JP7257939B2 - 測定装置、及び、制御方法 - Google Patents
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Description
本発明の一見地に係る測定装置は、ユーザが把持して移動させることで測定対象を変更可能である。測定装置は、算出部と、電力制御部と、を備える。算出部は、センサにより得られた測定対象に関する検出値に基づいて、測定対象に関する測定結果を算出する。電力制御部は、算出部への電力供給を制御する。
電力制御部は、測定結果の変化量が所定の範囲外である場合には算出部へ供給する電力を維持する一方、測定結果の変化量が所定の範囲内である状態が所定の時間継続した場合には算出部へ供給する電力を低減する。
◎センサにより得られた測定対象に関する検出値に基づいて、測定対象に関する測定結果を算出するステップ。
◎測定結果の変化量が所定の範囲外である場合には測定装置へ供給する電力を維持するステップ。
◎測定結果の変化量が所定の範囲内である状態が所定の時間継続した場合には測定装置へ供給する電力を低減するステップ。
(1)測定装置の構成
以下、図1及び図2を用いて、第1実施形態に係る測定装置の一例としての光沢計100を説明する。図1は、光沢計の斜視図である。図2は、光沢計内部の構成を示す図である。光沢計100は、測定対象の表面(以後、測定対象表面SUと呼ぶ)の光沢度G(測定結果の一例)を測定する装置である。本実施形態の光沢計100は、ユーザが把持して移動可能なポータブル型の光沢計であって、検査光L1(図3)を測定対象表面SUに向けて照射し、検査光L1が当該表面で反射することで発生する反射光L2(図3)の強度に基づいて光沢度Gを測定する。光沢計100で測定可能な測定対象としては、例えば、タイル、床、壁、机などの平面を有する物品がある。
また、本実施形態において、測定部2は、制御部4により電力供給がされる間、検査光L1の照射と反射光L2の検出とを継続する。すなわち、測定部2は、測定対象表面SUの光沢度Gに関連するデータ(反射光L2の強度)を継続して測定する。
なお、制御部4は、CPU、記憶装置、各種インターフェースを個別の構成要素として含むシステムであってもよいし、これらの全部又は一部を1チップに集積したSoC(System on Chip)であってもよい。
第1操作部6は制御部4に接続されており、第1操作部6の複数のボタンのいずれかが押されると、制御部4は、押されたボタンに対応した機能を実行する。
従って、例えば、保護カバー7を筐体1の底部Bに装着した状態で測定部2により反射光L2の強度を測定中に第1操作部6の校正ボタン62を押し、校正ボタン62を押したタイミングでの反射光L2の強度と基準光沢度Gsとを関連付けて記憶部44(図4)に記憶することで、光沢計100を校正できる。すなわち、校正基準板71にて発生した反射光L2と同じ強度の反射光L2を測定部2が検出した場合の光沢度Gは基準光沢度Gsであるとして、光沢計100を校正できる。
以後、検査光L1が校正基準板71にて反射することにより発生する反射光L2の強度を「基準強度Vs」と呼ぶ。
次に、図3を用いて、測定部2の具体的構成を説明する。図3は、測定部の構成を示す図である。測定部2は、測定対象表面SUに検査光L1を照射したときに生じる反射光L2を検出する。具体的には、測定部2は、光照射部21と、光検出部23と、を有する。
光照射部21は、筐体1の底部Bの法線方向に対して角度αにて傾斜した状態で筐体1の内部に固定され、測定対象表面SUに検査光L1を照射する。筐体1の底部Bの法線方向に対して角度αにて傾斜した状態で固定されているので、光照射部21は、検査光L1を測定対象表面SUに入射角αにて入射する。
光検出部23は、上記の光照射部21から照射された検査光L1が有する特定の波長若しくは波長範囲を検出可能な光検出器(上記の例であれば、例えば、近赤外光を検出するフォトダイオード)と、反射光L2に適切な処理を施す機構(例えば、光検出器の受光面に集光させる集光レンズ)と、により構成される。
(3-1)制御部の機能ブロック構成
次に、図4を用いて、光沢計100の各構成要素を制御する制御部4の構成(機能ブロック)を説明する。図4は、第1実施形態に係る制御部の機能ブロック構成を示す図である。なお、以下に説明する機能ブロックの一部又は全部は、制御部4を構成するコンピュータシステムの記憶装置に記憶されたプログラムを実行することで実現されてもよいし、ハードウェア的に実現されてもよい。
制御部4は、測定制御部41と、電力供給管理部42と、電力供給切替部43と、記憶部44と、を主に有する。以下、これら機能ブロックの詳細を説明する。
測定制御部41は、光沢度Gの測定に関連する制御を実行する。図4に示すように、測定制御部41は、電力供給切替部43を介して、バッテリー5と接続されている。すなわち、測定制御部41は、電力供給切替部43がオン状態であり、バッテリー5から電力供給を受けているときに動作する。
また、測定制御部41は、第1操作部6からの操作を入力可能となっており、第1操作部6において行われた操作に従って、光沢度Gの測定に関連する制御を実行する。さらに、光沢計100が第2操作部8を備える場合には、測定制御部41は、第2操作部8において行われた操作に従って、光沢度Gの測定に関連する制御を実行する。
照射制御部411は、バッテリー5から電力供給を受けている間、光照射部21を制御することで検査光L1の発光を制御する。本実施形態では、照射制御部411は、バッテリー5から電力供給を受けている間、光照射部21に対してパルス状の駆動電力を継続的に出力して、光照射部21から間欠的かつ継続的に検査光L1を発光させる。照射制御部411は、例えば、デューティー比が1/20(例えば、周期が1msec、駆動電力出力時間が50μsec)のパルス状の駆動電力を出力する。これにより、光照射部21は、例えば、1msec周期で間欠的かつ継続的に、1周期あたり50μsecの長さで検査光L1を発光できる。
具体的には、基準強度をVs、基準光沢度をGs、測定された反射光L2の強度をVとした場合、光沢度算出部412は、測定対象表面SUの光沢度Gを、G=Gs*(V/Vs)との式により算出する。なお、基準光沢度Gsと基準強度Vsは、光沢度Gの実際の測定時までには、予め取得され記憶部44に記憶されている。
その他、表示制御部413は、バッテリー5の残量を確認し当該残量を表示部3に表示させる。さらに、表示制御部413は、現在時刻、光沢計100の状態に関する情報を表示部3に表示させる。なお、現在時刻は、制御部4を構成するコンピュータシステムの時計機能から取得できる。
電力供給管理部42は、電力供給切替部43を制御して、測定制御部41への電力の供給及び停止を管理する。図4に示すように、電力供給管理部42は、常時バッテリー5から電力の供給を受けて常に動作している。電力供給管理部42は、具体的には、計数部421と、電力制御部422と、を機能ブロックとして有する。
具体的には、電力制御部422は、測定制御部41が動作中に継続時間Tが所定の時間(例えば、10分)となったら、電力供給切替部43をオン状態からオフ状態に切り替えて、測定制御部41への電力供給を停止する。すなわち、電力制御部422は、光沢度Gの値の変化量が所定の時間継続して所定の範囲内にあれば、測定制御部41(すなわち、測定部2)への電力供給を停止する。
電力供給切替部43は、測定制御部41への電力の供給、停止を切り替える。図4に示すように、電力供給切替部43の機能は、一端がバッテリー5に接続され、他端が測定制御部41に接続され、これら二端子間のオン状態とオフ状態が電力制御部422からの信号により切り替えることが可能な二端子スイッチとして表すことができる。
この二端子スイッチで表される電力供給切替部43がオン状態であることは、測定制御部41に電力供給がなされていることを意味する。その一方、電力供給切替部43がオフ状態であることは、測定制御部41への電力供給が停止していることを意味する。
記憶部44は、制御部4を構成するコンピュータシステムに備わる記憶装置の記憶領域の一部であり、光沢計100で用いる各種設定等を記憶する。具体的には、記憶部44は、上記の基準強度Vsと基準光沢度Gsとを関連付けて記憶する。その他、光沢計100に関する設定情報、光沢度算出部412にて算出された光沢度Gなどを記憶する。
なお、記憶部44(記憶装置)には、例えば、記憶部44に記憶された情報の維持などの目的で、常時又は定期的にバッテリー5から電力が供給される。
制御部4は、上記の機能ブロック以外にも、必要に応じて他の機能ブロックを有してもよい。例えば、光沢計100の外部接続端子9が備わる場合には、制御部4は、外部接続端子制御部45を有してもよい。外部接続端子制御部45は、外部接続端子9に接続された他の装置との通信を制御して、当該他の装置と光沢計100との間で各種情報の送受信をおこなう。
上記にて説明した電力制御部422は、測定制御部41への電力の供給と停止のみの制御を行っていた。しかし、これに限られず、電力制御部422は、測定制御部41への電力供給量を0(電力供給停止)と100%(全電力供給)の間で調整してもよい。この場合、電力供給切替部43は、例えば、外部からの信号に基づいて測定制御部41に出力する電力を調整する電力制御回路などにより構成される。
具体的には、変形例における電力制御部422は、測定制御部41が動作中に継続時間Tが所定の時間となったら、電力供給切替部43に対して、測定制御部41に供給する電力を通常の電力よりも低下させるよう指令する。例えば、通常時の30%まで電力を低減するよう指令できる。
以下、上記の構成を有する光沢計100の動作を説明する。具体的には、図5を用いて、光沢計100による光沢度Gの測定動作を説明する。図5は、第1実施形態に係る光沢計による光沢度の測定動作を示すフローチャートである。
光沢度Gの測定を開始する前に、光沢計100を測定対象表面SUに設置する(すなわち、筐体1の底部Bを測定対象表面SUに接触させる)。その後、ユーザにより第1操作部6の電源ボタン61が押されると、電力制御部422が、ステップS1において、電力供給切替部43をオン状態にして、測定制御部41への電力供給を開始する。
その後、光沢度算出部412が、光検出部23から入力した信号に基づいて反射光L2の強度を算出し、算出した反射光L2の強度に基づいて上記で説明した式を用いて光沢度Gを算出する。
なお、計数部421によるこの監視動作は、光沢度Gの測定とは別のプロセスにより実行される。そのため、第1操作部6に対して操作がなされることによる継続時間Tのリセットは、上記のステップS1~S9のいずれのタイミングでも実行されうる。
上記にて説明した第1実施形態に係る光沢計100の作用効果は、以下のようにまとめることができる。
まず、第1実施形態に係る光沢計100では、光沢度Gの変化量が所定の範囲内である状態が所定の時間継続した場合に、電力制御部422が、測定制御部41(すなわち、測定部2)への電力の供給量を低減している。
光沢度Gの変化量所定の範囲内である状態が所定の時間継続することは、例えば、光沢計100が長時間同一の場所に放置された結果、同一の測定対象の同一の測定対象表面SUの光沢度Gが長時間継続して測定されていることを意味している。一般的に、同一の測定対象の同一の測定対象表面SUの光沢度Gを所定の時間(例えば、光沢度Gを記録するために必要な時間)を超えて測定することは不必要である。
継続時間Tが所定の時間となっていないことは、光沢度Gの大きな変化があってから長時間が経過していないことを意味している。さらに、光沢度Gの大きな変化があってから長時間が経過していないことは、例えば、光沢計100の測定部2が移動されることにより、測定対象の変更があったか、又は、同一の測定対象において光沢度Gの測定位置の変更があってから長時間が経過していないことを意味している。
(1)第2実施形態に係る光沢計の構成
以下、第2実施形態に係る光沢計200を説明する。
第1実施形態においても説明したように、測定対象表面SUの光沢度は、測定対象表面SUに向けて検査光L1を照射することで発生する反射光L2を光検出部23が検出し、光検出部23から入力した信号に基づいて算出された光(反射光L2に対応)の強度に基づいて測定される。
このような構成において、例えば、光検出部23が反射光L2以外の光を検出した場合には、光検出部23は反射光L2の実際の強度よりも大きい強度の光を検出したことを示す信号を出力する。その結果、当該強度に基づいて算出された光沢度は、測定対象表面SUの実際の光沢度とは異なる値となる。
なお、第2実施形態に係る光沢計200は、筐体1の底部Bに接触検出部11、11'が設けられること以外、第1実施形態に係る光沢計100と同様の構成を有する。従って、第1実施形態と同じ構成を有する筐体1、測定部2、表示部3、バッテリー5、第1操作部6、保護カバー7、第2操作部8、外部接続端子9の説明は省略する。また、第2実施形態に係る光沢計200は、光沢計200を制御する制御部4'を備える。制御部4'の具体的構成については、後ほど説明する。
図6Cは、測定部の光検出部とは別個の光検出素子である接触検出部を備える測定装置の一例を示す図である。
例えば、筐体1の底部Bにおいて、測定部2の四隅に対応する位置に1つずつ合計4つの接触検出部11、11'を設けてもよい。
以下、図7を用いて、第2実施形態に係る光沢計200に備わる制御部4'の具体的構成を説明する。図7は、第2実施形態に係る制御部の機能ブロック構成を示す図である。
制御部4'は、CPU、記憶装置(例えば、RAM、ROMなど)、各種インターフェースからなるコンピュータシステムであり、光沢計200の各構成要素を制御する。制御部4'は、CPU、記憶装置、各種インターフェースを個別の構成要素として含むシステムであってもよいし、これらの全部又は一部を1チップに集積したSoC(System on Chip)であってもよい。
第2実施形態に係る測定制御部41、記憶部44、及び外部接続端子制御部45は、それぞれ、第1実施形態に係る測定制御部41、記憶部44、及び外部接続端子制御部45と同じ機能を有する。従って、ここでは説明を省略する。
例えば、筐体1の底部Bと測定対象表面SUとが適切に接触しているとの検出結果を接触検出通知部46から通知された場合、測定制御部41の表示制御部413が、適切な光沢度の測定が実行されている旨を表示部3に表示する。
これにより、光沢計200のユーザは、筐体1の底部Bと測定対象表面SUとが適切に接触しており、適切な光沢度の測定が行われることを視覚的に認識できる。
これにより、光沢計200のユーザは、筐体1の底部Bと測定対象表面SUとが適切に接触しておらず、適切な光沢度の測定ができないことを視覚的に認識できる。
これにより、筐体1の底部Bと測定対象表面SUとが適切に接触していないときに、無駄な光沢度の測定が実行されることを防止できる。
第2実施形態に係る光沢計は、以下のように表現できる。
測定対象の表面の光沢度を測定する測定装置であって、
筐体と、
前記筐体に設けられ、前記測定対象の表面に向けて検査光を照射し、前記検査光が前記測定対象の表面にて反射することで発生する反射光を検出する測定部と、
前記測定部を制御するとともに、前記反射光の強度に基づいて前記光沢度を算出する測定制御部と、
前記筐体と前記測定対象とが接触しているか否かを検出する接触検出部と、
前記筐体と前記測定対象とが接触しているか否かの検出結果を前記測定制御部に通知する接触通知部と、
を備える測定装置。
(1)第3実施形態に係る光沢計の構成
以下、第3実施形態に係る光沢計300を説明する。
すでに説明したように、測定対象表面SUの光沢度は、測定対象表面SUに向けて検査光L1を照射することで発生する反射光L2を光検出部23が検出し、光検出部23から入力した信号に基づいて算出された反射光L2の強度に基づいて測定される。
反射光L2の強度に基づいて光沢度を測定する従来の光沢計においては、測定対象表面SUが水平面であり、測定対象表面SUで発生した全ての反射光L2が光検出部23で検出されることを前提に光沢度が算出されていた。
また、一般的には、測定対象表面SUの曲率は不明であるので、測定対象表面SUからどの程度の反射光L2が光検出部23に受光されたかについての情報を得ることができない。
測定対象表面SUの曲率を算出できれば、後述するように、当該曲率に基づいて、光検出部23にて受光される反射光L2と受光されない反射光L2との割合を算出できる。また、当該割合と実際に測定した反射光L2の強度とに基づいて、測定対象表面SUが曲面であっても、正確に光沢度を算出できる。
なお、第3実施形態においては、測定部2の両端に1つずつ合計2つの曲率測定部13が設けられているが、筐体1の底部Bにおける曲率測定部13の設置数及び/又は設置位置は、測定部2における測定対象表面SUの曲率を算出するためのデータ(上記距離)を得られる限り任意とできる。
以下、図9を用いて、第3実施形態に係る光沢計300に備わる制御部4''の具体的構成を説明する。図9は、第3実施形態に係る制御部の機能ブロック構成を示す図である。
制御部4''は、CPU、記憶装置(例えば、RAM、ROMなど)、各種インターフェースからなるコンピュータシステムであり、光沢計300の各構成要素を制御する。制御部4''は、CPU、記憶装置、各種インターフェースを個別の構成要素として含むシステムであってもよいし、これらの全部又は一部を1チップに集積したSoC(System on Chip)であってもよい。
第3実施形態に係る測定制御部41、記憶部44、及び外部接続端子制御部45は、それぞれ、第1実施形態及び第2実施形態に係る測定制御部41、記憶部44、及び外部接続端子制御部45と同じ機能を有する。従って、ここでは説明を省略する。
距離-曲率テーブルは、例えば、既知の曲率を有する曲面に光沢計300を接触させそのときに曲率測定部13により実測される上記距離を測定することを複数の曲率について実行し、各曲率と当該各曲率で実測された筐体1の底部Bと測定対象表面SUとの間の距離とを関連付けることで作成できる。このテーブルは、記憶部44に記憶される。
曲率-受光割合テーブルは、例えば、既知の曲率と既知の光沢度を有する曲面に光沢計300を接触させた状態で反射光L2の強度を光検出部23により実測することを複数の曲率(光沢度は同一)について実行し、各曲率と当該各曲率で実測された反射光L2の強度とを関連付けることで作成できる。このテーブルは、記憶部44に記憶される。
また、照射制御部411が、曲率算出部47にて算出された曲率から算出された反射光L2の受光割合に基づいて、検査光L1の強度を調整してもよい。具体的には、照射制御部411は、測定対象表面SUの曲率が大きくなるほど光検出部23にて受光される反射光L2の割合が小さくなるとして、検査光L1の照射強度を、曲率が小さい(完全な水平面に近い)ときの検査光L1の照射強度よりも増加させる。
第3実施形態に係る光沢計は、以下のように表現できる。
測定対象の表面の光沢度を測定する測定装置であって、
前記測定対象の表面に向けて検査光を照射し、前記検査光が前記測定対象の表面にて反射することで発生する反射光を検出する測定部と、
前記測定対象の表面の曲率に関連するデータを測定する曲率測定部と、
前記曲率測定部にて測定したデータに基づいて前記曲率を算出する曲率算出部と、
前記測定部を制御するとともに、前記曲率と前記反射光の強度とに基づいて前記光沢度を算出する測定制御部と、
を備える測定装置。
(1)第4実施形態に係る光沢計の構成
以下、第4実施形態に係る光沢計400を説明する。
第1実施形態において説明したように、第1実施形態~第3実施形態に係る光沢計において筐体1の底部Bに保護カバー7を取り付けると、校正基準板71が測定部2に対向する。従って、筐体の底部Bに保護カバー7を取り付けた状態で光沢度を測定すると、基準光沢度Gsを有する校正基準板71が測定されることとなる。
従って、光沢計の筐体1に保護カバー7を取り付けた状態で光沢度の測定を実行しつつ、第1操作部6の校正ボタン62を押すことで光沢計の校正を実行できる。
また、図11においては、挿入部73及び挿入孔15はそれぞれ一対しか設けられていないが、挿入部73及び挿入孔15をそれぞれ、光沢計400の異なる箇所に複数個設けてもよい。
以下、図11を用いて、第4実施形態に係る光沢計400に備わる制御部4'''の具体的構成を説明する。図11は、第4実施形態に係る制御部の機能ブロック構成を示す図である。
制御部4'''は、CPU、記憶装置(例えば、RAM、ROMなど)、各種インターフェースからなるコンピュータシステムであり、光沢計300の各構成要素を制御する。制御部4'''は、CPU、記憶装置、各種インターフェースを個別の構成要素として含むシステムであってもよいし、これらの全部又は一部を1チップに集積したSoC(System on Chip)であってもよい。
第4実施形態に係る測定制御部41、記憶部44、及び外部接続端子制御部45は、それぞれ、第1実施形態~第3実施形態に係る測定制御部41、記憶部44、及び外部接続端子制御部45と同じ機能を有する。従って、ここでは説明を省略する。
測定制御部41は、第1操作部6の校正ボタン62が押されたことを検知したときに、挿入部73が挿入孔15に挿入されている通知がされていれば、光沢度算出部412は、現在測定している反射光L2の強度を基準強度Vsとして、基準光沢度Gsと関連付けて記憶部44に記憶する。
その一方で、第1操作部6の校正ボタン62が押されたことを検知したときに、挿入部73が挿入孔15に挿入されている通知がされていない場合には、光沢度算出部412は、上記の基準強度Vsの記憶を実行しない(光沢計400の校正を実行しない)。
第4実施形態に係る光沢計は、以下のように表現できる。
測定対象の表面の光沢度を測定する測定装置であって、
筐体と、
前記筐体に設けられ、前記測定対象の表面に向けて検査光を照射し、前記検査光が前記測定対象の表面にて反射することで発生する反射光を検出する測定部と、
前記筐体に取り付け可能であり、前記筐体に取り付けたときに前記測定部と対向する校正基準板を有する保護カバーと、
前記保護カバーに設けられた挿入部と、
前記筐体に設けられ、前記保護カバーが前記筐体に取り付けられたときに前記挿入部が挿入される挿入孔と、
前記挿入孔に前記挿入部が挿入されたことを検知したら、前記校正基準板の光沢度である基準光沢度と、前記校正基準板からの前記反射光の強度と、を関連付けて前記光沢度の測定のための校正を行う測定制御部と、
を備える測定装置。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組み合せ可能である。例えば、上記の第1実施形態~第4実施形態は、任意に組み合わせることができる。
(A)第1実施形態にて説明した電力供給管理技術は、光沢度Gを測定するポータブル型の光沢計100以外の、ユーザが把持することで移動可能であって、センサにより得られた測定対象に関する検出値に基づいて測定結果を算出する他のポータブル型の測定装置にも適用できる。
その一方で、例えば、ユーザが筐体1の表面に触れていることが所定の時間以上検知されない場合には、光沢計100が放置されて無駄な測定が実行されていると判断し、測定制御部41への電力供給を停止できる。
1 筐体
B 底部
2 測定部
21 光照射部
23 光検出部
3 表示部
4、4’、4’’、4’’’ 制御部
41 測定制御部
411 照射制御部
412 光沢度算出部
413 表示制御部
42 電力供給管理部
421 計数部
422 電力制御部
43 電力供給切替部
44 記憶部
45 外部接続端子制御部
46 接触検出通知部
47 曲率算出部
48 挿入通知部
5 バッテリー
6 第1操作部
61 電源ボタン
62 校正ボタン
7 保護カバー
71 校正基準板
73 挿入部
75 挿入検知部
8 第2操作部
9 外部接続端子
11、11’ 接触検出部
13 曲率測定部
15 挿入孔
SU 測定対象表面
L1 検査光
L2 反射光
Claims (6)
- ユーザが把持して移動させることで測定対象を変更可能な測定装置であって、
センサにより得られた前記測定対象に関する検出値に基づいて、前記測定対象に関する測定結果を算出する算出部と、
前記算出部への電力供給を制御する電力制御部と、
を備え、
前記電力制御部は、前記測定結果の変化量が所定の範囲外である場合には前記算出部へ供給する電力を維持する一方、前記測定結果の変化量が所定の範囲内である状態が所定の時間継続した場合には前記算出部へ供給する電力を低減し、
前記測定結果は、前記測定対象の表面の光沢度、前記測定対象の放射温度、前記測定対象の水質の指標、前記測定対象の表面粗さ、のいずれかである、
測定装置。 - 前記測定結果の変化量が前記所定の範囲内である状態が継続する継続時間を計数する計数部をさらに備え、
前記電力制御部は、前記継続時間が前記所定の時間となったときに前記算出部へ供給する電力を低減する、請求項1に記載の測定装置。 - 前記計数部は、前記継続時間を計数中に前記測定結果の変化量が前記所定の範囲外となったら、前記継続時間を0とする、請求項2に記載の測定装置。
- 操作部をさらに備え、
前記計数部は、前記操作部に対して操作がなされたことを検知したら、前記継続時間を0とする、請求項2又は3に記載の測定装置。 - 前記算出部は所定の周期毎に前記測定結果を算出し、
前記測定結果の変化量は、前回算出した測定結果と今回算出した測定結果との差である、
請求項1~4のいずれかに記載の測定装置。 - ユーザが把持して移動させることで測定対象を変更可能な測定装置の制御方法であって、
センサにより得られた前記測定対象に関する検出値に基づいて、前記測定対象に関する測定結果を算出するステップと、
前記測定結果の変化量が所定の範囲外である場合には前記測定装置へ供給する電力を維持するステップと、
前記測定結果の変化量が所定の範囲内である状態が所定の時間継続した場合には前記測定装置へ供給する電力を低減するステップと、
を備え、
前記測定結果は、前記測定対象の表面の光沢度、前記測定対象の放射温度、前記測定対象の水質の指標、前記測定対象の表面粗さ、のいずれかである、
制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019212365A JP7257939B2 (ja) | 2019-11-25 | 2019-11-25 | 測定装置、及び、制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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