JP7259996B2 - 磁気検知システムおよび磁気検知用の表示方法 - Google Patents

磁気検知システムおよび磁気検知用の表示方法 Download PDF

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Description

本発明は、磁気検知システムおよび磁気検知用の表示方法に関する。
従来、磁気センサによって磁性体の検知を行う磁気検知システムが知られている。このような診断支援方法は、たとえば、特開2013―156225号公報に開示されている。
上記特開2013―156225号公報に記載の磁気検知システムは、磁気センサの近傍を通過する磁性体(検知対象)を検知する。この磁気検知システムは、複数の磁気センサと、コンピュータとを備える。磁気センサは、磁気波形(観測データ)を計測する。コンピュータは、複数の磁気センサの各々から取り込んだ観測データに基づく磁性体の検知判定を行う制御部と、制御部による判定結果や観測波形などを表示する表示部を含む。そして、制御部は、観測データの磁気波形が磁性体に起因する磁気信号か否かを判定することによって、磁性体に起因する磁気信号を検知したと判定した場合に、磁性体に起因する磁気信号が検知されたことを表示部に表示する。
特開2013-156225号公報
ここで、上記特開2013―156225号公報には明記されていないが、観測波形などの磁気センサごとに取得される情報を、複数の磁気センサについてまとめて(重畳して)表示部に表示することが考えられる。この場合、複数の磁気センサについての情報がまとめて(重畳されて)表示されていることに起因して、表示されている情報の視認性が低下することが考えられる。たとえば、複数の磁気センサの各々によって取得された観測波形をまとめて表示した場合、複数の磁気センサのうちの一の磁気センサが磁性体に起因する磁気信号を取得した場合に、いずれの磁気センサにおける磁気波形が磁性体に起因する磁気信号によるものかの区別をつけることが困難となる。そのため、複数の磁気センサによって磁気信号を取得して表示する場合にも、複数の磁気センサの各々についての情報の視認性を向上させることが可能な磁気検知システムおよび磁気検知用の表示方法が望まれている。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、複数の磁気センサによって磁気信号を取得して表示する場合にも、複数の磁気センサの各々についての情報の視認性を向上させることが可能な磁気検知システムおよび磁気検知用の表示方法を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面における磁気検知システムは、水中に設置され、磁気信号を取得する複数の磁気センサと、複数の磁気センサの各々についての磁気信号の情報を並べて一覧表示する表示部と、複数の磁気センサの各々についての磁気信号の情報を表示部に並べて一覧表示する制御を行う制御部と、を備え、制御部は、複数の磁気センサの各々についての磁気信号の情報を、地形データと対応付けて表示部に表示する
この発明の第2の局面における磁気検知システムは、水中に設置され、磁気信号を取得する複数の磁気センサと、複数の磁気センサの各々についての磁気信号の情報を並べて一覧表示する表示部と、複数の磁気センサの各々についての磁気信号の情報を表示部に並べて一覧表示する制御を行う制御部と、複数の磁気センサに対応する複数の磁気信号の情報のうちから、一の磁気信号の情報を選択するための選択操作を受け付ける操作部と、を備え、制御部は、複数の磁気センサの各々について、共通の表示対象期間についての磁気信号の情報を、表示部に並べて表示するとともに、操作部に対する選択操作に基づいて一の磁気信号の情報が選択された場合に、選択された一の磁気信号の情報を、表示対象期間を延長させた状態で表示部に表示するように構成されている。
この発明の第の局面における磁気検知用の表示方法は、水中に設置された複数の磁気センサの各々によって検出された磁気信号を取得するステップと、複数の磁気センサの各々についての磁気信号の情報を並べて一覧表示するステップと、を備え、磁気信号の情報を並べて一覧表示するステップは、複数の磁気センサの各々についての磁気信号の情報を、地形データと対応付けて表示するステップを含む
上記第1の局面における磁気検知システム、上記第2の局面における磁気検知システム、および、上記第の局面における磁気検知用の表示方法では、複数の磁気センサの各々についての磁気信号の情報を並べて一覧表示する。これにより、複数の磁気センサの各々についての磁気信号の情報が並べて一覧に表示されているので、複数の磁気センサによって磁気信号を取得して表示する場合にも、複数の磁気センサの各々についての情報を識別可能に表示することができる。その結果、ユーザは、一覧表示された複数の磁気センサの各々についての磁気信号を容易に区別して視認することができるので、複数の磁気センサによって磁気信号を取得して表示する場合にも、複数の磁気センサの各々についての情報の視認性を向上させることができる。
第1実施形態による磁気検知システムの構成を説明するための図である。 第1実施形態による磁気検知システムの構成を説明するためのブロック図である。 第1実施形態による表示部の表示について説明するための図である。 第1実施形態による磁気波形情報について説明するための図であって、(A)は定常的なノイズに起因する磁気波形情報であり、(B)は磁性体の通過に起因する磁気波形情報である。 第1実施形態による識別器の生成について説明するための図である。 第1実施形態による記憶制御部の記憶について説明するための図である。 第1実施形態による注釈情報について説明するための図である。 第1実施形態による磁気センサ情報領域における表示について説明するための図である。 第1実施形態による判定報知表示について説明するための図であって、(A)は通常表示、(B)は注意表示、そして、(C)は警告表示を表す図である。 第1実施形態による詳細表示について説明するための図である。 第1実施形態による記憶された磁気信号の表示について説明するための図である。 第1実施形態によるレポート情報について説明するための図である。 第1実施形態による磁気検知用の表示方法について説明するための図(フローチャート)である。 第1実施形態による記憶された磁気信号の表示方法について説明するための図(フローチャート)である。 第2実施形態による磁気検知システムの構成を説明するためのブロック図である。 第2実施形態による表示部の表示について説明するための図である。 第1および第2実施形態の第1変形例による表示部の表示について説明するための図である。 第1および第2実施形態の第2変形例による表示部の表示について説明するための図である。 第1および第2実施形態の第3変形例による表示部の表示について説明するための図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
(磁気検知システムの全体構成)
図1~図12を参照して、本発明の第1実施形態による磁気検知システム100について説明する。
本実施形態による磁気検知システム100は、図1に示すように、検知領域Qに設置された複数(9個)の磁気センサ1、受信部2、および、コンピュータ3、を備える。本実施形態による磁気検知システム100は、磁性体Pに起因する磁気信号Sを検知することによって、磁性体Pの通過を検知するシステムである。磁性体Pの通過(侵入)を監視するユーザは、磁気検知システム100によって出力される判定結果Rに基づいて(表示部32を監視することによって)磁性体Pの通過の有無を把握することが可能である。また、ユーザは、磁性体Pの通過の有無に応じて、対応策を検討することができる。磁気センサ1は、たとえば、港湾などに設けられている。また、磁性体Pは、船舶およびダイバー(潜水士)などを含む。
磁気センサ1は、海中(海底)に設置されている。本実施形態では、磁気センサ1は、磁性体Pの通過の有無を検知する検知領域Qに複数設置されている。磁気センサ1は、たとえば、第1磁気センサ11、第2磁気センサ12、第3磁気センサ13、第4磁気センサ14、第5磁気センサ15、第6磁気センサ16、第7磁気センサ17、第8磁気センサ18、および、第9磁気センサ19を含む。複数の磁気センサ1の各々は、互いに離間して設置されており、受信部2と有線接続されている。磁気センサ1は、磁性体Pが通過することに起因する磁気信号Sを取得する。また、磁気センサ1は、たとえば、取得した磁気信号Sを、光信号として、陸上に設置された受信部2に出力するように構成されている。そして、磁気センサ1は、所定のサンプリング周期によって取得した磁気信号Sを出力するように構成されている。磁気センサ1は、たとえば、フラックスゲート型センサを含む。また、本実施形態では、所定のサンプリング周期は、0.5秒として設定されている。なお、所定のサンプリング周期は、任意に変更可能である。
受信部2は、磁気センサ1と有線接続されており、磁気センサ1によって取得された磁気信号Sを受信する。そして、受信部2は、受信した光信号である磁気信号Sを電気信号に変換する。また、受信部2は、コンピュータ3と有線接続されているとともに、電気信号に変換された磁気信号Sをコンピュータ3に送信する。
コンピュータ3は、図2に示すように、操作部31と、表示部32と、制御部33と、記憶部34とを含む。コンピュータ3は、たとえば、陸上の監視施設においてユーザが用いるコンピュータ端末である。
操作部31は、ユーザによる入力操作を受け付ける。そして、操作部31は、たとえば、キーボードおよびマウスなどのポインティングデバイスを含む。具体的には、操作部31は、複数の磁気センサ1に対応する複数の磁気信号Sの情報(磁気波形情報Sa)のうちから、一の磁気波形情報Saを選択するための選択操作を受け付ける。また、操作部31は、表示部32に表示されている磁気波形情報Saの表示対象期間Tを変更するための操作を受け付ける。磁気波形情報Saは、取得された磁気信号Sについて、横軸を時間軸、縦軸を信号強度としてグラフ表示したものである。そして、磁気波形情報Saは、取得された磁気信号Sを波形によって表したものである。なお、磁気波形情報Saおよび表示対象期間Tについての詳細は後述する。また、磁気波形情報Saは、請求の範囲の「磁気信号の情報」の一例である。
表示部32は、たとえば、液晶ディスプレイを含む。表示部32は、図3に示すように、制御部33による制御によって、複数の磁気センサ1の各々についての磁気信号Sの情報である磁気波形情報Saを、それぞれの磁気センサ1に対応する磁気センサ情報領域Aごとに並べて一覧表示する。磁気センサ情報領域Aは、複数の磁気センサ1の各々についての情報を表示する領域である。また、表示部32の表示についての詳細は後述する。
記憶部34は、図2に示すように、制御部33による制御によって、複数の磁気センサ1の各々によって取得された磁気信号Sを記憶する。また、記憶部34は、磁気センサ1によって取得された磁気信号Sを含む測定データDを記憶する。なお、測定データDの詳細は後述する。また、記憶部34は、制御部33が実行する各種プログラムと、後述する識別器Mとなどを記憶する。記憶部34は、たとえば、HDD(Hard Disk Drive)または不揮発性メモリなどを含む。
制御部33は、機能的な構成として、前処理部33a、判定部33b、記憶制御部33c、表示制御部33d、および、情報出力部33eを含む。すなわち、制御部33は、プログラムを実行することによって、前処理部33a、判定部33b、記憶制御部33c、表示制御部33d、および、情報出力部33eとして機能する。制御部33は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)、および、GPU(Graphics Processing Unit)などを含む。
(制御部による制御について)
前処理部33aは、磁気信号Sの前処理を行うように構成されている。すなわち、前処理部33aは、取得された磁気信号Sのうちの高周波ノイズ成分を除去する。前処理部33aは、たとえば、ローパスフィルタを含む。
〈判定結果を取得するための制御について〉
図4および図5に示すように、判定部33bは、磁気センサ1によって取得された磁気信号Sに基づいて、複数の磁気センサ1の各々についての磁性体Pの通過の有無についての判定を行う。具体的には、判定部33bは、磁気センサ1によって、所定のサンプリング周期(0.5秒ごと)によって取得された磁気信号Sに基づいて生成された磁気波形に対して、機械学習によって生成された学習済みモデルである識別器Mを用いて判定を行うことによって、判定結果Rを出力する。
磁気センサ1によって取得される磁気信号Sは、磁性体Pの通過に起因する信号と定常的なノイズ(雑音)とが含まれる。たとえば、図4の(A)に示す磁気波形情報Saは、定常的なノイズのみの磁気信号Sに基づいて生成された磁気波形情報Saの例である。そして、図4の(B)に示す磁気波形情報Saは、磁性体Pの通過に起因する磁気信号Sを含む例である。磁性体Pに起因する磁気信号Sは特徴的なピーク(図4(B)のSα)を有する波形となる。
識別器Mは、記憶部34に記憶されている。そして、識別器Mは、図5に示すように、磁性体Pに起因する磁気信号Sをシミュレートすることによって作成されたシミュレーション波形と、実測されたノイズ波形とを用いて学習される。すなわち、シミュレーション波形にノイズ波形を重畳した波形が教師入力データとして学習に用いられる。また、シミュレーション波形は、複数のパラメータを種々の値に設定することにより網羅的に作成される。複数のパラメータは、たとえば、磁性体Pの磁気の方向、進行方向、速度、水中深度、および、横距(横方向の距離)などを含む。そして、識別器Mは、複数のシミュレーション波形を教師入力データとし、教師入力データに対応する磁性体Pの有無を教師出力データとして、機械学習によって生成される。識別器Mを学習する方法としては、たとえば、ニューラルネットワーク、サポートベクターマシンなどが用いられる。
判定部33bは、予め設定された判定期間において磁気センサ1によって取得された磁気信号Sに基づいて、判定結果Rを出力するように構成されている。具体的には、判定部33bは、予め設定された判定期間である12分間のうちに取得された磁気信号Sに基づいて、判定結果Rを出力する。また、判定部33bは、磁気信号Sを取得する0.5秒ごとに、磁気信号Sを取得した時点から12分間遡った時点までにおいて取得された磁気信号Sに基づいて生成された磁気波形を入力として、識別器Mを用いて、判定結果Rを取得する。なお、判定期間は任意に変更可能である。
また、判定部33bは、判定結果Rとして、磁性体Pの通過の有無についての確度を表す数値を出力する。判定結果Rは、0~1の間の数値によって表される。そして、判定結果Rは、1に近づくほど磁気信号Sが磁性体Pの通過に起因する磁気信号Sである可能性が高いことを意味する。
〈制御部による記憶の制御について〉
記憶制御部33cは、記憶部34に対する情報の記憶について制御する。記憶制御部33cは、複数の磁気センサ1の各々によって取得された磁気信号Sを記憶部34に記憶させる。そして、記憶制御部33cは、判定部33bによって取得された判定結果Rに基づいて、磁性体Pの通過が有ったことを示す判定結果Rを含む磁性体検出情報Eを取得する。磁性体検出情報Eは、磁性体Pの通過が有ったことを示す情報である。具体的には、記憶制御部33cは、判定部33bによって出力された判定結果Rが所定のしきい値(たとえば、0.9)以上の値であった場合に、磁性体Pの通過があった可能性が高いとして、磁性体Pの通過があったことを示す判定結果Rを含む磁性体検出情報Eを記憶部34に記憶する。なお、所定のしきい値は任意に変更可能である。
また、記憶制御部33cは、たとえば、複数の磁気センサ1の各々について、24時間ごとに1つの測定データD(図2参照)を生成する。すなわち、測定データDは、24時間の間に取得された磁気信号Sと、24時間の間に取得された磁性体検出情報Eとを含む。測定データDは、磁気信号Sに加えて、検知領域Qにおける磁気センサ1の位置情報Daと、磁気信号Sを取得した時刻についての時刻情報Dbとを含む。また、測定データDは、磁性体Pの通過が有ったことを示す判定結果Rを含む磁性体検出情報Eを含む。また、測定データDはユーザによって入力された注釈情報Dcを含む。また、測定データDは、24時間のうちの記憶対象期間Uにおいて取得された抽出磁気信号S0を含む。
抽出磁気信号S0は、記憶されている磁気信号Sのうちから、磁性体Pに起因する磁気信号Sであると判定部33bに判定された磁気信号Sを抽出して記憶したものである。すなわち、図6に示すように、記憶制御部33cは、複数の磁気センサ1の各々について、磁気センサ1によって取得された磁気信号Sのうちから、記憶された磁性体検出情報Eに対応する判定結果Rを取得した時点の以前と以後との少なくとも一方を含む記憶対象期間Uにおいて取得された磁気信号Sを、磁性体検出情報Eと関連付けて、記憶部34に記憶するように構成されている。たとえば、第6磁気センサ16によって取得された磁気信号Sについて、判定結果Rが所定のしきい値(たとえば、0.9)以上の値であった場合に、記憶制御部33cは、所定のしきい値以上の判定結果Rに対応する磁気信号Sを取得した時点よりも15分前の時点から、所定のしきい値以上の判定結果Rに対応する磁気信号Sを取得した時点よりも15分後の時点までの30分間を、記憶対象期間Uとして取得する。そして、記憶制御部33cは、記憶対象期間Uにおいて取得された磁気信号Sを、抽出磁気信号S0として、記憶部34に記憶する。すなわち、磁性体Pに起因する磁気信号Sが取得されたと判定された場合に、記憶されている全期間の磁気信号Sうちから、磁性体Pに起因する磁気信号Sと疑わしき磁気信号Sを抽出して抽出磁気信号S0として記憶する。
また、記憶制御部33cは、複数の磁気センサ1のうちの一の磁気センサ1において、磁性体検出情報Eが取得された場合に、一の磁気センサ1と、複数の磁気センサ1のうちの一の磁気センサ1とは異なる他の磁気センサ1とによって、記憶対象期間Uにおいて取得された磁気信号Sを、磁性体検出情報Eと関連付けて、記憶部34に記憶するように構成されている。すなわち、記憶制御部33cは、複数の磁気センサ1のうちの一の磁気センサ1において記憶対象期間Uが取得された場合に、記憶対象期間Uが取得された磁気センサ1と隣接する他の磁気センサ1によって取得された磁気信号Sも、抽出磁気信号S0として記憶部34に記憶する。
たとえば、図6に示すように、第6磁気センサ16によって取得された磁気信号Sに基づいて判定された判定結果Rが所定のしきい値である0.9よりも大きい値であった場合には、第6磁気センサ16において、判定結果Rが0.9よりも大きい値となる磁気信号Sが取得された時点の前後15分が、第6磁気センサ16の記憶対象期間Uとして取得される。そして、第6磁気センサ16と隣接する第5磁気センサ15および第7磁気センサ17の各々において、第6磁気センサ16における記憶対象期間Uと同一の期間において、抽出磁気信号S0が記憶部34に記憶される。言い換えると、水中において第6磁気センサ16の最も近くに設置されている第5磁気センサ15と、第6磁気センサ16の2番目に近くに設置されている第7磁気センサ17との各々において、第6磁気センサ16における記憶対象期間Uと同一の期間において、抽出磁気信号S0が記憶部34に記憶される。
上記のように、記憶制御部33cは、複数の磁気センサ1の各々について、取得された磁気信号Sを記憶する。そして、記憶制御部33cは、取得された磁気信号Sのうちの、磁性体検出情報Eが取得された時点を含む期間における磁気信号Sを、抽出磁気信号S0として記憶する。すなわち、記憶制御部33cは、磁性体Pに起因する磁気信号Sを抽出可能に記憶部34に記憶する。
また、記憶制御部33cは、図7に示すように、ユーザによって入力された注釈情報Dcを取得して、磁気信号Sおよび注釈情報Dcを関連付けて記憶部34に記憶する。具体的には、記憶制御部33cは、磁気波形情報Saと合わせて視認可能なように、ユーザの任意の時点に、任意の内容の注釈情報Dcを記憶する。注釈情報Dcは、たとえば、操作部31に対する入力操作に基づいて入力される。注釈情報Dcは、たとえば、文字によるコメント情報、数字、および、記号などを含む。また、注釈情報Dcは、図示しない音声取得部による音声入力によって入力されてもよい。
〈制御部による表示の制御について〉
図3に示すように、表示制御部33dは、表示部32の表示についての制御を行う。表示制御部33dは、複数の磁気センサ1の各々についての磁気センサ情報領域Aを、タイル状(マトリクス状)に並べて、表示部32に一覧表示する制御を行う。磁気センサ情報領域Aは、複数の磁気センサ1の各々によって取得された磁気信号Sに基づいて生成された情報が表示されている。具体的には、表示制御部33dは、複数の磁気センサ1の各々についての磁気波形情報Saを、それぞれの磁気センサ1に対応する磁気センサ情報領域Aごとに、表示部32に並べて一覧表示する制御を行う。そして、表示制御部33dは、複数の磁気センサ1の各々について、磁気波形情報Saのみならず、判定部33bによる判定結果Rも、それぞれの磁気センサ1に対応する磁気センサ情報領域Aごとに、表示部32に並べて一覧表示する制御を行う。なお、磁気センサ情報領域Aは、請求の範囲の「磁気センサ画像」の一例である。
〈磁気センサ情報領域について〉
図8に示すように、表示制御部33dは、1つの磁気センサ1に対応する磁気センサ情報領域Aに、1つの磁気センサ1についての、磁気信号Sと、判定結果Rとを表示する。具体的には、表示制御部33dは、磁気センサ情報領域Aにおいて、表示対象期間Tにおいて取得された磁気信号Sに基づいて生成された磁気波形情報Saを表示する。また、表示制御部33dは、取得された数値としての判定結果Rを時系列に沿って表示した時系列判定結果表示Raと、取得された判定結果Rをしきい値に基づいて表示する判定報知表示Rbとを、表示部32に表示する。なお、磁気波形情報Sa、時系列判定結果表示Ra、および、判定報知表示Rbは、請求の範囲の「磁気センサ画像情報」の一例である。
時系列判定結果表示Raは、表示対象期間Tにおいて取得された判定結果Rをグラフ表示によって表した表示である。また、判定報知表示Rbは、2種類のしきい値に基づいて、判定結果Rを報知するための表示である。たとえば、図9の(A)に示すように、表示制御部33dは、判定結果Rが0.7未満である場合には、通常表示である「RUNNING」の文字を判定報知表示Rbとして表示する。また、図9の(B)に示すように、表示制御部33dは、判定結果Rが0.7以上0.9未満である場合には、注意表示である「WARNING」の文字を表示する。そして、図9の(C)に示すように、表示制御部33dは、判定結果Rが0.9以上である場合には、磁性体Pの通過が有ったことを示す磁性体検出情報Eを報知するための警告表示である「EMERGENCY」の文字を判定報知表示Rbとして表示する。なお、判定結果Rを示すための判定報知表示Rbは、文字による表示に限らず、数字や記号などによる表示でもよい。
また、表示制御部33dは、磁気センサ情報領域Aにおいて、磁気波形情報Saと時系列判定結果表示Raとを、横軸を共通の時間軸として、グラフ表示によって表示する。そして、表示制御部33dは、表示されている磁気波形情報Saと時系列判定結果表示Raおよび判定報知表示Rbとを、磁気信号Sを取得するごとに(0.5秒ごとに)更新する。また、表示制御部33dは、グラフによる表示の右端を最新の磁気信号Sおよび判定結果Rの数値として表示する。すなわち、表示制御部33dは、表示対象期間Tの長さを変更せず、0.5秒ごとに表示を更新しながら、所定の表示対象期間T(たとえば、30分)のうちに取得された磁気信号Sおよび判定結果Rを表示部32に表示する。なお、図8の磁気センサ情報領域Aにおける磁気波形情報Saのグラフ表示では、縦軸は、磁気信号Sの信号強度であり、信号の強度に応じてスケールを可変に構成されている。すなわち、表示されている信号強度の最大値と最小値とが、それぞれグラフの上端と下端とに位置するように、縦軸のスケールを変動させて表示するように構成されている。
また、図8に示すように、磁気センサ情報領域Aは、磁気センサ状態表示Bを含む。磁気センサ状態表示Bは、磁気センサ1の状態を表す表示である。磁気センサ状態表示Bは、たとえば、磁気センサ1の識別番号(第1~第9)、判定結果Rの具体的な数値などを含む。
また、表示制御部33dは、複数の磁気センサ1の各々についての判定結果Rのうちから、代表としての一の磁気センサ1についての判定結果Rを、一覧表示された判定結果Rよりも大きく表示部32に表示する制御を行うように構成されている。具体的には、図3に示すように、複数の磁気センサ情報領域Aの各々において、複数の磁気センサ1についての判定報知表示Rbを表示するとともに、一覧表示された磁気センサ情報領域Aの判定報知表示Rbとは別個に、代表としての代表判定報知表示Rcを表示部32に大きく表示する。たとえば、表示制御部33dは、複数の磁気センサ1の各々について、3種類の判定報知表示Rb(「通常表示:RUNNING」、「注意表示:WARNING」、および、「警告表示:EMERGENCY」)を、磁気センサ情報領域Aの各々に表示する。そして、表示制御部33dは、複数の磁気センサ情報領域Aに表示されている判定報知表示Rbのうちから、磁性体Pに起因する磁気信号Sの確度が最も高い表示を、代表としての代表判定報知表示Rcとして、表示部32に大きく表示する。
また、表示制御部33dは、複数の磁気センサ1の各々について、磁性体Pの通過が有ったことを示す判定結果Rを含む磁性体検出情報Eを取得し、複数の磁気センサ1の各々についての磁性体検出情報Eを、表示部32に並べて一覧表示する。そして、表示制御部33dは、複数の磁気センサ1のうちの少なくとも1つの磁気センサ1によって取得された磁気信号Sに基づいて磁性体検出情報Eが取得された場合に、代表としての磁性体検出情報Eを、一覧表示された磁性体検出情報Eよりも大きく表示部32に表示する制御を行うように構成されている。たとえば、複数の磁気センサ1のうちの少なくとも1つの磁気センサ1によって、磁性体検出情報E(判定結果Rが0.9以上)を取得した場合には、表示制御部33dは、代表判定報知表示Rcとして、代表としての磁性体検出情報E(警告表示:EMERGENCY)を表示部32に表示する。
〈表示対象期間の変更〉
また、表示制御部33dは、操作部31に対する入力操作に基づいて、複数の磁気センサ1の各々について、表示対象期間Tを変更させるとともに、変更された表示対象期間Tについての磁気波形情報Saを表示部32に並べて表示するように構成されている。
たとえば、表示制御部33dは、操作部31に含まれるキーボードに対する入力操作に基づいて、表示対象期間Tの長さを変更する。また、たとえば、操作部31に含まれるマウスに対するドラッグ操作およびホイールボタンの回転操作などによって、表示対象期間Tの長さを変更させるようにしてもよい。また、表示制御部33dは、操作部31に対する入力操作に基づいて、表示対象期間Tの開始時点と終了時点を任意に変更可能に構成されている。表示制御部33dは、操作部31に対する操作に基づいて、全ての磁気センサ1(全ての磁気センサ情報領域A)における表示対象期間Tを一律に変更可能に構成されている。また、表示制御部33dは、個別の磁気センサ1ごと(磁気センサ1ごとの個別の磁気センサ情報領域Aごと)における表示対象期間Tの各々を、操作部31に対する入力操作に基づいて、個別に変更可能に構成されている。表示制御部33dは、操作部31に対する入力操作に基づいて、表示対象期間Tを変更することによって、任意の時点から任意の時点までの磁気信号Sおよび判定結果Rを表示させる。
〈選択表示について〉
図8に示すように、表示制御部33dは、複数の磁気センサ1の各々に対応する磁気センサ情報領域Aの各々について、共通の表示対象期間Tについての磁気波形情報Saおよび判定結果R(時系列判定結果表示Raおよび判定報知表示Rb)を並べて表示部32に表示する。また、表示制御部33dは、操作部31に対する選択操作に基づいて、複数の磁気波形情報Sa(磁気センサ情報領域A)のうちから一の磁気波形情報Sa(磁気センサ情報領域A)を選択するための入力を受け付ける。たとえば、表示制御部33dは、磁気センサ情報領域A(磁気波形情報Saおよび時系列判定結果表示Ra)を選択表示(詳細表示)させるための詳細ボタンCを、それぞれの磁気センサ情報領域Aに表示する。そして、表示部32に表示された複数の磁気センサ情報領域Aの各々において、いずれかの詳細ボタンCの領域に対して、操作部31に含まれるマウスによるクリック操作が行われることに基づいて、表示制御部33dは、クリック操作が行われた詳細ボタンCに対応する磁気センサ情報領域A(磁気波形情報Sa)を選択された磁気センサ情報領域A0として取得する。
そして、図10に示すように、表示制御部33dは、選択された磁気センサ情報領域A0(選択された磁気センサ1)に対応する磁気波形情報Saと、時系列判定結果表示Raとを、表示対象期間Tを延長させた状態で表示部32に拡大して表示する。具体的には、表示制御部33dは、選択された磁気センサ情報領域A0について、表示対象期間Tを延長させて、表示部32に表示する。そして、表示制御部33dは、表示対象期間Tを延長させることによって、磁気信号Sの取得(記憶)を始めた時点から現時点までの期間を新たな表示対象期間Tとする。そして、表示制御部33dは、新たな表示対象期間Tについて、選択された磁気センサ情報領域A0(選択された磁気センサ1)に対応する磁気波形情報Saおよび時系列判定結果表示Raを、表示部32に表示する。たとえば、記憶制御部33cが、24時間ごとに1つの測定データDを記憶部34に記憶するように構成されている場合には、詳細ボタンCに対するクリック操作に基づいて、表示制御部33dは、24時間のうちの表示対象期間Tに記憶された磁気信号Sに基づいて選択された磁気センサ情報領域A0の詳細を拡大表示(詳細表示)する。なお、磁気信号Sの全体表示(詳細表示)において、表示対象期間Tは、24時間に限らない。たとえば、3か月間の間に取得された磁気信号Sを詳細表示してもよい。
また、詳細ボタンCに対する入力操作に基づいて、選択された磁気センサ情報領域A0における磁気信号Sの全体表示(詳細表示)が行われている状態において、表示制御部33dは、記憶部34に記憶されている判定結果Rを含む磁性体検出情報Eを時系列に沿って視認可能に表示部32に表示する。具体的には、図10に示すように、表示制御部33dは、取得された全体の磁気信号Sおよび判定結果Rと共通の時間軸において、磁性体検出情報Eを取得した時点を磁性体検出情報ボタンE1として視認可能に表示する。また、時系列に沿って表示されている磁性体検出情報Eを取得した時点を表すボタン表示である磁性体検出情報ボタンE1の領域に対するクリック操作に基づいて、表示制御部33dは、クリック(選択)された磁性体検出情報E(磁性体検出情報ボタンE1)に対応する表示対象期間Tにおいて、取得された磁気信号Sと判定結果Rを拡大表示する。たとえば、表示制御部33dは、クリック操作に基づいて選択された磁性体検出情報Eを取得した時点よりも15分前の時点から、選択された磁性体検出情報Eを取得した時点よりも15分後の時点までの30分間を、新たな表示対象期間Tとして取得する。そして、表示制御部33dは、取得された表示対象期間Tにおいて記憶部34に記憶された磁気信号Sと、表示対象期間Tにおいて記憶部34に記憶された磁気信号Sに対応する判定結果Rとの各々を、時系列に沿って視認可能に表示部32に表示する。
また、表示制御部33dは、選択された磁気センサ情報領域A0が表示されている状態において、一覧表示ボタンCaが選択(クリック)されることによって、複数の磁気センサ1の各々についての磁気センサ情報領域Aを並べて一覧表示している状態へと切り替える。
〈記憶された磁気信号の表示について〉
図11に示すように、表示制御部33dは、操作部31に対する操作に基づいて、記憶された磁気信号S(磁気波形情報Sa)を、表示部32に表示する制御を行う。具体的には、表示制御部33dは、操作部31に対する操作によって、記憶された測定データD(図2参照)が選択されることによって、選択された測定データDに含まれる磁気信号Sと磁性体検出情報Eとを表示部32に表示する。
表示制御部33dは、たとえば、図11に示すように、記憶された全ての期間の磁気信号Sのうちから、記憶対象期間Uにおいて取得された抽出磁気信号S0を選択可能に表示する。すなわち、表示制御部33dは、複数の磁気センサ1によって取得された磁気信号Sのうちから、磁性体Pに起因する磁気信号Sであると判定された磁気信号S(磁性体Pの通過が有ったことを示す判定結果Rを含む磁性体検出情報E)を抽出可能に表示する。そして、表示制御部33dは、複数の磁気センサ1のうちの一の磁気センサ1において取得された磁性体検出情報Eが選択されることによって、選択された磁気センサ1の磁性体検出情報Eに対応する抽出磁気信号S0と、選択された磁気センサ1の周囲の磁気センサ1(隣接する磁気センサ1)における抽出磁気信号S0とを、並べて表示部32に表示する。たとえば、第6磁気センサ16によって取得された磁気信号Sに基づく磁性体検出情報Eが選択された場合には、表示制御部33dは、第6磁気センサ16において取得された記憶対象期間Uにおける抽出磁気信号S0に加えて、第6磁気センサ16に隣接する第5磁気センサ15および第7磁気センサ17についての抽出磁気信号S0を上下方向に並べて表示する。
また、表示制御部33dは、選択された磁性体検出情報Eに基づいて抽出磁気信号S0についての表示を行うとともに、記憶された磁気信号Sの全期間についての表示も行う。また、表示制御部33dは、任意の磁気センサ1によって、任意の期間において取得された磁気信号Sを、操作部31に対する操作に基づいて、抽出して表示するように構成されていてもよい。
〈レポート出力について〉
情報出力部33eは、図12に示すように、複数の磁気センサ1の各々について、記憶された磁気信号Sと磁性体検出情報Eとを関連付けてレポート情報Ddとして出力する。レポート情報Ddは、たとえば、PDF(Portable Document Format)形式のファイルである。レポート情報Ddは、複数の磁気センサ1の各々についての測定データD(位置情報Da、時刻情報Db、および、注釈情報Dcなど)が閲覧可能な状態で出力された情報である。レポート情報Ddは、磁性体Pの通過についての監視を行うユーザが、1日ごと、あるいは、数時間ごとに、取得された磁気信号Sのうちの、磁性体Pに起因すると判定された磁気信号Sを抽出して視認可能に表示されたレポートである。
(磁気検知用の表示方法について)
次に、図13を参照して、本実施形態による磁気検知システム100を用いた磁気検知用の表示方法について説明する。
まず、ステップ101において、水中に設置された複数の磁気センサ1によって、磁気信号Sが取得される。
次に、ステップ102において、複数の磁気センサ1の各々によって取得された磁気信号Sにローパスフィルタが用いられて、高周波ノイズ成分が除去される。
次に、ステップ103において、複数の磁気センサ1の各々によって取得された磁気信号Sを含む測定データDが記憶部34に記憶される。
次に、ステップ104において、磁気信号Sを取得した時点から判定期間である12分遡った時点までにおいて取得された磁気信号Sに基づいて判定結果Rが取得される。
次に、ステップ105において、複数の磁気センサ1の各々によって取得された磁気信号Sに基づいて、磁気波形情報Saが取得される。また、取得された判定結果Rに基づいて、時系列判定結果表示Raおよび判定報知表示Rbが生成される。
次に、ステップ106において、ステップ104において取得された判定結果Rの値がしきい値以上であるか否かの判断が行われる。取得された判定結果Rがしきい値以上であると判断された場合には、ステップ107に進む。取得された判定結果Rがしきい値よりも小さい値であった場合には、ステップ108に進む。
ステップ107では、磁性体Pの通過に起因する磁気信号Sを取得した可能性が高いことを示す磁性体検出情報Eが取得される。そして、磁性体検出情報Eが測定データDに含まれた状態で記憶される。そして、ステップ108に進む。
ステップ108では、複数の磁気センサ1の各々について、取得された磁気波形情報Sa、時系列判定結果表示Ra、および、判定報知表示Rbなどを含む磁気センサ情報領域Aが表示部32に並べて一覧表示される。
次に、ステップ109において、表示対象期間Tを変更するための入力操作を受け付けたか否かが判断される。表示対象期間Tを変更するための入力操作を受け付けたと判断された場合にはステップ110に進む。表示対象期間Tを変更するための入力操作を受け付けたと判断されなかった場合にはステップ111に進む。
ステップ110では、操作部31に対する入力操作に基づいて、表示対象期間Tが変更される。そしてステップ111に進む。
ステップ111では、複数の磁気波形情報Sa(磁気センサ情報領域A)のうちから、一の磁気波形情報Sa(磁気センサ情報領域A)を選択するための選択操作を受け付けたか否かが判断される。一の磁気波形情報Sa(磁気センサ情報領域A)を選択するための選択操作を受け付けたと判断された場合はステップ112に進む。一の磁気波形情報Sa(磁気センサ情報領域A)を選択するための選択操作を受け付けたと判断されなかった場合には、ステップ113に進む。
ステップ112では、選択操作に基づいて、選択された磁気波形情報Sa(選択された磁気センサ情報領域A0)が、表示部32に表示される。そして、ステップ113に進む。
ステップ113では、注釈情報Dcを取得するために、ユーザによる入力を受け付けたか否かが判断される。注釈情報Dcを取得するための入力を受け付けたと判断された場合はステップ114に進む。注釈情報Dcを取得するための入力を受け付けたと判断されなかった場合には、ステップ115に進む。
ステップ114では、ユーザによる入力に基づいて、注釈情報Dcが磁気信号Sと関連付けられて記憶部34に記憶される。そしてステップ115に進む。
ステップ115では、取得された磁気信号Sから、所定のサンプリング周期(0.5秒)経過した後に、新たな磁気信号Sが取得される。そして、ステップ103へと戻る。
なお、ステップ109~114における、入力操作に基づいて表示対象期間Tが変更される制御と、一の磁気センサ情報領域Aが選択されることによって選択された磁気センサ情報領域A0が表示される制御と、注釈情報Dcを記憶する制御とは、どのタイミングで行われてもよい。
(記憶された磁気信号の表示方法について)
次に、図14を参照して、本実施形態による磁気検知システム100を用いた記憶された磁気信号Sの表示方法について説明する。
まず、ステップ121において、操作部31に対する操作に基づいて、記憶部34に記憶された磁気信号Sの全体を表示することと、記憶部34に記憶された磁気信号Sの一部分を抽出して表示することとのいずれが選択されたかということが判断される。記憶された磁気信号Sの全体を表示することが選択されたと判断された場合はステップ122に進む。そして、記憶された磁気信号Sの一部分を抽出して表示することが選択されたと判断された場合は、ステップ124に進む。
ステップ122では、複数の磁気センサ1の各々において取得された磁気信号Sの全体が表示部32に表示される。
次に、ステップ123において、複数の磁気センサ1の各々において取得された磁気信号Sの全体と関連付けられて記憶部34に記憶されている注釈情報Dcが表示部32に表示される。そして、ステップ128に進む。
ステップ124では、記憶された複数の磁気センサ1の各々について、記憶された磁性体検出情報Eが選択可能に表示される。
次に、ステップ125において、表示部32に表示された複数の磁気センサ1の各々における複数の磁性体検出情報Eのうちから、一の磁性体検出情報Eを選択するための選択操作が受け付けられる。
次に、ステップ126において、選択された磁気センサ1の磁性体検出情報Eに対応する抽出磁気信号S0が、表示部32に表示される。そして、選択された磁気センサ1の周囲に隣接して設置されている磁気センサ1における抽出磁気信号S0が、選択された磁気センサ1の磁性体検出情報Eに対応する抽出磁気信号S0と、並べて表示部32に表示される。
次に、ステップ127において、表示部32に表示される抽出磁気信号S0に関連付けて記憶されている注釈情報Dcが表示部32に表示される。そして、ステップ128に進む。
ステップ128では、表示対象期間Tを変更するための入力操作を受け付けたか否かが判断される。表示対象期間Tを変更するための入力操作を受け付けたと判断された場合には、ステップ129に進む。表示対象期間Tを変更するための入力操作を受け付けたと判断されなかった場合には、ステップ130に進む。
ステップ129では、入力操作に基づいて表示対象期間Tが変更される。そして、変更された表示対象期間Tにおいて取得された磁気信号S(抽出磁気信号S0)に基づいて、磁気波形情報Saが表示部32に表示される。そして、ステップ130に進む。
ステップ130では、表示を終了させるための操作を受け付けたか否かが判断される。表示を終了させるための操作を受け付けたと判断された場合に、記憶された磁気信号Sの表示が終了される。
なお、記憶されている磁気信号Sの全体表示と抽出表示とを選択するステップ121は省略されてもよい。すなわち、磁気信号Sの全体を記憶させず、磁性体検出情報Eに基づいて抽出磁気信号S0のみを記憶するように構成されていてもよい。また、磁気信号Sの全体を表示している状態から、記憶されている磁性体検出情報Eを選択することによって、選択された磁性体検出情報Eに対応する抽出磁気信号S0を表示部32に表示させるようにしてもよい。
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態の磁気検知システム100では、上記のように、複数の磁気センサ1の各々についての磁気波形情報Sa(磁気信号Sの情報)を並べて一覧表示する。これにより、複数の磁気センサ1の各々についての磁気波形情報Saが並べて一覧に表示されているので、複数の磁気センサ1によって磁気信号Sを取得して表示する場合にも、複数の磁気センサ1の各々についての情報を識別可能に表示することができる。その結果、ユーザは、一覧表示された複数の磁気センサ1の各々についての磁気信号Sを容易に区別して視認することができるので、複数の磁気センサ1によって磁気信号Sを取得して表示する場合にも、複数の磁気センサ1の各々についての情報の視認性を向上させることができる。
また、上記実施形態では、以下のように構成したことによって、下記のような更なる効果が得られる。
すなわち、第1実施形態では、上記のように、複数の磁気センサ1の各々によって取得された磁気信号Sに基づいて、複数の磁気センサ1の各々についての磁性体Pの通過の有無についての判定を行う判定部33bをさらに備え、表示制御部33d(制御部33)は、複数の磁気センサ1の各々について、磁気波形情報Sa(磁気信号Sの情報)のみならず、判定部33bによる判定結果Rも表示部32に並べて一覧表示する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、並べて一覧表示されている複数の磁気センサ1の各々について、磁気信号Sのみならず判定結果Rも視認することによって、複数の磁気センサ1の各々についての磁気信号Sおよび判定結果Rを識別することができる。そのため、複数の磁気センサ1によって磁気信号S取得して、磁気信号Sおよび判定結果Rを表示する場合にも、複数の磁気センサ1の各々について、磁気信号Sおよび判定結果Rの視認性を向上させることができる。その結果、複数の磁気センサ1のうちのいずれの磁気センサ1が磁性体Pに起因する磁気信号Sを取得したのかということを、判定結果Rを視認することによって容易に識別することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、表示制御部33d(制御部33)は、複数の磁気センサ1の各々についての磁気波形情報Sa(磁気信号Sの情報)を、タイル状に並べて、表示部32に一覧表示する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、タイル状に上下左右に並べて一覧表示された複数の磁気センサ1の各々についての磁気波形情報Saを、視覚的に容易に認識することができる。そのため、複数の磁気波形情報Saを、容易に見比べることができる。その結果、磁性体Pに起因する磁気信号Sを取得した場合に、タイル状に並べられた磁気波形情報Saを見比べることによって、磁性体Pに起因する波形か否かを容易に認識することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、複数の磁気センサ1の各々によって取得された磁気信号Sに基づいて、複数の磁気センサ1の各々についての磁性体Pの通過の有無についての判定を行う判定部33bをさらに備え、表示制御部33d(制御部33)は、複数の磁気センサ1の各々についての判定部33bによる判定結果Rを表示部32に並べて一覧表示するとともに、複数の磁気センサ1の各々についての判定結果Rのうちから、代表としての一の磁気センサ1についての判定結果Rを、一覧表示された判定結果Rよりも大きく表示部32に表示する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、複数の磁気センサ1のうちの、大きく表示されている代表としての一の磁気センサ1についての判定結果Rをより容易に識別することができる。そのため、複数の磁気センサ1のうちから、対象とする任意の磁気センサ1についての判定結果Rを容易に認識することができる。その結果、監視する(認識する)必要のある判定結果Rを大きく表示させることができるので、監視する必要のある判定結果Rを見落とすことを効果的に抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、表示制御部33d(制御部33)は、複数の磁気センサ1の各々について、磁性体Pの通過が有ったことを示す判定結果Rを含む磁性体検出情報Eを取得し、複数の磁気センサ1の各々についての磁性体検出情報Eを、表示部32に並べて一覧表示するとともに、複数の磁気センサ1のうちの少なくとも1つの磁気センサ1によって取得された磁気信号Sに基づいて磁性体検出情報Eが取得された場合に、代表としての磁性体検出情報Eを、一覧表示された磁性体検出情報Eよりも大きく表示部32に表示する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、複数の磁気センサ1のうちの1つでも磁性体Pに起因する磁気信号Sを取得した場合に、磁性体Pの通過が有ったことを示す判定結果Rを含む磁性体検出情報Eを大きく表示させることができる。そのため、複数の磁気センサ1のうちのいずれかの磁気センサ1において、磁性体Pに起因する磁気信号Sが取得されたことを、ユーザに対してより確実に報知することができる。その結果、ユーザは、磁気センサ1の個数が多数(たとえば、数十個)である場合にも、磁性体Pの通過の有無について容易に認識することができるので、磁性体Pの通過を見落とすことを効果的に抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、複数の磁気センサ1に対応する複数の磁気波形情報Sa(磁気信号Sの情報)のうちから、一の磁気波形情報Saを選択するための選択操作を受け付ける操作部31をさらに備え、表示制御部33d(制御部33)は、複数の磁気センサ1の各々について、共通の表示対象期間Tについての磁気波形情報Saを、表示部32に並べて表示するとともに、操作部31に対する選択操作に基づいて一の磁気波形情報Saが選択された場合に、選択された一の磁気波形情報Saを、表示対象期間Tを延長させた状態で表示部32に表示するように構成されている。このように構成すれば、複数の磁気センサ1のうちの任意の一の磁気センサ1について、操作部31に対する選択操作に基づいてより長い期間において取得された磁気波形情報Saを視覚的に認識することができる。そのため、ユーザは、操作部31に対して選択操作を行うことによって、複数の磁気波形情報Saを一覧表示している状態から、表示対象期間Tを延長することによって一の磁気波形情報Saについての詳細な情報(より長い期間における情報)を表示している状態へと、容易に切り替えることができる。その結果、複数の磁気センサ1のうちの一の磁気センサ1について、過去の長い期間において取得された磁気波形情報Saを容易に参照することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、表示部32に表示されている磁気波形情報Sa(磁気信号Sの情報)の表示対象期間Tを変更するための操作を受け付ける操作部31をさらに備え、表示制御部33d(制御部33)は、操作部31に対する操作に基づいて、複数の磁気センサ1の各々について、表示対象期間Tを変更させるとともに、変更された表示対象期間Tについての磁気波形情報Saを表示部32に並べて表示するように構成されている。このように構成すれば、表示対象期間Tをユーザの任意に変更させるとともに、任意の表示対象期間Tにおいて取得された磁気信号Sについての磁気波形情報Saを視認することができる。そのため、複数の磁気センサ1によって取得された磁気波形情報Saについて、分析および検証する際に、任意に表示対象期間Tを変更させながら複数の磁気波形情報Saを容易に見比べることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、磁気信号Sの情報は、取得された磁気信号Sを波形によって表す磁気波形情報Saを含み、表示制御部33d(制御部33)は、複数の磁気センサ1の各々についての磁気波形情報Saを表示部32に並べて一覧表示する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、取得された磁気信号Sを波形によって視覚的に認識することができる。これにより、磁気信号Sの信号強度の大小を、波形によって表された磁気波形情報Saを視認することによって、容易に認識することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、複数の磁気センサ1の各々によって取得された磁気信号Sに基づいて、複数の磁気センサ1の各々についての磁性体Pの通過の有無についての判定を行う判定部33bをさらに備え、表示制御部33d(制御部33)は、複数の磁気センサ1の各々について、判定部33bによる判定結果Rと磁気波形情報Saとを含む磁気センサ画像情報を取得するとともに、複数の磁気センサ1の各々についての磁気センサ情報領域A(磁気センサ画像)を表示部32に並べて一覧表示するように構成されている。このように構成すれば、表示部32に並べて一覧表示された磁気センサ情報領域Aを視認することによって、複数の磁気センサ1の各々について、判定結果Rと磁気波形情報Saとを併せて容易に認識することができる。そのため、複数の磁気センサ1についての判定結果Rおよび磁気波形情報Saを容易に見比べることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、複数の磁気センサ1の各々によって取得された磁気信号Sに基づいて、複数の磁気センサ1の各々についての磁性体Pの通過の有無についての判定を行う判定部33bと、複数の磁気センサ1の各々によって取得された磁気信号Sを記憶する記憶部34と、をさらに備え、表示制御部33d(制御部33)は、判定部33bによる判定結果Rに基づいて磁性体Pの通過が有ったことを示す判定結果Rを含む磁性体検出情報Eを取得するとともに、取得された磁性体検出情報Eと磁気信号Sとを関連付けて記憶部34に記憶するように構成されている。このように構成すれば、記憶部34に記憶されている磁気信号Sのうちから、磁性体Pの通過が有ったと判定された磁気信号Sを容易に抽出することができる。そのため、記憶された磁気信号Sが、たとえば、数か月などの長期間に亘って記憶される場合においても、記憶された磁気信号Sのうちから、磁性体Pの通過が有ったと判定された磁気信号Sを容易に抽出することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、記憶制御部33c(制御部33)は、複数の磁気センサ1の各々について、磁気センサ1によって取得された磁気信号Sのうちから、記憶された磁性体検出情報Eに対応する判定結果Rを取得した時点の以前と以後との少なくとも一方を含む記憶対象期間Uにおいて取得された磁気信号Sを、磁性体検出情報Eと関連付けて、記憶部34に記憶するように構成されている。このように構成すれば、取得された磁気信号Sのうちから、磁性体Pの通過が有ったと判定された時点の以前と以後との少なくとも一方を含む記憶対象期間Uにおいて取得された磁気信号Sを容易に抽出することができる。そのため、参照するための磁気信号Sの抽出に要する手間を抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、記憶制御部33c(制御部33)は、複数の磁気センサ1のうちの一の磁気センサ1において、磁性体検出情報Eが取得された場合に、一の磁気センサ1と、複数の磁気センサ1のうちの一の磁気センサ1とは異なる他の磁気センサ1とによって、記憶対象期間Uにおいて取得された磁気信号Sを、磁性体検出情報Eと関連付けて、記憶部34に記憶するように構成されている。このように構成すれば、複数の磁気センサ1のうちの一の磁気センサ1において、磁性体Pに起因する磁気信号Sが取得された場合に、磁性体Pに起因する磁気信号Sを取得した磁気センサ1のみならず、他の磁気センサ1によって取得された磁気信号Sを、併せて記憶することができる。そのため、磁性体検出情報Eが取得された場合に、たとえば、磁性体Pに起因する磁気信号Sを取得した磁気センサ1の周囲に設置されている磁気センサ1において、どのような磁気信号Sを取得していたかということを記憶させることができる。その結果、取得された磁性体検出情報Eを分析および検証する際に、磁性体Pに起因する磁気信号Sを検出した磁気センサ1のみならず、周囲の磁気センサ1によって取得された磁気信号Sを容易に参照することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、制御部33(記憶制御部33cおよび表示制御部33d)は、ユーザによって入力された注釈情報Dcを取得して、磁気信号Sおよび注釈情報Dcを関連付けて記憶部34に記憶するとともに、複数の磁気センサ1の各々について、磁気信号Sおよび注釈情報Dcを視認可能に表示部32に表示する制御とを行うように構成されている。このように構成すれば、取得された磁気信号Sについて、ユーザによる任意の注釈情報Dcを関連付けて記憶させることができる。そのため、磁気信号Sの監視作業を行うユーザによるコメントなどを注釈情報Dcとして磁気信号Sと関連付けて記憶することができる。これにより、記憶された磁気信号Sを参照する際に、ユーザによって入力された注釈情報Dcと照らし合わせて参照することができる。その結果、記憶された磁気信号Sに注意するべき点がある場合に、注意するべき点を容易に認識させることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、情報出力部33e(制御部33)は、複数の磁気センサ1の各々について、記憶された磁気信号Sと磁性体検出情報Eとを関連付けてレポート情報Ddとして出力するように構成されている。このように構成すれば、記憶された磁気信号Sと磁性体検出情報Eとを報告する場合に、出力されたレポート情報Ddを用いることによって容易に報告を行うことができる。そのため、磁気信号Sと磁性体検出情報Eとを報告するためのレポート情報Ddを作成するために要する手間を抑制することができる。
(第1実施形態による磁気検知用の表示方法の効果)
第1実施形態の磁気検知用の表示方法では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態の磁気検知用の表示方法では、上記のように構成することにより、複数の磁気センサ1の各々についての磁気波形情報Sa(磁気信号Sの情報)を並べて一覧表示する。これにより、複数の磁気センサ1の各々についての磁気波形情報Saが並べて一覧に表示されているので、複数の磁気センサ1によって磁気信号Sを取得して表示する場合にも、複数の磁気センサ1の各々についての情報を識別可能に表示することが可能な磁気検知用の表示方法を提供することができる。その結果、ユーザは、一覧表示された複数の磁気センサ1の各々についての磁気信号Sを容易に区別して視認することができるので、複数の磁気センサ1によって磁気信号Sを取得して表示する場合にも、複数の磁気センサ1の各々についての情報の視認性を向上させることが可能な磁気検知用の表示方法を提供することができる。
[第2実施形態]
次に、図15および図16を参照して、本発明の第2実施形態による磁気検知システム200の構成について説明する。この第2実施形態では、複数の磁気センサ情報をタイル状に並べて一覧表示するように構成されていた第1実施形態とは異なり、地図上の磁気センサ1に対応する位置に磁気センサ情報を並べて表示するように構成されている。なお、上記第1実施形態と同一の構成については、図中において同じ符号を付して図示し、その説明を省略する。
第2実施形態による磁気検知システム200は、図15に示すように、コンピュータ203を備える。コンピュータ203は、制御部233を含む。
制御部233は、機能的な構成として、表示制御部233dを含む。すなわち、制御部233は、プログラムを実行することによって、表示制御部233dとして機能する。
表示制御部233dは、複数の磁気センサ1の各々について、位置情報Daを取得するとともに、取得した位置情報Daに基づいて、地図上の磁気センサ1に対応する位置に磁気信号Sの情報(磁気波形情報Sa)を表示部32に並べて表示するように構成されている。
具体的には、図16に示すように、表示制御部233dは、複数の磁気センサ1の各々の位置情報Daと、磁気センサ1の設置されている地点の周辺の地図情報とを取得する。そして、取得した地図情報に基づいて生成された地図において、複数の磁気センサ1が設置されている位置に対応する位置を取得する。そして、表示制御部233dは、地図上の磁気センサ1に対応する位置に磁気波形情報Saを並べて表示部32に一覧表示する。また、表示制御部233dは、地図上に表示されている磁気センサ1の各々を選択することによって、選択された磁気センサ1についての詳細を表示する。すなわち、表示制御部233dは、地図上に表示された複数の磁気センサ1のうちから一の磁気センサ1を選択されることによって、第1実施形態と同様に、選択された磁気センサ情報領域A0を表示部32に表示する。
なお、第2実施形態のその他の構成は、第1実施形態と同様である。
[第2実施形態の効果]
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、上記のように、表示制御部233d(制御部233)は、複数の磁気センサ1の各々について、位置情報Daを取得するとともに、取得した位置情報Daに基づいて、地図上の磁気センサ1に対応する位置に磁気波形情報Sa(磁気信号Sの情報)を表示部32に並べて表示するように構成されている。このように構成すれば、実際に磁気センサ1が設置されている位置と、磁気センサ1によって取得された磁気信号Sとを容易に認識することができる。そのため、複数の磁気センサ1のうちのいずれかの磁気センサ1において、磁性体Pに起因する磁気信号Sを取得した場合に、地図上のいずれの地点において、磁性体Pに起因する磁気信号Sを取得したかということを容易に認識することができる。その結果、検知領域Qにおいて磁性体Pの通過が有った場合に、磁性体Pが通過した位置を容易に認識することができる。
なお、第2実施形態によるその他の効果は、第1実施形態と同様である。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく請求の範囲によって示され、さらに請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
(第1および第2変形例)
たとえば、上記第1実施形態では、表示制御部(制御部)は、複数の磁気センサの各々についての磁気波形情報Sa(磁気信号Sの情報)を、タイル状に並べて、表示部に一覧表示する制御を行うように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、図17に示す第1変形例による表示制御部のように、複数の磁気センサの各々に対応する磁気波形情報Sa(磁気センサ情報領域A)を縦1列に並べて表示部32に一覧表示する制御を行うように構成してもよい。また、図18に示す第2変形例による表示制御部のように、複数の磁気センサの各々に対応する磁気信号Sの情報を、レーダーチャート(クモの巣グラフ)を用いて表示部32に並べて一覧表示する制御を行うように表示制御部を構成してもよい。具体的には、複数の磁気センサの各々によって取得された磁気信号Sの信号強度を、レーダーチャートを用いて表示部32に表示するように構成してもよい。
(第3変形例)
また、上記第1および第2実施形態では、表示制御部は、複数の磁気センサについての磁気センサ情報領域Aから、一の磁気センサ情報領域Aを選択した場合に、選択された磁気センサ情報領域A0のみを表示部32に表示する制御を行う例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、図19に示す第3変形例における表示制御部のように、選択された磁気センサ情報領域A0を大きく表示するとともに、選択されなかった磁気センサ情報領域Aを小さく並べて表示する制御を行うようにしてもよい。
(その他の変形例)
また、上記第1および第2実施形態では、複数の磁気センサの各々によって取得された磁気信号に基づいて、複数の磁気センサの各々についての磁性体の通過の有無についての判定を行う判定部をさらに備え、表示制御部(制御部)は、複数の磁気センサの各々について、磁気波形情報(磁気信号の情報)のみならず、判定部による判定結果も表示部に並べて一覧表示する制御を行うように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、判定部を備えず、取得された磁気波形情報のみを表示部に並べて表示してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、複数の磁気センサの各々によって取得された磁気信号に基づいて、複数の磁気センサの各々についての磁性体の通過の有無についての判定を行う判定部をさらに備え、表示制御部(制御部)は、複数の磁気センサの各々についての判定部による判定結果を表示部に並べて一覧表示するとともに、複数の磁気センサの各々についての判定結果のうちから、代表としての一の磁気センサについての判定結果を、一覧表示された判定結果よりも大きく表示部に表示する制御を行うように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、代表としての一の磁気センサについての判定結果を、一覧表示された判定結果よりも小さく表示してもよい。また、一覧表示された判定結果は表示せずに、代表としての一の磁気センサについての判定結果のみを表示するようにしてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、表示制御部(制御部)は、複数の磁気センサの各々について、磁性体の通過が有ったことを示す判定結果を含む磁性体検出情報を取得し、複数の磁気センサの各々についての磁性体検出情報を、表示部に並べて一覧表示するとともに、複数の磁気センサのうちの少なくとも1つの磁気センサによって取得された磁気信号に基づいて磁性体検出情報が取得された場合に、代表としての磁性体検出情報を、一覧表示された磁性体検出情報よりも大きく表示部に表示する制御を行うように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、代表としての磁性体検出情報を表示せず、複数の磁気センサの各々についての磁性体検出情報を並べて一覧表示するようにしてもよい。また、磁性体検出情報を取得せず、磁気波形情報のみを表示部に並べて表示させるようにしてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、複数の磁気センサに対応する複数の磁気波形情報(磁気信号の情報)のうちから、一の磁気波形情報を選択するための選択操作を受け付ける操作部をさらに備え、表示制御部(制御部)は、複数の磁気センサの各々について、共通の表示対象期間についての磁気波形情報を、表示部に並べて表示するとともに、操作部に対する選択操作に基づいて一の磁気波形情報が選択された場合に、選択された一の磁気波形情報を、表示対象期間を延長させた状態で表示部に表示するように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、選択された一の磁気波形情報を、表示対象期間を延長させない状態で表示部に表示するようにしてもよい。また、選択された一の磁気波形情報を、表示対象期間を短縮させた状態で表示部に表示するように構成されていてもよい。また、操作部に対する選択操作に基づいて一の磁気波形情報が選択されるのではなく、判定部による判定結果が所定のしきい値以上であった場合に、一の磁気波形情報を拡大させて表示するように構成されていてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、表示部に表示されている磁気波形情報(磁気信号の情報)の表示対象期間を変更するための操作を受け付ける操作部をさらに備え、表示制御部(制御部)は、操作部に対する操作に基づいて、複数の磁気センサの各々について、表示対象期間を変更させるとともに、変更された表示対象期間についての磁気信号の情報を表示部に並べて表示するように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、表示対象期間を変更させないように構成されていてもよい。また、操作部による操作ではなく制御部による制御に基づいて表示対象期間を変更させるようにしてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、磁気信号の情報は、取得された磁気信号を波形によって表す磁気波形情報を含み、表示制御部(制御部)は、複数の磁気センサの各々についての磁気波形情報を表示部に並べて一覧表示する制御を行うように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、取得された磁気信号が数値によって表されていてもよい。また、取得された磁気信号の大小が識別可能なような記号をもちいて、磁気信号を表すようにしてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、複数の磁気センサの各々によって取得された磁気信号に基づいて、複数の磁気センサの各々についての磁性体の通過の有無についての判定を行う判定部をさらに備え、表示制御部(制御部)は、複数の磁気センサの各々について、判定部による判定結果と磁気波形情報とを含む磁気センサ画像情報を取得するとともに、複数の磁気センサの各々についての磁気センサ情報領域(磁気センサ画像)を表示部に並べて一覧表示するように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、複数の磁気センサの各々について取得された磁気信号(磁気波形情報)と判定結果とをそれぞれ並べて表示するようにしてもよい。すなわち、複数の磁気センサによって取得された磁気信号のみを並べて表示するとともに、複数の磁気センサによって取得された判定結果のみを並べて表示するようにしてもよい。
また、上記第2実施形態では、表示制御部(制御部)は、複数の磁気センサの各々について、位置情報を取得するとともに、取得した位置情報に基づいて、地図上の磁気センサに対応する位置に磁気波形情報(磁気信号の情報)を並べて表示するように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、取得した位置情報に基づいて、地図上の磁気センサに対応する位置に磁気波形情報とともに判定結果を視認可能に並べて表示するようにしてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、複数の磁気センサの各々によって取得された磁気信号に基づいて、複数の磁気センサの各々についての磁性体の通過の有無についての判定を行う判定部と、複数の磁気センサの各々によって取得された磁気信号を記憶する記憶部と、をさらに備え、記憶制御部(制御部)は、判定部による判定結果に基づいて磁性体の通過が有ったことを示す判定結果を含む磁性体検出情報を取得するとともに、取得された磁性体検出情報と磁気信号とを関連付けて記憶部に記憶するように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、判定結果を取得する構成を備えず、取得された磁気信号のみを記憶部に記憶するようにしてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、記憶制御部(制御部)は、複数の磁気センサの各々について、磁気センサによって取得された磁気信号のうちから、記憶された磁性体検出情報に対応する判定結果を取得した時点の以前と以後との少なくとも一方を含む記憶対象期間において取得された磁気信号を、磁性体検出情報と関連付けて、記憶部に記憶するように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、磁性体検出情報を取得したか否かによらず、磁気センサによって取得された磁気信号の全てを、記憶部に記憶させるようにしてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、記憶制御部(制御部)は、複数の磁気センサのうちの一の磁気センサにおいて、磁性体検出情報が取得された場合に、一の磁気センサと、複数の磁気センサのうちの一の磁気センサとは異なる他の磁気センサとによって、記憶対象期間において取得された磁気信号を、磁性体検出情報と関連付けて、記憶部に記憶するように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、磁性体検出情報を取得した磁気センサによって取得された磁気信号のみを磁性体検出情報と関連付けて記憶するようにしてもよい。また、全ての磁気センサによって取得された磁気信号を磁性体検出情報と関連付けて記憶するようにしてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、制御部(記憶制御部および表示制御部)は、ユーザによって入力された注釈情報を取得して、磁気信号および注釈情報を関連付けて記憶部に記憶するとともに、複数の磁気センサの各々について、磁気信号および注釈情報を視認可能に表示部に表示する制御とを行うように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、注釈情報を取得しないように構成されていてもよい。また、ユーザによる入力ではなく、判定結果が所定の値以上の場合に、自動的に注釈情報を取得するとともに、取得された注釈情報を磁気信号と関連付けて記憶するようにしてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、情報出力部(制御部)は、複数の磁気センサの各々について、記憶された磁気信号と磁性体検出情報とを関連付けてレポート情報として出力するように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、レポート情報を出力しないようにしてもよい。また、記憶された磁気検出情報のみをレポート情報として出力するようにしてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、記憶制御部が24時間ごとに1つの測定データを生成するように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、1カ月ごとに1つの測定データを生成するように、記憶制御部を構成してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、機械学習によって生成された学習済みモデルを識別器として用いる例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、ルールベースによって判定を行うアルゴリズムを識別器としてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、磁気センサを海中(海底)に設置する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、河川および湖沼などの沿岸部に設置してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、検知領域の外周部分を取り囲むように、複数の磁気センサを設置する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、検知領域内の全域に亘って設置されていてもよい。
また、上記第1実施形態では、9個の磁気センサを備える例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、9個よりも多い個数の磁気センサを備えていてもよい。また、9個よりも少ない個数の磁気センサを備えていてもよい。
[態様]
上記した例示的な実施形態は、以下の態様の具体例であることが当業者により理解される。
(項目1)
水中に設置され、磁気信号を取得する複数の磁気センサと、
前記複数の磁気センサの各々についての前記磁気信号の情報を並べて一覧表示する表示部と、
前記複数の磁気センサの各々についての前記磁気信号の情報を前記表示部に並べて一覧表示する制御を行う制御部と、を備える、磁気検知システム。
(項目2)
前記複数の磁気センサの各々によって取得された前記磁気信号に基づいて、前記複数の磁気センサの各々についての磁性体の通過の有無についての判定を行う判定部をさらに備え、
前記制御部は、前記複数の磁気センサの各々について、前記磁気信号の情報のみならず、前記判定部による判定結果も前記表示部に並べて一覧表示する制御を行うように構成されている、項目1に記載の磁気検知システム。
(項目3)
前記制御部は、前記複数の磁気センサの各々についての前記磁気信号の情報を、タイル状に並べて、前記表示部に一覧表示する制御を行うように構成されている、項目1または2に記載の磁気検知システム。
(項目4)
前記複数の磁気センサの各々によって取得された前記磁気信号に基づいて、前記複数の磁気センサの各々についての磁性体の通過の有無についての判定を行う判定部をさらに備え、
前記制御部は、前記複数の磁気センサの各々についての前記判定部による判定結果を前記表示部に並べて一覧表示するとともに、前記複数の磁気センサの各々についての前記判定結果のうちから、代表としての一の前記磁気センサについての前記判定結果を、一覧表示された前記判定結果よりも大きく前記表示部に表示する制御を行うように構成されている、項目1~3のいずれか1項に記載の磁気検知システム。
(項目5)
前記制御部は、前記複数の磁気センサの各々について、前記磁性体の通過が有ったことを示す前記判定結果を含む磁性体検出情報を取得し、前記複数の磁気センサの各々についての前記磁性体検出情報を、前記表示部に並べて一覧表示するとともに、前記複数の磁気センサのうちの少なくとも1つの前記磁気センサによって取得された前記磁気信号に基づいて前記磁性体検出情報が取得された場合に、代表としての前記磁性体検出情報を、一覧表示された前記磁性体検出情報よりも大きく前記表示部に表示する制御を行うように構成されている、項目4に記載の磁気検知システム。
(項目6)
前記複数の磁気センサに対応する複数の前記磁気信号の情報のうちから、一の前記磁気信号の情報を選択するための選択操作を受け付ける操作部をさらに備え、
前記制御部は、前記複数の磁気センサの各々について、共通の表示対象期間についての前記磁気信号の情報を、前記表示部に並べて表示するとともに、前記操作部に対する選択操作に基づいて前記一の磁気信号の情報が選択された場合に、選択された前記一の磁気信号の情報を、前記表示対象期間を延長させた状態で前記表示部に表示するように構成されている、項目1~5のいずれか1項に記載の磁気検知システム。
(項目7)
前記表示部に表示されている前記磁気信号の情報の表示対象期間を変更するための操作を受け付ける操作部をさらに備え、
前記制御部は、前記操作部に対する操作に基づいて、前記複数の磁気センサの各々について、前記表示対象期間を変更させるとともに、変更された前記表示対象期間についての前記磁気信号の情報を前記表示部に並べて表示するように構成されている、項目1~6のいずれか1項に記載の磁気検知システム。
(項目8)
前記磁気信号の情報は、取得された前記磁気信号を波形によって表す磁気波形情報を含み、
前記制御部は、前記複数の磁気センサの各々についての前記磁気波形情報を前記表示部に並べて一覧表示する制御を行うように構成されている、項目1~7のいずれか1項に記載の磁気検知システム。
(項目9)
前記複数の磁気センサの各々によって取得された前記磁気信号に基づいて、前記複数の磁気センサの各々についての磁性体の通過の有無についての判定を行う判定部をさらに備え、
前記制御部は、前記複数の磁気センサの各々について、前記判定部による判定結果と前記磁気波形情報とを含む磁気センサ画像情報を取得するとともに、前記複数の磁気センサの各々についての磁気センサ画像を前記表示部に並べて一覧表示するように構成されている、項目8に記載の磁気検知システム。
(項目10)
前記制御部は、前記複数の磁気センサの各々について、位置情報を取得するとともに、取得した前記位置情報に基づいて、地図上の前記磁気センサに対応する位置に前記磁気信号の情報を並べて前記表示部に表示するように構成されている、項目1または2に記載の磁気検知システム。
(項目11)
前記複数の磁気センサの各々によって取得された前記磁気信号に基づいて、前記複数の磁気センサの各々についての磁性体の通過の有無についての判定を行う判定部と、
前記複数の磁気センサの各々によって取得された前記磁気信号を記憶する記憶部と、をさらに備え、
前記制御部は、前記判定部による判定結果に基づいて前記磁性体の通過が有ったことを示す前記判定結果を含む磁性体検出情報を取得するとともに、取得された前記磁性体検出情報と前記磁気信号とを関連付けて前記記憶部に記憶するように構成されている、項目1~10のいずれか1項に記載の磁気検知システム。
(項目12)
前記制御部は、前記複数の磁気センサの各々について、前記磁気センサによって取得された前記磁気信号のうちから、記憶された前記磁性体検出情報に対応する前記判定結果を取得した時点の以前と以後との少なくとも一方を含む記憶対象期間において取得された前記磁気信号を、前記磁性体検出情報と関連付けて、前記記憶部に記憶するように構成されている、項目11に記載の磁気検知システム。
(項目13)
前記制御部は、前記複数の磁気センサのうちの一の前記磁気センサにおいて、前記磁性体検出情報が取得された場合に、前記一の磁気センサと、前記複数の磁気センサのうちの前記一の磁気センサとは異なる他の前記磁気センサとによって、前記記憶対象期間において取得された前記磁気信号を、前記磁性体検出情報と関連付けて、前記記憶部に記憶するように構成されている、項目12に記載の磁気検知システム。
(項目14)
前記制御部は、ユーザによって入力された注釈情報を取得して、前記磁気信号および前記注釈情報を関連付けて前記記憶部に記憶するとともに、前記複数の磁気センサの各々について、前記磁気信号および前記注釈情報を視認可能に前記表示部に表示する制御とを行うように構成されている、項目11~13のいずれか1項に記載の磁気検知システム。
(項目15)
前記制御部は、前記複数の磁気センサの各々について、記憶された前記磁気信号と前記磁性体検出情報とを関連付けてレポート情報として出力するように構成されている、項目11~14のいずれか1項に記載の磁気検知システム。
(項目16)
水中に設置された複数の磁気センサの各々によって検出された磁気信号を取得するステップと、
前記複数の磁気センサの各々についての前記磁気信号の情報を並べて一覧表示するステップと、を備える、磁気検知用の表示方法。
1 磁気センサ
31 操作部
32 表示部
33、233 制御部
33b 判定部
33c 記憶制御部(制御部)
33d、233d 表示制御部(制御部)
33e 情報出力部(制御部)
34 記憶部
100 磁気検知システム

Claims (16)

  1. 水中に設置され、磁気信号を取得する複数の磁気センサと、
    前記複数の磁気センサの各々についての前記磁気信号の情報を並べて一覧表示する表示部と、
    前記複数の磁気センサの各々についての前記磁気信号の情報を前記表示部に並べて一覧表示する制御を行う制御部と、を備え
    前記制御部は、前記複数の磁気センサの各々についての前記磁気信号の情報を、地形データと対応付けて前記表示部に表示する、磁気検知システム。
  2. 水中に設置され、磁気信号を取得する複数の磁気センサと、
    前記複数の磁気センサの各々についての前記磁気信号の情報を並べて一覧表示する表示部と、
    前記複数の磁気センサの各々についての前記磁気信号の情報を前記表示部に並べて一覧表示する制御を行う制御部と、
    前記複数の磁気センサに対応する複数の前記磁気信号の情報のうちから、一の前記磁気信号の情報を選択するための選択操作を受け付ける操作部と、を備え、
    前記制御部は、前記複数の磁気センサの各々について、共通の表示対象期間についての前記磁気信号の情報を、前記表示部に並べて表示するとともに、前記操作部に対する選択操作に基づいて前記一の磁気信号の情報が選択された場合に、選択された前記一の磁気信号の情報を、前記表示対象期間を延長させた状態で前記表示部に表示するように構成されている、磁気検知システム。
  3. 前記複数の磁気センサの各々によって取得された前記磁気信号に基づいて、前記複数の磁気センサの各々についての磁性体の通過の有無についての判定を行う判定部をさらに備え、
    前記制御部は、前記複数の磁気センサの各々について、前記磁気信号の情報のみならず、前記判定部による判定結果も前記表示部に並べて一覧表示する制御を行うように構成されている、請求項1または2に記載の磁気検知システム。
  4. 前記制御部は、前記複数の磁気センサの各々についての前記磁気信号の情報を、タイル状に並べて、前記表示部に一覧表示する制御を行うように構成されている、請求項1または2に記載の磁気検知システム。
  5. 前記複数の磁気センサの各々によって取得された前記磁気信号に基づいて、前記複数の磁気センサの各々についての磁性体の通過の有無についての判定を行う判定部をさらに備え、
    前記制御部は、前記複数の磁気センサの各々についての前記判定部による判定結果を前記表示部に並べて一覧表示するとともに、前記複数の磁気センサの各々についての前記判定結果のうちから、代表としての一の前記磁気センサについての前記判定結果を、一覧表示された前記判定結果よりも大きく前記表示部に表示する制御を行うように構成されている、請求項1または2に記載の磁気検知システム。
  6. 前記制御部は、前記複数の磁気センサの各々について、前記磁性体の通過が有ったことを示す前記判定結果を含む磁性体検出情報を取得し、前記複数の磁気センサの各々についての前記磁性体検出情報を、前記表示部に並べて一覧表示するとともに、前記複数の磁気センサのうちの少なくとも1つの前記磁気センサによって取得された前記磁気信号に基づいて前記磁性体検出情報が取得された場合に、代表としての前記磁性体検出情報を、一覧表示された前記磁性体検出情報よりも大きく前記表示部に表示する制御を行うように構成されている、請求項に記載の磁気検知システム。
  7. 前記表示部に表示されている前記磁気信号の情報の表示対象期間を変更するための操作を受け付ける操作部をさらに備え、
    前記制御部は、前記操作部に対する操作に基づいて、前記複数の磁気センサの各々について、前記表示対象期間を変更させるとともに、変更された前記表示対象期間についての前記磁気信号の情報を前記表示部に並べて表示するように構成されている、請求項1または2に記載の磁気検知システム。
  8. 前記磁気信号の情報は、取得された前記磁気信号を波形によって表す磁気波形情報を含み、
    前記制御部は、前記複数の磁気センサの各々についての前記磁気波形情報を前記表示部に並べて一覧表示する制御を行うように構成されている、請求項1または2に記載の磁気検知システム。
  9. 前記複数の磁気センサの各々によって取得された前記磁気信号に基づいて、前記複数の磁気センサの各々についての磁性体の通過の有無についての判定を行う判定部をさらに備え、
    前記制御部は、前記複数の磁気センサの各々について、前記判定部による判定結果と前記磁気波形情報とを含む磁気センサ画像情報を取得するとともに、前記複数の磁気センサの各々についての磁気センサ画像を前記表示部に並べて一覧表示するように構成されている、請求項8に記載の磁気検知システム。
  10. 前記制御部は、前記複数の磁気センサの各々について、位置情報を取得するとともに、取得した前記位置情報に基づいて、地図上の前記磁気センサに対応する位置に前記磁気信号の情報を並べて前記表示部に表示するように構成されている、請求項1または2に記載の磁気検知システム。
  11. 前記複数の磁気センサの各々によって取得された前記磁気信号に基づいて、前記複数の磁気センサの各々についての磁性体の通過の有無についての判定を行う判定部と、
    前記複数の磁気センサの各々によって取得された前記磁気信号を記憶する記憶部と、をさらに備え、
    前記制御部は、前記判定部による判定結果に基づいて前記磁性体の通過が有ったことを示す前記判定結果を含む磁性体検出情報を取得するとともに、取得された前記磁性体検出情報と前記磁気信号とを関連付けて前記記憶部に記憶するように構成されている、請求項1または2に記載の磁気検知システム。
  12. 前記制御部は、前記複数の磁気センサの各々について、前記磁気センサによって取得された前記磁気信号のうちから、記憶された前記磁性体検出情報に対応する前記判定結果を取得した時点の以前と以後との少なくとも一方を含む記憶対象期間において取得された前記磁気信号を、前記磁性体検出情報と関連付けて、前記記憶部に記憶するように構成されている、請求項11に記載の磁気検知システム。
  13. 前記制御部は、前記複数の磁気センサのうちの一の前記磁気センサにおいて、前記磁性体検出情報が取得された場合に、前記一の磁気センサと、前記複数の磁気センサのうちの前記一の磁気センサとは異なる他の前記磁気センサとによって、前記記憶対象期間において取得された前記磁気信号を、前記磁性体検出情報と関連付けて、前記記憶部に記憶するように構成されている、請求項12に記載の磁気検知システム。
  14. 前記制御部は、ユーザによって入力された注釈情報を取得して、前記磁気信号および前記注釈情報を関連付けて前記記憶部に記憶するとともに、前記複数の磁気センサの各々について、前記磁気信号および前記注釈情報を視認可能に前記表示部に表示する制御とを行うように構成されている、請求項11に記載の磁気検知システム。
  15. 前記制御部は、前記複数の磁気センサの各々について、記憶された前記磁気信号と前記磁性体検出情報とを関連付けてレポート情報として出力するように構成されている、請求項11に記載の磁気検知システム。
  16. 水中に設置された複数の磁気センサの各々によって検出された磁気信号を取得するステップと、
    前記複数の磁気センサの各々についての前記磁気信号の情報を並べて一覧表示するステップと、を備え
    前記磁気信号の情報を並べて一覧表示するステップは、前記複数の磁気センサの各々についての前記磁気信号の情報を、地形データと対応付けて表示するステップを含む、磁気検知用の表示方法。
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