JP7248517B2 - 学習装置、評価装置および学習モデルの生産方法 - Google Patents

学習装置、評価装置および学習モデルの生産方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7248517B2
JP7248517B2 JP2019115172A JP2019115172A JP7248517B2 JP 7248517 B2 JP7248517 B2 JP 7248517B2 JP 2019115172 A JP2019115172 A JP 2019115172A JP 2019115172 A JP2019115172 A JP 2019115172A JP 7248517 B2 JP7248517 B2 JP 7248517B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
learning
tool
work
signal processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019115172A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021001959A (ja
Inventor
勇 高橋
旭東 張
明秀 田中
直也 沖崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2019115172A priority Critical patent/JP7248517B2/ja
Publication of JP2021001959A publication Critical patent/JP2021001959A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7248517B2 publication Critical patent/JP7248517B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • General Factory Administration (AREA)

Description

本発明は、学習装置、評価装置および学習モデルの生産方法に関する。
日本では少子高齢化が進展し、労働人口の減少が予測される中、高品質、高付加価値のモノづくりを支えてきた日本の熟練技能を継承することが難しくなりつつあり、技量やノウハウを十分に伝承できなくなることが危惧されている。 一方、センサや情報通信技術の進展により、各種物理量を精度よくデジタル化するセンサ類の性能が上がり、逆にコストは下がっている。これにより、温度や湿度、位置や速度、圧力や応力、歪みや振動等、モノづくり中の物理量をデジタルデータとして容易に取得することが可能になっている。そこで、モノづくり中のデジタルデータをセンシングすることで、モノづくりの技量を定量的に評価する手法が求められている。
その一例として、下記特許文献1の要約には、「作業の技能を修得する必要がある作業者の技能水準を評価する装置において、評価の対象となる技能が必要とされる作業に関連した作業の状態を測定し定量的な挙動データおよび作業状態データから得られる特定の有意なパターンと、あらかじめ構築された模範的なデータおよびそのデータ範囲・パターンに関する情報を記憶するパターン記憶装置16が記憶する模範的なデータのパターンとを比較した結果から得られる指標を評価結果として提示する技能評価結果提示装置19とを具備する。」と記載されている。
特開2006-171184号公報
ところで、習熟した作業者は各々が長年の経験から身に着けた独自の熟練技能に基づいて作業しており、その技量の特徴量が必ずしも同じ傾向にない場合がある。また、施工後の品質と紐付けた場合であっても、高い品質の施工方法、施工状況が必ずしも同じ特徴量の傾向を示すわけではない。そのため、模範的なデータを一義的に決定することは困難であり、実用上大きな問題として模範的なデータをどのように設定するかが挙げられる。また、技量は様々な要素を含むため、作業者の技量は多面的に評価することが好ましい。しかし、多くの測定項目がある場合、何れの項目がどの程度技量に寄与するのか、その重要度や寄与度を定量的に決定することは容易ではない。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、作業者の技量を適切に判定できる学習装置、評価装置および学習モデルの生産方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明の学習装置は、技量レベルが異なる複数の作業者の作業動作または前記作業者に操作される施工具の状態を測定した時系列データである挙動データと、前記挙動データに対応する時系列を有し、前記施工具に供給される電流、前記施工具に印加される電圧、または作業を行う周囲の状況を測定した環境データと、前記挙動データに対応する時系列を有し、作業中のワークの状況を測定したワーク状態データと、に対して信号処理を施し、信号処理結果を学習用データとして出力する信号処理部と、前記学習用データを入力データとし技量レベルを出力データとする機械学習を行うことによって学習モデルを生成する学習部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、作業者の技量を適切に判定できる。
本発明の一実施形態による技量評価システムのブロック図である。 一実施形態におけるデータ取得システムの模式図である。 熟練者によるウィービング操作の一例を示すグラフである。 初級者によるウィービング操作の一例を示すグラフである。 図3におけるウィービング座標値に対する自己相関を示す図である。 図4におけるウィービング座標値に対する自己相関を示す図である。 学習部における正答率のグラフである。
〈技量評価システムの構成〉
図1は、本発明の一実施形態による技量評価システム100のブロック図である。
技量評価システム100は、学習装置102と、評価装置104と、を備えている。学習装置102および評価装置104は、それぞれ、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、SSD(Solid State Drive)等、一般的なコンピュータとしてのハードウエアを備えており、SSDには、OS(Operating System)、アプリケーションプログラム、各種データ等が格納されている。OSおよびアプリケーションプログラムは、RAMに展開され、CPUによって実行される。図1において、学習装置102および評価装置104の内部は、アプリケーションプログラム等によって実現される機能を、ブロックとして示している。
すなわち、学習装置102は、学習用データ記憶部10と、信号処理部12(第1の信号処理部)と、学習部14と、学習モデル記憶部16と、を備えている。また、評価装置104は、評価用データ記憶部20と、信号処理部22(第2の信号処理部)と、評価部24と、学習モデル記憶部26と、表示部28と、を備えている。
学習装置102の学習用データ記憶部10は、学習用原データDTを記憶する。学習用原データDTは、様々な技量レベルを有する溶接作業者に溶接作業を行わせ、その溶接作業の際に収集したデータである。学習用原データDTは、様々な溶接作業者の挙動を表す挙動データDTM(第1の挙動データ)と、挙動データDTMを計測した際の作業環境を表す環境データDTE(第1の環境データ)と、挙動データDTMを計測したワーク(溶接対象物)の状態を表すワーク状態データDTW(第1のワーク状態データ)と、を有している。これらのデータは、時刻に対応した値を有する時系列データである。
溶接作業者は、技量レベルに応じて、熟練者、中級者および初級者に分類されている。例えば、溶接施工経験20年以上の者を熟練者とし、溶接施工経験10年以上20年未満の者を中級者とし、溶接施工経験10年未満の者を初級者とすることができる。すなわち、学習用原データDTは、溶接作業者の技量レベルで分類すると、熟練者データDPEと、中級者データDPIと、初級者データDPBと、に分類されている。
信号処理部12は、学習部14における機械学習をより適切にするために、学習用原データDTに含まれる時系列データの一部から特徴量を抽出する。そして、信号処理部12は、学習用原データDTと、抽出した特徴量とを技量レベルでラベル付けし、その結果を学習用データDTAとして出力する。学習部14は、学習用データDTAに基づいて技量レベルを再現するように、機械学習やディープラーニング等の人工知能技術を用いた学習処理を行うものである。学習モデル記憶部16は、学習部14における学習モデルDMの最適化が完了した後、その学習モデルDMを記憶するものである。なお、学習モデルDMの最適化については後述する。
一方、評価装置104における評価用データ記憶部20は、技量レベルを判定しようとする新たな溶接作業者について、判定用原データDXを記憶する。判定用原データDXは、新たな溶接作業者について、その挙動を表す挙動データDXM(第2の挙動データ)と、挙動データDXMを計測した際の作業環境を表す環境データDXE(第2の環境データ)と、挙動データDXMを計測したワーク(溶接対象物)の状態を表すワーク状態データDXW(第2のワーク状態データ)と、を有している。
信号処理部22は、学習装置102の信号処理部12と同様に、判定用原データDXを処理し、その結果を判定用データDXAとして出力する。ここで、判定用データDXAは、施工開始から施工完了までの全期間に渡るデータであるが、信号処理部22は、この全期間を複数の時間範囲に対応して区切ってもよい。判定用データDXAをn個に区切ったものを、部分判定用データDXA1~DXAnと呼ぶ。
学習モデル記憶部26は、学習モデルDMを記憶する。なお、学習モデルDMは、学習装置102において最適化され、学習モデル記憶部16に記憶されているものをコピーするとよい。評価部24は、最適化された学習モデルDMに基づいて判定用原データDXAに対して技量レベルの判定を行う。評価部24は、その処理結果すなわち技量レベルを出力し、その内容を表示部28に表示させる。ここで、判定用データDXAが部分判定用データDXA1~DXAnに区切られている場合、評価部24は、部分判定用データ毎に技量レベルの判定を行う。また、表示部28は、部分判定用データ毎に技量レベルを表示する。
〈データ取得システムの構成〉
図2は、本実施形態におけるデータ取得システム106の模式図である。
データ取得システム106は、溶接作業に際して、学習用原データDTまたは判定用原データDX(図1参照)を取得するものである。そのため、データ取得システム106は、複数のマーカ53と、制御装置55と、電気計測装置56と、視野映像用カメラ57と、複数の(図示の例では5台の)モーションキャプチャ用のカメラ58と、を備えている。
図中のワーク51(第1のワーク、第2のワーク)は、溶接対象である金属板である。また、トーチ52(施工具、第1の施工具、第2の施工具)は、溶接作業者50(作業者、第1の作業者、第2の作業者)によって把持される。トーチ52は、消耗電極式・半自動アーク溶接用のトーチである。また、半自動溶接電源54は、トーチ52に対して溶接用の電力を供給するものである。
消耗電極式・半自動アーク溶接においては、溶加材(図示せず)は、ワイヤ状の部材である。溶加材は、送給装置(図示せず)によって、トーチ52の内部を通って、トーチ52の先端まで供給される。また、ワーク51の溶接部分の酸化を抑制するため、トーチ52の先端からは不活性ガスが噴出される。また、トーチ52にはスイッチ(図示せず)が設けられており、溶接作業者50は、スイッチを操作することによって送給装置、不活性ガス、および半自動溶接電源54のオン/オフ操作を行う。
電気計測装置56は、溶接電流と、溶接電圧とを計測する。ここで溶接電流とは、半自動溶接電源54が出力する電流である。また、溶接電圧とは、ワーク51と、トーチ52内の溶加材との間の電圧である。マーカ53は、溶接作業者50、トーチ52およびワーク51の各部に装着されている。
視野映像用カメラ57は、溶接作業者50から見た溶接中の視野を撮影するためのカメラである。視野映像用カメラ57は、可視光線を撮影する機能を備える他、赤外線カメラ、紫外線カメラ、放射温度計、その他各種センサの機能も備えており、溶接時におけるワーク51の溶融状態の変化をデジタルデータとして取得する。
図2に示す例においては、溶接作業者50の後方において、溶接作業者50の前方のワーク51が撮影範囲に含まれるように視野映像用カメラ57が配置されている。複数のモーションキャプチャ用のカメラ58は、ワーク51および溶接作業者50の周辺において、様々な角度からワーク51、トーチ52および溶接作業者50等を撮影する。制御装置55は、電気計測装置56と、視野映像用カメラ57と、各カメラ58と、に接続されている。そして、制御装置55は、接続されている各機器に対して、測定開始、測定終了等の動作を指示する。
なお、図2においては、制御装置55と各カメラ58との接続関係について図示を省略したが、制御装置55と各カメラ58とは、無線通信または有線通信によって接続されている。ところで、上述した挙動データDTM,DXM(図1参照)とは、溶接作業者50の位置や姿勢、トーチ52の位置や方向、ワーク51の位置等の時間的変化を表すデータである。制御装置55は、各カメラ58から供給された動画に基づいて、各マーカ53の位置を算出し、これによって挙動データDTM,DXMを取得する。
また、上述したワーク状態データDTW,DXW(図1参照)とは、視野映像用カメラ57によって取得した情報である。すなわち、ワーク状態データDTW,DXWは、施工中のワーク51の温度、施工部の温度、施工部の色彩、酸化度、溶融状態等の時間的変化を表すデータである。また、上述した環境データDTE,DXEとは、電気計測装置56が計測した溶接電流および溶接電圧の時間的変化を表すデータ等である。
制御装置55は、学習用原データDTを取得する場合には、挙動データDTM、環境データDTEおよびワーク状態データDTWを同期させつつ同時に取得し、保存する。同様に、判定用原データDXを取得する場合には、挙動データDXM、環境データDXEおよびワーク状態データDXWを同期させつつ同時に取得し、保存する。
〈学習用原データDTの詳細〉
次に、図1に示した学習用原データDTの詳細を説明する。上述のように、学習用原データDTは、挙動データDTMと、環境データDTEと、ワーク状態データDTWとを有している。
挙動データDTMの例を列挙すると、例えば以下の通りになる。
・溶接作業者50の頭、顔、体、目線、腕、手、指、足、若しくは関節のうち何れかである身体部位の位置、該身体部位の向き、該身体部位の傾き、該身体部位の回転状態、若しくは該身体部位と他の部位との相対的位置関係に関する時系列データである姿勢データ、
・該姿勢データに係る速度の時間的変化、
・該姿勢データに係る加速度の時間的変化、
・該姿勢データに係る角速度の時間的変化、
・トーチ52の位置、向き、傾き、回転状態、若しくは該トーチ52の各部の相対的位置関係に関する時系列データである施工具データ、
・該施工具データに係る速度の時間的変化、
・該施工具データに係る加速度の時間的変化、
・該施工具データに係る角速度の時間的変化
また、環境データDTEの例を列挙すると、例えば以下の通りになる。
・トーチ52に供給される溶接電流の時系列データ、
・トーチ52に印加される溶接電圧の時系列データ、
・トーチ52に印加される不活性ガスのガス量の時系列データ、
・溶接時に発生する音、施工時に発生する電磁波、若しくはその他施工時に環境に放射されるエネルギーの時系列データ。
また、ワーク状態データDTWの例を列挙すると、例えば以下の通りになる。
・ワーク51の溶接個所の温度溶接個所の色彩、溶接個所の酸化度、溶接個所の溶融状態、に関する時系列データである施工箇所データ、
・該施工箇所データの時間的変化。
〈信号処理部12の詳細〉
(自己相関振幅)
次に、信号処理部12,22において実行される特徴量抽出処理の詳細を説明する。
本発明者らは、信号処理部12,22に適用される特徴量の算出について、上述の挙動データDTM、すなわち作業中の作業者の身体の位置等の経時的な変化に基づいて、熟練度すなわち技量レベルと相関が大きい特徴量を導き出すことを試みた。その結果、溶接作業においては、「ウィービング操作の自己相関が、技量レベルとの相関が大きい」ことが判明した。なお、ウィービングとは、溶接進行方向速度に対して交差する方向にトーチ52(図2参照)を振る動作を指す。以下、図3~図6を参照し、その詳細を説明する。
図3は、熟練者によるウィービング操作の一例を示すグラフである。すなわち、溶接作業者50(図2参照)は、溶接経験年数が25年の熟練者である。
図3において横軸は時刻である。また、縦軸は、ウィービング座標値である。ここで、ウィービング座標値とは、溶接進行方向速度に対して直交する方向における、トーチ52の先端位置の座標値である。なお、トーチ52(図2参照)の先端にはマーカ53を装着できないが、トーチ52およびワーク51は剛体である見做せるため、複数のマーカ53の位置関係に基づいてトーチ52の先端位置を算出することができる。
図4は、初級者によるウィービング操作の一例を示すグラフである。すなわち、溶接作業者50は、溶接経験年数が5年の初級者である。
図4において横軸、縦軸の意義は図3のものと同様である。また、図3および図4において、ワーク51は同一材質および同一形状のものを適用した。トーチ52も同一のものを適用した。但し、溶接条件の設定は、各々の溶接作業者50に委ねた。図3および図4のグラフそのものを単純に比較したのでは、定量的な特徴量を抽出することは困難である。しかし、後述するように、統計的な手法の一つである自己相関を取得することで、隠された特性を抽出できることを発明者らは発見した。
図5は、図3におけるウィービング座標値に対する自己相関を示す図である。同様に、図6は、図4におけるウィービング座標値に対する自己相関を示す図である。
図5および図6を比較すると、熟練者および初級者によるウィービング操作には、明らかに周期性が異なっていることが解る。すなわち、熟練者によるウィービング操作には、図5に示すように強い周期性が現れる。一方、初級者によるウィービング操作には、図6に示すように弱い周期性が現れる。図5および図6において、最初に現れる極小値をbとし、極小値bの後に最初に現れる極大値をaとし、両者の差分を自己相関振幅c=a-bとする。この自己相関振幅cは、溶接作業者50の技量レベルに対して強い相関性を有していることが解る。
図1について上述したように、信号処理部12は、学習用原データDTから特徴量を抽出し、抽出した特徴量を学習用原データDTに加えたものを学習用データDTAとして出力する。同様に、信号処理部22は、判定用原データDXから特徴量を抽出し、抽出した特徴量を判定用原データDXに加えたものを判定用データDXAとして出力する。その際、学習用原データDTまたは判定用原データDXから抽出される特徴量の中に、上述した自己相関振幅cが含まれる。
自己相関のグラフ(例えば図5または図6)および自己相関振幅cは、全溶接期間(溶接開始から溶接終了までの一連の期間)に対して1個のみ求めることが考えられる。また、全溶接期間を複数の部分期間に分割し、これら部分期間毎に自己相関のグラフおよび自己相関振幅cを求めてもよい。
(他の特徴量)
溶接作業において、溶接進行方向速度、トーチ52の先端高さ(トーチ52の先端とワーク51との距離)等のパラメータは、変化すると溶接状態も大きく変化することから、安定した一定値を取ることが望ましいと考えられる。このようなパラメータ項目については、レベルを表す統計値として、平均値を適用することが好ましい。また、変化または分布を表す統計値として、標準偏差や分散値、最大値、最小値、パーセンタイル値等が適しているという知見を本発明者らは見出した。また、測定値そのものの原系列に対して、値の変化を表す階差系列(差分系列)、あるいは、原系列データに対して対数変換を施した対数系列、さらに対数系列に対して差分系列をとった対数差分系列も有効であることを本発明者らは見出した。
上述したように、挙動データDTM、環境データDTEおよびワーク状態データDTWには、技量レベル(熟練者、中級者、初級者)がラベル付けされている。信号処理部12は、これらデータを元データとして取得した後、技量レベル毎の特徴量を抽出する。技量レベル毎に抽出される特徴量は、以下に列挙するもののうち、何れかを含む。
・元データの時間差分。
・元データを昇順に整列した際の分布が1%以上かつ99%以下の範囲の少なくとも1つのパーセンタイル。
・元データのフーリエ変換結果に基づいて取得した値。
・元データの自己相関に基づいて取得した値。
・元データを畳み込みニューラルネットワーク(CNN:Convolutional Neural Network)に入力して取得した値。
・元データを再帰型ニューラルネットワーク(RNN:Recurrent Neural Network)に入力して取得した値。
より具体的には、信号処理部12,22において抽出される特徴量は、以下に列挙するもののうち何れかを含む。
・トーチ52の溶接進行方向速度に対する自己相関、平均、標準偏差、最小値、最大値、25パーセンタイル値、または75パーセンタイル値。
・トーチ52のウィービング座標値に対する自己相関、平均、標準偏差、最小値、最大値、25パーセンタイル値、または75パーセンタイル値。
・トーチ52の先端高さに対する自己相関、平均、標準偏差、最小値、最大値、25パーセンタイル値、または75パーセンタイル値。
・トーチ52の傾き(ワーク51の表面に対するトーチ52の角度)に対する自己相関、平均、標準偏差、最小値、最大値、25パーセンタイル値、または75パーセンタイル値。
上述した特徴量のうち「トーチ52のウィービング座標値に対する自己相関」とは、図5および図6に示したものである。上記例においては、主としてトーチ52の挙動に基づいて特徴量を抽出したが、上述した他の挙動データDTM(溶接作業者50の姿勢データや、その速度や加速度の時間的変化等)、環境データDTE(溶接電流、溶接電圧等の時系列データ)、またはワーク状態データDTW(溶接個所の色彩等)に基づいて特徴量を抽出してもよい。
〈学習部14の動作の詳細〉
次に、学習部14(図1参照)において実行される学習処理の詳細を説明する。
機械学習の学習方法は大別して教師あり学習と教師なし学習とに分類される。例えば、溶接作業者50(図2参照)等の被検者について制御装置55等で収集されたデータに基づいて技量レベルを判定する場合、その技量レベル毎にデータを収集することが可能であれば、これらのデータを教師データとする教師あり学習が可能となる。
学習部14は、技量判定に適した優れた学習モデルDMを構築するために、機械学習技術によって学習モデルDMを訓練する。具体的には、技量レベルの判定結果に対する正答率を算出し、正答率がなるべく高くなるように学習部14および学習モデルDMにおける入力パラメータを調整する。これらの工程によって、技量判定に最適化された学習モデルDMを構築する。
そのため、学習部14においては、学習用データDTAの例えば80%を訓練用データDTA1として用い、残りの例えば20%をテスト用データDTA2として用いる。勿論、両者の割合は単なる例に過ぎないものであり、状況に応じて両者の割合を設定するとよい。まず、機械学習のため訓練用データDTA1を用いて所定の学習アルゴリズムにより、学習モデルDMを訓練する。その後、構築した学習モデルDMに対してテスト用データDTA2を適用し、これによってテスト用データDTA2の判定結果を取得する。その際、学習アルゴリズムに対する入力パラメータが最終的な識別結果の正答率に影響を及ぼす。そこで、訓練用データDTA1による学習モデルDMの構築とテスト用データDTA2による判定とを、学習アルゴリズムのパラメータを変更しながら繰り返し実行することにより、技量判定に最適化された学習モデルDMを構築することができる。
図7は、学習部14における正答率のグラフである。
図示の例では、学習部14における学習アルゴリズムとして、ニューラルネットの一種である多層パーセプトロン (MLP:Multi Layer Perceptron)を用いている。図7の横軸は、訓練用データDTA1の個数である。また、縦軸は正答率である。なお、テスト用データDTA2の個数は図示しないが、訓練用データDTA1の個数の1/4になる。また、特性Q1は、最適化を行っていないデフォルトの学習モデルDMに対して訓練用データDTA1を適用した特性である。また、特性Q2は、パラメータを最適化した学習モデルDMに対して、訓練用データDTA1を適用した特性である。
学習モデルDMにおけるパラメータの最適化は、主として隠れ層のユニットサイズを変更することである。デフォルトの学習モデルDMにおいて、隠れ層のユニットサイズは「1層×100ノード」である。一方、最適化された学習モデルDMにおいて、隠れ層の層数は「4」であり、第1層のノード数は200、第2層のノード数は160、第3層のノード数は40、第4層のノード数は20である。
この最適化された学習モデルDMにおいては、図7の特性Q2に示すように、50個の訓練用データDTA1に対して97%の正答率を得た。そして、訓練用データDTA1の個数が増加するにつれて、正答率も上昇しており、入力パラメータとして、ニューラルネットの層数、ノード数等の入力パラメータを最適化してゆくと、特性Q2に示すように、200個の訓練データで99%以上の正答率を得ることができる。
〈変形例〉
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。上述した実施形態は本発明を理解しやすく説明するために例示したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、上記実施形態の構成に他の構成を追加してもよく、構成の一部について他の構成に置換をすることも可能である。また、図中に示した制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上で必要な全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。上記実施形態に対して可能な変形は、例えば以下のようなものである。
(1)上記実施形態においては、溶接作業者の技量レベルを定量的に評価するために技量評価システム100を適用した例を説明した。しかし、技量評価システム100において評価する技量レベルは、「溶接作業」に限定されるものではなく、例えば、ろう付け、グラインダ、塗装、鋳造、研磨等、様々な作業の技量レベルの評価に適用することができる。また、データ取得システム106(図2参照)や、特徴量の抽出方法、学習モデルDMの構築方法についても、評価しようとする技量レベルに応じて適宜変更するとよい。
(2)上記実施形態においては、各マーカ53の位置を算出し、これによって溶接作業者50の位置や姿勢、トーチ52の位置や方向、ワーク51の位置等の時間的変化を表す挙動データDTM,DXMを取得した。しかし、例えば、加速度・角速度・地磁気計測装置、全地球測位システム(GPS:Global Positioning System)、屋内全地球測位システム(屋内GPS)等を用いて挙動データDTM,DXMを計測してもよい。また、例えば、レーザーや超音波を用いた測距センサを適用してもよく、ステレオカメラ等の画像解析に基づいて、各部の位置の時間的変化を測定し、挙動データDTM,DXMを取得してもよい。
(3)また、上記実施形態においては、環境データDTE,DXEとして、電気計測装置56で計測した溶接電圧および溶接電流の時間的変化を適用した例を説明した。しかし、これらに加えて、音響マイクによって施工中に発生する音を取得し、この音の音圧、周波数等の時間的変化を環境データDTE,DXEに適用してもよい。
(4)上記実施形態においては、ワーク状態データDTW,DXWとして、視野映像用カメラ57によって取得した情報、すなわち、施工中のワーク51の温度、施工部の温度、施工部の色彩、酸化度、溶融状態等の時間的変化を表すデータを適用した例を説明した。しかし、これらに加えて、例えば、熱電対等、ワーク51に接触するセンサで温度計測等を行ってもよい。
(5)また、上記実施形態において、学習部14における機械学習のアルゴリズムは、多層パーセプトロンを適用したが、これに代えて、決定木、ランダムフォレスト、ロジスティック回帰、スコアカードモデル、ベイジアンアルゴリズム、サポートベクターマシン、k近傍法、k平均法、アダブースト、または多層パーセプトロン以外のニューラルネットワークを適用してもよい。これにより、評価する技量レベルに対して最適なアルゴリズムを適用することができる。
(6)また、学習装置102、評価装置104およびデータ取得システム106は、必ずしも同じサイトに設置する必要は無い。従って、これらを離れた場所に設置し、通信ネットワーク等で接続してもよい。また、データ取得システム106は、学習装置102用のもの(第1のデータ取得システム)と、評価装置104用のもの(第2のデータ取得システム)と、を離れた場所に設けてもよい。また、学習装置102、評価装置104およびデータ取得システム106を構成する各要素についても、必ずしも同じサイトに設置する必要は無い。従って、これらを離れた場所に設置し、通信ネットワーク等で接続してもよい。例えば、学習装置102(図1参照)について、学習用データ記憶部10、信号処理部12、学習部14および学習モデル記憶部16を離れた場所に設置し、これらを通信ネットワーク等で接続してもよい。
(7)また、上記実施形態においては、溶接作業者の技量レベルを「熟練者」、「中級者」および「初級者」の3段階に分類したが、技量レベルの段階数は「3」に限られず、用途応じて決定してよい。また、技量レベルはラベルではなく数値として定義することもできる。この場合、機械学習によって、学習用原データDTから数値としての技量レベルを求める回帰分析の手法も知られている。従って、本実施形態においては、技量レベルをラベルによって表現してもよく、数値として表現してもよい。
(8)上述のように、技量評価システム100は、「溶接作業」のみならず、「ろう付け」、「グラインダ」等、様々な作業の技量レベルの評価に適用することができる。そこで、「様々な作業」に対応して、環境データDTEは、例えば以下のように表現することができる。
・施工具に供給される電流、施工具に印加される電圧、施工具に供給されるガス量施工具に供給されるエネルギー量、若しくは、施工具に供給される物品の量、に関する時系列データである供給データ。
・施工時に発生する音、施工時に発生する電磁波、若しくはその他施工時に環境に放射されるエネルギーの時系列データである放射エネルギーデータ。
・上述した供給データの時間的変化。
・上述した放射エネルギーデータの時間的変化。
(9)上記実施形態における学習装置102および評価装置104のハードウエアは一般的なコンピュータによって実現できるため、信号処理部12や学習部14等を機能させるプログラムや、生成した学習モデルDM等を記憶媒体に格納し、または伝送路を介して頒布してもよい。
〈実施形態の効果〉
以上のように本実施形態の学習装置102は、技量レベルが異なる複数の作業者(50)の作業動作または作業者(50)に操作される施工具(52)の状態を測定した時系列データである挙動データDTMと、挙動データDTMに対応する時系列を有し、施工具(52)に供給される電流、施工具(52)に印加される電圧、または作業を行う周囲の状況を測定した環境データDTEと、挙動データDTMに対応する時系列を有し、作業中のワーク51の状況を測定したワーク状態データDTWと、に対して信号処理を施し、信号処理結果を学習用データDTAとして出力する信号処理部12と、学習用データDTAを入力データとし技量レベルを出力データとする機械学習を行うことによって学習モデルDMを生成する学習部14と、を備える。
これにより、本実施形態によれば、作業者の技量を適切に判定できる。さらに、本実施形態によれば、施工技量が異なる作業者の挙動、ワーク状況、作業環境を定量的にデジタルデータとして計測し、その計測データを施工技量のラベルを利用した機械学習やディープラーニングなどの人工知能技術を用いて学習モデルを構築できる。これにより、技量を定量的に判定できる。また、本手法により、作業者の技量レベルを複数の測定データから多面的に評価することができるため、どの項目をどのように修正することで技量の改善を図ることができるのかを明示でき、効率的な技能訓練を実行することができる。
また、挙動データDTMは、作業者(50)の頭、顔、体、目線、腕、手、指、足、若しくは関節のうち何れかである身体部位の位置、身体部位の向き、身体部位の傾き、身体部位の回転状態、若しくは身体部位と他の部位との相対的位置関係に関する時系列データである姿勢データ、姿勢データに係る速度の時間的変化、姿勢データに係る加速度の時間的変化、姿勢データに係る角速度の時間的変化、施工具(52)の位置、向き、傾き、回転状態、若しくは施工具(52)の各部の相対的位置関係に関する時系列データである施工具データ、施工具データに係る速度の時間的変化、施工具データに係る加速度の時間的変化、または施工具データに係る角速度の時間的変化である。これにより、作業者(50)の状態や挙動を適切に把握することができる。
また、環境データDTEは、施工具(52)に供給される電流、施工具(52)に印加される電圧、施工具(52)に供給されるガス量施工具(52)に供給されるエネルギー量、若しくは、施工具(52)に供給される物品の量、に関する時系列データである供給データ、施工時に発生する音、施工時に発生する電磁波、若しくはその他施工時に環境に放射されるエネルギーの時系列データである放射エネルギーデータ、供給データの時間的変化または放射エネルギーデータの時間的変化である。これにより、施工時の環境等を適切に把握することができる。
また、ワーク状態データDTWは、ワーク51の施工具(52)による施工箇所の温度、施工箇所の色彩、施工箇所の酸化度、若しくは施工箇所の溶融状態に関する時系列データである施工箇所データ、または施工箇所データの時間的変化である。これにより、ワーク51の状態を適切に把握することができる。
また、信号処理部12は、挙動データDTM、環境データDTE、またはワーク状態データDTWのうち何れかを元データとし、元データの時間差分、元データを昇順に整列した際の分布が1%以上かつ99%以下の範囲の少なくとも1つのパーセンタイル、元データのフーリエ変換結果に基づいて取得した値、元データの自己相関に基づいて取得した値元データを畳み込みニューラルネットワークに入力して取得した値、または元データを再帰型ニューラルネットワークに入力して取得した値を特徴量として算出する機能を有し、学習部14は、学習用データDTAに加えて特徴量を入力データとする機械学習を行う機能を有する。
このように、機械学習を行う前に特徴量を算出することにより、機械学習を一層効率的に実行することが可能になる。
また、学習部14における機械学習のアルゴリズムは、決定木、ランダムフォレスト、パーセプトロン、ロジスティック回帰、スコアカードモデル、ベイジアンアルゴリズム、サポートベクターマシン、k近傍法、k平均法、アダブースト、またはニューラルネットワークを適用したものである。
これにより、評価する技量レベルに対して最適なアルゴリズムを適用することができる。
また、学習部14は、学習用データDTAの一部を訓練用データDTA1とし、学習用データDTAの残りをテスト用データDTA2とし、訓練用データに基づく学習モデルDMの構築と、テスト用データに基づく学習モデルDMの修正とを繰り返すことによって学習モデルDMの正答率を向上させてゆく。
これにより、一層適切な学習モデルDMを構築してゆくことができる。
また、本実施形態における評価装置104は、技量レベルが異なる複数の第1の作業者(50)の作業動作または第1の作業者(50)に操作される第1の施工具(52)の状態を測定した時系列データである第1の挙動データDTMと、第1の挙動データDTMに対応する時系列を有し、第1の施工具(52)に供給される電流、第1の施工具(52)に印加される電圧、または作業を行う周囲の状況を測定した第1の環境データDTEと、第1の挙動データDTMに対応する時系列を有し、作業中の第1のワーク(51)の状況を測定した第1のワーク状態データDTWと、に対して信号処理を施し、信号処理結果を学習用データDTAとして出力する第1の信号処理部(12)と、学習用データDTAを入力データとし技量レベルを出力データとする機械学習を行うことによって学習モデルDMを生成する学習部14と、を有する学習装置102によって生成された学習モデルDMを記憶する学習モデル記憶部26と、第2の作業者(50)の作業動作または第2の作業者(50)に操作される第2の施工具(52)の状態を測定した時系列データである第2の挙動データDXMと、第2の挙動データDXMに対応する時系列を有し、第2の施工具(52)に供給される電流、第2の施工具(52)に印加される電圧、または作業を行う周囲の状況を測定した第2の環境データDXEと、第2の挙動データDXMに対応する時系列を有し、作業中の第2のワーク(51)の状況を測定した第2のワーク状態データDXWと、に対して信号処理を施し、信号処理結果を判定用データDXAとして出力する第2の信号処理部22と、学習モデル(DM)と、判定用データDXAと、に基づいて、第2の作業者(50)の技量レベルを出力する評価部24と、を備える。
これにより、第2の作業者(50)の技量レベルを適切に判断することができる。
また、判定用データDXAは、複数の時間範囲に対応して区切られた複数の部分判定用データDXA1~DXAnを有するものであり、評価部24は、複数の部分判定用データDXA1~DXAnに対応する複数の技量レベルを出力する。
これにより、時間範囲毎に技量レベルを判定することができる。
10 学習用データ記憶部
12,22 信号処理部
12 信号処理部(第1の信号処理部)
14 学習部
22 信号処理部(第2の信号処理部)
24 評価部
26 学習モデル記憶部
50 溶接作業者(作業者、第1の作業者、第2の作業者)
51 ワーク(第1のワーク、第2のワーク)
52 トーチ(施工具、第1の施工具、第2の施工具)
100 技量評価システム
102 学習装置
104 評価装置
106 データ取得システム
DM 学習モデル
DTA 学習用データ
DTA1 訓練用データ
DTA2 テスト用データ
DTE 環境データ(第1の環境データ)
DTM 挙動データ(第1の挙動データ)
DTW ワーク状態データ(第1のワーク状態データ)
DXA 判定用データ
DXA1~DXAn 部分判定用データ
DXE 環境データ(第2の環境データ)
DXM 挙動データ(第2の挙動データ)
DXW ワーク状態データ(第2のワーク状態データ)

Claims (11)

  1. 技量レベルが異なる複数の作業者の作業動作または前記作業者に操作される施工具の状態を測定した時系列データである挙動データと、前記挙動データに対応する時系列を有し、前記施工具に供給される電流、前記施工具に印加される電圧、または作業を行う周囲の状況を測定した環境データと、前記挙動データに対応する時系列を有し、作業中のワークの状況を測定したワーク状態データと、に対して信号処理を施し、信号処理結果を学習用データとして出力する信号処理部と、
    前記学習用データを入力データとし技量レベルを出力データとする機械学習を行うことによって学習モデルを生成する学習部と、を備える
    ことを特徴とする学習装置。
  2. 前記挙動データは、
    前記作業者の頭、顔、体、目線、腕、手、指、足、若しくは関節のうち何れかである身体部位の位置、前記身体部位の向き、前記身体部位の傾き、前記身体部位の回転状態、若しくは前記身体部位と他の部位との相対的位置関係に関する時系列データである姿勢データ、
    前記姿勢データに係る速度の時間的変化、
    前記姿勢データに係る加速度の時間的変化、
    前記姿勢データに係る角速度の時間的変化、
    前記施工具の位置、向き、傾き、回転状態、若しくは前記施工具の各部の相対的位置関係に関する時系列データである施工具データ、
    前記施工具データに係る速度の時間的変化、
    前記施工具データに係る加速度の時間的変化、または
    前記施工具データに係る角速度の時間的変化である
    ことを特徴とする請求項1に記載の学習装置。
  3. 前記環境データは、
    前記施工具に供給される電流、前記施工具に印加される電圧、前記施工具に供給されるガス量前記施工具に供給されるエネルギー量、若しくは、前記施工具に供給される物品の量、に関する時系列データである供給データ、
    施工時に発生する音、施工時に発生する電磁波、若しくはその他施工時に環境に放射されるエネルギーの時系列データである放射エネルギーデータ、
    前記供給データの時間的変化、または
    前記放射エネルギーデータの時間的変化である
    ことを特徴とする請求項1に記載の学習装置。
  4. 前記ワーク状態データは、前記ワークの前記施工具による施工箇所の温度、前記施工箇所の色彩、前記施工箇所の酸化度、若しくは前記施工箇所の溶融状態に関する時系列データである施工箇所データ、または前記施工箇所データの時間的変化である
    ことを特徴とする請求項1に記載の学習装置。
  5. 前記信号処理部は、前記挙動データ、前記環境データ、または前記ワーク状態データのうち何れかを元データとし、前記元データの時間差分、前記元データを昇順に整列した際の分布が1%以上かつ99%以下の範囲の少なくとも1つのパーセンタイル、前記元データのフーリエ変換結果に基づいて取得した値、前記元データの自己相関に基づいて取得した値前記元データを畳み込みニューラルネットワークに入力して取得した値、または前記元データを再帰型ニューラルネットワークに入力して取得した値を特徴量として算出する機能を有し、
    前記学習部は、前記学習用データに加えて前記特徴量を前記入力データとする機械学習を行う機能を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の学習装置。
  6. 前記学習部における機械学習のアルゴリズムは、決定木、ランダムフォレスト、パーセプトロン、ロジスティック回帰、スコアカードモデル、ベイジアンアルゴリズム、サポートベクターマシン、k近傍法、k平均法、アダブースト、またはニューラルネットワークを適用したものである
    ことを特徴とする請求項1に記載の学習装置。
  7. 前記学習部は、前記学習用データの一部を訓練用データとし、前記学習用データの残りをテスト用データとし、前記訓練用データに基づく前記学習モデルの構築と、前記テスト用データに基づく前記学習モデルの修正とを繰り返すことによって前記学習モデルの正答率を向上させてゆく
    ことを特徴とする請求項1に記載の学習装置。
  8. 前記信号処理部と前記学習部とは、通信ネットワーク経由で情報を送受信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の学習装置。
  9. 技量レベルが異なる複数の第1の作業者の作業動作または前記第1の作業者に操作される第1の施工具の状態を測定した時系列データである第1の挙動データと、前記第1の挙動データに対応する時系列を有し、前記第1の施工具に供給される電流、前記第1の施工具に印加される電圧、または作業を行う周囲の状況を測定した第1の環境データと、前記第1の挙動データに対応する時系列を有し、作業中の第1のワークの状況を測定した第1のワーク状態データと、に対して信号処理を施し、信号処理結果を学習用データとして出力する第1の信号処理部と、前記学習用データを入力データとし技量レベルを出力データとする機械学習を行うことによって学習モデルを生成する学習部と、を有する学習装置によって生成された前記学習モデルを記憶する学習モデル記憶部と、
    第2の作業者の作業動作または前記第2の作業者に操作される第2の施工具の状態を測定した時系列データである第2の挙動データと、前記第2の挙動データに対応する時系列を有し、前記第2の施工具に供給される電流、前記第2の施工具に印加される電圧、または作業を行う周囲の状況を測定した第2の環境データと、前記第2の挙動データに対応する時系列を有し、作業中の第2のワークの状況を測定した第2のワーク状態データと、に対して信号処理を施し、信号処理結果を判定用データとして出力する第2の信号処理部と、
    前記学習モデルと、前記判定用データと、に基づいて、前記第2の作業者の技量レベルを出力する評価部と、を備える
    ことを特徴とする評価装置。
  10. 前記判定用データは、複数の時間範囲に対応して区切られた複数の部分判定用データを有するものであり、
    前記評価部は、複数の前記部分判定用データに対応する複数の技量レベルを出力する
    ことを特徴とする請求項9に記載の評価装置。
  11. 技量レベルが異なる複数の作業者の作業動作または前記作業者に操作される施工具の状態を測定した時系列データである挙動データと、前記挙動データに対応する時系列を有し、前記施工具に供給される電流、前記施工具に印加される電圧、または作業を行う周囲の状況を測定した環境データと、前記挙動データに対応する時系列を有し、作業中のワークの状況を測定したワーク状態データと、に対して信号処理を施し、信号処理結果を学習用データとして出力する信号処理過程と、
    前記学習用データを入力データとし技量レベルを出力データとする機械学習を行うことによって学習モデルを生成する学習過程と、を有する
    ことを特徴とする学習モデルの生産方法。
JP2019115172A 2019-06-21 2019-06-21 学習装置、評価装置および学習モデルの生産方法 Active JP7248517B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019115172A JP7248517B2 (ja) 2019-06-21 2019-06-21 学習装置、評価装置および学習モデルの生産方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019115172A JP7248517B2 (ja) 2019-06-21 2019-06-21 学習装置、評価装置および学習モデルの生産方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021001959A JP2021001959A (ja) 2021-01-07
JP7248517B2 true JP7248517B2 (ja) 2023-03-29

Family

ID=73993978

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019115172A Active JP7248517B2 (ja) 2019-06-21 2019-06-21 学習装置、評価装置および学習モデルの生産方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7248517B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7411174B2 (ja) * 2019-07-31 2024-01-11 株式会社ラムダシステム 溶接技能レベル判定システム、記憶媒体、学習済モデル生成方法および学習済モデル
CN116600863A (zh) * 2021-01-21 2023-08-15 索尼集团公司 信息处理方法、信息处理系统、信息终端和计算机程序
CN115034935A (zh) * 2022-06-02 2022-09-09 北京新唐思创教育科技有限公司 学习特性的评估方法、装置、设备及介质
CN116805186B (zh) * 2023-08-21 2023-11-10 北京柏瑞安电子技术有限公司 一种pcba板智能加工数据管理系统

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001071140A (ja) 1999-09-02 2001-03-21 Toshiba Corp 手溶接支援装置、手溶接支援方法、手溶接訓練装置、および手溶接訓練方法
JP2006171184A (ja) 2004-12-14 2006-06-29 Toshiba Corp 技能評価システムおよび技能評価方法
JP2013538687A (ja) 2010-07-09 2013-10-17 ルノー エス.ア.エス. はんだ接合の品質検査方法
CN108817724A (zh) 2018-08-08 2018-11-16 经略智能科技(苏州)有限公司 基于XGBoost机器学习模型的焊接方法
JP2019005809A (ja) 2017-06-20 2019-01-17 リンカーン グローバル,インコーポレイテッド 溶接物の分類及び相関関係のための機械学習

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10235490A (ja) * 1996-12-24 1998-09-08 Kawasaki Steel Corp 電気溶接機の溶接状態の評価方法および装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001071140A (ja) 1999-09-02 2001-03-21 Toshiba Corp 手溶接支援装置、手溶接支援方法、手溶接訓練装置、および手溶接訓練方法
JP2006171184A (ja) 2004-12-14 2006-06-29 Toshiba Corp 技能評価システムおよび技能評価方法
JP2013538687A (ja) 2010-07-09 2013-10-17 ルノー エス.ア.エス. はんだ接合の品質検査方法
JP2019005809A (ja) 2017-06-20 2019-01-17 リンカーン グローバル,インコーポレイテッド 溶接物の分類及び相関関係のための機械学習
CN108817724A (zh) 2018-08-08 2018-11-16 经略智能科技(苏州)有限公司 基于XGBoost机器学习模型的焊接方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021001959A (ja) 2021-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7248517B2 (ja) 学習装置、評価装置および学習モデルの生産方法
JP6810087B2 (ja) 機械学習装置、機械学習装置を用いたロボット制御装置及びロボットビジョンシステム、並びに機械学習方法
US11367364B2 (en) Systems and methods for movement skill analysis and skill augmentation
JP6438450B2 (ja) レーザ加工ロボットの加工順序を学習する機械学習装置、ロボットシステムおよび機械学習方法
US20220192807A1 (en) Oral care system for interdental space detection
JP6514166B2 (ja) ロボットの動作プログラムを学習する機械学習装置,ロボットシステムおよび機械学習方法
Glasauer et al. Interacting in time and space: Investigating human-human and human-robot joint action
US20160128450A1 (en) Information processing apparatus, information processing method, and computer-readable storage medium
CN108568596A (zh) 激光加工装置以及机器学习装置
CN101836237B (zh) 用于选择所呈现图形的观看配置的方法和系统
JP6680720B2 (ja) ロボットの動作軌跡を自動で生成する装置、システム、および方法
CN108430264B (zh) 用于提供刷洗过程反馈的方法和系统
WO2020241037A1 (ja) 学習装置、学習方法、学習プログラム、自動制御装置、自動制御方法および自動制御プログラム
JP2007061121A (ja) 身体の動作解析方法、システムおよびプログラム
JP6629556B2 (ja) 工程編成支援装置、工程編成支援方法
JP6736298B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
EP3858288A1 (en) Oral care system for interdental space detection
US20220339728A1 (en) Welding work data storage device, welding work assistance system, and welding robot control device
JP6676321B2 (ja) 適応性評価装置、適応性評価方法
US20220051579A1 (en) Content creation system
JP7125872B2 (ja) 作業支援装置、および、作業支援方法
KR101467218B1 (ko) 골프스윙에 대한 정보를 나타내는 인터페이스 구현 방법 및 이를 기록한 컴퓨팅 장치에 의해 판독 가능한 기록매체
EP4164449B1 (en) Oral care device recommendation system
JP7376318B2 (ja) アノテーション装置
EP4096528A1 (en) Ultrasound guidance method and system

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220303

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221213

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230228

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230316

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7248517

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150