JP7249439B2 - イミダゾピラジン誘導体および医薬としてのその使用 - Google Patents
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Description
結果として、本発明の化合物は、ヒトへの使用に対してより実行可能なものでなければならない。
目的である技術的課題は、よって、強力なNR2Bネガティブアロステリック調節剤を提供することである。
(式中、
R1は、フルオロ、クロロ、メチル、エチル、シクロプロピル、F2HC-、FH2C-、F3C-からなる群から選択される1~3個の置換基で置換されていてもよいフェニルを表す)
またはその塩、特にその薬学的に許容される塩を提供する。
別の実施形態では、一般式A中、R1は、フルオロ、メチルからなる群から選択される1または2個の置換基で置換されていてもよいフェニルを表す。
本発明の別の態様は、適切な膜透過性および低程度から中程度のインビトロの排出を有するNR2Bネガティブアロステリック調節剤としての、式Aによる化合物を表す。
本発明の別の態様は、ヒト肝ミクロソームにおける高い代謝安定性を有する、NR2Bネガティブアロステリック調節剤としての、式Aによる化合物を表す。
本発明の別の態様は、適切な膜透過性、低程度から中程度のインビトロの排出およびヒト肝ミクロソームにおける高い代謝安定性を有するNR2Bネガティブアロステリック調節剤としての、式Aによる化合物を表す。
本発明のさらなる一態様は、NR2Bネガティブアロステリック調節剤に関連する障害の予防および/または処置において使用するための、式Aによる化合物を表す。
本発明の別の態様は、本発明の化合物の製造の方法を表す。
以下のスキームは、例として、一般式Aによる化合物および対応する中間体化合物の一般的な製造方法を例示するであろう。省略された置換基は、該スキームの文脈内で他に定義されない限り、上記で定義された通りであり得る。
スキーム1および2は、40ミリモルの所望の置換モルホリン(ラセミまたはSエナンチオマー)から出発し、過剰の所望の置換ベンジルアルコール、DIPEA(3当量)、必要とされるカップリング剤、例えば、CDIおよび溶媒としてDMFを使用する、最終化合物のグラムスケールでの合成のために成功裏に使用することができる。
本明細書において具体的に定義されていない用語は、当業者により本開示および本文脈に照らしてそれらに与えられるであろう意味を与えられるべきである。
本発明の化合物が化学名および式の形態で描写される場合、何らかの不一致がある場合には式が優先する。
アスタリスクは、コア分子またはそれが定義されているように結合している置換基と連結している結合を示すために、部分式において使用され得る。
「置換されている」という用語は、本明細書において使用される場合、指定された原子の実行可能な価数を超えないこと、および置換が安定な化合物をもたらすことを条件として、指定された原子上の任意の1個または複数個の水素が、示された群から選択されたものと置換されていることを意味する。
具体的に示されない限り、本明細書および添付の特許請求の範囲を通して、示された化学式または化学名は、回転異性体、互変異性体およびすべての立体、光学および幾何異性体(例えばエナンチオマー、ジアステレオアイソマー、E/Z異性体等)およびそれらのラセミ体、ならびに異なる割合の分離したエナンチオマーの混合物、ジアステレオアイソマーの混合物、またはそのような異性体およびエナンチオマーが存在する先行する形態のいずれかの混合物、ならびにその薬学的に許容される塩を含む塩を包含するであろう。
「薬学的に許容される」という句は、公正な医学的判断の範囲内で、過剰な毒性、刺激、アレルギー反応または他の問題もしくは合併症を伴わず、合理的なベネフィット/リスク比に見合う、使用に好適であるこれらの化合物、材料、組成物および/または剤形を表すために、本明細書で使用される。
本明細書において使用される場合、「薬学的に許容される塩」は、親化合物が酸または塩基との塩または複合体を形成している、開示されている化合物の誘導体を表す。
塩基性部分を含有する親化合物とともに薬学的に許容される塩を形成する酸の例としては、無機酸または有機酸、例えばベンゼンスルホン酸、安息香酸、クエン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、ゲンチジン酸、臭化水素酸、塩酸、マレイン酸、リンゴ酸、マロン酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、4-メチル-ベンゼンスルホン酸、リン酸、サリチル酸、コハク酸、硫酸および酒石酸が挙げられる。
酸性部分を含有する親化合物とともに薬学的に許容される塩を形成するカチオンおよび塩基の例としては、Na+、K+、Ca2+、Mg2+、NH4 +、L-アルギニン、2,2’-イミノビスエタノール、L-リシン、N-メチル-D-グルカミンまたはトリス(ヒドロキシメチル)-アミノメタンが挙げられる。
略語の一覧表
DMEM ダルベッコ変法イーグル培地
FBS ウシ胎児血清
FLIPR 蛍光イメージングプレートリーダー
HEK293 ヒト胎児性腎臓細胞に由来する細胞株
HEPES ヒドロキシエチル-ピペラジンエタン-スルホン酸緩衝液
MDCK メイディン-ダービーイヌ腎臓
MDR1 多剤耐性タンパク質1
p-GP p-糖タンパク質
インビトロの効果
インビトロの薬理学活性の決定
本発明の化合物の活性は、以下のインビトロのNMDA NR1/NR2b細胞アッセイを使用して実証することができる:
NMDA NR1/NR2B受容体のテトラサイクリン誘導性発現を有するヒトHEK293細胞株を、化合物の有効性および効力についての試験系として使用した。細胞株を、ChanTest、カタログ番号CT6121から購入した。化合物の活性を、FLIPRtetraシステム(Molecular Devices)において、グリシン/グルタメートアゴニズムにより誘導された細胞内のカルシウム濃度に対する化合物の効果を測定することにより決定した。
細胞を、冷結保存バイアル中の凍結細胞として得て、使用まで-150℃で保管した。
細胞を培養培地(DMEM/F12、10% FBS、5μg/mLブラストサイジン、150μg/mLゼオジン(Zeozin)、500μg/mLジェネティシン)で成長させた。密度が80%コンフルエンスを超えないことが重要である。継代培養のために、細胞をバーゼン液によりフラスコから剥離した。アッセイのために細胞を剥離し、誘導用培地(グルタミンを有しないDMEM/F12、10% FBS、2μg/mLテトラサイクリン、2mMケタミン)で2回洗浄し、アッセイの48時間前に、誘導用培地中、384ウェルのピュアコートアミンプレートに播種する(BD359324、50μl中、1ウェルあたり50000個の細胞)。
化合物の調製:
試験化合物を100% DMSO中に10mMの濃度で溶解し、最初のステップにおいて、DMSO中で5mMの濃度に希釈し、100% DMSO中で段階希釈ステップを続けた。希釈係数および希釈ステップの数は、必要により変動させてもよい。典型的に、水性アッセイ緩衝液(137mM NaCl、4mM KCl、1.8mM CaCl、10mM HEPES、10mMグルコース、pH7,4)で、1:5希釈による8つの異なる濃度を二重に調製し、物質のさらなる中間希釈(1:37.5)を実施し、結果として最終試験濃度の3倍の化合物濃度となり、2,7%のDMSOはアッセイ中0.9%最終DMSO濃度となった。
アッセイの日に、細胞をアッセイ緩衝液で3回洗浄し、洗浄後にウェル内に10μLの緩衝液を残した。10μL Caキットローディング緩衝液(AAT Bioquest)を細胞に添加し、プレートを60分、室温で蓋をしてインキュベートした。60μMのグリシン(最終20μM)および3μMのグルタメート(最終1μM)を含有する20μlのアッセイ緩衝液を、カラム1~23に添加した。蛍光(NR1/NR2Bイオンチャネル活性化の結果としてのカルシウム流入を示す)をFLIPRtetra装置で60秒間読み取り、グルタメート誘導効果をモニタリングした。2分後、20μLの化合物またはアッセイ緩衝液中の対照(列1~22)を、ウェルに慎重に添加した。蛍光をFLIPR tetra装置でさらなる6分読み取り、アゴニストによる活性化後の化合物誘導効果をモニタリングした。化合物添加後に5分および5分10秒での平均2回の測定を算出し、IC50算出のためにさらに使用する。各アッセイマイクロタイタープレートは、グリシン/グルタメート誘導蛍光(高対照(high control))についての対照として化合物の代わりにDMSO対照を有するウェル(カラム23または24中)、および低対照(low control)として1μMの参照NR2b NAM(化合物22;参照:Layton, Mark E et al, ACS Chemical Neuroscience 2011, 2(7), 352-362)を有するウェルを含有した。
読み取り機の出力ファイルは、ウェルの数および測定された平均蛍光ユニットを含有する。データ評価および算出のために、低対照の測定を0%対照として設定し、高対照の測定を100%対照として設定した。IC50値を、標準の4パラメーターロジスティック回帰式を使用して算出した。算出:[y=(a-d)/(1+(x/c)^b)+d]、a=低値、d=高値;x=濃度 M;c=IC50 M;b=傾斜。
一般構造Aにより包摂され、低いIC50値を呈するNR2Bネガティブアロステリック調節剤が好ましい。
MDCK-MDR1単層(ヒトMDR1 cDNA発現プラスミドをトランスフェクトされたMDCKII細胞)にわたる化合物の見かけの透過係数(Papp)を、頂端面から基底面(AB)および基底面から頂端面(BA)方向で測定する。
代謝安定性
試験化合物の代謝分解を、37℃で貯蔵されたヒト肝ミクロソームでアッセイした。時点ごとに60μlの最終インキュベーション容量は、室温でpH7.6のTRIS緩衝液(0.1M)、塩化マグネシウム(5mM水溶液)、ミクロソームタンパク質(ヒトについて1mg/mL)および最終濃度1μMの試験化合物を含有する。37℃での短いプレインキュベーション期間に続き、反応をベータニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸、還元型(NADPH、1mM)の添加により開始させ、異なる時点後に、アリコートを溶媒中に移すことにより終了させた。親化合物の量について、遠心分離(10000g、5分)後、上清のアリコートをLC-MS/MSによりアッセイした。半減期を、濃度-時間プロファイルの片対数プロットの傾斜により決定した。結果を表4に示す。
1)NR2Bネガティブアロステリック調節、
2)ヒト肝ミクロソームにおける好ましい安定性、および
3)MDR1トランスポーターの中程度から低程度のインビトロの排出。
医薬組成物
本発明の化合物を投与するための好適な調製は、当業者に明らかであり、例えば錠剤、丸剤、カプセル剤、坐剤、ロゼンジ、トローチ剤、溶液、シロップ剤、エリキシル剤、サシェ、注射剤、吸入剤および散剤等が挙げられる。薬学的に活性な化合物の含有量は、全体としての組成物の0.1~95質量%、好ましくは5.0~90質量%の範囲で変動してもよい。
好適な錠剤は、例えば、本発明の化合物と周知の賦形剤、例えば不活性な希釈剤、担体、崩壊剤、アジュバント、界面活性剤、結合剤および/または潤沢剤とを混合し、結果として生じた混合物をプレスして錠剤を形成することにより得ることができる。
処置における使用/使用の方法
NR2B NAMのヒトへの治療用途は、Traynelis et al.(Traynelis et al., Pharmacology Reviews, 2010, 62:405)、Beinat et al.(Beinat et al., Current Medicinal Chemistry, 2010, 17:4166)およびMony et al.(Mony et al., British J. Pharmacology, 2009, 157:1301)らによるレビュー内で要約されている。
これらの薬理学的効果の観点において、本発明の化合物は以下からなる一覧表から選択される障害、疾患または状態の処置における使用に好適である。
(2)統合失調症、ならびに関連する陰性症状および認知症状を伴う統合失調感情障害を含む、統合失調症スペクトラム障害および他の精神病性障害に属する気分障害の処置。
(3)不安障害を含む神経症性障害、ストレス関連障害、および身体表現性障害、全般性不安障害、広場恐怖症を伴うまたは伴わないパニック障害、特定恐怖症、社会恐怖症、慢性不安障害;強迫性障害;重度のストレスに対する反応、および適応障害、例えば心的外傷後ストレス障害;その他の神経症性障害、例えば離人感・現実感消失症候群に属する障害の処置。
(4)アスペルガー症候群およびレット症候群を含む広汎性発達障害、自閉性障害、精神遅滞および常同運動に関連した小児自閉症および過動性障害、運動機能の特異的発達障害、学力の特異的発達障害、注意欠陥/多動性障害などの精神発達の障害の処置。
(5)産後および分娩後うつ病を含む産褥に関連した精神障害および行動障害;神経性食欲不振症および神経性過食症を含む摂食障害、ならびにその他の衝動制御障害を含む、生理学的機能異常および身体的要因に関連した行動症候群の処置。
(6)アルコール、大麻、幻覚剤、興奮剤、睡眠薬、タバコにより誘発される物質使用障害である物質関連障害および嗜癖障害の処置。
(7)アンヘドニア、持続的な脅威および喪失感、希死念慮などの不快および快の感情価の症状を伴う疾患の処置。
別の態様によると、本発明は、上述の状態の処置および/または予防において使用するための、式Aの化合物またはその薬学的に許容される塩を提供する。
別の態様によると、本発明は、式Aの化合物が行動療法、TMS(経頭蓋磁気刺激)、ECT(電気痙攣療法)および他の治療に加えて使用されることを特徴とする、先行する態様のいずれか1つによる式Aの化合物を提供する。
併用療法
本発明による化合物は、当該技術分野において適応症のいずれかの処置に関して使用されることが周知であり本発明の主眼にある、他の処置選択肢と合わせることができる。
別の態様によると、本発明は、式Aの化合物が、アリピプラゾール、パルミチン酸パリペリドン、ルラシドン、クエチアピン、リスペリドン、オランザピン、パリペリドン、ブレクスピプラゾール、クロザピン、アセナピン、クロルプロマジン、ハロペリドール、カリプラジン、ジプラシドン、アミスルプリド、イロペリドン、フルフェナジン、ブロナンセリン、アリピプラゾールラウロキシルからなる列挙から選択される1つまたは複数の抗精神病薬を用いた処置に加えて投与されることを特徴とする、先行する態様のいずれか1つによる式Aの化合物を提供する。「抗精神病薬」という用語は、精神病または抑うつ症状に関連する疾患を処置するために使用することができる、任意の薬剤または薬物を意味するであろう。
別の態様によると、本発明は、式Aの化合物が、オキシラセタム、ピラセタム、または天然物であるセイヨウオトギリソウからなる列挙から選択される向知性薬を用いた処置に加えて投与されることを特徴とする、先行する態様のいずれか1つによる式Aの化合物を提供する。
略語:
ACN アセトニトリル
APCI 大気圧化学イオン化
Boc tert-ブチルオキシカルボニル
CDI 1,1’-カルボニルジイミダゾール
CO2 二酸化炭素
d 日
DA ダイオードアレイ
DAD ダイオードアレイ検出器
DCM ジクロロメタン
DIPE ジイソプロピルエーテル
DIPEA ジイソプロピルエチルアミン
DMF ジメチルホルムアミド
ee,e.e. 鏡像異性体過剰率
ELSD 蒸発光散乱検出器
ESI エレクトロスプレーイオン化(MS中)
EtOAc 酢酸エチル
EtOH エタノール
Exp. 実施例
h 時間
HATU O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウム- ヘキサフルオロリン酸塩
HPLC 高速液体クロマトグラフィー
HPLC-MS 結合型高速液体クロマトグラフィー質量分析法
IPA イソプロパノール
M モル(mol/L)
MeOH メタノール
min 分
MS 質量分析法
MW 分子量
NH3 アンモニア
PSI ポンド毎平方インチ
rt 室温
Rt 保持時間
scCO2 超臨界CO2
Sol 溶媒
solv 溶媒
TBTU O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムテトラフルオロホウ酸塩
TEA トリエチルアミン
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
TLC 薄層クロマトグラフィー
SFC 超臨界流体クロマトグラフィー
すべての反応を、商業用等級の試薬および溶媒を使用して実行した。NMRスペクトルを、TopSpin 3.2 pl6ソフトウェアを使用して、Bruker AVANCE IIIHD 400 MHz機器上で記録した。化学シフトを、内部標準であるトリメチルシランから百万分の一(ppm)ダウンフィールドでδ単位で得る。選択されたデータを、以下の様式で報告する:化学シフト、多重度、結合定数(J)、積分。分析的薄層クロマトグラフィー(TLC)を、Merckシリカゲル60 F254プレートを使用して実行した。すべての化合物を、短波長UV光を使用して単一のスポットとして可視化した。低分解能質量スペクトルを、Agilent 1100 series LC とAgilent 6130四重極型質量分析計(エレクトロスプレー正イオン化)を組み合わせてなる液体クロマトグラフィー質量分析法(LCMS)を使用して得た。
HPLC-MS方法およびキラルSFC分析方法に使用される溶媒混合物に対して、%溶媒は対応する溶媒の容量パーセントとして付与される。
中間体の調製:
(実施例1a)
方法A(スキーム1による)
方法B(直接的環化、スキーム2による)
(実施例1)
(2-フルオロ-4-メチルフェニル)メタノール(151mg;1.08mmol、CAS No.252004-38-9)およびCDI(175mg;1.08mmol)をDMF(3ml)中で一緒に混合した。反応混合物を50℃で30分間の間加熱した。次いで、実施例3a(150mg;0.54mmol)およびDIPEA(0.28ml;1.62mmol)を順に添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を3mlのMeOH/水混合物(1/1;容量/容量)で希釈した後、濾過し、半分取HPLCで分離した。残渣を3mLのDIPEで粉砕し、濾過し、大気中で乾燥させた。157mgの所望の化合物を得た。
(2-フルオロ-3-メチルフェニル)メタノール(151mg;1.08mmol、CAS No.307975-03-7)およびCDI(175mg;1.08mmol)をDMF(3ml)中で一緒に混合した。反応混合物を50℃で30分間の間加熱した。次いで、実施例3a(150mg;0.54mmol)およびDIPEA(0.28ml;1.62mmol)を順に添加し、反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を3mlのMeOH/水混合物(1/1;容量/容量)で希釈した後、濾過し、半分取HPLCで分離した。80mgの所望の化合物を得た。
(2-フルオロフェニル)メタノール(116μl;1.08mmol、CAS No.446-51-5)およびCDI(175mg;1.08mmol)をDMF(3ml)中で一緒に混合した。反応混合物を50℃で30分間の間加熱した。次いで、実施例3a(150mg;0.54mmol)およびDIPEA(0.28ml;1.62mmol)を順に添加し、反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を3mlのMeOH/水混合物(1/1;容量/容量)で希釈した後、濾過し、半分取HPLCで分離した。98mgの所望の化合物を得た。
実施例5を、実施例4と同様に合成した。出発材料:実施例3a(150mg、0.54mmol)および(2,4-ジフルオロフェニル)メタノール(121μl、1.08mmol、CAS No.56456-47-4)。粗製物を半分取HPLCで精製した。112mgの所望の化合物を得た。
(4-フルオロフェニル)メタノール(157μl、1.44mmol、CAS No.459-56-3)をDMF(6ml)に溶解した。TEA(0.3ml;2.16mmol)を添加し、続いてビス-[1,2,4]トリアゾール-1-イル-メタノン(236mg、1.44mmol)および実施例3a(200mg、0.72mmol)を添加した。反応混合物を50℃で2時間撹拌した後、H2O/MeOH(4ml;1/1;容量/容量混合物)で希釈し、濾過し、半分取HPLCで精製した。
150mgの所望の化合物を得た。
実施例12を、実施例10と同様に合成した。出発材料:実施例3a(200mg、0.72mmol)および(4-メチルフェニル)メタノール(176mg、1.44mmol、CAS No.589-18-4)。反応混合物を、半分取HPLCで精製した。117mgの所望の化合物を得た。
Claims (11)
- R1が、フルオロ、及びメチルからなる群から選択される1または2個の置換基で置換されていてもよいフェニルを表す、請求項1に記載の化合物。
- 請求項1~4のいずれか1項に記載の化合物の薬学的に許容される塩。
- 請求項1~4のいずれか1項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩を含む、医薬組成物。
- 双極I型障害うつ状態、軽躁状態、躁状態、および混合状態;双極II型障害;抑うつ病性障害;不安性の苦痛、混合性の特徴、メランコリアの特徴、非定型の特徴、気分に一致する精神病性の特徴、気分に一致しない精神病性の特徴、緊張病を同時に伴うまたは伴わない大うつ病性障害の処置および/または予防において使用するための、請求項6に記載の医薬組成物。
- 単一抑うつエピソードまたは反復性大うつ病性障害、小うつ病性障害、産後発症の抑うつ病性障害、精神病症状を伴う抑うつ病性障害の処置および/または予防において使用するための、請求項6に記載の医薬組成物。
- 別の抗うつ剤を用いた処置に加えて投与されることを特徴とする、請求項6~8のいずれか1項に記載の医薬組成物。
- 行動療法に加えて投与されることを特徴とする、請求項6~8のいずれか1項に記載の医薬組成物。
- 薬学的に許容されるアジュバント、希釈剤および/または担体を更に含む、請求項6~10のいずれかに記載の医薬組成物。
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