示されればよい。
(ゾーン報知画像64)
図67(13)に示すように、画像表示部114には、ゾーン報知画像64が表示される。このゾーン報知画像64は、ゾーン演出が実行されていることを報知する画像である。図示の例では、ゾーン報知画像64として「チャンスゾーン突入!」のテキストが示されている。
(ゾーン識別画像65)
図67(14)に示すように、画像表示部114には、ゾーン識別画像65が表示される。このゾーン識別画像65は、実行されているゾーン演出の種類を識別するための画像である。図示の例では、ゾーン識別画像65として、「チャンスゾーン」のテキストが示されている。
(ゾーンエフェクト画像66)
図67(15)に示すように、画像表示部114には、ゾーンエフェクト画像66が表示される。このゾーンエフェクト画像66は、ゾーン演出が実行される場合に表示されるエフェクト画像である。ゾーンエフェクト画像66は、事前判定処理による事前判定結果に基づいて表示されてもよい。図示の例では、ゾーンエフェクト画像66として、画像表示部114における周囲に青色の画像が表示されている。
(SPリーチ画像67)
図68(20)に示すように、画像表示部114には、SPリーチ画像67が表示される。このSPリーチ画像67は、SPリーチ演出が実行されていることを示す画像である。SPリーチ画像67は、例えば、パチンコ遊技機100の題材となったコンテンツに登場するキャラクタがミニゲームを行う動画像である。
(SPSPリーチ画像68)
図68(21)に示すように、画像表示部114には、SPSPリーチ画像68が表示される。このSPSPリーチ画像68は、SPSPリーチ演出が実行されていることを示す画像である。SPSPリーチ画像68は、例えば、パチンコ遊技機100の題材となったコンテンツに登場するキャラクタが闘う動画像である。
(ボタン操作画像69)
図68(22)に示すように、画像表示部114には、ボタン操作画像69が表示される。ボタン操作画像69は、ボタン操作演出が実行されているときに表示される画像である。このボタン操作画像69が表示されることにより、遊技者が演出ボタン161を操作するタイミングであることを認識できる。図示の例では、ボタン操作画像69として、演出ボタン161を模した画像が表示される。本実施形態では、ボタン操作画像69が所定期間表示され、ボタン操作画像69が表示されてからこの所定期間が経過するまでに演出ボタン161が操作されると、所定の演出が実行される。すなわち、ボタン操作演出においては、演出ボタン161の操作の有効期間が、ボタン操作画像69の表示期間として定められている。
(メニュー表示画像504)
図69(26)に示すように、画像表示部114には、メニュー表示画像504が表示される。メニュー表示画像504は、後述するメニュー画像506を表示可能であることを遊技者に報知する画像である。図示の例では、メニュー表示画像504として、「メニューを表示」のテキストが示されている。
(客待ち画像505)
図69(28)に示すように、画像表示部114には、客待ち画像505が表示される。客待ち画像505は、客待ち状態であるときにパチンコ遊技機100を宣伝するための画像である。客待ち画像505は、画像表示部114の全面にわたって表示される。ただし、客待ち画像505は、画像表示部114の一部に表示され、他の一部には表示されなくてもよい。客待ち画像505は、第2客待ち演出(図41のS4110参照)が実行されているときに表示される。一方で、客待ち画像505は、第1客待ち演出(図41のS4109参照)が実行されているときには表示されない。また、客待ち画像505は、動画像であってもよい。図示の例では、客待ち画像505として、パチンコ遊技機100の題材となったコンテンツに関する動画像が表示されている。
(メニュー画像506)
図69(30)に示すように、画像表示部114には、メニュー画像506が表示される。メニュー画像506は、遊技者による演出ボタン161や演出キー162の操作により設定が可能な演出の項目が表示された画面である。図示の例では、メニュー画像506には、演出の項目として、「スタート」、「カスタマイズ」、「デモムービー」、「推しキャラ」が設けられている。メニュー画像506における項目の何れかが選択されると、選択された項目を設定するための画像が画像表示部114に表示される。本実施形態では、メニュー表示画像504(図69(26)参照)が表示されているときに演出ボタン161が操作されることにより、メニュー画像506が表示される。
(クリア否定画像507)
図70(2)に示すように、画像表示部114には、クリア否定画像507が表示される。クリア否定画像507は、クリア否定演出(図42のS4209参照)が実行される場合に表示される。クリア否定画像507が表示されることにより、RAMクリアが実行されていないことが遊技者に示唆される。図示の例では、クリア否定画像507として、パチンコ遊技機100の題材となったコンテンツに登場するキャラクタが表示されている。
(疑似連画像70)
図71(3)に示すように、画像表示部114には、疑似連画像70が表示される。この疑似連画像70は、疑似連続演出が実行されていることを示す画像である。図示の例では、疑似連画像70として、「NEXT」のテキストが示されている。
(疑似連エフェクト画像71)
図71(3)に示すように、画像表示部114には、疑似連エフェクト画像71が表示される。この疑似連エフェクト画像71は、疑似連続演出が実行されているときに表示されるエフェクト画像である。図示の例では、疑似連エフェクト画像71として、疑似連画像70の周囲に青色の画像が表示されている。
(疑似連回数画像72)
図71(4)に示すように、画像表示部114には、疑似連回数画像72が表示される。この疑似連回数画像72は、疑似連続回数を示す画像である。図示の例では、2回目の変動表示であることから、疑似連回数画像72には、「×2」のテキストが表示される。
(オープニング画像74)
図73(17)に示すように、画像表示部114には、オープニング画像74が表示される。このオープニング画像74は、大当たり遊技の開始または小当たり遊技の開始を遊技者に報知するための画像である。図示の例では、オープニング画像74として、大当たり遊技の開始を示す「BIG Bonus!Congratulations」というテキストが表示されている。このオープニング画像74は、大当たりの種類(例えば、総ラウンド数)、および大当たり遊技の終了後の遊技状態を示唆する内容となっている。
(促進画像508)
図73(18)に示すように、画像表示部114には、促進画像508が表示される。促進画像508は、遊技球を遊技領域111における右側に向けて発射させることを遊技者に促すための画像である。図示の例では、促進画像508として、「狙え!!」のテキストと、遊技領域111を模した画像とが示されている。また、促進画像508には、特定領域画像509が示されている。
特定領域画像509は、遊技球を特定領域に流下させることを遊技者に促すための画像である。本実施形態では、特定領域は、遊技領域111における右側である。図示の例では、特定領域画像509として、促進画像508における遊技領域111のうちの右側を指す矢印の画像が表示されている。
(第1右打ち画像75)
図74(19)に示すように、画像表示部114には、第1右打ち画像75が表示される。この第1右打ち画像75は、遊技球を遊技領域111における右側に向けて発射させることを遊技者に促すための画像である。図示の例では、第1右打ち画像75として、右側に向かう矢印のマーク、および「右打ち」のテキストが表示されている。第1右打ち画像75は、例えば、大当たり遊技の実行中、特別時短遊技状態、および特定時短遊技状態において表示される。
(ラウンド中画像76)
図74(19)に示すように、画像表示部114には、ラウンド中画像76が表示される。このラウンド中画像76は、パチンコ遊技機100の題材となったコンテンツに登場するキャラクタの動画像である。ラウンド中画像76は、大当たり遊技におけるラウンド中に表示される。
(ラウンド数画像77)
図74(19)に示すように、画像表示部114には、ラウンド数画像77が表示される。このラウンド数画像77は、大当たり遊技において現在実行しているラウンドのラウンド数を遊技者に報知するための画像である。図示の例では、ラウンド数画像77として、「Round1」のテキストが表示されている。
(特別時短選択画像510)
図74(20)に示すように、画像表示部114には、特別時短選択画像510が表示される。特別時短選択画像510は、特別時短遊技状態における演出のモードを遊技者に選択させるための画像である。図示の例では、特別時短選択画像510において、「A」および「B」の二つのモードが選択可能になっている。遊技者は、特別時短選択画像510が表示されているときに、演出キー162を操作することにより、何れかのモードを選択することができる。
(特別時短開始画像78)
図74(21)に示すように、画像表示部114には、特別時短開始画像78が表示される。この特別時短開始画像78は、特別時短遊技状態の開始を報知する画像である。図示の例では、特別時短開始画像78として、「Aモード突入!!」のテキストが表示されている。特別時短開始画像78に表示されている「Aモード」は、特別時短選択画像510(図74(20)参照)において選択されたモードである。
(第2右打ち画像511)
図74(21)に示すように、画像表示部114には、第2右打ち画像511が表示される。第2右打ち画像511は、遊技球を遊技領域111における右側に向けて発射させることを遊技者に促すための画像である。図示の例では、第2右打ち画像511として、右側に向かう矢印のマーク、および「右打ち」のテキストが表示されている。第2右打ち画像511は、第1右打ち画像75(図74(19)参照)よりも、画像表示部114における表示サイズが大きい。また、第2右打ち画像511は、特別時短開始画像78が表示されているときに表示され、特別時短開始画像78が表示されていないときには表示されない。ただし、第2右打ち画像511は、特別時短開始画像78が表示されていないときに表示されてもよい。
(特別時短残回数画像79)
図74(22)に示すように、画像表示部114には、特別時短残回数画像79が表示される。この特別時短残回数画像79は、特別時短遊技状態での特別図柄抽選の残り回数を示す画像である。図示の例では、特別時短残回数画像79として、特別時短遊技状態での特別図柄抽選の残り回数が30回であることを示す「30回」のテキストが表示されている。
(リーチ煽りエフェクト画像94)
図77(13)に示すように、画像表示部114には、リーチ煽りエフェクト画像94が表示される。このリーチ煽りエフェクト画像94は、リーチ煽り演出が実行されているときに表示される画像である。リーチ煽り演出においては、左装飾図柄41が仮停止した後に、スクロールしている右装飾図柄41が減速し、左装飾図柄41と一致する図柄が停止するか否かを煽る演出が実行される。
リーチ煽りエフェクト画像94は、右装飾図柄41の周囲に表示される。図示の例では、リーチ煽りエフェクト画像94として、青色の画像が右装飾図柄41の周囲に表示されている。
(第1移行画像512)
図78(21)に示すように、画像表示部114には、第1移行画像512が表示される。第1移行画像512は、ステージ画像61が切り替えられる場合に表示される画像である。本実施形態では、特別時短遊技状態に応じたステージ画像61から、第1移行画像512を経由して、通常遊技状態に応じたステージ画像61に切り替えられる。また、特定時短遊技状態に応じたステージ画像61から、第1移行画像512を経由して、通常遊技状態に応じたステージ画像61に切り替えられる。図示の例では、第1移行画像512として、扉を模した画像が表示されている。第1移行画像512は、画像表示部114における全面に表示される。ただし、第1移行画像512は、画像表示部114における一部に表示され、他の一部に表示されなくてもよい。また、特別時短遊技状態に応じたステージ画像61から通常遊技状態に応じたステージ画像61に切り替えられる場合に表示される第1移行画像512と、特定時短遊技状態に応じたステージ画像61から通常遊技状態に応じたステージ画像61に切り替えられる場合に表示される第1移行画像512とは、表示態様が異なってもよい。
(結果画像513)
図78(22)に示すように、画像表示部114には、結果画像513が表示される。結果画像513は、大当たり遊技の結果を示す画像である。結果画像513は、大当たり遊技が行われた場合において、第1移行画像512が表示されているときに表示される。また、第1移行画像512が表示されるまでに複数回の大当たり遊技が実行された場合、結果画像513には、この複数回の大当たり遊技の累積の結果が示される。図示の例では、結果画像513には、特別時短遊技状態であったことを示す「Aモード」のテキストと、大当たり遊技が3回実行されたことを示す「TOTAL3回」のテキストと、大当たり遊技における賞球に応じた「3024Pt獲得」のテキストとが表示されている。
(左打ち画像514)
図80(31)に示すように、画像表示部114には、左打ち画像514が表示される。左打ち画像514は、遊技球を遊技領域111における左側に向けて発射させることを遊技者に促すための画像である。図示の例では、左打ち画像514として、左側に向かう矢印のマーク、および「左打ち」のテキストが表示されている。左打ち画像514は、特別時短遊技状態から通常遊技状態に切り替わったときや、特定時短遊技状態から通常遊技状態に切り替わったときに表示される。
(入賞報知画像515)
図84(21)に示すように、画像表示部114には、入賞報知画像515が表示される。入賞報知画像515は、第2大入賞口126に遊技球が入賞したことを報知する画像である。入賞報知画像515は、小当たり遊技において第2大入賞口126に遊技球が入賞した場合に表示される。図示の例では、入賞報知画像515として、「入賞!」のテキストと、第2大入賞口126に遊技球が入賞している態様を模した画像とが表示されている。
(継続画像516)
図84(23)には、継続画像516が表示される。継続画像516は、特別時短遊技状態の継続を報知する画像である。図示の例では、継続画像516として、「Aモード継続!!」のテキストが表示されている。
(特定時短開始画像517)
図86(6)に示すように、画像表示部114には、特定時短開始画像517が表示される。特定時短開始画像517は、特定時短遊技状態の開始を報知する画像である。図示の例では、特定時短開始画像517として、「特定遊技START!」のテキストが示されている。また、特定時短開始画像517には、第3右打ち画像518が表示されている。
第3右打ち画像518は、遊技球を遊技領域111における右側に向けて発射させることを遊技者に促すための画像である。図示の例では、第3右打ち画像518として、右側に向かう矢印のマークが表示されている。第3右打ち画像518は、第1右打ち画像75(図74(19)参照)よりも、画像表示部114における表示サイズが大きい。また、第3右打ち画像518は、特定時短開始画像517が表示されているときに表示され、特定時短開始画像517が表示されていないときには表示されない。ただし、第3右打ち画像518は、特定時短開始画像517が表示されていないときに表示されてもよい。
(第2移行画像519)
図87(7)に示すように、画像表示部114には、第2移行画像519が表示される。第2移行画像519は、ステージ画像61が切り替えられる場合に表示される画像である。本実施形態では、通常遊技状態に応じたステージ画像61から、第2移行画像519を経由して、特定時短遊技状態に応じたステージ画像61に切り替えられる。図示の例では、第2移行画像519として、シャッターを模した画像が表示されている。第2移行画像519は、画像表示部114における全面に表示される。ただし、第2移行画像519は、画像表示部114における一部に表示され、他の一部に表示されなくてもよい。
(モード開始画像520)
図87(8)に示すように、画像表示部114には、モード開始画像520が表示される。モード開始画像520は、特定時短遊技状態におけるモードの演出が開始されることを報知する画像である。図示の例では、モード開始画像520として、「チャンスモード突入!」のテキストが示されている。
(特定時短選択画像521)
図87(9)に示すように、画像表示部114には、特定時短選択画像521が表示される。特定時短選択画像521は、特定時短遊技状態における演出のモードを遊技者に選択させるための画像である。図示の例では、特定時短選択画像521において、「a」、「b」および「c」の三つのモードの何れかを選択可能になっている。遊技者は、特定時短選択画像521が表示されているときに、演出キー162を操作することにより、何れかのモードを選択することができる。
(特定時短残回数画像524)
図87(10)に示すように、画像表示部114には、特定時短残回数画像524が表示される。特定時短残回数画像524は、特定時短遊技状態での特別図柄抽選の残り回数を示唆する画像である。図示の例では、特定時短残回数画像524として、特定時短遊技状態での特別図柄抽選の残り回数が294回であることを示す「294」のテキストが表示されている。なお、特定時短残回数画像524は、特別時短残回数画像79(図74(22)参照)とは異なり、画像に「回」のテキストが含まれない。
(第4右打ち画像525)
図87(12)に示すように、画像表示部114には、第4右打ち画像525が表示される。この第4右打ち画像525は、遊技球を遊技領域111における右側に向けて発射することを遊技者に対して促すための画像である。図示の例では、第4右打ち画像525として、右側に向かう矢印のマーク、および「右打ち」というテキストが表示されている。また、第4右打ち画像525は、第1右打ち画像75(図74(19)参照)および第3右打ち画像518(図85(6)参照)よりも画像表示部114における表示サイズが大きい。
(到達報知画像526)
図89(4)に示すように、画像表示部114には、到達報知画像526が表示される。到達報知画像526は、所定条件の成立(RAMクリアの実行、変動回数のリセット)から実行された特別図柄の変動表示の回数(変動演出の回数)が、特定時短遊技状態になるまでに必要な回数に到達したことを報知する画像である。到達報知画像526は、特定時短遊技状態になるまでに必要な最終回の変動演出が終了すると表示される。図示の例では、到達報知画像526として、特定時短遊技状態になるまでに必要な変動演出の回数が0回であることを示す「0」の画像が表示されている。
(終了画像527)
図96(18)に示すように、画像表示部114には、終了画像527が表示される。終了画像527は、大当たり遊技が行われることなく特定時短遊技状態が終了する場合に表示される。図示の例では、終了画像527として、「End…」のテキストが示されている。
(第1当たり示唆画像528)
図101(3)に示すように、画像表示部114には、第1当たり示唆画像528が表示される。第1当たり示唆画像528は、通常遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果が大当たりまたは小当たりであることを示唆する画像である。本実施形態では、第1移行画像512(図100(2)参照)が表示されているときに行われる特別図柄抽選の判定結果が大当たりまたは小当たりである場合に、第1当たり示唆画像528が表示される。すなわち、第1当たり示唆画像528が表示されることにより、特別図柄抽選の判定結果が大当たりまたは小当たりであることが遊技者に示唆される。図示の例では、第1当たり示唆画像528として、「まだ続くよ」のテキストと、パチンコ遊技機100の題材となったコンテンツに登場するキャラクタの画像とが表示されている。なお、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出、特別時短遊技状態における変動演出、および特定時短遊技状態における変動演出においては、第1当たり示唆画像528が表示されないようにしてもよい。ただし、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出、特別時短遊技状態における変動演出、および特定時短遊技状態における変動演出においても、第1当たり示唆画像528が表示されてもよい。
(残り時間画像529)
図102(8)に示すように、画像表示部114には、残り時間画像529が表示される。残り時間画像529は、第2大入賞口扉126Dが開いている状態から閉じる状態に移行するまでの残り時間を示す画像である。本実施形態では、第2大入賞口扉126Dが開いてから所定時間以内に第2大入賞口126に遊技球が入賞しない場合に、残り時間画像529が表示される。図示の例では、残り時間画像529として、「あと3:00秒」のテキストが示されている。
(第2当たり示唆画像91)
図109(3)に示すように、画像表示部114には、第2当たり示唆画像91が表示される。この第2当たり示唆画像91は、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりまたは小当たりである場合に表示され、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりおよび小当たりの何れでもない場合には表示されない。そのため、第2当たり示唆画像91が表示されることにより、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりまたは小当たりであることが遊技者に示唆される。この第2当たり示唆画像91は、動画像であってもよい。また、特別時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出や、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出において第2当たり示唆画像91が表示される一方、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出、および特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出においては、第2当たり示唆画像91が表示されないようにしてもよい。すなわち、特別時短遊技状態における第1始動口121への入賞や、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果が大当たりまたは小当たりである変動演出が行われる場合にのみ、第2当たり示唆画像91が表示されてもよい。
(役物エフェクト画像92)
図112(12)に示すように、画像表示部114には、役物エフェクト画像92が表示される。この役物エフェクト画像92は、役物演出が実行されているときに表示されるエフェクト画像である。図示の例では、役物エフェクト画像92としての青色の画像が、画像表示部114において中可動役物115Bと重なる領域の周囲に表示されている。
(第2始動演出画像93)
図116(5)に示すように、画像表示部114には、第2始動演出画像93が表示される。この第2始動演出画像93は、第2始動口122への入賞に基づく変動演出において表示される。すなわち、第1始動口121への入賞に基づく変動演出においては、第2始動演出画像93は表示されない。
(電波エラー報知画像530)
図118(2)に示すように、画像表示部114には、電波エラー報知画像530が表示される。電波エラー報知画像530は、電波エラーを報知する画像である。図示の例では、電波エラー報知画像530として、「電波エラーです」のテキストが示されている。
(復帰中画像531)
図119(2)に示すように、画像表示部114には、復帰中画像531が表示される。復帰中画像531は、パチンコ遊技機100の電源が断たれた状態から復帰中であることを示す画像である。本実施形態では、パチンコ遊技機100の電源が投入された後、装飾図柄41が表示される前に、復帰中画像531が表示される。図示の例では、復帰中画像531として、「復帰中」のテキストが示されている。
(磁気エラー報知画像532)
図119(3)に示すように、画像表示部114には、磁気エラー報知画像532が表示される。磁気エラー報知画像532は、磁気エラーを報知する画像である。図示の例では、磁気エラー報知画像532として、「磁石を検知しました」のテキストが示されている。
(変動演出例1)
次に、図65乃至図69を参照しながら、演出制御部300が画像表示部114などを用いて行う装飾図柄41の変動演出(変動演出例1)について具体的に説明する。変動演出例1は、通常遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞したことに基づく装飾図柄41の変動演出例である。また、変動演出例1では、5回の変動演出が行われる。
なお、図65乃至図69に示した5回の変動演出は、図59における「変動演出パターン」として「ER1」、「ER3」、「ER2」、「ER2」、「ER6」の順に選択された場合に実行される変動演出である。また、この5回の変動演出は、RAMクリアにより特別図柄の変動表示の回数がリセットされてから100回目~104回目の変動演出である。また、この5回の変動演出において、事前判定演出が実行される。この事前判定演出は、図56における「事前判定演出パターン」として「AR1」、「AR3」、「AR2」、「AR2」、「AR6」の順に選択された場合に実行される演出である。
図65(1)に示すように、演出制御部300によって、1つ前の特別図柄が停止表示されることに伴い、画像表示部114において装飾性の高い装飾図柄41が確定停止されているものとする。また、このとき、画像表示部114には、装飾図柄41、保留数表示55、小図柄56、ステージ画像61、および実行回数画像501が表示されている。また、このとき、第1始動口121の保留数表示55は、第1始動口121への入賞についての保留数である「0」を示し、第2始動口122の保留数表示55は、第2始動口への入賞についての保留数である「0」を示す。また、実行回数画像501には、「99GAME」のテキストが示されている。
そして、第1始動口121に遊技球が入賞すると、図65(2)に示すように、特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄41および小図柄56の変動が開始される。本実施の形態では、左装飾図柄41、中装飾図柄41、右装飾図柄41、および小図柄56は、それぞれ、数字の「1」から「9」までを順に表示することで変動表示を行う。すなわち、本実施の形態では、左装飾図柄41、中装飾図柄41、右装飾図柄41、および小図柄56は、個別に数字が変化可能になっている。なお、左装飾図柄41、中装飾図柄41、右装飾図柄41、および小図柄56は、例えば英文字など、数字とは異なる文字を表示してもよい。また、第1始動口121に遊技球が入賞することに伴い、スピーカ156から、第1始動口121への入賞を報知する入賞音が出力される。また、本実施形態では、変動演出の実行中においては、実行中である変動演出に応じた演出音がスピーカ156から出力される。また、図示を省略するが、本実施形態では、変動演出の実行中において、枠ランプ157および盤ランプ116は、実行中である変動演出に応じた発光態様により発光する。
なお、図面において装飾図柄41および小図柄56が特に高速で変動表示(スクロール)して視認困難な状態になっていることを示す場合、判り易くするために、装飾図柄41および小図柄56をそれぞれ矢印(↓)によって表示する。また、図65(2)に示す例では、装飾図柄41は、左装飾図柄41、中装飾図柄41、および右装飾図柄41が左右方向に並べて配置され、変動表示される際に上下方向に移動(スクロール)するが、この態様に限定されない。例えば、装飾図柄41は、左装飾図柄41、中装飾図柄41、および右装飾図柄41が上下方向に並べて配置されるとともに、それぞれが左右方向に移動(スクロール)しても良い。
また、図面において装飾図柄41が矢印(↓)により表示される状態は、装飾図柄41が視認困難な状態に限定されない。例えば、図面において装飾図柄41が矢印(↓)により表示される状態は、装飾図柄41が非表示になっている状態であってもよい。すなわち、図面において装飾図柄41が矢印(↓)により表示される状態は、装飾図柄41が視認不能又は視認困難な状態であればよい。
また、図65(1)に示した状態のように、第1始動口121の入賞についての保留が発生しておらず且つ特別図柄が変動していない状態において、第1始動口121に遊技球が入賞すると、まず、第1始動口121への入賞についての保留が発生する。そして、この状態において、変動パターンテーブル(図24参照)から変動パターンが選択される。そのため、変動パターンが選択されるときの「保留数」は「1」である。そして、変動パターンが選択されると、第1始動口121の入賞についての保留数が減算される。また、図示を省略するが、第2始動口122の入賞についての保留が発生しておらず且つ特別図柄が変動していない状態において、第2始動口122に遊技球が入賞すると、まず、第2始動口122への入賞についての保留が発生する。そして、この状態において、変動パターンテーブルから変動パターンが選択される。そのため、変動パターンが選択されるときの「保留数」は「1」である。そして、変動パターンが選択されると、第2始動口122への入賞についての保留数が減算される。
また、図65(1)に示した状態のように、第1始動口121の入賞についての保留が発生しておらず且つ特別図柄が変動していない状態において、第1始動口121に遊技球が入賞すると、第1始動口121の保留数表示55に「1」が表示されるとともに、保留画像52が表示される。そして、その後、図65(2)に示すように、第1始動口121の保留数表示55に「0」が表示される。また、保留画像52が、変動画像51の表示位置に移動する。
また、第2始動口122の入賞についての保留が発生しておらず且つ特別図柄が変動していない状態において、第2始動口122に遊技球が入賞すると、第2始動口122の保留数表示55に「1」が表示されるとともに、保留画像52が表示される。そして、その後、第2始動口122の保留数表示55に「0」が表示される。また、保留画像52が、変動画像51の表示位置に移動する。
次に、第1始動口121に遊技球が3球入賞すると、図65(3)に示すように、3つの保留画像52が表示される。このとき、第1始動口121に遊技球が入賞するたびに、スピーカ156から、第1始動口121への入賞を報知する入賞音が出力される。また、第1始動口121の保留数表示55に「3」が表示される。
次に、図65(4)に示すように、左装飾図柄41は、低速でスクロールした後に、変動開始まで確定停止されていた位置で仮停止する。より具体的には、左装飾図柄41である数字の「4」が仮停止する。また、このとき、第1始動口121に遊技球が入賞し、4番目の保留画像52が表示される。また、このとき、第1始動口121への入賞に基づいて、入賞時発光演出が行われる。図示の例では、入賞時発光演出により、第1始動口121が青色に発光している。また、スピーカ156から、入賞時発光演出の効果音が出力されている。この効果音は、第1始動口121への入賞を報知する入賞音とは異なる音である。
なお、図面において装飾図柄41や小図柄56が仮停止していることを表す場合、判り易くするために、仮停止している装飾図柄41や小図柄56の周囲にダブルコーテーションマークと同様な表示を用いて表現する。
次に、図65(5)に示すように、右装飾図柄41は、低速でスクロールした後に、変動開始まで確定停止されていた位置で仮停止する。より具体的には、右装飾図柄41である数字の「1」が仮停止する。
次に、中装飾図柄41は、低速でスクロールした後に、変動開始まで確定停止されていた位置で仮停止する。より具体的には、中装飾図柄41である数字の「2」が仮停止する。そして、3つの装飾図柄41が仮停止した後、特別図柄の変動停止にともない、図65(6)に示すように、3つの装飾図柄41が確定停止する。この装飾図柄41の組み合わせ「421」は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれの場合の組み合わせの一例である。また、特別図柄の変動停止にともない、小図柄56も3つ揃って確定停止する。言い換えると、この変動演出では、小図柄56は、何れも、仮停止することなく確定停止する。このとき、小図柄56の組み合わせ「421」は、装飾図柄41の組み合わせと一致する。また、このとき、実行回数画像501の表示内容が「100GAME」に更新される。
次に、図66(7)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄41および小図柄56の変動が開始される。また、第1始動口121の保留数表示55が「4」から「3」に切り替わる。また、2番目、3番目、4番目の保留画像52は、変動画像51の表示位置に近づくように移動する。また、このとき、1番目の保留画像52は、変動画像51の表示位置に移動する。また、保留画像52の移動後に、変化演出が実行され、3番目の保留画像52に変化画像62が表示される。図示の例では、変化演出により、3番目の保留画像52に青色の変化画像62が表示されている。また、変化演出が実行されているとき、スピーカ156から、変化演出の効果音が出力される。また、この変動の開始後に、残回数報知演出が開始される。図示の例では、残回数報知演出により、前兆画像502が表示されている。
次に、図66(8)に示すように、装飾図柄41および小図柄56の変動が継続している。また、残回数報知演出が継続して行われている。図示の例では、残回数報知演出により、到達残回数画像503が表示されている。また、到達残回数画像503には、「あと200」のテキストが示されている。
次に、図66(9)に示すように、3つの装飾図柄41である「125」が揃って表示され確定停止する。このとき、1回目のチャンス目演出が実行され、3つの装飾図柄41にチャンス目画像63が表示される。図示の例では、1回目のチャンス目演出により、3つの装飾図柄41に青色のチャンス目画像63が表示されている。また、特別図柄の変動停止にともない、小図柄56も揃って表示され確定停止する。このとき、小図柄56の組み合わせ「125」は、装飾図柄41の組み合わせと一致する。また、このとき、実行回数画像501の表示内容が「101GAME」に更新される。また、このとき、到達残回数画像503の表示内容が「あと199」に更新される。
次に、図66(10)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄41および小図柄56の変動が開始される。また、第1始動口121の保留数表示55が「3」から「2」に切り替わる。
次に、図66(11)に示すように、3つの装飾図柄41である「853」が揃って表示され確定停止する。このとき、2回目のチャンス目演出が実行され、3つの装飾図柄41にチャンス目画像63が表示される。図示の例では、2回目のチャンス目演出により、3つの装飾図柄41に緑色のチャンス目画像63が表示されている。また、特別図柄の変動停止にともない、小図柄56も揃って表示され確定停止する。このとき、小図柄56の組み合わせ「853」は、装飾図柄41の組み合わせと一致する。また、このとき、実行回数画像501の表示内容が「102GAME」に更新される。また、このとき、到達残回数画像503の表示内容が「あと198」に更新される。
次に、図66(12)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄41および小図柄56の変動が開始される。また、第1始動口121の保留数表示55が「2」から「1」に切り替わる。
次に、図67(13)に示すように、ゾーン演出が開始される。図示の例では、ゾーン演出により、ゾーン報知画像64が表示される。ゾーン報知画像64には、「チャンスゾーン突入!」のテキストが含まれる。また、このとき、役物演出が実行される。図示の例では、役物演出により、左可動役物115Aが移動して画像表示部114の一部を覆っている。
次に、図67(14)に示すように、3つの装飾図柄41である「553」が揃って表示され確定停止する。このとき、3回目のチャンス目演出が実行され、3つの装飾図柄41にチャンス目画像63が表示される。すなわち、3回にわたって行われるチャンス目演出のうちの最終回のチャンス目演出が実行される。図示の例では、3回目のチャンス目演出により、3つの装飾図柄41に赤色のチャンス目画像63が表示されている。また、特別図柄の変動停止にともない、小図柄56も揃って表示され確定停止する。このとき、小図柄56の組み合わせ「553」は、装飾図柄41の組み合わせと一致する。また、このとき、ゾーン識別画像65が表示されている。また、このとき、実行回数画像501の表示内容が「103GAME」に更新される。また、このとき、到達残回数画像503の表示内容が「あと197」に更新される。
次に、図67(15)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄41および小図柄56の変動が開始される。また、第1始動口121の保留数表示55が「1」から「0」に切り替わる。また、このとき、エフェクト演出が開始される。図示の例では、エフェクト演出により、ゾーンエフェクト画像66が表示される。より具体的には、青色のゾーンエフェクト画像66が表示されている。また、このとき、音演出が実行され、スピーカ156から、「いっくよー」という音声が出力される。この「いっくよー」という音声を出力する音演出は、特別図柄の抽選結果が大当たりであることを遊技者に期待させる演出である。
次に、図67(16)に示すように、役物演出が実行される。図示の例では、役物演出により、中可動役物115Bが移動して画像表示部114の一部を覆っている。また、このとき、変化演出が実行され、変動画像51に変化画像62が表示される。図示の例では、変化演出により、変動画像51に緑色の変化画像62が表示されている。また、変化演出が実行されているとき、スピーカ156から、変化演出の効果音が出力される。
次に、図67(17)に示すように、左装飾図柄41である数字の「4」が仮停止する。
次に、図67(18)に示すように、リーチ煽り演出が実行される。図示の例では、右装飾図柄41である数字の「4」によるリーチ煽り演出が実行されている。
次に、図68(19)に示すように、リーチ演出が実行される。より具体的には、右装飾図柄41である数字の「4」が仮停止し、リーチ状態になる。
次に、図68(20)に示すように、SPリーチ演出が実行される。SPリーチ演出の実行中においては、ステージ画像61、実行回数画像501、および到達残回数画像503が非表示になり、SPリーチ画像67が表示される。また、SPリーチ演出が実行されている際に、左右の装飾図柄41は、表示サイズが小さくなるとともに、装飾性の低い表示態様により表示される。また、この左右の装飾図柄41は、画像表示部114における上側に表示される。図示の例においては、左装飾図柄41は、画像表示部114における左上隅に表示されており、右装飾図柄41は、画像表示部114における右上隅に表示されている。なお、SPリーチ演出が行われているときの左右の装飾図柄41の表示位置は、図示の例に限定されない。SPリーチ演出が行われているときにおいて、左右の装飾図柄41は、SPリーチ演出の実行前の表示位置(図68(19)参照)と異なる位置であれば、画像表示部114における何れの位置に表示されてもよい。
次に、図68(21)に示すように、SPSPリーチ演出が実行される。SPSPリーチ演出の実行中には、SPSPリーチ画像68が表示される。また、このとき、上下の小図柄56である数字の「4」が仮停止する。一方で、中小図柄56は、高速変動を維持している。また、このとき、装飾図柄41および変動画像51が非表示になる。
次に、図68(22)に示すように、ボタン操作演出が実行され、ボタン操作画像69が表示される。
そして、ボタン操作画像69が表示されているときに遊技者が演出ボタン161を操作すると、図68(23)に示すように、中装飾図柄41である数字の「5」が仮停止する。このとき、中装飾図柄41は、装飾性の低い表示態様で且つ左右の装飾図柄41よりも大きな表示サイズにより表示される。
次に、図68(24)に示すように、装飾性の高い3つの装飾図柄41が仮停止する。また、このとき、ステージ画像61、実行回数画像501、および到達残回数画像503が再び表示される。この場合に、実行回数画像501は、非表示になる前の表示内容(図68(19)参照)により表示される。一方で、到達残回数画像503は、非表示になる前の表示内容(図68(19)参照)から更新された内容により表示される。図示の例では、到達残回数画像503には「あと196」のテキストが示されている。また、変動画像51は表示されない。
そして、特別図柄の変動停止にともない、図69(25)に示すように、3つの装飾図柄41が確定停止する。この装飾図柄41の組み合わせ「454」は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれの場合の組み合わせの一例である。また、特別図柄の変動停止にともない、小図柄56も停止する。このとき、小図柄56の組み合わせ「454」は、装飾図柄41の組み合わせと一致する。また、このとき、変動画像51が非表示になる。また、このとき、実行回数画像501の表示内容が「104GAME」に更新される。一方で、到達残回数画像503の表示内容は、再表示された際(図68(24)参照)に更新されているため、このタイミングでは更新されない。
なお、実行回数画像501が再表示される場合の表示内容の更新タイミングと、到達残回数画像503が再表示される場合の表示内容の更新タイミングとは、同じであってもよい。この場合に、実行回数画像501および到達残回数画像503は、何れも、更新後の表示内容により再表示されてもよいし、更新前の表示内容により再表示されてもよい。
次に、特別図柄の変動が停止してから所定時間が経過すると、図69(26)に示すように、メニュー表示画像504が表示される。なお、このとき、スピーカ156からは、前回の変動演出に応じた演出音が出力されている。また、このとき、枠ランプ157および盤ランプ116は、前回の変動演出に応じた色により発光している。図示の例では、枠ランプ157および盤ランプ116は、青色に発光している。
次に、メニュー表示画像504が表示されてから所定時間が経過すると、図69(27)に示すように、枠ランプ157および盤ランプ116の発光態様が変化する。図示の例では、枠ランプ157および盤ランプ116は、緑色に発光している。また、このとき、スピーカ156からは、前回の変動演出に応じた演出音が、変動演出の実行中やメニュー画像506の表示が開始されたとき(図69(26)参照)に比べて、小さい音量により出力されている。なお、前回の変動演出に応じた演出音は、メニュー画像506の表示が開始されたときに、変動演出の実行中に比べて小さい音量によりスピーカ156から出力されてもよい。
さらに所定時間が経過すると、図69(28)に示すように、客待ち画像505が表示される。また、客待ち画像505が表示されると、実行回数画像501、到達残回数画像503、装飾図柄41、保留数表示55、小図柄56、およびステージ画像61は、非表示になる。また、このとき、枠ランプ157および盤ランプ116の発光態様が変化する。図示の例では、枠ランプ157および盤ランプ116は、赤色に発光している。また、このとき、スピーカ156からは、音が出力されなくなる。なお、客待ち画像505が表示されているときであっても、保留数表示55が表示されてもよい。
そして、客待ち画像505が表示されているときに、遊技者が演出ボタン161を操作すると、図69(29)に示すように、客待ち画像505が非表示になり、再び、ステージ画像61、装飾図柄41、保留数表示55、小図柄56、実行回数画像501、到達残回数画像503、およびメニュー表示画像504が表示される。
また、メニュー表示画像504が表示されているときに、遊技者が演出ボタン161を操作すると、図69(30)に示すように、メニュー画像506が表示される。メニュー画像506が表示されているとき、実行回数画像501、到達残回数画像503、装飾図柄41、保留数表示55および小図柄56は、非表示になる。なお、メニュー画像506が表示されているときであっても、保留数表示55が表示されてもよい。
また、変動演出例1において、中可動役物115Bの役物演出(図67(16)参照)、変動画像51の変化演出(図67(16)参照)、リーチ煽り演出(図67(18)参照)、リーチ演出(図68(19)参照)、SPリーチ演出(図68(20)参照)、SPSPリーチ演出(図68(21)参照)、ボタン操作演出(図68(22)参照)は、演出選択処理(図38(b)参照)において選択された変動演出パターンである「ER6」(図59参照)において実行されることが含まれている演出である。一方で、入賞時発光演出(図65(4)参照)、保留画像52の変化演出(図66(7)参照)、3回のチャンス目演出(図66(9)、(11)および図67(14)参照)、左可動役物115Aの役物演出(図67(13)参照)、ゾーン演出(図67(13)参照)、音演出(図67(15)参照)、およびエフェクト演出(図67(15)参照)は、演出選択処理において選択された何れの変動演出パターンにも実行されることが含まれていない演出である。すなわち、事前判定結果に基づく上記の各演出は、事前判定演出選択処理(図38(a)参照)において選択された事前判定演出パターンである「AR6」(図56参照)において実行されることが含まれている演出である。
以上の通り、本実施形態では、演出制御部300は、通常遊技状態における変動の実行の回数に基づき特別演出を実行可能である。ここで、特別演出としては、例えば、到達残回数画像503の表示等が挙げられる。そして、演出制御部300は、通常遊技状態における変動の回数が所定回数未満である場合には特別演出を実行せず、通常遊技状態における変動の回数が所定回数以上である場合には特別演出を実行可能である。
この場合、変動の実行の回数に関わらず特別演出が実行される場合に比べて、通常遊技状態において変動を実行することの特別感を遊技者に与えることができ、興趣性が高い演出を実行可能なパチンコ遊技機100を提供することができる。
また、本実施形態では、メニュー表示画像504や客待ち画像505が表示されているときの演出ボタン161の操作に基づいて、メニュー画像506が表示される。一方で、例えば、変動演出においてSPリーチ演出が実行されているとき(図68(20)参照)に演出ボタン161が操作されても、メニュー画像506は表示されない。すなわち、本実施形態では、メニュー表示画像504や客待ち画像505が表示されている期間が、演出ボタン161の操作の有効期間として定められている。
(変動演出例2)
図70は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図70を参照しながら装飾図柄41の変動演出について他の具体例(変動演出例2)を説明する。変動演出例2は、通常遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞したことに基づく装飾図柄41の変動演出例である。なお、図70に示した変動演出は、図59における「変動演出」として「ER3」が選択された場合に実行される変動演出である。また、この変動演出は、パチンコ遊技機100の電源が断たれた状態からRAMクリアされることなく復帰してから51回目の変動演出であって、特別図柄の変動表示の回数がリセットされてから193回目の変動演出である。また、以下の説明においては、上記の変動演出例1と相違する点を主に説明し、変動演出例1と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図70(1)に示すように、1つ前の特別図柄の変動が終了することにともない、演出制御部300によって、画像表示部114において装飾図柄41および小図柄56が確定停止されている。また、このとき、ステージ画像61、保留画像52、および実行回数画像501が表示されている。また、このとき、第1始動口121の保留数表示55に「4」が表示されている。また、実行回数画像501には、「50GAME」のテキストが示されている。
次に、図70(2)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄41および小図柄56の変動が開始される。また、第1始動口121の保留数表示55が「4」から「3」に切り替わる。また、このとき、クリア否定演出が開始される。図示の例では、クリア否定演出により、クリア否定画像507が表示される。
次に、図70(3)に示すように、画像表示部114においてクリア否定画像507が表示されていた領域に、到達残回数画像503が表示される。より具体的には、クリア否定画像507が表示されていた領域の少なくとも一部含む領域に、到達残回数画像503が表示される。到達残回数画像503には、「あと108」のテキストが示されている。
次に、図70(4)に示すように、3つの装飾図柄41である「421」が揃って表示され確定停止する。また、特別図柄の変動停止にともない、小図柄56も停止する。このとき、小図柄56の組み合わせ「421」は、装飾図柄41の組み合わせと一致する。また、このとき、実行回数画像501の表示内容が「51GAME」に更新される。また、このとき、到達残回数画像503の表示内容が「あと107」に更新される。
(変動演出例3)
図71乃至図73は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図71乃至図73を参照しながら装飾図柄41の変動演出について他の具体例(変動演出例3)を説明する。変動演出例3は、通常遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞したことに基づく装飾図柄41の変動演出例である。
なお、図71乃至図73は、図59における「変動演出パターン」として「EB4」が選択された場合に実行される変動演出である。また、この変動演出において、事前判定演出が実行される。この事前判定演出は、図56における「事前判定演出パターン」として「AB4」が選択された場合に実行される演出である。また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図71(1)に示すように、1つ前の特別図柄の変動が終了することにともない、演出制御部300によって、画像表示部114において装飾図柄41および小図柄56が確定停止されている。また、このとき、ステージ画像61、保留画像52、実行回数画像501、および到達残回数画像503が表示されている。また、このとき、第1始動口121の保留数表示55に「1」が表示されている。また、実行回数画像501には、「200GAME」のテキストが示されている。また、到達残回数画像503には、「あと100」のテキストが示されている。
次に、図71(2)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄41および小図柄56の変動が開始される。また、第1始動口121の保留数表示55が「1」から「0」に切り替わる。また、このとき、音演出が実行され、スピーカ156から、「大当たり!?」という音声が出力される。この「大当たり!?」という音声を出力する音演出は、特別図柄の抽選結果が大当たりである変動演出において実行され、特別図柄の抽選結果が大当たりではない変動演出においては実行されない。すなわち、「大当たり!?」の音声を出力する音演出は、特別図柄の抽選結果が大当たりであることを示唆する演出である。なお、特別図柄の抽選結果が大当たりであることを示唆する音演出としては、上述した例に限定されず、何れの音声が出力される音演出であってもよい。
次に、図71(3)に示すように、疑似連続演出が実行され、疑似連画像70が表示される。また、このとき、疑似連エフェクト画像71が表示される。図示の例では、疑似連画像70の周囲に青色の疑似連エフェクト画像71が表示されている。また、このとき、実行回数画像501および到達残回数画像503が非表示になる。
次に、図71(4)に示すように、装飾図柄41の変動が再び開始される。また、このとき、疑似連回数画像72が表示される。図示の例では、2回目の変動表示であることから、疑似連回数画像72に「×2」のテキストが含まれる。
次に、図71(5)に示すように、ゾーン演出が実行され、ゾーン報知画像64が表示される。図示の例では、ゾーン報知画像64には、「激アツゾーン突入!」のテキストが含まれる。このゾーン演出は、実行中である特別図柄の変動において大当たりになることを期待させる演出である。
次に、図71(6)に示すように、左右の装飾図柄41である数字の「5」が仮停止し、リーチ演出が実行される。また、このとき、ゾーン識別画像65が表示されている。
次に、図72(7)に示すように、変動画像51の変化演出が実行され、変動画像51に変化画像62が表示される。図示の例では、変化演出により、変動画像51に赤色の変化画像62が表示されている。また、変化演出が実行されているとき、スピーカ156から、変化演出の効果音が出力される。
次に、図72(8)に示すように、SPリーチ演出が実行され、ステージ画像61が非表示になる。
次に、図72(9)に示すように、SPSPリーチ演出が実行される。また、このとき、上下の小図柄56である数字の「5」が仮停止する。一方で、中小図柄56は、高速変動を維持している。また、このとき、装飾図柄41および変動画像51が非表示になる。
次に、図72(10)に示すように、ボタン操作演出が実行され、ボタン操作画像69が表示される。
そして、ボタン操作画像69が表示されているときに遊技者が演出ボタン161を操作すると、図72(11)に示すように、役物演出が実行される。図示の例では、役物演出により、中可動役物115Bが移動して画像表示部114の一部を覆っている。また、このとき、小図柄56が「555」の組み合わせで仮停止することにより、遊技者に対して特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることが報知される。
次に、図72(12)に示すように、ゾロ目の装飾図柄41が仮停止する。図示の例では、装飾図柄41が「555」の組み合わせで表示される。また、このとき、装飾図柄41は、SPリーチ演出の実行中における表示態様(図72(8)参照)に比べて、表示サイズが大きくなっている。
次に、図73(13)に示すように、昇格煽り演出が実行される。昇格煽り演出においては、ボタン操作演出が実行される。図示の例では、ボタン操作演出により、ボタン操作画像69が表示される。
そして、ボタン操作画像69が表示されているときに遊技者が演出ボタン161を操作すると、図73(14)に示すように、昇格演出が実行される。図示の例では、昇格演出により、装飾性の低い装飾図柄41および小図柄56が「777」の組み合わせにより仮停止される。
次に、図73(15)に示すように、3つの装飾図柄41が装飾性の高い表示態様により仮停止する。また、このとき、ステージ画像61が再び表示される。一方で、変動画像51、実行回数画像501および到達残回数画像503は、表示されない。
そして、特別図柄の変動停止にともない、図73(16)に示すように、装飾図柄41が確定停止する。この装飾図柄41の数字の組み合わせ「777」は、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりの場合の組み合わせの一例である。また、小図柄56として「777」が確定停止する。すなわち、装飾図柄41および小図柄56の表示が「777」の組み合わせで一致した状態となる。
次に、図73(17)に示すように、オープニング画像74が表示される。
次に、図73(18)に示すように、促進画像508が表示される。促進画像508においては、特定領域画像509が表示されている。
そして、促進画像508が表示されてから所定時間が経過すると、図74(19)に示すように、第1右打ち画像75と、ラウンド中画像76と、ラウンド数画像77とが表示される。図示の例では、ラウンド数画像77に「Round1」のテキストが表示されている。
次に、最終回のラウンドが終了すると、図74(20)に示すように、特別時短選択画像510が表示される。図示の例では、特別時短選択画像510において、「A」のモードにカーソルが合わせられている。
そして、特別時短選択画像510が表示されてから所定時間が経過すると、図74(21)に示すように、特別時短開始画像78が表示される。また、このとき、第1右打ち画像75とともに、第2右打ち画像511が表示される。
次に、特別時短遊技状態において、図74(22)に示すように、画像表示部114には、装飾性の低い装飾図柄41である「777」が確定停止されている。なお、このときに表示されている装飾図柄41は、大当たり遊技が実行される前、すなわち大当たりに当選した際に最終的に確定停止された数字の並びに対応している。そして、小図柄56も、装飾図柄41と同様に「777」の数字の並びによって確定停止されている。また、このとき、特別時短遊技状態に応じたステージ画像61が表示されている。図示の例では、ステージ画像61として、海をテーマにした動画像が表示されている。また、このとき、特別時短残回数画像79が表示されている。図示の例では、特別時短残回数画像79として、特別時短遊技状態での特別図柄抽選の残り回数を示す「30回」のテキストが表示されている。また、図示を省略するが、このとき、枠ランプ157および盤ランプ116は、「A」のモードに応じた色(例えば青色)により発光している。また、このとき、スピーカ156からは、直近の「A」のモードに応じた演出音が出力されている。
また、特別時短遊技状態に応じたステージ画像61および装飾図柄41が表示されてから所定時間が経過すると、メニュー表示画像504(図69(26)参照)が表示されてもよい。また、このとき、枠ランプ157および盤ランプ116の発光態様が変化してもよい。例えば、枠ランプ157および盤ランプ116は、メニュー表示画像504が表示されたことに伴い緑色に発光してもよい。また、このとき、スピーカ156からは、演出音が、特別時短遊技状態に応じたステージ画像61および装飾図柄41の表示が開始されたとき(図74(22)参照)に比べて、小さい音量より出力されてもよい。
さらに、所定時間が経過すると、スピーカ156からは、音が出力されなくなってもよい。一方で、枠ランプ157および盤ランプ116の発光態様は変わらなくてもよい。また、この後、時間が経過しても、客待ち画像505(図69(28)参照)は表示されなくてもよい。すなわち、特別時短遊技状態においては、初回の変動演出の実行前であるか実行後であるかに関わらず、変動演出が行われていない状態で保留が無い場合であっても、客待ち画像505が表示されず、ステージ画像61、装飾図柄41、小図柄56、および特別時短残回数画像79は非表示にならなくてもよい。ただし、このとき、演出ボタン161の操作に応じてメニュー画像506が表示されると、ステージ画像61、装飾図柄41、小図柄56、および特別時短残回数画像79が非表示になってもよい。そして、メニュー画像506が表示されているときであっても、第1右打ち画像75は、表示されてもよい。なお、スピーカ156から音が出力されなくなる場合に、枠ランプ157および盤ランプ116の発光態様が変わり、例えば赤色により発光されてもよい。
また、この後、第2始動口122に遊技球が入賞すると、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出が開始される。この変動演出が終了するときに保留が無い場合、時間の経過にしたがって、枠ランプ157および盤ランプ116の発光態様が、青色から緑色に変わるとともに、メニュー表示画像504が表示される。また、この時間の経過にしたがって、前回の変動演出に応じた演出音が、より小さい音量により出力された後に、スピーカ156から音が出力されなくなる。また、変動演出が終了するときに保留が無い場合において、変動演出が行われない時間の長さに関わらず、客待ち画像505は表示されない。
なお、変動演出例3において、疑似連続演出(図71(3)参照)、エフェクト演出(図71(3)参照)、ゾーン演出(図71(5)参照)、リーチ演出(図71(6)参照)、変動画像51の変化演出(図72(7)参照)、SPリーチ演出(図72(8)参照)、SPSPリーチ演出(図72(9)参照)、ボタン操作演出(図72(10)参照)、中可動役物115Bの役物演出(図72(11)参照)、昇格煽り演出(図73(13)参照)、および昇格演出(図73(14)参照)は、演出選択処理(図38(b)参照)において選択された変動演出パターンである「EB4」(図59参照)において実行されることが含まれている演出である。一方で、音演出(図71(2)参照)は、演出選択処理(図38(b)参照)において選択された変動演出パターンには実行されることが含まれていない演出である。すなわち、事前判定結果に基づくこの音演出は、事前判定演出選択処理(図38(a)参照)において選択された事前判定演出パターンである「AB4」(図56参照)において実行されることが含まれている演出である。
(変動演出例4)
図75乃至図80は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図75乃至図80を参照しながら装飾図柄41の変動演出について他の具体例(変動演出例4)を説明する。変動演出例4には、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出と、通常遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出と、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出とが含まれる。また、変動演出例4では、10回の変動演出が行われる。
なお、図75乃至図80に示した10回の変動演出のうちの最初の5回の変動演出は、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出である。この5回の変動演出は、図61における「変動演出パターン」として「EH1」、「EH3」、「EH2」、「EH2」、「EH5」の順に選択された場合に実行される変動演出である。また、この5回の変動演出において、事前判定演出が実行される。この事前判定演出は、図57における「事前判定演出パターン」として「AH5」が選択された場合に実行される演出である。
また、図75乃至図80に示した10回の変動演出のうちの6回目~9回目の変動演出は、通常遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出である。この6回目~9回目の変動演出は、図60における「変動演出パターン」として何れも「EE1」が選択された場合に実行される変動演出である。
また、図75乃至図80に示した10回の変動演出のうちの最終回の変動演出は、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出である。この最終回の変動演出は、図59における「変動演出パターン」として「ER2」が選択された場合に実行される変動演出である。
また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図75(1)に示すように、1つ前の特別図柄の変動が終了することにともない、演出制御部300によって、画像表示部114において装飾性の低い装飾図柄41および小図柄56が確定停止されている。また、このとき、ステージ画像61、第1右打ち画像75および特別時短残回数画像79が表示されている。図示の例では、特別時短残回数画像79として、「5回」のテキストが表示されている。また、第1始動口121の保留数表示55は、第1始動口121への入賞についての保留数である「3」を示し、第2始動口122の保留数表示55は、第2始動口への入賞についての保留数である「0」を示す。
そして、第2始動口122に遊技球が入賞すると、図75(2)に示すように、特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄41および小図柄56の変動が開始される。また、このとき、特別時短残回数画像79が「5回」から「4回」に切り替わる。また、このとき、変動画像51が表示される。また、第2始動口122に遊技球が入賞することに伴い、スピーカ156から、第2始動口122への入賞を報知する入賞音が出力される。
次に、第2始動口122に遊技球が4球入賞すると、図75(3)に示すように、4つの保留画像52が表示される。このとき、第2始動口122に遊技球が入賞するたびに、スピーカ156から、第2始動口122への入賞を報知する入賞音が出力される。また、第2始動口122の保留数表示55に「4」が表示される。
次に、図75(4)に示すように、3つの装飾図柄41である「421」が揃って表示され確定停止する。また、特別図柄の変動停止にともない、小図柄56も揃って表示され確定停止する。このとき、小図柄56の組み合わせ「421」は、装飾図柄41の組み合わせと一致する。
次に、図75(5)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄41および小図柄56の変動が開始される。また、第2始動口122の保留数表示55が「4」から「3」に切り替わる。また、特別時短残回数画像79が「4回」から「3回」に切り替わる。
次に、図75(6)に示すように、3つの装飾図柄41である「125」が揃って表示され確定停止する。また、特別図柄の変動停止にともない、小図柄56も揃って表示され確定停止する。このとき、小図柄56の組み合わせ「125」は、装飾図柄41の組み合わせと一致する。
次に、図76(7)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄41および小図柄56の変動が開始される。また、第2始動口122の保留数表示55が「3」から「2」に切り替わる。また、特別時短残回数画像79が「3回」から「2回」に切り替わる。
次に、図76(8)に示すように、3つの装飾図柄41である「853」が揃って表示され確定停止する。また、特別図柄の変動停止にともない、小図柄56も揃って表示され確定停止する。このとき、小図柄56の組み合わせ「853」は、装飾図柄41の組み合わせと一致する。
次に、図76(9)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄41および小図柄56の変動が開始される。また、第2始動口122の保留数表示55が「2」から「1」に切り替わる。また、特別時短残回数画像79が「2回」から「1回」に切り替わる。
次に、図76(10)に示すように、3つの装飾図柄41である「731」が揃って表示され確定停止する。また、特別図柄の変動停止にともない、小図柄56も揃って表示され確定停止する。このとき、小図柄56の組み合わせ「731」は、装飾図柄41の組み合わせと一致する。
次に、図76(11)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄41および小図柄56の変動が開始される。また、第2始動口122の保留数表示55が「1」から「0」に切り替わる。また、特別時短残回数画像79が「1回」から「0回」に切り替わる。また、このとき、役物演出が実行される。図示の例では、役物演出により、左可動役物115Aが移動して画像表示部114の一部を覆っている。また、このとき、音演出が実行され、スピーカ156から、「いっくよー」という音声が出力される。なお、特別時短遊技状態での最終回の変動演出が実行される場合、特別時短残回数79には、「0回」のテキストではなく、「LAST」のテキストが示されてもよい。
次に、図76(12)に示すように、左装飾図柄41である数字の「4」が仮停止する。
次に、図77(13)に示すように、リーチ煽り演出が実行される。図示の例では、右装飾図柄41である数字の「4」によるリーチ煽り演出が実行されている。また、このとき、リーチ煽りエフェクト画像94が表示される。図示の例では、右装飾図柄41の周囲に、青色のリーチ煽りエフェクト画像94が表示されている。
次に、図77(14)に示すように、右装飾図柄41である数字の「4」が仮停止し、リーチ演出が実行される。また、このとき、役物演出が実行される。図示の例では、役物演出により、中可動役物115Bが移動して画像表示部114の一部を覆っている。
次に、図77(15)に示すように、SPリーチ演出が実行され、ステージ画像61が非表示になる。SPリーチ演出が実行されている際に、左右の装飾図柄41は、表示サイズが小さくなるとともに、画像表示部114における表示領域が変化する。図示の例では、左右の装飾図柄41は、画像表示部114における上側に表示されている。
次に、図77(16)に示すように、SPSPリーチ演出が実行される。また、このとき、上下の小図柄56である数字の「4」が仮停止する。一方で、中小図柄56は高速変動を維持している。また、このとき、装飾図柄41および変動画像51が非表示になる。
次に、図77(17)に示すように、ボタン操作演出が実行され、ボタン操作画像69が表示される。
そして、ボタン操作画像69が表示されているときに遊技者が演出ボタン161を操作すると、図77(18)に示すように、中装飾図柄41である数字の「5」が仮停止する。このとき、中装飾図柄41は、左右の装飾図柄41よりも大きな表示サイズにより表示される。また、このとき、3つの小図柄56が「454」の組み合わせにより仮停止する。また、このとき、第2始動口122に遊技球が4球入賞すると、第2始動口122の保留数表示55に「4」が表示される。また、このとき、第2始動口122に遊技球が入賞するたびに、スピーカ156から、第2始動口122への入賞を報知する入賞音が出力される。一方で、保留画像52は表示されない。なお、SPSPリーチ演出が実行されているときに、第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞した場合には、入賞音が出力されないようにしてもよい。
次に、図78(19)に示すように、3つの装飾図柄41が、SPリーチ演出の実行前の表示サイズにより仮停止する。また、このとき、ステージ画像61および特別時短残回数画像79が再び表示される。一方で、変動画像51が表示されない。
そして、特別図柄の変動停止にともない、図78(20)に示すように、3つの装飾図柄41が確定停止する。この装飾図柄41の組み合わせ「454」は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれの場合の組み合わせの一例である。また、特別図柄の変動停止にともない、小図柄56も確定停止する。このとき、小図柄56の組み合わせ「454」は、装飾図柄41の組み合わせと一致する。また、特別時短遊技状態における最終回の特別図柄の変動が終了することにともない、パチンコ遊技機100は、特別時短遊技状態から通常遊技状態に制御される。
次に、図78(21)に示すように、第1移行画像512が表示される。第1移行画像512が表示されているときには、装飾図柄41、変動画像51、保留画像52、ステージ画像61、および特別時短残回数画像79は非表示になっている。一方で、保留数表示55および小図柄56は表示されている。
なお、第1移行画像512は、画像表示部114の一側(例えば右側)から反対側(例えば左側)へ向かって移動しながら表示されてもよい。この場合、装飾図柄41、変動画像51、保留画像52、およびステージ画像61は、第1移行画像512に覆われることで非表示になるように遊技者に見せることができる。
次に、図78(22)に示すように、結果画像513が表示される。
次に、図78(23)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない小図柄56の変動が開始される。この変動は、通常遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動である。また、この変動において、装飾図柄41は表示されていない。すなわち、この変動においては、装飾図柄41を用いることなく、小図柄56を用いた変動演出が行われる。また、この変動においては、変動画像51および保留画像52は表示されない。また、第2始動口122の保留数表示55が「4」から「3」に切り替わる。
次に、特別図柄の変動停止にともない、図78(24)に示すように、3つの小図柄56が揃って表示され確定停止する。この小図柄56の組み合わせ「721」は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれの場合の組み合わせの一例である。
次に、図79(25)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない小図柄56の変動が開始される。また、第2始動口122の保留数表示55が「3」から「2」に切り替わる。
次に、特別図柄の変動停止にともない、図79(26)に示すように、3つの小図柄56が揃って表示され確定停止する。この小図柄56の組み合わせ「638」は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれの場合の組み合わせの一例である。
次に、図79(27)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない小図柄56の変動が開始される。また、第2始動口122の保留数表示55が「2」から「1」に切り替わる。
次に、特別図柄の変動停止にともない、図79(28)に示すように、3つの小図柄56が揃って表示され確定停止する。この小図柄56の組み合わせ「583」は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれの場合の組み合わせの一例である。
次に、図79(29)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない小図柄56の変動が開始される。また、第2始動口122の保留数表示55が「1」から「0」に切り替わる。
次に、特別図柄の変動停止にともない、図79(30)に示すように、3つの小図柄56が揃って表示され確定停止する。この小図柄56の組み合わせ「421」は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれの場合の組み合わせの一例である。
そして、第2始動口122への入賞に基づく保留が無い状態で第2始動口122への入賞に基づく変動演出が終了すると、図80(31)に示すように、画像表示部114には、装飾性の高い装飾図柄41である「421」が確定停止されている。すなわち、装飾図柄41の組み合わせと小図柄56の組み合わせとが一致する。また、このとき、通常遊技状態に応じたステージ画像61が表示されている。また、このとき、3つの保留画像52、実行回数画像501、および左打ち画像514が表示されている。実行回数画像501には、特別図柄の変動表示の回数がリセットされてから新たに行われた変動演出の回数を含む「34GAME」のテキストが示されている。このとき、実行回数画像501に示されている回数は、パチンコ遊技機100が特別時短遊技状態に制御されてから行われた変動演出の回数である。
次に、図80(32)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄41および小図柄56の変動が開始される。また、第1始動口121の保留数表示55が「3」から「2」に切り替わる。また、2番目、3番目の保留画像52は、変動画像51の表示位置に近づくように移動する。また、このとき、1番目の保留画像52は、変動画像51の表示位置に移動する。また、このとき、残回数報知演出が開始される。図示の例では、残回数報知演出により、前兆画像502が表示されている。
次に、図80(33)に示すように、残回数報知演出により、到達残回数画像503が表示される。到達残回数画像503には、「あと266」のテキストが示されている。
そして、特別図柄の変動停止にともない、図80(34)に示すように、3つの装飾図柄41が揃って表示され確定停止する。この装飾図柄41の組み合わせ「125」は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれの場合の組み合わせの一例である。また、特別図柄の変動停止にともない、小図柄56も揃って表示され確定停止する。このとき、小図柄56の組み合わせ「125」は、装飾図柄41の組み合わせと一致する。また、このとき、実行回数画像501の表示内容が「35GAME」に更新される。また、このとき、到達残回数画像503の表示内容が「あと265」に更新される。
なお、変動演出例4において、リーチ煽り演出(図77(13)参照)、エフェクト演出(図77(13)参照)、リーチ演出(図77(14)参照)、中可動役物115Bの役物演出(図77(14)参照)、SPリーチ演出(図77(15)参照)、SPSPリーチ演出(図77(16)参照)、ボタン操作演出(図77(17)参照)は、演出選択処理(図38(b)参照)において選択された変動演出パターンである「EH5」(図61参照)において実行されることが含まれている演出である。一方、左可動役物115Aの役物演出および音演出(図76(11)参照)は、演出選択処理において選択された何れの変動演出パターンにも実行されることが含まれていない演出である。すなわち、事前判定結果に基づく上記の役物演出および音演出は、事前判定演出選択処理(図38(a)参照)において選択された事前判定演出パターンである「AH5」(図57参照)において実行されることが含まれている演出である。
以上の通り、変動演出例1では、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく100回目の変動演出にて、到達残回数画像503の表示が開始される(図66(8)参照)。一方で、変動演出例4では、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく1回目の変動演出にて、到達残回数画像503の表示が開始される(図80(33)参照)。すなわち、本実施形態では、演出制御部300は、通常遊技状態において変動が実行される回数が所定回数に到達すると、変動の回数に基づく特別演出を実行可能であり、特定時短遊技状態から通常遊技状態に制御される場合、通常遊技状態における変動の回数が所定回数に到達する前に、特別演出を実行可能である。特別演出としては、例えば、到達残回数画像503の表示が挙げられる。
この場合、特別時短遊技状態から通常遊技状態に制御される場合における特別演出の実行条件が、通常遊技状態において変動が実行される回数が所定回数に到達することである場合に比べて、特別時短遊技状態から通常遊技状態に制御されることの特別感を遊技者に与えることができ、興趣性が高い演出を実行可能なパチンコ遊技機100を提供することができる。
特に、特別時短遊技状態において変動演出が行われると、この変動演出の回数だけ、RAMクリアが実行された場合に比べて、特定時短遊技状態に到達するまでに必要な通常遊技状態における変動演出の回数が少なくなる。この場合において、特別時短遊技状態から通常遊技状態に制御された場合に到達残回数画像503が表示されないと、遊技者は、特定時短遊技状態に到達するまでに必要な通常遊技状態における変動演出の回数が少なくなっていることを認識できないことがある。そこで、本実施形態では、特別時短遊技状態から通常遊技状態に制御される場合、通常遊技状態における変動の回数が所定回数に到達する前に到達残回数画像503を表示している。これにより、特定時短遊技状態に到達するまでに必要な通常遊技状態における変動演出の回数が少なくなっていることを遊技者に認識させることができる。
また、本実施形態では、演出制御部300は、パチンコ遊技機100の電源が断たれた状態から復帰した際にRAMクリアが実行されていない場合、通常遊技状態における変動の回数が所定回数に到達する前に、変動ごとに行われる抽選(図42のS4207参照)で当選した変動にて、特別演出(到達残回数画像503の表示)を行う。また、パチンコ遊技機100の電源が断たれた状態から復帰した際にRAMクリアが実行されていない場合において、到達残回数画像503が表示される場合、パチンコ遊技機100の電源が断たれる前に変動が実行された分だけ、表示開始時に少ない数が到達残回数画像503に表示される。
この場合、パチンコ遊技機100の電源が断たれた状態から復帰した際にRAMクリアが実行されているか否かに関わらず、特別演出の実行条件が通常遊技状態における変動の回数が所定回数に到達することである場合に比べて、特別演出が実行されることの意外性を遊技者に感じさせることができる。
なお、本実施形態では、変動の実行の回数に基づく特別演出の一例として到達残回数画像503の表示を説明したが、特別演出は、到達残回数画像503の表示に限定されない。
例えば、演出制御部300は、変動の実行の回数が所定回数未満である場合には実行回数画像501を表示せず、変動の実行の回数が所定回数以上である場合には実行回数画像501を表示してもよい。この場合には、実行回数画像501の表示も、特別演出の一例として捉えられる。
また、特別演出は、複数回の変動演出にわたって行われる演出に限定されない。例えば、通常遊技状態における変動演出(変動)の回数や、特定時短遊技状態に到達するまでの残りの変動演出(変動)の回数が所定回数に到達すると、特定時短遊技状態に到達するまでの残りの変動演出(変動)の回数が所定回数であることを示唆する示唆演出が行われてもよい。この示唆演出は、一の変動演出の実行中や、一の変動演出の終了時に実行され、複数回の変動演出にわたって実行されなくてもよい。特別演出には、この示唆演出も含まれる。この示唆演出は、特定時短遊技状態に到達するまでの残りの変動演出(変動)の回数を示す文字を含む画像の表示でもよいし、特定の色等による画像の表示であってもよい。また、示唆演出は、ステージ画像61の表示であってもよい。一例を挙げると、通常遊技状態における変動演出(変動)の回数や、特定時短遊技状態に到達するまでの残りの変動演出(変動)の回数が所定回数に到達すると、演出制御部300は、特定時短遊技状態に到達するまでの残りの変動演出(変動)の回数が所定回数であることに応じた表示態様のステージ画像61に切り替えてもよい。すなわち、特別演出は、特定の文字からなる画像表示のみならず、特定の色からなる画像表示や、特定の背景からなる画像表示であってもよい。さらに、通常遊技状態における変動演出(変動)の回数や、特定時短遊技状態に到達するまでの残りの変動演出(変動)の回数が所定回数に到達すると、演出制御部300は、枠ランプ157や盤ランプ116を、特定時短遊技状態に到達するまでの残りの変動演出(変動)の回数が所定回数であることを示唆する態様により発光させてもよい。すなわち、特別演出は、画像表示部114による演出のみならず、枠ランプ157や盤ランプ116による演出であってもよい。
また、パチンコ遊技機100の電源が断たれた状態から復帰した際にRAMクリアが実行されていない場合、通常遊技状態における初回の変動において、特別演出が実行されてもよい。さらに、パチンコ遊技機100の電源が断たれた状態から復帰した際にRAMクリアが実行されていない場合、通常遊技状態において、初回の変動が開始される前に、特別演出が実行されてもよい。
また、変動演出例4では、特別時短遊技状態における変動が複数回行われることで、特別時短遊技状態での特別図柄抽選の残り回数が3回になっている(図75(4)参照)。このように、特別時短遊技状態における変動の回数や、特別時短遊技状態での特別図柄抽選の残り回数が所定回数に到達した以降には、演出制御部300は、変動が開始するたびに、特別時短遊技状態での特別図柄抽選の残り回数を示す回数画像を表示することで、特別時短遊技状態での特別図柄抽選の残り回数のカウントダウンをしてもよい。この回数画像は、特別時短遊技状態における変動の回数や、特別時短遊技状態での特別図柄抽選の残り回数が所定回数に到達するまでは、表示されない。また、パチンコ遊技機100の電源が断たれた状態から復帰した際にRAMクリアが実行されている場合と実行されていない場合とで、回数画像を表示するために特別時短遊技状態において必要な変動の回数は変わらない。ただし、特別時短遊技状態での特別図柄抽選の残り回数が所定回数(例えば3回)に到達することを回数画像の表示条件とする場合、特別時短遊技状態での抽選回数の初期値が第1回数(例えば10回)に設定された場合よりも、特別時短遊技状態での抽選回数の初期値が第1回数よりも多い第2回数(例えば30回)に設定された場合の方が、回数画像を表示するために特別時短遊技状態において必要な変動の回数が多くなる。
(変動演出例5)
図81乃至図85は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図81乃至図85を参照しながら装飾図柄41の変動演出について他の具体例(変動演出例5)を説明する。変動演出例5は、特別時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞したことに基づく装飾図柄41の変動演出例である。また、変動演出例5では、4回の変動演出が行われる。
なお、図81乃至図85に示した4回の変動演出は、図61における「変動演出パターン」として「EH3」、「EH2」、「EH2」、「EG2」の順に選択された場合に実行される変動演出である。また、この4回の変動演出において、事前判定演出が実行される。この事前判定演出は、図57における「事前判定演出パターン」として「AG2」が選択された場合に実行される演出である。また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図81(1)に示すように、1つ前の特別図柄の変動が終了することにともない、演出制御部300によって、画像表示部114において装飾性の低い装飾図柄41および小図柄56が確定停止されている。このとき、第2始動口122の保留数表示55には「4」が表示されており、4つの保留画像52が表示されている。また、このとき、ステージ画像61、第1右打ち画像75および特別時短残回数画像79が表示されている。図示の例では、特別時短残回数画像79として、「10回」のテキストが表示されている。
次に、図81(2)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄41および小図柄56の変動が開始される。このとき、第2始動口122の保留数表示55が「4」から「3」に切り替わる。また、特別時短残回数画像79が「10回」から「9回」に切り替わる。また、このとき、保留画像52の変化演出が実行され、3番目の保留画像52に変化画像62が表示される。図示の例では、変化演出により、3番目の保留画像52に青色の変化画像62が表示されている。また、変化演出が実行されているとき、スピーカ156から、変化演出の効果音が出力される。
次に、図81(3)に示すように、3つの装飾図柄41である「125」が揃って表示され確定停止する。このとき、1回目のチャンス目演出が実行され、3つの装飾図柄41にチャンス目画像63が表示される。図示の例では、1回目のチャンス目演出により、3つの装飾図柄41に青色のチャンス目画像63が表示されている。また、特別図柄の変動停止にともない、小図柄56も揃って表示され確定停止する。このとき、小図柄56の組み合わせ「125」は、装飾図柄41の組み合わせと一致する。
次に、図81(4)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄41および小図柄56の変動が開始される。また、第2始動口122の保留数表示55が「3」から「2」に切り替わる。また、特別時短残回数画像79が「9回」から「8回」に切り替わる。
次に、図81(5)に示すように、3つの装飾図柄41である「853」が揃って表示され確定停止する。このとき、2回目のチャンス目演出が実行され、3つの装飾図柄41にチャンス目画像63が表示される。図示の例では、2回目のチャンス目演出により、3つの装飾図柄41に緑色のチャンス目画像63が表示されている。また、特別図柄の変動停止にともない、小図柄56も揃って表示され確定停止する。このとき、小図柄56の組み合わせ「853」は、装飾図柄41の組み合わせと一致する。
次に、図81(6)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄41および小図柄56の変動が開始される。また、第2始動口122の保留数表示55が「2」から「1」に切り替わる。また、特別時短残回数画像79が「8回」から「7回」に切り替わる。
次に、図82(7)に示すように、ゾーン演出が開始される。図示の例では、ゾーン演出により、ゾーン報知画像64が表示される。このゾーン演出は、実行中である特別図柄の変動の次の変動において大当たりになることを期待させる演出である。
次に、図82(8)に示すように、3つの装飾図柄41である「553」が揃って表示され確定停止する。このとき、3回目のチャンス目演出が実行され、3つの装飾図柄41にチャンス目画像63が表示される。すなわち、3回にわたって行われるチャンス目演出のうちの最終回のチャンス目演出が実行される。図示の例では、3回目のチャンス目演出により、3つの装飾図柄41に赤色のチャンス目画像63が表示されている。また、特別図柄の変動停止にともない、小図柄56も揃って表示され確定停止する。このとき、小図柄56の組み合わせ「553」は、装飾図柄41の組み合わせと一致する。また、このとき、ゾーン識別画像65が表示されている。
次に、図82(9)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄41および小図柄56の変動が開始される。また、第2始動口122の保留数表示55が「1」から「0」に切り替わる。また、特別時短残回数画像79が「7回」から「6回」に切り替わる。また、このとき、ゾーン識別画像65が表示されている。また、このとき、エフェクト演出が開始される。図示の例では、エフェクト演出により、ゾーンエフェクト画像66が表示される。より具体的には、画像表示部114における周囲に青色のゾーンエフェクト画像66が表示されている。また、このとき、音演出が実行されることにより、「大当たり!?」の音声がスピーカ156から出力される。「大当たり!?」の音声を出力する音演出は、特別図柄の抽選結果が大当たりであることを示唆する演出である。
次に、図82(10)に示すように、変動画像51の変化演出が行われ、変動画像51に変化画像62が表示される。図示の例では、変化演出により、変動画像51に赤色の変化画像62が表示されている。また、変化演出が実行されているとき、スピーカ156から、変化演出の効果音が出力される。
次に、図82(11)に示すように、左装飾図柄41である数字の「3」が仮停止する。
次に、図82(12)に示すように、右装飾図柄41である数字の「3」が仮停止し、リーチ演出が実行される。
次に、図83(13)に示すように、SPリーチ演出が実行され、ステージ画像61が非表示になる。
次に、図83(14)に示すように、SPSPリーチ演出が実行される。このとき、上下の小図柄56である数字の「3」が仮停止する。一方で、中小図柄56は高速変動を維持している。また、このとき、装飾図柄41および変動画像51が非表示になる。
次に、図83(15)に示すように、ボタン操作演出が実行され、ボタン操作画像69が表示される。
そして、ボタン操作画像69が表示されているときに遊技者が演出ボタン161を操作すると、図83(16)に示すように、役物演出が実行される。図示の例では、役物演出により、中可動役物115Bが移動して画像表示部114の一部を覆っている。また、このとき、ゾロ目の小図柄56が仮停止する。図示の例では、小図柄56が「333」の組み合わせで表示されることにより、遊技者に対して特別図柄抽選の抽選結果が大当たりまたは小当たりであることが報知される。
次に、図83(17)に示すように、ゾロ目の装飾図柄41が仮停止する。図示の例では、装飾図柄41が「333」の組み合わせで表示されることにより、遊技者に対して特別図柄抽選の抽選結果が大当たりまたは小当たりであることが報知される。また、このとき、ステージ画像61が再表示される。
そして、特別図柄の変動停止にともない、図83(18)に示すように、装飾性の低い3つの装飾図柄41および小図柄56が確定停止する。この装飾図柄41の数字の組み合わせ「333」は、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりの場合の組み合わせの一例である。
なお、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりの場合には、ゾロ目の装飾図柄41が表示されているときであっても、ステージ画像61が表示されなくてもよい。すなわち、特別時短遊技状態における特別図柄抽選の抽選結果が大当たりまたは小当たりである変動演出においては、SPリーチ演出が開始されてステージ画像61が非表示になった後、ステージ画像61が再表示されることなく変動演出が終了してもよい。
次に、図84(19)に示すように、オープニング画像74が表示される。図示の例では、オープニング画像74として、大当たり遊技または小当たり遊技の開始を示す「Bonus!」のテキストが表示されている。
次に、図84(20)に示すように、促進画像508が表示される。促進画像508においては、特定領域画像509が表示されている。
そして、促進画像508が表示されているときに第2大入賞口126に遊技球が入賞すると、図84(21)に示すように、入賞報知画像515が表示される。
次に、図84(22)に示すように、第1右打ち画像75と、ラウンド中画像76と、ラウンド数画像77とが表示される。図示の例では、ラウンド数画像77に「Round1」のテキストが表示されている。
次に、最終回のラウンドが終了すると、図84(23)に示すように、特別時短選択画像510が表示される。図示の例では、特別時短選択画像510において、「A」のモードにカーソルが合わせられている。
そして、特別時短選択画像510が表示されてから所定時間が経過すると、図84(24)に示すように、継続画像516が表示される。また、このとき、第2右打ち画像511が表示される。
次に、特別時短遊技状態において、図85(25)に示すように、画像表示部114には、装飾性の低い装飾図柄41である「333」が確定停止されている。そして、小図柄56も、装飾図柄41と同様に「333」の数字の並びによって確定停止されている。また、このとき、特別時短残回数画像79として「30回」のテキストが表示されている。
なお、変動演出例5において、変動画像51の変化演出(図82(10)参照)、リーチ演出(図82(12)参照)、SPリーチ演出(図83(13)参照)、SPSPリーチ演出(図83(14)参照)、ボタン操作演出(図83(15)参照)、中可動役物115Bの役物演出(図83(16)参照)は、演出選択処理(図38(b)参照)において選択された変動演出パターンである「EG2」(図61参照)において実行されることが含まれている演出である。一方で、保留画像52の変化演出(図81(2)参照)、チャンス目演出(図81(3)、(5)、図82(8)参照)、ゾーン演出(図82(7)参照)、エフェクト演出(図82(9)参照)、音演出(図82(9)参照)は、演出選択処理において選択された何れの変動演出パターンにも実行されることが含まれていない演出である。すなわち、事前判定結果に基づく上記の各演出は、事前判定演出選択処理(図38(a)参照)において選択された事前判定演出パターンである「AG2」(図57参照)において実行されることが含まれている演出である。
また、変動演出例5では、特別時短遊技状態における特別図柄抽選の抽選結果が大当たりまたは小当たりである変動演出において昇格煽り演出(図73(13)参照)が実行されていないが、これに限定されない。特別図柄抽選の抽選結果が大当たりまたは小当たりである変動演出では、昇格煽り演出が必ず行われるようにしてもよい。
(変動演出例6)
図86乃至図88は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図86乃至図88を参照しながら装飾図柄41の変動演出について他の具体例(変動演出例6)を説明する。変動演出例6には、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出と、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出と、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出とが含まれる。
なお、図86乃至図88に示した変動演出のうちの、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出は、図59における「変動演出パターン」として「ER5-2」が選択された場合に実行される変動演出である。また、この変動演出において、事前判定演出が実行される。この事前判定演出は、図56における「事前判定演出パターン」として「AR5-2」が選択された場合に実行される演出である。また、この変動演出は、RAMクリアにより特別図柄の変動表示の回数がリセットされてから300回目の変動演出である。
また、図86乃至図88に示した変動演出のうちの、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出は、図63における「変動演出パターン」として「EM1」が選択された場合に実行される変動演出である。
また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図86(1)に示すように、1つ前の特別図柄の変動が終了することにともない、演出制御部300によって、画像表示部114において装飾図柄41および小図柄56が確定停止されている。また、このとき、ステージ画像61、保留画像52、実行回数画像501、および到達残回数画像503が表示されている。また、このとき、第1始動口121の保留数表示55に「3」が表示されている。また、実行回数画像501には、「299GAME」のテキストが示されている。また、到達残回数画像503には、「あと1」のテキストが示されている。
次に、図86(2)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄41および小図柄56の変動が開始される。また、第1始動口121の保留数表示55が「3」から「2」に切り替わる。
次に、図86(3)に示すように、3つの装飾図柄41である「421」が揃って表示され確定停止する。また、特別図柄の変動停止にともない、小図柄56も揃って表示され確定停止する。このとき、小図柄56の組み合わせ「421」は、装飾図柄41の組み合わせと一致する。また、このとき、実行回数画像501の表示内容が「300GAME」に更新される。また、このとき、到達残回数画像503の表示内容が「あと0」に更新される。また、このとき、サブ右打ち表示器87が点灯する。また、このとき、所定条件の成立(RAMクリアの実行、変動回数のリセット)から実行された特別図柄の変動表示の回数が特定回数である300回に到達したことで、特定時短遊技状態に制御される。
次に、図86(4)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄41および小図柄56の変動が開始される。また、第1始動口121の保留数表示55が「2」から「1」に切り替わる。
次に、図86(5)に示すように、装飾図柄41および小図柄56の変動が継続される。また、このとき、第1右打ち画像75が表示される。
なお、変動演出例6では、特定時短遊技状態において装飾図柄41が高速で変動表示して視認困難または視認不能になった後に、第1右打ち画像75が表示されているが、これに限定されない。特定時短遊技状態における初回の変動演出の開始後において、装飾図柄41が高速で変動表示する前に、第1右打ち画像75が表示されてもよい。すなわち、装飾図柄41が視認容易であるときに、第1右打ち画像75が表示されてもよい。
次に、図86(6)に示すように、特定時短開始画像517が表示される。特定時短開始画像517においては、第3右打ち画像518が表示されている。また、このとき、装飾図柄41、変動画像51および保留画像52が非表示になる。一方で、ステージ画像61、保留数表示55、および第1右打ち画像75は表示されている。また、小図柄56は変動を継続している。
次に、図87(7)に示すように、第2移行画像519が表示される。第2移行画像519が表示されると、ステージ画像61および特定時短開始画像517は非表示になる。一方で第1右打ち画像75は表示されている。すなわち、第3右打ち画像518よりも、第1右打ち画像75の方が、表示時間が長い。また、このとき、装飾図柄41は、非表示である。ただし、装飾図柄41は、高速で変動表示しており視認困難または視認不能な状態であってもよい。
なお、第2移行画像519は、画像表示部114における一側(例えば上側)から反対側(例えば下側)へ向かって移動する用に表示されてもよい。この場合、ステージ画像61や装飾図柄41は、第2移行画像519に覆われることで非表示になるように遊技者に見せることができる。
次に、図87(8)に示すように、モード開始画像520が表示される。モード開始画像520が表示されているときにおいては、第1右打ち画像75および第2移行画像519も表示されている。
次に、図87(9)に示すように、特定時短選択画像521が表示される。図示の例では、特定時短選択画像521において、「a」のモードにカーソルが合わせられている。また、このとき、第2始動口122に遊技球が4球入賞することにより、第2始動口122の保留数表示55に「4」が表示される。一方で、保留画像52は表示されない。また、第2始動口122に遊技球が入賞するたびに、スピーカ156から、第2始動口122への入賞を報知する入賞音が出力される。
そして、特定時短選択画像521が表示されてから所定時間が経過すると、図87(10)に示すように、特定時短遊技状態に応じたステージ画像61が表示されている。図示の例では、ステージ画像61として、公園をテーマにした動画像が表示されている。また、このとき、3つの装飾図柄41である「125」が仮停止している。また、このとき、4つの保留画像52が表示される。この4つの保留画像52は、第2始動口122への入賞に基づいて表示される保留画像52である。一方で、第1始動口121への入賞に基づく変動画像51および保留画像52の何れも表示されていない。また、このとき、特定時短残回数画像524が表示される。特定時短残回数画像524には、「294」のテキストが示されている。
次に、図87(11)に示すように、特別図柄の変動停止にともない3つの装飾図柄41である「125」が確定停止する。また、小図柄56も揃って表示され確定停止する。このとき、小図柄56の組み合わせ「125」は、装飾図柄41の組み合わせと一致する。
次に、図87(12)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄41および小図柄56の変動が開始される。また、第2始動口122の保留数表示55が「4」から「3」に切り替わる。また、特定時短残回数画像524が「294」から「293」に切り替わる。また、このとき、第4右打ち画像525が表示される。
次に、図88(13)に示すように、3つの装飾図柄41および小図柄56である「853」が揃って表示され確定停止する。また、このとき、第4右打ち画像525は非表示になっている。すなわち、第4右打ち画像525よりも、第1右打ち画像75の方が、表示時間が長い。
以上の通り、変動演出例6では、通常遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞したことに基づく変動演出として、図59における「変動演出パターン」として「ER5-2」が選択されたことに基づく演出が実行されている。また、通常遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞したことに基づく事前判定演出として、図56における「事前判定演出パターン」として「AR5-2」が選択されたことに基づく演出が実行されている。ここで、通常遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合において、RAMクリアにより特別図柄の変動表示の回数がリセットされてから実行されていた変動演出の回数が297回未満である場合、「変動演出パターン」として「ER5-1」(図59参照)が選択され、「事前判定演出パターン」として「AR5-1」(図56参照)が選択される。また、「変動演出パターン」として「ER5-1」が選択される場合、変動演出において、リーチ演出、エフェクト演出、ボタン操作演出等が行われる。また、「事前判定演出パターン」として「AR5-1」が選択される場合、事前判定演出として、ゾーン演出、役物演出、入賞時発光演出等が行われる。これに対し、変動演出例6では、「変動演出パターン」として「ER5-2」が選択され、「事前判定演出パターン」として「AR5-2」が選択されたことにより、リーチ演出、エフェクト演出、ボタン操作演出、ゾーン演出、役物演出、および入賞時発光演出の何れも行われていない。
すなわち、本実施形態では、演出制御部300は、通常遊技状態において変動が実行されているときに所定演出を実行可能であり、通常遊技状態において、特定時短遊技状態に制御されるまでの残りの変動の回数が特定回数になる変動から、所定演出の実行を制限する。
特定時短遊技状態に制御されるまでの残りの変動の回数が少なくなっても所定演出が制限されることなく実行されると、遊技者は、所定演出に気を取られることで、特定時短遊技状態に制御されるまでの残りの変動の回数が少ないことや、特定時短遊技状態に制御されたことに気付かないおそれがある。そこで、本実施形態では、特定時短遊技状態に制御されるまでの残りの変動の回数が少なくなると所定演出の実行を制限することで、特定時短遊技状態に制御されるまでの残りの変動の回数が少ないことや、特定時短遊技状態に制御されたことに対する遊技者の興奮度を高めるようにしており、これにより、興趣性が高い演出を実行可能なパチンコ遊技機100を提供することができる。
なお、変動演出例6では、通常遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞したことに基づく変動として、図24における「変動パターン」として「リーチ有」である「PR5」が選択されている。この場合であっても、上述の通り、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出において、リーチ演出は実行されない。すなわち、本実施形態では、通常遊技状態において、特定時短遊技状態に制御されるまでの残りの変動の回数が特定回数になる変動からは、遊技制御部200において「リーチ有」である「変動パターン」が選択された場合であっても、演出制御部300は、リーチ演出が実行されない変動演出を行う。
この場合、遊技制御部200に設定された変動パターンが「リーチ有」である変動パターンであっても、特定時短遊技状態に制御されるまでの残りの変動の回数が少ないことや、特定時短遊技状態に制御されたことに対する遊技者の興奮度を高めることができる。
なお、本実施形態では、所定演出として、リーチ演出、エフェクト演出、ボタン操作演出、ゾーン演出、役物演出、および入賞時発光演出の実行が制限されることを説明したが、所定演出は、上記の演出に限定されない。
「ER4-1」(図59参照)や「ER5-1」の変動演出パターンには、所定演出として、疑似連続演出、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出、変化演出、ゾーン演出、リーチ煽り演出、エフェクト演出、役物演出、音演出、およびボタン操作演出のうちの何れの演出を実行することが設定されてもよい。そして、この場合であっても、「ER4-2」や「ER5-2」の変動演出パターンが選択された場合には、演出制御部300は、何れの所定演出の実行も制限するようにしてもよい。
また、「AR4-1」(図56参照)や「AR5-1」の事前判定演出パターンには、所定演出として、変化演出、チャンス目演出、ゾーン演出、エフェクト演出、音演出、役物演出、および入賞時発光演出のうちの何れの演出を実行することが設定されてもよい。そして、この場合であっても、「ER4-2」や「ER5-2」の事前判定演出パターンが選択された場合には、演出制御部300は、何れの所定演出の実行も制限するようにしてもよい。
また、所定演出の実行が制限される条件は、変動パターンとして「PR4」や「PR5」(図24参照)が選択されることや、事前判定パターンとして「JR4」や「JR5」(図33参照)が選択されることに限定されない。通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合において、特定時短遊技状態に制御されるまでの残りの変動の回数が特定回数になる変動から、演出制御部300は、何れの事前判定演出パターンおよび変動演出パターンが選択された場合であっても、所定演出の実行を制限してもよい。また、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出が行われる場合において、特定時短遊技状態に制御されるまでの残りの変動の回数が特定回数になる変動から、演出制御部300は、何れの事前判定演出パターンおよび変動演出パターンが選択された場合であっても、所定演出の実行を制限してもよい。
また、変動演出例6では、通常遊技状態に応じたステージ画像61が表示されているときに、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく初回の変動演出が実行されている。このように、特定時短遊技状態に応じたステージ画像61が表示される前(特定時短開始画像517が表示される前、モード開始画像520が表示される前、特定時短遊技状態に応じた装飾図柄41が表示される前)に特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出が実行される場合、図64に示した変動演出パターンとは異なる変動演出パターンが選択されてもよい。すなわち、特定時短遊技状態に応じたステージ画像61が表示される前に特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出が実行される場合に特有の変動演出パターンが選択され、選択された変動演出パターンに応じた変動演出が実行されてもよい。
(変動演出例7)
図89乃至図91は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図89乃至図91を参照しながら装飾図柄41の変動演出について他の具体例(変動演出例7)を説明する。変動演出例7には、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出と、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出とが含まれる。
なお、図89乃至図91に示した変動演出のうちの、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出は、図59における「変動演出パターン」として「ER1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、この変動演出は、RAMクリアにより特別図柄の変動表示の回数がリセットされてから300回目の変動演出である。
また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図89(1)に示すように、1つ前の特別図柄の変動が終了することにともない、演出制御部300によって、画像表示部114において装飾図柄41および小図柄56が確定停止されている。また、このとき、ステージ画像61、実行回数画像501、および到達残回数画像503が表示されている。また、このとき、第1始動口121の保留数表示55に「0」が表示されている。また、実行回数画像501には、「299GAME」のテキストが示されている。また、到達残回数画像503には、「あと1」のテキストが示されている。
そして、第1始動口121に遊技球が入賞すると、図89(2)に示すように、特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄41および小図柄56の変動が開始される。また、第1始動口121に遊技球が入賞することに伴い、スピーカ156から、第1始動口121への入賞を報知する入賞音が出力される。また、この変動演出において、スピーカ156からは、実行中である変動演出に応じた演出音が出力されている。また、図示を省略するが、枠ランプ157および盤ランプ116は、実行中である変動演出に応じた発光態様により発光している。
そして、特別図柄の変動停止に伴い、図89(3)に示すように、3つの装飾図柄41および小図柄56である「421」が確定停止する。また、このとき、実行回数画像501の表示内容が「300GAME」に更新される。また、このとき、到達残回数画像503の表示内容が「あと0」に更新される。また、このとき、サブ右打ち表示器87が点灯する。また、このとき、所定条件の成立(RAMクリアの実行、変動回数のリセット)から実行された特別図柄の変動表示の回数が特定回数である300回に到達したことで、特定時短遊技状態に制御される。
また、図89(4)に示すように、第1右打ち画像75が表示される。また、このとき、到達報知画像526が表示される。
次に、特別図柄の変動が停止してから所定時間が経過すると、図89(5)に示すように、メニュー表示画像504が表示される。なお、このとき、スピーカ156からは、前回の変動演出に応じた演出音が出力されている。また、このとき、枠ランプ157および盤ランプ116は、前回の変動演出に応じた色により発光している。図示の例では、枠ランプ157および盤ランプ116は、青色に発光している。
次に、メニュー表示画像504が表示されてから所定時間が経過すると、図89(6)に示すように、枠ランプ157および盤ランプ116の発光態様が変化する。図示の例では、枠ランプ157および盤ランプ116は、緑色に発光している。また、このとき、スピーカ156からは、前回の変動演出に応じた演出音が、変動演出の実行中やメニュー画像506の表示が開始されたとき(図89(5)参照)に比べて、小さい音量により出力されている。なお、このとき、演出ボタン161の操作に応じてメニュー画像506が表示されると、ステージ画像61、装飾図柄41、小図柄56、実行回数画像501、および到達残回数画像503が非表示になってもよい。そして、メニュー画像506が表示されているときであっても、保留数表示55および第1右打ち画像75は、表示されてもよい。また、メニュー画像506が表示されているときに、到達報知画像526は、表示されていてもよいし、非表示になってもよい。
さらに所定時間が経過すると、図90(7)に示すように、客待ち画像505が表示される。また、このとき、ステージ画像61、実行回数画像501、到達残回数画像503、装飾図柄41、保留数表示55および小図柄56は、非表示になる。一方で、第1右打ち画像75および到達報知画像526は表示されている。また、このとき、枠ランプ157および盤ランプ116の発光態様が変化する。図示の例では、枠ランプ157および盤ランプ116は、赤色に発光している。また、このとき、スピーカ156からは、音が出力されなくなる。なお、客待ち画像505が表示されているときであっても、保留数表示55が表示されてもよい。
そして、第1始動口121に遊技球が2球入賞すると、図90(8)に示すように、特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄41および小図柄56の変動が開始される。また、第1始動口121に遊技球が2球入賞することに伴い、変動画像51および保留画像52が表示される。また、第1始動口121の保留数表示55に「1」が表示される。また、第1始動口121に遊技球が入賞するたびに、スピーカ156から、第1始動口121への入賞を報知する入賞音が出力される。また、このとき、ステージ画像61、実行回数画像501、到達残回数画像503が、再び表示される。
次に、図90(9)に示すように、特定時短開始画像517が表示される。特定時短開始画像517においては、第3右打ち画像518が表示されている。また、このとき、装飾図柄41、変動画像51および保留画像52が非表示になる。一方で、ステージ画像61、保留数表示55、および第1右打ち画像75は表示されている。また、小図柄56は変動を継続している。
次に、図90(10)に示すように、第2移行画像519が表示される。第2移行画像519が表示されると、ステージ画像61および第3右打ち画像518は非表示になる。一方で、第1右打ち画像75は表示されている。
次に、図90(11)に示すように、モード開始画像520が表示される。モード開始画像520が表示されているときにおいては、第1右打ち画像75および第2移行画像519も表示されている。
次に、図90(12)に示すように、特定時短選択画像521が表示される。図示の例では、特定時短選択画像521において、「a」のモードにカーソルが合わせられている。
そして、特定時短選択画像521が表示されてから所定時間が経過すると、図91(13)に示すように、特定時短遊技状態に応じたステージ画像61が表示される。また、このとき、3つの装飾図柄41である「125」が仮停止している。また、このとき、第4右打ち画像525が表示される。また、このとき、特定時短残回数画像524が表示される。特定時短残回数画像524には、「294」のテキストが示されている。なお、第1始動口121への入賞に基づく変動画像51および保留画像52は、何れも表示されない。
次に、図91(14)に示すように、特別図柄の変動停止にともない3つの装飾図柄41である「125」が確定停止する。また、小図柄56も揃って表示され確定停止する。このとき、小図柄56の組み合わせ「125」は、装飾図柄41の組み合わせと一致する。このときには、第4右打ち画像525が非表示になっている。
なお、この後、第2始動口122に遊技球が入賞すると、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出が開始される。
また、変動演出例7では、モード開始画像520(図90(11)参照)が表示された変動演出において、第4右打ち画像525が表示されているが、これに限定されない。変動演出例7においても、変動演出例6と同様に、モード開始画像520が表示された変動演出の次の変動演出において、第4右打ち画像525が表示されてもよい。また、変動演出例6において、変動演出例7と同様に、モード開始画像520(図87(8)参照)が表示された変動演出において、装飾図柄41が再表示された際(図87(10)参照)に、第4右打ち画像525が表示されてもよい。
以上の通り、変動演出例7では、RAMクリアにより特別図柄の変動表示の回数がリセットされてから300回目の変動演出が終了してから、次の変動演出が開始される前に第1右打ち画像75が表示されている(図89(4)参照)。すなわち、本実施形態では、演出制御部300は、特定時短遊技状態に制御されるまでの残りの変動の回数が最終回の変動における図柄が停止するときに遊技制御部200に保留記憶が記憶されていない場合、最終回の変動における図柄が停止しているときに、遊技領域111の右側への遊技球の発射を促す特定報知を開始可能である。特定報知としては、例えば、第1右打ち画像75の表示が挙げられる。
この場合、特定時短遊技状態における変動演出が開始される前に、遊技者は、遊技領域111の右側へ遊技球を発射するべきであることを認識し、遊技領域111の右側へ遊技球を発射することができる。そのため、特定時短遊技状態における初回の変動演出から、第2始動口122への入賞に基づく変動演出にすることができ、これにより、興趣性が高い演出を実行可能なパチンコ遊技機100を提供することができる。
なお、本実施形態では、特定報知の一例として、第1右打ち画像75の表示について説明したが、特定報知は、第1右打ち画像75の表示に限定されない。例えば、演出制御部300は、特定報知として、遊技領域111の右側への遊技球の発射を促す音声(例えば「右打ちしてください」等の音声)がスピーカ156から出力してもよい。すなわち、特定報知は、画像の表示に限定されない。
また、変動演出例7では、特定時短開始画像517(図90(9)参照)が表示される変動演出の開始前に第1右打ち画像75が表示される。(図89(4)参照)また、特定時短開始画像517が表示される変動演出中に第3右打ち画像518(図90(9)参照)や第4右打ち画像525(図91(13)参照)が表示される。すなわち、本実施形態では、演出制御部300は、遊技領域111の右側への遊技球の発射を促す特定報知を実行可能であり、特定時短遊技状態に制御される場合に、特定時短遊技状態を報知する特定演出を実行可能である。ここで、特定演出としては、例えば、特定時短開始画像517の表示が挙げられる。そして、特定報知には、特定演出の開始前に実行可能な第1報知と、第1報知の開始後に実行される変動であって特定演出が実行される変動において実行可能な第2報知とがある。第1報知としては、例えば、第1右打ち画像75が挙げられる。また、第2報知としては、例えば、第3右打ち画像518や第4右打ち画像525が挙げられる。なお、第1報知として、第1右打ち画像75の代わりに、遊技領域111の右側への遊技球の発射を促す音声がスピーカ156から出力されてもよい。また、第2報知として、第3右打ち画像518や第4右打ち画像525の代わりに、遊技領域111の右側への遊技球の発射を促す音声がスピーカ156から出力されてもよい。
なお、本実施形態では、第2報知は、第1報知の開始後に実行される変動であって特定演出が実行される変動において実行されることを説明したが、これに限定されない。特定演出が実行される変動の次の変動において、第2報知が実行されてもよい。付言すると、第2報知は、特定時短遊技状態において特定演出が実行される変動以降であれば、何れのタイミングで実行されてもよい。すなわち、本実施形態では、特定報知には、特定演出の開始前に実行可能な第1報知と、第1報知の開始後に実行される変動であって特定演出が実行される変動以降において実行可能な第2報知とがある。
特定演出が開始される前においては、第1報知が実行された場合であっても、遊技者が、遊技領域111の右側へ遊技球を発射するべきであることを認識できないことがある。そこで、本実施形態では、特定演出の開始前に実行される特定報知のみならず、特定演出が実行される変動以降においても特定報知を実行する。これにより、遊技者は、特定演出が開始される前においては遊技領域111の右側へ遊技球を発射するべきであることを認識できない場合であっても、特定演出が開始される変動以降において遊技領域111の右側へ遊技球を発射するべきであることを認識することができる。そのため、特定時短遊技状態における早い段階から、第2始動口122への入賞に基づく変動演出にすることができ、これにより、興趣性が高い演出を実行可能なパチンコ遊技機100を提供することができる。
また、本実施形態では、演出制御部300は、特定時短遊技状態において特定演出が開始される前には、特定画像を表示しているときに特定報知を実行可能である。特定演出としては、例えば、特定時短開始画像517の表示が挙げられる。また、特定画像としては、例えば、客待ち画像505やメニュー画像506が挙げられる。
特定演出の開始前においては、遊技者は、特定時短遊技状態に制御されることを認識していない場合がある。この場合において、特定画像を表示しているときに特定報知が実行されない場合、遊技者は、遊技領域111の右側へ遊技球を発射するべきであることを認識できないことがある。そこで、本実施形態では、特定演出の開始前においては特定画像を表示しているときに特定報知を実行することで、変動が実行されていないときに限って表示される画像に遊技者が着目する場合であっても、遊技領域111の右側へ遊技球を発射するべきであることを遊技者に認識させるようにしている。これにより、特定時短遊技状態における早い段階から、第2始動口122への入賞に基づく変動演出にすることができ、これにより、興趣性が高い演出を実行可能なパチンコ遊技機100を提供することができる。
また、変動演出例3では、特別時短開始画像78(図74(21)参照)の表示後に行われる変動演出の開始前に、特定領域画像509(図73(18)参照)、第1右打ち画像75(図74(19)参照)、および第2右打ち画像511が表示される。また、変動演出例7では、特定時短開始画像517(図90(9)参照)の表示後に行われる変動演出の開始前に、第1右打ち画像511(図89(4)参照)、第3右打ち画像518(図90(9)参照)、第4右打ち画像525(図91(13)参照)が表示される。
すなわち、本実施形態では、演出制御部300は、遊技領域111の右側への遊技球の発射を促す特定画像を画像表示部114に表示可能である。また、特定画像には、画像表示部114において所定の表示サイズである第1画像と、第1画像よりも画像表示部114における表示サイズが大きい第2画像および第3画像とがある。そして、演出制御部300は、第2モードに制御される場合、特定演出の実行後に行われる変動の開始前に、第1画像、第2画像、および第3画像を表示可能である。第2モードとしては、例えば、特別時短遊技状態や特定時短遊技状態等が挙げられる。また、特定演出としては、例えば、特別時短開始画像78の表示や、特定時短開始画像517の表示等が挙げられる。また、第1画像としては、例えば、第1右打ち画像75が挙げられる。また、第2画像としては、例えば、特定領域画像509や第3右打ち画像518が挙げられる。また、第3画像としては、例えば、第2右打ち画像511や第4右打ち画像525が挙げられる。
単一の特定画像のみが表示される場合、遊技者が、この特定画像を装飾的な画像と認識した場合には、遊技領域111の右側へ遊技球を発射するべきであると遊技者に認識されないことがある。そこで、本実施形態では、表示サイズが異なる複数の特定画像を、特定演出の実行後に行われる変動の開始前に表示する。これにより、特定画像を見た遊技者に遊技領域111の右側へ遊技球を発射するべきであることを認識させやすくなり、第2モードにおける早い段階から、第2始動口122への入賞に基づく変動演出にすることができ、興趣性が高い演出を実行可能なパチンコ遊技機100を提供することができる。
また、変動演出例7では、特定時短遊技状態の初回の変動において、第1右打ち画像511(図90(8)参照)、第3右打ち画像518(図90(9)参照)、第4右打ち画像525(図91(13)参照)が表示される。
すなわち、本実施形態では、演出制御部300は、遊技領域111の右側への遊技球の発射を促す特定画像を画像表示部114に表示可能である。また、特定画像には、画像表示部114において所定の表示サイズである第1画像と、第1画像よりも画像表示部114における表示サイズが大きい第2画像および第3画像とがある。そして、演出制御部300は、第2モードに制御される場合、第2モードの初回の変動において、第1画像、第2画像、および第3画像を表示可能である。第2モードとしては、例えば、特定時短遊技状態等が挙げられる。また、第1画像としては、例えば、第1右打ち画像75が挙げられる。また、第2画像としては、例えば、第3右打ち画像518が挙げられる。また、第3画像としては、例えば、第4右打ち画像525が挙げられる。
なお、本実施形態では、第2モードの初回の変動において、第1画像、第2画像、および第3画像が表示されることを説明したが、これに限定されない。第2モードの初回の変動の次の変動において、第1画像、第2画像、および第3画像が表示されてもよい。付言すると、第1画像、第2画像、および第3画像は、第2モードにおいて初回の変動以降であれば、何れのタイミングで実行されてもよい。また、第1画像、第2画像、および第3画像のうちの一部(例えば第1画像および第2画像)の画像が第2モードの初回の変動において表示され、他の一部の画像(例えば第3画像)が第2モードの初回の変動の次の変動において表示されてもよい。すなわち、本実施形態では、演出制御部300は、第2モードに制御される場合、第2モードの初回の変動以降において、第1画像、第2画像、および第3画像を表示可能である。
単一の特定画像のみが表示される場合、遊技者が、この特定画像を装飾的な画像と認識した場合には、遊技領域111の右側へ遊技球を発射するべきであると遊技者に認識されないことがある。そこで、本実施形態では、第2モードの初回の変動以降において、表示サイズが異なる複数の特定画像を表示する。これにより、特定画像を見た遊技者に遊技領域111の右側へ遊技球を発射するべきであることを認識させやすくなり、第2モードにおける早い段階から、第2始動口122への入賞に基づく変動演出にすることができ、興趣性が高い演出を実行可能なパチンコ遊技機100を提供することができる。
なお、本実施形態では、特別時短遊技状態では、初回の変動の開始前に第2右打ち画像511(図74(21)参照)が表示されることを説明したが、これに限定されない。特別時短遊技状態の初回の変動において、第2右打ち画像511が表示されてもよい。また、特別時短遊技状態の初回の変動において、第3右打ち画像518(図90(9)参照)および第4右打ち画像525(図91(13)参照)が表示されてもよい。この場合に、特別時短遊技状態は、第2モードとして捉えられる。また、第2右打ち画像511、第3右打ち画像518および第4右打ち画像525は、第2画像として捉えられる。また、第2右打ち画像511、第3右打ち画像518および第4右打ち画像525は、第3画像としても捉えられる。
また、第4右打ち画像525は、特別時短遊技状態や特定時短遊技状態において第1始動口121に入賞した場合に表示され、特別時短遊技状態や特定時短遊技状態において第1始動口121に入賞していない場合には表示されなくてもよい。すなわち、第2モードの初回の変動において、第1始動口121に入賞した場合には、第1画像、第2画像、および第3画像を表示可能であってもよい。そして、第2モードの初回の変動において、第1始動口121に入賞していない場合には、第1画像および第2画像を表示可能である一方で、第3画像が表示されないようにしてもよい。
また、本実施形態では、第1画像が第1右打ち画像75であることを説明した。ここで、特別時短遊技状態であるか特定時短遊技状態であるかに応じて、遊技領域111の右側への遊技球の発射を促す画像として異なる画像が表示されてもよい。すなわち、第1画像は、第2画像および第3画像よりも画像表示部114における表示サイズが小さければ、特別時短遊技状態である場合と特定時短遊技状態である場合とで異なる画像であってもよい。一例を挙げると、特別時短遊技状態である場合に表示される第1画像は、特定時短遊技状態である場合に表示される第1画像よりも画像表示部114における表示サイズが大きくてもよい。また、特別時短遊技状態である場合に表示される第1画像は、特定時短遊技状態である場合に表示される第1画像よりも画像表示部114における表示サイズが小さくてもよい。
また、変動演出例7では、通常遊技状態に応じたステージ画像61が表示されているときに特定時短開始画像517が表示され(図90(9)参照)、特定時短遊技状態に応じたステージ画像61が表示される(図91(13)参照)前に、特定時短開始画像517が非表示になる。すなわち、本実施形態では、演出制御部300は、特定画像を、通常遊技状態および特定時短遊技状態のうちの制御されている遊技状態に応じた表示態様により画像表示部114に表示可能であり、特定時短遊技状態に制御される場合、特定時短遊技状態を報知する特定演出を、通常遊技状態に応じた特定画像が表示されているときに開始し、特定時短遊技状態に応じた特定画像が表示される前に終了する。
ここで、特定画像としては、例えば、ステージ画像61が挙げられる。また、通常遊技状態である場合と、特定時短遊技状態である場合とで、それぞれ、装飾図柄41の表示態様、変動画像51の表示態様、保留画像52の表示態様が異ならせてもよい。そのため、装飾図柄41、変動画像51、および保留画像52も、特定画像として捉えられる。
この場合、通常遊技状態に応じた特定画像の表示の終了後に特定演出が開始される場合に比べて、特定演出が開始されることの意外性を遊技者に感じさせることができ、興趣性が高い演出を実行可能なパチンコ遊技機100を提供することができる。
また、変動演出例7では、RAMクリアにより特別図柄の変動表示の回数がリセットされてから300回目の変動演出が終了すると特定時短遊技状態に制御され、次の変動演出が開始されると特定時短開始画像517が表示される(図90(9)参照)。すなわち、本実施形態では、遊技制御部200は、通常遊技状態において所定回数のうちの最終回の変動における図柄が停止しているときに、特定時短遊技状態に制御可能であり、演出制御部300は、最終回の変動の次の変動が開始されると、特定時短遊技状態を報知する特定演出を開始する。
遊技者は、変動中においては演出に着目する一方で、変動の停止中においては演出に着目していない場合がある。この場合において、変動の停止中に特定演出を開始すると、遊技者が特定演出に着目しておらず、特定演出により興趣を向上することができなくなるおそれがある。そこで、本実施形態では、最終回の変動の次の変動が開始されると特定演出を開始することにより、遊技者が特定演出に着目しやすくするようにしている。これにより、特定演出により興趣を向上することができ、興趣性が高い演出を実行可能なパチンコ遊技機100を提供することができる。
(変動演出例8)
図92および図93は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図92および図93を参照しながら装飾図柄41の変動演出について他の具体例(変動演出例8)を説明する。変動演出例8は、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出例である。この変動演出は、特定時短遊技状態における初回の変動演出である。また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図92(1)に示すように、1つ前の特別図柄の変動が終了することにともない、演出制御部300によって、画像表示部114において装飾図柄41および小図柄56が確定停止されている。ここで、1つ前の特別図柄の変動は、特定時短遊技状態になるまでに必要な変動回数のうちの最終回の変動である。そのため、この変動が終了することにより、パチンコ遊技機100は、通常遊技状態から特定時短遊技状態に制御されている。また、このとき、ステージ画像61、実行回数画像501、到達残回数画像503、第1右打ち画像75、および到達報知画像526が表示されている。また、このときのステージ画像61は、通常遊技状態に応じた表示態様により表示されている。また、このとき、第1始動口121の保留数表示55に「0」が表示されている。また、実行回数画像501には、「300GAME」のテキストが示されている。また、到達残回数画像503には、「あと0」のテキストが示されている。
そして、第2始動口122に遊技球が入賞すると、図92(2)に示すように、特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄41および小図柄56の変動が開始される。また、第2始動口122への入賞にともない、スピーカ156から、第2始動口122への入賞を報知する報知音が出力される。一方で、変動画像51は表示されない。また、この変動演出においては、スピーカ156から、実行中である変動演出に応じた演出音が出力されている。また、図示を省略するが、枠ランプ157および盤ランプ116は、実行中である変動演出に応じた発光態様により発光している。
なお、このとき、第2始動口122に遊技球がさらに入賞した場合には、スピーカ156から、第2始動口122への入賞を報知する入賞音がさらに報知されるとともに、第2始動口122の保留数表示55が更新される。一方で、保留画像52は表示されない。
次に、図92(3)に示すように、特定時短開始画像517が表示される。特定時短開始画像517においては、第3右打ち画像518が表示されている。また、このとき、装飾図柄41が非表示になる。一方で、ステージ画像61、保留数表示55、および第1右打ち画像75は表示されている。また、小図柄56は変動を継続している。
次に、図92(4)に示すように、第2移行画像519が表示される。第2移行画像519が表示されると、ステージ画像61および第3右打ち画像518は非表示になる。一方で、第1右打ち画像75は表示されている。
次に、図92(5)に示すように、モード開始画像520が表示される。モード開始画像520が表示されているときにおいては、第1右打ち画像75および第2移行画像519も表示されている。
次に、図92(6)に示すように、特定時短選択画像521が表示される。図示の例では、特定時短選択画像521において、「a」のモードにカーソルが合わせられている。
なお、特定時短遊技状態においては、第2移行画像519の表示が開始されたとき(図92(4)参照)に、第3右打ち画像518が表示されていてもよい。そして、モード開始画像520が表示されると、第3右打ち画像518が非表示になってもよい。
そして、特定時短選択画像521が表示されてから所定時間が経過すると、図93(7)に示すように、特定時短遊技状態に応じたステージ画像61が表示されている。また、このとき、3つの装飾図柄41である「125」が仮停止している。また、このとき、第4右打ち画像525が表示される。また、このとき、特定時短残回数画像524が表示される。特定時短残回数画像524には、「294」のテキストが示されている。なお、第2始動口122への入賞に基づく変動画像51は、表示されていない。
次に、図93(8)に示すように、特別図柄の変動停止にともない3つの装飾図柄41である「125」が確定停止する。また、小図柄56も揃って表示され確定停止する。このとき、小図柄56の組み合わせ「125」は、装飾図柄41の組み合わせと一致する。このときには、第4右打ち画像525が非表示になっている。一方で、第1右打ち画像75は表示されている。また、このとき、枠ランプ157および盤ランプ116は、直近の変動演出に応じた色により発光している。図示の例では、枠ランプ157および盤ランプ116は、青色に発光している。また、このとき、スピーカ156からは、直近の変動演出に応じた演出音が出力されている。
次に、特別図柄の変動が停止してから所定時間が経過すると、図93(9)に示すように、メニュー表示画像504が表示される。また、このとき、枠ランプ157および盤ランプ116の発光態様が変化する。図示の例では、枠ランプ157および盤ランプ116は、緑色に発光している。また、このとき、スピーカ156からは、前回の変動演出に応じた演出音が、変動演出の実行中に比べて、小さい音量より出力されている。
さらに、所定時間が経過すると、図93(10)に示すように、スピーカ156からは、音が出力されなくなる。一方で、枠ランプ157および盤ランプ116の発光態様は変わらない。また、この後、時間が経過しても、客待ち画像505(図90(7)参照)は表示されず、ステージ画像61、装飾図柄41、小図柄56、および特定時短残回数画像524は、非表示にならない。ただし、このとき、演出ボタン161の操作に応じてメニュー画像506が表示されると、ステージ画像61、装飾図柄41、小図柄56、および特定時短残回数画像524が非表示になってもよい。そして、メニュー画像506が表示されているときであっても、第1右打ち画像75は、表示される。
なお、スピーカ156から音が出力されなくなる場合に、枠ランプ157および盤ランプ116の発光態様が変わり、例えば赤色により発光されてもよい。
以上の通り、変動演出例8では、保留が無い状態で変動演出が終了しても、客待ち画像505が表示されず、メニュー表示画像504が表示され続ける。一方で、変動演出例1では、客待ち画像505が表示されることで、メニュー表示画像504が非表示になっている(図69(27)および図69(28)参照)。また、変動演出例7では、客待ち画像505が表示されることで、メニュー表示画像504が非表示になっている(図89(6)および図90(7)参照)。すなわち、本実施形態では、通常遊技状態において変動演出が行われない場合よりも、特定時短遊技状態における初回の変動演出の終了後において変動演出が行われない場合の方が、メニュー表示画像504の表示時間が長い。また、特定時短遊技状態における初回の変動演出の開始前において変動演出が行われない場合よりも、特定時短遊技状態における初回の変動演出の終了後において変動演出が行われない場合の方が、メニュー表示画像504の表示時間が長い。
また、本実施形態では、演出制御部300は、変動の実行の回数に基づき特別画像を画像表示部114に表示可能であり、変動が実行されていないときに特定画像を画像表示部114に表示可能であり、特定画像を表示しているときに、特別画像を非表示にすることが可能である。特別画像としては、例えば、実行回数画像501、到達残回数画像503、特別時短残回数画像79、特定時短残回数画像524等が挙げられる。また、特定画像としては、例えば、客待ち画像505やメニュー画像506等が挙げられる。
特別図柄の変動が実行されていないときには、遊技者は、変動に関する画像よりも、変動が実行されていないときに限って表示される画像に関心を持つ場合がある。この場合において、特定画像が表示されているときにも特別画像が表示されていると、遊技者が特定画像に着目することが特別画像に妨げられ、特定画像による興趣の向上が妨げられることがある。そこで、本実施形態では、特定画像を表示しているときには特別画像を非表示にすることで、遊技者による特定画像の着目が妨げられることを抑制している。これにより、特定画像により興趣を向上させることができ、興趣性が高い演出を実行可能なパチンコ遊技機100を提供することができる。
なお、本実施形態では、特別画像の一例として、実行回数画像501、到達残回数画像503、特別時短残回数画像79、特定時短残回数画像524等を説明したが、特別画像は、上述した画像に限定されない。
例えば、通常遊技状態における変動演出(変動)の回数や、特定時短遊技状態に到達するまでの残りの変動演出(変動)の回数が所定回数に到達すると、特定時短遊技状態に到達するまでの残りの変動演出(変動)の回数が所定回数であることを示唆する示唆画像が表示されてもよい。この示唆画像は、一の変動演出の実行中や、一の変動演出の終了時に表示され、複数回の変動演出にわたって表示されなくてもよい。特別画像には、この示唆画像も含まれる。この示唆画像は、特定時短遊技状態に到達するまでの残りの変動演出(変動)の回数を示す文字が含まれてもよいし、特定の色等の画像であってもよい。さらに、示唆画像としてステージ画像61が表示されてもよい。一例を挙げると、通常遊技状態における変動演出(変動)の回数や、特定時短遊技状態に到達するまでの残りの変動演出(変動)の回数が所定回数に到達すると、演出制御部300は、特定時短遊技状態に到達するまでの残りの変動演出(変動)の回数が所定回数であることに応じた表示態様のステージ画像61に切り替えてもよい。すなわち、特別画像は、特定の文字からなる画像のみならず、特定の色からなる画像や、特定の背景からなる画像であってもよい。そして、客待ち画像505やメニュー画像506が表示されているときに、これらの特別画像が非表示になってもよい。
また、本実施形態では、客待ち画像505やメニュー画像506が表示されているときに、特別画像が非表示になっているが、これに限定されない。
例えば、メニュー画像506が表示されているときであっても、特別画像が表示されていてもよい。さらに、客待ち画像505が表示されているときには、特別画像が非表示になるようにしてもよい。
以上の通り、変動演出例1では、変動演出が終了するときに保留が無い場合、演出音が、変動演出に応じた音から無音になり、客待ち画像505が表示される(図69(28)参照)。一方で、変動演出例3において、変動演出が終了するときに保留が無い場合、演出音が、変動演出に応じた音から無音になるが、客待ち画像505は表示されないことを説明した。さらに、変動演出例8では、変動演出が終了するときに保留が無い場合、演出音が、変動演出に応じた音から無音になるが、客待ち画像505は表示されない(図93(10)参照)。すなわち、本実施形態では、演出制御部300は、第1モードにおいて変動が終了するときに遊技制御部200に保留が記憶されていない場合、演出音を第1態様から第2態様にして、特定画像を表示可能であり、第2モードにおいて変動が終了するときに遊技制御部200に保留が記憶されていない場合、演出音を第3態様から第2態様にして、特定画像を表示しないことが可能である。ここで、第1モードとしては、通常遊技状態が挙げられる。また、第2モードとしては、特別時短遊技状態や、特定時短遊技状態が挙げられる。また、第1態様、第3態様としては、例えば、変動演出に応じた音が挙げられる。また、第2態様としては、例えば、演出音が出力されない態様が挙げられる。また、特定画像としては、客待ち画像505が挙げられる。なお、第1態様や第3態様は、表示されているステージ画像61に応じてスピーカ156から出力される音であってもよいし、パチンコ遊技機100の遊技状態に応じてスピーカ156から出力される音であってもよい。
特定時短遊技状態であるときに客待ち画像505が表示されると、遊技者は、客待ち画像505に気を取られて、特定時短遊技状態であることを忘れることがある。そこで、本実施形態では、特定時短遊技状態においては、保留が無い状態で変動が終了する場合に、通常遊技状態において保留が無い状態で変動が終了する場合と同じ演出音の態様にしつつ、特定画像を表示しないようにすることで、遊技者に、変動が終了して保留が無いこと、および特定時短遊技状態であることを認識させるようにしている。これにより、遊技者は、特定時短遊技状態において保留が無い状態で変動が終了する場合であっても、特定時短遊技状態であることを認識しながら次回の変動を楽しむことができ、興趣性が高い演出を実行可能なパチンコ遊技機100を提供することができる。
なお、本実施形態では、演出音としての第1態様や第3態様の一例が、変動演出に応じた音であることを説明した。ここで、変動演出に応じた音としては、前回の変動演出に応じた演出音であって、前回の変動演出の実行中に比べて小さい音量からなる音であってもよい。また、変動演出に応じた音としては、前回の変動演出に応じた演出音であって、前回の変動演出の実行中と同じ音量からなる音であってもよい。
また、演出音としての第2態様は、演出音が出力されない態様であることを説明したが、これに限定されない。例えば、第2態様は、変動演出が実行されていない場合に限ってスピーカ156から出力される特定のBGMであってもよい。
また、変動演出例8では、変動演出が終了するときに保留が無い場合、メニュー画像506が表示される(図93(10)参照)ことを説明したが、これに限定されない。演出制御部300は、第2モードにおいて変動が終了するときに遊技制御部200に保留が記憶されていない場合、演出音を第3態様から第2態様にして、メニュー画像506を表示しないようにしてもよい。そのため、メニュー画像506も特定画像として捉えられる。
また、変動演出例7では、保留が無い状態で変動が停止しているときに、客待ち画像505が表示されている。一方で、変動演出例8では、保留が無い状態で変動が停止しているときに、客待ち画像505が表示されていない。すなわち、本実施形態では、演出制御部300は、特定時短遊技状態においては、特定演出の開始前に、特定画像を表示可能であり、特定演出の開始後には、特定画像を表示しない。特定画像としては、例えば、客待ち画像505が挙げられる。
特定時短遊技状態であるときに客待ち画像505が表示されると、遊技者は、客待ち画像505に気を取られて特定時短遊技状態であることを忘れることがあるため、特定時短遊技状態においては客待ち画像505を表示しないことで、遊技者が特定時短遊技状態であることを認識できるようにしている。一方で、特定演出の開始前であっても客待ち画像505が表示されない場合、遊技者は、客待ち画像505が表示されないことで特定時短遊技状態に制御されることに気付くことがあり、この場合、特定演出により特定時短遊技状態を報知しても興趣を向上させることができないことがある。そこで、本実施形態では、特定時短遊技状態における特定演出の開始前に限っては、客待ち画像505を表示することで、特定演出が開始されていないにも関わらず遊技者に特別時短遊技状態に制御されると気付かれることを抑制している。これにより、特定演出による興趣を向上させることができ、興趣性が高い演出を実行可能なパチンコ遊技機100を提供することができる。
なお、変動演出例8では、通常遊技状態に応じたステージ画像61が表示されているときに、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく初回の変動演出が実行されている。このように、特定時短遊技状態に応じたステージ画像61が表示される前(特定時短開始画像517が表示される前、モード開始画像520が表示される前、特定時短遊技状態に応じた装飾図柄41が表示される前)に特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出が実行される場合、図63に示した変動演出パターンとは異なる変動演出パターンが選択されてもよい。すなわち、特定時短遊技状態に応じたステージ画像61が表示される前に特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出が実行される場合に特有の変動演出パターンが選択され、選択された変動演出パターンに応じた変動演出が実行されてもよい。
また、変動演出例8では、特定時短遊技状態においては、特定演出の開始後にメニュー画像506が表示される(図93(10)参照)ことを説明したが、これに限定されない。演出制御部300は、特定演出の開始前に、メニュー画像506を表示可能であり、特定演出の開始後には、メニュー画像506を表示しない。ようにしてもよい。そのため、メニュー画像506も特定画像として捉えられる。
また、本実施形態では、特定演出の一例として特定時短開始画像517の表示を説明したが、特定演出は、特定時短開始画像517の表示に限定されない。
特定時短遊技状態においては、特定時短選択画像521において選択されたモードに応じた演出が行われる。ここで、特定時短選択画像521に表示されているモードは、特定時短遊技状態において特有のモードである。そのため、特定時短遊技状態において開始されるモードを報知するモード開始画像520の表示も、特定時短遊技状態を報知する特定演出として捉えられる。また、特定時短遊技状態においては、遊技者が遊技球を遊技領域111のうちの右側の領域に発射することで、第2始動口122への入賞が可能になる。そのため、特定時短遊技状態において第2始動口122へ入賞させるための報知である第1右打ち画像75、第3右打ち画像518、第4右打ち画像525等の表示も、広義には、特定時短遊技状態を報知する特定演出として捉えられる。
また、上述した演出のみならず、特定時短遊技状態に制御される場合、演出制御部300は、特定時短遊技状態に制御される場合に限った画像の表示や、特定時短遊技状態に制御される場合に限った発光態様による枠ランプ157や盤ランプ116の発光をしてもよい。この場合、第2モードに制御される場合に限った画像の表示や、特定時短遊技状態に制御される場合に限った発光態様による枠ランプ157や盤ランプ116の発光も、特定時短遊技状態を報知する特定演出として捉えられる。
(変動演出例9)
図94乃至図97は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図94乃至図97を参照しながら装飾図柄41の変動演出について他の具体例(変動演出例9)を説明する。変動演出例9に示す変動演出は、変動演出例6(図86乃至図88参照)に示した変動演出の後に行われる変動演出である。より具体的には、変動演出例9に示す変動演出は、変動演出例6において制御された特定時短遊技状態における変動演出である。この変動演出例9には、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出と、通常遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出と、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出とが含まれる。また、この変動演出例9では、7回の変動演出が行われる。
なお、図94乃至図97に示した7回の変動演出のうちの最初の5回の変動演出は、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出である。この5回の変動演出は、図63における「変動演出パターン」として「EM1」、「EM3」、「EM2」、「EM2」、「EM1」の順に選択された場合に実行される変動演出である。
また、図94乃至図97に示した7回の変動演出のうちの6回目の変動演出は、通常遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出である。この6回目の変動演出は、図60における「変動演出パターン」として「EE1」が選択された場合に実行される変動演出である。
また、図94乃至図97に示した7回の変動演出のうちの最終回の変動演出は、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出である。この最終回の変動演出は、図59における「変動演出パターン」として「ER1」が選択された場合に実行される変動演出である。
また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
変動演出例6(図86乃至図88参照)では、通常遊技状態において第1始動口121への入賞に基づく保留が生じている状態で、特定時短遊技状態に制御されることを説明した。その後、特定時短遊技状態における変動演出が繰り返し行われることにより、図94(1)に示すように、画像表示部114に表示されている特定時短残回数画像524には、特定時短遊技状態での特別図柄抽選の残り回数が5回であることを意味する「5」が示されている。また、1つ前の特別図柄の変動が終了することにともない、演出制御部300によって、画像表示部114において装飾性の低い装飾図柄41および小図柄56が確定停止されている。また、このとき、ステージ画像61および第1右打ち画像75が表示されている。また、第1始動口121の保留数表示55は、第1始動口121への入賞についての保留数である「1」を示し、第2始動口122の保留数表示55は、第2始動口への入賞についての保留数である「0」を示す。
そして、第2始動口122に遊技球が入賞すると、図94(2)に示すように、特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄41および小図柄56の変動が開始される。また、このとき、特定時短残回数画像524が「5」から「4」に切り替わる。また、このとき、変動画像51が表示される。また、第2始動口122に遊技球が入賞することに伴い、スピーカ156から、第2始動口122への入賞を報知する入賞音が出力される。
次に、図94(3)に示すように、左装飾図柄41である数字の「4」が仮停止する。また、このとき、第2始動口122に遊技球が4球入賞し、4つの保留画像52が表示される。このとき、第2始動口122に遊技球が入賞するたびに、スピーカ156から、第2始動口122への入賞を報知する入賞音が出力される。また、第2始動口122の保留数表示55に「4」が表示される。
次に、図94(4)に示すように、右装飾図柄41である数字の「1」が仮停止する。
次に、図94(5)に示すように、中装飾図柄41である数字の「2」が仮停止する。
そして、3つの装飾図柄41が仮停止した後、特別図柄の変動停止にともない、図94(6)に示すように、3つの装飾図柄41が確定停止する。この装飾図柄41の組み合わせ「421」は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれの場合の組み合わせの一例である。また、特別図柄の変動停止にともない、小図柄56も3つ揃って表示され確定停止する。
次に、図95(7)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄41および小図柄56の変動が開始される。また、第2始動口122の保留数表示55が「4」から「3」に切り替わる。また、特定時短残回数画像524が「4」から「3」に切り替わる。
次に、図95(8)に示すように、3つの装飾図柄41である「125」が揃って表示され確定停止する。また、特別図柄の変動停止にともない、小図柄56も揃って表示され確定停止する。
次に、図95(9)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄41および小図柄56の変動が開始される。また、第2始動口122の保留数表示55が「3」から「2」に切り替わる。また、特定時短残回数画像524が「3」から「2」に切り替わる。
次に、図95(10)に示すように、3つの装飾図柄41である「853」が揃って表示され確定停止する。また、特別図柄の変動停止にともない、小図柄56も揃って表示され確定停止する。
次に、図95(11)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄41および小図柄56の変動が開始される。また、第2始動口122の保留数表示55が「2」から「1」に切り替わる。また、特定時短残回数画像524が「2」から「1」に切り替わる。
次に、図95(12)に示すように、3つの装飾図柄41である「712」が揃って表示され確定停止する。また、特別図柄の変動停止にともない、小図柄56も揃って表示され確定停止する。
次に、図96(13)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄41および小図柄56の変動が開始される。また、第2始動口122の保留数表示55が「1」から「0」に切り替わる。また、特定時短残回数画像524が「1」から「0」に切り替わる。
次に、図96(14)に示すように、左装飾図柄41である数字の「3」が仮停止する。
次に、図96(15)に示すように、右装飾図柄41である数字の「5」が仮停止する。
次に、図96(16)に示すように、中装飾図柄41である数字の「1」が仮停止する。また、このとき、第2始動口122に遊技球が入賞し、保留画像52が表示される。また、第2始動口122に遊技球が入賞することに伴い、スピーカ156から、第2始動口122への入賞を報知する入賞音が出力される。また、第2始動口122の保留数表示55に「1」が表示される。
そして、3つの装飾図柄41が仮停止した後、特別図柄の変動停止にともない、図96(17)に示すように、3つの装飾図柄41が確定停止する。この装飾図柄41の組み合わせ「315」は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれの場合の組み合わせの一例である。また、特別図柄の変動停止にともない、小図柄56も3つ揃って表示され確定停止する。
次に、図96(18)に示すように、第1移行画像512および終了画像527が表示される。第1移行画像512が表示されているときには、装飾図柄41、変動画像51、保留画像52、ステージ画像61、第1右打ち画像75、および特定時短残回数画像524は非表示になっている。一方で、保留数表示55および小図柄56は表示されている。また、このとき、結果画像513(図78(22)参照)は表示されていない。
次に、図97(19)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない小図柄56の変動が開始される。この変動は、通常遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動である。また、この変動において、装飾図柄41は表示されていない。また、この変動においては、変動画像51および保留画像52は表示されない。また、第2始動口122の保留数表示55が「1」から「0」に切り替わる。
次に、特別図柄の変動停止にともない、図97(20)に示すように、3つの小図柄56が揃って表示され確定停止する。この小図柄56の組み合わせ「213」は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれの場合の組み合わせの一例である。
そして、第2始動口122への入賞に基づく保留が無い状態で第2始動口122への入賞に基づく変動演出が終了すると、図97(21)に示すように、画像表示部114には、装飾性の高い装飾図柄41である「213」が確定停止されている。すなわち、装飾図柄41の組み合わせと小図柄56の組み合わせとが一致する。また、このとき、通常遊技状態に応じたステージ画像61が表示されている。また、このとき、1つの保留画像52、実行回数画像501、および左打ち画像514が表示されている。この保留画像52は、パチンコ遊技機100が通常遊技状態から特定時短遊技状態にされる際に生じていた保留(図86(5)参照)に基づく保留画像52である。また、実行回数画像501には、「596GAME」のテキストが示されている。実行回数画像501に示されているこの値は、通常遊技状態において行われた変動演出の回数、および特定時短遊技状態において行われた変動演出の回数の合計値である。また、変動画像51は表示されていない。
次に、図97(22)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄41および小図柄56の変動が開始される。また、第1始動口121の保留数表示55が「1」から「0」に切り替わる。
そして、特別図柄の変動停止にともない、図97(23)に示すように、3つの装飾図柄41が確定停止する。この装飾図柄41の組み合わせ「421」は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれの場合の組み合わせの一例である。また、特別図柄の変動停止にともない、小図柄56も揃って表示され確定停止する。また、このとき、実行回数画像501の表示内容が「597GAME」に更新される。一方で、残回数報知演出は実行されず、到達報知画像526(図86(1)参照)は表示されない。
以上の通り、変動演出例4では、第2始動口122の保留数が「1」であることに基づく変動演出において、リーチ演出が実行されている(図77(14)参照)。ここで、特別時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合に用いられる変動パターンテーブル(図26参照)では、保留数が「1」であり且つ「判定結果」が「はずれ」である「変動パターン」に「PH5」や「PH8」が関連付けられている。そして、変動パターンとして「PH5」や「PH8」が選択される場合、特別時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合に用いられる変動演出パターンテーブル(図61参照)から、「変動演出パターン」として、リーチ演出を意味する「ノーマル」が関連付けられている「EH5」や「EH8」が選択される。言い換えると、特別時短遊技状態において第2始動口122の保留数が「1」であることに基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出では、リーチ演出が実行される可能性がある。一方、変動演出例9では、第2始動口122の保留数が「1」であることに基づく変動演出において、リーチ演出が実行されていない。ここで、特定時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合に用いられる変動演出パターンテーブル(図63参照)では、「判定結果」が「はずれ」である「変動パターン」に「ノーマル」が関連付けられていない。言い換えると、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が「1」であることに基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出では、リーチ演出が実行されない。
すなわち、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が「1」であることに基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態において第2始動口122の保留数が「1」であることに基づく変動演出の方が、リーチ演出が実行され易い。
この場合、特別時短遊技状態における変動演出と、特定時短遊技状態における変動演出とで、リーチ演出の実行され易さが同じである場合に比べて、共通する始動口の保留数が共通する数であることに基づく変動演出が行われる場合であっても時短遊技状態の種類に応じて性質の異なる演出を遊技者に楽しませることができ、興趣性が高い演出を実行可能なパチンコ遊技機100を提供することができる。
特に、本実施形態では、特別時短遊技状態よりも、特定時短遊技状態の方が、時短遊技状態での抽選回数がより多く設定される割合が大きい。言い換えると、特別時短遊技状態よりも、特定時短遊技状態の方が、時短遊技状態での特別図柄抽選の抽選回数が多く設定され易くなっている。そこで、演出制御部300は、特定時短遊技状態においては、リーチ演出の実行割合を低くして、多数回に設定された時短遊技状態での変動演出を実行することで、スピード感のある変動演出を実現するようにしている。
なお、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が「1」であることに基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態において第2始動口122の保留数が「1」であることに基づく変動演出の方が、リーチ演出が実行され易いことを説明したが、これに限定されない。特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、リーチ演出が実行され易いようにしてもよい。この場合に、特定数は、「1」、「2」、「3」、「4」のうちの何れの値であってもよい。また、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、リーチ演出が実行され易いようにしてもよい。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出では、リーチ演出が実行されない(0%)ことを説明したが、これに限定されない。特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合であっても、リーチ演出が実行されてもよい。また、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合であっても、リーチ演出が実行されてもよい。
また、変動演出例4では、第2始動口122の保留数が「1」であることに基づく変動演出において、リーチ煽り演出が実行されている(図77(13)参照)。ここで、特別時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合に用いられる変動パターンテーブル(図26参照)では、保留数が「1」であり且つ「判定結果」が「はずれ」である「変動パターン」に「PH5」が関連付けられている。そして、変動パターンとして「PH5」が選択される場合、特別時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合に用いられる変動演出パターンテーブル(図61参照)から、「変動演出パターン」として、「リーチ煽り」が関連付けられている「EH5」が選択される。言い換えると、特別時短遊技状態において第2始動口122の保留数が「1」であることに基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出では、リーチ煽り演出が実行される可能性がある。一方、変動演出例9では、第2始動口122において保留数が「1」であることに基づく変動演出において、リーチ煽り演出が実行されていない。ここで、特定時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合に用いられる変動演出パターンテーブル(図63参照)では、「判定結果」が「はずれ」である「変動演出パターン」に「リーチ煽り」が関連付けられていない。言い換えると、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が「1」であることに基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出では、リーチ煽り演出が実行されない。
すなわち、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が「1」であることに基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態において第2始動口122の保留数が「1」であることに基づく変動演出の方が、リーチ煽り演出が実行され易い。
この場合、特別時短遊技状態における変動演出と、特定時短遊技状態における変動演出とで、リーチ煽り演出の実行され易さが同じである場合に比べて、共通する始動口の保留数が共通する数であることに基づく変動演出が行われる場合であっても時短遊技状態の種類に応じて性質の異なる演出を遊技者に楽しませることができ、興趣性が高い演出を実行可能なパチンコ遊技機100を提供することができる。
特に、本実施形態では、特別時短遊技状態よりも、特定時短遊技状態の方が、時短遊技状態での特別図柄抽選の抽選回数が多く設定され易くなっている。そこで、演出制御部300は、特定時短遊技状態においては、リーチ煽り演出の実行割合を低くして、多数回に設定された時短遊技状態での変動演出を実行することで、スピード感のある変動演出を実現するようにしている。
なお、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が「1」であることに基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態において第2始動口122の保留数が「1」であることに基づく変動演出の方が、リーチ煽り演出が実行され易いことを説明したが、これに限定されない。特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、リーチ煽り演出が実行され易いようにしてもよい。この場合に、特定数は、「1」、「2」、「3」、「4」のうちの何れの値であってもよい。また、保留数に関わらず、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、リーチ煽り演出が実行され易いようにしてもよい。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出では、リーチ煽り演出が実行されない(0%)ことを説明したが、これに限定されない。特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合であっても、リーチ煽り演出が実行されてもよい。また、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合であっても、リーチ煽り演出が実行されてもよい。
また、変動演出例4では、第2始動口122の保留数が「1」であることに基づく変動演出において、装飾図柄41の表示サイズを変化させる演出が行われている(図77(14)および(15)参照)。ここで、装飾図柄41の表示サイズを変化させる演出を、以下では、サイズ変化演出と称することがある。一方、変動演出例9では、第2始動口122の保留数が「1」であることに基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出において、サイズ変化演出が実行されていない。
すなわち、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が「1」であることに基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態において第2始動口122の保留数が「1」であることに基づく変動演出の方が、サイズ変化演出が実行され易い。
この場合、特別時短遊技状態における変動演出と、特定時短遊技状態における変動演出とで、サイズ変化演出の実行され易さが同じである場合に比べて、共通する始動口の保留数が共通する数であることに基づく変動演出が行われる場合であっても時短遊技状態の種類に応じて性質の異なる演出を遊技者に楽しませることができ、興趣性が高い演出を実行可能なパチンコ遊技機100を提供することができる。
特に、本実施形態では、特別時短遊技状態よりも、特定時短遊技状態の方が、時短遊技状態での特別図柄抽選の抽選回数が多く設定され易くなっている。そこで、演出制御部300は、特定時短遊技状態においては、サイズ変化演出の実行割合を低くして、多数回に設定された時短遊技状態での変動演出を実行することで、スピード感のある変動演出を実現するようにしている。
なお、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が「1」であることに基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態において第2始動口122の保留数が「1」であることに基づく変動演出の方が、サイズ変化演出が実行され易いことを説明したが、これに限定されない。特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、サイズ変化演出が実行され易いようにしてもよい。この場合に、特定数は、「1」、「2」、「3」、「4」のうちの何れの値であってもよい。また、保留数に関わらず、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、サイズ変化演出が実行され易いようにしてもよい。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出では、サイズ変化演出が実行されない(0%)が、これに限定されない。特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合であっても、サイズ変化演出が実行されてもよい。また、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合であっても、サイズ変化演出が実行されてもよい。
また、変動演出例4では、第2始動口122の保留数が「1」であることに基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出において、仮停止された装飾図柄41の画像表示部114における表示位置が変化する演出が行われている(図77(14)および(15)参照)。ここで、仮停止された装飾図柄41の画像表示部114における表示位置が変化する演出を、以下では、位置変化演出と称することがある。一方、変動演出例9では、第2始動口122の保留数が「1」であることに基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出において、位置変化演出が実行されない。
すなわち、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が「1」であることに基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態において第2始動口122の保留数が「1」であることに基づく変動演出の方が、位置変化演出が実行され易い。
なお、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が「1」であることに基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態において第2始動口122の保留数が「1」であることに基づく変動演出の方が、位置変化演出が実行され易いことを説明したが、これに限定されない。特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、位置変化演出が実行され易いようにしてもよい。この場合に、特定数は、「1」、「2」、「3」、「4」のうちの何れの値であってもよい。また、保留数に関わらず、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、位置変化演出が実行され易いようにしてもよい。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出では、位置変化演出が実行されない(0%)ことを説明したが、これに限定されない。特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合であっても、位置変化演出が実行されてもよい。また、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合であっても、位置変化演出が実行されてもよい。
また、特別時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合に用いられる変動パターンテーブル(図26参照)では、保留数が「1」であり且つ「判定結果」が「はずれ」である「変動パターン」に「PH8」が関連付けられている。そして、変動パターンとして「PH8」が選択される場合、特別時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合に用いられる変動演出パターンテーブル(図61参照)から、「変動演出パターン」として、変動時特別演出が関連付けられている「EH8」が選択される。ここで、変動時特別演出としては、例えば、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出、変化演出、ゾーン演出、エフェクト演出、役物演出、音演出、ボタン操作演出等が挙げられる。言い換えると、特別時短遊技状態において第2始動口122の保留数が「1」であることに基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出では、変動時特別演出が実行される可能性がある。一方、変動演出例9では、変動時特別演出が実行されていない。ここで、特定時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合に用いられる変動演出パターンテーブル(図63参照)では、「判定結果」が「はずれ」である「変動演出パターン」に変動時特別演出が関連付けられていない。言い換えると、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が「1」であることに基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出では、変動時特別演出が実行されない。
すなわち、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が「1」であることに基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態において第2始動口122の保留数が「1」であることに基づく変動演出の方が、変動時特別演出が実行され易い。
なお、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が「1」であることに基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態において第2始動口122の保留数が「1」であることに基づく変動演出の方が、変動時特別演出が実行され易いことを説明したが、これに限定されない。特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、変動時特別演出が実行され易いようにしてもよい。この場合に、特定数は、「1」、「2」、「3」、「4」のうちの何れの値であってもよい。また、保留数に関わらず、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、変動時特別演出が実行され易いようにしてもよい。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出では、変動時特別演出が実行されない(0%)ことを説明したが、これに限定されない。特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合であっても、変動時特別演出が実行されてもよい。また、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合であっても、変動時特別演出が実行されてもよい。これらの場合に、実行される変動時特別演出は、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出、変化演出、ゾーン演出、エフェクト演出、役物演出、音演出、およびボタン操作演出のうちの何れの演出であってもよい。
また、本実施形態では、サイズ変化演出および位置変化演出は、SPリーチ演出に伴って行われる演出である。言い換えると、「SPリーチ」が実行される「変動演出パターン」(図59乃至図64参照)が選択された場合、サイズ変化演出および位置変化演出が行われる。
ただし、サイズ変化演出および位置変化演出は、SPリーチ演出とは無関係に行われてもよい。すなわち、SPリーチ演出が行われない場合であっても、サイズ変化演出および位置変化演出が行われてもよい。また、SPリーチ演出が行われる場合であっても、サイズ変化演出および位置変化演出が行われなくてもよい。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出が行われることなく、特定時短遊技状態から通常遊技状態に制御される場合、通常遊技状態において行われる変動演出の実行回数に関わらず、到達残回数画像503が表示されない(図97(23)参照)。すなわち、本実施形態では、通常遊技状態から移行した特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出が行われることなく、通常遊技状態に戻った場合、戻った通常遊技状態において実行される変動演出の回数に関わらず、戻った通常遊技状態からは特定時短遊技状態に制御されない。
(変動演出例10)
図98乃至図100は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図98乃至図100を参照しながら装飾図柄41の変動演出について他の具体例(変動演出例10)を説明する。変動演出例10は、特定時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞したことに基づく装飾図柄41の変動演出例である。
なお、図98乃至図100は、図63における「変動演出パターン」として「EK1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図98(1)に示すように、1つ前の特別図柄の変動が終了することにともない、演出制御部300によって、画像表示部114において装飾性の低い装飾図柄41および小図柄56が確定停止されている。このとき、第2始動口122の保留数表示55には「1」が表示されており、1つの保留画像52が表示されている。また、このとき、ステージ画像61、第1右打ち画像75および特定時短残回数画像524が表示されている。特定時短残回数画像524には、「100」のテキストが示されている。
次に、図98(2)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄41および小図柄56の変動が開始される。このとき、第2始動口122の保留数表示55が「1」から「0」に切り替わる。また、特定時短残回数画像524が「100」から「99」に切り替わる。
次に、図98(3)に示すように、左装飾図柄41である数字の「4」が仮停止する。
次に、図98(4)に示すように、右装飾図柄41である数字の「4」が仮停止し、リーチ演出が実行される。
次に、図98(5)に示すように、SPリーチ演出が実行され、ステージ画像61が非表示になる。
次に、図98(6)に示すように、中装飾図柄41である数字の「4」が仮停止する。このとき、中装飾図柄41は、左右の装飾図柄41よりも大きい表示サイズにより表示される。また、中装飾図柄41のこの表示サイズは、SPリーチ演出が開始される前における装飾図柄41の表示サイズ(図98(4)参照)よりも大きくなっている。また、このとき、小図柄56は、変動を継続している。
次に、図99(7)に示すように、ゾロ目の装飾図柄41が、SPリーチ演出の開始前の表示サイズにより表示される。すなわち、左右の装飾図柄41は拡大表示され、中装飾図柄41は縮小表示される。一方で、小図柄56は、変動を継続している。
次に、図99(8)に示すように、昇格煽り演出が実行される。昇格煽り演出においては、ボタン操作演出が実行される。図示の例では、ボタン操作演出により、ボタン操作画像69が表示される。
そして、ボタン操作画像69が表示されているときに遊技者が演出ボタン161を操作すると、図99(9)に示すように、昇格演出が実行される。図示の例では、昇格演出により、装飾性の低い装飾図柄41が「777」の組み合わせにより表示される。また、このとき、ゾロ目の装飾図柄41が拡大表示される。より具体的には、左右の装飾図柄41は、一部が画像表示部114の表示領域に収まらない態様により表示され、中装飾図柄41は、全体が画像表示部114に表示される。言い換えると、中装飾図柄41は、左右の装飾図柄41よりも、画像表示部114において表示されている領域が大きくなっている。また、このとき、小図柄56が「777」の組み合わせにより仮停止する。
次に、図99(10)に示すように、ゾロ目の装飾図柄41が縮小表示される。
そして、特別図柄の変動停止にともない、図99(11)に示すように、装飾図柄41が確定停止する。この装飾図柄41の数字の組み合わせ「777」は、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりの場合の組み合わせの一例である。また、小図柄56として「777」が確定停止する。すなわち、装飾図柄41および小図柄56の表示が「777」の組み合わせで一致した状態となる。
次に、図99(12)に示すように、オープニング画像74が表示される。
次に、図100(13)に示すように、促進画像508が表示される。促進画像508においては、特定領域画像509が表示されている。
そして、促進画像508が表示されてから所定時間が経過すると、図100(14)に示すように、第1右打ち画像75と、ラウンド中画像76と、ラウンド数画像77とが表示される。図示の例では、ラウンド数画像77に「Round1」のテキストが表示されている。
次に、最終回のラウンドが終了すると、図100(15)に示すように、特別時短選択画像510が表示される。図示の例では、特別時短選択画像510において、「A」のモードにカーソルが合わせられている。
そして、特別時短選択画像510が表示されてから所定時間が経過すると、図100(16)に示すように、特別時短開始画像78が表示される。また、このとき、第1右打ち画像75とともに、第2右打ち画像511が表示される。
次に、特別時短遊技状態において、図100(17)に示すように、画像表示部114には、装飾性の低い装飾図柄41である「777」が確定停止されている。なお、このときに表示されている装飾図柄41は、大当たり遊技が実行される前、すなわち大当たりに当選した際に最終的に確定停止された数字の並びに対応している。そして、小図柄56も、装飾図柄41と同様に「777」の数字の並びによって確定停止されている。また、このとき、特別時短遊技状態に応じたステージ画像61が表示されている。また、このとき、特別時短残回数画像79が表示されている。特別時短残回数画像79には、「30回」のテキストが示されている。
以上の通り、変動演出例3では、通常遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出が行われる場合において、SPリーチ演出の実行後に、非表示になったステージ画像61が再表示される(図73(15)参照)。また、変動演出例5では、特別時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出が行われる場合において、SPリーチ演出の実行後に、非表示になったステージ画像61が再表示される(図83(17)参照)。一方で、変動演出例10では、特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出が行われる場合において、SPリーチ演出の実行後に、非表示になったステージ画像61が再表示されない。ただし、特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出が行われる場合において、SPリーチ演出の実行後に、非表示になったステージ画像61が再表示されてもよい。
また、通常遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出が行われる場合において、SPリーチ演出の実行後に、非表示になったステージ画像61が再表示される。一方で、特別時短遊技状態および特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出が行われる場合において、SPリーチ演出の実行後に、非表示になったステージ画像61が再表示されないようにしてもよい。
また、特定時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合に用いられる変動演出パターンテーブル(図63参照)では、「判定結果」が「大当たり」である「変動演出パターン」に変動時特別演出が関連付けられている。ここで、変動時特別演出としては、例えば、疑似連続演出、SPリーチ演出、変化演出、ゾーン演出、エフェクト演出、役物演出、音演出、ボタン操作演出等が挙げられる。また、特定時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合に用いられる変動演出パターンテーブルでは、「判定結果」が「はずれ」である「変動演出パターン」に変動時特別演出が関連付けられていない。言い換えると、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づいて変動時特別演出が実行される変動演出は、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出である。
一方で、通常遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合に用いられる変動演出パターンテーブル(図59参照)では、「判定結果」が「はずれ」である「変動演出パターン」に変動時特別演出が関連付けられている。また、特別時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合に用いられる変動演出パターンテーブル(図61参照)では、「判定結果」が「はずれ」である「変動演出パターン」に変動時特別演出が関連付けられている。言い換えると、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づいて変動時特別演出が実行される変動演出や、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づいて変動時特別演出が実行される変動演出では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われることがある。
すなわち、本実施形態では、変動時特別演出が行われる変動演出が実行される場合、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出が実行され易い。また、変動時特別演出が行われる変動演出が実行される場合、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出が実行され易い。
特に、本実施形態では、SPSPリーチ演出が行われることなく変動時特別演出が行われる変動演出が実行される場合、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出が実行され易い。また、SPSPリーチ演出が行われることなく変動時特別演出が行われる変動演出が実行される場合、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出が実行され易い。
また、変動時特別演出が行われる変動演出が実行される場合、通常遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出が実行され易いようにしてもよい。また、変動時特別演出が行われる変動演出が実行される場合、特別時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出が実行され易いようにしてもよい。これらの場合に、特定数は、「1」、「2」、「3」、「4」のうちの何れの値であってもよい。
また、SPSPリーチ演出が行われることなく変動時特別演出が行われる変動演出が実行される場合、通常遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出が実行され易いようにしてもよい。また、SPSPリーチ演出が行われることなく変動時特別演出が行われる変動演出が実行される場合、特別時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出が実行され易いようにしてもよい。これらの場合に、特定数は、「1」、「2」、「3」、「4」のうちの何れの値であってもよい。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づき変動時特別演出が行われる変動演出が実行される場合、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出が必ず実行される(100%)ことを説明したが、これに限定されない。特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づき変動時特別演出が行われる変動演出が実行される場合であっても、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行されてもよい。また、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づき変動時特別演出が行われる変動演出が実行される場合であっても、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行されてもよい。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づきSPSPリーチ演出が行われず変動時特別演出が行われる変動演出が実行される場合、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出が必ず実行される(100%)ことを説明したが、これに限定されない。特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づきSPSPリーチ演出が行われず変動時特別演出が行われる変動演出が実行される場合であっても、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行されてもよい。また、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づきSPSPリーチ演出が行われず変動時特別演出が行われる変動演出が実行される場合であっても、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行されてもよい。
また、変動演出例1では、リーチ煽り演出(図67(18)参照)が実行された後にリーチ演出(図68(19)参照)が実行され、その後、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであることを報知する組み合わせにより装飾図柄41が表示される(図69(25)参照)。ここで、通常遊技状態において用いられる変動演出パターンテーブル(図59参照)では、「判定結果」が「はずれ」である「変動演出パターン」に「リーチ煽り」および「ノーマル」が関連付けられている。言い換えると、通常遊技状態においてリーチ煽り演出の実行後にリーチ演出が実行される変動演出では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われることがある。
一方で、特定時短遊技状態において用いられる変動演出パターンテーブル(図63参照)では、「判定結果」が「大当たり」である「変動演出パターン」に、「リーチ煽り」および「ノーマル」が関連付けられた「変動演出パターン」である「EK2」が設けられている。この「EK2」に基づく変動演出では、変動演出例10に示すように変動演出が開始され(図98(2)参照)、左装飾図柄41が仮停止した後(図98(3)参照)、図77(13)に示すような右装飾図柄41およびリーチ煽りエフェクト画像94を用いたリーチ煽り演出が実行されてからリーチ演出が実行され(図98(4)参照)、SPSPリーチ演出(図98(5)参照)等を経てゾロ目の装飾図柄41が仮停止し(図98(6)、図99(7)参照)、昇格煽り演出(図99(8)参照)および昇格演出(図99(9)参照)が実行されてから、昇格後の装飾図柄41が仮停止を経て(図99(10)参照)確定停止される(図99(11)参照)変動演出である。また、特定時短遊技状態において用いられる変動演出パターンテーブルでは、「判定結果」が「はずれ」である「変動演出パターン」には、「リーチ煽り」および「ノーマル」が関連付けられた「変動演出パターン」が設けられていない。言い換えると、特定時短遊技状態においてリーチ煽り演出の実行後にリーチ演出が実行される変動演出は、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出である。
すなわち、本実施形態では、リーチ煽り演出の実行後にリーチ演出を実行する変動演出が行われる場合、第1モードにおける変動演出よりも、第2モードにおける変動演出の方が、大当たり遊技が実行され易い。
また、変動演出例4では、リーチ煽り演出(図77(13)参照)が実行された後にリーチ演出(図77(14)参照)が実行され、その後、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであることを報知する組み合わせにより装飾図柄41が表示される(図78(20)参照)。ここで、特別時短遊技状態において用いられる変動演出パターンテーブル(図61参照)では、「判定結果」が「はずれ」である「変動演出パターン」に「リーチ煽り」および「ノーマル」が関連付けられている。言い換えると、特別時短遊技状態においてリーチ煽り演出の実行後にリーチ演出が実行される変動演出では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われることがある。
すなわち、本実施形態では、リーチ煽り演出の実行後にリーチ演出を実行する変動演出が行われる場合、特別モードにおける変動演出よりも、特定モードにおける変動演出の方が、大当たり遊技が実行され易い。ここで、特別モードとしては、例えば、特別時短遊技状態が挙げられる。また、特定モードとしては、例えば、特定時短遊技状態が挙げられる。
この場合、特定モードにおける変動演出でリーチ煽り演出の実行後にリーチ演出が実行された場合に、大当たり遊技が実行されることを遊技者に強く期待させることができる。そのため、興趣性が高い演出を実行可能なパチンコ遊技機100を提供することができる。
なお、リーチ煽り演出の実行後にリーチ演出を実行する変動演出が行われる場合、第1モードにおける変動演出よりも、特別時短遊技状態における変動演出の方が、大当たり遊技が実行され易いようにしてもよい。この場合、特別時短遊技状態は、第2モードとして捉えられる。
また、リーチ煽り演出の実行後にリーチ演出を実行する変動演出が行われる場合、第1モードにおいて保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、第2モードにおいて保留数がこの特定数であることに基づく変動演出の方が、大当たり遊技が実行され易いようにしてもよい。また、リーチ煽り演出の実行後にリーチ演出を実行する変動演出が行われる場合、特別モードにおいて保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、特定モードにおいて保留数がこの特定数であることに基づく変動演出の方が、大当たり遊技が実行され易いようにしてもよい。この場合に、特定数は、「1」、「2」、「3」、「4」のうちの何れの値であってもよい。
また、リーチ煽り演出の実行後にリーチ演出を実行する変動演出が行われる場合、第1モードにおける第1始動口121への遊技球の入賞に基づく変動演出よりも、第2モードにおける第2始動口122への遊技球の入賞に基づく変動演出の方が、大当たり遊技が実行され易いようにしてもよい。また、リーチ煽り演出の実行後にリーチ演出を実行する変動演出が行われる場合、第1モードにおいて第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、第2モードにおいて第2始動口122の保留数がこの特定数であることに基づく変動演出の方が、大当たり遊技が実行され易いようにしてもよい。この場合に、特定数は、「1」、「2」、「3」、「4」のうちの何れの値であってもよい。
また、第2モードよりも、第1モードの方が、リーチ煽り演出が実行された変動演出におけるリーチの成立割合が高くなるようにしてもよい。
すなわち、リーチ煽り演出を実行する変動演出が行われる場合、第2モードにおける変動演出よりも、第1モードにおける変動演出の方が、リーチ演出が実行され易く、リーチ煽り演出の実行後にリーチ演出を実行する変動演出が行われる場合、第1モードにおける変動演出よりも、第2モードにおける変動演出の方が、大当たり遊技が実行され易くてもよい。
この場合、第1モードにおいては、リーチ煽り演出を実行する場合にリーチが実行され易い分だけ、第2モードよりも、リーチが成立することを遊技者に期待させることができる。また、第2モードにおいては、リーチ煽り演出の実行後にリーチ演出が行われる変動演出において大当たり遊技が実行され易い分だけ、第1モードよりも、リーチ煽り演出の実行後にリーチ演出が行われる場合に大当たり遊技が実行されることを遊技者に期待させることができる。そのため、モードに応じて多様な興趣を遊技者に提供することができ、興趣性が高い演出を実行可能なパチンコ遊技機100を提供することができる。
また、リーチ煽り演出を実行する変動演出が行われる場合、第2モードにおける第2始動口122への遊技球の入賞に基づく変動演出よりも、第1モードにおける第1始動口121への遊技球の入賞に基づく変動演出の方が、リーチ演出が実行され易く、リーチ煽り演出の実行後にリーチ演出を実行する変動演出が行われる場合、第1モードにおける第1始動口121への遊技球の入賞に基づく変動演出よりも、第2モードにおける第2始動口122への遊技球の入賞に基づく変動演出の方が、大当たり遊技が実行され易くてもよい。この場合に、特定数は、「1」、「2」、「3」、「4」のうちの何れの値であってもよい。
また、リーチ煽り演出を実行する変動演出が行われる場合、第2モードにおいて第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、第1モードにおいて第1始動口121の保留数がこの特定数であることに基づく変動演出の方が、リーチ演出が実行され易く、リーチ煽り演出の実行後にリーチ演出を実行する変動演出が行われる場合、第1モードにおいて第1始動口121の保留数がこの特定数であることに基づく変動演出よりも、第2モードにおいて第2始動口122の保留数がこの特定数であることに基づく変動演出の方が、大当たり遊技が実行され易くてもよい。この場合に、特定数は、「1」、「2」、「3」、「4」のうちの何れの値であってもよい。
また、第1モードにおける変動演出よりも、第2モードにおける変動演出の方が、リーチ煽り演出の実行後にリーチ演出が行われる変動演出が実行され易いようにしてもよい。また、第2モードにおける変動演出よりも、第1モードにおける変動演出の方が、リーチ煽り演出の実行後にリーチ演出が行われる変動演出が実行され易いようにしてもよい。また、第1モードにおける第1始動口121への遊技球の入賞に基づく変動演出よりも、第2モードにおける第2始動口122への遊技球の入賞に基づく変動演出の方が、リーチ煽り演出の実行後にリーチ演出が行われる変動演出が実行され易いようにしてもよい。また、第2モードにおける第2始動口122への遊技球の入賞に基づく変動演出よりも、第1モードにおける第1始動口121への遊技球の入賞に基づく変動演出の方が、リーチ煽り演出の実行後にリーチ演出が行われる変動演出が実行され易いようにしてもよい。また、第1モードにおいて第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、第2モードにおいて第2始動口122の保留数がこの特定数であることに基づく変動演出の方が、リーチ煽り演出の実行後にリーチ演出が行われる変動演出が実行され易いようにしてもよい。また、第2モードにおいて第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、第1モードにおいて第1始動口121の保留数がこの特定数であることに基づく変動演出の方が、リーチ煽り演出の実行後にリーチ演出が行われる変動演出が実行され易いようにしてもよい。この場合に、特定数は、「1」、「2」、「3」、「4」のうちの何れの値であってもよい。
また、第1モードにおける変動演出よりも、第2モードにおける変動演出の方が、リーチ煽り演出が行われる変動演出が実行され易いようにしてもよい。また、第2モードにおける変動演出よりも、第1モードにおける変動演出の方が、リーチ煽り演出が行われる変動演出が実行され易いようにしてもよい。また、第1モードにおける第1始動口121への遊技球の入賞に基づく変動演出よりも、第2モードにおける第2始動口122への遊技球の入賞に基づく変動演出の方が、リーチ煽り演出が行われる変動演出が実行され易いようにしてもよい。また、第2モードにおける第2始動口122への遊技球の入賞に基づく変動演出よりも、第1モードにおける第1始動口121への遊技球の入賞に基づく変動演出の方が、リーチ煽り演出が行われる変動演出が実行され易いようにしてもよい。また、第1モードにおいて第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、第2モードにおいて第2始動口122の保留数がこの特定数であることに基づく変動演出の方が、リーチ煽り演出が行われる変動演出が実行され易いようにしてもよい。また、第2モードにおいて第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、第1モードにおいて第1始動口121の保留数がこの特定数であることに基づく変動演出の方が、リーチ煽り演出が行われる変動演出が実行され易いようにしてもよい。この場合に、特定数は、「1」、「2」、「3」、「4」のうちの何れの値であってもよい。
また、リーチ煽り演出の実行後にリーチ演出を実行する変動演出が行われる場合、特別モードにおける第2始動口122への遊技球の入賞に基づく変動演出よりも、特定モードにおける第2始動口122への遊技球の入賞に基づく変動演出の方が、大当たり遊技が実行され易いようにしてもよい。また、リーチ煽り演出の実行後にリーチ演出を実行する変動演出が行われる場合、特別モードにおいて第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、特定モードにおいて第2始動口122の保留数がこの特定数であることに基づく変動演出の方が、大当たり遊技が実行され易いようにしてもよい。この場合に、特定数は、「1」、「2」、「3」、「4」のうちの何れの値であってもよい。
また、特別モードにおける変動演出よりも、特定モードにおける変動演出の方が、リーチ煽り演出の実行後にリーチ演出が行われる変動演出が実行され易いようにしてもよい。また、特定モードにおける変動演出よりも、特別モードにおける変動演出の方が、リーチ煽り演出の実行後にリーチ演出が行われる変動演出が実行され易いようにしてもよい。また、特別モードにおける第2始動口122への遊技球の入賞に基づく変動演出よりも、特定モードにおける第2始動口122への遊技球の入賞に基づく変動演出の方が、リーチ煽り演出の実行後にリーチ演出が行われる変動演出が実行され易いようにしてもよい。また、特定モードにおける第2始動口122への遊技球の入賞に基づく変動演出よりも、特別モードにおける第2始動口122への遊技球の入賞に基づく変動演出の方が、リーチ煽り演出の実行後にリーチ演出が行われる変動演出が実行され易いようにしてもよい。また、特別モードにおいて第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、特定モードにおいて第2始動口122の保留数がこの特定数であることに基づく変動演出の方が、リーチ煽り演出の実行後にリーチ演出が行われる変動演出が実行され易いようにしてもよい。また、特定モードにおいて第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、特別モードにおいて第2始動口122の保留数がこの特定数であることに基づく変動演出の方が、リーチ煽り演出の実行後にリーチ演出が行われる変動演出が実行され易いようにしてもよい。この場合に、特定数は、「1」、「2」、「3」、「4」のうちの何れの値であってもよい。
また、特別モードにおける変動演出よりも、特定モードにおける変動演出の方が、リーチ煽り演出が行われる変動演出が実行され易いようにしてもよい。また、特定モードにおける変動演出よりも、特別モードにおける変動演出の方が、リーチ煽り演出が行われる変動演出が実行され易いようにしてもよい。また、特別モードにおける第2始動口122への遊技球の入賞に基づく変動演出よりも、特定モードにおける第2始動口122への遊技球の入賞に基づく変動演出の方が、リーチ煽り演出が行われる変動演出が実行され易いようにしてもよい。また、特定モードにおける第2始動口122への遊技球の入賞に基づく変動演出よりも、特別モードにおける第2始動口122への遊技球の入賞に基づく変動演出の方が、リーチ煽り演出が行われる変動演出が実行され易いようにしてもよい。また、特別モードにおいて第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、特定モードにおいて第2始動口122の保留数がこの特定数であることに基づく変動演出の方が、リーチ煽り演出が行われる変動演出が実行され易いようにしてもよい。また、特定モードにおいて第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、特別モードにおいて第2始動口122の保留数がこの特定数であることに基づく変動演出の方が、リーチ煽り演出が行われる変動演出が実行され易いようにしてもよい。この場合に、特定数は、「1」、「2」、「3」、「4」のうちの何れの値であってもよい。
また、例えば、第1モードにおける第1始動口121への遊技球の入賞に基づき第1図柄におけるリーチ煽り演出が実行される変動演出が行われる場合に、第1図柄におけるリーチ演出が実行される割合は、第1割合である。第1図柄は、例えば、「2」、「4」、「6」、「8」等の偶数からなる装飾図柄41である。そして、第1モードにおける第1始動口121への遊技球の入賞に基づき第2図柄におけるリーチ煽り演出が実行される変動演出が行われる場合に、第2図柄におけるリーチ演出が実行される割合は、第2割合であってもよい。第2図柄は、図柄が揃うことにより行われる大当たり遊技のラウンド数が第1図柄が揃うことによるラウンド数よりも多い等、第1図柄よりも揃うことが遊技者にとって有利な装飾図柄41である。第2図柄は、例えば、「3」や特定の文字等からなる装飾図柄41である。また、第2割合は、第1割合と同じまたは小さい値である。さらに、第1モードにおける第1始動口121への遊技球の入賞に基づき第3図柄におけるリーチ煽り演出が実行される変動演出が行われる場合に、第3図柄におけるリーチ演出が実行される割合は、第3割合であってもよい。第3図柄は、図柄が揃うことにより行われる大当たり遊技のラウンド数が第2図柄が揃うことによるラウンド数よりも多い等、第3図柄よりも揃うことが遊技者にとって有利な装飾図柄41である。第3図柄は、例えば、「7」や特定の文字等からなる装飾図柄41である。また、第3割合は、第1割合および第2割合の何れの割合よりも小さい値である。
また、例えば、第2モードにおける第2始動口122への遊技球の入賞に基づき第1図柄におけるリーチ煽り演出が実行される変動演出が行われる場合に、第1図柄におけるリーチ演出が実行される割合は、第4割合であってもよい。第4割合は、第1割合よりも小さくてもよいし、第1割合と同じでもよいし、第1割合よりも大きくてもよい。そして、第2モードにおける第2始動口122への遊技球の入賞に基づき第2図柄におけるリーチ煽り演出が実行される変動演出が行われる場合に、第2図柄におけるリーチ演出が実行される割合は、第5割合であってもよい。第5割合は、第2割合よりも小さくてもよいし、第2割合と同じでもよいし、第2割合よりも大きくてもよい。さらに、第2モードにおける第2始動口122への遊技球の入賞に基づき第3図柄におけるリーチ煽り演出が実行される変動演出が行われる場合に、第3図柄におけるリーチ演出が実行される割合は、第3割合よりも大きい第6割合であってもよい。また、第1割合から第4割合への増加率、および第2割合から第5割合への増加率の何れの増加率よりも、第3割合から第6割合への増加率の方が大きくてもよい。
また、例えば、第2モードにおける第1始動口121への遊技球の入賞に基づき第1図柄におけるリーチ煽り演出が実行される変動演出が行われる場合に、第1図柄におけるリーチ演出が実行される割合は、第7割合であってもよい。第7割合は、第1割合および第4割合の何れの割合よりも小さくてもよいし、大きくてもよい。また、第1モードにおける第1始動口121への遊技球の入賞に基づき第1図柄におけるリーチ煽り演出(リーチ演出)が実行される変動演出が行われる割合、および、第2モードにおける第2始動口122への遊技球の入賞に基づき第1図柄におけるリーチ煽り演出(リーチ演出)が実行される変動演出が行われる割合よりも、第2モードにおける第1始動口121への遊技球の入賞に基づき第1図柄におけるリーチ煽り演出(リーチ演出)が実行される変動演出が行われる割合の方が小さくても良い。
また、例えば、第2モードにおける第1始動口121への遊技球の入賞に基づき第2図柄におけるリーチ煽り演出が実行される変動演出が行われる場合に、第2図柄におけるリーチ演出が実行される割合は、第8割合であってもよい。第8割合は、第2割合および第5割合の何れの割合よりも小さくてもよいし、大きくてもよい。また、第1モードにおける第1始動口121への遊技球の入賞に基づき第2図柄におけるリーチ煽り演出(リーチ演出)が実行される変動演出が行われる割合、および、第2モードにおける第2始動口122への遊技球の入賞に基づき第2図柄におけるリーチ煽り演出(リーチ演出)が実行される変動演出が行われる割合よりも、第2モードにおける第1始動口121への遊技球の入賞に基づき第2図柄におけるリーチ煽り演出(リーチ演出)が実行される変動演出が行われる割合の方が小さくても良い。
また、例えば、第2モードにおける第1始動口121への遊技球の入賞に基づき第3図柄におけるリーチ煽り演出が実行される変動演出が行われる場合に、第3図柄におけるリーチ演出が実行される割合は、第9割合であってもよい。第9割合は、第3割合および第6割合の何れの割合よりも小さくてもよいし、大きくてもよい。また、第1モードにおける第1始動口121への遊技球の入賞に基づき第3図柄におけるリーチ煽り演出(リーチ演出)が実行される変動演出が行われる割合、および、第2モードにおける第2始動口122への遊技球の入賞に基づき第3図柄におけるリーチ煽り演出(リーチ演出)が実行される変動演出が行われる割合よりも、第2モードにおける第1始動口121への遊技球の入賞に基づき第3図柄におけるリーチ煽り演出(リーチ演出)が実行される変動演出が行われる割合の方が小さくても良い。
また、上述した各割合は、第1始動口121および第2始動口122のうちの対象の始動口の保留数が特定数である場合に実行される変動演出における割合であってもよい。この場合に、特定数は、「1」、「2」、「3」、「4」のうちの何れの値であってもよい。
また、演出制御部300は、第1モードにおける第1始動口121への遊技球の入賞に基づき第1図柄におけるリーチ煽り演出が行われる際に、第1演出を実行してもよい。第1演出は、例えば、特定色からなる背景の画像や、特定のキャラクタを表示させる演出である。特定色は、例えば、青色や、黄色等である。また、演出制御部300は、第1モードにおける第1始動口121への遊技球の入賞に基づき第2図柄におけるリーチ煽り演出が行われる際に、第1演出を実行してもよいし、第1演出とは異なる第2演出を実行してもよい。第2演出は、例えば、第1演出とは異なる色からなる背景の画像や、第1演出とは異なるキャラクタを表示させる演出である。第1演出とは異なる色は、例えば、緑色や、紫色等である。そして、演出制御部300は、第1モードにおける第1始動口121への遊技球の入賞に基づき第3図柄におけるリーチ煽り演出が行われる際に、第3演出を実行してもよい。第3演出は、例えば、第1演出および第2演出とは異なる色からなる背景の画像や、第1演出および第2演出とは異なるキャラクタを表示させる演出である。第1演出および第2演出とは異なる色は、例えば、赤色や、金色等である。
そして、第2モードにおける第2始動口122への遊技球の入賞に基づき第3図柄におけるリーチ煽り演出が実行される変動演出よりも、第1モードにおける第1始動口121への遊技球の入賞に基づき第3図柄におけるリーチ煽り演出が実行される変動演出の方が、第3演出が実行され易くてもよい。なお、第2モードにおける第2始動口122への遊技球の入賞に基づき第1図柄におけるリーチ煽り演出が実行される変動演出よりも、第1モードにおける第1始動口121への遊技球の入賞に基づき第1図柄におけるリーチ煽り演出が実行される変動演出の方が、第1演出が実行され易くてもよい。また、第2モードにおける第2始動口122への遊技球の入賞に基づき第2図柄におけるリーチ煽り演出が実行される変動演出よりも、第1モードにおける第1始動口121への遊技球の入賞に基づき第2図柄におけるリーチ煽り演出が実行される変動演出の方が、第1演出や第2演出が実行され易くてもよい。
また、第2モードにおける第2始動口122への遊技球の入賞に基づく変動演出における第3演出の実行割合は、第2モードにおける第1始動口121への遊技球の入賞に基づく変動演出における第3演出の実行割合と同じであってもよい。また、第2モードにおける第2始動口122への遊技球の入賞に基づく変動演出における第1演出の実行割合は、第2モードにおける第1始動口121への遊技球の入賞に基づく変動演出における第1演出の実行割合と同じであってもよい。また、第2モードにおける第2始動口122への遊技球の入賞に基づく変動演出における第2演出の実行割合は、第2モードにおける第1始動口121への遊技球の入賞に基づく変動演出における第2演出の実行割合と同じであってもよい。
また、変動演出例3では、昇格演出が実行される際に、ゾロ目の装飾図柄41の拡大表示が行われていない(図73(14)参照)が、これに限定されない。昇格演出が行われる場合、ゾロ目の装飾図柄41の拡大表示および縮小表示が行われるようにしてもよい(図99(9)および図99(10)参照)。また、昇格煽り演出が行われる場合、昇格演出が実行されない場合であっても、昇格煽り演出の実行後にゾロ目の装飾図柄41の拡大表示および縮小表示が行われるようにしてもよい。
(変動演出例11)
図101および図102は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図101および図102を参照しながら装飾図柄41の変動演出について他の具体例(変動演出例11)を説明する。変動演出例11は、通常遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出例である。
なお、図101および図102に示した変動演出は、図60における「変動演出パターン」として「ED3」が選択された場合に実行される変動演出である。また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、特別時短遊技状態における最終回の特別図柄の変動が終了し、パチンコ遊技機100が、特別時短遊技状態から通常遊技状態に制御されることに伴い、図101(1)に示すように、第1移行画像512および結果画像513が表示されている。また、このとき、装飾図柄41、変動画像51、保留画像52、およびステージ画像61は非表示になっている。一方で、小図柄56は表示されている。また、第1始動口121の保留数表示55は、第1始動口121への入賞についての保留数である「3」を示し、第2始動口122の保留数表示55は、第2始動口への入賞についての保留数である「1」を示す。
次に、図101(2)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない小図柄56の変動が開始される。また、第2始動口122の保留数表示55が「1」から「0」に切り替わる。
次に、図101(3)に示すように、小図柄56が「555」の組み合わせにより揃って表示され仮停止する。また、このとき、第1当たり示唆画像528が表示される。
次に、図101(4)に示すように、ゾロ目の装飾図柄41が「555」の組み合わせにより仮停止する。
そして、特別図柄の変動停止にともない、図101(5)に示すように、装飾性の低い3つの装飾図柄41および小図柄56が確定停止する。この装飾図柄41の数字の組み合わせ「555」は、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりの場合の組み合わせの一例である。また、小図柄56として「555」が確定停止する。すなわち、装飾図柄41および小図柄56の表示が「555」の組み合わせで一致した状態となる。
次に、図101(6)に示すように、オープニング画像74が表示される。図示の例では、オープニング画像74として、大当たり遊技または小当たり遊技の開始を示す「Bonus!」のテキストが表示されている。
次に、図102(7)に示すように、促進画像508が表示される。促進画像508においては、特定領域画像509が表示されている。
そして、促進画像508が表示されてから第2大入賞口126に遊技球が入賞することなく所定時間が経過すると、図102(8)に示すように、残り時間画像529が表示される。残り時間画像529には、「あと3:00秒」のテキストが示されている。この後、第2大入賞口扉126Dが開いている状態から閉じる状態に移行するまでの残り時間が無くなるまで、残り時間画像529によるカウントダウンが行われる。
そして、この後、第2大入賞口扉126Dが開いている状態から閉じる状態に移行するまでの残り時間が無くなると、図102(9)に示すように、残り時間画像529に「あと0:00秒」が表示される。また、このとき、促進画像508が非表示になり、終了画像527が表示される。
次に、図102(10)に示すように、画像表示部114には、装飾性の高い装飾図柄41および小図柄56である「555」が確定停止されている。また、このとき、通常遊技状態に応じたステージ画像61が表示されている。また、このとき、3つの保留画像52、実行回数画像501、および左打ち画像514が表示されている。実行回数画像501には、特別図柄の変動表示の回数がリセットされてから新たに行われた変動演出の回数を含む「34GAME」のテキストが示されている。なお、図示を省略するが、この後、第1始動口121の保留に基づく変動演出が開始される。
以上の通り、本実施形態では、通常遊技状態における第2始動口122への入賞に基づき特別図柄抽選の抽選結果が小当たりである変動演出が実行される場合であって、小当たり遊技において第2大入賞口126に遊技球が入賞しない場合、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく初回の変動演出の開始前に、通常遊技状態に応じたステージ画像61、ゾロ目の装飾図柄41およびゾロ目の小図柄56が表示される。
(変動演出例12)
図103乃至図107は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図103乃至図107を参照しながら装飾図柄41の変動演出について他の具体例(変動演出例12)を説明する。変動演出例12は、特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞したことに基づく装飾図柄41の変動演出例である。また、変動演出例12では、5回の変動演出が行われる。
なお、図103乃至図107に示した5回の変動演出は、図64における「変動演出パターン」として何れも「EO1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図103(1)に示すように、1つ前の特別図柄の変動が終了することにともない、演出制御部300によって、画像表示部114において装飾性の低い装飾図柄41および小図柄56が確定停止されている。また、このとき、ステージ画像61、第1右打ち画像75および特定時短残回数画像524が表示されている。特定時短残回数画像524には、「294」のテキストが表示されている。
次に、第1始動口121に遊技球が入賞すると、図103(2)に示すように、特別図柄の変動表示開始に伴い装飾図柄41および小図柄56の変動が開始される。また、このとき、特定時短残回数画像524が「294」から「293」に切り替わる。一方で、変動画像51は表示されない。また、第1始動口121に遊技球が入賞したことを報知する入賞音は出力されない。また、このとき、第4右打ち画像525が表示される。また、このとき、遊技領域111の右側領域に向けて遊技球を発射することを促すための「右打ちしてください」という音声がスピーカ156から出力される。
次に、第1始動口121に遊技球が4球入賞すると、図103(3)に示すように、第4右打ち画像525が表示される。本実施形態では、第1始動口121に遊技球が入賞するたびに、第4右打ち画像525が表示される。また、第1始動口121に遊技球が入賞するたびに、スピーカ156から「右打ちしてください」という音声が出力される。一方で、変動画像51および保留画像52は表示されない。第1始動口121への4回の入賞に際しては、何れも、入賞音は出力されない。また、このとき、第1始動口121の保留数表示55に「4」が表示される。また、このとき、第1特別図柄保留表示器218は、第1始動口121への入賞についての保留数に対応する「4」表示になっている。また、このとき、サブ第1保留表示器83が「4」表示になっている。
次に、図103(4)に示すように、左装飾図柄41である数字の「4」が仮停止する。
次に、図103(5)に示すように、右装飾図柄41である数字の「2」が仮停止する。
次に、図103(6)に示すように、中装飾図柄41である数字の「1」が仮停止する。
次に、図104(7)に示すように、3つの装飾図柄41である「412」が確定停止する。また、特別図柄の変動停止にともない、小図柄56も確定停止する。このとき、小図柄56の組み合わせ「412」は、装飾図柄41の組み合わせと一致する。
次に、図104(8)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄41および小図柄56の変動が開始される。また、このとき、特定時短残回数画像524が「293」から「292」に切り替わる。また、このとき、第1始動口121の保留数表示55が「4」から「3」に切り替わる。また、このとき、第1特別図柄保留表示器218は、第1始動口121への入賞についての保留数に対応する「3」表示になる。また、このとき、サブ第1保留表示器83が「3」表示になる。
次に、図104(9)に示すように、左装飾図柄41である数字の「1」が仮停止する。
次に、図104(10)に示すように、右装飾図柄41である数字の「5」が仮停止する。
次に、図104(11)に示すように、中装飾図柄41である数字の「2」が仮停止する。
次に、図104(12)に示すように、3つの装飾図柄41である「125」が確定停止する。また、特別図柄の変動停止にともない、小図柄56も揃って表示され確定停止する。
次に、図105(13)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄41および小図柄56の変動が開始される。また、このとき、特定時短残回数画像524が「292」から「291」に切り替わる。また、このとき、第1始動口121の保留数表示55が「3」から「2」に切り替わる。また、このとき、第1特別図柄保留表示器218は、第1始動口121への入賞についての保留数に対応する「2」表示になる。また、このとき、サブ第1保留表示器83が「2」表示になる。
次に、図105(14)に示すように、左装飾図柄41である数字の「8」が仮停止する。
次に、図105(15)に示すように、右装飾図柄41である数字の「3」が仮停止する。
次に、図105(16)に示すように、中装飾図柄41である数字の「5」が仮停止する。
次に、図105(17)に示すように、3つの装飾図柄41である「853」が確定停止する。また、特別図柄の変動停止にともない、小図柄56も揃って表示され確定停止する。
次に、図105(18)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄41および小図柄56の変動が開始される。また、このとき、特定時短残回数画像524が「291」から「290」に切り替わる。また、このとき、第1始動口121の保留数表示55が「2」から「1」に切り替わる。また、このとき、第1特別図柄保留表示器218は、第1始動口121への入賞についての保留数に対応する「1」表示になる。また、このとき、サブ第1保留表示器83が「1」表示になる。
次に、図106(19)に示すように、左装飾図柄41である数字の「7」が仮停止する。
次に、図106(20)に示すように、右装飾図柄41である数字の「2」が仮停止する。
次に、図106(21)に示すように、中装飾図柄41である数字の「1」が仮停止する。
次に、図106(22)に示すように、3つの装飾図柄41である「712」が確定停止する。また、特別図柄の変動停止にともない、小図柄56も揃って表示され確定停止する。
次に、図106(23)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄41および小図柄56の変動が開始される。また、このとき、特定時短残回数画像524が「290」から「289」に切り替わる。また、このとき、第1始動口121の保留数表示55が「1」から「0」に切り替わる。また、このとき、第1特別図柄保留表示器218は、第1始動口121への入賞についての保留数に対応する「0」表示になる。また、このとき、サブ第1保留表示器83が「0」表示になる。
次に、図106(24)に示すように、左装飾図柄41である数字の「1」が仮停止する。
次に、図107(25)に示すように、右装飾図柄41である数字の「6」が仮停止する。
次に、図107(26)に示すように、中装飾図柄41である数字の「3」が仮停止する。
次に、図107(27)に示すように、3つの装飾図柄41である「136」が確定停止する。また、特別図柄の変動停止にともない、小図柄56も揃って表示され確定停止する。
以上の通り、変動演出例12では、第1右打ち画像75が表示されているときに第1始動口121に遊技球が入賞すると、第4右打ち画像525が表示されるとともに、スピーカ156から「右打ちしてください」という音声が出力される。すなわち、本実施形態では、特定時短遊技状態において遊技領域111における右側への遊技球の発射を促す第1報知を行うことが可能である。そして、第1報知が行われているときに第1始動口121に遊技球が入賞した場合に、第1報知に加えて、遊技領域111における右側への遊技球の発射を促す第2報知を行うことが可能である。ここで、第1報知は、例えば、第1右打ち画像75の表示である。また、第2報知は、例えば、第4右打ち画像525の表示や、「右打ちしてください」という音声のスピーカ156からの出力である。
特定時短遊技状態においては、第1右打ち画像75が表示されるが、遊技者が、第1右打ち画像75に気付かずに、遊技領域111における左側に遊技球を発射する場合がある。この場合であっても、第1始動口121に遊技球が入賞した場合に、第4右打ち画像525の表示や「右打ちしてください」という音声の出力を行うことで、特定時短遊技状態においては、第2始動口122に遊技球を入賞させることを遊技者に喚起することができる。
また、変動演出例10では、第2始動口122に遊技球が入賞すると、変動画像51や保留画像52が表示され(図94(2)および図94(3)参照)、変動演出が行われると特定時短残回数画像524の表示内容が更新される(図94(2)参照)。一方で、変動演出例12では、第1始動口121に遊技球が入賞しても、変動画像51や保留画像52が表示されないが、変動演出が行われると特定時短残回数画像524の表示内容が更新される(図103(2)参照)。すなわち、本実施形態では、演出制御部300は、第2モードにおいて第2始動口122に遊技球が入賞した場合、情報表示を表示し、特別画像の表示態様を更新し、第2モードにおいて第1始動口121に遊技球が入賞した場合、情報表示を表示せず、特別画像の表示態様を更新する。ここで、第2モードとしては、例えば、特定時短遊技状態が挙げられる。また、情報表示としては、例えば、変動画像51や保留画像52が挙げられる。また、特別画像としては、例えば、特定時短残回数画像524が挙げられる。
この場合、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選が行われる場合であっても、時短状態での特別図柄抽選の残り回数が減ることを遊技者に認識させることができる。これにより、特定時短遊技状態において、遊技者が第1始動口121へ遊技球を入賞させることが抑制され、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出を遊技者に楽しませることができる。そのため、興趣性が高い演出を実行可能なパチンコ遊技機100を提供することができる。
なお、特定時短遊技状態においても、実行回数画像501が表示されるようにしてもよい。そして、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出、および特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出が行われる場合に、実行回数画像501の表示態様が更新されてもよい。この場合、実行回数画像501も、特別画像として捉えられる。
また、変動演出例1では、第1始動口121の保留数が「1」であることに基づく変動演出において、リーチ演出が実行されている(図68(19)参照)。ここで、通常遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合に用いられる変動パターンテーブル(図24参照)では、保留数が「1」であり且つ「判定結果」が「はずれ」である「変動パターン」に「PR5」、「PR6」、「PR7」、「PR10」、「PR13」等が関連付けられている。そして、変動パターンとして「PR5」、「PR6」、「PR7」、「PR10」、「PR13」が選択される場合、通常遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合に用いられる変動演出パターンテーブル(図59参照)から、「変動演出パターン」として、リーチ演出を意味する「ノーマル」が関連付けられている「ER5-1」、「ER6」、「ER7」、「ER10」、「ER13」が選択される。言い換えると、通常遊技状態において第1始動口121の保留数が「1」であることに基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出では、リーチ演出が実行される可能性がある。一方、変動演出例12では、第1始動口121の保留数が「1」であることに基づく変動演出において、リーチ演出が実行されていない。ここで、特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合に用いられる変動演出パターンテーブル(図64参照)では、「判定結果」が「はずれ」である「変動パターン」に「ノーマル」が関連付けられていない。言い換えると、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が「1」であることに基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出では、リーチ演出が実行されない。
すなわち、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、第2モードにおいて第1始動口121の保留数が「1」であることに基づく変動演出よりも、第1モードにおいて第1始動口121の保留数が「1」であることに基づく変動演出の方が、リーチ演出が実行され易い。第1モードとしては、通常遊技状態が挙げられる。また、第2モードとしては、例えば、特定時短遊技状態が挙げられる。
この場合、第1モードにおける変動演出と、第2モードにおける変動演出とで、リーチ演出の実行され易さが同じである場合に比べて、共通する始動口への入賞に基づく変動演出が行われる場合であってもモードに応じて性質の異なる演出を遊技者に楽しませることができる。そのため、興趣性が高い演出を実行可能なパチンコ遊技機100を提供することができる。
なお、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、第2モードにおいて第1始動口121の保留数が「1」であることに基づく変動演出よりも、第1モードにおいて第1始動口121の保留数が「1」であることに基づく変動演出の方が、リーチ演出が実行され易いことを説明したが、これに限定されない。特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、第2モードにおいて第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、第1モードにおいて第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、リーチ演出が実行され易いようにしてもよい。この場合に、特定数は、「1」、「2」、「3」、「4」のうちの何れの値であってもよい。また、保留数に関わらず、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、第2モードにおける第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第1モードにおける第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、リーチ演出が実行され易いようにしてもよい。
また、本実施形態では、第2モードにおいて第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出では、リーチ演出が実行されない(0%)ことを説明したが、これに限定されない。第2モードにおいて第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合であっても、リーチ演出が実行されてもよい。また、第2モードにおける第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合であっても、リーチ演出が実行されてもよい。
また、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、第2モードにおいて第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、第2モードにおいて第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、リーチ演出が実行され易いようにしてもよい。また、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、第2モードにおける第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第2モードにおける第2始動口122への入賞に基づく変化演出の方が、リーチ演出が実行され易いようにしてもよい。
また、変動演出例1では、第1始動口121の保留数が「1」であることに基づく変動演出において、リーチ演出が実行されている(図67(18)参照)。ここで、通常遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合に用いられる変動パターンテーブル(図24参照)では、保留数が「1」であり且つ「判定結果」が「はずれ」である「変動パターン」に「PR4」や「PR6」が関連付けられている。そして、変動パターンとして「PR4」や「PR6」が選択される場合、通常遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合に用いられる変動演出パターンテーブル(図59参照)から、「変動演出パターン」として、「リーチ煽り」が関連付けられている「ER4-1」や「ER6」が選択される。言い換えると、通常遊技状態において第1始動口121の保留数が「1」であることに基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出では、リーチ煽り演出が実行される可能性がある。一方、変動演出例12では、第1始動口121の保留数が「1」であることに基づく変動演出において、リーチ煽り演出が実行されていない。ここで、特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合に用いられる変動演出パターンテーブル(図64参照)では、「判定結果」が「はずれ」である「変動パターン」に「リーチ煽り」が関連付けられていない。言い換えると、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が「1」であることに基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出では、リーチ煽り演出が実行されない。
すなわち、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、第2モードにおいて第1始動口121の保留数が「1」であることに基づく変動演出よりも、第1モードにおいて第1始動口121の保留数が「1」であることに基づく変動演出の方が、リーチ煽り演出が実行され易い。第1モードとしては、通常遊技状態が挙げられる。また、第2モードとしては、例えば、特定時短遊技状態が挙げられる。
この場合、第1モードにおける変動演出と、第2モードにおける変動演出とで、リーチ煽り演出の実行され易さが同じである場合に比べて、共通する始動口への入賞に基づく変動演出が行われる場合であってもモードに応じて性質の異なる演出を遊技者に楽しませることができる。そのため、興趣性が高い演出を実行可能なパチンコ遊技機100を提供することができる。
なお、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、第2モードにおいて第1始動口121の保留数が「1」であることに基づく変動演出よりも、第1モードにおいて第1始動口121の保留数が「1」であることに基づく変動演出の方が、リーチ煽り演出が実行され易いことを説明したが、これに限定されない。特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、第2モードにおいて第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、第1モードにおいて第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、リーチ煽り演出が実行され易いようにしてもよい。この場合に、特定数は、「1」、「2」、「3」、「4」のうちの何れの値であってもよい。また、保留数に関わらず、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、第2モードにおける第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第1モードにおける第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、リーチ煽り演出が実行され易いようにしてもよい。
また、本実施形態では、第2モードにおいて第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出では、リーチ煽り演出が実行されない(0%)ことを説明したが、これに限定されない。第2モードにおいて第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合であっても、リーチ煽り演出が実行されてもよい。また、第2モードにおける第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合であっても、リーチ煽り演出が実行されてもよい。
また、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、第2モードにおいて第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、第2モードにおいて第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、リーチ煽り演出が実行され易いようにしてもよい。また、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、第2モードにおける第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第2モードにおける第2始動口122への入賞に基づく変化演出の方が、リーチ煽り演出が実行され易いようにしてもよい。
また、変動演出例9に示すように、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が「4」であることに基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出では、3つの装飾図柄41が揃って表示されている(図95(8)参照)。一方で、変動演出例12に示すように、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が「4」であることに基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出では、3つの装飾図柄は順に表示されている(図104(9)乃至(11)参照)。すなわち、本実施形態では、特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、第1始動口121の保留数が「4」であることに基づく変動演出よりも、第2始動口122の保留数が「4」であることに基づく変動演出の方が、3つの装飾図柄41が視認不能又は視認困難な状態から視認容易な状態になる表示タイミングが揃う変動演出が実行され易い。ここで、装飾図柄41が視認不能な状態とは、装飾図柄41が非表示になっている状態である。また、装飾図柄41が視認困難な状態とは、装飾図柄41が高速で変動表示されている状態である。また、装飾図柄41が視認容易な状態とは、例えば、装飾図柄41が仮停止する状態である。また、装飾図柄41が仮停止することなく確定停止する場合においては、装飾図柄41が視認容易な状態とは、装飾図柄41が確定停止する状態である。
この場合、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が「4」であることに基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が「4」であることに基づく変動演出の方が、高確率で「3つの装飾図柄41の表示タイミングが揃った迫力のある変動演出」を遊技者に楽しませることができる。そのため、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出において、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであっても遊技の興趣を向上させることができる。
特に、本実施形態では、変動演出例1に示すように、通常遊技状態において第1始動口121の保留数が「4」であることに基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出では、3つの装飾図柄41が揃って表示されている(図66(9)参照)。すなわち、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が「4」であることに基づく変動演出よりも、通常遊技状態において第1始動口121の保留数が「4」であることに基づく変動演出の方が、3つの装飾図柄41の表示タイミングが揃う変動演出が実行され易い。
この場合、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が「4」であることに基づく変動演出よりも、通常遊技状態において第1始動口121の保留数が「4」であることに基づく変動演出の方が、高確率で「3つの装飾図柄41の表示タイミングが揃った迫力のある変動演出」を遊技者に楽しませることができる。そのため、通常遊技状態においては第1始動口121に遊技球を入賞させるべきであり、特定時短遊技状態においては第2始動口122に遊技球を入賞させるべきであることを遊技者に認識させることができる。
なお、本実施形態では、特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、第1始動口121の保留数が「4」であることに基づく変動演出よりも、第2始動口122の保留数が「4」であることに基づく変動演出の方が、3つの装飾図柄41が視認不能又は視認困難な状態から視認容易な状態になる表示タイミングが揃う変動演出が実行され易いことを説明した。また、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が「4」であることに基づく変動演出よりも、通常遊技状態において第1始動口121の保留数が「4」であることに基づく変動演出の方が、3つの装飾図柄41の表示タイミングが揃う変動演出が実行され易いことを説明したが、これに限定されない。
特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、3つの装飾図柄41の表示タイミングが揃う変動演出が実行され易いようにしてもよい。また、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、通常遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、3つの装飾図柄41の表示タイミングが揃う変動演出が実行され易いようにしてもよい。これらの場合に、特定数は、「1」、「2」、「3」、「4」のうちの何れの値であってもよい。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出では、3つの装飾図柄41の表示タイミングが揃う変動演出が実行されない(0%)ことを説明したが、これに限定されない。特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出であっても、3つの装飾図柄41の表示タイミングが揃う変動演出が実行されてもよい。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、第2始動口122の保留数が「4」であることに基づく変動演出よりも、第1始動口121の保留数が「4」であることに基づく変動演出の方が、3つの装飾図柄41が視認不能又は視認困難な状態から視認容易な状態になる表示タイミングが異なる変動演出が実行され易い。
この場合、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出においては、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出に比べて、保留数が「4」であることに基づく変動演出として装飾図柄41が順に表示される「スピード感に欠ける変動演出」が実行されにくい分だけ、変動演出を遊技者に楽しませることができる。そのため、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出において、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであっても遊技の興趣を向上させることができる。
特に、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合、通常遊技状態において第1始動口121の保留数が「4」であることに基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が「4」であることに基づく変動演出の方が、3つの装飾図柄41が視認不能又は視認困難な状態から視認容易な状態になる表示タイミングが異なる変動演出が実行され易い。
この場合、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出においては、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出に比べて、保留数が「4」であることに基づく変動演出として装飾図柄41が順に表示される「スピード感に欠ける変動演出」が実行されにくい分だけ、変動演出を遊技者に楽しませることができる。そのため、通常遊技状態においては第1始動口121に遊技球を入賞させるべきであり、特定時短遊技状態においては第2始動口122に遊技球を入賞させるべきであることを遊技者に認識させることができる。
なお、本実施形態では、特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、第2始動口122の保留数が「4」であることに基づく変動演出よりも、第1始動口121の保留数が「4」であることに基づく変動演出の方が、3つの装飾図柄41が視認不能又は視認困難な状態から視認容易な状態になる表示タイミングが異なる変動演出が実行され易いことを説明した。また、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合、通常遊技状態において第1始動口121の保留数が「4」であることに基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が「4」であることに基づく変動演出の方が、装飾図柄41が順に表示される変動演出が実行され易いことを説明したが、これに限定されない。
特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、3つの装飾図柄41が視認不能又は視認困難な状態から視認容易な状態になる表示タイミングが異なる変動演出が実行され易いようにしてもよい。また、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合、通常遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、装飾図柄41が視認不能又は視認困難な状態から視認容易な状態になる表示タイミングが異なる変動演出が実行され易いようにしてもよい。この場合に、特定数は、「1」、「2」、「3」、「4」のうちの何れの値であってもよい。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出では、装飾図柄41が視認不能又は視認困難な状態から視認容易な状態になる表示タイミングが異なる変動演出が必ず実行される(100%)ことを説明したが、これに限定されない。特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出であっても、装飾図柄41が視認不能又は視認困難な状態から視認容易な状態になる表示タイミングが異なる変動演出が実行されなくてもよい。
また、変動演出例1では、第1始動口121の保留数が「1」であることに基づく変動演出で、サイズ変化演出が行われている(図68(19)および図68(20)参照)。一方、変動演出例12では、第1始動口121の保留数が「1」であることに基づく変動演出で、サイズ変化演出が実行されない。すなわち、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、第2モードにおいて第1始動口121の保留数が「1」であることに基づく変動演出よりも、第1モードにおいて第1始動口121の保留数が「1」であることに基づく変動演出の方が、サイズ変化演出が実行され易い。第1モードとしては、通常遊技状態が挙げられる。また、第2モードとしては、例えば、特定時短遊技状態が挙げられる。
この場合、第1モードにおける変動演出と、第2モードにおける変動演出とで、サイズ変化演出の実行され易さが同じである場合に比べて、共通する始動口への入賞に基づく変動演出が行われる場合であってもモードに応じて性質の異なる演出を遊技者に楽しませることができる。そのため、興趣性が高い演出を実行可能なパチンコ遊技機100を提供することができる。
なお、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、第2モードにおいて第1始動口121の保留数が「1」であることに基づく変動演出よりも、第1モードにおいて第1始動口121の保留数が「1」であることに基づく変動演出の方が、サイズ変化演出が実行され易いことを説明したが、これに限定されない。特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、第2モードにおいて第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、第1モードにおいて第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、サイズ変化演出が実行され易いようにしてもよい。この場合に、特定数は、「1」、「2」、「3」、「4」のうちの何れの値であってもよい。また、保留数に関わらず、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、第2モードにおける第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第1モードにおける第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、サイズ変化演出が実行され易いようにしてもよい。
また、本実施形態では、第2モードにおいて第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出では、サイズ変化演出が実行されない(0%)ことを説明したが、これに限定されない。第2モードにおいて第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合であっても、サイズ変化演出が実行されてもよい。また、第2モードにおける第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合であっても、サイズ変化演出が実行されてもよい。
また、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、第2モードにおいて第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、第2モードにおいて第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、サイズ変化演出が実行され易いようにしてもよい。また、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、第2モードにおける第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第2モードにおける第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、サイズ変化演出が実行され易いようにしてもよい。
また、変動演出例1では、第1始動口121の保留数が「1」であることに基づく変動演出で、位置変化演出が行われている(図68(19)および図68(20)参照)。一方、変動演出例12では、第1始動口121の保留数が「1」であることに基づく変動演出で、位置変化演出が実行されない。すなわち、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、第2モードにおいて第1始動口121の保留数が「1」であることに基づく変動演出よりも、第1モードにおいて第1始動口121の保留数が「1」であることに基づく変動演出の方が、位置変化演出が実行され易い。第1モードとしては、通常遊技状態が挙げられる。また、第2モードとしては、例えば、特定時短遊技状態が挙げられる。
この場合、第1モードにおける変動演出と、第2モードにおける変動演出とで、位置変化演出の実行され易さが同じである場合に比べて、共通する始動口への入賞に基づく変動演出が行われる場合であってもモードに応じて性質の異なる演出を遊技者に楽しませることができる。そのため、興趣性が高い演出を実行可能なパチンコ遊技機100を提供することができる。
なお、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が「1」であることに基づく変動演出よりも、通常遊技状態において第1始動口121の保留数が「1」であることに基づく変動演出の方が、位置変化演出が実行され易いことを説明したが、これに限定されない。特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、通常遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、位置変化演出が実行され易いようにしてもよい。この場合に、特定数は、「1」、「2」、「3」、「4」のうちの何れの値であってもよい。また、保留数に関わらず、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、位置変化演出が実行され易いようにしてもよい。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出では、位置変化演出が実行されない(0%)ことを説明したが、これに限定されない。特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合であっても、位置変化演出が実行されてもよい。また、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合であっても、位置変化演出が実行されてもよい。
また、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、位置変化演出が実行され易いようにしてもよい。また、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、位置変化演出が実行され易いようにしてもよい。
また、通常遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合に用いられる変動パターンテーブル(図24参照)では、保留数が「1」であり且つ「判定結果」が「はずれ」である「変動パターン」に「PR6」、「PR7」、「PR10」、「PR13」等が関連付けられている。そして、変動パターンとして「PR6」、「PR7」、「PR10」、「PR13」が選択される場合、通常遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合に用いられる変動演出パターンテーブル(図59参照)から、「変動演出パターン」として、変動時特別演出が関連付けられている「ER6」、「ER7」、「ER10」、「ER13」が選択される。ここで、変動時特別演出としては、例えば、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出、変化演出、ゾーン演出、エフェクト演出、役物演出、音演出、ボタン操作演出等が挙げられる。言い換えると、通常遊技状態において第1始動口121の保留数が「1」であることに基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出では、変動時特別演出が実行される可能性がある。一方、変動演出例12では、変動時特別演出が実行されていない。ここで、特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合に用いられる変動演出ターンテーブル(図64参照)では、「判定結果」が「はずれ」である「変動演出パターン」に変動時特別演出が関連付けられていない。言い換えると、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が「1」であることに基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出では、変動時特別演出が実行されない。すなわち、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が「1」であることに基づく変動演出よりも、通常遊技状態において第1始動口121の保留数が「1」であることに基づく変動演出の方が、変動時特別演出が実行され易い。
なお、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が「1」であることに基づく変動演出よりも、通常遊技状態において第1始動口121の保留数が「1」であることに基づく変動演出の方が、変動時特別演出が実行され易いことを説明したが、これに限定されない。特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、通常遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、変動時特別演出が実行され易いようにしてもよい。この場合に、特定数は、「1」、「2」、「3」、「4」のうちの何れの値であってもよい。また、保留数に関わらず、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、変動時特別演出が実行され易いようにしてもよい。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出では、変動時特別演出が実行されない(0%)ことを説明したが、これに限定されない。特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合であっても、変動時特別演出が実行されてもよい。また、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合であっても、変動時特別演出が実行されてもよい。これらの場合に、実行される変動時特別演出は、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出、変化演出、ゾーン演出、エフェクト演出、役物演出、音演出、およびボタン操作演出のうちの何れの演出であってもよい。
また、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、変動時特別演出が実行され易いようにしてもよい。また、保留数に関わらず、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、変動時特別演出が実行され易いようにしてもよい。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞しても、変動画像51や保留画像52が表示されない。一方、特定時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞すると、変動画像51や保留画像52が表示される。
この場合、特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合よりも、特定時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合の方が、変動画像51や保留画像52により遊技者を楽しませることができる。そのため、特定時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合に、遊技の興趣を向上させることができる。
特に、本実施形態では、通常遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞すると、変動画像51や保留画像52が表示される。
この場合、特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合よりも、通常遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合の方が、変動画像51や保留画像52により遊技者を楽しませることができる。そのため、通常遊技状態においては第1始動口121に遊技球を入賞させるべきであり、特定時短遊技状態においては第2始動口122に遊技球を入賞させるべきであることを遊技者に認識させることができる。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合に、保留画像52が表示されない一方で、保留数表示55は更新される。
特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合において、保留画像52が表示されないのみならず、保留数表示55が更新されない場合、遊技者は、第1始動口121に遊技球が入賞したか否かを認識できなくなる。そこで、本実施形態では、保留数表示55を更新することで、遊技者が、保留画像52を通じて特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることを期待することはできないものの、第1始動口121に遊技球が入賞したことは認識できるようにしている。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞するたびに、スピーカ156から「右打ちしてください」という音声が出力されることを説明した。ここで、特定時短遊技状態に制御されてから所定期間は、第1始動口121に遊技球が入賞しても、「右打ちしてください」という音声が出力されないようにしてもよい。所定期間としては、例えば、特定時短遊技状態に制御されてから初回の変動演出が終了するまでの間であってもよい。また、所定期間としては、例えば、特定時短遊技状態に制御されてから初回の変動演出において表示されている第4右打ち画像525が非表示になるまで(図91(14)参照)の間であってもよい。すなわち、所定期間は、特定時短遊技状態における何れの期間であってもよい。
図108(A)は、変動演出例1における1回目~5回目の変動演出の実行時間の説明図である。図108(B)は、変動演出例4における1回目~5回目の変動演出の実行時間の説明図である。図108(C)は、変動演出例9における1回目~5回目の変動演出の実行時間の説明図である。図108(D)は、変動演出例12における1回目~5回目の変動演出の実行時間の説明図である。
図108(A)に示すように、通常遊技状態において、第1始動口121の保留数が「1」であるときに変動パターン「PR1」(図24参照)および変動演出パターン「ER1」(図59参照)が選択され、1回目の変動演出が開始される。この1回目の変動演出が開始されてから終了するまでの時間、すなわち変動演出の実行時間を、時間T1とする。この時間T1は、特別図柄の変動時間と同じ8.00秒(図24参照)である。また、1回目の変動演出は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出であり、図65(2)乃至図65(6)に対応している。
その後、第1始動口121の保留数が「4」であるときに変動パターン「PR3」および変動演出パターン「ER3」が選択され、2回目の変動演出が開始される。この2回目の変動演出が開始されてから終了するまでの時間、すなわち変動演出の実行時間を、時間T2とする。この時間T2は、特別図柄の変動時間と同じ4.60秒である。また、2回目の変動演出は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出であり、図66(7)乃至図66(9)に対応している。
その後、第1始動口121の保留数が「3」であるときに変動パターン「PR2」および変動演出パターン「ER2」が選択され、3回目の変動演出が開始される。この3回目の変動演出が開始されてから終了するまでの時間、すなわち変動演出の実行時間を、時間T3とする。この時間T3は、特別図柄の変動時間と同じ6.80秒である。また、3回目の変動演出は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出であり、図66(10)および図66(11)に対応している。
その後、第1始動口121の保留数が「2」であるときに変動パターン「PR2」および変動演出パターン「ER2」が選択され、4回目の変動演出が開始される。この4回目の変動演出が開始されてから終了するまでの時間、すなわち変動演出の実行時間を、時間T4とする。この時間T4は、特別図柄の変動時間と同じ6.80秒である。また、4回目の変動演出は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出であり、図66(12)、図67(13)および図67(14)に対応している。
その後、第1始動口121の保留数が「1」であるときに変動パターン「PR6」および変動演出パターン「ER6」が選択され、5回目の変動演出が開始される。この5回目の変動演出が開始されてから終了するまでの時間、すなわち変動演出の実行時間を、時間T5とする。この時間T5は、特別図柄の変動時間と同じ90.01秒である。また、5回目の変動演出は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行される変動演出であり、図67(15)乃至図67(18)、図68(19)乃至図68(24)および図69(25)に対応している。
また、図108(B)に示すように、特別時短遊技状態において、第2始動口122の保留数が「1」であるときに変動パターン「PH1」(図26参照)および変動演出パターン「EH1」(図61参照)が選択され、1回目の変動演出が開始される。この1回目の変動演出が開始されてから終了するまでの時間、すなわち変動演出の実行時間を、時間T6とする。この時間T6は、特別図柄の変動時間と同じ2.50秒(図26参照)である。また、1回目の変動演出は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出であり、図75(2)乃至図75(4)に対応している。
その後、第2始動口122の保留数が「4」であるときに変動パターン「PH3」および変動演出パターン「EH3」が選択され、2回目の変動演出が開始される。この2回目の変動演出が開始されてから終了するまでの時間、すなわち変動演出の実行時間を、時間T7とする。この時間T7は、特別図柄の変動時間と同じ1.50秒である。また、2回目の変動演出は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出であり、図75(5)および図75(6)に対応している。
その後、第2始動口122の保留数が「3」であるときに変動パターン「PH2」および変動演出パターン「EH2」が選択され、3回目の変動演出が開始される。この3回目の変動演出が開始されてから終了するまでの時間、すなわち変動演出の実行時間を、時間T8とする。この時間T8は、特別図柄の変動時間と同じ2.00秒である。また、3回目の変動演出は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出であり、図76(7)および図76(8)に対応している。
その後、第2始動口122の保留数が「2」であるときに変動パターン「PH2」および変動演出パターン「EH2」が選択され、4回目の変動演出が開始される。この4回目の変動演出が開始されてから終了するまでの時間、すなわち変動演出の実行時間を、時間T9とする。この時間T9は、特別図柄の変動時間と同じ2.00秒である。また、4回目の変動演出は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出であり、図76(9)および図76(10)に対応している。
その後、第2始動口122の保留数が「1」であるときに変動パターン「PH5」および変動演出パターン「EH5」が選択され、5回目の変動演出が開始される。この5回目の変動演出が開始されてから終了するまでの時間、すなわち変動演出の実行時間を、時間T10とする。この時間T10は、特別図柄の変動時間と同じ60.02秒である。また、5回目の変動演出は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行される変動演出であり、図76(11)、図76(12)、図77(13)乃至図77(18)、図78(19)および図78(20)に対応している。
また、図108(C)に示すように、特定時短遊技状態において、第2始動口122の保留数が「1」であるときに変動パターン「PM1」(図28参照)および変動演出パターン「EM1」(図63参照)が選択され、1回目の変動演出が開始される。この1回目の変動演出が開始されてから終了するまでの時間、すなわち変動演出の実行時間を、時間T11とする。この時間T11は、特別図柄の変動時間と同じ2.01秒(図28参照)である。また、1回目の変動演出は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出であり、図94(2)乃至図94(6)に対応している。
その後、第2始動口122の保留数が「4」であるときに変動パターン「PM3」および変動演出パターン「EM3」が選択され、2回目の変動演出が開始される。この2回目の変動演出が開始されてから終了するまでの時間、すなわち変動演出の実行時間を、時間T12とする。この時間T12は、特別図柄の変動時間と同じ1.00秒である。また、2回目の変動演出は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出であり、図95(7)および図95(8)に対応している。
その後、第2始動口122の保留数が「3」であるときに変動パターン「PM2」および変動演出パターン「EM2」が選択され、3回目の変動演出が開始される。この3回目の変動演出が開始されてから終了するまでの時間、すなわち変動演出の実行時間を、時間T13とする。この時間T13は、特別図柄の変動時間と同じ1.01秒である。また、3回目の変動演出は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出であり、図95(9)および図95(10)に対応している。
その後、第2始動口122の保留数が「2」であるときに変動パターン「PM2」および変動演出パターン「EM2」が選択され、4回目の変動演出が開始される。この4回目の変動演出が開始されてから終了するまでの時間、すなわち変動演出の実行時間を、時間T14とする。この時間T14は、特別図柄の変動時間と同じ1.01秒である。また、4回目の変動演出は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出であり、図95(11)および図95(12)に対応している。
その後、第2始動口122の保留数が「1」であるときに変動パターン「PH5」および変動演出パターン「EH5」が選択され、5回目の変動演出が開始される。この5回目の変動演出が開始されてから終了するまでの時間、すなわち変動演出の実行時間を、時間T15とする。この時間T15は、特別図柄の変動時間と同じ2.01秒である。また、5回目の変動演出は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出であり、図96(13)乃至図96(17)に対応している。
また、図108(D)に示すように、特定時短遊技状態において、第1始動口121の保留数が「1」であるときに変動パターン「PO1」(図29参照)および変動演出パターン「EO1」(図64参照)が選択され、1回目の変動演出が開始される。この1回目の変動演出が開始されてから終了するまでの時間、すなわち変動演出の実行時間を、時間T16とする。この時間T16は、特別図柄の変動時間と同じ14.01秒(図29参照)である。また、1回目の変動演出は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出であり、図103(2)乃至図103(6)および図104(7)に対応している。
その後、第1始動口121の保留数が「4」であるときに変動パターン「PO1」および変動演出パターン「EO1」が選択され、2回目の変動演出が開始される。この2回目の変動演出が開始されてから終了するまでの時間、すなわち変動演出の実行時間を、時間T17とする。この時間T17は、特別図柄の変動時間と同じ14.01秒である。また、2回目の変動演出は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出であり、図104(8)乃至図104(12)に対応している。
その後、第2始動口122の保留数が「3」であるときに変動パターン「PO1」および変動演出パターン「EO1」が選択され、3回目の変動演出が開始される。この3回目の変動演出が開始されてから終了するまでの時間、すなわち変動演出の実行時間を、時間T18とする。この時間T18は、特別図柄の変動時間と同じ14.01秒である。また、3回目の変動演出は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出であり、図105(13)乃至図105(17)に対応している。
その後、第1始動口121の保留数が「2」であるときに変動パターン「PO1」および変動演出パターン「EO1」が選択され、4回目の変動演出が開始される。この4回目の変動演出が開始されてから終了するまでの時間、すなわち変動演出の実行時間を、時間T19とする。この時間T19は、特別図柄の変動時間と同じ14.01秒である。また、4回目の変動演出は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出であり、図105(18)、図106(19)乃至図106(22)に対応している。
その後、第1始動口121の保留数が「1」であるときに変動パターン「PO1」および変動演出パターン「EO1」が選択され、5回目の変動演出が開始される。この5回目の変動演出が開始されてから終了するまでの時間、すなわち変動演出の実行時間を、時間T20とする。この時間T20は、特別図柄の変動時間と同じ14.01秒である。また、5回目の変動演出は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出であり、図106(23)、図106(24)、図107(25)乃至図107(27)に対応している。
なお、図108を用いた説明では、各変動演出の実行時間が、特別図柄の変動時間と同じであることを説明したが、これに限定されない。
変動演出の実行時間は、この変動演出に係る特別図柄の変動時間と略同じであればよく、一致しなくてもよい。
以上の通り、図108(D)に示すように、変動演出例12では、時間T16と時間T17とは同じ時間の長さである。ここで、特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出が行われる場合において、第1始動口121の保留数が「1」であることに基づき選択される「変動パターン」(図29参照)と、第1始動口121の保留数が「4」であることに基づき選択される「変動パターン」とは、「時間」が同じ変動パターンである。言い換えると、特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出が行われる場合、第1始動口121の保留数が「1」であることに基づく変動演出の実行時間は、第1始動口121の保留数が「4」であることに基づく変動演出の実行時間よりも長くならない。一方で、図108(C)に示すように、変動演出例9では、時間T12よりも、時間T11の方が長い。ここで、特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出が行われる場合において、第2始動口122の保留数が「1」であることに基づき選択される「変動パターン」(図28参照)には、第2始動口122の保留数が「4」であることに基づき選択される「変動パターン」よりも、長い「時間」が設定された変動パターンが設けられている。言い換えると、特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出が行われる場合、第2始動口122の保留数が「1」であることに基づく変動演出の実行時間が、第2始動口122の保留数が「4」であることに基づく変動演出の実行時間よりも長くなる可能性がある。
すなわち、本実施形態では、特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出が行われる場合、第1始動口121の保留数が「4」であることに基づく変動演出よりも、第1始動口121の保留数が「1」であることに基づく変動演出の方が、実行時間が長い変動演出が行われる割合は、第1割合であり、第2始動口122の保留数が「4」であることに基づく変動演出よりも、第2始動口122の保留数が「1」であることに基づく変動演出の方が、実行時間が長い変動演出が行われる割合は、第2割合である。そして、第1割合よりも第2割合の方が大きい。
この場合、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、保留数が少なくなることに応じて変動演出の実行時間が長くなり易い分だけ、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない場合であっても高確率で多様な演出を遊技者に楽しませることができる。そのため、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出において、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない場合であっても遊技の興趣を向上させることができる。
また、図108(A)に示すように、変動演出例1では、時間T2よりも、時間T1の方が長い。ここで、通常遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出が行われる場合において、第1始動口121の保留数が「1」であることに基づき選択される「変動パターン」(図24参照)には、第1始動口121の保留数が「4」であることに基づき選択される「変動パターン」よりも、長い「時間」が設定された変動パターンが設けられている。言い換えると、通常遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出が行われる場合、第1始動口121の保留数が「1」であることに基づく変動演出の実行時間が、第1始動口121の保留数が「4」であることに基づく変動演出の実行時間よりも長くなる可能性がある。
すなわち、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態において、第1始動口121の保留数が「4」であることに基づく変動演出よりも、第1始動口121の保留数が「1」であることに基づく変動演出の方が、実行時間が長い変動演出が行われる割合は、第1割合であり、通常遊技状態において、第1始動口121の保留数が「4」であることに基づく変動演出よりも、第1始動口121の保留数が「1」であることに基づく変動演出の方が、実行時間が長い変動演出が行われる割合は、第2割合である。そして、第1割合よりも第2割合の方が大きい。
この場合、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、保留数が少なくなることに応じて変動演出の実行時間が長くなり易い分だけ、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない場合であっても高確率で多様な演出を遊技者に楽しませることができる。そのため、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出において、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない場合であっても遊技の興趣を向上させることができる。
なお、本実施形態では、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出が行われる場合において、第1始動口121の保留数が「1」であることに基づく変動演出の実行時間は、第1始動口121の保留数が「4」であることに基づく変動演出の実行時間よりも長くならない(0%)ことを説明したが、これに限定されない。特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出が行われる場合であっても、第1始動口121の保留数が「1」であることに基づく変動演出の実行時間が、第1始動口121の保留数が「4」であることに基づく変動演出の実行時間よりも長くなることがあってもよい。
また、図108(A)に示す変動演出例1における時間T2と、図108(D)に示す変動演出例12における時間T17とを比較すると、時間T2よりも時間T17の方が長い。ここで、通常遊技状態において第1始動口121の保留数が「4」であることに基づき特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出が行われる場合、「変動パターン」(図24参照)として、「時間」が「4.60」秒および「10.00」秒であるものの何れかが選択される。一方、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が「4」であることに基づき特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出が行われる場合、「変動パターン」(図29参照)として、「時間」が「14.01」秒であるものが選択される。
すなわち、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出が行われる場合、第1モードにおいて第1始動口121の保留数が「4」であることに基づく変動演出よりも、第2モードにおいて第1始動口121の保留数が「4」であることに基づく変動演出の方が、実行時間が長い変動演出が行われ易い。第1モードとしては、通常遊技状態が挙げられる。また、第2モードとしては、例えば、特定時短遊技状態が挙げられる。
この場合、第1モードにおける変動演出と、第2モードにおける変動演出とで、実行時間が長い変動演出の実行され易さが同じである場合に比べて、共通する始動口の保留数が共通する数であることに基づく変動演出が行われる場合であってもモードに応じて性質の異なる演出を遊技者に楽しませることができる。そのため、興趣性が高い演出を実行可能なパチンコ遊技機100を提供することができる。
また、図108(C)に示す変動演出例9における時間T12と、図108(D)に示す変動演出例12における時間T17とを比較すると、時間T12よりも時間T17の方が長い。ここで、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が「4」であることに基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出が行われる場合、「変動パターン」(図28参照)として、「時間」が「1.00」秒であるものが選択される。一方、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が「4」であることに基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出が行われる場合、「変動パターン」(図29参照)として、「時間」が「14.01」秒であるものが選択される。
すなわち、本実施形態では、特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出が行われる場合、第2始動口122の保留数が「4」であることに基づく変動演出よりも、第1始動口121の保留数が「4」であることに基づく変動演出の方が、実行時間が長い変動演出が行われ易い。
この場合、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、保留数が多い場合には変動演出の実行時間が短くなりやすい分だけ、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない場合に高確率でスピード感のある演出を遊技者に楽しませることができる。そのため、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出において、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない場合であっても遊技の興趣を向上させることができる。したがって、通常遊技状態においては第1始動口121に遊技球を入賞させるべきであり、特定時短遊技状態においては第2始動口122に遊技球を入賞させるべきであることを遊技者に認識させることができる。
なお、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出が行われる場合、第1モードにおいて第1始動口121の保留数が「4」であることに基づく変動演出よりも、第2モードにおいて第1始動口121の保留数が「4」であることに基づく変動演出の方が、実行時間が長い変動演出が行われ易いことを説明した。また、第2モードにおいて特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出が行われる場合、第2始動口122の保留数が「4」であることに基づく変動演出よりも、第1始動口121の保留数が「4」であることに基づく変動演出の方が、実行時間が長い変動演出が行われ易いことを説明したが、これに限定されない。
特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出が行われる場合、第1モードにおいて第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、第2モードにおいて第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、実行時間が長い変動演出が行われ易いようにしてもよい。また、第2モードにおいて特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出が行われる場合、第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、実行時間が長い変動演出が行われ易いようにしてもよい。この場合に、特定数は、「1」、「2」、「3」、「4」のうちの何れの値であってもよい。
また、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出が行われる場合、第1モードにおいて第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、第2モードにおいて第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、実行時間が長い変動演出が必ず行われる(100%)ことを説明した。また、第2モードにおいて特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出が行われる場合、第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、実行時間が長い変動演出が必ず行われる(100%)ことを説明したが、これに限定されない。
特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出が行われる場合であっても、第2モードにおいて第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、第1モードにおいて第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、実行時間が長い変動演出が行われる場合があってもよい。また、第2モードにおいて特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出が行われる場合であっても、第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、実行時間が長い変動演出が行われる場合があってもよい。
また、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づいて用いられる変動パターンテーブル(図24参照)では、「はずれ」且つ「リーチ無」に関連付けられた保留数が「1」である「変動パターン」として、「PR1」および「PR4」とが設けられている。そのため、通常遊技状態において第1始動口121の保留数が「1」であることに基づく変動演出が複数回行われる場合に、この複数回の変動演出で異なる変動パターンが選択される可能性がある。一方で、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づいて用いられる変動パターンテーブル(図29参照)では、「はずれ」且つ「リーチ無」に関連付けられた保留数が「1」である「変動パターン」として、「PO1」のみが設けられている。そのため、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が「1」であることに基づく変動演出が複数回行われる場合に、この複数回の変動演出で同じ変動パターンが選択される。
すなわち、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出が行われる場合、第1モードにおいて第1始動口121の保留数が「1」であることに基づく第1変動演出と第2変動演出とで、同じ変動パターンが選択される割合は、第1割合であり、第2モードにおいて第1始動口121の保留数が「1」であることに基づく第3変動演出と第4変動演出とで、同じ変動パターンが選択される割合は、第2割合である。そして、第1割合よりも、第2割合の方が大きい。
この場合、第1割合と第2割合とが同じである場合に比べて、共通する始動口の保留数が共通する数であることに基づく変動演出が行われる場合であってもモードに応じて性質の異なる演出を遊技者に楽しませることができる。そのため、興趣性が高い演出を実行可能なパチンコ遊技機100を提供することができる。
なお、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出が行われる場合、第1モードにおいて第1始動口121の保留数が「1」であることに基づく第1変動演出と第2変動演出とで、同じ変動パターンが選択される割合は、第1割合であり、第2モードにおいて第1始動口121の保留数が「1」であることに基づく第3変動演出と第4変動演出とで、同じ変動パターンが選択される割合が第2割合であり、第1割合よりも、第2割合の方が大きいことを説明したが、これに限定されない。
特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出が行われる場合、第1モードにおいて第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく第1変動演出と第2変動演出とで、同じ変動パターンが選択される割合は、第1割合であり、第2モードにおいて第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく第3変動演出と第4変動演出とで、同じ変動パターンが選択される割合が第2割合であり、第1割合よりも、第2割合の方が大きくなるようにしてもよい。この場合に、特定数は、「1」、「2」、「3」、「4」のうちの何れの値であってもよい。
また、本実施形態では、第2割合が1(100%)であることを説明したが、これに限定されない。特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出が行われる場合であっても、第2モードにおいて第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく第3変動演出と第4変動演出とで、異なる変動パターンが選択されてもよい。
また、例えば、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出が行われる場合、第2モードにおいて第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく第1変動演出と第2変動演出とで、同じ変動パターンが選択される割合は、第1割合であり、第2モードにおいて第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく第3変動演出と第4変動演出とで、同じ変動パターンが選択される割合が第2割合であり、第1割合よりも、第2割合の方が大きくなるようにしてもよい。
また、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づいて用いられる変動パターンテーブル(図26参照)では、「はずれ」且つ「リーチ無」に関連付けられた保留数が「4」である「変動パターン」として、「PH3」および「PH4」とが設けられている。そのため、特別時短遊技状態において第2始動口122の保留数が「4」であることに基づく変動演出が複数回行われる場合に、この複数回の変動演出で異なる変動パターンが選択される可能性がある。一方で、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づいて用いられる変動パターンテーブル(図29参照)では、「はずれ」且つ「リーチ無」に関連付けられた保留数が「4」である「変動パターン」として、「PM3」のみが設けられている。そのため、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が「4」であることに基づく変動演出が複数回行われる場合に、この複数回の変動演出では同じ変動パターンが選択される。
すなわち、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出が行われる場合、特別時短遊技状態において第2始動口122の保留数が「4」であることに基づく第1変動演出と第2変動演出とで、同じ変動パターンが選択される割合は、第1割合であり、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が「4」であることに基づく第3変動演出と第4変動演出とで、同じ変動パターンが選択される割合は、第2割合である。そして、第1割合よりも、第2割合の方が大きい。
この場合、第1割合と第2割合とが同じ大きさである場合に比べて、共通する始動口の保留数が共通する数であることに基づく変動演出が行われる場合であっても時短遊技状態の種類に応じて性質の異なる演出を遊技者に楽しませることができ、興趣性が高い演出を実行可能なパチンコ遊技機100を提供することができる。
なお、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出が行われる場合、特別時短遊技状態において第2始動口122の保留数が「4」であることに基づく第1変動演出と第2変動演出とで、同じ変動パターンが選択される割合は、第1割合であり、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が「1」であることに基づく第3変動演出と第4変動演出とで、同じ変動パターンが選択される割合が第2割合であり、第1割合よりも、第2割合の方が大きいことを説明したが、これに限定されない。
特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出が行われる場合、特別時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく第1変動演出と第2変動演出とで、同じ変動パターンが選択される割合は、第1割合であり、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく第3変動演出と第4変動演出とで、同じ変動パターンが選択される割合が第2割合であり、第1割合よりも、第2割合の方が大きくなるようにしてもよい。この場合に、特定数は、「1」、「2」、「3」、「4」のうちの何れの値であってもよい。
また、本実施形態では、第2割合が1(100%)であることを説明したが、これに限定されない。特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出が行われる場合であっても、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく第3変動演出と第4変動演出とで、異なる変動パターンが選択されてもよい。
また、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づいて用いられる変動パターンテーブル(図29参照)では、保留数「1」および「はずれ」が関連付けられた「変動パターン」に、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づき選択可能な変動パターンのうちの、変動時間が最も短い変動パターンである「PO1」のみが設けられている。一方、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づいて用いられる変動パターンテーブル(図28参照)では、保留数「1」および「はずれ」が関連付けられた「変動パターン」に、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づき選択可能な変動パターンのうちの、変動時間が最も短い変動パターンとは異なる変動パターンである「PM1」等が設けられている。
すなわち、本実施形態では、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が「1」であることに基づき特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づき選択可能な変動パターンのうちの変動時間が最も短い変動パターンが選択される割合は、第1割合である。また、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が「1」であることに基づき特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づき選択可能な変動パターンのうちの変動時間が最も短い変動パターンが選択される割合は、第2割合である。そして、第2割合よりも第1割合の方が大きい。
この場合、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、保留数が少ない場合に変動時間が長い変動演出が行われ易い分だけ、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであっても高確率で多様な演出を遊技者に楽しませることができる。そのため、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出において、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである場合であっても遊技の興趣を向上させることができる。
特に、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づいて用いられる変動パターンテーブル(図24参照)では、保留数「1」および「はずれ」が関連付けられた「変動パターン」に、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づき選択可能な変動パターンのうちの、変動時間が最も短い変動パターンとは異なる変動パターンである「PR1」等が設けられている。すなわち、本実施形態では、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が「1」であることに基づき、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づき選択可能な変動パターンのうちの変動時間が最も短い変動パターンが選択される割合は、第1割合である。また、通常遊技状態において第1始動口121の保留数が「1」であることに基づき、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づき選択可能な変動パターンのうちの変動時間が最も短い変動パターンが選択される割合は、第2割合である。そして、第2割合よりも第1割合の方が大きい。
この場合、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、保留数が少ない場合に変動時間が長い変動演出が行われ易い分だけ、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであっても高確率で多様な演出を遊技者に楽しませることができる。そのため、通常遊技状態においては第1始動口121に遊技球を入賞させるべきであり、特定時短遊技状態においては第2始動口122に遊技球を入賞させるべきであることを遊技者に認識させることができる。
なお、本実施形態では、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が「1」であることに基づき特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づき選択可能な変動パターンのうちの変動時間が最も短い変動パターンが選択される割合は、第1割合であり、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が「1」であることに基づき特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づき選択可能な変動パターンのうちの変動時間が最も短い変動パターンが選択される割合は、第2割合であり、第2割合よりも第1割合の方が大きいことを説明した。また、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が「1」であることに基づき、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づき選択可能な変動パターンのうちの変動時間が最も短い変動パターンが選択される割合は、第1割合であり、通常遊技状態において第1始動口121の保留数が「1」であることに基づき、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づき選択可能な変動パターンのうちの変動時間が最も短い変動パターンが選択される割合は、第2割合であり、第2割合よりも第1割合の方が大きいことを説明したが、これに限定されない。
特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づき特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づき選択可能な変動パターンのうちの変動時間が最も短い変動パターンが選択される割合は、第1割合であり、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づき特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づき選択可能な変動パターンのうちの変動時間が最も短い変動パターンが選択される割合は、第2割合であり、第2割合よりも第1割合の方が大きくなるようにしてもよい。また、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づき、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づき選択可能な変動パターンのうちの変動時間が最も短い変動パターンが選択される割合は、第1割合であり、通常遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づき、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づき選択可能な変動パターンのうちの変動時間が最も短い変動パターンが選択される割合は、第2割合であり、第2割合よりも第1割合の方が大きくなるようにしてもよい。この場合に、特定数は、「1」、「2」、「3」、「4」のうちの何れの値であってもよい。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づき、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づき選択可能な変動パターンのうちの変動時間が最も短い変動パターンが必ず選択される(100%)ことを説明したが、これに限定されない。特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づき、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合であっても、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づき選択可能な変動パターンのうちの変動時間が最も短い変動パターンとは異なる変動パターンが選択されてもよい。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出が行われる場合、変動パターンが選択されるときの第1始動口121の保留数に関わらず、実行時間が同じである変動演出(特別図柄変動)が実行される。
この場合、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、それぞれ変動時間が異なる変動演出を遊技者に楽しませることができる。そのため、特定時短遊技状態においては、第1始動口121ではなく第2始動口122に入賞させるべきであることを遊技者に認識させることができる。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態における第1始動口への入賞に基づいて選択可能な変動パターン(変動演出パターン)の数よりも、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づいて選択可能な変動パターン(変動演出パターン)の数の方が多い。また、本実施形態では、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである場合に選択可能な変動パターン(変動演出パターン)の数よりも、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである場合に選択可能な変動パターン(変動演出パターン)の数の方が多い。特に、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである場合に選択可能な変動パターン(変動演出パターン)の数は、一つである。
この場合、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、多様な変動演出を遊技者に楽しませることができる。そのため、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出において、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態における第1始動口への入賞に基づいて選択可能な変動パターン(変動演出パターン)の数よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づいて選択可能な変動パターン(変動演出パターン)の数の方が多い。また、本実施形態では、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである場合に選択可能な変動パターン(変動演出パターン)の数よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである場合に選択可能な変動パターン(変動演出パターン)の数の方が多い。
この場合、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、多様な変動演出を遊技者に楽しませることができる。そのため、通常遊技状態においては第1始動口121に遊技球を入賞させるべきであり、特定時短遊技状態においては第2始動口122に遊技球を入賞させるべきであることを遊技者に認識させることができる。
(変動演出例13)
図109および図110は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図109および図110を参照しながら装飾図柄41の変動演出について他の具体例(変動演出例13)を説明する。変動演出例13は、特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞したことに基づく装飾図柄41の変動演出例である。
なお、図109および図110に示した変動演出は、図64における「変動演出パターン」として「EN2」が選択された場合における装飾図柄41の変動演出例である。また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図109(1)に示すように、1つ前の特別図柄の変動が終了することにともない、演出制御部300によって、画像表示部114において装飾性の低い装飾図柄41および小図柄56が確定停止している。また、このとき、ステージ画像61、第1右打ち画像75および特定時短残回数画像524が表示されている。特定時短残回数画像524には、「290」のテキストが示されている。また、このとき、第1特別図柄表示器221において、特別図柄が停止表示されている。また、このとき、サブ第1変動表示器81での変動表示が停止している。
次に、第1始動口121に遊技球が入賞すると、図109(2)に示すように、第1特別図柄表示器221において特別図柄の変動が開始される。また、このとき、サブ第1変動表示器81での変動表示が開始される。また、特別図柄の変動表示が開始されると、装飾図柄41および小図柄56の変動が開始される。また、このとき、特定時短残回数画像524が「290」から「289」に切り替わる。また、このとき、第4右打ち画像525が表示される。また、このとき、スピーカ156から、「右打ちしてください」という音声が出力される。一方で、変動画像51は表示されない。また、第1始動口121に遊技球が入賞したことを報知する入賞音は出力されない。
次に、図109(3)に示すように、第2当たり示唆画像91が表示される。このとき、装飾図柄41および小図柄56は、変動している状態を維持している。また、このとき、第1特別図柄表示器221において特別図柄の変動が継続している。また、このとき、サブ第1変動表示器81での変動表示が継続している。
次に、図109(4)に示すように、第2当たり示唆画像91が継続して表示されている。また、このとき、小図柄56として「135」が確定停止する。一方で、このとき、装飾図柄41は、仮停止および確定停止の何れもしていない。また、このとき、第1特別図柄表示器221において、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることを報知する態様により、特別図柄が停止表示される。また、このとき、サブ第1変動表示器81での変動表示が停止する。
なお、第2当たり示唆画像91が動画像である場合、図109(4)に示す第2当たり示唆画像91は、図109(3)に示す第2当たり示唆画像91から表示内容が更新されていてもよい。
次に、図109(5)に示すように、オープニング画像74が表示される。図示の例では、オープニング画像74として、大当たり遊技または小当たり遊技の開始を示す「Bonus!」のテキストが表示されている。
次に、図109(6)に示すように、促進画像508が表示される。促進画像508においては、特定領域画像509が表示されている。
そして、促進画像508が表示されてから所定時間が経過すると、大当たり遊技が開始され、図110(7)に示すように、第1右打ち画像75、ラウンド中画像76およびラウンド数画像77が表示される。図示の例では、ラウンド数画像77に「Round1」のテキストが表示されている。
次に、最終回のラウンドが終了すると、図110(8)に示すように、特別時短選択画像510が表示される。図示の例では、特別時短選択画像510において、「A」のモードにカーソルが合わせられている。
そして、特別時短選択画像510が表示されてから所定時間が経過すると、図110(9)に示すように、特別時短開始画像78が表示される。また、このとき、第1右打ち画像75とともに、第2右打ち画像511が表示される。
次に、特定時短遊技状態において、図110(10)に示すように、画像表示部114には、装飾性の低い装飾図柄41である「135」が確定停止されている。そして、小図柄56も、装飾図柄41と同様に「135」の数字の並びによって確定停止されている。なお、このときに表示されている小図柄56は、大当たり遊技が実行される前、すなわち大当たりに当選した際に最終的に停止表示された数字の並びに対応している。また、このとき、特別時短残回数画像79が表示されている。特別時短残回数画像79には、「30回」のテキストが表示されている。
以上の通り、本実施形態では、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出では、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出や、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出では表示されないオリジナル画像が表示される。オリジナル画像としては、例えば、第4右打ち画像525や第2当たり示唆画像91等が挙げられる。
この場合、変動演出中にオリジナル画像を遊技者に見せることで、この変動演出が、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出であることを遊技者に認識させることができる。
また、変動演出例13に示すように、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出では、装飾図柄41が仮停止や確定停止をすることなく大当たり遊技が開始される。言い換えると、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出では、装飾図柄41による大当たりの報知が行われない。一方で、変動演出例10に示すように、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである場合の変動演出では、ゾロ目の装飾図柄41により大当たりを報知してから(図99(11)参照)、大当たり遊技が開始される。
この場合、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、ゾロ目の装飾図柄41が表示される分、遊技者を興奮させることができる。そのため、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出において、遊技の興趣を向上させることができる。
また、変動演出例13に示すように、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである場合の変動演出では、相異なる数字を含む小図柄56が停止表示されてから、大当たり遊技が開始される。一方で、変動演出例10に示すように、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである場合の変動演出では、数字が揃った小図柄56が停止表示されてから(図99(11)参照)、大当たり遊技が開始される。
この場合、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、数字が揃った小図柄56が表示される分、遊技者を興奮させることができる。そのため、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出において、遊技の興趣を向上させることができる。
また、変動演出例13に示すように、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである場合、大当たりである変動の次の変動の開始時に、相異なる図柄を含む装飾図柄41を表示する(図110(10)参照)。一方で、変動演出例10に示すように、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである場合、大当たりである変動の次の変動の開始時に、ゾロ目の装飾図柄41を表示する(図100(17)参照)。
この場合、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、大当たりである変動の次の変動の開始時に、ゾロ目の装飾図柄41が表示される分、遊技者を興奮させることができる。そのため、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出において、遊技の興趣を向上させることができる。
また、特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合に用いられる変動演出パターンテーブル(図64参照)では、「判定結果」が「大当たり」である「変動演出パターン」に変動時特別演出が関連付けられている。ここで、変動時特別演出としては、例えば、疑似連続演出、SPリーチ演出、変化演出、ゾーン演出、エフェクト演出、役物演出、音演出、ボタン操作演出等が挙げられる。また、特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合に用いられる変動演出パターンテーブルでは、「判定結果」が「はずれ」である「変動演出パターン」に変動時特別演出が関連付けられていない。言い換えると、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づいて変動時特別演出が実行される変動演出は、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出である。
すなわち、本実施形態では、変動時特別演出が行われる変動演出が実行される場合、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出が実行され易い。また、変動時特別演出が行われる変動演出が実行される場合、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出が実行され易い。
特に、本実施形態では、SPSPリーチ演出が行われることなく変動時特別演出が行われる変動演出が実行される場合、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出が実行され易い。また、SPSPリーチ演出が行われることなく変動時特別演出が行われる変動演出が実行される場合、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出が実行され易い。
また、変動時特別演出が行われる変動演出が実行される場合、通常遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出が実行され易いようにしてもよい。また、変動時特別演出が行われる変動演出が実行される場合、特別時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出が実行され易いようにしてもよい。これらの場合に、特定数は、「1」、「2」、「3」、「4」のうちの何れの値であってもよい。
また、SPSPリーチ演出が行われることなく変動時特別演出が行われる変動演出が実行される場合、通常遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出が実行され易いようにしてもよい。また、SPSPリーチ演出が行われることなく変動時特別演出が行われる変動演出が実行される場合、特別時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出が実行され易いようにしてもよい。これらの場合に、特定数は、「1」、「2」、「3」、「4」のうちの何れの値であってもよい。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づき変動時特別演出が行われる変動演出が実行される場合、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出が必ず実行される(100%)ことを説明したが、これに限定されない。特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づき変動時特別演出が行われる変動演出が実行される場合であっても、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行されてもよい。また、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づき変動時特別演出が行われる変動演出が実行される場合であっても、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行されてもよい。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づきSPSPリーチ演出が行われず変動時特別演出が行われる変動演出が実行される場合、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出が必ず実行される(100%)ことを説明したが、これに限定されない。特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づきSPSPリーチ演出が行われず変動時特別演出が行われる変動演出が実行される場合であっても、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行されてもよい。また、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づきSPSPリーチ演出が行われず変動時特別演出が行われる変動演出が実行される場合であっても、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行されてもよい。
なお、変動時特別演出が行われる変動演出が実行される場合、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出が実行され易いようにしてもよい。また、変動時特別演出が行われる変動演出が実行される場合、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出が実行され易いようにしてもよい。
また、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出では、変動時特別演出が実行されないようにしてもよい。すなわち、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、変動時特別演出が実行され易いようにしてもよい。また、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、変動時特別演出が実行され易いようにしてもよい。
(変動演出例12の変形例)
図111乃至図114は、変動演出例12の変形例を示す図である。
変動演出例12では、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出について説明したが、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出は、上記の例に限定されない。
以下では、図111乃至図114を参照しながら、変動演出例12の変形例を説明する。この変形例は、特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞したことに基づく装飾図柄41の変動演出例である。なお、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、上記の各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図111(1)に示すように、1つ前の特別図柄の変動が終了することにともない、演出制御部300によって、画像表示部114において装飾性の低い装飾図柄41および小図柄56が確定停止している。また、このとき、ステージ画像61、第1右打ち画像75および特定時短残回数画像524が表示されている。特定時短残回数画像524には、「294」のテキストが表示されている。
次に、第1始動口121に遊技球が入賞すると、図111(2)に示すように、特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄41および小図柄56の変動が開始される。また、このとき、特定時短残回数画像524が「294」から「293」に切り替わる。また、このとき、変動画像51が表示される。一方、第1始動口121に遊技球が入賞したことを報知する入賞音は出力されない。
なお、第1始動口121に遊技球が入賞したことに伴い、第4右打ち画像525(図103(2)参照)が表示されてもよい。また、第1始動口121に遊技球が入賞したことに伴い、スピーカ156から、「右打ちしてください」という音声が出力されてもよい。
次に、第1始動口121に遊技球が4球入賞すると、図111(3)に示すように、4つの保留画像52が表示される。また、このとき、第1始動口121の保留数表示55に「4」が表示される。一方、何れの遊技球が第1始動口121に入賞したときにも、第1始動口121に遊技球が入賞したことを報知する入賞音は出力されない。
なお、第1始動口121に遊技球が入賞するたびに、第4右打ち画像525(図103(2)参照)が表示されてもよい。また、第1始動口121に遊技球が入賞するたびに、スピーカ156から、「右打ちしてください」という音声が出力されてもよい。
次に、図111(4)に示すように、3つの装飾図柄41である「412」が確定停止する。また、特別図柄の変動停止にともない、小図柄56も停止する。
次に、図111(5)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄41および小図柄56の変動が開始される。また、このとき、特定時短残回数画像524が「293」から「292」に切り替わる。また、このとき、第1始動口121の保留数表示55が「4」から「3」に切り替わる。
次に、図111(6)に示すように、3つの装飾図柄41である「125」が確定停止する。このとき、1回目のチャンス目演出が実行され、3つの装飾図柄41にチャンス目画像63が表示される。図示の例では、1回目のチャンス目演出により、3つの装飾図柄41に青色のチャンス目画像63が表示されている。また、特別図柄の変動停止にともない、小図柄56も停止する。
次に、図112(7)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄41および小図柄56の変動が開始される。また、第1始動口121の保留数表示55が「3」から「2」に切り替わる。また、特定時短残回数画像524が「292」から「291」に切り替わる。
次に、図112(8)に示すように、3つの装飾図柄41である「853」が確定停止する。このとき、2回目のチャンス目演出が実行され、3つの装飾図柄41にチャンス目画像63が表示される。図示の例では、2回目のチャンス目演出により、3つの装飾図柄41に緑色のチャンス目画像63が表示されている。また、特別図柄の変動停止にともない、小図柄56も停止する。
次に、図112(9)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄41および小図柄56の変動が開始される。また、第1始動口121の保留数表示55が「2」から「1」に切り替わる。また、特定時短残回数画像524が「291」から「290」に切り替わる。
次に、図112(10)に示すように、3つの装飾図柄41である「553」が確定停止する。また、特別図柄の変動停止にともない、小図柄56も停止する。このとき、小図柄56の組み合わせ「553」は、装飾図柄41の組み合わせと一致する。なお、この変動演出において、3回目のチャンス目演出は実行されない。言い換えると、この変動演出において、3回のうちの最終回のチャンス目演出が実行されない。
次に、図112(11)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄41および小図柄56の変動が開始される。また、第1始動口121の保留数表示55が「1」から「0」に切り替わる。また、特定時短残回数画像524が「290」から「289」に切り替わる。また、このとき、ゾーン演出が実行され、ゾーン報知画像64が表示される。図示の例では、実行中である特別図柄の変動において大当たりになることを期待させる「激アツゾーン突入!」のテキストが表示されている。
次に、図112(12)に示すように、役物演出が実行される。図示の例では、役物演出により、中可動役物115Bが移動して画像表示部114の一部を覆っている。また、このとき、役物エフェクト画像92が表示される。図示の例では、画像表示部114において中可動役物115Bに重なる領域の周囲に、青色の役物エフェクト画像92が表示されている。また、このとき、ゾーン識別画像65が表示されている。また、このとき、音演出が実行され、スピーカ156から、「熱い!?」の音声が出力される。この「熱い!?」の音声を出力する音演出は、実行中の変動演出において大当たりすることを期待させる演出である。
次に、図113(13)に示すように、左右の装飾図柄41である数字の「4」が仮停止し、リーチ演出が実行される。
次に、図113(14)に示すように、変化演出が実行され、変動画像51に変化画像62が表示される。図示の例では、変化演出により、変動画像51に青色の変化画像62が表示されている。なお、この変化演出が実行されているとき、変化演出の効果音は出力されない。
次に、図113(15)に示すように、SPリーチ演出が実行される。また、このとき、ステージ画像61が非表示になる。
次に、図113(16)に示すように、SPSPリーチ演出が実行される。また、このとき、上下の小図柄56である数字の「4」が仮停止する。一方で、中小図柄56は、高速変動を維持している。また、このとき、装飾図柄41および変動画像51が非表示になる。
次に、図113(17)に示すように、ボタン操作演出が実行され、ボタン操作画像69が表示される。
そして、ボタン操作画像69が表示されているときに遊技者が演出ボタン161を操作すると、図113(18)に示すように、中装飾図柄41および中小図柄56である数字の「5」が仮停止する。
次に、図114(19)に示すように、3つの装飾図柄41が仮停止する。また、ステージ画像61が再表示される。
そして、特別図柄の変動停止にともない、図114(20)に示すように、3つの装飾図柄41が確定停止する。この装飾図柄41の組み合わせ「454」は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれの場合の組み合わせの一例である。また、特別図柄の変動停止にともない、小図柄56も停止する。このとき、小図柄56の組み合わせ「454」は、装飾図柄41の組み合わせと一致する。また、変動画像51は表示されない。
以上の通り、変形例では、保留画像52の変化演出が実行されていない。一方、変動演出例1では、保留画像52の変化演出が実行されている(図66(7)参照)。すなわち、本実施形態では、特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合よりも、通常遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合の方が、保留画像52の変化演出が実行され易い。
この場合、特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合よりも、通常遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合の方が、高確率で保留画像52の変化演出を遊技者に楽しませることができる。
なお、本実施形態では、特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合には、保留画像52の変化演出が実行されない(0%)ことを説明したが、これに限定されない。特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合であっても、保留画像52の変化演出が実行されてもよい。
また、変形例では、リーチ演出の開始後に変動画像51の変化演出が実行されている(図113(14)参照)一方で、リーチ演出の開始前には変動画像51の変化演出が実行されていない。一方、変動演出例1では、リーチ演出の開始前に変動画像51の変化演出が実行されている(図67(16)参照)。すなわち、本実施形態では、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、リーチ演出の開始前における変動画像51の変化演出が実行され易い。
この場合、特定時短遊技状態における第1始動口121への遊技球の入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への遊技球の入賞に基づく変動演出の方が、リーチ演出が実行されていないときであっても高確率で変化演出を遊技者に楽しませることができる。
なお、本実施形態では、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出では、リーチ演出の開始前に変動画像51の変化演出が実行されない(0%)ことを説明したが、これに限定されない。特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出であっても、リーチ演出の開始前に変動画像51の変化演出が実行されてもよい。
また、変形例では、1回目のチャンス目演出(図111(6)参照)および2回目のチャンス目演出(図112(8)参照)が実行される一方で、3回目のチャンス目演出が実行されていない。一方、変動演出例1では、3回目のチャンス目演出が実行されている(図67(14)参照)。すなわち、本実施形態では、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、複数回のうちの最終回のチャンス目演出が実行され易い。
この場合、特定時短遊技状態における第1始動口121への遊技球の入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への遊技球の入賞に基づく変動演出の方が、高確率で最終回のチャンス目演出を遊技者に楽しませることができる。
なお、本実施形態では、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出では、複数回のうちの最終回のチャンス目演出が実行されない(0%)ことを説明したが、これに限定されない。特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出であっても、3回のうちの最終回のチャンス目演出が実行されてもよい。
また、変形例では、実行中の変動演出において大当たりすることを期待させるゾーン演出が実行される(図112(11)参照)一方で、実行中の変動演出の次の変動演出において大当たりすることを期待させるゾーン演出が実行されない。なお、実行中の変動演出において大当たりすることを期待させるゾーン演出を、以下では、第1期待演出と称することがある。また、実行中の変動演出の次の変動演出において大当たりすることを期待させるゾーン演出を、以下では、第2期待演出と称することがある。一方、変動演出例1では、第2期待演出が実行されている(図67(13)参照)。すなわち、本実施形態では、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、第2期待演出が実行され易い。
この場合、特定時短遊技状態における第1始動口121への遊技球の入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への遊技球の入賞に基づく変動演出の方が、大当たりすることを期待させる変動演出の前の変動演出であっても高確率でゾーン演出を遊技者に楽しませることができる。
なお、本実施形態では、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出では、第2期待演出が実行されない(0%)ことを説明したが、これに限定されない。特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出であっても、第2期待演出が実行されてもよい。
また、変形例では、中可動役物115Bを動作させる役物演出が実行される(図112(12)参照)一方で、事前判定処理による事前判定結果に基づき左可動役物115Aを動作させる役物演出は実行されていない。なお、中可動役物115Bを動作させる役物演出を、以下では、第1役物演出と称することがある。また、事前判定の結果に基づき左可動役物115Aを動作させる役物演出を、以下では、第2役物演出と称することがある。一方、変動演出例1では、第2役物演出が実行される(図67(13)参照)。すなわち、本実施形態では、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、第2役物演出が実行され易い。
この場合、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、高確率で事前判定結果に基づく役物演出を遊技者に楽しませることができる。
なお、本実施形態では、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出では、第2役物演出が実行されない(0%)ことを説明したが、これに限定されない。特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出であっても、第2役物演出が実行されてもよい。
また、変形例では、役物エフェクト画像92を表示させるエフェクト演出が実行されている(図112(12)参照)一方で、事前判定処理による事前判定結果に基づきエフェクト画像を表示させるエフェクト演出は実行されていない。ここで、役物エフェクト画像92を表示させるエフェクト演出を、以下では、第1色演出と称することがある。また、事前判定の結果に基づきエフェクト画像を表示させるエフェクト演出を、以下では、第2色演出と称することがある。そして、変動演出例1においては、事前判定結果に基づきゾーンエフェクト画像66を表示させる第2色演出が実行されている(図67(15)参照)。すなわち、本実施形態では、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、第2色演出が実行され易い。
この場合、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、高確率で事前判定結果に基づくエフェクト演出を遊技者に楽しませることができる。
なお、本実施形態では、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出では、第2色演出が実行されない(0%)ことを説明したが、これに限定されない。特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出であっても、第2色演出が実行されてもよい。
また、変形例では、スピーカ156から「熱い!?」の音声を出力する音演出が実行されている(図112(12)参照)。この音演出は、事前判定結果に基づくものではなく、変動パターン選択処理(図16参照)において選択された変動パターンに対応する変動演出パターンに基づくものである。この音演出を、以下では、第1音演出と称することがある。一方で、変形例では、事前判定結果に基づき特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることを示唆する音演出が実行されない。なお、事前判定の結果に基づき特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることを示唆する演出音を出力する音演出を、以下では、第2音演出と称することがある。そして、変動演出例3においては、第2音演出が実行されている(図71(2)参照)。すなわち、本実施形態では、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、第2音演出が実行され易い。
この場合、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、高確率で事前判定結果に基づく音演出を遊技者に楽しませることができる。
なお、本実施形態では、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出では、第2音演出が実行されない(0%)ことを説明したが、これに限定されない。特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出であっても、第2音演出が実行されてもよい。
また、変形例では、第1始動口121に遊技球が入賞しても入賞音が出力されず(図111(3)参照)、また、変化演出が実行されても変化演出の効果音が出力されない(図113(14)参照)。一方、変動演出例1では、第1始動口121に遊技球が入賞すると入賞音が出力され(図65(3)参照)、また、変化演出が実行されると変化演出の効果音が出力される(図67(16)参照)。すなわち、本実施形態では、通常遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合には入賞の演出音を出力し、特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合には入賞の演出音を出力しない。ここで、「入賞の演出音」は、特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合に出力される「遊技領域111における右側への遊技球の発射を促す音声」とは異なる。さらに、通常遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合には変化演出の演出音を出力可能であり、特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合には変化演出の演出音を出力しない。
この場合、特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合よりも、通常遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合の方が、演出音を通じて遊技者を楽しませることができる。そのため、通常遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合に、遊技の興趣を向上させることができる。
(変形例2)
図115は、変動演出例12の他の変形例を示す図である。
次に、図115を参照しながら変動演出例12の他の変形例(変形例2)を説明する。この変形例は、特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合における演出例である。なお、以下の説明においては、上述した各変動演出例および変形例と相違する点を主に説明し、上記の各変動演出例または変形例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図115(1)に示すように、1つ前の特別図柄の変動が終了することにともない、演出制御部300によって、画像表示部114において装飾性の低い装飾図柄41および小図柄56が確定停止されている。また、このとき、保留数表示55、ステージ画像61および第1右打ち画像75が表示されている。また、このとき、第1特別図柄表示器221において、特別図柄が停止表示されている。また、このとき、第1特別図柄保留表示器218は、第1始動口121の保留数に対応する「0」表示になっている。また、このとき、サブ第1変動表示器81での変動表示が停止している。また、このとき、サブ第1保留表示器83が「0」表示になっている。
次に、第1始動口121に遊技球が入賞すると、図115(2)に示すように、第1特別図柄表示器221において特別図柄のサイクル変動が開始され、その後、サブ第1変動表示器81での変動表示が開始される。一方で、装飾図柄41および小図柄56は確定停止した状態を維持している。また、変動画像51は表示されない。また、第1始動口121に遊技球が入賞したことを報知する入賞音は出力されない。また、ステージ画像61においては、動画像の表示が維持されている。すなわち、画像表示部114においては、ステージ画像61の表示内容のみが変化する。
次に、第1始動口121に遊技球が入賞すると、図115(3)に示すように、第1特別図柄保留表示器218が「1」表示になり、その後、サブ第1保留表示器83が「1」表示になる。一方で、保留画像52は表示されない。また、第1始動口121の保留数は「0」のままである。また、第1始動口121に遊技球が入賞したことを報知する入賞音は出力されない。また、第1特別図柄表示器221において特別図柄のサイクル変動が継続され、サブ第1変動表示器81での変動表示が継続される。また、装飾図柄41および小図柄56は確定停止した状態を維持している。また、ステージ画像61においては、動画像が表示されている。
次に、図115(4)に示すように、第1特別図柄表示器221において、特別図柄が停止表示され、その後、サブ第1変動表示器81での変動表示が停止する。また、装飾図柄41および小図柄56は確定停止した状態を維持している。また、ステージ画像61においては、動画像が表示されている。
次に、第1始動口121の保留数が減算され、図115(5)に示すように、第1特別図柄表示器221において特別図柄のサイクル変動が開始されるとともに、第1特別図柄保留表示器218が「0」表示になる。その後、サブ第1変動表示器81での変動表示が開始されるとともに、サブ第1保留表示器83が「0」表示になる。一方で、装飾図柄41および小図柄56は確定停止した状態を維持している。また、ステージ画像61においては、動画像が表示されている。
次に、図115(6)に示すように、第1特別図柄表示器221において、特別図柄が停止表示され、その後、サブ第1変動表示器81での変動表示が停止する。また、装飾図柄41および小図柄56は確定停止した状態を維持している。また、ステージ画像61においては、動画像が表示されている。
以上の通り、変形例2では、特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞しても、装飾図柄41および小図柄56の変動が行われない。
この場合、遊技者は、装飾図柄41および小図柄56による演出を楽しむことができない。そのため、遊技者は、特定時短遊技状態においては、第1始動口121に遊技球を入賞させるべきではなく、第2始動口122に遊技球を入賞させるべきであることを認識することができる。
また、変形例2では、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留が生じても、保留画像52が表示されず、保留数表示55が更新されない。すなわち、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留が生じても、第1始動口121の保留が生じたことが画像表示部114において報知されない。
この場合、遊技者は、画像表示部114の表示内容を見ても第1始動口121の保留が生じていることを認識できない。そのため、遊技者は、特定時短遊技状態においては、第1始動口121に遊技球を入賞させるべきではなく、第2始動口122に遊技球を入賞させるべきであることを認識することができる。
また、変形例2では、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、装飾図柄41、小図柄56、および保留数表示55の表示内容が変化しない一方で、ステージ画像61の表示内容は変化する。
この場合、遊技者は、装飾図柄41、小図柄56、および保留数表示55の表示内容が変化しないことが、画像表示部114の不具合によるものではないことを認識することができる。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態において第2始動口122に入賞した場合には、保留画像52、保留数表示55、第2特別図柄保留表示器219、およびサブ第2保留表示器84により、保留に関する情報が報知される。一方で、特定時短遊技状態において第1始動口121に入賞した場合には、第1特別図柄保留表示器218およびサブ第1保留表示器83により保留に関する情報が報知されるが、保留画像52および保留数表示55による保留に関する情報の報知が行われない。すなわち、本実施形態では、特定時短遊技状態においては、第1始動口121に入賞した場合よりも、第2始動口122に入賞した場合の方が、保留に関する情報として報知される種類が多い。
この場合、特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合よりも、特定時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合の方が、保留に関する多様な情報により遊技者を楽しませることができる。そのため、特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合よりも、特定時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合の方が、保留に関する情報を通じて遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、通常遊技状態において第1始動口121に入賞した場合に、保留画像52、保留数表示55、第1特別図柄保留表示器218およびサブ第1保留表示器83により保留に関する情報が報知される。すなわち、本実施形態では、特定時短遊技状態において第1始動口121に入賞した場合よりも、通常遊技状態において第1始動口121に入賞した場合の方が、保留に関する情報として報知される種類が多い。
この場合、特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合よりも、通常遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合の方が、保留に関する多様な情報により遊技者を楽しませることができる。そのため、通常遊技状態においては第1始動口121に遊技球を入賞させるべきであり、特定時短遊技状態においては第2始動口122に遊技球を入賞させるべきであることを遊技者に認識させることができる。
なお、変形例2では、特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合に、装飾図柄41および小図柄56の変動が行われず、保留数表示55が更新されないことを説明したが、これに限定されない。
例えば、特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合に、装飾図柄41および小図柄56の変動が行われない一方で、保留数表示55が更新されてもよい。また、この場合に、第4右打ち画像525(図103(2)参照)が表示されてもよい。
また、特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合に、装飾図柄41の変動が行われない一方で、小図柄56の変動が行われてもよい。また、この場合に、第4右打ち画像525が表示されてもよい。
また、特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合に、装飾図柄41および小図柄56の変動が行われず、保留数表示55が更新されない一方で、第4右打ち画像525が表示されてもよい。
また、変形例2では、特定時短残回数画像524が表示されない例を説明したが、これに限定されない。
変形例2において、特定時短残回数画像524が表示されてもよい。そして、特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞すると、特定時短残回数画像524の表示内容が更新(減算表示)されてもよい。
(変形例3)
図116および図117は、変動演出例12の他の変形例を示す図である。
次に、図116および117を参照しながら変動演出例12の他の変形例(変形例3)を説明する。この変形例は、特定時短遊技状態における第1始動口121への遊技球の入賞に基づく特別図柄の変動中に、第2始動口122に遊技球が入賞した場合における演出例である。なお、以下の説明においては、上述した各演出例と相違する点を主に説明し、上記の各演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図116(1)に示すように、1つ前の特別図柄の変動が終了することにともない、演出制御部300によって、画像表示部114において装飾性の低い装飾図柄41および小図柄56が確定停止されている。また、このとき、保留数表示55、ステージ画像61、第1右打ち画像75および特定時短残回数画像524が表示されている。特定時短残回数画像524には、「290」のテキストが示されている。また、このとき、第1特別図柄表示器221において、特別図柄が停止表示されている。また、このとき、第1特別図柄保留表示器218は、第1始動口121の保留数に対応する「0」表示になっている。また、このとき、サブ第1変動表示器81での変動表示が停止している。また、このとき、サブ第1保留表示器83が「0」表示になっている。また、このとき、第2特別図柄表示器222において、特別図柄が停止表示されている。また、このとき、第2特別図柄保留表示器219は、第2始動口122の保留数に対応する「0」表示になっている。また、このとき、サブ第2変動表示器82での変動表示が停止している。また、このとき、サブ第2保留表示器84が「0」表示になっている。
次に、第1始動口121に遊技球が入賞すると、図116(2)に示すように、第1特別図柄表示器221において特別図柄のサイクル変動が開始され、その後、サブ第1変動表示器81での変動表示が開始される。一方で、装飾図柄41および小図柄56は確定停止した状態を維持している。また、変動画像51は表示されない。また、特定時短残回数画像524が「290」から「289」に切り替わる。また、第1始動口121に遊技球が入賞したことを報知する入賞音は出力されない。また、ステージ画像61においては、動画像が表示されている。
次に、第2始動口122に遊技球が入賞すると、図116(3)に示すように、第2特別図柄表示器222において特別図柄のサイクル変動が開始されてから、サブ第2変動表示器82での変動表示が開始される。さらに、その後、装飾図柄41および小図柄56の変動が開始される。また、変動画像51が表示される。また、特定時短残回数画像524が「289」から「288」に切り替わる。一方で、第2始動口122に遊技球が入賞したことを報知する入賞音は出力されない。また、第1特別図柄表示器221において特別図柄のサイクル変動が継続され、サブ第1変動表示器81での変動表示が継続される。
なお、第2始動口122に遊技球が入賞したことに伴い、第2始動口122への入賞を報知する入賞音がスピーカ156から出力されてもよい。
次に、第2始動口122に遊技球が入賞すると、図116(4)に示すように、第2特別図柄保留表示器219が「1」表示になり、その後、サブ第2保留表示器84が「1」表示になる。また、保留画像52が表示される。また、第2始動口122の保留数表示55に「1」が表示される。一方で、第2始動口122に遊技球が入賞したことを報知する入賞音は出力されない。また、第1特別図柄表示器221において特別図柄のサイクル変動が継続され、サブ第1変動表示器81での変動表示が継続される。また、第2特別図柄表示器222において特別図柄のサイクル変動が継続され、サブ第2変動表示器82での変動表示が継続される。
なお、第2始動口122に遊技球が入賞したことに伴い、第2始動口122への入賞を報知する入賞音がスピーカ156から出力されてもよい。
次に、図116(5)に示すように、第2始動演出画像93が表示される。また、第1特別図柄表示器221において特別図柄のサイクル変動が継続され、サブ第1変動表示器81での変動表示が継続される。また、第2特別図柄表示器222において特別図柄のサイクル変動が継続され、サブ第2変動表示器82での変動表示が継続される。
次に、図116(6)に示すように、第2特別図柄表示器222において、特別図柄が停止表示され、その後、サブ第2変動表示器82での変動表示が停止する。また、3つの装飾図柄41である「412」が揃って表示され確定停止する。また、特別図柄の変動停止にともない、小図柄56も停止する。このとき、小図柄56の組み合わせ「412」は、装飾図柄41の組み合わせと一致する。また、第1特別図柄表示器221において特別図柄のサイクル変動が継続され、サブ第1変動表示器81での変動表示が継続される。
次に、第2始動口122の保留数が減算され、図117(7)に示すように、第2特別図柄表示器222において特別図柄のサイクル変動が開始されるとともに、第2特別図柄保留表示器219が「0」表示になる。その後、サブ第2変動表示器82での変動表示が開始されるとともに、サブ第2保留表示器84が「0」表示になる。その後、装飾図柄41および小図柄56の変動が開始される。また、特定時短残回数画像524が「288」から「287」に切り替わる。
その後、第1特別図柄表示器221において、特別図柄が停止表示され、その後、サブ第1変動表示器81での変動表示が停止する。このとき、装飾図柄41および小図柄56は、変動を継続している。また、第2特別図柄表示器222において特別図柄のサイクル変動が継続され、サブ第2変動表示器82での変動表示が継続される。
なお、この後、第1始動口121に遊技球が入賞する場合がある。すなわち、第2始動口122への入賞に基づく特別図柄の変動中に第1始動口121に遊技球が入賞する場合がある。この場合、第2始動口122への入賞に基づく特別図柄の変動が終了するまで、第1始動口121への入賞に基づく特別図柄の変動が行われないようにしてもよい。そして、第2始動口122への入賞に基づく特別図柄の変動が終了すると、第1始動口121への入賞に基づく特別図柄の変動が開始されてもよい。
以上の通り、変形例3では、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄の変動中に第2始動口122に遊技球が入賞した場合、第1始動口121への入賞に基づく特別図柄の変動および第2始動口122への入賞に基づく特別図柄の変動が同時に行われる。さらに、装飾図柄41、小図柄56、保留数表示55および変動画像51は、第2始動口122への入賞に対応して表示される。すなわち、第2始動口122への入賞に基づく変動演出が行われる。
この場合、特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合よりも、特定時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合の方が、画像表示部114における演出を遊技者に楽しませることができる。そのため、特定時短遊技状態においては第2始動口122に遊技球を入賞させるべきであることを遊技者に認識させることができる。
なお、変形例3では、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄の変動中に第2始動口122に遊技球が入賞した場合、第1始動口121への入賞に基づく特別図柄の変動および第2始動口122への入賞に基づく特別図柄の変動が同時に行われるとともに、第2始動口122への入賞に基づく変動演出が行われることを説明したが、これに限定されない。
例えば、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄の変動中に第2始動口122に遊技球が入賞した場合、第1始動口121への入賞に基づく特別図柄の変動および第2始動口122への入賞に基づく特別図柄の変動が同時に行われる一方で、第2始動口122への入賞に対応する装飾図柄41および小図柄56の変動が行われない、すなわち第2始動口122への入賞に基づく変動演出が行われなくてもよい。また、例えば、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄の変動中に第2始動口122に遊技球が入賞した場合、第1始動口121への入賞に基づく特別図柄の変動が終了するまで第2始動口122への入賞に基づく特別図柄の変動が行われず、第1始動口121への入賞に基づく特別図柄の変動が終了すると、第2始動口122への入賞に基づく特別図柄の変動が開始され、第2始動口122への入賞に基づく変動演出が開始されてもよい。
(処理例1)
図118は、パチンコ遊技機100の電源が投入されているときに電波検出センサ208と遊技制御基板200Bとが非接続になった場合に演出制御部300が行う処理の一例を示した図である。
図118(1)に示すように、演出制御部300によって、1つ前の特別図柄が停止表示されることに伴い、画像表示部114において装飾性の高い装飾図柄41および小図柄56が確定停止されている。また、このとき、画像表示部114には、保留数表示55、ステージ画像61、実行回数画像501、および到達残回数画像503が表示されている。また、実行回数画像501には、「199GAME」のテキストが示されている。また、到達残回数画像503には、「あと101」のテキストが示されている。また、このとき、電波検出センサ208と、遊技制御基板200Bとは、不図示の配線を介して接続されている。
そして、電波検出センサ208と遊技制御基板200Bとが非接続の状態になると、図118(2)に示すように、電波エラー報知画像530が表示される。また、このとき、スピーカ156からは、「電波エラーです」の音声とともに、警告音が出力される。また、このとき、装飾図柄41、保留数表示55、小図柄56、ステージ画像61、実行回数画像501、および到達残回数画像503が表示されている。
以上の通り、本実施形態では、電波検出センサ208と遊技制御基板200Bとが非接続の状態である場合、電波エラーが発生しているか否かに関わらず、演出制御部300は、電波エラー報知画像530を表示し、また、電波エラーの警告音をスピーカ156から出力させる。
(処理例2)
図119は、パチンコ遊技機100の電源が投入されたときに磁気検出センサ207と遊技制御基板200Bとが非接続である場合に演出制御部300が行う処理の一例を示した図である。
パチンコ遊技機100の電源が断たれているとき、図119(1)に示すように、画像表示部114には、画像が表示されていない。より具体的には、画像表示部114が消灯する。また、このとき、磁気検出センサ207と遊技制御基板200Bとが非接続の状態になっている。
次に、パチンコ遊技機100の電源が投入されると、図119(2)に示すように、画像表示部114に復帰中画像531が表示される。
そして、復帰中画像531が表示されてから所定時間が経過すると、図119(3)に示すように、磁気エラー報知画像532が表示される。また、このとき、スピーカ156からは、「磁石を検知しました」の音声とともに、警告音が出力される。また、このとき、装飾図柄41、保留数表示55、小図柄56、ステージ画像61、実行回数画像501、および到達残回数画像503が表示される。
以上の通り、本実施形態では、磁気検出センサ207と遊技制御基板200Bとが非接続の状態である場合、磁気エラーが発生しているか否かに関わらず、演出制御部300は、磁気エラー報知画像532を表示し、また、磁気エラーの警告音をスピーカ156から出力させる。
図120は、パチンコ遊技機100の電源が投入されているときに遊技制御基板200Bと演出制御基板300Bとが非接続になった場合の事象の一例を示した図である。
図120(1)に示すように、演出制御部300によって、1つ前の特別図柄が停止表示されることに伴い、画像表示部114において装飾性の高い装飾図柄41および小図柄56が確定停止されているものとする。また、このとき、画像表示部114には、保留数表示55、ステージ画像61、実行回数画像501、および到達残回数画像503が表示されている。また、実行回数画像501には、「199GAME」のテキストが示されている。また、到達残回数画像503には、「あと101」のテキストが示されている。また、このとき、遊技制御基板200Bと、演出制御基板300Bとは、コネクタ200C(図2参照)を介して接続されている。
そして、例えばコネクタ200Cの不具合等により、遊技制御基板200Bと演出制御基板300Bとが非接続の状態になることがある。この場合であっても、図120(2)に示すように、装飾図柄41、保留数表示55、小図柄56、ステージ画像61、実行回数画像501、および到達残回数画像503が表示される。また、このとき、遊技制御基板200Bと演出制御基板300Bとが非接続の状態になることに伴う新たな画像は表示されず、警告音も出力されない。
なお、磁気検出センサ207および電波検出センサ208が、共通のコネクタ(不図示)を介して、遊技制御基板200Bに接続される場合がある。この場合、共通のコネクタの不具合が生じると、磁気検出センサ207および電波検出センサ208が、何れも、遊技制御基板200Bと非接続の状態になる。この場合、電波エラー報知画像530および磁気エラー報知画像532が何れも表示されるとともに、電波エラーの警告音および磁気エラーの警告音が何れもスピーカ156から出力されてもよい。また、磁気検出センサ207および電波検出センサ208が、何れも、遊技制御基板200Bと非接続の状態になった場合に、電波エラー報知画像530および磁気エラー報知画像532のうちの何れか一方が表示され、他方は表示されないようにしてもよい。また、磁気検出センサ207および電波検出センサ208が、何れも、遊技制御基板200Bと非接続の状態になった場合に、電波エラーの警告音および磁気エラーの警告音のうちの一方が出力され、他方が出力されないようにしてもよい。電波エラー報知画像530および磁気エラー報知画像532を区別することなく説明する場合、単に「エラー画像」と称することがある。また、電波エラーの警告音および磁気エラーの警告音を特に区別することなく説明する場合、単に「エラー警告音」と称することがある。そして、磁気検出センサ207および電波検出センサ208が、何れも、遊技制御基板200Bと非接続の状態になった場合に、エラー画像が表示される一方で、エラー警告音が出力されないようにしてもよい。また、磁気検出センサ207および電波検出センサ208が、何れも、遊技制御基板200Bと非接続の状態になった場合に、エラー画像が表示されない一方で、エラー警告音が出力されるようにしてもよい。また、磁気検出センサ207および電波検出センサ208が、エラー画像が表示されず、エラー警告音も出力されないようにしてもよい。
また、処理例2では、復帰中画像531が非表示になってからエラー画像の表示やエラー警告音の出力が行われることを説明したが、これに限定されない。パチンコ遊技機100の電源が投入されたときに磁気検出センサ207や電波検出センサ208と遊技制御基板200Bとが非接続である場合、復帰中画像531が表示されているときに、エラー画像の表示やエラー警告音の出力が行われてもよい。また、パチンコ遊技機100の電源が投入されたときに磁気検出センサ207や電波検出センサ208と遊技制御基板200Bとが非接続である場合、復帰中画像531が表示される前に、エラー画像の表示やエラー警告音の出力が行われてもよい。また、パチンコ遊技機100の電源が投入されたときに磁気検出センサ207や電波検出センサ208と遊技制御基板200Bとが接続されている場合には復帰中画像531が表示される一方で、パチンコ遊技機100の電源が投入されたときに磁気検出センサ207や電波検出センサ208と遊技制御基板200Bとが非接続である場合、復帰中画像531が表示されることなく、エラー画像の表示やエラー警告音の出力が行われてもよい。また、パチンコ遊技機100の電源が投入されたときに磁気検出センサ207や電波検出センサ208と遊技制御基板200Bとが非接続である場合、エラー画像の表示やエラー警告音の出力が行われているときに、装飾図柄41が表示されていなくてもよい。
また、実行回数画像501、到達残回数画像503および特定時短残回数画像524等の、上述した特別画像(変動の実行の回数に基づく特別画像)が表示されているときに、磁気検出センサ207や電波検出センサ208と遊技制御基板200Bとが非接続になる場合、エラー画像が表示され、特別画像が視認困難または視認不能になってもよい。視認困難とは、特別画像の前側に重なってエラー画像が表示される(画像表示部114における複数レイヤーのうち特別画像が表示されるレイヤーよりも上位レイヤーにエラー画像が重なって表示される)ことで、遊技者が特別画像を視認しにくいことである。また、視認不能とは、特別画像が非表示になることである。そのため、磁気検出センサ207や電波検出センサ208と遊技制御基板200Bとが非接続になる場合には、客待ち画像505(図90(7)参照)が表示される前であっても、特別画像が視認困難または視認不能になることがある。
また、客待ち画像505が表示されているとき(図90(7)参照)や、特定時短遊技状態における初回の変動演出が終了して保留が無いとき(図93(10)参照)に、磁気検出センサ207や電波検出センサ208と遊技制御基板200Bとが非接続になる場合、エラー警告音がスピーカ156から出力されてもよい。そのため、客待ち画像505が表示されているとき(図90(7)参照)や、特定時短遊技状態における初回の変動演出が終了して保留が無いとき(図93(10)参照)のように、演出音が出力されていないときに、変動演出が行われることなく音(エラー警告音)が出力されることがある。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞すると、第4右打ち画像525が表示されることを説明した。ここで、第4右打ち画像525が表示されるときに、スピーカ156から、「右打ちしてください」という音声が出力されてもよい。また、第4右打ち画像525が表示される代わりに、「右打ちしてください」という音声が出力されてもよい。第4右打ち画像525が表示される代わりに出力される音は、特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞したことに対する警告音であってもよい。言い換えると、特定時短遊技状態において第1始動口に遊技球が入賞した場合に出力される音は、通常遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合に出力される音とは異なる音であればよい。
また、特定時短遊技状態において第1始動口に遊技球が入賞した場合に、第4右打ち画像525が表示されず、遊技領域111における右側への遊技球の発射を促す音声が出力されないようにしてもよい。
また、装飾図柄41が仮停止または確定停止する際に、装飾図柄41の停止音がスピーカ156から出力されてもよい。言い換えると、装飾図柄41が表示されることに伴う効果音がスピーカ156から出力されてもよい。ここで、通常遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合、特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合、および特定時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合の何れにおいても、装飾図柄41が表示されることに伴う効果音が出力されてもよい。
また、通常遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合、および特定時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合の何れにおいても、装飾図柄41が表示されることに伴う効果音が出力されてもよい。一方で、特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合、装飾図柄41の表示の効果音が出力されないようにしてもよい。
また、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出においては、変動時特別演出が実行される際に、変動時特別演出の効果音がスピーカ156から出力されてもよい。ここで、変動時特別演出としては、例えば、疑似連続演出、リーチ演出、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出、変化演出、ゾーン演出、リーチ煽り演出、エフェクト演出、役物演出、音演出、ボタン操作演出等が挙げられる。また、変動時特別演出には、事前判定演出が含まれてもよい。すなわち、変動時特別演出には、事前判定結果に基づく変化演出、チャンス目演出、ゾーン演出、エフェクト演出、音演出、役物演出、入賞時発光演出等が含まれてもよい。そして、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出においても、変動時特別演出が実行される際に、特別演出の効果音がスピーカ156から出力されてもよい。一方で、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出においては、変動時特別演出の効果音がスピーカ156から出力されないようにしてもよい。
また、本実施形態では、第1始動口121の保留数表示55および第2始動口122の保留数表示55が画像表示部114に表示されることを説明したが、これに限定されない。
例えば、画像表示部114には、一つの保留数表示55のみが表示されるようにしてもよい。この場合、通常遊技状態においては、保留数表示55には、第1始動口121に対応する保留数が表示される。また、特定時短遊技状態においては、保留数表示55には、第2始動口122に対応する保留数が表示される。すなわち、特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞しても、保留数表示55が更新されない。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである場合に、何れの変動時特別演出も実行されない変動演出を実行可能である。変動時特別演出としては、例えば、上述した各事前判定演出、疑似連続演出、リーチ演出、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出、変化演出、ゾーン演出、リーチ煽り演出、エフェクト演出、役物演出、音演出、およびボタン操作演出が挙げられる。なお、何れの変動時特別演出も実行されない変動演出を、以下では、特定変動演出と称することがある。また、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである場合に、特定変動演出を実行可能である。そして、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである特定変動演出が実行される場合、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特定変動演出と、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特定変動演出とでは、変動演出の実行時間が異なる。より具体的には、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである特定変動演出が実行される場合、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特定変動演出よりも、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特定変動演出の方が、実行時間が長い変動演出が実行され易い。ここで、「特別図柄抽選の抽選結果がはずれである特定変動演出が実行される場合、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特定変動演出よりも、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特定変動演出の方が、実行時間が長い変動演出が実行され易い」ことには、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである特定変動演出が実行される場合、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特定変動演出よりも、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特定変動演出の方が、実行時間が長い変動演出が必ず実行される(100%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである場合に特定変動演出が行われる割合は、第1割合であり、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである場合に特定変動演出が行われる割合は、第2割合である。そして、第1割合と、第2割合とは異なる。より具体的には、第1割合よりも、第2割合の方が大きい。ここで、「第1割合よりも、第2割合の方が大きい」ことには、第2割合が1(100%)であることも含まれる。
さらに、特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれである特定変動演出が行われる場合に、第1始動口121の保留数が「1」であることに基づく特定変動演出と、第1始動口121の保留数が「4」であることに基づく特定変動演出とでは、変動演出の実行時間が同じである。
また、本実施形態では、入賞に基づく事前判定演出には、第1演出と、第2演出とがある。ここで、第1演出は、入賞に基づく変動演出の実行中に行われる事前判定演出である。また、第2演出は、第1演出とは実行タイミングが異なる事前判定演出である。第2演出は、例えば、入賞時発行演出等の、入賞に基づく変動演出の開始前に行われる事前判定演出である。また、第1演出および第2演出には、それぞれ、第1態様と、第2態様とがある。ここで、第1態様は、例えば、枠ランプ157、盤ランプ116、第1始動口121が特定色に発光していることや、保留画像52や変動画像51が特定色により表示されることが挙げられる。また、第2態様は、例えば、枠ランプ157、盤ランプ116、第1始動口121が消灯していることや、保留画像52や変動画像51が非表示であることが挙げられる。そして、本実施形態では、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づいて第1態様の第1演出が行われる割合は、第1割合であり、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づいて第1態様の第1演出が行われる割合は、第2割合である。そして、第1割合よりも、第2割合の方が小さい。さらに、本実施形態では、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づいて第2態様の第1演出が行われる割合は、第3割合であり、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づいて第2態様の第1演出が行われる割合は、第4割合である。そして、第3割合よりも、第4割合の方が大きい。なお、「第1割合よりも、第2割合の方が小さい」ことには、第1割合が1(100%)であること、および第2割合が0(0%)であることが含まれる。また、「第3割合よりも、第4割合の方が大きい」ことには、第3割合が0(0%)であること、および第4割合が1(100%)であることが含まれる。
また、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づいて第1態様の第2演出が行われる割合は、第5割合であり、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づいて第1態様の第2演出が行われる割合は、第6割合である。そして、第5割合よりも、第6割合の方が小さい。さらに、本実施形態では、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づいて第2態様の第2演出が行われる割合は、第7割合であり、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づいて第2態様の第2演出が行われる割合は、第8割合である。そして、第7割合よりも、第8割合の方が大きい。なお、「第5割合よりも、第6割合の方が小さい」ことには、第5割合が1(100%)であること、および第6割合が0(0%)であることが含まれる。また、「第7割合よりも、第8割合の方が大きい」ことには、第7割合が0(0%)であること、および第8割合が1(100%)であることが含まれる。
また、本実施形態では、特別時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである場合に、特定変動演出を実行可能である。そして、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである特定変動演出が実行される場合、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特定変動演出と、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特定変動演出とは、第1変動回数(例えば2回目)から第2変動回数(例えば99回目)まで変動演出の実行時間が同じである。
また、本実施形態では、特別時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである場合に特定変動演出が行われる割合は、第1割合であり、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである場合に特定変動演出が行われる割合は、第2割合である。そして、第1割合と、第2割合とは同じである
また、本実施形態では、入賞に基づく事前判定演出には、第1演出と、第2演出とがある。ここで、第1演出は、入賞に基づく変動演出の実行中に行われる事前判定演出である。また、第2演出は、第1演出とは実行タイミングが異なる事前判定演出である。第2演出は、例えば、入賞時発行演出等の、入賞に基づく変動演出の開始前に行われる事前判定演出である。また、第1演出および第2演出には、それぞれ、第1態様と、第2態様とがある。ここで、第1態様は、例えば、枠ランプ157、盤ランプ116、第1始動口121が特定色に発光していることや、保留画像52や変動画像51が特定色により表示されることが挙げられる。また、第2態様は、例えば、枠ランプ157、盤ランプ116、第1始動口121が消灯していることや、保留画像52や変動画像51が非表示であることが挙げられる。そして、本実施形態では、特別時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づいて第1態様の第1演出が行われる割合は、第1割合であり、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づいて第1態様の第1演出が行われる割合は、第2割合である。そして、第1割合と、第2割合とは同じである。さらに、本実施形態では、特別時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づいて第2態様の第1演出が行われる割合は、第3割合であり、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づいて第2態様の第1演出が行われる割合は、第4割合である。そして、第3割合と、第4割合とは同じである。なお、「第1割合と、第2割合が同じ」ことには、第1割合および第2割合が0(0%)であることが含まれる。また、「第3割合と、第4割合が同じ」ことには、第3割合および第4割合が1(100%)であることが含まれる。
また、特別時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づいて第1態様の第2演出が行われる割合は、第5割合であり、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づいて第1態様の第2演出が行われる割合は、第6割合である。そして、第5割合と、第6割合とは同じである。さらに、本実施形態では、特別時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づいて第2態様の第2演出が行われる割合は、第7割合であり、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づいて第2態様の第2演出が行われる割合は、第8割合である。そして、第7割合と、第8割合とは同じである。なお、「第5割合と、第6割合とが同じ」ことには、第5割合および第6割合が0(0%)であることが含まれる。また、「第7割合と、第8割合とが同じ」ことには、第7割合および第8割合が1(100%)であることが含まれる。
また、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである特定変動演出が実行される場合、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特定変動演出と、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特定変動演出とでは、変動演出の実行時間が異なる。より具体的には、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである特定変動演出が実行される場合、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特定変動演出よりも、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特定変動演出の方が、実行時間が長い変動演出が実行され易い。ここで、「特別図柄抽選の抽選結果がはずれである特定変動演出が実行される場合、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特定変動演出よりも、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特定変動演出の方が、実行時間が長い変動演出が実行され易い」ことには、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである特定変動演出が実行される場合、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特定変動演出よりも、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特定変動演出の方が、実行時間が長い変動演出が必ず実行される(100%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである場合に特定変動演出が行われる割合は、第1割合であり、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである場合に特定変動演出が行われる割合は、第2割合である。そして、第1割合と、第2割合とは異なる。より具体的には、第1割合よりも、第2割合の方が大きい。ここで、「第1割合よりも、第2割合の方が大きい」ことには、第2割合が1(100%)であることも含まれる。
また、本実施形態では、入賞に基づく事前判定演出には、第1演出と、第2演出とがある。ここで、第1演出は、入賞に基づく変動演出の実行中に行われる事前判定演出である。また、第2演出は、第1演出とは実行タイミングが異なる事前判定演出である。第2演出は、例えば、入賞時発行演出等の、入賞に基づく変動演出の開始前に行われる事前判定演出である。また、第1演出および第2演出には、それぞれ、第1態様と、第2態様とがある。ここで、第1態様は、例えば、枠ランプ157、盤ランプ116、第1始動口121が特定色に発光していることや、保留画像52や変動画像51が特定色により表示されることが挙げられる。また、第2態様は、例えば、枠ランプ157、盤ランプ116、第1始動口121が消灯していることや、保留画像52や変動画像51が非表示であることが挙げられる。そして、本実施形態では、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づいて第1態様の第1演出が行われる割合は、第1割合であり、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づいて第1態様の第1演出が行われる割合は、第2割合である。そして、第1割合よりも、第2割合の方が小さい。さらに、本実施形態では、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づいて第2態様の第1演出が行われる割合は、第3割合であり、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づいて第2態様の第1演出が行われる割合は、第4割合である。そして、第3割合よりも、第4割合の方が大きい。なお、「第1割合よりも、第2割合の方が小さい」ことには、第1割合が1(100%)であること、および第2割合が0(0%)であることが含まれる。また、「第3割合よりも、第4割合の方が大きい」ことには、第3割合が0(0%)であること、および第4割合が1(100%)であることが含まれる。
また、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づいて第1態様の第2演出が行われる割合は、第5割合であり、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づいて第1態様の第2演出が行われる割合は、第6割合である。そして、第5割合よりも、第6割合の方が小さい。さらに、本実施形態では、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づいて第2態様の第2演出が行われる割合は、第7割合であり、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づいて第2態様の第2演出が行われる割合は、第8割合である。そして、第7割合よりも、第8割合の方が大きい。なお、「第5割合よりも、第6割合の方が小さい」ことには、第5割合が1(100%)であること、および第6割合が0(0%)であることが含まれる。また、「第7割合よりも、第8割合の方が大きい」ことには、第7割合が0(0%)であること、および第8割合が1(100%)であることが含まれる。
また、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである特定変動演出が実行される場合、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特定変動演出と、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特定変動演出とでは、変動演出の実行時間が異なる。より具体的には、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである特定変動演出が実行される場合、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特定変動演出よりも、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特定変動演出の方が、実行時間が長い変動演出が実行され易い。ここで、「特別図柄抽選の抽選結果がはずれである特定変動演出が実行される場合、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特定変動演出よりも、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特定変動演出の方が、実行時間が長い変動演出が実行され易い」ことには、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである特定変動演出が実行される場合、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特定変動演出よりも、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特定変動演出の方が、実行時間が長い変動演出が必ず実行される(100%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである場合に特定変動演出が行われる割合は、第1割合であり、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである場合に特定変動演出が行われる割合は、第2割合である。そして、第1割合と、第2割合とは異なる。より具体的には、第1割合よりも、第2割合の方が大きい。ここで、「第1割合よりも、第2割合の方が大きい」ことには、第2割合が1(100%)であることも含まれる。
また、本実施形態では、入賞に基づく事前判定演出には、第1演出と、第2演出とがある。ここで、第1演出は、入賞に基づく変動演出の実行中に行われる事前判定演出である。また、第2演出は、第1演出とは実行タイミングが異なる事前判定演出である。第2演出は、例えば、入賞時発行演出等の、入賞に基づく変動演出の開始前に行われる事前判定演出である。また、第1演出および第2演出には、それぞれ、第1態様と、第2態様とがある。ここで、第1態様は、例えば、枠ランプ157、盤ランプ116、第1始動口121が特定色に発光していることや、保留画像52や変動画像51が特定色により表示されることが挙げられる。また、第2態様は、例えば、枠ランプ157、盤ランプ116、第1始動口121が消灯していることや、保留画像52や変動画像51が非表示であることが挙げられる。そして、本実施形態では、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づいて第1態様の第1演出が行われる割合は、第1割合であり、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づいて第1態様の第1演出が行われる割合は、第2割合である。そして、第1割合よりも、第2割合の方が小さい。さらに、本実施形態では、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づいて第2態様の第1演出が行われる割合は、第3割合であり、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づいて第2態様の第1演出が行われる割合は、第4割合である。そして、第3割合よりも、第4割合の方が大きい。なお、「第1割合よりも、第2割合の方が小さい」ことには、第1割合が1(100%)であること、および第2割合が0(0%)であることが含まれる。また、「第3割合よりも、第4割合の方が大きい」ことには、第3割合が0(0%)であること、および第4割合が1(100%)であることが含まれる。
また、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づいて第1態様の第2演出が行われる割合は、第5割合であり、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づいて第1態様の第2演出が行われる割合は、第6割合である。そして、第5割合よりも、第6割合の方が小さい。さらに、本実施形態では、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づいて第2態様の第2演出が行われる割合は、第7割合であり、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づいて第2態様の第2演出が行われる割合は、第8割合である。そして、第7割合よりも、第8割合の方が大きい。なお、「第5割合よりも、第6割合の方が小さい」ことには、第5割合が1(100%)であること、および第6割合が0(0%)であることが含まれる。また、「第7割合よりも、第8割合の方が大きい」ことには、第7割合が0(0%)であること、および第8割合が1(100%)であることが含まれる。
また、特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合よりも、通常遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合の方が、特別事前判定演出が実行され易いようにしてもよい。特別事前判定演出としては、例えば、変化演出、チャンス目演出、ゾーン演出、エフェクト演出、音演出、役物演出、入賞時発光演出等の事前判定演出が挙げられる。
また、特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合よりも、特定時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合の方が、特別事前判定演出が実行され易いようにしてもよい。
また、特定時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合よりも、特別時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合の方が、特別事前判定演出が実行され易いようにしてもよい。
また、特別時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合よりも、特定時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合の方が、特別事前判定演出が実行され易いようにしてもよい。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、複数回のうちの最終回のチャンス目演出が実行され易いことを説明したが、これに限定されない。
例えば、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、複数回のうちの1回目のチャンス目演出が実行され易いようにしてもよい。すなわち、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、複数回のうちの所定回のチャンス目演出が実行され易いようにすればよい。また、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、複数回のうちの所定回のチャンス目演出が実行され易いようにしてもよい。また、この場合に、所定回は、何れの回であってもよい。
また、本実施形態では、同調演出としてチャンス目演出が実行されることを説明したが、これに限定されない。
例えば、同調演出として、上述したチャンス目演出の代わりに、事前判定処理の事前判定結果に基づき装飾図柄41の表示サイズを変化させるサイズ変化演出が複数回にわたって行われてもよい。そして、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、複数回のうちの所定回のサイズ変化演出が実行され易いようにしてもよい。また、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、複数回のうちの所定回のサイズ変化演出が実行され易いようにしてもよい。
また、例えば、同調演出として、上述したチャンス目演出の代わりに、事前判定処理の事前判定結果に基づき仮停止された装飾図柄41の画像表示部114における表示位置が変化する位置変化演出が複数回にわたって行われてもよい。そして、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、複数回のうちの所定回の位置変化演出が実行され易いようにしてもよい。また、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、複数回のうちの所定回の位置変化演出が実行され易いようにしてもよい。
また、変動演出において行われる演出は、上記の例に限定されない。
例えば、可動役物115、盤ランプ116、および枠ランプ157の発光色により期待度を示唆する期待度演出を実行してもよい。発光色としては、青、緑、赤、虹色が設定される場合に、遅い順番ほど期待度がより高くなるように設定されてもよい。また、発光色が虹色である変動演出は、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出であってもよい。すなわち、発光色が虹色である変動演出は、期待度が100%であってもよい。また、事前判定処理の事前判定結果に基づき期待度演出が実行されてもよい。また、期待度演出には、入賞時発光演出も含まれる。
そして、本実施形態では、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、期待度演出が実行され易いようにしてもよい。また、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、リーチ演出の開始前における期待度演出が実行され易いようにしてもよい。また、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、リーチ演出の開始後における期待度演出が実行され易いようにしてもよい。また、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、期待度演出において用いられる発光色の種類が多くてもよい。また、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、期待度演出において、可動役物115、盤ランプ116、および枠ランプ157のうちの用いられる発光手段の数が多くてもよい。また、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、発光色が虹色である期待度演出が実行され易いようにしてもよい。
また、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、期待度演出が実行され易いようにしてもよい。また、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、リーチ演出の開始前における期待度演出が実行され易いようにしてもよい。また、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、リーチ演出の開始後における期待度演出が実行され易いようにしてもよい。また、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、期待度演出において用いられる発光色の種類が多くてもよい。また、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、期待度演出において、可動役物115、盤ランプ116、および枠ランプ157のうちの用いられる発光手段の数が多くてもよい。また、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、発光色が虹色である期待度演出が実行され易いようにしてもよい。
また、「特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、期待度演出が実行され易い」こと、「特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、リーチ演出の開始前における期待度演出が実行され易い」こと、「特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、リーチ演出の開始後における期待度演出が実行され易い」こと、「特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、期待度演出において用いられる発光色の種類が多い」こと、「特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、期待度演出において、始動口ランプ、可動役物115、盤ランプ116、および枠ランプ157のうちの用いられる発光手段の数が多い」こと、「特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、発光色が虹色である期待度演出が実行され易い」ことには、何れも、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出では、期待度演出が実行されない(0%)ことも含まれる。
また、「特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、期待度演出が実行され易い」こと、「特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、リーチ演出の開始前における期待度演出が実行され易い」こと、「特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、リーチ演出の開始後における期待度演出が実行され易い」こと、「特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、期待度演出において用いられる発光色の種類が多い」こと、「特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、期待度演出において、始動口ランプ、可動役物115、盤ランプ116、および枠ランプ157のうちの用いられる発光手段の数が多い」こと、「特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、発光色が虹色である期待度演出が実行され易い」ことには、何れも、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出では、期待度演出が実行されない(0%)ことも含まれる。
また、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出と、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出との、期待度演出について上述したそれぞれの関係は、事前判定処理の事前判定結果に基づく期待度演出についての関係であってもよい。また、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出と、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出との、期待度演出について上述したそれぞれの関係は、事前判定処理の事前判定結果に基づく期待度演出についての関係であってもよい。
また、期待度演出は、始動口ランプ、可動役物115、盤ランプ116、および枠ランプ157のうちの少なくとも一つが行う演出であってもよいし、何れもが行う演出であってもよい。
また、演出画像が表示される表示手段は、画像表示部114に限定されない。
例えば、画像表示部114よりも前側(遊技者側)に、演出画像が表示される表示手段であって画像表示部114よりも小さい表示手段が設けられてもよい。また、画像表示部114よりも前側(遊技者側)に、演出画像が表示される表示手段である導光板が設けられてもよい。また、画像表示部114よりも前側(遊技者側)に、3D画像が表示される3D画像表示手段が設けられてもよい。画像表示部114よりも小さい表示手段、導光板および3D画像表示手段を、以下では、サブ表示手段と称する。この場合に、期待度を示唆する期待度画像をサブ表示手段に表示するサブ演出を実行してもよい。
そして、本実施形態では、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、サブ演出が実行され易いようにしてもよい。また、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、リーチ演出の開始前におけるサブ演出が実行され易いようにしてもよい。また、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、リーチ演出の開始後におけるサブ演出が実行され易いようにしてもよい。また、サブ演出として、期待度画像の種類が異なる複数種類のサブ演出があってもよい。そして、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、実行されるサブ演出の種類が多くてもよい。
また、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、サブ演出が実行され易いようにしてもよい。また、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、リーチ演出の開始前におけるサブ演出が実行され易いようにしてもよい。また、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、リーチ演出の開始後におけるサブ演出が実行され易いようにしてもよい。また、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、実行されるサブ演出の種類が多くてもよい。
また、「特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、サブ演出が実行され易い」こと、「特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、リーチ演出の開始前におけるサブ演出が実行され易い」こと、「特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、リーチ演出の開始後におけるサブ演出が実行され易い」こと、「特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、実行されるサブ演出の種類が多い」ことには、何れも、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出では、サブ演出が実行されない(0%)ことも含まれる。
また、「特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、サブ演出が実行され易い」こと、「特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、リーチ演出の開始前におけるサブ演出が実行され易い」こと、「特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、リーチ演出の開始後におけるサブ演出が実行され易い」こと、「特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、実行されるサブ演出の種類が多い」ことには、何れも、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出では、サブ演出が実行されない(0%)ことも含まれる。
また、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出と、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出との、サブ演出について上述したそれぞれの関係は、事前判定処理の事前判定結果に基づくサブ演出についての関係であってもよい。また、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出と、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出との、サブ演出について上述したそれぞれの関係は、事前判定処理の事前判定結果に基づくサブ演出についての関係であってもよい。
また、複数回にわたって行われる演出は、上記の例に限定されない。
例えば、エフェクト演出が複数回にわたって行われてもよい。複数回のエフェクト演出の各々では、エフェクト画像における画像の色が異なってもよい。また、それぞれ種別が異なるゾーン演出が複数回にわたって行われてもよい。また、保留画像52や変動画像51の変化演出が複数回にわたって行われてもよい。また、疑似連続演出が複数回にわたって行われてもよい。また、期待度演出が複数回にわたって行われてもよい。また、サブ演出が複数回にわたって行われてもよい。また、役物演出が複数回にわたって行われてもよい。複数回の役物演出の各々では、3つの可動役物115のうちの動作する対象が異なってもよい。複数回にわたって行われる上記の演出を、複数回演出と称する。複数回演出は、一の変動演出において行われてもよいし、複数の変動演出にわたって行われてもよい。
そして、本実施形態では、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、複数回演出が実行され易いようにしてもよい。また、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、複数回演出における複数回のうちの所定回の演出が実行され易いようにしてもよい。また、この場合に、所定回は、何れの回であってもよい。
また、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、複数回演出が実行され易いようにしてもよい。また、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、複数回演出における複数回のうちの所定回の演出が実行され易いようにしてもよい。また、この場合に、所定回は、何れの回であってもよい。
また、「特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、複数回演出が実行され易い」こと、「特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、複数回演出における複数回のうちの所定回の演出が実行され易い」ことには、何れも、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出では、複数回演出が実行されない(0%)ことも含まれる。
また、「特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、複数回演出が実行され易い」こと、「特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、複数回演出における複数回のうちの所定回の演出が実行され易い」には、何れも、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出では、複数回演出が実行されない(0%)ことも含まれる。
また、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出と、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出との、複数回演出の実行割合について上述したそれぞれの関係は、事前判定処理の事前判定結果に基づく複数回演出の実行割合についての関係であってもよい。また、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出と、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出との、複数回演出の実行割合について上述したそれぞれの関係は、事前判定処理の事前判定結果に基づく複数回演出の実行割合についての関係であってもよい。
また、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、エフェクト演出におけるエフェクト画像として用いられる色の種類が多くてもよい。また、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、エフェクト演出におけるエフェクト画像として用いられる色の種類が多くてもよい。
また、「特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、エフェクト演出におけるエフェクト画像として用いられる色の種類が多い」こと、「特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、エフェクト演出におけるエフェクト画像として用いられる色の種類が多い」ことには、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出ではエフェクト演出が実行されない(0%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特別時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合に、入賞を報知する入賞音が出力されることを説明したが、これに限定されない。特別時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合に、入賞音が出力されないようにしてもよい。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合に、入賞を報知する入賞音が出力されることを説明したが、これに限定されない。特定時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合に、入賞音が出力されないようにしてもよい。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞しても、入賞に伴う音が出力されないことを説明したが、これに限定されない。
特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合に、入賞に伴う音が出力されてもよい。そして、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞の方が、入賞に伴う音が出力され易いようにしてもよい。また、「特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞の方が、入賞に伴う音が出力され易い」ことには、特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞しても、入賞に伴う音が出力されないことも含まれる。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出では、上述した各種演出の効果音が出力されないことを説明したが、これに限定されない。特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出であっても、上述した各種演出の効果音が出力されてもよい。そして、特定時短遊技状態においては、第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、各種演出の効果音が出力され易いようにしてもよい。また、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、各種演出の効果音が出力され易いようにしてもよい。
また、「特定時短遊技状態においては、第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、各種演出の効果音が出力され易い」こと、「特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、各種演出の効果音が出力され易い」ことには、何れも、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出では、各種演出の効果音が出力されない(0%)ことも含まれる。また、「特定時短遊技状態においては、第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、各種演出の効果音が出力され易い」こと、「特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、各種演出の効果音が出力され易い」ことには、何れも、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出では、各種演出が行われない(0%)ために各種演出の効果音が出力されないことをも含まれる。
また、特定時短遊技状態においては、第1始動口121に入賞した場合よりも、第2始動口122に入賞した場合の方が、より多くの色の種類の保留画像52が表示されるようにしてもよい。また、特定時短遊技状態において第1始動口121に入賞した場合よりも、通常遊技状態において第1始動口121に入賞した場合の方が、より多くの色の種類の保留画像52が表示されるようにしてもよい。また、特定時短遊技状態において第2始動口122に入賞した場合よりも、特別時短遊技状態において第2始動口122に入賞した場合の方が、より多くの色の種類の保留画像52が表示されるようにしてもよい。
また、「特定時短遊技状態においては、第1始動口121に入賞した場合よりも、第2始動口122に入賞した場合の方が、より多くの色の種類の保留画像52が表示される」こと、「特定時短遊技状態において第1始動口121に入賞した場合よりも、通常遊技状態において第1始動口121に入賞した場合の方が、より多くの色の種類の保留画像52が表示される」ことには、何れも、特定時短遊技状態において第1始動口121に入賞した場合には保留画像52が表示されないことも含まれる。また、「特定時短遊技状態において第2始動口122に入賞した場合よりも、特別時短遊技状態において第2始動口122に入賞した場合の方が、より多くの色の種類の保留画像52が表示される」ことには、特定時短遊技状態において第2始動口122に入賞した場合には保留画像52が表示されないことも含まれる。
また、特定時短遊技状態においては、第1始動口121に入賞した場合よりも、第2始動口122に入賞した場合の方が、より多くの色の種類の変動画像51が表示されるようにしてもよい。また、特定時短遊技状態において第1始動口121に入賞した場合よりも、通常遊技状態において第1始動口121に入賞した場合の方が、より多くの色の種類の変動画像51が表示されるようにしてもよい。また、特定時短遊技状態において第2始動口122に入賞した場合よりも、特別時短遊技状態において第2始動口122に入賞した場合の方が、より多くの色の種類の変動画像51が表示されるようにしてもよい。
また、「特定時短遊技状態においては、第1始動口121に入賞した場合よりも、第2始動口122に入賞した場合の方が、より多くの色の種類の変動画像51が表示される」こと、「特定時短遊技状態において第1始動口121に入賞した場合よりも、通常遊技状態において第1始動口121に入賞した場合の方が、より多くの色の種類の変動画像51が表示される」ことには、何れも、特定時短遊技状態において第1始動口121に入賞した場合には変動画像51が表示されないことも含まれる。また、「特定時短遊技状態において第2始動口122に入賞した場合よりも、特別時短遊技状態において第2始動口122に入賞した場合の方が、より多くの色の種類の変動画像51が表示される」ことには、特定時短遊技状態において第2始動口122に入賞した場合には変動画像51が表示されないことも含まれる。
また、特定時短遊技状態においては、第1始動口121に入賞した場合よりも、第2始動口122に入賞した場合の方が、それぞれ異なる可動役物115が動作する複数の役物演出が実行され易いようにしてもよい。また、特定時短遊技状態において第1始動口121に入賞した場合よりも、通常遊技状態において第1始動口121に入賞した場合の方が、それぞれ異なる可動役物115が動作する複数の役物演出が実行され易いようにしてもよい。特定時短遊技状態において第2始動口122に入賞した場合よりも、特別時短遊技状態において第2始動口122に入賞した場合の方が、それぞれ異なる可動役物115が動作する複数の役物演出が実行され易いようにしてもよい。
また、役物演出において、可動役物115の動作パターンが複数設けられてもよい。そして、特定時短遊技状態においては、第1始動口121に入賞した場合よりも、第2始動口122に入賞した場合の方が、役物演出における可動役物115の動作パターンが多くてもよい。また、特定時短遊技状態において第1始動口121に入賞した場合よりも、通常遊技状態において第1始動口121に入賞した場合の方が、役物演出における可動役物115の動作パターンが多くてもよい。また、特定時短遊技状態において第2始動口122に入賞した場合よりも、特別時短遊技状態において第2始動口122に入賞した場合の方が、役物演出における可動役物115の動作パターンが多くてもよい。
また、変動演出において、特殊図柄が表示されてもよい。特殊図柄としては、例えば、疑似連画像70や、SP図柄等が挙げられる。SP図柄とは、表示されることによりSPリーチ演出が行われることを示唆する図柄である。そして、特定時短遊技状態においては、第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、特殊図柄が表示される変動演出が実行され易いようにしてもよい。また、特定時短遊技状態においては、第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、表示される特殊図柄の種類が多くてもよい。また、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、特殊図柄が表示される変動演出が実行され易いようにしてもよい。また、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121に入賞した場合の方が、表示される特殊図柄の種類が多くてもよい。また、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、特殊図柄が表示される変動演出が実行され易いようにしてもよい。また、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、表示される特殊図柄の種類が多くてもよい。
また、「特定時短遊技状態においては、第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、特殊図柄が表示される変動演出が実行され易い」こと、「特定時短遊技状態においては、第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、表示される特殊図柄の種類が多い」こと、「特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、特殊図柄が表示される変動演出が実行され易い」こと、「特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、表示される特殊図柄の種類が多い」ことには、何れも、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出では、特殊図柄が表示される変動演出が実行されない(0%)ことも含まれる。また、「特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、特殊図柄が表示される変動演出が実行され易い」こと、「特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、表示される特殊図柄の種類が多い」ことには、何れも、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出では、特殊図柄が表示される変動演出が実行されない(0%)ことも含まれる。
また、特定時短遊技状態においては、第1始動口121に入賞した場合よりも、第2始動口122に入賞した場合の方が、保留画像52が移動する演出が行われ易いようにしてもよい。保留画像52が移動する演出とは、例えば、2番目の保留画像52が1番目の保留画像52の表示位置に移動する演出である。また、保留画像52が移動する演出とは、例えば、1番目の保留画像52が変動画像51の表示位置に移動する演出である。また、特定時短遊技状態において第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態において第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、保留画像52が移動する演出が行われ易いようにしてもよい。また、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、保留画像52が移動する演出が行われ易いようにしてもよい。
また、「特定時短遊技状態においては、第1始動口121に入賞した場合よりも、第2始動口122に入賞した場合の方が、保留画像52が移動する演出が行われ易い」こと、「特定時短遊技状態において第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態において第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、保留画像52が移動する演出が行われ易い」ことには、何れも、特定時短遊技状態において第1始動口121に入賞した場合には、保留画像52が移動する演出が行われないことも含まれる。また、特定時短遊技状態において第1始動口121に入賞した場合には、保留画像52が移動する演出が行われないことには、特定時短遊技状態において第1始動口121に入賞した場合には、保留画像52が表示されないために保留画像52が移動する演出が行われないことも含まれる。また、「特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、保留画像52が移動する演出が行われ易い」ことには、特定時短遊技状態において第2始動口122に入賞した場合には、保留画像52が移動する演出が行われないことも含まれる。また、特定時短遊技状態において第2始動口122に入賞した場合には、保留画像52が移動する演出が行われないことには、特定時短遊技状態において第2始動口122に入賞した場合には、保留画像52が表示されないために保留画像52が移動する演出が行われないことも含まれる。
また、装飾性の高い装飾図柄41(図65(1)参照)が表示されている場合において、装飾図柄41が動作する動作演出が行われてもよい。装飾図柄41が動作する演出とは、装飾図柄41におけるキャラクタが動作する等、装飾図柄41の表示領域が変化する演出である。また、変動演出が開始され装飾図柄41による高速の変動表示が開始する前に動作演出が行われてもよい。装飾図柄41が停止表示する直前に動作演出が行われてもよい。すなわち、装飾図柄41が停止表示する際に動作演出が行われてもよい。また、動作演出には、それぞれ動作が異なる複数種類の動作演出があってもよい。
そして、本実施形態では、特定時短遊技状態においては、第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、動作演出が行われる変動演出が実行され易いようにしてもよい。また、特定時短遊技状態においては、第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、行われる動作演出の種類が多くてもよい。
また、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、動作演出が行われる変動演出が実行され易いようにしてもよい。また、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、行われる動作演出の種類が多くてもよい。
また、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、動作演出が行われる変動演出が実行され易いようにしてもよい。また、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、行われる動作演出の種類が多くてもよい。
また、「特定時短遊技状態においては、第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、動作演出が行われる変動演出が実行され易い」こと、「特定時短遊技状態においては、第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、行われる動作演出の種類が多い」こと、「特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、動作演出が行われる変動演出が実行され易い」こと、「特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、行われる動作演出の種類が多い」ことには、何れも、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出では動作演出が行われない(0%)ことも含まれる。また、「特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、動作演出が行われる変動演出が実行され易い」こと、「特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、行われる動作演出の種類が多い」ことには、何れも、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出では動作演出が行われない(0%)ことも含まれる。
また、変動演出が開始される際において、3つの装飾図柄41の高速の変動表示が開始されるタイミングが3つの装飾図柄41において揃う変動演出が行われてもよい。言い換えると、3つの装飾図柄41が視認容易な状態から視認不能又は視認困難な状態になる表示タイミングが揃う変動演出が行われてもよい。
そして、本実施形態では、特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、3つの装飾図柄41が視認容易な状態から視認不能又は視認困難な状態になる表示タイミングが揃う変動演出が行われ易いようにしてもよい。また、特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出と、第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出とでは、3つの装飾図柄41が視認容易な状態から視認不能又は視認困難な状態になる表示タイミングが揃う変動演出の実行割合が同じであってもよい。この場合に、特定数は、「1」、「2」、「3」および「4」のうちの何れの値であってもよい。
また、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、通常遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、3つの装飾図柄41が視認容易な状態から視認不能又は視認困難な状態になる表示タイミングが揃う変動演出が行われ易いようにしてもよい。また、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出と、通常遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出とでは、3つの装飾図柄41が視認容易な状態から視認不能又は視認困難な状態になる表示タイミングが揃う変動演出の実行割合が同じであってもよい。この場合に、特定数は、「1」、「2」、「3」および「4」のうちの何れの値であってもよい。
また、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特別時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、3つの装飾図柄41が視認容易な状態から視認不能又は視認困難な状態になる表示タイミングが揃う変動演出が行われ易いようにしてもよい。また、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特別時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出と、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出とでは、3つの装飾図柄41が視認容易な状態から視認不能又は視認困難な状態になる表示タイミングが揃う変動演出の実行割合が同じであってもよい。この場合に、特定数は、「1」、「2」、「3」および「4」のうちの何れの値であってもよい。
また、「特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、3つの装飾図柄41が視認容易な状態から視認不能又は視認困難な状態になる表示タイミングが揃う変動演出が行われ易い」こと、「特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出と、第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出とでは、3つの装飾図柄41が視認容易な状態から視認不能又は視認困難な状態になる表示タイミングが揃う変動演出の実行割合が同じである」こと、「特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、通常遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、3つの装飾図柄41が視認容易な状態から視認不能又は視認困難な状態になる表示タイミングが揃う変動演出が行われ易い」こと、「特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出と、通常遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出とでは、3つの装飾図柄41が視認容易な状態から視認不能又は視認困難な状態になる表示タイミングが揃う変動演出の実行割合が同じである」ことには、何れも、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出では、3つの装飾図柄41が視認容易な状態から視認不能又は視認困難な状態になる表示タイミングが揃う変動演出が実行されない(0%)ことも含まれる。
また、「特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特別時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、3つの装飾図柄41が視認容易な状態から視認不能又は視認困難な状態になる表示タイミングが揃う変動演出が行われ易い」こと、「特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特別時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出と、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出とでは、3つの装飾図柄41が視認容易な状態から視認不能又は視認困難な状態になる表示タイミングが揃う変動演出の実行割合が同じである」ことには、何れも、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出では、3つの装飾図柄41が視認容易な状態から視認不能又は視認困難な状態になる表示タイミングが揃う変動演出が必ず実行される(100%)ことも含まれる。
また、変動演出が開始される際において、3つの装飾図柄41が視認容易な状態から視認不能又は視認困難な状態になる表示タイミングが3つの装飾図柄41においてそれぞれ異なる変動演出が行われてもよい。
そして、特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、3つの装飾図柄41が視認容易な状態から視認不能又は視認困難な状態になる表示タイミングが異なる変動演出が行われ易いようにしてもよい。また、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合、通常遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、3つの装飾図柄41が視認容易な状態から視認不能又は視認困難な状態になる表示タイミングが異なる変動演出が行われ易いようにしてもよい。また、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、3つの装飾図柄41が視認容易な状態から視認不能又は視認困難な状態になる表示タイミングが異なる変動演出が行われ易いようにしてもよい。この場合に、特定数は、「1」、「2」、「3」および「4」のうちの何れの値であってもよい。
また、「特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、3つの装飾図柄41が視認容易な状態から視認不能又は視認困難な状態になる表示タイミングが異なる変動演出が行われ易い」こと、「特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合、通常遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、3つの装飾図柄41が視認容易な状態から視認不能又は視認困難な状態になる表示タイミングが異なる変動演出が行われ易い」ことには、何れも、特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合に、第1始動口121への入賞に基づく変動演出では、3つの装飾図柄41が視認容易な状態から視認不能又は視認困難な状態になる表示タイミングが異なる変動演出が必ず行われる(100%)ことも含まれる。
また、「特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、3つの装飾図柄41が視認容易な状態から視認不能又は視認困難な状態になる表示タイミングが異なる変動演出が行われ易い」ことには、特別時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合に、第2始動口122への入賞に基づく変動演出では、3つの装飾図柄41が視認容易な状態から視認不能又は視認困難な状態になる表示タイミングが異なる変動演出が必ず行われる(100%)ことも含まれる。
また、演出ボタン161が振動する振動演出が行われてもよい。振動演出は、演出ボタン161が操作された場合に行われてもよいし、演出ボタン161が操作されていないときに行われてもよい。また、振動演出には、振動の態様がそれぞれ異なる複数種類の振動演出があってもよい。
そして、本実施形態では、特定時短遊技状態においては、第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、振動演出が行われ易いようにしてもよい。また、特定時短遊技状態においては、第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、行われる振動演出の種類が多くてもよい。
また、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、振動演出が行われ易いようにしてもよい。また、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、行われる振動演出の種類が多くてもよい。
また、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、振動演出が行われ易いようにしてもよい。また、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、行われる振動演出の種類が多くてもよい。
また、「特定時短遊技状態においては、第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、振動演出が行われ易い」こと、「特定時短遊技状態においては、第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、行われる振動演出の種類が多い」こと、「特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、振動演出が行われ易い」こと、「特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、行われる振動演出の種類が多い」ことには、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出では、振動演出が行われない(0%)ことも含まれる。
また、「特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、振動演出が行われ易い」こと、「特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、行われる振動演出の種類が多い」ことには、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出では、振動演出が行われない(0%)ことも含まれる。
また、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることを示唆する大当たり示唆演出が行われてもよい。大当たり示唆演出としては、例えば、リーチ演出の開始後、演出ボタン161の操作により役物演出が行われているとき(図72(11)参照)において、振動演出が行われ、盤ランプ116および枠ランプ157が虹色により発光し、画像表示部114に虹色の画像が表示される第1演出が挙げられる。また、大当たり示唆演出としては、例えば、第1演出とは異なるタイミングで行われる第2演出が挙げられる。第2演出としては、例えば、変動開始の際に「大当たり!?」の音声が出力される音演出(図71(2)参照)や、虹色の変動画像51が表示される演出など、実行されることによりパチンコ遊技機100の遊技状態が特別時短遊技状態に移行することが示唆される演出が挙げられる。
そして、本実施形態では、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出と、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出とでは、第1演出の実行割合が異なる。また、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出と、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出とでは、第2演出の実行割合が異なる。
また、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出では、第1演出および第2演出の何れも実行可能である一方で、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出では、第1演出および第2演出の少なくとも一方の実行を制限してもよい。制限される演出は、第1演出であってもよいし、第2演出であってもよいし、両方であってもよい。
また、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、第1演出の実行割合が小さくてもよい。さらに、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、第2演出の実行割合が小さくてもよい。
また、特定時短遊技状態においては、第1始動口121への入賞に基づく変動演出と、第2始動口122への入賞に基づく変動演出とで、第1演出の実行割合が異なってもよい。また、特定時短遊技状態においては、第1始動口121への入賞に基づく変動演出と、第2始動口122への入賞に基づく変動演出とで、第2演出の実行割合が異なってもよい。
また、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出では、第1演出および第2演出の何れも実行可能である一方で、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出では、第1演出および第2演出の少なくとも一方の実行を制限してもよい。制限される演出は、第1演出であってもよいし、第2演出であってもよいし、両方であってもよい。
また、特定時短遊技状態においては、第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、第1演出の実行割合が小さくてもよい。さらに、特定時短遊技状態においては、第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、第2演出の実行割合が小さくてもよい。
また、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出と、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出とでは、第1演出の実行割合が異なってもよい。また、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出と、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出とでは、第2演出の実行割合が異なってもよい。
また、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出では、第1演出および第2演出の何れも実行可能である一方で、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出では、第1演出および第2演出の少なくとも一方の実行を制限してもよい。制限される演出は、第1演出であってもよいし、第2演出であってもよいし、両方であってもよい。
また、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、第1演出の実行割合が小さくてもよい。さらに、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、第2演出の実行割合が小さくてもよい。
また、「特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出と、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出とでは、第1演出の実行割合が異なる」こと、「通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、第1演出の実行割合が小さい」こと、「特定時短遊技状態においては、第1始動口121への入賞に基づく変動演出と、第2始動口122への入賞に基づく変動演出とで、第1演出の実行割合が異なる」こと、「特定時短遊技状態においては、第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、第1演出の実行割合が小さい」ことには、何れも、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出では第1演出が実行されない(0%)ことも含まれる。
また、「特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出と、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出とでは、第2演出の実行割合が異なる」こと、「通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、第2演出の実行割合が小さい」こと、「特定時短遊技状態においては、第1始動口121への入賞に基づく変動演出と、第2始動口122への入賞に基づく変動演出とで、第2演出の実行割合が異なる」こと、「特定時短遊技状態においては、第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、第2演出の実行割合が小さい」ことには、何れも、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出では第2演出が実行されない(0%)ことも含まれる。
また、「特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出と、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出とでは、第1演出の実行割合が異なる」こと、「特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、第1演出の実行割合が小さい」ことには、何れも、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出では第1演出が実行されない(0%)ことも含まれる。
また、「特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出と、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出とでは、第2演出の実行割合が異なる」こと、「特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、第2演出の実行割合が小さい」ことには、何れも、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出では第2演出が実行されない(0%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、リーチ演出が実行され易いことを説明した。ここで、「特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、リーチ演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出ではリーチ演出が実行されない(0%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、リーチ演出が実行され易いことを説明した。ここで、「特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、リーチ演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄の抽選結果がはずれである変動演出ではリーチ演出が実行されない(0%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、第2モードにおいて第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、第1モードにおいて第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、リーチ演出が実行され易いことを説明した。ここで、「特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、第2モードにおいて第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、第1モードにおいて第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、リーチ演出が実行され易い」ことには、第2モードにおいて第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく特別図柄の抽選結果がはずれである変動演出ではリーチ演出が実行されない(0%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、第2モードにおける第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第1モードにおける第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、リーチ演出が実行され易いことを説明した。ここで、「特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、第2モードにおける第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第1モードにおける第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、リーチ演出が実行され易い」ことには、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、第2モードにおける第1始動口121への入賞に基づく変動演出ではリーチ演出が実行されない(0%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、リーチ演出が実行され易いことを説明した。ここで、「特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、リーチ演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく特別図柄の抽選結果がはずれである変動演出ではリーチ演出が実行されない(0%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、リーチ演出が実行され易いことを説明した。ここで、「特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、リーチ演出が実行され易い」ことには、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出ではリーチ演出が実行されない(0%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合、第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、リーチ煽り演出が実行され易いことを説明した。ここで、「特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合、第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、リーチ煽り演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出ではリーチ煽り演出が実行されない(0%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合、第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、リーチ煽り演出が実行され易いことを説明した。ここで、「特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合、第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、リーチ煽り演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合、第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出ではリーチ煽り演出が実行されない(0%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合、第2モードにおいて第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、第1モードにおいて第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、リーチ煽り演出が実行され易いことを説明した。ここで、「特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合、第2モードにおいて第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、第1モードにおいて第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、リーチ煽り演出が実行され易い」ことには、第2モードにおいて第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出ではリーチ煽り演出が実行されない(0%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合、第2モードにおける第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第1モードにおける第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、リーチ煽り演出が実行され易いことを説明した。ここで、「特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合、第2モードにおける第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第1モードにおける第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、リーチ煽り演出が実行され易い」ことには、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合、第2モードにおける第1始動口121への入賞に基づく変動演出ではリーチ煽り演出が実行されない(0%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、リーチ煽り演出が実行され易いことを説明した。ここで、「特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、リーチ煽り演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく特別図柄の抽選結果がはずれである変動演出ではリーチ煽り演出が実行されない(0%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、リーチ煽り演出が実行され易いことを説明した。ここで、「特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、リーチ煽り演出が実行され易い」ことには、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出ではリーチ煽り演出が実行されない(0%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、3つの装飾図柄41の表示タイミングが揃う変動演出が実行され易いことを説明した。ここで、「特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、3つの装飾図柄41の表示タイミングが揃う変動演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出では3つの装飾図柄41の表示タイミングが揃う変動演出が実行されない(0%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、通常遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、3つの装飾図柄41の表示タイミングが揃う変動演出が実行され易いことを説明した。ここで、「特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、通常遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、3つの装飾図柄41の表示タイミングが揃う変動演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出では3つの装飾図柄41の表示タイミングが揃う変動演出が実行されない(0%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特別時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、3つの装飾図柄41の表示タイミングが揃う変動演出が実行され易いことを説明した。ここで、「特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特別時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、3つの装飾図柄41の表示タイミングが揃う変動演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出では3つの装飾図柄41の表示タイミングが揃う変動演出が必ず実行される(100%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、3つの装飾図柄41が視認不能又は視認困難な状態から視認容易な状態になる表示タイミングが異なる変動演出が実行され易いことを説明した。ここで、「特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、3つの装飾図柄41が視認不能又は視認困難な状態から視認容易な状態になる表示タイミングが異なる変動演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出では3つの装飾図柄41が視認不能又は視認困難な状態から視認容易な状態になる表示タイミングが異なる変動演出が必ず実行される(100%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合、通常遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、3つの装飾図柄41が視認不能又は視認困難な状態から視認容易な状態になる表示タイミングが異なる変動演出が実行され易いことを説明した。ここで、「特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合、通常遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、3つの装飾図柄41が視認不能又は視認困難な状態から視認容易な状態になる表示タイミングが異なる変動演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出では3つの装飾図柄41が視認不能又は視認困難な状態から視認容易な状態になる表示タイミングが異なる変動演出が必ず実行される(100%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合、特別時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、3つの装飾図柄41が視認不能又は視認困難な状態から視認容易な状態になる表示タイミングが異なる変動演出が実行され易いことを説明した。ここで、「特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合、特別時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、3つの装飾図柄41が視認不能又は視認困難な状態から視認容易な状態になる表示タイミングが異なる変動演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出では3つの装飾図柄41が視認不能又は視認困難な状態から視認容易な状態になる表示タイミングが異なる変動演出が実行されない(0%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合、第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、変動時特別演出が実行され易いことを説明した。また、本実施形態では、特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合、第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、変動時特別演出が実行され易いことを説明した。ここで、「特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合、第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、変動時特別演出が実行され易い」こと、「特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合、第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、変動時特別演出が実行され易い」ことには、何れも、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出では変動時特別演出が実行されない(0%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、変動時特別演出が実行され易いことを説明した。また、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、通常遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、変動時特別演出が実行され易いことを説明した。ここで、「特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、変動時特別演出が実行され易い」こと、「特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、通常遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、変動時特別演出が実行され易い」ことには、何れも、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出では変動時特別演出が実行されない(0%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、変動時特別演出が実行され易いことを説明した。また、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、変動時特別演出が実行され易いことを説明した。ここで、「特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、変動時特別演出が実行され易い」こと、「特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、変動時特別演出が実行され易い」ことには、何れも、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出では変動時特別演出が実行されない(0%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合、第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、サイズ変化演出が実行され易いことを説明した。また、特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合、第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、サイズ変化演出が実行され易いことを説明した。ここで、「特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合、第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、サイズ変化演出が実行され易い」こと、「特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合、第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、サイズ変化演出が実行され易い」ことには、何れも、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出ではサイズ変化演出が実行されない(0%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、第2モードにおける第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第1モードにおける第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、サイズ変化演出が実行され易いことを説明した。また、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、第2モードにおいて第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、第1モードにおいて第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、サイズ変化演出が実行され易いことを説明した。ここで、「特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が実行される場合、第2モードにおける第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第1モードにおける第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、サイズ変化演出が実行され易い」こと、「特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、第2モードにおいて第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、第1モードにおいて第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、サイズ変化演出が実行され易い」には、何れも、第2モードにおける第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出ではサイズ変化演出が実行されない(0%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、位置変化演出が実行され易いことを説明した。また、本実施形態では、特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、位置変化演出が実行され易いことを説明した。ここで、「特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、位置変化演出が実行され易い」こと、「特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、位置変化演出が実行され易い」ことには、何れも、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出では位置変化演出が実行されない(0%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、位置変化演出が実行され易いことを説明した。また、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、通常遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、位置変化演出が実行され易いことを説明した。ここで、「特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、位置変化演出が実行され易い」こと、「特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、通常遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、位置変化演出が実行され易い」ことには、何れも、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出では位置変化演出が実行されない(0%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、位置変化演出が実行され易いことを説明した。また、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、位置変化演出が実行され易いことを説明した。ここで、「特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、位置変化演出が実行され易い」こと、「特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、位置変化演出が実行され易い」ことには、何れも、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出では位置変化演出が実行されない(0%)ことも含まれる。
また、位置変化演出は、上述した例に限定されない。
例えば、装飾性の低い装飾図柄41の表示位置が、図68(20)に示した位置から、さらに異なる表示位置に変化してもよい。この場合に、図68(20)に示した表示位置を、第1位置と称する。また、この第1位置からさらに変化した表示位置を、第2位置と称する。第2位置は、例えば、画像表示部114のうちの一側であって、上側とは異なる領域である。ただし、第2位置は、第1位置と異なる位置であれば、何れの位置であってもよい。そして、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、装飾性の低い装飾図柄41を第1位置から第2位置に変化させる位置変化演出が実行され易いようにしてもよい。また、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、通常遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、装飾性の低い装飾図柄41を第1位置から第2位置に変化させる位置変化演出が実行され易いようにしてもよい。
また、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、装飾性の低い装飾図柄41を第1位置から第2位置に変化させる位置変化演出が実行され易いようにしてもよい。また、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、装飾性の低い装飾図柄41を第1位置から第2位置に変化させる位置変化演出が実行され易いようにしてもよい。
ここで、「特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、装飾性の低い装飾図柄41を第1位置から第2位置に変化させる位置変化演出が実行され易い」こと、「特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、通常遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、装飾性の低い装飾図柄41を第1位置から第2位置に変化させる位置変化演出が実行され易い」ことには、何れも、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出では、装飾性の低い装飾図柄41を第1位置から第2位置に変化させる位置変化演出が実行されない(0%)ことも含まれる。また、「特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、装飾性の低い装飾図柄41を第1位置から第2位置に変化させる位置変化演出が実行され易い」こと、「特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、装飾性の低い装飾図柄41を第1位置から第2位置に変化させる位置変化演出が実行され易い」とには、何れも、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出では、装飾性の低い装飾図柄41を第1位置から第2位置に変化させる位置変化演出が実行されない(0%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出が行われる場合、第1始動口121の保留数が第1特定数であることに基づく変動演出よりも、第1始動口121の保留数が第1特定数よりも少ない第2特定数であることに基づく変動演出の方が、実行時間が長い変動演出が行われる割合は、第1割合であり、第2始動口122の保留数が第1特定数であることに基づく変動演出よりも、第2始動口122の保留数が第2特定数であることに基づく変動演出の方が、実行時間が長い変動演出が行われる割合は、第2割合であることを説明した。そして、この場合に、第1割合よりも第2割合の方が大きいことを説明した。ここで、「第1割合よりも第2割合の方が大きい」ことには、第1割合が0(0%)であることも含まれる。
また、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態において、第1始動口121の保留数が第1特定数であることに基づく変動演出よりも、第1始動口121の保留数が第2特定数であることに基づく変動演出の方が、実行時間が長い変動演出が行われる割合は、第1割合であり、通常遊技状態において、第1始動口121の保留数が第1特定数であることに基づく変動演出よりも、第1始動口121の保留数が第2特定数であることに基づく変動演出の方が、実行時間が長い変動演出が行われる割合は、第2割合であることを説明した。そして、この場合に、第1割合よりも第2割合の方が大きいことを説明した。ここで、「第1割合よりも第2割合の方が大きい」ことには、第1割合が0(0%)であることも含まれる。
また、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態において、第2始動口122の保留数が第1特定数であることに基づく変動演出よりも、第2始動口122の保留数が第2特定数であることに基づく変動演出の方が、実行時間が長い変動演出が行われる割合は、第1割合であり、特別時短遊技状態において、第2始動口122の保留数が第1特定数であることに基づく変動演出よりも、第2始動口122の保留数が第2特定数であることに基づく変動演出の方が、実行時間が長い変動演出が行われる割合は、第2割合であることを説明した。そして、この場合に、第1割合よりも第2割合の方が大きいことを説明した。ここで、「第1割合よりも第2割合の方が大きい」ことには、第1割合が0(0%)であることも含まれる。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出が行われる場合、第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、実行時間が長い変動演出が行われ易いことを説明した。ここで、「特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出が行われる場合、第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、実行時間が長い変動演出が行われ易い」ことには、特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出が行われる場合、第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出の実行時間よりも、第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出の実行時間の方が必ず長くなる(100%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出が行われる場合、第1モードにおいて第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、第2モードにおいて第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、実行時間が長い変動演出が行われ易いことを説明した。ここで、「特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出が行われる場合、第1モードにおいて第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、第2モードにおいて第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、実行時間が長い変動演出が行われ易い」ことには、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出が行われる場合、第1モードにおいて第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、第2モードにおいて第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、実行時間が長い変動演出が必ず行われる(100%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、実行時間が長い変動演出が行われ易いことを説明した。ここで、「特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、実行時間が長い変動演出が行われ易い」ことには、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく変動演出の方が、実行時間が長い変動演出が必ず行われる(100%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出が行われる場合、第1始動口121の保留数が第1特定数であることに基づく変動演出と、第1始動口121の保留数が第1特定数よりも小さい第2特定数であることに基づく変動演出とで、同じ変動パターンが選択される割合は、第1割合であり、第2始動口122の保留数が第1特定数であることに基づく変動演出と、第2始動口122の保留数が第2特定数であることに基づく変動演出とで、同じ変動パターンが選択される割合は、第2割合であることを説明した。そして、この場合に、第2割合よりも第1割合の方が大きいことを説明した。ここで、「第2割合よりも第1割合の方が大きい」ことには、第2割合が0(0%)であって第1割合が1(100%)であることも含まれる。
また、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態において、第1始動口121の保留数が第1特定数であることに基づく変動演出と、第1始動口121の保留数が第2特定数であることに基づく変動演出とで、同じ変動パターンが選択される割合は、第1割合であり、通常遊技状態において、第1始動口121の保留数が第1特定数であることに基づく変動演出と、第1始動口121の保留数が第2特定数であることに基づく変動演出とで、同じ変動パターンが選択される割合は、第2割合であることを説明した。そして、この場合に、第2割合よりも第1割合の方が大きいことを説明した。ここで、「第2割合よりも第1割合の方が大きい」ことには、第2割合が0(0%)であって第1割合が1(100%)であることも含まれる。
また、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態において、第2始動口122の保留数が第1特定数であることに基づく変動演出と、第2始動口122の保留数が第2特定数であることに基づく変動演出とで、同じ変動パターンが選択される割合は、第1割合であり、特別時短遊技状態において、第2始動口122の保留数が第1特定数であることに基づく変動演出と、第2始動口122の保留数が第2特定数であることに基づく変動演出とで、同じ変動パターンが選択される割合は、第2割合であることを説明した。そして、この場合に、第2割合よりも第1割合の方が大きいことを説明した。ここで、「第2割合よりも第1割合の方が大きい」ことには、第2割合が0(0%)であって第1割合が1(100%)であることも含まれる。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づき、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づき選択可能な変動パターンのうちの変動時間が最も短い変動パターンが選択される割合は、第1割合であることを説明した。また、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づき、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づき選択可能な変動パターンのうちの変動時間が最も短い変動パターンが選択される割合は、第2割合であることを説明した。そして、第2割合よりも第1割合の方が大きいことを説明した。ここで、「第2割合よりも第1割合の方が大きい」ことには、第1割合が1(100%)であることも含まれる。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づき、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づき選択可能な変動パターンのうちの変動時間が最も短い変動パターンが選択される割合は、第1割合であることを説明した。また、通常遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づき、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づき選択可能な変動パターンのうちの変動時間が最も短い変動パターンが選択される割合は、第2割合であることを説明した。そして、第2割合よりも第1割合の方が大きいことを説明した。ここで、「第2割合よりも第1割合の方が大きい」ことには、第1割合が1(100%)であることも含まれる。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づき、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づき選択可能な変動パターンのうちの変動時間が最も短い変動パターンが選択される割合は、第1割合であることを説明した。また、特別時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づき、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づき選択可能な変動パターンのうちの変動時間が最も短い変動パターンが選択される割合は、第2割合であることを説明した。そして、第2割合よりも第1割合の方が大きいことを説明した。ここで、「第2割合よりも第1割合の方が大きい」ことには、第1割合が1(100%)であることも含まれる。
また、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出が行われる場合、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく第1変動演出と第2変動演出とで、同じ変動パターンが選択される割合は、第1割合であり、特定時短遊技状態において第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく第3変動演出と第4変動演出とで、同じ変動パターンが選択される割合は、第2割合であり、第1割合よりも、第2割合の方が大きいことを説明した。ここで、「第1割合よりも、第2割合の方が大きい」ことには、第2割合が1(100%)であることも含まれる。
また、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出が行われる場合、第1モードにおいて第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく第1変動演出と第2変動演出とで、同じ変動パターンが選択される割合は、第1割合であり、第2モードにおいて第1始動口121の保留数が特定数であることに基づく第3変動演出と第4変動演出とで、同じ変動パターンが選択される割合は、第2割合であり、第1割合よりも、第2割合の方が大きいことを説明した。ここで、「第1割合よりも、第2割合の方が大きい」ことには、第2割合が1(100%)であることも含まれる。
また、本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出が行われる場合、特別時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく第1変動演出と第2変動演出とで、同じ変動パターンが選択される割合は、第1割合であり、特定時短遊技状態において第2始動口122の保留数が特定数であることに基づく第3変動演出と第4変動演出とで、同じ変動パターンが選択される割合は、第2割合であり、第1割合よりも、第2割合の方が大きいことを説明した。ここで、「第1割合よりも、第2割合の方が大きい」ことには、第2割合が1(100%)であることも含まれる。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態においては、第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、変化演出が実行され易いことを説明した。ここで、「特定時短遊技状態においては、第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、変化演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合には、保留画像52の変化演出が実行されない(0%)ことも含まれる。また、「特定時短遊技状態においては、第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、変化演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞しても保留画像52が表示されないために保留画像52の変化演出が実行されない(0%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合よりも、通常遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合の方が、保留画像52の変化演出が実行され易いことを説明した。ここで、「特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合よりも、通常遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合の方が、保留画像52の変化演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合には、保留画像52の変化演出が実行されない(0%)ことも含まれる。また、「特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合よりも、通常遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合の方が、保留画像52の変化演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞しても保留画像52が表示されないために保留画像52の変化演出が実行されない(0%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合よりも、特別時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合の方が、保留画像52の変化演出が実行され易いことを説明した。ここで、「特定時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合よりも、特別時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合の方が、保留画像52の変化演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合には、保留画像52の変化演出が実行されない(0%)ことも含まれる。また、「特定時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合よりも、特別時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合の方が、保留画像52の変化演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞しても保留画像52が表示されないために保留画像52の変化演出が実行されない(0%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態においては、第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、リーチ演出の開始前における変化演出が実行され易いことを説明した。ここで、「特定時短遊技状態においては、第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、リーチ演出の開始前における変化演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出ではリーチ演出の開始前に変動画像51の変化演出が実行されない(0%)ことも含まれる。また、「特定時短遊技状態においては、第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、リーチ演出の開始前における変化演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出では変動画像51の変化演出が実行されない(0%)ことも含まれる。さらに、「特定時短遊技状態においては、第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、リーチ演出の開始前における変化演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態における第1始動口121への遊技球の入賞に基づく変動演出では変動画像51が表示されないために変動画像51の変化演出が実行されない(0%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態における第1始動口121への遊技球の入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への遊技球の入賞に基づく変動演出の方が、リーチ演出の開始前における変化演出が実行され易いことを説明した。ここで、「特定時短遊技状態における第1始動口121への遊技球の入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への遊技球の入賞に基づく変動演出の方が、リーチ演出の開始前における変化演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出ではリーチ演出の開始前に変動画像51の変化演出が実行されない(0%)ことも含まれる。また、「特定時短遊技状態における第1始動口121への遊技球の入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への遊技球の入賞に基づく変動演出の方が、リーチ演出の開始前における変化演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出では変動画像51の変化演出が実行されない(0%)ことも含まれる。さらに、「特定時短遊技状態における第1始動口121への遊技球の入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への遊技球の入賞に基づく変動演出の方が、リーチ演出の開始前における変化演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態における第1始動口121への遊技球の入賞に基づく変動演出では変動画像51が表示されないために変動画像51の変化演出が実行されない(0%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態における第2始動口122への遊技球の入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への遊技球の入賞に基づく変動演出の方が、リーチ演出の開始前における変化演出が実行され易いことを説明した。ここで、「特定時短遊技状態における第2始動口122への遊技球の入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への遊技球の入賞に基づく変動演出の方が、リーチ演出の開始前における変化演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出ではリーチ演出の開始前に変動画像51の変化演出が実行されない(0%)ことも含まれる。また、「特定時短遊技状態における第2始動口122への遊技球の入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への遊技球の入賞に基づく変動演出の方が、リーチ演出の開始前における変化演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出では変動画像51の変化演出が実行されない(0%)ことも含まれる。さらに、「特定時短遊技状態における第2始動口122への遊技球の入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への遊技球の入賞に基づく変動演出の方が、リーチ演出の開始前における変化演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態における第2始動口122への遊技球の入賞に基づく変動演出では変動画像51が表示されないために変動画像51の変化演出が実行されない(0%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態においては、第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、複数回のうちの最終回のチャンス目演出が実行され易いことを説明した。ここで、「特定時短遊技状態においては、第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、複数回のうちの最終回のチャンス目演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出では複数回のうちの最終回のチャンス目演出が実行されない(0%)ことも含まれる。また、「特定時短遊技状態においては、第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、複数回のうちの最終回のチャンス目演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出では何れのチャンス目演出も実行されない(0%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、複数回のうちの最終回のチャンス目演出が実行され易いことを説明した。ここで、「特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、複数回のうちの最終回のチャンス目演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出では複数回のうちの最終回のチャンス目演出が実行されない(0%)ことも含まれる。また、「特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、複数回のうちの最終回のチャンス目演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出では何れのチャンス目演出も実行されない(0%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、複数回のうちの最終回のチャンス目演出が実行され易いことを説明した。ここで、「特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、複数回のうちの最終回のチャンス目演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出では複数回のうちの最終回のチャンス目演出が実行されない(0%)ことも含まれる。また、「特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、複数回のうちの最終回のチャンス目演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出では何れのチャンス目演出も実行されない(0%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態においては、第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、第2期待演出が実行され易いことを説明した。ここで、「第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、第2期待演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出では第2期待演出が実行されない(0%)ことも含まれる。また、「第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、第2期待演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出では何れのゾーン演出も実行されない(0%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、第2期待演出が実行され易いことを説明した。ここで、「特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、第2期待演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出では第2期待演出が実行されない(0%)ことも含まれる。また、「特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、第2期待演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出では何れのゾーン演出も実行されない(0%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、第2期待演出が実行され易いことを説明した。ここで、「特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、第2期待演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出では第2期待演出が実行されない(0%)ことも含まれる。また、「特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、第2期待演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出では何れのゾーン演出も実行されない(0%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態においては、第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、第2役物演出が実行され易いことを説明した。ここで、「特定時短遊技状態においては、第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、第2役物演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出では第2役物演出が実行されない(0%)ことも含まれる。また、「特定時短遊技状態においては、第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、第2役物演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態における第1始動口121への遊技球の入賞に基づく変動演出では何れの役物演出も実行されない(0%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、第2役物演出が実行され易いことを説明した。ここで、「特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、第2役物演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出では第2役物演出が実行されない(0%)ことも含まれる。また、「特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、第2役物演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態における第1始動口121への遊技球の入賞に基づく変動演出では何れの役物演出も実行されない(0%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、第2役物演出が実行され易いことを説明した。ここで、「特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、第2役物演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出では第2役物演出が実行されない(0%)ことも含まれる。また、「特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、第2役物演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態における第2始動口122への遊技球の入賞に基づく変動演出では何れの役物演出も実行されない(0%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態においては、第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、第2色演出が実行され易いことを説明した。ここで、「特定時短遊技状態においては、第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、第2色演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出では第2色演出が実行されない(0%)ことも含まれる。また、「特定時短遊技状態においては、第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、第2色演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態における第1始動口121への遊技球の入賞に基づく変動演出では何れのエフェクト演出も実行されない(0%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、第2色演出が実行され易いことを説明した。ここで、「特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、第2色演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出では第2色演出が実行されない(0%)ことも含まれる。また、「特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、第2色演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態における第1始動口121への遊技球の入賞に基づく変動演出では何れのエフェクト演出も実行されない(0%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、第2色演出が実行され易いことを説明した。ここで、「特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、第2色演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出では第2色演出が実行されない(0%)ことも含まれる。また、「特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、第2色演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態における第2始動口122への遊技球の入賞に基づく変動演出では何れのエフェクト演出も実行されない(0%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態においては、第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、第2音演出が実行され易いことを説明した。ここで、「特定時短遊技状態においては、第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、第2音演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出では第2音演出が実行されない(0%)ことも含まれる。また、「特定時短遊技状態においては、第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、第2音演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出では、事前判定結果に基づく何れの音演出も実行されない(0%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、第2音演出が実行され易いことを説明した。ここで、「特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、第2音演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出では第2音演出が実行されない(0%)ことも含まれる。また、「特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、第2音演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出では、事前判定結果に基づく何れの音演出も実行されない(0%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、第2音演出が実行され易いことを説明した。ここで、「特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、第2音演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出では第2音演出が実行されない(0%)ことも含まれる。また、「特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、第2音演出が実行され易い」ことには、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出では、事前判定結果に基づく何れの音演出も実行されない(0%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合には変化演出の演出音を出力しないことを説明した。ここで、「特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合には変化演出の演出音を出力しない」ことには、特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合には変化演出が行われないために変化演出の演出音を出力しないことも含まれる。また、「特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合には変化演出の演出音を出力しない」ことには、特定時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合には変動画像51や保留画像52が表示されないために変化演出が行われず、これにより変化演出の演出音を出力しないことも含まれる。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合には変化演出の演出音を出力しないことを説明した。ここで、「特定時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合には変化演出の演出音を出力しない」ことには、特定時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合には変化演出が行われないために変化演出の演出音を出力しないことも含まれる。また、「特定時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合には変化演出の演出音を出力しない」ことには、特定時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合には変動画像51や保留画像52が表示されないために変化演出が行われず、これにより変化演出の演出音を出力しないことも含まれる。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出においては、チャンス目演出の効果音がスピーカ156から出力されないようにしてもよいことを説明した。ここで、「特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出においては、チャンス目演出の効果音がスピーカ156から出力されない」ことには、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出においては、チャンス目演出が実行されないためにチャンス目演出の効果音が出力されないことも含まれる。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出においては、チャンス目演出の効果音がスピーカ156から出力されないようにしてもよいことを説明した。ここで、「特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出においては、チャンス目演出の効果音がスピーカ156から出力されない」ことには、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出においては、チャンス目演出が実行されないためにチャンス目演出の効果音が出力されないことも含まれる。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態においては、第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、上述した各演出の実行割合が低いことを説明した。各演出としては、例えば、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出、疑似連続演出、変化演出、チャンス目演出、ゾーン演出、役物演出、エフェクト演出、音演出、入賞時発光演出、ボタン操作演出、期待度演出、サブ演出、複数回演出、特殊図柄を表示する演出、保留画像52が移動する演出、動作演出、振動演出等が挙げられる。ここで、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出であっても、上述した各演出が実行されてもよいが、第4右打ち画像525が表示されているときや、「右打ちしてください」の音声が出力されているときには、上述した各演出が実行されないようにしてもよい。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出が行われる場合と、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出が行われる場合との、特定の演出の実行割合について説明した。また、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出が行われる場合と、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出が行われる場合との、特定の演出の実行割合について説明した。また、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出が行われる場合と、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出が行われる場合との、特定の演出の実行割合について説明した。特定の演出としては、例えば、変化演出、チャンス目演出、ゾーン演出、役物演出、エフェクト演出、音演出、入賞時発光演出、ボタン操作演出、期待度演出、サブ演出、複数回演出、特殊図柄を表示する演出、保留画像52が移動する演出、動作演出、振動演出等が挙げられる。ここで、上述した特定の演出の実行割合は、リーチ演出の開始前における特定の演出の実行割合であってもよい。また、上述した特定の演出の実行割合は、リーチ演出の開始後における特定の演出の実行割合であってもよい。また、上述した特定の演出の実行割合は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである場合の特定の演出の実行割合であってもよい。また、上述した特定の演出の実行割合は、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである場合の特定の演出の実行割合であってもよい。また、上述した特定の演出の実行割合は、保留数が特定数であることに基づく変動演出が行われる場合の特定の演出の実行割合であってもよい。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態においては、第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、一の特定の演出の実行割合が小さいことを説明した。ここで、特定時短遊技状態においては、第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、行われる一の特定演出の種類が少ないようにしてもよい。
また、本実施形態では、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、一の特定の演出の実行割合が小さいことを説明した。ここで、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の方が、行われる一の特定演出の種類が少ないようにしてもよい。
また、本実施形態では、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、一の特定の演出の実行割合が小さいことを説明した。ここで、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出よりも、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の方が、行われる一の特定演出の種類が少ないようにしてもよい。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出においては、変動時特別演出の効果音がスピーカ156から出力されないようにしてもよいことを説明した。ここで、「特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出においては、変動時特別演出の効果音がスピーカ156から出力されない」ことには、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出においては、変動時特別演出が実行されないために変動時特別演出の効果音が出力されないことも含まれる。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出においては、変動時特別演出の効果音がスピーカ156から出力されないようにしてもよいことを説明した。ここで、「特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出においては、変動時特別演出の効果音がスピーカ156から出力されない」ことには、特定時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出においては、変動時特別演出が実行されないために変動時特別演出の効果音が出力されないことも含まれる。
また、本実施形態において用いられる操作手段は、演出ボタン161や演出キー162等に限定されない。
例えば、操作手段として、演出レバーが用いられても良い。演出レバーは、遊技者が手前側に引く操作が可能な操作手段である。この演出レバーは、例えば、演出ボタン161と一体として設けられてもよい。一例を挙げると、演出ボタン161が上方に延びるように突出することで、この突出した部分が演出レバーになり、遊技者に操作可能に設けられてもよい。そして、上述したボタン操作画像69が表示される代わりに、レバー操作演出として、演出レバーの操作を促すレバー操作画像が表示されてもよい。また、レバー操作画像が表示されているときには、演出ボタン161が上方に延びることで、演出レバーの操作が可能であってもよい。そして、レバー操作画像が表示されているときに演出レバーが操作されると、レバー操作演出として、上述した、ボタン操作演出中に演出ボタン161が操作されたことで行われた演出が実行されてもよい。言い換えると、レバー操作演出においては、演出レバーの操作の有効期間が、レバー操作画像の表示期間として定められている。以下では、ボタン操作演出およびレバー操作演出を、操作手段操作演出と称することがある。
また、操作手段操作演出中に操作手段が操作された場合に行われる演出は、上記の例に限定されない。例えば、図72(11)や図83(16)等に示すように、操作手段操作演出中に操作手段が操作されたことで役物演出が実行されているときに、演出制御部300が演出ボタン161を振動させる振動演出が実行されてもよい。操作手段の操作に応じて実行される振動演出を、以下では、操作振動演出と称することがある。
また、振動演出は、操作手段が操作された場合に行われる演出に限定されない。
例えば、図67(13)や図76(11)等に示すように、操作手段の操作が行われることなく、事前判定演出として役物演出が実行されているときに振動演出が実行されてもよい。操作手段操作演出を伴わずに実行される実行される振動演出を、以下では、非操作振動演出と称することがある。
そして、本実施形態では、振動演出が行われない演出であって大当たり遊技が実行される可能性があることを示唆する示唆演出が行われる変動演出よりも、非操作振動演出が行われる変動演出の方が、大当たり遊技が実行され易いようにしてもよい。示唆演出としては、例えば、図67(15)に示すような、事前判定演出としてのエフェクト演出や音演出等が挙げられる。また、変動演出が開始されてから所定期間において示唆演出が行われる変動演出よりも、変動演出が開始されてから所定期間において非操作振動演出が行われる変動演出の方が、大当たり遊技が実行され易いようにしてもよい。変動演出が開始されてから所定期間としては、例えば、変動演出が開始されてからリーチ演出が開始されるまでの期間や、変動演出が開始されてから最初に装飾図柄41(左装飾図柄41)が仮停止するまでの期間等が挙げられる。
すなわち、演出制御部300は、変動演出の実行中に、示唆演出と、振動演出とを実行可能であり、振動演出には、操作振動演出と、非操作振動演出とを含み、変動演出の開始後の所定期間において、示唆演出が実行される場合よりも、非操作振動演出が実行される場合の方が、大当たり遊技が実行される期待度が高い。
また、特別時短遊技状態や特定時短遊技状態等の第2モードよりも、通常遊技状態等の第1モードの方が、変動演出の開始後の所定期間において非操作振動演出が実行され易いようにしてもよい。この場合、第1モードであっても、大当たり遊技が実行される期待度が高い非操作振動演出が実行されることの期待感を遊技者に与えることができる。
また、第1モードよりも、第2モードの方が、変動演出の開始後の所定期間において非操作振動演出が実行される場合に大当たり遊技が実行される期待度が高くてもよい。
また、変動演出の開始後の所定期間において、操作振動演出が実行される場合よりも、非操作振動演出が実行される場合の方が、大当たり遊技が実行される期待度が高くてもよい。また、変動演出の開始後の所定期間において、非操作振動演出が実行される場合よりも、操作振動演出が実行される場合の方が、大当たり遊技が実行される期待度が高くてもよい。
また、演出レバーを操作しているときに振動演出が実行されると、振動演出において発生する演出ボタン161の振動が、演出レバーを介して遊技者に伝わってもよい。一方で、演出キー162を操作しているときに振動演出が実行されても、振動演出において発生する演出ボタン161の振動が、演出キー162を介しては遊技者に伝わらないようにしてもよい。また、演出キー162を操作しているときに振動演出が実行される場合よりも、演出レバーを操作しているときに振動演出が実行される場合の方が、振動演出において発生する演出ボタン161の振動が操作対象を介して遊技者に強く伝わるようにしてもよい。
また、本実施形態では、演出ボタン161の操作の有効期間として、第1有効期間と、第2有効期間とが含まれる。第1有効期間は、メニュー表示画像504や客待ち画像505等の特定画像が表示されている期間である。また、第2有効期間は、操作手段操作画像が表示されている期間である。操作手段操作画像としては、例えば、ボタン操作画像69、レバー操作画像等が挙げられる。そして、第1有効期間中に操作手段が操作される場合よりも、第2有効期間中に操作手段が操作される場合の方が、振動演出が実行され易いようにしてもよい。さらに、第2有効期間の最大期間よりも、第1有効期間の最大期間の方が長くなるようにしてもよい。
また、本実施形態では、第2モードにおける第2始動口122への遊技球の入賞に基づく変動演出における第3演出の実行割合は、第2モードにおける第1始動口121への遊技球の入賞に基づく変動演出における第3演出の実行割合と同じであってもよいことを説明した。ここで、「第2モードにおける第2始動口122への遊技球の入賞に基づく変動演出における第3演出の実行割合は、第2モードにおける第1始動口121への遊技球の入賞に基づく変動演出における第3演出の実行割合と同じ」ことは、第2モードにおける第2始動口122への遊技球の入賞に基づく変動演出、および、第2モードにおける第1始動口121への遊技球の入賞に基づく変動演出では、第3演出が実行されないことも含まれる。
また、本実施形態では、第2モードにおける第2始動口122への遊技球の入賞に基づく変動演出における第1演出の実行割合は、第2モードにおける第1始動口121への遊技球の入賞に基づく変動演出における第1演出の実行割合と同じであってもよいことを説明した。ここで、「第2モードにおける第2始動口122への遊技球の入賞に基づく変動演出における第1演出の実行割合は、第2モードにおける第1始動口121への遊技球の入賞に基づく変動演出における第1演出の実行割合と同じ」ことは、第2モードにおける第2始動口122への遊技球の入賞に基づく変動演出、および、第2モードにおける第1始動口121への遊技球の入賞に基づく変動演出では、第1演出が実行されないことも含まれる。
また、本実施形態では、第2モードにおける第2始動口122への遊技球の入賞に基づく変動演出における第2演出の実行割合は、第2モードにおける第1始動口121への遊技球の入賞に基づく変動演出における第2演出の実行割合と同じであってもよいことを説明した。ここで、「第2モードにおける第2始動口122への遊技球の入賞に基づく変動演出における第2演出の実行割合は、第2モードにおける第1始動口121への遊技球の入賞に基づく変動演出における第2演出の実行割合と同じ」ことは、第2モードにおける第2始動口122への遊技球の入賞に基づく変動演出、および、第2モードにおける第1始動口121への遊技球の入賞に基づく変動演出では、第2演出が実行されないことも含まれる。
また、本実施形態では、エフェクト演出においてエフェクト画像が表示されることを説明した。ここで、エフェクト画像には、変化画像62やチャンス目画像63等も含まれる。
また、本実施形態において、第1始動口121または第2始動口122の保留数が「1」である場合に行われた上記の各演出は、第1始動口121または第2始動口122の保留数が「2」である場合、「3」である場合、「4」である場合の何れかにおいて行われる演出であってもよい。また、第1始動口121または第2始動口122の保留数が「4」である場合に行われた上記の各演出は、第1始動口121または第2始動口122の保留数が「1」である場合、「2」である場合、「3」である場合の何れかにおいて行われる演出であってもよい。すなわち、第1始動口121または第2始動口122の保留数が特定数である場合に行われる演出であればよい。この場合に、特定数は、何れの保留数であってもよい。
また、本実施形態では、第2モードよりも、第1モードの方が、変動演出の開始後の所定期間において非操作振動演出が実行され易いことを説明した。ここで、「第2モードよりも、第1モードの方が、変動演出の開始後の所定期間において非操作振動演出が実行され易い」ことには、第2モードにおいては、変動演出の開始後の所定期間において非操作振動演出が実行されない(0%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、第1有効期間中に操作手段が操作される場合よりも、第2有効期間中に操作手段が操作される場合の方が、振動演出が実行され易いことを説明した。ここで、「第1有効期間中に操作手段が操作される場合よりも、第2有効期間中に操作手段が操作される場合の方が、振動演出が実行され易い」ことには、第1有効期間中に操作手段が操作される場合には振動演出が実行されない(0%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出が行われる場合の事象について説明したが、これに限定されない。特定時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出が行われる場合の上述した各事象は、特別時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出が行われる場合の事象であってもよい。すなわち、特別時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出が行われる場合の事象については、「特定時短遊技状態」を「特別時短遊技状態」と読み替えてもよい。また、特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出が行われる場合の事象について、「特定時短遊技状態」を「特別時短遊技状態」と読み替えてもよい。また、これらの場合に、「特定時短残回数画像524」を「特別時短残回数画像79」と読み替えてもよい。一例を挙げると、演出制御部300は、特別時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合、情報表示を表示せず、特別時短残回数画像79の表示態様を更新してもよい。そのため、本実施形態において上述した「第2モード」には、特定時短遊技状態のみならず、特別時短遊技状態も含まれる。また、変動の実行の回数に基づく特別画像には、特別時短残回数画像79も含まれる。
また、パチンコ遊技機100が、遊技状態として、大当たり抽選の当選確率に基づき、当選確率の低い低確率状態と、低確率状態よりも当選確率の高い高確率状態とを有する場合、特定時短遊技状態について上述した事象は、高確率状態についての事象として捉えてもよい。また、特別時短遊技状態について上述した事象を、高確率状態についての事象として捉えてもよい。そして、通常遊技状態について上述した事象を、低確率状態についての事象として捉えてもよい。この場合、低確率状態は、第1モードとして捉えられる。また、高確率状態は、第1モードよりも遊技者にとって有利な第2モードとして捉えられる。また、高確率状態は、大当たり遊技を経由して制御される特別モードとしても捉えられる。
また、特別時短遊技状態について上述した事象や、特定時短遊技状態について上述した事象を、高確率状態であって時短状態である高確率時短遊技状態、高確率状態であって時短無状態である高確率時短無遊技状態、および、低確率状態であって時短状態である低確率時短遊技状態として捉えてもよい。そして、通常遊技状態について上述した事象を、低確率状態であって時短無状態である低確率時短無遊技状態についての事象として捉えてもよい。この場合、低確率時短無遊技状態は、第1モードとして捉えられる。また、高確率時短遊技状態、高確率時短無遊技状態、および低確率時短遊技状態は、第1モードよりも遊技者にとって有利な第2モードとして捉えられる。また、高確率時短遊技状態、高確率時短無遊技状態、および低確率時短遊技状態は、大当たり遊技を経由して制御される特別モードとしても捉えられる。
また、特別時短遊技状態について上述した事象や、特定時短遊技状態について上述した事象を、高確率時短遊技状態および高確率時短無遊技状態として捉えてもよい。そして、通常遊技状態について上述した事象を、低確率時短遊技状態および低確率時短無遊技状態についての事象として捉えてもよい。この場合、低確率時短遊技状態および低確率時短無遊技状態は、第1モードとして捉えられる。また、高確率時短遊技状態および高確率時短無遊技状態は、第1モードよりも遊技者にとって有利な第2モードとして捉えられる。
また、特定時短遊技状態や特別時短遊技状態において説明した各演出は、第1右打ち画像75が表示されている場合の演出としても捉えられる。また、特定時短遊技状態や特別時短遊技状態において説明した各演出は、変動開始時に装飾性の低い装飾図柄41が表示されている場合の演出としても捉えられる。
また、大当たり判定の結果がハズレであっても(すなわち、始動口への入賞時に取得された特別図柄抽選のための乱数値がハズレを示す値であっても)、入賞時に取得された特別図柄抽選のための乱数値(大当たり図柄乱数値)が所定の値である場合には、所定回数の時短遊技状態に移行させてもよい。この時短遊技状態を、以下では、特殊時短遊技状態と称することがある。この場合に、予め定められた3つの装飾図柄41を表示させてから、所定回数の特殊時短遊技状態に移行させてもよい。予め定められた3つの装飾図柄41は、大当たりと判定された場合や大当たりと判定されず且つ通常遊技状態から時短遊技状態に移行しない場合には表示されない装飾図柄41であってもよい。言い換えると、予め定められた3つの装飾図柄41は、大当たりと判定されなかった場合において通常遊技状態から時短遊技状態に移行させる場合にのみ表示される装飾図柄41であってもよい。
そして、特定時短遊技状態や特別時短遊技状態において説明した各事象は、特殊時短遊技状態における場合の各事象として捉えてもよい。
また、特別図柄の変動回数に基づいて特定時短遊技状態に移行させる場合において、特定時短遊技状態に制御されるまでに必要な変動の回数は、可変であってもよいし固定であってもよい。例えば、必要な変動回数が可変である場合、特別図柄の変動回数が第1の回数になった場合に特定時短遊技状態が付与されるときと、特別図柄の変動回数が第2の回数になった場合に特定時短遊技状態が付与されるときとがあってもよい。この場合、特別図柄の変動回数に応じて付与される時短回数を異ならせてもよく、変動回数が多いほど時短回数が多く設定されてもよい。また、大当たり図柄乱数値に基づいて特別時短遊技状態に移行させる場合では、取得された大当たり図柄乱数値によって付与される時短回数が異なってもよい。例えば、取得された大当たり図柄乱数値が第1の値の場合には第1の時短回数が付与され、取得された大当たり図柄乱数値が第2の値の場合には第2の時短回数が付与されてもよい。また、特別図柄の変動回数に基づいて特定時短遊技状態に移行させる場合と、大当たり図柄乱数値に基づいて特別時短遊技状態に移行させる場合とで、付与する時短回数を異ならせてもよい。例えば、特別図柄の変動回数に基づいて特定時短遊技状態に移行させる場合には、50回の時短遊技状態に移行させ、大当たり図柄乱数値に基づいて特別時短遊技状態に移行させる場合には、それよりも少ない30回の時短遊技状態に移行させてもよい。逆に、特別図柄の変動回数に基づいて特定時短遊技状態に移行させる場合よりも、大当たり図柄乱数値に基づいて特別時短遊技状態に移行させる場合の方が時短回数を多くしてもよい。また、このように大当たりを経由せずに時短遊技状態に移行させた場合において、その移行された時短遊技状態中に、さらに大当たりを経由せずに時短遊技状態が付与される場合には、新たに付与される時短回数だけ、時短遊技状態が継続してもよい。例えば、大当たりを経由せずに50回の時短遊技状態が付与され、時短遊技状態において特別図柄が30回変動したときに、大当たりを経由せずに50回の時短遊技状態が付与された場合、50回の時短遊技状態に移行させてもよい。あるいはこの場合、時短回数が上乗せされてもよい。例えば、大当たりを経由せずに50回の時短遊技状態が付与され、時短遊技状態において特別図柄が30回変動したときに、大当たりを経由せずに50回の時短遊技状態が付与された場合、残りの20回に新たに付与される50回が追加されて、70回の時短遊技状態が付与されてもよい。また、このような大当たりを経由しない時短遊技状態中は、大当たりを経由しない時短遊技状態を付与させないようにしてもよい。また、大当たりを経由せずに、特別図柄の変動回数又は大当たり図柄乱数値に基づいて時短遊技状態に移行させる構成において、時短遊技状態への移行を示唆する時短示唆演出が行われてもよい。例えば、特別図柄の変動回数が上記所定の上限回数に近い場合は、時短示唆演出が実行され易く構成されてもよい。逆に、特別図柄の変動回数が上記所定の上限回数に近い場合は、時短示唆演出がされ難く構成されてもよい。また、大当たりと判定されなかった場合において通常遊技状態から移行される時短遊技状態は、低確率時短遊技状態であってもよい。
以上、パチンコ遊技機100の種々の演出について説明したが、説明した内容の全部または一部を他の演出に応用ないし組み合わせることは、特に言及がない場合であっても可能である。また、種々の変動演出例、変形例についても言及したが、かかる変動演出例、変形例の内容を他の演出等に応用することや組み合わせることは、本書に言及がない場合であっても可能である。また、種々の変動演出例、変形例同士を組み合わせることや、一部を入れ替えること、上述した実施形態と後述する各実施形態の構成を組み合わせることは、本書に言及がない場合であっても可能である。
(第2実施形態)
以下、本発明の第2実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下においては、説明の都合上、各構成部材に新たに符号を付して説明をする。すなわち、上記第1実施形態と、第2実施形態および後述する第3実施形態とにおいては、同一の符号が異なる部材に付されることがある。
(遊技機の構成)
まず、図121を用いて、遊技機1の構成について説明する。図121は本実施形態における遊技機1の正面図の一例である。
遊技機1は、外枠2と、外枠2に対して回動可能に支持される遊技盤取付枠3と、遊技盤取付枠3に対して回動可能に支持されるガラス枠4と、遊技球が流下する遊技領域5aが形成された遊技盤5が設けられている。
外枠2は、中央部分が前後方向に開口する矩形状のベースフレーム2aの下部前面に飾り板2bが取り付けられており、遊技店の島設備に対して固着部材(例えば、釘や止め具など)を介して固定される。
遊技盤取付枠3は、遊技盤5を前方から装着するための装着部(図示省略)を有し、水平方向の一端側において第1ヒンジ機構部6を介して外枠2に対して脱着可能に連結されており、第1ヒンジ機構部6を支点として回動可能に支持されている。そのため、遊技盤取付枠3を外枠2に対して扉のように回動すると、遊技盤取付枠3の裏面側が前方に露出するので、遊技盤取付枠3の裏面側に設けられた各種装置のメンテナンスなどを行うことが可能となる。
ガラス枠4は、水平方向の一端側において第2ヒンジ機構部7を介して遊技盤取付枠3の装着部の前方を覆うように遊技盤取付枠3の前側に脱着自在に連結されており、第2ヒンジ機構部7を支点として回動可能に支持されている。そのため、ガラス枠4を遊技盤取付枠3に対して扉のように回動すると、遊技盤5の遊技領域5a、及び、遊技盤取付枠3の前面部分を開閉することができる。
ガラス枠4の上部寄りの略中央部分には、前後方向に開口する開口部8(窓部)が形成され、該開口部8を後方から塞ぐように透明部材8a(ガラス板やアクリル板など)が取り付けられており、この開口部8、及び、透明部材8aを介して遊技盤取付枠3の装着部に装着された遊技盤5の遊技領域5aを視認可能としている。
ガラス枠4の開口部8の周囲には、スピーカからなる音声出力装置9と、複数の装飾ランプ(LED)を有する枠用照明装置10と、後述する払出装置100から払い出された遊技球などの複数の遊技球を貯留するための上皿11と、上皿11に入りきらずに後述する溢れ球流路に流入した遊技球を受け入れて貯留するための下皿12と、遊技球の発射操作を行うための発射操作装置13とが設けられている。
音声出力装置9は、ガラス枠4の上部2箇所に間隔を空けて設けられ、BGM(バックグラウンドミュージック)、SE(サウンドエフェクト)等を出力することでサウンド(音楽、音声)による演出を行うようになっている。また、枠用照明装置10は、開口部8の周囲に複数設けられ、各ランプ(LED)の光の照射方向や発光色を変更することで照明による演出を行う。また、枠用照明装置10は、ガラス枠4の開放や後述する払出異常が発生した場合に点灯/点滅するように制御される報知LED10aを備えている。
上皿11は、遊技球の貯留部11aの底面が発射操作装置13の方向側(右方向)に向けて下り傾斜しており、下り傾斜の端部には球送りソレノイド11bが設けられている。上皿11の貯留部11aに貯留された遊技球が流下して球送りソレノイド11bに到達すると、球送りソレノイド11bの動作によって遊技球が1個ずつ遊技盤取付枠3側に向けて送り出される。
また、上皿11の中央手前側の部分には、後述する種々の演出に係る決定操作や選択操作を行うための入力装置として機能する演出ボタン装置16と選択ボタン装置18(図121参照)が左右に並べて設けられている。
演出ボタン装置16は、決定操作など(操作入力)を行うことが可能な演出ボタン17(図示省略)と、演出ボタン17に対する操作を検出する演出ボタン検出スイッチ17a(図122参照)と、演出ボタン17を駆動するためのボタン駆動装置17b(図122参照)が設けられており、遊技者が遊技機1へ所定の情報を入力可能となっている。
演出ボタン17は、枠用照明装置10(図122参照)の一部である演出ボタンLED(フルカラー)を所定の発光態様(例えば、白色、赤色、虹色)で点灯することで演出発光を行うことが可能となっている。また、ボタン駆動装置17bの一部であるボタン駆動モータの駆動力によって下方に位置する待機位置(原点位置)と上方に位置する演出位置との間で上下方向に移動することが可能となっており、ボタン位置検出センサ(図示省略)によって原点位置にあることが検出される。さらに、ボタン駆動装置17bの一部であるボタン振動モータの駆動力によって所定の振動態様で振動することで演出動作を行うことが可能となっており、ボタン振動モータが振動中であっても演出ボタン17を操作可能となっている。
選択ボタン装置18は、選択操作などの操作を行うことが可能な十字キー19(図示省略)と、十字キー19に接続されて、十字キー19に対する操作を検出するための十字キー検出スイッチ19a(図122参照)が設けられており、遊技者が遊技機1へ所定の情報を入力可能となっている。
また、上皿11の右寄りの部分には、遊技球の貸出操作や残金を記憶したカードなどの記憶媒体の返却操作を行うことが可能な貸出操作部20が設けられている。貸出操作部20の貸出ボタンが操作されると遊技機1に併設される球貸機(図示省略)が受け付けている記憶媒体に記憶された残金を減算して遊技球の貸し出しが行われ、貸出操作部20の返却ボタンが操作されると球貸機(図示省略)から記憶媒体が返却されるようになっている。
上皿11と下皿12との間には、上皿11に入りきらない遊技球を受け入れて下皿12に案内するための溢れ球流路(図示省略)が形成されている。また、溢れ球流路の途中には下皿12に遊技球が満杯となったことを検出する受け皿満杯検出スイッチ32a(図122参照)が設けられ、受け皿満杯検出スイッチ32aによって下皿12の満杯が検出されている間は後述する払出装置100による遊技球の払い出しが停止される。
発射操作装置13は、ガラス枠4に固定された基体14と、基体14に回動可能に設けられた発射ハンドル15と、発射ハンドル15に遊技者の手が触れていることを検出するタッチセンサ15a(図122参照)と、発射ハンドル15の回動角度によって抵抗値が変化する可変抵抗器からなる発射ボリューム15b(図122参照)と、発射ハンドル15を所定の態様で発光させるための複数のハンドルLED(枠用照明装置10)が設けられている。タッチセンサ15aによって遊技者の手が発射ハンドル15に触れていることを検出すると、球送りソレノイド11bが作動して遊技球が1個ずつ送り出される。
遊技盤取付枠3には、遊技盤5を取り付けるための遊技盤取付部25と、遊技球を遊技領域5aに向けて発射するための発射装置26と、遊技盤取付枠3、及び、ガラス枠4を閉鎖状態にロックするためのロック機構27と、ガラス枠4の開放(開閉)を検出するための開放検出スイッチ31aが設けられている。
遊技盤取付部25は、遊技盤取付枠3の上部寄りの略中央に前方が開口する凹室状に形成され、遊技盤5を前方から収納可能となっている。遊技盤取付部25の凹室の奥部には、前後方向に開放する開口が設けられており、この開口を介して遊技盤5の裏面側に設けられる各種装置などが遊技機1の後方に臨む。
発射装置26は、遊技球を発射するための打出部材28と、打出部材28を駆動するための発射用ソレノイド28b(図122参照)と、打出部材28から遊技盤の左下端部に向けて上り傾斜する発射レール29と、発射レール29の傾斜下端部となる発射位置に遊技球Aを停留させるストッパー30が設けられている。そして、球送りソレノイド11bによって送り出された遊技球が発射位置に受け入れられると、この遊技球Aを打出部材28の動作によって遊技領域5aに向けて打ち出す。
ロック機構27は、遊技盤取付部25の右側方に設けられ、鍵穴が形成されるシリンダーの前端部がガラス枠4の前面側に露出するようになっている。そして、シリンダーの鍵穴に専用の鍵を挿入して一方向に回動させると遊技盤取付枠3のロックが解除されて遊技盤取付枠3が開閉可能となり、他方向に回動させるとガラス枠4のロックが解除されてガラス枠4が開閉可能となる。
遊技盤5の外縁寄りの位置には、湾曲形状の内側レール35と、内側レール35の外側に位置する湾曲形状の外側レール36と、遊技球を遊技領域5aの中央に向けて誘導する誘導部材37が設けられている。そして、内側レール35と外側レール36との間に発射装置26により発射された遊技球を遊技領域5aの上流部に案内する発射球案内路38が形成されている。また、遊技領域5aの最下流部には、流下してきた遊技球を遊技領域外(遊技盤取付枠3の回収部)に導くためのアウト口39が形成されている。
遊技領域5aの略中央には、所謂センターケースと呼ばれる内部への遊技球の進入を規制する枠状の飾り枠40が設けられ、飾り枠40の内部に演出空間40aが形成されている。また、飾り枠40の側部には、遊技領域5aを流下する遊技球を飾り枠40の内部に導入するワープ装置41が設けられ、飾り枠40の下部には、ワープ装置41により飾り枠40の内部に導入された遊技球を転動させて飾り枠40の下方に流下させるステージ部42が設けられている。
遊技領域5aの下部には、遊技球が常時入賞(入球)可能な複数(本実施形態では4つ)の一般入賞口43が間隔を空けた状態で設けられており、この一般入賞口43に入賞(入球)した遊技球が一般入賞口検出スイッチ43a(図122参照)によって検出されると、所定個数(例えば10個)の遊技球が払出装置100(図示省略)から賞球として上皿11に払い出される。
遊技領域5aの両側方(左側領域、右側領域)には、遊技球が通過可能な普図ゲート44(普図始動領域)がそれぞれ設けられており、この普図ゲート44を通過した遊技球がゲート検出スイッチ44a(図122参照)で検出されると、普通図柄の当たり抽選(補助遊技判定)が行われる。なお、普通図柄の当たり抽選については後述する。
遊技領域5aの下部であってステージ部42の直下には、遊技球が常時入賞(入球)可能な第1始動口45(特図始動領域)が設けられており、この第1始動口45に入賞(入球)した遊技球が第1始動口検出スイッチ45a(図122参照)で検出されると、所定個数の遊技球(例えば3個)が払出装置100から賞球として上皿11に払い出されるようになっている。また、賞球の払い出しの他に、後述する第1特別図柄(識別情報)の大当たり判定(特別遊技判定)が行われる。
第1始動口45の下方には、所定条件の成立(普通図柄の当たり抽選に当選したこと)に基づき遊技球の入賞(入球)が不可能もしくは困難な閉状態(基本態様)から遊技球の入賞(入球)が可能もしくは容易な開状態(特別態様)に変換される可変始動部46が設けられている。
可変始動部46には、遊技球が入賞(入球)可能な第2始動口47(特図始動領域)と、第2始動口47への遊技球の入賞(入球)を検出する第2始動口検出スイッチ47a(図122参照)と、第2始動口47を閉状態と開状態とに変換(可変)する可動部材48と、可動部材48を開閉変換するための第2始動口開閉ソレノイド48b(図122参照)とが設けられている。そして、第2始動口47が閉状態となっている場合には、遊技球の入賞が不可能もしくは困難となり、第2始動口47が開状態となっている場合には、遊技球の入賞(入球)が可能もしくは容易となる。
また、第2始動口47に入賞(入球)した遊技球が第2始動口検出スイッチ47aで検出されると、所定個数の遊技球(例えば3個)が払出装置100から賞球として上皿11に払い出されるようになっている。また、賞球の払い出しの他に、後述する第2特別図柄(識別情報)の大当たり判定(特別遊技判定)が行われる。
第1始動口45と可変始動部46との間には、第1始動口45、及び、可変始動部46の周辺を所定の態様で発光させるための入賞口ランプNR(図示省略)が設けられており、複数のランプ(フルカラーLED等)を有する盤用照明装置76によって発光することで発光演出を行うことが可能となっている。
誘導部材37の上方であって右側の普図ゲート44の下流には、所定条件の成立(特別図柄の大当たり判定に当選したこと)に基づき遊技球の入賞(入球)が不可能な閉状態(基本態様)から遊技球の入賞(入球)が可能な開状態(特別態様)に変換される可変入賞部49が設けられている。
可変入賞部49には、遊技球が入賞(入球)可能な大入賞口50と、大入賞口50への遊技球の入賞(入球)を検出するための大入賞口検出スイッチ50a(図122参照)と、大入賞口50を閉状態と開状態とに変換(可変)する開閉部材51と、開閉部材51を開閉変換するための大入賞口開閉ソレノイド51bとが設けられている。そして、大入賞口50が閉状態となっている場合には、遊技球の入賞が不可能もしくは困難となり、大入賞口50が開状態となっている場合には、遊技球の入賞(入球)が可能もしくは容易となる。
また、大入賞口50に入賞(入球)した遊技球が大入賞口検出スイッチ50aで検出されると、所定個数の遊技球(例えば15個)が払出装置100から賞球として上皿11に払い出される。
遊技盤5の裏側には、一般入賞口43、第1始動口45、第2始動口47、及び、大入賞口50に入賞して一般入賞口検出スイッチ43a、第1始動口検出スイッチ45a、第2始動口検出スイッチ47a、及び、大入賞口検出スイッチ50aに検出された遊技球、及び、アウト口39に流入した遊技球を受け入れて集合させながら流下させるアウト球流路が設けられ、アウト球流路の最下流部にはアウト球検出スイッチ52aが設けられている。このアウト球流路を流下してきてアウト球検出スイッチ52aで検出された遊技球は遊技機1の裏面側の排出口から遊技機1の外部(島設備)に排出されることになる。
遊技領域5aの外側には、第1特別図柄表示器60、第2特別図柄表示器61、及び、普通図柄表示器62、第1特別図柄保留表示器63、第2特別図柄保留表示器64、及び。普通図柄保留表示器65、後述する大当たり遊技(特別遊態)が実行される場合のラウンド数を表示するラウンド数表示器66(図122参照)と、大当たり遊技(特別遊技)中や時短遊技状態中に遊技領域5aの右側領域に向けて遊技球を発射することを促す右打ち表示器67(図122参照)、後述する設定変更モードや設定確認モードに設定されていることを示す状態確認表示器68(図122参照)からなるメイン情報表示装置59が設けられている。
また、メイン情報表示装置59の近傍には、当選確率表示シールが貼付されている(図示省略)。この当選確率表示シールには、本実施形態の遊技機1の大当たりの当選確率(1/285~1/300)や設定値(4~1)が印字されている。なお、この当選確率表示シール200の貼付位置は一例であり、メイン情報表示装置59の近傍に限られず、遊技機1の正面(表面)であれば良い。
第1特別図柄表示器60は、第1始動口45に遊技球が入賞(入球)することを条件に行われる第1特別図柄の大当たり判定の結果を表示(報知)するための可変表示器であり、第2特別図柄表示器61は、第2始動口47に遊技球が入賞(入球)することを条件に行われる第2特別図柄の大当たり判定の結果を表示(報知)するための可変表示器であり、普通図柄表示器62は、普図ゲート44に遊技球が入賞(入球)することを条件に行われる普通図柄の当たり抽選の結果を表示(報知)するための可変表示器である。
第1特別図柄の大当たり判定とは、第1始動口45に遊技球が入賞(入球)したときに大当たり判定用乱数値等(第1特図判定情報)を取得し、取得した大当たり判定用乱数値と大当たり判定値とを比較して「大当たり」であるか否かを判定することに該当する。なお、第1特別図柄の大当たり判定が行われると、第1特別図柄表示器60で第1特別図柄の変動表示が行われ、所定時間経過後に抽選結果を示す第1特別図柄の停止表示が行われる。すなわち、第1特別図柄の停止表示は、当該抽選結果の報知となる。
第2特別図柄の大当たり判定とは、第2始動口47に遊技球が入賞(入球)したときに大当たり判定用乱数値等(第2特図判定情報)を取得し、取得した大当たり判定用乱数値と大当たり判定値とを比較して「大当たり」であるか否かを判定することに該当する。なお、第2特別図柄の大当たり判定が行われると、第2特別図柄表示器61で第2特別図柄の変動表示が行われ、所定時間経過後に抽選結果を示す第2特別図柄の停止表示が行われる。すなわち、第2特別図柄の停止表示は、当該抽選結果の報知となる。
なお、第1特別図柄表示器60、及び、第2特別図柄表示器61は、それぞれ複数のLEDによって構成され、各特別図柄の変動表示において対応する表示器のLEDが所定の間隔もしくは順序で点滅する。そして、特別図柄を停止表示する場合には、各大当たり判定の結果を示す態様(大当たり態様、ハズレ態様)でLEDが点灯する。
なお、本実施形態において「大当たり」というのは、第1特別図柄の大当たり判定(特別遊技判定)、又は、第2特別図柄の大当たり判定(特別遊技判定)において、大当たり遊技(特別遊技)を実行する権利を獲得した状態のことを言う。「大当たり遊技」というのは、大入賞口50が所定態様で開放されるラウンド遊技を所定回数(例えば、4回や15回)行う遊技状態のことを言う。
なお、各ラウンド遊技における大入賞口50の最大開放回数や最大開放時間は予め定められているが、最大開放回数や最大開放時間に達する前であっても大入賞口50に所定個数の遊技球(例えば9個)が入賞(入球)すると1回のラウンド遊技が終了する。つまり、「大当たり遊技(特別遊技)」は、遊技者が賞球を獲得し易い遊技者にとって有利な遊技状態となっている。なお、本実施形態では、遊技者に有利な度合いが異なる複数種類の大当たり遊技の何れかを発生可能となっているが、詳しくは後述する。
普通図柄の当たり抽選とは、普図ゲート44を遊技球が通過したときに当たり判定用乱数値を取得し、取得した当たり判定用乱数値と当たり判定値とを比較して「当たり」であるか否かを判定することに該当する。なお、普通図柄の当たり抽選が行われると、普通図柄表示器62で普通図柄の変動表示が行われ、所定時間経過後に抽選結果を示す普通図柄の停止表示が行われる。すなわち、普通図柄の停止表示は、当該抽選結果の報知となる。
なお、普通図柄表示器62は、1、又は、複数のLEDによって構成され、普通図柄の変動表示においてLEDが所定の間隔もしくは順序で点滅する。そして、普通図柄を停止表示する場合には、当たり抽選の結果を示す態様(当たり態様、又は、ハズレ態様)でLEDが点灯する。
なお、本実施形態において「当たり」というのは、普通図柄の当たり抽選において、当たり状態(補助遊技)を実行する権利を獲得した状態のことを言う。「当たり遊技(補助遊技)」というのは、第2始動口47が所定態様で開放される遊技状態のことを言う。
なお、当たり遊技(補助遊技)における第2始動口47の最大開放回数や最大開放時間は予め定められているが、最大開放回数や最大開放時間に達する前であっても第2始動口47に所定個数の遊技球(例えば9個)が入賞(入球)すると当たり遊技(補助遊技)が終了する。つまり、「当たり遊技(補助遊技)」は、第2特別図柄の変動表示が実行され易い(変動表示の開始条件が成立し易い)遊技状態となっている。なお、本実施形態では、遊技者に有利な度合いが異なる複数種類の当たり遊技(補助遊技)が設けられているが、詳しくは後述する。
第1特別図柄保留表示器63は、複数のLEDによって構成され、第1始動口45に遊技球が入賞(入球)した場合に記憶される第1特別図柄の大当たり判定(第1特別図柄の変動表示)を行うための権利(第1保留記憶)の個数を表示するためのものであり、第1保留記憶の個数を示す態様で点灯、又は、点滅する。なお、第1保留記憶は最大で4個まで記憶されるようになっているが、4個よりも少なくてもよいし多くてもよい。
第2特別図柄保留表示器64は、複数のLEDによって構成され、第2始動口47に遊技球が入賞(入球)した場合に記憶される第2特別図柄の大当たり判定(第2特別図柄の変動表示)を行うための権利(第2保留記憶)の個数を表示するためのものであり、第2保留記憶の個数を示す態様で点灯、又は、点滅する。なお、第2保留記憶は最大で4個まで記憶されるようになっているが、4個よりも少なくてもよいし多くてもよい。
普通図柄保留表示器65は、複数のLEDによって構成され、普図ゲート44に遊技球が入賞(通過)した場合に記憶される普通図柄の当たり抽選(普通図柄の変動表示)を行うための権利(普図保留記憶)の個数を表示するためのものであり、普図保留記憶の個数を示す態様で点灯、又は、点滅する。なお、普図保留記憶は最大で4個まで記憶されるようになっているが、4個よりも少なくてもよいし多くてもよい。
なお、第1特別図柄表示器60及び/又は第2特別図柄表示器61は、7セグメントのLEDによっても構成することができる。例えば、特別図柄の大当たり判定に当選した場合には、「7」を停止表示し、ハズレであった場合には「-」を停止表示するようにし、変動表示中にあっては消灯と「-」とを繰り返すようにするとよい。なお、特別図柄の変動表示の開始前は前回の変動表示の停止結果がLEDの点灯によって表示された状態となっているので、変動表示の開始時はLEDの消灯からスタートさせることで変動表示が開始されたことが把握し易くなる。
ラウンド数表示器66は、複数のLEDによって構成され、大当たり状態(特別遊技状態)が発生した場合のラウンド数を表示するためのものであり、大当たり遊技開始時にラウンド数を示す所定の態様でLEDの点灯を開始し、大当たり遊技中はLEDの点灯を継続し、大当たり遊技の終了時にLEDを消灯する。例えば、ラウンド数が2回の大当たり遊技であれば、左から4番目のLEDのみが点灯し、ラウンド数が16回の大当たり遊技であれば、全てのLEDが点灯する。
右打ち表示器67は、1つのLEDで構成され、大当たり状態(特別遊技状態)中、及び、時短遊技状態中において右側遊技領域に向けて遊技球を発射すること(所謂右打ち)を促す右打ち表示を表示するためのものであり、大当たり状態(特別遊技状態)中、及び、時短遊技状態中にLEDが点灯する。
状態確認表示器68は、1つのLEDで構成され、後述する設定変更モード、又は、後述する設定確認モードに設定されていることを示すためのものであり、設定変更モード、又は、設定確認モードに移行すると、LEDの点灯を開始し、設定変更モード、又は、設定確認モードが終了すると、LEDを消灯する。このように、設定変更モード、又は、設定確認モードに設定されていることを示す状態確認表示器68が遊技機の正面(表面)に設けられているので、設定変更モード、又は、設定確認モードに設定されているか否かを容易に確認することが可能となっている。
なお、状態確認表示器68の設置位置は一例であり、本実施形態の設置位置に限られず、遊技機1の正面(表面)であれば良い。
また、本実施形態では、設定変更モードと、設定確認モードとの何れに設定されていても同じ表示態様(点灯表示)で表示していたが、何れに設定されているのかを認識可能に表示しても良い。例えば、設定変更モードに設定されているときは、状態確認表示器68を点灯表示するようにし、設定確認モードに設定されているときは、状態確認表示器68を点滅表示するようにしても良いし、設定変更モードに設定されているときは、状態確認表示器68と第2遊技情報表示装置69の何れかの表示器とを点灯表示し、設定確認モードに設定されているときは、状態確認表示器68のみを点灯表示するようにしても良い。
また、本実施形態では、設定変更モード、又は、設定確認モードに設定されていることを示すために専用の表示器として状態確認表示器68を設けているが、他の表示器と兼用としても良い。例えば、設定変更モード、及び、設定確認モードにおいては、メイン情報表示装置59や後述する第2遊技情報表示装置69は消灯しているので、これら表示装置を用いても良い。具体的には、メイン情報表示装置59や第2遊技情報表示装置69の何れかの表示器の1つのLEDを点灯させても良いし、メイン情報表示装置59や第2遊技情報表示装置69の全てのLEDを点灯させても良い。
遊技領域5aの内側の右下部には、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、サブ普図変動表示器85、サブ普図保留表示器86、遊技領域5aの右側領域に向けて遊技球を発射すること(所謂右打ち)を促すサブ右打ち表示器87からなるサブ情報表示装置80が設けられている。なお、サブ情報表示装置80には、上述した状態確認表示器68のような後述する設定変更モードや設定確認モードに設定されていることを示す表示器は設けられていない。
サブ第1変動表示器81は、第1特別図柄の大当たり判定の結果を表示(報知)するためのものであり、サブ第2変動表示器82は、第2特別図柄の大当たり判定の結果を表示(報知)するためのものであり、それぞれ1つのLEDによって構成されている。そして、対応する特別図柄の変動表示が開始されるとLEDが所定の間隔で点滅(第1ランプ図柄LZ又は第2ランプ図柄LZが変動表示)し、対応する特別図柄が停止表示されると大当たり判定の結果(大当たりの場合には点灯、ハズレの場合には消灯)が停止表示される。
なお、サブ第1変動表示器81、及び、サブ第2変動表示器82において、特別図柄の変動表示中であるか否かのみが把握できるように、特別図柄の変動表示中に点滅し、停止表示されると点灯又は消灯するようにしてもよい。
サブ第1保留表示器83は、第1保留記憶の個数(保留数)を表示するためのものであり、サブ第2保留表示器84は、第2保留記憶の個数(保留数)を表示するためのものであり、それぞれ左右2つのLEDによって構成されている。そして、保留数が「0」のときに左右のLEDが消灯し、保留数が「1」のときに左側のLEDが点灯すると共に右側のLEDが消灯し、保留数が「2」のときに左右のLEDが点灯し、保留数が「3」のときに左側のLEDが点滅すると共に右側のLEDが点灯し、保留数が「4」のときに左右のLEDが点滅する。
サブ普図変動表示器85は、当り抽選の結果を表示(報知)するためのものであり、1つのLEDによって構成されている。そして、普通図柄の変動表示が開始されるとLEDが所定の間隔で点滅(変動表示)する。そして、普通図柄が停止表示されると当り抽選の結果を示す態様(当たりの場合には点灯、ハズレの場合には消灯)が停止表示される。
なお、サブ普図変動表示器85において、普通図柄の変動表示中であるか否かのみが把握できるように、普通図柄の変動表示中に点滅し、停止表示されると点灯又は消灯するようにしてもよい。
サブ普図保留表示器86は、普図保留記憶の個数(保留数)を表示するためのものであり、左右に並ぶ2つのLEDによって構成されている。そして、普図保留数が「0」のときに左右のLEDが消灯し、普図保留数が「1」のときに左側のLEDが点灯すると共に右側のLEDが消灯し、普図保留数が「2」のときに左側のLEDが点滅すると共に右側のLEDが点灯し、普図保留数が「4」のときに左右のLEDが点滅する。
演出空間40aの奥部には、液晶表示ディスプレイからなる第1画像表示装置70(メイン液晶)が設けられ、演出空間40aの下部であって第1画像表示装置70(メイン液晶)の前方には、第1画像表示装置70(メイン液晶)よりも表示領域が小さく形成された液晶表示ディスプレイからなる第2画像表示装置71(サブ液晶)が設けられ、演出空間40aの上部には、キャラクタの顔を模した第1可動部材73が設けられ、演出空間40aの右部には、円形の第2可動部材74が設けられている。
第1画像表示装置70(メイン液晶)、及び、第2画像表示装置71(サブ液晶)からなる画像表示装置では、遊技の進行に応じて様々な演出表示を行う。演出表示としては、特別図柄の変動表示が行われていない客待ち状態(遊技が進行していない待機状態)中に実行される客待ちデモ演出、特別図柄の変動表示中に実行される演出図柄70aの変動表示を伴う変動演出等がある。
第1画像表示装置70(メイン液晶)の表示部(有効表示領域)には、左側領域、中央領域、右側領域といった3列の変動表示領域が形成されており、各々の変動表示領域に表示される演出図柄70aを縦方向(本実施形態では上から下)にスクロールさせることで演出図柄70aの変動表示が行われる。また、第1画像表示装置70(メイン液晶)の表示部の右下隅部には、特殊図柄表示領域が形成されており、特殊図柄表示領域に表示される特殊図柄TZを特別図柄の変動表示に対応して縦方向(本実施形態では上から下)にスクロールさせることで特殊図柄TZの変動表示が行われる。
なお、演出図柄70aや特殊図柄TZは、例えば、「1」から「9」までの数字を示す図柄により構成され、第1特別図柄表示器60や第2特別図柄表示器61で実行される特別図柄の変動表示に対応(同期)して演出図柄70aの変動表示が行われる。すなわち、特別図柄の変動表示の開始に対応して演出図柄70aの変動表示を開始し、特別図柄の変動表示の停止前に演出図柄70aを仮停止表示(揺動表示)し、特別図柄の変動表示の停止表示に対応して演出図柄70aの変動表示を停止表示(静止表示)するようになっている。なお、演出図柄70aとして、数字を示す図柄の他に「A」から「F」といったアルファベットを示す図柄を設けてもよい。
なお、「仮停止表示」とは、演出図柄70aが小さく揺れ動いたり、演出図柄70aが小さく変形したりして、遊技者に演出図柄70aが停止しているかのようにみせている(完全に停止していない)態様を言う。
演出図柄70aの停止表示では、演出図柄70aが大当たり判定の結果を示す所定の態様(ハズレ態様、大当たり態様等)で所定時間(例えば、0.5秒)停止するようになっている。大当たり態様(特別結果態様)は、「777」などのように同一の演出図柄の組み合わせや「357」などのように規則性を持った演出図柄の組み合わせであり、ハズレ態様はそれ以外の態様である。なお、演出図柄70aの変動表示の態様はこれに限られず、左右方向にスクロールするものであってもよいし、その場で回転(自転)するようなものであってもよい。
また、演出図柄70aの変動表示中には、大当たり判定の結果に応じて、リーチ演出や背景画像、キャラクタ等の様々な演出画像やムービー等が第1画像表示装置70(メイン液晶)や第2画像表示装置71(サブ液晶)に表示されることで、大当たり(特別遊技)が実行されることへの遊技者の期待感(以下、「大当たり当選期待度」と言う)を高めるようになっている。
ここで、「リーチ演出」とは、大当たりを報知する演出図柄70aの組合せの一部が仮停止して、他の演出図柄70aが変動を行うような、遊技者に対して大当たり遊技が実行されることを期待させる変動態様を意味する。例えば、大当たりを報知する演出図柄70aの組合せ(大当たり結果態様)として「777」の3桁の演出図柄70aの組み合わせが設定されている場合に、左側領域と右側領域に2つの演出図柄70aが「7」で仮停止して、中央領域で残りの演出図柄70aが変動を行っている態様を言う。
また、リーチ演出の種類は、本実施形態においては、「ノーマルリーチ演出」、「SPリーチ演出」、「SPSPリーチ演出」、「SPSP「7」リーチ演出」及び「全回転リーチ演出」の6種類がある。
「ノーマルリーチ演出」とは、リーチ前の背景画像が表示されている状態で、左側領域と右側領域に2つの演出図柄70aが仮停止し、中央領域で残り1つの演出図柄70aが変動するリーチ状態を形成した状態で行われるリーチ演出である。
「SPリーチ演出」とは、ノーマルリーチ演出の後に実行され、リーチ状態を形成した状態の演出図柄70aが画面隅部に縮小表示され、ノーマルリーチ演出よりも演出効果が高い(大当たりとなる期待感が高い)演出が行われるリーチ演出である。
「SPSPリーチ演出」とは、ノーマルリーチ演出又はSPリーチ演出の後に実行され、ノーマルリーチ演出又はSPリーチ演出よりも演出効果(大当たりとなる期待感が高い)演出が行われるリーチ演出である。
「全回転リーチ演出」とは、大当たりを報知する複数の演出図柄70aの組合せが全て揃った状態で低速に変動するリーチ演出である。本実施形態においては、大当たり判定において当選したときにのみ実行されるリーチ演出である。
本実施形態では、リーチ演出に係る大当たり当選期待度としては、ノーマルリーチ演出<SPリーチ演出<SPSPリーチ演出<全回転リーチ演出(大当たり確定)の順で高くなっている。
また、第1画像表示装置70(メイン液晶)の表示部の下部には、通常遊技状態において現在の第1保留記憶の個数である第1特図保留数(U1)に対応する数の第1保留アイコンを表示するための第1保留アイコン表示領域70Bと、特定遊技状態において現在の第2保留記憶の個数である第2特図保留数(U2)に対応する数の第2保留アイコンを表示するための第2保留アイコン表示領域70Dと、通常遊技状態及び特定遊技状態において実行中の特別図柄(演出図柄70a)の変動表示に対応する(関連した)当該アイコンを表示するための当該アイコン表示領域70Cが形成されている。
第1保留アイコン表示領域70Bは、当該アイコン表示領域70Cに近い側から第1表示部70B1、第2表示部70B2、第3表示部70B3、第4表示部70B4といった形で区画されており、各表示部70B1~70B4には、第1特図保留数(U1)に対応した数の第1保留アイコンが表示される。つまり、第1特図保留数(U1)の増減に対応して第1保留アイコンの個数も増減するようになっている。
具体的には、第1表示部70B1には、最初に第1特別図柄の変動表示が実行される第1保留記憶を示す第1保留アイコンH11が表示され、第2表示部70B2には、2番目に第1特別図柄の変動表示が実行される第1保留記憶を示す第1保留アイコンH12が表示され、第3表示部70B3には、3番目に第1特別図柄の変動表示が実行される第1保留記憶を示す第1保留アイコンH13が表示され、第4表示部70B4には、4番目に第1特別図柄の変動表示が実行される第1保留記憶を示す第1保留アイコンH14が表示される。
第2保留アイコン表示領域70Dは、当該アイコン表示領域70Cに近い側から第1表示部70D1、第2表示部70D2、第3表示部70D3、第4表示部70D4といった形で区画されており、各表示部70D1~70D4には、第2特図保留数(U2)に対応した数の第2保留アイコンが表示される。つまり、第2特図保留数(U2)の増減に対応して第2保留アイコンの個数も増減するようになっている。
具体的には、第1表示部70D1には、最初に第2特別図柄の変動表示が実行される第2保留記憶を示す第2保留アイコンH21が表示され、第2表示部70D2には、2番目に第2特別図柄の変動表示が実行される第2保留記憶を示す第2保留アイコンH22が表示され、第3表示部70D3には、3番目に第2特別図柄の変動表示が実行される第2保留記憶を示す第2保留アイコンH23が表示され、第4表示部70D4には、4番目に第2特別図柄の変動表示が実行される第2保留記憶を示す第2保留アイコンH24が表示される。なお、本実施形態では、「第1特図保留数」を「第1保留数」と「第2特図保留数」を「第2保留数」と称する場合がある。
当該アイコン表示領域70Cは、特別図柄(演出図柄70a)の変動表示の開始に対応して第1保留アイコン表示領域70Bの第1表示部70B1に表示されていた第1保留アイコン、又は、第2保留アイコン表示領域70Dの第1表示部70D1に表示されていた第2保留アイコンが移動(シフト)してくることで当該アイコンTIが表示され、特別図柄(演出図柄70a)の変動表示の終了時に当該アイコンTIが消滅(消去)する。なお、特別図柄(演出図柄70a)の変動表示の途中で当該アイコンを消滅させてもよい。なお、本実施形態では、「第1保留アイコン」と「第2保留アイコン」と「当該アイコン」とをまとめて「アイコン」と総称する場合がある。
また、第1画像表示装置70(メイン液晶)の表示部の左側には、通常遊技状態及び特定遊技状態において現在の第1特図保留数(U1)の個数を示す第1保留数字を表示するための第1特図保留数表示領域70Eと、通常遊技状態及び特定遊技状態において現在の第2特図保留数(U2)の個数を示す第2保留数字を表示するための第2特図保留数表示領域70Fとが形成されている。
第1可動部材73は、盤用照明装置76(図122参照)の一部である第1可動部材LED(フルカラー)を所定の発光態様で点灯することで演出発光を行うことが可能となっており、盤用駆動装置75(図122参照)の一部である第1可動部材駆動モータの駆動力によって上方に位置する待機位置(原点位置)と下方に位置する演出位置との間で上下方向に移動することで演出動作を行うことが可能となっており、第1位置検出センサ(図示省略)によって原点位置にあることが検出される。
第2可動部材74は、盤用照明装置76(図122参照)の一部である第2可動部材LED(フルカラー)を所定の発光態様で点灯させることで演出発光を行うことが可能となっており、盤用駆動装置75(図122参照)の一部である第2可動部材駆動モータの駆動力によって右上方に位置する待機位置(原点位置)と左下方に位置する演出位置との間で斜め上下方向に移動することで演出動作を行うことが可能となっており、第2位置検出センサ(図示省略)によって原点位置にあることが検出される。
第1可動部材73、及び、第2可動部材74は、互いの演出位置が一部重複するようになっているため、基本的には第1可動部材73と第2可動部材74とが同時に動作しないことで互いに衝突しないようになっている。
なお、第1可動部材73、及び、第2可動部材74が互いに衝突しないのであれば、一方の可動部材が演出位置まで移動した後に他方の可動部材の演出位置と重複しない位置まで復帰した段階で他方の可動部材を演出位置に移動するようにしてもよい。
遊技盤取付枠3及び遊技盤5の裏側には、予め定めた払出条件(賞球、球貸)の成立に基づいて遊技球を払い出すための払出装置100、島設備などから供給される遊技球を貯留して払出装置100に供給する遊技球貯留部(図示省略)、遊技の進行を統括的に制御する主制御基板110を内蔵した主制御装置110A(図示省略)と、主制御基板110からの払出制御コマンドに応じて払出装置100の制御を行う払出制御基板120を内蔵した払出制御装置120A(図示省略)と、主制御基板110からの演出制御コマンドに応じて演出の制御を行う演出制御基板130を内蔵した演出制御装置130A(図示省略)と、各種制御装置に対して電源電圧の供給を行う電源基板160を内蔵した電源装置160A(図示省略)、遊技機の外部に遊技情報(遊技信号)を出力するための遊技情報出力端子板90(図122参照)が設けられている。
また、主制御装置110Aの上部及び演出制御装置130Aの全体を後方から覆うように左右一側に設定された回転軸を中心として左右他側が左右方向に開閉する開閉扉式のカバー部材が設けられており、演出制御装置130Aには、カバー部材に覆われるように音声出力装置9から出力される演出音の音量や表示装置(第1画像表示装置70、第2画像表示装置71)や各種照明装置(枠用照明装置10、盤用照明装置76)の光量の調整に関わる調整モードを切り替えるための切替スイッチ22(図122参照)が設けられている。
主制御基板110の表面側には、遊技を制御するためのワンチップマイコンからなる主制御部110m、主制御部110mのメインRAM110cの記憶内容をクリア又は遊技の有利度合いの段階である(遊技の有利度を異ならせる)設定値を更新するための信号を入力するRWMクリアスイッチ111a、設定キーを用いた操作によって設定値を変更可能な状態又は設定値を確認可能な状態に移行させるための信号を入力する設定キースイッチ112a、遊技機1の実性能を把握可能とする性能情報や設定値を表示するための情報表示器113等が実装されている。
情報表示器113は、設定値や性能情報(後述する通常ベース値)を表示するためのものであり、デシマルポイントDPを有する4つの7セグメント表示器が横並び状態で配置されることで構成されている。そして、上位2桁に相当する2つの7セグメント表示器に性能情報の種類(データ種別)を示す識別情報を表示するための識別セグが構成され、下位2桁に相当する2つの7セグメント表示器によって設定値や性能情報の数値を示す数値情報を表示するための数値セグが構成されている。
(遊技機1の制御構成)
次に、図122を用いて遊技機1の制御構成について具体的に説明する。図122は、本実施形態における遊技機1の全体のブロック図である。
主制御基板110は、遊技の進行(基本動作)を統括的に制御する。主制御基板110は、演算処理を行うメインCPU110a、遊技制御プログラム等が格納されたメインROM110b、及び、演算処理時のワークエリアとなるメインRAM110cを備えたワンチップマイコンとしての主制御部110mと、主制御用の入力ポート、及び、出力ポート等を備えている。メインCPU110aは、水晶発振器からの動作クロックを受けてメインROM110bに記憶されたプログラムを読み出し、メインRAM110cをワークエリアとして活用しながら遊技に関する演算処理を行うことで、被制御装置(各種ソレノイドや各種表示器)を制御したり、演算処理の結果に基づく所定のコマンドを払出制御基板120や演出制御基板130等に送信したりする。
ここで、主制御基板110と払出制御基板120との通信は、双方向にコマンド(データ)を通信可能に構成されており、主制御基板110と演出制御基板130との通信は、主制御基板110から演出制御基板130への一方向のみにコマンド(データ)を通信可能に構成されている。
主制御基板110の入力ポートには、一般入賞口検出スイッチ43a、ゲート検出スイッチ44a、第1始動口検出スイッチ45a、第2始動口検出スイッチ47a、大入賞口検出スイッチ50a、アウト球検出スイッチ52a、磁気検出センサ53a、電波検出センサ54a、RWMクリアスイッチ111a、設定キースイッチ112a、情報表示器113、及び、払出制御基板120等が接続されている。入力ポートを介して、各種検出スイッチや各種検出センサからの検出信号等が主制御基板110に入力されると、検出信号に応じた制御処理が行われる。
主制御基板110の出力ポートには、第2始動口開閉ソレノイド48b、大入賞口開閉ソレノイド51b、メイン情報表示装置59、遊技情報出力端子板90、払出制御基板120、及び、演出制御基板130等が接続されている。出力ポートを介して、各種ソレノイドを制御するための駆動制御信号、各種表示器を制御するための表示制御信号、及び、遊技情報出力端子板から遊技機の外部(ホールコンピュータ等)に通知する遊技情報等が出力される。
払出制御基板120は、主制御基板110からの払出コマンドの受信に基づき遊技球の払い出しを制御すると共に、遊技球の発射を制御する従制御基板となっている。払出制御基板120は、払出装置100を駆動して遊技球の払い出しを制御する払出制御部121と発射装置26を駆動して遊技球の発射を制御する発射制御部122を備える。
払出制御部121は、演算処理を行う払出CPU121a、払出プログラム等が格納された払出ROM121b、演算処理時のワークエリアとなる払出RAM121c、払出制御用の入力ポート、及び、出力ポート等を備えている。払出CPU121aは、図示しない水晶発振器からの動作クロックを受けて払出ROM121bに記憶された払出制御プログラムを読み出し、払出RAM121cをワークエリアとして活用しながら遊技球の払い出しに関する演算処理を行い、払出装置100を制御したり、演算処理の結果に基づく所定のコマンドを主制御基板110や演出制御基板130等に送信したりする。
払出制御部121の入力ポートには、開放検出スイッチ31a、受け皿満杯検出スイッチ32a、払出装置100に設けられる払出球検出スイッチ100a、及び、遊技球貯留部に設けられる球有り検出スイッチ101aなどが接続されており、払出制御部121の出力ポートには、払出装置100に設けられる払出モータ100bが接続されている。
払出制御部121では、主制御基板110から払出コマンドを受信すると、払出装置100に設けられる払出モータ100bを駆動させて所定個数の遊技球を払い出す制御を行い、払出球検出スイッチ100aによって所定個数の遊技球の払い出しが検出されると遊技球を払い出す制御を終了するようになっている。
発射制御部122は、図示しない制御回路、入力ポート、及び、出力ポート等を備えている。発射制御部122の入力ポートには、タッチセンサ15a、及び、発射ボリューム15bが接続されており、発射制御部122の出力ポートには、球送りソレノイド11b、及び、発射用ソレノイド28bなどが接続されている。
発射制御部122では、タッチセンサ15aから入力されるタッチ信号によって遊技者の手が発射ハンドル15に触れていることを検出すると、球送りソレノイド11b、及び、発射用ソレノイド28bへの通電を許容し、発射ボリューム15bからの検出信号によって発射ハンドル15の回動角度が変化したことを検出すると、球送りソレノイド11bを駆動させると共に、発射ハンドル15の回動角度に応じた発射強度となるように発射用ソレノイド28bを駆動させて遊技球を発射させるようになっている。
発射用ソレノイド28bは、ロータリーソレノイドから構成され、回動軸に打出部材28が直結されており、回動軸が回転することで打出部材28が回転して遊技球Aを打ち出すようになっている。なお、発射用ソレノイド28bの動作は、発射制御部122に設けられた水晶発振器の出力周期に基づく周波数から約99.9(回/分)に設定されているため、1分間における遊技球の発射数は約99.9(個/分)となっている。すなわち、遊技球は約0.6秒毎に発射されることになる。
演出制御基板130は、主制御基板110からの演出コマンドの受信に基づき遊技に関する(遊技機1で行われる)演出を制御する従制御基板(従制御手段)となっている。演出制御基板130は、演算処理を行うサブCPU130a、演出制御プログラムが格納されたサブROM130b、演算処理時のワークエリアとなるサブRAM130cを備えた演出制御部130mと、第1画像表示装置70(メイン液晶)や第2画像表示装置71(サブ液晶)や音声出力装置9(スピーカ)等を制御する表示制御部140、枠用照明装置10やボタン駆動装置17bや盤用駆動装置75や盤用照明装置76等を制御するランプ制御部150と、演出制御用の入力ポートや出力ポート等を備えている。
サブCPU130aは、水晶発振器からの動作クロックを受けてサブROM130bに記憶された遊技プログラムを読み出し、サブRAM130cをワークエリアとして活用しながら演出に関する演算処理を行うことで、主制御基板110から受信したコマンドや演出ボタン検出スイッチ17aや十字キー検出スイッチ19aからの入力信号に応じて、各種制御部(表示制御部140、ランプ制御部150)に各種の演出を実行させるため制御を行う(データやコマンドを出力する)。
演出制御基板130の入力ポートには、演出ボタン検出スイッチ17a、十字キー検出スイッチ19a、及び、ボタン位置検出センサ(図示省略)などが接続されている。演出制御基板130では、演出ボタン検出スイッチ17aから演出ボタン17が操作されたことを示す演出ボタン検出信号が入力されたり、十字キー検出スイッチ19aから十字キー19が操作されたことを示す十字キー検出信号(上ボタン検出信号、左ボタン検出信号、下ボタン検出信号、右ボタン検出信号)が入力されたりすると、検出信号に応じた演出を実行するための処理を行う。
表示制御部140は、演出制御部130mからのコマンドを受けて、第1画像表示装置70(メイン液晶)、及び、第2画像表示装置71(サブ液晶)に所定の画像を表示させる制御を行ったり、音声出力装置9に所定の音声を出力させる制御を行ったりする。
表示制御部140は、演出制御部130mからの演出制御コマンドの受信に基づき画像表示や音声出力を統括的に制御する統括制御部141と、統括制御部141からの表示制御コマンド(ディスプレイリスト)の受信に基づき第1画像表示装置70及び第2画像表示装置71を制御する画像制御部145(VDP)と、画像データ等が格納されたCGROM146と、統括制御部141からの音声制御コマンドの受信に基づき音声出力装置9を制御する音声制御部148(音声LSI)及び音声データ等が格納された音声ROM149を備えている。
統括制御部141は、演算処理を行う統括CPU141a、統括制御プログラムが格納された統括ROM141b、演算処理時のワークエリアとなる統括RAM141c、及び、画像制御部145(VDP)及び音声制御部148(音声LSI)が接続される入出力ポートを備えている。
統括CPU141aは、水晶発振器からの動作クロックを受けて統括ROM141bに記憶された統括制御プログラムを読み出し、統括RAM141cをワークエリアとして活用しながら演出に関する演算処理を行う。これにより、第1画像表示装置70及び第2画像表示装置71に表示させる演出画像を指示する表示制御コマンド(ディスプレイリスト)を生成して表示制御部140に送信するための制御処理、音声出力装置9から出力させる演出音を指示する音声制御コマンドを生成して音声制御部148(音声LSI)に送信するための制御処理等を行う。
画像制御部145(VDP)に設けられているVRAM143は、統括制御部141(統括CPU142a)から出力されたディスプレイリストを一時的に記憶するディスプレイリスト記憶領域、第1画像表示装置70(メイン液晶)、及び、第2画像表示装置71(サブ液晶)に対応するフレームバッファ領域等を有している。
このフレームバッファ領域は、画像を描画、又は、表示するための記憶領域であり、第1フレームバッファ領域と第2フレームバッファ領域とを更に有している。そして、第1フレームバッファ領域と第2フレームバッファ領域とは、描画の開始毎に「描画用フレームバッファ」と「表示用フレームバッファ」とに交互に切り替わるものである。
そのため、画像制御部145(VDP)は、統括制御部141からの指示(ディスプレイリスト)に基づいて、CGROM146に記憶された描画データをVRAM147のフレームバッファ領域の「描画用フレームバッファ」に描画し、フレームバッファ領域の「表示用フレームバッファ」から描画データを読み出し、読み出した描画データに基づいて映像信号(RGB信号等)を生成して、第1画像表示装置70(メイン液晶)、及び、第2画像表示装置71(サブ液晶)に出力して種々の画像を表示させる。
なお、画像制御部145(VDP)には、水晶発振器から動作クロックが供給されており、この動作クロックを分周することで、第1画像表示装置70(メイン液晶)、及び、第2画像表示装置71(サブ液晶)と同期を図るための同期信号(水平同期信号・垂直同期信号)を生成し、第1画像表示装置70(メイン液晶)、及び、第2画像表示装置71(サブ液晶)に出力する。本実施形態では、画像制御部145(VDP)のフレームレートは1秒間に30回の描画(画像の表示)が行われるように30fps(1/30秒=約33ms)となっているが、1秒間に60回の描画(画像の表示)が行われるように60fps(1/60秒=約16.6ms)としてもよい。
音声制御部148は、音声出力装置9と接続しており、演出制御部130mから送信された各種の演出データ(コマンド含む)に基づいて、第1画像表示装置70(メイン液晶)、及び、第2画像表示装置71(サブ液晶)の表示に合わせて音声データや楽曲データ(BGM、SE)等を音声出力装置9から出力させる制御を行う。
ランプ制御部150は、演算処理を行うランプCPU150aと、ランプ制御プログラムが格納されたランプROM150b、演算処理時のワークエリアとなるランプRAM150c、及び、入出力ポート等を備えている。
ランプCPU150aは、水晶発振器からの動作クロックを受けてランプROM150bに記憶されたランプ制御プログラムを読み出し、ランプRAM150cをワークエリアとして活用しながら演出に関する演算処理を行うことで、演出制御部130mから受信した演出指示コマンド等に応じて、各種照明装置や各種駆動装置などの被制御装置に所定の演出を行わせるための制御を行う(データやコマンドを出力する)。
ランプ制御部の入出力ポートには、枠用照明装置10、ボタン駆動装置17b、盤用照明装置76、及び、サブ情報表示装置80が接続されており、演出制御部130m(サブCPU130a)から送信された各種の演出データ(コマンド含む)に基づいて、枠用照明装置10、盤用照明装置76、及び、サブ情報表示装置80の各種LEDの点灯制御を行ったり、ボタン駆動装置17b、及び、盤用駆動装置75のモータやソレノイドといった駆動源の駆動制御を行ったりする。
電源基板160は、遊技機1の外部から供給される電源から遊技機1の動作に必要なメイン電源(動作電源)を生成して遊技機1(主制御基板110、払出制御基板120、演出制御基板130や各種電子部品)に供給する。電源基板160には、電源断(停電)が発生したか否かを検出すると共に、電源断(停電)の発生に基づき電断検出信号を主制御基板110に出力する電断検出回路162と、電源断(停電)時に主制御基板110に対してバックアップ電源を供給するためのバックアップ電源回路163を備える。
また、電源基板160は、遊技機1(主制御基板110、払出制御基板120、演出制御基板130や各種電子部品)へのメイン電源の供給を行うON状態と停止するOFF状態とに切り替えるための電源スイッチを遊技店の店員によって操作可能なように備えており、電源スイッチをON状態にするとメイン電源の供給が開始されて遊技機1の動作が開始する。なお、電源スイッチがOFF状態であっても主制御基板110へのバックアップ電源の供給は維持される。
電断検出回路162は、遊技機1に供給される電源電圧を監視し、電源電圧が所定値以下となったときに、電断検出信号を主制御基板110に出力する。より具体的には、電断検出信号がハイレベルになるメインCPU110aは動作可能状態となり、電断検出信号がローレベルになるとメインCPU110aは動作停止状態になる。
バックアップ電源回路163は、遊技機への通電時に蓄電するコンデンサを備えており、電源断(停電)が発生するとコンデンサに蓄えられていたバックアップ用の電源電圧を主制御基板110のメインRAM110cに対して供給する。これにより、電源断(停電)時においてもメインRAM110cや払出RAM121cの記憶内容が保持されることになり、電源断(停電)からの復旧後に遊技の制御状態を電源断(停電)前の状態に復旧させることができる。なお、払出制御基板120や演出制御基板130にバックアップ電源を供給するようにしてもよい。
(遊技状態の説明)
次に、遊技が進行する際の遊技状態について説明する。本実施形態においては、特別図柄の大当たり判定に関する状態として「低確率状態」と「高確率状態」とを有し、第2始動口47が有する可動部材48に関する状態として「非時短状態」と「時短状態」とを有する。
本実施形態では、以下の3つの遊技状態が設けられている。
(1)「低確率状態」且つ「非時短状態」である低確非時短遊技状態(通常遊技状態)
(2)「低確率状態」且つ「時短状態」である低確時短遊技状態(時短遊技状態)
(3)「高確率状態」且つ「時短状態」である高確時短遊技状態(確変遊技状態)
なお、遊技を開始したときの遊技状態、すなわち遊技機1の初期の遊技状態は、「低確非時短遊技状態」に設定されている。なお、本実施形態においては「低確時短遊技状態」及び「高確時短遊技状態」は通常遊技状態よりも遊技者に有利な遊技状態であることから「特定遊技状態」と称する場合がある。
本実施形態において「低確率状態」というのは、例えば、遊技の有利度合いの段階である(大当たり判定における大当たり確率の)設定値が「1」の場合において、第1始動口45、又は、第2始動口47に遊技球が入球したことを条件として行われる特別図柄の大当たり判定において、大当たりの当選確率が約1/300と低く設定された遊技状態を言う。これに対して「高確率状態」というのは、低確率状態と比べて大当たりの当選確率が向上し、設定値が「1」の場合において、大当たりの当選確率が約1/60と高く設定された遊技状態を言う。
具体的には、設定値は「1」~「4」の4種類となっており、設定値が「1」の場合、低確率状態での大当たりの当選確率は約1/300となり、高確率状態での大当たりの当選確率は約1/60となり、設定値が「2」の場合、低確率状態での大当たりの当選確率は約1/295となり、高確率状態での大当たりの当選確率は約1/59となり、設定値が「3」の場合、低確率状態での大当たりの当選確率は約1/290となり、高確率状態での大当たりの当選確率は約1/58となり、設定値が「4」の場合、低確率状態での大当たりの当選確率は約1/285となり、高確率状態での大当たりの当選確率は約1/57となっている。
したがって、「高確率状態」では、「低確率状態」よりも、大当たりに当選しやすいことになる。また、低確率状態から高確率状態に変化するのは、後述する大当たり遊技を終了した後である。そのため、本実施形態では、高確率状態への移行の契機となる大当たりを「確変大当たり」と言う。また、低確率状態への移行の契機となる大当たりを「通常大当たり」と言う。
本実施形態において「非時短状態」というのは、普図ゲート44を遊技球が通過したことを条件として行われる普通図柄の当たり抽選において、その抽選結果に対応する普通図柄の平均の変動時間が「時短状態」よりも長く設定され、かつ、当たりに当選した際の第2始動口47の開放時間が短く設定されやすい遊技状態を言う。例えば、普図ゲート44を遊技球が通過すると、普通図柄の当たり抽選が行われて、普通図柄表示器62において普通図柄の変動表示が行われるが、普通図柄は変動表示が開始されてから、例えば30秒後に停止表示する。そして、抽選結果が当たりであった場合には、普通図柄の停止表示後に、第2始動口47が例えば0.2秒間、開放態様に制御される。
これに対して「時短状態」というのは、普図ゲート44を遊技球が通過したことを条件として行われる普通図柄の当たり抽選において、その抽選結果に対応する普通図柄の平均の変動時間が「非時短状態」よりも短く設定され、かつ、当たりに当選した際の第2始動口47の開放時間が例えば2.5秒と、「非時短状態」よりも長く設定された遊技状態を言う。さらに、「非時短状態」においては普通図柄の当たり抽選において当たりに当選する確率が例えば1/128と低く設定され、「時短状態」においては普通図柄抽選において当たりに当選する確率が例えば127/128と高く設定される。したがって、「時短状態」においては、「非時短状態」よりも、普図ゲート44を遊技球が通過すると、第2始動口47が開放態様に制御されやすくなる。これにより、「時短状態」では、遊技者は遊技球を消費し難い状態で遊技を有利に進行することが可能となる。
なお、実施形態において、「時短状態」は、「非時短状態」と比べて、普通図柄の変動時間、第2始動口47の開放時間、及び、普通図柄抽選の当選確率が有利になるよう設定されている。しかしながら、「時短状態」は、普通図柄の変動時間、第2始動口47の開放時間、及び、普通図柄抽選の当選確率のいずれか1つのみが有利になるように設定されていてもよい。また、非時短状態では、普通図柄の当たり抽選において当たりに当選する確率が例えば0/128となるようにしてもよい。
なお、本実施形態では、高確率状態のときに大当たりに当選する確率が、低確率状態のときに大当たりに当選する確率の5倍(設定値に拘らず共通)となっている大当たりと判定される確率は5倍に限られず、10倍以下の値であれば3倍や8倍といった任意の値に設定してもよい。
また、本実施形態では、大当たり判定において大当たりよりも有利者に有利な度合いが低い小当たりに当選しないようになっているが、例えば、約1/100の確率で小当たりに当選するようにしてもよい。この場合には、設定値が「1」~「4」の何れであるかに拘らず小当たり確率が同一となるようにするとよい。
また、設定値が大きくなるほど遊技者に有利となる(大当たり確率が高くなる)ようになっているが、それとは逆に設定値が小さくなるほど遊技者に有利となる(大当たり確率が高くなる)ようにしてもよい。
また、全ての設定値(1~4)において低確率状態及び/又は高確率状態で大当たりと判定される確率が同一となるようにしてもよいし、例えば2つ又は3つの設定値(1及び2、1~3等)において低確率状態及び/又は高確率状態で大当たりと判定される確率が同一となるようにしてもよい。また、本実施形態の設定値は、1~4の4段階となっているが、4段階に限られず、4段階よりも多くても良いし、少なくても良い。
次に、図123~図126を参照して、メインROM110bに記憶されている各種のテーブルの詳細について説明する。
(大当たり判定テーブル)
図123(a)は、第1始動口45への遊技球の入賞(入球)に基づき取得した特図判定情報を判定(大当たり判定)するための第1特別図柄用の大当たり判定テーブルであり、図123(b)は、第2始動口47への遊技球の入賞(入球)に基づき取得した特図判定情報を判定(大当たり判定)するための第2特別図柄用の大当たり判定テーブルである。
図123(a)~(b)に示すように、大当たり判定テーブルには、現在の設定値と、現在の確率状態と、大当たり判定用乱数値と、大当たり判定結果(大当たり、ハズレ)とが対応付けられており、参考として最右欄に「大当たり」である場合のおおよその当選確率が記載されている。
メインCPU110aは、図123(a)に示す第1特別図柄用の大当たり判定テーブル又は図123(b)に示す第2特別図柄用の大当たり判定テーブルを参照し、現在の設定値、確率状態、大当たり判定用乱数値に基づいて、「大当たり」、「ハズレ」の何れであるのかを判定する。
例えば、図123(a)に示す第1特別図柄用の大当たり判定テーブルによれば、設定値が「1」であって通常遊技状態であるときには、「100」~「299」という200個の大当たり判定用乱数値が「大当たり」と判定される。そして、大当たりと判定される以外の大当たり判定用乱数値が「ハズレ」と判定される。
なお、第1始動口45への遊技球の入賞に基づき取得された特図判定情報は、メインRAM110cの第1特図判定情報保留記憶領域に記憶され、第2始動口47への遊技球の入賞に基づき取得された特図判定情報は、メインRAM110cの第2特図判定情報保留記憶領域に記憶される。そして、大当たり判定を行う際に第1特図判定情報保留記憶領域又は第2特図判定情報保留記憶領域に記憶されている特図判定情報がメインRAM110cの特図判定情報当該記憶領域にシフトされ、シフトされた特図判定情報を用いて大当たり判定が行われることになる。
また、第1特図判定情報保留記憶領域は、それぞれ第1記憶部~第4記憶部まで分かれており、これら第1記憶部~第4記憶部に記憶された特図判定情報に対応する保留アイコンが第1保留アイコン表示領域70Bの第1表示部70B1~第4表示部70B4にそれぞれ表示される。第2特図判定情報保留記憶領域は、それぞれ第1記憶部~第4記憶部まで分かれており、これら第1記憶部~第4記憶部に記憶された特図判定情報に対応する保留アイコンが第2保留アイコン表示領域70Dの第1表示部70D1~第4表示部70D4にそれぞれ表示される。
(特別図柄判定テーブル)
図124(a)は、大当たりと判定されたときの特別図柄の種類を決定するための大当たり用の特別図柄判定テーブルであり、図124(b)は、ハズレと判定されたときの特別図柄の種類を決定するためのハズレ用の特別図柄判定テーブルである。
図124(a)~(b)に示すように、特別図柄判定テーブルには、停止表示させる特別図柄の種別と、特別図柄判定用乱数値と、特別図柄の判定結果と、判定結果に対応する停止特図データと、判定結果に対応する特別図柄指定コマンドとが対応付けられている。
特別図柄「00」及び「10」は、大当たり遊技が実行されないハズレ特別図柄となっている。特別図柄「01」及び「04」は、第1大当たり遊技を実行する大当たり特別図柄となっており、特別図柄「02」及び「05」は、第2大当たり遊技を実行する大当たり図柄となっており、特別図柄「03」は、第3大当たり遊技を実行する大当たり図柄となっている。
「第1大当たり遊技」では、大入賞口50を最大29.5秒まで開放させた後に大入賞口50を2秒間に亘って閉鎖させるラウンド遊技を6回まで実行するようになっている。なお、ラウンド遊技では、開放時間の経過前であっても規定個数(例えば、10個)の遊技球が大入賞口50に入賞すると1つのラウンド遊技が終了するようになっている。また、第1大当たり遊技の終了後は、特別図柄の変動表示が100回行われるまで低確非時短遊技状態(時短遊技状態)に設定されるようになっている。
「第2大当たり遊技」では、大入賞口50を最大29.5秒まで開放させた後に大入賞口を2秒間に亘って閉鎖させるラウンド遊技を10回まで実行するようになっている。また、第2大当たり遊技の終了後は、特別図柄の変動表示が10000回行われるまで高確時短遊技状態(確変遊技状態)に設定されるようになっている。そのため、高確率遊技状態の大当たり当選確率からすると、ほぼ次回の大当たりが確定するようになっている。
「第3大当たり遊技」では、第2大入賞口56を最大29.5秒まで開放させた後に大入賞口を2秒間に亘って閉鎖させるラウンド遊技を4回まで実行するようになっている。また、第3大当たり遊技の終了後は、特別図柄の変動表示が10000回行われるまで高確時短遊技状態(確変遊技状態)に設定されるようになっている。そのため、高確率遊技状態の大当たり当選確率からすると、ほぼ次回の大当たりが確定するようになっている。
なお、第1特別図柄及び第2特別図柄のそれぞれに1つのハズレ特別図柄が対応付けられているが、第1特別図柄及び第2特別図柄の少なくとも一方に複数のハズレ特別図柄を対応付けるようにしてもよい。
メインCPU110aは、図124(a)~(b)の何れかに示す特別図柄判定テーブルを参照し、停止表示させる特別図柄の種別と、特別図柄判定用乱数値とに基づいて特別図柄の種類、停止特図データ及び特別図柄指定コマンドを判定し、特別図柄指定コマンドを演出制御基板130に送信するようになっている。
図124に示す特別図柄判定テーブルの第1の特徴としては、大当たり特別図柄の種類、ハズレ特別図柄の種類が設定値によって変化せずに同一である点が挙げられる。このようにすることで、複雑な遊技性とならずに、遊技者が安心して遊技を行うことが可能となる。
図124に示す特別図柄判定テーブルの第2の特徴としては、各種大当たり特別図柄の選択割合、各種ハズレ図柄の選択割合が設定値によって変化せずに一定である点が挙げられる。このようにすることで、遊技者の有利度合いが設定値によって極端に変わってしまうことがなくなり、遊技者が安心して遊技を行うことが可能となる。
(特図変動パターン判定テーブル)
図125(a)は、非時短状態における特別図柄の変動パターンを決定するための非時短状態用の特図変動パターン判定テーブルであり、図125(b)は、時短状態における特別図柄の変動パターンを決定するための時短状態用の特図変動パターン判定テーブルである。
図125に示すように、特図変動パターン判定テーブルには、変動表示を行う特別図柄(始動口)の種別と、大当たり判定結果と、特別図柄判定結果(停止特図データ)と、リーチ判定用乱数値と、第1特図保留数(U1)又は第2特図保留数(U2)と、特図変動パターン判定用乱数値と、判定結果としての特図変動パターンと、特別図柄の変動時間と、特図変動パターンを示す特図変動パターン指定コマンドとが対応付けられている。
したがって、「特図変動パターン」とは、特別図柄の種別、大当たり判定結果、特別図柄の種類、及び、特別図柄の変動時間を特定可能なものといえる。
メインCPU110aは、図125に示す特図変動パターン判定テーブルを参照し、大当たり判定結果、特別図柄判定結果(停止特図データ)、リーチ判定用乱数値、第1特図保留数(U1)又は第2特図保留数(U2)、特図変動パターン判定用乱数値に基づいて、特図変動パターンを判定し、特図変動パターンに応じた特図変動パターン指定コマンドを演出制御基板130に送信するようになっている。
また、演出制御基板130では、後述するように、変動パターン指定コマンド(大当たり判定結果、特別図柄判定結果等)に応じて、演出図柄70aの変動表示を伴う変動演出の内容(演出態様)を決定するようになっているため、図125に示す特図パターン判定テーブルの最右欄には、参考として変動演出で実行可能となる演出内容が記載されている。
図125に示す変動パターン判定テーブルに示す演出内容として、「通常変動」、「短縮変動」、「超短縮変動」、「ロング変動」とは、3つの演出図柄70aがバラバラに高速で変動して、リーチとならずに停止することを意味している。
また、「リーチ」とは、大当たりを報知する演出図柄70aの組合せの一部が仮停止して、他の演出図柄70aが変動を行うような、大当たり遊技が実行されることを遊技者に期待させる変動態様を意味する。例えば、大当たりを報知する演出図柄70aの組合せとして「777」の3つの演出図柄70aの組み合わせが設定されている場合に、左側領域と右側領域に同じ演出図柄70aが「7」で仮停止して、中央領域で残りの演出図柄70aが変動を行っている態様をいう。
なお、「仮停止」とは、演出図柄70aが小さく揺れ動いたり、演出図柄70aが小さく変形したりして、遊技者に演出図柄70aが停止しているかのようにみせている(完全に停止していない)態様をいう。
また、「ノーマルリーチ」とは、左側領域と右側領域に同じ演出図柄70aが仮停止し、中央領域で残り1つの演出図柄70aが変動するリーチ演出を意味しており、大当たりの期待度が最も低いリーチ演出である。
また、「SPリーチ」、「特殊SPリーチ」とは、ノーマルリーチよりも大当たりの期待度が高いスーパーリーチ演出であり、ノーマルリーチ演出から発展演出が実行され、その後に実行される。例えば、2つの演出図柄70aが縮小して第1画像表示装置70の隅部に移動し、第1画像表示装置70の表示領域のほぼ全域を用いて特別なリーチ演出を行うようになっている。なお、「特殊SPリーチ」は、「SPリーチ」よりも特殊な演出が実行される。
また、「SPSPリーチ」、「SPSP「7」リーチ」とは、スーパーリーチよりも大当たりの期待度が高いスペシャルリーチ演出となっており、ノーマルリーチ演出又はスーパーリーチ演出の後に実行される。例えば、ノーマルリーチ演出から発展演出が実行され、その後に3つの演出図柄70aが縮小して第1画像表示装置70の隅部に移動し、第1画像表示装置70の表示領域のほぼ全域を用いて「SPリーチ」よりも特別なリーチ演出を行うようになっている。なお、「SPSPリーチ」では、「7」以外の演出図柄70aでリーチ演出が実行され、「SPSP「7」リーチ」では、「7」の図柄でリーチ演出が実行される。
また、「全回転リーチ」とは、大当たり確定となるリーチとなっており、ノーマルリーチ演出の後に実行される。例えば、ノーマルリーチ演出から発展演出が実行され、その後に3つの演出図柄70aが全て同一で揃った状態で低速に変動し、第1画像表示装置70の表示領域のほぼ全域を用いて「SPSPリーチ」や「SPSP「7」リーチ」よりも特別なリーチ演出(大当たり確定のリーチ演出)を行うようになっている。
図125に示す特図変動パターン判定テーブルの第1の特徴としては、決定される特図変動パターンの種類が設定値によって変化せずに同一である点が挙げられる。このようにすることで、特図変動パターンから設定値を見破ることが難しくなり、公平な遊技を提供することが可能となる。
図125に示す特図変動パターン判定テーブルの第2の特徴としては、各特図変動パターンの選択割合が設定値によって変化せずに同一である点が挙げられる。このようにすることで、特図変動パターンから設定値を見破ることが難しくなり、公平な遊技を提供することが可能となる。
図125に示す特図変動パターン判定テーブルの第3の特徴としては、非時短状態中において第1特図保留数が2又は3に増加すると、第1特別図柄の変動パターンとして短縮変動が決定され易くなる一方、非時短状態中において第2特図保留数が2又は3に増加しても、第2特別図柄の変動パターンとして短縮変動が決定されない点が挙げられる。このようにすることで、非時短状態において右打ちした場合よりも左打ちした場合の特別図柄の変動表示の時間効率(実行効率)を上げることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図125に示す特図変動パターン判定テーブルの第4の特徴としては、時短状態中において第1特図保留数が1~3に増加しても、第1特別図柄の変動パターンとして(超)短縮変動が決定されない一方、時短状態中において第2特図保留数が1~3に増加すると、第2特別図柄の変動パターンとして(長)短縮変動が決定され易くなる点が挙げられる。このようにすることで、時短状態において左打ちした場合よりも右打ちした場合の特別図柄の変動表示の時間効率(実行効率)を上げることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(事前判定テーブル)
図126(a)は、非時短状態中の第1始動口45への遊技球の入賞に基づき取得した特図判定情報を事前判定(先読み)するための非時短状態用の事前判定テーブルであり、図126(b)は、時短状態中の第2始動口47への遊技球の入賞に基づき取得した特図判定情報を事前判定(先読み)するための時短状態用の事前判定テーブルである。
図126に示すように、事前判定テーブルには、特別図柄(始動口)の種別と、大当たり判定結果と、特別図柄判定結果と、リーチ判定用乱数値と、特図変動パターン判定用乱数値と、判定結果としての特図予定変動パターンと、特図予定変動パターンを示す先読み指定コマンドとが対応付けられている。
したがって、「特図予定変動パターン」とは、特別図柄の種別、大当たり判定の判定結果、特別図柄の種類、及び、実行予定の特図変動パターンを特定可能なものといえる。
メインCPU110aは、図126に示す事前判定テーブルを参照し、大当たり判定用乱数値、特別図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数値および特図変動パターン判定用乱数値に基づいて、特図予定変動パターンを判定し、特図予定変動パターンに対応する先読み指定コマンドを演出制御基板130に送信するようになっている。
次に、遊技機1における遊技の進行について、フローチャートを用いて説明する。
(主制御基板のメイン処理)
図127を用いて、主制御基板110のメイン処理を説明する。図127は、主制御基板110のメイン処理を示すフローチャートである。このメイン処理は、電源基板160から電源電圧が供給されることで発生するシステムリセットがメインCPU110aに入力されることで行われる。
まず、メインCPU110aは、ステップS1において、全割込を禁止し、ステップS2において、内蔵レジスタの設定などのCPUの初期設定を行い、ステップS3において、他の基板の起動待ち処理を行う。具体的には、主制御基板110からのコマンドの取りこぼしが無いように、払出制御基板120や演出制御基板130が起動するのを1秒間に亘って待機する。
メインCPU110aは、ステップS4において、メインRAM110cのRWM領域へのアクセスを許可し、ステップS5において、発射許可指定コマンドを払出制御基板120に送信する。これにより、払出制御部121によって発射装置26による遊技球の発射を許可するための処理が行われることになる。
メインCPU110aは、ステップS6において、メインRAM110cの遊技用RWM領域に電源復旧であることを示すバックアップフラグがセーブされているか否かを判定する。バックアップフラグがセーブされている場合には、電源復旧であるものとしてステップS7に処理を移し、バックアップフラグがセーブされていない場合には、初回の電源投入であるものとしてステップS8に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS7において、メインRAM110cの遊技用RWM領域(設定値領域を除く)のチェックサム(異常判定データ)を算出する。
メインCPU110aは、ステップS8において、設定変更操作があったか否かを判定する。具体的には、設定キースイッチ112a、及び、RWMクリアスイッチ111aがON状態であるか否かを判定する。設定変更操作があった場合には、設定変更モードに移行するものとしてステップS9に処理を移し、設定変更操作がなかった場合には、ステップS10に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS9において、設定変更処理を行う。具体的には、状態確認表示器68に設定変更中又は設定確認中であることを示す状態確認表示を表示すると共に、情報表示器113の1つの7セグメントLEDに遊技用RWM領域の設定値領域にセーブされている現在の設定値を表示し、設定変更指定コマンドを演出制御基板130に送信する。
さらに、RWMクリアスイッチ111aの操作がある毎に設定値を「1」~「4」の範囲で変更(更新)すると共に、7セグメントLEDに更新後の設定値を表示し、設定キースイッチ112aがON状態からOFF状態になる設定確定操作があると、設定値を確定させるものとして変更(更新)後の設定値を設定値領域にセーブし、情報表示器113での設定値の表示を終了すると共に、状態確認表示器68での状態確認表示を終了し、設定変更モードを終了させるための処理を行う。
なお、設定変更指定コマンドを受信した演出制御基板130では、設定値の変更中であることを報知するための設定変更報知を実行するための処理が行われることになる。具体的には、画像表示装置70、71に設定値の変更中であることを示す設定変更中画面を表示したり、枠用照明装置10や盤用照明装置76を設定変更中に亘って所定の発光色(例えば白色)で全点灯させたりする。なお、音声出力装置9から設定変更中であることを示す設定変更報知音(「設定変更中です」)が出力されるようにしてもよい。
メインCPU110aは、ステップS10において、チェックサムが正常であるか否かを判定する。具体的には、遊技用RWM領域にセーブされているチェックサムと、ステップS7で算出したチェックサムが一致するか否かを判定する。チェックサムが正常である(遊技用RWM領域のデータに異常がない)場合には、ステップS11に処理を移し、チェックサムが正常でない(遊技用RWM領域のデータに異常がある)場合には、電源断前の制御状態に正常に復帰できないものとして、ステップS12に処理を移す。
なお、バックアップフラグがセーブされていない場合、つまり、初回の電源投入の場合には、チェックサムが異常であると判定されるようになっている。
メインCPU110aは、ステップS11において、設定値領域の設定値は適正範囲(ここでは、1~4)であるか否かを判定する。設定値領域の設定値が適正範囲であると判定された場合には、ステップS13に処理を移し、設定値領域の設定値が適正範囲ではないと判定された場合には、ステップS12に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS12において、復帰不可能エラー処理を行う。具体的には、情報表示器113に復帰不可能エラーを示すエラー情報「E」を表示し、演出制御基板130に復帰不可能エラーが発生したことを示す復帰不可能エラー指定コマンドを送信した後に、タイマ割込を禁止する割込禁止を設定し、出力ポートをクリアした後に遊技情報出力端子板90のセキュリティ信号端子から復帰不可能エラーの発生を示す復帰不可能エラー信号(セキュリティ信号)を出力し、電源供給が完全に断たれるまで待機する処理を行う。これにより、演出制御基板130では、復帰不可能エラー報知を実行するための処理が行われることになる。
「復帰不可能エラー」とは、遊技の制御が行われなくなる(遊技の制御に移行しなくなる)エラー状態となっており、設定変更処理が実行されないと解除されないようになっている。そのため、復帰不可能エラーが発生した場合には、電源基板160に設けられる電源スイッチをOFFにした後に、設定変更操作を伴わずに電源スイッチをONにしたとしても解除されることがなく、設定変更操作を伴って電源スイッチをONにしなければならなくなっている。なお、復帰不可能エラー中にあっては、各種入力装置(各種スイッチ、各種センサ)からの信号入力の有無を一切監視しないようになっている。
なお、「復帰不可能エラー」は、設定変更処理が実行されないと解除されないようにしていたが、設定変更処理が伴わないRWMクリアが実行されたときにも解除されるようにしても良い。
「復帰不可能エラー報知」とは、復帰不可能エラーが発生したことを認識させるための報知であり、画像表示装置70、71に復帰不可能エラー画面(「復帰不可能エラーです。設定変更を行って下さい」)を表示したり、枠用照明装置10や盤用照明装置76を電源断まで所定の発光色(例えば赤)で全点灯させたり、音声出力装置9から復帰不可能エラーが発生したことを示す復帰不可能エラー音(「復帰不可能エラーです」+ブザー音)を電源断まで出力したりすることである。
なお、これら音声出力装置9と、枠用照明装置10と、画像表示装置70、71と、盤用照明装置76とを総称して「演出装置」と記載する場合がある。
メインCPU110aは、ステップS13において、RWMクリア操作があったか否かを判定する。具体的には、RWMクリアスイッチ111aがON状態であるか否かを判定する。RWMクリア操作があった場合には、RWMクリアを実行するものとしてステップS14に処理を移し、RWMクリア操作がなかった場合には、ステップS16に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS14において、RWMクリア処理を行う。具体的には、遊技の制御状態を初期化(遊技用RWM領域の設定値領域以外を初期化)するための処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS15において、遊技の制御状態が初期化されたこと及び現在の遊技状態(ここでは通常遊技状態としての低確非時短遊技状態)を示す電源投入指定コマンドを払出制御基板120及び演出制御基板130に送信し、ステップS21に処理を移す。これにより、演出制御基板130では、電源投入報知を実行するための処理が行われることになる。
「電源投入報知」とは、遊技の制御状態が初期化されたことを認識させるための報知であり、画像表示装置70、71に電源投入時の初期画面(背景画像と初期演出図柄「135」)を表示したり、枠用照明装置10や盤用照明装置76を所定期間(例えば60秒間)に亘って所定の発光色(例えば赤色)で全点灯させたり、音声出力装置9からRWM領域が初期化されたことを示す電源投入報知音(「RWMがクリアされました」+ブザー音)を所定期間(例えば30秒間)に亘って出力したりすることである。
なお、電源投入報知において、画像表示装置70、71に初期画面を表示するのではなく、画像表示装置70、71にRWMがクリアされたことを報知する表示を表示するようにしても良い。
メインCPU110aは、ステップS16において、設定確認操作があったか否かを判定する。具体的には、設定キースイッチ112aがON状態であるか否かを判定する。設定確認操作があった場合には、設定確認モードに移行するものとしてステップS17に処理を移し、設定確認操作がなかった場合には、遊技の制御状態を電源断前の状態に復帰させるためにステップS18に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS17において、設定確認処理を行う。具体的には、状態確認表示器68に設定変更中又は設定確認中であることを示す状態確認表示を表示すると共に、情報表示器113の1つの7セグメントLEDに遊技用RWM領域の設定値領域にセーブされている現在の設定値を表示し、設定確認指定コマンドを演出制御基板130に送信する。
さらに、設定キースイッチ112aがON状態からOFF状態になる確認終了操作があると、情報表示器113での設定値の表示を終了すると共に、状態確認表示器68での状態確認表示を終了し、設定確認モードを終了させるための処理を行う。
なお、設定確認指定コマンドを受信した演出制御基板130では、設定確認が行われていることを報知するための設定確認報知を実行するための処理が行われることになる。具体的には、画像表示装置70、71に設定確認中であることを示す設定確認中画面を表示したり、枠用照明装置10や盤用照明装置76を設定確認中に亘って所定の発光色(例えば白)で全点灯させたりする。なお、音声出力装置9から設定確認中であることを示す設定確認報知音(「設定値の確認中です」)が出力されるようにしてもよい。
メインCPU110aは、ステップS18において、遊技用RWM領域にセーブされているバックアップフラグ及びチェックサムをクリア(0クリア)し、電源復旧時の遊技用RWM領域の設定を行う。これにより、遊技の進行状態(制御状態)が電源断前の状態に復帰(復旧)するので、電源断前の状態から遊技を再開することが可能となる。
メインCPU110aは、ステップS19において、遊技の制御状態が復旧したこと及び停電発生前の遊技状態を示す電源復旧指定コマンドを演出制御基板130に送信する。これにより、演出制御基板130では、後述する設定確認報知等を終了させて電源復旧報知を実行するための処理が行われることになる。
「電源復旧報知」とは、遊技の制御状態が電源断前の状態に復帰したことを認識させるための報知であり、画像表示装置70、71に電源復旧時の初期画面(背景画像と初期演出図柄「135」)を表示したり、枠用照明装置10や盤用照明装置76を所定期間(例えば60秒間)に亘って所定の発光色(例えば青色)で全点灯させたり、音声出力装置9から電源が(停電から)復旧したことを示す電源復旧報知音(「電源が復旧されました」+ブザー音)を所定期間(例えば30秒間)に亘って出力したりすることである。
なお、電源復旧報知において、画像表示装置70、71に初期画面を表示するのではなく、画像表示装置70、71に電源が復旧されたことを報知する表示を表示するようにしても良い。
メインCPU110aは、ステップS20において、その他のコマンド(第1特図保留数(U1)、及び、第2特図保留数(U2)を示す特図保留数指定コマンド、普図保留数(G)を示す普図保留数指定コマンド等)を演出制御基板130に送信する。これにより、演出制御基板130では特図保留数や普図保留数を把握することが可能となると共に、第1画像表示装置70に第1保留アイコンや第2保留アイコンを表示させるための処理が行われることになる。
メインCPU110aは、ステップS21において、設定値指定コマンドを演出制御基板130に送信する。これにより、演出制御基板130では現在の設定値を把握することが可能となる。なお、この設定値指定コマンドは、電源投入指定コマンドや電源復旧指定コマンドが送信される前に演出制御基板130に送信してもよい。また、設定値指定コマンドを特別図柄の変動表示の開始毎にも送信してもよいし、大当たり遊技の開始毎にも送信してもよい。
メインCPU110aは、ステップS22において、タイマ割込(4ミリ秒)を発生させるためのCTC(カウンタタイマサーキット)を起動し、ステップS23において、全割込を許可する。
メインCPU110aは、ステップS24において、特別図柄の変動態様(変動時間)を決定するためのリーチ判定用乱数値、及び、特別図柄判定用乱数値を更新する処理を行い、ステップS25において、大当たり判定用初期値乱数値、特別図柄判定用初期値乱数値、当たり判定用初期値乱数値、及び、普通図柄決定用初期値乱数値の更新を行う初期値乱数値更新処理を行う。
次に、メインCPU110aは、ステップS26において電源断(停電)が発生したか否かの判定を行う。具体的には、電源基板160の電断検出回路から電断検出信号が入力されたか否かを判定し、電断検出信号が入力されていない場合には、ステップS24に移行し、電断検出信号が入力された場合には、ステップS27に移行する。
メインCPU110aは、ステップS27において、タイマ割込を禁止する割込禁止を設定し、ステップS28において、出力ポートをクリアする処理を行い、ステップS29において、メインRAM110cの遊技用RWM領域(設定値領域を除く)のチェックサム(異常判定データ)を算出して遊技用RWM領域にセーブさせる処理を行い、ステップS30において、メインRAM110cの遊技用RWM領域にバックアップフラグをセーブする処理を行い、ステップS31において、RAMアクセスを禁止する処理を行い、電源電圧の供給が完全に断たれるまで待機する。
このように、設定変更操作については、複数の条件(操作)が設定されていることで、容易に設定変更を行うことができないため、不正行為を抑制することができ、遊技機のセキュリティを向上させることが可能となる。
また、RWMクリア操作や設定確認操作に設定されている条件(操作)よりも、設定変更操作に設定されている条件(操作)の数の方が多くなっていることで、設定変更という最も不正行為が行われ易い事象のセキュリティを高くすることができ、効果的に不正行為を防止することが可能となる。
また、チェックサムが異常の場合に復帰不可能エラー処理を実行して遊技の進行を停止させるようになっていることで、遊技機が不測の動作を行ってしまって遊技店や遊技者に迷惑をかけることがなくなり、遊技機の信頼性を向上させることが可能となる。
また、設定値領域の値が適正範囲でない場合、つまり、前回の電源断が設定変更中に発生した可能性がある場合においては、チェックサムが正常であっても復帰不可能エラー処理を実行して遊技の進行を停止させるようになっていることで、遊技店側が意図していない設定値が設定された状態で遊技が進行することがなくなり、遊技機の信頼性を向上させることが可能となる。
また、設定変更中(設定変更モード中)や設定確認中(設定確認モード中)において、遊技機1の正面(表面)では、状態確認表示器68、画像表示装置70、71、枠用照明装置10や盤用照明装置76を確認することで設定変更中であることを認識可能であり、背面(裏面)では、情報表示器113を確認することで設定変更中であることを認識可能となっている。つまり、遊技機1の正面(表面)と背面(裏面)との何れからでも設定変更中であるか否かを把握可能となる。
なお、設定変更操作、RWMクリア操作、及び、設定確認操作について、条件として開放検出スイッチ31aがON状態であることを含めてもよい。このようにすることで、条件が増えるので、不正行為を抑制することができ、遊技機のセキュリティをさらに向上させることが可能となる。
また、バックアップフラグがないと判定される(初回の電源投入である)と共に、設定変更操作がなかったと判定される場合、その後のステップS10でチェックサムが異常と判定されると復帰不可能エラー処理が実行されるようになっているが、バックアップフラグがないと判定された時点で、遊技用プログラムで遊技用RWM領域を初期化(0クリア)して設定値領域に初期値「1」をセーブして、ステップS13に処理を移すようにしてもよい。
また、バックアップフラグがあると判定される(電源復旧である)と共に、設定変更操作がなかったと判定される場合、その後のステップS10でチェックサムが異常と判定されると復帰不可能エラー処理が実行されるようになっているが、チェックサムが異常と判定された時点で、遊技用プログラムで遊技用RWM領域を初期化(0クリア)して設定値領域に初期値「1」をセーブして、ステップS13に処理を移すようにしてもよい。
また、電源投入指定コマンド及び電源復旧指定コマンドには、現在の遊技状態を示す情報を含めて送信するようにしているが、電源投入指定コマンドや電源復旧指定コマンドを送信した後に、現在の遊技状態を示す遊技状態指定コマンドを送信するようにしてもよい。
また、電源断の発生時や電源の投入時において、遊技用プログラムによってメインRAM110cの遊技用RWM領域(設定値領域除く)のチェックサムを算出するようになっているが、情報用プログラムによってチェックサムを算出するようにしてもよい。この場合には、算出したチェックサムを情報用RWM領域にセーブするようにするとよい。
また、電源断の発生時や電源の投入時において、遊技用RWM領域(設定値領域除く)のチェックサムを算出するようになっているが、全RWM領域のチェックサムを算出するようにしても良いし、遊技用RWM領域のチェックサムと情報用RWM領域のチェックサムを別個に算出し、何れか一方のチェックサムが異常である場合に復帰不可能エラー処理に移行させるようにしてもよい。
また、設定変更処理の開始時に設定変更指定コマンドを送信し、設定変更処理の終了後に電源投入指定コマンドを送信するようになっているが、設定変更指定コマンドに代えて設定変更開始指定コマンドを送信し、電源投入指定コマンドに代えて設定変更終了指定コマンドを送信するようにしてもよい。この場合には、設定変更終了指定コマンドを設定変更処理の最後に送信してもよいし、設定変更処理の終了後に送信してもよい。
また、設定変更が行われる場合、設定変更が行われた後に、RWMクリア処理を行なうようになっていたが、設定変更が行われる前にRWMクリア処理を行っても良い。
(主制御基板のタイマ割込処理)
図128を用いて、主制御基板110のタイマ割込処理を説明する。図128は、主制御基板110において所定の周期(4ミリ秒)毎に実行されるタイマ割込処理を示すフローチャートである。
まず、メインCPU110aは、ステップS100において、レジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させ、ステップS110において、特別図柄時間カウンタの更新処理、特別電動役物の開放時間等などの特別遊技タイマカウンタの更新処理、普通図柄時間カウンタの更新処理、可動部材48の開閉時間の更新処理等の各種タイマカウンタを更新する時間制御処理を行う。具体的には、特別図柄時間カウンタ、特別遊技タイマカウンタ、普通図柄時間カウンタ、始動口開放タイマカウンタ、始動口閉鎖タイマカウンタなどのカウンタから1を減算する処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS120において、大当たり判定用乱数値、特別図柄判定用乱数値、特図変動パターン判定用乱数値、当たり判定用乱数値、普通図柄決定用乱数値、及び、普図変動パターン決定用乱数値の更新を行う特定乱数更新処理を行う。具体的には、それぞれの乱数値、及び、乱数カウンタを+1加算して更新する。なお、加算した乱数カウンタが乱数範囲の最大値を超えた場合(乱数カウンタが1周した場合)には、乱数カウンタを0に戻し、乱数カウンタが周回の初期値まで戻った場合には、対応する初期値乱数値を新たな周回初期値として設定して乱数値を新たに更新する。
メインCPU110aは、ステップS130において、ステップS30と同様に、大当たり判定用初期値乱数値、特別図柄判定用初期値乱数値、当たり判定用初期値乱数値、及び、普通図柄決定用初期値乱数値を更新する初期値乱数値更新処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS200において、一般入賞口検出スイッチ43a、大入賞口検出スイッチ50a、第1始動口検出スイッチ45a、第2始動口検出スイッチ47a、ゲート検出スイッチ44a、アウト球検出スイッチ52a等の各種スイッチに入力があったか否かを判定し、入力があった場合に所定のデータをセットする入力制御処理を行う。詳しくは、図129を用いて後述する。
メインCPU110aは、ステップS300において、特図保留数判定(大当たり判定など)、特別図柄の表示制御、大入賞口50(開閉部材51)の開閉制御、遊技状態の制御等を行うための特図特電制御処理を行う。詳しくは、図131を用いて後述する。
メインCPU110aは、ステップS400において、普図記憶数判定(当たり判定など)、普通図柄の表示制御、第2始動口47(可動部材48)の開閉制御等を行うための普図普電制御処理を行う。
なお、普図普電制御処理で行われる普図判定情報の判定結果として決定される当たり普通図柄の種類、ハズレ普通図柄の種類については、設定値によって変化せずに同一となっている。このようにすることで、複雑な遊技性となり過ぎず、遊技者が安心して遊技を行うことが可能となる。
また、普図普電制御処理で行われる普図判定情報の判定結果として決定される各種当たり普通図柄の選択割合、各種ハズレ普通図柄の選択割合については、設定値によって変化せずに一定となっている。このようにすることで、遊技者の有利度合いが設定値によって極端に変わってしまうことがなくなり、遊技者が安心して遊技を行うことが可能となる。
次に、メインCPU110aは、ステップS500において、払出制御基板120の払出状態を確認するための払出状態確認指定コマンドを払出制御基板120に送信したり、後述する賞球カウンタ(3個賞球カウンタ、10個賞球カウンタ、15個賞球カウンタ)を参照し、各種入賞口に対応する払出数指定コマンドを払出制御基板120に送信したりするための払出制御処理を行う。これにより払出制御基板120が払出装置100から賞球を払い出すための制御を実行する。
メインCPU110aは、ステップS600において、磁気検出センサ53a、及び、電波検出センサ54aからの入力信号に基づいて、磁気異常や電波異常の発生を判定し、磁気異常用エラー指定コマンドや電波異常用エラー指定コマンドを演出制御基板130に送信するための磁気・電波異常判定処理を行う。なお、演出制御基板130では、磁気異常用エラー指定コマンドや電波異常用エラー指定コマンドを受信すると、磁気異常エラー報知や電波異常エラー報知を行うための制御を行う。
メインCPU110aは、ステップS700において、遊技情報出力端子板90から出力する外部情報データ(遊技情報)、第2始動口開閉ソレノイド48bに出力する始動口開閉データ、大入賞口開閉ソレノイド51bに出力する大入賞口開閉データ、第1特別図柄表示器60、及び、第2特別図柄表示器61に出力する特別図柄表示データ、普通図柄表示器62に出力する普通図柄表示データ、第1特別図柄保留表示器63、及び、第2特別図柄保留表示器64に出力する特別図柄保留表示データ、及び、普通図柄保留表示器65に出力する普通図柄保留表示データ等のデータを作成するデータ作成処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS750において、上記ステップS700で作成した外部情報データ、始動口開閉データ、及び、大入賞口開閉データ等の信号を出力させるポート出力処理や、特別図柄表示データ、普通図柄表示データ、特別図柄保留表示データ、普通図柄保留表示データ等の信号を出力させる表示出力処理や、メインRAM110cの払出用伝送データ格納領域にセットされているコマンドを払出制御基板120に送信する払出コマンド送信処理や、メインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされているコマンドを演出制御基板130に送信する演出コマンド送信処理を実行する出力制御処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS800において、情報用プログラム呼出時処理を行う。具体的には、割込を禁止した後にフラグレジスタを遊技用RWM領域に退避し、CALL命令によって対象となる情報用プログラムを呼び出すための処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS810において、遊技球計数処理(情報用プログラム)を行う。具体的には、通常遊技状態中における各種入賞口(一般入賞口、大入賞口、始動口)への遊技球の入賞に基づく賞球の払出数である通常中払出数、通常遊技状態中におけるアウト球検出スイッチ52aで検出された遊技球数である通常中アウト数、遊技状態に拘らずにアウト球検出スイッチ52aで検出された遊技球数である総アウト数を計数するための処理を行う。
なお、総アウト数、通常中払出数、及び、通常中アウト数については、設定値を変化させたとしても影響を受けない(設定値とは無関係な)遊技情報となっているため、これらを計数しておくことで設定値の影響を排除した性能情報(後述する通常ベース値)を算出することが可能となり、遊技機1の性能把握に役立てることが可能となる。
メインCPU110aは、ステップS830において、性能情報算出処理(情報用プログラム)を行う。具体的には、総アウト数によって区切られる現在の遊技区間における通常ベース値((通常中払出数÷通常中アウト数)×100)を算出すると共に、情報用RWM領域に設定されるベース記憶領域の第1領域に小数点第一位で四捨五入した通常ベース値をセーブする処理を行う。
なお、遊技区間は、総アウト数が6万個となる毎に更新されるようになっており、ベース記憶領域は、現在の遊技区間における通常ベース値が記憶される第1領域と、1回前の遊技区間における通常ベース値を記憶するための第2領域と、2回前の遊技区間における通常ベース値を記憶するための第3領域と、3回前の遊技区間における通常ベース値を記憶するための第4領域とが設けられており、現在を含む4つの遊技区間分のベース値がそれぞれの領域にセーブされることになる。
メインCPU110aは、ステップS850において、性能表示データ設定処理(情報用プログラム)を行う。具体的には、性能情報算出処理で算出されてベース記憶領域にセーブされている4つの遊技区間分の通常ベース値(性能情報)を5秒毎に切り替えながら情報表示器113に表示させるための性能表示データを設定する処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS870において、試験データ作成処理(情報用プログラム)を行う。具体的には、遊技機1の試験を行う際に使用する試験設備に出力する試験データ(試験情報)を作成する処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS880において、出力制御処理(情報用プログラム)を行う。具体的には、上記ステップS850で設定した性能表示データ(性能情報)等の信号を各種表示器に出力させる表示出力処理や、上記ステップS870で作成した試験データ等の信号を出力する処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS890において、遊技用プログラム復帰時処理を行う。具体的には、フラグレジスタを遊技用RWM領域から復帰し、割込を許可して遊技用プログラムに復帰するための処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS900において、ステップS100で退避した情報をメインCPU110aのレジスタに復帰させ、今回のタイマ割込処理を終了する。
このように、設定変更処理、RWMクリア処理、及び、設定確認処理においてはタイマ割込が実行されることがないため、払出数やアウト数の計数、遊技機の性能情報の算出、遊技機の性能情報の表示が行われないようになっているため、主制御基板110における制御負担を軽減することが可能となる。
なお、主制御基板110のタイマ割込処理において性能情報算出処理を行なうようにしていたが、主制御基板110のメイン処理において行なうようにしても良い。また、遊技球計数処理についても主制御基板110のメイン処理において行なうようにしても良い。具体的には、ステップS25とステップS26との間で行うようにすれば良い。
(主制御基板の入力制御処理)
図129を用いて、主制御基板110の入力制御処理を説明する。図129は、主制御基板110における入力制御処理を示すフローチャートである。
メインCPU110aは、ステップS210において、一般入賞口検出スイッチ入力処理を行う。この一般入賞口検出スイッチ入力処理では、一般入賞口検出スイッチ43aから検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が一般入賞口43に入賞したか否かの判定を行う。一般入賞口検出スイッチ43aから検出信号の入力がなければ、ステップS220に処理を移す。
一般入賞口検出スイッチ43aから検出信号を入力した場合には、賞球のために用いる一般入賞口用の賞球カウンタ(5個賞球カウンタ)に5個賞球を示すデータを加算して更新し、入賞口に入球した遊技球の数を示す入賞球カウンタ(D)に「1」を加算して更新(D←D+1)した後、一般入賞口検出スイッチ入力処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS220において、大入賞口検出スイッチ入力処理を行う。この大入賞口検出スイッチ入力処理では、大入賞口検出スイッチ50aから検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が大入賞口50に入賞したか否かの判定を行う。大入賞口検出スイッチ50aから検出信号の入力がなければ、ステップS230に処理を移す。
大入賞口検出スイッチ50aからの検出信号を入力した場合には、賞球のために用いる大入賞口用の賞球カウンタ(15個賞球カウンタ)に15個賞球を示すデータを加算して更新し、入賞口に入球した遊技球の数を示す入賞球カウンタ(D)に「1」を加算して更新(D←D+1)し、現在が大当たり遊技(特別遊技)中であるか否かを判定する。現在が大当たり遊技中である場合には、大入賞口50に入賞した遊技球を計数するためのラウンド入賞カウンタ(C)に「1」を加算して更新(C←C+1)し、大入賞口検出スイッチ入力処理を終了する。
現在の遊技状態が特別遊技状態中でない場合には、入賞可能期間外に特定入賞口(第2始動口47、大入賞口50)に入賞(入球)した遊技球の個数を示す不正入賞球カウンタ(E)に「1」を加算して更新(E←E+1)し、不正入賞球カウンタ(E)の値が規定個数(例えば10個)よりも多いか否かの判定を行い、不正入賞球カウンタ(E)の値が規定個数以下の場合には、大入賞口検出スイッチ入力処理を終了する。
不正入賞球カウンタ(E)の値が規定個数よりも多い場合には、入賞可能期間外に遊技球が入賞(入球)する不正入賞(不正入球)が発生したものとして不正入賞用エラー指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、不正入賞用エラー指定コマンドが演出制御基板130に送信され、演出制御基板130が不正入賞エラー報知を行うことで不正入賞が発生した旨が報知される。
そして、遊技情報出力端子板90から不正入賞信号を出力するための外部情報データ(出力データ)をメインRAM110cの所定の領域にセットし、不正入賞球カウンタ(E)をクリアして大入賞口検出スイッチ入力処理を終了する。これにより、不正入賞信号が遊技情報出力端子板90から出力され、外部の装置では不正入賞が発生したことを把握(特定)することが可能となる。
メインCPU110aは、ステップS230において、第1始動口検出スイッチ入力処理を行う。この第1始動口検出スイッチ入力処理では、第1始動口検出スイッチ45aからの検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が第1始動口45に入賞したか否かの判定を行う。詳しくは、図130を用いて後述する。
メインCPU110aは、ステップS240において、第2始動口検出スイッチ入力処理を行う。この第2始動口検出スイッチ入力処理では、後述する図130に示す第1始動口検出スイッチ入力処理と略同様の処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS250において、ゲート検出スイッチ入力処理を行う。このゲート検出スイッチ入力処理では、ゲート検出スイッチ44aからの検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が普図ゲート44を通過したか否かの判定を行う。ゲート検出スイッチ44aから検出信号を入力していない場合には、入力制御処理を終了する。
ゲート検出スイッチ44aから検出信号を入力した場合には、普通図柄保留記憶領域に記憶されている普図保留記憶の個数である普図保留数が4未満であるか否かを判定する。普図保留数が4未満でない場合には、入力制御処理を終了する。
普図保留数が4未満である場合には、普図保留数に「1」を加算して更新し、普図判定情報(当たり判定用乱数値、普通図柄決定用乱数値、普図変動パターン決定用乱数値)を取得し、普通図柄保留記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した普図判定情報を記憶し、入力制御処理を終了する。
(主制御基板の第1始動口検出スイッチ入力処理)
図130を用いて、主制御基板110の第1始動口検出スイッチ入力処理を説明する。図130は、主制御基板110における第1始動口検出スイッチ入力処理を示すフローチャートである。
まず、メインCPU110aは、ステップS230-1において、第1始動口検出スイッチ45aからの検出信号を入力(第1始動口45に遊技球が入賞)したか否かを判定する。第1始動口検出スイッチ45aからの検出信号を入力した場合には、ステップS230-2に処理を移し、第1始動口検出スイッチ45aからの検出信号を入力しなかった場合には、今回の第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS230-2において、賞球のために用いる3個賞球カウンタに3個賞球を示すデータを加算して更新する処理を行い、ステップS230-3において、特図判定情報(大当たり判定用乱数値、特別図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数値、特図変動パターン判定用乱数値)を取得する。
メインCPU110aは、ステップS230-4において、第1特別図柄保留記憶領域に記憶されている第1特図保留数(U1)が4未満であるか否かを判定する。第1特図保留数(U1)が4未満であった場合には、ステップS230-5に処理を移し、第1特図保留数(U1)が4未満でない場合には、今回の第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS230-5において、第1特図保留数(U1)に「1」を加算して更新(U1←U1+1)する処理を行い、ステップS230-6において、更新後の第1特図保留数(U1)に対応する第1特図保留数指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、第1特図保留数指定コマンドが演出制御基板130に送信され、演出制御基板130では第1特図保留数を把握することが可能となる。
メインCPU110aは、ステップS230-7において、第1特別図柄保留記憶領域に取得した特図判定情報を記憶する。具体的には、第1特別図柄保留記憶領域が第1記憶部~第4記憶部まで分かれているため、第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した特図判定情報を記憶する。
以上により、第1特別図柄保留記憶領域の所定の記憶部には、特図判定情報(大当たり判定用乱数値、特別図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数値、及び、特図変動パターン判定用乱数値等)からなる第1保留記憶が記憶されることになる。
メインCPU110aは、ステップS230-8において、現在の遊技状態が非時短遊技状態中であるか否かを判定する。非時短遊技状態中である場合には、ステップS230-9に処理を移し、非時短遊技状態中でない場合には、今回の第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS230-9において、第1事前判定処理を行う。この第1事前判定処理では、事前判定テーブル(図示省略)を参照し、今回取得した特図判定情報(第1保留記憶)を当該判定情報に基づく特別図柄の変動表示が行われるよりも以前に判定し、実行される予定の変動パターンである予定変動パターンを判定する。
メインCPU110aは、ステップS230-10において、上記ステップS230-8の第1事前判定処理で決定された予定変動パターンに対応する第1先読み指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットし、今回の第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
これにより、第1先読み指定コマンドが演出制御基板130へ送信され、演出制御基板130では第1先読み指定コマンドに対応する特別図柄の変動表示が開始される前から、それ以前に実行される1又は複数の変動表示に亘って所定の予告演出を実行する先読み予告演出を実行することができる。なお、先読み予告演出は、画像表示装置、音声出力装置9、枠用照明装置10、第1可動部材73、第2可動部材74、及び、盤用照明装置76のうちの1つ、又は、複数を用いて行われる。
なお、第2始動口検出スイッチ入力処理については、第1始動口検出スイッチ45a、第1始動口45、第1特別図柄保留記憶領域、第1保留記憶、第1特図保留数(U1)、第1特図保留数指定コマンド、第1事前判定処理、第1先読み指定コマンドを、それぞれ第2始動口検出スイッチ47a、第2始動口47、第2特別図柄保留記憶領域、第2保留記憶、第2特図保留数(U2)、第2特図保留数指定コマンド、第2事前判定処理、第2先読み指定コマンドに読み替えればよい。
(主制御基板の特図特電制御処理)
図131を用いて、主制御基板110の特図特電制御処理を説明する。図131は、主制御基板110における特図特電制御処理を示すフローチャートである。
まず、メインCPU110aは、ステップS301において、特図特電処理データの値をロードし、ステップS302においてロードした特図特電処理データから分岐先アドレスを参照し、分岐先アドレスに対応する処理を実行し、今回の特図特電制御処理を終了する。
具体的には、特図特電処理データ=0であれば、保留記憶(特図判定情報)の判定結果に基づいて特別図柄の変動表示を開始させて変動時間をセットし、開始時コマンド(特別図柄記憶指定コマンド、遊技状態指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を演出制御基板130に送信するための処理や特図特電処理データを「1」に変更する処理等を行うための特別図柄記憶判定処理(ステップS310)を実行する。なお、特別図柄記憶判定処理の詳細は後述する。
特図特電処理データ=1であれば、変動時間の経過によって特別図柄の変動表示を停止させて停止時間(例えば0.5秒)をセットし、停止時コマンド(特図停止コマンド)を演出制御基板130に送信するための処理や特図特電処理データを「2」に変更する処理等を行うための特別図柄変動処理(ステップS320)を実行する。
特図特電処理データ=2であれば、特別図柄の停止時間(0.5秒)の経過によって、ハズレ特別図柄ならば特図特電処理データを「0」に変更し、大当たり特別図柄ならば大当たり遊技のオープニング時間をセットし、オープニング指定コマンドを演出制御基板130に送信するための処理や特図特電処理データを「3」に変更するための特別図柄停止処理(ステップS330)を実行する。
特図特電処理データ=3であれば、大当り遊技のオープニング時間の経過によってラウンド遊技を開始させてラウンド数指定コマンドを演出制御基板130に送信するための処理や最終のラウンド遊技の終了に基づき大当たり遊技のエンディング時間をセットしてエンディング指定コマンドを演出制御基板130に送信するための処理や特図特電処理データを「4」に変更する処理等を行うための大当たり遊技処理(ステップS340)を実行する。
特図特電処理データ=4であれば、エンディング時間の経過によって大当たり遊技を終了するための処理や大当たり終了後の遊技状態(低確時短遊技状態、高確時短遊技状態、高確率回数、時短回数)を設定するための処理や特図特電処理データを「0」に変更する処理等を行うための大当たり遊技終了処理(ステップS350)を実行する。
(主制御基板の特別図柄記憶判定処理)
図132を用いて、主制御基板110の特別図柄記憶判定処理(遊技用プログラム)を説明する。図132は、主制御基板110における特別図柄記憶判定処理を示すフローチャートである。
まず、メインCPU110aは、ステップS310-1において、特別図柄の変動表示中であるか否かを判定する。特別図柄の変動表示中である場合には、今回の特別図柄記憶判定処理を終了し、特別図柄の変動表示中でない場合には、ステップS310-2に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS310-2において、第2特図保留数(U2)が1以上であるか否かを判定する。第2特図保留数(U2)が1以上である場合には、ステップS310-3に処理を移し、第2特図保留数(U2)が1以上でない場合には、ステップS310-4に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS310-3において、第2特図保留数(U2)を「1」減算して更新し、ステップS310-6において、減算後の第2特図保留数(U2)に対応する特別図柄記憶指定コマンドをメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、特別図柄記憶指定コマンドが演出制御基板130に送信され、第1画像表示装置70に表示される保留アイコンや当該アイコンの表示を更新するための処理が行われることになる。
メインCPU110aは、ステップS310-7において、現在の遊技状態に対応する遊技状態指定コマンドをメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットし、ステップS310-8において、第2特図判定情報保留記憶領域に記憶されたデータのシフト処理を行い、第1記憶部~第4記憶部に記憶されている特図判定情報を1つ前の記憶部にシフトさせる。
例えば、第2特図判定情報保留記憶領域の第4記憶部に記憶されている特図判定情報は、第2特図判定情報保留記憶領域の第3記憶部にシフトされる。また、第2特図判定情報保留記憶領域の第1記憶部に記憶されている特図判定情報は、特図判定情報実行記憶領域である第0記憶部にシフトされ、第0記憶部に記憶されていた前回の遊技で用いられた特図判定情報は消去される。
一方、メインCPU110aは、ステップS310-4において、第1特図保留数(U1)が1以上であるか否かを判定する。第1特図保留数(U1)が1以上である場合には、ステップS310-5に処理を移し、第1特図保留数(U1)が1以上でない場合には、ステップS319-1に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS310-5において第1特図保留数(U1)を「1」減算して更新し、ステップS310-6において、減算後の第1特図保留数(U1)に対応する特別図柄記憶指定コマンドをメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、特別図柄記憶指定コマンドが演出制御基板130に送信され、第1画像表示装置70に表示される保留アイコンや当該アイコンの表示を更新するための処理が行われることになる。
メインCPU110aは、ステップS310-7において、現在の遊技状態に対応する遊技状態指定コマンドをメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットし、ステップS310-8において、第1特別図柄保留記憶領域に記憶されたデータのシフト処理を行い、第1記憶部~第4記憶部に記憶されている特図判定情報を1つ前の記憶部にシフトさせる。
例えば、第1特別図柄保留記憶領域の第4記憶部に記憶されている特図判定情報は、第1特別図柄保留記憶領域の第3記憶部にシフトされる。また、第1特別図柄保留記憶領域の第1記憶部に記憶されている特図判定情報は、特図判定情報実行記憶領域である第0記憶部にシフトされ、第0記憶部に記憶されていた前回の遊技で用いられた特図判定情報は消去される。
なお、ステップS310-8における特図判定情報のシフト処理にともなって、減算後の第1特図保留数(U1)及び第2特図保留数(U2)を示す特別図柄保留表示データをメインRAM110cの所定の領域にセットする。これにより、第1特別図柄保留表示器63及び第2特別図柄保留表示器64の表示内容が更新されることになる。
また、本実施形態では、ステップS310-2~S310-8において第2特図判定情報保留記憶領域を第1特図判定情報保留記憶領域よりも優先させてシフト(第2特図保留数を第1特図保留数よりも優先して減算)させることにしたが、遊技球が始動口に入球した順序で、第1特図判定情報保留記憶領域または第2特図判定情報保留記憶領域をシフト(第1特図保留数と第2特図保留数を入賞順で減算)させてもよいし、第1特図判定情報保留記憶領域を第2特図判定情報保留記憶領域よりも優先させてシフト(第1特図保留数を第2特図保留数よりも優先して減算)させてもよい。
メインCPU110aは、ステップS311において、大当たり判定処理を行う。具体的には、特図判定情報実行記憶領域である第0記憶部に記憶された特図判定情報(大当たり判定用乱数値)を図123に示した大当たり判定テーブルに照合して、大当たりであるか否かを判定する。また、特図判定情報実行記憶領域である第0記憶部に記憶された特図判定情報(特別図柄判定用乱数値)を図124に示した特別図柄判定テーブルに照合して、停止させる特別図柄の種類を決定する処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS312において、大当たり判定処理において決定された特別図柄の種類に対応する特別図柄指定コマンドをメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、特別図柄指定コマンドが演出制御基板130に送信され、変動演出の結果として停止表示される演出図柄70aを決定するための処理が行われることになる。
メインCPU110aは、ステップS313において、特図変動パターン判定処理を行う。具体的には、特図判定情報実行記憶領域である第0記憶部に記憶された特図判定情報を図128に示した特図変動パターン判定テーブルに照合して、特別図柄の変動パターンである特図変動パターン(変動時間)を決定する処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS314において、特図変動パターン判定処理において決定された特図変動パターンの種類に対応する特図変動パターン指定コマンドをメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、特図変動パターン指定コマンドが演出制御基板130に送信され、特別図柄の変動表示中に行われる変動演出の演出態様である変動演出パターンを決定するための処理が行われることになる。
メインCPU110aは、ステップS315において、特図変動パターン判定処理において決定された特図変動パターンの種類に対応する特別図柄の変動時間(カウンタ値)をメインRAM110cの所定の領域にセットし、ステップS316において、特別図柄の変動表示を開始する。これにより、上記ステップS700のデータ作成処理で特別図柄の変動表示を実行するためのLEDの点灯データが作成され、作成された点灯データが上記ステップS800の出力制御処理で出力されることで第1特別図柄表示器60又は第2特別図柄表示器61において特別図柄の変動表示が行われることになる。
メインCPU110aは、ステップS317において、客待ち状態を終了するための客待ち状態フラグをクリアし、ステップS318において、特図特電処理データに「1」をセットし、今回の特別図柄記憶判定処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS319-1において、メインRAM110cに客待ち状態であることを示す客待ち状態フラグがセットされているか否かを判定する。客待ち状態フラグがセットされている場合には、今回の特別図柄記憶判定処理を終了し、客待ち状態フラグがセットされていない場合には、ステップS319-2に処理を移す。なお、客待ち状態とは、特別図柄の変動表示及び特別遊技(大当たり遊技)が実行されていない状態のことをいうが、普通図柄の変動表示及び補助遊技が実行されていないことを要件に含めてもよい。
メインCPU110aは、ステップS319-2において、メインRAM110cの所定の領域に客待ち状態フラグをセットし、ステップS319-3において、客待ち状態であることを示す客待ち状態指定コマンドをメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットし、今回の特別図柄記憶判定処理を終了する。これにより、客待ち状態指定コマンドが演出制御基板130に送信され、遊技者に対して遊技を促すための客待ちデモ演出を実行するための処理が行われることになる。
(演出制御部のメイン処理)
次に、図133を用いて、演出制御部130mのメイン処理を説明する。図133は、演出制御部130mのメイン処理を示すフローチャートである。
電源基板160から電源電圧が供給されると、サブCPU130aにシステムリセットが発生し、サブCPU130aは以下のメイン処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE10において、タイマ割込を禁止する割込禁止を設定し、ステップE20において、初期化処理を行う。具体的には、電源投入に応じて、サブROM130bからメイン処理プログラムを読み込むと共に、サブRAM130cに記憶されるフラグ等を初期化し、初期設定等の処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE30において、タイマ割込を許可する割込許可を設定し、ステップE40において、サブ乱数更新処理を行う。具体的には、サブRAM130cに記憶される各種乱数値を更新する処理を行う。以降は、所定の割込処理が行われるまで、上記ステップE40の処理を繰り返し行う。
(演出制御部のタイマ割込処理)
図134を用いて、演出制御部130mのタイマ割込処理を説明する。図134は、演出制御部130mにおいて所定の周期(4ミリ秒)毎に実行されるタイマ割込処理を示すフローチャートである。
サブCPU130aは、ステップE100において、サブCPU130aのレジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させ、ステップE120において、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理において、サブCPU130aは、各種のタイマを更新する処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE130において、入力制御処理を行う。具体的には、演出ボタン検出スイッチ17aや十字キー検出スイッチ19a等の各種スイッチに入力があったか否かを判定し、入力があった場合に所定のデータをセットする処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE150において、コマンド解析処理を行う。具体的には、主制御基板110から各種のコマンドが送信されてきているか否かを判定し、各種のコマンドが送信されてきている場合に受信したコマンドをサブRAM130cの受信バッファに格納する処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE170において、設定変更/確認処理を行う。具体的には、サブRAM130cの受信バッファを参照して設定変更指定コマンド又は設定確認指定コマンドを受信しているか否かを判定し、設定変更指定コマンドを受信している場合には、上述した設定変更報知を実行するための処理を行い、設定確認指定コマンドを受信している場合には、上述した設定確認報知を実行するための処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE200において、電源投入処理を行う。具体的には、サブRAM130cの受信バッファを参照して電源投入指定コマンドを受信しているか否かを判定し、受信している場合に電源投入報知を実行するための処理を行う。詳述すると、表示制御部140に電源投入報知コマンドを送信して、第1画像表示装置70(メイン液晶)や第2画像表示装置71(サブ液晶)に電源投入画面を表示させたり、音声出力装置9から電源投入音を出力させたりする。
サブCPU130aは、ステップE250において、停電復旧処理を行う。具体的には、サブRAM130cの受信バッファを参照して電源復旧指定コマンドを受信しているか否かを判定し、受信している場合に停電復旧報知を実行するための処理を行う。詳述すると、表示制御部140に電源復旧報知コマンドを送信して、第1画像表示装置70(メイン液晶)や第2画像表示装置71(サブ液晶)に電源復旧画面を表示させたり、音声出力装置9から電源復旧音を出力させたりする。
サブCPU130aは、ステップE300において、客待ち演出処理を行う。具体的には、サブRAM130cの受信バッファを参照して客待ち状態指定コマンドを受信しているか否かを判定し、受信している場合に所定時間経過後に客待ちデモ演出を行うための処理を行う。詳述すると、表示制御部140に客待ち演出コマンドを送信して、第1画像表示装置70(メイン液晶)や第2画像表示装置71(サブ液晶)に客待ちデモ画面を表示させたり、音声出力装置9から客待ちデモ音を出力させたりする。なお、客待ち演出処理の詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE350において、遊技状態更新処理を行う。具体的には、サブRAM130cの受信バッファを参照して遊技状態指定コマンドを受信しているか否かを判定し、受信している場合にサブRAM130cに記憶している遊技状態情報を更新する処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE400において、保留情報更新処理を行う。具体的には、サブRAM130cの受信バッファを参照して特図保留数指定コマンドや普図保留数指定コマンドを受信しているか否かを判定し、受信している場合にサブRAM130cに記憶(把握)している第1特図保留数、第2特図保留数、普図保留数等を更新する処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE500において、先読み系演出処理を行う。具体的には、サブRAM130cの受信バッファを参照して先読み指定コマンドや特図変動パターン指定コマンドを受信しているか否かを判定し、受信している場合には、先読み系演出としてのアイコン変化演出、連続予告演出、ランプ変化演出に関する処理を行う。なお、先読み系演出処理の詳細は後述する。
「アイコン変化演出」とは、保留アイコン、及び、当該アイコンの表示態様を変化させることで遊技者に対して大当たり遊技が実行されることを期待させる先読み予告演出の一種である。なお、本実施形態では、保留アイコンに対するアイコン変化演出を「保留アイコン変化演出」と当該アイコンに対するアイコン変化演出を「当該アイコン変化演出」と称する場合がある。
「連続予告演出」とは、1又は複数の変動演出にわたって所定演出を実行することで遊技者に対して大当たり遊技が実行されることを期待させる先読み予告演出の一種である。
「ランプ変化演出」とは、1又は複数の変動演出にわたって入賞口ランプの発光態様を変化させることで遊技者に対して大当たり遊技が実行されることを期待させる先読み予告演出の一種である。
サブCPU130aは、ステップE600において、特図特電演出処理を行う。具体的には、サブRAM130cの受信バッファを参照して特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド、特図停止指定コマンド、大当たり用オープニング指定コマンド、ラウンド数指定コマンド、及び、大当たり用エンディング指定コマンド等を受信しているか否かを判定し、受信している場合に受信したコマンドに対応する演出を実行するための処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE700において、普図普電演出処理を行う。具体的には、サブRAM130cの受信バッファを参照して普通図柄指定コマンド、普図変動パターン指定コマンド、普図停止指定コマンド、当たり用オープニング指定コマンド、及び、当たり用エンディング指定コマンド等を受信しているか否かを判定し、受信している場合に受信したコマンドに対応する演出を実行するための処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE800において、演出モード更新処理を行う。具体的には、音声出力装置9、第1画像表示装置70、第2画像表示装置71等における演出要素(背景画像、演出画像、演出音等)が規定される演出モード(演出ステージ)の更新条件(遊技状態の変化、モード更新抽選の当選、結果がハズレとなるSP/SPSPリーチ演出の実行等)が成立したか否かを判定し、更新条件が成立した場合に演出モードを複数の演出モードの何れかに更新するための処理を行う。
「演出モード」は、通常遊技状態(低確非時短遊技状態)において設定される演出モードA~Cと、確変遊技状態(高確時短遊技状態)において設定される演出モードD~Eと、時短遊技状態(低確時短遊技状態)において設定される演出モードFが設けられている。なお、電源ON時において通常遊技状態に制御される場合(例えば、設定変更後、RWMクリア後、設定確認後等)に最初に設定される演出モードは、必ず演出モードAとなっており、電源ON時において確変遊技状態に制御される場合に最初に設定される演出モードは、必ず演出モードDとなっており、電源ON時において時短遊技状態に制御される場合に最初に設定される演出モードは、必ず演出モードFとなっている。
また、演出モードA~Cでは、演出図柄70aが数字(識別文字)+数字に対応したキャラクタ(装飾部)+数字及びキャラクタの背景を装飾する図柄エフェクト画像(装飾部)で構成されており、演出モード間で数字及びキャラクタのデザインが異なっている。演出モードD~Gでは、演出図柄70aが数字(識別文字)のみで構成されており、演出モード間で数字のデザインが共通となっている。また、演出モードA~Gでは、各演出モードに対応する背景画像が左右にスクロール(往復動作)するようになっている。
サブCPU130aは、ステップE850において、エラー報知処理を行う。具体的には、サブRAM130cの受信バッファを参照してエラー指定コマンドやエラー解除指定コマンドを受信しているか否かを判定し、受信している場合に受信したエラー指定コマンドに対応するエラー報知演出を実行するための処理を行ったり、受信したエラー解除指定コマンドに対応するエラー報知演出を終了したりするための処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE900において、出力制御処理を行う。具体的には、所定のデータ等の信号を出力したり、サブRAM130cの送信バッファに格納された各種のコマンドを表示制御部140やランプ制御部150に送信したりする処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE950において、ステップE100で退避した情報をサブCPU130aのレジスタに復帰させ、今回のタイマ割込処理を終了する。
(演出制御部の客待ち演出処理)
図135を用いて、演出制御部130mの客待ち演出処理を説明する。図135は、演出制御部130mにおける客待ち演出処理を示すフローチャートである。
サブCPU130aは、ステップE300-1において、主制御基板110から客待ち状態指定コマンドを受信しているか否かを判定する。客待ち状態指定コマンドを受信していない場合には、ステップE300-4に処理を移し、客待ち状態指定コマンドを受信している場合には、ステップE300-2において、客待ちデモ演出の開始までの待機時間を決定するためのデモ待機時間決定テーブル(図136参照)を選択する。なお、デモ待機時間決定テーブルの詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE300-3において、デモ待機時間を決定し、デモ待機タイマにセットする。具体的には、図136に示すデモ待機時間決定テーブルを参照し、現在の遊技状態、現在の状態に基づいて、複数のデモ待機時間の中から1つのデモ待機時間を決定する。
サブCPU130aは、ステップE300-4において、デモ待機中であるか否かを判定する。具体的には、デモ待機タイマがセットされているかを判定する。デモ待機中でない場合には、客待ちデモ演出を実行しないものとして今回の客待ち演出処理を終了し、デモ待機中である場合には、ステップE300-5において、デモ待機タイマを-1更新する。
サブCPU130aは、ステップE300-6において、デモ待機タイマ=0であるか否かを判定する。デモ待機タイマ=0でない場合には、まだ客待ちデモ演出を実行しないものとして今回の客待ち演出処理を終了し、デモ待機タイマ=0の場合には、ステップE300-7において、客待ちデモ演出コマンドを送信バッファにセットし、今回の客待ち演出処理を終了する。これにより、客待ちデモ演出コマンドが表示制御部140やランプ制御部150に送信され、遊技者に対して遊技の実行を訴求する客待ちデモ演出が実行されることになる。
(デモ待機時間決定テーブル)
図136は、客待ちデモ演出の開始までの待機時間を決定する場合に参照されるデモ待機時間決定テーブルを示す図である。
図136にデモ待機時間決定テーブルには、遊技状態、現在の状態、及び、選択されるデモ待機時間が対応付けられている。通常遊技状態におけるデモ待機時間には、30秒~80秒の4種類のデモ待機時間が設定されており、特定遊技状態におけるデモ待機時間には、35秒~85秒の4種類のデモ待機時間が設定されている。
図136に示したデモ待機時間決定テーブルの第1の特徴としては、電源投入直後に画像表示装置に演出図柄が静止表示されてからのデモ待機時間と、電源復旧直後に画像表示装置に演出図柄が静止表示されてからのデモ待機時間と、演出図柄の変動表示が終了(変動時間が経過)して演出図柄が静止表示されてからのデモ待機時間と、客待ちデモ演出の終了後に演出図柄が静止表示されてからのデモ待機時間とが異なる点が挙げられる。そのため、現在の状態に応じた適切な時間で客待ちデモ演出を実行することができ、遊技機の稼働を向上させることが可能となる。
図136に示したデモ待機時間決定テーブルの第2の特徴としては、電源投入直後に画像表示装置に演出図柄が静止表示されてからのデモ待機時間よりも、演出図柄の変動表示が終了(変動時間が経過)して演出図柄が静止表示されてからのデモ待機時間の方が長い点が挙げられる。そのため、遊技者が遊技している可能性の高低に応じた適切な時間で客待ちデモ演出を実行することができ、遊技機の稼働を向上させることが可能となる。
図136に示したデモ待機時間決定テーブルの第3の特徴としては、演出図柄の変動表示が終了(変動時間が経過)して演出図柄が静止表示されてからのデモ待機時間よりも、電源復旧直後に画像表示装置に演出図柄が静止表示されてからのデモ待機時間の方が長い点が挙げられる。そのため、遊技者が遊技している可能性の高低に応じた適切な時間で客待ちデモ演出を実行することができ、遊技機の稼働を向上させることが可能となる。
図136に示したデモ待機時間決定テーブルの第4の特徴としては、電源投入直後に画像表示装置に演出図柄が静止表示されてからのデモ待機時間よりも、電源復旧直後に画像表示装置に演出図柄が静止表示されてからのデモ待機時間の方が長い点が挙げられる。そのため、遊技者が遊技している可能性の高低に応じた適切な時間で客待ちデモ演出を実行することができ、遊技機の稼働を向上させることが可能となる。
図136に示したデモ待機時間決定テーブルの第5の特徴としては、客待ちデモ演出の終了後に演出図柄が静止表示されてからのデモ待機時間が一番短くなっている点が挙げられる。そのため、遊技者に対する遊技への訴求力を効果的に高めることができ、遊技機の稼働を向上させることが可能となる。
図136に示したデモ待機時間決定テーブルの第6の特徴としては、通常遊技状態における各デモ待機時間よりも、特定遊技状態(低確時短遊技状態、高確時短遊技状態)における各デモ待機時間の方が長い点が挙げられる。そのため、遊技者が遊技している可能性の高低に応じた適切な時間で客待ちデモ演出を実行することができ、遊技機の稼働を向上させることが可能となる。
(演出制御部の先読み系演出処理)
図137を用いて、演出制御部130mの先読み系演出処理を説明する。図137は、演出制御部130mにおける先読み系演出処理を示すフローチャートである。
サブCPU130aは、ステップE510において、アイコン変化演出を実行するか否かやアイコン変化演出の演出態様等を決定するためのアイコン変化演出決定処理を行う。なお、アイコン変化演出決定処理の詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE520において、アイコン変化演出決定処理で実行することが決定されたアイコン変化演出を実行する(既に表示されている保留アイコンや当該アイコンの表示態様を変化させる)ためのアイコン変化演出実行処理を行う。なお、アイコン変化演出実行処理の詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE530において、連続予告演出を実行するか否かや連続予告演出の演出態様等を決定するための連続予告演出決定処理を行う。なお、連続予告演出決定処理の詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE540において、連続予告演出決定処理で実行することが決定された連続予告演出を実行するための連続予告演出実行処理を行う。なお、連続予告演出決定処理の詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE550において、ランプ変化演出を実行する(表示態様が変化したアイコンに対応する発光態様となるように入賞口ランプNRを点灯させる)ためのランプ変化演出実行処理を行い、今回の先読み系演出処理を終了する。なお、ランプ変化演出実行処理の詳細は後述する。
(演出制御部のアイコン変化演出決定処理)
8は、演出制御部130mにおけるアイコン変化演出決定処理を示すフローチャートである。
サブCPU130aは、ステップE510-1において、主制御基板110から先読み指定コマンドを受信したか否かを判定する。先読み指定コマンドを受信した場合には、ステップE510-2に処理を移し、先読み指定コマンドを受信していない場合には、今回のアイコン変化演出決定処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップE510-2において、受信した先読み指定コマンドを参照し、大当たりであるか否か、大当たり遊技の種別、及び、演出内容(予定変動パターン)を把握する。
サブCPU130aは、ステップE510-3において、現在がアイコン変化演出の実行可能期間であるか否かを判定する。アイコン変化演出の実行可能期間である場合には、ステップE510-4に処理を移し、アイコン変化演出の実行可能期間でない場合には、ステップE510-7に処理を移す。
「アイコン変化演出の実行可能期間」とは、大当たり遊技の実行中でないことや、アイコン変化演出の実行中でないことや、アイコン変化演出が実行予定でない場合となっている。なお、上記3つの条件の何れか1つの条件、又は、2つの条件だけを設けるようにしてもよい。また、受信した先読み指定コマンドが第1始動口45への入賞に基づくものである場合には通常遊技状態であること、受信した先読み指定コマンドが第2始動口47への入賞に基づくものである場合には特定遊技状態(低確時短遊技状態、高確時短遊技状態)であること等を設けてもよい。
サブCPU130aは、ステップE510-4において、第1画像表示装置70(メイン液晶)に追加表示するアイコンの最終表示態様を決定するためのアイコン表示態様決定用乱数値を取得し、ステップE510-5において、アイコンの最終表示態様を決定するためのアイコン最終表示態様決定テーブル(図139参照)を選択する。なお、アイコン最終表示態様決定テーブルの詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE510-6において、アイコン最終表示態様を決定する。具体的には、サブCPU130aは、図139に示すアイコン最終表示態様決定テーブルを参照し、先読み指定コマンドが示す予定変動パターン、及び、各アイコン最終表示態様の選択率(%)に基づいて、複数のアイコン最終表示態様の中から1つのアイコン最終表示態様を決定する。
サブCPU130aは、ステップE510-7において、アイコン最終表示態様として、通常表示態様である通常アイコン(白アイコン)を決定する。
サブCPU130aは、ステップE510-8において、決定されたアイコン最終表示態様がアイコン変化演出を実行する表示態様(特別アイコン)であるか否かを判定する。アイコン変化演出を実行する表示態様である場合には、ステップE510-9に処理を移し、アイコン変化演出を実行する表示態様でない場合には、ステップE510-12に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップE510-9において、アイコン変化演出の変化シナリオを決定するための変化シナリオ決定テーブル(図137参照)を選択する。なお、変化シナリオ決定テーブルの詳細は後述する。この変化シナリオとは、保留アイコンが出現してから消滅するまでの表示態様の推移を示すものである。
サブCPU130aは、ステップE510-10において、変化シナリオを決定してサブRAM130cの保留数カウンタに対応する先読み情報記憶領域にセットする。具体的には、図137に示す変化シナリオ決定テーブルを参照し、アイコン最終表示態様、先読み指定コマンドに対応する特別図柄の保留数、及び、各変化シナリオの選択率(%)に基づいて、複数の変化シナリオの中から1つの変化シナリオを決定する。
サブCPU130aは、ステップE510-11において、決定された変化シナリオから第1画像表示装置70(メイン液晶)に最初に表示されるアイコン表示態様である入賞時アイコンを特定し、当該入賞時アイコンのアイコン表示コマンドを送信バッファにセットし、今回のアイコン変化演出決定処理を終了する。これにより、アイコン表示コマンドが表示制御部140やランプ制御部150に送信され、入賞時アイコンのアイコン表示コマンドに対応する表示態様の保留アイコンが第1画像表示装置70(メイン液晶)に表示されたり、所定の効果音が出力されたりすることになる。
サブCPU130aは、ステップE510-12において、アイコン変化演出が実行されない非変化シナリオを決定してサブRAM130cの保留数カウンタに対応する先読み情報記憶領域にセットする。
サブCPU130aは、ステップE510-13において、通常アイコンのアイコン表示コマンドを送信バッファにセットし、今回のアイコン変化演出決定処理を終了する。これにより、アイコン表示コマンドが表示制御部140やランプ制御部150に送信され、通常アイコンのアイコン表示コマンドに対応する表示態様の保留アイコンが第1画像表示装置70(メイン液晶)に表示されたり、所定の効果音(第1入賞音)が出力されたりすることになる。
(アイコン最終表示態様決定テーブル)
図139は、アイコン最終表示態様を決定する場合に参照されるアイコン最終表示態様決定テーブルを示す図である。
アイコン最終表示態様決定テーブルには、先読み指定コマンドが示す予定変動パターン、各アイコン最終表示態様の選択率(%)、及び、選択されるアイコン最終表示態様が対応付けられており、参考としてアイコンの種類毎のアイコン発生時の報知音の種類が記載されている。
アイコン最終表示態様には、通常アイコンとしての白アイコンと、大当たりとなる(大当たり遊技が実行される)可能性があることを示唆する特別アイコンとしての青アイコン、赤アイコン、及び、虹アイコンが設定されている。
特別アイコンに係る大当たり当選期待度は、(白アイコン<)青アイコン<赤アイコン<虹アイコンの順で高くなっており、虹アイコンは大当たりとなることが確定するアイコンとなっている。
そして、画像表示装置に白アイコンが表示されたときは、第1発生報知音が出力され、青アイコンが表示されたときは、第2発生報知音が出力され、赤アイコンが表示されたときは、第3発生報知音が出力され、虹アイコンが表示されたときは、第4発生報知音が出力されるように設定されている。
ここで、図139に示したアイコン最終表示態様決定テーブルの主たる特徴として、予定変動パターンに応じて、アイコン最終表示態様の選択率を異ならせている。具体的には、本実施形態では、予定変動パターンがSPリーチやSPSPリーチである場合、予定変動パターンがリーチにならない通常変動や短縮変動やノーマルリーチである場合よりも、特別アイコンが高い割合で選択されるようなっている。
なお、図139に示したアイコン最終表示態様決定テーブルでは、大当たりとなる場合は、アイコン最終表示態様として通常アイコン(白アイコン)は選択されないようになっているが、選択されるようにしてもよい。
なお、本実施形態では、複数のアイコン表示態様に対して、それぞれ異なる報知音が設定されていたが(4種類)、白アイコンが発生した時の発生報知音と青アイコン、赤アイコン、及び、虹アイコンに変化した時の変化報知音との2種類としてもよいし、白アイコンが発生した時には報知音を出力させず、アイコンが何れかの態様に変化した時のみ報知音を出力するようにしてもよい。また、大当たりとなることが確定する虹アイコンについては、専用の報知音を設けて3種類としてもよい。
(変化シナリオ決定テーブル)
図140は、変化シナリオを決定する場合に参照される変化シナリオ決定テーブルを示す図である。
変化シナリオ決定テーブルには、アイコン最終表示態様、先読み指定コマンドに対応する特別図柄の保留数、各変化シナリオの選択率(%)、及び、選択される変化シナリオが対応付けられており、参考として各変化シナリオにおける事前変動、及び、当該変動におけるアイコンの更新態様が記載されている。
「事前変動」とは、新たに受信した先読み指定コマンドに対応する特図判定情報よりも以前に記憶された特図判定情報に基づいて実行される変動表示(変動演出)のことであり、「当該変動」とは、新たに受信した先読み指定コマンドに対応する特図判定情報に基づいて実行される変動表示(変動演出)のことである。
変化シナリオには、アイコンの表示態様が事前変動の実行中には変化せず(保留アイコン変化演出が実行されず)に当該変動の実行中には変化する(当該アイコン変化演出が実行される)シナリオ(例えば、シナリオ01等)や、アイコンの表示態様が事前変動の実行中には変化する(保留アイコン変化演出が実行される)が当該変動の実行中には変化しない(当該アイコン変化演出が実行されない)シナリオ(例えば、シナリオ02等)や、アイコンの表示態様が事前変動の実行中、及び、当該変動の実行中に変化する(保留アイコン変化演出、及び、当該アイコン変化演出が実行される)シナリオ(例えば、シナリオ15等)が設定されている。
なお、本実施形態の変化シナリオ決定テーブルでは、事前変動においてリーチ演出(ノーマルリーチ演出以外のリーチであってもよい)が実行されるか否かに拘らずにアイコンの表示態様を変化させるシナリオを決定するようになっているが、事前変動において大当たり遊技が実行される可能性があることを示唆するリーチ演出が実行されるか否かを判定要素とした変化シナリオ決定テーブルによってアイコンの表示態様を変化させるシナリオを決定するようにしてもよい。このような変化シナリオ決定テーブルを用いる場合には、リーチ演出が実行される事前変動の実行中にアイコンの表示態様の変化が発生せずに、リーチ演出が実行されない事前変動の実行中にアイコンの表示態様の変化が発生するように各種のシナリオを設定しておくとよい。また、リーチ演出が実行される事前変動、及び、リーチ演出が実行されない事前変動の実行中にアイコンの表示態様の変化が発生するが、リーチ演出が実行される事前変動の実行中よりもリーチ演出が実行されない事前変動の実行中の方が高い割合でアイコンの表示態様の変化が発生するように各種のシナリオを設定しておいてもよい。
(演出制御部のアイコン変化演出実行処理)
図141を用いて、演出制御部130mのアイコン変化演出実行処理を説明する。図141は、演出制御部130mにおけるアイコン変化演出実行処理を示すフローチャートである。
サブCPU130aは、ステップE520-1において、主制御基板110から特図変動パターン指定コマンドを受信したか否かを判定する。特図変動パターン指定コマンドを受信した場合には、ステップE520-2に処理を移し、特図変動パターン指定コマンドを受信していない場合には、今回のアイコン変化演出実行処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップE520-2において、サブRAM130cの先読み情報記憶領域に記憶されているアイコンの変化シナリオを参照し、ステップE520-3において、今回の変動演出において表示態様を変化(更新)させる保留アイコンがあるか否かを判定する。表示態様を変化させる保留アイコンがある場合には、ステップE520-4に処理を移し、表示態様を変化させる保留アイコンがない場合には、ステップE520-7に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップE520-4において、変化対象となる保留アイコンの表示態様の変化パターン(変化態様)を決定するための保留アイコン用の変化パターン決定テーブル(図142参照)を選択する。なお、保留アイコン用の変化パターン決定テーブルの詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE520-5において、保留アイコン変化パターンを決定する。具体的には、図142に示す保留アイコン用の変化パターン決定テーブルを参照し、今回の変動演出における保留アイコン変化の態様と、選択率(%)に基づいて、複数の保留アイコン変化パターンの中から1つの保留アイコン変化パターンを決定する。
サブCPU130aは、ステップE520-6において、決定した保留アイコン変化パターンに応じた変化演出コマンドを送信バッファにセットする。これにより、変化演出コマンドが表示制御部140やランプ制御部150に送信され、保留アイコン変化パターンに応じた変化タイミング、及び、変化タイミングにおける変化段階に応じて第1画像表示装置70に表示されている保留アイコンの表示態様が変化したり、所定の効果音(変化音)が出力されたりすることになる。
サブCPU130aは、ステップE520-7において、サブRAM130cの先読み情報記憶領域に当該アイコンのシナリオ(変化シナリオ、非変化シナリオ)が記憶されているか否かを判定する。当該アイコンのシナリオが記憶されている場合には、ステップE520-8に処理を移し、当該アイコンのシナリオが記憶されていない場合には、先読み情報記憶領域からシナリオがクリアされてしまう電源復旧又は入賞時コマンド(特図保留数指定コマンド、先読み指定コマンド)を正常に受信できないことで先読み情報記憶領域にシナリオが記憶されないコマンド異常が発生したものとしてステップE520-11に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップE520-8において、表示態様を変化(更新)させる当該アイコンがあるか否かを判定する。表示態様を変化させる当該アイコンがある場合には、ステップE520-9に処理を移し、表示態様を変化させる当該アイコンがない場合には、今回のアイコン変化演出実行処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップE520-9において、変化対象となる当該アイコンの表示態様の変化パターン(変化態様)を決定するための複数の当該アイコン用の変化パターン決定テーブルの中から、今回の変動演出で当該アイコンが変化する変化段階に応じた当該アイコン用の変化パターン決定テーブル(図143参照)を選択する。なお、変化段階に応じた当該アイコン用の変化パターン決定テーブルの詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE520-10において、当該アイコン変化パターンを決定する。具体的には、選択した当該アイコン用の変化パターン決定テーブルを参照し、今回の変動演出における当該アイコン変化の態様と、各当該アイコン変化パターンの選択率(%)に基づいて、複数の当該アイコン変化パターンの中から1つの当該アイコン変化パターンを決定する。
サブCPU130aは、ステップE520-11において、電源復旧又はコマンド異常の発生によって実行されなくなった可能性があるアイコン変化演出の補償としての当該アイコン変化演出を実行するか否かを決定するための異常時用の当該アイコン変化パターン決定テーブル(図144)を選択する。なお、異常時用の当該アイコン変化パターン決定テーブルの詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE520-12において、当該アイコン変化パターンを決定する。具体的には、選択した異常時用の当該アイコン変化パターン決定テーブルを参照し、今回の特図変動パターン指定コマンドが示す変動パターンと、各当該アイコン変化パターンの選択率(%)に基づいて、複数の当該アイコン変化パターンの中から1つの当該アイコン変化パターンを決定し、アイコン最終表示態様についても決定する。
サブCPU130aは、ステップE520-13において、当該アイコン変化パターンが当該アイコンの表示態様を変化させる変化パターンであるか否かを判定する。変化パターンである場合には、ステップE520-14に処理を移し、変化パターンでない(非変化パターンである)場合には、今回のアイコン変化演出実行処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップE520-14において、決定した当該アイコン変化パターンに応じた変化演出コマンドを送信バッファにセットし、今回のアイコン変化演出実行処理を終了する。これにより、変化演出コマンドが表示制御部140やランプ制御部150に送信され、当該アイコン変化パターンに応じた変化タイミング、及び、変化タイミングにおける変化段階に応じて第1画像表示装置70に表示されている当該アイコンの表示態様が変化したり、所定の効果音(変化音)が出力されたりすることになる。
このように、図141に示したアイコン変化演出実行処理によれば、電源復旧又はコマンド異常(先読み指定コマンドの取りこぼし等)が発生した場合、新たに開始される変動演出においてアイコン変化演出(当該アイコン変化演出)が再び実行される場合があるようになっている。そのため、電源復旧又はコマンド異常の発生によってアイコン変化演出が実行されなくなることに伴う不満感を軽減することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図141に示したアイコン変化演出実行処理によれば、電源復旧後に新たに開始される変動演出においてアイコン変化演出を再び実行(保留アイコン変化演出によって特別アイコンとなっていたが電源復旧によって通常アイコンに復帰したアイコンに対して当該アイコン変化演出を実行)する場合であっても、今回の変動パターンに基づいてアイコン変化演出の演出態様を新たに決定することで、電源復旧前の変化シナリオ(電源供給の停止前に示唆していた段階)の続きからは実行しないようになっている。そのため、今回の変動演出の内容に則したアイコン変化演出を実行することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、アイコン変化演出の実行中に電源復旧又はコマンド異常が発生した場合、電源復旧又はコマンド異常の発生後に新たに開始される変動演出において、アイコン変化演出の実行契機となった保留記憶(特図判定情報)よりも前の保留記憶(特図判定情報)に対応する変動演出ではアイコン変化演出を実行せず、アイコン変化演出の実行契機となった保留記憶に対応する変動演出でアイコン変化演出を実行可能としてもよい。
(保留アイコン用の変化パターン決定テーブル)
図142は、保留アイコン用の変化パターンを決定する場合に参照される保留アイコン用の変化パターン決定テーブルを示す図である。
保留アイコン用の変化パターン決定テーブルには、今回の変動演出における保留アイコン変化の態様、各保留アイコン変化パターンの選択率(%)、及び、選択される保留アイコン変化パターンが対応付けられており、参考として各保留アイコン変化パターンにおける保留アイコンの変化演出発生タイミング、及び、変化段階が記載されている。
保留アイコン変化パターンには、当該アイコンが消滅したことに応じて、保留アイコンがシフト表示される際に(変動開始時に)効果音の出力を伴って保留アイコンの表示態様が変化するノーマル変化パターン01や、効果音の出力を伴って変動中に保留アイコンの表示態様が変化するノーマル変化パターン02や、キャラクタが出現すると共にキャラクタを起点として当該アイコンに作用する作用演出が行われて当該アイコンの表示態様が変化するキャラ作用変化パターン01や、変動演出の結果としてアイコンの表示態様が変化することを示す変化報知図柄が仮停止表示されると共に、変化報知図柄を起点として保留アイコンに作用する作用演出が行われて保留アイコンの表示態様が変化する図柄作用変化パターン01が設定されている。
保留アイコンの変化演出発生タイミングは、変動演出の進行状態に関連して分類されており、変動演出が開始されるとき(変動開始時)と、変動演出の実行中(変動中)と、演出図柄70aが仮停止するとき((仮)停止中)とがある。
保留アイコンの変化段階には、大当たり当選期待度が1段階上の表示態様に変化させる1UP(例えば、白アイコンから青アイコンへの変化、青アイコンから赤アイコンへの変化)と、大当たり当選期待度が2段階上の表示態様に変化させる2UP(例えば、白アイコンから赤アイコンへの変化)が設定されている。
なお、保留アイコンの変化演出発生タイミングは、上記3つのタイミングとしていたが、これらタイミングに限られず、他のタイミングを設けてもよい。例えば、リーチが成立するまでの変動演出の実行中(変動中)、ノーマルリーチの実行中やSP(SPSP)リーチの実行中等を設けてもよい。
(当該アイコン用の変化パターン決定テーブル)
図143は、当該アイコンの変化パターンを決定する場合に参照される当該アイコン用の変化パターン決定テーブルを示す図であり、図143(a)は、当該アイコンの表示態様を1段階変化させる場合に参照されるテーブルであり、図143(b)は、当該アイコンの表示態様を2段階変化させる場合に参照されるテーブルである。
当該アイコン用の変化パターン決定テーブルには、今回の変動演出における当該アイコン変化の態様、各当該アイコン変化パターンの選択率(%)、及び、選択される当該アイコン変化パターンが対応付けられており、参考として各当該アイコン変化パターンにおける当該アイコンの変化演出発生タイミング、及び、変化段階が記載されている。
当該アイコン変化パターンには、効果音の出力を伴って変動開始時に保留アイコンの表示態様が変化するノーマル変化パターン01や、効果音の出力を伴って変動中に保留アイコンの表示態様が変化するノーマル変化パターン02や、キャラクタが出現すると共にキャラクタを起点として当該アイコンに作用する作用演出が行われて当該アイコンの表示態様が変化するキャラ作用変化パターン01が設定されている。
当該アイコンの変化演出発生タイミングは、変動演出の進行状態に関連して分類されており、変動演出が開始されるとき(変動開始時)と、変動演出の実行中(変動中)と、演出図柄70aが仮停止するとき((仮)停止中)とがある。
当該アイコンの変化段階には、大当たり当選期待度が1段階上の表示態様に変化させる1UP(例えば、白アイコンから青アイコンへの変化、青アイコンから赤アイコンへの変化)と、大当たり当選期待度が2段階上の表示態様に変化させる2UP(例えば、白アイコンから赤アイコンへの変化、青アイコンから虹アイコンへの変化)が設定されている。
なお、本実施形態の当該アイコン用の変化パターン決定テーブルでは、図柄作用変化パターン01が選択されないようになっていたが、選択され得るようにしてもよい。例えば、擬似連演出を行う変動演出において、擬似変動が行われる前の演出図柄70aの仮停止表示が行われるときに変化報知図柄を仮停止表示されるようにすればよい。
「擬似連演出」とは、1回の始動口(第1始動口45、第2始動口47)への入賞(入球)に基づく大当たり判定に対して、あたかも複数回の演出図柄の変動表示が実行されたかのように見せるために、1回の始動口(第1始動口45、第2始動口47)への入賞(入球)に対して決定された特図変動時間内にて、全部の演出図柄70aが仮停止した後に再度変動を開始する再変動表示を1回又は複数回実行する特殊な態様の演出図柄の変動表示のことである。
なお、当該アイコンの変化演出発生タイミングは、上記2つのタイミングとしていたが、これらタイミングに限られず、他のタイミングを設けてもよい。例えば、リーチが成立するまでの変動演出の実行中(変動中)、ノーマルリーチの実行中やSP(SPSP)リーチの実行中等を設けてもよい。
(異常時用の当該アイコン変化パターン決定テーブル)
図144は、当該アイコンの変化パターンを決定する場合に参照される異常時用の当該アイコン変化パターン決定テーブルを示す図である。
異常時用の当該アイコン変化パターン決定テーブルには、特図変動パターン指定コマンドが示す変動パターン、当該アイコン変化パターンの選択率(%)、選択される当該アイコン変化パターン、及び、選択される当該アイコンの最終表示態様が対応付けられており、参考として各当該アイコン変化パターンにおける当該アイコンの変化演出発生タイミング、及び、変化段階が記載されている。
なお、当該アイコン変化パターンには、当該アイコン変化演出が実行されない非変化パターンが含まれるが、他の当該アイコン変化パターン、当該アイコンの変化演出発生タイミング、当該アイコンの変化段階については、上述した当該アイコン用の変化パターン決定テーブルで説明したものと同様であるため、ここでの説明は省略する。
(演出制御部の連続予告演出決定処理)
図145を用いて、演出制御部130mにおける連続予告演出決定処理を説明する。図145は、演出制御部130mにおける連続予告演出決定処理を示すフローチャートである。
サブCPU130aは、ステップE530-1において、主制御基板110から先読み指定コマンドを受信したか否かを判定する。先読み指定コマンドを受信した場合には、ステップE530-2に処理を移し、先読み指定コマンドを受信していない場合には、今回の連続予告演出決定処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップE530-2において、受信した先読み指定コマンドを参照し、大当たりであるか否か、大当たり遊技の種別、及び、演出内容(予定変動パターン)を把握する。
ステップE530-3において、現在が連続予告演出の実行可能期間であるか否かを判定する。連続予告演出(先読み動作演出、先読みエフェクト演出、先読み振動演出、先読みゾーン演出)の実行可能期間である場合には、ステップE530-4に処理を移し、連続予告演出の実行可能期間でない場合には、今回受信した先読み指定コマンドに基づく連続予告演出を実行しないものとしてステップE530-16に処理を移す。
「先読み動作演出」は、1又は複数の変動演出における変動演出の開始直後のタイミングにおいて、第2可動部材74を所定態様で作動させる作動演出(予告演出)を実行することで特別遊技が実行される期待度を断続的に示唆する演出となっている。
「先読みエフェクト演出」は、1又は複数の変動演出における変動演出の開始直後のタイミングにおいて、演出図柄70aの周囲に所定色のエフェクト画像を表示させるエフェクト演出(予告演出)を実行することで特別遊技が実行される期待度を断続的に示唆する演出となっている。
「先読み振動演出」は、1又は複数の変動演出における変動演出の開始直後のタイミングにおいて演出ボタン17を所定態様で振動させる振動演出(予告演出)を実行することで特別遊技が実行される期待度を断続的に示唆する演出となっている。
「先読みゾーン演出」とは、1又は複数の変動演出における所定のタイミングから、ゾーン画像を表示するゾーン中演出(予告演出)を実行することで特別遊技が実行される期待度を継続的に示唆する演出となっている。
「連続予告演出の実行可能期間」とは、先行保留に連続予告演出を実行するものがないこと、大当たり遊技の実行中でないこと、第1始動口45への入賞に基づく先読み指定コマンドを受信した場合には通常遊技状態であること、第2始動口47への入賞に基づく先読み指定コマンドを受信した場合には特定遊技状態(低確時短遊技状態、高確時短遊技状態)であること等が挙げられる。
サブCPU130aは、ステップE530-4において、現在の演出モードに応じた連続予告種別決定テーブル(図146、図147参照)を選択し、ステップE530-5において、連続予告種別決定テーブルを参照して連続予告種別(連続予告演出の実行の有無、実行する連続予告演出の種類)を決定する。なお、連続予告種別決定テーブルの詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE530-6において、連続予告演出を実行する連続予告種別であるか否かを判定する。連続予告演出を実行しない場合には、ステップE53
0-16に処理を移し、連続予告演出を実行する場合には、ステップE530-7において、現在の演出モードに応じた連続予告シナリオ決定テーブル(図148、図149参照)を選択する。なお、連続予告シナリオ決定テーブルの詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE530-8おいて、先読み動作演出を実行する連続予告種別が決定されているか否かを判定する。先読み動作演出を実行しない場合には、ステップE530-10に処理を移し、先読み動作演出を実行する場合には、ステップE530-9において、連続予告シナリオ決定テーブルを参照して先読み動作演出の予告シナリオを決定してサブRAM130cの先読み情報記憶領域にセットする。
サブCPU130aは、ステップE530-10において、先読みエフェクト演出を実行する連続予告種別が決定されているか否かを判定する。先読みエフェクト演出を実行しない場合には、ステップE530-12に処理を移し、先読みエフェクト演出を実行する場合には、ステップE530-11において、連続予告シナリオ決定テーブルを参照して先読みエフェクト演出の予告シナリオを決定してサブRAM130cの先読み情報記憶領域にセットする。
サブCPU130aは、ステップE530-12において、先読み振動演出を実行する連続予告種別が決定されているか否かを判定する。先読み振動演出を実行しない場合には、ステップE530-14に処理を移し、先読み振動演出を実行する場合には、ステップE530-13において、連続予告シナリオ決定テーブルを参照して先読み振動演出の予告シナリオを決定してサブRAM130cの先読み情報記憶領域にセットする。
サブCPU130aは、ステップE530-14において、先読みゾーン演出を実行する連続予告種別が決定されているか否かを判定する。先読みゾーン演出を実行しない場合には、今回の連続予告演出決定処理を終了し、先読みゾーン演出を実行する場合には、ステップE530-15において、連続予告シナリオ決定テーブルを参照して先読みゾーン演出の予告シナリオを決定してサブRAM130cの先読み情報記憶領域にセットし、今回の連続予告演出決定処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップE530-16において、連続予告演出の非予告シナリオ(連続予告演出が実行されないことを示す予告シナリオ)を決定してサブRAM130cの先読み情報記憶領域にセットし、今回の連続予告演出決定処理を終了する。
なお、サブRAM130cの先読み情報記憶領域にセットされた予告シナリオ又は非予告シナリオは、上述したステップE540の連続予告演出実行処理で参照され、連続予告演出を実行するための処理又は連続予告演出を実行しないための処理が行われることになる。
このように、図145に示した連続予告演出決定処理によれば、通常遊技状態であれば第2特別図柄の変動表示(変動演出)において先読み動作演出が実行されないため、通常遊技状態においては、第2特別図柄の変動表示(変動演出)が実行される場合よりも、第1特別図柄の変動表示(変動演出)が実行される場合の方が、第2可動部材74が作動(動作)し易くなっている。そのため、通常遊技状態において第1特別図柄の変動表示(変動演出)に係る演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図145に示した連続予告演出決定処理によれば、通常遊技状態であれば第2特別図柄の変動表示(変動演出)において先読み振動演出が実行されないため、通常遊技状態においては、第2特別図柄の変動表示(変動演出)が実行される場合よりも、第1特別図柄の変動表示(変動演出)が実行される場合の方が、振動演出が実行され易くなっている。そのため、通常遊技状態において第1特別図柄の変動表示(変動演出)に係る演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図145に示した連続予告演出決定処理によれば、特定遊技状態であれば第1特別図柄の変動表示(変動演出)において先読み動作演出が実行されないため、特定遊技状態においては、第1特別図柄の変動表示(変動演出)が実行される場合よりも、第2特別図柄の変動表示(変動演出)が実行される場合の方が、第2可動部材74が作動(動作)し易くなっている。そのため、特定遊技状態において第2特別図柄の変動表示(変動演出)に係る演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図145に示した連続予告演出決定処理によれば、特定遊技状態であれば第1特別図柄の変動表示(変動演出)において先読み振動演出が実行されないため、特定遊技状態においては、第1特別図柄の変動表示(変動演出)が実行される場合よりも、第2特別図柄の変動表示(変動演出)が実行される場合の方が、振動演出が実行され易くなっている。そのため、特定遊技状態において第2特別図柄の変動表示(変動演出)に係る演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(連続予告種別決定テーブル)
図146は、演出モードA~C(通常遊技状態)において連続予告種別を決定するために参照される連続予告種別決定テーブルを示す図であり、図147は、演出モードD~G(特定遊技状態)において連続予告種別を決定するために参照される連続予告演出決定テーブルを示す図である。
図146及び図147に示すように、連続予告種別決定テーブルには、先読み指定コマンド(予定変動パターン)、各連続予告種別の選択率(%)、選択される連続予告種別が対応付けられており、連続予告種別には、連続予告演出を実行しない「非実行」、複数種類の連続予告演出のうちの1種類が実行される「先読み動作演出」、「先読みエフェクト演出」、「先読み振動演出」、「先読みゾーン演出」、複数種類の連続予告演出のうちの2種類が実行される「先読みエフェクト演出&先読み振動演出」、「先読み動作演出&先読みゾーン演出」が設けられている。
例えば、先読み指定コマンド(予定変動パターン)がハズレ且つSPリーチ演出が実行されるものである場合には、85%で「非実行」が決定され、5%で「先読みエフェクト演出」が決定され、4%で「先読み動作演出」が決定され、3%で「先読み振動演出」が決定され、2%で「先読みゾーン演出」が決定され、1%で「先読みエフェクト演出&先読み振動演出」が決定される。
(連続予告演出シナリオ決定テーブル)
図148は、演出モードA~C(通常遊技状態)用の連続予告シナリオ決定テーブルを示す図であり、図149は、演出モードD~G(特定遊技状態)用の連続予告シナリオ決定テーブルを示す図である。
連続予告シナリオ決定テーブルには、特別図柄の保留数、先読み指定コマンド(予定変動パターン)、各予告シナリオの選択率(%)、選択される予告シナリオが対応付けられており、参考として各シナリオにおける事前変動(4変動前、3変動前、2変動前、1変動前)、及び、当該変動における連続予告演出の演出態様が記載されている。
「事前変動」とは、新たに受信した先読み指定コマンドに対応する特図判定情報よりも以前に記憶された特図判定情報に基づいて実行される変動表示(変動演出)のことであり、「当該変動」とは、新たに受信した先読み指定コマンドに対応する特図判定情報に基づいて実行される変動表示(変動演出)のことである。
「弱予告」とは、連続予告種別によって演出態様が異なり、先読み動作演出の場合には、第2可動部材74が青色で発光して動作する弱動作を行うと共に、弱動作効果音が出力されることであり、先読みエフェクト演出の場合には、演出図柄70aの周囲に青エフェクト画像が表示されると共に、青エフェクト効果音が出力されることであり、先読み振動演出の場合には、演出ボタン17を振動させるためのバイブレーターが1秒間だけ弱振動すると共に、演出ボタン17が白点滅することであり、先読みゾーン演出の場合には、青色のゾーン画像が表示されると共に、ゾーン効果音が出力されることである。
「強予告」とは、連続予告種別によって演出態様が異なり、先読み動作演出の場合には、第2可動部材74が赤色で発光して動作する強動作を行うと共に、強動作効果音が出力されることであり、先読みエフェクト演出の場合には、演出図柄70aの周囲に赤エフェクト画像が表示されると共に、赤エフェクト効果音が出力されることであり、先読み振動演出の場合には、演出ボタン17を振動させるためのバイブレーターが3秒間だけ強振動すると共に、演出ボタン17が赤点滅することであり、先読みゾーン演出の場合には、赤色の熱ゾーン画像が表示されると共に、熱ゾーン効果音が出力されることである。
連続予告演出シナリオには、事前変動中には弱予告及び強予告が実行されずに当該変動中に弱予告又は強予告が実行されるシナリオ(例えば、シナリオ11)や、事前変動中及び当該変動中に弱予告又は強予告が実行されるシナリオ(例えば、シナリオ22)等が設定されている。
図146~図149に示した連続予告演出に係る各種テーブルの第1の特徴としては、1種類の連続予告演出が実行される場合よりも、複数種類の連続予告演出が実行される場合の方が、大当たり期待度が高くなる点が挙げられる。そのため、遊技者の期待感を効果的に高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図146~図149に示した連続予告演出に係る各種テーブルの第2の特徴としては、演出モードA~C(通常遊技状態)よりも、演出モードD~G(特定遊技状態)の方が、連続予告演出が実行され易い(実行割合が高い)、つまり、連続予告演出が実行された場合の大当たり期待度が低くなる点が挙げられる。そのため、演出モードの種類によって遊技性を異ならせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、演出モードA~Cと演出モードD~Gとの間で連続予告演出の実行割合を異ならせるのではなく、例えば、演出モードAよりも、演出モードBの方が、連続予告演出が実行され易くするなど、演出モードA~Cの間で連続予告演出の実行割合を異ならせてもよいし、例えば、演出モードDよりも、演出モードEの方が、連続予告演出が実行され易くするなど、演出モードD~Gの間で連続予告演出の実行割合を異ならせてもよい。このようにすると、演出モード間で連続予告演出の大当たり期待度が変化するため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図146~図149に示した連続予告演出に係る各種テーブルの第3の特徴としては、演出モードA~C(通常遊技状態)において、ノーマルリーチ演出が実行される予定(先読み結果)である場合よりも、演出モードD~G(特定遊技状態)において、ノーマルリーチ演出が実行される予定(先読み結果)である場合の方が、連続予告演出(ここでは先読みエフェクト演出、先読み動作演出)が実行され易い点が挙げられる。そのため、演出モードA~C(通常遊技状態)よりも(超)短縮変動が多くなり易い特定遊技状態において、変動演出が単調となることを防止することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図146~図149に示した連続予告演出に係る各種テーブルの第4の特徴としては、演出モードA~C(通常遊技状態)において、SPリーチ演出が実行される予定(先読み結果)である場合よりも、演出モードD~G(特定遊技状態)において、SPリーチ演出が実行される予定(先読み結果)である場合の方が、連続予告演出(ここでは先読みエフェクト演出、先読み動作演出、先読みゾーン演出)が実行され易い点が挙げられる。そのため、演出モードA~C(通常遊技状態)よりも(超)短縮変動が多くなり易い特定遊技状態において、変動演出が単調となることを防止することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図146~図149に示した連続予告演出に係る各種テーブルの第5の特徴としては、演出モードA~C(通常遊技状態)において、SPSPリーチ演出が実行される予定(先読み結果)である場合よりも、演出モードD~G(特定遊技状態)において、SPSPリーチ演出が実行される予定(先読み結果)である場合の方が、連続予告演出(ここでは先読みエフェクト演出、先読み動作演出、先読みゾーン演出)が実行され易い点が挙げられる。そのため、演出モードA~C(通常遊技状態)よりも超短縮変動が多くなり易い特定遊技状態において、変動演出が単調となることを防止することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図146~図149に示した連続予告演出に係る各種テーブルの第6の特徴としては、演出モードA~C(通常遊技状態)において、全回転リーチ演出が実行される予定(先読み結果)である場合よりも、演出モードD~G(特定遊技状態)において、全回転リーチ演出が実行される予定(先読み結果)である場合の方が、連続予告演出(ここでは先読み動作演出、先読みゾーン演出)が実行され易い点が挙げられる。そのため、演出モードA~C(通常遊技状態)よりも超短縮変動が多くなり易い特定遊技状態において、変動演出が単調となることを防止することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図146~図149に示した連続予告演出に係る各種テーブルの第7の特徴としては、演出モードD~G(特定遊技状態)よりも、演出モードA~C(通常遊技状態)の方が、先読み振動演出(演出ボタン17の有効期間や操作促進画像の表示を伴わない振動演出)が実行され易い(実行割合が高い=大当たり期待度が異なる)点が挙げられる。そのため、演出モードD~G(特定遊技状態)よりも滞在期間が長くなり易い演出モードA~C(通常遊技状態)において、先読み振動演出を遊技者に体感させ易くすることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、演出モードA~C(通常遊技状態)よりも変動時間が短くなり易い演出モードD~G(特定遊技状態)において、先読み振動演出に希少性を持たせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、演出モードA~Cよりも、演出モードD~Gの方が、先読み振動演出が実行され易く(実行割合を高く)してもよい。また、通常遊技状態であれば、演出モードB又はCよりも、演出モードAの方が、先読み連続演出が実行され易くすることで、演出モードA~Cの間で先読み振動演出の実行割合を異ならせてもよいし、特定遊技状態であれば、演出モードE~Gよりも、演出モードDの方が、先読み振動演出が実行され易くすることで、演出モードD~Gの間で先読み振動演出の実行割合を異ならせてもよい。このようにすると、演出モード間で先読み振動演出が実行された場合の大当たり期待度を異ならせることが可能であるため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図146~図149に示した連続予告演出に係る各種テーブルの第8の特徴としては、演出モードA~C(通常遊技状態)において、特定のリーチ演出(ノーマルリーチ演出、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出)が実行される予定(先読み結果)である場合よりも、演出モードD~G(特定遊技状態)において、特定のリーチ演出(ノーマルリーチ演出、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出)が実行される予定(先読み結果)である場合の方が、先読み振動演出が実行され難い(実行割合が低い)点が挙げられる。そのため、演出モードA~C(通常遊技状態)よりも変動時間が短くなり易い演出モードD~G(特定遊技状態)において、先読み振動演出に希少性を持たせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図146~図149に示した連続予告演出に係る各種テーブルの第9の特徴としては、演出モードA~C(通常遊技状態)よりも、演出モードD~G(特定遊技状態)の方が、先読み動作演出が実行され易い(実行割合が高い)点が挙げられる。そのため、演出モードA~C(通常遊技状態)よりも変動時間が短くなり易い演出モードD~G(特定遊技状態)において、先読み振動演出に希少性を持たせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図146~図149に示した連続予告演出に係る各種テーブルの第10の特徴としては、演出モードA~C(通常遊技状態)において1回の変動演出で終了する連続予告演出が実行される場合よりも、演出モードD~G(特定遊技状態)において1回の変動演出で終了する連続予告演出が実行される場合の方が、連続予告演出の予告対象となる変動演出においてリーチ演出(ノーマルリーチ演出、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出)が実行され難い(実行される割合が低い)点が挙げられる。そのため、演出モードの種類によって遊技性を異ならせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図146~図149に示した連続予告演出に係る各種テーブルの第11の特徴としては、演出モードD~G(特定遊技状態)において2回の変動演出で終了する連続予告演出が実行される場合よりも、演出モードA~C(通常遊技状態)において2回の変動演出で終了する連続予告演出が実行される場合の方が、連続予告演出の予告対象となる変動演出においてリーチ演出(ノーマルリーチ演出、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出)が実行され易い点が挙げられる。そのため、演出モードの種類によって遊技性を異ならせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図146~図149に示した連続予告演出に係る各種テーブルの第12の特徴としては、複数回の変動演出にわたって連続予告演出を実行可能な状態(保留数が2~4)である場合、演出モードA~C(通常遊技状態)において1回の変動演出のみの連続予告演出が実行される場合よりも、演出モードD~G(特定遊技状態)において1回の変動演出のみの連続予告演出が実行される場合の方が、連続予告演出の予告対象となる変動演出においてリーチ演出(ノーマルリーチ演出、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出)が実行され難い点が挙げられる。そのため、演出モードの種類によって遊技性を異ならせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図146~図149に示した連続予告演出に係る各種テーブルの第13の特徴としては、演出モードD~G(特定遊技状態)において3回の変動演出にわたる連続予告演出が実行される場合よりも、演出モードA~C(通常遊技状態)において3回の変動演出にわたる連続予告演出が実行される場合の方が、連続予告演出の予告対象となる変動演出においてリーチ演出(ノーマルリーチ演出、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出)が実行され易い点が挙げられる。そのため、演出モードの種類によって遊技性を異ならせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図146~図149に示した連続予告演出に係る各種テーブルの第14の特徴としては、演出モードA~C(通常遊技状態)において3回の変動演出にわたる連続予告演出が実行される場合よりも、演出モードD~G(特定遊技状態)において3回の変動演出にわたる連続予告演出が実行される場合の方が、連続予告演出の予告対象となる変動演出において大当り期待度が高いリーチ演出(例えば、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出)が実行され易い点が挙げられる。そのため、演出モードの種類によって遊技性を異ならせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図146~図149に示した連続予告演出に係る各種テーブルの第15の特徴としては、演出モードA~C(通常遊技状態)と演出モードD~G(特定遊技状態)とで同一の可動部材(第2可動部材74)を用いて先読み動作演出を実行することが可能であるが、演出モードA~C(通常遊技状態)と演出モードD~G(特定遊技状態)とで先読み動作演出が実行された場合の大当たり期待度が異なる点が挙げられる。そのため、演出モードの種類によって遊技性を異ならせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図146~図149に示した連続予告演出に係る各種テーブルの第16の特徴としては、演出モードA~C(通常遊技状態)及び演出モードD~G(特定遊技状態)で先読み動作演出を実行する場合、後述する決め演出で用いられる第1可動部材73を動作させる割合(0%)よりも、決め演出で用いられない第2可動部材74を動作させる割合(100%)の方が高い点が挙げられる。そのため、先読み動作演出が実行されたからといって大当たりとなると勘違いするような不都合を回避することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、先読み動作演出の強予告において第2可動部材74を動作させるのではなく、第1可動部材73を動作させるようにしてもよい。この場合であっても、演出モードA~C(通常遊技状態)及び演出モードD~G(特定遊技状態)で先読み動作演出を実行する場合には、第1可動部材73を動作させる割合よりも、第2可動部材74を動作させる割合の方が高くなるようにするとよい。
図146~図149に示した連続予告演出に係る各種テーブルの第17の特徴としては、演出モードA~C(通常遊技状態)及び演出モードD~G(特定遊技状態)で先読み振動演出を実行する場合、演出ボタン17を突出状態とする割合(0%)よりも、演出ボタン17を通常状態とする割合(0%)の方が高い点が挙げられる。そのため、演出ボタン17が突出状態となる希少性(後述する決め演出でのみ突出状態となる)を確保することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、先読み振動演出の強予告において演出ボタン17を通常状態としたまま振動させるのではなく、突出状態として振動させるようにしてもよい。この場合であっても、演出モードA~C(通常遊技状態)及び演出モードD~G(特定遊技状態)で先読み振動演出を実行する場合には、演出ボタン17を突出状態とする割合よりも、通常状態とする割合の方が高くなるようにするとよい。
図146~図149に示した連続予告演出に係る各種テーブルの第18の特徴としては、連続予告演出の予告対象となる変動演出の開始後の所定期間(変動開始時~演出図柄70aの最初の高速変動期間)において、先読み動作演出の弱予告(第1可動部材73の弱動作+青発光)や先読みエフェクト演出の弱予告(演出図柄70aの周囲への青色のエフェクト画像の表示)が実行された場合よりも、操作促進画像の表示を伴わずに実行される先読み振動演出の弱予告(演出ボタン17の1秒間の弱振動)が実行された場合の方が、大当たり期待度が高くなる点が挙げられる。そのため、遊技者が操作可能な操作手段を用いて遊技者の期待感を効果的に高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図146~図149に示した連続予告演出に係る各種テーブルの第19の特徴としては、連続予告演出の予告対象となる変動演出の開始後の所定期間(変動開始時~演出図柄70aの最初の高速変動期間)において、先読み動作演出の強予告(第1可動部材73の強動作+赤発光)や先読みエフェクト演出の強予告(演出図柄70aの周囲への赤色のエフェクト画像の表示)が実行された場合よりも、先読み振動演出の強予告(演出ボタン17の3秒間の強振動)が実行された場合の方が、大当たり期待度が高くなる点が挙げられる。そのため、遊技者が操作可能な操作手段を用いて遊技者の期待感を効果的に高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(演出制御部の連続予告演出実行処理)
図150を用いて、演出制御部130mの連続予告演出実行処理を説明する。図150は、演出制御部130mにおける連続予告演出実行処理を示すフローチャートである。
サブCPU130aは、ステップE540-1において、主制御基板110から特図変動パターン指定コマンドを受信したか否かを判定する。特図変動パターン指定コマンドを受信した場合には、ステップE540-2に処理を移し、特図変動パターン指定コマンドを受信していない場合には、今回の連続予告演出実行処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップE540-2において、サブRAM130cの先読み情報記憶領域に記憶されている連続予告演出(先読み動作演出、先読みエフェクト演出、先読み振動演出、先読みゾーン演出)の予告シナリオを参照し、ステップE540-3において、連続予告演出の予告シナリオが記憶されているか否かを判定する。予告シナリオが記憶されている場合には、ステップE540-4に処理を移し、予告シナリオが記憶されていない場合には、先読み情報記憶領域からシナリオがクリアされてしまう電源復旧又は入賞時コマンド(特図保留数指定コマンド、先読み指定コマンド)を正常に受信できないことで先読み情報記憶領域にシナリオが記憶されないコマンド異常が発生したものとしてステップE540-6に処理をする。
サブCPU130aは、ステップE540-4において、サブRAM130cの先読み情報記憶領域に記憶された予告シナリオに応じて今回の変動演出で実行する予告パターン(連続予告演出の種別、弱予告、強予告)を決定し、ステップE540-5において、決定した予告パターンに応じた連続予告演出コマンドを送信バッファにセットする。これにより、連続予告演出コマンドが表示制御部140やランプ制御部150に送信され、決定された予告パターンに応じた連続予告演出が実行されることになる。本処理を終了すると、今回の連続予告演出実行処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップE540-6において、電源復旧又はコマンド異常の発生によって実行されなくなった可能性がある連続予告演出の補償としての代替予告演出を実行するか否かを決定するための代替予告パターン決定テーブル(図151参照)を選択し、予告パターンを決定する。具体的には、選択した代替予告パターン決定テーブルを参照し、今回の変動演出パターン、各代替予告パターンの選択率(%)に基づいて、複数の代替予告パターンの中から1つの代替予告パターンを決定する。なお、代替予告パターン決定テーブルの詳細は後述する。
「代替予告演出」とは、電源復旧又はコマンド異常の発生によって実行されなくなった可能性がある連続予告演出を補償するための演出であり、画像表示装置に大当たり期待度が異なる複数のミニキャラの何れかを表示することで遊技者に対して大当たり遊技が実行されることを期待させる予告演出の一種である。
サブCPU130aは、ステップE540-7において、決定した代替予告パターンが代替予告演出を実行するものであるか否かを判定する。代替予告演出を実行するものである場合には、ステップE540-8に処理を移し、代替予告演出を実行するものでない場合には、今回の連続予告演出実行処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップE540-8において、代替予告パターンに応じた代替予告演出コマンドを送信バッファにセットする。これにより、代替予告演出コマンドが表示制御部140やランプ制御部150に送信され、代替予告演出が実行されることになる。
図150に示した連続予告演出実行処理によれば、電源復旧又はコマンド異常(先読み指定コマンドの取りこぼし等)の発生によって先読み情報記憶領域に連続予告演出の演出シナリオが記憶されていない場合、これから開始される変動演出において連続予告演出を実行せずに、連続予告演出とは異なる代替予告演出を実行することが可能となっている。そのため、電源復旧又はコマンド異常の発生によって連続予告演出が実行されないことに伴う不満感を軽減することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図150に示した連続予告演出実行処理によれば、連続予告演出の実行中に電源復旧(電源断)が発生した場合、電源復旧後に開始される変動演出において連続予告演出を再開させずに、連続予告演出とは異なる代替予告演出を実行することが可能となっている。そのため、電源復旧(電源断)の発生によって連続予告演出が終了することに伴う不満感を軽減することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(代替予告パターン決定テーブル)
図151は、代替予告パターンを決定する場合に参照される代替予告パターン決定テーブルを示す図である。
代替予告パターン決定テーブルには、特図変動パターン指定コマンドが示す変動パターンの種類、各代替予告パターンの選択率(%)、及び、選択される代替予告パターンが対応付けられており、参考として各代替予告パターンにおける演出態様が記載されている。
代替予告パターンには、代替予告演出が実行されないパターン00や、画像表示装置にミニキャラAが表示されるパターン01、画像表示装置にミニキャラBが表示されるパターン02、画像表示装置にミニキャラCが表示されるパターン03、画像表示装置にミニキャラDが表示されるパターン04が設定されている。
ミニキャラに係る大当たり当選期待度は、ミニキャラA<ミニキャラB<ミニキャラC<ミニキャラDの順で高くなっており、ミニキャラDは大当たりとなることが確定するミニキャラとなっている。
図151に示した代替予告パターン決定テーブルの第1の特徴としては、大当たり当選期待度が低い変動パターンよりも、大当たり当選期待度が高い変動パターンの方が、代替予告演出が実行される代替予告パターンが決定され易い点が挙げられる。そのため、電源復旧又はコマンド異常の発生前に連続予告演出が実行されていた可能性が高い場合ほど代替予告演出が実行されるようになり、連続予告演出が終了することに伴う不満感を軽減することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図151に示した代替予告パターン決定テーブルの第2の特徴としては、連続予告演出の実行契機となった保留に対応する変動演出が実行される場合の方が、連続予告演出の実行契機となった保留よりも前の連続予告演出の実行契機となっていない保留に対応する変動演出が実行される場合よりも、代替予告演出が実行される代替予告パターンが決定され易くなる点が挙げられる。そのため、電源復旧又はコマンド異常の発生後において、連続予告演出の実行契機となった保留に対応する変動演出がどの変動演出なのかを把握し易くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、電源復旧又はコマンド異常の発生後に実行される変動演出においては、後述する大当たり予告演出(セリフ予告演出、ステップアップ予告演出等)を実行するか否かが決定されるようになっているため、大当たり予告演出の実行確率を通常よりも高めるようにすることで代替予告演出を実行しないようにしてもよい。
この場合においても、連続予告演出の実行契機となった保留に対応する変動演出が実行される場合の方が、連続予告演出の実行契機となった保留よりも前の連続予告演出の実行契機となっていない保留に対応する変動演出が実行される場合よりも、大当たり予告演出が実行され易くするとよい。このようにすると、電源復旧又はコマンド異常の発生後において、連続予告演出の実行契機となった保留に対応する変動演出がどの変動演出なのかを把握し易くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(演出制御部のランプ変化演出実行処理)
図152を用いて、演出制御部130mのランプ変化演出実行処理を説明する。図152は、演出制御部130mにおけるランプ変化演出実行処理を示すフローチャートである。
サブCPU130aは、ステップE550-1において、サブRAM130cの先読み情報記憶領域にアイコンの変化シナリオが記憶されているか否かを判定する。アイコンの変化シナリオが記憶されている場合には、アイコン変化演出が実行されるものとしてステップE550-2に処理を移し、アイコンの変化シナリオが記憶されていない場合には、サブRAM130cから変化シナリオがクリアされてしまう電源復旧又は入賞時コマンド(特図保留数指定コマンド、先読み指定コマンド)を正常に受信できないことで先読み情報記憶領域にシナリオが記憶されないコマンド異常が発生したものとしてステップE550-6に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップE550-2において、アイコンの変化タイミングであるか否かを判定する。アイコンの変化タイミングである場合には、ステップE550-3に処理を移し、アイコンの変化タイミングでない場合には、今回のランプ変化演出実行処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップE550-3において、アイコン変化後の色に応じたランプ演出コマンドを送信バッファにセットする。これにより、ランプ演出コマンドがランプ制御部150に送信され、アイコンの色変化に対応して入賞口ランプNRの発光態様(発光色、点灯/点滅)が変化することでランプ変化演出が実行されることになる。
サブCPU130aは、ステップE550-4において、ランプ変化演出が実行されていることを示すランプ変化中フラグがサブRAM130cにセットされているか否かを判定する。ランプ変化中フラグがセットされている場合には、今回のランプ変化演出実行処理を終了し、ランプ変化中フラグがセットされていない場合には、ランプ変化中フラグをセットし、今回のランプ変化演出実行処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップE550-6において、ランプ変化中フラグがサブRAM130cにセットされているか否かを判定する。ランプ変化中フラグがセットされている場合には、ステップE550-7に処理を移し、ランプ変化中フラグがセットされてない場合には、今回のランプ変化演出実行処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップE550-7において、サブRAM130cにセットされているランプ変化中フラグをクリアし、ステップE550-8において、ランプ演出終了コマンドを送信バッファにセットし、今回のランプ変化演出実行処理を終了する。これにより、ランプ演出コマンドがランプ制御部150に送信され、実行していたランプ変化演出が終了することになる。
このように、図152に示したランプ変化演出実行処理によれば、アイコン変化演出におけるアイコンの変化に対応して入賞口ランプNRの発光態様(発光色、点灯/点滅)を変化させてランプ変化演出を実行するようになっている。そのため、アイコン変化演出との相乗効果によって演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図152に示したランプ変化演出実行処理によれば、アイコン変化演出や連続予告演出と違ってランプ変化演出の実行中に電源復旧が発生した場合であっても、ランプ変化演出を再び実行したり、代替予告演出を実行したりしないようになっている。そのため、制御負担を軽減しつつランプ変化演出の希少性を担保することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、アイコン変化演出のように電源復旧が発生した場合に、電源復旧後に開始される変動演出においてランプ変化演出を再び実行するようにしてもよい。この場合には、電源復旧後に開始されるアイコン変化演出に対応するようにランプ変化演出を実行するとよい。
また、アイコン変化演出に対応してランプ変化演出を実行するのではなく、入賞口ランプNRの最終発光態様、事前変動から当該変動までの発光シナリオ等を抽選により決定してランプ変化演出を実行するようにしてもよい。
(演出制御部の変動演出パターン判定処理)
図153を用いて、演出制御部130mの変動演出パターン判定処理を説明する。図153は、演出制御部130mにおける大当たり予告演出決定処理を示すフローチャートであり、本処理は、上述した特図特電演出処理において実行される。
まず、サブCPU130aは、ステップE610-1において、受信した変動パターン指定コマンドを参照し、ステップE610-2において、現在の演出モードに応じた変動演出パターン判定テーブル(図154、図155)を選択する。なお、変動演出パターン判定テーブルの詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE610-3において、選択された変動演出パターン判定テーブルを参照して複数の変動演出パターンの中から1つの変動演出パターンを決定してサブRAM130cの所定領域にセットする。
サブCPU130aは、ステップE610-4において、決定した変動演出パターンに対応する変動演出パターン指示コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットし、今回の変動演出パターン判定処理を終了する。これにより、変動演出パターン指示コマンドが表示制御部140及びランプ制御部150に送信され、変動演出を実行するための処理が行われることになる。
(変動演出パターン判定テーブル)
図154は、演出モードA~C(通常遊技状態)において変動演出パターンを決定するために参照される演出モードA~C用の変動演出パターン判定テーブルを示す図であり、図155は、演出モードD~Gにおいて変動演出パターンを決定するために参照される演出モードD~G(特定遊技状態)用の変動演出パターン判定テーブルを示す図である。
図154及び図155に示すように、変動演出パターン判定テーブルには、特図変動パターン指定コマンド、各変動演出パターンの選択率(%)、選択される変動演出パターンが対応付けられており、参考として各変動演出パターンにおける演出構成が記載されている。
演出構成の欄の「変動」とは、演出図柄70aのよるリーチ状態が形成されない通常変動表示が実行されることを示している。
「短縮変動」とは、通常変動表示よりも短くリーチ状態が形成されない短縮変動表示が実行されることを示している。
「L変動」とは、通常変動表示よりも長くリーチ状態が形成されないロング変動表示が実行されることを示している。
「擬似失敗」とは、1回の特別図柄の変動表示中に演出図柄70aを仮停止させた後に再変動させる擬似連演出が実行されるか否かを煽る演出を行った後に、擬似連演出が行われない結果となる擬似連失敗演出が実行されることを示している。
「擬似成功」とは、擬似連演出が実行されるか否かを煽る演出を行った後に、擬似連演出が行われる結果となる擬似連成功演出が実行されることを示している。
「(変動→擬似成功)×2」とは、擬似連演出が実行されるか否かを煽る煽り演出を行った後に、擬似連演出が行われる結果となる擬似連成功演出が実行される演出を1セットとして、その演出が2セット行われることを示している。
「(変動→擬似成功)×3」とは、擬似連演出が実行されるか否かを煽る煽り演出を行った後に、擬似連演出が行われる結果となる擬似連成功演出が実行される演出を1セットとして、その演出が3セット行われることを示している。
「Nリーチ」とは、上述したノーマルリーチ演出が実行されることを示している。
「N「7」リーチ」とは、「7」の演出図柄70aによってリーチ状態が形成された状態で上述したノーマルリーチ演出が実行されることを示している。
「SPリーチ」とは、上述したSPリーチ演出が実行されることを示している。
「特殊SPリーチ」とは、上述した特殊SPリーチ演出が実行されることを示している。
「SPSPリーチ」とは、上述したSPSPリーチ演出が実行されることを示している。
「全回転リーチ」とは、上述した全回転リーチ演出が実行されることを示している。
「SP発展」とは、SPリーチ演出が実行されることを示唆する発展演出が実行されることを示している。
「SPSP発展」とは、SPSPリーチ演出が実行されることを示唆する発展演出が実行されることを示している。
「全回転発展」とは、全回転リーチが実行されることを示唆する発展演出が実行されることを示している。
「CI」とは、有効期間中の演出ボタン17の操作又は有効期間の経過に応じて、大当たり期待度が異なる複数のカットイン演出の何れかが実行されることを示している。
「決め」とは、有効期間中の演出ボタン17の操作又は有効期間の経過に応じて、大当たり遊技が実行されるか否かを示唆する決め演出が実行されることを示している。
「失敗」とは、決め演出の結果として、大当たり遊技が実行されないことを示唆する決め失敗演出が実行されることを示している。
「成功」とは、決め演出の結果として、大当たり遊技が実行されることを示唆する決め成功演出が実行されることを示している。
「ハズレ」とは、キャラクタを含まない数字だけの演出図柄70aによってハズレ出目(後述する初期出目とは異なる「358」や「948」等のハズレ表示態様)を形成して仮停止することを示している。
「c図柄ハズレ」とは、キャラクタを含む表示態様の演出図柄70aによってハズレ出目(後述する初期出目とは異なる「358」や「948」等のハズレ表示態様)を形成して仮停止することを示している。
「IC」とは、演出図柄70aが停止表示することを示唆するアイキャッチ画像が画像表示装置に表示されるアイキャッチ演出が実行されることを示している。
「図柄揃い」とは、キャラクタを含まない数字だけの演出図柄70aによって大当たり出目(「222」や「777」等の大当たり表示態様)を形成して仮停止することを示している。
「c図柄揃い」とは、キャラクタを含む表示態様の演出図柄70aによって大当たり出目(「222」や「777」等の大当たり表示態様)を形成して仮停止することを示している。
「再抽選」とは、大当たり出目(大当たり表示態様)で仮停止した演出図柄70aが遊技者にとって有利な大当たり出目となるか否か(通常大当たりとなる偶数の演出図柄から確変大当たりとなる奇数の演出図柄になるか否か、最も有利な大当たり遊技が実行される「7」の演出図柄になるか否か)を煽った後に、有利な大当たり出目となる昇格成功演出が行われたり、有利な大当たり出目にならない昇格失敗演出が行われたりする再抽選演出が実行されることを示している。
「強振動4秒」とは、演出ボタン17を振動させるためのボタン振動モータが4秒間に亘って強振動する強振動演出(大当たり確定振動演出)が実行されることを示している。
「強振動1秒」とは、演出ボタン17を振動させるためのボタン振動モータが1秒間に亘って強振動する強振動演出(大当たり確認振動演出)が実行されることを示している。
図154に示す演出モードA~C(通常遊技状態)用の変動演出パターン判定テーブルでは、特別図柄00(ハズレ)であって変動演出パターン03(ノーマルリーチ演出)、05~06(SPリーチ演出)の場合、偶数の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が70%で、「7」以外の奇数の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が30%となっている。
特別図柄00(ハズレ)であって変動演出パターン07~11(SPリーチ演出又はSPSPリーチ演出)の場合、偶数の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が65%で、「7」以外の奇数の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が30%で、「7」の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が5%となっている。
特別図柄01(通常大当たり)であって変動演出パターン12~17(ノーマルリーチ演出、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出)の場合、偶数の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が100%となっている。
特別図柄02(確変大当たり)であって変動演出パターン18~19(SPリーチ演出)の場合、偶数の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が60%で、「7」以外の奇数の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が40%となっている。
特別図柄02(確変大当たり)であって変動演出パターン20~22(SPSPリーチ演出)の場合、偶数の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が6%で、「7」以外の奇数の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が4%で、「7」の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が90%となっている。
特別図柄03(確変大当たり)であって変動演出パターン12~17(ノーマルリーチ演出、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出)の場合、偶数の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が60%で、「7」以外の奇数の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が40%となっている。
特別図柄10(ハズレ)であって変動演出パターン26~27(特殊SPリーチ演出)の場合、偶数の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が100%となっている。
特別図柄04(通常大当たり)&05(確変大当たり)であって変動演出パターン27(特殊SPリーチ演出)の場合、偶数の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が100%となっている。
図155に示す演出モードD~G(特定遊技状態)用の変動演出パターン判定テーブルでは、特別図柄00(ハズレ)であって変動演出パターン32(特殊SPリーチ演出)の場合、偶数の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が100%となっている。
特別図柄01(通常大当たり)、02(確変大当たり)、03(確変大当たり)であって変動演出パターン33(特殊SPリーチ演出)の場合、偶数の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が100%となっている。
特別図柄10(ハズレ)であって変動演出パターン36(ノーマルリーチ演出)、38~42(SPリーチ演出、SPSPリーチ演出)の場合、偶数の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が60%で、「7」以外の奇数の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が40%となっている。
特別図柄04(通常大当たり)であって変動演出パターン43~48(ノーマルリーチ演出、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出)の場合、偶数の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が100%となっている。
特別図柄05(確変大当たり)であって変動演出パターン49~50(SPリーチ演出)の場合、偶数の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が60%で、「7」以外の奇数の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が40%となっている。
特別図柄05(確変大当たり)であって変動演出パターン51~53(SPSPリーチ演出)の場合、偶数の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が3%で、「7」以外の奇数の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が2%で、「7」の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が95%となっている。
特別図柄05(確変大当たり)であって変動演出パターン54~55(全回転リーチ演出)の場合、偶数の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が20%で、「7」以外の奇数の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が30%で、「7」の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が50%となっている。
図154及び図155に示す変動演出パターン判定テーブルの第1の特徴としては、SPリーチ演出やSPSPリーチ演出が実行された場合には、演出図柄70aが停止表示することを示唆するアイキャッチ演出が実行されて演出図柄70aがキャラクタを含む表示態様に復帰する点が挙げられる。そのため、演出図柄70aの表示態様が変化することに対する違和感を遊技者に与えにくく、また、演出図柄70aが停止表示することを事前に示唆することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図154及び図155に示す変動演出パターン判定テーブルの第2の特徴としては、大当たりとなる場合において、決め成功演出が実行されて図柄揃いとなる変動演出パターンと、図柄揃いとなってから決め成功演出が実行される変動演出パターンとがある点が挙げられる。そのため、大当たりとなる場合の演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図154及び図155に示す変動演出パターン判定テーブルの第3の特徴としては、大当たりとなる変動演出パターンにおいて、キャラクタを含まない演出図柄70aで図柄揃いとなるときに演出ボタン17を4秒間に亘って強振動させる強振動演出(大当たり確定振動演出)が実行される点が挙げられる。そのため、大当たりなることを効果的に演出することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図154及び図155に示す変動演出パターン判定テーブルの第4の特徴としては、キャラクタを含む演出図柄70aで図柄揃い(c図柄揃い)となるときに演出ボタン17を1秒間にわたって強振動させる強振動演出(大当たり確認振動演出)が実行される点が挙げられる。そのため、大当たりなることを効果的に演出することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図154及び図155に示す変動演出パターン判定テーブルの第5の特徴としては、「7」以外の奇数の演出図柄70a(大当たり出目となることで確変大当たりとなる演出図柄)でリーチ演出(ノーマルリーチ演出、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出)が行われる割合よりも、偶数の演出図柄70a(大当たり出目となることで通常大当たりとなる演出図柄)でリーチ演出が行われる割合の方が高い点が挙げられる。そのため、「7」以外の奇数の演出図柄70aで大当たりとなった場合の遊技者の歓喜を効果的に煽ることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図154及び図155に示す変動演出パターン判定テーブルの第6の特徴としては、偶数の(大当たり出目となることで通常大当たりとなる演出図柄)演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合よりも、「7」の演出図柄70a(大当たり出目となることで最も有利な確変大当たりとなる演出図柄)でリーチ演出(ノーマルリーチ演出、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出)が行われる割合の方が低い点が挙げられる。そのため、「7」の演出図柄70aで大当たりとなった場合の遊技者の歓喜を効果的に煽ることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図154及び図155に示す変動演出パターン判定テーブルの第7の特徴としては、「7」以外の奇数の演出図柄70a(大当たり出目となることで確変大当たりとなる演出図柄)でリーチ演出(ノーマルリーチ演出、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出)が行われる割合よりも、「7」の演出図柄70a(大当たり出目となることで最も有利な確変大当たりとなる演出図柄)でリーチ演出(ノーマルリーチ演出、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出)が行われる割合の方が低い点が挙げられる。そのため、「7」の演出図柄70aで大当たりとなった場合の遊技者の歓喜を効果的に煽ることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図154及び図155に示す変動演出パターン判定テーブルの第8の特徴としては、偶数の演出図柄70aや「7」以外の奇数の演出図柄70aでリーチ演出が実行される場合よりも、「7」の演出図柄70aでリーチ演出が実行される場合の方が、大当たり期待度が高い点が挙げられる。そのため、何れの種類の演出図柄でリーチ演出が実行されるかに対する遊技者が期待感を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図154及び図155に示す変動演出パターン判定テーブルの第9の特徴としては、演出モードA~C(通常遊技状態)よりも、演出モードD~G(特定遊技状態)の方が、最も有利な確変大当たりとなる場合に「7」の演出図柄70a(大当たり出目となることで最も有利な確変大当たりとなる演出図柄)でリーチ演出(SPSPリーチ演出)が実行され易い点が挙げられる。そのため、演出モードD~G(特定遊技状態)における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図154及び図155に示す変動演出パターン判定テーブルの第10の特徴としては、演出モードA~C(通常遊技状態)では、「7」の演出図柄70aでリーチ演出が実行されても大当たり確定とはならないが、演出モードD~G(特定遊技状態)では、「7」の演出図柄70aでリーチ演出が実行されると大当たり確定となる点が挙げられる。そのため、演出モードD~G(特定遊技状態)における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、擬似連演出が実行される変動演出パターンでは必ずリーチ演出が実行されるようになっているが、擬似連演出が実行されてもリーチ演出が実行されない変動演出パターンを設けてもよい。
また、カットイン演出や決め失敗演出の後にハズレ出目で仮停止するとハズレとなることが確定するようになっているが、カットイン演出や決め失敗演出の後に大当たりとなることが確定する復活演出を実行するようにしてもよい。
(演出制御部の大当たり予告演出決定処理)
図156を用いて、演出制御部130mの大当たり予告演出決定処理を説明する。図156は、演出制御部130mにおける大当たり予告演出決定処理を示すフローチャートであり、本処理は、上述した特図特電演出処理における変動演出パターン判定処理(特図変動パターン指定コマンドに基づいて変動演出パターンを決定する処理)の後に実行される。
サブCPU130aは、ステップE650-1において、今回の変動演出で実行される変動演出パターンを参照し、ステップE650-2において、リーチ前の演出期間(高速変動期間)において大当たり遊技が実行されることを遊技者に期待させるリーチ前予告演出の予告パターンを決定するためのリーチ前予告決定テーブル(図157)を選択し、予告パターンを決定する。なお、リーチ前予告決定テーブルの詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE650-3において、リーチ前予告演出の予告パターンがセリフ予告演出を実行するものであるか否かを判定する。セリフ予告演出を実行するものである場合には、ステップE650-4に処理を移し、セリフ予告演出を実行するものでない場合には、ステップE650-6に処理を移す。
「セリフ予告演出」とは、変動演出(高速変動期間)中に有効期間を発生させ、有効期間中の演出ボタン17の操作又は有効時間の経過に応じて、画像表示装置に大当たり期待度を示唆するセリフ画像が表示されると共に、音声出力装置9からセリフ画像に応じた音声が出力される大当たり予告演出の一種となっている。
サブCPU130aは、ステップE650-4において、セリフ予告演出のセリフ予告パターンを決定するためのセリフ予告パターン決定テーブル(図158参照)を選択してセリフ予告パターンを決定し、ステップE650-5において、セリフ予告パターンに応じたセリフ予告演出コマンドを送信バッファにセットする。これにより、セリフ予告演出コマンドが表示制御部140やランプ制御部150に送信され、変動演出(高速変動期間)中にセリフ予告パターンに応じたセリフ予告演出が実行されることになる。なお、セリフ予告パターン決定テーブルの詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE650-6において、リーチ前予告演出の予告パターンがステップアップ予告演出を実行するものであるか否かを判定する。ステップアップ予告演出を実行するものである場合には、ステップE650-7に処理を移し、ステップアップ予告演出を実行するものでない場合には、ステップE650-9に処理を移す。
「ステップアップ予告演出」とは、変動演出(高速変動期間)中に演出ボタン17の有効期間を発生させることなく、第1ステップ(第1段階)から第5ステップ(最終段階)までの複数のステップ(段階)の何れかとなるまで所定の順序でステップ演出を実行する大当たり予告演出の一種となっている。
サブCPU130aは、ステップE650-7において、ステップアップ予告演出のステップアップ予告パターンを決定するためのステップアップ予告パターン決定テーブル(図159参照)を選択してステップアップ予告パターンを決定し、ステップE650-8において、ステップアップ予告パターンに応じたステップアップ予告演出コマンドを送信バッファにセットする。これにより、ステップアップ予告演出コマンドが表示制御部140やランプ制御部150に送信され、変動演出(高速変動期間)中にステップアップ予告パターンに応じたステップアップ予告演出が実行されることになる。なお、セリフ予告パターン決定テーブルの詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE650-9において、今回の変動演出パターンが擬似連演出を実行する変動演出パターンであるか否かを判定する。擬似連演出を実行する変動演出パターンである場合には、ステップE650-10に処理を移し、擬似連演出を実行しない変動演出パターンでない場合には、ステップE650-12に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップE650-10において、擬似連演出の擬似連演出パターンを決定するための擬似連演出パターン決定テーブル(図160参照)を選択して擬似連演出パターンを決定し、ステップE650-11において、擬似連演出パターンに応じた擬似連演出コマンドを送信バッファにセットする。これにより、擬似連演出コマンドが表示制御部140やランプ制御部150に送信され、変動演出中に擬似連演出パターンに応じた擬似連演出が実行されることになる。なお、擬似連演出パターン決定テーブルの詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE650-12において、今回の変動演出パターンが発展演出(SP発展演出、SPSP発展演出、全回転発展演出)を実行する変動演出パターンであるか否かを判定する。発展演出を実行する変動演出パターンである場合には、ステップE650-13に処理を移し、発展演出を実行する変動演出パターンでない場合には、ステップE650-15に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップE650-13において、発展演出の発展演出パターンを決定するための発展演出パターン決定テーブル(図161参照)を選択して発展演出パターンを決定し、ステップE650-14において、発展演出パターンに応じた発展演出コマンドを送信バッファにセットする。これにより、発展演出コマンドが表示制御部140やランプ制御部150に送信され、変動演出中に発展演出パターンに応じた発展演出が実行されることになる。なお、発展演出パターン決定テーブルの詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE650-15において、今回の変動演出パターンがリーチ演出(リーチ後演出)を実行する変動演出パターンであるか否かを判定する。リーチ演出を実行する変動演出パターンである場合には、ステップE650-16に処理を移し、リーチ演出を実行する変動演出パターンでない場合には、今回の大当たり予告演出決定処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップE650-16において、今回の変動演出パターンがカットイン演出を実行する変動演出パターンであるか否かを判定する。カットイン演出を実行する変動演出パターンである場合には、ステップE650-17に処理を移し、カットイン演出を実行する変動演出パターンでない場合には、ステップE650-19に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップE650-17において、カットイン演出のカットイン演出パターンを決定するためのカットイン演出パターン決定テーブル(図162参照)を選択してカットイン演出パターンを決定し、ステップE650-18において、カットイン演出パターンに応じたカットイン演出コマンドを送信バッファにセットする。これにより、カットイン演出コマンドが表示制御部140やランプ制御部150に送信され、変動演出中にカットイン演出パターンに応じたカットイン演出が実行されることになる。なお、カットイン演出パターン決定テーブルの詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE650-19において、今回の変動演出パターンが決め演出を実行する変動演出パターンであるか否かを判定する。決め演出を実行する変動演出パターンである場合には、ステップE650-20に処理を移し、決め演出を実行する変動演出パターンでない場合には、ステップE650-22に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップE650-20において、決め演出の決め演出パターンを決定するための決め演出パターン決定テーブル(図163参照)を選択して決め演出パターンを決定し、ステップE650-21において、決め演出パターンに応じた決め演出コマンドを送信バッファにセットする。これにより、決め演出コマンドが表示制御部140やランプ制御部150に送信され、変動演出中に決め演出パターンに応じた決め演出が実行されることになる。なお、決め演出パターン決定テーブルの詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE650-22において、今回の変動演出パターンが再抽選演出を実行する変動演出パターンであるか否かを判定する。再抽選演出を実行する変動演出パターンである場合には、ステップE650-23に処理を移し、再抽選演出を実行する変動演出パターンでない場合には、ステップE650-25に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップE650-23において、再抽選演出の再抽選演出パターンを決定するための再抽選演出パターン決定テーブル(図164参照)を選択して再抽選演出パターンを決定し、ステップE650-24において、再抽選演出パターンに応じた再抽選演出コマンドを送信バッファにセットする。これにより、再抽選演出コマンドが表示制御部140やランプ制御部150に送信され、変動演出中に再抽選演出パターンに応じた再抽選演出が実行されることになる。なお、再抽選演出パターン決定テーブルの詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE650-25において、今回の変動演出パターンが確定演出を実行可能な(大当たりとなる)変動演出パターンであるか否かを判定する。確定演出を実行可能な変動演出パターンである場合には、ステップE650-26に処理を移し、確定演出を実行可能な変動演出パターンでない場合には、今回の大当たり予告演出決定処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップE650-26において、確定演出の確定演出パターンを決定するための確定演出パターン決定テーブル(図165参照)を選択して確定演出パターンを決定し、ステップE650-27において、確定演出パターンに応じた確定演出コマンドを送信バッファにセットし、今回の大当たり予告演出決定処理を終了する。これにより、確定演出コマンドが表示制御部140やランプ制御部150に送信され、変動演出中に確定演出パターンに応じた確定演出が実行されることになる。なお、確定演出パターン決定テーブルの詳細は後述する。
(リーチ前予告決定テーブル)
図157は、リーチ前予告演出の予告パターンを決定する際に参照されるリーチ前予告決定テーブルを示す図である。
図157に示すように、リーチ前予告決定テーブルには、演出モード、大当たり判定結果、変動演出パターン種別、各予告パターンの選択率(%)、選択される予告パターンが対応付けられている。
リーチ前予告の予告パターンには、リーチ前予告演出が実行されない「予告なし」、セリフ予告演出が実行される「セリフ予告演出」、ステップアップ予告演出が実行される「ステップアップ予告演出」の3種類が設定されており、大当たり遊技が実行される期待度(前述した図柄揃いに伴う振動演出が実行される割合)は、予告なし<セリフ予告演出<ステップアップ予告演出となっている。
図157に示すリーチ前予告決定テーブルの第1の特徴としては、大当たり判定結果がハズレの場合よりも、大当たりの場合の方が、リーチ前予告演出が実行され易く、且つ、大当たり期待度が低い変動演出パターンが決定されている場合よりも、大当たり期待度が高い変動演出パターンが決定されている場合の方が、リーチ前予告演出が実行され易い点が挙げられる。このようにすることで、大当たり遊技が実行されることに対する遊技者の期待感を盛り上げることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図157に示すリーチ前予告決定テーブルの第2の特徴としては、演出モードA~C(通常遊技状態)よりも、演出モードD~G(特定遊技状態)の方が、ハズレである場合にリーチ前予告演出(演出ボタン17の有効期間を伴って振動演出を実行可能なセリフ予告演出、演出ボタン17の有効期間を伴わずに振動演出を実行可能なステップアップ予告演出の両方とも)が実行されにくい(実行割合が低い)点が挙げられる。そのため、変動時間が短くなり易い演出モードD~G(特定遊技状態)において無駄なリーチ前予告演出が実行されにくくなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図157に示すリーチ前予告決定テーブルの第3の特徴としては、演出モードA~C(通常遊技状態)よりも、演出モードD~G(特定遊技状態)の方が、大当たりである場合であっても変動演出パターンがノーマルリーチ演出を実行するパターン及びSPリーチ演出を実行するパターンである場合にリーチ前予告演出が実行されにくい(実行割合が低い)点が挙げられる。そのため、変動時間が短くなり易い演出モードD~G(特定遊技状態)において無駄なリーチ前予告演出が実行されにくくなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図157に示すリーチ前予告決定テーブルの第4の特徴としては、演出ボタン17の有効期間を伴うセリフ予告演出が実行される場合よりも、演出ボタン17の有効期間を伴わないステップアップ予告演出が実行される場合の方が、大当たり期待度(前述した図柄揃いに伴う振動演出が実行される割合、後述する決め演出で振動演出が実行される割合等)が高い点が挙げられる。そのため、リーチ前予告演出の種類に対する遊技者の期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、ステップアップ予告演出が実行される場合よりも、セリフ予告演出が実行される場合の方が、大当たり期待度(前述した図柄揃いに伴う振動演出が実行される割合、後述する決め成功演出に伴う振動演出が実行される割合等)が高くなるようにしてもよい。この場合であっても、リーチ前予告演出の種類に対する遊技者の期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(セリフ予告パターン決定テーブル)
図158は、セリフ予告演出の予告パターンを決定する際に参照されるセリフ予告パターン決定テーブルを示す図である。
図158に示すように、セリフ予告パターン決定テーブルには、演出モード、大当たり判定結果、変動演出パターン種別、各セリフ予告パターンの選択率(%)、選択されるセリフ予告パターンが対応付けられており、参考として各セリフ予告パターンの演出構成(有効示唆演出、有効期間、演出内容)が記載されている。
「有効示唆演出」とは、有効期間が発生する可能性があることを示唆する導入演出であり、具体的には、演出ボタン17を模した複数の半透明演出ボタン画像を第1画像表示装置70に移動表示させると共に、特定位置に向けて半透明演出ボタン画像を集合させていく演出である。
「有効期間(単打3秒)」とは、セリフ予告演出における有効期間が演出ボタン17の1回の操作又は3秒が経過することで終了することを示している。
有効期間の欄の「促進演出」とは、有効期間中に演出ボタン17の操作を促す演出であり、具体的には、演出ボタン17を模した不透明演出ボタン画像を特定位置に表示させると共に、有効期間の残り時間をゲージの長さによって示すゲージ画像を表示させる演出となっている。
促進演出の欄の「通常ボタン白」とは、上述した不透明演出ボタン画像として、突出していない通常状態であって白発光している演出ボタン17を模したボタン画像が表示されると共に、演出ボタン17が白発光することを示している。
「ボタン状態」とは、有効期間中の演出ボタン17の状態を示しており、ボタン状態の欄の「通常」とは、演出ボタン17が突出していない通常状態であることを示している。
セリフ演出態様の欄の「通常セリフ(黒)」とは、大当たり遊技が実行される可能性を示唆しない通常のセリフが黒色の文字で表示されると共に、その通常セリフが音声出力されることを示している。
「チャンスセリフ(黒)」とは、大当たり遊技の実行可能性があるチャンスセリフが黒色の文字で表示されると共に、そのチャンスセリフが音声出力されることを示している。
「リーチセリフ(黒)」とは、リーチ演出の実行が確定するリーチセリフが黒色の文字で表示されると共に、そのリーチセリフが音声出力されることを示している。
「リーチセリフ(赤)」とは、リーチ演出の実行が確定するリーチセリフが赤色の文字で表示されると共に、そのリーチセリフが音声出力されることを示している。
「熱セリフ(赤)」とは、大当たり遊技の実行可能性が高い熱セリフが赤色の文字で表示されると共に、その熱セリフが音声出力されることを示している。
「激熱セリフ(金)」とは、大当たり遊技の実行可能性が非常に高い激熱セリフが金色の文字で表示されると共に、その激熱セリフが音声出力されることを示している。
「確定セリフ(虹)」とは、大当たり遊技の実行が確定する確定セリフが虹色の文字で表示されると共に、その確定セリフが音声出力されることを示している。
ボタン振動の欄の「弱振動(1秒)」とは、演出ボタン17を振動させるためのボタン振動モータがセリフの表示開始時(=演出ボタン17の操作時又は有効期間の終了時)から1秒間に亘って弱振動する弱振動演出が実行されることを示している。
「強振動(1秒)」とは、演出ボタン17を振動させるためのボタン振動モータがセリフの表示開始時(=演出ボタン17の操作時又は有効期間の終了時)から1秒間に亘って強振動する強振動演出が実行されることを示している。
各セリフ演出態様の大当たり期待度は、「通常セリフ」<「チャンスセリフ(黒)」<「リーチセリフ(黒)」<「リーチセリフ(赤)」<「熱セリフ(赤)」<「激熱セリフ(金)」<「確定セリフ(虹)」となっている。また、各振動演出の大当たり期待度は、「弱振動演出」<「強振動演出」となっている。
図158に示すセリフ予告パターン決定テーブルの第1の特徴としては、大当たり期待度が高いセリフ(熱セリフ以上)が表示されるときに、演出ボタン17を振動させる振動演出が実行可能となっている点が挙げられる。そのため、大当たり期待度が高いことを効果的に知らしめることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図158に示すセリフ予告パターン決定テーブルの第2の特徴としては、熱セリフのセリフ予告演出が実行される場合よりも、熱セリフよりも大当たり期待度が高い激熱セリフのセリフ予告演出が実行される場合の方が、演出ボタン17の振動演出(ボタン振動モータの作動)が実行され易く(実行割合が高く)、熱セリフのセリフ予告演出が実行されるときに演出ボタン17の振動演出が実行されない場合よりも、演出ボタン17の振動演出が実行される場合の方が、大当たり期待度が高くなっている点が挙げられる。そのため、セリフ予告演出が実行されるときに演出ボタン17の振動演出が実行されるか否かに対する遊技者の期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図158に示すセリフ予告パターン決定テーブルの第3の特徴としては、大当たり期待度が高いセリフ(熱セリフ以上)が表示されるときに実行される振動演出が比較的短い時間となっている点が挙げられる。そのため、大当たり遊技の実行が確定したと勘違いさせるような不都合を抑制しつつ、演出効果の高い演出を実行することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図158に示すセリフ予告パターン決定テーブルの第4の特徴としては、大当たり期待度が高いセリフ(熱セリフ以上)が表示されるときに実行される振動演出の振動強度が大当たり期待度に応じて2種類ある点が挙げられる。そのため、振動演出の振動強度によって大当たり期待度を示唆することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、セリフ予告演出において実行される振動演出として弱振動演出と強振動演出とがあるが、弱振動演出のみ又は強振動演出のみにしてもよいし、弱振動演出の振動時間よりも強振動演出の振動時間を長くするようにしてもよい。
また、演出モードA~C(通常遊技状態)と演出モードD~G(特定遊技状態)とでセリフ予告演出時に演出ボタン17の振動演出が実行された場合の大当たり期待度が同じとなっているが、演出モードA~C(通常遊技状態)の方が大当たり期待度が高くなるようにしてもよいし、演出モードD~G(特定遊技状態)の方が大当たり期待度が高くなるようにしてもよい。このようにすると、演出モードの種類によって遊技性を異ならせることができると共に、遊技者にとって有利な演出モードD~Gにおける遊技者の期待感を高め易くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、演出ボタン17の操作又は有効時間の経過によって有効期間が終了してセリフ予告演出が実行されるようになっているが、有効時間の経過によって有効期間が終了する場合にはセリフ予告演出を実行しないようにしてもよい。
また、有効期間を発生させてセリフ予告演出を実行するようになっているが、有効期間を発生せずにセリフ予告演出を実行するようにしてもよく、その場合に実行する振動演出については、1秒間の弱振動演出のみ又は1秒間の強振動演出のみにしてもよい。
(ステップアップ予告パターン決定テーブル)
図159は、ステップアップ予告演出の予告パターンを決定する際に参照されるステップアップ予告パターン決定テーブルを示す図である。
図159に示すように、ステップアップ予告パターン決定テーブルには、演出モード、大当たり判定結果、変動演出パターン種別、各ステップアップ予告パターンの選択率(%)、選択されるステップアップ予告パターンが対応付けられており、参考として各ステップアップ予告パターンの演出構成(ステップアップ(SU)演出態様、ボタン振動)が記載されている。
ステップアップ演出態様の欄の「1→2」とは、第1~第2ステップ演出が順に実行されることを示している。
「1→2→3」とは、第1~3ステップ演出が順に実行されることを示している。
「1→2→3→4」とは、第1~4ステップ演出が順に実行されることを示している。
「1→2→3→4→5」とは、第1~5ステップ演出が順に実行されることを示している。
「1→2→3→5」とは、第1~第3ステップ演出が順に実行された後に、第4ステップ演出を飛ばして第5ステップ演出が実行されることを示している。
なお、各ステップアップ演出態様において、最後のステップ演出よりも前のステップ演出の演出時間は1秒となっており、最後のステップ演出の演出時間は3秒となっている。
ボタン振動の欄の「「5」時に弱振動(1秒)」とは、演出ボタン17を振動させるためのボタン振動モータが第5ステップ演出の開始時から1秒間にわたって弱振動する弱振動演出が実行されることを示している。
各ステップアップ演出態様の大当たり期待度は、「1→2」<「1→2→3」<「1→2→3→4」<「1→2→3→4→5」<「1→2→3→5」となっている。
図159に示すステップアップ予告パターン決定テーブルの第1の特徴としては、大当たり期待度が高いステップ演出(第5ステップ演出)が行われるときに、演出ボタン17の有効期間を発生させずに演出ボタン17を振動させる振動演出を実行可能となっている点が挙げられる。そのため、大当たり期待度が高いことを効果的に知らしめることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図159に示すステップアップ予告パターン決定テーブルの第2の特徴としては、大当たり期待度が高いステップ演出(第5ステップ演出)が表示されるときに実行される振動演出が比較的短い時間となっている点が挙げられる。そのため、大当たり遊技の実行が確定したと勘違いさせるような不都合を抑制しつつ、演出効果の高い演出を実行することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図159に示すステップアップ予告パターン決定テーブルの第3の特徴としては、大当たり期待度が高いステップ演出(第5ステップ演出)が表示されるときに実行される振動演出の振動態様(振動強度、振動時間)が予め定められた1種類(弱振動(1秒))しかない点が挙げられる。そのため、遊技者が演出ボタン17を操作することがなくて振動演出の種類を把握し難いステップアップ予告演出において、演出態様が複雑化することを抑制することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図159に示すステップアップ予告パターン決定テーブルの第4の特徴としては、演出モードA~C(通常遊技状態)よりも、演出モードD~G(特定遊技状態)の方が、大当たりとなる場合に、期待度が低いステップアップ予告演出が実行されにくい(実行割合が低い)点が挙げられる。そのため、演出モードの種類によって遊技性を異ならせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図159に示すステップアップ予告パターン決定テーブルの第5の特徴としては、演出モードA~C(通常遊技状態)よりも、演出モードD~G(特定遊技状態)の方が、大当たりとなる場合に、弱振動演出が実行され易い(実行割合が高い)点が挙げられる。そのため、演出モードの種類によって遊技性を異ならせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図159に示すステップアップ予告パターン決定テーブルの第6の特徴としては、演出モードA~C(通常遊技状態)よりも、演出モードD~G(特定遊技状態)の方が、ステップアップ予告演出において有効期間(操作促進画像の表示)を伴わない演出ボタン17の振動演出が実行された場合の大当たり期待度が高い点が挙げられる。そのため、演出モードの種類によって遊技性を異ならせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、演出モードD~G(特定遊技状態)よりも、演出モードA~C(通常遊技状態)の方が、ステップアップ予告演出において有効期間(操作促進画像の表示)を伴わない演出ボタン17の振動演出が実行された場合の大当たり期待度が高くなるようにしてもよい。この場合であっても、演出モードの種類によって遊技性を異ならせることができると共に、遊技者にとって有利な演出モードD~Gにおける遊技者の期待感を高め易くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(擬似連演出パターン決定テーブル)
図160は、擬似連演出の演出パターンを決定する際に参照される擬似連演出パターン決定テーブルを示す図である。
図160に示すように、擬似連演出パターン決定テーブルには、演出モード、大当たり判定結果、変動演出パターン種別、各擬似連演出パターンの選択率(%)、選択される擬似連演出パターンが対応付けられており、参考として各擬似連演出パターンの演出構成(有効示唆演出、有効期間、演出内容)が記載されている。
「有効示唆演出」とは、有効期間が発生する可能性があることを示唆する導入演出であり、具体的には、演出ボタン17を模した複数の半透明演出ボタン画像を第1画像表示装置70に移動表示させると共に、特定位置に向けて半透明演出ボタン画像を集合させていく演出である。
「有効期間(単打3秒)」とは、擬似連演出における有効期間が演出ボタン17の1回の操作又は3秒が経過することで終了することを示している。
有効期間の欄の「促進演出」とは、有効期間中に演出ボタン17の操作を促す演出であり、具体的には、演出ボタン17を模した不透明演出ボタン画像を特定位置に表示させると共に、有効期間の残り時間をゲージの長さによって示すゲージ画像を表示させる演出となっている。
促進演出の欄の「通常ボタン白」とは、上述した不透明演出ボタン画像として、突出していない通常状態であって白発光している演出ボタン17を模したボタン画像が表示されると共に、演出ボタン17が白発光することを示している。
「突出ボタン白」とは、上述した不透明演出ボタン画像として、突出している突出状態であって白発光している演出ボタン17を模したボタン画像が表示されると共に、演出ボタン17が白発光することを示している。
有効期間の欄の「ボタン状態」とは、有効期間中の演出ボタン17の状態を示しており、ボタン状態の欄の「通常」とは、演出ボタン17が突出していない通常状態であることを示しており、「突出」とは、演出ボタン17が突出している突出状態であることを示している。
擬似連演出態様の欄の「擬似失敗」とは、中央の演出図柄70aとして擬似連の実行を示唆する擬似図柄が仮停止することなく通常の演出図柄70aが仮停止すると共に、失敗効果音が出力される擬似連失敗演出が実行されることを示している。
「擬似成功」とは、中央の演出図柄70aとして擬似連の実行を示唆する擬似図柄が仮停止し、成功効果音が出力されると共に、第2可動部材74が弱動作し、擬似連演出が行われる擬似連成功演出が実行されることを示している。
ボタン振動の欄の「弱振動(1秒)」とは、演出ボタン17を振動させるためのボタン振動モータが擬似図柄の仮停止時(=演出ボタン17の操作時又は有効期間の終了時)から1秒間にわたって弱振動する弱振動演出が実行されることを示している。
「強振動(1秒)」とは、演出ボタン17を振動させるためのボタン振動モータが擬似図柄の仮停止時(=演出ボタン17の操作時又は有効期間の終了時)から1秒間にわたって強振動する強振動演出が実行されることを示している。
各促進演出の大当たり期待度は、「通常ボタン白」<「突出ボタン白」となっている。また、各ボタン状態の大当たり期待度は、「通常」<「突出」となっている。また、各振動演出の大当たり期待度は、「弱振動演出」<「強振動演出」となっている。
図160に示す擬似連演出パターン決定テーブルの第1の特徴としては、大当たり期待度が高い変動演出パターンであって擬似連成功演出が行われるときに、演出ボタン17の有効期間を発生させて演出ボタン17を振動させる振動演出が実行されることがある点が挙げられる。そのため、大当たり期待度が高いことを効果的に知らしめることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図160に示す擬似連演出パターン決定テーブルの第2の特徴としては、大当たり期待度が高い変動演出パターンであって擬似連成功演出が行われるときに実行される振動演出が比較的短い時間となっている点が挙げられる。そのため、大当たり遊技の実行が確定したと勘違いさせるような不都合を抑制しつつ、演出効果の高い演出を実行することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図160に示す擬似連演出パターン決定テーブルの第3の特徴としては、大当たり期待度が高い変動演出パターンであって擬似連成功演出が行われるときに実行される振動演出の振動強度が大当たり期待度に応じて2種類ある点が挙げられる。そのため、振動演出の振動強度によって大当たり期待度を示唆することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図160に示す擬似連演出パターン決定テーブルの第4の特徴としては、演出モードA~C(通常遊技状態)と演出モードD~G(特定遊技状態)とで、同一の演出装置(演出ボタン振動モータ、第2可動部材74等)を用いた擬似連演出(擬似連成功演出)を実行可能であるが、演出モードA~C(通常遊技状態)よりも、演出モードD~G(特定遊技状態)の方が、同一の演出装置(演出ボタン振動モータ、第2可動部材74等)を用いた擬似連演出(擬似連成功演出)が実行された場合の大当たり期待度が高い点が挙げられる。そのため、演出モードの種類によって遊技性を異ならせることができると共に、遊技者にとって有利な演出モードD~Gにおける遊技者の期待感を高め易くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図160に示す擬似連演出パターン決定テーブルの第5の特徴としては、第2可動部材74を用いて擬似連演出(擬似連成功演出)を実行する場合と、第2可動部材74及び演出ボタン17を振動させるボタン振動モータを用いて擬似連演出(擬似連成功演出)を実行する場合とがある点が挙げられる。そのため、擬似連演出の演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、大当たり期待度が高い変動演出パターンであって擬似連成功演出が行われるときの有効期間中の演出ボタン17が突出状態となる場合があるが、突出状態とはならないようにしてもよい。
また、擬似連成功演出において実行される振動演出として弱振動演出と強振動演出とがあるが、弱振動演出のみ又は強振動演出のみにしてもよい。
また、有効期間を発生させて擬似連成功演出や擬似連失敗演出を実行するようになっているが、有効期間を発生せずに擬似連成功演出や擬似連失敗演出を実行するようにしてもよく、擬似連成功演出において実行する振動演出については、3秒間の弱振動演出のみ又は3秒間の強振動演出のみにしてもよいし、1秒間の弱振動演出のみ又は1秒間の強振動演出のみにしてもよい。
また、演出モードD~G(特定遊技状態)よりも、演出モードA~C(通常遊技状態)の方が、同一の演出装置(演出ボタン振動モータ、第2可動部材74等)を用いた擬似連演出(擬似連成功演出)が実行された場合の大当たり期待度が高くなるようにしてもよいし、演出モードAよりも、演出モードB又はCの方が、同一の演出装置(演出ボタン振動モータ、第2可動部材74等)を用いた擬似連演出(擬似連成功演出)が実行された場合の大当たり期待度が高くなるようにしてもよいし、演出モードGよりも、演出モードD~Fの方が、同一の演出装置(演出ボタン振動モータ、第2可動部材74等)を用いた擬似連演出(擬似連成功演出)が実行された場合の大当たり期待度が高くなるようにしてもよい。
また、擬似連演出(擬似連成功演出)において第2可動部材74を用いた動作演出を実行するようになっているが、第1可動部材73を用いた動作演出を実行するようにしてもよく、この場合には、第1可動部材73を用いた動作演出よりも、第2可動部材74を用いた動作演出の実行割合が高くなるようにするとよい。
(発展演出パターン決定テーブル)
図161は、発展演出の演出パターンを決定する際に参照される発展演出パターン決定テーブルを示す図である。
図161に示すように、発展演出パターン決定テーブルには、演出モード、大当たり判定結果、変動演出パターン種別、発展演出パターンの決定対象となる発展演出種別、各発展演出パターンの選択率(%)、選択される発展演出パターンが対応付けられており、参考として各発展演出パターンの演出構成(有効示唆演出、有効期間、演出内容)が記載されている。
「有効示唆演出」とは、有効期間が発生する可能性があることを示唆する導入演出であり、具体的には、演出ボタン17を模した複数の半透明演出ボタン画像を第1画像表示装置70に移動表示させると共に、特定位置に向けて半透明演出ボタン画像を集合させていく演出である。
有効示唆演出の欄の「なし」とは、有効示唆演出が実行されないことを示しており、「あり(ガセ)」とは、有効示唆演出が実行されるが、その後に有効期間が発生しないガセの有効示唆演出であることを示しており、「あり」とは、有効示唆演出が実行されてその後に有効期間発生することを示している。
「有効期間(長押し4秒)」とは、発展演出が演出ボタン17の長押しによって段階的に進展すること及び発展演出の有効期間が4秒経過することで終了することを示している。
有効期間の欄の「促進演出」とは、有効期間中に演出ボタン17の操作を促す演出であり、具体的には、複数の半透明演出ボタン画像が特定位置に集合した結果として、不透明演出ボタン画像を特定位置に表示させると共に、有効期間の残り時間をゲージの長さによって示すゲージ画像を表示させる演出となっている。
促進演出の欄の「通常ボタン白」とは、上述した不透明演出ボタン画像として、突出していない通常状態であって白発光している演出ボタン17を模したボタン画像が表示されると共に、演出ボタン17が白発光することを示している。
「通常ボタン赤」とは、上述した不透明演出ボタン画像として、突出していない通常状態であって赤発光している演出ボタン17を模したボタン画像が表示されると共に、演出ボタン17が赤発光することを示している。
有効期間の欄の「ボタン状態」とは、有効期間中の演出ボタン17の状態を示しており、ボタン状態の欄の「通常」とは、演出ボタン17が突出していない通常状態であることを示しており、「突出」とは、演出ボタン17が突出している突出状態であることを示している。
発展演出態様の欄の「SP報知」とは、発展演出の結果としてSPリーチ演出への発展を示唆するSP発展図柄を導出表示すると共に、第1発展効果音を出力するSP発展演出が実行されることを示している。
「SPSP報知」とは、発展演出の結果としてSPSPリーチ演出への発展を示唆するSPSP発展図柄を導出表示すると共に、第2発展効果音を出力するSPSP発展演出が実行されることを示している。
「全回転報知」とは、発展演出の結果として全回転リーチ演出への発展を示唆する全回転発展図柄を導出表示すると共に、第3発展効果音を出力する全回転発展演出が実行されることを示している。
役物動作の欄の「弱動作」とは、各種図柄の導出表示時(=有効期間の終了時)に第2可動部材74が青色で発光して動作幅の小さい弱動作を行う弱動作演出が実行されることを示している。
「強動作」とは、各種図柄の導出表示時(=有効期間の終了時)に第2可動部材74が赤色で発光して揺動幅の大きい強動作を行う強動作演出が実行されることを示している。
ボタン振動の欄の「弱振動(1秒)」とは、演出ボタン17を振動させるためのボタン振動モータが各種発展図柄の導出表示時(=有効期間の終了時)から1秒間に亘って弱振動する弱振動演出が実行されることを示している。
「強振動(1秒)」とは、演出ボタン17を振動させるためのボタン振動モータが各種図柄の導出表示時(=有効期間の終了時)から1秒間に亘って強振動する弱振動演出が実行されることを示している。
各動作演出の大当たり期待度は、「弱動作」<「強動作」となっている。また、各振動演出の大当たり期待度は、「弱振動」<「強振動」となっている。
図161に示す発展演出パターン決定テーブルの第1の特徴としては、大当たり期待度が高い変動演出パターンであって大当たり期待度の高い発展演出(SPSP報知、全回転報知)が行われるときに、演出ボタン17の有効期間を発生させて演出ボタン17を振動させる振動演出が実行されることがある点が挙げられる。そのため、大当たり期待度が高いことを効果的に知らしめることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図161に示す発展演出パターン決定テーブルの第2の特徴としては、SPSP発展演出が実行される場合よりも、SPSP発展演出よりも大当たり期待度が高い全回転発展演出が実行される場合の方が、演出ボタン17の振動演出(ボタン振動モータの作動)が実行され易く(実行割合が高く)、SPSP発展演出が実行されるときに演出ボタン17の振動演出が実行されない場合よりも、演出ボタン17の振動演出が実行される場合の方が、大当たり期待度が高くなっている点が挙げられる。そのため、SPSP発展演出が実行されるときに演出ボタン17の振動演出が実行されるか否かに対する遊技者の期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図161に示す発展演出パターン決定テーブルの第3の特徴としては、大当たり期待度が高い変動演出パターンであって大当たり期待度が高い発展演出(SPSP報知、全回転報知)が行われるときに実行される振動演出が比較的短い時間となっている点が挙げられる。そのため、大当たり遊技の実行が確定したと勘違いさせるような不都合を抑制しつつ、演出効果の高い演出を実行することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図161に示す発展演出パターン決定テーブルの第4の特徴としては、大当たり期待度が高い変動演出パターンであって発展演出(SPSP報知、全回転報知)が行われるときに実行される振動演出の振動強度が大当たり期待度に応じて2種類ある点が挙げられる。そのため、振動演出の振動強度によって大当たり期待度を示唆することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図161に示す発展演出パターン決定テーブルの第5の特徴としては、演出モードA~C(通常遊技状態)と演出モードD~G(特定遊技状態)とで、同一の演出装置(演出ボタン振動モータ、第2可動部材74等)を用いた発展演出(SPSP発展演出等)を実行可能であるが、演出モードA~C(通常遊技状態)よりも、演出モードD~G(特定遊技状態)の方が、演出装置(演出ボタン振動モータ、第2可動部材74等)を用いた発展演出が実行された場合の大当たり期待度が高い点が挙げられる。そのため、演出モードの種類によって遊技性を異ならせることができると共に、遊技者にとって有利な演出モードD~Gにおける遊技者の期待感を高め易くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、発展演出において実行される振動演出として弱振動演出と強振動演出とがあるが、弱振動演出のみ又は強振動演出のみにしてもよい。
また、演出モードD~G(特定遊技状態)よりも、演出モードA~C(通常遊技状態)の方が、同一の演出装置(演出ボタン振動モータ、第2可動部材74等)を用いた発展演出(SPSP発展演出等)が実行された場合の大当たり期待度が高くなるようにしてもよいし、演出モードAよりも、演出モードB又はCの方が、同一の演出装置(演出ボタン振動モータ、第2可動部材74等)を用いた発展演出が実行された場合の大当たり期待度が高くなるようにしてもよいし、演出モードGよりも、演出モードD~Fの方が、同一の演出装置(演出ボタン振動モータ、第2可動部材74等)を用いた発展演出が実行された場合の大当たり期待度が高くなるようにしてもよい。
(カットイン演出パターン決定テーブル)
図162は、カットイン演出の演出パターンを決定する際に参照されるカットイン演出パターン決定テーブルを示す図である。
図162に示すように、カットイン演出パターン決定テーブルには、演出モード、大当たり判定結果、変動演出パターン種別、各カットイン演出パターンの選択率(%)、選択されるカットイン演出パターンが対応付けられており、参考として各カットイン演出パターンの演出構成(有効示唆演出、有効期間、演出内容)が記載されている。
「有効示唆演出」とは、有効期間が発生する可能性があることを示唆する導入演出であり、具体的には、演出ボタン17を模した複数の半透明演出ボタン画像を第1画像表示装置70に移動表示させると共に、特定位置に向けて半透明演出ボタン画像を集合させていく演出である。
「有効期間(単打4秒)」とは、カットイン演出における有効期間が演出ボタン17の1回の操作又は4秒が経過することで終了することを示している。
有効期間の欄の「促進演出」とは、有効期間中に演出ボタン17の操作を促す演出であり、具体的には、有効示唆演出を実行せずに又は有効示唆演出を実行した結果として、不透明演出ボタン画像を特定位置に表示させると共に、有効期間の残り時間をゲージの長さによって示すゲージ画像を表示させる演出となっている。
促進演出の欄の「通常ボタン白」とは、上述した不透明演出ボタン画像として、突出していない通常状態であって白発光している演出ボタン17を模したボタン画像が表示されると共に、演出ボタン17が白発光することを示している。
「突出ボタン赤」とは、上述した不透明演出ボタン画像として、突出している突出状態であって赤発光している演出ボタン17を模したボタン画像が表示されると共に、演出ボタン17が赤発光することを示している。
「突出ボタン虹」とは、上述した不透明演出ボタン画像として、突出している突出状態であって虹発光している演出ボタン17を模したボタン画像が表示されると共に、演出ボタン17が虹発光することを示している。
有効期間の欄の「ボタン状態」とは、有効期間中の演出ボタン17の状態を示しており、「通常」とは、演出ボタン17が突出していない通常状態であることを示している。「突出」とは、演出ボタン17が突出している突出状態であることを示している。
カットイン演出態様の欄の「青カットイン」とは、第1画像表示装置70に青フレームのカットイン画像が表示されると共に、第1カットイン効果音が出力される青カットイン演出が実行されることを示している。
「緑カットイン」とは、第1画像表示装置70に緑フレームのカットイン画像が表示されると共に、第2カットイン効果音が出力される緑カットイン演出が実行されることを示している。
「赤カットイン」とは、第1画像表示装置70に赤フレームのカットイン画像が表示されると共に、第3カットイン効果音が出力される赤カットイン演出が実行されることを示している。
ボタン振動の欄の「弱振動(3秒)」とは、演出ボタン17を振動させるためのボタン振動モータがカットイン画像の表示開始時(=演出ボタン17の操作時又は有効期間の終了時)から3秒間に亘って弱振動する弱振動演出が実行されることを示している。
「強振動(3秒)」とは、演出ボタン17を振動させるためのボタン振動モータがカットイン画像の表示開始時(=演出ボタン17の操作時又は有効期間の終了時)から3秒間に亘って強振動する強振動演出が実行されることを示している。
各カットインの大当たり期待度は、「青カットイン」<「緑カットイン」<「赤カットイン」となっている。また、各振動演出の大当たり期待度は、「弱振動演出」<「強振動演出」となっている。
図162に示すカットイン演出パターン決定テーブルの第1の特徴としては、大当たり期待度が高いカットイン画像が表示(カットイン演出が実行)されるときに、演出ボタン17の有効期間を発生させて演出ボタン17を振動させる振動演出が実行されることがある点が挙げられる。そのため、大当たり期待度が高いことを効果的に知らしめることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図162に示すカットイン演出パターン決定テーブルの第2の特徴としては、大当たり期待度が高いカットイン画像が表示(カットイン演出が実行)されるときに実行される振動演出が比較的長い時間となっている点が挙げられる。そのため、大当たり期待度が高いことを効果的に知らしめることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図162に示すカットイン演出パターン決定テーブルの第3の特徴としては、大当たり期待度が高いカットイン画像が表示(カットイン演出が実行)されるときに実行される振動演出の振動強度が大当たり期待度に応じて2種類ある点が挙げられる。そのため、振動演出の振動強度によって大当たり期待度を示唆することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、カットイン演出において実行される振動演出として弱振動演出と強振動演出とがあるが、弱振動演出のみ又は強振動演出のみにしてもよい。
また、有効期間を発生させてカットイン演出を実行するようになっているが、有効期間を発生せずにカットイン演出を実行するようにしてもよく、その場合に実行する振動演出については、3秒間の弱振動演出のみ又は3秒間の強振動演出のみにしてもよいし、1秒間の弱振動演出のみ又は1秒間の強振動演出のみにしてもよい。
(決め演出パターン決定テーブル)
図163は、決め演出の演出パターンを決定する際に参照される決め演出パターン決定テーブルを示す図である。
図163に示すように、決め演出パターン決定テーブルには、演出モード、大当たり判定結果、変動演出パターン種別、各決め演出パターンの選択率(%)、選択される決め演出パターンが対応付けられており、参考として各決め演出パターンの演出構成(有効示唆演出、有効期間、演出内容)が記載されている。
「有効示唆演出」とは、有効期間が発生する可能性があることを示唆する導入演出であり、具体的には、演出ボタン17を模した複数の半透明演出ボタン画像を第1画像表示装置70に移動表示させると共に、特定位置に向けてボタン画像を集合させていく演出である。
「有効期間(単打5秒)」とは、決め演出における有効期間が演出ボタン17の1回の操作又は5秒が経過することで終了することを示している。
有効期間の欄の「促進演出」とは、有効期間中に演出ボタン17の操作を促す演出であり、具体的には、有効示唆演出を実行せずに又は有効示唆演出を実行した結果として、不透明演出ボタン画像を特定位置に表示させると共に、有効期間の残り時間をゲージの長さによって示すゲージ画像を表示させる演出となっている。
促進演出の欄の「通常ボタン白」とは、上述した不透明演出ボタン画像として、突出していない通常状態であって白発光している演出ボタン17を模したボタン画像が表示されると共に、演出ボタン17が白発光することを示している。
「突出ボタン赤」とは、上述した不透明演出ボタン画像として、突出している突出状態であって赤発光している演出ボタン17を模したボタン画像が表示されると共に、演出ボタン17が赤発光することを示している。
「突出ボタン虹」とは、上述した不透明演出ボタン画像として、突出している突出状態であって虹発光している演出ボタン17を模したボタン画像が表示されると共に、演出ボタン17が虹発光することを示している。
有効期間の欄の「ボタン状態」とは、有効期間中の演出ボタン17の状態を示しており、「通常」とは、演出ボタン17が突出していない通常状態であることを示している。「突出」とは、演出ボタン17が突出している突出状態であることを示している。
決め演出態様の欄の「失敗」とは、第1可動部材73が動作せずに第1画像表示装置70の画面が暗色に変化することで、大当たり遊技が実行されないことを示唆する決め失敗演出が実行されることを示している。
「成功」とは、第1可動部材73が最大動作位置まで動作して虹色に発光すると共に、第1画像表示装置70に成功エフェクト画像が表示されることで、大当たり遊技が実行されることを示唆する決め成功演出が実行されることを示している。
ボタン振動の欄の「強振動(4秒→5秒)」とは、演出ボタン17を振動させるためのボタン振動モータが決め成功演出の開始時(=演出ボタン17の操作時又は有効期間の終了時)から4秒に亘って強振動した後に1秒のインターバルを挟んで5秒に亘って強振動する強振動演出(決め成功振動演出)が実行されることを示している。
ボタン発光の欄の「虹発光(11秒)」とは、演出ボタン17を発光させるための演出ボタンLEDが決め成功演出の開始時(=演出ボタン17の操作時又は有効期間の終了時)から11秒間(演出ボタン17が強振動しているよりも長い期間)に亘って虹発光することを示している。
各促進演出の大当たり期待度は、「通常ボタン白」<「突出ボタン赤」<「突出ボタン虹」となっている。また、各ボタン状態の大当たり期待度は、「通常」<「突出」となっている。
図163に示す決め演出パターン決定テーブルの第1の特徴としては、決め成功演出が実行される場合には、有効期間を発生させて演出ボタン17を振動させる振動演出が実行される点が挙げられる。そのため、大当たり遊技が実行されることを効果的に報知することが可能となり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図163に示す決め演出パターン決定テーブルの第2の特徴としては、変動演出中に発生する演出ボタン17の有効期間としては最も長い期間に亘って有効期間が発生する点が挙げられる。そのため、遊技者が演出ボタン17の操作を逸してしまうような不都合を抑制することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図163に示す決め演出パターン決定テーブルの第3の特徴としては、変動演出中に発生する強振動演出としては最も長い期間に亘って演出ボタン17が振動する点が挙げられる。そのため、決め成功演出時の遊技者の高揚感を効果的に煽ることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図163に示す決め演出パターン決定テーブルの第4の特徴としては、演出ボタン17の振動期間よりも演出ボタン17の虹発光の方が長い期間に亘って行われる点が挙げられる。そのため、演出ボタン17の振動が終了した後も遊技者の高揚感を維持することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、決め演出(決め成功演出)において第1可動部材73を用いた動作演出を実行するようになっているが、第2可動部材74を用いた動作演出を実行するようにしてもよく、この場合には、第2可動部材74を用いた動作演出よりも、第1可動部材73を用いた動作演出の実行割合が高くなるようにするとよい。
(再抽選演出パターン決定テーブル)
図164は、再抽選演出の演出パターンを決定する際に参照される再抽選演出パターン決定テーブルを示す図である。
図164に示すように、再抽選演出パターン決定テーブルには、演出モード、昇格の有無(昇格予定であるか)、各再抽選演出パターンの選択率(%)、選択される再抽選演出パターンが対応付けられており、参考として各再抽選演出パターンの演出構成(有効示唆演出、有効期間、演出内容)が記載されている。
「有効示唆演出」とは、有効期間が発生する可能性があることを示唆する導入演出であり、具体的には、演出ボタン17を模した複数の半透明演出ボタン画像を第1画像表示装置70に移動表示させると共に、特定位置に向けて半透明演出ボタン画像を集合させていく演出である。
「有効期間(単打3秒)」とは、再抽選演出における有効期間が演出ボタン17の1回の操作又は3秒が経過することで終了することを示している。
有効期間の欄の「促進演出」とは、有効期間中に演出ボタン17の操作を促す演出であり、具体的には、有効示唆演出を実行せずに不透明演出ボタン画像を特定位置に表示させると共に、有効期間の残り時間をゲージの長さによって示すゲージ画像を表示させる演出となっている。
促進演出の欄の「通常ボタン白」とは、上述した不透明演出ボタン画像として、突出していない通常状態であって白発光している演出ボタン17を模したボタン画像が表示されると共に、演出ボタン17が白発光することを示している。
「通常ボタン赤」とは、上述した不透明演出ボタン画像として、突出していない通常状態であって赤発光している演出ボタン17を模したボタン画像が表示されると共に、演出ボタン17が赤発光することを示している。
「通常ボタン虹」とは、上述した不透明演出ボタン画像として、突出していない通常状態であって虹発光している演出ボタン17を模したボタン画像が表示されると共に、演出ボタン17が虹発光することを示している。
有効期間の欄の「ボタン状態」とは、有効期間中の演出ボタン17の状態を示しており、ボタン状態の欄の「通常」とは、演出ボタン17が突出していない通常状態であることを示している。
再抽選演出態様の欄の「昇格失敗演出」とは、再抽選演出の結果として遊技者に有利な演出図柄とならない非昇格図柄(例えば、偶数図柄→偶数図柄、「7」以外の奇数図柄→「7」以外の奇数図柄)が導出表示(仮停止)されると共に、非昇格効果音が出力されることを示している。
「昇格成功演出」とは、再抽選演出の結果として遊技者に有利な演出図柄となる昇格図柄(例えば、偶数図柄→奇数図柄、「7」以外の奇数図柄→「7」図柄)が導出表示(仮停止)されると共に、昇格効果音が出力されることを示している。
ボタン振動の欄の「強振動(3秒)」とは、演出ボタン17を振動させるためのボタン振動モータが昇格図柄の導出表示時(=有効期間の終了時)から3秒間に亘って強振動する強振動演出が実行されることを示している。
ボタン発光の欄の「虹発光(4秒)」とは、演出ボタン17を発光させるための演出ボタンLEDが昇格図柄の導出表示時(=有効期間の終了時)から4秒間(演出ボタン17が強振動しているよりも長い期間)に亘って虹発光することを示している。
各促進演出の大当たり期待度は、「通常ボタン白」<「通常ボタン赤」<「通常ボタン虹」となっている。
図164に示す再抽選演出パターン決定テーブルの第1の特徴としては、昇格成功演出が実行される場合には、有効期間を発生させて演出ボタン17を振動させる振動演出が実行される点が挙げられる。そのため、遊技者に有利な演出図柄に昇格したことを効果的に報知することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図164に示す再抽選演出パターン決定テーブルの第2の特徴としては、強振動演出よりも演出ボタン17の虹発光の方が長い期間に亘って行われる点が挙げられる。そのため、強振動演出が終了した後も遊技者の高揚感を維持することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、有効期間を発生させて再抽選演出(昇格失敗演出、昇格成功演出)を実行するようになっているが、有効期間を発生させずに再抽選演出を実行するようにしてもよい。
(確定演出パターン決定テーブル)
図165は、確定演出の演出パターンを決定する際に参照される確定演出パターン決定テーブルを示す図である。
図165に示すように、確定演出パターン決定テーブルには、大当たり判定結果、変動演出パターン種別、各確定演出パターンの選択率(%)、選択される確定演出パターンが対応付けられており、参考として各確定演出パターンの演出構成(実行タイミング、演出内容)が記載されている。
実行タイミングの欄の「-」とは、確定演出が実行されないタイミングであることを示しており、「○」とは、確定演出が実行されるタイミングであることを示している。
音声の欄の「確定音」とは、大当たり遊技が実行されることを示す確定音が出力されることを示している。
発光の欄の「ハンドル虹発光」とは、発射ハンドル15を発光させるためのハンドルLEDが確定音の出力時から変動停止まで(演出図柄が停止表示するまでの4秒以上にわたって)虹色で発光することを示している。
ボタン振動の欄の「強振動(3秒)」とは、演出ボタン17を振動させるためのボタン振動モータが確定音の出力時から3秒間に亘って強振動する強振動演出が実行されることを示している。
図165に示す確定演出パターン決定テーブルの第1の特徴としては、確定演出が実行される場合には、有効期間を発生させずに演出ボタン17を振動させる振動演出が実行される点が挙げられる。そのため、大当たり遊技が実行されることを効果的に報知することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図165に示す確定演出パターン決定テーブルの第2の特徴としては、強振動演出よりも発射ハンドル15の虹発光の方が長い期間に亘って行われる点が挙げられる。そのため、強振動演出が終了した後も遊技者の高揚感を維持することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(図154~図165に示した各種テーブルに係るまとめ)
ここで、図154~図165に示した各種テーブルに係る第1の特徴としては、演出ボタン17の有効期間を伴うセリフ予告演出で振動演出(弱振動1秒又は強振動1秒)が実行される場合よりも、演出ボタン17の有効期間を伴わないステップアップ予告演出で振動演出(弱振動1秒)が実行される場合の方が、大当たり期待度(図柄揃いに伴う振動演出(強振動4秒)が実行される割合、決め演出で振動演出(強振動4秒→5秒)が実行される割合等)が高い点が挙げられる。そのため、リーチ前予告演出の種類に対する遊技者の期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、演出ボタン17の有効期間を伴わないステップアップ予告演出で振動演出(弱振動1秒)が実行される場合よりも、演出ボタン17の有効期間を伴うセリフ予告演出で振動演出(弱振動1秒又は強振動1秒)が実行される場合の方が、大当たり期待度(前述した図柄揃いに伴う振動演出(強振動4秒)が実行される割合、後述する決め演出で振動演出(強振動4秒→5秒)が実行される割合等)が高くなるようにしてもよい。この場合であっても、リーチ前予告演出の種類に対する遊技者の期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図154~図165に示した各種テーブルに係る第2の特徴としては、大当たり予告演出として実行される振動演出には、振動期間が相対的に短い第1振動演出(セリフ予告演出時、ステップアップ予告演出時、擬似連演出時、発展演出時等の振動演出(1秒))と、第1振動演出よりも振動期間(演出期間)が長い第2振動演出(カットイン演出時、決め成功演出時、確定演出時等の1秒よりも長い振動演出(3秒、4秒、4秒→5秒))とがあり、第1演出期間(リーチ前演出)の後に第2演出期間(ノーマルリーチ演出)や第3演出期間(SP/SPSPリーチ演出)がある変動演出では、第2演出期間よりも、第1演出期間の方が、第1振動演出が実行され易い(実行される割合が高い)点が挙げられる。そのため、遊技者に大当たりとなると勘違いさせずに期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、先読み振動演出についても振動期間が相対的に短い第1振動演出となっているが、先読み振動演出を含めた場合であっても、第1演出期間(リーチ前演出)の後に第2演出期間(ノーマルリーチ演出)や第3演出期間(SP/SPSPリーチ演出)がある変動演出では、第2演出期間よりも、第1演出期間の方が、第1振動演出が実行され易い(実行される割合が高い)ようになっている。そのため、遊技者に大当たりとなると勘違いさせずに期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図154~図165に示した各種テーブルに係る第3の特徴としては、第1演出期間(リーチ前演出)の後の第2演出期間(ノーマルリーチ演出)の後に第3演出期間(SP/SPSPリーチ演出)がある変動演出では、第3演出期間よりも、第1演出期間の方が、第1振動演出(セリフ予告演出時、ステップアップ予告演出時、擬似連演出時、発展演出時等の振動演出(1秒))が実行され易い(実行される割合が高い)点が挙げられる。そのため、遊技者に大当たりとなると勘違いさせずに期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図154~図165に示した各種テーブルに係る第4の特徴としては、大当たり予告演出として実行される振動演出には、振動期間が短い第1振動演出(セリフ予告演出時、ステップアップ予告演出時、擬似連演出時、発展演出時等の振動演出(1秒))と、第1振動演出よりも振動期間が長い第2振動演出(カットイン演出時、決め成功演出時、確定演出時等の1秒よりも長い振動演出(3秒、4秒、4秒→5秒))とがあり、第1演出期間(リーチ前演出)の後に第2演出期間(ノーマルリーチ演出)や第3演出期間(SP/SPSPリーチ演出)がある変動演出では、第1演出期間よりも、第2演出期間の方が、第2振動演出が実行され易い(実行される割合が高い)点が挙げられる。そのため、遊技者の期待感を効果的に高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図154~図165に示した各種テーブルに係る第5の特徴としては、第1演出期間(リーチ前演出)の後の第2演出期間(ノーマルリーチ演出)の後に第3演出期間(SP/SPSPリーチ演出)がある変動演出では、第1演出期間よりも、第3演出期間の方が、第2振動演出(カットイン演出時、決め成功演出時、確定演出時等の1秒よりも長い振動演出(3秒、4秒、4秒→5秒))が実行され易い(実行される割合が高い)点が挙げられる。そのため、遊技者の期待感を効果的に高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図154~図165に示した各種テーブルに係る第6の特徴としては、第1演出期間(リーチ前演出)では、演出ボタン17を通常状態として第1振動演出(1秒)を実行する割合の方が、演出ボタン17を突出状態として第1振動演出を実行する割合よりも高い点が挙げられる。そのため、第1演出期間において過度に遊技者の期待感を煽ることがなくなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図154~図165に示した各種テーブルに係る第7の特徴としては、第3演出期間(SP/SPSPリーチ演出中)では、演出ボタン17を突出状態として第2振動演出(3秒以上)を実行する割合の方が、演出ボタン17を通常状態として第2振動演出を実行する割合よりも高い点が挙げられる。そのため、第1演出期間において過度に遊技者の期待感を煽ることがなくなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図154~図165に示した各種テーブルに係る第8の特徴としては、大当たり予告演出として実行される振動演出には、振動期間が短い第1振動演出(セリフ予告演出時、ステップアップ予告演出時、擬似連演出時、発展演出時等の振動演出(1秒))と、第1振動演出よりも振動期間(演出期間)が長い第2振動演出(カットイン演出時、決め成功演出時、確定演出時等の1秒よりも長い振動演出(3秒、4秒、4秒→5秒))とがあり、所定回数(例えば1回又は2回)の連続演出(擬似連演出)が実行されてリーチ演出が実行される変動演出では、第1振動演出が実行されない場合よりも、第1振動演出が実行される場合の方が、第2振動演出が実行され易い(実行される割合が高い)点が挙げられる。そのため、第1振動演出が実行されるか否かに対する遊技者の期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図154~図165に示した各種テーブルに係る第9の特徴としては、大当たり予告演出として実行される振動演出には、第1振動演出よりも振動期間(演出期間)が長い第2振動演出(カットイン演出時、決め成功演出時、確定演出時等の1秒よりも長い振動演出(3秒、4秒、4秒→5秒))があり、演出モードA~C(通常遊技状態)中の変動演出では、第1種別の演出図柄(「7」以外の奇数図柄)によるリーチ演出よりも、第2種別の演出図柄(偶数図柄)によるリーチ演出が実行され易く(実行される割合が高く)、第2種別の演出図柄によりリーチ演出よりも、第3種別の演出図柄(「7」の演出図柄)によりリーチ演出が実行され難く(実行される割合が低く)、第2種別の演出図柄によるリーチ演出が実行される場合よりも、第3種別の演出図柄によるリーチ演出が実行される場合の方が、第2振動演出が実行され易い(実行される割合が高い)点が挙げられる。そのため、リーチ演出を実行する演出図柄の種類に対する遊技者の期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図154~図165に示した各種テーブルに係る第10の特徴としては、リーチ演出が実行される大当たり変動演出では、リーチ前演出中における有効期間(操作促進画像の表示)を伴わない振動演出(先読み振動演出、ステップアップ予告演出、確定演出)の実行回数よりも、リーチ後演出中における有効期間(操作促進画像の表示)を伴わない振動演出(発展演出、図柄揃い、C図柄揃い、確定演出)の実行回数の方が多くなり易い点が挙げられる。そのため、リーチ後演出中の期待感を効果的に高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図154~図165に示した各種テーブルに係る第11の特徴としては、所定のリーチ演出(ノーマルリーチ演出、全回転リーチ演出)が実行される大当たり変動演出よりも、特定のリーチ演出(SPリーチ演出、SPSPリーチ演出)が実行される大当たり変動演出の方が、リーチ後演出中における有効期間を伴わない振動演出(発展演出、図柄揃い、C図柄揃い、確定演出)の実行回数が多くなり易い点が挙げられる。そのため、大当たり変動演出が単調となることを防止することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図154~図165に示した各種テーブルに係る第12の特徴としては、リーチ演出が実行されるハズレ変動演出では、リーチ後演出中における有効期間を伴わない振動演出(発展演出、図柄揃い、C図柄揃い、確定演出)の実行回数よりも、リーチ前演出中における有効期間を伴わない振動演出(先読み振動演出、ステップアップ予告演出、確定演出)の実行回数の方が多くなり易い点が挙げられる。そのため、有効期間を伴わない振動演出によって大当たりの期待度を示唆することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図154~図165に示した各種テーブルに係る第13の特徴としては、変動演出においてリーチ前予告演出(セリフ予告演出、ステップアップ予告演出)が実行されるときよりも、リーチ前予告演出よりも大当たり期待度が高いリーチ後予告演出(カットイン演出)が実行される場合の方が演出ボタン17の振動演出(ボタン振動モータの作動)が実行され易く(実行割合が高く)、リーチ前予告演出が実行されるときに演出ボタン17の振動演出が実行されない場合よりも、演出ボタン17の振動演出が実行される場合の方が、大当たり期待度が高くなっている点が挙げられる。そのため、リーチ前予告演出が実行されるときに演出ボタン17の振動演出が実行されるか否かに対する遊技者の期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図154~図165に示した各種テーブルに係る第14の特徴としては、演出モードA~C(通常遊技状態)よりも、演出モードD~G(特定遊技状態)の方が、リーチ後予告演出において演出ボタン17の有効期間(操作促進画像の表示)を伴う振動演出が実行された場合の大当たり期待度が高くなる点が挙げられる。そのため、演出モードの種類によって遊技性を異ならせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、演出モードD~G(特定遊技状態)よりも、演出モードA~C(通常遊技状態)の方が、リーチ後予告演出において演出ボタン17の有効期間(操作促進画像の表示)を伴う振動演出が実行された場合の大当たり期待度が高くなるようにしてもよい。この場合であっても、演出モードの種類によって遊技性を異ならせることができると共に、遊技者にとって有利な演出モードD~Gにおける遊技者の期待感を高め易くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図154~図165に示した各種テーブルに係る第15の特徴としては、変動演出における第1演出期間(リーチ前)において、演出ボタン17の振動演出が実行されない場合よりも、演出ボタン17の振動演出が実行される場合の方が、大当たり期待度が高く、大当たり変動演出では、リーチ前演出中において演出ボタン17の振動演出が実行されるか否かに拘らず、リーチ後演出(決め成功演出後の期間)において演出ボタン17の振動演出(図柄揃いやC図柄揃い時の振動演出)が実行される点が挙げられる。そのため、大当たりとなることを振動演出によって遊技者に知らしめることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図154~図165に示した各種テーブルに係る第16の特徴としては、変動演出中に実行される演出ボタン17の有効期間(操作促進画像の表示)を伴う振動演出(セリフ予告演出時、擬似連演出時、発展演出時、カットイン演出時等の振動演出のうちの1つ)は、大当たり期待度が異なる複数種類の振動態様(弱振動、強振動)の何れかで実行されるが、変動演出中に実行される演出ボタン17の有効期間(操作促進画像の表示)を伴わない振動演出(ステップアップ予告演出時、図柄揃い時、C図柄揃い時等の振動演出のうちの1つ)は、予め定められた一の振動態様で実行される点が挙げられる。そのため、有効期間を伴わないことで振動態様の種類を把握し難い場合において、振動演出の演出態様が複雑化することを抑制することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図154~図165に示した各種テーブルに係る第17の特徴としては、大当たり変動演出におけるリーチ前演出期間において、演出ボタン17の有効期間(操作促進画像の表示)を伴う振動演出(セリフ予告演出時の振動演出)が実行される場合と、演出ボタン17の有効期間(操作促進画像の表示)を伴わない振動演出(ステップアップ予告演出時の振動演出)が実行される場合とで、その後(リーチ後演出期間)に振動演出(決め成功演出時、図柄揃い時、C図柄揃い時等の3秒以上の振動演出)が実行される割合が異なり、演出ボタン17の有効期間を伴わない振動演出(ステップアップ予告演出時の振動演出)は、特定遊技状態(演出モードD~G)中よりも、通常遊技状態(演出モードA~C)中の方が実行され易い(実行割合が高い)点が挙げられる。そのため、演出ボタン17の有効期間を伴わない振動演出に係る演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図154~図165に示した各種テーブルに係る第18の特徴としては、大当たり変動演出が実行される場合、図柄揃い(C図柄揃いも含む)する大当たり演出図柄の種類(偶数図柄、「7」以外の奇数図柄、「7」図柄)によって、大当たり予告演出における振動演出の実行態様(実行の有無、実行タイミング等)を異ならせることが可能であるが、決め成功演出や確定演出の実行に伴って振動演出を実行する場合、図柄揃い(C図柄揃いも含む)する大当たり演出図柄の種類に拘らずに振動態様が同一となっている点が挙げられる。そのため、振動演出によって大当たりへの期待感を高める一方で、大当たりとなることを一律に祝福することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図154~図165に示した各種テーブルに係る第19の特徴としては、大当たり変動演出において有効期間(操作促進画像の表示)を伴う振動演出(決め成功演出等)を実行した後に、有効期間(操作促進画像の表示)を伴わない振動演出(図柄揃い、C図柄揃い等)を実行可能であり、有効期間(操作促進画像の表示)を伴う振動演出(決め演出等)は演出ボタン17の操作タイミングによって振動を開始するタイミングが可変する一方、有効期間(操作促進画像の表示)を伴わない振動演出(図柄揃い、C図柄揃い等)は振動を開始するタイミングが予め定められている点が挙げられる。そのため、有効期間(操作促進画像の表示)を伴うか否かによって適切なタイミングで振動演出を実行することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図154~図165に示した各種テーブルに係る第20の特徴としては、演出モードA~C(通常遊技状態)と演出モードD~G(特定遊技状態)とで、同一の可動部材(第2可動部材74)を用いて特定演出(擬似連演出、発展演出等)を実行可能であるが、演出モードA~C(通常遊技状態)と演出モードD~G(特定遊技状態)とで特定演出が実行された場合の大当たり期待度が異なる点が挙げられる。そのため、演出モードの種類によって遊技性を異ならせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図154~図165に示した各種テーブルに係る第21の特徴としては、演出モードA~C(通常遊技状態)と演出モードD~G(特定遊技状態)とで、大当たり期待度が異なる複数の段階の何れかまで進展する段階演出(ステップアップ予告演出、擬似連演出等)を実行可能であるが、演出モードA~C(通常遊技状態)と演出モードD~G(特定遊技状態)とで段階演出(ステップアップ予告演出、擬似連演出等)が同一の段階(ステップアップ予告演出であれば第3ステップ演出、第4ステップ演出、第5ステップ演出の何れか、擬似連演出であれば、1回又は2回)まで進展した場合の大当たり期待度が異なる点が挙げられる。そのため、演出モードの種類によって遊技性を異ならせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図154~図165に示した各種テーブルに係る第22の特徴としては、演出モードA~C(通常遊技状態)と演出モードD~G(特定遊技状態)とで、大当たり期待度が異なる複数の操作促進演出の何れかを実行可能であると共に、演出ボタン17の操作に応じて操作演出(発展演出、カットイン演出、決め演出の何れか)を実行可能であり、演出モードA~C(通常遊技状態)と演出モードD~G(特定遊技状態)とで、同一の操作促進演出(例えば、通常ボタン白)が実行された場合の大当たり期待度が異なり、演出モードA~C(通常遊技状態)及び演出モードD~G(特定遊技状態)では、操作演出が実行される場合において有効示唆演出が実行されずに操作促進演出が実行される場合よりも、有効示唆演出が実行されて操作促進演出が実行された場合の方が、大当たり期待度が高くなっている点が挙げられる。そのため、有効示唆演出が実行されるか否かに対する遊技者の期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図154~図165に示した各種テーブルに係る第23の特徴としては、大当たり予告演出に伴って実行される振動期間が相対的に短い時間(例えば1秒)の振動演出は、演出ボタン17の有効期間を伴って実行される場合と、有効期間を伴わずに実行される場合とがあるが、大当たり予告演出に伴って実行される振動期間が相対的に長い(3秒以上)の振動演出は、有効期間を伴って実行される点が挙げられる。そのため、演出ボタン17の操作に対する演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(統括制御部のメイン処理)
図166を用いて、統括制御部141のメイン処理を説明する。図166は、統括制御部141のメイン処理を示すフローチャートである。このメイン処理は、電源基板160から電源電圧が供給されることで発生するシステムリセットが統括CPU141aに入力されることで行われる。
まず、統括CPU141aは、ステップT1において、全割込を禁止し、ステップT2において、初期設定処理を行う。具体的には、内蔵レジスタの設定などのCPUの初期設定、統括RAM141cへのアクセス許可、統括RAM141cの全RWM領域の初期化(0クリア)、タイマ割込を発生させるためのCTC(カウンタタイマサーキット)の起動等を行い、ステップT3において、全割込を許可する。
統括CPU141aは、ステップT4において、調整モード切替処理を行う。具体的には、遊技店員が操作可能な切替スイッチ22からの入力信号を参照して音声出力装置9から出力される演出音の音量(値)や表示装置(第1画像表示装置70、第2画像表示装置71)のバックライトの光量(値)の調整、及び、音量や光量の調整に係る調整モード(音量調整の可否、光量調整の可否、音量値の初期値(0~5の何れか)や光量値の初期値(0~5の何れか)、音量値の調整範囲(0~5又は1~5)や光量値の調整範囲(0~5又は1~5))を切り替えるための処理を行う。
なお、切替スイッチ22による音量値や光量値の設定(調整)については、遊技機1が電源ONの状態(統括制御部141の起動後)であれば常時行うことが可能となっている。
統括CPU141aは、ステップT5において、音量調整処理を行う。具体的には、遊技者が操作可能な十字キー19の操作を検出する十字キー検出スイッチ19aからの検出信号(左ボタン検出信号、右ボタン検出信号)に基づいて、音声出力装置9から出力される演出音の音量(値)を調整するための処理を行う。
統括CPU141aは、ステップT6において、光量調整処理を行う。具体的には、遊技者が操作可能な十字キー19の操作を検出する十字キー検出スイッチ19aからの検出信号(下ボタン検出信号、上ボタン検出信号)に基づいて、表示装置(第1画像表示装置70、第2画像表示装置71)のバックライトの光量(値)を調整するための処理を行う。
なお、十字キー19による音量値や光量値の設定(調整)については、変動演出の開始時、変動演出の終了(演出図柄70aの停止)時においては規制(制限)されるようになっている。また、電源ONから遊技の進行制御が開始されるまでの間(具体的には、設定変更モード中、RWMクリア準備モード中、設定確認モード中、盤面ユニット500の各種駆動源の初期動作中等の主制御基板110でタイマ割込が開始されるまでの間)、皿満杯エラーや払出異常よりも優先して報知を行うべき重要な(セキュリティレベルの高い)異常(電源投入、電源復旧、不正入賞、異常入賞、磁気エラー、電波エラー、扉開放エラー)の報知(報知音の出力)中においても規制(制限)されるようになっている。
また、異常の報知音の出力中にあっては、現在の音量値が最大の音量値よりも低い音量値となっている場合であっても、音声出力装置9から出力されている各種演出音(BGM等)の音量をそれまでの音量よりも低下させ、異常の報知音の出力が終了する場合に、各種演出音の音量を低下前の音量に復帰させるようになっている
統括CPU141aは、ステップT7において、エコモード制御処理を行う。具体的には、表示装置(第1画像表示装置70、第2画像表示装置71)のバックライトの光量を低下させて電力消費を抑えるエコモードの開始や終了を制御するための処理を行う。
統括CPU141aは、ステップT8において、演出制御部130mから送信される演出指示コマンド又は報知指示コマンドを受信したか否かを判定する。演出指示コマンド又は報知指示コマンドを受信していない場合には、ステップT11に処理を移し、演出指示コマンド又は報知指示コマンドを受信している場合には、ステップT9に処理を移す。
統括CPU141aは、ステップT9において、アニメパターン設定処理を行う。具体的には、受信した演出指示コマンド又は報知指示コマンドに対応する種類のアニメグループからアニメパターンを決定して統括RAM141cの所定の領域に設定(セット)する処理を行う。
統括CPU141aは、ステップT10において、サウンドパターン設定処理を行う。具体的には、受信した演出指示コマンド又は報知指示コマンドに対応する種類のサウンドグループからサウンドパターンを決定して統括RAM141cの所定の領域に設定(セット)する処理を行う。
統括CPU141aは、ステップT11において、統括RAM141cに表示装置(第1画像表示装置70、第2画像表示装置71)の表示画像を更新するフレーム更新タイミングであることを示すフレーム切替フラグがセットされているか否かを判定する。フレーム切替フラグがある場合には、ステップT12に処理を移し、フレーム切替フラグがない場合には、ステップT4に処理を移す。
なお、フレーム切替フラグは、画像制御部145(VDP)から1/30秒(1フレーム分の演出画像の描画・表示が完了する予定の時間)毎に送信されるVブランク信号を統括制御部141が受信する毎に実行されるVブランク割込処理でセットされるようになっている。そのため、以下に説明するステップT12~T15の処理は、Vブランク割込処理が実行される(フレーム更新タイミング)毎に実行されることになる。
統括CPU141aは、ステップT12において、統括RAM141cにセットされているフレーム切替フラグをクリアし、ステップT13において、シーン更新処理を行う。具体的には、上述したVブランク割込処理で更新されるシーン切替カウンタ、ウェイトフレームカウンタ及びフレームカウンタを参照し、上記ステップT9で決定されたアニメパターンに基づいてアニメシーンのアドレスを更新すると共に、上記ステップT10で決定されたサウンドパターンに基づいてサウンドシーンのアドレスを更新する処理を行う。
統括CPU141aは、ステップT14において、描画制御処理を行う。具体的には、アニメシーンが属するアニメグループの優先順位(描画順序)に従って、更新したアドレスにあるアニメシーンの1フレームの表示情報(スプライトの識別番号、表示位置等)から描画制御コマンド群からなるディスプレイリストを生成し、このディスプレイリストを画像制御部145(VDP)に出力すると共に、ディスプレイリストに基づく表示画像の描画を指示する処理を行う。
これにより、画像制御部145(VDP)では、ディスプレイリストに基づく表示画像を描画用フレームバッファに描画すると共に、表示用フレームバッファに描画されている画像(演出画像、異常報知画像)を表示装置(第1画像表示装置70、第2画像表示装置71)に表示する処理が行われることになる。つまり、フレーム更新タイミングが第1画像表示装置70や第2画像表示装置71で行われる種々の演出(保留表示、変動演出、大当たり予告演出、先読み演出等の画像表示や音出力)の開始タイミングや終了タイミングになるようになっている。
なお、演出制御部130mやランプ制御部150に直接制御される演出(サブ第1保留表示器83やサブ第2保留表示器84による保留表示、第1可動部材73や第2可動部材74の演出動作)については、フレーム更新タイミングと一致する場合もあれば、フレーム更新タイミングと一致しない場合もある。
統括CPU141aは、ステップT15において、音声制御処理を行う。具体的には、更新したアドレスにあるサウンド情報から音声制御コマンドを生成し、この音声制御コマンドを音声制御部148(音声LSI)に出力する処理を行う。
これにより、音声制御部148(音声LSI)では、音声制御コマンドに基づく各種の演出音や報知音を音声出力装置9から出力する処理が行われることになる。本処理を終了すると、ステップT4に処理を移す。
このように、変動演出の開始時、変動演出の終了(演出図柄70aの停止)時においては、遊技店員が操作可能な切替スイッチ22による音量調整や光量調整は可能だが、遊技者が操作可能な十字キー19による音量調整や光量調整は規制(制限)されるようになっている。そのため、変動演出の開始や変動演出の終了といった重要なポイントを遊技者が見逃しにくくなり、遊技の興趣が低下することを防止することが可能となる。
また、皿満杯エラーや払出異常よりも優先して報知を行うべき重要な(セキュリティレベルの高い)異常(電源投入、電源復旧、復帰不可能エラー、不正入賞、異常入賞、磁気エラー、電波エラー、扉開放エラー)の報知(報知音の出力)中においては、遊技店員が操作可能な切替スイッチ22による音量調整や光量調整は可能だが、遊技者が操作可能な十字キー19による音量調整や光量調整は規制(制限)されるようになっている。そのため、音量調整や光量調整を行おうとしている遊技者が異常の発生に気付かないといった不都合を回避しつつ、遊技店側の音量調整や光量調整に関する利便性を向上させることが可能となる。
また、異常の報知音の出力中にあっては、現在の音量値が最大の音量値よりも低い音量値となっている場合であっても、音声出力装置9から出力されている各種演出音(BGM等)の音量をそれまでの音量よりも低下させ、異常の報知音の出力が終了する場合に、各種演出音の音量を低下前の音量に復帰させるようになっている。そのため、各種演出音によって異常の報知音に気付かないといった不都合を回避することができ、遊技機のセキュリティを担保することが可能となる。
なお、異常の報知(報知音の出力)中においては、遊技者が操作可能な十字キー19による音量値や光量値の設定(調整)を不能としてもよいし、音量値や光量値の調整範囲を例えば0~2の間に制限するようにしてもよい。
(ランプ制御部の役物初期処理)
図167を用いて、ランプ制御部150の役物初期処理を説明する。図167は、ランプ制御部150の役物初期処理を示すフローチャートであり、本処理は、ランプ制御部150において所定周期(4ミリ秒)毎に実行されるタイマ割込処理内で実行される。
ランプCPU150aは、ステップR101において、主制御基板110から電源ON時コマンド(電源投入指定コマンド、電源復旧指定コマンド)を受信したか否かを判定する。電源ON時コマンドを受信した場合には、ステップR102に処理を移し、電源ON時コマンドを受信していない場合には、ステップR103に処理を移す。
ランプCPU150aは、ステップR102において、役物初期処理の各処理において更新される初期処理番号に役物(第1可動部材73、第2可動部材74、演出ボタン17)の原点復帰処理を実行するための「1」をセットする。
ランプCPU150aは、ステップR103において、初期処理番号が「1」であるか否かを判定する。初期処理番号が「1」でない場合には、役物の原点復帰処理を実行しないものとしてステップR105に処理を移し、初期処理番号「1」である場合には、ステップR104において、原点復帰処理を行い、今回の役物初期処理を終了する。具体的には、位置検出センサからの入力信号に基づいて役物(第1可動部材73、第2可動部材74、演出ボタン17)の原点位置への復帰動作を実行したり、初期処理番号を「2」にセットしたりするなどの処理を行う。なお、原点復帰処理の詳細は後述する。
ランプCPU150aは、ステップR105において、初期処理番号が「2」であるか否かを判定する。初期処理番号が「2」でない場合には、役物の初期動作処理を実行しないものとして今回の役物初期処理を終了し、初期処理番号「2」である場合には、初期動作処理を行い、今回の役物初期処理を終了する。具体的には、役物が正常に作動するか否かを確認するための初期動作及び初期発光を行わせたり、初期処理番号を「0」にセットしたりするなどの処理を行う。なお、初期動作処理の詳細は後述する。
このように、図167に示した役物初期処理によれば、各種役物の原点位置への復帰動作を行うための原点復帰処理と、各種役物の初期動作及び初期発光を行うための初期動作処理とを同時に実行しないようになっている。そのため、各種役物の原点位置への復帰動作と、各種役物の初期動作及び初期発光とが混在することがなくなり、復帰動作と初期動作及び初期発光とを切り分けて確認することが可能となる。
また、図167に示した役物初期処理によれば、初期動作処理の前に原点復帰処理を実行するようになっている。そのため、各種役物が原点位置から初期動作することになり、各種役物の動作に異常があるか否かを把握し易くすることが可能となる。
(ランプ制御部の原点復帰処理)
図168を用いて、ランプ制御部150の原点復帰処理を説明する。図168は、ランプ制御部150における原点復帰処理を示すフローチャートである。
ランプCPU150aは、ステップR105-1において、盤役物(第1可動部材73、第2可動部材74)の原点復帰状況の推移を示す盤役物処理番号が「0」であるか否かを判定する。盤役物処理番号が「0」でない場合には、ステップR105-3に処理を移し、盤役物処理番号が「0」の場合には、ステップR105-2において、原点復帰させる駆動対象を第1可動部材73に設定し、ステップR105-5に処理を移す。
ランプCPU150aは、ステップR105-3において、盤役物処理番号が「1」であるか否かを判定する。盤役物処理番号が「1」でない場合には、ステップR105-12に処理を移し、盤役物処理番号が「1」である場合には、ステップR105-4において、原点復帰させる駆動対象を第2可動部材74に設定し、ステップR105-5に処理を移す。
ランプCPU150aは、ステップR105-5において、駆動対象の可動部材が原点位置(待機位置)にあるか否かを判定する。具体的には、各可動部材が原点位置にあることを検出する位置検出センサからの入力信号を判定する。駆動対象の可動部材が原点位置にない場合には、ステップR105-6に処理を移し、駆動対象の可動部材が原点位置にある場合には、ステップR105-11に処理を移す。
ランプCPU150aは、ステップR105-6において、駆動対象の可動部材が原点位置に戻るように、駆動対象の可動部材を移動させるための駆動モータを駆動させ、ステップR105-7において、可動部材が所定時間内に原点位置に復帰しない復帰異常の発生を判定するための盤役物異常判定タイマを+1更新する。
ランプCPU150aは、ステップR105-8において、更新後の盤役物異常判定タイマが上限値(例えば5秒)であるか否かを判定する。盤役物異常判定タイマが上限値である場合には、駆動対象の可動部材に復帰異常が発生したものとしてステップR105-9に処理を移し、盤役物異常判定タイマが上限値でない場合には、ステップR105-12に処理を移す。
ランプCPU150aは、ステップR105-9において、駆動対象の可動部材に復帰異常が発生したことを示す復帰異常情報(第1可動部材復帰異常情報、第2可動部材復帰異常情報)をランプRAM150cにセットし、ステップR105-10において、盤役物異常判定タイマをクリアする。
ランプCPU150aは、ステップR105-11において、盤役物処理番号を+1更新する。具体的には、盤役物処理番号が「0」であったならば、第2可動部材74を駆動対象とすべく盤役物処理番号を「1」に更新し、盤役物処理番号が「1」であったならば、盤役物(第1可動部材、第2可動部材)を原点復帰させる処理を終了すべく盤役物処理番号を「2」に更新する。
ランプCPU150aは、ステップR105-12において、枠役物(演出ボタン17)の原点復帰状況の推移を示す枠役物処理番号が「0」であるか否かを判定する。枠役物処理番号が「0」である場合には、ステップR105-13に処理を移し、盤役物処理番号が「0」でない場合には、ステップR105-20に処理を移す。
ランプCPU150aは、ステップR105-13において、演出ボタン17が原点位置(待機位置)にあるか否かを判定する。具体的には、演出ボタン17が原点位置にあることを検出する位置検出センサからの入力信号を判定する。演出ボタン17が原点位置にない場合には、ステップR105-14に処理を移し、演出ボタン17が原点位置にある場合には、ステップR105-19に処理を移す。
ランプCPU150aは、ステップR105-14において、演出ボタン17が原点位置に戻るように、演出ボタン17を移動させるためのボタン駆動モータを駆動させ、ステップR105-15において、演出ボタン17が所定時間内に原点位置に復帰しない復帰異常の発生を判定するための枠役物異常判定タイマを+1更新する。
ランプCPU150aは、ステップR105-16において、更新後の枠役物異常判定タイマが上限値(例えば5秒)であるか否かを判定する。枠役物異常判定タイマが上限値である場合には、演出ボタン17に復帰異常が発生したものとしてステップR105-17に処理を移し、枠役物異常判定タイマが上限値でない場合には、今回の原点復帰処理を終了する。
ランプCPU150aは、ステップR105-17において、演出ボタン17に復帰異常が発生したことを示す復帰異常情報をランプRAM150cにセットし、ステップR105-18において、枠役物異常判定タイマをクリアする。
ランプCPU150aは、ステップR105-19において、枠役物処理番号を+1更新する。具体的には、枠役物処理番号が「0」であったならば、枠役物(演出ボタン17)を原点復帰させる処理を終了すべく盤役物処理番号を「1」に更新する。
ランプCPU150aは、ステップR105-20において、盤役物処理番号、及び、枠役物処理番号が終了条件を満たすか否かを判定する。具体的には、盤役物処理番号が「2」であって枠役物処理番号が「1」であるか否かを判定する。終了条件を満たす場合には、ステップR105-21に処理を移し、終了条件を満たさない場合には、今回の原点復帰処理を終了する。
ランプCPU150aは、ステップR105-21において、盤役物処理番号、及び、枠役物処理番号をクリアし、ステップR105-22において、上述した初期処理番号に役物の初期動作処理を実行するための「2」をセットし、今回の原点復帰処理を終了する。
このように、図168に示した原点復帰処理によれば、第1可動部材73と、第2可動部材74とを同時(同時期)に原点位置に復帰させずに所定の順序(第1可動部材73→第2可動部材74の順)で原点位置に復帰させるようになっている。そのため、各種の盤役物が原点位置に復帰したか否かを確認し易くすることが可能となる。また、第1可動部材73と第2可動部材74とが離間困難に接触しているような場合に、双方の可動部材が互いに負荷をかけあうことを抑制でき、双方の可動部材が同時に破損するような不都合を抑制することが可能となる。
また、図168に示した原点復帰処理によれば、盤役物(第1可動部材73、第2可動部材74)の原点位置への復帰動作と、枠役物(演出ボタン17)の原点位置への復帰動作とを同時(同時期)に実行可能となっている。そのため、各種役物の復帰動作にかかる時間を短縮することができ、次に実行される各種役物の初期動作にスムーズに移行することが可能となる。
また、図168に示した原点復帰処理によれば、各役物の原点位置への復帰動作の時間に上限を設けている。そのため、いつまでも各種役物の復帰動作が終了しないといった不都合を抑制することが可能となる。そのため、変動演出中にも各種役物が復帰動作を行っていて演出動作が行われないといった事態を回避することができ、遊技の興趣が低下することを防止することが可能となる。
また、図168に示した原点復帰処理によれば、盤役物(第1可動部材73、第2可動部材74)の原点位置への復帰動作と、枠役物(演出ボタン17)の原点位置への復帰動作の両方が終了した場合に、初期動作処理へ移行するための処理が行われるようになっている。そのため、各種役物の原点位置への復帰動作と、各種役物の初期動作とが同時に実行されることがなくなり、各種役物の復帰動作と初期動作とを切り分けて確認することが可能となる。
なお、第1可動部材73と、第2可動部材74とが所定の順序(第1可動部材73→第2可動部材74の順)で原点位置に復帰するようになっているが、同時に原点位置に復帰する動作を開始するようにしてもよい。このようにすると、第1可動部材73、及び、第2可動部材74の復帰動作にかかる時間を短縮することができ、次に実行される各種役物の初期動作にスムーズに移行することが可能となる。
(ランプ制御部の初期動作処理)
図169を用いて、ランプ制御部150の初期動作処理を説明する。図169は、ランプ制御部150の初期動作処理を示すフローチャートである。
ランプCPU150aは、ステップR107-1において、盤役物の初期動作状況の推移を示す盤役物処理番号が「0」であるか否かを判定する。盤役物処理番号が「0」である場合には、ステップR107-2に処理を移し、盤役物処理番号が「0」でない場合には、ステップR107-7に処理を移す。
ランプCPU150aは、ステップR107-2において、ランプRAM150cに第1可動部材73、及び、第2可動部材74の復帰異常情報がセットされているか否かを判定する。復帰異常情報がセットされていない場合には、盤役物の初期動作及び初期発光を行うものとしてステップR107-4に処理を移し、復帰異常情報がセットされている場合には、ステップR107-3において、盤役物の初期動作を行わないものとして盤役物処理番号に「2」をセットし、ステップR107-7に処理を移す。
ランプCPU150aは、ステップR107-4において、盤役物の初期動作パターンを決定するための盤役物初期動作パターン決定テーブル(図170参照)を選択する。なお、盤役物初期動作パターン決定テーブルの詳細は後述する。
ランプCPU150aは、ステップR107-5において、盤役物(第1可動部材73、第2可動部材74)の初期動作パターンを決定し、ランプRAM150cにセットする。具体的には、盤役物初期動作パターン決定テーブルを参照し、電源ON時コマンドの種類、及び、復帰異常情報の有無に基づいて、複数の初期動作パターンの中から1つの初期動作パターンを決定する。
ランプCPU150aは、ステップR107-6において、盤役物処理番号を+1更新する。具体的には、盤役物処理番号が「0」であったならば、盤役物の初期動作を実行すべく盤役物処理番号を「1」に更新する。
ランプCPU150aは、ステップR107-7において、盤役物処理番号が「1」であるか否かを判定する。盤役物処理番号が「1」でない場合には、ステップR107-11に処理を移し、盤役物処理番号が「1」である場合には、ステップR107-8において、ランプRAM150cにセットされている盤役物の初期動作パターンに応じて盤役物の初期動作を実行させる。
ランプCPU150aは、ステップR107-9において、盤役物の初期動作が全工程終了したか否かを判定する。盤役物の初期動作が全工程終了していない場合には、ステップR107-11に処理を移し、盤役物の初期動作が全工程終了した場合には、ステップR107-10において、盤役物処理番号を+1更新する。具体的には、盤役物処理番号が「1」であったならば、盤役物の初期動作させる処理を終了すべく盤役物処理番号を「2」に更新する。
ランプCPU150aは、ステップR107-11において、枠役物(演出ボタン17)の初期動作状況の推移を示す枠役物処理番号が「0」であるか否かを判定する。枠役物処理番号が「0」である場合には、ステップR107-12に処理を移し、枠役物処理番号が「0」でない場合には、ステップR107-17に処理を移す。
ランプCPU150aは、ステップR107-12において、ランプRAM150cに演出ボタン17の復帰異常情報がセットされているか否かを判定する。復帰異常情報がセットされていない場合には、枠役物の初期動作を行うものとしてステップR107-14に処理を移し、復帰異常情報がセットされている場合には、ステップR107-13において、枠役物の初期動作を行わないものとして枠役物処理番号に「2」をセットし、ステップR107-17に処理を移す。
ランプCPU150aは、ステップR107-14において、枠役物の初期動作パターンを決定するための枠役物初期動作パターン決定テーブル(図171参照)を選択する。なお、枠役物初期動作パターン決定テーブルの詳細は後述する。
ランプCPU150aは、ステップR107-15において、枠役物(演出ボタン17)の初期動作パターンを決定し、ランプRAM150cにセットする。具体的には、枠役物初期動作パターン決定テーブルを参照し、電源ON時コマンドの種類に基づいて、複数の初期動作パターンの中から1つの初期動作パターンを決定する。
ランプCPU150aは、ステップR107-16において、枠役物処理番号を+1更新する。具体的には、枠役物処理番号が「0」であったならば、枠役物の初期動作を実行すべく枠役物処理番号を「1」に更新する。
ランプCPU150aは、ステップR107-17において、枠役物処理番号が「1」であるか否かを判定する。枠役物処理番号が「1」でない場合には、ステップR107-21に処理を移し、枠役物処理番号が「1」である場合には、ステップR107-18において、ランプRAM150cにセットされている枠役物の初期動作パターンに応じて枠役物の初期動作を実行させる。
ランプCPU150aは、ステップR107-19において、枠役物の初期動作が全工程終了したか否かを判定する。枠役物の初期動作が全工程終了していない場合には、ステップR107-21に処理を移し、枠役物の初期動作が全工程終了した場合には、ステップR107-20において、枠役物処理番号を+1更新する。具体的には、枠役物処理番号が「1」であったならば、枠役物の初期動作させる処理を終了すべく枠役物処理番号を「2」に更新する。
ランプCPU150aは、ステップR107-21において、盤役物処理番号、及び、枠役物処理番号が終了条件を満たすか否かを判定する。具体的には、盤役物処理番号が「2」であって枠役物処理番号が「2」であるかを判定する。終了条件を満たす場合には、ステップR107-22に処理を移し、終了条件を満たさない場合には、今回の初期動作処理を終了する。
ランプCPU150aは、ステップR107-22において、盤役物処理番号、及び、枠役物処理番号をクリアし、ステップR107-23において、上述した初期処理番号をクリアし、今回の初期動作処理を終了する。
このように、図169に示した初期動作処理によれば、盤役物(第1可動部材73、第2可動部材74)の初期動作と、枠役物(演出ボタン17)の初期動作とを同時(同時期)に実行可能となっている。そのため、各種役物の初期動作にかかる時間を短縮することができ、遊技中における各種役物の演出動作を阻害することを防止することが可能となる。
また、図169に示した初期動作処理によれば、盤役物を構成する第1可動部材73、及び、第2可動部材74に復帰異常がある場合には、第1可動部材73、及び、第2可動部材74の初期動作を実行しないようになっている。そのため、復帰異常が発生している可動部材を無理やり初期動作させることで可動部材が完全に故障したり、破損したりすることを防止することが可能となる。
また、図169に示した初期動作処理によれば、枠役物を構成する演出ボタン17に復帰異常がある場合には、演出ボタン17の初期動作を実行しないようになっている。そのため、復帰異常が発生している演出ボタン17を無理やり初期動作させることで演出ボタン17が完全に故障したり、破損したりするような不都合を防止することが可能となる。
また、図169に示した初期動作処理によれば、復帰異常が発生した盤役物の初期動作が実行されない場合でも、復帰異常が発生していない枠役物の初期動作は実行し、復帰異常が発生した枠役物の初期動作が実行されない場合でも、復帰異常が発生していない盤役物の初期動作は実行するようになっている。そのため、復帰異常が発生していない方の役物の動作に異常がないか否かを確認することが可能となる。
また、図169に示した初期動作処理によれば、盤役物(第1可動部材73、第2可動部材74)の初期動作と、枠役物(演出ボタン17)の初期動作の両方が終了した場合に初期動作処理が終了するようになっている。そのため、盤役物、及び、枠役物の一方が初期動作を行っているのにも拘らず、他方が演出動作を行うといった初期動作なのか演出動作なのかが不明な状態が発生することがなくなる。
(盤役物初期動作パターン決定テーブル)
図170は、盤役物(第1可動部材73、第2可動部材74)の初期動作パターンを決定する場合に参照される盤役物初期動作パターン決定テーブルを示す図である。
盤役物初期動作パターン決定テーブルには、電源ON時コマンドの種類、復帰異常情報の有無、選択される初期動作パターンが対応付けられており、参考として初期動作時の作動態様、及び、初期動作の工程数が記載されている。
初期動作パターンには、電源投入指定コマンドを受信している場合に決定されるパターン01~03や、客待ち状態中であることを示す第1電源復旧指定コマンドを受信している場合に決定されるパターン04~06や、特別図柄の変動表示中であることを示す第2電源復旧指定コマンド又は大当たり遊技中であることを示す第3電源復旧指定コマンドを受信している場合に決定されるパターン07~09が設定されている。
「初期動作パターン01」は、第1可動部材73、及び、第2可動部材74に復帰異常がないときに決定され、第1可動部材73が小下降→原点復帰→大下降→原点復帰の順で動作した後に第2可動部材74が移動→原点復帰の順で動作し、その期間において第1可動部材LED、及び、第2可動部材LEDが青と白で点灯(発光)する。
「初期動作パターン02」は、第1可動部材73に復帰異常があるときに決定され、第1可動部材73が動作せずに、第2可動部材74が移動→原点復帰の順で動作し、その期間において第2可動部材LEDが青と白で点灯(発光)する。
「初期動作パターン03」は、第2可動部材74に復帰異常があるときに決定され、第1可動部材73が小下降→原点復帰→大下降→原点復帰の順で動作した後に第2可動部材74が動作せず、その期間において第1可動部材LEDが青と白で点灯(発光)する。
「初期動作パターン04」は、第1可動部材73、及び、第2可動部材74に復帰異常がないときに決定され、第2可動部材LEDが青のみで点灯(発光)する以外は、初期動作パターン01と同じである。
「初期動作パターン05」は、第1可動部材73に復帰異常があるときに決定され、第2可動部材LEDが青のみで点灯(発光)する以外は、初期動作パターン02と同じである。
「初期動作パターン06」は、第2可動部材74に復帰異常があるときに決定され、第2可動部材LEDが青で点灯しないため、結果的に初期動作パターン03と同じである。
「初期動作パターン07」は、第1可動部材73、及び、第2可動部材74に復帰異常がないときに決定され、第1可動部材LED、及び、第2可動部材LEDが消灯する以外は、初期動作パターン01又は初期動作パターン04と同じである。
「初期動作パターン08」は、第1可動部材73に復帰異常があるときに決定され、第2可動部材74が消灯する以外は、初期動作パターン02又は初期動作パターン05と同じである。
「初期動作パターン09」は、第2可動部材74に復帰異常があるときに決定され、第1可動部材73が消灯する以外は、初期動作パターン03又は初期動作パターン06と同じである。
なお、初期動作パターン02、初期動作パターン05、及び、初期動作パターン08において、第1可動部材LEDの点灯色が記載されていないが、この点は第1可動部材73の復帰異常によって第1可動部材LEDが異常報知のために赤点滅となるからである。
また、初期動作パターン03、初期動作パターン06、及び、初期動作パターン09において、第2可動部材LEDの点灯色が記載されていないが、この点は第2可動部材74の復帰異常によって第2可動部材LEDが異常報知のために赤点滅となるからである。
図170に示した盤役物初期動作パターン決定テーブルの第1の特徴としては、メインRAM110の初期化を伴う電源投入時と、メインRAM110cの初期化を伴わない電源復旧時とで、盤役物(第1可動部材、第2可動部材)の初期動作の動作態様(工程数、各工程の動作)が同一となっている点が挙げられる。そのため、電源投入であるか電源復旧であるかに拘らず、盤役物の動作に異常があるか否かを適切に確認することが可能となる。
なお、初期動作の動作態様が同一とは、少なくとも各工程における盤役物の動きのパターンが同じであればよく、各工程における動作時間が同一であってもよいし、各工程における動作時間が異なっていてもよい。
また、電源投入時と電源復旧時とで、第1可動部材73、及び、第2可動部材74の一方の初期動作の動作態様(工程数、各工程の動作)を異ならせてもよいし、第1可動部材73、及び、第2可動部材74の両方の初期動作の動作態様(工程数、各工程の動作)を異ならせてもよい。このようにすると、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかを簡単に把握することが可能となる。
また、電源投入時と電源復旧時とで、第1可動部材73、及び/又は、第2可動部材74の初期動作の動作態様(工程数、各工程の動作)を異ならせる場合に、電源投入時の初期動作にはない動作を電源復旧時の初期動作で実行させたり、電源復旧時の初期動作にはない動作を電源投入時の初期動作で実行させたりするようにしてもよい。このようにすると、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかをより簡単に把握することが可能となる。
図170に示した盤役物初期動作パターン決定テーブルの第2の特徴としては、電源投入時と、客待ち状態に復旧する電源復旧時とで、盤役物(第1可動部材73、第2可動部材74)の初期動作中における初期発光の発光態様が異なる点が挙げられる。そのため、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかを把握することが可能となる。
図170に示した盤役物初期動作パターン決定テーブルの第3の特徴としては、電源投入時と、客待ち状態に復旧する電源復旧時とで、第1可動部材LEDの初期発光の発光態様が同一である一方、第2可動部材LEDの初期発光の発光態様が異なる点が挙げられる。そのため、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかを把握することが可能となる。
なお、電源投入時と、客待ち状態に復旧する電源復旧時とで、第1可動部材LEDの初期発光の発光態様が同一である一方、第2可動部材LEDの初期発光の発光態様が異なるようになっているが、それとは逆に、電源投入時と、客待ち状態に復旧する電源復旧時とで、第1可動部材LEDの初期発光の発光態様を異ならせる一方、第2可動部材LEDの初期発光の発光態様を同一にしてもよい。
また、電源投入時と、客待ち状態に復旧する電源復旧時とで、第1可動部材LEDの初期発光の発光態様、及び、第2可動部材LEDの初期発光の発光態様の両方を異ならせてもよい。このようにすると、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかを把握し易くすることが可能となる。
図170に示した盤役物初期動作パターン決定テーブルの第4の特徴としては、電源投入時と、特別図柄の変動表示中、又は、大当たり遊技中に復旧する電源復旧時とで、盤役物(第1可動部材、第2可動部材)の初期動作中における初期発光の発光態様が異なる点が挙げられる。そのため、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかを把握することが可能となる。
図170に示した盤役物初期動作パターン決定テーブルの第5の特徴としては、客待ち状態に復旧する電源復旧時と、特別図柄の変動表示中、又は、大当たり遊技中に復旧する電源復旧時とで、盤役物(第1可動部材、第2可動部材)の初期動作中における初期発光の発光態様が異なる点が挙げられる。そのため、客待ち状態に復旧する電源復旧による初期動作であるのか、特別図柄の変動表示中、又は、大当たり遊技中に復旧する電源復旧による初期動作であるのかを把握することが可能となる。
なお、特別図柄の変動表示中、又は、大当たり遊技中に復旧する電源復旧時において、第1可動部材LED、及び、第2可動部材LEDの両方が消灯するようになっているが、第1可動部材LED、及び、第2可動部材LEDを客待ち状態に復旧する電源復旧時と同じ発光態様で点灯させるようにしてもよい。
図170に示した盤役物初期動作パターン決定テーブルの第6の特徴としては、電源投入時であるか電源復旧時であるかに拘らず、第1可動部材73に復帰異常があって第2可動部材74に復帰異常がない場合には、第1可動部材73の初期動作を行わずに第2可動部材74の初期動作を行い、第1可動部材73に復帰異常がなくて第2可動部材74に復帰異常がある場合には、第1可動部材73の初期動作を行って第2可動部材74の初期動作を行わないようになっている点が挙げられる。このようにすることで、復帰異常の有無に応じて好適な初期動作を行うことが可能となる。
(枠役物初期動作パターン決定テーブル)
図171は、枠役物(演出ボタン17)の初期動作パターンを決定する場合に参照される枠役物初期動作パターン決定テーブルを示す図である。
枠役物初期動作パターン決定テーブルには、電源ON時コマンドの種類、選択される初期動作パターンが対応付けられており、参考として初期動作時の作動態様、及び、初期動作の工程数が記載されている。
「初期動作パターン01」は、電源投入指定コマンドを受信している場合に決定され、演出ボタン17が大上昇&連続振動→原点復帰→間欠振動の順で動作し、その期間において演出ボタンLEDが赤→緑→青の順で点灯(発光)する。
「初期動作パターン02」は、客待ち状態中であることを示す第1電源復旧指定コマンドを受信している場合に決定され、演出ボタンが大上昇&連続振動→原点復帰の順で動作し、その期間において演出ボタンが青で点灯(発光)する。
「初期動作パターン03」は、特別図柄の変動表示中であることを示す第2電源復旧指定コマンド又は大当たり遊技中であることを示す第3電源復旧指定コマンドを受信している場合に決定され、演出ボタンが大上昇&連続振動→原点復帰の順で動作し、その期間において演出ボタンLEDが消灯する。
なお、演出ボタン17の連続振動の時間(2.5秒)、及び、間欠振動の時間(2.5秒間)については、変動演出中に実行される振動演出の振動時間(セリフ予告演出時の振動演出、ステップアップ予告演出時の振動演出、擬似連演出時の振動演出、発展演出時の振動演出、カットイン演出時の振動演出、決め演出時の振動演出、再抽選演出時の振動演出、確定演出時の振動演出)とは異なる時間となっている。
図171に示した枠役物初期動作パターン決定テーブルの第1の特徴としては、メインRAM110の初期化を伴う電源投入時と、メインRAM110cの初期化を伴わない電源復旧時とで、枠役物(演出ボタン17)の初期動作の動作態様(工程数、各工程の動作)が異なる点が挙げられる。そのため、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかを簡単に把握することが可能となる。
図171に示した枠役物初期動作パターン決定テーブルの第2の特徴としては、電源投入時の演出ボタン17の初期動作には、電源復旧時の演出ボタン17の初期動作にはない動作を実行させるようになっている点が挙げられる。そのため、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかをより簡単に把握することが可能となる。
なお、電源投入時と電源復旧時とで、演出ボタン17の初期動作の動作態様(工程数、各工程の動作)を同一にしてもよい。このようにすると、電源投入であるか電源復旧であるかに拘らず、枠役物の動作に異常があるか否かを適切に確認することが可能となる。
図171に示した枠役物初期動作パターン決定テーブルの第3の特徴としては、電源投入時と、客待ち状態に復旧する電源復旧時とで、枠役物(演出ボタン17)の初期動作中における初期発光の発光態様が異なる点が挙げられる。そのため、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかを把握することが可能となる。
図171に示した枠役物初期動作パターン決定テーブルの第4の特徴としては、電源投入時と、特別図柄の変動表示中、又は、大当たり遊技中に復旧する電源復旧時とで、盤役物(第1可動部材、第2可動部材)の初期動作中における初期発光の発光態様が異なる点が挙げられる。そのため、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかを把握することが可能となる。
なお、特別図柄の変動表示中、又は、大当たり遊技中に復旧する電源復旧時において、演出ボタンLEDが消灯するようになっているが、演出ボタンLEDを客待ち状態に復旧する電源復旧時と同じ発光態様で点灯させるようにしてもよい。
図171に示した枠役物初期動作パターン決定テーブルの第5の特徴としては、電源投入時の演出ボタン17の初期発光における発光色数と、電源復旧時の演出ボタン17の初期発光における発光色数が異なるようになっている点が挙げられる。そのため、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかをより簡単に把握することが可能となる。
なお、電源投入時の演出ボタン17の初期発光における発光色数の方が、電源復旧時の演出ボタン17の初期発光における発光色数よりも多くなっているが、それとは逆にしてもよい。
図171に示した枠役物初期動作パターン決定テーブルの第6の特徴としては、電源投入時の演出ボタン17の初期発光における発光色には、電源復旧時の演出ボタン17の初期発光における発光色にはない発光色が含まれている点が挙げられる。そのため、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかをより簡単に把握することが可能となる。
なお、電源復旧時の演出ボタン17の初期発光における発光色に、電源投入時の演出ボタン17の初期発光における発光色にはない発光色を含ませるようにしてもよい。
図171に示した枠役物初期動作パターン決定テーブルの第7の特徴としては、電源投入時や電源復旧時において演出ボタン17が振動する時間が、変動演出の実行中に発生する有効期間において演出ボタン17が操作されることで実行される操作演出中に演出ボタン17が振動する時間とは異なる点が挙げられる。そのため、演出ボタン17の初期動作における振動であることを把握することが可能となる。
図171に示した枠役物初期動作パターン決定テーブルの第8の特徴としては、原点位置にあるか否かの検出が行われないボタン振動モータの初期振動については、原点位置にあるか否かの検出が行われる演出ボタン17の初期動作に被せて実行するようになっている点が挙げられる。そのため、演出ボタン17の動作確認とボタン振動モータの動作確認を同時に行えることになり、動作確認にかかる時間を短縮することが可能となる。
(電源投入後に各種役物に復帰異常がない場合の具体例)
図172は、メインRAM110cの初期化を伴う電源投入後に各種役物(第1可動部材73、第2可動部材74、演出ボタン17)に復帰異常がない場合の具体例を示す図である。
なお、メインRAM110cの初期化を伴う電源投入には、設定変更処理が行われた後にメインRAM110cが初期化される電源投入と、設定変更処理が行われずにメインRAM110cが初期化される電源投入とがあるが、ここでは設定変更処理が行われずにメインRAM110cが初期化される電源投入である場合について説明する。
T1のタイミングにおいて、遊技機1の電源スイッチがONされて電源供給が開始されると、画像表示装置の初期動作として「読み込み中」との文字が表示される初期画面が表示される。
T2のタイミングにおいて、主制御基板110から送信される電源投入指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、原点復帰処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の原点位置への復帰動作が開始される。
このとき、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは消灯を維持し、画像表示装置には、電源投入時の初期図柄である「135」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第1待機画面が表示され、音声出力装置9からは、警報と「RAMクリアです」との音声からなる初期化報知音が出力される。
また、電源ON時コマンドとしての特図保留数指定コマンド(第1特図保留数、及び、第2保留数=0)を受信すると、画像表示装置の第1特図保留数表示領域70E、及び、第2特図保留数表示領域70Fのそれぞれに保留数字として「0」が表示される。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、及び、サブ普図保留表示器86は、「0」を示す表示態様となる。
T3のタイミングにおいて、第1可動部材73、及び、演出ボタン17の復帰動作が終了すると、第2可動部材74の復帰動作が開始される。このとき、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは消灯した状態を維持する。
T4のタイミングにおいて、第2可動部材74の復帰動作が終了すると原点復帰処理が終了し、初期動作処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の初期動作が開始される。このとき、第1可動部材LED、及び、第2可動部材LEDは、初期発光として青と白に交互に点灯し、演出ボタンLEDは、初期発光として赤→緑→青の順で点灯する。
T5のタイミングにおいて、演出ボタン17の初期動作が終了すると、演出ボタンLEDにおいて初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となり、T6のタイミングにおいて、第1可動部材73の初期動作が終了すると、第2可動部材74の初期動作が開始される。
T7のタイミングにおいて、第2可動部材74の初期動作が終了すると初期動作処理が終了し、第1可動部材LED、及び、第2可動部材LEDにおいて初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となり、T8のタイミングにおいて、初期化報知音の出力期間(例えば60秒)が経過すると、初期化報知音の出力が停止して無音状態となる。
T9のタイミングにおいて、第1始動口45への遊技球の入賞に基づく第1特図保留数指定コマンド(第1特図保留数=1)を受信すると、第1特図保留数表示領域70Eの第1保留数字が「1」になり、第1保留アイコン表示領域70Bに第1保留アイコンが表示されると共に、サブ第1保留表示器83が「1」を示す表示態様となり、音声出力装置9から入賞音「ポン♪」が出力される。
T10のタイミングにおいて、主制御基板110から変動開始コマンド(特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信すると、第1特図保留数表示領域70Eの第1保留数字が「0」となって変動演出(演出図柄70a、及び、特殊図柄TZの変動表示、保留アイコンの移動又は当該アイコンへの変化、BGMの出力)が開始される。
このとき、サブ第1変動表示器81で変動表示が開始されると共に、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDが変動中点灯となり、サブ第1保留表示器83は、「0」を示す表示態様となる。
(電源投入後に第2可動部材に復帰異常がある場合の具体例)
図173は、メインRAM110cの初期化を伴う電源投入後に第2可動部材74に復帰異常がある場合の具体例を示す図である。ここでは設定変更処理が行われずにメインRAM110cが初期化される電源投入である場合について説明する。
T1のタイミングにおいて、遊技機1の電源スイッチがONされて電源供給が開始されると、画像表示装置の初期動作として「読み込み中」との文字が表示される初期画面が表示される。
T2のタイミングにおいて、主制御基板110から送信される電源投入指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、原点復帰処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の原点位置への復帰動作が開始される。
このとき、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは消灯を維持し、画像表示装置には、電源投入時の初期図柄である「135」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第1待機画面が表示され、音声出力装置9からは、警報と「RAMクリアです」との音声からなる初期化報知音が出力される。
また、電源ON時コマンドとしての特図保留数指定コマンド(第1特図保留数、及び、第2保留数=0)を受信すると、画像表示装置の第1特図保留数表示領域70E、及び、第2特図保留数表示領域70Fのそれぞれに保留数字として「0」が表示される。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83、及び、サブ第2保留表示器84は、「0」を示す表示態様となる。
T3のタイミングにおいて、第1可動部材73、及び、演出ボタン17の復帰動作が終了すると、第2可動部材74の復帰動作が開始される。このとき、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは消灯した状態を維持する。
T4のタイミングにおいて、第2可動部材74に復帰異常が発生した状態で原点復帰処理が終了すると、第2可動部材LEDが復帰異常の発生を報知するために赤点滅(異常報知態様)となり、初期動作処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の初期動作が開始される。このとき、第1可動部材LEDは、初期発光として青と白に交互に点灯し、演出ボタンLEDは、初期発光として赤→緑→青の順で点灯する。
T5のタイミングにおいて、演出ボタン17の初期動作が終了すると、演出ボタンLEDにおいて初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となり、T6のタイミングにおいて、第1可動部材73の初期動作が終了すると、第2可動部材74の初期動作が実行されることなく初期動作処理が終了し、第1可動部材LEDの初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となる。
T7のタイミングにおいて、初期化報知音の出力期間(例えば60秒)が経過すると、初期化報知音の出力が停止して無音状態となり、T8のタイミングにおいて、第1始動口45への遊技球の入賞に基づく第1特図保留数指定コマンド(第1特図保留数=1)を受信すると、第1特図保留数表示領域70Eの第1保留数字が「1」となり、第1保留アイコン表示領域70Bに第1保留アイコンが表示されると共に、サブ第1保留表示器83が「1」を示す表示態様となり、音声出力装置9から入賞音「ポン♪」が出力される。
T9のタイミングにおいて、主制御基板110から変動開始コマンド(特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信すると、第1特図保留数表示領域70Eの第1保留数字が「0」となって変動演出(演出図柄70a、及び、特殊図柄TZの変動表示、保留アイコンの移動又は当該アイコンへの変化、BGMの出力)が開始される。
このとき、第2可動部材LEDによる異常報知期間が終了し、サブ第1変動表示器81で変動表示が開始されると共に、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDが変動中点灯となり、サブ第1保留表示器83は、「0」を示す表示態様となる。
(電源投入後に第1可動部材に復帰異常がある場合の具体例)
図174は、メインRAM110cの初期化を伴う電源投入後に第1可動部材73に復帰異常がある場合の具体例を示す図である。ここでは設定変更処理が行われずにメインRAM110cが初期化される電源投入である場合について説明する。
T1のタイミングにおいて、遊技機1の電源スイッチがONされて電源供給が開始されると、画像表示装置の初期動作として「読み込み中」との文字が表示される初期画面が表示される。
T2のタイミングにおいて、主制御基板110から送信される電源投入指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、原点復帰処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の原点位置への復帰動作が開始される。
このとき、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは消灯を維持し、画像表示装置には、電源投入時の初期図柄である「135」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第1待機画面が表示され、音声出力装置9からは、警報と「RAMクリアです」との音声からなる初期化報知音が出力される。
また、電源ON時コマンドとしての特図保留数指定コマンド(第1特図保留数、及び、第2保留数=0)を受信すると、画像表示装置の第1特図保留数表示領域70E、及び、第2特図保留数表示領域70Fのそれぞれに保留数字として「0」が表示される。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83、及び、サブ第2保留表示器84は、「0」を示す表示態様となる。
T3のタイミングにおいて、第1可動部材73に復帰異常が発生した状態で第1可動部材73、及び、演出ボタン17の復帰動作が終了すると、第1可動部材LEDが復帰異常の発生を報知するために赤点滅(異常報知態様)となり、第2可動部材74の復帰動作が開始される。このとき、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは消灯した状態を維持する。
T4のタイミングにおいて、第2可動部材74の復帰動作が終了して原点復帰処理が終了すると、初期動作処理が開始されて第2可動部材74、及び、演出ボタン17の初期動作が開始される。このとき、第2可動部材LEDは、初期発光として青と白に交互に点灯し、演出ボタンLEDは、初期発光として赤→緑→青の順で点灯する。
T5のタイミングにおいて、演出ボタン17の初期動作が終了すると、演出ボタンLEDにおいて初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となり、T6のタイミングにおいて、第2可動部材74の初期動作が終了すると、第1可動部材73の初期動作が実行されることなく初期動作処理が終了し、第2可動部材LEDの初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となる。
T7のタイミングにおいて、初期化報知音の出力期間(例えば60秒)が経過すると、初期化報知音の出力が停止して無音状態となり、T8のタイミングにおいて、第1始動口45への遊技球の入賞に基づく第1特図保留数指定コマンド(第1特図保留数=1)を受信すると、第1特図保留数表示領域70Eの第1保留数字が「1」となり、第1保留アイコン表示領域70Bに第1保留アイコンが表示されると共に、サブ第1保留表示器83が「1」を示す表示態様となり、音声出力装置9から入賞音「ポン♪」が出力される。
T9のタイミングにおいて、主制御基板110から変動開始コマンド(特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信すると、第1特図保留数表示領域70Eの第1保留数字が「0」となって変動演出(演出図柄70a、及び、特殊図柄TZの変動表示、保留アイコンの移動又は当該アイコンへの変化、BGMの出力)が開始される。
このとき、第1可動部材LEDによる異常報知期間が終了し、サブ第1変動表示器81で変動表示が開始されると共に、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDが変動中点灯となり、サブ第1保留表示器83は、「0」を示す表示態様となる。
(電源投入後に演出ボタンに復帰異常がある場合の具体例)
図175は、メインRAM110cの初期化を伴う電源投入後に演出ボタン17に復帰異常がある場合の具体例を示す図である。
T1のタイミングにおいて、遊技機1の電源スイッチがONされて電源供給が開始されると、画像表示装置の初期動作として「読み込み中」との文字が表示される初期画面が表示される。
T2のタイミングにおいて、主制御基板110から送信される電源投入指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、原点復帰処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の原点位置への復帰動作が開始される。
このとき、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは消灯を維持し、画像表示装置には、電源投入時の初期図柄である「135」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第1待機画面が表示され、音声出力装置9からは、警報と「RAMクリアです」との音声からなる初期化報知音が出力される。
また、電源ON時コマンドとしての特図保留数指定コマンド(第1特図保留数、及び、第2保留数=0)を受信すると、画像表示装置の第1特図保留数表示領域70E、及び、第2特図保留数表示領域70Fのそれぞれに保留数字として「0」が表示される。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83、及び、サブ第2保留表示器84は、「0」を示す表示態様となる。
T3のタイミングにおいて、演出ボタン17に復帰異常が発生した状態で第1可動部材73、及び、演出ボタン17の復帰動作が終了すると、演出ボタンLEDが復帰異常の発生を報知するために赤点滅(異常報知態様)となり、第2可動部材74の復帰動作が開始される。このとき、第1可動部材LED、及び、第2可動部材LEDは消灯した状態を維持する。
T4のタイミングにおいて、第2可動部材74の復帰動作が終了して原点復帰処理が終了すると、初期動作処理が開始されて第1可動部材73の初期動作が開始されるが、演出ボタン17の初期動作が開始されない状態となる。このとき、第1可動部材LED、及び、第2可動部材LEDは、初期発光として青と白で交互に点灯する。
T5のタイミングにおいて、第1可動部材73の初期動作が終了すると、第2可動部材74の初期動作が開始され、T6のタイミングにおいて、第2可動部材74の初期動作が終了すると初期動作処理が終了し、第1可動部材LED、及び、第2可動部材LEDにおいて初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となり、T7のタイミングにおいて、初期化報知音の出力期間(例えば60秒)が経過すると、初期化報知音の出力が停止して無音状態となる。
T8のタイミングにおいて、第1始動口45への遊技球の入賞に基づく第1特図保留数指定コマンド(第1特図保留数=1)を受信すると、第1特図保留数表示領域70Eの第1保留数字が「1」になり、第1保留アイコン表示領域70Bに第1保留アイコンが表示されると共に、サブ第1保留表示器83が「1」を示す表示態様となり、音声出力装置9から入賞音「ポン♪」が出力される。
T9のタイミングにおいて、主制御基板110から変動開始コマンド(特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信すると、第1特図保留数表示領域70Eの第1保留数字が「0」となって変動演出(演出図柄70a、及び、特殊図柄TZの変動表示、保留アイコンの移動又は当該アイコンへの変化、BGMの出力)が開始される。
このとき、演出ボタンLEDによる異常報知期間が終了し、サブ第1変動表示器81で変動表示が開始されると共に、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDが変動中点灯となり、サブ第1保留表示器83は、「0」を示す表示態様となる。
なお、図172~図175に示した具体例では、設定変更処理が行われずにメインRAM110cが初期化される電源投入の場合について説明したが、設定変更が行われた後にメインRAM110cが初期化される電源投入の場合には、初期画面が表示された後に設定変更指定コマンドを演出制御基板130が受信することで設定変更中画面が表示され、その後に電源投入指定コマンドを演出制御基板130が受信することで第1待機画面が表示されて各種役物(第1可動部材73、第2可動部材74、演出ボタン17)の復帰動作や初期動作が開始されるようになっている。なお、設定値指定コマンドを受信することで第1待機画面が表示されるようにしてもよい。
(電源復旧後に各種役物に復帰異常がない場合の具体例)
図176は、メインRAM110cの初期化を伴わない電源復旧後に各種役物(第1可動部材73、第2可動部材74、演出ボタン17)に復帰異常がない場合の具体例を示す図である。
T1のタイミングにおいて、遊技機1の電源スイッチがONされて電源供給が開始されると、画像表示装置の初期動作として「読み込み中」との文字が表示される初期画面が表示される。
T2のタイミングにおいて、主制御基板110から送信される客待ち中用の電源復旧指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、原点復帰処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の原点位置への復帰動作が開始される。
このとき、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは消灯を維持し、画像表示装置には、電源復旧時の初期図柄である「753」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第2待機画面が表示され、音声出力装置9は無音を維持する。
また、電源ON時コマンドとしての特図保留数指定コマンド(第1特図保留数、及び、第2保留数=0)を受信すると、画像表示装置の第1特図保留数表示領域70E、及び、第2特図保留数表示領域70Fのそれぞれに保留数字として「0」が表示される。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83、及び、サブ第2保留表示器84は、「0」を示す表示態様となる。
T3のタイミングにおいて、第1可動部材73、及び、演出ボタン17の復帰動作が終了すると、第2可動部材74の復帰動作が開始される。このとき、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは消灯した状態を維持する。
T4のタイミングにおいて、第2可動部材74の復帰動作が終了すると原点復帰処理が終了し、初期動作処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の初期動作が開始される。このとき、第1可動部材LEDは、初期発光として青と白に交互に点灯し、第2可動部材LEDは、初期発光として青に点灯し、演出ボタンLEDは、初期発光として青に点灯する。
T5のタイミングにおいて、演出ボタン17の初期動作が終了すると、演出ボタンLEDにおいて初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となり、T6のタイミングにおいて、第1可動部材73の初期動作が終了すると、第2可動部材74の初期動作が開始される。
T7のタイミングにおいて、第2可動部材74の初期動作が終了すると初期動作処理が終了し、第1可動部材LED、及び、第2可動部材LEDにおいて初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となる。
T8のタイミングにおいて、第1始動口45への遊技球の入賞に基づく第1特図保留数指定コマンド(第1特図保留数=1)を受信すると、第1特図保留数表示領域70Eの第1保留数字が「1」になり、第1保留アイコン表示領域70Bに第1保留アイコンが表示されると共に、サブ第1保留表示器83が「1」を示す表示態様となり、音声出力装置9から入賞音「ポン♪」が出力される。
T9のタイミングにおいて、主制御基板110から変動開始コマンド(特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信すると、第1特図保留数表示領域70Eの第1保留数字が「0」となって変動演出(演出図柄70a、及び、特殊図柄TZの変動表示、保留アイコンの移動又は当該アイコンへの変化、BGMの出力)が開始される。
このとき、サブ第1変動表示器81で変動表示が開始されると共に、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDが変動中点灯となり、サブ第1保留表示器83は、「0」を示す表示態様となる。
(電源復旧後に第2可動部材に復帰異常がある場合の具体例)
図177は、メインRAM110cの初期化を伴わない電源復旧後に第2可動部材74に復帰異常がある場合の具体例を示す図である。
T1のタイミングにおいて、遊技機1の電源スイッチがONされて電源供給が開始されると、画像表示装置の初期動作として「読み込み中」との文字が表示される初期画面が表示される。
T2のタイミングにおいて、主制御基板110から送信される客待ち中用の電源復旧指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、原点復帰処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の原点位置への復帰動作が開始される。
このとき、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは消灯を維持し、画像表示装置には、電源復旧時の初期図柄である「753」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第2待機画面が表示され、音声出力装置9は無音を維持する。
また、電源ON時コマンドとしての特図保留数指定コマンド(第1特図保留数、及び、第2保留数=0)を受信すると、画像表示装置の第1特図保留数表示領域70E、及び、第2特図保留数表示領域70Fのそれぞれに保留数字として「0」が表示される。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83、及び、サブ第2保留表示器84は、「0」を示す表示態様となる。
T3のタイミングにおいて、第1可動部材73、及び、演出ボタン17の復帰動作が終了すると、第2可動部材74の復帰動作が開始される。このとき、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは消灯した状態を維持する。
T4のタイミングにおいて、第2可動部材74に復帰異常が発生した状態で原点復帰処理が終了すると、第2可動部材LEDが復帰異常の発生を報知するために赤点滅(異常報知態様)となり、初期動作処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の初期動作が開始される。このとき、第1可動部材LEDは、初期発光として青と白に交互に点灯し、演出ボタンLEDは、初期発光として青に点灯する。
T5のタイミングにおいて、演出ボタン17の初期動作が終了すると、演出ボタンLEDにおいて初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となり、T6のタイミングにおいて、第1可動部材73の初期動作が終了すると、第2可動部材74の初期動作が実行されることなく初期動作処理が終了し、第1可動部材LEDの初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となる。
T7のタイミングにおいて、第1始動口45への遊技球の入賞に基づく第1特図保留数指定コマンド(第1特図保留数=1)を受信すると、第1特図保留数表示領域70Eの第1保留数字が「1」となり、第1保留アイコン表示領域70Bに第1保留アイコンが表示されると共に、サブ第1保留表示器83が「1」を示す表示態様となり、音声出力装置9から入賞音「ポン♪」が出力される。
T8のタイミングにおいて、主制御基板110から変動開始コマンド(特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信すると、第1特図保留数表示領域70Eの第1保留数字が「0」となって変動演出(演出図柄70a、及び、特殊図柄TZの変動表示、保留アイコンの移動又は当該アイコンへの変化、BGMの出力)が開始される。
このとき、第2可動部材LEDによる異常報知期間が終了し、サブ第1変動表示器81で変動表示が開始されると共に、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDが変動中点灯となり、サブ第1保留表示器83は、「0」を示す表示態様となる。
(電源復旧後に第1可動部材に復帰異常がある場合の具体例)
図178は、メインRAM110cの初期化を伴わない電源復旧後に第1可動部材73に復帰異常がある場合の具体例を示す図である。
T1のタイミングにおいて、遊技機1の電源スイッチがONされて電源供給が開始されると、画像表示装置の初期動作として「読み込み中」との文字が表示される初期画面が表示される。
T2のタイミングにおいて、主制御基板110から送信される客待ち中用の電源復旧指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、原点復帰処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の原点位置への復帰動作が開始される。
このとき、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは消灯を維持し、画像表示装置には、電源復旧時の初期図柄である「753」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第2待機画面が表示され、音声出力装置9は無音を維持する。
また、電源ON時コマンドとしての特図保留数指定コマンド(第1特図保留数、及び、第2保留数=0)を受信すると、画像表示装置の第1特図保留数表示領域70E、及び、第2特図保留数表示領域70Fのそれぞれに保留数字として「0」が表示される。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83、及び、サブ第2保留表示器84は、「0」を示す表示態様となる。
T3のタイミングにおいて、第1可動部材73に復帰異常が発生した状態で第1可動部材73、及び、演出ボタン17の復帰動作が終了すると、第1可動部材LEDが復帰異常の発生を報知するために赤点滅(異常報知態様)となり、第2可動部材74の復帰動作が開始される。このとき、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは消灯した状態を維持する。
T4のタイミングにおいて、第2可動部材74の復帰動作が終了して原点復帰処理が終了すると、初期動作処理が開始されて第2可動部材74、及び、演出ボタン17の初期動作が開始される。このとき、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは、初期発光として青に点灯する。
T5のタイミングにおいて、演出ボタン17の初期動作が終了すると、演出ボタンLEDにおいて初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となり、T6のタイミングにおいて、第2可動部材74の初期動作が終了すると、第1可動部材73の初期動作が実行されることなく初期動作処理が終了し、第2可動部材LEDの初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となる。
T7のタイミングにおいて、第1始動口45への遊技球の入賞に基づく第1特図保留数指定コマンド(第1特図保留数=1)を受信すると、第1特図保留数表示領域70Eの第1保留数字が「1」となり、第1保留アイコン表示領域70Bに第1保留アイコンが表示されると共に、サブ第1保留表示器83が「1」を示す表示態様となり、音声出力装置9から入賞音「ポン♪」が出力される。
T8のタイミングにおいて、主制御基板110から変動開始コマンド(特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信すると、第1特図保留数表示領域70Eの第1保留数字が「0」となって変動演出(演出図柄70a、及び、特殊図柄TZの変動表示、保留アイコンの移動又は当該アイコンへの変化、BGMの出力)が開始される。
このとき、第1可動部材LEDによる異常報知期間が終了し、サブ第1変動表示器81で変動表示が開始されると共に、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDが変動中点灯となり、サブ第1保留表示器83は、「0」を示す表示態様となる。
(電源復旧後に演出ボタンに復帰異常がある場合の具体例)
図179は、メインRAM110cの初期化を伴わない電源復旧後に演出ボタン17に復帰異常がある場合の具体例を示す図である。
T1のタイミングにおいて、遊技機1の電源スイッチがONされて電源供給が開始されると、画像表示装置の初期動作として「読み込み中」との文字が表示される初期画面が表示される。
T2のタイミングにおいて、主制御基板110から送信される客待ち中用の電源復旧指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、原点復帰処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の原点位置への復帰動作が開始される。
このとき、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは消灯を維持し、画像表示装置には、電源復旧時の初期図柄である「753」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第2待機画面が表示され、音声出力装置9は無音を維持する。
また、電源ON時コマンドとしての特図保留数指定コマンド(第1特図保留数、及び、第2保留数=0)を受信すると、画像表示装置の第1特図保留数表示領域70E、及び、第2特図保留数表示領域70Fのそれぞれに保留数字として「0」が表示される。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83、及び、サブ第2保留表示器84は、「0」を示す表示態様となる。
T3のタイミングにおいて、演出ボタン17に復帰異常が発生した状態で第1可動部材73、及び、演出ボタン17の復帰動作が終了すると、演出ボタンLEDが復帰異常の発生を報知するために赤点滅(異常報知態様)となり、第2可動部材74の復帰動作が開始される。このとき、第1可動部材LED、及び、第2可動部材LEDは消灯した状態を維持する。
T4のタイミングにおいて、第2可動部材74の復帰動作が終了して原点復帰処理が終了すると、初期動作処理が開始されて第1可動部材73の初期動作が開始されるが、演出ボタン17の初期動作が開始されない状態となる。このとき、第1可動部材LEDは、初期発光として青と白に交互に点灯し、第2可動部材LEDは、初期発光として青に点灯する。
T5のタイミングにおいて、第1可動部材73の初期動作が終了すると、第2可動部材74の初期動作が開始され、T6のタイミングにおいて、第2可動部材74の初期動作が終了すると初期動作処理が終了し、第1可動部材LED、及び、第2可動部材LEDにおいて初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となる。
T7のタイミングにおいて、第1始動口45への遊技球の入賞に基づく第1特図保留数指定コマンド(第1特図保留数=1)を受信すると、第1特図保留数表示領域70Eの第1保留数字が「1」になり、第1保留アイコン表示領域70Bに第1保留アイコンが表示されると共に、サブ第1保留表示器83が「1」を示す表示態様となり、音声出力装置9から入賞音「ポン♪」が出力される。
T8のタイミングにおいて、主制御基板110から変動開始コマンド(特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信すると、第1特図保留数表示領域70Eの第1保留数字が「0」となって変動演出(演出図柄70a、及び、特殊図柄TZの変動表示、保留アイコンの移動又は当該アイコンへの変化、BGMの出力)が開始される。
このとき、演出ボタンLEDによる異常報知期間が終了し、サブ第1変動表示器81で変動表示が開始されると共に、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDが変動中点灯となり、サブ第1保留表示器83は、「0」を示す表示態様となる。
(電源復旧後の状態が特別図柄の変動表示中且つ保留記憶ありの場合の具体例)
図180は、メインRAM110cの初期化を伴わない電源復旧後の状態が特別図柄の変動表示(ハズレ変動表示)中且つ保留記憶ありの場合の具体例を示す図である。
T1のタイミングにおいて、遊技機1の電源スイッチがONされて電源供給が開始されると、画像表示装置の初期動作として「読み込み中」との文字が表示される初期画面が表示される。
T2のタイミングにおいて、主制御基板110から送信される特図変動中用の電源復旧指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、原点復帰処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の原点位置への復帰動作が開始される。
このとき、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは消灯を維持し、画像表示装置には、「遊技を再開して下さい」の文字を含む復帰中画面が表示され、音声出力装置9は無音を維持する。
また、電源ON時コマンドとしての特図保留数指定コマンド(第1特図保留数=3、第2保留数=0)を受信すると、画像表示装置には復帰中画面が表示されているため第1特図保留数表示領域70Eや第2特図保留数表示領域70Fに第2保留数字を表示しない状態を維持する。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83は、「3」を示す表示態様となり、サブ第2保留表示器84は、「0」を示す表示態様となる。
T3のタイミングにおいて、第1可動部材73、及び、演出ボタン17の復帰動作が終了すると、第2可動部材74の復帰動作が開始される。このとき、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは消灯した状態を維持する。
T4のタイミングにおいて、第2可動部材74の復帰動作が終了すると原点復帰処理が終了し、初期動作処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の初期動作が開始される。このとき、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは、消灯した状態を維持する。
T5のタイミングにおいて、演出ボタン17の初期動作が終了し、T6のタイミングにおいて、第1可動部材73の初期動作が終了すると、第2可動部材74の初期動作が開始され、T7のタイミングにおいて、第2可動部材74の初期動作が終了すると初期動作処理が終了し、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは、消灯した状態を維持する。
T8のタイミングにおいて、主制御基板110から特図停止指定コマンドを受信すると、画像表示装置には、電源復旧時の初期図柄である「753」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の停止画面(第2待機画面と同じ)が表示され、音声出力装置9から停止音「ドン♪」が出力される。
このとき、第1保留アイコン表示領域70Bには、3つの第1保留アイコンが表示されるが、当該アイコン表示領域70Cは、その表示領域が背景画像等の演出画像を表示可能な状態で確保(台座画像が表示)されているが当該アイコンが表示されない状態となる。
T9のタイミングにおいて、主制御基板110から変動開始コマンド(特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信すると、第1特図保留数表示領域70Eの第1保留数字が「2」となって変動演出(演出図柄70a、及び、特殊図柄TZの変動表示、保留アイコンの移動又は当該アイコンへの変化、BGMの出力)が開始される。
このとき、サブ第1変動表示器81で変動表示が開始されると共に、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDが変動中点灯となり、サブ第1保留表示器83は、「2」を示す表示態様となる。
なお、電源復旧後の状態が特別図柄の変動表示(ハズレ変動表示)中且つ保留記憶なしの場合については、T2のタイミングにおいてサブ第1保留表示器83に「0」が表示され、T9のタイミングにおいて客待ち状態指定コマンドを受信して変動演出が開始されない以外は、上述したT1のタイミングからT8のタイミングまでの基本的な動作の流れは同じとなる。
(電源ON時に電源投入指定コマンドを正常に受信できなかった場合の具体例)
図181は、電源ON時に電源投入指定コマンドを正常に受信できなかった場合の具体例を示す図である。ここでは設定変更処理が行われずにメインRAM110cが初期化される電源投入である場合について説明する。
電源投入指定コマンドを正常に受信できない場合とは、演出制御基板130には電源が供給されているが、主制御基板110には電源線が断線しているか又は電源線のコネクタが非接続状態(半差し状態を含む)によって電源(メイン電源及びバックアップ電源)が供給されていない第1のケース、主制御基板110から演出制御基板130へのコマンド通信線が断線している第2のケース、コマンド通信線のコネクタが非接続状態(半差し状態を含む)となっている第3のケース等が挙げられるが、ここでは、第1のケースについて説明する。
T1のタイミングにおいて、遊技機1の電源スイッチがONされると、主制御基板110には電源供給が行われずに演出制御基板130への電源供給が開始される。このとき、画像表示装置の初期動作として「読み込み中」との文字が表示される初期画面が表示され、その後に所定時間(例えば0.5秒)が経過すると演出制御基板130がコマンドに応じた演出を実行することが可能な制御状態となる。
T2のタイミングにおいて、主制御基板110への電源線が接続状態になると遊技の制御状態を初期化させるための処理が行われ、電源投入指定コマンドが送信される。そして、演出制御基板130が電源投入指定コマンドを受信すると、コマンドに応じた演出を実行することが可能な制御状態となっているにも拘らず、原点復帰処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の原点位置への復帰動作が開始される。
このとき、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは消灯を維持し、画像表示装置には、電源投入時の初期図柄である「135」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第1待機画面が表示される。また、音声出力装置9からは、警報と「RAMクリアです」との音声からなる初期化報知音が出力される。
また、電源ON時コマンドとしての特図保留数指定コマンド(第1特図保留数、及び、第2保留数=0)を受信すると、画像表示装置の第1特図保留数表示領域70E、及び、第2特図保留数表示領域70Fのそれぞれに保留数字として「0」が表示される。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、及び、サブ普図保留表示器86は、「0」を示す表示態様となる。
T3のタイミングにおいて、第1可動部材73、及び、演出ボタン17の復帰動作が終了すると、第2可動部材74の復帰動作が開始される。このとき、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは消灯した状態を維持する。
T4のタイミングにおいて、第2可動部材74の復帰動作が終了すると原点復帰処理が終了し、初期動作処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の初期動作が開始される。このとき、第1可動部材LED、及び、第2可動部材LEDは、初期発光として青と白に交互に点灯し、演出ボタンLEDは、初期発光として赤→緑→青の順で点灯する。
T5のタイミングにおいて、演出ボタン17の初期動作が終了すると、演出ボタンLEDにおいて初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となり、T6のタイミングにおいて、第1可動部材73の初期動作が終了すると、第2可動部材74の初期動作が開始される。
T7のタイミングにおいて、第2可動部材74の初期動作が終了すると初期動作処理が終了し、第1可動部材LED、及び、第2可動部材LEDにおいて初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となる。その後、初期化報知音の出力期間(例えば60秒)が経過すると、初期化報知音の出力が停止して無音状態となる。
なお、演出制御基板130が電源投入指定コマンドを受信したときに第1待機画面を表示していたが、すぐに第1待機画面を表示するのではなく、初期画面の一種としての暗色表示画面を所定期間(例えば0.5秒)表示した後に第1待機画面を表示するようにしてもよい。この場合、初期化報知音については、暗色表示画面の表示開始時から出力するようにしてもよいし、第1待機画面の表示開始時から出力するようにしてもよい。
(電源ON時に電源復旧指定コマンドを正常に受信できなかった場合の具体例)
図182は、電源ON時に電源復旧指定コマンドを正常に受信できなかった場合の具体例を示す図である。
電源復旧指定コマンドを正常に受信できない場合とは、演出制御基板130には電源が供給されているが、主制御基板110には電源線が断線しているか又は電源線のコネクタが非接続状態(半差し状態を含む)によって電源(メイン電源のみ)が供給されていない第1のケース、主制御基板110から演出制御基板130へのコマンド通信線が断線している第2のケース、コマンド通信線のコネクタが非接続状態(半差し状態を含む)となっている第3のケース等が挙げられるが、ここでは、第1のケースについて説明する。
T1のタイミングにおいて、遊技機1の電源スイッチがONされると、主制御基板110には電源供給が行われずに演出制御基板130への電源供給が開始される。このとき、画像表示装置の初期動作として「読み込み中」との文字が表示される初期画面が表示され、その後に所定時間(例えば0.5秒)が経過すると、演出制御基板130がコマンドに応じた演出を実行することが可能な制御状態となる。
T2のタイミングにおいて、主制御基板110への電源線が接続状態になると遊技の制御状態を復旧させるための処理が行われ、客待ち中用の電源復旧指定コマンドが送信される。そして、演出制御基板130が電源復旧指定コマンドを受信すると、原点復帰処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の原点位置への復帰動作が開始される。
このとき、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは消灯を維持し、画像表示装置には、電源復旧時の初期図柄である「753」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第2待機画面が表示される。また、音声出力装置9は、無音の状態となる。
また、電源ON時コマンドとしての特図保留数指定コマンド(第1特図保留数、及び、第2保留数=0)を受信すると、画像表示装置の第1特図保留数表示領域70E、及び、第2特図保留数表示領域70Fのそれぞれに保留数字として「0」が表示される。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、及び、サブ普図保留表示器86は、「0」を示す表示態様となる。
T3のタイミングにおいて、第1可動部材73、及び、演出ボタン17の復帰動作が終了すると、第2可動部材74の復帰動作が開始される。このとき、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは消灯した状態を維持する。
T4のタイミングにおいて、第2可動部材74の復帰動作が終了すると原点復帰処理が終了し、初期動作処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の初期動作が開始される。このとき、第1可動部材LEDは、初期発光として青と白に交互に点灯し、第2可動部材LEDは、初期発光として青に点灯し、演出ボタンLEDは、初期発光として青に点灯する。
T5のタイミングにおいて、演出ボタン17の初期動作が終了すると、演出ボタンLEDにおいて初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となり、T6のタイミングにおいて、第1可動部材73の初期動作が終了すると、第2可動部材74の初期動作が開始される。
T7のタイミングにおいて、第2可動部材74の初期動作が終了すると初期動作処理が終了し、第1可動部材LED、及び、第2可動部材LEDにおいて初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となる。
なお、演出制御基板130が電源復旧指定コマンドを受信したときに第2待機画面を表示していたが、すぐに第2待機画面を表示するのではなく、初期画面の一種としての暗色表示画面を所定期間(例えば0.5秒)表示した後に第2待機画面を表示するようにしてもよい。この場合、初期化報知音については、暗色表示画面の表示開始時から出力するようにしてもよいし、第2待機画面の表示開始時から出力するようにしてもよい。
また、電源復旧指定コマンドを受信したときに音声出力装置9が無音の状態となるようにしていたが、電源ONとなったことを示す(把握可能とする)報知音(警報等)を出力するようにしてもよい。この場合、電源投入指定コマンドを受信したときと同じ警報であってもよいし、異なる警報であってもよい。
(電源ON時に電源ON時コマンドを正常に受信できなかった場合の具体例)
図183は、電源ON時に電源ON時コマンド(電源投入指定コマンド、電源復旧指定コマンド)を正常に受信できなかった場合の具体例を示す図である。
電源ON時コマンドを正常に受信できない場合とは、演出制御基板130には電源が供給されているが、主制御基板110に電源が供給されていない第1のケース、主制御基板110から演出制御基板130へのコマンド通信線が断線している第2のケース、コマンド通信線のコネクタが非接続状態(半差し状態を含む)となっている第3のケース等が挙げられるが、ここでは第3のケースについて説明する。
T1のタイミングにおいて、遊技機1の電源スイッチがONされると、主制御基板110及び演出制御基板130に電源供給が開始される。このとき、画像表示装置の初期動作として「読み込み中」との文字が表示される初期画面が表示される。
T2のタイミングにおいて、主制御基板110から送信される電源ON時コマンド(電源投入指定コマンド、電源復旧指定コマンド)を演出制御基板130が受信しないまま、特図保留数指定コマンド(第1特図保留数、及び、第2保留数=0)を受信すると、画像表示装置では初期画面が表示された状態を維持し、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは消灯を維持する。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83、及び、サブ第2保留表示器84は、「0」を示す表示態様となる。
T3のタイミングにおいて、第1始動口45への遊技球の入賞に基づく第1特図保留数指定コマンド(第1特図保留数=1)を受信すると、画像表示装置には初期画面が表示された状態を維持するが、サブ第1保留表示器83が「1」を示す表示態様となり、音声出力装置9から入賞音「ポン♪」が出力される。
T4のタイミングにおいて、主制御基板110から変動開始コマンド(特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信すると、画像表示装置には電源復旧時の初期図柄である「753」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第2待機画面が一瞬表示されてから変動演出(演出図柄70a、及び、特殊図柄TZの変動表示、保留アイコンの移動又は当該アイコンへの変化、BGMの出力)が開始される。
このとき、サブ第1変動表示器81で変動表示が開始されると共に、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDが変動中点灯となり、サブ第1保留表示器83は、「0」を示す表示態様となる。
(主制御基板への電源供給だけが停止した後に再開する場合の具体例1)
図184は、既に原点復帰処理、及び、初期動作処理が終了した後の客待ち状態(主制御基板110、及び、演出制御基板130への電源供給中)において主制御基板110への電源供給だけが停止した後に再開する場合の具体例1を示す図である。
主制御基板への電源供給だけが停止した後に再開する場合とは、電源基板160から主制御基板110への電源線(メイン電源線、バックアップ電源線)が断線した後に外的要因により接触するケース、電源基板160から主制御基板110への電源線(メイン電源線、バックアップ電源線)のコネクタが非接続状態(半差し状態を含む)となった後に、コネクタが接続状態となったケース等が挙げられる。
ここでは、演出制御基板130がコマンドに応じた演出を実行することが可能な制御状態の1つである客待ち状態(客待ちデモ演出の実行中を含む)中に、主制御基板110への電源供給(メイン電源、バックアップ電源)が停止した後に電源供給(メイン電源、バックアップ電源)が再開する場合について説明する。
T1のタイミングにおいて、既に各種役物の復帰動作、初期動作、及び、初期化報知音の出力が終了した後の客待ち状態となっており、画像表示装置には、電源復旧時の初期図柄である「753」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第2待機画面、又は、客待ちデモ演出画面が表示され、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは、客待ち中点灯となっている。
なお、T1のタイミングが各種役物の復帰動作、初期動作、及び、初期化報知音の出力が終了した後に実行された変動演出の終了後の客待ち状態である場合には、画像表示装置には、ハズレ演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の待機画面、又は、客待ちデモ演出画面が表示されていることになる。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、及び、サブ普図保留表示器86は、「0」を示す表示態様となる。
T2のタイミングにおいて、主制御基板110への電源供給(メイン電源、バックアップ電源)だけが停止すると、画像表示装置では、第2待機画面、又は、客待ちデモ演出画面が表示された状態を維持し、サブ情報表示装置80(サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、サブ普図変動表示器85、サブ普図保留表示器86)も表示内容を維持する。
なお、主制御基板110への電源供給(メイン電源、バックアップ電源)だけが停止していても、待機画面の表示中(変動演出の終了後であるか否かに拘らず客待ち状態指定コマンドを受信した後、又は、前回の客待ちデモ演出の終了後)にデモ待機時間が経過した場合には、客待ちデモ演出を開始するようになっている。
T3のタイミングにおいて、主制御基板110への電源供給(メイン電源)が再開すると、メインRAM110cの初期化が行われて遊技の制御状態が初期化される。このとき、画像表示装置では、第2待機画面又は客待ちデモ演出画面が表示された状態を維持し、サブ情報表示装置80(サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、サブ普図変動表示器85、サブ普図保留表示器86)も表示内容を維持する。
T4のタイミングにおいて、主制御基板110から送信される電源投入指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、原点復帰処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の原点位置への復帰動作が開始される。
このとき、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは、消灯した状態となり、画像表示装置には、第2待機画面、又は、客待ちデモ演出画面に代えて、電源投入時の初期図柄である「135」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第1待機画面が表示され、音声出力装置9からは、警報と「RAMクリアです」との音声からなる初期化報知音が出力される。
また、電源ON時コマンドとしての特図保留数指定コマンド(第1特図保留数、及び、第2保留数=0)を受信すると、画像表示装置の第1特図保留数表示領域70E、及び、第2特図保留数表示領域70Fのそれぞれに保留数字として「0」が表示される。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83、及び、サブ第2保留表示器84は、「0」を示す表示態様となる。
T5のタイミングにおいて、第1可動部材73、及び、演出ボタン17の復帰動作が終了すると、第2可動部材74の復帰動作が開始される。このとき、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは消灯した状態を維持する。
T6のタイミングにおいて、第2可動部材74の復帰動作が終了すると原点復帰処理が終了し、初期動作処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の初期動作が開始される。このとき、第1可動部材LED、及び、第2可動部材LEDは、初期発光として青と白に交互に点灯し、演出ボタンLEDは、初期発光として赤→緑→青の順で点灯する。
T7のタイミングにおいて、演出ボタン17の初期動作が終了すると、演出ボタンLEDにおいて初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となり、T8のタイミングにおいて、第1可動部材73の初期動作が終了すると、第2可動部材74の初期動作が開始される。
T9のタイミングにおいて、第2可動部材74の初期動作が終了すると初期動作処理が終了し、第1可動部材LED、及び、第2可動部材LEDにおいて初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となり、T10のタイミングにおいて、初期化報知音の出力期間(例えば60秒)が経過すると、初期化報知音の出力が停止して無音状態となる。
なお、既に各種役物の復帰動作、初期動作、及び、初期化報知音の出力が終了した後の変動演出(ハズレ変動演出)の実行中や大当たり演出(オープニング演出、ラウンド演出、エンディング演出)の実行中といった演出制御基板がコマンドに応じた演出を実行することが可能な制御状態中に主制御基板110への電源供給(バックアップ電源含む)だけが停止した後に再開する場合についても、T4のタイミングで電源投入指定コマンドを受信するまでに画像表示装置に表示される画面が変動演出画面(ハズレ変動演出画面、大当たり変動演出画面)や大当たり演出画面(オープニング演出画面、ラウンド遊技演出画面、エンディング演出画面)である点以外は、客待ち状態中に主制御基板110への電源供給だけが停止した後に再開する場合と同様となり、各種役物(第1可動部材73、第2可動部材74、演出ボタン17)の復帰動作や初期動作が行われたり、音声出力装置9からの初期化報知音の出力などが行われたりすることになる。
また、各種役物に復帰異常がある場合については、図173、図174、又は、図175に示した具体例と同じように各種役物の初期動作や異常報知態様での発光(赤点滅)が行われることになる。
(主制御基板への電源供給だけが停止した後に再開する場合の具体例2)
図185は、既に原点復帰処理、及び、初期動作処理が終了した後の客待ち状態(主制御基板110、及び、演出制御基板130への電源供給中)において主制御基板110への電源供給だけが停止した後に再開する場合の具体例2を示す図である。
ここでは、演出制御基板130がコマンドに応じた演出を実行することが可能な制御状態の1つである客待ち状態(客待ちデモ演出の実行中を含む)中に、主制御基板110へのメイン電源の供給が停止してバックアップ電源の供給が継続している状態でメイン電源の供給が再開する場合について説明する。
T1のタイミングにおいて、既に各種役物の復帰動作、初期動作、及び、初期化報知音の出力が終了した後の客待ち状態となっており、画像表示装置には、電源復旧時の初期図柄である「753」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第2待機画面、又は、客待ちデモ演出画面が表示され、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは客待ち中点灯となっている。
なお、各種役物の復帰動作、初期動作、及び、初期化報知音の出力が終了した後に実行された変動演出の終了後の客待ち状態である場合には、画像表示装置には、ハズレを示す演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の待機画面、又は、客待ちデモ演出画面が表示されていることになる。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、及び、サブ普図保留表示器86は、「0」を示す表示態様となる。
T2のタイミングにおいて、主制御基板110への電源供給(バックアップ電源除く)だけが停止すると、画像表示装置では、待機画面、又は、客待ちデモ演出画面が表示された状態を維持し、サブ情報表示装置80(サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、サブ普図変動表示器85、サブ普図保留表示器86)も表示内容を維持する。
なお、主制御基板110へのメイン電源の供給が停止していても、待機画面の表示中(変動演出の終了後であるか否かに拘らず客待ち状態指定コマンドを受信した後、又は、前回の客待ちデモ演出の終了後)にデモ待機時間が経過した場合には、客待ちデモ演出を開始するようになっている。
T3のタイミングにおいて、主制御基板110への電源供給(メイン電源)が再開すると、メインRAM110cの初期化が行われずに遊技の制御状態を復旧させるための処理が行われる。このとき、画像表示装置では、待機画面、又は、客待ちデモ演出画面が表示された状態を維持し、サブ情報表示装置80(サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、サブ普図変動表示器85、サブ普図保留表示器86)も表示内容を維持する。
T4のタイミングにおいて、主制御基板110から送信される客待ち中用の電源復旧指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、原点復帰処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の原点位置への復帰動作が開始される。
このとき、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは、消灯した状態となり、画像表示装置には、待機画面、又は、客待ちデモ演出画面に代えて、電源復旧時の初期図柄である「753」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第2待機画面が表示され、音声出力装置9は無音となる。
また、電源ON時コマンドとしての特図保留数指定コマンド(第1特図保留数、及び、第2保留数=0)を受信すると、画像表示装置の第1特図保留数表示領域70E、及び、第2特図保留数表示領域70Fのそれぞれに保留数字として「0」が表示される。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83、及び、サブ第2保留表示器84は、「0」を示す表示態様となる。
T5のタイミングにおいて、第1可動部材73、及び、演出ボタン17の復帰動作が終了すると、第2可動部材74の復帰動作が開始される。このとき、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは消灯した状態を維持する。
T6のタイミングにおいて、第2可動部材74の復帰動作が終了すると原点復帰処理が終了し、初期動作処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の初期動作が開始される。このとき、第1可動部材LEDは、初期発光として青と白に交互に点灯し、第2可動部材LEDは、初期発光として青に点灯し、演出ボタンLEDは、初期発光として青に点灯する。
T7のタイミングにおいて、演出ボタン17の初期動作が終了すると、演出ボタンLEDにおいて初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となり、T8のタイミングにおいて、第1可動部材73の初期動作が終了すると、第2可動部材74の初期動作が開始される。
T9のタイミングにおいて、第2可動部材74の初期動作が終了すると初期動作処理が終了し、第1可動部材LED、及び、第2可動部材LEDにおいて初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となる。
なお、各種役物に復帰異常がある場合については、図177、図178、又は、図179に示した具体例と同じように各種役物の初期動作や異常報知態様での発光(赤点滅)が行われることになる。
(主制御基板への電源供給だけが停止した後に再開する場合の具体例3)
図186は、既に原点復帰処理、及び、初期動作処理が終了した後の変動演出の実行中(主制御基板110、及び、演出制御基板130への電源供給中)において主制御基板110への電源供給だけが停止した後に再開する場合の具体例3を示す図である。
ここでは、演出制御基板130がコマンドに応じた演出を実行することが可能な制御状態の1つである変動演出の実行中に、主制御基板110へのメイン電源の供給が停止してバックアップ電源の供給が継続している状態でメイン電源の供給が再開する場合について説明する。
T1のタイミングにおいて、変動演出の実行中となっており、画像表示装置には変動演出画面が表示され、音声出力装置9からは変動演出音(BGM、SE等)が出力されている。このとき、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDが変動中点灯となっている。また、サブ第1変動表示器81で変動表示が行われており、サブ第1保留表示器83に保留数字「1」が表示されている。
T2のタイミングにおいて、主制御基板110への電源供給(バックアップ電源除く)だけが停止すると、画像表示装置では、変動演出画面が表示された状態を維持し、サブ情報表示装置80(サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、サブ普図変動表示器85、サブ普図保留表示器86)も表示内容を維持する。
T3のタイミングにおいて、主制御基板110への電源供給(メイン電源)が再開すると、メインRAM110cの初期化が行われずに遊技の制御状態を復旧させるための処理が行われる。このとき、画像表示装置では、変動演出画面が表示された状態を維持し、サブ情報表示装置80(サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、サブ普図変動表示器85、サブ普図保留表示器86)も表示内容を維持する。
T4のタイミングにおいて、主制御基板110から送信される特図変動中用の電源復旧指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、原点復帰処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の原点位置への復帰動作が開始される。
このとき、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは、消灯した状態となり、画像表示装置には、「遊技を再開して下さい」の文字を含む復帰中画面が表示され、音声出力装置9は無音となるが、サブ情報表示装置80(サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、サブ普図変動表示器85、サブ普図保留表示器86)は表示内容を維持する。
T5のタイミングにおいて、第1可動部材73、及び、演出ボタン17の復帰動作が終了すると、第2可動部材74の復帰動作が開始される。このとき、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは消灯した状態を維持する。
T6のタイミングにおいて、第2可動部材74の復帰動作が終了すると原点復帰処理が終了し、初期動作処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の初期動作が開始される。このとき、第1可動部材LEDは、初期発光として青と白に交互に点灯し、第2可動部材LEDは、初期発光として青に点灯し、演出ボタンLEDは、初期発光として青に点灯する。
T7のタイミングにおいて、演出ボタン17の初期動作が終了すると、演出ボタンLEDにおいて初期発光が終了して消灯した状態となり、T8のタイミングにおいて、第1可動部材73の初期動作が終了すると、第2可動部材74の初期動作が開始される。
T9のタイミングにおいて、第2可動部材74の初期動作が終了すると初期動作処理が終了し、第1可動部材LED、及び、第2可動部材LEDにおいて初期発光が終了して消灯した状態となる。
T10のタイミングにおいて、主制御基板110から送信される特図停止指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、変動演出のハズレでの確定表示が行われる。このとき、画像表示装置では、電源復旧時の初期図柄である「753」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の停止画面(第2待機画面と同じ)が表示され、音声出力装置9から停止音「ドン♪」が出力される。また、第1特図保留数表示領域70Eに「1」が表示されると共に、第2特図保留数表示領域70Fに「0」が表示された状態となる。また、サブ第1変動表示器81では、ハズレであることを示すハズレ表示態様(非表示態様)となる。
なお、今回の変動演出の結果が大当たりとなる場合には、特図停止指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、変動演出の大当たりでの確定表示が行われる。このとき、画像表示装置では、大当たり演出図柄である「777」等の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止(静止表示)された状態の確定画面が表示され、サブ第1変動表示器81では、大当たりであることを示す大当たり表示態様となる。
T11のタイミングにおいて、主制御基板110から送信される変動開始コマンド(特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信すると、第1特図保留数表示領域70Eの第1保留数字が「0」となって変動演出(演出図柄70a、及び、特殊図柄TZの変動表示、保留アイコンの移動又は当該アイコンへの変化、BGMの出力)が開始される。
このとき、サブ第1変動表示器81で変動表示が開始されると共に、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDが変動中点灯となり、サブ第1保留表示器83は、「0」を示す表示態様となる。
なお、T6のタイミングで、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDが電源復旧時の初期発光態様となるが、消灯又は電源復旧時の初期発光態様とは異なる特殊発光態様とすることで、変動演出中に電源復旧指定コマンドを受信したことが把握可能なようにしてもよい。
また、各種役物に復帰異常がある場合については、図177、図178、又は、図179に示した具体例と同じように各種役物の初期動作や異常報知態様での発光(赤点滅)が行われることになる。
また、特図停止指定コマンドを受信するよりも前に演出制御基板130が認識している変動演出の実行時間が経過した場合であっても、演出図柄70aの仮停止表示や停止表示が行われず、サブ第1変動表示器やサブ第2変動表示器での変動表示も終了しないことになる。
(主制御基板への電源供給だけが停止した後に再開する場合の具体例4)
図187は、既に原点復帰処理、及び、初期動作処理が終了した後の大当たり演出の実行中(主制御基板110、及び、演出制御基板130への電源供給中)において主制御基板110への電源供給だけが停止した後に再開する場合の具体例4を示す図である。
ここでは、演出制御基板130がコマンドに応じた演出を実行することが可能な制御状態の1つである大当たり演出の実行中に、主制御基板110へのメイン電源の供給が停止してバックアップ電源の供給が継続している状態でメイン電源の供給が再開する場合について説明する。
T1のタイミングにおいて、大当たり演出(ここでは第1回目のラウンド演出)の実行中となっており、画像表示装置には、大当たり演出(ラウンド演出)画面が表示され、画面右上には、右打ちを示唆する右打ち画像MUが表示されると共に、画面右下には、大当たり特殊図柄TZ(「777」)が停止表示(静止表示)された状態となっている。また、第1特図保留数表示領域70Eに第1保留数字として「1」が表示されると共に、第2特図保留数表示領域70Fに第2保留数字として「0」が表示される。
このとき、音声出力装置9からは大当たり演出音(BGM、SE等)が出力され、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDが大当たり中点灯となっている。また、サブ第1変動表示器81では大当たり表示(点灯)が行われている。
T2のタイミングにおいて、主制御基板110への電源供給(バックアップ電源除く)だけが停止すると、画像表示装置では、大当たり演出画面が表示された状態を維持し、サブ情報表示装置80(サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、サブ普図変動表示器85、サブ普図保留表示器86)も表示内容を維持する。
T3のタイミングにおいて、主制御基板110への電源供給(メイン電源)が再開すると、メインRAM110cの初期化が行われずに遊技の制御状態を復旧させるための処理が行われる。このとき、画像表示装置では、大当たり演出画面が表示された状態を維持し、サブ情報表示装置80(サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、サブ普図変動表示器85、サブ普図保留表示器86)も表示内容を維持する。
T4のタイミングにおいて、主制御基板110から送信される大当たり中用の電源復旧指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、原点復帰処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の原点位置への復帰動作が開始される。
このとき、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは、消灯した状態となり、画像表示装置には、「遊技を再開して下さい(大当たり中)」の文字を含む大当たり中用の復帰中画面が表示され、音声出力装置9は無音となるが、サブ情報表示装置80(サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、サブ普図変動表示器85、サブ普図保留表示器86)は表示内容を維持する。
なお、大当たり中用の復帰中画面を表示するのではなく、図186に示した変動演出中に主制御基板110への電源供給(メイン電源のみ)が停止した場合と同じ復帰中画面を表示するようにしてもよい。
T5のタイミングにおいて、第1可動部材73、及び、演出ボタン17の復帰動作が終了すると、第2可動部材74の復帰動作が開始される。このとき、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは消灯した状態を維持する。
T6のタイミングにおいて、第2可動部材74の復帰動作が終了すると原点復帰処理が終了し、初期動作処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の初期動作が開始される。このとき、第1可動部材LEDは、初期発光として青と白に交互に点灯し、第2可動部材LEDは、初期発光として青に点灯し、演出ボタンLEDは、初期発光として青に点灯する。
T7のタイミングにおいて、演出ボタン17の初期動作が終了すると、演出ボタンLEDにおいて初期発光が終了して消灯した状態となり、T8のタイミングにおいて、第1可動部材73の初期動作が終了すると、第2可動部材74の初期動作が開始される。
T9のタイミングにおいて、第2可動部材74の初期動作が終了すると初期動作処理が終了し、第1可動部材LED、及び、第2可動部材LEDにおいて初期発光が終了して消灯した状態となる。
T10のタイミングにおいて、主制御基板110から送信される開放2回目(第2ラウンド)用のラウンド数指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、大当たり演出(ラウンド演出)が再開される。このとき、画像表示装置では、通常の大当たり演出画面ではなく、特殊な大当たり演出(ラウンド演出)画面が表示され、大当たり特殊図柄TZ(「777」)が表示されない状態となっている。
また、第1特図保留数表示領域70Eに第1保留数字として「1」が表示されると共に、第2特図保留数表示領域70Fに第2保留数字として「0」が表示される。さらに、音声出力装置9からは大当たり演出音(BGM、SE等)が出力され、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDが大当たり中点灯となる。
その後、主制御基板110から送信される開放3回目(第3ラウンド)用のラウンド数指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、画像表示装置には、特殊な大当たり演出(ラウンド演出)画面に代えて、通常の大当たり演出(ラウンド演出)画面が表示される。
なお、特殊な大当たり演出画面を表示しているときにラウンド数指定コマンドを演出制御基板130が受信した場合にではなく、エンディング指定コマンドを演出制御基板130が受信した場合には、通常のエンディング演出画面が表示されることになる。
また、特殊な大当たり演出画面を表示しているときにラウンド数指定コマンドを受信した場合に通常の大当たり演出画面に切り替えるのではなく、エンディング指定コマンドを演出制御基板130が受信するまで特殊な大当たり演出画面を継続してもよいし、大当たり遊技が終了した後に客待ち状態指定コマンドや変動開始コマンドを演出制御基板130が受信するまで特殊な大当たり演出画面を継続してもよい。
また、T6のタイミングで、第1可動部材LED、及び、第2可動部材LEDが電源復旧時の初期発光態様となるが、消灯又は電源復旧時の初期発光態様とは異なる特殊発光態様とすることで、変動演出中に電源復旧指定コマンドを受信したことを把握可能なようにしてもよい。
また、各種役物に復帰異常がある場合については、図177、図178、又は、図179に示した具体例と同じように各種役物の初期動作や異常報知態様での発光(赤点滅)が行われることになる。
なお、図184~図187において、電源投入指定コマンド又は電源復旧指定コマンドを受信したときに各種役物(第1可動部材73、第2可動部材74、演出ボタン17)の復帰動作を行っていたが、復帰動作を行わずに各種役物の初期動作を行うようにしてもよい。
このように、図172~図187に示した具体例によれば、遊技の制御状態が初期化された場合には、複数の演出図柄70aにおける識別文字(数字、アルファベット等)が第1の組み合わせとなる第1初期演出図柄(「135」)を表示し、遊技の制御状態が復旧された場合には、複数の演出図柄70aにおける識別文字が第2の組み合わせとなる第2初期演出図柄(「753」)を表示するようになっている。そのため、遊技の制御状態が初期化されたのか、遊技の制御状態が復旧したのかを把握し易くすることが可能となる。
また、図172~図187に示した具体例によれば、遊技の制御状態が復旧する場合において、画像表示装置に演出図柄70aを表示する前に電源供給の再開を示唆する特定表示を行うことが可能であり、客待ち状態に復旧するときに画像表示装置に表示する特定表示の表示態様(初期画面の表示のみ)と、特別図柄の変動表示中且つ保留記憶なし/保留記憶ありへの復旧後に画像表示装置に表示する特定表示の表示態様(初期画面+復帰中画面の表示)とを異ならせるようになっている。そのため、停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧した場合において、遊技の興趣が低下することを抑制することが可能となる。
また、図172~図187に示した具体例によれば、保留アイコン表示領域(第1保留アイコン表示領域70B、第2保留アイコン表示領域70D)、及び、サブ保留表示器(サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84)の各々で保留記憶の数を示す保留表示を行うことが可能であり、保留記憶がある状態で停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧する場合、画像表示装置で電源供給の再開を示唆する特定表示(復帰中画面の表示)を行っているときに保留アイコン表示領域では保留表示を実行しないが、サブ保留表示器では保留表示を実行可能となっている。そのため、停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧した場合において、特定表示の終了前に保留記憶の数を把握することができ、遊技の興趣が低下することを抑制することが可能となる。
また、図172~図187に示した具体例によれば、客待ちデモ演出中に停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧する場合には、客待ちデモ演出画面を再び表示するのではなく、電源復旧時の初期図柄である「753」の演出図柄70aが停止表示(静止表示)された状態の第2待機画面を表示するようになっている。そのため、電源供給が停止する前の状態が客待ちデモ演出中であるか否かを意識しなくて済み、電源供給の再開後に遊技の制御状態を復旧させる場合における表示制御に係る処理負荷を軽減することが可能となる。
また、図172~図187に示した具体例によれば、サブ変動表示器(サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82)については、変動演出中に停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧する場合には、特別図柄の変動表示が実行(復帰中画面が表示)されている場合であっても、当該特別図柄の変動表示中にあっては変動表示(点滅表示)を行わないようになっている。そのため、電源供給の再開後に遊技の制御状態を復旧させる場合における処理負荷を軽減することが可能となる。
なお、遊技の制御状態が復旧したときに特別図柄の変動表示が実行(復帰中画面が表示)されている場合において、サブ変動表示器(サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82)で変動表示(点滅表示)を行うようにしてもよい。このようにすると、遊技の制御状態が復旧したときに特別図柄の変動表示が実行されていることを把握し易くすることが可能となる。
また、図172~図187に示した具体例によれば、サブ保留表示器(サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84)については、画像表示装置に復帰中画面が表示されているとき(サブ変動表示器で変動表示が行われる前であって特図保留数指定コマンドの受信時)から保留数を示す表示態様になるようになっている。そのため、遊技の制御状態が復旧した後すぐに遊技者に保留数を把握させることができ、遊技の興趣が低下することを抑制することが可能となる。
なお、画像表示装置に復帰中画面が表示されているときにサブ変動表示器(サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82)で変動表示(点滅表示)を行う場合にあっては、この変動表示の開始に合わせてサブ保留表示器(サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84)が保留数を示す表示態様にするようにしてもよい。このようにすると、遊技の制御状態が復旧したときに特別図柄の変動表示が実行されていること、及び、そのときの保留数を把握し易くすることが可能となる。
また、図172~図187に示した具体例によれば、メインRAM110cの初期化を伴う電源投入が行われる場合には、メインRAM110cの初期化を伴わない客待ち状態への電源復旧が行われる場合と同じタイミング、つまり、画像表示装置に演出図柄70aが表示されたタイミング(初期画面が終了するタイミング)から、各種役物の復帰動作を行うようになっている。そのため、各種役物の復帰動作にかかる制御が複雑にならずに済み、各種役物の復帰動作にかかる処理負荷を軽減することが可能となる。
また、図172~図187に示した具体例によれば、メインRAM110cの初期化を伴う電源投入やメインRAM110cの初期化を伴わない電源復旧の場合に、各種役物(第1可動部材73、第2可動部材74、演出ボタン17)の復帰動作中にあっては、各種役物の発光部(第1可動部材LED、第2可動部材LED、演出ボタンLED)が消灯状態となるようになっている。そのため、各種役物の初期動作と区別することができ、復帰動作中であることを把握することが可能となる。
また、図172~図187に示した具体例によれば、各種役物の何れかに復帰異常があった場合には、復帰異常があった役物の発光部を赤点滅(異常報知態様)することで異常報知を行うようになっている。そのため、復帰異常があった役物を把握することが可能となる。
また、図172~図187に示した具体例によれば、復帰異常があった役物の発光部を赤点滅することで異常報知を行った場合には、次に変動演出が開始されるまで異常報知が継続するようになっている。そのため、復帰異常があった役物を確実に知らしめることが可能となる。
なお、役物に復帰異常があった場合に、次の変動演出が開始されたタイミングで復帰異常があった役物を原点位置に復帰させるための復帰動作を行うようにしてもよい。また、復帰異常があった役物の発光部を赤点滅することで異常報知を行った場合において、演出ボタン17が操作されると異常報知を解除するようにしてもよい。
また、図172~図187に示した具体例によれば、客待ち状態中に停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧する場合には、画像表示装置に演出図柄70aが表示された後のタイミング(復帰動作が即座に完了する場合には、演出図柄70aが表示されるタイミング)から、各種役物(第1可動部材73、第2可動部材74、演出ボタン17)の初期動作を行うが、特別図柄の変動表示中に停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧する場合には、画像表示装置に演出図柄70aが表示される前のタイミング(復帰中画面の表示中)から各種役物の初期動作を行うようになっている。そのため、電源供給が発生したときの状態に応じて適切なタイミングで各種役物の初期動作を行うことが可能となる。
また、図172~図187に示した具体例によれば、盤役物(第1可動部材73、第2可動部材74)については、メインRAM110cの初期化を伴う電源投入やメインRAM110cの初期化を伴わない電源復旧の場合に、画像表示装置に復帰中画面が表示されているとき(特別図柄の変動表示中且つ演出図柄70aの表示前)にサブ保留表示器(サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84)が保留数を示す表示態様になった後に初期動作を行うようになっている。そのため、遊技者に保留数(今後の遊技の進行)を把握させた後に盤役物の初期動作を行うことができ、遊技の興趣が低下することを抑制することが可能となる。
また、図172~図187に示した具体例によれば、枠役物(演出ボタン17)については、メインRAM110cの初期化を伴う電源投入やメインRAM110cの初期化を伴わない電源復旧の場合に、画像表示装置に復帰中画面が表示されているとき(特別図柄の変動表示中且つ演出図柄70aの表示前)にサブ保留表示器(サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84)が保留数を示す表示態様になった後に初期動作を行うようになっている。そのため、遊技者に保留数(今後の遊技の進行)を把握させた後に枠役物の初期動作を行うことができ、遊技の興趣が低下することを抑制することが可能となる。
また、図172~図187に示した具体例によれば、メインRAM110cの初期化を伴う電源投入が行われた場合には、メインRAM110cの初期化を伴わない客待ち状態への電源復旧が行われた場合と同じタイミング、つまり、画像表示装置に演出図柄70aが表示された後のタイミング(復帰動作が即座に完了する場合には、演出図柄70aが表示されるタイミング)から各種役物の初期動作を行うようになっている。そのため、各種役物の初期動作にかかる制御が複雑にならずに済み、各種役物の初期動作にかかる処理負荷を軽減することが可能となる。
また、図172~図187に示した具体例によれば、復帰中画面の表示後に停止画面を表示する場合であっても、演出図柄70aの停止音を出力するようになっている。そのため、電源供給が停止した時点で実行されていた変動演出が終了したことを遊技者に把握させ易くすることができ、遊技の興趣が低下することを抑制することが可能となる。
なお、復帰中画面の表示後に停止画面を表示する場合には、演出図柄70aの停止音を出力しないようにしてもよい。
また、図172~図187に示した具体例によれば、電源ON時コマンド(電源投入指定コマンド、電源復旧指定コマンド)を受信できない場合には、初期画面を表示するだけで各種役物の復帰動作、初期動作、及び、初期発光を実行しないようになっている。そのため、電源ON時コマンドを受信できない異常が発生していることを把握することが可能となる。
また、図172~図187に示した具体例によれば、電源ON時コマンド(電源投入指定コマンド、電源復旧指定コマンド)を受信できないことによって初期画面を表示している場合であっても、演出制御基板130がコマンドに応じた演出を実行することが可能な制御状態であるときに主制御基板110から始動口への遊技球の入賞に基づく特図保留数指定コマンドを受信すると、入賞音を出力するようになっている。そのため、初期画面を表示しているときであっても始動口への遊技球の入賞があったことを的確に報知することが可能となる。
また、図172~図187に示した具体例によれば、電源ON時コマンド(電源投入指定コマンド、電源復旧指定コマンド)を受信できないことによって初期画面を表示している場合であっても、演出制御基板130がコマンドに応じた演出を実行することが可能な制御状態であるときに主制御基板110から変動開始コマンドを受信すると、待機画面を表示せずに変動演出を実行するようになっている。そのため、変動演出の開始が遅れずに実行されることになり、特別図柄の変動時間の範囲内で変動演出を最初から最後まで実行することが可能となる。
また、図172~図187に示した具体例によれば、電源ON時コマンド(電源投入指定コマンド、電源復旧指定コマンド)を受信できないことによって初期画面を表示している場合であっても、演出制御基板130がコマンドに応じた演出を実行することが可能な制御状態であるときに主制御基板110から変動開始コマンドを受信すると、各種役物の復帰動作や初期動作を実行せずに変動演出を実行するようになっている。そのため、変動演出の実行中において復帰動作や初期動作によって阻害されずに各種役物を用いた演出を実行することが可能となる。
また、図172~図187に示した具体例によれば、既に各種役物の復帰動作、及び、初期動作(初期発光含む)が終了した後の客待ち状態中といった演出制御基板130がコマンドに応じた演出を実行することが可能な制御状態中であっても、主制御基板110への電源供給だけが停止した後に再開するなどして、主制御基板110から電源投入指定コマンドや電源復旧指定コマンドを再び受信した場合には、再び各種役物の復帰動作、及び、初期動作(初期発光含む)を実行するようになっている。そのため、主制御基板110からのコマンドを無視せずに処理するため、主制御基板110の制御進行と演出制御基板130の制御進行とがズレることになったとしても、そのズレを解消することが可能となり、主制御手段と演出制御手段との連携を円滑に行わせることが可能となる。
また、図172~図187に示した具体例によれば、既に各種役物の復帰動作、及び、初期動作(初期発光含む)が終了した後の変動演出中といった演出制御基板130がコマンドに応じた演出を実行することが可能な制御状態中であっても、主制御基板110への電源供給だけが停止した後に再開するなどして、主制御基板110から電源投入指定コマンドや電源復旧指定コマンドを再び受信した場合には、再び各種役物の復帰動作、及び、初期動作(初期発光含む)を実行するようになっている。そのため、主制御基板110からのコマンドを無視せずに処理するため、主制御基板110の制御進行と演出制御基板130の制御進行とがズレることになったとしても、そのズレを解消することが可能となり、主制御手段と演出制御手段との連携を円滑に行わせることが可能となる。
また、図172~図187に示した具体例によれば、既に各種役物の復帰動作、及び、初期動作(初期発光含む)が終了した後の大当たり遊技中であっても、主制御基板110への電源供給だけが停止した後に再開するなどして、主制御基板110から電源投入指定コマンドや電源復旧指定コマンドを再び受信した場合には、再び各種役物の復帰動作、及び、初期動作(初期発光含む)を実行するようになっている。そのため、主制御基板110からのコマンドを無視せずに処理するため、主制御基板110の制御進行と演出制御基板130の制御進行とがズレることになったとしても、そのズレを解消することが可能となり、主制御手段と演出制御手段との連携を円滑に行わせることが可能となる。
また、図172~図187に示した具体例によれば、既に初期化報知音の出力が終了した後の客待ち状態中といった演出制御基板130がコマンドに応じた演出を実行することが可能な制御状態中であっても、主制御基板110への電源供給だけが停止した後に再開するなどして、主制御基板110から電源投入指定コマンドを受信した場合には、再び初期化報知音を出力するようになっている。そのため、主制御基板110からのコマンドを無視せずに処理するため、主制御基板110の制御進行と演出制御基板130の制御進行とがズレることになったとしても、そのズレを解消することが可能となり、主制御手段と演出制御手段との連携を円滑に行わせることが可能となる。
また、図172~図187に示した具体例によれば、既に初期化報知音の出力が終了した後の変動演出中といった演出制御基板130がコマンドに応じた演出を実行することが可能な制御状態中であっても、主制御基板110への電源供給だけが停止した後に再開するなどして、主制御基板110から電源投入指定コマンドを受信した場合には、再び初期化報知音を出力するようになっている。そのため、主制御基板110からのコマンドを無視せずに処理するため、主制御基板110の制御進行と演出制御基板130の制御進行とがズレることになったとしても、そのズレを解消することが可能となり、主制御手段と演出制御手段との連携を円滑に行わせることが可能となる。
また、図172~図187に示した具体例によれば、既に初期化報知音の出力が終了した後の大当たり遊技(オープニング演出、ラウンド演出、エンディング演出)中といった演出制御基板130がコマンドに応じた演出を実行することが可能な制御状態中であっても、主制御基板110への電源供給だけが停止した後に再開するなどして、主制御基板110から電源投入指定コマンドを再び受信した場合には、再び初期化報知音を出力するようになっている。そのため、主制御基板110からのコマンドを無視せずに処理するため、主制御基板110の制御進行と演出制御基板130の制御進行とがズレることになったとしても、そのズレを解消することが可能となり、主制御手段と演出制御手段との連携を円滑に行わせることが可能となる。
なお、主制御基板110から再び電源投入指定コマンドを受信した場合に、各種役物の復帰動作、及び、初期動作(初期発光含む)を実行するのではなく、音声出力装置9から初期化報知音を出力するだけにしてもよい。
また、図172~図187に示した具体例によれば、既に各種役物の復帰動作、及び、初期動作(初期発光含む)が終了した後の客待ち状態中といった演出制御基板130がコマンドに応じた演出を実行することが可能な制御状態中であっても、主制御基板110への電源供給だけが停止した後に再開するなどして、主制御基板110から電源投入指定コマンドを再び受信した場合には、初期画面を表示せずに第1待機画面を表示し、主制御基板110から再び電源復旧指定コマンドを受信した場合には、初期画面を表示せずに第2待機画面を表示するようになっている。そのため、主制御基板110からのコマンドを無視せずに処理するため、主制御基板110の制御進行と演出制御基板130の制御進行とがズレることになったとしても、そのズレを解消することが可能となり、主制御手段と演出制御手段との連携を円滑に行わせることが可能となる。
なお、既に初期化報知音の出力が終了した後の変動演出中や大当たり遊技中といった演出制御基板130がコマンドに応じた演出を実行することが可能な制御状態中であっても、主制御基板110への電源供給だけが停止した後に再開するなどして、主制御基板110から再び電源投入指定コマンドを受信した場合には、初期画面を表示せずに第1待機画面を表示するようになっている。そのため、主制御基板110からのコマンドを無視せずに処理するため、主制御基板110の制御進行と演出制御基板130の制御進行とがズレることになったとしても、そのズレを解消することが可能となり、主制御手段と演出制御手段との連携を円滑に行わせることが可能となる。
また、図172~図187に示した具体例によれば、既に各種役物の復帰動作、及び、初期動作(初期発光含む)が終了した後の変動演出中といった演出制御基板130がコマンドに応じた演出を実行することが可能な制御状態中であっても、主制御基板110への電源供給(メイン電源)だけが停止した後に再開するなどして、主制御基板110から電源復旧指定コマンドを受信した場合には、初期画面を表示せずに復帰中画面を表示するようになっている。そのため、主制御基板110からのコマンドを無視せずに処理するため、主制御基板110の制御進行と演出制御基板130の制御進行とがズレることになったとしても、そのズレを解消することが可能となり、主制御手段と演出制御手段との連携を円滑に行わせることが可能となる。
また、図172~図187に示した具体例によれば、既に各種役物の復帰動作、及び、初期動作(初期発光含む)が終了した後の大当たり演出中といった演出制御基板130がコマンドに応じた演出を実行することが可能な制御状態中であっても、主制御基板110への電源供給(メイン電源)だけが停止した後に再開するなどして、主制御基板110から電源復旧指定コマンドを受信した場合には、初期画面を表示せずに大当たり中用の復帰中画面を表示するようになっている。そのため、主制御基板110からのコマンドを無視せずに処理するため、主制御基板110の制御進行と演出制御基板130の制御進行とがズレることになったとしても、そのズレを解消することが可能となり、主制御手段と演出制御手段との連携を円滑に行わせることが可能となる。
また、図172~図187に示した具体例によれば、既に初期化報知音の出力が終了した後の変動演出中や大当たり遊技中といった演出制御基板130がコマンドに応じた演出を実行することが可能な制御状態中であっても、主制御基板110への電源供給だけが停止した後に再開するなどして、主制御基板110から再び電源投入指定コマンドを受信した場合には、初期画面を表示せずに第1待機画面を表示し、主制御基板110から再び電源復旧指定コマンドを受信した場合には、初期画面を表示させずに第2待機画面を表示するようになっている。そのため、主制御基板110からのコマンドを無視せずに処理するため、主制御基板110の制御進行と演出制御基板130の制御進行とがズレることになったとしても、そのズレを解消することが可能となり、主制御手段と演出制御手段との連携を円滑に行わせることが可能となる。
また、図172~図187に示した具体例によれば、演出制御基板130がコマンドに応じた演出を実行することが可能な制御状態(客待ち状態、変動演出、大当たり演出)中において、演出制御基板130への電源供給が継続した状態で主制御基板110への電源供給が停止した場合であっても、それまでの表示画面を継続して表示可能となっている。そのため、主制御手段への電源供給が停止した際に遊技者に違和感を与えることがなくなり、遊技の興趣が低下することを防止することが可能となる。
また、図172~図187に示した具体例によれば、演出制御基板130がコマンドに応じた演出を実行することが可能な制御状態(客待ち状態、変動演出、大当たり演出)中において、演出制御基板130への電源供給が継続した状態で主制御基板110への電源供給が停止した後に電源供給が再開した場合であっても、それまでの表示画面を継続して表示可能となっている。そのため、主制御手段への電源供給が再開した際に遊技者に違和感を与えることがなくなり、遊技の興趣が低下することを防止することが可能となる。
(主制御基板への電源供給だけが停止した後に再開する場合の変形例1)
図188は、既に原点復帰処理、及び、初期動作処理が終了した後の客待ち状態(主制御基板110、及び、演出制御基板130への電源供給中)において主制御基板110への電源供給だけが停止した後に再開する場合の変形例1を示す図である。
ここでは、演出制御基板130がコマンドに応じた演出を実行することが可能な制御状態の1つである客待ち状態中に、主制御基板110への電源供給(メイン電源、バックアップ電源)だけが停止した後に主制御基板110への電源供給(メイン電源、バックアップ電源)が再開する場合について説明する。
T1のタイミングにおいて、既に各種役物の復帰動作、初期動作、及び、初期化報知音の出力が終了した後の客待ち状態となっており、画像表示装置には、電源復旧時の初期図柄である「753」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第2待機画面が表示され、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは客待ち中点灯となっている。
なお、T1のタイミングが各種役物の復帰動作、初期動作、及び、初期化報知音の出力が終了した後に実行された変動演出の終了後の客待ち状態である場合には、画像表示装置には、ハズレ演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の待機画面が表示されていることになる。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、及び、サブ普図保留表示器86は、「0」を示す表示態様となる。
T2のタイミングにおいて、主制御基板110への電源供給(バックアップ電源含む)だけが停止すると、画像表示装置では、第2待機画面、又は、客待ちデモ演出画面が表示された状態を維持し、サブ情報表示装置80(サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、サブ普図変動表示器85、サブ普図保留表示器86)も表示内容を維持する。
なお、主制御基板110への電源供給だけが停止していても、待機画面の表示中(変動演出の終了後であるか否かに拘らず客待ち状態指定コマンドを受信した後、又は、前回の客待ちデモ演出の終了後)にデモ待機時間が経過した場合には、客待ちデモ演出を開始するようになっている。
T3のタイミングにおいて、主制御基板110への電源供給が再開すると、メインRAM110cの初期化が行われる。このとき、画像表示装置には、第2待機画面に代えて、「読み込み中」の文字を含む初期画面が表示され、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは消灯する。
このとき、サブ情報表示装置80(サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、サブ普図変動表示器85、サブ普図保留表示器86)は非表示となる。
T4のタイミングにおいて、主制御基板110から送信される電源投入指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、原点復帰処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の原点位置への復帰動作が開始される。
このとき、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは消灯を維持し、画像表示装置には、初期画面に代えて、電源投入時の初期図柄である「135」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第1待機画面が表示され、音声出力装置9からは、警報と「RAMクリアです」との音声からなる初期化報知音が出力される。
また、電源ON時コマンドとしての特図保留数指定コマンド(第1特図保留数、及び、第2保留数=0)を受信すると、画像表示装置の第1特図保留数表示領域70E、及び、第2特図保留数表示領域70Fのそれぞれに保留数字として「0」が表示される。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83、及び、サブ第2保留表示器84は、「0」を示す表示態様となる。
T5のタイミングにおいて、第1可動部材73、及び、演出ボタン17の復帰動作が終了すると、第2可動部材74の復帰動作が開始される。このとき、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは消灯した状態を維持する。
T6のタイミングにおいて、第2可動部材74の復帰動作が終了すると原点復帰処理が終了し、初期動作処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の初期動作が開始される。このとき、第1可動部材LED、及び、第2可動部材LEDは、初期発光として青と白で交互に点灯し、演出ボタンLEDは、初期発光として赤→緑→青の順で点灯する。
T7のタイミングにおいて、演出ボタン17の初期動作が終了すると、演出ボタンLEDにおいて初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となり、T8のタイミングにおいて、第1可動部材73の初期動作が終了すると、第2可動部材74の初期動作が開始される。
T9のタイミングにおいて、第2可動部材74の初期動作が終了すると初期動作処理が終了し、第1可動部材LED、及び、第2可動部材LEDにおいて初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となり、T10のタイミングにおいて、初期化報知音の出力期間(例えば60秒)が経過すると、初期化報知音の出力が停止して無音状態となる。
なお、既に各種役物の復帰動作、初期動作、及び、初期化報知音の出力が終了した後の客待ちデモ演出の実行中や変動演出(ハズレ変動演出、大当たり変動演出)の実行中や大当たり演出(オープニング、ラウンド遊技、エンディング)の実行中に主制御基板110への電源供給(バックアップ電源含む)だけが停止した後に再開する場合についても、T3のタイミングで画像表示装置に表示される画面が客待ちデモ演出画面や変動演出画面(ハズレ変動演出画面、大当たり変動演出画面)や大当たり演出画面(オープニング演出画面、ラウンド遊技演出画面、エンディング演出画面)である点以外は、図185~図187に示した例と基本的には同様となる。
(主制御基板への電源供給だけが停止した後に再開する場合の変形例2)
図189は、既に原点復帰処理、及び、初期動作処理が終了した後の客待ち状態(主制御基板110、及び、演出制御基板130への電源供給中)において主制御基板110への電源供給だけが停止した後に再開する場合の変形例2を示す図である。
ここでは、演出制御基板130がコマンドに応じた演出を実行することが可能な制御状態の1つである客待ち状態中に、主制御基板110へのメイン電源の供給が停止してバックアップ電源の供給が継続している状態でメイン電源の供給が再開する場合について説明する。
T1のタイミングにおいて、既に各種役物の復帰動作、初期動作、及び、初期化報知音の出力が終了した後の客待ち状態である場合には、画像表示装置に電源復旧時の初期図柄である「753」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第2待機画面、又は、客待ちデモ演出画面が表示され、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは客待ち中点灯となっている。
なお、各種役物の復帰動作、初期動作、及び、初期化報知音の出力が終了した後に実行された変動演出の終了後の客待ち状態である場合には、画像表示装置には、ハズレを示す演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の待機画面、又は、客待ちデモ演出画面が表示されていることになる。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、及び、サブ普図保留表示器86は、「0」を示す表示態様となる。
T2のタイミングにおいて、主制御基板110への電源供給(バックアップ電源除く)だけが停止すると、画像表示装置では、待機画面、又は、客待ちデモ演出画面が表示された状態を維持し、サブ情報表示装置80(サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、サブ普図変動表示器85、サブ普図保留表示器86)も表示内容を維持する。
なお、主制御基板110への電源供給だけが停止していても、待機画面の表示中(変動演出の終了後であるか否かに拘らず客待ち状態指定コマンドを受信した後、又は、前回の客待ちデモ演出の終了後)にデモ待機時間が経過した場合には、客待ちデモ演出を開始するようになっている。
T3のタイミングにおいて、主制御基板110への電源供給が再開すると、メインRAM110cの初期化が行われずに遊技の制御状態を復旧させるための処理が行われる。このとき、画像表示装置には、「読み込み中」の文字を含む初期画面が表示され、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは消灯する。
このとき、サブ情報表示装置80(サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、サブ普図変動表示器85、サブ普図保留表示器86)は非表示となる。
T4のタイミングにおいて、主制御基板110から送信される客待ち中用の電源復旧指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、原点復帰処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の原点位置への復帰動作が開始される。
このとき、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは、消灯を維持し、画像表示装置には、初期画面に代えて、電源復旧時の初期図柄である「753」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第2待機画面が表示される。
また、電源ON時コマンドとしての特図保留数指定コマンド(第1特図保留数、及び、第2保留数=0)を受信すると、画像表示装置の第1特図保留数表示領域70E、及び、第2特図保留数表示領域70Fのそれぞれに保留数字として「0」が表示される。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83、及び、サブ第2保留表示器84は、「0」を示す表示態様となる。
T5のタイミングにおいて、第1可動部材73、及び、演出ボタン17の復帰動作が終了すると、第2可動部材74の復帰動作が開始される。このとき、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは消灯した状態を維持する。
T6のタイミングにおいて、第2可動部材74の復帰動作が終了すると原点復帰処理が終了し、初期動作処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の初期動作が開始される。このとき、第1可動部材LEDは、初期発光として青と白に交互に点灯し、第2可動部材LEDは、初期発光として青に点灯し、演出ボタンLEDは、初期発光として青に点灯する。
T7のタイミングにおいて、演出ボタン17の初期動作が終了すると、演出ボタンLEDにおいて初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となり、T8のタイミングにおいて、第1可動部材73の初期動作が終了すると、第2可動部材74の初期動作が開始される。
T9のタイミングにおいて、第2可動部材74の初期動作が終了すると初期動作処理が終了し、第1可動部材LED、及び、第2可動部材LEDにおいて初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となる。
なお、既に各種役物の復帰動作、初期動作、及び、初期化報知音の出力が終了した後の客待ちデモ演出の実行中や変動演出(ハズレ変動演出、大当たり変動演出)の実行中や大当たり演出(オープニング、ラウンド遊技、エンディング)の実行中に主制御基板110への電源供給(バックアップ電源除く)だけが停止した後に再開する場合についても、T3のタイミングで画像表示装置に表示される画面が客待ちデモ演出画面や変動演出画面(ハズレ変動演出画面、大当たり変動演出画面)や大当たり演出画面(オープニング演出画面、ラウンド遊技演出画面、エンディング演出画面)である点以外は、図185~図187に示した例と基本的には同様となる。
なお、図188~図189において、電源投入指定コマンド又は電源復旧指定コマンドを受信したときに各種役物(第1可動部材73、第2可動部材74、演出ボタン17)の復帰動作を行っていたが、復帰動作を行わずに各種役物の初期動作を行うようにしてもよい。
このように、図188~図189に示した変形例によれば、主制御基板110への電源供給だけが停止した後に再開した場合、演出図柄70aが表示される待機画面から待機画面とは異なる初期画面に切り替えるようになっている。そのため、主制御基板110への電源供給が停止していた(主制御基板110に異常があった)ことを把握することが可能となる。
また、図188~図189に示した変形例によれば、主制御基板110への電源供給だけが停止した後に再開した場合、初期画面の表示中から第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDを消灯させるようになっている。そのため、主制御基板110への電源供給が停止していた(主制御基板110に異常があった)ことを把握し易くなる。
なお、初期画面から待機画面に切り替わったタイミングから各種役物の初期動作を開始するのではなく、初期画面に切り替わったタイミング、又は、初期画面から待機画面に切り替わるまでの間のタイミングから各種役物の初期動作を開始するようにしてもよい。
また、主制御基板110への電源供給が再開した場合に待機画面から初期画面に切り替えるのではなく、電源ON時コマンド(電源投入指定コマンド、電源復旧指定コマンド)を受信した段階で待機画面から初期画面に切り替えるようにしてもよい。この場合、待機画面から初期画面に切り替わったタイミング、又は、初期画面から待機画面に切り替わるまでの間のタイミングから各種役物の初期動作を開始するようにしてもよいし、初期画面から待機画面に切り替わったタイミングで各種役物の初期動作を開始するようにしてもよい。
また、主制御基板110への電源供給が再開した場合に待機画面から初期画面に切り替えるのではなく、待機画面から非表示状態に切り替えた後に初期画面を表示するようにしてもよい。この場合、非表示状態から初期画面に切り替わったタイミング、又は、初期画面から待機画面に切り替わるまでの間のタイミングから各種役物の初期動作を開始するようにしてもよいし、初期画面から待機画面に切り替わったタイミングで各種役物の初期動作を開始するようにしてもよい。
(電源投入後に第2可動部材に復帰異常がある場合の変形例)
図190は、メインRAM110cの初期化を伴う電源投入後に第2可動部材74に復帰異常がある場合の変形例を示す図である。
T1のタイミングにおいて、遊技機1の電源スイッチがONされて電源供給が開始されると、画像表示装置の初期動作として「読み込み中」との文字が表示される初期画面が表示される。
T2のタイミングにおいて、主制御基板110から送信される電源投入指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、原点復帰処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の原点位置への復帰動作が開始される。
このとき、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは消灯を維持し、画像表示装置には、電源投入時の初期図柄である「135」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第1待機画面が表示され、音声出力装置9からは、警報と「RAMクリアです」との音声からなる初期化報知音が出力される。
また、電源ON時コマンドとしての特図保留数指定コマンド(第1特図保留数、及び、第2保留数=0)を受信すると、画像表示装置の第1特図保留数表示領域70E、及び、第2特図保留数表示領域70Fのそれぞれに保留数字として「0」が表示される。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83、及び、サブ第2保留表示器84は、「0」を示す表示態様となる。
T3のタイミングにおいて、第1可動部材73、及び、演出ボタン17の復帰動作が終了すると、第2可動部材74の復帰動作が開始される。このとき、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは消灯した状態を維持する。
T4のタイミングにおいて、第2可動部材74に復帰異常が発生した状態で原点復帰処理が終了すると、第1可動部材LED、及び、第2可動部材LEDが復帰異常の発生を報知するために赤点滅(異常報知態様)となり、初期動作処理が開始されて演出ボタン17の初期動作が開始される。このとき、演出ボタンLEDは、初期発光として赤→緑→青の順で点灯する。
T5のタイミングにおいて、演出ボタン17の初期動作が終了すると、演出ボタンLEDにおいて初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となり、第1可動部材73、及び、第2可動部材74の初期動作が実行されることなく初期動作処理が終了する。
T6のタイミングにおいて、初期化報知音の出力期間(例えば60秒)が経過すると、初期化報知音の出力が停止して無音状態となり、T7のタイミングにおいて、第1始動口45への遊技球の入賞に基づく第1特図保留数指定コマンド(第1特図保留数=1)を受信すると、第1特図保留数表示領域70Eの第1保留数字が「1」となり、第1保留アイコン表示領域70Bに第1保留アイコンが表示されると共に、サブ第1保留表示器83が「1」を示す表示態様となり、音声出力装置9から入賞音「ポン♪」が出力される。
T8のタイミングにおいて、主制御基板110から変動開始コマンド(特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信すると、第1特図保留数表示領域70Eの第1保留数字が「0」となって変動演出(演出図柄70a、及び、特殊図柄TZの変動表示、保留アイコンの移動又は当該アイコンへの変化、BGMの出力)が開始される。
このとき、第1可動部材LED、及び、第2可動部材LEDによる異常報知期間が終了し、サブ第1変動表示器81で変動表示が開始されると共に、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDが変動中点灯となり、サブ第1保留表示器83は、「0」を示す表示態様となる。
なお、電源投入時に第1可動部材73に復帰異常がある場合についても、第1可動部材LED、及び、第2可動部材LEDが復帰異常の発生を報知するために赤点滅(異常報知態様)となり、第1可動部材73、及び、第2可動部材74の初期動作が実行されることなく初期動作処理が終了するようになっている。
また、電源復旧時においても、第1可動部材73、又は、第2可動部材74に復帰異常がある場合には、第1可動部材LED、及び、第2可動部材LEDが復帰異常の発生を報知するために赤点滅(異常報知態様)となり、第1可動部材73、及び、第2可動部材74の初期動作が実行されることなく初期動作処理が終了するようになっている。
このように、図190に示した変形例によれば、第1可動部材73、及び、第2可動部材74の一方に復帰異常がある場合、復帰異常がある可動部材だけでなく、復帰異常がない可動部材についても初期動作が実行されないようになっている。そのため、一方の可動部材が他方の可動部材に衝突して故障してしまうといった不都合を防止することが可能となる。また、遊技(変動演出、大当たり遊技)の実行中に可動部材(特に、復帰異常が発生していない方の可動部材)が動作しなくなることを抑制することができ、遊技の興趣が低下することを防止することが可能となる。
また、図190に示した変形例によれば、第1可動部材73、及び、第2可動部材74の一方に復帰異常がある場合、第1可動部材LED、及び、第2可動部材LEDの両方が復帰異常を報知するために赤点滅となる。そのため、復帰異常がある一方の可動部材に設けられた可動部材LEDのみを赤点滅とする場合と比べ、可動部材に異常があることを把握し易くすることが可能となる。
また、図190に示した変形例によれば、第1可動部材73、及び、第2可動部材74の一方に復帰異常がある場合であっても、第1可動部材73、及び、第2可動部材74と衝突する虞がない演出ボタン17については初期動作を実行するようになっている。そのため、演出ボタン17の動作を確認することができ、演出ボタン17の異常を把握することが可能となる。
また、図190に示した変形例によれば、第1可動部材73、及び、第2可動部材74の一方に復帰異常がある場合であっても、演出ボタン17に設けられる演出ボタンLEDが復帰異常を報知するための赤点滅とならずに初期発光を行うようになっている。そのため、演出ボタン17に復帰異常がなかったことを把握し易くすることが可能となる。
なお、第1可動部材73、又は、第2可動部材74に復帰異常がある場合において、演出ボタン17についても初期動作を実行することなく初期動作処理が終了するようにしてもよい。この場合には、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDが復帰異常の発生を報知するために赤点滅となるようにしてもよい。
また、演出ボタン17に復帰異常がある場合において、第1可動部材73、及び、第2可動部材74についても初期動作を実行することなく初期動作処理が終了するようにしてもよい。この場合には、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDが復帰異常の発生を報知するために赤点滅となるようにしてもよい。
(ランプ制御部の役物初期処理の変形例)
図191を用いて、ランプ制御部150の役物初期処理の変形例を説明する。図191は、ランプ制御部150の役物初期処理の変形例を示すフローチャートである。
なお、ここでは図47に示した役物初期処理と同じ処理には同一の符号を付して説明を省略し、異なる処理について説明する。
ランプCPU150aは、ステップR101Aにおいて、電源供給の開始時にランプRAM150cにセットされる電源ONフラグがあるか否かを判定する。電源ONフラグがない場合には、ステップR102Aに処理を移し、電源ONフラグがある場合には、ステップR101Bにおいて、電源ONフラグをクリアする。
ランプCPU150aは、ステップR102Aにおいて、主制御基板110から送信される電源ON時コマンド(電源投入指定コマンド、電源復旧指定コマンド)を受信したか否かを判定する、電源ON時コマンドを受信した場合には、ステップR102Bに処理を移し、電源ON時コマンドを受信していない場合には、ステップR104に処理を移す。
ランプCPU150aは、ステップR102Bにおいて、電源ONから所定時間(例えば60秒)が経過しているか否かを判定する。所定期間(例えば、前回の電源ONから復帰動作、及び、初期動作が完了しているはずの60秒)が経過している場合には、ステップR103に処理を移し、所定時間が経過していない場合には、ステップR104に処理を移す。
ランプCPU150aは、ステップR103において、役物初期処理の各処理において更新される初期処理番号に役物(第1可動部材73、第2可動部材74、演出ボタン17)の原点復帰処理を実行するための「1」をセットする。
このように、図191に示した役物初期処理によれば、遊技機1への電源供給が開始されると各種役物の復帰動作、及び、初期動作が開始されるようになっている。そのため、遊技の制御状態が初期化されるのか、遊技の制御状態が復旧されるのかを意識しなくて済み、電源供給の開始後における各種役物の復帰動作、及び、初期動作に係る処理負荷を軽減することが可能となる。
また、図191に示した役物初期処理によれば、遊技機1への電源供給が開始されてから所定期間(例えば60秒)が経過した後に電源ON時コマンド(電源投入指定コマンド、電源復旧指定コマンド)を受信した場合には、再び各種役物の復帰動作、及び、初期動作を行うようになっている。そのため、主制御基板110が正常に起動しておらずに電源ON時コマンドが通常よりも遅れて送信された(電源基板160から主制御基板110への電源線に関する異常が発生している)ことを把握することが可能となる。
なお、電源ON時コマンド(電源投入指定コマンド、電源復旧指定コマンド)を受信した場合に、遊技機1への電源供給が開始されてからの経過期間に拘らず、各種役物の復帰動作、及び、初期動作を行うようにしてもよい。このようにすると、遊技機1への電源供給が開始されてからの経過期間を意識せずに済み、電源ON時コマンドを受信したときの処理を簡素化することが可能となる。
(電源投入後に各種役物に復帰異常がない場合の具体例)
図192は、図191に示した役物初期処理の変形例を前提として、メインRAM110cの初期化を伴う電源投入後に各種役物(第1可動部材73、第2可動部材74、演出ボタン17)に復帰異常がない場合の具体例を示す図である。
なお、メインRAM110cの初期化を伴う電源投入には、設定変更処理が行われた後にメインRAM110cが初期化される電源投入と、設定変更処理が行われずにメインRAM110cが初期化される電源投入とがあるが、ここでは設定変更処理が行われずにメインRAM110cが初期化される電源投入である場合について説明する。
T1のタイミングにおいて、遊技機1の電源スイッチがONされて電源供給が開始されると、原点復帰処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の原点位置への復帰動作が開始される。
このとき、画像表示装置では、初期動作として暗色の初期画面が表示され、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは消灯を維持する。また、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、及び、サブ普図変動表示器85は、非表示状態となっている。
T2のタイミングにおいて、第1可動部材73、及び、演出ボタン17の復帰動作が終了すると、第2可動部材74の復帰動作が開始される。このとき、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは消灯した状態を維持する。
T3のタイミングにおいて、第2可動部材74の復帰動作が終了すると原点復帰処理が終了し、初期動作処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の初期動作が開始される。
さらに、主制御基板110から送信される電源投入指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、第1可動部材LED、及び、第2可動部材LEDの発光態様が変化して赤と白に交互に点灯し、演出ボタンLEDの発光態様が変化して赤→緑→青の順で点灯する。
このとき、画像表示装置には、電源投入時の初期図柄である「135」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第1待機画面が表示され、音声出力装置9からは、警報と「RAMクリアです」との音声からなる初期化報知音が出力される。
さらに、電源ON時コマンドとしての特図保留数指定コマンド(第1特図保留数、及び、第2保留数=0)を受信すると、画像表示装置の第1特図保留数表示領域70E、及び、第2特図保留数表示領域70Fのそれぞれに保留数字として「0」が表示される。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、及び、サブ普図保留表示器86は、「0」を示す表示態様となる。
T4のタイミングにおいて、演出ボタン17の初期動作が終了し、T5のタイミングにおいて、第1可動部材73の初期動作が終了すると、第2可動部材74の初期動作が開始される。
T6のタイミングにおいて、第2可動部材74の初期動作が終了すると初期動作処理が終了し、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDが客待ち中点灯(白点灯)となる。T7のタイミングにおいて、初期化報知音の出力期間(例えば60秒)が経過すると、初期化報知音の出力が停止して無音状態となる。
T8のタイミングにおいて、第1始動口45への遊技球の入賞に基づく第1特図保留数指定コマンド(第1特図保留数=1)を受信すると、第1特図保留数表示領域70Eの第1保留数字が「1」になり、第1保留アイコン表示領域70Bに第1保留アイコンが表示されると共に、サブ第1保留表示器83が「1」を示す表示態様となり、音声出力装置9から入賞音「ポン♪」が出力される。
T9のタイミングにおいて、主制御基板110から変動開始コマンド(特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信すると、第1特図保留数表示領域70Eの第1保留数字が「0」となって変動演出(演出図柄70a、及び、特殊図柄TZの変動表示、保留アイコンの移動又は当該アイコンへの変化、BGMの出力)が開始される。
このとき、サブ第1変動表示器81で変動表示が開始されると共に、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDが変動中点灯となり、サブ第1保留表示器83は、「0」を示す表示態様となる。
(電源投入後に第2可動部材に復帰異常がある場合の具体例)
図193は、図191に示した役物初期処理の変形例を前提として、メインRAM110cの初期化を伴う電源投入後に第2可動部材74に復帰異常がある場合の具体例を示す図である。ここでは設定変更処理が行われずにメインRAM110cが初期化される電源投入である場合について説明する。
T1のタイミングにおいて、遊技機1の電源スイッチがONされて電源供給が開始されると、原点復帰処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の原点位置への復帰動作が開始される。
このとき、画像表示装置では、初期動作として暗色の初期画面が表示され、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは消灯を維持する。また、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、及び、サブ普図変動表示器85は、非表示状態を維持する。
T2のタイミングにおいて、第1可動部材73、及び、演出ボタン17の復帰動作が終了すると、第2可動部材74の復帰動作が開始される。このとき、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは消灯した状態を維持する。
T3のタイミングにおいて、第2可動部材74に復帰異常が発生した状態で原点復帰処理が終了すると、初期動作処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の初期動作が開始される。また、第2可動部材LEDは、復帰異常の発生を報知するための赤点滅(異常報知態様)となる。
さらに、主制御基板110から送信される電源投入指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、第1可動部材LEDの発光態様が変化して赤と白に交互に点灯し、演出ボタンLEDが赤→緑→青の順で点灯する。
このとき、画像表示装置には、電源投入時の初期図柄である「135」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第1待機画面が表示され、音声出力装置9からは、警報と「RAMクリアです」との音声からなる初期化報知音が出力される。
さらに、電源ON時コマンドとしての特図保留数指定コマンド(第1特図保留数、及び、第2保留数=0)を受信すると、画像表示装置の第1特図保留数表示領域70E、及び、第2特図保留数表示領域70Fのそれぞれに保留数字として「0」が表示される。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、及び、サブ普図保留表示器86は、「0」を示す表示態様となる。
T4のタイミングにおいて、演出ボタン17の初期動作が終了し、T5のタイミングにおいて、第1可動部材73の初期動作が終了すると、第2可動部材74の初期動作が実行されることなく初期動作処理が終了する。
T6のタイミングにおいて、初期化報知音の出力期間(例えば60秒)が経過すると、初期化報知音の出力が停止して無音状態となる。
T7のタイミングにおいて、第1始動口45への遊技球の入賞に基づく第1特図保留数指定コマンド(第1特図保留数=1)を受信すると、第1特図保留数表示領域70Eの第1保留数字が「1」になり、第1保留アイコン表示領域70Bに第1保留アイコンが表示されると共に、サブ第1保留表示器83が「1」を示す表示態様となり、音声出力装置9から入賞音「ポン♪」が出力される。
T8のタイミングにおいて、主制御基板110から変動開始コマンド(特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信すると、第1特図保留数表示領域70Eの第1保留数字が「0」となって変動演出(演出図柄70a、及び、特殊図柄TZの変動表示、保留アイコンの移動又は当該アイコンへの変化、BGMの出力)が開始される。
このとき、第2可動部材LEDによる異常報知期間が終了し、サブ第1変動表示器81で変動表示が開始されると共に、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDが変動中点灯となり、サブ第1保留表示器83は、「0」を示す表示態様となる。
(電源投入後に第1可動部材に復帰異常がある場合の具体例)
図194は、図191に示した役物初期処理の変形例を前提として、メインRAM110cの初期化を伴う電源投入後に第1可動部材73に復帰異常がある場合の具体例を示す図である。ここでは設定変更処理が行われずにメインRAM110cが初期化される電源投入である場合について説明する。
T1のタイミングにおいて、遊技機1の電源スイッチがONされて電源供給が開始されると、原点復帰処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の原点位置への復帰動作が開始される。
このとき、画像表示装置では、初期動作として暗色の初期画面が表示され、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは消灯を維持する。また、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、及び、サブ普図変動表示器85は、非表示状態を維持する。
T2のタイミングにおいて、第1可動部材73に復帰異常が発生した状態で第1可動部材73、及び、演出ボタン17の復帰動作が終了すると、第2可動部材74の復帰動作が開始される。このとき、第1可動部材LEDは、復帰異常の発生を報知するための赤点滅(異常報知態様)となる。
T3のタイミングにおいて、第2可動部材74の復帰動作が終了して原点復帰処理が終了すると、初期動作処理が開始されて第2可動部材74、及び、演出ボタン17の初期動作が開始される。
さらに、主制御基板110から送信される電源ON時のコマンドとしての電源投入指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、第2可動部材LEDの発光態様が変化して赤と白に交互に点灯し、演出ボタンLEDの発光態様が変化して赤→緑→青の順で点灯する。
このとき、画像表示装置には、電源投入時の初期図柄である「135」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第1待機画面が表示され、音声出力装置9からは、警報と「RAMクリアです」との音声からなる初期化報知音が出力される。
さらに、電源ON時コマンドとしての特図保留数指定コマンド(第1特図保留数、及び、第2保留数=0)を受信すると、画像表示装置の第1特図保留数表示領域70E、及び、第2特図保留数表示領域70Fのそれぞれに保留数字として「0」が表示される。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、及び、サブ普図保留表示器86は、「0」を示す表示態様となる。
T4のタイミングにおいて、演出ボタン17の初期動作が終了し、T5のタイミングにおいて、第2可動部材74の初期動作が終了すると、第1可動部材73の初期動作が実行されることなく初期動作処理が終了する。
T7のタイミングにおいて、第1始動口45への遊技球の入賞に基づく第1特図保留数指定コマンド(第1特図保留数=1)を受信すると、第1特図保留数表示領域70Eの第1保留数字が「1」になり、第1保留アイコン表示領域70Bに第1保留アイコンが表示されると共に、サブ第1保留表示器83が「1」を示す表示態様となり、音声出力装置9から入賞音「ポン♪」が出力される。
T8のタイミングにおいて、主制御基板110から変動開始コマンド(特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信すると、第1特図保留数表示領域70Eの第1保留数字が「0」となって変動演出(演出図柄70a、及び、特殊図柄TZの変動表示、保留アイコンの移動又は当該アイコンへの変化、BGMの出力)が開始される。
このとき、第1可動部材LEDによる異常報知期間が終了し、サブ第1変動表示器81で変動表示が開始されると共に、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDが変動中点灯となり、サブ第1保留表示器83は、「0」を示す表示態様となる。
(電源投入後に演出ボタンに復帰異常がある場合の具体例)
図195は、図191に示した役物初期処理の変形例を前提として、メインRAM110cの初期化を伴う電源投入後に演出ボタン17に復帰異常がある場合の具体例を示す図である。ここでは設定変更処理が行われずにメインRAM110cが初期化される電源投入である場合について説明する。
T1のタイミングにおいて、遊技機1の電源スイッチがONされて電源供給が開始されると、原点復帰処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の原点位置への復帰動作が開始される。
このとき、画像表示装置では、初期動作として暗色の初期画面が表示され、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは消灯を維持する。また、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、及び、サブ普図変動表示器85は、非表示状態を維持する。
T2のタイミングにおいて、演出ボタン17に復帰異常が発生した状態で第1可動部材73、及び、演出ボタン17の復帰動作が終了すると、第2可動部材74の復帰動作が開始される。このとき、演出ボタンLEDは、復帰異常の発生を報知するための赤点滅(異常報知態様)となる。
T3のタイミングにおいて、第2可動部材74の復帰動作が終了して原点復帰処理が終了すると、初期動作処理が開始されて第1可動部材73の初期動作が開始されるが、演出ボタン17の初期動作が開始されない状態となる。
さらに、主制御基板110から送信される電源投入指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、第1可動部材LED、及び、第2可動部材LEDの発光態様が変化して赤と白に交互に点灯する。
このとき、画像表示装置には、電源投入時の初期図柄である「135」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第1待機画面が表示され、音声出力装置9からは、警報と「RAMクリアです」との音声からなる初期化報知音が出力される。
さらに、電源ON時コマンドとしての特図保留数指定コマンド(第1特図保留数、及び、第2保留数=0)を受信すると、画像表示装置の第1特図保留数表示領域70E、及び、第2特図保留数表示領域70Fのそれぞれに保留数字として「0」が表示される。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、及び、サブ普図保留表示器86は、「0」を示す表示態様となる。
T4のタイミングにおいて、第1可動部材73の初期動作が終了すると、第2可動部材74の初期動作が開始される。
T5のタイミングにおいて、第2可動部材74の初期動作が終了すると初期動作処理が終了し、第1可動部材LED、及び、第2可動部材LEDが客待ち中点灯(白点灯)となる。T6のタイミングにおいて、初期化報知音の出力期間(例えば60秒)が経過すると、初期化報知音の出力が停止して無音状態となる。
T7のタイミングにおいて、第1始動口45への遊技球の入賞に基づく第1特図保留数指定コマンド(第1特図保留数=1)を受信すると、第1特図保留数表示領域70Eの第1保留数字が「1」になり、第1保留アイコン表示領域70Bに第1保留アイコンが表示されると共に、サブ第1保留表示器83が「1」を示す表示態様となり、音声出力装置9から入賞音「ポン♪」が出力される。
T8のタイミングにおいて、主制御基板110から変動開始コマンド(特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信すると、第1特図保留数表示領域70Eの第1保留数字が「0」となって変動演出(演出図柄70a、及び、特殊図柄TZの変動表示、保留アイコンの移動又は当該アイコンへの変化、BGMの出力)が開始される。
このとき、演出ボタンLEDによる異常報知期間が終了し、サブ第1変動表示器81で変動表示が開始されると共に、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDが変動中点灯となり、サブ第1保留表示器83は、「0」を示す表示態様となる。
なお、図192~図195に示した具体例では、設定変更処理が行われずにメインRAM110cが初期化される電源投入の場合について説明したが、設定変更が行われた後にメインRAM110cが初期化される電源投入の場合には、暗色画面(初期画面)が表示された後に設定変更指定コマンドを演出制御基板130が受信することで設定変更中画面が表示され、その後に電源投入指定コマンドを演出制御基板130が受信することで第1待機画面が表示されて各種役物(第1可動部材73、第2可動部材74、演出ボタン17)の復帰動作や初期動作が開始されるようになっている。なお、設定値指定コマンドを受信することで第1待機画面が表示されるようにしてもよい。
(電源復旧後に各種役物に復帰異常がない場合の具体例)
図196は、図191に示した役物初期処理の変形例を前提として、メインRAM110cの初期化を伴わない電源復旧後に各種役物(第1可動部材73、第2可動部材74、演出ボタン17)に復帰異常がない場合の具体例を示す図である。
T1のタイミングにおいて、遊技機1の電源スイッチがONされて電源供給が開始されると、原点復帰処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の原点位置への復帰動作が開始される。
このとき、画像表示装置では、初期動作として暗色の初期画面が表示され、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは消灯を維持する。また、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、及び、サブ普図変動表示器85は、非表示状態となっている。
T2のタイミングにおいて、第1可動部材73、及び、演出ボタン17の復帰動作が終了すると、第2可動部材74の復帰動作が開始される。このとき、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは消灯した状態を維持する。
T3のタイミングにおいて、第2可動部材74の復帰動作が終了すると原点復帰処理が終了し、初期動作処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の初期動作が開始される。
さらに、主制御基板110から送信される電源ON時コマンドとしての第1電源復旧指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、第1可動部材LEDの発光態様が変化して青と白に交互に点灯すると共に、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDの発光態様が変化して青で点灯する。
このとき、画像表示装置には、電源復旧時の初期図柄である「753」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第2待機画面が表示される。
さらに、電源ON時コマンドとしての特図保留数指定コマンド(第1特図保留数、及び、第2保留数=0)を受信すると、画像表示装置の第1特図保留数表示領域70E、及び、第2特図保留数表示領域70Fのそれぞれに保留数字として「0」が表示される。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、及び、サブ普図保留表示器86は、「0」を示す表示態様となる。
T4のタイミングにおいて、演出ボタン17の初期動作が終了し、T5のタイミングにおいて、第1可動部材73の初期動作が終了すると、第2可動部材74の初期動作が開始される。
T6のタイミングにおいて、第2可動部材74の初期動作が終了すると初期動作処理が終了し、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDが客待ち中点灯(白点灯)となる。
T7のタイミングにおいて、第1始動口45への遊技球の入賞に基づく第1特図保留数指定コマンド(第1特図保留数=1)を受信すると、第1特図保留数表示領域70Eの第1保留数字が「1」になり、第1保留アイコン表示領域70Bに第1保留アイコンが表示されると共に、サブ第1保留表示器83が「1」を示す表示態様となり、音声出力装置9から入賞音「ポン♪」が出力される。
T8のタイミングにおいて、主制御基板110から変動開始コマンド(特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信すると、第1特図保留数表示領域70Eの第1保留数字が「0」となって変動演出(演出図柄70a、及び、特殊図柄TZの変動表示、保留アイコンの移動又は当該アイコンへの変化、BGMの出力)が開始される。
このとき、サブ第1変動表示器81で変動表示が開始されると共に、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDが変動中点灯となり、サブ第1保留表示器83は、「0」を示す表示態様となる。
(電源復旧後に第2可動部材に復帰異常がある場合の具体例)
図197は、図191に示した役物初期処理の変形例を前提として、メインRAM110cの初期化を伴わない電源復旧後に第2可動部材74に復帰異常がある場合の具体例を示す図である。
T1のタイミングにおいて、遊技機1の電源スイッチがONされて電源供給が開始されると、原点復帰処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の原点位置への復帰動作が開始される。
このとき、画像表示装置では、初期動作として暗色の初期画面が表示され、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは消灯を維持する。また、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、及び、サブ普図変動表示器85は、非表示状態を維持する。
T2のタイミングにおいて、第1可動部材73、及び、演出ボタン17の復帰動作が終了すると、第2可動部材74の復帰動作が開始される。このとき、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは消灯した状態を維持する。
T3のタイミングにおいて、第2可動部材74に復帰異常が発生した状態で原点復帰処理が終了すると、初期動作処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の初期動作が開始される。このとき、第2可動部材LEDは、復帰異常の発生を報知するための赤点滅(異常報知態様)となる。
さらに、主制御基板110から送信される客待ち中用の電源復旧指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、第1可動部材LEDの発光態様が変化して青と白に交互に点灯し、演出ボタンLEDの発光態様が変化して青で点灯する。
このとき、画像表示装置には、電源復旧時の初期図柄である「753」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第2待機画面が表示される。
さらに、電源ON時コマンドとしての特図保留数指定コマンド(第1特図保留数、及び、第2保留数=0)を受信すると、画像表示装置の第1特図保留数表示領域70E、及び、第2特図保留数表示領域70Fのそれぞれに保留数字として「0」が表示される。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、及び、サブ普図保留表示器86は、「0」を示す表示態様となる。
T4のタイミングにおいて、演出ボタン17の初期動作が終了し、T5のタイミングにおいて、第1可動部材73の初期動作が終了すると、第2可動部材74の初期動作が実行されることなく初期動作処理が終了し、第1可動部材LED、及び、演出ボタンLEDが客待ち中点灯(白点灯)となる。
T6のタイミングにおいて、第1始動口45への遊技球の入賞に基づく第1特図保留数指定コマンド(第1特図保留数=1)を受信すると、第1特図保留数表示領域70Eの第1保留数字が「1」になり、第1保留アイコン表示領域70Bに第1保留アイコンが表示されると共に、サブ第1保留表示器83が「1」を示す表示態様となり、音声出力装置9から入賞音「ポン♪」が出力される。
T7のタイミングにおいて、主制御基板110から変動開始コマンド(特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信すると、第1特図保留数表示領域70Eの第1保留数字が「0」となって変動演出(演出図柄70a、及び、特殊図柄TZの変動表示、保留アイコンの移動又は当該アイコンへの変化、BGMの出力)が開始される。
このとき、第2可動部材LEDによる異常報知期間が終了し、サブ第1変動表示器81で変動表示が開始されると共に、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDが変動中点灯となり、サブ第1保留表示器83は、「0」を示す表示態様となる。
(電源復旧後に第1可動部材に復帰異常がある場合の具体例)
図198は、図191に示した役物初期処理の変形例を前提として、メインRAM110cの初期化を伴わない電源復旧後に第1可動部材73に復帰異常がある場合の具体例を示す図である。
T1のタイミングにおいて、遊技機1の電源スイッチがONされて電源供給が開始されると、原点復帰処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の原点位置への復帰動作が開始される。
このとき、画像表示装置では、初期動作として暗色の初期画面が表示され、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは消灯を維持する。
また、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、及び、サブ普図変動表示器85は、非表示状態を維持する。
T2のタイミングにおいて、第1可動部材73に復帰異常が発生した状態で第1可動部材73、及び、演出ボタン17の復帰動作が終了すると、第2可動部材74の復帰動作が開始される。このとき、第1可動部材LEDは、復帰異常の発生を報知するための赤点滅(異常報知態様)となり、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは消灯した状態を維持する。
T3のタイミングにおいて、第2可動部材74の復帰動作が終了して原点復帰処理が終了すると、初期動作処理が開始されて第2可動部材74、及び、演出ボタン17の初期動作が開始される。
さらに、主制御基板110から送信される客待ち中用の電源復旧指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDの発光態様が変化して青で点灯する。
このとき、画像表示装置には、電源復旧時の初期図柄である「753」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第2待機画面が表示される。
さらに、電源ON時コマンドとしての特図保留数指定コマンド(第1特図保留数、及び、第2保留数=0)を受信すると、画像表示装置の第1特図保留数表示領域70E、及び、第2特図保留数表示領域70Fのそれぞれに保留数字として「0」が表示される。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、及び、サブ普図保留表示器86は、「0」を示す表示態様となる。
T4のタイミングにおいて、演出ボタン17の初期動作が終了し、T5のタイミングにおいて、第2可動部材74の初期動作が終了すると、第1可動部材73の初期動作が実行されることなく初期動作処理が終了し、第1可動部材LED、及び、演出ボタンLEDが客待ち中点灯(白点灯)となる。
T6のタイミングにおいて、第1始動口45への遊技球の入賞に基づく第1特図保留数指定コマンド(第1特図保留数=1)を受信すると、第1特図保留数表示領域70Eの第1保留数字が「1」になり、第1保留アイコン表示領域70Bに第1保留アイコンが表示されると共に、サブ第1保留表示器83が「1」を示す表示態様となり、音声出力装置9から入賞音「ポン♪」が出力される。
T7のタイミングにおいて、主制御基板110から変動開始コマンド(特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信すると、第1特図保留数表示領域70Eの第1保留数字が「0」となって変動演出(演出図柄70a、及び、特殊図柄TZの変動表示、保留アイコンの移動又は当該アイコンへの変化、BGMの出力)が開始される。
このとき、第1可動部材LEDによる異常報知期間が終了し、サブ第1変動表示器81で変動表示が開始されると共に、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDが変動中点灯となり、サブ第1保留表示器83は、「0」を示す表示態様となる。
(電源復旧後に演出ボタンに復帰異常がある場合の具体例)
図199は、図191に示した役物初期処理の変形例を前提として、メインRAM110cの初期化を伴わない電源復旧後に演出ボタン17に復帰異常がある場合の具体例を示す図である。
T1のタイミングにおいて、遊技機1の電源スイッチがONされて電源供給が開始されると、原点復帰処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の原点位置への復帰動作が開始される。
このとき、画像表示装置では、初期動作として暗色の初期画面が表示され、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは消灯を維持する。また、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、及び、サブ普図変動表示器85は、非表示状態を維持する。
T2のタイミングにおいて、演出ボタン17に復帰異常が発生した状態で第1可動部材73、及び、演出ボタン17の復帰動作が終了すると、第2可動部材74の復帰動作が開始される。このとき、演出ボタンLEDは、復帰異常の発生を報知するための赤点滅(異常報知態様)となり、第1可動部材LED、及び、第2可動部材LEDは消灯した状態を維持する。
T3のタイミングにおいて、第2可動部材74の復帰動作が終了して原点復帰処理が終了すると、初期動作処理が開始されて第1可動部材73の初期動作が開始されるが、演出ボタン17の初期動作が開始されない状態となる。
さらに、主制御基板110から送信される客待ち中用の電源復旧指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、第1可動部材LEDの発光態様が変化して青と白で交互に点灯し、第2可動部材LEDの発光態様が変化して青で点灯する。
このとき、画像表示装置には、電源復旧時の初期図柄である「753」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第2待機画面が表示される。
さらに、電源ON時コマンドとしての特図保留数指定コマンド(第1特図保留数、及び、第2保留数=0)を受信すると、画像表示装置の第1特図保留数表示領域70E、及び、第2特図保留数表示領域70Fのそれぞれに保留数字として「0」が表示される。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、及び、サブ普図保留表示器86は、「0」を示す表示態様となる。
T4のタイミングにおいて、第1可動部材73の初期動作が終了すると、第2可動部材74の初期動作が開始される。
T5のタイミングにおいて、第2可動部材74の初期動作が終了すると初期動作処理が終了し、第1可動部材LED、及び、第2可動部材LEDが客待ち中点灯(白点灯)となる。
T6のタイミングにおいて、第1始動口45への遊技球の入賞に基づく第1特図保留数指定コマンド(第1特図保留数=1)を受信すると、第1特図保留数表示領域70Eの第1保留数字が「1」になり、第1保留アイコン表示領域70Bに第1保留アイコンが表示されると共に、サブ第1保留表示器83が「1」を示す表示態様となり、音声出力装置9から入賞音「ポン♪」が出力される。
T7のタイミングにおいて、主制御基板110から変動開始コマンド(特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信すると、第1特図保留数表示領域70Eの第1保留数字が「0」となって変動演出(演出図柄70a、及び、特殊図柄TZの変動表示、保留アイコンの移動又は当該アイコンへの変化、BGMの出力)が開始される。
このとき、演出ボタンLEDによる異常報知期間が終了し、サブ第1変動表示器81で変動表示が開始されると共に、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDが変動中点灯となり、サブ第1保留表示器83は、「0」を示す表示態様となる。
(電源復旧後の状態が特別図柄の変動表示中且つ保留記憶ありの場合の具体例)
図200は、図191に示した役物初期処理の変形例を前提として、メインRAM110cの初期化を伴わない電源復旧後の状態が特別図柄の変動表示(ハズレ変動表示)中且つ保留記憶ありの場合の具体例を示す図である。
T1のタイミングにおいて、遊技機1の電源スイッチがONされて電源供給が開始されると、原点復帰処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の原点位置への復帰動作が開始される。
このとき、画像表示装置では、初期動作として暗色の初期画面が表示され、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは消灯を維持する。また、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、及び、サブ普図変動表示器85は、非表示状態となっている。
T2のタイミングにおいて、第1可動部材73、及び、演出ボタン17の復帰動作が終了すると、第2可動部材74の復帰動作が開始される。このとき、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは消灯した状態を維持する。
T3のタイミングにおいて、第2可動部材74の復帰動作が終了すると原点復帰処理が終了し、初期動作処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の初期動作が開始される。
さらに、主制御基板110から送信される特図変動中用の電源復旧指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、第1可動部材LEDの発光態様が変化して青と白に交互に点灯し、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDの発光態様が変化して青で点灯する。このとき、画像表示装置には、「遊技を再開して下さい」の文字を含む復帰中画面が表示され、音声出力装置9は無音を維持する。
また、電源ON時コマンドとしての特図保留数指定コマンド(第1特図保留数=3、第2保留数=0)を受信すると、画像表示装置には復帰中画面が表示されているため第1特図保留数表示領域70Eや第2特図保留数表示領域70Fに第2保留数字を表示しない状態を維持する。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83は、「3」を示す表示態様となり、サブ第2保留表示器84、及び、サブ普図保留表示器86は、「0」を示す表示態様となる。
T4のタイミングにおいて、演出ボタン17の初期動作が終了し、T5のタイミングにおいて、第1可動部材73の初期動作が終了すると、第2可動部材74の初期動作が開始される。
T6のタイミングにおいて、第2可動部材74の初期動作が終了すると初期動作処理が終了し、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDが消灯した状態になる。
T7のタイミングにおいて、主制御基板110から特図停止指定コマンドを受信すると、画像表示装置には、電源復旧時の初期図柄である「753」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の停止画面(第2待機画面と同じ)が表示され、音声出力装置9から停止音が出力される。
このとき、第1保留アイコン表示領域70Bには、3つの第1保留アイコンが表示されるが、当該アイコン表示領域70Cは、その表示領域が背景画像等の演出画像を表示可能な状態で確保(台座画像が表示)されているが当該アイコンが表示されない状態となる。
T8のタイミングにおいて、主制御基板110から変動開始コマンド(特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信すると、第1特図保留数表示領域70Eの第1保留数字が「2」となって変動演出(演出図柄70a、及び、特殊図柄TZの変動表示、保留アイコンの移動又は当該アイコンへの変化、BGMの出力)が開始される。
このとき、サブ第1変動表示器81で変動表示が開始されると共に、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDが変動中点灯となり、サブ第1保留表示器83は、「2」を示す表示態様となる。
(電源ON時に電源投入指定コマンドを正常に受信できなかった場合の具体例)
図201は、図191に示した役物初期処理の変形例を前提として、電源ON時に電源投入指定コマンドを正常に受信できなかった場合の具体例を示す図である。
電源投入指定コマンドを正常に受信できない場合とは、演出制御基板130には電源が供給されているが、主制御基板110には電源線が断線しているか又は電源線のコネクタが非接続状態(半差し状態を含む)によって電源(メイン電源及びバックアップ電源)が供給されていない第1のケース、主制御基板110から演出制御基板130へのコマンド通信線が断線している第2のケース、コマンド通信線のコネクタが非接続状態(半差し状態を含む)となっている第3のケース等が挙げられるが、ここでは、第1のケースについて説明する。
T1のタイミングにおいて、遊技機1の電源スイッチがONされると、主制御基板110には電源供給が行われずに電源供給が開始されると、原点復帰処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の原点位置への復帰動作が開始される。
このとき、画像表示装置では、初期動作として暗色の初期画面が表示され、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは消灯を維持する。また、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、サブ普図変動表示器85、及び、サブ普図保留表示器86は、非表示状態となっている。
T2のタイミングにおいて、第1可動部材73、及び、演出ボタン17の復帰動作が終了すると、第2可動部材74の復帰動作が開始される。このとき、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは消灯した状態を維持する。
T3のタイミングにおいて、第2可動部材74の復帰動作が終了すると原点復帰処理が終了し、初期動作処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の初期動作が開始され、T4のタイミングにおいて、演出ボタン17の初期動作が終了し、T5のタイミングにおいて、第1可動部材73の初期動作が終了すると、第2可動部材74の初期動作が開始され、T6のタイミングにおいて、第2可動部材74の初期動作が終了すると初期動作処理が終了し、演出制御基板130がコマンドに応じた演出を実行することが可能な制御状態となる。
T7のタイミングにおいて、主制御基板110への電源線が接続状態になると、遊技の制御状態を初期化させるための処理が行われて電源投入指定コマンドが送信される。そして、演出制御基板130が電源投入指定コマンドを受信すると、コマンドに応じた演出を実行することが可能な制御状態となっているにも拘らず、原点復帰処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の原点位置への復帰動作が開始される。
このとき、画像表示装置には、電源投入時の初期図柄である「135」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第1待機画面が表示され、音声出力装置9からは、警報と「RAMクリアです」との音声からなる初期化報知音が出力される。
その後、第1可動部材73、及び、演出ボタン17の復帰動作が終了すると、第2可動部材74の復帰動作が開始される。このとき、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは消灯した状態を維持する。
T8のタイミングにおいて、第2可動部材74の復帰動作が終了すると原点復帰処理が終了し、初期動作処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の初期動作が開始される。このとき、第1可動部材LED、及び、第2可動部材LEDは、初期発光として赤と白で交互に点灯し、演出ボタンLEDは、初期発光として赤→緑→青の順で点灯する。
T9のタイミングにおいて、演出ボタン17の初期動作が終了し、T10のタイミングにおいて、第1可動部材73の初期動作が終了すると、第2可動部材74の初期動作が開始される。
T11のタイミングにおいて、第2可動部材74の初期動作が終了すると初期動作処理が終了し、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDの初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となり、その後に、初期化報知音の出力期間(例えば60秒)が経過すると、初期化報知音の出力が停止して無音状態となる。
なお、演出制御基板130が電源投入指定コマンドを受信したときに第1待機画面を表示していたが、すぐに第1待機画面を表示するのではなく、初期画面の一種としての暗色表示画面を所定期間(例えば0.5秒)表示した後に第1待機画面を表示するようにしてもよい。この場合、初期化報知音については、暗色表示画面の表示開始時から出力するようにしてもよいし、第1待機画面の表示開始時から出力するようにしてもよい。
(電源ON時に電源復旧指定コマンドを正常に受信できなかった場合の具体例)
図202は、図191に示した役物初期処理の変形例を前提として、電源ON時に電源復旧指定コマンドを正常に受信できなかった場合の具体例を示す図である。
電源復旧指定コマンドを正常に受信できない場合とは、演出制御基板130には電源が供給されているが、主制御基板110には電源線が断線しているか又は電源線のコネクタが非接続状態(半差し状態を含む)によって電源(メイン電源のみ)が供給されていない第1のケース、主制御基板110から演出制御基板130へのコマンド通信線が断線している第2のケース、コマンド通信線のコネクタが非接続状態(半差し状態を含む)となっている第3のケース等が挙げられるが、ここでは、第1のケースについて説明する。
なお、T1からT7までのタイミングについては、図201のT1~T7までのタイミングと同一であるため、ここでの説明は省略し、T7のタイミング以降について説明する。
T7のタイミングにおいて、主制御基板110への電源線が接続状態になると、遊技の制御状態を復旧させるための処理が行われて電源復旧指定コマンドが送信される。そして、演出制御基板130が電源復旧指定コマンドを受信すると、コマンドに応じた演出を実行することが可能な制御状態となっているにも拘らず、原点復帰処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の原点位置への復帰動作が開始される。
このとき、画像表示装置には、電源復旧時の初期図柄である「753」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第2待機画面が表示され、音声出力装置9は、無音の状態を維持する。
その後、第1可動部材73、及び、演出ボタン17の復帰動作が終了すると、第2可動部材74の復帰動作が開始される。このとき、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは消灯した状態を維持する。
T8のタイミングにおいて、第2可動部材74の復帰動作が終了すると原点復帰処理が終了し、初期動作処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の初期動作が開始される。このとき、第1可動部材LEDは、初期発光として青と白で交互に点灯し、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは、初期発光として青で点灯する。
T9のタイミングにおいて、演出ボタン17の初期動作が終了し、T10のタイミングにおいて、第1可動部材73の初期動作が終了すると、第2可動部材74の初期動作が開始される。
T11のタイミングにおいて、第2可動部材74の初期動作が終了すると初期動作処理が終了し、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDの初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となる。
なお、演出制御基板130が電源復旧指定コマンドを受信したときに第2待機画面を表示していたが、すぐに第2待機画面を表示するのではなく、初期画面の一種としての暗色表示画面を所定期間(例えば0.5秒)表示した後に第2待機画面を表示するようにしてもよい。
また、電源復旧指定コマンドを受信したときに音声出力装置9が無音の状態となるようにしていたが、電源ONとなったことを示す(把握可能とする)報知音(警報等)を所定期間(例えば30秒間)に亘って出力するようにしてもよい。この場合、電源投入指定コマンドを受信したときと同じ警報であってもよいし、異なる警報であってもよい。
なお、図201~図202において、電源投入指定コマンド又は電源復旧指定コマンドを受信したときに各種役物(第1可動部材73、第2可動部材74、演出ボタン17)の復帰動作を行っていたが、復帰動作を行わずに各種役物の初期動作を行うようにしてもよい。
(電源ON時に電源ON時コマンドを正常に受信できなかった場合の具体例)
図203は、図191に示した役物初期処理の変形例を前提として、電源ON時に電源ON時コマンド(電源投入指定コマンド、電源復旧指定コマンド)を正常に受信できなった場合の具体例を示す図である。
電源復旧指定コマンドを正常に受信できない場合とは、主制御基板110に電源が供給されていないケース、主制御基板110から演出制御基板130へのコマンド通信線が断線しているケース、コマンド通信線のコネクタが非接続状態(半差し状態を含む)となっているケース等が挙げられる。
なお、T1からT5までのタイミングについては、図201のT1~T5までのタイミングと同一であるため、ここでの説明は省略し、T5のタイミング以降について説明する。
T5のタイミングにおいて、主制御基板110から送信される電源ON時コマンドとしての第1電源復旧指定コマンドを演出制御基板130が受信しないまま、特図保留数指定コマンド(第1特図保留数、及び、第2保留数=0)を受信すると、画像表示装置では初期画面が表示された状態を維持する。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83、及び、サブ第2保留表示器84は、「0」を示す表示態様となる。
T6のタイミングにおいて、第2可動部材74の初期動作が終了すると初期動作処理が終了し、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDの表示態様が変化して消灯した状態となる。
T7のタイミングにおいて、第1始動口45への遊技球の入賞に基づく第1特図保留数指定コマンド(第1特図保留数=1)を受信すると、画像表示装置には初期画面が表示されたままとなるが、サブ第1保留表示器83が「1」を示す表示態様となり、音声出力装置9から入賞音「ポン♪」が出力される。
T8のタイミングにおいて、主制御基板110から変動開始コマンド(特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信すると、画像表示装置には電源復旧時の初期図柄である「753」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第2待機画面が一瞬表示されてから変動演出(演出図柄70a、及び、特殊図柄TZの変動表示、保留アイコンの移動又は当該アイコンへの変化、BGMの出力)が開始される。
このとき、サブ第1変動表示器81で変動表示が開始されると共に、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDが変動中点灯となり、サブ第1保留表示器83は、「0」を示す表示態様となる。
(主制御基板への電源供給だけが停止した後に再開する場合の具体例1)
図204は、図191に示した役物初期処理の変形例を前提として、既に原点復帰処理、及び、初期動作処理が終了した後の客待ち状態(主制御基板110、及び、演出制御基板130への電源供給中)において主制御基板110への電源供給だけが停止した後に再開する場合の具体例1を示す図である。
主制御基板への電源供給だけが停止した後に再開する場合とは、電源基板160から主制御基板110への電源線(メイン電源線、バックアップ電源線)が断線した後に外的要因により接触するケース、電源基板160から主制御基板110への電源線(メイン電源線、バックアップ電源線)のコネクタが非接続状態(半差し状態を含む)となった後に、コネクタが接続状態となったケース等が挙げられる。
ここでは、演出制御基板130がコマンドに応じた演出を実行することが可能な制御状態の1つである客待ち状態(客待ちデモ演出の実行中を含む)中に、主制御基板110への電源供給(メイン電源、バックアップ電源)が停止した後に電源供給(メイン電源、バックアップ電源)が再開する場合について説明する。
T1のタイミングにおいて、既に各種役物の復帰動作、及び、初期動作が終了した後の客待ち状態となっており、画像表示装置には、電源復旧時の初期図柄である「753」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第2待機画面、又は、客待ちデモ演出画面が表示され、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは、客待ち中点灯となっている。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、及び、サブ普図保留表示器86は、「0」を示す表示態様となる。
T2のタイミングにおいて、主制御基板110への電源供給だけが停止すると、画像表示装置では、第2待機画面又は客待ちデモ演出画面が表示された状態を維持し、サブ情報表示装置80(サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、サブ普図変動表示器85、サブ普図保留表示器86)も表示内容を維持する。
T3のタイミングにおいて、主制御基板110への電源供給が再開すると、メインRAM110cの初期化が行われる。このとき、画像表示装置では、第2待機画面又は客待ちデモ演出画面が表示された状態を維持し、サブ情報表示装置80(サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、サブ普図変動表示器85、サブ普図保留表示器86)も表示内容を維持する。
T4のタイミングにおいて、主制御基板110から送信される電源ON時コマンドとしての電源投入指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、原点復帰処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の原点位置への復帰動作が開始される。
このとき、第1可動部材LED、及び、第2可動部材LEDは、初期発光として赤と白に交互に点灯し、演出ボタンLEDは、初期発光として白で点灯し、画像表示装置には、電源投入時の初期図柄である「135」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第1待機画面が表示され、音声出力装置9からは、警報と「RAMクリアです」との音声からなる初期化報知音が出力される。
また、電源ON時コマンドとしての特図保留数指定コマンド(第1特図保留数、及び、第2保留数=0)を受信すると、画像表示装置の第1特図保留数表示領域70E、及び、第2特図保留数表示領域70Fのそれぞれに保留数字として「0」が表示される。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83、及び、サブ第2保留表示器84は、「0」を示す表示態様となる。
T5のタイミングにおいて、第1可動部材73、及び、演出ボタン17の復帰動作が終了すると、第2可動部材74の復帰動作が開始され、T6のタイミングにおいて、第2可動部材74の復帰動作が終了すると原点復帰処理が終了し、初期動作処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の初期動作が開始される。
T7のタイミングにおいて、演出ボタン17の初期動作が終了し、T8のタイミングにおいて、第1可動部材73の初期動作が終了すると、第2可動部材74の初期動作が開始される。
T9のタイミングにおいて、第2可動部材74の初期動作が終了すると初期動作処理が終了し、第1可動部材LED、及び、第2可動部材LEDにおいて初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となり、T10のタイミングにおいて、初期化報知音の出力期間(例えば60秒)が経過すると、初期化報知音の出力が停止して無音状態となる。
なお、既に各種役物の復帰動作、初期動作、及び、初期化報知音の出力が終了した後の変動演出(ハズレ変動演出)の実行中や大当たり演出(オープニング演出、ラウンド演出、エンディング演出)の実行中といった演出制御基板がコマンドに応じた演出を実行することが可能な制御状態中に主制御基板110への電源供給(バックアップ電源含む)だけが停止した後に再開する場合についても、T4のタイミングで電源投入指定コマンドを受信するまでに画像表示装置に表示される画面が変動演出画面(ハズレ変動演出画面、大当たり変動演出画面)や大当たり演出画面(オープニング演出画面、ラウンド遊技演出画面、エンディング演出画面)である点以外は、客待ち状態中に主制御基板110への電源供給だけが停止した後に再開する場合と同様となり、各種役物(第1可動部材73、第2可動部材74、演出ボタン17)の復帰動作や初期動作が行われたり、音声出力装置9からの初期化報知音の出力などが行われたりすることになる。
また、各種役物に異常がある場合については、図193、図194、又は、図195に示した具体例と同じように各種役物の初期動作や異常報知態様での発光(赤点滅)が行われることになる。
(主制御基板への電源供給だけが停止した後に再開する場合の具体例2)
図205は、図191に示した役物初期処理の変形例を前提として、既に原点復帰処理、及び、初期動作処理が終了した後の客待ち状態(主制御基板110、及び、演出制御基板130への電源供給中)において主制御基板110への電源供給だけが停止した後に再開する場合の具体例2を示す図である。
ここでは、演出制御基板130がコマンドに応じた演出を実行することが可能な制御状態の1つである客待ち状態(客待ちデモ演出の実行中を含む)中に、主制御基板110へのメイン電源の供給が停止してバックアップ電源の供給が継続している状態でメイン電源の供給が再開する場合について説明する。
T1のタイミングにおいて、既に各種役物の復帰動作、初期動作、及び、初期化報知音の出力が終了した後の客待ち状態である場合には、画像表示装置に電源復旧時の初期図柄である「753」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第2待機画面、又は、客待ちデモ演出画面が表示され、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは客待ち中点灯となっている。
なお、各種役物の復帰動作、初期動作、及び、初期化報知音の出力が終了した後に実行された変動演出の終了後の客待ち状態である場合には、画像表示装置には、ハズレを示す演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の待機画面、又は、客待ちデモ演出画面が表示されていることになる。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、及び、サブ普図保留表示器86は、「0」を示す表示態様となる。
T2のタイミングにおいて、主制御基板110への電源供給(バックアップ電源除く)だけが停止すると、画像表示装置では、待機画面、又は、客待ちデモ演出画面が表示された状態を維持し、サブ情報表示装置80(サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、サブ普図変動表示器85、サブ普図保留表示器86)も表示内容を維持する。
T3のタイミングにおいて、主制御基板110への電源供給が再開すると、遊技の制御状態を復旧させるための処理が行われる。このとき、画像表示装置では、待機画面、又は、客待ちデモ演出画面が表示された状態を維持し、サブ情報表示装置80(サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、サブ普図変動表示器85、サブ普図保留表示器86)も表示内容を維持する。
なお、主制御基板110へのメイン電源の供給が停止していても、待機画面の表示中(変動演出の終了後であるか否かに拘らず客待ち状態指定コマンドを受信した後、又は、前回の客待ちデモ演出の終了後)にデモ待機時間が経過した場合には、客待ちデモ演出を開始するようになっている。
T4のタイミングにおいて、主制御基板110から送信される電源ON時コマンドとしての電源復旧指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、原点復帰処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の原点位置への復帰動作が開始される。
このとき、第1可動部材LEDは、初期発光として青と白に交互に点灯し、第2可動部材LEDは、初期発光として青で点灯し、演出ボタンLEDは、初期発光として白で点灯し、画像表示装置には、待機画面、又は、客待ちデモ演出画面に代えて、電源復旧時の初期図柄である「753」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第2待機画面が表示される。
また、電源ON時コマンドとしての特図保留数指定コマンド(第1特図保留数、及び、第2保留数=0)を受信すると、画像表示装置の第1特図保留数表示領域70E、及び、第2特図保留数表示領域70Fのそれぞれに保留数字として「0」が表示される。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83、及び、サブ第2保留表示器84は、「0」を示す表示態様となる。
T5のタイミングにおいて、第1可動部材73、及び、演出ボタン17の復帰動作が終了すると、第2可動部材74の復帰動作が開始され、第2可動部材74の復帰動作が終了すると原点復帰処理が終了し、初期動作処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の初期動作が開始される。
T6のタイミングにおいて、第2可動部材74の復帰動作が終了すると原点復帰処理が終了し、初期動作処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の初期動作が開始される。
T7のタイミングにおいて、演出ボタン17の初期動作が終了し、T8のタイミングにおいて、第1可動部材73の初期動作が終了すると、第2可動部材74の初期動作が開始される。
T9のタイミングにおいて、第2可動部材74の初期動作が終了すると初期動作処理が終了し、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDにおいて初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となる。
なお、各種役物に復帰異常がある場合については、図197、図198、又は、図199に示した具体例と同じように各種役物の初期動作や初期発光が行われることになる。
(主制御基板への電源供給だけが停止した後に再開する場合の具体例3)
図206は、図191に示した役物初期処理の変形例を前提として、既に原点復帰処理、及び、初期動作処理が終了した後の変動演出の実行中(主制御基板110、及び、演出制御基板130への電源供給中)において主制御基板110への電源供給だけが停止した後に再開する場合の具体例3を示す図である。
ここでは、演出制御基板130がコマンドに応じた演出を実行することが可能な制御状態の1つである変動演出の実行中に、主制御基板110へのメイン電源の供給が停止してバックアップ電源の供給が継続している状態でメイン電源の供給が再開する場合について説明する。
T1のタイミングにおいて、変動演出の実行中となっており、画像表示装置には変動演出画面が表示され、音声出力装置9からは変動演出音(BGM、SE等)が出力されている。このとき、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDが変動中点灯となっている。また、サブ第1変動表示器81で変動表示が行われており、サブ第1保留表示器83に保留数字「1」が表示されている。
T2のタイミングにおいて、主制御基板110への電源供給(バックアップ電源除く)だけが停止すると、画像表示装置では、変動演出画面が表示された状態を維持し、サブ情報表示装置80(サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、サブ普図変動表示器85、サブ普図保留表示器86)も表示内容を維持する。
T3のタイミングにおいて、主制御基板110への電源供給(メイン電源)が再開すると、メインRAM110cの初期化が行われずに遊技の制御状態を復旧させるための処理が行われる。このとき、画像表示装置では、変動演出画面が表示された状態を維持し、サブ情報表示装置80(サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、サブ普図変動表示器85、サブ普図保留表示器86)も表示内容を維持する。
T4のタイミングにおいて、主制御基板110から送信される特図変動中用の電源復旧指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、原点復帰処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の原点位置への復帰動作が開始される。
このとき、第1可動部材LEDは、初期発光として青と白に交互に点灯し、第2可動部材LEDは、初期発光として青で点灯し、演出ボタンLEDは、初期発光として白で点灯し、画像表示装置には、「遊技を再開して下さい」の文字を含む復帰中画面が表示され、音声出力装置9は無音となるが、サブ情報表示装置80(サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、サブ普図変動表示器85、サブ普図保留表示器86)は表示内容を維持する。
T5のタイミングにおいて、第1可動部材73、及び、演出ボタン17の復帰動作が終了すると、第2可動部材74の復帰動作が開始され、T6のタイミングにおいて、第2可動部材74の復帰動作が終了すると原点復帰処理が終了し、初期動作処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の初期動作が開始される。
T7のタイミングにおいて、演出ボタン17の初期動作が終了し、T8のタイミングにおいて、第1可動部材73の初期動作が終了すると、第2可動部材74の初期動作が開始される。
T9のタイミングにおいて、第2可動部材74の初期動作が終了すると初期動作処理が終了し、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDにおいて初期発光が終了して消灯した状態となる。
T10のタイミングにおいて、主制御基板110から送信される特図停止指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、変動演出のハズレでの確定表示が行われる。このとき、画像表示装置では、電源復旧時の初期図柄である「753」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の停止画面が表示され、音声出力装置9から停止音が出力される。また、第1特図保留数表示領域70Eに「1」が表示されると共に、第2特図保留数表示領域70Fに「0」が表示された状態となる。また、サブ第1変動表示器81では、ハズレであることを示すハズレ表示態様(非表示態様)となる。
なお、今回の変動演出の結果が大当たりとなる場合には、特図停止指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、変動演出の大当たりでの確定表示が行われる。このとき、画像表示装置では、大当たり演出図柄である「777」等の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止(静止表示)された状態の停止画面が表示され、サブ第1変動表示器81では、大当たりであることを示す大当たり表示態様となり、音声出力装置9から停止音が出力される。
T11のタイミングにおいて、主制御基板110から送信される変動開始コマンド(特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信すると、第1特図保留数表示領域70Eの第1保留数字が「0」となって変動演出(演出図柄70a、及び、特殊図柄TZの変動表示、保留アイコンの移動又は当該アイコンへの変化、BGMの出力)が開始される。
このとき、サブ第1変動表示器81で変動表示が開始されると共に、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDが変動中点灯となり、サブ第1保留表示器83は、「0」を示す表示態様となる。
なお、T4のタイミングで、第1可動部材LED、及び、第2可動部材LEDが電源復旧時の初期発光態様となるが、消灯又は電源復旧時の初期発光態様とは異なる特殊発光態様とすることで、変動演出中に電源復旧指定コマンドを受信したことを把握可能なようにしてもよい。
また、各種役物に復帰異常がある場合について、図197、図198、又は、図199に示した具体例と同じように各種役物の初期動作や異常報知態様での発光(赤点滅)が行われることになる。
また、特図停止指定コマンドを受信するよりも前に演出制御基板130が認識している変動演出の実行時間が経過した場合であっても、演出図柄70aの仮停止表示や停止表示が行われず、サブ第1変動表示器やサブ第2変動表示器での変動表示も終了しないことになる。
(主制御基板への電源供給だけが停止した後に再開する場合の具体例4)
図207は、図191に示した役物初期処理の変形例を前提として、既に原点復帰処理、及び、初期動作処理が終了した後の大当たり演出の実行中(主制御基板110、及び、演出制御基板130への電源供給中)において主制御基板110への電源供給だけが停止した後に再開する場合の具体例4を示す図である。
ここでは、演出制御基板130がコマンドに応じた演出を実行することが可能な制御状態の1つである大当たり演出の実行中に、主制御基板110へのメイン電源の供給が停止してバックアップ電源の供給が継続している状態でメイン電源の供給が再開する場合について説明する。
T1のタイミングにおいて、大当たり演出(ここでは第1回目のラウンド演出)の実行中となっており、画像表示装置には大当たり演出(ラウンド演出)画面が表示され、大当たり特殊図柄TZ(「777」)が停止表示(静止表示)された状態となっている。また、第1特図保留数表示領域70Eに保留数字として「1」が表示されると共に、第2特図保留数表示領域70Fに第2保留数字として「0」が表示される。
このとき、音声出力装置9からは大当たり演出音(BGM、SE等)が出力され、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDが大当たり中点灯となっている。また、サブ第1変動表示器81では大当たり表示(点灯)が行われている。
T2のタイミングにおいて、主制御基板110への電源供給(バックアップ電源除く)だけが停止すると、画像表示装置では、大当たり演出画面が表示された状態を維持し、サブ情報表示装置80(サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、サブ普図変動表示器85、サブ普図保留表示器86)も表示内容を維持する。
T3のタイミングにおいて、主制御基板110への電源供給(メイン電源)が再開すると、メインRAM110cの初期化が行われずに遊技の制御状態を復旧させるための処理が行われる。このとき、画像表示装置では、大当たり演出画面が表示された状態を維持し、サブ情報表示装置80(サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、サブ普図変動表示器85、サブ普図保留表示器86)も表示内容を維持する。
T4のタイミングにおいて、主制御基板110から送信される大当たり中用の電源復旧指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、原点復帰処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の原点位置への復帰動作が開始される。
このとき、第1可動部材LEDは、初期発光として青と白に交互に点灯し、第2可動部材LEDは、初期発光として青で点灯し、演出ボタンLEDは、初期発光として白で点灯し、画像表示装置には、「遊技を再開して下さい(大当たり中)」の文字を含む大当たり中用の復帰中画面が表示され、音声出力装置9は無音となる。また、サブ情報表示装置80(サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、サブ普図変動表示器85、サブ普図保留表示器86)は表示内容を維持する。
なお、大当たり中用の復帰中画面を表示するのではなく、図206に示した変動演出中に主制御基板110への電源供給(メイン電源のみ)が停止した場合と同じ復帰中画面を表示するようにしてもよい。
T5のタイミングにおいて、第1可動部材73、及び、演出ボタン17の復帰動作が終了すると、第2可動部材74の復帰動作が開始され、T6のタイミングにおいて、第2可動部材74の復帰動作が終了すると原点復帰処理が終了し、初期動作処理が開始されて第1可動部材73、及び、演出ボタン17の初期動作が開始される。
T7のタイミングにおいて、演出ボタン17の初期動作が終了し、T8のタイミングにおいて、第1可動部材73の初期動作が終了すると、第2可動部材74の初期動作が開始される。
T9のタイミングにおいて、第2可動部材74の初期動作が終了すると初期動作処理が終了し、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDにおいて初期発光が終了して消灯した状態となる。
T10のタイミングにおいて、主制御基板110から送信される開放2回目(第2ラウンド)用のラウンド数指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、大当たり演出(ラウンド演出)が再開される。このとき、画像表示装置では、通常の大当たり演出画面ではなく、特殊な大当たり演出(ラウンド演出)画面が表示され、大当たり特殊図柄TZ(「777」)が表示されない状態となっている。
また、第1特図保留数表示領域70Eに保留数字として「1」が表示されると共に、第2特図保留数表示領域70Fに第2保留数字として「0」が表示される。さらに、音声出力装置9からは大当たり演出音(BGM、SE等)が出力され、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDが大当たり中点灯となる。
その後、主制御基板110から送信される開放3回目(第3ラウンド)用のラウンド数指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、画像表示装置には、特殊な大当たり演出(ラウンド演出)画面に代えて、通常の大当たり演出(ラウンド演出)画面が表示される。
なお、特殊な大当たり演出画面を表示しているときにラウンド数指定コマンドを演出制御基板130が受信した場合にではなく、エンディング指定コマンドを演出制御基板130が受信した場合には、通常のエンディング演出画面が表示されることになる。
また、特殊な大当たり演出画面を表示しているときにラウンド数指定コマンドを受信した場合に通常の大当たり演出画面に切り替えるのではなく、エンディング指定コマンドを演出制御基板130が受信するまで特殊な大当たり演出画面を継続してもよいし、大当たり遊技が終了した後に客待ち状態指定コマンドや変動開始コマンドを演出制御基板130が受信するまで特殊な大当たり演出画面を継続してもよい。
また、T4のタイミングで、第1可動部材LED、及び、第2可動部材LEDが電源復旧時の初期発光態様となるが、消灯又は電源復旧時の初期発光態様とは異なる特殊発光態様とすることで、変動演出中に電源復旧指定コマンドを受信したことを把握可能なようにしてもよい。
また、各種役物に復帰異常がある場合について、図197、図198、又は、図199に示した具体例と同じように各種役物の初期動作や異常報知態様での発光(赤点滅)が行われることになる。
なお、図204~図207において、電源投入指定コマンド又は電源復旧指定コマンドを受信したときに各種役物(第1可動部材73、第2可動部材74、演出ボタン17)の復帰動作を行っていたが、復帰動作を行わずに各種役物の初期動作を行うようにしてもよい。
このように、図192~図207に示した具体例によれば、遊技の制御状態が初期化された場合には、複数の演出図柄70aにおける識別文字(数字、アルファベット等)が第1の組み合わせとなる第1初期演出図柄(「135」)を表示し、遊技の制御状態が復旧された場合には、複数の演出図柄70aにおける識別文字が第2の組み合わせとなる第2初期演出図柄(「753」)を表示するようになっている。そのため、遊技の制御状態が初期化されたのか、遊技の制御状態が復旧したのかを把握し易くすることが可能となる。
また、図192~図207に示した具体例によれば、遊技の制御状態が復旧する場合において、画像表示装置に演出図柄70aを表示する前に電源供給の再開を示唆する特定表示を行うことが可能であり、客待ち状態に復旧するときに画像表示装置に表示する特定表示の表示態様(初期画面の表示のみ)と、特別図柄の変動表示中且つ保留記憶なし/保留記憶ありへの復旧後に画像表示装置に表示する特定表示の表示態様(初期画面+復帰中画面の表示)とを異ならせるようになっている。そのため、停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧した場合において、遊技の興趣が低下することを抑制することが可能となる。
また、図192~図207に示した具体例によれば、保留アイコン表示領域(第1保留アイコン表示領域70B、第2保留アイコン表示領域70D)、及び、サブ保留表示器(サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84)の各々で保留記憶の数を示す保留表示を行うことが可能であり、保留記憶がある状態で停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧する場合、画像表示装置で電源供給の再開を示唆する特定表示(復帰中画面の表示)を行っているときに保留アイコン表示領域では保留表示を実行しないが、サブ保留表示器では保留表示を実行可能となっている。そのため、停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧した場合において、特定表示の終了前に保留記憶の数を把握することができ、遊技の興趣が低下することを抑制することが可能となる。
また、図192~図207に示した具体例によれば、客待ちデモ演出中に停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧する場合には、客待ちデモ演出画面を再び表示するのではなく、電源復旧時の初期図柄である「753」の演出図柄70aが停止表示(静止表示)された状態の第2待機画面を表示するようになっている。そのため、電源供給が停止する前の状態が客待ちデモ演出中であるか否かを意識しなくて済み、電源供給の再開後に遊技の制御状態を復旧させる場合における表示制御に係る処理負荷を軽減することが可能となる。
また、図192~図207に示した具体例によれば、サブ変動表示器(サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82)については、変動演出中に停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧する場合には、特別図柄の変動表示が実行(復帰中画面が表示)されている場合であっても、当該特別図柄の変動表示中にあっては変動表示(点滅表示)を行わないようになっている。そのため、電源供給の再開後に遊技の制御状態を復旧させる場合における処理負荷を軽減することが可能となる。
なお、遊技の制御状態が復旧したときに特別図柄の変動表示が実行(復帰中画面が表示)されている場合において、サブ変動表示器(サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82)で変動表示(点滅表示)を行うようにしてもよい。このようにすると、遊技の制御状態が復旧したときに特別図柄の変動表示が実行されていることを把握し易くすることが可能となる。
また、図192~図207に示した具体例によれば、サブ保留表示器(サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84)については、画像表示装置に復帰中画面が表示されているとき(サブ変動表示器で変動表示が行われる前であって特図保留数指定コマンドの受信時)から保留数を示す表示態様になるようになっている。そのため、遊技の制御状態が復旧した後すぐに遊技者に保留数を把握させることができ、遊技の興趣が低下することを抑制することが可能となる。
なお、画像表示装置に復帰中画面が表示されているときにサブ変動表示器(サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82)で変動表示(点滅表示)を行う場合にあっては、この変動表示の開始に合わせてサブ保留表示器(サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84)が保留数を示す表示態様にするようにしてもよい。このようにすると、遊技の制御状態が復旧したときに特別図柄の変動表示が実行されていること、及び、そのときの保留数を把握し易くすることが可能となる。
また、図192~図207に示した具体例によれば、メインRAM110cの初期化を伴う電源投入が行われる場合には、メインRAM110cの初期化を伴わない客待ち状態への電源復旧が行われる場合と同じタイミング、つまり、電源ONの直後(初期画面が表示されるタイミング)から、各種役物の復帰動作を行うようになっている。そのため、各種役物の復帰動作にかかる制御が複雑にならずに済み、各種役物の復帰動作にかかる処理負荷を軽減することが可能となる。
また、図192~図207に示した具体例によれば、メインRAM110cの初期化を伴う電源投入やメインRAM110cの初期化を伴わない電源復旧の場合に、各種役物(第1可動部材73、第2可動部材74、演出ボタン17)の復帰動作中にあっては、各種役物の発光部(第1可動部材LED、第2可動部材LED、演出ボタンLED)が消灯状態となるようになっている。そのため、各種役物の初期動作と区別することができ、復帰動作中であることを把握することが可能となる。
また、図192~図207に示した具体例によれば、各種役物の何れかに復帰異常があった場合には、復帰異常があった役物の発光部を赤点滅(異常報知態様)することで異常報知を行うようになっている。そのため、復帰異常があった役物を把握することが可能となる。
また、図192~図207に示した具体例によれば、復帰異常があった役物の発光部を赤点滅することで異常報知を行った場合には、次に変動演出が開始されるまで異常報知が継続するようになっている。そのため、復帰異常があった役物を確実に知らしめることが可能となる。
なお、役物に復帰異常があった場合に、次の変動演出が開始されたタイミングで復帰異常があった役物を原点位置に復帰させるための復帰動作を行うようにしてもよい。また、復帰異常があった役物の発光部を赤点滅することで異常報知を行った場合において、演出ボタン17が操作されると異常報知を解除するようにしてもよい。
また、図192~図207に示した具体例によれば、メインRAM110cの初期化を伴う電源投入が行われる場合には、メインRAM110cの初期化を伴わない客待ち状態への電源復旧が行われる場合と同じタイミング、つまり、電源ONの直後(初期画面が表示されるタイミング)から、各種役物の初期動作を行うようになっている。そのため、各種役物の初期動作にかかる制御が複雑にならずに済み、各種役物の初期動作にかかる処理負荷を軽減することが可能となる。
また、図192~図207に示した具体例によれば、盤役物(第1可動部材73、第2可動部材74)については、メインRAM110cの初期化を伴う電源投入やメインRAM110cの初期化を伴わない電源復旧の場合に、サブ保留表示器(サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84)が保留数を示す表示態様になる(画像表示装置に復帰中画面が表示される)前に初期動作を行うようになっている。そのため、盤役物の初期動作によって演出の進行が阻害されるような不都合を回避し易くなり。遊技の興趣が低下することを抑制することが可能となる。
また、図192~図207に示した具体例によれば、枠役物(演出ボタン17)については、メインRAM110cの初期化を伴う電源投入やメインRAM110cの初期化を伴わない電源復旧の場合に、サブ保留表示器(サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84)が保留数を示す表示態様になる(画像表示装置に復帰中画面が表示される)前に初期動作を行うようになっている。そのため、枠役物の初期動作によって演出の進行が阻害されるような不都合を回避し易くなり。遊技の興趣が低下することを抑制することが可能となる。
また、図192~図207に示した具体例によれば、復帰中画面の表示後に停止画面を表示する場合であっても、演出図柄70aの停止音を出力するようになっている。そのため、電源供給が停止した時点で実行されていた変動演出が終了したことを遊技者に把握させ易くすることができ、遊技の興趣が低下することを抑制することが可能となる。
なお、復帰中画面の表示後に停止画面を表示する場合には、演出図柄70aの停止音を出力しないようにしてもよい。
また、図192~図207に示した具体例によれば、電源ON時コマンド(電源投入指定コマンド、電源復旧指定コマンド)を受信できない場合であっても、各種役物の復帰動作、初期動作、及び、初期発光を実行すると共に、初期画面の表示を継続するようになっている。そのため、電源ON時コマンドを受信できない異常が発生していることを把握することが可能となる。
また、図192~図207に示した具体例によれば、電源ON時コマンド(電源投入指定コマンド、電源復旧指定コマンド)を受信できないことによって初期画面の表示を継続している場合であっても、演出制御基板130がコマンドに応じた演出を実行することが可能な制御状態であるときに主制御基板110から始動口への遊技球の入賞に基づく特図保留数指定コマンドを受信すると、入賞音を出力するようになっている。そのため、初期画面を表示しているときであっても始動口への遊技球の入賞があったことを的確に報知することが可能となる。
また、図192~図207に示した具体例によれば、電源ON時コマンド(電源投入指定コマンド、電源復旧指定コマンド)を受信できないことによって初期画面を表示している場合であっても、演出制御基板130がコマンドに応じた演出を実行することが可能な制御状態となった後に主制御基板110から変動開始コマンドを受信すると、待機画面を表示せずに変動演出を実行するようになっている。そのため、変動演出の開始が遅れずに実行されることになり、特別図柄の変動時間の範囲内で変動演出を最初から最後まで実行することが可能となる。
また、図192~図207に示した具体例によれば、既に各種役物の復帰動作、及び、初期動作(初期発光含む)が終了した後の客待ち状態中といった演出制御基板130がコマンドに応じた演出を実行することが可能な制御状態中であっても、主制御基板110への電源供給だけが停止した後に再開するなどして、主制御基板110から電源投入指定コマンドや電源復旧指定コマンドを再び受信した場合には、再び各種役物の復帰動作、及び、初期動作(初期発光)を実行するようになっている。そのため、主制御基板110からのコマンドを無視せずに処理するため、主制御基板110の制御進行と演出制御基板130の制御進行とがズレることになったとしても、そのズレを解消することが可能となる。
また、図192~図207に示した具体例によれば、既に各種役物の復帰動作、及び、初期動作(初期発光含む)が終了した後の変動演出中といった演出制御基板130がコマンドに応じた演出を実行することが可能な制御状態中であっても、主制御基板110への電源供給だけが停止した後に再開するなどして、主制御基板110から電源投入指定コマンドや電源復旧指定コマンドを再び受信した場合には、再び各種役物の復帰動作、及び、初期動作(初期発光)を実行するようになっている。そのため、主制御基板110からのコマンドを無視せずに処理するため、主制御基板110の制御進行と演出制御基板130の制御進行とがズレることになったとしても、そのズレを解消することが可能となる。
また、図192~図207に示した具体例によれば、既に各種役物の復帰動作、及び、初期動作(初期発光含む)が終了した後の大当たり遊技中といった演出制御基板130がコマンドに応じた演出を実行することが可能な制御状態中であっても、主制御基板110への電源供給だけが停止した後に再開するなどして、主制御基板110から電源投入指定コマンドや電源復旧指定コマンドを再び受信した場合には、再び各種役物の復帰動作、及び、初期動作(初期発光含む)を実行するようになっている。そのため、主制御基板110からのコマンドを無視せずに処理するため、主制御基板110の制御進行と演出制御基板130の制御進行とがズレることになったとしても、そのズレを解消することが可能となる
また、図192~図207に示した具体例によれば、既に初期化報知音の出力が終了した後の客待ち状態中といった演出制御基板130がコマンドに応じた演出を実行することが可能な制御状態中であっても、主制御基板110への電源供給だけが停止した後に再開するなどして、主制御基板110から電源投入指定コマンドを受信した場合には、再び初期化報知音を出力するようになっている。そのため、主制御基板110からのコマンドを無視せずに処理するため、主制御基板110の制御進行と演出制御基板130の制御進行とがズレることになったとしても、そのズレを解消することが可能となる。
また、図192~図207に示した具体例によれば、既に初期化報知音の出力が終了した後の変動演出中といった演出制御基板130がコマンドに応じた演出を実行することが可能な制御状態中であっても、主制御基板110への電源供給だけが停止した後に再開するなどして、主制御基板110から電源投入指定コマンドを受信した場合には、再び初期化報知音を出力するようになっている。そのため、主制御基板110からのコマンドを無視せずに処理するため、主制御基板110の制御進行と演出制御基板130の制御進行とがズレることになったとしても、そのズレを解消することが可能となる。
また、図192~図207に示した具体例によれば、既に初期化報知音の出力が終了した後の大当たり遊技中といった演出制御基板130がコマンドに応じた演出を実行することが可能な制御状態中であっても、主制御基板110への電源供給だけが停止した後に再開するなどして、主制御基板110から電源投入指定コマンドを再び受信した場合には、再び初期化報知音を出力するようになっている。そのため、主制御基板110からのコマンドを無視せずに処理するため、主制御基板110の制御進行と演出制御基板130の制御進行とがズレることになったとしても、そのズレを解消することが可能となる。
なお、主制御基板110から再び電源投入指定コマンドを受信した場合に、各種役物の復帰動作、初期動作、及び、初期発光を実行するのではなく、音声出力装置9から初期化報知音を出力するだけにしてもよい。
また、図192~図207に示した具体例によれば、既に各種役物の復帰動作、及び、初期動作(初期発光含む)が終了した後の客待ち状態中といった演出制御基板130がコマンドに応じた演出を実行することが可能な制御状態中であっても、主制御基板110への電源供給だけが停止した後に再開するなどして、主制御基板110から電源投入指定コマンドを再び受信した場合には、初期画面を表示せずに第1待機画面を表示し、主制御基板110から再び電源復旧指定コマンドを受信した場合には、初期画面を表示せずに第2待機画面を表示するようになっている。そのため、主制御基板110からのコマンドを無視せずに処理するため、主制御基板110の制御進行と演出制御基板130の制御進行とがズレることになったとしても、そのズレを解消することが可能となる。
なお、既に各種役物の復帰動作、及び、初期動作(初期発光含む)が終了した後の変動演出中や大当たり演出中といった演出制御基板130がコマンドに応じた演出を実行することが可能な制御状態中であっても、主制御基板110への電源供給だけが停止した後に再開するなどして、主制御基板110から電源投入指定コマンドを再び受信した場合には、初期画面を表示せずに第1待機画面を表示するようになっている。そのため、主制御基板110からのコマンドを無視せずに処理するため、主制御基板110の制御進行と演出制御基板130の制御進行とがズレることになったとしても、そのズレを解消することが可能となる。
また、図192~図207に示した具体例によれば、既に各種役物の復帰動作、及び、初期動作(初期発光含む)が終了した後の変動演出中といった演出制御基板130がコマンドに応じた演出を実行することが可能な制御状態中であっても、主制御基板110への電源供給(メイン電源)だけが停止した後に再開するなどして、主制御基板110から電源復旧指定コマンドを受信した場合には、初期画面を表示せずに復帰中画面を表示するようになっている。そのため、主制御基板110からのコマンドを無視せずに処理するため、主制御基板110の制御進行と演出制御基板130の制御進行とがズレることになったとしても、そのズレを解消することが可能となる。
また、図192~図207に示した具体例によれば、既に各種役物の復帰動作、及び、初期動作(初期発光含む)が終了した後の大当たり演出中といった演出制御基板130がコマンドに応じた演出を実行することが可能な制御状態中であっても、主制御基板110への電源供給(メイン電源)だけが停止した後に再開するなどして、主制御基板110から電源復旧指定コマンドを受信した場合には、初期画面を表示せずに大当たり中用の復帰中画面を表示するようになっている。そのため、主制御基板110からのコマンドを無視せずに処理するため、主制御基板110の制御進行と演出制御基板130の制御進行とがズレることになったとしても、そのズレを解消することが可能となる。
また、図192~図207に示した具体例によれば、既に初期化報知音の出力が終了した後の変動演出中や大当たり遊技中といった演出制御基板130がコマンドに応じた演出を実行することが可能な制御状態中であっても、主制御基板110への電源供給だけが停止した後に再開するなどして、主制御基板110から再び電源投入指定コマンドを受信した場合には、初期画面を表示せずに第1待機画面を表示し、主制御基板110から再び電源復旧指定コマンドを受信した場合には、初期画面を表示させずに第2待機画面を表示するようになっている。そのため、主制御基板110からのコマンドを無視せずに処理するため、主制御基板110の制御進行と演出制御基板130の制御進行とがズレることになったとしても、そのズレを解消することが可能となる。
また、図192~図207に示した具体例によれば、演出制御基板130がコマンドに応じた演出を実行することが可能な制御状態(客待ち状態、変動演出、大当たり演出)中において、演出制御基板130への電源供給が継続した状態で主制御基板110への電源供給が停止した場合であっても、それまでの表示画面を継続して表示可能となっている。そのため、主制御手段への電源供給が停止した際に遊技者に違和感を与えることがなくなり、遊技の興趣が低下することを防止することが可能となる。
また、図192~図207に示した具体例によれば、演出制御基板130がコマンドに応じた演出を実行することが可能な制御状態(客待ち状態、変動演出、大当たり演出)中において、演出制御基板130への電源供給が継続した状態で主制御基板110への電源供給が停止した後に電源供給が再開した場合であっても、それまでの表示画面を継続して表示可能となっている。そのため、主制御手段への電源供給が再開した際に遊技者に違和感を与えることがなくなり、遊技の興趣が低下することを防止することが可能となる。
なお、演出制御基板130がコマンドに応じた演出を実行することが可能な制御状態としては、客待ち状態、変動演出中、大当たり演出中となっているが、起動後の主制御基板110からのコマンド待ちの状態(例えば、初期画面の表示中)についても、演出制御基板130がコマンドに応じた演出を実行することが可能な制御状態に含むようにしてもよい。
(各種検出手段の接続状態が変化するときの具体例)
図208(a)、及び、図208(b)は、客待ち状態中において各種検出手段の接続状態が変化するときの具体例を示す図である。
ここでは、第1始動口検出スイッチ45a、磁気検出センサ53a、及び、電波検出センサ54aからの配線が1つのコネクタにまとめられており、このコネクタが主制御基板110のコネクタに接続されているものとする。
まず、図208(a)について説明する。
図208(a)は、客待ち状態中において第1始動口検出スイッチ45aの接続状態が変化するときの具体例を示す図である。
T1のタイミングにおいて、第1始動口検出スイッチ45a、磁気検出センサ53a、及び、電波検出センサ54aが主制御基板110に正常に接続されているものとする。このとき、画像表示装置には、電源復旧時の初期図柄である「753」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第1待機画面が表示されている。
T2のタイミングにおいて、例えば、主制御基板110に接続されていたコネクタが半差し状態となって第1始動口検出スイッチ45aだけが未接続状態になると、主制御基板110によって接続エラーの発生が検出され、演出制御基板130によって接続エラー報知が実行される。
このとき、画像表示装置には、接続エラーが発生したことを示す「接続エラー検出」との文字を含むエラー報知画像EGが表示され、音声出力装置9からは、警報と「接続エラーです」との音声からなる接続エラー報知音が出力される。
T3のタイミングにおいて、主制御基板110に接続されていたコネクタの半差しが解除されて第1始動口検出スイッチ45aが接続状態に復帰すると、主制御基板110によって接続エラーが解除されたことが検出されるが、遊技機1の電源がOFFされるまで接続エラー報知が継続した状態となる。
次に、図208(b)について説明する。
図208(b)は、客待ち状態中において第1始動口検出スイッチ45a、磁気検出センサ53a、及び、電波検出センサ54aの接続状態が変化するときの具体例を示す図である。
T1のタイミングにおいて、第1始動口検出スイッチ45a、磁気検出センサ53a、及び、電波検出センサ54aが主制御基板110に正常に接続されているものとする。このとき、画像表示装置には、電源復旧時の初期図柄である「753」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第1待機画面が表示されている。
T2のタイミングにおいて、例えば、主制御基板110に接続されていたコネクタが半差し状態となって第1始動口検出スイッチ45a、磁気検出センサ53a、及び、電波検出センサ54aが未接続状態になると、主制御基板110によって磁気エラー、電波エラー、及び、接続エラーの発生が検出され、演出制御基板130によって磁気エラー報知、電波エラー報知、及び、接続エラー報知が実行される。
このとき、画像表示装置には、磁気エラーの発生を示す「磁気エラー検出」との文字、電波エラーの発生を示す「電波エラー検出」との文字、及び、接続エラーの発生を示す「接続エラー検出」との文字を含むエラー報知画像EGが表示され、音声出力装置9からは、警報と「磁気エラーです」との音声からなる磁気エラー報知音が出力される。
T3のタイミングにおいて、主制御基板110に接続されるコネクタの半差しが解除されて磁気検出センサ53a、電波検出センサ54a、及び、第1始動口検出スイッチ45aが接続状態に復帰すると、主制御基板110によって磁気エラー、電波エラー、及び、接続エラーが解除されたことが検出されるが、遊技機1の電源がOFFされるまで各種のエラー報知が継続した状態となる。
なお、主制御基板110と払出制御基板120とがコマンド通信を行うための信号線が接続状態から未接続状態になった場合には、主制御基板110によって接続エラーの発生は検出されず、エラー報知が実行されないようになっている。
このように、図208に示した具体例によれば、主制御基板110に接続される所定の事象(始動入賞、磁気、電波等)を検出する特定の検出手段(始動口検出スイッチ、磁気検出センサ53a、電波検出センサ54a)が接続状態から非接続状態になるとエラー報知を行うようになっている。そのため、異常(コネクタの半差し、断線、不正行為)の発生を把握させることができ、迅速な対応を行うことが可能となる。
また、図208に示した具体例によれば、所定の事象(始動入賞、磁気、電波等)を検出する特定の検出手段(始動口検出スイッチ、磁気検出センサ53a、電波検出センサ54a)が非接続状態から接続状態に復帰した場合であっても、遊技機1の電源がOFFになるまでは磁気エラーや電波エラーのエラー報知を継続するようになっている。そのため、磁気検出センサ53aや電波検出センサ54aに対する不正行為の発生を抑制することが可能となる。
また、図208に示した具体例によれば、払出制御基板120が接続状態から未接続状態になってもエラー報知が行われないようになっている。そのため、不正行為の可能性が低いケースにおいて遊技をそのまま続行させることができ、遊技の興趣が低下することを防止することが可能となる。
なお、主制御基板110に接続される特定の検出手段(始動口検出スイッチ、磁気検出センサ53a、電波検出センサ54a)が非接続状態のまま遊技機1への電源供給が開始された場合についても、初期画面の表示中から又は初期画面の終了後(第1待機画面や第2待機画面の表示開始時)から、各種のエラー報知(図208と同じ報知態様で接続エラー報知、磁気エラー報知、電波エラー報知)を行うようにしてもよい。
この場合、磁気検出センサ53aや電波検出センサ54aが未接続状態から接続状態になってもエラー報知(磁気エラー報知、電波エラー報知)が継続したままとするが、第1始動口検出スイッチ45aが未接続状態から接続状態になると接続エラー報知が解除されるようにしてもよい。このようにすると、不正行為の可能性が低いケースにおいて遊技をそのまま続行させることができ、遊技の興趣が低下することを防止することが可能となる。
また、磁気エラーよりも優先度(重要度)が低い電波エラーに係る電波エラー報知音や、電波エラーよりも優先度(重要度)が低い接続エラーに係る接続エラー報知音については、磁気エラーと同時に発生した場合には出力されないようになっているが、発生したエラーに係る報知音を順番に出力するようにしてもよい。
また、磁気エラー報知、電波エラー報知、及び、接続エラー報知において、エラー報知画像EGを表示せずにエラー報知音を出力するようにしてもよいし、エラー報知画像EGを表示してエラー報知音を出力しないようにしてもよい。
また、第1始動口検出スイッチ45aが未接続状態から接続状態になると始動入賞が発生したものとして特図判定情報を取得すると共に第1特図保留数(U1)を増加させ、それによって特別図柄の変動表示や変動演出(演出図柄70aの変動表示、特殊図柄の変動表示)が実行されるようにしてもよい。
(客待ち状態中に操作部を操作した場合の具体例)
図209を用いて、客待ち状態中に操作部(演出ボタン17、十字キー18)を操作した場合の具体例について説明する。
図209(a)に示すように、変動演出及び大当たり演出が実行されない客待ち状態に移行すると、有効期間が発生する可能性があることを示唆する有効示唆演出(導入演出)が実行されずに演出ボタン17及び十字キー18の操作が有効となる客待ち中有効期間(変動演出が開始されるまでが客待ち中有効期間が維持されるため、変動演出中に発生する各種の有効期間よりも長い期間に亘って発生可能)が開始される。
このとき、第1画像表示装置70の右下部には、演出ボタン17及び十字キー18の操作によって開始される遊技補助機能を案内する案内画像AG(操作促進画像)が表示される。具体的には、演出ボタン17の操作によってメニュー表示が行われることを示唆する第1画像(演出ボタン17を模した画像)と、十字キー18の上下ボタンの操作によって音量調整が可能であることを示唆する第2画像(上下ボタンが明色である十字キー18を模した画像)と、十字キー18の左右ボタンの操作によって光量調整が可能であることを示唆する第3画像(左右ボタンが明色である十字キー18を模した画像)が表示される。
この状態で演出ボタン17を操作すると、図209(b)に示すように、演出ボタン17が振動することなく、演出図柄70aの前方に重なるようにメニュー画像MGが表示されると共に、メニュー画像MGの表示音が出力される。
メニュー画像MGは、メニュー表示を終了させる「終了」項目、機種に関する説明が行われる「機種説明」項目、所定の演出(例えば確定演出等)の出現率を設定するための「演出カスタマイズ」項目、携帯端末(スマートフォン等)と連携して遊技履歴を管理するための「ぱちログ」項目が設定されており、現在の選択項目が明色で表示される一方で、現在の非選択項目が暗色で表示されるようになっている。
「終了」項目が選択された状態で演出ボタン17が操作されると、図209(c)に示すように、演出ボタン17が振動することなく、メニュー画像MGが消去される。また、メニュー画像MGの消去音が出力されると共に、案内画像AGが再び表示される。
この状態で十字キー18の上ボタンが操作されると、図209(d)に示すように、演出ボタン17や十字キー18が振動することなく、現在の音量値を示す音量値画像OGが表示されると共に、現在の音量値に応じた音量で確認音が出力される。
音量値画像OGの表示中に十字キー18の上ボタンが操作されると、演出ボタン17や十字キー18が振動することなく、演出音の音量値が+1更新される。そして、音量値画像OGが更新後の音量値に応じた音量値画像OGに更新されると共に、更新後の音量値に応じた音量で確認音が出力される。
この状態で十字キー18が操作されずに所定期間(例えば15秒)が経過すると、図209(f)に示すように、音量値画像OGが消去されると共に、案内画像AGが再び表示される。
このように、図209に示した具体例によれば、変動演出中に発生する各種予告演出(セリフ予告演出、擬似連演出、発展演出、カットイン演出、決め演出等)に係る演出ボタン17の有効期間よりも長い期間に亘って発生可能な客待ち中有効期間において、演出ボタン17や十字キー18が操作されたとしても、演出ボタン17を振動させる振動演出(演出ボタン17が振動することで伝達される十字キー18の間接的な振動も含む)が実行されないようになっている。そのため、客待ち状態中に演出ボタン17や十字キー18を操作した場合に、遊技者が驚いてしまうことを防止することができ、遊技者に不快感を与えるような不都合を回避することが可能となる。
なお、変動演出(特別図柄の変動表示)中や大当たり演出(大当たり遊技)中に発生する音量調整や光量調整に係る十字キー18の有効期間についても、変動演出中に発生する各種予告演出(セリフ予告演出、擬似連演出、発展演出、カットイン演出、決め演出等)に係る有効期間よりも長い期間に亘って発生可能であるが、この音量調整や光量調整に係る十字キー18の有効期間において、十字キー18が操作されたとしても、演出ボタン17を振動させる振動演出(演出ボタン17が振動することで伝達される十字キー18の間接的な振動も含む)が実行されないようになっている。そのため、変動演出中や大当たり演出中において遊技者が驚いてしまうことを防止することができ、遊技者に不快感を与えるような不都合を回避することが可能となる。
また、図209に示した具体例によれば、客待ち中有効期間については、有効期間の発生前に有効期間が発生する可能性があることを示唆する有効示唆演出(導入演出)が実行されないようになっている。そのため、遊技者にとって有益な情報(大当たり遊技が実行されることを期待させる演出)が実行されないにも拘らずに、遊技者に身構えさせてしまうことを防止することができ、遊技者に不快感を与えるような不都合を回避することが可能となる。
また、変動演出(特別図柄の変動表示)中や大当たり演出(大当たり遊技)中に発生する音量調整や光量調整に係る十字キー18の有効期間についても、有効期間の発生前に有効示唆演出(導入演出)が実行されないようになっている。そのため、遊技者にとって有益な情報(大当たり遊技が実行されることを期待させる演出)が実行されないにも拘らずに、遊技者に身構えさせてしまうことを防止することができ、遊技者に不快感を与えるような不都合を回避することが可能となる。
また、図209に示した具体例によれば、変動演出中に発生する演出ボタン17の有効期間(操作促進画像の表示期間)よりも長い期間に亘って発生可能な客待ち中有効期間中に演出ボタン17が操作される場合よりも、変動演出中に発生する各種予告演出(セリフ予告演出、擬似連演出、発展演出、カットイン演出、決め演出等)に係る演出ボタン17の有効期間(操作促進画像の表示)中に演出ボタン17が操作された場合の方が、演出ボタン17を振動させる振動演出が実行され易くなっている。そのため、変動演出の演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図209に示した具体例によれば、変動演出中に発生する各種予告演出に係る演出ボタン17の有効期間には、相対的に短い第1有効期間(セリフ予告演出等に係る操作促進画像の表示を伴う有効期間)と相対的に長い第2有効期間(決め演出等に係る操作促進画像の表示を伴う有効期間)とがあるが、変動演出中に発生する演出ボタン17の有効期間よりも長い期間に亘って発生可能な客待ち中有効期間中に演出ボタン17が操作される場合よりも、第2有効期間中に演出ボタン17が操作された場合の方が、演出ボタン17を振動させる振動演出が実行され易くなっている。そのため、変動演出の演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、客待ち中有効期間中に演出ボタン17が操作された場合に、所定の割合で演出ボタン17を振動させる振動演出を実行するようにしてもよいが、この場合であっても、変動演出中に発生する各種予告演出(セリフ予告演出、擬似連演出、発展演出、カットイン演出、決め演出等)に係る演出ボタン17の有効期間中に演出ボタン17が操作された場合よりも低い割合で振動演出を実行するとよい。
(客待ち状態から変動演出が開始される際の具体例)
図210~図212を用いて、客待ち状態から変動演出が開始される際の具体例について説明する。図210は、客待ち状態から変動演出が開始されるタイミングチャートであり、図211(a)~(f)及び図212(g)~(k)は、図210の(a)~(k)に対応する演出例を示す図である。
まず、T0のタイミングは、客待ち状態が開始されてから0フレーム目となるタイミングである。このタイミングにおいて、客待ちデモ演出を開始するための待機時間(30秒)の減算が開始される。
具体的には、図211(a)に示すように、第1画像表示装置70では、演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示した状態となっている。また、第1特図保留数表示領域70E、及び、第2特図保留数表示領域70Fには「0」が表示され、保留アイコン、及び、当該アイコンTIが表示されていない状態となっている。
T1のタイミングは、第1特図保留数(U1)が「0」から「1」に増加したタイミング(客待ち状態の開始から4フレーム目)である。このタイミングにおいて、第1特図保留数字の非アニメーションによる増加表示、及び、第1保留アイコンの非アニメーションによる増加表示(1フレームで完了)が行われ、アイコン発生時の報知音である第1発生報知音の出力が開始される。
具体的には、図211(b)に示すように、第1画像表示装置70では、第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1特図保留数字が「0」から「1」に変化すると共に、第1表示部70B1に第1保留アイコン(白アイコン)H11が通常サイズで表示される。また、音声出力装置9から第1発生報知音(ピコッ)が出力される。
T2のタイミングは、第1特図保留数(U1)が「1」から「0」に減少して通常変動パターンによる変動演出(特別図柄の変動表示)が開始されるタイミング(客待ち状態の開始から5フレーム目)である。このタイミングにおいて、演出図柄70a、及び、特殊図柄TZの変動表示、第1特図保留数字の非アニメーションによる減少表示、及び、第1保留アイコンの当該アイコンへのアニメーションによる変化表示(減少表示)が開始される。
具体的には、図211(c)に示すように、第1画像表示装置70では、第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1特図保留数字が「1」から「0」に変化すると共に、第1表示部70B1に表示されていた第1保留アイコン(白アイコン)H11が当該アイコン表示領域70Cに向けて移動(シフト)を開始する。また、演出図柄70aがスクロール(他の演出図柄に更新)されない状態での縮小表示(準備動作)を開始すると共に、特殊図柄TZがスクロールを開始する。
T3のタイミングは、第1発生報知音の出力が開始されてから10フレーム目となるタイミング(客待ち状態の開始から14フレーム目)である。このタイミングにおいて、第1発生報知音の出力が終了する。
具体的には、図211(d)に示すように、第1画像表示装置70では、第1保留アイコン(白アイコン)H11の当該アイコン表示領域70Cへの移動(シフト)が継続すると共に、演出図柄70aの縮小表示(準備動作)が継続する。
T4のタイミングは、第1保留アイコンの変化表示(減少表示)が開始してから20フレーム目となるタイミング(客待ち状態の開始から25フレーム目)である。このタイミングにおいて、第1保留アイコンの変化表示が終了する。
具体的には、図211(e)に示すように、第1画像表示装置70では、第1表示部70B1から移動してきた第1保留アイコンH11が当該アイコン表示領域70Cの中心に位置して当該アイコンTIになると共に、演出図柄70aの縮小表示(準備動作)が停止する。
T5のタイミングは、変動演出が開始されてから40フレーム目となるタイミング(客待ち状態の開始から45フレーム目)である。このタイミングにおいて、演出図柄70aの変動表示が継続している。
具体的には、図211(f)に示すように、第1画像表示装置70では、左の変動表示領域での演出図柄70aのスクロール(下方向への移動)に続いて、中央の変動表示領域での演出図柄70aのスクロール(下方向への移動)が開始される。
T6のタイミングは、変動演出が開始されてから50フレーム目となるタイミング(客待ち状態の開始から55フレーム目)である。このタイミングにおいて、演出図柄70aの変動表示が継続している。
具体的には、図212(g)に示すように、第1画像表示装置70では、中央の変動表示領域での演出図柄70aのスクロール(下方向への移動)に続いて、右の変動表示領域での演出図柄70aのスクロール(下方向への移動)が開始され、全ての変動表示領域で演出図柄70aがスクロールしている状態となる。
T7のタイミングは、変動演出が開始されてから225フレーム目となるタイミング(客待ち状態の開始から230フレーム目)である。このタイミングにおいて、演出図柄70aの変動表示が継続している。
具体的には、図212(h)に示すように、第1画像表示装置70では、左側の変動表示領域で「3」の演出図柄70aが仮停止される(揺れ動いた状態になる)と共に、中央と右側の変動表示領域で演出図柄70aのスクロールが継続する。
T8のタイミングは、変動演出が開始されてから255フレーム目となるタイミング(客待ち状態の開始から260フレーム目)である。このタイミングにおいて、演出図柄70aの変動表示が継続している。
具体的には、図212(i)に示すように、第1画像表示装置70では、右側の変動表示領域で「5」の演出図柄70aが仮停止される(揺れ動いた状態になる)と共に、中央の変動表示領域で演出図柄70aのスクロールが継続する。
T9のタイミングは、変動演出が開始されてから285フレーム目となるタイミング(客待ち状態の開始から290フレーム目)である。このタイミングにおいて、演出図柄70aの変動表示が継続している。
具体的には、図212(j)に示すように、第1画像表示装置70では、中央の変動表示領域に「6」の演出図柄70aが仮停止され(揺れ動いた状態になり)、ハズレであることを示す演出図柄70aの組み合わせが表示された状態となる。
T10のタイミングは、変動演出が開始されてから300フレーム目となるタイミング(客待ち状態の開始から305フレーム目)である。このタイミングにおいて、演出図柄70aの変動表示、及び、特殊図柄TZの変動表示が終了する。
具体的には、図212(k)に示すように、第1画像表示装置70では、左中右の変動表示領域で仮停止していた演出図柄70aが停止表示すると共に、特殊図柄TZが演出図柄70aと同じ組み合わせ「365」で停止表示する。また、当該アイコン表示領域70Cに表示されていた当該アイコンTIが消去される。
このように、客待ち状態中に特図保留数が増加(「0」から「1」に変化)した場合には、保留数字、及び、保留アイコンの非アニメーションによる増加表示が最短となる1フレーム分の期間(時間)で終了するため、間延びしないように即座に変動演出(保留数字の減少表示、及び、保留アイコンの変化表示)に移行させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、保留数字、及び、保留アイコンの増加表示の開始に同期して出力される発生報知音が、保留数字、及び、保留アイコンの増加表示が終了する(フレーム更新)タイミングよりも後の(フレーム更新)タイミングまで継続するため、特図保留数が増加したことを遊技者に確実に認識させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、特図保留数が減少(「1」から「0」に変化)した場合には、保留数字の非アニメーションによる減少表示、及び、保留アイコンの当該アイコンへのアニメーションによる変化表示が実行されるため、特図保留数が減少したことを遊技者に確実に認識させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、保留アイコンの当該アイコンへの変化表示が完了することになる(フレーム更新)タイミングよりも、保留数字の減少表示が完了することになる(フレーム更新)タイミングの方が早いため、特図保留数が変化することを演出しつつ、保留数字によって特図保留数が減少したことを遊技者が把握し易くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、保留アイコンの当該アイコンへの変化表示が完了するまでは、演出図柄がスクロールせず(次の演出図柄に更新されず)、保留アイコンの変化表示が完了する(フレーム更新)タイミングで演出図柄のスクロール(次の演出図柄への更新)が開始されるため、保留記憶が減少してから変動演出が開始されるという遊技の進行を把握し易くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、客待ち状態中に特図保留数が増加(「0」から「1」に変化)した場合において、保留アイコンの増加表示を非アニメーションで実行するのではなく、保留数字の増加表示よりも長く継続するように、複数フレーム(例えば5フレーム)に亘るアニメーションで実行するようにしてもよい。このようにすることで、特図保留数の増加を遊技者が把握し易くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、保留数字の減少表示と保留アイコンの当該アイコンへの変化表示(減少表示)とを同じ(フレーム更新)タイミングで開始するのではなく、保留数字の減少表示が完了する(フレーム更新)タイミングの方が早いのであれば、どちらを先に開始してもよい。このようにすることで、表示制御の自由度を向上させつつ、特図保留数が減少したことを早い段階で把握させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、保留アイコンの変化表示が完了する(フレーム更新)タイミングで演出図柄のスクロール(次の演出図柄への更新)を開始(通常よりも開始が遅延)するのではなく、保留アイコンの変化表示が完了する少し前の(フレーム更新)タイミングで演出図柄のスクロール(次の演出図柄への更新)を開始させるようにしてもよい。
(変動演出中に保留数が増加する際の具体例)
図213~図214を用いて、変動演出中に保留数が増加する際の具体例について説明する。図213は、変動演出中に保留数が増加するタイミングチャートであり、図214(a)~(c)は、図213の(a)~(c)に対応する演出例を示す図である。
まず、T1のタイミングは、通常変動パターンによる変動演出が開始されてから50フレーム目となるタイミングである。このタイミングにおいて、演出図柄70aの変動表示が継続している。
具体的には、図214(a)に示すように、第1画像表示装置70では、演出図柄70a、及び、特殊図柄TZのスクロール(下方向への移動)が行われている。また、第1特図保留数表示領域70E、及び、第2特図保留数表示領域70Fには「0」が表示され、当該アイコン(白アイコン)THが表示されている。
T2のタイミングは、第1特図保留数(U1)が「0」から「1」に増加したタイミング(変動演出の開始から60フレーム目)である。このタイミングにおいて、第1特図保留数字の非アニメーションによる増加表示、及び、第1保留アイコンのアニメーションによる増加表示が開始され、アイコン発生時の報知音である第1発生報知音の出力が開始される。
具体的には、図214(b)に示すように、第1画像表示装置70では、第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1特図保留数字が「0」から「1」に変化すると共に、第1表示部70B1に第1保留アイコン(白アイコン)H11が極小サイズで表示されて拡大表示を開始する。また、音声出力装置9から第1発生報知音(ピコッ)が出力される。
T3のタイミングは、第1保留アイコンの増加表示が開始されてから10フレーム目となるタイミング(変動演出の開始から70フレーム目)である。このタイミングにおいて、第1保留アイコンの増加表示が終了すると共に、第1発生報知音の出力が終了する。
具体的には、図214(c)に示すように、第1画像表示装置70では、第1表示部70B1に表示された第1保留アイコン(白アイコン)の拡大表示が終了して通常サイズで表示される。
このように、特図保留数が増加した場合には、保留数字の非アニメーションによる増加表示、及び、保留アイコンのアニメーションによる増加表示が実行されるため、特図保留数が増加したことを遊技者に確実に認識させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、保留アイコンの増加表示が完了することになる(フレーム更新)タイミングよりも、保留数字の増加表示が完了することになる(フレーム更新)タイミングの方が早いため、特図保留数が変化することを演出しつつ、保留数字によって特図保留数が増加したことを遊技者が把握し易くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、変動演出の実行中に特図保留数が増加した場合には、客待ち状態中に特図保留数が増加した場合に比べて、長い期間に亘って保留アイコンの増加表示が実行されるため、特図保留数が増加したことを遊技者に確実に認識させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、保留数字、及び、保留アイコンの増加表示の開始に同期して出力される発生報知音が、保留アイコンの増加表示が終了する(フレーム更新)タイミングに同期して終了するため、特図保留数が増加したことを効果的に演出することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、保留アイコンの当該アイコンへの変化表示に係る期間(20フレーム)よりも、保留アイコンの増加表示に係る期間(10フレーム)の方が短くなっているので、変動演出が開始されることを強調することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、保留数字の増加表示と保留アイコンの増加表示とを同じ(フレーム更新)タイミングで開始するのではなく、保留数字の増加表示が完了する(フレーム更新)タイミングの方が早いのであれば、どちらを先に開始してもよい。このようにすることで、表示制御の自由度を向上させつつ、特図保留数が増加したことを早い段階で把握させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、保留アイコンの当該アイコンへの変化表示に係る期間よりも、保留アイコンの増加表示に係る期間を短くするのではなく、保留アイコンの増加表示に係る期間が長くなるようにしてもよい。このようにすることで、特図保留数が増加したことを強調することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、保留アイコンの当該アイコンへの変化表示に係る期間よりも、保留アイコンの増加表示に係る期間を短くするのではなく、両期間を同じ長さにしてもよい。
(保留数が減少直後に増加する際の具体例)
図215~図216を用いて、保留数が減少直後に増加する際の具体例について説明する。図215は、保留数が減少直後に増加するタイミングチャートであり、図216(a)~(f)は、図215の(a)~(f)に対応する演出例を示す図である。
まず、T0のタイミングは、演出図柄70aが停止表示されてから5フレーム目となるタイミングである。このタイミングにおいて、演出図柄70aの停止表示が継続している。
具体的には、図216(a)に示すように、第1画像表示装置70では、ハズレを示す「4」「6」「8」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示した状態となっている。また、第1特図保留数表示領域70Eに「2」が表示されると共に、第2特図保留数表示領域70Fに「0」が表示されている。さらに、第1表示部70B1に第1保留アイコン(白アイコン)H11が表示されると共に、第2表示部70B2に第1保留アイコン(白アイコン)H12が表示され、当該アイコンTIが表示されていない状態となっている。
T1のタイミングは、通常変動パターンによる変動演出(特別図柄の変動表示)が開始されるタイミング(演出図柄70aが停止表示されてから20フレーム目)である。このタイミングにおいて、演出図柄70a、及び、特殊図柄TZの変動表示、第1特図保留数字の非アニメーションによる減少表示、第1保留アイコンの当該アイコンへのアニメーションによる変化表示、及び、第1保留アイコンのアニメーションによる減少表示が開始される。
具体的には、図216(b)に示すように、第1画像表示装置70では、第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1特図保留数字が「2」から「1」に変化する。また、第1表示部70B1に表示されていた第1保留アイコン(白アイコン)H11が当該アイコン表示領域70Cに向けて移動(シフト)を開始すると共に、第2表示部70B2に表示されていた第1保留アイコン(白アイコン)H12が第1表示部70B1に向けて移動(シフト)を開始する。さらに、演出図柄70aがスクロール(他の演出図柄に更新)されない状態での縮小表示(準備動作)を開始すると共に、特殊図柄TZがスクロールを開始する。
T2のタイミングは、第1特図保留数(U1)が「1」から「2」に増加したタイミング(演出図柄70aが停止表示されてから30フレーム目)である。このタイミングにおいて、第1特図保留数字の非アニメーションによる増加表示が開始されるが、第1保留アイコンの変化表示、及び、減少表示の実行中であるため、第1保留アイコンの増加表示やアイコン発生時の報知音である発生報知音の出力は待機されることになる。
具体的には、図216(c)に示すように、第1画像表示装置70では、第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1特図保留数字が「1」から「2」に変化すると共に、演出図柄70aの縮小表示(準備動作)が継続する。
T3のタイミングは、第1保留アイコンの変化表示、及び、減少表示が開始してから20フレーム目となるタイミング(演出図柄70aが停止表示されてから40フレーム目)である。このタイミングにおいて、第1保留アイコンの変化表示、及び、減少表示が終了する。また、待機していた第1保留アイコンのアニメーションによる増加表示が開始されると共に、アイコン発生時の報知音である第1発生報知音の出力が開始される。
具体的には、図216(d)に示すように、第1画像表示装置70では、第1表示部70B1から移動してきた第1保留アイコンH11が当該アイコン表示領域70Cの中心に位置して当該アイコンTIになると共に、第2表示部70B2から移動してきた第1保留アイコンH12が第1表示部70B1の中心に位置し、演出図柄70aの縮小表示(準備動作)が停止する。また、第2表示部70B2に第1保留アイコン(白アイコン)H13が極小サイズで表示されて拡大表示を開始すると共に、音声出力装置9からの第1発生報知音(ピコッ)の出力が開始される。
T4のタイミングは、第1保留アイコンの増加表示が開始されてから5フレーム目となるタイミング(演出図柄70aが停止表示されてから45フレーム目)である。このタイミングにおいて、第1保留アイコンの増加表示、及び、第1発生報知音の出力が継続している。
具体的には、図216(e)に示すように、第1画像表示装置70では、第2表示部70B2に第1保留アイコン(白アイコン)H13が小サイズで表示されて拡大表示を継続すると共に、音声出力装置9からの第1発生報知音(ピコッ)の出力が継続している。また、左側の変動表示領域での演出図柄70aのスクロール(下方向への移動)が開始される。
T5のタイミングは、第1保留アイコンの増加表示が開始されてから10フレーム目となるタイミング(演出図柄70aが停止表示されてから50フレーム目)である。このタイミングにおいて、第1保留アイコンの増加表示が終了すると共に、第1発生報知音の出力が終了する。
具体的には、図216(f)に示すように、第1画像表示装置70では、第1表示部70B1に表示された第1保留アイコン(白アイコン)の拡大表示が終了して通常サイズで表示される。また、中央の変動表示領域での演出図柄70aのスクロール(下方向への移動)が開始される。
このように、保留アイコンの当該アイコンへの変化表示、及び、保留アイコンの減少表示の実行中に特図保留数が増加した場合には、この変化表示、及び、減少表示が完了することになる(フレーム更新)タイミングより前であっても、保留数字の増加表示を開始するため、保留アイコンの変化表示、及び、減少表示の実行中であっても特図保留数が増加したことを遊技者に認識させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、保留アイコンの当該アイコンへの変化表示、及び、保留アイコンの減少表示の実行中に特図保留数が増加した場合には、保留アイコンの増加表示、及び、発生報知音の出力を待機(制限)しておき、保留アイコンの変化表示、及び、減少表示が完了した(フレーム更新)タイミングで、保留アイコンの増加表示、及び、発生報知音の出力を開始するため、特図保留数の推移が把握し難くなることを防止でき、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、保留数字の増加表示よりも後に実行される保留アイコンの増加表示に同期して発生報知音を出力するのではなく、保留数字の増加表示に同期して発生報知音を出力するようにしてもよい。
また、保留アイコンの変化表示、及び、減少表示が完了した(フレーム更新)タイミングで、保留アイコンの増加表示、及び、発生報知音の出力を開始(通常よりも開始が遅延)するのではなく、保留アイコンの変化表示、及び、減少表示が完了する少し前の(フレーム更新)タイミングで保留アイコンの増加表示、及び、発生報知音の出力を開始させるようにしてもよい。このようにすることで、特図保留数の推移が把握し難くなることを抑制でき、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、保留アイコンの増加表示中に特図保留数が増加した場合であっても、保留アイコンの変化表示や減少表示中と同様に、保留アイコンの増加表示、及び、発生報知音の出力を待機(制限)する一方、保留数字の増加表示を開始し、保留アイコンの増加表示が完了した(フレーム更新)タイミングで、保留アイコンの増加表示、及び、発生報知音の出力を開始すればよい。
(特定リーチ演出中に保留数が増加する際の具体例)
図217~図218を用いて、特定リーチ演出中に保留数が増加する際の具体例について説明する。図217は、特定リーチ演出中に保留数が増加するタイミングチャートであり、図218(a)~(f)は、図217の(a)~(f)に対応する演出例を示す図である。
まず、T1のタイミングは、SPリーチ変動パターンによる変動演出が開始されてから400フレーム目となるタイミングである。このタイミングにおいて、SPリーチ演出の前に実行されるノーマルリーチ演出、及び、特殊図柄TZの変動表示が継続している。
具体的には、図218(a)に示すように、第1画像表示装置70では、左右の変動表示領域に「5」の演出図柄70aがそれぞれ仮停止され、中央の変動表示領域では演出図柄70aの変動表示が継続している。また、第1特図保留数表示領域70Eに「1」が表示されると共に、第2特図保留数表示領域70Fに「0」が表示されている。さらに、第1表示部70B1に第1保留アイコン(白アイコン)H11が表示されると共に、当該アイコン(白アイコン)THが表示されている。
T2のタイミングは、ノーマルリーチ演出の開始から90フレーム目となるタイミング(変動演出が開始されてから430フレーム目)である。このタイミングにおいて、SPリーチ演出に発展するための発展演出が開始される。
具体的には、第1画像表示装置70では、左右の変動表示領域で仮停止している「5」の演出図柄70a、及び、中央の変動表示領域でスクロールしている演出図柄70aが、画面左上への移動、及び、縮小表示を開始し、演出図柄70aが数字のみが拡大されたシンプルな表示態様に変化する。
T3のタイミングは、発展演出が開始されてから15フレーム目となるタイミング(変動演出が開始されてから445フレーム目)である。このタイミングにおいて、SPリーチ演出に発展するための発展演出が継続している。
具体的には、図218(b)に示すように、第1画像表示装置70では、左右の変動表示領域で仮停止している「75」の演出図柄70a、及び、中央の変動表示領域でスクロールしている演出図柄70aが画面左上に近い位置に表示される共に、通常サイズよりも小さいサイズで表示される。
T4のタイミングは、発展演出が開始されてから30フレーム目となるタイミング(変動演出が開始されてから460フレーム目)である。このタイミングにおいて、発展演出が終了する一方、SPリーチ演出が開始される。
具体的には、図218(c)に示すように、第1画像表示装置70では、左中右の変動表示領域の演出図柄70aが画面左上に縮小サイズで表示されると共に、画面中央には味方キャラC2と敵キャラC3とが対決する対決演出が開始される。また、当該アイコン表示領域70Cに表示されている当該アイコンTIを残して、保留アイコン表示領域(第1保留アイコン表示領域70B、第2保留アイコン表示領域70D)に表示されている保留アイコン(ここでは第1保留アイコンのみ)が保留アイコン表示領域と一緒に非表示となる。さらに、特殊図柄TZが演出図柄70aと同じ「7」図柄でリーチ状態となる。
T5のタイミングは、第1特図保留数(U1)が「1」から「2」に増加したタイミング(変動演出が開始されてから820フレーム目)である。このタイミングにおいて、第1特図保留数字の非アニメーションによる増加表示が開始されるが、SPリーチ演出(対決演出)の実行中であるため、このタイミングでの第1保留アイコンの増加表示やアイコン発生時の報知音である発生報知音の出力は行われないことになる。
具体的には、図218(d)に示すように、第1画像表示装置70では、第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1特図保留数字が「1」から「2」に変化すると共に、対決演出の最終演出(大当たりか否かを報知するための決め演出)が実行されている。
T6のタイミングは、SPリーチ演出(対決演出)が開始されてから420フレーム目となるタイミング(変動演出が開始されてから880フレーム目)である。このタイミングにおいて、対決演出の最終演出(決め演出)の結果が導出される。
具体的には、図218(e)に示すように、第1画像表示装置70では、味方キャラC2が敵キャラC3に勝利する演出が行われると共に、画面左上で縮小表示されている演出図柄70aが大当たりであることを示す組み合わせ(「555」)で仮停止する(揺れ動いた状態になる)。
T7のタイミングは、SPリーチ演出(対決演出)が開始されてから450フレーム目となるタイミング(変動演出が開始されてから910フレーム目)である。このタイミングにおいて、SPリーチ演出(対決演出)が終了し、第1保留アイコンの非アニメーションによる復帰表示、及び、増加表示が行われる。
具体的には、図218(f)に示すように、第1画像表示装置70では、画面左上に縮小表示されていた演出図柄70aが画面中央に拡大表示されて仮停止される(揺れ動いた状態になる)。また、第1表示部70B1に第1保留アイコン(白アイコン)H11が再表示されると共に、第2表示部70B2に第1保留アイコン(白アイコン)H12が通常サイズで表示される。
そして、左中右の変動表示領域で仮停止していた演出図柄70aがキャラクタと数字で構成される表示態様に復帰し、最終的には、演出図柄70aが停止表示すると共に、特殊図柄TZが演出図柄70aと同じ組み合わせ「555」で停止表示する。また、当該アイコン表示領域70Cに表示されていた当該アイコンTIが消去される。
このように、特定演出(SPリーチ演出)の実行中に特図保留数が増加した場合には、この特定演出が終了することになる(フレーム更新)タイミングより前であっても、保留数字の増加表示を開始するため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、特定演出(SPリーチ演出)の実行中に特図保留数が増加した場合には、保留アイコンの増加表示の実行を待機(制限)しておき、特定演出が終了(縮小表示されていたハズレ演出図柄又は大当たり演出図柄が拡大表示)した(フレーム更新)タイミングで、保留アイコンの増加表示を開始するため、特図保留数の推移が把握し難くなることを防止でき、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、特定演出(SPリーチ演出)が終了したタイミングで保留アイコンの増加表示を開始する場合に、1フレームで完結する非アニメーションによる保留アイコンの増加表示を行うため、特図保留数が増加したタイミングと保留アイコンの増加表示を実行するタイミングとに極端なズレがあったとしても、遊技者の違和感を軽減することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、特定演出(SPリーチ演出)が終了したタイミングで保留アイコンの増加表示を開始する場合に、発生報知音を出力しないため、発生報知音によって特定演出が終了したタイミングで特図保留数が増加したと勘違いさせ難くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、特定演出(SPリーチ演出)の実行中に特図保留数が複数増加した場合であっても、保留数字の増加表示を実行する一方で、保留アイコンの増加表示の実行を待機(制限)しておき、特定演出が終了した(フレーム更新)タイミングで増加した分の保留アイコンの増加表示を1フレームでまとめて実行するようにするとよい。
また、特定演出(SPリーチ演出)の実行中に特図保留数が増加した場合には、発生報知音を出力しないのではなく、保留数字の増加表示に同期して発生報知音を出力してもよい。
また、特定演出としてSPリーチ演出を例示したが、特定演出にSPSPリーチ演出を含めてもよいし、全回転リーチ演出を含めてもよい。
(特定遊技状態の終了前後に保留数が増減する際の具体例)
図219~図221を用いて、特定遊技状態の終了前後に保留数が増減する際の具体例について説明する。図219は、特定遊技状態の終了前後に保留数が増減するタイミングチャートであり、図220(a)~(f)、及び、図221(g)~(i)は、図219の(a)~(i)に対応する演出例を示す図である。
まず、T1のタイミングは、特定遊技状態における最後(100回目)の変動演出が開始されてから400フレーム目となるタイミングである。このタイミングにおいて、演出図柄70a、及び、特殊図柄TZの変動表示が継続している。
具体的には、図220(a)に示すように、第1特図保留数表示領域70Eに「1」が表示されると共に、第2特図保留数表示領域70Fに「4」が表示されている。また、第1保留アイコン表示領域70Bが消去されていると共に、第2保留アイコン表示領域70Dの第1表示部70D1~第4表示部70D4にそれぞれ第2保留アイコン(白アイコン)H21~H24が表示され、当該アイコンTIが表示された状態となっている。さらに、画面上部には、特定遊技状態で実行可能な変動演出の回数(ここでは「残り0回」)が表示されると共に、画面右上には、遊技領域5aの右側領域に向けて遊技球を発射することを促す右打ち画像MUが表示されている。
T2のタイミングは、第1特図保留数(U1)が「1」から「2」に増加したタイミング(変動演出が開始されてから415フレーム目)である。このタイミングにおいて、第1特図保留数字の非アニメーションによる増加表示が開始されるが、第1保留アイコン表示領域70Bが消去されているため、第1保留アイコンの増加表示やアイコン発生時の報知音である発生報知音の出力は行われないことになる。
具体的には、図220(b)に示すように、第1画像表示装置70では、第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1特図保留数字が「1」から「2」に変化すると共に、演出図柄70aのスクロールが継続する。
T3のタイミングは、変動演出が開始されてから430フレーム目となるタイミングである。このタイミングにおいて、左中右の変動表示領域で変動表示していた演出図柄70aが同時に仮停止する。
具体的には、図220(c)に示すように、第1画像表示装置70では、左中右の変動表示領域に「285」の演出図柄70aが仮停止され(揺れ動いた状態になり)、ハズレであることを示す演出図柄70aの組み合わせが表示された状態となる。
T4のタイミングは、演出図柄70aが仮停止してから15フレーム目となるタイミング(変動演出が開始されてから445フレーム目)である。このタイミングにおいて、所定の有利期間(大当たり遊技と特定遊技状態が継続している間)における遊技の結果を示すリザルト表示が開始される。
具体的には、図220(d)に示すように、第1画像表示装置70では、背景画像HGが暗転すると共に、特定遊技状態の終了を示す「スペシャルタイム終了」、及び、所定の有利期間中に実行された大当たり遊技の回数「大当たり×1」の文字が表示される。また、仮停止している演出図柄70aが画面左上に縮小表示される。
T5のタイミングは、リザルト表示が開始されてから15フレーム目となるタイミング(変動演出が開始されてから460フレーム目)である。このタイミングにおいて、リザルト表示が継続している。
具体的には、図220(e)に示すように、第1画像表示装置70では、所定の有利期間中に獲得した(払い出された)遊技球の数を示す「TOTAL 1200pt」の文字が追加表示される。
T6のタイミングは、リザルト表示が開始されてから30フレーム目となるタイミング(変動演出の開始から475フレーム目)である。このタイミングにおいて、演出図柄70aの変動表示、及び、特殊図柄TZの変動表示が終了する。
具体的には、図220(f)に示すように、第1画像表示装置70では、画面左上で仮停止していた演出図柄70aが画面中央に移動して停止表示すると共に、特殊図柄TZが演出図柄70aと同じ組み合わせ「285」で停止表示する。また、当該アイコン表示領域70Cに表示されていた当該アイコンTIが消去される。
T7のタイミングは、特定遊技状態における最後(100回目)の変動演出が終了して通常遊技状態における1回目の変動演出が開始されるタイミング(変動演出の開始から490フレーム目)である。このタイミングにおいて、演出図柄70a、及び、特殊図柄TZの変動表示、第2保留数字の非アニメーションによる減少表示、第2保留アイコンの当該アイコンへのアニメーションによる変化表示、第2保留アイコンのアニメーションによる減少表示、第1保留アイコンの非アニメーションによる復帰表示、及び、第1保留アイコンの非アニメーションによる増加表示が開始される。
具体的には、図221(g)に示すように、第1画像表示装置70では、第2特図保留数表示領域70Fの第2保留数字が「4」から「3」に変化すると共に、第1表示部70D1に表示されていた第2保留アイコン(白アイコン)H21が当該アイコン表示領域70Cに向けて移動(シフト)を開始すると共に、第2表示部70D2~第4表示部70D4に表示されていた第2保留アイコン(白アイコン)H22~H24が1つ隣りの表示部に向けて移動(シフト)を開始する。
また、第1保留アイコン表示領域が復帰して第1表示部70B1に第1保留アイコン(白アイコン)H11が復帰表示されると共に、第2表示部70B2に第1保留アイコン(白アイコン)H12が通常サイズで表示される。さらに、演出図柄70aがスクロール(他の演出図柄に更新)されない状態での縮小表示(準備動作)を開始すると共に、特殊図柄TZがスクロールを開始する。また、画面左上には、遊技領域5aの左側領域に向けて遊技球を発射することを促す左打ち画像HUが表示される。
T8のタイミングは、第2保留アイコンの変化表示、及び、減少表示が開始してから20フレーム目となるタイミング(前回の変動演出の開始から510フレーム目)である。このタイミングにおいて、第2保留アイコンの変化表示、及び、減少表示が終了する。
具体的には、図221(h)に示すように、第1画像表示装置70では、第1表示部70D1から移動してきた第2保留アイコンH21が当該アイコン表示領域70Cの中心に位置して当該アイコンTIになると共に、第2表示部70D2~第4表示部70D4から移動してきた第2保留アイコンH22~H24が隣の表示部の中心に位置し、演出図柄70aの縮小表示(準備動作)が停止する。
T9のタイミングは、第2保留アイコンの変化表示、及び、減少表示が終了してから10フレーム目となるタイミング(前回の変動演出の開始から520フレーム目)である。このタイミングにおいて、演出図柄70aのスクロール(下方向への移動)が継続する。
具体的には、図221(i)に示すように、第1画像表示装置70では、左側の変動表示領域での演出図柄70aのスクロールに続いて、中央の変動表示領域での演出図柄70aのスクロール(下方向への移動)が開始される。
このように、特定遊技状態中に第1特図保留数(U1)が増加した場合には、第1保留アイコンの増加表示を待機(制限)する一方、第1特図保留数字の増加表示を開始するため、特定演出の実行中であっても特図保留数が増加したことを遊技者に認識させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、特定遊技状態中に第1特図保留数(U1)が増加した場合には、特定遊技状態(における最後の変動演出)が終了した(フレーム更新)タイミングで、第1保留アイコンの増加表示を開始するため、それ以前に実行された第1特図保留数字の増加表示を見逃した場合であっても、第1特図保留数が増加したことを認識することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、特定遊技状態(における最後の変動演出)が終了したタイミングで第1保留アイコンの増加表示を開始する場合に、1フレームで完結する非アニメーションによる保留アイコンの増加表示を行うため、特図保留数が増加したタイミングと保留アイコンの増加表示を実行するタイミングとに極端なズレがあったとしても、遊技者の違和感を軽減することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、特定遊技状態(における最後の変動演出)が終了したタイミングで保留アイコンの増加表示を開始する場合に、発生報知音を出力しないので、発生報知音によって特定遊技状態が終了したタイミングで特図保留数が増加したと勘違いさせ難くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、保留アイコンの当該アイコンへの変化表示が完了するまでは、演出図柄がスクロールせず(次の演出図柄に更新されず)、保留アイコンの変化表示が完了する(フレーム更新)タイミングで演出図柄のスクロール(次の演出図柄への更新)が開始されるため、変動演出中の演出の進行を把握し易くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、特定遊技状態中に第1特図保留数が複数増加した場合であっても、保留数字の増加表示を実行する一方で、保留アイコンの増加表示の実行を待機(制限)しておき、特定遊技状態(における最後の変動演出)が終了した(フレーム更新)タイミングで増加した分の保留アイコンの増加表示を1フレームでまとめて実行すればよい。
また、特定遊技状態中に第1特図保留数が増加した場合には、発生報知音を出力しないのではなく、保留数字の増加表示に同期して発生報知音を出力してもよい。
なお、本実施形態では、通常遊技状態においては第1保留アイコン表示領域70B、及び、第2保留アイコン表示領域70Dが設定(表示)されていたが、第2保留アイコン表示領域70Dを設定(表示)せずに第1保留アイコン表示領域70Bだけを設定(表示)するようにしてもよい。
また、本実施形態では、変動演出中に特定演出(SPリーチ演出、SPSPリーチ演出、全回転リーチ演出)が実行されているか否かに拘らず当該アイコン表示領域70Cが設定(表示)されていたが、特定演出の実行中において当該アイコン表示領域70Cを設定(表示)せずに当該アイコンを非表示としてもよいし、特定演出の実行途中から当該アイコン表示領域70Cを設定(表示)せずに当該アイコンを非表示としてもよい。
また、本実施形態では、第1特図保留数表示領域70Eと第2特図保留数表示領域70Fとを第1画像表示装置70に設定(表示)していたが、第2画像表示装置71に設定(表示)してもよいし、画像表示装置とは異なる専用の表示器(例えば、7セグメントLED、ドットマトリックス、専用のLED等)に設定(表示)してもよい。そして、専用のLEDに設定する場合には、LEDの点灯色や点灯/点滅態様によって特図保留数を表示するとよい。
(先読み動作演出及びステップアップ予告演出が実行される場合の演出例)
図222及び図223を用いて、先読み動作演出及びステップアップ予告演出が実行される場合の演出例について説明する。
まず、図222(a)に示すように、第1画像表示装置70では、ハズレを示す「468」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示した状態となっている。また、第1特図保留数表示領域70Eに「3」が表示されると共に、第1保留アイコン表示領域70Bに3つの白アイコンHIが表示されている。このとき、客待ち状態ではないため、遊技盤5に設けられた複数の遊技盤装飾LED(盤用照明装置の一部)による演出発光(虹発光以外の発光態様)が行われている。
この状態から変動演出(事前変動に相当)が開始されると、図222(b)に示すように、第1特図保留数表示領域70Eが「3」から「2」に変化すると共に、3つの保留アイコンHIが当該アイコン表示領域70Cに向けて移動(シフト)を開始する。また、演出図柄70aが縮小表示(準備動作)を開始すると共に、特殊図柄TZがスクロールを開始する。
このタイミングで、3回の変動演出に亘る先読み動作演出の1回目の演出が開始される。具体的には、先読み動作演出の弱予告として、第2可動部材74が青色で発光すると共に、第1画像表示装置70の前方に向けて動作する弱動作を行うと共に、弱動作効果音が出力される。
その後、保留アイコンHIの移動が完了した直後に先読み動作演出の予告対象となる保留アイコン(図中左端)が青アイコンに変化すると、図222(c)に示すように、演出図柄70aの縮小表示(準備動作)が終了して通常サイズでのスクロール表示(高速変動)が開始され、その後に第2可動部材74が初期位置に復帰して先読み動作演出の1回目の演出が終了する。また、入賞口ランプNR(図示省略)が青アイコンと同じ青色で発光してランプ変化演出が開始される。
そして、変動時間が経過すると、図222(d)に示すように、演出図柄70aが「365」のハズレ出目で停止表示すると共に、特殊図柄TZが「365」のハズレ出目で停止表示する。
さらに、演出図柄の停止時間が経過して次の変動演出(事前変動に相当)が開始されると、図222(e)に示すように、第1特図保留数表示領域70Eが「2」から「1」に変化すると共に、2つの保留アイコンHIが当該アイコン表示領域70Cに向けて移動(シフト)を開始する。また、演出図柄70aが縮小表示(準備動作)を開始すると共に、特殊図柄TZがスクロールを開始する。
このタイミングで、先読み動作演出の2回目の演出が開始される。具体的には、先読み動作演出の弱予告として、第2可動部材74が青色で発光すると共に、第1画像表示装置70の前方に向けて動作する弱動作を行うと共に、弱動作効果音が出力される。
その後、保留アイコンHIの移動が完了した直後に先読み動作演出の予告対象となる保留アイコンが赤アイコンに変化すると、図222(f)に示すように、演出図柄70aの縮小表示(準備動作)が終了して通常サイズでのスクロール表示(高速変動)が開始され、その後に第2可動部材74が初期位置に復帰して先読み動作演出の2回目の演出が終了する。また、入賞口ランプNR(図示省略)が赤アイコンと同じ赤色で発光してランプ変化演出が継続される。
そして、変動時間が経過すると、図223(g)に示すように、演出図柄70aが「635」のハズレ出目で停止表示すると共に、特殊図柄TZが「635」のハズレ出目で停止表示する。
さらに、演出図柄の停止時間が経過して先読み動作演出の予告対象となる変動演出(当該変動に相当)が開始されると、図223(h)に示すように、第1特図保留数表示領域70Eが「1」から「0」に変化すると共に、1つの保留アイコンHIが当該アイコン表示領域70Cに向けて移動(シフト)を開始する。また、演出図柄70aが縮小表示(準備動作)を開始すると共に、特殊図柄TZがスクロールを開始する。
このタイミングで、先読み動作演出の3回目の演出が開始される。具体的には、先読み動作演出の強予告として、第2可動部材74が赤色で発光すると共に、第1画像表示装置70の前方に向けて動作する強動作を行うと共に、強動作効果音が出力される。
その後、保留アイコンHIの移動が完了すると、図223(i)に示すように、演出図柄70aの縮小表示(準備動作)が終了して通常サイズでのスクロール表示(高速変動)が開始され、その後に第2可動部材74が初期位置に復帰して先読み動作演出の3回目の演出が終了する。
そして、演出図柄70aのスクロール表示(高速変動)が開始されてから所定時間が経過すると、図223(j)に示すように、ステップアップ予告演出の第1ステップ演出が開始される。具体的には、第1画像表示装置70に第1ステップ画像が表示されると共に、第1ステップ効果音が出力される。その後は、第2~第4ステップ演出が順次実行される。
さらに、第4ステップ演出が終了すると、図223(k)に示すように、第5ステップ演出が開始され、第1画像表示装置70に第5ステップ画像が表示されると共に、第5ステップ効果音が出力される。また、演出ボタン17を消灯させたまま、演出ボタン17を1秒間に亘って弱振動させる弱振動演出が開始される。ただし、この弱振動演出の実行には演出ボタン17の有効期間を伴わないため、操作促進画像(不透明演出ボタン画像、ゲージ画像)を表示する際の効果音や有効期間中に演出ボタン17を操作したときの演出音(効果音)が出力されないが、複数の遊技盤装飾LEDによる演出発光(虹発光以外の発光態様)やランプ変化演出は継続している。
そこから1秒が経過すると、図223(l)に示すように、演出ボタン17の弱振動が停止して弱振動演出が終了し、そこから2秒後に第5ステップ演出が終了する。その後は、変動演出パターンに応じてノーマルリーチ演出が実行された後にSPリーチ演出が実行されたり、ノーマルリーチ演出が実行された後にSPSPリーチ演出が実行されたりすることになる。
このように、図222及び図223に示した演出例によれば、変動演出の開始に伴って特図保留数表示領域に表示される保留数が減少した後(演出図柄70aが準備動作を開始した後)であって演出図柄70aスクロール表示(高速変動)を開始する前に先読み動作演出(第2可動部材74の発光、動作)が開始されるようになっている。そのため、変動演出が開始されたことを遊技者に知らしめつつ、先読み動作演出が実行されていることを遊技者に気付かせ易くすることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図222及び図223に示した演出例によれば、変動演出の開始に伴って保留アイコンの移動(シフト)が開始された後であって保留アイコンの移動が完了する前に先読み動作演出(第2可動部材74の発光、動作)が開始されるようになっている。そのため、変動演出が開始されたことを遊技者に知らしめつつ、先読み動作演出が実行されていることを遊技者に気付かせ易くすることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図222及び図223に示した演出例によれば、ステップアップ予告演出の第1~第4ステップ演出時には振動演出を実行せずに、最も期待度が高い第5ステップ演出時に振動演出を実行するようになっている。そのため、遊技者の期待感を効果的に向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図222及び図223に示した演出例によれば、ステップアップ予告演出の第5ステップ演出の実行期間(3秒)よりも、第5ステップ演出時に実行される振動演出の実行期間(1秒)の方が短くなっている。そのため、第5ステップ演出の見た目に振動演出が勝ることがなく、ステップアップ予告演出の演出効果を向上させることが可能となる。また、振動演出が長いことによって大当たりが確定したと勘違いさせるような不都合を防止することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図222及び図223に示した演出例によれば、第5ステップ演出時に実行される振動演出は、演出ボタン17の有効期間(操作促進画像の表示)を伴わないため、操作促進画像(不透明演出ボタン画像、ゲージ画像)を表示する際の効果音や有効期間中に演出ボタン17を操作したときの演出音(操作効果音、可動部材の作動効果音等)が出力されないようになっている。そのため、演出ボタン17の有効期間を伴わない振動演出時に、遊技者を困惑させてしまうような不都合を防止することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図222及び図223に示した演出例によれば、演出ボタン17の振動演出中においても、複数の遊技盤装飾LEDによる演出発光やランプ変化演出が継続するようになっている。そのため、演出ボタン17の有効期間を伴う振動演出によって演出発光やランプ変化演出を一時停止する等の処理を行わないことで演出効果を維持することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、ステップアップ予告演出における第5ステップ演出時に実行される振動演出において演出ボタン17を発光させないようになっているが、振動演出の実行期間に亘って演出ボタン17を所定の態様(大当たり確定の発光色である虹色以外の色であって、演出ボタン17の有効期間中の発光態様とは異なる発光態様、例えば白点滅や黄点滅等)で発光させるようにしてもよい。このようにすると、振動演出が実行されていることが把握し易くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、演出ボタン17の有効期間を伴わない振動演出中において、複数の遊技盤装飾LEDの発光態様(例えば、演出ボタン17に向けての移動発光等)によって演出ボタン17に注目を集めさせるような演出発光を行うようにしてもよい。
(先読み振動演出及びセリフ予告演出が実行される場合の演出例)
図224及び図225を用いて、先読み振動演出及びセリフ予告演出が実行される場合の演出例について説明する。
まず、図224(a)に示すように、第1画像表示装置70では、ハズレを示す「468」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示した状態となっている。また、第1特図保留数表示領域70Eに「3」が表示されると共に、第1保留アイコン表示領域70Bに3つの白アイコンHIが表示されている。このとき、客待ち状態ではないため、遊技盤5に設けられた複数の遊技盤装飾LED(盤用照明装置の一部)による演出発光(虹発光以外の発光態様)が行われている。
この状態から変動演出(事前変動に相当)が開始されると、図224(b)に示すように、第1特図保留数表示領域70Eが「3」から「2」に変化すると共に、3つの保留アイコンHIが当該アイコン表示領域70Cに向けて移動(シフト)を開始する。また、演出図柄70aが縮小表示(準備動作)を開始すると共に、特殊図柄TZがスクロールを開始する。
このタイミングで、3回の変動演出に亘る先読み振動演出の1回目の演出が開始される。具体的には、先読み振動演出の弱予告として、演出ボタン17が1秒間に亘って弱振動すると共に、演出ボタン17が1秒間に亘って白点滅する。ただし、この弱振動の実行には演出ボタン17の有効期間を伴わないため、操作促進画像(不透明演出ボタン画像、ゲージ画像)を表示する際の効果音や有効期間中に演出ボタン17を操作したときの演出音(効果音)が出力されないが、複数の遊技盤装飾LEDによる演出発光(虹発光以外の発光態様)は継続している。
その後、保留アイコンHIの移動が完了した直後に先読み振動演出の予告対象となる保留アイコン(図中左端)が青アイコンに変化すると、図224(c)に示すように、演出図柄70aの縮小表示(準備動作)が終了して通常サイズでのスクロール表示(高速変動)が開始され、その後に演出ボタン17の弱振動及び白点滅が停止して先読み振動演出の1回目の演出が終了する。また、入賞口ランプNR(図示省略)が青アイコンと同じ青色で発光してランプ変化演出が開始される。
そして、変動時間が経過すると、図224(d)に示すように、演出図柄70aが「365」のハズレ出目で停止表示すると共に、特殊図柄TZが「365」のハズレ出目で停止表示する。
さらに、演出図柄の停止時間が経過して次の変動演出(事前変動に相当)が開始されると、図224(e)に示すように、第1特図保留数表示領域70Eが「2」から「1」に変化すると共に、2つの保留アイコンHIが当該アイコン表示領域70Cに向けて移動(シフト)を開始する。また、演出図柄70aが縮小表示(準備動作)を開始すると共に、特殊図柄TZがスクロールを開始する。
このタイミングで、先読み振動演出の2回目の演出が開始される。具体的には、先読み振動演出の弱予告として、演出ボタン17が1秒間に亘って弱振動すると共に、演出ボタン17が1秒間に亘って白点滅する。ただし、この弱振動の実行には演出ボタン17の有効期間を伴わないため、操作促進画像(不透明演出ボタン画像、ゲージ画像)を表示する際の効果音や有効期間中に演出ボタン17を操作したときの演出音(効果音)が出力されないが、複数の遊技盤装飾LEDによる演出発光(虹発光以外の発光態様)やランプ変化演出は継続している。
その後、保留アイコンHIの移動が完了した直後に先読み振動演出の予告対象となる保留アイコンが赤アイコンに変化すると、図224(f)に示すように、演出図柄70aの縮小表示(準備動作)が終了してスクロール表示(高速変動)が開始され、その後に演出ボタン17の弱振動及び白点滅が停止して先読み振動演出の2回目の演出が終了する。また、入賞口ランプNR(図示省略)が赤アイコンと同じ赤色で発光してランプ変化演出が継続される。
そして、変動時間が経過すると、図225(g)に示すように、演出図柄70aが「635」のハズレ出目で停止表示すると共に、特殊図柄TZが「635」のハズレ出目で停止表示する。
さらに、演出図柄の停止時間が経過して先読み振動演出の予告対象となる変動演出(当該変動に相当)が開始されると、図225(h)に示すように、第1特図保留数表示領域70Eが「1」から「0」に変化すると共に、1つの保留アイコンHIが当該アイコン表示領域70Cに向けて移動(シフト)を開始する。また、演出図柄70aが縮小表示(準備動作)を開始すると共に、特殊図柄TZがスクロールを開始する。
このタイミングで、先読み振動演出の3回目の演出が開始される。具体的には、先読み振動演出の強予告として、演出ボタン17が3秒間に亘って強振動すると共に、演出ボタン17が3秒間に亘って赤点滅する。ただし、この強振動の実行には演出ボタン17の有効期間を伴わないため、操作促進画像(不透明演出ボタン画像、ゲージ画像)を表示する際の効果音や有効期間中に演出ボタン17を操作したときの演出音(効果音)が出力されないが、複数の遊技盤装飾LEDによる演出発光(虹発光以外の発光態様)やランプ変化演出は継続している。
その後、保留アイコンHIの移動が完了すると、図225(i)に示すように、演出図柄70aの縮小表示(準備動作)が終了してスクロール表示(高速変動)が開始されるが、先読み振動演出の強予告は継続したままとなる。その後に演出ボタン17の強振動及び白点滅が停止して先読み振動演出の3回目の演出が終了する。
そして、先読み振動演出の3回目の演出が終了して所定期間が経過すると、図225(j)に示すように、演出ボタン17の有効期間(単打3秒)が発生してセリフ予告演出が開始される。具体的には、セリフウィンドウ画像SWの中に演出ボタン17を模した不透明演出ボタン画像と、有効期間の残り時間を示すゲージ画像から構成される操作促進画像SGが表示され、操作促進画像SGの表示効果音が出力されると共に、演出ボタン17が白発光する。
その後、演出ボタン17が操作されるか、有効期間が経過すると、図225(k)に示すように、熱セリフ「なにこれ!? 熱いわよ!!」が赤色の文字で表示されると共に、熱セリフに応じた音声(演出音)が出力される。また、演出ボタン17を消灯させたまま、演出ボタン17を1秒間に亘って弱振動させる弱振動演出が開始されるが、複数の遊技盤装飾LEDによる演出発光(虹発光以外の発光態様)やランプ変化演出は継続している。
そこから1秒が経過すると、図225(l)に示すように、演出ボタン17の弱振動が停止して弱振動演出が終了する。その後は、変動演出パターンに応じて擬似連演出が実行されたり、ノーマルリーチ演出が実行されたり、ノーマルリーチ演出が実行された後にSPリーチ演出が実行されたり、ノーマルリーチ演出が実行された後にSPSPリーチ演出が実行されたりすることになる。
このように、図224及び図225に示した演出例によれば、変動演出の開始に伴って第1特図保留数表示領域に表示される保留数が減少した後(演出図柄70aが準備動作を開始した後)であってスクロール表示(高速変動)を開始する前に先読み振動演出(演出ボタン17の振動、白点滅)が開始されるようになっている。そのため、変動演出が開始されたことを遊技者に知らしめつつ、先読み振動演出が実行されていることを遊技者に気付かせ易くすることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図224及び図225に示した演出例によれば、変動演出の開始に伴って保留アイコンの移動(シフト)が開始された後であって保留アイコンの移動が完了する前に先読み振動演出(演出ボタン17の振動、白点滅)が開始されるようになっている。そのため、変動演出が開始されたことを遊技者に知らしめつつ、先読み振動演出が実行されていることを遊技者に気付かせ易くすることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図224及び図225に示した演出例によれば、先読み振動演出を実行する場合に、演出ボタン17の有効期間を伴わないが演出ボタン17を白点滅させるようになっている。そのため、演出ボタン17を操作していない場合であっても、先読み振動演出が実行されていることを遊技者に気付かせ易くすることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図224及び図225に示した演出例によれば、先読み振動演出における演出ボタン17の発光態様が、有効期間の発生を伴う予告演出(セリフ予告演出、擬似連演出、発展演出、カットイン演出、決め演出等)における有効期間中の演出ボタン17の発光態様とは異なるようになっている。そのため、先読み振動演出において演出ボタン17の有効期間が発生していると勘違いさせるような不都合を防止することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図224及び図225に示した演出例によれば、先読み振動演出が終了するまではリーチ前予告演出(セリフ予告演出、ステップアップ予告演出)が実行されないようになっている。そのため、見た目で判断しにくい先読み振動演出が実行されていることがリーチ前予告演出によって気付きにくくなるといった不都合を抑制することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図224及び図225に示した演出例によれば、先読み振動演出が終了するまでは擬似連演出が実行されないようになっている。そのため、見た目で判断しにくい先読み振動演出が実行されていることが擬似連演出によって気付きにくくなるといった不都合を抑制することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図224及び図225に示した演出例によれば、セリフ予告演出の実行期間(3秒)よりも、セリフ予告演出時に実行される振動演出の実行期間(1秒)の方が短くなっている。そのため、セリフ予告演出の見た目に振動演出が勝ることなく、セリフ予告演出の演出効果を向上させることが可能となる。また、振動演出が長いことによって大当たりが確定したと勘違いさせるような不都合を防止することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図224及び図225に示した演出例によれば、先読み振動演出時に実行される振動演出は、演出ボタン17の有効期間(操作促進画像の表示)を伴わないため、操作促進画像(不透明演出ボタン画像、ゲージ画像)を表示する際の表示効果音や有効期間中に演出ボタン17を操作したときの演出音(操作効果音、可動部材の作動効果音等)が出力されないようになっている。そのため、演出ボタン17の有効期間を伴わない振動演出時に、遊技者を困惑させてしまうような不都合を防止することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図224及び図225に示した演出例によれば、セリフ予告演出時に実行される振動演出は、演出ボタン17の有効期間(操作促進画像の表示)を伴うため、操作促進画像(不透明演出ボタン画像、ゲージ画像)を表示する際の表示効果音や有効期間中に演出ボタン17を操作したときの演出音(操作効果音、セリフ音声等)が出力されるようになっている。そのため、セリフ予告演出の演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図224及び図225に示した演出例によれば、セリフ予告演出時に実行される振動演出の実行期間は、有効期間中の演出ボタン17の操作の有無や操作タイミングに拘らず同じとなっている。そのため、演出ボタン17の操作の有無や操作タイミングによって振動演出を十分に体感できなくなるといった不都合を回避することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図224及び図225に示した演出例によれば、演出ボタン17の有効期間を伴う振動演出中においても、複数の遊技盤装飾LEDによる演出発光やランプ変化演出が継続するようになっている。そのため、演出ボタン17の有効期間を伴う振動演出によって演出発光やランプ変化演出を一時停止する等の処理を行わないことで演出効果を維持することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、セリフ予告演出時に実行される振動演出において演出ボタン17を発光させないようになっているが、振動演出の実行期間に亘って演出ボタン17を所定の態様(大当たり確定の発光色である虹色以外の色であって、演出ボタン17の有効期間中の発光態様とは異なる発光態様、例えば白点滅や黄点滅等)で発光させるようにしてもよい。
また、セリフ予告演出時に実行される振動演出については、有効期間中の演出ボタン17の操作の有無や操作タイミングに拘らず同じタイミング(例えば、演出ボタン17を操作しない場合の有効期間が経過するタイミングから0.5秒後)まで実行する(振動演出の実行期間が可変する)ようにしてもよい。
また、演出ボタン17の有効期間を伴わない振動演出中において、複数の遊技盤装飾LEDの発光態様(例えば、演出ボタン17に向けての移動発光等)によって演出ボタン17に注目を集めさせるような演出発光を行うようにしてもよい。
(リーチ演出前に擬似連演出が実行される場合の演出例)
図226を用いて、リーチ演出前に擬似連演出が実行される場合の演出例について説明する。
まず、図226(a)に示すように、第1画像表示装置70では、左領域に「6」の演出図柄70aが仮停止し、右領域に「5」の演出図柄70aが仮停止し、中領域では演出図柄70aの変動表示が継続している。このとき、演出ボタン17の有効期間が発生せずに擬似連成功演出が開始される。具体的には、中領域において擬似連演出の実行を示唆する擬似図柄が仮停止するか否かを煽る煽り演出が実行される。このとき、客待ち状態ではないため、遊技盤5に設けられた複数の遊技盤装飾LED(盤用照明装置の一部)による演出発光(虹発光以外の発光態様)が行われている。
その後、煽り演出が終了すると、図226(b)に示すように、中領域に擬似図柄が仮停止すると共に、成功効果音が出力される。また、図226(c)に示すように、第2可動部材74が青色で発光すると共に、第1画像表示装置70の前方に向けて動作する弱動作を行い、演出図柄70aが再変動して擬似変動の回数(演出の段階が進展したこと)を示す「×2」が青色で表示される。
その後、所定期間が経過すると、図226(d)に示すように、第1画像表示装置70では、左領域に「6」の演出図柄70aが仮停止し、右領域に「5」の演出図柄70aが仮停止し、中領域では演出図柄70aの変動表示が継続しており、中領域において擬似連の実行を示唆する擬似図柄が仮停止するか否かを煽る擬似煽り演出が実行される。このとき、演出ボタン17の有効期間が発生し、白発光する演出ボタン17を模した不透明演出ボタン画像と、有効期間の残り時間を示すゲージ画像から構成される操作促進画像SGが表示され、操作促進画像SGの表示効果音が出力されると共に、演出ボタン17が白発光する。
その後、演出ボタン17が操作されるか、有効期間が経過すると、図226(e)に示すように、擬似連成功演出として中領域に擬似図柄が仮停止すると共に、成功効果音が出力される。また、演出ボタン17を消灯させて、演出ボタン17を1秒間に亘って弱振動させる弱振動演出が開始されるが、複数の遊技盤装飾LEDによる演出発光(虹発光以外の発光態様)は継続している。
そこから1秒が経過すると、図226(f)に示すように、演出ボタン17の弱振動が停止して弱振動演出が終了する。また、第2可動部材74が赤色で発光すると共に、第1画像表示装置70の前方に向けて動作する強動作を行い、演出図柄70aが再変動して擬似変動の回数(演出の段階が進展したこと)を示す「×3」が赤色で表示される。
その後、第2可動部材74の強動作時間(1秒)が経過すると、擬似連成功演出が終了し、図226(g)に示すように、左領域及び右領域に「5」の演出図柄70aが仮停止してノーマルリーチ演出が実行され、その後は、変動演出パターンに応じてノーマルリーチ演出が実行された後にSPリーチ演出が実行されたり、ノーマルリーチ演出が実行された後にSPSPリーチ演出が実行されたりすることになる。
(リーチ演出後に擬似連演出が実行される場合の演出例)
図227を用いて、リーチ演出後に擬似連演出が実行される場合の演出例について説明する。なお、図227(a)~(c)は、図226(a)~(c)と同じであるため、ここでの説明は省略する。
図227(c)の状態から所定期間が経過すると、図227(d)に示すように、左領域及び右領域に「5」の演出図柄70aが仮停止してノーマルリーチ演出が開始される。その後、図227(e)に示すように、擬似連演出が開始されると、中領域において擬似連の実行を示唆する擬似図柄が仮停止するか否かを煽る擬似煽り演出が実行される。このとき、演出ボタン17の有効期間が発生し、白発光する演出ボタン17を模した不透明演出ボタン画像と、有効期間の残り時間を示すゲージ画像から構成される操作促進画像SGが表示され、演出ボタン17が白発光する。このとき、客待ち状態ではないため、遊技盤5に設けられた複数の遊技盤装飾LED(盤用照明装置の一部)による演出発光(虹発光以外の発光態様)が行われている。
その後、演出ボタン17が操作されるか有効期間が経過すると、図227(f)に示すように、擬似連成功演出として中領域に擬似図柄が仮停止すると共に、成功効果音が出力される。また、演出ボタン17を消灯させて、演出ボタン17を1秒間に亘って弱振動させる弱振動演出が開始されるが、複数の遊技盤装飾LEDによる演出発光(虹発光以外の発光態様)は継続している。
そこから1秒が経過すると、図227(g)に示すように、演出ボタン17の弱振動が停止して弱振動演出が終了する。また、第2可動部材74が赤色で発光すると共に、第1画像表示装置70の前方に向けて動作する強動作を行い、演出図柄70aが再変動して擬似変動の回数(演出の段階が進展したこと)を示す「×3」が赤色で表示される。
その後、所定時間が経過すると、図227(h)に示すように、左領域及び右領域に「5」の演出図柄70aが仮停止してノーマルリーチ演出が実行され、その後は、変動演出パターンに応じてノーマルリーチ演出が実行された後にSPリーチ演出が実行されたり、ノーマルリーチ演出が実行された後にSPSPリーチ演出が実行されたりすることになる。
このように、図226及び図227に示した演出例によれば、擬似連演出において演出ボタン17の有効期間の発生を伴う擬似連演出の実行時に振動演出を実行可能となっている。そのため、遊技者の期待感を効果的に向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図226及び図227に示した演出例によれば、擬似連成功演出の実行期間(2秒)よりも、擬似連成功演出時に実行される振動演出の実行期間(1秒間)の方が短くなっている。そのため、擬似連成功演出の見た目に振動演出が勝ることなく、擬似連成功演出の演出効果を向上させることが可能となる。また、振動演出が長いことによって大当たりが確定したと勘違いさせるような不都合を防止することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図226及び図227に示した演出例によれば、擬似連演出時に実行される振動演出は、演出ボタン17の有効期間(操作促進画像の表示)を伴うため、操作促進画像(不透明演出ボタン画像、ゲージ画像)を表示する際の表示効果音や有効期間中に演出ボタン17を操作したときの演出音(操作効果音、成功効果音等)が出力されるようになっている。そのため、擬似連演出の演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図226及び図227に示した演出例によれば、擬似連演出に実行される振動演出の実行期間は、有効期間中の演出ボタン17の操作の有無や操作タイミングに拘らず同じとなっている。そのため、演出ボタン17の操作の有無や操作タイミングによって振動演出を十分に体感できなくなるといった不都合を回避することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図226及び図227に示した演出例によれば、リーチ演出後に擬似連演出が実行される場合においては、擬似連演出の実行後にリーチ状態を形成する演出図柄の種別が擬似連演出の実行前にリーチ状態を形成していた演出図柄の種別よりも格下げ(奇数図柄によるリーチから偶数図柄によるリーチへの格下げ、「7」図柄によるリーチから偶数図柄や「7」以外の奇数図柄によるリーチへの格下げ)にならないようになっている。そのため、擬似連演出が実行されたことに対して遊技者に不満感を与えることがなくなり、遊技の興趣を向上させることがなくなる。
また、図226及び図227に示した演出例によれば、演出ボタン17の有効期間を伴う振動演出中においても、複数の遊技盤装飾LEDによる演出発光が継続するようになっている。そのため、演出ボタン17の有効期間を伴う振動演出によって演出発光を一時停止する等の処理を行わないことで演出効果を維持することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、擬似連演出時に実行される振動演出において演出ボタン17を発光させないようになっているが、振動演出の実行期間に亘って演出ボタン17を所定の態様(大当たり確定の発光色である虹色以外の色であって、演出ボタン17の有効期間中の発光態様とは異なる発光態様、例えば白点滅や黄点滅等)で発光させるようにしてもよい。
また、擬似連演出時に実行される振動演出については、有効期間中の演出ボタン17の操作の有無や操作タイミングに拘らず同じタイミング(例えば、演出ボタン17を操作しない場合の有効期間が経過するタイミングから0.5秒後)まで実行する(振動演出の実行期間が可変する)ようにしてもよい。
また、擬似連演出時に演出ボタン17の有効期間を発生させたり、演出ボタン17の振動演出を実行したりするようになっているが、擬似連演出時に演出ボタン17の有効期間を発生させずに振動演出を実行するようにしてもよいし、演出ボタン17の有効期間は発生させるが振動演出を実行しないようにしてもよい。
(発展演出が実行されてSPリーチ演出が実行される場合の演出例)
図228を用いて、発展演出が実行されてSPリーチ演出が実行される場合の演出例について説明する。
まず、図228(a)に示すように、左領域及び右領域に「5」の演出図柄70aが仮停止してノーマルリーチ演出が実行されている。その後、図228(b)に示すように、SP発展演出が開始されると、SPSPリーチ演出への発展を示唆するSPSP発展図柄、SPリーチ演出への発展を示唆するSP発展図柄、擬似連演出の実行を示唆する擬似図柄、及び、演出が発展しない(ハズレである)ことを示唆するカス図柄といった複数の特殊演出図柄が斜め方向に低速で変動表示するルーレット演出が行われる。このとき、客待ち状態ではないため、遊技盤5に設けられた複数の遊技盤装飾LED(盤用照明装置の一部)による演出発光(虹発光以外の発光態様)が行われている。
その後、図228(c)に示すように、SPSP発展図柄、SP発展図柄、擬似図柄、及び、カス図柄が高速で変動表示する演出が行われる。そして、所定時間が経過すると、図228(d)に示すように、中領域にSP発展図柄が仮停止してSPリーチ演出に発展することが報知される。なお、ルーレット演出では、変動表示される特殊演出図柄の種類が変動演出パターンによって変化するため、変動表示される特殊演出図柄(最終的に仮停止されない特殊演出図柄及び仮停止される特殊演出図柄)の種類によって、大当たり期待度の高い演出に発展するか否か(大当たり期待度)を示唆している。
その後、画面がホワイトアウトして発展演出が終了し、図228(e)に示すように、中領域の演出図柄70aが再変動すると共に、左領域及び右領域の演出図柄70aが画面上部の左右隅部に縮小表示されてSPリーチ演出が開始される。なお、SPリーチ演出の開始に伴って当該アイコンは非表示となるようになっている。
(発展演出が実行されてSPSPリーチ演出が実行される場合の演出例)
図229を用いて、発展演出が実行されてSPSPリーチ演出が実行される場合の演出例について説明する。
まず、図229(a)に示すように、左領域及び右領域に「5」の演出図柄70aが仮停止してノーマルリーチ演出が実行されている。その後、図228(b)に示すように、SPSP発展演出が開始されると、SPリーチ演出への発展を示唆するSP発展図柄、SPSPリーチ演出への発展を示唆するSPSP発展図柄、全回転リーチ演出への発展を示唆する全回転図柄といった複数の特殊演出図柄が斜め方向に低速で変動表示するルーレット演出が行われる。このとき、客待ち状態ではないため、遊技盤5に設けられた複数の遊技盤装飾LED(盤用照明装置の一部)による演出発光(虹発光以外の発光態様)が行われている。
その後、図229(c)に示すように、SP発展図柄、SPSP発展図柄、及び、全回転図柄が高速で変動表示する演出が行われると共に、演出ボタン17の操作が有効となる可能性があることを示唆する有効示唆演出が開始される。具体的には、演出ボタン17を模した複数の半透明演出ボタン画像が移動表示されると共に、画面右下の特定位置に向けて半透明演出ボタン画像を集合させていく演出が行われる。
そして、半透明演出ボタン画像が画面右下の特定位置に集合すると、図229(d)に示すように、演出ボタン17の有効期間(長押し4秒)が発生し、画面右下の特定位置に赤発光する演出ボタン17を模した不透明演出ボタン画像と、有効期間の残り時間を示すゲージ画像から構成される操作促進画像SGが表示され、操作促進画像SGの表示効果音が出力されると共に、演出ボタン17が赤発光する。なお、不透明演出ボタン画像には「長押し」の文字が表示される。
その後、演出ボタン17が長押しされると各種発展図柄の変動表示の速度が段階的に遅くなる演出が行われ、長押しの時間が所定時間(例えば2秒)になるか、有効期間が経過すると、図229(e)に示すように、中領域にSPSP発展図柄が仮停止すると共に、仮停止効果音が出力され、第1可動部材73が青色で発光して動作する強動作演出が実行される。また、演出ボタン17を消灯させて、演出ボタン17を1秒間に亘って弱振動させる弱振動演出が開始されるが、複数の遊技盤装飾LEDによる演出発光(虹発光以外の発光態様)は継続している。
そこから1秒が経過すると、演出ボタン17の弱振動が停止して弱振動演出が終了する。その後、画面がホワイトアウトして発展演出が終了し、図229(f)に示すように、中領域の演出図柄70aが再変動すると共に、3つの演出図柄70aが画面左上部に縮小表示されてSPSPリーチ演出が開始される。なお、SPSPリーチ演出の開始に伴って保留アイコンや当該アイコンは非表示となるようになっている。
このように、図228及び図229に示した演出例によれば、ルーレット演出において変動表示される特殊演出図柄(最終的に仮停止されない特殊演出図柄、仮停止される特殊演出図柄)の種類によって、大当たり期待度の高い演出に発展するか否か(大当たり期待度)を示唆している。そのため、ルーレット演出で変動表示される特殊演出図柄の種類に対する遊技者の期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図228及び図229に示した演出例によれば、発展演出において有効示唆演出が実行される場合があることで、大当たり期待度が高いリーチ演出に発展することに対する遊技者の期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図228及び図229に示した演出例によれば、発展演出の実行期間(3秒)よりも、発展演出時に実行される振動演出の実行期間(1秒)の方が短くなっている。そのため、発展演出の見た目に振動演出が勝ることなく、発展演出の演出効果を向上させることが可能となる。また、振動演出が長いことによって大当たりが確定したと勘違いさせるような不都合を防止することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図228及び図229に示した演出例によれば、発展演出時に実行される振動演出は、演出ボタン17の有効期間(操作促進画像の表示)を伴うため、操作促進画像(不透明演出ボタン画像、ゲージ画像)を表示する際の表示効果音や有効期間中に演出ボタン17を操作したときの演出音(操作効果音、仮停止効果音等)が出力されるようになっている。そのため、発展演出の演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図228及び図229に示した演出例によれば、発展演出時に実行される振動演出の実行期間は、有効期間中の演出ボタン17の操作の有無や操作タイミングに拘らず同じとなっている。そのため、演出ボタン17の操作タイミングによって振動演出を十分に体感できなくなるといった不都合を回避することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図228及び図229に示した演出例によれば、演出ボタン17の有効期間を伴う振動演出中においても、複数の遊技盤装飾LEDによる演出発光が継続するようになっている。そのため、演出ボタン17の有効期間を伴う振動演出によって演出発光を一時停止する等の処理を行わないことで演出効果を維持することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、発展演出時に実行される振動演出において演出ボタン17を発光させないようになっているが、振動演出の実行期間に亘って演出ボタン17を所定の態様(大当たり確定の発光色である虹色以外の色であって、演出ボタン17の有効期間中の発光態様とは異なる発光態様、例えば白点滅や黄点滅等)で発光させるようにしてもよい。
また、発展演出時に実行される振動演出については、有効期間中の演出ボタン17の操作の有無や操作タイミングに拘らず同じタイミング(例えば、演出ボタン17を操作しない場合の有効期間が経過するタイミングから0.5秒後)まで実行する(振動演出の実行期間が可変する)ようにしてもよい。
また、発展演出時に演出ボタン17の有効期間を発生させたり、演出ボタン17の振動演出を実行したりするようになっているが、発展演出時に演出ボタン17の有効期間を発生させずに振動演出を実行するようにしてもよいし、演出ボタン17の有効期間は発生させるが振動演出を実行しないようにしてもよい。
(SPリーチ演出中にカットイン演出が実行されて大当たりとなる場合の演出例)
図230及び図231を用いて、変動演出パターン13におけるSPリーチ演出中にカットイン演出が実行されて大当たりとなる場合の演出例について説明する。
まず、図230(a)に示すように、左領域及び右領域の演出図柄70aが画面上部の左右隅部に縮小表示されてSPリーチ演出が実行されている。このとき、客待ち状態ではないため、遊技盤5に設けられた複数の遊技盤装飾LED(盤用照明装置の一部)による演出発光(虹発光以外の発光態様)が行われている。
この状態からSPリーチ演出が終盤に差し掛かると、図230(b)に示すように、カットイン演出のために演出ボタン17の操作が有効となる可能性があることを示唆する有効示唆演出が開始される。具体的には、演出ボタン17を模した2つの半透明演出ボタン画像が画面の左右下部から画面中央の特定位置に向けて集合させていく演出が行われる。
そして、半透明演出ボタン画像が画面中央の特定位置に集合すると、図230(c)に示すように、演出ボタン17の有効期間(単打4秒)が発生し、画面中央の特定位置に突出状態であって赤発光する演出ボタン17を模した不透明演出ボタン画像と、有効期間の残り時間を示すゲージ画像から構成される操作促進画像SGが表示され、操作促進画像SGの表示効果音が出力されると共に、演出ボタン17が突出状態であって赤発光する。
その後、演出ボタン17が操作されるか、有効期間が経過すると、図230(d)に示すように、赤カットイン演出が開始される。具体的には、第1画像表示装置70に赤フレームのカットイン画像が表示されると共に、第3カットイン効果音が出力され。また、演出ボタン17を消灯させて、演出ボタン17を3秒間に亘って弱振動させる弱振動演出が開始されるが、複数の遊技盤装飾LEDによる演出発光(虹発光以外の発光態様)は継続している。
その後に第3カットイン効果音の出力が終了してから1秒が経過すると、カットイン演出及び弱振動演出が終了し、図230(e)に示すように、中領域において「5」の演出図柄70aが停止するか「6」の演出図柄70aが停止するかの演出が行われる。
そこから所定時間が経過すると、図230(f)に示すように、「5」の演出図柄70aが3つ揃った状態(図柄揃い)で仮停止され、演出ボタン17を4秒間に亘って強振動させる強振動演出(大当たり確定振動演出)が開始されると共に、複数の遊技盤装飾LED及び演出ボタン17が虹色で発光する。ただし、この強振動演出の実行には演出ボタン17の有効期間を伴わないため、操作促進画像(不透明演出ボタン画像、ゲージ画像)を表示する際の効果音や有効期間中に演出ボタン17を操作したときの演出音(効果音)が出力されない。
それから4秒が経過すると、図231(g)に示すように、強振動演出が終了するが、複数の遊技盤装飾LED及び演出ボタン17の虹色での発光は継続する。また、そこから1秒が経過すると、複数の遊技盤装飾LEDが演出発光を再開すると共に、演出ボタン17が消灯する。
その後、図231(h)に示すように、再抽選演出が開始される。具体的には、「5」の演出図柄70aが3つ揃った状態(図柄揃い)で奥手方向に移動して縮小表示されると共に、演出ボタン17の有効期間(単打3秒)が発生し、画面中央の特定位置に白発光する演出ボタン17を模した不透明演出ボタン画像と、有効期間の残り時間を示すゲージ画像から構成される操作促進画像SGが表示され、操作促進画像SGの表示効果音が出力されると共に、演出ボタン17が白発光する。
その後、演出ボタン17が操作されるか、有効期間が経過すると、図231(i)に示すように、昇格失敗演出が開始される。具体的には、縮小表示されていた「5」の演出図柄70aが3つ揃った状態(図柄揃い)で画面手前側に移動して拡大表示され、非昇格効果音が出力されるが、複数の遊技盤装飾LEDによる演出発光(虹発光以外の発光態様)は継続している。
そして、図231(j)に示すように、演出図柄70aが通常サイズで仮停止された状態となって昇格失敗演出が終了する。その後、所定期間(例えば1秒)が経過すると、図231(k)に示すように、演出図柄70aが停止表示することを示唆するアイキャッチ演出が実行される。具体的には、3つの演出図柄70aを遮蔽するようにアイキャッチ画像ICが表示される。
その後、アイキャッチ画像ICが消去されてアイキャッチ演出が終了すると、図231(l)に示すように、演出図柄70aがキャラクタを含む表示態様に復帰して仮停止した状態となり、第1特図保留数がある場合には、保留アイコンが再表示される。また、演出ボタン17の有効期間を伴わずに演出ボタン17を1秒間に亘って強振動させる強振動演出(大当たり確認振動演出)が開始されると共に、複数の遊技盤装飾LED及び演出ボタン17が虹色で発光する。ただし、この強振動演出の実行には演出ボタン17の有効期間を伴わないため、操作促進画像(不透明演出ボタン画像、ゲージ画像)を表示する際の効果音や有効期間中に演出ボタン17を操作したときの演出音(効果音)が出力されない。
そこから1秒が経過すると、図231(m)に示すように、強振動演出及び複数の遊技盤装飾LEDの虹発光が終了して演出図柄70aが「555」で本停止されると共に、特殊図柄TZも「555」で本停止される。
その後に停止時間(0.5秒)が経過すると、図231(n)に示すように、大当たり遊技のオープニング演出及び複数の遊技盤装飾LEDの演出発光が開始され、演出ボタン17の有効期間を伴わずに演出ボタン17を1秒間に亘って強振動させる強振動演出(オープニング振動演出)が開始されると共に、演出ボタン17が虹色で発光する。ただし、この強振動演出の実行には演出ボタン17の有効期間を伴わないため、操作促進画像(不透明演出ボタン画像、ゲージ画像)を表示する際の効果音や有効期間中に演出ボタン17を操作したときの演出音(効果音)が出力されない。その後は、1秒が経過すると強振動演出及び複数の遊技盤装飾LEDの虹発光が終了して大当たり遊技のオープニング演出が終了し、ラウンド遊技が開始される。
なお、再抽選演出が実行されない変動演出パターンの場合には、図231(g)の後に図231(k)へと推移してアイキャッチ演出が実行されることになる。
このように、図230及び図231に示した演出例によれば、カットイン演出において有効示唆演出が実行される場合があることで、有効期間が発生することの他に、大当たり期待度が高いことを遊技者に示唆することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図230及び図231に示した演出例によれば、カットイン演出の実行期間(3秒)とカットイン演出時に実行される振動演出の実行期間(3秒)とが同じとなっている。そのため、カットイン演出の演出効果を効果的に向上させることが可能となる。また、振動演出によって大当たり期待度が高いことを遊技者に示唆することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図230及び図231に示した演出例によれば、カットイン演出時に実行される振動演出は、演出ボタン17の有効期間(操作促進画像の表示)を伴うため、操作促進画像(不透明演出ボタン画像、ゲージ画像)を表示する際の表示効果音や有効期間中に演出ボタン17を操作したときの演出音(操作効果音、カットイン効果音等)が出力されるようになっている。そのため、カットイン演出の演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図230及び図231に示した演出例によれば、キャラクタを含まない表示態様の演出図柄70aが3つ揃った状態(図柄揃い)で仮停止されるときに、カットイン演出時の振動演出よりも長い期間に亘って強振動演出(大当たり確定振動演出)を実行するようになっているため、大当たりとなったことを効果的に遊技者に知らしめることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図230及び図231に示した演出例によれば、キャラクタを含む表示態様の演出図柄70aが3つ揃った状態(C図柄揃い)で仮停止されるときに、強振動演出(大当たり確認振動演出)が実行されるようになっている。そのため、大当たりとなったことを遊技者に再確認させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図230及び図231に示した演出例によれば、演出図柄70aが3つ揃った状態での仮停止時や大当たり遊技のオープニング時に実行される強振動演出(大当たり確定振動演出、大当たり確認振動演出、オープニング振動演出)は、演出ボタン17の有効期間(操作促進画像の表示)を伴わないため、操作促進画像(不透明演出ボタン画像、ゲージ画像)を表示する際の表示効果音や有効期間中に演出ボタン17を操作したときの演出音(操作効果音、その他の効果音等)が出力されないようになっている。そのため、演出ボタン17の有効期間を伴わない振動演出時に、遊技者を困惑させてしまうような不都合を防止することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図230及び図231に示した演出例によれば、カットイン演出時に実行される振動演出の実行期間は、有効期間中の演出ボタン17の操作の有無や操作タイミングに拘らず同じとなっている。そのため、演出ボタン17の操作タイミングによって振動演出を十分に体感できなくなるといった不都合を回避することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図230及び図231に示した演出例によれば、SPリーチ演出が実行された結果として大当たりとなる場合、大当りとなる演出図柄70aの仮停止中には振動演出が実行される一方、本停止中にあっては振動演出が実行されないようになっている。そのため、振動演出によって変動演出がまだ続いているといった勘違いをさせずに済み、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図230及び図231に示した演出例によれば、演出ボタン17の有効期間を伴う振動演出中においても、複数の遊技盤装飾LEDによる演出発光が継続するようになっている。そのため、演出ボタン17の有効期間を伴う振動演出によって演出発光を一時停止する等の処理を行わないことで演出効果を維持することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、カットイン演出時に実行される振動演出において演出ボタン17を発光させないようになっているが、振動演出の実行期間に亘って演出ボタン17を所定の態様(大当たり確定の発光色である虹色以外の色であって、演出ボタン17の有効期間中の発光態様とは異なる発光態様、例えば白点滅や黄点滅等)で発光させるようにしてもよい。
また、カットイン演出に係る有効期間の発生中において複数の遊技盤装飾LEDが演出発光を継続するようにしていたが、有効期間の発生直前又は発生開始から演出ボタン17が操作されるか有効時間が経過するまでの間において、複数の有盤装飾LEDの一部又は全部を消灯させ、その後に複数の遊技盤装飾LEDの演出発光を再開するようにしてもよい。このようにすると、第1画像表示装置70に表示される操作促進画像SGを目立たせると共に、緊迫した場面であることを遊技者に知らしめることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、昇格成功演出を実行する場合に、複数の遊技盤装飾LED及び演出ボタン17の虹発光を同時に開始するようになっていたが、演出ボタン17の虹発光を先に開始してから複数の遊技盤装飾LEDの虹発光を開始するようにしてもよいし、演出ボタン17の虹発光を先に開始してから複数の遊技盤装飾LEDの虹発光を開始するようにしてもよい。
また、SPリーチ演出が実行される場合には、アイキャッチ演出や演出図柄70aをキャラクタを含む表示態様に復帰させる演出を実行してから演出図柄70aを本停止させるようになっていたが、SPリーチ演出の結果としてハズレとなる場合には、アイキャッチ演出や演出図柄70aをキャラクタを含む表示態様に復帰させる演出を実行してから演出図柄70aを本停止させるようにし、大当たりとなる場合には、アイキャッチ演出や演出図柄70aをキャラクタを含む表示態様に復帰させる演出を実行せずに演出図柄70aを数字のみの表示態様で本停止させるようにしてもよい。
また、カットイン演出時に実行される振動演出については、有効期間中の演出ボタン17の操作の有無や操作タイミングに拘らず同じタイミング(例えば、演出ボタン17を操作しない場合の有効期間が経過するタイミングから2秒後)まで実行する(振動演出の実行期間が可変する)ようにしてもよい。
また、カットイン演出時や昇格成功演出時に振動演出を実行するようになっているが、カットイン演出時には振動演出を実行する一方、昇格成功演出時には振動演出を実行しないようにしてもよいし、その逆にしてもよいし、カットイン演出時及び昇格成功演出時において振動演出を実行しないようにしてもよい。
また、数字のみの演出図柄70aによる大当たり出目の仮停止時やキャラクタを含む演出図柄70aによる大当たり出目の仮停止時に振動演出を実行するようになっているが、数字のみの演出図柄70aによる大当たり出目の仮停止時には振動演出を実行する一方、キャラクタを含む演出図柄70aによる大当たり出目の仮停止時には振動演出を実行しないようにしてもよいし、その逆にしてもよいし、数字のみの演出図柄70aによる大当たり出目の仮停止時及びキャラクタを含む演出図柄70aによる大当たり出目の仮停止時において振動演出を実行しないようにしてもよい。
また、ランプ変化演出が実行されている場合には、演出図柄70aが停止表示するまでランプ変化演出が継続する(カットイン演出中であっても入賞口ランプNRが当該アイコンの表示態様に対応する色で発光する)ようになっているが、複数の遊技盤装飾LEDの発光態様と連動して発光及び消灯するようにしてもよい。
(SPSPリーチ演出中に決め演出が実行されて大当たりとなる場合の演出例1)
図232及び図233を用いて、変動演出パターン20におけるSPSPリーチ演出中に決め演出が実行されて大当たりとなる場合の演出例1について説明する。
まず、図232(a)に示すように、3つの演出図柄70aがリーチ状態を形成して画面左上部に縮小表示されてSPSPリーチ演出が実行されている。このとき、客待ち状態ではないため、遊技盤5に設けられた複数の遊技盤装飾LED(盤用照明装置の一部)による演出発光(虹発光以外の発光態様)が行われている。
この状態からSPSPリーチ演出が最終局面に差し掛かると、図232(b)に示すように、決め演出のために演出ボタン17の操作が有効となる可能性があることを示唆する有効示唆演出が開始される。具体的には、演出ボタン17を模した4つの半透明演出ボタン画像が画面の4隅から画面中央の特定位置に向けて集合させていく演出が行われる。
そして、半透明演出ボタン画像が画面中央の特定位置に集合すると、図232(c)に示すように、演出ボタン17の有効期間(単打5秒)が発生し、画面中央の特定位置に突出状態であって赤発光する演出ボタン17を模した不透明演出ボタン画像と、有効期間の残り時間を示すゲージ画像から構成される操作促進画像SGが表示され、操作促進画像SGの表示効果音が出力されると共に、演出ボタン17が突出状態であって赤発光する。
その後、演出ボタン17が操作されるか、有効期間が経過すると、図232(d)に示すように、決め成功演出が開始される。具体的には、第1可動部材73が虹発光した状態で第1画像表示装置70の前方に位置する最大動作位置まで移動し、第1画像表示装置70には成功エフェクト画像SEFが表示されると共に、成功効果音が出力される。また、演出ボタン17を4秒間に亘って強振動させた後に1秒のインターバルを挟んで5秒に亘って強振動する強振動演出(決め成功振動演出)が開始されると共に、画面左上部で「5」の演出図柄70aが3つ揃った状態で仮停止する。さらに、複数の遊技盤装飾LED及び演出ボタン17が虹色で発光する。
その後、第1可動部材73が待機位置に復帰して決め成功演出及び強振動演出が終了すると、図232(e)に示すように、複数の遊技盤装飾LED及び演出ボタン17の虹色での発光が継続したまま大当たりを祝福する祝福演出が開始される。そして、祝福演出が終了すると、複数の遊技盤装飾LEDが演出発光を再開すると共に、演出ボタン17が消灯する。
その後、図232(f)に示すように、「5」の演出図柄70aが3つ揃った状態(図柄揃い)で仮停止され、演出ボタン17を4秒間に亘って強振動させる強振動演出(大当たり確定振動演出)が開始されると共に、複数の遊技盤装飾LED及び演出ボタン17が虹色で発光する。ただし、この強振動演出の実行には演出ボタン17の有効期間を伴わないため、操作促進画像(不透明演出ボタン画像、ゲージ画像)を表示する際の効果音や有効期間中に演出ボタン17を操作したときの演出音(効果音)が出力されない。
そこから4秒が経過すると、強振動演出が終了するが、複数の遊技盤装飾LED及び演出ボタン17の虹色での発光は継続する。また、そこから1秒が経過すると、複数の遊技盤装飾LEDが演出発光を再開すると共に、演出ボタン17が消灯する。
その後、図233(g)に示すように、再抽選演出が開始される。具体的には、「5」の演出図柄70aが3つ揃った状態(図柄揃い)で奥手方向に移動して縮小表示されると共に、演出ボタン17の有効期間(単打3秒)が発生し、画面中央の特定位置に赤発光する演出ボタン17を模した不透明演出ボタン画像と、有効期間の残り時間を示すゲージ画像から構成される操作促進画像SGが表示され、操作促進画像SGの表示効果音が出力されると共に、演出ボタンが赤発光する。
その後、演出ボタン17が操作されるか、有効期間が経過すると、図233(h)に示すように、昇格成功演出が開始される。具体的には、縮小表示されていた「5」の演出図柄70aから切り替わった「7」の演出図柄70aが3つ揃った状態(図柄揃い)で画面手前側に移動して拡大表示されると共に、昇格効果音が出力される。また、複数の遊技盤装飾LED及び演出ボタン17が虹色で発光すると共に、演出ボタン17を3秒間に亘って強振動させる強振動演出(昇格振動演出)が開始される。
そして、演出図柄70aが通常サイズで仮停止された状態となった後に強振動演出が終了して所定期間(例えば1秒)が経過すると、複数の遊技盤装飾LEDが演出発光(虹発光以外の発光態様)を再開すると共に、演出ボタン17が消灯する。
その後、所定期間(例えば1秒)が経過すると、図233(j)に示すように、演出図柄70aが停止表示することを示唆するアイキャッチ演出が実行される。具体的には、3つの演出図柄70aを遮蔽するようにアイキャッチ画像ICが表示される。
その後、アイキャッチ画像ICが消去されてアイキャッチ演出が終了すると、図233(k)に示すように、演出図柄70aがキャラクタを含む表示態様に復帰して仮停止した状態となり、当該アイコンが再表示されると共に、第1特図保留数がある場合には、保留アイコンが再表示される。また、演出ボタン17の有効期間を伴わずに演出ボタン17を1秒間に亘って強振動させる強振動演出(大当たり確認振動演出)が開始されると共に、複数の遊技盤装飾LED及び演出ボタン17が虹色で発光する。ただし、この強振動演出の実行には演出ボタン17の有効期間を伴わないため、操作促進画像(不透明演出ボタン画像、ゲージ画像)を表示する際の効果音や有効期間中に演出ボタン17を操作したときの演出音(効果音)が出力されない。
そこから1秒が経過すると、図233(l)に示すように、強振動演出及び複数の遊技盤装飾LEDの虹発光が終了して演出図柄70aが「777」で本停止されると共に、特殊図柄TZも「777」で本停止される。
その後に停止時間(0.5秒)が経過すると、図233(m)に示すように、大当たり遊技のオープニング演出及び複数の遊技盤装飾LEDの演出発光が開始され、演出ボタン17の有効期間を伴わずに演出ボタン17を1秒間に亘って強振動させる強振動演出(オープニング振動演出)が開始されると共に、演出ボタン17が虹色で発光する。ただし、この強振動演出の実行には演出ボタン17の有効期間を伴わないため、操作促進画像(不透明演出ボタン画像、ゲージ画像)を表示する際の効果音や有効期間中に演出ボタン17を操作したときの演出音(効果音)が出力されない。その後は、1秒が経過すると強振動演出及び複数の遊技盤装飾LEDの虹発光が終了して大当たり遊技のオープニング演出が終了し、1回目のラウンド遊技が開始される。
(SPSPリーチ演出中に決め演出が実行されて大当たりとなる場合の演出例2)
図234及び図235を用いて、変動演出パターン16におけるSPSPリーチ演出中に決め演出が実行されて大当たりとなる場合の演出例2について説明する。なお、図234(a)~(c)は、図232(a)~(c)と同じであるため、ここでの説明は省略する。
図234(c)の状態から演出ボタン17が操作されるか、有効期間が経過すると、図234(d)に示すように、「5」の演出図柄70aが3つ揃った状態(図柄揃い)で仮停止する演出が行われ、演出図柄70aによって大当たりであることが報知されるが、この時点では強振動演出は行われない。このとき、複数の遊技盤装飾LED(盤用照明装置の一部)の演出発光(虹発光以外の発光態様)が継続している。
その後、所定期間(例えば1秒)が経過すると、図234(e)に示すように、決め成功演出が開始される。具体的には、第1可動部材73が虹発光した状態で第1画像表示装置70の前方に位置する最大動作位置まで移動し、第1画像表示装置70には成功エフェクト画像SEFが表示されると共に、成功効果音が出力される。また、演出ボタン17を4秒間に亘って強振動させた後に1秒のインターバルを挟んで5秒に亘って強振動する強振動演出(決め成功振動演出)が開始されると共に、画面左上部に「5」の演出図柄70aが3つ揃った状態で仮停止する。さらに、複数の遊技盤装飾LED及び演出ボタン17が虹色で発光する。
その後、第1可動部材73が待機位置に復帰して決め成功演出及び強振動演出が終了すると、図234(f)に示すように、複数の遊技盤装飾LED及び演出ボタン17の虹色での発光が継続したまま大当たりを祝福する祝福演出が開始される。そして、祝福演出が終了すると、複数の遊技盤装飾LEDが演出発光を再開すると共に、演出ボタン17が消灯する。
その後、所定期間(例えば1秒)が経過すると、図235(g)に示すように、演出図柄70aが停止表示することを示唆するアイキャッチ演出が実行される。具体的には、3つの演出図柄70aを遮蔽するようにアイキャッチ画像ICが表示される。
そして、アイキャッチ画像ICが消去されてアイキャッチ演出が終了すると、図235(h)に示すように、演出図柄70aがキャラクタを含む表示態様に復帰して仮停止した状態となり、当該アイコンが再表示されると共に、第1特図保留数がある場合には、保留アイコンが再表示される。また、演出ボタン17の有効期間を伴わずに演出ボタン17を1秒間に亘って強振動させる強振動演出(大当たり確認振動演出)が開始されると共に、複数の遊技盤装飾LED及び演出ボタン17が虹色で発光する。ただし、この強振動演出の実行には演出ボタン17の有効期間を伴わないため、操作促進画像(不透明演出ボタン画像、ゲージ画像)を表示する際の効果音や有効期間中に演出ボタン17を操作したときの演出音(効果音)が出力されない。
そこから1秒が経過すると、図235(i)に示すように、強振動演出及び複数の遊技盤装飾LEDの虹発光が終了して演出図柄70aが「555」で本停止されると共に、特殊図柄TZも「555」で本停止される。
その後に停止時間(0.5秒)が経過すると、図235(j)に示すように、大当たり遊技のオープニング演出及び複数の遊技盤装飾LEDの演出発光が開始され、演出ボタン17の有効期間を伴わずに演出ボタン17を1秒間に亘って強振動させる強振動演出(オープニング振動演出)が開始されると共に、演出ボタン17が虹色で発光する。ただし、この強振動演出の実行には演出ボタン17の有効期間を伴わないため、操作促進画像(不透明演出ボタン画像、ゲージ画像)を表示する際の効果音や有効期間中に演出ボタン17を操作したときの演出音(効果音)が出力されない。その後は、1秒が経過すると強振動演出及び複数の遊技盤装飾LEDの虹発光が終了して大当たり遊技のオープニング演出が終了し、ラウンド遊技が開始される。
なお、決め演出に係る有効期間中に演出ボタン17が操作されるか、有効期間が経過して決め失敗演出が実行される場合には、第1可動部材73が消灯して動作せず、第1画像表示装置70には失敗エフェクト画像が表示されると共に、失敗効果音が出力される。さらに、演出ボタン17及び複数の遊技盤装飾LEDの一部又は全部が消灯し、その後にリーチハズレ出目(例えば「565」)で3つの演出図柄が仮停止される。その後に所定期間が経過すると、演出図柄70aが停止表示することを示唆するアイキャッチ演出が実行され、アイキャッチ演出が終了すると、演出図柄70aがキャラクタを含む表示態様に復帰して仮停止した状態となり、当該アイコンが再表示されると共に、第1特図保留数がある場合には、保留アイコンが再表示される。そこから1秒が経過すると、演出図柄70aがリーチハズレ出目で本停止されると共に、特殊図柄TZもリーチハズレ出目で本停止されることになる。
このように、図232~図235に示した演出例によれば、決め演出において有効示唆演出が実行される場合があることで、有効期間が発生することの他に、大当たり期待度が高いことを遊技者に示唆することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図232~図235に示した演出例によれば、図柄揃いよりも前に第1可動部材73が動作することになる決め成功演出と、図柄揃いした後に第1可動部材73が動作することになる決め成功演出とがあることで、決め演出の演出効果を効果的に向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図232~図235に示した演出例によれば、図柄揃いよりも前に第1可動部材73が動作することになる決め成功演出と、図柄揃いした後に第1可動部材73が動作することになる決め成功演出とでは、有効期間中に演出ボタン17を操作してから振動演出(決め成功振動演出)が実行されるまでの期間が異なるようになっている。そのため、初めから遊技者に高揚感を与えたり、遊技者の不安感をあおってから高揚感を与えたりすることができ、その対比効果によって遊技の興趣を効果的に向上させることが可能となる。
また、図232~図235に示した演出例によれば、決め成功演出における第1可動部材73の動作期間(10秒)と決め成功演出時に実行される振動演出の実行期間(10秒)とが同じになっている。そのため、決め成功演出の演出効果を効果的に向上させることが可能となる。また、振動演出によって大当たりであることを遊技者に示唆することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図232~図235に示した演出例によれば、決め演出時に実行される振動演出(決め成功振動演出)は、演出ボタン17の有効期間(操作促進画像の表示)を伴うため、操作促進画像(不透明演出ボタン画像、ゲージ画像)を表示する際の表示効果音や有効期間中に演出ボタン17を操作したときの演出音(操作効果音、成功効果音、可動部材の作動効果音等)が出力されるようになっている。そのため、決め成功演出の演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図232~図235に示した演出例によれば、キャラクタを含まない表示態様の演出図柄70aが3つ揃った状態(図柄揃い)で仮停止されるときに強振動演出(大当たり確定振動演出)を実行するようになっているため、大当たりとなったことを効果的に遊技者に知らしめることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図232~図235に示した演出例によれば、キャラクタを含む表示態様の演出図柄70aが3つ揃った状態(C図柄揃い)で仮停止されるときに強振動演出(大当たり確認振動演出)が実行されるようになっている。そのため、大当たりとなったことを遊技者に再確認させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図232~図235に示した演出例によれば、演出図柄70aが3つ揃った状態での仮停止時や大当たり遊技のオープニング時に実行される振動演出(オープニング振動演出)は、演出ボタン17の有効期間(操作促進画像の表示)を伴わないため、操作促進画像(不透明演出ボタン画像、ゲージ画像)を表示する際の表示効果音や有効期間中に演出ボタン17を操作したときの演出音(操作効果音、その他の効果音等)が出力されないようになっている。そのため、演出ボタン17の有効期間を伴わない振動演出時に、遊技者を困惑させてしまうような不都合を防止することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図232~図235に示した演出例によれば、決め成功演出時に実行される振動演出の実行期間は、有効期間中の演出ボタン17の操作の有無や操作タイミングに拘らず同じとなっている。そのため、演出ボタン17の操作タイミングによって振動演出を十分に体感できなくなるといった不都合を回避することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、決め演出に係る有効期間の発生中において複数の遊技盤装飾LEDが演出発光を継続するようにしていたが、有効期間の発生直前又は発生開始から演出ボタン17が操作されるか有効時間が経過するまでの間において、複数の有盤装飾LEDの一部又は全部を消灯させ、演出ボタン17の操作又は有効時間の経過によって決め成功演出を実行する場合に、複数の遊技盤装飾LEDを虹発光させるようにしてもよい。このようにすると、第1画像表示装置70に表示される操作促進画像SGを目立たせると共に、緊迫した場面であることを遊技者に知らしめることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、決め成功演出時において第1可動部材73、複数の遊技盤装飾LED及び演出ボタン17が虹発光するようにしていたが、第1可動部材73及び演出ボタン17が虹発光する一方、複数の遊技盤装飾LEDの一部又は全部が消灯するようにしてもよいし、第1可動部材73が虹発光する一方、演出ボタン17及び複数の遊技盤装飾LEDの一部又は全部が消灯するようにしてもよい。
また、決め成功演出を実行する場合に、第1可動部材73、複数の遊技盤装飾LED及び演出ボタン17の虹発光を同時に開始するようになっていたが、演出ボタン17の虹発光を先に開始してから第1可動部材73及び複数の遊技盤装飾LEDの虹発光を開始するようにしてもよいし、第1可動部材73の虹発光を先に開始してから複数の遊技盤装飾LED及び演出ボタン17の虹発光を開始するようにしてもよいし、演出ボタン17の虹発光を先に開始してから第1可動部材73及び複数の遊技盤装飾LEDの虹発光を開始するようにしてもよい。
また、祝福演出の終了後に複数の遊技盤装飾LEDが演出発光を再開すると共に、演出ボタン17が消灯するようになっていたが、祝福演出が終了しても遊技盤装飾LEDの虹発光を継続させ、再抽選演出の開始前に演出発光を再開させるようにしてもよいし、アイキャッチ演出の開始前に演出発光を再開させるようにしてもよいし、演出図柄70aの本停止時まで虹発光を継続するようにしてもよい。
また、昇格成功演出を実行する場合に、複数の遊技盤装飾LED及び演出ボタン17の虹発光を同時に開始するようになっていたが、演出ボタン17の虹発光を先に開始してから複数の遊技盤装飾LEDの虹発光を開始するようにしてもよいし、演出ボタン17の虹発光を先に開始してから複数の遊技盤装飾LEDの虹発光を開始するようにしてもよい。
また、SPSPリーチ演出が実行される場合には、アイキャッチ演出や演出図柄70aをキャラクタを含む表示態様に復帰させる演出を実行してから演出図柄70aを本停止させるようになっていたが、SPSPリーチ演出の結果としてハズレとなる場合には、アイキャッチ演出や演出図柄70aをキャラクタを含む表示態様に復帰させる演出を実行してから演出図柄70aを本停止させるようにし、大当たりとなる場合には、アイキャッチ演出や演出図柄70aをキャラクタを含む表示態様に復帰させる演出を実行せずに演出図柄70aを数字のみの表示態様で本停止させるようにしてもよい。
また、決め成功演出時に実行される振動演出については、有効期間中の演出ボタン17の操作の有無や操作タイミングに拘らず同じタイミング(例えば、演出ボタン17を操作しない場合の有効期間が経過するタイミングから3秒後)まで実行する(振動演出の実行期間が可変する)ようにしてもよい。
また、決め成功演出時や昇格成功演出時に振動演出を実行するようになっているが、決め成功演出時には振動演出を実行する一方、昇格成功演出時には振動演出を実行しないようにしてもよいし、その逆にしてもよいし、決め成功演出時及び昇格成功演出時において振動演出を実行しないようにしてもよい。
また、祝福演出後の数字のみの演出図柄70aによる大当たり出目の仮停止時やアイキャッチ演出後のキャラクタを含む演出図柄70aによる大当たり出目の仮停止時に振動演出を実行するようになっているが、祝福演出後の数字のみの演出図柄70aによる大当たり出目の仮停止時には振動演出を実行する一方、アイキャッチ演出後のキャラクタを含む演出図柄70aによる大当たり出目の仮停止時には振動演出を実行しないようにしてもよいし、その逆にしてもよいし、祝福演出後の数字のみの演出図柄70aによる大当たり出目の仮停止時及びアイキャッチ演出後のキャラクタを含む演出図柄70aによる大当たり出目の仮停止時において振動演出を実行しないようにしてもよい。
また、ランプ変化演出が実行されている場合には、演出図柄70aが停止表示するまでランプ変化演出が継続する(決め演出中であっても入賞口ランプNRが非表示となる前の当該アイコンの表示態様に対応する色で発光する発光する)ようになっているが、複数の遊技盤装飾LEDの発光態様と連動して発光及び消灯するようにしてもよい。
(大当たり中に確変ミッション演出が実行される場合の演出例)
図236を用いて、大当たり(ラウンド遊技)中に確変遊技状態になるか否かの確変ミッション演出が実行される場合の演出例について説明する。
図236(a)に示すように、大当たり遊技のオープニング演出が開始されると、演出ボタン17の有効期間を伴わずに演出ボタン17を1秒間に亘って強振動させる強振動演出(オープニング振動演出)が開始されると共に、演出ボタン17が虹色で発光する。その後は、1秒が経過すると強振動演出が終了して大当たり遊技のオープニング演出が終了し、1回目のラウンド遊技が開始される。
その後、1回目のラウンド遊技後のインターバル期間が終了して2回目のラウンド遊技が開始されると、図236(b)に示すように、確変遊技状態になるか否かの確変ミッション演出の説明が開始され、「敵を撃破で確変だ」との文字が2回目のラウンド遊技が終了するまで表示される。
そして、2回目のラウンド遊技後のインターバル期間が終了して3回目のラウンド遊技が開始されると、図236(c)に示すように、演出ボタン17の有効期間(5秒単打)が発生して確変ミッション演出が開始される。具体的には、「撃破しろ」との文字が表示されると共に、演出ボタン17を模した不透明演出ボタン画像と、有効期間の残り時間を示すゲージ画像から構成される操作促進画像SGが表示され、操作促進画像SGの表示効果音が出力されると共に、演出ボタン17が白発光する。このとき、複数の遊技盤装飾LED(盤用照明装置の一部)の演出発光(虹発光以外の発光態様)が継続している。
その後、演出ボタン17が操作されるか、有効期間が経過すると、図236(d)に示すように、ミッション成功演出が開始される。具体的には、第1可動部材73が虹発光した状態で第1画像表示装置70の前方に位置する最大動作位置まで移動し、第1画像表示装置70には成功エフェクト画像SEFが表示されると共に、成功効果音が出力される。また、演出ボタン17を5秒間に亘って強振動させる強振動演出(昇格振動演出)が開始されると共に、演出ボタン17及び複数の遊技盤装飾LEDの一部又は全部が虹発光する。
その後、ミッション成功演出が終了すると、図236(e)に示すように、ミッションに成功したことを示す「撃破」の文字が表示され、演出ボタン17の虹発光が終了すると共に、複数の遊技盤装飾LEDの演出発光が再開され、3回目のラウンド遊技が終了すると「撃破」の文字が消去されてラウンド演出が再開される。
そして、9回目のラウンド遊技が開始されると、図236(f)に示すように、演出ボタン17及び十字キー18の有効期間(ここでは9回目のラウンド遊技の開始から10回目のラウンド遊技の開始から5秒が経過するまでの最低でも11秒間)が発生して確変遊技状態中の演出モードを選択するためのモード選択演出が開始される。具体的には、演出モードDの選択肢画像と、演出モードEの選択肢画像が表示され、操作促進画像として「確変中のモードを十字キーで選んでボタンで決定して下さい!」の文字、白発光する演出ボタン17を模した不透明演出ボタン画像が表示される。
その後、十字キー18の右ボタンが操作されると、図236(g)に示すように、演出モードDの選択肢画像が選択された状態(演出モードEの選択肢画像が暗色で表示された状態)から演出モードEの選択肢画像が選択された状態(演出モードDの選択肢画像が暗色で表示された状態)となる。
そして、演出ボタン17が操作されるか、有効期間が経過すると、図236(h)に示すように、演出モードEの選択肢画像が拡大表示され、確変遊技状態中の最初の演出モードが演出モードEになることが報知されてモード選択演出が終了する。その後は、10回目のラウンド遊技が終了すると、エンディング演出が実行され、エンディング演出が終了すると、確変遊技状態が開始されることになる。
なお、ミッション失敗演出が実行される場合には、第1可動部材73が消灯して動作せず、第1画像表示装置70には失敗エフェクト画像が表示されると共に、失敗効果音が出力される。さらに、モード選択演出が実行されずにエンディング演出へと移行する。
このように、図236に示した演出例によれば、ミッション成功演出における第1可動部材73の動作期間(5秒)と、ミッション成功演出時に実行される振動演出(昇格振動演出)の実行期間(5秒)とが同じになっている。そのため、ミッション成功演出の演出効果を効果的に向上させることが可能となる。また、振動演出によって遊技者に有利な結果であること、つまり、確変状態が発生することを遊技者に示唆することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図236に示した演出例によれば、ミッション成功演出時に実行される振動演出(昇格振動演出)は、演出ボタン17の有効期間を伴うため、操作促進画像(不透明演出ボタン画像、ゲージ画像)を表示する際の表示効果音や有効期間中に演出ボタン17を操作したときの演出音(成功効果音)が出力されるようになっている。そのため、決め成功演出の演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図236に示した演出例によれば、ミッション成功演出時に実行される振動演出(昇格振動演出)の実行期間は、有効期間中の演出ボタン17の操作の有無や操作タイミングに拘らず同じとなっている。そのため、演出ボタン17の操作タイミングによって振動演出を十分に体感できなくなるといった不都合を回避することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図236に示した演出例によれば、モード選択演出中に演出ボタン17や十字キー18が操作されても振動演出が実行されないようになっている。そのため、選択されていない演出モードよりも、選択された演出モードの方が、大当たり期待度が高いと遊技者に勘違いさせるような不都合を防止することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、遊技者が驚いてしまうことを防止することができ、遊技者に不快感を与えるような不都合を回避することが可能となる。
なお、確変ミッション演出に係る有効期間の発生中において複数の遊技盤装飾LEDが演出発光を継続するようにしていたが、有効期間の発生直前又は発生開始から演出ボタン17が操作されるか有効時間が経過するまでの間において、複数の有盤装飾LEDの一部又は全部を消灯させ、演出ボタン17の操作又は有効時間の経過によってミッション成功演出を実行する場合に、複数の遊技盤装飾LEDを虹発光させるようにしてもよい。このようにすると、第1画像表示装置70に表示される操作促進画像SGを目立たせると共に、緊迫した場面であることを遊技者に知らしめることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、ミッション成功演出時において第1可動部材73、複数の遊技盤装飾LED及び演出ボタン17が虹発光するようにしていたが、第1可動部材73及び演出ボタン17が虹発光する一方、複数の遊技盤装飾LEDの一部又は全部が消灯するようにしてもよいし、第1可動部材73が虹発光する一方、演出ボタン17及び複数の遊技盤装飾LEDの一部又は全部が消灯するようにしてもよい。
また、ミッション成功演出を実行する場合に、第1可動部材73、複数の遊技盤装飾LED及び演出ボタン17の虹発光を同時に開始するようになっていたが、演出ボタン17の虹発光を先に開始してから第1可動部材73及び複数の遊技盤装飾LEDの虹発光を開始するようにしてもよいし、第1可動部材73の虹発光を先に開始してから複数の遊技盤装飾LED及び演出ボタン17の虹発光を開始するようにしてもよいし、演出ボタン17の虹発光を先に開始してから第1可動部材73及び複数の遊技盤装飾LEDの虹発光を開始するようにしてもよい。
また、ミッション成功演出時に実行される振動演出については、有効期間中の演出ボタン17の操作の有無や操作タイミングに拘らず同じタイミング(例えば、演出ボタン17を操作しない場合の有効期間が経過するタイミングから3秒後)まで実行する(振動演出の実行期間が可変する)ようにしてもよい。
また、ミッション成功演出時に振動演出を実行するようになっているが、ミッション成功演出時には振動演出を実行しないようにしてもよい。
(当該アイコン変化演出及びランプ変化演出の実行中に遊技機への電源供給が停止した後に再開するときの演出例)
図237及び図238を用いて、当該アイコン変化演出及びランプ変化演出の実行中に遊技機1への電源供給が停止した後に再開するときの演出例を説明する。
図237(a)に示すように、第1保留アイコン表示領域70Bの第1表示部70B1、及び、第2表示部70B2に第1保留アイコン(白アイコン)が表示されているときに、「728」のハズレ演出図柄70aが停止表示されたとする。
その後、SPSPリーチ演出が実行される変動演出が開始されると、図237(b)に示すように、演出図柄70aの変動表示が開始されると共に、第1表示部70B1、及び、第2表示部70B2に表示されている第1保留アイコン(白アイコン)が当該アイコン表示領域70C、第1表示部70B1にそれぞれシフト表示される。
ここで、当該アイコン表示領域70Cにシフト表示された当該アイコンの表示態様が赤アイコンに変化表示することで当該アイコン変化演出が開始され、それに伴って入賞口ランプNRが消灯した状態から赤点滅した状態に変化することでランプ変化演出が開始される。
その後、図237(c)に示すように、変動表示していた演出図柄70aの左右の変動表示領域に「3」の演出図柄70aを停止表示(仮停止表示)しつつ、中央の変動表示領域で演出図柄70aを変動表示させるリーチ演出(ノーマルリーチ)が実行される。
そして、SPリーチに発展すると、図237(d)に示すように、SPリーチ演出が開始されると共に、演出図柄70aが画面左上に縮小表示され、第1保留アイコン表示領域70B、及び、第2保留アイコン表示領域70Dが保留アイコンもろとも消去される。
その後、SPSPリーチに発展すると、図237(e)に示すように、SPSPリーチ演出が開始され、当該アイコンが表示されている当該アイコン表示領域70Cが当該アイコンもろとも消去される。このとき、当該アイコンの消去に伴って入賞口ランプNRが消灯することはなく、入賞口ランプNRでのランプ変化演出は継続したままとなる。
このタイミングで遊技機1への電源供給が停止すると、図237(f)に示すように、画像表示装置が非表示となると共に、入賞口ランプNRが消灯する。
その後、遊技機1への電源供給が再開すると、図238(g)に示すように、画像表示装置には「読み込み中」の文字を含む初期画面が表示されるが、入賞口ランプNRは消灯した状態を維持する。
そして、主制御基板110から送信される第2電源復旧指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、図238(h)に示すように、画像表示装置には「遊技を再開して下さい」の文字を含む復帰中画面がSPSPリーチ演出(仮停止した大当たり演出図柄が遊技者にとってより価値の高い大当たり演出図柄に昇格するか否かの再抽選演出の実行期間を含む)の実行期間に亘って表示されるが、ここでも入賞口ランプNRは消灯した状態を維持する。
その後、ハズレとなるSPSPリーチ演出の実行期間が終了(演出制御基板130がハズレを示す特図停止指定コマンドを受信)すると、図238(i)に示すように、演出図柄70aの仮停止表示(揺れ変動)を行わずに電源復旧時の初期図柄である「753」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の停止画面(第2待機画面)が表示され、ランプ変化演出が再開されることなく変動演出が終了する。
このとき、第1保留アイコン表示領域70Bの第1表示部70B1には、電源供給が停止する前と同じ白アイコンが表示され、当該アイコン表示領域70Cには、当該アイコンが表示されないが、四角形の領域画像が表示されることで当該アイコンの表示スペース(表示領域)が背景画像等の演出画像を表示可能な状態で確保されている状態となる。
その後、次の変動演出が開始されると、図238(j)に示すように、演出図柄70aの変動表示が開始されると共に、第1表示部70B1、及び、第2表示部70B2に表示されている第1保留アイコン(白アイコン)が当該アイコン表示領域70C、第1表示部70B1にそれぞれシフト表示される。
一方、大当たりとなるSPSPリーチ演出の実行期間が終了(演出制御基板130が大当たりを示す特図停止指定コマンドを受信)すると、図238(k)に示すように、演出図柄70aの仮停止表示(揺れ変動/揺動表示)を行わずに、今回の大当たり遊技(ここでは第1大当たり遊技)の種類を示唆する「777」の大当たり演出図柄70a(電源断前のリーチ状態を形成していた「3↓3」の演出図柄によるリーチ組み合わせとは異なる演出図柄の組み合わせ)、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の停止画面が表示され、入賞口ランプNRでランプ変化演出が再開することなく変動演出が終了する。
なお、SPSPリーチ演出が実行される変動演出だけでなく、その他の変動演出(通常変動が実行される変動演出、短縮変動が実行される変動演出、ノーマルリーチ演出が実行される変動演出、SPリーチ演出が実行される変動演出)についても、その実行中に停止した電源供給が再開して演出の実行期間が終了すると、演出図柄70aの仮停止表示(揺れ変動/揺動表示)が行われずに「753」のハズレ演出図柄70a、又は、電源断前のリーチ状態を形成していた演出図柄によるリーチ組み合わせと同じ演出図柄の組み合わせ又は異なる演出図柄の組み合わせとなる大当たり演出図柄が停止表示(静止表示)されることになる。
また、特殊図柄TZについては、遊技の制御状態が初期化されるのか復旧されるのか、その後の状態が通常遊技状態であるのか特定遊技状態(低確時短遊技状態、高確時短遊技状態)であるのかに拘らず、特殊図柄TZについては、同一の表示態様(形状、デザイン)であって演出図柄70aと同じ組み合わせとなる数字で停止表示(静止表示)されることになる。
その後、大当たり遊技のオープニングが開始されると、図238(l)に示すように、画像表示装置には大当たり遊技の種類を示す情報(第1大当たり遊技であることを示す「MAX大当たり」)を含むオープニング演出が開始され、第1保留アイコン表示領域70B、第2保留アイコン表示領域70D、及び、当該アイコン表示領域70Cがアイコンもろとも消去される。
なお、初期画面及び/又は復帰中画面の表示中に入賞口ランプNRが消灯したままとなっているが、ランプ変化演出において用いられない(大当たり当選期待度を示唆しない)点灯態様(例えば白点灯)で入賞口ランプNRを点灯させてもよい。
このように、図237~図238に示した演出例によれば、演出図柄70aが仮停止表示(揺れ変動)された後に停止表示される変動演出の実行中に停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧した後、特別図柄の変動時間が経過して特図停止指定コマンド(特図停止指定コマンドを取りこぼした場合であってその後に客待ち状態に移行する場合には、客待ち状態指定コマンド)を受信した場合に、演出図柄70aの仮停止表示(揺れ変動/揺動表示)が行われずに演出図柄70aが停止表示(静止表示)されるようになっている。そのため、電源供給が停止した時点で実行されていた変動演出が終了したことを遊技者に把握させることができ、遊技の興趣が低下することを抑制することが可能となる。
また、図237~図238に示した演出例によれば、ハズレ変動演出の実行中に停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧した後において演出図柄70aが停止表示(静止表示)される場合、通常のハズレ演出図柄ではなく、電源復旧時の初期図柄である演出図柄の組み合わせが停止表示(静止表示)されるようになっている。そのため、停止表示(静止表示)する演出図柄を抽選で決定するような煩雑な処理を行わずに済み、遊技の制御状態が復旧する電源復旧であること、及び、電源供給が停止した時点で実行されていた変動演出が終了したことを把握することが可能となる。
また、図237~図238に示した演出例によれば、大当たり変動演出の実行中に停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧した後において演出図柄が停止表示(静止表示)される場合、大当たり演出図柄の組み合わせを停止表示(静止表示)するようになっている。そのため、遊技の制御状態が復旧する電源復旧であること、及び、電源供給が停止した時点で実行されていた変動演出が大当たり変動演出であったことを把握することが可能となる。
また、図237~図238に示した演出例によれば、遊技の制御状態が復旧した後において大当たり演出図柄の組み合わせを停止表示(静止表示)する場合、電源供給の停止前にリーチ状態を形成していた演出図柄によるリーチ組み合わせとは異なる大当たり演出図柄の組み合わせを停止表示(静止表示)可能となっている。そのため、電源供給の停止前に停止表示予定だった大当たり演出図柄を意識しなくて済み、電源供給の再開後の表示制御に係る処理負荷を軽減することが可能となる。
また、図237~図238に示した演出例によれば、電源供給が停止した時点で実行されていた変動演出に上述した昇格演出の実行期間が含まれる場合に、電源供給が再開して制御状態が復旧した後において昇格演出を実行せずに大当たり演出図柄が停止表示(静止表示)されるようになっている。そのため、演出図柄が停止表示(静止表示)されるまでに無駄な演出が行われないため、電源供給が停止した時点で実行されていた変動演出が大当たり変動演出であったことを遊技者に即座に把握することが可能となる。
また、図237~図238に示した演出例によれば、ハズレ変動演出の実行中に停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧する場合と、大当たり変動演出の実行中に停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧する場合とで、電源供給の再開後の画像表示装置の表示態様(表示画面の種類、表示画面の表示順序)が同一となっている。そのため、ハズレ変動演出の実行中であったのか、大当たり変動演出の実行中であったのかを意識することなくシンプルな表示制御を行うことができ、電源供給の再開後の表示制御に係る処理負荷を軽減することが可能となる。
また、図237~図238に示した演出例によれば、特殊図柄TZについては、電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧した後において、電源供給が停止する前と同じ表示態様であって、演出図柄70aと同じ組み合わせとなる数字で停止表示(静止表示)されるようになっている。そのため、電源供給が停止した時点で実行されていた変動演出が終了したことを把握し易くなる。
また、図237~図238に示した演出例によれば、当該アイコンの表示中に停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧した場合、復帰中画面の表示が終了してから次の変動演出(演出図柄70aのスクロール)が開始されるまでの間、当該アイコン表示領域70Cには、四角形の領域画像が表示されることで当該アイコンの表示スペース(表示領域)が背景画像等の演出画像を表示可能な状態で確保されるが、当該アイコンが表示されないようになっている。そのため、電源供給が停止した時点で実行されていた変動演出が終了したことを遊技者に把握させることができ、遊技の興趣が低下することを抑制することが可能となる。
また、図237~図238に示した演出例によれば、保留アイコンの表示中に停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧した場合、復帰中画面の表示が終了してから次の変動演出が開始されるまでの間、保留アイコン表示領域には、四角形の領域画像が表示されることで保留アイコンの表示スペース(表示領域)が背景画像等の演出画像を表示可能な状態で確保されて、保留アイコンが表示されるようになっている。そのため、電源供給が停止した場合であっても、保留されていた変動演出が消滅していないことを把握することができ、遊技の興趣が低下することを抑制することが可能となる。
また、図237~図238に示した演出例によれば、ランプ変化演出の実行契機となった当該アイコンに対応する変動演出(入賞口ランプNRを大当たり当選期待度が高い点灯色(青、赤、虹)に変化させることになる特図判定情報の記憶)中に停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧した場合、ランプ変化演出を再開せずに、入賞口ランプNRを大当たり当選期待度を示唆しない報知態様(消灯又は白点灯)とするようになっている。そのため、電源供給の再開後における制御負荷を軽減しつつ、変動演出が実行されてないにも拘らずランプ変化演出が再開されるといった遊技者が困惑する事態を回避することが可能となる。
なお、大当たり変動演出の実行期間が終了した後に、大当たり演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示された状態の停止画面を表示しているが、ハズレのときと同じように電源復旧時の初期図柄である「753」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第2待機画面を表示してもよい。
また、大当たり変動演出の実行期間が終了した後に、大当たり演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示された状態の停止画面を表示しているが、停止画面を表示せずに大当たり演出図柄70aが表示されない大当たり遊技のオープニング演出を開始してもよい。また、オープニング演出において大当たり遊技の種類を示す情報を表示してもよいし、「777」の大当たり特殊図柄TZを表示してもよいし、電源復旧時の初期図柄である「753」の特殊図柄TZを表示してもよい。
また、ハズレ変動演出の実行期間が終了した後においては、電源復旧時の初期図柄である演出図柄70a、及び、特殊図柄TZを表示し、大当たり変動演出の実行期間が終了した後においては、大当たり演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示された状態の停止画面を表示させずに大当たり遊技のオープニング演出を開始してもよい。
また、変動演出においてリーチ状態の演出図柄70aが表示されずに大当たり遊技が実行されるか否かを煽る(大当たり遊技が実行されることを期待させる)特定演出を実行可能とした場合、その特定演出の実行中に停止した電源供給が再開して制御状態が復旧した後においては、ハズレであれば電源復旧時の初期図柄である演出図柄70aを停止表示(静止表示)し、大当たりであれば大当たり演出図柄70aを停止表示(静止表示)するようにしてもよい。
また、遊技の制御状態が復旧した後において大当たり演出図柄の組み合わせを停止表示(静止表示)する場合、その後に実行される大当たり遊技の種類に対応する複数の大当たり演出図柄の組み合わせのうちの1つを停止表示するようにしてもよい。
この場合、例えば、第1大当たり遊技の実行を示唆する大当たり演出図柄の組み合わせが「333」と「777」であり、第2大当たり遊技の実行を示唆する大当たり演出図柄の組み合わせが「222」と「444」と「666」と「888」であり、第3大当たり遊技の実行を示唆する大当たり演出図柄の組み合わせが「111」と「555」と「999」であるものとする。
そして、電源供給の停止前のリーチ組み合わせが第3大当たり遊技の実行を示唆する大当たり演出図柄の組み合わせの一部を構成する「1↓1」である場合、その後に実行される大当たり遊技が第1大当たり遊技である場合には、「333」と「777」の何れか(リーチ状態を形成していた演出図柄によるリーチ組み合わせとは異なる大当たり演出図柄の組み合わせ)を停止表示し、その後に実行される大当たり遊技が第3大当たり遊技である場合には、「111」と「555」と「999」の何れか(リーチ状態を形成していた演出図柄によるリーチ組み合わせと同じ又は異なる大当たり演出図柄の組み合わせ)を停止表示するようにするとよい。
また、特殊図柄TZについては、電源供給が再開して制御状態が復旧した後において演出図柄70aと同じ組み合わせとなる数字で停止表示(静止表示)するのではなく、演出図柄70aと異なる組合せとなる数字で停止表示(静止表示)するようにしてもよい。
また、電源供給が再開して制御状態が復旧した後が通常遊技状態且つ客待ち状態である場合には、演出図柄70a、及び、特殊図柄TZを停止表示(静止表示)する一方、電源供給が再開して制御状態が復旧した後が特定遊技状態(低確時短遊技状態、高確時短遊技状態)且つ客待ち状態である場合には、演出図柄70aを停止表示(静止表示)せずに、特殊図柄TZを停止表示(静止表示)するようにしてもよい。
(先読みエフェクト演出、保留アイコン変化演出及びランプ変化演出の実行中に遊技機への電源供給が停止した後に再開するときの演出例)
図239、及び、図240は、先読みエフェクト演出、保留アイコン変化演出及びランプ変化演出の実行中に遊技機への電源供給が停止した後に再開するときの演出例を示す図である。
図239(a)に示すように、第1保留アイコン表示領域70Bの第1表示部70B1、第2表示部70B2、及び、第3表示部70B3に第1保留アイコン(白アイコン)が表示されているときに、「728」のハズレ演出図柄70aが停止表示されたとする。
その後、事前変動となる変動演出が開始されると、図239(b)に示すように、演出図柄70aの変動表示が開始されると共に、第1表示部70B1、第2表示部70B2、及び、第3表示部70B3に表示されている第1保留アイコン(白アイコン)が当該アイコン表示領域70C、第1表示部70B1、及び、第2表示部70B2にそれぞれシフト表示される。
ここで、変動表示を開始する演出図柄70aの周囲にエフェクト画像EFが表示されることで先読みエフェクト演出の1回目の演出が開始され、第2表示部70B2にシフト表示された第1保留アイコン(アイコン最終表示態様=赤アイコン)の表示態様が青アイコンに変化表示することで保留アイコン変化演出が開始され、それに伴って入賞口ランプNRが消灯した状態から青点滅した状態に変化することでランプ変化演出が開始される。
その後、図239(c)に示すように、演出図柄70aの周囲に表示されていたエフェクト画像EFが消去されると共に、演出図柄70aが高速でのスクロールを開始する。そして、変動時間が経過すると、図239(d)に示すように、ハズレを示す演出図柄70aが仮停止表示した後に、「259」のハズレ演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示される。
その後、事前変動となる変動演出が開始されると、図239(e)に示すように、演出図柄70aの変動表示が開始されると共に、第1表示部70B1、及び、第2表示部70B2に表示されている第1保留アイコンが当該アイコン表示領域70C、及び、第1表示部70B1にそれぞれシフト表示される。
ここで、変動表示を開始する演出図柄70aの周囲にエフェクト画像EFが表示されることで先読みエフェクト演出の2回目の演出が開始され、保留アイコン変化演出、及び、ランプ変化演出は継続したままとなる。
そして、図239(f)に示すように、演出図柄70aの周囲に表示されていたエフェクト画像EFが消去されると共に、演出図柄70aが高速でのスクロールを開始する。このタイミングで遊技機1への電源供給が停止すると、図239(g)に示すように、画像表示装置が非表示となると共に、入賞口ランプNRが消灯する。
その後、遊技機1への電源供給が再開すると、図239(h)に示すように、画像表示装置には「読み込み中」の文字を含む初期画面が表示されるが、入賞口ランプNRではランプ変化演出を再開することなく消灯した状態を維持する。
そして、主制御基板110から送信される第2電源復旧指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、図240(i)に示すように、画像表示装置には「遊技を再開して下さい」の文字を含む復帰中画面が事前変動の実行期間に亘って表示されるが、ここでも入賞口ランプNRは消灯した状態を維持する。
その後、事前変動の実行期間が終了(演出制御基板130がハズレを示す特図停止指定コマンドを受信)すると、図240(j)に示すように、演出図柄70aの仮停止表示(揺れ変動)を行わずに電源復旧時の初期図柄である「753」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の停止画面が表示され、ランプ変化演出が再開することなく事前変動が終了する。
このとき、第1保留アイコン表示領域70Bの第1表示部70B1には、電源供給が停止する前の青アイコンではない白アイコンが表示され、当該アイコン表示領域70Cには、当該アイコンが表示されないが、四角形の領域画像が表示されることで当該アイコンの表示スペース(表示領域)が背景画像等の演出画像を表示可能な状態で確保されている状態となる。
その後、SPSPリーチ演出が実行される変動演出が開始されると、図240(k)に示すように、演出図柄70aの変動表示が開始されると共に、第1表示部70B1に表示されている第1保留アイコン(白アイコン)が当該アイコン表示領域70Cにシフト表示される。
ここで、新たに実行された当該アイコン変化演出に関する抽選に当選すると、その結果に応じて当該アイコン表示領域70Cにシフト表示された当該アイコンの表示態様が青アイコンに変化表示することで当該アイコン変化演出が開始される。一方、ランプ変化演出に関する抽選については新たに実行されないため、入賞口ランプNRは消灯した状態を維持してランプ変化演出が再開されることはない。
また、電源供給が再開したことで行われる代替予告演出に関する抽選に当選すると、その結果に応じて画像表示装置にミニキャラMCBが表示されると共に、ミニキャラMCBがフレームアウトするように移動することで代替予告演出が実行される。
その後、図240(l)に示すように、画像表示装置に表示されるセリフウィンドウに味方Aが発したセリフが表示されると共に、音声出力装置9からセリフに応じた音声「チャンス到来よ!」が表示されることでセリフ予告演出が実行される。
そして、図240(m)に示すように、変動表示していた演出図柄70aの左右の変動表示領域に「3」の演出図柄70aを停止表示(仮停止表示)しつつ、中央の変動表示領域で演出図柄70aを変動表示させるリーチ演出(ノーマルリーチ)が実行される。
その後、SPリーチに発展すると、図240(n)に示すように、SPリーチ演出が開始されると共に、演出図柄70aが画面左上に縮小表示され、第1保留アイコン表示領域70B、及び、第2保留アイコン表示領域70Dが消去される。
そして、SPSPリーチに発展すると、図240(o)に示すように、SPSPリーチ演出が開始され、当該アイコン表示領域70Cが当該アイコンもろとも消去される。
その後、大当たりとなるSPSPリーチ演出の実行期間が終了(演出制御基板130が大当たりを示す特図停止指定コマンドを受信)すると、図240(p)に示すように、今回の大当たり遊技(ここでは第1大当たり遊技)の種類を示唆する「333」の大当たり演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが仮停止表示(揺れ変動)された後に停止表示されて変動演出が終了する。
なお、初期画面及び/又は復帰中画面の表示中に入賞口ランプNRが消灯したままとなっているが、ランプ変化演出において用いられない(大当たり当選期待度を示唆しない)点灯態様(例えば白点灯)で入賞口ランプNRを点灯させてもよい。
また、変動演出(演出図柄70aの仮停止表示(揺れ変動))中に特図停止指定コマンドを受信できない場合には、仮停止表示(揺れ変動)している演出図柄70aが停止表示することなく、仮停止表示(揺れ変動)を継続することになる。
このように、図239~図240に示した演出例によれば、先読みエフェクト演出の実行中に停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧した場合、復旧時に記憶されていた特図判定情報に対応する変動演出において連続予告演出を再開させずに、連続予告演出とは異なる代替予告演出を実行可能となっている。そのため、電源供給の停止によって連続予告演出が終了することに伴う遊技者の不満感を軽減することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。なお、他の連続予告演出の実行中に停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧した場合についても同様となる。
また、図239~図240に示した演出例によれば、特別アイコンとして表示されている(最終表示態様までは変化していない場合、及び、最終表示態様まで変化している場合を含む)保留アイコンの表示中に停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧した場合、特別アイコンとして表示されていた保留アイコンを通常アイコンとして表示するようになっている。そのため、電源供給の停止時の保留アイコンの表示態様を意識しないで済み、電源供給の再開後の表示制御に係る処理負荷を軽減することが可能となる。
また、図239~図240に示した演出例によれば、アイコン変化演出の実行中に停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧した場合、復旧時に記憶されていた特図判定情報に対応する変動演出において、保留アイコン変化演出は実行しないが当該アイコン変化演出を再び実行可能となっている。そのため、電源供給の停止によってアイコン変化演出が終了することに伴う遊技者の不満感を軽減することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図239~図240に示した演出例によれば、復旧時に記憶されていた特図判定情報に対応する変動演出の実行中において、当該アイコン変化演出を再び実行する場合であっても、電源供給の停止前に示唆していた段階の続きからは実行しないようになっている。そのため、今回の変動演出の内容に則したアイコン変化演出を実行することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図239~図240に示した演出例によれば、ランプ変化演出の実行契機となった保留アイコンに対応する変動演出(入賞口ランプNRを大当たり当選期待度が高い点灯色(青、赤、虹)に変化させることになる特図判定情報の記憶)中に停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧した場合であっても、ランプ変化演出を再開せずに、入賞口ランプNRを大当たり当選期待度を示唆しない報知態様(消灯又は白点灯)とするようになっている。そのため、電源供給の再開後における制御負荷を軽減しつつ、変動演出が実行されてないにも拘らずランプ変化演出が再開されるといった遊技者が困惑する事態を回避することが可能となる。
(演出制御部がコマンドを正常に受信できない場合の具体例1)
図241及び図242を用いて、演出制御部130mがコマンドを正常に受信できない場合の具体例1について説明する。図241は、演出制御部130mがコマンドを正常に受信できない場合のタイミングチャート1であり、図242(a)~(j)は、図241のタイミングチャート1における(a)~(j)に対応する演出例である。
まず、T0のタイミングにおいて、主制御部110mが記憶(把握)している第1特図保留数が「2」から「1」に減少することに伴って第1特別図柄の変動表示が開始される。このタイミングで主制御部110mから送信される開始時コマンド(第1特図保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を演出制御部130mが受信すると、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「2」から「1」となって変動演出を開始するための処理が行われる。
このとき、変動中BGMが出力されたままサブ第1保留表示器83及び第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1特図保留数が1フレーム分の非アニメーションで「2」から「1」となり、第1保留アイコン表示領域70Bに表示されている2つの保留アイコンHIが20フレーム分のアニメーションとして当該アイコン表示領域70Cに向けてシフト表示されて最先の1つが当該アイコンTIとして表示される。また、演出図柄70a、特殊図柄TZおよび第1ランプ図柄LZの変動表示が開始されるが、演出図柄70aは拡縮動作(準備動作)を行った後にスクロールを開始する。
なお、第1ランプ図柄LZの変動表示は、サブ第1変動表示器81のLEDが点滅することで行われるが、図面では点滅を表現できないことから2重丸によって変動表示していることを表現するものとする。また、サブ第1保留表示器83のLEDについても、2重丸によって点滅していることを表現するものとする。
次に、T1のタイミングにおいて、第1始動口45に遊技球が入賞することで主制御部110mが記憶(把握)している第1特図保留数が「1」から「2」に増加する。このタイミングで主制御部110mから送信される入賞時コマンド(第1特図保留数指定コマンド、先読み指定コマンド)を演出制御部130mが受信すると、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「1」から「2」となる。
このとき、サブ第1保留表示器83及び第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1特図保留数が1フレーム分の非アニメーションで「1」から「2」となり、第1保留アイコン表示領域70Bに1つの保留アイコンHIが10フレーム分のアニメーションとして追加表示(極小サイズから徐々に大きくなるように表示)される(図242(a)参照)。
その後、T2のタイミングにおいて、変動演出の開始から所定時間が経過すると、左中右の演出図柄70aがハズレ態様(「814」)で仮停止する。このとき、演出図柄70aが予め定められた停止位置を上下するように僅かに揺れ動作(揺動表示)することに加え、演出図柄70aを構成している触覚画像SKおよび図柄エフェクト画像ZEが揺らぎ動作(演出動作)を行う。また、保留アイコンHIおよび当該アイコンTIが回転動作(演出動作)を行っている状態となっている(図242(b)参照)。
そして、T3のタイミングにおいて、特別図柄の変動時間が経過すると、第1特別図柄がハズレ態様で停止表示される。このタイミングで主制御部110mから送信される停止時コマンド(特図停止指定コマンド)を演出制御部130mが受信すると、変動演出を終了させるための処理が行われる。
このとき、背景画像のスクロールは継続しているが、当該アイコン表示領域70Cに表示されている当該アイコンTIが10フレーム分のアニメーションとして消去される。また、仮停止していた演出図柄70aが停止位置で本停止すると共に、特殊図柄TZが予め定められたハズレ態様(「248」)で本停止し、第1ランプ図柄LZがハズレ態様(消灯)で本停止する(図242(c)参照)。
次に、T4のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、主制御部110mが記憶(把握)している第1特図保留数が「2」から「1」に減少することに伴って第1特別図柄の変動表示が開始される。このタイミングで主制御部110mから送信される開始時コマンド(第1特図保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を演出制御部130mが受信すると、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「2」から「1」となって変動演出を開始するための処理が行われる。
このとき、サブ第1保留表示器83及び第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1特図保留数が1フレーム分の非アニメーションで「2」から「1」となり、第1保留アイコン表示領域70Bに表示されている2つの保留アイコンHIが20フレーム分のアニメーションとして当該アイコン表示領域70Cに向けてシフト表示されて最先の1つが当該アイコンTIとして表示される。また、演出図柄70a、特殊図柄TZおよび第1ランプ図柄LZの変動表示が開始されるが、演出図柄70aは拡縮動作(準備動作)を行った後にスクロールを開始する(図242(d)参照)。
その後、T5のタイミングにおいて、アイコンのシフト表示が完了してから所定時間が経過すると、背景画像のスクロールが継続した状態で、演出図柄70aが高速でスクロールした状態となる。このとき、演出図柄70aの変動表示が開始されているため、保留アイコン及び当該アイコンが回転動作(演出動作)を行っている状態となっている(図242(e)参照)。
そして、T6のタイミングにおいて、変動演出の開始から所定時間が経過すると、左中右の演出図柄70aがハズレ態様(「531」)で仮停止する。このとき、演出図柄70aが予め定められた停止位置を上下するように僅かに揺れ動作(揺動表示)することに加え、演出図柄70aを構成している触覚画像SKおよび図柄エフェクト画像ZEが揺らぎ動作(演出動作)を行う。また、背景画像のスクロール、保留アイコンHIおよび当該アイコンTIの回転動作(演出動作)が継続している(図242(f)参照)。
次に、T7のタイミングにおいて、特別図柄の変動時間が経過すると、第1特別図柄がハズレ態様で停止表示される。このタイミングで主制御部110mから送信される停止時コマンド(特図停止コマンド)を演出制御部130mが正常に受信できない場合、変動演出を終了させるための処理が行われないことになる。
このとき、背景画像のスクロール、保留アイコンHIおよび当該アイコンTIの回転動作が継続している状態で、演出図柄70aの仮停止、特殊図柄TZの変動表示、及び、第1ランプ図柄LZの変動表示の期間が延長され、それに伴って変動中BGMの出力が維持される(図242(f)参照)。
その後、T8のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、主制御部110mが記憶(把握)している第1特図保留数が「1」から「0」に減少することに伴って第1特別図柄の変動表示が開始される。このタイミングで主制御部110mから送信される開始時コマンド(第1特図保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を演出制御部130mが受信すると、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「1」から「0」となって変動演出を開始するための処理が行われる。
このとき、サブ第1保留表示器83及び第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1特図保留数が1フレーム分の非アニメーションで「1」から「0」となり、第1保留アイコン表示領域70Bに表示されている1つの保留アイコンHIが20フレーム分のアニメーションとして当該アイコン表示領域70Cに向けてシフト表示されて当該アイコンTIとして表示される。また、停止位置からズレている演出図柄70aを含む全ての演出図柄70aが停止位置に表示(瞬間的に導出表示)される(図242(g)参照)。
そして、特殊図柄TZおよび第1ランプ図柄LZの変動表示が継続したまま演出図柄70aの変動表示が開始され、演出図柄70aは拡縮動作(準備動作)を行った後にスクロールを開始する(図242(g)参照)。
そして、T9のタイミングにおいて、背景画像のスクロールが継続した状態で、演出図柄70aが高速でスクロールした状態となる。このとき、演出図柄70aの変動表示が開始されているため、当該アイコンが回転動作(演出動作)を行っている状態となっている(図242(h)参照)。
次に、T10のタイミングにおいて、変動演出の開始から所定時間が経過すると、左中右の演出図柄70aがハズレ態様(「962」)で仮停止する。このとき、演出図柄70aが予め定められた停止位置を上下するように僅かに揺れ動作(揺動表示)することに加え、演出図柄70aを構成している触覚画像SKおよび図柄エフェクト画像ZEが揺らぎ動作(演出動作)を行う。また、当該アイコンTIが回転動作(演出動作)を継続している(図242(i)参照)。
その後、T11のタイミングにおいて、特別図柄の変動時間が経過すると、第1特別図柄がハズレ態様で停止表示される。このタイミングで主制御部110mから送信される停止時コマンド(特図停止コマンド)を演出制御部130mが正常に受信できない場合、変動演出を終了させるための処理が行われないことになる。
このとき、背景画像のスクロールおよび当該アイコンTIの回転動作が継続している状態で、演出図柄70aの仮停止、特殊図柄TZの変動表示、及び、第1ランプ図柄LZの変動表示の期間が延長される(図242(i)参照)。
そして、T12のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、主制御部110mが記憶(把握)している第1特図保留数が「0」であるため、客待ち状態(遊技待機状態)に移行する。このタイミングで主制御部110mから送信される客待ち状態指定コマンドを演出制御部130mが受信すると、演出制御部130mで変動演出を終了するための処理が行われる。
このとき、背景画像のスクロールは継続しているが、当該アイコン表示領域70Cに表示されている当該アイコンTIが1フレーム分の非アニメーションとして消去される。また、停止位置からズレている演出図柄70aを含む全ての演出図柄70a(過去の変動演出で停止表示される予定だった演出図柄70a)が停止位置に表示(本停止)されると共に、特殊図柄TZが予め定められたハズレ態様(「248」)で本停止し、第1ランプ図柄LZがハズレ態様(消灯)で本停止する(図242(j)参照)。
なお、T7のタイミングにおいて、主制御部110mから送信されたコマンド(停止時コマンド)を演出制御部130mが正常に受信できたが、このコマンドの受信に基づき演出制御部130mから送信された演出コマンドを表示制御部140及びランプ制御部150が正常に受信できない場合についても、主制御部110mから送信されたコマンド(停止時コマンド、開始時コマンド)を演出制御部130mが正常に受信できない場合と同様の処理が行われることになる。
ここでは、通常遊技状態において演出制御部130mがコマンドを正常に受信できない場合の具体例1について説明したが、遊技状態が特定遊技状態(時短遊技状態、確変遊技状態)であっても、基本的な流れは上述した説明と同様となる。
具体的には、第1特図保留数、第1特図保留数指定コマンド、第1特別図柄、サブ第1保留表示器83、第1特図保留数表示領域70E、第1保留アイコン表示領域70B、第1ランプ図柄LZ、第1始動口45の各々を、第2特図保留数、第2特図保留数指定コマンド、第2特別図柄、サブ第2保留表示器84、第2特図保留数表示領域70F、第2保留アイコン表示領域70D、第2ランプ図柄LZ、第2始動口47に読み替えればよい。
なお、所定の検出センサ(始動口検出スイッチ、磁気検出センサ53a、電波検出センサ54a等)のコネクタ抜けの場合には、即座に異常報知(エラー報知)を行うようになっていたが、主制御基板110と演出制御基板130との間で通信を行うためのコマンド線のコネクタ抜けによるコマンド異常の場合には、異常報知は行わないようになっている。
(演出制御部がコマンドを正常に受信できない場合の具体例2)
図243及び図244を用いて、演出制御部130mがコマンドを正常に受信できない場合の具体例2について説明する。図243は、演出制御部130mがコマンドを正常に受信できない場合のタイミングチャート2であり、図244(a)~(i)は、図243のタイミングチャート2における(a)~(i)に対応する演出例1である。
まず、T0のタイミングにおいて、主制御部110mが記憶(把握)している第1特図保留数が「4」から「3」に減少することに伴って第1特別図柄の変動表示が開始される。このタイミングで主制御部110mから送信される開始時コマンド(第1特図保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を演出制御部130mが受信すると、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「4」から「3」となって変動演出を開始するための処理が行われる。
このとき、サブ第1保留表示器83及び第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1特図保留数が1フレーム分の非アニメーションで「4」から「3」となり、第1保留アイコン表示領域70Bに表示されている4つの保留アイコンHIが20フレーム分のアニメーションとして当該アイコン表示領域70Cに向けてシフト表示されて最先の1つが当該アイコンTIとして表示される。また、演出図柄70a、特殊図柄TZおよび第1ランプ図柄LZの変動表示が開始されるが、演出図柄70aは拡縮動作(準備動作)を行った後にスクロールを開始する。
次に、T1のタイミングにおいて、第1始動口45に遊技球が入賞することで主制御部110mが記憶(把握)している第1特図保留数が「3」から「4」に増加する。このタイミングで主制御部110mから送信される入賞時コマンド(第1特図保留数指定コマンド、先読み指定コマンド)を演出制御部130mが受信すると、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「3」から「4」となる。
このとき、サブ第1保留表示器83及び第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1特図保留数が1フレーム分の非アニメーションで「3」から「4」となり、第1保留アイコン表示領域70Bに1つの保留アイコンHIが10フレーム分のアニメーションとして追加表示(極小サイズから徐々に大きくなるように表示)される(図244(a)参照)。
その後、T2のタイミングにおいて、変動演出の開始から所定時間が経過すると、左中右の演出図柄70aがハズレ態様(「814」)で仮停止する。このとき、演出図柄70aが予め定められた停止位置を上下するように僅かに揺れ動作(揺動表示)することに加え、演出図柄70aを構成している触覚画像SKおよび図柄エフェクト画像ZEが揺らぎ動作(演出動作)を行う。また、保留アイコンHIおよび当該アイコンTIが回転動作(演出動作)を行っている状態となっている(図244(b)参照)。
そして、T3のタイミングにおいて、特別図柄の変動時間が経過すると、第1特別図柄がハズレ態様で停止表示される。このタイミングで主制御部110mから送信される停止時コマンド(特図停止指定コマンド)を演出制御部130mが受信すると、変動演出を終了させるための処理が行われる。
このとき、背景画像のスクロールは継続しているが、当該アイコン表示領域70Cに表示されている当該アイコンTIが10フレーム分のアニメーションとして消去される。また、仮停止していた演出図柄70aが停止位置で本停止すると共に、特殊図柄TZが予め定められたハズレ態様(「248」)で本停止し、第1ランプ図柄LZがハズレ態様(消灯)で本停止する(図244(c)参照)。
次に、T4のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、主制御部110mが記憶(把握)している第1特図保留数が「4」から「3」に減少することに伴って第1特別図柄の変動表示が開始される。このタイミングで主制御部110mから送信される開始時コマンド(第1特図保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を演出制御部130mが受信すると、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「4」から「3」となって変動演出を開始するための処理が行われる。
このとき、サブ第1保留表示器83及び第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1特図保留数が1フレーム分の非アニメーションで「4」から「3」となり、第1保留アイコン表示領域70Bに表示されている4つの保留アイコンHIが20フレーム分のアニメーションとして当該アイコン表示領域70Cに向けてシフト表示されて最先の1つが当該アイコンTIとして表示される。また、演出図柄70a、特殊図柄TZおよび第1ランプ図柄LZの変動表示が開始され、演出図柄70aは拡縮動作(準備動作)を行った後にスクロールを開始する(図244(d)参照)。
その後、T5のタイミングにおいて、アイコンのシフト表示が完了すると先読みゾーン演出(通常のゾーン演出)が開始される。具体的には、背景画像が先読みゾーン背景に変化し、「ZONE」の文字が左右方向にスクロールする青色のゾーン画像が表示されると共に、ゾーンBGMが出力される。このとき、背景画像のスクロールが継続していると共に、演出図柄70aの変動表示が開始されているため、保留アイコン及び当該アイコンが回転動作(演出動作)を行っている状態となっている(図244(e)参照)。
そして、T6のタイミングにおいて、変動演出の開始から所定時間が経過すると、左中右の演出図柄70aがハズレ態様(「531」)で仮停止する。このとき、演出図柄70aが予め定められた停止位置を上下するように僅かに揺れ動作(揺動表示)することに加え、演出図柄70aを構成している触覚画像SKおよび図柄エフェクト画像ZEが揺らぎ動作(演出動作)を行う。また、背景画像のスクロール、保留アイコンHIおよび当該アイコンTIの回転動作(演出動作)が継続している(図244(f)参照)。
次に、T7のタイミングにおいて、特別図柄の変動時間が経過すると、第1特別図柄がハズレ態様で停止表示される。このタイミングで主制御部110mから送信される停止時コマンド(特図停止コマンド)を演出制御部130mが正常に受信できない場合、変動演出を終了させるための処理が行われないことになる。
このとき、背景画像のスクロール、保留アイコンHIおよび当該アイコンTIの回転動作が継続している状態で、演出図柄70aの仮停止、特殊図柄TZの変動表示、及び、第1ランプ図柄LZの変動表示の期間が延長される。また、ゾーン演出(先読みゾーン背景の表示、青色のゾーン画像の表示、ゾーンBGMの出力)が維持されて先読みゾーン演出が継続する(図244(g)参照)。
その後、T8のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、主制御部110mが記憶(把握)している第1特図保留数が「3」から「2」に減少することに伴って第1特別図柄の変動表示が開始される。このタイミングで主制御部110mから送信される開始時コマンド(第1特図保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を演出制御部130mが正常に受信できない場合、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「3」のままとなり、変動演出を開始するための処理が行われないことになる。このとき、図244(g)の状態が維持される。
そして、T9のタイミングにおいて、特別図柄の変動時間が経過すると、第1特別図柄がハズレ態様で停止表示される。このタイミングで主制御部110mから送信される停止時コマンド(特図停止コマンド)を演出制御部130mが正常に受信できない場合、変動演出を終了させるための処理が行われないことになる。このとき、図244(g)の状態が維持される。
次に、T10のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、主制御部110mが記憶(把握)している第1特図保留数が「2」から「1」に減少することに伴って第1特別図柄の変動表示が開始される。このタイミングで主制御部110mから送信される開始時コマンド(第1特図保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を演出制御部130mが受信すると、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「3」から「1」となって変動演出を開始するための処理が行われる。
このとき、サブ第1保留表示器83及び第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1特図保留数が1フレーム分の非アニメーションで「3」から「1」となり、第1保留アイコン表示領域70Bの3番目に表示されている余剰分の保留アイコンHIが1フレーム分の非アニメーションで消去され、停止位置からズレている演出図柄70aを含む全ての演出図柄70a(過去の変動演出で停止表示される予定だった演出図柄70a)が停止位置に表示(瞬間的に導出表示)される(図244(h)参照)。
そして、第1保留アイコン表示領域70Bに表示されている必要分の2つの保留アイコンHIが20フレーム分のアニメーションとして当該アイコン表示領域70Cに向けてシフト表示されて最先の1つが当該アイコンTIとして表示される。また、先読みゾーン演出、特殊図柄TZおよび第1ランプ図柄LZの変動表示が継続したまま演出図柄70aの変動表示が開始され、演出図柄70aは拡縮動作(準備動作)を行った後にスクロールを開始する(図244(h)参照)。
なお、余剰分の保留アイコンを消去して必要分の保留アイコンをシフト表示させるときに、余剰分の保留アイコンをそのまま残存させて必要分の保留アイコンをシフト表示させてもよい。
その後、T11のタイミングにおいて、アイコンのシフト表示が完了してから所定時間が経過すると、先読みゾーン演出および背景画像のスクロールが継続した状態で、演出図柄70aが高速でスクロールした状態となる。このとき、演出図柄70aの変動表示が開始されているため、保留アイコン及び当該アイコンが回転動作(演出動作)を行っている状態となっている(図244(i)参照)。
その後、主制御部110mからの各種コマンドを演出制御部130mが正常に受信できている場合には、第1特図保留数が「0」になる特別図柄の変動表示中に実行される変動演出(先読みゾーン演出による期待度示唆の対象)においても予告シナリオに沿って通常のゾーン演出(先読みゾーン背景の表示、青色のゾーン画像の表示、ゾーンBGMの出力)が実行され、演出図柄70aが本停止した時点で先読みゾーン演出が終了する。
なお、T7~T9のタイミングにおいて、主制御部110mから送信されたコマンド(停止時コマンド、開始時コマンド)を演出制御部130mが正常に受信できたが、このコマンドの受信に基づき演出制御部130mから送信された演出コマンドを表示制御部140及びランプ制御部150が正常に受信できない場合についても、主制御部110mから送信されたコマンド(停止時コマンド、開始時コマンド)を演出制御部130mが正常に受信できない場合と同様の処理が行われることになる。
ここでは、T10のタイミングにおいて、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「3」から「1」となる場合について説明したが、第1特図保留数が「4」から「2」となる場合、及び、第1特図保留数が「2」から「0」になる場合、つまり、主制御部110mが把握している保留数と演出制御部130mが把握している保留数との乖離が「2」であれば、基本的な流れは上述した説明と同様となる。
また、ここでは、通常遊技状態において演出制御部130mがコマンドを正常に受信できない場合の具体例2について説明したが、遊技状態が特定遊技状態(時短遊技状態、確変遊技状態)であっても、基本的な流れは上述した説明と同様となる。
具体的には、第1特図保留数、第1特図保留数指定コマンド、第1特別図柄、サブ第1保留表示器83、第1特図保留数表示領域70E、第1保留アイコン表示領域70B、第1ランプ図柄LZ、第1始動口45の各々を、第2特図保留数、第2特図保留数指定コマンド、第2特別図柄、サブ第2保留表示器84、第2特図保留数表示領域70F、第2保留アイコン表示領域70D、第2ランプ図柄LZ、第2始動口47に読み替えればよい。
(演出制御部がコマンドを正常に受信できない場合の具体例3)
図243及び図245を用いて、演出制御部130mがコマンドを正常に受信できない場合の具体例3について説明する。図243は、演出制御部130mがコマンドを正常に受信できない場合のタイミングチャート2であり、図245(a)~(i)は、図243のタイミングチャート2における(a)~(i)に対応する演出例2である。
なお、図244と図245とは、連続予告演出として先読みゾーン演出に代えて先読みエフェクト演出が実行されると共に、アイコン変化演出が実行される点で異なるため、ここでは共通する部分の説明は省略し、異なる部分についてのみ説明する。
T4のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、主制御部110mが記憶(把握)している第1特図保留数が「4」から「3」に減少することに伴って第1特別図柄の変動表示が開始される。このタイミングで主制御部110mから送信される開始時コマンド(第1特図保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を演出制御部130mが受信すると、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「4」から「3」となって変動演出を開始するための処理が行われる。
このとき、サブ第1保留表示器83及び第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1特図保留数が1フレーム分の非アニメーションで「4」から「3」となり、第1保留アイコン表示領域70Bに表示されている4つの保留アイコンHIが20フレーム分のアニメーションとして当該アイコン表示領域70Cに向けてシフト表示されて最先の1つが当該アイコンTIとして表示される(図245(d)参照)。
また、演出図柄70a、特殊図柄TZおよび第1ランプ図柄LZの変動表示が開始されると共に、先読みエフェクト演出が実行される。具体的には、演出図柄70aの背後下部に青色のエフェクト画像EFが表示されると共に、エフェクト効果音が出力される。そして、演出図柄70aは拡縮動作(準備動作)を行った後にスクロールを開始する(図245(d)参照)。
その後、T5のタイミングにおいて、アイコンのシフト表示が完了するとエフェクト画像EFが消去されて先読みエフェクト演出が一旦停止し、アイコン変化演出が開始される。具体的には、第1保留アイコン表示領域70Bに表示されている3番目の保留アイコンが青アイコンに変化すると共に、変化音が出力される。このとき、背景画像のスクロールが継続していると共に、演出図柄70aの変動表示が開始されているため、保留アイコン及び当該アイコンが回転動作(演出動作)を行っている状態となっている(図245(e)参照)。
そして、T6のタイミングにおいて、変動演出の開始から所定時間が経過すると、左中右の演出図柄70aがハズレ態様(「531」)で仮停止する。このとき、演出図柄70aが予め定められた停止位置を上下するように僅かに揺れ動作(揺動表示)することに加え、演出図柄70aを構成している触覚画像SKおよび図柄エフェクト画像ZEが揺らぎ動作(演出動作)を行う。また、背景画像のスクロール、保留アイコンHIおよび当該アイコンTIの回転動作(演出動作)が継続している(図245(f)参照)。
次に、T7のタイミングにおいて、特別図柄の変動時間が経過すると、第1特別図柄がハズレ態様で停止表示される。このタイミングで主制御部110mから送信される停止時コマンド(特図停止コマンド)を演出制御部130mが正常に受信できない場合、変動演出を終了させるための処理が行われないことになる。
このとき、背景画像のスクロール、保留アイコンHIおよび当該アイコンTIの回転動作が継続している状態で、演出図柄70aの仮停止、特殊図柄TZの変動表示、及び、第1ランプ図柄LZの変動表示の期間が延長される。また、青アイコンが維持されてアイコン変化演出が継続する(図245(g)参照)。
その後、T8のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、主制御部110mが記憶(把握)している第1特図保留数が「3」から「2」に減少することに伴って第1特別図柄の変動表示が開始される。このタイミングで主制御部110mから送信される開始時コマンド(第1特図保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を演出制御部130mが正常に受信できない場合、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「3」のままとなり、変動演出を開始するための処理が行われないことになる。そのため、先読みエフェクト演出(エフェクト画像EFの表示、エフェクト効果音の出力)が実行されずに図245(g)の状態が維持される。
そして、T9のタイミングにおいて、特別図柄の変動時間が経過すると、第1特別図柄がハズレ態様で停止表示される。このタイミングで主制御部110mから送信される停止時コマンド(特図停止コマンド)を演出制御部130mが正常に受信できない場合、変動演出を終了させるための処理が行われないことになる。そのため、図245(g)の状態が維持される。
次に、T10のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、主制御部110mが記憶(把握)している第1特図保留数が「2」から「1」に減少することに伴って第1特別図柄の変動表示が開始される。このタイミングで主制御部110mから送信される開始時コマンド(第1特図保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を演出制御部130mが受信すると、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「3」から「1」となって変動演出を開始するための処理が行われる。
このとき、サブ第1保留表示器83及び第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1特図保留数が1フレーム分の非アニメーションで「3」から「1」となり、第1保留アイコン表示領域70Bの2番目に表示されている余剰分の保留アイコンHIが1フレーム分の非アニメーションで消去されると共に、3番目に表示されている保留アイコンHIが1フレーム分の非アニメーションで2番目に表示される。また、停止位置からズレている演出図柄70aを含む全ての演出図柄70a(過去の変動演出で停止表示される予定だった演出図柄70a)が停止位置に表示(瞬間的に導出表示)される(図245(h)参照)。
そして、第1保留アイコン表示領域70Bに表示されている必要分の2つの保留アイコンHIが20フレーム分のアニメーションとして当該アイコン表示領域70Cに向けてシフト表示されて最先の1つが当該アイコンTIとして表示される。また、特殊図柄TZおよび第1ランプ図柄LZの変動表示が継続したまま演出図柄70aの変動表示が開始されると共に、先読みエフェクト演出が実行される。具体的には、予告シナリオに沿って演出図柄70aの背後下部に青色のエフェクト画像EFが表示されると共に、エフェクト効果音が出力される。そして、演出図柄70aは拡縮動作(準備動作)を行った後にスクロールを開始する(図245(h)参照)。
その後、T11のタイミングにおいて、アイコンのシフト表示が完了してから所定時間が経過すると、エフェクト画像EFが消去されて先読みエフェクト演出が一旦停止すると共に、アイコン変化演出が実行され、演出図柄70aが高速でスクロールした状態となる。具体的には、第1保留アイコン表示領域70Bに表示されている1番目の保留アイコンが変化シナリオに沿って赤アイコンに変化すると共に、変化音が出力される。このとき、演出図柄70aの変動表示が開始されているため、保留アイコン及び当該アイコンが回転動作(演出動作)を行っている状態となっている(図245(i)参照)。
その後、主制御部110mからの各種コマンドを演出制御部130mが正常に受信できる状態である場合には、第1特図保留数が「0」になる特別図柄の変動表示中に実行される変動演出(先読み予告演出による期待度示唆の対象)においても先読みエフェクト演出(エフェクト画像EFの表示、エフェクト効果音の出力)及びアイコン変化演出(当該アイコン変化演出)が実行される。そして、演出図柄70aが高速でスクロールするタイミングで先読みエフェクト演出が終了し、演出図柄70aが停止表示するタイミングで当該アイコンが消去されてアイコン変化演出が終了する。
なお、T7~T9のタイミングにおいて、主制御部110mから送信されたコマンド(停止時コマンド、開始時コマンド)を演出制御部130mが正常に受信できたが、このコマンドの受信に基づき演出制御部130mから送信された演出コマンドを表示制御部140及びランプ制御部150が正常に受信できない場合についても、主制御部110mから送信されたコマンド(停止時コマンド、開始時コマンド)を演出制御部130mが正常に受信できない場合と同様の処理が行われることになる。
ここでは、T10のタイミングにおいて、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「3」から「1」となる場合について説明したが、第1特図保留数が「4」から「2」となる場合、及び、第1特図保留数が「2」から「0」になる場合、つまり、主制御部110mが把握している保留数と演出制御部130mが把握している保留数との乖離が「2」であれば、基本的な流れは上述した説明と同様となる。
また、ここでは、通常遊技状態において演出制御部130mがコマンドを正常に受信できない場合の具体例3について説明したが、遊技状態が特定遊技状態(時短遊技状態、確変遊技状態)であっても、基本的な流れは上述した説明と同様となる。
具体的には、第1特図保留数、第1特図保留数指定コマンド、第1特別図柄、サブ第1保留表示器83、第1特図保留数表示領域70E、第1保留アイコン表示領域70B、第1ランプ図柄LZ、第1始動口45の各々を、第2特図保留数、第2特図保留数指定コマンド、第2特別図柄、サブ第2保留表示器84、第2特図保留数表示領域70F、第2保留アイコン表示領域70D、第2ランプ図柄LZ、第2始動口47に読み替えればよい。
このように、図243~図245に示した具体例によれば、保留アイコン表示領域において、所定数(例えば1つ)よりも2つ多い特定数(例えば3つ)の保留アイコン(第1保留情報)の表示中に、特図保留数が所定数となる変動表示の開始時コマンドを演出制御部130mが受信した場合、特定数の保留アイコンのうちの余剰分の保留アイコン(例えば3番目の保留アイコン)をシフト表示することなく、必要分の保留アイコン(例えば1番目~2番目の保留アイコン)をシフト表示するようになっている。そのため、主制御部110mと演出制御部130mとの連携を円滑に行わせることが可能となる。また、保留数のズレ(齟齬、乖離)を補正する際の違和感を軽減することができ、遊技の興趣が低下することを抑制することが可能となる。
また、図243~図245に示した具体例によれば、保留アイコン表示領域において、所定数(例えば1つ)よりも2つ多い特定数(例えば3つ)の保留アイコン(第1保留情報)の表示中に、特図保留数が所定数となる変動表示の開始時コマンドを演出制御部130mが受信した場合、特定数よりも1つ少ない数の保留アイコンを表示してから所定数の保留アイコンを表示するようになっている。そのため、主制御部110mと演出制御部130mとの連携を円滑に行わせることが可能となる。また、保留数のズレ(齟齬、乖離)を補正する際の違和感を軽減することができ、遊技の興趣が低下することを抑制することが可能となる。
また、図243~図245に示した具体例によれば、サブ第1保留表示器83や第1特図保留数表示領域70Eにおいて、所定数(例えば1つ)よりも2つ多い特定数(例えば3つ)の保留数を表示中に、特図保留数が所定数となる変動表示の開始時コマンドを演出制御部130mが受信した場合、特定数よりも1つ少ない数の保留数を表示することなく所定数の保留数を表示するようになっている。そのため、主制御部110mと演出制御部130mとの連携を円滑に行わせることが可能となる。また、即座に正確な保留数が表示されるため、遊技者に対して迅速に保留数を知らしめることが可能となる。
(演出制御部がコマンドを正常に受信できない場合の具体例4)
図246及び図247を用いて、演出制御部130mがコマンドを正常に受信できない場合の具体例4について説明する。図246は、演出制御部130mがコマンドを正常に受信できない場合のタイミングチャート3であり、図247(a)~(i)は、図246のタイミングチャート3における(a)~(i)に対応する演出例1である。
まず、T0のタイミングにおいて、主制御部110mが記憶(把握)している第1特図保留数が「4」から「3」に減少することに伴って第1特別図柄の変動表示が開始される。このタイミングで主制御部110mから送信される開始時コマンド(第1特図保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を演出制御部130mが受信すると、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「4」から「3」となって変動演出を開始するための処理が行われる。
このとき、サブ第1保留表示器83及び第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1特図保留数が1フレーム分の非アニメーションで「4」から「3」となり、第1保留アイコン表示領域70Bに表示されている4つの保留アイコンHIが20フレーム分のアニメーションとして当該アイコン表示領域70Cに向けてシフト表示されて最先の1つが当該アイコンTIとして表示される。また、演出図柄70a、特殊図柄TZおよび第1ランプ図柄LZの変動表示が開始されるが、演出図柄70aは拡縮動作(準備動作)を行った後にスクロールを開始する。
次に、T1のタイミングにおいて、第1始動口45に遊技球が入賞することで主制御部110mが記憶(把握)している第1特図保留数が「3」から「4」に増加する。このタイミングで主制御部110mから送信される入賞時コマンド(第1特図保留数指定コマンド、先読み指定コマンド)を演出制御部130mが受信すると、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「3」から「4」となる。
このとき、サブ第1保留表示器83及び第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1特図保留数が1フレーム分の非アニメーションで「3」から「4」となり、第1保留アイコン表示領域70Bに1つの保留アイコンHIが10フレーム分のアニメーションとして追加表示(極小サイズから徐々に大きくなるように表示)される(図247(a)参照)。
その後、T2のタイミングにおいて、変動演出の開始から所定時間が経過すると、左中右の演出図柄70aがハズレ態様(「814」)で仮停止する。このとき、演出図柄70aが予め定められた停止位置を上下するように僅かに揺れ動作(揺動表示)することに加え、演出図柄70aを構成している触覚画像SKおよび図柄エフェクト画像ZEが揺らぎ動作(演出動作)を行う。また、保留アイコンHIおよび当該アイコンTIが回転動作(演出動作)を行っている状態となっている(図247(b)参照)。
そして、T3のタイミングにおいて、特別図柄の変動時間が経過すると、第1特別図柄がハズレ態様で停止表示される。このタイミングで主制御部110mから送信される停止時コマンド(特図停止指定コマンド)を演出制御部130mが受信すると、変動演出を終了させるための処理が行われる。
このとき、背景画像のスクロールは継続しているが、当該アイコン表示領域70Cに表示されている当該アイコンTIが10フレーム分のアニメーションとして消去される。また、仮停止していた演出図柄70aが停止位置で本停止すると共に、特殊図柄TZが予め定められたハズレ態様(「248」)で本停止し、第1ランプ図柄LZがハズレ態様(消灯)で本停止する(図247(c)参照)。
次に、T4のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、主制御部110mが記憶(把握)している第1特図保留数が「4」から「3」に減少することに伴って第1特別図柄の変動表示が開始される。このタイミングで主制御部110mから送信される開始時コマンド(第1特図保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を演出制御部130mが受信すると、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「4」から「3」となって変動演出を開始するための処理が行われる。
このとき、サブ第1保留表示器83及び第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1特図保留数が1フレーム分の非アニメーションで「4」から「3」となり、第1保留アイコン表示領域70Bに表示されている4つの保留アイコンHIが20フレーム分のアニメーションとして当該アイコン表示領域70Cに向けてシフト表示されて最先の1つが当該アイコンTIとして表示される。また、演出図柄70a、特殊図柄TZおよび第1ランプ図柄LZの変動表示が開始され、演出図柄70aは拡縮動作(準備動作)を行った後にスクロールを開始する(図247(d)参照)。
その後、T5のタイミングにおいて、アイコンのシフト表示が完了すると先読みゾーン演出(通常のゾーン演出)が開始される。具体的には、背景画像が先読みゾーン背景に変化し、「ZONE」の文字が左右方向にスクロールする青色のゾーン画像が表示されると共に、ゾーンBGMが出力される。このとき、背景画像のスクロールが継続していると共に、演出図柄70aの変動表示が開始されているため、保留アイコン及び当該アイコンが回転動作(演出動作)を行っている状態となっている(図247(e)参照)。
そして、T6のタイミングにおいて、変動演出の開始から所定時間が経過すると、左中右の演出図柄70aがハズレ態様(「531」)で仮停止する。このとき、演出図柄70aが予め定められた停止位置を上下するように僅かに揺れ動作(揺動表示)することに加え、演出図柄70aを構成している触覚画像SKおよび図柄エフェクト画像ZEが揺らぎ動作(演出動作)を行う。また、背景画像のスクロール、保留アイコンHIおよび当該アイコンTIの回転動作(演出動作)が継続している(図247(f)参照)。
次に、T7のタイミングにおいて、特別図柄の変動時間が経過すると、第1特別図柄がハズレ態様で停止表示される。このタイミングで主制御部110mから送信される停止時コマンド(特図停止コマンド)を演出制御部130mが正常に受信できない場合、変動演出を終了させるための処理が行われないことになる。
このとき、背景画像のスクロール、保留アイコンHIおよび当該アイコンTIの回転動作が継続している状態で、演出図柄70aの仮停止、特殊図柄TZの変動表示、及び、第1ランプ図柄LZの変動表示の期間が延長される。また、ゾーン演出(先読みゾーン背景の表示、青色のゾーン画像の表示、ゾーンBGMの出力)が維持されて先読みゾーン演出が継続する(図247(g)参照)。
その後、T8のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、主制御部110mが記憶(把握)している第1特図保留数が「3」から「2」に減少することに伴って第1特別図柄の変動表示が開始される。このタイミングで主制御部110mから送信される開始時コマンド(第1特図保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を演出制御部130mが正常に受信できない場合、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「3」のままとなり、変動演出を開始するための処理が行われないことになる。このとき、図247(g)の状態が維持される。
そして、T9のタイミングにおいて、特別図柄の変動時間が経過すると、第1特別図柄がハズレ態様で停止表示される。このタイミングで主制御部110mから送信される停止時コマンド(特図停止コマンド)を演出制御部130mが正常に受信できない場合、変動演出を終了させるための処理が行われないことになる。このとき、図247(g)の状態が維持される。
次に、T10のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、主制御部110mが記憶(把握)している第1特図保留数が「2」から「1」に減少することに伴って第1特別図柄の変動表示が開始される。このタイミングで主制御部110mから送信される開始時コマンド(第1特図保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を演出制御部130mが正常に受信できない場合、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「3」のままとなり、変動演出を開始するための処理が行われないことになる。このとき、図247(g)の状態が維持される。
そして、T11のタイミングにおいて、特別図柄の変動時間が経過すると、第1特別図柄がハズレ態様で停止表示される。このタイミングで主制御部110mから送信される停止時コマンド(特図停止コマンド)を演出制御部130mが正常に受信できない場合、変動演出を終了させるための処理が行われないことになる。このとき、図247(g)の状態が維持される。
次に、T12のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、主制御部110mが記憶(把握)している第1特図保留数が「1」から「0」に減少することに伴って第1特別図柄の変動表示が開始される。このタイミングで主制御部110mから送信される開始時コマンド(第1特図保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を演出制御部130mが受信すると、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「3」から「0」となって変動演出を開始するための処理が行われる。
このとき、サブ第1保留表示器83及び第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1特図保留数が1フレーム分の非アニメーションで「3」から「0」となり、第1保留アイコン表示領域70Bの2番目及び3番目に表示されている余剰分の保留アイコンHIが1フレーム分の非アニメーションで消去され、停止位置からズレている演出図柄70aを含む全ての演出図柄70a(過去の変動演出で停止表示される予定だった演出図柄70a)が停止位置に表示(瞬間的に導出表示)される(図247(h)参照)。
そして、第1保留アイコン表示領域70Bに表示されている必要分の1つの保留アイコンHIが20フレーム分のアニメーションとして当該アイコン表示領域70Cに向けてシフト表示されて当該アイコンTIとして表示される。また、先読みゾーン演出、特殊図柄TZおよび第1ランプ図柄LZの変動表示が継続したまま演出図柄70aの変動表示が開始され、演出図柄70aは拡縮動作(準備動作)を行った後にスクロールを開始する(図247(h)参照)。
その後、T13のタイミングにおいて、アイコンのシフト表示が完了してから所定時間が経過すると、先読みゾーン演出および背景画像のスクロールが継続した状態で、演出図柄70aが高速でスクロールした状態となる。このとき、演出図柄70aの変動表示が開始されているため、保留アイコン及び当該アイコンが回転動作(演出動作)を行っている状態となっている(図247(i)参照)。
その後、主制御部110mからの各種コマンドを演出制御部130mが正常に受信できている場合には、演出図柄70aが本停止した時点で先読みゾーン演出が終了する。
なお、T7~T11のタイミングにおいて、主制御部110mから送信されたコマンド(停止時コマンド、開始時コマンド)を演出制御部130mが正常に受信できたが、このコマンドの受信に基づき演出制御部130mから送信された演出コマンドを表示制御部140及びランプ制御部150が正常に受信できない場合についても、主制御部110mから送信されたコマンド(停止時コマンド、開始時コマンド)を演出制御部130mが正常に受信できない場合と同様の処理が行われることになる。
ここでは、T12のタイミングにおいて、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「3」から「0」となる場合について説明したが、第1特図保留数が「4」から「1」となる場合、つまり、主制御部110mが把握している保留数と演出制御部130mが把握している保留数との乖離が「3」であれば、基本的な流れは上述した説明と同様となる。
また、ここでは、通常遊技状態において演出制御部130mがコマンドを正常に受信できない場合の具体例4について説明したが、遊技状態が特定遊技状態(時短遊技状態、確変遊技状態)であっても、基本的な流れは上述した説明と同様となる。
具体的には、第1特図保留数、第1特図保留数指定コマンド、第1特別図柄、サブ第1保留表示器83、第1特図保留数表示領域70E、第1保留アイコン表示領域70B、第1ランプ図柄LZ、第1始動口45の各々を、第2特図保留数、第2特図保留数指定コマンド、第2特別図柄、サブ第2保留表示器84、第2特図保留数表示領域70F、第2保留アイコン表示領域70D、第2ランプ図柄LZ、第2始動口47に読み替えればよい。
(演出制御部がコマンドを正常に受信できない場合の具体例5)
図246及び図248を用いて、演出制御部130mがコマンドを正常に受信できない場合の具体例5について説明する。図246は、演出制御部130mがコマンドを正常に受信できない場合のタイミングチャート3であり、図248(a)~(i)は、図246のタイミングチャート3における(a)~(i)に対応する演出例2である。
なお、図247と図248とは、連続予告演出として先読みゾーン演出に代えて先読みエフェクト演出が実行されると共に、アイコン変化演出が実行される点で異なるため、ここでは共通する部分の説明は省略し、異なる部分についてのみ説明する。
T4のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、主制御部110mが記憶(把握)している第1特図保留数が「4」から「3」に減少することに伴って第1特別図柄の変動表示が開始される。このタイミングで主制御部110mから送信される開始時コマンド(第1特図保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を演出制御部130mが受信すると、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「4」から「3」となって変動演出を開始するための処理が行われる。
このとき、サブ第1保留表示器83及び第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1特図保留数が1フレーム分の非アニメーションで「4」から「3」となり、第1保留アイコン表示領域70Bに表示されている4つの保留アイコンHIが20フレーム分のアニメーションとして当該アイコン表示領域70Cに向けてシフト表示されて最先の1つが当該アイコンTIとして表示される。
また、演出図柄70a、特殊図柄TZおよび第1ランプ図柄LZの変動表示が開始されると共に、先読みエフェクト演出が実行される。具体的には、演出図柄70aの背後下部に青色のエフェクト画像EFが表示されると共に、エフェクト効果音が出力される。そして、演出図柄70aは拡縮動作(準備動作)を行った後にスクロールを開始する(図128(d)参照)。
その後、T5のタイミングにおいて、アイコンのシフト表示が完了するとエフェクト画像EFが消去されて先読みエフェクト演出が一旦停止し、アイコン変化演出が開始される。具体的には、第1保留アイコン表示領域70Bに表示されている3番目の保留アイコンが青アイコンに変化すると共に、変化音が出力される。このとき、背景画像のスクロールが継続していると共に、演出図柄70aの変動表示が開始されているため、保留アイコン及び当該アイコンが回転動作(演出動作)を行っている状態となっている(図248(e)参照)。
そして、T6のタイミングにおいて、変動演出の開始から所定時間が経過すると、左中右の演出図柄70aがハズレ態様(「531」)で仮停止する。このとき、演出図柄70aが予め定められた停止位置を上下するように僅かに揺れ動作(揺動表示)することに加え、演出図柄70aを構成している触覚画像SKおよび図柄エフェクト画像ZEが揺らぎ動作(演出動作)を行う。また、背景画像のスクロール、保留アイコンHIおよび当該アイコンTIの回転動作(演出動作)が継続している(図248(f)参照)。
次に、T7のタイミングにおいて、特別図柄の変動時間が経過すると、第1特別図柄がハズレ態様で停止表示される。このタイミングで主制御部110mから送信される停止時コマンド(特図停止コマンド)を演出制御部130mが正常に受信できない場合、変動演出を終了させるための処理が行われないことになる。
このとき、背景画像のスクロール、保留アイコンHIおよび当該アイコンTIの回転動作が継続している状態で、演出図柄70aの仮停止、特殊図柄TZの変動表示、及び、第1ランプ図柄LZの変動表示の期間が延長される。また、青アイコンが維持されてアイコン変化演出が継続する(図248(g)参照)。
その後、T8のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、主制御部110mが記憶(把握)している第1特図保留数が「3」から「2」に減少することに伴って第1特別図柄の変動表示が開始される。このタイミングで主制御部110mから送信される開始時コマンド(第1特図保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を演出制御部130mが正常に受信できない場合、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「3」のままとなり、変動演出を開始するための処理が行われないことになる。そのため、先読みエフェクト演出(エフェクト画像EFの表示、エフェクト効果音の出力)が実行されずに図248(g)の状態が維持される。
そして、T9のタイミングにおいて、特別図柄の変動時間が経過すると、第1特別図柄がハズレ態様で停止表示される。このタイミングで主制御部110mから送信される停止時コマンド(特図停止コマンド)を演出制御部130mが正常に受信できない場合、変動演出を終了させるための処理が行われないことになる。そのため、図248(g)の状態が維持される。
次に、T10のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、主制御部110mが記憶(把握)している第1特図保留数が「2」から「1」に減少することに伴って第1特別図柄の変動表示が開始される。このタイミングで主制御部110mから送信される開始時コマンド(第1特図保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を演出制御部130mが正常に受信できない場合、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「3」のままとなり、変動演出を開始するための処理が行われないことになる。そのため、先読みエフェクト演出(エフェクト画像EFの表示、エフェクト効果音の出力)が実行されずに図248(g)の状態が維持される。
その後、T11のタイミングにおいて、特別図柄の変動時間が経過すると、第1特別図柄がハズレ態様で停止表示される。このタイミングで主制御部110mから送信される停止時コマンド(特図停止コマンド)を演出制御部130mが正常に受信できない場合、変動演出を終了させるための処理が行われないことになる。
このとき、背景画像のスクロール、保留アイコンHIおよび当該アイコンTIの回転動作が継続している状態で、演出図柄70aの仮停止、特殊図柄TZの変動表示、及び、第1ランプ図柄LZの変動表示の期間が延長される(図248(g)参照)。
その後、T12のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、主制御部110mが記憶(把握)している第1特図保留数が「1」から「0」に減少することに伴って第1特別図柄の変動表示が開始される。このタイミングで主制御部110mから送信される開始時コマンド(第1特図保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を演出制御部130mが受信すると、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「3」から「0」となって変動演出を開始するための処理が行われる。
このとき、サブ第1保留表示器83及び第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1特図保留数が1フレーム分の非アニメーションで「3」から「0」となり、第1保留アイコン表示領域70Bの1番目及び2番目に表示されている余剰分の保留アイコンHIが1フレーム分の非アニメーションで消去されると共に、3番目に表示されている保留アイコンHIが1フレーム分の非アニメーションで1番目に表示される。また、停止位置からズレている演出図柄70aを含む全ての演出図柄70a(過去の変動演出で停止表示される予定だった演出図柄70a)が停止位置に表示(瞬間的に導出表示)される。
そして、第1保留アイコン表示領域70Bに表示されている必要分の1つの保留アイコンHIが20フレーム分のアニメーションとして当該アイコン表示領域70Cに向けてシフト表示されて当該アイコンTIとして表示される。また、特殊図柄TZおよび第1ランプ図柄LZの変動表示が継続したまま演出図柄70aの変動表示が開始されると共に、先読みエフェクト演出が実行される。具体的には、演出図柄70aの背後下部に赤色のエフェクト画像EFが表示されると共に、エフェクト効果音が出力される。そして、演出図柄70aは拡縮動作(準備動作)を行った後にスクロールを開始する(図248(h)参照)。
その後、T13のタイミングにおいて、アイコンのシフト表示が完了すると同時にアイコン変化演出が実行されると共に、エフェクト画像EFが消去されて先読みエフェクト演出が終了し、演出図柄70aが高速でスクロールした状態となる。具体的には、当該アイコン表示領域70Cに表示されている当該アイコンが変化シナリオに沿って赤アイコンに変化すると共に、変化音が出力される。このとき、演出図柄70aの変動表示が開始されているため、当該アイコンが回転動作(演出動作)を行っている状態となっている(図248(i)参照)。
その後、主制御部110mからの各種コマンドを演出制御部130mが正常に受信できる状態である場合には、演出図柄70aが停止表示するタイミングで当該アイコンが消去されてアイコン変化演出が終了する。
なお、T7~T11のタイミングにおいて、主制御部110mから送信されたコマンド(停止時コマンド、開始時コマンド)を演出制御部130mが正常に受信できたが、このコマンドの受信に基づき演出制御部130mから送信された演出コマンドを表示制御部140及びランプ制御部150が正常に受信できない場合についても、主制御部110mから送信されたコマンド(停止時コマンド、開始時コマンド)を演出制御部130mが正常に受信できない場合と同様の処理が行われることになる。
ここでは、T12のタイミングにおいて、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「3」から「0」となる場合について説明したが、第1特図保留数が「4」から「1」となる場合、つまり、主制御部110mが把握している保留数と演出制御部130mが把握している保留数との乖離が「3」であれば、基本的な流れは上述した説明と同様となる。
また、ここでは、通常遊技状態において演出制御部130mがコマンドを正常に受信できない場合の具体例5について説明したが、遊技状態が特定遊技状態(時短遊技状態、確変遊技状態)であっても、基本的な流れは上述した説明と同様となる。
具体的には、第1特図保留数、第1特図保留数指定コマンド、第1特別図柄、サブ第1保留表示器83、第1特図保留数表示領域70E、第1保留アイコン表示領域70B、第1ランプ図柄LZ、第1始動口45の各々を、第2特図保留数、第2特図保留数指定コマンド、第2特別図柄、サブ第2保留表示器84、第2特図保留数表示領域70F、第2保留アイコン表示領域70D、第2ランプ図柄LZ、第2始動口47に読み替えればよい。
このように、図246~図248に示した具体例によれば、保留アイコン表示領域において、所定数(例えば1つ)よりも3つ多い特定数(例えば4つ)の保留アイコン(第1保留情報)の表示中に、特図保留数が所定数となる変動表示の開始時コマンドを演出制御部130mが受信した場合、特定数よりも1つ少ない数の保留アイコンを表示することなく所定数の保留アイコンを表示するようになっている。そのため、主制御部110mと演出制御部130mとの連携を円滑に行わせることが可能となる。また、保留数のズレ(齟齬、乖離)を補正する際の違和感を軽減することができ、遊技の興趣が低下することを抑制することが可能となる。
また、図246~図248に示した具体例によれば、保留アイコン表示領域において、所定数(例えば1つ)よりも3つ多い特定数(例えば4つ)の保留アイコン(第1保留情報)の表示中に、特図保留数が所定数となる変動表示の開始時コマンドを演出制御部130mが受信した場合、特定数よりも1つ少ない数の保留アイコンを表示することなく特定数よりも2つ少ない数の保留アイコンを表示し、その後に所定数の保留アイコンを表示するようになっている。そのため、主制御部110mと演出制御部130mとの連携を円滑に行わせることが可能となる。また、保留数のズレ(齟齬、乖離)を補正する際の違和感を軽減することができ、遊技の興趣が低下することを抑制することが可能となる。
また、図246~図248に示した具体例によれば、サブ第1保留表示器83や第1特図保留数表示領域70Eにおいて、所定数(例えば1つ)よりも3つ多い特定数(例えば4つ)の保留数を表示中に、特図保留数が所定数となる変動表示の開始時コマンドを演出制御部130mが受信した場合、特定数よりも1つ及び2つ少ない数の保留数を表示することなく所定数の保留数を表示するようになっている。そのため、主制御部110mと演出制御部130mとの連携を円滑に行わせることが可能となる。また、即座に正確な保留数が表示されるため、遊技者に対して迅速に保留数を知らしめることが可能となる。
(演出制御部がコマンドを正常に受信できない場合の具体例6)
図249及び図250を用いて、演出制御部130mがコマンドを正常に受信できない場合の具体例6について説明する。図249は、演出制御部130mがコマンドを正常に受信できない場合のタイミングチャート4であり、図250(a)~(h)は、図249のタイミングチャート4における(a)~(h)に対応する演出例である。
まず、T0のタイミングにおいて、主制御部110mが記憶(把握)している第1特図保留数が「4」から「3」に減少することに伴って第1特別図柄の変動表示が開始される。このタイミングで主制御部110mから送信される開始時コマンド(第1特図保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を演出制御部130mが受信すると、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「4」から「3」となって変動演出を開始するための処理が行われる。
このとき、サブ第1保留表示器83及び第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1特図保留数が1フレーム分の非アニメーションで「4」から「3」となり、第1保留アイコン表示領域70Bに表示されている4つの保留アイコンHIが20フレーム分のアニメーションとして当該アイコン表示領域70Cに向けてシフト表示されて最先の1つが当該アイコンTIとして表示される。また、演出図柄70a、特殊図柄TZおよび第1ランプ図柄LZの変動表示が開始されるが、演出図柄70aは拡縮動作(準備動作)を行った後にスクロールを開始する。
次に、T1のタイミングにおいて、第1始動口45に遊技球が入賞することで主制御部110mが記憶(把握)している第1特図保留数が「3」から「4」に増加する。このタイミングで主制御部110mから送信される入賞時コマンド(第1特図保留数指定コマンド、先読み指定コマンド)を演出制御部130mが受信すると、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「3」から「4」となる。
このとき、サブ第1保留表示器83及び第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1特図保留数が1フレーム分の非アニメーションで「3」から「4」となり、第1保留アイコン表示領域70Bに1つの保留アイコンHIが10フレーム分のアニメーションとして追加表示(極小サイズから徐々に大きくなるように表示)される(図250(a)参照)。
その後、T2のタイミングにおいて、変動演出の開始から所定時間が経過すると、左中右の演出図柄70aがハズレ態様(「814」)で仮停止する。このとき、演出図柄70aが予め定められた停止位置を上下するように僅かに揺れ動作(揺動表示)することに加え、演出図柄70aを構成している触覚画像SKおよび図柄エフェクト画像ZEが揺らぎ動作(演出動作)を行う。また、保留アイコンHIおよび当該アイコンTIが回転動作(演出動作)を行っている状態となっている(図250(b)参照)。
そして、T3のタイミングにおいて、特別図柄の変動時間が経過すると、第1特別図柄がハズレ態様で停止表示される。このタイミングで主制御部110mから送信される停止時コマンド(特図停止指定コマンド)を演出制御部130mが受信すると、変動演出を終了させるための処理が行われる。
このとき、背景画像のスクロールは継続しているが、当該アイコン表示領域70Cに表示されている当該アイコンTIが10フレーム分のアニメーションとして消去される。また、仮停止していた演出図柄70aが停止位置で本停止すると共に、特殊図柄TZが予め定められたハズレ態様(「248」)で本停止し、第1ランプ図柄LZがハズレ態様(消灯)で本停止する(図250(c)参照)。
次に、T4のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、主制御部110mが記憶(把握)している第1特図保留数が「4」から「3」に減少することに伴って第1特別図柄の変動表示が開始される。このタイミングで主制御部110mから送信される開始時コマンド(第1特図保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を演出制御部130mが受信すると、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「4」から「3」となって変動演出を開始するための処理が行われる。
このとき、サブ第1保留表示器83及び第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1特図保留数が1フレーム分の非アニメーションで「4」から「3」となり、第1保留アイコン表示領域70Bに表示されている4つの保留アイコンHIが20フレーム分のアニメーションとして当該アイコン表示領域70Cに向けてシフト表示されて最先の1つが当該アイコンTIとして表示される。また、演出図柄70a、特殊図柄TZおよび第1ランプ図柄LZの変動表示が開始され、演出図柄70aは拡縮動作(準備動作)を行った後にスクロールを開始する(図250(d)参照)。
その後、T5のタイミングにおいて、アイコンのシフト表示が完了すると先読みゾーン演出(通常のゾーン演出)およびアイコン変化演出が開始される。具体的には、背景画像が先読みゾーン背景に変化し、「ZONE」の文字が左右方向にスクロールする青色のゾーン画像が表示されると共に、ゾーンBGMが出力される。また、第1保留アイコン表示領域70Bに表示されている3番目の保留アイコンが青アイコンに変化すると共に、変化音が出力される。このとき、背景画像のスクロールが継続していると共に、演出図柄70aの変動表示が開始されているため、保留アイコン及び当該アイコンが回転動作(演出動作)を行っている状態となっている(図250(e)参照)。
そして、T6のタイミングにおいて、変動演出の開始から所定時間が経過すると、左中右の演出図柄70aがハズレ態様(「531」)で仮停止する。このとき、演出図柄70aが予め定められた停止位置を上下するように僅かに揺れ動作(揺動表示)することに加え、演出図柄70aを構成している触覚画像SKおよび図柄エフェクト画像ZEが揺らぎ動作(演出動作)を行う。また、背景画像のスクロール、保留アイコンHIおよび当該アイコンTIの回転動作(演出動作)が継続している(図250(f)参照)。
次に、T7のタイミングにおいて、特別図柄の変動時間が経過すると、第1特別図柄がハズレ態様で停止表示される。このタイミングで主制御部110mから送信される停止時コマンド(特図停止コマンド)を演出制御部130mが正常に受信できない場合、変動演出を終了させるための処理が行われないことになる。
このとき、背景画像のスクロール、保留アイコンHIおよび当該アイコンTIの回転動作が継続している状態で、演出図柄70aの仮停止、特殊図柄TZの変動表示、及び、第1ランプ図柄LZの変動表示の期間が延長される。また、ゾーン演出(先読みゾーン背景の表示、青色のゾーン画像の表示、ゾーンBGMの出力)が維持されて先読みゾーン演出が継続し、青アイコンが維持されてアイコン変化演出が継続する(図250(g)参照)。
その後、T8のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、主制御部110mが記憶(把握)している第1特図保留数が「3」から「2」に減少することに伴って第1特別図柄の変動表示が開始される。このタイミングで主制御部110mから送信される開始時コマンド(第1特図保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を演出制御部130mが正常に受信できない場合、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「3」のままとなり、変動演出を開始するための処理が行われないことになる。そのため、図250(g)の状態が維持される。
そして、T9のタイミングにおいて、特別図柄の変動時間が経過すると、第1特別図柄がハズレ態様で停止表示される。このタイミングで主制御部110mから送信される停止時コマンド(特図停止コマンド)を演出制御部130mが正常に受信できない場合、変動演出を終了させるための処理が行われないことになる。そのため、図250(g)の状態が維持される。
次に、T10のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、主制御部110mが記憶(把握)している第1特図保留数が「2」から「1」に減少することに伴って第1特別図柄の変動表示が開始される。このタイミングで主制御部110mから送信される開始時コマンド(第1特図保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を演出制御部130mが正常に受信できない場合、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「3」のままとなり、変動演出を開始するための処理が行われないことになる。そのため、図250(g)の状態が維持される。
その後、T11のタイミングにおいて、特別図柄の変動時間が経過すると、第1特別図柄がハズレ態様で停止表示される。このタイミングで主制御部110mから送信される停止時コマンド(特図停止コマンド)を演出制御部130mが正常に受信できない場合、変動演出を終了させるための処理が行われないことになる。そのため、図250(g)の状態が維持される。
そして、T12のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、主制御部110mが記憶(把握)している第1特図保留数が「1」から「0」に減少することに伴って第1特別図柄の変動表示が開始される。このタイミングで主制御部110mから送信される開始時コマンド(第1特図保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を演出制御部130mが正常に受信できない場合、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「3」のままとなり、変動演出を開始するための処理が行われないことになる。そのため、図250(g)の状態が維持される。
次に、T13のタイミングにおいて、特別図柄の変動時間が経過すると、第1特別図柄がハズレ態様で停止表示される。このタイミングで主制御部110mから送信される停止時コマンド(特図停止コマンド)を演出制御部130mが正常に受信できない場合、変動演出を終了させるための処理が行われないことになる。そのため、図250(g)の状態が維持される。
その後、T14のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、客待ち状態(遊技待機状態)となる。このタイミングで主制御部110mから送信される客待ち状態指定コマンドを演出制御部130mが受信すると、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「3」から「0」となって客待ちデモ演出を開始するまでの待機タイマをセットする処理が行われる。
このとき、サブ第1保留表示器83及び第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1特図保留数が1フレーム分の非アニメーションで「3」から「0」となり、第1保留アイコン表示領域70Bの1番目~3番目に表示されている余剰分の保留アイコンHIおよび当該アイコン表示領域70Cに表示されている当該アイコンが1フレーム分の非アニメーションで消去されてアイコン変化演出および先読みゾーン演出が終了する。また、停止位置からズレている演出図柄70aを含む全ての演出図柄70a(過去の変動演出で停止表示される予定だった演出図柄70a)が停止位置に表示(瞬間的に導出表示)されると共に、特殊図柄TZが予め定められたハズレ態様(「248」)で本停止し、第1ランプ図柄LZがハズレ態様(消灯)で本停止する(図250(h)参照)。
なお、T7~T13のタイミングにおいて、主制御部110mから送信されたコマンド(停止時コマンド、開始時コマンド)を演出制御部130mが正常に受信できたが、このコマンドの受信に基づき演出制御部130mから送信された演出コマンドを表示制御部140及びランプ制御部150が正常に受信できない場合についても、主制御部110mから送信されたコマンド(停止時コマンド、開始時コマンド)を演出制御部130mが正常に受信できない場合と同様の処理が行われることになる。
ここでは、T14のタイミングにおいて、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「3」の状態で客待ち状態指定コマンドを受信した場合について説明したが、第1特図保留数が「4」、「2」、「1」の何れかの状態で客待ち状態指定コマンドを受信した場合についても、基本的な流れは上述した説明と同様となる。
また、ここでは、通常遊技状態において演出制御部130mがコマンドを正常に受信できない場合の具体例6について説明したが、遊技状態が特定遊技状態(時短遊技状態、確変遊技状態)であっても、基本的な流れは上述した説明と同様となる。
具体的には、第1特図保留数、第1特図保留数指定コマンド、第1特別図柄、サブ第1保留表示器83、第1特図保留数表示領域70E、第1保留アイコン表示領域70B、第1ランプ図柄LZ、第1始動口45の各々を、第2特図保留数、第2特図保留数指定コマンド、第2特別図柄、サブ第2保留表示器84、第2特図保留数表示領域70F、第2保留アイコン表示領域70D、第2ランプ図柄LZ、第2始動口47に読み替えればよい。
このように、図249~図250に示した具体例によれば、演出図柄70aの仮停止期間の延長中に演出制御部130mが客待ち状態指定コマンドを正常に受信した場合には、予め定められている停止位置からズレている演出図柄70aを含む全ての演出図柄70a(過去の変動演出で停止表示される予定だった演出図柄70a)が停止位置に表示(本停止)されるようになっている。そのため、変動演出が終了(客待ち状態に移行)したことを遊技者に知らしめることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(演出制御部がコマンドを正常に受信できない場合の具体例7)
図251及び図252を用いて、演出制御部130mがコマンドを正常に受信できない場合の具体例7について説明する。図251は、演出制御部130mがコマンドを正常に受信できない場合のタイミングチャート5であり、図252(a)~(h)は、図251のタイミングチャート5における(a)~(h)に対応する演出例である。
なお、図249と図251とは、T14のタイミングで受信するコマンドが客待ち指定コマンドであるかオープニング指定コマンドであるかの点だけが異なるため、ここでは共通する部分の説明は省略し、異なる部分についてのみ説明する。
T14のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、大当たり遊技(特別遊技)が開始される。このタイミングで主制御部110mから送信されるオープニング指定コマンドを演出制御部130mが受信すると、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「3」のままで、大当たり遊技のオープニング演出を開始するための処理が行われる。
このとき、サブ第1保留表示器83及び第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1特図保留数は「3」のままを維持し、演出図柄70a、アイコン表示領域に表示されている保留アイコンHIおよび当該アイコンが消去されてアイコン変化演出および先読みゾーン演出が終了する。また、特殊図柄TZが予め定められたハズレ態様(「248」)で本停止すると共に、第1ランプ図柄LZがハズレ態様(消灯)で本停止し、オープニング演出画像が表示される(図252(h)参照)。
その後、大当たり遊技中や大当たり遊技の終了後(時短遊技状態、確変遊技状態)において、主制御部110mからの第1特図保留数指定コマンドを演出制御部130mが正常に受信できた場合には、サブ第1保留表示器83及び第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1特図保留数が1フレーム分の非アニメーションでコマンドに応じた数に更新される。
なお、T7~T13のタイミングにおいて、主制御部110mから送信されたコマンド(停止時コマンド、開始時コマンド)を演出制御部130mが正常に受信できたが、このコマンドの受信に基づき演出制御部130mから送信された演出コマンドを表示制御部140及びランプ制御部150が正常に受信できない場合についても、主制御部110mから送信されたコマンド(停止時コマンド、開始時コマンド)を演出制御部130mが正常に受信できない場合と同様の処理が行われることになる。
ここでは、T14のタイミングにおいて、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「3」の状態でオープニング指定コマンドを受信した場合について説明したが、第1特図保留数が「4」、「2」、「1」の何れかの状態でオープニング指定コマンドを受信した場合についても、基本的な流れは上述した説明と同様となる。
また、ここでは、通常遊技状態において演出制御部130mがコマンドを正常に受信できない場合の具体例7について説明したが、遊技状態が特定遊技状態(時短遊技状態、確変遊技状態)であっても、基本的な流れは上述した説明と同様となる。
具体的には、第1特図保留数、第1特図保留数指定コマンド、第1特別図柄、サブ第1保留表示器83、第1特図保留数表示領域70E、第1保留アイコン表示領域70B、第1ランプ図柄LZ、第1始動口45の各々を、第2特図保留数、第2特図保留数指定コマンド、第2特別図柄、サブ第2保留表示器84、第2特図保留数表示領域70F、第2保留アイコン表示領域70D、第2ランプ図柄LZ、第2始動口47に読み替えればよい。
このように、図251~図252に示した具体例によれば、演出図柄70aの仮停止期間の延長中に演出制御部130mがオープニング指定コマンドを正常に受信した場合には、予め定められている停止位置からズレている演出図柄70aを含む全ての演出図柄70a(過去の変動演出で停止表示される予定だった演出図柄70a)が停止位置に表示(本停止)することなく、大当たり遊技のオープニング演出画像を表示するようになっている。そのため、演出図柄によってオープニング演出が阻害されることがなくなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(演出制御部がコマンドを正常に受信できない場合の具体例8)
図253及び図254を用いて、演出制御部130mがコマンドを正常に受信できない場合の具体例8について説明する。図253は、演出制御部130mがコマンドを正常に受信できない場合のタイミングチャート6であり、図254(a)~(j)は、図253のタイミングチャート6における(a)~(j)に対応する演出例である。
まず、T0のタイミングにおいて、主制御部110mが記憶(把握)している第1特図保留数が「2」から「1」に減少することに伴って第1特別図柄の変動表示が開始される。このタイミングで主制御部110mから送信される開始時コマンド(第1特図保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を演出制御部130mが受信すると、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「2」から「1」となって変動演出を開始するための処理が行われる。
このとき、サブ第1保留表示器83及び第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1特図保留数が1フレーム分の非アニメーションで「2」から「1」となり、第1保留アイコン表示領域70Bに表示されている2つの保留アイコンHIが20フレーム分のアニメーションとして当該アイコン表示領域70Cに向けてシフト表示されて最先の1つが当該アイコンTIとして表示される。また、演出図柄70a、特殊図柄TZおよび第1ランプ図柄LZの変動表示が開始されるが、演出図柄70aは拡縮動作(準備動作)を行った後にスクロールを開始する。
次に、T1のタイミングにおいて、アイコンのシフト表示が完了すると先読みゾーン演出(通常のゾーン演出)およびアイコン変化演出が開始される。具体的には、背景画像が先読みゾーン背景に変化し、「ZONE」の文字が左右方向にスクロールする青色のゾーン画像が表示されると共に、ゾーンBGMが出力される。また、第1保留アイコン表示領域70Bに表示されている1番目の保留アイコンが青アイコンに変化すると共に、変化音が出力される。このとき、背景画像のスクロールが継続していると共に、演出図柄70aの変動表示が開始されているため、保留アイコン及び当該アイコンが回転動作(演出動作)を行っている状態となっている(図254(a)参照)。
そして、T2のタイミングにおいて、第1始動口45に遊技球が入賞することで主制御部110mが記憶(把握)している第1特図保留数が「1」から「2」に増加する。このタイミングで主制御部110mから送信される入賞時コマンド(第1特図保留数指定コマンド、先読み指定コマンド)を演出制御部130mが正常に受信できない場合、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数を更新するための処理が行われずに「1」のままとなる(図254(b)参照)。
その後、T3のタイミングにおいて、変動演出の開始から所定時間が経過すると、左中右の演出図柄70aがハズレ態様(「814」)で仮停止する。このとき、演出図柄70aが予め定められた停止位置を上下するように僅かに揺れ動作(揺動表示)することに加え、演出図柄70aを構成している触覚画像SKおよび図柄エフェクト画像ZEが揺らぎ動作(演出動作)を行う。また、背景画像のスクロール、保留アイコンHIおよび当該アイコンTIの回転動作(演出動作)が継続している(図254(c)参照)。
次に、T4のタイミングにおいて、特別図柄の変動時間が経過すると、第1特別図柄がハズレ態様で停止表示される。このタイミングで主制御部110mから送信される停止時コマンド(特図停止コマンド)を演出制御部130mが正常に受信できない場合、変動演出を終了させるための処理が行われないことになる。
このとき、背景画像のスクロール、保留アイコンHIおよび当該アイコンTIの回転動作が継続している状態で、演出図柄70aの仮停止、特殊図柄TZの変動表示、及び、第1ランプ図柄LZの変動表示の期間が延長される。また、ゾーン演出(先読みゾーン背景の表示、青色のゾーン画像の表示、ゾーンBGMの出力)が維持されて先読みゾーン演出が継続し、青アイコンが維持されてアイコン変化演出が継続する(図254(d)参照)。
その後、T5のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、主制御部110mが記憶(把握)している第1特図保留数が「2」から「1」に減少することに伴って第1特別図柄の変動表示が開始される。このタイミングで主制御部110mから送信される開始時コマンド(第1特図保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を演出制御部130mが正常に受信すると、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「1」から「1」、つまり、第1特図保留数が変化せずに変動演出を開始するための処理が行われる。
このとき、サブ第1保留表示器83及び第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1特図保留数が1フレーム分の非アニメーションで「1」から「1」となり、第1保留アイコン表示領域70Bの2番目に保留アイコンHI(白アイコン)が1フレーム分の非アニメーションで追加表示(最初から通常サイズで表示)される。また、停止位置からズレている演出図柄70aを含む全ての演出図柄70a(過去の変動演出で停止表示される予定だった演出図柄70a)が停止位置に表示(瞬間的に導出表示)される(図254(e)参照)。
そして、第1保留アイコン表示領域70Bに表示されている必要分の2つの保留アイコンHIが20フレーム分のアニメーションとして当該アイコン表示領域70Cに向けてシフト表示されて最先の1つが当該アイコンTIとして表示される。また、特殊図柄TZおよび第1ランプ図柄LZの変動表示が継続したまま演出図柄70aの変動表示が開始され、演出図柄70aは拡縮動作(準備動作)を行った後にスクロールを開始する(図254(e)参照)。
その後、T6のタイミングにおいて、アイコンのシフト表示が完了するとアイコン変化演出(当該アイコン変化演出)が開始される。具体的には、当該アイコン表示領域70Cに表示されている当該アイコンが赤アイコンに変化すると共に、変化音が出力される。このとき、背景画像のスクロールが継続していると共に、演出図柄70aの変動表示が開始されているため、保留アイコン及び当該アイコンが回転動作(演出動作)を行っている状態となる(図254(f)参照)。
次に、T7のタイミングにおいて、変動演出の開始から所定時間が経過(SPリーチ演出が終了)すると、左中右の演出図柄70aがリーチハズレ態様(「878」)で仮停止する。このとき、演出図柄70aが予め定められた停止位置を上下するように僅かに揺れ動作(揺動表示)することに加え、演出図柄70aを構成している触覚画像SKおよび図柄エフェクト画像ZEが揺らぎ動作(演出動作)を行う。また、背景画像のスクロール、保留アイコンHIおよび当該アイコンTIの回転動作(演出動作)が継続している(図254(g)参照)。
そして、T8のタイミングにおいて、特別図柄の変動時間が経過すると、第1特別図柄がハズレ態様で停止表示される。このタイミングで主制御部110mから送信される停止時コマンド(特図停止指定コマンド)を演出制御部130mが受信すると、変動演出を終了させるための処理が行われる。
このとき、背景画像のスクロールは継続しているが、当該アイコン表示領域70Cに表示されている当該アイコンTIが10フレーム分のアニメーションとして消去される。また、仮停止していた演出図柄70aが停止位置で本停止すると共に、特殊図柄TZが予め定められたハズレ態様(「248」)で本停止し、第1ランプ図柄LZがハズレ態様(消灯)で本停止する(図254(h)参照)。
その後、T9のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、主制御部110mが記憶(把握)している第1特図保留数が「1」から「0」に減少することに伴って第1特別図柄の変動表示が開始される。このタイミングで主制御部110mから送信される開始時コマンド(第1特図保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を演出制御部130mが受信すると、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「1」から「0」となって変動演出を開始するための処理が行われる。
このとき、サブ第1保留表示器83及び第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1特図保留数が1フレーム分の非アニメーションで「1」から「0」となり、第1保留アイコン表示領域70Bに表示されている1つの保留アイコンHIが20フレーム分のアニメーションとして当該アイコン表示領域70Cに向けてシフト表示されて当該アイコンTIとして表示される。また、演出図柄70a、特殊図柄TZおよび第1ランプ図柄LZの変動表示が開始され、演出図柄70aは拡縮動作(準備動作)を行った後にスクロールを開始する(図254(i)参照)。
次に、T10のタイミングにおいて、アイコンのシフト表示が完了するとアイコン変化演出が開始される。具体的には、当該アイコン表示領域70Cに表示されている当該アイコン(演出制御部130mが入賞時コマンドを正常に受信できなかった第1保留記憶に対応するアイコン)が青アイコンに変化すると共に、変化音が出力される。このとき、背景画像のスクロールが継続していると共に、演出図柄70aの変動表示が開始されているため、当該アイコンが回転動作(演出動作)を行っている状態となっている(図254(j)参照)。
その後、主制御部110mからの各種コマンドを演出制御部130mが正常に受信できる状態である場合には、演出図柄70aが停止表示するタイミングで当該アイコンが消去されてアイコン変化演出が終了する。
なお、T2~T4のタイミングにおいて、主制御部110mから送信されたコマンド(入賞時コマンド、停止時コマンド)を演出制御部130mが正常に受信できたが、このコマンドの受信に基づき演出制御部130mから送信された演出コマンドを表示制御部140及びランプ制御部150が正常に受信できない場合についても、主制御部110mから送信されたコマンド(入賞時コマンド、停止時コマンド)を演出制御部130mが正常に受信できない場合と同様の処理が行われることになる。
ここでは、T5のタイミングにおいて、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「1」から「1」になる場合について説明したが、第1特図保留数が「0」から「0」となる場合、第1特図保留数が「2」から「2」となる場合、第1特図保留数が「3」から「3」となる場合、つまり、主制御部110mが記憶(把握)している保留数と、演出制御部130mが記憶(把握)している保留数とが同一であれば、基本的な流れは上述した説明と同様となる。
また、ここでは、通常遊技状態において演出制御部130mがコマンドを正常に受信できない場合の具体例8について説明したが、遊技状態が特定遊技状態(時短遊技状態、確変遊技状態)であっても、基本的な流れは上述した説明と同様となる。
具体的には、第1特図保留数、第1特図保留数指定コマンド、第1特別図柄、サブ第1保留表示器83、第1特図保留数表示領域70E、第1保留アイコン表示領域70B、第1ランプ図柄LZ、第1始動口45の各々を、第2特図保留数、第2特図保留数指定コマンド、第2特別図柄、サブ第2保留表示器84、第2特図保留数表示領域70F、第2保留アイコン表示領域70D、第2ランプ図柄LZ、第2始動口47に読み替えればよい。
このように、図253~図254に示した具体例によれば、保留アイコン表示領域において所定数(例えば1つ)の保留アイコン(第1保留情報)の表示中に、特図保留数が所定数となる変動表示の開始時コマンドを演出制御部130mが受信した場合、所定数よりも1つ多い数(例えば2つ)の保留アイコンを表示してから、それらの保留アイコンをシフト表示することで所定数の保留アイコンを表示するようになっている。そのため、主制御部110mと演出制御部130mとの連携を円滑に行わせることが可能となる。また、保留数のズレ(齟齬、乖離)を補正する際の違和感を軽減することができ、遊技の興趣が低下することを抑制することが可能となる。
また、図253~図254に示した具体例によれば、サブ第1保留表示器83や第1特図保留数表示領域70Eにおいて所定数(例えば1つ)の保留数を表示中に、特図保留数が所定数となる変動表示の開始時コマンドを演出制御部130mが受信した場合、所定数よりも1つ多い数(例えば2つ)の保留数を表示することなく、所定数の保留数を表示するようになっている。そのため、主制御部110mと演出制御部130mとの連携を円滑に行わせることが可能となる。また、即座に正確な保留数が表示されるため、遊技者に対して迅速に保留数を知らしめることが可能となる。
また、図253~図254に示した具体例によれば、保留アイコン表示領域に保留アイコン(第1保留情報)を表示していないが当該アイコンの表示中に、特図保留数が「0」となる変動表示の開始時コマンドを演出制御部130mが受信した場合、「0」よりも1つ多い数(例えば1つ)の保留アイコンを表示してから、その保留アイコンをシフト表示することで保留アイコンが表示されない状態とするようになっている。そのため、主制御部110mと演出制御部130mとの連携を円滑に行わせることが可能となる。また、保留数のズレ(齟齬、乖離)を補正する際の違和感を軽減することができ、遊技の興趣が低下することを抑制することが可能となる。
また、図253~図254に示した具体例によれば、サブ第1保留表示器83や第1特図保留数表示領域70Eにおいて「0」の保留数を表示中に、特図保留数が「0」となる変動表示の開始時コマンドを演出制御部130mが受信した場合、「0」よりも1つ多い数(例えば1つ)の保留数を表示することなく、「0」の保留数を表示(維持)するようになっている。そのため、主制御部110mと演出制御部130mとの連携を円滑に行わせることが可能となる。また、即座に正確な保留数が表示されるため、遊技者に対して迅速に保留数を知らしめることが可能となる。
(演出制御部がコマンドを正常に受信できない場合の具体例9)
図255及び図256を用いて、演出制御部130mがコマンドを正常に受信できない場合の具体例9について説明する。図255は、演出制御部130mがコマンドを正常に受信できない場合のタイミングチャート7であり、図256(a)~(f)は、図255のタイミングチャート7における(a)~(f)に対応する演出例である。
まず、T0のタイミングにおいて、主制御部110mが記憶(把握)している第1特図保留数が「2」から「1」に減少することに伴って第1特別図柄の変動表示が開始される。このタイミングで主制御部110mから送信される開始時コマンド(第1特図保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を演出制御部130mが受信すると、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「2」から「1」となって変動演出を開始するための処理が行われる。
このとき、サブ第1保留表示器83及び第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1特図保留数が1フレーム分の非アニメーションで「2」から「1」となり、第1保留アイコン表示領域70Bに表示されている2つの保留アイコンHIが20フレーム分のアニメーションとして当該アイコン表示領域70Cに向けてシフト表示されて最先の1つが当該アイコンTIとして表示される。また、演出図柄70a、特殊図柄TZおよび第1ランプ図柄LZの変動表示が開始されるが、演出図柄70aは拡縮動作(準備動作)を行った後にスクロールを開始する。
次に、T1のタイミングにおいて、アイコンのシフト表示が完了すると先読みゾーン演出(通常のゾーン演出)およびアイコン変化演出が開始される。具体的には、背景画像が先読みゾーン背景に変化し、「ZONE」の文字が左右方向にスクロールする青色のゾーン画像が表示されると共に、ゾーンBGMが出力される。また、第1保留アイコン表示領域70Bに表示されている1番目の保留アイコンが青アイコンに変化すると共に、変化音が出力される。このとき、背景画像のスクロールが継続していると共に、演出図柄70aの変動表示が開始されているため、保留アイコン及び当該アイコンが回転動作(演出動作)を行っている状態となっている(図256(a)参照)。
そして、T2のタイミングにおいて、第1始動口45に遊技球が入賞することで主制御部110mが記憶(把握)している第1特図保留数が「1」から「2」に増加する。このタイミングで主制御部110mから送信される入賞時コマンド(第1特図保留数指定コマンド、先読み指定コマンド)を演出制御部130mが正常に受信できない場合、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数を更新するための処理が行われずに「1」のままとなる(図256(b)参照)。
その後、T3のタイミングにおいて、第1始動口45に遊技球が入賞することで主制御部110mが記憶(把握)している第1特図保留数が「2」から「3」に増加する。このタイミングで主制御部110mから送信される入賞時コマンド(第1特図保留数指定コマンド、先読み指定コマンド)を演出制御部130mが正常に受信できない場合、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数を更新するための処理が行われずに「1」のままとなる(図256(b)参照)。
次に、T4のタイミングにおいて、第1始動口45に遊技球が入賞することで主制御部110mが記憶(把握)している第1特図保留数が「3」から「4」に増加する。このタイミングで主制御部110mから送信される入賞時コマンド(第1特図保留数指定コマンド、先読み指定コマンド)を演出制御部130mが正常に受信できない場合、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数を更新するための処理が行われずに「1」のままとなる(図256(b)参照)。
そして、T5のタイミングにおいて、変動演出の開始から所定時間が経過すると、左中右の演出図柄70aがハズレ態様(「814」)で仮停止する。このとき、演出図柄70aが予め定められた停止位置を上下するように僅かに揺れ動作(揺動表示)することに加え、演出図柄70aを構成している触覚画像SKおよび図柄エフェクト画像ZEが揺らぎ動作(演出動作)を行う。また、背景画像のスクロール、保留アイコンHIおよび当該アイコンTIの回転動作(演出動作)が継続している(図256(c)参照)。
その後、T6のタイミングにおいて、特別図柄の変動時間が経過すると、第1特別図柄がハズレ態様で停止表示される。このタイミングで主制御部110mから送信される停止時コマンド(特図停止コマンド)を演出制御部130mが正常に受信できない場合、変動演出を終了させるための処理が行われないことになる。
このとき、背景画像のスクロール、保留アイコンHIおよび当該アイコンTIの回転動作が継続している状態で、演出図柄70aの仮停止、特殊図柄TZの変動表示、及び、第1ランプ図柄LZの変動表示の期間が延長される。また、ゾーン演出(先読みゾーン背景の表示、青色のゾーン画像の表示、ゾーンBGMの出力)が維持されて先読みゾーン演出が継続し、青アイコンが維持されてアイコン変化演出が継続する(図256(d)参照)。
その後、T7のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、主制御部110mが記憶(把握)している第1特図保留数が「4」から「3」に減少することに伴って第1特別図柄の変動表示が開始される。このタイミングで主制御部110mから送信される開始時コマンド(第1特図保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を演出制御部130mが正常に受信すると、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「1」から「3」となって変動演出を開始するための処理が行われる。
このとき、サブ第1保留表示器83及び第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1特図保留数が1フレーム分の非アニメーションで「1」から「3」となり、第1保留アイコン表示領域70Bの2番目~4番目に保留アイコンHI(白アイコン)が1フレーム分の非アニメーションで追加表示(最初から通常サイズで表示)される。また、停止位置からズレている演出図柄70aを含む全ての演出図柄70a(過去の変動演出で停止表示される予定だった演出図柄70a)が停止位置に表示(瞬間的に導出表示)される(図256(e)参照)。
そして、第1保留アイコン表示領域70Bに表示されている必要分の4つの保留アイコンHIが20フレーム分のアニメーションとして当該アイコン表示領域70Cに向けてシフト表示されて最先の1つが当該アイコンTIとして表示される。また、特殊図柄TZおよび第1ランプ図柄LZの変動表示が継続したまま演出図柄70aの変動表示が開始され、演出図柄70aは拡縮動作(準備動作)を行った後にスクロールを開始する(図256(e)参照)。
その後、T8のタイミングにおいて、アイコンのシフト表示が完了するとアイコン変化演出(当該アイコン変化演出)が開始される。具体的には、当該アイコン表示領域70Cに表示されている当該アイコンが赤アイコンに変化すると共に、変化音が出力される。このとき、背景画像のスクロールが継続していると共に、演出図柄70aの変動表示が開始されているため、保留アイコン及び当該アイコンが回転動作(演出動作)を行っている状態となる(図256(f)参照)。
その後、主制御部110mからの各種コマンドを演出制御部130mが正常に受信できる状態である場合には、演出図柄70aが停止表示するタイミングで当該アイコンが消去されてアイコン変化演出が終了する。
なお、T2~T6のタイミングにおいて、主制御部110mから送信されたコマンド(入賞時コマンド、停止時コマンド、開始時コマンド)を演出制御部130mが正常に受信できたが、このコマンドの受信に基づき演出制御部130mから送信された演出コマンドを表示制御部140及びランプ制御部150が正常に受信できない場合についても、主制御部110mから送信されたコマンド(入賞時コマンド、停止時コマンド、開始時コマンド)を演出制御部130mが正常に受信できない場合と同様の処理が行われることになる。
ここでは、T7のタイミングにおいて、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「1」から「3」となる場合について説明したが、第1特図保留数が「1」から「2」となる場合、第1特図保留数が「0」から「2」となる場合、第1特図保留数が「0」から「1」になる場合、つまり、主制御部110mが記憶(把握)している保留数の方が、演出制御部130mが記憶(把握)している保留数よりも多い場合であれば、基本的な流れは上述した説明と同様となる。
また、ここでは、通常遊技状態において演出制御部130mがコマンドを正常に受信できない場合の具体例9について説明したが、遊技状態が特定遊技状態(時短遊技状態、確変遊技状態)であっても、基本的な流れは上述した説明と同様となる。
具体的には、第1特図保留数、第1特図保留数指定コマンド、第1特別図柄、サブ第1保留表示器83、第1特図保留数表示領域70E、第1保留アイコン表示領域70B、第1ランプ図柄LZ、第1始動口45の各々を、第2特図保留数、第2特図保留数指定コマンド、第2特別図柄、サブ第2保留表示器84、第2特図保留数表示領域70F、第2保留アイコン表示領域70D、第2ランプ図柄LZ、第2始動口47に読み替えればよい。
このように、図255~図256に示した具体例によれば、保留アイコン表示領域において所定数(例えば1つ)の保留アイコン(第1保留情報)の表示中に、特図保留数が所定数よりも多い特定数(例えば2つ)となる変動表示の開始時コマンドを演出制御部130mが受信した場合、特定数よりも1つ多い数(例えば3つ)の保留アイコンを表示してから、それらの保留アイコンをシフト表示することで特定数の保留アイコンを表示するようになっている。そのため、主制御部110mと演出制御部130mとの連携を円滑に行わせることが可能となる。また、保留数のズレ(齟齬、乖離)を補正する際の違和感を軽減することができ、遊技の興趣が低下することを抑制することが可能となる。
また、図255~図256に示した具体例によれば、サブ第1保留表示器83や第1特図保留数表示領域70Eにおいて所定数(例えば1つ)の保留数を表示中に、特図保留数が所定数よりも多い特定数(例えば2つ)となる変動表示の開始時コマンドを演出制御部130mが受信した場合、特定数よりも1つ多い数(例えば3つ)の保留数を表示することなく、特定数の保留数を表示するようになっている。そのため、主制御部110mと演出制御部130mとの連携を円滑に行わせることが可能となる。また、即座に正確な保留数が表示されるため、遊技者に対して迅速に保留数を知らしめることが可能となる。
また、図255~図256に示した具体例によれば、保留アイコン表示領域に保留アイコン(第1保留情報)を表示していないが当該アイコンの表示中に、特図保留数が所定数(例えば1つ)となる変動表示の開始時コマンドを演出制御部130mが受信した場合、所定数よりも1つ多い数(例えば2つ)の保留アイコンを表示してから、それらの保留アイコンをシフト表示することで所定数の保留アイコンを表示するようになっている。そのため、主制御部110mと演出制御部130mとの連携を円滑に行わせることが可能となる。また、保留数のズレ(齟齬、乖離)を補正する際の違和感を軽減することができ、遊技の興趣が低下することを抑制することが可能となる。
また、図255~図256に示した具体例によれば、サブ第1保留表示器83や第1特図保留数表示領域70Eにおいて「0」の保留数を表示中に、特図保留数が所定数(例えば1つ)となる変動表示の開始時コマンドを演出制御部130mが受信した場合、所定数よりも1つ多い数(例えば2つ)の保留数を表示することなく、所定数の保留数を表示するようになっている。そのため、主制御部110mと演出制御部130mとの連携を円滑に行わせることが可能となる。また、即座に正確な保留数が表示されるため、遊技者に対して迅速に保留数を知らしめることが可能となる。
(図241~図256に示した具体例のまとめ)
上述したように、図241~図256に示した具体例によれば、演出図柄70aの仮停止中に演出制御部130mが停止時コマンドを正常に受信できない場合には、演出図柄70aの仮停止期間、特殊図柄TZおよびランプ図柄LZの変動期間、変動中BGMの出力期間が通常の期間よりも延長(継続)されるようになっている。そのため、何らの演出も実行されていない期間の発生を抑制することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図241~図256に示した具体例によれば、演出図柄70aの仮停止期間の延長(継続)中において、背景画像のスクロール、保留アイコンおよび当該アイコンの回転動作が継続するようになっている。そのため、演出図柄70aの仮停止期間の延長(継続)中が極端に動きのない退屈な演出となってしまうことを抑制することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図241~図256に示した具体例によれば、演出図柄70aの仮停止期間の延長(継続)中においても、先読み予告演出(アイコン変化演出、先読みゾーン演出)を継続(実行)するようになっている。そのため、演出制御部130mがコマンドを正常に受信できないコマンド異常が発生した場合であっても、先読み予告演出が終了することがなくなり、遊技者が不満を募らせるような不都合を回避することで遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図241~図256に示した具体例によれば、演出図柄70aの仮停止期間の延長(継続)中において先読み予告演出(アイコン変化演出、先読みゾーン演出)を継続(実行)する場合であっても、演出図柄70aの仮停止期間の延長(継続)中には先読み予告演出の予告態様(アイコンの種類、ゾーン演出の種類)が変化しないようになっている。そのため、先読み予告演出の進行に異常をきたすことがなくなり、遊技者が不満を募らせるような不都合を回避することで遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図241~図256に示した具体例によれば、演出図柄70aの仮停止期間の延長中に演出制御部130mが開始時コマンドを正常に受信した場合には、予め定められている停止位置からズレている演出図柄70aを含む全ての演出図柄70a(過去の変動演出で停止表示する予定だった演出図柄70a)が停止位置に表示(瞬間的に導出表示)されてから変動表示を開始するようになっている。そのため、演出図柄70aが停止位置からズレた状態で変動表示を開始する場合よりも、変動演出の開始時の見た目を良くすることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図241~図256に示した具体例によれば、演出図柄70aの仮停止期間の延長中に演出制御部130mが開始時コマンドを正常に受信した場合には、特殊図柄TZおよびランプ図柄LZは停止表示されずに変動表示を継続するようになっている。そのため、特殊図柄TZおよびランプ図柄LZを停止表示させるような煩雑な処理を行わずに済み、制御負荷を軽減することが可能となる。また、演出図柄70aが停止位置に表示(瞬間的に導出表示)されていても、特殊図柄TZおよびランプ図柄LZによって変動演出中となっていること遊技者に知らしめることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図241~図256に示した具体例によれば、演出図柄70aの仮停止期間の延長中に演出制御部130mが開始時コマンドを正常に受信した場合には、当該アイコンが通常の時間(停止時コマンドを受信した場合の10フレーム分のアニメーション)よりも短い時間(1フレーム分の非アニメーション)で消去されるようになっている。そのため、新たに実行される変動演出が当該アイコンの消去によって阻害され難くすることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図241~図256に示した具体例によれば、先読み予告演出(アイコン変化演出、先読みゾーン演出)が継続(実行)される演出図柄70aの仮停止期間の延長中に演出制御部130mが開始時コマンドを正常に受信した場合には、新たに実行する変動演出においても先読み予告演出を実行可能となっている。そのため、演出制御部130mがコマンドを正常に受信できないコマンド異常が発生した場合であっても、先読み予告演出が終了することがなくなり、遊技者が不満を募らせるような不都合を回避することで遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図241~図256に示した具体例によれば、先読み予告演出(アイコン変化演出、先読みゾーン演出)が継続(実行)される演出図柄70aの仮停止期間の延長中に演出制御部130mが開始時コマンドを正常に受信した場合には、新たに実行する変動演出において、先読み予告演出のシナリオに応じた内容の演出を実行可能となっている。そのため、演出制御部130mがコマンドを正常に受信できないコマンド異常が発生した場合であっても、先読み予告演出の進行に異常をきたすことがなくなり、遊技者が不満を募らせるような不都合を回避することで遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(演出制御部がコマンドを正常に受信できない場合の具体例10)
図257及び図258を用いて、演出制御部130mがコマンドを正常に受信できない場合の具体例10について説明する。図257は、演出制御部130mがコマンドを正常に受信できない場合のタイミングチャート8であり、図258(a)~(j)は、図257のタイミングチャート8における(a)~(j)に対応する演出例である。
まず、T0のタイミングにおいて、主制御部110mが記憶(把握)している第1特図保留数が「2」から「1」に減少することに伴って第1特別図柄の変動表示が開始される。このタイミングで主制御部110mから送信される開始時コマンド(第1特図保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を演出制御部130mが受信すると、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「2」から「1」となって変動演出を開始するための処理が行われる。
このとき、サブ第1保留表示器83及び第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1特図保留数が1フレーム分の非アニメーションで「2」から「1」となり、第1保留アイコン表示領域70Bに表示されている2つの保留アイコンHIが20フレーム分のアニメーションとして当該アイコン表示領域70Cに向けてシフト表示されて最先の1つが当該アイコンTIとして表示される。また、演出図柄70a、特殊図柄TZおよび第1ランプ図柄LZの変動表示が開始されるが、演出図柄70aは拡縮動作(準備動作)を行った後にスクロールを開始する。
次に、T1のタイミングにおいて、アイコンのシフト表示が完了する。このとき、背景画像のスクロールが継続していると共に、演出図柄70aの変動表示が開始されているため、保留アイコン及び当該アイコンが回転動作(演出動作)を行っている状態となっている。
そして、T2のタイミングにおいて、第1始動口45に遊技球が入賞することで主制御部110mが記憶(把握)している第1特図保留数が「1」から「2」に増加する。このタイミングで主制御部110mから送信される入賞時コマンド(第1特図保留数指定コマンド、先読み指定コマンド)を演出制御部130mが正常に受信できない場合、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数を更新するための処理が行われずに「1」のままとなる。
このとき、第1特図保留数が「2」となる入賞時コマンドを受信できていないため、サブ第1保留表示器83及び第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1特図保留数が「1」のままとなり、第1保留アイコン表示領域70Bの第1特図保留数「2」に対応する2番目には保留アイコンHIが表示されないことになる(図258(a)参照)。
その後、T3のタイミングにおいて、第1始動口45に遊技球が入賞することで主制御部110mが記憶(把握)している第1特図保留数が「2」から「3」に増加する。このタイミングで主制御部110mから送信される入賞時コマンド(第1特図保留数指定コマンド、先読み指定コマンド)を演出制御部130mが受信すると、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「1」から「3」となる。
このとき、サブ第1保留表示器83及び第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1特図保留数が1フレーム分の非アニメーションで「1」から「3」となり、第1保留アイコン表示領域70Bのうちの入賞時コマンドを受信できなかった第1特図保留数の「2」に対応する2番目には保留アイコンHIが表示されずに第1特図保留数の「3」に対応する3番目に1つの保留アイコンHIが10フレーム分のアニメーションとして追加表示(極小サイズから徐々に大きくなるように表示)される(図258(b)参照)。
次に、T4のタイミングにおいて、変動演出の開始から所定時間が経過すると、左中右の演出図柄70aがハズレ態様(「814」)で仮停止する。このとき、演出図柄70aが予め定められた停止位置を上下するように僅かに揺れ動作(揺動表示)することに加え、演出図柄70aを構成している触覚画像SKおよび図柄エフェクト画像ZEが揺らぎ動作(演出動作)を行う。また、保留アイコンHIおよび当該アイコンTIが回転動作(演出動作)を行っている状態となっている(図258(c)参照)。
そして、T5のタイミングにおいて、特別図柄の変動時間が経過すると、第1特別図柄がハズレ態様で停止表示される。このタイミングで主制御部110mから送信される停止時コマンド(特図停止指定コマンド)を演出制御部130mが受信すると、変動演出を終了させるための処理が行われる。
このとき、背景画像のスクロールは継続しているが、当該アイコン表示領域70Cに表示されている当該アイコンTIが10フレーム分のアニメーションとして消去される。また、仮停止していた演出図柄70aが停止位置で本停止すると共に、特殊図柄TZが予め定められたハズレ態様(「248」)で本停止し、第1ランプ図柄LZがハズレ態様(消灯)で本停止する(図258(d)参照)。
その後、T6のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、主制御部110mが記憶(把握)している第1特図保留数が「3」から「2」に減少することに伴って第1特別図柄の変動表示が開始される。このタイミングで主制御部110mから送信される開始時コマンド(第1特図保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を演出制御部130mが受信すると、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「3」から「2」となって変動演出を開始するための処理が行われる。
このとき、サブ第1保留表示器83及び第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1特図保留数が1フレーム分の非アニメーションで「3」から「2」となり、第1保留アイコン表示領域70Bのうちの入賞時コマンドを受信できなかった第1特図保留数「2」に対応する2番目に保留アイコンHIが1フレーム分の非アニメーションとして追加表示(最初から通常サイズで表示)され、表示されている3つの保留アイコンHIが20フレーム分のアニメーションとして当該アイコン表示領域70Cに向けてシフト表示されて最先の1つが当該アイコンTIとして表示される。また、演出図柄70a、特殊図柄TZおよび第1ランプ図柄LZの変動表示が開始され、演出図柄70aは拡縮動作(準備動作)を行った後にスクロールを開始する(図258(e)参照)。
その後、T7のタイミングにおいて、アイコンのシフト表示が完了する。このとき、背景画像のスクロールが継続していると共に、演出図柄70aの変動表示が開始されているため、保留アイコン及び当該アイコンが回転動作(演出動作)を行っている状態となっている(図258(f)参照)。
次に、T8のタイミングにおいて、変動演出の開始から所定時間が経過すると、左中右の演出図柄70aがハズレ態様(「225」)で仮停止する。このとき、演出図柄70aが予め定められた停止位置を上下するように僅かに揺れ動作(揺動表示)することに加え、演出図柄70aを構成している触覚画像SKおよび図柄エフェクト画像ZEが揺らぎ動作(演出動作)を行う。また、背景画像のスクロール、保留アイコンHIおよび当該アイコンTIの回転動作(演出動作)が継続している(図258(g)参照)。
そして、T9のタイミングにおいて、特別図柄の変動時間が経過すると、第1特別図柄がハズレ態様で停止表示される。このタイミングで主制御部110mから送信される停止時コマンド(特図停止コマンド)を演出制御部130mが正常に受信すると、変動演出を終了させるための処理が行われる。
このとき、背景画像のスクロールは継続しているが、当該アイコン表示領域70Cに表示されている当該アイコンTIが10フレーム分のアニメーションとして消去される。また、仮停止していた演出図柄70aが停止位置で本停止すると共に、特殊図柄TZが予め定められたハズレ態様(「248」)で本停止し、第1ランプ図柄LZがハズレ態様(消灯)で本停止する(図258(h)参照)。
その後、T10のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、主制御部110mが記憶(把握)している第1特図保留数が「2」から「1」に減少することに伴って第1特別図柄の変動表示が開始される。このタイミングで主制御部110mから送信される開始時コマンド(第1特図保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を演出制御部130mが受信すると、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「2」から「1」となって変動演出を開始するための処理が行われる。
このとき、サブ第1保留表示器83及び第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1特図保留数が1フレーム分の非アニメーションで「2」から「1」となり、第1保留アイコン表示領域70Bに表示されている2つの保留アイコンHIが20フレーム分のアニメーションとして当該アイコン表示領域70Cに向けてシフト表示されて最先の1つが当該アイコンTIとして表示される。また、演出図柄70a、特殊図柄TZおよび第1ランプ図柄LZの変動表示が開始され、演出図柄70aは拡縮動作(準備動作)を行った後にスクロールを開始する(図258(i)参照)。
次に、T11のタイミングにおいて、アイコンのシフト表示が完了するとアイコン変化演出が開始される。具体的には、当該アイコン表示領域70Cに表示されている当該アイコン(演出制御部130mが入賞時コマンドを正常に受信できなかった第1保留記憶に対応するアイコン)が青アイコンに変化すると共に、変化音が出力される。このとき、背景画像のスクロールが継続していると共に、演出図柄70aの変動表示が開始されているため、当該アイコンが回転動作(演出動作)を行っている状態となっている(図258(j)参照)。
その後、主制御部110mからの各種コマンドを演出制御部130mが正常に受信できる状態である場合には、演出図柄70aが停止表示するタイミングで当該アイコンが消去されてアイコン変化演出が終了する。
なお、T2のタイミングにおいて、主制御部110mから送信されたコマンド(入賞時コマンド)を演出制御部130mが正常に受信できたが、このコマンドの受信に基づき演出制御部130mから送信された演出コマンドを表示制御部140及びランプ制御部150が正常に受信できない場合についても、主制御部110mから送信されたコマンド(入賞時コマンド)を演出制御部130mが正常に受信できない場合と同様の処理が行われることになる。
ここでは、T3のタイミングにおいて、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「1」のときに第1特図保留数が「3」となる入賞時コマンドを受信した場合について説明したが、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「1」のときに第1特図保留数が「4」となる入賞時コマンドを受信した場合、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「0」のときに第1特図保留数が「2」、「3」、「4」の何れかとなる入賞時コマンドを受信した場合についても、基本的な流れは上述した説明と同様となる。
また、ここでは、通常遊技状態において演出制御部130mがコマンドを正常に受信できない場合の具体例10について説明したが、遊技状態が特定遊技状態(時短遊技状態、確変遊技状態)であっても、基本的な流れは上述した説明と同様となる。
具体的には、第1特図保留数、第1特図保留数指定コマンド、第1特別図柄、サブ第1保留表示器83、第1特図保留数表示領域70E、第1保留アイコン表示領域70B、第1ランプ図柄LZ、第1始動口45の各々を、第2特図保留数、第2特図保留数指定コマンド、第2特別図柄、サブ第2保留表示器84、第2特図保留数表示領域70F、第2保留アイコン表示領域70D、第2ランプ図柄LZ、第2始動口47に読み替えればよい。
このように、図257~図258に示した具体例によれば、保留アイコン表示領域のうちの所定数(例えば2つ)に対応する領域(例えば2番目)に保留アイコン(第1保留情報)を表示していないときに、特図保留数が所定数よりも1つ多い特定数(例えば3つ)となる入賞時コマンドを演出制御部130mが受信した場合、保留アイコン表示領域のうちの所定数に対応する領域(例えば2番目)に保留アイコンを表示せずに、保留アイコン表示領域のうちの特定数に対応する領域(例えば3番目)に保留アイコンを表示するようになっている。そのため、主制御部110mと演出制御部130mとの連携を円滑に行わせることが可能となる。また、遊技者に誤った保留数を認識させてしまうといった不都合を回避して遊技の興趣が低下することを抑制することが可能となる。
また、図257~図258に示した具体例によれば、サブ第1保留表示器83や第1特図保留数表示領域70Eにおいて所定数(例えば2つ)よりも1つ少ない数(例えば1つ)の保留数を表示中に、特図保留数が所定数よりも1つ多い特定数(例えば3つ)となる入賞時コマンドを演出制御部130mが受信した場合、所定数の保留数を表示することなく特定数の保留数を表示するようになっている。そのため、主制御部110mと演出制御部130mとの連携を円滑に行わせることが可能となる。また、即座に正確な保留数が表示されるため、遊技者に対して迅速に保留数を知らしめることが可能となる。
このように、図257~図258に示した具体例によれば、保留アイコン表示領域のうちの所定数(例えば2つ)に対応する領域(例えば2番目)に保留アイコン(第1保留情報)を表示していないときに、特図保留数が所定数よりも複数多い特定数(例えば4つ)となる入賞時コマンドを演出制御部130mが受信した場合、保留アイコン表示領域のうちの所定数に対応する領域(例えば2番目)から特定数よりも1つ少ない数に対応する領域(例えば3番目)に保留アイコンを表示せずに、保留アイコン表示領域のうちの特定数に対応する領域(例えば4番目)に保留アイコンを表示するようになっている。そのため、主制御部110mと演出制御部130mとの連携を円滑に行わせることが可能となる。また、遊技者に誤った保留数を認識させてしまうといった不都合を回避して遊技の興趣が低下することを抑制することが可能となる。
また、図257~図258に示した具体例によれば、サブ第1保留表示器83や第1特図保留数表示領域70Eにおいて所定数(例えば2つ)よりも1つ少ない数(例えば1つ)の保留数を表示中に、特図保留数が所定数よりも複数多い特定数(例えば4つ)となる入賞時コマンドを演出制御部130mが受信した場合、所定数から特定数よりも1つ少ない数の保留数を表示することなく特定数の保留数を表示するようになっている。そのため、主制御部110mと演出制御部130mとの連携を円滑に行わせることが可能となる。また、即座に正確な保留数が表示されるため、遊技者に対して迅速に保留数を知らしめることが可能となる。
また、図257~図258に示した具体例によれば、保留アイコン表示領域のうちの所定数(例えば2つ)に対応する領域(例えば2番目)に保留アイコンを表示せずに所定数よりも1つ多い特定数(例えば3つ)に対応する領域(例えば3番目)に保留アイコンを表示中に、特図保留数が所定数となる開始時コマンドを演出制御部130mが受信した場合、保留アイコン表示領域のうちの所定数に対応する領域(例えば2番目)に保留アイコンを追加表示して特定数の保留アイコンを表示してから、それらの保留アイコンをシフト表示することで所定数の保留アイコンを表示するようになっている。そのため、主制御部110mと演出制御部130mとの連携を円滑に行わせることが可能となる。また、保留数のズレ(齟齬、乖離)を補正する際の違和感を軽減することができ、遊技の興趣が低下することを抑制することが可能となる。
また、図257~図258に示した具体例によれば、保留アイコン表示領域のうちの所定数(例えば2つ)に対応する領域(例えば2番目)および所定数よりも1つ多い数(例えば3つ)に対応する領域に保留アイコンを表示せずに所定数よりも複数多い特定数(例えば4つ)に対応する領域(例えば4番目)に保留アイコンを表示中に、特図保留数が特定数よりも1つ少ない数となる開始時コマンドを演出制御部130mが受信した場合、保留アイコン表示領域のうちの所定数に対応する領域(例えば2番目)および所定数よりも1つ多い数(例えば3つ)に対応する領域に保留アイコンを追加表示して特定数の保留アイコンを表示してから、それらの保留アイコンをシフト表示することで特定数よりも1つ少ない数の保留アイコンを表示するようになっている。そのため、主制御部110mと演出制御部130mとの連携を円滑に行わせることが可能となる。また、保留数のズレ(齟齬、乖離)を補正する際の違和感を軽減することができ、遊技の興趣が低下することを抑制することが可能となる。
また、図257~図258に示した具体例によれば、演出制御部130mが入賞時コマンドを正常に受信できなかった第1保留記憶に対応するアイコンについては、保留アイコンとしての表示中にはアイコン変化演出が実行されないが、当該アイコンとしての表示中にはアイコン変化演出を実行可能となっている。そのため、入賞時コマンドを正常に受信できなかったことでアイコン変化演出が実行されなくなるといった不都合を回避することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(演出制御部がコマンドを正常に受信できない場合の変形例1)
図243及び図259を用いて、図243及び図244で説明した具体例2の変形例(演出制御部130mがコマンドを正常に受信できない場合の変形例1)について説明する。図259(a)~(i)は、図243のタイミングチャート2における(a)~(i)に対応する演出例である。
なお、図244と図259とは、T0~T9のタイミングまで同一であるため、ここでは共通する部分の説明は省略し、異なる部分についてのみ説明する。
T10のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、主制御部110mが記憶(把握)している第1特図保留数が「2」から「1」に減少することに伴って第1特別図柄の変動表示が開始される。このタイミングで主制御部110mから送信される開始時コマンド(第1特図保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を演出制御部130mが受信すると、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「3」から「1」となって変動演出を開始するための処理が行われる。
このとき、サブ第1保留表示器83及び第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1特図保留数が1フレーム分の非アニメーションで「3」から「1」となり、主制御部110mから通知された第1特図保留数と演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数との間にコマンド異常に起因する不整合(本来であれば1の乖離であるところ2以上の乖離である異常)が生じたため、先読みゾーン演出が終了する。
具体的には、先読みゾーン背景から演出モードAに対応する背景画像に切り替わると共に、ゾーン画像の表示、ゾーンBGMの出力が終了して変動中BGMが出力される(図259(h)参照)。
また、第1保留アイコン表示領域70Bの2番目に表示されている余剰分の保留アイコンHIが1フレーム分の非アニメーションで消去されると共に、3番目に表示されている保留アイコンHIが1フレーム分の非アニメーションで2番目に表示される。停止位置からズレている演出図柄70aを含む全ての演出図柄70a(過去の変動演出で停止表示される予定だった演出図柄70a)が停止位置に表示(瞬間的に導出表示)される(図259(h)参照)。
そして、第1保留アイコン表示領域70Bに表示されている必要分の2つの保留アイコンHIが20フレーム分のアニメーションとして当該アイコン表示領域70Cに向けてシフト表示されて最先の1つが当該アイコンTIとして表示される。また、特殊図柄TZおよび第1ランプ図柄LZの変動表示が継続したまま演出図柄70aの変動表示が開始される。そして、演出図柄70aは拡縮動作(準備動作)を行った後にスクロールを開始する(図259(h)参照)。
その後、T11のタイミングにおいて、アイコンのシフト表示が完了してから所定時間が経過すると、背景画像のスクロールが継続した状態で、演出図柄70aが高速でスクロールした状態となる。このとき、演出図柄70aの変動表示が開始されているため、保留アイコン及び当該アイコンが回転動作(演出動作)を行っている状態となっている(図259(i)参照)。
(演出制御部がコマンドを正常に受信できない場合の変形例2)
図243及び図260を用いて、図243及び図245で説明した具体例3の変形例(演出制御部130mがコマンドを正常に受信できない場合の変形例2)について説明する。図260(a)~(i)は、図243のタイミングチャート2における(a)~(i)に対応する演出例である。
なお、図245と図260とは、T0~T9のタイミングまで同一であるため、ここでは共通する部分の説明は省略し、異なる部分についてのみ説明する。
T10のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、主制御部110mが記憶(把握)している第1特図保留数が「2」から「1」に減少することに伴って第1特別図柄の変動表示が開始される。このタイミングで主制御部110mから送信される開始時コマンド(第1特図保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を演出制御部130mが受信すると、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「3」から「1」となって変動演出を開始するための処理が行われる。
このとき、サブ第1保留表示器83及び第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1特図保留数が1フレーム分の非アニメーションで「3」から「1」となり、主制御部110mから通知された第1特図保留数と演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数との間にコマンド異常に起因する不整合(本来であれば1の乖離であるところ2以上の乖離である異常)が生じたため、アイコン変化演出及び先読みエフェクト演出が終了する。
具体的には、第1保留アイコン表示領域70Bの3番目に表示されている余剰分の保留アイコンHI(青アイコン)が1フレーム分の非アニメーションで消去される。また、停止位置からズレている演出図柄70aを含む全ての演出図柄70a(過去の変動演出で停止表示される予定だった演出図柄70a)が停止位置に表示(瞬間的に導出表示)される(図260(h)参照)。
そして、第1保留アイコン表示領域70Bに表示されている必要分の2つの保留アイコンHIが20フレーム分のアニメーションとして当該アイコン表示領域70Cに向けてシフト表示されて最先の1つが当該アイコンTIとして表示される。また、特殊図柄TZおよび第1ランプ図柄LZの変動表示が継続したまま演出図柄70aの変動表示が開始される。そして、演出図柄70aは拡縮動作(準備動作)を行った後にスクロールを開始する(図260(h)参照)。
その後、T11のタイミングにおいて、アイコンのシフト表示が完了してから所定時間が経過すると、演出図柄70aが高速でスクロールした状態となる。このとき、演出図柄70aの変動表示が開始されているため、保留アイコン及び当該アイコンが回転動作(演出動作)を行っている状態となっている(図260(i)参照)。
その後、主制御部110mからの各種コマンドを演出制御部130mが正常に受信できる状態である場合には、第1特図保留数が「0」になる特別図柄の変動表示に実行される変動演出(先読み予告演出による期待度示唆の対象)においても先読みエフェクト演出及びアイコン変化演出が実行されないことになる。
このように、図259~図260に示した変形例によれば、主制御部110mから通知された第1特図保留数と演出制御部130mが記憶していた第1特図保留数との間にコマンド異常に起因する不整合(本来であれば減少方向への1の乖離であるところ減少方向への2以上の乖離である異常)が生じた場合には、先読み予告演出(先読みゾーン演出、アイコン変化演出、先読みエフェクト演出)を終了させるようになっている。そのため、本来であれば先読み予告演出の実行対象となっていない変動演出の実行中に先読み予告演出が実行されるといった不都合が発生することを抑制することができ、遊技の興趣が低下することを抑制することが可能となる。
(演出制御部がコマンドを正常に受信できない場合の変形例3)
図253及び図261を用いて、図253及び図254で説明した具体例8の変形例(演出制御部130mがコマンドを正常に受信できない場合の変形例3)について説明する。図261(a)~(j)は、図253のタイミングチャート6における(a)~(j)に対応する演出例である。
なお、図254と図261とは、T0~T4のタイミングまで同一であるため、ここでは共通する部分の説明は省略し、異なる部分についてのみ説明する。
T5のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、主制御部110mが記憶(把握)している第1特図保留数が「2」から「1」に減少することに伴って第1特別図柄の変動表示が開始される。このタイミングで主制御部110mから送信される開始時コマンド(第1特図保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を演出制御部130mが正常に受信すると、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「1」から「1」、つまり、第1特図保留数が変化せずに変動演出を開始するための処理が行われる。
このとき、サブ第1保留表示器83及び第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1特図保留数が1フレーム分の非アニメーションで「1」から「1」となり、主制御部110mから通知された第1特図保留数と演出制御部130mが記憶していた第1特図保留数との間にコマンド異常に起因する不整合(本来であれば減少方向への1の乖離であるところ同一数である異常)が生じたため、アイコン変化演出及び先読みゾーン演出が終了する。
具体的には、先読みゾーン背景から演出モードAに対応する背景画像に切り替わると共に、ゾーン画像の表示、ゾーンBGMの出力が終了して変動中BGMが出力される。また、第1保留アイコン表示領域70Bの1番目の青アイコンが1フレーム分の非アニメーションで白アイコンに復帰し、2番目に保留アイコンHI(白アイコン)が1フレーム分の非アニメーションで追加表示(最初から通常サイズで表示)される。また、停止位置からズレている演出図柄70aを含む全ての演出図柄70a(過去の変動演出で停止表示される予定だった演出図柄70a)が停止位置に表示(瞬間的に導出表示)される(図261(e)参照)。
そして、第1保留アイコン表示領域70Bに表示されている必要分の2つの保留アイコンHIが20フレーム分のアニメーションとして当該アイコン表示領域70Cに向けてシフト表示されて最先の1つが当該アイコンTIとして表示される。また、特殊図柄TZおよび第1ランプ図柄LZの変動表示が継続したまま演出図柄70aの変動表示が開始され、演出図柄70aは拡縮動作(準備動作)を行った後にスクロールを開始する(図261(e)参照)。
その後、T6のタイミングにおいて、アイコンのシフト表示が完了する。このとき、背景画像のスクロールが継続していると共に、演出図柄70aの変動表示が開始されているため、保留アイコン及び当該アイコンが回転動作(演出動作)を行っている状態となる(図261(f)参照)。
次に、T7のタイミングにおいて、変動演出の開始から所定時間が経過すると、左中右の演出図柄70aがリーチハズレ態様(「878」)で仮停止する。このとき、演出図柄70aが予め定められた停止位置を上下するように僅かに揺れ動作(揺動表示)することに加え、演出図柄70aを構成している触覚画像SKおよび図柄エフェクト画像ZEが揺らぎ動作(演出動作)を行う。また、背景画像のスクロール、保留アイコンHIおよび当該アイコンTIの回転動作(演出動作)が継続している(図261(g)参照)。
そして、T8のタイミングにおいて、特別図柄の変動時間が経過すると、第1特別図柄がハズレ態様で停止表示される。このタイミングで主制御部110mから送信される停止時コマンド(特図停止指定コマンド)を演出制御部130mが受信すると、変動演出を終了させるための処理が行われる。
このとき、背景画像のスクロールは継続しているが、当該アイコン表示領域70Cに表示されている当該アイコンTIが10フレーム分のアニメーションとして消去される。また、仮停止していた演出図柄70aが停止位置で本停止すると共に、特殊図柄TZが予め定められたハズレ態様(「248」)で本停止し、第1ランプ図柄LZがハズレ態様(消灯)で本停止する(図261(h)参照)。
その後、T9のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、主制御部110mが記憶(把握)している第1特図保留数が「1」から「0」に減少することに伴って第1特別図柄の変動表示が開始される。このタイミングで主制御部110mから送信される開始時コマンド(第1特図保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を演出制御部130mが受信すると、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「1」から「0」となって変動演出を開始するための処理が行われる。
このとき、サブ第1保留表示器83及び第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1特図保留数が1フレーム分の非アニメーションで「1」から「0」となり、第1保留アイコン表示領域70Bに表示されている1つの保留アイコンHIが20フレーム分のアニメーションとして当該アイコン表示領域70Cに向けてシフト表示されて当該アイコンTIとして表示される。また、演出図柄70a、特殊図柄TZおよび第1ランプ図柄LZの変動表示が開始され、演出図柄70aは拡縮動作(準備動作)を行った後にスクロールを開始する(図261(i)参照)。
次に、T10のタイミングにおいて、アイコンのシフト表示が完了する。このとき、背景画像のスクロールが継続していると共に、演出図柄70aの変動表示が開始されているため、当該アイコンが回転動作(演出動作)を行っている状態となっている(図261(j)参照)。
その後、主制御部110mからの各種コマンドを演出制御部130mが正常に受信できる状態である場合には、演出図柄70aが停止表示するタイミングで当該アイコンが消去される。
このように、図261に示した変形例によれば、主制御部110mから通知された第1特図保留数と演出制御部130mが記憶していた第1特図保留数との間にコマンド異常に起因する不整合(本来であれば1の乖離であるところ同一数である異常)が生じた場合には、先読み予告演出(先読みゾーン演出、アイコン変化演出、先読みエフェクト演出)を終了させるようになっている。そのため、本来であれば先読み予告演出の実行対象となっていない変動演出の実行中に先読み予告演出が実行されるといった不都合が発生することを抑制することができ、遊技の興趣が低下することを抑制することが可能となる。
(演出制御部がコマンドを正常に受信できない場合の変形例4)
図255及び図262を用いて、図255及び図256で説明した具体例9の変形例(演出制御部130mがコマンドを正常に受信できない場合の変形例4)について説明する。図262(a)~(f)は、図255のタイミングチャート7における(a)~(f)に対応する演出例である。
なお、図256と図262とは、T0~T6のタイミングまで同一であるため、ここでは共通する部分の説明は省略し、異なる部分についてのみ説明する。
T7のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、主制御部110mが記憶(把握)している第1特図保留数が「4」から「3」に減少することに伴って第1特別図柄の変動表示が開始される。このタイミングで主制御部110mから送信される開始時コマンド(第1特図保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を演出制御部130mが正常に受信すると、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「1」から「3」となって変動演出を開始するための処理が行われる。
このとき、サブ第1保留表示器83及び第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1特図保留数が1フレーム分の非アニメーションで「1」から「3」となり、主制御部110mから通知された第1特図保留数と演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数との間にコマンド異常に起因する不整合(本来であれば減少方向への1の乖離であるところ増加方向への1以上の乖離である異常)が生じたため、アイコン変化演出及び先読みゾーン演出が終了する。
具体的には、先読みゾーン背景から演出モードAに対応する背景画像に切り替わると共に、ゾーン画像の表示、ゾーンBGMの出力が終了して変動中BGMが出力される。また、第1保留アイコン表示領域70Bの1番目の青アイコンが1フレーム分の非アニメーションで白アイコンに復帰し、2番目~4番目に保留アイコンHI(白アイコン)が1フレーム分の非アニメーションで追加表示(最初から通常サイズで表示)される。また、停止位置からズレている演出図柄70aを含む全ての演出図柄70a(過去の変動演出で停止表示される予定だった演出図柄70a)が停止位置に表示(瞬間的に導出表示)される(図262(e)参照)。
そして、第1保留アイコン表示領域70Bに表示されている必要分の4つの保留アイコンHIが20フレーム分のアニメーションとして当該アイコン表示領域70Cに向けてシフト表示されて最先の1つが当該アイコンTIとして表示される。また、特殊図柄TZおよび第1ランプ図柄LZの変動表示が継続したまま演出図柄70aの変動表示が開始され、演出図柄70aは拡縮動作(準備動作)を行った後にスクロールを開始する(図262(e)参照)。
その後、T8のタイミングにおいて、アイコンのシフト表示が完了する。このとき、背景画像のスクロールが継続していると共に、演出図柄70aの変動表示が開始されているため、保留アイコン及び当該アイコンが回転動作(演出動作)を行っている状態となる(図262(f)参照)。
その後、主制御部110mからの各種コマンドを演出制御部130mが正常に受信できる状態である場合には、演出図柄70aが停止表示するタイミングで当該アイコンが消去される。
このように、図262に示した変形例によれば、主制御部110mから通知された第1特図保留数と演出制御部130mが記憶していた第1特図保留数との間にコマンド異常に起因する不整合(本来であれば減少方向への1の乖離であるところ増加方向への1以上の乖離である異常)が生じた場合には、先読み予告演出(先読みゾーン演出、アイコン変化演出、先読みエフェクト演出)を終了させるようになっている。そのため、本来であれば先読み予告演出の実行対象となっていない変動演出の実行中に先読み予告演出が実行されるといった不都合が発生することを抑制することができ、遊技の興趣が低下することを抑制することが可能となる。
(演出制御部がコマンドを正常に受信できない場合の変形例5)
図257及び図263を用いて、図257及び図258で説明した具体例10の変形例(演出制御部130mがコマンドを正常に受信できない場合の変形例5)について説明する。図263(a)~(j)は、図258のタイミングチャート8における(a)~(j)に対応する演出例である。
なお、図258と図263とは、T6~T11のタイミングが同一であるため、ここでは共通する部分の説明は省略し、異なる部分についてのみ説明する。
まず、T0のタイミングにおいて、主制御部110mが記憶(把握)している第1特図保留数が「2」から「1」に減少することに伴って第1特別図柄の変動表示が開始される。このタイミングで主制御部110mから送信される開始時コマンド(第1特図保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を演出制御部130mが受信すると、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「2」から「1」となって変動演出を開始するための処理が行われる。
このとき、サブ第1保留表示器83及び第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1特図保留数が1フレーム分の非アニメーションで「2」から「1」となり、第1保留アイコン表示領域70Bに表示されている2つの保留アイコンHIが20フレーム分のアニメーションとして当該アイコン表示領域70Cに向けてシフト表示されて最先の1つが当該アイコンTIとして表示される。また、演出図柄70a、特殊図柄TZおよび第1ランプ図柄LZの変動表示が開始されるが、演出図柄70aは拡縮動作(準備動作)を行った後にスクロールを開始する。
次に、T1のタイミングにおいて、アイコンのシフト表示が完了する。このとき、背景画像のスクロールが継続していると共に、演出図柄70aの変動表示が開始されているため、保留アイコン及び当該アイコンが回転動作(演出動作)を行っている状態となっている。
そして、T2のタイミングにおいて、第1始動口45に遊技球が入賞することで主制御部110mが記憶(把握)している第1特図保留数が「1」から「2」に増加する。このタイミングで主制御部110mから送信される入賞時コマンド(第1特図保留数指定コマンド、先読み指定コマンド)を演出制御部130mが正常に受信できない場合、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数を更新するための処理が行われずに「1」のままとなる(図263(a)参照)。
その後、T3のタイミングにおいて、第1始動口45に遊技球が入賞することで主制御部110mが記憶(把握)している第1特図保留数が「2」から「3」に増加する。このタイミングで主制御部110mから送信される入賞時コマンド(第1特図保留数指定コマンド、先読み指定コマンド)を演出制御部130mが受信すると、演出制御部130mが記憶(把握)している第1特図保留数が「1」から「3」となる。
このとき、サブ第1保留表示器83及び第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1特図保留数が1フレーム分の非アニメーションで「1」から「3」となり、第1保留アイコン表示領域70Bの2番目に1つの保留アイコンHIが1フレームの非アニメーションとして表示されると共に、3番目に1つの保留アイコンHIが10フレーム分のアニメーションとして追加表示(極小サイズから徐々に大きくなるように表示)される(図263(b)参照)。
次に、T4のタイミングにおいて、変動演出の開始から所定時間が経過すると、左中右の演出図柄70aがハズレ態様(「814」)で仮停止する。このとき、演出図柄70aが予め定められた停止位置を上下するように僅かに揺れ動作(揺動表示)することに加え、演出図柄70aを構成している触覚画像SKおよび図柄エフェクト画像ZEが揺らぎ動作(演出動作)を行う。また、保留アイコンHIおよび当該アイコンTIが回転動作(演出動作)を行っている状態となっている(図263(c)参照)。
そして、T5のタイミングにおいて、特別図柄の変動時間が経過すると、第1特別図柄がハズレ態様で停止表示される。このタイミングで主制御部110mから送信される停止時コマンド(特図停止指定コマンド)を演出制御部130mが受信すると、変動演出を終了させるための処理が行われる。
このとき、背景画像のスクロールは継続しているが、当該アイコン表示領域70Cに表示されている当該アイコンTIが10フレーム分のアニメーションとして消去される。また、仮停止していた演出図柄70aが停止位置で本停止すると共に、特殊図柄TZが予め定められたハズレ態様(「248」)で本停止し、第1ランプ図柄LZがハズレ態様(消灯)で本停止する(図263(d)参照)。
このように、図263に示した変形例によれば、保留アイコン表示領域のうちの所定数(例えば2つ)に対応する領域(例えば2番目)に保留アイコン(第1保留情報)を表示していないときに、特図保留数が所定数よりも1つ多い特定数(例えば3つ)となる入賞時コマンドを演出制御部130mが受信した場合、保留アイコン表示領域のうちの所定数に対応する領域(例えば2番目)と特定数に対応する領域(例えば3番目)に保留アイコンを追加表示するようになっている。そのため、主制御部110mと演出制御部130mとの連携を円滑に行わせることが可能となる。また、遊技者に誤った保留数を認識させてしまうといった不都合を回避して遊技の興趣が低下することを抑制することが可能となる。
また、図263に示した変形例によれば、サブ第1保留表示器83や第1特図保留数表示領域70Eにおいて所定数(例えば2つ)よりも1つ少ない数(例えば1つ)の保留数を表示中に、特図保留数が所定数よりも1つ多い特定数(例えば3つ)となる入賞時コマンドを演出制御部130mが受信した場合、所定数の保留数を表示することなく特定数の保留数を表示するようになっている。そのため、主制御部110mと演出制御部130mとの連携を円滑に行わせることが可能となる。また、即座に正確な保留数が表示されるため、遊技者に対して迅速に保留数を知らしめることが可能となる。
また、図263に示した変形例によれば、保留アイコン表示領域のうちの所定数(例えば2つ)に対応する領域(例えば2番目)に保留アイコン(第1保留情報)を表示していないときに、特図保留数が所定数よりも複数多い特定数(例えば4つ)となる入賞時コマンドを演出制御部130mが受信した場合、保留アイコン表示領域のうちの所定数に対応する領域(例えば2番目)から特定数に対応する領域(例えば4番目)に保留アイコンを追加表示するようになっている。そのため、主制御部110mと演出制御部130mとの連携を円滑に行わせることが可能となる。また、遊技者に誤った保留数を認識させてしまうといった不都合を回避して遊技の興趣が低下することを抑制することが可能となる。
また、図263に示した変形例によれば、サブ第1保留表示器83や第1特図保留数表示領域70Eにおいて所定数(例えば2つ)よりも1つ少ない数(例えば1つ)の保留数を表示中に、特図保留数が所定数よりも複数多い特定数(例えば4つ)となる入賞時コマンドを演出制御部130mが受信した場合、所定数から特定数よりも1つ少ない数の保留数を表示することなく特定数の保留数を表示するようになっている。そのため、主制御部110mと演出制御部130mとの連携を円滑に行わせることが可能となる。また、即座に正確な保留数が表示されるため、遊技者に対して迅速に保留数を知らしめることが可能となる。
また、図263に示した変形例によれば、演出制御部130mが入賞時コマンドを正常に受信できなかった第1保留記憶に対応するアイコンについては、保留アイコンとしての表示中にはアイコン変化演出が実行されないが、当該アイコンとしての表示中にはアイコン変化演出を実行可能となっている。そのため、入賞時コマンドを正常に受信できなかったことでアイコン変化演出が実行されなくなるといった不都合を回避することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(第3実施形態)
以下、本発明の第3実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。なお、第3実施形態では、遊技者が操作可能な操作手段として、演出ボタン17の他に演出レバー装置23が設けられている点で第2実施形態と相違する。
まず、図264を用いて、遊技機1の構成について説明する。図264は、第3実施形態における遊技機1の正面図の一例である。なお、第2実施形態と同一の部分についての説明は省略する。
図264に示すように、上皿11の中央底面側の部分には、演出ボタン装置16と表裏を為すように、入力装置として機能する演出レバー装置23が設けられている。
演出レバー装置23は、演出ボタン装置16と表裏をなすように上皿11の中央底面側に設けられており、遊技者が手前側に引っ張り操作することが可能な演出レバー24と、演出レバー24に対する操作を検出する演出レバー検出スイッチ(図示省略)と、演出レバー24を振動させるためのレバー振動モータ(図示省略)とが設けられており、演出レバー24を操作することで遊技者が遊技機1へ所定の情報を入力可能となっている。
なお、演出ボタン装置16と演出レバー装置23とは、上皿11に設けられているため、演出ボタン17を振動させるボタン振動モータが駆動すると、その振動が伝達部材の役割を果たす上皿11を介して演出レバー24に伝達される。一方、演出レバー24を振動させるレバー振動モータが駆動されると、その振動が上皿11を介して演出ボタン17に伝達される。つまり、一方の操作部を遊技者が手で操作しているときに、他方の操作部を振動させる振動演出(先読み振動演出、セリフ予告演出、ステップアップ予告演出、擬似連演出、発展演出、カットイン演出、決め演出、再抽選演出、確定演出等に係る操作部の有効期間を伴う/伴わない振動演出)が実行されると、その振動が他方の操作部を介して遊技者の手に伝達されるようになっている。
また、演出ボタン装置16と演出レバー装置23とは、ガラス枠4に取り付けられる上皿11に設けられているため、演出ボタン17を振動させるボタン振動モータが駆動すると、その振動が伝達部材の役割を果たす上皿11及びガラス枠4を介して発射ハンドルにも伝達されるようになっている。さらに、演出レバー24を振動させるレバー振動モータが駆動されると、その振動が上皿11及びガラス枠4を介して演出ボタン17に伝達されるようになっている。
(決め演出パターン決定テーブル)
図265は、第3実施形態における決め演出の演出パターンを決定する際に参照される決め演出パターン決定テーブルを示す図である。
図265に示すように、決め演出パターン決定テーブルには、演出モード、大当たり判定結果、変動演出パターン種別、各決め演出パターンの選択率(%)、選択される決め演出パターンが対応付けられており、参考として各決め演出パターンの演出構成(有効示唆演出、有効期間、演出内容)が記載されている。
「有効示唆演出」とは、有効期間が発生する可能性があることを示唆する導入演出であり、具体的には、演出ボタン17を模した半透明演出ボタン画像や演出レバー24を模した半透明演出レバー画像を第1画像表示装置70に移動表示させると共に、特定位置に向けて半透明演出ボタン画像や半透明演出レバー画像を集合させていく演出である。
「有効期間(単打5秒)」とは、決め演出における有効期間が演出ボタン17又は演出レバー24の1回の操作又は5秒が経過することで終了することを示している。
有効期間の欄の「操作対象」とは、有効期間中に操作が有効となる操作部(演出ボタン17、演出レバー24)の種別を示しており、「演出ボタン」であれば演出ボタン17の操作が有効となり、「演出レバー」であれば演出レバー24の操作が有効となる。
「促進演出」とは、有効期間中に操作部(演出ボタン17、演出レバー24)の操作を促す演出であり、具体的には、有効示唆演出を実行せずに又は有効示唆演出を実行した結果として、不透明演出ボタン画像又は不透明演出レバー画像を特定位置に表示させると共に、有効期間の残り時間をゲージの長さによって示すゲージ画像を表示させる演出となっている。
促進演出の欄の「通常ボタン白」とは、上述した不透明演出ボタン画像として、突出していない通常状態であって白発光している演出ボタン17を模したボタン画像が表示されると共に、演出ボタン17が白発光することを示している。
「突出ボタン赤」とは、上述した不透明演出ボタン画像として、突出している突出状態であって赤発光している演出ボタン17を模したボタン画像が表示されると共に、演出ボタン17が赤発光することを示している。
「突出ボタン虹」とは、上述した不透明演出ボタン画像として、突出している突出状態であって虹発光している演出ボタン17を模したボタン画像が表示されると共に、演出ボタン17が虹発光することを示している。
「通常レバー」とは、上述した不透明演出レバー画像として、所定サイズの演出レバー24を模した演出レバー画像が表示されることを示している。
「大レバー虹」とは、上述した不透明演出レバー画像として、所定サイズよりも大きい演出レバー24を模した演出レバー画像が表示されることを示している。
有効期間の欄の「操作部状態」とは、有効期間中の操作部(演出ボタン17、演出レバー24)の状態を示しており、「通常」とは、対象の操作部が演出ボタン17であれば突出していない通常状態であり、「突出」とは、対象の操作部が演出ボタン17であれば突出している突出状態であることを示している。なお、演出レバー24には突出状態がないため通常状態のみとなっている。
決め演出態様の欄の「失敗」とは、第1可動部材73が動作せずに第1画像表示装置70の画面が暗色に変化することで、大当たり遊技が実行されないことを示唆する決め失敗演出が実行されることを示している。
「成功」とは、第1可動部材73が最大動作位置まで動作して虹色に発光すると共に、第1画像表示装置70に成功エフェクト画像が表示されることで、大当たり遊技が実行されることを示唆する決め成功演出が実行されることを示している。
ボタン振動の欄の「強振動(4秒→5秒)」とは、演出ボタン17を振動させるためのバイブレーターが決め成功演出の開始時(=演出ボタン17の操作時又は有効期間の終了時)から4秒に亘って強振動した後に1秒のインターバルを挟んで5秒に亘って強振動する強振動演出(決め成功振動演出)が実行されることを示している。
ボタン発光の欄の「虹発光(11秒)」とは、演出ボタン17を発光させるための演出ボタンLEDが決め成功演出の開始時(=演出ボタン17の操作時又は有効期間の終了時)から11秒間(演出ボタン17が強振動しているよりも長い期間)に亘って虹発光することを示している。なお、操作対象が演出レバー24であっても演出ボタン17が虹発光するようになっている。
各促進演出の大当たり期待度は、「通常ボタン白」<「突出ボタン赤」<「通常レバー」<「突出ボタン虹」=「大レバー虹」となっている。また、各操作部状態の大当たり期待度は、「通常」<「突出」となっている。
図265に示す決め演出パターン決定テーブルの第1の特徴としては、決め成功演出が実行される場合には、有効期間を発生させて演出ボタン17又は演出レバー24を振動させる振動演出(決め成功振動演出)が実行される点が挙げられる。そのため、大当たり遊技が実行されることを効果的に報知することが可能となり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図265に示す決め演出パターン決定テーブルの第2の特徴としては、変動演出中に発生する有効期間としては最も長い期間に亘って有効期間が発生する点が挙げられる。そのため、遊技者が演出ボタン17の操作を逸してしまうような不都合を抑制することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図265に示す決め演出パターン決定テーブルの第3の特徴としては、変動演出中に発生する強振動演出としては最も長い期間に亘って演出ボタン17又は演出レバー24が振動する点が挙げられる。そのため、決め成功演出時の遊技者の高揚感を効果的に煽ることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図265に示す決め演出パターン決定テーブルの第4の特徴としては、演出ボタン17又は演出レバー24の振動期間よりも演出ボタン17の虹発光の方が長い期間に亘って行われる点が挙げられる。そのため、演出ボタン17又は演出レバー24の振動が終了した後も遊技者の高揚感を維持することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(枠役物初期動作パターン決定テーブル)
図266は、第3実施形態における枠役物(演出ボタン17、演出レバー24)の初期動作パターンを決定する場合に参照される枠役物初期動作パターン決定テーブルを示す図である。
枠役物初期動作パターン決定テーブルには、電源ON時コマンドの種類、選択される初期動作パターンが対応付けられており、参考として初期動作時の作動態様、及び、初期動作の工程数が記載されている。
「初期動作パターン01」は、電源投入指定コマンドを受信している場合に決定され、演出ボタン17が大上昇すると共に、演出ボタン17及び演出レバー24が2.5秒間に亘って連続振動し、その後に演出ボタン17が原点復帰し、その後に演出ボタン17及び演出レバー24が2.5秒間に亘って間欠振動(1.25秒の振動→1秒のインターバル→1.25秒の振動)し、その期間において演出ボタン17が赤→緑→青の順で点灯(発光)する。
「初期動作パターン02」は、客待ち状態中であることを示す第1電源復旧指定コマンドを受信している場合に決定され、演出ボタン17が大上昇すると共に、演出ボタン17及び演出レバー24が2秒間に亘って連続振動し、その後に演出ボタン17が原点復帰し、その期間において演出ボタン17が青で点灯(発光)する。
「初期動作パターン03」は、特別図柄の変動表示中であることを示す第2電源復旧指定コマンド又は大当たり遊技中であることを示す第3電源復旧指定コマンドを受信している場合に決定され、演出ボタン17が大上昇すると共に、演出ボタン17及び演出レバー24が2秒間に亘って連続振動し、その後に演出ボタン17が原点復帰し、その期間において演出ボタン17が消灯する。
なお、演出ボタン17や演出レバー24の連続振動の時間(2.5秒)、及び、間欠振動の時間(2.5秒間)については、変動演出中に実行される振動演出の振動時間(セリフ予告演出時の振動演出、ステップアップ予告演出時の振動演出、擬似連演出時の振動演出、発展演出時の振動演出、カットイン演出時の振動演出、決め演出時の振動演出、再抽選演出時の振動演出、確定演出時の振動演出)とは異なる時間となっている。
図266に示した枠役物初期動作パターン決定テーブルの第1の特徴としては、メインRAM110の初期化を伴う電源投入時と、メインRAM110cの初期化を伴わない電源復旧時とで、枠役物(演出ボタン17、演出レバー24)の初期動作の動作態様(工程数、各工程の動作)が異なる点が挙げられる。そのため、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかを簡単に把握することが可能となる。
図266に示した枠役物初期動作パターン決定テーブルの第2の特徴としては、電源投入時の演出ボタン17の初期動作には、電源復旧時の演出ボタン17の初期動作にはない動作を実行させるようになっている点が挙げられる。そのため、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかをより簡単に把握することが可能となる。
なお、電源投入時と電源復旧時とで、演出ボタン17の初期動作の動作態様(工程数、各工程の動作)を同一にしてもよい。このようにすると、電源投入であるか電源復旧であるかに拘らず、枠役物の動作に異常があるか否かを適切に確認することが可能となる。
図266に示した枠役物初期動作パターン決定テーブルの第3の特徴としては、電源投入時と、客待ち状態に復旧する電源復旧時とで、枠役物(演出ボタン17)の初期動作中における初期発光の発光態様が異なる点が挙げられる。そのため、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかを把握することが可能となる。
図266に示した枠役物初期動作パターン決定テーブルの第4の特徴としては、電源投入時と、特別図柄の変動表示中、又は、大当たり遊技中に復旧する電源復旧時とで、盤役物(第1可動部材、第2可動部材)の初期動作中における初期発光の発光態様が異なる点が挙げられる。そのため、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかを把握することが可能となる。
なお、特別図柄の変動表示中、又は、大当たり遊技中に復旧する電源復旧時において、演出ボタンLEDが消灯するようになっているが、演出ボタンLEDを客待ち状態に復旧する電源復旧時と同じ発光態様で点灯させるようにしてもよい。
図266に示した枠役物初期動作パターン決定テーブルの第5の特徴としては、電源投入時の演出ボタン17の初期発光における発光色数と、電源復旧時の演出ボタン17の初期発光における発光色数が異なるようになっている点が挙げられる。そのため、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかをより簡単に把握することが可能となる。
なお、電源投入時の演出ボタン17の初期発光における発光色数の方が、電源復旧時の演出ボタン17の初期発光における発光色数よりも多くなっているが、それとは逆にしてもよい。
図266に示した枠役物初期動作パターン決定テーブルの第6の特徴としては、電源投入時の演出ボタン17の初期発光における発光色には、電源復旧時の演出ボタン17の初期発光における発光色にはない発光色が含まれている点が挙げられる。そのため、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかをより簡単に把握することが可能となる。
なお、電源復旧時の演出ボタン17の初期発光における発光色に、電源投入時の演出ボタン17の初期発光における発光色にはない発光色を含ませるようにしてもよい。
図266に示した枠役物初期動作パターン決定テーブルの第7の特徴としては、電源投入時や電源復旧時における演出ボタン17や演出レバー24の振動時間が、変動演出中に実行される振動演出の振動時間(セリフ予告演出時の振動演出、ステップアップ予告演出時の振動演出、擬似連演出時の振動演出、発展演出時の振動演出、カットイン演出時の振動演出、決め演出時の振動演出、再抽選演出時の振動演出、確定演出時の振動演出)とは異なる点が挙げられる。そのため、演出ボタン17や演出レバー24の初期動作における振動であることを把握することが可能となる。
図266に示した枠役物初期動作パターン決定テーブルの第8の特徴としては、原点位置にあるか否かの検出が行われないボタン振動モータやレバー振動モータの初期振動については、原点位置にあるか否かの検出が行われる演出ボタン17の初期動作に被せて実行するようになっている点が挙げられる。そのため、演出ボタン17の動作確認とボタン振動モータ及びレバー振動モータの動作確認を同時に行えることになり、動作確認にかかる時間を短縮することが可能となる。
なお、演出レバー24を通常位置と演出位置との間で移動可能とし、初期動作時に演出ボタン17と同時に動作(移動、振動)させるようにしてもよいし、所定の順序(例えば、演出ボタン17→演出レバー24やその逆)で動作(移動、振動)させるようにしてもよい。この場合、決め演出における「通常レバー」のときには、演出レバー24を通常位置に配置し、「大レバー」のときには、演出レバー24を演出位置に移動させるようにしてもよい。
また、演出レバー24の有効期間には決め演出に係る単打5秒しかなかったが、例えば、連引き5秒等のように演出レバー24を複数回操作させるようにし、演出レバー24の操作毎に演出を進展させる(例えばレベルゲージを上昇させる等)と共に操作回数が所定回数(例えば5回)になると決め成功演出又は決め失敗演出が実行されるようにしてもよいし、長引き5秒等のように演出レバー24を継続操作させるようにし、演出レバー24の操作が継続している間において演出を進展させる(例えばレベルゲージを上昇させる等)と共に継続期間が所定期間(例えば3秒)になると決め成功演出又は決め失敗演出が実行されるようにしてもよい。
また、発展演出や擬似連演出に係る有効期間において、大当たり期待度が高い演出が実行される場合に演出レバー24を1回操作させるようにしてもよいし、演出レバー24を連引きさせるようにしてもよいし、演出レバー24を長引き(例えば2秒)させるようにしてもよい。連引きの場合には、演出レバー24の操作毎に演出を進展させる(例えばレベルゲージを上昇させる等)と共に操作回数が所定回数(例えば3回)になるとSPSP発展演出や擬似連成功演出が実行されるようにするとよい。また、長引きの場合には、演出レバー24の操作が継続している間において演出を進展させる(例えばレベルゲージを上昇させる等)と共に継続期間が所定期間(例えば2秒)になるとSPSP発展演出や擬似連成功演出が実行されるようにするとよい。
また、演出ボタン17や演出レバー24の長引きや連引きをさせるにあたって、演出が進展(レベルゲージが次の段階にアップ)する毎に演出ボタン17や演出レバー24を例えば弱振動させるようにしてもよい。
また、演出ボタン17の振動強度には弱振動と強振動とがあり、演出レバー24の振動強度には強振動があったが、同じ強振動であっても演出ボタン17よりも演出レバー24の強振動の方が振動強度が高くなるようにしてもよいし、演出レバー24よりも演出ボタン17の強振動の方が振動強度が高くなるようにしてもよい。
また、有効期間(操作促進画像:単打、長押し、連打、長引き、連引き)の種類に応じて振動の種類(振動時間、振動強度)を異ならせるようにしてもよい。例えば、セリフ予告演出や擬似連演出時の演出ボタン17の単打3秒であれば弱振動の1秒とし、発展演出時の演出ボタン17の長押し4秒であれば弱振動1秒とし、カットイン演出時の演出ボタン17の単打4秒であれば弱振動の3秒とし、決め演出時の演出ボタン17の単打5秒であれば強振動の4秒→5秒とし、発展演出時の演出レバー24の長押し4秒であれば強振動1秒とし、
また、保留アイコンや当該アイコンが大当たり期待度の高い表示態様(例えば赤や虹)等に変化する場合に、演出ボタン17や演出レバー24を1秒間にわたって弱振動又は強振動させるようにしてもよい。
なお、本実施形態では、変動演出の開始から所定時間が経過すると3つの演出図柄70aが全て仮停止(揺れ動作)するようになっているが、左右の演出図柄70aは停止して中央の演出図柄70aだけが仮停止(揺れ動作)するようにしてもよい。このとき、3つの演出図柄70aが全て揺らぎ動作(演出動作)を行ってもよいし、左右の演出図柄70aは揺らぎ動作(演出動作)せずに中央の演出図柄70aだけが揺らぎ動作(演出動作)するようにしてもよい。
また、本実施形態では、演出図柄70aの仮停止時に装飾部を構成する触覚画像SKおよび図柄エフェクト画像ZEが揺らぎ動作(演出動作)するようになっているが、触覚画像SKと図柄エフェクト画像ZEの何れか一方のみが揺らぎ動作(演出動作)するようにしてもよい。
また、本実施形態では、演出図柄70aの仮停止時に六角形状のベース画像および数字部(識別文字)からなる識別部が揺らぎ動作(演出動作)を行わないようになっているが、識別部のテクスチャ(表面の模様等)に揺らぎ動作(演出動作)を行わせるようにしてもよいし、識別部に発光エフェクトを加えることで揺らぎ動作(演出動作)を行わせるようにしてもよい。
また、本実施形態では、演出図柄70aの仮停止として演出図柄70aが上下に揺れ動作するようになっているが、演出図柄70aが拡縮動作するようにしてもよい。この場合、仮停止中に開始時コマンドを受信すると、演出図柄70aが停止位置よりも縮小する方向にズレている(通常サイズよりも小さい)場合および拡大する方向にズレている(通常サイズよりも大きい)場合は、通常サイズとなって停止位置に表示されるようにするとよい。
また、本実施形態では、演出図柄70aの仮停止として演出図柄70aが上下に揺れ動作するようになっているが、演出図柄70aは揺れ動作せずに、装飾部や数字部がベース画像からはみ出すように揺らぎ動作するようにしてもよい。この場合、仮停止中に開始時コマンドを受信すると、装飾部や数字部がベース画像からはみ出す方向にズレている場合は、ベース画像内に収まる状態となって停止位置に表示されるようにするとよい。
また、本実施形態では、特定遊技状態(時短遊技状態、確変遊技状態)において、演出図柄70aが数字部(識別文字)のみで構成されているため、演出図柄70aの仮停止時に装飾部の揺らぎ動作(演出動作)が行われないようになっているが、演出図柄70aを数字部(識別文字)と図柄エフェクト画像からなる装飾部とで構成し、演出図柄70aの仮停止時に図柄エフェクト画像が揺らぎ動作(演出動作)するようにしてもよい。
また、本実施形態では、演出図柄70aの仮停止の延長中における枠用照明装置10や盤用照明装置76について言及していなかったが、演出図柄70aの仮停止の延長中において枠用照明装置10を構成する複数の発光部の少なくとも1つを延長前の仮停止中と同じ態様(変動中よりも低輝度となる発光態様、変動中よりも変化や動きの少ない発光態様)としてもよいし、盤用照明装置76を構成する複数の発光部の少なくとも1つを延長前の仮停止中と同じ発光態様(変動中よりも低輝度となる発光態様、変動中よりも変化や動きの少ない発光態様、消灯)としてもよい。この場合、次に開始時コマンドを受信すると枠用照明装置10や盤用照明装置76が変動中に応じた発光態様に変化(切り替わる)ことになる。
また、本実施形態では、ハズレ態様の演出図柄70aの本停止時に特殊図柄TZが予め定められたハズレ態様(「248」)で本停止するようになっているが、演出図柄70aと同じ数字となるハズレ態様で本停止するようにしてもよい。また、大当たり態様の演出図柄70aの本停止時に特殊図柄TZが予め定められた大当たり態様(「333」)で本停止するようになっているが、演出図柄70aと同じ数字となる大当たり態様で本停止するようにしてもよい。
また、本実施形態では、演出図柄70aの仮停止中に主制御部110mから送信された開始時コマンド(特図保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を演出制御部130mが受信したときに、特殊図柄TZおよびランプ図柄LZの変動表示が継続したままとなっているが、演出図柄70aと同様に瞬間的に導出表示してから変動表示を開始するようにしてもよい。この場合、特殊図柄TZについては、予め定められた停止位置からズレている特殊図柄TZを停止位置に表示するとよい。
また、本実施形態では、当該アイコンTIの表示中に開始時コマンド又は客待ち状態指定コマンドを受信すると、当該アイコンTIが1フレーム分の非アニメーションで消去されるようになっているが、停止時コマンドの受信に基づく当該アイコンTIの消去にかかる10フレーム、保留アイコンHIのシフト表示にかかる20フレームおよび保留アイコンの追加表示にかかる10フレームよりも短ければよく、例えば5フレーム分のアニメーションで消去されるようにしてもよい。
また、本実施形態では、特図保留数よりも多い数の保留アイコンの表示中に開始時コマンドを受信すると、余剰分の保留アイコンHIを1フレーム分の非アニメーションで消去するようになっているが、停止時コマンドの受信に基づく当該アイコンTIの消去にかかる10フレーム、保留アイコンHIのシフト表示にかかる20フレームおよび保留アイコンの追加表示にかかる10フレームよりも短いフレーム数であればよく、例えば5フレーム分のアニメーションで消去されるようにしてもよい。
また、本実施形態では、特図保留数が所定数となる開始時コマンドを演出制御部130mが受信することで、主制御部110mから通知された特図保留数と演出制御部130mが記憶(把握)していた特図保留数との間にコマンド異常に起因する不整合(同一数である異常、増加方向への乖離がある異常)が生じるような場合には、所定数よりも1つ多い数の保留アイコンを表示した後に所定数の保留アイコンを表示するようになっているが、所定数よりも1つ多い数の保留アイコンを表示せずに所定数の保留アイコンをそのまま表示するようにしてもよい。
また、本実施形態では、特図保留数が所定数となる開始時コマンドを演出制御部130mが受信することで、主制御部110mから通知された特図保留数と演出制御部130mが記憶(把握)していた特図保留数との間にコマンド異常に起因する不整合(同一数である異常、増加方向への乖離がある異常)が生じるような場合には、この開始時コマンドの受信に応じて実行される変動演出中に当該アイコンを表示するようになっているが、開始時コマンドの受信に応じて実行される変動演出中に当該アイコンを表示しないようにしてもよい。
また、本実施形態では、演出モードの種類に拘らず通常アイコンが白アイコンとなっているが、演出モードや遊技状態の種類に応じて通常アイコンの形態(形状、色等)を異ならせてもよい。この場合、演出モードの種類に拘らず特別アイコンはキャラアイコンとしてもよいし、演出モードや遊技状態の種類に応じて特別アイコンの形態(形状、色等)を異ならせてもよい。
また、演出モードや遊技状態の種類に応じて通常アイコンの形態(形状、色等)を異ならせる場合には、通常アイコンの形態によって変動演出中における動作態様(演出動作の態様)を異ならせてもよい。さらに、演出モードや遊技状態の種類に応じて特別アイコンの形態(形状、色等)を異ならせる場合にも、特別アイコンの形態によって変動演出中における動作態様(演出動作の態様)を異ならせてもよい。
また、本実施形態では、アイコン変化演出の結果として表示されるものが特別アイコンしかなかったが、特別アイコンへの変化を示唆する(特別アイコンへの変化の過程で表示される)特殊アイコンや特定のリーチ演出(例えば、SPリーチ演出やSPSPリーチ演出)が実行されることを示唆する特定アイコンを設けてもよい。この場合には、特殊アイコンや特定アイコンの形態や演出動作の態様を通常アイコンや特別アイコンの形態や演出動作の態様と異ならせるとよい。
また、本実施形態では、入賞時コマンドとしての特図保留数指定コマンドの先読み指定コマンドの両方を正常に受信した場合に保留アイコンが表示されるようにしたが、特図保留数指定コマンドを受信して先読み指定コマンドを正常に受信していない場合には保留アイコンを表示する一方、特図保留数指定コマンドを正常に受信せずに先読み指定コマンドを正常に受信した場合には保留アイコンを表示しないようにしてもよいし、その逆としてもよい。なお、特図保留数指定コマンドと先読み指定コマンドの何れか一方だけを受信して保留アイコンを表示する場合には、この保留アイコンに対するアイコン変化演出が実行されないようにしてもよい。
また、本実施形態では、遊技者による演出ボタン17の操作によって演出モードを変更することができないようになっていたが、演出ボタン17の操作によって演出モードを変更できるようにしてもよい。この場合には、演出制御部130mがコマンドを正常に受信できないコマンド異常に基づく演出図柄70aの仮停止期間の延長中には、演出モードを変更するための操作を受け付けない、つまり、演出ボタン17の操作に基づく演出モードの変更を規制するようにするとよい。
また、本実施形態では、演出ボタン17の操作を行わずに保留アイコン変化演出が実行されるようになっているが、保留アイコンを演出ボタン17の操作を促すボタンアイコンとして表示し、演出ボタン17が有効となるボタンアイコンの表示中に演出ボタン17が操作されたことに応じて、ボタンアイコンを通常アイコン、特別アイコンおよび特定アイコンの何れかに変化させる操作変化演出を実行するようにしてもよい。この場合、操作変化演出では、演出ボタン17を所定の割合で第1操作態様(非振動、待機位置にある非突出状態)から第2操作態様(振動、演出位置にある突出状態)に変化させるようにしてもよい。この場合、操作変化演出において演出ボタン17が第1操作態様から第2操作態様に変化する割合よりも、上述したセリフ予告演出や決め演出において演出ボタン17が第1操作態様から第2操作態様に変化する割合の方が高くなるようにするとよい。
また、本実施形態では、有効示唆演出において実行される演出ボタン画像の表示態様を半透明としているが、半透明ではなくアウトラインだけの演出ボタン画像としてもよいし、シルエットだけの演出ボタン画像としてもよい。
また、本実施形態では、リーチ前予告演出(セリフ予告演出、ステップアップ予告演出)や発展演出が実行されるときに演出ボタン17の振動演出(ボタン振動モータの作動)を実行可能となっているが、ガラス枠4に枠可動部材を設け、リーチ前予告演出や発展演出において演出ボタン17の振動演出が実行されるときに枠可動部材を動作させる動作演出を実行するようにしてもよいし、振動演出の代わりに枠可動部材を動作させる動作演出を実行するようにしてもよい。
また、本実施形態では、リーチ後予告演出(擬似連演出、発展演出、カットイン演出、決め演出、確定演出)の実行時や図柄揃い時に演出ボタン17の振動演出を実行可能となっているが、ガラス枠4に枠可動部材を設け、図柄揃い時において演出ボタン17の振動演出が実行されるときに枠可動部材を動作させる動作演出を実行するようにしてもよいし、振動演出の代わりに枠可動部材を動作させる動作演出を実行するようにしてもよい。
また、本実施形態では、SPリーチ演出やSPSPリーチ演出の実行中において、当該リーチ演出が行われていることを示すタイトル表示を行っていなかったが、大当たり期待度が異なる表示態様(白文字、白文字よりも大当たり期待度が高い赤文字、大当たりが確定する虹文字等)の何れかによってタイトル表示を行うようにしてもよく、タイトル表示を白文字で表示した後に赤文字や虹文字に変化させるようにしてもよい。
また、本実施形態では、カットイン演出をSPリーチ演出の終盤に行うようになっていたが、SPリーチ演出の中盤(第1期間)又は終盤(第2期間)に行うようにし、SPリーチ演出の中盤にカットイン演出を行う場合よりも、SPリーチ演出の終盤にカットイン演出を行う場合の方が、演出ボタン17が突出状態となり易い(突出状態となる割合が高くなる)ようにしてもよい。
また、本実施形態では、発展演出において演出ボタン17を長押し操作させる有効期間を発生させるようになっていたが、発展演出以外の大当たり予告演出として演出ボタン17を長押しさせる有効期間を発生させると共に、有効期間中の長押し期間に応じて演出を進展させる操作進展演出を実行可能としてもよい。この場合には、有効期間における複数の判定タイミングで長押しが継続していることを判定し、その判定結果に基づいて、演出をどの段階まで進展させるかを決定するようにすると良い。
<本実施形態に記載された発明の内容1>
従来の遊技機では、取得条件の成立によって取得された判定情報を保留記憶として記憶し、該判定情報に基づいて遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かを判定し、該判定結果に基づいて変動演出を実行するものが一般的である。このような遊技機の中には、保留記憶の各々に対応する保留画像の増加表示や減少表示を行ったり、変動演出が実行された保留記憶に対応する実行画像を表示したりすることで、遊技の進行状況を遊技者に把握させるものがあった(例えば、特開2017-018225号公報参照)。しかしながら、上記特許文献1に記載の遊技機では、保留数が変化する際に保留数を即座に把握し難いという問題があった。
◆上記課題を解決するための第1の構成として、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からの信号(コマンド等)に基づき遊技の演出を制御する従制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、取得条件の成立(始動口への遊技球の入球)によって取得された判定情報(特図判定情報)に基づいて、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定可能な判定手段と、前記判定が未実行の前記判定情報を保留記憶として記憶可能な記憶手段と、を備え、前記従制御手段は、前記判定の結果に応じた変動演出を画像表示手段(画像表示装置)で実行可能な変動演出実行手段と、前記保留記憶の数を示す第1保留情報(保留数字)と、前記保留記憶の各々に対応する識別子を示す第2保留情報(保留アイコン)とを表示可能な情報表示手段と、を備え、前記画像表示手段は、所定のフレーム更新タイミング(1/30ms)となる毎に表示画像が更新され、前記情報表示手段は、前記保留記憶の数が減少すると、前記第1保留情報の減少表示と、前記第2保留情報の減少表示とを実行可能であり、前記第2保留情報の減少表示(保留アイコン表示領域における隣の表示部の中心への移動)が完了することになるフレーム更新タイミングよりも、前記第1保留情報の減少表示(1減算された保留数字への更新)が完了することになるフレーム更新タイミングの方が早いようになっている。このようにすることで、保留数を把握し易くなる。
◆上記課題を解決するための第2の構成として、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からの信号(コマンド等)に基づき遊技の演出を制御する従制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、取得条件の成立(始動口への遊技球の入球)によって取得された判定情報(特図判定情報)に基づいて、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定可能な判定手段と、前記判定が未実行の前記判定情報を保留記憶として記憶可能な記憶手段と、を備え、前記従制御手段は、前記判定の結果に応じた変動演出を画像表示手段(画像表示装置)で実行可能な変動演出実行手段と、前記保留記憶の数を示す第1保留情報(保留数字)と、前記保留記憶の各々に対応する識別子を示す第2保留情報(保留アイコン)とを表示可能な情報表示手段と、を備え、前記画像表示手段は、所定のフレーム更新タイミング(1/30ms)となる毎に表示画像が更新され、前記情報表示手段は、前記保留記憶の数が減少すると、前記第1保留情報の減少表示と、前記変動演出が開始された前記第2保留情報を実行情報(当該アイコン)に変化させる変化表示とを実行可能であり、前記第2保留情報の前記実行情報への変化表示(保留アイコン表示領域から当該アイコン表示領域の中心への移動)が完了することになるフレーム更新タイミングよりも、前記第1保留情報の減少表示(1減算された保留数字への更新)が完了することになるフレーム更新タイミングの方が早いようになっている。このようにすることで、保留数を把握し易くなる。
◆上記課題を解決するための第3の構成として、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からの信号(コマンド等)に基づき遊技の演出を制御する従制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、取得条件の成立(始動口への遊技球の入球)によって取得された判定情報(特図判定情報)に基づいて、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定可能な判定手段と、前記判定が未実行の前記判定情報を保留記憶として記憶可能な記憶手段と、を備え、前記従制御手段は、前記判定の結果に応じた変動演出を画像表示手段(画像表示装置)で実行可能な変動演出実行手段と、前記保留記憶の数を示す第1保留情報(保留数字)と、前記保留記憶の各々に対応する識別子を示す第2保留情報(保留アイコン)とを表示可能な情報表示手段と、を備え、前記画像表示手段は、所定のフレーム更新タイミング(1/30ms)となる毎に表示画像が更新され、前記情報表示手段は、前記保留記憶の数が減少すると、前記第1保留情報の減少表示と、前記第2保留情報の減少表示とを実行可能であり、前記保留記憶の数が増加すると、前記第1保留情報の増加表示と、前記第2保留情報の増加表示とを実行可能であり、前記第2保留情報の減少表示中に前記保留記憶の数が増加した場合、当該第2保留情報の減少表示(保留アイコン表示領域における隣の表示部の中心への移動)が完了することになるフレーム更新タイミングより前であっても、前記第1保留情報の増加表示(1加算された保留数字への更新)が開始されるようになっている。このようにすることで、保留数を把握し易くなる。
◆上記課題を解決するための第4の構成として、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からの信号(コマンド等)に基づき遊技の演出を制御する従制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、取得条件の成立(始動口への遊技球の入球)によって取得された判定情報(特図判定情報)に基づいて、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定可能な判定手段と、前記判定が未実行の前記判定情報を保留記憶として記憶可能な記憶手段と、を備え、前記従制御手段は、前記判定の結果に応じた変動演出を画像表示手段(画像表示装置)で実行可能な変動演出実行手段と、前記保留記憶の数を示す第1保留情報(保留数字)と、前記保留記憶の各々に対応する識別子を示す第2保留情報(保留アイコン)とを表示可能な情報表示手段と、を備え、前記画像表示手段は、所定のフレーム更新タイミング(1/30ms)となる毎に表示画像が更新され、前記情報表示手段は、前記保留記憶の数が減少すると、前記第1保留情報の減少表示と、前記変動表示が開始された前記第2保留情報を実行情報(当該アイコン)に変化させる変化表示とを実行可能であり、前記保留記憶の数が増加すると、前記第1保留情報の増加表示と、前記第2保留情報の増加表示とを実行可能であり、前記第2保留情報の変化表示中に前記保留記憶の数が増加した場合、当該第2保留情報の減少表示(保留アイコン表示領域から当該アイコン表示領域の中心への移動)が完了することになるフレーム更新タイミングより前であっても、前記第1保留情報の増加表示(1加算された保留数字への更新)が開始されるようになっている。このようにすることで、保留数を把握し易くなる。
◆上記課題を解決するための第5の構成として、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からの信号(コマンド等)に基づき遊技の演出を制御する従制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、取得条件の成立(始動口への遊技球の入球)によって取得された判定情報(特図判定情報)に基づいて、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定可能な判定手段と、前記判定が未実行の前記判定情報を保留記憶として記憶可能な記憶手段と、を備え、前記従制御手段は、前記判定の結果に応じた変動演出を画像表示手段(画像表示装置)で実行可能な変動演出実行手段と、前記保留記憶の数を示す第1保留情報(保留数字)と、前記保留記憶の各々に対応する識別子を示す第2保留情報(保留アイコン)とを表示可能な情報表示手段と、を備え、前記画像表示手段は、所定のフレーム更新タイミング(1/30ms)となる毎に表示画像が更新され、前記情報表示手段は、前記保留記憶の数が増加すると、前記第1保留情報の増加表示と、前記第2保留情報の増加表示とを実行可能であり、前記変動演出の実行中に前記保留記憶の数が増加した場合、前記第2保留情報の増加表示(保留アイコン表示領域に追加表示された保留アイコンの通常サイズへの拡大)が完了することになるフレーム更新タイミングよりも、前記第1保留情報の増加表示(1加算された保留数字への更新)が完了することになるフレーム更新タイミングの方が早いようになっている。このようにすることで、保留数を把握し易くなる。
◆上記課題を解決するための第6の構成として、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からの信号(コマンド等)に基づき遊技の演出を制御する従制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、取得条件の成立(始動口への遊技球の入球)によって取得された判定情報(特図判定情報)に基づいて、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定可能な判定手段と、前記判定が未実行の前記判定情報を保留記憶として記憶可能な記憶手段と、を備え、前記従制御手段は、前記判定の結果に応じた変動演出を画像表示手段(画像表示装置)で実行可能な変動演出実行手段と、前記保留記憶の数を示す第1保留情報(保留数字)と、前記保留記憶の各々に対応する識別子を示す第2保留情報(保留アイコン)とを表示可能な情報表示手段と、を備え、前記変動演出実行手段は、前記変動演出の実行中に前記特別遊技の実行を期待させる特定演出(SPリーチ演出、SPSPリーチ演出、全回転リーチ演出)を実行可能であり、前記情報表示手段は、前記保留記憶の数が増加すると、前記第1保留情報の増加表示と、前記第2保留情報の増加表示とを実行可能であり、前記特定演出の実行中に前記保留記憶の数が増加した場合、前記第1保留情報の増加表示(1加算された保留数字への更新)は実行されるが、前記第2保留情報の増加表示は所定条件が成立(特定演出が終了、縮小表示されていたハズレ演出図柄又は大当たり演出図柄が拡大表示)するまで実行されないようになっている。このようにすることで、保留数を把握し易くなる。
◆上記課題を解決するための第7の構成として、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からの信号(コマンド等)に基づき遊技の演出を制御する従制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、取得条件の成立(始動口への遊技球の入球)によって取得された判定情報(特図判定情報)に基づいて、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定可能な判定手段と、前記判定が未実行の前記判定情報を保留記憶として記憶可能な記憶手段と、通常遊技状態と、該通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態とに制御可能な遊技状態制御手段と、を備え、前記従制御手段は、前記判定の結果に応じた変動演出を画像表示手段(画像表示装置)で実行可能な変動演出実行手段と、前記保留記憶の数を示す第1保留情報(保留数字)と、前記保留記憶の各々に対応する識別子を示す第2保留情報(保留アイコン)とを表示可能な情報表示手段と、を備え、前記情報表示手段は、前記保留記憶の数が増加すると、前記第1保留情報の増加表示と、前記第2保留情報の増加表示とを実行可能であり、前記記憶手段は、第1取得条件の成立(第1始動口への遊技球の入球)に基づく前記判定情報を第1保留記憶として記憶し、第2取得条件の成立(第2始動口への遊技球の入球)に基づく前記判定情報を第2保留記憶として記憶し、前記特定遊技状態において前記第1保留記憶の数が増加した場合、前記第1保留情報の増加表示(1加算された保留数字への更新)は実行されるが、前記第2保留情報の増加表示は所定条件が成立(特定遊技状態における最後の変動演出が終了、通常遊技状態に復帰)するまで実行されないようになっている。このようにすることで、保留数を把握し易くなる。
<本実施形態に記載された発明の内容2>
従来の遊技機では、取得された判定情報によって遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かを判定し、該判定の結果に応じて特別遊技を実行可能な遊技機が一般的である。このような遊技機の中には、電源供給の開始後に遊技の制御状態を初期化させるか、又は、電源供給の停止前の状態に復旧させる遊技機があった(例えば、特開2017-189604号公報参照)。しかしながら、上記特許文献に記載された遊技機では、遊技の制御状態が初期化されたのか、遊技の制御状態が復旧したのかが把握し難いという問題があった。
◆上記課題を解決するための第1の構成として、遊技を行うことが可能な遊技機において、所定の態様で作動(動作、発光)可能な可動演出手段(第1可動部材73、第2可動部材74、演出ボタン17)と、電源供給の開始後に遊技の制御状態を初期化させるか、又は、電源供給の停止前の状態に復旧させることが可能な初期処理手段(主制御基板110)と、電源供給の開始後に前記可動演出手段の初期作動(初期動作、初期発光)を行い、遊技の実行中に前記可動演出手段の演出作動(演出動作、演出発光)を行うことが可能な演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、遊技の制御状態が初期化される場合と、遊技の制御状態が復旧される場合とで、前記初期作動の作動態様(動作態様、発光態様等)を異ならせるようになっている。そのため、遊技の制御状態が初期化されたのか、遊技の制御状態が復旧したのかを把握し易くすることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第2の構成として、遊技を行うことが可能な遊技機において、遊技者が操作可能であると共に所定の態様で発光可能な操作手段(演出ボタン17)と、電源供給の開始後に遊技の制御状態を初期化させるか、又は、電源供給の停止前の状態に復旧させることが可能な初期処理手段(主制御基板110)と、電源供給の開始後に前記操作手段の初期発光を行い、遊技の実行中に前記操作手段の演出発光を行うことが可能な演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、遊技の制御状態が初期化される場合と、遊技の制御状態が復旧される場合とで、前記初期発光の発光態様(発光態様等)を異ならせるようになっている。そのため、遊技の制御状態が初期化されたのか、遊技の制御状態が復旧したのかを把握し易くすることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第3の構成として、遊技を行うことが可能な遊技機において、所定の態様で動作可能であると共に所定の態様で発光可能な可動演出手段(第1可動部材73、第2可動部材74)と、電源供給の開始後に遊技の制御状態を初期化させるか、又は、電源供給の停止前の状態に復旧させることが可能な初期処理手段(主制御基板110)と、電源供給の開始後に前記可動演出手段の初期動作と初期発光とを行い、遊技の実行中に前記可動演出手段の演出動作と演出発光とを行うことが可能な演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、遊技の制御状態が初期化される場合と、遊技の制御状態が復旧される場合とで、前記可動演出手段の初期動作の動作態様(工程数や各工程の動作等の動作態様等)を同じとするが、前記可動演出手段の初期発光の発光態様(発光態様等)を異ならせるようになっている。そのため、遊技の制御状態が初期化されたのか、遊技の制御状態が復旧したのかを把握し易くすることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第4の構成として、遊技を行うことが可能な遊技機において、所定の態様で動作可能であると共に所定の態様で発光可能な可動演出手段(第1可動部材73、第2可動部材74)と、電源供給の開始後に遊技の制御状態を初期化させるか、又は、電源供給の停止前の状態に復旧させることが可能な初期処理手段(主制御基板110)と、電源供給の開始後に前記可動演出手段の初期発光を行い、遊技の実行中に前記可動演出手段の演出発光を行うことが可能な演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記可動演出手段は、第1可動演出手段(第1可動部材73)と、第2可動演出手段(第2可動部材74)とを含み、前記演出制御手段は、遊技の制御状態が初期化される場合と、遊技の制御状態が復旧される場合とで、前記第1可動演出手段における前記初期発光の発光態様の少なくとも一部を同じとするが、前記第2可動演出手段における前記初期発光の発光態様を異ならせるようになっている。そのため、遊技の制御状態が初期化されたのか、遊技の制御状態が復旧したのかを把握し易くすることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第5の構成として、遊技を行うことが可能な遊技機において、取得条件の成立によって取得された判定情報(特図判定情報)に基づいて、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定することが可能な判定手段(主制御基板110)と、電源供給の開始後に遊技の制御状態を初期化させるか、又は、電源供給の停止前の状態に復旧させることが可能な初期処理手段(主制御基板110)と、前記判定手段の判定結果に応じて、表示手段(画像表示装置)に表示させた複数の演出図柄の変動表示を伴う変動演出を行うことが可能な演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記複数の演出図柄には、各々を識別可能とする識別文字(数字、アルファベット等)を含み、前記演出制御手段は、遊技の制御状態が初期化される場合には、前記表示手段に表示される前記複数の演出図柄における前記識別文字を第1の組み合わせ(例えば「135」)とし、遊技の制御状態が復旧される場合には、前記表示手段に表示される前記複数の演出図柄における前記識別文字を第2の組み合わせ(例えば「753」)とするようになっている。そのため、遊技の制御状態が初期化されたのか、遊技の制御状態が復旧したのかを把握し易くすることが可能となる。
<本実施形態に記載された発明の内容3>
従来の遊技機では、電源供給の開始後に遊技の制御状態を初期化させるか、又は、電源供給の停止前の状態に復旧させる遊技機が一般的である。このような遊技機の中には、電源供給の開始後に可動演出手段の初期動作を行わせる遊技機があった(例えば、特開2016-187648号公報参照)。しかしながら、上記特許文献に記載された遊技機では、可動演出手段について好適な初期動作を行えない場合があるという問題があった。
◆上記課題を解決するための第1の構成として、遊技を行うことが可能な遊技機において、第1位置(原点位置)と第2位置(第1画像表示装置70の中央寄りの位置)との間で動作可能な可動演出手段(第1可動部材73、第2可動部材74)と、電源供給の開始後に遊技の制御状態を初期化させるか、又は、電源供給の停止前の状態に復旧させることが可能な初期処理手段(主制御基板110)と、電源供給の開始後に前記可動演出手段の初期動作を行い、遊技の実行中に前記可動演出手段の演出動作を行うことが可能な演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、遊技の制御状態が復旧されることになる電源供給の開始(電源復旧)時に前記可動演出手段が前記第2位置にある場合、当該可動演出手段の前記第1位置への復帰動作を行ってから前記初期動作を行うようになっている。そのため、可動演出手段について好適な初期動作を行うことが可能となる。
◆上記課題を解決するための第2の構成として、遊技を行うことが可能な遊技機において、第1位置(原点位置)と第2位置(第1画像表示装置70の中央寄りの位置)との間で動作可能な可動演出手段(第1可動部材73、第2可動部材74)と、電源供給の開始後に遊技の制御状態を初期化させるか、又は、電源供給の停止前の状態に復旧させることが可能な初期処理手段(主制御基板110)と、電源供給の開始後に前記可動演出手段の初期動作を行い、遊技の実行中に前記可動演出手段の演出動作を行うことが可能な演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、遊技の制御状態が復旧されることになる電源供給の開始(電源復旧)時に前記可動演出手段が前記第2位置にある場合、当該可動演出手段の前記第1位置への復帰動作を行い、前記可動演出手段が前記第1位置に復帰した場合には前記初期動作を行うが、前記第1位置に復帰しない場合には前記初期動作を行わないようになっている。そのため、可動演出手段について好適な初期動作を行うことが可能となる。
◆上記課題を解決するための第3の構成として、遊技を行うことが可能な遊技機において、第1位置(原点位置)と第2位置(第1画像表示装置70の中央寄りの位置)との間で動作可能な可動演出手段(第1可動部材73、第2可動部材74)と、電源供給の開始後に遊技の制御状態を初期化させるか、又は、電源供給の停止前の状態に復旧させることが可能な初期処理手段(主制御基板110)と、電源供給の開始後に前記可動演出手段の初期動作を行い、遊技の実行中に前記可動演出手段の演出動作を行うことが可能な演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記可動演出手段は、第1可動演出手段(第1可動部材73)と、第2可動演出手段(第2可動部材74)とを含み、前記演出制御手段は、遊技の制御状態が復旧されることになる電源供給の開始(電源復旧)時に前記第1可動演出手段が前記第2位置にあって前記第2可動演出手段が前記第1位置にある場合、当該第1可動演出手段の前記第1位置への復帰動作を行い、前記第1可動演出手段が前記第1位置に復帰しない場合には、当該第1可動演出手段の初期動作は行わずに、前記第2可動演出手段の前記初期動作を行うようになっている。そのため、可動演出手段について好適な初期動作を行うことが可能となる。
◆上記課題を解決するための第4の構成として、遊技を行うことが可能な遊技機において、第1位置(原点位置)と第2位置(第1画像表示装置70の中央寄りの位置)との間で動作可能な可動演出手段(第1可動部材73、第2可動部材74)と、電源供給の開始後に遊技の制御状態を初期化させるか、又は、電源供給の停止前の状態に復旧させることが可能な初期処理手段(主制御基板110)と、電源供給の開始後に前記可動演出手段の初期動作を行い、遊技の実行中に前記可動演出手段の演出動作を行うことが可能な演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記可動演出手段は、第1可動演出手段(第1可動部材73)と、第2可動演出手段(第2可動部材74)とを含み、前記演出制御手段は、遊技の制御状態が復旧されることになる電源供給の開始(電源復旧)時に前記第1可動演出手段が前記第2位置にあって前記第2可動演出手段が前記第1位置にある場合、当該第1可動演出手段の前記第1位置への復帰動作を行い、前記第1可動演出手段が前記第1位置に復帰しない場合には、前記第2可動演出手段の前記初期動作を行わないようになっている。そのため、可動演出手段について好適な初期動作を行うことが可能となる。
◆上記課題を解決するための第5の構成として、遊技を行うことが可能な遊技機において、第1位置(原点位置)と第2位置(第1画像表示装置70の中央寄りの位置)との間で動作可能な可動演出手段(第1可動部材73、第2可動部材74)と、電源供給の開始後に遊技の制御状態を初期化させるか、又は、電源供給の停止前の状態に復旧させることが可能な初期処理手段(主制御基板110)と、電源供給の開始後に前記可動演出手段の初期動作を行い、遊技の実行中に前記可動演出手段の演出動作を行うことが可能な演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記可動演出手段は、第1可動演出手段(第1可動部材73)と、第2可動演出手段(第2可動部材74)とを含み、前記演出制御手段は、遊技の制御状態が初期化されることになる電源供給の開始(電源投入)時に前記第1可動演出手段が前記第2位置にあって前記第2可動演出手段が前記第1位置にある場合、当該第1可動演出手段の前記第1位置への復帰動作を行い、前記第1可動演出手段が前記第1位置に復帰しない場合には、当該第1可動演出手段の初期動作は行わずに、前記第2可動演出手段の前記初期動作を行うようになっている。そのため、可動演出手段について好適な初期動作を行うことが可能となる。
◆上記課題を解決するための第6の構成として、遊技を行うことが可能な遊技機において、第1位置(原点位置)と第2位置(第1画像表示装置70の中央寄りの位置)との間で動作可能な可動演出手段(第1可動部材73、第2可動部材74)と、電源供給の開始後に遊技の制御状態を初期化させるか、又は、電源供給の停止前の状態に復旧させることが可能な初期処理手段(主制御基板110)と、電源供給の開始後に前記可動演出手段の初期動作を行い、遊技の実行中に前記可動演出手段の演出動作を行うことが可能な演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記可動演出手段は、第1可動演出手段(第1可動部材73)と、該第1可動演出手段の第2位置と自身の第2位置とに重複する部分がある第2可動演出手段(第2可動部材74)とを含み、前記演出制御手段は、遊技の制御状態が初期化されることになる電源供給の開始(電源投入)時に前記第1可動演出手段が前記第2位置にあって前記第2可動演出手段が前記第1位置にある場合、当該第1可動演出手段の前記第1位置への復帰動作を行い、前記第1可動演出手段が前記第1位置に復帰しない場合には、前記第2可動演出手段の前記初期動作を行わないようになっている。そのため、可動演出手段について好適な初期動作を行うことが可能となる。
<本実施形態に記載された発明の内容4>
従来の遊技機では、取得された判定情報によって遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かを判定し、該判定の結果に応じて表示手段に表示させた演出図柄の変動表示を伴う変動演出を実行可能な遊技機が一般的である。このような遊技機の中には、電源供給の開始後に遊技の制御状態を初期化させるか、又は、電源供給の停止前の状態に復旧させる遊技機があった(例えば、特開2017-189604号公報参照)。しかしながら、上記特許文献に記載された遊技機では、変動演出中に停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧した場合の表示手段の制御に改善の余地があり、遊技の興趣が低下する可能性があるという問題があった。
◆上記課題を解決するための第1の構成として、遊技を行うことが可能な遊技機において、取得条件の成立によって取得された判定情報(特図判定情報)に基づいて、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定することが可能な判定手段(主制御基板110)と、電源供給の開始後に遊技の制御状態を初期化させるか、又は、電源供給の停止前の状態に復旧させることが可能な初期処理手段(主制御基板110)と、前記判定手段の判定結果に応じて、表示手段(画像表示装置)に表示させた演出図柄の変動表示を伴う変動演出を行うことが可能な演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記変動演出では、前記変動表示している前記演出図柄を揺動表示(仮停止表示)してから静止表示(停止表示)することが可能であり、前記演出制御手段は、前記演出図柄を揺動表示する前記変動演出の実行中に停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧される場合、所定のタイミング(特図停止指定コマンド受信時、客待ちコマンド受信時)で前記演出図柄を揺動表示させずに前記表示手段に静止表示可能となっている。そのため、電源供給が停止した時点で実行されていた変動演出が終了したことを遊技者に把握させることができ、遊技の興趣が低下することを抑制することが可能となる。
◆上記課題を解決するための第2の構成として、遊技を行うことが可能な遊技機において、取得条件の成立(始動口への遊技球の入球)によって取得された判定情報(特図判定情報)に基づいて、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定することが可能な判定手段(主制御基板110)と、電源供給の開始後に遊技の制御状態を初期化させるか、又は、電源供給の停止前の状態に復旧させることが可能な初期処理手段(主制御基板110)と、前記判定手段の判定結果に応じて、表示手段(画像表示装置)に表示させた複数の演出図柄の変動表示を伴う変動演出を行うことが可能な演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記変動演出には、一部の前記演出図柄によってリーチ状態を形成表示させてリーチ演出を実行するリーチ変動演出を含み、前記演出制御手段は、前記リーチ演出の実行中に停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧される場合、所定のタイミング(特図停止指定コマンド受信時、客待ちコマンド受信時)で前記リーチ状態を形成表示していた演出図柄によるリーチ組み合わせとは異なる前記演出図柄の組み合わせを前記表示手段に静止状態で表示可能となっている。そのため、電源供給が停止した時点で実行されていた変動演出が終了したことを遊技者に把握させることができ、遊技の興趣が低下することを抑制することが可能となる。
<本実施形態に記載された発明の内容5>
従来の遊技機では、取得された判定情報によって遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かを判定し、該判定の結果に応じて表示手段に表示させた演出図柄の変動表示を伴う変動演出を実行可能な遊技機が一般的である。このような遊技機の中には、電源供給の開始後に遊技の制御状態を初期化させるか、又は、電源供給の停止前の状態に復旧させる遊技機があった(例えば、特開2017-189604号公報参照)。しかしながら、上記特許文献に記載された遊技機では、停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧される場合の表示手段の制御に改善の余地があり、遊技の興趣が低下する可能性があるという問題があった。
◆上記課題を解決するための第1の構成として、遊技を行うことが可能な遊技機において、取得条件の成立(始動口への遊技球の入球)によって取得された判定情報(特図判定情報)を保留記憶として記憶可能な記憶手段(主制御基板110)と、前記判定情報に基づいて、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定可能な判定手段(主制御基板110)と、電源供給の開始後に遊技の制御状態を初期化させるか、又は、電源供給の停止前の状態に復旧させる初期処理手段(主制御基板110)と、前記判定手段の判定結果に応じて、表示手段(画像表示装置)に表示させた演出図柄の変動表示を伴う変動演出を行うことが可能な演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、遊技機の状態には、前記変動演出が実行されない客待ち状態と、前記保留記憶がない状態での前記変動演出の実行期間である第1状態と、前記保留記憶がある状態での前記変動演出の実行期間である第2状態と、を含み、前記演出制御手段は、遊技の制御状態が復旧される場合、前記表示手段に前記演出図柄を表示する前に特定表示(初期画面の表示等)を行うことが可能であり、前記客待ち状態において停止した電源供給が再開して前記客待ち状態に復旧する場合の前記特定表示の態様(初期画面の表示のみ)と、前記第1状態又は前記第2状態において停止した電源供給が再開して前記第1状態又は第2状態に復旧する場合の前記特定表示の表示態様(初期画面+復帰中画面の表示)とを異ならせるようになっている。そのため、停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧される場合において、遊技の興趣が低下することを抑制することが可能となる。
<本実施形態に記載された発明の内容6>
従来の遊技機では、取得された判定情報によって遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かを判定し、該判定の結果に応じて表示手段に表示させた演出図柄の変動表示を伴う変動演出を実行可能な遊技機が一般的である。このような遊技機の中には、遊技者が遊技を行っていない状態になると表示手段で客待ち演出を行うような遊技機があった(例えば、特開2018-064835号公報参照)。しかしながら、上記特許文献に記載された遊技機では、遊技機の状態に応じた適切な時間で客待ち演出を実行しないという問題があった。
◆上記課題を解決するための第1の構成として、遊技を行うことが可能な遊技機において、取得条件の成立(始動口への遊技球の入球)によって取得された判定情報(特図判定情報)に基づいて、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定することが可能な判定手段(主制御基板110)と、電源供給の開始後に遊技の制御状態を初期化させるか、又は、電源供給の停止前の状態に復旧させることが可能な初期処理手段(主制御基板110)と、前記判定手段の判定結果に応じて、表示手段(画像表示装置)に表示させた演出図柄の変動表示を伴う変動演出を行うことが可能な演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記表示手段に前記演出図柄を静止表示した後に所定期間が経過すると、前記表示手段で客待ち演出(客待ちデモ演出)を実行することが可能であり、前記変動演出の変動時間の経過後に前記演出図柄を静止表示した場合と、前記制御状態の初期化後又は前記制御状態の復旧後に前記演出図柄を静止表示した場合とで、前記客待ち演出を実行するまでの期間を異ならせることが可能である。そのため、遊技機の状態に応じた適切な時間で客待ち演出を実行することができ、遊技機の稼働を向上させることが可能となる。
<本実施形態に記載された発明の内容7>
従来の遊技機では、取得された判定情報によって遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かを判定し、該判定の結果に応じて表示手段に表示させた演出図柄の変動表示を伴う変動演出を実行可能な遊技機が一般的である。このような遊技機の中には、変動演出を実行中の判定情報に対応する実行情報を表示手段に表示するような遊技機があった(例えば、特開2018-064835号公報参照)。しかしながら、上記特許文献に記載された遊技機では、停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧される場合の表示手段の制御に改善の余地があり、遊技の興趣が低下する可能性があるという問題があった。
◆上記課題を解決するための第1の構成として、遊技を行うことが可能な遊技機において、取得条件の成立(始動口への遊技球の入球)によって取得された判定情報(特図判定情報)に基づいて、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定することが可能な判定手段(主制御基板110)と、電源供給の開始後に遊技の制御状態を初期化させるか、又は、電源供給の停止前の状態に復旧させる初期処理手段(主制御基板110)と、前記判定手段の判定結果に応じて、表示手段(画像表示装置)に表示させた演出図柄の変動表示を伴う変動演出を行うことが可能な演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、遊技の制御状態が復旧される場合、前記表示手段に前記演出図柄を表示する前に特定表示(初期画面の表示等)を行うことが可能であり、前記表示手段の所定の表示領域(当該アイコン表示領域70C)に前記変動演出を実行中の前記判定情報に対応する実行情報(当該アイコン)を表示することが可能であり、前記実行情報の表示中に停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧される場合、前記特定表示の終了から次の前記変動表示が開始されるまでの間、前記所定の表示領域を予め定められた状態(背景画像等の演出画像を表示可能な状態)で確保するが、当該所定の表示領域に前記実行情報を表示しないようになっている。そのため、電源供給が停止した時点で実行されていた変動演出が終了したことを遊技者に把握させることができ、遊技の興趣が低下することを抑制することが可能となる。
<本実施形態に記載された発明の内容8>
従来の遊技機では、取得された判定情報によって遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かを判定し、該判定の結果に応じて表示手段に表示させた演出図柄の変動表示を伴う変動演出を実行可能な遊技機が一般的である。このような遊技機の中には、判定情報の事前判定結果に基づいて、複数回の変動演出に亘る先読み予告演出を実行するような遊技機があった(例えば、特開2017-143904号公報参照)。しかしながら、上記特許文献に記載された遊技機では、先読み予告演出中に停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧される場合において、遊技の興趣が低下する可能性があるという問題があった。
◆上記課題を解決するための第1の構成として、遊技を行うことが可能な遊技機において、取得条件の成立(始動口への遊技球の入球)によって取得された判定情報(特図判定情報)を記憶することが可能な記憶手段(主制御基板110)と、前記判定情報に基づいて、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定することが可能な判定手段(主制御基板110)と、前記判定手段による判定前に前記判定情報を判定することが可能な事前判定手段(主制御基板110)と、電源供給の開始後に遊技の制御状態を初期化させるか、又は、電源供給の停止前の状態に復旧させる初期処理手段(主制御基板110)と、前記判定手段の判定結果に応じて、表示手段(画像表示装置)に表示させた演出図柄の変動表示を伴う変動演出を行うことが可能な演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記事前判定手段の判定結果に基づいて、複数回の前記変動演出にわたる所定の先読み予告演出(連続予告演出)を実行することが可能であり、前記先読み予告演出の実行中に停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧される場合、前記先読み予告演出を再開させず、電源供給が停止した前記変動演出の次に実行される前記変動演出において前記先読み予告演出とは異なる予告演出(例えば、代替予告演出)を実行可能となっている。そのため、電源供給の停止によって連続予告演出が終了することに伴う遊技者の不満感を軽減することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
<本実施形態に記載された発明の内容9>
従来の遊技機では、取得された判定情報によって遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かを判定し、該判定の結果に応じて表示手段に表示させた演出図柄の変動表示を伴う変動演出を実行可能な遊技機が一般的である。このような遊技機の中には、複数回の変動演出に亘って特別遊技が実行される期待度を段階的に示唆する特定演出を実行するような遊技機があった(例えば、特開2017-143904号公報参照)。しかしながら、上記特許文献に記載された遊技機では、特定演出中に停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧される場合において、遊技の興趣が低下する可能性があるという問題があった。
◆上記課題を解決するための第1の構成として、遊技を行うことが可能な遊技機において、取得条件の成立(始動口への遊技球の入球)によって取得された判定情報(特図判定情報)を記憶することが可能な記憶手段(主制御基板110)と、前記判定情報に基づいて、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定することが可能な判定手段(主制御基板110)と、前記判定手段による判定前に前記判定情報を判定することが可能な事前判定手段(主制御基板110)と、電源供給の開始後に遊技の制御状態を初期化させるか、又は、電源供給の停止前の状態に復旧させる初期処理手段(主制御基板110)と、前記判定手段の判定結果に応じて、表示手段(画像表示装置)に表示させた演出図柄の変動表示を伴う変動演出を行うことが可能な演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、複数回の前記変動演出にわたって前記特別遊技が実行される期待度を段階的に示唆する特定演出(例えば、アイコン変化演出)を実行することが可能であり、前記特定演出の実行中に停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧される場合、電源供給が停止した前記変動演出の次に実行される前記変動演出において前記特定演出を実行可能であるが、電源供給の停止前に示唆していた段階の続きからは実行しないようになっている。そのため、今回の変動演出の内容に則したアイコン変化演出を実行することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
<本実施形態に記載された発明の内容10>
従来の遊技機では、取得された判定情報によって遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かを判定し、該判定の結果に応じて表示手段に表示させた演出図柄の変動表示を伴う変動演出を実行可能な遊技機が一般的である。このような遊技機の中には、変動演出の実行が終了していない判定情報の各々に対応して表示される識別情報の表示態様を段階的に変化させる特定演出を実行するような遊技機があった(例えば、特開2018-061728号公報参照)。しかしながら、上記特許文献に記載された遊技機では、変化演出中に停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧される場合において、電源供給の再開後の表示制御に係る処理負荷が高くなる虞があった。
◆上記課題を解決するための第1の構成として、遊技を行うことが可能な遊技機において、取得条件の成立(始動口への遊技球の入球)によって取得された判定情報(特図判定情報)を記憶することが可能な記憶手段(主制御基板110)と、前記判定情報に基づいて、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定することが可能な判定手段(主制御基板110)と、前記判定手段による判定前に前記判定情報を判定することが可能な事前判定手段(主制御基板110)と、電源供給の開始後に遊技の制御状態を初期化させるか、又は、電源供給の停止前の状態に復旧させる初期処理手段(主制御基板110)と、前記判定手段の判定結果に応じて、表示手段(画像表示装置)に表示させた演出図柄の変動表示を伴う変動演出を行うことが可能な演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記変動演出の実行が終了していない前記判定情報及び前記変動演出が開始されていない前記判定情報の各々に対応する識別情報(当該アイコン、保留アイコン)を表示することが可能であり、前記識別情報の表示態様を段階的に変化させることで前記特別遊技が実行される期待度を示唆する特定演出(例えば、アイコン変化演出)を実行することが可能であり、前記表示態様には、第1段階態様(例えば、白アイコン)と、第2段階態様(例えば、青アイコン)と、第3段階態様(赤アイコン)とを含み、前記第3段階態様まで変化する前記識別情報の前記第2段階態様での表示中に停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧される場合、前記第2段階態様で表示されていた前記識別情報を前記第1段階態様で表示するようになっている。そのため、電源供給の停止時の保留アイコンの表示態様を意識しないで済み、電源供給の再開後の表示制御に係る処理負荷を軽減することが可能となる。
<本実施形態に記載された発明の内容11>
従来の遊技機では、取得された判定情報によって遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かを判定し、該判定の結果に応じて表示手段に表示させた演出図柄の変動表示を伴う変動演出を実行可能な遊技機が一般的である。このような遊技機の中には、判定が未実行の判定情報である保留記憶の数を表示領域に表示するような遊技機があった(例えば、特開2018-061728号公報参照)。しかしながら、上記特許文献に記載された遊技機では、停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧される場合において、保留記憶の数が把握できるまでに時間がかかってしまい、遊技の興趣が低下する可能性があるという問題があった。
◆上記課題を解決するための第1の構成として、遊技を行うことが可能な遊技機において、取得条件の成立(始動口への遊技球の入球)によって取得された判定情報(特図判定情報)を保留記憶として記憶可能な記憶手段(主制御基板110)と、前記判定情報に基づいて、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定可能な判定手段(主制御基板110)と、電源供給の開始後に遊技の制御状態を初期化させるか、又は、電源供給の停止前の状態に復旧させる初期処理手段(主制御基板110)と、前記判定手段の判定結果に応じて、表示手段(画像表示装置)に表示させた演出図柄の変動表示を伴う変動演出を行うことが可能な演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、遊技の制御状態が復旧される場合、前記表示手段に前記演出図柄を表示する前に特定表示(初期画面の表示等)を行うことが可能であり、第1表示領域(サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84)、及び、該第1表示領域とは異なる第2表示領域(第1保留アイコン表示領域70B、第2保留アイコン表示領域70D)の各々で前記保留記憶の数を示す保留表示を行うことが可能であり、前記保留記憶がある状態で停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧される場合、前記特定表示の実行中において前記第2表示領域では前記保留表示を実行しないが、前記第1表示領域では前記保留表示を実行可能となっている。そのため、停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧される場合において、特定表示の終了前に保留記憶の数を把握することができ、遊技の興趣が低下することを抑制することが可能となる。
<本実施形態に記載された発明の内容12>
従来の遊技機では、取得された判定情報によって遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かを判定し、該判定の結果に応じて表示手段に表示させた演出図柄の変動表示を伴う変動演出を実行可能な遊技機が一般的である。このような遊技機の中には、特別遊技が実行される期待度を示唆する演出を実行するような遊技機があった(例えば、特開2017-143904号公報参照)。しかしながら、上記特許文献に記載された遊技機では、特別遊技が実行される期待度を示唆する演出中に停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧される場合において、遊技の興趣が低下する可能性があるという問題があった。
◆上記課題を解決するための第1の構成として、遊技を行うことが可能な遊技機において、取得条件の成立(始動口への遊技球の入球)によって取得された判定情報(特図判定情報)を記憶することが可能な記憶手段(主制御基板110)と、前記判定情報に基づいて、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定することが可能な判定手段(主制御基板110)と、前記判定手段よりも前に前記判定情報を判定することが可能な事前判定手段(主制御基板110)と、電源供給の開始後に遊技の制御状態を初期化させるか、又は、電源供給の停止前の状態に復旧させる初期処理手段(主制御基板110)と、前記判定手段の判定結果に応じて、表示手段(画像表示装置)に表示させた演出図柄の変動表示を伴う変動演出を行うことが可能な演出制御手段(演出制御基板130)と、複数の報知態様の何れかに変化可能な発光手段(入賞口ランプNR)と、を備え、前記演出制御手段は、前記発光手段を特定の報知態様に変化させることで前記特別遊技が実行される期待度を示唆する変化演出(ランプ変化演出)を実行することが可能であり、前記変化演出の実行中に停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧される場合、前記発光手段を前記特定の報知態様とは異なる報知態様(白点灯又は消灯)にするようになっている。そのため、電源供給の再開後における制御負荷を軽減しつつ、変動演出が実行されてないにも拘らずランプ変化演出が再開されるといった遊技者が困惑する事態を回避することが可能となり、遊技の興趣が低下することを抑制することが可能となる。
<本実施形態に記載された発明の内容13>
従来の遊技機では、遊技の進行を制御することが可能な主制御手段と、主制御手段からの信号(コマンド等)に応じた演出を制御することが可能な演出制御手段とを備えたものが一般的である。このような遊技機の中には、所定の態様で作動可能な可動演出手段を備えた遊技機があった(例えば、特開2016-187648号公報参照)。しかしながら、このような遊技機では、主制御手段の制御状態と演出制御手段の制御状態とがズレた場合のことを考慮していなかった。
◆上記課題を解決するための第1の構成として、遊技の進行を制御することが可能な主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からの信号(コマンド等)に応じた演出を制御することが可能な演出制御手段(演出制御基板130)とを備えた遊技機において、所定の態様で作動(動作、発光)可能な可動演出手段(第1可動部材73、第2可動部材74、演出ボタン17)を備え、前記演出制御手段は、前記可動演出手段の初期作動(初期動作、初期発光)と、前記可動演出手段の演出作動(演出動作、演出発光)とを実行することが可能であり、前記信号に応じた演出を実行することが可能な制御状態(客待ち状態、変動演出、大当たり演出)中に前記主制御手段から所定信号(電源投入指定コマンド、電源復旧指定コマンド等)を受信した場合、前記初期作動を実行することが可能である。そのため、主制御手段の制御状態と演出制御手段の制御状態とのズレを解消することが可能となり、主制御手段と演出制御手段との連携を円滑に行わせることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第2の構成として、遊技の進行を制御することが可能な主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からの信号(コマンド等)に応じた演出を制御することが可能な演出制御手段(演出制御基板130)とを備えた遊技機において、所定の態様で作動(動作、発光)可能な可動演出手段(第1可動部材73、第2可動部材74、演出ボタン17)を備え、前記演出制御手段は、前記可動演出手段の初期作動(初期動作、初期発光)と、前記可動演出手段の演出作動(演出動作、演出発光)とを実行することが可能であり、遊技が進行していない待機状態(客待ち状態)において客待ち演出を実行することが可能であり、前記客待ち演出の実行中に前記主制御手段から所定信号(電源投入指定コマンド、電源復旧指定コマンド等)を受信した場合、前記初期作動を実行することが可能である。そのため、主制御手段の制御状態と演出制御手段の制御状態とのズレを解消することが可能となり、主制御手段と演出制御手段との連携を円滑に行わせることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第3の構成として、遊技の進行を制御することが可能な主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からの信号(コマンド等)に応じた演出を制御することが可能な演出制御手段(演出制御基板130)とを備えた遊技機において、所定の態様で作動(動作、発光)可能な可動演出手段(第1可動部材73、第2可動部材74、演出ボタン17)を備え、前記演出制御手段は、前記可動演出手段の初期作動(初期動作、初期発光)と、前記可動演出手段の演出作動(演出動作、演出発光)とを実行することが可能であり、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを報知するための変動演出を実行することが可能であり、前記変動演出の実行中に前記主制御手段から所定信号(電源投入指定コマンド、電源復旧指定コマンド等)を受信した場合、前記初期作動を実行することが可能である。そのため、主制御手段の制御状態と演出制御手段の制御状態とのズレを解消することが可能となり、主制御手段と演出制御手段との連携を円滑に行わせることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第4の構成として、遊技の進行を制御することが可能な主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からの信号(コマンド等)に応じた演出を制御することが可能な演出制御手段(演出制御基板130)とを備えた遊技機において、所定の態様で作動(動作、発光)可能な可動演出手段(第1可動部材73、第2可動部材74、演出ボタン17)を備え、前記演出制御手段は、前記可動演出手段の初期作動(初期動作、初期発光)と、前記可動演出手段の演出作動(演出動作、演出発光)とを実行することが可能であり、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)の実行中に特別遊技演出(大当たり演出、オープニング演出、ラウンド演出、エンディング演出)を実行することが可能であり、前記特別遊技演出の実行中に前記主制御手段から所定信号(電源投入指定コマンド、電源復旧指定コマンド等)を受信した場合、前記初期作動を実行することが可能である。そのため、主制御手段の制御状態と演出制御手段の制御状態とのズレを解消することが可能となり、主制御手段と演出制御手段との連携を円滑に行わせることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第5の構成として、遊技の進行を制御することが可能な主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からの信号(コマンド等)に応じた演出を制御することが可能な演出制御手段(演出制御基板130)とを備えた遊技機において、所定の態様で動作可能であると共に所定の発光態様で発光可能な可動演出手段(第1可動部材73、第2可動部材74)と、電源供給の開始後に遊技の制御状態を初期化させるか、又は、電源供給の停止前の状態に復旧させることが可能な初期処理手段(主制御基板110)と、を備え、前記演出制御手段は、前記可動演出手段の初期動作と初期発光とを実行することが可能であると共に、前記可動演出手段の演出動作と演出発光とを実行することが可能であり、遊技の制御状態が初期化される場合と、遊技の制御状態が復旧される場合とで、前記可動演出手段の初期動作の動作態様(工程数や各工程の動等の動作態様)を同じとするが、前記可動演出手段の初期発光の発光態様(発光色、発光パターン等)を異ならせ、前記信号に応じた演出を実行することが可能な制御状態(客待ち状態、変動演出、大当たり演出)中に前記主制御手段から所定信号(電源投入指定コマンド、電源復旧指定コマンド等)を受信した場合、前記可動演出手段の初期動作を実行することが可能である。そのため、主制御手段の制御状態と演出制御手段の制御状態とのズレを解消することが可能となり、主制御手段と演出制御手段との連携を円滑に行わせることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第6の構成として、遊技の進行を制御することが可能な主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からの信号(コマンド等)に応じた演出を制御することが可能な演出制御手段(演出制御基板130)とを備えた遊技機において、所定の態様で作動(動作、発光、音出力、画像表示)可能な演出手段(第1可動部材73、第2可動部材74、演出ボタン17、各種LED、音声出力装置9、画像表示装置)と、取得条件の成立(始動口への遊技球の入賞)によって取得された判定情報(特図判定情報)に基づいて、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定することが可能な判定手段(主制御基板110)と、電源供給の開始後に遊技の制御状態を初期化させるか、又は、電源供給の停止前の状態に復旧させることが可能な初期処理手段(主制御基板110)と、を備え、前記演出制御手段は、前記演出手段の初期作動(初期動作、初期発光、報知音出力、初期画面表示)と、前記可動演出手段の演出作動(演出動作、演出発光、演出音出力、演出画像表示)とを実行することが可能であり、前記判定手段の判定結果に応じて、表示手段(画像表示装置)に表示させた演出図柄の変動表示を伴う変動演出を実行することが可能であり、前記変動演出では、前記変動表示している前記演出図柄を揺動表示(仮停止表示)してから静止表示(停止表示)することが可能であり、前記演出制御手段は、前記演出図柄を揺動表示する前記変動演出の実行中に停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧される場合、所定のタイミング(特図停止指定コマンド受信時、客待ちコマンド受信時)で前記演出図柄を揺動表示させずに前記表示手段に静止表示することが可能であり、前記信号に応じた演出を実行することが可能な制御状態(客待ち状態、変動演出、大当たり演出)中に前記主制御手段から所定信号(電源投入指定コマンド、電源復旧指定コマンド等)を受信した場合、前記初期作動を実行することが可能である。そのため、主制御手段の制御状態と演出制御手段の制御状態とのズレを解消することが可能となり、主制御手段と演出制御手段との連携を円滑に行わせることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第7の構成として、遊技の進行を制御することが可能な主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からの信号(コマンド等)に応じた演出を制御することが可能な演出制御手段(演出制御基板130)とを備えた遊技機において、所定の態様で作動(動作、発光、音出力、画像表示)可能な演出手段(第1可動部材73、第2可動部材74、演出ボタン17、各種LED、音声出力装置9、画像表示装置)と、取得条件の成立(始動口への遊技球の入球)によって取得された判定情報(特図判定情報)を保留記憶として記憶可能な記憶手段(主制御基板110)と、前記判定情報に基づいて、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定可能な判定手段(主制御基板110)と、電源供給の開始後に遊技の制御状態を初期化させるか、又は、電源供給の停止前の状態に復旧させる初期処理手段(主制御基板110)と、を備え、前記演出制御手段は、前記演出手段の初期作動(初期動作、初期発光、報知音出力、初期画面表示)と、前記演出手段の演出作動(演出動作、演出発光、演出音出力、演出画像表示)とを実行することが可能であり、前記判定手段の判定結果に応じて、表示手段(画像表示装置)に表示させた演出図柄の変動表示を伴う変動演出を実行することが可能であり、遊技機の状態には、前記変動演出が実行されない客待ち状態と、前記保留記憶がない状態での前記変動演出の実行期間である第1状態と、前記保留記憶がある状態での前記変動演出の実行期間である第2状態と、を含み、前記演出制御手段は、遊技の制御状態が復旧される場合、前記表示手段に前記演出図柄を表示する前に特定表示(初期画面の表示等)を行うことが可能であり、前記客待ち状態中に停止した電源供給が再開して前記客待ち状態に復旧する場合の前記特定表示の表示態様(初期画面の表示のみ)と、前記第1状態又は前記第2状態中に停止した電源供給が再開して前記第1状態又は第2状態に復旧する場合の前記特定表示の表示態様(初期画面+復帰中画面の表示)とを異ならせ、前記信号に応じた演出を実行することが可能な制御状態(客待ち状態、変動演出、大当たり演出)中に前記主制御手段から所定信号(電源投入指定コマンド、電源復旧指定コマンド等)を受信した場合、前記初期作動を実行することが可能である。そのため、主制御手段の制御状態と演出制御手段の制御状態とのズレを解消することが可能となり、主制御手段と演出制御手段との連携を円滑に行わせることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第8の構成として、遊技の進行を制御することが可能な主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からの信号(コマンド等)に応じた演出を制御することが可能な演出制御手段(演出制御基板130)とを備えた遊技機において、所定の態様で作動(動作、発光、音出力、画像表示)可能な演出手段(第1可動部材73、第2可動部材74、演出ボタン17、各種LED、音声出力装置9、画像表示装置)と、取得条件の成立(始動口への遊技球の入球)によって取得された判定情報(特図判定情報)を保留記憶として記憶可能な記憶手段(主制御基板110)と、前記判定情報に基づいて、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定可能な判定手段(主制御基板110)と、電源供給の開始後に遊技の制御状態を初期化させるか、又は、電源供給の停止前の状態に復旧させる初期処理手段(主制御基板110)と、を備え、前記演出制御手段は、前記演出手段の初期作動(初期動作、初期発光、報知音出力、初期画面表示)と、前記演出手段の演出作動(演出動作、演出発光、演出音出力、演出画像表示)とを実行することが可能であり、前記判定手段の判定結果に応じて、表示手段(画像表示装置)に表示させた演出図柄の変動表示を伴う変動演出を実行することが可能であり、前記表示手段に前記演出図柄を静止表示した後に所定期間が経過すると、前記表示手段で客待ち演出(客待ちデモ演出)を実行することが可能であり、前記変動演出の変動時間の経過後に前記演出図柄を静止表示した場合と、前記制御状態の初期化後又は前記制御状態の復旧後に前記演出図柄を静止表示した場合とで、前記客待ち演出を実行するまでの期間を異ならせることが可能であり、前記信号に応じた演出を実行することが可能な制御状態(客待ち状態、変動演出、大当たり演出)中に前記主制御手段から所定信号(電源投入指定コマンド、電源復旧指定コマンド等)を受信した場合、前記初期作動を実行することが可能である。そのため、主制御手段の制御状態と演出制御手段の制御状態とのズレを解消することが可能となり、主制御手段と演出制御手段との連携を円滑に行わせることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第9の構成として、遊技の進行を制御することが可能な主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からの信号(コマンド等)に応じた演出を制御することが可能な演出制御手段(演出制御基板130)とを備えた遊技機において、所定の態様で作動(動作、発光、音出力、画像表示)可能な演出手段(第1可動部材73、第2可動部材74、演出ボタン17、各種LED、音声出力装置9、画像表示装置)と、取得条件の成立(始動口への遊技球の入球)によって取得された判定情報(特図判定情報)を保留記憶として記憶可能な記憶手段(主制御基板110)と、前記判定情報に基づいて、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定可能な判定手段(主制御基板110)と、電源供給の開始後に遊技の制御状態を初期化させるか、又は、電源供給の停止前の状態に復旧させる初期処理手段(主制御基板110)と、を備え、前記演出制御手段は、前記演出手段の初期作動(初期動作、初期発光、報知音出力、初期画面表示)と、前記演出手段の演出作動(演出動作、演出発光、演出音出力、演出画像表示)とを実行することが可能であり、前記判定手段の判定結果に応じて、表示手段(画像表示装置)に表示させた演出図柄の変動表示を伴う変動演出を実行することが可能であり、前記事前判定手段の判定結果に基づいて、複数回の前記変動演出にわたる所定の先読み予告演出(連続予告演出)を実行することが可能であり、前記先読み予告演出の実行中に停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧される場合、前記先読み予告演出を再開させず、電源供給が停止した前記変動演出の次に実行される前記変動演出において前記先読み予告演出とは異なる予告演出(例えば、代替予告演出)を実行可能であり、前記信号に応じた演出を実行することが可能な制御状態(客待ち状態、変動演出、大当たり演出)中に前記主制御手段から所定信号(電源投入指定コマンド、電源復旧指定コマンド等)を受信した場合、前記初期作動を実行することが可能である。そのため、主制御手段の制御状態と演出制御手段の制御状態とのズレを解消することが可能となり、主制御手段と演出制御手段との連携を円滑に行わせることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第10の構成として、遊技の進行を制御することが可能な主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からの信号(コマンド等)に応じた演出を制御することが可能な演出制御手段(演出制御基板130)とを備えた遊技機において、所定の態様で作動(動作、発光、音出力、画像表示)可能な演出手段(第1可動部材73、第2可動部材74、演出ボタン17、各種LED、音声出力装置9、画像表示装置)と、取得条件の成立(始動口への遊技球の入球)によって取得された判定情報(特図判定情報)を保留記憶として記憶可能な記憶手段(主制御基板110)と、前記判定情報に基づいて、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定可能な判定手段(主制御基板110)と、電源供給の開始後に遊技の制御状態を初期化させるか、又は、電源供給の停止前の状態に復旧させる初期処理手段(主制御基板110)と、を備え、前記演出制御手段は、前記演出手段の初期作動(初期動作、初期発光、報知音出力、初期画面表示)と、前記演出手段の演出作動(演出動作、演出発光、演出音出力、演出画像表示)とを実行することが可能であり、前記判定手段の判定結果に応じて、表示手段(画像表示装置)に表示させた演出図柄の変動表示を伴う変動演出を実行することが可能であり、複数回の前記変動演出にわたって前記特別遊技が実行される期待度を段階的に示唆する特定演出(例えば、アイコン変化演出)を実行することが可能であり、前記特定演出の実行中に停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧される場合、電源供給が停止した前記変動演出の次に実行される前記変動演出において前記特定演出を実行可能であるが、電源供給の停止前に示唆していた段階の続きからは実行せず、前記信号に応じた演出を実行することが可能な制御状態(客待ち状態、変動演出、大当たり演出)中に前記主制御手段から所定信号(電源投入指定コマンド、電源復旧指定コマンド等)を受信した場合、前記初期作動を実行することが可能である。そのため、主制御手段の制御状態と演出制御手段の制御状態とのズレを解消することが可能となり、主制御手段と演出制御手段との連携を円滑に行わせることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第11の構成として、遊技の進行を制御することが可能な主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からの信号(コマンド等)に応じた演出を制御することが可能な演出制御手段(演出制御基板130)とを備えた遊技機において、複数の報知態様の何れかに変化可能な発光手段(入賞口ランプNR)と、所定の態様で作動(動作、発光、音出力、画像表示)可能な演出手段(第1可動部材73、第2可動部材74、演出ボタン17、各種LED、音声出力装置9、画像表示装置)と、取得条件の成立(始動口への遊技球の入球)によって取得された判定情報(特図判定情報)を保留記憶として記憶可能な記憶手段(主制御基板110)と、前記判定情報に基づいて、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定可能な判定手段(主制御基板110)と、電源供給の開始後に遊技の制御状態を初期化させるか、又は、電源供給の停止前の状態に復旧させる初期処理手段(主制御基板110)と、を備え、前記演出制御手段は、前記演出手段の初期作動(初期動作、初期発光、報知音出力、初期画面表示)と、前記演出手段の演出作動(演出動作、演出発光、演出音出力、演出画像表示)とを実行することが可能であり、前記発光手段を特定の報知態様に変化させることで前記特別遊技が実行される期待度を示唆する変化演出(ランプ変化演出)を実行することが可能であり、前記変化演出の実行中に停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧される場合、前記発光手段を前記特定の報知態様とは異なる報知態様(白点灯又は消灯)に制御し、前記信号に応じた演出を実行することが可能な制御状態(客待ち状態、変動演出、大当たり演出)中に前記主制御手段から所定信号(電源投入指定コマンド、電源復旧指定コマンド等)を受信した場合、前記初期作動を実行することが可能である。そのため、主制御手段の制御状態と演出制御手段の制御状態とのズレを解消することが可能となり、主制御手段と演出制御手段との連携を円滑に行わせることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第12の構成として、遊技の進行を制御することが可能な主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からの信号(コマンド等)に応じた演出を制御することが可能な演出制御手段(演出制御基板130)とを備えた遊技機において、遊技の演出音(BGM、SE等)を出力することが可能な音出力手段(音声出力装置9)を備え、前記演出制御手段は、前記音出力手段から電源供給の開始を示す所定の報知音(電源投入報知音、電源復旧報知音等)を出力することが可能であり、前記信号に応じた演出を実行することが可能な制御状態(客待ち状態、変動演出、大当たり演出)中に前記主制御手段から所定信号(電源投入指定コマンド、電源復旧指定コマンド等)を受信した場合、前記所定の報知音を出力することが可能である。そのため、主制御手段の制御状態と演出制御手段の制御状態とのズレを解消することが可能となり、主制御手段と演出制御手段との連携を円滑に行わせることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第13の構成として、遊技の進行を制御することが可能な主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からの信号(コマンド等)に応じた演出を制御することが可能な演出制御手段(演出制御基板130)とを備えた遊技機において、遊技の演出音(BGM、SE等)を出力することが可能な音出力手段(音声出力装置9)を備え、前記演出制御手段は、前記音出力手段から電源供給の開始を示す所定の報知音(電源投入報知音、電源復旧報知音等)を出力することが可能であり、遊技が進行していない待機状態(客待ち状態)において客待ち演出を実行することが可能であり、前記客待ち演出の実行中に前記主制御手段から所定信号(電源投入指定コマンド、電源復旧指定コマンド等)を受信した場合、前記所定の報知音を出力することが可能である。そのため、主制御手段の制御状態と演出制御手段の制御状態とのズレを解消することが可能となり、主制御手段と演出制御手段との連携を円滑に行わせることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第14の構成として、遊技の進行を制御することが可能な主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からの信号(コマンド等)に応じた演出を制御することが可能な演出制御手段(演出制御基板130)とを備えた遊技機において、遊技の演出音(BGM、SE等)を出力することが可能な音出力手段(音声出力装置9)を備え、前記演出制御手段は、前記音出力手段から電源供給の開始を示す所定の報知音(電源投入報知音、電源復旧報知音等)を出力することが可能であり、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを報知するための変動演出を実行することが可能であり、前記変動演出の実行中に前記主制御手段から所定信号(電源投入指定コマンド、電源復旧指定コマンド等)を受信した場合、前記所定の報知音を出力することが可能である。そのため、主制御手段の制御状態と演出制御手段の制御状態とのズレを解消することが可能となり、主制御手段と演出制御手段との連携を円滑に行わせることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第15の構成として、遊技の進行を制御することが可能な主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からの信号(コマンド等)に応じた演出を制御することが可能な演出制御手段(演出制御基板130)とを備えた遊技機において、遊技の演出音(BGM、SE等)を出力することが可能な音出力手段(音声出力装置9)を備え、前記演出制御手段は、前記音出力手段から電源供給の開始を示す所定の報知音(電源投入報知音、電源復旧報知音等)を出力することが可能であり、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)の実行中に特別遊技演出(大当たり演出、オープニング演出、ラウンド演出、エンディング演出)を実行することが可能であり、前記特別遊技演出の実行中に前記主制御手段から所定信号(電源投入指定コマンド、電源復旧指定コマンド等)を受信した場合、前記所定の報知音を出力することが可能である。そのため、主制御手段の制御状態と演出制御手段の制御状態とのズレを解消することが可能となり、主制御手段と演出制御手段との連携を円滑に行わせることが可能となる。
<本実施形態に記載された発明の内容14>
従来の遊技機では、遊技の進行を制御するための主制御手段と、主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御するための演出制御手段とを備えたものが一般的である。このような遊技機の中には、演出画像を表示可能な表示手段を備えた遊技機があった(例えば、特開2016-187648号公報参照)。しかしながら、このような遊技機では、演出制御手段への電源供給が継続しているときに主制御手段への電源供給が停止された場合のことを考慮していなかった。
◆上記課題を解決するための第1の構成として、遊技の進行を制御することが可能な主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からの信号(コマンド等)に応じた演出を制御することが可能な演出制御手段(演出制御基板130)とを備えた遊技機において、演出画像(変動演出、大当たり演出等)を表示可能な表示手段(画像表示装置70、71)を備え、前記演出制御手段は、遊技が進行していない待機状態(客待ち状態)において前記表示手段に遊技待機画面(演出図柄の静止表示画面)を表示することが可能であり、前記遊技待機画面の表示中に前記主制御手段への電源供給が停止した場合、前記遊技待機画面の表示を継続することが可能である。そのため、主制御手段への電源供給が停止した際に遊技者に違和感を与えることがなくなり、遊技の興趣が低下することを防止することが可能となる。
<本実施形態に記載された発明の内容15>
従来の遊技機では、遊技の進行を制御するための主制御手段と、主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御するための演出制御手段とを備えたものが一般的である。このような遊技機の中には、所定の検出手段からの入力信号に基づいて異常報知を実行するものがあった(例えば、特開2017-113441号公報参照)。しかしながら、上記特許文献に記載された遊技機では、適切に異常報知が行われない可能性があった。
◆上記課題を解決するための第1の構成として、遊技を行うことが可能な遊技機において、所定の事象(始動入賞、磁気、電波等)を検出するための検出手段(始動口検出スイッチ、磁気検出センサ53a、電波検出センサ54a等)と、前記検出手段からの入力信号に基づき所定の制御(大当たり判定、異常判定等)を行う制御手段(主制御基板110及び/又は演出制御基板130)と、を備え、当該遊技機への電源供給が開始されたときに前記制御手段と前記検出手段とが非接続状態(コネクタ抜け、断線等)である場合、所定の異常報知(断線報知、磁気異常報知、電波異常報知等)を実行可能とした。そのため、適切に異常報知を行うことが可能となる。
◆上記課題を解決するための第2の構成として、遊技を行うことが可能な遊技機において、所定の事象(始動入賞、磁気、電波等)を検出する検出手段(始動口検出スイッチ、磁気検出センサ53a、電波検出センサ54a等)と、前記検出手段からの入力信号に基づき所定の制御(大当たり判定、異常判定等)を行う制御手段(主制御基板110及び/又は演出制御基板130)と、を備え、当該遊技機への電源供給が開始されたときに前記制御手段と前記検出手段とが非接続状態(コネクタ抜け、断線等)である場合、所定の異常報知(断線報知、磁気異常報知、電波異常報知等)を実行可能であり、前記所定の異常報知の実行中に前記制御手段と前記検出手段とが接続状態となった場合、所定期間(30秒経過、電源OFFまで等)にわたって前記所定の異常報知の実行を継続する。そのため、適切に異常報知を行うことが可能となる。
◆上記課題を解決するための第3の構成として、遊技を行うことが可能な遊技機において、所定の事象(始動入賞、磁気、電波等)を検出する検出手段(始動口検出スイッチ、磁気検出センサ53a、電波検出センサ54a等)と、前記検出手段からの入力信号に基づき所定の制御(大当たり判定、異常判定等)を行う制御手段(主制御基板110及び/又は演出制御基板130)と、を備え、当該遊技機への電源供給中において前記制御手段と前記検出手段とが非接続状態(コネクタ抜け、断線等)となった場合、所定の異常報知(断線報知、磁気異常報知、電波異常報知等)を実行可能とした。そのため、適切に異常報知を行うことが可能となる。
◆上記課題を解決するための第4の構成として、遊技を行うことが可能な遊技機において、所定の事象(始動入賞、磁気、電波等)を検出する検出手段(始動口検出スイッチ、磁気検出センサ53a、電波検出センサ54a等)と、前記検出手段からの入力信号に基づき所定の制御(大当たり判定、異常判定等)を行う制御手段(主制御基板110及び/又は演出制御基板130)と、を備え、当該遊技機への電源供給中において前記制御手段と前記検出手段とが非接続状態(コネクタ抜け、断線等)となった場合、所定の異常報知(断線報知、磁気異常報知、電波異常報知等)を実行可能であり、前記所定の異常報知の実行中に前記制御手段と前記検出手段とが接続状態となった場合、所定期間(30秒経過、電源OFFまで等)にわたって前記所定の異常報知の実行を継続する。そのため、適切に異常報知を行うことが可能となる。
<本実施形態に記載された発明の内容16>
従来の遊技機では、始動領域への遊技媒体の入賞に基づき取得した判定情報に基づき、遊技者に有利な大当たり遊技を実行するか否かを判定し、該判定の結果に応じた遊技演出を実行する遊技機が一般的である。このような遊技機の中には、遊技の進行を制御する主制御手段と、主制御手段からのコマンド(信号)に応じた演出を制御する演出制御手段とを備えたものがあった(例えば、特開2017-143904号公報参照)。しかしながら、上記特許文献に記載された遊技機では、主制御手段の制御状態と演出制御手段の制御状態とがズレた場合のことを考慮していなかった。
◆上記課題を解決するための第1の構成として、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からの信号(コマンド)に応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)とを備えた遊技機において、前記主制御手段は、第1始動条件の成立(第1始動口への入球)により取得した第1判定情報(特図判定情報)又は第2始動条件の成立(第2始動口への入球)により取得した第2判定情報(特図判定情報)に基づき特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づき図柄(特別図柄)の変動表示を実行する変動表示手段と、前記判定が未実行の前記第1判定情報を第1保留記憶として記憶すると共に、前記判定が未実行の前記第2判定情報を第2保留記憶として記憶する記憶手段と、通常遊技状態と遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記通常遊技状態において、前記第1判定情報の判定結果に基づく前記変動表示に対応するように複数の演出図柄の変動表示を伴う変動演出を実行することが可能であり、前記第1保留記憶の増加に応じて第1保留情報(第1保留アイコン)を表示領域(画像表示装置70)に追加表示すると共に、前記第1保留記憶の減少に応じて前記第1保留情報の各々をシフト表示させて減少させることが可能であり、前記変動演出において前記複数の演出図柄が仮停止しているときに、前記第1保留情報を演出動作(揺らぎ、回転等)させることが可能であり、前記第1保留情報が演出動作を行っている前記複数の演出図柄の仮停止中であって所定数(例えば1つ)よりも2つ多い特定数(例えば3つ)の前記第1保留情報の表示中に、前記第1保留記憶が前記所定数となる前記変動表示の開始時信号(保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信した場合、前記変動演出を開始し、前記特定数の前記第1保留情報うちの前記特定数に対応する前記第1保留情報(当該アイコン表示領域側から3番目の保留アイコン)をシフト表示することなく、前記所定数に対応する前記第1保留情報(少なくとも当該アイコン表示領域側から1番目の保留アイコン)をシフト表示する。そのため、主制御手段と演出制御手段との連携を円滑に行わせることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第2の構成として、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からの信号(コマンド)に応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)とを備えた遊技機において、前記主制御手段は、第1始動条件の成立(第1始動口への入球)により取得した第1判定情報(特図判定情報)又は第2始動条件の成立(第2始動口への入球)により取得した第2判定情報(特図判定情報)に基づき特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づき図柄(特別図柄)の変動表示を実行する変動表示手段と、前記判定が未実行の前記第1判定情報を第1保留記憶として記憶すると共に、前記判定が未実行の前記第2判定情報を第2保留記憶として記憶する記憶手段と、通常遊技状態と遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記通常遊技状態において、前記第1判定情報の判定結果に基づく前記変動表示に対応するように背景画像の前面で複数の演出図柄の変動表示を伴う変動演出を実行することが可能であり、前記第1保留記憶の各々に対応する第1保留情報(第1保留アイコン)を表示領域(画像表示装置70)に表示することが可能であり、前記変動演出において前記複数の演出図柄が仮停止しているときに、前記背景画像を演出動作(スクロール、変化等)させることが可能であり、前記背景画像が演出動作を行っている前記複数の演出図柄の仮停止中であって所定数(例えば1つ)よりも2つ多い特定数(例えば3つ)の前記第1保留情報の表示中に、前記第1保留記憶が前記所定数となる前記変動表示の開始時信号(保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信した場合、前記変動演出を開始し、前記特定数よりも1つ少ない数(例えば2つ)の前記第1保留情報を表示してから前記所定数(例えば1つ)の前記第1保留情報を表示する。そのため、主制御手段と演出制御手段との連携を円滑に行わせることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第3の構成として、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からの信号(コマンド)に応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)とを備えた遊技機において、前記主制御手段は、第1始動条件の成立(第1始動口への入球)により取得した第1判定情報(特図判定情報)又は第2始動条件の成立(第2始動口への入球)により取得した第2判定情報(特図判定情報)に基づき特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づき図柄(特別図柄)の変動表示を実行する変動表示手段と、前記判定が未実行の前記第1判定情報を第1保留記憶として記憶すると共に、前記判定が未実行の前記第2判定情報を第2保留記憶として記憶する記憶手段と、通常遊技状態と遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記通常遊技状態において、前記第1判定情報の判定結果に基づく前記変動表示に対応するように複数の演出図柄の変動表示を伴う変動演出を実行することが可能であり、前記第1保留記憶の数を示す第1保留数を第1表示領域(サブ第1保留表示器83)に表示することが可能であると共に、前記第1保留記憶の各々に対応する第1保留情報(第1保留アイコン)を第2表示領域(画像表示装置70)に表示することが可能であり、前記変動演出において前記複数の演出図柄が仮停止しているときに、前記演出図柄を構成する所定要素(キャラクタの触覚画像、図柄エフェクト画像)を演出動作(揺らぎ動作等)させることが可能であり、前記所定要素が演出動作を行っている前記複数の演出図柄の仮停止中であって所定数(例えば1つ)よりも2つ多い特定数(例えば3つ)の前記第1保留情報の表示中に、前記第1保留記憶が前記所定数となる前記変動表示の開始時信号(保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信した場合、前記変動演出の実行を開始し、前記第1表示領域において前記特定数よりも1つ少ない前記第1保留数(例えば2つ)を表示することなく前記所定数の前記第1保留数(例えば1つ)を表示し、前記第2表示領域において前記特定数よりも1つ少ない数(例えば2つ)の前記第1保留情報を表示してから前記所定数(例えば1つ)の前記第1保留情報を表示することを特徴とする。そのため、主制御手段と演出制御手段との連携を円滑に行わせることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第4の構成として、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からの信号(コマンド)に応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)とを備えた遊技機において、前記主制御手段は、第1始動条件の成立(第1始動口への入球)により取得した第1判定情報(特図判定情報)又は第2始動条件の成立(第2始動口への入球)により取得した第2判定情報(特図判定情報)に基づき特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づき図柄(特別図柄)の変動表示を実行する変動表示手段と、前記判定が未実行の前記第1判定情報を第1保留記憶として記憶すると共に、前記判定が未実行の前記第2判定情報を第2保留記憶として記憶する記憶手段と、通常遊技状態と遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記通常遊技状態において、前記第1判定情報の判定結果に基づく前記変動表示に対応するように複数の演出図柄の変動表示を伴う変動演出を実行することが可能であり、前記第1保留記憶の各々に対応する第1保留情報(第1保留アイコン)を表示領域(画像表示装置70)に表示することが可能であり、前記変動演出において前記複数の演出図柄が仮停止しているときに、前記第1保留情報を演出動作(揺らぎ、回転等)させることが可能であり、前記第1保留情報が演出動作を行っている前記複数の演出図柄の仮停止中であって所定数(例えば1つ)よりも3つ多い特定数(例えば4つ)の前記第1保留情報の表示中に、前記第1保留記憶が前記所定数となる前記変動表示の開始時信号(保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信した場合、前記変動演出を開始し、前記特定数よりも1つ少ない数(例えば3つ)の前記第1保留情報を表示することなく前記所定数(例えば1つ)の前記第1保留情報を表示する。そのため、主制御手段と演出制御手段との連携を円滑に行わせることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第5の構成として、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からの信号(コマンド)に応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)とを備えた遊技機において、前記主制御手段は、第1始動条件の成立(第1始動口への入球)により取得した第1判定情報(特図判定情報)又は第2始動条件の成立(第2始動口への入球)により取得した第2判定情報(特図判定情報)に基づき特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づき図柄(特別図柄)の変動表示を実行する変動表示手段と、前記判定が未実行の前記第1判定情報を第1保留記憶として記憶すると共に、前記判定が未実行の前記第2判定情報を第2保留記憶として記憶する記憶手段と、通常遊技状態と遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記通常遊技状態において、前記第1判定情報の判定結果に基づく前記変動表示に対応するように背景画像の前面で複数の演出図柄の変動表示を伴う変動演出を実行することが可能であり、前記第1保留記憶の各々に対応する第1保留情報(第1保留アイコン)を表示領域(画像表示装置70)に表示することが可能であり、前記変動演出において前記複数の演出図柄が仮停止しているときに、前記背景画像を演出動作(スクロール、変化等)させることが可能であり、前記背景画像が演出動作を行っている前記複数の演出図柄の仮停止中であって所定数(例えば1つ)よりも3つ多い特定数(例えば4つ)の前記第1保留情報の表示中に、前記第1保留記憶が前記所定数となる前記変動表示の開始時信号(保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信した場合、前記変動演出を開始し、前記特定数よりも1つ少ない数(例えば3つ)の前記第1保留情報を表示することなく前記特定数よりも2つ少ない数(例えば2つ)の前記第1保留情報を表示し、その後に前記所定数(例えば1つ)の前記第1保留情報を表示する。そのため、主制御手段と演出制御手段との連携を円滑に行わせることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第6の構成として、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からの信号(コマンド)に応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)とを備えた遊技機において、前記主制御手段は、第1始動条件の成立(第1始動口への入球)により取得した第1判定情報(特図判定情報)又は第2始動条件の成立(第2始動口への入球)により取得した第2判定情報(特図判定情報)に基づき特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づき図柄(特別図柄)の変動表示を実行する変動表示手段と、前記判定が未実行の前記第1判定情報を第1保留記憶として記憶すると共に、前記判定が未実行の前記第2判定情報を第2保留記憶として記憶する記憶手段と、通常遊技状態と遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記通常遊技状態において、前記第1判定情報の判定結果に基づく前記変動表示に対応するように複数の演出図柄の変動表示を伴う変動演出を実行することが可能であり、前記第1保留記憶の数を示す第1保留数を第1表示領域(サブ第1保留表示器83)に表示することが可能であると共に、前記第1保留記憶の各々に対応する第1保留情報(第1保留アイコン)を第2表示領域(画像表示装置70)に表示することが可能であり、前記変動演出において前記複数の演出図柄が仮停止しているときに、前記演出図柄を構成する所定要素(キャラクタの触覚画像、図柄エフェクト画像)を演出動作(揺らぎ動作等)させることが可能であり、前記所定要素が演出動作を行っている前記複数の演出図柄の仮停止中であって所定数(例えば1つ)よりも3つ多い特定数(例えば4つ)の前記第1保留情報の表示中に、前記第1保留記憶が前記所定数となる前記変動表示の開始時信号(保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信した場合、前記変動演出を開始し、前記第1表示領域において前記特定数よりも2つ少ない前記第1記憶数(例えば2つ)を表示することなく前記所定数の前記第1記憶数(例えば1つ)を表示し、前記第2表示領域において前記特定数よりも1つ少ない数(例えば3つ)の前記第1保留情報を表示することなく前記特定数よりも2つ少ない数(例えば2つ)の前記第1保留情報を表示し、その後に前記所定数(例えば1つ)の前記第1保留情報を表示する。そのため、主制御手段と演出制御手段との連携を円滑に行わせることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第7の構成として、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からの信号(コマンド)に応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)とを備えた遊技機において、前記主制御手段は、第1始動条件の成立(第1始動口への入球)により取得した第1判定情報(特図判定情報)又は第2始動条件の成立(第2始動口への入球)により取得した第2判定情報(特図判定情報)に基づき特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づき図柄(特別図柄)の変動表示を実行する変動表示手段と、通常遊技状態と遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記通常遊技状態において、前記第1判定情報の判定結果に基づく前記変動表示に対応するように複数の演出図柄の変動表示を伴う変動演出を実行することが可能であり、前記変動演出において前記複数の演出図柄が仮停止しているときに、前記演出図柄を構成する所定要素(キャラクタの触覚画像、図柄エフェクト画像)を演出動作(揺らぎ動作等)させることが可能であり、前記変動演出において前記所定要素が演出動作中であって仮停止している前記演出図柄が停止位置からズレているときに前記第1判定情報の判定結果に基づく前記変動表示の開始時信号(保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信した場合、前記変動演出の開始に伴って前記演出図柄を前記停止位置に表示してから変動表示させる。そのため、主制御手段と演出制御手段との連携を円滑に行わせることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第8の構成として、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からの信号(コマンド)に応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)とを備えた遊技機において、前記主制御手段は、第1始動条件の成立(第1始動口への入球)により取得した第1判定情報(特図判定情報)又は第2始動条件の成立(第2始動口への入球)により取得した第2判定情報(特図判定情報)に基づき特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づき図柄(特別図柄)の変動表示を実行する変動表示手段と、前記判定が未実行の前記第1判定情報を第1保留記憶として記憶すると共に、前記判定が未実行の前記第2判定情報を第2保留記憶として記憶する記憶手段と、通常遊技状態と遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記特定遊技状態において、前記第2判定情報の判定結果に基づく前記変動表示に対応するように変動演出(演出図柄70aの変動表示等)を実行することが可能であり、前記第2保留記憶の増加に応じて第2保留情報(第2保留アイコン)を表示領域(画像表示装置70)に追加表示すると共に、前記保留記憶の減少に応じて前記第2保留情報をシフト表示させて1つ減少させることが可能であり、所定数(例えば1つ)よりも2つ多い特定数(例えば3つ)の前記第2保留情報の表示中に、前記第2保留記憶が前記所定数となる前記変動表示の開始時信号(保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信した場合、前記変動演出を開始し、前記特定数の前記第2保留情報うちの前記特定数に対応する前記第2保留情報(当該アイコン表示領域側から3番目の保留アイコン)をシフト表示することなく、前記所定数に対応する前記第2保留情報(当該アイコン表示領域側から1~2番目の保留アイコン)をシフト表示する。そのため、主制御手段と演出制御手段との連携を円滑に行わせることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第9の構成として、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からの信号(コマンド)に応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)とを備えた遊技機において、前記主制御手段は、第1始動条件の成立(第1始動口への入球)により取得した第1判定情報(特図判定情報)又は第2始動条件の成立(第2始動口への入球)により取得した第2判定情報(特図判定情報)に基づき特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づき図柄(特別図柄)の変動表示を実行する変動表示手段と、前記判定が未実行の前記第1判定情報を第1保留記憶として記憶すると共に、前記判定が未実行の前記第2判定情報を第2保留記憶として記憶する記憶手段と、通常遊技状態と遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記特定遊技状態において、前記第2判定情報の判定結果に基づく前記変動表示に対応するように変動演出(演出図柄70aの変動表示等)を実行することが可能であり、前記第2保留記憶の各々に対応する第2保留情報(第2保留アイコン)を表示領域(画像表示装置70)に表示可能であり、所定数(例えば1つ)よりも2つ多い特定数(例えば3つ)の前記第2保留情報の表示中に、前記第2保留記憶が前記所定数となる前記変動表示の開始時信号(保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信した場合、前記変動演出を開始し、前記特定数よりも1つ少ない数(例えば2つ)の前記第2保留情報を表示してから前記所定数(例えば1つ)の前記第2保留情報を表示する。そのため、主制御手段と演出制御手段との連携を円滑に行わせることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第10の構成として、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からの信号(コマンド)に応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)とを備えた遊技機において、前記主制御手段は、第1始動条件の成立(第1始動口への入球)により取得した第1判定情報(特図判定情報)又は第2始動条件の成立(第2始動口への入球)により取得した第2判定情報(特図判定情報)に基づき特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づき図柄(特別図柄)の変動表示を実行する変動表示手段と、前記判定が未実行の前記第1判定情報を第1保留記憶として記憶すると共に、前記判定が未実行の前記第2判定情報を第2保留記憶として記憶する記憶手段と、通常遊技状態と遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記特定遊技状態において、前記第2判定情報の判定結果に基づく前記変動表示に対応するように変動演出(演出図柄70aの変動表示等)を実行することが可能であり、前記第2保留記憶の数を示す第2記憶数を第1表示領域(サブ第2保留表示器84)に表示することが可能であると共に、前記第2保留記憶の各々に対応する第2保留情報(第2保留アイコン)を第2表示領域(画像表示装置70)に表示することが可能であり、所定数(例えば1つ)よりも2つ多い特定数(例えば3つ)の前記第2保留情報の表示中に、前記第2保留記憶が前記所定数となる前記変動表示の開始時信号(保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信した場合、前記変動演出を開始し、前記第1表示領域において前記特定数よりも1つ少ない前記第2記憶数(例えば2つ)を表示することなく前記所定数の前記第2記憶数(例えば1つ)を表示し、前記第2表示領域において前記特定数よりも1つ少ない数(例えば2つ)の前記第2保留情報を表示してから前記所定数(例えば1つ)の前記第2保留情報を表示する。そのため、主制御手段と演出制御手段との連携を円滑に行わせることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第11の構成として、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からの信号(コマンド)に応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)とを備えた遊技機において、前記主制御手段は、第1始動条件の成立(第1始動口への入球)により取得した第1判定情報(特図判定情報)又は第2始動条件の成立(第2始動口への入球)により取得した第2判定情報(特図判定情報)に基づき特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づき図柄(特別図柄)の変動表示を実行する変動表示手段と、前記判定が未実行の前記第1判定情報を第1保留記憶として記憶すると共に、前記判定が未実行の前記第2判定情報を第2保留記憶として記憶する記憶手段と、通常遊技状態と遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記特定遊技状態において、前記第2判定情報の判定結果に基づく前記変動表示に対応するように変動演出(演出図柄70aの変動表示等)を実行することが可能であり、前記第2保留記憶の各々に対応する第2保留情報(第2保留アイコン)を表示領域(画像表示装置70)に表示することが可能であり、所定数(例えば1つ)よりも3つ多い特定数(例えば4つ)の前記第2保留情報の表示中に、前記第2保留記憶が前記所定数となる前記変動表示の開始時信号(保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信した場合、前記変動演出を開始し、前記特定数よりも1つ少ない数(例えば3つ)の前記第2保留情報を表示することなく前記所定数(例えば1つ)の前記第2保留情報を表示する。そのため、主制御手段と演出制御手段との連携を円滑に行わせることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第12の構成として、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からの信号(コマンド)に応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)とを備えた遊技機において、前記主制御手段は、第1始動条件の成立(第1始動口への入球)により取得した第1判定情報(特図判定情報)又は第2始動条件の成立(第2始動口への入球)により取得した第2判定情報(特図判定情報)に基づき特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づき図柄(特別図柄)の変動表示を実行する変動表示手段と、前記判定が未実行の前記第1判定情報を第1保留記憶として記憶すると共に、前記判定が未実行の前記第2判定情報を第2保留記憶として記憶する記憶手段と、通常遊技状態と遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記特定遊技状態において、前記第2判定情報の判定結果に基づく前記変動表示に対応するように変動演出(演出図柄70aの変動表示等)を実行することが可能であり、前記第2保留記憶の各々に対応する第2保留情報(第2保留アイコン)を表示領域(画像表示装置70)に表示することが可能であり、所定数(例えば1つ)よりも3つ多い特定数(例えば4つ)の前記第2保留情報の表示中に、前記第2保留記憶が前記所定数となる前記変動表示の開始時信号(保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信した場合、前記変動演出を開始し、前記特定数よりも1つ少ない数(例えば3つ)の前記第2保留情報を表示することなく前記特定数よりも2つ少ない数(例えば2つ)の前記第2保留情報を表示し、その後に前記所定数(例えば1つ)の前記第2保留情報を表示する。そのため、主制御手段と演出制御手段との連携を円滑に行わせることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第13の構成として、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からの信号(コマンド)に応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)とを備えた遊技機において、前記主制御手段は、第1始動条件の成立(第1始動口への入球)により取得した第1判定情報(特図判定情報)又は第2始動条件の成立(第2始動口への入球)により取得した第2判定情報(特図判定情報)に基づき特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づき図柄(特別図柄)の変動表示を実行する変動表示手段と、前記判定が未実行の前記第1判定情報を第1保留記憶として記憶すると共に、前記判定が未実行の前記第2判定情報を第2保留記憶として記憶する記憶手段と、通常遊技状態と遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記特定遊技状態において、前記第2判定情報の判定結果に基づく前記変動表示に対応するように変動演出(演出図柄70aの変動表示等)を実行することが可能であり、前記第2保留記憶の数を示す第2記憶数を第1表示領域(サブ第2保留表示器84)に表示することが可能であると共に、前記第2保留記憶の各々に対応する第2保留情報(第2保留アイコン)を第2表示領域(画像表示装置70)に表示することが可能であり、所定数(例えば1つ)よりも3つ多い特定数(例えば4つ)の前記第2保留情報の表示中に、前記第2保留記憶が前記所定数となる前記変動表示の開始時信号(保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信した場合、前記変動演出を開始し、前記第1表示領域において前記特定数よりも2つ少ない前記第2記憶数(例えば2つ)を表示することなく前記所定数の前記第2記憶数(例えば1つ)を表示し、前記第2表示領域において前記特定数よりも1つ少ない数(例えば3つ)の前記第2保留情報を表示することなく前記特定数よりも2つ少ない数(例えば2つ)の前記第2保留情報を表示し、その後に前記所定数(例えば1つ)の前記第2保留情報を表示する。そのため、主制御手段と演出制御手段との連携を円滑に行わせることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第14の構成として、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からの信号(コマンド)に応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)とを備えた遊技機において、前記主制御手段は、第1始動条件の成立(第1始動口への入球)により取得した第1判定情報(特図判定情報)又は第2始動条件の成立(第2始動口への入球)により取得した第2判定情報(特図判定情報)に基づき特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づき図柄(特別図柄)の変動表示を実行する変動表示手段と、通常遊技状態と遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記特定遊技状態において、前記第2判定情報の判定結果に基づく前記変動表示に対応するように演出図柄の変動表示を伴う変動演出を実行することが可能であり、前記変動演出において仮停止している前記演出図柄が停止位置からズレているときに前記第2判定情報の判定結果に基づく前記変動表示の開始時信号(保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信した場合、前記変動演出の開始に伴って前記演出図柄を前記停止位置に表示してから変動表示させる。そのため、主制御手段と演出制御手段との連携を円滑に行わせることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第15の構成として、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からの信号に応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)とを備えた遊技機において、前記主制御手段は、始動条件の成立(始動口への入球)により取得した判定情報(特図判定情報)に基づき特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づき図柄(特別図柄)の変動表示を実行する変動表示手段と、前記判定が未実行の前記判定情報を保留記憶として記憶する記憶手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記判定情報の判定結果に基づく前記変動表示に対応するように変動演出(演出図柄70aの変動表示等)を実行することが可能であり、前記保留記憶の増加に応じて保留情報(保留アイコン)を表示領域(画像表示装置70)に追加表示すると共に、前記保留記憶の減少に応じて前記保留情報をシフト表示させて1つを実行情報(当該アイコン)として表示することが可能であり、所定数(例えば1つ)よりも2つ多い特定数(例えば3つ)の前記保留情報の表示中に、前記保留記憶が前記所定数となる前記変動表示の開始時信号(保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信した場合、前記実行情報を消去して前記変動演出を開始し、前記特定数の前記保留情報うちの前記特定数に対応する前記保留情報(当該アイコン表示領域側から3番目の保留アイコン)をシフト表示することなく、必要分の前記保留情報(当該アイコン表示領域側から1~2番目の保留アイコン)をシフト表示させて1つを前記実行情報として表示する。そのため、主制御手段と演出制御手段との連携を円滑に行わせることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第16の構成として、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からの信号に応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)とを備えた遊技機において、前記主制御手段は、始動条件の成立(始動口への入球)により取得した判定情報(特図判定情報)に基づき特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づき図柄(特別図柄)の変動表示を実行する変動表示手段と、前記判定が未実行の前記判定情報を保留記憶として記憶する記憶手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記変動表示に対応するように変動演出(演出図柄70aの変動表示等)を実行することが可能であり、前記保留記憶の各々に対応する保留情報(保留アイコン)を表示領域(画像表示装置70)に表示すると共に、前記変動表示が開始された前記保留情報を実行情報(当該アイコン)として表示することが可能であり、所定数(例えば1つ)よりも2つ多い特定数(例えば3つ)の前記保留情報の表示中に、前記保留記憶が前記所定数となる前記変動表示の開始時信号(保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信した場合、前記実行情報を消去すると共に、前記変動演出を開始し、前記特定数よりも1つ少ない数(例えば2つ)の前記保留情報を表示してから前記所定数(例えば1つ)の前記保留情報と前記実行情報とを表示する。そのため、主制御手段と演出制御手段との連携を円滑に行わせることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第17の構成として、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からの信号に応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)とを備えた遊技機において、前記主制御手段は、始動条件の成立(始動口への入球)により取得した判定情報(特図判定情報)に基づき特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づき図柄(特別図柄)の変動表示を実行する変動表示手段と、前記判定が未実行の前記判定情報を保留記憶として記憶する記憶手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記変動表示に対応するように変動演出(演出図柄70aの変動表示等)を実行することが可能であり、前記保留記憶の数を示す保留数を第1表示領域(サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、第1特図保留数表示領域70E、第2特図保留数表示領域70F)に表示することが可能であり、前記保留記憶の各々に対応する保留情報(保留アイコン)を第2表示領域(保留アイコン表示領域)に表示すると共に、前記変動表示が開始された前記保留情報を実行情報(当該アイコン)として表示することが可能であり、所定数(例えば1つ)よりも2つ多い特定数(例えば3つ)の前記保留情報の表示中に、前記保留記憶が前記所定数となる前記変動表示の開始時信号(保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信した場合、前記実行情報を消去すると共に、前記変動演出を開始し、前記第1表示領域において前記特定数よりも1つ少ない前記保留数(例えば2つ)を表示することなく前記所定数の前記保留数(例えば1つ)を表示し、前記第2表示領域において前記特定数よりも1つ少ない数(例えば2つ)の前記保留情報を表示してから前記所定数(例えば1つ)の前記保留情報と前記実行情報とを表示する。そのため、主制御手段と演出制御手段との連携を円滑に行わせることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第18の構成として、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からの信号に応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)とを備えた遊技機において、前記主制御手段は、始動条件の成立(始動口への入球)により取得した判定情報(特図判定情報)に基づき特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づき図柄(特別図柄)の変動表示を実行する変動表示手段と、前記判定が未実行の前記判定情報を保留記憶として記憶する記憶手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記変動表示に対応するように変動演出(演出図柄70aの変動表示等)を実行することが可能であり、前記保留記憶の各々に対応する保留情報(保留アイコン)を表示領域(画像表示装置70)に表示すると共に、前記変動表示が開始された前記保留情報を実行情報(当該アイコン)として表示することが可能であり、所定数(例えば1つ)よりも3つ多い特定数(例えば4つ)の前記保留情報の表示中に、前記保留記憶が前記所定数となる前記変動表示の開始時信号(保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信した場合、前記実行情報を消去すると共に、前記変動演出を開始し、前記特定数よりも1つ少ない数(例えば3つ)の前記保留情報を表示することなく前記所定数(例えば1つ)の前記保留情報と前記実行情報とを表示する。そのため、主制御手段と演出制御手段との連携を円滑に行わせることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第19の構成として、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からの信号に応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)とを備えた遊技機において、前記主制御手段は、始動条件の成立(始動口への入球)により取得した判定情報(特図判定情報)に基づき特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づき図柄(特別図柄)の変動表示を実行する変動表示手段と、前記判定が未実行の前記判定情報を保留記憶として記憶する記憶手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記変動表示に対応するように変動演出(演出図柄70aの変動表示等)を実行することが可能であり、前記保留記憶の各々に対応する保留情報(保留アイコン)を表示領域(画像表示装置70)に表示すると共に、前記変動表示が開始された前記保留情報を実行情報(当該アイコン)として表示することが可能であり、所定数(例えば1つ)よりも3つ多い特定数(例えば4つ)の前記保留情報の表示中に、前記保留記憶が前記所定数となる前記変動表示の開始時信号(保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信した場合、前記実行情報を消去すると共に、前記変動演出を開始し、前記特定数よりも1つ少ない数(例えば3つ)の前記保留情報を表示することなく前記特定数よりも2つ少ない数(例えば2つ)の前記保留情報を表示し、その後に前記所定数(例えば1つ)の前記保留情報と前記実行情報とを表示する。そのため、主制御手段と演出制御手段との連携を円滑に行わせることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第20の構成として、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からの信号に応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)とを備えた遊技機において、前記主制御手段は、始動条件の成立(始動口への入球)により取得した判定情報(特図判定情報)に基づき特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づき図柄(特別図柄)の変動表示を実行する変動表示手段と、前記判定が未実行の前記判定情報を保留記憶として記憶する記憶手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記変動表示に対応するように変動演出(演出図柄70aの変動表示等)を実行することが可能であり、前記保留記憶の数を示す保留数を第1表示領域(サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、第1特図保留数表示領域70E、第2特図保留数表示領域70F)に表示することが可能であり、前記保留記憶の各々に対応する保留情報(保留アイコン)を第2表示領域(保留アイコン表示領域)に表示すると共に、前記変動表示が開始された前記保留情報を実行情報(当該アイコン)として表示することが可能であり、所定数(例えば1つ)よりも3つ多い特定数(例えば4つ)の前記保留情報の表示中に、前記保留記憶が前記所定数となる前記変動表示の開始時信号(保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信した場合、前記実行情報を消去すると共に、前記変動演出を開始し、前記第1表示領域において前記特定数よりも2つ少ない前記保留数(例えば2つ)を表示することなく前記所定数の前記保留数(例えば1つ)を表示し、前記第2表示領域において前記特定数よりも1つ少ない数(例えば3つ)の前記保留情報を表示することなく前記特定数よりも2つ少ない数(例えば2つ)の前記保留情報を表示し、その後に前記所定数(例えば1つ)の前記保留情報と前記実行情報とを表示する。そのため、主制御手段と演出制御手段との連携を円滑に行わせることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第21の構成として、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からの信号(コマンド)に応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)とを備えた遊技機において、前記主制御手段は、始動条件の成立(始動口への入球)により取得した判定情報(特図判定情報)に基づき特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づき図柄(特別図柄)の変動表示を実行する変動表示手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記変動表示に対応するように演出図柄の変動表示を伴う変動演出を実行することが可能であり、前記変動演出において仮停止している前記演出図柄が停止位置からズレているときに前記変動表示の開始時信号(保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信した場合、前記変動演出の開始に伴って前記演出図柄を前記停止位置に表示してから変動表示させる。そのため、主制御手段と演出制御手段との連携を円滑に行わせることが可能となる。
<本実施形態に記載された発明の内容17>
従来の遊技機では、始動条件の成立に基づき取得した判定情報に基づき、遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かを判定し、該判定の結果に応じた遊技演出を実行する遊技機が一般的である。このような遊技機では、所定の演出装置(演出ボタン、可動部材等)を用いて演出を実行するようなものも知られている(例えば、特開2019-033816号公報参照)。しかしながら、上記特許文献に記載されたような遊技機では、遊技の興趣が低いという問題があった。
◆上記課題を解決するための第1の構成として、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、遊技者が操作可能な操作手段(演出ボタン17、演出レバー24)と、取得条件の成立(第1始動口45又は第2始動口47への遊技球の入賞)に基づき判定情報(特図判定情報)を取得する取得手段(主制御基板110)と、前記判定情報に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する判定手段(主制御基板110)と、前記判定手段の判定結果に応じて遊技演出(変動演出)を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記遊技演出の実行中に前記操作手段を振動させる振動演出を実行可能であり、前記遊技演出には、第1演出(リーチ前演出)よりも後に第2演出(リーチ後演出)が実行される特定遊技演出(リーチ変動演出)を含み、前記振動演出には、第1振動演出(セリフ予告演出時、ステップアップ予告演出時、擬似連演出時、発展演出時等の1秒間の振動演出)と、前記第1振動演出とは異なる第2振動演出(カットイン演出時、決め成功演出時、確定演出時、図柄揃い時等の3秒以上の振動演出)とを含み、前記特定遊技演出では、前記第2演出中よりも、前記第1演出中の方が、前記第1振動演出が実行され易なっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第2の構成として、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、遊技者が操作可能な操作手段(演出ボタン17、演出レバー24)と、取得条件の成立(第1始動口45又は第2始動口47への遊技球の入賞)に基づき判定情報(特図判定情報)を取得する取得手段(主制御基板110)と、前記判定情報に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する判定手段(主制御基板110)と、前記判定手段の判定結果に応じて遊技演出(変動演出)を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記遊技演出の実行中に前記操作手段を振動させる振動演出を実行可能であり、前記遊技演出には、所定回数(例えば1回又は2回)の所定演出(擬似連演出)が実行された後に前記特別遊技の実行を期待させる特定演出(リーチ演出)が実行される特定遊技演出(リーチ変動演出)を含み、前記振動演出には、第1振動演出(セリフ予告演出時、ステップアップ予告演出時、擬似連演出時、発展演出時等の1秒間の振動演出)と、前記第1振動演出とは異なる第2振動演出(カットイン演出時、決め成功演出時、確定演出時、図柄揃い時等の3秒以上の振動演出)とを含み、前記特定遊技演出では、前記第1振動演出が実行されない場合よりも、前記第1振動演出が実行される場合の方が、前記第2振動演出が実行され易くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第3の構成として、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、遊技者が操作可能な操作手段(演出ボタン17、演出レバー24)と、取得条件の成立(第1始動口45又は第2始動口47への遊技球の入賞)に基づき判定情報(特図判定情報)を取得する取得手段(主制御基板110)と、前記判定情報に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する判定手段(主制御基板110)と、前記判定手段の判定結果に応じて遊技演出(変動演出)を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記遊技演出の実行中に、前記特別遊技が実行される可能性があることを示唆する示唆演出(先読みエフェクト演出、先読み動作演出)と、前記操作手段を振動させる振動演出(先読み振動演出、セリフ予告演出、カットイン演出、決め成功演出等)とを実行可能であり、前記振動演出には、操作促進表示中の前記操作手段の操作に応じて実行される第1振動演出(セリフ予告演出、カットイン演出、決め成功演出等)と、前記操作促進表示を伴わずに実行される第2振動演出(先読み振動演出等)とを含み、前記遊技演出の開始後の所定期間(演出図柄70aの最初の高速変動が終了するまで)において、前記示唆演出が実行される場合よりも、前記第2振動演出が実行される場合の方が、前記特別遊技が実行される期待度が高くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第4の構成として、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、遊技者が操作可能な操作手段(演出ボタン17、演出レバー24)と、取得条件の成立(第1始動口45又は第2始動口47への遊技球の入賞)に基づき判定情報(特図判定情報)を取得する取得手段(主制御基板110)と、前記判定情報に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する判定手段(主制御基板110)と、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する遊技状態制御手段(主制御基板110)と、前記判定手段の判定結果に応じて複数種類の演出図柄を変動表示させる変動演出を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記変動演出の実行中に前記操作手段を振動させる振動演出を実行可能であり、前記変動演出には、第1種別の演出図柄(偶数図柄)によってリーチ演出が実行される第1特定変動演出と、第2種別の演出図柄(「7」以外の奇数図柄)によってリーチ演出が実行される第2特定変動演出と、第3種別の演出図柄(「7」図柄)によってリーチ演出が実行される第3特定変動演出とを含み、前記振動演出には、第1振動演出(セリフ予告演出時、ステップアップ予告演出時、擬似連演出時、発展演出時等の1秒間の振動演出)と、前記第1振動演出とは異なる第2振動演出(カットイン演出時、決め成功演出時、確定演出時等の3秒以上の振動演出)とを含み、前記通常遊技状態では、前記第2特定変動演出よりも前記第1特定変動演出が実行され易く、前記第1特定変動演出よりも前記第3特定変動演出が実行され難く、前記第1特定変動演出が実行される場合よりも、前記第3特定変動演出が実行される場合の方が、前記第2振動演出が実行され易くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第5の構成として、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、遊技者が操作可能な操作手段(演出ボタン17、演出レバー24)と、取得条件の成立(第1始動口45又は第2始動口47への遊技球の入賞)に基づき判定情報(特図判定情報)を取得する取得手段(主制御基板110)と、前記判定情報に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する判定手段(主制御基板110)と、前記判定手段の判定結果に応じて遊技演出(変動演出)を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記遊技演出の実行中に前記操作手段を振動させる振動演出(先読み振動演出、セリフ予告演出、カットイン演出、決め成功演出等)を実行可能であり、前記振動演出には、操作促進表示中の前記操作手段の操作に応じて実行される第1振動演出(セリフ予告演出、カットイン演出、決め成功演出等)と、前記操作促進表示を伴わずに実行される第2振動演出(先読み振動演出等)とを含み、前記第1振動演出が実行されるときは前記操作手段の操作に応じた所定の演出音(操作促進画像の表示効果音、演出ボタンの操作に応じた演出音、役物の作動効果音)が出力される一方、前記第2振動演出が実行されるときは前記所定の演出音が出力されないようになっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第6の構成として、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、遊技者が操作可能な操作手段(演出ボタン17、演出レバー24)と、取得条件の成立(第1始動口45又は第2始動口47への遊技球の入賞)に基づき判定情報(特図判定情報)を取得する取得手段(主制御基板110)と、前記判定情報に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する判定手段(主制御基板110)と、前記判定手段の判定結果に応じて遊技演出(変動演出)を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記遊技演出の実行中に前記操作手段を振動させる振動演出を実行可能であり、前記遊技演出には、前記特別遊技の実行を期待させる特定演出(リーチ演出)が実行される特定遊技演出(リーチ変動演出)を含み、前記振動演出には、操作促進表示中の前記操作手段の操作に応じて実行される第1振動演出(セリフ予告演出、カットイン演出、決め成功演出等)と、前記操作促進表示を伴わずに実行される第2振動演出(先読み振動演出等)とを含み、前記第1振動演出が実行されるときは前記操作手段の操作に関連する所定の演出画像(操作促進画像、演出ボタンの操作に応じた演出画像)が表示される一方、前記第2振動演出が実行されるときは前記所定の演出画像が表示されず、前記特別遊技が実行される前記特定遊技演出(大当たりのリーチ変動演出)では、前記特定演出の開始前における前記第2振動演出の実行回数(最大3回)よりも、前記特定演出の開始後における前記第2振動演出の実行回数(最大7回)の方が多くなり易いようになっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第7の構成として、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、遊技者が操作可能な操作手段(演出ボタン17、演出レバー24)と、取得条件の成立(第1始動口45又は第2始動口47への遊技球の入賞)に基づき判定情報(特図判定情報)を取得する取得手段(主制御基板110)と、前記判定情報に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する判定手段(主制御基板110)と、前記判定手段の判定結果に応じて遊技演出(変動演出)を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記操作手段は、第1操作手段(演出ボタン17)と、前記第1操作手段とは異なる第2操作手段(演出レバー24)とを含み、前記演出制御手段は、前記遊技演出の実行中に前記第1操作手段を振動させる振動演出(先読み振動演出、セリフ予告演出、カットイン演出、決め成功演出等)を実行可能であり、前記第2操作手段の操作中に前記振動演出が実行されると、前記振動演出に係る振動が前記第2操作手段を介して遊技者に伝達されるようになっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第8の構成として、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、遊技枠(遊技盤取付枠3とガラス枠4からなる枠体)の前面側に設けられる枠演出部(演出ボタン17(ボタン振動モータ)、演出レバー(レバー振動モータ)、枠可動部材)と、取得条件の成立(第1始動口45又は第2始動口47への遊技球の入賞)に基づき判定情報(特図判定情報)を取得する取得手段(主制御基板110)と、前記判定情報に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する判定手段(主制御基板110)と、前記判定手段の判定結果に応じて遊技演出(変動演出)を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記遊技演出の実行中に前記特別遊技が実行される期待度を示唆する示唆演出(大当たり予告演出)を実行可能であり、前記示唆演出の実行中に前記枠演出部を作動(動作、振動)させる作動演出(振動演出、動作演出等)を実行可能であり、前記示唆演出には、第1示唆演出(弱予告、リーチ前予告演出)と、前記第1示唆演出よりも前記期待度が高い第2示唆演出(強予告、リーチ後予告演出)とを含み、前記第1示唆演出が実行される場合よりも、前記第2示唆演出が実行される場合の方が、前記作動演出が実行され易く、前記第1示唆演出の実行中に前記作動演出が実行されない場合よりも、前記第1示唆演出の実行中に前記作動演出が実行される場合の方が、前記特別遊技が実行される期待度が高くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第9の構成として、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、遊技者が操作可能な操作手段(演出ボタン17、演出レバー24)と、取得条件の成立(第1始動口45又は第2始動口47への遊技球の入賞)に基づき判定情報(特図判定情報)を取得する取得手段(主制御基板110)と、前記判定情報に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する判定手段(主制御基板110)と、前記判定手段の判定結果に応じて遊技演出(変動演出)を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、第1演出モード(演出モードA~C)と、第2演出モード(演出モードD~G)とに制御可能であり、前記遊技演出の実行中に前記操作手段を振動させる振動演出を実行可能であり、前記振動演出には、操作促進表示中の前記操作手段の操作に応じて実行される第1振動演出(セリフ予告演出時、カットイン演出時、決め成功演出時等の振動演出)と、前記操作促進表示を伴わずに実行される第2振動演出(先読み振動演出、ステップアップ予告演出時等の振動演出)とを含み、前記第1演出モードと前記第2演出モードとで、前記第2振動演出が実行された場合の前記特別遊技が実行される期待度が異なるようになっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第10の構成として、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、遊技者が操作可能な操作手段(演出ボタン17、演出レバー24)と、取得条件の成立(第1始動口45又は第2始動口47への遊技球の入賞)に基づき判定情報(特図判定情報)を取得する取得手段(主制御基板110)と、前記判定情報に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する判定手段(主制御基板110)と、前記判定手段の判定結果に応じて遊技演出(変動演出)を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、第1演出モード(演出モードA~C)と、第2演出モード(演出モードD~G)とに制御可能であり、前記遊技演出の実行中に前記操作手段を振動させる振動演出を実行可能であり、前記振動演出には、操作促進表示中の前記操作手段の操作に応じて実行される第1振動演出(セリフ予告演出時、カットイン演出時、決め成功演出時等の振動演出)と、前記操作促進表示を伴わずに実行される第2振動演出(先読み振動演出、ステップアップ予告演出時等の振動演出)とを含み、前記第1演出モードと前記第2演出モードとで、前記第1振動演出が実行された場合の前記特別遊技が実行される期待度が異なるようになっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第11の構成として、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、遊技枠(遊技盤取付枠3とガラス枠4からなる枠体)の前面側に設けられる枠演出部(演出ボタン17(ボタン振動モータ)、演出レバー(レバー振動モータ)、枠可動部材)と、取得条件の成立(第1始動口45又は第2始動口47への遊技球の入賞)に基づき判定情報(特図判定情報)を取得する取得手段(主制御基板110)と、前記判定情報に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する判定手段(主制御基板110)と、前記判定手段の判定結果に応じて遊技演出(変動演出)を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記遊技演出の実行中に前記枠演出部を第1状態(待機状態、消光状態)から第2状態(振動状態、動作状態、所定の発光状態)に変化させる変化演出(振動演出、動作演出、発光演出等)を実行可能であり、前記変動演出には、第1演出(リーチ前演出)よりも後に第2演出(リーチ後演出)が実行される特定遊技演出(リーチ変動演出)を含み、前記第1演出の実行中に前記変化演出が実行されない場合よりも、前記変化演出が実行される場合の方が、前記特別遊技が実行される期待度が高く、前記特別遊技が実行される前記特定遊技演出(大当たりのリーチ変動演出)では、前記第1演出の実行中に前記変化演出が実行されるか否かに拘らず、前記第2演出の実行中に前記変化演出が実行されるようになっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第12の構成として、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、遊技者が操作可能な操作手段(演出ボタン17、演出レバー24)と、取得条件の成立(第1始動口45又は第2始動口47への遊技球の入賞)に基づき判定情報(特図判定情報)を取得する取得手段(主制御基板110)と、前記判定情報に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する判定手段(主制御基板110)と、前記判定手段の判定結果に応じて遊技演出(変動演出)を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記遊技演出の実行中に前記操作手段を振動させる振動演出を実行可能であり、前記振動演出には、操作促進表示中の前記操作手段の操作に応じて実行される第1振動演出(セリフ予告演出時、擬似連演出時、発展演出時、カットイン演出等の振動演出うちの1つ)と、前記操作促進表示を伴わずに実行される第2振動演出(ステップアップ予告演出時、図柄揃い時、C図柄揃い時の振動演出のうちの1つ)とを含み、前記第1振動演出は、前記特別遊技が実行される期待度が異なる複数の振動態様(セリフ予告演出時や擬似連演出時や発展演出時の振動演出であれば1秒間の弱振動又は強振動、カットイン演出時の振動演出であれば3秒間の弱振動又は強振動)の何れかで実行され、前記第2振動演出は、所定演出(ステップアップ予告演出、図柄揃い、C図柄揃い)を行うときに予め定められた一の振動態様(ステップアップ予告演出時の振動演出であれば1秒間の弱振動、図柄揃い時の振動演出であれば4秒間の強振動、C図柄揃い時であれば1秒間の強振動)で実行されるようになっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第13の構成として、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、遊技者が操作可能な操作手段(演出ボタン17、演出レバー24)と、取得条件の成立(第1始動口45又は第2始動口47への遊技球の入賞)に基づき判定情報(特図判定情報)を取得する取得手段(主制御基板110)と、前記判定情報に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する判定手段(主制御基板110)と、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する遊技状態制御手段(主制御基板110)と、前記判定手段の判定結果に応じて遊技演出(変動演出)を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記遊技演出の実行中に前記操作手段を振動させる振動演出を実行可能であり、前記振動演出には、所定振動演出(先読み振動演出、セリフ予告演出時、ステップアップ予告演出時等の1秒間の振動演出)と、前記所定振動演出とは異なる特定振動演出(決め成功演出時、図柄揃い時等の3秒以上の振動演出)とを含み、前記所定振動演出には、操作促進表示中の前記操作手段の操作に応じて実行される第1振動演出(セリフ予告演出時の振動演出)と、前記操作促進表示を伴わずに実行される第2振動演出(先読み振動演出、ステップアップ予告演出時の振動演出のうちの1つ)とを含み、前記特別遊技が実行される前記遊技演出では、前記第1振動演出が実行される場合と、前記第2振動演出が実行される場合とで、その後に前記特定振動演出が実行される割合が異なり、前記特定遊技状態中よりも、前記通常遊技状態中の方が、前記第2振動演出が実行され易くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第14の構成として、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、遊技者が操作可能な操作手段(演出ボタン17、演出レバー24)と、取得条件の成立(第1始動口45又は第2始動口47への遊技球の入賞)に基づき判定情報(特図判定情報)を取得する取得手段(主制御基板110)と、前記判定情報に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する判定手段(主制御基板110)と、前記判定手段の判定結果に応じて複数種類の演出図柄を変動表示させる変動演出を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記変動演出の実行中に、前記特別遊技の実行を示唆する特別演出(決め成功演出、確定演出等)と、前記操作手段を複数の振動態様の何れかで振動させる振動演出(先読み振動演出、セリフ予告演出時、ステップアップ予告演出時、擬似連演出時、発展演出時、カットイン演出時、決め成功演出時、確定演出時、図柄揃い時、C図柄揃い時等の振動演出)とを実行可能であり、前記特別遊技が実行される変動演出が実行される場合、前記特別遊技の実行を示唆する演出図柄の種別(偶数図柄、「7」以外の奇数図柄、「7」図柄)によって前記振動演出の実行態様(実行の有無、実行タイミング等)が異なり、前記特別演出の実行に伴って前記振動演出が実行される場合、前記特別遊技の実行を示唆することになる演出図柄の種類に拘らずに前記振動演出の振動態様は同一となるようになっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第15の構成として、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、遊技者が操作可能な操作手段(演出ボタン17、演出レバー24)と、取得条件の成立(第1始動口45又は第2始動口47への遊技球の入賞)に基づき判定情報(特図判定情報)を取得する取得手段(主制御基板110)と、前記判定情報に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する判定手段(主制御基板110)と、前記判定手段の判定結果に応じて遊技演出(変動演出)を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記操作手段は、第1操作手段(演出ボタン17)と、前記第1操作手段とは異なる第2操作手段(演出レバー24)とを含み、前記演出制御手段は、前記遊技演出の実行中に前記第1操作手段を振動させる振動演出(先読み振動演出、セリフ予告演出、カットイン演出、決め成功演出等)を実行可能であり、前記振動演出には、操作促進表示中の前記第1操作手段の操作に応じて実行される第1振動演出(セリフ予告演出時、カットイン演出時、決め成功演出時等の振動演出)と、前記操作促進表示を伴わずに実行される第2振動演出(先読み振動演出、ステップアップ予告演出時等の振動演出)とを含み、前記第1振動演出は、前記第1操作手段の操作タイミングによって振動の開始タイミングが異なり、前記第2振動演出は、振動の開始タイミングが予め定められており、前記第2操作手段の操作中に前記振動演出が実行されると、前記振動演出に係る振動が前記第2操作手段を介して遊技者に伝達されるようになっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第16の構成として、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、遊技者が操作可能な操作手段(演出ボタン17、演出レバー24)と、取得条件の成立(第1始動口45又は第2始動口47への遊技球の入賞)に基づき判定情報(特図判定情報)を取得する取得手段(主制御基板110)と、前記判定情報に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する判定手段(主制御基板110)と、前記判定手段の判定結果に応じて遊技演出(変動演出)を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記操作手段を振動させる振動演出を実行可能であり、前記操作手段の有効期間には、第1有効期間(セリフ予告演出、擬似連演出、発展演出時、カットイン演出、決め演出、再抽選演出等に係る有効期間)と、前記第1有効期間とは異なる第2有効期間(客待ち中有効期間)とを含み、前記第2有効期間中に前記操作手段が操作される場合よりも、前記第1有効期間中に前記操作手段が操作される場合の方が、前記振動演出が実行され易くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第17の構成として、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、遊技者が操作可能な操作手段(演出ボタン17、演出レバー24)と、取得条件の成立(第1始動口45又は第2始動口47への遊技球の入賞)に基づき判定情報(特図判定情報)を取得する取得手段(主制御基板110)と、前記判定情報に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する判定手段(主制御基板110)と、前記判定手段の判定結果に応じて遊技演出(変動演出)を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記操作手段を振動させる振動演出を実行可能であり、前記操作手段の有効期間には、第1有効期間(セリフ予告演出等に係る有効期間)と、前記第1有効期間とは異なる第2有効期間(カットイン演出、決め演出等に係る有効期間)と、前記第1有効期間及び前記第2有効期間とは異なる第3有効期間(客待ち中有効期間)とを含み、前記第3有効期間中に前記操作手段が操作される場合よりも、前記第2有効期間中に前記操作手段が操作される場合の方が、前記振動演出が実行され易くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第18の構成として、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、所定態様で作動可能な演出部(演出ボタン17(ボタン振動モータ)、演出レバー24(レバー振動モータ)、第2可動部材74)と、取得条件の成立(第1始動口45又は第2始動口47への遊技球の入賞)に基づき判定情報(特図判定情報)を取得する取得手段(主制御基板110)と、前記判定情報に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する判定手段(主制御基板110)と、前記判定手段の判定結果に応じて遊技演出(変動演出)を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、第1演出モード(演出モードA~C)と、第2演出モード(演出モードD~G)とに制御可能であり、前記遊技演出の実行中に前記演出部を第1状態(待機状態、消光状態)から第2状態(振動状態、動作状態、所定の発光状態)に変化させる変化演出(振動演出、動作演出、発光演出等)を実行可能であり、前記第1演出モードと前記第2演出モードとで、前記変化演出が実行された場合の前記特別遊技が実行される期待度が異なるようになっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第19の構成として、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、取得条件の成立(第1始動口45又は第2始動口47への遊技球の入賞)に基づき判定情報(特図判定情報)を取得する取得手段(主制御基板110)と、前記判定情報に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する判定手段(主制御基板110)と、前記判定手段の判定結果に応じて遊技演出(変動演出)を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、第1演出モード(演出モードA~C)と、第2演出モード(演出モードD~G)とに制御可能であり、前記遊技演出の実行中に前記特別遊技が実行される期待度が異なる複数の段階の何れかまで進展する段階演出(ステップアップ予告演出、擬似連演出)を実行可能であり、前記第1演出モードと前記第2演出モードとで、前記段階演出が所定の段階(ステップアップ予告演出であれば第3ステップ演出、第4ステップ演出、第5ステップ演出の何れか、擬似連演出であれば1回又は2回)まで進展した場合の前記特別遊技が実行される期待度が異なるようになっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第20の構成として、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、取得条件の成立(第1始動口45又は第2始動口47への遊技球の入賞)に基づき判定情報(特図判定情報)を取得する取得手段(主制御基板110)と、前記判定情報に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する判定手段(主制御基板110)と、前記判定手段の判定結果に応じて遊技演出(変動演出)を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、第1演出モード(演出モードA~C)と、第2演出モード(演出モードD~G)とに制御可能であり、1又は複数回の前記遊技演出で予告演出を行う連続演出(先読みエフェクト演出、先読み動作演出、先読み振動演出、先読みゾーン演出等)を実行可能であり、前記遊技演出において前記特別遊技の実行を期待させる特定演出(リーチ演出)を実行可能であり、前記第1演出モードで所定回数(1回)の前記連続演出が実行される場合よりも、前記第2演出モードで前記所定回数の前記連続演出が実行される場合の方が、前記連続演出の実行契機となった前記遊技演出において前記特定演出が実行され難くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第21の構成として、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、取得条件の成立(第1始動口45又は第2始動口47への遊技球の入賞)に基づき判定情報(特図判定情報)を取得する取得手段(主制御基板110)と、前記判定情報に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する判定手段(主制御基板110)と、前記判定手段の判定結果に応じて遊技演出(変動演出)を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、第1演出モード(演出モードA~C)と、第2演出モード(演出モードD~G)とに制御可能であり、1又は複数回の前記遊技演出で予告演出を行う連続演出(先読みエフェクト演出、先読み動作演出、先読み振動演出、先読みゾーン演出等)を実行可能であり、前記遊技演出において前記特別遊技の実行を期待させる特定演出(リーチ演出)を実行可能であり、前記第2演出モードで所定回数(2回又は3回)の前記連続演出が実行される場合よりも、前記第1演出モードで前記所定回数の前記連続演出が実行される場合の方が、前記連続演出の実行契機となった前記遊技演出において前記特定演出が実行され易くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第22の構成として、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、取得条件の成立(第1始動口45又は第2始動口47への遊技球の入賞)に基づき判定情報(特図判定情報)を取得する取得手段(主制御基板110)と、前記判定情報に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する判定手段(主制御基板110)と、前記判定手段の判定結果に応じて遊技演出(変動演出)を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、第1演出モード(演出モードA~C)と、第2演出モード(演出モードD~G)とに制御可能であり、1又は複数回の前記遊技演出で予告演出を行う連続演出(先読みエフェクト演出、先読み動作演出、先読み振動演出、先読みゾーン演出等)を実行可能であり、前記遊技演出において前記特別遊技の実行を期待させる特定演出(リーチ演出)を実行可能であり、前記特定演出には、第1特定演出(ノーマルリーチ演出)と、前記第1特定演出よりも前記特別遊技が実行される期待度が高い第2特定演出(SP/SPSPリーチ演出)とを含み、前記第2演出モードよりも、前記第1演出モードの方が、第1回数の前記連続演出が実行された場合に、前記連続演出の実行契機となった前記遊技演出において前記特定演出が実行され易く、前記第1演出モードよりも、前記第2演出モードの方が、前記第1回数よりも多い第2回数の前記連続演出が実行された場合に、前記連続演出の実行契機となった前記遊技演出において前記第2特定演出が実行され易くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第23の構成として、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、遊技者が操作可能な操作手段(演出ボタン17、演出レバー24)と、演出画像を表示可能な表示手段(画像表示装置)と、取得条件の成立(第1始動口45又は第2始動口47への遊技球の入賞)に基づき判定情報(特図判定情報)を取得する取得手段(主制御基板110)と、前記判定情報に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する判定手段(主制御基板110)と、前記判定手段の判定結果に応じて遊技演出(変動演出)を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記遊技演出の実行中に前記操作手段の操作を促す操作促進表示(不透明のボタン画像)を行うと共に、前記操作手段の操作に応じて操作演出(発展演出、カットイン演出、決め演出等)を実行可能であり、前記操作促進表示を行う前に前記表示手段に前記操作促進表示が行われる可能性があることを示唆する示唆表示(半透明のボタン画像)を行うことが可能であり、前記操作促進表示には、第1操作促進表示(通常状態の白ボタン画像)と、前記第1操作促進表示とは前記特別遊技が実行される期待度が異なる第2操作促進表示(通常状態の赤ボタン画像、突出状態の赤ボタン画像、突出状態の虹ボタン画像)とを含み、前記第1演出モードと前記第2演出モードとで、前記第1操作促進表示が行われた場合の前記特別遊技が実行される期待度が異なり、前記第1演出モードでは、前記示唆表示が行われずに前記操作促進表示が行われる場合よりも、前記示唆表示が行われてから前記操作促進表示が行われる場合の方が、前記特別遊技が実行される期待度が高くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。