JP7257637B2 - Bicycle frame, bicycle and method for manufacturing bicycle frame - Google Patents
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Description
本開示は、自転車用フレーム、自転車及び自転車用フレームの製造方法に関する。 The present disclosure relates to bicycle frames, bicycles and methods of making bicycle frames.
特許文献1には、自転車のフレームが開示されている。このフレームは、前ホークと、前ホークを保持するフレーム体とを備えている。フレーム体は、ヘッドパイプ、上パイプ、下パイプ、立パイプ、後つめ、バックホーク、チェーンステー及びハンガラグを備えている。 Patent Literature 1 discloses a bicycle frame. The frame includes a front fork and a frame body that holds the front fork. The frame body has a head pipe, an upper pipe, a lower pipe, a standing pipe, a rear claw, a back fork, a chain stay and a hangar lug.
上述したフレームにあっては、例えば、チェーンステーに後つめが接続されるが、構造上、後つめのチェーンステーに対する角度を変更して接続することが困難である。このため、後つめのチェーンステーに対する角度を変更するには、チェーンステー又は後つめの形状を変更する必要があり、部材の種類が増えたり、加工に手間がかかったりする可能性がある。 In the frame described above, for example, the rear claw is connected to the chain stay, but structurally, it is difficult to change the angle of the rear claw with respect to the chain stay. Therefore, in order to change the angle of the trailing claw with respect to the chainstay, it is necessary to change the shape of the chainstay or the trailing claw, which may increase the number of types of members and require time and effort for processing.
本開示は上記事由に鑑みてなされており、二つの部材の角度を変更して接続できる自転車用フレーム、自転車及び自転車用フレームの製造方法を提供することを目的とする。 SUMMARY OF THE INVENTION The present disclosure has been made in view of the above reasons, and aims to provide a bicycle frame, a bicycle, and a method of manufacturing a bicycle frame that can be connected by changing the angle of two members.
本開示の一態様に係る自転車用フレームは、第1部材と、前記第1部材に接続された第2部材とを備えている。前記第1部材は、嵌込部を有している。前記嵌込部には、開口部が形成されている。前記第2部材は、前記開口部に嵌まり込んだ突部を有している。前記突部の外周面は、少なくとも互いに反対側に面する二つの部分が、前記突部の先端側に行くほど内側に位置するように傾斜した面である。前記突部と前記嵌込部とが溶接されている。 A bicycle frame according to one aspect of the present disclosure includes a first member and a second member connected to the first member. The first member has a fitting portion. An opening is formed in the fitting portion. The second member has a protrusion fitted in the opening. The outer peripheral surface of the protrusion is an inclined surface such that at least two portions facing opposite sides of the protrusion are positioned inward toward the tip side of the protrusion. The projecting portion and the fitting portion are welded together.
本開示の一態様に係る自転車は、前記自転車用フレームと、複数の車輪とを備えている。前記複数の車輪は、前記自転車用フレームに回転可能に取り付けられている。 A bicycle according to an aspect of the present disclosure includes the bicycle frame and a plurality of wheels. The plurality of wheels are rotatably attached to the bicycle frame.
本開示の一態様に係る自転車用フレームの製造方法は、前記突部を前記開口部に嵌め込み、この後、前記開口部に嵌め込まれた前記突部と前記嵌込部とを溶接する。 A method for manufacturing a bicycle frame according to an aspect of the present disclosure is such that the projection is fitted into the opening, and then the projection fitted into the opening is welded to the fitting.
前記一態様に係る自転車用フレーム、自転車及び自転車用フレームの製造方法では、自転車用フレームの二つの部材を角度を変更して溶接することができる。 In the bicycle frame, the bicycle, and the method for manufacturing the bicycle frame according to the aspect, the two members of the bicycle frame can be welded at different angles.
以下、図1~図12に基づいて、本実施形態の自転車用フレーム2を備えた自転車1について説明する。以下、自転車用フレーム2を単にフレーム2という。本実施形態の自転車1は、図1に示すように、一般用自転車であって、詳しくは、スポーツ車である。自転車1は、フレーム2、複数の車輪60,61、複数のハブ軸10,11、ハンドル12、サドル13、クランク軸14、一対のクランクアーム15、一対のペダル16、駆動スプロケット17、被動スプロケット18及びチェーン19を備えている。
A bicycle 1 having a
フレーム2には、複数の車輪60,61が回転可能に取り付けられている。本実施形態の自転車1は、複数の車輪として、一つの前車輪60と、一つの後車輪61とを備えている。各車輪60,61は、その中央に位置したハブ600を有している。
A plurality of
フレーム2は、フレーム体3と、前ホーク20とを有している。本実施形態の自転車1は、複数のハブ軸として、前ハブ軸10と、後ハブ軸11とを備えている。前ハブ軸10は、前車輪60のハブ600を貫通しており、前ハブ軸10の両端部は、前ホーク20に取り付けられている。前ハブ軸10は、前車輪60のハブ600を回転可能に支持している。これにより、前車輪60は、フレーム2に対して回転可能に取り付けられている。ハンドル12は、前ホーク20に取り付けられている。
The
後ハブ軸11は、後車輪61のハブを貫通しており、後ハブ軸11の両端部は、フレーム2(詳しくは、後述する一対の後つめ4)に取り付けられている。後ハブ軸11は、後車輪61のハブを回転可能に支持している。これにより、後車輪61は、フレーム2に対して回転可能に取り付けられている。
The
フレーム体3は金属製であって、略左右対称形状である。図2に示すように、本実施形態のフレーム体3は、ダイヤモンド形のフレーム体であって、ヘッドパイプ30、立パイプ31、ハンガラグ32、上パイプ33、下パイプ34、複数のバックホーク35(図3参照)、複数のチェーンステー36(図4参照)及び複数の後つめ4(図3参照)を有している。
The
図1に示すように、前ホーク20はヘッドパイプ30を貫通しており、ヘッドパイプ30に対してヘッドパイプ30の中心軸を中心に回転可能に取り付けられている。上パイプ33は、上方から見て前後方向に延びている。上パイプ33は、前端部がヘッドパイプ30に溶接により接続されており、後端部が立パイプ31に溶接により接続されている。これにより、ヘッドパイプ30と立パイプ31とが、上パイプ33によって接続されている。
As shown in FIG. 1 , the
下パイプ34は、上パイプ33の下方に位置し、上方から見て前後方向に延びている。下パイプ34は、前端部がヘッドパイプ30に溶接により接続されており、後端部がハンガラグ32(図2参照)に溶接により接続されている。これにより、ヘッドパイプ30とハンガラグ32とが、下パイプ34によって接続されている。
The
立パイプ31は、前方から見て上下方向に延びている。本実施形態の立パイプ31は、上方に行くほど後方に位置するように傾斜している。立パイプ31の上端部には、サドル13が取り付けられている。立パイプ31の下端部は、ハンガラグ32(図2参照)に溶接により接続されている。
The standing
ハンガラグ32には、左右方向と平行なクランク軸14が、回転可能に取り付けられている。クランク軸14の両端部には、左右一対のクランクアーム15がそれぞれ取り付けられている。左右一対のクランクアーム15には、左右一対のペダル16がそれぞれ回転可能に取り付けられている。クランク軸14にはクランク軸14と共に回転する駆動スプロケット(フロントスプロケット)17が取り付けられている。
A
後車輪61のハブには、被動スプロケット(リアスプロケット)18が取り付けられている。被動スプロケット18と、駆動スプロケット17とには、環状のチェーン19が掛かっている。利用者が一対のペダル16を踏むことにより、クランク軸14及び駆動スプロケット17が回転する。すると、駆動スプロケット17の回転力がチェーン19を介して被動スプロケット18に伝わり、被動スプロケット18及び後車輪61が回転する。これにより、自転車1は走行する。
A driven sprocket (rear sprocket) 18 is attached to the hub of the
本実施形態のフレーム体3は、複数のバックホークとして、図3に示す左右一対のバックホーク35を有している。各バックホーク35の前端部は、立パイプ31に溶接により接続されている。各バックホーク35は、上方から見て、左右一対のバックホーク35の間隔が、後方に行くほど大きくなるように傾斜している。また、各バックホーク35は、左右方向に見て、後方に行く程下方に位置するように傾斜している。
The
本実施形態のフレーム体3は、複数のチェーンステーとして、図4に示す左右一対のチェーンステー36を有している。一対のチェーンステー36は、一対のバックホーク35(図3参照)の下方に位置している。各チェーンステー36の前端部は、ハンガラグ32に溶接によって接続されている。各チェーンステー36は、上方から見て、左右一対のチェーンステー36の間隔が、後方に行くほど大きくなるように傾斜している。
The
本実施形態のフレーム体3は、複数の後つめとして、図3に示す左右一対の後つめ4を有している。左右一対の後つめ4は、左右一対のバックホーク35にそれぞれ一対一で対応し、かつ、左右一対のチェーンステー36(図4参照)にそれぞれ一対一で対応している。図2に示すように、各後つめ4は、対応するバックホーク35の後端部に溶接によって接続され、かつ、対応するチェーンステー36の後端部に溶接によって接続されている。
The
本実施形態の後つめ4は、各バックホーク35及び各チェーンステー36よりも強度が高い金属から形成されており、詳しくは、JIS60種、60E種、61種、61F種、80種等のチタン合金から形成されている。なお、各バックホーク35及び各チェーンステー36は、後つめ4よりも柔らかく加工性に優れた金属から形成されており、詳しくは、JIS1種、JIS2種、JIS3種、JIS4種等の純チタンから形成されている。
The
図1に示すように、本実施形態の自転車1は、フレーム2に取り付けられる付属部品として、ディレイラー80(変速機)を更に備えている。本実施形態のディレイラー80は、電動のリアディレイラーである。本実施形態の自転車1は、複数の被動スプロケット18を備えており、ディレイラー80の駆動によってチェーン19が掛かる被動スプロケット18が変更されるように構成されている。
As shown in FIG. 1 , the bicycle 1 of this embodiment further includes a derailleur 80 (transmission) as an accessory attached to the
図2及び図3に示す各バックホーク35を第1部材とすると共に各後つめ4を第2部材としたとき、本実施形態の各第2部材は、対応する第1部材に対して角度を変更して接続できるように構成されている。また、図2及び図4に示す各チェーンステー36を第1部材とすると共に各後つめ4を第2部材としたとき、本実施形態の各第2部材は、対応する第1部材に対して角度を変更して接続できるように構成されている。以下、一対のバックホーク35、一対のチェーンステー36及び一対の後つめ4について詳述する。なお、各バックホーク35は共通の構成を有し、各チェーンステー36は共通の構成を有し、かつ、各後つめ4は共通の構成を有している。このため、以下では、右側に位置する、バックホーク35、チェーンステー36及び後つめ4について詳述する。また、以下では、左側に位置する、バックホーク35、チェーンステー36及び後つめ4において、右側に位置する、バックホーク35、チェーンステー36及び後つめ4と共通する構成については説明を省略する。
When each
図2に示すバックホーク35は、パイプであり、筒状に形成されている。本実施形態のバックホーク35は、断面形状が長さ方向にわたって同じ円筒状に形成されている。図5及び図6に示すように、バックホーク35は、嵌込部350を有している。以下、この嵌込部350をバックホーク嵌込部350という。本実施形態のバックホーク嵌込部350は、バックホーク35における後つめ4側の端部を構成している。バックホーク嵌込部350は、筒状に形成されており、詳しくは、中心軸がバックホーク35の長さ方向と平行な円筒状に形成されている。
The
バックホーク嵌込部350には、開口部351が形成されている。以下、この開口部351をバックホーク開口部351という。また、バックホーク嵌込部350におけるバックホーク開口部351の周縁部を周縁部352という。
An
本実施形態のバックホーク開口部351は、筒状のバックホーク嵌込部350の内側に形成された円形の孔である。バックホーク開口部351の直径は、バックホーク開口部351の中心軸方向において変化しておらず、バックホーク開口部351の断面形状は、バックホーク開口部351の中心軸方向において同じである。
The back fork opening 351 of this embodiment is a circular hole formed inside the tubular back fork
図2に示すチェーンステー36は、パイプであり、筒状に形成されている。本実施形態のチェーンステー36における後つめ4側の部分は、長軸方向を左右方向とした楕円の筒状に形成されている。このため、チェーンステー36における後つめ4側の部分は、左右方向の外力に対して変形し難くなっている。
The chain stay 36 shown in FIG. 2 is a pipe and is formed in a tubular shape. The
図7及び図8に示すように、チェーンステー36は、嵌込部360を有している。以下、この嵌込部360をチェーンステー嵌込部360という。本実施形態のチェーンステー嵌込部360は、チェーンステー36における後つめ4側の端部を構成しており、筒状に形成されている。詳しくは、チェーンステー嵌込部360は、上述した部分における後つめ4側の端部であり、長軸方向を左右方向とした楕円筒状に形成されている。
As shown in FIGS. 7 and 8, the
チェーンステー嵌込部360には、開口部361が形成されている。以下、この開口部361をチェーンステー開口部361という。また、チェーンステー嵌込部360におけるチェーンステー開口部361の周縁部を周縁部362という。本実施形態のチェーンステー開口部361は、筒状のチェーンステー嵌込部360の内側に形成された孔であり、長軸方向を左右方向とした楕円形状に形成されている。
An opening 361 is formed in the chain stay
図9~図11に示すように、後つめ4は、ハブ軸取付部40及び一対の接続部41,42を有している。ハブ軸取付部40は、後ハブ軸11(図1参照)が取り付けられる部分である。本実施形態のハブ軸取付部40には、左右方向に貫通した円形のハブ軸用孔400が形成されている。図1に示す後ハブ軸11における軸方向の端部は、ハブ軸用孔400を通過した状態でナット等の固着具を用いて後つめ4に取り付けられている。
As shown in FIGS. 9 to 11, the
図9~図11に示すように、本実施形態の後つめ4は、一対の接続部として、第1接続部41と、第2接続部42とを有している。第1接続部41は、後つめ4において対応するバックホーク35(図2参照)に接続される部分である。本実施形態の第1接続部41は、ハブ軸取付部40から前斜め上方のバックホーク35に向かって突出しており、水平面に対して交差する方向に延びた棒状に形成されている。
As shown in FIGS. 9 to 11, the
第2接続部42は、後つめ4において対応するチェーンステー36(図2参照)に接続される部分である。本実施形態の第2接続部42は、ハブ軸取付部40から前方の対応するチェーンステー36に向かって突出している。第2接続部42は、鉛直面に対して交差する方向に延びた棒状に形成されている。
The
第1接続部41は、図6に示すように、対応するバックホーク開口部351に嵌まり込んだ突部410を有している。以下、この突部を第1突部410という。本実施形態の第1突部410は、第1接続部41における対応するバックホーク35側の端面(ハブ軸取付部40とは反対側の端面)に形成されており、対応するバックホーク35に向かって突出している。第1突部410は、筒状に形成されており、詳しくは、軸方向が第1接続部41の長さ方向と平行な円筒状に形成されている。
The first connecting
第1突部410の外周面は、少なくとも互いに反対側に面する二つの部分が、第1突部410の先端側に行くほど内側(中心軸側)に位置するように傾斜した面である。本実施形態の第1突部410の外周面は、先端側に行くほど徐々に直径が小さくなったテーパー面である。すなわち、第1突部410の外周面は、周方向の全長に亘る部分が第1突部410の先端側に行くほど内側に位置するように傾斜した面となっている。なお、本実施形態の第1突部410の外周面の勾配は、周方向にわたって同じであるが、異なっていてもよい。
The outer peripheral surface of the
第1突部410は、その外周面において少なくとも互いに反対側に面する二つの部分の各々が、バックホーク開口部351の内周面において対応する部分に対して傾斜し、かつ、線接触した状態で、対応するバックホーク開口部351に嵌まり込んでいる。本実施形態の第1突部410は、その外周面が周方向の全長にわたって対応するバックホーク開口部351の内周面に対して傾斜し、かつ、線接触するようにバックホーク開口部351に嵌まり込んでいる。
The
本実施形態の後つめ4は、第1突部410の基端から第1突部410の外側に向かって延び、かつ、バックホーク35の周縁部352に間隔をあけて対向する対向面51を有している。以下、この対向面を第1対向面51という。
The
本実施形態の第1突部410は、第1接続部41の対応するバックホーク35側の端面の中央部に形成されており、この端面において第1突部410を囲んだ円環状の部分により、第1対向面51が構成されている。第1対向面51は、第1突部410の突出方向(中心軸方向)と直交しており、第1突部410の外周面と交差している。第1対向面51は、対応するバックホーク35の周縁部352、すなわち、対応するバックホーク35の後つめ4側の端面に間隔をあけて対向している。
The
本実施形態の後つめ4と対応するバックホーク35との接続部分には、第1突部410の外周面、第1対向面51及びバックホーク35の周縁部352で構成され、外側に向かって開口した溝21が形成されている。以下、この溝21を第1溝21という。本実施形態の第1溝21は、第1突部410の周方向の全長にわたっている。
The connection portion between the
第1突部410と対応するバックホーク嵌込部350とは、第1突部410が対応するバックホーク開口部351に嵌まり込んだ状態で溶接されている。本実施形態の第1突部410と対応するバックホーク嵌込部350とは、TIG(Tungsten Inert Gas)溶接によって接続されている。この場合、溶接材料としては、例えば、バックホーク35の材料と同じ材料である純チタンが用いられる。なお、本実施形態では、第1突部410の周方向の全長に亘る部分と、バックホーク嵌込部350の周方向の全長に亘る部分とが溶接されているが、第1突部410の周方向の一部とバックホーク嵌込部350の周方向の一部とが溶接されてもよい。
The
第1対向面51と対応するバックホーク35の周縁部352との間には、第1突部410と対応するバックホーク嵌込部350とを溶接することによって形成された溶接ビード71が位置している。以下、この溶接ビードを第1溶接ビード71という。本実施形態の第1溶接ビード71は、第1溝21に充填されており、第1突部410の外周面において対応するバックホーク35の後つめ4側の端面よりも後つめ4側に位置する部分の全体と、第1対向面51の全体とが、対応するバックホーク嵌込部350に溶接されている。なお、第1溶接ビード71は、全体が第1溝21内に収まってもよいし、一部が第1溝21からはみ出てもよい。
A
第2接続部42は、図8に示すように、対応するチェーンステー開口部361に嵌まり込んだ突部420を有している。以下、この突部420を第2突部420という。本実施形態の第2突部420は、第2接続部42における対応するチェーンステー36側の端面(ハブ軸取付部40とは反対側の端面)に形成されており、対応するチェーンステー36に向かって突出している。第2突部420は、筒状に形成されており、詳しくは、中心軸方向が第2接続部42の長さ方向と平行で、かつ、長軸方向が左右方向と平行な楕円の筒状に形成されている。
The second connecting
第2突部420の外周面は、少なくとも互いに反対側に面する二つの部分が、第2突部420の先端側に行くほど内側に位置するように傾斜した面である。本実施形態の第2突部420の外周面は、先端側に行くほど徐々に長軸の長さ及び短軸の長さが小さくなり、かつ、勾配の角度が周方向にわたって均一なテーパー面である。すなわち、第2突部420の外周面は、周方向の全長に亘る部分が第2突部420の先端側に行くほど内側に位置するように傾斜した面となっている。
The outer peripheral surface of the
第2突部420は、その外周面において互いに反対側に面する二つの部分の各々が、チェーンステー開口部361の内周面において対応する部分に対して傾斜し、かつ、線接触した状態で、対応するチェーンステー開口部361に嵌まり込んでいる。本実施形態の第2突部420は、その外周面が周方向の全長にわたって対応するチェーンステー開口部361の内周面に対して傾斜し、かつ線接触するようにチェーンステー開口部361に嵌まり込んでいる。
The second projecting
本実施形態の後つめ4は、第2突部420の基端から第2突部420の外側に向かって延び、かつ、チェーンステー36の周縁部362に間隔をあけて対向する対向面52を有している。以下、この対向面を第2対向面52という。
The
本実施形態の第2突部420は、第2接続部42の対応するチェーンステー36側の端面の中央部に形成されており、この端面において第2突部420を囲んだ楕円環状の部分により、第2対向面52が構成されている。第2対向面52は、第2突部420の突出方向(中心軸方向)と直交しており、第2突部420の外周面と交差している。第2対向面52は、対応するチェーンステー36の周縁部362、すなわち、対応するチェーンステー36の後つめ4側の端面に間隔をあけて対向している。
The
本実施形態の後つめ4と対応するチェーンステー36との接続部分には、第2突部420の外周面、第2対向面52及びチェーンステー36の周縁部362で構成され、外側に向かって開口した溝22が形成されている。以下、この溝22を第2溝22という。本実施形態の第2溝22は、第2突部420の周方向の全長にわたっている。
The connection portion between the
第2突部420と対応するチェーンステー嵌込部360とは、第2突部420が対応するチェーンステー開口部361に嵌まり込んだ状態で溶接されている。本実施形態の第2突部420と対応するチェーンステー嵌込部360とは、TIG溶接によって接続されている。この場合、溶接材料としては、例えば、チェーンステー36の材料と同じ材料である純チタンが用いられる。なお、本実施形態では、第2突部420の周方向の全長に亘る部分と、チェーンステー嵌込部360の周方向の全長に亘る部分とが溶接されているが、第2突部420の周方向の一部とチェーンステー嵌込部360の周方向の一部とが溶接されてもよい。
The
第2対向面52とチェーンステー36の周縁部362との間には、第2突部420と対応するチェーンステー嵌込部360とを溶接することによって形成された溶接ビード72が位置している。以下、この溶接ビード72を第2溶接ビード72という。本実施形態の第2溶接ビード72は、第2溝22に充填されており、第2突部420の外周面において対応するチェーンステー36の周縁部362よりも後つめ4側に位置する部分の全体と、第2対向面52の全体とが、対応するチェーンステー嵌込部360に溶接されている。なお、第2溶接ビード72は、全体が第2溝22内に収まってもよいし、一部が第2溝22からはみ出てもよい。
A
図9及び図10に示すように、本実施形態の後つめ4は、ディレイラー取付部43を更に有している。ただし、左側の後つめ4は、ディレイラー取付部43を有していない。ディレイラー取付部43は、ハブ軸取付部40から下方に向かって突出している。ディレイラー取付部43には、図1に示すディレイラー80が取り付けられている。
As shown in FIGS. 9 and 10, the
図10及び図12に示すように、本実施形態の後つめ4には、貫通孔44が形成されている。貫通孔44は、電線、ワイヤー、ホース等の線状体を通すための孔である。具体的に貫通孔44は、第2接続部42におけるチェーンステー36側の部分の内部に形成され、第2接続部42の長さ方向に延びた直線状の孔である。本実施形態の貫通孔44は、断面円形の孔である。貫通孔44は、一端が第2突部420の先端面から開口し、他端が第2接続部42における長さ方向の中間部の外周面から開口している。貫通孔44の一端部は、筒状の第2突部420の内側に形成された孔45である。線状体を第2突部420の先端側から貫通孔44に容易に導入できるようにするため、孔45の内周面は、第2突部420の先端から基端に行くほど徐々に内側に位置するように傾斜したテーパー面となっている。
As shown in FIGS. 10 and 12, a through
図1に示すように、本実施形態の自転車1は、電線81と、バッテリー82とを更に備えている。電線81は、一端がディレイラー80に接続されており、他端がバッテリー82に電気的に接続されている。バッテリー82は、例えば、フレーム2における下パイプ34、立パイプ31、ハンガラグ32、又はチェーンステー36等に取り付けられ、電線81を介してディレイラー80に電力を供給する。
As shown in FIG. 1 , the bicycle 1 of this embodiment further includes an
図8に示すように、電線81は、バッテリー82から右側のチェーンステー36の内側の孔363へと入り、この後、チェーンステー開口部361と、第2突部420の内側の孔45とを順に経て貫通孔44に入っている。この電線81は、チェーンステー開口部361から貫通孔44に入った後、貫通孔44における第2突部420とは反対側の端部の開口から図1に示すように後つめ4の外側に出てディレイラー80に接続されている。電線81の一部は、後つめ4の貫通孔44に通されて後つめ4で隠されるため、電線81が目立ち難くなり、自転車1の外観が良くなる。
As shown in FIG. 8 , the
本実施形態のフレーム2の製造方法は、後つめ4を対応するバックホーク35に接続する後つめ・バックホーク接続工程と、後つめ4を対応するチェーンステー36に接続する後つめ・チェーンステー接続工程とを有する。なお、後つめ・バックホーク接続工程と、後つめ・チェーンステー接続工程とは、いずれが先に行われてもよい。
The method of manufacturing the
後つめ・バックホーク接続工程は、嵌込工程と、嵌込工程に続いて行われる溶接工程とを含んでいる。後つめ・バックホーク接続工程における嵌込工程は、図6に示す第1突部410をバックホーク開口部351に嵌め込む工程である。後つめ・バックホーク接続工程における溶接工程は、バックホーク開口部351に嵌め込まれた第1突部410とバックホーク嵌込部350とを溶接する工程である。
The trailing claw/back fork connecting process includes a fitting process and a welding process that follows the fitting process. The fitting step in the rear claw/back fork connecting step is a step of fitting the
後つめ・チェーンステー接続工程も、後つめ・バックホーク接続工程と同様に、嵌込工程と、嵌込工程に続いて行われる溶接工程とを含んでいる。後つめ・チェーンステー接続工程における嵌込工程は、図8に示す第2突部420をチェーンステー開口部361に嵌め込む工程である。後つめ・チェーンステー接続工程における溶接工程は、チェーンステー開口部361に嵌め込まれた第2突部420とチェーンステー嵌込部360とを溶接する工程である。
The trailing pawl/chainstay connecting process also includes a fitting process and a welding process that follows the fitting process, similarly to the trailing pawl/back fork connecting process. The fitting step in the rear claw/chainstay connecting step is a step of fitting the
図6に示すように、本実施形態の後つめ4の第1突部410の外周面は、第1突部410の先端側に行くほど内側に位置するように傾斜している。このため、上述した後つめ・バックホーク接続工程の嵌込工程及び溶接工程では、バックホーク開口部351に嵌め込まれる第1突部410の外周面のバックホーク開口部351の内周面に対する角度を変更して、後つめ4のバックホーク35に対する角度(すなわち、バックホーク35の長さ方向に対する第1接続部41の長さ方向の角度)を変更することができる。このため、例えば、自転車1の種類、部材の寸法誤差等によって、後つめ4のバックホーク35に対する角度が変わったとしても、共通の後つめ4を利用することができる。また、この場合、バックホーク開口部351には、切削加工、しぼり加工等の加工を施す必要がない。
As shown in FIG. 6, the outer peripheral surface of the
また、第1突部410の外周面は、上述したように、第1突部410の先端側に行くほど内側に位置するように傾斜するため、バックホーク開口部351の内周面と、バックホーク開口部351に嵌め込まれた第1突部410の外周面との間の隙間を小さくすることができる。このため、バックホーク35に対して後つめ4を精度よく取り付けることができる。
In addition, as described above, the outer peripheral surface of the
また、本実施形態では、後つめ4の第1突部410がバックホーク開口部351に嵌め込まれた状態では、後つめ4とバックホーク開口部351との接続部分に、第1突部410の外周面、第1対向面51及びバックホーク35の周縁部352で構成された第1溝21が形成される。このため、後つめ・バックホーク接続工程の溶接工程では、作業者は、第1溝21に沿って溶接棒を移動することができ、また、溶接材料が第1溝21内に収まりやすくなり、容易に溶接を行うことができる。また、第1突部410とバックホーク嵌込部350とを溶接することによって形成された第1溶接ビード71の盛り上がりを抑えることもでき、当該接続部分の外観を良くすることができる。
Further, in this embodiment, when the
また、図8に示すように、本実施形態の後つめ4の第2突部420の外周面は、第1突部410の外周面と同様に、第2突部420の先端側に行くほど内側に位置するように傾斜している。このため、後つめ・チェーンステー接続工程の嵌込工程及び溶接工程においても、チェーンステー開口部361に嵌め込まれる第2突部420の外周面のチェーンステー開口部361の内周面に対する角度を変更して、後つめ4のチェーンステー36に対する角度(すなわち、チェーンステー36の長さ方向に対する第2接続部42の長さ方向の角度)を変更することができる。
In addition, as shown in FIG. 8, the outer peripheral surface of the
なお、本実施形態の自転車1は、適宜設計変更可能である。例えば、第1突部410の外周面は、少なくとも互いに反対側に面する二つの部分が、第1突部410の先端側に行くほど内側に位置するように傾斜した面であればよい。例えば、第1突部410の外周面における上方に面する部分と下方に面する部分のみ、あるいは、第1突部410の外周面における左方に面する部分と右方に面する部分のみが、第1突部410の先端側に行くほど内側に位置するように傾斜した面であってもよい。
It should be noted that the bicycle 1 of the present embodiment can be appropriately modified in design. For example, the outer peripheral surface of the
また、第2突部420の外周面は、少なくとも互いに反対側に面する二つの部分が、第2突部420の先端側に行くほど内側に位置するように傾斜した面であればよい。例えば、第2突部420の外周面における上方に面する部分と下方に面する部分のみ、あるいは、第2突部420の外周面における左方に面する部分と右方に面する部分のみが、第2突部420の先端側に行くほど内側に位置するように傾斜した面であってもよい。また、後つめ4の第1突部410及び第2突部420の各々の形状は、筒状に限られず、例えば、中実の棒状であってもよい。
Moreover, the outer peripheral surface of the
また、ハブ軸取付部40には、ハブ軸用孔400に代えて切欠が形成されてもよい。この場合、後ハブ軸11における軸方向の端部は、切欠を通過した状態で後つめ4に取り付けられる。また、上記実施形態では、後つめ4の貫通孔44に電線81が通された例について説明したが、貫通孔44には、電線81以外の他の線状体が通されてもよい。他の線状体としては、例えば、機械式のディレイラー80やリアブレーキ等に接続されたワイヤー、油圧式のディレイラー80やリアブレーキに接続された油搬送用のホース等であってもよい。また、後つめ4には、貫通孔44が形成されなくてもよい。
Further, a notch may be formed in the hub
また、フレーム体3は、チタン製に限られず、例えば、アルミニウム合金、鉄、クロムモリブデン鋼、ハイテンスチール、マグネシウム等、チタン以外の金属から形成されてもよい。
Also, the
また、上述した後つめ4とバックホーク35との接続構造、及び後つめ4とチェーンステー36との接続構造は、バックホーク35及びチェーンステー36のうちの一方を備えていないフレーム2にも適用可能である。
The connection structure between the
また、上述した、後つめ4とバックホーク35との接続構造、及び後つめ4とチェーンステー36との接続構造は、以下の接続構造にも適用可能である。適用可能な接続構造は、例えば、チェーンステー36とハンガラグ32との接続構造、立パイプ31とバックホーク35との接続構造、立パイプ31と上パイプ33との接続構造、上パイプ33とヘッドパイプ30との接続構造、下パイプ34とヘッドパイプ30との接続構造等、フレーム2における他の部材同士の接続構造である。
The connection structure between the
また、自転車1は、スポーツ車に限られず,シティ車,実用車,子供車、又はコンパクト車等であってもよい。また、自転車1は、幼児用自転車又は電動アシスト自転車等であってもよい。また、自転車1が備える車輪の数は限定されない。自転車1は、例えば、一つの前車輪と二つの後車輪、あるいは二つの前車輪と一つの後車輪を備えた三輪自転車であってもよい。また、自転車1は、二つの前車輪と二つの後車輪とを備えた四輪自転車1であってもよい。 Moreover, the bicycle 1 is not limited to a sports bicycle, and may be a city bicycle, a practical bicycle, a children's bicycle, a compact bicycle, or the like. Also, the bicycle 1 may be an infant bicycle, an electrically assisted bicycle, or the like. Also, the number of wheels provided on the bicycle 1 is not limited. The bicycle 1 can be, for example, a tricycle with one front wheel and two rear wheels, or two front wheels and one rear wheel. The bicycle 1 may also be a four-wheeled bicycle 1 with two front wheels and two rear wheels.
以上説明した、実施形態及び変形例から明らかなように、第1の態様の自転車用フレーム(2)は、以下に示す構成を有する。自転車用フレーム(2)は、第1部材(バックホーク35又はチェーンステー36)と、第1部材に接続された第2部材(後つめ4)とを備えている。第1部材は、嵌込部(350又は360)を有している。嵌込部(350又は360)には、開口部(351又は361)が形成されている。第2部材は、開口部(351又は361)に嵌まり込んだ突部(410又は420)を有している。突部(410又は420)の外周面は、少なくとも互いに反対側に面する二つの部分が、突部(410又は420)の先端側に行くほど内側に位置するように傾斜した面である。突部(410又は420)と嵌込部(350又は360)とが溶接されている。 As is clear from the embodiments and modifications described above, the bicycle frame (2) of the first aspect has the following configuration. The bicycle frame (2) comprises a first member (back fork 35 or chainstay 36) and a second member (rear claw 4) connected to the first member. The first member has a fitting (350 or 360). An opening (351 or 361) is formed in the fitting portion (350 or 360). The second member has a projection (410 or 420) fitted into the opening (351 or 361). The outer peripheral surface of the projection (410 or 420) is an inclined surface such that at least two portions facing opposite sides are positioned inward toward the tip of the projection (410 or 420). The protrusion (410 or 420) and the fitting portion (350 or 360) are welded together.
この態様によれば、第2部材を第1部材に対して角度を変更して溶接することができる。このため、例えば、自転車(1)の種類、部材の寸法誤差等によって、第2部材の第1部材に対する角度が変わる場合にも、共通の第2部材を利用することができる。また、開口部(351又は361)の内周面と、突部(410又は420)の外周面との間の隙間を小さくすることができ、第1部材に対する第2部材の寸法精度を良くすることができる。 According to this aspect, the second member can be welded by changing the angle with respect to the first member. Therefore, even if the angle of the second member with respect to the first member changes due to, for example, the type of bicycle (1), dimensional error of the member, etc., the common second member can be used. In addition, the gap between the inner peripheral surface of the opening (351 or 361) and the outer peripheral surface of the projection (410 or 420) can be reduced, improving the dimensional accuracy of the second member with respect to the first member. be able to.
第2の態様は、第1の態様との組み合わせにより実現され得る。第2の態様では、突部(410又は420)の外周面における周方向の全長に亘る部分が、突部(410又は420)の先端側に行くほど内側に位置するように傾斜した面である。 The second aspect can be realized in combination with the first aspect. In the second aspect, the portion of the outer peripheral surface of the protrusion (410 or 420) extending along the entire length in the circumferential direction is a surface that is inclined inward toward the tip of the protrusion (410 or 420). .
この態様によれば、第2部材の第1部材に対する角度を全方位に変更することができる。 According to this aspect, the angle of the second member with respect to the first member can be changed in all directions.
第3の態様は、第1又は第2の態様との組み合わせにより実現され得る。第3の態様は、以下の構成を有している。第2部材は、対向面(51又は52)を有している。対向面(51又は52)は、突部(410又は420)の基端から突部(410又は420)の外側に向かって延び、かつ、嵌込部(350又は360)における開口部(351又は361)の周縁部(352又は362)に間隔をあけて対向している。突部(410又は420)と嵌込部(350又は360)とを溶接することによって形成された溶接ビード(71又は72)が、対向面(51又は52)と周縁部(352又は362)との間に位置している。 The third aspect can be realized by combining with the first or second aspect. A third aspect has the following configuration. The second member has a facing surface (51 or 52). The facing surface (51 or 52) extends from the proximal end of the projection (410 or 420) toward the outside of the projection (410 or 420), and extends from the opening (351 or 360) in the fitting portion (350 or 360). 361) facing the peripheral edge (352 or 362) with a space therebetween. A weld bead (71 or 72) formed by welding the projection (410 or 420) and the fitting (350 or 360) is formed between the opposing surface (51 or 52) and the peripheral edge (352 or 362). is located between
この態様によれば、突部(410又は420)と嵌込部(350又は360)とを溶接する際に、作業者は、対向面(51又は52)、突部(410又は420)の外周面及び周縁部(352又は362)で形成された溝(21又は22)に沿って溶接棒を移動することができ、溶接を容易に行うことができる。また、突部(410又は420)と嵌込部(350又は360)とを溶接することによって形成された溶接ビード(71又は72)の盛り上がりを抑えることができ、外観を良くすることができる。 According to this aspect, when welding the projection (410 or 420) and the fitting portion (350 or 360), the worker can The welding rod can be moved along the groove (21 or 22) formed by the surface and the peripheral edge (352 or 362) to facilitate welding. In addition, swelling of the weld bead (71 or 72) formed by welding the protrusion (410 or 420) and the fitting portion (350 or 360) can be suppressed, and the appearance can be improved.
第4の態様は、第1~第3のいずれかの態様との組み合わせにより実現され得る。第4の態様では、第2部材に、一端が突部(410又は420)の先端面から開口した貫通孔(44)が形成されている。 The fourth aspect can be realized by combining any one of the first to third aspects. In the fourth aspect, the second member is formed with a through-hole (44) one end of which opens from the tip end surface of the protrusion (410 or 420).
この態様によれば、貫通孔(44)が第2部材の開口部(351又は361)と通じ、電線、ワイヤー、ホース等の線状体を、開口部(351又は361)から貫通孔(44)を通して引き出すことができる。この場合、線状体の一部が第2部材で隠れるため、自転車の外観を良くすることができる。 According to this aspect, the through-hole (44) communicates with the opening (351 or 361) of the second member, and a linear body such as an electric wire, wire, hose, etc. is passed through the opening (351 or 361) through the through-hole (44). ). In this case, part of the linear body is hidden by the second member, so that the appearance of the bicycle can be improved.
第5の態様は、第1~第4のいずれかの態様との組み合わせにより実現され得る。第5の態様は、以下の構成を有する。第1部材は、バックホーク(35)又チェーンステー(36)である。第2部材は、後つめ(4)である。 The fifth aspect can be realized by combining any one of the first to fourth aspects. A fifth aspect has the following configuration. The first member is the back fork (35) or chainstay (36). The second member is the trailing pawl (4).
この態様によれば、後つめ(4)をバックホーク(35)又チェーンステー(36)に対して角度を変更して溶接することができる。 According to this aspect, the rear claw (4) can be welded at different angles to the back fork (35) or chain stay (36).
第6の態様は、自転車(1)は、以下の構成を有する。自転車(1)は、自転車用フレーム(2)と、複数の車輪(60,61)とを備えている。自転車用フレーム(2)は、第1~第5のいずれかの態様の自転車用フレーム(2)である。複数の車輪(60,61)は、自転車用フレーム(2)に回転可能に取り付けられている。 In a sixth aspect, a bicycle (1) has the following configuration. A bicycle (1) comprises a bicycle frame (2) and a plurality of wheels (60, 61). The bicycle frame (2) is the bicycle frame (2) according to any one of the first to fifth aspects. A plurality of wheels (60, 61) are rotatably mounted on the bicycle frame (2).
この態様によれば、第1~第5のいずれかの態様の自転車用フレーム(2)を備えた自転車(1)を提供できる。 According to this aspect, it is possible to provide the bicycle (1) equipped with the bicycle frame (2) of any one of the first to fifth aspects.
第7の態様の自転車用フレームの製造方法は、第1~第5のいずれかの態様の自転車用フレーム(2)の製造方法であって、以下の構成を有する。突部(410又は420)を開口部(351又は361)に嵌め込み、この後、開口部(351又は361)に嵌め込まれた突部(410又は420)と嵌込部(350又は360)とを溶接する。 A method for manufacturing a bicycle frame according to a seventh aspect is a method for manufacturing a bicycle frame (2) according to any one of the first to fifth aspects, and has the following configuration. The projection (410 or 420) is fitted into the opening (351 or 361), and then the projection (410 or 420) fitted into the opening (351 or 361) and the fitting portion (350 or 360) are Weld.
この態様によれば、自転車用フレーム(2)の第2部材を第1部材に対して角度を変更して溶接することができる。 According to this aspect, the second member of the bicycle frame (2) can be welded at different angles to the first member.
1 自転車
2 自転車用フレーム
35 バックホーク(第1部材)
350 バックホーク嵌込部(嵌込部)
351 バックホーク開口部(開口部)
352 周縁部
36 チェーンステー(第1部材)
360 チェーンステー嵌込み部(嵌込部)
361 チェーンステー開口部(開口部)
362 周縁部
4 後つめ(第2部材)
410 第1突部(突部)
420 第2突部(突部)
44 貫通孔
51 第1対向面(対向面)
52 第2対向面(対向面)
71 第1溶接ビード(溶接ビード)
72 第2溶接ビード(溶接ビード)
1
350 back fork fitting part (fitting part)
351 back fork opening (opening)
352
360 Chainstay fitting part (fitting part)
361 Chainstay opening (opening)
362
410 first protrusion (protrusion)
420 second protrusion (protrusion)
44 through
52 second facing surface (opposing surface)
71 first weld bead (weld bead)
72 second weld bead (weld bead)
Claims (7)
前記第1部材に接続された第2部材とを備え、
前記第1部材は、
開口部が形成された嵌込部を有し、
前記第2部材は、
前記開口部に嵌まり込んだ突部を有し、
前記突部の外周面において互いに反対側に面する二つの部分の各々が、前記開口部の内周面において対応する部分に対して傾斜した状態で前記開口部に嵌まり込んでおり、
前記突部と前記嵌込部とが溶接された、
自転車用フレーム。 a first member;
a second member connected to the first member;
The first member is
having a fitting portion formed with an opening;
The second member is
Having a protrusion fitted in the opening,
each of two portions of the outer peripheral surface of the projection facing opposite sides is fitted into the opening while being inclined with respect to the corresponding portion of the inner peripheral surface of the opening;
The protrusion and the fitting portion are welded together,
bicycle frame.
請求項1に記載の自転車用フレーム。 A portion of the outer peripheral surface of the protrusion extending over the entire circumferential length is a surface that is inclined so as to be located inward toward the tip side of the protrusion.
The bicycle frame according to claim 1.
前記突部の基端から前記突部の外側に向かって延び、かつ、前記嵌込部における前記開口部の周縁部に間隔をあけて対向する対向面を有し、
前記突部と前記嵌込部とを溶接することによって形成された溶接ビードが、前記対向面と前記周縁部との間に位置した、
請求項1又は請求項2に記載の自転車用フレーム。 The second member is
a facing surface extending from the proximal end of the projection toward the outside of the projection and facing the peripheral edge portion of the opening in the fitting portion with a gap therebetween;
A weld bead formed by welding the protrusion and the fitting portion is positioned between the facing surface and the peripheral edge portion,
A bicycle frame according to claim 1 or claim 2.
請求項1~3のいずれか1項に記載の自転車用フレーム。 A through hole is formed in the second member, one end of which is open from the tip surface of the protrusion,
A bicycle frame according to any one of claims 1-3.
前記第2部材は、後つめである、
請求項1~4のいずれか1項に記載の自転車用フレーム。 the first member is a back fork or a chain stay;
The second member is a rear claw,
A bicycle frame according to any one of claims 1-4.
前記自転車用フレームに回転可能に取り付けられた複数の車輪とを備えた、
自転車。 a bicycle frame according to any one of claims 1 to 5;
a plurality of wheels rotatably attached to the bicycle frame;
bicycle.
前記突部を前記開口部に嵌め込み、この後、前記開口部に嵌め込まれた前記突部と前記嵌込部とを溶接した、
自転車用フレームの製造方法。 A method for manufacturing a bicycle frame according to any one of claims 1 to 5,
The protrusion is fitted into the opening, and then the protrusion fitted into the opening and the fitting are welded together.
A method for manufacturing a bicycle frame.
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