JP7258219B2 - 空調システム、空調機器、通信方法及びプログラム - Google Patents

空調システム、空調機器、通信方法及びプログラム Download PDF

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Description

本開示は、空調システム、空調機器、通信方法及びプログラムに関する。
室外機、集中リモコン等の複数の空調機器を、デイジーチェーンにより通信可能に接続する技術が特許文献1に開示されている。
特開2008-20092号公報
デイジーチェーンにより接続された複数の空調機器においては、ある空調機器から他の空調機器へフレームを送信するとき、各空調機器を接続する複数の通信線を経由してフレームが送信されうる。通信障害を原因としてフレームが送信先まで到達しなかったとき、送信元の空調機器は、当該フレームの再送を試みる。再送対象となるフレームも複数の通信線を経由して送信されうるため、通信障害の発生時には再送の多発が発生し、複数の通信線にてトラフィックが局所的に増大してしまうおそれがある。
本開示の目的は、上記の事情に鑑み、デイジーチェーンにより接続された複数の空調機器において、フレームの再送時におけるトラフィックの増加を抑制する空調システム等を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本開示に係る空調システムは、
デイジーチェーンにより互いに通信可能に接続された複数の空調機器を備え、
前記複数の空調機器のそれぞれの空調機器は、
フレームを転送する転送手段と、
前記転送手段が前記複数の空調機器に含まれる第1の空調機器から前記複数の空調機器に含まれる第2の空調機器に送信されるフレームを転送するとき、前記フレームをキャッシュするか否かを予め定められた条件に基づいて判定する判定手段と、
前記判定手段により前記フレームをキャッシュすると判定したとき前記フレームをキャッシュするキャッシュ手段と、
キャッシュした前記フレームが転送されてから予め定められた期間内に前記フレームに対する応答フレームを前記転送手段が転送しなかったとき、キャッシュした前記フレームを前記第2の空調機器に再送する再送手段と、
を備え、
前記予め定められた条件は、前記フレームをキャッシュする空調機器の数が2以上とならないように定められる。
本開示によれば、デイジーチェーンにより接続された複数の空調機器において、フレームの再送時におけるトラフィックの増加を抑制できる。
本開示の実施の形態に係る空調システムの構成を示す図 本開示の実施の形態に係るフレームの構造の一例を示す図 本開示の実施の形態に係る集中リモコンの機能的構成を示す図 本開示の実施の形態に係る集中リモコンの初期設定部及び室外機の初期設定部により設定されるキャッシュ条件の一例を示す図 本開示の実施の形態に係る集中リモコンの初期設定部及び室外機の初期設定部により設定されるキャッシュ条件の別の一例を示す図 本開示の実施の形態に係る集中リモコンのキャッシュ部及び室外機のキャッシュ部により保存されるデータの一例を示す図 本開示の実施の形態に係る室外機の機能的構成を示す図 本開示の実施の形態に係る室内機の機能的構成を示す図 本開示の実施の形態に係る集中リモコン及び室外機のハードウェア構成の一例を示す図 本開示の実施の形態に係る室外機によるフレーム転送時の処理の一例を示すフローチャート 本開示の実施の形態に係る集中リモコンによるフレーム転送時の処理の一例を示すフローチャート 本開示の実施の形態に係る集中リモコン及び室外機によるフレーム再送の動作の一例を示すフローチャート
以下、図面を参照しながら、本開示の実施の形態に係る空調システムを説明する。各図面においては、同一又は同等の部分に同一の符号を付す。
(実施の形態)
図1を参照しながら、実施の形態に係る空調システム1を説明する。空調システム1は、集中リモコン10と、複数の室外機20と、複数の室内機30とを備える。集中リモコン10及び各室外機20は、通信線Lによるデイジーチェーンにより互いに通信可能に接続されている。室外機20は、伝送バスBによるバス接続により、当該室外機20の管理下にある室内機30と通信可能に接続されている。詳細は後述するが、空調システム1によれば、集中リモコン10、各室外機20及び各室内機30が送信したフレームの再送が必要となったときにおけるトラフィックの増加を抑制できる。空調システム1は、本開示に係る空調システムの一例である。通信線Lは、本開示に係る第1の通信線の一例である。伝送バスBは、本開示に係る第2の通信線の一例である。
なお、図1では4つの室外機20が示されている。以下、それぞれの室外機20を区別する際には、室外機20のそれぞれを、図1に示すとおり、室外機20a、室外機20b、室外機20c及び室外機20dと記載する。
次に、空調システム1の各構成を概略的に説明する。
集中リモコン10は、各室外機20及び各室内機30と通信し、各室外機20及び各室内機30を制御する。集中リモコン10は、例えばオフィスビルの管理室に設置され、当該オフィスビルに設置された室外機20及び室内機30を制御する集中リモコンである。上述のとおり、集中リモコン10及び各室外機20はデイジーチェーンにより接続されているので、集中リモコン10は、直接接続された室外機20と通信するのみならず、直接接続されていない室外機20及び室内機30とも、他の室外機20を介して間接的に通信する。
制御について、具体的には、集中リモコン10は、室外機20及び室内機30にフレームを送信することにより、室外機20及び室内機30を制御する。フレームは、例えばコマンドを示すデータを含む。コマンドとは、設定温度変更コマンド、状態取得コマンドなど、空調制御に関する動作を実行させるためのコマンドである。
集中リモコン10は、室外機20及び室内機30を制御する、空調に関する機器であるため、集中リモコン10も空調機器に含まれる。以下では、集中リモコン10、室外機20を総括して「空調機器」と表現することがある。集中リモコン10は、本開示に係る空調機器の一例である。
室外機20は、集中リモコン10及び他の室外機20と通信する。特に、室外機20は、集中リモコン10からフレームを受信し、受信したフレームに応じた動作を実行する。また、室外機20は、管理下にある室内機30と通信する。特に、室外機20は、宛先が管理下の室内機30であるフレームを受信したとき、当該フレームを当該管理下の室内機30に転送する。また、詳細は後述するが、室外機20は、当該フレームの転送の際に、当該フレームをキャッシュし、必要に応じて当該室内機30に再送する。当該フレームの送信元の代わりに室外機20が再送を行うことにより、各通信線L上のトラフィックの増加を抑制できる。室外機20は、例えばオフィスビルの屋上に設置された室外機である。室外機20は、本開示に係る空調機器の一例である。また、上記の室内機30に再送されるフレームは、本開示に係る第2のフレームの一例である。
室内機30は、室外機20と通信する。特に、室内機30は、室外機20からフレームを受信し、受信したフレームに応じた動作を実行する。室内機30は、例えばオフィスビルの屋内空間に設置された室内機である。室内機30は、本開示に係る第4の空調機器の一例である。また、当該室内機30に接続された室外機20は、本開示に係る第3の空調機器の一例である。
次に、集中リモコン10及び室外機20によるフレームの転送及び再送について概略的に説明する。ただし、室外機20が自身の管理下にある室内機30を宛先とするフレームを転送することについては、上述したため説明を省略する。
集中リモコン10は、自身を宛先としないフレームを、デイジーチェーンにより直接接続された2つの空調機器のうち一方の空調機器から受信したとき、受信したフレームを接続された他の空調機器に転送する。同様に、室外機20は、自身又は自身の管理下にある室内機30を宛先としないフレームを、デイジーチェーンにより直接接続された2つの空調機器のうち一方の空調機器から受信したとき、受信したフレームを接続された他の空調機器に転送する。この場合において、当該フレームの送信元となる空調機器は、本開示に係る第1の空調機器の一例であり、当該フレームの宛先となる空調機器は、本開示に係る第2の空調機器の一例である。
詳細は後述するが、集中リモコン10及び室外機20は、上記のフレーム転送の際に、予め定められた条件を満たしたとき、転送対象となるフレームをキャッシュする。そして、集中リモコン10及び室外機20は、キャッシュしたフレームを転送してから一定期間以上当該フレームに対する応答フレームを転送しなかったとき、キャッシュしたフレームを宛先に再送する。これは、一定期間以上応答がなかったとき、転送したフレームが宛先に正常に到達していない可能性が高いからである。また、集中リモコン10及び室外機20は、キャッシュしたフレームに対する応答フレームを転送したとき、キャッシュしたフレームを削除する。これは、応答があったとき、キャッシュしたフレームが宛先に正常に到達しているからである。
上述の「予め定められた条件」は、当該フレームをキャッシュする空調機器が2以上とならないように定められる。以下では、「予め定められた条件」を「キャッシュ条件」という。
この動作により、空調システム1によれば、送信元に代えて他の空調機器が当該フレームを再送するので、送信元が再送する場合に比べてフレームが経由する通信線Lの数が少なくなる。したがって、再送時におけるトラフィックの増加を抑制できる。また、当該フレームをキャッシュする空調機器が2以上とならないため、2以上の空調機器が当該フレームを再送してしまい、かえってトラフィックが増加してしまうこともない。
例えば、図1において、室外機20aから室外機20dにフレームが送信され、室外機20bが当該フレームをキャッシュする場合を考える。この場合において、何らかの原因により当該フレームを再送する必要が生じたとき、室外機20aではなく室外機20bが当該フレームを再送する。そのため、室外機20aが当該フレームを再送する場合と異なり、室外機20aと集中リモコン10とを接続する通信線L及び集中リモコン10と室外機20bとを接続する通信線Lにおける通信量が増加しない。したがって、再送時におけるトラフィックの増加を抑制できる。また、当該フレームをキャッシュする空調機器が2以上とならないため、2以上の空調機器が当該フレームを再送してしまい、かえってトラフィックが増加してしまうこともない。
次に、図2を参照しながら、空調システム1において各装置が送信するフレームの構造の一例を説明する。フレームFRは、ヘッダHDとデータDTとを含む。ヘッダHDは、プリアンブルフィールドF0と宛先アドレスフィールドF1と送信元アドレスフィールドF2とフレーム種別フィールドF3とフレームIDフィールドF4とデータサイズフィールドF5とを含む。データDTは、送信すべきデータを含む。送信すべきデータとは、例えばコマンドを示すデータである。
プリアンブルフィールドF0は、フレームFRの開始を示すフィールドである。プリアンブルフィールドF0は、例えば空調システム1にて使用される通信プロトコルに固有のビット列である。空調システム1の各装置は、例えば受信したビット列の先頭部分がプリアンブルフィールドF0と一致したとき、当該ビット列をフレームFRとして処理する。
宛先アドレスフィールドF1は、フレームFRの宛先のアドレスを示すフィールドである。同様に、送信元アドレスフィールドF2は、フレームFRの送信元のアドレスを示すフィールドである。
フレーム種別フィールドF3は、フレームFRの種別を示すフィールドである。フレームFRの種別として、以下のものが挙げられる。
(i)受信したときに応答することが必要とされるフレーム。以下ではこのフレームを「要求フレーム」という。
(ii)要求フレームに対する応答フレーム。
要求フレームの例として、設定温度変更コマンドを示すデータを含むフレームが挙げられる。当該フレームを受信した装置は、設定温度変更に成功したか否かを示すフレームを送信元に返信して応答する必要がある。
フレームIDフィールドF4は、フレームFRの送信元が送信するフレームを一意に識別するフレームID(identifier:識別子)を示すフィールドである。ただし、フレームFRが、要求フレームに対する応答フレームであるとき、フレームIDフィールドF4は、当該受信したフレームのフレームIDフィールドF4が示すフレームIDと同一のフレームIDを示すものとなる。
応答フレームとなるフレームFRの各フィールドについて、要求フレームの送信元のアドレスを宛先アドレスとし、要求フレームを受信した自身のアドレスを送信元アドレスとし、フレーム種別を応答フレームとし、フレームIDを要求フレームのフレームIDと同一のものとすることで、当該フレームFRが、要求フレームに対する応答フレームであることを示すことができる。
データサイズフィールドF5は、フレームFRのデータDTのデータサイズを示すフィールドである。データサイズフィールドF5が示すデータサイズにより、フレームFRを受信した装置は、受信したビット列のうちどこまでが1つのフレームFRなのかを識別することができる。
上記のほか、ヘッダHDは、例えばフレームFRに誤りが生じていないかを確認するためのチェックサムを示すフィールドを含んでもよい。
次に、図3を参照しながら、集中リモコン10の機能的構成を説明する。集中リモコン10は、制御部100と第1通信部110と第2通信部120と記憶部130と表示部140と操作部150とを備える。
制御部100は、集中リモコン10を統括制御する。制御部100は、初期設定部101と転送部102と判定部103とキャッシュ部104と再送部105とキャッシュ削除部106とを備える。制御部100の各機能の詳細は後述する。
また、制御部100は、集中リモコン10自身を宛先とするフレームを後述の第1通信部110又は第2通信部120が受信したとき、当該フレームが示す内容に応じた処理を行う。例えば、受信したフレームが室外機20の状態を示すものであったとき、制御部100は、後述の表示部140に当該状態を示す情報を表示させる。
第1通信部110は、通信線Lを介して接続された室外機20と通信する。第1通信部110は、例えば通信線Lを接続可能な有線通信インタフェースである。第2通信部120は、第1通信部110と同様の機能を有する。集中リモコン10が第1通信部110及び第2通信部120を備えることにより、集中リモコン10と各室外機20とをデイジーチェーンにより通信可能に接続することができる。
記憶部130は、後述の初期設定部101により設定される初期設定に関する情報及びキャッシュ部104によりキャッシュされたフレームに関するデータを保存する。
表示部140は、空調システム1の管理に関する情報を表示する。表示部140は、例えば各室内機30の設定温度及び各室内機30が設置された部屋の室温を表示する。表示部140は、例えば後述の操作部150と一体となったタッチスクリーンである。
操作部150は、ユーザの操作を受け付ける。例えば、操作部150は、設定温度の変更操作を受け付ける。操作部150は、例えば表示部140と一体となったタッチスクリーンである。
初期設定部101は、集中リモコン10の起動時に、集中リモコン10自身に関する初期設定を行い、初期設定に関する情報を記憶部130に保存する。初期設定部101は、初期設定の際に、例えば集中リモコン10の自アドレスの決定、決定した自アドレスの他の装置への広告、他の装置のアドレスの取得、空調システム1のネットワーク構成の特定、キャッシュ条件の設定などを行う。
キャッシュ条件の設定について説明する。上述のとおり、キャッシュ条件は、空調システム1においてあるフレームを各空調機器が転送する際に、2以上の空調機器が当該フレームをキャッシュしないように定められる。例えば、キャッシュ条件は、フレームの宛先に基づいて、1の空調機器のみが当該フレームをキャッシュするか、いずれの空調機器も当該フレームをキャッシュしないように定められる。
図4を参照しながらキャッシュ条件の一例を説明する。図4は、フレームの宛先ごとにどの空調機器が当該フレームをキャッシュするかを示すテーブルによってキャッシュ条件を表現したものである。なお、各空調機器は、空調システム1のネットワーク構成が図1に示す接続関係により構成されていることをすでに特定しているものとする。また、図4に示す宛先の順序は、図1に示す各空調機器の接続順序と同様に、左から室外機20a、集中リモコン10、室外機20b、室外機20c、室外機20dの順である。つまり、図4に示す宛先の順序は、図1に示すネットワーク構成に対応する。
図4において、「キャッシュを行う空調機器」の行は、「宛先」の行を「2つ右」にずらしたものとなっている。ただし、左右の末端はループしているものとして扱う。これを言い換えると、各空調機器は、図1に示すネットワーク構成において自身の「2つ右」の空調機器を宛先とするフレームをキャッシュする。例えば、室外機20dは、自身の「2つ右」の空調機器である集中リモコン10を宛先とするフレームをキャッシュする。左右の末端はループしているものとして扱うので、室外機20dの「1つ右」が室外機20aであり、室外機20aの「1つ右」が集中リモコン10となる。
したがって、各空調機器が、自身の「2つ右」の空調機器を宛先とするフレームをキャッシュするようにキャッシュ条件を設定することにより、空調システム1において2以上の空調機器が同一のフレームをキャッシュしてしまうことを防ぐことができる。
なお、図4に示す例では、末端に属する室外機20a及び室外機20dは、実際にフレームをキャッシュすることはない。自身を宛先としないフレームが末端まで転送されることはないからである。そのため、図4に示す例に代えて、図5に示すとおり、末端に属する空調機器に代えて他の空調機器がフレームをキャッシュするようにしてもよい。図5に示す例では、斜体にて示した室外機20c及び集中リモコン10が、室外機20d及び室外機20aに代えてフレームをキャッシュする。この場合、2つの宛先について1の空調機器がフレームをキャッシュすることとなるが、2以上の空調機器が同一のフレームをキャッシュしてしまうことはない。
なお、図4及び図5のいずれについても、全てのフレームがキャッシュされるわけではない。例えば、図4及び図5において室外機20aを宛先とするフレームは室外機20cがキャッシュするものとなっているが、室外機20bから室外機20aに送信されるフレームは室外機20cに転送されないためキャッシュされない。また、隣接する空調機器を宛先とするフレームも当然キャッシュされない。そのため、あるフレームをキャッシュする空調機器の数は、1の場合もあれば0の場合もある。
再び図3を参照する。転送部102は、第1通信部110が受信したフレームが、集中リモコン10自身を宛先とするものではない場合、受信したフレームを第2通信部120に接続された室外機20に転送する。同様に、転送部102は、第2通信部120が受信したフレームが、集中リモコン10自身を宛先とするものではない場合、受信したフレームを第1通信部110に接続された室外機20に転送する。このような通信制御により、デイジーチェーン接続による通信が実現される。転送部102は、本開示に係る転送手段の一例である。
判定部103は、転送部102による転送の対象となる転送対象フレームをキャッシュすべきか否かを、初期設定部101により設定され記憶部130に保存されたキャッシュ条件に基づいて判定する。例えばキャッシュ条件が図4あるいは図5に示すものである場合、判定部103は、転送対象フレームの宛先とキャッシュ条件とに基づいて、転送対象フレームをキャッシュすべきか否かを判定する。ただし、判定部103は、転送対象フレームが応答を要するフレームではないとき(つまり、転送対象フレームが要求フレームではないとき)、転送対象フレームをキャッシュしないと判定する。判定部103は、本開示に係る判定手段の一例である。
キャッシュ部104は、判定部103によりキャッシュすべきと判定された転送対象フレームを記憶部130に保存することにより、当該転送対象フレームをキャッシュする。また、キャッシュ部104は、転送対象フレームをキャッシュするとき、例えば図6に示すとおり、転送対象フレームを転送した転送時刻と再送回数とを併せて記憶部130に保存する。ただし、キャッシュ部104が転送対象フレームをキャッシュするときの再送回数は0である。転送時刻及び再送回数は、後述の再送部105により更新される。キャッシュ部104は、本開示に係るキャッシュ手段の一例である。
再送部105は、記憶部130にキャッシュされたフレームのうち、当該転送時刻から一定期間経過したフレームがあるとき、当該フレームを宛先に再送する。また、再送部105は、当該フレームを再送したとき、転送時刻を現在時刻にて更新し、再送回数を1増加して更新する。なお、再送部105により更新された再送回数が一定回数以上であったとき、後述のキャッシュ削除部106が当該フレームを記憶部130から削除する。再送部105は、本開示に係る再送手段の一例である。
上記の「一定期間」は、例えば3秒である。また、上記の「一定回数」は、例えば4回である。この場合、キャッシュされたフレームは、最初の転送時から約3×4=12秒後に削除される。この場合、各装置は、自身を送信元とするフレームの再送については、当該フレームを送信してから約12秒経過してから再送するように設定される。当該装置が12秒経過前に再送を試みると、同一のフレームが2つ送信されることとなり、トラフィックの増大を招くおそれがあるからである。
キャッシュ削除部106は、転送部102が転送する転送対象フレームが記憶部130にキャッシュされたフレームに対する応答フレームであるとき、当該キャッシュされたフレームを削除する。また、キャッシュ削除部106は、キャッシュされたフレームの再送回数が一定回数以上であるとき、当該キャッシュされたフレームを削除する。
次に、図7を参照しながら、室外機20の機能的構成を説明する。ただし、室外機20の機能的構成は、図3の機能的構成と共通する点が多いため、異なる点を説明する。
室外機20は、制御部200と第1通信部210と第2通信部220と記憶部230と第3通信部240とメインユニット250とを備える。第1通信部210、第2通信部220及び記憶部230の機能は、集中リモコン10の第1通信部110、第2通信部120及び記憶部130と同様のため説明を省略する。
第3通信部240は、伝送バスBを介して接続された、室外機20の管理下にある室内機30と通信する。第3通信部240は、例えば伝送バスBを接続可能な有線通信インタフェースである。
メインユニット250は、コンプレッサ、バルブ、ファン、温度センサなどの、空調に必要な機器を含む。メインユニット250が制御部200の制御を受けることにより、室外機20は室内機30と協働した空調をすることができる。
制御部200は、室外機20を統括制御する。特に、制御部200は、集中リモコン10から受信したフレームが示すコマンドに応じてメインユニット250及び管理下の室内機30を制御する。制御部200は、第3通信部240を介した通信により管理下の室内機30を制御する。制御部200は、初期設定部201と転送部202と判定部203とキャッシュ部204と再送部205とキャッシュ削除部206とを備える。
初期設定部201、キャッシュ部204、再送部205及びキャッシュ削除部206の機能は、集中リモコン10の初期設定部101、キャッシュ部104、再送部105及びキャッシュ削除部106と同様であるため説明を省略する。
転送部202の機能については、概ね集中リモコン10の転送部102と同様であるが、転送部202はさらに、以下の機能を備える。転送部202は、第1通信部210又は第2通信部220が受信したフレームが、室外機20自身の管理下にある室内機30を宛先とするものである場合、受信したフレームを第3通信部240に接続された室内機30に転送する。また、転送部202は、第3通信部240が受信したフレームが、室外機20自身を宛先とするものではない場合、受信したフレームを、宛先に応じて第1通信部210又は第2通信部220に接続された空調機器に転送する。
判定部203の機能については、概ね集中リモコン10の判定部103と同様であるが、判定部203はさらに、転送対象フレームの宛先が室外機20自身の管理下にある室内機30であるとき、キャッシュ条件に依らずに当該転送対象フレームをキャッシュすると判定する。ただし、当該転送対象フレームが応答を要するフレームではないとき(つまり、転送対象フレームが要求フレームではないとき)、判定部203は当該転送対象フレームをキャッシュしない。
次に、図8を参照しながら、室内機30の機能的構成を説明する。室内機30は、制御部300と通信部310とメインユニット320とを備える。
制御部300は、室内機30を統括制御する。制御部300は特に、室外機20から受信したフレームが示す内容に基づいてメインユニット320を制御する。
通信部310は、伝送バスBを介して室外機20及び他の室内機30と通信する。通信部310は、例えば伝送バスBを接続可能な有線通信インタフェースである。
メインユニット320は、ファン、ルーバー、温度センサ、湿度センサなどの、空調に必要な機器を含む。メインユニット320が制御部300の制御を受けることにより、室内機30は室外機20と協働した空調をすることができる。
次に、集中リモコン10及び室外機20のハードウェア構成の一例について、図9を参照しながら説明する。図9に示す集中リモコン10及び室外機20は、例えばパーソナルコンピュータ、マイクロコントローラなどのコンピュータにより実現される。
集中リモコン10及び室外機20は、バス1000を介して互いに接続された、プロセッサ1001と、メモリ1002と、インタフェース1003と、二次記憶装置1004と、を備える。
プロセッサ1001は、例えばCPU(Central Processing Unit:中央演算装置)である。プロセッサ1001が、二次記憶装置1004に記憶された動作プログラムをメモリ1002に読み込んで実行することにより、集中リモコン10及び室外機20の各機能が実現される。
メモリ1002は、例えば、RAM(Random Access Memory)により構成される主記憶装置である。メモリ1002は、プロセッサ1001が二次記憶装置1004から読み込んだ動作プログラムを記憶する。また、メモリ1002は、プロセッサ1001が動作プログラムを実行する際のワークメモリとして機能する。メモリ1002により各記憶部の機能が実現される。
インタフェース1003は、例えばシリアルポート、USB(Universal Serial Bus)ポート、ネットワークインタフェースなどのI/O(Input/Output)インタフェースである。インタフェース1003により、各通信部の機能が実現される。
二次記憶装置1004は、例えば、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)である。二次記憶装置1004は、プロセッサ1001が実行する動作プログラムを記憶する。
次に、図10を参照しながら、室外機20によるフレーム転送時の処理の一例を説明する。図10に示す動作は、第1通信部210、第2通信部220又は第3通信部240が、室外機20自身を宛先としないフレームである転送対象フレームを受信したときに実行される。なお、図10に示す動作が行われる前に、室外機20の制御部200の初期設定部201による初期設定がすでに行われているものとする。
室外機20の制御部200の判定部203は、転送対象フレームが要求フレームであるか否かを判定する(ステップS101)。
転送対象フレームが要求フレームであるとき(ステップS101:Yes)、判定部203は、転送対象フレームの宛先が室外機20自身に接続された室内機30であるか否かを判定する(ステップS102)。
転送対象フレームの宛先が室外機20自身に接続された室内機30であるとき(ステップS102:Yes)、判定部203は当該転送対象フレームをキャッシュすると判定し、制御部200のキャッシュ部204は当該転送対象フレームをキャッシュする(ステップS104)。
転送対象フレームの宛先が室外機20自身に接続された室内機30ではないとき(ステップS102:No)、判定部203は、転送対象フレームがキャッシュ条件を満たすか否かを判定する(ステップS103)。
転送対象フレームがキャッシュ条件を満たすとき(ステップS103:Yes)、判定部203は当該転送対象フレームをキャッシュすると判定し、キャッシュ部204は当該転送対象フレームをキャッシュする(ステップS104)。
ステップS104の動作ののち、制御部200の転送部202は当該転送対象フレームを転送する(ステップS105)。そして制御部200は、フレーム転送時の処理を終了する。
転送対象フレームがキャッシュ条件を満たさないとき(ステップS103:No)、判定部203は当該転送対象フレームをキャッシュしないと判定し、当該転送対象フレームがキャッシュされることなく、転送部202は当該転送対象フレームを転送する(ステップS105)。そして制御部200は、フレーム転送時の処理を終了する。
転送対象フレームが要求フレームではないとき(ステップS101:No)、制御部200のキャッシュ削除部206は、記憶部230にキャッシュされたフレームを参照し、当該転送対象フレームが、キャッシュされたフレームに対する応答フレームか否かを判定する(ステップS106)。また、この場合、判定部203は、当該転送対象フレームをキャッシュしないと判定する。
当該転送対象フレームが、キャッシュされたフレームに対する応答フレームではないとき(ステップS106:No)、転送部202は当該転送対象フレームを転送する(ステップS105)。そして制御部200は、フレーム転送時の処理を終了する。
当該転送対象フレームが、キャッシュされたフレームに対する応答フレームであるとき(ステップS106:Yes)、キャッシュ削除部206は、当該キャッシュされたフレームを削除する(ステップS107)。その後、転送部202は当該転送対象フレームを転送する(ステップS105)。そして制御部200は、フレーム転送時の処理を終了する。
次に、図11を参照しながら、集中リモコン10によるフレーム転送時の処理の一例を、図10に示す室外機20の場合と比較して説明する。図11に示す動作は、第1通信部110又は第2通信部120が、集中リモコン10自身を宛先としないフレームである転送対象フレームを受信したときに実行される。なお、図11に示す動作が行われる前に、集中リモコン10の制御部100の初期設定部101による初期設定がすでに行われているものとする。
図11に示す動作のうち、ステップS201及びステップS203~S207については、図10に示すステップS101及びステップS103~S107と同様である。そして、図11においては、ステップS202は欠番となっており、図10に示すステップS102に相当する動作が図11には存在しない。これは、集中リモコン10には室内機30が接続されていないからである。
したがって、図11に示す集中リモコン10によるフレーム転送時の処理の一例は、室内機30に関連する動作以外は、図10に示す室外機20によるフレーム転送時の処理の一例と同様である。
各室外機20が図10に示すフレーム転送時の処理を実行し、集中リモコン10が図11に示すフレーム転送時の処理を実行することにより、空調システム1において、2以上の空調機器が同一のフレームをキャッシュすることなく適切にフレームをキャッシュすることができ、かつキャッシュされたフレームに対する応答フレームを転送するときに、当該キャッシュされたフレームを削除することができる。
次に、図12を参照しながら、集中リモコン10及び室外機20によるフレーム再送の動作の一例を説明する。ただし、室外機20によるフレーム再送の動作は、集中リモコン10の場合と全く同様であるため、以下では集中リモコン10によるフレーム再送の動作の一例を説明する。
図12に示す動作は、例えば集中リモコン10の制御部100の初期設定部101による初期設定が行われた後に開始される。また、図12に示す動作は、図11に示すフレーム転送時の処理と並行して実行される。
集中リモコン10の制御部100の再送部105は、記憶部130にキャッシュされたフレームがあるか否かを判定する(ステップS301)。キャッシュされたフレームがないとき(ステップS301:No)、再送部105はステップS301からの動作を繰り返す。
キャッシュされたフレームがあるとき(ステップS301:Yes)、再送部105は、キャッシュされたフレームのうち、転送時刻から一定時間経過したフレームがあるか否かを判定する(ステップS302)。キャッシュされたフレームのうち、転送時刻から一定時間経過したフレームがないとき(ステップS302:No)、再送部105はステップS301からの動作を繰り返す。
上述したとおり、図12に示す動作は、図11に示すフレーム転送時の処理と並行して実行されるので、ステップS301~S302の動作を繰り返している間に、図11に示すステップS207の動作によりキャッシュされたフレームが削除されることもありうる。具体的には、キャッシュされたフレームの転送時刻から一定時間経過する前に当該キャッシュされたフレームに対する応答フレームを転送する場合、当該キャッシュされたフレームが削除される。これらの動作により、キャッシュされたフレームが宛先に正常に到達し宛先の装置が応答した場合に、キャッシュされたフレームを不必要に再送してしまうことを防ぐことができる。
キャッシュされたフレームのうち、転送時刻から一定時間経過したフレームがあるとき(ステップS302:Yes)、再送部105は、当該キャッシュされたフレームを再送する(ステップS303)。再送部105は、当該キャッシュされたフレームの転送時刻と再送回数とを更新する(ステップS304)。
制御部100のキャッシュ削除部106は、当該キャッシュされたフレームの再送回数が一定回数以上か否かを判定する(ステップS305)。当該キャッシュされたフレームの再送回数が一定回数以上ではないとき(ステップS305:No)、制御部100はステップS301からの動作を繰り返す。
当該キャッシュされたフレームの再送回数が一定回数以上であるとき(ステップS305:Yes)、キャッシュ削除部106は、当該キャッシュされたフレームを記憶部130から削除する(ステップS306)。そして制御部100はステップS301からの動作を繰り返す。
以上、実施の形態に係る空調システム1を説明した。空調システム1によれば、集中リモコン10及び各室外機20は、フレームの転送時にキャッシュ条件に基づいてフレームをキャッシュし、必要に応じて送信元に代えて当該フレームを再送する。そのため、送信元が再送する場合に比べて再送時におけるトラフィックの増加を抑制できる。また、当該フレームをキャッシュする空調機器が2以上とならないようにキャッシュ条件が定められているため、2以上の空調機器が当該フレームを再送してしまい、かえってトラフィックが増加してしまうこともない。
(変形例1)
実施の形態では、各空調機器の接続順序に基づいてキャッシュ条件が定められる例を説明したが、接続順序ではなく各空調機器のアドレスの大小順に基づいてキャッシュ条件が定められるものであってもよい。
この場合、各空調機器は、例えば自身のアドレス順位よりも2つ下位のアドレス順位である空調機器を宛先とするフレームをキャッシュするようにキャッシュ条件を定める。
あるいは、各空調機器は、フレームの宛先のアドレスを空調システム1の集中リモコン10と各室外機20との合計数である5で割ったときの剰余に1を加算した値を求め、求めた値が自身のアドレス順位と一致するときに当該フレームをキャッシュするようにキャッシュ条件を定めてもよい。アドレス順位は1位~5位であり、上記の剰余に1を加算した値は1~5となるため、各空調機器が上記のようにキャッシュ条件を定めることにより、1つのフレームを2以上の空調機器がキャッシュすることがない。
(変形例2)
実施の形態では、フレームの宛先に基づいてキャッシュ条件が定められる例を説明したが、フレームの宛先とフレームの送信元との双方に基づいてキャッシュ条件が定められるものであってもよい。例えば、フレームの送信元と当該フレームの宛先との「中間」に位置する空調機器が当該フレームをキャッシュするようにキャッシュ条件が定められるものであってもよい。このようにキャッシュ条件が定められることにより、例えば室外機20bから室外機20aに送信されるフレームは集中リモコン10がキャッシュし、室外機20dから室外機20aに送信されるフレームは室外機20bがキャッシュする。
このようにキャッシュ条件が定められる場合、宛先のみに基づいてキャッシュ条件が定められる場合よりも、キャッシュされないフレームを減らすことができる。例えば図4あるいは図5に示す例では、室外機20aを宛先とするフレームは室外機20cがキャッシュすることとなるが、室外機20bから室外機20aに送信されるフレームは室外機20cに到達しないため、当該フレームがキャッシュされることはない。一方、上記の例では集中リモコン10が当該フレームをキャッシュする。
(その他の変形例)
実施の形態及び上記の変形例1では、フレームの宛先に基づいてキャッシュ条件が定められるものであった。これに代えて、フレームの送信元に基づいてキャッシュ条件が定められるものであってもよい。
また、各空調機器は、転送対象フレームがキャッシュ条件を満たす場合であっても、自身の記憶部の空き容量が少ないとき、自身の処理負担が大きいときなどフレームをキャッシュすると不都合が生じうる場合には、当該転送対象フレームをキャッシュしないものであってもよい。
また、フレームのヘッダに優先度を示すフィールドを設け、各空調機器は、優先度の低いフレームをキャッシュしないものであってもよい。あるいは、各空調機器は、自身の記憶部の空き容量が十分にあるとき、自身の処理負担が小さいときなどフレームをキャッシュするのに不都合が生じないときには優先度の低いフレームもキャッシュし、フレームをキャッシュするのに不都合が生じるときのみ優先度の低いフレームをキャッシュしないものであってもよい。
図9に示すハードウェア構成においては、集中リモコン10及び室外機20が二次記憶装置1004を備えている。しかし、これに限らず、二次記憶装置1004を集中リモコン10及び室外機20の外部に設け、インタフェース1003を介して集中リモコン10及び室外機20と二次記憶装置1004とが接続される形態としてもよい。この形態においては、USBフラッシュドライブ、メモリカードなどのリムーバブルメディアも二次記憶装置1004として使用可能である。
また、図9に示すハードウェア構成に代えて、ASIC(Application Specific Integrated Circuit:特定用途向け集積回路)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などを用いた専用回路により集中リモコン10及び室外機20を構成してもよい。また、図9に示すハードウェア構成において、集中リモコン10及び室外機20の機能の一部を、例えばインタフェース1003に接続された専用回路により実現してもよい。
集中リモコン10及び室外機20で用いられるプログラムは、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、USBフラッシュドライブ、メモリカード、HDD等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布することが可能である。そして、かかるプログラムを特定の又は汎用のコンピュータにインストールすることによって、当該コンピュータを集中リモコン10及び室外機20として機能させることが可能である。
また、上述のプログラムをインターネット上の他のサーバが有する記憶装置に格納しておき、当該サーバから上述のプログラムがダウンロードされるようにしてもよい。
本開示は、本開示の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、本開示を説明するためのものであり、本開示の範囲を限定するものではない。つまり、本開示の範囲は、実施の形態ではなく、請求の範囲によって示される。そして、請求の範囲内及びそれと同等の開示の意義の範囲内で施される様々な変形が、本開示の範囲内とみなされる。
1 空調システム、10 集中リモコン、20,20a-20d 室外機、30 室内機、100 制御部、101 初期設定部、102 転送部、103 判定部、104 キャッシュ部、105 再送部、106 キャッシュ削除部、110 第1通信部、120 第2通信部、130 記憶部、140 表示部、150 操作部、200 制御部、201 初期設定部、202 転送部、203 判定部、204 キャッシュ部、205 再送部、206 キャッシュ削除部、210 第1通信部、220 第2通信部、230 記憶部、240 第3通信部、250 メインユニット、300 制御部、310 通信部、320 メインユニット、1000 バス、1001 プロセッサ、1002 メモリ、1003 インタフェース、1004 二次記憶装置、B 伝送バス、DT データ、F0 プリアンブルフィールド、F1 宛先アドレスフィールド、F2 送信元アドレスフィールド、F3 フレーム種別フィールド、F4 フレームIDフィールド、F5 データサイズフィールド、FR フレーム、HD ヘッダ、L 通信線。

Claims (9)

  1. デイジーチェーンにより互いに通信可能に接続された複数の空調機器を備え、
    前記複数の空調機器のそれぞれの空調機器は、
    フレームを転送する転送手段と、
    前記転送手段が前記複数の空調機器に含まれる第1の空調機器から前記複数の空調機器に含まれる第2の空調機器に送信されるフレームを転送するとき、前記フレームをキャッシュするか否かを予め定められた条件に基づいて判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記フレームをキャッシュすると判定したとき前記フレームをキャッシュするキャッシュ手段と、
    キャッシュした前記フレームが転送されてから予め定められた期間内に前記フレームに対する応答フレームを前記転送手段が転送しなかったとき、キャッシュした前記フレームを前記第2の空調機器に再送する再送手段と、
    を備え、
    前記予め定められた条件は、前記フレームをキャッシュする空調機器の数が2以上とならないように定められる、
    空調システム。
  2. 前記デイジーチェーンの接続に用いられる第1の通信線とは異なる第2の通信線により前記複数の空調機器に含まれる第3の空調機器に通信可能に接続された第4の空調機器をさらに備え、
    前記第3の空調機器の判定手段はさらに、前記第3の空調機器の転送手段が前記第1の空調機器から前記第4の空調機器に送信される第2のフレームを転送するとき、前記第2のフレームをキャッシュすると判定し、
    前記第3の空調機器の再送手段はさらに、キャッシュした前記第2のフレームが転送されてから予め定められた期間内に前記第2のフレームに対する応答フレームを前記第3の空調機器の転送手段が転送しなかったとき、キャッシュした前記第2のフレームを前記第4の空調機器に再送する、
    請求項1に記載の空調システム。
  3. 前記判定手段は、前記転送手段が転送するフレームが応答を要するフレームではないとき、前記フレームをキャッシュしないと判定する、
    請求項1又は2に記載の空調システム。
  4. 前記予め定められた条件は、前記転送手段が転送するフレームの宛先又は送信元に基づいて定められる、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の空調システム。
  5. 前記予め定められた条件は、前記転送手段が転送するフレームの宛先と送信元とに基づいて定められる、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の空調システム。
  6. 前記予め定められた条件は、前記複数の空調機器の接続順序に基づいて定められる、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の空調システム。
  7. デイジーチェーンにより他の空調機器に接続される空調機器であって、
    フレームを転送する転送手段と、
    前記転送手段が、前記デイジーチェーンにより互いに通信可能に接続された複数の空調機器に含まれる第1の空調機器から前記複数の空調機器に含まれる第2の空調機器に送信されるフレームを転送するとき、前記フレームをキャッシュするか否かを予め定められた条件に基づいて判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記フレームをキャッシュすると判定したとき前記フレームをキャッシュするキャッシュ手段と、
    キャッシュした前記フレームが転送されてから予め定められた期間内に前記フレームに対する応答フレームを前記転送手段が転送しなかったとき、キャッシュした前記フレームを前記第2の空調機器に再送する再送手段と、
    を備え、
    前記予め定められた条件は、前記フレームをキャッシュする空調機器の数が2以上とならないように定められる、
    空調機器。
  8. デイジーチェーンにより互いに通信可能に接続された複数の空調機器に含まれる空調機器における通信方法であって、
    フレームを転送し、
    前記複数の空調機器に含まれる第1の空調機器から前記複数の空調機器に含まれる第2の空調機器に送信されるフレームを転送するとき、前記フレームをキャッシュするか否かを予め定められた条件に基づいて判定し、
    前記フレームをキャッシュすると判定したとき、前記フレームをキャッシュし、
    キャッシュした前記フレームが転送されてから予め定められた期間内に前記フレームに対する応答フレームを転送しなかったとき、キャッシュした前記フレームを前記第2の空調機器に再送し、
    前記予め定められた条件は、前記フレームをキャッシュする空調機器の数が2以上とならないように定められる、
    通信方法。
  9. デイジーチェーンにより他の空調機器に接続される空調機器が備えるコンピュータを、
    フレームを転送する転送手段、
    前記転送手段が、前記デイジーチェーンにより互いに通信可能に接続された複数の空調機器に含まれる第1の空調機器から前記複数の空調機器に含まれる第2の空調機器に送信されるフレームを転送するとき、前記フレームをキャッシュするか否かを予め定められた条件に基づいて判定する判定手段、
    前記判定手段により前記フレームをキャッシュすると判定したとき前記フレームをキャッシュするキャッシュ手段、
    キャッシュした前記フレームが転送されてから予め定められた期間内に前記フレームに対する応答フレームを前記転送手段が転送しなかったとき、キャッシュした前記フレームを前記第2の空調機器に再送する再送手段、
    として機能させ、
    前記予め定められた条件は、前記フレームをキャッシュする空調機器の数が2以上とならないように定められる、
    プログラム。
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