JP7254687B2 - Robot hands and agricultural robots - Google Patents
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Description
本発明は、ロボットハンド及び農業用ロボットに関する。 The present invention relates to a robot hand and an agricultural robot.
従来、特許文献1に開示された吸引式移送装置が知られている。
特許文献1に開示された吸引式移送装置は、吸引により果実等の作物を吸着する吸引器を有し、吸引器を作物に押しあてて当該作物を吸引して、移送する。
Conventionally, a suction-type transfer device disclosed in
The suction transfer device disclosed in
ところで、作物を吸引によって吸着する吸盤で把持するタイプのロボットハンドにあっては、作物を把持しようとすると、作物の形状や大きさが不揃いであるので、吸盤と作物との位置合わせが難しい場合がある。
本発明は、前記問題点に鑑み、吸盤と作物との位置合わせを容易に行えるようにする。
By the way, in a robot hand of the type that grips crops with suction cups that suck the crops by suction, it is sometimes difficult to align the crops with the suction cups because the crops are uneven in shape and size. There is
In view of the above problems, the present invention makes it possible to easily align the suction cup and the crop.
本発明の一態様に係るロボットハンドは、昇降可能なアームに取り付けられるロボットハンドであって、前記アームに揺動可能に支持されるハンドフレームと、前記ハンドフレームに取り付けられ、前記作物を吸着する吸盤と、前記吸盤が前記作物を吸着する前に前記作物に当接して前記吸盤が前記作物に向くように前記ハンドフレームを揺動させるガイド機構と、前記作物における前記吸盤を接触させる部分である接触予定部分にある茎又は葉を払い除ける払い除け機構と、を備え、前記払い除け機構は、前記接触予定部分にある茎又は葉を払い除ける払い除けアームと、前記払い除けアームを前記作物に押しつける方向に付勢する第2バネ部材とを有し、前記払い除けアームは、前記ハンドフレームを下降させて前記接触予定部分に押しつけられることで前記作物からの反力によって前記作物の表面に沿って前記接触予定部分の範囲外に移動する。 A robot hand according to one aspect of the present invention is a robot hand attached to an arm that can be raised and lowered, and includes a hand frame that is swingably supported by the arm, and a hand frame that is attached to the hand frame and sucks the crop. a suction cup, a guide mechanism for swinging the hand frame so that the suction cup faces the crop by contacting the crop before the suction cup sucks the crop, and a portion of the crop that makes contact with the suction cup. a brushing mechanism for brushing off the stems or leaves at the planned contact portion, wherein the brushing mechanism comprises a brushing arm for brushing off the stems or leaves at the planned contact portion; and a second spring member that biases in a pressing direction, and the removing arm moves along the surface of the crop by a reaction force from the crop when the hand frame is lowered and pressed against the expected contact portion. to move out of the range of the expected contact portion .
また、前記ガイド機構は、前記吸盤の周囲に前記吸盤よりも下方に突出するように設けられた複数のガイドアームを有し、複数のガイドアームのすべてが前記作物に当接することで前記吸盤を前記作物の中心に向ける。
また、前記複数のガイドアームは、前記ハンドフレームに揺動可能に支持され、前記ガイド機構は、前記ガイドアームを前記作物に押しつける方向に付勢する第1バネ部材を有している。
Further, the guide mechanism has a plurality of guide arms provided around the suction cup so as to protrude downward beyond the suction cup. Aim at the center of the crop.
Further, the plurality of guide arms are swingably supported by the hand frame, and the guide mechanism has a first spring member that biases the guide arms in a direction to press the crops.
また、前記払い除けアームは、前記作物の表面に接触しながら移動する払い除けツメと、前記払い除けツメと前記ハンドフレームとを連結し且つ前記払い除けツメを平行移動で移動可能に支持するリンク機構とを有している。 The sweeping arm includes a sweeping claw that moves while contacting the surface of the crop, and a link that connects the sweeping claw and the hand frame and supports the sweeping claw so that it can move in parallel. mechanism.
本発明の一態様に係るロボットハンドは、昇降可能なアームに取り付けられるロボットハンドであって、前記アームに揺動可能に支持されるハンドフレームと、前記ハンドフレームに取り付けられ、前記作物を吸着する吸盤と、前記吸盤が前記作物を吸着する前に前記作物に当接して前記吸盤が前記作物に向くように前記ハンドフレームを揺動させるガイド機構と、前記作物における前記吸盤を接触させる部分である接触予定部分の茎又は葉を払い除ける払い除け機構と、を備え、前記ガイド機構は、前記吸盤の周囲に前記吸盤よりも下方に突出するように設けられた複数のガイドアームを有し、前記払い除け機構は、前記接触予定部分の茎又は葉を払い除ける払い除けアームを有し、前記ガイドアームと前記払い除けアームは、周方向に交互に配置されている。
また、本発明の一態様に係る農業用ロボットは、上記ロボットハンドを有している。
A robot hand according to one aspect of the present invention is a robot hand attached to an arm that can be raised and lowered, and includes a hand frame that is swingably supported by the arm, and a hand frame that is attached to the hand frame and sucks the crop. a suction cup, a guide mechanism for swinging the hand frame so that the suction cup faces the crop by contacting the crop before the suction cup sucks the crop, and a portion of the crop that makes contact with the suction cup. a brushing mechanism for brushing off the stems or leaves of the portion to be contacted, wherein the guide mechanism has a plurality of guide arms provided around the sucker so as to protrude below the sucker, The brushing mechanism has brushing arms for brushing off the stems or leaves of the portion to be contacted, and the guide arms and the brushing arms are alternately arranged in the circumferential direction.
Further, an agricultural robot according to an aspect of the present invention has the robot hand described above.
上記の構成によれば、作物に対して吸盤の向きがズレていても、作物に対する吸盤の向きがガイド機構によって修正されるので、吸盤と作物との位置合わせを容易に行える。 According to the above configuration, even if the orientation of the sucker relative to the crop is misaligned, the orientation of the sucker relative to the crop is corrected by the guide mechanism, so the position of the sucker and the crop can be easily aligned.
以下、本発明の一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。
図1、図2は、作物2の収穫用の農業用ロボット1を例示している。農業用ロボット1は、例えば、スイカ、メロン、カボチャ、キャベツ等の比較的重量のある作物2(重量野菜)の収穫に採用される。農業用ロボット1は、自律型の収穫ロボットである。即ち、農業用ロボット1は、自律走行し且つ収穫すべき作物2を自律判断により判別して収穫する。
An embodiment of the present invention will be described below with appropriate reference to the drawings.
1 and 2 illustrate an
なお、収穫する作物2としては、上記した作物2に限定されることはない。また、農業用ロボット1は、収穫用に限定されることはない。また、農業用ロボット1は、オペレータ(作業者)がリモコンで操縦するリモートコントロール型のロボットであってもよい。
以下の説明において、図1、図2に矢印A1で示す方向を前方、矢印A2で示す方向を後方、矢印A3で示す方向を前後方向として説明する。したがって、図2に矢印B1で示す方向(図1の手前側)が左方であり、図2に矢印B2で示す方向(図1の奥側)が右方である。また、前後方向A3に直交する水平方向を機体幅方向(図2の矢印B3方向)として説明する。
The
1 and 2, the direction indicated by arrow A1 is the front, the direction indicated by arrow A2 is the rear, and the direction indicated by arrow A3 is the front-rear direction. Therefore, the direction indicated by arrow B1 in FIG. 2 (the near side in FIG. 1) is the left side, and the direction indicated by arrow B2 in FIG. 2 (the far side in FIG. 1) is the right side. Also, the horizontal direction orthogonal to the front-rear direction A3 will be described as the body width direction (arrow B3 direction in FIG. 2).
図1に示すように、農業用ロボット1は、自律走行する走行体3と、走行体3に装着されたマニピュレータ4と、撮像装置(カメラ)5とを有している。
走行体3は、機体6と、機体6を走行可能に支持する走行装置7とを有している。
図3、図4に示すように、機体6は、メインフレーム6Aと、原動機フレーム6Bとを有している。メインフレーム6Aは、機体幅方向B3で間隔をあけて配置された一対の第1フレーム6Aaと、各第1フレーム6Aaの下方に間隔をあけて配置された一対の第2フレーム6Abとを有している。第1フレーム6Aaと第2フレーム6Abとは、複数の縦フレーム6Acによって連結されている。縦フレーム6Acは、左の第1フレーム6Aaと左の第2フレーム6Abとの前部間、右の第1フレーム6Aaと右の第2フレーム6Abとの前部間、左の第1フレーム6Aaと左の第2フレーム6Abとの後部間、右の第1フレーム6Aaと右の第2フレーム6Abとの後部間に設けられている。
As shown in FIG. 1 , the
The traveling
As shown in FIGS. 3 and 4, the
左の第1フレーム6Aaと右の第1フレーム6Aaとは、第1フレーム6Aa間に配置された第1横フレーム6Ad~第5横フレーム6Ahによって連結されている。第1横フレーム6Ad~第5横フレーム6Ahは、第1フレーム6Aaの前端から後端にわたって前後方向A3で間隔をあけて並行状に配置されている。
第2フレーム6Abの前部同士は、第6横フレーム6Ajによって連結され、第2フレーム6Abの後部同士は、第7横フレーム6Akによって連結されている。
The left first frame 6Aa and the right first frame 6Aa are connected by a first horizontal frame 6Ad to a fifth horizontal frame 6Ah arranged between the first frames 6Aa. The first horizontal frame 6Ad to the fifth horizontal frame 6Ah are arranged in parallel with a gap in the front-rear direction A3 from the front end to the rear end of the first frame 6Aa.
The front portions of the second frames 6Ab are connected to each other by a sixth horizontal frame 6Aj, and the rear portions of the second frames 6Ab are connected to each other by a seventh horizontal frame 6Ak.
原動機フレーム6Bは、メインフレーム6Aの下方側に配置されている。原動機フレーム6Bは、前フレーム6Baと、後フレーム6Bbと、複数の連結フレーム6Bcと、複数の取付フレーム6Bdとを有している。前フレーム6Baは、上部が、左及び右の第2フレーム6Abの前部に取り付けられている。後フレーム6Bbは、上部が、左及び右の第2フレーム6Abの前部に取り付けられている。複数の連結フレーム6Bcは、前フレーム6Baと後フレーム6Bbの下部間を連結している。複数の取付フレーム6Bdは、連結フレーム6Bcの前後方向A3中央部に固定されている。
The
図4に示すように、取付フレーム6Bdには、原動機(エンジン)E1が取り付けられている。原動機E1には、油圧ポンプP1が取り付けられている。油圧ポンプP1は、原動機E1で駆動される。また、原動機フレーム6Bには、油圧ポンプP1から吐出する作動油を貯留する作動油タンク(図示省略)が搭載されている。
図2に示すように、メインフレーム6A(機体6)には、走行装置7を制御する複数のコントロールバルブ(第1コントロールバルブCV1~第4コントロールバルブCV4)が搭載されている。
As shown in FIG. 4, a prime mover (engine) E1 is attached to the attachment frame 6Bd. A hydraulic pump P1 is attached to the prime mover E1. The hydraulic pump P1 is driven by the prime mover E1. A hydraulic fluid tank (not shown) for storing hydraulic fluid discharged from the hydraulic pump P1 is mounted on the
As shown in FIG. 2, the
図1、図2に示すように、走行装置7は、複数の車輪8を有する車輪型(4輪型)の走行装置7で構成されている。詳しくは、走行装置7は、機体6前部の左側に配置された第1車輪8La(左前輪)と、機体6前部の右側に配置された第2車輪8Ra(右前輪)と、機体6後部の左側に配置された第3車輪8Lb(左後輪)と、機体6後部の右側に配置された第4車輪8Rb(右後輪)とを備えている。なお、走行装置7は、クローラ型の走行装置7であってもよい。
As shown in FIGS. 1 and 2 , the
走行装置7は、車輪8を支持する車輪支持体9を有している。車輪支持体9は、車輪8に対応する数設けられている。つまり、走行装置7は、第1車輪8Laを支持する第1車輪支持体9La、第2車輪8Raを支持する第2車輪支持体9Ra、第3車輪8Lbを支持する第3車輪支持体9Lb及び第4車輪8Rbを支持する第4車輪支持体9Rbを有している。
The traveling
図5、図6に示すように、車輪支持体9は、走行フレーム10と、操向シリンダC1と、第1昇降シリンダC2と、第2昇降シリンダC3と、走行モータM1とを有している。
走行フレーム10は、主支持体10Aと、揺動フレーム10Bと、車輪フレーム10Cとを有している。主支持体10Aは、機体6に縦軸(上下方向に延伸する軸心)回りに可能に支持されている。詳しくは、主支持体10Aは機体6に固定された支持ブラケット11に上下方向に延伸する軸心を有する第1支軸12Aを介して回動可能に支持されている。
As shown in FIGS. 5 and 6, the
The traveling
図2に示すように、第1車輪支持体9Laを枢支する支持ブラケット11は機体6の前部左側に設けられ、第2車輪支持体9Raを枢支する支持ブラケット11は機体6の前部右側に設けられ、第3車輪支持体9Lbを枢支する支持ブラケット11は機体6の後部左側に設けられ、第4車輪支持体9Rbを枢支する支持ブラケット11は機体6の後部右側に設けられている。
As shown in FIG. 2, a
揺動フレーム10Bは、主支持体10Aに上下揺動可能に支持されている。詳しくは、揺動フレーム10Bは、上部が主支持体10Aに第2支軸12Bを介して横軸(機体幅方向B3に延伸する軸心)回りに回動可能に支持されている。
第1車輪支持体9La及び第2車輪支持体9Raの揺動フレーム10Bは前上部が主支持体10Aに枢支され、第3車輪支持体9Lb及び第4車輪支持体9Rbの揺動フレーム10Bは後上部が主支持体10Aに枢支されている。
The rocking
The
車輪フレーム10Cは、揺動フレーム10Bに上下揺動可能に支持されている。詳しくは、車輪フレーム10Cは、揺動フレーム10Bに第3支軸12Cを介して横軸回りに回動可能に支持されている。
第1車輪支持体9La及び第2車輪支持体9Raの車輪フレーム10Cは後部が揺動フレーム10Bの後部に枢支され、第3車輪支持体9Lb及び第4車輪支持体9Rbの車輪フレーム10Cは前部が揺動フレーム10Bの前部に枢支されている。
The
The
操向シリンダC1、第1昇降シリンダC2及び第2昇降シリンダC3は、油圧シリンダによって構成されている。
操向シリンダC1は、機体6と主支持体10Aとの間に設けられている。詳しくは、操向シリンダC1の一端は、第1フレーム6Aaの前後方向A3中央部に固定されたシリンダブラケット14Aに枢支され、操向シリンダC1の他端は、主支持体10Aに固定されたシリンダブラケット14Bに枢支されている。操向シリンダC1を伸縮することにより走行フレーム10が第1支軸12A回りに揺動し、車輪8(第1車輪8La~第4車輪8Rb)の向きを変更する(操向する)ことができる。本実施形態の走行装置7にあっては、各車輪8を独立して操向可能である。
The steering cylinder C1, the first elevating cylinder C2 and the second elevating cylinder C3 are composed of hydraulic cylinders.
The steering cylinder C1 is provided between the
第1昇降シリンダC2は、一端が揺動フレーム10Bに枢支され、他端が第1リンク機構15Aに枢支されている。第1リンク機構15Aは、第1リンク15aと第2リンク15bとを有している。第1リンク15aの一端は、主支持体10Aに枢支され、第2リンク15bの一端は揺動フレーム10Bに枢支されている。第1リンク15aと第2リンク15bとの他端は、第1昇降シリンダC2の他端に枢支されている。第1昇降シリンダC2を伸縮することにより揺動フレーム10Bが第2支軸12B回りに上下揺動する。
One end of the first elevating cylinder C2 is pivotally supported by the
第2昇降シリンダC3は、一端が揺動フレーム10Bの前部に枢支され、他端が第2リンク機構15Bに枢支されている。第2リンク機構15Bは、第1リンク15cと第2リンク15dとを有している。第1リンク15cの一端は、揺動フレーム10Bに枢支され、第2リンク15dの一端は車輪フレーム10Cに枢支されている。第1リンク15cと第2リンク15dとの他端は、第2昇降シリンダC3の他端に枢支されている。第2昇降シリンダC3を伸縮することにより車輪フレーム10Cが第3支軸12C回りに上下揺動する。
The second elevating cylinder C3 has one end pivoted to the front portion of the
第1昇降シリンダC2による揺動フレーム10Bの上下揺動と、第2昇降シリンダC3による車輪フレーム10Cの上下揺動とを組み合わせることによって車輪8を平行状に昇降させることができる。
走行モータM1は、油圧モータによって形成されている。走行モータM1は、各車輪8に対応して設けられている。即ち、走行装置7は、第1車輪8Laを駆動する走行モータM1と、第2車輪8Raを駆動する走行モータM1と、第3車輪8Lbを駆動する走行モータM1と、第4車輪8Rbを駆動する走行モータM1とを有している。走行モータM1は、車輪8の機体幅方向B3の内方に配置され、車輪フレーム10Cに取り付けられている。走行モータM1は、油圧ポンプP1から吐出される作動油によって駆動され、正逆転可能である。走行モータM1を正逆転させることにより、車輪8の回転を正転方向と逆転方向とに切り換えることができる。
The
The travel motor M1 is formed by a hydraulic motor. A traveling motor M1 is provided corresponding to each
第2車輪支持体9Ra、第3車輪支持体9Lb及び第4車輪支持体9Rbは、車輪支持体9Laを構成する構成部品と同様の構成部品を有している。第2車輪支持体9Raは、車輪支持体9Laと左右対称に構成されている。第3車輪支持体9Lbは、第2車輪支持体9Raを機体6の中心を通る上下方向のセンタ軸心回りに180°回転させた形態を呈している。第4車輪支持体9Rbは、車輪支持体9Laをセンタ軸心回りに180°回転させた形態を呈している。
The second wheel support 9Ra, the third wheel support 9Lb, and the fourth wheel support 9Rb have the same components as the components that make up the wheel support 9La. The second wheel support 9Ra is configured symmetrically with the wheel support 9La. The third wheel support 9Lb has a form in which the second wheel support 9Ra is rotated by 180° around the vertical center axis passing through the center of the
第1車輪支持体9Laに装備された油圧アクチュエータは、第1コントロールバルブCV1によって制御される。第2車輪支持体9Raに装備された油圧アクチュエータは、第2コントロールバルブCV2によって制御される。第3車輪支持体9Lbに装備された油圧アクチュエータは、第3コントロールバルブCV3によって制御される。第4車輪支持体9Rbに装備された油圧アクチュエータは、第4コントロールバルブCV4によって制御される。 A hydraulic actuator mounted on the first wheel support 9La is controlled by a first control valve CV1. A hydraulic actuator mounted on the second wheel support 9Ra is controlled by a second control valve CV2. A hydraulic actuator mounted on the third wheel support 9Lb is controlled by a third control valve CV3. A hydraulic actuator mounted on the fourth wheel support 9Rb is controlled by a fourth control valve CV4.
したがって、第1車輪8La~第4車輪8Rbは、それぞれ独立的に操向可能である。また、第1車輪8La~第4車輪8Rbは、それぞれ独立的に昇降可能である。
上記走行装置7にあっては、第1車輪8La~第4車輪8Rbを操向操作することで走行体3を操向することができる。第1車輪8La~第4車輪8Rbを正転させることで走行体3を前進させることができ、逆転させることにより走行体3を後進させることができる。第1車輪8La~第4車輪8Rbを昇降することにより走行体3を昇降することができる。第1車輪8La及び第2車輪8Raを第3車輪8Lb及び第4車輪8Rbに対して昇降することにより、或いは、第3車輪8Lb及び第4車輪8Rbを第1車輪8La及び第2車輪8Raに対して昇降することにより、機体6を前傾または後傾させることができる。第1車輪8La及び第3車輪8Lbを第2車輪8Ra及び第4車輪8Rbに対して昇降することにより、或いは、第2車輪8Ra及び第4車輪8Rbを第1車輪8La及び第3車輪8Lbに対して昇降することにより、機体6を、機体幅方向B3の一側が他側よりも高い傾斜状にすることができる。
Therefore, the first wheel 8La to the fourth wheel 8Rb can be steered independently. Also, the first wheel 8La to the fourth wheel 8Rb can be raised and lowered independently.
In the traveling
マニピュレータ4は、本実施形態では、少なくとも作物2の収穫を行うことが可能な装置である。図3、図4に示すように、マニピュレータ4は、走行体3(機体6)に着脱可能に装着された装着体16と、装着体16に取り付けられたアーム17と、アーム17に設けられていて作物2を把持可能なロボットハンド18とを備えている。
図1に示すように、装着体16は、本実施形態では、走行体3の後部に設けられている。なお、装着体16は、走行体3の前部に設けられていてもよい。つまり、走行体3における前後方向A3の中央部から一方側に偏倚して設けられていればよい。また、本実施形態では、農業用ロボット1は、走行体3を前方に進行させて収穫作業を行うので、装着体16は、進行方向とは反対側の方向である進行逆方向側に偏倚して設けられている。
The
As shown in FIG. 1, the mounting
図7に示すように、装着体16は、走行体3に着脱可能に装着される装着部19と、装着部19に縦軸回りに回動可能に支持された回動シャフト20と、回動シャフト20を回転駆動する回動モータM2と、回動シャフト20と一体回動する回動フレーム21とを有している。
図7、図9に示すように、装着部19は、本体部19Aが下方に開口する筺体で形成されている。本体部19Aの下部には、前部に第1プレート部材19Bが固定され、後部に第2プレート部材19Cが固定されている。第1プレート部材19Bは、装着部19の前面下部に固定された第1壁19aと、第1壁19aの下端から後方に延びる第2壁19bと、第2壁19bの後端から下方に延びる第3壁19cと、第3壁19cの下端から後方に延びる第4壁19dとを有している。第2プレート部材19Cは、装着部19の後面下部に固定された第1壁19eと、第1壁19eの下端から前方に延びる第2壁19fと、第2壁19fの前端から下方に延びる第3壁19gと、第3壁19gの下端から前方に延びる第4壁19hとを有している。第4壁19dと第4壁19hは、複数の連結部材19Dによって連結されている。
As shown in FIG. 7, the mounting
As shown in FIGS. 7 and 9, the mounting
図7に示すように、第3壁19c,19g、第4壁19d,19h及び複数の連結部材19Dによって、係合部19Eが構成されている。つまり、装着部19は、下部側に下方に突出する係合部19Eを有している。係合部19Eは、第4横フレーム6Ag(第1装着フレーム)と第5横フレーム6Ah(第2装着フレーム)との間に差し込み可能とされている。
As shown in FIG. 7, the
図7、図10に示すように、第4横フレーム6Agの下面には、機体幅方向B3で並べて配置された一対の載置プレート22Aが後方突出状に固定されている。また、第5横フレーム6Ahの下面にも、機体幅方向B3で並べて配置された一対の載置プレート22Bが前方突出状に固定されている。載置プレート22Aと載置プレート22Bとは、連結プレート23によって連結されている。機体6上面側であって機体6の左部及び右部には、それぞれプレート部材6Dが固定されている。左及び右のプレート部材6D間であって且つ第4横フレーム6Agと第5横フレーム6Ahとの間が、係合部19Eを差し込む差し込み部6E(図10参照)とされている。
As shown in FIGS. 7 and 10, a pair of mounting
図7に示すように、係合部19Eを第4横フレーム6Agと第5横フレーム6Ahとの間に差し込むことで、機体6(走行体3)は装着部19を保持可能である。詳しくは、第2壁19bは、第4横フレーム6Agの上面に載置され、第3壁19cは、第4横フレーム6Agの後面に当接する。第4壁19dは、載置プレート22Aに載置される。また、第2壁19fは、第5横フレーム6Ahの上面に載置され、第3壁19gは、第5横フレーム6Ahの前面に当接する。第4壁19hは、載置プレート22Bに載置される。これにより、機体6は、装着部19を保持する。言い換えると、装着部19を簡易に保持することができる。また、着脱も容易である。
As shown in FIG. 7, by inserting the engaging
連結部材19Dは、本実施形態では、アングル材によって形成され、上部にナット部材(図示省略)が固定されている。このナット部材に、連結プレート23、載置プレート22A,22B及び連結部材19Dを下方から貫通するボルトをねじ込むことにより、係合部19E(装着部19)を、該ボルトによって着脱可能に固定することができる。
以上のように、装着体16は、走行体3(機体6)に対して着脱可能である。
In this embodiment, the connecting
As described above, the mounting
装着部19(装着体16)を機体6から取り外すことにより、マニピュレータ4を取り外すことができ、本実施形態のマニピュレータ4とは異なる形式のマニピュレータに交換することができる。
図7に示すように、装着部19には、回動シャフト20を支持するシャフト支持体24が立設されている。シャフト支持体24は、装着部19の上面に固定された中空状のベース部24Aと、ベース部24Aから上方に突出する支持筒24Bとを有している。
By removing the mounting portion 19 (mounting body 16) from the
As shown in FIG. 7 , a
図7に示すように、回動シャフト20は、上下方向に延伸する軸心(回動軸心J1)を有し、支持筒24Bに挿入されると共に該支持筒24Bに回動軸心J1回りに回動可能に支持されている。
回動モータM2は、例えば、正逆転可能な電動モータによって構成されている。回動モータM2は、走行体3に搭載されたバッテリ(図示省略)から給電される電力によって作動する。なお、回動モータM2は、走行体3に搭載された油圧ポンプP1によって作動する油圧モータによって構成されていてもよい。
As shown in FIG. 7, the
The rotating motor M2 is configured by, for example, an electric motor that can rotate forward and backward. The rotation motor M2 is operated by electric power fed from a battery (not shown) mounted on the traveling
図7に示すように、回動モータM2は、装着部19の内部に収容され、装着部19の上壁19kに取り付けられている。回動モータM2は、装着部19から上方に突出する出力軸Maを有している。回動モータM2の出力軸Maは、回動シャフト20の下部に一体回動可能に連結されている。したがって、回動シャフト20は、回動モータM2から出力される回転動力によって、回動軸心J1回りに正逆転可能に駆動される。
As shown in FIG. 7, the rotation motor M2 is housed inside the mounting
図7に示すように、回動フレーム21は、シャフト支持体24に回動軸心J1回りに回動可能に支持されている。したがって、回動フレーム21は、装着部19に回動軸心J1回りに回動可能に取り付けられている。言い換えると、回動フレーム21は、機体6(走行体3)に縦軸回りに回動可能に支持されている。詳しくは、回動フレーム21は、フレーム本体25と、アームブラケット26と、シリンダブラケット27とを有している。フレーム本体25は、回動部25Aを有している。回動部25Aは、支持筒24Bを取り囲むと共に軸受け28A及び軸受け28Bを介して支持筒24Bに回動軸心J1回りに回動可能に支持されている。また、回動部25Aは、回動シャフト20の上部にスプライン結合等によって連結される結合部25Aaを有していて回動シャフト20と一体回動する。つまり、回動フレーム21は、回動モータM2によって回動軸心J1回りに回動可能である。回動フレーム21を回動させることにより、ロボットハンド18を回動軸心J1を中心とする円周方向に移動(位置変更)させることができる。
As shown in FIG. 7, the rotating
図3に示すように、フレーム本体25は、回動軸心J1に直交する方向で回動部25Aを挟む一対のフレーム部材25Bを有している。各フレーム部材25Bは、回動部25Aに固定されている。図7に示すように、各フレーム部材25Bの上部は、回動部25Aから上方に突出している。一対のフレーム部材25Bの上部間には、アームブラケット26が上方突出状に固定されている。シリンダブラケット27は、アームブラケット26及び回動部25Aの前部に取り付けられている。シリンダブラケット27は、下部に、シリンダ取付部27aを有している。
As shown in FIG. 3, the frame
図3、図4に示すように、アーム17は、回動フレーム21(アームブラケット26)に上下揺動可能に支持されると共に長手方向の中途部で屈伸可能である。アーム17は、メインアーム29とサブアーム30とを有している。
メインアーム29は、回動フレーム21に上下揺動可能に枢支され、屈伸可能である。詳しくは、メインアーム29は、回動フレーム21に上下揺動可能に枢支された第1アーム部31と、第1アーム部31に揺動可能に枢支された第2アーム部32とを有し、第1アーム部31に対して第2アーム部32が揺動することで屈伸可能とされている。
As shown in FIGS. 3 and 4, the
The
第1アーム部31は、基部側31aがアームブラケット26に枢支されている。第1アーム部31は、図3、図8に示すように、第1アームフレーム31L及び第2アームフレーム31Rを有している。第1アームフレーム31L及び第2アームフレーム31Rは、機体幅方向B3で並べて配置され且つ連結パイプ31A等で相互に連結されている。第1アームフレーム31Lと第2アームフレーム31Rとの基部側31a間にアームブラケット26の上部が挿入され、機体幅方向B3に延伸する軸心を有するアーム枢軸33A(第1アーム枢軸という)を介して第1アームフレーム31L及び第2アームフレーム31Rの基部側31aがアームブラケット26に第1アーム枢軸33Aの軸心回りに回動可能に支持されている。
The
第1アームフレーム31L及び第2アームフレーム31Rは中空部材で形成されている。第1アーム部31の長さは、走行体3(機体6)の前後方向A3の長さよりも短く形成されている。
図4に示すように、第1アーム部31は、基部側31aであって且つ第1アーム枢軸33Aよりも先端側31c寄りに、シリンダ取付部31bを有している。このシリンダ取付部31bとシリンダブラケット27のシリンダ取付部27aとにわたって第1アームシリンダ(第1油圧シリンダ)C4が設けられている。第1アームシリンダC4は、走行体3に設けた油圧ポンプP1から吐出される作動油によって駆動されて伸縮する。第1アームシリンダC4を伸縮させることで第1アーム部31が上下揺動する。第1アーム部31(アーム17)を上下揺動させることにより、ロボットハンド18を昇降させることができる。第1アームシリンダC4には、第1アームシリンダC4のストロークを検出する第1ストロークセンサS1が設けられている。
The
As shown in FIG. 4, the
図4に示すように、第1アーム部31の先端側31cには、枢支部材31Bが固定されている。詳しくは、枢支部材31Bは、基部31Baが第1アームフレーム31Lと第2アームフレーム31Rとの間に挿入されて第1アームフレーム31L及び第2アームフレーム31Rに固定されている。枢支部材31Bの基部31Baの下面側には、シリンダステー34が取り付けられている。枢支部材31Bの先端側31Bbは、第1アームフレーム31L及び第2アームフレーム31Rから前方に突出している。
As shown in FIG. 4, a
図3、図8に示すように、第2アーム部32の長さは、第1アーム部31の長さよりも長く形成されている。第2アーム部32は、基部側32aが枢支部材31Bの先端側31Bbに枢支されている。第2アーム部32は、第3アームフレーム32L及び第4アームフレーム32Rを有している。第3アームフレーム32L及び第4アームフレーム32Rは、機体幅方向B3で並べて配置され且つ複数の連結プレート35によって相互に連結されている。第3アームフレーム32L及び第4アームフレーム32Rは中空部材で形成されている。第3アームフレーム32Lと第4アームフレーム32Rとの基部側32a間に枢支部材31Bの先端側31Bbが挿入されている。第3アームフレーム32L及び第4アームフレーム32R(第2アーム部32)は、機体幅方向B3に延伸する軸心を有するアーム枢軸(第2アーム枢軸という)33Bによって枢支部材31Bに枢支されている。
As shown in FIGS. 3 and 8 , the length of the
第2アーム部32の基部側32aであって第2アーム枢軸33Bよりも先端側32b寄りには、シリンダ取付部32cが設けられている。このシリンダ取付部32cとシリンダステー34とにわたって第2アームシリンダ(第2油圧シリンダ)C5が設けられている。第2アームシリンダC5は、走行体3に設けた油圧ポンプP1から吐出される作動油によって駆動されて伸縮する。第2アームシリンダC5を伸縮させることで第1アーム部31に対して第2アーム部32が揺動し、メインアーム29(アーム17)が屈伸(曲げたり伸ばしたりすること)する。なお、本実施形態では、メインアーム29は、最も伸びた状態で直線状となるが、最も伸びた状態で若干曲がっていてもよい。
A
また、第2アームシリンダC5を伸縮させることで走行体3に対してロボットハンド18を遠近方向に移動させることができる。詳しくは、第2アームシリンダC5を伸長させることでロボットハンド18を走行体3から遠ざける方向に移動させることができ、第2アームシリンダC5を収縮させることでロボットハンド18を走行体3に近づける方向に移動させることができる。
Further, by extending and contracting the second arm cylinder C5, the
図4に示すように、第2アームシリンダC5には、第2アームシリンダC5のストロークを検出する第2ストロークセンサS2が設けられている。
図4、図8に示すように、複数の連結プレート35は、本実施形態では、第2アーム部32の長手方向に直交し且つ第3アームフレーム32Lと第4アームフレーム32Rとが対向する方向に直交する方向で対向配置された2枚で1組の連結プレート35を第2アーム部32の長手方向に間隔をあけて4組設けている。
As shown in FIG. 4, the second arm cylinder C5 is provided with a second stroke sensor S2 that detects the stroke of the second arm cylinder C5.
As shown in FIGS. 4 and 8, in this embodiment, the plurality of connecting
本実施形態では、第1アーム部31及び第2アーム部32は、2枚の中空部材を繋いで構成することで、高剛性に形成されている。また、第1アーム部31を構成する第1アームフレーム31L及び第2アームフレーム31Rと、第2アーム部32を構成する第3アームフレーム32L及び第4アームフレーム32Rとを、中空部材で構成することにより、第1アームフレーム31L~第4アームフレーム32Rの内部に、油圧ホースやハーネス等の配策部材を配策することができる。これにより、油圧ホースやハーネスの破損防止を図ることができる。また、第1アームフレーム31Lと第2アームフレーム31Rとの間に第1アームシリンダC4のピストンロッドの先端側を挿入して連結すること、第3アームフレーム32Lと第4アームフレーム32Rとの間に第2アームシリンダC5のピストンロッドの先端側を挿入して連結することによりコンパクトな構成にすることができる。
In this embodiment, the
サブアーム30は、第2アーム部32に突出及び後退可能に設けられている。したがって、サブアーム30を突出及び後退させることにより、アーム17の長さが伸縮可能である。図4、図8に示すように、サブアーム30は、角パイプによって直線状に形成されている。サブアーム30は、第3アームフレーム32Lと第4アームフレーム32Rとの先端側(前部)間に長手方向移動可能に支持されている。また、サブアーム30は、対向する連結プレート35の間に配置されていて連結プレート35にボルト等の固定具によって固定可能とされている。サブアーム30の一側面には、第3アームフレーム32Lに当接する突起30aが設けられ、他側面には、第4アームフレーム32Rに当接する突起30aが設けられている。突起30aによってサブアーム30のがたつきを抑制することができる。
The sub-arm 30 is provided on the
サブアーム30は、最も後退させた位置(最後退位置)では、第3アームフレーム32Lと第4アームフレーム32Rとの間に没入する。なお、サブアーム30は、最後退位置で第2アーム部32から若干突出していてもよい。
図4に示すように、サブアーム30の先端側には、接合フランジ30Aが固定されている。接合フランジ30Aには、取付フランジ36がボルト等によって取り付けられ、取付フランジ36には、吊りプレート37が固定されている。吊りプレート37にロボットハンド18が枢支され、吊り下げられる(図1参照)。つまり、ロボットハンド18は、サブアーム30の先端側に揺動可能に取り付けられる。第2アーム部32の先端側には、サブアーム30の第2アーム部32からの突出量を測定(検出)する第3ストロークセンサS3が設けられている。
At the most retracted position (most retracted position), the sub-arm 30 is retracted between the
As shown in FIG. 4, a
サブアーム30は、例えば、第2アーム部32から最も突出させた位置(最突出位置)と、第2アーム部32に対して最も後退させた位置との2位置で使用される。なお、サブアーム30は、最突出位置と最後退位置との間で段階的に突出量を調整してもよく、また、最突出位置と最後退位置との間で任意の位置に固定できるようにしてもよい。また、サブアーム30を油圧シリンダによって突出及び後退させるようにしてもよい。
The sub-arm 30 is used at two positions, for example, a position where it protrudes most from the second arm portion 32 (maximum protruding position) and a position where it retracts most from the
アーム17は、前後方向A3の一方側を向く作業姿勢W1(図11参照)と、前後方向A3の他方側を向くと共に屈曲させた収納姿勢W2(図1参照)とに姿勢変更可能である。本実施形態では、作業姿勢W1は、図11に示すように、走行体3の後方側を向く姿勢である。また、収納姿勢W2は、図1に示すように、走行体3の前方を向く姿勢である。
農業用ロボット1は、アーム17が作業姿勢W1にある状態で、作物2の収穫作業等の作業を行う。アーム17が作業姿勢W1にある状態で、回動フレーム21を左方または右方に回動させると共にアーム17を昇降及び屈伸させることにより、ロボットハンド18を任意の位置に移動させることができる。つまり、ロボットハンド18を作物2の上方に移動させると共に下降させて該ロボットハンド18によって作物2を把持することができる。
The
The
図1に示すように、収納姿勢W2では、アーム17は、第1アーム部31が走行体3の上方を前方に向かうにつれて上方に移行する傾斜方向に延伸しており、且つ第2アーム部32が走行体3の前後方向A3の中途部の上方から前方に向かうにつれて下方に移行する傾斜方向に延伸している。サブアーム30は、最後退位置に位置させている。
本実施形態にあっては、アーム17を回動可能に支持する回動フレーム21が走行体3の後部に設けられ、アーム17が後方側を向く作業姿勢W1にある状態で作物2の収穫作業を行うので、作業範囲を広くとることができる。
As shown in FIG. 1, in the retracted posture W2, the
In this embodiment, a rotating
また、作業姿勢W1では、第1アーム部31の先端側31cが走行体3よりも後方側に位置しているのに対して、収納姿勢W2では、第1アーム部31の先端側31cは、走行体3(機体6)の前端よりも後方に位置していて、第1アーム部31が走行体3の上方に位置している(図例では、第1アーム部31の先端側31cは、走行体3の前後方向の略中央部の上方に位置している)。これにより、移動時や格納時等の非使用時に、農業用ロボット1を前後方向A3にコンパクトにすることができる。
Further, in the working posture W1, the
本実施形態の農業用ロボット1にあっては、アーム17を油圧シリンダによって揺動させる構成にすることにより、10kgを超えるスイカ等の重量作物を容易に持ち上げ搬送することができる。また、第1アームシリンダC4及び第2アームシリンダC5の動力源(油圧源)として、走行体3に装備した油圧ポンプP1を利用する(走行体3側の油圧アクチュエータを駆動する動力源とマニピュレータ4側の油圧アクチュエータを駆動する動力源とが別々の動力源でない)ことから、コンパクトに構成することができる。
In the
図12、図13に示すように、装着部19の上面側には、回動規制部材38と位置決め部材39とが設けられている。回動規制部材38及び位置決め部材39は、本実施形態では、それぞれ1本のピンによって形成されている。なお、回動規制部材38及び位置決め部材39は、ピンに限定されることはない。回動規制部材38は、アーム17が作業姿勢W1にあるときの回動フレーム21の回動を規制する。アーム17が作業姿勢W1にあるときの回動フレーム21の回動を規制することで、アーム17に配策される油圧ホース及びハーネスが回動フレーム21に巻き付いたり、破損するのを防止することができる。位置決め部材39は、回動フレーム21の回動を規制してアーム17を収納姿勢W2に位置決めする。位置決め部材39で回動フレーム21の回動を規制することで、回動フレーム21を迅速且つ正確にアーム17の収納姿勢W2の位置に回動させることができる。
As shown in FIGS. 12 and 13 , a
本実施形態では、図12に示すように、回動規制部材38は、回動フレーム21の右側方(側方)に配置されている。図12の上図に示すように、アーム17が回動フレーム21から後方に延伸する状態(後向き状態W3)から回動フレーム21を矢印Y3で示す第1回動方向(反時計方向)に90°回動すると、図12の下図に示すように、回動フレーム21(シリンダブラケット)は回動規制部材38に当接する。これにより、回動フレーム21の回動が規制される。
In this embodiment, as shown in FIG. 12 , the
本実施形態では、図13に示すように、位置決め部材39は、回動フレーム21の前方側で且つ右寄りに配置されている。図13の上図に示すように、アーム17が後向き状態W3にある位置から回動フレーム21を矢印Y4で示す第2回動方向(時計方向)に180°回動すると、回動フレーム21は位置決め部材39に当接する。
以上のように、本実施形態では、回動フレーム21が回動規制部材38に当接した状態から時計回りに回動して位置決め部材39に当接するまでの回動範囲は、略270°に設定されている。なお、回動フレーム21の回動範囲は、270°に限定されることはない。
In this embodiment, as shown in FIG. 13, the positioning
As described above, in the present embodiment, the rotation range from the state in which the
なお、回動規制部材38を回動フレーム21の左側方に配置し、回動フレーム21の第2回動方向Y4の回動でアーム17が作業姿勢W1にあるときの回動フレーム21の回動を規制するようにしてもよい。この場合、位置決め部材39は、回動フレーム21の前方側で且つ左寄りに配置され、回動フレーム21の第1回動方向Y3の回動でアーム17を収納姿勢W2に位置決めする。即ち、回動モータM2を正逆回転することで、回動フレーム21は、回動軸心J1回りの第1回動方向Y3と第1回動方向Y3の反対方向である第2回動方向Y4とに回動可能であり、回動規制部材38は、回動フレーム21の第1回動方向Y3及び第2回動方向Y4のうちの一方の方向の回動を規制し、位置決め部材39は、回動フレーム21の第1回動方向Y3及び第2回動方向Y4のうちの他方の方向の回動を規制する。
In addition, the
図1に示すように、本実施形態では、撮像装置5は、回動フレーム21に取り付けられている。詳しくは、アームブラケット26の上部に支柱40を介して取り付けられている。これに限定されることはなく、撮像装置5は、走行体3等に取り付けてもよい。また、撮像装置5は複数箇所に設けられていてもよい。つまり、農業用ロボット1は、撮像装置5を複数有していてもよい。撮像装置5は、走行体3の周囲を撮影可能であって、走行体3の周囲の情報を撮影によって取得する。
As shown in FIG. 1, the
撮像装置5は、例えば、ステレオカメラやレーザカメラ等の測距機能を有するカメラが採用される。ステレオカメラは、撮影した画像(イメージ)の視差データを生成し、カメラ(レンズ)と対象物(例えば、作物2や後述する運搬車48等の農業用ロボット1の周囲の物体や走行領域の境界等)までの距離を測定(計測)することができるカメラである。レーザカメラは、照明光として長距離まで届くレーザーを使用し、CCDカメラで撮影することでカメラと対象物までの距離を測定するカメラシステムである。
The
また、撮像装置5は、複数台のカメラで走行体3の周囲(前方、後方、左方及び右方)を撮影するものであってもよいし、1台で走行体3の周囲360°撮影することのできる全方位(360°)カメラで構成されていてもよい。
なお、作物2の品質をセンシングすることのできるカメラ(例えば、マルチスペクトルカメラ、遠赤外線カメラ、近赤外線分光カメラ等)をロボットハンド18や走行体3等に設けてもよい。これにより、作物2の品質をセンシングしながら収穫すべき作物2を選択して収穫することができる。
In addition, the
A camera capable of sensing the quality of the crop 2 (for example, a multispectral camera, a far-infrared camera, a near-infrared spectroscopic camera, etc.) may be provided on the
図14に示すように、農業用ロボット1は、制御装置41を有している。制御装置41は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)などを備えたマイクロコンピュータを利用して構成される。
制御装置41には、撮像装置5が接続されている。制御装置41は、撮像装置5が取得(検知)した情報(検知情報)を取得可能である。撮像装置5の検知情報によって、収穫すべき作物2、作物2との距離、作物2が栽培される栽培地と栽培地との間の通路と栽培地との境界、農業用ロボット1の周囲の様子等を制御装置41に把握(認識)させることができる。
As shown in FIG. 14 , the
The
制御装置41には、走行装置7が接続されている。制御装置41は、走行制御部41Aを有している。走行制御部41Aは、撮像装置5が取得した情報(検知情報)に基づいて、操向シリンダC1、第1昇降シリンダC2、第2昇降シリンダC3及び走行モータM1を制御する。即ち、走行制御部41Aは、走行装置7を制御する。走行制御部41Aが走行装置7の速度制御及び操向制御等を行うことで、走行体3が自律走行する。また、走行制御部41Aは、機体6の昇降、傾き等の制御を行う。
The traveling
制御装置41には、第1ストロークセンサS1が接続されている。制御装置41は、第1ストロークセンサS1の検出情報を取得可能であり、第1ストロークセンサS1の検出情報によって制御装置41に第1アーム部31の揺動量を把握させることができる。また、制御装置41には、第2ストロークセンサS2が接続されている。制御装置41は、第2ストロークセンサS2の検出情報を取得可能であり、第2ストロークセンサS2の検出情報によって制御装置41に第1アーム部31に対する第2アーム部32の揺動量を把握させることができる。
A first stroke sensor S<b>1 is connected to the
なお、第1アーム部31及び第2アーム部32の揺動量は、ポテンショメータによって直接検出し、このポテンショメータのポテンショ値を制御装置41に送信するようにしてもよい。
図14に示すように、制御装置41には、回動モータM2、第1シリンダ制御弁42、第2シリンダ制御弁43が接続されている。制御装置41は、回動モータM2を制御することで回動フレーム21の回動を制御するフレーム制御部41Bを有している。フレーム制御部41Bは、回動規制部材38で規制された回動フレーム21の位置を基準(旋回原点)として回動フレーム21の回動を制御する。つまり、フレーム制御部41Bは、旋回原点を基準として回動フレーム21の回動位置を算出し、回動フレーム21の回動を制御する。したがって、収穫作業を開始する前(初期)に、回動フレーム21を一度回動規制部材38まで回動させておき、回動フレーム21の初期位置を制御装置41に把握させておく。
The amount of swinging of the
As shown in FIG. 14, the
第1シリンダ制御弁42、第2シリンダ制御弁43は、例えば、パイロット式の電磁弁によって構成されている。第1シリンダ制御弁42は、第1アームシリンダC4を制御し第2シリンダ制御弁43は、第2アームシリンダC5を制御する。制御装置41は、第1シリンダ制御弁42、第2シリンダ制御弁43を制御することで第1アーム部31及び第2アーム部32の揺動を制御するアーム制御部41Cを有している。
The first
アーム制御部41Cは、第1シリンダ制御弁42の第1ソレノイド42a及び第2ソレノイド42bを励磁又は消磁させることによって、第1シリンダ制御弁42を中立位置42cから第1位置42d又は第2位置42eに切り換える。第1位置42dに切り換えると、第1アームシリンダC4が伸長し、これにより、第1アーム部31(アーム17)が上方揺動する。第2位置42eに切り換えると、第1アームシリンダC4が収縮し、これにより第1アーム部31(アーム17)が下方揺動する。また、アーム制御部41Cは、第2シリンダ制御弁43の第1ソレノイド43a及び第2ソレノイド43bを励磁又は消磁することによって、第2シリンダ制御弁43を中立位置43cから第1位置43d又は第2位置43eに切り換える。第1位置43dに切り換えると、第2アームシリンダC5が伸長し、これにより、第2アーム部32が上方揺動する。第2位置43eに切り換えると、第2アームシリンダC5が収縮し、これにより、第2アーム部32が下方揺動する。
The
以上のように、制御装置41は、フレーム制御部41Bによって回動モータM2による回動フレーム21の回動を制御可能であり、アーム制御部41Cによって第1アームシリンダC4の伸縮による第1アーム部31の揺動及び第2アームシリンダC5による第2アーム部32の揺動を制御可能である。これによって、制御装置41は、ロボットハンド18を任意(所望)の位置に移動させることができる。詳しくは、回動フレーム21の回動による回動軸心J1を中心とする円周方向のロボットハンド18の移動、第1アーム部31の上下揺動によるロボットハンド18の昇降、第2アーム部32の揺動によるロボットハンド18の走行体3に対する遠近方向の移動によって、ロボットハンド18を目的の位置に移動させることができる。また、制御装置41は、撮像装置5の検知情報に基づいてロボットハンド18を収穫すべき作物2へロボットハンド18を移動させるようにマニピュレータ4を作動させる。
As described above, the
図14に示すように、制御装置41には、第3ストロークセンサS3が接続されている。制御装置41は、第3ストロークセンサS3の検出情報を取得可能であり、第3ストロークセンサS3の検出情報によって制御装置41にサブアーム30の突出量を把握させることができる。
ところで、回動フレーム21の回動位置、第1アーム部31及び第2アーム部32の揺動量が同じであっても、サブアーム30を突出させていない場合と、突出させている場合とでは、ロボットハンド18の位置は異なる。そこで、制御装置41は、サブアーム30の突出量を加味(考慮)してロボットハンド18の位置を制御する。
As shown in FIG. 14, the
By the way, even if the rotation position of the
図14に示すように、第1アームシリンダC4及び第2アームシリンダC5の油圧制御回路44には、圧力センサ45が設けられている。圧力センサ45は、第1シリンダ制御弁42と第1アームシリンダC4のロッド側(ピストンロッドが突出する側)の油室とを接続する第1接続油路44a、第1シリンダ制御弁42と第1アームシリンダC4のボトム側(ヘッド側)の油室とを接続する第2接続油路44b、第2シリンダ制御弁43と第2アームシリンダC5のロッド側の油室とを接続する第3接続油路44c、第2シリンダ制御弁43と第2アームシリンダC5のボトム側の油室とを接続する第4接続油路44dに設けられている。圧力センサ45の検出情報によって、アーム17(第1アームシリンダC4及び第2アームシリンダC5)に作用する負荷を検出することができる。
As shown in FIG. 14, a
図14に示すように、各圧力センサ45は、制御装置41に接続されている。制御装置41は、各圧力センサ45の検出情報を取得可能である。制御装置41は、アーム17に作用する負荷(作物2の重さ)に応じて、油圧ポンプP1の出力を制御する力制御が可能である。
なお、圧力センサ45は、第1接続油路44aと第2接続油路44bとの両方に設ける必要はなく、いずれか一方に設けられていていればよい。また、圧力センサ45は、第3接続油路44cと第4接続油路44dとの両方に設ける必要はなく、いずれか一方だけに設けてもよい。
As shown in FIG. 14, each
In addition, the
次に、図15を参照して、作物2を収穫する場合について説明する。図15は、作物2としてのスイカが栽培された圃場を示している。
図15に示すように、圃場には、作物2が栽培された栽培地46Aと該栽培地46Aに隣接する栽培地46Bとの間に通路47があり、作物2は、栽培過程で通路47側に寄せて育成される。走行体3は、通路47を走行する。走行体3の後方には、例えば、走行体3に追従して走行する追従型の自走式運搬車48が配置される。作物2が通路47側に寄せて育成されている場合は、アーム17は、サブアーム30を突出させない状態で使用する。
Next, referring to FIG. 15, the case of harvesting the
As shown in FIG. 15, in a field, there is a
本実施形態の農業用ロボット1で作物2を収穫するにあたっては、走行体3は前進方向に進行し、マニピュレータ4は作業姿勢W1にした状態(例えば、アーム17を斜め後方に伸ばした状態)でロボットハンド18の位置制御を行って作物2の収穫を行う。収穫した作物2は、ロボットハンド18の位置制御を行って運搬車48に積み込む。なお、作物2から延びるツタは、収穫作業をする前に切っておくか、或いは、ロボットハンド18またはアーム17の先端側に切断装置を装備しておき、該切断装置によって収穫作業時(ロボットハンド18で作物2を把持した際)に切断する。
When the
また、作物2が通路47から遠い場所にある場合は、アーム17は、サブアーム30を突出させて延ばした状態で使用する。サブアーム30を突出または後退させてアーム17を伸縮させることにより、作物位置、作業形態に合わせたアーム寸法(アーム長さ)をとることができる。
なお、作物2を収穫した後に、ロボットハンド18の代わりにアーム17の先端側にレーキ(熊手)を取り付けて、収穫後にツタや葉を引き寄せる(かき寄せる)作業をすることもできる。この場合、アーム17は、サブアーム30を突出させて延ばした状態で使用することにより、通路47から遠い場所にあるツタや葉を引き寄せることができる。
Moreover, when the
After the
なお、上記では、前進しながら作業をする場合を説明したが、後進しながら作業をすることもできる。
本実施形態の農業用ロボット1は、種々の設計変更が可能である。例えば、アーム17に、サブアーム30を設けない場合もある。即ち、アーム17を第1アーム部31と第2アーム部32とで構成することもできる。また、収穫した作物2が収容される運搬車48は、追従型の自走式運搬車でなくてもよく、走行体3に牽引される牽引式の運搬車であってもよい。つまり、走行体3の後方を走行体3の走行に伴って移動する運搬車48であればよい。また、収穫した作物2を収容する収容容器を機体6に装備してもよい。
In addition, although the case where the work is performed while moving forward has been described above, it is also possible to perform the work while moving backward.
Various design changes are possible for the
次に、ロボットハンド18の構成を詳細に説明する。
以下の説明において、外方とは、ロボットハンド18の中心を通る上下方向に延伸する中心線L1から該中心線L1に直交する方向に離れる方向(図16の矢印L2方向)をいう。また、内方とは、外方とは反対の方向をいう。つまり、内方とは、中心線L1に近づく方向(図16の矢印L3方向)である。
Next, the configuration of the
In the following description, outward refers to a direction away from a center line L1 extending vertically through the center of the
図16に示すように、ロボットハンド18は、アーム17に取り付けられていて、アーム17を昇降することにより昇降可能である。ロボットハンド18は、アーム17に揺動可能に支持されるハンドフレーム63を有している。
ハンドフレーム63は、図18にも示すように、上板63Aと、上板63Aの下方に配置された下板63Bと、上板63Aと下板63Bとの間に配置されて上板63Aと下板63Bとを連結する複数の連結板63Cとを有している。上板63A及び下板63Bは、中心線L1を中心とする円形状に形成されている。上板63Aの上面には、中心線L1に直交する方向で対向する一対のブラケット板64が固定されている。一対のブラケット板64には、中心線L1に直交する方向に延伸する軸心を有する支軸65が設けられている。支軸65には、取付具66が軸心回りに回動可能に支持されている。
As shown in FIG. 16 , the
18, the
図16に示すように、取付具66は、枢軸67を介してアーム17の先端側に設けられた吊りプレート37に軸心回りに回動可能に支持されている。枢軸67は、支軸65の軸心に直交する軸心に平行な軸心を有している。したがって、ロボットハンド18は、アーム17に、支軸65の軸心回り及び枢軸67の軸心回りに揺動可能に支持されている。
図17、図18に示すように、下板63Bの中心部には、円形の開口69が形成されている。複数の連結板63Cは、開口69の周りに設けられている。本実施形態では、連結板63Cは、8枚設けられ、中心線L1回りの周方向Y1に等間隔をあけて配置されている。
As shown in FIG. 16, the
As shown in FIGS. 17 and 18, a
図23に示すように、下板63Bは、連結板63Cの下端側に固定されたステー片110にボルト111を介して取り付けられている。
図16に示すように、ロボットハンド18は、ハンドフレーム63に取り付けられる吸着パッド70を有している。
図18に示すように、吸着パッド70は、作物2を吸着する吸盤72と、吸盤72が取り付けられる取付ベース73とを有している。吸盤72は、ゴム(例えば、シリコンゴム、ウレタンゴム等)等の弾性材料によって形成されている。また、吸盤72は、作物2の表面形状に追従する柔軟な弾性材料によって形成されている。吸盤72には、下方にいくにしたがって大径となる截頭円錐形の内部穴74が上下方向に貫通状に形成されている。吸盤72は、取付ベース73の下面側に取り付けられている。取付ベース73は、下板63Bの下面側に配置され、下板63Bにボルト等の固定具によって取り付けられる。取付ベース73には、下板63Bの開口69と吸盤72の内部穴74とを連通する連通穴75を有している。連通穴75は、下部の大径穴75aと、上部の小径穴75bとを有している。
As shown in FIG. 23, the
As shown in FIG. 16 , the
As shown in FIG. 18, the
吸盤72は、連通穴75を介して、後述する吸引ポンプ76(図27参照)に接続されている。吸盤72の下面側を作物2に接触させ、吸引ポンプ76によって内部穴74内の空気を吸引して該内部穴74内を負圧にすることにより、ロボットハンド18は、作物2を吸着して把持する。
本実施形態の農業用ロボット1にあっては、ロボットハンド18をアーム17によって作物2の上方に移動させると共に下降させて作物2を吸着するが、図16に示すように、吸盤72の向きが作物2の中心に向いていないときには、作物2を良好に吸着するのが困難になる。そこで、本実施形態のロボットハンド18は、図16、図17に示すように、吸盤72が作物2に接触する前に作物2に当接して吸盤72が作物2に向くようにハンドフレーム63を揺動させるガイド機構77を備えている。
The
In the
図16、図17に示すように、ガイド機構77は、複数のガイドアーム78と、各ガイドアーム78に対して設けられた複数の第1バネ部材79とを有している。本実施形態では、ガイドアーム78は、吸着パッド70(吸盤72)の周囲に8つ設けられている。したがって、第1バネ部材79も8つ設けられている。8つ(複数)のガイドアーム78は、吸着パッド70の周囲に周方向Y1に等間隔をあけて配置されている。
As shown in FIGS. 16 and 17 , the
図19に示すように、ガイドアーム78は、上部が下板63Bにブラケット部材80を介して取り付けられ、下部は吸盤72よりも下方に突出するように設けられている。
図20、図21、図22に示すように、ブラケット部材80は、板材によって形成され、取付壁80aと、延出壁80bと、複数の支持壁80cと、バネ掛け壁80dとを有している。取付壁80aは、下板63Bの外周側に取り付けられる。取付壁80aの外方側の端部は、下板63B及び吸着パッド70から外方側にはみ出ている。延出壁80bは、取付壁80aの外方側端部から下方に延出されている。延出壁80bは、吸着パッド70の上部(取付ベース73)の外方側に対向状に位置している。複数の支持壁80cは、延出壁80bの周方向Y1の一端側から外方側に延出された第1支持壁80c1と、延出壁80bの周方向Y1の他端側から外方側に延出された第2支持壁80c2とを含む。バネ掛け壁80dは、取付壁80aの周方向Y1の一端側から上方に延出されて形成されている。
As shown in FIG. 19, the
As shown in FIGS. 20, 21, and 22, the
図19に示すように、ガイドアーム78は、ブラケット部材80に枢支される基部81と、基部81から下方に延出されたアーム部82と、アーム部82の下部に取り付けられた取付板83と、取付板83に取り付けられたローラ84とを有している。
図20、図22に示すように、基部81は、第1支持壁80c1の内側に配置される第1支持片81aと、第2支持壁80c2の内側に配置される第2支持片81bと、第1支持片81aと第2支持片81bの外方側端部同士を連結する連結壁81cとを有している。基部81は、回動支軸85によってブラケット部材80に枢支されている。回動支軸85は、第1支持壁80c1、第2支持壁80c2、第1支持片81a及び第2支持片81bを、板厚方向で貫通している。したがって、ガイドアーム78は、ハンドフレーム63にブラケット部材80を介して回動支軸85回りに揺動可能に支持されている。
As shown in FIG. 19, the
As shown in FIGS. 20 and 22, the
図20、図21に示すように、基部81は、ブラケット部材80に当接することでガイドアーム78の内方側への揺動を規制する規制部81dを有している。規制部81dは、第1支持片81aの内方側に設けられている。規制部81dは、ブラケット部材80の延出壁80bの下端に当接することで、ガイドアーム78の内方側への揺動を規制する。したがって、ガイドアーム78は、図16に示す位置から外方側(複数のガイドアーム78が広がる方向)に揺動可能である。
As shown in FIGS. 20 and 21, the
図19、図21に示すように、第1支持片81aの下部には、バネ掛け部81eが形成されている。
図16、図19に示すように、アーム部82は、基部81の連結壁81cから下方に延出されている。詳しくは、アーム部82は、連結壁81cの下端から下方に向かうにつれて外方に移行する傾斜方向に延びた後、下方に向けて緩やかに屈曲している。
As shown in FIGS. 19 and 21, a
As shown in FIGS. 16 and 19, the
図19に示すように、取付板83は、上部がアーム部82の下部の外方側の面に取り付けられ、下部はアーム部82の下端から下方に突出している。取付壁80aの下部の内方側の面には、ローラブラケット86が固定されている。ローラ84は、ローラブラケット86に回転可能に枢支されている。複数(本実施形態では8つ)のローラ84は、中心線L1を中心とする同一円周上に配置されている。
As shown in FIG. 19 , the mounting
図19、図20に示すように、第1バネ部材79は、ねじりコイルバネによって形成されている。第1バネ部材79のコイル部79aは、第1支持片81aと第2支持片81bとの間で回動支軸85の外側に嵌められている。第1バネ部材79の一端79bは、取付壁80a上に当接している。第1バネ部材79の他端79cは、バネ掛け部81eに引っ掛けられている。第1バネ部材79の付勢力は、ガイドアーム78を内方側へ揺動させる方向に作用している。
As shown in FIGS. 19 and 20, the
ロボットハンド18で収穫する作物2によっては、作物2がツタ(茎)や葉等で覆われていることがある。作物2がツタや葉で覆われていると、吸盤72と作物2との間にツタや葉が入って吸着の邪魔になる場合がある。そこで、作物2における吸盤72を接触させる部分である接触予定部分87(図24、図25参照)のツタを払い除ける払い除け機構88を備えている。
Depending on the
図16に示すように、払い除け機構88は、接触予定部分87のツタを払い除ける払い除けアーム89と、払い除けアーム89を付勢する第2バネ部材90とを有している。
図17に示すように、本実施形態では、8つ(複数)の払い除けアーム89が設けられている。払い除けアーム89は、周方向Y1で隣接するガイドアーム78の間に設けられている。即ち、ガイドアーム78と払い除けアーム89とは、周方向Y1に交互に配置されている。
As shown in FIG. 16, the brush-
As shown in FIG. 17, in this embodiment, eight (a plurality of) brushing
図18に示すように、払い除けアーム89は、ツタを払い除ける払い除けツメ91と、払い除けツメ91を支持するリンク機構92とを有している。払い除けツメ91は、第1部位91aと、第2部位91bと、第3部位91cとを有している。第1部位91aは、吸着パッド70の外方側に配置され、上下方向に延伸している。第1部位91aの下部は、吸着パッド70よりも下方に突出している。第2部位91bは、第1部位91aの下端から内方(中心線L1)に向かうにつれて下方に移行する傾斜方向に延出されている。第3部位91cは、第2部位91bの下端から下方に延出されている。第3部位91cは、中心線L1の近傍に位置している。第3部位91cの下端は、円弧状に形成され、且つローラ84(ガイドアーム78の下端)よりも上方に位置している(図16参照)。
As shown in FIG. 18, the brushing
図18に示すように、リンク機構92は、パラレルリンクによって構成されている。したがって、払い除けツメ91は、平行移動で移動するようにリンク機構92に支持されている。リンク機構92は、第1リンク92Aと、第2リンク92Bとを有している。第1リンク92Aは、直線状に形成され、連結板63Cの上部から払い除けツメ91の上部にかけて、下方に向かうにしたがって外方に移行する傾斜方向に延伸している。第1リンク92Aは、上部が連結板63Cの上部にピン93によって枢支連結され、下部は、払い除けツメ91の上部にピン94によって枢支連結されている。第1リンク92Aの上部には、バネ掛け片109が設けられている。バネ掛け片109は、バネ掛け壁80dの上方に位置している(図23参照)。
As shown in FIG. 18, the
第2リンク92Bの上部は、連結板63Cの下部にピン95によって枢支連結されている。第2リンク92Bの中途部は、第1リンク92Aの下方に平行に配置されている。第2リンク92Bの下部は、中途部の下端から下方に向けて延出しており、第1部位91aと第2部位91bとのコーナ部にピン96によって枢支連結されている。
図18に示すように、バネ掛け片109とバネ掛け壁80dとにわたって第2バネ部材90が設けられている。第2バネ部材90は、引っ張りコイルバネによって形成されている。第2バネ部材90の付勢力は第1リンク92Aを引き下げる方向に付勢しており、第2リンク92Bが下板63Bに当接することでリンク機構92(払い除けアーム89)の下方揺動が規制されている。
The upper portion of the
As shown in FIG. 18, a
なお、上記ロボットハンド18において、アーム部82を帯状のバネ板によって形成してもよい。この場合、第1バネ部材79を省略することができる。また、ガイドアーム78及び払い除けアーム89の数は、上記実施形態に限定されることはない。
次に、スイカ等の作物2を収穫する際のロボットハンド18の動作について説明する。なお、以下の動作は、作物2からのびるツタ(つる)を切断した状態で作物2を収穫する場合について述べる。
In addition, in the
Next, the operation of the
先ず、図16に示す状態でロボットハンド18をアームによって作物2の上方に移動する。この図16に示す状態では、ロボットハンド18は、ガイドアーム78の規制部81dがブラケット部材80に当接し、払い除けアーム89が閉じた状態である。この状態でロボットハンド18をアームによって作物2に向けて下降させ吸盤72で作物2を吸着するが、ロボットハンド18を作物2に向けて下降する際に、ガイド機構77は、吸盤72が作物2に接触するよりも先に作物2に当接し、吸盤72が作物2に向くようにハンドフレーム63を揺動させる。詳しくは、図16に示すように、吸盤72の向きが作物2の中心を向いていない場合、複数のガイドアーム78(ローラ84)のうちの一部が作物2に当接し、複数のガイドアーム78(ローラ84)のうちの一部が作物2に当接しない状態となる。この図16に示す状態からさらにロボットハンド18が下降すると、該ロボットハンド18の下降により、図24に示すように、ガイド機構77は、すべてのガイドアーム78が作物2に当接するようにハンドフレーム63を揺動させ、吸盤72の向きを作物2の中心O1の方に向ける。これにより、吸盤72によって作物2を確実に吸着(吸引)することができる。
First, the
また、払い除け機構88は、図24に示すように、払い除けツメ91の下端が作物2における吸盤72を接触させる部分である接触予定部分87に当接すると共に作物2からの反力によって払い除けツメ91が作物2の表面に沿って外方に移動することによって開く。これにより、接触予定部分87にあるツタや葉を払い除けることができ、ツタや葉が咬み込まれることなく、吸盤72を作物2に接触させることができる。
In addition, as shown in FIG. 24, the
その後、ロボットハンド18の下降によって、図25に示すように、払い除けツメ91が作物2の表面に沿って接触予定部分87の範囲外に移動し、接触予定部分87にあるツタを払い除ける。吸盤72は、接触予定部分87に接触し、吸引によって作物2を吸着する。第2バネ部材90は、払い除けツメ91を作物2に押圧すると共に払い除ける反力によって払い除けツメ91が戻るのを抑制する。
Thereafter, as the
一方、ガイド機構77は、作物2の大きさが初期の状態(図16に示す状態)におけるローラ84が配置される円周の大きさよりも大きい場合、吸盤72を作物2に押し当てる過程で、ガイドの機能を保ったまま作物2の形状に合わせて逃げることができる。言い換えると、ガイド機構77は、ロボットハンド18の下降によって各ガイドアーム78が作物2に押しつけられると、図25、図26に示すように、各ガイドアーム78が作物2からの反力によって押圧されて外方に揺動することによって広がる。
On the other hand, when the size of the
吸盤72によって吸着された作物2は、ロボットハンド18を上昇させることで持ち上げられ、所望の移動場所(追従型の自走式運搬車48等)へ移動させた後、吸引を解除することで解放される。その後は、ロボットハンド18を、次の収穫目標の作物2へ移動させ、上記した動作を繰り返すことにより、順次、作物2を収穫することができる。
本実施形態の農業用ロボット1にあっては、図27に示すように、吸盤72(吸着パッド70)は、分水部97や異物補修部98(エアフィルタ)を含む管体99によって吸引ポンプ76(真空ポンプ)に接続されている。管体99を介して吸引ポンプ76によって吸盤72の内部穴74内の空気を吸引することで吸盤72に作物2を吸着することができる。吸盤72は、第1接続管100によって分水部97に接続され、分水部97は、第2接続管101によって異物補修部98に接続され、異物補修部98は、第3接続管102によって吸引ポンプ76に接続されている。分水部97は、吸引する空気から水分を分離する部品である。異物補修部98は、吸引ポンプ76で吸引する空気から土、埃等の異物を分離(取り除く)部品である。
The
In the
吸引ポンプ76で吸引することで作物2を吸着パッド70に吸着して把持する方式のロボットハンド18にあっては、空気とともに水や土、埃等の異物も吸引していまい、吸引ポンプ76にダメージを与えてしまう恐れがある。そこで、本実施形態では、吸着パッド70から吸引ポンプ76に至る管路に分水部97及び異物補修部98を設けることにより、吸引する空気から水を分離すると共に異物を捕集することで、吸引ポンプ76まで水や異物が吸引されるのを防止(抑制)することができる。
In the
分水部97は、例えば、図28に示すように、貯水式の分水部97で構成される。貯水式の分水部97は、中空容器97Aの内部に第1接続管100を中空容器97Aの上部にまで挿入するようにして構成したものである。この貯水式の分水部97にあっては、吸着パッド70から吸引される空気は、第1接続管100から送出されて第2接続管101に吸入されるが、その時に水103が分離されて中空容器97A内に貯まるよう構成されている。
For example, as shown in FIG. 28, the
分水部97は、管をS字形に形成したものであってもよい。また、分水部97は、第1接続管100の上端を中空容器97A内に挿入しないで構成した図29に示す垂れ流し式の分水部97であってもよい。
また、異物補修部98は、ケース内に収容されたフィルタに吸引空気を通すことにより異物を捕集する形式のものであってもよいし、サイクロン方式により異物を捕集するものであってもよい。また、高機能膜で異物と水分とを同時に捕集して、空気だけを吸引ポンプ76側に通過させるものであってもよい。
The
The foreign
また、一定量以上の水や異物が貯まると、分水部97及び異物補修部98に設けられたセンサの信号により、又は吸引ポンプ76の電流値の変化等を検知することにより、分水部97に一定以上の水が貯まったことや、異物補修部98に一定量以上の異物等が貯まったことを警報(報知)するようにしてもよい。また、一定量以上の水や異物が貯まった場合に、吸引ポンプ76を停止するようにしてもよい。また、警報し且つ吸引ポンプ76を停止するようにしてもよい。また、吸引ポンプ76に、例えば、吸引ポンプ76を逆回転して吸引ポンプ76に侵入した水や異物を排出させるポンプ保護機能を設けてもよい。
In addition, when a certain amount of water or foreign matter accumulates, the
図30~図33は、他の形式の払い除け機構88を備えたロボットハンド18の変形例を示している。
図30に示す変形例は、ブラシ104を吸着パッド70(吸盤72)の横(前方または後方或いは側方)に配置して構成したロボットハンド18である。ブラシ104は、吸着パッド70に設けられた支持ブラケット105に吸盤72よりも下方に突出するように取り付けられている。支持ブラケット105は、吸着パッド70上に固定されたブラケット板64に取り付けられている。この図30に示す変形例にあっては、ブラシ104が吸盤72よりも先に作物2の上部に接触するように、ロボットハンド18を作物2に対して横方向(水平方向)からアプローチ(移動)させることにより、ブラシ104によって作物2における接触予定部分87にあるツタ112や葉113を払い除けるようにしたものである。なお、ブラシ104を吸盤72に対して斜め横に配置し、作物2に対してロボットハンド18を斜め横方向からアプローチさせるようにしてもよい。
FIGS. 30-33 show variations of the
The modification shown in FIG. 30 is a
図31に示す変形例は、図30の変形例におけるブラシ104が回転する回転ブラシ106によって構成されている点が、図30の変形例と異なる。回転ブラシ106は、図31の矢印Y2で示す方向に回転駆動される。その他の点は、図30に示す変形例と同様に構成される。
図32に示す変形例は、吸着パッド70は、複数の吸盤72を有し、吸着パッド70の下方側にブラシ104を配置し、該ブラシ104を支持リンク107によって吸着パッド70に支持して構成されている。支持リンク107は、ブラシ104が吸着パッド70の下方を横切って変位するように該ブラシ104を支持している。この図32に示す変形例にあっては、作物2に対して吸着パッド70を上方からアプローチさせる際に、ブラシ104が吸着パッド70の下方を横方向に移動することにより接触予定部分87にあるツタ等を払い除ける。
The modification shown in FIG. 31 differs from the modification of FIG. 30 in that the
32, the
図33に示す変形例は、吸着パッド70の周囲を取り囲む回転ブラシ108を備えたロボットハンド18を示している。この図33に示す変形例にあっては、作物2に対して吸着パッド70を上方からアプローチさせる際に、回転ブラシ108が回転することにより接触予定部分87にあるツタ等を払い除ける。
上記のロボットハンド18は、昇降可能なアーム17に取り付けられるロボットハンド18であって、アーム17に揺動可能に支持されるハンドフレーム63と、ハンドフレーム63に取り付けられ、作物2に接触して作物2を吸着する吸盤72と、吸盤72が前記作物2に接触する前に作物2に当接して吸盤72が作物2に向くようにハンドフレーム63を揺動させるガイド機構77と、を備えている。
A modification shown in FIG. 33 shows a
The above-mentioned
この構成によれば、作物2に対して吸盤72の向きがズレていても、作物2に対する吸盤72の向きがガイド機構77によって修正されるので、吸盤72と作物2との位置合わせを容易に行える。
また、ガイド機構77は、吸盤72の周囲に吸盤72よりも下方に突出するように設けられた複数のガイドアーム78を有し、複数のガイドアーム78のすべてが作物2に当接することで吸盤72を作物2の中心に向ける。
According to this configuration, even if the direction of the
Further, the
この構成によれば、アームによってロボットハンド18を作物2に近づける過程で吸盤72の向きを作物2に自動的に向けることができる。
また、複数のガイドアーム78は、ハンドフレーム63に揺動可能に支持され、ガイド機構77は、ガイドアーム78を作物2に押しつける方向に付勢する第1バネ部材79を有している。
According to this configuration, the orientation of the
A plurality of
この構成によれば、複数のガイドアーム78が広がる方向に揺動することで、作物2の大きさに対応することができる。
また、作物2における吸盤72を接触させる部分である接触予定部分87のツタを払い除ける払い除け機構88を備えている。
この構成によれば、吸盤72と作物2との間にツタが入り込んで咬み込むのを抑制することができる。
According to this configuration, it is possible to correspond to the size of the
Further, a
According to this configuration, it is possible to prevent the ivy from entering between the
また、払い除け機構88は、接触予定部分87のツタを払い除ける払い除けアーム89と、払い除けアーム89を作物2に押しつける方向に付勢する第2バネ部材90とを有し、払い除けアーム89は、ハンドフレーム63を下降させて接触予定部分87に押しつけられることで作物2からの反力によって作物2の表面に沿って接触予定部分87の範囲外に移動する。
In addition, the
この構成によれば、払い除けアーム89が作物2の表面に沿って移動してツタを払い除ける際に、払い除けアーム89がツタからの反力によって押し返されるのを抑制することができる。
また、払い除けアーム89は、作物2の表面に接触しながら移動する払い除けツメ91と、払い除けツメ91とハンドフレーム63とを連結し且つ払い除けツメ91を平行移動で移動可能に支持するリンク機構92とを有している。
According to this configuration, when the brushing
The
この構成によれば、接触予定部分87にツタを良好に払い除けることができる。
上記ロボットハンドは、農業用ロボットに採用することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
According to this configuration, it is possible to favorably remove ivy from the
The robot hand described above can be employed in an agricultural robot.
Although one embodiment of the present invention has been described above, it should be considered that the embodiment disclosed this time is illustrative in all respects and is not restrictive. The scope of the present invention is indicated by the scope of the claims rather than the above description, and is intended to include all modifications within the scope and meaning equivalent to the scope of the claims.
61 ロボットハンド
62 アーム
63 ハンドフレーム
71 作物
72 吸盤
77 ガイド機構
78 ガイドアーム
79 第1バネ部材
87 接触予定部分
88 払い除け機構
89 払い除けアーム
90 第2バネ部材
91 払い除けツメ
92 リンク機構
61 robot hand 62
Claims (6)
前記アームに揺動可能に支持されるハンドフレームと、
前記ハンドフレームに取り付けられ、前記作物を吸着する吸盤と、
前記吸盤が前記作物を吸着する前に前記作物に当接して前記吸盤が前記作物に向くように前記ハンドフレームを揺動させるガイド機構と、
前記作物における前記吸盤を接触させる部分である接触予定部分にある茎又は葉を払い除ける払い除け機構と、
を備え、
前記払い除け機構は、前記接触予定部分にある茎又は葉を払い除ける払い除けアームと、前記払い除けアームを前記作物に押しつける方向に付勢する第2バネ部材とを有し、
前記払い除けアームは、前記ハンドフレームを下降させて前記接触予定部分に押しつけられることで前記作物からの反力によって前記作物の表面に沿って前記接触予定部分の範囲外に移動するロボットハンド。 A robot hand attached to a liftable arm,
a hand frame swingably supported by the arm;
a suction cup attached to the hand frame for sucking the crop;
a guide mechanism for swinging the hand frame so that the suction cups face the crop by contacting the crop before the suction cups suck the crop;
a brushing mechanism for brushing off the stems or leaves in the planned contact portion, which is the portion of the crop that the sucker contacts;
with
The brushing mechanism has a brushing arm for brushing off stems or leaves from the portion to be contacted, and a second spring member for biasing the brushing arm in a direction to press the crop,
The robot hand moves the removing arm along the surface of the crop out of the range of the expected contact portion by lowering the hand frame and being pressed against the expected contact portion along the surface of the crop by a reaction force from the crop.
前記ガイド機構は、前記ガイドアームを前記作物に押しつける方向に付勢する第1バネ部材を有している請求項2に記載のロボットハンド。 The plurality of guide arms are swingably supported by the hand frame,
3. The robot hand according to claim 2, wherein the guide mechanism has a first spring member that biases the guide arm in a direction to press the crop.
前記作物の表面に接触しながら移動する払い除けツメと、
前記払い除けツメと前記ハンドフレームとを連結し且つ前記払い除けツメを平行移動で移動可能に支持するリンク機構とを有している請求項1~3のいずれか1項に記載のロボットハンド。 The brushing arm is
a sweeping claw that moves while contacting the surface of the crop;
4. The robot hand according to any one of claims 1 to 3, further comprising a link mechanism that connects said sweeping claw and said hand frame and supports said sweeping claw so as to be movable in parallel.
前記アームに揺動可能に支持されるハンドフレームと、a hand frame swingably supported by the arm;
前記ハンドフレームに取り付けられ、前記作物を吸着する吸盤と、a suction cup attached to the hand frame for sucking the crop;
前記吸盤が前記作物を吸着する前に前記作物に当接して前記吸盤が前記作物に向くように前記ハンドフレームを揺動させるガイド機構と、a guide mechanism for swinging the hand frame so that the suction cups face the crop by contacting the crop before the suction cups suck the crop;
前記作物における前記吸盤を接触させる部分である接触予定部分にある茎又は葉を払い除ける払い除け機構と、a brushing mechanism for brushing off the stems or leaves in the planned contact portion, which is the portion of the crop that the sucker contacts;
を備え、with
前記ガイド機構は、前記吸盤の周囲に前記吸盤よりも下方に突出するように設けられた複数のガイドアームを有し、The guide mechanism has a plurality of guide arms provided around the suction cup so as to protrude below the suction cup,
前記払い除け機構は、前記接触予定部分にある茎又は葉を払い除ける払い除けアームを有し、The brushing mechanism has a brushing arm for brushing off the stems or leaves at the portion to be contacted,
前記ガイドアームと前記払い除けアームは、周方向に交互に配置されているロボットハンド。The robot hand, wherein the guide arms and the brushing arms are alternately arranged in a circumferential direction.
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