JP7251666B2 - 方法及びアクセスネットワーク - Google Patents
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Description
本開示の非限定的かつ例示的な実施形態は、一般的に、無線通信の技術分野に関し、特に、アップリンク信号の伝送及び受信のための方法及びデバイスに関する。
この部分では、開示をより理解できる態様を紹介する。そのため、この部分の記載は、この観点から読み取られるべきであり、先行技術に開示された又は開示されないことを自認することとして理解されるべきではない。
現在、3GPP(Third Generation Partnership Project)では、新しい第5世代(5G)の無線通信技術が研究されている。5G通信システムにおいて、New Radio(NR)と呼ばれるアクセス技術が採用されている。NRは、マルチパネル(MP:multi-panel)伝送を含む様々な通信シナリオをサポートしている。このシナリオでは、端末デバイスが複数の送受信ポイント(TRP:transmission/reception point)と通信する。
NRにおいて、制御シグナリング伝送及び受信に関するいくつかの問題が未だ解決されていない。
本開示の様々な実施形態は、主に、アップリンク制御信号の伝送及び受信を改善することを目的とする。
本開示の第1の態様では、アップリンク制御信号を伝送するために端末デバイスで実行される方法が提供される。この方法は、第1のTRPから第1のダウンリンク制御信号を受信することと、第2のTRPから第2のダウンリンク制御信号を受信することと、第1及び第2のTRPのうちの少なくとも1つにアップリンク制御信号を伝送することとを有する。アップリンク制御信号は、第1のダウンリンク制御信号に関連する第1の制御情報及び第2のダウンリンク制御信号に関連する第2の制御情報を含み、第1の制御情報及び第2の制御情報は、第1のTRPがプライマリTRPであるか、それとも第2のTRPがプライマリTRPであるか、第1のTRP及び第2のTRPのそれぞれの識別、第1のダウンリンク制御信号及び第2のダウンリンク制御信号をそれぞれ受信するためのリソースの識別、第1のダウンリンク制御信号及び第2のダウンリンク制御信号のスクランブルシーケンスをそれぞれ初期化するための識別、及び第1のダウンリンク制御信号及び第2のダウンリンク制御信号にそれぞれ関連する参照信号のためのスクランブルシーケンスを初期化するための識別のうちの少なくとも1つによって決定される順序でアップリンク制御信号に含まれる。
いくつかの実施形態では、第1の制御情報は、第1のダウンリンク制御信号によってスケジュールされたダウンリンク伝送に関するハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバック、及び第1のTRPへのチャネル状態情報(CSI)レポートのうちの少なくとも1つを含み、第2の制御情報は、第2のダウンリンク制御信号によってスケジュールされたダウンリンク伝送のためのHARQフィードバック、及び第2のTRPへのCSIレポートのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
いくつかの実施形態では、第1のダウンリンク制御信号及び第2のダウンリンク制御信号をそれぞれ受信するためのリソースの識別は、第1のダウンリンク制御信号及び第2のダウンリンク制御信号にそれぞれ関連する制御リソースセットの識別、又は第1のダウンリンク制御信号及び第2のダウンリンク制御信号のそれぞれの監視機会の識別を含む。
いくつかの実施形態では、第1のTRP及び第2のTRPの識別は、第1のダウンリンク制御信号及び第2のダウンリンク制御信号にそれぞれ含まれ、かつ対応するTRP、又はキャリアアグリゲーションがサポートされている場合の対応するTRP及びキャリアの組み合わせを示すための識別、又は無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して設定された第1のTRPと第2のTRPの識別を含む。
いくつかの実施形態では、第1のTRPはプライマリTRPであり、第2のTRPはセカンダリTRPであり、第1の制御情報は、アップリンク制御信号のビットシーケンスにおいて第2の制御情報の前に配置される。
本開示の第2の態様では、アップリンク制御信号を伝送するために端末デバイスで実行される方法が提供される。この方法は、第1のTRPから第1のダウンリンク信号を受信することと、第2のTRPから第2のダウンリンク信号を受信することと、第1及び第2のTRPのうちの少なくとも1つにアップリンク制御信号を伝送することとを有する。アップリンク制御信号は、第1のダウンリンク信号に関連する第1の制御情報と、第2のダウンリンク信号に関連する第2の制御情報とを含み、第1の制御情報及び第2の制御情報は、第1のダウンリンク信号及び第2のダウンリンク信号に関連する参照信号(RS)に関する識別によって決定される順序でアップリンク制御信号に含まれる。
いくつかの実施形態では、第1のダウンリンク信号及び第2のダウンリンク信号に関連するRSに関する識別は、第1のダウンリンク信号及び第2のダウンリンク信号にそれぞれ関連するRSのスクランブルシーケンスを初期化するための識別、第1のダウンリンク信号及び第2のダウンリンク信号にそれぞれ関連するRSの直交カバーコード(OCC)値、第1のダウンリンク信号及び第2のダウンリンク信号にそれぞれ関連するRSのアンテナポートのインデックス、及び第1のダウンリンク信号及び第2のダウンリンク信号にそれぞれ関連するRSグループのインデックスのうちの少なくとも1つを含む。
いくつかの実施形態では、第1のダウンリンク信号及び第2のダウンリンク信号は、それぞれ、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)信号であってもよい。いくつかの実施形態では、第1のダウンリンク信号及び第2のダウンリンク信号は、それぞれ、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)信号であってもよい。
本開示の第3の態様では、アップリンク制御信号を伝送するために端末デバイスで実行される方法が提供される。この方法は、複数のCSIレポートをトリガーするためのダウンリンク信号を受信することと、受信されたダウンリンク信号に関連する複数のCSIレポートを含むアップリンク制御信号を伝送することとを有し、複数のCSIレポートは、複数のCSIレポートに関する識別によって決定される順序でアップリンク制御信号に含まれる。
いくつかの実施形態では、複数のCSIレポートに関する識別は、複数のCSIレポートに関連するCSI RSリソースの識別、複数のCSIレポートに関連するCSI RSリソースセットの識別、複数のCSIレポートに関連する同期信号ブロック(SSB)リソースの識別、複数のCSIレポートに関連するSSBリソースセットの識別、及び複数のCSIレポートに関連するレポート構成の識別のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
いくつかの実施形態では、順序を決定するための識別は、ダウンリンク信号内のCSIレポート構成を示すための情報フィールド、又はダウンリンク信号内のCSI RSのためのリソース構成を示すためのビットマップから得られてもよい。
本開示の第4の態様では、アップリンク制御信号を伝送するために端末デバイスで実行される方法が提供される。この方法は、第1のTRPに関連する第1のリソースグループ及び第2のTRPに関連する第2のリソースグループを示す第1のダウンリンク信号を受信することと、第1のリソースグループからのリソースを使用して第1のアップリンク制御信号を伝送することと、第2のリソースグループからのリソースを使用して第2のアップリンク制御信号を伝送することと、を有する。
いくつかの実施形態では、方法は、アップリンク制御信号を伝送するためのリソースセットを示す第2のダウンリンク信号を受信することを更に有し、リソースセットは、第1のリソースグループ及び第2のリソースグループを含んでもよい。
本開示の第5の態様では、アップリンク制御信号を受信するために第1のTRPで実行される方法が提供される。この方法は、第1のダウンリンク制御信号を端末デバイスに伝送することと、端末デバイスからアップリンク制御信号を受信することとを有する。アップリンク制御信号は、第1のダウンリンク制御信号に関連する第1の制御情報及び第2のTRPからの第2のダウンリンク制御信号に関連する第2の制御情報を含み、第1の制御情報及び第2の制御情報は、第1のTRPがプライマリTRPであるか、それとも第2のTRPがプライマリTRPであるか、第1のTRP及び第2のTRPのそれぞれの識別、第1のダウンリンク制御信号及び第2のダウンリンク制御信号をそれぞれ受信するためのリソースの識別、第1のダウンリンク制御信号及び第2のダウンリンク制御信号のスクランブルシーケンスをそれぞれ初期化するための識別、及び第1のダウンリンク制御信号と第2のダウンリンク制御信号にそれぞれ関連する参照信号のスクランブルシーケンスを初期化するための識別のうちの少なくとも1つによって決定される順序でアップリンク制御信号に含まれる。
本開示の第6の態様では、アップリンク制御信号を受信するために第1のTRPで実行される方法が提供される。この方法は、第1のダウンリンク信号を端末デバイスに伝送することと、端末デバイスからアップリンク制御信号を受信することと、を有する。アップリンク制御信号は、第1のダウンリンク信号に関連する第1の制御情報及び第2のTRPからの第2のダウンリンク信号に関連する第2の制御情報を含み、第1の制御情報及び第2の制御情報は、第1のダウンリンク信号及び第2のダウンリンク信号に関連するRSに関する識別によって決定される順序でアップリンク制御信号に含まれる。
本開示の第7の態様では、アップリンク制御信号を受信するためにTRPで実行される方法が提供される。この方法は、複数のCSIレポートをトリガーするために端末デバイスにダウンリンク信号を伝送することと、受信されたダウンリンク信号に関連する複数のCSIレポートを含むアップリンク制御信号を受信することとを有する。複数のCSIレポートは、複数のCSIレポートに関する識別によって決定される順序でアップリンク制御信号に含まれる。
本開示の第8の態様では、アップリンク制御信号を受信するために第1のTRPで実行される方法が提供される。この方法は、TRPに関連する第1のリソースグループ及び第2のTRPに関連する第2のリソースグループを示す第1のダウンリンク信号を端末デバイスに伝送することと、端末デバイスから、第1のリソースグループからのリソースを使用してアップリンク制御信号を受信することとを有する。
本開示の第9の態様では、端末デバイスが提供される。端末デバイスは、プロセッサ及びメモリを備える。メモリは、ネットワークデバイスに本開示の第1、第2、第3、及び第4の態様のいずれかによる方法を実行させる、プロセッサによって実行可能な命令を含む。
本開示の第10の態様では、ネットワークデバイスが提供される。ネットワークデバイスは、プロセッサ及びメモリを備える。メモリは、ネットワークデバイスに本開示の第5、第6、第7及び第8の態様のいずれかによる方法を実行させる、プロセッサによって実行可能な命令を含む。
本開示の第11の態様では、デバイスの少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、デバイスに本開示の第1、第2、第3、及び第4の態様のいずれかの方法を実行させるコンピュータプログラムが格納されたコンピュータ読み取り可能な媒体が提供される。
本開示の第12の態様では、デバイスの少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、デバイスに本開示の第5、第6、第7及び第8の態様のいずれかの方法を実行させるコンピュータプログラムが格納されたコンピュータ読み取り可能な媒体が提供される。
本開示の実施形態は、アップリンク制御信号の伝送及び受信におけるアップリンク制御情報(UCI)のビットの順序付けの不明確さを回避することができる。
本開示の様々な実施形態の上記及び他の態様、特徴、及び利点は、添付の図面を参照して以下の詳細な説明からより完全に明らかになる。図面において、同じ参照符号は、同じ又は均等な要素を表す。図面は、本開示の実施形態をより理解できるために示され、必ずしも一定の縮尺で描かれているものではない。
以下、例示的な実施形態を参照しながら、本開示の原理及び主旨を説明する。これらの実施形態はすべて当業者が本開示をより理解し、さらに実施するために提供されるものにすぎず、本開示の範囲を限定するものではないことを理解されたい。例えば、一実施形態の一部として図示又は説明される特徴を別の実施形態とともに使用して、更に別の実施形態を生み出すことができる。明確のために、実際の実施に関するすべての特徴が本明細書で説明されるわけではない。
本明細書における「一実施形態」、「実施形態」、「例示的実施形態」などを言及する場合に、記載された実施形態が特定の特徴、構造、又は特性を含み得ることを示すが、必ずしも、すべての実施形態が特定の特徴、構造、又は特性を含むわけではない。さらに、このような表現は、必ずしも同じ実施形態を指すものではない。また、明示的に記載されているか否かに関わらず、特定の特徴、構造、又は特性が実施形態に関して説明される場合、当業者の知識の範囲内で他の実施形態に関するそのような特徴、構造、又は特性に適用することを意図している。
本明細書では、「第1」及び「第2」などの用語を使用して様々な要素を説明することがあるが、これらの要素は、これらの用語によって限定されるべきではないことを理解されたい。これらの用語は、ある要素を別の要素と区別するためにのみ使用される。例えば、例示的な実施形態の範囲から逸脱しない限り、第1の要素を第2の要素と呼ぶことができ、同様に、第2の要素を第1の要素と呼ぶことができる。本明細書で使用されるとき、「及び/又は」という用語は、挙げられる用語のうちの1つ以上の任意の組み合わせ及びすべての組み合わせを含む。
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的とし、例示的な実施形態への限定を意図するものではない。本明細書で使用されるとき、単数形である「1つ(a)」、「1つ(an)」、および「上記(the)」は、文脈からそうでないことが明確に示されていない限り、複数形も含むことを意図している。本明細書で使用されるとき、「備える」、「有する」、及び/又は「含む」という用語は、述べられた特徴、要素及び/又はコンポーネントなどの存在を特定するが、1つ以上の他の特徴、要素、コンポーネント、及び/又はそれらの組み合わせの存在又は追加を排除するものではないことを、さらに理解されたい。
以下の説明および特許請求の範囲において、別途に定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。
本明細書で使用されるとき、「無線通信ネットワーク」という用語とは、New Radio(NR)、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)、LTEアドバンスト(LTE-A:LTE-Advanced)、広帯域符号分割多重アクセス(WCDMA(登録商標):Wideband Code Division Multiple Access)、高速パケットアクセス(HSPA:High-Speed Packet Access)など任意の適切な無線通信規格に準拠するネットワークを指す。「無線通信ネットワーク」は、「無線通信システム」と呼ばれることもある。さらに、ネットワークデバイス間、ネットワークデバイスと端末デバイスとの間、又は無線通信ネットワーク内の端末デバイス間の通信は、任意の適切な通信プロトコルに従って実行されてもよい。ここでの通信プロトコルは、モバイル通信用グローバルシステム(GSM:Global System for Mobile)、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunications System)、LTE、NR、無線LAN(WLAN:wireless local area network)規格(IEEE 802.11規格など)、及び/又は現在知られている、又は将来に開発される他の適切な無線通信規格を含むが、これらに限定されない。
本明細書で使用されるとき、「TRP」という用語とは、端末デバイスとデータ及び信号を送受信する無線通信ネットワーク内のネットワークデバイスを指す。TRPは、適用される用語及び技術に応じて、基地局(BS:Base Station)又はアクセスポイント(AP:access point)を指すことがある。APの例には、ノードB(NodeB又はNB)、Evolved NodeB(eNodeB又はeNB)、NR NB(gNBとも呼ばれる)、リモート無線ユニット(RRU:Remote Radio Unit)、無線ヘッド(RH:Radio Head)、リモート無線ヘッド(RRH:Remote Radio Head)、リレー、及びフェムトやピコなどの低電力ノードなどが含まれる。
「端末デバイス」という用語とは、無線通信が可能な任意のエンドデバイスを指す。非限定的な例として、端末デバイスは、通信デバイス、ユーザ機器(UE:User Equipment)、加入者局(SS:Subscriber Station)、ポータブル加入者局(Portable Subscriber Station)、移動局(MS:Mobile Station)、又はアクセス端末(AT:Access Terminal)と呼ばれることもある。端末デバイスは、移動電話、セルラー電話、スマートフォン、VoIP(voice over IP)電話、WLL(wireless local loop)電話、タブレット、ウェアラブル端末デバイス、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)、ポータブルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、デジタルカメラなどの画像キャプチャ端末デバイス、ゲーム端末デバイス、音楽ストレージ及び再生機器、車載無線端末デバイス、無線エンドポイント、移動局、LEE(laptop-embedded equipment)、LME(laptop-mounted equipment)、USBドングル、スマートデバイス、無線CPE(customer-premises equipment)などを含むが、これらに限定されない。以下の説明では、「端末デバイス」、「通信デバイス」、「端末」、「ユーザ機器」、及び「UE」という用語は、互換的に使用される場合がある。
さらに別の例として、IOT(Internet of Things)シナリオでは、端末デバイスは、監視及び/又は測定を実行し、このような監視及び/又は測定の結果を別の端末デバイス及び/又はネットワーク機器に伝送するマシン又は他のデバイスを表すことができる。この場合、端末デバイスは、3GPPの文脈でMTC(machine-type communication)デバイスと呼ばれるM2M(machine-to-machine)デバイスであってもよい。特定の一例として、端末デバイスは、3GPP NB-IoT(narrow band internet of things)規格を実施するUEである。このようなマシン又はデバイスの例には、センサ、電力計などの計測デバイス、産業機械、又は家庭用或いは個人用の機器(例えば、冷蔵庫、テレビ、時計などの個人用ウェアラブルなど)が含まれる。他のシナリオでは、端末デバイスは、動作状態又はその動作に関連する他の機能を監視及び/又はレポートできる車両又は他の機器を表すことができる。
本明細書で使用されるとき、ダウンリンク(DL:downlink)伝送とは、ネットワークデバイスからUEへの伝送を指し、アップリンク(UL:uplink)伝送とは、反対方向の伝送を指す。
図1は、本開示の実施形態が実施され得る例示的な無線通信ネットワーク100を示す。図示のように、無線通信ネットワーク100は、1つ又は複数のTRP、例えば、TRP110及び120を備えることができる。各TRPは、BS、NB、eNB、gNB、仮想BS、BTS(Base Transceiver Station)、BSS(Base Station Subsystem)、APなどの形態であってもよい。TRP、例えば、TRP110及びTRP120は、「UE102」と総称されるUE102-1、102-2、及び102-3のセットにサービスを提供する。
いくつかの実施形態では、無線通信ネットワーク100は、NRアクセスネットワークであり得る。無線アクセスネットワーク1(RAN1)-90会議で、3GPPは、NR物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:physical downlink control channel)、NR物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:physical downlink shared channel)、及びアップリンク制御情報(UCI:uplink control information)に関して、表1に示す次の合意が達成された。
表1 3GPPのRAN1-90会議で達成された合意
表1 3GPPのRAN1-90会議で達成された合意
表1に示す合意では、いくつかの未解決の問題が特定され、本発明の発明者は、複数のTRPが単一のUEと送受信するMP伝送シナリオでは、いくつかの未解決の問題を考慮すべきであることを発見した。
DLのMP伝送のための2つの潜在的なソリューションは、図2A~2Bに示されている。図2Aに示すソリューションでは、(TRP210又は220からの)単一のPDCCH201が、TRP210及びTRP220からUE230へのPDSCH伝送202及び203をスケジュールするために使用されるが、図2Bに示すスキームでは、TRP210及び220のそれぞれに対してPDSCHをスケジュールするための別々のPDCCHが存在する。DLにおけるMP伝送は、コヒーレントJT(joint transmission)スキームと比較して、より低いチャネル状態情報(CSI:channel state information)の精度を必要とし、かつバックホールおよび同期に関する要求が緩和された非コヒーレントJTであり得る。さらに、非コヒーレントJTは、UEが単一のTRPによってサービスされる単一伝送(SP:single transmission:)スキームと比較して、より優れた容量及びカバレッジを実現する。
ULにおけるMP伝送のための2つの潜在的なソリューションは、図3A~3Bに示されている。図3Aに示すスキームでは、UE330は、単一のPUCCH又はPUSCH301を介して、TRP310及びTRP320の両方に対して、HARQ ACK/NACK及び/又はCSIレポートを伝送する。単一のPUCCH又はPUSCH301は、TRP310によって受信され、その後、TRP310は、非理想的なバックホール302を介してHARQ ACK/NACK及び/又はCSIをTRP320へ転送する。図3Bに示すスキームでは、UE301は、HARQ ACK/NACK及び/又はCSIを搬送する別々のPUCCH又はPUSCH(311又は312)を、TRP310及びTRP320のそれぞれに伝送する。
ULにおけるMP伝送に関して、いくつかの未解決の問題が発見されている。例えば、同一のUCI(例えば、ACK/NACK又はCSI)は、各TRPによって別々に要求される可能性があり、且つ図3Aに示すのと同様のULにおけるMP伝送のスキームについて、複数のUCI(例えば、異なるTRPからのDL伝送に関連する2つのACK/NACK)を単一のPUCCH又はPUSCHに投入するための順序をどのように決定するかは、依然として解決すべき問題である。さらに、図3Bに示すのと同様のスキームについて、別個のPUCCH/PUSCH伝送のためのリソースをどのように決定するかは、未だ解決されていない。
3GPP LTEシステムでサポートされるキャリアアグリゲーションのシナリオでは、プライマリセルのPUCCHは、プライマリセル及び1つ又は複数のセカンダリセルのためにACK/NACKを搬送することに使用される。3GPP LTE技術仕様TS 36.212、V14.4.0によると、ダウンリンク制御インジケータ(DCI:downlink control indicator)に含まれるキャリアインジケータ、又は無線リソース制御(RRC:radio resource control)シグナリングを介して設定されるセルインデックスに応じて、複数のACK/NACKが単一のPUCCHに順番に含まれる。しかし、このようなインジケータは、異なるTRPのUCIを識別するために使用することはできない。したがって、MP伝送のシナリオでは、PUCCHのUCIのビットを順序付けるルールを必要とする。
上記したことに鑑みて、本開示では、アップリンク制御信号の伝送を改善するための方法、デバイス、及びコンピュータ読み取り可能な媒体が提案された。一般的に、いくつかの実施形態では、明示的又は暗黙的な識別に基づいてアップリンク制御信号(例えば、PUCCH又はPUSCH)内の複数のUCIビットを順序付けるルールが利用され、MP伝送のためのアップリンク制御信号内のUCIビットの順序付けの不明確さが回避される。
図4は、本開示の実施形態に係るアップリンク制御信号を伝送するための方法400のフローチャートを示す。方法400は、例えば、図1に示すUE102によって実施され得る。検討を容易にするために、方法400は、図1に示すUE102及び通信ネットワーク100を参照して以下に説明される。ただし、本開示の実施形態はこれに限定されない。
図4に示すように、ブロック410において、UE102は、第1のTRP、例えば図1に示すTRP110から第1のダウンリンク制御信号を受信し、且つブロック420において、第2のTRP、例えば図1に示すTRP120から第2のダウンリンク制御信号を受信する。なお、第1及び第2のダウンリンク制御信号は、同時に受信されてもよいし、同時に受信されなくてもよい。例えば、第1及び第2のダウンリンク制御信号は、同じタイムスロット(又はサブフレーム)内の異なるタイムスロット(又はサブフレーム)又は異なるOFDMシンボルで受信され得る。
いくつかの実施形態では、第1及び第2のダウンリンク制御信号は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)信号を含み得るが、実施形態はこれに限定されない。
いくつかの実施形態では、第1のダウンリンク制御信号は、第1のTRP110からのDLデータ伝送(例えば、PDSCH伝送)をスケジュールし、第2のダウンリンク制御信号は、第2のTRP120からのDLデータ伝送(例えば、更なるPDSCH伝送)をスケジュールすることができる。代替的又は追加的に、別の実施形態では、第1及び第2のダウンリンク制御信号は、それぞれ、UE102から第1のTRP110及び第2のTRP120へのCSIレポートをトリガーすることができる。
ブロック430において、UE102は、アップリンク制御信号(例えば、PUCCH又はPUSCH信号)をTRP110及びTRP120のうちの少なくとも1つに伝送する。アップリンク制御信号は、第1のダウンリンク制御信号に関連する第1の制御情報と、第2のダウンリンク制御信号に関連する第2の制御情報とを含む。一実施形態では、第1の制御情報は、第1のダウンリンク制御信号によってスケジュールされるダウンリンク伝送(例えば、PDSCH伝送)に関するHARQフィードバック(例えば、ACK/NACK)、及び/又は、第1のTRPへのCSIレポートを含んでもよい。同様に、第2の制御情報は、第2のダウンリンク制御信号によってスケジュールされるダウンリンク伝送(例えば、PDSCH伝送)に関するHARQフィードバック(例えば、ACK/NACK)、及び/又は、第2のTRP120へのCSIレポートを含んでもよい。
いくつかの実施形態では、アップリンク制御信号に第1の制御情報及び第2の制御情報を配置するための順序は、UE102へのMP伝送における第1のTRP及び第2のTRPの役割(role)又は構成(configuration)に基づいて決定され得る。例えば、順序は、第1のTRP又は第2のTRPがUE102のプライマリTRPであるか否かに依存してもよい。図5Aには、一例が示される。この例では、UE102が第1のTRPから第1のダウンリンク制御信号510を受信するため、当該第1のTRPがプライマリTRPであり、UE102が第2のTRPから第2のダウンリンク制御信号520を受信するため、当該第2のTRPがセカンダリTRPであると仮定する。次に、この場合の第1の制御情報及び第2の制御情報の順序付けの例は、図5Bに示される。この例では、プライマリTRPに関連する第1の制御情報は、アップリンク制御信号において、セカンダリTRPに関連する第2の制御情報の前に配置される。いくつかの実施形態では、プライマリTRPは、初期アクセス中に識別され、UEは、プライマリTRPへのアクセス後にセカンダリTRPにアクセスしてもよい。しかしながら、別の実施形態では、異なるルールが使用されてもよいことが理解されるべきである。例えば、プライマリTRPに関連する第1の制御情報は、セカンダリTRPに関連する第2の制御情報の後ろに配置されてもよい。
いくつかの実施形態では、第1の制御情報及び第2の制御情報は、UE102によってブロック410及び420で受信された第1及び第2のダウンリンク制御信号に関する識別によって決定される順序でアップリンク制御信号に含まれ得る。
例えば、ブロック430でUE102によって伝送されたアップリンク制御信号(例えば、PUCCH又はPUSCH)に第1の制御情報及び第2の制御情報を配置するための順序は、それぞれ、第1のTRP及び第2のTRPのIDに基づいて決定されてもよい。例えば、第1のTRP110のIDが第2のTRP120のIDよりも大きい場合、第1の制御情報は、PUCCH/PUSCHにおいて第2の制御情報の前に配置され、又はその逆も成立する。
いくつかの実施形態では、第1のTRP及び第2のTRPの識別は、対応するTRPを示すために、第1のダウンリンク制御信号及び第2のダウンリンク制御信号にそれぞれ含まれる識別を含んでもよい。例えば、第1のダウンリンク制御信号が比較的小さいTRP ID1を含み、第2のダウンリンク制御信号が比較的大きいTRP ID2を含む場合、図6に示すように、第1の制御情報は第2の制御情報の前に配置されてもよい。
別の実施形態では、キャリアアグリゲーションは、UE102でサポートされ、この場合、第1のダウンリンク制御信号及び第2のダウンリンク制御信号のそれぞれは、TRPとキャリアの組合せを示す共同符号化されたIDを含んでもよいが、必ずしもそうであるとは限らない。この実施形態では、順序は、第1のダウンリンク制御信号及び第2のダウンリンク制御信号内の共同符号化されたIDに基づいて決定されてもよい。
別の実施形態では、第1のTRP及び第2のTRPの識別は、RRCシグナリングを介して設定された第1のTRP及び第2のTRPのIDを含んでもよい。
代替的又は追加的に、アップリンク制御信号(例えば、PUCCH又はPUSCH)に第1の制御情報及び第2の制御情報を配置するための順序は、第1のダウンリンク許可及び第2のダウンリンク許可をそれぞれ受信するためのリソースの識別に基づいて決定されてもよい。いくつかの実施形態では、リソースの識別は、第1のダウンリンク制御信号及び第2のダウンリンク制御信号にそれぞれ関連する制御リソースセット(以下、コアセットとも呼ばれる)の識別を含み得る。図7は、実施形態に係るPUCCH/PUSCH信号において複数のアップリンク制御情報(UCI)のビットを配置するための順序を決定する例を示す。図7に示す例では、第1のダウンリンク制御信号(図7ではPDCCH1として示される)は第1のコアセット710で受信され、第2のダウンリンク制御信号(図7ではPDCCH2として示される)は第2のコアセット720で受信される。図4のブロック430でUE102によって伝送されたPUCCH/PUSCH信号73は、第1のダウンリンク制御信号に関連するUCI1及び第2のダウンリンク制御信号に関連するUCI2を含む。非限定的な例示において、UCI1は、第1のダウンリンク制御信号によってスケジュールされたPDSCH740に対するACK/NACKを含み、UCI2は、第2のダウンリンク制御信号によってスケジュールされたPDSCH750に対するACK/NACKを含んでもよい。UCI1及びUCI2は、コアセット710の識別(ID)及びコアセット720のIDによって決定される順序でPUCCH/PUSCHに配置されてもよい。非限定的な例として、コアセット710のID1がコアセット720のID2よりも小さい場合、UCI1はUCI2の前に配置され、又はその逆も成立する。図8は、PUCCH/PUSCH730に含まれるビットシーケンスの例を示す。この例では、コアセットID1に関するUCI1は、コアセットID2に関するUCI2の前に配置される。
順序付けを決定するためのコアセットIDは、ユニキャスト及びUEの固有のものであり得るRRCシグナリング、又は物理放送チャネル(PBCH:physical broadcast channel)信号又は残りのシステム情報(RMSI)などの放送信号を介して、UE102によって取得されてもよい。
代替的又は追加的に、いくつかの実施形態では、第1のダウンリンク許可及び第2のダウンリンク許可をそれぞれ受信するためのリソースの識別は、第1のダウンリンク制御信号及び第2のダウンリンク制御信号にそれぞれ関連するPDCCH監視機会のIDを含んでもよい。すなわち、第1のダウンリンク制御信号及び第2のダウンリンク制御信号にそれぞれ関連するPDCCH監視機会のIDは、アップリンク制御信号内の制御情報の順序付けに使用されてもよい。例えば、第1のダウンリンク制御信号は、サブフレーム内の1番目のOFDMシンボルにおいてIDが1であるPDCCH監視機会に関連し、第2のダウンリンク制御信号は、サブフレーム内の3番目のOFDMシンボルにおいてIDが1より大きいPDCCH監視機会に関連する場合、PDCCH監視機会に関連する時間リソースのインデックス/IDの昇順/降順に従って、第1の制御情報は、PUCCH/PUSCH内の第2の制御情報よりも前に置かれ、又はその逆も成立する。別の例では、第1のダウンリンク制御信号が、いくつかのOFDMシンボルのうち比較的小さいインデックス又はID(例えば、1)を有する周波数リソース(例えば、1つ又は複数の物理リソースブロック又はサブキャリア)に位置するPDCCH監視機会に関連し、一方、第2のダウンリンク制御信号が、同じOFDMシンボルのうち比較的大きいインデックス又はID(例えば、4)を有する周波数リソースに位置するPDCCH監視機会に関連する場合、PDCCH監視機会に関連する周波数リソースのインデックス/IDの昇順/降順に従って、第1の制御情報は、PUCCH/PUSCH内の第2の制御情報よりも前に置かれ、又はその逆も成立する。
さらに別の実施形態では、PUCCH/PUSCHに第1の制御情報及び第2の制御情報を配置するための順序は、第1のダウンリンク制御信号及び第2のダウンリンク制御信号のスクランブルシーケンスをそれぞれ初期化するための識別に基づいて決定されてもよい。例えば、第1のダウンリンク制御信号及び第2のダウンリンク制御信号のスクランブルシーケンスを初期化するための識別は、第1のダウンリンク制御信号及び第2のダウンリンク制御信号のスクランブルシーケンスをそれぞれ初期化するためのシードを含んでもよい。一実施形態では、比較的大きい初期シード値を有する第1のダウンリンク制御信号に関連する第1の制御情報は、PUCCH/PUSCH信号に第2の制御情報の前に配置されてもよい。
いくつかの実施形態では、第1のダウンリンク制御信号及び第2のダウンリンク制御信号のスクランブルシーケンスを初期化するための識別は、第1のダウンリンク制御信号及び第2のダウンリンク制御信号のスクランブルシーケンスをそれぞれ初期化するシードを生成するために使用されるパラメータを含んでもよい。
いくつかの実施形態では、代替的に、第1のダウンリンク制御信号及び第2のダウンリンク制御信号にそれぞれ関連するRS(例えば、復調RS(DMRS))のスクランブルシーケンスを初期化するための識別(シードを挙げられるが、これに限定されない)は、順序を決定するために使用されてもよい。
いくつかの更なる実施形態では、第1のダウンリンク制御信号及び第2のダウンリンク制御信号のスクランブルシーケンスを初期化するための識別は、第1のダウンリンク制御信号及び第2のダウンリンク制御信号にそれぞれ関連するDMRSのスクランブルシーケンスを初期化するシードを生成するために使用されるパラメータを含んでもよい。
例えば、3GPP TS36.211 v2.0.0に示すように、第1又は第2のダウンリンク制御信号に関連するDMRSのスクランブルシーケンスを初期化するためのシードは、下記の式(1)によって取得されてもよい。
(1)
ここで、Cinitはシードを示し、nscid及び
はシードを生成するための2つのパラメーターを示す。この例では、PUCCH/PUSCH信号における第1の制御情報及び第2の制御情報の順序付けは、上記式(1)のCinit、nscid、又は
の値の昇順(又は降順)で決定されてもよい。
(1)
ここで、Cinitはシードを示し、nscid及び
はシードを生成するための2つのパラメーターを示す。この例では、PUCCH/PUSCH信号における第1の制御情報及び第2の制御情報の順序付けは、上記式(1)のCinit、nscid、又は
の値の昇順(又は降順)で決定されてもよい。
図9は、本開示の実施形態に係るアップリンク制御信号を伝送するための別の方法900のフローチャートを示す。方法900は、例えば、図1に示すUE102によって実施され得る。検討を容易にするために、方法900は、図1に示すUE102及び通信ネットワーク100を参照して以下に説明される。ただし、本開示の実施形態はこれに限定されない。
図9に示すように、ブロック910において、UE102は、第1のTRP、例えば図1に示すTRP110から第1のダウンリンク信号を受信し、且つブロック920において、第2のTRP、例えば図1に示すTRP120から第2のダウンリンク信号を受信する。一実施形態では、第1のダウンリンク信号及び第2のダウンリンク信号の両方は、PDCCH信号を含むことができる。別の実施形態では、第1のダウンリンク信号及び第2のダウンリンク信号の両方は、PDSCH信号を含むことができる。
ブロック930において、UE102は、アップリンク制御信号、例えば、PUCCH/PUSCH信号を、第1及び第2のTRP110及び120のうちの少なくとも1つに伝送する。アップリンク制御信号は、第1のダウンリンク信号に関連する第1の制御情報と、第2のダウンリンク信号に関連する第2の制御情報とを含む。いくつかの実施形態では、第1の制御情報及び第2の制御情報は、第1のダウンリンク信号及び第2のダウンリンク信号に関連する非衝突RSのIDによって決定される順序で、アップリンク制御信号に含まれ得る。説明の目的で、順序を決定するために使用されるRSに関するIDの例を以下に示す。しかし、実施形態はこれに限定されないことを理解されたい。
いくつかの実施形態では、順序は、第1のダウンリンク信号(例えば、PDCCH又はPDSCH)及び第2のダウンリンク信号(例えば、PDCCH又はPDSCH)にそれぞれ関連するRS(例えば、DMRS)のスクランブルシーケンスを初期化するための識別(例えば、シード又はシードを生成するためのパラメータ)によって決定されてもよい。一実施形態では、比較的大きいシード値に関連する第1の制御情報は、PUCCH/PUSCH信号のビットシーケンスにおいて、比較的小さいシード値に関連する第2の制御情報の前に配置される。
別の実施形態では、DMRSのスクランブルシーケンスを初期化するためのシードは、式(1)によって得られ、PUCCH/PUSCH信号における第1の制御情報及び第2の制御情報の順序付けは、式(1)のCinit、nscid、又は
の値の昇順(又は降順)で決定されてもよい。
の値の昇順(又は降順)で決定されてもよい。
別の実施形態では、順序は、第1のダウンリンク信号(例えば、PDCCH又はPDSCH)及び第2のダウンリンク信号(例えば、PDCCH又はPDSCH)のそれぞれに関連するRS(例えば、DMRS)のOCC値及び/又は循環シフト値によって決定されてもよい。OCC値に基づく第1の制御情報及び第2の制御情報の順序付けの例は、図10A~10Bに示される。この例では、図10Aに示すように、ブロック910で受信された第1のPDSCH信号(PDSCH1とも呼ばれる)のDMRSはOCC値OCC1を使用し、ブロック920で受信された第2のPDSCH信号(PDSCH2とも呼ばれる)のDMRSはOCC値OCC2を使用する。一実施形態では、OCC1>OCC2であり、この場合、図10Bに示すように、比較的大きいDMRS OCC値(OCC1)に関連する第1の制御情報は、アップリンク制御信号(例えば、PUCCH又はPUSCH信号)において、比較的小さいDMRS OCC値(OCC2)に関連する第2の制御情報の前に配置される。ただし、別の実施形態では異なるルールが使用されてもよいことが理解されるべきである。例えば、OCC1に関連する第1の制御情報は、OCC2に関連する第2の制御情報の後ろに配置されてもよい。
代替的又は追加的に、いくつかの実施形態では、順序は、第1のダウンリンク信号及び第2のダウンリンク信号のそれぞれに関連するRS(例えば、DMRS)のアンテナポートのインデックス、又はRSのインデックスによって決定されてもよい。例えば、比較的大きいDMRSのアンテナポート番号(例えば、1004)に関連する第1の制御情報は、比較的小さいDMRSのアンテナポート番号(例えば、1002)に関連する第2の制御情報の前に配置されてもよい。
別の例として、順序は、第1のダウンリンク信号及び第2のダウンリンク信号に関連するRS(例えば、DMRS)グループのインデックスによって決定されてもよい。一実施形態では、比較的大きいDMRSグループのインデックス(例えば、2)に関連する第1の制御情報は、比較的小さいDMRSグループのインデックス(例えば、1)に関連する第2の制御情報の前に配置される。
以下に記載されるTS 38.211 V2.0.0の表7.4.1.1.2-1及び表7.4.1.1.2-2は、それぞれPDSCH DMRS構成タイプ1及びタイプ2のパラメータを指定するものである。二つの表において、1列目はRSのアンテナポートの番号pを示し、2列目はDMRS CDMグループのインデックスを示す。いくつかの実施形態では、PUCCH/PUSCH信号における第1の制御情報及び第2の制御情報の順序付けは、第1及び第2の制御情報に関連する対応のDMRSのためのpの値、CDMグループのインデックス、又はそれらの組み合わせによって決定されてもよい。
図11は、本開示の実施形態に係るアップリンク制御信号を伝送するための別の方法1100のフローチャートを示す。方法1100は、例えば、図1に示すUE102によって実施され得る。検討を容易にするために、方法1100は、図1に示すUE102及び通信ネットワーク100を参照して以下に説明される。ただし、本開示の実施形態はこれに限定されない。
図11に示すように、ブロック1100において、UE102は、複数のCSIレポートをトリガーするためのダウンリンク信号を受信する。ブロック1120において、UE102は、受信されたダウンリンク信号に関連する複数のCSIレポートを含むアップリンク制御信号(例えば、PUCCH又はPUSCH信号)を伝送する。いくつかの実施形態では、複数のCSIレポートは、複数のCSIレポートに関する識別によって決定される順序で、アップリンク制御信号に含まれる。説明の目的で、複数のCSIレポートに関する識別のいくつかの例を以下に示す。しかし、実施形態はこれに限定されないことを理解されたい。
例示的な実施形態では、順序は、複数のCSIレポートに関連するCSI RSリソース(又はリソースセット)の識別によって決定される。図12は、一例を示す。この例では、2つのCSIレポートがトリガーされ、かつ、第1のCSIレポート(CSIレポート1とも呼ばれる)がインデックス1のCSI RSリソース(又はリソースセット)に関連し、第2のCSIレポート(CSIレポート2とも呼ばれる)は、インデックス2のCSI RSリソース(又はリソースセット)に関連する。第1のCSIレポートは、関連するCSI RSリソース(又はリソースセット)のインデックスの昇順に従って、ブロック1120でUE102によって伝送されたPUCCH/PUSCH信号で第2のCSIレポートの前に置かれてもよい。
別の実施形態では、順序は、複数のCSIレポートに関連する同期信号ブロック(SSB:synchronization signal block)のリソース(又はリソースセット)の識別によって決定されるものであってもよい。例えば、第1のCSIレポートはインデックス3のSSBリソース(又はリソースセット)に関連し、第2のCSIレポートはインデックス1のSSBリソース(又はリソースセット)に関連する。この場合、第1のCSIレポートは、関連するSSB RSリソース(又はリソースセット)のインデックスの昇順に従って、ブロック1120でUE102によって伝送されたPUCCH/PUSCH信号で第2のCSIレポートの後ろに置かれてもよい。
代替的又は追加的に、複数のCSIレポートの順序付けは、複数のCSIレポートに関連するレポート構成のIDによって決定されてもよい。例えば、図13に示すように、ブロック1120で伝送されたPUCCH/PUSCH信号において、比較的小さいレポート構成ID(例えば、1、2)に関連するCSIレポートが、比較的大きいレポート構成ID(例えば、3、4、5)に関連する別のCSIレポートの前に置かれてもよい。
さらに、いくつかの実施形態では、図14に示すように、レポート構成IDを2つのセットに分けてもよい。例えば、3未満のレポート構成IDはTRP 1のセット1にグループ化され、3以上のレポート構成IDはTRP 2のセット2にグループ化される。このようにして、UE102は、レポート構成IDに基づいて、CSIレポートの対象TRPを認識する。
いくつかの実施形態では、CSIレポートの順序付けを決定するために使用されるCSIレポートに関する識別は、ブロック1100でUE102によって受信されたダウンリンク信号内のCSIレポート構成を示すための情報フィールドから取得されてもよい。例えば、識別は、ダウンリンク信号に含まれるレポートトリガーのパラメータから取得されてもよい。
代替的又は追加的に、識別は、ブロック1100で受信されたダウンリンク信号内のCSI RSのリソース構成を示すビットマップから、UE102によって取得されてもよい。ダウンリンク信号は、RRCシグナリング又はDCIを含んでもよい。
図15は、本開示の実施形態に係るアップリンク制御信号を伝送するための別の方法1500のフローチャートを示す。方法1500は、例えば、図1に示すUE102によって実施され得る。検討を容易にするために、方法1500は、図1に示すUE102及び通信ネットワーク100を参照して以下に説明される。ただし、本開示の実施形態はこれに限定されない。
図15に示すように、ブロック1510において、UE102は、第1のTRP(例えば、図1に示すTRP110)に関連する第1のリソースグループ、及び第2のTRP(例えば、図1に示すTRP120)に関連する第2のリソースグループを示す第1のダウンリンク信号を受信する。第1のダウンリンク信号は、例えば、PDCCH信号又はMAC-CE信号であり得るが、これに限定されない。
ブロック1520において、UE102は、第1のリソースグループからのリソースを使用して第1のアップリンク制御信号(例えば、PUCCH又はPUSCH信号)を伝送する。そして、ブロック1530において、UE103は、第2のリソースグループからのリソースを使用して、第2のアップリンク制御信号(例えば、別のPUCCH/PUSCH信号)を伝送する。
リソースグループとTRPとを関連付ける例は図16に示される。この例では、UE102は、第1のTRP(TRP1とも呼ばれる)用のPUCCH/PUSCHのPUCCH/PUSCHリソースセット1601(すなわち、第1のリソースグループ)、及び第2のTRP(TRP2とも呼ばれる)用のPUCCH/PUSCHのPUCCH/PUSCHリソースセット1602(すなわち、第2のリソースグループ)が設定される。この場合、ブロック1520において、UE102は、第1のアップリンク信号を伝送するために第1のTRPに関連するリソースセット1601からリソースを選択することができる。同様に、ブロック1530において、UE102は、第2のアップリンク信号を伝送するために、第2のTRPに関連するリソースセット1602からリソースを選択することができる。
一実施形態では、ブロック1510において、UE102によって受信された第1のダウンリンク信号は、1つ又は複数のPUCCH/PUSCHリソースセットをTRPごとに関連付けるためのRRCシグナリング又はDCIを含んでもよい。
別の実施形態では、リソースセットは、PUCCH/PUSCH伝送のためにUE102に設定されてもよく、各TRPは、設定されたリソースセット内のリソースサブセットに関連する。この実施形態では、方法1500は、ブロック1505をさらに含むことができる。ブロック1505において、UE102は、アップリンク制御信号を伝送するためのリソースセットを示す第2のダウンリンク信号を受信する。次に、ブロック1510において、受信された第1のダウンリンク信号は、各TRPに関連するリソースセットからのリソースサブセット(すなわち、第1のリソースグループ又は第2のリソースグループ)をさらに示す。すなわち、リソースセットは、第1のリソースグループ及び第2のリソースグループを含む。
図17は、PUCCH/PUSCHリソース1701が第1のTRP用のPUCCH/PUSCHに設定され、PUCCH/PUSCHリソース1702が第2のTRP用のPUCCH/PUSCHに設定される例を示す。PUCCH/PUSCHリソースセット1700に含まれるPUCCHリソース1701及び1702は、符号分割多重化(CDM:code division multiplexing)、時分割多重化(TDM:time division multiplexing)又は周波数分割多重化(FDM:frequency division multiplexing)の方式によって異なってもよい。言い換えれば、ブロック1505において受信された第2のダウンリンク信号を介して取得されるリソースセット1700に含まれる各リソースは、CDM、TDM又はFDMインデックスによって識別され得る。
実施形態は、ブロック1520でUE102によって伝送されたアップリンク制御信号によって搬送される特定のコンテンツに限定されない。例示の目的のみで、いくつかの実施形態では、ブロック1520及び1530で伝送された第1及び第2のアップリンク制御信号は、対応するPDCCHによってスケジュールされたPDSCHのACK/NACKを含んでもよい。代替的又は追加的に、別の実施形態では、第1及び第2のアップリンク制御信号は、CSIレポートを含んでもよい。
次に、アップリンク制御信号を受信するための方法1800のフローチャートを示す図18を参照する。方法1800は、第1のTRP、例えば、図1に示すTRP110又は120によって実施され得る。検討を容易にするために、方法1800は、図1に示すTRP110及び通信ネットワーク100を参照して以下に説明される。ただし、本開示の実施形態はこれに限定されない。
図18に示すように、ブロック1810において、TRP110は、第1のダウンリンク制御信号を、例えば図1のUE102などの端末デバイスに伝送する。ブロック1820において、TRP110は、UE102からアップリンク制御信号(例えば、PUCCH又はPUSCH信号)を受信する。アップリンク制御信号は、第1のダウンリンク制御信号に関連する第1の制御情報及び第2のTRP(例えば、図1のTRP120)からの第2のダウンリンク制御情報に関連する第2の制御情報を含む。アップリンク制御信号は、図4のブロック430においてUE102によって伝送されたものと同じであってもよい。したがって、方法400を参照して提供されるアップリンク制御信号及びその中の制御情報の順序に関する説明は、ここでも適用されることができる。
方法400及び図4を参照して説明したように、いくつかの実施形態では、第1の制御情報及び第2の制御情報は、第1のTRP又は第2のTRPがUE102のプライマリTRPであるかどうかによって決定される順序でアップリンク制御信号に含まれてもよい。例えば、第1の制御情報及び第2の制御情報は、プライマリTRPに関連する第1の制御情報がセカンダリTRPに関連する第2の制御情報の前に配置されるような順序でアップリンク制御信号に含まれてもよい。一例は図5A、5Bに示される。
代替的又は追加的に、いくつかの実施形態では、順序は、第1のダウンリンク制御信号及び第2のダウンリンク制御信号に関する識別によって決定されてもよい。非限定的な例示のために、第1のダウンリンク制御信号及び第2のダウンリンク制御信号に関連し、順序を決定するために使用される識別は、図6を参照して説明したように、それぞれ第1のTRP及び第2のTRPのIDを含んでもよい。一実施形態では、第1のTRP及び第2のTRPのIDは、対応するTRP、又はキャリアアグリゲーションがサポートされている場合の対応するTRP及びキャリアの組み合わせを示すための第1のダウンリンク制御信号及び第2のダウンリンク制御信号にそれぞれ含まれる識別であってもよい。別の実施形態では、第1のTRP及び第2のTRPのIDは、RRCシグナリングを介して設定されてもよい。
別の実施形態では、第1のダウンリンク制御信号及び第2のダウンリンク制御信号をそれぞれ受信するためのリソースの識別によって、順序を決定してもよい。例えば、第1のダウンリンク制御信号及び第2のダウンリンク制御信号を受信するためのリソースの識別は、図7及び8を参照して説明したように、第1のダウンリンク制御信号及び第2のダウンリンク制御信号のそれぞれに関連するコアセットのIDを含んでもよい。
代替的に、方法400を参照して説明したように、第1のダウンリンク制御信号及び第2のダウンリンク制御信号のそれぞれに関連するPDCCH監視機会のIDによって、順序を決定してもよい。
別の実施形態では、第1の制御情報及び第2の制御情報は、方法400を参照して説明したように、第1のダウンリンク制御信号及び第2のダウンリンク制御信号のスクランブルシーケンスを初期化するための識別(例えば、シード又はシードを生成するためのパラメータ)によって決定される順序、又は、第1のダウンリンク制御信号及び第2のダウンリンク制御信号に関連するRS(例えばDMRS)のスクランブルシーケンスを初期化するための識別(例えば、シード又はシードを生成するためのパラメータ)によって決定される順序で、アップリンク制御信号に含まれてもよい。
方法400及び図4を参照して説明したように、アップリンク制御信号で搬送される第1の制御情報及び第2の制御情報は、例えば、ACK/NACK及び/又はCSIレポートを含んでもよい。
図19は、アップリンク制御信号を受信するための別の方法1900のフローチャートを示す。方法1900は、第1のTRP、例えば、図1に示すTRP110又は120によって実施され得る。検討を容易にするために、方法1900は、図1に示すTRP110及び通信ネットワーク100を参照して以下に説明される。ただし、本開示の実施形態はこれに限定されない。
図19に示すように、ブロック1910において、TRP110は、第1のダウンリンク信号(例えば、PDCCH又はPDSCH信号)を、例えば図1のUE102などの端末デバイスに伝送する。ブロック1920において、TRP110は、UE102からアップリンク制御信号を受信する。アップリンク信号は、図9のブロック930でUE102によって伝送されたものと同じであってもよい。したがって、図9及び方法900を参照して提供されるアップリンク制御信号及びアップリンク制御信号内の制御情報の順序付けに関する説明は、ここでも適用されることができ、詳細は繰り返されない。
いくつかの実施形態では、アップリンク制御信号は、第1のダウンリンク信号に関連する第1の制御情報及び第2のTRP、例えばTRP120からの第2のダウンリンク信号に関連する第2の制御情報を含む。かつ、第1の制御情報及び第2の制御情報は、第1のダウンリンク信号及び第2のダウンリンク信号に関連するRS(例えば、DMRS)に関する識別によって決定される順序でアップリンク制御信号に含まれる。
非限定的な例示のために、RSに関する識別は、第1のダウンリンク信号及び第2のダウンリンク信号のそれぞれに関連するRSのスクランブルシーケンスを初期化するための識別(例えば、シード又はシードを生成するためのパラメータ)、第1のダウンリンク信号及び第2のダウンリンク信号のそれぞれに関連するRSのOCC又はCS値、第1のダウンリンク信号及び第2のダウンリンク信号のそれぞれに関連するRS(又はRSのインデックス)のアンテナポートのインデックス、及び第1のダウンリンク信号及び第2のダウンリンク信号のそれぞれに関連するRSグループのインデックスのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
図20は、アップリンク制御信号を受信するための別の方法2000のフローチャートを示す。方法2000は、例えば、図1に示すTRP110又は120によって実施され得る。検討を容易にするために、方法2000は、図1に示すTRP110及び通信ネットワーク100を参照して以下に説明される。ただし、本開示の実施形態はこれに限定されない。
図20に示すように、ブロック2010において、TRP110は、複数のCSIレポートをトリガーするために、第1のダウンリンク信号(例えば、PDCCH又はPDSCH信号)を、図1のUE102などの端末デバイスに伝送する。ブロック2020において、TRP110は、受信されたダウンリンク信号に関連する複数のCSIレポートを含むアップリンク制御信号を受信する。いくつかの実施形態では、複数のCSIレポートは、複数のCSIレポートに関する識別によって決定された順序でアップリンク制御信号に含まれる。
例えば、複数のCSIレポートに関する識別は、複数のCSIレポートに関連するCSI RSリソース(又はリソースセット)のID、複数のCSIレポートに関連するSSBリソース(又はリソースセット)のID、及び複数のCSIレポートに関連するレポート構成のIDのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
いくつかの実施形態では、順序を決定するための識別は、ブロック2010で伝送されたダウンリンク信号におけるCSIレポート構成を示すための情報フィールド、又は、ダウンリンク信号内のCSI RSのリソース構成を示すビットマップから取得されてもよい。
ブロック2020でTRP110によって受信されたアップリンク制御信号は、図11のブロック1120でUE102によって伝送されたものと同じであってもよい。したがって、方法11及び図11を参照して提供されるアップリンク制御信号に関する説明は、ここでも適用されることができる。
図21は、アップリンク制御信号を受信するための別の方法2100のフローチャートを示す。方法2100は、第1のTRP、例えば、図1に示すTRP110又は120によって実施され得る。検討を容易にするために、方法2100は、図1に示すTRP110及び通信ネットワーク100を参照して以下に説明される。ただし、本開示の実施形態はこれに限定されない。
図21に示すように、ブロック2110において、TRP110は、第1のダウンリンク信号を端末デバイス、例えば図1のUE102に伝送する。第1のダウンリンク信号は、TRP110に関連する第1のリソースグループ及び第2のTRP120に関連する第2のリソースグループを示す。ブロック2120において、TRP110は、UE102から、第1のリソースグループからのリソースを使用してアップリンク制御信号を受信する。一実施形態では、第1のリソースグループは、TRP110へのPUCCH/PUSCH伝送のためにUE102について構成されたPUCCH/PUSCHリソースセットであり、第2のリソースグループは、TRP120へのPUCCH/PUSCH伝送のためにUE102について構成されたPUCCH/PUSCHリソースセットであってもよい。
代替的に、別の実施形態では、第1のリソースグループ及び第2のリソースグループは、PUCCH/PUSCH伝送のためにUE102について構成されたPUCCH/PUSCHリソースセットと異なるリソースサブセットであってもよい。この実施形態では、TRP110は、ブロック2105において、リソースセットを示すための第2のダウンリンク信号を伝送する。
図22は、例えば図1に示すUE102などの端末デバイスとして具現化され又はそれに備えられる装置2210、及び例えば図1に示すTRP110又は120、102などのネットワークデバイスとして具現化され又はそれに備えられる装置2220の簡略化ブロック図を示す。
装置2210は、データプロセッサ(DP)などの少なくとも1つのプロセッサ2211と、プロセッサ2211に接続される少なくとも1つのメモリ(MEM)2212とを備える。装置2210は、プロセッサ2211に接続される伝送機TX及び受信機RX2213をさらに備えてもよく、伝送機TX及び受信機RX2213は装置2220に通信可能に接続するように動作できる。MEM2212は、プログラム(PROG)2214を格納する。PROG2214は、関連するプロセッサ2211上で実行されると、装置2210が本開示の実施形態、例えば方法400、900、1100又は1500に従って動作することをイネーブルする命令を含んでもよい。少なくとも1つのプロセッサ2211と少なくとも1つのMEM2212との組み合わせは、本開示の様々な実施形態を実施するのに適合された処理手段2215を形成することができる。
装置2220は、DPなどの少なくとも1つのプロセッサ2221と、プロセッサ2221に接続される少なくとも1つのMEM2222とを備える。装置2220は、プロセッサ2221に接続される適切なTX/RX2223をさらに備えてもよく、TX/RX2223は装置2210と無線通信するように動作できる。MEM2222は、PROG2224を格納する。PROG2224は、関連するプロセッサ2221上で実行されると、装置2220が本開示の実施形態に従って動作し、例えば、方法1800~2100のいずれかを実行することをイネーブルする命令を含んでもよい。少なくとも1つのプロセッサ2221と少なくとも1つのMEM2222との組み合わせは、本開示の様々な実施形態を実施するのに適合された処理手段2225を形成することができる。
本開示の様々な実施形態は、プロセッサ2211、2221のうちの1つ以上によって実行可能なコンピュータプログラム、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、またはそれらの組み合わせによって実施されてもよい。
MEM2212及び2222は、ローカルの技術的環境に適した任意のタイプのものでもよく、非限定的な例として、半導体ベースのメモリデバイス、磁気メモリデバイスおよびシステム、光学メモリデバイスおよびシステム、固定メモリおよびリムーバブルメモリなど、任意の適切なデータ記憶技術を使用して実施されてもよい。
プロセッサ2211及び2221は、ローカルの技術的環境に適した任意のタイプでもよく、非限定的な例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)およびマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つ以上を含んでもよい。
さらに、本開示は上述のようなコンピュータプログラムを含むキャリアも提供できる。キャリアは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を含む。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、例えば、光学コンパクトディスク、又はRAM(random access memory)、ROM(read only memory)、フラッシュメモリ、磁気テープ、CD-ROM、DVD、Blue-rayディスクなどのような電子メモリデバイスでもよい。
本明細書で説明された技術は、様々な手段で実施されてもよい。そのため、実施形態で説明された対応する装置の1つ又は複数の機能を実施する装置は、従来技術の手段を備えるだけでなく、実施形態で説明された対応する装置の1つまたは複数の機能を実施するための手段を備え、別々の機能ごとに別々の手段を備えてもよいし、2つ以上の機能を実施するように設定される手段を備えてもよい。例えば、これらの技術は、ハードウェア(1つ以上の装置)、ファームウェア(1つ以上の装置)、ソフトウェア(1つ以上のモジュール)、またはそれらの組み合わせで実施されてもよい。ファームウェアまたはソフトウェアの場合、本明細書で説明された機能を実行するモジュール(例えば、手順、機能など)を介して実施されてもよい。
本明細書における例示的な実施形態は、上記のように、方法および装置のブロック図およびフローチャート図を参照して説明された。ブロック図およびフローチャート図の各ブロック、ならびにブロック図およびフローチャート図におけるブロックの組み合わせは、それぞれ、コンピュータプログラム命令を含む様々な手段によって実施できることが理解される。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または機械を製造するための他のプログラマブルデータ処理装置にロードされ、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置で実行される命令が、フローチャートのブロックで特定された機能を実行するための手段を形成するようにしてもよい。
本明細書は多くの具体的な実装の詳細を含むが、これらはいかなる実施または特許請求の範囲を限定するものではなく、むしろ特定の実装形態の特定の実施形態に特有の機能の説明として解釈されるべきである。本明細書において別々の実施形態の文脈で説明された特定の特徴は、単一の実施形態において組み合わせて実施されることもできる。逆に、単一の実施形態の文脈で説明された様々な特徴は、別々にまたは任意の適切なサブコンビネーションで複数の実施形態で実施されることもできる。さらに、特徴が特定の組み合わせで動作するものとして上記のように説明され、当初はそのように特許請求されていても、請求された組み合わせからの1つ以上の特徴は、場合によって、その組み合わせから除外することができ、請求された組み合わせはサブコンビネーションまたはサブコンビネーションのバリエーションに向けられてもよい。
技術の進歩につれて、本発明の概念を様々な方法で実施できることは、当業者にとって明らかである。上記の実施形態は、本開示を限定するものではなく説明するために提供され、当業者が容易に理解するように、本開示の意図および範囲から逸脱することなく修正および変更することができる。そのような修正および変更は、本開示の範囲および添付の特許請求の範囲内に含まれると見なされる。本開示の保護範囲は、添付の特許請求の範囲によって定義される。
本開示で使用されるいくつかの略語及びそれらに対応する表現を以下にリストする。
3GPP 第3世代パートナーシッププロジェクト
TRP 送受信ポイント
UE ユーザー機器
MP マルチパネル/TRP
PUCCH 物理アップリンク制御チャネル
PUSCH 物理アップリンク共有チャネル
PDSCH 物理ダウンリンク共有チャネル
PDCCH 物理ダウンリンク制御チャネル
DCI ダウンリンク制御インジケータ
UCI アップリンク制御情報
NR 新しい無線アクセス
3GPP 第3世代パートナーシッププロジェクト
TRP 送受信ポイント
UE ユーザー機器
MP マルチパネル/TRP
PUCCH 物理アップリンク制御チャネル
PUSCH 物理アップリンク共有チャネル
PDSCH 物理ダウンリンク共有チャネル
PDCCH 物理ダウンリンク制御チャネル
DCI ダウンリンク制御インジケータ
UCI アップリンク制御情報
NR 新しい無線アクセス
Claims (8)
- アクセスネットワークによって実行される方法であって、
第1のダウンリンク制御信号に関連付けられた第1のACK/NACK情報と、
第2のダウンリンク制御信号に関連付けられた第2のACK/NACK情報と、を含むPhysical Uplink Control Channel (PUCCH)を、User Equipment (UE)から、受信することを含み、
前記PUCCHにおける前記第1のACK/NACK情報の位置と、前記PUCCHにおける前記第2のACK/NACK情報の位置とが、第1のダウンリンク制御信号に関連付けられた第1のControl Resource Set (CORESET)の第1の識別情報と第2のダウンリンク制御信号に関連付けられた第2のCORESETの第2の識別情報とに、基づいて決定される、
方法。 - 前記第1の識別情報の値が前記第2の識別情報の値より小さいとき、
前記PUCCHにおける前記第1のACK/NACK情報の前記位置は、
前記PUCCHにおける前記第2のACK/NACK情報の前記位置より前に位置する、
請求項1に記載の方法。 - 前記第1のACK/NACK情報は、前記第2のACK/NACK情報の前に連結されている、
請求項1または2に記載の方法。 - 前記第1の識別情報及び前記第2の識別情報は、Radio Resource Control (RRC)シグナリングを介して、設定される
請求項1から3の何れか一つに記載の方法。 - アクセスネットワークであって、
第1のダウンリンク制御信号に関連付けられた第1のACK/NACK情報と、
第2のダウンリンク制御信号に関連付けられた第2のACK/NACK情報と、を含むPhysical Uplink Control Channel (PUCCH)を、User Equipment (UE)から、受信することを含み、
前記PUCCHにおける前記第1のACK/NACK情報の位置と、前記PUCCHにおける前記第2のACK/NACK情報の位置とが、第1のダウンリンク制御信号に関連付けられた第1のControl Resource Set (CORESET)の第1の識別情報と第2のダウンリンク制御信号に関連付けられた第2のCORESETの第2の識別情報とに、基づいて決定される、
アクセスネットワーク。 - 前記第1の識別情報の値が前記第2の識別情報の値より小さいとき、
前記PUCCHにおける前記第1のACK/NACK情報の前記位置は、
前記PUCCHにおける前記第2のACK/NACK情報の前記位置より前に位置する、
請求項5に記載のアクセスネットワーク。 - 前記第1のACK/NACK情報は、前記第2のACK/NACK情報の前に連結されている、
請求項5または6に記載のアクセスネットワーク。 - 前記第1の識別情報及び前記第2の識別情報は、Radio Resource Control (RRC)シグナリングを介して、設定される
請求項5から7の何れか一つに記載のアクセスネットワーク。
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2022
- 2022-01-06 JP JP2022000994A patent/JP7251666B2/ja active Active
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AT & T,Remaining details on supporting multi-TRP transmission and reception[online],3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1709 R1-1716165,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_R,2017年09月18日 |
Huawei, HiSilicon,Beam management for PUCCH[online],3GPP TSG RAN WG1 #91 R1-1719807,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_R,2017年11月27日 |
MediaTek Inc.,Multi-TRP and multi-panel transmission[online],3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1709 R1-1716211,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_R,2017年09月18日 |
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