JP7253634B2 - 結合前ノイズ除去による高ダイナミックレンジ画像生成 - Google Patents

結合前ノイズ除去による高ダイナミックレンジ画像生成 Download PDF

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Description

関連出願の相互参照
本出願は2019年4月11日に出願された米国仮出願第62/832,617号、及び2019年4月11日に出願された欧州特許出願第19168612.0号からの優先権の利益を主張するものであり、それらの各々は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
本発明は高ダイナミックレンジ撮像に関する。
スマートフォンなどのほとんどのハンドヘルドカメラ装置は、8ビット又はおそらく10ビットのビット深度を有する画像センサを利用する。多くのシーンでは、このビット深度がシーンの最も明るい領域と最も暗い領域の両方をキャプチャするには不十分である。例えば、背面照明された人物の写真を撮るとき、人物の顔は露光不足に見えることがあり、あるいは、より明るい背景は露光過剰に見えることがある。
高ダイナミックレンジ(HDR)撮像機能はこの問題を克服しようとする。最も一般的には、HDRデジタルカメラは同じシーンの2つの画像をキャプチャする。1つは露光時間が短い画像で、シーンの明るい部分の良い画像データを取得し、もう1つは露光時間が長い画像で、シーンの暗い部分の良い画像データを取得する。次に、これら2つの画像を組み合わせて、より明るいシーン部分とより暗いシーン部分の両方を適切に描写するシーンの単一のHDR画像を生成する。この組み合わせは、2つの画像を共通の放射輝度スケールにスケーリングし、次いで2つの画像をマージすることを含む。
最も広く使用されているタイプのHDRデジタルカメラは時間多重化を用いており、短い露光時間の画像と長い露光時間の画像が順次取り込まれる。しかしながら、2つの露光間の時間的オフセットは、シーン内のオブジェクトが2つの露光間を移動するとき、又はカメラの動きがある場合に、モーションアーチファクトをもたらす。モーションアーチファクトを最小化するために、新しいタイプのHDR画像センサは代わりに空間多重化を利用し、センサ画素の第1のサブセットは短い露光時間で操作され、一方、第1のサブセットとインターレースされたセンサ画素の第2のサブセットは長い露光時間で操作される。時間差を最小化するために、長時間露光画素の露光中に短時間露光画素が露光される。
HDRや標準的な単一露光画像キャプチャのいずれの場合でも、今日使用されている画像センサの大部分はカラー画像センサである。2つの異なる露光時間で撮像された画像データからHDR画像を生成するために、非HDRデジタルカラーカメラの標準画像処理パイプラインは、2つの異なる露光時間で撮像された画像データの組み合わせ(スケーリング及びマージング)をさらに含むように適合される。標準画像処理パイプラインはカラー画像センサからの生(非HDR)画像データをノイズ除去し、次いで、各出力画素が完全な色情報を有するフルカラー画像を生成するために、異なる色成分をデモザイクする。HDR撮像では、この標準的な画像処理パイプラインは、異なる露光時間でキャプチャされた画像データをスケーリングし、マージする付加的なフロントエンドで都合良く拡張される。このフロントエンドは生の非HDR画像データと同じフォーマットの画像データを生成し、その結果、既存の標準パイプライン(ノイズ除去及びデモザイク)は、HDR適応を必要とせずに進行することができる。
一実施形態では、高ダイナミックレンジ(HDR)画像を生成する方法は、(a)長時間露光画像から得られた構造情報に少なくとも一部は基づいて、短時間露光画像をノイズ除去するステップと、(b)ノイズ除去するステップの後に、短時間露光画像及び長時間露光画像の少なくとも一方をスケーリングして、短時間露光画像及び長時間露光画像を共通の放射輝度スケールに置くステップと、(c)スケーリングするステップの後に、短時間露光画像を長時間露光画像とマージしてHDR画像を生成するステップと、を含む。
一実施形態では、高ダイナミックレンジHDR画像センサを生成するための製品は、非一時的メモリに符号化された機械可読命令を含む。機械可読命令は、(a)プロセッサによって実行されたときに、長時間露光画像から得られた構造情報に少なくとも部分的に基づいて、短時間露光画像をノイズ除去する、ノイズ除去命令と、(b)プロセッサによって実行されると、短時間露光画像及び長時間露光画像のうちの少なくとも1つをスケーリングして、短時間露光画像及び長時間露光画像を共通の放射輝度スケール上に置く、スケーリング命令と、(c)プロセッサによって実行されると、短時間露光画像を長時間露光画像とマージしてHDR画像を生成する、マージング命令と、(d)プロセッサによって実行されると、(i)短時間露光画像及び長時間露光画像を取り出し、(ii)ノイズ除去命令、スケーリング命令、及びマージング命令をこの順序で実行するようにプロセッサを制御する、制御命令と、を含む。
一実施形態による、結合前ノイズ除去を備えたHDR画像を生成するためのノイズ除去ハイダイナミックレンジ(HDR)カメラを示す図である。 一実施形態による、空間多重化露光(SME)HDR画像センサを示す図である。 一実施形態による、カラーSME HDR画像センサを示す図である。 一実施形態による、ジグザグHDRカラー画像センサを示す図である。 一実施形態による、拡張Bayer HDRカラー画像センサを示す図である。 一実施形態による、すべてのその画素に対して同じ露光時間で動作するように構成されたカラー画像センサを示す図である。 一実施形態による、結合前ノイズ除去を用いてHDR画像を生成するための方法を示す。 一実施形態による、短時間露光カラー画像及び長時間露光カラー画像からノイズ除去されたカラーHDR画像を生成する方法を示す図である。 一実施形態による、短時間露光カラー画像及び長時間露光カラー画像からノイズ除去されたカラーHDR画像を生成するための別の方法を示す。 一実施形態による、1つの露光時間からの画像情報を別の露光時間のノイズ除去画像データに使用するノイズ除去HDR画像生成器を示す図である。 一実施形態による、ノイズ除去されたHDR画像を生成するためのシステムを示す。 一実施形態による、3つの異なる露光時間で画像データをキャプチャするように構成されたSME HDR画像センサを示す図である。 一実施形態による、3つの異なる露光時間で画像データをキャプチャするように構成されたカラーSME HDR画像センサを示す図である。 一実施形態による、各々が3つの異なる露光時間に感応する画素を含む色固有の四重項に配置されたその画素を有するカラーSME HDR画像センサを示す図である。 一実施形態による、3つ以上の異なる露光時間でキャプチャされた入力画像に基づいて、結合前ノイズ除去を用いてHDR画像を生成する方法を示す。
図1は、結合前ノイズ除去を用いてHDR画像180を生成するための1つのノイズ除去ハイダイナミックレンジ(HDR)カメラ102を示す。HDRカメラ102は、HDR画像センサ150とノイズ除去HDR画像生成器100とを備えている。HDR画像センサ150は、同一シーン、例えば、図1に描写されたシーン160の短時間露光画像170S及び長時間露光画像170Lをキャプチャするように構成される。HDR画像センサ150は、時間又は空間多重化を使用して、これら2つの画像を得ることができる。HDR画像センサ150は、カラー画像センサ又はモノクロ画像センサであってもよい。HDR画像センサ150の各画素のビット深度は、例えば、8又は10ビットである。ノイズ除去HDR画像生成器100は、短時間露光画像170S及び長時間露光画像170Lを処理して、HDR画像180を生成する。
ノイズ除去HDR画像生成器100は、ノイズ除去器110及びコンバイナ120を含んでいる。ノイズ除去器110は、短時間露光画像170S及び長時間露光画像170Lのうちの少なくとも1つをノイズ除去する。コンバイナ120は、画像170S及び170Lを結合して、HDR画像180を形成する。コンバイナ120は、スケーリングモジュール122と、マージングモジュール124とを含む。スケーリングモジュール122は、短時間露光画像170S及び長時間露光画像170Lの少なくとも1つをスケーリングして、短時間露光画像170S及び長時間露光画像170Lを共通の放射輝度スケール上に置く。マージングモジュール124は、短時間露光画像170Sと長時間露光画像170Lとをマージさせて、HDR画像180を形成する。
一実施形態では、マージングモジュール124は、短時間露光画像170Sと長時間露光画像170Lとの線形結合を、位置依存結合重みを用いて形成する。例えば、マージングモジュール124は、シーンのより明るい領域では短時間露光画像170Sにより多くの重みを割り当て、シーンのより暗い領域では長時間露光画像170Lにより多くの重みを割り当てることができる。マージングモジュール124はまた、短時間露光画像170S及び長時間露光画像170Lのキャプチャ中に、シーン内の動きを考慮し、動きの影響を受けるシーンの領域内の長時間露光画像170Lの重みを軽減することができる。
ノイズ除去HDR画像生成器100は、短時間露光画像170S及び/又は長時間露光画像170Lをノイズ除去してHDR画像180を形成するために、コンバイナ120の前にノイズ除去器110を適用するように構成される。その結果、短時間露光画像170S及び/又は長時間露光画像170Lは、短時間露光画像170S及び長時間露光画像170Lを共通の放射輝度スケールにスケーリングする前にノイズ除去される。スケーリング前の短時間露光画像170Sのノイズ除去は、長時間露光画像170Lにおけるノイズと比較して、短時間露光画像170Sにおけるノイズの望ましくないアップスケーリングを妨げることができる。さらに、ノイズ特性は、個々の画像170S及び170Lについて、それらの組み合わせよりも良好に理解され得る。ノイズ特性をより良く理解することは、ノイズ除去に役立つ。
ここで、「ノイズ除去」とは、結果として生じるHDR画像、例えばHDR画像180のノイズ特性の改善をもたらす画像データの操作をいう。したがって、短時間露光画像170S又は長時間露光画像170Lの「ノイズ除去」はそれぞれ、短時間露光画像170S又は長時間露光画像170Lにおけるノイズ低減と必ずしも同義ではない。ある場合には、画像170S又は170Lのノイズ除去はその中のノイズレベルを減少させる。しかし、他の例では、画像170S又は170Lのノイズ除去は、HDR画像180をノイズが少なく見せるような方法で画像にノイズを加える。
結合の前にノイズ除去を実行することのさらなる利点は、画像170S及び170Lのうちの一方からの情報を使用して、画像170S及び170Lのうちの他方のノイズ除去を導くことができることである。これは、画像結合後には不可能である。
図1に描かれた例示的な使用シナリオでは、HDR画像センサ150はシーン160から光168を受け取る。HDRカメラ102は、説明を明瞭にするために図1には示されていないレンズ又は結像対物レンズを含み、HDR画像センサ150上にシーン160の画像を形成することができることが理解される。シーン160は、明るい領域(例えば、スタジアム光166)、暗い領域(例えば、スタジアム光166によって照らされていない観客領域165及び観客164)、及び適度に照らされた領域(例えば、壁167)を有する。シーン160は、移動物体、すなわちサッカー選手162及びボール163も含む。ノイズ除去HDR画像生成器100は、短時間露光画像170S及び長時間露光画像170Lを処理して、例えば、明るいスタジアム光166及び明るくない観客領域165内の観客164の両方を正確に描写するHDR画像180を生成する。コンバイナ120が短時間露光画像170Sと長時間露光画像170Lとを結合する前に、ノイズ除去器110は、短時間露光画像170S及び長時間露光画像170L(又はその少なくとも1つ)をノイズ除去する。それにより、ノイズ除去器110は、ほとんど又は最小のノイズでHDR画像180を生成するように、スケーリングモジュール122による望ましくないノイズのスケールアップを防止又は低減する。
対照的に、コンバイナ120による短時間露光画像170Sと長時間露光画像170Lとの結合の後にノイズ除去が行われた場合、生の短時間露光画像170S及び生の長時間露光画像170Lにおけるノイズは、スケーリングモジュール122によってスケーリングされ、マージングモジュール124によってマージされるのであろう。このようなスケーリング及びマージングの後、ノイズ除去HDR画像生成器100によって行われるようにノイズをクリーンに除去することは、はるかに複雑であり、不可能である可能性が高い。短時間露光画像170S内のノイズは、スケーリングモジュール122によってスケールアップされ、例えば、他のHDR画像190に描写されるように、壁167、サッカー選手162、及びボール163上に見える。一般に、ノイズは、コンバイナ120の前と同様に、コンバイナ120の後に効果的に除去することはできない。短時間露光画像170S及び長時間露光画像170Lのような生の画像におけるノイズは、スケール化されマージされた、したがって高処理された画像におけるノイズよりも良く分かる。したがって、ノイズ除去HDR画像生成器100のノイズ除去能力は、生の画像のスケーリング及びマージングの後にのみノイズ除去を適用するHDR画像生成器のそれより優れている。例えば、他のHDR画像190における壁167、サッカー選手162、及びボール163上に見えるノイズは、HDR画像180には存在しない。
特定の実施形態では、マージングモジュール124はシーン内の動きを補償して、HDR画像180内のモーションアーチファクトを除去又は低減する。例えば、上述したように、マージングモジュール124は、動きによって影響を受けるシーンの領域における長時間露光画像170Lの重みを低減することができる。その結果、HDR画像180は、(シーン160内を移動する)サッカー選手162及びボール163をモーションアーチファクトなしで示すことができる。このような動き補償がないと、別のHDR画像190に示されるように、モーションアーチファクト195は、サッカー選手162及びボール163の縁部で生じることがある(文献では一般に「ゴースト」として知られている)。ノイズ除去HDR画像生成器100のいくつかの実施形態は、動き補償を含まないことが理解される。しかしながら、このような実施形態は、静止シーンの静止画像をキャプチャするのに最も適している場合がある。
カラー撮像のために構成されたHDRカメラ102の実施形態では、HDR画像センサ150はカラー画像センサであり、ノイズ除去HDR画像生成器100はデモザイキングモジュール130をさらに含む。このような実施例では、ノイズ除去器110及びコンバイナ120はノイズ除去し、各カラーチャネルに対して短時間露光画像170S及び長時間露光画像170Lを結合させて、各カラーチャネルに対して色固有HDR画像(例えば、赤色HDR画像、緑色HDR画像、及び青色HDR画像)を形成する。次に、デモザイキングモジュール130は、HDR画像センサ150のカラーレイアウトにしたがって、異なるカラーチャネルをデモザイク処理して、フルカラー情報を有するHDR画像180の各画素によりHDR画像180を形成する。
HDRカメラ102は、画像キャプチャ装置104内に実装することができる。画像キャプチャ装置104は例えば、スマートフォン、デジタル一眼レフ(DSLR)カメラ、又は別のハンドヘルド装置である。本願明細書の範囲から逸脱することなく、ノイズ除去HDR画像生成器100は、第三者の画像センサから受け取った短時間露光画像170S及び長時間露光画像170LからHDR画像180を生成するように構成されたスタンドアロン製品として提供されてもよい。
ノイズ除去HDR画像生成器100は、プロセッサと、プロセッサによる実行時に、HDR画像センサ150からの短時間露光画像170S及び長時間露光画像170Lを処理してHDR画像180を生成する、非一時的メモリに符号化された機械可読命令との形態で実装されてもよい。ノイズ除去HDR画像生成器100のある実施形態は、非一時的メモリに符号化された機械可読命令として提供され、機械可読命令は、HDR画像センサ150からの短時間露光画像170S及び長時間露光画像170Lを処理してHDR画像180を生成するために、第三者によって提供されるプロセッサと協働するように構成される。
1つの使用シナリオでは、ノイズ除去HDR画像生成器100は、HDR画像180をディスプレイ、例えば、画像キャプチャ装置104に組み込まれたディスプレイ、又は別の装置のディスプレイに出力する。別の使用シナリオでは、ノイズ除去HDR画像生成器100は、HDR画像180を非一時的メモリに出力する。この非一時的メモリは、HDRカメラ102又は画像キャプチャ装置104に統合されてもよく、又は外部記憶装置に実装されてもよい。さらに別の使用シナリオでは、ノイズ除去HDR画像生成器100は、HDR画像180を外部通信バス(例えば、ネットワーク)又は外部画像処理装置(例えば、記憶装置、コンピュータ、又は表示装置)に出力する。
図2は、1つの空間多重化露光(SME)HDR画像センサ200を示す。SME HDR画像センサ200は、HDR画像センサ150の一実施形態である。SME HDR画像センサ200は、同一の画素群220のアレイを有する画素アレイ210を含む。各画素群220は、少なくとも1つの短時間露光画素232S及び少なくとも1つの長時間露光画素232Lを含む。短時間露光画素232Sは短い露光時間T中に光を集め、長時間露光画素232Lは長い露光時間T中に光を集め、ここで、例えば、短時間露光画素232Sによって生成された画像データと長時間露光画素232Lによって生成された画像データとの間の時間的オフセットを最小化するために、T>Tであり、TおよびTは、例えばTは完全にT内であるように、時間的に重複してもよい。SME HDR画像センサ200で撮像される単一フレームは、短時間露光画像(画像170Sの一例)と長時間露光画像(画像170Lの一例)の両方を含む。
およびTの間の関係は、T=γ・Tとして表すことができる。一例では、γは2~16の範囲である。計算の単純化のために、γの値は2のべき乗に限定され、その結果、スケーリングモジュール122によるスケーリングは、ノイズ除去された画像170S及び170Lの画素値を符号化するバイナリ数のビットシフトによって実行される。
再び図1を参照すると、ノイズ除去HDR画像生成器100によって実行される処理は、HDR画像センサ150がSME HDR画像センサ200のようなSME HDR画像センサであるか、又は時間的に多重化された画像センサであるかにかかわらず、実質的に同じである。HDR画像センサ150の時間的に多重化された実施形態はまた、短時間露光画像170S及び長時間露光画像170Lは順次キャプチャされるが、これらを出力する。HDR画像センサ150の時間的に多重化された実施形態に対して、より大きな動きの不一致が存在する場合があり、これは、少なくとも特定の状況下では、モーションアーチファクトがないHDR画像180を生成するために、マージングモジュール124の動き補償の重要性を高めることがある。また、HDR画像センサ150の時間的に多重化された実施形態に対するノイズ特性は、SME HDR画像センサ200のノイズ特性と若干異なる場合がある。しかしながら、典型的には、ノイズ除去器110の適応は、SME HDR画像センサ200からのものとは対照的に、画像センサ150の時間的に多重化された実施形態からの画像170S及び170Lを処理するためには必要ではない。
一般に、スケーリングモジュール122は、(ノイズ除去後の)短時間露光画像170Sの画素値S及び長時間露光画像170Lの画素値Sを、SS,scaled=α・γ・S、およびSL,scaled=α・Sとしてスケーリングし、ここで、αは、1、1以上、又は1未満であり得る正のスケーリングファクタである。最も単純なシナリオでは、α=1であり、その結果、数式SS,scaled=γ・Sにしたがって、Sはそのままにして、短時間露光画像170Sを長時間露光画像170Lの放射輝度スケールにスケーリングする。αの値にかかわらず、短時間露光画像170S内の任意のノイズ成分は、長時間露光画像170Lの画素値Sに対して、係数γだけ増幅される。これは、スケーリング前のノイズ除去の重要な利点を強調する。ノイズ除去器110は、スケーリングモジュール122によって、スケーリング前の短時間露光画像170S内のノイズ、及び潜在的に生じるノイズ増幅を最小化することができる。
HDR画像180内の各画素に対して、マージングモジュール124は、SHDR=(1-f)・SL,scaled+f・SS,scaledとして画素値を計算し、ここで、fは画素位置に依存し、0≦f≦1である。スケーリングモジュール122及びマージングモジュール124は、コンバイナ120がHDR画像180の各画素の画素値を、SHDR=(1-f)・α・S+f・α・γ・Sとして決定するように、互いに一体化されてもよいことが理解される。複数のカラーチャネルを含むSME HDR画像センサ200の実施形態の場合、SHDRに対する上記の数式は、各カラーチャネルに別々に関連する。後述する図3~図5は、SME HDR画像センサ200のそのような実施形態を示す。
図3は、1つのカラーSME HDR画像センサ300を示す。カラーSME HDR画像センサ300は、複数のカラーチャネルを有するSME HDR画像センサ200の一実施形態である。カラーSME HDR画像センサ300は3つのカラーチャネルを有するものとして図3に示されているが、本発明の範囲から逸脱することなく、2つ、4つ、又はそれ以上のカラーチャネルを有してもよい。カラーSME HDR画像センサ300は、同一の画素群320のアレイを有する画素アレイ310を含む。各画素群320は、短時間露光画素322S及び長時間露光画素322Lを含み、これらは短時間露光画素232S及び長時間露光画素232Lの例である。短時間露光画素322Sは、それぞれ、第1、第2、及び第3の色の光に感応する画素332S、334S、及び336Sを含む。同様に、長時間露光画素322Lは、それぞれ、第1、第2、及び第3の色の光に感応する画素332L、334L、及び336Lを含む。第1、第2、第3の色は例えば、緑、赤、青である。
カラーSME HDR画像センサ300によって生成される場合、短時間露光画像170S及び長時間露光画像170Lの各々は、画素332S又は332Lの画素値から構成される第1の色成分、画素334S又は334Lの画素値から構成される第2の色成分、及び画素336S又は336Lの画素値から構成される第3の色成分の3つの色成分を含む。
各画素群320は、本発明の範囲から逸脱することなく、センサ画素332S、334S、336S、332L、334L、及び336Lのうちの1つ又は複数のインスタンスを2つ以上含むことができる。例えば、各画素群320は、第1の色に感応する、複数の画素332Sと、複数の画素332Lとを含んでもよい。一実施形態では、第1の色は緑色である。
図4は、1つのジグザグHDRカラー画像センサ400を示す。画像センサ400は、カラーSME HDR画像センサ300の一実施形態である。画像センサ400の画素は、正方形の画素群410内に配置される。画像センサ400は、図4に示されるよりも多くの画素群410、例えば数百又は数千の画素群410を含むことができることが理解される。各画素群410は、(図4に白色背景で示される)短時間露光画素422S及び(図4に影付背景で示される)長時間露光画素422Lを含む。各画素群410において、短時間露光画素422Sは緑色光に感応する4つの画素「GS」、赤色光に感応する2つの画素「RS」、及び青色光に感応する2つの画素「BS」を含み、長時間露光画素422Lは緑色光に感応する4つの画素「GL」、赤色光に感応する2つの画素「RL」、及び青色光に感応する2つの画素「BL」を含む。画素群410は、交互のジグザグ経路に沿って(図4の白色及び陰影のジグザグ経路を参照)、短時間露光画素422S及び長時間露光画素422Lを配置する。あるいは、画像センサ400は複数の互い違いの画素群412を含むものと見なすことができる。各画素群412は、2つのGS画素、2つのGL画素、1つのRS画素、1つのRL画素、1つのBS画素、及び1つのBL画素から構成される。画素群410及び画素群412の各々は、画素群320の一実施形態である。
図5は、拡張Bayer HDRカラー画像センサ500を示す。画像センサ500は、カラーSME HDR画像センサ300の一実施形態である。画像センサ500の画素は、正方形の画素群510内に配置される。画像センサ500は、図5に示されるよりも多くの画素群510、例えば、数百又は数千の画素群510のアレイを含むことができることが理解される。各画素群510は、短時間露光画素522S及び長時間露光画素522Lを含む。各画素群510において、短時間露光画素522Sは、緑色光に感応する4つの画素「GS」、赤色光に感応する2つの画素「RS」、及び青色光に感応する2つの画素「BS」を含み、長時間露光画素522Lは、緑色光に感応する4つの画素「GL」、赤色光に感応する2つの画素「RL」、及び青色光に感応する2つの画素「BL」を含む。各画素群510では、これらの画素は、それぞれが2つのGS画素、1つのRS画素、及び1つのBS画素を有する2つのBayer型ブロック514と、それぞれが2つのGL画素、1つのRL画素、及び1つのBL画素を有する2つのBayer型ブロック516との、4つのBayer型ブロックに配列される。画像センサ500は、1つのBayer型ブロック514及び1つのBayer型ブロック516から構成される複数の互い違いの画素群512を含むものと見なすことができる。
図6は、そのすべての画素612に対して同じ露光時間で動作するように構成された1つのカラー画像センサ600を示す。カラー画像センサ600の露光時間は調整可能である。したがって、カラー画像センサ600は一対のフレームをキャプチャすることによってカラーHDR画像センサとして使用することができ、ここで、各対は、短い露光時間でキャプチャされた1つのフレームと、長い露光時間でキャプチャされた別のフレームとからなる。したがって、カラー画像センサ600は、HDR画像センサ150の時間的に多重化された一実施形態を表す。
カラー画像センサは、Bayerタイプであり、同一の画素群610のアレイを含む。各画素群610は、複数の画素612、具体的には緑色光に感受性の2つの画素「G」、赤色光に感受性の1つの画素「R」、及び青色光に感受性の1つの画素「B」を含む。
図7は、結合前ノイズ除去を有するHDR画像を生成するための1つの方法700を示す。方法700は、ノイズ除去HDR画像生成器100によって実行されてもよい。方法700はステップ710、730、及び750を含み、これらは、それぞれ、ノイズ除去器110、スケーリングモジュール122、及びマージングモジュール124によって実行され得る。以下では、方法700を、モノクロHDR撮像、すなわち単一のカラーチャネルのみの処理の文脈で論じる。しかしながら、方法700は、例えば、図8及び図9を参照して以下に説明するように、カラーHDR画像に容易に拡張される。
ステップ710は、少なくとも部分的に、長時間露光画像から得られた情報に基づいて、短時間露光画像のノイズを除去する。ステップ710の一例では、ノイズ除去器110は、少なくとも部分的に、長時間露光画像170Lから得られた情報に基づいて、短時間露光画像170Sのノイズを除去する。ステップ710は、短時間露光画像を空間的にフィルタリングして、そこからノイズを除去する。長時間露光画像は、通常、局所縁部及び画像構造に関するより信頼性の高い情報を含むので、長時間露光画像からの構造情報は、短時間露光画像におけるノイズベースの構造とは対照的に、シーンベースの構造を明らかにするのに役立つことがある。例えば、長時間露光画像を使用して、短時間露光画像に適用される空間フィルタリングの強度を調整して、長時間露光画像内のエッジ情報を保持しながら、暗い領域でより強いフィルタリングを可能にし、より明るい領域でより少ないフィルタリングを可能にしてもよい。
ステップ710は、ステップ712を含むことができる。ステップ712は、短時間露光画像、例えば、短時間露光画像170Sにガイドフィルタを適用する。ガイドフィルタは、長時間露光画像、例えば長時間露光画像170Lをそのガイドとして用いる。少なくとも、ガイドフィルタは位置感応情報(長時間露光画像)をそのガイドとして用いるため、ガイドフィルタは位置感応である。
ステップ712のガイドフィルタは、例えば、ジョイントガイドフィルタ、ジョイントバイラテラルフィルタ、又は当技術分野で知られている異なるタイプのガイドフィルタである。ジョイントガイドフィルタ及びジョイントバイラテラルフィルタは、例えば、(i)He et al.,“Guided Image Filtering”, IEEE Transactions on Pattern Analysis and Machine Intelligence, Vol. 35, Issue 6, pp. 1397-1409, 2012、(ii)He et al.,“Guided Image Filtering”, In: Daniilidis K., Maragos P., Paragios N. (eds) Computer Vision‐ECCV 2010. ECCV 2010. Lecture Notes in Computer Science, vol 6311. Springer, Berlin, Heidelberg、及び(iii)Kopf et al., “Joint bilateral upsampling”, ACM Trans. Graph. 26, 3, Article 96 (July 2007)に開示されている。これらの参考文献の各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
一実施形態では、ステップ712のガイドフィルタはフィルタカーネルW(I)を利用し、ここで、Iは長時間露光画像であり、その結果、ノイズ除去された短時間露光画像内のi番目の画素の画素値が、S’S,i=Σij(I)・SS,jとして表され、ここで、合計は、カーネルW(I)により定義される長時間露光画像の対応する局所領域内のすべての画素に亘る。W(I)の完全な形態は、使用されるフィルタに依存する。ジョイントガイドフィルタ及びジョイントバイラテラルフィルタの両方に対して、W(I)の形態は、ノイズ除去された短時間露光画像におけるi番目の画素の画素値が、S’S,i=a・SL,i+bとして表され、ここで、係数a及びbは、i番目の画素における短時間露光画像の局所領域における画素値SS,kに依存する。このように、オリジナルの短時間露光画像の画像データは係数a及びbに埋め込まれる。各係数a及びbは位置感応である。すなわち、ガイドフィルタの本実施形態では、ノイズ除去された短時間露光画像におけるi番目の画素の画素値を、i番目の画素における短時間露光画像の局所領域における長時間露光画像(すなわち、フィルタに対するガイダンス画像)における対応する画素値の線形関数として決定する。
短時間露光画像は、各々が所与の数の画素を含むいくつかの局所領域に分割することができる。係数a及びbは、これらの局所領域のそれぞれにおいてコスト関数を最小化することによって決定されてもよい。例えば、コスト関数は、ノイズ除去された短時間露光画像S’S,iにおけるi番目の画素の画素値と、長時間露光画像SL,iにおける対応する画素値との間の差に基づいてもよい。係数a及びbは、そのような差を最小化することによって決定されてもよい。しかしながら、特定の実施に適した他のコスト関数を企図し、最小限に抑えることができる。
言い換えれば、ガイドフィルタのこの実施形態では、局所線形モデルを使用して、フィルタ出力を画像の各局所領域内のガイダンス画像に関連付けることができると仮定する。係数a及びbは、フィルタ出力をガイダンス画像に直線的に関連付ける。係数a及びbは、短時間露光画像の各局所領域間で空間的に変化する。係数a及びbは、それらが決定される局所領域の画素値に依存する。例えば、係数a及びbの各々は、その領域についての所与の画素数にわたる各局所領域についての平均値として決定され得る。
ステップ730は、短時間露光画像及び長時間露光画像の少なくとも一方をスケーリングして、短時間露光画像及び長時間露光画像を共通の放射輝度スケール上に置く。ステップ730の一例では、スケーリングモジュール122は、図1を参照して上述したように、短時間露光画像170S及び長時間露光画像170Lの少なくとも1つをスケーリングして、短時間露光画像170S及び長時間露光画像170Lを共通の放射輝度スケール上に置く。ステップ730は、ステップ710の後に実行される。
ステップ750は、ステップ730の後に実行され、短時間露光画像及び長時間露光画像をマージさせて、HDR画像を生成する。ステップ750の一例では、マージングモジュール124は、短時間露光画像170S及び長時間露光画像170Lをマージさせて、HDR画像180を形成する。ステップ750は、HDR画像の各画素値を、SHDR=(1-f(SS,SCALED,SL,SCALED))・SL,SCALED+f(SS,SCALED,SL,SCALED)・SS,SCALEDとして算出し、ここで、f(SS,SCALED,SL,SCALED)は短時間露光画像及び長時間露光画像のスケーリングされた画素値SS,SCALED及びSL,SCALEDの関数である。f(SS,SCALED,SL,SCALED)は、シーンの暗い領域に対して長時間露光画像を好み、シーンの明るい領域に対して短時間露光画像を好むように構成される。あるいは、この関数fは、ノイズ除去後であるがスケーリング前の、短時間露光画像及び長時間露光画像の画素値S’及びS’Lそれぞれの関数であってもよい。いずれの場合も、この関数fは、ノイズ除去された短時間露光画像及び長時間露光画像から利益を得る。結合重みが位置の空間的ノイズ関数になるため、より大きなレベルのノイズが関数fに伝播し、(ノイズとしてHDR画像に現れる)不連続性につながる場合がある。
方法700の一実施形態は、マージングプロセスにおける動きを補償するように適合される。方法700のこの実施形態はステップ740をさらに含み、この実施形態のステップ750はステップ752を含む。ステップ740は、短時間露光画像と長時間露光画像との間の不一致の程度を評価する。ステップ740の一例では、コンバイナ120が(ノイズ除去器110によるノイズ除去の前、ノイズ除去器110によるノイズ除去とスケーリングモジュール122によるスケーリングの間、又はスケーリングモジュール122によるスケーリングの後)短時間露光画像170Sと長時間露光画像170Lを比較して、それらの間の不一致を評価する。ステップ740は、短時間露光画像と長時間露光画像との間の不一致の程度を示す視差パラメータDを生成してもよい。不一致は、例えば、動き及び/又はノイズによって引き起こされる。視差パラメータDは位置感応である。
ステップ752は、ステップ740で見出された不一致の程度に少なくとも部分的に依存する結合重みを使用して、短時間露光画像と長時間露光画像との線形結合としてHDR画像を生成する。例えば、ステップ752は、HDR画像の各画素値を、SHDR=(1-f(D,SS,scaled,SL,scaled))・SL,scaled+f(D,SS,scaled,SL,scaled)・SS,scaledとして算出し、ここで、f(D,SS,scaled,SL,scaled)は、短時間露光画像及び長時間露光画像のスケーリングされたバージョンの画素値SS,scaled及びSL,scaledと同様に、視差パラメータDの関数である。f(D,SS,scaled,SL,scaled)は、視差パラメータが高い場合に、長時間露光画像の重みをさらに低減する、f(D,SS,scaled,SL,scaled)の一実施形態である。あるいは、関数fは、ノイズ除去後であるがスケーリング前の、短時間露光画像及び長時間露光画像の画素値S’及びS’Lそれぞれの関数であってもよい。いずれの場合も、関数fは、ノイズ除去された短時間露光画像及び長時間露光画像から利益を得る。
方法700はまた、長時間露光画像をノイズ除去するステップ720を含むことができる。ステップ720は、ステップ730の前に実行される。ステップ720の一例では、ノイズ除去器110は長時間露光画像170Lをノイズ除去する。ステップ710で生成されたノイズ除去された短時間露光画像における残留ノイズと比較して、ステップ720で生成されたノイズ除去された長時間露光画像の残留は、その後のスケーリングステップ730でスケールアップされない。したがって、長時間露光画像からのノイズの除去は、短時間露光画像からのノイズの除去よりも重要ではない場合がある。ステップ710における短時間露光画像のノイズ除去は完全でないことがあるので、短時間露光画像は残留ノイズを有することがある。このような残留ノイズは、長時間露光画像内の任意のノイズと比較して、ステップ730でスケールアップされる。その結果、画素値SS,scaledにおけるノイズレベルは一般に、画素値SL,scaledにおけるノイズレベルよりも高くなり得る。ステップ750で生成される、短時間露光画像及び長時間露光画像の相対的な重みが変化する、例えば、機能fが位置によって急激に変化するHDR画像の領域では、短時間露光画像及び長時間露光画像のノイズレベルのいかなる有意差も、局所的なHDR画像構造における空間的不連続性をもたらす。これらの空間的不連続性は、HDR画像におけるノイズステップとして視聴者に現れる。
このような空間的不連続性を低減するために、ステップ720は、スケーリングされた長時間露光画像(例えば、ステップ730後の画像170L)のノイズ特性を適応させて、スケーリングされた短時間露光画像(例えば、ステップ730後の画像170S)と同様のノイズ特性を生成するステップ722を含んでもよい。ステップ722は、短時間露光画像のノイズ特性を長時間露光画像に混合するステップ724を含むことができる。例えば、ステップ724は、画素値SL,scaledにおけるノイズレベルが同じ位置における画素値SS,scaledにおけるノイズレベルに類似するように、長時間露光画像170Lにノイズを追加してもよい。一実施形態では、ステップ724は、ガイドとして短時間露光画像を使用して、長時間露光画像にガイドフィルタを適用するステップ726を含む。
ステップ726は、短時間露光画像と長時間露光画像との役割を切り替えることを除いて、ステップ712と同様である。一実施形態では、ステップ726は、ステップ712を参照して上述したものいずれか1つと同様のガイドフィルタを利用することができる。ステップ726のガイドフィルタはフィルタカーネルK(I)を利用し、ここで、Iは短時間露光画像であり、その結果、ノイズ除去された長時間露光画像におけるi番目の画素の画素値がS’L,i=Σij(I)・SL,jとして表され、合計は、カーネルK(I)により定義される短時間露光画像の対応する局所領域内のすべての画素に亘る。K(I)の完全な形態は、使用されるフィルタに依存する。ジョイントガイドフィルタ及びジョイントバイラテラルフィルタの両方に対して、W(I)の形態は、ノイズ除去された長時間露光画像におけるi番目の画素の画素値が、S’L,i=c・SS,i+dとして表され、ここで、係数c及びdは、i番目の画素における長時間露光画像の局所領域における画素値SL,kに依存する。このように、オリジナルの長時間露光画像の画像データは係数c及びdに埋め込まれる。各係数c及びdは位置感応である。係数c及びdは、ガイドフィルタのこの実施形態では短時間露光画像が長時間露光画像をノイズ除去するためのガイドとして使用されることを除いて、ステップ712を参照して説明したのと同じ方法で決定することができる。したがって、ステップ712を参照して説明したガイドフィルタと同様に、そのガイドとして短時間露光画像を利用するガイドフィルタは、ノイズ除去された長時間露光画像内の画素値における長時間露光画像の局所領域内の短時間露光画像内の対応する画素値の線形関数として、ノイズ除去された長時間露光画像内の画素値を決定するステップを含み得る。
また、ガイドフィルタのこの実施形態では、局所線形モデルを使用して、フィルタ出力を画像の各局所領域内のガイダンス画像に関連付けることができると仮定する。係数c及びdは、フィルタ出力をガイダンス画像(この場合は短時間露光画像)に直線的に関連付ける。係数c及びdは、長時間露光画像の各局所領域間で空間的に変化する。係数c及びdは、それらが決定される局所領域の画素値に依存する。例えば、係数c及びdの各々は、その領域についての所与の画素数にわたる各局所領域についての平均値として決定され得る。
短時間露光画像のノイズが長時間露光画像に混合される程度をさらに制御するために、フィルタカーネルK(I)の空間サイズを調整することができる。大きなカーネルはより多くのノイズを長時間露光画像に混合し、小さなカーネルは、より少ないノイズを長時間露光画像に混合する。1つの画素のカーネルサイズでは、長時間露光画像にノイズは混合されない。カーネルK(I)のサイズは位置感応であり、その結果、ノイズが長時間露光画像に混合される程度が位置感応である。
ステップ722と同様に、ステップ710は、短時間露光画像(例えば、ステップ730後の画像170S)のノイズ特性を適応させて、長時間露光画像(例えば、ステップ730後の画像170S)と同様のノイズ特性を生成するステップ714を含んでもよい。
本発明の範囲から逸脱することなく、方法700は、図1を参照して上述したスケーリングモジュール122及びマージングモジュール124の統合と同様に、ステップ730及び750を統合することができる。
図8は、短時間露光カラー画像及び長時間露光カラー画像からノイズ除去カラーHDR画像を生成するための1つの方法800を示す。短時間露光カラー画像及び長時間露光カラー画像は、同一の複数の色成分を含む。方法800は、例えば、カラーSME HDR画像センサ300又はカラー画像センサ600から受け取った画像170S及び170Lに基づいて、ノイズ除去HDR画像生成器100によって実行することができる。方法800は、方法700の拡張である。方法800は、ステップ810、830、850、及び860を含む。ステップ810、830、及び850は、短時間露光及び長時間露光カラー画像の各色成分について繰り返される。ステップ830はステップ810の後に実行され、ステップ850はステップ830の後に実行される。
ステップ810は、考慮中の色成分についての画像データのみを使用して、方法700のステップ710を実行し、短時間露光画像のその色成分をノイズ除去する。ステップ810の一例では、ノイズ除去器110は、カラーSME HDR画像センサ300又はカラー画像センサ600から受け取った短時間露光カラー画像の1つの色成分(例えば、赤色、緑色、又は青色)をノイズ除去する。ステップ712及び/又はステップ714を実施するステップ810の実施形態では、ステップ712及び714で使用される長時間露光画像データは、短時間露光画像のために処理される色成分と同じ色成分からのものである。例えば、ステップ810が短時間露光カラー画像の赤色成分を処理する場合、ステップ810で実施されるステップ712のガイドフィルタは、長時間露光カラー画像の赤色成分をそのガイドとして使用する。
ステップ830は、方法700のステップ730にしたがって、短時間露光及び長時間露光のカラー画像の考慮中の色成分を処理して、短時間露光及び長時間露光カラー画像を共通の放射輝度スケール上に置く。ステップ830の一例では、スケーリングモジュール122は、画像170S及び170Lの少なくとも1つのカラー成分をスケーリングして、画像170S及び170Lのそのカラー成分を共通の放射輝度スケール上に置く。
ステップ850は、(a)短時間露光カラー画像の考慮中の色成分と、(b)長時間露光カラー画像の同一色成分と、をマージし、その色成分についての色固有HDR画像を生成する。ステップ850の一例では、マージングモジュール124は、短時間露光画像170Sの1つの色成分(例えば、赤色、緑色、又は青色)を長時間露光画像170Lの同じ色成分とマージして、その色成分に対する色固有HDR画像を生成する。
方法800は、長時間露光カラー画像の考慮中の色成分をノイズ除去するステップ820をさらに含むことができる。ステップ820は、方法700のステップ720を実行して、長時間露光カラー画像の考慮中の色成分を、その色成分の画像データのみを使用してノイズ除去する。したがって、ステップ722、724、及び726のうちの1つ又は複数を実施するステップ820の実施形態は、その単一の色成分のみを考慮する。ステップ820は、ステップ830の前に実行される。ステップ820の一例では、ノイズ除去器110は、カラーSME HDR画像センサ300又はカラー画像センサ600から受け取った長時間露光カラー画像の1つの色成分(例えば、赤色、緑色、又は青色)をノイズ除去する。
一実施形態では、動きを補償するように構成され、方法800はステップ850の前に実行されるステップ840をさらに含み、ステップ850はステップ752を実施する。この実施形態では、ステップ840は、考慮中の色成分について、短時間露光カラー画像と長時間露光カラー画像との間の不一致を評価する。ステップ752は、ステップ850で実施されるように、この色固有の不一致を考慮に入れる。
ステップ860は、ステップ850のそれぞれの実行において複数の色成分について生成された色固有HDR画像をデモザイクして、フルカラーHDR画像を生成する。フルカラーHDR画像の各画素は、フルカラー情報を含む。ステップ860の一例では、デモザイキングモジュール130は、コンバイナ120から受け取った複数の色固有HDR画像(例えば、赤色、緑色、及び青色)をデモザイクして、HDR画像180のフルカラー実施形態を生成する。
図9は、短時間露光カラー画像及び長時間露光カラー画像からノイズ除去されたカラーHDR画像を生成するための別の方法900を示す。短時間露光カラー画像及び長時間露光カラー画像は、同一の複数の色成分を含む。方法800は、例えば、カラーSME HDR画像センサ300又はカラー画像センサ600から受け取った画像170S及び170Lに基づいて、ノイズ除去HDR画像生成器100によって実行することができる。方法900は、短時間露光画像の複数の色成分の各々のノイズ除去が少なくとも部分的に、長時間露光カラー画像の単一の予め選択された色成分から得られた構造情報に基づくことを除いて、方法800と同様である。例えば、方法900は、短露光時刻画像の赤色、緑色、及び青色成分の各々のノイズ除去を、長露光時刻画像の緑色成分に少なくとも部分的に基づかせることができる。方法900は、1つの色、例えば緑色が一般に優勢であるシナリオによく適している。
方法800と比較して、方法900は、ステップ810をステップ910に置き換える。ステップ910は方法700のステップ710を実行し、少なくとも部分的に、長時間露光画像の事前に選択された色成分から取得された構造情報に基づいて、短時間露光画像の考慮中の色成分をノイズ除去する。ステップ910の一例では、ノイズ除去器110が短時間露光カラー画像の1つの色成分をノイズ除去する。短時間露光カラー画像のどの色成分が考慮されているかにかかわらず、ノイズ除去器110は、少なくとも部分的に、長時間露光カラー画像の予め選択された色成分に基づいてノイズ除去を行う。ステップ712及び/又はステップ714を実施するステップ910の実施形態では、ステップ712及び714で使用される長時間露光画像データは、どの色成分が短時間露光画像のために処理されているかにかかわらず、事前に選択された色成分からのものである。一例では、短時間露光カラー画像の赤色、緑色、及び青色成分のそれぞれの処理において、ステップ910で実施されるステップ712のガイドフィルタは、長時間露光カラー画像の緑色成分をそのガイドとして使用する。
図9には示されていないが、(方法900で実施されるような)任意選択のステップ840は、予め選択された色成分に関連するカラーチャネルにおける不一致の程度を評価することができ、(方法900で実施されるような)ステップ852は、(方法900で実施されるような)ステップ850でどの色成分がマージされているかにかかわらず、予め選択された色成分に関連するロにおける不一致に基づいてその動き補償を行うことができる。
図10は、1つの露光時間からの画像情報を別の露光時間の画像データをノイズ除去するのに使用する1つのノイズ除去HDR画像生成器1000を示す。ノイズ除去HDR画像生成器1000は、ノイズ除去HDR画像生成器100の実施形態であり、方法700、800、又は900を実行してもよい。ノイズ除去HDR画像生成器1000は、HDRカメラ1002内のHDR画像センサ150と結合することができる。ノイズ除去HDR画像生成器1000は、それぞれノイズ除去器110及びコンバイナ120の実施形態である、ノイズ除去器1010及びコンバイナ1020を含む。
動作中、ノイズ除去器1010は、HDR画像センサ150から画像データ1070を受信する。画像データ1070は、短時間露光画像170S及び長時間露光画像170Lを含む。ノイズ除去器1010は、コンバイナ1020によるそれらの組み合わせの前に、短時間露光画像170S及び長時間露光画像170Lの一方又は両方をノイズ除去する。次に、コンバイナ1020は、(そのうちの少なくとも1つがノイズ除去器1010によってノイズ除去された)短時間露光画像170Sと長時間露光画像170Lとを組み合わせて、HDR画像1080を形成する。HDR画像1080は、HDR画像180の一例である。
ノイズ除去器1010は、(a)短時間露光画像170Sのノイズ除去における長時間露光画像170Lからの情報を利用する、及び/又は(b)長時間露光画像170Lのノイズ除去における短時間露光画像170Sからの情報を利用するように構成される。一実施態様では、ノイズ除去器1010は、ステップ712及び/又はステップ714を実施する方法700のステップ710の実施形態を(任意選択で方法800又は900の一部として)実行する。この実施形態では、ノイズ除去器1010は、ステップ712及び/又はステップ714にしたがって、長時間露光画像170Lから得られた情報を利用して、短時間露光画像170Sをノイズ除去する。別の実施態様では、ノイズ除去器は、ステップ722を実施するステップ720の実施形態を(任意選択で方法800の一部として)実行する。この実施形態では、ステップ722にしたがって、ノイズ除去器1010は、短時間露光画像170Sから得られた情報を利用して、長時間露光画像170Lをノイズ除去する。
ステップ712を実行するように構成されたノイズ除去HDR画像生成器1000の実施形態は、ノイズ除去器1010によって使用されるガイドフィルタ1012をさらに含むことができる。同様に、ステップ726を実行するように構成されたノイズ除去HDR画像生成器1000の実施形態は、ノイズ除去器1010によって使用されるガイドフィルタ1026をさらに含むことができる。
コンバイナ1020は、スケーリングモジュール122及びマージングモジュール124を含む。コンバイナ1020は、ステップ740又は840を実行するように構成された不一致評価器1028をさらに含むことができる。動作において、不一致評価器1028は、スケーリングモジュール122によってスケーリングされたように、短時間露光画像170S及び長時間露光画像170Lを処理して、図7を参照して上述した視差パラメータDを決定する。不一致評価器1028は、視差パラメータDをマージングモジュール124に供給する。あるいは、不一致評価器1028は、スケーリングモジュール122をスケーリングすることによってスケーリングする前に、しかしノイズ除去器1010によってこれらの2つの画像のうちの少なくとも1つのノイズ除去の後に、短時間露光画像170S及び長時間露光画像170Lを処理する。
マージングモジュール124は、画素値1072を出力する。短時間露光画像170S及び長時間露光画像170Lが単一の色成分(例えば、モノクロ画像)のみを含むシナリオでは、HDR画素値1072は、ノイズ除去HDR画像生成器1000によって生成される最終的なHDR画像1080を構成する。短時間露光画像170S及び長時間露光画像170Lがカラー画像であり、したがって複数の色成分を含むシナリオでは、HDR画素値1072は、それぞれ複数の色固有HDR画像を構成する。そのような複数の色固有HDR画像から最終的なフルカラーHDR画像1080を生成するために、ノイズ除去HDR画像生成器1000は、方法800又は900のステップ860を実行するためにデモザイキングモジュール130をさらに含むことができる。
特定の実施形態では、ノイズ除去HDR画像生成器1000は、ノイズ除去HDR画像生成器1000を通して画像データ1070の流れを制御するコントローラ1050を含む。例えば、コントローラ1050は、ノイズ除去HDR画像生成器1000によって画像データ1070を受信すると、ノイズ除去器1010によって処理された画像データ1070をコンバイナ1020に送信する前に、ノイズ除去器1010に画像データ1070を送信することができる。画像データ1070がいくつかの色成分を含む場合、コントローラ1050は、方法800又は900にしたがって、ノイズ除去器1010、コンバイナ1020、及びデモザイキングモジュール130を通るそのような各色成分の流れを制御することができる。
図11は、ノイズ除去されたHDR画像を生成するための1つのシステム1100を示す。システム1100は、プロセッサ1110、非一時的メモリ1120、及びインターフェース1190を含む。プロセッサ1110及びメモリ1120(及び、いくつかの実施形態では、インターフェース1190)が協働して、ノイズ除去HDR画像生成器1000のコンピュータ実装を形成する。システム1100はさらに、HDR画像センサ150を含んでもよく、その場合、システム1100は、HDRカメラ1002の実施形態である。
メモリ1120は、機械可読命令1130を含む。機械可読命令1130は、メモリ1120の不揮発性部分に符号化されてもよい。機械可読命令1130は、ノイズ除去命令1132、スケーリング命令1134、及びマージング命令1136を含む。一実施形態では、メモリ1120は、インターフェース1190を介して受信されたデータ、及び/又はプロセッサ1110によって実行されたときに機械可読命令1130によって生成されたデータを記憶するように構成された動的データ記憶装置1180をさらに含んでもよい。別の実施形態では、システム1100はメモリ1120を含まず、代わりに、例えば第三者によって提供される外部メモリと協働するように構成される。
プロセッサ1110によって実行されると、ノイズ除去命令1132は、短時間露光画像170S及び長時間露光画像170Lを含む画像データ1070を取得し、方法700のステップ710を(任意選択で、方法800又は900の一部として)実行する。プロセッサ1110は、生及びノイズ除去された短時間露光画像170S及び長時間露光画像170Lを動的データ記憶装置1180に記憶することができる。プロセッサ1110によって実行されると、スケーリング命令1134は、(そのうちの少なくとも1つがノイズ除去されている)短時間露光画像170S及び長時間露光画像170Lに対して、方法700のステップ730、又は方法800又は900のステップ830を実行する。プロセッサ1110は、スケーリングされたバージョンの短時間露光画像170S及び/又は長時間露光画像170Lを動的データ記憶装置1180に記憶することができる。プロセッサ1110によって実行されると、マージング命令1136は、方法700のステップ750、又は方法800又は900のステップ850を実行して、HDR画素値1072を生成する。プロセッサ1110は、HDR画素値1072を動的データ記憶装置1180に記憶することができる。短時間露光画像170S及び長時間露光画像170Lがモノクロであるシナリオでは、プロセッサ1110がHDR画素値1072を直接HDR画像1080として動的データ記憶装置1180に記憶することができる。
いくつかの実施形態では、機械可読命令は、プロセッサによって実行されると、(a)(複数の色固有HDR画像を形成する)HDR画素値1072を取り出し、(b)フルカラーHDR画像を生成するために方法800又は900のステップ860を実行する、デモザイク命令1144をさらに含む。プロセッサ1110は、このフルカラーHDR画像をHDR画像1080として動的データ記憶装置1180に記憶するか、又はインターフェース1190を介してフルカラーHDR画像を出力することができる。
機械可読命令1130は、プロセッサ1110によって実行されると、視差パラメータDを決定するために、方法700のステップ740、又は方法800又は900のステップ840を実行する不一致評価命令をさらに含むことができる。プロセッサ1110は、視差パラメータDを視差パラメータ1172として動的データ記憶装置1180に記憶することができる。
一実施形態では、機械可読命令1130はガイドフィルタ1012及びガイドフィルタ1026の一方又は両方をさらに含む。この実施形態では、ノイズ除去命令1132は、プロセッサ1110によって実行されると、ガイドフィルタ1012及び/又はガイドフィルタ1026を呼び出すように構成される。
任意選択で、機械可読命令1130は、制御命令1142をさらに含む。制御命令1142は、プロセッサ1110と協働して、コントローラ1050の一実施形態を形成する。1つのシナリオでは、制御命令1142は、プロセッサ1110によって実行されると、デモザイク命令1144の実行前に、短時間露光画像170S及び長時間露光画像170Lの複数のカラーチャネルのそれぞれについて、ノイズ除去命令1132、スケーリング命令1134、及びマージング命令1136の実行を管理する。
本明細書の範囲から逸脱することなく、機械可読命令1130は、(a)機械可読命令1130を記憶するための非一時的メモリと、(b)機械可読命令1130を実行するためのプロセッサとを有する第三者のコンピュータ上で実施するように構成されたスタンドアロンソフトウェア製品として提供され得る。
図1~11の上記の議論は、2つの異なる露光時間、短い露光時間及び長い露光時間でキャプチャされた生の画像からのHDR画像の生成に関する。しかしながら、以下に説明するように、図1~図11に開示されたシステム及び方法は、3つ以上の異なる露光時間でキャプチャされた生の画像からのHDR画像の生成に容易に拡張される。
図12は、3つの異なる露光時間で画像データをキャプチャするように構成された1つのSME HDR画像センサ1200を示す。SME HDR画像センサ1200は、3つの異なる露光時間、短い露光時間T、中程度の露光時間T、及び長い露光時間Tに延長されたSME HDR画像センサ200の実施形態であり、ここで、T<T<Tである。
SME HDR画像センサ1200は、同一の画素群1220のアレイを有する画素アレイ1210を含む。各画素群1220は、少なくとも1つの短時間露光画素232S、少なくとも1つの中時間露光画素232M、及び少なくとも1つの長時間露光画素232Lを含む。短時間露光画素232Sは短露光時間T中に光を集め、中時間露光画素232Mは中露光時間T中に光を集め、長時間露光画素232Lは長露光時間T中に光を集める。T、T、及びTは、例えば、短時間露光画素232Sによって生成された画像データ、中時間露光画素232Mによって生成された画像データ、及び長時間露光画素232Lによって生成された画像データの間の時間的なオフセットを最小にするために、時間的に、例えば、完全にT内のT、及び完全にT内のTで重複することができる。SME HDR画像センサ1200で撮像される1フレームは、短時間露光画像(画像170Sの一例)、中時間露光画像(画像170Mと記載)、及び長時間露光画像(画像170Lの一例)を含む。
SME HDR画像センサ1200は、4つ以上の露光時間で動作するように容易に延長することができる。例えば、SME HDR画像センサ1200は、各画素群1220に、T、T、及びTLのいずれか1つとは異なる露光で光を収集するように構成された少なくとも1つの画素を含めることによって、4つの異なる露光時間に拡張することができる。
図13は、3つの異なる露光時間で画像データをキャプチャするように構成された1つのカラーSME HDR画像センサ1300を示す。カラーSME HDR画像センサ1300は、複数のカラーチャネルを有するSME HDR画像センサ1200の一実施形態である。カラーSME HDR画像センサ1300は3つのカラーチャネルを有するものとして図4に示されているが、本発明の範囲から逸脱することなく、2つ、4つ、又はそれ以上のカラーチャネルを有してもよい。
カラーSME HDR画像センサ1300は、同一の画素群1320のアレイを有する画素アレイ1310を含む。各画素群1320は、短時間露光画素322S、中時間露光画素322M、及び長時間露光画素322Lを含む。短時間露光画素322Sは、短時間露光画素232Sの例であり、第1、第2、及び第3の色の光にそれぞれ感応する画素332S、334S、及び336Sを含む。中時間露光画素332Mは中時間露光画素232Mの例であり、第1、第2、及び第3の色の光にそれぞれ感応する画素332M、334M、及び336Mを含む。長時間露光画素322Lは長時間露光画素232Lの例であり、第1、第2、及び第3の色の光にそれぞれ感応する画素332L、334L、及び336Lを含む。第1、第2、第3の色は例えば、緑色、赤色、青色である。
カラーSME HDR画像センサ1300によって生成される場合、短時間露光画像170S、中時間露光画像170M、及び長時間露光画像170Lの各々は、画素332S、332M、又は332Lの画素値から構成される第1の色成分、画素334S、334M、又は334Lの画素値から構成される第2の色成分、及び画素336S、336M、又は336Lの画素値から構成される第3の色成分の3つの色成分を含む。
各画素群1320は、本発明の範囲から逸脱することなく、センサ画素332S、334S、336S、332M、334M、336M、332L、334L、及び336Lのうちの1つ又は複数のインスタンスを含むことができる。例えば、各画素群1320は、第1の色に感応する、複数の画素332S、複数の画素332M、及び複数の画素332Lを含んでもよい。一実施形態では、第1の色は緑色である。
図14は1つのカラーSME HDR画像センサ1400を示しており、その画素は、各々が3つの異なる露光時間に感応する画素を含む色固有の四重項に配置されている。カラーSME HDR画像センサ1400は、カラーSME HDR画像センサ300の一実施形態である。カラーSME HDR画像センサ1400は、同一の正方形の画素群1410のアレイを含む。カラーSME HDR画像センサ1400は、図14に示されるよりも多くの画素群1410、例えば、数百又は数千の画素群1410を含み得ることが理解される。各画素群1410は、(図14に白色背景で示される)短時間露光画素1422S、(図14に明るい影付き背景で示される)中時間露光画素1422M、及び(図14に暗い影付き背景で示される)長時間露光画素1422Lを含む。各画素群1410は、画素1422S、1422M、及び1422Lを、色特有の四重項に配置する。より具体的には、各画素群1410は、赤色光に感応する1つの四重項1412、緑色光に感応する2つの四重項1414、及び青色光に感応する1つの四重項1416を含む。各四重項1412は、1つの短時間露光画素「RS」、2つの中時間露光画素「RM」、及び1つの長時間露光画素「RL」で構成される。各四重項1414は、1つの短時間露光画素「GS」、2つの中時間露光画素「GM」、及び1つの長時間露光画素「GL」で構成される。各四重項1416は、1つの短時間露光画素「BS」、2つの中時間露光画素「BM」、及び1つの長時間露光画素「BL」で構成される。各画素群1410は、画素群1320の一実施形態である。
SME HDR画像センサ1200、1300、及び1400の各々は、生成するためにHDR画像センサ150としてHDRカメラ102に実装することができる。同様に、3つ以上の異なる露光時間で画像を逐次的にキャプチャするように構成された時間的に多重化された画像センサが、HDR画像センサ150としてHDRカメラ102に実装されてもよい。より一般的には、HDR画像センサ150は、3つ以上の異なる露光時間でそれぞれ撮像された、同じシーンの3つ以上の異なる画像を生成するように構成されてもよい。方法700、800、及び900のそれぞれは、3つ以上の異なる露光時間でキャプチャされた画像データを処理するように容易に拡張される。
図15は、3つ以上の異なる露光時間でキャプチャされた入力画像に基づいて、結合前ノイズ除去を伴うHDR画像を生成するための1つの方法1500を示す。方法1500は、HDR画像生成器100をノイズ除去することによって実行されてもよい。方法1500は、3つ以上の異なる露光時間への方法700の拡張である。ノイズ除去HDR画像生成器100、ノイズ除去HDR画像生成器1000、及びシステム1100のそれぞれは、方法1500を実行するように適合されてもよい。
方法1500はステップ1510、1530、及び1550を含み、これらは、それぞれ、ノイズ除去器110、スケーリングモジュール122、及びマージングモジュール124によって実行され得る。以下では、方法1500は、モノクロHDR撮像、すなわち、単一のカラーチャネルのみの処理の文脈で説明される。しかしながら、方法1500は、例えば、図8及び図9を参照して上述した方法と同様の方法で、カラーHDR画像に容易に拡張される。
方法1500は、3つ以上の異なる露光時間でそれぞれキャプチャされた3つ以上の露光時間固有画像を入力として受け取る。最短時間露光でキャプチャされた露光時間固有画像は、最短時間露光画像と呼ばれる。最も長い露光時間でキャプチャされた露光時間固有画像は、最長時間露光画像と呼ばれる。最長時間露光画像ではない任意の露光時間固有画像は、より短い露光時間の画像と呼ばれる。最短時間露光画像ではない任意の露光時間固有画像は、より長い露光時間の画像と呼ばれる。例えば、画像170S、170M、170Lを受信する方法1500の場合、(a)画像170Sは最短時間露光画像、(b)画像170Lは最長時間露光画像、(c)画像170S、170Mはいずれもより短い露光時間の画像、(d)画像170M、170Lはいずれもより長い露光時間の画像である。
ステップ1510は、より短い露光時間の画像の各々について別々に実行される。ステップ1510のこのような各インスタンスは、ステップ710と同様である。より短い露光時間の画像の各々について、ステップ1510は、少なくとも部分的に、最長時間露光画像から得られた構造情報に基づいて、より短い露光時間の画像をノイズ除去する。ステップ1510の一例では、ノイズ除去器110は、画像170Lから得られた構造情報に少なくとも部分的に基づいて、画像170S及び170Mをそれぞれノイズ除去する。ステップ1510は、それぞれ、ステップ712及び714と同様に、ステップ1512及び1514の一方又は両方を含むことができる。
ステップ1512は、より短い露光時間の画像、例えば画像170S又は170Mにガイドフィルタを適用する。ガイドフィルタは、最長時間露光画像、例えば画像170Lをそのガイドとして使用する。ステップ1512のガイドフィルタは、例えば、ジョイントガイドフィルタ、ジョイントバイラテラルフィルタ、又は当技術分野で知られている異なるタイプのガイドフィルタである(図7を参照して上述した説明を参照されたい)。
ステップ1514は、より短い露光時間の画像(例えば、ステップ1530における後続のスケーリング後の画像170S又は170M)のノイズ特性を適応させて、最長時間露光画像(例えば、ステップ1530における後続のスケーリング後の画像170L)と同様のノイズ特性を生成する。
ステップ1530は、露光時間固有画像のうちの1つ以外のすべてをスケーリングして、短時間露光画像及び長時間露光画像を共通の放射輝度スケール上に置く。ステップ1530は、3つ以上の異なる露光時間へのステップ730の拡張である。ステップ1530の一例では、スケーリングモジュール122が画像170S、170M、及び170Lの少なくとも2つをスケーリングして、画像170S、170M、及び170Lのすべてを共通の放射輝度スケール上に置く。ステップ1530は、ステップ1510の後に実行される。
ステップ1550は、ステップ1530の後に実行され、露光時間固有画像をマージして、HDR画像を生成する。ステップ1550は、3つ以上の異なる露光時間へのステップ750の拡張である。ステップ1550の一例では、マージングモジュール124が画像170S、170M、及び170Lをマージして、HDR画像180を形成する。
方法1500の一実施形態は、マージングプロセスにおける動きを補償するように適合される。方法1500のこの実施形態はステップ1540をさらに含み、この実施形態のステップ1550はステップ1552を含む。ステップ1540及び1552は、それぞれステップ740及び752と同様である。ステップ1540は、露光時間固有画像の少なくともいくつかの間の不一致の程度を評価する。ステップ1540の一例では、コンバイナ120は、(ノイズ除去器110によるノイズ除去の前、ノイズ除去器110によるノイズ除去とスケーリングモジュール122によるスケーリングの間、又はスケーリングモジュール122によるスケーリングの後)2つ又は3つの画像170S、170M、及び170Lを比較して、不一致を評価する。ステップ1540は、視差パラメータDを生成することができる。
ステップ1552は、ステップ1540で見出される不一致の程度に少なくとも部分的に依存する結合重みを使用して、露光時間固有画像の線形結合として、HDR画像を生成する。
方法1500はまた、より長い露光時間の画像のうちの1つ又は複数をノイズ除去するステップ1520を含むことができる。ステップ1520は、3つ以上の異なる露光時間を有するシナリオへのステップ720の拡張である。ステップ1520は、ステップ1530の前に実行される。ステップ1520の一例では、ノイズ除去器110は、画像170M及び170Lの一方又は両方をノイズ除去する。ステップ1520は、スケーリングされたより長い露光時間の画像(例えば、ステップ1530の後の画像170M又は170L)のノイズ特性を適応させて、スケーリングされたより短い露光時間の画像(例えば、ステップ1530の後の画像170S又は170M)のうちの1つまたは複数におけるような類似のノイズ特性を生成するステップ1522を含んでもよい。ステップ1522は、3つ以上の異なる露光時間を有するシナリオへのステップ722の拡張である。ステップ1522は、1つ又は複数のより短い露光時間の画像のノイズ特性をより長い露光時間の画像に混合するステップ1524を含むことができる。ステップ1524は、3つ以上の異なる露光時間を有するシナリオへのステップ724の拡張である。一実施形態では、ステップ1524は、より短い露光時間の画像のうちの1つをガイドとして使用して、より長い露光時間の画像にガイドフィルタを適用するステップ1526を含む。ステップ1526は、3つ以上の異なる露光時間を有するシナリオへのステップ726の拡張である。
本発明の範囲から逸脱することなく、方法1500は、図1を参照して上述したスケーリングモジュール122及びマージングモジュール124の統合と同様に、ステップ1530及び1550を統合することができる。
図7、図8、図9、及び図15を介して説明した方法のいずれも、プロセッサ、例えば、図11のシステム1100のプロセッサ1110によって実行することができる。コンピュータプログラムをプロセッサ内で実行して、上述の方法のいずれかを実行することができる。コンピュータプログラムは、プログラムがプロセッサによって実行されるときに、上述の方法のいずれかを実行するために、非一時的メモリ、例えば、図11のメモリ1120に符号化された、機械可読命令、例えば、図11の命令1130を含むことができる。
特徴の組み合わせ
上述の特徴、ならびに以下に請求される特徴は、本明細書の範囲から逸脱することなく、様々な方法で組み合わせることができる。例えば、本明細書で説明される、HDR画像を生成するための1つの方法又は成形品の態様は、本明細書で説明される、HDR画像を生成するための別の方法又は成形品の特徴を組み込むか、又はスワップすることができることが理解されるのであろう。以下の実施例は、上記の実施形態のいくつかの可能な非限定的な組み合わせを例示する。本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、本明細書の方法、成形品、及びシステムに対して多くの他の変更及び修正を行うことができることは明らかであろう。
(A1)HDR画像を生成する方法は(a)長時間露光画像から得られた構造情報に少なくとも部分的に基づいて、短時間露光画像をノイズ除去するステップと、(b)ノイズ除去のステップの後に、短時間露光画像と長時間露光画像の少なくとも一方をスケーリングして、短時間露光画像と長時間露光画像を共通の放射輝度スケール上に配置するステップと、(c)スケーリングするステップの後に、短時間露光画像と長時間露光画像をマージしてHDR画像を生成するステップとを含んでもよい。
(A2)(A1)として示される方法では、ノイズ除去するステップは、短時間露光画像の各局所領域に対して、位置感応フィルタが長時間露光画像の対応する局所領域の画素値に依存するように、短時間露光画像に位置感応フィルタを適用するステップを含んでもよい。
(A3)(A1)及び(A2)として示される方法のいずれにおいても、ノイズ除去するステップは短時間露光画像に第1のフィルタを適用することを含んでもよく、ガイドフィルタは長時間露光画像をそのガイドとして利用する。
(A4)(A3)として示される方法では、第1のガイドフィルタを適用するステップは、前記短時間露光画像Sのノイズ除去されたバージョンを、S’=aL+bとして決定するステップを含んでもよく、Lは前記長時間露光画像であり、係数a及びbの各々は、前記長時間露光画像の位置感応関数である。
(A5)(A3)及び(A4)として示される方法のいずれにおいても、第1のガイドフィルタは、ジョイントバイラテラルフィルタ及びジョイントガイドフィルタからなる群から選択されてもよい。
(A6)(A1)~(A5)として示される方法のいずれも、スケーリングするステップの前に、短時間露光画像及び長時間露光画像のうちの少なくとも一方のノイズ特性を、短時間露光画像及び長時間露光画像のうちの他方のノイズ特性を模倣するように適合させるステップをさらに含んでもよい。
(A7)(A1)~(A6)として示される方法のいずれも、スケーリングするステップの前に、短時間露光画像のノイズ特性を長時間露光画像に混合するステップをさらに含んでもよい。
(A8)(A7)として示される方法では、混合するステップは第2のガイドフィルタを長時間露光画像に適用するステップを含むことができ、第2のガイドフィルタは短時間露光画像をそのガイドとして利用する。
(A9)(A8)として示される方法では、第2のガイドフィルタを適用するステップは、前記長時間露光画像Lの修正バージョンL’を、L’=cS+dとして決定するステップを含んでもよく、Sは前記短時間露光画像であり、係数c及びdの各々は、前記短時間露光画像Sの位置感応関数である。
(A10)(A9)で示される方法では、第2のガイドフィルタは、ジョイントバイラテラルフィルタ及びジョイントガイドフィルタからなる群から選択されてもよい。
(A11)(A8)~(A10)で示される方法のいずれにおいても、混合するステップは、短時間露光画像のノイズ特性が長時間露光画像に混合される程度を調整するために、第2のガイドフィルタの空間スケールを調整するステップをさらに含んでもよい。
(A12)(A1)~(A11)のいずれかの方法はさらに、短時間露光画像と長時間露光画像の不一致の程度を評価するステップと、マージするステップにおいて、少なくとも部分的に不一致の程度に依存する結合重みを用いて、短時間露光画像と長時間露光画像の線形結合としてHDR画像を生成するステップと、を含むことができる。
(A13)(A1)~(A12)で示される方法のいずれかは、空間多重化露光画像センサによってキャプチャされた単一フレームから短時間露光画像及び長時間露光画像を取得することをさらに含むことができる。
(A14)(A1)~(A13)で示される方法のいずれにおいても、短時間露光画像及び長時間露光画像のそれぞれは複数の色成分から構成されるカラー画像であってもよく、この方法は、(i)複数の色成分のそれぞれについて、ノイズ除去するステップ、スケーリングするステップ、及びマージするステップを別々に実行して、複数の色成分について複数の色固有HDR画像をそれぞれ生成するステップと、(ii)複数の色固有HDR画像をデモザイキングして、フルカラーHDR画像を生成するステップとを含んでもよい。
(A15)(A1)から(A13)として示される方法のいずれにおいても、短時間露光画像及び長時間露光画像の各々は、複数の色成分から構成されるカラー画像であってもよく、色成分は第1の色を含み、方法は、(i)各色成分について、ノイズ除去するステップを実行し、構造情報は長時間露光画像の第1の色から取得され、(ii)各色成分についてノイズ除去するステップを実行した後、各色成分について別々にスケーリング及びマージングするステップを実行して、複数の色成分それぞれについて複数の色固有HDR画像を生成し、(iii)複数の色固有HDR画像をデモザイキングして、フルカラーHDR画像を生成することを含んでもよい。
(A16)(A1)~(A15)のいずれかの方法は、画像センサから、時間露光画像及び長時間露光画像を受け取るステップと、ディスプレイ、非一時的メモリ、及び通信バスからなる群から選択される構成要素にHDR画像を出力するステップと、をさらに含んでもよい。
(B1)高ダイナミックレンジHDR画像を生成するための製品は非一時的メモリに符号化された機械可読命令を含むことができ、機械可読命令は、(a)プロセッサによって実行されたときに、長時間露光画像から取得された構造情報に少なくとも部分的に基づいて、短時間露光画像をノイズ除去する、ノイズ除去命令と、(b)プロセッサによって実行されると、短時間露光画像及び長時間露光画像のうちの少なくとも1つをスケーリングして、前記短時間露光画像及び前記長時間露光画像を共通の放射輝度スケール上に置く、スケーリング命令と、(c)プロセッサによって実行されると、短時間露光画像を長時間露光画像とマージしてHDR画像を生成する、マージング命令と、(d)プロセッサによって実行されると、(i)短時間露光画像及び長時間露光画像を取り出し、(ii)ノイズ除去命令、スケーリング命令、及びマージング命令をこの順序で実行するようにプロセッサを制御する、制御命令と、を含む。
(B2)(B1)として示される製品では、機械可読命令は、プロセッサによって実行されると、前記ノイズ除去命令によって呼び出され、前記長時間露光画像をそのガイドとして使用して前記短時間露光画像をノイズ除去する、第1のガイドフィルタをさらに含むことができる。
(B3)(B1)及び(B2)として示される製品のいずれにおいても、プロセッサによって実行されると、短時間露光画像のノイズ特性を長時間露光画像に混合する混合命令をさらに含むことができ、制御命令は、プロセッサによって実行されると、スケーリング命令の前に混合命令を実行するようにプロセッサを制御するように構成される。
(B4)(B3)として示される製品では、機械可読命令は、プロセッサによって実行されると、ブレンド命令によって呼び出され、短時間露光画像のノイズ特性を、短時間露光画像をそのガイドとして使用して長時間露光画像にブレンドする、第2のガイドフィルタをさらに含むことができる。
(B5)HDRカメラは(I)単一フレームで、短時間露光画像及び長時間露光画像の画像をキャプチャするように構成された空間多重化露光画像センサと、(II)プロセッサと、(III)機械可読命令がプロセッサによって実行されると、単一フレームからHDR画像を生成するための、(B1)~(B4)として示される製品のいずれかと、を含むことができる。
(B6)(B5)と表記されているHDRカメラでは、空間多重化露光画像センサは、10ビット以下のビット深度を有してもよい。
(B7)(B6)として示されるHDRカメラでは、4平方ミクロン以下の面積を有してもよい。
本明細書の範囲から逸脱することなく、上記の装置、システム、及び方法に変更を加えることができる。したがって、上記の説明に含まれ、添付の図面に示される事項は例示的なものとして解釈されるべきであり、限定的な意味で解釈されるべきではないことに留意されたい。以下の特許請求の範囲は、本明細書に記載される一般的及び特定の特徴、ならびに、言語の事柄として、それらの間に入ると言われ得る、本装置、システム、及び方法の範囲のすべてのステートメントをカバーすることが意図される。
本発明の様々な態様は、以下の列挙された例示的な実施形態(EEE)から理解され得る。
EEE1.ハイダイナミックレンジ(HDR)画像を生成するための方法であって、
長時間露光画像から得られた構造情報に少なくとも部分的に基づいて、短時間露光画像をノイズ除去するステップと、
前記ノイズ除去するステップの後、前記短時間露光画像及び前記長時間露光画像を共通の放射輝度スケール上に置くために、前記短時間露光画像及び前記長時間露光画像の少なくとも一方をスケーリングするステップと、
前記スケーリングするステップの後、HDR画像を生成するために、前記短時間露光画像と前記長時間露光画像をマージするステップと、を含む、ハイダイナミックレンジ(HDR)画像を生成するための方法。
EEE2.前記ノイズ除去するステップは、前記短時間露光画像の各局所領域に対して、位置感応フィルタが前記長時間露光画像の対応する局所領域の画素値に依存するように、前記短時間露光画像に前記位置感応フィルタを適用するステップを含む、EEE1に記載の方法。
EEE3.前記ノイズ除去するステップは、第1のガイドフィルタを前記短時間露光画像に適用するステップを含み、前記ガイドフィルタは前記長時間露光画像をそのガイドとして利用する、EEE1又は2に記載の方法。
EEE4.第1のガイドフィルタを適用するステップは、前記短時間露光画像Sのノイズ除去されたバージョンを、S’=aL+bとして決定するステップを含み、ここで、Lは前記長時間露光画像であり、係数a及びbの各々は、前記長時間露光画像の位置感応関数である、EEE3に記載の方法。
EEE5.前記第1のガイドフィルタは、ジョイントバイラテラルフィルタ及びジョイントガイドフィルタからなる群から選択される、EEE3または4に記載の方法。
EEE6.前記スケーリングするステップの前に、前記短時間露光画像及び前記長時間露光画像のうちの少なくとも一方のノイズ特性を、前記短時間露光画像及び前記長時間露光画像のうちの他方のノイズ特性を模倣するように適合させるステップをさらに含む、EE1~5のいずれか一つに記載の方法。
EEE7.前記スケーリングするステップの前に、前記短時間露光画像のノイズ特性を前記長時間露光画像に混合するステップをさらに含む、EEE1~6のいずれか一つに記載の方法。
EEE8.前記混合するステップは、前記長時間露光画像に第2のガイドフィルタを適用するステップを含み、前記第2のガイドフィルタは、前記短時間露光画像をガイドとして利用する、EEE7に記載の方法。
EEE9.前記第2のガイドフィルタを適用するステップは、前記長時間露光画像Lの修正バージョンL’を、L’=cS+dとして決定するステップを含み、ここで、Sは前記短時間露光画像であり、係数c及びdの各々は、前記短時間露光画像Sの位置感応関数である、EEE8に記載の方法。
EEE10.前記第2のガイドフィルタは、ジョイントバイラテラルフィルタ及びジョイントガイドフィルタからなる群から選択される、EEE9に記載の方法。
EEE11.前記混合するステップは、前記短時間露光画像のノイズ特性が前記長時間露光画像に混合される程度を調整するために、前記第2のガイドフィルタの空間スケールを調整するステップをさらに含む、EEE8~10のいずれか一つに記載の方法。
EEE12.短時間露光画像と長時間露光画像の不一致の程度を評価するステップと、
前記マージするステップにおいて、少なくとも部分的に前記不一致の程度に依存する結合重みを用いて、前記短時間露光画像と前記長時間露光画像の線形結合として前記HDR画像を生成するステップと、を含む、EEE1-11のいずれか一つに記載の方法。
EEE13.空間多重化露光画像センサによりキャプチャされた単一フレームから、前記短時間露光画像及び前記長時間露光画像を取得するステップをさらに含む、EEE1~12のいずれか一つに記載の方法。
EEE14.前記短時間露光画像及び前記長時間露光画像の各々は、複数の色成分から構成されるカラー画像であり、
前記複数の色成分ごとにノイズ除去するステップ、スケーリングするステップ、及びマージするステップを別々に実行して、複数の色成分それぞれについて複数の色固有HDR画像を生成するステップと、
前記複数の色固有のHDR画像をデモザイクして、フルカラーHDR画像を作成するステップと、を含む、EEE1~13のいずれか一つに記載の方法。
EEE15.前記短時間露光画像及び前記長時間露光画像の各々は、複数の色成分から構成されるカラー画像であり、前記色成分は第1の色を含み、
各色成分について、ノイズ除去するステップを実行するステップであって、前記構造情報は前記長時間露光画像の第1の色から取得する、実行するステップと、
各色成分に対してノイズ除去を行うステップを実行した後、各色成分に対して個別にスケーリングするステップ及びマージするステップを実行して、前記複数の色成分についてそれぞれ複数の色固有HDR画像を生成するステップと、
前記複数の色固有HDR画像をデモザイキングして、フルカラーHDR画像を作成するステップと、を含む、EEE1~14のいずれか一つに記載の方法。
EEE16.画像センサから、前記時間露光画像及び前記長時間露光画像を受け取るステップと、
ディスプレイ、非一時的メモリ、及び通信バスからなる群から選択される構成要素にHDR画像を出力するステップと、をさらに含む、EEE1~15のいずれか一つに記載の方法。
EEE17.非一時的メモリに符号化された機械可読命令を含む、高ダイナミックレンジHDR画像を生成するための製品であって、前記機械可読命令は、
プロセッサによって実行されたときに、長時間露光画像から得られた構造情報に少なくとも部分的に基づいて、短時間露光画像をノイズ除去する、ノイズ除去命令と、
プロセッサによって実行されると、前記短時間露光画像及び前記長時間露光画像のうちの少なくとも1つをスケーリングして、前記短時間露光画像及び前記長時間露光画像を共通の放射輝度スケール上に置く、スケーリング命令と、
プロセッサによって実行されると、前記短時間露光画像を前記長時間露光画像とマージしてHDR画像を生成する、マージング命令と、
プロセッサによって実行されると、(a)前記短時間露光画像及び前記長時間露光画像を取り出し、(b)ノイズ除去命令、スケーリング命令、及びマージング命令をこの順序で実行するようにプロセッサを制御する、制御命令と、を含む、高ダイナミックレンジHDR画像を生成するための製品。
EEE18.前記機械可読命令は、前記プロセッサによって実行されると、前記ノイズ除去命令によって呼び出され、前記長時間露光画像をそのガイドとして使用して前記短時間露光画像をノイズ除去する、第1のガイドフィルタをさらに含む、EEE17に記載の製品。
EEE19.プロセッサによって実行されると、前記短時間露光画像のノイズ特性を前記長時間露光画像に混合する混合命令をさらに含み、前記制御命令は、プロセッサによって実行されると、スケーリング命令の前に混合命令を実行するようにプロセッサを制御するように構成される、EEE17または18に記載の製品。
EEE20.機械可読命令は、プロセッサによって実行されると、前記ブレンド命令によって呼び出され、前記短時間露光画像のノイズ特性を、前記短時間露光画像をそのガイドとして使用して前記長時間露光画像にブレンドする、第2のガイドフィルタをさらに含む、EEE19に記載の製品。
EEE21.単一フレームで、短時間露光画像及び長時間露光画像の画像をキャプチャするように構成された空間多重化露光画像センサと、
プロセッサと、
機械可読命令がプロセッサによって実行されると、前記単一フレームからHDR画像を生成するためのEEE17~20のいずれか一つに記載された製品と、を備える、HDRカメラ。
EEE22.前記空間多重化露光画像センサは、10ビット以下のビット深度を有する、EEE21に記載のHDRカメラ。
EEE23.前記空間多重化露光画像センサの各画素は、4平方ミクロン以下の面積を有する、EEE22に記載のHDRカメラ。

Claims (18)

  1. ハイダイナミックレンジ(HDR)画像を生成するための方法であって、
    短時間露光画像をノイズ除去するステップであって、該ノイズ除去するステップは、
    前記短時間露光画像に第1のガイドフィルタを適用するステップであって、前記第1のガイドフィルタは長時間露光画像をそのガイドとして利用する、適用するステップと、
    前記長時間露光画像に第2のガイドフィルタを適用するステップであって、前記第2のガイドフィルタは前記短時間露光画像をそのガイドとして利用する、適用するステップと、を含む、ノイズ除去するステップと、
    前記ノイズ除去するステップの後、前記短時間露光画像及び前記長時間露光画像を共通の放射輝度スケール上に置くために、前記短時間露光画像及び前記長時間露光画像の少なくとも一方をスケーリングするステップと、
    前記スケーリングするステップの後、HDR画像を生成するために、前記短時間露光画像を前記長時間露光画像とマージするステップと、を含む、ハイダイナミックレンジ(HDR)画像を生成するための方法。
  2. 前記ノイズ除去するステップは、前記短時間露光画像の各局所領域に対して、位置感応フィルタが前記長時間露光画像の対応する局所領域の画素値に依存するように、前記短時間露光画像に前記位置感応フィルタを適用するステップを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1のガイドフィルタを適用するステップは、ノイズ除去された前記短時間露光画像内の画素値において、前記短時間露光画像の局所領域内の前記長時間露光画像内の対応する画素値の線形関数として、ノイズ除去された前記短時間露光画像内の画素値を決定するステップを含む、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記第1のガイドフィルタを適用するステップは、ノイズ除去された前記短時間露光画像Sにおけるi番目の画素値を、S’S,i=aSL,i+bとして決定するステップを含み、SL,iは前記長時間露光画像の前記画素値であり、係数a及びbの各々は、前記i番目の画素での前記短時間露光画像の局所領域における画素値に依存する、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記係数a及びbの各々は、位置感応である、請求項4に記載の方法。
  6. 前記第1のガイドフィルタは、ジョイントバイラテラルフィルタとジョイントガイドフィルタとを含むフィルタ群から選択される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記第2のガイドフィルタを適用するステップは、ノイズ除去された前記長時間露光画像における画素値での、前記長時間露光画像の局所領域における、前記短時間露光画像における対応する画素値の線形関数として、ノイズ除去された前記長時間露光画像における画素値を決定するステップを含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記第2のガイドフィルタを適用するステップは、ノイズ除去された前記長時間露光画像Lにおけるi’番目の画素値を、S’L,i=c・SS,i+dとして決定するステップを含み、SS,iは前記短時間露光画像の前記画素値であり、係数c及びdの各々は、前記i’番目の画素での前記長時間露光画像の局所領域における画素値に依存する、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記係数c及びdは、位置感応である、請求項に記載の方法。
  10. 前記第2のガイドフィルタは、ジョイントバイラテラルフィルタとジョイントガイドフィルタとを含むフィルタ群から選択される、請求項1~9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記短時間露光画像のノイズ特性が前記長時間露光画像に混合される程度を調整するために、前記第2のガイドフィルタの空間スケールを調整するステップをさらに含む、請求項1~10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 短時間露光画像と長時間露光画像の不一致の程度を評価するステップと、
    前記マージするステップにおいて、少なくとも部分的に前記不一致の程度に依存する結合重みを用いて、前記短時間露光画像と前記長時間露光画像の線形結合として前記HDR画像を生成するステップと、を含む、請求項1~11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 空間多重化露光画像センサによりキャプチャされた単一フレームから、前記短時間露光画像及び前記長時間露光画像を取得するステップをさらに含む、請求項1~12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記短時間露光画像及び前記長時間露光画像の各々は、複数の色成分から構成されるカラー画像であり、
    前記複数の色成分ごとにノイズ除去するステップ、スケーリングするステップ、及びマージするステップを別々に実行して、複数の色成分それぞれについて複数の色固有HDR画像を生成するステップと、
    前記複数の色固有のHDR画像をデモザイクして、フルカラーHDR画像を作成するステップと、を含む、請求項1~13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記短時間露光画像及び前記長時間露光画像の各々は、複数の色成分から構成されるカラー画像であり、前記色成分は第1の色を含み、
    各色成分について、前記長時間露光画像の第1の色に少なくとも部分的に基づいて、ノイズ除去するステップを実行するステップと、
    各色成分に対してノイズ除去を行うステップを実行した後、各色成分に対して個別にスケーリングするステップ及びマージするステップを実行して、前記複数の色成分についてそれぞれ複数の色固有HDR画像を生成するステップと、
    前記複数の色固有HDR画像をデモザイキングして、フルカラーHDR画像を作成するステップと、を含む、請求項1~14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 画像センサから、前記短時間露光画像及び前記長時間露光画像を受け取るステップと、
    ディスプレイ、非一時的メモリ、及び通信バスからなる群から選択される構成要素にHDR画像を出力するステップと、をさらに含む、請求項1~15のいずれか一項に記載の方法。
  17. プログラムがプロセッサによって実行されるときに、請求項1~16のいずれか一項に記載の方法を実行するために、非一時的メモリに符号化された機械可読命令を含むコンピュータプログラム。
  18. 単一フレームで、短時間露光画像及び長時間露光画像の画像をキャプチャするように構成された空間多重化露光画像センサと、
    請求項17に記載のコンピュータプログラムを実行するためのプロセッサと、を備える、HDRカメラ。
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