JP7254373B2 - 蝋燭の炎を模した照明装置 - Google Patents

Description

本発明は、照明機器技術の分野に関し、特に、蝋燭の炎の効果を模した照明装置に関する。

従来の蝋燭ランプは通常、石蝋から成るランプ本体と綿糸から成るランプ芯とで構成されている。そして直火にてランプ芯に点火することにより、ランプ本体の石蝋を燃焼させて炎を生じさせることにより、照明効果を生み出すものである。そして石蝋が燃え尽きると、この蝋燭ランプの使用寿命が尽きる。このことから、従来の蝋燭ランプには次の欠点がある。化石エネルギーを使用して石蝋を燃焼させることにより硫黄を含むガスが放出されるため、不快な臭いが発生するとともに、空気が汚染され、人体に不快な状態を引き起こし、かつ環境に優しくなく、資源を浪費するものである。そして使用中には直火があるため、誤って火災を引き起こすおそれがある。また蝋燭の火は明かりが弱く、照明能力が限られる一方で、風によって消されやすく、屋外、特に風のある屋外環境での使用や十分な明かりの提供が困難である。また材料と製造工程が規制されるため、従来の蝋燭ランプのサイズや照明効果が制限されている。また石蝋の燃焼が不完全であるため、再利用が困難な溶融石蝋が生じることから、資源の浪費が生じるとともに、使用後に特別な処理が必要となる。

そこで上記の従来の蝋燭ランプの欠点を解決するために、業界において、柔軟な使用、長寿命、環境に優しいなどの発光ダイオードの利点を利用して、ＬＥＤシミュレーション蝋燭ランプが開発されている。既存のシミュレーション蝋燭は、主に、揺動する反射素子を使用して光源を反射させることにより、蝋燭の自然な燃焼状態を模すことができる。例えば、中国実用新案ＣＮ２０５６５５１２７Ｕでは、ＬＥＤ蝋燭ランプが開示されている。このＬＥＤ蝋燭ランプはＬＥＤ板を備え、このＬＥＤ板の中心及び縁部の両方に光源が設けられている。またＬＥＤ蝋燭ランプはさらに、集光レンズ及び反射レンズを備えている。またこの集光レンズは、ＬＥＤ板の中心及び縁部の光源から発せられた光を反射レンズに集光するために用いられる。そしてこの反射レンズは、集光レンズにより集光された光をＬＥＤ蝋燭ランプの下方に反射させるために用いられるものである。この実用新案で開示された蝋燭ランプは、ランプカバーの形状を蝋燭の外形に模し、レンズセットによってＬＥＤの発光効率を向上させているが、模倣の程度は高くなく、特に実際の蝋燭の炎の自然な揺れやゆらぎを模倣しにくく、実際の蝋燭の炎の照明効果や雰囲気を作り出せないものである。

また、既存のシミュレーション蝋燭には、揺動する光透過体を使用して、蝋燭の炎の自然な燃焼状態を模しているものもある。例えば、中国特許ＣＮ１０９５７８９２４Ａでは、電子蝋燭ランプを開示している。この電子蝋燭ランプは、垂直に配置された外筒を備え、外筒の上部に上板が固定配置されている。そして上板には、第１貫通孔が開口されている。そしてこの第１貫通孔には、外筒内に位置するとともに垂直に配置された固定筒が固定配置されている。そして固定筒の上部には、固定板が固定配置されている。また固定板には、第２貫通孔が設けられるとともに、この固定板には、支持フレームが固定配置されている。そして支持フレームの上部には、第２貫通孔が開口されている。また支持フレームの下部は、固定筒内に位置している。そして支持フレームの上部には、ＰＣＢ板に電気的に接続されたＬＥＤランプが固定配置されている。またＬＥＤランプの上部には、垂直に配置された光透過体が設けられている。また光透過体の底部は、接続部品を介して、固定筒内に位置する振り子に接続固定されている。また振り子の底部には、磁石が固定配置されている。また磁石と電磁コイルは真向かいに間隔を置いて配置されている。この発明のＬＥＤランプは、光透過体の止まり穴に配置され、光透過体がＬＥＤランプから放出された光によって照らされ、往復揺動することにより、消費者は、あらゆる角度から完全な炎の形状を観察することができ、蝋燭が燃焼するときに揺れる炎の効果を良好に模することができる。その発明の光透過体の揺動の支点は、ＬＥＤランプに設けている。電子蝋燭ランプは、使用している間は連続的に揺動するため、長期間の使用により、主な作動素子であるＬＥＤランプが損傷し、電子蝋燭の使用寿命に影響を与えるものである。また、この装置の光透過体構造の重心は、静止時にＬＥＤランプの位置する垂直線から外れるため、光透過体は、揺動中に対称的な揺動が実現できず、且つ常に偏心揺動状態を呈し、これにより、炎全体の揺動感覚と実際の炎が燃えている時の揺動感覚との間に大きな差がある。

中国実用新案ＣＮ２０５６５５１２７Ｕ号公報 中国特許ＣＮ１０９５７８９２４Ａ号公報

従来技術の欠点を考慮して、本発明は、蝋燭の炎の効果を模した照明装置を提供し、特にＬＥＤ蝋燭ランプを提供するものである。この照明装置は、固定アセンブリ及び可動アセンブリを備えている。そして固定アセンブリは、光源を保持可能な支持構造を固定配置している。可動アセンブリは、蝋燭の芯の効果を模した光効果装置を備えている。この可動アセンブリは、支持構造に収納された駆動装置の少なくとも一部をさらに備えている。駆動装置の少なくとも一部と可動アセンブリの光効果装置とは、次の通り互いに連結されている。即ち、駆動装置の少なくとも一部が能動的及び／又は受動的に駆動された場合には、光効果装置の少なくとも一部は、揺動運動を行うことができる。本発明の構成により、固定アセンブリ及び可動アセンブリは、支持構造に駆動装置を収納し、非常にコンパクトで信頼性の高い運動機構を可能としている。この場合、照明装置は独立したユニットとして囲むことができ、他のランプのモジュラーアセンブリとして機能して、適切な場合には蝋燭の光の効果を生み出すことができる。駆動装置が固定アセンブリに内蔵されている配置方式のものも、周方向の運動範囲の制限を容易なものとし、給電を正確に設定する必要がないため、コスト削減に役立つ。また、可動アセンブリ自体が駆動装置の一部を備えるため、蝋燭の芯を模した光効果装置が駆動装置構造から分離され、且つ給電も分離された場合には、可動アセンブリは、伝達機構を備えずに揺動特性を実現することが可能となるため、信頼性が大幅に向上する。特に、このタイプの機器は、非常に短くて小さい（２～４ｃｍしかないことが多い）ために落下しやすい。そのため従来のプラスチック製のリンケージ機構では、落下によって伝達経路が遮断されて、揺動能力を失うおそれがある。要するに、本発明の可動機構が駆動装置に直接される方式では、よりコンパクト、より安全で、かつ制御がより簡単である。

好ましくは、光効果装置は、内部にて光源が点灯するよう、光源に外装される中空の光透過性のストリップ状のカバー体を備えたものである。カバー体は、駆動装置の少なくとも一部を保持するための固定部材に接続されている。そして内部で点灯するとともに立体的な形状を備えたカバー体と光源とのマッチングは、実際の蝋燭の芯の効果に近く、即ち、内部の下方中心が最も明るく、長さ方向に沿った遠方が最も暗いものとなる。そのため、カバー体は、対応する光反射又は光増強の構造を備えることができる。

好ましくは、カバー体と固定部材とが１つのユニットに組み立てられる場合には、それらはともに弾性部材によって支持構造に吊下げ可能とされるため、光効果装置のカバー体は、支持構造に対して揺動することができる。またカバー体と固定部材とを一体に組み立てることにより、伝達機構が不要となり信頼性が向上する。

好ましくは、可動アセンブリの光源に対向する一端には、駆動装置の少なくとも一部が固定されたものである。また駆動装置の２つの部分の一方は永久磁石であり、他方はコイルである。本発明のこのような構成は、コイルと永久磁石とが交換される固定方式を実現することができ、また、複数の永久磁石と複数のコイルとのマッチング方式を可能にする。

好ましくは、駆動装置の少なくとも一部を収納するための支持構造は、運動範囲を制限するために、駆動装置の少なくとも一部に対して周方向の壁を提供することができる。これにより、制御ユニットを不要とすることができるとともに、過揺動を起こさずにパルス式で給電することができる。

好ましくは、支持構造に収納された駆動装置の少なくとも一部は、固定部材に固定されている。そして固定部材は、上部側で弾性部材に接続されるとともに、上部側でカバー体を支持している。これにより、カバー体は駆動装置の少なくとも一部によって、固定部材に伝達された運動に追随して支持構造に揺動運動を生じさせることができる。この揺動運動は、いかなる伝達機構を経ることなく、特に牽引、ギア、及びバネ部材を必要としないため、信頼性が大幅に向上するとともに、構造がよりコンパクトになる。

好ましくは、駆動装置の少なくとも一部は、時間とともに変化するコイルの電磁場に応じて運動を変化させる。変化した運動は、弾性部材によって支持構造に懸垂された固定部材を介して、固定部材の上方に着脱可能に支持されたカバー体に伝達される。コイルは、経時的な変化の際に、規則的に、あるいはランダムに拡張するよう設定してもよい。カバー体と固定部材はともに唯一の弾性部材に懸垂され、だるま状の揺動体を形成することができる。そしてカバー体と固定部材はともに三角形に配置された３つの弾性部材に懸垂され、わずかに揺れる揺動体を形成することができる。カバー体と固定部材は、ともに幾つかの弾性部材に懸垂することにより、更に大きく揺動する揺動体を形成することができる。

好ましくは、可動アセンブリは、弾性部材によって次のように支持構造に懸垂されたものであってもよい。即ち、動作しない静止状態において、可動アセンブリのカバー体は直立不動の姿勢にある。そしてカバー体と固定部材とがともに唯一の弾性部材に懸垂されて、だるま状の揺動体を形成する場合、直立姿勢はそれ自体の本来の形状であり、点灯されていないときは蝋燭の形状である。従来技術では、点灯されていない蝋燭の芯は一般に歪んだ状態にある。

好ましくは、可動アセンブリの重心は、唯一の吊下点付近又は吊下点の下方に位置する。このような重心の配置は、揺動後の位置回復に役立つものである。そしてこの重心は、カバー体を固定部材に固定するための支持脚の長さによって決定することができる。

好ましくは、弾性部材は、縦方向に長いストリップ状を呈するものである。これにより、弾性部材が上端でランプ板に吊下げられるとともに下端で固定部材を吊下げる場合、弾性部材は、カバー体を設けた固定部材が「駆動装置の少なくとも一部を収納する」支持構造により、限られた可動範囲内で３６０°の自由な運動を行うことができる。

本発明によれば、給電を制御することによりコイル給電分岐路に接続されたコイルにパルス電力を供給する際に、コイルはこれに対応して変化する磁場を生じることにより、変化する運動が生じるよう磁石を駆動する。そして磁石は、これに接続された固定部材を駆動させて、少なくとも１つの弾性部材を支点として揺動する。同時に、固定部材は、これに接続されたカバー体にこの揺動を伝達することができる。このとき弾性部材は、正方向のねじれ変形又は弾性変形を受け、逆方向のねじり力又は弾性力を発生させる。そしてコイルの電源が遮断されると、弾性部材の逆方向のねじり力又は弾性力は、カバー体の逆方向の揺動を生じさせる。そしてカバー体が逆方向に一定角度で揺動すると、カバー体の重力ポテンシャルエネルギーが弾性部材のねじれ変形又は弾性変形ポテンシャルエネルギーと組み合わされて、正方向の回復力を発生させることができ、カバー体に正方向の揺動を生じさせる。弾性部材自身のねじり力が駆動を複数回重畳的に行い徐々に消耗された後、コイルに再度通電して磁場を発生させて、カバー体の揺動を再度生じさせて、周期的な揺動を起こすことができる。このタイプの揺動は、その駆動の突発性と弾性ポテンシャルエネルギーとの組み合わせにより、より自然な炎の揺らぎの動きを得ることができる。

本発明の別の態様によれば、本発明は、蝋燭の炎の効果を模した照明装置をさらに提供し、特に、ＬＥＤ蝋燭ランプを提供するものである。この照明装置は、少なくとも固定アセンブリと可動アセンブリとを備えている。そして固定アセンブリは、少なくとも支持構造を備えている。また可動アセンブリは、係合して成り、支持構造に配置された光源の上下両側に配置されている。そして駆動装置は、磁性材料又はコイルと、時間とともに変化する電磁場との間の相互作用に対応し、磁性材料又はコイルを有する可動アセンブリは、時間の経過とともに不規則に吊下点を支点として支持構造に対して変位する。これにより、可動アセンブリにおける磁性材料又はコイルを備えた側の反対側が光源からの光を受けた際に動的な活動を示し、蝋燭の炎に似た動的な動きが模倣される。また可動アセンブリの重心は、静止時に光源が位置する垂直線上にある。

好ましくは、駆動装置は、対向して配置された磁石及びコイルを備えたものであり、コイルは、電源コードを介して電源が点き、経時的に変化する磁場を形成して、磁石とともに相互作用を生じる。

好ましくは、固定アセンブリは、光源、ランプ板、ホルダー、メインボード、底蓋、電源コード、及び光源給電線を更に備えたもとするとし、また可動アセンブリは、カバー体、弾性部材、固定部材、及び磁石を備えたものとする。メインボード上のコイルは、電源コードによって電源が提供され、パルス式で磁力線を発生させ、これに対応してオフセットされた磁石に対する推力を発生させ、弾性部材によってランプ板の下方に懸垂して垂れ下が揺れ状態を促進して、コイルによって固定部材内の磁石に間欠的な力を発生させて揺動を生じさせることができる。カバー体は、挿入接続の方式によって固定部材とランプ板との上下両側に縦方向に固定され、固定部材においてコイルが固定部材内の磁石に間欠的な力を生じさせた際に、弾性部材を支点としてランプ板に対して揺動することにより、ランプ芯の揺動効果を実現するものである。

好ましくは、電源コードは、底蓋に設けられた貫通孔を通してメインボードに接続する方式で、コイル給電分岐路及び照明給電分岐路を形成している。そしてメインボードによってコイルに接続されたコイル給電分岐路は、メインボード上のコイルに間欠的に給電することができるので、コイルから生じた磁力線は、磁体に作用して間欠運動を起こすことで、カバー体の揺動を実現し、ランプ芯の揺動効果を達成することができる。また光源給電線は、底蓋に設けられた貫通孔を通し、且つメインボードに配置された電源コードにより給電される照明給電分岐路に接続する方式で、光源への継続的な給電を実現している。その結果、ランプ芯は揺動中に継続的に照明を点灯することができる。

好ましくは、磁石は円柱形の磁石である。

好ましくは、ホルダーの内筒の形状は円筒形である。

好ましくは、カバー体は、上部で光線を透過させることができるとともに、下部で光線を反射させることができる分離構造である。

好ましくは、弾性部材の第１端は、ランプ板に係合して可動アセンブリの吊下げを実現するために、ランプ板に設けられた貫通孔を通して上から下に挿通可能なＴ字形の形状部分が備えられている。

好ましくは、この照明装置は、ランプ体に組付けることができる。ランプ体の第２端部の中心部に配置された第１貫通孔は、カバー体の反射体を収納するための凹んだ穴径可変式孔である。この第１貫通孔の内側壁の弧面は反射体の外側壁の弧面と一致する。

好ましくは、この照明装置は、次のステップで点灯する。
Ｓ１：電源コードを介して、メインボード上のコイルにパルス式で給電する。
Ｓ２：コイルはパルス式の磁場を発生させて、コイルに対向して配置された磁石に対し、推力を発生させる。
Ｓ３：この推力は、弾性部材によりランプ板の下方に吊下げられ且つ磁石／又はコイルに固定接続された固定部材を駆動して稼働させる。
Ｓ４：固定部材の稼働により、ランプ板に対して磁石の反対側に配置されたカバー体は、弾性部材を支点としてランプ板に対して揺動する。

また、本発明は、以下の有益な技術効果を有する。
（１）この照明装置は、自然な蝋燭の火の揺れの照明効果を模すことができ、蝋燭の光のロマンチックな雰囲気を作りだし、火を使用しないため火気による火災が発生することなく、耐用年数が長く、異臭が生じない。
（２）この照明装置の光源は、揺動する円周曲面の光透過構造によって周囲空間に均等に拡散されることにより、全体的な照明効果を向上させるとともに、全体的な照明効果に影響を与えない範囲で実際の炎が燃えている時のゆらぎを模すことができる。
（３）この照明装置は、弾性部材を揺動支点として使用することにより、揺動中に変形してエネルギーを蓄積するので、装置の断続的な電力供給により、装置の揺動を実現することができる。同時に、弾力部材は、緩衝の役割を果たすこともできるので、光透過構造の揺動は、実際の炎の揺れによって生み出される柔らかな感覚に近づけることができる。

本発明の実施例1のランプ芯の分解斜視図である。 本発明のランプ芯の組み立て状態の全体斜視図である。

以下、図１及び２を参照しながら詳細に説明する。図１及び図２は、固定アセンブリ及び可動アセンブリを備えた、蝋燭の炎の効果を模した照明装置を提供し、特にＬＥＤ蝋燭ランプを提供するものである。

固定アセンブリは、光源を保持可能なランプ板３などの固定された支持構造を含む。固定アセンブリは、ランプ板３、ホルダー７、メインボード８、及び底蓋９により構成されている。ランプ板３の安定した支持を実現するために、ランプ板３は、両端に対称的に設けられた固定貫通孔（又は弧形側孔）によって、ホルダー７の凸状ポストに係合接続される。底蓋９は、メインボード８をホルダー７の内部空間に閉じる。好ましくは、メインボード８の固定を実現するために、メインボード８を底蓋９に係合接続することができる。

支持構造は、ランプ板３、ホルダー７及び底蓋９により構成される。ランプ板３は、光源を固定するように上側にあり、ホルダー７は、駆動装置を収納するように中心にあり、底蓋９は、照明装置全体を閉じるように下側にある。言い換えれば、底蓋９は、ホルダー７の収納キャビティの開口を閉じることによって、メインボード８に対する支持を実現する。ホルダー７は、その下部の筒状外壁により、駆動装置を収納するための内部空間を備えている。ランプ板３は、ホルダー７に配置された凸状ポストにより固定される。好ましくは、ホルダー７に配置された凸状ポストは円柱体である。この凸状ポストは、ホルダー７に対向して設けられた矩形のラグ板に備えられている。凸状ポストの中心軸線方向は、ホルダー７の中心軸線方向と平行である。凸状ポストは、ランプ板３に設けられた固定貫通孔（又は弧形側孔）に連結され、同時にランプ板３をラグ板の側辺に当接させて、ランプ板３に対して水平に支持固定されている。

可動アセンブリは、蝋燭の芯の效果を模するための光効果装置と、ホルダー７などの支持構造に収納された磁石６などの駆動装置の少なくとも一部を含んでいる。そして磁石６などの駆動装置の少なくとも一部が能動的に運動及び／又は受動的に駆動されるときに、カバー体１が揺動運動を行うことができるよう、磁石６などの駆動装置の少なくとも一部とカバー体１などの可動アセンブリの光効果装置とを互いに接続することができる。可動アセンブリは、カバー体１、弾性部材４、固定部材５、及び磁石６により構成されている。またカバー体１は、下向きに突出する少なくとも１つの係合脚によって、固定部材５に挿入することにより連結される。これにより、カバー体１及び固定部材５は、１つのユニットを構成している。また固定部材５の内部には、磁石６又はコイルが配置されている。カバー体１と固定部材５とにより構成されたユニットは、弾性部材４によってランプ板３に係合されている。磁石６又はコイルは、変化する磁場作用を受けて、カバー体１と固定部材５により構成されたユニットを押す駆動力を発生し、係合された弾性部材４を支点として、カバー体１と固定部材５とにより構成されたユニットがランプ板３に対して揺動運動を行う。このような揺動運動は、磁石６又はコイルが変化する磁場作用を受けること、弾性部材４の弾性ポテンシャルエネルギー、及び可動アセンブリの重力ポテンシャルエネルギーの３者の組み合わせによって、より自然な炎の揺動効果を得ることができる。

光源２は、ＬＥＤランプ又は他の適切な照明構造である。そして光源２は、ランプ板３に固定されている。この光源２は、固定脚によりランプ板３から突出することができ、それにより、その発光部がカバー体１内に配置されている。電源コード１０は、メインボード８に接続され、照明給電分岐路とコイル給電分岐路とに分けられる。光源２は、ＬＥＤ光源給電線１１を介してメインボード８の照明給電分岐路に接続され、照明給電分岐路は、メインボード８の電源コード１０を介して電源に接続されている。継続的な照明効果を実現するために、照明給電分岐路によって電力が継続的に供給される。メインボード８のコイルは、メインボード８のコイル給電分岐路に接続され、照明給電分岐路は、メインボード８の電源コード１０を介して電源に接続される。ランプ芯を揺動する効果を出すために、コイル給電分岐路を介して間欠的な電力が供給される。

そのため、駆動装置は少なくとも２つの部分から成り、一方は、可動アセンブリの下端（図１に示す如く固定部材５及び磁石６により構成される）に固定され、他方は、上記一方の下方に間隔を介して設けられたコイルである。言い換えれば、駆動装置は、対向して配置された磁石６とコイルとを備えたものである。また磁石６を固定部材５の底部に配置し、磁石６に対向するコイルを磁石６の下方でメインボード８に配置し、メインボード８を底蓋９に固定することができる。またはその逆、即ち、磁石６を底蓋９に配置し、コイルを固定部材５に配置することもできる。２つの配置方法において共通する作業方法は次のとおりである。コイルは、電源コード１０を介して電源がオンになり、経時的に変化する磁場を発生させて磁石６との相互作用が生じる。

光効果装置は、カバー体１とその内部の光源２にてなるものである。そしてカバー体１は、弾性部材４、固定部材５、及び磁石６の駆動により、光源２に対して動くことができる。カバー体１は、（例えば、挿入接続、スナップフィット、又はねじ接続によって）固定部材５に接続され、その結果、カバー体１と固定部材５とにより１つのユニットを構成している。また固定部材５内には、磁石６が設けられている。カバー体１と固定部材５とにより構成されたユニットは、弾性部材４によってランプ板３に係合されている。そして磁石６は、磁場の変化を受けて、カバー体１と固定部材５により構成されたユニットを動かす力を発生させて、係合した弾性部材４を支点として、カバー体１と固定部材５とにより構成されたユニットがランプ板３に対して揺動し、これにより、ランプ芯の揺動した照明効果を実現することができる。尚、磁石が固定され、コイルが可動アセンブリに接続された構成であっても、上記の運動方法を適用することは可能である。

光効果装置は、主に底部から光源をカバー体１内に挿入することによって構成されたものである。光源２は長いストリップ状であることが好ましく、それが同様に長いストリップ状のカバー体１内に配置されている。このようなストリップ状の光源とストリップ状のランプカバーとの組み合わせにより、中下部の中心領域で最大の照度が得られ、且つ下部の中心から周方向及び軸方向に沿って徐々に暗くなる光効果も得られる。このような光効果は、静止状態の時にも蝋燭の芯に類似し、類似の程度は明らかに反射シート式の蝋燭の芯よりも優れている。この光効果装置は、弾性部材４によりランプ板３に係合することができる。光源２は、光効果装置のカバー体１内に収納することができる。光効果装置が弾性部材４を係合の支点として揺動動作を行う過程において、カバー体１は、光源２に対して揺動を行うことができる。そして光効果装置は、その内部に収納された光源２の周りで揺動することができるため、光源２によって放出された光を偏向させて、蝋燭の芯を模した効果を達成することができる。

能動的な運動方式では、コイルが変化する電流を受け取ると、変化する磁場が生じる。磁石６において磁場の変化により推力が生じ、弾性部材４を係合の支点として揺動するよう固定部材５を押圧する。そして、カバー体１を固定部材５内に挿入接続することによって、１つのユニットを形成している。カバー体１は、固定部材５の揺動中に、弾性部材４を係合の支点として、固定部材５の揺動方向とは反対方向の揺動を発生させる。コイルによって生じた駆動力は、能動的に揺動するように光効果装置を押圧する。

受動的な運動方法では、コイル内を流れる電流が０の場合、磁場の変化は生じない。磁石６が磁場作用を失うと、弾性部材４を係合の支点として揺動するように固定部材５を押す能動的な推力を生じない。カバー体１と固定部材５とによって組み立てられたユニットは、揺動中にその初期の安定状態から離れる。このとき、カバー体１と固定部材５の両方には初期の安定状態に近づく作用力があるため、カバー体１と固定部材５とによって組み立てられたユニットは押圧され、弾性部材４を係合の支点として受動的に揺動を続ける。

能動的な運動と受動的な運動との組み合わせにより、模された蝋燭の芯が形成されるものとなる。これは、風が火炎に当たって生じた揺動の状態、即ち、不規則な運動により一致するモーターと伝達機構との組み合わせによる既存の揺動方法と比較して、本発明の能動と受動との組み合わせは明らかに優れている。これは、制御ユニットも複雑な給電部も必要としていないことによるものである。

本発明では、コイルは、電源コード１０によってパルス式で給電され磁力線を発生させ、これに対向して配置された磁石６に対する推力を生じている。弾性部材４によってランプ板３の下方に係合した固定部材５は、これに固定された磁石６によって推力作用を受けることにより、固定部材５は、係合点を中心として揺動する。コイル（又は磁石６）が推力作用を受けると、ランプ板３の上下両側に縦方向に固定されたカバー体１と磁石６（又はコイル）は、間欠的な揺動運動を発生する。カバー体１を固定部材５内に挿入接続することができるため、カバー体１と固定部材５はともに弾性部材４を係合点としてランプ板３に対して揺動し、ランプ芯の揺動状態を実現する。

好ましくは、光効果装置は、内部から点灯するストリップ状の光源を形成するように、光源２に外装される中空の光透過性のストリップ状のカバー体１を備えている。カバー体１は、駆動装置の少なくとも一部を保持するための固定部材５に接続されている。また光源２は、支持構造のランプ板３に固定される。カバー体１は、中空の光透過性のストリップ状の構造である。光源２から放出された光は、照明の目的を達成するために、光源２の外部に外装されるカバー体１によって拡散される。カバー体１は、固定部材５に接続される。固定部材５の支持及び固定により、カバー体１は、光源２から放出された光を安定して受光し、拡散することができる。

好ましくは、カバー体１と固定部材５とが１つのユニットに組み立てられる場合、それらはともに弾性部材４によって支持構造に係合することができるため、光効果装置のカバー体１は、支持構造に対して揺動することができる。カバー体１と固定部材５とは挿入接続により１つのユニットを構成し、ランプ板３の上下両側に縦方向に固定されることにより、固定部材５は、コイルが固定部材５内の磁石６に対して間欠的な力を発生させることにより、係合された弾性部材４を支点としてランプ板３に対して揺動し、ランプ芯の揺動効果を実現している。カバー体１が位置する側の揺動方向は、固定部材５が位置する側の揺動方向と常に反対である。好ましくは、カバー体１と固定部材５とにより構成された単一つのユニットは、複数の弾性部材４によって支持構造に係合することができる。複数の弾性部材４を配置することによって、カバー体１と固定部材５とにより構成されたユニットの揺動時の接続強度を確保することができ、また、揺動運動時にユニット全体が受ける弾性力を増加させることにより、揺動効果を向上させることができる。

好ましくは、上記の可動アセンブリの光源２から離れた一端には、上記の駆動装置の少なくとも一部が固定されている。駆動装置の２つの部分のうちの１つは永久磁石であり、他方の１つはコイルである。磁石６とコイルの取り付け位置は互換可能であり、磁石６は、他の永久磁石に置き換えられてもよい。固定アセンブリの固定部材５内には、駆動装置の一部が設けられている。固定部材５の内部に設けられた駆動装置の一部が磁石６である場合、駆動装置の他の部分はコイルである。このコイルは、メインボードに配置することによって固定される。好ましくは、コイルは、独立してホルダー７内に固定することもできる。コイルと磁石６との間に変化する磁場によって力が発生すると、コイルが固定されているため磁石６が変位する。そして固定部材５の内部に配置された磁石６は、固定部材を押圧し、係合された弾性部材４を支点としてランプ板３に対して揺動することにより、ランプ芯の揺動効果を実現している。固定部材５の内部に設けられた駆動装置の一部がコイルである場合、駆動装置の他の部分は磁石６であり、この磁石６は、メインボードに配置することによって固定される。好ましくは、磁石６は、独立してホルダー７内に固定することもできる。コイルと磁石６との間に磁場の変化によって力が発生すると、磁石６が固定されているためコイルが変位する。固定部材５の内部に配置されたコイルは、固定部材を押圧し、係合された弾性部材４を支点としてランプ板３に対して揺動することにより、ランプ芯の揺動効果を実現する。

好ましくは、駆動装置の少なくとも一部を収納するための支持構造は、駆動範囲を制限するために、駆動装置の少なくとも一部に３６０°周方向の壁を提供することができる。支持構造の少なくとも一部はホルダー７である。ホルダー７の内筒の形状は円筒形である。固定部材５の揺動は、ホルダー７の内部で行う３６０°のランダムの揺動であるため、駆動装置の少なくとも一部を収納する固定部材５の揺動過程が妨げられないために、ホルダー７の内部は、その中心から内壁までの距離が等しい円柱形の内筒として構成されている。好ましくは、ホルダー７の内径は、少なくとも固定部材５の揺動中に、その側壁が固定部材５の静止時の重心の垂直線から任意の方向に離れる最大距離よりも大きいものとしている。

好ましくは、支持構造に収納された駆動装置の少なくとも一部は固定部材５に固定される。固定部材５は、上側で弾性部材４に接続される上に、上側でカバー体１を支持している。これによって、カバー体１は、駆動装置の少なくとも一部により固定部材５に伝達された運動に伴って、支持構造に対して揺動運動を行うことができる。カバー体１は、挿入接続により固定部材５に縦方向に固定される。固定部材５は、弾性部材４を介して支持構造のランプ板３に接続されている。駆動装置の少なくとも一部は、それが固定部材５に伝達する運動を、弾性部材４を係合支点とする方法でカバー体１に伝達する。カバー体１と固定部材５は、弾性部材４に対して揺動運動を発生する。

好ましくは、駆動装置の少なくとも一部は、時間とともに変化するコイルの電磁場に応じて、変化する運動を行う。変化する運動は、弾性部材４によって支持構造に吊下げられた固定部材５を経由して、固定部材５の上方に着脱可能に支持されたカバー体１に伝達される。駆動装置は、対向して配置された磁石６とコイルとを備えている。この駆動装置は、磁石６又はコイルと、経時的に変化する磁石６又はコイルに対応して生じる電磁場との間の相互作用に応答する。一側に駆動装置の少なくとも一部を備えた可動アセンブリは、時間の経過に伴い不規則な方法で吊下点を支点として支持構造に対して変位する。これにより、可動アセンブリにおける駆動装置の少なくとも一部を備えた側とは反対側が、支持構造に配置された光源２からの光を受けたときに動的な活動を行い、蝋燭の炎を模した動的な動きが実現される。

好ましくは、可動アセンブリは、弾性部材４によって次のように支持構造に吊下げられ、即ち、動作しない静止状態において、可動アセンブリのカバー体１は直立姿勢にある。カバー体１と固定部材５とが取り付けられた後に可動アセンブリ全体として静止するとき、即ち、駆動装置の作用を受けないとき、カバー体１の軸線がランプ板３の上面と垂直方向に位置する。このとき、光源２の中心軸線は、カバー体１の中心軸線と重なり合う。

好ましくは、可動アセンブリの重心は、唯一の係合部付近又は係合部の下方に位置する。取り付けられた可動アセンブリ全体が静止するカバー体１と固定部材５の重心の位置は、係合部（又は、静止時の弾性部材４）の重心の位置付近にある。好ましくは、取り付けられて全体として静止したカバー体１と固定部材５の重心の位置は、係合部（又は、静止時の弾性部材４）の重心の位置と一致する。取り付けられたカバー体１と固定部材５の全体的な状態は、弾性部材４に対して平衡状態を維持する。このとき、固定部材５に比較的小さい作用力を加えるだけで、カバー体１の揺動を実現することができ、全体的な揺動効率が向上し、エネルギーの消耗が削減される。好ましくは、取り付けられてから全体として静止するカバー体１と固定部材５の重心の位置は、係合部（又は、静止時の弾性部材４の重心）の下方に位置し、係合部と共通する垂直線に位置する。その結果、カバー体１と固定部材５は全体として、電源コード１０により電源が提供されて磁力線がパルス式で生じ、これに対向してオフセットされた磁石６に対する推力が発生する状況で、支点の弾性部材４の周りを往復揺動し、即ち、カバー体１と固定部材５の揺動方向は、弾性部材４と反対方向である。

好ましくは、弾性部材４は、縦方向に長いストリップ状を呈する。それにより、弾性部材４が上端でランプ板３に係合され、且つ下端で固定部材５を係合している場合、弾性部材４は、カバー体１を連結している固定部材５が「駆動装置の少なくとも一部を収納する」支持構造により制限される可動域内で３６０°の自由な運動を行うことができる。長いストリップ状の弾性部材４は、ねじれ及び変形後の弾性回復力が良好であるため、長いストリップ状の弾性部材４により、磁石６に対してコイルによって発生した推力がカバー体１を効果的に駆動して揺動を実現でき、且つ自身の弾性回復力によって逆方向の揺動を実現する。その結果、カバー体１は蝋燭の炎の実際の効果を模するという目的が達成される。好ましくは、弾性部材４は、ストリップ状構造の接続部材であってもよい。本明細書における「弾性」は、伸長及び／又は短縮などの動きに制限されず、チェーン、ロープ又は鋼線などの柔軟で変形可能なストリップ状部材及びそれらの組み合わせも本発明の弾性部材に含まれるものである。

取り付けられてから全体として静止するカバー体１と固定部材５の重心の位置は、静止時の弾性部材４の重心のある垂直線に位置する。その結果、カバー体１と固定部材５は全体として、電源コード１０により電源が提供されて磁力線がパルス式で発生し、これに対向してオフセットされた磁石６に対する推力が生じる状況下で、支点の弾性部材４の周りを往復揺動し、即ち、カバー体１と固定部材５の揺動方向は、弾性部材４と反対である。

好ましくは、取り付けられてから全体として静止したカバー体１と固定部材５の重心の位置は、静止した弾性部材４の重心の位置と一致する。取り付けられたカバー体１と固定部材５の全体的な状態は、弾性部材４に対して平衡状態を維持する。このとき、固定部材５に比較的小さい作用力を加えるだけで、カバー体１の揺動を実現することができ、全体的な揺動効率が向上し、エネルギー消耗が低下する。

好ましくは、磁石６は円柱形の磁石である。円柱形の磁石を配置することにより、カバー体１が固定部材５に取り付けられた後の全体としての部分の静止時の重心の位置は、静止時の弾性部材４の重心のある垂直線により安定して位置することができる。一方、磁石６に対応して取り付けられたコイルの配線を配置するのがより便利になる。

好ましくは、電源コード１０は、底蓋９に設けられた貫通孔を通してメインボード８に接続する方式で、コイル給電分岐路及び照明給電分岐路を形成したものである。メインボード８によってコイルに接続されたコイル給電分岐路は、メインボード８上のコイルに間欠的に給電することができるので、コイルによって生成された磁力線は、磁体６に作用して間欠運動を生じることにより、カバー体１の揺動が実現し、ランプ芯の揺動の効果を達成することができる。また光源給電線１１は、底蓋９に設けられた貫通孔を通し、且つメインボード８に配置された、電源コード１０により給電される照明給電分岐路に接続する方式で、光源２への継続的な給電を実現する。その結果、ランプ芯は揺動中に継続的な照明を実現することができる。また好ましくは、コイルが、磁石６の下方に配置され、メインボード８上のコイル給電分岐路に電気的に接続される。コイルと磁石６との間の距離は、磁場が生成された後に磁石６を駆動することができるよう設定されなければならない。またメインボード８は、スイッチを介して電源コード１０に電気的に接続することができる。またコイルは、磁場を発生させて磁石６を駆動させ、固定部材５に接続されたカバー体１を揺動させるものである。

好ましくは、この照明装置は、次のステップで点灯する。
Ｓ１：電源コード１０を介して、メインボード８上のコイルにパルス式で給電する。
Ｓ２：コイルはパルス式の磁場を生じ、コイルに対向して配置された磁石６に対する推力が発生する。
Ｓ３：この推力は、弾性部材４によりランプ板３の下方に係合され且つ磁石６／又はコイルに固定接続された固定部材５を駆動することにより運動させる。
Ｓ４：固定部材５の運動により、ランプ板３に対して磁石６の反対側に位置するカバー体１は、弾性部材４を支点としてランプ板３に対して揺動する。

従来技術では、シミュレーション蝋燭の光源は、炎を模擬したシート状構造によって反射を行うことにより、炎が燃えているときの揺動効果を模している。即ち、炎が燃えているときの視覚効果は、主にシート状構造によって表されている。シート状構造の揺動過程を異なる角度から観察して得られる視覚効果とは異なるため、安定したリアルな炎の燃焼や揺れの効果を観察することができず、グレアさえ発生することがある。本発明は、ランプ板３上の光源２をカバー体１内に収納することにより、光源２から放たれた光をカバー体１の周面に沿って拡散させて、照明効果およびグレア防止効果を実現するものである。カバー体１は、挿入接続の方法により固定部材５とランプ板３の上下両側に縦方向に固定されて、固定部材５においてコイルにより固定部材５内の磁石に対して間欠的な力が生じたとき、弾性部材４を支点としてランプ板３に対して揺動する。その結果、光源２が点灯すると、ランプ芯が揺動し、蝋燭の炎が燃えているときの揺れの効果が模される。この照明装置の光源は、カバー体１の円周曲面によって周囲空間へ均等に拡散されて、全体的な照明効果を向上させて、カバー体１の揺動により全体的な照明効果を影響しない前提で、実際の炎が燃えている時の揺動効果に近づくものとなる。

既存の炎シート状構造の揺動は、動力を供給するための駆動装置に完全に依存し、毎回の揺動は、駆動装置により炎シート状構造を再度駆動する必要があり、総エネルギー消費量が比較的高い。メインボード８上のコイルは、電源コード１０により電源が供給され、パルス式でそれに対向してオフセットされた磁石６に推力を発生させて、弾性部材４によってランプ板の下方に係合され且つ磁石６に固定接続された固定部材５を駆動させる。その結果、ランプ板３に対して磁石６の反対側に配置されたカバー体１は、弾性部材４を支点として、ランプ板３に対して揺動するものとなる。そして弾性部材４が変形された後には比較的大きい弾性力が発生するため、カバー体１が逆方向に揺動した後に、弾性部材４は、再度逆方向に変形可能となる。これにより、再度弾性力を利用してカバー体１を駆動することができる。実際の使用中には、カバー体１を駆動せずに数回往復揺動させることができるので、コイルにより磁石６に推力を発生する駆動の回数を効果的に減らすことができるため、エネルギー消費量が大幅に削減され、電気エネルギーが節約され、電池寿命が延長されるものとなる。本発明の弾性部材４である部材は従来技術と比較して、挿入接続の方法により固定部材５とランプ板３の上下両側に縦方向に固定されたカバー体１が、固定部材５においてコイルにより固定部材５内の磁石に間欠的な力が生じるため、ランプ板３に対して揺動した状態で、支点の提供のみならず、カバー体３の揺動中に変形してエネルギーを蓄積し、コイルがパルス式の推力が発生する間欠期にカバー体１を揺動させるために動力を継続的に提供することもできる。また、弾性部材４は、固定部材５においてコイルにより固定部材５内の磁石に間欠的な力が生じるため、ランプ板３に対するカバー体１の揺動に対して緩衝作用を果たすことができる。これにより、カバー体１の揺動は、実際の炎が揺れるときに生じる柔軟性に近付けることができる。

好ましくは、ホルダー７の内筒の形状は円筒形である。固定部材５の揺動方向は、ホルダー７の内部にて静止時の固定部材５の重心の垂直線から離れたランダムな方向であるため、固定部材５の揺動過程が干渉されないことを確保するために、ホルダー７の内部は、その中心から内壁までの距離は円筒形の内筒として等しく構成されている。好ましくは、ホルダー７の内径は、少なくとも固定部材５の揺動中にその側壁が固定部材５の静止時の重心の垂直線から離れる最大距離より大きいものとしている。

好ましくは、カバー体１は分離構造である。即ちカバー体１の上部は、光線が通過できる光透過体である。そしてカバー体１の下部は、光を反射する反射体である。好ましくは、反射体の配置領域は、カバー体１内の光源２の取り付け領域と一致するものである。この反射体を配置することにより、光源２から放出された光を、光透過体を介して周囲に最大限に投射し、照明効果を向上させることができる。一方、カバー体１は光源２に対して揺動するため、光源２と反射体の内壁との間の距離も随時変化する。このとき、光源２から放出された光の反射体の内壁への入射角度も随時変化するため、反射体によって反射された光の出射角度も随時変化する。その結果、光の不規則な変化が実現され、実際の蝋燭が燃焼するときのちらつきや揺動の変化をより良好に模することができる。光透過体は、透明又は半透明の状態を呈することができるプラスチックからなるものが好ましい。この透明又は半透明の状態の光透過体により、様々な照明機能を持たせることができるため、光が不足している環境や柔らかな雰囲気の環境にて効果的に使用することができる。

好ましくは、弾性部材４の第１端には、ランプ板３に係合接続して可動アセンブリを係合するための第１接続部が設けられている。好ましくは、第１接続部は、ランプ板に設けられた貫通孔を通して上から下に挿通されるＴ字形の形状としている。このＴ字形の部分の第１接続部を配置することによって、弾性部材４が過度の変形によりランプ板３から抜け落ちるのを防ぐことができる。好ましくは、弾性部材４は、弾性軟質ゴムであってもよく、他の異なる実施例では、シリコーンストリップであってもよい。弾性軟質ゴムの弾性部材４は、ねじれ及び変形後の弾性回復力が良好であるため、弾性部材４として弾性軟質ゴムを使用することにより、磁石６に対してコイルによって生じた推力がカバー体１を効果的に駆動させて揺動を実現することができ、且つ自身の弾性回復力によって逆方向に揺動することができる。その結果、カバー体１は蝋燭の炎の実際の効果を模するという目的を達成することができる。

好ましくは、弾性部材４の第２端には、固定部材５を接続するための第２接続部が設けられている。第２接続部の端部は、錐形部分であり、このように第２接続部の端部を錐形部分として設定することによって、固定部材５に設けられた対応する取り付け穴にこの弾性部材を挿通することが容易となる。

好ましくは、弾性部材４の中心部には、カバー体１を揺動させる力を伝達するための中間接続部が設けられている。この中間接続部は、少なくとも第１接続部及び／又は第２接続部の最小半径方向寸法よりも小さい直径を備えた円柱体である。この弾性部材４の中間接続部を円柱体とすることにより、固定部材５の内部の磁石に、コイルが発生させる間欠的な力によって、弾性部材４の中間接続部にて、その軸線方向に対して垂直な方向にランダムにねじれ変形又は弾性変形を生じさせることが可能となり、蝋燭の炎の揺れをよりリアルに模することができる。

好ましくは、カバー体１は、椎体状又は水滴状に形成されている。そして第１貫通孔は、カバー体１を通過可能な大きさに形成されている。

好ましくは、カバー体１の支持脚と、固定部材５に設けられた支持脚孔とは着脱可能に接続される。

好ましくは、底蓋９は、メインボード８に接続された電源コード１０が通過できる円環構造である。

好ましくは、駆動装置と光源２は、共通の電源インターフェースを備えている。好ましくは、電源コード１０は、外部電源に接続することができる。好ましくは、電源コード１０は、バッテリ電源に接続することができる。

好ましくは、この照明装置は、ランプ体に取り付けることができる。ランプ体は円柱体として設けられ、このランプ体の第１端部は平面であって、ランプ体の第２端部は、蝋燭の燃焼プロセス中に燃焼端で自然に形成される不規則な端面の形状を模擬するように構成されている。好ましくは、ランプ体の第２端部は、低い中心及び高い周辺を備えた凹面である。言い換えれば、ランプ体の第２端部は、中心が周辺よりも低い凹面である。好ましくは、ランプ体の第２端部の周辺は、高さが完全に同じではなく、うねりのある湾曲した形状にて形成されている。好ましくは、ランプ体の第２端部は、第１平均高さを有する第１部分と、第２平均高さを有する第２部分とを備えている。第１平均高さは、第２平均高さよりも大きい。好ましくは、ランプ体の第２端部の中心部に第１通貫通孔が設けられている。ランプ体を配置することによって、蝋燭本体の模擬が実現される。好ましくは、ランプ体は、屋内で使用され燭台構造として想定されることに限定されず、照明装置を支持することができる限り、本発明のランプ体として想定されるべきである。例えば、屋外設置用のソーラーライト、街路灯、芝生ライトなどが挙げられる。

好ましくは、ランプ体の第２端部の中心部に配置された第１貫通孔は、カバー体の反射体を収納するための凹んだ穴径可変式孔である。この第１貫通孔の内側壁の弧面は反射体の外側壁の弧面と一致している。好ましくは、第１貫通孔の内側壁の弧面は、揺動中にカバー体１上の反射体の外側壁が到達する最大の偏向程度の位置する弧面と一致する。凹んだ穴径可変式貫通孔を配置することによって、カバー体１の通常の揺動に影響を与えることなく、カバー体１の揺動過程をランプ体内に限定することにより、実際の蝋燭の燃焼時の蝋燭の炎の揺動状態にさらに近づけることができる。

上述した具体的な実施形態は例示的なものであり、当業者は、本発明の開示内容の示唆により様々な実施例を想到することができるが、これらの実施例も本発明の開示範囲に属し、本発明の保護範囲に入ることに留意されたい。当業者は、本発明の明細書及び添付の図面が例示的なものであって特許請求の範囲を制限するものではないことを理解すべきである。本発明の保護範囲は、特許請求の範囲及びそれに同等な内容によって定義されるものである。

Claims (11)

1. 固定アセンブリ及び可動アセンブリを備え、
   前記固定アセンブリは、光源（２）を保持可能な固定された支持構造（３、７）を備え、
   前記可動アセンブリは、蝋燭の芯の効果を模擬するための光効果装置を備える照明装置であって、
   前記可動アセンブリは、前記支持構造（３，７）に収納された駆動装置の少なくとも一部（６，８）をさらに備え、前記駆動装置の少なくとも一部（６，８）と前記可動アセンブリの前記光効果装置とは、前記駆動装置の少なくとも一部が能動的及び／又は受動的に駆動されると、前記光効果装置の少なくとも一部が揺動運動を実行可能とするように互いに接続されており、
   前記光効果装置は、内部から点灯するストリップ状の光源を形成するように、前記光源（２）に外装される中空の光透過性のストリップ状のカバー体（１）を備え、
   前記カバー体（１）は、前記駆動装置の少なくとも一部（６、８）であるマグネット（６）を保持するための固定部材（５）に接続されており、
   前記カバー体（１）と前記固定部材（５）は、１つのユニットに組み立てられた場合、ともに弾性部材（４）によって前記支持構造（３、７）に吊下げ可能とされることにより、前記光効果装置の前記カバー体（１）は、前記支持構造（３、７）に対して揺動運動を実行することができ、
   前記弾性部材（４）は、縦方向に長いストリップ状であって、これによって前記弾性部材（４）が上端でランプ板（３）に吊下げられ且つ下端で前記固定部材（５）を吊下げた場合に、前記弾性部材（４）は、前記カバー体（１）を連結した前記固定部材（５）が、前記駆動装置の少なくとも一部（６、８）を収納する前記支持構造（３、７）にて限定された運動の範囲内で３６０°の自由な運動を行うことを許容可能とする、
   ことを特徴とする照明装置。
2. 前記可動アセンブリにおける前記光源（２）から離れた一端には、前記駆動装置の少なくとも一部（６、８）であるマグネット（６）が固定されている、ことを特徴とする請求項１に記載の照明装置。
3. 前記駆動装置の少なくとも一部（６、８）を収納するための前記支持構造（３、７）は、運動幅を制限するために、前記駆動装置の少なくとも一部（６、８）に対して周方向の壁を提供することができる、ことを特徴とする請求項１又は２に記載の照明装置。
4. 前記支持構造（３、７）に収納された前記駆動装置の少なくとも一部（６、８）であるマグネット（６）は、前記固定部材（５）に固定され、前記固定部材（５）は、上側で前記弾性部材（４）に接続されるとともに、上側で前記カバー体（１）を支持することにより、前記カバー体（１）は、前記駆動装置の少なくとも一部（６、８）であるマグネット（６）が前記固定部材（５）に伝達された運動に追随して、前記支持構造（３、７）に対して揺動運動を実行することができる、ことを特徴とする請求項１～３の何れか１項に記載の照明装置。
5. 前記駆動装置の少なくとも一部（６、８）であるマグネット（６）は、経時的に変化するコイルの電磁場に応答して変化する運動を実行し、前記の変化する運動は、前記弾性部材（４）によって前記支持構造（３、７）に吊下げられた前記固定部材（５）を経由して、前記固定部材（５）の上方に着脱可能に支持された前記カバー体（１）に伝達される、ことを特徴とする請求項１～４の何れか１項に記載の照明装置。
6. 前記可動アセンブリは、前記弾性部材（４）によって、動作しない静止状態において、前記可動アセンブリの前記カバー体（１）が直立姿勢にあるように前記支持構造（３、７）に吊下げられている、ことを特徴とする請求項１～５の何れか１項に記載の照明装置。
7. 前記可動アセンブリの重心は、唯一の吊下点付近、又は吊下点の下方に位置する、ことを特徴とする請求項１～６の何れか１項に記載の照明装置。
8. 固定アセンブリ及び可動アセンブリを備え、駆動装置が磁性材料又はコイルと経時的に変化する電磁場との相互作用に応答することにより前記可動アセンブリを駆動する、蝋燭の炎の効果を模擬する光効果装置を備える照明装置であって、
   前記固定アセンブリは、光源（２）を保持するための支持構造（３、７）を備え、
   前記可動アセンブリの少なくとも２つの部分はともに弾性部材によって前記支持構造のランプ板（３）に吊下げられて、それぞれ前記光源（２）の上下両側に配置され、
   下端に前記磁性材料又はコイルを備えた前記可動アセンブリは、時間の経過に伴い吊下点を支点として前記支持構造（３、７）に対して変位することにより、前記可動アセンブリのカバー体（１）が、前記光源からの光を拡散しながら揺動して蝋燭の炎の躍動を模し、
   前記光効果装置は、内部から点灯するストリップ状の光源を形成するように、前記光源（２）に外装される中空の光透過性のストリップ状のカバー体（１）を備え、
   前記カバー体（１）は、前記駆動装置の少なくとも一部（６、８）であるマグネット（６）を保持するための固定部材（５）に接続されており、
   前記カバー体（１）と前記固定部材（５）は、１つのユニットに組み立てられた場合、ともに弾性部材（４）によって前記支持構造（３、７）に吊下げ可能とされることにより、前記光効果装置の前記カバー体（１）は、前記支持構造（３、７）に対して揺動運動を実行することができ、
   前記弾性部材（４）は、縦方向に長いストリップ状であって、これによって前記弾性部材（４）が上端でランプ板（３）に吊下げられ且つ下端で前記固定部材（５）を吊下げた場合に、前記弾性部材（４）は、前記カバー体（１）を連結した前記固定部材（５）が、前記駆動装置の少なくとも一部（６、８）を収納する前記支持構造（３、７）にて限定された運動の範囲内で３６０°の自由な運動を行うことを許容可能とする、
   ことを特徴とする蝋燭の炎の躍動を模する照明装置。
9. 前記駆動装置は、対向配置された磁石（６）とコイルとを備え、前記コイルは、電源コード（１０）を介して電源をオンにして、経時的に変化する磁場を形成し、前記磁石（６）との相互作用を生じる、ことを特徴とする請求項８に記載の照明装置。
10. メインボード（８）が設けられ、前記メインボード（８）により、間欠給電用のコイル給電分岐路と安定給電用の照明給電分岐路とがそれぞれ形成されている、ことを特徴とする請求項８又は９の何れか１項に記載の照明装置。
11. 前記弾性部材（４）は、前記ランプ板（３）に接続されて前記可動アセンブリの吊下げを実現するためのストリップ状の構造である、ことを特徴とする請求項８～１０の何れか１項に記載の照明装置。

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