JP7244203B2 - モータの制御回路、モータ駆動システム、電子機器 - Google Patents

モータの制御回路、モータ駆動システム、電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、モータの制御回路に関する。
近年のコンピュータの高速化にともない、CPU(Central Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphics Processing Unit)などの演算処理LSI(Large Scale Integrated circuit)の動作速度は上昇の一途をたどっている。このようなLSIは、その動作速度、すなわちクロック周波数が高くなるにつれて発熱量も大きくなる。LSIの発熱は、そのLSI自体を熱暴走に導いたり、あるいは周囲の回路に対して影響を及ぼすという問題がある。したがって、LSIの適切な熱冷却はきわめて重要である。
LSIを冷却するための技術の一例として、冷却ファンによる空冷式の冷却方法がある。この方法においては、たとえば、LSIの表面に対向して冷却ファンを設置し、冷たい空気を冷却ファンによりLSIあるいはそれに取り付けられたヒートシンクに吹き付ける。
モータの駆動方式には、オープンループでトルク(回転数)を制御する方式と、フィードバックで制御する方式がある。オープンループ制御では、目標回転数に応じた駆動電圧がモータに印加される。一方、フィードバック制御(クローズドループ制御)では、モータの回転数を検出し、回転数の検出値と目標値が近づくように、駆動電圧が調節される。
特開2011-130611号公報
本発明者は、モータのフィードバック制御について検討した結果、以下の課題を認識するに至った。
モータの回転数の検出方法として、モータ(ロータ)の回転と同期した回転数信号を生成し、回転数信号の周期を測定する方式がある。モータの回転数の制御範囲が広くなると、回転数信号の周期も大きく変化する。
カウンタを、最低のモータの回転数に対応する回転数信号の最長周期を測定できるように設計したとする。同じカウンタを用いて、モータの最高回転数に対応する回転数信号の最短周期を測定すると、カウント値の有効桁数が少なくなり、フィードバック制御の精度が低下する。なおこの問題を当業者の一般的な認識と捉えてはならず、本発明者が独自に認識したものである。
本発明はかかる状況においてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、駆動対象のモータを、幅広い回転数の範囲で高精度にフィードバック制御可能な制御回路の提供にある。
本発明のある態様は、モータの制御回路に関する。制御回路は、カウンタクロックにもとづいて、駆動対象のモータの回転数を示す回転数信号の周期を測定し、デジタルの測定値を生成する周期カウンタと、回転数信号の目標周期に応じたデジタルの目標値と測定値の誤差が小さくなるように制御指令を生成するコントローラと、を備える。N進数(N≧2)で表したときの目標周期の最大桁数がpであり、N進数表記の目標周期に関して、上からk桁目(1≦k≦p)に最初の非ゼロが現れたとき、その桁を含んで下位方向に連続するq桁(ただし、q<p)が目標値であり、カウンタクロックの周波数は、基準周波数の1/N(k-1)倍である。
この態様によると、目標周期のレンジに応じて、目標値を正規化し、それに合わせてカウンタクロックをスケーリングすることで、回転数信号の周期を高精度で測定でき、ひいては高精度なフィードバック制御を提供できる。なお、本明細書において、「周期」とはパルス信号のポジエッジからポジエッジの間隔、あるいはネガエッジからネガエッジの間隔であってもよいし、ポジエッジからネガエッジの間隔、あるいはネガエッジからポジエッジの間隔であってもよい。すなわち周期は、全周期のみでなく半周期を含む。さらに周期カウンタは、連続する複数の周期の時間を測定してもよく、すなわち、「回転数信号の周期」とは、全周期の時間、半周期の時間、連続する複数の全周期の時間、連続する複数の半周期の時間のいずれであってもよい。
N=2(ただしr≧0)であってもよい。N=2であってもよい。これにより目標値の設定の処理を簡素化できる。
qは、周期カウンタのビット数であってもよい。これにより、周期カウンタの階調数をフルに利用できる。
周期カウンタはダウンカウンタであり、ダウンカウンタの初期値は目標値にセットされ、回転数信号のエッジに応じてカウント開始、カウント終了し、カウント終了時のカウント値が、測定値と目標値の誤差を表してもよい。
回転数信号の周期の測定と、目標周期との誤差の演算を同時に行うことができ、ハードウェアを簡素化できる。
本発明の別の態様もまた、制御回路である。この制御回路は、駆動対象のモータの回転数を示す回転数信号のエッジに応じてカウント動作を繰り返すダウンカウンタと、モータの目標回転数に応じた目標周期に応じて、ダウンカウンタの初期値をセットする初期値設定部と、ダウンカウンタのカウント終了時のカウント値がゼロに近づくように制御指令を生成するフィードバックコントローラと、ダウンカウンタに供給されるカウンタクロックを生成するクロック発生器であって、目標周期に応じてカウンタクロックの周波数を調節するクロック発生器と、を備える。
この態様によれば、回転数信号の周期の測定と、目標周期との誤差の演算を同時に行うことができ、ハードウェアを簡素化できる。また、周期カウンタの階調数をフルに利用でき、誤差を高分解能で測定できる。
N進数(N≧2)で表したときの目標周期の最大桁数がpであり、N進数表記の目標周期に関して、上からk桁目(1≦k≦p)に最初の非ゼロが現れたとき、その桁を含んで下位方向に連続するq桁(ただし、q<p)が初期値であり、カウンタクロックの周波数は、基準周波数の1/N(k-1)倍であってもよい。
目標周期のレンジに応じて、目標値を正規化し、それに合わせてカウンタクロックをスケーリングすることで、回転数信号の周期を高精度で測定でき、ひいては高精度なフィードバック制御を提供できる。
本発明の別の態様は、モータ駆動システムに関する。モータ駆動システムは、モータと、上述のいずれかの制御回路と、制御回路が生成する制御指令に応じてモータを駆動するドライバと、を備える。モータ駆動システムは冷却装置であってもよい。
本発明の別の態様は電子機器に関する。電子機器は、プロセッサと、プロセッサを冷却するファンモータと、上述のいずれかの制御回路と、制御回路が生成する制御指令に応じてファンモータを駆動するドライバと、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明のある態様によれば、駆動対象のモータを幅広い回転数の範囲で高精度にフィードバック制御できる。
実施の形態に係る制御回路を備えるモータ駆動システムのブロック図である。 図2(a)、(b)は、目標周期TREFと目標値DREFの関係を説明する図である。 図3(a)、(b)は、図1のモータ駆動システムの動作波形図である。 目標周期TREFと、目標値DREFおよびカウンタ周波数fCKの関係を示す図である。 実施の形態に係る制御回路を利用したモータ駆動システムを示す図である。 図5のスピードコントローラの回路図である。 入力デューティ比PWMIN_DUTYと、中間デューティ比CALC_DUTYの関係を示す図である。 変形例に係るスピードコントローラ(制御回路)のブロック図である。 図8の制御回路の動作波形図である。 冷却装置を備えるコンピュータを示す図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合のほか、部材Aと部材Bが、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
図1は、実施の形態に係る制御回路400を備えるモータ駆動システム300のブロック図である。モータ駆動システム300は、モータ302、インバータ304、ドライバ306および制御回路400を備える。
たとえばモータ302は三相のブラスレスDCモータであり、インバータ304は三相インバータである。
制御回路400は、モータ302の回転数が所望の回転数(目標回転数)に近づくように、フィードバックによって制御指令CNTを生成する。ドライバ306は、制御指令CNTに応じたデューティ比でインバータ304をスイッチング制御する。
制御回路400には、モータ302の回転数を示す回転数信号FGが入力される。回転数信号FGはパルス信号であり、モータ302の回転数に比例した周波数を有する。回転数信号FGの生成方法は特に限定ない。センサ付きの駆動システムにおいては、回転数信号FGは、ホール素子の出力をコンパレータで矩形波に変換して生成してもよい。センサレスの駆動システムにおいては回転数信号FGを、モータのコイルに生ずる逆起電力をコンパレータで矩形波に変換して生成することができる。
制御回路400は、周期カウンタ410、クロック発生器420、コントローラ430を備える。クロック発生器420は、カウンタクロックCKを生成する。カウンタクロックCKの周波数fCKは可変である。周期カウンタ410は、カウンタクロックCKにもとづいて、回転数信号FGの周期Tを測定し、デジタルの測定値DMEASを生成する。
回転数信号FGの目標周期をTREFとする。目標周期は、モータ302の目標回転数TARGET_RPMに反比例し、定数Kを用いて、
REF=K/TARGET_RPM
で表される。定数Kは、モータの相数および極数に応じて定まる。
コントローラ430は、フィードバックコントローラ440およびスケーラ450を含む。フィードバックコントローラ440は、回転数信号の目標周期TREFに応じたデジタルの目標値DREFと、デジタルの測定値DMEASの誤差が小さくなるように制御指令CNTを生成する。
スケーラ450は、目標周期TREFのレンジに応じて、目標周期TREFを正規化して目標値DREFを設定し、それに併せてカウンタクロックCKの周波数fCKをスケーリングする。
図2(a)、(b)は、目標周期TREFと目標値DREFの関係を説明する図である。図2(a)を参照する。N進数(N≧2)で表したときに、目標周期TREFの最大桁数をp、目標値DREFの最大桁数をqとする。N進数表記の目標周期TREFに関して、上からk桁目に最初の非ゼロが現れたとき、その桁を含んで下位方向に連続するq桁が目標値DREFに設定される。なお、最初の非ゼロが下位q桁に含まれる場合、目標周期TREFの下位q桁が、目標値DREFとなる。
バイナリでの演算処理を簡素化するために、N=2とすることが好ましい。ただしr≧0の整数である。
図2(b)には、N=2,p=12,q=8の場合を例として示す。つまり目標周期TREFは12ビットであり、目標値DREFは8ビットである。バイナリ表記の目標周期TREFに着目すると、上から3桁目(3ビット目)に最初の非ゼロ(すなわち1)が現れている。したがって、目標周期TREFの上から3~10ビットが、目標値DREFとなる。
なおN=4の場合、目標値DREFは2ビット単位でシフトし、N=8の場合、目標値DREFは3ビット単位でシフトする。一般化すると、N=2であるとき、目標値DREFは、rビット単位でシフトする。
カウンタクロックCKの周波数fCKは、基準周波数fREFのN(k-1)倍にセットされる。N=2の場合、カウンタクロックCKの周波数fCKは、基準周波数fREFのN(k-1)倍である。スケーラ450は、初出の非ゼロの桁kに応じたデータを、クロック発生器420に供給する。スケーラ450は、桁kに応じて、周波数fCKを変化させる。たとえばクロック発生器420は、周波数fREFの基準クロックCKREFを、1/N(k-1)分周する分周器であってもよい。
以上が制御回路400の構成である。続いてその動作を説明する。
図3(a)、(b)は、図1のモータ駆動システム300の動作波形図である。ここでは理解の容易化、説明の簡潔化のために、N=2、p=6、q=3とする。図3(a)は、目標周期TREFが10進数で16の場合を、図3(b)は、周期が10進数で8の場合を示す。
図3(a)で、目標周期TREFはバイナリで[001000]である。初出の非ゼロ(1)は最上位から3ビット目(3桁目)に現れており、したがって[100]が目標値DREFとなる。このときのカウンタクロックCKの周波数fCKは、fREF ×(k-1)=fREF ×4となっている。図3(a)では、回転数信号FGの周期が目標周期TREFに安定化されている様子を示しており、回転数信号FGの周期(ハイレベル区間)をカウンタクロックCKでカウントして得られる測定値DMEASは[100]となり、これは目標値DREFの[100]と一致する。
図3(b)で、目標周期TREFはバイナリで[000100]である。初出の非ゼロ(1)は最上位から4ビット目(4桁目)に現れており、したがって、[100]が目標値DREFとなる。このときのカウンタクロックCKの周波数fCKは、fREF ×(k-1)=fREF ×8となっている。回転数信号FGの周期(ハイレベル区間)をカウンタクロックCKでカウントして得られる測定値DMEASは[100]となり、これは目標値DREFの[100]と一致する。
図4は、目標周期TREFと、目標値DREFおよびカウンタ周波数fCKの関係を示す図である。
以上が制御回路400の動作である。
制御回路400の利点は、比較技術との対比によって明確となる。比較技術では、目標周期TREFにかかわらず、同じカウンタ周波数fCKを用い、また、目標周期TREFがそのまま目標値DREFとなる。この場合、目標周期TREFが短くなるにしたがって、回転数信号FGの周期の測定値DMEASの有効桁数が小さくなっていく。このことは、回転数が高くなるにしたがって、フィードバック制御の精度が低下することを意味する。
これに対して、実施の形態に係る制御回路400では、目標周期TREFのレンジに応じて、目標値DREFを正規化し、それに合わせてカウンタクロックの周波数fCKをスケーリングすることで、回転数信号FGの周期を、常に同じ有効桁数で測定することができる。これにより回転数が高い場合においても、回転数信号FGの周期を高精度で測定でき、ひいては高精度なフィードバック制御を提供できる。
特に、N=2として、qを、周期カウンタ410のビット数とすることで、周期カウンタ410の階調数をフルに利用して、幅広い周波数の回転数信号FGを測定できる。
本発明は、図1のブロック図として把握され、あるいは上述の説明から導かれるさまざまな装置、方法に及ぶものであり、特定の構成に限定されるものではない。以下、本発明の範囲を狭めるためではなく、発明の本質や動作の理解を助け、またそれらを明確化するために、より具体的な構成例や実施例を説明する。
図5は、実施の形態に係る制御回路400を利用したモータ駆動システム300を示す図である。モータ駆動システム300は図示しないCPUあるいはマイコンから、モータ302の回転数の目標値に応じたデューティ比を有するPWMIN信号を受け、モータ302の回転数が、PMWIN信号に応じた目標回転数に近づくように、モータ302をフィードバック制御する。
スピードコントローラ308は、PWMIN信号と、モータ302の実際の回転数を示す回転数検出信号とを受け、PWMIN信号が示す目標回転数と、回転数検出信号が示す回転数の検出値が近づくように、制御信号CNTを生成する。たとえば回転数検出信号は、回転数に応じた周波数を有するFG(Frequency Generation)信号であってもよい。制御信号CNTは、モータ302に印加すべき駆動電圧を指示する電圧指令値に相当し、具体的にはインバータ304のスイッチングのデューティ比の指令値に相当する。
制御信号CNTは、デューティ比を表すアナログ電圧であってもよいし、デジタル信号であってもよいし、そのデューティ比を有するPWM信号であってもよい。
ドライバ306は、制御信号CNTに応じたデューティ比を有するPWM信号を生成し、PWM信号に応じてインバータ304をPWM駆動する。図5において、ドライバ306とスピードコントローラ308を統合して、ひとつの機能ICに集積化してもよい。
以上がモータ駆動システム300の構成である。続いて、スピードコントローラ308の具体的な構成について説明する。図6は、図5のスピードコントローラ308の回路図である。スピードコントローラ308は、制御回路400のアーキテクチャを用いて構成される。
スピードコントローラ308は、PWMINピンと、FGINピンと、PWMOUTピンを有する。PWMINピンには、回転数の指令値を示すPWMIN信号が入力され、FGINピンには、回転数の検出値を示すFG信号が入力される。
スピードコントローラ308のデューティ比検出回路310は、図1のデューティ比検出回路200に対応し、PWMIN信号のデューティ比を示すデジタル信号DUTYを生成する。
FGカウンタ312は、図1の周期カウンタ410に相当し、FG信号の周期を測定し、その測定値DMEASを出力する。
RPMコンバータ314においては、デューティ比検出回路310が検出したデューティ比DUTYと目標周期TREFが対応付けられており、デューティ比DUTYに応じた目標周期TREFを設定する。
RPMコンバータ314は、デューティ比検出回路310によって測定された入力デューティ比PWMIN_DUTYを、中間デューティ比CALC_DUTYに変換し、中間デューティ比CALC_DUTYに比例するように目標回転数を設定してもよい。図7は、入力デューティ比PWMIN_DUTYと、中間デューティ比CALC_DUTYの関係を示す図である。この対応関係は、複数のパラメータを用いて規定される。パラメータは、レジスタによって設定可能である。
INFLECT_P1:PWMIN_DUTYの変曲点1
INFLECT_P2:PWMIN_DUTYの変曲点2
HYSTERESIS_P1: 変曲点1に対するヒステリシス幅
HYSTERESIS_P2: 変曲点2に対するヒステリシス幅
CONST_B0: PWMIN_DUTY=0%に対応するCALC_DUTY
CONST_B1: PWMIN_DUTY=0%に対応するCALC_DUTY(0%<PWMIN_DUTYの範囲の傾きを規定する)
CONST_B2: 変曲点1に対するCALC_DUTY
CONST_B3: 変曲点2に対するCALC_DUTY
CONST_B4: PWMIN_DUTY=100%に対応するCALC_DUTY
変曲点は、PWMIN_DUTYを、INFLECT_P1,_P2それぞれと比較して設定される。
ヒステリシス幅Δ1= INFLECT_P1+HYSTERESIS_P1
ヒステリシス幅Δ2= INFLECT_P2+HYSTERESIS_P2
デューティ比CALC_DUTYは、以下の式から計算される。
CALC_DUTY=(Y2-Y1)/(X2-X1)×PWMIN_DUTY+Y1
ただし、
X1:PWMIN_DUTYに対して一番近い低い側のデューティ設定値(0%、INFLECT_P1,P2)
X2:PWMIN_DUTYに対して一番近い高い側のデューティ設定値(0%、INFLECT_P1,P2,100%)
Y1:X1に対応するデューティ設定値(CONST_B0,B1,B2,B3)
Y2:X2に対応するデューティ設定値(CONST_B1,B2,B3,B4)
PWNIN_DUTYをCALC_DUTYに変換することで、パラメータに応じた柔軟な回転数制御が可能となる。
図6に戻る。RPMコンバータ314はパラメータとして、ベース回転数BASE_RPMを有しており、BASE_RPM×CALC_DUTYを、目標回転数TARGET_RPMとしてもよく、その逆数に応じて目標周期TREFを設定してもよい。たとえばRPMコンバータ314は、Aを定数とするとき、TREF=A/CALC_DUTYによって、目標周期TREFを設定してもよい。
制御回路400については、図1を参照して説明した通りである。フィードバックコントローラ316は、図1のフィードバックコントローラ440に対応しており、目標値DREFと測定値DMEASが近づくように、言い換えればそれらの誤差がゼロに近づくように、電圧指令値CNTを生成する。フィードバックコントローラ440は、PI(比例・積分)制御器を含んでもよいし、その他の構成であってもよい。
出力段318は、電圧指令値CNTを、図5のドライバ306に適した形式に変換し、出力する。たとえば後段のドライバ306が、PWM信号のインタフェースを有する場合、出力段318は、電圧指令値CNTを、その値に応じたデューティ比を有するPWMOUT信号に変換するPWM信号発生器で構成すればよい。
もし、スピードコントローラ308の後段のドライバ306が、デジタル信号のインタフェースを有する場合、出力段318はICなどのインタフェース回路で構成することができる。また後段のドライバ306が、アナログ信号のインタフェースを有する場合、出力段318はD/Aコンバータで構成することができる。
図8は、変形例に係るスピードコントローラ308A(制御回路400A)のブロック図である。図8には、スピードコントローラ308Aのうち、制御回路400Aに対応する部分のみが示され、残りのブロックは省略される。
ダウンカウンタ320は、周期カウンタ410に対応付けられる。ダウンカウンタ320は、回転数信号FGのエッジに応じてカウント動作を繰り返す。
初期値設定部322は、スケーラ450に対応付けられる。初期値設定部322は、モータ302の目標回転数に応じた目標周期TREFに応じて、ダウンカウンタ320の初期値DINITをセットする。この初期値DINITは、上述の目標値DREFに相当する。
ダウンカウンタ320が、カウント開始からカウント完了までの間にダウンカウントしたカウント数は、回転数信号(FG信号)の周期の測定値DMEASに相当する。
つまりダウンカウンタ320のカウント完了時のカウント値DERRは、
ERR=DINIT-DMEAS=DREF-DMEAS
となるから、これは回転数信号FGの周期の測定値DMEASと目標値DREFの誤差に相当する。図9は、図8の制御回路400Aの動作波形図である。
フィードバックコントローラ440は、ダウンカウンタ320の出力DERRがゼロに近づくように、制御指令CNTを生成する。
図8の制御回路400Aによれば、回転数信号FGの周期の測定と、目標周期との誤差の演算を同時に行うことができ、ハードウェアを簡素化できる。
モータ駆動システム300は、ファンモータを備える冷却装置に適用できる。すなわちモータ302は、ファンモータであり、PWMIN信号を、ファンモータの回転数の指令値とすればよい。図10は、冷却装置2を備えるコンピュータを示す図である。コンピュータ500は、筐体502、CPU504、マザーボード506、ヒートシンク508、および複数の冷却装置2を備える。
CPU504は、マザーボード506上にマウントされる。ヒートシンク508は、CPU504の上面に密着されている。冷却装置2_1は、ヒートシンク508と対向して設けられ、ヒートシンク508に空気を吹き付ける。冷却装置2_2は、筐体502の背面に設置され、筐体502の内部に外部の空気を送り込む。
冷却装置2は、図10のコンピュータ500の他、ワークステーション、ノート型コンピュータ、テレビ、冷蔵庫、などの様々な電子機器に搭載可能である。
以上、本発明について、実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、こうした変形例について説明する。
(第1変形例)
図6では、三相モータを例としたが、単相モータの駆動にも本発明は適用可能である。
(第2変形例)
またモータ駆動システムは電気自動車やハイブリッド自動車など、モータを備える幅広い用途に適用可能であり、その用途は特に限定されない。
300…モータ駆動システム、302…モータ、304…インバータ、306…ドライバ、308…スピードコントローラ、310…デューティ比検出回路、312…FGカウンタ、314…RPMコンバータ、316…フィードバックコントローラ、318…出力段、320…ダウンカウンタ、322…初期値設定部、PWMIN…外部指令信号、400…制御回路、410…周期カウンタ、420…クロック発生器、430…コントローラ、440…フィードバックコントローラ、450…スケーラ。

Claims (11)

  1. カウンタクロックにもとづいて、駆動対象のモータの回転数を示す回転数信号の周期を測定し、デジタルの測定値を生成する周期カウンタと、
    前記回転数信号の目標周期に応じたデジタルの目標値と前記測定値の誤差が小さくなるように制御指令を生成するコントローラと、
    を備え、
    N進数(N≧2)で表したときの前記目標周期の最大桁数がp(p≧2)であり、
    前記コントローラは、N進数表記の前記目標周期に関して、上から何桁目に最初の非ゼロが現れるかを検出し、k桁目(1≦k≦p)に最初の非ゼロを検出したとき、その桁を含んで下位方向に連続するq桁(ただし1≦q<p)を前記目標値とし、前記カウンタクロックの周波数を、基準周波数のN(k-1)倍に設定することを特徴とする制御回路。
  2. N=2(ただしr≧)であることを特徴とする請求項1に記載の制御回路。
  3. N=2であることを特徴とする請求項1に記載の制御回路。
  4. qは、前記周期カウンタのビット数であることを特徴とする請求項3に記載の制御回路。
  5. 前記周期カウンタはダウンカウンタであり、前記ダウンカウンタの初期値は前記目標値にセットされ、前記回転数信号のエッジに応じてカウント開始、カウント終了し、
    カウント終了時のカウント値が、前記測定値と前記目標値の誤差を表すことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の制御回路。
  6. 駆動対象のモータの回転数を示す回転数信号のエッジに応じてカウント動作を繰り返すダウンカウンタと、
    前記モータの目標回転数に応じた目標周期に応じて、前記ダウンカウンタの初期値をセットする初期値設定部と、
    前記ダウンカウンタのカウント終了時のカウント値がゼロに近づくように制御指令を生成するフィードバックコントローラと、
    前記ダウンカウンタに供給されるカウンタクロックを生成するクロック発生器であって、前記目標周期に応じて前記カウンタクロックの周波数を調節するクロック発生器と、
    を備え、
    N進数(N≧2)で表したときの前記目標周期の最大桁数がp(p≧2)であり、
    前記初期値設定部は、N進数表記の前記目標周期に関して、上から何桁目に最初の非ゼロが現れるかを検出し、k桁目(1≦k≦p)に最初の非ゼロを検出したとき、その桁を含んで下位方向に連続するq桁(ただし1≦q<p)を前記初期値とし、前記カウンタクロックの周波数を、基準周波数のN(k-1)倍に設定することを特徴とする制御回路。
  7. N=2(ただしr≧)であることを特徴とする請求項6に記載の制御回路。
  8. N=2であることを特徴とする請求項7に記載の制御回路。
  9. qは、前記ダウンカウンタのビット数であることを特徴とする請求項8に記載の制御回路。
  10. モータと、
    請求項1から9のいずれかに記載の制御回路と、
    前記制御回路が生成する制御指令に応じて前記モータを駆動するドライバと、
    を備えることを特徴とするモータ駆動システム。
  11. プロセッサと、
    前記プロセッサを冷却するファンモータと、
    請求項1から9のいずれかに記載の制御回路と、
    前記制御回路が生成する制御指令に応じて前記ファンモータを駆動するドライバと、
    を備えることを特徴とする電子機器。
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