JP7249312B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
(1)本発明に係る遊技機は、遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かを決定可能な決定手段と、前記決定の結果に基づく変動パターンにより変動表示を実行可能な変動表示手段と、前記変動パターンを定めた複数のテーブルのいずれかに基づいて、前記変動表示における前記変動パターンを決定可能な変動パターン決定手段と、相対的に所定の進入領域へ遊技球が進入し難い非時短遊技状態、又は、相対的に前記所定の進入領域へ遊技球が進入し易い時短遊技状態のいずれかの遊技状態を設定可能な設定手段と、前記変動表示の回数をカウント可能なカウント手段と、所定の表示を実行可能な第1の表示部及び第2の表示部と、を備え、前記設定手段は、前記時短遊技状態として、前記カウント手段によるカウント値が特定値に達することに基づいて第1時短遊技状態を設定可能であり、前記特別遊技を実行する旨の決定に基づいて第2時短遊技状態を設定可能であり、前記第2時短遊技状態中において、前記特別遊技を実行しない旨の決定が特定回数行われることに基づいて当該第2時短遊技状態を終了可能であり、前記カウント手段は、前記第2時短遊技状態中にカウントを実行可能であるとともに、当該第2時短遊技状態が終了した後も継続してカウントを実行可能であり、前記特定回数の値は、前記特定値以下であり、前記第2時短遊技状態中は、前記第1の表示部において前記特定回数に達するまでの回数表示である第1回数表示を実行可能であるとともに、前記第2の表示部において前記特定値に達するまでの回数表示である第2回数表示を実行可能であり、前記特定回数に達し前記第2時短遊技状態が終了すると、前記第1回数表示が終了するものの、当該第1回数表示が終了した後も、前記特定値に達するまで前記第2回数表示が継続して実行され、前記変動パターン決定手段は、前記第1時短遊技状態中において、特定のテーブルに基づき、前記変動パターンを決定可能であり、前記第1時短遊技状態中は、前記特定のテーブルが当該特定のテーブルと異なる他のテーブルに切り替わらないことを特徴とする。
また、時短遊技状態中においては、所定条件の成立により決定され、かつ当該時短遊技状態の設定前から保持されている特定情報、及び、設定中の当該時短遊技状態に応じて設定される特定のテーブルに基づき、変動パターンを決定可能であり、時短遊技状態中は、変動パターンを決定するための特定のテーブルが当該特定のテーブルと異なる他のテーブルに切り替わらないようになっている。これにより、上述の時短遊技状態中において、決定される変動パターンの傾向が変化してしまい演出の違和感が生じるような事態を防止可能となる。
本形態に係る遊技機は、遊技媒体として遊技球を使用するパチンコ機Pである。特に図示していないが、パチンコ機Pが設置される遊技場においては、島と呼ばれる遊技機の設置領域に、複数台のパチンコ機Pが並べて配設されるとともに、遊技球を貸し出すための遊技球貸出装置が各パチンコ機Pに隣接して設置される。また、各パチンコ機Pは対応する遊技球貸出装置Rに接続されている。
遊技球貸出装置Rは、紙幣の投入や遊技球の貸し出しに必要な価値情報が記憶される記憶媒体(カード)の挿入が可能となっている。そして、遊技球貸出装置Rに紙幣を投入(又は、カードを挿入)した上で、パチンコ機Pに対して所定の操作を行うことにより、遊技球貸出装置Rから遊技球の貸し出しを受けることができるようになっている。
この遊技領域12は、図3に示すように、パチンコ機Pに対向する遊技者から見て左側の領域である第1遊技領域12aと、パチンコ機Pに対向する遊技者から見て右側の領域である第2遊技領域12bとから構成されている。これら2つの遊技領域12は、発射装置の発射強度により、遊技球の進入可能性が異なるようになっている。具体的には、発射装置の発射強度が所定の強度未満(発射装置により発射される遊技球が遊技領域12の最高地点に到達しない程度の強度)の場合には、遊技球は第1遊技領域12aに進入する。これに対して、発射装置の発射強度が所定の強度以上(発射装置により発射される遊技球が遊技領域12の最高地点に到達可能な強度)の場合には、遊技球は第2遊技領域12bに進入する。
なお、一般入賞口14の設置個数や設置位置は特に限定されるものではない。
また、この可動片16bの構成は特に限定されるものではなく、たとえば、遊技盤11に直交する軸を中心に左右方向に回動して第2始動入賞口16を開閉する一対の羽根部材や、遊技盤11と水平な軸を中心に前後方向に回動して第2始動入賞口16を開閉する蓋部材により構成してもよいし、また、上下方向にスライドして第2始動入賞口16を開閉するシャッター部材により構成してもよい。
なお、第1始動入賞口15や第2始動入賞口16の設置位置は特に限定されるものではなく、たとえば、第1始動入賞口15や第2始動入賞口16は、いずれの遊技領域12(第1遊技領域12a、第2遊技領域12b)を流下する遊技球も入球しやすいような位置に配置してもよい。
なお、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づいて払い出される賞球は、1個以上であれば特に限定されるものではなく、いかなる個数にしてもよい。また、可動片16bが設けられている始動入賞口(第2始動入賞口16)と可動片16bが設けられていない始動入賞口(第1始動入賞口15)とでは、賞球の数を同一にしてもよいし、異ならせてもよい。本形態に係るパチンコ機Pでは、第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づいて払い出される賞球の数は4個、第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づいて払い出される賞球の数は1個となっている。
また、図3に示すように、この大入賞口18へは、第2遊技領域12bを流下する遊技球が入球可能となっており、第1遊技領域12aを流下する遊技球は入球できないようになっている。また、特に図示していないが、第2遊技領域12bを流下する遊技球は、第2始動入賞口16へ入球したものを除いてほぼ全て大入賞口18へ到達可能となるように、釘や風車等が配置されている。したがって、大入賞口18が開状態となっている限りにおいて遊技球を打ち出し続けていれば、遊技球は大入賞口18へ入球するようになっている。
そして、本形態に係るパチンコ機Pでは、特定のラウンド遊技中に所定数(本形態では1個)の遊技球が特定領域57へ進入した場合、特別遊技の終了後の遊技状態が、遊技者にとって有利な遊技状態である高確率遊技状態及び時短遊技状態を組み合わせた遊技状態に設定されるようになっている。これに対して、特定のラウンド遊技中に所定数の遊技球が特定領域57へ進入しなかった場合(すなわち、大入賞口18へ入球した遊技球がすべて一般領域58へ進入した場合)、特別遊技の終了後の遊技状態が、低確率遊技状態及び非時短遊技状態を組み合わせた遊技状態(通常遊技状態)に設定されるようになっている。
開閉扉18bの開閉パターン、振り分け部材59の作動パターン、遊技状態の設定に関しては、後程詳述する。
なお、上述のように、特別遊技中のラウンド遊技において所定数の遊技球が特定領域57へ進入したことにより特別遊技の終了後の遊技状態を高確率遊技状態や時短遊技状態に設定するのではなく、大当たりに当選した場合に決定される特別図柄の種別に応じて、特別遊技の終了後の遊技状態を高確率遊技状態や時短遊技状態に設定するようにしてもよい。たとえば、大当たりに当選した場合において、特定の特別図柄が決定されたときには、特別遊技の終了後の遊技状態が高確率遊技状態及び時短遊技状態を組み合わせた遊技状態(高確率時短遊技状態)に設定されるものの、特定の特別図柄以外の特別図柄が決定された場合には、特別遊技の終了後の遊技状態が低確率遊技状態及び非時短遊技状態を組み合わせた遊技状態(通常遊技状態)に設定されるようにしてもよい。このように、特別遊技の終了後の遊技状態が特別図柄の種別に応じて決定されるようにした場合には、上述の特定領域57を設ける必要はない。
なお、演出表示装置21は、液晶表示装置に限定されるものではなく、たとえば、外周に図柄が付された複数のドラムを用いて各種表示を行うドラム式の表示装置等を用いてもよい。
なお、演出装置としては、これらに限定されるものではなく、たとえば、種々のタイミングや態様で可動する演出役物装置等を備えてもよい。
なお、演出操作装置9としては、操作ダイヤル9aや操作ボタン9b等に限定されるものではなく、上下左右方向の入力が可能な十字キー等を設けてもよい。また、操作ダイヤル9aや操作ボタン9b等の演出操作装置9を設けるとともに、上述の十字キーを別途設けてもよい。
次に、パチンコ機Pの遊技や演出を制御する制御手段について説明する。
上述の制御手段は各種制御基板により構成されており、具体的には、図5に示すように、パチンコ機Pの遊技の基本動作を制御する主制御基板100、遊技球の発射及び賞球の払い出しを制御する発射払出制御基板200、各種演出を制御する副制御基板300、遊技球貸出装置Rへの操作を中継する遊技球貸出制御基板400を備えている。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、発射払出制御基板200が遊技球の発射及び賞球の払い出しの双方を制御しているが、遊技球の発射を制御する基板(発射制御基板)と、賞球の払い出しを制御する基板(払出制御基板)とを別個に設けてもよい。
この主制御基板100は、図5に示すように、各種演算処理を行うメインCPU101と、遊技を進行するための制御プログラム、遊技に必要なデータやテーブル等を格納するメインROM102と、演算処理時の一時記憶領域等として用いられるメインRAM103と、を備えている。
そして、メインCPU101は、後述する各検出センサやタイマからの信号に基づき、メインROM102に格納されている制御プログラムを読み出して演算処理を行うとともに、メインCPU101に接続されている各種装置の制御や演算処理の結果に基づく他の基板へのコマンド送信等を行う。
なお、主制御基板100に接続されるセンサはこれらに限定されるものではなく、たとえば、一般領域58へ遊技球が進入したことを検出する一般領域検出センサ等を設けてもよい。
そして、主制御基板100によって、各ソレノイドが駆動されることで第2始動入賞口16、大入賞口18の開閉制御や振り分け部材59の変位制御が行われ、また、各表示装置の表示制御が行われるようになっている。
主制御基板100には、特に図示していないが、上述の設定値の変更に用いられるRAMクリアスイッチ及び設定スイッチが設けられている。本形態に係るパチンコ機Pでは、前扉3が開放されており、かつRAMクリアスイッチ及び設定スイッチの両方をオンにした状態で電源を投入すると、設定値を変更可能な設定変更状態へ移行する。そして、この設定変更状態中において、RAMクリアスイッチを操作することにより設定値を変更できるようになっている。
なお、遊技球を発射する装置としては、発射モータ61ではなく、ロータリーソレノイドを用いてもよい。
受皿満タン検出センサ7aは、遊技球が上述の所定位置に達したことを検出するとオンとなり受皿検出信号を発射払出制御基板200に出力するようになっており、貯留された遊技球が上述の所定位置に達している間は、受皿検出信号が連続して出力される。そして、発射払出制御基板200は、受皿検出信号が入力されると、受皿満タンコマンドを主制御基板100に送信する。これに対して、受皿満タン検出センサ7aは、遊技球が上述の所定位置に達したことを検出しなくなるとオフとなり受皿検出信号の出力を停止する。そして、発射払出制御基板200は、受皿検出信号の入力が止まると、受皿7の満タン状態が解除されたと判断し、主制御基板100への受皿満タンコマンドの送信を停止する。
また、カード返却ボタン37が押下操作されると、カード返却スイッチ37aから出力される検出信号が発射払出制御基板200に入力され、当該発射払出制御基板200は、遊技球貸出装置Rに対して、カードの返却を要求する返却要求信号を送信する。そして、遊技球貸出装置Rが返却要求信号を受信すると、当該遊技球貸出装置Rによりカードを排出する制御が行われる。
この副制御基板300は、図5に示すように、各種演算処理を行うサブCPU301と、演出を実行するための制御プログラム、演出の実行に必要なデータやテーブル等を格納するサブROM302と、演算処理時の一時記憶領域等として用いられるサブRAM303と、を備えており、主制御基板100から副制御基板300への一方向に通信可能となるように接続されている。
そして、サブCPU301は、主制御基板100から送信されるコマンドやタイマからの信号に基づき、サブROM302に格納されている制御プログラムを読み出して演算処理を行うとともに、画像表示を制御するための画像制御基板(特に図示しておらず)、音声出力を制御するための音声制御基板(特に図示しておらず)、照明の点灯を制御するための電飾制御基板(特に図示しておらず)に、演出実行用のコマンドを送信する。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、音声制御基板と電飾制御基板とを別個に設けているが、これらの基板の機能を集約した1枚の基板(音声電飾制御基板)を設け、当該基板により、音声出力及び照明の点灯のいずれをも制御するようにしてもよい。
次に、本形態のパチンコ機Pにおける遊技について、メインROM102に格納されている各種テーブルに基づいて説明する。
上述の如く、本形態のパチンコ機Pにおいては、特図遊技と普図遊技の遊技が並行して進行する。また、これら両遊技を進行する際の遊技状態としては、低確率遊技状態(いわゆる非確変状態)又は高確率遊技状態(いわゆる確変状態)のいずれかの遊技状態と、非時短遊技状態又は時短遊技状態のいずれかの遊技状態と、が組み合わされたいずれかの遊技状態が設定されるようになっている。また、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、時短遊技状態として、第1時短遊技状態及び第2時短遊技状態の2つが設けられており、いずれかの時短遊技状態が設定されるようになっている。
具体的には、本形態に係るパチンコ機Pでは、低確率遊技状態及び非時短遊技状態を組み合わせた遊技状態(以下、通常遊技状態という)、低確率遊技状態及び第1時短遊技状態を組み合わせた遊技状態(以下、第1低確率時短遊技状態という)、低確率遊技状態及び第2時短遊技状態を組み合わせた遊技状態(以下、第2低確率時短遊技状態という)、又は、高確率遊技状態及び第2時短遊技状態を組み合わせた遊技状態(以下、高確率時短遊技状態という)のいずれかの遊技状態が設定される。
また、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、上述の如く、時短遊技状態として、第1時短遊技状態及び第2時短遊技状態の2つが設けられているが、第2時短遊技状態においては、第1時短遊技状態よりも、可動片16bが開いた状態に維持されやすいように設定されている。すなわち、本形態に係るパチンコ機Pでは、第2時短遊技状態中が最も第2始動入賞口16へ遊技球が入球しやすく、次に、第1時短遊技状態中が第2始動入賞口16へ遊技球が入球しやすく、非時短遊技状態中が最も第2始動入賞口16へ遊技球が入球しにくいようになっている。
なお、工場出荷直後やリセット後の初期状態においては、通常遊技状態が設定されるようになっている。
そして、この当否抽選によって大当たりの当選との判定結果が導出されると(すなわち、大当たりに当選すると)、大入賞口18が開放され当該大入賞口18へ遊技球を入球させることが可能となる特別遊技が実行され、さらに、当該特別遊技の終了後の遊技状態が、通常遊技状態、第2低確率時短遊技状態又は高確率時短遊技状態のいずれかに設定されるようになっている。すなわち、当該特別遊技の終了後は、通常遊技状態、第2低確率時短遊技状態又は高確率時短遊技状態のいずれかへ移行するようになっている。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、通常遊技状態中の当否抽選においてのみ時短付与の当否の判定が行われ、他の遊技状態中の当否抽選においては時短付与の当否の判定は行われない。したがって、他の遊技状態中には、時短付与の当選との判定結果が導出されることはないため、大当たりの当選及び特別遊技の実行を経由することなく遊技状態が変化することはないように設定されている。
そして、通常遊技状態中及び第1低確率時短遊技状態中は、遊技球が第1始動入賞口15へ入球するように、遊技者に第1遊技領域12aへ向けての遊技球の打ち出し(いわゆる左打ち)を行わせ、第2低確率時短遊技状態中、高確率時短遊技状態中及び特別遊技中は、大入賞口18へ遊技球が入球し、或いは遊技球がゲート20を通過及び第2始動入賞口16へ入球するように、遊技者に第2遊技領域12bへ向けての遊技球の打ち出し(いわゆる右打ち)を行わせる。
具体的には、第2低確率時短遊技状態中、高確率時短遊技状態中及び特別遊技中は、演出表示装置21において第2遊技領域12bへ向けて遊技球を打ち出す旨を指示する表示が行われ、通常遊技状態中及び第1低確率時短遊技状態中は、演出表示装置21において第1遊技領域12aへ向けて遊技球を打ち出す旨を指示する表示が行われる。
ここで、本形態に係るパチンコ機Pは、当否抽選や特別図柄の決定に係る乱数として、当否抽選の結果(大当たり、小当たり、時短遊技状態の付与又はハズレ)の判定に用いられる当否乱数、特別図柄の種別の決定に用いられる特別図柄乱数、及び、後述する変動パターンコマンドの決定に用いられる変動パターン乱数を有している。
なお、本形態に係るパチンコ機Pにおいて、上述の当否乱数には、主制御基板100に内蔵されたハードウェア乱数を用いている。この当否乱数は、一定の規則に従って更新され、乱数列が一巡するごとに自動的に乱数列が変更されるとともに、システムリセット毎にスタート値が変更されるようになっている。
また、変動パターンコマンドは、当否抽選の結果を報知可能な変動演出のパターン(変動時間、態様)を決定するためのものである。変動パターンコマンドの決定に用いられる乱数は上述のものに限定されず、たとえば、この乱数に加えて他の乱数を用いてもよい。
この保留記憶領域は、第1始動入賞口15への遊技球の入球により取得される、当否抽選や特別図柄の決定に係る乱数の各乱数値(以下、第1特図乱数という)を記憶するための第1保留記憶領域、及び、第2始動入賞口16への遊技球の入球により取得される、当否抽選や特別図柄の決定に係る乱数の各乱数値(以下、第2特図乱数という)を記憶するための第2保留記憶領域から構成されている。そして、これらの保留記憶領域は、それぞれ第1記憶部から第4記憶部までの計4つの記憶部から構成されており、第1特図乱数を計4組、第2特図乱数を計4組記憶可能となっている。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、第1保留記憶領域に記憶されている第1特図乱数の組数(以下、第1保留数という)は、第1保留数カウンタ(特に図示しておらず)に記憶され、第2保留記憶領域に記憶されている第2特図乱数の組数(以下、第2保留数という)は、第2保留数カウンタ(特に図示しておらず)に記憶されるようになっている。
なお、本明細書においては、上述のように、第1特図乱数や第2特図乱数が保留記憶領域に記憶されることを「保留」や「保留記憶」ともいい、また、第1保留数や第2保留数を単に「保留数」ともいう。
なお、当否抽選等に係るテーブルはこれらに限定されるものではなく、他に、乱数に基づく判定や決定を行う必要がある場合には、適宜、テーブルを設けてもよい。
テーブルBには、設定値が「1」である場合に参照されるB1、設定値が「2」である場合に参照されるテーブルB2、設定値が「3」である場合に参照されるテーブルB3、設定値が「4」である場合に参照されるテーブルB4、設定値が「5」である場合に参照されるテーブルB5、及び、設定値が「6」である場合に参照されるテーブルB6が設けられている。
また、低確率遊技状態において参照される当否乱数判定テーブル110で大当たりの当選と判定される当否乱数の数値範囲は、当該当否乱数判定テーブル110と同一の設定値が対応付けられた、高確率遊技状態において参照される当否乱数判定テーブル110で大当たりの当選と判定される当否乱数の数値範囲に含まれる(具体的には、大当たりの当選と判定される数値範囲における下限値が同一であり、かつ上限値が異なる)ように設定されている。すなわち、低確率遊技状態において参照される当否乱数判定テーブル110で大当たりの当選と判定される当否乱数は、同一の設定値が対応付けられた、高確率遊技状態において参照される当否乱数判定テーブル110でも大当たりの当選と判定されることとなる。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述のように、大当たりの当選と判定される当否乱数の数値範囲における下限値が同一であり、かつ上限値が異なるように設定されていたが、これに限定されるものではなく、上限値が同一であり、かつ下限値が異なるように設定してもよい。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、第1特図乱数及び第2特図乱数のいずれに基づく当否抽選においても小当たりに当選可能となっているが、これに限定されるものではなく、第1特図乱数に基づく当否抽選においてのみ小当たりに当選可能となるように設定してもよいし、第2特図乱数に基づく当否抽選においてのみ小当たりに当選可能となるように設定してもよい。
なお、上述の如く、通常遊技状態以外の遊技状態における当否抽選では時短付与の当否の判定は行われないことから、高確率遊技状態で参照される当否乱数判定テーブル110(テーブルB1、テーブルB2、テーブルB3、テーブルB4、テーブルB5、テーブルB6)にはいずれも、時短付与の当選が判定される数値領域が設けられていない。したがって、高確率遊技状態中においては、時短付与の当選と判定されることはない。
本形態に係るパチンコ機Pでは、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、0~199の数値範囲内で1個の特別図柄乱数が取得される。そして、上述の当否抽選が行われると、遊技球が入球した始動入賞口に応じて、第1始動入賞口判定テーブル111a又は第2始動入賞口判定テーブル111bのいずれかの特別図柄乱数判定テーブル111が選択され、取得された特別図柄乱数と選択された特別図柄乱数判定テーブル111とに基づいて、特別図柄の種別が決定される。
また、小当たりの当選となった場合において、特別図柄乱数が0~99であったときに小当たり図柄Y1が決定され、特別図柄乱数が100~199であったときに小当たり図柄Y2が決定される。すなわち、この第1始動入賞口判定テーブル111aにおいては、小当たりの当選となった場合に、小当たり図柄Y1が決定される確率及び小当たり図柄Y2が決定される確率はいずれも50%となっている。
また、時短付与の当選となった場合において、特別図柄乱数が0~99であったときに時短図柄J1が決定され、特別図柄乱数が100~149であったときに時短図柄J2が決定され、特別図柄乱数が150~183であったときに時短図柄J3が決定され、特別図柄乱数が184~193であったときに時短図柄J4が決定され、特別図柄乱数が194~197であったときに時短図柄J5が決定され、特別図柄乱数が198~199であったときに時短図柄J6が決定される。すなわち、この第1始動入賞口判定テーブル111aにおいては、時短付与の当選となった場合に、時短図柄J1が決定される確率は50%、時短図柄J2が決定される確率は25%、時短図柄J3が決定される確率は17%、時短図柄J4が決定される確率は5%、時短図柄J5が決定される確率は2%、時短図柄J6が決定される確率は1%となっている。
また、ハズレの場合において、特別図柄乱数が0~19であったときにハズレ図柄Z1が決定され、特別図柄乱数が20~199であったときにハズレ図柄Z2が決定される。すなわち、この第1始動入賞口判定テーブル111aにおいては、ハズレの場合に、ハズレ図柄Z1が決定される確率は10%、ハズレ図柄Z2が決定される確率はいずれも90%となっている。
また、時短付与の当選となった場合において、特別図柄乱数が0~199であったときに(すなわち、特別図柄乱数がいかなる値であっても)時短図柄J7が決定される。すなわち、この第2始動入賞口判定テーブル111bにおいては、時短付与の当選となった場合に、時短図柄J7が決定される確率は100%となっている。
なお、図12(b)に示すように、小当たりの当選となった場合に決定される小当たり図柄の種別及び当該種別の決定確率、並びに、ハズレの場合に決定されるハズレ図柄の種別及び当該種別の決定確率は、第1始動入賞口判定テーブル111aと同様の内容に設定されている。
さらに、図13(a)に示すように、大当たり図柄X1が決定された場合には、1ラウンド、2ラウンド、4ラウンド~10ラウンドの各ラウンド遊技中は、振り分け部材59が第1位置に停留する(位置する)という態様(作動パターン)で作動するようになっている。これに対して、3ラウンドのラウンド遊技中は、振り分け部材59が第2位置に停留するという態様で作動するようになっている。
また、図13(b)に示すように、大当たり図柄X2が決定された場合には、1ラウンド、2ラウンド、4ラウンド~10ラウンドの各ラウンド遊技中は、大当たり図柄X1が決定された場合と同様に、振り分け部材59が第1位置に停留するという態様で作動するようになっており、さらに、3ラウンドのラウンド遊技中も、振り分け部材59が第1位置に停留するという態様で作動するようになっている。
また、図13(c)に示すように、大当たり図柄X3又はX4が決定された場合には、1ラウンド、2ラウンド、4ラウンドの各ラウンド遊技中は、大当たり図柄X1及び大当たり図柄X2が決定された場合と同様に、振り分け部材59が第1位置に停留するという態様で作動するようになっており、さらに、3ラウンドのラウンド遊技中は、大当たり図柄X2が決定された場合と同様に、振り分け部材59が第1位置に停留するという態様で作動するようになっている。
これに対して、大当たり図柄X2、X3又はX4が決定された場合には、3ラウンドのラウンド遊技において、大入賞口18は29.0秒連続して開放されるものの振り分け部材59が第1位置に停留するため、大入賞口18へ遊技球が入球しても当該遊技球は全て一般領域58へ進入してしまい、遊技球を特定領域57へ進入させることは不可能となっている。
また、図13(d)に示すように、小当たり遊技中は、振り分け部材59が第1位置に停留するという態様で作動するようになっている。
このように、小当たり遊技においては、大入賞口18が0.05秒しか開放しないため、大入賞口18へ遊技球を入球させることはほぼ不可能となっている。また、小当たり遊技中は振り分け部材50が第1位置に停留するため、万が一、大入賞口18へ遊技球が入球したとしても当該遊技球は一般領域58へ進入し、遊技球を特定領域57へ進入させることは不可能となっている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、特別遊技が実行された場合には、当該特別遊技の実行契機となった大当たり時に決定された大当たり図柄の種別、及び、当該特別遊技中に特定領域57へ所定数(本形態では1個)の遊技球が進入したか否かに応じて、特別遊技の終了後の遊技状態が設定されるようになっている。また、通常遊技状態中の当否抽選において時短付与の当選となり時短図柄J1、J2、J3、J4、J5、J6又はJ7が決定された場合には、各時短付与図柄に定められた遊技状態が設定されるようになっている。また、本形態に係るパチンコ機Pでは、後述するように、決定された大当たり図柄の種別に対応して特定領域57への遊技球の進入の可否が設定されており、実質的に、決定された大当たり図柄によって、当該決定に基づく特別遊技の終了後に高確率時短遊技状態へ移行するか否かが定まっている。
また、同様に、非時短遊技状態において大当たりに当選して時短遊技状態(本形態では第2時短遊技状態)へ移行した後、非時短遊技状態へ移行することなく連続して時短遊技状態の設定が対応付けられた大当たり図柄が決定され、連続して当該大当たり図柄が決定された回数(以下、連続時短設定回数という)が予め定められた上限回数(本形態では10000回)に到達したときには、当該大当たり図柄の決定に基づく特別遊技の終了後には、強制的に非時短遊技状態が設定されるようになっている。すなわち、特別遊技の実行を介しつつ、非時短遊技状態へ移行することなく上述の大当たり図柄が上限回数まで連続して決定されると、当該決定に基づく特別遊技の終了後には、時短遊技状態が設定される条件を満たしていたときであっても強制的に非時短遊技状態が設定される。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、設定されている大当たりの当選の確率や各大当たり図柄の決定確率からすると、連続高確設定回数や連続時短設定回数が10000回に到達することはあり得ず、実質的には、低確率遊技状態が設定される条件や非時短遊技状態が設定される条件を満たすまで、高確率遊技状態や時短遊技状態が継続することとなる。
すなわち、上述の場合において、連続高確設定回数及び連続時短設定回数が上限回数に到達していなかったときには、特別遊技の終了後、大当たりに当選することなく当否抽選の結果が10000回導出されるまで、高確率遊技状態及び第2時短遊技状態(すなわち、高確率時短遊技状態)が継続する。なお、上述の如く、本形態に係るパチンコ機Pでは、高確率遊技状態における大当たりの当選の確率がおよそ1/110~1/135となっているため、実質的には、大当たりに再度当選するまで、高確率時短遊技状態が継続することとなる。
また、特に図示していないが、大当たり図柄X1が決定されたにもかかわらず、特別遊技中に特定領域57へ所定数の遊技球が進入しなかったときには、特別遊技の終了後の遊技状態が、低確率時短遊技状態及び非時短遊技状態(すなわち、通常遊技状態)に設定される。
すなわち、上述の場合において、連続時短設定回数が上限回数に到達しておらず、かつ大当たりに当選した時点の遊技状態が時短遊技状態であったときには、大当たりに当選することなく当否抽選の結果が10000回導出されるまで、低確率遊技状態及び第2時短遊技状態(すなわち、第2低確率時短遊技状態)が継続する。なお、上述の如く、本形態に係るパチンコ機Pでは、低確率遊技状態における大当たりの当選の確率がおよそ1/150~1/175となっているため、実質的には、大当たりに再度当選するまで、第2低確率時短遊技状態が継続することとなる。
すなわち、上述の場合において、連続時短設定回数が上限回数に到達していなかったときには、大当たりに当選することなく当否抽選の結果が100回導出されるまで、低確率遊技状態及び第2時短遊技状態(すなわち、第2低確率時短遊技状態)が継続する。
本形態に係るパチンコ機Pでは、上述のように特別図柄が決定されると、当該決定の結果に基づいて変動パターンコマンドが決定される。変動パターンコマンドは、上述の如く、変動演出の変動パターンを決定するためのものであり、変動パターンコマンドにより、変動演出の態様及び変動時間(特別図柄の変動表示の変動時間)が決定される。なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、変動演出が前半部分と後半部分に分けられており、変動演出の前半部分の態様及び変動時間、並びに、変動演出の後半部分の態様及び変動時間はいずれも、変動パターンコマンドにより決定されるようになっている。
具体的には、決定された変動パターンコマンドは、主制御基板100から副制御基板300に送信され、副制御基板300は、受信した変動パターンコマンドに基づいて、変動演出の具体的な態様(たとえば、表示部21aに表示する画像等)を決定する。
また、時短図柄J2が決定されると、現時点の第1保留数にかかわらず、変動パターン乱数が0~9であったときに「30秒変動」という変動パターン(前半部分の変動時間が0秒、後半部分の変動時間が30秒に設定された変動パターン)が対応付けられた変動パターンコマンド「BBH」が決定され、変動パターン乱数が10~249であったときに「60秒変動」の変動パターンが対応付けられた変動パターンコマンド「B4H」が決定される。
また、時短図柄J3が決定されると、現時点の第1保留数にかかわらず、変動パターン乱数が0~9であったときに「36秒変動」という変動パターン(前半部分の変動時間が0秒、後半部分の変動時間が36秒に設定された変動パターン)が対応付けられた変動パターンコマンド「BCH」が決定され、変動パターン乱数が10~249であったときに「60秒変動」の変動パターンが対応付けられた変動パターンコマンド「B5H」が決定される。
また、時短図柄J5が決定されると、現時点の第1保留数にかかわらず、変動パターン乱数が0~9であったときに「66秒変動」という変動パターン(前半部分の変動時間が0秒、後半部分の変動時間が66秒に設定された変動パターン)が対応付けられた変動パターンコマンド「BEH」が決定され、変動パターン乱数が10~249であったときに「60秒変動」の変動パターンが対応付けられた変動パターンコマンド「B7H」が決定される。
また、時短図柄J6が決定されると、現時点の第1保留数にかかわらず、変動パターン乱数が0~9であったときに「68秒変動」という変動パターン(前半部分の変動時間が0秒、後半部分の変動時間が68秒に設定された変動パターン)が対応付けられた変動パターンコマンド「BFH」が決定され、変動パターン乱数が10~249であったときに「60秒変動」の変動パターンが対応付けられた変動パターンコマンド「B8H」が決定される。
また、時短図柄J7が決定されると、現時点の第1保留数にかかわらず、変動パターン乱数が0~249のときに(変動パターン乱数がいずれの値であっても)「60秒変動」の変動パターンが対応付けられた変動パターンコマンド「B9H」が決定される。
これにより、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の連続大当たり回数条件が成立した後は、上述の連続大当たり回数条件が成立する前よりも、大当たりに当選してから次の大当たりに当選するまでの間隔を空けることができ、ひいては、単位時間あたりに実行される特別遊技の回数(単位時間あたりの大当たりの当選回数)を減少させることができる。したがって、短期間の間に多数回の特別遊技が実行され、遊技者が獲得する賞球数が急激に増加する等、極端に射幸性が高くなってしまうような事態の発生を適切に防止することができる。
たとえば、決定された変動パターンコマンドが「02H」(前半部分の変動時間は20秒、後半部分の変動時間は25秒)であった場合には、前半部分の変動時間及び後半部分の変動時間の合計値45秒(=20秒+25秒)が、変動演出全体(特別図柄の変動表示全体)の変動時間となる。
なお、「00H」、「04H」、「05H」、「BAH」、「BBH」、「BCH」、「BDH」、「BEH」、「BFH」の変動パターンコマンドには、前半部分の変動時間として「0秒」が定められている。これらの変動パターンコマンドが決定された場合には、対応する後半部分の変動時間の間、当該変動パターンコマンドに応じて定められた態様により、変動演出全体が実行されるようになっている。
具体的には、遊技球が入球した始動入賞口が第1始動入賞口15の場合には、上述の変動時間の間、第1特別図柄表示装置30が点滅表示され、遊技球が入球した始動入賞口が第2始動入賞口16の場合には、上述の変動時間の間、第2特別図柄表示装置31が点滅表示される。そして、変動時間の経過後、決定された特別図柄が停止表示される。なお、後述するが、この特別図柄の停止表示は、所定の停止表示時間が経過するまで行われる。
また、変動演出は、前半部分と後半部分とに分けるのではなく、より多くの部分に分けて、対応するコマンドに基づいてそれぞれの部分の態様を決定するようにしてもよい。
本形態に係るパチンコ機Pでは、発射装置(図示しておらず)により発射され遊技領域12を流下する遊技球がゲート20を通過すると、第2始動入賞口16の可動片16bを作動させて当該可動片16bを開くか否かを決定する普通図柄の抽選が行われる。そして、この普通図柄の抽選によって当たりとなると、所定時間の間、可動片16bが開き、第2始動入賞口16が開状態となるため、第2始動入賞口16への遊技球の入球が容易となる。
この普通図柄の抽選は、遊技球がゲート20を通過することを契機に取得される当たり決定乱数、及び、メインROM102に格納されており当該乱数を判定するための当たり決定乱数判定テーブル116に基づいて、行われる。
なお、本形態に係るパチンコ機Pにおいて、当たり決定乱数には、主制御基板100に内蔵されたハードウェア乱数を用いている。この当たり決定乱数は、一定の規則に従って更新され、乱数列が一巡するごとに自動的に乱数列が変更されるとともに、システムリセット毎にスタート値が変更されるようになっている。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、普図保留記憶領域に記憶されている当たり決定乱数の数(以下、普図保留数という)は、普図保留数カウンタ(特に図示しておらず)に記憶されるようになっている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、遊技球がゲート20を通過すると、0~65535の数値範囲内で1個の当たり決定乱数が取得される。そして、普通図柄の抽選を行う時点の遊技状態が非時短遊技状態であるか、或いは、普通図柄の抽選を行う時点が特別遊技中又は小当たり遊技中であれば、第1判定テーブル116aが選択され、取得された当たり決定乱数と選択された第1判定テーブル116aとに基づいて普通図柄の抽選が行われる。また、普通図柄の抽選を行う時点の遊技状態が第1時短遊技状態であれば、第2判定テーブル116bが選択され、取得された当たり決定乱数と選択された第2判定テーブル116bとに基づいて普通図柄の抽選が行われる。また、普通図柄の抽選を行う時点の遊技状態が第2時短遊技状態であれば、第3判定テーブル116cが選択され、取得された当たり決定乱数と選択された第3判定テーブル116cとに基づいて普通図柄の抽選が行われる。
また、図16(b)に示すように、第2判定テーブル116bによれば、当たり決定乱数が1~5であった場合に当たりと判定され、これ以外の当たり決定乱数(0、6~65535)であった場合にハズレと判定される。したがって、この第2判定テーブル116bにおいて当たりとなる確率は5/65536となる。
また、図16(c)に示すように、第3判定テーブル116cによれば、当たり決定乱数が1~65500であった場合に当たりと判定され、これ以外の当たり決定乱数(0、65501~65535)であった場合にハズレと判定される。したがって、この第3判定テーブル116cにおいて当たりとなる確率はおよそ99/100となる。
なお、普通図柄の抽選によって当たりとなった場合には当たり図柄が決定され、ハズレとなった場合にはハズレ図柄が決定される。
本形態に係るパチンコ機Pでは、図17に示すように、遊技状態が非時短遊技状態の場合、或いは、特別遊技中又は小当たり遊技中には、3秒の変動時間が設定された普通図柄の変動パターンが決定され、遊技状態が第1時短遊技状態の場合には、2秒の変動時間が設定された普通図柄の変動パターンが決定され、遊技状態が第2時短遊技状態の場合には、0.5秒の変動時間が設定された普通図柄の変動パターンが決定される。そして、普通図柄の変動パターンが決定されると、この普通図柄の変動パターンに設定された変動時間の間、普通図柄表示装置32(図3参照)が点滅表示される。そして、普通図柄の抽選により当たりとなって当たり図柄が決定された場合には、普通図柄表示装置32が点灯し、ハズレとなってハズレ図柄が決定された場合には、普通図柄表示装置32が消灯する。
なお、本明細書においては、普通図柄表示装置32の点滅表示を「普通図柄の変動」、普通図柄表示装置32の点灯又は消灯を「普通図柄の停止表示」、「普通図柄の変動の停止」、「普通図柄の変動停止」等という。
本形態に係るパチンコ機Pでは、普通図柄表示装置32が点灯すると、第2始動入賞口16の可動片16bが、第2始動入賞口開放制御テーブル118に定められた態様で開閉するようになっている。具体的には、遊技状態が非時短遊技状態の場合、或いは、特別遊技中又は小当たり遊技中には、図18に示すように、始動入賞口ソレノイド16cが0.05秒(=0.05秒×1回)通電されるため、第2始動入賞口16の可動片16bが0.05秒開放される。また、遊技状態が第1時短遊技状態の場合には、図18に示すように、始動入賞口ソレノイド16cが0.2秒(=0.2秒×1回)通電されるため、第2始動入賞口16の可動片16bが0.2秒開放される。また、遊技状態が第2時短遊技状態の場合には、図18に示すように、始動入賞口ソレノイド16cが1.8秒(=0.9秒×2回)通電されるため、第2始動入賞口16の可動片16bが合計1.8秒開放される。
また、時短遊技状態のうちの第1時短遊技状態においては、非時短遊技状態よりも第2始動入賞口16が開状態に維持されやすいものの、時短遊技状態のうちの第2時短遊技状態よりも第2始動入賞口16が開状態に維持されにくい。すなわち、第1時短遊技状態中は、非時短遊技状態中よりも第2始動入賞口16へ入球しやすく、第2時短遊技状態中は、第1時短遊技状態中よりも第2始動入賞口16へ入球しやすいようになっている。したがって、第2時短遊技状態中は非時短遊技状態及び第1時短遊技状態中よりも、また、第1時短遊技状態中は非時短遊技状態よりも、遊技の進行に伴う遊技球の減少を抑えながら当否抽選の機会を獲得できることとなる。
次に、上述の特図遊技、普図遊技及び特別遊技の進行に伴って主制御基板100で実行される処理の概要について、フローチャートを用いて説明する。
まず、主制御基板100のメイン処理を説明する。
電源基板により電源が供給されると、メインCPU101にシステムリセットが発生し、メインCPU101は、図19のフローチャートに示すメイン処理を実行する。
ステップ101において、メインCPU101は、特別図柄乱数を更新する際に参照される特別図柄乱数用初期値更新乱数の更新を行う。この特別図柄乱数用初期値更新乱数は、特別図柄乱数の初期値を決定するためのものである。すなわち、特別図柄乱数は、更新を開始する時点の特別図柄乱数用初期値更新乱数を初期値として更新が行われる。そして、この乱数範囲を1周すると、その時点における特別図柄乱数用初期値更新乱数を初期値として、特別図柄乱数の更新が継続されるようになっている。そして、次のステップ102に進む。
主制御基板100に設けられたリセット用クロックパルス発生回路により、所定の周期(本形態に係るパチンコ機Pでは、4ミリ秒)毎にクロックパルスが発生されることで、図20のフローチャートに示すタイマ割込処理が実行される。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、減算タイマを採用しており、主制御基板100のタイマ割込処理が実行されるたびにタイマカウンタが1ずつ減算され、0になると減算を停止するようになっている。
ステップ201において、メインCPU101は、特別図柄乱数の更新を行う。具体的には、乱数カウンタを「1」加算して更新し、加算した結果が乱数範囲の最大値を超えた場合には、乱数カウンタを「0」に戻し、乱数カウンタが1周した場合には、その時点の特別図柄乱数用初期値更新乱数の値から乱数を更新する。そして、次のステップ202に進む。
ステップ203において、メインCPU101は、特図遊技、特別遊技及び小当たり遊技に関する制御を行うための特図関連制御処理を実行する。そして、次のステップ204に進む。
ステップ205において、メインCPU101は、各種エラーの発生や解除に関する制御を行うためのエラー関連処理を実行する。具体的には、前扉3の開放に基づく扉開放コマンドや、受皿7の満タン状態に基づく受皿満タンコマンド等を、主制御基板100が受信した場合に、メインCPU101は、対応するエラー指定コマンド(たとえば、扉開放コマンド、受皿満タンコマンド等)を生成して演出用伝送データ格納領域に記憶(セット)する。また、上述のコマンドを主制御基板100が受信しなくなった場合に、メインCPU101は、対応するエラー解除指定コマンド(たとえば、扉閉鎖コマンド、満タン解除コマンド等)を生成して演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ206に進む。
ステップ207において、メインCPU101は、パチンコ機Pの遊技状態を当該パチンコ機Pの外部に出力するための外部情報データ、第2始動入賞口16の可動片16bを開閉するための始動入賞口ソレノイドデータ、大入賞口18の開閉を制御するための大入賞口ソレノイドデータ、各種表示装置(第1特別図柄表示装置30、第2特別図柄表示装置31、普通図柄表示装置32、第1特図保留表示装置38、第2特図保留表示装置39及び普通図柄保留表示装置33)の表示データ等の作成を実行する。そして、次のステップ208に進む。
ステップ300において、メインCPU101は、遊技球がゲート20を通過したことに基づいて普通図柄の抽選を行うためのゲート検出時処理を実行する。そして、次のステップ301に進む。
ステップ301において、メインCPU101は、遊技球が第1始動入賞口15へ入球したことに基づいて当否抽選を行うための第1始動入賞口検出時処理を実行する。そして、次のステップ302に進む。
ステップ303において、メインCPU101は、遊技球が特定領域57へ進入したことに基づいて所定の処理を行うための特定領域検出時処理を実行する。そして、センサ検出時処理を終了する。
ステップ400において、メインCPU101は、ゲート検出センサ20aからの検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、ゲート検出センサ20aからの検出信号が入力されていないと判定した場合、ゲート検出時処理を終了する。一方、ゲート検出センサ20aからの検出信号が入力されたと判定した場合、次のステップ401に進む。
ステップ401において、メインCPU101は、普図保留数カウンタの値(すなわち、現時点における普図保留数)が「4」未満であるか否かを判定する。そして、当該値が「4」未満でない(すなわち、「4」)と判定した場合、ゲート検出時処理を終了する。一方、当該値が4未満であると判定した場合、次のステップ402に進む。
ステップ403において、メインCPU101は、当たり決定乱数を取得して普図保留記憶領域に記憶し、ゲート検出時処理を終了する。
ステップ500において、メインCPU101は、第1始動入賞口検出センサ15aからの検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、第1始動入賞口検出センサ15aからの検出信号が入力されていないと判定した場合、第1始動入賞口検出時処理を終了する。一方、第1始動入賞口検出センサ15aからの検出信号が入力されたと判定した場合、次のステップ501に進む。
ステップ501において、メインCPU101は、第1保留数カウンタの値(すなわち、現時点における第1保留数)が「4」未満であるか否かを判定する。そして、当該値が「4」未満でない(すなわち、「4」)と判定した場合、第1始動入賞口検出時処理を終了する。一方、当該値が「4」未満であると判定した場合、次のステップ502に進む。
ステップ503において、メインCPU101は、当否乱数を取得して第1保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ504に進む。
ステップ505において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新された変動パターン乱数を取得して、上述のステップ503で当否乱数を記憶した第1保留記憶領域の記憶部に記憶する。以上より、取得された当否乱数、特別図柄乱数及び変動パターン乱数は全て同じ第1保留記憶領域の記憶部に記憶されることとなる。そして、次のステップ506に進む。
ステップ507において、メインCPU101は、現時点の遊技状態が非時短遊技状態又は第1時短遊技状態であるか否かを判定する。そして、非時短遊技状態及び第1時短遊技状態のいずれでない(すなわち、第2時短遊技状態である)と判定した場合、第1始動入賞口検出時処理を終了する。一方、非時短遊技状態又は第1時短遊技状態であると判定した場合、次のステップ508に進む。
ステップ600において、メインCPU101は、第2始動入賞口検出センサ16aからの検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、第2始動入賞口検出センサ16aからの検出信号が入力されていないと判定した場合、第2始動入賞口検出時処理を終了する。一方、第2始動入賞口検出センサ16aからの検出信号が入力されたと判定した場合、次のステップ601に進む。
ステップ601において、メインCPU101は、第2保留数カウンタの値(すなわち、現時点における第2保留数)が「4」未満であるか否かを判定する。そして、当該値が「4」未満でない(すなわち、「4」)と判定した場合、第2始動入賞口検出時処理を終了する。一方、当該値が「4」未満であると判定した場合、次のステップ602に進む。
ステップ603において、メインCPU101は、当否乱数を取得して第2保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ604に進む。
ステップ605において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新された変動パターン乱数を取得して、上述のステップ603で当否乱数を記憶した第2保留記憶領域の記憶部に記憶する。以上より、取得された当否乱数、特別図柄乱数及び変動パターン乱数は全て同じ第2保留記憶領域の記憶部に記憶されることとなる。そして、次のステップ606に進む。
ステップ607において、メインCPU101は、現時点の遊技状態が第2時短遊技状態であるか否かを判定する。そして、第2時短遊技状態でない(すなわち、非時短遊技状態又は第1時短遊技状態である)と判定した場合、第2始動入賞口検出時処理を終了する。一方、第2時短遊技状態であると判定した場合、次のステップ608に進む。
ステップ650において、メインCPU101は、遊技球が入球した始動入賞口の種別(第1始動入賞口15、第2始動入賞口16)、保留数(第1保留数、第2保留数)、及び、遊技状態(通常遊技状態、第1低確率時短遊技状態、第2低確率時短遊技状態、高確率時短遊技状態)を確認する。そして、次のステップ651に進む。
ステップ652において、メインCPU101は、特別図柄の種別を判定する特別図柄判定処理を実行する。具体的には、遊技球が入球した始動入賞口が第1始動入賞口15(第1特図乱数)であった場合には、第1始動入賞口判定テーブル111aを取得し、当該テーブルと、記憶された特別図柄乱数とに基づいて、大当たり図柄の種別(大当たり図柄X1、X2、X3)、小当たり図柄の種別(小当たり図柄Y1、Y2)、時短図柄の種別(時短図柄J1、J2、J3、J4、J5、J6)、又は、ハズレ図柄の種別(ハズレ図柄Z1、Z2)を判定する。また、遊技球が入球した始動入賞口が第2始動入賞口16(第2特図乱数)であった場合には、第2始動入賞口判定テーブル111bを取得し、当該テーブルと、記憶された特別図柄乱数とに基づいて、大当たり図柄の種別(大当たり図柄X1、X4)、小当たり図柄の種別(小当たり図柄Y1、Y2)、時短図柄の種別(時短図柄J7)、又は、ハズレ図柄の種別(ハズレ図柄Z1、Z2)を判定する。そして、当該判定の結果(特別図柄の種別)に係るデータを、メインRAM103の所定の処理領域に記憶する。そして、次のステップ653に進む。
ステップ654において、メインCPU101は、上述のステップ652で判定された特別図柄の種別、保留数、上述のステップ653で取得された変動パターンテーブル114及び記憶された変動パターン乱数に基づいて、変動パターンコマンドを判定する変動パターンコマンド判定処理を実行する。そして、次のステップ655に進む。
以上の処理により、保留として記憶された第1特図乱数又は第2特図乱数について、特別図柄の変動開始時に決定される当否抽選の結果、特別図柄の種別及び変動パターンコマンドが、事前判定コマンドによって、当該乱数の取得時点で事前に(すなわち、変動開始前に)副制御基板300に伝達される。
ステップ670において、メインCPU101は、特別遊技中であるか否かを判定する。そして、特別遊技中でないと判定した場合、特定領域検出時処理を終了する。一方、特別遊技中であると判定した場合、次のステップ671に進む。
ステップ671において、メインCPU101は、特定領域検出センサ57aからの検出信号が所定回数(本形態では、1回)入力されたか否かを判定する。そして、特定領域検出センサ57aからの検出信号が所定回数入力されていないと判定した場合、特定領域検出時処理を終了する。一方、特定領域検出センサ57aからの検出信号が所定回数入力されたと判定した場合、次のステップ672に進む。
ステップ672において、メインCPU101は、特定領域57へ所定数の遊技球が進入したことを示す進入フラグをオンにする。そして、特定領域検出時処理を終了する。
ステップ700において、メインCPU101は、実行フェーズデータの値をロードする。この実行フェーズデータは、特図関連制御処理を構成する複数の機能モジュール(サブルーチン)のうちいずれを実行するかを示すものである。具体的には、この実行フェーズデータは、後述する特別図柄変動開始処理の実行を示すデータ「00」と、後述する特別図柄変動停止処理の実行を示すデータ「01」と、後述する停止後処理の実行を示すデータ「02」と、後述する特別遊技制御処理の実行を示すデータ「03」と、後述する小当たり遊技制御処理の実行を示すデータ「04」と、後述する特別遊技終了処理の実行を示すデータ「05」と、を有している。
そして、メインCPU101は、上述のステップ700でロードした実行フェーズデータの値に基づき、特別図柄変動開始処理(ステップ701)、特別図柄変動停止処理(ステップ702)、停止後処理(ステップ703)、特別遊技制御処理(ステップ704)、小当たり遊技制御処理(ステップ705)又は特別遊技終了処理(ステップ706)のいずれかを実行する。そして、特図関連制御処理を終了する。
ステップ800において、メインCPU101は、実行フェーズデータが特別図柄変動開始処理の実行を示すデータ「00」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「00」であると判定した場合、次のステップ801に進む。一方、実行フェーズデータが「00」でないと判定した場合、特別図柄変動開始処理を終了する。
ステップ801において、メインCPU101は、第2保留記憶領域の記憶部に第2特図乱数が記憶されているか否か、すなわち、第2保留数カウンタが「1」以上であるか否かを判定する。そして、第2特図乱数が記憶されていると判定した場合、ステップ804に進む。一方、第2特図乱数が記憶されていないと判定した場合、次のステップ802に進む。
ステップ803において、メインCPU101は、第1保留数カウンタの値を「1」デクリメントするとともに、第1保留記憶領域のシフト処理を実行する。具体的には、第1保留記憶領域の第1記憶部に記憶されている各乱数を、メインRAM103に設けられている所定の処理領域に記憶するとともに、第1保留記憶領域の第2記憶部~第4記憶部に記憶されている各乱数を、1つ番号の小さい記憶部にシフトさせる。これにより、第1保留記憶領域に記憶された各乱数は、いわゆる先入れ先出し(FIFO)で、後述の当否判定処理に用いられるようになっている。そして、ステップ805に進む。
ステップ805において、メインCPU101は、当否抽選の実行回数(特別図柄の変動回数)をカウントするための変動回数カウンタのカウント値を「1」インクリメントする。また、メインCPU101は、変動回数カウンタのカウント値を含む変動回数コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。これにより、変動回数コマンドが副制御基板300に送信され、副制御基板300は現時点の変動回数カウンタのカウント値を把握できることとなる。そして、次のステップ806に進む。
ステップ807において、メインCPU101は、特別図柄の種別を決定する特別図柄決定処理を実行する。具体的には、遊技球が入球した始動入賞口が第1始動入賞口15(第1特図乱数)であった場合には、第1始動入賞口判定テーブル111aを取得し、当該テーブルと、上述のステップ806で判定された当否抽選の結果(大当たりの当選、小当たりの当選、時短付与の当選、ハズレ)と、上述のステップ803又はステップ804で所定の処理領域に記憶された特別図柄乱数とに基づいて、大当たり図柄の種別(大当たり図柄X1、X2、X3)、小当たり図柄の種別(小当たり図柄Y1、Y2)、時短図柄の種別(時短図柄J1、J2、J3、J4、J5、J6)、又は、ハズレ図柄の種別(ハズレ図柄Z1、Z2)を決定する。また、遊技球が入球した始動入賞口が第2始動入賞口16(第2特図乱数)であった場合には、第2始動入賞口判定テーブル111bを取得し、当該テーブルと、上述のステップ806で判定された当否抽選の結果(大当たりの当選、小当たりの当選、時短付与の当選、ハズレ)と、上述のステップ803又はステップ804で所定の処理領域に記憶された特別図柄乱数とに基づいて、大当たり図柄の種別(大当たり図柄X1、X4)、小当たり図柄の種別(小当たり図柄Y1、Y2)、時短図柄の種別(時短図柄J7)、又は、ハズレ図柄の種別(ハズレ図柄Z1、Z2)を決定する。そして、決定した特別図柄に対応するデータを、メインRAM103の所定の一時記憶領域に記憶する。また、この特別図柄決定処理においては、現時点の遊技状態、すなわち、特別図柄を決定した時点の遊技状態が遊技状態バッファに記憶される。そして、次のステップ808に進む。
なお、本形態に係るパチンコ機Pの変動開始処理では、第1特図乱数及び第2特図乱数の両方が記憶されている場合には、第1特図乱数に優先して第2特図乱数が処理されるようになっているが、これに限定されるものではなく、保留記憶領域に記憶された順に処理してもよい。
ステップ809において、メインCPU101は、上述のステップ803又はステップ804で処理領域に記憶された変動パターン乱数に基づいて、変動パターンを決定する変動パターン決定処理を実行する。そして、次のステップ810に進む。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、第1特図乱数が第1保留記憶領域に記憶されている場合には、第1保留数を認識できる態様で第1特図保留表示装置38が表示され、第2特図乱数が第2保留記憶領域に記憶されている場合には、第2保留数を認識できる態様で第2特図保留表示装置39が表示されるようになっている。そして、第1特図乱数に基づいて上述の特別図柄の変動表示が行われる場合には、変動表示の開始と同時に、第1保留数が1つ減ることを示すように、第1特図保留表示装置38が表示制御され、第2特図乱数に基づいて上述の特別図柄の変動表示が行われる場合には、変動表示の開始と同時に、第2保留数が1つ減ることを示すように、第2特図保留表示装置39が表示制御される。
そして、次のステップ811に進む。
また、上述のステップ802で第1保留記憶領域に第1特図乱数が記憶されていないと判定した場合に進むステップ812において、メインCPU101は、変動表示が行われていないことに基づき、演出表示装置21において客待ち表示を行うための客待ち判定処理を実行する。具体的には、メインCPU101は特別図柄の変動表示が行われていない時間を計時するとともに、特別図柄の変動表示が行われることなく所定の客待ち時間(たとえば、30秒)が経過した場合に、客待ち状態となったものとして、演出表示装置21に客待ち画面を表示するための客待ちコマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、特別図柄変動開始処理を終了する。
ステップ850において、メインCPU101は、当否乱数判定テーブル110のうち、設定されている設定値、及び、現時点の遊技状態(低確率遊技状態、高確率遊技状態)に対応するいずれかを選択し、選択したテーブルと上述のステップ803又はステップ804の所定の処理領域に記憶された当否乱数とに基づいて、大当たりの当選となるか否かを判定する(すなわち、大当たりの当否の判定を行う)大当たり当否判定処理を実行する。具体的には、メインCPU101は、上述のテーブルから大当たりの当選となる数値範囲の情報を取得し、この取得した数値範囲内に上述の当否乱数が属するか否かを判定する。そして、上述の数値範囲内に上述の当否乱数が属する場合に大当たりの当選と判定され、上述の数値範囲内に上述の当否乱数が属しない場合に大当たりの非当選と判定される。そして、次のステップ851に進む。
ステップ851において、メインCPU101は、上述のステップ850で実行された大当たり当否判定処理の結果が大当たりの当選であったか否か(すなわち、大当たりに当選したか否か)を判定する。そして、大当たりの当選でない(大当たりの非当選)と判定した場合、ステップ853に進む。一方、大当たりの当選と判定した場合、次のステップ852に進む。
また、上述のステップ851で大当たりの当選でないと判定した場合に進むステップ853において、メインCPU101は、上述のステップ850で選択したテーブルと上述のステップ803又はステップ804の所定の処理領域に記憶された当否乱数(すなわち、上述のステップ850で判定の対象となった当否乱数と同一の当否乱数)とに基づいて、小当たりの当選となるか否かを判定する(すなわち、小当たりの当否の判定を行う)小当たり当否判定処理を実行する。具体的には、メインCPU101は、上述のテーブルから小当たりの当選となる数値範囲の情報を取得し、この取得した数値範囲内に上述の当否乱数が属するか否かを判定する。そして、上述の数値範囲内に上述の当否乱数が属する場合に小当たりの当選と判定され、上述の数値範囲内に上述の当否乱数が属しない場合に小当たりの非当選と判定される。そして、次のステップ854に進む。
ステップ855において、メイン101は、メインRAM103の所定の記憶領域に小当たりの当選である旨を記憶する。そして、当否判定処理を終了する。
ステップ857において、メインCPU101は、上述のステップ850で選択したテーブルと上述のステップ803又はステップ804の所定の処理領域に記憶された当否乱数(すなわち、上述のステップ850及びステップ853で判定の対象となった当否乱数と同一の当否乱数)とに基づいて、時短付与の当選となるか否かを判定する(すなわち、時短付与の当否の判定を行う)時短付与判定処理を実行する。具体的には、メインCPU101は、上述のテーブルから時短付与の当選となる数値範囲の情報を取得し、この取得した数値範囲内に上述の当否乱数が属するか否かを判定する。そして、上述の数値範囲内に上述の当否乱数が属する場合に時短付与の当選と判定され、上述の数値範囲内に上述の当否乱数が属しない場合に時短付与の非当選と判定される。そして、次のステップ858に進む。
ステップ859において、メイン101は、メインRAM103の所定の記憶領域に時短付与の当選である旨を記憶する。そして、当否判定処理を終了する。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、大当たり当否判定処理、小当たり当否判定処理、及び、時短付与当否判定処理はいずれも、設定されている設定値及び遊技状態に対応する当否乱数判定テーブル110の選択、判定の対象となる数値範囲の情報の取得、及び、当該数値範囲に当否乱数が属するか否かの判定を実行するための共通化された処理プログラム(同一のモジュール)により実行されるようになっている。
ステップ900において、メインCPU101は、遊技球が入球した始動入賞口の種別(第1始動入賞口15、第2始動入賞口16)、保留数(第1保留数、第2保留数)、遊技状態(通常遊技状態、第1低確率時短遊技状態、第2低確率時短遊技状態、高確率時短遊技状態)を確認する。そして、次のステップ901に進む。
ステップ901において、メインCPU101は、上述のステップ900で確認した遊技状態、遊技球が入球した始動入賞口の種別、及び、上述の連続大当たり回数条件(連続大当たりの回数が所定回数に達すること)の成立の可否に対応する変動パターンテーブル114を取得する。そして、次のステップ902に進む。
ステップ903において、メインCPU101は、上述のステップ902で決定された変動パターンコマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ904に進む。
ステップ1000において、メインCPU101は、実行フェーズデータが特別図柄変動停止処理の実行を示すデータ「01」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「01」でないと判定した場合、特別図柄変動停止処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「01」であると判定した場合、次のステップ1001に進む。
ステップ1002において、メインCPU101は、上述のステップ807で決定された特別図柄を、第1特別図柄表示装置30又は第2特別図柄表示装置31に停止表示するための停止表示データをセットし、特別図柄の停止表示を実行する。そして、次のステップ1003に進む。
ステップ1004において、メインCPU101は、特別図柄を停止表示する停止表示時間を停止表示時間タイマカウンタにセットする。本形態に係るパチンコ機Pでは、決定された特別図柄が時短図柄(J1、J2、J3、J4、J5、J6、J7)のときには3秒の停止表示時間がセットされ、これ以外のときには0.5秒の停止表示時間がセットされる。そして、次のステップ1005に進む。
ステップ1100において、メインCPU101は、実行フェーズデータが停止後処理の実行を示すデータ「02」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「02」でないと判定した場合、停止後処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「02」であると判定した場合、次のステップ1101に進む。
ステップ1101において、メインCPU101は、上述のステップ1004で停止表示時間タイマカウンタにセットされた停止表示時間が経過したか否かを判定する。そして、停止表示時間が経過していないと判定した場合、停止後処理を終了する。一方、停止表示時間が経過したと判定した場合、次のステップ1102に進む。
ステップ1103において、メインCPU101は、時短回数更新処理を実行する。具体的には、メインCPU101は、現時点の遊技状態が第1時短遊技状態であることを示す第1時短遊技フラグ、又は、現時点の遊技状態が第2時短遊技状態であることを示す第2時短遊技フラグのいずれかがオンとなっているか否かを判定する。そして、第1時短遊技フラグ又は第2時短遊技フラグがオンとなっていると判定した場合、メインRAM103に設けられた時短回数記憶領域を更新する。この時短回数記憶領域には、時短遊技状態が終了するまでの残りの変動回数が記憶されている。そして、この記憶されている残りの変動回数を「1」デクリメントする。また、残りの変動回数の更新により当該残りの変動回数が「0」となった場合には、オンとなっていた第1時短遊技フラグ又は第2時短遊技フラグをオフにする処理も実行する。また、第1時短遊技フラグ及び第2時短遊技フラグがいずれもオンとなっていないと判定した場合、メインCPU101は何も処理を行わない。そして、次のステップ1104に進む。
ステップ1106において、メインCPU101は、大当たり当選時の遊技状態及び停止表示された大当たり図柄の種別(大当たり図柄X1、X2、X3、X4)を副制御基板300に伝達するための大当たり当選時コマンドをセットする。そして、次のステップ1107に進む。
ステップ1108において、メインCPU101は、特別遊技の開始時に設定される待機時間であるオープニング時間をオープニング時間タイマカウンタにセットするとともに、オープニング処理が開始されることを示すオープニングコマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ1109に進む。
ステップ1110において、メインCPU101は、特図関連制御処理において特別遊技制御処理が実行されるように、実行フェーズデータに「03」をセットする。そして、停止後処理を終了する。
ステップ1112において、メインCPU101は、小当たり遊技の開始時に設定される待機時間であるオープニング時間をオープニング時間タイマカウンタにセットするとともに、オープニング処理が開始されることを示すオープニングコマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ1113に進む。
ステップ1115において、メインCPU101は、遊技状態を第1低確率時短遊技状態に設定する第1低確率時短遊技状態設定処理を実行する。具体的には、第1時短遊技フラグをオンにするとともに、停止表示された時短図柄がJ1であった場合には時短回数に「10」をセットし、停止表示された時短図柄がJ2であった場合には時短回数に「20」をセットし、停止表示された時短図柄がJ3であった場合には時短回数に「30」をセットし、停止表示された時短図柄がJ4であった場合には時短回数に「50」をセットし、停止表示された時短図柄がJ5であった場合には時短回数に「100」をセットし、停止表示された時短図柄がJ6であった場合には時短回数に「1000」をセットし、停止表示された時短図柄がJ7であった場合には時短回数に「1」をセットする。そして、次のステップ1116に進む。
ステップ1117において、メインCPU101は、特図関連制御処理において特別図柄変動開始処理が実行されるように、実行フェーズデータに「00」をセットする。そして、停止後処理を終了する。
ステップ1200において、メインCPU101は、実行フェーズデータが特別遊技制御処理の実行を示すデータ「03」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「03」でないと判定した場合、特別遊技制御処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「03」であると判定した場合、次のステップ1201に進む。
ステップ1201において、メインCPU101は、上述のステップ1108でオープニング時間タイマカウンタにセットされたオープニング時間が経過しているか否かを判定する。そして、オープニング時間が経過していないと判定した場合、特別遊技制御処理を終了する。一方、オープニング時間が経過していると判定した場合、次のステップ1202に進む。
ステップ1203において、メインCPU101は、停止表示された大当たり図柄の種別に応じた特別電動役物作動テーブル112に基づいて、大入賞口18の開閉及び振り分け部材59の作動を行う大入賞口開閉制御処理を実行する。そして、次のステップ1204に進む。
ステップ1205において、メインCPU101は、ラウンド遊技の開始を示すラウンド遊技開始コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ1206に進む。
なお、ラウンド遊技開始コマンドは、ラウンド遊技の回数ごとに設けられており、これにより、何回目のラウンド遊技が開始されたかを副制御基板300に伝達できるようになっている。
ステップ1207において、メインCPU101は、メインRAM103に記憶されているラウンド数を「1」デクリメントする。そして、次のステップ1208に進む。
ステップ1209において、メインCPU101は、特別遊技の終了時に設定される待機時間であるエンディング時間をエンディング時間タイマカウンタにセットし、エンディング処理が開始されることを示すエンディングコマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、特別遊技制御処理を終了する。
ステップ1211において、メインCPU101は、特別遊技が終了したことを示す特別遊技終了コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ1212に進む。
ステップ1250において、メインCPU101は、実行フェーズデータが小当たり遊技制御処理の実行を示すデータ「04」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「04」でないと判定した場合、小当たり遊技制御処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「04」であると判定した場合、次のステップ1251に進む。
ステップ1251において、メインCPU101は、上述のステップ1112でオープニング時間タイマカウンタにセットされたオープニング時間が経過したか否かを判定する。そして、オープニング時間が経過していないと判定した場合、小当たり遊技制御処理を終了する。一方、オープニング時間が経過したと判定した場合、次のステップ1252に進む。
ステップ1253において、メインCPU101は、特別電動役物作動テーブル112における第4作動テーブル112dに基づいて、大入賞口18の開閉を行う小当たり遊技実行処理を行う。そして、次のステップ1254に進む。
ステップ1255において、メインCPU101は、小当たり遊技の終了時に設定される待機時間であるエンディング時間をエンディング時間タイマカウンタにセットし、エンディング処理が開始されることを示すエンディングコマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、小当たり遊技制御処理を終了する。
ステップ1257において、メインCPU101は、小当たり遊技が終了したことを示す小当たり遊技終了コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ1258に進む。
ステップ1300において、メインCPU101は、実行フェーズデータが特別遊技終了処理の実行を示すデータ「05」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「05」でないと判定した場合、特別遊技終了処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「05」であると判定した場合、次のステップ1301に進む。
ステップ1301において、メインCPU101は、進入フラグがオンであるか否かを判定する。そして、進入フラグがオンでない(すなわち、オフである)と判定した場合、ステップ1309に進む。一方、進入フラグがオンであると判定した場合、次のステップ1302に進む。
ステップ1303において、メインCPU101は、連続確変設定回数カウンタの値が0に到達したか否か、すなわち、連続確変設定回数が予め定められた上限回数に到達したか否かを判定する。そして、連続確変設定回数カウンタの値が0に到達していないと判定した場合、ステップ1305に進む。一方、連続確変設定回数カウンタの値が0に到達したと判定した場合、次のステップ1304に進む。
また、上述のステップ1303で連続確変設定回数カウンタの値が0に到達していないと判定した場合に進むステップ1305において、遊技状態を高確率遊技状態に設定する高確率遊技状態設定処理を実行する。具体的には、高確遊技フラグをオンにするとともに、高確回数に「10000」をセットする。そして、次のステップ1306に進む。
ステップ1307において、メインCPU101は、遊技状態を非時短遊技状態に設定する非時短遊技状態設定処理を実行する。具体的には、第1時短遊技フラグ及び第2時短遊技フラグをオフにする。また、メインCPU101は、連続時短設定回数カウンタに予め定められた上限回数である「10000」をセットする。そして、ステップ1311に進む。
また、上述のステップ1301で進入フラグがオンでないと判定した場合に進むステップ1309において、メインCPU101は、上述のステップ1304と同様の低確率時短遊技状態設定処理を実行するとともに、連続確変設定回数カウンタに予め定められた上限回数である「10000」をセットする。そして、次のステップ1310に進む。
ステップ1311において、メインCPU101は、設定された遊技状態が高確率時短遊技状態(高確率遊技状態及び第2時短遊技状態)又は第2低確率時短遊技状態(低確率遊技状態及び第2時短遊技状態)のいずれかであるか否かを判定する。そして、いずれでもないと判定した場合、ステップ1313に進む。一方、いずれかであると判定した場合、次のステップ1312に進む。
また、上述のステップ1311で設定された遊技状態が高確率時短遊技状態及び第2低確率時短遊技状態のいずれでもないと判定した場合に進むステップ1313において、メインCPU101は、連続大当たり回数カウンタの値をリセット(ゼロクリア)する。そして、次のステップ1314に進む。
ステップ1315において、メインCPU101は、上述のように設定された遊技状態に応じて、遊技状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。この遊技状態指定コマンドには、上述のように設定された、高確遊技フラグのオン又はオフの情報、第1時短遊技フラグのオン又はオフの情報、第2時短遊技フラグのオン又はオフの情報、高確回数、時短回数の情報が含まれている。そして、次のステップ1316に進む。
ステップ1400において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータの値をロードする。この普図実行フェーズデータは、当該普図関連制御処理を構成する複数の機能モジュール(サブルーチン)のうちいずれを実行するかを示すものである。具体的には、この普図実行フェーズデータは、後述する普通図柄変動開始処理の実行を示すデータ「10」と、後述する普通図柄変動停止処理の実行を示すデータ「11」と、後述する普通図柄停止後処理の実行を示すデータ「12」と、後述する可動片制御処理の実行を示すデータ「13」と、を有している。
そして、メインCPU101は、上述のステップ1400でロードした普図実行フェーズデータの値に基づき、普通図柄変動開始処理(ステップ1401)、普通図柄変動停止処理(ステップ1402)、普通図柄停止後処理(ステップ1403)又は可動片制御処理(ステップ1404)のいずれかを実行する。そして、普図関連制御処理を終了する。
ステップ1500において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータが普通図柄変動開始処理の実行を示す「10」であるか否かを判定する。そして、普図実行フェーズデータが「10」でないと判定した場合、普通図柄変動開始処理を終了する。一方、普図実行フェーズデータが「10」と判定した場合、次のステップ1501に進む。
ステップ1501において、メインCPU101は、普図保留記憶領域に当たり決定乱数が記憶されているか否か、すなわち、普図保留数カウンタが「1」以上であるか否かを判定する。そして、普図保留数カウンタが「1」以上でない(すなわち、「0」)と判定した場合、普通図柄変動開始処理を終了する。一方、普図保留数カウンタが「1」以上であると判定した場合、次のステップ1502に進む。
ステップ1503において、メインCPU101は、普図保留記憶領域のシフト処理を実行する。具体的には、第1記憶部に記憶されている当たり決定乱数を、メインRAM103に設けられている所定の処理領域に記憶するとともに、第2記憶部~第4記憶部に記憶されている当たり決定乱数を、1つ番号の小さい記憶部にシフトさせる。これにより、普図保留記憶領域に記憶された当たり決定乱数は、いわゆる先入れ先出し(FIFO)で、後述の当選判定処理に用いられるようになっている。そして、ステップ1504に進む。
ステップ1505において、メインCPU101は、上述のステップ1504における当選判定処理の結果が当たりであるか否かを判定する。そして、当たりであると判定した場合、次のステップ1506に進む。一方、当たりでない(すなわち、ハズレ)と判定した場合、ステップ1507に進む。
また、上述のステップ1505で当選判定処理の結果が当たりでない(すなわち、ハズレ)と判定した場合に進むステップ1507において、メインCPU101は、ハズレ図柄データをメインRAM103の所定の処理領域に記憶する。そして、次のステップ1508に進む。
ステップ1509において、メインCPU101は、普通図柄の変動表示を開始するための変動表示データをセットする。これにより、普通図柄の変動表示が行われる場合には、普通図柄表示装置32が点滅表示を開始する。また、本形態に係るパチンコ機Pでは、当たり決定乱数が普図保留記憶領域に記憶されている場合には、普図保留数を認識できる態様で普通図柄保留表示装置33が表示されるようになっている。そして、普通図柄の変動表示が行われる場合には、当該変動表示の開始と同時に、普図保留数が1つ減ることを示すように、普通図柄保留表示装置33が表示制御される。そして、次のステップ1510に進む。
ステップ1511において、メインCPU101は、普図関連制御処理において普通図柄変動停止処理が実行されるように、普図実行フェーズデータに「11」をセットする。そして、普通図柄変動開始処理を終了する。
ステップ1600において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータが普通図柄変動停止処理の実行を示すデータ「11」であるか否かを判定する。そして、普図実行フェーズデータが「11」でないと判定した場合、普通図柄変動停止処理を終了する。一方、普図実行フェーズデータが「11」であると判定した場合、次のステップ1601に進む。
ステップ1601において、メインCPU101は、ステップ1508で普図変動時間タイマカウンタにセットされた普通図柄の変動時間が経過したか否かを判定する。そして、当該変動時間が経過していないと判定した場合、普通図柄変動停止処理を終了する。一方、当該変動時間が経過したと判定した場合、次のステップ1602に進む。
ステップ1603において、メインCPU101は、普通図柄を停止表示する変動停止表示時間を普図停止表示時間タイマカウンタにセットする。そして、次のステップ1604に進む。
ステップ1700において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータが普通図柄停止後処理の実行を示すデータ「12」であるか否かを判定する。そして、普図実行フェーズデータが「12」でないと判定した場合、普通図柄停止後処理を終了する。一方、普図実行フェーズデータが「12」であると判定した場合、次のステップ1701に進む。
ステップ1701において、メインCPU101は、上述のステップ1603で普図停止表示時間タイマカウンタにセットされた変動停止表示時間が経過したか否かを判定する。そして、当該変動停止表示時間が経過していないと判定した場合、普通図柄停止後処理を終了する。一方、当該変動停止表示時間が経過したと判定した場合、次のステップ1702に進む。
ステップ1703において、メインCPU101は、普図関連制御処理において可動片制御処理が実行されるように、普図実行フェーズデータに「13」をセットする。そして、普通図柄停止後処理を終了する。
ステップ1800において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータが可動片制御処理の実行を示すデータ「13」であるか否かを判定する。そして、普図実行フェーズデータが「13」でないと判定した場合、可動片制御処理を終了する。一方、普図実行フェーズデータが「13」であると判定した場合、次のステップ1801に進む。
ステップ1801において、メインCPU101は、可動片16bが作動制御中であるか否か、すなわち、始動入賞口ソレノイド16cが通電されているか否かを判定する。そして、可動片16bが作動制御中であると判定した場合、ステップ1804に進む。一方、可動片16bが作動制御中でないと判定した場合、次のステップ1802に進む。
ステップ1803において、メインCPU101は、第2始動入賞口開放制御テーブル118を参照し、上述のステップ1802で確認したパチンコ機Pの状態に応じて、始動入賞口ソレノイド16cの通電制御データ(開放データ)として、通電回数(開放回数)及び通電時間(開放時間)をセットする。そして、可動片制御処理を終了する。
ステップ1805において、メインCPU101は、可動片16bの作動の停止、すなわち、始動入賞口ソレノイド16cの通電の停止を実行する。そして、次のステップ1806に進む。
本形態に係るパチンコ機Pにおいては、上述の如く、通常遊技状態(低確率遊技状態及び非時短遊技状態を組み合わせた遊技状態)、第1低確率時短遊技状態(低確率遊技状態及び第1時短遊技状態を組み合わせた遊技状態)、第2低確率時短遊技状態(低確率遊技状態及び第2時短遊技状態を組み合わせた遊技状態)、又は、高確率時短遊技状態(高確率遊技状態及び第2時短遊技状態を組み合わせた遊技状態)のいずれかが設定されて、遊技が進行するようになっている。
高確率時短遊技状態中は、第2低確率時短遊技状態中と同様に、遊技球の減少を抑えつつ、ほぼ確実に次の大当たりの当選を獲得できる。
また、本形態に係るパチンコ機Pによれば、当否抽選において、当否乱数に基づき大当たりの当否の判定が行われ大当たりの当選でない旨が判定された場合、通常遊技状態中には、同一の当否乱数に基づき時短付与の当否の判定が行われるようになっているため、各種判定を行うために用いる乱数の種類を抑えることができ、メインCPU101やメインRAM103等のハードウェア資源にかかる負荷を軽減することができる。
また、本形態に係るパチンコ機Pによれば、いずれの設定値であっても時短付与の当選となる確率が同一となっているため、大当たりの当選を介さない時短遊技状態の設定により設定値ごとの有利度が変化し、所定の設定値が設定されている場合に射幸性が高まり過ぎるような事態を防止することができる。
以上のように、主制御基板100において各種処理が実行されることにより、特図遊技、普図遊技、特別遊技及び小当たり遊技が進行することとなる。そして、これら遊技の進行中には、主制御基板100から種々のコマンドを副制御基板300に送信し、このコマンドを副制御基板300が受信することにより、当該副制御基板300が、遊技の進行に伴う演出の制御を実行する。
以下では、特別図柄の変動表示中に実行され、当否抽選の結果を報知し得る変動演出、及び、当否抽選の結果が時短付与の当選である場合における変動演出とともに実行可能であって、時短付与の当選及び当該当選に基づく第1低確率時短遊技状態の時短回数を報知し得る特殊報知演出について説明する。
本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、特別図柄の変動表示中に、演出図柄50の表示態様により当否抽選の結果を報知し得る変動演出が実行される。この変動演出では、演出表示装置21の表示部21aに表示される背景画像に重ねて、演出図柄50(ダミー図柄)の変動表示が行われる。そして、変動表示した後に停止表示された演出図柄50の組み合わせ(停止表示態様)により、当否抽選の結果を遊技者に報知し得るようになっている。
その後、左側に位置する演出図柄50(以下、第1停止図柄という)、右側に位置する演出図柄50(以下、第2停止図柄という)、中央に位置する演出図柄50(以下、第3停止図柄)という順番で停止表示される(図42(c)~(e)、図43(c)~(e)参照)。
また、特に図示していないが、当否抽選の結果が小当たりの当選であった場合には、その旨を示す特定の態様(たとえば、第1停止図柄及び第2停止図柄が同一の図柄となり、第3停止図柄が小当たりの当選を示す特殊な図柄となる組み合わせ等)で演出図柄50が停止表示される。すなわち、演出図柄50が特定の態様で停止表示されることにより、当否抽選の結果が小当たりの当選であることが報知される。
なお、小当たりの当選の場合における演出図柄50の停止表示態様は上記内容に限定されるものではなく、当否抽選の結果がハズレであった場合と同様の態様(すなわち、少なくとも一の演出図柄50が他の演出図柄50と異なる図柄で停止表示される態様)としてもよい。これにより、遊技者は、演出図柄50の停止表示態様によって、当否抽選の結果がハズレであるか又は小当たりの当選であるかを把握することができないようにしてもよい。
本形態に係るパチンコ機Pでは、変動演出の前半部分(変動演出が開始されてから第1停止図柄及び第2停止図柄が停止表示されるまで)の態様として、第1停止図柄と第2停止図柄とが異なる図柄で停止表示されるリーチなしパターン、及び、第1停止図柄と第2停止図柄とが同一の図柄で停止表示される(いわゆるリーチ表示が行われる)リーチ変動パターンが設けられている。
具体的には、リーチなしパターンとして、変動の仕方や演出図柄50の表示内容に特段の変化が生じることなく第1停止図柄と第2停止図柄とが異なる図柄で停止表示されるリーチなしパターンA、すべての演出図柄50が所定の停止表示態様で仮停止し(たとえば、第1停止図柄及び第2停止図柄が1違いの数字の図柄で仮停止、第3停止図柄が仮停止を示唆する仮停止図柄で仮停止し)変動表示を再開するという態様の表示が所定回数(たとえば、1回)行われる擬似連演出が実行された後に、第1停止図柄と第2停止図柄とが異なる図柄で停止表示されるリーチなしパターンBが設けられている。
また、リーチ変動パターンとして、変動の仕方や演出図柄50の表示内容に特段の変化が生じることなく第1停止図柄と第2停止図柄とが同一の図柄で停止表示されるリーチ変動パターンA、上述の擬似連演出が実行された後に第1停止図柄と第2停止図柄とが異なる図柄で停止表示されるリーチ変動パターンBが設けられている。
また、リーチなしパターンやリーチ変動パターンは、上述の態様に限定されるものではない。たとえば、リーチ変動パターンとしては、第1停止図柄と第2停止図柄とが同一の図柄で停止表示されるリーチ表示を行わず、当該リーチ表示を行う代わりにリーチが発生した旨を所定の画像を表示することにより報知する態様等を設けてもよい。
本形態に係るパチンコ機Pでは、変動演出の前半部分の態様がリーチなしパターンであった場合における変動演出の後半部分(第2停止図柄が停止表示されてから第3停止図柄が停止表示されるまで)の態様として、第3停止図柄がそのまま停止表示されることにより当否抽選の結果がハズレである旨が報知されるノーマルハズレパターンが設けられている(図42参照)。
変動演出の前半部分の態様がリーチ変動パターンであった場合における変動演出の後半部分の態様として、リーチ表示後に、第3停止図柄の変動表示と共に演出表示装置21に所定の発展演出画像を表示するリーチ発展演出が実行され、当否抽選の結果が大当たりの当選、小当たりの当選、時短付与の当選又はハズレである旨を報知する発展ありパターン(図44参照)、及び、リーチ表示後に上述のリーチ発展演出が実行されることなく、当否抽選の結果が大当たりの当選、小当たりの当選、時短付与の当選又はハズレである旨を報知する発展なしパターン(図43参照)が設けられている。
発展パターンAは、演出図柄50を順次破壊し最終的に表示された演出図柄50が第3停止図柄として決定されるという内容の動画像(以下、発展演出画像Aという)が表示されるものであり(図44(e)~(g)参照)、後述するように、大当たりの当選、小当たりの当選、時短付与の当選及びハズレのいずれの場合であっても実行され得るようになっている。
そして、発展パターンAが実行された場合において、当否抽選の結果が大当たりの当選であったときには、最終的に大当たりの当選となる停止表示態様を構成する演出図柄50に到達した旨の表示が行われ、当否抽選の結果が小当たりの当選であったときには、最終的に小当たりの当選となる停止表示態様を構成する演出図柄50に到達した旨の表示が行われ、当否抽選の結果が時短付与の当選であったときには、最終的に時短付与の当選となる停止表示態様を構成する演出図柄50に到達した旨の表示が行われ(図44(e)~(g)参照)、当否抽選の結果がハズレであったときには、最終的にハズレとなる停止表示態様を構成する演出図柄50に到達した旨の表示が行われるように設定されている。これにより、当否抽選の結果が大当たりの当選、小当たりの当選、時短付与の当選又はハズレのいずれであるかが報知されるようになっている。
この発展パターンBには、発展パターンB1、発展パターンB2、発展パターンB3及び発展パターンB4の4種類のパターンが設けられており、各パターンごとに、表示される動画像として、チャレンジするミッションの内容がそれぞれ異なる発展演出画像B1、発展演出画像B2、発展演出画像B3又は発展演出画像B4が対応付けられている。具体的には、発展パターンB1では発展演出画像B1が表示され、発展パターンB2では発展演出画像B2が表示され、発展パターンB3では発展演出画像B3が表示され、発展パターンB4では発展演出画像B4が表示されるように設定されている。
そして、発展パターンB1、発展パターンB2、発展パターンB3又は発展パターンB4が実行された場合にはいずれも、当否抽選の結果が大当たりの当選であったときには、最終的に上述のミッションに成功した旨の表示が行われた後に大当たりの当選となる停止表示態様が表示され(図46(b)~(d)参照)、当否抽選の結果が時短付与の当選であったときには、最終的に上述のミッションに失敗した旨の表示が行われた後に第1低確率時短遊技状態が設定される旨を示す設定画像及び時短回数が表示される(図45(e)~(h)参照)ように設定されている。これにより、当否抽選の結果が大当たりの当選又は時短付与の当選のいずれであるかが報知されるようになっている。
このように、本形態に係るパチンコ機Pでは、発展パターンBによる変動演出が実行された場合には、当否抽選の結果が大当たりの当選又は時短付与の当選のいずれかであることが確定するため、発展パターンBによる変動演出の実行に対する遊技者の興趣を高めることができる。
次に、上述の変動演出の実行態様の決定について説明する。
副制御基板300のメインROM302には、主制御基板100において決定され得る変動パターンコマンドごとに変動演出の態様を定めた変動演出決定テーブル119が記憶されている。そして、副制御基板300のサブCPU301は、変動開始時に主制御基板100から変動パターンコマンドを受信すると、変動演出決定テーブル119を参照して、受信した変動パターンコマンドに基づいて変動演出の態様を決定する。
本形態に係るパチンコ機Pでは、変動演出の態様について、当否抽選の結果がハズレの場合、大当たりの当選の場合、小当たりの当選の場合、時短付与の当選であって所定の時短図柄が決定された場合における選択割合がそれぞれ別個に設定されている。
すなわち、当否抽選の結果が時短付与の当選であった場合において、時短図柄J1が決定されたときには、発展パターンBのうち発展パターンB1のみを決定し得るようになっており、時短図柄J2又はJ3が決定されたときには、発展パターンBのうち発展パターンB1、発展パターンB2を決定し得るようになっており、時短図柄J4又はJ5が決定されたときには、発展パターンBのうち発展パターンB1、発展パターンB2、発展パターンB3を決定し得るようになっており、時短図柄J6が決定されたときには、発展パターンBのうち発展パターンB1、発展パターンB2、発展パターンB3、発展パターンB4の全てを決定し得るようになっている。
また、変動演出中におけるリーチ表示後に実行される予告演出として、所定のカットイン画像が表示されるカットイン予告を実行可能となっている。カットイン予告の態様としては、青色のカットイン画像が表示される青カットイン予告、赤色のカットイン画像が表示される赤カットイン予告及び紫色のカットイン画像が表示される紫カットイン予告の3パターンが設けられている。
これにより、高確率時短遊技状態への移行が極めて困難な大当たりの当選よりも、高確率時短遊技状態への移行の可能性が高い時短付与の当選に対する遊技者の期待感を高めることができるようになっている。
具体的には、先読み演出としては、新たな保留の記憶が行われた場合に、通常態様、及び、通常態様よりも大当たりの当選や時短付与の当選の期待度が高い特殊態様等を含む複数の態様のうちのいずれかで保留表示を行う保留先読み演出、保留の記憶が行われた時点から当該保留に基づく変動演出が終了するまでのいずれかのタイミングで、所定態様で表示中の保留表示を、より大当たりの当選や時短付与の当選の期待度が高い態様に変化させる保留変化先読み演出、新たな保留の記憶が行われた場合に、当該保留に基づく変動演出中、又は、当該保留よりも先に記憶された保留に基づく変動演出から当該保留に基づく変動演出までの複数回の変動演出に跨って、大当たりの当選や時短付与の当選の期待度が高い旨を示唆する高期待度示唆画像(たとえば、背景画像等)を表示する先読みゾーン演出等を設けてもよい。
このように設定した場合にも、大当たりの当選よりも時短付与の当選に対する遊技者の期待感を高めることができる。
特殊報知演出は、当否抽選の結果が時短付与の当選であって特殊変動パターンによる変動演出が行われる場合(すなわち、決定された変動パターンコマンドが「BAH」、「BBH」、「BCH」、「BDH」、「BEH」又は「BFH」であった場合)に当該変動演出に伴って実行可能な演出であって、時短付与の当選及び当該当選に基づく第1低確率時短遊技状態の時短回数を報知し得るものである。
具体的には、特殊報知演出では、変動演出が開始されてから所定時間(本形態では2秒)の経過後に、演出表示装置21の表示部21aに表示されている全ての画像(演出図柄50、背景画像等)が消去され表示部21aの全面が黒色表示されるとともに、パチンコ機Pに設けられている全てのランプ(演出照明装置23)が消灯するというブラックアウト演出が開始される(図50(a)~(c)参照)。そして、所定のブラックアウト演出実行時間(本形態では4秒)が経過すると、表示部21aの右上隅においてブラックアウト演出の開始前の演出図柄50よりも小さいサイズの演出図柄50による変動表示が開始されることで変動演出が再開されるとともに、表示部21aの中央においてウィンドウが表示され、このウィンドウ内で数字のカウントアップ表示が開始される(図50(d)参照)。カウントアップ表示は、変動パターンコマンドに定められた変動時間が経過するまで実行される(図50(e)~(h)参照)。そして、当該変動時間が経過した時点で、上述のウィンドウ内の数字が時短付与の当選に基づいて決定された時短図柄に対応する時短回数に至るようになっており、変動演出の終了とともにカウントアップ表示が終了する(図50(h)参照)。その後、停止表示時間が経過するまでの間に、第1低確率時短遊技状態が設定される旨を示す設定画像及び時短回数の表示が行われ(図50(i)~(j)参照)、停止表示時間の経過とともに特殊報知演出が終了する。
また、ウィンドウ内の数字が「10」又は「20」(すなわち、設定され得る時短回数の値)に到達すると、表示中の数字と次に表示される数字とを往復する表示が行われることにより次の数字へカウントアップすることへの期待感を煽る煽り演出が実行される(図50(f)~(g)、図51(a)~(d)、図52(a)参照)。ここで、表示中の数字よりも多い時短回数に対応する時短図柄が決定されていた場合には、上述の煽り演出を経て次の数字へカウントアップし、その後継続してカウントアップ表示が行われる(図51(a)~(b)参照)。一方、表示中の数字と同一の時短回数に対応する時短図柄が決定されていた場合には、煽り演出の終了とともに、次の数字へカウントアップすることなく表示中の数字でカウントアップ表示が終了し(すなわち、この時点で変動時間が経過し変動演出が終了し)、その後、上述の設定画像及び時短回数の表示が行われる(図50(h)~(j)、図51(e)~(g)参照)。
(1)時短図柄J1(時短回数10回)が決定され、変動パターンコマンド「BAH」(変動時間18秒)が決定された場合
この場合には、図53(a)に示すように、特殊変動パターンによる変動演出の開始から2秒後にブラックアウト演出が開始され、変動演出の開始から6秒後にブラックアウト演出が終了しカウントアップ表示が開始される。そして、変動演出の開始から16秒後に、ウィンドウ内の数字が「10」に到達し煽り演出が実行され、変動演出の開始から18秒後に、煽り演出が終了しウィンドウ内の数字が「10」のまま停止する。併せて、この時点で変動演出が終了する。その後、3秒の停止表示時間が経過するまでの間に、上述の設定画像及び時短回数の表示が行われ、特殊報知演出が終了する。
すなわち、時短回数10回が設定される場合における特殊報知演出の実行時間は、変動演出が開始されてから変動演出が終了し停止表示時間が経過するまでの21秒となっている。
この場合には、図53(b)に示すように、特殊変動パターンによる変動演出の開始から18秒経過するまでは、(1)と同様に特殊報知演出が進行するが、変動演出の開始から18秒が経過し煽り演出が終了した後は、ウィンドウ内の数字が「10」を超えてカウントアップ表示が継続する。そして、変動演出の開始から28秒後に、ウィンドウ内の数字が「20」に到達し煽り演出が実行され、変動演出の開始から30秒後に、煽り演出が終了しウィンドウ内の数字が「20」のまま停止する。併せて、この時点で変動演出が終了する。その後、3秒の停止表示時間が経過するまでの間に、上述の設定画像及び時短回数の表示が行われ、特殊報知演出が終了する。
すなわち、時短回数20回が設定される場合における特殊報知演出の実行時間は、変動演出が開始されてから変動演出が終了し停止表示時間が経過するまでの33秒であり、時短回数10回が設定される場合における特殊報知演出の実行時間よりも長くなっている。
この場合には、図53(c)に示すように、特殊変動パターンによる変動演出の開始から30秒経過するまでは、(2)と同様に特殊報知演出が進行するが、変動演出の開始から30秒が経過し煽り演出が終了した後は、遮蔽演出が実行される。そして、変動演出の開始から36秒後に、遮蔽演出が終了し遮蔽画像が消去され、ウィンドウ内に「30」の数字が表示される。併せて、この時点で変動演出が終了する。その後、3秒の停止表示時間が経過するまでの間に、上述の設定画像及び時短回数の表示が行われ、特殊報知演出が終了する。
すなわち、時短回数30回が設定される場合における特殊報知演出の実行時間は、変動演出が開始されてから変動演出が終了し停止表示時間が経過するまでの39秒であり、時短回数10回、20回が設定される場合における特殊報知演出の実行時間よりも長くなっている。
この場合には、図54(a)に示すように、変動演出の開始から30秒が経過し遮蔽演出が実行されるまでは、(3)と同様に特殊報知演出が進行する。その後は、変動演出の開始から46秒後に、遮蔽演出が終了し遮蔽画像が消去され、ウィンドウ内に「50」の数字が表示される。併せて、この時点で変動演出が終了する。その後、3秒の停止表示時間が経過するまでの間に、上述の設定画像及び時短回数の表示が行われ、特殊報知演出が終了する。
すなわち、時短回数50回が設定される場合における特殊報知演出の実行時間は、変動演出が開始されてから変動演出が終了し停止表示時間が経過するまでの49秒であり、時短回数10回、20回、30回が設定される場合における特殊報知演出の実行時間よりも長くなっている。
この場合には、図54(b)に示すように、変動演出の開始から30秒が経過し遮蔽演出が実行されるまでは、(3)や(4)と同様に特殊報知演出が進行する。その後は、変動演出の開始から66秒後に、遮蔽演出が終了し遮蔽画像が消去され、ウィンドウ内に「100」の数字が表示される。併せて、この時点で変動演出が終了する。その後、3秒の停止表示時間が経過するまでの間に、上述の設定画像及び時短回数の表示が行われ、特殊報知演出が終了する。
すなわち、時短回数100回が設定される場合における特殊報知演出の実行時間は、変動演出が開始されてから変動演出が終了し停止表示時間が経過するまでの49秒であり、時短回数10回、20回、30回、50回が設定される場合における特殊報知演出の実行時間よりも長くなっている。
この場合には、図54(c)に示すように、変動演出の開始から30秒が経過し遮蔽演出が実行されるまでは、(3)~(5)と同様に特殊報知演出が進行する。その後は、変動演出の開始から68秒後に、遮蔽演出が終了し遮蔽画像が消去され、ウィンドウ内に「1000」の数字が表示される。併せて、この時点で変動演出が終了する。その後、3秒の停止表示時間が経過するまでの間に、上述の設定画像及び時短回数の表示が行われ、特殊報知演出が終了する。
すなわち、時短回数1000回が設定される場合における特殊報知演出の実行時間は、変動演出が開始されてから変動演出が終了し停止表示時間が経過するまでの49秒であり、時短回数10回、20回、30回、50回、100回が設定される場合における特殊報知演出の実行時間よりも長くなっている。
したがって、特殊報知演出の実行期間が長くなれば、遊技者に付与される遊技利益(時短遊技状態の付与)が大きくなるため、特殊報知演出に対する遊技者の興趣を高めることができる。
まず、副制御基板300のメイン処理について、図55に示すフローチャートを参照して説明する。
ステップ2000において、電源投入に応じて、サブROM302からメイン処理プログラムを読み込むとともに、サブRAM303に記憶されるフラグなどの初期化、設定処理を実行する。そして、次のステップ2001に進む。
ステップ2001において、サブCPU301は、各演出乱数(変動演出乱数)を更新する処理を行うとともに、以後は、割込処理が行われるまでステップ2001の処理を繰り返し実行する。ここでは、それぞれの演出乱数が非同期的に更新されている。
副制御基板300には、所定の周期(4ミリ秒)でクロックパルスを発生するリセット用クロックパルス発生回路(特に図示しておらず)が設けられている。そして、このリセット用クロックパルス発生回路によるクロックパルスの発生により、サブCPU301はタイマ割込処理プログラムを読み込んで、図56に示すタイマ割込処理を開始する。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、減算タイマを採用しており、副制御基板300のタイマ割込処理が実行されるたびにタイマカウンタが1ずつ減算され、0になると減算を停止するようになっている。
ステップ2101において、サブCPU301は、サブRAM303の受信バッファに格納されているコマンドを解析するとともに、受信したコマンドに応じた種々の処理を実行する。具体的には、副制御基板300においては、主制御基板100からコマンドが送信されると、コマンド受信割込処理が行われ、主制御基板100から送信されたコマンドが受信バッファに格納される。そして、サブCPU301は、コマンド受信割込処理によって受信バッファに格納されたコマンドを解析する。そして、次のステップ2102に進む。
ステップ2103において、サブCPU301は、サブRAM303の送信バッファにセットされているコマンドを、画像制御基板、音声制御基板、電飾制御基板等の各種制御基板へ送信する。そして、副制御基板300のタイマ割込処理を終了する。
ステップ2200において、サブCPU301は、上述のステップ2001で更新された変動演出乱数を取得する。そして、次のステップ2201に進む。
ステップ2201において、サブCPU301は、変動演出決定テーブル119、上述のステップ2200で取得した変動演出乱数及び受信した変動パターンコマンドに基づいて、変動演出の態様を決定する。そして、次のステップ2202に進む。
たとえば、いずれの時短図柄であっても、対応する変動パターンコマンドに定められた変動時間は同一とするものの、時短図柄ごとの停止表示時間を異ならせることで、時短図柄(設定される時短回数)ごとの特殊報知演出の実行時間が変化するように設定してもよい。また、上述の変動時間及び停止表示時間のいずれをも異ならせることで、時短図柄(設定される時短回数)ごとの特殊報知演出の実行時間が変化するように設定してもよい。
このように設定した場合にも、上述の実施の形態と同様の作用効果を奏することとなる。
また、特殊報知演出は、時短付与の当選となった特図乱数(第1特図乱数)が取得されてから当該時短付与の当選に係る変動演出が終了するまでの期間において実行するようにしてもよい。具体的には、たとえば、時短付与の当選に係る変動演出(以下、当該変動演出という)よりも前に実行される1の変動演出(以下、先読み変動演出という)中の期間において実行するようにしてもよいし、複数の先読み変動演出に跨る期間において実行するようにしてもよいし、先読み変動演出から当該変動演出に跨る期間において実行するようにしてもよい。
このように設定した場合には、特殊報知演出の実行タイミングがバリエーションに富んだものとなり、遊技者の興趣を高めることができる。
なお、上述のように小当たり図柄に基づいて時短遊技状態が設定されるようにした場合における特殊報知演出は、小当たりの当選に基づく変動演出が開始されてから当該小当たりの当選に基づく小当たり遊技が終了するまでの期間において実行するように設定してもよい。そして、このように設定した場合には、上述の変動演出の変動時間、特別図柄の停止表示時間、小当たり遊技のオープニング時間、小当たり遊技中における大入賞口18の開放時間、小当たり遊技のエンディング時間のいずれか1又は複数を異ならせることで、小当たり図柄ごとの特殊報知演出の実行時間が変化するように設定してもよい。
また、上述の特殊報知演出は、上述と同様に、小当たりの当選となった特図乱数(第1特図乱数)が取得されてから当該小当たりの当選に係る変動演出が終了するまでの期間において実行するようにしてもよい。
このように設定した場合には、時短付与の当選のバリエーションが豊富となり、遊技者の興趣を高めることができる。
また、大当たり図柄に対応して実行されるラウンド遊技の回数が多くなれば多くなるほど、大当たりの当選に基づいて実行される変動演出よりも前から実行可能な所定の先読み演出の実行期間が長くなるように設定してもよい。換言すれば、所定の先読み演出の実行期間が長くなれば長くなるほど、その後に実行される特別遊技中のラウンド遊技の回数が多くなるように設定してもよい。
このように設定した場合には、大当たりの当選に基づく変動演出や当該変動演出よりも前から実行可能な先読み演出に対する遊技者の興趣を高めることができる。
(1)上述の実施の形態では、大当たりの当選の確率が相対的に低い低確率遊技状態、及び、第2始動入賞口16が相対的に開状態に維持されにくい非時短遊技状態を組み合わせた通常遊技状態中の当否抽選においてのみ、時短付与の当否の判定を行い、他の遊技状態中(大当たりの当選の確率が相対的に高い高確率遊技状態中や第2始動入賞口16が相対的に開状態に維持され易い時短遊技状態中(すなわち、第1低確率時短遊技状態中、第2低確率時短遊技状態中、高確率時短遊技状態中))の当否抽選では、時短付与の当否の判定を行わないことで、通常遊技状態中にのみ時短付与の当選となり、他の遊技状態中には時短付与の当選となり得ないようになっていたが、このような当否抽選の結果を導出するための制御としては、これに限定されるものではない。
また、たとえば、高確率遊技状態中や時短遊技状態中に参照される当否乱数判定テーブル110にも時短付与の当選となる当否乱数の数値範囲を設け、高確率遊技状態中や時短遊技状態中の当否抽選では、当該テーブルに基づいて時短付与の当否の判定を行うものの、時短付与の当選となった場合には、当該時短付与の当選の判定結果を、強制的に時短付与の非当選に書き換えたり、当該時短付与の当選の判定結果を破棄したりしてもよい。このようにした場合にも、上述の実施の形態と同様に、通常遊技状態以外の遊技状態中には時短付与の当選となり得ないようになる。
このようにした場合には、上述の実施の形態と同様の作用効果を奏するとともに、通常遊技状態以外の遊技状態においても通常遊技状態と同様に当否抽選における判定を実行することができるため、当否抽選における判定の共通化が図られ、メインCPU101等のハードウェア資源に対する処理負荷を軽減することができる。
また、上述の実施の形態では、いずれの設定値が設定されている場合であっても、時短付与の当選の確率は同一となるように設定されていたが、これに限定されるものではなく、設定値に応じて時短付与の当選の確率が異なるように設定してもよい。また、上述の実施の形態では、第1始動入賞口15へ遊技球が入球した場合に時短付与の当選となる確率、及び、第2始動入賞口16へ遊技球が入球した場合に時短付与の当選となる確率はいずれも同一となるように設定されていたが、これに限定されるものではなく、第1始動入賞口15へ遊技球が入球した場合と第2始動入賞口16へ遊技球が入球した場合とでは、時短付与の当選となる確率が異なるように設定してもよい。また、設定されている遊技状態、及び、時短付与の当選となった場合に決定される時短図柄の種類に応じて、時短回数が異なるように設定してもよい。また、設定されている遊技状態、及び、時短付与の当選となった場合に決定される時短図柄の種類に応じて定める時短回数は0回としてもよいし、必ず1回以上とするようにしてもよい。
また、決定される時短図柄ごとに異なる時短回数を設定する場合には、時短回数及び時短図柄の決定確率を、当否抽選における大当たりの当選の確率との関係で定まり、かつ射幸性が高くなり過ぎない範囲の値(たとえば、低確率遊技状態における大当たりの当選の確率(出玉に関する設定が対応付けられた複数段階の設定値を設けたパチンコ機にあっては、低確率遊技状態における最も低い大当たりの当選の確率)が1/Pであった場合には、時短回数≦P×特定係数A、時短図柄の決定確率≦P×特定係数B)となるようにしてもよい。
また、時短図柄の決定に基づいて設定される時短遊技状態が終了するための条件は複数種類設定してもよい。たとえば、第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づく変動の回数及び第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく変動の回数が所定回数(時短回数C1)に到達すること、又は、第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく変動の回数が所定回数(時短回数C2)に到達することのいずれかの条件を満たした場合に時短遊技状態が終了するように設定してもよい。なお、このように設定した場合には、時短回数C1、時短回数C2のうちの大きい時短回数を、上述のように、当否抽選における大当たりの当選の確率との関係で定まり、かつ射幸性が高くなり過ぎない範囲の値となるようにしてもよい。
たとえば、当否乱数を用いた当否抽選により、時短付与の当選及び時短回数の決定の両方が決定され得るように設定してもよい。すなわち、時短付与の当選及び時短回数の決定を、別個の乱数及び別個の処理により行うのではなく、同一の乱数及び同一の処理により行ってもよい。
具体的には、当否乱数判定テーブル110において、時短付与の当選と判定され、かつ所定の時短図柄が対応付けられた数値範囲を設定し、取得された当否乱数が当該数値範囲に属する場合に、時短付与の当選及び当該数値範囲に対応する時短図柄に定められた時短回数が決定されるように設定することができる。たとえば、設定されている設定値が1であり、かつ低確率遊技状態中に第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づく当否抽選において参照される当否乱数判定テーブル110として、当否乱数が3310~3637であった場合に時短図柄J1(時短回数10回)が対応付けられた時短付与の当選と判定され、当否乱数が3638~3964であった場合に時短図柄J2(時短回数20回)が対応付けられた時短付与の当選と判定されるテーブルA1aを設けることができる(図58参照)。このテーブルA1aによれば、当否乱数が3310~3637であった場合には、時短付与の当選と判定されるとともに、時短図柄J1が決定されることにより時短回数が10回に決定されることとなる。また、当否乱数が3638~3964であった場合には、時短付与の当選と判定されるとともに、時短図柄J2が決定されることにより時短回数が20回に決定されることとなる。
このようにした場合には、上述の実施の形態と同様の作用効果を奏するとともに、当否抽選における時短付与の当否の判定の処理のみで時短付与の当選及び時短回数が決定されることとなるため、当否抽選における処理の負荷が軽減されることとなる。
たとえば、時短図柄を決定した後に、当否抽選を行って時短付与の当否の判定を行うようにしてもよい。そして、時短付与の当選が決定された場合に、時短遊技状態(第1時短遊技状態)を設定するとともに、先に決定されていた時短図柄に対付けられた時短回数をセットするようにしてもよい。
このようにした場合にも、上述の実施の形態と同様の作用効果を奏することとなる。
たとえば、時短付与の当否の判定は、大当たりの当否の判定及び小当たりの当否の判定に用いられる当否乱数判定テーブル110とは異なるテーブルであって、時短付与の当否の判定にのみ用いられる特定のテーブルを参照して、実行するようにしてもよい。
このようにした場合にも、上述の実施の形態と同様の作用効果を奏することとなる。
このようにした場合には、上述の実施の形態と同様の作用効果を奏するとともに、メインROM102における特別図柄の記憶容量を減少させ、他の情報を記憶するためのスペースを増加させることができる。
また、上述の場合においては、時短図柄に対応付けられた時短回数を再度セットするのではなく、時短図柄に対応付けられた時短回数を当該時点の残りの時短回数に加算してもよい。たとえば、第1低確率時短遊技状態中における残りの時短回数が5回のときに、時短付与の当選となり時短図柄J2(時短回数20回)が決定された場合には、第1時短遊技状態が再設定されるとともに、残りの時短回数を「25回(=残りの時短回数5回+時短図柄J2に定められた時短回数20回)」に更新してもよい。この場合には、再度、大当たりに当選することなく当否抽選の結果が25回導出されるまで、第1低確率時短遊技状態が継続することとなる。
このようにした場合には、上述の実施の形態と同様の作用効果を奏するとともに、大当たりの当選及び特別遊技の実行を介さずに時短遊技状態が設定される機会が増加するため、より斬新な遊技性の付与が可能となり遊技者の興趣を高めることができる。
具体的には、これらの時短図柄の他、時短回数が30回に定められた時短図柄J4、時短回数が50回に定められた時短図柄J5、時短回数が10000回に定められた時短図柄J6等を設けてもよい。また、時短付与の当選となった場合に決定され得る時短図柄として、所定の時短回数が定められた1種類の時短図柄のみを設けてもよい。
このようにした場合には、上述の実施の形態と同様の作用効果を奏するとともに、大当たりの当選及び特別遊技の実行を介さずに設定される時短遊技状態のバリエーションを豊富にすることができるため、より斬新な遊技性の付与が可能となり遊技者の興趣を高めることができる。
また、設定される時短回数は、上述のように、時短図柄の種類ごとに予め定めておいてもよいし、時短図柄の種類及び設定されている遊技状態ごとに予め定めておいてもよい。たとえば、通常遊技状態(非時短遊技状態)においては、時短図柄J1が決定された場合、時短図柄J2が決定された場合、時短図柄J3が決定された場合にはいずれも時短回数が100回に設定されるものの、時短遊技状態においては、時短図柄J1が決定された場合には時短回数が100回に設定され、時短図柄J2が決定された場合には時短回数が50回に設定され、時短図柄J3が決定された場合には時短回数は0回に設定される(すなわち、時短遊技状態が設定されると同時に、当該時短遊技状態が終了するように設定される)ようにしてもよい。
このようにした場合には、上述の実施の形態と同様の作用効果を奏するとともに、設定される時短回数のバリエーションを豊富にすることができるため、より斬新な遊技性の付与が可能となり遊技者の興趣を高めることができる。
また、パチンコ機が、第1始動入賞口15への遊技球の入球、及び、第2始動入賞口16への遊技球の入球にいずれの当否抽選においても時短付与の当選となり得るように設定されていた場合には、第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づく当否抽選において時短付与の当選となる確率と、第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく当否抽選において時短付与の当選となる確率とが異なる(たとえば、第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づく当否抽選においては1/100で時短付与に当選し、第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく当否抽選においては1/10で時短付与に当選する)ように設定してもよい。
このようにした場合には、上述の実施の形態と同様の作用効果を奏するとともに、遊技球が入球した始動入賞口ごとに時短遊技状態の設定に関する有利度が変化するため、遊技者の興趣を高めることができる。
また、決定された時短図柄の種別に応じて、当該時短図柄の決定に基づいて設定される時短遊技状態において、普通図柄の抽選により当たりとなり普通図柄が停止表示されてから可動片16bが開く(第2始動入賞口16が開状態となる)までの時間である普図オープニング時間が異なるように設定してもよい。たとえば、時短図柄J1の決定に基づいて設定される時短遊技状態においては、普図オープニング時間が0.5秒、時短図柄J2の決定に基づいて設定される時短遊技状態においては、普図オープニング時間が1.0秒、時短図柄J3の決定に基づいて設定される時短遊技状態においては、普図オープニング時間が1.5秒となるように設定してもよい。
このようにした場合には、上述の実施の形態と同様の作用効果を奏するとともに、決定された時短図柄ごとに、設定される時短遊技状態の有利度が変化するため、遊技者の興趣を高めることができる。
なお、当否抽選及び特別図柄の決定の処理によりハズレ図柄を決定するのではなく、上述の変形例(2)のように、当否乱数に基づく当否抽選において、たとえば、第1時短遊技状態の設定及び時短回数20回が定められたハズレ図柄Z1に対応するハズレ、及び、第1時短遊技状態を設定しない旨が定められたハズレ図柄Z2に対応するハズレを導出可能に設定し、当否抽選によりハズレ図柄Z1に対応するハズレとなった場合には時短回数20回の第1時短遊技状態が設定され、当否抽選によりハズレ図柄Z2に対応するハズレとなった場合には第1時短遊技状態が設定されないようにしてもよい。
なお、当否抽選及び特別図柄の決定の処理により小当たり図柄を決定するのではなく、上述の変形例(2)のように、当否乱数に基づく当否抽選において、たとえば、第1時短遊技状態の設定及び時短回数50回が定められた小当たり図柄Y1に対応する小当たりの当選、及び、第1時短遊技状態を設定しない旨が定められた小当たり図柄Y2に対応する小当たりの当選を導出可能に設定し、当否抽選により小当たり図柄Y1に対応する小当たりの当選となった場合には時短回数50回の第1時短遊技状態が設定され、当否抽選により小当たり図柄Y2に対応する小当たりの当選となった場合には第1時短遊技状態が設定されないようにしてもよい。
また、決定され得る小当たり図柄の全てについて時短遊技状態を設定する旨を定めてもよいし、決定され得る小当たり図柄の一部に時短遊技状態を設定する旨を定めてもよい。また、決定され得るハズレ図柄の全てについて時短遊技状態を設定する旨を定めてもよいし、決定され得るハズレ図柄の一部について時短遊技状態を設定する旨を定めてもよい。また、時短遊技状態を設定する旨が定められた小当たり図柄又はハズレ図柄は固定するものとして、遊技の都度、時短遊技状態を設定する旨が定められた小当たり図柄又はハズレ図柄が切り替わらないようにしてもよい。
このようにした場合には、上述の実施の形態と同様の作用効果を奏するとともに、特別図柄として新たに時短図柄を設けることなく、従来から採用されていた小当たり図柄やハズレ図柄等の特別図柄を用いて、大当たりの当選及び特別遊技の実行を介さない時短遊技状態を設定することができ、パチンコ機の開発工程を簡易化することが可能となる。
たとえば、当否乱数や特別図柄乱数とは別個に、時短遊技状態の設定の可否を決定するための専用の乱数である時短図柄乱数を設け、当否抽選や特別図柄の決定とは別個に、当該時短図柄乱数に基づいて時短遊技状態(第1時短遊技状態)の設定の可否を決定する時短図柄抽選を行うように設定し、当該時短図柄抽選の結果に基づいて、時短遊技状態(第1時短遊技状態)の設定の可否や時短遊技状態を設定する場合の時短回数を決定するようにしてもよい。
すなわち、当否乱数に基づいて当否抽選を行い、かつ当該当否抽選の結果に基づいて特別図柄を決定するとともに、時短図柄乱数に基づいて時短図柄抽選を行って時短遊技状態の設定の可否(後述する時短図柄)を決定するように設定することができる。
より具体的には、時短図柄抽選において時短図柄の種別を決定するための時短図柄乱数判定テーブルを設ける。この時短図柄乱数判定テーブルは、遊技球が入球した始動入賞口の種別(第1始動入賞口15、第2始動入賞口16)ごとに設けてもよい。そして、設定されている遊技状態が通常遊技状態であった場合に、所定の時短図柄乱数判定テーブルを参照して上述の時短図柄抽選を行い、時短図柄の種別を決定する。
そして、時短図柄抽選によりいずれかの時短当選図柄が決定された場合には、たとえば、第1時短遊技状態(第1低確率時短遊技状態)が設定されるとともに、決定された時短当選図柄に応じた時短回数がセットされる。これにより、大当たりに当選することなく、セットされた時短回数だけ当否抽選の結果が導出されるまで第1低確率時短遊技状態が継続することとなる。これに対して、時短非当選図柄が決定された場合には、通常遊技状態のままとなる。
また、設定されている遊技状態が通常遊技状態以外(第1低確率時短遊技状態、第2低確率時短遊技状態、高確率時短遊技状態)であった場合には、上述の時短図柄抽選を行わず、強制的に、時短非当選図柄を決定するように設定してもよい。これにより、通常遊技状態以外の他の遊技状態においては、新たに時短遊技状態が設定されることはないこととなる。
たとえば、取得された時短図柄乱数は、第1始動入賞口15や第2始動入賞口16への遊技球の入球を契機として取得された第1特図乱数や第2特図乱数と同一の保留記憶領域に記憶し、第1特図乱数や第2特図乱数と同様に、所定の上限数(たとえば、4個)まで保留可能となるように設定してもよい。
また、上述のように時短図柄が決定された場合には、特別図柄と同様に、第1特別図柄表示装置30及び第2特別図柄表示装置31とは異なる所定の表示装置(時短図柄表示装置)において時短図柄の変動表示(以下、時短図柄の変動ともいう)が行われるように設定してもよい。時短図柄の変動表示については、特別図柄の変動表示と同じタイミングで開始するように設定してもよいし、特別図柄の変動表示と同一の変動時間となるように設定してもよい。また、特別図柄の変動表示及び時短図柄の変動表示を同じタイミングで開始する場合には、当該変動表示の開始時に時短図柄抽選を行うように設定してもよい。
具体的には、当否抽選の結果が小当たりの当選又はハズレであって、かつ時短当選図柄が決定された場合、当否抽選の結果が小当たりの当選又はハズレであって、かつ時短非当選図柄が決定された場合、及び、当否抽選の結果が大当たりの当選であった場合(時短非当選図柄が決定された場合)のそれぞれに対応した変動パターンコマンドや変動演出の態様を決定するようにしてもよい。そして、たとえば、当否抽選の結果が小当たりの当選又はハズレであって、かつ時短当選図柄が決定された場合や当否抽選の結果が大当たりの当選であった場合には、当否抽選の結果が小当たりの当選又はハズレであって、かつ時短非当選図柄が決定された場合よりも、長い変動時間が対応付けられた変動パターンコマンドの決定割合が高くなるように設定してもよいし、大当たりの当選や時短付与の当選の期待度が高く設定された変動演出の態様や先読み演出の態様の決定割合が高くなるように設定してもよい。
また、時短図柄乱数に基づく時短図柄抽選において時短遊技状態を設定の可否及び時短回数の両方を決定するのではなく、時短図柄乱数に基づく時短図柄抽選においては時短遊技状態の設定の可否のみを決定し、時短遊技状態を設定する旨が決定された場合に、上述の時短図柄乱数と異なる他の乱数(時短回数決定乱数)に基づいて時短回数を決定する旨の抽選を行うようにしてもよい。
たとえば、上述の実施の形態のように、1の当否乱数により、大当たりの当否の判定、及び、小当たりの当否の判定の両方を行うのではなく、大当たりの当選となるか否かの判定にのみ用いられる大当たり判定乱数、小当たりの当選となるか否かの判定にのみ用いられる小当たり判定乱数、ハズレとなるか否かの判定にのみ用いられるハズレ判定乱数をそれぞれ別個に設け、各乱数ごとに判定を行うことで、大当たりの当選、小当たりの当選又はハズレの判定結果を導出するようにするとともに、これらの乱数のうちのいずれかに基づいて上述の時短図柄抽選を行って、時短遊技状態の設定の可否や時短回数を決定するようにしてもよい。
たとえば、高確率遊技状態が設定された後、大当たりに当選することなく予め定められた高確回数(たとえば、80回等)の当否抽選が行われた場合に、当該高確率遊技状態が終了するように(いわゆるSTタイプのパチンコ機として構成)してもよい。そして、このように設定されたパチンコ機において、高確率遊技状態及び非時短遊技状態を組み合わせた遊技状態が設定され得るようになっていた場合には、当該遊技状態中に、上述の実施の形態のように当否抽選により時短付与の当選が決定され時短図柄が決定されたとき、上述の変形例(8)のように時短遊技状態を設定する旨が定められた小当たり図柄又はハズレ図柄が決定されたとき、或いは、上述の変形例(9)のように時短図柄抽選により時短当選図柄が決定されたときには、当該決定に基づいて時短遊技状態を設定するようにしてもよい。
また、たとえば、高確率遊技状態を終了し低確率遊技状態を設定するか否かを決定する転落抽選に用いる転落抽選乱数を設け、この転落抽選乱数に基づく転落抽選により、高確率遊技状態を終了し低確率遊技状態を設定する旨が決定された場合に、高確率遊技状態が終了するようにしてもよい。そして、転落抽選乱数を設けた場合には、当該転落抽選乱数に基づいて、上述の変形例(9)のような時短図柄抽選を行って、時短遊技状態の設定の可否を決定してもよい。
以上のように設定した場合には、上述の実施の形態と同様の作用効果を奏するとともに、時短遊技状態を設定するための制御方法が豊富となり、パチンコ機の仕様に応じた時短遊技状態の設定が可能となる。
たとえば、大当たりの当否の判定→時短付与の当否の判定→小当たりの当否の判定という順番で判定を行ってもよい。
また、上述の変形例(8)のように、当否抽選において、時短付与の当選の判定結果を導出するのではなく、時短遊技状態を設定する旨が定められた小当たり図柄に対応する小当たり(以下、時短付き小当たりともいう)の当選、時短遊技状態を設定しない旨が定められた小当たり図柄に対応する小当たり(以下、時短無し小当たりともいう)の当選を導出可能とし、時短付き小当たりの当選となった場合に時短遊技状態が設定され、時短無し小当たりの当選となった場合には時短遊技状態が設定されないようなパチンコ機においては、たとえば、大当たりの当否の判定→時短付き小当たりの当否の判定→時短無し小当たりの当否の判定という順番、大当たりの当否の判定→時短無し小当たりの当否の判定→時短付き小当たりの当否の判定という順番で判定を行ってもよい。
また、上述の変形例(8)のように、当否抽選において、時短付与の当選の判定結果を導出するのではなく、時短遊技状態を設定する旨が定められたハズレ図柄に対応するハズレ(以下、時短付きハズレともいう)、時短遊技状態を設定しない旨が定められたハズレ図柄に対応するハズレ(以下、時短無しハズレともいう)を導出可能とし、時短付きハズレとなった場合に時短遊技状態が設定され、時短無しハズレとなった場合には時短遊技状態が設定されないようなパチンコ機においては、たとえば、大当たりの当否の判定→小当たりの当否の判定→時短付きハズレの判定という順番、大当たりの当否の判定→時短付きハズレの判定→小当たりの当否の判定という順番で判定を行ってもよい。
また、転落抽選により高確率遊技状態の終了の可否を決定するように設定されたパチンコ機においては、転落抽選→当否抽選(大当たりの当否の判定、小当たりの当否の判定、時短付与の当否の判定)という順番で抽選の処理を行ってもよい。
また、時短図柄抽選により時短遊技状態の設定の可否を決定し、転落抽選により高確率遊技状態の終了の可否を決定するように設定され、かつ複数段階の設定値が定められていないパチンコ機においては、転落抽選→時短図柄抽選→当否抽選という順番で抽選の処理を行ってもよいし、転落抽選→当否抽選→時短図柄抽選という順番で抽選の処理を行ってもよい。また、時短図柄抽選により時短遊技状態の設定の可否を決定し、転落抽選により高確率遊技状態の終了の可否を決定するように設定され、かつ複数段階の設定値が定められているパチンコ機おいては、転落抽選(いずれの設定値であっても抽選確率が同一となるように設定された抽選)→時短図柄抽選(いずれの設定値であっても抽選確率が同一となるように設定された抽選)→当否抽選(設定値に応じて抽選確率が異なるように設定された抽選)という順番で抽選の処理を行ってもよい。
たとえば、当否抽選の結果が大当たりの当選となった場合のみならず、当否抽選の結果が所定の小当たりの当選であった場合(所定の小当たり図柄が決定された場合)に実行される小当たり遊技において、遊技球が進入可能な特別領域を備えた特定大入賞口が開放されるようになっており、当該小当たり遊技中に特定大入賞口へ入球した遊技球が特別領域へ進入した場合にも特別遊技が実行されるように設定(いわゆる1種2種混合のパチンコ機として構成)してもよい。また、上述の小当たりの当選に基づいて実行される特別遊技の終了後には、上述の小当たりの当選時に決定された小当たり図柄に応じた遊技状態(非時短遊技状態、時短遊技状態)へ移行するように設定してもよい。
なお、たとえば、いわゆる1種2種混合のパチンコ機で上述の時短図柄抽選を行う場合において、当該時短図柄抽選により時短遊技状態を設定する旨(時短遊技状態を設定する旨が定められた時短図柄(時短当選図柄))が決定され、かつ当否抽選によりハズレとなった(ハズレ図柄が決定された)ときには、当該当否抽選に基づく特別図柄の変動が停止した後に、上述の時短図柄抽選の結果に応じた時短遊技状態を設定し、上述の時短図柄抽選により時短遊技状態を設定する旨が決定され、かつ当否抽選により小当たりの当選となった(小当たり図柄が決定された)ときには、上述の時短図柄抽選の結果に応じた時短遊技状態の設定は行わず、小当たりの当選に基づく小当たり遊技及び特別遊技の終了後に、当該小当たりの当選に基づいて決定された小当たり図柄の種別に対応する遊技状態を設定するようにしてもよい。
具体的には、上述の時短図柄抽選により第1時短遊技状態(時短回数は20回)を設定する旨が対応付けられた時短図柄(時短当選図柄)が決定され、かつ、当否抽選において小当たりに当選し、小当たり遊技及び特別遊技の終了後に第2時短遊技状態(時短回数は100回)を設定する旨が対応付けられた小当たり図柄が決定された場合には、小当たり遊技及び特別遊技の終了後に、第1時短遊技状態は設定されず、第2時短遊技状態が設定されるようにしてもよい。
このようにした場合には、上述の実施の形態と同様の作用効果を奏する他、種々の仕様のパチンコ機において、時短遊技状態の設定の可否を決定する抽選機能を搭載可能としつつ、小当たりの当選と時短遊技状態の設定の決定とが重複した場合において、時短遊技状態の設定処理が煩雑となるような事態の発生を適切に防止することができる。
たとえば、上述の実施の形態のように、当否抽選及び特別図柄の決定の処理により時短遊技状態を設定する旨が定められた時短図柄を決定するように設定した場合や、上述の変形例(9)のように、時短図柄抽選により時短遊技状態を設定する旨が定められた時短図柄(時短当選図柄)を決定するように設定した場合には、決定され得る時短図柄(時短当選図柄)の種別として、上述の第1時短遊技状態を設定する旨が定められた図柄、普通図柄の抽選において当たりとなる確率は非時短遊技状態よりも高くなるものの、普通図柄の変動時間及び第2始動入賞口16の開放時間は非時短遊技状態と同一である第3時短遊技状態を設定する旨が定められた図柄、普通図柄の変動時間は非時短遊技状態よりも長くなるものの、普通図柄の抽選において当たりとなる確率及び第2始動入賞口16の開放時間は非時短遊技状態と同一である第4時短遊技状態を設定する旨が定められた図柄、第2始動入賞口16の開放時間は非時短遊技状態よりも長くなるものの、普通図柄の抽選において当たりとなる確率及び普通図柄の変動時間は非時短遊技状態と同一である第5時短遊技状態を設定する旨が定められた図柄等を設けてもよい。また、これら以外に、普通図柄の抽選における当たりとなる確率、普通図柄の変動時間及び第2始動入賞口16の開放時間のうち、いずれか2つが非時短遊技状態よりも高く(又は長く)なるものの、他の1つは非時短遊技状態と同一である時短遊技状態を設定する旨が定められた図柄を設けてもよい。
なお、上述の変形例(2)のように、当否抽選において、所定の時短図柄に対応する時短付与の当選との結果を導出可能とした場合にも、同様の設定を行うことができる。たとえば、当否抽選において、上述の第3時短遊技状態を設定する旨が定められた時短図柄に対応する時短付与の当選、上述の第4時短遊技状態を設定する旨が定められた時短図柄に対応する時短付与の当選等の結果を導出可能となるように設定してもよい。
なお、上述の変形例(8)のように、当否抽選において、時短遊技状態を設定する旨が定められた小当たり図柄に対応する小当たりの当選や、時短遊技状態を設定する旨が定められたハズレ図柄に対応するハズレとの結果を導出可能とした場合にも、同様の設定を行うことができる。たとえば、当否抽選において、上述の第3時短遊技状態を設定する旨が定められた小当たり図柄Y3に対応する小当たりの当選(又はハズレ図柄Z3に対応するハズレ)、上述の第4時短遊技状態を設定する旨が定められた小当たり図柄Y4に対応する小当たりの当選(又はハズレ図柄Z4に対応するハズレ)等の結果を導出可能となるように設定してもよい。
たとえば、時短遊技状態を設定する旨が定められた図柄(時短図柄、時短当選図柄、小当たり図柄、ハズレ図柄等)が所定種類(たとえば、5種類)設けられていた場合において、通常遊技状態では全種類を決定可能であるものの、低確率時短遊技状態ではいずれか1又は複数の種類を決定可能であるように設定してもよいし、低確率時短遊技状態では全種類を決定可能であるものの、通常遊技状態ではいずれか1又は複数の種類を決定可能であるように設定してもよい。
また、たとえば、特定の時短遊技状態(たとえば、第1時短遊技状態)では全種類を決定可能であるものの、当該特定以外の時短遊技状態(たとえば、第3時短遊技状態)ではいずれか1又は複数の種類を決定可能であるように設定してもよい。
以上のように設定した場合には、上述の実施の形態と同様の作用効果を奏するとともに、遊技状態ごとに、時短遊技状態が設定される割合や設定され得る時短遊技状態の種類を変化させることができるため、より斬新な遊技性の付与が可能となり遊技者の興趣を高めることができる。
このようにした場合にも、上述の実施の形態と同様の作用効果を奏するとともに、大当たりの当選及び特別遊技の実行を介さずに時短遊技状態が設定された場合に、バリエーションに富んだ変動演出を実行することができる。
たとえば、上述の所定期間内に小当たり図柄Y1(時短回数20回の第1時短遊技状態を設定する旨が定められた小当たり図柄)が所定回数(たとえば、2回等)決定された場合に、当該小当たり図柄Y1に定められた時短遊技状態が設定されるようにしてもよい。また、たとえば、上述の所定期間内にハズレ図柄Z1(時短回数50回の第1時短遊技状態を設定する旨が定められた小当たり図柄)が所定回数(たとえば、3回等)決定された場合に、当該ハズレ図柄Z1に定められた時短遊技状態が設定されるようにしてもよい。
このようにした場合にも、上述の実施の形態と同様の作用効果を奏するとともに、時短遊技状態が設定される条件のバリエーションが豊富となり、より斬新な遊技性を付与可能となる。
たとえば、時短回数20回の第1時短遊技状態を設定する旨が定められた小当たり図柄Y1が決定された場合、当該小当たり図柄Y1の決定に基づく小当たり遊技中において、遊技球が特別領域に進入したときには小当たり遊技及び特別遊技の終了後に、時短回数20回の第1時短遊技状態が設定され、遊技球が特別領域に進入しなかったときにも小当たり遊技の終了後に、時短回数20回の第1時短遊技状態が設定されるようにしてもよい。
また、たとえば、上述の小当たり図柄Y1が決定された場合、当該小当たり図柄Y1の決定に基づく小当たり遊技中において、遊技球が特別領域に進入したときには小当たり遊技及び特別遊技の終了後に、時短回数20回の第1時短遊技状態が設定され、遊技球が特別領域に進入しなかったときには小当たり遊技の終了後に、時短回数5回の第1時短遊技状態が設定されるようにしてもよい。
このようにした場合にも、上述の実施の形態と同様の作用効果を奏するとともに、特別領域への遊技球の可否に応じて異なる時短遊技状態を設定することができ、遊技性のバリエーションを豊富にすることができる。
同様に、当否抽選においてハズレとなったときに(ハズレ図柄が決定されたときに)時短遊技状態を設定する場合には、ハズレとなった(ハズレ図柄が決定された)時点から当該ハズレに基づく変動の終了までのいずれかのタイミング(たとえば、ハズレの抽選結果が導出された時点、ハズレ図柄の変動開始時、当該ハズレ図柄の変動終了時(次の特別図柄の変動開始時)等)で時短遊技状態を設定してもよい。
このように設定した場合にも、上述の実施の形態と同様の作用効果を奏するとともに、時短遊技状態への移行のバリエーションを豊富にすることができ、遊技性のバリエーションを豊富にすることができる。
このようにした場合にも、上述の実施の形態と同様の作用効果を奏するとともに、時短回数の決定方法のバリエーションを豊富にすることができ、パチンコ機の仕様に応じた時短回数の決定が可能となる。
たとえば、小当たり図柄Y1(又はハズレ図柄Z1)が決定された場合には、通常遊技状態よりも第2始動入賞口16が開状態に維持されやすい(普通図柄の抽選において当たりとなる確率が高い設定、普通図柄の変動時間が長い設定、第2始動入賞口16の開放時間が長い設定のうち1又は複数の設定が行われた)時短遊技状態Aが設定され、小当たり図柄Y3(又はハズレ図柄Z3)が決定された場合には、時短遊技状態Aよりも第2始動入賞口16が開状態に維持されやすい時短遊技状態Bが設定されるようにしてもよい。
また、小当たり図柄又はハズレ図柄の種別、及び、設定されている遊技状態に応じて、設定される時短遊技状態の性能が異なるようにしてもよい。
たとえば、通常遊技状態において小当たり図柄Y1(又はハズレ図柄Z1)が決定された場合には、上述の時短遊技状態Aが設定されるものの、当該時短遊技状態において小当たり図柄Y1(又はハズレ図柄Z1)が決定された場合には、上述の時短遊技状態Bが設定されるようにしてもよい。
以上のようにした場合にも、上述の実施の形態と同様の作用効果を奏するとともに、設定される時短遊技状態の性能のバリエーションを豊富にすることができ、より斬新な遊技性を付与可能となる。
このようにした場合にも、上述の実施の形態と同様の作用効果を奏するとともに、時短遊技状態の終了条件のバリエーションを豊富にすることができ、より斬新な遊技性を付与可能となる。
また、時短遊技状態において、時短遊技状態を設定する旨が定められた時短図柄、時短当選図柄、小当たり図柄又はハズレ図柄が停止表示された場合にも、当該停止表示に基づいて、上述の連続時短設定回数を更新してもよいし、更新しなくてもよい。
また、通常遊技状態中に決定された場合には時短遊技状態を設定するものの、時短遊技状態中に決定された場合には時短遊技状態を設定しないように定められた時短図柄、時短当選図柄、小当たり図柄又はハズレ図柄が、時短遊技状態中に停止表示された場合にも、当該停止表示に基づいて、上述の連続時短設定回数を更新してもよいし、更新しなくてもよい。
以上のようにした場合にも、上述の実施の形態と同様の作用効果を奏するとともに、連続時短設定回数が上限回数に達する難易度を変化させることができ、より斬新な遊技性を付与可能となる。
このようにした場合にも、上述の実施の形態と同様の作用効果を奏するとともに、時短リミッタ搭載のパチンコ機において設定される時短遊技状態のバリエーションを豊富にすることができ、より斬新な遊技性を付与可能となる。
このようにした場合にも、上述の実施の形態と同様の作用効果を奏するとともに、時短遊技状態において設定される時短回数のバリエーションを豊富にすることができ、より斬新な遊技性を付与可能となる。
また、時短遊技状態を設定する旨が定められた時短図柄、小当たり図柄又はハズレ図柄が決定される保留が記憶されているときには、他の保留を対象とした特定の演出(先読み演出、当該他の保留に基づく変動演出中に実行される所定の演出等)の実行を制限してもよいし、既に当該他の保留を対象とした特定の演出が実行されている場合には、実行中の当該特定の演出を継続してもよいし、継続せずに中止してもよい。
なお、上述の時短図柄抽選により時短遊技状態の設定の可否を決定するように設定され、当該時短図柄抽選の結果を報知する先読み演出を実行するように設定されたパチンコ機においても、上述と同様の制御を行うようにしてもよい。
このようにした場合にも、上述の実施の形態と同様の作用効果を奏するとともに、時短遊技状態を設定する旨が定められた時短図柄、小当たり図柄又はハズレ図柄の決定の状況に応じた適切な演出の実行が可能となる。
また、上述の確率A1及びA2は、当否抽選に用いられる特図乱数の種類(第1特図乱数、第2特図乱数)がいずれであっても同一の値となるように設定してもよいし、特図乱数の種類に応じて異なる値となるように設定してもよい。また、上述の確率A1及びA2は、大当たりに当選した場合に決定される特別図柄の種類がいずれであっても同一の値となるように設定してもよいし、特別図柄の種類に応じて異なる値となるように設定してもよい。また、当否抽選に用いられる特図乱数の種類及び大当たりに当選した場合に決定される特別図柄の種類に応じて、異なる値となるように設定してもよい。
このように設定した場合には、低確率遊技状態から特別遊技の実行を介して高確率遊技状態が設定される確率、高確率遊技状態から特別遊技の実行を介して、再度、高確率遊技状態が設定される確率のバリエーションが豊富となり、遊技者に提供可能な遊技性もバリエーションに富んだものにすることができる。
そして、一の値のみを設けた場合には、常に当該値により転落抽選を行い、複数の値を設けた場合には、状況に応じて(たとえば、高確率遊技状態が設定されてからの特別図柄の変動回数、遊技球が入球した始動入賞口の種別等に応じて)いずれかの値により転落抽選を行ってもよい。
また、決定確率Bは、設定されている遊技状態(高確率時短遊技状態、高確率遊技状態及び非時短遊技状態を組み合わせた高確率非時短遊技状態)がいずれであっても同一の値となるように設定してもよい。また、決定確率Bは、当否抽選に用いられる特図乱数の種類(第1特図乱数、第2特図乱数)がいずれであっても同一の値となるように設定してもよいし、特図乱数の種類に応じて異なる値となるように設定してもよい。また、決定確率Bは、ハズレの場合に決定される特別図柄(ハズレ図柄)の種類がいずれであっても同一の値となるように設定してもよいし、特別図柄の種類に応じて異なる値となるように設定してもよい。また、設定されている遊技状態、当否抽選に用いられる特図乱数の種類及びハズレの場合に決定される特別図柄の種類に応じて、異なる値となるように設定してもよい。
このように設定した場合には、高確率遊技状態が終了して低確率遊技状態が設定される確率のバリエーションが豊富となり、遊技者に提供可能な遊技性もバリエーションに富んだものにすることができる。
同様に、時短リミッタ搭載のパチンコ機においても、上限回数として、一の値のみを設けてもよいし、複数の値を設けてもよい。そして、一の値のみを設けた場合には、連続時短設定回数が当該値に到達したことで上述の設定を行い、複数の値を設けた場合には、連続時短設定回数が、状況に応じた(たとえば、非時短遊技状態から時短遊技状態へ移行した回数等に応じた)いずれかの値に到達したことで上述の設定を行ってもよい。
このように設定した場合には、連続高確設定回数や連続時短設定回数の上限回数のバリエーションが豊富となり、遊技者に提供可能な遊技性もバリエーションに富んだものにすることができる。
たとえば、特別図柄の変動回数(当否抽選における抽選結果の導出回数)をカウントし、大当たりに当選することなく当該カウント値が予め定められた時短発動回数LNに到達したときの遊技状態が時短遊技状態以外(通常遊技状態や高確率非時短遊技状態)であった場合には、大当たりの当選及び特別遊技の実行を介することなく、時短回数が特定時短回数TNとなる時短遊技状態が設定されるようにしてもよい。また、特定時短回数TNは、時短発動回数LNよりも大きくなるように設定してもよい。
このように設定した場合には、大当たりに当選しない場合であっても特別図柄の変動回数が時短発動回数LNに到達すれば時短遊技状態が設定されるため、時短遊技状態が設定され得るバリエーションが豊富となり、遊技者の興趣を高めることができる。
また、(a)~(e)とは異なる他の時点において、上述のカウント値をクリアするようにしてもよい。
また、上述のカウント値は、設定されている遊技状態がいずれの遊技状態であっても常にカウントするようにしてもよいし、遊技者にとって有利な状態中(たとえば、高確率遊技状態中、時短遊技状態中等)においてはカウントしないようにしてもよい。
また、上述のカウント値をカウントするタイミングとしては、当否抽選においてハズレとなったとき(ハズレ図柄が決定されたとき)には、ハズレとなった(ハズレ図柄が決定された)時点から当該ハズレに基づく変動の終了までのいずれかのタイミング(たとえば、ハズレの抽選結果が導出された時点、ハズレ図柄の変動開始時、当該ハズレ図柄の変動終了時、当該ハズレ図柄の変動が終了してから停止表示時間が経過した時点(次の特別図柄の変動開始時)等)としてもよいし、当否抽選において大当たりの当選となったとき(大当たり図柄が決定されたとき)には、上述のいずれかの時点又は大当たりの当選に基づく特別遊技の終了時点等としてもよい。
また、時短遊技状態が設定されるタイミングは、上述のカウント値をカウントするタイミングと同一となるように設定してもよい。
また、上述のカウント値は、たとえば、通常遊技状態中であれば、当該通常遊技状態中に主に取得される第1特図乱数に基づく特別図柄の変動を対象としてカウントするようにしてもよいし、第1特図乱数に基づく特別図柄の変動のみならず第2特図乱数に基づく特別図柄の変動も対象としてカウントするようにしてもよい。
このように設定した場合には、時短遊技状態が設定されるタイミングのバリエーションが豊富となり、遊技者の興趣を高めることができる。
また、特別遊技の終了時点から上述のカウント値のカウントを開始する場合には、当該カウント値が時短発動回数LNに到達した時点の変動を特定の変動パターン(変動時間)により実行できるようにしてもよい。また、RAMクリア時点から上述のカウント値のカウントを開始する場合には、当該カウント値が時短発動回数LNに到達した時点での変動を特定の変動パターン(変動時間)により実行できないようにしてもよい。
出玉に関する設定が対応付けられた複数段階の設定値を設けた場合には、設定値ごとに異なる時短発動回数LNを設定してもよいし、いずれの設定値であっても同一の時短発動回数LN(いずれかの設定値における大当たりの当選の確率(たとえば、最も低い大当たりの当選の確率)に基づいて定まる時短発動回数LN)を設定してもよい。
このように設定した場合には、時短遊技状態の設定に基づく射幸性が高くなり過ぎるのを防止可能であるとともに、時短遊技状態が設定されるタイミングのバリエーションを豊富にすることができる。
なお、大当たりの当選に基づいて設定される時短遊技状態の時短回数や、大当たりの当選によることなく、時短遊技状態を設定する旨が定められた図柄の決定に基づいて設定される時短遊技状態の時短回数も、上述の範囲の値となるように設定してもよい。
また、出玉に関する設定が対応付けられた複数段階の設定値を設けた場合には、設定値ごとに異なる特定時短回数TNを設定してもよいし、いずれの設定値であっても同一の特定時短回数TN(いずれかの設定値における大当たりの当選の確率(たとえば、最も低い大当たりの当選の確率)に基づいて定まる特定時短回数TN)を設定してもよい。
また、特別図柄の変動回数のカウント値が時短発動回数LNに到達したことに基づいて設定される時短遊技状態は、大当たりの当選や時短遊技状態を設定する旨が定められた図柄の決定に基づいて設定される時短遊技状態と同様の時短終了条件を満たすことにより、終了するように設定してもよい。たとえば、大当たりの当選となったことや、大当たりの当選となることなく当否抽選が特定時短回数TN行われたことにより、上述の時短遊技状態を終了するように設定してもよい。
また、時短遊技状態が終了する条件として、たとえば、第1特図乱数に基づく特別図柄の変動回数及び第2特図乱数に基づく特別図柄の変動回数の合計が特定時短回数TN1に到達すること、及び、第2特図乱数に基づく特別図柄の変動回数が特定時短回数TN2に到達することという複数パターンを設けた場合には、特定時短回数TN1及びTN2のいずれについても上述の範囲内に属するようにしてもよいし、特定時短回数TN1又はTN2のいずれかのみ(たとえば、特定時短回数TN1又はTN2のうち大きい値のもののみ)上述の範囲内に属するようにしてもよい。
このように設定した場合には、時短遊技状態の設定に基づく射幸性が高くなり過ぎるのを防止可能であるとともに、設定された時短遊技状態が終了するタイミングのバリエーションを豊富にすることができる。
具体的には、上述の実施の形態における第1時短遊技状態、上述の変形例(13)における第3時短遊技状態、第4時短遊技状態、第5時短遊技状態等を設け、たとえば、時短発動回数LNに到達する前に最後に大当たりの当選となったときの大当たり図柄の種別、時短発動回数LNに到達する前に最後に小当たりの当選となったときの小当たり図柄の種別、時短発動回数LNに到達する前に時短遊技状態が設定されたときの大当たり図柄、小当たり図柄、ハズレ図柄、時短図柄、時短当選図柄の種別に応じて、いずれかの時短遊技状態が設定されるようにしてもよい。
このように設定した場合には、特別図柄の変動回数のカウント値が時短発動回数LNに到達したことに基づいて設定される時短遊技状態のバリエーションが豊富となり、遊技者の興趣を高めることができる。
そして、このように設定したパチンコ機においては、時短遊技状態中には時短遊技状態を設定する旨が定められた図柄の決定は行わず、非時短遊技状態中にのみ時短遊技状態を設定する旨が定められた図柄の決定を行うようにしてもよいし、時短遊技状態中も時短遊技状態を設定する旨が定められた図柄の決定を行うようにしてもよい。
また、通常遊技状態中(低確率遊技状態中)に上述のカウント値が時短発動回数LNに到達すると同時に、通常遊技状態中(低確率遊技状態中)に上述の図柄が決定された場合(すなわち、複数の時短遊技状態の設定条件を同時に満たした場合)には、いずれかの時短遊技状態が設定されるようにしてもよい。
また、通常遊技状態中のみならず、低確率時短遊技状態中や高確率時短遊技状態中にも上述のカウント値のカウントを行うように設定し、低確率時短遊技状態中や高確率時短遊技状態中に当該カウント値が時短発動回数LNに到達した場合に、時短遊技状態が再設定されるように設定してもよい。このように設定した場合において、時短遊技状態が再設定されたときには、時短回数として、当該再設定された時短遊技状態に対応する時短回数(すなわち、特定時短回数TN)が再度セットされるようにしてもよいし、当該再設定された時短遊技状態に対応する時短回数を当該時点の残りの時短回数に加算してもよい。また、上述のカウント値が時短発動回数LNに到達した場合には、当該時点で設定されている時短遊技状態が終了した後に、当該到達に基づく時短遊技状態が設定されるようにしてもよい。
このようにした場合には、設定される時短遊技状態のバリエーションを豊富にすることができ、遊技者の興趣を高めることができる。
また、上述のカウント値は、小当たりの当選に基づいてはクリアされないようにしてもよい。
また、上述のように設定したいわゆる1種2種混合のパチンコ機において、当否抽選の結果が大当たりの当選となったときに特別遊技が実行されるとともに、当否抽選の結果が所定の小当たりの当選となったときに実行される小当たり遊技において特定大入賞口の特別領域へ遊技球が入球することで特別遊技が実行されるように設定した場合、上述の変形例(31)や(32)のように時短発動回数LNや特定時短回数TNを決定するために用いる確率Pとしては、上述の大当たりの当選の確率、上述の所定の小当たりの当選の確率(非時短遊技状態中に主に取得される特図乱数に基づく当否抽選における小当たりの当選の確率)、又は、上述の大当たりの当選の確率及び上述の所定の小当たりの当選の確率の合算確率のいずれかを用いてもよい。
また、上述のように設定したいわゆる1種2種混合のパチンコ機において、当否抽選の結果として大当たりの当選は設けられておらず、当否抽選の結果が所定の小当たりの当選となったときに実行される小当たり遊技において特定大入賞口の特別領域へ遊技球が入球することのみをもって特別遊技が実行されるように設定した場合、上述の変形例(31)や(32)のように時短発動回数LNや特定時短回数TNを決定するために用いる確率Pとしては、上述の所定の小当たりの当選の確率(非時短遊技状態中に主に取得される特図乱数に基づく当否抽選における小当たりの当選の確率)、又は、所定の小当たりに当選し特別領域へ遊技球が入球する確率(所定の小当たりの当選を経由して特別遊技が実行される確率)のいずれかを用いてもよい。
また、小当たりの当選となった場合、当該当選に基づいて決定される小当たりの図柄の種別に応じて時短発動回数LNが更新されるようにしてもよいし、更新されないようにしてもよい。
また、いわゆる1種2種混合のパチンコ機において、特別図柄の変動回数のカウント値が時短発動回数LNに到達したことに基づき時短遊技状態が設定されるとともに、通常遊技状態中(低確率遊技状態中)に時短遊技状態を設定する旨が定められた時短図柄、時短当選図柄、小当たり図柄又はハズレ図柄の決定に基づいても時短遊技状態が設定されるようにした場合、上述のカウント値が時短発動回数LNに到達すると同時に、上述の図柄が決定された場合(すなわち、複数の時短遊技状態の設定条件を同時に満たした場合)には、いずれかの時短遊技状態が設定されるようにしてもよい。
また、いわゆる1種2種混合のパチンコ機において、特別図柄の変動回数のカウント値が時短発動回数LNに到達したことに基づき時短遊技状態が設定されるようにした場合に、特別図柄の変動回数が時短発動回数LNに到達した時点の当否抽選により小当たりに当選し所定の小当たり図柄が決定され、当該小当たりに基づく小当たり遊技中に遊技球が特別領域へ進入したときには、小当たり遊技の終了後に、特別図柄の変動回数が時短発動回数LNに到達したことに基づく時短遊技状態を設定せずに、所定の小当たり図柄に定められた遊技状態(たとえば、時短発動回数LNに到達したことに基づく時短遊技状態と異なる時短遊技状態(第2始動入賞口16が開状態に維持される難易度が異なる時短遊技状態、設定される時短回数が異なる時短遊技状態等))を設定するようにしてもよい。
また、いわゆる1種2種混合のパチンコ機において、特別図柄の変動回数のカウント値が時短発動回数LNに到達したことに基づき時短遊技状態が設定されるようにした場合に、特別図柄の変動回数が時短発動回数LNに到達した時点の当否抽選により小当たりに当選し所定の小当たり図柄が決定されたものの、当該小当たりに基づく小当たり遊技中に遊技球が特別領域へ進入しなかったときには、小当たり遊技の終了後に、特別図柄の変動回数が時短発動回数LNに到達したことに基づく時短遊技状態を設定するようにしてもよい。小当たり遊技中に上述の時短遊技状態を設定してしまうと、小当たり遊技中に遊技球が特別領域へ進入して特別遊技が実行されると、設定されている時短遊技状態を終了する処理を行わなければならないものの、上述のように設定した場合には、設定されている時短遊技状態を終了するといった煩雑な処理が行われるのを防止することができる。
以上のようにした場合には、1種2種混合のパチンコ機において設定される時短遊技状態のバリエーションを豊富にすることができ、遊技者の興趣を高めることができる。
このようにすることで、設定される時短遊技状態のバリエーションが豊富となるため、遊技者の興趣を高めることができる。
また、第1時短、第2時短及び第3時短のうち第1時短においてのみ、通常遊技状態(非時短遊技状態)よりも、普通図柄の抽選において当たりとなる確率が高くなる設定を行うようにしてもよい。
このようにすることで、各種時短遊技状態の有利度を変化させることができ、遊技者の興趣を高めることができる。
たとえば、一例として、次のような制御とすることができる。
通常遊技状態(低確率遊技状態、非時短遊技状態)中において、時短遊技状態を設定する旨が定められた大当たり図柄が決定されたときには、特別遊技の終了後に第1時短を設定し、特別図柄の変動回数(当否抽選の抽選結果の導出回数)が予め定められた時短発動回数LNに到達したときには、第2時短を設定し、時短遊技状態を設定する旨が定められた図柄(上述の時短図柄、時短当選図柄、時短遊技状態を設定する旨が定められた小当たり図柄、時短遊技状態を設定する旨が定められたハズレ図柄等)が決定されたときには、第3時短を設定する。
第1時短中において、時短遊技状態を設定する旨が定められた大当たり図柄が決定されたときには、第1時短を終了し特別遊技の終了後に新たに第1時短を設定し、特別図柄の変動回数(当否抽選の抽選結果の導出回数)が予め定められた時短発動回数LNに到達したときには、第2時短を設定することなく第1時短を継続し、時短遊技状態を設定する旨が定められた図柄(上述の時短図柄、時短当選図柄、時短遊技状態を設定する旨が定められた小当たり図柄、時短遊技状態を設定する旨が定められたハズレ図柄等)が決定されたときには、第3時短を設定することなく第1時短を継続する。
第2時短中において、時短遊技状態を設定する旨が定められた大当たり図柄が決定されたときには、第2時短を終了し特別遊技の終了後に新たに第1時短を設定し、特別図柄の変動回数(当否抽選の抽選結果の導出回数)が予め定められた時短発動回数LNに到達したときには、新たな第2時短を設定することなく現時点で設定されている第2時短を継続し、時短遊技状態を設定する旨が定められた図柄(上述の時短図柄、時短当選図柄、時短遊技状態を設定する旨が定められた小当たり図柄、時短遊技状態を設定する旨が定められたハズレ図柄等)が決定されたときには、第3時短を設定することなく第2時短を継続する。
第3時短中において、時短遊技状態を設定する旨が定められた大当たり図柄が決定されたときには、第3時短を終了し特別遊技の終了後に新たに第1時短を設定し、特別図柄の変動回数(当否抽選の抽選結果の導出回数)が予め定められた時短発動回数LNに到達したときには、第3時短を終了し新たに第2時短を設定し、時短遊技状態を設定する旨が定められた図柄(上述の時短図柄、時短当選図柄、時短遊技状態を設定する旨が定められた小当たり図柄、時短遊技状態を設定する旨が定められたハズレ図柄等)が決定されたときには、新たな第3時短を設定することなく現時点で設定されている第3時短を継続する。
高確率時短遊技状態中や高確率非時短遊技状態中において(すなわち、高確率遊技状態中において)、時短遊技状態を設定する旨が定められた大当たり図柄が決定されたときには、特別遊技の終了後に第1時短を設定し、特別図柄の変動回数(当否抽選の抽選結果の導出回数)が予め定められた時短発動回数LNに到達したときには、第2時短を設定せず、時短遊技状態を設定する旨が定められた図柄(上述の時短図柄、時短当選図柄、時短遊技状態を設定する旨が定められた小当たり図柄、時短遊技状態を設定する旨が定められたハズレ図柄等)が決定されたときには、第3時短を設定しない。
以上のようにすることで、時短遊技状態の設定のバリエーションが豊富となるため、遊技者の興趣を高めることができる。
このようにすることで、第2時短の設定により各設定値間の有利度が過度に変化してしまう事態を防止することができる。
また、時短発動回数LNに到達したか否かを判定するための特別図柄の変動回数(当否抽選の抽選結果の導出回数)のカウントを主制御基板100により行うことができるように設定し、当該カウントは、低確率遊技状態(低確率非時短遊技状態、低確率時短遊技状態)中においては常に行い、高確率遊技状態(高確率非時短遊技状態、高確率時短遊技状態)中においては行わないようにしてもよい。すなわち、低確率遊技状態中においては、時短遊技状態の設定の有無にかかわらず、常に上述のカウントを行うようにしてもよい。
このようにすることで、低確率遊技状態中にのみ第2時短を確実に設定することができる。
また、上述のカウントは、電源投入時に所定の操作がなされること(たとえば、RAMクリアを行うためのRAMクリアボタンの押下操作等)により行われるRAMクリア時点、設定値が設けられたパチンコ機では設定値の変更を実行することにより行われるRAMクリア時点、上述のカウントによるカウント値が時短発動回数LNに到達し第2時短が設定された時点、大当たりの当選時点(小当たりの当選に基づく特別遊技の開始時点)又は特別遊技の終了時点においてクリアするようにしてもよい。なお、第2時短が設定された時点におけるクリア、及び、大当たりの当選時点(小当たりの当選に基づく特別遊技の開始時点)又は特別遊技の終了時点におけるクリアは必ず実行されるようにしてもよい。
また、上述のカウントによるカウント値が時短発動回数LNに到達したと判断するタイミングとしては、特別図柄の変動開始時点、特別図柄の変動終了時点、及び、特別図柄の変動が終了し停止表示時間が経過した時点のいずれかとしてもよい。そして、上述のカウントによるカウント値が時短発動回数LNに到達したと判断されるタイミングで第2時短が設定されるようにしてもよい。
たとえば、第1時短、第2時短、第3時短の終了条件としては、次のような内容を設定することができる。
具体的には、パチンコ機において、時短遊技状態を設定する旨が定められた大当たり図柄として、大当たり図柄XA1(変動演出では、第1停止図柄、第2停止図柄、第3停止図柄がいずれも「7」となる態様)、及び、大当たり図柄XA2(変動演出では、第1停止図柄、第2停止図柄、第3停止図柄がいずれも「7」以外となる態様)が設けられており、時短遊技状態を設定する旨が定められた時短図柄JD1(変動演出では、第1停止図柄及び第2停止図柄が「7」以外の同一の奇数図柄、第3停止図柄が「7」となる態様)が設けられており、特別図柄の変動回数(当否抽選の抽選結果の導出回数、すなわち、上述のカウントによるカウント値)が予め定められた時短発動回数LN(たとえば、1000回)に到達したときに時短遊技状態が設定され、当否抽選において小当たりに当選可能となっているものとする。
このパチンコ機において、大当たり図柄XA1の決定に基づく特別遊技の終了後に設定される第1時短は、大当たりの当選に基づいて終了するように設定するとともに、第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づく変動回数及び第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく変動回数の合計が100回(時短回数)に到達したことにより終了し、第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく変動回数が10回(特定回数)に到達したことにより終了し、小当たりの当選回数が2回(所定回数)に到達したことにより終了するように設定することができる。
また、大当たり図柄XA2の決定に基づく特別遊技の終了後に設定される第1時短は、大当たりの当選に基づいて終了するように設定するとともに、第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づく変動回数及び第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく変動回数の合計が50回(時短回数)に到達したことにより終了し、第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく変動回数が4回(特定回数)に到達したことにより終了し、小当たりの当選回数が1回(所定回数)に到達したことにより終了するように設定することができる。
また、特別図柄の変動回数(当否抽選の抽選結果の導出回数、すなわち、上述のカウントによるカウント値)が予め定められた時短発動回数LNに到達したことにより設定される第2時短は、大当たりの当選に基づいて終了するように設定するとともに、第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づく変動回数及び第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく変動回数の合計が600回(時短回数)に到達したことにより終了し、第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく変動回数が50回(特定回数)に到達したことにより終了し、小当たりの当選回数が10回(所定回数)に到達したことにより終了するように設定することができる。
また、時短図柄JD1が決定されたことにより設定される第3時短は、大当たりの当選に基づいて終了するように設定するとともに、第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づく変動回数及び第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく変動回数の合計が60回(時短回数)に到達したことにより終了し、第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく変動回数が8回(特定回数)に到達したことにより終了し、小当たりの当選回数が3回(所定回数)に到達したことにより終了するように設定することができる。
以上のようにすることで、時短遊技状態の終了のバリエーションを豊富にすることができ、種々の遊技性を提供することができる。
このようにすることで、時短遊技状態が過度に設定されてしまい、射幸性が高まり過ぎるのを防止することができる。
このようにすることで、主制御基板100の処理負荷を軽減することができる。
このようにすることで、時短遊技状態の継続性を高めることができ、遊技者の興趣を高めることができる。
また、上述のように設定した場合において、第1時短又は第2時短の最終回の当否抽選(特別図柄の変動回数(当否抽選の抽選結果の導出回数、すなわち、上述のカウントによるカウント値)が時短回数に到達する直前の当否抽選)で時短遊技状態を設定する旨が定められた図柄(上述の時短図柄、時短当選図柄、時短遊技状態を設定する旨が定められた小当たり図柄、時短遊技状態を設定する旨が定められたハズレ図柄等)が決定されたときには、当該最終回における特別図柄の変動の終了を契機に第1時短又は第2時短を終了して非時短遊技状態を設定し、当該非時短遊技状態が設定された後に上述の時短遊技状態を設定する旨が定められた図柄の停止表示を行い、当該停止表示を行った後に第3時短を設定するようにしてもよい。また、上述の非時短遊技状態の設定に伴って、時短遊技状態においてパチンコ機の外部に送信され時短遊技状態である旨を示す外部信号(時短信号)の送信を終了し、上述の第3時短の設定に伴って、再度、当該外部信号を送信するようにしてもよい。
このようにすることで、時短遊技状態の終了及び新たな設定の制御を確実に実行可能であるとともに、パチンコ機の外部へ時短遊技状態の切り替わりを確実に通知することができる。
また、このように設定した場合には、第2時短は、(イ)小当たりの当選から小当たり図柄が停止表示され小当たり遊技の開始までの間、(ロ)小当たり遊技の開始から終了までの間、(ハ)小当たり遊技の終了後、におけるいずれかのタイミングで設定されるようにしてもよい。
このようにすることで、小当たりの当選と、第2時短を設定するための条件の成立とが重複した場合において、第2時短が設定されるタイミングのバリエーションが豊富となるため、バリエーションに富んだ遊技性を付与可能となる。
このようにすることで、第2時短、第3時短の有利度のバリエーションを豊富にすることができ、遊技者の興趣を高めることができる。
また、特別図柄の変動回数(当否抽選の抽選結果の導出回数、すなわち、上述のカウントによるカウント値)が予め定められた時短発動回数LNに到達するとともに、時短遊技状態を設定する旨が定められた図柄(上述の時短図柄、時短当選図柄、時短遊技状態を設定する旨が定められた小当たり図柄、時短遊技状態を設定する旨が定められたハズレ図柄等)が決定されたときには、第3時短に優先して第2時短を設定するようにしてもよい。
このようにすることで、第2時短及び第3時短を設定するための条件が重複した場合であっても、確実に第2時短を設定することができる。
そして、同時回し機に第1時短、第2時短、第3時短を搭載した場合において、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16のいずれか一方への遊技球の入球に基づいて時短遊技状態を設定する旨が定められた図柄(上述の時短図柄、時短当選図柄、時短遊技状態を設定する旨が定められた小当たり図柄、時短遊技状態を設定する旨が定められたハズレ図柄等)が決定され、当該決定に基づく特別図柄の変動中に、いずれか他方への遊技球の入球に基づいて特別図柄の変動回数(当否抽選の抽選結果の導出回数、すなわち、上述のカウントによるカウント値)が予め定められた時短発動回数LNに到達したときには、上述のいずれか一方への遊技球の入球に基づく特別図柄の変動中に、上述のいずれか他方への遊技球の入球に基づき特別図柄の変動回数(当否抽選の抽選結果の導出回数、すなわち、上述のカウントによるカウント値)が時短発動回数LNに到達したことにより第2時短を設定し、当該第2時短の設定後に上述のいずれか一方への遊技球の入球に基づいて決定された時短遊技状態を設定する旨が定められた図柄の停止表示を行うものの、第3時短を設定しないように制御してもよい。
また、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16のいずれか一方への遊技球の入球に基づいて時短遊技状態を設定する旨が定められた図柄(上述の時短図柄、時短当選図柄、時短遊技状態を設定する旨が定められた小当たり図柄、時短遊技状態を設定する旨が定められたハズレ図柄等)が決定され、当該決定に基づく特別図柄の変動中に、いずれか他方への遊技球の入球に基づいて大当たり図柄が決定された(大当たりに当選した)ときには、上述のいずれか一方への遊技球の入球に基づく特別図柄の変動中に、上述のいずれか他方への遊技球の入球に基づき大当たり図柄が決定されたことにより第1時短を設定し、当該第1時短の設定後に上述のいずれか一方への遊技球の入球に基づいて決定された時短遊技状態を設定する旨が定められた図柄の停止表示を行うものの、第3時短を設定しないように制御してもよい。
このようにすることで、同時回し機において第1時短又は第2時短を設定するための条件が成立し、かつ第3時短を設定するための条件が重複して成立した場合であっても、確実に第1時短又は第2時短を設定することができる。
このようにすることで、変動演出及び特別遊技の終了後に時短遊技状態が設定される旨を遊技者に認識させることができるとともに、変動演出及び特別遊技の終了後に、第2遊技領域12bへ向けての遊技球の打ち出しを行う旨を印象付けることができる。
このようにすることで、特別図柄の変動回数が時短発動回数LNに到達した時点の変動演出中において、その後に時短遊技状態が設定される旨を遊技者に認識させることができるとともに、上述の時点における変動時間として短い変動時間が決定された場合であっても、遊技者に違和感を与えることなく、変動演出の終了後に、第2遊技領域12bへ向けての遊技球の打ち出しを行う旨を印象付けることができる。
なお、上述の所定の領域及び上述の特定の領域は、同一の領域であってもよいし、異なる領域であってもよい。また、上述の特定の領域は、上述の所定の領域の一部であってもよい。また、第1時短が設定される場合に第2遊技領域12bへ向けての遊技球の打ち出しを示唆するマークが表示される領域、及び、第2時短が設定される場合に第2遊技領域12bへ向けての遊技球の打ち出しを示唆するマークが表示される領域は、同一の領域であってもよいし、異なる領域であってもよいし、互いに大きさの異なる領域であってもよい。また、一方の領域が他方の領域の一部であってもよい。
このようにすることで、時短遊技状態が設定される機会が豊富となるため、遊技者の興趣を高めることができる。
また、特別図柄の変動回数(当否抽選の抽選結果の導出回数、すなわち、上述のカウントによるカウント値)が時短発動回数LNに到達した時点の当否抽選により大当たりに当選し、かつ高確率遊技状態及び時短遊技状態(高確率時短遊技状態)を設定する旨が定められた大当たり図柄が決定された場合には、当該大当たりの当選に基づく特別遊技の終了後に、第2時短を設定せずに、大当たり図柄に基づく高確率遊技状態及び時短遊技状態(高確率時短遊技状態)を設定するようにしてもよい。
このようにすることで、特別遊技の終了後に、遊技者にとってより有利度の高い遊技状態が設定されることとなるため、遊技者の興趣を高めることができる。
また、いわゆる1種2種混合のパチンコ機では、時短発動回数LNに到達した時点の当否抽選の結果がハズレである場合には、当該時点における特別図柄の変動が停止してから停止表示時間が経過するまでのいずれかの時点(たとえば、特別図柄の変動が停止した時点、停止表示時間が経過した時点等)で、第2時短が設定されるようにしてもよい。また、時短発動回数LNに到達した時点の当否抽選の結果が小当たりの当選である場合には、当該小当たりの当選に基づく小当たり遊技の終了時点(小当たり遊技におけるエンディング処理の終了時点)で、第2時短が設定されるようにしてもよい。
また、いわゆる同時回し機では、時短発動回数LNに到達した変動の開始時点で、第2時短が設定されるようにしてもよい。
以上のようにすることで、パチンコ機の仕様に応じた適切なタイミングで第2時短を設定することができる。
たとえば、外部信号として、大当たりの当選及び特別遊技の実行に基づいて送信される大当たり信号を複数設けることができる。
そして、複数の大当たり信号のうち第1の大当たり信号については、特別遊技の開始から終了まで継続してホールコンピュータやデータ表示装置に送信されるように設定し、ホールコンピュータやデータ表示装置において大当たりの当選の回数(特別遊技の実行の回数)をカウント可能とするとともに、当該回数を表示できるようにしてもよい。また、ホールコンピュータやデータ表示装置においては、第1の大当たり信号を受信した場合、特別遊技終了後からの変動回数をリセットするようにしてもよい。
また、複数の大当たり信号のうち第2の大当たり信号については、特別遊技の開始から当該特別遊技の終了後に設定される時短遊技状態(第3時短)の終了まで継続してホールコンピュータやデータ表示装置に送信されるように設定し、ホールコンピュータやデータ表示装置において第3時短の回数をカウント可能とするとともに、当該回数を表示できるようにしてもよい。また、ホールコンピュータやデータ表示装置においては、第2の大当たり信号を受信した場合、特別遊技終了後からの変動回数をリセットするようにしてもよい。
また、複数の大当たり信号のうち第3の大当たり信号については、第2時短が設定されてから終了するまで継続してホールコンピュータやデータ表示装置に送信されるように設定し、ホールコンピュータやデータ表示装置において第2時短の回数をカウント可能とするとともに、当該回数を表示できるようにしてもよい。また、ホールコンピュータやデータ表示装置においては、第3の大当たり信号を受信した場合、特別遊技終了後からの変動回数をリセットするようにしてもよい。また、データ表示装置においては、第3の大当たり信号を受信した場合、第2時短が設定された旨の報知を行うようにしてもよい。なお、第3の大当たり信号については、第2時短が設定されてから終了するまで継続して送信されるようにするのではなく、第2時短が設定された時点においてのみ送信されるようにしてもよい。
また、上述の大当たり信号はホールコンピュータ及びデータ表示装置の両方に送信するのではなく、いずれか一方にのみ送信するようにしてもよい。たとえば、第1の大当たり信号及び第2の大当たり信号はデータ表示装置にのみ送信し、第3の大当たり信号はホールコンピュータのみに送信するようにしてもよい。
以上のようにすることで、第2時短が設定された旨をパチンコ機Pの外部において把握可能となる。
なお、上述の如く、連続大当たりとは、通常遊技状態において大当たりに当選して少なくとも時短遊技状態又は高確率遊技状態のいずれか一方へ移行してから、通常遊技状態へ移行することなく連続して当選した大当たりをいうものとする。
たとえば、連続大当たりの回数が所定回数(たとえば、3回等)に達した場合に、これ以降に実行される変動において、(A)これ以前に実行されていた特別図柄の変動の変動時間よりも長い変動時間の決定割合が高くなるように設定してもよい。また、これ以降に実行される特別遊技において、(B)これ以前に実行されていた特別遊技におけるオープニング時間よりも長いオープニング時間が設定されるようにしてもよいし、(C)これ以前に実行されていた特別遊技におけるエンディング時間よりも長いエンディング時間が設定されるようにしてもよいし、(D)これ以前に実行されていた特別遊技におけるインターバル時間よりも長いインターバル時間が設定されるようにしてもよいし、(E)これ以前に実行されていた特別遊技における大入賞口18の開放時間よりも長い開放時間が設定されるようにしてもよい。
たとえば、連続大当たり中に実行された総ラウンド数が所定数(たとえば、20回等)に達した場合に、これ以降に実行される変動や特別遊技において、上述の(A)~(E)のように設定してもよい。
(具体例3)
たとえば、連続大当たりの回数が所定回数(たとえば、3回等)に達し、かつ連続大当たり中に実行された総ラウンド数が所定数(たとえば、20回等)に達した場合に、これ以降に実行される変動や特別遊技において、上述の(A)~(E)のように設定してもよい。
たとえば、連続大当たりの回数が所定回数(たとえば、3回等)に達し、かつ所定回数に達した際又は所定回数に達した後の大当たりにおいて決定された大当たり図柄が特定の図柄(特別遊技中に実行されるラウンド数が相対的に多く(10ラウンド、15ラウンド等)設定された大当たり図柄等)であった場合に、当該大当たりの当選に係る変動やこれ以降に実行される変動において、また、当該大当たりの当選に基づく特別遊技やこれ以降に実行される特別遊技において、上述の(A)~(E)のように設定してもよい。
(具体例5)
たとえば、連続大当たり中において、実行された総ラウンド数が所定数(たとえば、20回等)に達し、かつ所定数に達した後の大当たり当選時に決定された大当たり図柄が特定の図柄(特別遊技中に実行されるラウンド数が相対的に多く(10ラウンド、15ラウンド等)設定された大当たり図柄等)であった場合に、当該大当たりの当選に係る変動やこれ以降に実行される変動において、また、当該大当たりの当選に基づく特別遊技やこれ以降に実行される特別遊技において、上述の(A)~(E)のように設定してもよい。
たとえば、連続大当たり中において所定の特別遊技が終了してから次の大当たりに当選するまでの変動回数が特定回数(たとえば、10回)以下であった場合や、連続大当たり中における全ての特別遊技の終了後の変動回数の合計が特定回数となった場合には、大当たりの当選に係る変動やこれ以降に実行される変動において、また、大当たりの当選に基づく特別遊技やこれ以降に実行される特別遊技において、上述の(A)~(E)のように設定してもよい。
(具体例7)
たとえば、連続大当たり中において所定の特別遊技が終了してから次の大当たりに当選するまでの変動回数が特定回数(たとえば、10回等)以下であり、かつ当該次の大当たりに当選した際に決定された大当たり図柄が特定の図柄(特別遊技中に実行されるラウンド数が相対的に多く(10ラウンド、15ラウンド等)設定された大当たり図柄等)であった場合に、当該大当たりの当選に係る変動やこれ以降に実行される変動において、また、当該大当たりの当選に基づく特別遊技やこれ以降に実行される特別遊技において、上述の(A)~(E)のように設定してもよい。
たとえば、連続大当たり中に払い出された総賞球数が所定個数(たとえば、3000個等)に達した場合に、これ以降に実行される変動や特別遊技において、上述の(A)~(E)のように設定してもよい。
(具体例9)
たとえば、連続大当たり中に払い出された総賞球数が所定個数(たとえば、3000個等)に達し、かつ所定個数に達した後の大当たりにおいて決定された大当たり図柄が特定の図柄(特別遊技中に実行されるラウンド数が相対的に多く(10ラウンド、15ラウンド等)設定された大当たり図柄等)であった場合に、当該大当たりの当選に係る変動やこれ以降に実行される変動において、また、当該大当たりの当選に基づく特別遊技やこれ以降に実行される特別遊技において、上述の(A)~(E)のように設定してもよい。
たとえば、連続大当たり中に払い出された賞球数と発射球数との差分が所定個数(たとえば、1500個等)に達した場合に、これ以降に実行される変動や特別遊技において、上述の(A)~(E)のように設定してもよい。
(具体例11)
たとえば、連続大当たり中に払い出された賞球数と発射球数との差分が所定個数(たとえば、1500個等)に達し、かつ所定個数に達した後の大当たりにおいて決定された大当たり図柄が特定の図柄(特別遊技中に実行されるラウンド数が相対的に多く(10ラウンド、15ラウンド等)設定された大当たり図柄等)であった場合に、当該大当たりの当選に係る変動やこれ以降に実行される変動において、また、当該大当たりの当選に基づく特別遊技やこれ以降に実行される特別遊技において、上述の(A)~(E)のように設定してもよい。
たとえば、連続大当たり中における所定の大当たりの当選時に決定された変動パターンが特定の変動パターン(たとえば、相対的に短い変動時間(3秒、6秒等)が設定された変動パターン等)であった場合に、これ以降に実行される変動において、上述の(A)のように設定してもよいし、また、当該大当たりの当選に基づく特別遊技やこれ以降に実行される特別遊技において、上述の(B)~(E)のように設定してもよい。
(具体例13)
たとえば、第1特図乱数や第2特図乱数が記憶されると、当該第1特図乱数や当該第2特図乱数に基づく変動開始前に、当該第1特図乱数や当該第2特図乱数について当否抽選や特別図柄の決定に関する各種判定(大当たりに当選するか否かの判定、決定される特別図柄の種類の判定等)を行う事前判定処理が実行されるように設定するとともに、連続大当たり中において、当該事前判定処理による判定結果が所定の内容(たとえば、特別遊技終了時点で記憶されている保留の中に大当たりに当選するものが含まれている等)であった場合に、これ以降に実行される変動や特別遊技において、上述の(A)~(E)のように設定してもよい。
たとえば、連続大当たり中における経過時間の合計が所定時間(たとえば、15分等)に達した場合に、これ以降に実行される変動や特別遊技において、上述の(A)~(E)のように設定してもよい。
(具体例15)
たとえば、連続大当たりの回数が所定回数(たとえば、3回等)に達し、かつ連続大当たり中における経過時間の合計が所定時間(たとえば、5分等)以下であった場合に、これ以降に実行される変動や特別遊技において、上述の(A)~(E)のように設定してもよい。
たとえば、連続大当たり中における特別遊技の実行時間の合計が所定時間(たとえば、5分等)に達した場合に、これ以降に実行される変動や特別遊技において、上述の(A)~(E)のように設定してもよい。
(具体例17)
たとえば、連続大当たりの回数が所定回数(たとえば、3回等)に達し、かつ連続大当たり中における特別遊技の実行時間の合計が所定時間(たとえば、5分等)に達した場合に、これ以降に実行される変動や特別遊技において、上述の(A)~(E)のように設定してもよい。
また、高確率時短遊技状態中は第2始動入賞口16へ遊技球が入球するため、連続大当たりは、主に第2特図乱数に基づいて当選した大当たりとなる。そこで、上述のカウンタは、第2特図乱数に基づいて連続して当選した大当たりの回数をカウントし、第1特図乱数に基づいて大当たりに当選した場合には当該カウンタのカウント値をリセットするように設定し、第2特図乱数に基づいて連続して当選した大当たりの回数が所定回数に達した場合に、上述の具体例1~17における連続大当たりの回数に関する条件を満たしたものと判定するようにしてもよい。すなわち、第1特図乱数に基づいて大当たりに当選した場合には、連続大当たりが途切れたものとして取り扱い、連続して第2特図乱数に基づいて大当たりに当選しないと、上述の具体例1~17における連続大当たりの回数に関する条件を満たさないように設定してもよい。
第2特図乱数に基づいて大当たりに当選した場合には、第1特図乱数に基づいて大当たりに当選した場合よりも、獲得可能な遊技球の数が相対的に多い特別遊技の実行が決定されやすく、短期間の間に遊技者が獲得する賞球数が急激に増加する可能性が高い。上述のように設定した場合には、第2特図乱数に基づく大当たりのみを連続大当たりの回数に関する条件の対象とするため、上述の(A)~(E)の設定が過度に行われてしまう事態を防止することができる。
たとえば、具体例1における条件を満たした場合に、(A)と(B)とを組み合わせて設定したときには、連続大当たりの回数が所定回数に達する前は、特別図柄の変動の変動時間として3秒や6秒が決定されやすく、連続大当たりの回数が所定回数に達した後は、特別図柄の変動時間として13秒や15秒(所定回数に達する前の変動時間の2.5倍~5倍に変化)が決定されやすいように設定するとともに、連続大当たりの回数が所定回数に達する前は、特別遊技中のオープニング時間が10秒であり、連続大当たりの回数が所定回数に達した後は、特別遊技中のオープニング時間が15秒(所定回数に達する前のオープニング時間の1.5倍に変化)であるように設定してもよい。
たとえば、具体例2における条件を満たした場合に(A)を設定したときには、連続大当たり中に実行された総ラウンド数が所定数に達する前は、リーチなし変動パターンとなる変動の変動時間として3秒や6秒が決定されやすく、連続大当たり中に実行された総ラウンド数が所定数に達した後は、リーチなし変動パターンとなる変動の変動時間として13秒や15秒(所定数に達する前の変動時間の2.5倍~5倍に変化)が決定されやすいように設定するとともに、連続大当たり中に実行された総ラウンド数が所定数に達する前は、リーチ変動パターンとなる変動の変動時間として20秒や30秒が決定されやすく、連続大当たり中に実行された総ラウンド数が所定数に達した後は、リーチ変動パターンとなる変動の変動時間として180秒や240秒(所定数に達する前の変動時間の6倍~12倍に変化)が決定されやすいように設定してもよい。
また、具体例8における条件を満たした場合に(A)を設定したときには、連続大当たり中に払い出された総賞球数が所定個数に達する前は、リーチなし変動パターンとなる変動の変動時間として3秒や6秒が決定されやすく、連続大当たり中に払い出された総賞球数が所定個数に達した後は、リーチなし変動パターンとなる変動の変動時間として13秒や15秒(所定数に達する前の変動時間の2.5倍~5倍に変化)が決定されやすいように設定するとともに、連続大当たり中に払い出された総賞球数が所定個数に達する前は、リーチ変動パターンとなる変動の変動時間として20秒や30秒が決定されやすく、連続大当たり中に実行された総ラウンド数が所定数に達した後は、リーチ変動パターンとなる変動の変動時間として40秒や45秒(所定数に達する前の変動時間の約1.3倍~2.25倍に変化)が決定されやすいように設定してもよい。
また、具体例1~17における各種条件を満たした場合には、変動時間に関する(A)を設定することなく、特別遊技中の各種時間に関する(B)~(E)の少なくともいずれか一を設定することで、各種条件を満たした後は、変動時間は変化しないものの、特別遊技の実行時間(オープニング時間、エンディング時間、インターバル時間、大入賞口18の開放時間)が長くなるようにしてもよい。また、このようにした場合には、たとえば、各種条件を満たした後のオープニング時間が、当該条件を満たした後の他の時間(エンディング時間、インターバル時間、大入賞口18の開放時間)よりも長くなるように設定してもよいし、各種条件を満たす前後におけるオープニング時間の変化率が、他の時間の変化率よりも大きくなるように設定してもよい。
また、たとえば、各種条件を満たした場合には、これ以降の特別遊技の終了後において、(H)これ以前の特別遊技の終了後に設定されていた時短回数よりも少ない時短回数を設定するようにしてもよい。
このように設定することで、第2始動入賞口16への遊技球の入球頻度が減少し、当否抽選の機会も減少するため、単位時間あたりに実行される特別遊技の回数(単位時間あたりの大当たりの当選回数)を減少させることができる。
このように設定した場合には、特別遊技中に獲得可能な賞球数が減少し、単位時間あたりの総賞球数を減少させることができる。これにより、短期間の間に集中して多数回の特別遊技が実行された場合であっても、遊技者が獲得する賞球数を抑えることができるため、極端に射幸性が高くなってしまうような事態の発生を適切に防止することができる。
このように設定した場合、第2特図乱数に基づいて大当たりに当選したときよりも第1特図乱数に基づいて大当たりに当選したときの方が、少ないラウンド数の特別遊技の実行が決定される割合が高くなっているため、特別遊技中に獲得可能な賞球数の期待値が減少し、単位時間あたりの総賞球数の期待値を減少させることができる。これにより、短期間の間に集中して多数回の特別遊技が実行された場合であっても、遊技者が獲得する賞球数を抑えることができるため、極端に射幸性が高くなってしまうような事態の発生を適切に防止することができる。
また、(A)~(G)の設定においては、具体例1~17の各種条件を満たした場合には、各種時間が長くなるようになっていたが、所定の時間は長くなるようにしつつ、他の時間は短くなるように設定してもよい。たとえば、具体例1~17の各種条件を満たした場合に、これ以前に実行されていた特別図柄の変動の変動時間よりも長い変動時間の決定割合が高くなるように設定しつつ((A)の設定)、これ以前に実行されていた特別遊技におけるエンディング時間よりも短いエンディング時間が設定される((C)の設定)ようにしてもよい。
このようにした場合には、具体例1~17の各種条件を満たした後、変動が開始されてから特別遊技が終了するまでの時間が長くなり過ぎてしまい、遊技者の利益が極端に阻害されるような事態を防止することができる。
たとえば、具体例1~17の各種条件を満たした場合に、これ以前に実行されていた特別図柄の変動の変動時間よりも長い変動時間の決定割合が高くなるように設定((A)の設定)したときには、長い変動時間が決定された際に、当該変動における大当たりの当選の期待度を示す示唆演出(特定の演出)の実行頻度が高くなるように設定してもよい。また、当否抽選の結果とは無関係な内容を示す特殊演出(特定の演出)の実行頻度が高くなるように設定してもよい。
なお、特定の演出の実行頻度の変化度合いについては、特に限定されるものではない。たとえば、上述の各種条件を満たす以前には特定の演出は実行されていなかったものの、上述の各種条件を満たした後には、特定の演出が実行されるように設定してもよいし、上述の各種条件を満たす以前には所定の実行割合で特定の演出が実行されるようになっていたものの、上述の各種条件を満たした後は、上述の所定の実行割合よりも高い割合で特定の演出が実行されるように設定してもよい。
このようにした場合には、上述と同様に、極端に射幸性が高くなってしまうような事態の発生を適切に防止しつつも、各種時間が長くなることにより遊技者の興趣が低下するのを防止することができる。
なお、所定の終了条件としては、たとえば、上述の各種条件を満たした後に行われた設定により、所定回数(たとえば、30回)の変動が行われたこと、上述の各種条件を満たした後に行われた設定により、所定回数(たとえば、3回)の特別遊技が行われたこと(大当たりに所定回数当選したこと)、連続大当たりが途切れたと判定されたこと(たとえば、特別遊技の終了後に通常遊技状態が設定されることとなる大当たり図柄が決定されたこと、通常遊技状態が設定されたこと、通常遊技状態が設定されてから所定回数の変動が行われたこと等)を設定することができる。
このようにした場合には、射幸性が高くなる事態を防止するための設定が長く続き、遊技者の興趣が低下してしまうのを防止することができる。
このようにした場合には、射幸性が高くなる事態を防止するための設定が長く続き、遊技者の興趣が低下してしまうのを防止することができる。
また、具体例1~17の各種条件を満たした場合に、その旨を示す履歴情報を、主制御基板100のメインRAM103や副制御基板300のサブRAM303に記憶するようにしてもよい。このようにした場合には、射幸性が高くなる事態を防止するための設定が行われる頻度や期間を把握することができ、射幸性が高くなる事態が生じにくいパチンコ機の開発に役立てることができる。
そして、このように設定されていたときであっても、上述の各種条件を満たし(A)~(J)のうちの1又は複数の設定が行われた状態で大当たりに当選した場合には、当該大当たりの当選時にいずれの大当たり図柄が決定されたとしても、共通の変動パターンテーブル114を参照して変動パターン(変動時間)を決定するようにしてもよい。
具体的には、たとえば、上述の各種条件を満たしていない状態で大当たりに当選し大当たり図柄X1が決定された場合には、当該大当たりに基づく特別遊技の終了後には、相対的に長い変動時間の決定割合が高く設定された第1の変動パターンテーブル114を参照して変動パターン(変動時間)が決定され、上述の各種条件を満たしていない状態で大当たりに当選し大当たり図柄X2が決定された場合には、当該大当たりに基づく特別遊技の終了後には、相対的に短い変動時間の決定割合が高く設定された第2の変動パターンテーブル114を参照して変動パターン(変動時間)が決定されるように設定されていたものとする。そして、このように設定されていたときには、上述の各種条件を満たした状態で大当たりに当選し大当たり図柄X1又はX2のいずれが決定されたときであっても、当該大当たりに基づく特別遊技の終了後には、第1の変動パターンテーブル114で決定され得る変動時間よりも長い変動時間の決定割合が高く設定された第3の変動パターンテーブル114を参照して変動パターン(変動時間)を決定するようにしてもよい。
たとえば、図59~図60に示すように、高確率時短遊技状態中において具体例1~17の各種条件を満たしていないときに、第2始動入賞口16へ遊技球が入球した場合に参照されるテーブルC、及び高確率時短遊技状態中において具体例1~17の各種条件を満たし上述の(A)~(J)のうちの1又は複数の設定が行われているときに、第2始動入賞口16へ遊技球が入球した場合に参照されるテーブルD1、D2、D3を設けてもよい。
また、大当たり図柄X1又はX2が決定されると、現時点の第2保留数にかかわらず、変動パターン乱数が0~49であったときに「30秒変動」の変動パターン(変動時間全体が30秒に設定された変動パターン)が対応付けられた変動パターンコマンド「D0H」が決定され、変動パターン乱数が50~124であったときに「60秒変動」の変動パターン(変動時間全体が60秒に設定された変動パターン)が対応付けられた変動パターンコマンド「D1H」が決定され、変動パターン乱数が125~174であったときに「100秒変動」の変動パターン(変動時間全体が100秒に設定された変動パターン)が対応付けられた変動パターンコマンド「D2H」が決定され、変動パターン乱数が175~249であったときに「120秒変動」の変動パターン(変動時間全体が120秒に設定された変動パターン)が対応付けられた変動パターンコマンド「D3H」が決定される。
また、大当たり図柄X1又はX2が決定されると、現時点の第2保留数にかかわらず、変動パターン乱数が0~49であったときに「60秒変動」の変動パターンが対応付けられた変動パターンコマンド「D1H」が決定され、変動パターン乱数が50~124であったときに「100秒変動」の変動パターンが対応付けられた変動パターンコマンド「D2H」が決定され、変動パターン乱数が125~174であったときに「150秒変動」の変動パターン(変動時間全体が150秒に設定された変動パターン)が対応付けられた変動パターンコマンド「D4H」が決定され、変動パターン乱数が175~249であったときに「200秒変動」の変動パターン(変動時間全体が200秒に設定された変動パターン)が対応付けられた変動パターンコマンド「D5H」が決定される。
また、大当たり図柄X1又はX2が決定されると、現時点の第2保留数にかかわらず、変動パターン乱数が0~49であったときに「60秒変動」の変動パターンが対応付けられた変動パターンコマンド「D1H」が決定され、変動パターン乱数が50~124であったときに「100秒変動」の変動パターンが対応付けられた変動パターンコマンド「D2H」が決定され、変動パターン乱数が125~174であったときに「150秒変動」の変動パターンが対応付けられた変動パターンコマンド「D4H」が決定され、変動パターン乱数が175~249であったときに「200秒変動」の変動パターンが対応付けられた変動パターンコマンド「D5H」が決定される。
また、大当たり図柄X1又はX2が決定されると、現時点の第2保留数にかかわらず、変動パターン乱数が0~49であったときに「60秒変動」の変動パターンが対応付けられた変動パターンコマンド「D1H」が決定され、変動パターン乱数が50~124であったときに「100秒変動」の変動パターンが対応付けられた変動パターンコマンド「D2H」が決定され、変動パターン乱数が125~174であったときに「150秒変動」の変動パターンが対応付けられた変動パターンコマンド「D4H」が決定され、変動パターン乱数が175~249であったときに「200秒変動」の変動パターンが対応付けられた変動パターンコマンド「D5H」が決定される。
また、高確率時短遊技状態中において具体例1~17の各種条件を満たし上述の(A)~(J)のうちの1又は複数の設定が行われているときに、第2始動入賞口16へ遊技球が入球した場合には、所定の切り替え条件を満たすことにより、参照する変動パターンテーブル114を切り替えるようにしてもよい。具体的には、連続大当たりの回数に応じて、参照する変動パターンテーブル115をテーブルD1→テーブルD2→テーブルD3と切り替えるようにしてもよい。また、変動回数に応じて、参照する変動パターンテーブル114をテーブルD3→テーブルD2→テーブルD1と切り替えるようにしてもよい。
次に、大当たりの当選及び特別遊技の実行を介さずに時短遊技状態を設定するという制御を適用した他の遊技性の例を説明する。なお、以下では、上述の実施の形態と異なる構成や制御を中心に説明を行い、同様の構成や制御については、必要な場合を除き、説明を割愛する。また、以下の他の適用例に係るパチンコ機Pはいずれも設定値は設けられていないものとする。
(他の適用例1)
(構成及び制御の概要)
特に図示していないが、他の適用例1に係るパチンコ機Pの遊技盤11(遊技領域12)の構成、設置されている装置や部材は、上述の実施の形態とほぼ同一となっている。
そして、上述の実施の形態と同様に、通常遊技状態中は、第1遊技領域12aへ向けての遊技球の打ち出しが遊技者に指示されるため、この指示に従って遊技球が打ち出されている限りにおいて、遊技球は、第1始動入賞口15への入球が可能となる。一方、第2低確率時短遊技状態中、高確率時短遊技状態中、特別遊技中及び小当たり遊技中は、第2遊技領域12bへ向けての遊技球の打ち出しが遊技者に指示されるため、この指示に従って遊技球が打ち出されている限りにおいて、遊技球は、ゲート20の通過、第2始動入賞口16への入球、大入賞口18への入球が可能となる(図3参照)。
そして、大当たり図柄X1が決定された場合には、当該決定に基づく特別遊技中に4回のラウンド遊技が実行され、特定のラウンド遊技(たとえば、3ラウンド)において所定数(たとえば、1個)の遊技球が特定領域57へ進入できず当該特別遊技の終了後に通常遊技状態が設定されるようになっている。また、当該特別遊技中には約400個の遊技球を獲得できるようになっている。
これに対して、大当たり図柄X2が決定された場合には、当該決定に基づく特別遊技中に10回のラウンド遊技が実行され、特定のラウンド遊技において所定数の遊技球が特定領域57へ進入し当該特別遊技の終了後に高確率時短遊技状態(時短回数は10000回)が設定されるようになっている。また、当該特別遊技中には約1000個の遊技球を獲得できるようになっている。
なお、第1始動入賞口15へ遊技球が入球した場合にハズレ図柄Z1が決定される確率はおよそ1/500に設定されている。
他の適用例1に係るパチンコ機Pにおいては、上述の如く、通常遊技状態(低確率遊技状態及び非時短遊技状態を組み合わせた遊技状態)、第2低確率時短遊技状態(低確率遊技状態及び第2時短遊技状態を組み合わせた遊技状態)、又は、高確率時短遊技状態(高確率遊技状態及び第2時短遊技状態を組み合わせた遊技状態)のいずれかが設定されて、遊技が進行するようになっている。
しかし、このように構成されたパチンコ機Pでは、大当たり図柄X1の決定に基づいて高確率時短遊技状態が設定されることから、この大当たり図柄X1の決定も連続確変設定回数としてカウントされることとなる。すると、大当たり図柄X1の決定に基づく高確率時短遊技状態の設定後、大当たり図柄X2が連続して4回決定されると、連続確変設定回数が上限回数に到達し、当該決定に基づく特別遊技の終了後の遊技状態が通常遊技状態に設定される。したがって、大当たり図柄X1が決定されて(高確率時短遊技状態への移行が決定されて)から通常遊技状態が設定されるまでの間に獲得できる遊技球は4400個(=大当たり図柄X1の決定に基づく特別遊技1回で獲得可能な遊技球400個×1回+大当たり図柄X2の決定に基づく特別遊技1回で獲得可能な遊技球1000個×4回)となる。
そのため、高確率時短遊技状態への移行が定められた大当たり図柄が決定されてから当該高確率時短遊技状態が終了するまでの間、全て、第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づき付与可能な遊技利益(たとえば、大当たりの当選に基づき実行される特別遊技中のラウンド数等)を獲得できることとなり、遊技者の興趣を高める斬新な遊技性を付与可能となる。
また、上述の実施の形態と同様に、通常遊技状態において、時短遊技状態の設定が定められたハズレ図柄Z1が決定される場合には、大当たり図柄X1が決定される場合よりも、特定の演出(先読み演出、変動演出中における遊技者の期待感の大きいリーチ発展演出等)の実行割合が高くなるように設定してもよい。
他の適用例2に係るパチンコ機Pは、他の適用例1に係るパチンコ機Pとほぼ同一の構成及び制御となっている。
ただし、他の適用例2に係るパチンコ機Pでは、第2始動入賞口16へ遊技球が入球し大当たり図柄X2が決定された場合には、当該決定に基づく特別遊技の終了後に時短回数が100回の高確率時短遊技状態が設定されるようになっている。大当たり図柄X2の決定確率は、他の適用例1と同様のおよそ1/110に設定されているため、高確率時短遊技状態中に必ずしも次の大当たりに当選するとは限らず、大当たりに当選することなく当否抽選が100回行われると、通常遊技状態が設定されるようになっている。
また、他の適用例2に係るパチンコ機Pでは、連続確変設定回数の上限回数は特に設定されておらず、低確率時短遊技状態が設定される条件(高確率時短遊技状態中に大当たりに当選することなく当否抽選が100回行われること)を満たすまで、高確率時短遊技状態が継続するようになっている。
なお、第2始動入賞口16へ遊技球が入球した場合にハズレ図柄Z1が決定される確率はおよそ1/7に設定されている。
他の適用例2に係るパチンコ機Pにおける通常遊技状態、第2低確率時短遊技状態を経て、高確率時短遊技状態へ至るまでの遊技の流れについては、他の適用例1に係るパチンコ機Pと同一である。
他の適用例2に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、高確率時短遊技状態における時短回数は100回に設定されるため、大当たりに当選することなく当否抽選が100回行われると、当該高確率時短遊技状態が終了し通常遊技状態が設定される。
ここで、高確率時短遊技状態中は常時、第2遊技領域12bへ遊技球が打ち出され、当該遊技球はゲート20を通過可能となっている。すると、高確率時短遊技状態が終了し通常遊技状態が設定された時点では、第2保留数は上限数である4となっている(すなわち、第2特図乱数が上限数の4つ保留記憶されている)可能性が高い。また、他の適用例2に係るパチンコ機Pでは、上述の実施の形態と同様に、第1特図乱数よりも第2特図乱数が優先的に処理されるようになっているため、上述の通常遊技状態が設定された時点で保留記憶されている第1特図乱数よりも先に、当該時点で保留記憶されている最大4個の第2特図乱数について、当否抽選の処理が行われる。
しかし、他の適用例2に係るパチンコ機Pでは、上述の通常遊技状態が設定された時点で保留記憶されている最大4個の第2特図乱数に基づく当否抽選においてハズレ図柄Z1が決定されると、時短回数10000回の第2低確率時短遊技状態が設定され、これを経て、高確率時短遊技状態が再設定されることとなる。すなわち、高確率時短遊技状態が終了し通常遊技状態が設定されても、この時点で保留されている第2特図乱数に基づきハズレ図柄Z1が決定されることにより第2低確率時短遊技状態へ移行することで、第2始動入賞口16への遊技球の入球が可能となり、当該入球に基づいて大当たり図柄X2が決定されると、高確率時短遊技状態へ再移行する。
これにより、高確率時短遊技状態が終了し通常遊技状態が設定された時点で保留記憶されている第2特図乱数に基づき、大当たりの当選及び特別遊技の実行を介することなく、高確率時短遊技状態へ再移行させ得ることができることとなり、遊技者の興趣を高める斬新な遊技性を付与可能となる。
(構成及び制御の概要)
他の適用例3に係るパチンコ機Pは、いわゆる1種2種混合のパチンコ機であって、大当たりに当選するか、又は、小当たりの当選に基づく小当たり遊技中に後述する特別領域へ遊技球が進入したことを契機として、特別遊技が実行されるように構成されたものである。
特に図示していないが、アタッカー装置17は、上述の実施の形態、他の適用例1及び他の適用例2に設けられていた特定領域57の代わりに、当該特定領域57と同一の構造ではあるものの機能が異なる特別領域を備えている以外、上述の実施の形態、他の適用例1及び他の適用例2と同一の内部構造となっている。
すなわち、特別領域へは、小当たり遊技中のみに遊技球が進入可能となっており、これにより、小当たりの当選に基づく小当たり遊技中に遊技球が特別領域へ進入し、特別遊技が実行されるようになっている。
そして、上述の実施の形態と同様に、通常遊技状態中及び第1低確率時短遊技状態中は、第1遊技領域12aへ向けての遊技球の打ち出しが遊技者に指示されるため、この指示に従って遊技球が打ち出されている限りにおいて、遊技球は、第1始動入賞口15への入球が可能となる。一方、第2低確率時短遊技状態中、特別遊技中及び小当たり遊技中は、第2遊技領域12bへ向けての遊技球の打ち出しが遊技者に指示されるため、この指示に従って遊技球が打ち出されている限りにおいて、遊技球は、ゲート20の通過、第2始動入賞口16への入球、大入賞口18への入球が可能となる(図3参照)。
なお、第1始動入賞口15へ遊技球が入球した場合における大当たりの当選の確率は、遊技状態にかかわらず、およそ1/300に設定されている。また、第1始動入賞口15へ遊技球が入球した場合に記憶可能な第1特図乱数の保留の上限数(第1保留数の上限数)は2個に設定されている。なお、第1特図乱数の保留の上限数はこれに限定されるものではない。
また、図62に示すように、大当たり図柄X1が決定された際、後述する連続時短設定回数が上限回数に到達していない場合には、当該決定時点の遊技状態が通常遊技状態及び時短遊技状態(第1低確率時短遊技状態)のいずれであっても、当該決定に基づく特別遊技の終了後に第2低確率時短遊技状態(時短回数は100回)が設定される。一方、連続時短設定回数が上限回数に到達していた場合には、当該特別遊技の終了後に通常遊技状態が設定される。
すなわち、第1低確率時短遊技状態中にハズレ図柄Z1が決定され、連続時短設定回数が上限回数に到達していなかったときには、当該第1低確率時短遊技状態及び時短回数が再設定されることとなる。
なお、図62に示すように、第2始動入賞口16へ遊技球が入球した場合における大当たりの当選の確率は、遊技状態にかかわらず、およそ1/300に設定されており、第2始動入賞口16へ遊技球が入球した場合における小当たりの当選の確率は、遊技状態にかかわらず、およそ299/300に設定されている。すなわち、第2始動入賞口16へ遊技球が入球した場合には、当否抽選において大当たりの当選又は小当たりの当選のいずれかが決定され、ハズレが決定されることはない。したがって、他の適用例3に係るパチンコ機Pでは、第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、必ず特別遊技が実行されることとなる。
また、第2始動入賞口16へ遊技球が入球した場合に記憶可能な第2特図乱数の保留の上限数(第2保留数の上限数)は1個に設定されている。なお、第2特図乱数の保留の上限数はこれに限定されるものではない。
また、図62に示すように、大当たり図柄X2又は小当たり図柄Y1が決定された際、連続時短設定回数が上限回数に到達していない場合には、当該決定時点の遊技状態が第2低確率時短遊技状態であったときに、当該決定に基づく特別遊技の終了後に第2低確率時短遊技状態(時短回数は100回)が設定され、当該決定時点の遊技状態が通常遊技状態であったときに、当該決定に基づく特別遊技の終了後に通常遊技状態が設定される。一方、連続時短設定回数が上限回数に到達していた場合には、当該特別遊技の終了後に通常遊技状態が設定される。
すなわち、第2低確率時短遊技状態中に大当たり図柄X2又は小当たり図柄Y1が決定され、連続時短設定回数が上限回数に到達していなかったときには、当該第2低確率時短遊技状態及び時短回数が再設定されることとなる。
他の適用例3に係るパチンコ機Pにおいては、上述の如く、通常遊技状態(低確率遊技状態及び非時短遊技状態を組み合わせた遊技状態)、第1低確率時短遊技状態(低確率遊技状態及び第1時短遊技状態を組み合わせた遊技状態)、又は、第2低確率時短遊技状態(低確率遊技状態及び第2時短遊技状態を組み合わせた遊技状態)のいずれかが設定されて、遊技が進行するようになっている。
遊技者が遊技を開始する時点では、通常遊技状態が設定されていることが多く、通常遊技状態においては連続時短設定回数が0回(すなわち、上限回数に到達するまでの残りが3回)となっている。
通常遊技状態中は、上述の如く、第1遊技領域12aへ向けての遊技球の打ち出し(いわゆる左打ち)が指示されており、これに従って遊技球を打ち出している限りにおいては、遊技球は、第1始動入賞口15へのみ入球する可能性があるため、当該遊技状態中には第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づく当否抽選が行われる。そして、大当たり図柄X1が決定された場合には、当該決定に基づく特別遊技の終了後の遊技状態が第2低確率時短遊技状態に設定される(図62、図63参照)。
また、第2低確率時短遊技状態中は、上述の如く、第2遊技領域12bへ向けての遊技球の打ち出し(いわゆる右打ち)が指示されており、これに従って遊技球を打ち出している限りにおいては、遊技球は、第2始動入賞口16へのみ入球する可能性があるため、当該遊技状態中には第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく当否抽選が行われる。当該当否抽選では、上述の如く、大当たりの当選(大当たり図柄X2の決定)又は小当たりの当選(小当たり図柄Y1の決定)のいずれかの抽選結果が導出される。そして、第2低確率時短遊技状態中に大当たり図柄X2又は小当たり図柄Y2が決定されると、当該決定に基づく特別遊技の終了後には第2低確率時短遊技状態が再設定され(図62、図63参照)、連続時短設定回数が1回増える(上限回数に到達するまでの残りが1回減る)。したがって、第2低確率時短遊技状態が設定された後は、連続時短設定回数が上限回数に至るまで連続して特別遊技が実行されることとなる。
なお、上述の如く、第2始動入賞口16へ遊技球が入球した場合に記憶可能な第2特図乱数の保留の上限数(第2保留数の上限数)は1個に設定されており、大当たり図柄X2や小当たり図柄Y1の決定に基づく変動中には第2始動入賞口16へ遊技球が入球して第2特図乱数が1個保留記憶される。そのため、大当たり図柄X2又は小当たり図柄Y1が2回決定され、強制的に通常遊技状態が設定されても、この時点で保留記憶されている1個の第2特図乱数に基づきさらに1回大当たり図柄X2又は小当たり図柄Y1が決定され、当該決定に基づく特別遊技が実行されることとなる。なお、通常遊技状態において大当たり図柄X2又は小当たり図柄Y1が決定された場合には、当該決定に基づく特別遊技の終了後の遊技状態は通常遊技状態に設定されるため(図62、図63参照)、上述の特別遊技の終了後は、特別遊技の実行前と変わらずそのまま通常遊技状態となる。
(1)に対して、通常遊技状態における第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づく当否抽選においてハズレとなりハズレ図柄Z1が決定された場合には、当該決定後の遊技状態が第1低確率時短遊技状態に設定される(図62、図63参照)。すると、当該ハズレ図柄Z1の決定に基づき、連続時短設定回数が1回(上限回数に到達するまでの残りが2回)となる。
この第1低確率時短遊技状態(連続時短設定回数が1回のとき)では引き続き、第1遊技領域12aへ遊技球が打ち出される。そして、第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づき大当たり図柄X1が決定された場合には、当該決定に基づく特別遊技の終了後の遊技状態が第2低確率時短遊技状態に設定されるため(図62、図63参照)、当該大当たり図柄X1の決定に基づき、連続時短設定回数が2回(上限回数に到達するまでの残りが1回)となる。
すなわち、他の適用例3に係るパチンコ機Pでは、連続時短設定回数が1回となっている第1低確率時短遊技状態において大当たりに当選した場合には、再度、通常遊技状態が設定されるまでの間に1回(保留記憶されていた第2特図乱数による大当たり又は小当たりに基づいて実行される特別遊技を含めると計2回)の特別遊技が実行されることとなる。
また、通常遊技状態中のハズレ図柄Z1の決定に基づき第1低確率時短遊技状態(連億時短設定回数が1回)が設定された場合、当該第1低確率時短遊技状態においてさらにハズレ図柄Z1が決定されると、当該決定後の遊技状態が第1低確率時短遊技状態に再設定される(図62、図63参照)。すると、当該ハズレ図柄Z1の決定に基づき、連続時短設定回数が2回(上限回数に到達するまでの残りが1回)となる。
そして、この第1低確率時短遊技状態(連続時短設定回数が2回のとき)に、第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づき大当たり図柄X1が決定されると、当該大当たり図柄X1の決定に基づき、連続時短設定回数が3回(上限回数に到達するまでの残りが0回)となる。
すると、大当たり図柄X1が決定されたにもかかわらず、連続時短設定回数が上限回数である3回に到達したため、当該決定に基づく特別遊技の終了後は第2低確率時短遊技状態が設定されることなく、強制的に通常遊技状態が設定される。
すなわち、他の適用例3に係るパチンコ機Pでは、連続時短設定回数が2回となっている第1低確率時短遊技状態において大当たりに当選した場合には、第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく特別遊技が実行されることなく、再度、通常遊技状態が設定されることとなる。
(構成及び制御の概要)
他の適用例4に係るパチンコ機Pも、いわゆる1種2種混合のパチンコ機であって、遊技盤11の構成、当該遊技盤11に設置されている装置や部材、設定される遊技状態、及び、各遊技状態中に遊技球を打ち出す遊技領域12は全て、他の適用例3と同一となっている。
なお、第1始動入賞口15へ遊技球が入球した場合における大当たりの当選の確率は、遊技状態にかかわらず、およそ1/300に設定されている。また、第1始動入賞口15へ遊技球が入球した場合に記憶可能な第1特図乱数の保留の上限数(第1保留数の上限数)は2個に設定されている。なお、第1特図乱数の保留の上限数はこれに限定されるものではない。
また、図64に示すように、大当たり図柄X1が決定された際、後述する連続時短設定回数が上限回数に到達していない場合には、当該決定時点の遊技状態が通常遊技状態及び時短遊技状態(第1低確率時短遊技状態)のいずれであっても、当該決定に基づく特別遊技の終了後に第2低確率時短遊技状態(時短回数は100回)が設定される。一方、連続時短設定回数が上限回数に到達していた場合には、当該特別遊技の終了後に通常遊技状態が設定される。
そして、ハズレ図柄Z1が決定された際、連続時短設定回数が上限回数に到達していない場合には、当該決定時点の遊技状態が通常遊技状態及び時短遊技状態(第1低確率時短遊技状態)のいずれであっても、当該決定後に第1低確率時短遊技状態(時短回数は10000回)が設定される。一方、連続時短設定回数が上限回数に到達していた場合には、当該決定後に通常遊技状態が設定される。
すなわち、第1低確率時短遊技状態中にハズレ図柄Z1が決定され、連続時短設定回数が上限回数に到達していなかったときには、当該第1低確率時短遊技状態及び時短回数が再設定されることとなる。
また、第2始動入賞口16へ遊技球が入球した場合に記憶可能な第2特図乱数の保留の上限数(第2保留数の上限数)は2個に設定されている。なお、第2特図乱数の保留の上限数はこれに限定されるものではない。
すなわち、通常遊技状態中又は第2低確率時短遊技状態中に大当たり図柄X2又は小当たり図柄Y1が決定され、連続時短設定回数が上限回数に到達していなかったときには、当該第2低確率時短遊技状態及び時短回数が設定(第2低確率時短遊技状態中においては再設定)されることとなる。
すなわち、第2低確率時短遊技状態中に大当たり図柄X3又は小当たり図柄Y2が決定され、連続時短設定回数が上限回数に到達していなかったときには、当該第2低確率時短遊技状態及び時短回数が再設定されることとなる。
ここで、たとえば、通常遊技状態や第1低確率時短遊技状態から特別遊技の実行を経て第2低確率時短遊技状態へ移行した際等、第2特図乱数が保留記憶されていない状態で第2低確率時短遊技状態が設定されることがある。この場合には、遊技球がゲート20を通過することで第2始動入賞口16が開放され、この開放中の第2始動入賞口16へ1個目の遊技球が入球し当該入球に基づいて変動が開始されると、当該第2低確率時短遊技状態が終了する。ただし、変動開始時にはまだ第2始動入賞口16が開放されているため、この間に第2始動入賞口16へ遊技球が入球することで、第2特図乱数が上限数である2個まで保留記憶されることとなる。
他の適用例4に係るパチンコ機Pにおいては、通常遊技状態(低確率遊技状態及び非時短遊技状態を組み合わせた遊技状態)、第1低確率時短遊技状態(低確率遊技状態及び第1時短遊技状態を組み合わせた遊技状態)、又は、第2低確率時短遊技状態(低確率遊技状態及び第2時短遊技状態を組み合わせた遊技状態)のいずれかが設定されて、遊技が進行するようになっている。
遊技者が遊技を開始する時点では、通常遊技状態が設定されていることが多く、通常遊技状態においては連続時短設定回数が0回(すなわち、上限回数に到達するまでの残りが3回)となっている。
通常遊技状態中は、上述の如く、第1遊技領域12aへ向けての遊技球の打ち出し(いわゆる左打ち)が指示されており、これに従って遊技球を打ち出している限りにおいては、遊技球は、第1始動入賞口15へのみ入球する可能性があるため、当該遊技状態中には第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づく当否抽選が行われる。そして、大当たり図柄X1が決定された場合には、当該決定に基づく特別遊技の終了後の遊技状態が第2低確率時短遊技状態に設定される(図64、図65参照)。
また、第2低確率時短遊技状態中は、上述の如く、第2遊技領域12bへ向けての遊技球の打ち出し(いわゆる右打ち)が指示されており、これに従って遊技球を打ち出している限りにおいては、遊技球は、第2始動入賞口16へのみ入球する可能性があるため、当該遊技状態中には第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく当否抽選が行われる。
なお、上述のように第2低確率時短遊技状態が設定された場合には、第2特図乱数は保留記憶されていない。そのため、当該第2低確率時短遊技状態が設定された後に第2始動入賞口16が開放され、当該開放中の第2始動入賞口16への1個目の遊技球の入球に基づく当否抽選及び変動が行われ、さらに、第2始動入賞口16への2~3個目の遊技球の入球に基づき、第2特図乱数が上限数である2個まで保留記憶される。
すると、この保留記憶されていた最後1個の第2特図乱数に基づいて当否抽選が行われ、大当たり図柄X2、大当たり図柄X3、小当たり図柄Y1又は小当たり図柄Y2のいずれかが決定される。ここで、当該抽選の時点では通常遊技状態が設定されているため、大当たり図柄X2又は小当たり図柄Y1が決定された場合には、再度、第2低確率時短遊技状態が設定され(図64、図65参照)、連続時短設定回数が1回(上限回数に到達するまでの残りが2回)となる。これに対して、大当たり図柄X3又は小当たり図柄Y2が決定された場合には、通常遊技状態が設定される(図64、図65参照)。
これにより、再度、大当たり図柄X2、大当たり図柄X3、小当たり図柄Y1又は小当たり図柄Y2のいずれかが2回決定されるまで連続して特別遊技が実行されることとなる。
たとえば、1回目に通常遊技状態に移行した際に大当たり図柄X3又は小当たり図柄Y2が決定されると、大当たり図柄X1の決定に基づく特別遊技から上述の大当たり図柄X3又は小当たり図柄Y2の決定に基づく特別遊技まで、計4回の特別遊技が実行されることとなる。また、1回目に通常遊技状態に移行した際に大当たり図柄X2又は小当たり図柄Y1が決定され、2回目に通常遊技状態に移行した際に大当たり図柄X2又は小当たり図柄Y2が決定されると、大当たり図柄X1の決定に基づく特別遊技から上述の大当たり図柄X3又は小当たり図柄Y2の決定に基づく特別遊技まで、計7回の特別遊技が実行されることとなる。
(1)に対して、通常遊技状態における第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づく当否抽選においてハズレとなりハズレ図柄Z1が決定された場合には、当該決定後の遊技状態が第1低確率時短遊技状態に設定される(図64、図65参照)。すると、当該ハズレ図柄Z1の決定に基づき、連続時短設定回数が1回(上限回数に到達するまでの残りが2回)となる。
この第1低確率時短遊技状態(連続時短設定回数が1回のとき)では引き続き、第1遊技領域12aへ遊技球が打ち出される。そして、第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づき大当たり図柄X1が決定された場合には、当該決定に基づく特別遊技の終了後の遊技状態が第2低確率時短遊技状態に設定されるため(図64、図65参照)、当該大当たり図柄X1の決定に基づき、連続時短設定回数が2回(上限回数に到達するまでの残りが1回)となる。
また、(1)の場合と同様に、第2低確率時短遊技状態の設定後には、第2始動入賞口16への1個目の遊技球の入球しこれに基づいて当否抽選及び変動が行われ、さらに、第2始動入賞口16への2~3個目の遊技球の入球に基づき、第2特図乱数が上限数の2個まで保留記憶される。
なおここで、上述のように第2低確率時短遊技状態が設定された場合には、最初の当否抽選及び変動に用いられる第2特図乱数の他、2個の第2特図乱数が保留記憶される。そのため、上述の図柄が1回決定され、強制的に通常遊技状態が設定された時点では、残り2個の第2特図乱数が保留記憶されていることとなる。
すると、この保留記憶されていた2個のうちの先に保留記憶された第2特図乱数に基づいて当否抽選が行われ、大当たり図柄X2、大当たり図柄X3、小当たり図柄Y1又は小当たり図柄Y2のいずれかが決定される。ここで、当該抽選の時点では通常遊技状態が設定されているため、大当たり図柄X2又は小当たり図柄Y1が決定された場合には、(1)の場合と同様に、再度、第2低確率時短遊技状態が設定され(図64、図65参照)、連続時短設定回数が1回(上限回数に到達するまでの残りが2回)となる。
そして、この時点において、残り1個の第2特図乱数が保留記憶されているため、この最後の1個の第2特図乱数に基づいて上述のいずれかの図柄が決定され、再度、第2低確率時短遊技状態が設定され(図64、図65参照)、連続時短設定回数が2回(上限回数に到達するまでの残りが1回)となる。
上述の如く、この時点では連続時短設定回数が2回(上限回数に到達するまでの残りが1回)となっているため、上述の1個目の遊技球の入球に基づく当否抽選で、大当たり図柄X2、大当たり図柄X3、小当たり図柄Y1又は小当たり図柄Y2のいずれか決定されると、強制的に通常遊技状態が設定されることとなり、上述と同様の状況となる。
これに対して、上述のように強制的に通常遊技状態が設定され、この時点で保留記憶されていた2個のうちの先に保留記憶された第2特図乱数に基づいて、大当たり図柄X3又は小当たり図柄Y2が決定された場合には、当該決定に基づいて、再度、通常遊技状態が設定される(図64、図65参照)。
そして、この時点において、残り1個の第2特図乱数が保留記憶されているため、この最後の1個の第2特図乱数に基づいて大当たり図柄X2又は小当たり図柄Y1が決定された場合には、再度、第2低確率時短遊技状態が設定されることとなり(図64、図65参照)、上述の(1)と同様の状況となる。
一方、大当たり図柄X3又は小当たり図柄Y2が決定された場合には、引き続き、通常遊技状態が設定されることとなり(図64、図65参照)、この場合も上述の(1)と同様の状況となる。
たとえば、1回目に通常遊技状態に移行した際に保留記憶されていた1個目及び2個目の第2特図乱数いずれについても大当たり図柄X3又は小当たり図柄Y2が決定された場合には、大当たり図柄X1の決定に基づく特別遊技から上述の大当たり図柄X3又は小当たり図柄Y2の決定に基づく特別遊技まで、計4回の特別遊技が実行されることとなる。また、1回目に通常遊技状態に移行した際に保留記憶されていた1個目の第2特図乱数に基づいて大当たり図柄X2又は小当たり図柄Y1が決定され、2回目に通常遊技状態に移行した際に保留記憶されていた1個目及び2個目の第2特図乱数いずれについても大当たり図柄X3又は小当たり図柄Y2が決定された場合には、大当たり図柄X1の決定に基づく特別遊技から上述の大当たり図柄X3又は小当たり図柄Y2の決定に基づく特別遊技まで、計7回の特別遊技が実行されることとなる。
また、1回目に通常遊技状態に移行した際に保留記憶されていた1個目の第2特図乱数に基づいて大当たり図柄X2又は小当たり図柄Y1が決定され、2回目に通常遊技状態に移行した際に保留記憶されていた1個目の第2特図乱数に基づいて大当たり図柄X2又は小当たり図柄Y1が決定され、3回目に通常遊技状態に移行した際に保留記憶されていた1個目及び2個目の第2特図乱数いずれについても大当たり図柄X3又は小当たり図柄Y2が決定された場合には、大当たり図柄X1の決定に基づく特別遊技から上述の大当たり図柄X3又は小当たり図柄Y2の決定に基づく特別遊技まで、計10回の特別遊技が実行されることとなる。
他の適用例3に係るパチンコ機Pと同様に、連続時短設定回数が2回となっている第1低確率時短遊技状態において大当たりに当選した場合には、第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく特別遊技が実行されることなく、再度、通常遊技状態が設定されることとなる。
また、上述の第1低確率時短遊技状態(連続時短設定回数が2回のとき)に、第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づきハズレ図柄Z1が決定された場合も、他の適用例3に係るパチンコ機Pと同様に、当該決定後は、強制的に通常遊技状態が設定され(図64、図65参照)、上述の(1)~(3)が繰り返されることとなる。
また、第1始動入賞口15へ遊技球が入球してハズレが決定された場合には必ず、第1時短遊技状態(第1低確率時短遊技状態)が設定される特定のハズレ図柄(ハズレ図柄Z1)が決定されるようにしてもよい。
また、第1始動入賞口15へ遊技球が入球して大当たりの当選となった場合には、通常遊技状態が設定される大当たり図柄が決定され得るようにしてもよい。
また、第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づく特定のハズレ図柄(ハズレ図柄Z1)の決定に基づいて、第1時短遊技状態(第1低確率時短遊技状態)が設定されるようにするのではなく、第1始動入賞口15への遊技球の入球により第1時短遊技状態が設定される特定の大当たり図柄や小当たり図柄を設け、当該特定の大当たり図柄や小当たり図柄の決定に基づいて、第1時短遊技状態が設定されるようにしてもよい。
(構成及び制御の概要)
他の適用例5に係るパチンコ機Pも、いわゆる1種2種混合のパチンコ機である。この他の適用例5に係るパチンコ機Pでは、図66に示すように、遊技領域12の中央下部に遊技球が入球可能な普図始動口70が設けられている。この普図始動入賞口70へは、第1遊技領域12aを流下する遊技球のみが進入可能となっている。
また、図66に示すように、遊技領域12の左部中央には、開閉可能な開閉扉90を備えた第1始動入賞口15と、開閉可能な開閉扉91を備えた第2始動入賞口16とが並設されている。また、遊技領域12の左下部には、他の適用例3及び他の適用例4と同一の構成のアタッカー装置17が設けられている。
そして、第1遊技領域12aを流下する遊技球が普図始動口70へ入球すると普通図柄の抽選が行われ、当該抽選の結果が当たりとなると、開閉扉82が開き、進入装置80の入球口81へ遊技球が入球可能となるとともに、振り分け部材85が第1位置又は第2位置へ停留することで、入球口81から入球した遊技球が第1流下通路83又は第2流下通路84へ導かれる。遊技球がいずれの流下通路へ導かれるかは、設定されている遊技状態に応じて予め定められている。
また、第2流下通路84へ導かれた遊技球が第2ゲート87を通過すると、開閉扉91が開き(第1始動入賞口15が開放され)第2始動入賞口16へ遊技球が入球可能となる。そして、第2始動入賞口16へ2個の遊技球が入球すると、開閉扉91が閉じる。他の適用例5に係るパチンコ機Pでは、第2始動入賞口16へ遊技球が入球した場合に記憶可能な第2特図乱数の保留の上限数(第2保留数の上限数)は1個に設定されている。
そして、大当たり図柄X1が決定された場合には、当該決定に基づく特別遊技中に10回のラウンド遊技が実行され、約1000個の遊技球を獲得できるようになっている。
また、ハズレ図柄Z1が決定された場合には、当該決定時点の遊技状態が通常遊技状態であったときに、当該決定後に第2低確率時短遊技状態(時短回数は100回)が設定される。これに対して、当該決定時点の遊技状態が第1低確率時短遊技状態であったときには、時短遊技状態の設定は行われない。すなわち、第1低確率時短遊技状態中にハズレ図柄Z1が決定された場合には、当該決定後も第1低確率時短遊技状態が継続する。
そして、第2始動入賞口16へ遊技球が入球した場合には、大当たりに当選するか(大当たり図柄X2又はX3が決定されるか)、又は、小当たりの当選(小当たり図柄Y1又はY2の決定)に基づいて実行される小当たり遊技を介して、特別遊技が実行される。
また、図67に示すように、大当たりの当選時における大当たり図柄X2の決定確率及び大当たり図柄X3の決定確率はいずれも、1/2となっている。同様に、小当たりの当選時における小当たり図柄Y1の決定確率及び小当たり図柄Y2の決定確率はいずれも、1/2となっている。
そして、大当たり図柄X2又はX3が決定された場合、及び、小当たり図柄Y1又はY2が決定された場合にはいずれも、当該決定に基づく特別遊技中に10回のラウンド遊技が実行され、約1000個の遊技球を獲得できるようになっている。
これに対して、図67に示すように、大当たり図柄X3又は小当たり図柄Y2が決定された場合には、当該決定時点の遊技状態が通常遊技状態及び第2低確率時短遊技状態のいずれであったときも、当該決定に基づく特別遊技の終了後に第2低確率時短遊技状態(時短回数は100回)が設定される。すなわち、通常遊技状態中又は第2低確率時短遊技状態中に大当たり図柄X3又は小当たり図柄Y2が決定されたときには、当該第2低確率時短遊技状態及び時短回数が設定(第2低確率時短遊技状態中においては再設定)されることとなる。
他の適用例5に係るパチンコ機Pにおいては、上述の如く、通常遊技状態(低確率遊技状態及び非時短遊技状態を組み合わせた遊技状態)、第1低確率時短遊技状態(低確率遊技状態及び第1時短遊技状態を組み合わせた遊技状態)、又は、第2低確率時短遊技状態(低確率遊技状態及び第2時短遊技状態を組み合わせた遊技状態)のいずれかが設定されて、遊技が進行するようになっている。
通常遊技状態中は、遊技球が普図始動入賞口70へ遊技球が入球可能となっており、当該普図始動入賞口70への遊技球の入球に基づく普通図柄の抽選が行われる。この普通図柄の抽選において当たりとなると、上述の如く、開閉扉82が開放されて進入装置70内へ入球した遊技球が第2ゲート87を通過可能となり、当該ゲートを遊技球が通過することで第2始動入賞口16が開放される。そして、開放された第2始動入賞口16へ遊技球が1個入球すると、第2始動入賞口16は閉鎖されるようになっており、入球した当該遊技球に基づいて当否抽選が1回行われる。
この当否抽選において、大当たりに当選すると大当たり図柄X1が決定され、当該決定に基づく特別遊技の終了後には第2低確率時短遊技状態(時短回数100回)が設定される(図67、図68参照)。これに対して、ハズレとなるとハズレ図柄Z1が決定され、当該決定後には第1低確率時短遊技状態(時短回数999回)が設定される(図67、図68参照)。
第2低確率時短遊技状態中も、通常遊技状態中と同様に、遊技球が普図始動入賞口70へ遊技球が入球可能となっており、当該普図始動入賞口70への遊技球の入球に基づく普通図柄の抽選において当たりとなると、開閉扉82が開放されて進入装置70内へ入球した遊技球が第2ゲート87を通過可能となり、当該ゲートを遊技球が通過することで第2始動入賞口16が開放される。そして、開放された第2始動入賞口16へ遊技球が1個入球すると、第2始動入賞口16は閉鎖され、入球した当該遊技球に基づいて当否抽選が1回行われる。
そして、第2低確率時短遊技状態が設定されると、上述の当否抽選において大当たり図柄X2又は小当たり図柄Y1が決定されない限り、大当たり又は小当たりの当選に基づく特別遊技を介して、第2低確率時短遊技状態が繰り返し設定されることとなる。
上述のように、通常遊技状態においてハズレ図柄Z1が決定されると、第1低確率時短遊技状態が設定される。
第1低確率時短遊技状態中も、通常遊技状態中や第2低確率時短遊技状態中と同様に、遊技球が普図始動入賞口70へ遊技球が入球可能となっているが、当該普図始動入賞口70への遊技球の入球に基づく普通図柄の抽選において当たりとなると、開閉扉82が開放されて進入装置70内へ入球した遊技球は第1ゲート86を通過可能となり、当該ゲートを遊技球が通過することで第1始動入賞口15が開放される。そして、開放された第1始動入賞口15へ遊技球が2個入球すると、第1始動入賞口15は閉鎖されるようになっており、先に入球した遊技球に基づいて当否抽選及び変動が行われ、後に入球した遊技球に基づいて取得された第1特図乱数は保留記憶される。また、実行中の変動が終了すると、引き続き、保留記憶された第1特図乱数に基づく当否抽選及び変動が行われる。
これに対して、上述の当否抽選において、ハズレとなりハズレ図柄Z1が決定された場合には、時短遊技状態の設定は行われることなく、このまま第1低確率時短遊技状態が継続する。また、当否抽選が1回行われることにより、第1低確率時短遊技状態における時短回数の残り回数が1減少することとなる。
そして、通常遊技状態が設定された時点で保留記憶されていた第1特図乱数に基づいて当否抽選が行われ、大当たりに当選し大当たり図柄X1が決定された場合には、当該決定に基づく特別遊技の終了後に、第2低確率時短遊技状態が設定される(図67、図68参照)。さらに、上述の当否抽選においてハズレとなりハズレ図柄Z1が決定された場合にも、当該決定後に、第2低確率時短遊技状態が設定される(図67、図68参照)。
すなわち、第1低確率時短遊技状態が設定された後に、大当たりに当選することなく当否抽選が999回行われると、その後の遊技状態が必ず、遊技者にとって有利度の高い第2低確率時短遊技状態に設定されることとなる。
なお、第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づいてハズレとなった場合には、第1低確率時短遊技状態(時短回数999回)が設定される旨が定められたハズレ図柄Z2のみが決定されるようになっていたが、これに限定されるものではなく、たとえば、第2低確率時短遊技状態(時短回数100回)が設定される旨が定められたハズレ図柄Z1が決定され得るようにしてもよい。
(構成及び制御の概要)
特に図示していないが、他の適用例6に係るパチンコ機Pは、いわゆる1種2種混合機ではなく、上述の実施の形態と同様に、大当たりの当選に基づいてのみ特別遊技が実行されるように構成されている。
他の適用例6に係るパチンコ機Pの遊技領域12内には、上述の実施の形態と同様に、一般入賞口14、第1始動入賞口15、第2始動入賞口16、可動片16b、アタッカー装置17、アウト口19、ゲート20、演出表示装置21が設けられている(図69参照)。
なお、これらの装置や部材のうちの一部の構造や設置位置等については、上述の実施の形態と異なっている。
以下、他の適用例6に係るパチンコ機Pの遊技領域12内の構造について、上述の実施の形態と異なる点を中心に説明する。
可動片16bの上面は、遊技盤11から突出した状態において、右端から左端に向けて下り傾斜となるように形成されている。そして、ゲート20の直下には、可動片16bの右端が位置するようになっており、可動片16bの左端の左方に第2始動入賞口16が配置されている。また、第2始動入賞口16は、上方に向けて開口したコップ形状となっており、開口に到達した遊技球が第2始動入賞口16に入球するようになっている。
他の適用例6に係るパチンコ機Pでは、可動片16bが遊技盤11から突出している状態においては、この可動片16bの上面が遊技球を第2始動入賞口16の開口まで案内するガイド部材として機能することにより、第2始動入賞口16への遊技球の入球が可能となる(図70(b)参照)。これに対して、可動片16bが遊技盤11に没入している状態においては、可動片16bが遊技球を第2始動入賞口16の開口まで案内することができず、第2始動入賞口16への遊技球の入球は不可能となっている(図70(a)参照)。また、他の適用例6に係るパチンコ機Pでは、可動片16bの右端から第2始動入賞口16までの長さが、第2遊技領域12b内における遊技球が流下する流下通路の横幅とほぼ同じであるため、可動片16bが突出している状態においては、第2遊技領域12bへ進入しゲート20を通過した遊技球のほぼ全てが第2始動入賞口16へ入球可能となる。
なお、第2始動入賞口16へは、第2遊技領域12bを流下する遊技球のみが通過可能であり、第1遊技領域12aを流下する遊技球は通過できないようになっている。
また、第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、所定個数(他の適用例6では1個)の遊技球が払い出されるようになっている。
なお、大入賞口18へは、第2遊技領域12bを流下する遊技球のみが通過可能であり、第1遊技領域12aを流下する遊技球は通過できないようになっている。
そして、他の適用例6に係るパチンコ機Pでは、大当たりの当選に基づいて実行される特別遊技の終了後には、当該大当たりの当選時に決定された大当たり図柄の種類に応じた遊技状態が設定されるようになっている。
次に、他の適用例6に係るパチンコ機Pにおいて実行される各種制御や遊技について、上述の実施の形態と異なる点を中心に説明する。
ここで、他の適用例6に係るパチンコ機Pでは、非時短遊技状態、第1時短遊技状態及び第2時短遊技状態は、第2始動入賞口16への遊技球の入球の頻度(入球の難易度、換言すれば、第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく当否抽選の頻度)がそれぞれ異なるように設定されている。具体的な設定の内容については、後程詳述する。
なお、上述の実施の形態と同様に、工場出荷後やリセット後の初期状態においては、通常遊技状態が設定されるようになっている。
そして、通常遊技状態中は遊技球が第1始動入賞口15へ入球するように、遊技者に第1遊技領域12aへ向けての遊技球の打ち出し(いわゆる左打ち)を行わせ、第1低確率時短遊技状態中、第2低確率時短遊技状態中、高確率時短遊技状態中及び特別遊技中は、遊技球がゲート20を通過し、第2始動入賞口16へ入球し、また、遊技球が大入賞口18へ入球するように、遊技者に第2遊技領域12bへ向けての遊技球の打ち出し(いわゆる右打ち)を行わせる。
また、大当たり図柄X1の決定確率、及び、大当たり図柄X2の決定確率はいずれも50/100(すなわち、50%)に設定されている。
さらに、上述の当否抽選によりハズレとなるとハズレ図柄Z1が決定されるようになっている。
なお、第1始動入賞口15へ遊技球が入球した場合に記憶可能な第1特図乱数の保留の上限数(第1保留数の上限数)は4個に設定されている。第1特図乱数の保留の上限数はこれに限定されるものではない。
また、大当たり図柄X3の決定確率は100/100(すなわち、100%)に設定されている。
さらに、上述の当否抽選によりハズレとなるとハズレ図柄Z2が決定されるようになっている。
なお、第2始動入賞口16へ遊技球が入球した場合に記憶可能な第2特図乱数の保留の上限数(第2保留数の上限数)は4個に設定されている。第2特図乱数の保留の上限数はこれに限定されるものではない。
また、大当たり図柄X3が決定された場合には、上述のラウンド遊技が10回実行され、約1000個の遊技球を獲得できるようになっている。
次に、他の適用例6に係るパチンコ機Pで実行される普図遊技の概要について説明する。
図71(c)に示すように、非時短遊技状態中(通常遊技状態中)においては、普通図柄の抽選により当たりとなる確率はおよそ1/1.2、普通図柄の変動時間は10秒、普通図柄の抽選により当たりとなった場合の可動片16bの作動時間(可動片16bが突出した状態となる時間)は0.05秒に設定されている。なお、特に図示していないが、特別遊技中も同様に設定されている。
また、第1時短遊技状態中(第1低確率時短遊技状態中)においては、普通図柄の抽選により当たりとなる確率は、非時短遊技状態中と同一のおよそ1/1.2、普通図柄の変動時間は、非時短遊技状態中よりも短い0.5秒、普通図柄の抽選により当たりとなった場合の可動片16bの作動時間は、非時短遊技状態中よりも長い5秒に設定されている。
また、第2時短遊技状態中(第2低確率時短遊技状態中、高確率時短遊技状態中)においては、普通図柄の抽選により当たりとなる確率は、非時短遊技状態中及び第1時短遊技状態中よりも高いおよそ1/1.1、普通図柄の変動時間は、第1時短遊技状態中と同一の0.5秒、普通図柄の抽選により当たりとなった場合の可動片16bの作動時間は、第1時短遊技状態中と同一の5秒に設定されている。
すなわち、第1時短遊技状態中は、非時短遊技状態よりも可動片16bが突出した状態に維持されやすいため、より第2始動入賞口16へ遊技球が入球しやすく、第2時短遊技状態中は、第1時短遊技状態よりもさらに可動片16bが突出した状態に維持されやすいため、より第2始動入賞口16へ遊技球が入球しやすい。
したがって、第2時短遊技状態中は非時短遊技状態及び第1時短遊技状態中よりも、また、第1時短遊技状態中は非時短遊技状態よりも、遊技の進行に伴う遊技球の減少を抑えながら当否抽選の機会を獲得できることとなる。
上述のように、他の適用例6に係るパチンコ機Pでは、通常遊技状態、第1低確率時短遊技状態、第2低確率時短遊技状態又は高確率時短遊技状態のいずれかの遊技状態が設定される。
具体的には、通常遊技状態中に指示通りに第1遊技領域12aへ向けて遊技球の打ち出しを行っている限りにおいては、第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づく当否抽選により大当たりに当選可能であり、大当たりに当選すると大当たり図柄X1又はX2が決定される。
そして、図71(b)に示すように、大当たり図柄X1が決定されると、特別遊技の終了後の遊技状態が低確率遊技状態に設定されるとともに、第2時短遊技状態に設定されることにより、第2低確率時短遊技状態が設定される。第2低確率時短遊技状態が設定された場合には、時短回数が100回に設定される。
すなわち、第2低確率時短遊技状態が設定された後、大当たりに当選することなく、特別図柄の変動回数が100回に到達するまで(すなわち、当否抽選の結果が100回導出されるまで)、第2低確率時短遊技状態が継続する。
すなわち、高確率時短遊技状態が設定された後、大当たりに当選することなく、特別図柄の変動回数が100回に到達するまで(すなわち、当否抽選の結果が100回導出するまで)、高確率時短遊技状態が継続する。
そして、図71(b)に示すように、大当たり図柄X3が決定されると、特別遊技の終了後の遊技状態が高確率遊技状態に設定されるとともに、第2時短遊技状態に設定されることにより、高確率時短遊技状態が設定され、高確回数及び時短回数はいずれも100回に設定される。
同様に、高確率時短遊技状態が設定された後、当否抽選の結果が100回全て大当たり以外となると、高確率遊技状態が低確率遊技状態に変更されるとともに、第2時短遊技状態が非時短遊技状態に変更されることにより、通常遊技状態が設定される。
そして、図71(b)に示すように、通常遊技状態又は第2低確率時短遊技状態が設定されてから、大当たりに当選することなく、特別図柄の変動回数が所定の時短発動回数(他の適用例6では500回)に到達すると(すなわち、通常遊技状態又は第2低確率時短遊技状態が設定された後、500回の当否抽選の結果が全て大当たり以外となると)、低確率遊技状態はそのままに、非時短遊技状態が第1時短遊技状態に変更されることにより、第1低確率時短遊技状態が設定される。第1低確率時短遊技状態が設定された場合には、時短回数が600回に設定される。
すなわち、第1低確率時短遊技状態が設定された後、大当たりに当選することなく、特別図柄の変動回数が600回に到達するまで(すなわち、600回の当否抽選の結果が全て大当たり以外となるまで)、第1低確率時短遊技状態が継続する。
これに対して、第1低確率時短遊技状態において、大当たりに当選することなく、特別図柄の変動回数が600回に到達すると(すなわち、600回の当否抽選の結果が全て大当たり以外となると)、第1時短遊技状態が非時短遊技状態に変更されることにより、通常遊技状態が設定される。
この時短発動回数カウンタのカウント値は、所定の操作によりRAMクリア(リセット)が行われること、特別遊技が終了すること、又は、第1低確率時短遊技状態(第1時短遊技状態)が設定されることのいずれかのリセット条件の成立により、リセットされる。そして、通常遊技状態又は第2低確率時短遊技状態が設定されると、時短発動回数カウンタによるカウントが開始され、当該カウントは通常遊技状態中及び第2低確率時短遊技状態中(すなわち、低確率遊技状態中)のみ実行されるようになっている。
また、大当たり図柄X1の決定に基づく特別遊技が終了すると、その後の遊技状態が第2低確率時短遊技状態(低確率遊技状態)に設定され、この時点から時短発動回数カウンタによるカウントが開始される。
これに対して、大当たり図柄X2又はX3の決定に基づく特別遊技が終了すると、その後の遊技状態が高確率時短遊技状態(高確率遊技状態)に設定される。そのため、特別遊技が終了した時点からは時短発動回数カウンタによるカウントは開始されず、高確率時短遊技状態が終了し通常遊技状態が設定された時点から時短発動回数カウンタによるカウントが開始される。
すなわち、他の適用例6に係るパチンコ機Pによれば、通常遊技状態又は第2低確率時短遊技状態が設定されてからの特別図柄の変動回数(時短発動回数カウントによるカウント値)が時短発動回数に到達することで、大当たりの当選及び特別遊技の実行を介さずに第1低確率時短遊技状態が設定されるため、斬新な遊技性の付与が可能となり遊技者の興趣を高めることができる。
すなわち、通常遊技状態又は第2低確率時短遊技状態が設定されてからの時短発動回数カウンタのカウント値が時短発動回数(500回)に到達し第1低確率時短遊技状態が設定された後は、次に大当たりに当選するまで、第1低確率時短遊技状態を再度設定することができない。
また、他の適用例6に係るパチンコ機Pでは、第1低確率時短遊技状態が設定されることで時短発動回数カウンタのカウント値がリセットされた後は、次に大当たりに当選するまで、当該時短発動回数カウンタによるカウントが中止されるように設定されている。
他の適用例6に係るパチンコ機PのメインCPU101は、種々の時点において、当該時点における遊技状態に関する情報(以下、遊技状態指定情報ともいう)を副制御基板300に送信する。
また、メインCPU101は、特別遊技が終了した時点で、その後に設定される遊技状態の情報を含む特別遊技後遊技状態指定コマンドを送信する。
さらに、メインCPU101は、特別図柄の変動表示が行われることなく所定の客待ち時間(たとえば、30秒)が経過した時点、特別図柄の変動開始時点、特別図柄が停止表示され停止表示時間が経過した時点、特別遊技が実行された場合におけるオープニング処理の開始時点、特別遊技が実行された場合におけるラウンド遊技の開始時点(大入賞口18の開放時点)、特別遊技が実行された場合におけるラウンド遊技の終了時点(大入賞口18の閉鎖時点)、特別遊技が実行された場合におけるエンディング処理の開始時点、特別遊技が実行された場合におけるエンディング処理の終了時点、RAMクリア時点、電源投入時点(電断復帰時点)で、パチンコ機Pの機種情報を含むスペック指定コマンドを送信する。なお、スペック指定コマンドが送信される上記各時点を総称して、スペック指定コマンド送信時点ともいう。
そして、他の適用例6に係るパチンコ機Pでは、遊技状態変化指定コマンド、特別遊技後遊技状態指定コマンド又はスペック指定コマンドに所定の遊技状態指定情報が含められ、副制御基板300に送信されるようになっている。
通常A指定情報は、RAMクリア後、大当たりに当選することなく第2低確率時短遊技状態が終了した後、又は、大当たりに当選することなく高確率時短遊技状態が終了した後に設定される通常遊技状態(以下、通常遊技状態Aともいう)中である旨を示すものである。
通常A指定情報は、第2低確率時短遊技状態が設定されてから大当たりに当選することなく到達した100回目の変動(すなわち、大当たりに当選することなく第2低確率時短遊技状態が終了することとなる変動)において特別図柄が停止表示され停止表示時間が経過した時点や、高確率時短遊技状態が設定されてから大当たりに当選することなく到達した100回目の変動(すなわち、大当たりに当選することなく高確率時短遊技状態が終了することとなる変動)において特別図柄が停止表示され停止表示時間が経過した時点で送信される遊技状態変化指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信されるようになっている。
また、通常A指定情報は、通常遊技状態A中にスペック指定コマンド送信時点となった場合に送信されるスペック指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信されるようになっている。たとえば、通常遊技状態A中において特別図柄の変動が開始されるごとに、通常A指定情報がスペック指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信される。また、たとえば、通常遊技状態A中に電断が発生した場合には電断復帰時点において、また、RAMクリアが行われて通常遊技状態Aが設定された場合にはRAMクリア時点において、通常A指定情報がスペック指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信される。また、たとえば、通常遊技状態A中に大当たりに当選し特別遊技が実行される場合には、オープニング処理の開始時点、ラウンド遊技の開始時点、エンディング処理の開始時点等において、通常A指定情報がスペック指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信される。
第2低確率時短指定情報は、第2低確率時短遊技状態が設定されてから1回目~95回目の特別図柄の変動である旨を示すものである。
第2低確率時短指定情報は、大当たり図柄X1の決定に基づく特別遊技が終了した時点で送信される特別遊技後遊技状態指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信されるようになっている。
また、第2低確率時短指定情報は、第2低確率時短遊技状態が設定されてから1回目~95回目の特別図柄の変動においてスペック指定コマンド送信時点となった場合に送信されるスペック指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信されるようになっている。たとえば、第2低確率時短遊技状態が設定されてから1回目~95回目の特別図柄の変動が開始されるごとに、第2低確率時短指定情報がスペック指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信される。また、たとえば、第2低確率時短遊技状態が設定されてから1回目~95回目の特別図柄の変動中に電断が発生した場合には、電断復帰時点において、第2低確率時短指定情報がスペック指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信される。また、第2低確率時短遊技状態が設定されてから1回目~95回目の当否抽選により大当たりに当選し特別遊技が実行される場合には、オープニング処理の開始時点、ラウンド遊技の開始時点、エンディング処理の開始時点等において、第2低確率時短指定情報がスペック指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信される。
第2低確率時短終了所定回数前指定情報は、第2低確率時短遊技状態が設定されてから96回目~99回目の特別図柄の変動である旨(すなわち、第2低確率時短遊技状態の最後の変動から4回前、3回前、2回前又は1回前の変動である旨)を示すものである。
第2低確率時短終了所定回数前指定情報は、第2低確率時短遊技状態が設定されてから95回目の変動において、特別図柄が停止表示され停止表示時間が経過した時点で送信される遊技状態変化指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信されるようになっている。
また、第2低確率時短終了所定回数前指定情報は、第2低確率時短遊技状態が設定されてから96回目~99回目の特別図柄の変動においてスペック指定コマンド送信時点となった場合に送信されるスペック指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信されるようになっている。たとえば、第2低確率時短遊技状態が設定されてから96回目~99回目の特別図柄の変動が開始されるごとに、第2低確率時短終了所定回数前指定情報がスペック指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信される。また、たとえば、第2低確率時短遊技状態が設定されてから96回目~99回目の特別図柄の変動中に電断が発生した場合には、電断復帰時点において、第2低確率時短終了所定回数前指定情報がスペック指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信される。また、第2低確率時短遊技状態が設定されてから96回目~99回目の当否抽選により大当たりに当選し特別遊技が実行される場合には、オープニング処理の開始時点、ラウンド遊技の開始時点、エンディング処理の開始時点等において、第2低確率時短終了所定回数前指定情報がスペック指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信される。
第2低確率時短最終指定情報は、第2低確率時短遊技状態が設定されてから100回目の特別図柄の変動である旨(すなわち、第2低確率時短遊技状態の最後の変動である旨)を示すものである。
第2低確率時短最終指定情報は、第2低確率時短遊技状態が設定されてから99回目の変動において、特別図柄が停止表示され停止表示時間が経過した時点で送信される遊技状態変化指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信されるようになっている。
また、第2低確率時短最終指定情報は、第2低確率時短遊技状態が設定されてから100回目の特別図柄の変動においてスペック指定コマンド送信時点となった場合に送信されるスペック指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信されるようになっている。たとえば、第2低確率時短遊技状態が設定されてから100回目の特別図柄の変動が開始される時点において、第2低確率時短最終指定情報がスペック指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信される。また、たとえば、第2低確率時短遊技状態が設定されてから100回目の特別図柄の変動中に電断が発生した場合には、電断復帰時点において、第2低確率時短最終指定情報がスペック指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信される。また、第2低確率時短遊技状態が設定されてから100回目の当否抽選により大当たりに当選し特別遊技が実行される場合には、オープニング処理の開始時点、ラウンド遊技の開始時点、エンディング処理の開始時点等において、第2低確率時短最終指定情報がスペック指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信される。
高確率時短保留指定情報は、高確率時短遊技状態が設定された時点で記憶されている第2特図乱数の保留記憶(以下、高確保留ともいう)に基づく特別図柄の変動である旨を示すものである。
高確率時短保留指定情報は、大当たり図柄X2又はX3の決定に基づく特別遊技が終了した時点で送信される特別遊技後遊技状態指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信されるようになっている。
また、高確率時短保留指定情報は、上述の高確保留に基づく特別図柄の変動においてスペック指定コマンド送信時点となった場合に送信されるスペック指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信されるようになっている。たとえば、高確保留に基づく特別図柄の変動が開始されるごとに、高確率時短保留指定情報がスペック指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信される。また、たとえば、上述の高確保留に基づく特別図柄の変動中に電断が発生した場合には、電断復帰時点において、高確率時短保留指定情報がスペック指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信される。また、上述の高確保留に基づく当否抽選により大当たりに当選し特別遊技が実行される場合には、オープニング処理の開始時点、ラウンド遊技の開始時点、エンディング処理の開始時点等において、高確率時短保留指定情報がスペック指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信される。
高確率時短指定情報は、上述の高確保留に基づく特別図柄の変動が終了した後、高確率時短遊技状態が設定されてからの特別図柄の変動回数が95回目までの変動である旨を示すものである。
高確率時短指定情報は、上述の高確保留のうち最も遅くに記憶された保留に基づく特別図柄の変動において、特別図柄が停止表示され停止表示時間が経過した時点で送信される遊技状態変化指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信されるようになっている。
また、高確率時短指定情報は、高確保留に基づく特別図柄の変動終了後の次の変動から、高確率時短遊技状態が設定されてから95回目の特別図柄の変動までの間にスペック指定コマンド送信時点となった場合に送信されるスペック指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信されるようになっている。たとえば、高確率時短遊技状態が設定された時点で4個の高確保留が記憶されていた場合には、高確率時短遊技状態が設定されてから5回目~95回目の特別図柄の変動が開始されるごとに、高確率時短指定情報がスペック指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信される。また、たとえば、上述の場合に、高確率時短遊技状態が設定されてから5回目~95回目の特別図柄の変動中に電断が発生したときには、電断復帰時点において、高確率時短指定情報がスペック指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信される。また、上述の場合に、高確率時短遊技状態が設定されてから5回目~95回目の当否抽選により大当たりに当選し特別遊技が実行されるときには、オープニング処理の開始時点、ラウンド遊技の開始時点、エンディング処理の開始時点等において、高確率時短指定情報がスペック指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信される。
高確率時短終了所定回数前指定情報は、高確率時短遊技状態が設定されてから96回目~99回目の特別図柄の変動である旨(すなわち、高確率時短遊技状態の最後の変動から4回前、3回前、2回前又は1回前の変動である旨)を示すものである。
高確率時短終了所定回数前指定情報は、高確率時短遊技状態が設定されてから95回目の変動において、特別図柄が停止表示され停止表示時間が経過した時点で送信される遊技状態変化指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信されるようになっている。
また、高確率時短終了所定回数前指定情報は、高確率時短遊技状態が設定されてから96回目~99回目の特別図柄の変動においてスペック指定コマンド送信時点となった場合に送信されるスペック指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信されるようになっている。たとえば、高確率時短遊技状態が設定されてから96回目~99回目の特別図柄の変動が開始されるごとに、高確率時短終了所定回数前指定情報がスペック指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信される。また、たとえば、高確率時短遊技状態が設定されてから96回目~99回目の特別図柄の変動中に電断が発生したときには、電断復帰時点において、高確率時短終了所定回数前指定情報がスペック指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信される。また、高確率時短遊技状態が設定されてから96回目~99回目の当否抽選により大当たりに当選し特別遊技が実行される場合には、オープニング処理の開始時点、ラウンド遊技の開始時点、エンディング処理の開始時点等において、高確率時短終了所定回数前指定情報がスペック指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信される。
高確率時短最終指定情報は、高確率時短遊技状態が設定されてから100回目の特別図柄の変動である旨(すなわち、高確率時短遊技状態の最後の変動である旨)を示すものである。
高確率時短最終指定情報は、高確率時短遊技状態が設定されてから99回目の変動において、特別図柄が停止表示され停止表示時間が経過した時点で送信される遊技状態変化指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信されるようになっている。
また、高確率時短最終指定情報は、高確率時短遊技状態が設定されてから100回目の特別図柄の変動においてスペック指定コマンド送信時点となった場合に送信されるスペック指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信されるようになっている。たとえば、高確率時短遊技状態が設定されてから100回目の特別図柄の変動が開始される時点において、高確率時短最終指定情報がスペック指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信される。また、たとえば、高確率時短遊技状態が設定されてから100回目の特別図柄の変動中に電断が発生したときには、電断復帰時点において、高確率時短最終指定情報がスペック指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信される。また、高確率時短遊技状態が設定されてから100回目の当否抽選により大当たりに当選し特別遊技が実行される場合には、オープニング処理の開始時点、ラウンド遊技の開始時点、エンディング処理の開始時点等において、高確率時短最終指定情報がスペック指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信される。
第1低確率時短到達前指定情報は、特別遊技の終了後に通常遊技状態(通常遊技状態A)又は第2低確率時短遊技状態が設定されてから500回目の特別図柄の変動となる旨(すなわち、第1低確率時短遊技状態が設定される直前の変動となる旨)を示すものである。
第1低確率時短到達前指定情報は、特別遊技の終了後に通常遊技状態又は第2低確率時短遊技状態が設定されてから499回目の変動において、特別図柄が停止表示され停止表示時間が経過した時点で送信される遊技状態変化指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信されるようになっている。
また、特別遊技の終了後に通常遊技状態又は第2低確率時短遊技状態が設定されてから499回目の特別図柄の変動中に電断が発生したときには、電断復帰時点において、第1低確率時短到達前指定情報がスペック指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信される。
また、特別遊技の終了後に通常遊技状態又は第2低確率時短遊技状態が設定されてから499回目の当否抽選により大当たりに当選し特別遊技が実行される場合には、オープニング処理の開始時点、ラウンド遊技の開始時点、エンディング処理の開始時点等において、第1低確率時短到達前指定情報がスペック指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信される。
第1低確率時短指定情報は、第1低確率時短遊技状態が設定されてから1回目~595回目の特別図柄の変動である旨を示すものである。
第1低確率時短指定情報は、RAMクリア後に通常遊技状態が設定されてから500回目の変動、或いは、特別遊技の終了後に通常遊技状態又は第2低確率時短遊技状態が設定されてから500回目の変動において、特別図柄が停止表示され停止表示時間が経過した時点で送信される遊技状態変化指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信されるようになっている。
また、第1低確率時短指定情報は、第1低確率時短遊技状態が設定されてから1回目~595回目の特別図柄の変動においてスペック指定コマンド送信時点となった場合に送信されるスペック指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信されるようになっている。たとえば、第1低確率時短遊技状態が設定されてから1回目~595回目の特別図柄の変動が開始されるごとに、第1低確率時短指定情報がスペック指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信される。また、たとえば、第1低確率時短遊技状態が設定されてから1回目~595回目の特別図柄の変動中に電断が発生したときには、電断復帰時点において、第1低確率時短指定情報がスペック指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信される。また、第1低確率時短遊技状態が設定されてから1回目~595回目の当否抽選により大当たりに当選し特別遊技が実行される場合には、オープニング処理の開始時点、ラウンド遊技の開始時点、エンディング処理の開始時点等において、第1低確率時短指定情報がスペック指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信される。
第1低確率時短終了所定回数前指定情報は、第1低確率時短遊技状態が設定されてから596回目~599回目の特別図柄の変動である旨(すなわち、第1低確率時短遊技状態の最後の変動から4回前、3回前、2回前又は1回前の変動である旨)を示すものである。
第1低確率時短終了所定回数前指定情報は、第1低確率時短遊技状態が設定されてから595回目の変動において、特別図柄が停止表示され停止表示時間が経過した時点で送信される遊技状態変化指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信されるようになっている。
また、第1低確率時短終了所定回数前指定情報は、第1低確率時短遊技状態が設定されてから596回目~599回目の特別図柄の変動においてスペック指定コマンド送信時点となった場合に送信されるスペック指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信されるようになっている。たとえば、第1低確率時短遊技状態が設定されてから596回目~599回目の特別図柄の変動が開始されるごとに、第1低確率時短終了所定回数前指定情報がスペック指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信される。また、たとえば、第1低確率時短遊技状態が設定されてから596回目~599回目の特別図柄の変動中に電断が発生したときには、電断復帰時点において、第1低確率時短終了所定回数前指定情報がスペック指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信される。また、第1低確率時短遊技状態が設定されてから596回目~599回目の当否抽選により大当たりに当選し特別遊技が実行される場合には、オープニング処理の開始時点、ラウンド遊技の開始時点、エンディング処理の開始時点等において、第1低確率時短終了所定回数前指定情報がスペック指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信される。
第1低確率時短最終指定情報は、第1低確率時短遊技状態が設定されてから600回目の特別図柄の変動である旨(すなわち、第1低確率時短遊技状態の最後の変動である旨)を示すものである。
第1低確率時短最終指定情報は、第1低確率時短遊技状態が設定されてから599回目の変動において、特別図柄が停止表示され停止表示時間が経過した時点で送信される遊技状態変化指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信されるようになっている。
また、第1低確率時短最終指定情報は、第1低確率時短遊技状態が設定されてから600回目の特別図柄の変動においてスペック指定コマンド送信時点となった場合に送信されるスペック指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信されるようになっている。たとえば、第1低確率時短遊技状態が設定されてから600回目の特別図柄の変動が開始される時点において、第1低確率時短最終指定情報がスペック指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信される。また、たとえば、第1低確率時短遊技状態が設定されてから600回目の特別図柄の変動中に電断が発生したときには、電断復帰時点において、第1低確率時短最終指定情報がスペック指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信される。また、第1低確率時短遊技状態が設定されてから600回目の当否抽選により大当たりに当選し特別遊技が実行される場合には、オープニング処理の開始時点、ラウンド遊技の開始時点、エンディング処理の開始時点等において、第1低確率時短最終指定情報がスペック指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信される。
通常B指定情報は、大当たりに当選することなく第1低確率時短遊技状態が終了した後に設定される通常遊技状態(以下、通常遊技状態Bともいう)中である旨を示すものである。
通常B指定情報は、第1低確率時短遊技状態が設定されてから大当たりに当選することなく到達した600回目の変動(すなわち、大当たりに当選することなく第1低確率時短遊技状態が終了することとなる変動)において特別図柄が停止表示され停止表示時間が経過した時点で送信される遊技状態変化指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信されるようになっている。
また、通常B指定情報は、通常遊技状態B中にスペック指定コマンド送信時点となった場合に送信されるスペック指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信されるようになっている。たとえば、通常遊技状態B中において特別図柄の変動が開始されるごとに、通常B指定情報がスペック指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信される。また、たとえば、通常遊技状態B中に電断が発生した場合には、電断復帰時点において、通常B指定情報がスペック指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信される。また、たとえば、通常遊技状態B中に大当たりに当選し特別遊技が実行される場合には、オープニング処理の開始時点、ラウンド遊技の開始時点、エンディング処理の開始時点等において、通常B指定情報がスペック指定コマンドに含められ、副制御基板300に送信される。
そして、サブCPU301は、遊技状態指定情報を受信すると、副制御基板300におけるサブRAM303の所定の記憶領域に、受信した遊技状態指定情報を記憶する。
他の適用例6に係るパチンコ機Pでは、たとえば、落雷等によりパチンコ機Pに不測の電断が発生した場合、主制御基板100におけるメインRAM103の記憶データについてはバックアップが行われるものの、副制御基板300におけるサブRAM303の記憶データについてはバックアップが行われないようになっている。そのため、上述の電断の発生により副制御基板300にリセットが生じたような場合には、副制御基板300におけるサブRAM303の記憶データがクリアされる。すると、上述のようにサブRAM303に記憶された遊技状態指定情報もクリアされることとなる。さらに、他の適用例6に係るパチンコ機Pは、主制御基板100から副制御基板300へは一方向に通信可能となっているため、主制御基板300は、副制御基板300にリセットが発生したことを把握できない。そこで、電断が発生した場合には、当該電断からの復帰時点で、メインCPU101がメインRAM103に記憶されている遊技状態指定情報を副制御基板300に送信することで、副制御基板300は、電断発生前における遊技状態指定情報を把握することができる。これにより、電断が発生した場合であっても、電断発生前に設定されていた遊技状態に応じた演出を再度実行することができる。
したがって、他の適用例6に係るパチンコ機Pによれば、副制御基板300において、設定されている時短遊技状態が、大当たりの当選及び特別遊技の実行を介さずに設定されたものか(すなわち、第1低確率時短遊技状態であるか)、又は、大当たりの当選及び特別遊技の実行を介して設定されたものか(すなわち、第2低確率時短遊技状態であるか)を把握することができ、各時短遊技状態に応じた演出を実行可能となる。
これにより、他の適用例6に係るパチンコ機Pによれば、第1低確率時短遊技状態が設定される時点で実行される演出のデータ等を、当該時点よりも前に準備することができるため、たとえば、当該時点で急に演出内容が切り替わる等、遊技者に対し演出の進行に関する違和感を与えるような事態を防止可能となる。
他の適用例6に係るパチンコ機PのメインCPU101は、上述の各遊技状態の設定時点や時短発動回数カウンタによるカウントの開始時点等において、時短回数や時短発動回数等、種々の回数に関する数値情報(数値データ)を副制御基板300に送信する。
また、メインCPU101は、高確率時短遊技状態の設定時点(すなわち、大当たり図柄X2又はX3の決定に基づく特別遊技の終了時点)において、高確率時短遊技状態における高確回数である「100回」という数値情報、及び、時短回数である「100回」という数値情報を副制御基板300に送信する。
また、メインCPU101は、時短発動回数カウンタによるカウントの開始時点(すなわち、RAMクリア時点、或いは、特別遊技の終了後に通常遊技状態又は第2低確率時短遊技状態が設定された時点)において、第1低確率時短遊技状態の時短発動回数である「500回」という数値情報を副制御基板300に送信する。
また、メインCPU101は、第1低確率時短遊技状態の設定時点(すなわち、時短発動回数カウンタのカウント値が時短発動回数(500回)に到達した時点)において、第1低確率時短遊技状態における時短回数である「600回」という数値情報を副制御基板300に送信する。
具体的には、回数データA及び回数データBはいずれも、上位1ビットを除く下位7ビットにより、「0000000b」(10進数で0。なお、最後尾に「b」が付された数字は2進数表記。以下、同様)~「1111111b」(10進数で127)の範囲の数値が表現されるものとなっている。回数データAの下位7ビットは、上述の各種回数の数値を7ビットの2進数で表現可能な最大値「127」(10進数)に1を加えた「128」で割った余りの値となっており、回数データBの下位7ビットは、上述の各種回数の値を上述の「128」で割った商の値となっている。
メインCPU101は、上述の各種時点において、上述のように構成された回数データAを副制御基板300に送信した後に、上述のように構成された回数データBを副制御基板300に送信する。そして、サブCPU301は、回数データA及び回数データBを受信すると、後から受信した回数データBの下位7ビットの値と上述の「128」との積に、先に受信した回数データAの下位7ビットの値を加算することにより、対応する回数を算出することができる。これにより、副制御基板300において、上述の各種回数を把握することができる。
そして、メインCPU101は、第2低確率時短遊技状態の設定時点において、下位7ビットが「1100100b」の回数データAを副制御基板300に送信した後、下位7ビットが「0000000b」の回数データBを副制御基板300に送信する。
サブCPU301は、回数データA及び回数データBを受信すると、回数データBの下位7ビット「0000000b」(10進数で0)と上述の「128」との積である「0」に、回数データAの下位7ビット「1100100b」(10進数で100)を加算することで、第2低確率時短遊技状態の時短回数である「100回」を算出することができる。これにより、副制御基板300において、第2低確率時短遊技状態の設定時点で、時短回数である「100回」という数値情報を取得可能となる。
そして、メインCPU101は、時短発動回数カウンタによるカウントの開始時点において、下位7ビットが「1110100b」の回数データAを副制御基板300に送信した後、下位7ビットが「0000011b」の回数データBを副制御基板300に送信する。
サブCPU301は、回数データA及び回数データBを受信すると、回数データBの下位7ビット「0000011b」(10進数で3)と上述の「128」との積である「384」に、回数データAの下位7ビット「1110100b」(10進数で116)を加算することで、第1低確率時短遊技状態の時短発動回数である「500回」を算出することができる。これにより、副制御基板300において、時短発動回数カウンタによるカウントの開始時点で、時短発動回数である「500回」という数値情報を取得可能となる。
そして、メインCPU101は、第1低確率時短遊技状態の設定時点において、下位7ビットが「1011000b」の回数データAを副制御基板300に送信した後、下位7ビットが「0000100b」の回数データBを副制御基板300に送信する。
サブCPU301は、回数データA及び回数データBを受信すると、回数データBの下位7ビット「0000100b」(10進数で4)と上述の「128」との積である「512」に、回数データAの下位7ビットの値「1011000b」(10進数で88)を加算することで、第1低確率時短遊技状態の時短回数である「600回」を算出することができる。これにより、副制御基板300において、第1低確率時短遊技状態の設定時点で、時短回数である「600回」という数値情報を取得可能となる。
これにより、他の適用例6に係るパチンコ機Pによれば、時短回数や時短発動回数等の各種回数が大きい値となる場合であっても、副制御基板300に送信するデータの数を少なくしつつ、上述の回数を副制御基板300に伝達することができる。
これにより、たとえば、パチンコ機において、時短回数や時短発動回数等の各種回数が上述の複数のビットの2進数で表現可能な最大値以下であるように設定されている場合には、回数データBに含まれる商の値は常に0となることから、先に送信された回数データAのみに基づいて上述の回数を算出することができる。したがって、上述の場合には、副制御基板300での上述の回数の算出処理を簡易化することができる。
したがって、副制御基板300においては、同一の処理を実行することにより、大当たりの当選及び特別遊技の実行を介さずに設定される時短遊技状態の時短回数、及び、大当たりの当選及び特別遊技の実行を介して設定される時短遊技状態の時短回数のいずれをも取得することができ、当該取得の処理が煩雑となるのを防止することができる。
まず、特別図柄の変動が停止し、当該特別図柄を停止表示する停止表示時間を停止表示時間タイマカウンタにセットされた後に実行される停止後処理について、図72のフローチャートを参照して説明する。
ステップ3000において、メインCPU101は、停止表示時間タイマカウンタにセットされた停止表示時間が経過したか否かを判定する。そして、停止表示時間が経過していないと判定した場合、停止後処理を終了する。一方、停止表示時間が経過したと判定した場合、次のステップ3001に進む。
ステップ3001において、メインCPU101は、現時点の遊技状態を遊技状態バッファに記憶する。そして、次のステップ3002に進む。
ステップ3003において、メインCPU101は、高確回数更新処理を実行する。この高確回数更新処理は、上述の実施の形態における高確回数更新処理と同様であるため、説明を割愛する。そして、次のステップ3004に進む。
ステップ3005において、メインCPU101は、大当たり当選時の遊技状態及び停止表示された大当たり図柄の種別(大当たり図柄X1、X2、X3)を副制御基板300に伝達するための大当たり当選時コマンドをセットする。そして、次のステップ3006に進む。
ステップ3007において、メインCPU101は、特別遊技の開始時に設定される待機時間であるオープニング時間をオープニング時間タイマカウンタにセットするとともに、オープニング処理が開始されることを示すオープニングコマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ3008に進む。
ステップ3010において、メインCPU101は、高確率時短遊技状態が終了した時点であるか否かを判定する。具体的には、上述のステップ3002で第2時短遊技フラグがオンからオフとなり、かつ上述のステップ3003で高確遊技フラグがオンからオフとなったか否かを判定する。そして、高確率時短遊技状態が終了した時点でないと判定した場合、ステップ3012に進む。一方、高確率時短遊技状態が終了した時点であると判定した場合、次のステップ3011に進む。
ステップ3012において、メインCPU101は、当該時点で副制御基板300に送信する遊技状態指定情報が変更されるか否かを判定し、遊技状態指定情報が変更されると判定した場合には、変更後の遊技状態指定情報を含む遊技状態変化指定コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。なお、遊技状態指定情報が変更されないと判定した場合には、メインCPU101はここでは何も実行しない。そして、停止後処理を終了する。
ステップ3100において、メインCPU101は、高確遊技フラグがオフであるか否かを判定する。そして、高確遊技フラグがオフでない(すなわち、オンである)と判定した場合、時短発動回数カウント実行処理を終了する。一方、高確遊技フラグがオフであると判定した場合、次のステップ3101に進む。
ステップ3102において、メインCPU101は、時短発動回数カウンタのカウント値を1デクリメントする。そして、次のステップ3103に進む。
ステップ3104において、メインCPU101は、第1低確率時短遊技状態を設定するための第1低確率時短遊技状態設定処理を実行する。具体的には、メインCPU101は、第1時短遊技フラグをオンにし、時短回数に「600」をセットする。なお、時短発動回数に到達した時点では通常遊技状態が設定されており、高確遊技フラグはオフとなっている。この高確遊技フラグはオフのままとする。また、メインCPU101は、第1低確率時短遊技状態の時短回数「600」に対応する回数データA及び回数データBを副制御基板300に送信する。そして、次のステップ3105に進む。
ステップ3106において、メインCPU101は、時短発動回数到達フラグをオンにする。そして、時短発動回数カウント実行処理を終了する。
ステップ3200において、メインCPU101は、終了した特別遊技の実行契機となった大当たり図柄(メインRAM103の処理領域に記憶)を確認し、上述の大当たり図柄に応じて、特別遊技の終了後の遊技状態を設定する遊技状態設定処理を実行する。
具体的には、メインCPU101は、上述の大当たり図柄がX1の場合(すなわち、第2低確率時短遊技状態が設定される場合)には、高確遊技フラグをオフにするとともに、第2時短遊技フラグをオンにし、時短回数に「100」をセットする。また、上述の大当たり図柄がX2又はX3の場合(すなわち、高確率時短遊技状態が設定される場合)には、高確遊技フラグ及び第2時短遊技フラグをいずれもオンにするとともに、高確回数及び時短回数に「100」をセットする。
また、メインCPU101は、高確率時短遊技状態が設定された場合には、高確回数「100」に対応する回数データA及び回数データBを副制御基板300に送信するとともに、時短回数「100」に対応する回数データA及び回数データBを副制御基板300に送信する。また、第2低確率時短遊技状態が設定された場合には、時短回数「100」に対応する回数データA及び回数データBを副制御基板300に送信する。
そして、次のステップ3201に進む。
ステップ3202において、メインCPU101は、時短発動回数カウンタのカウント値をリセット(ゼロクリア)する。そして、次のステップ3203に進む。
ステップ3204において、メインCPU101は、上述のステップ3200で第2低確率時短遊技状態が設定されたか否かを判定する。具体的には、上述のステップ3200で、高確遊技フラグがオフ、かつ第2時短遊技フラグがオンとなったか否かを判定する。そして、第2低確率時短遊技状態が設定されていないと判定した場合、特別遊技終了処理を終了する。一方、第2低確率時短遊技状態が設定されたと判定した場合、次のステップ3205に進む。
ステップ3300において、メインCPU101は、通常遊技状態を設定する通常遊技状態設定処理を実行する。具体的には、メインCPU101は、高確遊技フラグ、第1時短遊技フラグ及び第2時短遊技フラグをいずれもオフにする。そして、次のステップ3301に進む。
ステップ3301において、メインCPU101は、時短発動回数カウンタのカウント値をリセット(ゼロクリア)する。そして、次のステップ3302に進む。
ステップ3303において、メインCPU101は、時短発動回数カウンタに時短発動回数「500」をセットする。また、メインCPU101は、時短発動回数「500」に対応する回数データA及び回数データBを副制御基板300に送信する。そして、RAMクリア後処理を終了する。
ステップ3400において、メインCPU101は、パチンコ機Pの機種情報、及び、対応する遊技状態指定情報を含むスペック指定コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、スペック指定コマンド送信時点処理を終了する。
他の適用例6に係るパチンコ機Pでは、演出表示装置21の表示部21aに表示される背景画像として、通常遊技状態に対応する通常背景画像(図77(d)~(e)等参照)、第1低確率時短遊技状態に対応する第1低確率時短背景画像(図77(i)~(j)等参照)、第2低確率時短遊技状態に対応する第2低確率時短背景画像(図77(a)~(b)等参照)、高確率時短遊技状態に対応する高確率時短背景画像(図79(a)~(c)等参照)が設けられており、各遊技状態中には対応する背景画像が表示部21aに表示されるようになっている。
そして、遊技状態が切り替わると、これに併せて、表示される背景画像も切り替わるようになっている(図77(d)、図77(i)等参照)。
(1)大当たり図柄X1の決定に基づく特別遊技の終了後における表示
上述の如く、大当たり図柄X1の決定に基づく特別遊技の終了後には第2低確率時短遊技状態が設定され、時短発動回数カウンタによるカウントが開始される。
そして、第2低確率時短遊技状態の設定に伴い、表示部21aにおいて、第2低確率時短背景画像の表示、第2低確率時短遊技状態が設定された旨を示す表示(他の適用例6では、「リベンジモードスタート!」という文字表示)、上部表示枠の表示、カウントダウン表示が行われる残りの時短回数の初期値(すなわち、第2低確率時短遊技状態における時短回数「100」)の表示、下部表示枠の表示、及び、時短発動回数へ向けてのカウントアップ表示の初期値(「1」)の表示が行われる(図77(a)参照)。
そして、大当たりに当選することなく特別図柄の変動が100回行われると、残りの時短回数の表示が「0」となるとともに、時短発動回数へ向けての回数の表示が「100」となり(図77(b)参照)、当該変動における停止表示時間が経過すると、通常遊技状態(通常遊技状態A)が設定される。この通常遊技状態の設定に伴い、第2低確率時短背景画像の通常背景画像への切り替え、第2低確率時短遊技状態が終了した旨を示す表示(他の適用例6では、「リベンジモード終了」という文字表示)、上部表示枠の表示のクリア、及び、残りの時短回数の表示のクリアが行われる(図77(c)~(d)参照)。なお、時短発動回数へ向けての回数については、継続してカウントアップ表示が行われる(図77(d)参照)。
そして、大当たりに当選することなく、さらに特別図柄の変動が400回行われると、時短発動回数へ向けての回数の表示が「500」となり(図77(g)参照)、当該変動における停止表示時間が経過すると、第1低確率時短遊技状態が設定される。この第1低確率時短遊技状態の設定に伴い、通常背景画像の第1低確率時短背景画像への切り替え、第1低確率時短遊技状態が設定された旨を示す表示(他の適用例6では、「ラッキータイムスタート!」という文字表示)、カウントダウン表示が行われる残りの時短回数の初期値(すなわち、第1低確率時短遊技状態における時短回数「600」)の表示、カウントアップ表示が行われていた回数の表示のクリア、及び、第1低確率時短遊技状態中である旨を示す表示が行われる(図77(h)~(i)参照)。
そして、大当たりに当選することなく、さらに特別図柄の変動が600回行われると、残りの時短回数の表示が「0」となり(図77(j)参照)、当該変動における停止表示時間が経過すると、通常遊技状態(通常遊技状態B)が設定される。この通常遊技状態の設定に伴い、第1低確率時短背景画像の通常背景画像への切り替え、第1低確率時短遊技状態が終了した旨を示す表示(他の適用例6では、「ラッキータイム終了」という文字表示)、下部表示枠の表示のクリア、及び、第1低確率時短遊技状態中である旨を示す表示のクリアが行われる(図78(a)~(b)参照)。
上述の如く、大当たり図柄X2又はX3の決定に基づく特別遊技の終了後には高確率時短遊技状態が設定される。上述の如く、高確率時短遊技状態中は、時短発動回数カウンタによるカウントは行われない。
そして、高確率時短遊技状態の設定に伴い、表示部21aにおいて、高確率時短背景画像の表示、高確率時短遊技状態が設定された旨を示す表示(他の適用例6では、「スーパーモードスタート!」という文字表示)、上部表示枠の表示、及び、カウントダウン表示が行われる残りの高確回数及び時短回数の初期値(すなわち、高確率時短遊技状態における高確回数及び時短回数「100」)の表示が行われる(図79(a)参照)。なお、時短発動回数カウンタによるカウントが行われないことから、この時点では、下部表示枠の表示、及び、時短発動回数へ向けてのカウントアップ表示の初期値の表示は行われない(図79(a)参照)
そして、大当たりに当選することなく特別図柄の変動が100回行われると、残りの高確回数及び時短回数の表示が「0」となり(図79(b)参照)、当該変動における停止表示時間が経過すると、通常遊技状態(通常遊技状態A)が設定される。この通常遊技状態の設定に伴い、高確率時短背景画像の通常背景画像への切り替え、高確率時短遊技状態が終了した旨を示す表示(他の適用例6では、「スーパーモード終了」という文字表示)、上部表示枠の表示のクリア、及び、残りの時短回数の表示のクリアが行われる(図77(c)~(d)参照)。また、通常遊技状態が設定されたことにより、時短発動回数カウンタによるカウントが開始されるため、下部表示枠の表示、及び、時短発動回数へ向けてのカウントアップ表示の初期値(「1」)の表示が行われる(図79(d)参照)。
そして、大当たりに当選することなく、さらに特別図柄の変動が500回行われると、時短発動回数へ向けての回数の表示が「500」となり(図79(f)参照)、当該変動における停止表示時間が経過すると、第1低確率時短遊技状態が設定される。この第1低確率時短遊技状態の設定に伴い、上述の(1)と同様に、通常背景画像の第1低確率時短背景画像への切り替え、第1低確率時短遊技状態が設定された旨を示す表示、カウントダウン表示が行われる残りの時短回数の初期値(「600」)の表示、カウントアップ表示が行われていた回数の表示のクリア、及び、第1低確率時短遊技状態中である旨を示す表示が行われる(図79(g)~(h)参照)。
また、その後の表示の流れについては、上述の(1)と同様となるため、説明を割愛する。
上述の如く、RAMクリア後には通常遊技状態(通常遊技状態A)が設定され、時短発動回数カウンタによるカウントが開始される。
そして、通常遊技状態の設定に伴い、表示部21aにおいて、通常背景画像の表示、下部表示枠の表示、及び、時短発動回数へ向けてのカウントアップ表示の初期値(「1」)の表示が行われる(図80(a)参照)。
そして、大当たりに当選することなく、特別図柄の変動が500回行われると、時短発動回数へ向けての回数の表示が「500」となり(図80(b)参照)、当該変動における停止表示時間が経過すると、第1低確率時短遊技状態が設定される。この第1低確率時短遊技状態の設定に伴い、上述の(1)や(2)と同様に、通常背景画像の第1低確率時短背景画像への切り替え、第1低確率時短遊技状態が設定された旨を示す表示、カウントダウン表示が行われる残りの時短回数の初期値の表示、カウントアップ表示が行われていた回数の表示のクリア、及び、第1低確率時短遊技状態中である旨を示す表示が行われる(図80(c)~(d)参照)。
また、その後の表示の流れについては、上述の(1)と同様となるため、説明を割愛する。
上述の如く、たとえば、落雷等によりパチンコ機Pに不測の電断が発生した場合には、サブRAM303に記憶された遊技状態指定情報がクリアされる。しかし、他の適用例6に係るパチンコ機Pでは、当該電断からの復帰時に、当該電断の発生時に主制御基板100においてバックアップされた遊技状態指定情報が副制御基板300に送信される。これにより、受信した上述の遊技状態指定情報に基づいて、電断の発生前に実行されていた所定の表示を電断復帰後にも実行できるようになっている。
すなわち、他の適用例6に係るパチンコ機Pによれば、電断発生前に設定されていた遊技状態に応じた各種表示を、電断復帰後に確実に再開することができるため、電断が発生した場合に不適切な演出が実行されてしまうような事態を防止することができる。
そこで、特に図示していないが、他の適用例6に係るパチンコ機Pでは、第1低確率時短遊技状態、第2低確率時短遊技状態又は高確率時短遊技状態において電断が発生し、この電断から復帰した後は、上部表示枠が表示されるものの、この上部表示枠内には、正確な回数を想起し得ない特定の表示(たとえば、「?」マークの表示や「0」の表示等)が行われるようになっている。同様に、第1低確率時短遊技状態、第2低確率時短遊技状態又は通常遊技状態Aにおいて電断が発生し、この電断から復帰した後は、下部表示枠が表示されるものの、この下部表示枠内には、上述の表示が行われるようになっている。
これにより、遊技者が、残りの時短回数や時短発動回数までの残り回数等を誤認するような事態を防止することができる。
他の適用例6に係るパチンコ機Pでは、第2遊技領域12bにのみゲート20が1個設けられていたが、ゲート20の設置位置及び設置個数は、これに限定されるものではない。
たとえば、第1遊技領域12aにゲート20を1個設けるようにしてもよいし、第1遊技領域12a及び第2遊技領域12bにそれぞれ1個ずつゲート20を設けるようにしてもよい。
このようにした場合には、第1遊技領域12aへ向けて遊技球を打ち出した場合にも、普通図柄の抽選が実行される機会が得られるため、遊技者の興趣を高めることができる。
また、第2遊技領域12bには、第2遊技領域12bへ進入し、かつ第2始動入賞口16及び大入賞口18へ入球しなかった遊技球のほぼ全てが入球可能であって、遊技球が入球した場合に、所定個数(たとえば、1個)の遊技球が払い出されるとともに、普通図柄の抽選が行われるように構成された普図作動入賞口を設けてもよい。
このようにした場合には、たとえば、非時短遊技状態中に第2遊技領域12bへ向けて遊技球を打ち出すと、第2始動入賞口16には遊技球が入球しないものの、普図作動入賞口には遊技球が入球し、これにより遊技球の払い出し及び普通図柄の抽選が実行される機会が得られるため、遊技者の興趣を高めることができる。
また、第1時短遊技状態中においては、非時短遊技状態中よりも、普通図柄の抽選において当たりとなる確率が高くなる設定、普通図柄の変動時間が短くなる設定、及び、可動片16bの作動時間が長くなる設定のうち少なくともいずれか1つを行うことにより、第2始動入賞口16への遊技球の入球を容易とするようにしてもよい。
このようにした場合にも、他の適用例6に係るパチンコ機Pと同様の作用効果を奏することとなる。
たとえば、大当たり図柄以外であって時短遊技状態を設定する旨が定められた特別図柄(たとえば、時短遊技状態を設定する旨が定められたハズレ図柄、時短遊技状態を設定する旨が定められた小当たり図柄等)の決定に基づいて設定される時短遊技状態等を設けてもよい。
また、大当たりの当選及び特別遊技の実行を介して設定される時短遊技状態、低確率遊技状態において大当たりに当選することなく特別図柄の変動回数が時短発動回数に到達することにより設定される時短遊技状態、及び、大当たり図柄以外であって時短遊技状態を設定する旨が定められた特別図柄の決定に基づいて設定される時短遊技状態は、第2始動入賞口16への遊技球の入球の難易度が異なるように設定してもよいし、当該難易度が同一となるように設定してもよい。
以上のようにした場合にも、他の適用例6に係るパチンコ機Pと同様の作用効果を奏することとなる。
また、たとえば、当否抽選により小当たりに当選可能であり、小当たりに当選した際に決定され得る所定の小当たり図柄に時短遊技状態を設定する旨が定められたパチンコ機にあっては、遊技状態指定情報として、上述の小当たり図柄の決定に基づいて設定される時短遊技状態(以下、小当たり時短遊技状態ともいう)における特別図柄の変動である旨を示す小当たり時短指定情報、小当たり時短遊技状態における最後の特別図柄の変動である旨を示す小当たり時短最終指定情報等を設けてもよい。
また、たとえば、ハズレとなった場合に決定され得る所定のハズレ図柄に時短遊技状態を設定する旨が定められたパチンコ機にあっては、遊技状態指定情報として、上述のハズレ図柄の決定に基づいて設定される時短遊技状態(以下、ハズレ時短遊技状態ともいう)における特別図柄の変動である旨を示すハズレ時短指定情報、ハズレ時短遊技状態における最後の特別図柄の変動である旨を示すハズレ時短最終指定情報等を設けてもよい。
このように設定した場合にも、他の適用例6に係るパチンコ機Pと同様の作用効果を奏することとなる。
たとえば、当否抽選により小当たりに当選可能であり、小当たりに当選した際に小当たり遊技が実行されるように設定されたパチンコ機にあっては、小当たり遊技の開始時点、小当たり遊技の終了時点等に、遊技状態指定情報を副制御基板300に送信するようにしてもよい。
また、たとえば、出玉に関する設定が対応付けられた設定値を設けられているとともに、設定値に関するモードとして、設定値の変更を行うための設定値変更モード、設定されている設定値を確認するための設定値確認モードが設けられたパチンコ機にあっては、設定値変更モードを終了させた時点、設定値確認モードを終了させた時点等に、遊技状態指定情報を副制御基板300に送信するようにしてもよい。
このように設定した場合にも、他の適用例6に係るパチンコ機Pと同様の作用効果を奏することとなる。
たとえば、特別遊技が終了してからの特別図柄の変動回数(以下、特殊回数ともいう)に応じて、変動パターンを決定するための変動パターンテーブルを切り替えることが可能に設定されたパチンコ機にあっては、特殊回数を上述の回数データA及び回数データBにより構成してもよい。
また、たとえば、時短遊技状態が終了するための条件として、所定の事象が特定回数発生すること(たとえば、当否抽選により小当たりに当選可能となっているパチンコ機にあっては、小当たりの当選回数が特定回数に到達すること、所定の小当たり図柄の決定回数が特定回数に到達すること等)が設定されたパチンコ機にあっては、特定回数を上述の回数データA及び回数データBにより構成してもよい。
また、たとえば、第1特図乱数に基づく変動回数及び第2特図乱数に基づく変動回数の合計が第1の時短回数に到達すること、及び、第2特図乱数に基づく変動回数が第2の時短回数に到達することのいずれかの条件が成立することで時短遊技状態が終了するように設定されたパチンコ機にあっては、第1の時短回数及び第2の時短回数のいずれをも上述の回数データA及び回数データBにより構成してもよい。
このようにした場合にも、他の適用例6に係るパチンコ機Pと同様の作用効果を奏することとなる。
たとえば、回数データA及び回数データBはいずれも2バイト以上の2進数データとしてもよいし、回数データA及び回数データBのデータのサイズはそれぞれ異なるように設定してもよい。
具体的には、たとえば、回数データA及び回数データBをいずれも、上位1バイトのデータ及び下位1バイトのデータからなる2バイトデータとして構成してもよい。そして、このように構成した場合には、上位1バイトのデータを、送信する当該データの種類(たとえば、高確回数に係る回数データA、高確回数に係る回数データBである旨等)を特定するためのデータとし、下位1バイトのデータを、上述の回数の数値を特定するためのデータとしてもよい。これにより、上位1バイトのデータを参照することで、この後に続く下位1バイトのデータにより特定される回数の種類を副制御基板300に対して確実に伝達することができる。
また、回数データA及び回数データBのみならず、主制御基板100から副制御基板300に送信する他のコマンドやデータ(たとえば、変動開始時に決定された変動パターンを示す変動パターンコマンド、事前判定処理の結果を示す事前判定コマンド、保留された第1特図乱数や第2特図乱数の個数を示す保留個数データ等)についても、上述のように、上位1バイト(送信するコマンドやデータの種類を特定するもの)及び下位1バイト(コマンドやデータの具体的な内容を特定するもの)からなる2バイトデータとして構成してもよい。これにより、主制御基板100から副制御基板300へ送信されるデータの形式を共通化することができ、主制御基板100から送信されるデータの受信に係る処理負荷を軽減可能となる。
また、回数データA及び回数データB等を、上述のように上位1バイト及び下位1バイトからなる2バイトデータとして構成した場合には、上位1バイトの先頭ビットについては常に所定値(たとえば、1)をセットするとともに、下位1バイトの先頭ビットについては常に当該所定値と異なる値(たとえば、0)をセットするようにしてもよい。これにより、副制御基板300において、先頭ビットにセットされている値を判断することにより、上位1バイトのデータ又は下位1バイトのデータであるかを確実に把握することができる。
そして、副制御基板300は、連続して受信した1バイトのデータ(先に受信したデータを先行データともいい、先行データに続いて受信データしたデータを後続データともいう)における先頭ビットがいずれも同じ値であった場合(先行データの先頭ビット及び後続データの先頭ビットがいずれも所定値であった場合、先行データの先頭ビット及び後続データの先頭ビットがいずれも所定値と異なる値であった場合)には、ノイズ等の発生により、上述のように構成された各種コマンドやデータにおける上位1バイト又は下位1バイトを受信できなかったものと判断し、上述の先行データを破棄するか、上述の後続データを破棄するか、又は、上述の先行データ及び上述の後続データの両方を破棄することにより、受信したデータに基づく各種処理を行わないようにしてもよい。
これに対して、先行データの先頭ビットが所定値であって、かつ後続データの先頭ビットが所定値と異なる値であった場合には、上述のように構成された各種コマンドやデータにおける上位1バイト及び下位1バイトを適切に受信できたものと判断し、受信したデータに基づく各種処理を行うようにしてもよい。
なお、上述の所定値や所定値と異なる値をセットするビットは、先頭ビットに限らず、他のビットとしてもよい。
また、上述の余りの値、及び、商の値を構成するビットは、たとえば、上位7ビットとしてもよいし、所定のビット(たとえば、先頭ビットから4ビット目)を除く7ビットとしてもよい。
また、7ビット以外の複数ビット(たとえば、5ビット、8ビット等)により、上述の余りの値、及び、商の値を構成するようにしてもよい。たとえば、回数データAの下位5ビットを用いて、各種回数の数値を5ビットの2進数で表現可能な最大値よりも1大きい値で割った余りの値を構成し、回数データBの下位5ビットを用いて、商の値を構成するようにしてもよい。
また、回数データAにより上述の商の値を構成し、回数データBにより上述の余りの値を構成するようにしてもよい。
以上のようにした場合にも、時短回数や時短発動回数等の各種回数が大きい値となる場合であっても、副制御基板300に送信するデータの数を少なくしつつ、上述の回数を副制御基板300に伝達することができる。
また、メインCPU101は、第1低確率時短遊技状態が設定されることとなる時短発動回数や第1低確率時短遊技状態の時短回数の情報(回数データA、回数データB)を、バックアップエラー等に基づき遊技の進行が不可となる遊技停止状態においても、副制御基板300に送信するようにしてもよい。また、出玉に関する設定が対応付けられた設定値を設けられているとともに、設定値に関するモードとして、遊技の進行が不可となった上で設定値の変更を行うための設定値変更モード、遊技の進行が不可となった上で設定されている設定値を確認するための設定値確認モードが設けられたパチンコ機にあっては、メインCPU101は、第1低確率時短遊技状態が設定されることとなる時短発動回数や第1低確率時短遊技状態の時短回数の情報(回数データA、回数データB)を、設定値変更モード中や設定値確認モード中においても、副制御基板300に送信するようにしてもよい。
他の適用例7に係るパチンコ機Pの外部構成(遊技盤11(遊技領域12)の構成、設置されている装置や部材)、制御手段の構成、遊技の進行、遊技に用いられる各種乱数や各種テーブルは、上述の実施の形態に係るパチンコ機Pとほぼ同一となっており、第1低確率時短遊技状態が設定される条件、及び、当否乱数判定テーブル110の構成等のみ、上述の実施の形態に係るパチンコ機Pと異なっている。
ここで、他の適用例7に係るパチンコ機Pでは、ハズレ図柄Z2に第1時短遊技状態(時短遊技状態、時短回数は50回)を設定する旨が定められており、通常遊技状態中にハズレ図柄Z2が決定されると、第1時短遊技状態が設定され第1低確率時短遊技状態へ移行するようになっている。なお、第1低確率時短遊技状態中にハズレ図柄Z2が決定された場合には、第1時短遊技状態が再設定されることはなく、第1低確率時短遊技状態が継続するようになっている。同様に、第2低確率時短遊技状態中にハズレ図柄Z2が決定された場合には、第1時短遊技状態が設定されることはなく、第2低確率時短遊技状態が継続するようになっている。
これに対して、ハズレ図柄Z1には第1時短遊技状態を設定する旨は定められておらず、ハズレ図柄Z1が決定されると、当該決定時の遊技状態が継続するようになっている。すなわち、通常遊技状態中にハズレ図柄Z1が決定されると当該通常遊技状態が継続し、第1低確率時短遊技状態中にハズレ図柄Z1が決定されると当該第1低確率時短遊技状態が継続し、第2低確率時短遊技状態中にハズレ図柄Z1が決定されると当該第2低確率時短遊技状態が継続する。
ここで、他の適用例7の当否乱数判定テーブル110には、上述のいずれかの抽選結果(大当たりの当選、小当たりの当選、ハズレ)と判定され、かつ判定される抽選結果に応じた特別図柄の種類が定められた複数の数値範囲が設定されており、取得された当否乱数(第1特図乱数、第2特図乱数)が属する数値範囲に応じて、上述の抽選結果及び特別図柄の種別が決定されるようになっている。すなわち、他の適用例7に係るパチンコ機Pでは、当否乱数判定テーブル110及び当否乱数により、当否抽選の結果及び特別図柄の種別のいずれもが決定される。そのため、他の適用例7に係るパチンコ機Pには、上述の実施の形態に係るパチンコ機Pが備える、特別図柄の種別を決定するための特別図柄乱数及び特別図柄乱数判定テーブル111は設けられていない。
すなわち、テーブルTLにおいてハズレ図柄Z2が決定される数値範囲は、テーブルTHにおいては大当たり図柄が決定される数値範囲に切り替わるように設定されている。
このように構成したことにより、高確率遊技状態においては大当たり図柄が決定されるものの、低確率遊技状態において大当たり図柄が決定されることのない数値範囲を有効に用いて、第1時短遊技状態を設定する旨が定められたハズレ図柄を決定することができるとともに、高確率遊技状態においては大当たりの当選及び特別遊技を経ない時短遊技状態への移行が行われるのを防止しつつ、低確率遊技状態においては大当たりの当選及び特別遊技を経ない時短遊技状態への移行が行われる制御を確実に実行できる。
たとえば、上述の実施の形態と同様に、特別図柄乱数及び特別図柄乱数判定テーブル111を設け、当否乱数及び当否乱数判定テーブル110により当否抽選の結果を決定した上で、決定された当否抽選の結果を参照しつつ、特別図柄乱数及び特別図柄乱数判定テーブル111により特別図柄の種類を決定するようにしてもよい。そして、このようにした場合にも、他の適用例7に係るパチンコ機Pと同様に、当否乱数判定テーブル110の数値範囲を設定するようにしてもよい。
また、特別図柄乱数判定テーブル111は、たとえば、第1の数値範囲に属するハズレと判定された場合には、取得された特別図柄乱数がいかなる値であってもハズレ図柄Z1(第1時短遊技状態を設定する旨が定められていないハズレ図柄)が決定され、第2の数値範囲に属するハズレと判定された場合には、取得された特別図柄乱数がいかなる値であってもハズレ図柄Z2(第1時短遊技状態を設定する旨が定められているハズレ図柄)が決定され、大当たりの当選と判定された場合には大当たり図柄X1、X2、X3又はX4のいずれかが決定され、小当たりの当選と判定された場合には小当たり図柄Y1又はY2のいずれかが決定されるように設定する。
以上のように設定した場合には、低確率遊技状態における当否抽選でハズレと判定される第2の数値範囲が、高確率遊技状態における当否抽選では大当たりの当選と判定される数値範囲に切り替わることとなる。そして、第2の数値範囲に属するハズレと判定された場合には必ず、第1時短遊技状態を設定する旨が定められたハズレ図柄Z2が決定されることとなる。したがって、他の適用例7に係るパチンコ機Pと同様の作用効果を奏することとなる。
たとえば、低確率時短遊技状態であって、かつ第1始動入賞口15へ遊技球が入球した場合に参照される当否乱数判定テーブル110、低確率時短遊技状態であって、かつ第2始動入賞口16へ遊技球が入球した場合に参照される当否乱数判定テーブル110、高確率時短遊技状態であって、かつ第1始動入賞口15へ遊技球が入球した場合に参照される当否乱数判定テーブル110、高確率時短遊技状態であって、かつ第2始動入賞口16へ遊技球が入球した場合に参照される当否乱数判定テーブル110を別個に設け、テーブルごとに、当否抽選の結果及び特別図柄の種別が対応付けられた数値範囲を設定するようにしてもよい。
このようにした場合にも、他の適用例7に係るパチンコ機Pと同様の作用効果を奏することとなる。
たとえば、テーブルTLにおいてハズレと判定され、かつハズレ図柄Z2が決定される数値範囲は、高確大当たり図柄決定数値範囲と低確大当たり図柄決定数値範囲との差分に相当する範囲の一部となるように設定してもよい。
このようにした場合にも、他の適用例7に係るパチンコ機Pと同様の作用効果を奏することとなる。
このようにした場合にも、他の適用例7に係るパチンコ機Pと同様の作用効果を奏することとなる。
他の適用例8に係るパチンコ機Pは、第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づく特別図柄の変動及び第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく特別図柄の変動を同時に行う(第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づく保留及び第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく保留のいずれもが記憶された場合に、双方の保留を同時に処理する、いわゆる同時回し制御を行う)ように設定されている。
他の適用例8に係るパチンコ機Pの遊技領域12内には、上述の実施の形態と同様に、一般入賞口14、第1始動入賞口15、第2始動入賞口16、可動片16b、アタッカー装置17、アウト口19、ゲート20、演出表示装置21が設けられている(図83参照)。また、他の適用例8に係るパチンコ機Pでは、第2始動入賞口16として、可動片16bが併設されていない通常第2始動入賞口16c、及び、可動片16bが併設されている特定第2始動入賞口16dの2つが設けられている。
なお、これらの装置や部材のうちの一部の構造や設置位置等については、上述の実施の形態と異なっている。
以下、他の適用例8に係るパチンコ機Pの遊技領域12内の構造について、上述の実施の形態と異なる点を中心に説明する。
可動片16bの上面は、遊技盤11から突出した状態において、右端から左端に向けて下り傾斜となるように形成されている。そして、ゲート20の直下には、可動片16bの右端が位置するようになっており、可動片16bの左端の左方に特定第2始動入賞口16dが配置されている。また、特定第2始動入賞口16dは、上方に向けて開口したコップ形状となっており、開口に到達した遊技球が特定第2始動入賞口16dに入球するようになっている。
他の適用例8に係るパチンコ機Pでは、可動片16bが遊技盤11から突出している状態においては、この可動片16bの上面が遊技球を特定第2始動入賞口16dの開口まで案内するガイド部材として機能することにより、特定第2始動入賞口16dへの遊技球の入球が可能となる(図84(b)参照)。これに対して、可動片16bが遊技盤11に没入している状態においては、可動片16bが遊技球を特定第2始動入賞口16dの開口まで案内することができず、特定第2始動入賞口16dへの遊技球の入球は不可能となっている(図84(a)参照)。また、他の適用例8に係るパチンコ機Pでは、可動片16bの右端から特定第2始動入賞口16dまでの長さが、第2遊技領域12b内における遊技球が流下する流下通路の横幅とほぼ同じであるため、可動片16bが突出している状態においては、第2遊技領域12bへ進入しゲート20を通過した遊技球のほぼ全てが特定第2始動入賞口16dへ入球可能となる。
なお、特定第2始動入賞口16dへは、第2遊技領域12bを流下する遊技球のみが入球可能であり、第1遊技領域12aを流下する遊技球は入球できないようになっている。
なお、大入賞口18へは、第2遊技領域12bを流下する遊技球のみが入球可能であり、第1遊技領域12aを流下する遊技球は入球できないようになっている。
そして、後述するように、他の適用例8に係るパチンコ機Pでは、大当たりの当選に基づいて実行される特別遊技の終了後には、当該大当たりの当選時に決定された大当たり図柄の種類に応じた遊技状態が設定されるようになっている。
なお、他の適用例8に係るパチンコ機Pでは、通常第2始動入賞口16cへ遊技球が入球すると、所定個数(他の適用例8では3個)の遊技球が払い出され、特定第2始動入賞口16d又は第1始動入賞口15へ遊技球が入球すると、上述の所定個数と異なる個数(他の適用例8では1個)の遊技球が払い出されるようになっている。
次に、他の適用例8に係るパチンコ機Pにおいて実行される各種制御や遊技について、上述の実施の形態と異なる点を中心に説明する。
ここで、他の適用例8に係るパチンコ機Pでは、非時短遊技状態、第1時短遊技状態及び第2時短遊技状態は、第2始動入賞口16への遊技球の入球の頻度(入球の難易度、換言すれば、第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく当否抽選の頻度)がそれぞれ異なるように設定されている。具体的な設定の内容については、後程詳述する。
なお、上述の実施の形態と同様に、工場出荷後やリセット後の初期状態においては、通常遊技状態が設定されるようになっている。
そして、原則的には、通常遊技状態中は遊技球が第1始動入賞口15へ入球するように、遊技者に第1遊技領域12aへ向けての遊技球の打ち出し(いわゆる左打ち)を行わせ、低確率時短遊技状態中、高確率時短遊技状態中、特別遊技中及び小当たり遊技中は、遊技球がゲート20を通過し、特定第2始動入賞口16d又は通常第2始動入賞口16cへ入球し、また、遊技球が大入賞口18へ入球するように、遊技者に第2遊技領域12bへ向けての遊技球の打ち出し(いわゆる右打ち)を行わせる。
また、大当たり図柄X1の決定確率は70/100(すなわち、70%)、大当たり図柄X2の決定確率は30/100(すなわち、30%)に設定されている。さらに、上述の当否抽選によりハズレとなるとハズレ図柄Z1が決定されるようになっている。
なお、第1始動入賞口15へ遊技球が入球した場合に記憶可能な第1特図乱数の保留の上限数(第1保留数の上限数)は4個に設定されている。第1特図乱数の保留の上限数はこれに限定されるものではない。
また、大当たり図柄X3の決定確率は100/100(すなわち、100%)、小当たり図柄Y1の決定確率は100/100(100%)に設定されている。さらに、上述の当否抽選によりハズレとなるとハズレ図柄Z2が決定されるようになっている。
なお、第2始動入賞口16へ遊技球が入球した場合に記憶可能な第2特図乱数の保留の上限数(第2保留数の上限数)は4個に設定されている。第2特図乱数の保留の上限数はこれに限定されるものではない。
そして、図85(a)に示すように、大当たりに当選し大当たり図柄X2又はX3が決定された場合にはいずれも、当該決定に基づく特別遊技中に、上述のラウンド遊技が10回実行され、約1000個の遊技球を獲得できるようになっている。
また、図86(a)に示すように、小当たりに当選し小当たり図柄Y1が決定された場合には、大入賞口18の0.05秒の開放が1回行われ、大入賞口18の開放中に10個の遊技球が入球すると大入賞口18が閉鎖する小当たり遊技が実行される。この小当たり遊技中には、上述の如く、大入賞口18が0.05秒しか開放されないため、遊技球を大入賞口18へ入球させることはほぼ不可能となっている。
通常遊技状態中において、第1特図乱数に基づく当否抽選により大当たりに当選し大当たり図柄X1又はX2が決定された場合、及び、第2特図乱数に基づく当否抽選により大当たりに当選し大当たり図柄X3が決定された場合にはいずれも、「120秒変動(特別図柄の変動時間が120秒に設定された変動パターン)」の変動パターンが決定される。
通常遊技状態中において、第2特図乱数に基づく当否抽選により小当たりに当選し小当たり図柄Y1が決定された場合には、「3秒変動(特別図柄の変動時間が3秒に設定された変動パターン)」の変動パターンが決定される。
低確率時短遊技状態又は高確率時短遊技状態において、第1特図乱数に基づく当否抽選により大当たりに当選し大当たり図柄X1又はX2が決定された場合、及び、第2特図乱数に基づく当否抽選により大当たりに当選し大当たり図柄X3が決定された場合にはいずれも、「60秒変動」の変動パターンが決定される。
低確率時短遊技状態又は高確率時短遊技状態において、第2特図乱数に基づく当否抽選により小当たりに当選し小当たり図柄Y1が決定された場合には、「3秒変動」の変動パターンが決定される。
上述のように、他の適用例8に係るパチンコ機Pにおいては、第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づく特別図柄の変動及び第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく特別図柄の変動を同時に行う制御、いわゆる同時回し制御が実行されるようになっている。以下、他の適用例8における同時回し制御について説明する。
また、第1特別図柄表示装置30による特別図柄の変動表示中であって、第2特別図柄表示装置31による特別図柄の変動表示が行われていない場合には、第2特図乱数に基づいて当否抽選が可能であり、第2特別図柄表示装置31による特別図柄の変動表示中であって、第1特別図柄表示装置30による特別図柄の変動表示が行われていない場合には、第1特図乱数に基づいて当否抽選が可能となっている。
すなわち、他の適用例8に係るパチンコ機Pにおいては、第1特別図柄表示装置30による特別図柄の変動表示と、第2特別図柄表示装置31による特別図柄の変動表示とが、同時に行われる。そして、第1特別図柄表示装置30による特別図柄の変動表示が終了したときに、第1特図乱数が記憶されていれば、次の特別図柄の変動表示が第1特別図柄表示装置30により開始され、第2特別図柄表示装置31による特別図柄の変動表示が終了したときに、第2特図乱数が記憶されていれば、次の特別図柄の変動表示が第2特別図柄表示装置31により開始される。
同様に、第2特別図柄表示装置31による特別図柄の変動表示中に、新たに第1特図乱数に基づいて当否抽選が行われた場合において、変動表示中の特別図柄が大当たり図柄X3であったときには、新たに行われた当否抽選の結果として大当たりの当選を得ることができず、大当たりの当選と判定される場合には、当該抽選の結果は強制的にハズレとなるように設定されている。すなわち、当該抽選の結果は小当たりの当選又はハズレとなる。
したがって、たとえば、第2特図乱数に基づいて大当たりに当選し、第2特別図柄表示装置31において当該大当たりの当選に基づく特別図柄(大当たり図柄X3)の変動表示が行われているときに、新たに第1特図乱数に基づいて当否抽選が行われた場合には、当該抽選の結果はハズレとなる。また、第1特図乱数に基づいて大当たりに当選し、第1特別図柄表示装置30において当該大当たりの当選に基づく特別図柄(大当たり図柄X1又はX2)の変動表示が行われているときに、新たに第2特図乱数に基づいて当否抽選が行われた場合には、当該抽選の結果は小当たりの当選又はハズレとなる。
また、第1特別図柄表示装置30において大当たり図柄X1又はX2が停止表示されたときに、第2特別図柄表示装置31においてハズレ図柄Z2が変動表示中であった場合には、このハズレ図柄Z2が強制的に停止されるようになっている。
また、第2特別図柄表示装置31において小当たり図柄Y1が停止表示されたときに、第1特別図柄表示装置30において大当たり図柄X1又はX2が変動表示中であった場合には、この大当たり図柄X1又はX2は強制的にハズレ図柄Z1に変更された(書き換えられた)上で、このハズレ図柄Z1が強制的に停止されるようになっている。
次に、他の適用例8に係るパチンコ機Pで実行される普図遊技の概要について説明する。
図86(b)に示すように、非時短遊技状態中(通常遊技状態中)においては、普通図柄の抽選により当たりとなる確率はおよそ1/1.2、普通図柄の変動時間は10秒、普通図柄の抽選により当たりとなった場合の可動片16bの作動時間(可動片16bが突出した状態となる時間)は0.05秒に設定されている。なお、特に図示していないが、特別遊技中及び小当たり遊技中も同様に設定されている。
また、第1時短遊技状態中(低確率時短遊技状態中)においては、普通図柄の抽選により当たりとなる確率は、非時短遊技状態中と同一のおよそ1/1.2、普通図柄の変動時間は、非時短遊技状態中よりも短い0.5秒、普通図柄の抽選により当たりとなった場合の可動片16bの作動時間は、非時短遊技状態中よりも長い5秒に設定されている。
また、第2時短遊技状態中(高確率時短遊技状態中)においては、普通図柄の抽選により当たりとなる確率は、非時短遊技状態中及び第1時短遊技状態中よりも高いおよそ1/1.1、普通図柄の変動時間は、第1時短遊技状態中と同一の0.5秒、普通図柄の抽選により当たりとなった場合の可動片16bの作動時間は、第1時短遊技状態中と同一の5秒に設定されている。
すなわち、第1時短遊技状態中や第2時短遊技状態中は、非時短遊技状態中と異なり、ほぼ可動片16bが突出した状態に維持されるため、相対的に特定第2始動入賞口16dへ遊技球が入球しやすい。したがって、第1時短遊技状態中や第2時短遊技状態中は非時短遊技状態よりも、遊技の進行に伴う遊技球の減少を抑えながら当否抽選の機会を獲得できることとなる。
上述のように、他の適用例8に係るパチンコ機Pでは、通常遊技状態、低確率時短遊技状態又は高確率時短遊技状態のいずれかの遊技状態が設定される。
具体的には、図85(c)に示すように、第1特図乱数に基づく当否抽選により大当たりに当選し大当たり図柄X1又はX2が決定された場合、及び、第2特図乱数に基づく当否抽選により大当たりに当選し大当たり図柄X3が決定された場合のいずれであっても(すなわち、大当たりに当選すると)、当該決定に基づく特別遊技の終了後の遊技状態が高確率遊技状態に設定されるとともに、第2時短遊技状態に設定されることにより、高確率時短遊技状態が設定される。高確率時短遊技状態が設定された場合には、高確回数及び時短回数はいずれも50回に設定される。
すなわち、大当たり図柄X1、X2又はX3が決定された場合に実行される特別遊技の終了後は、遊技状態が高確率時短遊技状態に設定され、第1特図乱数に基づく当否抽選の結果及び第2特図乱数に基づく当否抽選の結果が併せて50回導出されるまで(第1特図乱数に基づいて決定された特別図柄(以下、第1特図ともいう)の変動回数及び第2特図乱数に基づいて決定された特別図柄(以下、第2特図ともいう)の変動回数の合計が50回に到達するまで)高確率時短遊技状態が継続する。
そして、高確率時短遊技状態中に、第1特図乱数に基づく当否抽選の結果及び第2特図乱数に基づく当否抽選の結果が併せて50回全て大当たり以外(小当たり、ハズレ)となると、高確率遊技状態が低確率遊技状態に変更され、かつ第2時短遊技状態が非時短遊技状態に変更されることにより、遊技状態は通常遊技状態に変更される。
低確率時短遊技状態が設定された後は、大当たりに当選することなく、第1特図の変動回数及び第2特図の変動回数の合計が450回に到達するまで(すなわち、第1特図乱数に基づく当否抽選の結果及び第2特図乱数に基づく当否抽選の結果が併せて450回導出されるまで)、低確率時短遊技状態が継続する。
そして、低確率時短遊技状態中に、第1特図乱数に基づく当否抽選の結果及び第2特図乱数に基づく当否抽選の結果が併せて450回全て大当たり以外(小当たり、ハズレ)となると、低確率遊技状態はそのままに、第1時短遊技状態が非時短遊技状態に変更されることにより、遊技状態は通常遊技状態に変更される。
この時短発動回数カウンタのカウント値は、所定の操作によりRAMクリア(リセット)が行われること、特別遊技が終了すること、又は、低確率時短遊技状態(第1時短遊技状態)が設定されることのいずれかのリセット条件の成立により、リセットされるようになっている。
また、大当たり図柄X1、X2又はX3の決定に基づく特別遊技が終了すると、その後の遊技状態が高確率時短遊技状態(高確率遊技状態)に設定される。そのため、特別遊技が終了した時点からは時短発動回数カウンタによるカウントは開始されず、高確率時短遊技状態が終了し通常遊技状態(低確率遊技状態)が設定された時点から時短発動回数カウンタによるカウントが開始される。
すなわち、時短発動回数カウンタのカウント値が時短発動回数(500回)に到達し低確率時短遊技状態が設定された後は、次に大当たりに当選するまで、低確率時短遊技状態を再度設定することができない。
なお、他の適用例8に係るパチンコ機Pでは、低確率時短遊技状態が設定されることで時短発動回数カウンタのカウント値がリセットされた後は、次に大当たりに当選するまで、当該時短発動回数カウンタによるカウントが中止されるように設定されている。
他の適用例8に係るパチンコ機Pにおいては、上述の如く、通常遊技状態(低確率遊技状態及び非時短遊技状態を組み合わせた遊技状態)、低確率時短遊技状態(低確率遊技状態及び第1時短遊技状態を組み合わせた遊技状態)又は高確率時短遊技状態(高確率遊技状態及び第2時短遊技状態を組み合わせた遊技状態)のいずれかの遊技状態が設定されて、遊技が進行するようになっている。
このように、他の適用例8に係るパチンコ機Pにおいては、通常遊技状態中に指示通り左打ちを行っていれば、大当たりに当選することにより、高確率時短遊技状態へ移行可能となる(図87参照)。
高確率時短遊技状態中は、指示通り右打ちを行っていれば第2始動入賞口16(通常第2始動入賞口16c、特定第2始動入賞口16d)へ遊技球が入球する可能性が極めて高い。すると、高確率時短遊技状態中は、第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づき当否抽選が行われ、大当たりに当選した場合には必ず、大当たり図柄X3が決定される(図85(a)参照)。すなわち、第2特図乱数に基づく当否抽選により大当たりに当選した場合には必ず、大当たり図柄X1の決定に基づく特別遊技(5回のラウンド遊技が行われる特別遊技)よりも多くの遊技球を獲得可能な特別遊技(10回のラウンド遊技が行われる特別遊技)が実行され、特別遊技の終了後の遊技状態が高確率時短遊技状態に再度設定される(図85(c)参照)。
このように、他の適用例8に係るパチンコ機Pにおいては、高確率時短遊技状態中に指示通り右打ちを行っていれば、大当たりに当選することにより、相対的に有利な特別遊技が実行されるとともに、高確率時短遊技状態へ再度移行可能となる(図87参照)。
そして、低確率時短遊技状態中も、高確率時短遊技状態中と同様に、指示通り右打ちを行っていれば第2始動入賞口16へ遊技球が入球する可能性が極めて高い。すると、低確率時短遊技状態中は、高確率時短遊技状態中と同様に、第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づき当否抽選が行われ、大当たりに当選した場合には必ず、大当たり図柄X3が決定される(図87参照)。
このように、他の適用例8に係るパチンコ機Pにおいては、高確率時短遊技状態中に指示通り右打ちを行っていれば、大当たりに当選することにより、相対的に有利な特別遊技が実行されるとともに、高確率時短遊技状態へ再度移行可能となる(図87参照)。
上述したように、第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づく当否抽選で大当たりに当選した場合には、10回のラウンド遊技が行われる特別遊技よりも4回のラウンド遊技が行われる特別遊技が実行されやすく、相対的に少ない遊技球しか獲得できない可能性が高い。そのため、通常遊技状態において、時短発動回数カウンタのカウント値が時短発動回数到達間近となったような場合には、第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づく当否抽選により大当たりに当選するよりも、大当たりに当選することなく時短発動回数カウンタのカウント値が時短発動回数に到達して低確率時短遊技状態が設定される方が、遊技者にとって望ましい。
上述したように、第2特別図柄表示装置31において小当たり図柄Y1が停止表示されたときに、第1特別図柄表示装置30において大当たり図柄X1又はX2が変動表示中であった場合には、この大当たり図柄X1又はX2は強制的にハズレ図柄Z1に変更された上で、このハズレ図柄Z1が強制的に停止される。したがって、大当たり図柄X1又はX2の変動表示中に、通常第2始動入賞口16cへの遊技球の入球に基づく当否抽選で小当たりに当選し小当たり図柄Y1を停止表示させることができれば、既に当選していた大当たりがキャンセルされてハズレとなるため、大当たりの当選を回避できることとなる。
なお、通常遊技状態中における変動演出では、演出表示装置21の表示部21aの中央において、第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づく当否抽選に対応する演出図柄50の変動表示が行われ、演出表示装置21の表示部21aの右下隅において、第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく当否抽選に対応する演出図柄50の変動表示が行われるようになっている(図88(a)~(e)、図89(a)~(e)参照)。
ここで、通常遊技状態中に第1始動入賞口15へ遊技球が入球し大当たり図柄X1又はX2が決定された場合には「120秒変動」の変動パターンが決定され(図85(b)参照)、第1特別図柄表示装置30において大当たり図柄X1又はX2の変動表示(変動演出)が120秒間実行されることとなる。これに対して、通常遊技状態中に通常第2始動入賞口16c(第2始動入賞口16)へ遊技球が入球しハズレ図柄Z2が決定された場合には「13秒変動」の変動パターンが決定され(図85(b)参照)、第2特別図柄表示装置31においてハズレ図柄Z2の変動表示(変動演出)が13秒間実行されることとなる。すると、大当たり図柄X1又はX2の変動表示中には、通常第2始動入賞口16cへの遊技球の入球に基づく当否抽選を最大9回実行可能となる。したがって、大当たり図柄X1又はX2の変動表示中に実行可能な最大9回の上記当否抽選において小当たりに当選し、大当たり図柄X1又はX2の変動表示中に小当たり図柄Y1が停止表示されれば、大当たり図柄X1又はX2の決定(第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づく当否抽選における大当たりの当選)がキャンセルされることとなる。
なお、第1特別図柄表示装置30において大当たり図柄X1又はX2が停止表示された場合、第2特図が停止表示中であったときには、特段の表示は行われない。
なお、通常遊技状態において大当たりに当選した際に、必ずしも、上述の遊技方法を実行する必要は無い。たとえば、時短発動回数カウンタによるカウントが開始されてから間もない状況(時短発動回数到達まで遠い状況)で大当たりに当選した場合には、上述の遊技方法を実行することなく、当該大当たりの当選に基づく特別遊技が実行されるようにしてもよい。
まず、特別図柄の変動開始時に実行される特別図柄変動開始処理について、図90のフローチャートを参照して説明する。
ステップ5000において、メインCPU101は、第2保留記憶領域の記憶部に第2特図乱数が記憶されているか否か、すなわち、第2保留数カウンタが「1」以上であるか否かを判定する。そして、第2特図乱数が記憶されていないと判定した場合、ステップ5013に進む。一方、第2特図乱数が記憶されていると判定した場合、次のステップ5001に進む。
ステップ5002において、メインCPU101は、第2保留数カウンタの値を「1」デクリメントするとともに、第2保留記憶領域のシフト処理を実行する。このシフト処理は、上述の実施の形態におけるステップ804の処理と同様であるため、説明を割愛する。そして、ステップ5003に進む。
ステップ5004において、メインCPU101は、第2特図の種別を決定する第2特図決定処理を実行する。この第2特図決定処理は、上述の実施の形態における特別図柄決定処理と同様であるため、説明を割愛する。そして、次のステップ5005に進む。
ステップ5006において、メインCPU101は、後述する第1特図一時記憶領域に記憶されたデータが大当たり図柄X1又はX2に係るものであるか否かを判定する。
ここで、他の適用例8に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、第1特図(第1特図乱数に基づいて決定された特別図柄)と第2特図とが同時に変動表示可能となっている。そして、第2特図の変動表示の開始時には、決定された第2特図(すなわち、停止表示される第2特図)が第2特図一時記憶領域に記憶される。同様に、第1特図の変動表示の開始時には、決定された第1特図(すなわち、停止表示される第1特図)が第1特図一時記憶領域に記憶される。すなわち、第1特図一時記憶領域には、第1特別図柄表示装置30において変動表示中の第1特図が記憶され、第2特図一時記憶領域には、第2特別図柄表示装置31において変動表示中の第2特図が記憶される。
したがって、このステップ5006においては、第2図柄として決定された大当たり図柄X3の変動表示を開始する際に、第1特別図柄表示装置30において、第1特図として決定された大当たり図柄X1又はX2が変動表示されているか否かを判定することとなる。
そして、上述のデータが大当たり図柄X1又はX2に係るものでない(すなわち、ハズレ図柄Z1である)と判定した場合、ステップ5008に進む。一方、上述のデータが大当たり図柄X1又はX2に係るものであると判定した場合、次のステップ5007に進む。
なお、上述のように、第2特図を決定した後に、決定された大当たり図柄X3を強制的にハズレ図柄Z2に書き換えるのではなく、第2特図を決定する際に、第1特別図柄表示装置30において、第1特図として決定された大当たり図柄X1又はX2が変動表示されているか否かを判定し、大当たり図柄X1又はX2が変動表示されていると判定した場合には、第2特図として必ずハズレ図柄Z2が決定されるようにしてもよい。
そして、次のステップ5008に進む。
ステップ5008において、メインCPU101は、第2特図一時記憶領域に記憶されている第2特図を示す図柄決定コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。具体的には、上述のステップ5004で決定された第2特図(大当たり図柄X3、小当たり図柄Y1又はハズレ図柄Z2)、又は、上述のステップ5007で強制的な書き換えが行われた場合にはハズレ図柄Z2が記憶される。これにより、第2特図に係る情報が、変動演出の開始時に副制御基板300に送信されることとなる。そして、次のステップ5009に進む。
ステップ5010において、メインCPU101は、第2特別図柄表示装置31で第2特図の変動表示を開始するための変動表示データをセットする。これにより、第2特別図柄表示装置31の変動表示が開始される。そして、次のステップ5011に進む。
ステップ5012において、メインCPU101は、高確回数更新処理を実行する。この高確回数更新処理は、上述の実施の形態における高確回数更新処理と同様であるため、説明を割愛する。そして、次のステップ5013に進む。
ステップ5014において、メインCPU101は、第1特図の変動表示中であるか否かを判定する。そして、変動表示中であると判定した場合、特別図柄変動開始処理を終了する。一方、変動表示中でないと判定した場合、次のステップ5015に進む。
ステップ5016において、メインCPU101は、当否判定処理を実行する。この当否判定処理は、上述の実施の形態における当否判定処理と同様であるため、説明を割愛する。そして、次のステップ5017に進む。
ステップ5018において、メインCPU101は、上述のステップ5017で決定された第1特図が大当たり図柄X1又はX2であるか否かを判定する。そして、大当たり図柄X1又はX2でない(すなわち、ハズレ図柄Z1である)と判定した場合、ステップ5021に進む。一方、大当たり図柄X1又はX2であると判定した場合、次のステップ5019に進む。
ステップ5020において、メインCPU101は、第1特図一時記憶領域に記憶された大当たり図柄X1又はX2に係るデータを、ハズレ図柄Z1に係るデータに書き換える。すなわち、大当たり図柄X3が決定された第2特図の変動表示中に、第1特図の変動表示が開始される場合において、この第1特図として大当たり図柄X1又はX2が決定された場合には、この大当たり図柄X1又はX2が強制的にハズレ図柄Z1に書き換えられる。
なお、第1特図を決定した後に、決定された大当たり図柄X1又はX2を強制的にハズレ図柄Z1に書き換えるのではなく、第1特図を決定する際に、第2特別図柄表示装置31において、第2特図として決定された大当たり図柄X3が変動表示されているか否かを判定し、大当たり図柄X3が変動表示されていると判定した場合には、第1特図として必ずハズレ図柄Z1が決定されるようにしてもよい。
そして、次のステップ5021に進む。
ステップ5022において、メインCPU101は、変動パターン処理を実行する。この変動パターン決定処理は、上述の実施の形態における変動パターン決定処理と同様であるため、説明を割愛する。そして、次のステップ5023に進む。
ステップ5024において、メインCPU101は、時短回数更新処理を実行する。この時短回数更新処理は、上述の実施の形態における時短回数更新処理と同様であるため、説明を割愛する。そして、次のステップ5025に進む。
ステップ5100において、メインCPU101は、第1特別図柄表示装置30において第1特図が変動表示中であるか否かを判定する。そして、変動表示中でないと判定した場合、ステップ5106に進む。一方、変動表示中であると判定した場合、次のステップ3101に進む。
ステップ5101において、メインCPU101は、第1特図の変動時間が経過したか否かを判定する。そして、経過していないと判定した場合、ステップ5106に進む。一方、経過したと判定した場合、次のステップ5102に進む。
ステップ5103において、メインCPU101は、第1特図が停止表示されたことを示す第1特図停止表示コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ5104に進む。
ステップ5105において、メインCPU101は、上述のステップ5104で決定された第1特図停止表示時間を第1停止表示時間タイマカウンタにセットする。そして、次のステップ5106に進む。
ステップ5107において、メインCPU101は、第2特図の変動時間が経過したか否かを判定する。そして、経過していないと判定した場合、特別図柄変動停止処理を終了する。一方、経過したと判定した場合、次のステップ5108に進む。
ステップ5109において、メインCPU101は、第2特図が停止表示されたことを示す第2特図停止表示コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ5110に進む。
ステップ5111において、メインCPU101は、上述のステップ5110で決定された第2特図停止表示時間を第2停止表示時間タイマカウンタにセットする。そして、特別図柄変動停止処理を終了する。
ステップ5200において、メインCPU101は、上述のステップ5105で第1停止表示時間タイマカウンタにセットされた第1特図停止表示時間が経過したか否かを判定する。そして、第1特図停止表示時間が経過したと判定した場合、ステップ5202に進む。一方、第1特図停止表示時間が経過していないと判定した場合、次のステップ5201に進む。
ステップ5201において、メインCPU101は、上述のステップ5011で第2停止表示時間タイマカウンタにセットされた第2特図停止表示時間が経過したか否かを判定する。そして、第2特図停止表示時間が経過していないと判定した場合、停止後処理を終了する。一方、第2特図停止表示時間が経過したと判定した場合、次のステップ5202に進む。
ステップ5203において、メインCPU101は、変動表示中の特別図柄があるか否か、すなわち、停止表示された特別図柄とは異なる、もう一方の特別図柄が変動表示中であるか否かを判定する。具体的には、停止表示された第1特図が大当たり図柄X1又はX2であった場合には、第2特図が変動表示中であるか否かを判定し、停止表示された第2特図が大当たり図柄X3であった場合には、第1特図が変動表示中であるか否かを判定する。そして、変動表示中の特別図柄がないと判定した場合、ステップ5207に進む。一方、変動表示中の特別図柄があると判定した場合、次のステップ5204に進む。
ステップ5206において、メインCPU101は、変動表示中の特別図柄を強制的に停止表示する。具体的には、変動表示中の特別図柄がハズレ図柄であった場合には、第1特図一時記憶領域又は第2特図一時記憶領域に記憶されているハズレ図柄を、また、上述のステップ5205で書き換えが行われた場合には、書き換えられた第1特図一時記憶領域又は第2特図一時記憶領域に記憶されているハズレ図柄を、変動時間が経過していなくとも対応する特別図柄表示装置に停止表示させる。すなわち、第1特図が変動表示中であった場合には、この第1特図の変動時間が経過していなくとも、第1特別図柄表示装置30においてハズレ図柄Z1が強制的に停止表示する。また、第2特図が変動表示中であった場合には、この第2特図の変動時間が経過していなくとも、第2特別図柄表示装置31においてハズレ図柄Z2が強制的に停止表示する。そして、ステップ5207に進む。
ステップ5208において、メインCPU101は、特別遊技の開始時に設定される待機時間であるオープニング時間をオープニング時間タイマカウンタにセットするとともに、オープニング処理が開始されることを示すオープニングコマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。また、オープニング時間が経過した後に実行される特別遊技中のラウンド数を、メインRAM103に設けられたラウンド数記憶領域にセットする。そして、停止後処理を終了する。
ステップ5210において、メインCPU101は、時短発動回数カウンタによるカウントを行うための時短発動回数カウント実行処理を実行する。そして、次のステップ5211に進む。
ステップ5212において、メインCPU101は、変動表示中の特別図柄が大当たり図柄であるか否かを判定する。そして、大当たり図柄でない(すなわち、ハズレ図柄である)と判定した場合、ステップ5214に進む。一方、大当たり図柄であると判定した場合、次のステップ5213に進む。
ステップ5216において、メインCPU101は、時短発動回数カウンタによるカウントを開始するための時短発動回数カウント開始処理を実行する。そして、次のステップ5217に進む。
ステップ5219において、メインCPU101は、時短発動回数カウント開始処理を実行する。そして、次のステップ5220に進む。
ステップ5300において、メインCPU101は、高確遊技フラグがオフであるか否かを判定する。そして、高確遊技フラグがオフでない(すなわち、オンである)と判定した場合、時短発動回数カウント実行処理を終了する。一方、高確遊技フラグがオフであると判定した場合、次のステップ5301に進む。
ステップ5301において、メインCPU101は、時短発動回数カウンタのカウント値が時短発動回数に到達した旨を示す時短発動回数到達フラグがオフであるか否かを判定する。そして、時短発動回数到達フラグがオフでない(すなわち、オンである)と判定した場合、時短発動回数カウント実行処理を終了する。一方、時短発動回数到達フラグがオフであると判定した場合、次のステップ5302に進む。
ステップ5303において、メインCPU101は、時短発動回数カウンタのカウント値が0に到達したか否かを判定する。そして、到達していないと判定した場合、時短発動回数カウント実行処理を終了する。一方、到達したと判定した場合、次のステップ5304に進む。
ステップ5305において、メインCPU101は、時短発動回数カウンタのカウント値をリセット(ゼロクリア)する。そして、次のステップ5306に進む。
ステップ5306において、メインCPU101は、時短発動回数到達フラグをオンにする。そして、時短発動回数カウント実行処理を終了する。
ステップ5350において、メインCPU101は、高確率時短遊技状態が終了した時点であるか否かを判定する。具体的には、上述のステップ5012又はステップ5025で高確遊技フラグがオンからオフとなったか否かを判定する。そして、高確率時短遊技状態が終了した時点でないと判定した場合、時短発動回数カウント開始処理を終了する。一方、高確率時短遊技状態が終了した時点であると判定した場合、次のステップ5351に進む。
ステップ5400において、メインCPU101は、終了した特別遊技の実行契機となった大当たり図柄(メインRAM103の処理領域に記憶)を確認し、上述の大当たり図柄に応じて、特別遊技の終了後の遊技状態を設定する遊技状態設定処理を実行する。
具体的には、メインCPU101は、上述の大当たり図柄がX1、X2、X3のいずれの場合であっても、高確遊技フラグ及び第2時短遊技フラグの両方をオンにするとともに、高確回数及び時短回数のいずれにも「50」をセットする。
そして、次のステップ5401に進む。
ステップ5402において、メインCPU101は、時短発動回数到達フラグをオフにする。そして、特別遊技終了処理を終了する。
ステップ5500において、メインCPU101は、通常遊技状態を設定する通常遊技状態設定処理を実行する。具体的には、メインCPU101は、高確遊技フラグ及び時短遊技フラグ(第1時短遊技フラグ、第2時短遊技フラグ)をいずれもオフにする。そして、次のステップ5501に進む。
ステップ5501において、メインCPU101は、時短発動回数カウンタのカウント値をリセット(ゼロクリア)する。そして、次のステップ5502に進む。
ステップ5503において、メインCPU101は、時短発動回数カウンタに時短発動回数「500」をセットする。そして、RAMクリア後処理を終了する。
他の適用例8に係るパチンコ機Pでは、時短発動回数カウンタによるカウント値が時短発動回数に到達することにより設定される第1時短遊技状態中(低確率時短遊技状態中)は、非時短遊技状態中と同一の確率で普通図柄の抽選において当たりとなるようになっていたが、これに限定されるものではなく、第1時短遊技状態中は非時短遊技状態中よりも高い確率で普通図柄の抽選において当たりとなるように設定してもよい。
また、第1時短遊技状態中においては、非時短遊技状態中よりも、普通図柄の抽選において当たりとなる確率が高くなる設定、普通図柄の変動時間が短くなる設定、及び、可動片16bの作動時間が長くなる設定のうち少なくともいずれか1つを行うことにより、特定第2始動入賞口16dへの遊技球の入球を容易とするようにしてもよい。
このようにした場合にも、他の適用例8に係るパチンコ機Pと同様の作用効果を奏することとなる。
たとえば、大当たり図柄以外であって時短遊技状態を設定する旨が定められた特別図柄(たとえば、時短遊技状態を設定する旨が定められたハズレ図柄、時短遊技状態を設定する旨が定められた小当たり図柄等)の決定に基づいて設定される時短遊技状態等を設けてもよい。
また、大当たりの当選及び特別遊技の実行を介して設定される時短遊技状態、低確率遊技状態において大当たりに当選することなく特別図柄の変動回数が時短発動回数に到達することにより設定される時短遊技状態、及び、大当たり図柄以外であって時短遊技状態を設定する旨が定められた特別図柄の決定に基づいて設定される時短遊技状態は、特定第2始動入賞口16dへの遊技球の入球の難易度が異なるように設定してもよいし、当該難易度が同一となるように設定してもよい。
以上のようにした場合にも、他の適用例8に係るパチンコ機Pと同様の作用効果を奏することとなる。
このようにした場合にも、他の適用例8に係るパチンコ機Pと同様の作用効果を奏することとなる。
また、時短発動回数カウンタによるカウントを特別図柄の変動開始時点で行う場合には、当該変動の契機となる当否抽選により大当たりに当選していたときにも、時短発動回数カウンタによるカウントを行ってもよい。そして、大当たりの当選に係る変動時に、時短発動回数カウンタによるカウント値が時短発動回数に到達した場合には、当該到達に基づく時短遊技状態(第1時短遊技状態)の設定は行わずに、大当たりの当選に基づく遊技状態の設定を特別遊技の終了後に行うようにしてもよい。
たとえば、高確回数は50回、時短回数は10回のように、高確率時短遊技状態で設定される時短回数は高確回数よりも少なくなるように設定してもよい。
また、所定の大当たり図柄が決定された場合には、当該決定に基づく特別遊技の終了後に高確率時短遊技状態を設定するのではなく、低確率遊技状態及び時短遊技状態を組み合わせた遊技状態(以下、低確率時短遊技状態Xともいう)を設定するようにしてもよい。
そして、上述のように大当たりの当選及び特別遊技の実行を介して設定される低確率遊技状態及び時短遊技状態を組み合わせた遊技状態(低確率時短遊技状態X)、及び、低確率遊技状態において大当たりに当選することなく特別図柄の変動回数が時短発動回数に到達することにより設定される低確率時短遊技状態は、特定第2始動入賞口16dへの遊技球の入球の難易度が異なるように設定してもよいし、当該難易度が同一となるように設定してもよい。たとえば、上述のように大当たりの当選及び特別遊技の実行を介して設定される低確率遊技状態及び時短遊技状態を組み合わせた遊技状態(低確率時短遊技状態X)、及び、低確率遊技状態において大当たりに当選することなく特別図柄の変動回数が時短発動回数に到達することにより設定される低確率時短遊技状態のいずれか一方では、他方よりも、普通図柄の抽選において当たりとなる確率が高くなる設定、普通図柄の変動時間が短くなる設定、及び、可動片16bの作動時間が長くなる設定のうち少なくともいずれか1つを行うことにより、特定第2始動入賞口16dへの遊技球の入球を容易とするようにしてもよい。
以上のようにした場合にも、他の適用例8に係るパチンコ機Pと同様の作用効果を奏することとなる。
たとえば、低確率遊技状態が設定された遊技状態として、通常遊技状態の他、所定の大当たり図柄の決定に基づく特別遊技の終了後に設定される低確率遊技状態及び時短遊技状態を組み合わせた遊技状態(低確率時短遊技状態X)が設けられたパチンコ機では、上述の通常遊技状態、又は、低確率遊技状態及び時短遊技状態を組み合わせた遊技状態(低確率時短遊技状態X)の一方において、当否抽選の結果が大当たり以外となった場合に、時短発動回数カウンタによるカウントを行うようにしてもよいし、上述の通常遊技状態、並びに、低確率遊技状態及び時短遊技状態を組み合わせた遊技状態(低確率時短遊技状態X)の両方において、当否抽選の結果が大当たり以外となった場合に、時短発動回数カウンタによるカウントを行うようにしてもよい。そして、時短発動回数カウンタによるカウント値が時短発動回数に到達した場合に、他の適用例8における低確率時短遊技状態及び第1時短遊技状態を組み合わせた遊技状態(低確率時短遊技状態)を設定するようにしてもよい。
以上のようにした場合にも、他の適用例8に係るパチンコ機Pと同様の作用効果を奏することとなる。
以上のようにした場合にも、他の適用例8に係るパチンコ機Pと同様の作用効果を奏することとなる。
たとえば、大当たり示唆画像の他、所定の音声の出力や所定のランプを所定の点灯態様で点灯させることで、大当たりに当選した旨を報知するようにしてもよい。また、大当たりの当選が決定される第1特図乱数に基づく変動演出の開始以前から実行可能な先読み演出において、大当たりの当選を報知するようにしてもよい。
また、通常遊技状態中のみならず、高確率時短遊技状態において大当たりに当選した場合にも、その旨を報知するようにしてもよい。
以上のようにした場合にも、他の適用例8に係るパチンコ機Pと同様の作用効果を奏することとなる。
他の適用例9に係るパチンコ機Pは、上述の実施の形態と同様に、大当たりの当選に基づいてのみ特別遊技が実行されるように構成されている。
他の適用例9に係るパチンコ機Pの遊技領域12内には、上述の実施の形態と同様に、一般入賞口14、第1始動入賞口15、第2始動入賞口16、可動片16b、アタッカー装置、アウト口19、ゲート20、演出表示装置21が設けられている(図97参照)。
これらの装置や部材のうち、アタッカー装置については上述の実施の形態と異なる構成となっているものの、アタッカー装置以外については上述の実施の形態と同一の構成(構造、設置位置等)となっている。
以下、他の適用例9に係るパチンコ機Pの遊技領域12内の構造について、上述の実施の形態と異なるアタッカー装置を中心に説明する。
図97に示すように、第1アタッカー装置170は演出表示装置21の左下方(第1遊技領域12aの下部)に設けられており、第2アタッカー装置180は演出表示装置21の右下方(第2遊技領域12bの下部)に設けられている。
この第1大入賞口171へは、第1遊技領域12aを流下する遊技球が入球可能となっており、第2遊技領域12bを流下する遊技球は入球できないようになっている。
この第2大入賞口181へは、第2遊技領域12bを流下する遊技球が入球可能となっており、第1遊技領域12aを流下する遊技球は入球できないようになっている。
そして、他の適用例9に係るパチンコ機Pでは、大当たりの当選に基づいて実行される特別遊技の終了後には、当該大当たりの当選時に決定された大当たり図柄の種類に応じた遊技状態が設定されるようになっている。
次に、他の適用例9に係るパチンコ機Pにおいて実行される各種制御や遊技について、上述の実施の形態と異なる点を中心に説明する。
ここで、他の適用例9に係るパチンコ機Pでは、非時短遊技状態、第1時短遊技状態及び第2時短遊技状態は、第2始動入賞口16への遊技球の入球の頻度(入球の難易度、換言すれば、第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく当否抽選の頻度)がそれぞれ異なるように設定されている。具体的な設定の内容については、後程詳述する。
なお、上述の実施の形態と同様に、工場出荷後やリセット後の初期状態においては、通常遊技状態が設定されるようになっている。
そして、通常遊技状態中、高確率非時短遊技状態中、及び、後述する大当たり図柄X1の決定に基づく特別遊技中は、遊技球が第1始動入賞口15へ入球し、また、遊技球が第1大入賞口171へ入球するように、遊技者に第1遊技領域12aへ向けての遊技球の打ち出し(いわゆる左打ち)を行わせる。また、低確率時短遊技状態中、高確率時短遊技状態中、及び、後述する大当たり図柄X2、X3又はX4の決定に基づく特別遊技中は、遊技球がゲート20を通過し、第2始動入賞口16へ入球し、また、遊技球が第2大入賞口181へ入球するように、遊技者に第2遊技領域12bへ向けての遊技球の打ち出し(いわゆる右打ち)を行わせる。
また、大当たり図柄X1の決定確率は98.9%、大当たり図柄X2の決定確率は1%、大当たり図柄X4の決定確率は0.1%に設定されている。
なお、第1始動入賞口15へ遊技球が入球した場合に記憶可能な第1特図乱数の保留の上限数(第1保留数の上限数)は4個に設定されている。第1特図乱数の保留の上限数はこれに限定されるものではない。
また、大当たり図柄X3の決定確率は3%、大当たり図柄X4の決定確率は97%に設定されている。
さらに、上述の当否抽選によりハズレとなるとハズレ図柄Z2が決定されるようになっている。
なお、第2始動入賞口16へ遊技球が入球した場合に記憶可能な第2特図乱数の保留の上限数(第2保留数の上限数)は4個に設定されている。第2特図乱数の保留の上限数はこれに限定されるものではない。
また、大当たりに当選し大当たり図柄X2が決定された場合には、当該決定に基づく特別遊技中に、第2大入賞口181が29.0秒開放するか又は第2大入賞口181に1個の遊技球が入球するかのいずれかの条件が成立することで終了するラウンド遊技が2回実行される。なお、第2大入賞口181の閉鎖直前に入球し第2大入賞口181の閉鎖後に入球が検出される遊技球も含め、上述の1回のラウンド遊技中には、平均1.8個の遊技球が入球可能となっている。したがって、上述の特別遊技中には、平均36個の遊技球を獲得できる。
また、大当たり図柄X3又はX4が決定された場合には、当該決定に基づく特別遊技中に、第2大入賞口181が29.0秒開放するか又は第2大入賞口181に1個の遊技球が入球するかのいずれかの条件が成立することで終了するラウンド遊技が10回実行され、平均270個の遊技球を獲得できるようになっている。
次に、他の適用例9に係るパチンコ機Pで実行される普図遊技の概要について説明する。
図99に示すように、非時短遊技状態中(通常遊技状態中、高確率非時短遊技状態中)においては、普通図柄の抽選により当たりとなる確率はおよそ1/1.2、普通図柄の変動時間は10秒、普通図柄の抽選により当たりとなった場合の可動片16bの作動時間(可動片16bが開いた状態となる時間)は0.05秒に設定されている。なお、特に図示していないが、特別遊技中も同様に設定されている。
また、第1時短遊技状態中(低確率時短遊技状態中)においては、普通図柄の抽選により当たりとなる確率は、非時短遊技状態中と同一のおよそ1/1.2、普通図柄の変動時間は、非時短遊技状態中よりも短い0.5秒、普通図柄の抽選により当たりとなった場合の可動片16bの作動時間は、非時短遊技状態中よりも長い5秒に設定されている。
また、第2時短遊技状態中(高確率時短遊技状態中)においては、普通図柄の抽選により当たりとなる確率は、非時短遊技状態中及び第1時短遊技状態中よりも高いおよそ1/1.1、普通図柄の変動時間は、第1時短遊技状態中と同一の0.5秒、普通図柄の抽選により当たりとなった場合の可動片16bの作動時間は、第1時短遊技状態中と同一の5秒に設定されている。
すなわち、第1時短遊技状態中は、非時短遊技状態よりも可動片16bが開いた状態に維持されやすいため、より第2始動入賞口16へ遊技球が入球しやすく、第2時短遊技状態中は、第1時短遊技状態よりもさらに可動片16bが開いた状態に維持されやすいため、より第2始動入賞口16へ遊技球が入球しやすい。
したがって、第2時短遊技状態中は非時短遊技状態及び第1時短遊技状態中よりも、また、第1時短遊技状態中は非時短遊技状態よりも、遊技の進行に伴う遊技球の減少を抑えながら当否抽選の機会を獲得できることとなる。
上述のように、他の適用例9に係るパチンコ機Pでは、通常遊技状態、低確率時短遊技状態、高確率時短遊技状態又は高確率非時短遊技状態のいずれかの遊技状態が設定される。
具体的には、図98(b)に示すように、第1特図乱数に基づく当否抽選により大当たりに当選し大当たり図柄X1が決定された場合、及び、第2特図乱数に基づく当否抽選により大当たりに当選し大当たり図柄X3が決定された場合にはいずれも、当該決定に基づく特別遊技の終了後の遊技状態が高確率遊技状態に設定されるとともに、非時短遊技状態に設定されることにより、通常遊技状態が設定される。
すなわち、大当たり図柄X2が決定された場合に実行される特別遊技の終了後は、遊技状態が高確率時短遊技状態に設定され、当否抽選の結果が5回導出されるまで(特別図柄の変動回数が5回に到達するまで)高確率時短遊技状態が継続する。
そして、この高確率時短遊技状態中に、当否抽選の結果が5回全て大当たり以外(ハズレ)となると、高確率遊技状態はそのままに、第2時短遊技状態が非時短遊技状態に変更されることにより、遊技状態は高確率非時短遊技状態に変更される。
その後、当否抽選の結果が9995回導出されるまで(特別図柄の変動回数が9995回に到達するまで)高確率非時短遊技状態が継続する。そして、この高確率時短遊技状態中に、当否抽選の結果が9995回全て大当たり以外(ハズレ)となると、非時短遊技状態はそのままに、高確率遊技状態が低確率遊技状態に変更されることにより、遊技状態は通常遊技状態に変更される。他の適用例9に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、高確率遊技状態における大当たりの当選確率がおよそ1/15となっているため、実質的には、大当たりに再度当選するまで、高確率非時短遊技状態が継続することとなる。
すなわち、大当たり図柄X4が決定された場合に実行される特別遊技の終了後は、遊技状態が高確率時短遊技状態に設定され、当否抽選の結果が10000回導出されるまで(特別図柄の変動回数が10000回に到達するまで)高確率時短遊技状態が継続する。
そして、この高確率時短遊技状態中に、当否抽選の結果が10000回全て大当たり以外(ハズレ)となると、高確率遊技状態が低確率遊技状態に変更され、かつ第2時短遊技状態が非時短遊技状態に変更されることにより、遊技状態は通常遊技状態に変更される。他の適用例9に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、高確率遊技状態における大当たりの当選確率がおよそ1/15となっているため、実質的には、大当たりに再度当選するまで、高確率時短遊技状態が継続することとなる。
低確率時短遊技状態が設定された後は、大当たりに当選することなく、特別図柄の変動回数が100回に到達するまで(すなわち、当否抽選の結果が100回導出されるまで)、低確率時短遊技状態が継続する。
そして、低確率時短遊技状態中に、当否抽選の結果が100回全て大当たり以外(ハズレ)となると、低確率遊技状態はそのままに、第1時短遊技状態が非時短遊技状態に変更されることにより、遊技状態は通常遊技状態に変更される。
この時短発動回数カウンタのカウント値は、所定の操作によりRAMクリア(リセット)が行われること、特別遊技が終了すること、又は、低確率時短遊技状態(第1時短遊技状態)が設定されることのいずれかのリセット条件の成立により、リセットされるようになっている。
また、大当たり図柄X1又はX3の決定に基づく特別遊技が終了すると、その後の遊技状態が通常遊技状態に設定されるため、この時点から時短発動回数カウンタによるカウントが開始される。
また、大当たり図柄X2又はX4の決定に基づく特別遊技が終了すると、その後の遊技状態が高確率時短遊技状態(高確率遊技状態)に設定される。そのため、特別遊技が終了した時点からは時短発動回数カウンタによるカウントは開始されず、通常遊技状態(低確率遊技状態)が設定された時点から時短発動回数カウンタによるカウントが開始される。
すなわち、時短発動回数カウンタのカウント値が時短発動回数(100回)に到達し低確率時短遊技状態が設定された後は、次に大当たりに当選するまで、低確率時短遊技状態を再度設定することができない。
なお、他の適用例9に係るパチンコ機Pでは、低確率時短遊技状態が設定されることで時短発動回数カウンタのカウント値がリセットされた後は、次に大当たりに当選するまで、当該時短発動回数カウンタによるカウントが中止されるように設定されている。
他の適用例9に係るパチンコ機Pにおいては、上述の如く、通常遊技状態(低確率遊技状態及び非時短遊技状態を組み合わせた遊技状態)、低確率時短遊技状態(低確率遊技状態及び第1時短遊技状態を組み合わせた遊技状態)、高確率時短遊技状態(高確率遊技状態及び第2時短遊技状態を組み合わせた遊技状態)、又は、高確率非時短遊技状態(高確率遊技状態及び非時短遊技状態を組み合わせた遊技状態)のいずれかが設定されて、遊技が進行するようになっている。
そして、大当たり図柄X1が決定された場合には、当該決定に基づく特別遊技の終了後の遊技状態が通常遊技状態に設定され、大当たり図柄X2又はX4が決定された場合には、当該決定に基づく特別遊技の終了後の遊技状態が高確率時短遊技状態に設定される(図98(b)、図100参照)。すなわち、他の適用例9に係るパチンコ機Pにおいては、通常遊技状態中に指示通り左打ちを行っていれば、大当たりに当選することにより通常遊技状態又は高確率時短遊技状態へ移行することとなる(図100参照)。
しかし、大当たり図柄X2が決定されるのは大当たりに当選した場合の1%、大当たり図柄X4が決定されるのは大当たりに当選した場合の0.1%となっているため(図98(a)参照)、通常遊技状態中には、大当たりに当選しても高確率時短遊技状態へは極めて移行し難い。
そして、大当たり図柄X3が決定された場合には、当該決定に基づく特別遊技の終了後の遊技状態が通常遊技状態に設定され、大当たり図柄X4が決定された場合には、上述の如く、当該決定に基づく特別遊技の終了後の遊技状態が高確率時短遊技状態に設定される(図98(b)、図100参照)。すなわち、他の適用例9に係るパチンコ機Pにおいては、低確率時短遊技状態中に指示通り右打ちを行っていれば、大当たりに当選することにより通常遊技状態へ移行するか、又は、高確率時短遊技状態へ移行することとなる(図100参照)。
また、大当たり図柄X4が決定されるのは大当たりに当選した場合の97%となっているため(図98(a)参照)、低確率時短遊技状態中は、大当たりに当選した場合に極めて高確率時短遊技状態へ移行し易い。
そして、通常遊技状態中や高確率時短遊技状態の終了後に移行する高確率非時短遊技状態中に第1始動入賞口15へ遊技球が入球し、当該入球に基づく当否抽選により大当たりに当選しても、大当たり図柄X4はほぼ決定されないものの、時短発動回数カウンタによるカウント値が時短発動回数に到達することで(大当たりの当選及び特別遊技を介することなく)移行する低確率時短遊技状態中に第2始動入賞口16への遊技球が入球し、当該入球に基づく当否抽選により大当たりに当選した場合には、極めて高い確率で大当たり図柄X4が決定される。
したがって、通常遊技状態中から大当たりの当選及び特別遊技を介することなく移行可能な低確率時短遊技状態が、遊技者にとって極めて有利な、大当たり図柄X4の決定に基づく高確率時短遊技状態へ移行するためのチャンスゾーンとなるという斬新な遊技性が付与され、遊技者の興趣を高めることができる。
他の適用例9に係るパチンコ機Pでは、時短発動回数カウンタによるカウント値が時短発動回数に到達することにより設定される第1時短遊技状態中(低確率時短遊技状態中)は、非時短遊技状態中と同一の確率で普通図柄の抽選において当たりとなるようになっていたが、これに限定されるものではなく、第1時短遊技状態中は非時短遊技状態中よりも高い確率で普通図柄の抽選において当たりとなるように設定してもよい。
また、第1時短遊技状態中においては、非時短遊技状態中よりも、普通図柄の抽選において当たりとなる確率が高くなる設定、普通図柄の変動時間が短くなる設定、及び、可動片16bの作動時間が長くなる設定のうち少なくともいずれか1つを行うことにより、第2始動入賞口16への遊技球の入球を容易とするようにしてもよい。
このようにした場合にも、他の適用例9に係るパチンコ機Pと同様の作用効果を奏することとなる。
たとえば、大当たり図柄以外であって時短遊技状態を設定する旨が定められた特別図柄(たとえば、時短遊技状態を設定する旨が定められたハズレ図柄、時短遊技状態を設定する旨が定められた小当たり図柄等)の決定に基づいて設定される時短遊技状態等を設けてもよい。
また、大当たりの当選及び特別遊技の実行を介して設定される時短遊技状態、低確率遊技状態において大当たりに当選することなく特別図柄の変動回数が時短発動回数に到達することにより設定される時短遊技状態、及び、大当たり図柄以外であって時短遊技状態を設定する旨が定められた特別図柄の決定に基づいて設定される時短遊技状態は、第2始動入賞口16への遊技球の入球の難易度が異なるように設定してもよいし、当該難易度が同一となるように設定してもよい。
また、大当たり図柄以外であって時短遊技状態を設定する旨が定められた特別図柄の決定に基づいて設定される時短遊技状態においては、他の適用例9における低確率時短遊技状態と同様に、遊技者にとって極めて有利な大当たり図柄X4の決定確率が極めて高くなるように設定してもよい。
以上のようにした場合にも、他の適用例9に係るパチンコ機Pと同様の作用効果を奏することとなる。
そして、上述のように大当たりの当選及び特別遊技の実行を介して設定される低確率遊技状態及び時短遊技状態を組み合わせた遊技状態(低確率時短遊技状態X)、及び、低確率遊技状態において大当たりに当選することなく特別図柄の変動回数が時短発動回数に到達することにより設定される低確率時短遊技状態は、第2始動入賞口16への遊技球の入球の難易度が異なるように設定してもよいし、当該難易度が同一となるように設定してもよい。たとえば、上述のように大当たりの当選及び特別遊技の実行を介して設定される低確率遊技状態及び時短遊技状態を組み合わせた遊技状態(低確率時短遊技状態X)、及び、低確率遊技状態において大当たりに当選することなく特別図柄の変動回数が時短発動回数に到達することにより設定される低確率時短遊技状態のいずれか一方では、他方よりも、普通図柄の抽選において当たりとなる確率が高くなる設定、普通図柄の変動時間が短くなる設定、及び、可動片16bの作動時間が長くなる設定のうち少なくともいずれか1つを行うことにより、第2始動入賞口16への遊技球の入球を容易とするようにしてもよい。
以上のようにした場合にも、他の適用例9に係るパチンコ機Pと同様の作用効果を奏することとなる。
たとえば、低確率遊技状態が設定された遊技状態として、通常遊技状態の他、所定の大当たり図柄の決定に基づく特別遊技の終了後に設定される低確率遊技状態及び時短遊技状態を組み合わせた遊技状態(低確率時短遊技状態X)が設けられたパチンコ機では、上述の通常遊技状態、又は、低確率遊技状態及び時短遊技状態を組み合わせた遊技状態(低確率時短遊技状態X)の一方において、当否抽選の結果が大当たり以外となった場合に、時短発動回数カウンタによるカウントを行うようにしてもよいし、上述の通常遊技状態、並びに、低確率遊技状態及び時短遊技状態を組み合わせた遊技状態(低確率時短遊技状態X)の両方において、当否抽選の結果が大当たり以外となった場合に、時短発動回数カウンタによるカウントを行うようにしてもよい。そして、時短発動回数カウンタによるカウント値が時短発動回数に到達した場合に、他の適用例9における低確率時短遊技状態及び第1時短遊技状態を組み合わせた遊技状態(低確率時短遊技状態)を設定するようにしてもよい。
このようにした場合にも、他の適用例9に係るパチンコ機Pと同様の作用効果を奏することとなる。
このようにした場合にも、他の適用例9に係るパチンコ機Pと同様の作用効果を奏することとなる。
他の適用例10に係るパチンコ機Pは、いわゆる1種2種混合のパチンコ機やいわゆる同時回し制御を行うパチンコ機ではなく、上述の実施の形態や他の適用例6と同様に、大当たりの当選に基づいてのみ特別遊技が実行されるように構成されているものである。
他の適用例10に係るパチンコ機Pの遊技領域12内には、上述の実施の形態と同様に、一般入賞口14、第1始動入賞口15、第2始動入賞口16、可動片16b、アタッカー装置17、アウト口19、ゲート20、演出表示装置21が設けられているが、アタッカー装置17の内部構造のみ上述の実施の形態と異なっている。
具体的には、アタッカー装置17における大入賞口18内には、上述の実施の形態と異なり、特定領域57、一般領域58及び振り分け部材59は設けられていない。そのため、他の適用例10に係るパチンコ機Pでは、大当たりの当選に基づいて実行される特別遊技の終了後には、当該大当たりの当選時に決定された大当たり図柄の種類に応じた遊技状態が設定されるようになっている。
なお、他の装置や部材については上述の実施の形態と同一の構造や設置位置となっているため(図3参照)、説明を割愛する。
次に、他の適用例10に係るパチンコ機Pにおいて実行される各種制御や遊技について、上述の実施の形態と異なる点を中心に説明する。
なお、上述の実施の形態と同様に、工場出荷後やリセット後の初期状態においては、通常遊技状態が設定されるようになっている。
そして、通常遊技状態中は遊技球が第1始動入賞口15bへ入球するように、遊技者に第1遊技領域12aへ向けての遊技球の打ち出し(いわゆる左打ち)を行わせ、第1低確率時短遊技状態中、第2低確率時短遊技状態中、高確率時短遊技状態中及び特別遊技中は、遊技球がゲート20を通過し、第2始動入賞口16へ入球し、また、遊技球が大入賞口18へ入球するように、遊技者に第2遊技領域12bへ向けての遊技球の打ち出し(いわゆる右打ち)を行わせる。
そして、第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づく当否抽選を行う時点の遊技状態が低確率遊技状態(通常遊技状態、第1低確率時短遊技状態、第2低確率時短遊技状態)であった場合における大当たりの当選の確率は、およそ1/300に設定されており、上述の遊技状態が高確率遊技状態(高確率時短遊技状態)であった場合における大当たりの当選の確率は、およそ6/300に設定されている。
また、大当たり図柄X1の決定確率は25/100(25%)、大当たり図柄X2の決定確率は75/100(75%)に設定されている。
さらに、上述の当否抽選によりハズレとなるとハズレ図柄Z1が決定されるようになっている。
なお、第1始動入賞口15へ遊技球が入球した場合に記憶可能な第1特図乱数の保留の上限数(第1保留数の上限数)は4個に設定されている。第1特図乱数の保留の上限数はこれに限定されるものではない。
また、大当たり図柄X3の決定確率は25/100(25%)、大当たり図柄X4の決定確率は30/100(30%)、大当たり図柄X5の決定確率は45/100(45%)に設定されている。
さらに、上述の当否抽選によりハズレとなるとハズレ図柄Z2が決定されるようになっている。
なお、第2始動入賞口16へ遊技球が入球した場合に記憶可能な第2特図乱数の保留の上限数(第2保留数の上限数)は4個に設定されている。第2特図乱数の保留の上限数はこれに限定されるものではない。
大当たりに当選し大当たり図柄X5が決定された場合には、当該決定に基づく特別遊技中に、上述のラウンド遊技が10回実行され、約1000個の遊技球を獲得できるようになっている。
次に、他の適用例10に係るパチンコ機Pで実行される普図遊技の概要について説明する。
図101(c)に示すように、非時短遊技状態中(通常遊技状態中)においては、普通図柄の抽選により当たりとなる確率はおよそ1/1.1、普通図柄の変動時間は10秒、普通図柄の抽選により当たりとなった場合の可動片16bの作動時間(可動片16bが開放した状態に維持される時間)は0.05秒に設定されている。なお、特に図示していないが、特別遊技中も同様に設定されている。
また、第1時短遊技状態中(第1低確率時短遊技状態中)及び第2時短遊技状態中(第2低確率時短遊技状態中、高確率時短遊技状態中)においてはいずれも、普通図柄の抽選により当たりとなる確率は、非時短遊技状態中と同一のおよそ1/1.1、普通図柄の変動時間は、非時短遊技状態中よりも短い0.2秒、普通図柄の抽選により当たりとなった場合の可動片16bの作動時間は、非時短遊技状態中よりも長い5秒に設定されている。
すなわち、第1時短遊技状態中及び第2時短遊技状態中は、非時短遊技状態中と異なり、ほぼ可動片16bが開放した状態に維持されるため、相対的に第2始動入賞口16へ遊技球が入球しやすい。したがって、第1時短遊技状態中及び第2時短遊技状態中は非時短遊技状態中よりも、遊技の進行に伴う遊技球の減少を抑えながら当否抽選の機会を獲得できることとなる。
上述のように、他の適用例10に係るパチンコ機Pでは、通常遊技状態、第1低確率時短遊技状態、第2低確率時短遊技状態又は高確率時短遊技状態のいずれかの遊技状態が設定される。
具体的には、図101(b)に示すように、第1特図乱数に基づく当否抽選により大当たりに当選し大当たり図柄X1が決定された場合、及び、第2特図乱数に基づく当否抽選により大当たりに当選し大当たり図柄X3が決定された場合はいずれも、当該決定に基づく特別遊技の終了後の遊技状態が低確率遊技状態に設定されるとともに、第2時短遊技状態に設定されることにより、第2低確率時短遊技状態が設定される。また、時短回数は100回に設定される。
そして、この第2低確率時短遊技状態中に、当否抽選の結果が100回全てハズレとなると、第2時短遊技状態が非時短遊技状態に変更されることにより、遊技状態は通常遊技状態に変更される。
すなわち、大当たり図柄X2、X4又はX5が決定された場合に実行される特別遊技の終了後は、遊技状態が高確率時短遊技状態に設定され、大当たりに当選することなく当否抽選の結果が10000回導出されるまで(特別図柄の変動回数が10000回に到達するまで)高確率時短遊技状態が継続する。
そして、この高確率時短遊技状態中に、当否抽選の結果が10000回全てハズレとなると、高確率遊技状態が低確率遊技状態に変更され、かつ第2時短遊技状態が非時短遊技状態に変更されることにより、遊技状態は通常遊技状態に変更される。他の適用例10に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、高確率遊技状態における大当たりの当選確率がおよそ6/300(1/50)となっているため、実質的には、大当たりに再度当選するまで、高確率時短遊技状態が継続することとなる。
第1低確率時短遊技状態が設定された後は、大当たりに当選することなく特別図柄の変動回数が1200回に到達するまで(すなわち、当否抽選の結果が1200回導出されるまで)、第1低確率時短遊技状態が継続する。
そして、第1低確率時短遊技状態中に、当否抽選の結果が1200回全てハズレとなると、低確率遊技状態はそのままに、第1時短遊技状態が非時短遊技状態に変更されることにより、遊技状態は通常遊技状態に変更される。他の適用例10に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、低確率遊技状態における大当たりの当選確率がおよそ1/300となっており、第1低確率時短遊技状態中にはほぼ確実に大当たりに当選することとなる。
この時短発動回数カウンタのカウント値は、所定の操作によりRAMクリア(リセット)が行われること、特別遊技が終了すること、又は、第1低確率時短遊技状態(第1時短遊技状態)が設定されることのいずれかのリセット条件の成立により、リセットされるようになっている。
また、大当たり図柄X1又はX3の決定に基づく特別遊技が終了すると、その後の遊技状態が第1低確率時短遊技状態に設定されるため、この時点から時短発動回数カウンタによるカウントが開始される。
なお、大当たり図柄X2、X4又はX5の決定に基づく特別遊技が終了すると、その後の遊技状態が高確率時短遊技状態(高確率遊技状態)に設定される。そのため、特別遊技が終了した時点からは時短発動回数カウンタによるカウントは開始されず、通常遊技状態(低確率遊技状態)が設定された時点から時短発動回数カウンタによるカウントが開始される。
すなわち、時短発動回数カウンタのカウント値が時短発動回数(900回)に到達し第1低確率時短遊技状態が設定された後は、次に大当たりに当選するまで、第1低確率時短遊技状態を再度設定することができない。
なお、他の適用例10に係るパチンコ機Pでは、第1低確率時短遊技状態が設定されることで時短発動回数カウンタのカウント値がリセットされた後は、次に大当たりに当選するか又はRAMクリアが行われるまで、当該時短発動回数カウンタによるカウントが中止されるように設定されている。
他の適用例10に係るパチンコ機Pは、変動パターンが対応付けられた変動パターンコマンドを記憶した変動パターンテーブル114として、テーブルA、テーブルB、テーブルC及びテーブルDを備えている(図102(a)参照)。そして、上述の実施の形態と同様に、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16に遊技球が入球すると、いずれかの変動パターンテーブル114を参照して、変動パターンコマンドが決定される。
すなわち、特別遊技の終了後においては、同一の遊技状態中であっても変動回数に応じて、異なる変動パターンテーブル114に基づいて変動パターンコマンドを決定可能となっている。
すなわち、RAMクリア後から最初に大当たりに当選するまでの間においては、同一の遊技状態中であれば、常に、設定中の遊技状態に応じた同一の変動パターンテーブル114に基づいて変動パターンコマンドが決定されるようになっている。
ここで、他の適用例10における、変動パターンコマンドの決定時に参照する変動パターンテーブル114を決定する処理について説明する。
他の適用例10に係るパチンコ機Pは、参照する変動パターンテーブル114を決定するために用いられるテーブルとして、後述する選択状態値を決定するための選択状態値テーブル、及び、参照する変動パターンテーブル114を定めた決定テーブルを有している。そして、変動パターンコマンドを決定する際には、これらのテーブルに係る情報に基づいて、参照する変動パターンテーブル114が決定される。
そして、当否抽選により大当たりに当選した場合には、当該当選に基づく特別遊技の終了時に実行される特別遊技終了処理において、当該大当たりの当選時に決定された大当たり図柄の種別(X1、X2、X3、X4、X5)に対応する選択状態値が取得され、この取得された選択状態値が、メインRAM103の所定の記憶領域により構成される選択状態フラグにセットされる。また、RAMクリアが実行された場合には、RAMクリアの実行に対応する選択状態値が取得され、この取得された選択状態が、上述の選択状態フラグにセットされる。
また、RAMクリアが実行された場合には、「00H」という選択状態値が取得される。
この決定テーブルにおいては、図102(c)に示すように、選択状態フラグにセットされた選択状態値が「01H」又は「02H」であった場合(すなわち、大当たりの当選に基づく特別遊技の終了後であった場合)には、大当たりの当選に基づいて実行される特別遊技の終了後からの変動回数ごとにそれぞれ、参照する変動パターンテーブル114が定められている。
また、選択状態フラグにセットされた選択状態値が「00H」であった場合(すなわち、RAMクリアの実行後であった場合)には、時短遊技フラグ(第1時短遊技状態中である旨を示す第1時短遊技フラグ、第2時短遊技状態中である旨を示す第2時短遊技フラグ)のオン又はオフ(すなわち、時短遊技状態中であるか否か)に応じて、参照する変動パターンテーブル114が定められている。
なお、他の適用例10に係るパチンコ機Pでは、第2時短遊技状態は大当たりの当選に基づく特別遊技を経由して設定されるものであるため、RAMクリアの実行後には、大当たりに当選しない限り、特別遊技を経由しない第1時短遊技状態のみ設定され得ることとなる。したがって、選択状態値が「00H」であった場合には、第1時短遊技フラグ及び第2時短遊技フラグのいずれもがオフとなるか、第1時短遊技フラグがオンとなる。
上述の第2低確率時短遊技状態の終了後に設定される通常遊技状態中の1~800回目の変動についてはテーブルAに基づいて変動パターンコマンドが決定される。すなわち、通常遊技状態中は常にテーブルAに基づいて変動パターンコマンドが決定される。
上述の通常遊技状態の終了後に設定される第1低確率時短遊技状態中の1回目の変動についてはテーブルCに基づいて変動パターンコマンドが決定され、当該第1低確率時短遊技状態中の2~1199回目の変動についてはテーブルBに基づいて変動パターンコマンドが決定され、当該第1低確率時短遊技状態中の1200回目の変動(第1低確率時短遊技状態中の最終変動)についてはテーブルDに基づいて変動パターンコマンドが決定される。
上述の第1低確率時短遊技状態の終了後に設定される通常遊技状態中の変動については、常にテーブルAに基づいて変動パターンコマンドが決定される。
上述の高確率時短遊技状態の終了後に設定される通常遊技状態中の1~900回目の変動についてはテーブルAに基づいて変動パターンコマンドが決定される。すなわち、通常遊技状態中は常にテーブルAに基づいて変動パターンコマンドが決定される。
上述の通常遊技状態の終了後に設定される第1低確率時短遊技状態中の1回目の変動についてはテーブルCに基づいて変動パターンコマンドが決定され、当該第1低確率時短遊技状態中の2~1199回目の変動についてはテーブルBに基づいて変動パターンコマンドが決定され、当該第1低確率時短遊技状態中の1200回目の変動(第1低確率時短遊技状態中の最終変動)についてはテーブルDに基づいて変動パターンコマンドが決定される。
上述の第1低確率時短遊技状態の終了後に設定される通常遊技状態中の変動については、常にテーブルAに基づいて変動パターンコマンドが決定される。
これにより、RAMクリア後に設定される第1低確率時短遊技状態中において、決定される変動パターンの傾向が変化してしまい演出の違和感が生じるような事態を防止可能となる。
これにより、大当たりを経由して設定される第1低確率時短遊技状態中、第2低確率時短遊技状態中、高確率時短遊技状態中において、特別図柄の変動回数に応じた演出を実行可能となり、演出効果を向上可能となる。
なお、他の適用例10に係るパチンコ機Pでは、テーブルBからテーブルCへの切り替え、テーブルCからテーブルDへの切り替えの両方が実行されるようになっているが、これに限定されるものではなく、テーブルBからテーブルCへの切り替えのみ実行されるようにしてもよいし、テーブルCからテーブルDへの切り替えのみ実行されるようにしてもよい。また、上記変動パターンテーブル114とは異なる他の変動パターンテーブル114への切り替えが実行されるようにしてもよい。
また、ハズレ図柄Z1又はZ2が決定され、かつ、当該決定時点の保留数が2以上の場合において、「6秒変動(特別図柄の変動時間が6秒)」の変動パターンが対応付けられた変動パターンコマンド「01H」(決定確率は85%)、上述の変動パターンコマンド「03H」(決定確率は10%)、又は、上述の変動パターンコマンド「04H」(決定確率は5%)のいずれかが決定される。
また、大当たり図柄X1、X2、X3、X4又はX5が決定された場合には、保留数にかかわらず、「20秒変動」の変動パターンが対応付けられた変動パターンコマンド「A3H」(決定確率は5%)、又は、「60秒変動」の変動パターンが対応付けられた変動パターンコマンド「A4H」(決定確率は95%)のいずれかが決定される。
また、大当たり図柄X1、X2、X3、X4又はX5が決定された場合には、保留数にかかわらず、上述の変動パターンコマンド「A3H」(決定確率は5%)、又は、上述の変動パターンコマンド「A4H」(決定確率は95%)のいずれかが決定される。
また、大当たり図柄X1、X2、X3、X4又はX5が決定された場合には、保留数にかかわらず、「5秒変動(特別図柄の変動時間が5秒)」の変動パターンが対応付けられた変動パターンコマンド「ABH」(決定確率は100%)が決定される。
また、大当たり図柄X1、X2、X3、X4又はX5が決定された場合には、保留数にかかわらず、上述の「ABH」(決定確率は100%)が決定される。
他の適用例10に係るパチンコ機Pでは、第1低確率時短遊技状態の設定時点及び終了時点の変動演出中には、遊技状態の切り替わりを示唆するための演出が実行されるようになっている。
また、終了時ハズレ変動演出では、演出表示装置21の表示部21aにおいて、演出図柄50の変動表示が終了し停止表示が行われると、第1低確率時短遊技状態が終了した旨を示す終了報知演出(たとえば、「チャンスモード終了」という画像の表示(特に図示しておらず))が開始され、残りの変動時間が経過すると、演出図柄50の停止表示及び終了報知演出が終了する。
なお、上述の開始時ハズレ変動演出は、演出図柄50の変動表示及び開始報知演出の実行内容が定められた一の動画データ(演出データ)に基づいて実行され、上述の開始時ハズレ変動演出は、演出図柄50の変動表示及び終了報知演出の実行内容が定められた一の動画データ(演出データ)に基づいて実行される。すなわち、上述の動画データを再生することで、演出図柄50の変動表示及び開始報知演出(又は終了報知演出)が一体的に実行されるようになっている。
大当たり図柄X1、X2、X3、X4又はX5の決定に基づく特別遊技の実行後における第1低確率時短遊技状態(すなわち、大当たりの当選を経由して設定された第1低確率時短遊技状態)の設定時点では、テーブルCを参照して変動パターンコマンドが決定されるが(図102(b)及び(c)参照)、このテーブルCによれば、ハズレ図柄Z1又はZ2が決定された場合には必ず「0AH」の変動パターンコマンドが決定される(図102(a)参照)。
また、大当たり図柄X1、X2、X3、X4又はX5の決定に基づく特別遊技の実行後における第1低確率時短遊技状態の終了時点では、テーブルDを参照して変動パターンコマンドが決定されるが(図102(b)及び(c)参照)、このテーブルDによれば、ハズレ図柄Z1又はZ2が決定された場合には必ず「0BH」の変動パターンコマンドが決定される(図102(a)参照)。
これにより、副制御基板300は、主制御基板100から送信される「0AH」の変動パターンコマンドを受信することで、当該時点が、大当たりの当選を経由して設定された第1低確率時短遊技状態の設定時点である旨を把握することができるため、副制御基板300のサブCPU301は、この「0AH」の変動パターンコマンドに基づいて、上述の開始時ハズレ変動演出を実行できるようになっている。
また、副制御基板300は、主制御基板100から送信される「0BH」の変動パターンコマンドを受信することで、当該時点が、大当たりの当選を経由して設定された第1低確率時短遊技状態の終了時点である旨を把握することができるため、副制御基板300のサブCPU301は、この「0BH」の変動パターンコマンドに基づいて、上述の終了時ハズレ変動演出を実行できるようになっている。
RAMクリア後における第1低確率時短遊技状態(すなわち、大当たりの当選を経由せずに設定された第1低確率時短遊技状態)中は常に、テーブルBを参照して変動パターンコマンドが決定されるが(図102(b)及び(c)参照)、このテーブルBによれば、ハズレ図柄Z1又はZ2が決定された場合には、「02H」、「03H」又は「04H」のいずれかの変動パターンコマンドが決定される(図102(a)参照)。すなわち、RAMクリア後の第1低確率時短遊技状態においては、設定時点でハズレ図柄Z1又はZ2が決定された場合、終了時点でハズレ図柄Z1又はZ2が決定された場合、並びに、設定時点及び終了時点以外でハズレ図柄Z1又はZ2が決定された場合のいずれであっても、「02H」、「03H」又は「04H」のいずれかの変動パターンコマンドが決定される。
すると、副制御基板300は、この「02H」、「03H」又は「04H」の変動パターンコマンドのみでは、当該時点が、大当たりの当選を経由して設定された第1低確率時短遊技状態中であるのか、大当たりの当選を経由せずに設定された第1低確率時短遊技状態中であるのかを判別することができない。そのため、たとえば、大当たりの当選を経由して設定された第1低確率時短遊技状態中と、大当たりの当選を経由せずに設定された第1低確率時短遊技状態中とで、実行される演出の態様(たとえば、演出図柄50のデザイン態様、残りの時短回数をカウントダウンする表示の態様、変動演出中に所定の示唆を行う示唆画像の表示の態様等)を変更するような制御を行う場合、演出の態様の変更を適切に実行できないおそれがある。
また、第1低確率時短遊技状態中において大当たりに当選することなく1200回(時短回数)の特別図柄の変動が終了すると、第1低確率時短遊技状態が終了し通常遊技状態が設定される。メインCPU101は、第1低確率時短遊技状態が設定されてから大当たりに当選することなく1200回目の特別図柄の変動が開始されることに基づいて、上述の第1低確率時短終了コマンドを副制御基板300に送信する。
なお、大当たり非経由第1低確率時短コマンドに関する制御については、後程詳述する。
次に、第1低確率時短遊技状態における制御について、詳細に説明する。
他の適用例10に係るパチンコ機Pには、第1低確率時短遊技状態における所定の判別のために用いるカウンタとして、第1低確率時短カウンタA及び第1低確率時短カウンタBの2つが設けられている。これらのカウンタはいずれも、主制御基板100のメインRAM103における所定の記憶領域により構成されている。
そして、特別遊技が終了するか、又はRAMクリアが行われると、第1低確率時短カウンタA及び第1低確率時短カウンタBにそれぞれ所定の開始値がセットされ、特別図柄の変動が行われるごとにこれらのカウンタによるカウントが行われる。そして、これらのカウンタのカウント値により、所定の判別が行われる。
また、メインCPU101は、大当たり図柄X2、X4又はX5の決定に基づく特別遊技が終了すると、第1低確率時短カウンタAに、所定の開始値として「10900」(当該時点から高確率時短遊技状態及び通常遊技状態を介して第1低確率時短遊技状態が設定されるまでの変動回数)をセットするとともに、第1低確率時短カウンタBに、所定の開始値として「12100」(当該時点から高確率時短遊技状態及び通常遊技状態を介して第1低確率時短遊技状態が設定されるまでの変動回数)をセットする。
また、メインCPU101は、RAMクリアが行われると、第1低確率時短カウンタA及び第1低確率時短カウンタBのいずれにも、所定の開始値として「0」をセットする。
メインCPU101は、第1特図乱数又は第2特図乱数に基づいて当否抽選が行われると、特別図柄の変動開始時点において、第1低確率時短カウンタAのカウント値、及び、第1低確率時短カウンタBのカウント値をそれぞれ「1」デクリメントする。そして、メインCPU101は、当該デクリメント後の第1低確率時短カウンタAのカウント値、及び、当該デクリメント後の第1低確率時短カウンタBのカウント値が「0」未満(負の値)であるかを判定する。また、上述のデクリメント後の第1低確率時短カウンタAのカウント値が「0」未満であると判定された場合には、第1低確率時短カウンタAのカウント値に再度「0」をセットし、上述のデクリメント後の第1低確率時短カウンタBのカウント値が「0」未満であると判定された場合には、第1低確率時短カウンタBのカウント値に再度「0」をセットする。
すると、RAMクリアが行われた後は、第1低確率時短カウンタAについては「0」から上述の「1」のデクリメントが行われ、上述のように「0」未満であるとの判定がされると再度「0」がセットされることから、上述の「1」のデクリメントが行われた後の第1低確率時短カウンタAのカウント値は常に「0」未満となる。
すなわち、RAMクリア後の第1低確率時短遊技状態(大当たりを経由せずに設定された第1低確率時短遊技状態)では、設定時点、終了時点、並びに、設定時点及び終了時点以外のいずれにおいても、上述の「1」のデクリメントが行われた後の第1低確率時短カウンタAのカウント値は常に「0」未満となる。
すると、特別遊技の終了後の第1低確率時短遊技状態(大当たりを経由して設定された第1低確率時短遊技状態)では、設定時点においては、上述の「1」のデクリメントが行われた後の第1低確率時短カウンタAのカウント値は「0」となり、設定時点及び終了時点以外においては、上述の「1」のデクリメントが行われた後の第1低確率時短カウンタAのカウント値は「0」未満となり、終了時点においては、上述の「1」のデクリメントが行われた後の第1低確率時短カウンタAのカウント値は「0」未満となる。
すると、RAMクリアが行われた後は、第1低確率時短カウンタBについては「0」から上述の「1」のデクリメントが行われ、上述のように「0」未満であるとの判定がされると再度「0」がセットされることから、上述の「1」のデクリメントが行われた後の第1低確率時短カウンタBのカウント値は常に「0」未満となる。
すなわち、RAMクリア後の第1低確率時短遊技状態では、設定時点、終了時点、並びに、設定時点及び終了時点以外のいずれにおいても、上述の「1」のデクリメントが行われた後の第1低確率時短カウンタBのカウント値は常に「0」未満となる。
すると、特別遊技の終了後の第1低確率時短遊技状態では、設定時点においては、上述の「1」のデクリメントが行われた後の第1低確率時短カウンタBのカウント値は「0」よりも大きい値となり、設定時点及び終了時点以外においては、上述の「1」のデクリメントが行われた後の第1低確率時短カウンタBのカウント値は「0」よりも大きい値となり、終了時点においては、上述の「1」のデクリメントが行われた後の第1低確率時短カウンタBのカウント値は「0」となる。
第1低確率時短遊技状態において、上述の「1」のデクリメントが行われた後の第1低確率時短カウンタAのカウント値及び第1低確率時短カウンタBのカウント値がいずれも「0」未満であった場合には、当該第1低確率時短遊技状態はRAMクリア後に設定されたもの(大当たりを経由せずに設定されたもの)と判別することができる。そして、この場合、メインCPU101は、上述の大当たり非経由第1低確率時短コマンドを副制御基板300に送信する。
また、上述のように、メインCPU101は、第1低確率時短遊技状態の設定時点において、第1低確率時短開始コマンドを副制御基板300に送信し、第1低確率時短遊技状態の終了時点において、第1低確率時短終了コマンドを副制御基板300に送信する。
この場合において、ハズレ図柄Z1又はZ2が決定されたことにより、当該時点に応じた変動パターンテーブル114(テーブルB)を参照して決定された「02H」、「03H」又は「04H」の変動パターンコマンドを受信したときには、副制御基板300のサブCPU301は、当該変動パターンコマンドに基づく変動演出(ハズレを報知する変動演出)を、上述の開始時ハズレ変動演出の態様に差し替えて実行する。
この場合において、ハズレ図柄Z1又はZ2が決定されたことにより、当該時点に応じた変動パターンテーブル114(テーブルB)を参照して決定された「02H」、「03H」又は「04H」の変動パターンコマンドを受信したときには、副制御基板300のサブCPU301は、当該変動パターンコマンドに基づく変動演出(ハズレを報知する変動演出)を、上述の終了時ハズレ変動演出の態様に差し替えて実行する。
この場合には、副制御基板300のサブCPU301は、ハズレ図柄Z1又はZ2が決定されたことにより、当該時点に応じた変動パターンテーブル114(テーブルB)を参照して決定された「02H」、「03H」又は「04H」の変動パターンコマンドを受信しても上述のような差し替えを行わず、当該変動パターンコマンドに基づく変動演出をそのままの態様で実行する。
これに対して、第1低確率時短遊技状態において、上述の「1」のデクリメントが行われた後の第1低確率時短カウンタAのカウント値及び第1低確率時短カウンタBのカウント値の両方が「0」未満とはなっていない場合には、当該第1低確率時短遊技状態は特別遊技の終了後に設定されたもの(大当たりを経由せずに設定されたもの)と判別することができる。そして、この場合、メインCPU101は、上述の大当たり非経由第1低確率時短コマンドを副制御基板300に送信しない。
また、上述のように、メインCPU101は、第1低確率時短遊技状態の設定時点において、第1低確率時短開始コマンドを副制御基板300に送信し、第1低確率時短遊技状態の終了時点において、第1低確率時短終了コマンドを副制御基板300に送信する。
この場合において、ハズレ図柄Z1又はZ2が決定されたことにより、当該時点に応じた変動パターンテーブル114(テーブルC)を参照して決定された「0AH」の変動パターンコマンドを受信したときには、副制御基板300のサブCPU301は、当該変動パターンコマンドに基づいて開始時ハズレ変動演出を実行する。
この場合において、ハズレ図柄Z1又はZ2が決定されたことにより、当該時点に応じた変動パターンテーブル114(テーブルD)を参照して決定された「0BH」の変動パターンコマンドを受信したときには、副制御基板300のサブCPU301は、当該変動パターンコマンドに基づいて終了時ハズレ変動演出を実行する。
この場合には、副制御基板300のサブCPU301は、ハズレ図柄Z1又はZ2が決定されたことにより、当該時点に応じた変動パターンテーブル114(テーブルB)を参照して決定された「02H」、「03H」又は「04H」の変動パターンコマンドを受信しても上述のような差し替えを行わず、当該変動パターンコマンドに基づく変動演出をそのままの態様で実行する。
これにより、他の適用例10に係るパチンコ機Pによれば、大当たりを経由せずに設定された第1低確率時短遊技状態における変動回数に応じた適切な演出を実行することができ、演出上の矛盾等が発生するのを防止可能となる。
まず、特別図柄の変動開始時に実行される特別図柄変動開始処理について、図104のフローチャートを参照して説明する。
ステップ6000~6007の処理は、上述の実施の形態における特別図柄変動開始処理のステップ801~808の処理とほぼ同様であるため、ここでは説明を割愛し、ステップ6208に進む。
ステップ6009において、メインCPU101は、当該時点が第1低確率時短遊技状態の開始時点、終了時点であるか否かを判定する時点判定処理を実行する。そして、次のステップ6010に進む。
具体的には、他の適用例10における変動パターン決定処理では、上述の如く、選択状態フラグにセットされた選択状態値が「01H」又は「02H」であった場合には、大当たりの当選に基づいて実行される特別遊技の終了後からの変動回数に応じた変動パターンテーブル114を、決定テーブルに基づいて取得する。また、選択状態フラグにセットされた選択状態値が「00H」であった場合には、時短遊技フラグのオン又はオフに応じた変動パターンテーブル114を、決定テーブルに基づいて取得する。
そして、次のステップ6011に進む。
ステップ6011の処理、及び、ステップ6012の処理は、上述の実施の形態における特別図柄変動開始処理のステップ810の処理、及び、ステップ812の処理とほぼ同様であるため、ここでは説明を割愛する。そして、特別図柄変動開始処理を終了する。
ステップ6100において、メインCPU101は、第1低確率時短カウンタAのカウント値を1デクリメントする。そして、次のステップ6101に進む。
ステップ6101において、メインCPU101は、第1低確率時短カウンタAのカウント値が「0」未満であるか否かを判定する。そして、「0」未満でない(すなわち、「0」以上である)と判定した場合、ステップ6108に進む。一方、「0」未満であると判定した場合、次のステップ6102に進む。
ステップ6103において、メインCPU101は、第1低確率時短カウンタBのカウント値を1デクリメントする。そして、次のステップ6104に進む。
ステップ6105において、メインCPU101は、第1低確率時短カウンタBに「0」をセットする。そして、次のステップ6106に進む。
ステップ6107において、メインCPU101は、RAMクリア後の第1低確率時短遊技状態中である旨を示す大当たり非経由第1低確率時短コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、大当たり非経由第1低確率時短コマンドが副制御基板300に送信される。そして、判別処理を終了する。
ステップ6109において、メインCPU101は、第1低確率時短カウンタBのカウント値が「0」未満であるか否かを判定する。そして、「0」未満でないと判定した場合、判別処理を終了する。一方、「0」未満であると判定した場合、次のステップ6110に進む。
ステップ6110において、メインCPU101は、第1低確率時短カウンタBに「0」をセットする。そして、判別処理を終了する。
ステップ6200において、メインCPU101は、第1低確率時短遊技状態の設定時点であるか否か(すなわち、時短発動回数カウンタのカウント値が時短回数である1200であるか否か)を判定する。そして、第1低確率時短遊技状態の設定時点でないと判定した場合、ステップ6202に進む。一方、第1低確率時短遊技状態の設定時点であると判定した場合、次のステップ6201に進む。
ステップ6201において、メインCPU101は、第1低確率時短遊技状態の設定時点である旨を示す第1低確率時短開始コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、第1低確率時短開始コマンドが副制御基板300に送信される。そして、次のステップ6202に進む。
ステップ6203において、メインCPU101は、第1低確率時短遊技状態の終了時点である旨を示す第1低確率時短終了コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、第1低確率時短終了コマンドが副制御基板300に送信される。そして、時点判定処理を終了する。
ステップ6300~6303の処理は、他の適用例6における特別遊技終了処理のステップ3200~3203の処理とほぼ同様であるため、ここでは説明を割愛し、ステップ6304に進む。
ステップ6304において、メインCPU101は、第1低確率時短カウンタAに所定の開始値(900)をセットするとともに、第1低確率時短カウンタBに所定の開始値(2100)をセットする。そして、次のステップ6305に進む。
上述のステップ6305で第2低確率時短遊技状態であると判定した場合に進むステップ6307において、メインCPU101は、選択状態フラグに選択状態値「01H」をセットする。そして、特別遊技終了処理を終了する。
また、上述のステップ6305で第2低確率時短遊技状態でないと判定した場合に進むステップ6308において、メインCPU101は、選択状態フラグに選択状態値「02H」をセットする。そして、特別遊技終了処理を終了する。
ステップ6400~6403の処理は、他の適用例6におけるRAMクリア時処理のステップ3300~3303の処理とほぼ同様であるため、ここでは説明を割愛し、次のステップ6404に進む。
ステップ6404において、メインCPU101は、第1低確率時短カウンタAに所定の開始値(0)をセットするとともに、第1低確率時短カウンタBに所定の開始値(0)をセットする。そして、次のステップ6405に進む。
ステップ6405において、メインCPU101は、選択状態フラグに選択状態値「02H」をセットする。そして、RAMクリア時処理を終了する。
まず、大当たり非経由第1低確率時短コマンドを受信した場合に実行される大当たり非経由第1低確率時短コマンド受信処理について、図109のフローチャートを参照して説明する。
ステップ6500において、サブCPU301は、RAMクリア後の第1低確率時短遊技状態中である旨を示すRAMクリア後フラグをオンにする。なお、初期状態(工場出荷後やRAMクリアが行われたことによるリセット後の状態等)においては、このRAMクリア後フラグはオフとなっている。そして、大当たり非経由第1低確率時短コマンド受信処理を終了する。
ステップ6600において、サブCPU301は、第1低確率時短遊技状態の設定時点である旨を示す設定時点フラグをオンにする。なお、上述の初期状態においては、この設定時点フラグはオフとなっている。そして、第1低確率時短開始コマンド受信処理を終了する。
ステップ6700において、サブCPU301は、第1低確率時短遊技状態の終了時点である旨を示す終了時点フラグをオンにする。なお、上述の初期状態においては、この終了時点フラグはオフとなっている。そして、第1低確率時短終了コマンド受信処理を終了する。
ステップ6800において、サブCPU301は、第1低確率時短遊技状態中であるか否かを判定する。なお、他の適用例10に係るパチンコ機Pでは、特別遊技の終了後に設定される遊技状態や、遊技状態が変更された場合における変更後の遊技状態の情報が副制御基板300に送信されるようになっており、副制御基板300において、当該情報に基づき設定中の遊技状態を把握できるようになっている。そして、第1低確率時短遊技状態中でないと判定した場合、第1低確率時短遊技状態中変動パターンコマンド受信処理を終了する。一方、第1低確率時短遊技状態中であると判定した場合、次のステップ6801に進む。
ステップ6801において、サブCPU301は、受信した変動パターンコマンドに基づいて変動演出の態様を決定する。そして、次のステップ6802に進む。
ステップ6803において、サブCPU301は、RAMクリア後フラグはオンであるか否かを判定する。そして、オンでない(すなわち、オフである)と判定した場合、ステップ6808に進む。一方、オンであると判定した場合、次のステップ6804に進む。
ステップ6805において、サブCPU301は、上述のステップ6801で決定された変動演出の態様(すなわち、ハズレを報知する変動演出の態様)を、開始時ハズレ変動演出の態様に差し替える。そして、ステップ6808に進む。
ステップ6807において、サブCPU301は、上述のステップ6801で決定された変動演出の態様(ハズレを報知する変動演出の態様)を、終了時ハズレ変動演出の態様に差し替える。そして、次のステップ6808に進む。
ステップ6809において、サブCPU301は、RAMクリア後フラグ、設定時点フラグ及び終了時点フラグをオフにする。そして、第1低確率時短遊技状態中変動パターンコマンド受信処理を終了する。
他の適用例10に係るパチンコ機Pでは、RAMクリア後の第1低確率時短遊技状態及び特別遊技の終了後の第1低確率時短遊技状態のいずれであっても、時短発動回数及び時短回数により、第1低確率時短遊技状態の設定時点や終了時点が判定されていたが、当該判定の方法についてはこれに限定されるものではない。
上述したように、RAMクリアが行われた後においては、第1低確率時短カウンタAについては「0」から上述の「1」のデクリメントが行われ、上述のように「0」未満であるとの判定がされると再度「0」がセットされることから、上述の「1」のデクリメントが行われた後の第1低確率時短カウンタAのカウント値は常に0未満となる。したがって、上述の「1」のデクリメントが行われた後の第1低確率時短カウンタAのカウント値が「0」となるのは、特別遊技の終了後のみである。また、第1低確率時短カウンタAに所定の開始値としてセットされる「900」、「10900」の値は、第1低確率時短遊技状態が設定されるまでの変動回数であることから、上述の「1」のデクリメントが行われた後の第1低確率時短カウンタAのカウント値が「0」となるのは、第1低確率時短遊技状態の設定時点のみである。
また同様に、RAMクリアが行われた後においては、上述の「1」のデクリメントが行われた後の第1低確率時短カウンタBのカウント値は常に0未満となる。したがって、上述の「1」のデクリメントが行われた後の第1低確率時短カウンタBのカウント値が「0」となるのは、特別遊技の終了後のみである。また、第1低確率時短カウンタBに所定の開始値としてセットされる「2100」、「12100」の値は、第1低確率時短遊技状態が終了するまでの変動回数であることから、上述の「1」のデクリメントが行われた後の第1低確率時短カウンタBのカウント値が「0」となるのは、第1低確率時短遊技状態の終了時点のみである。
このようにした場合であっても、他の適用例10に係るパチンコ機Pと同様の作用効果を奏することとなる。
たとえば、特別図柄の変動表示が終了し停止表示時間が経過した時点で副制御基板300に送信される停止表示時間経過コマンドや、次の特別図柄の変動表示(変動演出)が開始される時点で副制御基板300に送信される変動パターンコマンドの受信に基づいて、開始時ハズレ変動演出や終了時ハズレ変動演出が終了するように設定してもよい。
このようにした場合であっても、他の適用例10に係るパチンコ機Pと同様の作用効果を奏することとなる。
たとえば、ハズレを報知する変動演出の実行内容が定められた動画データと、開始報知演出(又は終了報知演出)の実行内容が定められた動画データとをそれぞれ別個に設け、これらの動画データに基づいて再生される動画像を重ね合わせて表示することで、演出図柄50の変動表示及び開始報知演出(又は終了報知演出)を実行するようにしてもよい。そして、このようにした場合にも、所定のコマンド(図柄確定コマンド等)を受信しない限り、実行中の演出(動画像の再生)が終了しないようにしてもよい。
このようにした場合であっても、他の適用例10に係るパチンコ機Pと同様の作用効果を奏することとなる。
また、終了報知演出の画像(チャンスモード終了という画像)については、当該変動演出が終了した後(図柄確定コマンド等を受信した後)も継続して表示されるようにしてもよい。たとえば、第1特図乱数や第2特図乱数が保留記憶されておらず次の特別図柄の変動表示(変動演出)が開始されない客待ち状態中も上述の終了報知演出の画像の表示を継続してもよいし、次の特別図柄の変動表示が開始された後も所定期間(たとえば、10秒)が経過するまで上述の終了報知演出の画像の表示を継続してもよい。
このようにした場合には、第1低確率時短遊技状態が終了した旨をより確実に報知することができる。
また、他の適用例10における当否判定処理を実行するメインCPU101は、本発明の決定手段に相当する。また、他の適用例10におけるステップ6010を実行するメインCPU101は、本発明の変動表示手段に相当する。また、他の適用例10における変動パターンテーブル114は、本発明のテーブルに相当する。また、他の適用例10(上述の実施の形態)における変動パターン決定処理を実行するメインCPU101は、本発明の変動パターン決定手段に相当する。また、他の適用例10における第2始動入賞口16は、本発明の所定の進入領域に相当する。また、他の適用例10におけるステップ6300、ステップ6400等の処理を実行するメインCPU101は、本発明の設定手段に相当する。また、他の適用例10における通常遊技状態は、本発明の非時短遊技状態に相当する。また、他の適用例10における第1低確率時短遊技状態や第2低確率時短遊技状態は、本発明の時短遊技状態に相当する。また、他の適用例10における時短発動回数900回は、本発明の所定回数に相当する。また、他の適用例10における大当たり図柄の決定、RAMクリアの実行は、本発明の所定条件の成立に相当する。また、他の適用例10における選択状態フラグにセットされる選択状態値は、本発明の特定情報に相当する。また、他の適用例10におけるテーブルBは、本発明の特定のテーブルに相当する。また、他の適用例10におけるテーブルCやテーブルDは、本発明の他のテーブルに相当する。また、他の適用例10におけるパチンコ機Pは、本発明の遊技機に相当する。
100 主制御基板
101 メインCPU
102 メインROM
103 メインRAM
300 副制御基板
301 サブCPU
302 サブROM
303 サブRAM
Claims (1)
- 遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かを決定可能な決定手段と、
前記決定の結果に基づく変動パターンにより変動表示を実行可能な変動表示手段と、
前記変動パターンを定めた複数のテーブルのいずれかに基づいて、前記変動表示における前記変動パターンを決定可能な変動パターン決定手段と、
相対的に所定の進入領域へ遊技球が進入し難い非時短遊技状態、又は、相対的に前記所定の進入領域へ遊技球が進入し易い時短遊技状態のいずれかの遊技状態を設定可能な設定手段と、
前記変動表示の回数をカウント可能なカウント手段と、
所定の表示を実行可能な第1の表示部及び第2の表示部と、を備え、
前記設定手段は、前記時短遊技状態として、前記カウント手段によるカウント値が特定値に達することに基づいて第1時短遊技状態を設定可能であり、前記特別遊技を実行する旨の決定に基づいて第2時短遊技状態を設定可能であり、
前記第2時短遊技状態中において、前記特別遊技を実行しない旨の決定が特定回数行われることに基づいて当該第2時短遊技状態を終了可能であり、
前記カウント手段は、前記第2時短遊技状態中にカウントを実行可能であるとともに、当該第2時短遊技状態が終了した後も継続してカウントを実行可能であり、
前記特定回数の値は、前記特定値以下であり、
前記第2時短遊技状態中は、前記第1の表示部において前記特定回数に達するまでの回数表示である第1回数表示を実行可能であるとともに、前記第2の表示部において前記特定値に達するまでの回数表示である第2回数表示を実行可能であり、
前記特定回数に達し前記第2時短遊技状態が終了すると、前記第1回数表示が終了するものの、当該第1回数表示が終了した後も、前記特定値に達するまで前記第2回数表示が継続して実行され、
前記変動パターン決定手段は、前記第1時短遊技状態中において、特定のテーブルに基づき、前記変動パターンを決定可能であり、
前記第1時短遊技状態中は、前記特定のテーブルが当該特定のテーブルと異なる他のテーブルに切り替わらないことを特徴とする遊技機。
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