JP7253513B2 - buffer - Google Patents
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本開示は、例えば、自動車等の車両の振動を低減する緩衝器に関する。 TECHNICAL FIELD The present disclosure relates to shock absorbers that reduce vibrations in vehicles, such as automobiles.
特許文献1には、ピストンにメイン流路とこのメイン流路と並列にチョーク通路とが設けられた緩衝器が記載されている。チョーク通路は、ピストンに取付けられるねじ部品(ボルト)に形成されている。チョーク通路は、例えば、螺旋状の連通路として形成されている。
緩衝器(ダンパ)のチョーク通路は、軸長が短く、通路長が長いことが好ましい。従来技術の場合、細く長いチョーク通路として螺旋状の連通路をねじ部品に形成するため、成形性、生産性が悪く、製造コストが増大する可能性がある。 The choke passage of the damper preferably has a short axial length and a long passage length. In the case of the prior art, since a helical communicating passage is formed as a long, thin choke passage in the threaded part, moldability and productivity are poor, and there is a possibility that the manufacturing cost will increase.
本発明の一実施形態の目的は、通路長が長く軸長が短い連通路(第1連通路)を安価に形成することができ、製造コストを低減できる緩衝器を提供することにある。 An object of an embodiment of the present invention is to provide a shock absorber in which a communication passage (first communication passage) having a long passage length and a short axial length can be formed at low cost, and manufacturing costs can be reduced.
本発明の一実施形態の緩衝器は、作動流体が封入されるシリンダと、前記シリンダ内を一側室と他側室とに区画するピストンと、前記ピストンに連結されて前記シリンダの外部へ延びるピストンロッドと、前記ピストンの移動によって前記作動流体の流れが生じる流路と、前記流路に設けられ、積層されて第1連通路が形成される常時撓み変形しない複数の板状のディスクを有する流路形成部材と、を備え、前記ディスクは、径方向または周方向に延びる貫通溝または有底溝を有する。 A shock absorber according to one embodiment of the present invention includes a cylinder in which a working fluid is enclosed, a piston that divides the inside of the cylinder into one side chamber and the other side chamber, and a piston rod that is connected to the piston and extends to the outside of the cylinder. a flow path through which the working fluid flows due to movement of the piston; and a flow path having a plurality of plate-shaped discs which are provided in the flow path and are stacked to form a first communication path and which are not always flexurally deformed. and a forming member, the disc having a radially or circumferentially extending through or bottomed groove.
また、本発明の一実施形態の緩衝器は、作動流体が封入されるシリンダと、前記シリンダ内を一側室と他側室とに区画するピストンと、前記ピストンに連結されて前記シリンダの外部へ延びるピストンロッドと、前記ピストンロッドの進入および退出を補償するリザーバと、前記ピストンの移動によって、前記一側室と前記他側室とを連通する第2、第3連通路と、前記第2、第3連通路にそれぞれ設けられる第1、第2バルブと、前記一側室と前記他側室との間、前記一側室と前記リザーバとの間、および/または、前記他側室と前記リザーバとの間に設けられ、積層されて第1連通路が形成される複数の板状のディスクを有する流路形成部材と、を備え、前記複数のディスクは、始点が終点を超える位置まで周方向に延びる渦巻状の貫通溝または有底溝を有する少なくとも1のディスクを含む。 Further, the shock absorber of one embodiment of the present invention includes a cylinder in which a working fluid is sealed, a piston that divides the inside of the cylinder into one side chamber and the other side chamber, and a piston that is connected to the piston and extends to the outside of the cylinder. a piston rod, a reservoir for compensating for entry and exit of the piston rod, second and third communication passages for communicating the one side chamber and the other side chamber by movement of the piston, and the second and third communication passages. First and second valves respectively provided in the passages, and provided between the one side chamber and the other side chamber, between the one side chamber and the reservoir, and/or between the other side chamber and the reservoir. and a flow path forming member having a plurality of plate-like discs laminated to form the first communication path, wherein the plurality of discs are spiral-shaped through-holes extending in the circumferential direction to a position where the starting point exceeds the end point. It includes at least one disc having grooves or bottomed grooves.
また、本発明の一実施形態の緩衝器は、作動流体が封入されるシリンダと、前記シリンダ内を一側室と他側室とに区画するピストンと、前記ピストンに連結されて前記シリンダの外部へ延びるピストンロッドと、前記ピストンの移動によって前記作動流体の流れが生じる流路と、ソレノイドによって開閉動作が調整される減衰力調整バルブと、前記流路に設けられ、周方向に延びる貫通溝を有する第1ディスク、および、前記貫通溝の一側に供給された作動流体が前記一側とは別の位置の他側まで流通するよう前記貫通溝を閉塞する閉塞部と前記貫通溝の他側に対応する位置に設けられる貫通孔または貫通溝とを有し前記第1ディスクに積層される第2ディスクを有する流路形成部材と、を備える。 Further, the shock absorber of one embodiment of the present invention includes a cylinder in which a working fluid is sealed, a piston that divides the inside of the cylinder into one side chamber and the other side chamber, and a piston that is connected to the piston and extends to the outside of the cylinder. a piston rod, a flow path in which the working fluid flows due to movement of the piston, a damping force adjustment valve whose opening and closing operation is adjusted by a solenoid, and a through groove provided in the flow path and extending in the circumferential direction. 1 disc, and a closing portion that closes the through groove so that the working fluid supplied to one side of the through groove flows to the other side of the through groove that is different from the one side, and the other side of the through groove. a passage forming member having a second disk laminated on the first disk and having a through hole or a through groove provided at a position corresponding to the first disk.
本発明の一実施形態によれば、通路長が長く軸長が短い連通路(第1連通路)を安価に形成することができ、製造コストを低減できる。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to one embodiment of the present invention, a communication passage (first communication passage) having a long passage length and a short axial length can be formed at low cost, and manufacturing costs can be reduced.
以下、実施形態による緩衝器を、車両(例えば、4輪自動車)に搭載される油圧緩衝器に適用した場合を例に挙げ、添付図面に従って説明する。なお、添付図面は、設計図に準ずるような正確性をもって描かれた図面である。 Hereinafter, a case where the shock absorber according to the embodiment is applied to a hydraulic shock absorber mounted on a vehicle (for example, a four-wheeled vehicle) will be described as an example with reference to the accompanying drawings. It should be noted that the attached drawings are drawings that have been drawn with such accuracy as conforming to design drawings.
図1ないし図4は、第1の実施形態を示している。図1において、緩衝器1は、例えば、自動車等の車両用の油圧緩衝器である。緩衝器1は、例えば、コイルばねからなる懸架ばね(図示せず)と共に車両用のサスペンション装置を構成する。なお、以下の説明では、緩衝器1の軸方向の一端側を「下端」側とし、軸方向の他端側を「上端」側として説明するが、緩衝器1の軸方向の一端側を「上端」側とし、軸方向の他端側を「下端」側としてもよい。
1 to 4 show a first embodiment. In FIG. 1, a
緩衝器1は、外筒2と、内筒4と、ピストン6と、ピストンロッド11と、流路形成部材22とを含んで構成されている。外筒2は、有底筒状に形成されており、緩衝器1の外殻を構成している。外筒2は、一端側となる下端側がボトムキャップ3を溶接することにより閉塞され、他端側となる上端側は開口している。外筒2の上端部には、例えばかしめ加工により径方向内側に屈曲させてなる複数のかしめ部2Aが設けられている。外筒2の上端側開口は、ロッドガイド9およびロッドシール10により閉塞されている。
The
シリンダとしての内筒4は、外筒2内に同軸に設けられている。内筒4は、外筒2と共に、複筒式のシリンダ装置を構成している。内筒4および外筒2内には、作動流体(作動液)としての油液(作動油)が封入されている。作動液である油液は、オイルに限らず、例えば添加剤を混在させた水等でもよい。内筒4は、下端側がボトムバルブ5の外周側に嵌合して取付けられており、上端側がロッドガイド9により閉塞されている。
An
内筒4は、外筒2との間に環状のリザーバ室Aを形成(画成)している。リザーバ室A内には、作動液体である油液と共にガスが封入されている。このガスは、例えば、大気圧状態の空気であってもよく、また、圧縮された窒素ガスでもよい。リザーバとしてのリザーバ室Aは、ピストンロッド11の進入および退出を補償する。ボトムバルブ5は、内筒4の下端側に位置してボトムキャップ3と内筒4との間に設けられている。
The
ピストン6は、内筒4内に摺動可能に挿入(挿嵌)されている。ピストン6は、内筒4内を2室(即ち、一側室となるボトム側油室Bと他側室となるロッド側油室C)に区画(画成)している。ピストン6には、ボトム側油室Bとロッド側油室Cとの間を連通可能とする複数の油路6A,6Bが形成されている。油路6A,6Bは、ピストン6の移動により、内筒4(シリンダ)内の油室B,Cのうち、一方の室から他方の室に向けて作動液体(油液)が流通するのを許す通路を構成している。即ち、第2連通路としての油路6Aおよび第3連通路としての油路6Bは、ピストン6の移動によって、一側室となるボトム側油室Bと他側室となるロッド側油室Cとを連通する。油路6Aおよび油路6Bは、ピストン6の移動によって作動流体(油液)の流れが生じるメイン流路(第2流路)である。ピストン6の外周側には、内筒4の内周面と摺動するピストンリング6Cが設けられている。
The
ピストン6の上側面には、縮小側(縮み側)の減衰バルブを構成するディスクバルブ7が設けられている。縮小側のディスクバルブ7(以下、圧側ディスクバルブ7という)は、ピストンロッド11の縮小行程(縮み行程)でピストン6が内筒4に沿って下向きに摺動変位するときに、ボトム側油室Bからロッド側油室Cに向けて油路6A内を流通する油液に対し抵抗力を与える。これにより、ピストンロッド11の縮小行程で所定の減衰力を発生させる。即ち、圧側ディスクバルブ7は、内筒4内のピストン6の摺動によって生じる作動流体(油液)の流れを制御して減衰力を発生させる。圧側ディスクバルブ7は、第2連通路としての油路6Aに設けられた第1バルブに相当する。
A
ピストン6の下側面には、伸長側(伸び側)の減衰バルブを構成するディスクバルブ8が設けられている。伸長側のディスクバルブ8(以下、伸側ディスクバルブ8という)は、ピストンロッド11の伸長行程(伸び行程)でピストン6が内筒4に沿って上向きに摺動変位するときに、ロッド側油室Cからボトム側油室Bに向けて油路6B内を流通する油液に対し抵抗力を与える。これにより、ピストンロッド11の伸長行程で所定の減衰力を発生させる。即ち、伸側ディスクバルブ8は、内筒4内のピストン6の摺動によって生じる作動流体(油液)の流れを制御して減衰力を発生させる。伸側ディスクバルブ8は、第3連通路としての油路6Bに設けられた第2バルブに相当する。
A
外筒2と内筒4の上端側(開口端側)は、ロッドガイド9とロッドシール10により閉塞されている。ロッドガイド9は、ピストンロッド11が軸方向に変位するのを摺動可能にガイドするガイド部材である。ロッドガイド9は、例えば金属材料、硬質な樹脂材料等に成形加工、切削加工等を施すことにより所定形状の筒体として形成され、外筒2と内筒4の上端側(開口端側)に嵌合して設けられている。
Upper end sides (open end sides) of the
ロッドシール10は、ロッドガイド9の上面と外筒2のかしめ部2Aとの間に設けられている。ロッドシール10は、芯金として金属性の環状板10Aを有している。環状板10Aには、例えば焼付け等の手段でゴム等の弾性シール材料が一体に成形されている。ロッドシール10は、その内周がピストンロッド11の外周側に摺接することにより、外筒2とピストンロッド11との間を液密、気密に封止(シール)する。
The
ピストンロッド11は、基端側となる下端側が内筒4内に挿入され、先端側となる上端側がロッドガイド9を介して内筒4外へと突出している。即ち、ピストンロッド11は、ピストン6に連結されて内筒4の外部へ延びている。ピストンロッド11の下端側には、ピストン6、圧側ディスクバルブ7、伸側ディスクバルブ8、後述の通路形成ユニット20が取付けられている。このために、ピストンロッド11の下端側には、他の部分よりも小径の小径部11Aが設けられており、小径部11Aの端部には、通路形成ユニット20の固定部材21が螺着される雄ねじ部11Bが設けられている。
The bottom end of the
ところで、特許文献1には、ピストンにメイン流路とこのメイン流路と並列にチョーク通路とが設けられた緩衝器が記載されている。この従来技術によれば、ピストンに取付けられるねじ部品(ボルト)に螺旋状のチョーク通路が形成されている。ここで、所望の減衰力特性を得るためには、その減衰力特性に合わせてチョーク通路の断面積と長さ(通路長)を調整する必要がある。従来技術は、特性の異なるチョーク特性の緩衝器を製造する場合、それぞれの特性ごとに専用の部品(ねじ部品)が必要になる。これにより、チョーク通路が形成される部品(ねじ部品)の種類が多くなり、管理コストが増大する可能性がある。これを避けるために、例えば、組立ラインに専用の加工機を設けることが考えられる。しかし、この場合は、設備投資が大きくなり、製造コストが増大する可能性がある。
By the way,
換言すれば、チョーク通路が形成される部品(ねじ部品)は、従来の緩衝器の構成部品と異なり、組立工程が特殊となることから、組立工程数の増加、製造コストの増加を招く可能性がある。また、従来技術の場合、同一部品の生産数量が限定されるため、仮に数量が増えたとしても、部品自体の製造コストを低減することが難しい。しかも、従来技術の場合、チョーク通路が形成される部品(ねじ部品)を3Dプリンタで形成することを意図しているため、生産性が悪く、この面からも製造コストが増大する。また、チョーク通路が形成される部品(ねじ部品)は、ピストンのシリンダ側面とピストンロッドの外周面との間に収める必要があるため、径方向の寸法が制限され、チョーク通路の長さ(通路長)を長くすることが困難になる。 In other words, the part (threaded part) in which the choke passage is formed requires a special assembly process, unlike the component parts of conventional shock absorbers. There is Moreover, in the case of the conventional technology, since the production quantity of the same part is limited, even if the quantity increases, it is difficult to reduce the manufacturing cost of the part itself. Moreover, in the case of the prior art, the intention is to use a 3D printer to form the parts (threaded parts) in which the choke passages are formed. In addition, the part (threaded part) in which the choke passage is formed must be placed between the cylinder side surface of the piston and the outer peripheral surface of the piston rod. length) becomes difficult to lengthen.
そこで、実施形態では、貫通溝または有底溝を有するディスクを含む複数のディスクを積層することにより、連通路を形成している。これにより、通路長の長い連通路を短い軸長で形成することができる。また、連通路の長さ(通路長)を所望に調整することができ、減衰力の立ち上がり応答性を高めることができる。即ち、緩衝器(ダンパ)の微低速における減衰力の立ち上がり特性の調整は、固定オリフィス(コンスタントオリフィス)による場合は減衰係数が小さく減衰力が不足する可能性があり、バルブ特性による場合は逆に減衰係数が高く乗り心地が低下する可能性がある。これに対して、実施形態では、ディスクの選択(組み合わせ、枚数)により通路長を容易に調整することができる。このため、通路長を所望に調整することにより、ピストン速度が微低速のときの減衰力の立ち上がり特性を向上できる。これにより、応答性の高い減衰力特性を得ることができる。 Therefore, in the embodiment, the communication path is formed by stacking a plurality of discs including discs having through grooves or bottomed grooves. As a result, a communication passage having a long passage length can be formed with a short axial length. In addition, the length of the communication path (passage length) can be adjusted as desired, and the rise responsiveness of the damping force can be enhanced. That is, when adjusting the rise characteristics of the damping force at a very low speed of the buffer (damper), if the fixed orifice (constant orifice) is used, the damping coefficient may be small and the damping force may be insufficient. There is a possibility that the damping coefficient is high and the ride comfort is reduced. In contrast, in the embodiment, the path length can be easily adjusted by selecting (combination, number of) discs. Therefore, by adjusting the passage length as desired, it is possible to improve the rise characteristics of the damping force when the piston speed is very low. As a result, highly responsive damping force characteristics can be obtained.
即ち、実施形態では、絞りを有する連通路(絞り通路)を、同一面上に渦巻状の貫通溝(スリット)または有底溝(凹溝)を有するディスク(ディスクプレート)を1枚または複数枚重ねることにより構成している。このため、連通路(絞り通路)の長さ(通路長)をディスクの枚数で調整することができる。また、ディスクの外径を大きくできる。このため、1枚のディスクで大きな通路長(チョーク長さ)を得ることができる。しかも、同一形状のディスクを重ねることで、部品の種類が増大することを抑制しつつ、多くの減衰力特性(チョーク特性)の設定が可能となる。この結果、減衰力特性のバリエーションに容易に対応することができ、製造コストを低減できる。 That is, in the embodiment, one or a plurality of discs (disc plates) having spiral through grooves (slits) or bottomed grooves (concave grooves) on the same surface are used as communication passages (throttle passages) having throttles. It is composed by stacking. Therefore, the length (passage length) of the communication passage (throttle passage) can be adjusted by the number of discs. Also, the outer diameter of the disk can be increased. Therefore, a large path length (choke length) can be obtained with a single disc. Moreover, by stacking discs of the same shape, it is possible to set many damping force characteristics (choke characteristics) while suppressing an increase in the number of types of parts. As a result, variations in damping force characteristics can be easily accommodated, and manufacturing costs can be reduced.
以下、第1の実施形態による連通路(第1連通路)について詳しく説明する。 The communication path (first communication path) according to the first embodiment will be described in detail below.
前述したように、ピストン6には、第2連通路となる油路6Aおよび第3連通路となる油路6Bが設けられている。油路6Aおよび油路6Bは、一側室となるボトム側油室Bと他側室となるロッド側油室Cとの間を圧側ディスクバルブ7または伸側ディスクバルブ8を介して連通するメイン流路(メイン通路)である。即ち、油路6Aおよび油路6Bは、ピストン6の移動によって作動流体(油液)の流れが生じる流路(第2流路)である。
As described above, the
実施形態では、緩衝器1は、油路6Aおよび油路6Bと並列にボトム側油室Bとロッド側油室Cとの間を連通するサブ通路15を備えている。即ち、サブ通路15は、油路6Aおよび油路6Bと並列に設けられており、油路6Aおよび油路6B(圧側ディスクバルブ7および伸側ディスクバルブ8)を迂回するサブ流路である。サブ通路15も、メイン通路(油路6Aおよび油路6B)と同様に、ピストン6の移動によって作動流体(油液)の流れが生じる流路(第1流路)である。サブ通路15は、ロッド側通路16と、中間通路17と、第1連通路(連通路)としての絞り通路18と、開口通路19とを備えている。絞り通路18は、流路形成部材22(ディスク23,24)によって形成されている。
In the embodiment, the
ロッド側通路16は、縦穴11Cと、この縦穴11Cと連通する横穴11Dとにより構成されている。縦穴11Cは、ピストンロッド11の軸方向に延び、ピストンロッド11の下端面に開口している。横穴11Dは、ピストンロッド11の小径部11Aよりも上側(換言すれば、圧側ディスクバルブ7の上側)に設けられており、ピストンロッド11の径方向に延びている。ロッド側通路16は、中間通路17を介して絞り通路18と接続されている。
The rod-
ピストンロッド11の下端部には、絞り通路18を形成するために、通路形成ユニット20が取付けられている。図4に示すように、通路形成ユニット20は、固定部材21と、流路形成部材22と、収納部材25とを備えている。図3に示すように、通路形成ユニット20は、収納部材25の底部25Bに流路形成部材22(ディスク23,24)を配置した状態で固定部材21を収納部材25に螺着することにより、一体的に組み立てることができる。即ち、通路形成ユニット20は、組立体として構成することができ、予め組み立てた通路形成ユニット20をピストンロッド11の雄ねじ部11Bに取付けることができる。
A
固定部材21は、流路形成部材22(ディスク23,24)を収納部材25と共にピストンロッド11に取付けるためのナット部材である。固定部材21は、段付き円筒状に形成されており、内径側に位置する内側筒部21Aと外側に位置する外側筒部21Bとを備えている。内側筒部21Aの内周側には、ピストンロッド11の雄ねじ部11Bに螺合する雌ねじ部21Cが設けられている。外側筒部21Bの外周側には、収納部材25の雌ねじ部25Cと螺合する雄ねじ部21Dが設けられている。固定部材21の内径側には、雌ねじ部21Cよりも流路形成部材22(ディスク23,24)側に位置して内径の大きい大径孔部21Eが設けられている。大径孔部21E内は、ロッド側通路16と絞り通路18とを接続する中間通路17となっている。
The fixing
流路形成部材22は、サブ通路15に設けられている。即ち、流路形成部材22は、一側室となるボトム側油室Bと他側室となるロッド側油室Cとの間に設けられている。流路形成部材22は、上下方向(軸方向)に積層されて第1連通路となる絞り通路18が形成される複数の板状のディスク23,24を有している。具体的には、流路形成部材22は、2枚の円板状のディスク23,24により構成されている。この場合、流路形成部材22は、導入ディスク23と、通路ディスク24とを有している。ディスク23,24は、常時撓み変形しない。即ち、流路形成部材22のディスク23,24は、開閉バルブのような油液の流通に伴って撓み変形するディスクバルブとは相違する。流路形成部材22、即ち、導入ディスク23および通路ディスク24は、固定部材21の下端と収納部材25の底部25Bとの間に挟持される。
The flow
導入ディスク23は、径方向に延びる貫通溝23Bを有している。具体的には、導入ディスク23は、中央部に設けられた貫通孔となる中心孔23Aと、中心孔23Aから径方向に延びるスリット状の貫通溝23Bと、通路ディスク24の貫通溝24Aを塞ぐ閉塞部23Cとを有している。一方、通路ディスク24は、周方向に延びる貫通溝24Aを有している。具体的には、通路ディスク24は、導入ディスク23の貫通溝23Bの端部(即ち、中心孔23Aとは反対側の端部)に対応する位置から周方向に渦巻状に延びるスリット状の貫通溝24Aを有している。
The lead-in
通路ディスク24の貫通溝24Aは、周方向に延びつつ漸次拡径または縮径する渦巻状に形成されている。即ち、貫通溝24Aは、同一平面上を周回(中心からの距離を変化させながら連続して旋回)して伸びる渦巻状に形成されている。この場合、貫通溝24Aは、図4に示すように、通路ディスク24の最も径方向内側に位置する内径側端部24Bから最も径方向外側に位置する外径側端部24Cまで、2周、即ち、720°周方向(時計方向)に延びている。導入ディスク23および通路ディスク24は、ケースとなる収納部材25の底部25Bに固定部材21により押し当てられている。この状態で、通路ディスク24の貫通溝24Aは、導入ディスク23の閉塞部23Cと収納部材25の底部25Bとにより軸方向に塞がれる。これにより、通路ディスク24の貫通溝24Aは、絞り通路18を形成している。
The through
ここで、図3に矢印で示すように、導入ディスク23の中心孔23Aおよび貫通溝23Bは、中間通路17に供給された油液(作動油)を通路ディスク24の貫通溝24Aの上流側(一側)となる内径側端部24Bに導く導入通路となっている。導入ディスク23の閉塞部23Cは、通路ディスク24の貫通溝24Aの内径側端部24Bに供給された油液が貫通溝24Aの下流側(一側とは別の位置の他側)となる外径側端部24Cまで周方向に流通するように通路ディスク24の貫通溝24Aを塞いでいる。収納部材25の底部25Bも、通路ディスク24の貫通溝24Aの内径側端部24Bに供給された油液が貫通溝24Aの外径側端部24Cまで周方向に流通するように通路ディスク24の貫通溝24Aを塞いでいる。即ち、導入ディスク23の閉塞部23Cおよび収納部材25の底部25Bは、通路ディスク24の貫通溝24Aを貫通方向(上下方向)の両側から塞いでいる。これにより、貫通溝24A内の油液は、ピストン6の移動に伴って貫通溝24A内を時計方向または反時計方向に流通することが可能となっている。
Here, as indicated by arrows in FIG. It is an introduction passage that leads to the inner diameter
なお、導入ディスク23の外周面および通路ディスク24の外周面には、他の部分よりも径方向外側に突出した位置決め凸部23D,24Dが設けられている。導入ディスク23の位置決め凸部23Dは、例えば、径方向に延びる貫通溝23Bと対応する位置(周方向の位相が一致する位置)に設けられている。通路ディスク24の位置決め凸部24Dは、例えば、貫通溝24Aの端部(内径側端部24B、外径側端部24C)と対応する位置(周方向の位相が一致する位置)に設けられている。位置決め凸部23D,24Dは、収納部材25の筒部25Aの内周面に設けられた縦溝状の位置決め凹部25Dに係合する。これにより、導入ディスク23および通路ディスク24の周方向の位置決めがされ、かつ、周方向の変位(回転)が阻止される。
収納部材25は、有底筒状のケースとして形成されている。収納部材25は、円筒状の筒部25Aと、筒部25Aの一端側(下端側)の開口を塞ぐ底部25Bとを備えている。筒部25Aの内側には、固定部材21の雄ねじ部21Dが螺合する雌ねじ部25Cが設けられている。また、筒部25Aの内側には、他の部分よりも径方向外方に凹んだ位置決め凹部25Dが形成されている。位置決め凹部25Dは、筒部25Aの軸方向に延びる縦溝状に形成されている。位置決め凹部25Dは、例えば、底部25Bに形成された貫通孔25Eと対応する位置(周方向の位相が一致する位置)に設けられている。位置決め凹部25Dには、通路ディスク24の位置決め凸部23Dおよび導入ディスク23の位置決め凸部23Dが係合される。収納部材25の底部25Bには、通路ディスク24の貫通溝24Aの外径側端部24Cと対応する位置に、貫通孔25Eが設けられている。貫通孔25Eは、ボトム側油室Bに開口する開口通路19となっている。即ち、貫通孔25Eは、絞り通路18とボトム側油室Bとを接続している。
The
収納部材25の筒部25A内には、通路ディスク24および導入ディスク23が収納される。この状態で、収納部材25の筒部25A内には、固定部材21が螺合により結合固定される。これにより、通路ディスク24および導入ディスク23は、収納部材25の底部25Bと固定部材21の端面とにより挟持される。収納部材25と流路形成部材22(ディスク23,24)と固定部材21とを備えた通路形成ユニット20は、ピストンロッド11に組み付ける前に組み立てることができる。通路形成ユニット20は、固定部材21の雌ねじ部21Cをピストンロッド11の雄ねじ部11Bに螺合することにより、ピストンロッド11に取付けられる。
The
ピストンロッド11の伸長行程では、ロッド側油室Cからの油液が、ロッド側通路16内、固定部材21の大径孔部21E内、導入ディスク23の中心孔23Aおよび貫通溝23B、通路ディスク24の貫通溝24Aの内径側端部24B、渦巻状の貫通溝24A内を通り、貫通溝24Aの外径側端部24C、収納部材25の貫通孔25Eを通じてボトム側油室Bに流れる。これに対して、ピストンロッド11の縮小行程では、ボトム側油室Bからの油液が収納部材25の貫通孔25E、通路ディスク24の貫通溝24Aの外径側端部24C、渦巻状の貫通溝24A内を通り、貫通溝24Aの内径側端部24B、導入ディスク23の貫通溝23Bおよび中心孔23A、固定部材21の大径孔部21E内、ロッド側通路16内を通じてロッド側油室Cに流れる。
In the extension stroke of the
第1の実施形態では、収納部材25内に流路形成部材22が設けられており、収納部材25は、固定部材21を介してピストンロッド11に接続されている。これにより、流路形成部材22は、ピストン6の一側室となるボトム側油室Bに設けられている。そして、流路形成部材22は、始点が終点を超える位置まで周方向に延びる(即ち、360°を超えて延びる)渦巻状の貫通溝24Aを有する通路ディスク24を含んで構成されている。即ち、流路形成部材22の複数のディスク23,24は、少なくとも通路ディスク24を含んで構成されている。なお、周方向に延びる貫通溝24Aは、同一平面上を周方向に延びていればよく、360°を超えてもよいし、360°以内(例えば、90°、180°等)であってもよい。貫通溝24Aの周方向の長さ(通路長)は、所望の減衰力特性が得られるように調整することができる。
In the first embodiment, the
通路ディスク24は、周方向に延びる貫通溝24Aを有する第1のディスクに対応する。導入ディスク23は、第1ディスクに積層される第2ディスクに対応する。ここで、図3に示した矢印とは逆方向に作動流体が流通する場合、即ち、通路ディスク24の貫通溝24Aの外径側端部24Cが上流側(一側)となり内径側端部24Bが下流側(他側)となる縮小行程の場合を考える。この場合、導入ディスク23は、通路ディスク24の貫通溝24Aの一側(外径側端部24C)に供給された作動流体が一側とは別の位置の他側(内径側端部24B)まで流通するよう貫通溝24Aを閉塞する閉塞部23Cと、この貫通溝24Aの他側(内径側端部24B)に対応する位置に設けられる貫通溝23Bとを有している。
第1の実施形態による緩衝器1は、上述の如き構成を有するもので、次に、その作動について説明する。
The
緩衝器1は、例えば、ピストンロッド11の先端側(上端側)が車両(自動車)の車体側に取付けられ、外筒2の基端側(下端側)となるボトムキャップ3側が車両の車輪側(車軸側)に取付けられる。これにより、車両の走行時に振動が発生したときに、ピストンロッド11を伸長、縮小させつつ、ピストン6のディスクバルブ7,8等によって減衰力を発生させ、このときの振動を減衰する。
The
即ち、ピストンロッド11が縮小行程にある場合には、ロッド側油室Cよりもボトム側油室B内が高圧状態になる。そして、ボトム側油室B内の油液(圧油)は、ピストン6の油路6Aと並列に設けられたサブ通路15の絞り通路18を介してロッド側油室C内へと流通し、減衰力を発生する。また、ボトム側油室B内の油液は、ピストン6の油路6A、圧側ディスクバルブ7を介してロッド側油室C内へと流通し、減衰力を発生する。このとき、内筒4内へのピストンロッド11の進入体積分に相当する分量の油液が、ボトム側油室Bからボトムバルブ5を介してリザーバ室A内へと流入する。これにより、リザーバ室A内では、内部に封入されたガスが圧縮され、ピストンロッド11の進入体積分が吸収される。
That is, when the
一方、ピストンロッド11が伸長行程にある場合には、ボトム側油室Bよりもロッド側油室C内が高圧状態となる。そして、ロッド側油室C内の油液(圧油)は、ピストン6の油路6Bと並列に設けられたサブ通路15の絞り通路18を介してボトム側油室B内へと流通し、減衰力が発生する。また、ロッド側油室C内の油液は、ピストン6の油路6B、伸側ディスクバルブ8を介してボトム側油室B内へと流通し、減衰力が発生する。このとき、内筒4から進出(退出)したピストンロッド11の進出体積分(退出体積分)に相当する分量の油液が、リザーバ室A内からボトムバルブ5を介してボトム側油室B内に流入する。
On the other hand, when the
図5は、ダンパ(緩衝器)の微低速時の減衰力特性を示している。図5中、実線27は、流路形成部材22(ディスク23,24)による絞り通路18を備えた実施形態の緩衝器1の減衰力特性を示している。破線28は、絞り通路18を備えていない(通常のコンスタントオリフィスを有する)比較例の緩衝器の減衰力特性を示している。実施形態では、比較例(通常のコンスタントオリフィス)に対して流路長さを大きくとることで、微低速でのレイノルズ数を低減し、流路の摩擦損失を増大することができる。これにより、比較例(通常のコンスタントオリフィス)に対して微低速時の減衰力の立ち上りを増加することができる。この結果、減衰力の立ち上り応答性を高くすることができ、操縦安定性を向上できる。
FIG. 5 shows damping force characteristics of a damper (buffer) at a very low speed. In FIG. 5, a
以上のように、第1の実施形態では、流路形成部材22は、径方向に延びる貫通溝23Bを有する導入ディスク23と、周方向に延びる貫通溝24Aを有する通路ディスク24とを積層することにより構成されている。即ち、流路形成部材22は、始点が終点を超える位置まで周方向に延びる渦巻状の貫通溝24Aを有する通路ディスク24を含む複数のディスク23,24を積層することにより構成されている。換言すれば、流路形成部材22は、周方向に延びる貫通溝24Aを有する第1ディスクとしての通路ディスク24、および、閉塞部23Cと貫通溝23Bとを有する第2ディスクとしての導入ディスク23を有している。
As described above, in the first embodiment, the flow
このため、貫通溝24A,23Bを有するディスク23,24を積層するといった簡素な構成で、通路長が長く軸長が短い第1連通路としての絞り通路18を形成できる。これにより、通路長が長く軸長が短い絞り通路18を安価に形成することができ、緩衝器1の製造コストを低減できる。即ち、チョーク通路となる絞り通路18をディスク23,24で構成するため、製造コストを低減できる。この場合、絞り通路18を構成する部品を従来の構成部品と同様にできる。このため、組立工程は、従来の工法、従来の組立ラインを利用できる。即ち、特殊な工程を必要とせず、製造コストの増加を最小に抑えることができる。
Therefore, it is possible to form the
しかも、ディスク23,24の外径は、ピストン6の外径と同等程度まで大きくできるため、絞り通路18の長さ(通路長)を長くできる。そして、通路ディスク24の貫通溝24Aの周方向の長さ(通路長)を調整することにより、所望の減衰力特性を得ることができる。さらに、後述する第2の実施形態のように、通路ディスク24の枚数を増やすこともできる。即ち、通路ディスク24の枚数を調整することにより、絞り通路18の長さ(通路長)を調整(変更)することもできる。このため、減衰力特性を所望に設定すること(例えば、減衰力の立ち上がり特性を所望に設定すること)を容易に行うことができ、この面からも製造コストを低減できる。即ち、外径の大きなディスク23,24を用いることで、基本長(軸長)の増加を抑え、少ない枚数で大きな絞り特性を得ることができる。このため、少ない部品の種類で多くの減衰力特性に合わせた絞り特性が調整可能である。
Moreover, since the outer diameters of the
第1の実施形態では、流路形成部材22は、収納部材25内に設けられており、収納部材25は、ピストンロッド11に接続されている。このため、流路形成部材22を収納部材25と共にピストンロッド11に容易に組み付けることができる。しかも、流路形成部材22は、ピストンロッド11のうちピストン6よりも下端側となるボトム側油室B内(一側室側)に設けられている。このため、流路形成部材22をボトム側油室B内に配置することも容易に行うことができる。
In the first embodiment, the flow
次に、図6ないし図8は、第2の実施形態を示している。第2の実施形態の特徴は、ディスクの枚数を増やしたことにある。なお、第2の実施形態では、上述した第1の実施形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。 Next, FIGS. 6 to 8 show a second embodiment. A feature of the second embodiment is that the number of discs is increased. In addition, in 2nd Embodiment, the same code|symbol shall be attached|subjected to the component same as 1st Embodiment mentioned above, and the description shall be abbreviate|omitted.
第1の実施形態では、流路形成部材22は、1枚の導入ディスク23と、1枚の通路ディスク24とを有している。即ち、第1の実施形態の流路形成部材22は、合計2枚のディスク23,24により構成されている。これに対して、第2の実施形態では、流路形成部材31は、1枚の導入ディスク23と、5枚の通路ディスク24と、4枚の中間ディスク32,33とを有している。即ち、第2の実施形態の流路形成部材31は、合計10枚のディスク23,24,32,33により構成されている。これに合せて、収納部材34は、筒部35の軸方向寸法が第1の実施形態の筒部25Aの軸方向寸法よりも長くなっている。
In the first embodiment, the flow
流路形成部材31は、固定部材21側から順に、導入ディスク23、最も他端側(上端側)の通路ディスク24、第1中間ディスク32、最も上端側の通路ディスク24とは表裏が反対の通路ディスク24、第2中間ディスク33、通路ディスク24、第1中間ディスク32、表裏が反対の通路ディスク24、第2中間ディスク33、および、通路ディスク24を積層することにより構成されている。第1中間ディスク32は、通路ディスク24の貫通溝24Aの外径側端部24Cと対応する位置に貫通孔32Aが設けられている。第2中間ディスク33は、通路ディスク24の貫通溝24Aの内径側端部24Bと対応する位置に貫通孔33Aが設けられている。第1中間ディスク32および第2中間ディスク33は、貫通孔32A,33Aから外れた部分が、通路ディスク24の貫通溝24Aを閉塞する閉塞部32B,33Bとなっている。
The flow
第1中間ディスク32の外周面には、貫通孔32Aと周方向の位相が一致する位置に他の部分よりも径方向外側に突出した位置決め凸部32Cが設けられている。第2中間ディスク33の外周面にも、貫通孔33Aと周方向の位相が一致する位置に他の部分よりも径方向外側に突出した位置決め凸部33Cが設けられている。導入ディスク23の位置決め凸部23D、通路ディスク24の位置決め凸部24D、第1中間ディスク32の位置決め凸部32Cおよび第2中間ディスク33の位置決め凸部33Cは、いずれも、収納部材34の位置決め凹部25Dに係合する。位置決め凹部25Dは、筒部35の内周面で底部25Bの貫通孔25Eと周方向の位相が一致する位置に縦溝状に設けられている。これにより、各ディスク23,24,32,33の周方向の位置決めがされ、かつ、周方向の変位(回転)が阻止される。
The outer peripheral surface of the first
第2の実施形態では、通路ディスク24の表裏を反転させて積層することにより、積層枚数に応じて絞り通路18の長さを任意に調整することができる。この場合、通路ディスク24は、表裏を反転させて積層している。このため、絞り通路18は、同一方向に回転しつつ、径方向の内側から外側に半径を変えながら、または、外側から内側に半径を変えながら延びている。これにより、絞り通路18は、必要な流路長を得ることができる。また、絞り通路18は、いずれの通路ディスク24でも油液(作動流体)が同方向に流通する。即ち、油液は、伸長または縮小に応じて時計方向または反時計方向に流通する。このため、流路の方向が変わることで生じる余計な圧力損失を抑制することができる。また、少ない部品種類で任意の流路長を設定することができる。
In the second embodiment, by stacking the
即ち、第2の実施形態も、第1の実施形態と同様に、絞り通路18を通路ディスク24で構成することができる。この場合、所望の減衰力特性に応じて通路ディスク24の枚数を調節することにより、絞り通路18を必要な通路長に調整することができる。しかも、低減推力特性に対しては、前述の第1の実施形態のように、通路ディスク24を1枚とすることもできる。即ち、絞り通路18の通路長の調節は、通路ディスク24の枚数を変えることで容易に行うことができる。そして、通路長を調整することにより、微低速時の減衰力の立ち上がりを向上し、応答性の高い減衰力特性を得ることができる。この場合、通路ディスク24は、交互に表裏を変えて積み重ねられている。このため、図7に矢印で示すように、径方向の内側から外側への流れと外側から内側への流れを繰り返す。これにより、流路長さを確保できる。
That is, in the second embodiment as well, the
第2の実施形態は、上述の如きディスク23,24,32,33により絞り通路18を形成したもので、その基本的作用については、上述した第1の実施形態によるものと格別差異はない。
In the second embodiment, the
特に、第2の実施形態では、流路形成部材31は、第1ディスクとしての通路ディスク24と、第2ディスクとしての第1中間ディスク32と、第3ディスクとしての通路ディスク24と、第4ディスクとしての第2中間ディスク33とを備えている。第1ディスクとしての通路ディスク24は、周方向に渦巻状に延びる貫通溝24Aを有している。第1中間ディスク32は、通路ディスク24の貫通溝24Aの一側端(例えば、内径側端部24B)に供給された作動流体が貫通溝24Aの他側端(例えば、外径側端部24C)まで流通するよう貫通溝24Aを閉塞する閉塞部32B、および、貫通溝24Aの他側端に対応する位置に設けられる貫通孔32Aを有している。
In particular, in the second embodiment, the
第3ディスクとしての通路ディスク24は、第1ディスクとしての通路ディスク24の表裏を反転させている。第2中間ディスク33は、通路ディスク24の貫通溝24Aの他側端(例えば、外径側端部24C)に供給された作動流体が貫通溝24Aの一側端(例えば、内径側端部24B)まで流通するよう貫通溝24Aを閉塞する閉塞部33B、および、貫通溝24Aの一側端に対応する位置に設けられる貫通孔33Aを有している。このため、第1ないし第4ディスク24,32,33を積層するといった簡素な構成で、通路長が長く軸長が短い絞り通路18を形成できる。
The
次に、図9ないし図11は、第3の実施形態を示している。第3の実施形態の特徴は、ピストンに流路形成部材を内蔵したことにある。なお、第3の実施形態では、上述した第1の実施形態および第2の実施形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。 9 to 11 show a third embodiment. A feature of the third embodiment resides in that a channel forming member is incorporated in the piston. In addition, in 3rd Embodiment, the same code|symbol shall be attached|subjected to the component same as 1st Embodiment and 2nd Embodiment mentioned above, and the description shall be abbreviate|omitted.
ピストン41は、第1部材としての有底筒状の筒部材42(圧側ピストンボディ)と、第2部材としての円板状の蓋部材44(伸側ピストンボディ)とを有している。そして、流路形成部材48は、筒部材42と蓋部材44との間に設けられている。換言すれば、ピストン41の筒部材42および蓋部材44は、流路形成部材48を収納する収納部材に相当する。筒部材42の底部43および蓋部材44には、中央に位置してピストンロッド11の小径部11Aが挿通される挿通孔43D,44Dが設けられている。また、筒部材42の底部43および蓋部材44には、挿通孔43D,44Dよりも径方向の外側に位置して軸方向(上下方向)に貫通する複数の油路孔43A,43B,44A,44Bが設けられている。筒部材42の油路孔43Aおよび蓋部材44の油路孔44Aは、ディスク49,50,51の油路孔49A,50A,51Aと共に、第2連通路としての油路6Aを構成している。
The
また、筒部材42の油路孔43Bおよび蓋部材44の油路孔44Bは、ディスク49,50,51の油路孔49A,50A,51Aと共に、第3連通路としての油路6Bを構成している。図10に示すように、筒部材42の油路孔43A,43Bおよび蓋部材44の油路孔44A,44Bのうちの少なくとも一組の油路孔43B,44Bの間には、これら油路孔43B,44B同士を接続(連結)する円筒状の位置合わせピン45が設けられている。位置合わせピン45は、後述のディスク49,50,51の油路孔49A,50A,51Aに嵌合しており、これらディスク49,50,51と筒部材42と蓋部材44の位置決めを行う。位置合わせピン45は、内側が流路となった中空のスプリングピンであり、油路孔43B,44Bと共に油路6Bを構成している。
Further, the
筒部材42の底部43および蓋部材44には、油路孔43A,43B,44A,44Bの径方向外側に位置して軸方向に貫通する導入孔43C,44Cが設けられている。筒部材42の導入孔43Cは、流路形成部材48とロッド側油室Cとを連通する。蓋部材44の導入孔44Cは、流路形成部材48とボトム側油室Bとを連通する。ピストン41は、筒部材42と蓋部材44との間に位置合わせピン45と共に流路形成部材48(ディスク49,50,51)を挟持(収納)した状態で、圧側ディスクバルブ7、伸側ディスクバルブ8、スペーサ46と共にピストンロッド11の小径部11Aにナット47により取付けられる。ピストン41の外周側には、内筒4の内周面と摺動するピストンリング41Aが設けられている。
The
流路形成部材48は、複数の通路ディスク49と複数の閉塞ディスク50,51とを有している。図11に(A)から順番に示すように、流路形成部材48は、筒部材42の底部43側から順に、最も他端側(上端側)の第1閉塞ディスク50、最も他端側(上端側)の通路ディスク49、最も他端側(上端側)の第2閉塞ディスク51、最も上端側の通路ディスク49とは表裏が反対の通路ディスク49、最も他端側(上端側)の第1閉塞ディスク50を180°回転させた第1閉塞ディスク50、最も上端側の通路ディスク49を180°回転させた通路ディスク49、最も他端側(上端側)の第2閉塞ディスク51を180°回転させた第2閉塞ディスク51、最も上端側の通路ディスク49とは表裏が反対で180°回転させた通路ディスク49、第1閉塞ディスク50、・・・を積層することにより構成されている。
The
通路ディスク49には、中央に位置してピストンロッド11の小径部11Aが挿通される挿通孔49Eが設けられている。また、通路ディスク49には、挿通孔49Eの径方向外側に位置して油路6Aまたは油路6Bを構成する油路孔49Aが設けられている。また、通路ディスク49には、油路孔49Aの外径側に位置して周方向に延びるスリット状の貫通溝49Bが設けられている。通路ディスク49の貫通溝49Bは、同一平面上を周回して伸びる渦巻状に形成されている。この場合、貫通溝49Bは、図11に示すように、通路ディスク49の最も径方向内側に位置する内径側端部49Cから最も径方向外側に位置する外径側端部49Dまで、1周と3/4、即ち、630°周方向に延びている。
The
第1閉塞ディスク50には、ピストンロッド11の小径部11Aが挿通される挿通孔50Dと、油路6Aまたは油路6Bを構成する油路孔50Aが設けられている。第1閉塞ディスク50には、通路ディスク49の貫通溝49Bの外径側端部49Dと対応する位置に貫通孔50Bが設けられている。第2閉塞ディスク51には、ピストンロッド11の小径部11Aが挿通される挿通孔51Dと、油路6Aまたは油路6Bを構成する油路孔51Aが設けられている。第2閉塞ディスク51には、通路ディスク49の貫通溝49Bの内径側端部49Cと対応する位置に貫通孔51Bが設けられている。第1閉塞ディスク50および第2閉塞ディスク51は、挿通孔50D,51D、油路孔50A,51Aおよび貫通孔50B,51Bから外れた部分が、通路ディスク49の貫通溝49Bを閉塞する閉塞部50C,51Cとなっている。
The
第3の実施形態では、3種類のディスク49,50,51の表裏を反転させておよび/または回転させて積層することにより、絞り通路18を構成している。しかも、絞り通路18を形成する流路形成部材48(ディスク49,50,51)は、ピストン41の内側に配置している。このため、基本長を拡大せずに絞り通路18の長さを確保できる。即ち、絞り通路18は、周方向に延びる渦巻状の貫通溝49Bを有する通路ディスク49を積層することにより構成している。このため、通路ディスク49の枚数を変更することで、絞り通路18の長さを調整することができる。さらに、通路ディスク49のうち貫通溝49Bよりも内径側には、圧側ディスクバルブ7に連通する油路6Aを構成する油路孔49A、および、伸側ディスクバルブ8に連通する油路6Bを構成する油路孔49Aが設けられている。これにより、メイン通路(メイン流路)となる油路6A、6Bとサブ通路(サブ流路)となる絞り通路18との両方を通路ディスク49に設けることができる。
In the third embodiment, the
第3の実施形態は、上述の如きディスク49,50,51により絞り通路18を形成したもので、その基本的作用については、上述した第1の実施形態および第2の実施形態によるものと格別差異はない。
In the third embodiment, the
即ち、第3の実施形態によれば、流路形成部材48は、第1ディスクとしての通路ディスク49と、第2ディスクとしての第1閉塞ディスク50と、第3ディスクとしての通路ディスク49と、第4ディスクとしての第2閉塞ディスク51とを備えている。第1ディスクとしての通路ディスク49は、周方向に渦巻状に延びる貫通溝49Bを有している。第1閉塞ディスク50は、通路ディスク49の貫通溝49Bの一側端(例えば、内径側端部49C)に供給された作動流体が貫通溝49Bの他側端(例えば、外径側端部49D)まで流通するよう貫通溝49Bを閉塞する閉塞部50C、および、貫通溝49Bの他側端に対応する位置に設けられる貫通孔50Bを有している。
That is, according to the third embodiment, the flow
第3ディスクとしての通路ディスク49は、第1ディスクとしての通路ディスク49の表裏を反転させている。第2閉塞ディスク51は、通路ディスク49の貫通溝49Bの他側端(例えば、外径側端部49D)に供給された作動流体が貫通溝49Bの一側端(例えば、内径側端部49C)まで流通するよう貫通溝49Bを閉塞する閉塞部51C、および、貫通溝49Bの一側端に対応する位置に設けられる貫通孔51Bを有している。このため、第1ないし第4ディスク49,50,51を積層するといった簡素な構成で、通路長が長く軸長が短い絞り通路18を形成できる。
The
また、第3の実施形態によれば、流路形成部材48(ディスク49,50,51)は、ピストン41の第1部材としての筒部材42と第2部材としての蓋部材44との間に設けられている。このため、流路形成部材48(ディスク49,50,51)をピストン41に内蔵する(流路形成部材48とピストン41とを一体的に設ける)ことができ、軸方向寸法の増大を抑制しつつ絞り通路18の長さを確保できる。
Further, according to the third embodiment, the flow path forming member 48 (
次に、図12および図13は、第4の実施形態を示している。第4の実施形態の特徴は、流路形成部材をピストンの他側室側(ロッド側油室内)に配置すると共に収納部材を省略したことにある。なお、第4の実施形態では、上述した第1の実施形態ないし第3の実施形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。 Next, FIGS. 12 and 13 show a fourth embodiment. The feature of the fourth embodiment resides in that the passage forming member is disposed on the other side chamber side of the piston (rod side oil chamber) and the housing member is omitted. In addition, in the fourth embodiment, the same reference numerals are given to the same components as in the above-described first to third embodiments, and the description thereof will be omitted.
第4の実施形態では、流路形成部材66は、ピストン6の他側室側、即ち、ロッド側油室C内に設けられている。この場合、流路形成部材66は、ピストンロッド11の小径部11Aの基端側(上端側)に配置されている。流路形成部材66は、圧側ディスクバルブ7、ピストン6、伸側ディスクバルブ8、スペーサ46,62と共に、ピストンロッド11の小径部11Aにナット47により取付けられる。流路形成部材66は、ピストンロッド11の段差部となる肩部61とピストン6の上面側の圧側ディスクバルブ7との間で一対のスペーサ62,62により挟持されている。ピストンロッド11の小径部11Aには、軸方向に延びる平坦部63が設けられている。平坦部63は、流路形成部材66(ディスク67,68,69,70)の位置決めを行うと共に、流路形成部材66の絞り通路18とボトム側油室Bとの間を接続するロッド側通路64を構成している。ロッド側通路64は、絞り通路18と共に、油路6A,6Bと並列に設けられるサブ通路65を構成している。
In the fourth embodiment, the
流路形成部材66は、複数の通路ディスク67と複数の閉塞ディスク68,69と導入ディスク70とを有している。図13に(A)から順番に示すように、流路形成部材66は、ピストンロッド11の肩部61のスペーサ62側から順に、第1閉塞ディスク68、最も他端側(上端側)の通路ディスク67、第2閉塞ディスク69、最も上端側の通路ディスク67とは表裏が反対の通路ディスク67、第1閉塞ディスク68、通路ディスク67、導入ディスク70を積層することにより構成されている。
The
通路ディスク67には、中央に位置してピストンロッド11の小径部11Aが挿通される挿通孔67Aが設けられている。挿通孔67Aは、ピストンロッド11(小径部11A)の平坦部63に対応して断面がD字状に形成されている。また、通路ディスク67には、挿通孔67Aの外径側に位置して周方向に延びるスリット状の貫通溝67Bが設けられている。通路ディスク67の貫通溝67Bは、第1の実施形態の貫通溝24Aと同様に、最も径方向内側に位置する内径側端部67Cから最も径方向外側に位置する外径側端部67Dまで、2周、即ち、720°周方向に渦巻状に延びている。
The
第1閉塞ディスク68には、ピストンロッド11の小径部11Aが挿通される断面D字状の挿通孔68Aが設けられている。第1閉塞ディスク68には、通路ディスク67の貫通溝67Bの外径側端部67Dと対応する位置に貫通孔68Bが設けられている。第2閉塞ディスク69には、ピストンロッド11の小径部11Aが挿通される断面D字状の挿通孔69Aが設けられている。第2閉塞ディスク69には、通路ディスク67の貫通溝67Bの内径側端部67Cと対応する位置に貫通孔69Bが設けられている。導入ディスク70には、ピストンロッド11の小径部11Aが挿通される断面D字状の挿通孔70Aが設けられている。導入ディスク70には、挿通孔70Aから通路ディスク67の貫通溝67Bの内径側端部67Cと対応する位置まで径方向に延びる貫通溝70Bが設けられている。第1閉塞ディスク68および第2閉塞ディスク69は、挿通孔68A,69Aおよび貫通孔68B,69Bから外れた部分が、通路ディスク67の貫通溝67Bを閉塞する閉塞部68C,69Cとなっている。導入ディスク70は、挿通孔70Aおよび貫通溝70Bから外れた部分が、通路ディスク67の貫通溝67Bを閉塞する閉塞部70Cとなっている。
The
流路形成部材66の周方向の位置決め、即ち、各ディスク67,68,69,70の回転方向の位置決めは、各ディスク67,68,69,70に設けられたD字状の挿通孔67A,68A,69A,70Aにより行われる。即ち、挿通孔67A,68A,69A,70Aの直線部とピストンロッド11(小径部11A)の平坦部63との接触により、各ディスク67,68,69,70の位置決めがされ、かつ、周方向の変位(回転)が阻止される。また、ピストンロッド11(小径部11A)の平坦部63は、圧側ディスクバルブ7の内面、ピストン6の内面、伸側ディスクバルブ8の内面、スペーサ46の内面およびナット47の内面との間でロッド側通路64を構成している。ロッド側通路64は、導入ディスク70の貫通溝70Bとボトム側油室Bとの間を接続する。また、図12に示すように、第1閉塞ディスク68(最も上端側の第1閉塞ディスク68を除く)の厚さと第2閉塞ディスク69の厚さは、通路ディスク67の厚さおよび導入ディスク70の厚さよりも薄くなっている。なお、最も上端側の第1閉塞ディスク68の厚さと他の第1閉塞ディスク68の厚さを同じにし、部品の共通化を図ってもよい(同一部品としてもよい)。
Positioning of the flow
第4の実施形態は、上述の如きディスク67,68,69,70により絞り通路18を形成したもので、その基本的作用については、上述した第1の実施形態ないし第3の実施形態によるものと格別差異はない。
In the fourth embodiment, the
即ち、第4の実施形態によれば、流路形成部材66は、第1ディスクとしての通路ディスク67と、第2ディスクとしての第1閉塞ディスク68と、第3ディスクとしての通路ディスク67と、第4ディスクとしての第2閉塞ディスク69とを備えている。第1ディスクとしての通路ディスク67は、周方向に渦巻状に延びる貫通溝67Bを有している。第1閉塞ディスク68は、通路ディスク67の貫通溝67Bを閉塞する閉塞部68C、および、貫通溝67Bの他側端(例えば、外径側端部67D)に対応する位置に設けられる貫通孔68Bを有している。第3ディスクとしての通路ディスク67は、第1ディスクとしての通路ディスク67の表裏を反転させている。第2閉塞ディスク69は、通路ディスク67の貫通溝67Bを閉塞する閉塞部69C、および、貫通溝67Bの一側端(例えば、内径側端部67C)に対応する位置に設けられる貫通孔69Bを有している。このため、第1ないし第4ディスク67,68,69を積層するといった簡素な構成で、通路長が長く軸長が短い絞り通路18を形成できる。
That is, according to the fourth embodiment, the
また、第4の実施形態では、流路形成部材66を収納する収納部材を用いずに、流路形成部材66を直接的にピストンロッド11に接続している。このため、ディスク67,68,69,70の外径を大きくできる。これにより、ディスク1枚当たりの通路長を長くでき、少ないディスク枚数で大きな流路長さの調整が可能となる。しかも、流路形成部材66は、ピストンロッド11のうちピストン6よりも上端側となるロッド側油室C内(他側室側)に設けられている。このため、流路形成部材66をロッド側油室C内に容易に配置することができる。また、流路形成部材66の組立工程として従来の工程を流用することができ、この面からも高性能の緩衝器1を低コストで得ることができる。
Further, in the fourth embodiment, the
次に、図14および図15は、第5の実施形態を示している。第5の実施形態の特徴は、流路形成部材をピストンの一側室側(ボトム側油室内)に配置すると共に収納部材を省略したことにある。なお、第5の実施形態では、上述した第1の実施形態ないし第4の実施形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。 Next, FIGS. 14 and 15 show a fifth embodiment. The feature of the fifth embodiment resides in that the passage forming member is disposed on the one side chamber side (bottom side oil chamber) of the piston and the storage member is omitted. In addition, in the fifth embodiment, the same reference numerals are given to the same constituent elements as in the first to fourth embodiments described above, and the description thereof will be omitted.
第5の実施形態では、流路形成部材71は、ピストン6の一側室側、即ち、ボトム側油室B内に設けられている。この場合、流路形成部材71は、ピストンロッド11の小径部11Aの先端寄り(下端寄り)、換言すれば、小径部11Aの下端(先端)よりも上側(基端側)でピストン6よりも下側に配置されている。流路形成部材71は、圧側ディスクバルブ7、ピストン6、伸側ディスクバルブ8、スペーサ46,62,72と共に、ピストンロッド11の小径部11Aにナット47により取付けられる。流路形成部材71は、ピストン6の下面側の伸側ディスクバルブ8とナット47との間で一対のスペーサ46,62により挟持されている。ピストンロッド11の小径部11Aには、軸方向に延びる平坦部63が設けられている。
In the fifth embodiment, the flow
平坦部63は、流路形成部材71(ディスク67,68,69,70)の位置決めを行うと共に、ロッド側油室Cと流路形成部材71の絞り通路18との間を接続するロッド側通路73を構成している。ロッド側通路73は、絞り通路18と共に、油路6A,6Bと並列に設けられるサブ通路74を構成している。即ち、ピストンロッド11(小径部11A)の平坦部63は、圧側ディスクバルブ7と隣接するスペーサ72の内面、圧側ディスクバルブ7の内面、ピストン6の内面、伸側ディスクバルブ8の内面、伸側ディスクバルブ8と隣接するスペーサ62の内面との間でロッド側通路73を構成している。この場合、圧側ディスクバルブ7と隣接するスペーサ72には、径方向に延びロッド側油室Cに開口する貫通溝72Aが形成されている。スペーサ72は、外径寸法を合わせてディスク70と同一部品としてもよい。
The
流路形成部材71は、複数の通路ディスク67と複数の閉塞ディスク68,69と導入ディスク70とを有している。図15に(A)から順番に示すように、流路形成部材71は、伸側ディスクバルブ8と隣接するスペーサ62側から順に、導入ディスク70、最も他端側(上端側)の通路ディスク67、第1閉塞ディスク68、最も上端側の通路ディスク67とは表裏が反対の通路ディスク67、第2閉塞ディスク69、通路ディスク67、第1閉塞ディスク68を積層することにより構成されている。
The
第5の実施形態は、上述の如きディスク67,68,69,70により絞り通路18を形成したもので、その基本的作用については、上述した第1の実施形態ないし第4の実施形態によるものと格別差異はない。
In the fifth embodiment, the
特に、第5の実施形態は、第4の実施形態と同様に、流路形成部材71を収納する収納部材を用いずに、流路形成部材71をピストンロッド11に接続している。このため、ディスク67,68,69,70の外径を大きくできる。これにより、ディスク1枚当たりの通路長を長くでき、少ないディスク枚数で大きな流路長さの調整が可能となる。しかも、流路形成部材71は、ピストンロッド11のうちピストン6よりも下端側となるボトム側油室B内(一側室側)に設けられている。このため、流路形成部材71をボトム側油室B内に容易に配置することができる。また、流路形成部材71の組立工程として従来の工程を流用することができ、この面からも高性能の緩衝器1を低コストで得ることができる。
In particular, in the fifth embodiment, similarly to the fourth embodiment, the
次に、図16および図17は、第6の実施形態を示している。第6の実施形態の特徴は、連通路(第1連通路)を有底溝により形成したことにある。なお、第6の実施形態では、上述した第1の実施形態ないし第5の実施形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。 Next, FIGS. 16 and 17 show a sixth embodiment. A feature of the sixth embodiment resides in that the communication path (first communication path) is formed by a bottomed groove. In addition, in the sixth embodiment, the same reference numerals are assigned to the same components as in the first to fifth embodiments described above, and the description thereof will be omitted.
通路形成ユニット81は、固定部材21と、流路形成部材82と、収納部材25とを備えている。流路形成部材82は、導入ディスク23と、通路ディスク83,84を有している。通路ディスク83,84は、周方向に渦巻状に延びる有底溝83A,84Aを有している。有底溝83A,84Aの断面は、例えば、図16に示すように矩形状とすることができる。しかし、これに限らず、図示は省略するが、例えば、溝幅が底部に向けて小さくなるように側面が傾斜した断面台形状の有底溝、底部が円弧状となった断面U字状の有底溝、断面半円弧状の有底溝等、各種の有底溝を採用することができる。図17に(A)から順番に示すように、流路形成部材82は、固定部材21側から順に、導入ディスク23、第1通路ディスク83、第2通路ディスク84、第1通路ディスク83を積層することにより構成されている。
The
即ち、流路形成部材82は、第5ディスクとしての第1通路ディスク83と、第6ディスクとしての第2通路ディスク84とを備えている。第1通路ディスク83は、周方向に渦巻状に延びる第1有底溝83A、および、第1有底溝83Aの端部(例えば、外径側端部83C)に設けられる第1貫通孔83Dを有している。図17に示すように、第1有底溝83Aは、第1通路ディスク83の最も径方向内側に位置する内径側端部83Bから最も径方向外側に位置する外径側端部83Cまで、2周、即ち、720°周方向(時計方向)に延びている。そして、第1有底溝83Aの外径側端部83Cに第1貫通孔83Dが設けられている。
That is, the
第2通路ディスク84は、第1通路ディスク83の第1有底溝83Aとは反対側の方向に渦巻状に延びる第2有底溝84A、および、第2有底溝84Aの端部(例えば、内径側端部84B)に設けられる第2貫通孔84Dを有している。図17に示すように、第2有底溝84Aは、第2通路ディスク84の最も径方向内側に位置する内径側端部84Bから最も径方向外側に位置する外径側端部84Cまで、2周、即ち、720°周方向(反時計方向)に延びている。そして、第2有底溝84Aの内径側端部84Bに第2貫通孔84Dが設けられている。また、第1通路ディスク83の外周面および第2通路ディスク84の外周面には、他の部分よりも径方向外側に突出した位置決め凸部83E,84Eが設けられている。位置決め凸部83E,84Eは、収納部材25の筒部25Aの内周面に設けられた縦溝状の位置決め凹部25Dに係合する。
The
第6の実施形態では、渦巻状の有底溝83A,84Aを有する通路ディスク83,84は、渦巻状の有底溝83Aの外径側端部83Cに貫通孔83Dを設けたものと、巻き方向を逆にした渦巻状の有底溝84Aの内径側端部84Bに第2貫通孔84Dを設けたものとの2種類を交互に重ねることで、必要な流路長を調整する。有底溝83A,84Aの溝形状(断面形状)は、矩形状、台形状、半円形状等いずれの形状でもよい。また、渦巻状の有底溝83A,84Aを有する通路ディスク83,84は、金属材料の機械加工の他、鍛造、プレス等の塑性加工、焼結合金による型成形、樹脂材料による成形(樹脂成形)等、各種の方法、材料を用いて作成することができる。なお、前述の第1の実施形態ないし第5の実施形態についても、「貫通溝が形成された通路ディスクと中間ディスク」または「貫通溝が形成された通路ディスクと閉塞ディスク」を、有底溝および貫通孔が形成された通路ディスクに変更してもよい。
In the sixth embodiment, the
第6の実施形態は、上述の如き通路ディスク83,84により絞り通路18を形成したもので、その基本的作用については、上述した第1の実施形態ないし第5の実施形態によるものと格別差異はない。特に、第6の実施形態は、絞り通路18を有底溝83A,84Aにより構成している。このため、2種類の通路ディスク83,84を積層するといった簡素な構成で、通路長が長く軸長が短い連通路を形成できる。
In the sixth embodiment, the
次に、図18および図19は、第7の実施形態を示している。第7の実施形態の特徴は、ピストンロッドに流路形成部材と共に周波数感応部を設けたことにある。なお、第7の実施形態では、上述した第1の実施形態ないし第6の実施形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。 Next, FIGS. 18 and 19 show a seventh embodiment. The feature of the seventh embodiment resides in that the piston rod is provided with the frequency sensitive portion together with the flow path forming member. In the seventh embodiment, the same reference numerals are given to the same constituent elements as in the above-described first to sixth embodiments, and the description thereof will be omitted.
第7の実施形態では、ピストンロッド11に、周波数感応部91と流路形成部材97とを設けている。周波数感応部91は、ボトム側油室Bおよび/またはロッド側油室Cの作動流体により移動可能な移動部材としてのフリーピストン93を有している。即ち、周波数感応部91は、ピストンロッド11の下端側に設けられている。周波数感応部91は、ピストンロッド11と一体に内筒4内を変位する筒状のケース92と、ケース92内に設けられケース92内を移動可能(相対変位可能)なフリーピストン93と、フリーピストン93を付勢するばね部材としてのOリング94,95とを備えている。
In the seventh embodiment, the
ケース92は、流路形成部材97を収納する収納部材25の底部25Bからボトム側油室B側に向けて突出する有底筒状の連結部92Aと、連結部92Aに螺合により取付けられた筒体92Bとにより構成されている。連結部92Aは、収納部材25の底部25Bと連結された底部92Cと、底部92Cの外径側からボトム側油室B側に向けて延びる筒部92Dとを備えている。連結部92Aの底部92Cと収納部材25の底部25Bには、これらを軸方向(上下方向)に貫通する内孔92Eが設けられている。
The
内孔92Eは、通路ディスク98に設けられた中心孔98A、導入ディスク23に設けられた中心孔23A、固定部材21の中間通路17、ピストンロッド11のロッド側通路16を介してロッド側油室Cと連通している。筒部92Dの外周側には、筒体92Bの雌ねじ部92Gと螺合する雄ねじ部92Fが設けられている。筒部92Dの下端面は、Oリング94が接触する接触面92Hとなっている。
The
筒体92Bは、上端側が連結部92Aの筒部92Dに螺合により固定される。このために、筒体92Bの上端側の内周側には、連結部92Aの雄ねじ部92Fと螺合する雌ねじ部92Gが設けられている。また、筒体92Bの内周側には、Oリング95が接触する接触面92Jが形成されている。
The upper end side of the
フリーピストン93は、ケース92内に摺動可能に設けられたている。フリーピストン93は、有底筒状のピストンとして形成されている。フリーピストン93の外周側には、軸方向の中間位置から径方向外向きに突出する環状凸部93Aが設けられている。フリーピストン93は、ケース92内に油室96を形成している。フリーピストン93の環状凸部93Aは、その上面と下面がそれぞれOリング94,95と接触する接触面93B,93Cとなっている。
The
Oリング94,95は、周波数感応部91の抵抗要素を構成する弾性体である、Oリング94,95は、ケース92の筒体92Bとフリーピストン93の外周面との間に配置され、両者の間を液密にシールしている。ケース92およびフリーピストン93内の油室96とボトム側油室Bは、Oリング94,95により互いに封止した状態に保持される。周波数感応部91は、車両走行時の高周波の振動に対してケース92内でフリーピストン93が軸方向に相対変位することにより、発生する減衰力を低減する機能を有している。この場合、周波数感応部91は、ピストンロッド11の伸長と縮小との両方向に作用する。
The O-
流路形成部材97は、導入ディスク23と、通路ディスク98とを有している。通路ディスク98は、中心孔98Aが設けられている点で相違する以外、第1の実施形態の通路ディスク24と同様である。即ち、通路ディスク98は、第1の実施形態の通路ディスク24と同様に、貫通溝24Aが設けられている。通路ディスク98の中心孔98Aは、フリーピストン93の油室96に連通する流路99の途中に設けられる導入オリフィスを構成している。
The
即ち、第7の実施形態では、圧側ディスクバルブ7の油路6Aと伸側ディスクバルブ8の油路6Bと並列の流路99に、フリーピストン93とOリング94,95とを配置している。Oリング94,95は、フリーピストン93に作用するばねとシールとを兼ねている。周波数感応バルブとなる周波数感応部91は、フリーピストン93の油室96に連通する流路99の途中に導入オリフィスを有している。導入オリフィスは、流路形成部材97の通路ディスク98の中央に設けられた中心孔98Aにより構成されている。このように、第7の実施形態では、周波数感応部91と渦巻状の流路(絞り通路18)を構成する通路ディスク98とをピストンロッド11の下端側に組み合わせて配置している。
That is, in the seventh embodiment, the
第7の実施形態は、上述の如き周波数感応部91および流路形成部材97を備えたもので、その基本的作用については、上述した第1の実施形態ないし第6の実施形態によるものと格別差異はない。特に、第7の実施形態では、ピストンロッド11に周波数感応部91と流路形成部材97とが設けられている。このため、流路形成部材97を周波数感応部91と共にピストンロッド11に組み付けることができる。この場合、ケース92、フリーピストン93およびOリング94,95を有する周波数感応部91を、流路形成部材97と共にピストンロッド11に組み付けることができる。
The seventh embodiment includes the frequency
ここで、周波数感応部91は、フリーピストン93、即ち、可動部を有するため、この可動部の動きにより、減衰力の立ち上がり特性に遅れが生じる傾向がある。これに対して、第7の実施形態では、通路形成ユニット20の流路形成部材22による絞り通路18、即ち、渦巻状の絞り通路18を、周波数感応部91と並列に組み合わせている。これにより、減衰力立ち上がり特性を改善し、周波数感応部91の不利な点を補うことができる。
Here, since the frequency
次に、図20は、第8の実施形態を示している。第8の実施形態の特徴は、ピストンのディスクバルブ(伸側ディスクバルブ)の背圧室に作用する周波数感応部を設けたことにある。なお、第8の実施形態では、上述した第1の実施形態ないし第7の実施形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。 Next, FIG. 20 shows an eighth embodiment. The feature of the eighth embodiment resides in that a frequency sensitive portion acting on the back pressure chamber of the disc valve (extension side disc valve) of the piston is provided. In addition, in the eighth embodiment, the same reference numerals are given to the same constituent elements as in the first to seventh embodiments described above, and the description thereof will be omitted.
ピストンロッド11の小径部11Aには、第1の実施形態と同様の通路形成ユニット20(流路形成部材22)が設けられている。また、ピストンロッド11の小径部11Aには、ピストン6と通路形成ユニット20との間に位置して周波数感応部101が設けられている。周波数感応部101は、ピストン6の伸側ディスクバルブ102の背圧室103に作用する。
The
即ち、ピストン6の下面には、伸び側減衰力発生部104が設けられている。伸び側減衰力発生部104は、ピストン6の移動によって生じる上流側の室(ロッド側油室C)から下流側の室(ボトム側油室B)への油液(作動液)の流れを抑制して減衰力を発生させる伸側ディスクバルブ102と、伸側ディスクバルブ102の閉弁方向に背圧を作用させる背圧室103と、上流側の室からの作動液を背圧室103に導入するための背圧室導入オリフィス105と、背圧室103の背圧により伸側ディスクバルブ102の開弁を調整する弾性シール部材102Bと、高周波の振動に対して減衰力を低減するフリーバルブ106とを備えている。フリーバルブ106は、周波数感応部101を構成している。
That is, an extension side damping
ピストンロッド11の小径部11Aの外周面には、ピストン6の環状凹部107内と常時連通する複数の凹溝108が軸方向に延びて形成されている。凹溝108は、背圧室103に背圧室導入オリフィス105を介して連通している。伸び側減衰力発生部104は、内筒4のボトム側油室B内に位置してピストン6の下側に固定状態で取付けられている。伸び側減衰力発生部104は、ピストンロッド11の伸長(伸び)行程でピストン6が内筒4内を上向きに摺動変位するときに、ロッド側油室Cからピストン6の油路6B、環状凹部107等を介してボトム側油室Bに向け流通する圧油に抵抗力を与え、予め決められた特性で伸び側の減衰力を発生する。
A plurality of recessed
このために、伸び側減衰力発生部104は、ピストン6と通路形成ユニット20(固定部材21)との間に位置してピストンロッド11(小径部11A)の外周側に固定された弁座部材109と、伸側ディスクバルブ102と、周波数感応部101を構成するフリーバルブ106とを含んで構成されている。伸側ディスクバルブ102は、弁座部材109の内周側に締代をもって嵌合する弾性シール部材102Bを有し、弁座部材109との間に環状の背圧室103を形成する第1バルブである。弁座部材109は、小径部11Aの外周側に嵌合して設けられた環状板部109Aと、環状板部109Aの上側面に形成され外周側から軸方向上側(他側)へ延びる他側筒部109Bと、環状板部109Aの下側面に形成され外周側から軸方向下側(他側)へ延びる一側筒部109Cと、環状板部109Aの径方向中間部に穿設され他側筒部109B内と一側筒部109C内とを連通させる貫通孔109Dとを含んで構成されている。一側筒部109Cの内側には、フリーバルブ106が収納されている。
For this reason, the extension-side damping
伸側ディスクバルブ102は、ピストン6の環状弁座110に離着座するメインディスク102Aと、メインディスク102Aの下面外周側に設けられた環状の弾性シール部材102Bとにより構成されている。弾性シール部材102Bは、ゴム等の弾性材料を用いて厚肉なリング状に形成され、外側のボトム側油室Bに対して内側の背圧室103(即ち、他側筒部109Bとの間)を液密にシールしている。弾性シール部材102Bは、弁座部材109の他側筒部109Bの内周面に弾性変形状態で接触することにより、背圧室103の背圧によってメインディスク102A、即ち、伸側ディスクバルブ102の開弁を調整する圧力調整機構を構成している。伸側ディスクバルブ102は、ピストンロッド11の伸び行程でロッド側油室Cからの圧油がピストン6の油路6B、環状凹部107、背圧室導入オリフィス105等を介して背圧室103内に導入されるときに、ロッド側油室C(環状凹部107)と背圧室103との間に圧力差が発生する。そして、この圧力差が予め決められた開弁設定圧以上に大きくなったときに、伸側ディスクバルブ102のメインディスク102Aは、環状弁座110から離座し、所定の伸び側減衰力を発生する。
The expansion
伸側ディスクバルブ102(メインディスク102A)の開弁時には、ボトム側油室Bとロッド側油室Cとの間がピストン6の油路6B、環状凹部107および環状弁座110を介して連通する。一方、伸側ディスクバルブ102(メインディスク102A)の閉弁時には、例えばロッド側油室C内の圧油がピストン6の油路6B、環状凹部107、環状凹部107とピストンロッド11(小径部11A)の凹溝108とを接続する通路113、凹溝108、背圧室導入オリフィス105等を介して背圧室103内に導入される。伸び側減衰力発生部104は、弁座部材109の一側筒部109C内に設けられたフリーバルブ106を有している。フリーバルブ106は、ディスク弁106Aと環状の弾性シール部材106Bとにより構成されている。フリーバルブ106のディスク弁106Aは、弁座部材109の一側筒部109C内に複数枚の弁座ディスク111および蓋板112を介して取付けられている。ディスク弁106Aは、弁座ディスク111の外周側に離着座する逆止弁体として構成されている。
When the extension side disk valve 102 (
フリーバルブ106の弾性シール部材106Bは、ディスク弁106Aの外周側に固着して設けられている。弾性シール部材106Bは、ゴム等の弾性材料を用いてリング状に形成され、一側筒部109Cの内周面に液密に締代をもって接触している。これにより、弁座部材109の一側筒部109Cは、内部がフリーバルブ106により周波数感応のダンパ上室D1とダンパ下室D2とに区画されている。ダンパ上室D1は、弁座部材109(環状板部109A)の貫通孔109Dを介して背圧室103と連通している。
The
ここで、ダンパ上室D1内の容積は、ディスク弁106Aと弾性シール部材106Bの変位(弾性変形を含む)により拡大、縮小される。この場合、フリーバルブ106は、背圧室103内の圧力(内圧)を調整する周波数感応バルブとして構成されている。蓋板112は、ピストンロッド11(小径部11A)の外周側と一側筒部109Cの内周側との間に嵌合して設けられ、弁座ディスク111と通路形成ユニット20との間で固定部材21からの締結力により挟持されている。蓋板112の径方向中間部位には、貫通孔112Aが上下方向に穿設されている。貫通孔112Aは、弁座部材109の一側筒部109C(ダンパ下室D2)内をボトム側油室Bに常時連通させる連通孔である。
Here, the volume inside the damper upper chamber D1 is expanded or contracted by displacement (including elastic deformation) of the
フリーバルブ106は、ピストンロッド11の伸び行程で逆止弁体としてのディスク弁106Aが弁座ディスク111の外周側に着座し続け、この状態でピストンロッド11および/または内筒4の振動周波数に応じて一側筒部109C内を上下に移動または停止するように相対変位する。これにより、フリーバルブ106は、ダンパ上室D1(即ち、背圧室103)の内圧を周波数に応じて調整する周波数感応バルブとして作動する。一方、ピストンロッド11の縮み行程では、ダンパ下室D2がダンパ上室D1よりも相対的に高圧となるので、フリーバルブ106は、逆止弁体としてのディスク弁106Aが弁座ディスク111の外周側から離座するように開弁する。これによって、ボトム側油室B内の圧油(作動液)は、ダンパ下室D2からダンパ上室D1、弁座部材109(環状板部109A)の貫通孔109Dを介して背圧室103へと流通し、その一部は背圧室導入オリフィス105を介してピストン6の環状凹部107、油路6Bからロッド側油室Cに向けて流通する。
In the
ピストン6の環状凹部107と伸側ディスクバルブ102のメインディスク102Aとの間には、ピストンロッド11(小径部11A)の凹溝108に連通する背圧室導入オリフィス105が設けられている。背圧室導入オリフィス105は、ロッド側油室Cからの圧油をピストン6の油路6B、環状凹部107、通路113、凹溝108を介して背圧室103へと導入する。また、背圧室103は、弁座部材109(環状板部109A)の貫通孔109Dを介してダンパ上室D1に連通している。従って、ダンパ上室D1には、ロッド側油室Cからの圧油がピストン6の油路6B、環状凹部107、通路113、凹溝108、背圧室103、貫通孔109Dを介して供給される。背圧室導入オリフィス105は、フリーバルブ106のカットオフ周波数を決めるため、予め定められたオリフィス面積に形成される。
Between the
即ち、ピストンロッド11の伸び行程では、フリーバルブ106のディスク弁106Aと弾性シール部材106Bの変位(弾性変形を含む)によりダンパ上室D1内の容積が拡大される。この拡大範囲において、背圧室103内の圧油はダンパ上室D1内に向けて流通する。このため、背圧室103内の圧力はフリーバルブ106の変位によって低下し、これに伴って伸側ディスクバルブ102の開弁設定圧が下げられる。これにより、伸側ディスクバルブ102は、カットオフ周波数の前,後で発生減衰力の特性がハードな状態からソフトな状態へと切換えられる。
That is, in the extension stroke of the
このように、フリーバルブ106は、ピストンロッド11および/または内筒4の振動周波数に応じてダンパ上室D1(即ち、背圧室103)の内圧を調整する周波数感応バルブとして作動する。伸側ディスクバルブ102は、ピストンロッド11および/または内筒4の振動周波数がカットオフ周波数よりも低い低周波のときには、フリーバルブ106により背圧室103内の圧力が下げられることはなく、開弁設定圧は相対的に高い圧力に保たれる。しかし、振動周波数がカットオフ周波数以上となる高周波時には、フリーバルブ106により背圧室103内の圧力が下げられ、伸側ディスクバルブ102の開弁設定圧が下げられるので、発生減衰力の特性はソフトな状態に切換わる。
Thus, the
第8の実施形態では、伸側ディスクバルブ102の背圧室103に作用するディスク弁106A(可動部)およびディスク弁106Aを付勢する弾性シール部材106B(ばね部)を有するフリーバルブ106(周波数感応バルブ)を備えている。そして、伸側ディスクバルブ102およびフリーバルブ106を、通路形成ユニット20と共にピストンロッド11の下端部に組み付けている。この場合、周波数感応部101(周波数感応バルブであるフリーバルブ106)は、伸長行程のみに作用する。また、周波数感応の作用としては、周波数が高くなるにつれて、伸側ディスクバルブ102の開弁圧を低減するものであり、高いピストン速度まで減衰力を可変することができる。
In the eighth embodiment, a free valve 106 (frequency Equipped with a sensitive valve). The extension
通路形成ユニット20の流路形成部材22による絞り通路18、即ち、渦巻状の絞り通路18は、伸側ディスクバルブ102の油路6Bおよび圧側ディスクバルブ7と並列な連通路であるサブ通路15に設けられている。このため、渦巻状の絞り通路18による減衰力立ち上り特性の改善効果と高周波での遅れの改善効果は、伸長、縮小共に得ることができる。即ち、周波数感応部101(フリーバルブ106)で生じる減衰力立ち上がりの遅れを、渦巻状の絞り通路18を並列に組み合わせることで改善でき、周波数感応部101の不利な点を補うことができる。
The
第8の実施形態は、上述の如き周波数感応部101および第1の実施形態と同様の通路形成ユニット20(流路形成部材22)を備えたもので、その基本的作用については、上述した第1の実施形態ないし第7の実施形態によるものと格別差異はない。
The eighth embodiment includes the frequency
特に、第8の実施形態では、ボトム側油室Bおよびロッド側油室Cの作動油(作動流体)により移動可能な移動部材となるフリーバルブ106を有する周波数感応部101がピストンロッド11に設けられている。周波数感応部101は、ピストン6の第2バルブとなる伸側ディスクバルブ102に作用する背圧室103と、背圧室103内の圧力に作用するフリーバルブ106(ディスク弁106A)と、フリーバルブ106(ディスク弁106A)を付勢するばね部材(弾性シール部材106B)とを有している。このため、周波数感応部101は、周波数に応じて伸側ディスクバルブ102に作用する背圧室103の圧力を調整することができる。即ち、第8の実施形態では、周波数感応部101をピストン6に一体的に設けることができる。
In particular, in the eighth embodiment, the
次に、図21および図22は、第9の実施形態を示している。第9の実施形態の特徴は、減衰力調整バルブを備えた減衰力調整式緩衝器に流路形成部材を設けたことにある。なお、第9の実施形態では、上述した第1の実施形態ないし第8の実施形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。 21 and 22 show a ninth embodiment. A feature of the ninth embodiment is that a flow path forming member is provided in a damping force adjustable shock absorber having a damping force adjusting valve. In the ninth embodiment, the same reference numerals are given to the same components as in the first to eighth embodiments described above, and the description thereof will be omitted.
減衰力調整式油圧緩衝器121(以下、緩衝器121という)は、外筒2、内筒4、ピストン6、ピストンロッド11、通路形成ユニット20、中間筒126、ボトムバルブ127、減衰力調整装置131等を備えている。緩衝器121の発生減衰力は、コントローラ(図示せず)からの制御指令に応じて減衰力調整機構である減衰力調整装置131により可変に調整される。
A damping force adjustable hydraulic damper 121 (hereinafter referred to as damper 121) includes an
外筒2の下部側には、中間筒126の接続口126Cと同心に開口122が形成されている。外筒2の下部側には、開口122と対向して減衰力調整装置131が取付けられている。内筒4の長さ方向(軸方向)の途中位置には、ロッド側油室Cを環状油室Eに常時連通させる油穴123が径方向に穿設されている。ピストンロッド11の小径部11Aには、第2の実施形態と同様の通路形成ユニット20(流路形成部材31)が設けられている。
An
ピストン6の下端面には、伸長側のディスクバルブ124が設けられている。伸長側のディスクバルブ124は、ピストンロッド11の伸長行程でピストン6が上向きに摺動変位するときに、ロッド側油室C内の圧力がリリーフ設定圧を越えると開弁し、このときの圧力を、各油路6Bを介してボトム側油室B側にリリーフする。リリーフ設定圧は、減衰力調整装置131がハード(Hard)に設定されたときの開弁圧より高い圧に設定されている。
A
ピストン6の上端面には、ピストンロッド11の縮小行程でピストン6が下向きに摺動変位するときに開弁し、これ以外のときには閉弁する縮み側逆止弁125が設けられている。逆止弁125は、ボトム側油室B内の油液がロッド側油室Cに向けて各油路6A内を流通するのを許し、これとは逆向きに油液が流れるのを阻止する。逆止弁125の開弁圧は、例えば、減衰力調整装置131がソフトに設定されたときの開弁圧より低い圧に設定され、実質的に減衰力を発生しない。
A contraction
外筒2と内筒4との間には、中間筒126が配設されている。中間筒126は、例えば、内筒4の外周側に上,下の筒状シール126A,126Bを介して取付けられている。中間筒126は、内筒4の外周側を全周にわたって取囲むように延びた環状油室Eを内部に形成している。環状油室Eは、リザーバ室Aとは独立した油室となっている。環状油室Eは、内筒4に形成した径方向の油穴123によりロッド側油室Cと常時連通している。中間筒126の下端側には、減衰力調整バルブ132の筒形ホルダ135が取付けられる接続口126Cが設けられている。
An
ボトムバルブ127は、内筒4の下端側に位置してボトムキャップ3と内筒4との間に設けられている。ボトムバルブ127は、ボトムキャップ3と内筒4との間でリザーバ室Aとボトム側油室Bとを区画(離隔)するバルブボディ128と、バルブボディ128の下面側に設けられた縮小側のディスクバルブ129と、バルブボディ128の上面側に設けられた伸び側逆止弁130とにより構成されている。バルブボディ128には、リザーバ室Aとボトム側油室Bとを連通可能とする油路128A,128Bがそれぞれ周方向に間隔をあけて形成されている。
The
縮小側のディスクバルブ129は、ピストンロッド11の縮小行程でピストン6が下向きに摺動変位するときに、ボトム側油室B内の圧力がリリーフ設定圧を越えると開弁し、このときの圧力を、各油路128Aを介してリザーバ室A側にリリーフする。リリーフ設定圧は、減衰力調整装置131がハードに設定されたときの開弁圧より高い圧に設定されている。伸び側逆止弁130は、ピストンロッド11の伸長行程でピストン6が上向きに摺動変位するときに開弁し、これ以外のときには閉弁する。逆止弁130は、リザーバ室A内の油液がボトム側油室Bに向けて各油路128B内を流通するのを許し、これとは逆向きに油液が流れるのを阻止する。逆止弁130の開弁圧は、例えば、減衰力調整装置131がソフト(Soft)に設定されたときの開弁圧より低い圧に設定され、実質的に減衰力を発生しない。
The contraction-
次に、緩衝器1の発生減衰力を可変に調整するための減衰力調整装置131について説明する。
Next, the damping
減衰力調整装置131は、その基端側(図21および図22の左端側)がリザーバ室Aと環状油室Eとの間に介在して配置され、先端側(図21および図22の右端側)が外筒2の下部側から径方向外向きに突出するように設けられている。減衰力調整装置131は、中間筒126内の環状油室Eからリザーバ室Aへと流れる圧油(油液)の流通を減衰力調整バルブ132により制御し、このときに発生する減衰力を可変に調整する。即ち、減衰力調整バルブ132は、後述の設定圧可変バルブ137の開弁圧が減衰力可変アクチュエータ(ソレノイド140)で調整されることにより、発生減衰力が可変に制御される。減衰力調整装置131は、内筒4内のピストン6の摺動によって生じる作動流体(油液)の流れを制御して減衰力を発生させる。
The damping
ここで、減衰力調整バルブ132は、その基端側が外筒2の開口122の周囲に固着され先端側が外筒2から径方向外向に突出するように設けられたバルブケース134、基端側が中間筒126の接続口126Cに固定されると共に先端側が環状のフランジ部135Aとなってバルブケース134の内側に隙間をもって配設された筒形ホルダ135、バルブケース134内に配置され筒形ホルダ135のフランジ部135Aに当接するバルブ部材136、バルブ部材136の弁座136Aに離着座するメインのディスクバルブからなる設定圧可変バルブ137、設定圧可変バルブ137に対して背圧を作用させる背圧室138、背圧室138内のパイロット圧(背圧)をソレノイド140への通電(電流値)に応じて可変に設定し、設定圧可変バルブ137の開弁圧を調節するパイロット弁部材139を含んで構成されている。
Here, the damping
設定圧可変バルブ137は、背圧室138からのパイロット圧(背圧)によりバルブ部材136の弁座136Aに着座する方向(即ち、閉弁方向)の圧力を受圧している。即ち、設定圧可変バルブ137は、筒形ホルダ135の入口(環状油室E)側の圧力を受圧し、この圧力が背圧室138側のパイロット圧(背圧)とメインのディスクバルブの剛性による開弁圧を超えると、バルブ部材136の弁座136Aから離座して開弁する。
The set pressure
この場合、設定圧可変バルブ137は、背圧室138内のパイロット圧(背圧)がパイロット弁部材139を介して調節されることにより、開弁圧が可変に設定される。設定圧可変バルブ137がバルブ部材136の弁座136Aから離座(開弁)したときには、環状油室E(中間筒126)側からの圧油がバルブ部材136内の油路を介して設定圧可変バルブ137の外側へと流出し、筒形ホルダ135のフランジ部135Aとバルブケース134との間から外筒2の開口122を介してリザーバ室A側へと流通する。
In this case, the set pressure
ソレノイド140は、減衰力調整バルブ132と共に減衰力調整装置131を構成し、減衰力可変アクチュエータとして用いられている。図22に示すように、ソレノイド140は、外部からの通電により磁力を発生する筒状のコイル141と、コイル141の内周側に配置されたステータコア142と、ステータコア142の内周側で軸方向へ移動可能に設けられた可動鉄心としてのプランジャ143と、プランジャ143の中心側に一体に設けられた作動ピン145と、コイル141の外周を覆うカバー部材146とを含んで構成されている。
The
カバー部材146は、磁性材料からなるヨークを構成し、コイル141の外周側で磁気回路を形成するものである。作動ピン145は、プランジャ143内を軸方向(図22中の左右方向)に貫通して延び、左側の突出端には、減衰力調整バルブ132のパイロット弁部材139が固定されている。即ち、パイロット弁部材139の内側には、ソレノイド140の作動ピン145が嵌合されている。パイロット弁部材139は、プランジャ143および作動ピン145と一体的に水平方向(左,右方向)に変位する。
The
ここで、ソレノイド140のプランジャ143には、コイル141への通電(電流値)に比例した軸方向の推力が発生し、背圧室138内のパイロット圧(背圧)は、パイロット弁部材139の変位によりプランジャ143の推力に対応して可変に設定される。即ち、背圧室138内の圧力に抗して開弁する設定圧可変バルブ137の開弁圧は、ソレノイド140への通電に応じてパイロット弁部材139を軸方向に変位させることにより調節される。換言すると、設定圧可変バルブ137の開弁圧は、コントローラでソレノイド140のコイル141に通電する電流値を制御して、パイロット弁部材139を軸方向に変位させることにより増減される。このため、緩衝器121の発生減衰力は、ソレノイド140への通電(電流値)に比例した設定圧可変バルブ137の開弁圧に応じて可変に調整することができる。
Here, the
このように、第9の実施形態では、緩衝器121は、ユニフロー型の減衰力調整式油圧緩衝器として構成されている。即ち、緩衝器121は、ソレノイド140によって開閉動作が調整される減衰力調整バルブ132を備えている。そして、ピストン6によって区画されるボトム側油室Bとロッド側油室Cとを連通する流路(サブ通路15)には、流路形成部材31が設けられている。流路形成部材31の絞り通路18は、渦巻状のスリット(貫通溝24A)を有するディスク(通路ディスク24)を複数枚積層することにより、必要な流路長さを調整することができる。減衰力可変ダンパ(減衰力調整式緩衝器)では、減衰力の高いハード特性で絞り特性を大きく設定する必要があるが、渦巻状のスリット(貫通溝24A)が形成されたディスク(通路ディスク24)の表裏を変えて積層することにより、必要な流路長さを調整することができる。即ち、セミアクティブダンパである減衰力調整式緩衝器は、Hard減衰力特性で高い減衰力を確保するためコンスタントオリフィスを絞る必要がある。これに対して、第9の実施形態では、ディスク(24,32,33)を重ねることにより長い渦巻状の流路(絞り通路18)を形成することができる。
Thus, in the ninth embodiment, the
第9の実施形態は、上述の如き減衰力調整装置131および第2の実施形態と同様の通路形成ユニット20(流路形成部材31)を備えたもので、その基本的作用については、上述した第1の実施形態ないし第8の実施形態によるものと格別差異はない。特に、第9の実施形態では、ユニフロー型の減衰力調整式油圧緩衝器121のピストンロッド11に通路形成ユニット20(流路形成部材31)が設けられている。そして、通路形成ユニット20の流路形成部材31は、渦巻状のスリット(貫通溝24A)を有するディスク(通路ディスク24)を複数枚積層することにより構成されている。このため、通路ディスク24の渦巻状の貫通溝24Aにより、通路長が長く軸長が短い絞り通路18を安価に形成することができ、製造コストを低減できる。
The ninth embodiment includes the damping
次に、図23および図24は、第10の実施形態を示している。第10の実施形態の特徴は、減衰力調整式緩衝器の減衰力調整バルブの背圧室に作用する周波数感応部を設けたことにある。なお、第10の実施形態では、上述した第1の実施形態ないし第9の実施形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。 Next, FIGS. 23 and 24 show a tenth embodiment. The feature of the tenth embodiment resides in that a frequency sensitive section acting on the back pressure chamber of the damping force adjustment valve of the damping force adjustment type shock absorber is provided. In the tenth embodiment, the same reference numerals are given to the same components as in the first to ninth embodiments described above, and the description thereof will be omitted.
ピストンロッド11の小径部11Aには、第2の実施形態と同様の通路形成ユニット20(流路形成部材31)が設けられている。減衰力調整バルブ151は、バルブケース134と、筒形ホルダ135と、バルブ部材136と、設定圧可変バルブ137と、背圧室138と、パイロット弁部材139と、パイロットピン152と、パイロットボディ153とを備えている。減衰力調整バルブ151のパイロットボディ153には、周波数感応部154が組み込まれている。即ち、第10の実施形態では、周波数感応部154が減衰力調整バルブ151と一体に設けられている。周波数感応部154は、減衰力調整バルブ151(設定圧可変バルブ137)の背圧室138に作用する。
The
ここで、パイロットピン152は、バルブ部材136との間で設定圧可変バルブ137を挟持している。パイロットボディ153は、パイロット弁部材139が離着座する弁座部153Aと、弁座部153Aからパイロット弁部材139側に向けて屈曲しつつ外径側に広がる環状板部153Bと、環状板部153Bの外径側から設定圧可変バルブ137側に向けて軸方向に延びる円筒部153Cとを備えている。そして、パイロットピン152とパイロットボディ153との間には、高周波の振動に対して減衰力を低減するフリーバルブ155が挟持されている。
Here, the
フリーバルブ155は、複数(例えば、3枚)のディスク156と、ディスク156の外径側に位置して背圧室138と反対側に設けられたリテーナ157と、リテーナ157とパイロットボディ153の円筒部153Cの内周面との間をシールすると共にリテーナ157を介してディスク156を背圧室138側に向けて押圧するOリング158とを備えている。ディスク156は、背圧室138を形成するパイロットボディ153(円筒部153C)に対して移動可能に設けられている。ディスク156は、パイロットボディ153の円筒部153C内を背圧室138と可変室159とに区画している。ディスク156は、背圧室138の体積を変化させる。
The
ディスク156には、パイロットピン152内の油路160と背圧室138とを接続する連通オリフィス161が設けられている。Oリング158は、ディスク156に対して背圧室138と反対側に設けられている。Oリング158は、ディスク156の外周側とパイロットボディ153の円筒部153Cの内周側との間をシールする。この場合、Oリング158は、パイロットボディ153の円筒部153Cの内周とリテーナ157の外周とに面圧が作用することにより、ディスク156を付勢するばね部材としての機能と背圧室138をシールするシール部材としての機能とを有している。フリーバルブ155は、ピストンロッド11および/または内筒4の振動周波数に応じてパイロットボディ153の円筒部153C内を移動または停止するように相対変位する。これにより、フリーバルブ155は、背圧室138の内圧を周波数に応じて調整する周波数感応バルブとして作動する。
The
即ち、高周波微振幅の入力時は、連通オリフィス161を通じて背圧室138に圧力が作用することによりディスク156が撓み、背圧室138の体積が増加する。これにより、背圧室138の圧力が下がり、設定圧可変バルブ137が開きやすくなり、減衰力を低く抑えることができる。これに対して、低周波大振幅の入力時は、連通オリフィス161を通じて背圧室138に圧力が作用すると、ディスク156が撓み、Oリング158が圧縮される。これにより、ディスク156に作用する力が増加し、ディスク156が撓みにくくなることにより、背圧室138の圧力の低下が止まる。この結果、設定圧可変バルブ137が開きにくくなり、減衰力は高い特性を維持する。
That is, when a high-frequency fine amplitude is input, pressure is applied to the
第10の実施形態では、ユニフロー型の減衰力調整式油圧緩衝器121の減衰力調整バルブ151に周波数感応部154を一体的に設けている。この場合、周波数感応部154(周波数感応バルブであるフリーバルブ155)は、伸長行程と縮小行程との両行程に作用する。そして、圧側ディスクバルブ7の油路6Aと伸側ディスクバルブ8の油路6Aと並列に流路形成部材31による渦巻状の絞り通路18を設けている。このため、渦巻状の絞り通路18による減衰力立ち上り特性の改善効果と高周波での遅れの改善効果は、伸長、縮小共に得ることができる。
In the tenth embodiment, a damping
第10の実施形態は、上述の如き周波数感応部154および第2の実施形態と同様の通路形成ユニット20(流路形成部材31)を備えたもので、その基本的作用については、上述した第1の実施形態ないし第9の実施形態によるものと格別差異はない。特に、第10の実施形態では、周波数感応部154が減衰力調整バルブ151と一体に設けられている。周波数感応部154は、ロッド側油室Cの油液(作動流体)により移動可能な移動部材であるフリーバルブ155を有している。即ち、周波数感応部154は、減衰力調整バルブ151に作用する背圧室138と、背圧室138内の圧力に作用するフリーバルブ155(ディスク156)と、フリーバルブ(ディスク156)を付勢するばね部材(Oリング158)とを有している。このため、周波数感応部154は、周波数に応じて減衰力調整バルブ151に作用する背圧室138の圧力を調整することができる。即ち、第10の実施形態では、周波数感応部154を減衰力調整バルブ151に一体的に設けることができる。
The tenth embodiment includes the frequency
次に、図25ないし図27は、第11の実施形態を示している。第11の実施形態の特徴は、減衰力調整バルブに流路形成部材を内蔵した(減衰力調整バルブと流路形成部材とを一体的に設けた)ことにある。なお、第11の実施形態では、上述した第1の実施形態ないし第10の実施形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。 Next, FIGS. 25 to 27 show an eleventh embodiment. The feature of the eleventh embodiment resides in that the damping force adjustment valve incorporates the passage forming member (the damping force adjustment valve and the passage forming member are integrally provided). In the eleventh embodiment, the same reference numerals are given to the same constituent elements as in the first to tenth embodiments described above, and the description thereof will be omitted.
上述した第10の実施形態では、周波数感応部154が減衰力調整バルブ151と一体に設けられている。これに対して、第11の実施形態では、周波数感応部154に加えて、流路形成部材171も、減衰力調整バルブ151と一体に設けられている。この場合、流路形成部材171は、減衰力調整バルブ151のバルブ部材172に組み付けられている。これにより、流路形成部材171は、他側室となるロッド側油室Cとリザーバ室Aとの間に設けられている。即ち、流路形成部材171は、ロッド側油室Cとリザーバ室Aとの間を接続する油路173に設けられている。油路173は、「環状油室E(ロッド側油室C)に繋がる筒形ホルダ135内の油路174」と「リザーバ室Aに繋がるバルブケース134内の油路175」との間の流路である。油路173は、ピストン6の移動によって油液(作動流体)の流れが生じる流路である。
In the tenth embodiment described above, the frequency
減衰力調整バルブ151のバルブ部材172は、第1部材としての有底筒状の筒部材176と、第2部材としての円板状の蓋部材178とを有している。そして、流路形成部材171は、筒部材176と蓋部材178との間に設けられている。即ち、バルブ部材172(筒部材176および蓋部材178)は、流路形成部材171を収納する収納部材に相当する。筒部材176の底部179には、中心孔179A、および、中心孔179Aから径方向外方に延びる導入溝179Bが設けられている。蓋部材178には、パイロットピン152が接続される中心孔178A、設定圧可変バルブ137が離着座する環状弁座178B、設定圧可変バルブ137によって開閉される環状油室178Cを形成する環状凹部178D、および、環状凹部178Dに開口する貫通孔178Eが設けられている。
The
流路形成部材171は、2枚のディスク180,181を積層することにより渦巻状の絞り通路182となる連通路(第1連通路)を形成している。即ち、流路形成部材171は、積層されて絞り通路182を形成する導入ディスク180と通路ディスク181とを有している。流路形成部材171、即ち、導入ディスク180および通路ディスク181は、バルブ部材172の筒部材176と蓋部材178との間に挟持される。
The flow
導入ディスク180は、周方向に延びる貫通溝180Aと、通路ディスク181の有底溝181Aを塞ぐ閉塞部180Bとを有している。即ち、導入ディスク180の外径側には、それぞれ周方向に延びる3個の貫通溝180Aが形成されており、貫通溝180Aから外れた部分が閉塞部180Bとなっている。一方、通路ディスク181は、周方向に延びる渦巻き状の有底溝181Aを有している。具体的には、通路ディスク181は、導入ディスク180の貫通溝180Aに対応する位置に導入口となる横溝181Bが設けられている。通路ディスク181は、横溝181Bを始点としてこの横溝181Bから周方向に伸びつつ径方向内側に向けて渦巻状に延びる有底溝181Aを有している。
The
この場合、有底溝181Aは、図27に示すように、通路ディスク181の径方向外側に位置する外径側端部181Cから最も径方向内側に位置する内径側端部181Dまで、3周半、即ち、1260°周方向(時計方向)に延びている。内径側端部181D、即ち、通路ディスク181の中心には、貫通孔181Eが設けられている。通路ディスク181の有底溝181Aは、導入ディスク180の閉塞部180Bによって塞がれることにより、渦巻状に延びる絞り通路182を形成している。また、通路ディスク181の外径側には、導入ディスク180の貫通溝180Aの溝幅と同程度の長さを有する突起部181Fが周方向に等間隔に離間する複数個所(3個所)に設けられている。これにより、筒部材176と通路ディスク181との間に径方向の隙間(油路空間)が形成され、導入ディスク180の貫通溝180Aを通過した油液が通路ディスク181の横溝181Bを介して有底溝181Aに導入される。また、貫通溝180Aを通過した油液は、環状油室178Cにも導入される。
In this case, as shown in FIG. 27, the bottomed
第11の実施形態は、上述の如き流路形成部材171を減衰力調整バルブ151に内蔵した(流路形成部材171と減衰力調整バルブ151とを一体にした)もので、その基本的作用については、上述した第1の実施形態ないし第10の実施形態によるものと格別差異はない。特に、第10の実施形態では、流路形成部材171により通路長が長く軸長が短い絞り通路182を形成することができるため、減衰力調整バルブ151に流路形成部材171を一体的に設けても、減衰力調整バルブ151の軸方向長が長くなることを抑制できる。
In the eleventh embodiment, the flow
なお、前述した第1の実施形態では、通路ディスク24は、渦巻状の貫通溝24Aを有する構成とした場合を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、例えば、図28に示す変形例のように、ディスク191は、蛇行するように径方向または周方向に延びる貫通溝192を有する構成としてもよい。また、蛇行する貫通溝192に代えて、有底溝としてもよい。このことは、第2ないし第11の実施形態についても同様である。
In the above-described first embodiment, the case where the
第2の実施形態では、第2ディスクとしての第1中間ディスク32および第4ディスクとしての第2中間ディスク33は貫通孔32A,33Aを有する構成とした場合を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、第2ディスクおよび/または第4ディスクは、貫通孔に代えて貫通溝を有する構成としてもよい。このことは、例えば第4ないし第5の実施形態についても同様である。
In the second embodiment, the first
第1の実施形態ないし第5の実施形態、第7実施形態ないし第10の実施形態では、第1連通路となる絞り通路を形成する流路形成部材の通路ディスクとして貫通溝を有する構成とした場合を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、例えば、通路ディスクの貫通溝を有底溝としてもよい。この場合、必要に応じて導入ディスク、閉塞ディスク、中間ディスク等を省略することができる。 In the first to fifth embodiments and the seventh to tenth embodiments, the through groove is provided as the passage disk of the passage forming member that forms the throttle passage serving as the first communication passage. A case has been described as an example. However, not limited to this, for example, the through groove of the passage disk may be a bottomed groove. In this case, the introduction disk, closing disk, intermediate disk, etc. can be omitted as required.
第11の実施形態では、第1連通路となる絞り通路を形成する流路形成部材の通路ディスクとして有底溝を有する構成とした場合を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、例えば、通路ディスクの有底溝を貫通溝としてもよい。この場合、貫通溝を閉塞するために、必要に応じて導入ディスク、閉塞ディスク、中間ディスク等を設けることができる。 In the eleventh embodiment, the case where the passage disk of the passage forming member forming the throttle passage serving as the first communication passage has a bottomed groove has been described as an example. However, without being limited to this, for example, the bottomed groove of the passage disk may be used as the through groove. In this case, an introduction disk, a closing disk, an intermediate disk, or the like can be provided as necessary to block the through groove.
第1の実施形態では流路形成部材を2枚のディスクにより構成し、第2の実施形態では流路形成部材を10枚のディスクにより構成した場合を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、流路形成部材のディスクの枚数は、必要な絞り流路の長さに応じて変更することができる。このことは、他の実施形態についても同様である。 In the first embodiment, the passage forming member is composed of two discs, and in the second embodiment, the passage forming member is composed of ten discs. However, the present invention is not limited to this, and the number of discs of the flow path forming member can be changed according to the required length of the restrictor flow path. This also applies to other embodiments.
第1の実施形態では、第1連通路となる絞り通路18を形成する流路形成部材22をピストン6の一側室となるボトム側油室Bと他側室となるロッド側油室Cとの間に設ける構成とした場合を例に挙げて説明した。また、第11の実施形態では、第1連通路となる絞り通路182を形成する流路形成部材171をピストン6の他側室となるロッド側油室Cとリザーバとなるリザーバ室Aとの間に設ける構成とした場合を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、例えば、第1連通路(絞り通路)を形成する流路形成部材を、「一側室となるボトム側油室と他側室となるロッド側油室との間」および「他側室となるロッド側油室とリザーバとなるリザーバ室との間」に設けてもよい。また、例えば、流路形成部材をボトムバルブのバルブボディに設ける等により、流路形成部材を「一側室となるボトム側油室とリザーバとなるリザーバ室との間」に設けてもよい。即ち、ディスクを積層することにより第1連通路を形成する流路形成部材は、ピストンの移動によって作動流体の流れが生じる流路、即ち、一側室と他側室の間、一側室とリザーバとの間、および/または、他側室とリザーバとの間に設けることができる。
In the first embodiment, the flow
第8の実施形態(図20)では、周波数感応部101は、ピストン6の第2バルブとなる伸側ディスクバルブ102の背圧室103に作用する構成とした場合を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、周波数感応部は、例えば、ピストン6の上面側に設けることにより、ピストンの第1バルブとなる圧側ディスクバルブの背圧室に作用する構成としてもよい。また、例えば、周波数感応部は、第1バルブの背圧室と第2バルブの背圧室との両方に作用する構成としてもよい。即ち、周波数感応部は、第1バルブの背圧室および/または第2バルブの背圧室に作用する構成とすることができる。周波数感応部の移動部材(フリーバルブ、フリーピストン)は、一側室および/または他側室の作動流体により移動可能にすることができる。
In the eighth embodiment (FIG. 20), the case where the frequency
第1の実施形態では、ピストンロッド11の伸長行程ではピストン6の下側の伸側ディスクバルブ8が油液(作動流体)に対し抵抗力を与えて減衰力を発生させ、ピストンロッド11の縮小行程ではピストン6の上側の圧側ディスクバルブ7が油液(作動流体)に対し抵抗力を与えて減衰力を発生させる構成とした場合を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、例えば、ピストンの上側の圧側ディスクバルブを逆止弁とし、ボトムバルブに設けたディスクバルブでピストンロッド11の縮小行程で減衰力を発生させる構成としてもよい。このことは、例えば第2ないし第8の実施形態についても同様である。
In the first embodiment, during the extension stroke of the
第1の実施形態では、外筒2と内筒4とからなる複筒式の緩衝器1を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、例えば、単筒式の筒部材(シリンダ)からなる緩衝器に適用してよい。このことは、例えば第2ないし第8の実施形態についても同様である。
In the first embodiment, the dual-
また、各実施形態では、緩衝器の代表例として自動車に取付ける緩衝器を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、例えば、鉄道車両に取付ける緩衝器に適用してもよい。また、自動車、鉄道車両等の車両に限らず、振動源となる種々の機械、構造物、建築物等に用いる各種の緩衝器に適用することができる。 Moreover, in each embodiment, the shock absorber attached to a motor vehicle was mentioned as an example and demonstrated as a typical example of a shock absorber. However, the present invention is not limited to this, and may be applied to, for example, shock absorbers attached to railway vehicles. In addition, it can be applied not only to vehicles such as automobiles and railroad vehicles, but also to various shock absorbers used in various machines, structures, buildings, etc. that serve as vibration sources.
さらに、各実施形態および変形例は例示であり、異なる実施形態および変形例で示した構成の部分的な置換または組み合わせが可能であることは言うまでもない。 Furthermore, each embodiment and modifications are examples, and it goes without saying that partial replacement or combination of configurations shown in different embodiments and modifications is possible.
以上説明した実施形態に基づく緩衝器として、例えば下記に述べる態様のものが考えられる。 As shock absorbers based on the embodiments described above, for example, the following modes are conceivable.
第1の態様としては、緩衝器は、作動流体が封入されるシリンダと、前記シリンダ内を一側室と他側室とに区画するピストンと、前記ピストンに連結されて前記シリンダの外部へ延びるピストンロッドと、前記ピストンの移動によって前記作動流体の流れが生じる流路と、前記流路に設けられ、積層されて第1連通路が形成される常時撓み変形しない複数の板状のディスクを有する流路形成部材と、を備え、前記ディスクは、径方向または周方向に延びる貫通溝または有底溝を有する。 As a first aspect, the shock absorber comprises a cylinder in which a working fluid is sealed, a piston that divides the inside of the cylinder into one side chamber and the other side chamber, and a piston rod that is connected to the piston and extends to the outside of the cylinder. a flow path through which the working fluid flows due to movement of the piston; and a flow path having a plurality of plate-shaped discs which are provided in the flow path and are stacked to form a first communication path and which are not always flexurally deformed. and a forming member, the disc having a radially or circumferentially extending through or bottomed groove.
この第1の態様によれば、流路形成部材は、径方向または周方向に延びる貫通溝または有底溝を有するディスクを積層することにより構成されている。このため、「径方向または周方向に延びる貫通溝または有底溝を有するディスクを積層する」といった簡素な構成で、通路長が長く軸長が短い連通路(第1連通路)を形成できる。これにより、通路長が長く軸長が短い連通路(絞り通路、チョーク通路)を安価に形成することができ、緩衝器の製造コストを低減できる。しかも、ディスクの枚数を調整することにより、連通路の長さ(通路長)を容易に調整(変更)することができる。このため、減衰力特性を所望に設定すること(例えば、減衰力の立ち上がり特性を所望に設定すること)を容易に行うことができ、この面からも製造コストを低減できる。即ち、外径の大きなディスクを用いることで、基本長(軸長)の増加を抑え、少ない枚数で大きな絞り特性を得ることができる。また、同一形状のディスクを表と裏とで交互に重ねることにより、または、2種類のディスクを交互に重ねることにより、絞りとなる連通路の長さを調整することができる。このため、少ない部品の種類で多くの減衰力特性に合わせた絞り特性が調整可能である。 According to the first aspect, the flow path forming member is constructed by stacking discs having through grooves or bottomed grooves extending in the radial direction or the circumferential direction. Therefore, a communication passage (first communication passage) having a long passage length and a short axial length can be formed with a simple structure such as "stacking discs having through grooves or bottomed grooves extending in the radial direction or the circumferential direction". As a result, it is possible to inexpensively form a communication passage (throttle passage, choke passage) having a long passage length and a short axial length, thereby reducing the manufacturing cost of the shock absorber. Moreover, by adjusting the number of discs, the length of the communication path (passage length) can be easily adjusted (changed). Therefore, it is possible to easily set the damping force characteristic as desired (for example, set the rising characteristic of the damping force as desired), and from this point of view also, the manufacturing cost can be reduced. That is, by using a disc with a large outer diameter, it is possible to suppress an increase in the basic length (axial length) and obtain a large aperture characteristic with a small number of discs. Also, by alternately stacking discs of the same shape on the front and back, or by alternately stacking discs of two types, the length of the communication path that serves as the throttle can be adjusted. Therefore, it is possible to adjust the throttling characteristics according to many damping force characteristics with a small number of kinds of parts.
第2の態様としては、緩衝器は、作動流体が封入されるシリンダと、前記シリンダ内を一側室と他側室とに区画するピストンと、前記ピストンに連結されて前記シリンダの外部へ延びるピストンロッドと、前記ピストンロッドの進入および退出を補償するリザーバと、前記ピストンの移動によって、前記一側室と前記他側室とを連通する第2、第3連通路と、前記第2、第3連通路にそれぞれ設けられる第1、第2バルブと、前記一側室と前記他側室との間、前記一側室と前記リザーバとの間、および/または、前記他側室と前記リザーバとの間に設けられ、積層されて第1連通路が形成される複数の板状のディスクを有する流路形成部材と、を備え、前記複数のディスクは、始点が終点を超える位置まで周方向に延びる渦巻状の貫通溝または有底溝を有する少なくとも1のディスクを含む。 In a second aspect, the shock absorber includes a cylinder in which a working fluid is sealed, a piston that divides the inside of the cylinder into one side chamber and the other side chamber, and a piston rod that is connected to the piston and extends to the outside of the cylinder. a reservoir that compensates for the entry and exit of the piston rod; second and third communication passages that communicate the one side chamber and the other side chamber by movement of the piston; and the second and third communication passages. First and second valves provided respectively, and provided between the one side chamber and the other side chamber, between the one side chamber and the reservoir, and/or between the other side chamber and the reservoir, and laminated a flow path forming member having a plurality of plate-shaped disks formed by forming the first communication path, wherein the plurality of disks are spiral through grooves extending in the circumferential direction to a position where the start point exceeds the end point It includes at least one disc having bottomed grooves.
この第2の態様によれば、流路形成部材は、始点が終点を超える位置まで周方向に延びる渦巻状の貫通溝または有底溝を有するディスクを含む複数のディスクを積層することにより構成されている。このため、「渦巻状の貫通溝または有底溝を有するディスクを積層する」といった簡素な構成で、通路長が長く軸長が短い連通路(第1連通路)を形成できる。これにより、通路長が長く軸長が短い連通路(絞り通路、チョーク通路)を安価に形成することができ、緩衝器の製造コストを低減できる。しかも、ディスクの枚数を調整することにより、連通路の長さ(通路長)を容易に調整(変更)することができる。このため、減衰力特性を所望に設定すること(例えば、減衰力の立ち上がり特性を所望に設定すること)を容易に行うことができ、この面からも製造コストを低減できる。即ち、外径の大きなディスクを用いることで、基本長(軸長)の増加を抑え、少ない枚数で大きな絞り特性を得ることができる。また、同一形状のディスクを表と裏とで交互に重ねることにより、または、2種類のディスクを交互に重ねることにより、絞りとなる連通路の長さを調整することができる。このため、少ない部品の種類で多くの減衰力特性に合わせた絞り特性が調整可能である。 According to this second aspect, the flow path forming member is constructed by stacking a plurality of discs, including discs having spiral through grooves or bottomed grooves extending in the circumferential direction to a position where the starting point exceeds the end point. ing. Therefore, a communication passage (first communication passage) having a long passage length and a short axial length can be formed by a simple structure such as "stacking discs having spiral through grooves or bottomed grooves". As a result, it is possible to inexpensively form a communication passage (throttle passage, choke passage) having a long passage length and a short axial length, thereby reducing the manufacturing cost of the shock absorber. Moreover, by adjusting the number of discs, the length of the communication path (passage length) can be easily adjusted (changed). Therefore, it is possible to easily set the damping force characteristic as desired (for example, set the rising characteristic of the damping force as desired), and from this point of view also, the manufacturing cost can be reduced. That is, by using a disc with a large outer diameter, it is possible to suppress an increase in the basic length (axial length) and obtain a large aperture characteristic with a small number of discs. Also, by alternately stacking discs of the same shape on the front and back, or by alternately stacking discs of two types, the length of the communication path that serves as the throttle can be adjusted. Therefore, it is possible to adjust the throttling characteristics according to many damping force characteristics with a small number of kinds of parts.
第3の態様としては、緩衝器は、作動流体が封入されるシリンダと、前記シリンダ内を一側室と他側室とに区画するピストンと、前記ピストンに連結されて前記シリンダの外部へ延びるピストンロッドと、前記ピストンの移動によって前記作動流体の流れが生じる流路と、ソレノイドによって開閉動作が調整される減衰力調整バルブと、前記流路に設けられ、周方向に延びる貫通溝を有する第1ディスク、および、前記貫通溝の一側に供給された作動流体が前記一側とは別の位置の他側まで流通するよう前記貫通溝を閉塞する閉塞部と前記貫通溝の他側に対応する位置に設けられる貫通孔または貫通溝とを有し前記第1ディスクに積層される第2ディスクを有する流路形成部材と、を備える。 As a third aspect, the shock absorber comprises a cylinder in which a working fluid is enclosed, a piston that divides the inside of the cylinder into one side chamber and the other side chamber, and a piston rod that is connected to the piston and extends to the outside of the cylinder. a flow path through which the working fluid flows due to the movement of the piston; a damping force adjustment valve whose opening and closing operation is adjusted by a solenoid; and a first disk provided in the flow path and having a through groove extending in the circumferential direction. and a closing portion that closes the through groove so that the working fluid supplied to one side of the through groove flows to the other side of the through groove, and a position corresponding to the other side of the through groove. a passage forming member having a second disk laminated on the first disk and having a through-hole or a through-groove provided in the first disk.
この第3の態様によれば、流路形成部材は、周方向に延びる貫通溝を有する第1ディスク、および、閉塞部と貫通孔または貫通溝とを有する第2ディスクを有している。このため、「周方向に延びる貫通溝を有する第1ディスク、および、閉塞部と貫通孔または貫通溝とを有する第2ディスクを積層する」といった簡素な構成で、通路長が長く軸長が短い連通路(第1連通路)を形成できる。これにより、通路長が長く軸長が短い連通路(絞り通路、チョーク通路)を安価に形成することができ、緩衝器の製造コストを低減できる。しかも、ディスクの枚数を調整することにより、連通路の長さ(通路長)を容易に調整(変更)することができる。このため、減衰力特性を所望に設定すること(例えば、減衰力の立ち上がり特性を所望に設定すること)を容易に行うことができ、この面からも製造コストを低減できる。即ち、外径の大きなディスクを用いることで、基本長(軸長)の増加を抑え、少ない枚数で大きな絞り特性を得ることができる。また、同一形状のディスクを表と裏とで交互に重ねることにより、または、2種類のディスクを交互に重ねることにより、絞りとなる連通路の長さを調整することができる。このため、少ない部品の種類で多くの減衰力特性に合わせた絞り特性が調整可能である。 According to this third aspect, the flow path forming member has the first disk having the through groove extending in the circumferential direction, and the second disk having the blocking portion and the through hole or through groove. Therefore, with a simple structure such as "a first disc having a through groove extending in the circumferential direction and a second disc having a blocking portion and a through hole or a through groove are stacked", the passage length is long and the axial length is short. A communication path (first communication path) can be formed. As a result, it is possible to inexpensively form a communication passage (throttle passage, choke passage) having a long passage length and a short axial length, thereby reducing the manufacturing cost of the shock absorber. Moreover, by adjusting the number of discs, the length of the communication path (passage length) can be easily adjusted (changed). Therefore, it is possible to easily set the damping force characteristic as desired (for example, set the rising characteristic of the damping force as desired), and from this point of view also, the manufacturing cost can be reduced. That is, by using a disc with a large outer diameter, it is possible to suppress an increase in the basic length (axial length) and obtain a large aperture characteristic with a small number of discs. Also, by alternately stacking discs of the same shape on the front and back, or by alternately stacking discs of two types, the length of the communication path that serves as the throttle can be adjusted. Therefore, it is possible to adjust the throttling characteristics according to many damping force characteristics with a small number of kinds of parts.
第4の態様としては、第1の態様ないし第3の態様のいずれかにおいて、前記ピストンは、第1部材と第2部材とを有し、前記流路形成部材は、前記第1部材と前記第2部材との間に設けられる。この第4の態様によれば、流路形成部材とピストンとを一体的に設けることができる。 As a fourth aspect, in any one of the first to third aspects, the piston includes a first member and a second member, and the flow path forming member includes the first member and the It is provided between the second member. According to this fourth aspect, the channel forming member and the piston can be provided integrally.
第5の態様としては、第1の態様ないし第3の態様のいずれかにおいて、前記流路形成部材は、収納部材内に設けられ、前記収納部材は、前記ピストンロッドに接続される。この第5の態様によれば、流路形成部材を収納部材と共にピストンロッドに容易に組み付けることができる。 As a fifth aspect, in any one of the first to third aspects, the flow path forming member is provided inside the storage member, and the storage member is connected to the piston rod. According to this fifth aspect, the flow path forming member can be easily assembled to the piston rod together with the storage member.
第6の態様としては、第1の態様ないし第3の態様のいずれかにおいて、前記流路形成部材は、前記ピストンの一側室側に設けられる。この第6の態様によれば、例えば、シリンダ内のボトム側油室に流路形成部材を配置することができる。 As a sixth aspect, in any one of the first to third aspects, the flow path forming member is provided on the one side chamber side of the piston. According to the sixth aspect, for example, the flow path forming member can be arranged in the bottom side oil chamber inside the cylinder.
第7の態様としては、第1の態様ないし第3の態様のいずれかにおいて、前記流路形成部材は、前記ピストンの他側室側に設けられる。この第7の態様によれば、例えば、シリンダ内のロッド側油室に流路形成部材を配置することができる。 As a seventh aspect, in any one of the first to third aspects, the flow path forming member is provided on the other side chamber side of the piston. According to the seventh aspect, for example, the flow path forming member can be arranged in the rod-side oil chamber inside the cylinder.
第8の態様としては、第1の態様ないし第7の態様のいずれかにおいて、前記ピストンロッドには、前記一側室および/または前記他側室の作動流体により移動可能な移動部材を有する周波数感応部と、前記流路形成部材とが設けられる。この第8の態様によれば、流路形成部材を周波数感応部と共にピストンロッドに組み付けることができる。 As an eighth aspect, in any one of the first to seventh aspects, the piston rod has a frequency sensitive portion having a moving member that can be moved by the working fluid in the one side chamber and/or the other side chamber. and the flow path forming member. According to this eighth aspect, the flow path forming member can be assembled to the piston rod together with the frequency sensitive portion.
第9の態様としては、第1の態様において、前記ピストンロッドの進入および退出を補償するリザーバと、ソレノイドによって開閉動作が調整される減衰力調整バルブと、前記減衰力調整バルブと一体に設けられ、前記一側室および/または前記他側室の作動流体により移動可能な移動部材を有する周波数感応部と、前記一側室と前記他側室の間、前記一側室と前記リザーバとの間、および/または、前記他側室と前記リザーバとの間に設けられる前記流路形成部材と、を備える。この第9の態様によれば、周波数感応部を減衰力調整バルブに組み付けることができる。また、必要に応じて、周波数感応部と流路形成部材との両方を減衰力調整バルブに組み付けることができる。 As a ninth aspect, in the first aspect, a reservoir that compensates for the entry and exit of the piston rod, a damping force adjustment valve whose opening and closing operation is adjusted by a solenoid, and a damping force adjustment valve that are provided integrally with the damping force adjustment valve. , a frequency sensitive part having a movable member movable by working fluid in the one side chamber and/or the other side chamber, between the one side chamber and the other side chamber, between the one side chamber and the reservoir, and/or and the flow path forming member provided between the other side chamber and the reservoir. According to the ninth aspect, the frequency sensitive section can be assembled to the damping force adjustment valve. Moreover, both the frequency sensitive portion and the flow path forming member can be assembled to the damping force adjustment valve as required.
第10の態様としては、第8の態様において、前記周波数感応部は、ケースと、前記ケース内を移動可能な前記移動部材となるフリーピストンと、前記フリーピストンを付勢するばね部材と、を有する。この第10の態様によれば、ケース、フリーピストンおよびばね部材を有する周波数感応部と流路形成部材とをピストンロッドに組み付けることができる。 As a tenth aspect, in the eighth aspect, the frequency sensitive section includes a case, a free piston as the moving member that can move in the case, and a spring member that biases the free piston. have. According to the tenth aspect, the case, the free piston, the frequency sensitive part having the spring member, and the flow path forming member can be assembled to the piston rod.
第11の態様としては、第2の態様において、前記ピストンロッドには、前記一側室および/または前記他側室の作動流体により移動可能な移動部材を有する周波数感応部が設けられており、前記周波数感応部は、前記ピストンの前記第1バルブおよび/または前記第2バルブに作用する背圧室と、前記背圧室内の圧力に作用する前記移動部材となるフリーバルブと、前記フリーバルブを付勢するばね部材と、を有する。この第11の態様によれば、周波数感応部は、周波数に応じて第1バルブおよび/または第2バルブに作用する背圧室の圧力を調整することができる。即ち、周波数感応部をピストンに一体的に設けることができる。 According to an eleventh aspect, in the second aspect, the piston rod is provided with a frequency sensitive portion having a moving member movable by the working fluid in the one side chamber and/or the other side chamber, and the frequency The sensitive part includes a back pressure chamber that acts on the first valve and/or the second valve of the piston, a free valve that acts on the pressure in the back pressure chamber as the moving member, and biases the free valve. and a spring member. According to the eleventh aspect, the frequency sensitive section can adjust the pressure in the back pressure chamber acting on the first valve and/or the second valve according to the frequency. That is, the frequency sensitive part can be provided integrally with the piston.
第12の態様としては、第9の態様において、前記周波数感応部は、前記減衰力調整バルブに作用する背圧室と、前記背圧室内の圧力に作用する前記移動部材となるフリーバルブと、前記フリーバルブを付勢するばね部材と、を有する。この第12の態様によれば、周波数感応部は、周波数に応じて減衰力調整バルブに作用する背圧室の圧力を調整することができる。即ち、周波数感応部を減衰力調整バルブに一体的に設けることができる。 As a twelfth aspect, in the ninth aspect, the frequency sensitive section includes a back pressure chamber that acts on the damping force adjustment valve, a free valve that acts on the pressure in the back pressure chamber and serves as the moving member, a spring member that biases the free valve. According to the twelfth aspect, the frequency sensitive section can adjust the pressure in the back pressure chamber acting on the damping force adjustment valve according to the frequency. That is, the frequency sensitive section can be provided integrally with the damping force adjustment valve.
第13の態様としては、第1の態様ないし第12の態様のいずれかにおいて、前記流路形成部材は、周方向に渦巻状に延びる貫通溝を有する第1ディスクと、前記貫通溝の一側端に供給された作動流体が前記貫通溝の他側端まで流通するよう前記貫通溝を閉塞する閉塞部、および、前記貫通溝の他側端に対応する位置に設けられる貫通孔または貫通溝を有する第2ディスクと、前記第1ディスクの表裏を反転させた第3ディスクと、前記第3ディスクの貫通溝の他側端に供給された作動流体が前記貫通溝の一側端まで流通するよう前記貫通溝を閉塞する閉塞部、および、前記貫通溝の一側端に対応する位置に設けられる貫通孔または貫通溝を有する第4ディスクとを備える。この第13の態様によれば、「第1ないし第4ディスクを積層する」といった簡素な構成で、通路長が長く軸長が短い連通路を形成できる。 As a thirteenth aspect, in any one of the first to twelfth aspects, the flow path forming member includes a first disc having a through groove spirally extending in the circumferential direction, and one side of the through groove. A closing part that closes the through groove so that the working fluid supplied to one end flows to the other side end of the through groove, and a through hole or through groove that is provided at a position corresponding to the other side end of the through groove. a third disk obtained by reversing the front and back of the first disk; and a fourth disk having a through-hole or a through-groove provided at a position corresponding to one side end of the through-groove. According to the thirteenth aspect, it is possible to form a communication passage having a long passage length and a short axial length with a simple structure such as "stacking the first to fourth disks".
第14の態様としては、第1の態様または第2の態様において、前記流路形成部材は、周方向に渦巻状に延びる第1有底溝、および、前記第1有底溝の端部に設けられる第1貫通孔を有する第5ディスクと、前記第5ディスクの前記第1有底溝とは反対側の方向に渦巻状に延びる第2有底溝、および、前記第2有底溝の端部に設けられる第2貫通孔を有する第6ディスクとを備える。この第14の態様によれば、「第5のディスクおよび第6のディスクを積層する」といった簡素な構成で、通路長が長く軸長が短い連通路を形成できる。 As a fourteenth aspect, in the first aspect or the second aspect, the flow path forming member includes a first bottomed groove extending spirally in the circumferential direction, and a A fifth disk having a first through hole provided, a second bottomed groove spirally extending in a direction opposite to the first bottomed groove of the fifth disk, and the second bottomed groove a sixth disk having a second through hole provided at an end thereof; According to the fourteenth aspect, a communication passage having a long passage length and a short axial length can be formed with a simple structure such as "stacking the fifth disc and the sixth disc."
1,121 緩衝器
2 外筒
4 内筒(シリンダ)
6,41 ピストン
6A 油路(第2連通路)
6B 油路(第3連通路)
7 圧側ディスクバルブ(第1バルブ)
8,102 伸側ディスクバルブ(第2バルブ)
11 ピストンロッド
15 サブ通路(流路)
18,182 絞り通路(第1連通路)
22,31,48,66,71,82,97,171 流路形成部材
23,70 導入ディスク(ディスク、第2ディスク)
23B,70B 貫通溝
23C,70C 閉塞部
24,49,67,98 通路ディスク(ディスク、第1ディスク、第3ディスク)
24A,49B,67B 貫通溝
24B,49C,67C 内径側端部(一側または他側、一側端または他側端)
24C,49D,67D 外径側端部(他側または一側、他側端または一側端)
25,34 収納部材
32 第1中間ディスク(第2ディスクまたは第4ディスク)
32A 貫通孔
32B 閉塞部
33 第2中間ディスク(第4ディスクまたは第2ディスク)
33A 貫通孔
33B 閉塞部
42 筒部材(第1部材)
44 蓋部材(第2部材)
50,68 第1閉塞ディスク(第2ディスクまたは第4ディスク)
50B,68B 貫通孔
50C,68C 閉塞部
51,69 第2閉塞ディスク(第4ディスクまたは第2ディスク)
51B,69B 貫通孔
51C,69C 閉塞部
83 第1通路ディスク
83A 第1有底溝
83B 内径側端部(端部)
83C 外径側端部(端部)
83D 第1貫通孔
84 第2通路ディスク
84A 第2有底溝
84B 内径側端部(端部)
84C 外径側端部(端部)
84D 第2貫通孔
91,101,154 周波数感応部
92 ケース
93 フリーピストン
94,95,158 Oリング(ばね部材)
103 背圧室
106,155 フリーバルブ
106A ディスク弁
106B 弾性シール部材(ばね部材)
132,151 減衰力調整バルブ
137 設定圧可変バルブ
138 背圧室
140 ソレノイド
180 導入ディスク
180A 貫通溝
180B 閉塞部
181 通路ディスク
181A 有底溝
181E 貫通孔
191 ディスク
192 貫通溝
A リザーバ室
B ボトム側油室(一側室)
C ロッド側油室(他側室)
1,121
6, 41
6B oil passage (third communication passage)
7 Compression side disk valve (1st valve)
8, 102 Extension side disc valve (second valve)
11
18, 182 throttle passage (first communication passage)
22, 31, 48, 66, 71, 82, 97, 171 flow
23B, 70B Through
24A, 49B, 67B through
24C, 49D, 67D outer diameter side end (other side or one side, other side end or one side end)
25, 34
32A Through
33A Through
44 lid member (second member)
50, 68 first blocking disk (second disk or fourth disk)
50B, 68B Through
51B, 69B Through
83C outer diameter side end (end)
83D first through
84C outer diameter side end (end)
84D second through
103
132, 151 damping
C Rod side oil chamber (other side chamber)
Claims (14)
前記シリンダ内を一側室と他側室とに区画するピストンと、
前記ピストンに連結されて前記シリンダの外部へ延びるピストンロッドと、
前記ピストンの移動によって前記作動流体の流れが生じる流路と、
前記流路に設けられ、積層されて第1連通路が形成される常時撓み変形しない複数の板状のディスクを有する流路形成部材と、を備え、
前記ディスクは、径方向または周方向に延びる貫通溝または有底溝を有する緩衝器。 a cylinder in which the working fluid is sealed;
a piston that divides the inside of the cylinder into one side chamber and the other side chamber;
a piston rod connected to the piston and extending to the outside of the cylinder;
a flow path through which the working fluid flows due to movement of the piston;
a flow path forming member provided in the flow path and having a plurality of plate-shaped discs that are stacked to form a first communication path and that do not undergo bending deformation at all times;
The disk is a shock absorber having a radially or circumferentially extending through groove or bottomed groove.
前記シリンダ内を一側室と他側室とに区画するピストンと、
前記ピストンに連結されて前記シリンダの外部へ延びるピストンロッドと、
前記ピストンロッドの進入および退出を補償するリザーバと、
前記ピストンの移動によって、前記一側室と前記他側室とを連通する第2、第3連通路と、
前記第2、第3連通路にそれぞれ設けられる第1、第2バルブと、
前記一側室と前記他側室との間、前記一側室と前記リザーバとの間、および/または、前記他側室と前記リザーバとの間に設けられ、積層されて第1連通路が形成される複数の板状のディスクを有する流路形成部材と、を備え、
前記複数のディスクは、始点が終点を超える位置まで周方向に延びる渦巻状の貫通溝または有底溝を有する少なくとも1のディスクを含む緩衝器。 a cylinder in which the working fluid is sealed;
a piston that divides the inside of the cylinder into one side chamber and the other side chamber;
a piston rod connected to the piston and extending to the outside of the cylinder;
a reservoir that compensates for the entry and exit of said piston rod;
second and third communication passages communicating the one side chamber and the other side chamber by movement of the piston;
first and second valves respectively provided in the second and third communication passages;
A plurality of devices provided between the one side chamber and the other side chamber, between the one side chamber and the reservoir, and/or between the other side chamber and the reservoir, and stacked to form a first communication passage a flow path forming member having a plate-like disk of
The plurality of discs includes at least one disc having a spiral through groove or bottomed groove circumferentially extending to a position where the start point exceeds the end point.
前記シリンダ内を一側室と他側室とに区画するピストンと、
前記ピストンに連結されて前記シリンダの外部へ延びるピストンロッドと、
前記ピストンの移動によって前記作動流体の流れが生じる流路と、
ソレノイドによって開閉動作が調整される減衰力調整バルブと、
前記流路に設けられ、周方向に延びる貫通溝を有する第1ディスク、および、前記貫通溝の一側に供給された作動流体が前記一側とは別の位置の他側まで流通するよう前記貫通溝を閉塞する閉塞部と前記貫通溝の他側に対応する位置に設けられる貫通孔または貫通溝とを有し前記第1ディスクに積層される第2ディスクを有する流路形成部材と、を備える緩衝器。 a cylinder in which the working fluid is sealed;
a piston that divides the inside of the cylinder into one side chamber and the other side chamber;
a piston rod connected to the piston and extending to the outside of the cylinder;
a flow path through which the working fluid flows due to movement of the piston;
a damping force adjustment valve whose opening and closing operation is adjusted by a solenoid;
a first disk provided in the flow path and having a through groove extending in the circumferential direction; a passage forming member having a second disk laminated on the first disk, the closing portion closing the through groove and a through hole or through groove provided at a position corresponding to the other side of the through groove; buffer provided.
前記流路形成部材は、前記第1部材と前記第2部材との間に設けられる請求項1ないし3のいずれかに記載の緩衝器。 the piston has a first member and a second member;
The shock absorber according to any one of claims 1 to 3, wherein the flow path forming member is provided between the first member and the second member.
前記収納部材は、前記ピストンロッドに接続される請求項1ないし3のいずれかに記載の緩衝器。 The flow path forming member is provided inside the storage member,
4. The shock absorber according to claim 1, wherein said housing member is connected to said piston rod.
ソレノイドによって開閉動作が調整される減衰力調整バルブと、
前記減衰力調整バルブと一体に設けられ、前記一側室および/または前記他側室の作動流体により移動可能な移動部材を有する周波数感応部と、
前記一側室と前記他側室の間、前記一側室と前記リザーバとの間、および/または、前記他側室と前記リザーバとの間に設けられる前記流路形成部材と、を備える請求項1に記載の緩衝器。 a reservoir that compensates for the entry and exit of said piston rod;
a damping force adjustment valve whose opening and closing operation is adjusted by a solenoid;
a frequency sensitive part provided integrally with the damping force adjusting valve and having a moving member movable by working fluid in the one side chamber and/or the other side chamber;
2. The passage forming member provided between the one side chamber and the other side chamber, between the one side chamber and the reservoir, and/or between the other side chamber and the reservoir. buffer.
ケースと、
前記ケース内を移動可能な前記移動部材となるフリーピストンと、
前記フリーピストンを付勢するばね部材と、を有する請求項8に記載の緩衝器。 The frequency sensitive part is
a case;
a free piston serving as the moving member capable of moving within the case;
and a spring member biasing the free piston.
前記周波数感応部は、
前記ピストンの前記第1バルブおよび/または前記第2バルブに作用する背圧室と、
前記背圧室内の圧力に作用する前記移動部材となるフリーバルブと、
前記フリーバルブを付勢するばね部材と、を有する請求項2に記載の緩衝器。 The piston rod is provided with a frequency sensitive part having a moving member that can be moved by the working fluid in the one side chamber and/or the other side chamber,
The frequency sensitive part is
a back pressure chamber acting on the first valve and/or the second valve of the piston;
a free valve serving as the moving member acting on the pressure in the back pressure chamber;
and a spring member biasing the free valve.
前記減衰力調整バルブに作用する背圧室と、
前記背圧室内の圧力に作用する前記移動部材となるフリーバルブと、
前記フリーバルブを付勢するばね部材と、を有する請求項9に記載の緩衝器。 The frequency sensitive part is
a back pressure chamber acting on the damping force adjustment valve;
a free valve serving as the moving member acting on the pressure in the back pressure chamber;
and a spring member biasing the free valve.
周方向に渦巻状に延びる貫通溝を有する第1ディスクと、
前記貫通溝の一側端に供給された作動流体が前記貫通溝の他側端まで流通するよう前記貫通溝を閉塞する閉塞部、および、前記貫通溝の他側端に対応する位置に設けられる貫通孔または貫通溝を有する第2ディスクと、
前記第1ディスクの表裏を反転させた第3ディスクと、
前記第3ディスクの貫通溝の他側端に供給された作動流体が前記貫通溝の一側端まで流通するよう前記貫通溝を閉塞する閉塞部、および、前記貫通溝の一側端に対応する位置に設けられる貫通孔または貫通溝を有する第4ディスクとを備える請求項1ないし12のいずれかに記載の緩衝器。 The flow path forming member is
a first disk having a through groove spirally extending in the circumferential direction;
a closing portion for closing the through groove so that the working fluid supplied to one side end of the through groove flows to the other side end of the through groove; and a closing portion provided at a position corresponding to the other side end of the through groove. a second disk having through holes or through grooves;
a third disk obtained by reversing the front and back of the first disk;
a closing part that closes the through groove so that the working fluid supplied to the other side end of the through groove of the third disk flows to the one side end of the through groove, and a closing part that corresponds to the one side end of the through groove 13. A shock absorber according to any one of claims 1 to 12, comprising a fourth disk having through-holes or through-grooves provided at positions.
周方向に渦巻状に延びる第1有底溝、および、前記第1有底溝の端部に設けられる第1貫通孔を有する第5ディスクと、
前記第5ディスクの前記第1有底溝とは反対側の方向に渦巻状に延びる第2有底溝、および、前記第2有底溝の端部に設けられる第2貫通孔を有する第6ディスクとを備える請求項1または2に記載の緩衝器。 The flow path forming member is
a fifth disk having a first bottomed groove extending spirally in the circumferential direction and a first through hole provided at an end of the first bottomed groove;
A sixth groove having a second bottomed groove spirally extending in a direction opposite to the first bottomed groove of the fifth disk and a second through hole provided at an end of the second bottomed groove. 3. A buffer according to claim 1 or 2, comprising a disc.
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